●未解決分 ≪part31の316までの時点でのリスト≫
※複数の機種で出ているものも、便宜上、一つの機種の欄にのみ書かれています
■PS3 ・アーマード・コア 4 ・機動戦士ガンダム Target in Sight ・GENJI -神威奏乱-
・RESISTANCE(レジスタンス) 〜人類没落の日〜
■PS2 ・アークザラッド ジェネレーション ・悪代官2 ・雨格子の館 ・イースI・II ETERNAL STORY(既出部分の続き)
・AIRFORCE DELTA 〜BLUE WING KNIGHTS〜 ・エヴァーグレイス2 ・X−FIRE ・over the monochrome rainbow
・鬼武者 3(クリア後の本田平八郎編) ・カウボーイビバップ追憶の夜曲 ・歸らずの森 ・神業−KAMIWAZA−
・仮面ライダー正義の系譜 ・ガンサバイバー3 DINO CRISIS ・ガンバード1&2
・機甲兵団J-PHOENIXコバルト小隊篇(同梱のOVAの内容も含めて) ・機動新撰組 萌えよ剣 ・機動戦士ガンダム クライマックスU.C.
・GUILTY GEAR X ・GUILTY GEAR XX ・九怨 ・九龍妖魔學園紀 re:charge ・Kunoichi -忍- ・グランド・セフト・オート3
・グランド・セフト・オート・バイスシティ ・グローランサーIV Return(既出のフレーネ・イライザ・LN型以外のシナリオを)
・KOF MAXIMUM IMPACT ・KOF MAXIMUM IMPACT 2 ・ゲームになったよ!ドクロちゃん ・決戦3 ・喧嘩番長 ・GENJI
・五分後の世界 ・COMBATQUEEN ・XIII [サーティーン] 大統領を殺した男 ・サーヴィランス 監視者 ・THE 鑑識官
・THE はじめてのRPG 〜伝説の継承者〜 ・侍 ・サムライウエスタン ・THE ロボットつくろうぜっ! 〜激闘!ロボットファイト〜
・ジェネレーションオブカオス3 ・忍道 戒 ・シャイニング・ウィンド ・白中探検部 ・神魂合体ゴーダンナー!! ・真魂斗羅
・新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド <特別編> ・ステラデウス ・スペクトラルフォースクロニクル
・スペクトラルフォースラジカルエレメンツ ・聖剣伝説4(あらすじは知っているので詳細に) ・絶体絶命都市(既出部分の続き)
・ゼロの使い魔 小悪魔と春風の協奏曲 ・ソニック ヒーローズ
・第3次スーパーロボット大戦α〜終焉の銀河へ(主人公ごとのエピソードを) ・月の光 〜沈める鐘の殺人〜 ・超時空要塞マクロス
・テイルズ オブ ジ アビス(セシルとフリングスのサブイベントの詳細) ・ティンクルスタースプライツ-La Petite Princesse-
・デストロイ オール ヒューマンズ! ・鉄人28号 ・天空断罪スケルターヘブン ・ナノブレイカー
・ナムコ クロス カプコン(既出部分の続き) ・ハードラック ・バイオハザード4のエイダ編
・鋼の錬金術師(翔べない天使、3神を継ぐ少女) ・爆炎覚醒 ネバーランド戦記 ZERO ・花と太陽と雨と
・バルダーズゲートダークアライアンス2 ・半熟英雄4 ・ヴァンパイアナイト ・彼岸花
・PHANTASY STAR UNIVERSE(出来ればオンラインの分も) ・フェイズパラドックス
・ふしぎの海のナディア Inherit the Bluewater ・ベルセルク 千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇 聖魔戦記の章
・亡国のイージス 2035 ウォーシップガンナー ・ぼくのなつやすみ2 ・炎の宅配便 ・魔界戦記ディスガイア2(エンディング全部)
・ミスト3エグザイル ・名探偵エヴァンゲリオン(詳しく) ・メダル オブ オナー ヨーロッパ強襲
・METAL GEAR SOLID 2(SNAKE TALESの部分の続き) ・遊星からの物体X episodeII ・ラーゼフォン 蒼穹幻想曲 PLUSCULUS
・ライゼリート ・リーヴェルファンタジア 〜マリエルと妖精物語〜 ・龍が如く(既出部分の続き) ・RULE of ROSE
・ルパン三世 ルパンには死を、銭形には恋を ・レイジングブレス ・紅忍 血河の舞
・ローゼンメイデン ゲベートガルテン(できれば詳しく、原作を見ていない人間にもわかるように)
・ローゼンメイデン ドゥエルヴァルツァ(できれば詳しく、原作を見ていない人間にもわかるように)
・ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガード
■PS ・アークザラッドII(詳細に) ・アークザラッドIII ・アンシャントロマン 〜パワー・オブ・ダーク・サイド〜 ・…いる!
・エイブ・ア・ゴーゴー ・エースコンバット ・エクサフォーム ・エコーナイト#2 眠りの支配者 ・オウバードフォース
・逢魔が時 ・カウボーイビバップ ・火星物語 ・学校のコワイうわさ花子さんがきた! ・GUNばれ!ゲーム天国
・機動警察パトレイバーゲームエディション ・ギルティ・ギア ・クリックまんが クリックのひ ・黒い瞳のノア
・慶応遊撃隊外伝蘭末ちゃんの大江戸すごろく ・ゲゲゲの鬼太郎(バンダイ) ・ゲッターロボ大決戦 ・ゲッPーX ・幻想水滸外伝1&2
・公開されなかった手記 ・高2→将軍 ・サイバーボッツ ・サイレントボマー ・サンパギータ ・シュレディンガーの猫
・すべてがFになる ・SPRIGGAN 〜LUNAR VERSE〜 ・聖霊機ライブレード ・奏(騒)楽都市OSAKA ・蒼魔灯 ・ダークメサイア
・黄昏のオード ・TILK-青い海から来た少女- ・テイルコンチェルト ・デザーテッドアイランド ・天使同盟
・東京ミュウミュウ 登場新ミュウミュウ!〜みんなでいっしょにご奉仕するにゃん〜 ・ドラゴンシーズ ・トルネコの大冒険2
・トワイライトシンドローム ・ナイトアンドベイビー ・2999年のゲーム・キッズ ・人魚の烙印
・バイオハザード(GC版との相違点を) ・バウンティソード ダブルエッジ ・PAL−神犬伝説− ・バルディッシュ
・BAROQUE▲SYNDROME ・ひみつ戦隊メタモルV ・forget me not パレット
・BLACK/MATRIX OO(既出部分からの続きを。簡潔でもかまいません) ・プラネットライカ(既出部分からの続き) ・ベアルファレス
・ボルフォス ・マーメノイド ・ミザーナフォールズ ・ミスティックアークまぼろし劇場 ・ミスティックドラグーン ・厄 友情談義
・厄痛 呪いのゲーム ・夜想曲2 ・聖刻1092 操兵伝 ・竜機伝承 ・リングオブサイアス
・ルパン三世 カリオストロの城 −再会−
■PSP ・イレギュラーハンターX ・エースコンバットX スカイズ・オブ・デセプション
・Grand Theft Auto Liberty City Stories ・新天魔界 〜GOCIV アナザサイド〜
・新世紀エヴァンゲリオン2 造られしセカイ -another cases-(隠しシナリオも含めた各シナリオをエンディングまで)
・テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー ・VALHALLA KNIGHTS -ヴァルハラナイツ-
・ブレイドダンサー 千年の約束 ・ヘブンズ ウィル ・ポポロクロイス物語 ピエトロ王子の冒険
・魔界戦記ディスガイア PORTABLE(追加された「エトナ編」を) ・METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS(詳細に)
■Wii ・ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス ・ネクロネシア ・レッドスティール ・ワンピース アンリミテッドアドベンチャー
■GC ・ガチャフォース ・神機世界エヴォルシア ・ターミネーター3:ザ・レデンプション
・biohazard(リサ・トレヴァーについて) ・バイオハザード 0 ・PHANTASY STAR ONLINE EPISODE III C.A.R.D. Revolution ・ポケモンコロシアム
・ポケモンXD 闇の旋風ダーク・ルギア
■64 ・シャドウゲイト64 ・爆ボンバーマン2 ・爆裂無敵バンガイオー
■SFC ・アイ・オブ・ザ・ビホルダー ・アルバートオデッセイ ・アルバートオデッセイ2 ・ウィザップ! ・エルナード
・エルファリア2 ・ガンハザード ・奇々怪界―月夜草子― ・奇々怪界―謎の黒マント―
・機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122 ・機動戦士ガンダム CROSS DIMENSION 0079 ・GS美神除霊師はナイスバディ
・Psycho Dream ・ざくろの味 ・Secret of Evermore(SNESソフト。日本未発売) ・シャドウラン ・少年忍者サスケ
・神聖紀オデッセリア ・神聖紀オデッセリアII ・セプテントリオン ・ソウルアンドソード ・大貝獣物語2
・ファイナルファイトタフ ・ファイナルファイト2 ・ブレインロード ・弁慶外伝 沙の章 ・負けるな!魔剣道 ・魔女たちの眠り
・らんま1/2朱猫団的秘宝
■FC&ディスクシステム ・アイドル八犬伝 ・悪魔城伝説 ・悪魔城ドラキュラ ・エスパードリーム(1、2)
・えりかとさとるの夢冒険 ・美味しんぼ ・亀の恩返し ・軽井沢誘拐案内 ・京都財テク殺人事件 ・ゲゲゲの鬼太郎2
・御存知弥次喜多珍道中 ・新・里見八犬伝 ・スウィートホーム ・ゼビウス ・ゼルダの伝説 ・タイムツイスト 歴史のかたすみで…
・道(TAO) ・ドラキュラII 呪いの封印 ・百鬼夜行 ・ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女 ・ヘラクレスの栄光(1,2)
・まじかるドロピー ・マドゥーラの翼 ・魔洞戦記 ディープダンジョン ・魔法のプリンセスミンキーモモ ・未来神話ジャーバス
・魍魎戦記MADARA ・勇士の紋章 ディープダンジョンII ・ラディア戦記
■DS ・あらしのよるに(マルチエンディング全7種類を) ・おさわり探偵 小沢里奈
・オシャレ魔女 ラブ and ベリー 〜DSコレクション〜の「おはなしモード」 ・株トレーダー瞬
・川のぬし釣り こもれびの谷せせらぎの詩 ・降魔霊符伝イヅナ ・コンタクト ・サバイバルキッズLost in Blue
・スーパープリンセスピーチ ・聖剣伝説DS CHILDREN of MANA ・世界樹の迷宮 ・ゼノサーガ I・II(変更・追加部分のみ)
・タンクビート ・超操縦メカMG ・チョコボと魔法の絵本 ・ディープラビリンス ・テイルズ オブ ザ テンペスト
・ドラゴンボールZ 舞空烈戦(クリリンと18号とブロリーとセルのストーリーモード)
・パワプロクンポケット8(正史ルートと白瀬芙喜子ルートと高坂茜ルート) ・ピンキーストリート キラキラ★ミュージックアワー
・ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング ・ブラック・ジャック 火の鳥編 ・メタルサーガ鋼の季節
・ルナ -ジェネシス- ・Londonian Gothics 〜迷宮のロリィタ〜
■GBA ・アドバンス ガーディアンヒーローズ ・奇々怪界あどばんす
・真・女神転生デビルチルドレン(光、闇、炎、氷、メシアライザー) ・スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2
・Z.O.E 2173 TESTAMENT ・沈黙の遺跡〜エストポリス外伝〜 ・ドラゴンクエストモンスターズ キャラバンハート
・バトルネットワーク ロックマン エグゼ ・彼岸花 ・Vマスタークロス ・ブラックマトリクスゼロ ・マジカルバケーション
・メタルガン・スリンガー ・ユグドラ・ユニオン
■GBC ・エストポリス伝記〜よみがえる伝説〜 ・METAL GEAR Ghost Babel(おまけドラマも) ・メダロット3〜5
■GB ・王ドロボウJING ・鬼忍降魔録 ONI ・ザードの伝説2(前作やって無くてもわかるように)
・サバイバルキッズ孤島の冒険者 ・サバイバルキッズ2〜脱出!!双子島!〜 ・ジャングルウォーズ
・スターオーシャン ブルースフィア ・ドラゴンクエストモンスターズ 〜テリーのワンダーランド〜 ・ビタミーナ王国物語
・メダロット1〜2 ・読本夢五誉身(よみほんゆめごよみ)天神怪戦2
■XBOX360 ・【eM】 -eNCHANT arM- ・カルドセプト サーガ ・CONDEMNED PSYCHO CRIME
・ゼーガペイン XOR ・ソニック・ザ・ヘッジホッグ ・地球防衛軍3 ・天誅 千乱 ・ヴァンパイアレイン
・ブルードラゴン ・プロジェクト シルフィード
■XBOX ・ガンヴァルキリー ・クリムゾンスカイ:High Road To Revenge ・コンスタンティン ・真・女神転生 NINE
・DINO CRISIS 3 ・NINETY-NINE NIGHTS(N3) ・バレットウィッチ ・PHANTOM CRASH
・FATAL FRAME ?零SPECIAL EDITION?(追加部分)
■DC ・ILLBLEED ・es ・機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で… ・ゴーレムのまいご
・SONIC ADVENTURE ・SONIC ADVENTURE 2 ・タコのマリネ ・BLUE STINGER
・ベルセルク 千年帝国の鷹(ミレニアム・ファルコン)篇 喪失花の章 ・リアルサウンド〜風のリグレット
■SS ・ガーディアンヒーローズ ・ガングリフォン2(ミッション間ラジオも) ・グランディア1詳しい方の続き ・慶応遊撃隊活劇編
・サイバードール ・シャイニングザホーリィアーク ・シャイニング・フォースIII(シナリオ2〜3)
・ソニック3Dフリッキーアイランド ・ダークセイバー ・だいなあいらん ・大冒険セントエルモスの奇跡 ・DEEP FEAR
・ティンクルスタースプライツ ・テラ ファンタスティカ(既出部分の続き) ・バトルバ ・ファイナルファイトリベンジ
・ファンタシースターコレクション ・ファンタズム ・プリクラ大作戦 ・ラングリッサー5 ・RAMPO ・リンクルリバーストーリー
・LUNAR2 エターナルブルー ・RONDE −輪舞曲−
■32X ・カオティクス
■MCD ・うる星やつら ディア マイ フレンズ ・慶応遊撃隊 ・ソニック・ザ・ヘッジホッグCD ・夢見館の物語
・らんま1/2 白蘭愛歌 ・ルナ ザ・シルバースター
■MD ・エイリアンソルジャー ・機動警察パトレイバー98式起動せよ! ・新創世紀ラグナセンティ ・スプラッターハウス PART3
・ソニック・ザ・ヘッジホッグ3 ・ハイブリッド・フロント ・バトルマニア ・バトルマニア大吟醸 ・パルスマン
・ファンタシースターII 還らざる時の終わりに ・時の継承者 ファンタシースターIII ・ファンタシースター 千年紀の終りに
・モンスターワールドIV ・ランドストーカー ・ワンダーボーイV モンスターワールドIII
■Mk3 ・ファンタシースター
■PC-FX ・こみっくろーど ・はたらく☆少女 てきぱきワーキンラブFX
■PCE SUPER CD-ROM2 ・GS美神 ・スプリガンmark2 リ・テラフォーム・プロジェクト ・ソードマスター
・はたらく☆少女 てきぱきワーキンラブ ・ふしぎの海のナディア
■PCE CD-ROM2 ・コズミック・ファンタジー 冒険少年ユウ ・天外魔境 ZIRIA ・らんま1/2 とらわれの花嫁
■PCE ・青いブリンク ・奇々怪界
■MSX ・白と黒の伝説・百鬼編 ・METAL GEAR ・METAL GEAR 2: SOLID SNAKE
■WS&WSC ・SDガンダム GGENERATION モノアイガンダムズ ・TERRORS ・TERRORS 2
・VAITZ BLADE ・ラストスタンド
■ネオジオ系 ・KOF R-1 ・わくわく7(既出キャラ以外)
■PCゲー ・アークトゥルス ・アリスインナイトメア ・アルファ(スクウェア) ・Alone in the Dark ・アンタリア創世紀
・Wizardry(#2 ダイヤモンドの騎士、#3 リルガミンの遺産) ・ウィル(スクウェア)
・「Age of Mythology」の拡張版「Titans Expansion」の一人用シナリオ ・英雄伝説X 海の檻歌 ・ガラージュ
・偽典・女神転生 東京黙示録 ・機動戦士ガンダム アドバンスドオペレーション(エンディングのみを)
・Call of Cthulhu: Dark Corners of the Earth ・コマンド&コンカー
・サイキックディテクティブ(1、2、3、4、5、ファイナル) ・ザ・スクリーマー ・ジェネシス(スクウェア)
・The Elder Scrolls2 Daggerfall ・セツの火 ・そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ ・空の浮動産
・ダイナソア 〜リザレクション〜 ・ツァイ‐メタ女‐
・テイルズ オブ エターニア オンライン(ロレッタとレニイの関わるストーリー核心部分だけでも)
・デザート・ドラグーン〜砂漠の竜騎兵〜 ・デジタル・デビル物語 女神転生(日本テレネット) ・ドラゴンスレイヤー英雄伝説II
・ドラゴンマスターシルク ・トリスティアどきどきおぺれーしょん ・どろろ―地獄絵巻の章― ・Half-Life2
・パラケルススの魔剣 ・Heroine Anthem - The Elect of Wassernixe(聖女之歌)
・Heroine Anthem II - The Angel of Sarem(聖女之歌2) ・F.E.A.R. (First Encounter Assault Recon)
・フィフス・エレメント ・女神転生IMAGINE ・メタ女〜府立メタトポロジー大学付属女子高校SP〜 ・ラプラスの魔 ・忘れえぬ炎
■アーケード ・ぐわんげ ・ケツイ 絆地獄たち ・ザ ハウス オブ ザ デッド4スペシャル ・ザ・ロストワールド(SEGA)
・ストリートファイターZEROシリーズ ・ストリートファイターIII -NEW GENERATION-
・ストリートファイターIII 2nd IMPACT -GIANT ATTACK- ・STREET FIGHTER III 3rd STRIKE -Fight for the Future-
・旋光の輪舞 ・鉄拳シリーズ ・怒首領蜂大往生(ストーリーと3キャラごとのエンディング) ・ドルアーガオンライン
・ドルフィンブルー ・ビーストバスターズセカンドナイトメア ・ピンクスゥイーツ〜鋳薔薇それから〜 ・虫姫さまふたり
・ラジルギ
■携帯電話アプリ ・風ノ名前 ・新世紀エヴァンゲリオン外伝 〜真夏の夜の夢〜 ・新世紀エヴァンゲリオン外伝 〜人形達の宴〜
・真・女神転生-20XX ・ダーケストフィア ・テイルズオブコモンズ ・テイルズオブヴァールハイト ・テイルズオブブレイカー
・24:ザ・モバイルゲーム ・ナノデビル ・BC-FF7- ・ふしぎの海のナディア ・フライハイトクラウディア ・ぼくのすむまち
・夢魔の天蓋 ・REAL〜零〜 ・ルート16ターボ ・ロックマン エグゼ ファントム オブ ネットワーク
・瑠璃色の睡蓮 ・亜鉛の匣舟 ・泪色の雫
■同人ゲーム ・Another Moon Whistle ・イストワール(既出部分の続き) ・犬神 ・コープス・パーティ ・サバトの女王
・シルエットノート ・SACRED BLUE ・Seraphic Blue(既出部分の続き) ・退魔心経
・T−DRAGON QUEST〜序章 勇者の目覚め〜 ・ドラえもんのび太のBIOHAZARD ・ひよこ侍 ・武勲の王者 ・分裂ガール
・魔族の大地 〜TDQU〜
・1999ChristmasEve
・東方靈異伝 ・東方封魔録 ・東方夢時空 ・東方幻想郷 ・東方怪綺談
●途中
・無双OROCHI[6月] ・続・御神楽少女探偵団〜完結編〜[6月] ・火焔聖母[6月] ・ペルソナ3、ペルソナ3フェス[6月]
・武蔵伝II ブレイドマスター[5月] ・絶体絶命都市2―凍てついた記憶たち―[5月] ・ポポロクロイス 〜月の掟の冒険〜[4月]
・大神[4月]
●執筆予告がある物
・ひよこ侍[7月] ・蒼魔灯[6月] ・エコーナイト#2 眠りの支配者[6月] ・アークザラッド ジェネレーション[6月]
・アークザラッドII(詳細に)[6月] ・RULE of ROSE[6月] ・花と太陽と雨と[6月]
・THE ロボットつくろうぜっ! 〜激闘!ロボットファイト〜[5月] ・シャイニング・ウィンド[5月]
・ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング[5月] ・ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス[4月]
・ディープラビリンス[4月]
乙です!
>1さん乙。
前スレは400行かないうちに容量が・・
N64の悪魔城ドラキュラ黙示録をお願いします
それじゃ俺はN64の悪魔城ドラキュラ黙示録外伝をお願いします。
ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女 予約。
ニンテンドーWiiの「ドラゴンクエストソード 仮面の女王と鏡の塔」を詳しくお願いします。
どなたかシリーズの完結編となる『英雄伝説 空の軌跡 the 3rd』をお願いします。
ドラキュラ黙示録は
ドラキュラ復活→主人公二人がドラキュラ退治する→ハッピーエンド
外伝は
仲間が同族皆殺し妹をさらう→主人公助けに行く→結局ドラキュラ復活
→ドラキュラ撃破→主人公の力が道連れに→ドラキュラ子供に魂を転生させる
という流れだったな。
話的には外伝の方が先だった。
ちなみに外伝に両方収録されていたけど、ステージ構成が少し変化していた。
詳しく書くにもキャラの名前をど忘れしているし、これで十分な気もするが。
ドリームキャストの「トリコロールクライシス」を詳しくお願いします。
>>18です
すみません、ミスりました。リンク先は無視して下さい。
前スレの327、このスレの
>>19までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
21 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/07/20(金) 11:07:16 ID:y5nPdDUb0
>>16 書いてもらって申し訳ないが
そんなの十分じゃありません
というわけで
N64の悪魔城ドラキュラ黙示録&外伝をもう一度リクエストします。
ストーリーを教えてください。
あーあ、これで当分書かれる事はないな
23 :
花と太陽と雨と:2007/07/20(金) 11:13:01 ID:7qHtqCmL0
どなたかxboxの「Jet Set Radio Future」のストーリーを教えていただけないでしょうか。
あと2999年のゲーム・キッズのストーリーを書こうと思います。数日かかりますけど。
>>21見てるとセラフィックブルーのアホを思い出すわw
27 :
12:2007/07/21(土) 22:17:31 ID:Xd2Q5Ogp0
どきどき魔女神判のストーリーを教えてください
>>21は
言い分はともかく言い方があるでしょうにねえ。
頼んで書いてもらうんですから。
前書いていた人とは違うけど、続きを書いてみる。
内容にはあまり期待しないで。
「夜の領」
初代レイブンヒル伯爵がイシュタシス公王より賜った領地。
肥沃な大地と温暖な気候で、かつては西ヒュンデの穀倉として知られた。
現在では魔王の呪いによって日の差さぬ「夜の領」となり、死霊のみが彷徨う魔境である。
5.樹海を越えて、果て無き道のり
かつてレイブンヒル領と呼ばれた地域は、魔王の呪いによって一筋の光も差さぬ、死者の蠢く魔境と化していた。
尋常ではない数のゾンビ軍団を何とか退けつつ、レーベンは夜の領のより深い場所へと踏み込んでゆく。
夜の領各所に点在する墓には、幾つもの宝箱が隠されていた。
ミミックも混じっていたが、その中でも特に重宝したのが「シルバーランス」である。
何せ不死者特攻の効果を持つので、殆どゾンビしかいない夜の領にはうってつけの武器なわけで。
シルバーランスでゾンビどもを薙ぎ倒しながら、レーベンは探索を進めていった。
かなり深い所まで進むと、一本の川があり、異様なまでに積み上がっている大量の白骨が眼に留まった。
白骨の群れは、一体の巨人を中心に撒き散らされている。どうやらこいつがその元凶であるらしい。
巨人は対岸へ渡る為の橋に陣取っており、こいつを倒さないことには先へ進めないようだ。
レーベンはシルバーランスから、図書院の隠し部屋から手に入れた毒弓「ポイゾナス・ボウガン」に装備を切り替える。
巨人オーガーはなかなかの強敵だったが、一旦毒を浴びせてしまえばこちらのもの。
みるみるうちに毒が回っていき、弱りきったところにとどめを刺して終わりだった。
その後周囲を探索してみたレーベンは、別にこいつを倒さなくても地下経由で向こうへ渡れることに気が付いた。
……まぁ結果オーライということで。
離れの納骨堂地下には、見るからに強そうな悪霊、グレイブミストが立ちふさがっていた。
とりあえずシルバーランスで突いてみるが、まったく効果がない。
色々と試してみるが、大半の攻撃は無力に終わった。魔法ならばダメージを与えられるようだが……。
ラチが開かないので、レーベンは後々どうにかすることに決め、夜の領探索に引き続き取り掛かる。
納骨堂から這い出て、向かいにある墓石を調べた所、妙なメッセージが記してあった。
「川沿い最北西の墓石を調べよ」
先に進んだレーベンは、途中宝箱を開けて大量のゾンビに囲まれたりしながらも、字面どおりの場所を調べてみた。
果たして、墓石の裏にはこんな一文が。
「レイブンヒル城の食堂の椅子の下を」
食堂に何かあるんだろうか?
墓石から少し先に進んだ所に、レイブンヒル城は聳え立っていた。
備え付けのドアを開き、レーベンは城内へと足を踏み入れる。
*夜の領の敵は単純な生息数ならゲーム中でもトップクラス。めちゃくちゃうざい。
その上ステータス攻撃も多彩で、実際に槍一本だとジリ貧だったり。
「レイブンヒル城」
戦乱の少なかったイシュタシスでは総じて城は平野に建てられ、居住性を重視したつくりとなった。
レイブンヒル城はアレイノラ湖に映るその姿から、双翼館の異名をとる美城である。
城の内装は、城塞というよりも洋館に近いものであった。
入ってすぐ、レーベンは壁に何か落書きされているのを発見する。
『ウィーグラフ・トラン、ここに足跡を残す!
しかし、何もない城だなあ……。』
そういえば、館の閲覧室でそんな名前を目にしたような気がしないでもない。
単なる落書きでしかないようなので、レーベンは奥へと進むことにした。
城にはまるで人気がなく、各所に意味深な注意書きがなされているのが目立った。
『薪の間もきちんと探そう!』『南に五歩 西に十歩』
『複数のボトルには秘密なし』『一本ワインは必ず調べよ』
『右から三番目のたんすの引き出し』『シアター右から四番目の椅子の下』
『長い廊下 右から四番目の南側窓枠』『火のない暖炉は必ず調べよ』
『不自然に曲がった廊下に注意』…………
指示文に従って探索を進めるうち、手元には多数の「レイブンヒルの紋章」が集まっていった。
なお、食堂の椅子を丹念に調べた結果、レーベンは「銀の手」を入手することができた。
麻痺を完全に防御できる心強い装備である。どうしてこんな所にあるのかはともかく、大事に使わせてもらおう。
二階に昇ったレーベンは、寝室として使われていたとおぼしき一室で、古い日記帳を発見する。
内容は、ある少女の日々を綴ったものであるらしかった。
『○月×日
パパとママと一緒に森にピクニックへ出かけた。
とっても楽しかった。また行きたいな。
○月×日
パパのお友達のグレンさんがやってきた。
パパと難しいお話をしていた。
○月×日
パパはお出かけするんだって。
でも、私の誕生日までには帰ってきてくれるって約束してくれた。
パパは約束は破らないもの。
早く帰ってきてね。 』
次のページへと、内容は続いている。
『○月×日
パパが帰ってきた。
でもなんだかとても怖い顔をして、私に「近づくな」って言ったの。
パパ、私のこと嫌いになっちゃったの?
どうしたの、パパ?
○月×日
パパは地下にこもったきり、誰も近づかせない。
ママも毎晩泣いている。
○月×日
こっそりパパに会いにいった。
でも、パパは絶対こっちを向いてくれなくて、私に出て行けって言った。
もう二度と俺の前に顔を見せるなって。 』
そのページには、涙の跡が残されている。
『○月×日
このお城を出て、ママと一緒におじいちゃんのところ
で暮らすことになった。
○月×日
さようなら、パパ。
でも、
どんなになっても、パパは私のパパだもの。
どんなになっても、私はパパのこと愛してるもの。
だから、次の誕生日には迎えに来てね?
約束だよ?
私の大好きなパパへ メアリ・レイブンヒル』
日記はそこで終わっていた。
最後の頁に、真紅のスカーフが綺麗に折りたたまれ、挟んである。
レーベンはそのスカーフを持って、寝室を立ち去った。
*レスターが仲間にいると日記を読むことはできません。
当然、スカーフ「ルージュ」も手に入らず。
「レイブンヒル城 地下一階」
レイブンヒル伯領東部には良質のワインを産するワイナリーが多く、地下一階は伯爵のワイン倉になっている。
レイブンヒルの紋章20枚を費やし、レーベンは地下室への道を開いた。
地下にはずらりとワインの棚が並び、それに負けず劣らずの数でスライムが蠢いている。
入ってすぐの棚には、なんと「神官の鍵」が。これでさらに行動範囲が広がるだろう。
水門で手に入れたマリスカーバーでスライムを焼き斬りながら、レーベンは地下室を進んでいく。
敵がいないワイン倉まで辿り着いたレーベンは、床の装飾に不自然な一角を見つける。
調べてみれば、やはり睨んだ通り隠し階段があった。レイブンヒル伯の私室であるらしい。
私室には、伯爵の壮絶な葛藤の様子が書き残されていた。
『死を受け入れられぬ私にできるのは待つことだ。
だが、何を待つというのか。
この世界が終わるときをか?
万魔殿の封印の近くにいる私ならば、もちろん魔王を解放することもできよう。
だが、それが果たして世界の終わりにつながるのか?
そして、私は私のために世界を終わらせることができるのか?
今の私ならば、第二存在の心の一端が分かるような気がする。 』
敵との激戦で消耗も激しくなってきたため、傍にある端末からレーベンは一旦館へ帰還する。
鍵によって開かれた先には、果たして何が待っているのだろうか。
*神官の鍵を入手するとストーリー進行6。続きは次回投下します。
*上記のイベントはレスターが仲間にいると、本人から一言追加されます。
今回は短いけどここまで。
次は進行7までを投下予定。
乙です
英雄伝説Zへと繋がる物語。空の奇跡三部作完結編。
SCでエステル達が結社との戦いをひとまず終えてから半年。
ケビンは仕事を終えて帰還する。
地下でティータの母のエリカが発掘した謎の石について
話を聞いてると《星杯騎士団》から派遣されたシスター服の女性が現れる。
ケビンにとって妹的存在、リースとの5年振りの再会だった。
リースと一緒に街で敵を追っていると突然、
異次元空間みたいなところにある塔に飛ばされる。
そこで石を見つけて拠点の石碑に持っていくと、今ままでの仲間が召還される。
基本は、塔の探索→石を見つける→前作の仲間を召還する→
扉を見つけたら開けて前作のストーリーの複線、後日談などを回収する。
延々とこれを繰り返す。マップはほとん前作、前々作の使い回し。
節々で影の王と名乗る人物が邪魔をしてくる。
拠点では女性の霊魂が色々助言をくれるが、この人はクローゼの先祖らしい。
FC、SCの主人公のエステルは、出てくるのも遅くてあまり目立たない。
結社のメンバーでSCで敵だったレンもイレギュラーで召還されてしまうが、
エステルとティータが説得して仲間になる。
本筋のシナリオに関わるのはほとんどケビンとリース。
<ケビンとルフィナ、リースとの出会い>
ケビンは8年前に、母親の無理心中に付き合わされそうになり
母を突き飛ばして家を飛び出した。
雪の降る町で途方に暮れているケビンに救いの手を差し伸べたのは、
リースの姉のルフィナだった。ルフィナはケビンにチョコレート
をあげようとしたが、ケビンが拒絶したためルフィナはチョコを口に含んで
無理矢理食べさせた。それ以来、ケビンは姉妹と生活することになる。
数年後、ルフィナは星杯騎士団に入団して頭角を現す。
ケビンが得物にボウガンを選んだのは、ルフィナがボウガンを使っていたから。
ケビンも尊敬するルフィナの後を追って星杯騎士団に入るが、
ある事件でルフィナが殉職してしまう。
悲しみのあまり常軌を逸したケビンは、
《外法狩り》の二つ名を名乗り、罪人の処刑を請け負う職に付く。
自ら汚れ役の《外法狩り》の職をかってでたのは
長い歴史でもケビンだけだと驚かれた。
その後、リースも姉とケビンの後を追って《星杯騎士団》に入団。
どんどん扉を開けて行き、ケビン、リース、ルフィナが育った孤児院に
たどり着くと、ケビンがリースに姉の死の真相を打ち明ける。
実はルフィナを殺したのはケビン本人で、
ケビンの聖痕が暴走してしまい、リースを殺そうとする。
そこへ、ルフィナが割って入り妹のリースを庇い串刺しにされてしまう。
我に返ったケビンは呆然とするが、ルフィナは笑顔で死んでいった。
リースはそのとき気絶していて真相を知らなかった。
そのことをリースに打ち明けたケビンは、おまえは俺を殺す権利があると言うが、
なぜそんなに辛いことを一人で抱えていたいたのと、リースに泣き疲れる。
扉の奥で影の王と対面。仮面を取るとその姿はルフィナだった。
ルフィナは自分を殺したケビンは煉獄で苦しむべきといい、
姉を殺したケビンもそれを受け入れようとするが、本物の姉様は
そんなことを言わないとリースが食ってかかる。
二人とも煉獄に落とされ、出口の扉の前で前作のラスボスの
ワイスマンが待ちかまえていて窮地に立たされるが、
内側から仲間が救いに来てくれて難を逃れる。
塔の一番深くまでたどり着き、脱出の手がかりを経た
一行は、アルセイユでルフィナのいる城に乗り込む。
PTの4×4=16人を四つに分け各門を攻略することに。
ケビンとリースは強制でルフィナのいる正門に向かう。
正門でラスボスのケビンの聖痕と対決。勝とエンディング。
ルフィナが正気を取り戻し、ケビンとリースにボウガンで
私を打ちなさいと命令する。
二人は涙を飲んでボウガンを打ちルフィナを昇天させる。
拠点に元の世界へ戻る入り口が現れる。
別れの言葉を残して次々元いた場所に戻っていく仲間を見て、
レンは不思議な感情を抱いた。エステルとヨシュアは、
一緒に付いてこないとレンを誘うが、素直になれないレンは
捨て台詞を吐いて一人で去って行く。
エステルは、何年かかってっでもあたしがあの子を笑顔に
してやるんだといってヨシュアと一緒にレンを追っていった。
最後は主役のケビンとリースが二人で扉を出て終わり。
エンドロール後にケビンが上司に今回の事件に付いて
説明をするシーンが流れる。暗転して
TO BE CONTINUED・・・ 英雄伝説Z
の文字が出て終わり。
次回作でナンバリングがZに変わるが、
空の奇跡の世界とキャラは引き継ぐらしい。
3rdで新たに生まれた複線もあり。
終わり
ファンタシースターユニバース予約。
ただ中古で買ったんでストーリーモードしか書けないけど。
>>34 イストワール乙です。
前の書いてた人の文で冒険家トランの落書きが
触れられてなくてショボーンだったんで、
トランのコメントがあって嬉しい。
最後の落書きと傍のアイテムにはちょっと泣いた。
エバーブルー2をお願いします
前スレの328、このスレの
>>40までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
ひぐらしの泣く頃に、をお願いします。
THE鑑識官を予約します。
アークザラッド〜精霊の黄昏〜の続きを予約します。
デストロイ オール ヒューマンズ!を書こうと思っているのですが、
ネタを含んでのストーリーをがいいですか?ネタは抜いた方がいいですか?
>>46 分かりました。全てのネタを把握しきっていないので、
時間はかかりますがそちらで書きます。
デストロイオールヒューマンズ!を予約します。
カードマスター -リムサリアの封印-、をお願いします。
Wiiの「機動戦士ガンダム MS戦線0079」のストーリーモードをお願いします。
ひぐらしなら書けそうだけど、元が長いから時間かかりそうだがいいかな?
あと、なるべくシンプルに枝葉末節削ぎ落として書いたほうが良いのかそれとも
謎に関わる部分まで書いたほうが良いのか教えてくれると助かる。
五行でいいよ
>>50 謎の部分まで書いてくれると分かりやすくて助かるが
その辺はあらかたwikiに載っているので面倒なら飛ばしてもいいと思う
>>50 謎に関わる部分まで、展開を詳しく書いてくれるとうれしいです。
>>50 ノベルゲーだし展開自体はシンプルに。
必要な設定のみくわしく書いてほしい。
なによりも書き手としてあなたが
書きたい文体で書いてくれればいい。
ギャルゲー板に書いた方がいいんじゃ
>51-55
とりあえず>50の困惑する姿が見える。
もう俺には好きにしろとしか言えん
ACX予約無いなら書かせてもらっていいかな?
DSの「すばらしきこのせかい」をお願いします
用語集その1
登場人物
・グリフィス1(本名不明)
オーレリアでも辺境にあたるオーブリー基地に所属する
航空部隊グリフィス隊の隊長でプレイヤーの分身。
・ソラーノ・ユジーン
新人の通信士、コードネーム"クラックス"、ブリーフィングや作戦時に
グリフィス1らをサポートしてくれる。彼が女性だったら…と言う声もちらほら。
通称"空の友人"
・リック
グリフィス隊の一員で階級は中尉。
陽気でお喋り、お調子者。Misson1の最後にSWBMを避け切れずに撃墜され
死亡した模様。
・ロイ
グリフィス隊の一員、階級不明。
Misson1にてSWBMを避け切れずに撃墜、死亡した模様。
・アルベール・ジュネット
取材の為に戦争終結間際と思われたオーレリアにやってきた
ベテランの戦争記者。この戦争に疑問を持ちその目的を調べて行く。
名前から分かる通りAC5にも出てた彼です。
・ディエゴ・ギャスパー・ナバロ
レサス軍の司令官。
レサス内戦の長期化およびオーレリアに戦争を吹っ掛けた張本人。
登場兵器
・グレイプニル
SWBM、ショックカノン、光学迷彩などを装備するレサスの巨大空中ステルス要塞。
SWBMの圧倒的な火力と光学迷彩による神出鬼没な移動を生かしオーレリア軍を
撹乱し、次々と撃破して行った超兵器その1。
そのずんぐりむっくりした可愛らしい外見と艦長の奇行により、一部ではプニルたん
と呼ばれハァハァされている。
・SWBM
衝撃波弾頭ミサイル、燃料気化爆弾の一種らしい
大量の燃料を平面状に散布→着火で熱膨張による衝撃波を発生させる超兵器その2。
範囲、威力は水平方向数十キロ四方を跡形なく粉砕できる程。
空気の密度と温度が低い上方にも有効だが下方にはあまり有効ではない模様。
・ショックカノン
カノンとの名前だが砲ではない。SWBMと同じく気化燃料を使う。超兵器その3。
こちらはグレイプニルの腹に装備されていて対地兵器。燃料を下に向けて噴射して
ビームで着火し爆発させ衝撃波を起こす。真下に向けて撃つのでグレイプニルが傷つかない様に
SWBMより威力控えめ。ちなみに着火ビームは攻撃が可能な程出力を上げられない上に
大量の電力を食うので、ショックカノンを撃つ際は光学迷彩を解く必要がある。
・光学迷彩
SF作品等で有名な技術。手段は色々とある様だが、グレイプニルは周りの景色をカメラで
取り込んで装甲表面に映し込む方式。こんな物を付けたが為にグレイプニルの重量は飛躍的に
重くなり、通常の滑走路に降りる事が出来なくってしまった程である。(グレイプニルが降りる
事ができるのは水深の深い川や海のみ。)
かつて、世界の多くの地域を巻き込んだ大戦にも無縁であった、
南オーシア大陸南端に位置する南半球の国オーレリア連邦共和国。
資源が豊富なこの国は飢える事もなく平穏な日々が続いていたが、
内乱が終結したばかりの隣国レサス民主共和国に突如攻め込まれる。
レサスの言い分はこうだ
「長く続く内乱の隙を突いて不当な搾取を続けたその報復だ」と
レサス軍の司令官ナバロはそう演説した。
空中要塞グレイプニルの圧倒的な力を主軸にしたレサス軍に
オーレリアは開戦から僅か10日でその領土の95%を支配下に置かれてしまう。
残されたのはオーレリア辺境の地オーブリー岬に位置する基地1つ。
このままでは終われない、辺境の基地の航空部隊グリフィス隊は、
「せめてレサスに一矢報いてやる」そう決意し出撃した。
この飛行隊の無謀な行動がこの戦争を大きく変える事となる…。
終結しようとしている戦地に入った1人の戦争記者。
かつて陰謀により始まった二大国の戦争を間近で見続けた
このベテランの記者だけが、辺境の地の小さな狼煙に心奪われていく。
「得るべき正当な権利」を主張するナバロ。
しかし、次第に変わる戦況にベテラン記者の疑念は次第に深まって行く。
果たしてこの戦争の真の目的とは…。
OperationNo.1
Misson1:Skies of Deception
作戦地区:オーブリー岬
オーレリアに残った最後の軍事施設オーブリー基地に爆撃編隊が接近しつつあるのを察知した
グリフィス隊は、それを阻止するために予想進行ルートを迂回しレーダーを避け真後ろから
攻撃をしかける。爆撃機は遊び半分で基地手前の町を攻撃するも、突如として現れたグリフィス隊に
攻撃を受け混乱する。少数の護衛機しか引き連れていなかった爆撃機を次々に撃ち落すグリフィ隊の面々。
爆撃機全てを撃墜したグリフィス隊は意気揚々と引き上げて行くが、プナ平原からグレイプニルのSWBMが
グリフィス隊目掛けて発射される。かろうじてその効果範囲内から逃れたグリフィス1だが、部隊は
他に2機を残して撃墜され、先程までの意気も沈み基地へと帰還するのだった。
一方レサスに占領されたオーレリア首都グリスウォール。この地で取材をしている記者アルベールは
戦争の正当性を主張するナバロの演説放送を尻目に、先の見えた戦争の取材はとっとと終わらせて
国に帰りたいとぼやいていた。
OperationNo.2
Misson2:Out of the Fire
作戦地区:プナ平原
オーブリー基地の壊滅は免れた物のSWBMによって殆どの航空戦力を奪われたグリフィス隊。
グレイプニルを追おうにも、プナ平原から東に移動したグレイプニルを捕らえるだけの情報も
なく、また物資も底を尽きかけていたのでブナ平原に急造されつつあるレサスの補給基地を
狙う事に。先のグレイプニルの一撃でオーレリア最後の部隊が壊滅したと思い込んでいた
プナ補給基地はグリフィス隊の急襲に焦り増援を呼ぶが、グリフィス隊の怒涛の攻撃により設備を
無力化されレサス兵は基地を捨て逃げ出すのであった。
OperationNo.3
Misson3A:Prelude
作戦地区:パターソン港
プナ補給基地を奪ったことで物資の憂いがなくなる。相変わらずグレイプニルの行方は知れないが、
パターソン港にレサスの軍艦や補給部隊が集結しているのを知りパターソン港奪還作戦が決行される。
分断されていた各地の部隊も集まり数は少ないが地上部隊も結成される。グリフィス隊は地上部隊が
主要施設を制圧する間、これ以上のパターソン港の戦力増強を阻止すべく、海上から輸送される兵や物資を
積んだ揚陸艦を沈めていく。3隻以上の進入で作戦失敗となる厳しい状況だが、襲い来る対空砲火や敵機を
かわし、遂に全艦を沈めパターソン港の奪回を成功させる。初めてレサスに一矢報いる事が出来た、
パターソン港に集まったオーレリア軍はその勝利に沸き立つのだった。
その頃アルベールはグリスウォールのガイアタワーで連日行われる、ナバロ主催のパーティーの場に居た。
ナバロはグレイプニルの自慢話に忙しいが、そんな事は暗記出来る程聞かされた話しだったので
特に取材するわけでもなく豪華な食事に舌鼓を打つアルベール。記者仲間が通ぶってワインを語るのを
聞き流しながらアルベールはある疑問を抱く。レサスは長い内戦で疲弊しきっている、だがレサス国民の
収入の何年分にも及ぶワインを何故こうも振舞えるのか、それ程の財源は何なのか、と。
こうして彼はレサスの不透明な金の流れを追う事を決めた。そう、単なる暇潰しの為に。
今日はここまで続きは後日
これ以後ミッションに分岐や状況変化が起こるので
一本筋のストーリーにはOperationNoを割り振り、その他は
Missionのみにします。
そして早速誤字脱字発見
今回掲載分のMissionの文字全てにi入れ忘れ
ON23行目 ブナ平原× → プナ平原○ ですね
俺バカス
乙。読みやすいしわかり易いんで期待してるよ〜
ひぐらしってちゃんと謎解明されてるん?
製作側は最後まで全部は明かさないつもりみたいだけど
☆第七話『蜃気楼の一族』中編
注: 登場人物一覧に掲載し忘れたので追加します。
・河村須美子・・・これまでの事件を通じ、御神楽事務所のメンバーとも親しくなっているオペラスター。
時人は、別途関わっていた事件が後味の悪い結末に終わってしまったらしく、
半ば自室警備員化しており捜査に協力はしてくれないようだ。
三人は、時人が立ち直るまでに出来るだけ事件を調べておこうとする。
小野寺家中庭で、野上糸から片岡が有力容疑者なのか、と質問される。
どうやら栗山刑事が、捜査情報を喋ってしまった様だ。
そして糸から、片岡がこの屋敷にちょくちょく来て、喜久子夫人と会っていることを聞かされる。
どうやら片岡は、喜久子から資金援助を受けているようだ。
別館の203号室では、鏡が帰り支度をしていた。
鏡の話によると、日向は死の直前、大金が入ると周囲に吹聴していたらしい。
犯罪の匂いを感じる三人。
207号室で丸木戸に聞いたところによると、喜久子は演劇に全く興味が無いらしい。
演劇に興味が無いのに、喜久子が片岡を援助しているのはどうしてなのだろうか。
本館で喜久子に事情を聞こうとするが、玄関口でシゲに入館を拒まれてしまう。
どうやらシゲは、事務所のメンバーが喜久子と会うのを防ぎたいらしい。
しかし、通りかかった一郎太の計らいで、無事本館に入れることになった。
喜久子に会いに夫人室へ向かうと、中から彼女とシゲの会話が聞こえてきた。
どうやら喜久子は、体調を崩しているようだ。
喜久子は、この事件のせいでまた「悪魔の子」と関わることになってしまった、と嘆いている。
そして、「悪魔の子」は小野寺家を恨んでいるだろう、とも言う。
「悪魔の子」とは、いったい誰のことなのだろうか。
使用人室でシゲから話しを聞く。
喜久子が片岡に援助をしているのは、かつて片岡が小野寺家に書生として住み込んでいた縁から、らしい。
小野寺家と片岡は、20年以上の付き合いがあるという。
小道で一郎太と出会う。
彼によると、シゲは喜久子が小野寺家に嫁いで来る前から彼女に仕えていたらしく、やや狂信的な忠誠心を持っているという。
これまで得た情報を元に、三人は推理を巡らせる。
「悪魔の子」が小野寺家への恨みから、邸内で無差別殺人を犯したのだろうか。
演劇界について調べる為、浅草の劇場街を訪れた三人。
鏡と片岡の居る桔梗館に向かう。
片岡によると、日向は本庄の経営する銀星館から移籍してきたらしい。
伊庭の経営する日本館に向かう三人。
親しくしている河村須美子の楽屋を訪れると、河村と本庄が歓談していた。
本庄いわく、日向はかなり金に汚い性格だったらしい。
生前日向が言い残した「もうすぐ金が入る」という言葉にはどういう意味がこめられていたのだろうか?
警察署に向かうと、栗山刑事から日向まきの部屋に残されていた『蜃気楼の一族』の台本を片岡に届けるよう頼まれる。
片岡から毎日変換の催促が来て、うるさいらしい。
桔梗館に行くと、鏡がいた。
彼によると、『蜃気楼の一族』は日向の代役を立てて上演するらしい。
すでに台本も出来上がっている、という。
台本が出来上がっているのに、なぜ片岡は警察署に返却をしつこく請求したのだろうか。
桔梗館に片岡の姿は無かったので、丸木戸の三角館へ向かう。
丸木戸によると、日向は部屋を205から206に移ることを嫌がっていたらしい。
片岡とシゲの話では、日向は自ら望んで206号室に部屋を移ったはずなのだが。
どうやら片岡は嘘をついていたようだ。
小野寺家では、糸が大量の新聞を処分していた。
なんでも、全てシゲが読んだものらしい。
続いてシゲと出会う三人。
シゲは三人に、瓢箪池という場所はどこにあるのか、と突然尋ねてきた。
三人が浅草にあると教えると、シゲは何故か憂いの表情を浮かべ考え込んでしまった。
瓢箪池では、守衛と一郎太が口論をしていた。
盗み聞きしてみると、どうやら兄に会いに出かけて一郎太を、守衛が咎めているらしい。
一郎太は小野寺家の長男だと思っていたのだが、もしかして兄が居るのだろうか?
夜、桔梗館を訪れ片岡を詰問する。
片岡はなぜ日向と部屋を替えたことについて、嘘をついたのか確かめる為に。
三人を前に、片岡はひどく動揺し煙草を吸いだした。
すると突然苦しみだし激しく喀血、そして事切れてしまった。
一言「金庫」と言い残して。
翌日、諸星警部に片岡の死の詳細を聞く三人。
どうやら、煙草に毒が仕込まれていたらしい。
鏡に、片岡の言い残した「金庫」について訪ねる。
すると、桔梗館文芸部に片岡の使っていたダイヤルロック式の大型金庫があるという。
しかし、ロックの解除番号は亡き片岡しか知らないらしい。
三角館で丸木戸に金庫の中身について心当たりを聞く。
すると彼は、片岡が喜久子から貢いでもらった金でも入っているのではないか、と言う。
片岡は喜久子の愛人だったのだろうか?
しかし久御山家で多聞に話を聞いてみると、喜久子が浮気なんて考えられない、という。
彼女は本当に夫を愛しているらしい。
小野寺家で糸に話を聞くと、彼女は半年前、守衛が浮気をしている証拠を見つけていたらしい。
なんでも倉庫の中に、ときという女性から守衛に宛てられた恋文がしまってあったそうだ。
もしかして、一郎太がいう「兄さん」とは、守衛と浮気相手との間の子供なのだろうか。
しかし事情を良く聞いてみると、どうやらその恋文が書かれたのは今から30年近く昔のことだったことがわかった。
さらにその後一郎太から事情を聞くと、守衛と喜久子が結婚したのは問題の恋文が書かれたよりも、
はるか後のことだということが判明した。
喜久子からも事情を聞くも、有益な情報は得られなかった。
しかし窓から中庭を見つめていた喜久子が、突然顔をこわばらせ「悪魔の子」と呟く。
中庭に悪魔の子が居るのだろうか?
三人は急いで中庭に行くが、そこには諸星警部の姿があった。
なんでも時人が復調したらしく、ついさっきまで彼と二人で中庭に居たらしい。
三人は警部から、片岡の遺留品として『蜃気楼の一族』の台本を受け取った。
事務所に戻り、片岡が遺した台本を読む三人。
すると台本には、謎の記号がびっしりと書き込まれていた。
この記号が片岡のダイイングメッセージかもしれない、と考えた三人は調査を試みる。
日本館で伊庭に、記号について心当たりが無いか聞く。
すると彼はあっさり、記号は演出記号だと指摘した。
なんでも、演劇の演出について台本に略記する為の記号らしい。
三人は落胆する。
☆第七話『蜃気楼の一族』中編END
72 :
50:2007/07/30(月) 07:27:39 ID:tgK8M2he0
んじゃひぐらし予約します。
色々確認するので少し時間かかるかもしれないけど勘弁を。
SFC版のラプラスの魔をお願いします。
小学生のとき怖くて途中で逃げ出してしまいました(´・ω・`)
ルヴァンの正体とかさっぱり
夏だけど暇なので、未解決のぼくのなつやすみ書こうかと思ってるんだが、製作中の人いますか?
いるんならやめる
いなけりゃ近いうち、ぼくなつって名前で書く
あ、ぼくのなつやすみ2ですぼくなつ2
予約してないなら遠慮せずに書け
そのかわり、
>>74の夏休みはゲーム三昧になりますがね。
8月32日を迎えないように気を付けるんだヨ…
>>76 了解
あと写真うpとかはしなくていいの?
人物とかちょっと風景とか
携帯だしピクトぐらいしか知らんけど
むしろ写真はないほうが良いかな。
あまりプレイレポになりすぎても叩かれるし
まとめに載せるときに難しいし。
了解
んじゃ書き始めるノシ
コイツは危険な香りがプンプンするな。
まぁ、頑張れ。
☆第七話『蜃気楼の一族』後編
注: 『蜃気楼の一族』中編で重大なミスがあります。
演出記号が書き込まれていた台本は、片岡の遺品ではなく日向まきの遺品でした。
すみません。
三人は、喜久子の言う「悪魔の子」に焦点を絞り捜査を行うことにした。
これまでの情報を整理し、「悪魔の子」とは一郎太の兄と予想できること、
一郎太の年齢や糸の見つけた恋文が書かれた時期を考えると年齢は20代後半から30代前半とよそうできること、
などの推理を行う。
しかし、事件の関係者に推理した条件に合致する人間は居なかった。
『蜃気楼の一族』の台本を読み込んでみるという千鶴を残し、巴と滋乃は捜査に出かける。
桔梗館では、踊り子と脚本家を立て続けに失った鏡が落ち込んでいた。
彼の話によると、『蜃気楼の一族』の台本には、モデルが居たらしい。
ただ、片岡が具体的に誰をモデルにしていたのかまでは知らない、という。
片岡の殺された部屋では、栗山刑事が検分を行っていた。
彼によると、片岡は呼吸器系に病を抱えていた為、煙草は一日二本と決めていた、という。
片岡は普段一箱20本入りの煙草を吸っており、遺留品となった煙草入れには12本の煙草が残っていた。
片岡の喫煙行動を知る人間が、まだ彼が小野寺子爵邸に居る間に煙草に毒を仕込んだ可能性が出てきた。
つまり、日向まき殺害当時子爵邸に居た人間全員が、片岡芳郎殺害の容疑者にもなるのだ。
すっかり捜査に行き詰った二人が日本館に行くと、河村須美子と出会う。
彼女は二人に気分転換をさせようと、ある暗号をパズル感覚で出題する。
暗号には
・C+○
・N×△
・◇÷Z
・□-V
と記されている。
須美子いわく、この四つの式はある日付について表しており、CやNは英語でなくただの図形らしい。
また、+や×は単純に数学記号と考えていいそうだ。
日付ということは、この暗号は0101から1231までの4桁の数字のうちどれかを表していることになる。
そのため、最初のC+○は0か1かのどちらかの数字を表していることになる。
同様に、◇÷Zは1か2か3のうちのいずれかだ。
ここでCと○には図中に折れ曲がりが一切存在しないが、その他Nや◇には折れ曲がりが存在することに注目する。
すると上記の4式は
・C+○=0+0=0 (折れ曲がり数がそれぞれ0の為)
・N×△=2×3=6 (Nの折れ曲がり数は2、三角の折れ曲がり数は3)
・◇÷Z=4÷2=2 (◇の折れ曲がり数は2、Zの折れ曲がり数は2)
・□-V=4-1=3 (□の折れ曲がり数は4、Vの折れ曲がり数は1)
となり、暗号は0623、つまり6月23日を表していることがわかる。
二人が見事暗号を解くと、この暗号は彼女が後輩と一緒に遊びで考え付いたもので、
今では浅草の演劇関係者間で広くブームになっていると須美子は教えてくれた。
殺された片岡も、この暗号遊びを大変気に入っていたという。
二人は、片岡の遺した台本に記されていた演出記号もこの暗号だったのではないか、と気づく。
二人は伊庭から演出記号について教えてもらった後、事務所で千鶴と共に暗号解読を行う。
片岡の台本に記されていた演出記号は、やはり暗号になっていた。
演出記号が記されている場面に登場する人物の名前にはそれぞれ数字が入っており、
劇の進行と矛盾した演出記号が記されている人物の名前に入っている数字を並べると、5桁の数字になる暗号だった。
それは、桔梗館にある金庫のロック解除番号だった。
金庫の中には、片岡のアイデアノートがあった。
そこには、『蜃気楼の一族』のモデルとなった人々の名が記されていた。
『蜃気楼の一族』は豊臣秀吉の晩年について描いた芝居で、秀吉のモデルは小野寺守衛、淀君のモデルは小野寺喜久子、
秀頼のモデルは小野寺一郎太、英次のモデルは小野寺佐次となっていた。
この芝居は、小野寺一族をモデルとして描かれたものだったのだ。
そして巴と滋乃は、小野寺家に今までであったことの無い「佐次」という人間が居ることを知る。
この佐次こそが、一郎太の兄で、喜久子から「悪魔の子」と呼ばれていた人物なのだろう。
事務所に戻った二人は、千鶴に『蜃気楼の一族』の粗筋を教えてもらう。
晩年の秀吉と淀君の間には、なかなか子供が生まれなかった。
そこで秀吉は遠縁の秀次を養子に迎える。
自分の血を引かない人物が豊臣家の跡継ぎになることに焦った淀君は、自分の小姓と密通して子を出産。
その子を秀吉の子、と偽り豊臣家の跡継ぎにしようと画策する。
そして、秀次は邪魔者扱いされるようになり、最後には切腹させられてしまう。
以上が『蜃気楼の一族』の粗筋だった。
物語の粗筋を小野寺家に当てはめてみると、小野寺佐次は小野寺家に切り捨てられた存在になる。
自らの境遇を恨んだ佐次が、復讐の為小野寺家で殺人を起こし、自分の正体を知る片岡までも殺したのでは、と三人は推理する。
巴と滋乃は居合わせた諸星警部と共に、父である多聞に小野寺守衛の過去と、佐次について尋ねる。
しかし、多聞は佐次のことについては何も知らない、という。
ただ、多聞と守衛とは学生時代に留学中のロンドンで知り合って以来の仲で、留学中守衛が高熱で腎臓を患ったことを教えてくれた。
久御山家を出ると、諸星警部は気になることがある、という。
高熱で腎臓を患うと、同時に精巣の機能も失われてしまう、つまり生殖能力を失ってしまうことがあるらしい。
晩年の秀吉が子供を作れなくなっていたのと同様に、守衛も子供が作れない体である可能性があるのだ。
もしかすると、一郎太は芝居の中の秀頼と同様に、守衛と喜久子の間の子供ではないのかもしれない。
探偵事務所に帰ると、蘭丸からつい先ほどまで一郎太が訪ねてきていたことを教えられる。
時人に直接捜査をしてもらうよう、依頼に来たらしい。
その後事務所が入っているビルの一階にある、美和の経営する古美術屋に行く二人。
そこで二人は美和から、驚くべき事実を教えられる。
美和曰く、時人と一郎太は兄弟だという。
御神楽探偵事務所開設のため、美和に不動産賃貸の契約を申し込む際、時人は一郎太と二人で契約に来たのだ、という。
つまり「悪魔の子」、小野寺佐次とは、他ならぬ御神楽時人のことだったのだ。
愕然とする二人の所に、諸星警部がやってくる。
やはり小野寺守衛は無精子症だったらしい。
つまり一郎太は、守衛と喜久子との間の子供ではないのだ。
ただ、そのことを守衛本人は知らないのだという。
滋乃は自宅で多聞を問い詰める。
すると、多聞は自分の知ること全てを話す決意をした。
多聞は、昔から御神楽時人が小野寺佐次であることを知っていた。
かつて多聞と小野寺佐次を名乗っていた頃の時人とは、何回か出会っていたのだ。
ただ、ときは平民であったため、周囲の邪魔が激しく守衛とときは結婚することが出来なかった。
そして、佐次はときの実家に引き取られ育てられることとなった。
その後守衛は名家の息女、喜久子と結婚するのだが、守衛と喜久子の間には子供が生まれない。
そのため、小野寺家の血を引く佐次を再び小野寺家に迎え入れるのだが、そのことに喜久子は深く傷ついた。
彼女は夫を深く愛しており、夫が婚前に他の女性に生ませた子供と共に暮らすことに耐えられなかったのだ。
しかし、やがて喜久子が一郎太を生んだ為今度は佐次が「用済み」となってつらい立場に立たされた。
そして佐次は20を越えたあたりで屋敷を飛び出し、御神楽時人と名を変えたのだった。
ちなみに御神楽の姓は、佐次の実母ときの実家の姓であり、時人の名も、御神楽家にいる間にときから呼ばれていた名だそうだ。
多聞は時人が華族の出であり、誠実な人柄であることを知っていた為、娘の滋乃が御神楽探偵事務所で働くことを許したのだった。
衝撃を受けた滋乃は、初恋の人との思い出が眠る小野寺家の中庭に佇んでいた。
そして、八年前と同じようにバラで手に怪我をしてしまう。
そこに、偶然時人がやってきて滋乃の心配をする。
ここで滋乃は、八年前の初恋の記憶を詳細に思い出す。
そして自分の初恋の相手、八年前自分を手当てしてくれた青年は小野寺佐次、つまり現在の御神楽時人であることに気づく。
一方事務所では、巴と千鶴が事件の真相について推理を行っていた。
この事件の動機は小野寺家を守るためであること。
そのため、小野寺家の秘密である一郎太の出生を知る片岡と日向を殺害した。
これまでは、片岡が秘密を守る代わりに喜久子が資金援助を行う紳士協定が成立していた。
片岡はかつて小野寺家の書生だった関係で秘密について知っていた。
そしてその秘密をアイデアノートに記し金庫に隠し、暗証番号を台本に暗号で記録した。
だが日向は暗号の記された台本を入手し暗号を解読、金庫を開けアイデアノートを読み、秘密を知った。
そして秘密を知った日向まきが喜久子を脅迫したことをきっかけに、紳士協定が崩れたのだろう。
しかし殺害の動機については推理が出来たが、密室殺人である日向まき殺害のトリックまではまだ解明できない。
二人は調査の為、事件現場に再び向かう。
この時間、小野寺家の別館入り口は施錠されているはずなのだが、なぜか鍵はかかっていなかった。
事件当夜丸木戸が泊まっていた207号室には、糸がいた。
なんでもこの時間まで掃除をしているらしい。
その後片岡が使っていた205号室に移動すると、間に206号室を挟んでいるにもかかわらず、207に居る糸の鼻歌が聞こえてきた。
どうやら205号室と207号室は通風孔で繋がっているらしく、そのため207の人の声が205まで聞こえるようだ。
急いで207号室に戻ってみると、糸が大量の丸められた新聞紙を手にしていた。
なんでも、通風孔にぎっしりと詰め込まれていたらしい。
糸がこの新聞を取った為通風孔が通るようになり、彼女の鼻歌が205まで聞こえてきたのだ。
そして詰め込まれていた新聞の日付は、日向まき殺害翌日の朝刊だった。
そこに、時人と滋乃が突然現れる。
時人と三人は、事件について推理を行う。
これまで日向まきの殺害現場は、彼女が泊まっていた206号室だと思われていた。
それは、207に泊まっていた丸木戸が、隣室から日向と何者かが争う声が聞こえてきたと証言した為だ。
また、彼女の死体が206号室の窓下にあったことも重要な理由となった。
しかし通風孔の存在が明らかになった今、丸木戸の聞いた声は205から聞こえていた可能性が出てきた。
205号室は事件当夜、片岡が宿泊していた部屋だ。
片岡が日向まきと部屋を替わった理由を隠していたこと、日向まきの台本を必死に取り返そうとしていたことなどから、
彼が日向まき殺害に関与していた可能性は十分にある。
片岡が、日向を自室に呼び出し殺害。
その準備として普段は声が伝わってしまう問題を防ぐ為新聞紙で塞いでいる通風孔を、事件当夜だけ開放したと考えられるのだ。
しかし、つい先ほどの糸の証言によると、通風孔は事件翌朝の朝刊で塞がれていた。
通風孔を塞ぎなおしたのは誰なのだろうか。
事件翌日を思い出すと、シゲが何故か207号室から丸木戸を締め出し、部屋の鍵を閉めて掃除をしていた。
また、丸木戸と違いシゲには小野寺喜久子を守るという、殺人の動機を持っている。
つまり、シゲと片岡が共謀して日向まきを殺害した、と推理できる。
また、日向の死体が206の窓下から見つかった理由は、205の窓から死体を投げ出すと下にせり出している屋敷玄関口の屋根に死体が落ち、
屋根は傾斜している為に死体が自然に斜め下方向へ滑り落ち、206の窓下に落下する、という単純なトリックがあったためだ。
事件は日向まきが小野寺喜久子を脅迫したことに始まり、それを知った木原シゲが殺害を計画。
片岡と共謀して日向を殺害したのが真相と思われる。
時人がそう語った瞬間、一同の居る205号室ににシゲ本人が入ってくる。
そして、あっさりと自らの罪を認めた。
喜久子を脅迫した日向を、彼女の扱いに困っていた片岡と共に殺害した。
そして、日向まき殺害と同時に、最早邪魔者でしかない片岡も殺害することを決めたと言う。
すると時人は、巴たちを205号室から退去させた。
二人きりの部屋で、激しく対峙する時人とシゲ。
日向まきは、やはり一郎太の出生について喜久子を脅迫していた。
そして、一郎太の本当の父親は、他ならぬ片岡芳郎だった。
かつて守衛の隠し子である佐次の登場にひどく傷ついた喜久子のため、シゲが手引きし片岡と喜久子の間に子を生ませ、
それを守衛と喜久子の間の子として偽ったのだった。
シゲの行いを糾弾する時人に対し、彼女は憎悪をむき出しにして、お前さえ表れなければ子は無くとも喜久子は幸せだったという。
その後冷静さを取り戻したシゲは自主を決意、ただし動機については真実を喋らないという。
時人も一郎太出生の秘密については隠しておくことを約束し、小野寺家での事件は解決した。
事件解決から二日後、瓢箪池のほとりを時人と一郎太が並んで歩いていた。
一郎太は自分の出生の秘密を知らないで居るし、時人もそのことを教える気はない。
一郎太が、時人に小野寺家に戻るよう誘いをかけるが、時人は自分はもう小野寺家の人間でないとして誘いを断る。
それぞれ別の道を歩むことになった二人だが、兄弟としてお互いを大切に思う気持ちは共通のものだった。
☆第七話『蜃気楼の一族』END
>>84までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
Wiiのドラゴンクエストソードをお願いします
変化について
Mission変化
ミッションをこなした際の時間経過や戦況の変化によって選ばなかったミッションの
内容が大幅に変わります。
例:
Mission5Aをクリアした場合、グレイプニルの移動に伴って6A→6Bになる等。
状況変化
ミッションをこなした際の時間経過や戦況の変化によって選ばなかったミッションの
内容が少しだけ変わります。
例:
Mission4Aをクリアせずに3Bが発生、かつクリアしていない(パターソン港が
再奪取され燃料補給できない)とその他のミッションでの制限時間が短くなる等。
用語集その2
登場人物
・グリフィス1
この頃からレサス軍に特定の1機として認識され始める。呼称は"星のエンブレム"
グリフィス隊のエンブレムにあしらってあるオーレリア国旗の南十字製から
取られた呼び名。
・ソラーノ・ユジーン
相変わらずブリーフィングから作戦中の通信までやってくれる新人通信士。
実戦で鍛えられてSWBM炸裂までのカウントダウン機能が追加されました。
・アルベール・ジュネット
ナバロの目的に気づき始める。レサス軍の機密文書を入手出来る辺りそれなりに
顔は広そうだ。
・デイビス隊
オーレリア地上軍。サンタエルバに進行中スタンドキャニオンで敵に囲まれる。
助けに行くのが遅れると渓谷内で分断されて弱気になる。
Mission6Aをクリアしてないと残存艦隊の代わりにショックカノンの餌食に
なったりもする。
・オーレリア残存艦隊
その名の通りオーレリア各軍の軍艦が集まった寄せ集め隊。第1〜3艦隊まで
ある模様。息巻いて出撃するがショックカノンに返り討ちにされる。
・ミラー隊
パターソン港を再奪取しにくるレサス地上部隊。港を再奪取するとコンビナート
を盾にSAMを配置してくるのでたちが悪い。
・フランク・バーリントン
グレイプニル艦長。愛国心の強さ故にナバロにそそのかされ利用される。
グレイプニルをひっくり返して空に向けてショックカノンを空に向けて撃ったり、
サンタエルバの街にショックカノンを撃とうとしたり結構無茶をする人。
付き合わされる部下の身にもなってあげて下さい。
OperationNo.4
Mission5A:Rolling Thunder
作戦地区:スタンドキャニオン
サンタエルバに向かい進撃していたオーレリア地上部隊デイビス隊がスタンドキャニオンで
敵に囲まれ孤立してしまった。サンタエルバ攻略のためには彼ら地上部隊が必要だし、何よりも
見方を見殺しにはできない、グリフィス隊はデイビス隊の救援に向かう。ターミナス島に鎮座する
グレイプニルからのSWBMを渓谷内まで高度を落として逃れつつ、デイビス隊を殲滅すべく迫り来る
敵地上部隊を撃破しデイビス隊の救援を成功させたのだった。地上部隊救出成功に安堵するも束の間、
キングスヒルから進行したミラー隊にパターソン港を再奪取されてしまう。時を同じくして支援攻撃
の必要が無くなったグレイプニルはサンタエルバへ向かい、そのグレイプニルへ補給物資を届ける
ためにパターソン港から補給部隊が飛び立った。
OperationNo.5
Missoion3B:Captive City
作戦地区:パターソン港
パターソン港がレサス地上軍ミラー隊によって再奪取されてしまった。現在のオーレリアに
とってパターソン港はコンビナートのある重要な補給拠点、この地を押さえられたままだと
長時間の作戦に支障が出てしまう。これを再奪還すべくグリフィス隊が向かう。ミラー隊は
コンビナートを盾に展開するも、正確無比で巧みなグリフィス1の攻撃に敢え無く撃破される。
OperationNo.6
Mission6B:Ice Bound
作戦地区:ターミナス島
状況変化
1.なし※
2.自機-燃料制限(パターソン港が再奪取された為に補給を受けられず、長く飛べない)
ターミナス島にはオーレリアの油田施設とグレイプニルの整備施設がある。そしてその施設に
オーレリアの科学者が捕らわれている事が判明した。グレイプニルの情報を手に入れているであろう
科学者の救出作戦が決行される。救出には潜水艦ナイアッドが当たり、陽動として味方艦隊が出撃、
その護衛と対潜哨戒機撃破の任務が下ったグリフィス隊。敵艦隊や護衛機と戦闘を開始するが、これまで
の相手に比べれば小数、今回は楽な仕事かと思われた矢先、科学者を乗せて帰路に着いていたナイアッドが
機雷に接触し操舵能力と潜水能力を奪われてしまう。直進しか出来ないナイアッドに巨大な氷塊が
立ち塞がり、近場の敵基地からの増援も現れる。上空からの攻撃で氷塊を叩き割り襲い来る増援も
撃墜する八面六臂の活躍で離脱ラインまでナイアッドを辿り着かせる。救出した科学者はグレイプニル
の光学迷彩についての情報を持っていた。その情報により光学迷彩を部分的に無効化できるかもしれない。
これで少しは有利になるといいですね、ユジーンはそう語るのだった。
operationNo.7
Mission4B:False Target
作戦地区:キングスヒル
状況変化
1.なし※
2.自機-燃料制限(パターソン港が再奪取された為に補給を受けられず、長く飛べない)
グレイプニルに補給物資を届ける輸送隊がパターソン港を発つ。この情報を得たグリフィス隊は
それを阻むべく行動を開始する。戦闘機と比べて物資を積み込んだ足の遅い輸送機の撃墜など
楽だと思ったのもつかの間、レサスは情報が漏れた時の保険としてダミーの輸送機を用意していた。
護衛機の執拗な攻撃と、どの輸送機が本物か分からないその焦りで、思うように戦果を上げられず
段々と離脱ラインに近づいていく輸送機。しかしユジーンの鋭い洞察で物資を積んだ輸送機は高度が
上がらない事が判明、落ち着きを取り戻したグリフィス隊は物資を積んだ輸送機全てを撃墜、
グレイプニルへの補給を阻止できたのだった。
OperationNo.8
Mission7B:Standoff in the Skies U
作戦地区:サンタエルバ
状況変化
1.なし
2.グレイプニル-ステルス弱化(光学迷彩の使用時間が短くなる)※
3.自機-燃料制限(パターソン港が再奪取された為に補給を受けられず、長く飛べない)
4.グレイプニル-通常兵器強化(SWBM使用不能、代わりに機銃、ミサイルが増加)
5.自機-燃料制限、グレイプニル-ステルス弱化
6.グレイプニル-ステルス弱化/通常兵器強化
7.自機-燃料制限、グレイプニル-通常兵器強化
8.自機-燃料制限、グレイプニル-ステルス弱化/通常兵器強化
スタンドキャニオンで救援した地上部隊がサンタエルバ攻略の準備を整えた。これを聞き
オーレリア最大の交通の要衝を取り戻すべくグリフィス隊は飛び立つ。地上部隊がサンタエルバに
辿り着くも、敵からの攻撃はおろか、その姿すら見当たらず辺りは不気味に静まりかえっていた。
訝しがる地上部隊の面々。そこへ光学迷彩を解き、悠然と現れるグレイプニル。地上部隊は攻撃を
開始するもグレイプニルから放たれたショックカノンの一撃でその一部が吹き飛んでしまう。
地上部隊を守るべくグレイプニルに攻撃を仕掛けるグリフィス隊。光学迷彩の維持が出来なくなった
グレイプニルはその巨体に傷が付くのも構わずにSWBMを撃つが、その射出口も全て破壊され黒煙を
吹き上げ始める。ゆっくりと落ちていくグレイプニル。そのまま墜落するかと思いきや最後の力を
振り絞りサンタエルバの街にショックカノンを撃つべく進路をとる。しかし航空部隊、地上部隊の
一丸となった攻撃により街を射程距離に捉える目前、進行方向を変えサンタエルバの横を流れる
レナル河へと落ちるのだった。
グレイプニル撃墜の報を受けグリスウォールは騒然としていた。連日のパーティーはなりを潜め
多くの兵器が運び込まれる中、アルベールはある事実を突き止める。オーレリアによるレサスへの
搾取はデマだった、それどころかオーレリアはレサスにとって最大の支援国だった。しかしその事実は
隠蔽され、支援金は兵器の購入に当てられていた。それはなぜか?答えはナバロを取り巻く金の流れに
あった。ナバロは司令官として軍だけではなく兵器産業をも牛耳っていた。ナバロは戦争によって莫大な
利益を得ていたのだった。そしてレサスによるオーレリアへの侵攻は内戦に代わる兵器購入の口実、また
新兵器のデモンストレーションとしての役割を持っていた。だが、その新兵器たる空中要塞を落とされ
ても余裕を見せるナバロ。アルベールが極秘に入手した機密文書には空中要塞を上回る金の流れが記載
されていたのだった。一抹の不安を抱えながらもアルベールは、この地を目指し飛んでいる南十字星の
身を案じるのだった。
ストーリーを追う上でのミッション中の状況変化の状態は
※印がついたものであるとお考え下さい。
以下、今回掲載分までにおける辿らなかったミッションです。
Mission4A:Lsat Line of Defense
作戦地区:キングスヒル4
キングスヒルに集結したレサス軍の地上部隊ミラー隊はパターソン港の再奪取を目論んでいた。
これを阻止すべくグリフィス隊は飛び立つ。キングスヒルにはパターソン港まで続く
高速道路が建設中で、敵はこれを利用して一気に攻め入るつもりだ。高速道路入り口の
トンネルに入られたら追撃できずにパターソン港まで肉薄されてしまう。
トンネルの入り口は3つ、激しい雨が降る中、次々と走り来る敵地上部隊を撃破し当面の危機を
脱するのだった。
Mission5B:Pinned Down
作戦地区:スタンドキャニオン
スタンドキャニオンでサンタエルバに進行していたデイビス隊は敵の攻撃を受け壊滅寸前まで
追い込まれてしまう。グレイプニルの脅威が去った事で味方航空部隊が救援に向かうも、すでに
一刻の猶予すらない状態に陥っている。その報を受け救援部隊よりも近い位置にいたグリフィス隊は、
デイビス隊を救うために出撃する。現地に辿り着くも渓谷内で分断されている満身創痍のデイビス隊には
諦観が漂っていた。デイビス隊に近づかせない様橋を落しヘリを墜とし、味方航空部隊ミルバス隊の
到着までの時間を稼ぐ。ミルバス隊の到着と共に敵が撤退を開始したのを見届けたグリフィス隊は彼らに
後を任せ帰路に着いたのだった。
Mission6A:The Midnight Sun
作戦地区:ターミナス島
ターミナス島で補給と同時に周辺地域にSWBMで攻撃をかけ続けているグレイプニル。この攻撃で
スタンドキャニオンに位置する味方は身動きが取れずに孤立してしまった。オーブリー岬でのデータから
SWBMは地上付近には効果が無い事が分かり、状況を打開すべく攻撃のチャンスを狙っていたオーレリア
残存艦隊はグリフィス隊の作戦参加を受け、共にターミナス島へ進軍を開始する。進行中、突然艦隊の
真上に現れるグレイプニル。SWBMは俺達には届かない、それさえ無ければただのデカブツだ! これまでの
恨みとばかりに攻撃を仕掛けるオーレリア残存艦隊。しかしグレイプニルは動じず、その腹部にある円盤を
光らせるや否や真下に居た艦隊が消し飛んでしまった。混乱する味方部隊、今までのデータではその存在を
得られなかったグレイプニルの超兵器に愕然としつつも、このまま艦隊を沈めらるのを指を咥えて見ている
訳にも行かず、消えたり現れたりを繰り返すグレイプニルに果敢に攻撃を仕掛けるグリフィス隊。繰り返し
攻撃を当て続けていると迷彩を維持できなくなったグレイプニルは上昇を開始、この空域から離脱を試みる。
だが、このまま逃がせばスタンドキャニオンの味方への攻撃は止まず、状況は変わらない。せめてSWBMだけ
でも破壊すべく追撃をかけるグリフィス1。グレイプニルはSWBMをばら撒きながら逃走する。そのSWBMを
グレイプニルの下に潜り込んで逃れつつ果敢に攻撃を繰り返し、遂に止めをさすまでは至らなかったが
SWBMの射出口を破壊する事に成功した。こうして周辺地域への脅威を払拭しつつ、着実にサンタエルバ
攻略への足掛かりを作るのであった。
Mission7A
Standoff in the Skies T
作戦地区:サンタエルバ
状況変化:
1.なし
2.自機-燃料制限(パターソン港が再奪取された為に補給を受けられず、長く飛べない)
3.グレイプニル-通常兵器強化(SWBM使用不能、代わりに機銃、ミサイルが増加)
4.自機-燃料制限、グレイプニル-通常兵器化
オーレリア交通の要衝サンタエルバ。前回の作戦で痛手を与えたグレイプニルはここサンタエルバで
修復作業を行っていた。首都グリスウォール開放の足掛かりと、グレイプニルに止めを差すための作戦が
今開始される。ショックカノンの威力を考慮し標的になりそうな地上部隊は近隣に待機、有効打を与えられる
航空戦力のみで戦う事になる。満身創痍のグレイプニルと万全な敵地上軍の猛攻に晒されながらも着実に損害を
与えていくグリフィス1。グレイプニルがその巨体から黒煙を噴出し始めるも、せめて星のエンブレムに
一撃を! グレイプニル艦長はその巨体を反転させ対地上兵器のショックカノンを強引に空へ向けて発射するが、
その抵抗すらむなしくグリフィス1によってショックカノンを壊されたグレイプニルは、遂にその巨体を
地に沈めるのだった。
今回は以上です。
お疲れ様です。
97 :
大神:2007/08/01(水) 09:41:39 ID:jeJ2v3ou0
大神いっときます
いくつもの不安の噂を耳にして、たどり着いた西安京の都。
そこはやはり、賑やかに行きかう人の姿もなく、代わりにアマテラスたちは辺り一面を覆う
毒々しい霧に驚かされる事となりました。
「何だか体に悪そうだけど、こんな霧の中でみんな普通に暮らしてるのかァ?」
と訝るイッスンの懸念どおり、都大路のあちこちでは人々が倒れ伏し、苦しそうにうめいています。
強力な法力で妖怪たちから都を守っていてくれた女王ヒミコが
何故か突然神殿にこもりきりになってしまい、以来この霧が一体を覆い始めて
今では都人の大半が立つ事すらおぼつかなくなってしまったという話を聞いたアマテラスたちは、
まずはヒミコとやらに会うべく神殿へと向かいました。
途中門番をしていた兵士から得た情報によると、姿を見せなくなってしまったヒミコに代わり、
今この都を治めている摂政は、なんとあの古寺餡刻寺の住職ツヅラオだとのこと。
どうりであの旅の坊さんが待てど暮らせど帰ってこない訳です。
納得しつつも二人は貴族街へと抜ける都の大橋へと歩を進めましたが、あにはからんや、
枯れた湖の上にかかったカラクリ橋は一段低く折り曲げられていて、向こう岸に渡ることが出来ません。
橋のたもとで難しい顔をして唸っている大男、ベンケイがこの五条大橋の橋番らしいのですが、
訳あって今は橋を繋ぐことが出来ない、と取り付く島もなく断られてしまいました。しょうがないので二人は
「この湖に水が蘇り、幻のアレを手に入れるまで……ブツブツ」
となにやら意味ありげな呟きを漏らしているベンケイに背を向けて、庶民街へときびすを返します。
98 :
大神:2007/08/01(水) 09:44:07 ID:jeJ2v3ou0
枯れた湖に水を満たす方法を求めて庶民街のお堀の中を進んでいくと、途中でねじり鉢巻きをした男が
orzの格好で青息吐息になっていました。
「早く親方の所へ水路の工事を手伝いに行かないと―――」
とかいかにもな呟きを聞いたアマテラスは、男の事はほっといて、更にお堀の奥へと向かいます。
「水源発掘工事中につき立ち入り禁止」と書かれた看板を無視してなおも奥に進むと、
掘削の為に足場が組まれた穴の淵で、頑固そうな老人がぷんすか一人で怒り狂っていました。
「まったく水龍の野郎……好き勝手暴れやがって。海の神が海の太平を乱すなんて、一体どういう了見だい!」
ひとりごとの割にはでかいリアクションで謎の水竜に怒りをぶつけるこの老人、大工のナグリによると、
この西安京は両島原の土手っ腹、美輪湖(びわこ)の真ん中に浮いていて、
人々は美輪湖から染み出す水を糧に生活しているのですが、海神である水竜が大暴れしたせいで
美輪湖のヘソが閉じてしまい、水がかれてしまったというのです。
西安京の建物のほとんどを建てたナグリの勘で見立てた所、美輪湖のヘソはこの辺りにあるらしいのですが、
深い穴を掘って水源をほじくり出したくてもみんな病で寝込んでしまい、工事ができなくなっていたのでした。
ナグリの仕事を手伝ってあげることにしたアマテラス。
深い穴の底をさらに深く掘っていくと、深い深い穴の底にてナグリが美輪湖のヘソを発見。
さっそく二人がかりで掘り返し、噴き出した水流に乗って地上に帰ると、空気はいまだ澱んでいるものの、
お堀は澄んだ水で満たされていました。
満足げなナグリと別れ、アマテラスは急いで五条大橋へと取って返しましたが、
そこで見たのは豊かに流れる河を見ながら
「フフフ……来た……ついに来たぞ、この太公望ベンケイが千本目の刀を手にする時が!」
などと妙な笑いを漏らすベンケイの姿。
99 :
大神:2007/08/01(水) 09:46:07 ID:jeJ2v3ou0
おかしな言葉のその訳を問わず語りに彼が言うには、元々は放浪の身の上であった彼は、
名だたる剣豪と腕比べして勝利の証に刀を奪っていたのですが、名のあるものは粗方倒しつくしてしまった為、
記録が999本で止まってしまっていたとのこと。
そんな折、彼はある噂を耳にします。
なんとこの美輪湖には生きた刀がいて、水の中を自由に泳ぎまわっているというのです。
そう、いかなる手段を使ってか、その後ちゃっかり橋番に収まったベンケイが
都の人たちのメイワクも省みず橋を今まで降ろさずにいたのは、噂の生きた刀と「真剣勝負」の末、
釣り上げようと目論んでいたからなのでした。
しかもずうずうしいことに彼は釣竿を持っておらず、それを買うためのお金もないというのです。
なんともあきれた職権濫用ですが、もちろんアマテラスはそんな人の世の些末事にはこだわりません。
なんたってケダモンだから。
ということで大門へ駆け戻ったアマテラスは、あつかましくも銘柄指定までするベンケイの為に
「名竿 雪宗」を買ってやり、釣りビギナーの彼を筆業でこっそり手助けしてやります。
しばしの奮闘の後に湖面を叩いて跳ねたのは、何とも見事な……
太刀魚だ―――!!
「……え?太刀魚って海の魚じゃないの?」とか、そういうヤボな突っ込みはしてはいけませんよ?
釣り上げたベンケイ自身、「生きた刀って……そういう事?」と何だか釈然としないご様子。
(釣り上げた直後は「我が大願、ついにここに成就せり!!」とか雄叫んでいたんですが)
ですが「ま……まぁ、いいじゃねェか、さっきの太刀魚だって中々デカい獲物だったぜェ?
それに普通いねェや、こんな湖に海の魚がよォ!」
何ていうか制作側の言い訳っぽくも聞こえなくもないイッスンのフォローに
「慰めはいらぬ!」と怒りながらも結局ベンケイは「僧に二言はない」と、尻ジャンプによって橋を架けてくれ、
やっと二人の前進がかないました。
渡橋中、てっきり山か湖かから漂ってきたとばっかり思っていた周囲の霞が、
これから向かう貴族街の屋敷の上に禍々しい竜巻のように渦を巻いているのを二人は目にします。
驚きながらも橋を渡りきり、謁見殿へ足を踏み入れようとした彼らの行く手はしかし、
「おやおや……?これは随分ゆっくりとしたお着きだねえ!」
最早おなじみとなった、アメリカンな仕草で肩をすくめた少年によって遮られてしまうのでした。
とりあえずここまでで
携帯アプリ「サイコサスペンスシリーズ 三島遥の事件簿」をお願いします。
(今出ている作品までで詳しく)
>大神
お疲れ様でした。
続・御神楽少女探偵団の人、激乙です
>>81 >注: 『蜃気楼の一族』中編で重大なミスがあります。
>演出記号が書き込まれていた台本は、片岡の遺品ではなく日向まきの遺品でした。
ミスって言うから中編を読み直したんだけど、どの台本が片岡のでどの台本が日向のなのか混乱してきました
>警察署に向かうと、栗山刑事から日向まきの部屋に残されていた『蜃気楼の一族』の台本を片岡に届けるよう頼まれる。
は日向の台本で、
>三人は警部から、片岡の遺留品として『蜃気楼の一族』の台本を受け取った。
は片岡の台本で、
>事務所に戻り、片岡が遺した台本を読む三人。
>すると台本には、謎の記号がびっしりと書き込まれていた。
は日向の台本で、
でも後編では
>片岡の台本に記されていた演出記号は、やはり暗号になっていた。
とも書いてある?
バロックお願いしたい
序章
それは、今から三年前の、ある夜のことだった。
僕は警官に追われていた。だめだ。このままでは見つかってしまう。
物音を立てないように・・・そう思ったが、足元の空き缶を倒してしまった。
「あっ!こんな所にいたのか!」
僕は夢中で走った。警官は追いかけてくる。
そして、角を曲がった時、一人の男が僕の行く手を遮ってしまった。
「君、どうかしたのか?」
「あ、あの・・・」
とっさに言葉が出ない。警官たちは僕に追いついてしまった。
「住所と名前を聞いただけじゃないか。何で逃げるんだ?」
「この子がどうかしたんですか?」
男は警官に言った。
「あんたはいったい誰だね?この少年の知り合いか?」
「いえ、そういうわけじゃないんですが」
「この少年が、こんな時間にうろついていたので、不審に思い、声を掛けたら、
いきなり逃げたんですよ」
「ちょっと待ってください、突然こんなことを言うのもなんですが、
ここは僕に任せてもらえませんか?」
「おや?あなたは確か・・・」
「何か事情がありそうだから、この子に話を聞いてみようと思うんです。構いませんね?」
「あなたがそう仰るなら、我々も安心ですよ。では、よろしくお願いします」
警官たちは、あっさり引き上げていった。この男は何者なんだろう?
「あの、どうもありがとうございました」
「いやいや、そんなことより、喉が渇いただろ。どこかで何か飲まないか?ご馳走するよ」
僕は、男と一緒に、小さな喫茶店に入った。
男は、僕にいろいろと質問をしてきたが、僕は答えなかった。
「言いたくなければいいんだよ。
うーん。見たところ、中学を卒業したての15才、目下、家出中・・・こんなところかな」
・・・当たっている。この男の観察眼は大したものだ。
男の顔をしげしげと眺める。30代くらいで、ちょっといい男だ。
悪い人でもなさそうなので、僕は、少しずつ、身の上話を始めた。
「ふーん。君は、離れ離れになったご両親を捜すために、旅をしていたのか。
何かワケがありそうだね?」
「・・・・・・」
「それよりも、これからどうするつもりなんだ?泊まるところもないんじゃないのか?」
またまた当たっている。そう、今はとりあえず、あてはない。
「君を見ていると、昔の自分を思い出すんだ。だから、放っておけなくて、声を掛けたんだよ。
会ったばかりで、いきなりなんだが、今日のところは、僕の家へ来ないか?」
「失礼ですが、あなたは・・・?」
「僕は空木俊介(うつぎ しゅんすけ)。私立探偵なんだよ。
きままな一人暮らしさ。どうだろう、さっきの話。無理にとは言わないが・・・」
警察と知り合いのようだし、悪い人でもなさそうだ。
「じゃあ、今夜はお言葉に甘えて、お世話になります」
「そうか、決まりだな」
こうして、私立探偵 空木俊介と出会った僕は、やがて先生の助手となった。
そうすることが、離れ離れになった両親を見つける一番の近道だと思ったからだ。
僕は先生の助手として、いくつかの事件に出会った。
そして僕は、この恐怖の物語に出会ってしまったのです・・・。
―一人で学校にいると、うしろから誰かの呼ぶ声がする。
―ふり向くとそこには、一人の少女が立っている。
―何かを言いたげな、淋しい少女が、
―あなたのうしろに立っている・・・。
続く
1章
僕が空木先生の助手になってから、数ヶ月の日々が過ぎた。
そんなある朝、恐ろしい事件の幕開けを告げる、電話のベルが鳴り響いた。
「先生、警察から電話です。また何か、事件のようですよ」
空木先生と僕が、河原に行ってみると、そこには、
見知らぬ少女の死体が、静かに横たわっていた。
濡れたセーラー服に長い黒髪。生前は可愛かったんだろうな。
「空木探偵事務所の人ですか?ご苦労さまです」
見た限り、彼女は絞殺されたようだ。死体の身元はまだわからないと警官は言う。
死体の発見場所を調べることにする。
ゴミが溜まっているのでそれを取り除くと、小さな手帳があったので、拾い上げる。
丑美津(うしみつ)高校、1−A、小島洋子(こじまようこ)。
この手帳は、生徒手帳のようだ。添えられた写真は、確かに、あの死体の顔だ。
生徒手帳は、鑑識に回されることになった。
「洋子!洋子が、どうして、こんな事に!」
セーラー服の女の子と、一人の男が、河原に駆けつけてきた。
「あの、あなたたちは?」
女の子の方は、取り乱してしまってそれどころではないらしい。代わりに男が答えた。
「わたくしは、小島洋子の担任で、日比野(ひびの)と申します。
しかし、なぜ、こんなことに・・・。しかも、こんな場所で」
「洋子さんは、何者かに殺されたようです」
日比野さんは30過ぎくらいで、とても真面目そうな先生だ。
平静を装っているが、とてもショックが大きいようだ。顔が青ざめている。
僕と空木先生は、事務所に引き上げてきた。
「やはり、殺人事件でしたね」
「うん。別の場所で殺された後、川へ投げ込まれたらしい。犯行時間は昨夜だということだ。
君は、学校での調査にうってつけの人間だから、警察も頼りにしているらしいよ」
そうか。僕が高校に行っていれば、一年生か。洋子さんと同級になる。
「そうそう、河原に来てた女の子に、ここへ来るように言っといたから・・・」
「おじゃまします」
「ほら、噂をすれば・・・」
「あの、今朝は取り乱してしまって、すみませんでした。
私、橘(たちばな)あゆみと言います。洋子は、私の親友でした」
僕は彼女に、形式通りの質問をする。
「洋子さんが殺されたことに、何か心当たりはありませんか」
「解りません。洋子に、人の恨みを買うような、事情があったとも思えない。
ただ、ひとつ、気になることがあるんです。
実は、私と洋子で探偵クラブっていうサークルを作ってたんです。
テーマを決めて、調査した結果を報告しあうんです。
洋子は、何かを調べていました。
それが、彼女が殺されたことに、関係があるのかも知れません」
「洋子さんが、何を調べていたのかは知らないんですか?」
「ええ、でも、何かを一生懸命調べていたことは、間違いありません。
その頃からなんです。洋子の様子が変わったって気付いたのは」
「どんな風だったんです?」
「いつも何か、考えているような、
そして、時々、別人のような表情を見せるようになったんです」
僕が考え込んでいると、空木先生が言う。
「一度、洋子さんの家に行ってみてはどうだ?」
「私が案内します」
僕はあゆみちゃんに、洋子さんの家へ連れて行ってもらった。
玄関に出てきた、洋子さんのお母さんに、探偵だと名乗る。
「最近の洋子さんの様子で、何か気づいたことはありませんでしたか?」
「そうですね・・・。一週間ほど前から、あの子、よく出歩くようになりました。
夜遅く帰ってきた後、自分の部屋で何かをしていたようです。
元気もなかったので、心配していた矢先でした」
「一週間前、何かあったんですか?」
「いえ、とりたてて何もなかったと思いますが。
そういえば、ある朝、起きてくるなり、こんなことを言ったんです・・・」
洋子さんは、その朝、ヘンな夢を見たと言ったという。
夢の中で、学校の廊下を一人で歩いていると、うしろから自分を呼ぶ声がしたので、
振り返ると、そこに、血まみれの少女が立っていて、
「助けて、ここから出して」と言って、消えてしまった。
だが、怖いとは感じなかった。そんな夢だったという。
あゆみちゃんが、驚いた表情をしている。
「どうしたの、あゆみちゃん」
「その夢の話に、心当たりがあるの。一緒に、学校へ来てちょうだい!」
「わかった。行ってみよう。お母さん、どうもお邪魔しました」
丑美津高校に着いた。あゆみちゃんに訊く。
「心当たりって、何?」
うん、洋子が夢で見たっていう、その血染めの少女の話が、この学校に出るっていう
幽霊の噂ととても似ているの!」
「幽霊の噂?」
「ええ。この学校で、古くから噂され続けている話で、誰でも知ってるわ。
・・・そういえば、洋子、その幽霊のことを話してた!確か、一週間ほど前に!
もしかしたら、洋子が調べていたのは、この幽霊の噂だったんじゃないかしら?
私、みんなに聞いてくる!」
あゆみちゃんは僕を置いて行ってしまった。
しかし、幽霊か・・・気になるな。僕は、通りかかった生徒を呼び止めて、話を聞くことにした。
「この学校の幽霊の噂を聞きたいんだけど」
「それって、もしかして、『うしろの少女』のことかしら?
血染めの少女がうしろに立ってるっていう・・・」
「その少女の幽霊は、うしろの少女って言うんだね?」
「うん。とーっても気味悪い話なの」
「どういう話なの?」
「じゃあ、話してあげるね。
―一人で廊下を歩いていると、うしろから、誰かの呼ぶ声がする。
―振り返るとそこに、血染めの少女が立っている・・・。
だいたい、こんな感じ。
こういうのって、大抵、昔何か事件があったりするのよね。
自殺した生徒がいたりとか。
まぁ、昔のことなんて私にはわからないけど」
「誰か、詳しい人、知りませんか?」
「学校のことをよく知っている人がいるとすれば、駒田(こまだ)先生じゃないかしら?」
「駒田先生?」
「美術の先生よ。古い話なら大抵知ってるわよ」
僕は美術室へ向かった。そこには、見覚えあるおじさんがいる。
ぼさぼさ頭で・・・(って、それは前作だけど二年後だって!)
とにかく、誰かさんに似ている人だ。確かに、彼の年齢なら、昔のことも知っていそうだ。
「わしが駒田ぢゃ、よろしく」
「事件のことは、ご存知ですね?」
「今朝、聞いた。かわいそうにのう・・・」
駒田先生に、うしろの少女について訊く。
「生徒でもないのに、よく知っとるのう。
古くから噂されとる話しぢゃ。そう、15年くらい前から、噂され始めて、
今でも見た人がいるという話ぢゃ」
「15年前、学校で何か事件はありませんでしたか?」
「そうぢゃのう・・・。そうそう、一つ思い出したぞ。
15年前の11月頃、女生徒が行方不明になったんぢゃ」
「その生徒は、どうなったんです?
いまだ、見つかっとらん。生きているとは思えんのう・・・」
「うしろの少女の噂は、女生徒の失踪と関係があるんじゃないでしょうか?」
「かも知れん。時期が、ほとんど同じぢゃし。
そういえば、うしろの少女のことを聞きに来た女生徒がいたのう。
ん?殺された女生徒はなんという名前ぢゃった?」
「小島洋子ですが・・・」
「たぶん、その子じゃ」
ふと時計を見ると、だいぶ遅い時間になっていた。そろそろ引き上げよう。
「明日もお邪魔していいですか?」
「もちろんぢゃ、協力するぞ」
僕は探偵事務所に戻ってきた。空木先生が待っていた。
「お帰り。どうだ?調査の方は。
・・・実は、知り合いの刑事から、11月に時効になってしまう、
ある殺人事件の調査を頼まれてしまったんだ。
だから、小島洋子の事件は、ほとんど君一人の調査になりそうだ。
心細いだろうが、頑張ってほしい」
空木先生は、僕に、鑑識から帰ってきたという、洋子さんの生徒手帳を渡すと、
警察署に行くと言って、出て行ってしまった。
困ったことになってしまった。これからどういう風に調査しようか・・・。
続く
2章
昨日の約束通り、丑美津高校の美術室に行ってみたが、駒田先生はいなかった。
辺りの生徒に、小島洋子のことを尋ねると、旧校舎の前で見かけたという人がいた。
僕は、旧校舎の前に行ってみた。ここで洋子さんは何をしていたんだろう?
旧校舎の壁に一ヶ所だけ、色が違うところがある。そこだけ塗りなおされたらしい。
「おい!壁にイタズラするな!ここで何しとる!」
作業服姿の、60前といった感じの男に怒鳴られた。
男は田崎(たざき)さんという、この学校の用務員だそうだ。
洋子さんのことやうしろの少女のことを訊くと、田崎さんは僕を疑り深い目で見るので、
探偵だと名乗ると、慌てた様子で去っていってしまった。何だか怪しい。
遠くにあゆみちゃんの姿が見えたので、ついていってみることにする。
あゆみちゃんは、廊下の突き当たりの、大きな鏡の前で立ち止まった。
鏡に映る僕の姿に気がつき、あゆみちゃんは振り返った。
「あら、あなただったの。やっぱり、洋子は、うしろの少女のことを、
いろんな人に聞いて回っていたみたいよ。ちょうど一週間ほど前から・・・。
でも、うしろの少女のことと、洋子が殺されたことと、どう繋がるのかしら・・・」
あゆみちゃんは、なぜ、こんな所にやって来たのだろう?
そんなことを思っていると、あゆみちゃんが口を開く。
「実は、ここで洋子と会ったことを思い出したの。
洋子の様子が変わってから、少したったある日、私、この鏡の前に立っていたの。
すると、うしろから近づいてきた洋子が私にこう言ったの。
『あゆみ、あのうしろの少女のことだけど、
彼女、本当に、あなたのうしろに立っているかも知れないわよ』」
「それじゃ、まるで、洋子さんが自分のことを
うしろの少女だって言ったみたいじゃないか?!」
「でも、それだけしか言わなかったの。洋子、いったい何を言いたかったのかしら。
私、なんだか怖いわ」
あゆみちゃんと別れて、美術室に向かうと、駒田先生がいた。
僕は駒田先生に、生徒手帳を見せる。
確かに洋子さんは、駒田先生の所に来たそうだ。
「やたらと話を聞きたがる彼女の様子は、気味が悪いほどぢゃったぞ」
あの怪しい男、田崎さんのことも聞いてみる。
「田崎は、用務員になる前、左官屋だったそうぢゃ」
「じゃあ、あの旧校舎の壁を塗ったのは・・・」
「左様、田崎が塗ったんぢゃ。かなり前、あれが崩れ落ちたとき、田崎が修理したんぢゃ」
そうだ、15年前に行方不明になった女生徒は?
「そうそう、失踪した女生徒は、浅川(あさかわ)しのぶという、当時1−Aの生徒だったんぢゃよ!」
「浅川しのぶ・・・。何か、彼女について覚えていることはありませんか?」
「それが、記憶にはないんぢゃ。ただ、彼女はなにかの事件に巻き込まれたのでは、という
噂だったと思うが」
駒田先生はもう帰ると言うので、僕も帰ることにした。
探偵事務所には空木先生がいた。
「調査は順調かい?僕の方は、頼まれた事件のあらましを説明してもらったところだ」
空木先生は、調査している事件のことを話してくれた。
15年前に、金田源治郎(かねだげんじろう)という、この町のスナックのオーナーが殺された。
当時、有力な容疑者と見られた男性は、自殺体で発見された。
それから、事件は迷宮入りしてしまった・・・。
「手掛かりは何もないんですか?」
「うん、犯行時、その現場に居合わせたと見られた人物がいたそうだ。
当時、丑美津高校の一年生で、浅川しのぶという女の子だったと・・・」
「その子、それ以来、行方不明なんですよね?
・・・先生、二つの事件には、何か関係がありそうですよ」
「今から、警察に行って話を聞いてきたまえ」
「ええ、そうします!」
続く
3章
僕は警察署にやって来た。
受付の婦警さんに空木探偵事務所の者だと告げると、刑事さんが現れた。
「ほう、君が空木さんの助手なのか。
初めまして、捜査1課の丸山と申します。
金田源治郎殺人事件の話を聞きたいそうだね」
刑事さんに話を聞く。
金田は、15年前の2月にこの街に引っ越してきて、スナックを開いた。
そして、その年の11月10日の午後9時ごろ、自宅で殺された。
死因は、刃物でメッタ突きにされたことによる出血多量。
犯行の手口から見て、金田に対して恨みを持っている者の犯行かと思われた。
金田は、表向きはスナックのオーナーだが、裏ではワルだった。
個人で違法な高利貸しをやっていたし、詐欺も働いた。多くの人が被害にあっている。
だが、金田は尻尾を出さず、警察にはなかなか捕まらなかった。
警察が重い腰を上げ、捜査に乗り出そうとした矢先に、金田は殺された。
つまり、金田を恨んでいる人、容疑者は大勢いる。凶器も見つかっていない。
金田には、当時、16歳になる五郎という一人息子がいた。
五郎はかなりの遊び人で、今でもブラブラしているそうだ。
金田のスナックに入り浸っていた不良少女たちは、五郎と知り合い、
そのうち家にまで遊びに行くようになった。
特に、丑美津高校の女生徒が多かったようだ。
それというのも、金田の家は丑美津高校の近くにあったからだ。
事件のあった晩、五郎と遊びに行く約束をしていた少女が、金田の家で五郎の帰りを待っていたそうだ。
「それが、浅川しのぶなんですね?」
僕がそう言うと、刑事さんは驚く。
「その通りだ。彼女は、何らかの形で事件に巻き込まれたのだろう、という謎を残したまま、
行方不明になってしまった。正直なところ、もう死んでいると思うよ」
金田の家から十数メートル離れた道路に、しのぶと同じAB型の血液が見つかったという。
しのぶは、金田を殺した犯人の顔を見てしまったので、犯人に殺されたか、
あるいは連れ去られたのかも知れない。
しかし、警察は、しのぶについてもう一つの仮説を立てていた。浅川しのぶ犯人説。
事件後すぐに姿を消したのは、やはり怪しい。
未成年のしのぶが犯人だったときのことを考えて、マスコミにはしのぶの名前を報道しないように指導した。
聞き込みするときも気をつかった。だから、直接の関係者以外は、事件のことをはっきり知らないだろう。
でも、犯人は別にいて、しのぶは殺されたのだ思う、と刑事さんは言う。
犯行が行なわれた直後、五郎は帰ってきて、警察に通報した。
その夜、五郎は、帰る途中で、一台の車とすれ違ったと言っていた。
黒い乗用車というだけで、車種もナンバーも不明。しかし、犯行に車が使われた可能性は大きい。
しのぶを連れ去るためにも、車は必要だ。
「ところで、容疑者と見られた人が、自殺体で見つかったということですが・・・」
「ほう、よく知ってるね。そう、内田輝彦(てるひこ)という男が自殺しているんだよ」
内田は小さな町工場を経営していたが、金田によって、工場を騙し取られてしまったという。
内田に、参考人として事情を聞こうとしていたところ、犯行の数日前から行方不明になっていたため、
行方を探したが、死体となって発見された。
内田が犯人かも知れないが、確証は何もない。他の容疑者はアリバイが崩せなかった。
そして今年、時効を目前に控えてしまったのだ・・・。
僕は警察署を後にした。聞いてきたことを整理する。
洋子さんは、うしろの少女を調べているうちに、金田の事件に気付いたのかも知れない。
そして、洋子さんは重要な手掛かりを見つけ出し、その結果辿り着いた犯人の正体が、
内田以外の人間だったとしたら、洋子さんはその犯人によって・・・?!
だが、この推理を裏付けるためには、洋子さんが金田の事件を知っていたのか、確かめる必要がある。
続く
4章
僕はまた洋子さんの家に行ってみることにした。
ベルを鳴らすと、洋子さんのお母さんが玄関口に現れた。
僕が事情を説明すると、お母さんはなにか手掛かりになるかも知れないと言って、
洋子さんのカバンを持ってきてくれた。
中を見せてもらう。教科書に、ノートが何冊か。
ノートを取り出して見ると、そこには金田の事件の新聞の切抜きがびっしりと貼られていた。
洋子さんが金田の事件を知っていたのは間違いないようだ。
また丑美津高校で聞き込みだ。手掛かりは、きっとある。
辺りの生徒を捕まえて話を聞くが、金田の事件は古すぎて知らないという。
だが、駒田先生なら知ってるかもね、ということだ。
また駒田先生か。美術室へ行ってみる。
美術部員がいたが、駒田先生はいないようだ。
美術部員に話を聞くと、なんと、うしろの少女を最初に見た人を知っていると言う。
それは生物の葉山先生らしい。
それからしばらくして、駒田先生が美術室にやって来た。
金田の事件や浅川しのぶのことを話すと、駒田先生は覚えていると言う。
五郎のことや、内田のこと、警察で聞いてきた事を説明する。
「それが、今度の事件と関係があるんか?」
「金田の事件の犯行現場に居合わせたと見られ、そのまま行方不明になってしまった少女が、
浅川しのぶなんですよ」
「・・・あの事件にまきこまれとったんか。
で、小島が殺された事とあの事件とどう繋がるんぢゃ?」
「うしろの少女を調べていた洋子さんは、偶然知ってしまった金田の事件の真犯人に殺されたんじゃないか
と思うんですよ」
「あの事件が解決すれば、小島を殺した犯人が解るかもしれんわけぢゃな」
さっき聞いた、葉山先生のことも聞いてみる。
「最初にうしろの少女を見たのが葉山くんだとすれば、それは15年前のはずぢゃ。
彼女がここの教師になって、まだ10年あまりぢゃ。
・・・あっ、葉山くんは、ここの卒業生ぢゃ。在学中に見たということぢゃな。
彼女なら、ほかにも、何か知っとるかもしれん」
駒田先生は葉山先生を呼んできてくれた。
葉山先生にうしろの少女のことを聞く。
「・・・その日は、15年前の11月10日のことです」
「金田が殺された日ですね?」
「ええ、だからはっきり覚えているんです。
その日の午後10時頃、私は宿題のプリントを学校に忘れてきたことに気付いたんです。
家を抜け出して、こっそり学校へ取りに行ったの。
プリントを持って、帰ろうとしたとき、後ろから誰かに呼ばれたような気がしたんです。
やばい!と思って振り返ると、ある教室の窓のところに、血にまみれた少女が立っていたんです!
もうびっくりして、気が遠くなりそうでした。
それで、もう一度見たんですけど、そこには誰もいませんでした・・・。
私、あわてて逃げたわ」
「・・・・・・」
「うしろの少女は、きっと、しのぶさんの幽霊よ。薄暗かったから、顔まではわからなかったけど、
でも、その幽霊、セーラー服を着ていたの。
・・・今と同じ話を、小島さんにも話したの。そのあと、小島さんと田崎さんが言い争っているのを見かけたわ」
用務員室に行き、田崎さんに、洋子さんと言い争っていたことを聞くが、
田崎さんはうろたえながら、知らないと言い張った。
明らかに何か隠しているので、問い詰めようと思ったとき、そこにあゆみちゃんが来た。
「あゆみちゃん、どうしてここへ?」
「あなたに話があったの。
昨日、洋子の死体が発見された河原へお花を供えに行って、ついでに聞き込みをしていると、
ちょっと気になる話が聞けたの!
洋子が殺された晩、あの川原で、挙動不審な初老の男性が目撃されていたの。
顔は解らなかったようだけど、話からすれば、ちょうど田崎さんぐらいの・・・」
田崎さんは逆上した。
「お、お前ら、よってたかって人のことを・・・!」
用務員室から追い出されてしまった。僕はあゆみちゃんに声をかける。
「あゆみちゃん、帰るんだったら送ってくよ」
「私、これから職員室に行くの。一緒に行く?」
「そういえば、事件の日以来、日比野先生に会ってないな。一緒に行くよ」
職員室に着いたとき、視線を感じて振り返ったが、そこには誰もいなかった。
日比野先生は事件のショックからまだ立ち直っていないようで、
何を聞いても取り合ってくれない。
そこに、いかにも紳士、という感じの初老の男性が現れた。年は、60前かな?
「日比野くん、どうしたんだね?さっきから呼んでいたんだよ。
・・・おや?君は・・・探偵さんだね。初めまして、校長の浦辺(うらべ)です」
校長先生は、日比野先生と話があるからと言って、日比野先生を連れて行ってしまった。
職員室を出ると、ちょうどあゆみちゃんも出て来た。
あゆみちゃんは僕に話しかける。
「ねえ、私、あなたのお手伝いをする!犯人を早くみつけたいの!
打ち合わせもしたいし、帰りに事務所へお邪魔してもいいでしょ?」
あゆみちゃんの気持ちはよくわかる。だが、彼女の安全のためにも関わらせちゃいけない。
「あゆみちゃん、君は事件に関わっちゃダメだ。危険すぎるよ」
「・・・私、余計なこと言っちゃったみたいね。ごめんなさい」
あゆみちゃんは去って行ってしまった。
探偵事務所に帰ってくると、電話が鳴り出した。空木先生からだった。
「君に知らせておきたいことがあるんだ。当時、金田殺しの容疑者と見られた人物がもう一人いたんだ。
なんと、丑美津高校の関係者なんだ」
「それは、田崎じゃないですか?」
「その通り。金田に相当な借金をしていた田崎は、事件の数日前、金田と言い争っているところを目撃されている。
だが、アリバイがあったんだ。犯行時間、田崎は学校に残って、壁の修理をしていたと言ったらしい。
その壁の修理を頼んだのは、浦辺校長だったんだ。浦辺は、金田と面識もなく、
事件と関係があるとも思えない。アリバイは、成立したそうだ。
・・・ああ、それから、あのあゆみという女の子のことだけど、
彼女の行動には、気をつけておいた方がいいと思うよ」
田崎が修理していた壁とは、あの旧校舎の壁のことだろう。
しのぶさんが行方不明になったあの夜に修理されたのか・・・。
何か秘密が隠されているような気がする。
続く
5章
丑美津高校の用務員室に行く。
田崎さんは僕を追い返そうとしたが、僕は言った。
「田崎さん、あなた、金田のことはよくご存知ですね?
あなたにやましいところがなく、当時のアリバイに嘘がないのなら、
話を聞かせてください」
田崎さんは話し出した。
「事件の晩、わしは、校長に、旧校舎の壁の修理を頼まれとったのを思い出して、
夜の9時から12時までかけて、塗ったんじゃ」
「校長先生が、あなたのアリバイを証明したんですね?」
「そうじゃ。わしが壁を塗っとる間、ときどき様子を見にきなさった。
・・・もうええじゃろ。正直に話したぞ、出て行ってくれ!」
授業が終わる頃を見計らって、職員室に行く。
浦辺校長に話を聞きたかったが、もう帰ってしまったという。
葉山先生がいたので、にもう一度話を聞いてみようとしたが、
職員室は人が多いせいか、葉山先生は何も話そうとはしない。
僕は葉山先生を旧校舎のところへ連れて行った。辺りには誰もいない。
そこは、田崎さんが塗ったという壁の前だった。
「この壁、15年前の、あの事件があった晩に、田崎さんが塗ったそうなんですが」
僕がそう言うと、葉山先生は少し驚いた顔をした。
「えっ?ああ、そうね、たぶんその通りよ。
あの晩、うしろの少女を見て、逃げるとき、私ったら、気が動転しちゃったせいか、
気が付くと、この旧校舎のところに来ていたのよ。
この辺りで靴が片方脱げちゃってね、怖かったからそのまま帰ったの。
で、次の日、靴を探しに来たとき、この壁は綺麗に仕上がっていたわよ」
「あの晩、ここを通ったんですね?」
「ええ、10時過ぎに・・・」
「田崎さんは、あの晩、9時から12時までこの壁を塗っていたと言うんですが、
田崎さんを見かけましたか?」
「えっ?田崎さんなんていなかったわよ」
また昨日みたいに視線を感じたので振り返ると、そこには田崎さんがいた。
逃げる田崎さんを僕は追いかけたが、見失ってしまった。
僕はひとり、探偵事務所で自分のミスを恥じていた。
そこへあゆみちゃんが訪ねてきた。
「あゆみちゃん、どうしたの、こんな時間に」
「・・・・・・」
あゆみちゃんは何かを思いつめている様子だ。
「どうしたの?元気ないじゃない」
「教えてちょうだい。田崎さんが、洋子を殺した犯人なの?もし、そうなら、私・・・」
「あゆみちゃん、そんな事どこで聞いたのか知らないが、君は事件に関わっちゃだめだ」
「だって・・・」
「だって、じゃない!自分の身が危険なのが、まだ解らないの!?」
僕は思わず怒鳴ってしまった。ちょっときつく言い過ぎたかな。
話題を変えよう。
「そうだ、あゆみちゃん、コーヒーをいれるよ、飲むだろ?」
「あ、私がやるわ」
あゆみちゃんがいれたコーヒーを一口飲むと・・・。
「あれ、へ、変だな?体の自由がきかない!ま、まさか、あゆみちゃん!」
「ごめんなさい・・・」
「な、なぜなんだ、あゆみちゃん・・・」
僕は、薄れゆく意識の中で、何度もあゆみちゃんの名を呼んだ。
「あ・・・あゆみ・・・ちゃん・・・」
続く
6章
電話が鳴ってる・・・。あ、切れた。
だんだんと意識が戻ってきた。ここは探偵事務所のソファーの上だ。
そうだ、あゆみちゃんが・・・でも、なぜ・・・?
起き上がる。あゆみちゃんはもういない。床に睡眠薬の瓶が転がっているのを見つけた。
そして、テーブルの上には書置きがある。
「ごめんなさい。私、犯人をどうしても許せない。それが誰なのか、
本当に田崎さんなのかを、自分で確かめたかったの。
もしかすれば、私、二度とあなたに会えないかも知れないね。
でも、私、どうしても・・・。
勝手なことをしてごめんなさい。さよなら −あゆみ−」
なんて無茶を!
僕は書置きを握りしめ、事務所を飛び出した。どこにいるんだ、あゆみちゃん!
迷路のように広がる街の中を走る。
丑美津高校の制服の、後姿の少女を見つけた。
「あっ、いた!あゆみちゃん!」
だが、人違いだった。
「ねぇ、あゆみって、もしかして、橘さんのこと?
橘さんは、今日、休んでたわよ。風邪だっていうことだけど、
さっき、駅前の繁華街で、橘さんに似ているコを見かけたわよ」
繁華街には大勢の人が行き交っている。この中から一人を見つけるのは不可能に近い。
くそっ、あゆみちゃんはどこに・・・?
酔っぱらいのおぢさんに絡まれたが、風俗店の呼び込みのお兄さんに助けてもらった。
「助かりました」
「それより、ここは子供の来るところじゃないよ」
呼び込みのお兄さんは、通りかかった二人連れの方に行ってしまった。そこに、見覚えのある顔がある。
あれは浦辺校長だ。一緒にいる人相の悪い男はだれだろう。
そのとき、後ろから僕を呼ぶ声がする。振り返るとそれは洋子のお母さんだった。
「あっ、洋子さんのお母さん!あゆみちゃんが・・・」
「私も、あゆみちゃんのことで話があるのよ。今日の午後6時頃、うちにあゆみちゃんが来たの」
6時・・・事務所へ来て、僕を眠らせた後だ。
「洋子にお線香を上げに来ただけだって言ってたんだけど、
ひどく思いつめていたみたいなのよ。最後に、『さよなら』って言い残して、
心配になったから探していたの」
「お母さん、実は、あゆみちゃん、僕を睡眠薬で眠らせて、事務所を出て行ったんです」
僕は、あゆみちゃんが残した書置きをお母さんに見せた。
「この、田崎っていう人が洋子を?・・・一人で犯人を捜そうなんて、無茶だわ!」
「僕が、彼女の協力を頭から拒んだのがいけなかったんです・・・」
「田崎って人は、今、どこに?」
・・・そうだ、あゆみちゃんは田崎さんのところにいるのかも知れない。
「僕、田崎の家へ行ってみます!」
「待って、これ、あゆみちゃんの写真。あなたに渡そうと思って持ってきたの。これで早く見つけて!」
僕は写真を受け取ると、田崎さんのアパートへ急いだ。
田崎さんのアパートの前に来たが、田崎さんが帰っている様子はない。
あゆみちゃんもいないようだ。
隣の部屋に住んでいる男の人がいたので、話を聞くことにする。
あゆみちゃんの写真を見せると、今日来たと言う。
「4時過ぎに、表で田崎さんの声がしたから、出てきたんだ。
すると、この子がいて・・・。田崎さんが走っていってしまったんだ。
預かってた小包を渡そうと思ったのに」
「その小包、見せてください!」
さすがに中を開けるのはまずいが、差出人が誰かは確認できる。
「丸福村(まるふくむら)7−4 田崎ふみ」
「丸福村ってのは、小さな漁村で、田崎さんの故郷だよ。
そうそう、その写真のコ、この小包の住所をメモして帰ったよ」
ま、まさか、あゆみちゃんは丸福村へ?
長編お疲れ様です。
僕は丸福村へ行き、田崎さんの母親、ふみさんと会った。
探偵だと名乗ると、ふみさんは慌てた様子を見せる。
「俊夫が、俊夫がまた何かやったんですか?」
俊夫、田崎さんはそんな名前だったな。
「俊夫は、今まで人様に迷惑ばかりかけてきました。
カッとすると、何をするか解らん性格ですが、根は優しい子なんです。
都会暮らしが長かったせいか、荒れていた頃もあったようです。
そんな俊夫を正しく導いてくだすったのが、浦辺というお方ですわ・・・。
なのに、あのばかたれは、また・・・」
ふみさんは泣き出してしまった。そこへ男が訪ねてきた。
男にあゆみちゃんの写真を見せると、崖の方へ行ったと教えてくれた。
崖に駆けつけた僕は、田崎さんに捕らえられたあゆみちゃんを見つけた。
田崎さんの手には包丁が握られている。
「馬鹿な真似は止せ!逃げられないぞ!」
「来るな!わしはもう、おしまいじゃ!」
田崎さんを説得しようと試みたが、田崎さんは死ぬ覚悟だ。
僕は、隙を見つけて飛びかかった。それに気付いた田崎さんは包丁を振り下ろそうとしたが、
寸前のところで止めて、がっくりとうなだれた。
「できん、わしは人など殺せん・・・」
「田崎さん、何もかも話してくれますね?」
「はい・・・」
金田が殺された日は、借金の返済日だったそうだ。
だが、返す当てがなかったので、田崎さんは金田に謝りに行こうとした途中、
金田が殺されたのを知ったという。
このままでは疑われてしまうので、アリバイを作るために、夜中に学校に忍び込み、壁の修理をした。
翌日、浦辺校長に全てを話すと、校長は、田崎くん、君は人殺しが出来るような人間ではない、
私に任せておけと言ったそうだ。
そして、校長は嘘の証言をし、田崎さんのアリバイは成立した。
「浦辺校長は、わしみたいな人間を、二度も信じてくださった」
昔、田崎さんが左官屋だったとき、傷害事件を起こし、クビになってしまったそうだ。
そんなとき、浦辺校長と知り合い、用務員として雇ってくれたという。
「今の話に、嘘はありませんね?」
「はい」
「それでは、今度は小島洋子のことを聞かせてください」
洋子さんは、田崎さんのアリバイが嘘だということに気づいていたという。
それで洋子さんは田崎さんを問い詰め、口論になった所を葉山先生に見られた。
それからしばらくして、洋子さんは殺された。
「なぜ、本当の事を今まで話してくれなかったんです?」
「それは、無実の罪をかぶるより、耐えがたいことがあったからじゃ」
本当の事を話せば、自分を信じてくれた浦辺校長を裏切ることになる。
校長へのせめてもの恩返しにと、故郷の海で死のうと決めた。でも、あゆみちゃんに見つかってしまった。
「思わず、あゆみさんを酷い目に合わせてしもうた!ゆ、許してくれ!!」
「田崎さん、もういいのよ」
あゆみちゃんは怒ってないようだ。
「私、田崎さんの言葉に嘘はないと思う。お願い、信じてあげて!
それから・・・ごめんなさい」
「あゆみちゃん。良かった、無事で」
翌日、あゆみちゃんと僕は、探偵事務所に帰ってきた。
「これには驚いたよ、まるで遺書じゃないか」
あゆみちゃんに書置きを見せる。
「あなたにもしもの事があったらどうしようと思ったの。だから、私ひとりで・・・」
「ありがとう。でも、あんな無茶・・・」
「友達を亡くすのはもう嫌だもん」
「・・・・・・」
「今からなら、午後の授業に間に合う。私、学校へ行くわ」
「じゃあ、送っていくよ」
続く
7章
丑美津高校に着いた。
「あっ、そうだ、実は私・・・」
あゆみちゃんが何か話そうとすると、チャイムが鳴った。
「もう行かなきゃ。放課後、旧校舎で話すわ」
そう言ってあゆみちゃんは去っていった。
放課後まで、どうやって時間をつぶそうか考えていると、葉山先生に声をかけられた。
「校長先生がお呼びよ。あなたにお話があるらしいの」
校長室に通された。
「申し訳ありません。事件のことをお聞かせ願おうと、お呼びしました」
僕は、事件の成り行きを浦辺校長に話した。
「田崎は、疑われていたのですか・・・。
田崎は人を殺すような人間ではありません。わたくしは、田崎を信じております。
今も、そして15年前の、あの事件のときも・・・」
浦辺校長は、大切な生徒を、
小島洋子も、浅川しのぶも守れなかった、と言って悲しい目をした。
浦辺校長は、評判どおりの人物のようだ。
それだけに、先日、繁華街で一緒にいた、人相の悪い男とは不釣合いだ。
「実は、先日、あなたを見かけたんですが・・・」
「えっ?」
そのとき、電話が鳴り出した。
「すみません、お話は後にしていただけませんか」
僕は校長室を出て、職員室に行った。
日比野先生が沈んだ様子で座っている。顔色が悪い。
日比野先生と少し話をしてから、電話が終わった頃だろうと校長室に戻る。
だが校長先生はいなかった。窓のブラインドが閉めてある。
ブラインドをちょっと覗くと、校長と一緒にいた人相の悪い男の姿が見えた。
慌てて外に出てみたが、男はもういなかった。
その代わり、へんな男子生徒に声をかけられた。
「何もんだ、てめーわ・・・」
剃り落とした眉毛に、整髪料で独特の形に固めた髪。所謂ツッパリってヤツだ。
「男の人を見かけなかった?」
「なれなれしい野郎だ。ちょっちツラ貸しな」
人気のないところに連れて行かれてしまった。
「テメーだろ、学校をうろついてるヘンな野郎ってのは?あ?!」
僕は、探偵で怪しい者ではないと説明するが、男子生徒は信じてくれない。
「ざけんなよっ!ガキの探偵はファミコンだけだ!」
彼はさっきから「ざけんな」とか「ばっくれ」とか「ガンくれ」とか、聞きなれないことばかり言う。
ヘンなのにつかまったな、と困っていると、あゆみちゃんが通りかかった。
「何してるの?」
あゆみちゃんが、僕が怪しいものではないと説明すると、彼の表情は和らいだ。
「私、あなたと葉山先生が美術室で話しているのを立ち聞きして、
そのとき知った、金田の事件を調べてたの。お願い、手伝わせて!犯人を早く捕まえたいの!」
僕に向かって懇願するあゆみちゃん。
「話は聞かせてもらったぜ」
男子生徒が口を挟む。
「そーゆーコトなら、協力しよーじゃねぇか」
「ありがとう、ひとみちゃん」
あゆみちゃんは彼をひとみちゃんと呼んだ。
「牛美津高校 番格、河合(かわい)ひとみだ、ヨロシク!」
ひとみちゃんは、洋子さんの同級生で、生前親しくしていたそうだ。
「まだ返事を聞いてねぇぜ」
そうだった。ひとみちゃんは強そうだし、あゆみちゃんのボディガードになれるかも。
「・・・手伝ってもらうよ」
僕は二人にそう言った。
改めて、ひとみちゃんに、人相の悪い男がいなかったかどうかを聞く。
「さっきの野郎なら、校長と行っちまったぜ。
洋子の事件以来、妙な野郎が来てるみたいなんで、気にしてたんだが、
奴は校長の知り合いみてーだし、オメーを疑っちまった。すまねぇ」
あゆみちゃんの提案により、三人で手分けして調査することになった。
僕は金田の事件、ひとみちゃんは人相の悪い男のこと、そしてあゆみちゃんはその他のこと。
放課後、旧校舎の前で会おうと約束し、ひとみちゃんは張りきって聞き込みに出かけた。
浦辺校長がまた来るかも知れないと思って、僕はまた繁華街にやってきた。
まだ時間が早いせいか、人通りは少ない。
あのときと同じ、風俗店の呼び込みのお兄さんが呼び込みをしている。
お兄さんとしばらく話をしていたが、お兄さんは暇だからと言って店の中に引っ込んでしまった。
僕みたいなのが入っていい所ではないと思いつつも、店の中に入ってみる。
案の定、おじさんに止められた。
「おいおい、入っちゃだめだよ」
おじさんに探偵だと名乗った。
「僕はここの店長だが、何を調べてるんだ?」
これくらいの年なら、15年前のことも知ってるかな、と思い、
金田の名前を出すと、店長は反応した。
「それなら、よく知ってるよ」
店長と五郎は、若い頃遊び仲間だったそうだ。
五郎は、養子で、金田源治郎とは他人だったらしい。
そのせいで、五郎が源治郎を殺したのではないかという噂が立ったそうだが、
五郎は源治郎と上手くやっていたし、殺す動機がない。
店長は懐かしいという様子で話す。
「五郎とは、もう10年以上会ってないよ」
そろそろ忙しくなる頃だと言うので、店長は店の奥に去っていった。
浦辺校長は来そうにないし、僕は帰ることにした。
続く
8章
ひとみちゃんやあゆみちゃんの調査はどうなっているのだろう?
僕は丑美津高校を訪ねた。
旧校舎の前で待っていると、やがてひとみちゃんがやってきた。
「あの男は、洋子が殺された翌日に、初めて現れたみてえだぜ。
しかし、犯人だったらなおさらこんな所へ来ねぇだろーし。
結局誰だかわかんねえが、校長の知り合いにしちゃ、釣り合わねぇな、あいつ」
美術室で駒田先生に会う。
「結局、金田源治郎殺しについては、何もわからんのぢゃな・・・」
「ええ。手掛かりといえば、五郎が見た黒い車くらいです」
僕は何気なく、壁に掛かった絵を見た。セーラー服の少女の絵。
前に来た時はなかったよな?あっ、今、瞬きした・・・なんてことはない。
そこへあゆみちゃんがやって来た。少女の絵を見て驚く。
「この絵の少女・・・洋子に似てる!鏡の前で話し掛けてきた洋子にそっくり!」
僕は駒田先生に聞いてみた。
「先生、この絵の少女、洋子さんがモデルでは?」
「そういえばなんとなく・・・。ぢゃが、彼女ではない。
昔の美術部員が、卒業するとき置いてったんじゃ。
確か、桂木(かつらぎ)という女生徒が描いたものぢゃったな。
あっ!思い出した。この絵のモデルは・・・浅川しのぶぢゃ!
作者を訪ねてみてはどうぢゃ?」
少女の絵を描いた、桂木さんの家に来た。
「初めまして、桂木です。しのぶの絵を描いたのは私です」
しのぶは大人しいコだったのに、金田五郎と知り合ってから、急にハデになってしまったという。
三週間前、桂木さんを訪ねてきた少女がいた。その少女は生前のしのぶにそっくりだったので、
驚いている桂木さんに、少女は小島洋子と名乗った。
僕は桂木さんに生徒手帳を見せた。
「これ、洋子さんなの?ずいぶん感じが違って見えるわ・・・」
洋子さんは桂木さんに、しのぶさんのことを聞いたそうだ。
「洋子さんの話し方やしぐさが、しのぶとそっくりなのよ。
そして、彼女、こう言い残したの。
『しのぶさんは、今でもきっと、丑美津高校のある場所にいます』
・・・どういう意味なのかしら?」
他にしのぶさんに関して知っていることはないかと聞く。
「ああ、そういえば、しのぶには仲のいい幼馴染がいたそうよ。
確か、内田っていう男の子だったわよ。同じ丑美津高校だったけど、顔を知っている程度だったし、
事件のあと、すぐに転校してしまったわ」
内田という名前を聞いて驚く。金田殺しの容疑者で、自殺した内田輝彦と関係が?
帰り際に、桂木さんは、何かわかったら連絡すると言ってくれた。
続く
続きはまた明日。
なんで怒るか分からんのだが。
支援とか言って、長文が規制されないように間に入れるのは普通の行為だろうに。
引っかかるんなら余計なレスしなければいいのに
今迄2、3分間隔で連投してたのが30分空いたら今日の分は終わったと思っても仕方ないでよ……
まーとにかく乙でした。続き期待してます。ちゅーか「また明日」って。筆早いなー
>>121 長いことこのスレ見てるけど、割り込むなと文句を言うヤツは始めてみた
そんなに割り込まれるのが嫌なら、
タイトルの後に「1/3」とか全レス数を明記すればよろしい。
第一、割り込まれてもまとめページに載る時は関係なくなるし。
「1/3」とか書かれてても別に気にせず俺書き込んじゃうと思う。
割り込まないで欲しい人は「割り込まないで」って書き込み始めに書いといて。
そしたら割り込まないから。
30分時間あけてるのに「割り込まないで」もないよなあ・・・
割り込まないでくれないか!!!
割り込むなって書いてあるレスのプロバが規制されると怖い
まぁその場合割り込んでも文句書かれないか
いや携帯から書かれるか、面倒な
1スレに10レス書くと、一時間空けないと書けないんだよう
いま2chはそういう仕様なんだようorz
別にホスト規制とかは関係無いけど
詳しくは
>>121のリンク先で。
>>125 全部書いて一気に貼るのがオレのジャスティス
その都度書いてるわけじゃないよ
だから割り込まれても仕方ないわけだが
というわけで
>>115済まんかった
続きを貼るけど、9レスで収まるかな・・・
9章
丑美津高校の美術室だ。あゆみちゃんが待っていた。
僕はあゆみちゃんに、桂木さんから聞いたことを話した。
壁の、少女の絵に目が行く。
「そうそう。その絵のことが気になって、洋子のお母さんに会いに行ったの。
すると、洋子としのぶさんが、いとこ同士だってことがわかったの!
いとこ同士だったら、二人が似ていても不思議じゃないけど、
鏡の前で見た洋子は、あの絵そっくりだったわ」
あゆみちゃんが、少女の絵を見て言う。
「洋子にしのぶさんの魂が乗り移ったみたいに・・・。
ばかばかしいと思われちゃうかもしれないけど、私はそう思う。
そうすれば、洋子が残した言葉の意味がわかるような気がするの」
あの言葉。「しのぶさんは、今でもきっと、丑美津高校のある場所にいます」。
「洋子は、自分をうしろの少女・・・つまり、しのぶさんだって言おうとしたんじゃないかしら」
あゆみちゃんと別れて、職員室へ行く。
顔見知りの先生はいないし、浦辺校長も出張中だというので、適当な先生に話を聞く。
なんでも、生徒たちだけではなく、先生たちも、うしろの少女を見たと言って騒いでいるらしい。
それと、浦辺校長が、最近、家を手放したという話を聞いた。
美術室へ戻ると、駒田先生がいた。さっき聞いたことを聞いてみる。
「校長が、家を手放されたそうですね」
「らしいのう。教師たちは、お金がいることでもあったんだろうと言っとったが。
確かに、校長の家は一人では広すぎたぢゃろうが・・・。
校長は、一人暮らしなんぢゃよ」
駒田先生は浦辺校長のことを話してくれた。
「忠志(ただし)さんは、若い頃奥さんを亡くされたんぢゃ」
「忠志さん?」
「校長の、下の名前じゃ。もう30年以上も前の話ぢゃ。
その頃、わしと同じ一教師だった忠志さんに念願の子供が授かったんぢゃ。
ところが、奥さんは体が弱く、出産の時に・・・」
「赤ちゃんも助からなかったわけですね」
「ぢゃと思うが。
・・・お前さんは、なんでも事件と結びつけようとするのう」
それを言われるととても痛い。だけど、今はどんな手掛かりでもほしい。
もう帰るという駒田先生を、校門のところで見送ると、
入れ違いに、葉山先生がやってきた。
「あ、葉山先生、なにかあったんですか?」
「ちょっと、事故が・・・。私のクラスの生徒が怪我をしたの。
頭を打ったらしいから、入院して、検査を受けることになったの」
葉山先生は、病院から帰ってきたところらしい。
その生徒が、階段を降りていたとき、後ろに気配を感じて振り返ると、
日比野先生がいて、その後ろに、うしろの少女が立っていたので、
驚いて階段を踏み外したらしい。
「とにかく、校長先生に連絡しないと・・・。
うしろの少女はやっぱりいるのよ、私が見たあの日からずっと」
そう言い残して葉山先生は行ってしまった。
旧校舎の前でひとみちゃんと会う。
ひとみちゃんはマッチを僕に渡す。
「スナック サンボラ」と書いてある。
「ひとみちゃん、スナックなんかへ行ってたの?」
「違う。それはあの男が落としてったのを拾っただけさ。サンボラと言やぁ、隣町のスナックだよ」
ひとみちゃんと一緒にサンボラへ行くことになった。
サンボラの店内に入る。マスターは怖そうな人だ。
「ここは子供の来るところじゃないぜ・・・帰んな」
マスターは僕たちを追い返そうとしたが、ひとみちゃんを見て、表情が変わった。
「お前、もしや、河合か?」
「・・・ああっ!加藤さんじゃないスか!」
二人で勝手に盛り上がっている。
「この人、おれが中学のとき、世話んなった加藤さんだよ」
「あんた、河合の知り合いだったのか。そんなら話は別だぜ」
マスターが話してくれるようになった。
「金田五郎さんだろ?うちの客だよ。五郎さんは昔からのお得意さんだったらしいぜ」
五郎は、財産を使い果たしてからは、来なくなってしまったという。
ところが、最近、また来るようになったという。
「実は、この間、五郎さんがこんな事を言っていたんだ。
親父を殺した奴を知ってるだの、酒が飲めるのもそいつのお陰だのと・・・。
あとは本人に聞いてみな」
五郎はこの先のマンションに住んでいると、マスターは教えてくれた。
もう遅いから、とひとみちゃんは帰っていった。
五郎のマンションの前に来た。五郎の部屋はどこだろう?
「ぎゃあああああああー!」
部屋の一つから、もの凄い悲鳴が聞こえてきた。
その部屋に駆けつけると、ナイフで刺されて死んでいる男の姿があった。
よく見ると、手に何か握っている。
「これは、校長と一緒にいた男だ」
窓の下を立ち去る人影が見えた。犯人だろうか?
とにかく、警察に連絡する。
しばらくすると、刑事さんと空木先生が来た。
「大変なことになってしまったね。これは、金田五郎だ」
やっぱり、そうか・・・。
刑事さんは、五郎が握っていたという万年筆を見せてくれた。
よく見ると、「T・U」とイニシャルが彫ってある。
「あとは任せなさい。君はもう帰ったほうがいい」
空木先生にそう言われたので、僕は事務所に帰ることにした。
探偵事務所で、今日の事を整理する。
五郎は、金田殺しの犯人を脅したために、殺されたのかもしれない。
五郎が握っていた万年筆、やはり犯人のものだろうか。
イニシャルが「T・U」になる人物・・・内田輝彦?
しのぶさんの幼馴染の内田さんは下の名前がわからない。
もう一人いたはず・・・そうだ、浦辺忠志。まさか、浦辺校長が?
続く
10章
翌日、丑美津高校にやってきたが、いつもと違い、人の気配がない。
そこへ駒田先生が通りかかった。
「今日は、祝日ぢゃ」
「そうでしたっけ・・・?」
美術室で、駒田先生に昨日の事を話す。
「浦辺校長と、五郎。この二人の関係は、妙だと思いませんか?」
「おまえさん、まさか、校長を・・・?」
「確証はありませんが・・・」
「ふん。校長が犯人などとアホなことを言うて。
ばかばかしゅうて話にならん。わしゃもう帰る」
「・・・・・・」
探偵事務所に戻ると、留守番電話にメッセージが入っていた。
「桂木です。今日、内田君やしのぶと中学が一緒だった、さやかさんという人が
うちに来ますので、ぜひ、来て下さい」
続く
11章
桂木さんの家に来たが、まださやかさんは来ていないらしい。
「さやか、遅いわね・・・。あ、ひとつ、思い出したことがあるわ。でも、ただの思い出話よ。
ある日、足を挫いた女の子が、校長先生の車に乗っけてもらってね、それが、羨ましかった・・・って、
それだけよ。立派な、黒い乗用車だったわ。女生徒の憧れのマトだったの」
浦辺校長が、15年前、黒い乗用車に?
・・・そうだ、サンボラに行って、もう一度マスターに話を聞こう。
桂木さんに、サンボラのマッチを渡す。
「このお店に行ってますから、さやかさんが来たら、連絡して下さい」
サンボラでは、お客さんたちが、テレビを見ていた。
「おう、来たか」
テレビでは、五郎が殺されたことを報道している。
「まさか、五郎さんが殺されるなんてな。客たちも、驚いてるよ」
僕はマスターに、何か解ったことはないかと訊いてみた。
「そうだ、思い出したぜ!ちょうど二週間前、久々に、五郎さんが来たときのことだ。
うちは、ご覧の通り、馴染みの客ばかりだから、
客の注文があれば、野球のシーズンには、音を消して、テレビをつけておくんだ。
その日、一人で飲みながらテレビをボーっと見てた五郎さんが、いきなり立ち上がって、こう言ったんだ。
『俺にもまた、ツキが回ってきたみたいだぜ!』って。
確か、9時頃だったよ。ここからテレビは見えないから、何を見たのかは解らんねぇけど」
店の電話が鳴り出した。
「あんたに、電話だぜ」
マスターから受話器を受け取る。
「桂木です。さやかから、駅に着いたって電話があったの。迎えに行くから、留守番頼まれてくれない?」
「はい、すぐ戻ります」
桂木さんの家に戻り、入れ違いに桂木さんはさやかさんを迎えに行った。
ここは応接間だ。テレビが置いてある。五郎は、二週間前、テレビで何を見たんだろう?
あ、もう9時になるな。五郎がテレビを見ていたのは今くらいの時間か。ちょっと見せてもらおう。
テレビをつけた。野球中継が終わったところだ。そして、ニュースが始まった。
「あら、テレビを見てたのね。連れて来たわよ」
桂木さんがさやかさんを連れて戻ってきた。さっそく、さやかさんに話を聞く。
「しのぶや内田君とは中学から一緒でした。二人のことは良く知っています。
・・・しのぶがグレたことには、私も心を痛めました。
その結果、あんな事件に巻き込まれたなんて・・・残念です」
「あの、内田君って・・・?」
「15年前、自殺してしまった内田輝彦さんの息子が、しのぶの幼馴染のたっちゃんです。
私たちは、内田君をたっちゃんと呼んでいました。
たっちゃんとしのぶは、小さい頃から仲が良かったそうです」
たっちゃん・・・イニシャルはT・Uだ。
「小島洋子さんのこと、何か知りませんか?」
「洋子さん・・・お気の毒です。そういえば、二週間前、洋子さんの事件を知った9時ごろのニュースで、
インタビューを受けておられた、浦辺校長を見かけました。校長先生、とても悲しそうでしたわ・・・」
五郎は、9時のニュースで浦辺校長を見たのか?
五郎が浦辺校長を脅迫したから、校長は家を手放し、五郎に金を渡したのかも?
そのとき、桂木さんが口を挟んだ。
「ねぇ、さやか、荷物を置いてきなさいよ。部屋に案内するわ」
二人は奥の部屋に行ってしまった。僕は応接間でしばらく待っていたが、二人はなかなか戻ってこない。
耳を澄ますと、奥の部屋から話し声が聞こえてきた。
「あのー、何してるんですかー?」
奥の部屋の二人に声を掛ける。
「あっ、ごめんなさい!さやかが持ってきた、中学の卒業アルバムを見せてもらってたの」
たっちゃんやしのぶさんの写真が載っているはずだ!
「見せてください!」
生徒たち一人一人の顔写真の下に、名前が書いてある。そこに、見覚えのある顔があった。
こ、これは、日比野先生・・・?
「そう、それがたっちゃん、内田達也(たつや)君です」
顔は、日比野先生だが、名前は内田達也となっている。
翌日、僕は、誰もいない校長室に、日比野先生を呼び出し、話を聞いた。
「君は、そんなことまで調べていたのか。確かに、僕は内田輝彦の息子だ。
日比野というのは、母の旧姓だ。転校をきっかけに、母方の日比野と名乗るようになったんだ。
僕の父は、金田殺しの容疑者として手配され、そして、死体で見つかった。
僕の苗字が変わったのは、母が、世間体を気にしたからだ。
父を亡くした僕を支えてくださったのは、ほかならぬ浦辺校長なんだ」
内田輝彦と浦辺校長は、古くからの友人だったそうだ。
「五郎と知り合って、しのぶは変わってしまった。
事件に巻き込まれる前から、僕の知っている浅川しのぶは、もういなかったよ。
五郎は殺されたそうだな。金田親子・・・あいつらは人間のクズだっ!」
「・・・・・・」
そうだ、五郎が殺された日のアリバイを訊いてみなければ。
「確かに、僕には十分な動機がある。おまけに、アリバイなんてないさ。
でも、あんな奴らがどうなろうと、構わないじゃないか!」
「・・・五郎は、事件の夜、現場から走り去った、黒い乗用車の持ち主を脅していたようです。
その人物は、浦辺校長かも知れません・・・」
僕がそう言うと、日比野先生の目は怒りに燃えた。
「・・・お、おい!まさか、本気で、校長を疑ってるのか?
一つ、言っておく。なぜそんな馬鹿なことを思いついたのかは知らないし、
僕を疑うならそれでいい。だが、校長を侮辱することは、僕が許さない!絶対に・・・」
校長室を後にして、廊下を歩いていると、あゆみちゃんに会った。
「あゆみちゃん、実は・・・」
「ごめんなさい、これから英語の追試なの。あとで事務所に行くわ。
それにしても、嫌なお天気ね、今日・・・」
窓の外はどんよりと曇っている。
「こんな日、学校にいると、洋子の言葉通り、私の後ろに、うしろの少女が立ってるような気がする。
あの日も、こんなお天気だったの。
しのぶさんは、やはり今も、この学校のどこかに、本当にいるのかも知れないね・・・。
じゃ、あとでね」
僕は歩きながら考える。
洋子さんが言い残した言葉、「しのぶさんは、今でもきっと、丑美津高校のある場所にいます」、
あれは、どういう意味なのだろうか。
しのぶさんが、幽霊となって、この学校を彷徨っているとでも言いたいのだろうか?
あっ!葉山先生が見たという、血染めの少女が、怪我をしたしのぶさんだったとしたら、
しのぶさんの遺体が、学校のどこかに隠されている・・・とか?
いや、それよりもまず、浦辺校長のアリバイを確かめなければ。
日比野先生も怪しいけど、浦辺校長も怪しい。
校長は、五郎が殺された日、出張中だった。そうだ、葉山先生が、
校長に連絡すると言っていたっけ。葉山先生に訊いてみよう。
気が付くと、そこは旧校舎の前だった。
葉山先生は、忘れ物を取りに行った夜、ここを通ったといっていたけど、遠回りになるのに、なぜこんな所を通ったのだろう?
そこへ、葉山先生が通りかかった。
「葉山先生、校長先生に連絡はつきましたか?」
「それが、ぜんぜん連絡が取れないの。出張先へ問い合わせても、そんな予定無いっていうのよ」
浦辺校長のアリバイは崩れた。
「それより、何してるの、こんな所で?」
「先生こそ、なぜここへ?」
「誰かが通路に車を停めたから、ここを通らなきゃ帰れないのよ・・・。
あっ、そうだわ。あの夜、わざわざここを通ったのは、通路に車が停まっていたからよ。
だから私、こっちへ来たのよ!」
「それはどんな車だったか、覚えていますか?」
「黒い車だったわよ。それから、来たときは、車なんてなかったわ。誰かが、後から来たようね」
「・・・先生、しのぶさんの死体が、学校のどこかに隠されてるかもしれませんよ!
先生が目撃したうしろの少女は、あの夜、黒い車で学校へ連れて来られた、
浅川しのぶさんだったかも知れません・・・」
葉山先生は驚いて、横を見た。その視線の先には、色の違う壁があった。
「きっと、あそこよ!間違いないわ。あの壁は、犯人が塗ったのよ!」
だが、あの壁は田崎さんが塗ったはずだ。
用務員室の田崎さんを訪ねる。
「あの夜、あの旧校舎の壁を塗ったのは、本当に、あなたですね?」
「間違いなく、わしじゃよ。まだわしを疑っとるのか・・・」
「実は、壁の中に、事件の決定的な証拠が隠されているのでは、と思ったんです。
それは、金田を刺した凶器と、浅川しのぶさんの死体です・・・」
「な、なんじゃと!?」
「でも、壁を塗ったのがあなたなら、それはありえませんね」
「いや、そうは言い切れんぞ。壁を塗ったのは確かにわしじゃ。しかし、壁が固まり始めるまでには、
時間がかかるもんじゃ。わしが帰ったすぐ後なら、
壁土を取り除いて、もう一度塗りなおすことは可能じゃ」
あの壁を壊すべきかも知れない。空木先生に相談しよう。
用務員室を出ようとする僕に、田崎さんは言う。
「早く犯人を捕まえてくれ!わしはまた疑われる!いや、それよりも、
わしを庇ってくださった、浦辺校長の名誉のために!」
探偵事務所に戻り、空木先生と話をする。
「壁にしのぶの死体が隠されているかも知れないんだね。
そこまで解ったなら、犯人の目星はついているね?」
空木先生がそう訊ねたが、僕は答えられない。いや、答えたくなかった。
「実は、あの万年筆の持ち主が解ったんだよ。その人物は五郎に強請られていた」
「それは浦辺ですね」
「その通りだ」
「先生、あの旧校舎の壁を・・・」
「ちょっと待ってくれ。今、警察が浦辺の行方を追ってるんだ。
僕も最後の追い込みのために、今から警察へ行かなきゃならない。じゃあ、行ってくるよ」
事務所にひとり、残されてしまった。僕は頭を抱えた。
田崎さんや日比野先生が言う通り、浦辺校長は立派な人物だ。
僕が会ったときも、嘘を言っているようには思えなかった。
あの校長が犯人なんて、信じられない、信じたくない・・・。
電話が鳴り出したので、取る。
「はい、空木探偵事務所です」
「空木の助手かい?あんたに、誰も知らない話を教えてやろう。
丑美津高校の浦辺はな、昔、金田の詐欺に手を貸していたんだぜ」
「な、なんだって!もしもし、あなたは、いったい!?」
「あの善人面した浦辺を心から憎んでいる男だ。奴は今、学校にいるぜ・・・」
言いたいことだけを言って、電話は切れた。
聞き覚えがあるような声だったったような気がするが・・・?
そうだ、今学校にはあゆみちゃんがいるんだった。今の話が本当なら、あゆみちゃんが危ない!
続く
終章
学校に駆けつけると、そこにはあゆみちゃんと日比野先生がいた。
「あゆみちゃん、校長先生を見かけなかった?」
「学校にはもう、私と先生しかいないはずよ。教室でテストを受けてたし、
日比野先生もずっと一緒だったから、ご存知無いと思うわ」
「校長は、まだ出張先から戻られていないよ」
「校長は出張先にはいませんでした。そして、ついさっき、
校長が学校にいるという電話があったんです!とにかく、校長室へ行ってみましょう!」
僕とあゆみちゃんと日比野先生の三人で、校長室の前まで行ったが、
ドアには内側から鍵が掛かっていた。
僕はドアを思いっきり蹴破った。そこには、血にまみれた校長の死体があった。
サッと見回すが、窓にも鍵が掛かっているようだ。密室状態か。
流れ出た血はまだ乾いていない。死体の側に封筒が落ちていた。
それは浦辺校長が書いたと思われる遺書だった。
「みなさん、わたくしは、教育者として、いや、人間として、許されぬ罪を幾つも犯しました。
わたくしは、金田の詐欺に手を貸しておりました。
やがて、金田が邪魔になったわたくしは、彼をナイフで刺したのです。
そして、その犯行を見ていた浅川しのぶを車で跳ね、動かなくなった彼女を連れて現場から逃げました。
15年経った今、小島洋子と金田五郎が、事件を知ってしまいました。
事実が明らかになることを怖れるあまり、わたくしは、この二人までも手にかけました。
こんなわたくしを信じ、そして、慕ってくださった皆様にお詫びするためには、
こうするより仕方がなかったのです。
―浦辺 忠志―」
「う、嘘だ・・・!」
日比野先生は取り乱している。
「先生、帰りましょう。僕が警察へ連絡をしておきます」
「嘘だ、校長は人殺しなんかじゃない。これは全て、嘘だ!
なぜなら・・・本当はみんな、俺が殺したからだ!」
「な、なんだって?!」
「お前らさえ、お前らさえいなければ・・・!」
日比野先生は憎しみをたたえた目で僕とあゆみちゃんを睨んだ。
「金田源治郎、あいつさえ現れなければ、親父も、しのぶも・・・!」
日比野先生、いや、内田達也は、源治郎を殺して、自分も死のうと決めた。
最後の別れを告げるため、校長に電話をした後、達也は源治郎を殺した。
そのとき、しのぶさんが現れた。しのぶさんは、達也を見て、
人殺しと叫んで外に飛び出していった。そして、急ブレーキの音が聞こえた。
電話を受け、駆けつけてくれた校長の車の前に、しのぶさんがが飛び出して、跳ねられてしまった。
校長は、達也としのぶさんを車に乗せ、学校に連れて行った。
ある教室に達也としのぶさんは入れられ、校長は去っていった。
そのとき、しのぶさんが立ち上がり、窓際に立った。しのぶさんは死んではいなかったのだ。
そこへ葉山先生が通りかかった。
「見つかってしまう!そう思い、頭の中が空っぽになった。そして、気が付くと、
砕け散った花瓶の破片と、足元に横たわる、しのぶの姿があったんだ」
今度こそ、しのぶさんは死んでしまった。その後の始末は、校長がしたらしい。
「校長は、俺のために・・・。その校長を、五郎の奴が強請りやがった!
あんなやつ、もっと早く殺してやればよかった!」
そのとき、達也がスキを見せた。僕はあゆみちゃんの手を取り、校長室の外へ飛び出した。
「だめっ!そっちへ逃げちゃ!」
あゆみちゃんはそう言ったが、もう遅かった。
廊下の突き当たりの、大きな鏡の前に来てしまった。逃げ道はもうない。
「し、しまった!」
達也の足音がゆっくりと近づいてくる。
「小島は、あの夜、俺をその鏡の前に呼び出し、こう言った。
『先生、先生は昔、人を殺したわね・・・』
そのときの小島の顔は、しのぶそっくりだったんだ。
恐ろしかった・・・。俺は、思わずこう叫んだよ。
『そうだ!15年前、お前を殺したのは、この俺だ!』
気が付くと、俺は、小島の首を締めていた・・・」
達也の心の奥に潜む闇は、なんて深いんだろう。
「殺すつもりはなかった。小島をそのままにして、俺は逃げ帰った。なのに、
小島は河原で見つかった!なぜだっ!
・・・でも、もう、どうだっていい。
お前らさえ、余計なことをしなければ、校長は死なずに済んだ。お前らも、殺してやる!」
達也はナイフを手に、飛びかかってきた。僕はあゆみちゃんを庇って身をかわした。
ナイフは鏡に当たり、鏡にひびが入り、砕けた。
「ぎゃあああああっ!」
砕けた鏡の裏から、ミイラとなったセーラー服姿の死体が飛び出し、達也に覆い被さった。
「し、しのぶ?!」
そのとき駆けつけてきた、空木先生や、刑事さんたちも息を呑んだ。
「あの日、洋子が言ってた、私の後ろって、鏡に映った私の後ろという意味だったんだわ!」
あゆみちゃんはそう言うと、気を失ってしまった。
全てが終わり、空木先生と僕は、探偵事務所に戻ってきた。
「本当にご苦労だったね。君がいたからこそ、この事件を解決できたんだよ」
鏡の裏からは、しのぶさんの死体の他に、凶器も見つかったそうだ。
しのぶさんの死体や凶器を鏡の裏に隠したのも、洋子さんの死体を川へ捨てたのも、
浦辺校長がやったことだ。
だが、浦辺校長が、金田の詐欺に手を貸したという事実は出てこなかった。
校長を憎んでいると言っていた、事務所に匿名の電話をかけてきた男、それも浦辺校長だろう。
そして、あんな遺書を書いて自殺した・・・。達也の罪を全て被ろうとして。
「あっ、そういえば、あの万年筆は、いったい何だったんですか?」
「あれは達也が大学へ入学したときに、浦辺から贈られた物らしい。
達也が肌身はなさず、大切に持っていたものだそうだよ」
「でも、その頃は、苗字は日比野になっていたはずだから、T・Uって彫られていたのは
おかしいですよね?」
その謎は、後日明らかになった。
浦辺校長の奥さんは、出産のとき死んでしまったが、赤ちゃんは生きていたのだ。
その赤ちゃんが達也だった。
片親では不憫だからと、浦辺校長は、子供のいなかった内田夫妻に達也を預けた。
だが、その結果、不幸な道を辿ってしまった達也へ、
万年筆に刻んだ「T・U」というイニシャルに、願いをこめて贈ったに違いない。
「浦辺達也」。そう、彼の本当の息子へ。
「そうそう、君に紹介する人がいるんだ」
空木先生の後ろから現れたのは、あゆみちゃんだった。
「彼女は今日から我々の仲間だ。君と同じ、助手としてね」
「よろしくね!」
「さて、そういうことで、あゆみちゃん、どこかでおいしいものを食べようか。
ご馳走するよ」
「はい、お供します」
あゆみちゃんと空木先生は、僕を置いて事務所を出て行こうとするので、慌てて追いかけた。
「ちょっと、待ってくださいよー」
そして、二年後の、夏のある日。事務所の電話が鳴る。
「はい、空木探偵事務所です」
「明神村の綾城家に仕えております、善蔵と申します。ちょっと、ご相談したいことがあるのですが」
「明神村、綾城ですね。今から伺います!」
僕は電話を切り、あゆみちゃんに言う。
「あゆみちゃん、出掛けてくるよ!」
「え?どこへ行くのよ?!」
「ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者」へ続く
超絶乙
すばらしきこのせかいをやってもいいです。
終了です
ありがとうございました。
すばせかを取られたので
タイムツイストを予約します
お疲れなんだけど、なんか夏厨臭い
自分の都合ばっかり押し付けても仕方ないのにね
押し付けてるってほどではあるまい
過剰反応しすぎじゃね?
軽々しく厨臭いとか言うもんじゃないよ……
じゃあ、トリクサイ
自分専用の掲示板じゃあるまいし、「割り込むな」はどうかと思うけどな。
続けて書いてる所に別のストーリーを無理やりねじ込まれた訳でも無いし。
たった1レス、それも数十分投稿が止まった状態で挟まっただけで「割り込むな」。
改善案を出せば「俺の流儀とは違う」と突っぱねる。
臭うだろ?
いいじゃん謝ってるんだから
むしろしつこくその話題を引きずられる方が迷惑
【主な登場人物・主人公達】
桜庭 音操(サクラバ ネク)通称「ネク(NEKU)」
主人公。常にヘッドホンを着けており他人と関わる事を極度に嫌っている。
趣味はストリートアート。ある人物を尊敬している。
記憶を失っているがサイコキネシスに長けている。
美咲 四季(ミサキ シキ)通称「シキ(SHIKI)」
死神のゲーム一回戦目のパートナー。
ネクを引っ張ろうとするが弱気になりやすく、その度携帯電話を見る癖がある。
ファッションに興味があり、手作りの黒ネコのぬいぐるみ(にゃんタン)をバトル時に使用する。
桐生 義弥(キリュウ ヨシヤ)通称「ヨシュア(JOSHUA)」
死神のゲーム二回戦目のパートナー。
嫌味な性格な謎が多い少年。よく携帯電話で電話している。
ネクよりも死神のゲームについてよく知っている。
尾藤 大輔之丞(ビトウ ダイスケノジョウ)通称「ビイト(BEAT)」
死神のゲーム三回戦目のパートナー。
猪突猛進で熱血漢。本名で呼ばれることを極端に嫌う。
死神のゲーム開始当初はネクと犬猿の仲だった。
尾藤 来夢(ビトウ ライム)通称「ライム(RHYME)」
ビイトとパートナーを組むボク少女。そろいのキャップを被っている。
一人暴走するビイトをいつもなだめている。
実の兄からもらったレア物のペンダントを身につけている。
【死神・関係者】
八代 卯月(ヤシロ ウヅキ)
ゲーム中ネクに初めてはっぱをかけた死神。
のちもカリヤと共になにかと絡んでくる。
狩谷 拘輝(カリヤ コウキ)
あめ玉をなめながらヤシロとペアで行動することが多い死神。
負けを素直に認めるなどわりと礼儀正しい。
東沢 洋大(ヒガシザワ ヨウダイ)
一回戦目のゲームマスターで巨漢死神。
ある理由からシキに目をつけている。
南師 猩(ミナミモト ショウ)
二回戦目のゲームマスターで実力派だが単独行動を好む死神。
口調が独特で一部から支持を受けている。
虚西 充姫(コニシ ミツキ)
三回戦目のゲームマスターで几帳面な死神。
自分の保身を第一に考えている。
北虹 寵(キタニジ メグミ)
死神達の現場監督で今回のゲームの指揮者。
羽狛 早苗(ハネコマ サナエ)
キャットストリートでカフェのマスターをしている男。
立場的に有利な死神がズルをしないように監視している。
ヨシュアと知り合い。
コンポーザー
死神のゲームの会場となる渋谷を管理しゲームの決定権を持つ存在。
【用語】
死神のゲーム
渋谷UGを舞台にゲームマスターのミッションをクリアしながら7日目まで生き残るゲーム。
ミッションに失敗したら消滅となる。
UG(アンダーグランド)
死神ゲーム専用の渋谷地形な次元。
対して元となった通常次元はRG(リアルグランド)と呼ばれる。
RGとUGは同一空間にあるためUGからRGが見えるが逆はできない。
死神
このゲームの管理運営者。RGとUGを行き来できる。
そのなかでも参加者を攻撃する部隊と補助する部隊にわかれる。
原則参加者には直接手出しできないルールなのでモンスターを仕掛けてくる。
ゲームマスター
死神のゲームをミッションを出す。
ノイズ
死神が仕掛けてくるモンスター。
平行世界にまたがって存在するため二人一組で倒す必要がある。
一人の時は襲われるがパートナーを見つけて契約すると襲われなくなる。
バッチ
黒地に白い紋章が描かれた参加者バッチと、
様々な絵が描かれたバトル用のバッチがある。
使用するとサイキックが発動する。
今日はここまでです。
ここにおられる職人さん並の早さではできないのでご勘弁ください。
お疲れです。しかしまだ設定だけだというのになんという凄まじい邪気眼臭……
ここまで中二病だといっそ潔いな。
むしろこういう作風だから支持する層がいるのか。
アークザラッド2の詳細なのをお願いします
割り込むな流行ると困るw
大丈夫流行んないよ
そうやって反応返したりしなけりゃな
>>157 ゲームの設定はいくら厨二病でも構わないが、こういう名前見て
「かっこいい!自分に将来子供できたらつけたい!」
とか本気で考えるバカには「DQNネームの子が授業参観で
「将来は総理大臣になって『子供にDQN名前つけんの禁止。やぶった親は罰金』って法律を作りたい」
つー作文読んで、はしゃいでたその子の親が無言になってた」
ってコピペ読ませたい
流行る流行らないは別にどうでもいいが、
話の流れを借りてDQN批判したいだけの奴はどうにかして欲しい
公式とか見てるとやりたくなってくるんだが、こうやってテキストに起されたのを突きつけられると
やはり邪気眼が共鳴し始めるな……。
まぁ賛否両論入り乱れていますからねぇ…
164 :
絶体絶命都市:2007/08/05(日) 05:38:59 ID:9sQMidmY0
何ヶ月も放りだしてたけど続けます。
まとめサイトの
>>369の最後で分岐したもう一つのルートです。
須藤は、飼い犬を探しに行く真理にはつきあわず東の避難所に向かうことにし、
陣内が真理について行ってやることになった。
「……じゃあ、気をつけて」
と、少しむっとした感じの声で須藤に言ってくる真理。こちらは何も悪いことはしていないのだが。
別れ際、陣内は須藤に、自分の代わりに東にある遊園地のコインロッカーから陣内がこれまでに
取材した資料を回収して、東の避難所に居るはずの堀田という医師に渡すようにといいつけてきた。
二人と別れて東へと進む須藤。
崩れたビル街を抜けると、そこには陣内が話していた遊園地があった。
陣内の依頼のこともあるが、いずれにせよ道が崩れているため
ここを抜けなくては避難所には行けない。須藤は遊園地に入った。
海沿いにあるためか崩落がひどく、半分海に浸かっている遊園地の中を探索する。
そこに助けを求める女の子の声が響いてきた。
そちらに行ってみると、高校生くらいの女の子が遊園地の遊具のコーヒーカップに
足を挟まれて動けなくなっていた。しかも、コーヒーカップはいまにも海へ崩落してしまいそうだ。
下手に振動を与えると女の子も須藤も海に引きずり込まれてしまうため、慎重に女の子の所まで行く。
なんとか女の子を助け出し話を聞いてみると、彼女は比嘉夏海と言う名前の近所の住民で、
小学生の弟と一緒だったのだがはぐれてしまったのだと言う。
とにかくここに居てもしょうがないので、二人で避難所や夏見の家がある区画の方へ向かうことにした。
登場人物紹介
比嘉夏海
ttp://www.zettai-zetsumei.com/zettai/gazou/chara_higa_b.jpg ヒロインその2。17才。首都島で弟と二人暮らしをしている。
陣内に頼まれたコインロッカーの中の資料を回収しつつ、遊園地を出ようとする須藤と夏海。
しかし崩落により遊園地の出口までの道は海に沈んでしまっていた。
二人は遊園地の設備の一つだったらしいスワンボートを二人でこいで出口に向かう。
そして、余震により観覧車が倒れこんできたのをなんとか回避してスワンで遊園地出口を抜けたり、
上陸後も更なる余震でどんどん崩壊して行く道路をダッシュして駆け抜けたりと
寿命を縮めながらやっと夏海の家の近所に到着した。
そこへ、誠実そうな青年警官が通りがかる。
住人の人で逃げ遅れている人が居ないか見てまわっているという彼に、夏海は弟を見なかったかと聞くが
この辺はほとんど見てまわったけれど見かけていない、と答えられ落ち込む。
避難所に居るかも知れないし案内しましょう、と二人を避難所へと促す彼だが、
夏海は家に弟が来るかもしれないから家で待機していたいという。
警官は少し困った様子だったが、夕方にはちゃんと避難所に向かうと言う約束の上でその希望を受け入れてもらえた。
須藤は夏海に付き合って、彼女の家で一緒に彼女の弟を待つことにする。
165 :
絶体絶命都市:2007/08/05(日) 05:40:41 ID:9sQMidmY0
待っている間に夏海と色々話をする。
彼女の両親は遠くへ働きにいっており、今はこの家で弟と二人で暮らしているそうだ。
話をしたことで打ち解け、名前で呼び合うことにする。(選択制。名前で呼び合うことを断ることも可能)
そうこうして彼女の弟を待っているうちに夕方になってきた。
青年警官との約束どおり待つのは切り上げ、避難所に向かうことにする。
「春彦、大丈夫かな……ちゃんと避難してるかな……」と不安がる夏海に、
須藤は「大丈夫、きっと避難してるよ」と励ましの言葉をかけた。(ここも選択制。
「どうかな?万が一のことも考えていたほうがいい」と最悪な対応を取ることも可能。)
避難所への道の途中で、先ほどの青年警官の同僚だと言う、温厚そうな中年の警官と会った。
親切に案内してくれる彼と一緒に避難所へ歩きながら、世間話をする。
どうやら彼は妻子を先に避難させ、警官の仕事として避難の誘導のために自分は残ったらしい。
「仕事とはいえ、早く子供の顔が見たいですよ」、と苦笑している。
避難所に着いて探してみるも、夏海の弟は見つからない。
避難民への医療活動をしていた医師はその避難所に来た人達の名簿を見せてくれたが
その中にも夏海の弟の名前は無かった。心配げな顔がいっそう深まる夏海。
それはそうと、その医師に名前を尋ねてみると、陣内が言っていた堀田医師だった。
陣内に頼まれたと言ってコインロッカーから回収した資料を渡すと、
あいつはこんな危険な状況でまだ取材してるのか、と驚かれる。堀田は陣内のイトコらしい。
あいつは危険な取材ばかりしてるんですよ、でもあいつは死にそうに無い感じがするなぁ、
などと陣内についての話を聞いているうちに、救助ヘリが避難所に到着した。
かなり崩落が進んでてここもそろそろやばい、早くこんな島からは出て行こう、
と堀田はさっさとヘリにの方へ向かった。
弟を気にして足取りの重い夏海と彼女を気にしていた須藤は、
ヘリに乗る避難民の中でも最後の二人だったようだ。
親切にしてくれた青年警官と中年警官や、ヘリに乗ってきた救助隊員が見守るなか、
須藤が避難民でぎゅうぎゅうづめのヘリに乗ろうとしたとき、夏海は思わぬことを言い出す。
「私、乗りません。弟を探します。」
「はぁっ?君、何を言ってるんだ?」と、当然呆れている救助隊員。
しかし、夏海の決意は固いらしくヘリに乗ろうとしない。
――選択肢。ヘリに乗る?乗らない?――
――乗る場合――
そんな夏海を尻目に「僕は乗せてください」と須藤は救助隊員に冷静に言った。
思わずその場に居た夏海や警官たちや救助隊員は「は?」と目を丸くして須藤を見るが、
何を驚いているのだろう。今日会ったばかりの女の子の無謀な行動に付き合って
命を危険に晒すようなマネをする人間がどこにいるのだろうか。
ヘリは満員だったので警官たちは乗せられず、未だ目を丸くして見上げる警官二人や夏海を尻目に、
須藤が乗った救助へリは首都島を脱出し、本土へと向かった。
その後、あの三人は行方不明になったらしい……
【エンディング7】
――乗らない場合――
「何を言ってるんだ君。!」と救助隊員は夏海の説得をしようとしているが、
「僕も乗りません!」と須藤も夏海に続いた。夏海と一緒に彼女の弟を探してやりたいのだ。
「はあっ?君たち何なんだ!?ほら、あなたからも言ってやってください!」
とキレ始めている救助隊員は中年警官に説得を促す。しかし、中年警官は様子がおかしい。
「いや……、君、それよりもだねえ……その……ずいぶん人数が多いようだが……彼らが乗って、
その後私らの乗るスペースが……無いように思うんだがねえ……」と救助隊員に問う。
「都築さん?」と青年警官は怪訝な顔で中年警官に声をかけるが、中年警官は視線を救助隊員からそらさない。
「は?いや、それは……住民の方が優先ですから。」とその問いに口ごもってしまう救助隊員。
「あるのかね?無いのかね?ねえ君!どうなんだね!?」との更なる問いに、
「ですから!」と救助隊員が強い口調で繰り返そうとすると……。
「乗れるのか乗れないのかと聞いているんだッ!」
「!」「都築さんっ!」
温厚そうな表情は一変し、必死の形相で、中年警官は拳銃を救急隊員に向けていた。
「警官だから…?そんな理由で…?私にも…家族が居るんですよ…?」と震える声で呟いている中年警官。
銃を突きつけられている救助隊員は恐怖におののいている。周囲の誰も動けない。
そして、中年警官が救助隊員にさらに強く銃を押し付けようとしたその時、
バンッ!
銃声がとどろき、中年警官はくずおれた。
その背後には、自分の拳銃を握って呆然として震えている青年警官が居た……。
パニックになった救急隊員は、警官たちや須藤らを放っておいたままヘリに乗り込み、
「出せ!早く!」とヘリを飛び立たせて去ってしまった。
その直後、余震のせいか、洪水のように海水が避難所に押し寄せてきた。
須藤と夏海はあわてて高い場所に逃げ出せたが、撃たれて倒れていた中年警官や
呆然とつったっていた青年警官はそのまま海水に飲み込まれていった……。
あまりのことにショックを受けてしまったが、ここでじっとしていると自分たち二人も海の藻屑だ。
歩道橋、家の屋上、ビルの屋上などを伝わり歩き、時には流される家にしがみつき、
はしご車から伸ばされたはしごを伝い、流されてきたりする車をよけ……。
様々な危険を潜り抜けながら二人はやっと、へとへとになりながらも
海への崩落が始まっていない比較的安全な区画にたどりついたのだった。
167 :
絶体絶命都市:2007/08/05(日) 05:45:39 ID:9sQMidmY0
続きはなるべく近いうちに。
絶命都市のヒト、乙。
未解決PSの欄にトルネコの大冒険2があったので予約させてもらいます。
169 :
絶体絶命都市:2007/08/06(月) 01:52:31 ID:dA+uKnzn0
(ここからは
>>166の夏海ルートから来ても、wikiの
>>33の真理ルートから来てもほぼ同じ展開なので、
真理or夏海のことを「ヒロイン」と表記します。
同行しているヒロインによってストーリーに変化があるところはそのつど書きます。)
日も暮れ、あたりはすっかり暗くなっている中、ヒロインと一緒に
陣内の言っていた中央の避難所「さつき公園」に向かう。
その道中、比較的被害の少ないオフィス街を通り抜けているときにふと脇のビルに目をやると、
「報都新聞」という看板がかかっていた。
そういえばそもそも自分はここに赴任するために首都島に来たんだった、と思い出す須藤だが、
こんな状況じゃ中に入っても誰も居ないだろう……と、思いきや、ある一箇所の窓から明かりが漏れている。
地震による停電で他の建物は真っ暗なのに明かりが漏れているということは、誰かいるのかもしれない。
二人は、念のためにその部屋に向かってみることにした。
階段を登り、問題の部屋に着いた。そこでは、ロウソクの光に照らされて、
ノートパソコンで何かを書き続けている中年の男性が居た。
こちらに気づいたその男性にここに昨日赴任してくるはずだったことを告げると、
そういえばそんな話も……と思い出してくれたようだ。
彼は西山と言ってこの報都新聞首都島支社で編集長をしているらしい。
何をしていたのかと聞くと、もちろん取材して記事を書いていたのだと胸を張る。
周りにあるホワイトボードや資料を見るに、確かに地震の取材を記者たちがしていたようだ。
「しかし、さすがに取材も一段落して俺以外は避難させたよ。
こいつ(ノートパソコン)のバッテリーももうすぐ切れるだろうし、
今書いてる記事を本社に送ったら、俺もそろそろ避難せんとな。」
と語る西山編集長だが、思い出したように須藤に「仕事だ」と言って、にっと笑いかけてきた。
こんな状況で仕事?と疑問に思う二人が西山に聞いてみると、首都島の建設工事の中心となった
「嵩原建設」のビルが近くにあるからそこに行って資料を持ってきてくれと言う。要はドロボーだ。
何でそんなことを?と聞くと、
以前から嵩原建設に対して、この首都島の建設にからむ様々な問題についての取材を試みていたのだが
すげなく断られ続け全くはかどっていなかった、今なら地震でビルは無人だろうし資料をいただくチャンス!
そして西山編集長本人は今書いてる記事を仕上げるので忙しい、
という理由を語られた。
まあ上司の命令なので、としょうがなく火事場ドロボー的な仕事を承諾してしまう須藤。
編集長が「資料室やその辺に嵩原建設や首都島工事に関する資料があるぞ」と言うので
一応行く前にそれらにも目を通しておく。
その中に、工事に関する訴訟の資料もあった。
何年も前の●月△日、建設に使う土砂採取の工事で事故があり、事故現場付近に居住していた
ある家族がその事故に巻き込まれ、子供を含む数人が亡くなる惨事となったらしい。
その被害者たちの遺族は、国の安全管理に問題があったとして国の責任を問う訴訟を起こしたが、
国には責任はなかったと裁判所はみなし、結局は原告敗訴という結果に終わっていたようだ。
基礎知識もつけたことだしさっそく嵩原建設ビルに向かう。
行きがけに、「記者の必需品だ」として編集長から記録のためのボイスレコーダーも貰った。
ちなみにヒロインはここに残って編集長の手伝いをする事になった。
降りている入り口シャッターをその辺の車の下から盗んだジャッキでこじあけ、
嵩原建設ビル内部に侵入を果す。どう見ても犯罪者だ。
ビルのエントランスでは首都島建設に関する年表など、さまざまなものが展示されている。
当然、嵩原建設の技術、島の建設に使われたハニカムケーソン工法を誇り称えるような内容がほとんどだ。
その中にみおぼえのある名前がちらほらあった。
八田巧と新崎良祟。
八田巧と言えば、ビル街で見たポスターに載っていた、土地造成局長をしている人物で、
「嵩原建設 総務課 杉山義博」という名刺を渡した怪我人のところで会った小太りの男。
そして新崎と言えば相沢真理の叔父で首都島管理センターに勤めているという人物。
彼らはもともとは嵩原建設の中でも首都島建設担当の幹部で、首都島の完成に伴い
八田は土地造成局長に、新崎は首都島管理センター長に就任したらしい。
170 :
絶体絶命都市:2007/08/06(月) 01:53:49 ID:dA+uKnzn0
とりあえず、資料がありそうなところと言うところで重役室に向かってみる。
すると、なぜか電灯がしっかりついていた。自家発電でもしているのだろうか?
幸い電灯はついているものの誰も居なかったために家探しをしてみる。
だがいかにも何かありそうな金庫は開錠ナンバーがわからず開かない。
その他の場所からは、幸せそうな家族の写真や総務課の鍵しか出てこなかった。
しかたなく、この部屋は諦め、この鍵で入れるだろう総務課へと向かう。
総務課はそこそこ広く、いくつもデスクがある。
そのうちひとつのデスクを調べているとそこに置いてあった小説の題名にふと目が行く。
「朝顔の昼寝」というタイトルの小説だ。
そういえば、怪我をしていた男から渡された「総務課 杉山義博」と書いてあった名刺には
「アサガオノヒルネ」と意味不明の言葉が殴り書きしてあった。この小説のことなのだろうか?
さらに、内線番号表を見てみるとこのデスクは杉山という社員のデスクらしい。
念のためにその小説を調べてみると……謎の数字が書かれたメモと、
ボイスレコーダー用のボイスデータが記録されたメモリーが出てきた。
さっそくボイスデータを編集長から渡されたボイスレコーダーで聞いてみることにする。
「……そうかぁ、やっと準備ができたか!」
「ああ。いつでも、任意の日時に始めることができる」
「ここまで長かったなぁ……で、いつにする?」
「……●月△日にしようと思っている」
「●月△日……? あっ!……そうか、あの日か……」
どうやら、二人の男の会話を盗聴した音声のようだ。
「やっと準備ができたか!」と興奮している男の声は聞き覚えがある。八田巧の声だ。
しかし、●月△日に何を始めるというのだろう?
●月△日と言えば、昨日。地震が起こった当日だ。
偶然かもしれないが、報都新聞で見た事故の日付も●月△日だったが……?
だがここで考えていても仕方が無い。
謎の数字は金庫の開錠ナンバーでは無いかと推理して重役室に戻り、
金庫に入力してみる……と、推理どおり鍵が開いた。
しかし、中に入っているのは首都島の建造工事報告書と首都島の地下水路図だけだった。
大したことの無い資料に思えるが、なぜこんなものを大事に金庫にしまったのか……?
よく見ると、資料の中の首都島地図には、後から目印として記したらしい丸がいくつもある。
建造報告書のほうによるとその丸がついている場所は全て、巨大な地下空洞がある場所。
そして、地下水路図を見ると、その地下空洞は全て水路が集まる場所にあるようだ。
どう解釈したらよいものか、と頭を捻っていると、誰かが部屋に近づいてきた。
慌てて机の影に隠れていると、入ってきたのはきっちりとスーツを着込んだ小太りの男、八田巧だった。
八田は隠れている須藤に気づかず、何者かと通信機らしきもので上機嫌に話している。
相手の声は聞こえないものの、八田の語るその内容は驚くべきものだった。
「……ええ、もう避難もほとんど済んだようですしね。これ以上、死人は期待できんでしょう」
「……もっと死んだほうがよかったですか?ハッハッハ!」
「……新崎ですか?まだ、生きてますよ」
「簡単に死なせませんよ……家族を殺った意味がなくなりますからねえ」
「これからも、いい友人として役に立ってもらいますよ!ハハハ!」
地震で人が大勢死んだことを喜ぶような異常な発言。
さらに新崎の「家族を殺った」とは……?
なにかの陰謀に関わる会話であろうその八田の声を、須藤はしっかりとボイスレコーダーに録音していた。
171 :
絶体絶命都市:2007/08/06(月) 01:56:38 ID:dA+uKnzn0
続きはまた今度。
「台風、見に行かないか?」
―それは小学生のときだった。明日から夏休みという日。
―台風19号が近づいて来ていた。きっと、時計台に登ったら、台風がよく見えるに違いない。
―本当は一人で行くつもりだったけど、隣の席の女の子が今日を限りに転校してしまうというので、
―とっさにそんなことを言ってしまった。
―僕はたぶん、恋をしていたんだと思う。でも、恋の使い方がわからなかった。
「じゃあ、7時5分前に、時計台の前で待ち合わせね」
―そんな約束をしたけど、女の子は待ち合わせ場所には来なかった。
それから10数年経ち、博司(ひろし)は大人になって、隣の席の女の子と東京で再会し、付き合うことになった。
隣の席の女の子・・・桜井泉水(さくらい いずみ)。彼女は、長い髪の似合う、素敵な女性になっていた。
博司は、どうしてあの日、来なかったのかと聞いてみたけれど、泉水は覚えていないと言った。
今年も、夏がやってきた。昔、台風を見に行く約束をしたのも、ちょうど今くらいの時期だ。
「野々村(ののむら)くん、野々村くん、起きてよ!」
泉水に起こされ、博司は午睡から目覚める。大学生になった博司は、就職活動中だ。
だが、まだどこにも内定が決まっていない。
今日はこれから、泉水が勤めている会社の面接に行く予定だ。
泉水と一緒に、地下鉄の駅へ向かい、プラットホームで電車を待つ。
「あ、あの子、ポケットにツグミ、入れてる」
博司が言うとおり、視線の先には女の子がいて、胸ポケットに小鳥を入れていた。
やがて電車が来て、二人は乗り込む。車内は込んでいた。
博司は泉水に、あの胸ポケットのツグミは、この混雑の中、潰れないだろうかなどと話す。
電車は突然、大きく揺れたので、博司は隣の男性にぶつかってしまった。
「すみません」
「いえ」
もうすぐ外苑前駅に着くというとき、博司は、泉水の様子がおかしいことに気付く。顔が青ざめている。
「わたし、忘れ物をしちゃった。今日はキャンセルさせて。あとで連絡するから!」
そう言って、泉水は慌てた様子で、外苑前駅で降り、走り去ってしまった。
追いかけなくちゃ、そう思い、博司も急いで泉水を追った。改札を出て、地上への階段を駆け上がったが、
泉水の姿は見当たらない。
そこへ、ポケットにツグミを入れている女の子が通りかかった。
「ねえ、落し物を拾ったんだけど、この近くに交番って、ない?」
女の子はそう言って、博司に話しかけた。女の子をまじまじと見る。年は博司や泉水と同じくらいか。
でも、大人しそうに見える泉水とは違って、快活そうな女の子だ。
博司が交番の場所を教えると、女の子は去っていった。
博司は、この場はあきらめて、家に帰った。
―あれから5日が経った。泉水からの連絡は、まだない。これって、失踪ってやつなんじゃないのか?
家の電話に留守電が入っていたので聞いてみた。泉水との共通の友人である、三井という男からだった。
数日前、泉水を表参道のファミレスで見かけたという人がいるという。あまり有力な情報ではなかった。
博司は意を決して、泉水が住んでいるアパートを訪ねてみることにした。
今まで、博司のところに泉水が尋ねてくるばかりで、泉水の部屋へ行くことはなかったのだ。
泉水の部屋の前で、あの女の子、ツグミをポケットに入れていた女の子とバッタリ出会った。
だが今日は、ツグミは女の子が手にした鳥かごの中にいた。
どうしてこんな所に彼女が?といぶかしんでいると、女の子はポケットから手帳を取り出す。
博司にはそれに見覚えがあった。泉水が持っていたものだ。
女の子は、手帳を拾ったので、それを届けに来たと言う。
もしかして、その手帳には、泉水が失踪した秘密が書かれているのでは?と思い、
博司は女の子から手帳を受け取ろうとするが、女の子はそれを拒んだ。
「あなたは、彼女のなに?」
女の子はそう博司に尋ねる。
「俺は泉水の・・・」
彼氏だ、と答えるべきなのだろうが、博司は言いよどむ。
「とにかく、彼女に直接手渡すから」
そう言って、女の子は手帳をポケットに戻した。
泉水の部屋のチャイムを鳴らすが、やはり泉水は不在のようだ。
そこで、女の子は信じられない行動に出た。
隣の部屋の住人に何とか理由をつけて、隣の部屋のベランダ伝いに泉水の部屋へ入った。
博司も泉水の部屋へ入った。いつの間にか、博司は女の子のペースに乗せられていた。
鉢植えのハーブが幾つか置かれていたが、それらは全て枯れていた。
5日どころではなく、もっと前から泉水はこの部屋へ帰ってないようだ。
「彼女とはどういう付き合いなの?」
女の子がそう聞くので、博司は泉水とのことを話した。
「そうだ、留守電が入ってるかもしれないよ。確認してみたら?」
女の子がそう提案するので、博司は、泉水の部屋の電話から、自分の家へ電話をかける。
留守電メッセージが流れている間に、暗証番号をプッシュすると、留守電が確認できる。
”新しいメッセージは1件です”
「もしもし、野々村くん?泉水です。また電話します」
喋っている間に、時折咳をしている。風邪でも引いているのか、しゃがれた声だった。
泉水から電話があるなら、大人しく家で待っていれば良かったと博司は思った。
電話を切ると、台所から、女の子が戻ってきた。
「ねえ、彼女って、紅茶好き?」
たぶん、好きだったと思う、と博司は答えた。
台所で見つけた時刻表のページに、紅茶の葉が挟まっていたそうだ。
そのページを見る。夜行列車、特急「かえで」。
それは、博司と泉水が育った町へ行く列車だった。
きっと、泉水は「かえで」に乗ったに違いない。
博司は時計を見る。急げば今日の「かえで」に乗れそうだ。
なんと、女の子も一緒に行くと言い出した。
女の子と駅で待ち合わせて、「かえで」に乗り込む。
「そういえば、名前聞いてなかったね」
博司はここに来てやっと自己紹介する。
「わたしは奈々(なな)。高村奈々」
奈々は、籠の中のツグミを見る。
「そして、この子はライカ。ライカはわたしの星座」
「そうだ、野々村くんが育った町ってどんなとこ?」
「阿九美町(あくみちょう)っていう、海沿いの小さな町」
博司は、小学生の頃の泉水を思い出していた。
―彼女はある日、転校してきた。両親がいなくて、おじいちゃんと暮らしていた。
―あれは、初恋だった・・・。
阿九美町に着いた。博司は、公衆電話から、留守電をチェックしてみた。
”新しいメッセージは1件です”
「もしもし、泉水です。野々村くん、心配しているよね。ごめんね。
とりあえず、元気にしてます。また電話します」
相変わらず、しゃがれた声だった。
「ねえ、これからどうするの?」
奈々が博司に尋ねる。
「同じ小学校だった麻美って子が、教育実習で、こっちに来てるんだ。
麻美なら、泉水とも仲が良かったはずだし。会ってみよう」
博司と泉水が通っていた小学校に着く。木造の、小さな小学校。
「わぁ。なんだか懐かしい感じがするね」
奈々は感激している。
「ここは、たぶん、昔と変わってない。でも、覚えていた風景とは違う気がする」
そう言う博司に、奈々はそんなもんでしょと答えた。
奈々は、体育館で待っていると言うので、博司は一人で職員室の麻美を訪ねた。
麻美に、泉水が失踪していることを話し、何か知っていることはないかと聞く。
「泉水?こっちに戻ってから、ぜんぜん会ってないよ。
わたし、泉水のこと、あんまり好きじゃなかったな。
『あんたなんか死んじゃえばいい』って言われた。野々村くんが好きなことがバレたから」
絶句する博司。
「・・・冗談よ。本気にしないで」
麻美は笑ってそう言ったが、本当に冗談なんだろうか?
奈々は体育館で、たどたどしくピアノを弾いていたが、博司が来るのを見て、
突然弾くのをやめた。
二人は次に、駅前に出た。この町で一番賑やかなところだ。
と言っても、スーパーが一軒と、店が数軒あるだけだが。
「野々村くん、野々村くんでしょ?中学のとき、同じクラスだった玉木ですよ」
突然、声をかけられた。
玉木か。親父が不動産屋を経営していて、イヤミな奴だったな、ということを思い出した。
お茶でもご馳走しますから、と、半ば強引に、玉木の家に連れて行かれた。
玉木は、親父の後を継いで、不動産屋を経営しているらしい。
そのせいか、人の噂もよく耳に入ると言う。博司は、泉水について聞いてみた。
「桜井泉水?彼女、淫乱な女性でしょ?中学、高校のとき、男をとっかえひっかえ・・・」
それを聞いて博司は激昂する。
「嘘を言うな!泉水は、小学生のとき、この町を出て行ったはずだ」
「彼女、隣町の中学に通っていたんですよ」
どうも話がかみ合わない。
博司と奈々は、玉木の元を辞去した。
みんな、泉水に対して、何か誤解しているようだ。博司はイライラしている。
そんな博司を見て、奈々は言う。
「泉水ちゃんのこと、信じてないの?野々村くんの彼女でしょ?」
そろそろ日が暮れてきた。どこか、泊まるところを探さなければ。
タクシーをつかまえて、どこか安いホテルに連れて行ってもらおうと思った。
「あれ?野々村?」
「あ、お前、宮坂か?」
乗り込んだタクシーの運転手は、博司の小学校の時の同級生、宮坂だった。
博司は宮坂に、泉水が失踪していることを話す。
「桜井さんなら、東京で働いてたとき、俺のタクシーに乗ってきたよ。
香水ぷんぷんで、毛皮のコート着てた。水商売みたいだったな。男と一緒だった」
だが博司は信じない。
「本当だって。人違いでもなんでもない。あ、そうだ、彼女、実家に帰ってるんじゃないか?
場所知ってるし、連れて行ってやろうか?」
泉水には両親がいないはずだ、そう博司は言ったが、宮坂は、ご両親とも健在だと言う。
「着いたぞ」
タクシーは一軒の家の前で止まった。そこには「桜井」という表札があり、
窓から覗くと、老夫婦がいた。博司には、呼び鈴を押す勇気がなかった。
夕闇が迫る海岸に二人は来た。ずんずん歩いていく博司を、奈々が追いかける。
「ねえ、どっか泊まるとこ探そうよ〜」
「うるせぇな。ほっといてくれよ。ひとりになりたいんだ」
「・・・・・・」
「10年間、ずっと信じてた。おじいちゃんが死んだ、両親がいないから東京に転校する、って・・・」
博司は、今にも泣き出しそうだ。
「きっと、君の気を惹きたかったのよ」
そう言って奈々はなぐさめた。
なんとか安ホテルを見つけ、奈々と博司は別々の部屋をとった。
博司はまた、留守電をチェックする。
”新しいメッセージは1件です”
「野々村くん、元気ですか。泉水です。会えなくて淋しいけど、わたしは元気です。
今日、あの日のことを思い出しました。また台風が来ます。
わたしは今でも、あなたのことが好きです。また、電話します」
翌日、二人は、待ち合わせ場所の時計台に行ってみることにした。
「岡の上の時計台で、この町で一番高い場所なんだ。黄色いレンガで出来ていて・・・」
博司は奈々に、時計台の説明をする。
「えっ?青いレンガじゃないの?」
奈々はそんなことを言う。
「いや、間違いなく黄色いレンガだよ。ほら、もうすぐ見えてくる・・・」
と思ったが、そこには野原が広がっていた。
通りかかったおばさんに、時計台がどうなったのか聞くと、一昨年、火事で燃えてしまって
取り壊されたとのこと。代わりに、となりに公園が作られたそうだ。
となりの公園のブランコに乗る二人。これからどうしよう?
あてもなく、海の方へ歩いていくと、突然、雨が降り出した。
「このままじゃ濡れちゃう!」
側に、廃屋になったドライブインがあったので、二人はそこで雨宿りすることにした。
博司は、奈々に問われるままに、昔のことを話す。
あのとき、7時5分前に集合と言ったのには理由がある。
あの時計台は、7時ちょうどに、鐘が3回鳴る。だから、それを聴こうと、彼女が提案したのだ。
「わたし、好きだな。子供の頃の君」
「奈々は?奈々の子供の頃はどうだったの?」
「わたしは・・・忘れちゃった」
奈々は、ツグミを籠から出し、懐に入れて暖める。
「そういえば、どうしてライカっていう名前なんだ?」
博司がそう聞くと、奈々は答える。
「わたしね、星座がないの。誕生日がないの・・・」
そのとき、ライカは奈々の懐を飛び出し、割れたガラス窓をくぐり抜け、外へと飛び去った。
奈々は土砂降りの雨の中、ライカを追って外へ飛び出した。博司も後を追う。
あきらめずにライカを連れ戻そうとする奈々を、博司は説得し、ドライブインに連れ戻した。
ずぶ濡れになってしまった。燃やせる物をかき集めて火を点ける。
「ねぇ、ライカ、戻ってくるかな」
「ああ、帰ってくるよ」
「ねぇ、肩を貸して」
奈々は震える声で言う。博司がいいよと答えると、奈々は、博司の肩にもたれ、泣き出した。
奈々はやがて、泣きつかれて眠ってしまった。
ふと、奈々のポケットに目がいく。あんなに見たかった、泉水の手帳。
それが、手を伸ばせば届くところにある。
―でも、もう、泉水が失踪した理由なんて、どうでもいい。
やがて、奈々が目を覚ました。奈々は突然立ち上がる。
「夢を見たの。子供の頃の夢」
そう言って、奈々はまた、外へ飛び出していってしまった。
博司は、しばらく待っていたが、戻ってこない。
奈々は、ホテルに帰ったのでは、と思い、ホテルに帰ることにした。
雨はさらに激しさを増していた。
ホテルに着いたが、奈々はいなかった。部屋に置いてある荷物もそのままだ。
博司は留守電を聞いてみることにした。
”新しいメッセージは1件です”
「三井だけど。あの時は言い辛かったから、嘘ついてたんだけど、
泉水がいたのはファミレスじゃなくて、ホテルのバーだった。男と一緒だったよ」
玉木や宮坂が言っていたこと、あれは全て真実らしい。
麻美が冗談だと言ったのは、博司に気を使ったためで、あれも本当のことなのだろう。
博司は、177をプッシュし、天気予報を聞く。台風が近づいてきており、大雨洪水警報が発令されている。
奈々が心配だ。博司はホテルを飛び出し、奈々を探し回る。
雨の音に混じって、遠くから、鐘の音が聞こえた。3回鳴った。
博司は、パトロール中のお巡りさんに尋ねる、時計台はどこにあるのかと。
町の南側にも、時計台があるという。青いレンガで出来た時計台が。
「あの時計台の窓から、星が見えるの。小さい星のひとつに名前をつけたの。『ライカ』って」
博司は全てを思い出した。そう、この町には時計台が二つあったのだ。
博司は黄色いレンガの、彼女は青いレンガの時計台の存在しか知らず、
結果として、二人はすれ違ってしまったのだ。
そう、10年前、隣の席に座っていたのは、奈々だったのだ。
青いレンガで出来た時計台は、教えられたところに、確かにあった。
その中に、奈々が待っていた。
「遅い〜」
「うっかりしてたよ。10年遅刻した」
「野々村くんは10年前と変わってない」
二人は笑い合う。
「俺、もう一度やり直したい」
「またすぐに忘れるよ」
「忘れない、忘れないから――」
翌朝。台風一過の青空。二人は東京に帰ることにした。
駅に着いたが、電車が来るまでまだ時間がある。
奈々は、おにぎりとか買ってくると言って、駅前のスーパーに買出しに行った。
ホームで博司は、泉水と再会する。
「なんで何も言わずにいなくなったりしたんだよ」
泉水は答えない。
そこへ、奈々が戻ってきた。奈々は走り去る。博司は追いかけ、海岸のところで追いついた。
「待てよ!」
「おめでとう、良かったね。わたしと会わなかったことにして、彼女と帰りなよ。
欲しいものは、ぎゅーっと掴んで、放しちゃだめだよ。じゃあ、わたし、行くね」
立ち去る奈々を、博司は追いかけることができなかった。
博司と泉水は無言のまま、列車に乗った。
やっと泉水が口を開く。
「彼には奥さんがいるの。何度も別れようと思ったけど、結局元に戻ってしまう。
でも、信じて。だんだん、あなたのことが好きになって、彼とは別れたわ。
家に帰ると、電話がかかってきて、また元通りになりそうだから、実家に帰ったの。
・・・電車が揺れたとき、あなたがぶつかったのが、彼だったの。
あなたが謝って、彼が一言、『いえ』って答えたでしょ?それだけで彼だって気が付いた。
思いの差って、そう言うところに出るのよ」
そう、泉水はたった一言で気付いたが、博司は留守電の声が、泉水ではないと気付かなかったのだから。
「何で、10年前、隣の席に座ってたなんて嘘をついたんだよ」
「あなたと彼女の思い出を盗むことにしたの。あなたが一番好きなのは、思い出の中の彼女だったから。
だって、あなたが初恋の人だったから。あの子が転校する前に出会ってたら、
勇気を出してあなたに声を掛けていたら、今頃・・・。
初恋は、初恋でしかないもんね」
その後は、終始無言のまま、列車は東京に着いた。
博司は部屋へ帰った。改めて、留守電を聞く。
泉水の話し方を真似ているが、よく聞いてみると、たしかにこれは奈々の声だ。
風邪を引いているフリをして、声が違うのを誤魔化すなんて。
―どうして気付かなかったんだ、どうして気付いてあげられなかったんだ。
―奈々、君に会いたい。
数日後、博司のもとに、無言電話がかかってきた。
「もしもし、奈々だよな、会いたい、会いたいんだ・・・」
電話は切れた。
―この世界には、かけがえのないものがあるということ。
―取り返しのつかないものがあるということ。
―だけど、だけど・・・。
「いいもの見せてあげようか」
―今日、転校してきたという彼女は、ポケットからツグミを取り出す。
「わたしの星座なの。わたしを産んだ本当のお母さんが、わたしを施設に置いてきたとき、
誕生日を言い忘れちゃったんだって。だから、わたしには、星座がないの。
でも、星占いのとき、困るでしょ?だから、これがわたしの星座」
―僕はツグミの名前を聞いたけど、名前はないと彼女は言った。
「じゃあ、『ライカ』ってどうかな?」
―ライカ犬。宇宙船に乗せられて、そのまま星になった犬。
「決まり。この子の名前はライカ」
―そういえば、彼女の名前を聞いていないことに気付く。
「わたし?わたしは、奈々」
それから数ヵ月後。博司は、とある会社の最終面接を受けていた。
「ここに一台のタイムマシンがあるとします。どこへ戻ってみたいですか?」
「わたしは、戻りたいとは思いません」
「どうしてですか?やり直したいとは思わないのですか?」
「過去があるから、今の自分があるからです」
―いろいろあったけど、泉水とは、友達としてやっていくことになった。
面接を終え、地下鉄に乗り、帰ろうとする途中。外苑前駅で、見覚えある姿を見かけたような気がして、
博司は急いで電車を降りた。
地上へ上がる階段を駆け上がるとそこには、奈々がいた。
あの日と同じ。ポケットにツグミを入れている。
「よう」
何事もなかったかのように、奈々は博司に声をかけた。
「ライカ、見つかったのか」
「そう、あの後、偶然見つかったの。ライカがまたいなくなったら、野々村くん、わたしの星になって」
奈々はふざけた調子で言う。
「ねえ、手を握っててあげるから、目を瞑ってて。わたしが3つ数えるまで、目を開けちゃだめだよ」
博司は嫌がりながらも、奈々の言うとおりにした。
きっと奈々は、また博司の前から姿を消そうと思っているに違いない。
今度こそ、奈々を逃がすものか。後悔しないように、ぎゅーっと掴んでおかなくては。
―僕たちは、歩いていく。休むことなく、後戻りすることもなく、前へ、前へと。
おわり
予告せずに投下してしまいました
ちなみに、このゲームはマルチエンディングです。
また、分岐によって途中の展開が変わったりしますが、
最良と思われるものを選びました。
300万本売れるRPG待ってるんだけどまだなの?
レヴァナントウイングお願いします。
同人ゲームはスレチ?
まさかと思うがセラフィックブルーじゃなかろうな?
それだったら確実にNG
以前、暴れまわったアホがいたんでな。
他のゲームでも「催促しない」「文句を言わない」のならいいんでない?
>>183 サンクス
アンディー・メンテの「RS」をお願いしたい。
クリアは難しいわ時間かかるわで自分には無理だった…。
DQ4の冒険後、噂で聞いた不思議のダンジョンがある国へ移住したトルネコ一家。
新天地で妻ネネの経営力に支えられ店を繁盛させつつ、
トルネコは、苦労の末に不思議のダンジョンから幸せの箱を持ち帰りました。
・・・しばらく平穏な時間が流れていましたが、ここ最近魔物が近隣に顔を出したり
あげくに在住する村(町?)の周辺が不思議のダンジョン化する現象が発生。
トルネコは、事態解明のために王様(知り合い)へ会い行くことにしましたが、
お城へ行く途中の草原がダンジョン化してました。
お城へ無事辿り着いたものの、王様も真相はやはり詳細は知らない様子。
王子や大臣もこの件で奔走しているようですが、
知っているのは不思議のダンジョン化前後に怪しい老人が居たという情報のみ。
仕方ないのでトルネコは、家に帰り就寝する。
その夜、身なりの良い男性が夜中だというのに慌てふためく声が村に響き渡る。
翌日、この村に越してきたばかりという銀行家が困っていると聞いて
ヒトの良いトルネコが会いに行くと、昨夜の男性でした。
彼が言うには銀行を開業しようと来たけれど、建物がダンジョン化しており
しかも資金の入った金庫がベビーサタンに盗まれてしまったと言う。
昔の杵柄という事で、トルネコはダンジョンへ挑み金庫を奪回する。
銀行家の男性は、建物のダンジョン化は直ってないようなので
トルネコのお店前で開業したい事を伝えトルネコも了承する。
倉庫の鍵を修理したいので、トルネコが鍛冶屋に会うも火が無いので無理だと言う。
しかもその火は特別性で、お城の地下にある「聖なる炎」の事らしい。
トルネコは王様に面会し、炎を貰う許可を得るも
地下はダンジョン化してることが判明。だが行く。
ダンジョン踏破後、倉庫が使用及び拡張が可能になる。
知り合いの臆病なパン屋の頼みで、
彼の師が文字通り墓に持って行ったパン作りの秘訣を手に入れるために
不思議のダンジョン化している洞穴のお墓に挑む。
ダンジョン踏破後、魔法のパンが売られるようになる。
後日、件の怪しい老人の自宅を突き止め監視していた兵士から
その老人が火吹きの山へ行った事を知った王様が、そこへ兵士を率いて出発。
トルネコも後を追いダンジョン化している山へ。
傷ついた兵士達に会いながら奥で王様と出会う。
どうやら例の老人は見つからなかった模様。
しかし、「炎のささやき」なるアイテムを手に入れたそうな。
王様の頼みで、例の老人が目撃された迷いの森へ。
迷いの森で奥で「大樹のなげき」というアイテムを入手した所で老人登場。
「大樹のなげき」を手に入れたトルネコに驚いた様子で
老人の希望によりお城へ連れて行く。
王様及び大臣がダンジョン化の犯人としてその老人を強く問いただす中、
王子が帰還し、その老人が実は有名な賢者であることを明かす。
この賢者が言うには、実は幸せの箱には対になるように邪悪な箱というのが存在し、
その箱は幸せの箱によって封印された状態だったがトルネコが幸せの箱を
入手したことによって目覚め周囲をダンジョン化させていったそうな。
この賢者は、邪悪の箱を封印するための封印の箱をつくるため
「炎のささやき」と「大樹のなげき」、そして「石のつぶやき」を探していた。
「石のつぶやき」はトロの遺跡という場所にあるという。
むろんトルネコが取りに行く。
先の3つのアイテムを集め封印の箱を賢者が作成している途中、
なんとトルネコの店が3体フレイムにより屋根から燃やされ火事に。
妻ネネが幸せの箱を持ち出したので箱は無事でしたが、
また狙われるかもしれない、ということで幸せの箱は閉じられてしまいます。
いざ不思議のダンジョン、幸せの箱があった27階へ向かうトルネコ。
今までのダンジョンが生ぬるく感じる厳しさを見せ付けられつつ
27階へ到着。そこは大部屋、そして邪悪の箱が。
邪悪の箱のデザインは、PS版GBA版両方のパッケージに描かれているので
見たい方はAmazonなりで見ることが出来ます。
邪悪の箱を嫌な能力(倍速、ダメージ喰らうと魔物を召喚してワープ、爆発無効)
に苦戦しつつも倒したトルネコは、封印の箱を邪悪な箱が鎮座していた場所と
思われる場所に置き封印しました。
・・・・帰還後、賢者が言うには一度ダンジョン化した所は戻らないという
嫌な報告を受けましたが一連の騒動は解決となりました。
ストーリーは、これで終わりですがゲームはまだ遊べます。
戦士や魔法使いに転職して、今までとは少し違うシステムで遊べたり、
邪悪の箱が普通に出現する試練の館に入れる、
不思議のダンジョンに特殊な部屋が現れる、
なぜかトルネコがロトの剣と盾を使いこなす等。
広告みたいになってスマソ。
>>188までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
3ヶ月以上過ぎたので
●途中 から
・ポポロクロイス 〜月の掟の冒険〜
●執筆予告がある物 から
・ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス
・ディープラビリンス
を、それぞれ消しました。
オホーツクに消ゆが途中で終わってるようなので
続きを書きます
ブラックマトリクスOOの続きお願いします
>>23 これ前ネカフェで9時間くらいやり続けて主人公が死んじゃったとこで
つまづいて終わってたのですんげー気になってたんだ。
ありがとうー
はじめまして! バオウル共和国が誇る神秘の楽園
マナウライへようこそ
ここマナウライ南太平洋有数のダイビング天国
きままにダイビングするもよし
いろいろな伝説に触れるもよし
かならずや その青い海は
あなたの期待に応えてくれるはずです。
ではお気をつけて!
マナウライに入国するなり早速ダイビングにいそしむ主人公。
(名前は仮にアリカとします)
「アー アー 無線はきこえる?
あなたの相棒 キャサリン・サンデーよ
私は必要な時にあなたに助言するわ。
とりあえず東のほうへ泳いでちょうだい」
キャサリンに促されるまま泳いでいくと、やがて小さな湖にでた。
「そこはラグーン。マナウライ島の西部に位置する
小さな塩湖よ。
ちょっとした熱帯魚の楽園ってところね。
さて、そろそろ私たちの船ガッビアーノ号へ戻ってきてちょうだい。」
「おつかれさま。さすがにプロのダイバーね。
私たち海上駐在員の仕事は海の環境と生物を見守ること…
だからダイバーの力がどうしても必要だったのよ。
え?具体的な仕事内容?
……しいていうなら、ここでのんびりしてることなんだけどね。
たまに財団(*1)から依頼がくることもあるけど 基本的にいたって自由なものよ」
「今日からあなたはここで生活するの。
海と空以外 何もない このマナウライの海で――」
と、その時メールの着信音が鳴り渡った。
「あら……本島から連絡みたい。
キャビンにいってメールを確認してきてちょうだい」
早速仕事のようだ…
つづく
*1主人公は、ポー財団のバオウル支部長から
依頼をうけバオウル共和国へ来たダイバー、という設定。
前作までの主人公・レオにも匹敵する超人w
ちなみに前作までと同じ世界設定のため、
ダイダロス島の事もちょっとだけ出てきます
>>194訂正しますorz
× マナウライに入国
〇 バオウルに入国
例の、バグが出たっていうWiiのダイビングゲームか。ちょっと面白そう。
前作とかあるの?初耳だ
>>198アリカ開発・カプコン販売という形で
エバーブルー無印と2が発売されてる。
既出部分からの続きです
いきます
摩周湖で、二人の女性と出会う。中山めぐみと野村真紀子。二人に警察手帳を見せた。
めぐみは東京から来ていて、北海道に住んでいる真紀子と一緒に、旅行中なのだそうだ。
一応、二人に増田の写真を見せてみるが、見たことがない人だという。
<北海道編2>
シュンが、一度、本署へ電話をかけてみては、と言うので、
電話をしてみると、知床五湖で男の死体が上がったという。
ボスたちは知床五湖に駆けつける。これで4人目の死体だ。
駐車場の売店のおばちゃんに話を聞くと、この男は、24、5歳くらいの髪の長い女性と一緒に、
阿寒湖の方から来たと言う。仲の良さそうなカップルだったとのこと。
知床五湖の近く、知床半島の中ほどにある、ウトロの町に来た。
地元の人に聞き込みをすると、白木は、戦後間もなく、この辺りで行商をしていたとのこと。
土産屋のおじさんに死体の写真を見せると、ここにも来たという。やはり、謎の女性と一緒だったとのこと。
男は、大きい置物を買ったので、おじさんが、かがや旅館に届けたという。
かがや旅館の女将に、宿帳を見せてもらう。宿帳には、白木辰夫と、妻の郁美、と書かれていた。
網走で殺された白木と関係があるのか?住所は、函館市蛍町となっている。
番頭に話を聞くと、連れの女性は、男と口論になり、泣きながら、「まりも屋」と言っていたという。
函館に行き、蛍町を探すが、そんな場所はなかった。たぶん、宿帳の名前も偽名だろう。
阿寒湖に行くと、写真屋さんが、アイヌの民族衣装を着た人を撮っていた。
写真屋さんに、まりも屋の場所を聞き出した。
まりも屋に行く途中、摩周湖に寄ると、また真紀子とめぐみに会った。
立ち去るボスたちに、真紀子は何か言おうとしたが、結局何も言わなかった。
まりも屋は旅館だった。番頭に話を聞くと、確かに白木と名乗る夫婦が泊まりにきたという。
摩周湖に戻ったが、真紀子とめぐみはもういなかったが、書置きが残されていた。
女性の文字で、何も言えなくてごめんなさい、と書かれている。
翌日、まりも屋に行くと、番頭が、写真屋が写真を置いていったと言う。謎の女性が映っている写真だ。
ウトロに行き、ウトロの港で聞き込みをする。謎の女性が一人で来て、
トドワラを見るにはどこへ行けばいいのかと、訊ねたという。
トドワラとは、野付半島にある、木の墓場みたいなところだとのこと。
野付半島のトドワラに行ってみると、謎の女性が倒れていたので、介抱する。
女性は意識を取り戻した。やはり、白木というのは偽名で、本名は小野徳子。
連れの男、知床五湖で死んでいた男は、伊持邦夫だという。
伊持は徳子をさんざんもてあそんだ挙句、捨てようとしていた。だから徳子が伊持を殺してしまったのだという。
偽名を使ったのは、今起きている連続殺人事件の被害者の名前を使ったほうが好都合だと、伊持が言い出したという。
増田、飯島、白木の殺人とは、徳子は関係無いことが解った。
捜査は、振り出しに戻ってしまった。
<北海道編3>
本署に電話をかけてみる。網走港で死んでいた白木の肺から、マリゴケ入りの真水が検出されたとのこと。
マリゴケと言えば屈斜路湖だ。
屈斜路湖に行き、おばさんに白木の写真を見せると、見覚えがあると言う。
温泉はどこにあるのかと聞かれたので、近くの和琴(わごと)温泉を教えたとのこと。
和琴温泉に行く。紙くずが散らばっている中に、青い表紙の手帳が落ちていた。
手帳の中に、気になるページがあった。
白木雄九郎、飯島幸男、奥村紀助、阿久津秀雄、と4人の名前が列記されており、
その中の白木、飯島、奥村の名前は×印で消されていた。横には、電話番号が書かれている。
これは、犯人のものに間違いない。白木と飯島は殺された。奥村という男も、
消されている所を見ると、殺されているのだろうか。
そして、阿久津は、今度大臣になると言われている、国会議員だ。
そこへめぐみが現れた。めぐみは、増田が真紀子の父にそっくりなこと、
先日、真紀子の妹が交通事故で亡くなったことを話した。
めぐみから聞き出した、札幌市手稲町の真紀子のアパートに向かう。管理人に鍵を開けてもらい、中に入る。
机の引出しを開けると、あの青い手帳に書いてあった奥村からの手紙が入っていた。
消印は、紋別郵便局となっている。
真紀子はやはり、何らかの形で事件に関わっているらしい。
紋別の町が一望できる展望台にやって来た。そこには慰霊碑が建っていた。
昭和24年、紋別沖で一隻の漁船が沈んだ、そのとき建てたものだという。
慰霊碑には、花束が備えられていた。
周辺の人に聞き込みをすると、真紀子らしい人物が、花束を備えていたとのこと。
紋別の港の、港湾管理事務所で話を聞く。
昭和24年に、永福丸(えいふくまる)沈没事故が起きた。船頭ほか7名が死亡。
船主は奥村紀助だという。奥村の住所を教えてもらう。
奥村の家を訪れる。おばばが一人で住んでるらしい。
仏壇にはおじいさんの写真が飾られている。これが奥村紀助だ。
一週間前に、既に亡くなっていたとのこと。どうやら、自殺したらしい。
おばばは、ボスたちに木彫りの人形を差し出した。これは、二ポポ人形だ。
刑事が来たら、渡すようにと奥村が言っていたという。
紋別の港に戻り、船員にニポポ人形を見せると、浦田が彫ったものに違いないということだ。
浦田は漁師だったが、人を殺めてしまって、それ以来、音信不通だという。
港湾管理事務所の人に人形を見せると、網走刑務所で作られたものではないかとのこと。
網走刑務所の前の、番外地即売所の人に、ニポポ人形を見せると、
やはりここで売られていたものだそうだ。先日、年配の男が、人形を買っていったとのこと。
網走刑務所の看守に話を聞くと、浦田は無期懲役で、ここで服役中だという。
浦田に話を聞いてみたいところだが、今は無理とのこと。
網走駅の駅員が、若い女性が釧路行きの切符を買った言う。
釧路で聞き込みをする。真紀子らしい人物が、銀行でまとまったお金を下ろしていたとのこと。
増田の実家に行くと、奥さんが、先日若い女の人が来て、お金を置いていったと言う。
真紀子のアパートにもう一度行く。
管理人が言うには、先ほど、争うような物音がしていたとのこと。
室内は散らかっていた。本棚が倒れてアルバムが落ちている。
真紀子と父親、それに、妹が一緒に映っている写真を見つけた。確かに、父親は増田にそっくりだ。
浦田と真紀子が一緒に映っている写真も見つけた。その写真を剥がして持っていくことにする。
コロポックリに電話をかけると、店員が慌てていた。ゲンさん宛てに、脅迫状が送られて来たとのこと。
娘の命が惜しければ夕張中央炭鉱まで来い、という内容だという。
夕張に着いた。聞き込みをしてみると、炭鉱の方へ黒塗りの外車が走っていったのを見たという人がいた。
電気店で懐中電灯を買い、中央炭鉱へ向かう。
迷路のような炭鉱を進んでいくと、真紀子が気を失って倒れているのを発見した。
急いで外へ連れ出し、警察病院へ運んだ。
<北海道編4>
真紀子は酸欠状態で、まだ意識不明だという。
シュンは、真紀子をやたらと心配している。
網走刑務所で浦田と面会する。浦田の写真を見せると、浦田は何もかも話す気になったらしい。
戦後間もなくのこと、船から荷揚げされるアメリカ軍の救援物資を横流しして、儲けていた連中がいた。
その一味の親玉は、阿久津秀雄だった。
船を用意していたのが奥村、物を売り捌いていたのが、行商をしていた白木だった。
悪事がバレそうになったとき、証拠隠滅のために、一味は、漁師ともども、船を沈めてしまった。
永福丸沈没事故だ。それを事故に見せかけてもみ消したのが、当時駐在員をやっていた、飯島だった。
永福丸の船頭、野村と浦田は知り合いだった。野村の一人息子を、浦田は親代わりとなって育てた。
それが、ゲンさん、真紀子の父親だ。
前に、増田が刑務所に来たとき、ゲンさんそっくりの増田を見て、浦田は懐かしくなり、
増田に、このことを話してしまった。
そして、増田はこれをネタに阿久津を脅そうと思い、東京に行き、反対に殺されてしまった。
東京に行っていたとき、増田はゲンさんの名前を騙っていたのではないだろうか?
そうすると、阿久津はゲンさんを殺すつもりで、誤って増田を殺したのか?
阿久津は、ゲンさんを殺したら、次は、そして娘たちも殺そうとするだろう。
ゲンさんは父親を、そして真紀子の妹を殺された復讐として、一味の連中を次々と殺していったのだ。
警察病院に戻ると、真紀子が意識を回復したというので、話を聞くことにする。
真紀子は、父を止めてください、と言った。ゲンさんは、阿久津と刺し違えて死ぬつもりだという。
奥村から来た手紙を見せれば思いとどまるのではないかと思い、アパートに取りに戻った時、
北竜会の奴らに捕まったという。
青い表紙の手帳に書かれていた電話番号に電話をかける。東京の、阿久津の事務所に繋がった。
阿久津は札幌に向かったという。
札幌駅の、特急のグリーン車の前。丁度、阿久津が降りてきた。
待ち伏せていたゲンさんが、包丁を持って、飛び出していったが、阿久津は余裕の表情だ。
ゲンさんは、北竜会の奴らに囲まれてしまった。
急いで飛び出して行って、逮捕すると叫ぶ。ヤクザたちは抵抗したので、乱闘になったが、
やがて、北竜会のヤクザを逮捕することができた。
阿久津と、そしてゲンさんも逮捕する。ゲンさんは、真紀子を探してくれ、と言ったが、
真紀子は無事だと告げると、安心したようだった。
事件は全て解決し、ボスは東京へ帰る。
<エピローグ>
東京へ帰ってきてから一月がたった。
シュンから葉書が届いていると黒木刑事が言う。
葉書を見ると、なんと、シュンと真紀子は結婚したということだ。
完
ありがとうございました
堀井雄二3部作を揃えてみたいので
軽井沢誘拐案内を予約します
205 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/09(木) 22:14:57 ID:SG3UD9n7O
ゲームキューブの遊戯王フォルスバウンドキングダムをお願いします
遊戯、海馬、城之内編の3つあって大変ですが
アーバンカオスとキルゾーンをお願いします。
>101訂正
「サイコサスペンス」じゃなくて「サイコミステリー」だったorz
DSの「偽りの輪舞曲」をお願いします。
☆第8話『暗闇の手触り』登場人物
*今回は時人、蘭丸、美和が旅先で遭遇した事件という設定なので、いつもの三人娘は事件に絡みません。
この事件での「三人」とは、時人、蘭丸、美和のことです。
・幣原作次・・・事件の被害者。酒乱で博打狂い、児童虐待が日常だった鬼畜親父。
・幣原恒子・・・幣原家長女。なかなかの美人。
・幣原みのる・・・幣原家長男。漁師。高校生ぐらいの年齢。
・幣原郁・・・幣原家次女。小学校高学年ぐらい。盲目。
・須賀五一・・・恒子の幼馴染。漁師で船長。
・広瀬忠治・・・五一とみのるの同僚。
・坂東五郎左衛門・・・地元の有力土建屋。半ば極道。
・米井京子・・・恒子の同僚。
・野呂田みつ・・・幣原家の隣人。
・無明住職・・・塚原浄光寺の住職。『夢男』、『甦る夢男』事件で時人と知り合う。
・多岐川刑事・・・『夢男』、『甦る夢男』事件で捜査を共に行った、新潟県警刑事。
・森弥一・・・多岐川の部下。警官。
☆第8話『暗闇の手触り』前編
時人と蘭丸は、かつて『甦る夢男』事件で自殺した阿部譲太郎・正夫兄弟の墓参りの為、
事件の舞台となった新潟へ旅に出ていた。
たまたま同時期に美和が新潟へ商品の買い付けに出かけていたため、現地で彼女と合流し、三人旅となった。
阿部兄弟と父親の倉賀が埋葬されている塚原浄光寺で、無明住職に案内され墓参りを済ませる三人。
そこに、かつて捜査を共にした多岐川刑事がやってくる。
多岐川に、美和と夫婦であると間違えられ、舞い上がってしまう時人。
多岐川は、近頃発生した妙な殺人事件の解決を時人に依頼に来たという。
美和も、観光を中止して捜査に協力してくれるという。
事件は、郊外にある木造二階建ての民家で起こった。
この家の主人である幣原作次が、昨晩何者かに殺されたのだ。
多岐川は、部下の警官森を三人に紹介する。
作次の遺体は、家の中庭にあった。
美和と蘭丸に死体を見せないよう、一人で検分を行う時人。
昨日は夕方から夜まで豪雨だったので遺体は風雨で洗われたのだが、それでも血の匂いが垂れ込めていた。
遺体の腹部は鉈で滅多切りにされており、内蔵までもがミンチのようになっていた。
このひどい殺され方を見た時人は、犯人が被害者に強い恨みを持つ人物だと推理する。
凶器の鉈は、遺体のそばに落ちていた。
犯人は、この鉈で中庭にあった何度の戸を壊そうとしていたらしい。
実際、何度の戸が昨晩何者かによって半壊させられていた。
妙なことに、作次は中庭で殺されたにもかかわらず、遺体は履物を履いていなかった。
さらに多岐川によると、死亡推定時刻は昨日18時の前後1時間。
豪雨の真っ只中に、作次は殺されたようだ。
家の居間で、長女の恒子から事情を聞く三人。
彼女は普段家を離れ新潟の市内で働いている為、昨晩はここに居なかったという。
森によると、彼女は市内の古町というところで芸者をしているらしい。
殺された作次は「飲む・打つ・買う」三拍子揃ったDQNで、家計を支える為仕方なく芸者として働いているらしい。
次女、郁の部屋には布団に寝かされた郁と、それに付き添う長男、みのるがいた。
みのるは現在漁師をやっており、昨日は嵐に備え舟の陸揚げを手伝った後、漁業組合の建物に泊まった為やはりここには居なかった、という。
陸揚げは昼頃から始め、終わったのは20時ごろだったらしい。
次に郁に事情を聞こうとした三人は、彼女が盲目であることに気づく。
みのるによると、昨晩彼女は市内の恒子の家に遊びに行っており、今朝事件の報せを聞き姉妹で帰ってきたそうだ。
多岐川によると、事件の前日、少し離れた別の民家で泥棒被害が出ていたらしい。
なんでも、非常に高価な仏像が盗まれたのだという。
多岐川は、この泥棒が幣原家に盗みに入り、作次に発見されたため彼を殺害した、と考えているようだ。
外が騒がしくなったので行ってみると、幣原家への立ち入りを求める漁師風の男と森警官が揉めていた。
彼は恒子の幼馴染、須賀五一で、恒子が身元を確認した為、幣原家への立ち入りが許された。
森警官によると、かつて幣原家は漁業の網元として権勢を振るっていたが、
作次の道楽が祟り今は落ちぶれ、網本の権利は須賀家が引き継いだという。
作次は、地元の漁師連中の間では鼻つまみ者だったようだ。
五一は、家の寝室で落ち込む恒子を慰めていた。
その様子を中庭からみのるが見つめ、五一のことを睨み付けているようだ。
みのるは、自分が三人見られていることに気づくと不機嫌そうに立ち去った。
五一は、今朝漁業組合の事務所に居たところ、家へ帰ったはずのみのるが戻ってきて、事件を知らされたという。
どうやら昨晩は、彼とみのるは一緒に組合事務所に泊まったようだ。
みのるが家に帰ったのが今朝6時半で、事件を知らせに戻ってきたのが7時過ぎだったという。
その後、五一は事件を市内に居る恒子に知らせる為、自動車で彼女の家へ向かったという。
なぜ事件を知らせる為に電話を使わなかったのか、と美和が訪ねると、
昨日の豪雨で電話線がやられ、今朝の時点ではこの一帯の電話が使えなくなってたという。
そして市内から恒子と郁を連れ、三人で汽車に乗って帰ってきたらしい。
納戸の前に行くと、みのるが半壊した戸から納戸の中を覗き込んでいた。
なんでも郁が居なくなってしまったらいく、ここにいないかと探しに来たらしい。
郁は、嫌なことがあると納戸にこもる癖があるそうだ。
さらにみのるによると、納戸にはろくなものがしまってなく、戸には鍵すらかけていなかったという。
幣原家唯一の隣家、野呂田家に行く三人。
住人の野呂田みつによると、殺された作次のDQN振りは有名だったらしい。
みつるや郁は、作次に度々暴力を振るわれていたそうだ。
蘭丸は時人に、作次の顔見知りを犯人として疑っているのか、と訊ねる。
捜査の主眼を、顔見知りのアリバイ確認においているように感じたからだ。
時人はそうだと答え、仏像泥棒が犯人ではない、それは作次の死体が必要以上に壊されていたからだ、と答える。
実は多岐川も仏像泥棒が犯人だとは思っておらず、犯人を油断させ捜査をやりやすくする為にあえて惚けているらしい。
『暗闇の手触り』前編END
☆第8話『暗闇の手触り』中編
翌日、塚原浄光寺で美和と合流する時人と蘭丸。
今度は作次の交友関係を洗い、また幣原家の人々のアリバイ確認をより精密に行うことにする。
漁業組合事務所に行くと、漁師の広瀬忠治がいた。
彼によると、昨日みのるは間違いなく20時ごろまで舟の陸揚げをやっていたという。
また、みのるは普段五一の舟に乗って漁をしているらしい。
しかし、昨日三人は恒子と親しくする五一を睨むみのるの姿を見ているのだが・・・。
五一は、DQN作次の代わりに自分がみのるを一人前にしようと思っているようだ。
ただ、最近みのるは五一に対してなにかと反抗的だとも言う。
事件当日の作次の行動について心当たりを聞くと、どうせ賭場に入り浸っていたのではないか、と返された。
このあたりの顔役で坂東の親分という土建屋がおり、彼が週二回ほど賭場を開催するらしい。
幣原家に行き、多岐川刑事に進展を聞く。
解剖の結果、遺体腹部の鉈による損傷は、作次の死後に付けられたことが判明したという。
しかも犯人は、最低でも作次の死後5分以上たってから鉈で腹部を滅多切りにしたらしい。
なぜ犯人は殺人現場に5分以上とどまり、死体を損壊したのだろうか。
郁の部屋で布団を取り替えていた恒子に話を聞く。
以前五一が恒子に結婚を申し込んできたことがあるのだが、作次が恒子の意思も聞かずに断ってしまったという。
どうやら家の稼ぎ手を失うことを嫌った五郎が、強引に行動したらしい。
ただ、二人は恋仲ではあるようだ。
汽車に乗り、新潟市内へ向かう三人。
恒子の働いている島源という店に脚を運ぶと、彼女の同僚である米井京子に話を聞くことが出来た。
京子によると、事件当夜恒子は島源で働いており、翌朝間違いなく恒子と郁の姿を見たという。
また事件翌朝になるまで、豪雨の影響で鉄道が止まっていたらしい。
郊外に戻ってきた三人は、そのまま作次の入り浸っていた賭場のある、坂東組へ向かう。
坂東の親分、五郎左衛門に面会することにあっさり成功する。
五郎左衛門によると、事件当日作次は間違いなくこの賭場に来ていたという。
どうやら17時30ごろまで賭場にいたらしい。
ちなみに、坂東組から幣原家までは片道30分ほどかかる。
さらに、その夜作次は有り金を全部摺ってしまい、娘の郁をカタに入れるから金を貸せ、と暴れたそうだ。
郁が盲目だということは五郎左衛門も知っていたらしく作次の要求を突っぱねると、
作次はしまいには、鉄砲を持って乗り込んでやる、と喚くまでの大暴れをしたという。
どうやら作次は、以前護身用のためにこっそり鉄砲を買っていたらしい。
翌日、再び塚原浄光寺で集合する三人。
幣原家に行くと、やはり親しげにしている恒子と五一を睨みつけるみのるの姿があった。
みのるによると、作次の鉄砲は納戸の中の飾り箪笥に隠したという。
作次は酔うと鉄砲を振り回したり、面白がって郁に撃たせたりしていたため、恒子と相談して隠したそうだ。
三年前、まだ目が見えていた頃の郁は、作次に強要されて何回か鉄砲を撃っていたらしい。
多岐川に鉄砲のことを話し、鉄砲の所在を確認したいと申し出る。
三人は森警官と一緒に、鉄砲を探すことになった。
最初に、みのるが鉄砲を隠したという納戸の飾り箪笥を調べると、案の定そこに鉄砲は無かった。
次にみのるの部屋を調べると、彼の机の上には五一からのプレゼントらしい詩集が置いてあった。
みのるは、この詩集をとても大切にしているようだ。
そのあと屋敷中を探してみても、やはり鉄砲は見つからなかった。
その後島源で改めて米井京子に事件当時の状況を聞く。
すると事件翌日、恒子は事件の報せを電話で受けていた、という。
五一は、事件翌日は電話が不通だったため車で直接市内に向かった、と証言していたのだが・・・。
郊外の野呂田家へ行くと、みつから事件当夜、みつの夫が作次を目撃したことを聞かされる。
だが、作次の姿は停電が発生した為すぐに見えなくなってしまったそうだ。
なんでも事件当日の18時ごろ、幣原家の電気がつき作次の姿を観ることが出来たのだがその後すぐに停電が発生、
豪雨という天候もあり外は真っ暗で幣原家のほうも、なにもみえなくなってしまったという。
みつの証言を聞いた時人は、どうやら作次殺害の犯人を特定したようだ。
しかしその後時人は、多岐川に犯人はおそらく仏像泥棒だと告げる。
蘭丸、美和、そして多岐川も意外な結論に驚くが、その後三人は新潟を離れるのだった。
『暗闇の手触り』中編END
>>213 どうやら家の稼ぎ手を失うことを嫌った五郎が、強引に行動したらしい。
ここ、五郎じゃなくて作次じゃ?
☆第8話『暗闇の手触り』後編
新潟からの帰りの汽車の中。
蘭丸は時人に対して、仏像泥棒が犯人だという結論は間違っているのでは、という。
すると時人は、あっさりそれを認めた。
そして本当の犯人は、三人が捜査の中で出会った人々の中に居るという。
時人は、順を追って推理を話し出す。
まず、作次の遺体の腹部が死後5分以上もたってから不自然に損壊された理由は、腹部に出来たほかの傷を隠す為だった。
つまり、作次殺害の凶器は鉈ではなく、かつて作次自身が買った鉄砲だったのだ。
凶器が鉄砲であることを隠す為、犯人は鉈で銃創のある腹部を徹底的に損壊したのだった。
では、なぜ犯人は凶器が鉄砲であることを隠す必要があったのだろうか。
それは、作次が殺害された時間に停電が発生していたからだった。
事件当時、幣原家はは停電による真っ暗闇だった。
鉄砲で人を狙うにはとことん向かない環境の中、犯人は作次を射殺したのだ。
そんな芸当が出来るのは、普段から闇の中で暮らしている人間、つまり盲目の郁しかいない。
郁は以前作次に鉄砲を撃たされていたため銃の扱いを知っており、また落ち込むと納戸にこもる癖から納戸に隠された鉄砲のことも知っていた。
しかし、郁は事件当夜市内の恒子の家へ行っていたはず。
それは恒子と五一の、アリバイ工作によるものだった。
作次殺害の犯人が郁だと知った五一は自動車で彼女を市内の恒子の所に送り届けた。
その際、市内から恒子のところに電話をして今後の行動を指示したため、
事件翌朝郊外は電話が普通だったという五一の証言と、恒子が事件の報せを電話で受けていたという証言の矛盾が発生したのだ。
事件当夜現場に居た郁を翌朝すぐに市内のところに送り届ける。
そして鉄壁のアリバイを持つ恒子に、郁と一緒に居たという証言をさせることで、郁にアリバイを与えたのだ。
事件当夜、作次は博打に負けて怒り、坂東組に鉄砲を持って乗り込もうとした。
しかし鉄砲は隠されていて見つからない。
このことが更に作次の怒りを増幅させ、郁に普段以上の酷い暴力を振るった。
郁は作次から逃げ、納戸の中に閉じこもった。
彼女を追った作次は、納戸の戸が郁によって外から開けられないようにされていることに気づき、鉈で戸を壊し始める。
「このままでは殺される」、そう感じた郁は、納戸に隠してあった鉄砲で作次を撃ち殺したのだった。
事件当夜、みのるが漁業組合に泊まったというのも嘘だろう、とも時人は言う。
みのるは妹思いで、盲目の彼女を一人にして豪雨の夜を過ごさせるようなことはしないはずだ。
家に帰った彼は、妹が身を守るために作次を撃ち殺したことを察知した。
そこで郁を連れて五一のところに行き相談し、以降の工作について打ち合わせたのだ。
郁をかばう為に恒子、みのる、そして五一が協力してアリバイ工作をしていたのだった。
ちなみにみのるは五一のことを嫌っているのではなくむしろ尊敬しているのだが、
美人の姉を取られたくなくて、彼女と親しくする五一を睨んでいたのだった。
時人は作次殺害が正当防衛によることなどを考慮し、仏像泥棒に悪いと思いつつも真相を告げずに新潟を立ち去ったのだった。
第8話『暗闇の手触り』END
>>213 ご指摘のとおりです。
改めて読み返してみると、変換ミスとかのケアレスミスが多いな。
ごめん。
安価ミスった。
>>215 が正しい安価でした。
重ね重ねまじでごめん。
宅配便のバイトをしている青年、トウマ=カノウは
配達先の女性研究者、ミナキ=トオミネをデートを申し込む。
その時突然、謎のロボットが現れて街を破壊し始めた。
ミナキは、トウマからトラックの運転免許を持っている事を聞きだすと
それならばと、自分の作ったロボットに乗って戦うように依頼する。
トウマは、自分達を助けるために犠牲になった連邦兵のためにも
システムLIOHにより、乗り物が運転できるなら誰にでも動かせるというスーパーロボット・雷凰に乗り込み
駆け付けたガオガイガーと共に敵を撃退する。
その戦闘能力を見込まれ、とりあえずGGGに所属する事になったトウマは
宇宙へ行き、αナンバーズと共に異星人の侵略から地球を守るために戦うが
その防衛網は破られ、敵は地球の各地に散ってしまう。
αナンバーズも戦力を分散し、トウマはグレートマジンガー、鋼鉄ジーグ、ガオガイガーと組んで日本を担当する事になった。
鉄矢達の特訓を受けながら邪魔大王国と戦うトウマだが、雷凰の力を完全に引き出す事ができず
その苛立ちから、仲間達との仲も険悪になってしまう。
そして戦闘中、雷凰に隠されていた真のシステムLIOHが発動する。
それは、パイロットの潜在能力を無理矢理引き出し、死ぬまで敵と戦わせるという悪魔のシステムだった。
ダイゼンガーの活躍でLIOHの暴走は止まり、以降LIOHは封印される事になるが
トウマは激しい特訓の末に必殺技ライジングメテオを編み出し、自力で雷凰の性能を引き出す事が出来たのだった。
他のαナンバーズと合流するため、宇宙に行ったトウマは、バルマーの武人バラン・ドバンに出会う。
彼の操るベミドバンにボコボコにされるが、彼は自慢の鉄球に傷をつけたトウマをライバルと認めるのだった。
αナンバーズと共に侵略者と戦い続けるトウマは、ある日アルマナという少女と出会う。
彼女はバルマー帝国の姫で、こっそり地球の見物に来たのだが、そんな事を知らないトウマは観光ガイドのバイトの経験を発揮する。
そこに、アルマナを探しに来たバラン達が現れた。
バランに激しい対抗心を燃やすトウマは、市民の避難よりも敵との戦いを優先し
さらには再びバランに敗れてしまう。
またもゼンガーに助けられたトウマ。
彼はミナキに、次こそはバランを倒すと約束しようとするが
ミナキはトウマを雷凰のパイロットから解任してしまう。
失意のまま街をぶらつくトウマは、バルマーの幹部ハザルの率いる百刃衆が
街を破壊するのを見て、自分が戦い始めた理由は、自分のプライドのために戦うためでは無く
力を持たない人々を助けるためだと言うことを思い出す。
それを見たミナキは、トウマを再びパイロットとして認め
ダイナミック・ライトニング・オーバー、大雷凰をトウマに託す。
百刃衆を倒したトウマは、これからも人々の為に戦い続ける事を、ミナキに・・・ではなく
第一話で犠牲になった連邦兵に誓うのだった。
大雷凰で戦い続けるトウマは、またもバランと対峙する。
バランはアルマナをバルマーに連れ戻そうとするが、ハザルの策略により
アルマナを暗殺しそうになる。
バランがアルマナを裏切ったと思ったトウマは、冷静さを欠きまたもバランに敗れてしまう。
しかし、バランはトウマにトドメを刺さず、バルマーに戻りハザルの上司であるシヴァーに事情を聞こうとする。
シヴァーは弁明をせず、バランを洗脳してしまった。
ついにバルマー本星まで迫ったαナンバーズの前に、洗脳されたバランが現れる。
トウマは戦う事でバランの洗脳を解き、遂にバランを倒した。
そしてバルマーの最終兵器を使い、新たな神となってバルマーを支配しようとしたシヴァーを倒し
全ての戦いの元凶、悪霊の集合体でもある霊帝ケイサルエフェスを倒したトウマは
戦いが終わって、αナンバーズが解散してしまったため無職になってしまう。
しかし、新しい就職先は決まっていた。
それはある女性が作るロボットのテストパイロットだった。
人口増加による資源不足と貧富の差の拡大から、世界中でテロや暴動が発生し、国家のあり方が問われるようになっていた時代。
ある時、国家に武器を売りつけていた超巨大企業群が国家に対して戦闘をしかける。
企業側は「ネクスト」という新兵器を擁していた。これはこっそり開発されていた新技術のおかげもあって1機でそれまでの一般的な兵器であったAC「ノーマル」数十〜数百にも匹敵する馬鹿げた戦闘能力を有するのだが、これが合計26機も投入されたおかげで国家側は完全敗北。
企業側は国家という概念自体を破壊してしまい(国家解体戦争)、新たな体制が築かれる。
一般市民はコロニーに押し込まれ、富は「企業」に際限なく吸収される時代、パックス・エコノミカの到来。
そんなコロニーの一つ、アナトリア。ここではイェルフェネルト教授という人がネクストの操縦に関わる大事な技術を研究開発しており、主にそれを企業に売却することで生計を立てていた。
しかし、教授の死後、その技術は弟子達によって別のコロニーへと持ち去られてしまい、コロニー政府は金策に悩む。
同じ頃、イェルフェネルト教授の娘フィオナが国家解体戦争で重症を負ったノーマルのパイロット、主人公を保護していた事が発覚。
政府はこいつを技術開発用に持ってたネクストに乗せ、傭兵として企業側に売り込んで生計を立てようと画策する。
こうして主人公はノーマル乗りであるレイヴン(ワタリガラス)からネクスト乗りであるリンクス(ヤマネコ)へジョブチェンジすることになる。
このネクスト、汚染物質をバリアに使用し、更に機体に神経接続して操縦するためパイロットの寿命は極端に短くなるという代物。
主人公は適正が低く、寿命をすり減らしながら戦うことになる。その事をフィオナは気に病んでいた。
この時、企業間の敵対関係は以下の通り。
レイレナ側
レイレナードグループ、インテリオルグループ、BFF、イクバールグループ、GAヨーロッパ
オーメル側
ローゼンタールグループ、GAアメリカ
ネクスト戦力の不足に悩んでいた企業「GAアメリカ」に売り込み成功した主人公は、反体制組織の最右翼マグリブ解放戦線の擁するイレギュラー(無所属)ネクストを撃破。
こいつは使えると判断したGAアメリカは、こっそり敵側に渡ろうとしていたGAヨーロッパを主人公に粛清させる。
レイレナ側はこれを口実に報復攻撃に出る。これがリンクス戦争と呼ばれる戦争の幕開けであった。
このネクスト戦争において、傭兵として活躍したリンクスが2名。主人公と、もう一人をジョシュアと言う。
彼らはレイレナ側とオーメル側を行ったり来たりしながら戦争に参加していたが、最終的に主人公がレイレナード本社とBFFを叩き、レイレナードグループ内のアクアビットという企業をジョシュアが壊滅させ、オーメル側の勝利で戦争は終結する。
戦争は終結したが、最後にジョシュアがレイレナードの機体を駆ってアナトリアコロニーに侵攻。更に同時刻、オーメル側からも口封じとして刺客が投入される。
主人公は辛くもこれらを撃退する。(なお、オーメルの刺客はジョシュアの口封じも任されていた模様)
明らかにアナトリアではなく主人公を狙って投入されたこの2つの脅威を見て、主人公はアナトリアを去ることを決意する。すっかり懇意になったフィオナも同行するようだ。
長年の酷使ですっかりボロボロになってもなおコロニーの事を考える2人に、政府は引き止める言葉を持たなかった。
222 :
地球防衛軍3:2007/08/12(日) 21:10:40 ID:pJNd8TMI0
2013年、人類は外宇宙の生命体「フォーリナー」と接触。
彼らが敵対的意思を持っていた場合に備え、人類は全世界的な防衛軍EDF(Earth Defence Force)を設立する。
同時期、人を襲う巨大な蟻型、蜘蛛型の生命体が各地で出現し、地下に巣を作っていることが問題となった。
EDFはこれらの生命体をフォーリナーが投下している場面を発見、フォーリナーを侵略者と認定する。
フォーリナーは超巨大な歩行型ロボットや怪獣、サイボーグ生命などを次々と投下し、人類を追い詰める。
人類も巣穴を焼き払い、ロボットを破壊していくが、疲弊は否めかった。
とうとうEDFは極東支部を残して壊滅。フォーリナーは母船を極東に移動させ、最後の攻勢をかける。
この攻勢を跳ね除け、母船を撃墜した男がいた。それが主人公(ストーム1)である。
(ちなみに地球防衛軍1や2もほぼ同じストーリーです。ゲーム内容で勝負って感じでストーリーはほぼ無いも同然ですね。)
223 :
ぐわんげ:2007/08/12(日) 21:24:49 ID:pJNd8TMI0
シシン
ラスボスに取り込まれていた自分の娘を300年の時を経て救出したシシン。
だが、シシンに力を貸していた物の怪もラスボス撃破のあおりを受けて消滅してしまう。
「もう俺の力は借りられんぞ、お前にこれからも襲い掛かる刺客の数々、逃れることは出来るかな」
そう言って物の怪は消えていった。
小雨
ラスボスに取り込まれていた蒼い瞳の娘を救出した小雨。
だが、小雨に力を貸していた物の怪もラスボス撃破のあおりを受けて消滅してしまう。
小さい頃から物の怪と共にあった小雨は悲しむが、物の怪は「自分がそのまま存在していれば小雨の寿命が縮む。それは悲しい」
と言って自ら消滅することを望んだのだった。
室町眼鏡
ラスボスに取り込まれていた蒼い瞳の娘を救出した源助。
だが、源助に力を貸していた物の怪もラスボス撃破のあおりを受けて消滅してしまう。
ラスボスを倒すと消滅することを知らなかった物の怪は減助に襲い掛かろうとするが、一歩届かず。
「人間とは業の深い生き物よのぅ・・・」
兄貴
エヴァンズマンは世に言う男色家(もしくは両刀)で、超惚れ込んだ男が居る。ちょっとアリスに似てるみたい。
正規の方法で「彼」を手に入れられなかったエヴァンズマンは、「彼」を外界の接触から断ち、隔離監禁することで
他の誰のものでもなく自分の所有物である、という事にした。
コレク
ユレクの出身国は独立戦争が続いており、彼自身も戦争に参加した経験がある。飢えに喘ぎ、友人たちが次々と死んでいく日々。
国連の力をもって独立させれば戦争は終わるはずだ。
アリス、ユウマ
国連のスパイとして活動していたアリスは、EVACに内偵に行ってたがバレる。
追われる身となったアリスは家族に危害が及ぶことを恐れ、一人で出奔。ユウマは捨てられたと思い込み、兄を見返すことを望む。
無事に指令を終わらせ、命と引き換えの比類なき栄誉を手に入れたユウマだが、アリスの望みがユウマの救命であった事を知り
兄の本当の思いを理解するのだった。
ストーリー
1000年前、全世界を巻き込む無人機械による大戦争があった。
人類はこのマシン兵団を月へと封印した。
そして1000年の時が過ぎ、人類の文明が平和に向けて使われる時代が訪れていた。
この時代はロボットの技術が発展し、人間に出来ないような難解な作業は、すべてロボットに任せる事ができる程になっていた。
そんな時、月で封印していたマシン兵団が再起動。
国連軍は、目覚めたマシン兵団が地球を目指して戦力を整えつつある情報を掴むと、制圧された月の首都(1面)にむけて先制攻撃を仕掛けていった。
その作戦に参加した戦闘員の中に、戦闘機の「強化」兵器を司る専用ナビゲータ、エレメントドールがいた。
戦闘機の兵器プログラムを全て管理し、戦闘機の強化を容易にするこの機械人形は、近代の戦闘機には無くてはならない存在だった。
機械同士による戦争。1000年前の過ちを、人はまた繰り返すのか。
ED
ボム娘
ラスボスの猛攻に自機が沈もうとしたとき、ショーティアはラスボスに接触して処理落ちをかけさせる。
敵の攻撃が緩くなった(アレで?)ことで勝利できた自機だが、ショーティアの人格はラスボスの防衛プログラムによって崩壊しようとしていた。
兵器としての記憶が全て消え去り、人であった頃の記憶だけが残ったほんの一瞬、彼女は笑顔を見せた。
その笑顔は永遠に曇ることが無かったという。
レイニャン
無事に敵を倒した自機だったが、レイニャンは貴重なサンプルとして軍側に回収される。
パイロットと離れたくないと暴れる彼女だったが、結局電源は落とされ研究素材にされることになった。
しかし、レイニャンはパイロットに会うために意識だけをネットを通し、パイロットと接触することに成功。
それは機械が持ちえることの無い愛ゆえの奇跡だった。
紫
無事に敵を倒した自機だったが、エクスィは機体から降りると同時に暴れだす。
パイロットに手をかけようとした彼女は廃棄されることが決定した。
彼女もラスボスと接触をしており、そこで何を見たのかは分からないが、
彼女が流したオイルの涙は、まるで血涙のようにも見えた。
>>225までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
誰かファントムキングダムのプラムエンドの内容教えておくれ
地球防衛軍とかイラネーよ
誰が気にするんだ
PS3の、ミスト・オブ・カオスをお願いします。
安西先生……ディスガイア2のバッドエンドが知りたいです……
サロメを殺した魔王ゼタ
サロメの魔力のお陰で宇宙最強だったことに気付かないほど愚かな男だったので
トレニアに愛想を尽かされ プラムに襲われた
(勝敗で分岐)
<勝った場合>
高笑いするゼタ 悔しがるプラム End (次週でプラム使用可能)
<負けた場合>
プラムに滅ぼされ その後プラムは宇宙全てを統べる魔王となり
その支配は永く続いた
PSの女神異聞録ペルソナ セベクと女王のグットとバットエンディングお願いします。
物凄く簡略で結構です。
うわ、探したつもりだったのに・・・、は言い訳か。
恥ずかしいというより申し訳無いです。すいません。
教えてくださってありがとうございます。
一応ほしゅ
アーケードゲームの「サイレントヒル・アーケード」をお願いします。
238 :
sage:2007/08/17(金) 16:08:58 ID:olcbaECw0
ワイルドアームズXFをお願いします。
補足したいんだがしていいのかわからん…
とりあえずわからなかった人向けにサイレントヒル2
・ジェイムス、アンジェラ、エディーの共通点は誰かを殺害していること
・ローラはメアリーがいた病院に入院していて、そこでメアリーと仲良くなった
・アンジェラは父親から性的虐待を受けていて、耐えられずに父親を刺殺
その場にいた兄も殺害、母はそんなアンジェラから逃げていた
・エディーはいぬENDに出てきた犬とその飼い主を殺害、理由はピザなことを馬鹿にされたから
・ジェイムスは妻メアリーを介護していたが、治る様子も無い病気に、メアリーも
ジェイムスも耐えきれず、メアリーはジェイムスを罵倒、ジェイムスは
メアリーを寝ている間に絞殺(Wikiには絞殺と書いてあるが、問題のビデオでは
枕を被せて窒息死させているように見える)
>>237-238はわからん…すまんorz
保守
242 :
大貝獣物語U:2007/08/20(月) 15:36:00 ID:KjvuFNrM0
大貝獣物語U
(貝獣物語、大貝獣物語の後の物語なので、登場人物等の設定は有効ですが、旅する場所が違うので貝獣3人とポットを除く大貝獣物語1の仲間等は出てこない。
また、全ての仲間やすけっと等は簡略化させて頂きます。例えばポットはゲーム開始直後すぐに仲間になるけど、しないのと同じ感じで。選択肢で微妙に変わるとかも適当に)
シェルドラド……時空の狭間に浮かぶ世界
オーラの秘石が眠るという黄金郷シェルドラド
不思議な生物、貝獣達が棲むという
幻大陸シェルドラド……
4つの貝の勇者とその仲間たちの活躍で、宇宙の侵略王ギャブ・ファーの野望が砕かれ、シェルドラドに平和な日々が戻った・・・。
しかし、こんなにも早く、再び火の貝の勇者の力を借りなくてはならないとは。貝獣仙人は感じていた。
「霧が騒いでおる・・・」。傷ついたドラゴバードが堕ちるようにして舞い降りてきたのは、まさにその時だった。
ドラゴバードとは、霧の外の世界に住むといわれる伝説の飛竜。霧の外・・・。誰もが伝説と思っていた世界は確かに存在した。この貝獣島を中心とした霧の中の世界は、シェルドラドの一部にすぎなかった。
”霧の道”を抜けた先に、もうひとつのシェルドラドがあったことを、ドラゴバードが証明したのだ。そして霧の外の世界ではもっと恐ろしい伝説が現実になろうとしていた。
それは、500年も前に封印されたはずの暗黒魔導師ダークの復活。しかも、あのギャブ・ファーが残した6個の卵を手に入れ、暗黒魔法で邪悪な”六魔将”をつくりだし、多くの魔物を従えて各地を荒らし回っているという。
ダークの目的は、古代塚に眠る秘石オーラストーンを集めることらしい。秘石に秘められた力ははかりしれないといわれ、それがダークの手に渡れば・・・。
今はまだ霧の外の出来事でも、いつ、霧の中に侵略の手が伸びてくるとも限りない。
いや、霧の中と外を合わせた世界がシェルドラドであるならば、もう、シェルドラドの平和は壊されているのかもしれない・・・。
もはや、火の貝の勇者を召喚する以外に道はない。貝獣仙人は、再びあの呪文を唱えた。シェルバラ、ラバンガ、ガバンダ、モガンバ・・・。
243 :
大貝獣物語U:2007/08/20(月) 15:37:08 ID:KjvuFNrM0
バブ、クピクピ、ポヨンの3人は一人前になるための試練を乗り越え、貝獣仙人の下へと戻る。
貝獣仙人とグレートノームの二人は、シェルドラドを包む邪悪な気配を感じ取り、思案を巡らせていた。
その時、一匹のドラゴバードとその乗り手、ドラゴナイトのルカが貝獣仙人らの下に落下。
彼を追跡していた邪悪な者ドーンも貝獣島に現われる。
ドーンの攻撃こそ退けたものの、ルカは無理が祟り戦死。シェルドラドに大いなる危機が迫っている事を感じ取るのだった。
シェルドラドに危機が訪れた時に地球より召喚されるという火貝勇者。
貝獣仙人は3度目となる勇者召喚を行なうのだった。(ちなみに、3人とも別人です)
しかし、召喚されたのはどう見ても犬一匹。
火貝勇者の飼い犬だと察した仙人は、バブ、クピクピ、ポヨンの3人に犬を連れて勇者を探し、世界を救うようにと旅立たせる。
ドラゴバードの背に跨り”霧の道”を横断する3人だったが、雷雲に阻まれバラバラに落下してしまうのだった。
一方その頃、突然この世界に召喚された火貝勇者は、突然荒くれに囲まれ危険な状態になるが、偶然通りかかったルミエラ姫に助けられる。
気絶していた火貝勇者はグランガラムの一室に寝かされていた。
火貝勇者を看るルミエラに、騎士バルテスが偶然拾った綺麗な貝を差し出す。
その貝は大地の貝の勇者バブそのものであった。バブは火貝勇者と合流を果たす。
そんな時、城の宝物庫に賊が侵入。古文書が奪われ、立ちはだかったルミエラは謎の昏睡状態に入ってしまう。
バルテスは怒り狂い賊の後を追って行く。火貝勇者&バブは、王の頼みに従い医師バーゼルを連れて来てルミエラを診てもらう。
結論は、賊…メガロキングを倒す以外にルミエラを直す方法は無いと言う事だった。
火貝勇者とバブはメガロキングを倒すために鉱山ヘルバレー、ランドガイアンを目指す。
途中パンターナの村でバルテスとも合流し、そのままメガロキングの下へと向かい、これを撃破する。
244 :
大貝獣物語U:2007/08/20(月) 15:38:21 ID:KjvuFNrM0
目が覚めたルミエラだったが、敵の策略は次に移行していた。
火貝勇者とルミエラが仲睦まじく会話し、バルテスは邪魔だとルミエラが言う所をバルテス本人が聞いてしまう。
その会話は敵の用意した偽者によるものだったが、姫に恋していたバルテスは、失意のまま城から出て行ってしまう。
しかし、敵に攫われ、六魔将の一人マッシュキングの手先となるように洗脳されてしまう。
一方、ルミエラを連れてバルテスを追う一行。
トンタースの村でバルテスを見た一行だが、説得は出来ず、その先のブロアーの森にてバルテスと戦う事に。
バルテスの恐ろしい力の前に歯が立たない一行は、マッシュキングの手先によってルミエラを攫われてしまう。
しかし、バルテス本人はルミエラを攫う時に良心の呵責に苛まれたのか、なんとか正気を取り戻したのだった。
バルテスを連れ、マッシュキングと対峙した一行はそれを倒し、ようやくルミエラを取り戻したのだった。
バルテスは自己への反省と修行のために、別行動になる。
トンタースの謎の開発者スパーナは、テレポシップなるもの(要はルーラ機能)を開発し、火貝勇者に託す。
(火貝勇者にとっては本当にいつの間にか)世界を救う旅の続きをする事に(オーラストーンを守る旅と言っても良い)。
途中立ち寄ったサラームの町では、砂嵐が凄くしばらく時間を潰す必要があるらしいので、一行は宿へと泊まる事に。
同じ頃、サラームより遥か遠く、ランパの町周辺。
ジョーダンという者が運営する「ジョーダンサーカス」(気球)。そこの見世物の豚は様々な芸を身に付けていた。
しかしその豚とは、人間が強制的に変身させられたものだった。
豚舎で脱出を画策する2匹の豚…クピクピとポヨンは、人間を豚にしたり戻したりするブーブーステッキをなんとか入手。
貝獣の姿に戻り、ジョーダンを撃退するのだった。火貝勇者の飼い犬とも合流。
しかし、貝獣島から乗ってきたドラゴバードに関しては、子供を産み息絶えてしまう…
子ドラゴバードを連れて旅を続ける事に。
火貝勇者とバブを探す二人は、別の大陸に行く必要があると分かっていた。
気球を利用して向かおうと考えるが、妙なギミック満載だったため、クピクピ+犬が気球から転落してしまうのだった。
245 :
大貝獣物語U:2007/08/20(月) 15:39:33 ID:KjvuFNrM0
ようやく宿から出た火貝勇者一行は、飼い犬と突然再会。流砂に案内される。ついて行くと、そこにはクピクピが。
クピクピからポヨンの話を聞いた一行は、ジョーダンサーカスを目指す。
カラハーの町に停泊していたジョーダンサーカスに侵入した勇者達は、そこでポヨン、ポヨンと成り行き上やむなく行動を共にしていたシャムルの二人、それとドラゴバードの子とも合流するのだった。
オーラストーンを探す一行は、砂漠の北の古代塚にそれの一つがあると知り、向かう。(以下ちょっと記憶に自信なし)
オーラストーンを目の前にする一行だが、そこにメガロキング…ハイパーメガロ(撃破された所をドーンが回収し、治した)が現われ、オーラストーンを奪われてしまう。
追跡した一行はサンドスコルピオンという砂漠を走る戦車の中で、ハイパーメガロとオーラストーンを賭けた決戦が始まる。
なんとか勝利したが、サンドスコルピオンは暴走状態になってしまい、このままでは町にぶち当たり双方ともに壊滅状態になってしまう。
止める方法を必死に探す火貝勇者だが叶わず、仲間は先に脱出する。
火貝勇者一人ででもどうにかして止めようとしたその時、飼い犬が現われ、火貝勇者をサンドスコルピオンの外へ放り出す。
その後の結果、サンドスコルピオンは爆散したものの、町も火貝勇者も無事でいることができた。
が、飼い犬に関しては分からず仕舞いだった・・・(メガロは再びドーンが回収し、自分の言う事を100%聞くマシンに改造される事に)
246 :
大貝獣物語U:2007/08/20(月) 15:40:42 ID:KjvuFNrM0
…トンタースのスパーナ研究所では、とあるロボットが開発中だった。
しかし、どうにも上手く行かずスパーナは途方にくれていた。
その時、自分の子供二人が瀕死の犬を治して欲しいと連れて来る。
スパーナはなんとか頑張ったものの、それは無理な事だった。
翌日、期待する子供に、無理だったと報告した所、子供は家を飛び出してしまう。
その時、なぜかロボットが動き出すのだった。
スパーナはロボットに子供を連れて帰ってくれと言われる。
子供を捜し、北の雪国のクリスタルキャッスルに入るロボット。
立ちはだかったソニアという女魔族に一度負けるが、その後ウロウロしていると再びソニアが登場。
ソニアはロボットが妙に気になり、主人ギャブロの下へと連れて行くのだった。
ギャブロは六魔将の一人だが、いかんせん子供で善悪に対する知識も良く分からないという。
ただ一つ、ギャブロは目付け役のソニアの事が好きだった。ソニアも同じだ。
ギャブロのためにロボットを連れてきたソニアだが、ギャブロの横に控えるのは悪い噂ばかり聞くドーンだった。
ドーンは、ソニアはロボットを連れてきてギャブロを倒そうとしていると言う。
悪い事にギャブロは、やはりソニアも自分を裏切るのかとドーンの方を信じてしまった。
ソニアは牢獄に入れられ、ロボットは魔法によって吹き飛ばされてしまう。
ロボットは地下から再びクリスタルキャッスルへ侵入する。
牢獄でソニアと合流し、ギャブロの説得に向かう。
しかし、ソニアはドーンの罠によって絶命してしまう。
ギャブロはそれを見て、自分がドーンによって騙されていた事を悟り、怒りに任せドーンの後を追う。
そして、クリスタルキャッスルの奥でドーンと一騎打ちとなるのだった。
しかし、狡猾なドーンは罠を張っていて、ギャブロは力が全く出せず敗れてしまう。
ロボットは、地下坑道を渡りながら、奴隷(?)となっていたスパーナの子供二人を遂に救出。
その後、ギャブロが敗れた所に乱入し、ドーンを退ける。
ギャブロと共に脱出する最中、坑道が崩れ、ギャブロ一人が穴へと転落してしまう。
なすすべもないロボットはやむなく諦め、スパーナの下へと戻るのだった。
247 :
大貝獣物語U:2007/08/20(月) 15:43:04 ID:KjvuFNrM0
>>246 今偶然見てみたら、えらいミスが・・・orz
>スパーナはロボットに子供を連れて帰ってくれと言われる
ロボットはスパーナに子供を連れて戻ってくれと言われる
でした。
248 :
大貝獣物語U:2007/08/20(月) 15:44:08 ID:KjvuFNrM0
オーラストーンを探す火貝勇者は、サラームの東、コタイの村に差し掛かる。
コタイでは、宗教のような教えと、その教祖ジャラマーが火貝勇者を待ち受けていた。
ジャラマーと会う一行だが、その直後落とし穴に落とされ、バラバラになってしまう。
瀕死の火貝勇者の下に敵が…万事休すという時、バルテスが現われ、なんとか退けたのだった。
その後、穴に落ちた仲間も救いジャラマーと対峙し撃破する。
ジャラマーは洗脳されていたらしく、協力してくれることに。
その後、オーラストーンのあるバーンの山に登り、六魔将の一人Fクィーンと戦い、撃破するのだった。
オーラストーンを手に入れた一行は、そのまま港町マリナルンへと向かう。
が、トンタースに来てくれというスパーナの手紙を受け取り、行ってみる事に。
トンタースではロボットが火貝勇者を待っていた。
ロボットは火貝勇者を見るなり、主人と崇める。なぜなら、飼い犬の記憶は全てロボットの中にあるのだ。
結局、ロボット(飼い犬)も仲間になり先に進む事に。
マリナルンから船でファイスの村へとやってきた一行は、そこでドラゴバードが成長する時に使う呪文を教えてもらう。
そして、最近船を荒らし回るというシーマスター(戦艦?です)に挑む事になる。
船で移動し、シーマスター内部に侵入した火貝勇者は、六魔将5人目カイザーブルーと戦い、勝利する。
しかし、勝利したものの、帰るための船が無く途方に暮れかかった時、ドラゴバードを大空に飛べるように成長させるのだった。
ドラゴバードに乗り、遥か上空、浮遊大陸にあるクトミナ宮殿を訪れる火貝勇者。
女王に会い、オーラストーンを全て安全な所で管理すると言われ、全て渡してしまう。
女王は最上階に登り…ドーンにそれを手渡した。女王は偽者だったのだ。(他の人も全員騙されていた)
女王は鏡の中に捕えられた状態だったが、火貝勇者はなんとかそれを見つけ、オーラストーンについて話を聞く。
西の聖地にオーラストーンを持っていかなければ大丈夫、という事だった。
しかし、それすらもドーンに盗み聞きされていた。
火貝勇者は西の聖地を目指す。スーパーメガロが立ちふさがるも、今や敵ではなかった。
聖地奥では、オーラストーンによって望む力を引き出したダークが待っていた。
果敢に挑むも全く歯が立たず、惨敗を喫する。
火貝勇者と共にいた3人、そしてそこにドーンを追って現われたギャブロの4人はどこかへ転送させられてしまう。
そして、世界は暗黒の世界へと変貌していくのだった・・・
249 :
大貝獣物語U:2007/08/20(月) 15:45:22 ID:KjvuFNrM0
敗北した火貝勇者はグランガラム城で目覚める。
再び立ち上がる決意をした火貝勇者は、聖地で失ってしまった三秘貝を探しに行く事にする。
地形が大きく変わった世界を歩きサラームまで来た火貝勇者は、宿屋で泊まる事に。
一方、ギャブロはダークゾーンをうろつき、3人の仲間と助け合い突破していく。
ダークゾーン深部では宿敵ドーンとの決戦が待っていた。勝利した一行は火貝勇者と合流するのだった。
その後、暗黒の世界各地をうろつき、ドラゴバードや三秘貝を遂に発見するのだった。
ドラゴバードに乗り、ダークのいる宮殿へと向かう一行。
合体貝の力、仲間8人の力を駆使し、ダーク宮殿を次々に進む。
奥では六魔将最後の一人ビューティーが待ち構えていた。
それを別のパーティー4人に任せ、ダークの下へと進む火貝勇者。
そして、遂にダークを倒す。しかしオーラストーンの悪影響か、現われたオオイナルチカラが火貝勇者を襲う。
オオイナルチカラとの最終決戦に辛くも勝利した火貝勇者だったが、最後に残された敵の魔力は強大なものだった。
それを放置すると、世界が危ない。しかし、なんとかする方法が無い。
火貝勇者が困惑していると、そこにギャブロが向かう。
ギャブロの持つ六魔将としての闇の力があれば、かろうじて魔力を中和できる…
そうして世界は救われたものの、ギャブロはその影響で死亡してしまうのだった。
その後、火貝勇者は地球へ戻る。
ロボットは、もはや飼い犬として地球に戻ることが出来ないと、シェルドラドに留まる。
ギャブロは、死後の世界でソニアと一時的な再会を果たし、消滅していく。
貝獣3人はそれなりに元気にやっていた。 THE−END
以上が大貝獣物語Uのおおよそです。
ちょっと記憶が曖昧な所もありますが、大体こんな感じです。
しかし、文章にしてみると暗いストーリーに見えるなあ。
さすがにバイオベースの産みの親だけはある。
ちなみに、恒例の敵ファットバジャーに関しては、隠し召喚獣という位置づけで登場しますがストーリーには絡みません。
乙です。
勝手に召喚されて勇者として働いて飼い犬とも離れ離れ
お前それでいいのか主人公
カードゲームの方ではヒロインたちはすっかり主人公のこと忘れて他の男とくっついてるしな>大貝獣
ひっでえなw
I.未来はすべて白紙だっていうことさ〜1995年9月25日、現在
全てはその日から始まった。
朝、オレはテレビを見ていた。
”孤独の天才と呼ばれる、物理学者のシモン博士は、昨夜、タイムトラベルに関する、
きわめて興味深い、次のようなコメントを発表しました――”
タイムトラベルか。物語の中に出てくるばっかりで、実現した試しがないんだよなぁ。
そんなことより、アレだ。オレがリモコンを操作すると、チャンネルは占いサービスに変わる。
あ、そうそう、このテレビは双方向通信ってヤツだから、こっちから何か入力することも出来るんだ。
というわけで、オレの血液型と誕生日をリモコンで入力すると・・・。
”今日の運勢です。今日の日は、あなたにとって、忘れられない一日になりそうです。
冷静な判断力と強い意志が、あなたを導きます。郊外の博物館で、出会いのチャンスあり。
素敵な女性が、あなたの腕の中へ飛び込んでくるでしょう。ここで決める、とどめのセリフ!
その言葉は・・・”
そこで、テレビの映像が乱れた。
’マラドゥル バラオ ガラドゥーラ、繰り返し、繰り返し、唱えよ!’
変わってるな、おまじないか何かか?とにかく、善は急げだ!
オレはお気に入りのボーダーシャツに着替える。
”大変失礼いたしました、その言葉とは、『君が微笑むと太陽が――』”
付けっ放しの占いサービスがまだ何か言っている。どこかで見たことがある。確か、古い映画の名言だったな。
っと、遅れてしまう。オレは外へ飛び出した。
もうすぐ21世紀。でも、人々はそれほど新しい時代を歓迎しているわけじゃない。
相変わらず、世界のあちこちでは争いが絶えないし、環境破壊や食糧不足は
ますます深刻になっている。地球の未来は、誰が見たって不安だらけだ。
そんなわけで、迷える現代人は占いに救いを求め始めた。
暗い世相を乗り切るには、水先案内人が必要というわけだ。これが、不思議と当たるから、面白い。
着いたぞ、悪魔博物館。一度、来たいと思ってたんだ。
入ろうとしたが、オレはドアに看板が掛かっていることに気付いた。
”本日休館日 御用の方は、教会までお越しください”
近所の教会へ足を運び、中に入った。神父さんが説教中だった。
「そのとき、悪魔の前に立ちはだかった勇敢な若者が、我が身をなげうって、
神の子の命を救ったのです。若者は、優しく微笑み、こう言いました。
『全てが終わった。これで何もかも、元のままだ』と・・・」
説教が終わったようなので、神父さんに、博物館のことを尋ねると、
隣の家に神父さんの父親が住んでいるので、そちらで鍵を受け取れとのことだ。
隣の家の表札を見ると、「久我(くが)」となっていた。インターホンを押すと、罵声が飛んで来た。
「帰れ!この家に住んで、もう40年になるんだ、今さら出て行けるか!」
どうやら、地上げ屋と勘違いされたらしい。
「僕は地上げ屋じゃないですよ。あのー、博物館の鍵を・・・」
そう言うと、態度が変わった。
「実は、博物館に飾ってない特別なものがあるんです。どうぞ、中へお入りください」
久我さんの家にお邪魔する。久我さんは、サングラスをかけている老人だ。どうやら、目が不自由らしい。
オレは居間に通された。
「この絵は、私が描いた、悪魔の肖像画です。世界中を旅して、伝え聞いた悪魔の特徴を、
忠実に再現しました。完成間近で目を患ったので、展示は出来ませんでしたが・・・」
な、なんだこりゃ、オレじゃないか。そこに掲げられている絵には、オレが描かれていた。
オレが今着ている、ボーダーシャツを、絵の中のオレも着ていた。
だが、一つだけ違うところがある。絵の中のオレはヘンなベルトを腰に巻いている。
巨大なアナログの腕時計のようなベルトだ。はっきり言って、ダサいな。
しかし、なんでオレが?そんな疑問をよそに、久我さんは話を進める。
悪魔の絵とオレは似ているけど、目の不自由な久我さんは、それに気が付いていないのだ。
「戦争中の不思議な体験が、私の人生を変えました。私は、悪魔に関するあらゆる文献を買いあさり、
そしてここに、博物館を建てたのです」
久我さんの話は長くなりそうだ。
「あのー、博物館の鍵を・・・」
オレは、久我さんから博物館の鍵を借りた。
博物館の扉を開け、中に入る。展示品を見ていくことにする。
”ジプシーの守り札
17世紀後半、放浪の民が、旅の災難から身を守った、星型のメダル”
メダルには、首からかけるためなのか、鎖がついている。
”戒めの鈴
古代エジプトのファラオが、魔除けに使ったという言い伝えの鈴。
澄んだ音色が、悪魔の鼓膜を引き裂いた”
鈴というけど、釣鐘形のハンドベルみたいな感じだ。
”悪魔の手
19世紀のアメリカで、悪魔を崇拝する秘密結社のシンボルとなった、ブロンズの像”
何かを掴もうとしているような、手の形の置物だ。
”サバトの箱
中世ヨーロッパで、魔女狩りに使われた箱。
悪魔と交わした魂の契約書を納めたと言われている”
古びた、木の箱だ。蓋が開いているが、今は何も入っていない。
”魔封じの壺
数千年の昔、神の子が、壮絶な戦いの末、
悪を閉じ込め、封印したとされる、伝説の壺"
普通の、涙形の小さい壺のように見える。
一通り見終わったとき、何か物音がしたので振り返ると、
ポニーテールのかわいい女の子が立っている!
ここまで当たる占いって怖いな。オレは早速、彼女にアタックすることにした。
「福耳ですね」
初対面でいきなりこんな事言うのもなんだが。
「おかしな人!」
笑った・・・!成功だ。
「いやぁ、あはは」
まず、名前から聞いてみるか。
「えーと、キミの名前は?」
彼女が名前を言おうとしたとき、地震が起こった。
彼女はオレの方へ倒れこんできたので受け止める。彼女はオレの腕を掴んで離さない。
えーっと、ここでとどめのセリフだな。
「’マラドゥル バラオ ガラドゥーラ’、’マラドゥル バラオ ガラドゥーラ’・・・」
オレはおまじないの言葉を繰り返し唱えた。すると、地震が収まった。
’ぐううううう・・・’
展示室の奥の方から、動物の鳴き声のような音が聞こえてきた。
彼女をその場で待たせて、オレは展示室の奥のほうへ行った。
見回してみると、魔封じの壺が入ったガラスケースが割れていて、壺が外に出ている。
そして壺の中から、何か出てきたかと思うと、それはみるみる大きくなった。
青い皮膚に尖った角、コウモリのような翼、長い爪。オレはそいつに聞いてみることにした。
「もしかして、お前は悪魔か?」
’そうだ、悪魔だよ。辛抱強く、テレパシーを送りつづけた甲斐があったな’
まさか、そんな・・・。つまり、あのおまじないは、悪魔を呼び出す呪文だったってことか。
’お前の体をもらうぞ!’
全身を打ったような衝撃が走ったかと思うと、オレの目の前には、ボーダーシャツを着た男が立っていた。
そして、オレには、角やら翼やらが生えている!入れ替わってしまった。
オレの体を奪った悪魔は、彼女を蹴散らすと、博物館を出て行った。
オレは、気絶している彼女に駆け寄った。彼女は目を覚ましたが、
悪魔の姿を見て、彼女は再び気絶した。とりあえずそのままにしておく。
博物館を出て、オレの体を、悪魔を探し歩く。
教会に行ってみたら、説教を聞いていた人は逃げるし、神父さんに攻撃された。
やっぱり、この姿じゃどこ行ってもダメか・・・ん?もしかして、久我さんのところなら・・・。
久我さんの家にお邪魔する。
「あのー」
「ああ、その声はさっきの人ですね」
とりあえず、良かった。事情を説明する。
「ここに、誰か、来ませんでした?」
「ああ、たった今、着ましたよ。しかし、騒がしい男でしたな。シモン博士のことを、
いろいろ聞かれてましてな。
そうそう、私とシモン博士は古い知り合いで、シモン博士は今、近くの別荘に来ているんですよ」
久我さんから教えられた別荘に行くが、その別荘は燃えていた。
そして、今朝テレビで見た、シモン博士がいた。博士は、オレの姿を見て、驚く。
「ば、化け物!」
「違うんです、聞いてください。僕はさっき、悪魔に体を無理矢理交換させられたんです。
信じてください!」
オレが必死で訴えると、シモン博士は、なんとか解ってくれたらしい。
「たった今、若い男が飛び込んできて、私の発明したタイムベルトを奪っていった・・・」
「タイムベルトって?」
「ベルト型のタイムマシンだ。やっと完成したというのに・・・。
早く、ヤツを追いかけろ。でないと、どこかへタイムワープしてしまうぞ!」
オレは、悪魔が付けたと思われる足跡を辿って、森の奥へ来た。
そこに、悪魔がいた。久我さんの家で見たのと同じ姿、ボーダーシャツにダサいベルトの、悪魔が。
「オレの体を返せ!」
’そうはいかん。わしは、これから長い旅に出るのでな’
「どこへ行くつもりだ」
’ちょっとしたビジネスだ’
「なんだよ、それ・・・」
’世界中の悪魔信者たちが、わしを呼んでいる。救世主の登場を待ち望んでいるのだ。
わしは、その期待に答えねばならん。時を駆け巡ってな。では、さらばだ’
悪魔は、腰に巻いたベルトのバックルを開け、操作すると、何かに吸い込まれるように消えた。
そしてオレも、何かに吸い込まれていく・・・。
II.真実と油は必ず浮かんでくる 〜1428年10月 フランス
*金糸で十字架を縫い取った服を着た男が、ドアの鍵を開け、秘密の部屋に入りました。
*その部屋の床には、大きく魔法陣が描かれています。
*そのとき、タイムワープした悪魔が、魔法陣の中央に現れました。
*ボーダーシャツを着て、タイムベルトを腰に巻いた、若い男の姿の悪魔が。
「お願いだ、俺たち貧乏人に、力を貸してくれ、神様ってばよー!」
遠くから誰かの声が聞こえる。オレはその方向に引っ張られていくのを感じる。突然、目の前がパッと明るくなる。
そこは小さな部屋だ。床にガラスの破片が散らばり、簡素な家具が置いてある。
壁には小さい十字架と、ロウソクが掲げられ、若い男が熱心に祈りを捧げていた。
「何で悪魔が・・・」
若い男は、悪魔の姿のオレを見ると、驚いて、気を失って倒れてしまった。
ふと、焦げ臭さを感じて辺りを見回すと、悪魔の体に火が点いている!
あのロウソクの火が燃え移ったのだろう。消し止める間もなく、火は全身に燃え移っていき、
最後に、悪魔の体は無くなってしまった。
だが、オレは死んでなかった。なんか、フワフワして現実感がないけど、まだ生きてる。
オレは倒れている男を見た。すると、オレの意識は男の方へ吸い込まれていき、
男の体とオレの意識は完全に同化した。これは、憑依ってやつだな。
オレの中に、この男の名前や、この男が持っている知識が流れ込んでくる。
┌─データ─────────────────────────
│場所・・・フランスの城下町
│名前・・・ピエール
│職業・・・ガラス職人
└─────────────────────────────
とりあえず、この男の体をしばらく貸してもらうことにしよう。
オレ(ピエール)は外へ出た。ピエールのいた部屋と同じような部屋が、
長屋のように繋がった建物が、通りの両側にある。ピエールのような、職人たちの部屋だ。
四つ角のところに立っている看板を読む。
”肢体のどこかに、傷を持つ女を知っていたら、直ちに教会へ報告すること。
事実を隠したものは、厳罰に処す。 フランス王国教会”
中世ヨーロッパ・・・魔女狩りか。
オレ(ピエール)は、親しい友人の、錠前屋のチノを訪ねるが、チノはため息ばかりついていて元気が無い。
隣に住んでいる仕立て屋が言うには、チノはジャンヌという娘に一目惚れしたとのこと。
裁判所がある広場には、人だかりが出来ていた。ルゴーという老人が、裁判所の前の役人に、何か懇願している。
「お願いですじゃ。孫娘のジャンヌは、16歳になったばかりじゃ。
あの子が魔女のはずは無い!たすけてくれ」
だが役人は取り合わない。
なるほど、チノが元気が無いのはそういうわけか。オレ(ピエール)は、チノのためにも一肌脱ぐことにした。
オレ(ピエール)が何とかワインを調達してくると、老人や野次馬はいなくなっていた。
ワインを役人に勧めると、役人は口を滑らせた。
「ここだけの話だがな、司教は、気に入った娘を、地下室で拷問しているらしいんだ」
まさか、ジャンヌが拷問されているとか?オレ(ピエール)はピエールの部屋に戻った。早くなんとかしないと・・・。
このピエールの体では、行けるところは限られているが、意識だけの存在に戻れば、
誰にも見咎められずに、裁判所の中に入っていけるのではないだろうか?
でも、どうやって戻る?ピエールにもう一度気を失ってもらえばいいのかなぁ。
まだ持っていたワインのボトルに目が行く。オレ(ピエール)はワインを一気にあおった。
ピエールは酔いつぶれて倒れる。オレの意識はピエールから離れた。上手くいったぞ。
オレは裁判所の中に入った。そこには、牢屋があり、
魔女の疑いがかけられている女性たちが閉じ込められていたが、ジャンヌらしき人物はいない。
オレは地下室へ潜入した。そこには、金糸で十字架を縫い取った服を着た男がいた。
身なりからして、あの男が司教か。そして、ジャンヌらしき娘が、逆さに吊るされていた。
ジャンヌの下には、水槽がある。はぁ。そういう拷問なのね。
「わしの崇拝する悪魔が、こう仰ったのだ、’ジャンヌ・ダルクを殺せ。やつを生かしておくと、あとあと面倒なことになる’とな」
悪魔の仕業だったのか。ああ、でも、この意識だけの存在では、何も出来ない。
ジャンヌを助けることも。オレはすごすごと退散した。
それからしばらくして・・・。
”酒屋ルゴーの孫娘、ジャンヌ・ダルクを、魔女と認め、教会の名により死刑に処す”
役人がおふれを読み上げる。
今はピエールも気を失ってないので、憑依できない。時間が無いのに・・・。
オレは、チノの様子を見に行く。ピエールとチノ、それにルゴーは、居酒屋で自棄酒を飲んでいた。
「ば、ばか言ってんじゃねぇ。そんな事できるわけないだろう!」
チノが叫んだ。ピエールはそうとう出来上がっていて、チノに絡む。
「情けない野郎らなー。てめー、それでも男か?」
「ああ、可愛そうなジャンヌ・・・」
ルゴーは勝手に悲嘆に暮れていた。
「ちきしょー。俺たちゃ、娘っ子ひとり助けられねーのかよ!」
ピエールはチノを殴った。チノは気絶する。チャンスだ!
オレはチノに憑依した。
┌─データ─────────────────────────
│名前・・・チノ
│職業・・・錠前屋
└─────────────────────────────
オレ(チノ)は居酒屋を出て、仕立て屋に入る。
仕立て屋はチノの顔を見ると慌てた。仕立て屋はチノに借金があるらしい。
借金のカタに、修道服を貰った。
オレ(チノ)は次に、チノの家に行く。道具箱の中に、鍵開けの道具が入っているので、それを持ち出す。
修道服を着て、すっぽりとフードを被り、顔を隠して、オレ(チノ)は裁判所に入る。
地下室で、まだ逆さ吊りになっているジャンヌを助け起こした。
ジャンヌに、逃げるように指示する。
オレ(チノ)は、さらに奥に繋がる、秘密の通路を発見した。
通路の奥に、鍵がかかった扉があるが、鍵開けの道具で開けて、中に入る。
その部屋の床には、魔法陣が描かれ、その中心には、箱が置いてある。
博物館の展示室にあった、サバトの箱だ。確か、中に契約書が・・・入ってたぞ。
”闇の支配者、悪魔よ、我は汝に額づく者。汝は我が正義の神。
悪徳と、嘲笑と、あらゆる罪悪に全てを捧げることを、ここに固く誓わん。 司教”
これは、動かぬ証拠だ。契約書を懐に入れ、来た道を戻る。
牢屋の前では、高そうな身なりの男が、役人と話をしている。
「家内が魔女だなんて、何を根拠にそんなことを・・・。だいたい、司教はどうしたのだ!
魔女狩りなんぞに現を抜かして、教会の仕事も疎かになっているそうじゃないか」
「はい。近頃では、司教こそが悪魔の手先ではないかという噂も・・・」
「何か証拠があれば・・・」
この高そうな身なりの男は男爵様だ。オレ(チノ)は、契約書を男爵様に渡した。
男爵様とオレ(チノ)は裁判所を出る。広場では、ジャンヌが十字架にかけられ、
火あぶりの用意が整っていた。地下室から逃げる途中で、捕まってしまったらしい。
「待て待て!その娘は、魔女なんかない!悪魔の手先は、司教の方だ」
男爵様はそう言ったが、司教はまだしらばっくれている。
「た、たわけたことを」
「黙れ。お前が悪魔と交わしたこの契約書が、動かぬ証拠だ!」
男爵様が契約書を突きつけると、野次馬やルゴー、そして役人たちが司教に襲い掛かり、司教は拘束された。
ジャンヌは十字架から下ろされたが、気絶しているようだ。
「しっかりしろ、ジャンヌ」
オレ(チノ)がジャンヌに声をかけると、ジャンヌは気がついたようだ。
「今、わたし、磔になりながら、神のお告げを聞きました。
”純白の鎧を身に着け、祖国のために戦え。お前の走り抜けた後に、必ずや、新たな道が出来る”と」
ジャンヌ・ダルク。神の子と称えられ、フランスの救世主になった美しき娘か・・・。
ん、この感じは何だ?
オレの意識はチノから引き剥がされ、どんどん昇っていった。
III.犬に吠えられているのが泥棒とは限らない 〜1944年7月 ドイツ
目を開くと、見知らぬ所に立っていた。ここは、どこだ?
静かな夜だ。空に月が出ている。そして、目の前には鉄条網がある・・・。
オレは、どうやら軍服を着ているらしい。
たくさんあるポケットの一つに、ペンチが入っている。
これはやっぱり、こうするよな?オレは、目の前の鉄条網をペンチで切った。
すると、サイレンが鳴り響く。
「止まれ、止まらんと打つぞ!」
「脱走兵、1名発見!!また貴様か、クーガー。罰として、2週間の独房入りだ」
オレは独房に入れられた。
どうやらオレは、第2次世界大戦中のドイツにタイムワープしてしまったらしい。
┌─データ─────────────────────────
│場所・・・ドイツ南部 捕虜収容所
│名前・・・クーガー
│職業・・・アメリカ空軍 中尉
└─────────────────────────────
「聞こえるか、クーガー」
隣の房から声がするので、オレ(クーガー)は返事をした。
「いいか、独房から出たらすぐに脱走するんだ。段取りは、こっちがつけてやるから安心しろ。
お前が集めた情報があれば、ヒトラーに止めが刺せる。独房を出るまで、体を鍛えておけよ」
オレ(クーガー)は声の通りに、体を鍛えることにした。腕立て伏せでもしよう。
*一方、そのころ。
*鉤十字が掲げられた部屋に、ボーダーシャツを着た悪魔がいます。
*そして、その前には、背の低い男・・・ヒトラーがいます。
*「偉大なりし、暗黒の神よ、火と油と尖った杭の掟にかけて、
*わが生涯の全てを捧げることを、ここに誓わん」
*ヒトラーがそう言うと、悪魔は満足そうにうなずきました。
*’これで契約は完了だ。魂と引き換えに、わしの魔力を分けてやろう。
*そして、わしも、契約をするたびに、失われた魔力が蘇る・・・。
*全てを取り戻したそのときこそ、奴に復讐できる!’
*悪魔は高笑いをしました。奴とは、誰なのでしょう?
二週間が経ち、オレ(クーガー)は独房から、大部屋へ連れて行かれた。
大部屋には、他に三人のアメリカ兵がいた。
アメリカ兵たちは、早速オレ(クーガー)を逃がす手順を話し合った。
夜になったら、秘密の抜け穴から外に出る。その後、普通の服に着替えて、公園に向かう。
そこで「レベッカ」という逃亡組織の指示を仰ぐ。合言葉は、「くたばれ、ヒトラー」。
至る所でゲシュタポが目を光らせているから、気をつけること。
夜になった。着替えを持って、そろそろ行こうかというとき、フランキーというアメリカ兵がオレ(クーガー)を呼び止めた。
フランキーは、長い鎖がついた星型のメダルを首から外し、オレ(クーガー)の首にかけた。
「戦争へ行く前の晩、婆ちゃんから貰った、ジプシーの守り札だ。
これさえあれば問題ナシだぜ。グッドラック」
これは、博物館に展示されてたやつだな。
オレ(クーガー)は、ストーブを横に退かし、そこにある穴に飛び込んだ。
匍匐全身で進んでいく。二週間鍛えた甲斐あって、楽々だ。
外に出て、着替えて、公園に行く。確かに、ゲシュタポみたいな奴がうろうろしてるな。
あの綺麗なご婦人なんか、そうだろう。オレ(クーガー)は、彼女を慎重にやり過ごす。
やがて、ベンチに座っている、眼鏡をかけて真面目そうな若い男を見つけた。
彼こそ、レベッカの人だろう。オレ(クーガー)は合言葉を言った。
「良かった。取り残されたかと思いましたよ。私は、夕べ、収容所を脱走した、物理学者のシモンと言います」
もしかして、あの、タイムベルトを作った、シモン博士?そう言われてみれば、面影があるような。
「今、ドイツとアメリカが競って完成を急いでいる秘密兵器があるのです。
ナチスは、私を監禁し、秘密兵器の開発を強制させました。
しかし、私はもう、人殺しの手助けなどしたくない!」
シモンは熱く語った。秘密兵器とは、やっぱり、核だろうな。
オレ(クーガー)とシモンは、レベッカからの暗号を解き、指定された小屋の前に来た。
ここに、レベッカの人が来る予定だ。待っている間、ヒマなので、なんとなく、首から下がったの守り札を触る。
「おや?それは何ですか?」
オレ(クーガー)は守り札のことをシモンに説明した。
「ここに、何か書いてありますね」
ほんとだ。よく見ると、何か書いてあるが、メダルが錆びていて読めない。
「そこまでよ!手を上げなさい!」
ふり向くと、公園でやり過ごした、ゲシュタポの女が、こちらに銃を向けている。
オレ(クーガー)とシモンは、言われた通りに両手を上げた。
向こうから、オープントップの軍用車に乗った男がやってきた。男は、女に言う。
「ご苦労、あとは私が引き受ける。ハイル・ヒトラー!」
女は去っていった。オレ(クーガー)とシモンは、男の車に乗せられた。
両側は森。誰もいない山道を、男が運転する車は走っていく。
やがて夜になり、空には月が出ている。どこへ連れて行かれるのだろうと不安になった頃、
男は口を開く。
「くたばれ、ヒトラー!」
オレ(クーガー)とシモンは驚いた。
「私はシュミットだ。よくここまで来れたな。もう安心しろ」
シュミットは、ゲシュタポとレベッカの2重スパイだったのだ。
「この道を行けば、スイスへ着く。そしたら、アメリカ大使館に飛び込んで・・・」
’馬鹿め、我輩の手から逃れられると思ったか!’
突然、声がしたかと思うと、オレ(クーガー)とシモンとシュミットの体は車から投げ出され、
宙に浮いた。目の前に、巨大なヒトラーが現れた。
’我輩の目は誤魔化されんぞ、シュミット大佐。裏切り者の末路が、どんなに哀れなものか思い知らせてやる!’
シモンとシュミットは抵抗を試みているようだが、無駄だ。何も出来ない。
このままでは、ヒトラーになぶり殺しにされてしまうだろう。
こんなときこそ、守り札だ。オレ(クーガー)は、星型のメダルをヒトラーに突き出した。
すると、メダルは光を放ち、ヒトラーの目を射抜いた。
よし、いい感じだ。あれ?メダルの錆びが取れて、文字が読めるようになってる!
オレ(クーガー)は読もうとしたが、ヒトラーの一撃を喰らい、クーガーは気絶した。
オレの意識はクーガーから離れた。何でこんな時に・・・!
クーガーの方を見る。クーガーは意識を取り戻した。こうして見ると、どこかで見たような顔だな。
そうだ、あの、目が不自由な久我さんだ。日本に帰化して、久我になったのか。と、そんな場合じゃない。
”メダルだ、メダルの文字を読むんだ、クーガー!!”
その声が届いたのかどうかは知らないが、クーガーはメダルの文字を読み上げた。
「放浪の民に正しき道を示したまえ!道中の災難から、我を守りたまえ!
我は、神の下僕にして、その慈悲と恵みを称える者なり!」
ヒトラーは苦しみだし、そして、消えた。
クーガーとシモンとシュミットは目を覚ます。辺りには、三人以外誰も居ない。
「あのヒトラーは幻覚か?」
「いや、確かに・・・」
彼らは首を捻っている。オレは言ってやった。
”悪魔の仕業だよ。オレの体を奪った悪魔のね・・・”
「ん?今何か言ったか?」
「しかし、あれは、凄まじい体験だった。人生が変わりそうだよ」
クーガーはため息をついた。彼は、このことがきっかけで、悪魔博物館を・・・。
*「お願いだ、我輩も連れて行ってくれ!」
*ヒトラーは悪魔に、何か頼み込んでいます。
*’そうはいかん。貴様は、まだまだここで悪事を繰り返す義務がある。
*契約が切れる、来年まで・・・’
*「来年?」
*’1945年4月30日。それが貴様の命日だ。よく覚えておけ。それでは、いつか、地獄で・・・’
*悪魔は、腰に巻いたタイムベルトを操作して、どこかの時空へ飛んでいきました。
こうしてまたオレは、時空を越えていく。今度は、どこへ飛ばされるのか・・・。
IV.他人の不幸に流す涙ほど乾きやすいものはない 〜紀元前4世紀頃 ギリシャ アテネ
*女神アテナの像の前に、悪魔がいます。
*’忌まわしき女神像め。あまりの醜さに、反吐が出るわ!’
*悪魔が女神像に一撃を加えると、女神像の首が落ち、転がりました。
*女神像の首は、悲しそうな顔をしています。
オレは起き上がり、自分の体を見る。この体つきは、結構年食ってるな。
周りには、オリーブの木がたくさん植わっている。
少年がオレを呼んだ。
「こんな所にいらっしゃったんですか。患者さんがお待ちです。早く来てください。
ニクラス先生!」
┌─データ─────────────────────────
│場所・・・古代ギリシャ アテネ
│名前・・・ニクラス
│職業・・・医者
└─────────────────────────────
オレ(ニクラス)は、助手の少年、ダリオに診療所に連れて行かれた。
火傷を負って苦しんでいる男が、寝台に寝ている。
頭の中に、ニクラスが持っている医術の知識が浮かんでくる。
オレ(ニクラス)は、男の患部に油を塗り、包帯を巻く。
なんつーか、この時代の医術ってのは、おばあちゃんの知恵袋みたいなのだな。
これならオレにだって出来そうだ。
男に、治療代として、銀貨を貰った。
ダリオが、ここは任せて診察に行ってくださいと言うので、出かけることにする。
オレ(ニクラス)は、怪我や病気で苦しんでいる人々を、次々と助けていく。
ドクダミ、アマチャヅル、オオバコ・・・症状に応じて薬草を使い分ける。
治療代に貰った銀貨も、合計3枚になった。
道をぶらぶら歩いていると、向こうから男がやってきた。
「ちょっとお尋ねしますが、10才くらいの、品の良さそうな男の子を見ませんでした?
然るところのお坊っちゃまなんですが、ちょっと目を離した隙に・・・ああ、大変だ!」
オレ(ニクラス)が見てないと言うと、男は焦った様子で去っていった。
丘の上のパルテノン神殿に行ってみることにした。長い階段を上って、神殿に着くと、
アテナ像の前で、神官が倒れている。口に耳を当てる。呼吸が止まっている。
こういう場合は人工呼吸だ。気道を確保し、鼻をつまんで・・・。
って、コレって、キス!?だけど、この体はニクラスんだし、気にしない。
なんせ、人命がかかってるんだし。
オレ(ニクラス)が、神官の口から息を吹き込むと、神官は意識を取り戻した。
「助かりました。ありがとうございます。しかし、罰当たりなことをする人がいるもんですな」
神官は、首の落ちたアテナ像を見た。
アテネの外れの、オリーブ畑にやってきた。
そこには、鎧をキッチリ着て、槍を持った、スパルタの兵士がいた。
兵士の足を見ると、怪我をしていて、患部が爛れている。
治療をしてやろうとすると、兵士は初めは断っていたが、やがて首を縦に振った。
オレ(ニクラス)は、爛れた患部に薬草をすり潰したものを塗った。
「お礼と言ってはなんだが、これを受け取ってくれ」
兵士は、懐から小さな、釣鐘形の鈴を取り出した。博物館に展示してあったヤツだ。
「これは、エジプトのファラオが、魔除けに使ったという言い伝えの、戒めの鈴だ」
オレ(ニクラス)は、兵士から鈴を受け取った。
ぶらぶらと広場までやってくると、商人が露店を開いていた。
そして、さっき会った、男の子を探しているという男にまた会った。
「私は、坊っちゃまの家庭教師を務める、アリストテレスと申します」
やっと出たよ、歴史上の人物。アリストテレスは話を続ける。
「坊っちゃまは、それっぽい服装をしてるから、すぐに解るはずです。
金の刺繍が入った、ペルシャ模様の帯をしているし・・・。
ああ、坊っちゃまにもしものことがあったら、どうしよう・・・」
まだ坊っちゃまは見つかってないようだ。
「旦那、掘り出しモンがありますよ。銀貨3枚でどうです?」
商人が大声で言う。丁度持ち合わせもあることだし、金を払って、品物を受け取る。
あっ、こ、これは、金の刺繍が入った、ペルシャ模様の帯!
それを見ると、アリストテレスは商人につかみかかった。
「貴様ぁ、坊っちゃまをどこへやった!答えろ!」
「た、助けて下せぇ!あたしが見たときにはもう、事切れてたんですよ!
岬の岩陰に倒れてたんだ、嘘じゃねぇ!」
アリストテレスとオレ(ニクラス)は、急いで岬に向かった。
商人が言った通り、少年が倒れていた。
「坊っちゃま、しっかりしてください!」
オレ(ニクラス)は、少年の心臓に耳を当てる・・・やっぱり、死んでいる。
”その子を、死なせてはいけません。その子は、神の命(めい)を受けた、特別な子供なのです。
あなたの力で、助けてあげてください”
遠くから、優しげな、女性の声がしたかと思うと、オレの意識は、二クラスから離れていた。
あれ?どうしてだ?二クラスが気絶したわけでもないのに。
声は神殿の方から聞こえてきたような気がする。オレは、パルテノン神殿のアテナ像の前に行った。
”あの子を、助けてあげてください”
やはり、声はアテナの声だった。
”でも、どうやって?”
”神々の助言を借りて、黄泉の国に行きなさい”
オレは、アテネの街の至る所に設置されている、神々の石像に話を聞いて周る。
商売の神ヘルメス、月の女神アルテミス、海の守り神ポセイドン。
意識だけの存在になると、人から見えないだけじゃなくて、こんな効果もあるんだ。
ついに、黄泉の国の守り神ハデスの像を見つけた。
”黄泉の国に行きたいんだけど・・・”
”まぁいい。特別に許可しよう”
ハデスがそう言うと、足元の地面が無くなるような感じがして、オレは落ちていった。
気が付くと、そこは、黄泉の国の門だ。神話通りに、三つ首の獣、ケルベロスが番をしている。
”子供を助けたいなら、我輩の問いに答えてみろ”
ケルベロスは、オレに問題を出す。オレの目の前に、5人の男たちの幻が現れた。
ヒントを頼りに、誰が誰だか当てろ、という問題だ。所謂、ロジックパズルとかいうヤツ。
オレがそれに正解すると、ケルベロスは言う。
”望みどおり、子供は返してやる”
オレは黄泉の国の門をくぐった。そこは、長い通路のようだった。
途中に、あの少年(の魂)を発見する。良かった。これでどうにか・・・。
オレは、少年の手を取り、戻ろうとした。
’待て!’
ホッとしたのも束の間、通路の奥から、ボーダーシャツの悪魔が登場。
’このクソガキがつまらぬ抵抗をするから、こんなところまで来るハメになったのだ。
もう一度チャンスをやる。魂の契約を受けろ!そうすれば、この世は、わしとお前のものだ!
さあ、こっちへ来い’
悪魔は少年を誘惑しにかかった。オレも負けずに言う。
”そっちへ行っちゃダメだ!こっちだ”
’邪魔をするな!貴様、こんな所まで着いて来おって!’
”好きで来たわけじゃないぞ!オレの体を返せ!”
オレは悪魔に飛びかかろうとしたが、悪魔に金縛りにされてしまう。
’この体はわしのものだ。もう諦めろ’
”んなこと言ったって・・・”
’さあ、こっちへ来い。でないと、何度でも貴様を殺しに行くぞ’
悪魔は再び、少年を誘惑、いや、脅迫する。少年は、悪魔に近づいていく。
’よしよし、それでいいのだ’
しかし、そのとき、悪魔は、頭を抱えてうめきだした。
鈴の音が、高らかに鳴り響いている。
*ニクラスが、戒めの鈴を鳴らしています。
*「王子、聞こえてますか、この鈴の音(ね)が。王子、返事をして下さい」
*アリストテレスは、少年に呼びかけます。え?王子なんです?
*「この方は、マケドニアの王子、アレクサンドロス様なんです」
*出ました、歴史上の人物。
悪魔が苦しんでいる隙に、オレは少年を連れて、逃げた。
少年は息を吹き返した。
「生き返ったぞ!ばんざーい!」
アリストテレスは喜んでいる。
「信じられん、神の奇跡だ」
ニクラスは、目を白黒させている。
こんなに喜んでもらえて、オレも頑張った甲斐があったというものだ。
ん?
そんな微笑ましい光景を眺めながら、オレの意識は、何かに吸い込まれていく。
V.時はすべての悲しみを和らげる 〜1864年9月 アメリカ合衆国 アトランタ
*「俺たちは、開放されたんだ!自由、万歳!リンカーン、万歳!」
*第16代大統領 エイブラハム・リンカーンが、群集に向かって、演説しています。
*有名な、ゲティスバーグ演説です。
*「人民の、人民による、人民のための政治を、この国から葬り去ってはならない!
*アメリカは、自由と平等の国なのです!」
「しっかりしなさい、ジョージ!大丈夫?」
オレは目を覚ました。ひどく体がだるい。喉がカラカラだ。
目の前に、太った黒人の女性がいる。
「どうした?ベル」
三つ揃えをキッチリ着た、白人のオッサンが近づいてきた。
「マイヤー様、ジョージが・・・」
マイヤーと呼ばれたオッサンはオレを覗き込む。
「軽い日射病だな。少し寝れば治る」
マイヤーはそう言った。オレは、ベルと呼ばれた女性に抱きかかえられた。
えっ?そういえば、この体、ずいぶん小さい。まだガキなのか。この女性、ベルは、母親だな。
┌─データ─────────────────────────
│場所・・・アトランタ マイヤー農場
│名前・・・ジョージ
│職業・・・農場の少年。元奴隷
└─────────────────────────────
まだ農場で働いてはいるが、もう奴隷じゃない。ちゃんとお給料も貰ってるし。
オレ(ジョージ)は、ベルに、農場の片隅にある、粗末な小屋に連れて行かれ、ベッドに寝かされた。
「しばらく寝ていなさい。お前はもう、奴隷じゃないんだ。そんなに働かなくてもいいんだよ。
まぁ、仲間たちが次々と出て行って、残ったのはあたし達とトムじいさんだけだから、
忙しいのも無理ないよね」
ベルは、ベッドのそばのタンスを開けて、ゴソゴソやっている。
見てみると、タンスの中には、所々泥で汚れている、100ドル札が、何枚か入っていた。
「あたし達もそろそろ潮時さ。お金も貯まったし、もうここを出よう。
マイヤー様は、南部の人間にしては、珍しく話がわかるお人だ。きっと許してくださるよ」
ベルは、お金を元通り、タンスにしまった。
次の日、ベルとオレ(ジョージ)は、マイヤーへ、農場を出たいと申し出た。
「弱ったな、お前たちがいなくなると、この農場が・・・」
困っているマイヤーに、ベルは言う。
「お願いでございます。自由に生きるのが、あたし達の夢だったんです!」
「そうか、寂しくなるけど、仕方ないな。残りの仕事を片付けたら、出て行ってもいいぞ」
マイヤーは、ついに折れた。
それから、ベルとオレ(ジョージ)は、残りの仕事を終わらせるために、必死で働いた。
まず、マイヤーが早口で喋るのを正確に記憶してその通り実行する(所謂記憶ゲーム)。
それから、屋敷の台所のベルを手伝う。大中小の瓶があって、それらを駆使して、
決められた容量を計るという、よくあるゲームをクリアする。
その後は、ニワトリ小屋のトムじいさんの手伝いだ。
トムじいさんは、所謂つるかめ算が解けなくて困っているので、代わりに考えてやる。
「やったよ、ジョージ。これで仕事は全部終わったんだ。これで、自由になれる。
この南部から、ついに抜け出せるんだよ!」
ベルは喜んでいる。
「よく頑張ったな。出発は明日にしなさい」
マイヤーがそう言うので、オレ(ジョージ)とベルは、小屋へ帰った。
「今日一日も、無事で過ごせましたことを、深く感謝いたします、アーメン」
お祈りを済ませ、オレ(ジョージ)とベルは、眠りに就いた。
しかし、まだ一日は終わっていなかった。
「起きろよ、ジョージ」
何だ、こんな夜中に・・・。眠い目を擦りながら起きると、そこには見慣れぬ男がいた。
目のところに穴があいている白頭巾をすっぽりと被り、片手にたいまつを掲げた男だ。
白頭巾、と聞くと、アメリカの某秘密結社のことが思い起こされるけど、
今の時代にはまだ無かったはず・・・でも、まぁ、似たようなモンだろう。
「だ、誰だ!」
オレ(ジョージ)がそう言うと、白頭巾の男は答えた。
「教えにきてやったのさ。冷たい現実ってヤツをな」
男は小屋に火をつけた。
「何が奴隷解放だ。貴様等などに、でかいツラされてたまるか!」
オレ(ジョージ)は小屋から逃げ出した。焼死は免れたものの、白頭巾の男たちに捕まってしまった。
オレ(ジョージ)は、縄でぐるぐる巻きにされ、木に吊るされた。
「見せしめだ、鞭をくれてやる」
白頭巾の男はオレ(ジョージ)を鞭で打った。
「お願いでございます。このままでは、息子が死んでしまいます」
ベルが男に必死で頼み込んでいる。そんなベルを男は無視した。
「いいか、ジョージ。お前は、生まれながらの奴隷だ。リンカーンがなんと言おうと、
俺たちがいるかぎり、貴様等の好きにはさせん。よーく覚えておけ!」
白頭巾の男はさらに、オレ(ジョージ)を鞭で打つ。
ジョージは気絶してしまい、オレの意識はジョージから離れる。
「ボス!小屋の中からこんなものが」
もう一人の白頭巾の男が、燃え盛る小屋の方からやって来て、言う。
「ほほう、100ドル札じゃないか」
ボスと呼ばれた男は、100ドル札をポケットにしまった。
「そ、そのお金は!」
ベルは、男に取りすがったが、足蹴にされてしまった。
「南部から出て行こうと思うな。一生を俺たちのために捧げるんだ、解ったな」
白頭巾の男たちは、馬に乗って去っていった。
オレはベルを見た。気絶しているけど、怪我は大したことなさそうだ。
┌─データ─────────────────────────
│名前・・・ベル
│職業・・・農場の女。ジョージの母
└─────────────────────────────
うっ、とうとう女性に憑依するときが来たか。なんかヘンな感じ。
っと、それよりも、太ってて起き上がるのも、歩くのも大変だぞ、こりゃ。
地面を見ると、馬のひづめの跡が続いている。オレ(ベル)はその跡を辿っていった。
すると、洞穴があった。中から、明かりが漏れている。
オレ(ベル)は、見つからないように注意しながら、中を覗いた。
白頭巾の男たちが、祭壇に向かって祈りを捧げている。
祭壇の上には、何かを掴もうとする形の、手のブロンズ像が置いてある。
確か、展示品の・・・ということは、こいつらは悪魔崇拝者?
先ほど、ボスと呼ばれていた男が、話し出す。
「魂の契約を交わした我々に、もはや恐れるものなどない。
悪魔の理想とする、暗黒の歴史を、我々自身の手で作り上げていくのだ!」
次の朝。オレ(ベル)は、マイヤーに、事件のことを説明した。
だが、洞穴をで見たことは言わなかった。
「ひどい奴等がいるもんだ。まぁ、気を落とすな、ベル。
また金が貯まるまで、ここで働けばいい」
マイヤーは、大事な客人を連れてくるから、と言って、馬車に乗って出かけていった。
オレ(ベル)と、ジョージは、農場の日課をこなす。
「リンカーンがいる限り、おれ達の未来はまだまだ捨てたもんじゃない。
だって、彼は神様の子どもなんだからね」
ジョージはまだ希望を捨てていない。
ニワトリ小屋に行くと、トムじいさんが、商人と取引していた。
トムじいさんは、商人に、泥で汚れた100ドル札を出した。
「そのお札は・・・?」
「これは、今朝、マイヤー様から貰っただよ」
日が暮れる頃、マイヤーが上機嫌で戻ってきた。
「素晴らしいお客様がお見えだよ」
客が馬車から降りる。頬髯と顎鬚を生やした、やせっぽちな男。見覚えがあるぞ。
「エイブラハム・リンカーン大統領だ!」
やっぱり。
マイヤーとリンカーンは、大広間のソファに座って談笑している。
オレ(ベル)は給仕係だ。マイヤーは、昨夜の事件の話をする。
「そうですか、そんなひどい目に・・・」
「南部にはまだまだ、根強い差別意識が残っているようでして」
「あなたみたいな方ばかりなら、戦争は起きませんでしたよ、マイヤーさん」
リンカーンはマイヤーをいい人だと思っているらしい。
「今日はもう、仕事はいいから、2階の客室で休みなさい」
オレ(ベル)とジョージは、2階の客室に行った。
ジョージは、こんな豪華な部屋で寝たことがないと、はしゃいでいる。
オレは考える。やっぱり、マイヤーは怪しい。つーか、白頭巾だろ?なんとか証拠を掴みたい。
2階にはマイヤーの書斎もある。オレ(ベル)は、こっそり忍び込んだ。
机の引出しを物色すると、黒光りした革の鞭と、白い頭巾が入っていた。
1階の大広間では、まだマイヤーとリンカーンが話しているようだ。
オレ(ベル)は、大広間が見下ろせるところに移動した。二人が話している内容が聞こえてくる。
「で、大事な話というのは?」
「私を、あなたの特別参謀に任命していだだきたいのです」
「・・・残念ですが、引き受けかねます。どうやら、時間の無駄でしたな。失礼します」
リンカーンが断って帰ろうとしたとき、マイヤーは指笛を鳴らした。
すると、白頭巾の男たちが現れて、リンカーンに銃を突きつけた。
「お帰りはまだ早いですよ、閣下」
オレ(ベル)は急いで客室へ戻ったが、ジョージは白頭巾に銃を突きつけられていた。
「か、かあさん・・・」
オレ(ベル)にも銃が突きつけられた。
「ベル!ジョージ!降りて来い!面白いところに連れて行ってやる」
マイヤーの冷たい声が響いた。
いつの間にか、激しい雨が降り始めていた。
「大統領閣下、あなたをこんな場所にお連れした事を遺憾に思います。
ここは、言うことを聞かない奴隷どもの墓場です。
この雨なら、あと一時間もすれば、島は水に沈んでしまうでしょう」
オレ(ベル)とジョージとリンカーンは、湖の中の小さな島に立っていた。
その他に、この島にはコヨーテが3匹いる。
向こう岸にいるマイヤーは、水面に浮かぶボートを蹴って、こちらによこした。
「大統領閣下、最後のチャンスです。奴隷たちのことなどほっといて、自分だけボートに乗りなさい」
だがやはり、リンカーンは固辞した。
「では、屋敷でお待ちしております。気をつけて」
マイヤーは帰っていった。つまりこれは、川渡り問題だ。
ボートは二人しか乗れない。人間が一人は乗らないと、ボートが漕げない。
コヨーテの数より、人間の数が少ないと、コヨーテは人間に襲い掛かる。
人間を渡すのはもちろんだが、かわいそうなので、コヨーテも渡してあげることにする。
と、こんな条件だ。ヒマな人は、最短で何ステップで解けるか考えてくれ。
ともかく、オレ(ベル)とジョージとリンカーンは、島から脱出することに成功し、屋敷に帰った。
大広間でくつろいでいたマイヤーは、3人揃ってやってきたので、驚いている。
「今度は、私があなたをお連れしましょう。少々、狭くて暗いところですが・・・」
リンカーンがそう言うと、マイヤーは観念した。
そのとき、オレの意識はベルから離されて、吸い込まれていく。
今度はどこへ行く気だ、悪魔め!こうなりゃ、地獄の果てまでついていってやるぞ!
VI.疑問はあらゆる知恵の鍵になる 〜紀元前4年頃 イスラエル
「なあ、カシム!昼寝してないで起きてくれよ、カシム!」
誰かに体を揺すぶられる。オレは目を覚まして、立ち上がろうとする・・・が、
アレ?何だ、この感じ・・・。
┌─データ─────────────────────────
│場所・・・イスラエル ナザレ
│名前・・・カシム
│職業・・・ロバ
└─────────────────────────────
うわっ、今度は動物かよ。オレ(カシム)を起こした男が、話し掛けてくる。
「なあ、カシム、俺の悩みを聞いてくれ。
実は、許婚のマリアが、その・・・子どもを、身篭ったらしいんだ。
でもな、神様に誓ってもいいが、俺は彼女の手すら握ったことはないんだ!
マリアは、天使が夢の中に現れて、神の子を身篭ったというお告げを聞いたそうだ。
でも、そんなことあると思うか?」
ということは、もしかして・・・。マリアって、あの、イエスの母マリア?
そして、この男は、ナザレのヨセフか。すごい時代に飛ばされたな。オレはロバだけど。
ここは、白い漆喰を塗った家々が立ち並ぶ田舎町、ナザレだ。
ロバの生活も悪くない。干し草は、思ったよりおいしいし。うーん、適応力ってスゴイな。
そんなこんなで数日が過ぎた。マリアとヨセフの関係はギクシャクしたままだ。
井戸端で、町の長老が嘆いている。
「ああ、あんなに惹かれあっていたのに。わしには、あの二人をどうすることも出来ん。
ちょっとしたきっかけがあれば、仲良くなれるはずなんだが・・・」
ここは一つ、史実通りに事が運ぶように、きっかけってヤツを作ってやりますか。。
大工の仕事場にいるヨセフの様子を見に行く。ヨセフは、半ば自棄になって、木材に鉋をかけていた。
そして、隣の家で石臼を挽いているマリア。なんだか元気が無い。
また仕事場に行くと、ヨセフはいなかった。見回すと、女物の首飾りが置かれている。
きっと、マリアに渡しそびれたんだろう。オレ(カシム)は首飾りを口に咥え、マリアの元へ持っていった。
マリアは、ヨセフからの物だと察したようだ。
首飾りを受け取ると、代わりに、男物の銀の腕輪を咥えさせた。
ヨセフは、ナザレの町を見下ろす丘の上に座り、嘆き悲しんでいた。
オレ(カシム)は、ヨセフに腕輪を差し出した。
「その腕輪・・・。そうか、マリアが俺に会うのが恥ずかしくて、お前に持ってこさせたんだな。
でもなぁ。天使のお告げなんて信じられないよなぁ」
これで上手くいくと思ったのに、ダメだったか。
そのときだった。空からアイツが降りてきたのだ。オレの体を乗っ取った悪魔が・・・。
「あなたは?」
ヨセフは恐る恐る聞く。
’私は、神の声を伝える、天使である’
悪魔はそんなことを言った。オレは、騙されるな!と叫びたかったが、
オレの声は、カシムの嘶きにしかならない。ヨセフは、悪魔のことを天使だと信じているようだ。
’ヨセフよ、マリアは、神の子を身篭ったのだ。心配しないで、マリアと結婚するがよい。
そして、その子にデーモンと名付けよ。わかったな?’
悪魔はとんでもないことを言ったが、’デーモン’は英語だからか、その意味にヨセフは気付かない。
「わかりました、天使様」
そう言うヨセフに満足したように、悪魔は去っていった。
思いがけない手助けがあって、二人は、めでたく結ばれた。
そして、数ヶ月経ったある日のこと、オレは、やっぱりロバだった。
ヨセフの元に、役人がやってきた。
「ヨセフというのは、お前か?ローマ皇帝、アウグストゥス様からの命により、戸籍調査を行なう。
お前の生まれた土地は?」
「ベツレヘムですが」
「ならば、すぐにベツレヘムに行って、登録を行なうのだ」
オレ(カシム)は、身重のマリアを背に乗せ、ヨセフに手綱を引かれながら、ベツレヘムへと向かった。
「大丈夫か、マリア」
「ええ、なんとか。それより、カシムが辛そうよ」
「なーに、こいつは水でも飲ませればすぐ元気になるって」
ロバの気も知らないで、ヨセフはそんなことを言う。
それからしばらくして、オレ(カシム)はとうとう、疲れて、地面にへたりこんでしまった。
「そろそろ町が見えてくるはずなんだが、道に迷ったみたいだ」
ヨセフが言う。なんだって?!オレ(カシム)は、鼻を利かせて、遊牧民のテントを見つけた。
遊牧民たちが連れているラクダと少し話をする。
テントの中には、3人の男がいた。ヨセフとマリアは、ベツレヘムまでの道順を尋ねる。
だが、3人はそれぞれバラバラなことを言う。
ラクダが言うには、一人は正直な男、一人は嘘つきな男、もう一人は正直か嘘つきか解らない男だそうだ。
これは所謂ロジックパズルとかいうやつだ。ラクダの言葉が解らないヨセフとマリアに代わって、
オレは問題を解いた。ヨセフとマリアを連れて、求めた答えの通りに進むと、ベツレヘムに着いた。
*一方、その頃。
*夜空の星に導かれて、ベツレヘムを目指す3人の旅人がいました。
*「あそこだ、急ごう」
「部屋はもういっぱいだよ」
「そこを何とか。赤ん坊が産まれそうなんです」
宿屋の前で、主人にヨセフが頼み込んでいる。
「しょうがないなあ。馬小屋でよかったら貸してあげるよ」
「ありがとうございます」
いよいよ、今夜か。
静かな馬小屋の中。干し草の上にマリアが横たわっている。陣痛が始まったようで、苦しそうだ。
ヨセフが横に付き添っている。
オレ(カシム)は、おいしい干し草を腹いっぱい食べて、眠くなってしまった。
ヨセフとマリアの様子を見ながら、オレ(カシム)は眠りに就いた。
「やったぞ、男の子だ」
ヨセフが叫んだのを聞いて、オレ(カシム)は目を覚ました。赤ん坊は、マリアの腕の中で、すやすやと眠っていた。
「天使のお告げどおり、デーモンと名付けよう」
ん?誰か来るぞ。馬小屋に、三人の男が入ってきた。
「あ、あなた方は?」
「東の国より参りました、占星術師にございます。神の子を一目、拝みに、星に導かれて、参りました」
三人は、それぞれカスパル、バルタザール、メルキオールと名乗った。うん、あの三賢者だな。
「これは、捧げ物にござります。どうか、お受け取りいただきますよう・・・」
三賢者は捧げ物を、マリアの前に差し出した。
いろいろな物の中に、涙形の小さな壺が混じっている。展示されてたヤツだ。
「ありがとうございます。デーモンも喜んでいますよ」
ヨセフがそう言うと、賢者たちは慄く。
「デーモン?何ですかな、その不吉な名前は・・・」
さすがは後に賢者と呼ばれるだけのことはある。’デーモン’が英語でも、不吉だと解るようだ。
「え、いや、でも、天使様が・・・」
’不吉なものか!最も相応しい名だ’
で、出たぞ、ボーダーシャツの悪魔。
「天使様!」
’玉のような嬰児(みどりご)に、神も喜んでおられる。さっそく、洗礼を授けよう。さあ、デーモンをこちらへ・・・’
悪魔がそう言うが、赤ん坊を抱いたマリアは動かない。ヨセフが急かす。
「ど、どうした、マリア?早く天使様に・・・」
「渡しません!あなたは天使じゃない。その目を見れば、解ります」
さすがは、後に聖母と呼ばれるだけのことはある。マリアは、悪魔であることを看破した。
’かわいそうな奴等だ。大人しく騙されていれば、死ななくて済んだものを・・・・’
「なぜ、この子を狙うんです?」
’聞きたいか。ならば、教えてやる。わしとその赤ん坊との因縁を’
悪魔は語りだした。
’あのとき、と言っても、今から数えれば、30年後のことだ・・・。
わしは、修行を積んでいた、コイツの前に現れ、誘惑を試みた。
だが、返り討ちにあい、わしは、壺の中に封じ込められてしまった。
長い間の屈辱を耐えて、わしは蘇り、そして、過去へ戻ってきた。あのときの復讐を果たしに・・・’
「そうはいかないぞ、悪魔よ!我々は、お前の来ることを予知していた。救い主の命を狙う、邪悪なる者の存在を・・・」
賢者たちは言った。
「再び、闇の中へ舞い戻るが良い!この魔封じの壺へ!」
賢者たちが、床に置いた壺に手を伸ばしたとき・・・。
’動くな!’
突然、炎が立ち昇り、壺を包んだ。
’わしの魔力に敵うものなどない。頼りの救い主とやらは、まだ赤ん坊なのだからな’
オレ(カシム)は悪魔を見た。悪魔は、オレ(カシム)には気が付いていないようだ。
よーし!オレ(カシム)は悪魔に跳びかかり、尻に思いっきり噛み付いた。
’ぎゃっ!’
悪魔の集中が解け、壺を包んでいた火が消えた。
’邪魔をするな!’
オレ(カシム)は悪魔の一撃を受け、ふっ飛ばされた。カシムは気絶し、オレの意識はカシムから離れる。
「悪魔よ、退け!」
賢者たちが言うと、悪魔はオレの体から引き剥がされ、壺に吸い込まれていった。オレの体は地面に倒れた。
「ど、どうなったんだ?」
ヨセフは慌てふためいている。
「大丈夫です。あれは抜け殻です。悪魔は、この中ですよ」
賢者たちは、魔封じの壺を指して言う。
「とにかく、ここを出ましょう」
賢者たちとヨセフと、赤ん坊を抱いたマリアは、馬小屋を出て行った。
オレは、地面に倒れている、自分の体を見た。自分の体をこんなにじっくり見るなんて、初めてだ。
オレの意識は、オレの体に戻った。痛む尻に手をやりながら起き上がる。
腰には、タイムベルトとやらが巻かれている。バックルを開けると、中がコントロールパネルになっている。
スクリーンと、タッチセンサーのキーがある。ああ、やっと戻れるんだ・・・。オレは、震える指で、慎重にキーを押していった。
1995年9月25日、悪魔が出る前の、あの博物館へ。
VII.宇宙の力は地球を動かし、木を育てる。その力は君にもあると・・・
オレは起き上がった。そこには、博物館はおろか、建物というものが見当たらない。
地平線まで続く、荒涼とした風景。一面に白い粉みたいなのが積もっている。
足元の白い粉を退かすと、マンホールを発見したので、開けて中に入る。
マンホールの中は、小さな部屋だった。一体の人骨と、一枚の絵があった。
人骨の側にノートが落ちているので、読む。
”もう水も食料も無くなった。外へ出る気力も無い。いつか、誰かが私を発見してくれることを信じて、この文を残す。
30年以上も続いた、第二次世界大戦は、核爆弾のキャッチボールでついにピリオドを打った。
我々人類は、悪魔の誘惑を撥ね退けることが出来なかったのだ。
だが、残された人類よ、諦めるな。そのうちに、救世主が現れる。神の子が悪魔を葬る時が、必ずやってくる”
何てことだ。表に降り積もってるのは死の灰で、ここは地下シェルターか。どうしてこんなことに・・・。
壁に掲げられてる絵を見る。題名は、「悪魔の肖像」
伸び放題の髪とヒゲの痩せた男が、白い服を着て、茨の冠を頭に頂いている。
これは、イエスじゃないか!ってことは、あのとき悪魔は、壺に封じられたんじゃなくて、赤ん坊の中に入ったのか。
オレはタイムベルトを操作し、急いであの馬小屋へと戻った。
オレは地面に寝ていた。痛む尻に手をやりながら、起き上がる。これは、悪魔がオレの体から出て行った直後だな。
「とにかく、ここを出ましょう」
賢者の一人が言い、マリアとヨセフは馬小屋から出て行こうとした。
「待て!オレは悪魔じゃない。壺の中にもいない。悪魔は、その赤ん坊だ!!」
オレに見抜かれ、悪魔は本性を表した。
’邪魔をするな、小僧!この体は、わしがもらった。神の子と悪魔の美しい融合が、今完成したのだ’
赤ん坊の姿の悪魔が喋りだしたので、一同は驚いている。
オレは魔封じの壺をとり、悪魔に向けた。
「くたばれ!悪魔」
だが、オレの力が足りないのか、悪魔には効いてないようだ。
’ケケケ。そう簡単にはいかんぞ’
「うるさい、黙れ!お前なんか、ちっとも怖くない!
お前のやれることは、ぜいぜい幻を見せることくらいじゃないか!」
’フン、貴様に何がわかる!’
「わかるさ!お前や、お前の手先がやったことは、みんなこの目で見てきたんだ」
’何でも知っているというなら、わしの質問に答えてみろ’
オレは、悪魔が出してくる問題に全問正解した。
’くそう、お遊びはもう終わりだ、死ねぇ!’
悪魔は全力でオレに襲い掛かってきた。オレも、もうダメか?と思ったそのとき、
頭の中で、さっき読んだ言葉が、繰り返し再生される。
”神の子が悪魔を葬る時が、必ずやってくる”
そうだ、諦めてはいけない。
「力をくれ、神の子よ!神から授かった、お前の力で、悪魔を追い出してくれ。
神の子よ!目を覚まして戦え!救い主、イエス・キリストよ!!」
オレは必死で、赤ん坊の中のイエスに向かって呼びかけた。
すると、悪魔は苦しみだした。今がチャンスだ!オレは再び、魔封じの壺を手にとり、こう言った。
「悪魔よ、退け!」
今度こそ、悪魔は壺の中に入った。
「全てが終わった。これで何もかも元のままだ・・・」
オレはそう呟くと、気を失ってしまった。
マリアとヨセフが、赤ん坊を胸に抱き、カシムを連れて、ナザレに帰る日が来た。
「ありがとうございました。これでデーモンの命も・・・」
ヨセフがそう言うので、オレは慌てて否定する。
「デーモンじゃないよ。イエスだよ」
「あ、そうでした」
マリアたちが道を歩いていく。オレは、彼らの姿が地平線に消えるまで、そこに立っていた。
大事に育ててくれよ。オレたちの未来が賭かっているんだからな。
オレはもう一度、1995年9月25日に戻る。
VIII.君が微笑むと太陽が昇ってくるようだ
冷たい床の感触を感じる。目を開くと、ポニーテールの彼女の顔が見えた。
オレは起き上がった。
「良かった。わたし、死んでるのかと・・・」
ここは悪魔博物館の展示室だ。そうか、元に戻ってきたんだな。
「ああ、キミか。久しぶりだなぁ」
「あの、どこかでお会いしました?」
「あ、そうか、そうだよね。いやぁ、あはは」
「ぷっ。おかしな人!」
オレと彼女は笑った。そのとき、地震が発生した。
「わたしに任せて!'マラドゥル バラオ ガラドゥーラ’・・・」
彼女は呪文を唱え始めた。
きっと、オレが過去に行っていろいろやったから、現在も少し変わってしまったのだ。
今度は彼女が、悪魔のテレパシーによって、呪文を唱えるよう、誘導されたにちがいない。
過ちを繰り返させるものか。オレはとっさに、手を伸ばし、彼女の口を押さえる。
驚く彼女。まぁ当然だな。初対面でこんな馴れ馴れしい・・・。
さあ、ここはバッチリ決めなければ。家を出る直前、占いサービスが、本当のとどめのセリフを言っていた。
モノの本で読んだことがあるはずだ。思い出せ!
「・・・君が微笑むと、太陽が昇ってくるようだ」
地震は収まっていた。オレは手を離した。
展示されている魔封じの壺の方を見てみたが、悪魔が出てくる気配はない。
彼女は、にっこり微笑んだ。やった、成功だ。まず、名前から聞いてみるか。
「えーと、キミの名前は?」
The End
以上です。
乙です。
なんだか星新一っぽいセンスの話だ。
登場人物
リンク…主人公。本来はプレイヤーが命名できるが毎回これなので今回もこれで。
ミドナ…リンクと共に旅をすることになった魔族のような者だが本当は…
ゼルダ…ハイラル王国の姫。ゼルダは主人公ではありません。
ザント…影の世界の住人。彼の仕業でハイラル王国は影の領域に。
ガノンドロフ…巨大な魔力を持った盗賊。過去に処刑されている。
イリア…幼馴染。攫われるわ記憶喪失だわで大変。
※リンク、ゼルダ、ガノンドロフが神に選ばれた力(トライフォース)を持ってる
※本来は1ダンジョン終了ごとにイベント発生でシナリオが明かされていきますが、
一部わかりやすいように話が前後してる場所もあります。ご了承ください。
ハイラル王国の最南端にある「トアル村」
この村に住む牧童の青年リンクは、剣の使い手であり、村人からの信頼も厚い人物だった。
ある日突然モンスターたちが幼馴染のイリアと子供達を連れ去ってしまう。
その直後、村の外は闇の空間が広がっていた。
その空間から手が伸び、リンクを引きずり込む。
彼の手の甲にある三角のあざが輝き、狼の姿に変わり気絶してしまう。
気づくと獣の姿のまま牢に閉じ込められており、
「ミドナ」と名乗る影の魔物が、自分の言う事を聞くなら助けてやるという。
ミドナの力を借りながら牢から出て、塔の頂上へと登ると「ゼルダ姫」がいた。
影を支配する王「ザント」がハイラル城へ攻め込み、
ゼルダはこの国全土を影の領域にせぬよう降伏する道を選んだ。
黄昏の黒雲に覆われたハイラルの人々は魂だけの存在になり、
その事実に気づかず怯えながら暮らしているという。
見張りがまもなくゼルダの元へ見回りに来るというので、
ミドナは約束どおりリンクを元の世界へと転送した。
影の世界から戻ったものの、姿は獣のまま。
子供達が連れ去られた方向である森は影の領域。
影の領域へ行くには影の魔物の協力者が必要になるので、ミドナと協力関係を結ぶことにした。
村近くの泉を通りかかると四精霊の1人が声をかけてくる。
ハイラルの光の四精霊は、影の魔物によって光を奪われ、それらの地が影の領域になっており、
影の領域に囚われた残りの三精霊を助けることで、ハイラルに光を取り戻せるという。
リンクには特別な力が備わっているから、姿が変わった森へ行き、光の精霊を助ければ、
精霊の力で獣の姿から戻るというので、早速向かってみることにする。
ミドナとの取引で、影の領域で助けてもらう代わりに「あるもの」を探す事となるが、
まずは精霊の泉で光の精霊に会い「光の雫」を光の器に集めてくる。
すると森を覆っていた黒雲が晴れ、精霊を解放したとき、
神に選ばれた古の勇者の姿である緑の衣を身にまとっており、勇者リンクと呼ばれる。
森の奥の神殿に、影の王と戦う上で必要となるだろう黒き力が眠っているから
必要なら取りに行けと言われ、とりあえず向かってみることに。
神殿に囚われていたいたずら好きサルを救出しつつ、協力させながら奥へと進み、
最深部のボスを倒すと影の結晶石が手に入る。
これが精霊の言う「黒き力」であり、ミドナが探していた「あるもの」
結晶石があと2つで、他の精霊が場所を知ってるらしので、とりあえず次のエリアへ行ってみることに。
次のエリアの村にも影の領域が広がっていた。
このカカリコ村にある泉の精霊から再び光の雫集めを依頼され、光を取り戻すことに。
建物の一つに入ると、攫われた子供達を発見する。トワイライト化している為魂だけの存在になっており、
リンクの姿は見えないようで、ただ怯え、村の牧師大人と一緒にいた。
彼らの為にも光の雫を集め終え、光を取り戻す。
子供達は姿を戻し、リンクと再会する。
精霊の話によれば、「影の結晶石」は山の上にあるらしい。
村の牧師の話によると、友好的だった山の民ゴロン族が村のものを敵視するようになったという。
子供らに期待の目で見られながら、仕方なく山へと向かう。
ゴロン族の長老に会い、相撲で勝つとゴロン族から信頼を得る。
族長が影の結晶石に触れた途端異形の姿に変わったので、封印したという。
族長を救ってくれと頼まれるので、山の奥へと向かう事に。
溶岩噴出す山の奥を突き進むと、魔物化してる族長がいるので、これを倒す。
すると影の結晶石がはずれ、族長の姿が戻り、影の結晶石も手に入れる。
村の精霊に次のエリアを聞き、向かう事にする。
ちなみに子供達はリンクが冒険中、親公認でずっとこの村に留まる。
最後の影エリアはハイラル城下町へ入ることになる。
数多くの魂が徘徊する中、幼馴染のイリアと、水の民であるゾーラ族の子供を見かける。
だが幼馴染は記憶を失っていた。今はまず光を取り戻す事にする。
どうやら水源上流であるゾーラの里に異変が起きたと耳にするので、早速向かってみることに。
本来水を豊富に蓄えている湖は干からび、ゾーラの里は民もろとも水の中で凍っていた。
おかげで精霊の住む泉に行く手段がない。
とりあえず溶かしさえすればいいだろうということで、
ゴロン族の集落に落ちていた巨大な溶岩で一気に氷を溶かし、万事解決。
早速精霊に会いに行き、またも光の雫を集め、光を取り戻す。
精霊の話によれば、影の結晶石は湖の底深くの神殿にあるというので向かう事に。
だが湖の底へ普通に潜れば溺死する。
そこで、ゾーラの女王(既にザントの手で殺されてる)に王子を助けてくれたら潜る力を与えると言われた事を思い出す。
早速ハイラル城下町で見かけたゾーラ族の子供の元へ。
すると、ゾーラ族の子供が酷い傷を負っており、カカリコ村の牧師なら治療できるかもしれないというので、
幼馴染とゾーラの子を馬車に乗せて、カカリコ村まで魔物の手から護衛する。
無事ゾーラの王子を回復させ、女王の幻影の協力で水中を潜る力を貰う。
これで溺死せずに潜れます。
湖底の神殿最奥のボスを倒すと、最後の影の結晶石手に入れる。
これで最初の約束通り、影の結晶石が全てミドナの手に渡った。
精霊の湖まで戻ると、ザントにより影の結晶石を全て奪われ、
リンクは呪いを受けて獣になり、ミドナは瀕死の状態になる。
湖から復活した精霊によりハイラル城前へと転送されて危機を凌ぐ。
精霊の声が聞こえ、ゼルダ姫の元へ行けと助言され、城下町の地下を抜けて城の中へ。
最初に来た塔にたどり着き、ゼルダ姫へ「リンクにかけられた呪いの解き方」を聞くと、
森の聖域へ向かい、退魔の剣マスターソードを抜きなさいと言われる。
そして息絶えそうなミドナへ、力を吹き込みその場から消えてしまう。
復活したミドナと獣リンクは森の奥へと進む。
台座に一本の剣が刺さっており、近付くと剣が光を放ち、リンクの体から呪いが抜けて人に。
ミドナから、ザントに繋がる唯一の鍵である「陰りの鏡」を探してくれと頼まれ、探しに出る。
ゲルド砂漠には、ある大罪人を罰した処刑場があり、呪われた鏡によってあの世に送られたと聞く。
その砂漠に今異変が起きているというので、とりあえず大砲でぶっ飛ばされてみる。
確かに処刑場は存在し、最上階には大鏡があった…ようだが砕かれていた。
ストーリー後半であるこのあたりで影の結晶石と、この世界と、影の一族について聞く。
創世の時代、聖地を巡り争いが起きた。あるとき魔術に長けた者達が巨大な魔力をによって聖地を治めようとした。
神は光の精霊を遣わし、その巨大な魔力を封じた。その魔力こそ闇の結晶石。
その後魔術に長けた者達は、光と交わらない影の世界へと封じられ、そこで生きるようになった。
魔術に長けた者達こそ、ミドナたち影の一族。
影の世界に伝わる伝説に、光と影を繋ぐ鍵「陰りの鏡」をハイラルを守る者達に託したとある。
砂漠の処刑場で裁かれた、魔盗賊「ガノンドロフ」はこの鏡で影の世界へと送られている。
ガノンドロフの怨念から生まれた魔力を得たザントは、その力で鏡を破壊し、光と影の世界を絶った。
ザントが影の世界と一族を支配したとはいえ、影の一族が認めた一族の長である「黄昏の姫君」ことミドナのみが、陰りの鏡を消滅させられる。
今は割れているだけで消えてはいないので、各地に散らばった鏡のかけらを集めれば、再び影の世界への道が開ける。
そんなこんなで各地を巡って鏡のかけらを回収し、影の世界に居ると思われるザントを叩きに行く。
処刑場最上部で鏡を修復し、影の世界への道が開く。
ザントを倒せばミドナの呪いは消え、ゼルダに力を返せる。
影の宮殿最深部で、ザントと対面。告白を始める。
野心の強かったザントは、光の世界から虐げられていると感じていた。
先代の長は、ザントの欲望が、古代の一族のように力に支配されると危惧し、ザントを長にしなかった。
それを不服としていたある日ガノンドロフと出会い、力を得て、一族を支配し、ガノンドロフの望みと共に世界を一つにしようとしていた。
襲い来るザントを倒し、影の結晶を取り戻し、ミドナがその魔力で止めを刺すと、ザントは消滅した。
ミドナは力を取り戻した。今度はゼルダ姫へミドナが受けたゼルダの力を返しに行く。
三度目のハイラル城は正面入り口から最深部へ。
そこにはトライフォースにはりつけられたゼルダ。
玉座には復活したガノンドロフがいた。
神に選ばれた力を持つ者が、世界を統べればいいという理論の元、襲ってくる。
最初はゼルダへ乗り移り、リンクを攻撃してくるが、
憑依ゼルダが倒れたところをミドナの魔力でガノンドロフを引き剥がす。
二度目は獣になって襲ってくる。相撲よろしく力比べてこれに勝つ。
するとミドナからゼルダへ力が戻り、ゼルダは目を醒ます。
倒れたはずのガノンドロフは怨念となり復活する。
これを食い止めるため、ミドナはゼルダとリンクを城の外へ転送し、影の力を使ってガノンドロフへ挑む。
外へ転送された二人が今までいた城へ目をやると、突然轟音と共に城が崩れ落ちる。
そこにガノンドロフがミドナの被っていた仮面を手に、黒馬に騎乗し現れる。
世界を守る光の精霊の加護により、光の矢を入手。ゼルダと共に騎馬戦。
光の矢で貫き、ガノンドロフを落馬させ、タイマン勝負に持ち込む。
ついに止めを刺すと、ガノンドロフの手の甲にあったトライフォースが消え、絶命する。
光の精霊が姿を現し、消えるとその場にミドナが倒れている。
リンクが駆け寄るとその姿は本来の人型に戻っていた。
その後、カカリコ村に居た子供達と幼馴染は故郷へ戻った。
本来の姿を取り戻したミドナは、リンクとゼルダに別れを告げ、
二度と光と影が行き来できないよう鏡を破壊し、影の世界へと帰っていった。
以上です。
エンディング中に、リンクが再び旅に出る〜だとか
子供を救出するために騎馬戦やってのけるとか
一部削りました
補足訂正あったらよろしくです
>>284までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
一応未解決一覧に入ってる悪魔城ドラキュラ黙示録と外伝持ってるよ。
ただ、クリアしたのだいぶ前なもんで期待しないで待ってもらえれば幸い
逆に期待して待ってやる!
具グッたらキャリー=ヴェルナンデス限定攻略サイト+αが消え去っていてへこんだ。
とりあえず、プレイしながら書いていって、終わったら投稿するんでまだまだ時間掛かると思う。
なので、とりあえず説明書のプロローグとキャラクターを書いておく。
※黙示録
キャリー編とラインハルト編あり
クリアにゲーム内時間で16日以上かけるとバッドエンド
レノンから3万$以上買い物するとレノンと戦闘
※黙示録外伝
ストーリーは一本道
本編以外にヘンリー編と「外伝版黙示録」を同梱。
黙示録プロローグ全文
古きよき時代、人々は繁栄と平和のみをむさぼり続け、おそらくこの先も
不安な日々はこない、とそう誰もが思ったに違いなかった……
19世紀中期 トランシルバニア、ワラキア地方……
数々のドラキュラ伝説を生み出したこの地に、再び漆黒の闇が訪れようとしていた。
堕落した人々の魂が、邪悪なる者を封印による100年の眠りから揺り起こしてしまったのである。
コウモリに、狼に、霧に姿を変え行動する……。
闇夜を好み、日の光を嫌い、神々を呪う……。
若い女性の血を吸い、永久の生命を保っている者……。
悪魔城の城主、邪心の神「ドラキュラ伯爵」の復活であった。
人々の繁栄と平和は、跡形もなく踏みにじられた。暗雲がたれこめ、
絶望の闇で覆い隠していく。街には魔物が徘徊し、邪心に忠誠を
誓わぬものは尽く悲惨な最期を遂げていった。
そしてここに数奇なさだめに誘われ、魔王討伐のため二人の戦士が立ち上がった。
宿命と運命……。
それぞれの想いを胸に。
登場人物まとめ
・ラインハルト・シュナイダー
下から見上げるとたれ目ナイダー。
ワラキアの森で人知れず修行の日々を送っていたベルモンド家傍流の青年。
先祖伝来のムチを片手に、魔王城へと向かう。
・キャリー・ヴェルナンデス
彼女を育てていた養母が魔物に殺された時に、眠っていたヴェルナンデス家の
「大麻の力」を覚醒させた少女。
その数年後、魔王の復活を感じ取った彼女はドラキュラを封印するため魔往生へと
赴く。
・魔王ドラキュラ伯爵
いわずと知れたドラキュラ伯爵。太陽が永遠に地上を照らすことのない、魔界の王国を
完成させるためにある強大な魔力を手にし復活した。
白髪オールバックの髭を生やしたおっさん。しかし実は……
またなぜか、町や村を襲いそこから何人もの子供たちを連れ去っている。
・マルス
ワラキア地方の小さな町で両親とともに暮らしていたが、魔物によって両親は殺され
彼自身も悪魔城に連れ去られてしまう。キャリー編のキーパーソン。
次第に彼の言動は、謎を帯びたものになっていく。
・悪魔レノン
悪魔でありながら、主人公たちや冒険者に武器やアイテムを売る、謎のセールスマン。
彼と戦わずに過ぎると、どうやら第一次世界大戦に商売に行くようである。
・チャーリー・ビンセント
自称「最強のバンパイアキラー」。実際高名らしいが、役にも立たない十字架や
にんにくをひっさげ、ドラキュラが徘徊する悪魔城で熟睡するすっとぼけたじいさん。
しかし「真のドラキュラ伯爵」を見抜いたのも彼である
・ローゼ
吸血鬼になって間もない、薄幸の美女。
悪魔城別邸でドラキュラに献上する「赤い」バラの世話をし続けている。
では後は、あんまり期待しないで待っていてもらえるとこれ幸い。
乙。期待するねッ!
>>291 「大麻の力」じゃやばくね?退魔だべ
ちょw大麻www
とりあえず沈黙の森クリアした。どうでもいいけどこのカメラワーク何とかならんか。
あとスペシャル3キャリーでやってるもんで偉くシュール。
ここから先が長いんで、先にエンディングだけ書くこともできるけど、全部一本終わってからか
エンディングだけ先に描くかどっちのほうがいい?
リサ・トレヴァーってぐぐったらすぐわかるんだけどな。
http://www.google.co.jp/ とりあえず、解説。
アークレイ研究所(洋館)の設計・建築を担当した建築家ジョージ・トレヴァーの娘。
母親であるリサ・トレヴァーと洋館完成を祝う披露宴に招かれて、そのまま地下研究所に拉致監禁、
T-ウイルスの実験体に。何度と無くウィルスを投与されているため、かなり強い(ロケットランチャーでも
消し炭にならない)。
幾多の実験の結果、研究員の男を父に、女を母に混同するようになり、かぶりつき、腕にすがろうとして
研究員の腕を引き裂く、引き裂いた人体をパズルのように組み合わせて父親と母親のモザイクを
作ろうとする等々、高まる危険性を前にG-ウィルスの研究が始まる
(1967年11月10日の実験開始から1995年の廃棄まで実に約三十年間弄ばれ続けたわけ)廃棄処分と
同時に鎖で拘束されて、三年後、S.T.A.R.S隊員と遭遇するまで洋館地下の小屋に放置される。
>>296 全部終わってから順序どおりに書いてほしい
>>297 乙。でもぐぐったら母親の方はジェシカ・トレヴァーって名前だって書いてあった
父がジョージ
母がジェシカ
娘がリサ
お前らはニート(俺含む)
ワイルドアームズクロスファイアお願いします
フロントミッション5をお願いします。
☆用語集&システム解説
スナッチ・・・対戦相手のポケモンを奪うこと(ダークポケモン以外をとったら とろぼう!)
ダークポケモン・・・ココロを人工的に閉ざされ、戦闘マシンに変えられたポケモン。以下の特徴を持つ。
1.技のひとつが強制的に「ダークラッシュ」に変更させられている。
2.経験値が入らず、レベルアップもしなければ進化もしない。
3.わざマシンなどを使い、技を覚えさせることができない。
4.性格や覚えている技を失っている。
5.通信交換に出せない
ダークラッシュ・・・タイプ:ダーク、物理攻撃、威力90/命中100。PPは無限。攻撃の反動を受ける。
この技を使用すると、気持ちが昂ぶってハイパー状態になることがある。
ダーク・・・どのタイプのポケモンに対しても、弱点や半減や無効にならないタイプ。
ダークタイプのポケモンは存在しないため、タイプ一致にもならない。
ハイパー状態・・・ダークポケモンがなる状態。以下の特徴を持つ。
1.ダークラッシュを使うと、急所に当たりやすくなる。
2.ダークラッシュ以外の技を使おうとすると、言うことを聞かずに、トレーナーを襲ったりする。(実害はない)
3.どうぐを受け付けなくなり、回復等ができない。
4.「よびかける」コマンドを使用すると、元に戻る。
よびかける・・・「にげる」コマンドの代わりに追加されているコマンド。
ハイパー状態を治す他、「ねむり」状態を解除したり、何もしたくないときにも使える。
リライブ・・・ダークポケモンを、元に戻すこと。
方法としては、手持ちに入れて連れ歩く、戦闘に出す、育て屋さんに預ける、
店でコロンを買いマッサージする、ハイパー状態の時によびかける、の5つがある。
これらの方法を繰り返し行なうことによってリライブは進行し、だんだんとポケモンのココロが開いてきて、
失っていた性格や技を徐々に取り戻していく。
充分リライブが進行したら、ある特定の場所に行くことで、リライブは完了する。
リライブが完了すると、ポケモンは完全に元に戻る。
「ダークラッシュ」に変更させられていた技が元に戻り、
今まで入るはずだった経験値が入り、レベルアップや進化をする。
舞台はオーレ地方。
町や建物が点々と散在しているが、その他の土地は茶色い土と岩ばかりの荒野だ。
ポケモンが飛び出してくる草むらも、ポケモンが釣れる水辺もない。
そう、ここには野生のポケモンがいないのだ。
そんなオーレ地方で悪名を轟かせているのが、悪の集団・スナッチ団。
彼らはスナッチマシンというものを使い、ポケモンバトル中に、相手のポケモンを奪うという悪事を繰り返していた。。
大きい岩と岩の間に、隠れるように建っている建物、それがスナッチ団のアジトだ。
ある日、スナッチ団のアジトで、爆発が起こった。
スナッチ団のエリートスナッチャーであるレオ(名前変更可能)が、スナッチ団を裏切ったのだ。
レオは、扉の中にあった、小型のスナッチマシンを奪い、バイクに乗って逃げた。
レオは、町外れのスタンドまで逃げてきた。左肩から左腕かけて、スナッチマシンを装着している。
中に入ると、テレビで、スナッチ団のアジトで爆発が起こったこと、
そしてそれは、内部分裂のためらしいということを報道していた。
アジト内にあった、スナッチマシンも全て壊れてしまったらしい。
スタンドから西にバイクを飛ばし、フェナスシティにやってきた。
ここには水がふんだんにあり、街の中央には大きな噴水がある。
二人組みのゴロツキが、麻袋を運んでいた。いかにも怪しい。
「ここから出してよ、人さらい!」
麻袋からそんな声が聞こえてきた。レオは、ゴロツキにポケモンバトルを挑む。
オーレ地方では、ダブルバトルで戦うのが、暗黙の了解になっている。
レオは、昔からの仲間である、エーフィとブラッキーを出して、ゴロツキ共に勝利した。
麻袋の中から出てきたのは、かわいい女の子。彼女は、ミレイ(名前変更可能)と名乗った。
ミレイは、頼る人がいないので、しばらく同行させてほしいと頼んできたので、レオは渋々OKする。
ミレイが、市長のバックレーに会って、協力してもらおうと言うので、市長の家に行く。
実はミレイが誘拐されそうになったのは、何かヤバイものを見てしまったかららしい。
バックレーはデブの、ギャグマンガにでも出てきそうな風貌のおじさんだ。
ミレイは、市長に説明する。
「わたし、見たんです。黒いオーラをまとった、まるで戦闘マシンのようなポケモンを。
しかも、そのポケモンは、人を襲うんです!
そのポケモンを見たせいで、わたし、さっきまで、怖い人たちに捕まっていたんです」
「ふむ。それはダークポケモンだな。ポケモンのココロを人工的に閉ざし、戦闘マシンに変えるという・・・。
よし、解った。わしも、そのダークポケモンについて調べてみることにしよう」
市長は協力してくれた。
ミレイはレオに、何とかしてダークポケモンを助けてあげられないかと言う。
そういえば、ここにスナッチマシンがあるではないか。
モンスターボールがあれば、スナッチして、助けられるのでは?
しかし、モンスターボールはどうやって調達しよう。オーレ地方に野生のポケモンがいなくなって久しい。
普通のショップには、ボールは売ってないのだ。
聞き込みをしたところ、町外れのスタンドで売ってたのを覚えている人がいた。
さっそくスタンドに行き、マスターに話をすると、モンスターボールを売ってもらえることになった。
フェナスシティに戻り、市長の家に行ってみると、市長は留守だった。
その代わり、悪の組織シャドーのミラーボと名乗る人物がそこにはいた。
ミラーボは、ミレイを指差しながら言う。
「その娘は、普通の人間には見えないモノが見えてしまうんです。それは、ボクらにとって、非常にまずいんです」
ミラーボは、手下をけしかけてきた。レオは立ち向かう。
ミラーボの手下は、マクノシタを出してきた。ミレイが言う。
「あっ、あれよ!黒いオーラをまとったポケモン、ダークポケモンだわ!わたしには、見えるの!」
だが、レオには見えない。やっぱり、普通の人には見えないモノらしい。
レオはマクノシタをスナッチすることにした。まず、普通に野生のポケモンを捕まえるように、HPを減らす。
そして、スナッチマシンを装着した左手に、モンスターボールを握ってチャージすると、
ボールはスナッチボールへと変化する。マクノシタ目がけて、スナッチボールを投げる。
”やった!マクノシタをつかまえたぞ!”
負けたミラーボ達はすごすごと退散した。
「フフフ。キミがレオか。キミとは、また会うことになりそうだ」
声をかけられたのでふり向くと、長い銀髪の男がいた。男は悠々と去っていった。
レオはミレイをサイドカーに乗せて、荒野をさらに西へと走る。
途中に、工事現場があり、なにか巨大な施設を建設中のようだった。
ゴロツキたちの町、パイラタウンに着いた。ギンザルというマッチョな男性が取り仕切っている町だ。
ギンザルに話を聞くと、最近、ミラーボという男が悪さをして困っているとのこと。
ここには、ポケモンセンターがないので、回復には金を払ってホテルに泊まるしかない。
バトル広場と呼ばれるところにいるトレーナー達と、レオはバトルした。
彼らは一人に一匹ずつ、ダークポケモンを出してきた。
レオには解らないが、その都度ミレイが、ダークポケモンがいることを教えてくれる。
ブラッキーとエーフィとマクノシタだけでは心細いので、スナッチして手持ちポケモンを増やす。
パイラタウンの怪しいビルに潜入する。そこにはミラーボとその手下たちがいた。
繰り出してくるダークポケモンをスナッチしながら、ミラーボを撃破する。
やはり、ミラーボが所属しているという、「シャドー」という組織が怪しい。
ミレイは、おじいさんを訪ねていこうとする途中で誘拐されたのだという。
ミレイのおじいさんが住んでいるという、アゲトビレッジへ来た。
アゲトビレッジの周辺は、オーレ地方では珍しく、緑が豊かだ。
ここは、引退したトレーナーが住む町だという。
ミレイのおじいさん、ローガンも、伝説のトレーナーと呼ばれていたそうだ。
レオとミレイが、ローガンと、ダークポケモンについて話をしていると、
聖なる森に何者かが侵入したといって、周囲が騒がしくなった。
聖なる森とは、アゲトビレッジの奥にある森のことだ。ローガンは森へと行ってしまった。
レオとミレイも後を追う。
聖なる森の中心、聖なるほこらの前に、シャドー戦闘員のコワップがいた。
ローガンはピカチュウを繰り出し、コワップにバトルを挑むが、負けてしまう。
代わりにレオがコワップを倒した。コワップは逃げ出した。
ローガンは、このほこらには、時渡りポケモン セレビィの力が宿っていて、
触れると、一番楽しかったときの記憶が蘇るという言い伝えがあると言う。
そういえば、スナッチしてきたダークポケモンたちは、だいぶココロが開いてきたような気がするが、
あと一押し、何か足りない。
その一押しに、このほこらの力が使えないだろうか。レオは、ポケモンをほこらに触れさせた。
すると、ポケモンのココロが完全に開き、ポケモンは、自分を取り戻した。
失われていた技を、性格を、経験値を取り戻した。その名の通り、リライブ――生き返りだ。
勝ち抜きバトルが楽しめるバトル山、そして、ならず者たちがひしめく地下の街、アンダーで、
レオ達は、シャドーの幹部を倒す。
オーレ地方のほぼ中央にあるダークポケモン研究所。
そこでダークポケモンが作られているという噂を聞きつけたレオ達は、研究所にやってきた。
そこにはシャドーの手下たちと幹部がいたが、ダークポケモンはすでに運び去られたあとだった。
かつて工事現場だった場所に、巨大な施設と、高い塔が建てられていた。
ラルガタワーという名前らしい。なんでも、塔のてっぺんにはコロシアムがあるとか。
噂では、ここはシャドーの本拠地だということだ。
レオとミレイはラルガタワーに乗り込む。そこで、ミラーボと他シャドー幹部たちと再戦する。
エレベータに乗り、タワーを昇る。さらに上にいくエレベータに乗り換えようとすると、
見覚えある男がエレベータに乗って昇っていった。長い銀髪の男。市長の家で見かけた男だ。
レオ達も後を追おうとしたが、その前に立ちはだかった男がいた。
スキンヘッドでヒゲを伸ばした男。レオはこの男が誰だか知っている。スナッチ団のボス、ヘルゴンザだ。
レオはヘルゴンザを倒した。でも、なぜスナッチ団のボスがこんな所に?と疑問に思っていると、
ヘルゴンザが言う。
「スナッチマシンを開発したのはシャドーだよ。シャドーは、スナッチ団にスナッチマシンを渡し、
人のポケモンを奪うよう指示を受けてたんだ」
そして、奪ったポケモンは研究所に送られてダークポケモンに・・・。
レオは、シャドーを壊滅させること、そしてダークポケモンを全てスナッチし救うことを、密かに心に誓った。
エレベータの行き着いた先、そこは大観衆が歓声を上げる、コロシアムだった。
レオはいきなり、トレーナー達とバトルさせられた。
4人勝ち抜いた後、5人目に登場したのは、長い銀髪の男だった。彼こそ、シャドーのジャキラだ。
ジャキラはミラーボや幹部たちとは比べ物にならない強さだが、レオはなんとか勝てた。
6人目におじさんが登場する。太ったおじさん、バックレー市長。
だが、その正体はシャドーのボス、ワルダックだったのだ!
苦しい闘いの末、レオはワルダックを撃破する。
そこへローガンが、ギンザルが、その他、今まで協力してくれた人々が駆けつけた。
「そこまでだ!お前たちの計画はもう終わりだ。観念しろ」
ジャキラとワルダックは取り押さえられたが、ワルダックはまだニヤニヤ笑っていた。
「ダークポケモンによる世界征服計画は失敗しました。だが、まだ終わってません!」
上空を見上げると、いつ呼んだのか、ヘリコプターが浮かんでいた。あれで逃げるつもりらしい。
だが、そこへ、雄々しい鳴き声が聞こえてきたかと思うと、ヘリコプターは爆発した。
ワルダックの顔に諦めの色が浮かんだ。
「あ、見て、あれ!」
美しいグラデーションの翼が羽ばたいている・・・虹色ポケモン ホウオウだ。
「ホウオウが、おぬし達のしていることを見守っていて、助けてくれたんじゃな」
「そっかあ。ホウオウは、ちゃんと見ていたんだね」
「ホウオウを、こんなに近くで見られるなんて・・・」
一同は、すぐ近くを飛行しているホウオウをうっとりと眺めた。
「ミレイ、そしてレオ、ホウオウは、お前さん達を祝福してくれておるのじゃ」
悪の組織、シャドーは壊滅したが、スナッチしてない、リライブしてないダークポケモンはまだまだいる。
レオ達の冒険は続く。続くったら、続く。
おわり
※全48匹のダークポケモンを全て救い(スナッチ&リライブする)、対戦モードで100人抜きを達成すると
その偉業を称えてホウオウが仲間になってくれます。
キャビンに入り、携帯端末をチェックする。
コーラルフォレストというスポットの地形調査の依頼だ。
「コーラルフォレストは、ここからすぐ西ね。とりあえず地形調査用の白地図も渡しておくわ。
コーラルフォレストはとってもきれいな場所よ。
え?私?行ったことないわよ。
だって……私 泳げないもの。
人にはね、努力ではどうにもならない…向き不向きがあるのよ…」
やれやれ…
「それじゃ地形調査に向かってちょうだい。
小型カメラであなたの様子は常に見てるから
何かあったらすぐ連絡するわね。」
ラグーンから西へ泳いでいくと、程なく目的地へ着いた。
「ここがコーラルフォレスト。
名前のとおり、サンゴの塔が森のように並び立つ場所よ。」
と、その時目の前をイルカが横切っていった…。
どうやら群れからはぐれたようだ。すぐにどこかへいってしまった。
「…OK、データは取れたわ。地形調査は終了よ おつかれさま!
あとは自由にダイビングを楽しんでちょうだい」
船に戻ると、なぜかペンギンがいる……
「ねえ 見て見て ガッビアーノ号にかわいいお客様よ
新任のあなたにあいさつに来たみたい。
この子…ケーブペンギンは普通はアフリカ南岸にいる
中型のペンギンだけどマナウライにもなぜか生息してるのよね。」
「『気に入った!友達を連れてまた来るぞ!』 って言ってるみたいね。
え……?ことばがわかるのか?って?
よく聞いてくれたわね!私ぐらい海洋生物学の知識があれば
注意深い観察と経験とで…… 動物の言いたいことがある程度わかるの
…………
まあ 半分ぐらいはカンなんだけどね。」
メールをチェックすると、スポット案内が来ていた。
コーラルフォレストの南にある、ブルーホールには
海流の関係で珍しいものが流れてくるらしい。
早速向かってみると、テーブルサンゴになにかメダルの様なものが流れ着いている。
メダルを回収していると、一頭のイルカがあらわれた。
先ほど会ったイルカのようだ。
「なんだか興味しんしんって感じね。スキンシップでも取ってみたらどうかな?せっかくだし!」
早速 ひゃあ!しようとしたが、物凄い勢いでどこかへ行ってしまった。
「んー…ちょっと驚かせちゃったわね。
ラグーンの方に逃げて行ったみたいだけど……
とりあえずガッビアーノ号へ戻ってきて。それからラグーンにいってみましょうか?」
船を移動し、ラグーンに潜ってみると…いた!
「あのイルカ…ラグーンに入り込んで出られなくなったみたいね。
イルカって生物はね、超音波を出して自分の位置と姿勢を調べるのよ。
だからこういった狭くて浅い場所じゃ自分がどこにいるかわからなくなって…‥
座礁しちゃう可能性があるの。う〜ん 心配だわ……ねえ、助けてあげられないかしら?」
イルカに近づいて近づいてみると、どうやらこちらについてくるようだ。
なんとかコーラルフォレスト付近まで連れて行くことに成功する。
「どうやら あなたこのイルカに気に入られたみたいね!」
船にもどるとキャサリンが迎えてくれた。
「さっきは驚いたわ!野生のイルカがあんなふうに懐くなんてめったにないことよ!
この国 バオウルじゃイルカは……神様の使者って言われて信仰されているの。
せっかく友達になったのなら大事にしないとバチがあたるかもね?」
このイベント以降はパートナーと一緒に潜るか
選択できるようになります。
続きはまた後ほど。
>>311までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
さすがに、もう書けるゲームが少なくなってきたな。海の檻詩記憶だけで書こうと思ったら書けるけど。
どなたかDCのADV、「〜es〜」をお願いします
サモンナイトクラフトソード物語2をお願いします
あーそれ、売っちゃった
主人公が変身するのとかは覚えてるんだけど
・「ゴウラ」という世界を滅ぼせる力を持った魔獣が封印されてる村
昔それを復活させようとした奴がいてそれを主人公の親父が防ぐことに成功するんだけど
死亡、そのかわりに主人公に魔刃使いとしての力を残す。
・主人公の親友が実は召還獣、元の世界に帰るため? ゴウラの封印をとこうとする。
ちなみにそのまえに護衛獣(パートナー)と出会う。
・ゴウラを封印するため四本の魔刃を集める。
・途中、ガブリオか言う獣人召還獣に会ったりする。黒の剣士だのパスゥだのゲドーだのリョーガだのと
争う。
・四本集めると、実は親友の姉(最初は義姉妹だと思ってたのが実は実の姉妹というややこしい関係)も
召還獣でグレンという以前ゴウラの封印をとこうとし、今ゴウラと一体化している奴の言うことを聞いていた。
主人公の妹を人質に取り魔刃をよこすように要求。色々せこいまねしてなんとかしようとするけど
結局ゴウラは復活。グレンゴウラと戦いこれに勝利。
・するとグレンは死んでゴウラは復活するけど力がなくなって?チビガキの姿になってました。
あと忘れた。
ぶっちゃけ、ゲーム面もシナリオ面でもかなりしょっぱかった。
3のほうがまだマシ?
追記:黒の剣士=ガブリオ
・ガブリオも元の世界に戻るために戦っていたが、終盤では説得に応じて協力してくれる。
・召喚獣にとって召喚師の意志は絶対。破棄されるまで続く
・魔刃使いの力も元々はゴウラの力。ゴウラが召喚された際に事故が発生して力が分断された。
DSの「FINAL FANTASY CRYSTAL CHRONICLES Ring Of Fates」をお願いします。
>>315 エスは既にリク出てるぞ
大人しく神の登場を待つべし
322 :
286:2007/08/28(火) 22:18:16 ID:qg2WOVD80
終わった……ようやく、終わった……
レノンと戦うつもりだったけど、お金が足らなくて戦えなかった。
というわけで、そろそろ投下しようと思う。
悪魔城ドラキュラ黙示録、キャリー編。
ラインハルト編までやる気力潰えた。つーかローゼと決闘塔以外ほとんど同じだしな。
目が痛いんで一休みしたら投下し始める。
ネクロノミコンの書は、今開かれる……
・沈黙の森〜悪魔城城門
稲光が夜を走り木をなぎ倒す雨の夜、単身、悪魔城へと乗り込むキャリー。
悪魔城へと至る「沈黙の森」、そこには魔王の餌食となった人々の哀れなむくろが横たわっている。
そのとき突如、動かぬはずの骸骨が音を立てて震え始める。同時に地中からも何体もの骸骨が現れる。スケルトンだ!
彼らを倒しつつ、巨大な門へと至るキャリー。その封印を破壊すると、巨大なスケルトン、キングスケルトンが行く手を阻む。
ある程度ダメージを与えると、背を見せ逃げ出すキングスケルトン。追いすがるも、毒の川に身を投げてしまいそれ以上の
追跡は無理だ。キングスケルトンは一度こちらを伺うように見つめるが、すぐに川下に姿を消してしまった。
先へ進むと、再び門に阻まれる。どうやら、離れた場所にあるレバーを操作すれば開くようだ。
だがレバーを操作すると同時に虎の獣人、ワータイガーが現れる。道はふさがれている、倒すしかない!
ワータイガーがその真価を発揮するのは夜である。昼間であったことが幸いし、難なくワータイガーを撃破しチリと化す。
行く手を阻む門を開きつつ、ワーウルフをも降し突き進む魔法少女。どうでもいいがほんとどうにかならんかこのカメラワーク。
最後の門を開けると、一段開けた場所に出る……向こうの谷から、何かが這い出してくる。キングスケルトンが再び襲い掛かってきた!
腕が吹き飛んでも、足がばらばらになっても襲い来るキングスケルトンと盗んだバイクで走り出すスケルトン(15)を辛くも撃破するキャリー。ついでにその頭蓋からローストチキンをもらっていく。たぶんそれチキンじゃなくて(ry
その彼女の目の前で、悪魔城の城門が降りていく。遂に悪魔がその顎を開いたのだ。決意も新たに、彼女は万魔殿へと乗り込んでいく。
・悪魔城城壁〜
悪魔城へと乗り込んだキャリーだが、すぐに2枚の鉄格子に道をふさがれてしまった。さらには城門も再び閉まる。これで前に進むしかなくなった。
とりあえず、脇の扉から右塔を上へと上っていくキャリー。ギロチンや骨砲台などの凶悪なトラップを回避しつつ、最上階へとつく。そこには白骨化した双頭の竜、ホワイトドラゴンが待ち構えていた。
ぶっちゃけ凶悪なカメラワークに泣きながら辛くもホワイトドラゴンを焼き尽くすキャリー。ホワイトドラゴンが巻きついていた鉄格子の巻き上げ機を上げると、外側の鉄格子が開いていく。悪魔城がわの鉄格子を開くため、鍵を手に入れ左塔へと上る。
夜にしか入れない扉の前で時が過ぎるのを待ち、夜が更けたころ扉を開け無事巻き上げ機を起動するキャリー。
そのとき、悪魔城の鐘が鳴る。その鐘の音に目をつられ……中空へと浮かぶ、人影へととまる。
あれこそが邪心の神、魔王、ドラキュラ伯爵だ。
「虫けらにも等しい人間めが……魔王に歯向かうことの愚かしさを身をもって教えてくれる。さあ、来るがいいっ」
ひとしきり嘲け笑った後、高笑いとともにドラキュラは霧散してしまった。
・悪魔城別邸
ついに悪魔城へと足を踏み入れたキャリー。だが息をつく暇もなく双頭の番犬、ケルベロスが襲い掛かる。それも二頭!
だがそれだけではない。ケルベロスを倒すとさらにファイヤーケルベルスが再び二頭。炎を吐くにケルベロス苦戦しながらも
その息の根を止める。だが、悪魔城の番犬はそれですべてではなかった。あたりを闇に包み、最後の番犬ゴーストケルベロスが迫る。
闇にその身を隠し、襲い掛かるゴーストケルベロス。だが、祝福を受けた聖水に触れればその姿を隠すことはできない。姿を見せたその一瞬、キャリーのエネボールが、「亡霊」を完全に消滅せしめた。
既に、城壁へといたる門は閉まっている。ここは進むしかない。
悪魔城の庭は墓と亡霊が立ち並ぶ。一定時間になるととある仕掛けが発動するのだが、ここでは省く。
悪魔城内部は、美しかった。だが、人一人いないその光景はむしろ、空寒さを覚えさせるものであった……なにかがいる。
壁をはいずり、一人の人間が降り立つ。違う、これは吸血鬼だ! すばやい動きでキャリーを翻弄し、追い詰めていく。
しかし「退魔の力」の前には吸血鬼は無力に等しい。顔面にエネボールを喰らい、呻きながらその身をこうもりに変え飛び去る。
通路を進んでいくと、場にそぐわない小部屋に出る。よく手入れの行き届いた「赤い」バラが並ぶ花園だ。
なおこのゲーム、スライディングというアクションがある。キャリーは頭からすっころぶ形で、基本的に足が地についていればどこでも使える。
もちろん、噴水の中でも、バラが立ち並ぶなかでも、だ。キャリー「あいだだだだだだだだだだだだだぁ!!」
それはさておき進むと、いくつかの肖像が飾られた階段を過ぎる。かつてこの城に住んでいた人々なのだろうか……。
だがそのような思索も突如襲ってきたステンドグラスナイトのまえに霧散する。逃げ込んだ部屋にも、ゴーストが満ち溢れていた。
さらに逃げ込んだ小部屋には、大きな鏡と、飾られたバラがあった。ふと物音がし振り返ると、村人らしきものが息も絶え絶えに逃げ込んできていた。
「こ、ここは噂どおり悪魔の棲む城だ! 悪いことは言わない、あんたも早く逃げたほうが……」
そんなことを言ってくる村人だが、なぜかそのときバラが一輪床へ落ちる。それに気をとられると、何かおかしい……
村人の姿が、鏡に映っていない!
迫る気配に飛び退ると正体を現したさきほどの吸血鬼が襲い掛かってきた。
「ククク、貴様は他の冒険者とは一味違うようだな……どんな味がするのか、その血を吸ってやる!」
吸われるいわれはないので、吸血鬼を再びノす。しかし今度もとどめはさせず、金銭だけ奪うも逃げられてしまった。
奥の部屋には、書庫らしき部屋があった。しかし鍵がかかって進めない。あきらめて戻ると……
「動くなっ! 動くんじゃないぞっ!!」
変なオッサンがいた! なんだこのオッサン!!
十字架をかざしこちらを品定めするかのようにじろじろと見つめまわしてくる。やがて得心が言ったのか、一言。
「よろしい! 君は正真正銘人間のようだ」
やかましい。
オッサンは自らを最強のヴァンパイアハンター・チャーリー・ヴィンセントだといい、こちらを迷子かとたずねてくる。
「もう、すぐに子ども扱いする。私は、ドラキュラ伯爵を封印しに来たの!」
「なんと無茶なことを!」
割と正論ではあるが、見た目としてはお互い様であろう。ドラキュラ退治は自分に任せ、とっととこの城から去るように
忠告してくるヴィンセント。一旦部屋から出て再び覗くと、天蓋つきのベッドで完璧に熟睡している。何なんだこのオッサン。しかしこのオッサンがエンディングを分けるので始末がつかない。
だが、貴重な情報を手に入れた。明け方の五時ごろ、先ほどのバラ園でバラの手入れをしている女性を見たという。
続く。
明け方の五時を待ち、バラ園へと戻るキャリー。本当に、目が醒めるような「赤い」バラである。
見入っていると、いつの間にか自分以外に一人の女がいた。美人だが、生気のない女性だ。
こんなところで何をしているのかと問うと、自分はローゼ、ドラキュラ伯爵に献上する「白い」バラの世話をしているのだと答える。
「白い、バラ……?」 女性がジョウロを傾けると、水が……いや違う、これは血だ。
「あなた……バンパイアなの!?」
「ノンキなことね……この城にいるのは、魔物かバンパイアだけだわ」
今なら見逃してあげるから、故郷に帰れというローゼ。だが悲しむ子供たちのためドラキュラ伯爵を倒さずして帰れないというキャリーに、ひとつだけアドバイスをする。
「まずは書庫に行きなさい。書庫の鍵は……そう、この間きた冒険者に預けたわ」
「私が教えてあげられるのはここまで。あとはせいぜい、早死にしないことね……」
それだけ告げると、消え去ってしまった。やはり彼女は、バンパイアだったのか……。
ビンセントにあうと、あっさり書庫の鍵をくれた。鍵を指してガラクタってあんた。
ある階段を下ると、巻物が落ちていた。契約書……と何とか読めるが、掠れてよくわからない。
「すみませんが、このあたりで巻物を見かけませんでしたかね?」
上から降ってきた言葉に階段を見上げると、ジョン・レノン激似の男が降りてきた……だがその男には、尻尾がある。
「よかった、それは大事な商売道具なんですよ……私はレノン、見てのとおり悪魔です。おっと待ってください!」
身構えるキャリーに大仰に待ったをかけると、言葉を接ぐレノン。つか本名もレノンか。
「私はあなたの敵ではありませんよ。この城に来る冒険者に貴重なアイテムを売っているのです。悪魔が金で商売とは
嘆かわしいですが、地獄の沙汰も金次第と申しますからね」
「そうだ! あなたも私から何か買っていきませんか。その巻物を使えば、大抵の場所には向かいますので」
そこまで話すと、脇から懐中時計を取り出すと、あわただしく会釈をした。
「おっと、もうこんな時間ですか。長話が過ぎましたね。では、また後ほど……」
やはり悪魔らしく、スゥと消え去ってしまうレノン。慇懃な態度ではあったが不思議な男だ。巻物を「大事な商売道具」と
言っておきながら回収もせずに消えてしまうとは。彼の真意は……?
そしてキャリーは、迷路庭園へと向かう。待ち構えるのは恐怖のガーデンキーパーだ!
※ちなみに、スペシャル3衣装ではしっかりパンツまで作ってあるのでスライディングするとキャリーのパンツがモロなのは有名な話である。余談だが、黙示録と黙示録外伝内黙示録では衣装がノーマルスペシャルともに違う。
間違えたジョン・レノンじゃなくてジャン・レノのほうだった
・悪魔城別邸〜迷路庭園〜
迷路庭園。その名のとおり、まるで迷路のように入り組んだ庭園である。入り口には、犬の彫像が置かれている。豚っぽいけど。
先に進むと何かが動く気配がする。出てきたのは、貴族のような身なりをした少年だった。
キャリーより幼い少年をなだめると、とつとつと語り始める。彼はマルス。どうやら彼のいた町は魔物に襲われ、両親もおそらくは死亡。
彼自身はたくさんの友達と一緒に悪魔城につれてこられたらしい。黒いマントの魔人はどうやら、少年たちの中から誰かを探しているらしい。
そこまで語ると突然頭痛を訴えるマルス。そこに突如スタチュードッグが現れる。どうやら、入り口の石像は生きていたようだ。
逃げ出すマルス。彼を追いかけながら逃げるキャリーを追いかけるスタチュードッグ、そしてぼくらのガーデンキーパー。
彼の振り回すチェーンソーは一撃でHPを半分持っていく。彼はこの庭園をこよなく愛するフランケンシュタインである(違
追撃を振り切るとどうやら安全な場所まで来たようだ。キャリーは、ここからなら町へ帰れるとマルスを送る。これで一安心だろう。
途中、緑青の鍵を手に入れる。そういえば、迷路庭園には同名の扉があったはず。
緑青の扉を抜けると、広い空間に出る。どうやら地下墓地のようだ。しかし、据えられた棺おけは空だ。
突然、上から何かが降ってくる。どうやら女性のようだが、既に息はないようだ。
「食事の最中に押しかけてくるとは随分失礼なやつだな……いや、それともメインディッシュが運ばれてきたというべきかな?」
あの吸血鬼だ。三度、キャリーは立ち向かう。
「ここでお前を始末してやるっ!」
今度のバンパイアは、エネボールを使うと変態的な動きで回避する。さらには上空からのきりもみアタックも駆使しキャリーを襲う。
なんとか辛くもこれを撃破。だが戦いは終わらない。餌にされた女性が、吸血鬼としてよみがえったのだ!
女バンパイアは回避を行わない。しかし、霧になってこちらの攻撃を無効化してしまう。こうもりによる波状攻撃を回避し、
実体化したところを討つキャリー。ようやくに「二人」の哀れな被害者を天に帰したのだ。
バンパイアを倒すと、棺桶の底が動く。どうやら隠し通路につながっているようだ。キャリーは意を決して飛び込む。
・地下水路
どうやら通路は地下水路につながっていたようだ。だがここの水は猛毒に侵されている。この中ではあらゆる生物が生存できまい……いや。
どうやら魔物にはそんな常識も通用しないようだ。水路の中から、三匹のリザードマンが現れる。
盾と武器を使う知能を持った魔物に苦戦しながらも先に進むキャリー。なお、リザードマンたちは盛大に味方のトラップに引っかかって
奈落の底へ沈んでいく。ダメじゃん。
何度かキャリーを毒液に浸し、洗薬で洗うのを繰り返して毒キャリー完成……じゃなくてトラップを回避し地下水路を駆け抜ける。
「こうして向き合っているだけでも恐ろしいほどの魔力を感じる……さすがはヴェルナンデスの血を引く娘ね」
抜けた先には、黒い服に身を包んだ女が待っていた。彼女は自らをアクトリーセと名乗り、人は魔女と呼ぶと告げる。
「我らが魔王、ドラキュラ伯爵を復活させたのは私たちよ」
「何ですって!」
さらに彼女はドラキュラ伯爵の「完全なる復活」を果たすために、彼女の魔力が欲しいという。
「あなたには時間をあげる。我らに従うか、歯向かい地獄の苦しみを味わうか……」
それを告げると、アクトリーセはゆっくりと消えていった。
「完全なる、復活……?」
・悪魔城中心部
遂にたどり着いた、悪魔城中心部。しかしドラキュラ伯爵までは、まだ遠い。
途中、女神像の前に立つと、女神像が血の涙を流す。そしてその血はキャリーのほうにながれだし――いやこれは、ブラッドジュリーだ!
――というイベントがあるんですが、このイベント起こすといろいろいろいろと大変なのでシカトさせていただきます。
女神像をおっぽっていくとリザードマンが現れる。しかし彼は自分は魔物ではなく人間で、恐ろしい呪いでこんな姿になってしまったという。
呪いというか、もうちょっと物理的に改造された跡があるのだがそれはさておき、彼によるとひび割れた壁は「マンドラゴラもどき」と「マジカルニトロ」で破壊できるという。マンドラゴラもどきは拷問室にあるため、その鍵を受け取るキャリー。
それにしてもこのリザードマン、境遇が境遇の癖にやたらと明るい。恐らくこんなに明るいキャラは他には外伝のオルテガぐらいである。アンタいいやつだー
さて、ニトロを取りに隣の部屋に入るキャリー。だが、マジカルニトロが並んだ棚の向こう、既に逃げ出したはずのマルスがいた。
「マルス、あなたどうしてこんなところに? 脱出したんじゃなかったの?」
「こんなところ……? 脱出……?」
なぜこんなところにいるのか問い詰めるが、マルスははっきりとしない。逆に、キャリーにドラキュラ伯爵を倒せるのかと聞いてくる。
ところでこの棚を押し倒せればここで「悪魔城ドラキュラ黙示録 完」になるんですが押し倒せキャリー。無理だけど。
「ねえ、両親の敵をとってくれる?」
「友達や、町の人たちを救ってくれる?」
「……ええ、約束するわ。両親の魂に報いるためにも、ドラキュラ伯爵を永遠に封印しましょう!」
「……無理だね」
「なぜならおまえは、ここで魔物たちの手にかかって無残に死ぬからだ!」
「あまねく生きとし生けるものはその魂を魔王に捧げよ」
「忌まわしき太陽が地上を永遠に照らすことなき魔物の王国の誕生のために!」
含み笑いとそんな捨て台詞を残し、マルスは走り去る。彼はいったい……?
続く。
それはさておき、地獄のイベントの開幕です。このマジカルニトロ、近いところにあるひび割れた壁と、離れたところにあるひび割れた
壁のところまで持っていかなければならないのですが、これ「攻撃を受ける」と爆発するだけでなく、「段差から落ちる(ジャンプする)」ことでも爆発するのです! まさにすぺらんかー!
そうか、スペランカー先生はこのマジカルニトロを運搬しながら探検していたんだね、さすが先生すごいや……などと思いながらトラップを駆け抜ける。
このトラップがまた凶悪で、「釣り天井を駆け抜ける」「めちゃめちゃ細い上に足場が崩れ、下からはトカゲが火を噴いてくる橋を渡る」
「巨大な歯車の歯と歯の間を潜り抜ける(もちろん挟まれば一発死)」などなど豪華特典満載。誰かコ○ミを殺せ。
先ほど言った女神像のある間を駆け抜ける。いやぁ、イベント起こさなくてよかった。
そして闘技場のように広い部屋につく。中心に巨大な牛らしき魔物が横たわっており一瞬どきりとするが、どうやら既に息絶えているようだ。一安心。
さて、マジカルニトロを壁にセット。拷問部屋に行き執事バンパイアとメイドバンパイアを冥土に送ってマンドラゴラもどきを入手。さあ爆発だ!
……だが壁は無傷。あ、あれ? とりあえずあのトカゲもどきの部屋に戻るとこんなことを。
「一つ言い忘れた。「紋章の封印」がなされている壁はマジカルニトロでも破壊できないらしい」
誰かこのトカゲ殺せ。最初から言え。(注:最初から教えてくれます)
このすぐ近くにも、ひび割れた壁はあった。そこを爆破し奥に進むと、どうやらそこは図書室のようだ。
調べまわっていると、天井の一部が開き隠し部屋があった。恐らく、この城の主が天文を調べるために使っていたのだろう。
「父なる太陽の前に惑星を並べよ」……太陽系を模した台の側に、赤、青、金の駒がある。おそらくはこれを並べるのだろう。
並べ終わると、台の中心から青い光が飛び出て、闘技場へと向かう。どうやらこれで紋章の封印はとかれたようだ。
2、3回キャリーを吹き飛ばしたりすりつぶしたりしながらもようやく闘技場に到着。今度はどうやら、うまく爆発できたようだ。
奥に進むと、巨大なクリスタルがある。そういえば、くる途中にエレベーターらしきものがあった。おそらくこれは、そこに魔力を
注ぐための装置だろう。先に進むため、クリスタルを起動させる。
だが同時に、天井から一筋の稲妻が走る。何事かと見やれば――息絶えたはずのウシが、よみがえっているではないか。戦ウシかない!
牛――ベヒーモスはその巨体の突進力と破壊力に優れた二つの光線を駆使してこちらに襲い来る。その生命力はゴキブリ並みにしぶとく、全身が骨になろうとも動き続ける。
ようやくの思いでベヒーモスを焼肉に変えたキャリー。その足でエレベーターへと向かうが、その前にアクトリーセが立ちふさがる。
「あのときの答えをいただこうかしら……といってもその小生意気そうな顔を見ればわかるというもの」
「ドラキュラ伯爵は必ず私が倒すわ!」
「威勢のいいこと。でも、あなたの相手は私ではないわ」
アクトリーセが指し示した場所には、生気のない女性の姿が合った。自らの波長によく似た魔力を持つその女性に戸惑うキャリー。
「この女はヴェルナンデスの戦士……伯爵様にはむかったところを生け捕りにして、吸血鬼の「呪い」をかけたのよ」
「なんということを……!」
最初こそのろいに抗ったものの今は自我なき吸血鬼に成り果てた彼女をキャリーに差し向けるアクトリーセ。
「さあっ 同族同士で殺しあうがいいわ!」
高笑いをあげながら消えるアクトリーセ。哀れなるヴェルナンデスの戦士を解放するには、倒すしかない。
二種類のエネボールと氷結かさせる霧を操るヴェルナンデスの戦士。しかし彼女の悪夢はキャリーの手によって終わりを告げた。
「助けてあげられなくてごめんね……
ドラキュラ伯爵は必ず私が倒すから、天国で私のお母さんと、見ていてね……」
そして魔力を得て作動した昇降機にのり先に進むキャリー。ドラキュラ伯爵のいる天守閣まで、あと少しだ。
ここでちょっとラストレジオンUXに浮気したり。ていうか誰かUX最終面のクリア方法教えてくれ。
・科学塔〜魔法塔
昇降機の先には二つの橋があったが、片方は崩れ落ちてわたれない(ラインハルト編ではこちらに向かう)。もう片方の橋を渡ると、
機械が不気味に動き続ける科学塔に入り込んだ。
投棄されるコンテナや、酸だー!トラップをよけ、魔物の研究施設らしき場所に着く。セントリーガン・トラップを回避し先に進むと、打って変わってクリスタルでできた魔法塔につく。
クリスタルの粉が舞い散る幻想的な空間だが、敵は容赦してはくれない。狭い足場をクリスタルジュリーの奇襲を回避しながら渡り継ぐキャリー。
その先にたどり着いたのは柱時計の間。もうドラキュラ伯爵まで間近だ。
・柱時計の間
扉をくぐると、大きな音を立てて鉄扉がしまる。先に進むしかない。
それまでと打って変わり、人はおろか敵すら見当たらない、ただ時計が時を刻む音だけが響く広間。
その先は、塔の屋上であった。
「正直言って驚きだわ……あのヴェルナンデスの女を倒して、ここまでたどり着くなんて」
そこに待ち受けていたのは、あのアクトリーセ。予想を裏切りここまで生きてたどり着いたキャリーを、再度誘惑する。
「今からでも遅くないわ。その身体も魂も魔王に売り渡して魔王復活にその力を捧げなさい!!」
「簡単なことよ。百人の子供の命を捧げればいいの」
「永遠の命と美貌を手に入れるため……私は自分の子供さえ捧げたのよ!」
「……私のお母さんは、本当のお母さんじゃなかったけど、私を心から愛してくれた」
「そして最期には自分の命を犠牲にして私を助けてくれた」
「だから私は、幸せだった」
「でも、あなたの子供は本当のお母さんにさえ、愛してもらえなかったなんて……
それじゃあ、それじゃあ可哀想だよ……」
「……不愉快だわ」
「貴方のその目は私の子供と同じ目をしている……とても不愉快だわっ!」
「自分以上にかわいいものがこの世に存在するものですか!」
「お前の心臓を抉り出して魔王に捧げてやるっ!」
「そんなっ!? この、私が……!?」
クリスタルを自在に扱うアクトリーセの魔力、しかしその魔力もヴェルナンデスに継がれてきた大麻の力の前には無力であった。
もだえ苦しむ彼女は、その美貌を醜い骸骨へと変え――結晶化し、砕けて散った。
「――私の力は、魔王を封じるための力」
「ドラキュラ伯爵はそれを知っていて、あなたを足止めに利用したのよ」
「ドラキュラ伯爵……彼だけは絶対に許せない!」
赤い月が悪魔城を照らす。そこから伸びる階段は雲の向こうへときえ――その天守閣に、魔王はいる。
柱時計の間に戻ると、ふさがれていた扉が開いていた。奴は私を呼んでいる。キャリーは臆することなく、その扉をくぐった。
・時計塔
ついに、ここまでやってきた。この時計塔を抜ければ、悪魔の棲む天守閣まで道をふさぐものはない。
複雑に絡み合う歯車とシャーシを登り、キャリーは突き進む。
余談であるが、この歯車にはさまれるとキャリーは押しつぶされる。結構、死にパターンが多いのもこのゲームの特徴である。
狭い通路と広い歯車の空間を交互に潜り抜け、先へ先へと進み最期の扉を抜けると――長い長い空中階段が現れる。
そう。ついに、魔王ドラキュラ伯爵、その喉元へとたどり着いたのだ。
キャリーは最後の戦いに階段を一段一段上っていく。
・悪魔城天守閣
※ここからはバッド・グッドでわかれます。
・悪魔城天守閣〜ビンセントと戦わない(グッドエンディング)、レノンと戦わない
ついに悪魔城天守閣にたどり着いたキャリー。
「――お待ちしておりました」
その彼女を、呼び止める声が。振り向くと、あの悪魔商人レノンがそこにいた。
「いよいよクライマックス、といったところですかな?」
彼によると、突然ながら別れをつげに来たという。
「もうじき、世界的な規模の大戦争が起きるという情報が入りましてね。
悪魔にとって人が多く死ぬ戦争は稼ぎどころですので、私はそこにいかなければなりません」
「――もう貴方とも、お会いすることもないでしょう。――生きてらっしゃる間はね」
そしてレノンは別れを告げると、霧と消えてしまった。不思議な男であったが、もはや彼女とは関わりもない男だ。
キャリーは足を進める。
やがて、悪魔城最上階――雲の果てにたたずむ、天守閣へとたどり着いた。
そこに安置された棺に近づくと、突然蓋がガタガタと震えだす。勢いよく開いた底には、しかし何も……いや。
霧が、中から噴出し、集まりだす。そして――実体を持った。
「ふはははははは。偉大なる魔王に楯突く愚か者めが、殺されにやってきおったか」
老いた外見を持ちながら壮健、重厚なる空気をまとった、白髭をたくわえた赤いマントの魔人。
「よかろう。貴様の望みどおり、その身を八つ裂きに引き裂いてやろう!」
魔王、ドラキュラ伯爵が目覚めたのである。
魔王ドラキュラはその身を霧と化してこちらの攻撃を回避する。そして、実体化してこちらに襲い掛かるのだ。
・火炎蝙蝠攻撃
・ようじょの首筋に噛み付く変態攻撃
・火炎攻撃
・マントの前をあけて「ほーらみてごらん」「イヤァァァァ! 変態!」攻撃
・二段構えの衝撃波攻撃
「ぐおおおおあああああっ!」
ぶっちゃけ弱いドラキュラ伯爵を倒すが、彼は呻きながらも含み笑いをする。
「これで倒したと思っているのか……? これで世界は救われたと思っておるのか」
「欲望に歪み、罪に汚れた人間の手で世界を覆う闇の侵食を止められるはずがない!」
「やがてすべてが闇に呑まれるのだ! 己の無力さを嘆くがいい……」
それを最期に、ドラキュラ伯爵は塵と消えた。その言葉の意味は……?
うかうかしてはいられない。今の衝撃はこの天守閣そのものを崩してしまった! 急いで脱出しなければ。
・悪魔城天守閣〜ビンセントと対戦(バッドエンディング)
「私は、忠告したはずだ……決して、吸血鬼を侮ってはならないと……」
そこに現れたのは、ビンセントだった。哀れにも、その姿は既に吸血鬼と化したものだ。
「貴様の未熟な技など、吸血鬼の弱点を知り尽くした私には通用せぬぞ!!」
ところで、真ドラキュラ第一形態ですらただのボス戦BGMなのにこいつジルドレと同じBGMです。何様だ。
様々な道具を駆使するが、やがて毒液と聖水を間違えたのに気づかずにばら撒き続け自分で自分を滅ぼしてしまった。
やがて、悪魔城最上階――雲の果てにたたずむ、天守閣へとたどり着いた。
そこに安置された棺に近づくと、(中略)
ドラキュラ伯爵を倒したキャリ−。
「ヴェルナンデスの戦士さん、お母さん、見ていてくれましたか……」
ふと気配を感じ振り向くと、マルスがいた。無事だったのだ。
彼女のもとに走りより、問いかけるマルス。
「ねえ、ドラキュラは死んだの?」
「ええ……」
「ドラキュラは、もう二度と復活することはないの?」
「うーん……」
少し考え込んだ後、キャリーはこう言った。
「それはきっと、人間次第なのかもね……」
馬車に揺られ、帰路につく二人。
「あ、あの……あのね……その、村に帰ったら……僕のお嫁さんに……なってほしいんだ」
「え!?」
「お願いだよ、キャリー! うんと言ってよ!」
「だって、そんな、急に言われても……」
「必ず幸せにするから! 約束するから!」
「でも、私たち、私たち、まだ若いじゃない? 結婚はまだ早いわよ」
「じゃあ、約束して。大人になったら僕のお嫁さんになるって」
「うーん……マルスは私を守ってくれるような紳士になってくれる?」
「うん! どんなことがあっても必ず守るよ!」
「そうね、じゃあ、考えておくわね」
「ダメだよ! いま返事してよ! 大きくなったら、僕のお嫁さんになるって!」
「はいはい。わかったわ」
「じゃあ大人になったら、私はマルスのお嫁さんになります。これでいい? うふふふ」
「……うん、充分だよ。今ので契約は成立した……」
「なあに? 今なんて言ったの?」
「ううん、なんでもないよ」
これで、魔王は倒されたのだろうか?
これで、何もかも終わったのだろうか?
すべては、闇に散ったドラキュラ伯爵だけが知っている……。
悪魔城ドラキュラ黙示録〜キャリー編〜
バッドエンディング
・真・ドラキュラ伯爵降臨〜グッドエンディング
崩れ落ちる階段を駆け抜けるキャリー。そのとき、どこからともなく矢が打ち込まれる。
空を見上げると、黒いユニコーンを駆って――マルスが姿を見せる。
そして、キャリーを誘うかのように時計塔のほうへと飛んでいく。
どうにか、時計塔屋上までたどりつくキャリー。そこに待ち構えていたマルスから、先ほどのドラキュラ伯爵とは
比べ物にならぬほどの邪悪な気の本流を感じ取るキャリー。
「貴方はいったい誰なの、マルス!?」
「我が身代わりを破ったその力……たかが虫けら思っておったがこれ程とはな……」
「魔王ともあろうこの私が、いささか戯れが過ぎたようだ」
「み、身代わり……? 貴方が、魔王ですって……? ま、まさか!」
「愚か者め。本気でこの私を倒したつもりでおったのか? 貴様が倒したのはこの私が
完全なる覚醒を果たすまでの足止めだったのだ」
雷光に包まれる、マルス。一瞬の閃光の後、そこに立ち尽くしていたものは――
黝い髪、黝い衣装に身を包み、力強き若々しさを身にまといながらまるで生気を持たぬ男。
人外の美貌と妖艶なる雰囲気を漂わせ、どこまでも冷徹な瞳を持つ者―ーそう。
「我が名はドラキュラ・ヴラド・ツェペシュ!」
「魔界の王にして絶対の支配者だっ!」
「貴様が倒した我が下僕、ジルドレは人間に転生した我が100年前の記憶を取り戻し、
魔王としての覚醒を果たすまでの足止めに過ぎん」
「唯一つの誤算は、我が完全なる覚醒を果たすまでに思いのほか時を費やしたことだ……」
「今我はここに復活せり!」
「さあ、愚かで貧弱な虫けら、人間ども。絶対的な力で支配してやろう」
「この世を暗黒に包み、魔王の元にすべては平等となるのだ!」
「さもなくば死、あるのみ!」
テレポートを駆使する真・ドラキュラに苦戦しながらもその身に「大麻の力」を叩き込むキャリー。
天に焦がれるようにその手を差し伸べ――地に倒れ付す。一瞬の光の後、そこに倒れていたのはマルスであった。
「マ、マルス?」
「こ、ここは……僕はいったいどうなってたの……?」
どうやら、何も覚えていないようだ。魔王ドラキュラは滅んだのだろうか? 手を差し伸べるキャリー。
「騙されるでないっ!」
突然、辺りが火の海に包まれる。
ビンセントだ。いまだ生き延びていたのだろうか。この炎は、聖水によって生じたもののようだ。人間には何の害もなく、キャ
リーは無事だがマルスは……
「ぐおおおおおおおあああ!」
その身を焼き焦がし、悶え苦しんでいる。やはりマルスは……。
「ばか者!見かけに惑わされるでない! まだ判らんのか! その少年こそが、真のドラキュラ伯爵なのだ!」
「どけっ! このわしが止めを……」
「お、おのれ、忌々しい人間どもめ……どこまでもこの私にたてつくというのだなっ!」
「よかろう、この魔王ドラキュラの真の姿に恐怖するがいい!」
マルスの――いやドラキュラ伯爵の目が妖しく光る。空間が捻じ曲がる。そして――
続く。
――どこまでも、荒涼とした大地が続く世界。
空も空気も、大地も黄色く染まった、無限に広がる異世界にキャリーは立ち尽くしていた。
そして、彼方から降り来るものがある――ドラキュラ伯爵、その真の姿だ。
その姿は、百足の下半身を持った巨大なドラゴンだった。今ここに、最期の決戦が始まる。
巨大なコロナを生み出し、砂塵を巻き上げ、炎を吐き。何頭もの炎の竜さえ使役し、キャリーを追い詰める真なるドラキュラ。
その力はまさしく魔王。ちなみにコロナは攻撃を当てると分裂し地に触れると大爆発する厄介な攻撃ですが、ドラキュラ伯爵も
ダメージを受けます。だめじゃん。
雷鳴がとどろく。大地が鳴動する。風が吹きすさび、砂塵が舞い上がる。
巨大なドラゴンが咆哮し、その身を爆発炎上させる。
風が、ドラゴンに向かって吹く。いや、その足元に吸い寄せられているのだ。
巨大な、漆黒の穴が広がる。魔王がその深遠へと沈んでいく。
やがて孔は光の柱と化し――天に伸びて消えた。
再び空間がよじれる。
気がつくと、悪魔城を見渡せる湖の辺に立ち尽くしていた。見るうちに、崩れ落ちる悪魔の牙城。人々を苦しめていた悪魔は―
―今ここに消え去ったのだ。
「――本当に、ここでいいのかい?」
「ええ、ありがとう」
そして。すべてが終わり、平和が戻ったとき、キャリーは馬車に乗せられ、丘のふもとまでやってきていた。
ドラキュラ伯爵を倒したことを、2年ぶりに参る養母の墓に報告するためだ。
小高い丘の上――ひっそりとたたずむ一つの墓に、キャリーは花を供える。すべてが終わったことを心の中で告げて――
悪魔城ドラキュラ黙示録〜キャリー編〜
グッドエンディング
これでキャリー編は終わりです。とちゅうさるさん規制にかかった。
とりあえず、間違いなく名作の一つだろう。……カメラワークさえ改善されればだけど。
カメラワークがアレなのだけはいかんともしがたい。ぶっちゃけ、難易度はそれほど高くない
(もっともラインハルト編は別だが……)んだけど、敵の位置や足場の位置関係が捕らえづらくて
踏み外すことが多々あり。
これが黒歴史扱いなのがいまいち納得いかん。ドラキュラ伯爵カッコいいのに。
あとキャリーの隠し衣装スタッフはっちゃけすぎ。
ちなみに、キャリー編で一切出番のなかったラインハルト編で戦うらしい。
今回デスが何をやっていたかについては、黙示録外伝で明らかになる。
ドラキュラお疲れ
外伝はどうかは知らんが黙示録の方だとeasyで最後まで遊べない仕様にむかついたな。
マジカルニトロは両作品ともにまさに地獄だった。
めんどくさいでしょうけど、残りのラインハルトや外伝の追加2キャラも期待して待ってます。
ドラキュラを数行でまとめた人より
ドラキュラ乙です
>ラインハルト編までやる気力潰えた。つーかローゼと決闘塔以外ほとんど同じだしな。
そんなつれないこと言わずに書いてよー
どの点がどんな風に違うか、違うところだけでいいから
>>335 だから、「大麻の力」はマズいってばw
ともあれ乙でした
まぁ確かに大量に叩き込まれたら死ぬな
342 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/29(水) 15:17:14 ID:xfy/v8jbO
乙!バッドエンディングが気になるううううう。
外伝とラインハルトもよろしくお願いします。
ところでラストレジオンって何?
esをクリアしてしまった
時系列がむちゃくちゃだねこれ
なのでまとめるのは難しそうだけど書いてみる
>>338-343 お目汚し失礼しました
>「大麻の力」
またかorz
とりあえず、外伝をもう少ししたらプレイし始めるからそれ書いてからラインハルト編は考える。
>ラストレジオン
ハドソンが作った64のロボットアクション。マイナーな64ソフトの中でもさらに群を抜いてマイナーなドマイナー作品。
シナリオは……なんというか、笑える。というか痛い。
ちなみに、ボンバーマンもちょこっとだけ出る。
サテラビューの「トレジャーコンフリクス」と「BS探偵倶楽部 雪に消えた過去」をお願いします。
348 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2007/08/30(木) 10:38:33 ID:iZNqZNw/0
WAXFおねがいします。
唐突だが、アニメのストーリーを教えてもらうスレってどこ?
いや、某ゲームのアニメ版が知りたくなったから
350 :
es:2007/08/30(木) 17:07:44 ID:yJtkmny+0
es(エス)・・・ドイツ語で、日本語の「それ」、英語の「it」に当たる単語。
「自我」、「超自我」のさらに奥深くに存在するもので
「利己的」で「反社会的」な”原始的自我”のこと。
都内町谷署管内(荒川区の一部)で発生した連続誘拐殺人事件を追いかけていた、
警視庁捜査一課の警部・日下部清竹(くさかべきよたけ)が、
何者かに頭部を殴打され、重傷を負って発見された。
日下部は容疑者と接触している可能性が高く、
それ故に、何らかのトラブルに巻き込まれたのではないかと見られている。
今回の事件は、生存者が一名保護されているものの、
命を奪われた犠牲者は、既に5名を数え、
7人目の犠牲者と思われる女子高校生「橘由美」は、いまだ消息不明のままである。
これまでの犯行では、犯人は誘拐後、一定の時間が経過してから被害者を殺害し、
目立つ場所に遺体を遺棄している。
この傾向が守られるなら、橘由美はまだ生存している可能性が高い。
しかし、彼女の行方に迫った日下部は、事件の鍵を握り締めたまま意識不明となってしまった。
一刻も早い事件解決が望まれるなか、あなた(プレイヤー)が召還された。
あなたには、「サイコダイブ」というものを使い、ヒトの記憶を読み取る能力があるのだ。
2001・7・6・FRI・AM:5.12
あなたは、意識不明の日下部にサイコダイブする。
日下部の記憶の断片が、次々と読み取れてくる。
大したことない記憶から始まり、だんだんと深層へと・・・。
※以下、日下部の記憶の断片により構成されています。
時系列はむちゃくちゃで、いきなり場所が変わったりします。
351 :
es:2007/08/30(木) 17:09:31 ID:yJtkmny+0
日下部清竹。35歳。なかなかイイ男。
見えてきたのは、煤けた壁。古ぼけた畳が敷いてある部屋。
カレンダーを見ると、7月6日になっている。
小さい冷蔵庫が置いてある。日下部は、冷蔵庫から牛乳のパックを取り出し、コップに注ぐ。
携帯電話が鳴る。日下部は牛乳のパックを置き、電話に出る。
「解った、すぐ行く」
そう言って電話を切り、外していたネクタイを首に巻き、部屋を出て行った。
町谷警察署の刑事課の部屋へと飛ぶ。
向井敬一。25歳。刑事。日下部の捜査パートナー。
二人で、連続誘拐殺人事件を追っている。
始まりは6月6日。エプロン姿の主婦(44)が、調理器具店のショーウィンドーで、
棚にもたれかかっている状態で発見された。腹部を刺され、すでに死亡している。
その次は、おさげの女子高校生(16)。学校の教室で、椅子に座り、背もたれに寄りかかっている。
彼女の前の机には、フルーツヨーグルトが載っている。
致命傷になった刺し傷の他に、左目を切られている。
そして三件目。銀行員の男(28)とその妻(24)。
二人とも、公園のテーブルに突っ伏している。
テーブルの上には、スパゲッティ・ナポリタンとオムライス。
二人の子供(10ヶ月)も発見されたが、全くの無傷だった。
加藤奈津美。22歳。交通課巡査。
いつも日下部にコーヒーを淹れてくれる。
ある日、奈津美は日下部に、一本のビデオテープを差し出す。郵便受けに入っていたものだという。
その内容は、奈津美の部屋を隠し撮りしたものだった。
それから数回、ビデオは郵便受けに入れられた。その度毎に、日下部は奈津美から相談された。
三件目の事件があって数日後。
「日下部さん、受付に、ヘンな女が来ているそうです。
なんでも、犯人がわかるとか・・・」
向井がそう言った。日下部は、その女に会ってみることにした。
野上亜希子。20歳。城南大学心理学部の学生。
亜希子は、この一連の事件は、過去の事件をなぞっていると言う。
「とりあえず、これをお渡しします」
それはスクラップブックだった。
亜希子と別れた後、日下部はスクラップブックを見てみた。
新聞の切抜きが幾つか、貼られていた。
20年前の6月、荒川区の洋食屋「食堂ひばり」で、大量殺傷事件が発生した。
被害者は、店主の妻(44)、店主の長男(22)、長女(16)、長女の友人の少女(16)、
客の銀行員(28)、その妻(24)。
銀行員夫婦の娘(0)も居たが、右手のひらに切り傷があっただけで、命は助かった。
店主・塩崎和郎(しおざきかずお)は、現場から逃走しており、重要参考人として指名手配された。
だが、塩崎の行方は見つからず、捜査は何の進展もないまま、5年前に時効になった。
日下部篤。故人。日下部の父親。元刑事。
数ヶ月前、ひき逃げされ、死亡。犯人はまだ見つかっていない。
篤は、20年前の殺傷事件を担当していたのだ。
そして20年経った今、日下部は刑事になり、似たような事件を担当している・・・。
352 :
es:2007/08/30(木) 17:11:33 ID:yJtkmny+0
日下部は、城南大学を訪ね、亜希子に再会する。
「この事件の犯人は、サイコパスです。間違いありません」
亜希子はそう断言する。
「どうして、そんなことが解る?」
「わたしが、20年前の、唯一の生き残りだからです」
亜希子は日下部に向かって、右手を差し出す。
手のひらを開いて見せた。そこには、切り傷の跡があった。
4件目の事件が起こる。日下部と向井は、現場に駆けつける。
医学部の学生(22)が、神社の石段で、倒れていた。
日下部は、被害者の傍らから、何かを拾い上げた。
「何ですか、それ?」
向井が聞く。
「鶏がらだよ。20年前、洋食屋の店主の長男は、鶏がらの隣で死んでた」
日下部は苦々しげに言う。
「じゃあ、残るのは、長女・・・女子高校生ですか」
もし、過去の事件をなぞっているなら。
日下部と亜希子は、それからも何度か会い、独自に塩崎和郎の行方を追っていた。
「ねぇ、日下部さん。わたしは、どうして生きているんでしょう?
20年前、どうしてわたしだけ、殺されなかったんでしょう?」
亜希子は、それを知りたいがために、犯人を、和郎を捕まえたいのだという。
ある日、亜希子は日下部に言う。
「和郎の次男に会わせてください!」
新聞には載ってなかったのに、和郎に次男がいたのを知っているらしい。
「解った。何とか手配しよう」
日下部はちょっと迷いながらも、そう答えた。
ひと気のない喫茶店で、亜希子は黒い服の男に会う。
「何で、わたしは死ななかったんでしょう?」
またとりとめもない事を、亜希子は男に尋ねた。
「まだ小さかったから・・・じゃないですか?」
恐る恐る、男は答えた。
「みんなそう言います!わたしは、本当のことが知りたいんです!」
男は答えに困り、隣に座っている日下部の方を見た。
検死官から、検死の結果を聞く日下部と向井。
今までの一連の事件の被害者につけられた傷に共通すること、それは、
死んでから付けられたのではなく、生きているうちに、ゆっくり切られたということだ。
恐らく、被害者を動けないよう、拘束してから、ゆっくりと・・・。
いつも元気そうな向井も、食欲がないと言って、昼食を残した。
日下部と亜希子が進めている調査は、ついに手詰まりになってしまった。
亜希子が、右手の傷跡を見つめながら呟く。
「わたし、今回の事件は、20年前と、同じ人が殺ってるように思えるんです」
「でも、銀行員の子供は無傷でしたよ」
5件目の事件。ついに長女の番が来た。
女子高校生・橘由美が、学校から帰宅途中に、行方不明になった。
353 :
es:2007/08/30(木) 17:12:47 ID:yJtkmny+0
日下部は、亜希子を、とある場所に連れて行く。
「まだ残っていたんですね」
「食堂ひばり」の看板が、まだ掛かっている。入り口は閉鎖されており、今は誰もいないようだ。
ある夜。奈津美の家の前。郵便受けにビデオテープを入れようとする、手袋を嵌めた手。
その腕を、日下部は掴む。それは、黒い服の男だった。
中西圭吾。32歳。
日下部は、中西に、警察に通報しない代わりに、協力しろと言った。
そして、日下部は、中西を塩崎秀郎の次男の替え玉として、亜希子に会わせたのだ。
病院のベッドに寝ている、中学生くらいの男の子。
横に、日下部篤が居る。篤は男の子に尋ねる。
「もう一度訊くよ。清竹くん、君のお父さんが犯人なんだね?」
ゆっくりとうなずく男の子。
大きい家の玄関。そこに、清竹と呼ばれた男の子が、篤に連れられてきた。
「清竹くん、今日からここが君の家だ」
その大きい家の一室。篤の部屋だ。時間は、今から数ヶ月前。
日下部は、戸棚の中に、20年前の洋食屋の事件の資料を見つける。
「見つかってしまったか。犯人もまだ捕まってないし、忘れられなくてね」
どうやら、篤は独自に、この事件を追っているらしい。
携帯電話で、向井と思われる人物と話しながら、少女を車のトランクに乗せている日下部。
手には、黒い手袋。
日下部は、口封じの為に、中西を、首を締めて殺した。
「食堂ひばり」の厨房。ゴミが詰まれ、調理器具には埃が積もっている。
亜希子と日下部がいる。
「全てを話すときが来た。なぜ、あなたが生き残ったのか」
日下部が話し出した。亜希子は、びっくりして日下部を振り向く。
「あなたは泣かなかった。犯人に手を差し伸べて・・・」
「あなたがやったの?」
日下部はそれには答えない。
「なぜ、あなたを殺さなかったのか、解らない。
・・・わかりますか、私たちは、同じ疑問を抱いて生きてきたんです!」
亜希子はその場で凍りついたように動かない。日下部は続ける。
「20年前と同じようにやれば、解ると思ったんです。
橘由美を明日殺します。そして、赤ん坊に刃(やいば)を向けたとき、答えが解るでしょう」
「解らない・・・わたしには、理解できない」
「本当に、理解できないの?私が殺さなかったのは、20年前の野上亜希子なんだ。
私は知りたいんだ、どうして殺すのか、どうして、殺さないのか!」
日下部は亜希子に襲い掛かる。亜希子は床に倒れた。
354 :
es:2007/08/30(木) 17:14:17 ID:yJtkmny+0
20年前、あのときの食堂ひばりが見えてきた。
厨房で忙しく立ち回っている、秀郎と、その妻。そして、客席で牛乳を飲んでいる、高校生の長女。
その前に座っているのが、おさげ髪の、フルーツヨーグルトを食べている友人。
そして、和気藹々とオムライスとスパゲッティ・ナポリタンを突っついている若い夫婦。
傍らの乳母車には、赤ちゃんがいる。
塩崎清竹。15歳。白いシャツに黒いズボン。恐らく、中学校の制服。
清竹は、二階から階段を下りてきた。そこは厨房だ。
調理台の上に置いてあった包丁を手に取ると、父・秀郎に、数回、切り付ける。
すると、秀郎は倒れた。
次は、エプロン姿の母だ。清竹は、後ずさりする母を、調理器具が載った棚の所へ追い詰め、腹部を刺す。
日下部は、エプロン姿の主婦を拉致し、埃が積もった厨房へ連れて行き、ゆっくりと腹部を刺す。
客席に行き、おさげの少女の片目に切りつけたあと、止めを刺す。
日下部は、女子高校生を殺した後、わざわざその髪を編んだ。
若い夫婦を次々に刺す。二人ははテーブルに突っ伏して死んだ。
日下部は、銀行員の夫婦を殺したが、赤ん坊には手をつけなかった。
秀郎は死んでいなかったので、命からがら逃げ出したようだ。
二階から、騒ぎを聞きつけた兄が、階段を下りてきた。清竹は、兄も刺し殺す。
兄は、残りの力で、階段を上がろうとしたが、途中で息絶える。隣には鶏がらが落ちていた。
日下部は、大学生を殺した後、石段に遺棄し、鶏がらを置いた。
高校生の姉は逃げ出そうとしていたが、清竹は背後から刺した。
そして、最後に残ったのが、乳母車に乗っていた亜希子だ。清竹は、亜希子に血まみれの包丁を向けた。
亜希子は包丁へ右手を差し出して――
埃が積もった「食堂ひばり」の厨房。業務用の冷蔵庫に、なぜか鎖が巻かれ、鍵が掛かっている。
日下部は、鍵を開け、冷蔵庫の扉を開ける。
すると、その中にはテープでぐるぐる巻きに拘束された橘由美がいた。
由美の口を塞いでいるテープをはがし、日下部は、由美にコップに入った牛乳を差し出した。
「被害者は、殺される直前に牛乳を飲んでいたんだよ」
日下部は由美に牛乳を飲ませようとしたが、由美は抵抗し、牛乳は全てコップからこぼれてしまった。
空になったコップを手に、日下部は二階へと続く階段を昇る。
そこは、小さい冷蔵庫が置いてある、古びた畳の部屋。
日下部は、冷蔵庫から牛乳のパックを取り出し、コップに注ぐ。
携帯電話が鳴る。日下部は牛乳のパックを置き、電話に出る。
「解った、すぐ行く」
そう言って電話を切り、外していたネクタイを首に巻き、部屋を出て行った。
再び厨房に下りてきた日下部。そこには、塩崎秀郎が待っていた。
「俺はあのとき、気が動転して、逃げた。けど、こんなことになるなら、あのとき、殺せばよかった」
秀郎はそう言って、日下部に襲い掛かり、日下部の頭を殴る。
だが、日下部は反撃し、秀郎を羽交い絞めにした。
「お前は一体、何もんなんだ?」
そう訊ねる秀郎に、日下部は答える。
「人間だ」
あのときと同じように、包丁を手にし、日下部は秀郎に切りつける。秀郎は倒れた。
日下部は、よろけながら厨房を後にし、目的地になんとか向かおうとしたが、
だんだんと、秀郎に殴られた傷が効いてきたようだった。頭を押さえる。
視界が真っ赤に染まり、日下部は路上に倒れる。
355 :
es:2007/08/30(木) 17:15:29 ID:yJtkmny+0
「あの」
日下部へのサイコダイブを無事終了したあなたの前に立っていたのは、野上亜希子だった。
日下部に襲われながらも、助かったらしい。
亜希子は、あなたに問い掛ける。
「あの人は、なぜ生まれてきたのでしょう?あの人の心は、いったい?」
END
>>349 「ストーリーを教えて」でスレッド検索すればいいじゃない
アニメどころかいろんなのが一目瞭然
ゾウディアックのストーリーを教えてください><
かまいたちの夜とかもやってるし、いいんでない?
ただ、催促しまくって暴れるのなら今後完全にスルーされるが。
>>359 いやかまいたちはSFCでしょ。
こっちはネット上で配布してるから問題はないのかなって事。
それはともかく、最近発売されて即希望→即回答ってのが多い気がする。
1ヶ月立ってないのに回答ってのはさすがにまずいと思うぜ。
あんまドカドカやってたらどっかのメーカーが文句言ってきたりして。
発売後半年は希望禁止、とかにするべきだと思うけど。
>>360 一応、販売してから半年間はトリップをつけることになってる
>>360 そもそもここに来る時点で買う気はない人ばっかだと思うが。
>>360 もういくつかネット配布してるゲームのストーリーのバレがあるわけだが
なんでゾウディアックだけ?
esお疲れさまです。
ストーリー…ラストはあれだけ??題名のes〜原始的自我〜って、日下部の無意識の意識つーか行動の原因なのかな。
なんか哲学な内容だね。
スーファミの「ウィザップ!」をお願いします。
DCのウィークネストラウマンとPSのマネーアイドルエクスチェンジャーのストーリーを教えてください。
ネット配布云々はどうでもいいだろ
有料ゲームの内容を書くことに比べれば
たいしたことないよ
368 :
es書いた人:2007/09/01(土) 09:40:33 ID:X1C8CFSD0
>>364 むむ。なんか気になる言い方
途中端折ったところもあるけど、
ゲーム内のストーリー(ストーリーになってないけど)は、あれだけだよ
というか、正しい題名は「es」のみッスよ?
つーかアレか?エスの本当の意味が知りたいのか?
哲学的というか、エス(イドとも言う)は心理学で出てくる言葉だな
詳しくはエスとかイドとか自我とかでググれ
ぶっちゃけ、あんまり何も考えないで書いた感がするな>ESのストーリー
殺人者の心理は異常ってのをかけばそれでいいと思ってたような節があるというか
すいませんウィークネストラウマンじゃなくてウィークネスヒーロートラウマンDCでした。
未解決の中に幾つか分かるのがあるので、まずはロックマンエグゼから。
−−前提−−
舞台は高度に電子化された近未来の日本。
それに伴いスケジュール管理やウイルス駆除などの生活ユーティリティとして
人々はネットナビと呼ばれる擬似人格プログラムを所有している。
主人公「光熱斗(ねっと)」のナビが「ロックマン」。二人は親友感覚で付き合っている。(のび太とドラえもんくらい仲がいい)
熱斗は熱血バカだが天才的なウイルス駆除の才能を持ち、ロックマンは非常に心優しい優等生タイプ。
WWW(ワールドスリー)と呼ばれる秘密結社がウイルスで世界を牛耳ろうとするのに対し、
天才科学者でありネットナビの発案者でもある「光雄一郎」の息子・熱斗が立ち向かうというのがメインストーリー。
−−ラスト−−
通常のネットナビでは有り得ないほどの高性能を見せ付けながら連戦連勝してきたロックマン。
しかし彼の体は次第に次第に不具合を見せていく。心配しないでと笑うロックマンだが、熱斗は不安を拭い去れない。
そしてWWW最強のナビ・マジックマンを撃破した時、ロックマンもまた破壊されてしまうのだった。
悲しむ熱斗に修復プログラムを渡す父親。だが、その前にある一つの告白をしたいと言う。
それを聞いてしまえば熱斗はもうロックマンを手足のように使えなくなるかもしれない・・・・・。
熱斗はロックマンを失うくらいならば、と覚悟を決め、父親の話に耳を傾けた。
10年前。若かりし雄一郎は擬似人格プログラムの作成に苦心していた。所詮はプログラム。
決まったインプットには決まったアウトプット。人間のような自然な思考や反応がどうしても生み出せない。
苦悩の中で雄一郎が目を付けたのは、プログラムに人間のDNA構造を投影する事だった。
仮にオペレータとネットナビが同じDNA構造を持っていたとしたら、心の動きもまた似てくるのではないか?
自然な反応や共感を生み出し、心を通わせる事ができるのではないか・・・?
理論は正しかった。ネットナビの技術は飛躍的に進歩し、人間らしいネットナビの作成が可能となった。
しかし。95%の壁。最大の壁が雄一郎の前に立ち塞がった。
95%まではいい。95%までは人間のDNAとプログラムを完全に似せる事ができる。
なのに、最後の5%がどうしても実現できない。雄一郎は挫折しかかっていた・・・・・。
苦しみの日々の中で、優しい妻と生まれたばかりの可愛い子供だけが彼の心の支えだった。
だが、神は残酷だった。雄一郎の息子・彩斗(さいと)は生まれつき心臓が弱かった。
いつしか闘病の日々を繰り返す事となり、両親の祈りも空しく息を引き取ったのだ。
嘆き悲しむ雄一郎。深い悲嘆の中で、ある一つの着想が閃いた。
彩斗には熱斗という双子の弟がいた。ならば彩斗と熱斗のDNA構造は・・・?
苦悩の末に、雄一郎は彩斗をネットナビとして電脳の世界に蘇らせる事を選択した。
「ロックマン.EXE(エグゼ)」という擬似人格プログラムとして・・・・・。
研究の最後の1ピースは埋まった。ロックマン.EXEの性能は旧来のナビを遥かに凌駕するものだった。
ロックマンをベースに新世代ナビの研究も躍進し、ネットワーク世界は今日の発展を得たのだった。
電脳世界に生きる彩斗は、熱斗が自分の双子の弟である事を知っていた。
しかし、熱斗がその事実を知れば、自分をウイルス駆除などの危険な目に合わせる事をためらってしまうだろう。
それではネットナビである意味が無い。
熱斗には知らせないでほしい。自分は老いる事も無い、ただのプログラム。
それでも現実世界に生きられなかった自分が、弟と同じ時を歩めている。思い出を共有できている。
これ以上の幸せがあるだろうか。
だから、兄としてではなくても、熱斗の側にいられればそれでいい。
それが彩斗の意思だった。雄一郎もまた、それを受け入れた。
こうして彩斗は10年もの間、ロックマン.EXEとして熱斗の手足として生きてきたのだった・・・・・・。
雄一郎から兄の思いを知らされ、愕然とする熱斗。
わがままを言ってもどんなに危険な目に合わせても平気だったのは、どこかでプログラムと思っていたから。
実の兄と知ってしまった今、前と同じように危険な目に合わせる事が、自分にできるだろうか?
いつも困らせる事ばかりしていたのに、笑顔で自分の面倒を見てくれていたロックマン。
そして電脳世界で再び命を落としたロックマン。熱斗は涙を抑えられなかった。
雄一郎が告げる。
ロックマンの修復プログラムを使えば、ロックマンと熱斗は完全に同じ構造を持つ存在となる。
電脳世界と現実世界で完全に存在がシンクロする事による危険性。
最悪、ロックマンが受けたダメージが熱斗にもフィードバックし、死亡する事も有り得るのだと。
だからこそ、最後の選択はお前に任せる、と。
熱斗の答えは決まっていた。
「にいさん!」
熱北の呼びかけに目を覚ますロックマン。
兄弟は10年の時を越えて出会い、これまで以上の絆で結ばれたのだった。
例え、衝撃の事実だったとしても、これまで通りの関係でやっていける。
なぜなら、これからは二人で戦うのだから。
事実を知る前も知った後も、元から二人は最高の兄弟だったのだから・・・・・。
そしてWWW最強最悪のウイルス・ドリームウイルスを撃破する二人。
WWWの首領・Dr.ワイリーは崩壊する研究所の中に消えていった。
平和になった秋原町。雄一郎と奥さんはラブラブ。ロックマンとロールちゃんもラブラブ。
私たちも・・・・・と水を向ける幼馴染に、なんで?と答える鈍感男・熱斗。
笑い声の響く中、ロックマンと熱斗は今日もウイルス退治に乗り出すのだった。
おわり
−−−−
と、ここまでがエグゼ1のストーリー。
エグゼは6で完結していて、最後は20年も次代がすっ飛び、熱斗は父親と同じく天才科学者に。
幼馴染はめでたく熱斗と結婚、男児を出産。
そしてその子の操るネットナビはもちろん・・・・・・という感慨深いエンディングになっている。
375 :
奇々怪界:2007/09/01(土) 14:06:47 ID:blovI7uv0
奇々怪界―謎の黒マント―
小夜ちゃんは巫女さん。
前作奇々怪界で妖怪たちをこらしめてからはみんなで仲良く暮らしていた。
しかし、最近妖怪たちの様子がおかしい。
以前こらしめたはずの妖怪たちが、また悪事を働いていたりするのだ。
調査してみた所、彼らは西洋妖怪に洗脳されていた。
鬼太郎でもおなじみ、西洋妖怪が日本進出というパターンである。
遂に小夜ちゃんは西洋妖怪の親玉・黒マントをしばき倒し、戦友に別れを告げていつもの神社に戻るのだった。
奇々怪界―月夜草子―
小夜ちゃんは巫女さん。
前作・前々作で妖怪たちをこらしめてからは以下同文。
そんなある祭の夜、ゲストだったかぐや姫が小夜ちゃんの目前でさらわれてしまう。
敵は鬼の一族。
大伴大納言(おおとものだいなごん)というモテないおっさんが、ロリロリかぐや姫をお嫁さんにしたいらしいのだ。
どう見ても犯罪なのでかぐや姫の足跡を追いかける事にした小夜ちゃん。
魅留鬼(みるきー)とかいうロリライバルに邪魔されたりしつつ、自身もまたロリの魅力で仲間を増やしていく。
遂に小夜ちゃんは欲求不満の大納言をしばき倒し、戦友に別れを告げていつもの神社に戻るのだった。
>>368 EDがバッド含めて四つあるらしいんだけど、
今回紹介してもらったのはどのEDになるんだろう??
FCをいくつか出してみる。
まずは、マドゥーラの翼から。↓
マドゥーラの翼
その昔、バダムの地に“マドゥーラの翼”と呼ばれる鳥像が伝えられていた。
マドゥーラの翼を持つ者は、世を支配できる不思議な力を手に入れることを知り、人々は、マドゥーラの翼をめぐって争い、乱れ、栄枯盛衰を繰り返してきた。
ある時代に、心ある王のもとへマドゥーラの翼が渡ると、王はマドゥーラの翼を洞窟の奥深くへと収め、ラメール一族にこれをまもらせ平和な時をむかえた。
そして、数世紀。ラメールの若者ダルトスが一族を裏切り、マドゥーラの翼を持ち去り、アレクス城の地下迷宮にたてこもった。
ダルトスは、マドゥーラの翼の力を得て魔物達を呼びよせ魔の要塞を築き、この世を支配しようと企てた。
アレクス城の生き残りの憲兵から、そのもくろみをしったラメール一族は、アレクス城へ向けて戦士を送った。
ラメールで唯一魔法の使えるルシアも戦士隊に加わった。
戦士達がアレクス城に近づくにつれ、より強い魔物達が彼等を襲い、魔法の使えない戦士たちが一人倒れ二人倒れついにはルシアを残すのみとなったが、ルシアは一人となっても退くことなく勇敢に進む。
アレクス城のダルトスを倒しマドゥーラを取り戻すことの出来るのはルシアだけなのだ。
ルシアは一人ダルトスの下へと向かう。
襲い掛かる無数の魔物を倒し、遂にダルトスの待つ迷宮に辿り着く。
そこでルシアを待っていたのは、マドゥーラの翼だった。
マドゥーラの翼の力を得て、ダルトスの元へと飛翔するルシア。
ダルトスは既に異形の魔物と化していた。
ルシアはダルトスと戦い、そして勝利する。
そして、マドゥーラの翼の力を使い王子を助け出すのだった。
悪は滅びた。
マドゥーラの翼は世界の平和のために輝き続けるのである。
あなたの冒険は終わった。
遊んでくれて、そしてルシアが王子を救うのを助けてくれてありがとう。 THE END。
補足・ストーリーに何の断りもなく、最後に王子を助け出します。どこの王子で、なぜあんな所にいたのか等は全て謎のまま。
最後の、悪は〜以降はエンディングの英文を和訳しました。エンディングではルシアと王子は結婚したような感じになります。
しばらく経ってから次行きます。
次回、アイドル八犬伝(長いです)。
>>380までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
3ヶ月以上過ぎたので
●途中 から
・武蔵伝II ブレイドマスター
・絶体絶命都市2―凍てついた記憶たち―
●執筆予告がある物 から
・THE ロボットつくろうぜっ! 〜激闘!ロボットファイト〜
・シャイニング・ウィンド
・ファイナルファンタジーXII レヴァナント・ウイング
を、それぞれ消しました。
アイドル八犬伝
日本有数の大財閥、西園寺家の長老トミコにも寿命が来たようだ。
そこで跡取りと目される三人の娘達…
若くして数十の会社を束ねる天才実業家の長女シズカ。
数々の特許と博士号を持ち、天才の名を欲しいままにする次女レイカ。
そして…
なーーーーーんもできないミソッカスの三女エリカちゃんである。
トミコ「おお、お前達。良く来た。わしもそろそろ寿命じゃ。ついてはこれから三ヶ月の間、全力を挙げて自分の名を挙げる仕事をしてみせよ。
わしはそれによってお前達の器量を測り、跡継ぎを決める」
シズカ「オホホホホ。この勝負、私とレイカとの争いになりそうね。エリカなんかに何ができるっていうの」
レイカ「あーら当然よ。私なんかエリカの事最初っから勘定に入れて無いわ。オーホッホッホ 西園寺家の次期頭首は私よ」
そして、我らがエリカちゃんは………
エリカ「私にはお姉さんのような才能は無いわ。私にできる事と言えば、歌う事ぐらい……」
乳母「そうですわ、お嬢様!歌で世界に轟くスーパーアイドルを目指すのです」
エリカ「歌……………スーパーアイドル?」
CT1 「アイドル誕生」
エリカは乳母のミホが連れてきた、芸能界の生き字引、アイドル追っかけの長老と言われる真実イチロウと出会う。
そして彼から、空前絶後のアイドルスターになれる素質があると太鼓判を押される。
真実は占いもしており、その占いで今年日本に史上最大のアイドルが生まれると出たらしい。そして、それがエリカの事なのだ。
しかし、エリカが才能を開花させるためには、後7人の仲間を集めなければいけないとの事。
更に、その内の一人は真実の孫娘ホシミらしい。早速ホシミが現われる。
「お答えいたします(←口癖)。私の予言の力で残り6人を探しましょう」
ホシミの予言で、都内で一番高い所…ザンシャインビル辺りにヒントがあるらしい。
早速二人はザンシャインビルに出かけて行く。
ザンシャインビルでは何か催し物(サイバー・ゴング・ショー)がなされていた。
おまけにホシミによると、中から強い「気」を感じるとの事。
早速中に入ろうとするが、警備員がやってきて、チケットが無いと入れないと言われる。
中に入るには、歌を歌って心を動かせ、とホシミに言われるエリカ。
「なんだろな〜♪なんだろな〜♪観たいの♪観たいの♪エリカちゃん♪」
しかし、警備員は無反応。経験が不足しているためだと察し、仕方なく下の売店に移動する二人。
売店のおばさんに聞き込みをしようとするエリカ。ザンシャインより高い建物について聞くが、
帰ってきた答えは、「これが銘菓"ザンシャインのビル風"ですだっぴょ」
何か買わないと駄目なのでは…と思い、菓子を買うエリカ。そして再び尋ねるが、
今度は「この週刊誌、今日出たばかりですだっぴょ」週刊誌も買うエリカ。
3度尋ねてみると、帰ってきた答えは「?」だった。
2個も買ったのに…と文句を言うエリカだが、ホシミは焦らず週刊誌でも読んで休みましょうと言う。
週刊誌を読むエリカだが、字が多くて目がクラクラするとの理由で、さっさとホシミに雑誌を渡す。
曰く、都内で一番値段の高い喫茶店の記事がある。との事。
何か関係がありそう、とホシミが言うので、喫茶店”べらんめぇ”に向かう。
喫茶べらんめぇにいたのは、店主と、雑誌の記事を書いたヤケニクワシだった。
「ラッピー。やけにくわしさん?」
「オー、僕の事を知っているとは、ありがタイヨーホエールズ」
ザンシャイン以外に高いところを聞くエリカ。答えは、銀座3丁目の和菓子屋”たましかや”だという。
”たましかや”の土地代は日本一高いらしい。
”たましかや”にやってきたエリカは早速店員に、「何かの特技を持った私くらいの女の子」について尋ねる。
「うちのヤヨイさんはたった17なのに、株の凄い才能がある」らしい。
丁度その時ヤヨイが現われる。エリカは早速ヤヨイに経緯を話す。
「こういってはなんだけど(←口癖)、私は”たまかしや”の暖簾を守らなければならないのよ。
貴方達の道楽に付き合っていられるほど暇じゃないわ」
しかし、ここで引き下がる訳にも行かないエリカは、思い切って歌い出す。
「ど〜んと♪稼ごう〜♪稼ぎましょう〜♪」
「素晴らしい歌声!こう言ってはなんだけど、芸能界でビッグマネーを稼ぎ出すのも悪く無いわね」
と言う事で、ヤヨイも共に来る事に。
「それじゃあ、感謝の意味も込めて何かお菓子を買っていくね」とエリカ。
「だったら”たましかや”秘伝のみょうがまんじゅうをオススメするわ」
みょうがまんじゅうを食べたら物忘れが激しくなるという、とんでもないおまんじゅうらしい。
エリカはそれを購入する。ホシミの助言によると、やはりヒントはザンシャインにあるとの事なので、再びザンシャインへ。
ザンシャインに来たエリカ。ふと見ると吸殻が溜まっている(大理石で出来ている)灰皿が。
綺麗好きなエリカはそれを片付ける。と、一人のおじさんがやってきて、ご褒美にとプラネタリウムのチケットをもらうのだった。
プラネタリウムにやってきた3人。ホシミは、星に囲まれて予知能力が飛躍的に増大したらしい。
そして、ホシミから出てきた単語はクルミだった。プラネタリウムを出てクルミを探す3人。
売店では、おみくじくるみが売っていた。早速購入してみるが、中のおみくじは、くるみが硬くて割れないので取れなかった。
くるみ割り売ってないかと店の人に聞くと、水族館に行ってみると良いらしい。水族館…?と頭を捻るが、結局そこに行く事に。
水族館に行くと、待っていたのはラッコ。ラッコにくるみを割ってもらえば良い、と考えたエリカ。
しかし、ラッコにどうやって頼むか…思案の結果、歌ってみる事に。
「お願い、くるみを、割ってよね♪ ラッコのパワーで、割ってよね♪」
「ぐしゃっと、砕いて、スプラッター♪ そんな、あなたは、そんなあなたは♪」
「ラッコさん♪」
歌がラッコの心に届いたのか、クルミを割ろうとするラッコ。
しかし、クルミより硬いものを持っていないため、割れなかった。
それより硬いもの…さっきの大理石の灰皿を利用して、遂にクルミが割れた。
しかし、当然ながら中のおみくじは水槽の底へと沈んでしまった。
ショックを受けるエリカだが、隣の水槽では餌付けショーのために水槽に入っているお姉さんが。
なんとかお姉さんに訴えようとするエリカだが、声が届かないため、踊ってみる事に。
「おねえさんクイッ、こっちをクイッ、向いてクィクィ、気付いてクイッ」
なんとか気付いてもらえたエリカは、おみくじを取るように頼んでみる。が、自分の仕事ではないとあっさりと断られる。
仕方ないので、お菓子”ザンシャインのビル風”をあげるからというと、あっさりとおみくじを拾ってもらえらのだった。
「ありがトーワチキ」(※アイドル八犬伝はトーワチキ産のソフトです)
おみくじを見てみると、…コンピューターに詳しい人とお友達になれば、ハッピー間違いなしよ…と書かれていた。
ヤヨイによると、友達には凄腕のパソコンマニアがいる。今日は三国一のパソコン大会があるので、秋葉原のハードという店にいるらしい。
パソコン大会がやっているというハードの地下にやってきた3人。
そこでは男と女が一騎打ちの戦いをしていた。
観客席にはヤケニクワシが。話しかけて大会の詳細を尋ねてみると、
二人の腕に付いてるワッカのパスワードを先に探して腕輪を外した方が勝利というゲームをやっているらしい。
が、べこいち(男の方)はコネを効かせ、一般ユーザーには手の届かないデータ・バンクにパスワードをセットしてしまった。
エリカ達が助けなければ、ミサオ(女の方)の勝利は無いらしい。
エリカは早速その場で歌いだす。観客の注意がエリカに行った時、ホシミがべこいちの口にみょうがまんじゅうを押し込んだ。
べこいちはたちまち物忘れが激しくなり、キーボードもまともに叩けなくなってしまう。
ミサオはこの期を逃さず、鉄壁のガードを潜り抜け、パスワードを拾い出した。ミサオの勝利である。
ミサオはエリカ達に感謝して、事情を聞いた後に仲間になるのだった。
3人目の仲間を手に入れたエリカはホシミの霊感に導かれ。またまたザンシャインビルへと訪れる。
そして、再び警備員に阻まれる。エリカは再び歌いだす。
「なんだろな〜♪ なんだろな〜♪ みたいの♪ みたいの♪ エリカちゃん♪」
更に警備員に微笑みかけると、とうとう入場を許可されたのだった。
場内では、なぜか騒然となっていた。
その理由は、ステージの上に、ダイナマイトを体中に巻きつけた男がいたためである。
男は、自分の人生は暗かったので、せめて華やかな場所で死んでやる。と叫ぶ。
歌うしか無い、とエリカは感じた。
「なんで なんで 死んじゃうの♪ 楽しく生きれば いいじゃない♪」
「いちごのケーキを♪ おいしく食べて♪ 甘いココアでひとやすみー♪」
そして、微笑むエリカに、男は、生きる希望が沸いて来たと言い自殺を取りやめるのだった。
外に出たエリカの前に、一人の女性が接近する。
名は茶畑ヤチヨ。ショーのプロデューサーで、エリカに目をつけたらしい。
エリカが仲間を探しているという経緯を説明すると、喜んで仲間に入ってくれた。
丁度その頃、都内某所ではヤケニクワシが、暗黒イロモノ大王という者と何やら良からぬ会話をしているようだった。
彼らは、エリカの能力の真の開花を待ち、その上で我が軍団に加える…という事を画策していた。
ACT2 「ミラクル ボイス」
大分仲間が揃ってきたエリカ達。今後の事を考えてみる事に。
ヤチヨはエリカを売り出すためのプロジェクトを練る事、そしてヤヨイとホシミは株でお金を稼ぐ事に。
エリカは、歌唱力に磨きをかけるために、5年前に引退した演歌の女王みやこカルミに弟子入りをする事に。
残ったミサオと二人でみやこカルミを捜す事に。パソコンで得た情報によると、みやこカルミはK県のカキナベ市にいるらしい。
早速カキナベ市を訪れる二人。駅前で聞き込みをしていた二人は、ナンパ男に絡まれ花火に誘われる。
ナンパ男を遠ざけ、二人で花火を見に行く事に。
河原では、花火職人がいたが、やってきた暴走族が花火を勝手にいじっていたために喧嘩になってしまった。
仲裁のために歌いだすエリカ。
「仲良くしましょう〜♪ 争わないで〜♪ みんな仲良く♪」
「手を取り合って♪ ベルマークでも♪ 集めましょ〜♪」
そして微笑むと、暴走族は毒気を抜かれ去って行く。
花火職人の棟梁、江戸川ムラサキからも礼を言われる。
ムラサキにみやこカルミの事を聞くと、この先のスーパーマーケットでは噂好きの奴が多いから、何かがわかるかも。と言われる。
「ありがとサンゲリア。早速行ってみるわ」
という事で、スーパーマーケットにて再び聞き込みをするエリカ。
その最中、手毬を購入する。マーケットでは何も得られず、駅前に戻ったエリカは、花屋でアマリリスを購入。
その時、突然ヤケニクワシが現われる。花火を見に来たらしい。
みやこカルミについて聞くと、カキナベ山の麓のじーさまに聞くと良いと言われ、麓を目指す。
麓のじーさまにカルミについて尋ねるが、耳が遠いらしく聞こえていない様子。踊り出すエリカ。
「元歌手のクイッ、みやこカルミさんがクイッ、このあたりにクイッ、住んでるってクイッ、本当ですかクイックイッ?」
ボディランゲージが通じたらしく、山頂を指すじーさま。
しかし、一本道の山道の途中でなぜか進めなくなってしまう。原因不明だが、一旦町に戻ることに。
「途中から前へクイッ、進めなくなっちゃうの、なんで?クイックイッ」
じーさまに尋ねたが、返事は無かった。ふと、近くのお地蔵さんを見てみると、花が無い事に気がつく。
寂しそうなので、アマリリスを捧げてみるエリカは、お堂の中にある張り紙を見つける。
”注意!この先には物の怪ぬりかべが出ます”と書いてあった。
ぬりかべの退治方法を求めて町を歩き回るが、特に重要な手がかりは見つからず。
そんな中、ミカという子供がねだる為に、遊んであげる事に。手毬を使って手毬歌を歌うエリカ。
「てん てん てんまり♪ てんてまり〜♪ とんで はずんで タリラリラン♪」
ミカは喜び、自分も歌うと言う。
「とおせんぼ とおせんぼ♪ もののけ じゃまっけ とおせんぼ♪」
「あしを はらって とおりゃんせ♪ ほうきで はらって とおりゃんせ♪」
ミサオはその歌がぬりかべの退治方法だと気付き、ホウキを探す事にする。
町の人たちが貸してくれなかったが、お地蔵様を掃除する時のホウキを発見する。
「山の上の掃除用に借りてこーっと」と、とぼけるエリカだったが、
「ぬりかべ撃退にいるんじゃろ、持ってけや。あんたの踊りは面白かったよ」とじーさま。
じーさまはボケた振りをしていただけだった・・・
ホウキを手に入れ、山道へとやってきたエリカは、ホウキでぬりかべの足を払う。
ぬりかべが退散し、奥へと進めるようになった。進んでいくと、みやこカルミの家を発見。
家に入ろうとすると、みやこカルミが現われる。弟子にしてくれと言うが、弟子は取らないらしい。
歌いだすエリカ。
「歌こそ人生、私の命〜♪ だから〜私を弟子にし〜て〜♪ ラララー、マーーイ、ウエイーー♪ と、きたもんだっ」
するとカルミはエリカの才能を感じ、近くの湖一杯に花を咲かす事が出来たなら弟子にする。と言う。
その方法を探し、エリカは街中を再び歩き回る。
花火職人のいた河原で、ムラサキは小型の花火をくれる。その後は収穫は無かった。
みやこカルミの家の前の湖でエリカは、むしゃくしゃするから花火でもやろうと言う。
花火に火をつけると、湖に花火が映る。ミサオは、大きな花火を打ち上げて湖に映し出せば湖一杯に大輪の花が咲くはずだと気がつく。
早速二人はムラサキに依頼してみる。快く了解してくれたが、問題はあった。花火を打ち上げる場所である。
ミサオの計算によると山の中腹のカキナベ寺からなら良いと言うことだが、車も通らない山の上にすぐに道具を運ぶのは無理と言う事だった。
困っていると、そこに喧嘩していた暴走族のリーダー、ミドリが現われ、協力を申し出る。
エリカの歌に感動して、一度謝ろうと思っていたらしい。モトクロス・バイクで花火を運んでくれる事に。
みやこカルミ宅で湖に映る花火を見る。カルミはそれを見て、入門を許可するのだった。
数日間の厳しい修行を経て、エリカはみやこカルミの歌の全てを身につけた。
エリカは、世界中のあらゆるものを感動させる、奇跡の歌声ミラクル・ボイスを身につけた。
順風満帆に見えたが、暗黒イロモノ大王という怪物に注意しろとカルミに言われるエリカ。
カルミに礼を言い、下山するエリカは、ムラサキとミドリを仲間に誘う。二人は承諾する。7人目の仲間である。
エリカ達4人は仲間の3人が待つエリカ(トミコ)の家へと向かうのであった。
ACT3 「ホエホエ むすめ」
エリカがミラクルボイスを手に入れたという噂はたちまち広がり、エリカは一躍時の人となった。
ヤチヨは、エリカのデビュー曲の目星がついたらしい。史上最大の名曲”きみはホエホエむすめ”である。
それは、どこにあるかも分からない伝説の曲らしいが、大手プロダクション、ポリナベプロの社長が隠しているらしい。
それを探すために、エリカ、ムラサキ、ミドリの3人は、ヤチヨに業界の大抵の所はフリーパスの名刺をもらいポリナベプロへと向かう。
ポリナベプロの社長と面会するが、”きみはホエホエむすめ”の行方についてはとぼけるばかり。
ふと、近くの掛け軸をいじってみると、金庫を発見。社長は、開けられるのなら開けてみろと言って来る。
ムラサキは金庫に花火をしかけ爆発させる。開く…というか蓋が無くなる金庫。
中にあったノートには…社長とアイドルの見るのも恥ずかしい交換日記があった。
日記と”きみはホエホエむすめ”を交換を要求するエリカ。
社長は仕方なく、譜面を渡す。が、曲しかなく、詩の方は作詞家が持ったままどこかに言ってしまったらしい。
とりあえずヤチヨ達のもとへ戻る3人。
他方、暗黒イロモノ大王のアジトでは、エリカの姉二人が大王と対面していた。
姉は今や時の人となったエリカをイロモノタレントに堕とし跡取り争うから脱落させようと企むのだった。
エリカが家に戻ると、歌詞の方もホシミの占いで大体の場所が分かったとの事だった。
作詞家はFテレビの局内にいるらしい。ホシミと二人でFテレビへと向かう。
Fテレビでは、地下に何か感じるとホシミがいうが、警備員に阻まれる。
「私は新人歌手よ。今日は収録なの」ととぼけると証拠を見せろと来る。
歌いだすと、エリカの歌力はまさしく歌手だと思った警備員はそのまま通してくれる。
地下に行くと、いきなり一人の女の子が声をかけてくる。
サインをねだられたのでしてやると、女の子…モモミはホタルげんじとかの追っ掛けもやってて、芸能界に詳しいと言って去って行く。
ホシミは突然、何かに呼ばれるようにフラフラと何処かへ行ってしまう。
驚いて追ってみると、そこにヤケニクワシが現われる。会わせたい人がいるとの事で、二人は付いて行く。
そこには暗黒イロモノ大王が。仲間に誘われるが、エリカはそれを拒否し、歌いだす。
「歌はー 感動ー♪ 歌はー 命ー♪」
暗黒イロモノ大王は、それに感動しかけるが、それに対抗し、究極・イロモノ・ポーズをとって対抗する。勝負は引き分けとなる。
そして、イロモノ大王から、作詞家の行方を教えてもらう。4スタジオにいるらしい。
しかし、そこに行くまでの1〜3スタにはイロモノ軍団が通せんぼしているとのこと。
エリカは早速1スタへと向かう。そこでは、すっかり落ち目になりテレビ出演といえばスター大運動会だけ、というタレント勢が。
イロモノ軍団にスカウトされるためにエリカを倒そうとしてくる。エリカvs落ち目タレントのダンス対決が始まった。
落ち目タレント勢のダンスはかなりのハイペースで踊っていたため、エリカのダンスでは勝ち目が無かった。
落ち目の勝因は、なんと酸素ボンベ。エリカはホシミの肩に捕まり、ロビーへと退散していくのだった・・・
ロビーではモモミがいて心配してくるので、これまでの事を説明してみる。
すると、面白そうだから仲間にしてくれと言ってくる。あっさりと承諾するエリカ。
最後の仲間なのに簡単に決めすぎだとホシミに言われるが、8人揃えば大スターなんだから早く揃えるに越した事は無いと言う。
モモミを連れ、再び1スタへと侵入するエリカ。
芸能ミーハーのモモミは、歌手の名前のほとんどを覚えていた。
「わ〜、みんな ゆ〜め〜 なんですね。 へ〜、すご〜い 尊敬しちゃうな」とエリカがとぼけてみる。
いい気になった元アイドル軍団に隙ができる。その隙に酸素ボンベを奪うのだった。再びダンス合戦となる。
勝利したのはエリカだった。1スタを突破し、2スタへと進む。
2スタでは一人の野球選手が通せんぼしていた。タイエー・ベットコズのガガワという者だ。
無視して3スタへ行こうとするが、行けず。何を考えたのかガガワはマイクを取って歌いだした。
「ぎーんざの♪ ふーなの♪ もーのがーたりー♪」
エリカはそのヘタクソな歌に対し、手本を見せてやるとガガワはあっさりと引き上げる。
残された1本バットを拾い、3スタへと向かう。3スタでは5人の相撲取りが待っていた。
ヨルシオとお笑いセキトリ・ブラザーズに歌で迫る。
「わたしの♪ わたしの♪ 彼はー? お相撲さん♪」
セキトリ・ブラザーズもそれに対抗し、歌いだす。
「土俵の俵に♪ 足かけて♪ 食べて嬉や♪ ちゃんこナベ♪ はードスコーイ ドスコーイ♪」
セキトリは意外に歌が上手かったらしく、勝負は延長戦に。
そんな中、部屋が息苦しくなる。狭い部屋に相撲取りが5人で熱唱していたためである。
先ほどの酸素ボンベで酸素を補給するエリカ。しかしセキトリは酸欠状態に陥り、意識を失うのだった。
いよいよ作詞家に会える。と思い4スタジオに入ったエリカだったが、そこには誰もいなかった。
ホシミが言うには、作詞家はここで死んだらしい。霊魂が残っているが、邪悪な霊なのでコンタクトするのは危険らしい。
「私は〜 ゆ〜れいを なぐさめるうたを 歌っているのよ〜♪」とエリカが歌う。
怨念が和らいだので、霊を呼び出そうとするが、星に囲まれないと力が出せず無理とホシミは言う。
エリカは突然バットを握り締め、ホシミの頭をバットでブン殴った。
頭から星を出す(←ギャグ漫画で良くあるアレ)ホシミ。その隙に霊を呼び寄せる。
作詞家は女に振られて自殺したらしい。いつまでも恨んでないであの世で恋人でも見つけたら、と微笑むエリカ。
それを見た幽霊は、心が晴れやかになっていき、エリカに歌詞を読み上げようとする。
モモミがサイン頂戴用に常時持っているペンを使い、歌詞をメモするのだった。
こうして、目的を達成したエリカ達はヤチヨ達の元へ戻っていくのだった。
アイドル八犬伝、読んでて面白いけど読んでるうちに
この名前のキャラは誰だったかとかわかんなくなってきた。
キャラクター一覧つけて欲しい。
先ず幾つか訂正。
最初のCT1→ACT1 です。コピーされてなかった。
一本バット→一本のバット。
最後らへんのエリカの歌「私の♪ 私の♪ 彼はー(ここ) お相撲さん♪」
これがハートマークです。やってみたら出てこなかった。補完よろ。
人物紹介了解、最後に出します。
続き ↓
ACT4 「イロモノ してんのう」
ヤヨイ達のマネーゲームで有り余る資金(小さな国の1つや2つなら買える程)を手に入れたエリカ達は、エリカ・プロジェクトを立ち上げる。
エリカの事を売り出すためだけの衛星放送、”ラブ・エリカ・チャンネル”L・E・Cを作る事に。
テストが始まると言う事で、テレビを見てみるエリカ達だったが、テレビに映ったのはイロモノ大王だった。
イロモノ大王曰く、ホシミを預かっている。返してほしくば、エリカ一人でK県はASO山に位置する暗黒イロモノ城に来いと言う事だった。
いつの間にか攫われていたホシミを取り戻すため、エリカは単身K県へと向かう。
K県に辿り着いたエリカ。城を見ていると、背後に奇妙なぬいぐるみを被った女の子が。
イロモノ軍団の一員、ヤモリミユキだった。ヤモリミユキの案内で、イロモノ城の中へと入る。
中にいたイロモノ大王に再度スカウトされる。断ったエリカは、その場で地下に落とされてしまう。
地下にいるイロモノ四天王を倒せばホシミを返してくれるらしい。
エリカは意を決し、玄武の間へと入り込む。ちなみにエリカのいた場所は朱雀の間。
玄武の間では突然サングラスの男が現われて、通せんぼしてきた。
ミュージシャンからイロモノタレントになったタジロマサシである。
タジロマサシはサングラスをしていたため、暗闇に弱いと気がつき、シャンデリアのスイッチを切った。
その隙に青龍の間へ入る。そこで待っていたのは、ヤケニクワシだった。
スタンガンを手に行く手を阻むヤケニクワシに、エリカは溜まらず引き返す。
朱雀の間に戻ったエリカを待っていたのは、モモミだった。心配だから付いて来たらしい。
ここに来られたのは、モモミくらいの追っ掛けになると色々な裏道等を知っているからだとか。
再び青龍の間に。モモミ曰く、ヤケニクワシは変な頭をしている時しかお調子もんになれないらしい。
頭の結び目を取れば元に戻る…と思い飛び掛るが、スタンガンで阻まれる。
調子に乗り(というかいつもだが)妙な掛け声でスタンガンをかざすクワシ「くたばれ…レーガンは第50代大統領パーンチ!」
エリカはそれに対し、レーガンは40代大統領だと間違いを指摘。物知りコラムニストのクワシは動揺する。
この隙に髪の結び目を取ってみると、クワシは正気に戻るのだった。スタンガンを受け取り、そのまま次の間に進む。
イロモノ大王はそんな様子を見守っていた。エリカには100年に一人のイロモノの才能があり、大王はそれを狙っていた。
エリカは四天王と戦っていくうちに、知らず知らずイロモノに染まっていく。
そんな事情も知らず、白虎の間に侵入する。そこで待ってたのは、太ってしまってイロモノになった、われなべトオルだった。
トオルはエリカ達に襲い掛かる。スタンガンで牽制し、部屋を出るが、トオルは追いかけてくる。
朱雀の間まで押されたエリカだったが、火事場の馬鹿力か、傍にあった石灯籠を持ち上げぶつけようとする。
その時、壁が音を立てて崩れ始め、秘密の入り口が出現。秘密の入り口に入るエリカと、追うトオル。
出た先は鏡張りの部屋だった。そこに辿り着くと、トオルは突然汗をかき、悲鳴を上げる。
トオルは醜い自分を見てしまい、動けなくなってしまうのだった。そのまま朱雀の間に戻るエリカ。
朱雀の間では、サングラスを外したタジロマサシが。やむを得ず鏡の部屋に戻ってみると、そこには見知らぬ男が気絶していた。
われなべトオルだった。汗を大量に流し、痩せたらしい。そんな時、タジロマサシは追いかけてくる。
ナイフで切りかかって来るタジロをスタンガンで牽制し、歌いだす。
「もう おっきちゃっ いかがっと カッコがなくー♪ トオルさん さっさと おきてー ♪」
起き上がったトオルはエリカを助けるために盾になり、凶刃に倒れる。
最後に歌を聞かせてというトオルの希望通り、歌うエリカ。タジロはそんな様子を見て、負けを認めるのだった。
タジロの指示通り、先ほどトオルが流した汗を瓶に詰め、その傷口に塗る。なんとか助かりそうだ。
タジロはイロモノを辞め、出て行く。モモミをトオルの看病に残し、エリカは一人先を行く。
鳳凰の間で待っていたのはヤモリミユキ。
ミユキは四天王の3人も倒したエリカに感心し、イロモノ大王のいる天守閣へとエリカを連れて行くのであった…
ACT5 「イロモノ だいおう」
エリカは天守閣でイロモノ大王と向かい合った。
エリカが大王にホシミの奪還を要求すると、大王はあっさりとホシミを放す。
エリカは一緒に帰るように言うが、ホシミはそれはできないと言う。
理由を問いただすエリカ。その答えは…ホシミは実はスパイだったのだ。
そして、真実イチロウの正体はイロモノ大王その人だった。
イロモノ大王がホシミ、クワシを送り込み修行の手助けをさせたのは、暗黒イロモノ天国の乱に協力させるためだと言う。
拒否するエリカに、大王は更に衝撃的な発言をする…エリカはイロモノ界のサラブレッド、つまるところ大王の孫である、と。
衝撃を受けるエリカに、大王は、仲間に加われ我が孫よ。そして軍団の女王となれ。と迫る。
しかし、エリカはNOと言う。大王は怒り、エリカにイロモノα光線(これを浴びると正常な思考ができなくなる)を浴びせる。
光線が直撃したエリカだが、怯まない。再度NOの返事をぶつける。
光線を浴び続けると、脳が完全に破壊され、イロモノ女王どころか単なるイロモノ馬鹿に成り下がる。
エリカは一計を案じ、降参する振りをする。イロモノ女王になりますと言うと、大王はあっさりと騙された。
エリカが、どのように世界制服をするのかと尋ねると、大王はASO山内部の秘密要塞にエリカを案内する。
中にある巨大なパラボラアンテナで、宇宙中の人工衛星を自由に操り、大王のイロモノα光線を世界中の通信施設、テレビ受像機に送り込む。
そうすれば世界中が皆イロモノ馬鹿になってしまう。というものだった。
エリカが、よくこんなものを作るお金がありましたね、と聞くと、その場にエリカの姉、シズカとレイカが現われる。
但し、すっかりイロモノの格好で言葉も通じない。エリカは激怒し、大王を問い詰める。
大王は、エリカをイロモノタレントにしてくれと頼みに来たので、魔力で洗脳したと言う。
激怒しているエリカは大王の隙を見つけ、スタンガンを押し付ける
大王が怯んだ隙にドアの外に飛び出る。出た先には通信室があった。エリカはそこに潜り込む。
そこにいた雑兵をスタンガンで気絶させると、通信機で仲間達と連絡を取る。
仲間達は今ASO山の麓まで来ているらしい。すぐに合流すると言い、エリカは傍の雑兵が持っていたピストルを奪い外に出る。
が、通信室の外にはイロモノ大王が待ち構えていた。大王は、ドラッグ野郎、爆走一番星のベン・ベンソンを呼び出す。
筋肉もりもりの黒人がその場に現われる。ピストルを撃つ事もできず、結局エリカは逃げ出すが崖っぷちに追い詰められる。
やむを得ず、エリカはピストルで牽制する。構わず接近するベン・ベンソンを脅すつもりで空に向け発砲。
バーン。その音を聞いたベン・ベンソンはなぜか陸上競技のスタート・ダッシュの真似をした。
この人は練習のしすぎで、条件反射でそうなっているんだ。とエリカは判断し、エリカは降参した振りをする。
ベン・ベンソンがゆっくりと近づいてきたその時、再び空に向けて発砲。ロケット・スタートで飛び出し、そのまま崖下へと落下していった。
「オリンピック選手なんだから、このぐらいの崖から落ちても平気よね…きっと」
こうしてベン・ベンソンを振り切ったエリカは、モモミのいる鏡の間へと移動する。
鏡の間でモモミと合流したエリカは、モモミの案内で、裏道を通りイロモノ城から脱出するのだった。
城外で仲間達と再会したエリカ達は、イロモノ大王の企みを打ち砕く決意を固める。
そして、ホシミを除く7人で要塞内に侵入する。中ではイロモノ大王が待ち構えていた。
イロモノ大王は、エリカ達に無数の雑兵をけしかける(ちなみに、ここらへんの兵士、大王その他はエリカ対策に耳栓をしている)。
どうしよー、とエリカが言うと、ムラサキが火薬で雑兵を吹っ飛ばす。
次に大王が怒り狂って突っ込んでくる。ミドリに助けを求めると、カラテで大王を仕留めようと向かっていく。
が、大王の指先から出たイロモノα光線がミドリを直撃。ミドリはイロモノの人になってしまう。
次に、今まで怖がっていたヤヨイが突然大王に飛び掛かる。
しかし、イロモノ大王の必殺技によって、エリカ達6人はまとめてへたり込んでしまう。
更に接近してくるイロモノ大王。ヤチヨは先ほどエリカが持っていたピストルを手に、大王を目掛けて発射する。
しかし狙いは外れ、馬の人形(イロモノギャロップ)を掠めただけであった。
大王は逆上し、大きなカタナを抜き放ち、襲い掛かってくる。動けないエリカ達。
その時、ホシミが駆け寄り、エリカ達の盾となり大王の一撃を受ける。
ホシミの悲鳴を聞いたエリカは呪縛を破り、呆然としている大王向けてスタンガンを押し付ける。
最大出力のスタンガンを2発当て、大王の動きを止めたエリカは、ホシミの所へ駆け寄る。
「お答えいたします。エリカさん、騙していてごめんなさい。本当は貴女達とずっと一緒にいたかった…」
大王から受けた刀傷が致命傷となり、起き上がれないホシミ。
エリカは持っていたわれなべトオルの汗をホシミの傷に塗りこみ、ホシミの回復を待つ。
エリカはホシミから、大王の弱点…イロモノギャロップについて聞く。
ギャロップを奪うために飛び掛かるエリカだが、大王に止められ床に倒れこむ。
大王はその頭と、そしてスタンガンを持つ右腕を踏みつける。
エリカはトオルの汗を持ち…大王の目に引っ掛けた。大王は目を押さえてのた打ち回る。
更にエリカは、大王の股間にスタンガンを押し付け、隙を生む。
その隙にイロモノギャロップを奪い取ったエリカ。大王は凄まじい叫び声を上げ、そのまま失神する。
大王は真実イチロウに戻る。真実は昔エリカと同じようにイロモノ軍団と戦い壊滅させたが、大王を倒しイロモノギャロップを手にした瞬間、
自分がイロモノ大王となってしまった事を打ち明ける。イロモノ大王の正体はイロモノギャロップだったのだ。
そんな中、仲間達は、ここでエリカのデビューイベントをやると言う。
イロモノ大王の用意していた設備を利用し、エリカの歌を世界中に流すのである。
そして、全く突然、世界中のテレビにエリカは映し出された。
驚くべき電波ジャックだったが、エリカのミラクルボイスの前には些細な問題となり、世界は瞬く間に熱狂の渦に包み込まれるのだった。
エリカは、世界中の人に向けてデビュー曲”きみはホエホエむすめ”を歌う。
「♪ おねだりしちゃう ♪ おねだりしちゃう ♪ おねだりしちゃう ♪ つれてって ♪」
「♪ おねだりしちゃう ♪ おねだりしちゃう ♪ おねだりしちゃう ♪ ホエホエって ♪」
「♪ ほしの イリュージョン ♪ オチャメな ムスメ ♪ ベルマーク ♪ でもでも ♪」
「♪ つぶらな こころが ♪ ポイント ミリョク ♪ わたしとて ♪ ヒューヒュー ♪」
「♪ たに に ♪ むかって ♪ ホエホエむすめなの ♪ 1の ♪ つぎは2 ♪ 3はパス ♪」
「♪ ダメなのよさー ♪」
エリカは、姉二人に、自分がとって大切なものは、歌と仲間達であり、それ以外は不要である。
だから西園寺家の財産は姉に譲ると宣言する。姉二人はエリカの言葉に、自身の敗北を悟るのだった。
「♪ おねがいよねえ ♪ おねがいよねえ ♪ おねがいよねえ ♪ シュークリーム ♪」
「♪ おねがいよねえ ♪ おねがいよねえ ♪ おねがいよねえ ♪ シュガーベイブ ♪」
「♪ ねこのインビテーション ♪ ぎゃふんと わたし ♪ うちょうてん ♪ ロリロリ (ハート)」
「♪ かわに みをまかせ ♪ ドーナツ アンパン ♪ ダイエット ♪ モグモグ ♪」
「♪ さきに ♪ てをうつ ♪ ホエホエむすめです ♪ みのる ♪ ゆめかつ ♪ うちゅう1 ♪」
「♪ しげき てきよー ♪」
仲間7人もエリカを応援する。
「♪ まぶしいわ きみ ♪ いきが できない ♪ まぶしいわ きみ ♪ きみの めが ♪」
「♪ まぶしいわ きみ ♪ たってられない ♪ まぶしいわ きみ ♪ きみのゆめ ♪」
「♪ とくしゅ ソラリゼーション ♪ ズゲッと きたワ ♪ ためらうの ♪ キュンキュン ♪」
「♪ なりは キラリなの ♪ いてざで Bがた ♪ ホロリだわ ♪ まあまあ ♪」
「♪ たまに ♪ TELして ♪ ホエホエむすめGO! ♪ とおる ♪ みちあけ ♪ そこ のけよー ♪」
「♪ とんちがきくー ♪」 おわり
人物紹介(八犬志だけ)
・エリカ
本名西園寺エリカ。西園寺家の三女。
歌と踊りと微笑みで、スーパーアイドルを目指す。基本的に抜けてる子。
・ホシミ
予言が得意で、特に星に囲まれるとその能力が高まる。「おこたえします」が口癖。
ちなみに太った人が死ぬほど嫌いらしい。本名しんじつホシミ(?)
・ヤヨイ
銀座の和菓子屋、たまかしやで働いている。17歳にして株の才能があり、とんでもない資金を稼げたりする。
エリカ・プロジェクトの財政面を支える。「こういってはなんだけど」が口癖。
・ミサオ
本名あおやまミサオ。コンピューターが得意な少女。関西弁を操る眼鏡っ娘。
・ヤチヨ
本名チャバタケ・ヤチヨ。8人の中では最年長の女性で、日本一のショー・プロデューサー。
エリカ・プロジェクトの総指揮をとる。
・ムラサキ
本名えどがわムラサキ。若くして花火職人を束ねる棟梁。
火薬の扱いはお手のもので、花火のみならず戦闘時にその能力を発揮する。
・ミドリ
暴走族のリーダー。カラテ3段の実力者で、エリカのボディーガードをつとめる。
・モモミ
アイドルの追っ掛けであり、芸能界の様々な情報に物凄く詳しい。
アイドル八犬伝 終わり。
ところで、大王=エリカの孫ってのはやっぱり嘘だったのかなー…。
もしそうなら、ホシミと姉妹って事に。まあ、これ以上はファンサイトやら掲示板で。
次回、えりかとさとるの夢冒険。これもちょい長いかも。
アドベンチャー系はねえ…短くしようと思えばできるけど、大抵悪くなりそうだ。
書き終わってはいるので、適当な時間に投下します。
できればサイトにのっけるときに、人物紹介を一番上に持っていってください。
あー、いくつかミスが…>399 自分がとって→自分にとって
後>401 エリカの孫→エリカが孫(大王は祖父) orz...
えりかとさとるの夢冒険
序章
えりかとさとるは双子の兄妹。
長い休みの最後の日の夜、さとるは学校が始まる事に憂鬱になっていた。
えりかは、外の星空を見ていたが、そこで何かを見つける。家の前を変なのが通っていく、と言うのだ。
見てみると、人間の格好をした白い猫のような生物が2足歩行で歩いていた。
さとるの提案で、二人は後をつけてみる事にする。
一本の大木の前に来た時、猫?はそのまま消え去ってしまう。
二人が大木に近づくと、何か声が聞こえてくる。
「…子供たちよ…時の冠を探すが良い…それを手にした時、本当の幸せを知る事であろう…」
第一章
二人が目を覚ますと、目の前には虚無僧?がいた。
虚無僧によると、時の冠の力で動物も普通に会話をする不思議世界に呼び寄せられたらしい。
虚無僧は激励と、ドリーム・バッグ(何でも入り、8次元空間で2つのバッグが繋がっている)を一つづつ渡し、去って行く。
やむを得ず、時の冠を探すために行動を開始する二人。
二人は、道端でカバンを拾い、そのまま交番に持っていく。
お巡りさんに、落とし主が来ると思うから明日また来てごらんと言われる。
近くにあるヤギ婆さんの家を伺うと、今日はここで泊まって行ったら、と婆さんが言うので泊まる事に。
翌日、交番に行ってみると、丁度カバンの落とし主が。落とし主は、どんな乗り物にも乗れるパスポートをくれるのだった。
その後二人は公園に行き、走り回る。しかし、えりかは転んでしまう。
ワギャーーーン!と泣き叫ぶえりか(ちなみに背後にはワギャンの像があったりする)を病院に連れて行くさとる。
病院で診てももらうえりか。その後さとるは先生に、時の冠について聞き込みをしてみる。
先生曰く、友達のキツネ博士が研究していたらしい。しかしキツネ博士は滅多に人に会わない。
何か方法は…と考えていると、本の隙間にある美少女アイドルの生写真を発見する。
先生はそれを見て、内緒にする代わりにと紹介状を書いてくれるのだった。
紹介状を片手に、キツネ博士の家へ通される二人。家に入る前に、辺りを見ていると、なんと子供が溺れているのを発見。
子供を助け、キツネ博士の家へ。キツネ博士は息子の恩人だと、優しくしてくれる。
キツネ博士の研究によると、時の冠は大昔からあり、いつできたかはわからない。言い伝えでは冠の妖精が、被る人を決めるそうだ。
図書館にも資料になる本があるという話しを聞き、二人で図書館に。
図書館に訪れた二人はあっさりと資料を発見。しかし、それは貸し出し禁止だった。
どうしてもダメ?と言うと、クイズに答えられたら本を貸してやるという。
二人はクイズに正解し、本を借りるのだった。
冠の在りかは3枚の金貨と地図に託されている。金貨の1枚はゲンタノ市にある。この先は金貨を当てて読むが良い。という事が書かれていた。
二人はパスポートを使い、電車でゲンタノ市に向かうのだった。
第二章
ゲンタノ市について二人は早速聞き込みを開始。
街にいた兎のおばさんに聞いてみると、オコジョの長老に聞いてみると良いとの事。
長老に会うと、長老は既にこちらの事情を知っていた。何か困ったら(既に困ってるが)来なさいと言われる。
その後、町外れの地蔵の所へ来てみると、変な奴に絡まれているおばあさんが。
助けようと出て行くと、おばあさんを脅していた方にクイズを持ちかけられる。
クイズ対決で勝利すると、おばあさんは感謝し、今度家に寄ってくれと言い去って行く。
早速おばあさんの家に行き、時の冠について尋ねる。すると、家に伝わる古文書を出してくれる。
しかし、二人はそれを読めなかった。長老に見てもらおうとする。
長老はそれに対し、クイズに答えたら教えようと言う(なぜ?)。
クイズ後、長老に古文書を見せるが、肝心な所が虫に食われているらしい。
解読したのは、町外れ…踊る影…という事だった。
おばあさんの家に戻り、古文書についての報告をする。
そして、おばあさんの肩を叩いていると、おばあさんは感謝し、4つの頭巾をくれるのだった。
地蔵の所に行き、頭巾を被せていくと、踊っているような影が出現する。
影が指差しているように見える石があったので、それをどかしてみると、石の下から金貨を発見する。
金貨を当てて本の続きを見ると、2枚目の金貨はヨコハラ市にあると書かれていた。
二人は電車に乗り、ヨコハラ市に向かった。
第三章
ヨコハラ市は港町だった。
聞き込みを始める二人は、船長に聞いてみると良いという話を聞く。
ビストロにいると聞いて、やってきた二人。
ビストロの入り口にいたボーイさんに入れてもらうように言うが、子供はダメだと拒否される。
しかし、クイズに答えたら入れてやる。と言う事でクイズ対決を。
勝利した二人は中に入る。中にいた船長に時の冠について尋ねる。
船長は何か知っているらしく、答えかかったその時、別のボーイさんがやってきて追い出されてしまう。
しかし、船長にホテルのマッチをもらい、そこに来いと言われる。
ホテルに行き、船長のいる部屋に案内される。
船長の話によると、時の冠はヒランヤパワーを引き出すと言われる不思議なもので、何で出来ているかも分からないらしい。
もっと教えてくれと要求すると、クイズに答えられたらという条件が出る。
クイズが終わると船長から、ヤマネの物知り婆さんを訪ねると良いと言われる。
ヤマネの婆さんの所に行く途中の魚屋で、猿にクイズしないか、と誘われるのでクイズ対決を。
勝利後、魚をもらい、ヤマネの婆さん宅へ。
ヤマネの婆さんに船長の事を話すと快く迎え入れてくれる。
しかし、ヤマネの婆さんはなぜか時の冠について話したくないらしい。
二人は途中でもらった魚をお土産として差し出す。すると婆さんは、山の手の教会の神父が悪の十字架を隠している等と言う。
ヤマネの婆さんの家を離れ、町にやってきた二人を、虚無僧が待っていた。
虚無僧はいきなりサンゴの玉を渡し、去って行く。
その後二人が教会に行ってみると、神父が女神を信じるかと聞いてくる。
はいと答えると、まもなく女神は転生する、等と言い出す。
そんな中、近くにある十字架の台に異常を見つけるさとる。
台を調べていると、そこが開き中から巻物が現われる。
巻物について神父に聞くと、異人墓地にあったという。二人は異人墓地を訪れる。
異人墓地の墓の中に、十字架に穴が開いたものを発見する二人。
二人がその穴にサンゴの玉を入れてみるとピッタリと入ってしまう。
そして、墓が開き、中から金貨が出てくるのだった。
2つ目の金貨を手に入れた二人は、本の続きを読んでみる。
この本に綴られる地図の片割れは、オットリ市にある。と書いてあった。
オットリ市へと向かう二人。
第四章
オットリ市でいつもの如く聞き込みをする二人。
さとるが八百屋に行った時、配達を手伝ってくれれば教えると言われる。
配達を終えると八百屋は、ウソップ寺に関係するものがあると教えてくれる。
ウソップ寺の和尚に尋ねると、今日はダメと言われる。二人は八百屋の妹の家に行き、宿泊する。
えりかが和尚を尋ねると、教えてあげるが、チューをして欲しい。等と言い出す。
当然拒否するえりか。何か土産が無いと嫌らしい。
音楽が好きだという情報を掴んだ二人は、テレビ局へ。
歌い手にレコードが欲しいと言うと、クイズ番組をやっていると言うので、それに出てみる。
賞品はコンパクトディスク。それを手にウソップ寺に行く。
和尚は喜び、ギヤマンのグラスが冠を探すのに要るという事を教えてくれる。
そしてグラスを貸してくれる。更に、兄もグラスを持っているらしい。
その後、再び町で聞き込みしていると、正直寺に行くといいと言われる。
正直寺の和尚に時の冠について尋ねると、それなら持っていると幸せになれるものだと言う。
そして、何処かの洞窟に冠の在りかがわかる地図があるらしい。
和尚は去り際に、グラスも貸してくれるのだった。
町では再び虚無僧が待ち受けていた。双子岩にグラスの謎が隠されているらしい。
虚無僧からさんごの玉をもらい再び聞き込み作業に戻る二人。が、えりかが町を訪れた時、攫われてしまう。
攫ったのはハライソ団という組織らしい。
さとるはえりかの監禁されている家に行き、近くにあったナイフでえりかの縄を切り、脱出するのだった。
その後、町に居た寺の和尚に、双子岩の元へは港にいる漁師に送ってもらうのが良いと聞き、漁師の所に。
漁師に頼み、双子岩までやってきた二人。岩の内部で二人は一筋の光を見る。
その光があたる場所にグラスと、グラスの中に入れたサンゴの玉を置いてみる。
すると、反射した光で隠された洞窟が照らし出される。
そこらか奥に行き、洞窟深部の壁をナイフで削ってみると、何かを発見。
そして、時の冠の地図を入手した。
二人が本を見てみると、示す場所はクマソ市。最後の金貨がそこにあるとの事。
二人はそのままクマソ市行きの電車に乗るのだった。
第五章
クマソ市に辿り着いた二人は恒例の聞き込みを始める。
ある民家にお邪魔してみると、三日に1度、町に占い師が来るので聞くと良いとの事だった。
民家で何日か過ごし、町の占い師のもとへと向かう。
占い師の所では、占い代金の代わりにクイズをする事に。クイズを終え、占ってもらう二人。
探し物はアセ山にある。恐れずに火口に飛び込むのじゃ、と言われる。
二人はアセ山に飛び込む。アセ山の奥では宝箱があり、その中には金貨が。
遂に金貨が3枚揃ったのだった。二人が本の続きを読むと、時の冠はブジ山の裾にあるストーン・サークルにあると書かれていた。
その後、博物館では時の冠を守るとされる時の剣を、クイズで勝利して貸してもらう。
そうこうしている内に3日経ち、再び二人は占い師の所に行ってみる事に。
恒例のクイズを終え占ってもらうと、何者かに追われているという結果が。ツボをお守りにくれるのだった。
町でブジ山について聞くと、ブジ山は深い森に覆われているという。
聞き込みを続けていると、ハライソ団のボスが現われる。
またまたクイズで決着を付けることに。
ここで不正解になり、先ほどのツボを使ってみると、中からハライソだんの守り神?とやらが出てくる。
ボスによると、占い師は生き神様、との事だった。ボスはそれに怯え、今までのおわびにとコンパスをくれる。
その後、神社で一休みする二人だったが、眠りからさめてみると荷物が盗まれていた。
神社では鉄の棒が落ちていた。とりあえずそれを拾っておく二人。
途中の町で虚無僧が、盗まれたものは時計台に隠されている事を教えてくれる。
時計台に行き、トラップを鉄の棒を駆使して突破した二人は、荷物を奪還する。
そして、神社に行き神主に時の冠について尋ねる。言い伝えではブジ山の樹海深く、ストーンサークルの中にあるらしい。
二人は樹海へと入っていく。コンパスを使い、ストーン・サークルを見つけだす。
しかし、サークルの中央は何やら穴が開いてるようだった。
ナイフで穴の中にある小石をどけ、穴に時の剣を挿す。
周りの石造の下に穴が開いたので、二人は行って見る事に。
穴の奥では冠の妖精が待っていた。彼によると、二人は時の冠を手に入れたと言う事だった。
冠なんて持っていないと言うが、時の冠は暖かな心でしか見ることができない物らしい。
二人は目を閉じて、お互いの頭に触れてみる。暖かさを感じる。
これが時の冠なんだと気付くさとる。妖精から、その暖かい心を忘れないようにしてねと言われた二人は・・・
最終章
ベッドで目を覚ます二人。
えりかが凄い夢をみた、とさとるに言ってくる。
さとるも同じ夢を見たらしい。
不思議な事もあるな、と言う事を言い合っていると、父が二人を起こしに来る。
父は、二人の見た夢について、意外と本当の事かも知れないと言う。
なぜなら、父も二人くらいの年齢の時に同じような夢を見たと言うのだ。
その時、父は母と一緒に夢を見ていたらしい。
父に、冠を探したのかと尋ねる二人だったが、その答えは言えないという事だった。
それは、二人がもう少し大人になれば分かると言われる。
そして、最後に父は言う。「お前達が借りたものは返しておくからな」
そういった後、ウィンクする父親だった。 家族写真を背景に、おしまい。
余談・ひでむしの隠しメッセージについてはここでは触れません。知りたい人は検索すれば簡単に引っ掛かります。
このゲームが好きでひでむしを知らない人は、鬱になるのを覚悟の上でお調べください。
えりさと終わり。しばらく経ったら次いきます。
次回、まじかるキッズどろぴー。
ちなみにこれ、パッケージには まじかるキッズどろぴー となってますが、
ゲームではキッズの文字が無く、まじかるどろぴー(を英語で)書かれています。
一応パッケージの方に合わせます。
アイドル八犬伝の人乙です。
前から知りたかったので助かりました。
まじかるキッズどろぴー(まじかるどろぴー)
西暦1999年
突如として現われたロボットの大群”悪玉帝国”により、世界は壊滅の危機に陥った。
”悪玉帝国”は世界各国に全面降伏を迫り、これに対して世界中の国々はそれを断固として拒否し、そして…
”悪玉帝国”の総攻撃が始まったのである。
”悪玉帝国”は地球上の各地に大基地を構え、そこを拠点としてロボットを繰り出し、地上に無差別な攻撃を加えていた。
その強さは圧倒的で、各国の最新鋭の軍備でさえ歯が立たず、世界が”悪玉帝国”に支配されるのは時間の問題であった。
--------しかし、今・・・
ロボット軍団の総指揮官“極楽貴人帝”の秘密をにぎる少年“かげまる”は、マジカルテレポートと言う杖を手に悪玉帝国から逃げ回っていた。
しかし、それも長くは持たない。
かげまるは一か八か、マジカルテレポートを使い魔界からひとりの可愛い魔女を呼び出すことに成功した。
彼女の名前が“どろぴー”である
「あたしどろぴー!」
「驚いたな。まさか本当に魔法使いがいるなんて」
「私を呼び出したのは君?」
ああ…とかげまるは肯定する。
「あたしみたいな魔女に何の用なの?」
「-----世界が…世界が危機に陥っている。あんたの助けが必要なんだどろぴー!!」
詳しい事情を聞く前にどろぴーが町に出てみると、すぐにロボット軍団の攻撃を受ける。
魔法の力で敵を倒しながら周辺の基地のボス、サンダーナイトを破壊するどろぴー。
「何なの?こいつら一体…町に出た途端に襲い掛かってきて」
かげまるは悪玉帝国の事を説明する。
「このロボット軍には普通の武器なんかは全く利かない。倒せるのは科学以外の力…つまり魔法の力って事だ」
「でもどうしてあたしが?」
「他の魔法使い達は全て”悪玉帝国”によって封じられてしまった。もうあんたしか残っていないんだ」
「仕方ないなあー。基地は後幾つなの?」
と言う事で、次の基地を潰しに行くどろぴーとかげまる。
そんな様子を遠く離れた場所で見ているのは…極楽貴人帝だった。
「なんだあれは!魔法使いは全て封印したのでは無かったのか!」
「はっ…最後の杖が何者かに持ち去られまして…」
「ええい、忌々しい!第二基地におびき寄せて片付けてしまえ!」
「はっ!」
極楽貴人帝は、モニターに映るどろぴーを見て驚く。
「…!あれは…!?…クク…面白い…奴が相手か…クックックッ…」
そんな事情を知らないどろぴー。続く第二基地のボス、ユキマルも撃破。
その時、背後に気配を感じる。後ろに立っていたのは極楽貴人帝だった。
「ククク…どろぴー…ひさしぶりだ……」
「お…お前は----極楽貴人帝!!」
「ホホホ…よく覚えていてくれたのう…どろぴー…貴様に魔界を追い出された恨み…忘れてはおらんぞ!!」
極楽貴人帝はかげまるを人質として捕え、どろぴーを水中基地に呼び込むのだった。
水中基地の奥ではアクアナイトが待ち構えていた。アクアナイトを撃破し、更に奥に行くどろぴー。
(---昔、魔界を荒らしまわった極楽貴人帝は、確かにあたしが人間界で封印したはず…なのに…どうして……)
奥では囚われた瀕死のかげまる、そして極楽貴人帝が待っていた。
「こいつの命が欲しくば、私の封印を解け!…どろぴー、お前が施した封印のために、私はこんな機械だらけの体になってしまったのだ…
------解かぬなら、この小僧の首を……」
仕方なく、どろぴーは、極楽貴人帝の力を封印している、”封印の石”をかげまると引き換えに渡すのだった。
息も絶え絶えなかげまるはどろぴーに、自分に構わず極楽貴人帝を追えと言う。
どろぴーは涙を堪え、極楽貴人帝を追うのだった。
追う最中、空中基地のボス、スカイホークを撃破する。
極楽貴人帝を追い詰めたどろぴー。しかし、貴人帝は既に封印を解いてしまっていた。
「貴様もろとも…この汚れた世界を滅ぼしてやる!!」 そう言って貴人帝は自身の宇宙基地に向かう。
宇宙基地に侵入したどろぴーは、襲い来るロボット(名称不明)と戦う。
撃破したどろぴーだったが、そのロボットの残骸が突如動き出し、それが偽どろぴーとなって襲い掛かってくる。
偽どろぴーの攻撃に苦しみながらも、辛くもそれを倒す。
「貴人帝!出てきなさい!決着をつけよーじゃないの!!」
そして現われる極楽貴人帝。一騎打ちの最終決戦。どろぴーは勝利する。
敗れた貴人帝は語りだす。
「私は、封印されたからは静かに人間界で眠っていたのだ…だが、人間どもがそれを壊した。
人間どもは私が眠っていた土地を開発と言う名目で踏みにじり、自然を破壊した…私はそれを…人間を許せなかったのだ」
どろぴーは真っ直ぐ貴人帝を眼差し語る。
「…それでも…あなたのしたことは、間違ってたよ……」
貴人帝はそれには答えず、
「…早くここを脱出しろ…もうすぐこの基地は爆発する…さらばだ…」 とだけ言い、どろぴーを逃がすのだった。
脱出カプセルで地球へと戻るどろぴー。その表情は暗い。
しかし、その時、かげまるから通信が入る。
「かげまる!あなた生きてたの?!」
「あんたが行った後、仲間に助けられたんだ!今からカプセルの回収にそちらに向かう!」
どろぴーはいつもの表情に戻り、「うん!」と返すのだった。 END
補足・極楽貴人帝は、ごくらくきじんていという感じでひらがなで出てきます。
サイトによっては極楽鬼神帝とかになってたりしますが、読みに忠実にしました。
説明書とかで鬼神になってたらゴメン(当方、箱説なし)…
どろぴー終了。
次回は美味しんぼ。アンキモアンキモアンキモ。
418 :
こーじい専用ノートPC:2007/09/02(日) 21:39:49 ID:0KOs5cN70
何方かニードフォースピードシリ−ズ求む><
シリーズのどれを知りたいって?
420 :
サバトの女王:2007/09/02(日) 23:47:42 ID:5dnE+3j50
絵は可愛いがストーリーは凄惨。ほとんど全員死にます。
−−背景−−
遠い昔、魔女狩りが行われていた地。おびただしい数の人間が謂れも無く虐殺された。
殺された者の怨念は呪いとなり、世界を死滅させていった。
呪いを恐れた人々は慰霊碑を立てる事で呪いを収めたが、時の移り変わりの中で次第に忘れられていった。
そして慰霊碑が砕けたある日、世界に再び殺意に満ちた呪いが溢れ出した・・・。
−−シナリオ−−
パフは心優しい猫耳少女。高熱を出した兄のため薬草を探しに出掛けた先で、人買いに浚われてしまう。
さらに人買いの船は大ダコに襲われ大破。パフは薬草もなくし、遭難の憂き目にあう。
流れ着いた浜辺の洞窟で出会ったのが、捻くれ者のオス猫・ルゥ。
最初はパフを迷惑がりながらも、振り回されながら同行する内に彼女の事が好きになってしまった。
パフを故郷へと返す道すがら。
この世に存在するとは思えないような、グロテスクな怪物をあちこちで見掛けるようになる。
何かがおかしい。それは、太古の魔女狩りで殺された人々の怨念が、再びこの世に蘇りつつある兆しだった。
怨念は悪意となり、無差別に罪なき人に襲い掛かった。惨死していく人々。
パフが世話になった人間や、仲良くなった少女などが、次々に物言わぬ肉塊と化していく。
ルゥ、そして屈強な人間の男性・コルトの同伴で、何とかパフを故郷に帰してやるための旅は続く。
行く先々に魔物がはびこり、心身ともに打ちのめされながら、パフたちは何とか故郷に辿り着く。
しかし現実は残酷であり、兄の病は既に手遅れだった。事切れる兄。
全てを失い自暴自棄となったパフを支えたのはルゥだった。ルゥは恋心を告げる事なく、ただパフに寄り添っていた。
呪いはもはや世界を覆いつくす程となり、人々は恐怖に打ち震える事しかできなかった。
「サバトの女王」。あらゆる災禍の中心である存在。
サバトの女王が復活してしまえば、世界は永遠の呪詛に包まれ、滅びるだけの道を辿る。
悲劇を止めるため、災禍の中心へと赴くパフたち。
魔女狩りの再現、あまりの凄惨さに目を覆いたくなる迷宮を潜り抜け、パフたちは遂に狂気のサバトに辿り着く。
421 :
サバトの女王:2007/09/02(日) 23:52:00 ID:5dnE+3j50
そこに待っていたのは、数多の犠牲を払ってきたルゥたちにとって、最悪の事実だった。
現世に生まれしサバトの女王。それは誰あろうパフだったのだ。
恨み、憎しみ、あらゆる負の意識がパフを包み、彼女はサバトの女王になりつつあった。
動揺するルゥに対して、パフが微笑む。
自分を殺してほしい。これ以上の悲しみを生みたくないから。ルゥたちの事が大好きだから。
できるわけねぇよ!ルゥの血を吐くような叫び。
なぜパフなのか。誰よりも優しく、誰よりも無垢で、誰よりも傷ついてきたパフ。愛しのパフ。
そのパフがサバトの女王だとは。だからこそ結末が分かってしまう。
パフは自分の命よりも、みんなを助ける事を選ぶのだろうと。
ルゥの思いとは裏腹に、激しい力が交錯し、悲しすぎる葛藤は終局を迎え。
パフはその短い生涯を終えた。
少女の命と引き換えに、サバトの女王の覚醒は防がれ、世界に平和が戻ったのだった・・・。
パフと出会った自分のねぐらに戻ったルゥ。抜け殻のように彼女の思い出を追憶する。
あの日、家に帰ったら勝手に寝床で寝ていて。しかも人の飯を勝手にたいらげてやがって・・・。
・・・。思い出を振り切るように空元気を出すルゥ。さぁ、あのむかつくコックから飯をぶんどってくるかぁ!
そこでふと、寝床の横に大量の食料がある事に気付く。そこにいたのは一匹の猫。
自分がいない間に住み着いたのか?わりぃーけどここは俺んちだから・・・。
「ベンショウだよ、ルゥ。」
聞きなれたその声。人ではなく、自分と同じ猫になっていたが。彼女は紛れもなくパフだった。
幽霊じゃないよな・・・?確かめてみればちゃんと足もある。
天に召されたパフ。彼女はそこで兄たちと再会し、地上へと戻してもらったのだった。
人としての体は消滅してしまっていたため、猫として地上へ帰ってきたのだが。
「そ、それじゃあ本当にパフなんだな・・・は、はは・・・。」
泣き笑いで顔をくしゃくしゃにしながら、気付けば二人はどちらからともなく飛びついていた。
「お帰り、パフぅー!」「にゃーん!」
おわり
423 :
デフォルト名無し変更論議中@専用スレ:2007/09/03(月) 01:24:37 ID:8cdm1asl0
シャドハフロムザニューワールド?
のストの流れを大まかでいいので教えてください。
ちなみに前作のキャラのからみもあれば教えてください。
回避した理由
主人公がウルじゃない
シャドハ定番の変人キャラが少なそう
他のゲームやってて時が経ったら更に買ってまでやる気が出なくなった
よろしくお願いします
多分このゲームのリクエストという事は死亡パターンとエンドパターンに興味があると思うので、
大枠の流れはかいつまんで説明させてもらいます。
−−背景−−
ちょうど こんな あめの ひ の ほうかご だったわ・・・。
文化祭の準備で偶然遅くまで学校に残っていた5人の少年少女。
気晴らしで始めた怪談話。
昔、旧校舎の三階から転落して女生徒が死んだんだって・・・。
怪談を語り終えた時、何かが起こった。
気付けば彼らは旧校舎とおぼしき、しかし明らかに次元のおかしい場所に迷い込んでいた・・・。
なるべく苦しむ方法で、永遠に続く死を。
超常の力によるとてつもない悪意に晒され、命を脅かされながらもなんとか帰還の方法を探す哲志たち。
全ての原因は一人の少女の無念だという事が判明する。
途中、良樹とあゆみの二人は一度は偶然現代に戻れたが、取り残された哲志たちのため自ら再び歪んだ次元に戻る。
善悪二つの霊魂に分離した少女。その善の霊魂に助けられ、哲志たちは遂に少女の亡骸を供養する。
全ては終わったかに見えたが、少女に殺された幾千もの魂がその成仏を許さなかった。
崩壊していく歪んだ次元から命からがら逃げ出し、五人はようやく日常に戻る事ができたのだった・・・。
−−人物−−
持田哲志(17):高2。派手な事はしない素朴で妹思いの主人公。直美の事が好きだが自覚なし。
岸沼良樹(17):高2。皮肉屋で自己中に見えるが根はいい奴。あゆみの事が好きでいい所を見せたがるが・・・。
中嶋直美(16):高2。哲志の幼馴染。しっかり者のツンツンキャラ。哲志の事が好きだが、思いを口にする事は決してない。
篠崎あゆみ(17):高2。怖がりなのに怪談マニア。哲志の事が好き。それが原因で良樹を傷付ける言動もしばしば。
持田由香(14):中2。哲志の妹。甘えん坊系ロリキャラ。真性のブラコンで、兄を異性として好いている。
少女(故人):全ての原因となった少女。内気で常に孤立していた彼女に、一人の教師が目を付けた。
教師は彼女を見下していたが、上辺だけは取り繕って甘い言葉で体を開かせようとする。
彼女もその気になりかけていたが、肉体的接触を拒否した所、教師の態度が豹変し暴行されかける。
抵抗したはずみで少女は転落死したが、学校はその裏に隠された事実を知りながら、世評のため隠蔽してしまった。
少女はその怨念から成仏できず、やがて善悪二つの霊魂に分離し、その悪の霊魂が哲志たちを歪んだ世界に誘った。
−−死亡ポイント−−
哲志:なし。エンディングでは死ぬ事もある。
良樹:理科室。人体模型に捕まるか自分から理科室に入り、あゆみを助けようとすると人体模型に首をもがれる。
直美:女子トイレ。直美が由香に付き添うと死亡。少女の化けた偽直美が一行に加わるので哲志たちは気付かない。
なお、直美が死亡するとラストで由香も必ず死亡する。死ぬ前に兄への道ならぬ恋慕を吐露するシーンが泣ける。
あゆみ:理科室:人体模型に捕まるか自分から理科室に入り、あゆみを見捨てると人体模型に首をもがれる。
由香:女子トイレ。哲志が由香に付き添い、直美の悲鳴を優先すると死亡。トイレに閉じ込められ血液で溺死する。
−−エンディング−−
【全員生還】
元の世界に戻ってこれた五人。くたくたになって帰る中、直美が忘れ物をしたと行って校舎に帰る。
ついていってやる哲志。二人きりの一時に、直美が呟く。ねぇ哲志。今度私の家にピアノ聞きに来てくれる?
それは危機から生還し、日常の大切さを噛み締めた少女の、いつもより少しだけ素直な言葉だった。
結局、あの怪談話を広めたのは少女本人だったのかも、とあゆみが洩らす。
良樹が深々と溜息を吐く。怪談話って、結構怖いな・・・。
【良樹死亡】
洗面台の前に立つあゆみ。鏡を覗き込むと、首には締められたような手の形のアザが。洗っても洗っても落ちないアザ。
半狂乱になったあゆみは自分の首を掻き毟る。アザは濃くなっていく一方。
いつしか白い石鹸は彼女の血液で赤く染まり、絶命の瞬間に彼女は確かに懐かしい呼び声を聞いた・・・。
【由香(+直美)死亡】
失って初めて気付いた大切な人の存在。ふと気付けば彼の机の上には、一枚の手紙があった。差出人はなんと由香。
中に書いてあった言葉。 お に い ち ゃ ん さ び し い よ 。
気付けば由香の部屋から物音が。鍵穴を覗く哲志。鍵穴から見返していたのは、とても見慣れた瞳の・・・。
【あゆみ死亡】
元の世界に戻ってこれた四人。しかしそこにはもうあゆみはいない。一人になりたいと言って先に帰る良樹。
それが生きている彼を見かけた最後となった。あゆみを置いて逃げ出した自分をそんなにも許せなかったのだろうか・・・。
【良樹+由香(+直美)死亡】
死んだ妹や友人を悼む哲志。そこに訪ねてくるあゆみ。彼女が囁き掛けるのは禁断の黒魔術による死者蘇生。
そんな事が許されるのか?死にたくても死ねない亡者の、あれだけの悲劇を見てきた後だというのに?
じゃあ由香ちゃんたちが死んだままで本当にいいの?その言葉を聞いた時、哲志の頭には甘い誘惑が満ち始めていた・・・。
【あゆみ+由香(+直美)死亡】
死んだ友人たちを悼む哲志。雨の中訪ねてきた良樹を出迎えると、その手には刃物が。篠崎が死んだのはお前のせいだ!
馬鹿な事はやめろ!良樹を叱咤する哲志。ナイフを取り落とし、さめざめと泣く良樹。
本当はこのナイフで自分を刺すつもりだった。逃げ出した自分が許せなかった。
馬鹿を言うな!俺達があゆみ達の分まで生きなければ・・・。気付けば、雨に紛れて哲志もまた泣いていた。
ご覧の通り、一人でも死ぬとバッドな内容のエンドになります。
妹死亡エンドでは妹が死んだ事を親に言い出せず、友達の家に泊まるんだって、と言ってしまう主人公が泣けます。
それを真に受けて、まったく最近あいつもませてきて・・・等と親心全開で会話する両親が更に涙を誘います。
今でもフリーウェアとしてダウンロードできるそうなので、未プレイの方は是非どうぞ。
−−おまけ−−
ラストボスとの戦いでは「にげる」で逃げ出すごとに経験値が入るようになっています。
逃げまくればレベルもどんどん上がっていくのでラストボスも楽勝です。
2週目いけたからスパロボWの2週目エンドを簡単にまとめてみる
1週目にインファレンスが乗る予定のロボをクレリックがパクる
↓
インファレンスの乗機がクレリックに瞬殺されてアボーン
↓
アプリカント登場、しかも、機体にインファレンスのバックアップ搭載(奴等はプログラムなのでバックアップさえあれば復活できる)
↓
クレリックの機体を大破させると、いきなり機体にブラックホールぽいのを発生させるとか言い始める
↓
主人公の機体がそれを止めに敵機と一緒に基地の外へ出る
↓
相手の機能を止めるも相手が自爆に成功、主人公機巻き込まれて、ピンチ
↓
と、その時、仲間にしたユニットが全員助けに来る
↓
その後は基本的に1週目と同じだがラストが主人公一家以外も登場して台詞も一部変化する
>>429 ブラックホールっぽいのは次元渦って名前だった
ちなみに
インファレンスの乗機=スキエンティア
インファレンスが乗る予定のロボ=サピエンティア
431 :
美味しんぼ:2007/09/04(火) 01:27:43 ID:s2flBr9R0
※はバッドエンドルート。簡単そうに見えても、かなり省略してます。実際やるとだるい…
美味しんぼ
アンコウ編(3本勝負、一本目)
山岡は同僚栗田ゆう子と、東西新聞社の大会議室に呼び出された。
会議室では、社主、食通の先生方等が「究極のメニュー」作りの会議をしていた。
食通の人は、黒海のキャビア、タイのツバメの巣、フランスのフォアグラ等を取り寄せようと考えていた。
山岡は、そんな先生方を食通ぶってるだけで滑稽だと罵倒する。
先生方と猛喧嘩になりかけた山岡は、先生が用意する一番上手いフォアグラよりも旨い物を味わわせてやる!と宣言する。
社主は、山岡に一週間の期限を与えるのだった。
一日目。
山岡は適当に会社をうろつきながら情報を集めようとする。
が、得た情報は特に無かった。退社する途中、ゆう子と出会う。
「山岡さん、本当にフォアグラより美味しい物なんてあるんですか?」
と言う問いに、
「それなんだよ、問題は…」
どうやら何も考えていなかった様子の山岡。呆れるゆう子に、山岡は、
「フォアグラより美味しい物は確かにある。けど、まずい事に、全部冬のものなんだ」
と言い訳する。
「まず、アンキモ。それからフグの白子、カワハギの肝…」
しかし、それも今は手に入らない。
どうしようかと思案した山岡がふと辺りを見てみると、小料理屋てんもくを発見する。
てんもくに寄る山岡。てんもくの板前と客の会話を聞いてみると、フグの話をしていた。
「大分前、水戸で旨いアンキモを食べたけど、今の季節でもたまに取れるらしい」
これを聞いてメニューをアンキモに決定する山岡だった。
432 :
美味しんぼ:2007/09/04(火) 01:28:13 ID:s2flBr9R0
二日目。
まずアンキモの取れる場所を確保する。どこに取りに行くか決めていないらしい(あれ?水戸は?)。
漁業新聞からの情報で、銚子沖なら取れるかもという情報をキャッチする。
続いて資料室で、アンコウの代表的な漁場は三陸沖である。という情報も得る。
てんもくでアンコウの情報を聞こうと訪れるが、店はまだ開いていなかった。(※1)
咄嗟に大声で、こんなところにシマアジが落ちていると嘘をつく山岡。
すると板前が駆けつけた。「な、なんだって!」
「うそをついてすまん。実は…」と言う事で、アンコウの事を聞くのであった。
夕べのは那珂湊(ナカミナト)のものだという。また、いいものだと地酒を買う。
ゆう子と打ち合わせをした結果、漁場を那珂湊に決定する。
再びてんもくに来た山岡は、アンコウを蒸す蒸篭を借りる。しかし包丁が無いという。
社員食堂でクーラー(クール)ボックスを借りた山岡は、美食クラブの中川に電話し、包丁を用意してもらう。
美食クラブで特製の包丁セットを手に入れた山岡は、部長に出張許可をもらうのだった。
(※1)店を覗くと警官登場。(店の前で騒ぐ、だとゲームオーバーにはならない)
不振人物扱いする警官に必死に弁解する山岡。コマンドにたたかう、にげる、じゅもんの3択。
たたかう→山岡の攻撃…ミス!敵にダメージを与えられない。
警官Aの反撃、山岡は10000ポイントのダメージ。 これではアンキモどころではありませんね。ざんねん!(ゲムオバ)
にげる→山岡は逃げ出した!しかし回り込まれてしまった。(再び3択)
じゅもん→「アンキモ、アンキモ、アンキモ!」「バカな事やってないでさっさと来るんだ!」これではアンキモどころ(略
三日目
那珂湊へとやってきた山岡と栗田。(※2)
漁業協同組合でアンコウについて訪ねるが、今の季節は取れないと言う。
困った二人は、魚市場で情報を探す。ムカデマルの源三なら…という話を聞き、港へと向かう。
ムカデマルは発見したものの、源三がいない。どうやら居酒屋せんばという店にいるらしい。
源三に会い、アンコウ獲りを頼むが、ただでは動かない。
山岡は持ってきた地酒でご機嫌を取り、翌日の約束をするのだった
(※2)東京へ戻ると一日過ぎてしまう。往復するとあっという間に約束の日になる。
もう間に合わない…ざんねん! ゲームオーバー。
433 :
美味しんぼ:2007/09/04(火) 01:28:54 ID:s2flBr9R0
四日目
海の上に出た山岡。船の上では源三が酒をねだってくる(断ると帰ってしまい一日経過する)。
仕方なく酒を少しあげる。しかしまたねだってくる。また酒をあげる。
4回繰り返した時、漁場へと到着する(※3)
大海原で粘り、とうとう大物のアンコウを捕まえる山岡(諦めて帰ると一日経過)
早速船上でアンコウを調理を開始する。(※4)
先ずアンコウを吊るし(※5)、口から水を入れ膨らまし(※6)、皮を剥ぎ(※7)、
腹を裂き、肝臓(アンキモ)を取り、酒で洗う。最後に蒸してできあがり(※8)。
そして、いざ決戦の日…
テーブルの上には最上級のフォアグラが並んでいた。
「これが最高のフォアグラより旨いアンコウの肝です」
先生方の反応は良くない。先ずは食べてもらう事に…。
「おいしいっ! コクのある味わいはフォアグラにも劣らないわ」
以下褒め言葉と山岡の解説が続く。
「フォアグラの味が分からないなんて食通じゃない」
大原社主は食通を不要とし、山岡と栗田だけでやるように託すのだった。
(※3)酒を5回あげると、アンキモを洗うお酒が無くなってしまいゲームオーバー。
(※4)アンコウを殴ると、ひ弱な山岡はウデが折れてしまいゲームオーバー。
(※5)アンコウを叩くと、アンコウがグシャグシャになり食べられなくなる。ゲームオーバー。
(※6)アンコウを捨てる→山岡は突然世の中が嫌になってしまったようです。ゲームオーバー。
めったぎりにする→アンコウを滅多切りにした。最早どこが肝だか分かりません。ゲームオーバー。
(※7)細切れにする→これではとても食べられそうにもありません。ゲームオーバー。
(※8)蒸さなかった場合でも、そのまま決戦の日にアンキモを持ち込む。
焼く→ゆう子「あらっ、なんだか生臭いわ!!
焼きたてはとてもいい香りだったのに、冷えたらこんなにも生臭さが目立ってしまうなんて…」
社主「山岡くんっ、こんなものを持ってきて、わしの顔に泥を塗るつもりかね!」ゲームオーバー。
そのまま(生)→ゆう子「ああっ!!アンキモが腐ってしまっている。こんなに痛みやすかったなんて」
社主「山岡くん(ry ゲームオーバー。
煮る→ゆう子「なんだかパサパサしていて…それに魚独特の生臭さも気になるわ」
社主「山岡(ry ゲームオーバー。
434 :
美味しんぼ:2007/09/04(火) 01:30:14 ID:s2flBr9R0
京極さん編(3本勝負、二本目)
東西新聞社では印象派美術展を開催する事になり、京都の億万長者、京極万太郎からルノアールの名作を借りることに。
そのお礼に、銀座の料亭ハナガワでご馳走する事になった。
しかし、京極は季節はずれの料理や、ビンヅメの養殖ものに怒り狂ってしまう。
山岡は、もう一度ご馳走させるチャンスをもらうのだった(その代わり、ダメならボウズになる)。
翌日、会社中を回り京極の情報(好物)を集める山岡。
一通り情報収集をしたが、好物については分からないまま。
分かった事は、ダメな料理が出たからではなく、東西新聞社が適当な店に案内したからだったのだ。
山岡は、京極の心を良く知るために、土佐、中村駅に行く事に。
役場で京極の事を調べ、次々に京極の知り合いをあたっていく。
そして、船上パーティーで出されたアユをヒントにする。主食はアユと決まった。
次に米。良いご飯を出してくれる店を探しに行く事に。
浮浪者のタツさんから、武蔵野、岡星の2つの店の名前を聞く。
先ずは武蔵野に行き、ご飯を試してみる。美味い。(※9)
しかし、念のために岡星のご飯も試してみる事に。そこでは山岡もびっくりするような美味い飯が。
結局、もてなしの店は岡星に決定する。
翌日、やってきた京極は、鮎と米を食べてみてすっかりご機嫌に。
「わしのルノアール、いいように、つこうてくれ」 という訳で、解決へ。
が、最後に京極からの頼みで、ショーグンというラーメン店を助けてくれという依頼が来るのだった。
(※9)店を武蔵野に決めると、京極さんが来た時にメシの味が良くないと怒ってしまう。ボウズ決定ゲームオーバー。
435 :
美味しんぼ:2007/09/04(火) 01:30:45 ID:s2flBr9R0
究極のラーメン編(3本勝負、三本目)
カンパクというライバル店に客を取られピンチなショーグン。究極のラーメンを作ってくれと依頼される。
しかし、ラーメンと聞いただけで気乗りしない山岡(ラーメンを下に見てる)。
その時、海原雄山が現われる。今までの事情を解説する京極。
雄山はラーメンと聞いて、山岡に似合う下等な食べ物だと言う。
山岡はそれに反発し、ラーメンは完成された立派な食べ物だと言い、出来上がったら雄山にも食べさせる事に。
翌日、先ずはゆう子のオススメするしんしんてい。試食に行く。
しかし、しんしんていのラーメンはあまり良くなかった。
次に、部長の薦めるだいふくけん、田畑さんの薦めるすすきのや、富井さんの薦めるたいりくてい。
全て納得できる物ではなかった。岡星で一旦休憩する二人。その後、デパートで売っている生麺を試す事に。
デパートで生麺を買いに来た山岡。しかしお金が無かった(※10)ので、ゆう子に払ってもらう。
生麺を手に入れ岡星で食べてみるが、感心できるものではなかった。麺も自家製を手に入れる事に。
周大人に麺の事を依頼しに行くと、パオという人の話を聞く。
パオさんに会い麺打ちの約束をする二人。その後、色々回って麺打ちの材料や具を集めた二人。
遂に雄山にラーメンを作ることに。そして、みんなで食べてみる。
「〜(褒め言葉)〜巧みにマッチしている。士郎(山岡のこと)如きが作った物にしては良くできた方だが、
こんなものを食べ物だとは到底認められんわ!」
そういうと雄山はおもむろに出て行ってしまう。山岡の勝利であった。
その後、このラーメンを参考にしたショーグンラーメンは連日大入り満員だそうな。めでたしめでたし。END
(※10)高級麺を取ると、警官登場。たたかう、にげる、じゅもんの3択。
たたかう→山岡は、一陣の風の如く警官に襲い掛かった。しかし、それはあまりにも無謀と言える行為だった…
あわれ、山岡は公務執行妨害で捕まってしまった。東西新聞社創設100年の歴史の中で唯一の汚点となった。ゲムオバ
にげる→そうそう逃げられると思ったら大間違いですよ(再び3択)。
じゅもん→ナンダト、イヤソノ、オレハヤマオカ の3択が出現。
ナンダト→「なんだとー!ふざけるんじゃない。俺はちゃんと税金だって払ってるんだ」
「税金を払っているから万引きをしていいと言う事にはならないぞ」→逮捕 ゲムオバ
イヤソノ→「いやその、これからお金を払いに行くところだったんですよ」→ゆう子登場、信用した警官はいなくなる
オレハヤマオカ→「俺は山岡だっ!!」「俺は警官だっ!!」→最初の3択に。
美味しんぼ終了。
とりあえず5つもやったし、こんなもんで一旦休み。
アンキモ乙ですー 詳細にバッドエンドが書かれててワロス
美味しんぼ乙
なんかショドウゲイトほどではないが酷いバッドエンドだらけだな
>>438までをWikiに収録、未解決リストに反映しました。
470 KBになっているので新スレを立ててきます。
>ERROR:新このホストでは、しばらくスレッドが立てられません。
>またの機会にどうぞ。。。
となりました。
誰か他の方お願いします。
PSP 英雄伝説 空の軌跡FCお願いします
443 :
es書いた人:2007/09/04(火) 19:04:04 ID:YqoHiEV/0
>>369 それもあるけど
後半、犯人が解っていく過程がキモ
犯人が解った時キターってなるよ
>>376 多分ベストエンド
バッドは途中で終わってしまうだけだと思うんで。
※システム解説
アドベンチャーゲームによくある「場所移動」のコマンドがない。
というか、これはサテラビューの番組なので、ゲームですらないのかも知れん。
前編・中編・後編、それぞれ一時間ちょうどで終わるようになっている。
場面ごとに制限時間が設けられていて、時間が来ると強制的に次の場面に移動になる。
ストーリーを深く味わいたい場合は、制限時間内に効率よく行動しよう。
わたしは、令子さんに向け手紙を書いている。
”そういえば、あのときも、雪だったんですよね”――
空木探偵事務所の助手、橘あゆみは、連休を利用して、雪深い尾地谷(おちたに)村に帰省していた。
実家で病気療養中の母、敏江と久々の再会。
そして、同じく帰省している、あゆみが姉のように慕っている野村令子という女性もいる。
その夜は、三人で楽しく会話した。
翌日、あゆみは令子に起こされた。
敏江が、殺人事件の重要参考人として取調べを受けているというのだ。
今朝、前村長の草野剛三が胸を刺されて死んでいたという。
その現場付近の、剛三の家に敏江がいたらしい。でも、どうしてそんなところにいたのだろう?
現場の草野家に調査に行くあゆみ。
剛三は、自宅の離れで殺されていた。離れは、そのとき密室だったという。
草野剛三には、現村長の和男という息子がいる。
もう一人、次郎という息子がいるようだが、東京に厄介払いされているらしい。
事件について聞き込みをする。
落ち武者の崇りではないかと言う村人がいる。
あゆみは、敏江の主治医である、今田医師に話を聞くことになった。
落ち武者の隠れ里だから「尾地谷村」なんて名前がついているらしい。
次の日の朝、またしてもあゆみは令子に起こされる。
なんと、草野和男も殺されたというのだ。
村はずれのお堂、「幽牙堂」で、やりに貫かれて死んだと言う。
早速、幽牙堂に向かい調査する。
またしても、落ち武者の崇りだという村人がいる。
草野親子は、村民の意見を無視して高速道路の誘致を強引に進めていたらしい。
だから、二人を恨んでいる人も大勢いる。
今田医師に話を聞く。
18年前、幽牙堂を取り壊して、そこに高速道路を通すという計画があったが、
村人二人が殺されるという事件が発生したので、その計画は頓挫したとのこと。
あゆみが、引出しのたくさんついた棚を覗こうとしたら、今田医師はもの凄い剣幕で触るなと言った。
あゆみは、草野次郎が村に帰ってきているという噂を耳にする。
そして、次郎はコートと帽子で顔を隠すようにしていたらしい。
帰り道に、村人たちが騒いでいるところに出くわす。
道に血だらけのコートが落ちている。コートを調べると、草野次郎とネームが入っている。
また、コートの隣にはお守りが落ちていた。
あゆみは、お守りを拾って持っておくことにした。
次の日、携帯電話が鳴る。空木からだった。
なんと、草野次郎が殺されたということだ。
しかも、殺されてから既に一週間ほどだっているという。
あゆみは、祖母のサチと、祖父の真之介に拾ったお守りを見せてみた。
なにか知っているようだが、はぐらかされてしまった。
その後に現れた、敏江の兄の慎太郎に話を聞く。
18年前、幽牙堂の事件で殺された村人は、令子の父と、あゆみの父だった。
今田医師のもとを尋ねたあゆみ。だが、今田医師は不在だった。
昨日注意された棚を覗いてみることにする。そこは、患者のカルテを納めた棚だった。
敏江のカルテを見る。意味わからない記号が書いてあるが、とにかく内容を頭に入れた。
そのうちに、今田医師が帰ってきた。
18年前のことを聞いてみると、警察署の佐久間署長なら知っているだろうとのことだ。
佐久間署長に会いに、警察署へ向かう。でも、佐久間署長はいなかった。
幽牙堂に向かったあゆみ。そこに、令子と佐久間署長という、意外な組み合わせを発見する。
自首するという令子。佐久間署長は逆上し、令子に襲い掛かった。
止めに入ろうとするあゆみ。
危ない!と思ったそのとき、佐久間署長の上に、幽牙堂の扉が倒れてきて、佐久間署長は死んだ。
空木探偵事務所に帰ってきたあゆみ。空木が、事件の真相を語る。
令子の父とあゆみの父は、高速道路の誘致に反対していた村民の代表格だったので、
落ち武者の崇りに見せかけて、佐久間署長と草野剛三に殺された。
佐久間所長と草野剛三はグルだったのだ。
令子は東京で、草野次郎と偶然会った。令子は18年前の真相を次郎から聞かされる。
そしてもみ合った末に、令子は誤って次郎を殺してしまった。
それから、令子は草野家の人々に復讐することを誓った。
まず、剛三を殺した。そして、和男も。
次郎の犯行に見せかけるため、血だらけの次郎のコートを捨てた。
そのとき、令子は、持っていたお守りを落としてしまった。
時が過ぎ、敏江は病気が悪化して、死んでしまった。
あゆみは、あのとき覗き見たカルテの内容を調べてみたのだった。
すると、敏江はガンだったらしいことが解った。
敏江の遺書を読む。
敏江は、高校生の頃、妊娠してしまったという。
だが、育てられないので、産んだ子どもを、野村夫婦に託した。
それが、令子だった。あのお守りは、サチと真之介が令子に持たせたものだったのだ。
敏江は令子の恐ろしい計画を知り、あの朝、草野家に行った。
そして、雪の上の、離れから点々と続く令子の足跡を丁寧に消し、密室状態を作った。
わたしは手紙を書く。
”ねえ、次から「お姉さん」って呼んでいいでしょ?
わたしは、ずっと、ずっと、待っています”
終
短く纏まったので貼ってしまった
もうね、似たような展開にうんざりですよ
ファミ探1&2&BS探、3つとも、
「○○は××の子供でした」「な、なんだって〜!」
みたいな真相なんだもん
3連続でこんなのとは思ってもみなかった。
書いてる人乙
スレたていってみる
駄目だった
他の人頼む
もしまだだったら、「マナケミア〜学園の錬金術師たち〜」を教えていただけません?
>442
PC版のならまとめにあるよ。PSP版と内容変わらないと思うけど
ワイルドアームズ ザ フィフスヴァンガードお願いします。
それがいいね
せっかくWikiでオンタイムで編集してても、スレにテンプレあったら
わざわざリンク先見に行ったりしないから手違いが起きる可能性もあるしね
いずれテンプレが大将棋やろうぜスレみたいになっても困るしな
ふぉしゅ
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// / / ヽ\┘\ \ | |
/./ / / l l斗<\ ト\ | |
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. ∧l_ノ/ / ∧. l ト |/,r=弋'VV |lV===-、 |
レ.:.:.人 |. l__|__| l | {{ ///}}.l /V | \ |
|.:.:/.:.:.\.l./l .|__ 从/ 从V\ | |
|V l\/ '. ト'ィ=== へ | ∧. |
| l l| l l | ヽ |. |{ /// // :\ / .ト、| | えへぇ〜〜
V ∧. ヽヽ \ト、 く/ : : : : /\人:\ |
V \\` .|へ \ _ノ `y\:`:- 、 ( |
\|V\|>||  ̄ ̄ \ / }: : : : :>、|__
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\ ヽ : : : : : : : : ノ.: : : : : : : : : : : : : : ',
\. `ー‐t‥'".:.:.:.: : : : : : : : : : : : : : :',
\ \.:.: : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
\. \ : : : : : : : : ヽ: : : : : : : \
'. | : : : : : : : : : } : : : : : : : ヽ
| ノ : : : : : : : : : : : : : : : : : : へ
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/|人 !{ ィT'、 ヽノ/ ひ..心、 |: / リ
ヽ ヽ |{ ト:o;} {i::O:: } ゝ !/. /V
\` l ヾ_ノ ゝニノ //ノ リ
l , / /,_ノ
ヽ, --‐┐ //~
> 、 ` ー' .ィ"∨
> ., イ-‐'"´i,
_ィ^/ __入
_,.. -一'"::::::| _,.ィ'フ:::::::ヘ
\:::::::::/:::::ノ ̄ /::::::::::::ヘ
>< -‐''" /:::::::::::::::::::::ヘ
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/ 〈::::::.:.:.:.:::::_::::::ヘ
/ ∨:: __ィ":::::::~~:::〉
/ |::ヽ‐-:::::::::::_/
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