そいじゃ途中まで投下。
〜前々スレまでのあらすじ〜
ちんもくのたにへワタッコ救助に向かったまま消息の無いダーテングを探しに行った
主人公一行。その最深部にてワタッコを無事保護するが、今度はダーテングが
怒り狂ったサンダーに誘拐されてしまった。一行はサンダーの待つライメイのやまへ。
ライメイのやまのふもとに到着した一行。パートナーはまだ
おっかないサンダーのことを思い出しビビリ気味だが、自らを奮い立たせ、いざ登頂。
この山はかなり高く、中腹には休憩地点にガルーラの石像(セーブポイント)が
あるのだが・・・その先の「ライメイのやま さんちょう」も、今や異常気象とそれに
怒り狂った野生ポケモンが蠢く、不思議のダンジョンと化していた。枯れ木だらけの
異常に殺風景な光景も自然災害のせいだろうか? ダンジョン自体の雰囲気もふもとと
比較にならないほど殺伐とし、強い野生ポケモン達が次々襲い掛かってくる。
それを乗り越えて山頂の最深部に到着し、サンダーに「でてこいっ!」と呼びかけるパートナー。
耳をつんざく叫び声と共に、再びその姿を現したサンダー。パートナーまたビビる。
「言ったハズだ! ジャマするヤツは容赦しないと!」
(向こうから「返して欲しくばここに来い!」と言っておいてそりゃないよサンダータソ)
負けじと「ダーテングを返せ!」と言い返すパートナー。そして戦闘が始まる。
流石は伝説のポケモンの一角、ハガネやまを陣取ったエアームドとは比較にならない
強さで二人を苦しめるが、苦闘の末、遂にサンダーを退けることに成功。
サンダーはなお倒れず唸り声をあげているが、そこにフーディン率いるチームFLBが駆けつける。
FLBのリザードンが「来るか! 今度はオレが相手だ!」と意気込むが、サンダーが一言。
「待て、今ので大分頭が冷えた。戦いはやめだ。 ・・・小僧ども、なかなかやるな。だが次は
こうはいかぬ。本気で襲うから覚悟しろ! それまでせいぜい腕を磨いておくんだな!」
と捨て台詞を残し、サンダーは去っていった。人(?)質にとられていたダーテングを置いて。
ダーテングに駆け寄る主人公一行とFLB。どうやらダーテングは無事なようだ。
バンギラス「しかし驚いたな、あのサンダーを追い払うとは」
リザードン「確かに、(主人公に)お前、○○○○にしちゃ やけに 強いな。」
(注:主人公候補のポケモンは16種いるが、どれも進化前のいかにも強くなさげなのばっかり)
フーディン「・・・前に遭った時も感じたのだが・・・お主、もしかしてポケモンではないな?」
核心を突いたフーディンの言葉に驚愕するパートナー。だがバレているなら隠す必要もないと
ばかりにパートナーは全てを話した。主人公は人間であったらしいこと、目覚めたらポケモンに
なっていたこと、人間の時の記憶も何故そうなったかも思い出せないこと・・・驚くFLBとダーテング。
そして、世の中の出来事全てを記憶しているというフーディンなら何か知っているのではないかと。
・・・しかし首を横に振るフーディン。「だが突き止める方法はある。せいれいのおかに住む、太陽を
見つめ未来を見通すと言われるポケモン、ネイティオに会いに行くがよい。彼なら何か教えてくれよう。」
結論は先延ばしになったが、主人公の謎につながる手がかりを得られ喜ぶパートナー。助けたダーテングを
連れ、主人公一行は山を降りた。その姿が見えなくなってから、残ったFLBが話す。
リザードン「フーディン、お前のことだ。全く何も知らないということはなさそうだけどな。」
フーディン「気になることが一つある。だがそれは言わないほうがいいだろう、彼らのためには、な・・・」
一夜明け、せいれいのおかは「おおいなるきょうこく」を抜けたその先にあるらしい、とパートナー。
場所を調べてくれていたらしい。何故自分のことじゃないのに、そんなに頑張ってくれるの? との
主人公の言葉に「自分のことじゃないから頑張れるんだよ、だって主人公と僕は友達じゃないか。」
とさらりと言ってのけるパートナー。そして二人はおおいなるきょうこくを抜け、せいれいのおかに辿り着く。
ネイティオはかなりの変わり者。夕日を見つめたまま死んだ様に動かず、くすぐってみても10秒後に
やっと反応するほどニブい。完全にネイティオの不思議ペースに呑まれてタジタジの二人だが、
フーディン同様、主人公がポケモンでないこと、そして人間であることを一目で見抜くネイティオ。
再び驚き、同時に知っていることを教えてと頼むパートナー。ネイティオは3つの重大事項を語る。
「最近起きている自然災害、それは「世界のバランス」が崩れたために起こっている。」
「主人公がポケモンになったことも、そのことと大きく関わっている。」
「崩れたバランスを一刻も早く取り戻さないと、世界は壊れ、とんでもないことになる。」
主人公のポケモン化と自然災害が大きく関わっていると聞き、ショックを隠しきれないパートナー。
ネイティオもまた、最近はバランスが崩れた世界が崩壊する未来が見えてしまい、それに怯えていると独白。
・・・それを背後から盗み聞きする不審な影が1体。「驚いた! あの主人公ってヤツ、人間だったのか!
いいこと聞いたぜ、こりゃ面白くなってきたな! ケケッ!」 イジワルズリーダー、ゲンガーだった。
一夜明け、いつものように主人公を迎えに来たパートナー。ネイティオの「主人公が災害と関係」
の言葉と「世界のバランス」って何?ということが引っかかっているご様子。世界のバランスについては
選択肢で「よく しっている」と知ったかぶればちょっとした掛け合いギャグが見られるがここは割愛。
ポケモン広場に行くと、何やら住人が何人か集まり騒がしい。何を話しているのかと聞くと、ただの
おとぎ話だと思われていた「キュウコン伝説」が、今になって実話ではないかとの噂が広まっている
とのこと。話の輪に入っていたハスブレロが「キュウコン伝説はナマズンに聞けば詳しく教えてくれるぜ」
と教えてくれ、早速広場の外れにあるナマズンの池へと直行し、彼の話を聞いた。
「・・・昔々、キュウコンというポケモンがおった。その尻尾には神通力が込められており、その尻尾に
触ったものには、千年の崇りがかかると言われておった。にもかかわらず、ふざけてしっぱに触れた
者がおったのじゃ。しかもそれは人間じゃった。」"人間"に反応するパートナー。
「案の定、その人間には千年の崇りが降りかかったが、サーナイトというポケモンが人間を庇い、祟りを
自分の身に受けて身代わりになった。その人間とサーナイトはパートナーの関係にあったからじゃ。
人間とポケモンには、強い絆があるんじゃ。」「でも人間はいいヒトもいればわるいヒトもいるんでしょ?」
とパートナー。「左様。サーナイトを見て可哀想になったキュウコンは人間に問いかけた、『サーナイトを
助けたいか?』と。・・・だが人間は、サーナイトを見捨てて逃げてしまったのじゃ。そんな人間に失望した
キュウコンは予言した、『いずれあの人間はポケモンに生まれ変わる。』」(人間がポケモンに!? 驚くパートナー)
「『そしてその人間がポケモンに転生した時、世界のバランスが崩れるであろう・・・』と。この話はここでお終いじゃ。」
黙りこくる二人。「ほほう。面白くて声も出ないか? まあそう深刻な顔をしなさんな。最近はホントじゃ
ないかとの噂もあるらしいが、所詮ただのおとぎ話にすぎぬよ。」救助基地へと帰る二人。
「ねえ、今日は救助活動休みにしない? 何だか気がのらなくて・・・」と切り出すパートナー。
「あんな話を聞いちゃった後だからかな、ハハハ・・・」と去ろうとするパートナーだったが、堪え切れない
言葉が止められなかった。「ごめん! 主人公! 僕、君の事をちょっぴり疑っちゃった・・・ でも、
もう迷わない。だって主人公は、僕の、かけがえのない、友達だから・・・」「また明日、頑張ろうね!」
その夜、主人公はまた夢を見る。またいつもの夢、いつも見るシルエット・・・また何か言っているが
うまく聞き取れない、今度はこっちから聞いてみる。「きみは だれ?」「・・・私は・・・サーナイト。」
サーナイト!? 「よかった・・・ やっと会えた・・・。」「やっと、って・・・? 前から知ってたってこと?
じぶんは?」「・・・わたしは あなたの・・・・・・」もっと聞きたいにも関わらず、ここで意識が薄れていく・・・
起きた主人公は、夢の出来事を整理する。いつもよりハッキリした夢で、そう、語りかける声の主は
ナマズンから聞いた話に出てきた、あのサーナイトだった。主人公の頭を、最悪の予想がよぎる。
「自分の正体は、サーナイトの元パートナーの人間で、サーナイトを見捨てたせいでポケモンになったのかな・・・」
(続く)
迎えに来たパートナーに顔色が悪いよ?と指摘される主人公。それはそうと、広場の方がなにやら
騒がしかったとのこと。早速二人で広場に向かう。・・・店に誰もいない広場。不穏な空気が漂う。
皆は広場の中央に集結していた。その輪の中で話している誰かの独断演説を聞いているらしい。
「キュウコン伝説は本当だというんです、私噂なんて信じてなかったもんですからもうビックリで!」
「しーっ、今、真ん中のヤツが話してるんだ、静かにして。」誰だろう? ・・・そこで二人を呼ぶ声が。
キャタピーだった。ちょうどいいとばかりに、話し手が誰なのかを尋ねるパートナー。「そ、それが・・・」
ゲンガーだった。「・・・というワケで、オレがせいれいのおかに行ったら、そこでスゲー物見ちゃったんだ ケケッ!」
「あるポケモンがネイティオに相談してたんだ・・・そいつ、見た目はポケモンだが、何と元人間なんだとさ!」
「しかもネイティオがその人間とやらに言ったんだ、ポケモン化したのと世界のバランスが大きく関係してるってよ!」
キュウコン伝説通りの筋書きに騒ぐ聴衆ら。「それだけじゃないぜ! 最近、災害がよく起こってるが、あれは
世界のバランスが崩れたせいなんだと! しかも崩れたバランスを早く元に戻さないと、世界はトンでもない
ことになるって いってたぜ! ケケッ!」 世界がトンでもないことに、の節で騒然となる一同。
ア アイツめ!・・・騒ぎをわざと大きくしてる・・・。 憤るパートナー。
どうすればいいんだとの声にゲンガーがいやらしく答える。「まあまあ諸君、慌てずとも方法はあるさ。
簡単なコト、その人間がポケモン化したせいで世界のバランスが崩れたなら、ソイツを倒せば元通り、だろ?」
た、確かに! と相槌を打ったのはハスブレロ。 そしてゲンガーはとどめの一言を放った。
「しかもソイツは伝説によるとサーナイトを見捨てたヒドい奴なんだぜ? 倒されても文句言えないと思うけどな。」
.
.
.
「 な あ 、 主 人 公 サ ン よ ? 」
不意を突いたゲンガーの言葉と振り向きに仰天する二人と、一斉に主人公を見る聴衆たち。
「何だって!? アンタが伝説に出てくる人間!?」「ホントなのかよ! オイ!」
問い詰められる主人公。「こ、これには深いワケがありまして・・・」と必死でパートナーが
弁明するものの、「オマエに聞いてんじゃない! 主人公に聞いてんだ、どうなんだよ!?」
と一蹴される。二択が表示されるが、どちらの選択肢も「・・・・・・。」 返す言葉のない主人公。
ゲンガー「そういうコトだ諸君 主人公を倒して 平和になろうぜ。 ケケケケケッ!」
広場の住人が主人公に向かって、無言でじりじり迫ってくる。倉庫番のガルーラおばちゃんが、
友達エリアを分けてくれたプクリンが、商店のカクレオン兄弟が、ゲンガーの話を聞いていた
ポケモン達が、今や主人公を捕まえようとしている。「み みんな なんだっていうのさ?・・・」
怯えて聞くパートナー。「主人公、すまん!」 住人の一人、ハスブレロの爪が主人公に振り下ろされる。
パートナーの手に引かれ何とかかわす。「わわっ、何するのさ!? 主人公、逃げよう!」二人は基地へと逃げた。
パートナー「まさか皆がいきなり襲ってくるとは思わなかったよ。・・・それにしても主人公さ、なんで
言い返さなかったの! 自分は違うって、キュウコン伝説に出てくる人間じゃないって!」
主人公「ねえ、パートナー・・・ (二択)もう 疲れたよ・・・。/救助隊 やめようか・・・。」
すっかり弱気になった主人公の言葉に驚くパートナー。主人公の言うことには、夢にサーナイトが
現れて、やっぱり自分が伝説に云われる、サーナイトを見捨てた卑怯な元人間の生まれ変わりに
違いない、と思いつめていたようだ。主人公の言葉を聞き遂げるパートナー。そして励ます。
「でも君は、人間だった時の記憶を思い出したわけじゃないんでしょ? だったら、まだ分からないじゃないか!
僕は、主人公のコト、信じてるんだよ? だったら・・・」
言葉を言い終わらないうちに、誰かが現れた。フーディン、リザードン、バンギラス。チームFLBだ。
フーディン「先ほどの広場での騒動の後、皆で話し合った。世界を救うにはどうしたらいいか・・・をな。
そして、その結果・・・
オ マ エ を 倒 す こ と が 決 ま っ た 。
今更だけど
>>1乙
書き込みないなと思ったら次スレいってたのか…
憧れの一流救助隊が、主人公を始末するためにやって来た・・・呆然とするパートナー。
フーディン「ワシもまさかとは思ったが・・・そうであってほしくないと願ったのだが・・・残念だ。
決まった以上、ワシたちは・・・全力でオマエを倒す!」 ジャブを始め、既に臨戦状態のリザードン・バンギラス。
(こ ここで戦うのか・・・)心の中で呟くパートナー。
だが意外なことに、FLBの面々は一歩退き、その拳を下ろした。フーディンは続けた。
「・・・一晩時間をやる。その間に荷物をまとめ、ここから逃げるのだ。(えっ?と聞き返すパートナー)」
「明日になれば、色々な救助隊が追っ手となり、主人公に襲い掛かるだろう。いや、主人公だけでない。
(パートナーに向けて)主人公に付いて行く全ての者は敵とみなし、容赦なく攻撃してくるだろう。
それはワシたちも同じだ。当然、お前達を倒しに行く。 しかし、それでも 何とか 逃げ延びるのだ。
逃げて 逃げて・・・ 生き延びるのだ。 真実を 見つけるまで ・・・な。」
パートナー「フーディン・・・・・・。」
「次に会うときは、容赦しないぞ。 ではな。」 FLBは去っていった。
パートナー「主人公・・・フーディン達もああやって、君のこと、信じてるんだ。僕だって前に言ったでしょ?
もう迷わないって。何があっても主人公のこと信じるって! 例え他の救助隊が襲ってきたって、僕は
怖くないよ。なのに、主人公が自分のこと信じられなくて どうするんだよう!」
キャタピー「主人公さん。」キャタピーも心配して来てくれたのだ。パートナー「キャタピーちゃん・・・。」
キャタピー「主人公さん、僕、約束しましたよね? 僕も大きくなったら 救助隊やるって。主人公さん・・・
くじけちゃ ダメです。主人公さんは 僕にとって、ヒーローなんだから。」
二人の言葉を聞いた主人公は、みたび二択を迫られる。が、その内容は無言でも弱気でもなく、完全に
勇気を取り戻した、力強い言葉だった。パートナーの顔にも輝きが戻る。「それでこそ 僕らの主人公だよ!」
「とりあえずはここを離れるけど・・・絶対またここに戻ってこようね! 真実を 見つけて!」
翌日早朝、救助基地を出る準備を整える一行。まだ広場のポケモン達は寝ぼけているので、今のうちに
倉庫の物資や商店の買い物を済ませておくことにした。よほど早朝だったせいか、皆、訪れているのが
主人公一行だとは気づかないほど寝ぼけたままだった。正直おっかなびっくりだが、この先の道中は
危険だらけだろうから、準備を怠るわけにはいかないのだ。そして全てが済み、基地を出る時が訪れた。
「仲間になってくれたコイルや、旅の道中で仲間になってくれた救助隊の皆を巻き込みたくないから・・・
仲間には黙って、僕たちだけで行こうね・・・追っ手の救助隊から 逃げて逃げて、逃げ延びなきゃね。」
フーディンの言葉が回想される。(そう・・・自分は何者なのか? その真実を見つけるまで逃げ延びなきゃ。
たとえ、地の果てまでも・・・・・・。) パートナー「よし、じゃあ行こう!」
*「主人公さん!」二人を呼び止める複数の声。二人に救助された、キャタピー・トランセル・ワタッコ2体・ディグダだった。
みんな見送りに来てくれたのだ。さらに、救助メール郵便屋のペリッパーが、ポストに何かを入れていった。
「アバヨ! しばらく サヨナラだ。 でも また 手紙を 運べる その日が 来るまで・・・・・
オレは いつまでも 待ってるぜ。 −さすらいの ゆうびんやさん ペリッパーより−」
パートナー「うう・・・・・・みんな ありがとう!」半泣きで応えるパートナー。「みんな、また会う時まで元気でね!」
〜こうして、主人公達の果てしなく辛い旅が始まった。各地では、自然災害の爪痕が生々しく残っていた。
災害で地割れだらけになった山々を乗り越え、山火事が収まらず今だ燃え続ける野原を乗り越え・・・
しかし、主人公達は泣き言も言わず、遠く そのまた遠くへと進むのだった・・・(続く)
凄いマイナーで未解決一覧やら調べたけど、無いようなので、質問させて頂きます。
誰かSFCのエルファリアUクリアした人居ます?僕はラスボスまで後二歩ってとこで
データが消えてしまいました。続きが気に成るけど、攻略本捨てたし、面倒だし、また消えそうだし、
攻略本にもストーリー最後まで乗ってなかったので、出来たら教えて下さい。
同人ゲームの「退魔心経」と「武勲の王者」をお願いします。
31 :
名無しさん@お腹いっぱい。:2006/07/31(月) 17:28:31 ID:0YSrEFr5
wikiがエラー起こして見れません><
今は見れる。
ていうか見れたり見れなかったりするから
見れなかったときは30分くらいおいてまたアクセスするといいZE
災害の爪跡を見ながらも、東へ東へと逃げ続けた主人公一行。
だが追っ手の救助隊らの声がすぐ迫っていた。慌てた一行、東へと抜ける
唯一の道、「ぐんじょうのどうくつ」へと歩を進める。新米とはいえ数々の救助活動を
こなしてきた一行は、この洞窟にもさして苦労することなく、早々と突破してしまった。
しかし追っ手の救助隊らも息つく暇も与えず追いついて来る。背後はもう塞がれ、行く手には
「ほのおの やま」が立ちはだかっていた。災害の影響を受けてか、異常なまでに溶岩が噴出し
とても進めそうな場所ではないが・・・選択肢は無かった。一行はほのおのやまへと足を踏み入れる。
「何て奴らだ! ここまでだって誰も行かなかった未踏の地だというのに、ほのおのやまに入るなんて」
躊躇する追っ手。「仕方が無い、ここから先は勇気のある者だけ追いかけるんだ!」
ほのおのやまの野生ポケモンをかいくぐり、山頂まで来た一行。尋常でない量の溶岩が溢れる
様子を見て、こんな所に長居は無用と先へ進もうとするが「山の叫びが聞こえる・・・、オマエ達か!
ほのおのやまを苦しめるのは!」 山の異変を主人公らが何かしたせいだと思った伝説ポケモン、
ファイヤーが突然襲いかかってきた。容赦のない猛攻を受けるが、戦闘でこれを退ける一行。
倒されてもなお敵意むき出しのファイヤーに、パートナーが事情を説明し誤解を解く。
追われて偶然ここに逃げ込んだだけだという事、この山だけでなく世界各地で災害は起こっており、
今は尋ね人の身だがいずれ原因を突き止めたいという事。ファイヤーは何とか信じて通してくれる。
「ただし、災害原因を突き止めて防ぐのは"いずれ"でなく"すぐに"という条件付きですからね。(意訳
すっかり遠景となったほのおのやまを見つめ、一休みする二人。恐ろしい噴火も、ここからは綺麗な景色に見える。
「ここまで来たら、ひょっとしてもう誰も追ってこないんじゃない?」 ふとパートナーが訊いてくる。現実的に
「いいえ」と答えて否定しても、調子を合わせ「はい」と答えてあげても、結局現実に引き戻されるパートナー。
「・・・フーディン達なら、きっとあの山だって越えて追ってくるだろうね。 しょうがないよね、先へ進もう。」
パートナーの疲れを心配して出発をまごつく主人公だったが気丈なパートナーに引かれ出発。
とにかく追っ手の付いて来られそうにない厳しい地を求め、今度は北へ北へと進路をとる一行。
山また山、ぬかるんだ沼、凍りついた崖を越え、一行は遂に、樹氷が木々を包む、氷雪の地へとやって来た。
ポケモン一匹見当たらない寂しい場所だったが、一瞬行く手に何者かの姿が。こんな所になぜ・・・と考える間も
なく去ってしまうが、考えても分からないよねと開き直り、とにかく行く先の「じゅひょうのもり」を越えることに。
森を進んでゆく一行。その気配をこの森の主が察知する。「何者かが森に侵入している・・・森の冷気が
弱まったているのもそのせいなのか・・・何としても食い止めなくては、森を守るためにも」・・・もしやこのパターン。
豪雪吹きすさぶじゅひょうのもりおくちへ到達し、さらに先へ進もうとする一行に「引き返せ・・・!」の声が。
サンダー、ファイヤーと来て、伝説の鳥ポケモン3体目、フリーザーにまで襲われるハメになってしまった二人。
災害と同時に訪れたせいで、やはり森の異変が主人公らのせいだと思い込んでいる。勘弁してくれ('A`)
またも実力行使でフリーザーを止めた後、説得するパートナー。「異変はここだけじゃなく各地で起こってるんだ。
僕らが来なくたって森の冷気は乱れていたよ!」 だが今度のフリーザーは聞く耳持たず。信じられるかと一喝して
再び襲いかかってきた! 「―待て!」 だが、フリーザーと二人の間に何者かが立ちはだかった。
わざわいポケモン、アブソル。主人公らが道中で見た何者かの影は、彼だったのだ。
「この者達の言うことに偽りは無い。私は自然災害をキャッチする力があり、導かれるままにこの地へ来たのだが
今、災害はこの地の至る所で起きている。しかも今回は、今まで感じたことの無い特別なものだ・・・。」
こうまで言われると信じるしかないフリーザー。「ただし! これ以上災害が広がらぬよう、食い止めるのだ。頼んだぞ!」
助けてくれたアブソルに礼を言うパートナー。アブソルは、この災害を止めるためにはどうやらお前達と
協力したほうがよさそうだと、仲間入りの申し込みをしてくる。快諾するパートナー。かくして、二人きりの
逃亡道中に心強い助っ人が加わった! ・・・が、相変わらず終点は無い。あても無くただ寒い北へと進むのみで、
一行に疲れの色が見え始める。