アンバサはある意味 煽りの天才だ
住所知ってたら絶対殺してやるのにって絶対思う。
もっとも、俺の知ってるアンバサと同一人物かどうか分からん
その頃オヤジは、
研究室で研究仲間と議論をしていた。
10代の若者のイライラの原因は
極度のカルシウム不足とビタミン不足にあるというのが
定説であったが、それに対抗する説を持ち出した人間がいたのだ。
オヤジと同期の研究員、鞍馬 佐太郎だった
鞍馬は言った
「若者のイライラの原因は、携帯電話から出る、電磁波だ」
みな、静まり返った
だが、オヤジは思った
「違う。原因はもっと別な物だ」
インタビューwithオヤジ
「いやね、何か直感みたいなものがあったんです。
これは絶対違う、何か別な原因がある気がするって。
それが よかったんですね。運が良かったんです。」
このとき オヤジは、イスラム革命の事を思い出していた。
それが何か関係あるはずだ
オヤジは睨んでいた。
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/ 膳 場 \
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/,-<_/i'"'、 !、: !ヽ、 r'''フ ''"ノ,イ / 当時の研究員でいらした、
/ /^)/,.'゙| ゙、│ヽi __ハ‐---‐‐‐'"ノヽl/ オヤジにお越しいただきました。
r" ,'ヾ/,.' ハ ,.、l. ヽ | -‐;ノ,..-l/./ ヽ
ゝ"// l ,../..i」-、-‐、_/'i ‐''"| "/
果たして俺は、堀井レナの拉致に成功した。
(弱そうな)がり勉と先公を倒して 適度に経験地を稼ぐと共に、
新入生をカツアゲして軍資金も徴収した。
おっと、経験地→経験値
さて、堀井レナ拉致の経緯を話せば簡単、
ギャルゲー女特有(かは知らんが)の天然ボケを利用して
連れ出したというわけだ。
はっきり言って、現実の天然ほどウゼェ物はない。
俺はそう言うやつを 何度殺そうと思ったか分からない。
俺「あ、いたいた!実は、君の御母さんが危篤なんだ」
堀「え?そうなんですか? どうしよう、先生に連絡・・・」
俺「そんな時間ないよ! 急いで、こっちだ!」
堀「は、はい! どうもすいません・・・」
よくここまで健全に育ってこられたと思う。
よく 知らないオヤジに騙されて 草むらに連れて行かれて
ロリビデ出演されられなかったものだと思う。
あるいは、撮られた事も知らんのかも分からない
何はともあれ、こいつに見つけることには成功した。
ホントだ、学年もクラスもわからず
全校生徒の中から探し出したもんだ。すげ―よ俺。
さて、我が人生のラスボスは目の前にいる。
レベルも十分(だろう)。
このこぎれいな顔を どんな風に歪めてくれよう。
そのとき、そのクソボケはポケットから携帯を取り出して、メール見た。
ああ、いいとも。人生最後のメールを
とくとその眼球と脳髄に焼き付けるがいいさ。
携帯を見るそのクソボケの顔を観察してみる。
二重まぶたで、まつげが無駄に長く、適度に大きい目、
小さい顔、小さい口、小さい鼻、
洗った大根みたいに白い肌、髪型ショートカット。
ギャルゲーの女の特徴を挙げたら そっくりこのままだろ
未消化のやきそばパンが 胃から飛び出しそうだ、おえっ
そのキレイな、
クラスのデブオタどもがオカズにして何発こいているか分からない
ギャルゲ顔が、突然歪んだ。
俺がボコしたという意味ではなく、
急に泣き始めやがったのだった
「・・・お母さん、今、死んだって・・・」
冗談から駒。本当に危篤だったらしい。
最低のお約束に、俺はついに耐え切れなくなり、
やきそばパンを歩道に吐き出した。
「あ、あの、大丈夫ですか・・・?」
うるせぇ、テメェは
テメェのババァの死体の処理のことでも考えてろ
隣近所親戚巻き込んで、葬式挙げんのがどれだけ大変か
テメェしらねぇだろう。線香あげてはい終わりじゃねぇんだぞコラ
「私のために、泣いてくれるんですか・・・?」
おまえはゲロを吐いたことはねぇのか?
涙腺がおかしくなるくらいに涙が出るのを知らんのか?
ああ、こいつの口の奥に 思い切り人差し指を突っ込みたい
俺はこのとき、
この世界の運命をも巻き込む数奇な事件に
足を踏み入れてしまったことに気がついていなかった。
完