【自称獣医】続RPGの問題点・方向性39【池沼中二】

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449名無しさん@お腹いっぱい。
一本道RPGのゲーム目的というのは基本的に「敵対者を倒し、全てのマップ踏破し征服すること」だ。
全てのダンジョンを踏破し、宝箱からレアアイテムを手にし、
(そして、ストーリー重視型のRPGにおいてこれが一番重要なことだが、)
全ての都市や村落に暮らす住人から感謝され、尊敬を集めるような英雄になること、
それがRPGを征服(クリア)した証になる。

ストーリー重視型RPGの主人公はたいていの場合、いち地方からやってきた異邦人、もしくはチンピラ冒険者、
迫害される異端者などであり、プレイヤーは尊敬度ゼロの状態からゲームをスタートし、
最終的には国王から名もなき村人たちまで、
主人公の探索範囲に登場するあらゆる登場人物から尊敬を集めるようになることを目標にして行動する。
限られたプレイ時間の中で、主人公が手っ取り早く尊敬を集めるためには、
その世界全体を滅亡の危機に陥れる危機を設定し、それを阻止するのがてっとり早く、
また最大のカタルシスを得られる手法である。

別に、滅亡するのは世界全体でなくても構わないのだが、
主人公の行動範囲の全域がひとしく危機に陥らなければならない。
達成率100%を実現するためにも、最初は主人公を異邦人や異端者扱いしていた街や村の住人たちは、
最終的には主人公を「自分たちを救ってくれた救世主」として迎え入れるか、
さもなくば世界滅亡を目論む敵対者に殺されることでゲーム世界から退場しなければならない。

主人公があまり人格者でなかったり、行動の動機がごく個人的なこと(愛するヒロインを救いたい)だったりするなど、
やっていることがあまり一般的な尊敬を集めるに足るものでない場合、
主人公への尊敬の気持ちが強い者だけを間引きによって残すために、
往々にして世界は滅亡寸前まで追い込まれる。
滅亡を乗り越えて僅かに生き残った人たちは、嫌でも主人公に最後の希望を託さねばならない。
託せない者は世界崩壊を乗り切れず死んでゆく。


「自分と自分の周囲の人間にしか関心のない主人公が、なぜか世界滅亡の危機に関わる」というような、
セカイ系の手法は、あまり一般的な尊敬を集められないようなタイプの、
個性的な、あるいは今風の個人主義的な人物を主人公に据えるのに向いている、と思う。



……ということをつらつらと考えてみた。チラシの裏スマソ。