その森は時を乱す森と呼ばれた
その森に足を踏み入れ迷い込んだ主人公は
道なき道をただ歩き続けた
どこに、あるのか分からぬ出口を探しながら歩いていると、人が見えた
主人公「人だ!」
主人公は声をかけようとした
が、そこには顔がぐしゃぐしゃに潰れて誰だか判別もつかない血まみれの男が立っていた
主人公「うわ!」
主人公はとっさに逃げ出した
その男は追い掛けて来た
主人公「うわっ!来るな!」
主人公は必死に逃げた
男「ダメだ!そっちに行ったら…!」
それは、よく聞く声だった
主人公「あっ…!」
主人公が足を伸ばした先には、道が無かった
主人公は、崖へと落ちて行った
…気が付くと主人公は、顔がぐしゃぐしゃに潰れ、血まみれになった無惨な姿で横たわっていた
「ああ…、僕の…僕の顔が…」
主人公はフラフラと歩き出す
生きているのが不思議なくらいの体を引きずって
しばらく歩くと、人が見えた
主人公「あ、あれは…僕だ!」
そこには、ついさっきの自分がいた
主人公「この先に行ったら危ない!この事を知らせなきゃ!」
主人公は、自分にそう伝えようとしたが、自分は主人公に気付き、逃げたした
主人公「どうして、逃げるんだ!待って!ダメだ…そっちに行ったら…!」
………
……
…
そこは、時を乱す森だった
昔作ったヤツだけど、今考えると、どこかで聞いたような話なんだよね