RPG大辞典【第35版】

このエントリーをはてなブックマークに追加
722名無しさん@お腹いっぱい。
>>716
いや、TRPGのバージョンアップ情報とか序盤の難易度云々は削ってもいいでしょ。

全面改稿になるが、自分も書いてみた。

●そーどわーるど−えすえふしー−つー【ソードワールドSFC2】

1994年にT&E SOFTから発売されたスーパーファミコン用RPGソフト。
日本を代表するテーブルトークRPG(TRPG)「ソード・ワールドRPG」のシステムと背景世界を使用している。
大陸を東西に横断する「自由人の街道」を舞台に、ある使命のため街道の西の果てを目指す主人公たちが
大小の事件を解決しながら街道を進むうち、背後にある大きな陰謀の存在を知る…というのが大筋。
複数の小シナリオを連続させて、一つの大きなストーリーを構築する「キャンペーン」というTRPGの手法を用いており
キャラクターのレベルアップも、一つのシナリオを解決するごとに経験点を配布するというTRPG式である。

TRPGのシステムをコンピュータRPGにベタ移植した点がある意味では魅力で、またある意味では大問題である。
通常、TRPGのシナリオは1つ当たりに相当の時間をかけるのが普通で
準備期間も含めて、数個のシナリオに数ヶ月から数年をかけることも珍しくないのだが
コンピュータRPGである本作品では、数十のシナリオを実時間の数日程度でこなす構成になっているため
TRPGの成長システムをそのまま持ち込んだSFCではとてつもないインフレが発生しているのだ。

具体的には、ソード・ワールドのキャラクターは
15点前後の能力値6つと、1〜10レベルの「技能レベル」で表現されるのだが
本作品をごく普通にプレイしていくだけで、技能レベル10、能力値50などのキャラクターが完成する。
参考までに、同じ世界を舞台にした小説「ロードス島戦記」の登場人物で
主人公パーンの筋力が16、暗黒皇帝ベルドの筋力が24だと言えば
50という数字がどれほどのものかお分かりいただけるだろう。