こんな異界に、闇と風の中に城を構えるのは誰だろう。
それは魔王と部下たちだ。部下たちはおびえる魔王をなだめている。
部下A 「魔王様、なぜ顔を隠すのでしょうか」
魔王 「部下Aにはあの装備が見えないの。魔剣を振りかざして、長い衣を着ている・・・」
部下A 「それはサブイベントの景品でしょうに・・・」
勇者 「かわいい魔王、一緒においで。面白い遊びをしよう。岸辺では部下Aが死んでるし、
金に物を言わせたアイテムをたくさん用意するから待っていなよ。」
魔王 「部下B、部下B!きこえないの。勇者がぼくになにかいうよ。」
部下B 「落ち着いてください、セロテープが風にざわめいているだけでしょう。」
勇者 「いいボスだ、私と一緒に行こう。私の仲間たちがもてなすよ。お前をここちよくゆすぶり、踊り、歌うのだ。」
魔王 「部下C、部下C!感じないの、どこからか精霊の加護が!」
部下C 「感じています。しかし、あれは封印したはずでは。」
勇者 「愛しているよ、ボスや。お前の美しい姿がたまらない。力づくで叩き潰してやる!」
部下C 「魔王様、魔王様!勇者がわたしをつかまえる!魔王がわたしをパターンにハメる!」
部下Dはぎょっとして、勇者に全力で立ち向かった。
あえぐ魔王は両腕を抱きながらも、やっとの思いで玉座から立ち上がり・・・
EXダンジョン内では裏ボスがすでに準備していた。