14 名前: 名前は開発中のものです [sage] 投稿日: 2008/06/04(水) 17:25:12 ID:0ZLwj0Pr
「選択を完全に間違えた」
とあるゲーム制作関係者はこぼした。
熱狂的なファンを持つ人気シリーズをいくつも抱えている、国内大手ゲーム制作会社に
勤める彼は、ここ1年ほどの自社の迷走ぶりに焦りを感じている。いわゆる「次世代機」で
発売した人気シリーズの販売本数が軒並み伸び悩んでいるのだ。原因は、そのゲームを
再生するためのゲーム機「Xbox360(以下『360』)」が、日本で殆ど普及しなかったためだ。
『360』は、メーカーが次世代機の中でもっとも早く開発環境を提供するなど、サードパーティーの
獲得に非常に熱心だった。また、開発環境はPCのウィンドウズ用のものと非常に似通っており、
ウィンドウズ用のゲーム開発経験が流用できる事から、人材獲得もスムーズに進んだ。現場も
上層部も「次は『360』の時代になる」と信じて疑わなかった。他の人気シリーズも『360』への
シフトを進め、十分に普及した頃に満を持して投入する予定だったという。
しかし予定は大幅に狂った。
任天堂が発表した次世代ゲーム機「Wii」の斬新なコントローラーに世間の耳目は奪われ、
『360』は旧来の機種を高性能にしただけというイメージが強くなってしまった。また、日本では
ソニーコンピュータエンターテインメントの「プレイステーション」のブランドイメージの強さから
『360』の購入を見送る人が多く、普及ペースは低空飛行を続けた。
調査企業の発表によれば、現時点での『360』の国内累計販売台数は60万台前後。大ヒットの
指標となる「ミリオン(100万本)ヒット』が物理的に不可能な状況だ。しかも、発売日から実質2年目と
なった2007年の販売台数は約24万台と初年度よりも鈍っており、ここ最近の販売ペースも
週間二千台程度。これはライバルである「プレイステーション3(以下『PS3』)の二割程度だ。
「低迷期の阪神というわけではないが、PS3よりも売れたという事そのものがニュースになるほど、
売れていないというイメージが定着してしまった。海外のゲームソフトメーカーからは、
既に『360』は日本の『次世代機戦争』に敗北したと認識されつつある。」
ナムコのことかね?