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それも名無しだ:
アニメとネットが生き甲斐のヲタだが、家の外ではそれなりに偽装しているので、たまにリア充に誘われて一緒に遊びに行くこともある。
だが正直、楽しかったことがない。ヲタ仲間のオフ会に行ったほうが全然楽しい。
劣等感のせいじゃない。むしろ反対。リア充の奴らはスカスカだ。
ヲタは基本的に凝り性なので、酒や食い物にも妙に詳しい奴が必ず何人かいて、安くて美味い穴場の店に連れてってくれる。
オークションで買ったプレミア焼酎を持ち込んだりもする。リア充は、チェーン店の居酒屋がデフォルト。飲み物は、ビールとレモンサワーのみ。
会話にしても、ヲタは専門的な技術の話とか、最近の政治経済の話とか、知的な話題が多い。
アニメの話をする時でも、演出の解釈、作画の特徴、監督の思想など、深く掘り下げるのが特徴だ。
それに対してリア充は、心底つまらない話題が多い。
昔の武勇伝の自慢とか(それも駅のホームでウンコしたとか大したことない話を大笑いしながら延々と話す)、女の話とか。
時事の話はワイドショーを更に薄くしたような表面的な話しかしないし(政治家は信用できないよねー、で9割帰結する)、テレビドラマにしてもストーリーをろくに理解もせず、女優の良し悪しばかりが話題になる。
俺はリア充ともコミュニケーション取れるんだぜっていう自己満足のためだけに定期的に遊びに付き合っていたのだが、本当につまらなすぎて辛くなってきた。連休は温泉に誘われたが、法事で実家に帰ることにして断った。さよならリア充。こんにちはおまえら。