WA4のラクウェルたんはかわいげないがエロカワイイ part2
目を覚ましてまず感じたのは腕を握る温もり。
「まったく……帰れと言ったのに」
ベッドの上にはもたれ掛かるように眠っているアルノーの姿。
だが、その手はまるでそれが当然であるかのようにラクウェルの手を外さない。
苦笑。まるで大きな子供だ。だが――
「悪い気はしないものだな」
これだけ大切に想われているというのは。体は動かないが、心は満たされている。
空いた手でそっとアルノーの頭を撫でる。
と、突然扉が開く音。
「あ、起こしたか?」
ランプを片手に入ってきたその声の主はこの診療所の医者であるモルガン。
「いや、昼に寝すぎたためか目が覚めて」
「そう」
ラクウェルの言葉に微笑むと同時にモルガンの表情が呆れ顔へと変わる。
「ところでどうしてこの男がこんな場所にいるのかしらねえ」
視線の先は当然のごとくアルノー。
面会時間を過ぎた後、モルガンは強引に彼を追い出したはずなのだが――
「また窓から入ってきたのか?」
「そのようで」
「ま、心配なのは分からんでもないんだけどね」
そう呟きながらモルガンは隣の空きベッドから毛布を取るとアルノーの背にかけた。
「ほんと子供っぽいな。もうすぐ父になるというのに。あんたとは大違いだ」
言われた言葉に意識するのは命をやどしたお腹。
大きく膨らんだそこには確かな鼓動が感じられる。
「そういえばアルノーは父、私は母になるのだな」
「ああ、子の親になるんだ。もう一人前の大人さね」
「大人……か」
なれないと思っていた大人。まだまだ未熟ではあるが、それでもこの身は母となる。
「私は大人になれたんだな」
みたいな話、攻略本に希望。
あのままじゃあまりに寂しすぎる・゚・(ノД`)・゚・