プレセアはききききれい

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660名無しさん@お腹いっぱい。
「はぁ〜」
 複雑な表情で、人知れずため息をつくゼロス。
「……俺さま、ど〜すりゃいいんだよ?さすがに困ったぜ、マジで」
 その彼の悩みは、リフィルから勉強の方を見る様に頼まれた、ジーニアスのことだった。
 ゼロスにとってカンに障る態度こそ多すぎではあるが、彼は基本的にはデキはいい。
 知識にしても、自身のポリシーにしても、やや子供離れしたところがあるが、
 ゼロスの教えるどうでも良い知識でさえ、スポンジのようにぐいぐい吸収する。
 初めての家庭教師体験にして、まさに理想的な生徒の像、といってもいい。
 ただそのジーニアスが、ここ最近何か悩んでいるようにゼロスには思えてきたのだ。
 腰を落ち着けて勉強することが出来ない、旅から旅の生活を考えれば、そんなことは
 致し方ないのかもしれない。しかしゼロスにとっては、ある意味初めての家庭教師体験なのだ。
 経緯はどうであれ、リフィルに勉強の面倒を見るよう、ゼロス自身が任されたのだから、
 そのジーニアスが悩んでいると言うのは、やはり自分にも責任があるのではないか?
 そんなふうに思いこんでしまう、…と言う事をそばに居たしいなにぼやいた所、
「へぇ〜、珍しく真剣だねぇ。こりゃ雪でも降らなきゃ良いけどねぇ〜」
 予想通りの反応にさらに落胆するゼロス。日頃の行いが災いしてか、誰も相手に
 してくれない中で、ある日、悩みの原因を思いがけない形で知ってしまう。
夜中。
 アルタミラのホテルの一室。ジーニアスが居る部屋のドアが少し開いているのに気付いた。
「こんな時間まで勉強ですか……アルタミラの夜っつったらもっと他にやることが
 あるじゃね〜かよ、もったいね〜なぁ。ったく、時間の無駄使いってのはこの事だぜ」
 注意をしようと、隙間から部屋の中を覗きこんだゼロス。その視線に飛び込んで来たのは、
「はぁ……はぁ……」
 下腹部に伸ばした手を上下に動かす、ジーニアスの姿だった。ドアの隙間の位置からは、
 死角となってその場所を見ることはできない。だが、上気した頬、甘ったるくうわずった声からは、
 容易に何が行われているのか、想像できる。
「…おいおい、何やってっかと思えばそ〜言うことかよ」
 腕を組みながらその場で頷くゼロス。それを見てある意味、安心したのだろう。
「…そ〜いやそ〜だったよな、あいつも男、だったよな」
 とりあえず何も見なかった事にしようと、その場を去ろうとドアに背を向けた時だった。
 部屋の中のジーニアスの動きが激しくなっていた。吐息の荒さも強くなる。絶頂が近いらしい。
 たかまりにあわせ、か細く、少年らしい声が引き絞られ、叫びに近い声が、彼の口から上がる。
「はぁ……あう、プ、プレセア……」
661名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/23 23:38:26 ID:dO8g0J+e
「プレセア、プレセア……ん!!くぅ!」
 ジーニアスの背がぴくり、と硬直した。
 彼の口から漏れた、プレセアという名。それが何を意味するかは言うまでもない。
「あいつがプレセアちゃんの事、そういう対象として見ていたとはな…ま、バレバレだけどな」
 考えてみれば、旅の間はずっと寝食を共にしている。このシチュエーションで、憧れが生まれ、
 それが恋心に変わるかもしれないと言う事は容易に想像できる。
 ジーニアスが抱いた一途にして強い恋愛感情…それが今、ジーニアスの悩みの原因ではないか…
 成り行きでジーニアス達3人の家庭教師となったゼロスにとって、これは願ってもない展開だ。
「そうと分かりゃ話は簡単だぜ〜、ここは俺さまが一肌脱ぐとしますかね〜」  
翌日。
 せっかくアルタミラに来たので、みんなでビーチへ繰り出す事になったのだが、ジーニアスはただ1人
 気分が優れないと言うことで、部屋で休んでいた。そこへゼロスからの伝言を伝えにプレセアが入って来た。
「ゼロスくんから伝言です。『あ〜俺さま達、しいなに案内されてコレットちゃんとロイドくんを連れて今、ダイビングに
 逝く所なんだぜ〜。何かしいながいろいろ穴場を知ってるみてーだしな〜。だから当分そっちにゃ戻れね〜からw
 リフィルせんせいは、例のあのグランテセアラブリッジの設計図が見てみたい…とか言ってリーガルと一緒に
 レザレノ本社の方に行っちまったし。…つまり、だ。みんな当分ホテルには帰って来ねーってこったw』
 …という事です。それでゼロスくんからこれを預かって来ました。」 
 それでプレセアが預かって来た、と言うゼロスの急ごしらえの簡単な小テストに取り組んむ事になった。
 基本的に頭の回転の早いジーニアスならば、この類のモノは苦も無く解いてしまうだろう。
 ゼロスの思惑通りに、数分後に書き上がったその内容はほとんど間違いの無いものだった。
「…さすがです、ジーニアス」
「別に…、た、大した事じゃないよ」 と、頬を染めながら返すジーニアス。
「そうですか。今日は、特別に良くできたジーニアスに御褒美をあげます。」
「御褒美って、あーまたボクを子供扱いして……って、うわ!」
 いうなり、プレセアは後ろからジーニアスに抱き付いた。
「つかまえちゃいました、スキだらけです」
「ちょ、プ、プレセア!?」
 慌てたジーニアスの声が聞える。回した手を前に組み、椅子に座ったままのジーニアスを、身動き取れないように
 抱き込んでいる。洋服ごしに互いの体温が感じあえる密着だった。
 そして、ジーニアスの背中に、プレセアの服の上からではあまり分からない、柔らかい物がふにふにと押しつけられる。
「ジーニアス……ぎゅ〜」
 悪戯っぽい感じでそう言いながら、包容を強めていく。体温、あとそれが何なのかが容易に想像出来る柔らかな感触。
 ジーニアスは桃色に染まりそうな思考を、必死に振り払いながら、
「や……ちょっと、い、いたずらは止めてくれよ!」
 手をバタバタと振り、抱擁を振り解こうとする。
「もう、逃げられません」
 かぷり、耳たぶに軽いくちづけ。
「はぁ……う!」ボーイソプラノが息を飲む。突然の快楽に、一瞬だけ普段の生意気な表情が、快楽に蕩けたものに変わる。
「…ジーニアス、可愛いです」
662名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/23 23:39:31 ID:dO8g0J+e
「………」
 耳元で熱っぽく囁かれるそんなセリフに、ジーニアスは激しく頬を染め、思わず俯いてしまった。
 片手で抱きかかえ、もう一方の手がお腹を、そして下半身に向かってゆっくりと降りていく。
「わ!な、何するの!?」
 身じろいで逃れようとするジーニアス。
「…口では素直じゃない人も、ここはどんな人でも素直なんですね」
 片手がそこにたどり着く。ズボンの上からも、その部分が硬くなっている様子が分かる。
「…見ているととても窮屈そうですので、脱いでしまいましょう」
「い、いや、だから…そのボクは、ちょっと……プレセア!」
 わめく彼を後目に、ズボンが降ろされた。
 嫌がる彼の意志とは反対に、激しい自己主張をするものがそこにあった。少年のモノではあるが、
 機能は備えているようで、それを誇示するように、屹立をしている。
「すごいです、ジーニアス。立派です」
「プレセア……」激しい羞恥に、ジーニアスは泣きださんがばかりの表情になる。
 プレセアの指先が、それに向かって伸ばされた。握るように掴む。そして上下に、ゆっくり、しゅにと動かすと。
「くぅ!」
 走る快感に、背筋をひくつかせるジーニアス。
 後ろから抱いた姿勢のプレセアは、それを擦る動きをゆっくりと繰り返しながら、器用にジーニアスの上着を
 はだけさせた。少年らしく柔らかさの残った背に、ちゅく、と軽いくちづけ。
 下半身の方も、擦るだけの動きではない。時折、露出した亀頭に親指の腹を軽く当ててみたり、
 睾丸をむにむにともんでみたり。変化ある攻めが繰り広げられ、それに呼応するようにジーニアスが声を上げた。
「…ジーニアス、私に、こういうことされたかったのではなかったのですか?」
「……え」
「それとも、ゼロスくんみたいに誰でもよかったと言うのですか?…だとしたら、最低です」
「そ、それはっ……っつぅ!」
 言い訳をさせないつもりか、プレセアの手の動きが速くなった。しゅに、しゅにと肉の擦れる音。荒くなる吐息が、
 絶頂が近いことを知らせる。
「くぅ!!」
 びくん、びくん。プレセアの腕の中で、ジーニアスが果てた。暖かい白濁が、プレセアの手のひらで爆ぜる。
 収まりきらず、ほとんどが零れ落ちた。
「…ジーニアス、凄いです」
 手のひらにまとわりついた、多量のそれを見て、プレセアは嘆息する。
 そして、わざわざジーニアスに見せ付けるかように、顔のそばでまとわりついたものを舌を這わせ、舐めとるプレセア。
 ちゅくちゅくと唾液が口内たてるいやらしい音すら、聞えて来る。
 激しい精通の後に、疲労し、荒く息をするジーニアス。腕による拘束を解いたプレセアは、彼の前に向き合いひざまずく。
 放散後、勢いは衰えたものの今だ不足であるかと訴える様に、屹立したままのペニスが眼前に。
「…じゃあ、ここも綺麗にします」 そう言った後、そこに口を這わせようとする。
「あ…その、ちょっとプレセア…、そ、それ、汚いよ……」
「大丈夫です。ジーニアスに汚い部分なんてありません」
 くぷ。亀頭が赤いくちびるに飲みこまれる。
「はぅ!」
 その未体験の口内の暖かさ、柔らかさにジーニアスは息を飲む。じゅ、ずぞ……ゆっくりとそれは飲みこまれている。
「はむ……れる……くちゅ」
 舌が這わされる。れるんと亀頭を舐めるような動き、そして中で擦るように前後に動いてから、その先端を軽く突っつく。
 そして、ちゅう、ちゅうと尿道に残ったものを吸い取られると、射精感とは違ったペニスへの快感が。
「ぷは……」
口を離すと、てろりと涎が糸を引く。
663名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/23 23:40:47 ID:dO8g0J+e
「…綺麗になりました、次はジーニアスの番です」
 そう言うと、プレセアはベットに腰掛けた。
「私にも、触られて気持ちいい場所がちゃんとあります」
 少し乱れた服のまま、そのままゆっくり足を開いていく。
 奥の方から純白の下着が現れると、ジーニアスは顔を背けた。
「だめです、ちゃんと見てください」
「でも、そんな…」
 そう言いながらも、視線はゆっくりプレセアの下半身の方に向けられた。
 乱れた服をその場でゆっくりと脱ぎ、そして下着を取る。
「うわぁ……」
 おそらくはじめてだったのだろう。ジーニアスがそこをまのあたりにし、感嘆の声を上げた。
「ここがどういう場所かは、ジーニアスも知っているはずです。でも受け入れるには少し準備が必要です」
 そう言うと、プレセアはジーニアスの手を取り、その手の指先を使い、閉じた部分を中指と人差し指で開く。
 くぱり、開くとあざやかな肉色の部分があらわれる。もう片方のジーニアスの手も取り、その中指を
 ちゅくちゅくと舐めて唾液に塗れさせると、今度はその部分に這わせる様に動かす。
「はァん!」
 プレセアの口から、甘い声が漏れる。
 秘芯の部分をくりくりと弄り、それにあわせて、ぴくぴくと背を反らせる。唾液に塗れたジーニアスの中指が、
 ゆっくりと深部に飲みこまれていく。ずぷぷと、音が聞えてきそうな濃密な挿入。
 その今までに無い指先の感触にジーニアスはただ驚くしかなかった。
 しばらく、そうやってジーニアスの手を使って自らの快感を高めることに砕心するプレセア。
 その部分を覆う愛液が、ジーニアスの中指と共にてろりと零れて来たのを確認すると、
「…ジーニアス。準備完了です」
 プレセアはみずから、ジーニアスのモノに手を添える。導くように、その部分へそれを持ってくる。
 互いの性器がふれあった。ちゅく、愛液が亀頭の先端に塗られる。馴染ますようにそれを動かし、塗っていく。
 それからゆっくりと、深部へモノを沈ませていった。
「くぅ……」
「はぁ……」
 二人の口から吐息が漏れた。
 初めての挿入の感触。その想像を超えた暖かさ、締め付けにジーニアスは息を飲んだ。
 プレセアの狭い膣内が、ジーニアスのモノによって強引にこじ開けられていく。
 ずぷぷぷ……二つを結ぶ潤滑油が、挿入にあわせて、淫らな水音を立てた。
「…動きます」
 じゅ、ずぷ。プレセアが腰を動かす。その動きにつられるように、ジーニアスも腰を突き出していった。
 拙いながらも、貪欲な動き。…慣れぬジーニアスが高まりを迎えるまで、それほど時間は掛からなかった。
「プ、プレセア……ボク、もう……」
「ん……私は構いません……ジーニアス、…そのまま……」
 きゅ、プレセアは締め付けを強めた。
「うわぁ!」
 どく、どく。差し込んだまま、ジーニアスが二度目の放出。白濁が最奥を目指し出されていく。何度も、膣壁を叩いた。
 そして、結合部から途中まで引き抜くと白濁と愛液が混ざり、泡立ったものが、こぽりと零れ落ちた……。
664名無しさん@お腹いっぱい。:05/01/23 23:41:58 ID:dO8g0J+e
しばらくして、
「はぁ〜、すっげー面白かったな〜」
「いろんな色のお魚さんたちがいっぱいで綺麗だったよね、ロイド。」
 ダイビングを終えて帰ってきたロイド達の楽しげな会話がホテルの廊下に響く。
「そうだろ、そうだろ〜。今度機会があったらもっと良い場所教えてやるよ」
 喜んで貰えて良かったのか、しいなも上機嫌で返す。
「こいつは、『超』の一言で言えるもんじゃねー」
「じゃあ、何て表現するんだい?」
「何て言うか…、すっげー…、すっげー面白かった〜」
「………。アンタにボキャブラリーを求めたあたしがバカだったよ。」

 …聞き覚えのある声に、ジーニアスはハッと我に返った。
「ちょっと…まずいよ、そろそろみんなが帰って来ちゃうよ…!」
「ん……はぁ、はぁ…もっと…突いてください……」
 今のプレセアはこの状況に全然気づかず、さらに腰を動かし続ける。もはや、今のジーニアスにはプレセアの事を
 気にかける余裕など無くなっていた。みんなの足音がだんだんはっきり聞こえて来て、ジーニアスは青くなった。
…バタン
 部屋のドアが開かれた。ダイビングの余韻に浸っていた一行にとって、この光景は衝撃的だった。
「…お〜い、コレット〜、コレットや〜い…」 放心するコレットにロイドが呼びかける。
「…おい、コレット!!しっかりしろ!!!」 そして、そのままショックで気を失ってしまった。
「あ〜らら、寝てやんの。…まぁいいや、とりあえず結果オーライって奴か〜? でひゃひゃひゃ…」
 下品な笑いが部屋に響く。
「…て言うか、ゼロス…アンタまた何か変なこと吹き込んだだろ!?」 しいなが問う。
「人聞きの悪いこと言うなよ〜。俺さまは〜、ジーニアスが〜、何か悩んでたみてーだったから〜、
 プレセアちゃんに〜、あいつの〜、力になってくれ〜、って『お願い』しただけだぜぇ〜?」
 確かにゼロスの言うとおりではあったのだが、周りはどうしてもそれを信じろことは出来なかった。
「…アンタが善意でそんな事考えるキャラじゃないだろ? 冗談は顔だけにしな、ゼロス!!」

 …その後、ジーニアスがゼロスに「師と呼ばせて下さい」と言ったとか、言わなかったとか。