【やるのが】ストーリーを教えてもらうスレ Part5【面倒】

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574ゼノギアス オープニング 1/3
デビルメイクライの方、お疲れ様でした。
>ゼノのひと、ガンバッて!
ありがとうございます。
とにかく設定が複雑なので、いかにあらすじに絡めて書けるか挑戦です。
多分、注釈で説明する羽目になるんでしょうけどねorz
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I am Alpha and Omega,
   the beginning and the end,
the first and the last.

宇宙空間を航行する恒星間移民船エルドリッヂ。そのブリッジに警報が鳴り響いた。
移送中だったデウスシステムが突如再起動したのだ。
デウスに次々とハッキングされるエルドリッヂのシステム。
乗客は逃げ惑い、オペレーターは危機回避に追われる。
やがて、機関室すらも制圧された事を知った艦長は、退鑑命令を出す。
しかし、デウスに火器管制を奪われたエルドリッヂの砲は、脱出艇を次々と撃墜していった。
艦長はその光景を見てエルドリッジの自爆装置を起動させた。
爆発、分解したエルドリッジは、やがて一つの惑星の重力に捕まり、その大気圏に突入した。

無数のエルドリッジの破片が空に流星を描く中、比較的原型をとどめたパーツが海岸で炎を上げていた。
その黒煙が潮風で吹き払われたとき、そこにミァン・ハッワーがいた。
彼女はインディゴブルーの長い髪を風に翻しながらゆっくり立ち上がると、無感情に海を見つめた。
そのインディゴブルーの瞳に、空に走る流星が映り込んでいた。

それから約一万年の時が流れた……

中心に砂漠が広がるイグニス大陸では、アヴェ王国とキスレブ帝国が数百年にも渡って戦争を続けていた。
長い時間の中で戦う理由も忘れられ、その戦争はただ冗長に続けられていった。
そんな時、二国の関係に重大な変化をもたらす発見があった。
過去の遺跡からギア・アーサー(以下ギア)と呼ばれる高機動ロボットが発見されたのだ。
ギア・バーラーは、それまでの戦争の戦い方を根底から変える程の重大な発見となった。
アヴェ、キスレブの両国はこぞって遺跡の発掘を行い、続々とこの新兵器を戦力としていった。

遺跡資源の量で勝っていたキスレブは、アヴェの領土を次々と侵攻。
そのままキスレブ側の勝利で戦争が終結するかと思われた。
だが、突如現れた援軍がアヴェに勢いを与えた。
神聖ソラリス帝国帝室特設外務庁(通称、ゲブラー)。
一切が謎に包まれたソラリス帝国からの支援を受け、アヴェはキスレブとの兵力差を縮小、反撃に転じ、
領土と遺跡資源の奪回を始めた。

物語は、激化する遺跡資源であるギアの争奪戦とは無縁の、国境付近にある小さな農村、
ラハンから始まる……。
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【はじまりは、山奥の村ラハン】
ある嵐の夜、ラハンに大怪我をしたフェイが運び込まれた。
仮面をつけた不気味な男に抱きかかえられたフェイは、うわ言でその男のことを父さんと呼んでいた。
仮面の男は、フェイをラハンの村長に預け、いずこかへ消えていった。

それから三年の月日が流れた。
フェイは、あの時の怪我が原因か、それ以前の記憶を失っていた。
しかし彼は、優しい村長や村人、親友のティモシーとアルルに囲まれ、穏やかに暮らしていた。

そのアルルとティモシーの結婚式を明日に控えた日、フェイはアルルの弟、ダンに呼び出された。
アルルが本当に好きなのはフェイだとダンに聞かされ、フェイはアルルに会いに行った。
アルルは明日身につける花嫁装束を縫い終わったばかりだった。
それを眺めながら彼女は、フェイがもし生まれた時からこの村にいれば、とつぶやいた。
その言葉を無理やり茶化した彼女は、フェイに山の上で医院を開いているシタン先生から、
明日使うカメラを借りてきて欲しいと頼んだ。
フェイは複雑な思いを抱えたまま、山道に足を踏み出した。
575ゼノギアス オープニング 2/4:04/03/28 07:33 ID:4jZoOTme
【谷をこえ、ひとり山道をゆけば/つかのまの平穏 山頂の家にて】
あらゆる学問に精通した学者であるシタンは、数年ほど前から、妻子と共に山の頂上に住んでいた。
そのシタンの家に着いたフェイは、シタンの妻であるユイに教えられて裏庭に向かった。
シタンは、裏庭でアヴェ軍の残していった小型飛行輸送機ランドクラブをいじっていた。
先に輸送機の修理をしてしまいたいと言うシタンを待つ間、フェイは倉庫の中にある、
遺跡から発掘された音響装置を見に行った。
フェイがあちこちいじっているとやがて装置が動き出し、美しい音楽が流れ始めた。
その音楽を聴いて理由も無く切ない気持ちになったフェイは、困惑し、
修理を終えたシタンにその気持ちを打ち明けた。
シタンは、この曲を好きだった昔の誰かがフェイの中で生きているからかも知れない、
と意味深な事を口にした。
やがて、シタンに促されたフェイが夕食を食べに倉庫を出ると、シタンは一人に思案にくれた。
そのとき、オルゴールが突然砕け散った。
それを見たシタンは「始まるのか?」と呟いた。
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【夜道で見た! 闇にふるもの】
夜。シタンの家で夕食を取ったフェイは、村に帰るためにシタン家を後にして暗い山道を戻り始めた。
彼が谷間にかかる橋を渡ろうとしたとき、突然谷底から数機のギアが現れ、飛び去った。
その飛行音に気づいたシタンが山道を駆け、フェイに追いついた時、ラハン村の方角から爆発音が響いた。

二人がラハン村に着くと、そこでは数機のギアが戦闘をしており、ラハン村は火の海となっていた。
村人が逃げ惑う中、ティモシーとアルルからダンが行方不明になったと聞いたフェイとシタンは、
二人を避難させて探し始めた。
ダンを探して駆け回るフェイの前に、敵機の攻撃を受けたギアがうずくまった。
パイロットが転がり落ちてきたコックピットを見上げたフェイは、そこに年端も行かぬ少年の姿を認めた。
ニタリと笑った少年にハッとしたフェイは、魅入られたようにそのギアに乗り込み、
操縦の難しい軍用ギアをまるで自分の手足のように操って戦い始めた。
フェイの戦いぶりを見たシタンは「彼が目覚めては……」とつぶやき、を必死に止めようとした。
そのとき、アルルの家からダンが飛び出してきた。彼は、アルルの花嫁装束をとりに戻っていたのだった。
シタンがダンを連れて逃げようとすると、ティモシーが戻ってきた。
そのティモシーに、一機のギアが銃口を向けた。
止めようとするフェイだったが、突然現れた黒い翼のギアに邪魔され、ティモシーを助けられなかった。
弾丸に貫かれ倒れるティモシーを見てうめき声を上げるフェイ。
彼の脳裏には、血を浴びた幼い頃の自分が浮かんだ。
その自分が、あの少年と同じようにニタリと笑ったとき、フェイもその笑いを口元に浮かべていた。
次の瞬間、彼の乗るギアは青い閃光を放ち、それによってティモシーやアルル、村人たちは消滅し、
ラハン村は壊滅した。
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【旅立ち 樹海にのがれて…】
フェイが目覚めると、あたりは一面焼け野原になっていた。
そこここには、焼け出された村人が力なく座り込んでいる。
フェイは訳が分からず、そばにいたシタンに事情を聞こうとした。
すると、ダンがフェイを激しく罵り始めた。彼の指差す先には、フェイが操縦したギアが
静かに佇立していた。
村人の恐れおののく声がフェイの耳に届く。
シタンは激昂するダンを、ギアのシステム暴走では…となだめようとしたが、
彼はその手を振り払って走り去ってしまう。
フェイは呆然としながらも、一旦村を離れてはどうかと言うシタンの言葉に頷き、
彼に教えられてアヴェへ向かうことにした。
俯いて歩く彼の耳にダンの罵声が蘇り、彼はそれを振り払うように、草原に向かって走り出した。
576ゼノギアス オープニング 3/4:04/03/28 07:38 ID:4jZoOTme
【出会い 緑の森の少女】
ラハン村を後にし、草原を抜け、フェイは迷いの森とも呼ばれる黒月の森に入っていった。
沈うつな表情で森を行く彼の背中に、突然異国の言葉で声がかかった。
振り向くと、オレンジの髪を長く垂らした少女が銃を突きつけていた。
彼女はフェイを脅迫し、森の出口を教えるよう言ったが、強気な言葉とは裏腹にその銃口は震えていた。
フェイは撃つなら早く撃てと少女に迫っていった。
その行動に動じた少女は思わず引き金を引くが、弾は外れてしまう。
発砲にもひるまないフェイに恐怖する少女に、突如怪物が襲い掛かった。
「やめろーっ! "エリィ"に手を出すなーっ!」
フェイはそう口走り、怪物を打ち倒した。

夜。目を覚ました少女に話しかけるフェイだが、彼女は地上人<ラムズ>に素性は明かせないと警戒する。
しかし、手当てをされたことに気づいた彼女は、森を出るまで共に行動しようと言うフェイの提案を
受け入れ、エリィと名乗った。
「ああ、そうか。そうだったよな、"確か"」
「??」
彼らは夜が明けるのを待つ事にした。
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【緑の静寂をやぶるもの】
フェイは夢を見ていた。砂漠の真ん中で幼い彼が泣いている。
そんな彼にエリィに良く似た女性が手を差し伸べた。
「ひとりじゃ、寂しいものね…」
彼女の優しい微笑みに、幼いフェイは泣き止んで手をとろうとした。
そこで彼はエリィに起こされた。
二人は、念のためメモリーキューブ(註1)に記録し、森の出口を探し始めた。

道すがら、エリィはフェイに自殺志願のような昨日の行動について尋ねた。
フェイはラハン村で起こった出来事を話し、最初のギアさえ村に来なければと吐き捨てた。
それを聞いたエリィは、その夜の事を思い出していた。
キスレブから最新型のギアを奪取した彼女は、帰還途中、追撃機の弾丸を受け、
ラハン村に小隊と共に不時着したのだった。
そんな彼女の行動など露知らず、フェイは奴らさえ来なければと罵り続けた。
耐え切れなくなったエリィは、責任転嫁していると彼を断じ、激しく責めた。
血が騒いでどうしようも無かったと嘆いたフェイは、親しい人達を自ら殺めた悲しみと苦しみを
吐き出してへたり込んだ。
そんな彼にかける言葉が見つからず、エリィは一人で歩き出した。

彼女は彼を責めた事を悔やんだ。
彼女の脳裏に、数人の死体に囲まれ、返り血を浴びて呆然とする自分の姿を見ていた。
俯きながら歩く彼女の前に、突然巨大な地竜が現れた。

うずくまっていたフェイは、エリィの悲鳴を聞いて駆け出した。
彼は地竜の前で気を失っている彼女を見つけると、無謀にも地竜に挑みかかっていった。
そこへ、シタンが現れた。彼はランドクラブであのギアを運んできたのだ。
フェイはエリィを助けるためにやむなくそのギアに乗り、地竜を撃退した。
彼はそのヴェルトールと言うギアを持ってきたシタンを責め、もう乗りたくないと話を切り上げて
エリィの介抱に向かった。

夜。ヴェルトールの整備をしていたシタンは、眠らずにいるエリィにソラリスの言葉で語りかけた。
シタンは、彼女がゲブラーの士官だと分かっている事を仄めかし、
フェイが眠っているうちに去って欲しいと彼女に告げた。
彼は、フェイを不毛な争いに巻き込みたくないのだ。
エリィは、フェイに謝っておいて欲しいと彼に伝言を頼んだ。
シタンは、選民思想のソラリスの人間らしくないと疑問を口にした。
『牧羊者<アバル>は地上人<ラムズ>を管理統制し、その生殺与奪の権利も持つ……』
彼女は、フェイを見て、地上人がソラリスの人間となんら変わりないと言う事に気づいたのだ。
エリィは、隊に復帰した後、どうするか悩みながら、夜の中へ去って行った。

註1・・・メモリーキューブとは、ゲーム中のセーブポイントの事です。
577ゼノギアス オープニング 4/4:04/03/28 07:40 ID:4jZoOTme
【森を抜けて、王国アヴェ領土へ】
翌朝。昨夜の話を途中から聞いていたフェイは、エリィを責めたことを恥じた。
シタンはそんな彼を励まし、森を出るように促した。
そのとき、森に轟音が響いた。
空を見上げた二人は、アヴェへ向かうゲブラーの巨大な空中戦艦を見た。
シタンは大きな戦闘が始まるのではないかと不安を口にした。

ってなわけで、とても中途半端に残ってしまいましたがorz、
これでオープニング編終了です。
行数制限の事、すっかり忘れてました、トホホ……。
次回からはアヴェ編に入ります。