テイルズ オブ バトルロワイアル

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201名無しさん@お腹いっぱい。
いや、特に。
202名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 07:46:52 ID:5I8lJNpy
リオン、ジューダス問題が出てくるとは思わなかったなぁ
FFDQじゃ普通にテリー競演してるし、これも面白いと思ってたから

あと主人公、ヒロインだからって無理に入れるのはどうかと思う
最初に決めたとおりに50人+1で最後の1人を見せしめとしてやっていきたい
あと1が決めた事に従って首コキャは今からでも無しにしないか
ハッキリいって見せしめにならないんなら書きにくい
キャラソースがほとんどないじゃない
203名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 07:52:00 ID:37c1UAq0
もはよう、みんな。

さて今日はクランクイン直前ってことで、マップ決定ならびにルール細部の微調整が議題かな。
漏れはマップ案は保留するけど、各キャラの受ける能力の制限をもう少し具体化してみた。

・ボスキャラの能力制限
ラスボスキャラや、ラスボスキャラ相当の実力を持つキャラは、他の悪役キャラと一線を画す、いわゆる「ラスボス特権」の強大な特殊能力は使用禁止。
これに該当するのはダオスの時間転移能力、ミトスのエターナルソード&オリジンとの契約、シャーリィのメルネス化、マウリッツのソウガとの融合、など。もちろんいわゆる「第二形態」以降への変身も禁止される。
ただしこれに該当しない技や魔法は、TPが尽きるまで自由に使える。ダオスはダオスレーザーやダオスコレダーなどを自在に操れるし、ミトスは短距離なら瞬間移動も可能。シャーリィやマウリッツも爪術は全て使用OK。

・時間停止魔法について
ミントのタイムストップ、ミトスのイノセント・ゼロなどの時間停止魔法は通常通り有効。効果範囲は普通の全体攻撃魔法と同じく、魔法を用いたキャラの視界内とする。
本来時間停止魔法に抵抗力を持つボスキャラにも、このロワ中では効果がある。
204名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 08:01:29 ID:5I8lJNpy
MAPについてなんだけど、上の島の地図とかじゃなくてさ。
人数少ないし、どっかのダンジョンMAPとかのほうが良くないだろうか?
上のほうにあったどっかのお城とか。
正直、この人数だと島では遭遇させにくいと思うんだな。
複数階層からなるダンジョンMAPなら上手くいきそうに思うんだがどうだろうか?
205名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 08:27:00 ID:37c1UAq0
・武器なし状態での戦闘
このロワ中では、各キャラは武器を奪われるので技の発動の勝手が若干異なってくる。
格闘系キャラは、ほとんどその技に制限は受けない。通常通り行使可能。ただしティトレイの樹砲閃などは、発動に武器が必要になるので使用不能。
その他の武器を用いて戦う前衛キャラには制限がかかる。
虎牙破斬や秋沙雨など、闘気を放射しないタイプの技は使用不能。
魔神剣や獅子戦吼など、闘気を放射するタイプの技は不慣れなため十分な威力は出ないが使用可能。
P仕様の閃空裂破など、両者の複合型の技の場合、闘気の部分によるダメージのみ有効。
またチェスターの弓術やモーゼスの爪術のような、闘気をまとわせた物体で射撃を行うタイプの技も使用不能。
ただしチェスターの屠龍のような、純粋な闘気を射出している(ように見える)技は、威力不十分ながらやはり発動可能。
ちなみに武器は、ロワ会場にあるありあわせの物での代用は可能。
木の枝を剣として扱えば技は通常通り発動でき、尖った石ころをダーツ(投げ矢)に見立て、投げて弓術を使うことも出来る。
むろんこれらありあわせの代用品の耐久性は低く、また本来の技の威力を出せないことは言うまでもない。

これだと前衛キャラは、支給品でどの武器を手に入れるか、別の誰かの支給品が欲しいときどうするか、みたいな運や駆け引きの要素も出てくるな。取り引きするか、殺してでも奪い取るか、みたいな。
206名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 10:05:22 ID:ukBFL0zM
魔法(晶術)の扱いはどうするの?
ミント、アーチェ、クラトス、ゼロスは普通に使えるからいいとして、
E2人のフリンジの兼ね合いとか
D&D2組の晶術とか……。

Dキャラはソーディアンがないと使用不可でD2キャラはなくても使用可てのは
ちとしょっぱい気がする。

あとクラースとしいなの召還術も。
207名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 10:10:06 ID:ukBFL0zM
あ、スマソ>>203よく読んでなかった。
普通に使っていいのね。

…でもEの晶霊は兎も角、クラースとしいなは契約の重複になっちゃう気がするんだよなあ
気にしすぎか?
208名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 10:24:08 ID:37c1UAq0
>>203
魔法に関しちゃ上手い説明をするアイディアがあるが、時間がないんで未解決のままならまた後で話す。しばらく待っててくれ…なくてもいいが。
209名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 12:18:16 ID:37c1UAq0
待たせたな。これが漏れのアイディアだ。

・魔法の使用に関して
ロワ会場ではマナが特殊な位相をとっており、魔法使用者の記憶によって指向性を持ち、様々な形態をとることが出来る。
すなわち魔法の内容が術者の記憶にあるのならば、それに周囲のマナが反応して晶術・フォルス・爪術など、各々に最適な位相を勝手にとってくれるため、結果的に術者は元の世界のものと寸分違わぬ魔法を再現できる。
召喚術や爪術など、厳密に言えばマナをパワーソースとしないタイプの魔法でも、会場のマナが変異して精霊やソウガの代役を務めてくれるため、発動に支障はない。
ただしこの位相をとったマナは回復魔法とは極めて相性が悪く、回復魔法はもとの一割ほどしか効果がない。気功術などによる回復さえマナに妨害されるため、会場内では傷の回復は至難。

こんな設定でどうだ? より詳しい解説はハロルド先生にでも聞いてくれw
210名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 13:25:16 ID:dBgd0XlW
>>206->>207
召還(契約)に関してはクラースはいないからいいとして、
しいはなもともとオーバーリミッツ状態じゃないと使えないんだし、
極限のピンチのときのみ使えるって程度でいいんじゃない?
秘奥義もそんな感じで
作中の条件を満たせばOKって感じで

個人的に疑問なのは、魔法(晶術)の発動の際、
>>209の案でいいんだが
武器を持ってないと使えないのか、ただ弱くなるだけなのか どっち?
ってのだなぁ
211名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 14:55:10 ID:37c1UAq0
実は俺もD厨じゃないから晶術の原理はよく知らないんだが、これでどうだ?

丸腰でも発動は可能だが、何か得物があった方が術の記憶を強くイメージしやすいため威力は上がる。100%近い威力が欲しいなら、ある程度以上の品質の武器が必要。

それから秘奥義はとっておきの技だから、描写的にもピンチの時に使った方がドラマが盛り上がるはずだ。
ほかに質問がある香具師は、今の内に質問しきった方がいいかもな。
212名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 16:57:47 ID:YeFKf2YW
魔法に関する設定は>>209でいいけどさ
>>206もいってるけどE組のキール・メルディの晶術はどうすんだ?
ゲーム中ではフリンジ次第で変わるけど
本編始まる前にここで使える術をそれぞれ設定するのか
それとも2人とも初期に覚えてる術しか使用できないようにするのか
あと大晶霊召喚可能にするかどうかも決めたほうがいいような気がするんだが
213名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 17:20:10 ID:aBrsmn+E
>212
フリンジ内の組み合わせはキールorメルディのはじめの書き手
が決めてよい。
どの術が使えるようになったかは、参考のため本編のあとに書いておく。
(もちろん、うまく本編中で説明するのもあり)
大晶霊は秘奥義と同等の扱いっていうのはどう?
214名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 17:58:33 ID:YeFKf2YW
>>213
あらかじめここで決めておいたほうが書き手の混乱も少ないだろうし
本来使用不可能は術を使用するという
事態が避けられるとも思ったが(まあそこまでナーバスになる必要はないかもしれんが)
この場でつかる術設定するのは無駄に時間とレス消費するだけかもな。
初めの書き手に責任もって決めてもらうのがベターか
初期術しか使えんとなると他とのバランス悪いし
明日開始となってるがまだ時間あるし夜活発になる時間にでも
この問題議論していただけれと思います。
215名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 19:59:03 ID:5I8lJNpy
ttp://trip.sytes.net/img-date/img20051025195126.jpg
ttp://trip.sytes.net/img-date/img20051025195532.jpg
ttp://trip.sytes.net/img-date/img20051025195549.jpg

適当に拾ってきたダンジョンマップ。
これをいくつか、もしくは全て加工してロワのMAPにするとどうか。
島よりは狭くなるのでこの人数でもやりやすいと思うが。
216名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 22:07:30 ID:lSke4d6y
>>43のマップを作ったへたれ職人だが
このスレの住人の意見を聞いてると、マップはダンジョン形式がいいって椰子が多数派みたいだな
そこで俺は思いついたんだが、こんなダンジョンはどうだ?

・ダンジョンは巨大な正八面体で、ロワ選手らはその正八面体の内側の、八つの三角形型に区切られたエリア内でバトル
内側の八つのエリアは、それぞれ火・水・風・地・雷・氷・光・闇の八つの属性に対応した地形が広がっており、八つのエリアは原則として孤立している
各エリアを結んでいるのは、三角形の頂点にあるテレポーター。ここに入ると、隣接した別のエリアのいずれかにランダムで飛ばされる。
テレポーターで飛ばされた先は、必ずしも次のエリアのテレポーター前ではなく、具体的な転移先もまたランダム。ただし、即死するような地形には飛ばされない
…つまり、溶岩の池の上だとか、地上から100mの空中に出たりはしないし、禁止エリアに転移されることもない
テレポーターにも特殊な結界が施されており、テレポーターを封鎖、もしくは破壊することは参加者には不可能
テレポーターの行き先は一人ごとにランダムに飛ばされるが、テレポーターに入った際互いの体に触れ合っていれば一緒に別のエリアに転移できる
…要は手をつないだり肩に触れたりして一緒に入れば、一緒に同じ場所に行けるって事

こんなのはどうだろう? ロワのマップには袋小路がないほうがいい、ってアイディアと、多彩な地形って観点から思いついたんだが…
複雑過ぎるし禁止エリアの指定も難しいかorz
もしこのアイディアを気に入った椰子がいるなら、喜んで具体的マップを作らせてもらうが…

ちなみにこのダンジョンの展開図は、こんな感じね

△△△△
▽▽▽▽
217名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/25(火) 23:38:31 ID:dBgd0XlW
>>215
どう考えても狭すぎじゃない?
原作だって42人で島ひとつだったんだから、島でいいと漏れは思う

やっぱ森、民家、店、病院、川、海、崖、などが在ったほうが話にしやすい
ダンジョン形式だと、どうしてもできることが制限されちゃうじゃん?
民家もなければベッドも雑貨も薬も、支給された以外には水も食料も無い、となるとキビシイのでは

それからSキャラに関してはSタイプかTタイプかを
最初の書き手さんに決めておいて欲しいかな
218名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 00:17:52 ID:IVw+y5zA
さて、今現在提出されたマップ案で、すぐ使えそうなのは>>43>>80だな。このままいくとどっちかの二択か?

それから、参加人数実質54人に対し、8×8マスの島はちょうどいいかもな。
1マスあたりの「人口密度」は約0.83だし、これならしょっちゅう参加者同士の遭遇がありそうだ。同じマスに入ったときに鉢合わせする確率を60%程度と見込んでも、島が広すぎるってことはないな
人数が減ってきたら禁止エリアを使って参加者を一点集中させればいいわけだし

で、漏れ達にある選択肢はこの内のどれかか
@、>>43>>80のマップのどちらかをそのまま、もしくは訂正して使う。どちらを使うかは投票で決定
A、>>43>>80をボツにし、別口に職人を求めてマップを作る。
B、議論の時間を設けるため、今日に予定されていたクランクインを明日以降に延長する

こん中で最も建設的かつ手っとり早いのは@かな
ちなみに島のマップは嫌だって言ってる奴は、出来るならすぐさま使えそうな代案マップをうpしてほしい
このマップは嫌だ嫌だって言って案を蹴るだけの奴は、いわゆるクレクレ厨の逆バージョンと思われ。建設的な態度じゃないと思うぞ
219名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 00:18:34 ID:mLmT3jeK
----武器による特技、奥義について----
格闘系キャラはほぼ制限なし。通常通り使用可能。ティトレイの樹砲閃などは、武器が必要になので使用不能。
その他の武器を用いて戦う前衛キャラには制限がかかる。

虎牙破斬や秋沙雨など、闘気を放射しないタイプの技は使用不能。
魔神剣や獅子戦吼など、闘気を放射するタイプの技は不慣れなため十分な威力は出ないが使用可能。
(ただし格闘系キャラの使う魔神拳、獅子戦吼などはこの枠から外れ、通常通り使用可能)

チェスターの屠龍のような、純粋な闘気を射出している(ように見える)技は、威力不十分ながら使用可能。
P仕様の閃空裂破など、両者の複合型の技の場合、闘気の部分によるダメージのみ有効。
またチェスターの弓術やモーゼスの爪術のような、闘気をまとわせた物体で射撃を行うタイプの技も使用不能。

武器は、ロワ会場にあるありあわせの物での代用は可能。
木の枝を剣として扱えば技は通常通り発動でき、尖った石ころをダーツ(投げ矢)に見立て、投げて弓術を使うことも出来る。
しかし、ありあわせの代用品の耐久性は低く、本来の技の威力は当然出せない。

----晶術、爪術、フォルスなど魔法について----
攻撃系魔法は普通に使える、威力も作中程度。ただし当然、TPを消費。
回復系魔法は作中の1/10程度の効力しかないが、使えるし効果も有る。治癒功なども同じ。
魔法は丸腰でも発動は可能だが威力はかなり落ちる。治癒功などに関しては制限を受けない格闘系なので問題なく使える。
(魔力を持つ)武器があった方が威力は上がる。
当然、上質な武器、得意武器ならば効果、威力もアップ。

----ボスキャラの能力制限について----
ラスボスキャラや、ラスボスキャラ相当の実力を持つキャラは、他の悪役キャラと一線を画す、いわゆる「ラスボス特権」の強大な特殊能力は使用禁止。
これに該当するのは
*ダオスの時間転移能力、
*ミトスのエターナルソード&オリジンとの契約、
*シャーリィのメルネス化、
*マウリッツのソウガとの融合、
など。もちろんいわゆる「第二形態」以降への変身も禁止される。
ただしこれに該当しない技や魔法は、TPが尽きるまで自由に使える。
ダオスはダオスレーザーやダオスコレダーなどを自在に操れるし、ミトスは短距離なら瞬間移動も可能。シャーリィやマウリッツも爪術は全て使用OK。

----時間停止魔法について----
ミントのタイムストップ、ミトスのイノセント・ゼロなどの時間停止魔法は通常通り有効。
効果範囲は普通の全体攻撃魔法と同じく、魔法を用いたキャラの視界内とする。
本来時間停止魔法に抵抗力を持つボスキャラにも、このロワ中では効果がある。


*秘奥義はよっぽどのピンチのときのみ一度だけ使用可能。使用後はTP大幅消費、加えて疲労が伴う。
ただし、基本的に作中の条件も満たす必要がある(ロイドはマテリアルブレードを装備していないと使用出来ない等)。

*作中の進め方によって使える魔法、技が異なるキャラ(E、Sキャラ)は、
初登場時(最初に魔法を使うとき)に断定させておくこと。
断定させた後は、それ以外の魔法、技は使えない。
220名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 00:21:02 ID:IVw+y5zA
おっと、一応重大議案だからageよう。
マップさえ決定すれば、いよいよクランクインだしな
221名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 00:21:55 ID:mLmT3jeK
おっとすまん、↑はいちおうまとめたやつ。間違い、意見あれば指摘ヨロリンコ

>>218
漏れは@だな。>>43、>80どちらのマップでも問題は無いと思う。
222名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 00:22:59 ID:rD1tIXtN
>>43は位置の把握が困難
使うのなら>>80のほうがいい
223名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 00:30:15 ID:KqDowZE/
困難というほどではないが80のほうが見やすいのは事実
224名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 00:33:24 ID:j8vcFkHM
俺はBがいいかな。
スレ全体の参加人数あんまりいなそうだから今決めても問題ないかもしれんけど
ダンジョン派もいるみたいだし。いま少し慎重に進めてもいいんじゃないか

>>216さん
おもしろいアイデアだと思うが人数が少ないだけに
8エリア全て使うとキャラの遭遇率が下がりそうだな
使用エリアの数を3〜4くらいに制限して
一定時間毎に朝=火地光→昼=雷氷闇→夜=水風地みたに動かすとかどうだろ



225名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 00:33:35 ID:IToySwtq
すぐにクランクインしたいのならA、Bは論外。

とすると、残った@になるな。それと>>43>>80どっちかっていったら、>>80の方が見易いかな
226225:2005/10/26(水) 00:46:44 ID:IToySwtq
そもそも明日にクランクインしたいという奴はどれくらいいるんだ?
227名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 00:49:34 ID:rD1tIXtN
ネタはあるがまだ白紙。明日は個人的にちょっと性急。
でも他にもう書きあがって早く投下したいという人が何人もいるなら
問題ないのでは?
228名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 01:03:17 ID:mLmT3jeK
そんなに急がなくてもいいと思い・マスヨ
229名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 11:09:09 ID:IVw+y5zA
意外とみんなマターリ派なんだな。俺は是が非でもやりたいネタもあって、すぐさま書ける体勢なんだがw
じゃあ今日一日は、もう少し細かいルールを定めたり質疑応答にあてようか。マップ案は、今日中に他のアイディアが提出されない場合は>>80で決定、でいいかな。

あと、いくつか提案したいルールはこんなもんか。

・TPの自然回復
ロワ会場内では、競技の円滑化のために、休息によってTPがかなりの速度で回復する。回復スピードは、1時間の休息につき最大TPの10%程度を目安として描写すること。
なおここでいう休息とは、一カ所でじっと座っていたり横になっていたりする事を指す。睡眠を取れば、回復スピードはさらに2倍になる。
回復したTPをすぐさま回復魔法にあてれば、ある程度ダメージの回復は見込めるが、かなりの集中力を割くためこの作業中は不意打ちに弱くなる。事前に鳴子を張っておくなどの対策は可能。
230名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 13:41:35 ID:hKUvnXD6
いいねいいね。
だんだん形が出来てきた。
231名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 17:48:52 ID:pvBUVcMB
書き手志望の名無しだが
舞台のマップは必要ないから、ストーリーの序章の部分だけ先に書いて投下してみていい?
ここで出た意見をもとに、>>34までの流れをリファインしたやつを落としてみたい。
>>141とかの意見は一応参考にさせてもらうからさ
232名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 18:41:00 ID:rD1tIXtN
いっちゃえ、いっちゃえ
カモーン
233名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/26(水) 18:48:16 ID:pvBUVcMB
トンクス。なら、今までに書いたぶんだけ投下するぞ。長くなってもロワ開始寸前までしか行かないから安心汁。
234The Battle Royal:2005/10/26(水) 18:49:59 ID:pvBUVcMB
 ……闇。
 ひたすらに闇が広がっている。
 床に力なく横たわる者達。その身なりはさまざまだった。
 男もいれば、女もいる。
 年端も行かぬ子供もいれば、生きた年数を感じさせる壮年もいる。
 体に密着する服をまとった者、ゆったりしたローブをまとった魔術師風の者も。
 まさしく偉人といった雰囲気を漂わせる者もいれば、粗野な雰囲気を漂わせる者もいる。
 筋肉の鎧に覆われた屈強な肉体をした者も、折れてしまいそうなほど華奢な体をした者も、みな等しく倒れている。
 しかしながらみな、死者のような土気色の顔ではない。みな生きているようだ。
「くくくく…」
 闇の中にあり、ただ1人身を起こし、倒れた者達を睥睨するものが1人。男の声だ。
「さて、今のうちに貴様らに『あれ』を贈る事としようか…。貴様らの命、このミクトランが預かり受けよう」
 自らのことををミクトランと呼んだ男は、奇怪な文様のマントを翻し、自らの腕を掲げた。
 いつの間にか赤い炎を宿した、部屋の中の松明。それがぱちぱちと弾ける音以外は無音のこの空間に、もう一つだけ乾いた音が

生まれた。
 ミクトランなる男が、その指をぱちんと弾いたのだ。
 松明から生まれ、床に横たわる者達の顔をわずかに照らす真紅の光。鼓動するように揺らめいていたその光は、この空間に生ま

れたどろりとした闇に、再びその身の一部を食われる。
 闇もまた、生きているかのようにどろどろと蠢いている。その中から「それ」が飛び出したのは、まもなくのことだった。
 コウモリ。よほど根気強いものでなければ、数えるのをあきらめたくなるほど多くのコウモリの群れが、鳴き声一つ立てずに、

生まれた闇の中から溶け出すようにして放たれたのだ。
 生まれ出でたコウモリは、しかしミクトランにのみはその頭数を知られていた。
 55匹。「ここ」に招かれた…ミクトランが招いた者達の人数、55人とぴったり一致している。
 本来生物にあるべき柔らかな動きではなく、ある種の機械じみた正確さでもって、55匹のコウモリは倒れた者達に飛びかかる


 まるで事前に示し合わせていたかのような、無駄のない動き。1匹が1人の人間に向かい、2匹が同時に1人の人間に向かうよ

うなことは、決して起こらなかった。
 コウモリが飛びついた先は、首筋。ここに伏せった者の首筋を、過たずに狙っている。
 55匹のコウモリは、けれども牙を繰り出しそれを獲物に突き立てるような雰囲気は微塵もない。彼らの狙いは、肉や血などで

はないのだ。
 コウモリ達は、まるで飛びついたものの首筋を抱擁するようにして、その翼を広げ包み込む。しかしそれは恋人同士の愛情表現

には程遠い、危険な雰囲気を漂わせていた。
 首の向こう側で、コウモリは両の翼を重ね合う。刹那、コウモリの体に異変が起こった。
 それまではたどたどしいながらも、一応の生き物らしさを帯びていたコウモリは、たちまちのうちに皮膚が、体毛が、口腔が、

そしてその体内もが、金属のような光沢に覆われたのだ。
 もう一瞬未来には、すでに倒れた者達の首筋にコウモリは存在していなかった。そこには、ただのコウモリの金属製の細工物が

…コウモリの首輪があっただけなのだ。
 重ね合わさった両の翼は、もう離れることはない。無骨な金属の塊と化したそれらは、互いに一体となっていたからだ。
 無論、このコウモリの首輪は、ただの悪趣味な首輪などではない。まさしく、彼らの生殺与奪を握る鍵なのだ。
235The Battle Royal2:2005/10/26(水) 18:54:09 ID:pvBUVcMB
「くくくく…ふははははは!!」
 55人に例外なくはまった首輪。ミクトランは彼らの命を掌中に収めた優越感、そして嗜虐心に酔い、思わず口元から笑いを漏らす。地獄の悪鬼でさえ凍りつきそうな、邪悪な笑い声。
 それに耳を叩かれたのがきっかけか、倒れた者達の幾名かが、無意識の海から呼び戻される。さまざまな色を宿す、さまざまな瞳が見開かれ、揺らめく松明の赤を反射する。
「…ここは…?」
「一体俺は、どうしてここに?」
「怪我はないか…そうだ、みんなは!?」
 たちまちのうちに、この部屋は喧騒で満たされた。自らの仲間を求める者、周囲を一瞥し状況を確認しようと試みる者、ためしに隣の者に話しかけ一緒に混乱に陥る者…十人十色の反応が返ってくる。
 その喧騒に促され、いまだ意識を失っていた者も目を覚まし、喧騒の輪に加わる。更に広がった喧騒はまた他の者を起こし…そして喧騒がここに集った者達全員に行き渡ったのと、ほとんど同時にミクトランは言葉を放つ。
「ようこそ諸君、我が『バトル・ロワイアル』の会場へ。全員お目覚めのようだな」

もう少し続くかも。
236The Battle Royal3:2005/10/26(水) 19:40:12 ID:pvBUVcMB
 ミクトランの唐突かつ不可解な言動。この部屋全体に、一気に不穏な空気が走る。
「貴様…何者だ!?」
 明らかに敵意を帯びた声で怒鳴りつけたのは、倒れていた者達の輪の後方に控えていた金髪の男だった。
 周囲に放つ気迫は、まさに偉人のそれ。その怒声に、一同の輪が開き、また一同にその男の注目が集まる。
「ふん、人に名を聞くときには、自ら名乗りを上げるべきではないか?」
 ミクトランはことに、金髪の男の怒りを面白がるように言い返す。瞬間、金髪の偉人の怒りが静謐な炸裂を起こした。
「私はダオス…貴様がこの世で最後に目にする者の名だ! 分かったならば息絶えろ!」
 ダオスと名乗りを上げた金髪の偉人は、次の息継ぎから一気に四重の呪文を口にする。
 とてつもない勢いでまとめて四つ紡がれる呪文に、誰もが驚愕を隠し切れない。
 ダオスなる男は、桁外れの力量を持つ魔術の使い手だと、誰もが感覚的に理解したのだ。
「冥土の土産だ! テトラスペル!!」
 ダオスが呪文を一気に紡ぎ上げると、間断なく練り上げた魔力をミクトランに叩き付けた。
 火球が、氷柱が、稲妻が、土の槍が、一気に襲い掛かる!
「無駄だ」
 だが、ミクトランの体は完成した呪文の前に小揺るぎもしなかった。
 それもそのはず。ダオスが紡ぎ上げた呪文は、あろう事かダオス自身を直撃していたのだ!
「がはっ!!?」
 火球がダオスの胸板を前に弾け、氷柱は金の刺繍のマントを貫く。
 稲妻はダオスの全身に不快な衝撃をもたらし、土の槍はふくらはぎを切り裂いていた。
 自らの放った四つの攻撃呪文をその身に受け、ダオスはたまらず体を折る。
 呪文は過たずダオスの身に、火傷と裂傷を刻み込んでいた。
「貴様…何をした!?」
 それはダオスのみならず、みなの疑問でもあった。ミクトランは呪文に対して防壁を張ったわけでもない。ただ、ミクトランに狙いを定めたはずの呪文が、ダオス自身に発動していたのだ。
 ミクトランは、明らかにダオスをあざける様な光を目に、答える。「言ったはずだ、無駄だと」と言外に呟いたようだった。
「簡単なことだ。私は今や、ここの場のマナの位相を完全に支配している。
今のマナの位相では、呪文が命じた対象に魔法はかからん。逆に魔法は、全て術者自身に跳ね返ってくるぞ?」
 その言葉に、この場にいた魔術師の多くは凍りついた。
 魔法を無効化された魔術師は、羽をもがれた鳥も同然。後はただ、野の獣に食われるだけの、悲惨な末路が待っている。
「更に言うなら、闘気を用いた攻撃もまた無駄だ。
このマナの位相下では、魔法と同じで闘気もまた私を傷付ける事は出来ぬ。
魔法と違って、さすがに逆流はしないだろうが、マナが激しく抗うからな」
 水の中の魚に、直接炎を浴びせようとするのと大差はない…ミクトランは言った。
「そもそも、貴様らの大事な腰の得物はどうした?」
 今度青ざめたのは、魔術師ではなく戦士だった。
 全ての武装を、奪われている。愛用の剣が、槍が、斧が、弓が、跡形もなく消え去っている!

ひとまずこんなところで。
237The Battle Royal4:2005/10/27(木) 01:18:44 ID:QZwgkfjJ
スマソ…あれからレスがないのは、ひょっとして漏れの投下待ち?
漏ればかりが連投すると、スレのみんなから抗議が来そうで怖いんだが…。
一応、序章の部分は全部書き上げたんで、遠慮がちながら投下。もしまずいことをしちまったなら、言ってくれるとありがたい。

 戦士達はおののいた。彼ら彼女らにとって、己の愛用の武具とは命の次に大事なもの。
 そして、己の力を引き出し切るための大切な相棒なのだ。それを奪われることが彼らにとってどれほど衝撃的か、想像に難くない。
「さて、諸君らが鎮まってくれたところで、私の話を聞く体勢は出来たかね?」
 ミクトランの神経を逆なでするような声に、ここにいたものは一斉に怒りを…さもなくば恐怖を覚えた。
 ある者達は、この不愉快な事態を打開できない己の不甲斐なさに、この不愉快な事態を強要したミクトランなる目の前の存在に、怒りを煮やす。
 またある者は、この不愉快な事態そのものに怯え、またミクトランに怯えている。
 まさしく綱渡り。限界ギリギリのところで切れずに済んでいる緊張の糸で、場は静寂に満ちている。
 ミクトランは、咳払いを一つしてからその話を切り出す。
「さて、本日諸君らにここに集まって頂いたのは他でもない。私の開催する『バトル・ロワイアル』に参加して頂くためだ」
 慇懃なその言葉の響きをさえぎるのは、松明の爆ぜる音だけだった。
「単刀直入に言おう。諸君らには、これからお互いに殺し合いをして頂くのだ」
 殺し合い。その言葉に、この場は蜂の巣でもつついたような喧騒に満たされた。
 巨大な槌で脳天を殴られたように、その言葉が各人に重くのしかかってくる。殺し合い。その四文字の言葉が。
「最も、今すぐ諸君らにこの場で殺し合いを始めて頂こうというわけではない。
諸君らにはこれから『バトル・ロワイアル』の会場に移って頂くのだ。
武装解除を勝手に行った詫びといっては何だが、1人に一つだけ、これを持たせてやろう」
 ミクトランは、一抱えほどある皮袋を持ち上げた。
「この中身は、これから諸君らに殺し合いをして頂くのに必要な最低限の品物が詰まっている。
この袋は中の空間に少し細工をしてあってな、見た目以上に多くの、また大きな荷物を入れることが出来る。
その具体的な中身は食料に水、会場の地図、それからこの『バトル・ロワイアル』の規則を記したルール・ブックなどだ。
それから中には、私からの餞別代わりとして、『支給品』を入れておいた。
『支給品』の具体的な中身、そしてその数は各人ごとに違う。一応は、殺し合いに役立つ物だとは言っておこう。
ただし、運のない者はろくな物をつかめないかも知れないが、それは私の責任ではない。
ひょっとすれば、その中には私が奪った諸君らの武器もあるかも知れんな」
 ふと、ミクトランに呼ばれた55人は、自分の目の前の床を眺めた。
 ミクトランの掲げた皮袋と同じものが、いつの間にか目の前に転がっている。袋の数も55人分ちょうど。過不足はない。
238The Battle Royal5:2005/10/27(木) 01:20:33 ID:QZwgkfjJ
「さて、時間もないことだから、このゲーム…『バトル・ロワイアル』のルールの概要を説明させて頂こう。
この『バトル・ロワイアル』は、諸君らのために特設した会場に移って頂いて始める。
『禁止エリア』のルールの関係上、諸君らに与えられた時間は192時間…すなわち8日ちょうどだ。
そこに移って頂いたのちは、ひたすら自分以外の参加者を殺せ。
正々堂々と一騎打ちを申し込むもよし、卑劣な策で相手を陥れるもよし。
参加者同士好きに同盟を結んでもいいし、好きなときに相手を裏切ることも出来る。漁夫の利を狙うのもありだ。
積極的に他の参加者を狩りに出ても良いし、脱兎のごとく会場内を逃げ回るのもいいだろう。
最後の1人まで人数が減ったならば、ゲームは終了。生き残った者が勝者だ。
ただし、以下のような行為は禁止だ」
 語勢が、途端に凄みを帯び始めた。
「一つ。参加者全員で馴れ合って、殺し合いを放棄すること。
ゲーム開始から、もしくは最後に死者が出てから24時間、誰も死ななかったなら、私は諸君らが馴れ合ったと判断する。
一つ、会場から何らかの手段での脱出を試みる。諸君らには、脱出という選択肢はないのだ。
一つ。先ほども話した『禁止エリア』に侵入すること。これは全員が身を守ることに徹して、ゲーム進行を阻害させないための措置だ。
『禁止エリア』は、ゲームの進行とともに拡大していく。会場全体が『禁止エリア』に覆われるまでにかかる時間が、ちょうど8日なのだ。
『禁止エリア』が拡大するにつれ、諸君は一箇所に集まって行く。すなわち、否が応でも殺し合いになるのだ。
もしこれらの禁止事項を破ったなら…」
 ミクトランはおもむろに、首筋をとんとんと叩いた。
「諸君らのそこを見るがいい。首輪がはまっているはずだ…コウモリの形のな。これが爆発を起こす。
首筋という急所が、爆発の直撃にさらされたら…諸君らの首から上がどうなるか、想像に難くあるまい?
もちろん、首輪の爆発力は、きっちり諸君らの息の根を止められる威力に設定してある。
おっと、無理やりもぎ取ることはお勧めしない。その場合も、即座に首輪はドカン、だ。
それから、首輪は私が望んだ瞬間に爆発させられる。死にたくなければ、私の機嫌を損ねるような真似は止めておけ」
 すなわち、この場にいる者はみな、ミクトランに命を握られている。その事実に、彼ら彼女らの間に衝撃が駆け巡った。
 いつの間にかはめられた首を恨めしげにさする者、更なる恐怖にすくみ上がるもの、やはり反応はさまざまだ。
 空気が最果ての地の永久凍土のように、冷たく乾く。「だが」、とミクトランはその空気を己の声で震わせる。
「景気のいい話もある。もちろん、このゲームの勝者はもといた世界に帰還出来る。それだけではない。その際に願い事を一つ、叶えてやろう。
願い事の数を増やしたりすることは出来ないし、無論私の命をくれてやることは出来ん。だが、それ以外の願いなら、どんなことでも叶えてやれる。
望むなら死者でさえ蘇らせてやろう。何なら、このゲームで死んだ者全てを蘇生させた後で、各人の故郷に送り返してやることも出来る。
もちろん、私利私欲を満たすための願い事も一向に構わん。勝者はその権利を、いかなることにも使えるのだ。
こればかりは、私も確約してやろう。繰り返すが、このゲームの勝者は、願い事を一つだけ叶えてやる」
 三度、喧騒が巻き起こった。
 先ほどの二度とは、喧騒の質も異なる。今回の喧騒には、若干の希望が見え隠れしている…この八方塞がりの現状にも、たった一つだけの突破口があるのだ。
 問題は、誰がその「突破口」をくぐるか。その一点に収斂するのだ。
「簡単なルールの解説は以上だ。これ以外の細かいルールは、その皮袋の中のルール・ブックで確かめて頂きたい。何か質問は…」
「ふざけないでくれ!」
 その時、悲鳴のような抗議の声が上がった。
239The Battle Royal6:2005/10/27(木) 01:21:35 ID:QZwgkfjJ
 この場の全員の視線が「彼」に集中する。
 「彼」はこの場にいる多数派の者達とは違い、旅装束や鎧をまとっていない。ありていに言えば、どこにでもいそうな一市民、といったなりだった。
「どうして俺達がこんなふざけたゲームなんてやらなきゃならないんだ!? 何が『バトル・ロワイアル』だ!!?」
 彼は叫びながら、ミクトランの目前まで勇み足で向かう。この理不尽な状況に対して、とうとう我慢が限界に来たらしい。
「故郷のパルマコスタからここに飛ばされて、わけもわからないうちに殺し合いに参加しろ、なんてどうかしてると思わないのか!?
お前には俺達に殺し合いを強制する権利なんてないはずだ!!」
 彼の激しい抗議に、後ろの者達の一部からも「そうだそうだ」の声が上がる。改めて、ミクトランに対し忘れかけていた怒りが、鎌首をもたげたのだ。
 しかし、彼の抗議は唐突に、終焉を告げることとなる。
「ガタガタ文句をぬかしてんじゃねぇぞ腰抜けが」
 野太い声とともに、人の輪から抜け出てきたのは、赤いドレッドヘアーの男。全身の筋肉の発達も、たくましい。
 声同様に粗野で剣呑な顔つきを、目元に刻まれた傷が更に危険な雰囲気を増幅している。
 その声に振り向いた男は、驚愕に目を丸くした。彼は、ドレッドヘアーの男の正体を知っている。
「お…お前は…東の牧場のマグニス!?」
 マグニス、と男に呼ばれたドレッドヘアーの男は、踏み込みながら岩のような手のひらをその男の首元に食い込ませる。
 不思議と、首輪は首筋をつかみ上げる邪魔にはならなかった。男はひいっ、と声を漏らす。
「マグニスさま、だ。豚が…」
 次の瞬間、マグニスの右手の筋肉が一気に膨れ上がった。5本の指が、男の首を万力のように締め上げる。
 コキャッ。
 男の首は、妙に乾いた音を立ててへし折られた。白目をひん剥いた首は、生きている人間には決してありえない方向に、だらんと力なく垂れている。
 マグニスは、男の体をまるで、紙くずをゴミ箱に捨てるような無造作な動作でもって、軽々と投げ捨てる。
 最後に、打ち捨てられた男の体に、ぺっと下品な動作で唾を吐きかけた。
 誤解のしようなどない。男の命の灯は、ここに吹き消されたのだ。マグニスと呼ばれた、あの男の手によって。
 マグニスは振り向きざま、今度は残る53人に向け一歩踏み込む。人の輪が、きっかり一歩分後退した。
「てめえらの中で、このゲームに参加する気のねえヘタレ豚どもがいやがったら前に出やがれ。
この俺さまが、全員まとめてブチ殺してやるぜ。そんな奴らは、このゲームには必要ねえ」
 びっ、とマグニスは親指で首をかき切る動作を行う。希望の光に溶けかかっていた一同の心は、再び驚愕と恐怖で凍りついた。
「そこまでにして頂こうか、マグニスとやら」
 マグニスはミクトランの声に、もう一度振り向く。
「そこの男を始末して頂いて、私の手間も省けた。お前が手を下さなければ、私が殺していたところだったがな」
「…ところで、そこの豚の持っていた荷物は、俺さまの物か?」
 マグニスの気の早さに、ミクトランは肩をすくめた。まだゲームは、始まってすらいないのに、だ。
「一応殺された者の持っていた荷物は、殺した者に持っていく権利はある。
ただ、ゲームはまだ始まっていないから、他の参加者と公平を期するため、荷物の持ち出しは許可致しかねるな」
「…ちっ、つまらねえな」
 マグニスは床に唾を吐き捨てながら、ふて腐れた物言いだった。
「だが安心しろ。その男の持っていた『支給品』は、諸君らに還元する。諸君らの内の数名に、『支給品』が追加されるはずだ」
「…まあ、そいつを引き当てるか奪い取るかすればいいわけか。どの道、その豚の持ち物は俺さまの物だな」
 マグニスの顔に、ぞっとするような笑みが浮かんだ。純粋に殺戮の喜びを知った者でなければ浮かべられない、獣の笑みだ。
「では諸君。改めて質問は?」
 声を放つ者は、今度こそ誰一人として存在しなかった。
240The Battle Royal7:2005/10/27(木) 01:25:52 ID:QZwgkfjJ
「…分かった。それでは諸君は、今から会場に向かって頂こう」
 ぱちん。ミクトランは指を弾き、それを出現させた。ミクトランと参加者の間に、六茫星の光が迸る。
 中央の六茫星が輝くと同時に、その周囲にも金色に輝く方陣が展開される。それはさながら、不可視の筆が光を含み、床の上を乱舞するようにも見える。
 全ての文様が輝きに満たされたとき、その方陣は一つ、鼓動するように光を放った。魔法陣が起動し、力を持ち始めたのだ。
「この魔法陣こそ、会場に通じるゲート。ここをくぐった諸君は、会場の各地に無作為に飛ばされるの。
どこに出るか、誰と鉢合わせするか、それはこの魔法陣だけの知ることだ。心の準備の出来たものから、その魔法陣に踏み入るがいい。
最後になるが、諸君らの健闘を祈らせてもらおうか」
 その「健闘」の過程が、どれほど困難を極めるのか。その結果が、どれほど血塗られたものになるのか。運命のみが知っている。
 魔法陣に入る者達は、これまた各者各様。仲間達にのちほどの再開を約束し合う者、胸を躍らせ心なしか微笑む者、怯えたような表情を浮かべる者。
 大多数の者は、緊張に顔を強張らせていた。このゲームの…「バトル・ロワイアル」の性質を考えれば当然のことである。
 自分以外の参加者は、全て敵。たとえ血よりも濃い絆を結んだもの同士であっても、最終的には情け容赦なく殺し合わねばならない。
 愛する者との命を賭け合った戦いに、喜んで赴く者の方こそ、少数派なのだ。
 首輪の爆破を恫喝の種としながらも、ミクトランが最後の1人を会場に送り込んだ瞬間、魔法陣は金色の光を失う。
 ゲートは閉じられた。このゲートは、まさに地獄への片道通路。帰還を許されるのは、残された54人のうち、たった1人。
 ほぼ九分九厘勝ち目のない、無謀な賭け。
 けれども、知と力を駆使してその賭けに勝たねば、大切な己の命を守りきることは出来ないのだ。
 最難関かつ最悪の戦い、「バトル・ロワイアル」。その火蓋は今や、切って落とされた。落とされてしまったのだ。

【パルマコスタの首コキャ男性 死亡】
【残り人数54人】

…これで、いつでもみんな本編が書けるな。
それからマップ案は>>80ので決定って雰囲気だけど、それだけはっきり決めた方がいいんじゃね?
それだけが、漏れの気になるところなんだが…。ちなみに漏れは>>80でいいぞ。
というわけで駄文の投下スマソ
241名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 02:17:24 ID:yr3LyXVS

漏れも考えてみよう

マグニスのとこで笑ったのは漏れだけじゃないはずだw
242名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 02:21:40 ID:yr3LyXVS
あ、マップは>>80でいいよん
連投スマソ
243名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 02:40:33 ID:bUZRVPIG
ついに始動?序章書いた人乙。
マップに関してはテイルズ作品中のどこかを使いたい気もするが
自分では用意できないので俺も>>80でおKです
書きたいけどPDD2EとLの2章までしかやってねーからなあ
RSのキャラ絡むと性格とかわかんねえorz

あといくつか質問があるんあだけど
@このすれで作品投下と適宜議論を行っていくのか
 (別に雑談スレたてるつもりなのか)
Aあきらかに前のストリーと矛盾・整合性がとれない作品が投下されたとき
 その作品のNG議論・指定をするのか
B作品投下する前(作者がネタ思いついたとき)に動かすキャラの予約
 は認められるのか


244名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 02:48:11 ID:yr3LyXVS
ひとつ質問
最初に集められた場所はマップ上には無い場所?有る場所?
245Undecided 8:2005/10/27(木) 03:54:51 ID:yr3LyXVS
拙い文章ですまぬが投下


可能な限り参加者の顔を確認。乱暴に投げつけられた皮袋を受け取り、ゲートをくぐる。
こういう到底起こり得ない状況において冷静を保てたことは、ある種彼の才能だったのかもしれない。

「信じらんねぇ〜…。どうして俺さまがこんなクソゲームに…。」
呟いてみても状況は好転しない。そんなことは自分が一番わかっている。だが不満を漏らさずにはいられないのだ。
誰だってそうだろう。こんなわけのわからない、理不尽なゲームに参加させられてしまっては。
(あの時…ロイドやあのチビは居たな…コレットちゃんにしいなも、それからクラトスも居た。
プレセアちゃんとリーガルのおっさんとリフィル姉さんは確認した限りでは居なかった…。
それからあのユアンとかいういけ好かない野郎とミトス…も居たな。ミトス…ユグドラシルか…あんな奴が襲ってきたら流石の俺さまも厳しいかもな。
しかしミトスの野郎もあの場で抵抗はしなかったな…まあ魔法が効かない状況じゃ仕方ないか…。)

まだゼロスは今後の方針を決めかねていた。ゲームに乗るか、抗うか。
乗るなら乗るでどうやって最後まで勝ち抜くか。自分以外の全員を殺さなければならないという状況に居るのだ。
会ったこともない、見ず知らずの相手ならまだしも、一緒に戦ってきた仲間まで殺すのは流石に抵抗がある。
抗うなら抗うで作戦を立てなければならない。しかし当然あのミクトランとかいう奴も強大な力を持っているだろう。
それに魔法も使えない。おまけに相手の意思で首輪がドカンとあれば、みんなで脱出なんて普通に考えれば…いや、どう考えたって万に一つも勝算は無い。

流石に仲間なんて殺せない。それだけは出た結論だ。
だが自分を殺しにかかってくる奴は?殺せるなら殺してしまうのか?いたいけな子供でも?
正義の味方として死に行くか、血濡れの殺人鬼として勝ち残るか。
自問自答を繰り返すが、やはり答えは出ない。

飛ばされた場所は海に近い草原。風がさわやかで天気も良い。はっきり言って心地良い。
「ハァー…。帰りてぇ〜…。」
とりあえず彼に出来ることといえば、独りごちりながらフラフラ歩くことくらいだった。
ズルズルと皮袋を引き摺りながら。

【ゼロス 生存確認 所持品:不明
現在位置:E7の海沿い
第一行動方針:文句を言いつつとりあえず歩く 】
246名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 05:07:06 ID:ZshYzHp0
うおおおお、始まってんな。
執筆者の人達乙!
ところで、まとめサイトみたいなのって出来てる?
247名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 07:51:34 ID:yp/U+MX5
別端末からスマソ
昨日序章を投下した書き手だが
>>244の質問に答えると、漏れは書いてるときは会場外の場所を想定して書いていたぞ
それから何か議論があった際は、即座に解決するならこのスレで、長引きそうなら>>1のスレを借りて、向こうの住人の意見を聞きながら決定、でいいんジャマイカ
雑談とかはこのスレのレス番や容量を圧迫しなけりゃOKと思われ
それから投下された作品は、よほどの矛盾がなきゃ受け入れるってのが>>1の意向だったはず
…まああまり展開をハチャメチャにし過ぎると、引き継ぐ香具師が大変だから、その辺り気を付けるのはマナーの問題だと思うがなw
予約は…アリにしないか? 納期一週間程度を目安にして。実は漏れ、マグ×バルを書きたくてしょうがないんだw

それから一つ、ゼロス大事なことを思い出した! Sのキャラのエクスフィアは扱いどうする?
漏れは、Sキャラはエクスフィアがあって他の作品のキャラと互角ぐらいって設定みたいだから、エクスフィアは例外措置で奪われなかったとしたいんだが
またコレットやゼロスのエクスフィアはクルシスの輝石で、それぞれ天使化に使われる。ゼロスは秘奥義使用時のみ天使化するって聞いたんだが…
こんな感じでどうだろうか? …漏れってばここの>>1でもないのに、何でこんなに仕切り厨になってんだYO…orz
248名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 08:53:20 ID:sVwN9gUF
メルディをあげたものなんだけど、クイッキーつれてても良い?
249歪む歯車:2005/10/27(木) 08:55:41 ID:u8OY0jlE
投下。流れを読まぬ様だがすまない。

名も知れぬ植物の類、鬱蒼と茂る大木。そして、乱暴に皮袋を地面に叩き付け、息を漏らす一人の男。
「なぜ、この俺が選ばれる!?訳の分からぬこのゲームにっ?
 優勝だとっ?どうせ俺みたいな奴は、どこの馬の骨だか分からん奴に殺される運命にあるんだ!」
まるで炎を纏った様に赤い容貌。針の如く尖った両目。絶え間なく揺すられる片足。
ダオス配下のドラゴケンタウロス、ジェストーナは、唐突なる出来事に疑問を隠せぬ自分の感情を言葉にして吐き出した。
その強靭な外見とは裏腹に、ジェストーナは“死”を恐れていたのだ。
容赦なく人々が狂気に捕われ、殺し合うこの世界。己の精神を正常に保つ事など、不可能に近いかもしれない。
それに、見た所では――自分より遥かに強大な力を持った者達も、参加者の中には紛れ込んでいる。そんな者と出会えば、間違いなく死を味わうだろう。
「くそっ!この俺様が!誰よりも強大な力を持っていれば!ここまで悩む事も無いのに!」
ジェストーナはそんな現実に、怒りを隠せなかった。

まてよ、
…まだ自分が「死ぬ」と決まった訳ではない。皮袋の中では、まだ手も着けられていない武器が潜めいている。
それにここは、魔法だって使う事の出来ない世界だ。それならば、ヒヨコ当然の奴らだってゴマンと居るだろうな。
さすがにダオス様や、他の強大な力を持った奴とまともに戦う事は出来ないから、避けるしかない。
しかし、馬の骨当然のヒヨッ子程度なら、軽く殺す事など可能であろう。
そうだ、俺は絶対に、勝てる。俺は勝って、願いを掴んでやる。
ジェストーナは心の奥底に溜まっていた澱を出すかのように、負の感情を全て吐き出す。
そして、地面に転がり落ちている皮袋を掴み、足元に持ってくる。そして、おもむろに中から武器を引き摺り出した。

皮袋の中からは、三つの道具と、皮肉にも説明書と思われる物が出て来た。
一つ目の道具は、手に取っただけでも冷たさを感じる指輪。名前は氷のお守り、と言うらしい。
二つ目の道具は、小柄だが、刃物の様に鋭い、先端の少し欠けた魔獣の牙。
二つ目の道具…いや、これは武器と言うべきだろう。柄に大型の手甲がついた、鞘に収めらた剣。ナイツサーベル。
ジェストーナは柄を掴み、鞘からナイツサーベルを引く。鞘から現れた銀色の刃は、木漏れ日を浴びて僅かに閃いた。
小さい。しかし、人を殺す為の武器である事には、間違いない。ジェストーナは黙って、ナイツサーベルを鞘にしまった。

――俺はやれる。きっと、いや、絶対に勝ってやる。もう俺はダオス様、いやダオスの配下などではない。
確かに、俺は弱い。だけれど、まだ心まで弱ってはいないはずだ。
ジェストーナは、決意を固めた。その目には、ダオスに対しての忠誠心では無く、己の意思が強く漲っていた。

【ジェストーナ 生存確認 所持品:氷のお守り 魔獣の牙 ナイツサーベル
 現在位置:F7の森林地帯
 第一行動方針:ゲームに乗る。ただし強い者との戦いは避ける。】
250名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 10:30:37 ID:yp/U+MX5
>>248
漏れは別に構わないとは思うが…ううん、ビミョーだ。他の意見も求む
>>245>>249
ちなみに会場内に入れば、また魔法や技は使い放題になるぞ。
ここで漏れ達が決めたルールは全て、各キャラの持ってるルールブックに記してあるから、念のためルールの誤解は劇中で晴らしてやってくれ
251名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 12:10:03 ID:spSD0rVU
>>248
俺はクィッキー
252251:2005/10/27(木) 12:11:36 ID:spSD0rVU
途中で間違って書きこんじまった…orz
俺はクィッキーつれててもいいと思うよ
253名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 12:35:42 ID:yp/U+MX5
>>251
おまい自身がクィッキーなのかと思ってワロスw
漏れん中でモヤモヤがやっとこ晴れたんで、また書き込ませてくれ。マスコットキャラ達の扱いは、これでどうだ?

・マスコットキャラの扱い
いつもあるキャラにつき従ったマスコットは、通常通りついてくるし、主人を手助けしてくれる。
ただし他のキャラとの公平性を期すために、このマスコットは「支給品」一つ分相当とカウント。つまりメルディは最高でも、「支給品」は2つしか手に入らない。
しいなのコリンは、しいなの持つ召喚魔法の一つと見なされるため、「支給品」一つ分とはカウントしない。
なお、ロワでの戦いにおいて全く役に立たないマスコットキャラは、この限りではなく、「支給品」一つ分とは見なさない。

この辺の措置が妥当かと思われ
254名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 12:45:00 ID:Yt4miQQX
クィッキーは武器だろ
没収が妥当
255名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 13:33:56 ID:spSD0rVU
>クィッキー
確かに武器と言えば、武器なんだよなぁ…。
だからマスコットキャラの扱いについては、>>253の意見でいいと思う
256名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 14:11:46 ID:sVwN9gUF
>253
しいなについては、ストーリーどおり、ヴォルト以降の召還術を使えるかどうかの
2択というのはどうだろう?
どっちを選ぶかは、最初の書き手にまかせる、と。

メルディについては、没収でもいいし、場の特別な力におびえて攻撃できない
っていうのでもいいよ。

たしかに、支給品とするのも一人ずつ設定しなくていいから、シンプルでいいね。
どうやって支給されたかは謎だが。
257ある英雄の息子の話 1/2:2005/10/27(木) 15:48:27 ID:LCYMSVsG
駄文投下します

お前の番だと、半ば引っ張り出されるかのような形でゲートをくぐる。
その先は森の中だった。
不可思議な力によって飛ばされる感覚――それは初めての経験ではないが、いつまで経っても慣れない。
(不思議な力…か)
カイルは心を寄せる少女の事を思い出した。
人々を救う使命を背負った聖女、自分を英雄と認めてくれた大好きな人。――リアラ。
彼女は確かにあの会場の中にいた。
(それからロニとジューダスと、ハロルドも……)
ナナリーの姿だけは見えなかったが、
人殺しをさせられるという状況下にあっては、姿が見えないというのは逆に安心すべきことなのかも知れない。
勿論そんなふざけた事に乗るつもりは更々無いが。

はやく仲間たちと合流しなくては。
きっとリアラもロニも心配しているだろう。
それにジューダスとハロルドだったらこの事態を打開する策を何か思いついているかもしれない。
皮袋を背負いながら、カイルは一人森の中足を進める。
荷物の重さだけが原因でなく、足取りは重い。
様々な感情が混ざり合うようにしてカイルに纏わり付いていた。

異様な状況に放り出された事に対する困惑と不安。
見ず知らずとはいえ、罪も無い人が殺された事に対する怒り。
――そして、期待。

カーレル=ベルセリオスの生命と引き換えに倒され、
長いときを経て復活した後も、四人の英雄によって野望は永遠に阻止された筈の天上王『ミクトラン』
その名前を聞いた瞬間、困惑を覚えたと共に、もしかしたらという期待もカイルの中に生まれていた。
そして仲間の姿を探している時、同時に探していたら案の定というべきか、やはりその姿はあったのだ。
18年前の父と母。
他の四英雄の姿は探した限りでは見えなかったが、カイルにはそれだけで十分であった。
(こんな状況なのに、また父さんと一緒に過ごせるかもしれない事に期待しているんだ、オレは……)
258ある英雄の息子の話 2/2:2005/10/27(木) 15:52:02 ID:LCYMSVsG
だが今は、仲間と合流するほうが先決だ。
カイルは他の四人より先にゲートを越えたが、通じる場所が無作為に選ばれているのならば
仲間が来るのを待つのではなく、自分から探さなければならないだろうと考える。
とりあえず"ゲーム"に乗るのは却下だ。人の命を奪う事、そんなゲームなど認められない。
しかしならば状況を打開するためにどうするべきか、それは今のカイルには思いつかなかった。
とにかく皆と合流しなければ、そう思いながら歩き続ける。

ふと、
木々の向こう側に人の気配を感じた。
薄暗い森の中でははっきりとした姿は見えないがそれが男のものだという事はわかる。
父だ。
何故かカイルはそう思った。その瞬間、発作的に駆け出す。
荷物の重さも気の重さも忘れて、カイルは木々を掻き分けて進んだ。
距離はあまりなく、気配の主の元にはすぐに辿り着くことが出来た。

「……父さんっ!!」

相手の顔も見ずに、思わずそう呼んでしまった事に対して、カイルははたと我に返りしまった、と思った。
過去の父親が自分の事を知るはずも無い。
否、もしかしたらダイクロフトで共闘した事を"覚えているスタン"かも知れないが、
いずれにしろ今の自分の発言は、相手に不審感を持たせてしまうだけだろう。
「すみませんっ!人違いだったみたいです!」
誤魔化そうと慌てて目の前の人物に頭を下げる。
そして再び頭を上げたとき、カイルが見たのは鳶色の髪をした長身の青年。
彼は忙しないカイルの様子に黙って首を傾げていた。

―――どうやら本当に人違いだったようだ。


【カイル 生存確認 所持品不明
 現在地:F3 森林地帯
 第一行動方針:リアラ、ロニ、ジューダス、ハロルドとの合流
 第二行動方針:両親との再会】
【クラトス 生存確認 所持品不明
 現在地:F3 森林地帯
 第一行動方針:不明】
259名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 15:53:58 ID:LCYMSVsG
あ、すみません。
二人の現在地は北東の森の方です。
260名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 18:36:35 ID:spSD0rVU
書き手のみなさん乙、そしてGJ!
いよいよ始まったんだなぁ…
261一陣の赤い風 1/5:2005/10/27(木) 19:44:51 ID:gPf9Mfip
携帯&駄文でゴメン。


「さてと…鬼が出るか蛇が出るか…」
深い森林の中で赤い髪の青年が手渡された皮袋の中身を物色し始めていた。
(支給品が明暗を分ける)
ミクトランの話を聞いた時、彼はそう思ったからだ。
皮袋の中に手を入れると彼の手が何かを掴んだ。取り出してみるとそれは反りを持った独特の剣だった。
鞘から抜いてみると、刀身の輝きが以前使ったことのあるモノと比べると随分と見劣りがする。
(鬼包丁……いや、違う。「ムメイ」ってヤツか?)
しかし贅沢は言ってられない。それに武器が手に入っただけでも彼の生存率は飛躍的に上がったのだ。
彼は刀を腰に差し、物色を再開した。
262一陣の赤い風 2/5:2005/10/27(木) 19:46:26 ID:gPf9Mfip
物色を再開した彼が次に取り出したのは若草色の外套だった。
(これは……エルヴンマント!!)
彼はそれがエルヴンマントだと分かるとすぐに身につけた。
普段は目立つ色だが森の中ではその色が保護色となる。
そのうえ、マントに付与された力によって身のこなしも軽くなる。
元々身のこなしが軽く、猟師として森に生きる彼とってはある意味最高の防具である。
物色を再開し、三つめの支給品を探してみたが、どうやら彼の皮袋に入っていたのは二つだけのようだった。
「ま、量より質ってヤツか。」
彼、リッド・ハーシェルは一言呟き、皮袋を手に持って木を登り、誰かに見つからないように姿を隠した。
263一陣の赤い風 3/5:2005/10/27(木) 19:48:09 ID:gPf9Mfip
リッドは木々の中でこれから何をどうするべきか考え始めた。
その結果、二つの結論に達した。
一つは願えば死者を生き返らせるというミクトランの話を信じ、
血塗られた勝利者となってこのゲームを終わらせること。
もう一つ、可能性は無いに等しいが、ゲームを終わらせる別の方法を探し出すこと。
どちらかといえば現実主義者である彼は、前者の結論が先に思い浮かんだが、その考えをすぐに却下した。
生き返ると分かっていても、女子供を手に掛けることなど自分には出来ない。
それに、参加者の中には自分にとって最愛の女(ひと)がいる。
リッドは後者の結論を選んだ。苦難の道ではあるが、可能性はゼロではないと確信しているからだ。
264一陣の赤い風 4/5:2005/10/27(木) 19:50:29 ID:gPf9Mfip
(キール・ツァイベル。アイツと合流することができれば何とかなるかもしれない。)
リッドは幼なじみの秀才が持つ可能性を信じた。
だが彼にはもう一つ、気かかることがあった。
それは、このゲームに乗って殺戮を繰り広げる存在であるマーダー、
あるいはマーダーになる可能性を持った人達のことである。
(あのマグニスってのはカンペキに俺らを殺る気だ。
それに青いワカメみたいな髪のゴツいヤツの眼…ありゃ「趣味は人殺しです」って眼だ。
しかもヒアデス…アイツまでいやがる。)
リッドはとりあえずこの三人を要注意人物とし、できれば身の安全の為に倒したい存在としてマークした。
265一陣の赤い風 5/5:2005/10/27(木) 19:52:29 ID:gPf9Mfip
仲間…ファラ、キール、メルディを探す。
別の方法でゲームを終わらせられるかもしれないキールの可能性に賭ける。
できることなら要注意人物の三人を倒す。
(ま、とりあえずこんなところか。)
リッドは考えをまとめると木々を飛び移り森の中を探索し始めた。
【リッド 生存確認 所持品:ムメイブレード エルヴンマント 現在位置:B2の森林地帯
第一行動方針:ファラ達との合流。 第二行動方針:要注意人物(ヒアデス、マグニス、バルバトス)の撃破。】
266名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 19:52:34 ID:yp/U+MX5
ああ、ワクワクしまくりんぐだな。こんなおもすれースレ、2ちゃん巡ってて初めてだ

ところで>>256
しいなの件なんだが、原作の再現って意味合いも込めて、たとえばこういうドラマチックな展開はどうだ?

しいな、強敵と対戦

しいな大ピンチ! そこにコリンが飛び込み身を挺してしいなを庇う

コリンあぼーん
強敵「何だ今のクソチビは?」
しいな「コリンのことかぁぁぁぁぁッ!!!」

しいなOL! コリンは呼べなくなるがヴォルト召喚で強敵相手に奇跡の逆転勝ち

ウマー

更にロワ佳境で一度だけヴェリウスと化したコリンに手助けを受け、再びピンチを脱出…とか…
ベタベタ過ぎかorz まあしいなに死ぬほど勝ちフラグが立つ気もするから、しいなファンには好評かも知れんが
267名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 22:36:25 ID:MSbEnTFA
このロワ参加者リストって配られてる?
268名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/27(木) 22:38:56 ID:SlLBJtet
基本は>>2で問題ないだろう
269名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/28(金) 07:08:04 ID:sAYaW3Jl
>>250
>>245だが、
「それに魔法も使えない。」
の部分のことだな。誤解を与えてしまったみたいだが、
「ミクトランが相手では魔法も役に立たない」っていう意味でとらえてくれればウレスィー

>>247
エクスフィアつけてないのに強いやつもいるが、まあそのへんは作中と同じでいいしょ
エクスフィアと輝石は武器扱いじゃないから没収されなかったってことで

しいなは作中でコリン失ってる&ヴォルトと契約してる んだし
深く考えなくていいんじゃないかな

あー楽しくなってきた
270名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/28(金) 07:35:49 ID:sAYaW3Jl
ttp://fileman.n1e.jp/TOP.PHP?mnu=SHOW&ft=1&fid=1126164578&cate=&fuid=1126164578&act=ST

燃料になればいいが、漏れの大好きなムビ(`・ω・´)
271最強タッグ結成1:2005/10/28(金) 12:24:55 ID:osHut8bY
||    __                                      ,,-γヽ、
||  へ/ vWヽ    待たせたな豚ども!                    ノ川^^川i  / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
||  ミ(d|゚Дメ)/   次は俺さまとバルバトスの夢の競演だぁ!        ∩゜Д゜从< 英雄ども! おののけブルアアア!
||_  (o  σ  _____                     □………(つ  |   \___________
  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|                             ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
  |          |                            バルバトスの     .|
||三三三三三三三                             コメント        |

 廃墟の塔。
 その塔ははるか昔、古代の人々が打ち捨てたまま、時の流れの内に朽ちるに任せていたのか、はたまた最初からこんな造りなのか。
 今となっては、もはや憶測することしか出来ない。
 唯一確たる事実は、この塔ははるか昔に時の大河の流れに取り残された、古き遺産にある懐古的かつ神秘的な雰囲気をたたえているという事。
 ただ、それだけだ。
 この地に送り込まれた54人の人間は、これから最後の1人になるまで血まみれの争いを繰り広げる。
 けれども塔は、その争いにはただ無関心を決め込むかのように、地平線からようやく離れた太陽の光を、その覗き窓から切り取って自らの腹の内に取り込む。
 何の取りとめもない光景。異変一つ見せない石造りの内装。
 ただ、塔にとって残念なことは、今や怠惰な沈黙を決め込み、日向ぼっこを続行することは出来ない、という現実がそこにあったことだ。
 何せ「異変」は、向こうからやって来たのだから。
「受けてみろよぉっ! 煉獄っ!! 崩爆破あぁぁぁぁぁっ!!!」
 「支給品」の一つ…特大の刃を持つ巨斧、「オーガアクス」を構えたマグニスは、みなぎる闘気に赤熱する刀身を横一文字に振るう。
 灼熱の爆炎が津波と化し、「彼」を飲み込まんと強襲をかける!
 しかし対する「彼」もまた、爆炎の津波に抗する奥義を持ち合わせている。「彼」は腰だめに、オーガアクスを越える更に長大な得物を構えた。
 「彼」もまた、マグニスと互角か、下手をしたら彼をも越えかねない剣呑な光をその双眸に宿している。
 伸び放題の青い長髪は手入れを知らぬかのように独特の癖を持ち、「彼」自身の背中にかかっている。
 その鼻梁は崩れることを知らぬ岩山のように屹立し、剣呑な雰囲気を高めこそすれ、弱めるようなことは微塵もない。
 この「バトル・ロワイアル」に参加したものの名簿を眺めたのならば、「彼」の名はすぐさま目星が付いたであろう。
272最強タッグ結成2:2005/10/28(金) 12:25:54 ID:osHut8bY
 バルバトス・ゲーティア。「英雄狩り」の異名を持つ男。
 彼が腰だめに構えた物は、何と大理石の柱。あろう事かこの男…バルバトスはその桁外れの膂力にものを言わせて、大理石の柱を棍棒として扱っているのだ!
「微塵に砕けろぉっ! ジェノサイドォォォ!! ブレイブルァァァァァッ!!!」
 腰だめに構えた大理石の柱が振り上げられたとき、彼の目前に紫色の悪しきオーラが生まれた。
 悪しきオーラはそのまま一気に伸び、極太の光線と化して爆炎の津波を迎撃する。闇と炎…両者に残された選択肢はただ一つ…
 激突!!!
 腹の底まで響く轟音と、目を焼くまばゆい光。互いを食い合う闇と炎の争いには、一瞬の拮抗ののち、闇に勝利が訪れた。
 爆炎の津波のどてっ腹を穿ち、その向こうにまで突き抜ける悪しきオーラ。
 たとえ煉獄崩爆破で威力を殺されているとは言え、マグニスもこのジェノサイドブレイバーの直撃を受ければ、無事では済まされない!
 だが惜しくも、悪しきオーラが貫いたのは、マグニスの残影のみ。
 バルバトスの奥義の威力を殺しきれないと判断したマグニスは、即座に空中に逃れたのだ。
「死ねやおらぁぁぁぁぁっ!!」
 大上段にオーガアクスを振り上げ、落下の勢いに更に己の腕力を追加し必殺の斬り下ろしを見舞う。
 バルバトスは即座に、上段に構えたままの大理石の柱を掲げた。戦士の機転と勘でもって、大理石の最も硬い部分で斧を受け止め、全身のバネで更に衝撃を奪う。
 結果、マグニスの放ったオーガアクスの一撃は、バルバトスの構えた柱の中ほどまで埋まり、底で止まる。受け切った!
「ぶるぁぁぁぁぁっ!!」
 バルバトスはその柱を半ば投げ捨てるようにして、宙に浮いたままのマグニスの体勢を無理やりに崩す。すかさず空いた右の手で、マグニスの顔面に痛烈な正拳を見舞う。
 だがマグニスもさるもの。柱に埋まってすぐには抜けないオーガアクスをあっさり手放すと、こちらも握り締めた拳をバルバトスに打ち返す。真っ向一撃…正面衝突!
 互いの放った拳が正面からぶつかり合い、もう一度轟音を立てた頃には、投げ捨てられた大理石の柱とオーガアクスは、乱暴な地面への不時着を果たしていた。マグニスは再び地面に立ち、バルバトスはその腰を捻り込んでいる。
「…………」
「…………」
 ぶつかり合った拳が、どちらからともなく引かれる。沈黙。
 マグニスはバルバトスを、バルバトスはマグニスを睨みつけ、互いに出方を伺っているようだ。
 ぎりぎりと緊張の弦が引き締められる。塔に差す朝日さえ、その緊張に凍り付いてしまったかのようだった。
「てめえ…なかなか出来るじゃねえか」
273最強タッグ結成3:2005/10/28(金) 12:26:51 ID:osHut8bY
「マグニスとやら…貴様もな」
 バルバトスは、ゲーム開始直前に1人の男が、もう1人の男の首をへし折ったときの光景をもちろん覚えている。
 へし折った側はマグニスと名乗っていた。すなわち、目の前の男。
「…この俺さまも、ゲーム開始直後にてめえみたいな相手に会っちまったのは、果たして幸運なのか不運なのか…」
「マグニス…貴様、何が言いたい?」
 バルバトスは、軽く苛立ったようにマグニスに問いかける。マグニスはにっ、と八重歯を覗かせて笑いながら答えていわく、
「てめえには俺さまと組んで、このゲームを突破する気はあるか?」
「同盟か?」
「そう。そういう事だ」
「下らんな。馴れ合いに頼る雑魚が」
 バルバトスは、マグニスの提案を一蹴。再びその目に、戦意の炎を宿らせる。
「はっ、安心しな。俺さまも、てめえと馴れ合う気なんざ更々ねえ」
 俺さまが欲しいのは、てめえの実力だけだ。マグニスはバルバトスに宣言した。
「いいか、てめえ…」
「…バルバトスだ。バルバトス・ゲーティア。俺の名は『てめえ』じゃねえって事を、よく覚えておけ」
「なら、バルバトス。俺さまの話を聞け」 
 ここで相手をみだりに挑発するのは得策ではない。マグニスは素直に、目の前の巨漢を名で呼んだ。
「てめえは俺さまと軽くやり合ってみて、どう思った? 俺さまと本気で殺り合って、てめえは無傷で勝てる自信はあるか?」
 素直に答えてみな、とマグニスは結ぶ。バルバトスは不愉快な気持ちを隠しきれずに、忌々しげに返した。
「…ないな。癪に障るが、貴様には無傷で勝つ事など出来ないだろう」
 最初貴様は弱い者をいたぶるしか能のない雑魚かと思っていたがな。
 バルバトスはゲーム開始前のマグニスの狼藉を思い出して、言葉に若干の皮肉を込めた。
「だったらどうする? てめえはここですぐさま俺さまと殺り合うのが得策と思うか?
俺さまをブチ殺して満身創痍になったところを、他の奴らに襲われて、ゲーム開始早々に脱落してえのか?」
 てめえがその気なら、これでこの話はおしまいだ。そう吐き捨てるマグニス。
「ゲームから脱落などするつもりはない。だが、男に『後退』の二文字もねえ」
 それはすなわち、バルバトスは決してここで互いを見逃しあって、ゲームをそれぞれ続行するなどという甘っちょろいな選択はしない。
 その意志をマグニスに伝えようとしているのだ。出会った獲物は全て殺しにかかる。それがバルバトスのやり方なのだ。
 それでもマグニスは、万一に備え全身の筋肉を臨戦態勢に保ちながら、バルバトスの説得にかかっていた。
274最強タッグ結成4:2005/10/28(金) 12:27:26 ID:osHut8bY
「何も俺さまもてめえと永遠に仲良しこよししよう、って言ってるわけじゃねえんだ。
俺さまとてめえ、それ以外の全員をブチ殺すまで。それが俺さまとてめえの同盟の期限だ」
「…ほう?」
「悔しいが、俺さま1人じゃ歯が立ちそうもねえ相手も何人かこのゲームには参加してやがる。
最初ミクトランに立ち向かったダオスとかいう野郎は、俺の勘じゃ参加者の中でも最強級の力を持っているはずだ。
他にもヤバそうな相手は、緑髪の女ににくっついていた金髪のガキだろうか」
 マグニスが言った2人はそれぞれ、マーテルとミトスを指していたが、参加者名簿をきちんとあらためる前に戦いにもつれ込んだ彼に、その名を知る術はなかった。
「それにこの会場に連れ込まれた奴らの中には、互いに仲良しの顔見知りグループもいくつかあったみたいだしな。
そいつらが合流したら、1人じゃ下手に手は出せねえぜ? 友情だの絆だのほざきながら、連中は徒党を組むんだろうな」
「ふ…友情に絆か」
 突然バルバトスは、顔に嘲笑を浮かべた。
「俺さまに似合わねえ言葉だ、とでもほざくつもりか?」
「違う」
 嘲笑に続けて、次は憤怒。しかし浮かび上がった憤怒の対象はマグニスの向こう側にある何かのようだった。
「世に言う英雄どもが、よく臆面もなく口にする世迷い言だな、と思っただけだ。虫唾が走る戯言だ…!」
 バルバトスの目に燃えていた炎は、今や別種の輝きを帯びていた。英雄…英雄という存在そのものに対し抱く、怒りが燃えているのだ。
「だったら、バルバトスさんよ。
『友情』や『絆』でもって戦う英雄どもに対して、こっちは互いが互いを利用しあうだけの『同盟』でもって戦おうじゃねえか」
 マグニスは、少しばかり気の利いた言い回しとしてその言葉を放ったつもりだった。
 だがその言葉ははからずしも、バルバトスのかたくなな心を開く鍵だったのだ。
「…承知した。俺と貴様は実力も同等程度…互いに裏切り合うような心配は、よもやあるまい」
 バルバトスは、その手のひらを差し出した。既にその体からは、相手の出方を警戒するような雰囲気はほとんど失せている。
 マグニスもその手のひらを差し出し、音が出るほど強くバルバトスの手のひらに打ち合わせ、握り締める。
 一瞬限りだが、2人は荒々しい握手を確かに交わしたのだ。
「改めて自己紹介だ。俺さまはディザイアン五聖刃筆頭マグニス」
「バルバトス・ゲーティア。『英雄狩り』のバルバトスだ」
 その2人の目に燃える炎の色は、共に鮮血の色彩を帯びていた。

【マグニス 生存確認
状態:軽い疲労。肉体は無事
所持品:オーガアクス ???? ????
現在位置:B2の塔内
行動方針:バルバトスと同盟を組み、残る参加者全員を抹殺する】
【バルバトス 生存確認
状態:軽い疲労。肉体は無事
所持品:???? ???? ????
現在位置:B2の塔内
行動方針:マグニスと同盟を組み、残る参加者全員を抹殺する。特に「英雄」の抹殺を最優先】
275名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/28(金) 16:30:48 ID:8NuXdBTJ
マグさまバルさまキタ━━━━━(・∀・)━━━━━
こりゃ最強タッグというより最凶タッグだぜ!
276エンテイ ◆aqqcY/MaUw :2005/10/28(金) 17:11:17 ID:G28qE6z3
マグバルキタ━━━━━(・∀・)━━━━━
277名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/28(金) 17:17:50 ID:yQ2ucW+N
携帯から失礼。マグ×バルを投下した者だが
>>275
確かその通りだ。漏れも「最凶」にしたかったんだが投下の時誤字ったorz
これをどっかに保存したい物好きな香具師なんかがいたら、ちゃんと「最凶」としていただけるとありがたい
278名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/28(金) 17:37:56 ID:mlTM2d+8
ていうかまとめサイト作ろうぜ
279名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/28(金) 22:56:02 ID:sAYaW3Jl
ふたりはマグバルw
280名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/28(金) 23:35:41 ID:yQ2ucW+N
>>279
何書き込んでんだおまいは!? 生茶を吹きそうになったぞw
281名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/29(土) 01:28:02 ID:I9YTfSeD
>>279
なんだ?☆マッスル ハート☆か?
282名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/29(土) 13:17:43 ID:r3wCoeo/
>>281
バルバトス→キュアブルァック
マグニス→キュア豚イト
トーマ→シャイニーマグネス

ところでもしこのロワの支給品に魔斧ディアボロスが混じってて、万一マグバルコンビの手に渡ったら、確実にこの2人にラスボスフラグが立ちそうな悪寒が…
2人に惨殺されるダオスやミトスの姿がありありと想像できるw
283名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/29(土) 17:26:22 ID:T8WHgYPA
拠点に名前がないのは不便なので名前を付けてみた。
いちいち座標で説明するのは地の文でもキャラの台詞でも違和感が出るだろうから。
わかりやすくこんなんでどうだろうか。


B2の塔 =ビーツの塔
C3の村 =シースリの村
C6の城 =シシックス城
E2の城 =イーツ城
G3の洞窟=ジースリ洞窟
G5の街 =ジファイブの町
G7の教会=ジーセブン教会
284名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/29(土) 17:55:52 ID:V+O1qBPg
七ヶ国会議みたいな教会の名前だな
285名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/29(土) 19:54:35 ID:r3wCoeo/
てゆーか誰もツッコまねえのかYO…
命名方法まんまやんけ!!www まあ分かりやすいっちゃ分かりやすいが
なら漏れもその名前を使うか。他の書き手さんたちの小説が楽しみだお(^ω^)
286名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/29(土) 21:50:26 ID:J7Ft5Msx
>>283
でもなんか紛らわしくない?
ジースリとシースリ、とか
287名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/29(土) 22:11:30 ID:c1LnuPCK
G3→じいさん…いや、何でもない
288名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/30(日) 00:26:24 ID:XX/qUk2d
>>278
作るとしたら今回のルールきちんと頭に入ってる人だな。
ここはやっぱスレ主が作るべきだけど、今もちゃんと居るのか…?
289名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/30(日) 00:28:40 ID:sC3s6mF2
一応、いるよ。でもサイト造る知識はない。
その能力を持つ有志を待つしかないんだけど、
もうちょっとスレが盛り上がってからのほうがいいかもしれない。
290名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/30(日) 00:58:15 ID:XX/qUk2d
>>289
そうか、dクス。
じゃあ全キャラの出だしが一通り終わった辺りから考えた方が良いな。

あとさ、妹がマーテルの出だしの話書きたいって言ってるんだが、
「4000年前の状態」前提でミトスとマーテルがロワメンバーに投票されてたじゃん?
その二人は4000年前の状態だとしても、ユアンとクラトスはロイド達の居る時代の二人だよな?
そこ疑問みたいだから回答よろしく
291名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/30(日) 01:31:48 ID:sC3s6mF2
個人的に4000年前の状態というのは無しだろうと思う。
能力や性格、立ち位置などに不明な点が多い。
もしその設定で書くのなら最初に書く人がかなり細かく設定描写する必要があるでしょ。
だから作品時間での状態を推したい。ユアンとクラトスが作品時間なら尚更に。
まぁここらへんは住人の意見統一が必要だと思うのでみんなの意見を聞きたいな。
292名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/30(日) 01:34:05 ID:6JZQ0n0d
>ユアンとクラトス
それは、最初にそのキャラを出す書き手が決めていいんじゃないか?
まぁ俺の場合、二人はロイド達の時代と勝手に思い込んでたから、ちょうどいいし
293257:2005/10/30(日) 05:21:47 ID:3PKRYlDx
えっと、姿だけクラトス書いたけど
ロイドの時代(作品時間中)のつもりだった。

まあ設定とか全然出してないんで後の人が別時代の設定で書きたいとかだったら
それでも構わないかと思いますが……
294288,290:2005/10/30(日) 05:44:46 ID:XX/qUk2d
みんなレスありがd。
ユアンとクラトスはロイド達と同じ時間軸で居るのが賢明みたいだな。
ミトスに関してだけど、他の人が書きにくいなら作中の時間軸で構わないそうだ。

要はマーテルで、彼女は作中の時間軸では死んでるから
4000年前から連れて来られて来たって事にしたいらしいけど良いのか?
295288,290:2005/10/30(日) 05:46:10 ID:XX/qUk2d
死んでるって言うより肉体が無い、ってのが正しいよなスマソ。
296名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/30(日) 06:01:01 ID:3PKRYlDx
意識自体はあるんだからロワに連れてこられた時点で仮初の身体を与えられた
…て解釈も出来ない事もないけど…、4000年前から連れてこられたというのも
これも、精霊マーテル連れてくるのも、どれもそれぞれどっかで無理がある気がするなぁ…。
ただ、マーテル一人4000年前ってのもそれはそれで動かしにくい気がします。

あと個人的にはDキャラの時間軸が気になる。
普通ならラスダン直前みたいなゲーム終盤が妥当なんだろうけど
リオンとジューダスが両方出ている時点でそれはどうかなって思った。
死人を復活させたって形でリオン出すならジューダスとの差別化が薄くなるし……。
297名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/30(日) 06:45:39 ID:JXntZuuY
つ タバサ
298名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/30(日) 07:56:28 ID:NrW7tI2S
おっと、みんなアツく語ってるな(`・ω・´)
二つともそこまで難しく考える必要はないんジャマイカ?
ミトス・マーテル問題もリオン・ジューダス問題にしても、要は問題点は「キャラが原作のどの時点で連れて来られたのか」、だよな?
漏れはやったことあるなら、なりダンシリーズを参考にすべきと思われ
漏れはなりダン3をプレイした経験があるんだが、そこではえらく時間軸が曖昧になってたぞ。クラトスとゼロスが共闘しているのに、ロイドは(グラフィックを見る限りでは)武器がマテブレだし
原作じゃマテブレが手には入っている時点でクラトスかゼロス、片っぽは重傷で戦線離脱か死亡するかで、パーティーにいないよな?
ついでに言うならしいななんかも降霊召符・呼鈴と降霊召符・地&光を同時に覚えてたし、厳密に考えると原作と矛盾している点が多々あるw
つまり漏れは何が言いたいかっつーと、各キャラの扱いはこれでいいと思う

「このキャラならこういうシチュで絶対こう言う/こう動く」みたいな「性格」や「人格」、「お約束」なんかはビシッと押さえるけど、彼ら彼女らが旅で得た記憶は曖昧に扱う。原作との細かい矛盾は気にしない

まあ記憶と人格は厳密に言えば区別しにくいとこもあるが、今はそんな哲学的な話は横に置くぞw
299名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/30(日) 08:16:00 ID:NrW7tI2S
だから漏れはミトス・マーテルは以下の扱いでいいと思うな。

ミトスはマーテル存命中はいわゆる「白」ミトスだが、他の参加者にマーテルをぬっ殺されると「黒」ミトスにシフト。マーテルは慈愛溢れる柔和な女性ってキャラ

で、クラトスやユアンは二人にとってはいわゆる「心の友」だから、かつて共闘した仲間だってことは知ってる、と。
まあ漏れはマグニスが「殺し合いなんてダメだ! みんなで力を合わせて、ミクトランを倒そうよ!」ってほざいたり、ソロンが心優しい聖人君子だったりしなきゃセーフだと思うがな。
とにかく、そのキャラのツボをきっちり押さえてりゃ、致命的矛盾以外は無問題、に漏れは一票
…曖昧すぎるかな(´・ω・`)
300名無しさん@お腹いっぱい。:2005/10/30(日) 19:34:48 ID:eAkytbcT
キリがいいので職人方用に参加者名簿を貼ってみた。余計だったらゴメン。

クレス ミント
チェスター アーチェ
すず デミテル
ダオス モリスン(エドワード)
ジェストーナ アミィ
スタン ルーティ
リオン マリー
コングマン ジョニー
マリアン グリッド(TOD)
カイル リアラ
ロニ ジューダス
ハロルド バルバトス
リッド ファラ
キール メルディ
ヒアデス カトリーヌ
ロイド コレット
ジーニアス クラトス
しいな ゼロス
ユアン マグニス
ミトス マーテル
ヴェイグ ティトレイ
サレ トーマ
ポプラおばさん セネル
シャーリィ モーゼス
ジェイ ミミー
マウリッツ ソロン
カッシェル プリムラ
パルマコスタの首コキャ男(見せしめキャラ)

……なんかスパロボのキャラ事典っぽくなったな。
参加者の現状は本編を参照にしていただきたい。
ここに書くより本編を読んだほうが書きやすいと思うので。