【やるのが】ストーリーを教えてもらうスレ Part6【面倒】

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229ゼノギアス アクヴィ編1 1/3
【漂流 星空の海にただよえば】
ゴリアテが撃墜された後、シタン、リコ、ハマーは潜水艦ユグドラシルに収容された。
撃墜から意識を失い、ユグドラの船室で目覚めたリコは、バルトがミサイルを撃ったこととは知らず、
シタンに促されて礼を言いに行ったが、そこで事実をしるや、バルトをボコ殴りしたのだった。

一方その頃、フェイとエリィはゴリアテの残骸に乗って海を漂流していた。その残骸の下には、ヴェルトール
とヴィエルジェがあったが、隔壁に隔てられ、動かすことは出来なかった。当面の食料を確保しようと、魚を
追い掛け回していたフェイは、アヴェの砂漠で見た空飛ぶ円盤を再び目撃した。エリィによると、それが
シェバトだという。砂漠に現れたのは、特別な目的があったのだろうと。

ユグドラシル。ゴリアテ撃墜の件を謝るため、バルトはまずシタンに会いに行った。そこで彼は、この艦が
元々はシェバトの技術によって造られたものであろうと聞かされた。その後、ギアハンガーのリコに会いに
行くと、リコはブリガンディアとヘイムダルの性能に感じ入っており、今後も行動を共にすると言った。

夜。漂流しているフェイとエリィは、星空を見上げながら語り合っていた。
フェイ「俺はダメな奴さ。誰かに必要とされるために今まで行動していた気がする。そうやって癒されている
    自分がいるんだ。確かにそれはゼロじゃない。けど、1でもないんだよ」
エリィ「私、なぜ自分が今ここにいるか考えてみたの。それは多分フェイが、何もしないでいるより何かして
    いる方が良いって言ったから。1じゃなくても良いじゃない。たとえそれがごくわずかでも、何度も
    繰り返せば1になるでしょ。
    …そんなに思いつめる事ないと思う。誰でもそうやって、見返りを求めて何かを分け与えてるのよ。
    私だってそう。さっきの非常食、おいしくないのに無理して食べてくれたんでしょ? 自分だけ
    生き残ろうと思ったら、独り占めした方がいいのに。でも、無理して食べてくれるのを見て、分けて
    あげてよかったなぁって、癒されたもの。
    それは独善的なものだけど、そうやって分け与える喜びを学んでいけば、いつか自分の大切なものも
    分け与える事が出来るようになると思うの……」
そう語りながら、エリィは以前もフェイに同じように言ったようなデジャヴを感じていた。
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【大海原のタムズ、海の男の心意気/再会 昨日の友は今日の……】
翌朝、フェイとエリィは、海上都市タムズに遭遇、救助された。
タムズの副長であると言うハンスの出迎えを受けた二人は、ヴェルトールとヴィエルジェを修理に回したと、
聞き、救助の事とあわせて礼を言うため、タムズを見学しながら艦長に会いに行った。
大海を回遊しながら海中資源のサルベージを生業とするタムズは、さながら巨大な洋上艦といったところで、
広い甲板では、住民によって市場も開かれているほどであった。
この艦長と言うのがまた実に豪放磊落な男で、ガッハガッハと笑いながら、歓迎の宴まで開いてくれると言う
あまりの親切さに警戒するフェイから理由を尋ねられても、
艦長「それはな…… 俺が! 海の! 男だからだ!!(バァァァァァーン!!)」
という一言で済ませてしまうほどであった。
その艦長に案内されてビアホールに向かったフェイたちは、料理を食べながらこの艦について聞いていた。
海底のお宝は、最近では少なくなったものの、代わりに『教会』からの大仕事が入ったと艦長は語った。

その頃、エレメンツのケルビナが操縦する水中用ギア、ハイシャオに収容されたドミニアは、ゴリアテ捜索中、
ユグドラシルを発見。その時点の指揮官であるケルビナを説得し、ユグドラシルの撃沈に向かった。
その戦闘で起こった振動と水柱は、遠くタムズまで届き、それを確認したフェイはユグドラシルが戦闘に
巻き込まれている事を知るや、修理が終わったばかりのヴェルトールで出撃し、エリィもこれに続いた。
ユグドラシル甲板でシタンらと再会したフェイとエリィは、迎撃に出たバルトの加勢に海中へもぐった。
ドミニアは、フェイと現れたエリィを見て逆賊と断じ、襲い掛かった。だが、ユグドラシルの爆雷を受けて
ハイシャオはダメージを負い、ケルビナは撤退を決めた。しかし、諦めきれないドミニアは、ヴィエルジェを
確保し、エリィを連れ去ってしまった。
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【敵の手に落ちて 裏切りの代償/ねらわれた艦 ラムサス急襲!】
ソラリス製の、しかも水中用のギアに追いつけるはずも無く、フェイは追撃をあきらめざるを得なかった。
ユグドラシルに戻ったフェイは、被弾したユグドラの寄港先としてタムズに向かうように言った。
タムズに向かう間、彼はバルトからこれまでの話を聞いた。
真っ赤なギアにやられて砂の海に沈没したユグドラシル。しかし、沈没した地下には巨大な空洞があり、
そこにユグドラそっくりの潜水艦が眠っていたという、嘘のようなホントの話。その後、ユグドラから使える
所を移植したユグドラII世で、バルトは真っ先にニサンへ向かい、マルーを連れてきたのだという。
そんな話をしているうちにユグドラはタムズへ到着。早速艦長に会いに行ったバルトは、案の定艦長と意気投合。
ビアホールに招かれたのだった。

その頃、ラムサス艦に収容されたエリィがドミニアに激しく叱責されていた。ひるまず反論するエリィに、
ドミニアはついに剣を抜いた。そこへミァンが現れ、エリィを庇った。エリィを連れて行こうとするミァンに
詰め寄ったドミニアだったが、ミァンの眼力に気おされ、口を閉ざしてしまった。
ラムサス艦居住区の一室で事情の説明を受けたミァンは、他課員への示しのため、暫く謹慎しているように
言い、エリィの目を見つめた。ミァンの目が奇妙な光を発した。

タムズ。ビアホールで飲んだくれていたバルトたちに、エリィ帰還の報が伝えられた。彼女はフェイたちに
迎えられると、疲れていると言って一足先にユグドラシルに乗り込んだ。一人になった彼女は、ふらふらと
機関室へ向かい、スレイブジェネレーターのコントロールパネルを操作して機関を暴走させ、倒れこんだ。
突然の事に技師やフェイらが困惑する中、ひとり落ち着き払ったシタンが機関の暴走を止めた。彼によると、
エリィは強力な催眠術に操られていたとの事だった。
ともかくエリィを医務室へ運んだものの、機関は大ダメージを受け、修理に時間を要するとの事だった。
医務室で彼女が目を覚ますと、事情を聞く暇も無く、発令所より敵機の接近が伝えられた。
エリィは自らの潔白を証明するため、バルト、フェイと共に迎撃に出た。
まず襲ってきたのは、ドミニアの専用ギア、ブレードガッシュだった。エーテル剣で激しい攻撃を仕掛ける
ブレードガッシュを何とか退けると、水中から爆撃があった。即座に水中へもぐった彼女らは、ハイシャオ
を操るラムサスと対峙した。
ラムサスの狙いはフェイただ一人。ハイシャオの集中攻撃を受けたヴェルトールの装甲は破損、コックピットに
海水が浸入し、フェイは意識を失ってしまう。ラムサスが止めを差そうとしたその時、エリィがエアッドを
起動、間一髪のところでラムサスを退けた。
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【少年司祭 我らがために祈り給え】
タムズの医務室。意識不明のままのフェイの傍らで、エリィは責任を感じて落ち込んでいた。その姿を見かねた
タムズの医師は、『教会』本部の医局ならば、治療の手立てがあるかも知れないと言い、現在タムズに来ている
教会のエトーン<罪をあがなう者>(註1)に話してみれば、もしかすると紹介してもらえるかもしれないと教えた。
早速そのエトーンを探しに向かったエリィは、甲板広場でちょっとしたトラブルに出くわした。銀髪の少女が
悪漢にかどわかされようとしていたのだ。それを助けるエリィ。しかし、そこに現れた少女の父親は、エリィが
ソラリスの軍服を着ているのを見て、彼女に銃口を向けた。
そこへ、シタンが仲裁に入った。少女の父親はジェサイアと言い、ユーゲント時代のシタンの先輩だったのだ。
ジェサイア、通称ジェシーは、非礼を詫び、口の利けない娘のプリメーラに代わって礼を言った。
シタンとジェシーが互いの近況を語っていると、タムズの医師がエトーンを連れてやってきた。そのエトーンは
ジェシーの息子のビリーと言う少年だった。ジェシーは『教会』からはテロリストと目されており、ビリー
とはそれも含めて確執があって、この時も口論になりかけた。しかし、妹が助けられた事を知ると、ビリーは
フェイを『教会』の医局へ紹介する事を約束した。

註1・・・アクヴィに出没する死霊<ウェルス>(註2)を浄化する役目を持った聖職者。武器、ギアの扱いに長ける。
註2・・・人以上の知能を持つものもいる、謎の生物。
231ゼノギアス アクヴィ編1 3/3:04/04/10 14:11 ID:qSD2LxxA
【安らぎ 海流のなかの孤児たちと】
『教会』本部。荘厳な礼拝堂とは打って変わって近代的な施設に、医局はあった。そこでフェイを診察した
医師は、単に疲労がたまった為の昏睡であり、時間が経てばめを覚ますだろうと診断した。
安心したエリィたちは、フェイをユグドラシルに移し、ビリーに礼を言うため、孤島の孤児院へ向かった。

孤児院。そこでは、ビリーが身寄りのない子供達と共に暮らしていた。
そこでビリーに会い、エリィたちが礼を言っていると、シグルドが追ってきて巨大な艦影を補足したと報せた。
すわゲブラーかとユグドラに彼らが戻ろうとした所にジェシーが現れ、シグルドを見止めるや、声をかけた。
シグルドはユーゲント時代、ジェシーの家に下宿しており、ビリーとも旧知の間柄であったのだ。
久々の再会に喜んだジェシーは、シタンとシグルドを(半ば強引に)連れ、ユグドラのバーに飲みに行った。
あっけに取られていたエリィたちがわれに帰り、ユグドラに戻ろうと孤児院を出ると、そこにビリーの上司
であるストーン司教が現れた。
司教によると、以前から行方がわからなくなっていた教会の輸送船が発見されたのだが、通信で呼びかけても
応答が無く、ウェルスに襲われ占領されている恐れがあると言う。その調査をビリーに頼みに来たのだ。
フェイの事もあって、エリィたちはその仕事の手伝いを申し出、早速出発するためにユグドラに戻った。
しかし、ユグドラではジェシーが飲んだくれており、それに付き合って飲めない酒を飲まされていたシグルドが
ダウン。結局出発は明日になった。

その夜。孤児院に戻ったジェシーはビリーと口論になった。『教会』を否定し、仕事を辞めろと言うジェシーに、
ビリー「僕の生き方に口をはさまないでくれ。僕はまだ貴方を父親だと信じているわけじゃない」
そう言って話を切り上げた。
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【波よ聞け、死霊のわらう船】
翌朝。ユグドラに乗艦したビリーは、エリィにエトーンとなった理由を聞かれ、自分の身の上を語り始めた。
まだ小さかった頃、ジェシーが蒸発、母ラケルとプリメーラ、ビリーの三人で暮らす事になった。彼が12歳の
時、家が死霊に襲われた。死霊はラケルにジェシーの居場所を聞いたが、ラケルは口を割らず殺された。
ビリーたちは間一髪の所でストーン司教に助けられたが、プリメーラはその時から喋らなくなったのだという。
その後、ビリーはストーン司教に憧れ、『教会』に入ってエトーンの修行を積んだ。何年かして家に戻った
ビリーとプリメーラの元に、ジェシーが現れた。しかし、人相が変わっており、今でも本当の父親か信じられ
ないという。だが、プリメーラには父親が必要だし、ビリーも心の底では父親であって欲しいと思っているのだ。

ビリーの話が終わった頃、ユグドラシルは輸送船を発見、接近した。
輸送船は予想通り死霊に占領されていた。襲い掛かる死霊を掃討しつつ、船内を進んだビリーたちは、艦橋で
最後の死霊を倒した。その死霊が巨大ウェルスを呼んだ事を知ったビリーは、艦橋の通信設備で孤児院に連絡。
孤児院では子供達が協力してビリーのギア、レンマーツォをオートパイロットに設定、発信させた。
間一髪、巨大ウェルスの襲撃に間に合ったレンマーツォに乗り込み、ビリーはこれを撃破した。

続く