ぼくの かんがえた ロボット11ごうき

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1それも名無しだ
『聖界機兵セイカイオー』

遥か未来の日本、一見平和に見えるが国益は衰え汚職や凶悪犯罪
テロ集団の出現、外交問題など国民の不満は高まり国は傾いていた。
そんな中、史上最年少である20代の若さで総理大臣になった
民荷 尽(たみに つくす)は、代々総理になるものだけに操縦することができる
「セイカイオー」を操り国の建て直すために戦う。

いでよ……セイカイオォォォォォォォォォォォォォォォ!!
――聖界皇、出馬!!

つうことで君達も幼少のころ考えたロボットを思い切って晒してみないか?

前スレ
ぼくの かんがえた ロボット10ごうき
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1240021680/

そくろWEB(保管庫・SRCぼくロボ大戦・Bジェネ)
ttp://www.geocities.jp/acidsandlot/
2それも名無しだ:2009/10/04(日) 22:23:48 ID:e3L89LUV
>>1乙彼!
3それも名無しだ:2009/10/04(日) 22:31:19 ID:k7dx6Tg/
>>1
魔界闘神乙レイダー
4それも名無しだ:2009/10/04(日) 23:19:34 ID:SNRHhJXl
スーパーぼくロボ大戦乙

・2スレ目8より
【スレ立てロボ乙カレイザー】
・2スレ目946より
【スレ立てロボオツカレイザーΩ】
・5スレ目2より
【激烈感謝ヨクヤッター乙】
・5スレ目4より
【新謝恩戦記オツカレイザーOtu】
・5スレ目8より
>>1乙カイザー】
・6スレ目7より
【乙カレード】
・6スレ目8より
【乙マックス】
・6スレ目9より
【大感謝祭機乙カイレイザー】
・6スレ目10より
【艦車戦記>>1オーツ】
・7スレ目9より
【新板記乙カレディアーン】
・8スレ目22より
【早退魔装乙カレオン】
・9スレ目2より
>>1乙カイザー】
・9スレ目3より
【2ch戦隊 乙レンジャー】
>>3

時を超え、今壮大なる>>1乙が始まる!!
5それも名無しだ:2009/10/04(日) 23:19:49 ID:NWd+1vqV
>>4
6それも名無しだ:2009/10/05(月) 18:18:31 ID:0di3Cn9J
書き込みたいんだけど何か注意点とかコツとか教えてください
7それも名無しだ:2009/10/05(月) 18:46:35 ID:JDQ1e6L7
・投稿前に一度誤字脱字がないか確認する
・名称は一度ググる

投稿したロボの名前でググってみたら、このスレしか出なかったぜ!位が望ましいかも。
8それも名無しだ:2009/10/05(月) 21:53:17 ID:8TcauAnR
逆にかぶっても誰も責めないような一般名詞を名前にする手もあるんだぜ。
代表的なところではオリンポスとかな。
9それも名無しだ:2009/10/06(火) 00:04:30 ID:eCB5z42D
いろんな意味で駄目な大人の考えたロボ。

チャージ&チェンジ:ストライガーズ

神秘の力エネルゴンをブロックに貯めて組み替えろ!
カードを使って解き放てブロックフォース!


チャージ&チェンジはロボット同士のバトルにカードを取り入れたバトルゲーム。
プレイヤー=ロボットのパイロットであり、変わりゆく状況を見据えながら、ブロックを追加したり組み換えて戦う。

ゲーム開始時、自分はコアカードと山札を使ってロボットを作っていくぞ。
毎ターン補給される無限エネルギー・エネルゴンを使ってカードをブロック化。
武器や装甲などのパーツとして使うなどロボットを強化できる。
ブロックを組み替えることでロボットは様々な形態に変形する。状況に応じたブロックの使い方が重要だ。
ブロックを連結することでエネルゴンをロボットに蓄積し、ブロックフォースを発動!
必殺技を放って敵のコアを破壊しろ!


マサヒト
重装甲のヒーローロボットを強化、パーツ強化よりも必殺技を出すためのブロック配置を重視した戦術が得意。
切り札は「ファイヤーガンザー」の必殺技「ファイヤーワイド」

アキラ
量産ブロックロボを使った波状攻撃によって相手のエネルゴンチャージを妨害しながらカスタムパーツの追加と新型ボディを作っていく。
切り札は「アサルトゼロ」の必殺技「クラスター誘発弾」

リュウジ
恐竜型のロボットをメインにコンスタンスな攻めを行い溜め込んだエネルゴンにより一気に変形する奇襲が得意。
切り札は「ドラゴンティラノ」の必殺技「プラズマバイト」
10それも名無しだ:2009/10/06(火) 02:17:15 ID:BK1mBU4D
雷光機動ゼイルトール

2XXX年、突如太平洋に現われたアトランタと名乗る組織が液体機を操り日本に侵攻してきた!
だが、日本も負けてはいない!
科学の粋を集め今ここに伝説の巨人が復活しる!


機電 痺(きでん しびれ)21歳
小さいころから電気体質に悩まされてきたが実はそれこそ伝説のトールの子孫の証だった!
軍に発見されて以降はゼイルトールの搭乗者として頑張ってゆく!


ゼイルトール
伝説の神トールを元に造られたロボット
手に持ったハンマーと雷を操る能力で戦うぞ!
トールの子孫である痺にしか動かせないのだ!



アトランタ
太平洋に現われた島を根城にしている組織
水で出来た機体「液体機」を操り日本を侵略する!
116:2009/10/06(火) 18:07:34 ID:xTCmFVAZ
小六から始めて約140作品(ほぼ未完)ある中から第一作目を

地球ロボ大戦 超力閃光ブライトス

謎の機械生命体ダークティアが地球侵略を開始した
少年は道を訪ねてきた黒服の男の後を追い
公園の地下にある日本政府の秘密防衛組織BIRTHの存在を知ってしまう
そこには巨大ロボット『ブライトス』があった

主要登場人物

真龍寺リューマ 11歳
小学六年。好奇心旺盛で何にでも首を突っ込む。ゲーム好き
真龍寺流剣術の使い手だが、よくサボって父に叱られる

黒田ワタル 26歳
BIRTHに配属されたパイロット。腕は日本でトップクラス
正義感が強く曲がった事が嫌い。公私共に黒い服を好んで着ている。方向音痴

城代ミウナ 11歳
リューマの幼なじみ。クラスのアイドル
126:2009/10/06(火) 19:43:11 ID:xTCmFVAZ
つづき

『ダークティア』
宇宙を光無き暗黒の世界にするために現れた生命体。機生獣を使い地球を侵略する

機甲帝 漆刻のブラクライト
四天機衆
 炎醜のフレイディン 雹幻のアイシア 電妖のライドルク 鉄廃のメタロッテ

【ブライトス】 Brights 全長29.4m重量273.3t
日本が誇るスーパーロボット。意思を持った超エネルギー『ブライティア』で稼働する
元々は黒田が搭乗するはずだったがブライトスが放った光はリューマを選んだ
操縦はパイロットの動きをダイレクトに伝えリューマは剣術を使って戦う
武装
グレートランチャー(腕部連射砲)
ブライトスパーク(胸のコアから光の波動)
ブライトソード(ダイナマイト斬・真龍寺流一文字回転斬り)
ブライトスカリバー(胸のコアパーツが変形)

【バーストV(ビクトリー)】全長15m重量52t
BIRTHが開発した可変戦闘機。人型に変形可能だが機動力が落ち、主に救助作業用
黒田が搭乗する
武装
ヒーティングナイフ
マシンガンショット
ウィングミサイル

136:2009/10/06(火) 21:39:10 ID:xTCmFVAZ
【グランドルガー】全長40m重量527t
ブライトス量産化計画により作られた試作機。その力はブライトスに勝るとも劣らない。機生獣に寄生され暴走したがBIRTHが回収・修復。黒田に託された際、機体色を白から黒に塗り変えた。
武装
グランドバルカン(腕部速射砲)
グランドレーザー(眼部光線)
トレースナックル(追尾拳)
グランドスライサー(大太刀)
バインドブラスター(胸部拡散粒子砲)
ファイナル・ブラストバスター(必殺砲)

【フェニックスカリバー】
月で建造されたブライトスの支援機。月のブライティアを使用しているが力が安定せず、月面戦にてリューマのピンチに覚醒する。パイロットを必要とするが機体が搭乗を拒む
武装
レーザーハリケーン
フェニックスダイブ

【ブライファイヤー】全長33.6m重量-t
ブライトスとフェニックスカリバーが合体した姿。太陽のブライティアの放つ光は闇に染まった精神を明るく照らす
武装
グレートランチャー
ブライトブーメラン
ブライトソード(真龍寺流奥義・閃光一線)
ブライトスパーク・フレア
ファイナルフェニックス(不死鳥変形突撃)
エターナルカリバー(ブライティア全解放必殺剣)
14それも名無しだ:2009/10/07(水) 04:55:23 ID:V5jO6XLx
前スレ>>484
誤字修正、桜華絢爛ベルヘェリオン×
桜華絢爛ベルフェリオン○

かたじけない…
15それも名無しだ:2009/10/07(水) 07:47:13 ID:U4IMFqMI
>>10
後半で電気が効かない「超純水機」とか出てきそうだな。
16それも名無しだ:2009/10/08(木) 07:37:10 ID:xS4Nujxp
整理してたらちょっと前のが出てきたので。

次元漂流機サブロード

 ロボット工学が発達した未来世界。
そこで暮らす少年ミツオは、自分の存在感が非常に薄いことにコンプレックスを抱き、家出を決意する。
ところが1月たっても誰も探しにこない。
痺れを切らし、自宅に帰ると母親には「さっき学校から帰ってきてなかった?」と言われる始末。
 そんな彼の目の前に現れたのが自我を持った不思議なロボット、サブロードだった。

 サブロードは自我を持つが、それとは別にパイロットが必要というややこしいロボット。
精神エネルギーを蓄積して、別の世界に移動する事ができるというトンデモ機能を持つ。
ただしこの機能は燃費が悪く、移動後にメンテを行わなければ、ろくに動く事も出来なくなる。
 とはいえメンテは巨大ロボットが作れる文明レベルであれば比較的簡単に行える。

 自分で移動する世界を選べる訳ではないが、自動的にその次の移動が可能となる世界・場所(メンテ可能、かつ、精神エネルギーが衝突する世界・場所。つまりはロボットで戦っている世界・場所)に行き着く。
異邦の存在であるはずだが、ミツオがパイロットだからなのかサブロードが地味だからなのか、さも最初から存在していたかのような扱いで戦線に加わり、次の移動のためのエネルギーを集めるべく強い精神エネルギーの持ち主(存在感があ
る、主人公みたいな人物)をアシストする。
 基本的に最終決戦のような状況に現れ、決着がつく=精神エネルギーの大規模な衝突が発生すると、皆が勝利に酔いしれている間、自身の存在が浮きだつ前にどさくさにまぎれてその世界を後にする。
世界を渡り歩く目的、最終的な結果はミツオにはわからない。

さてはて今回はどんな戦場に流れ着くやら。


すっかり忘れてたが気づかないうちに後のものにも反映されてた。
17それも名無しだ:2009/10/08(木) 15:02:29 ID:Zy0GXrPg
光と闇のポロロッカ

神々の世界で古代に始まり、今なお続く光と闇の戦争。
それは時空の壁を超え人間の世界にも影響を出し、世界は崩壊の危機に瀕していた…
しかし、その戦争を止めるため今一人の少年が立ち上がる…



無改 限夜(むかい げんや)
あだ名はムゲン
8年前のポロロッカで両親を失い、一人暮らしをしていた。
ある日クレイムスを見つけ生活は一変する。
クライレイン
オーパーツが沢山見つかる零神遺跡で主人公が偶然見つけたロボット
巨大な剣を装備している
後に零神遺跡から武装が発掘される


零神遺跡
主人公の世界にある遺跡
オーパーツが数多く発掘されており、クライレインも見つかった
時空転移装置なども見つかっており、謎が多い遺跡


ポロロッカ
8年前にあった大災害
神々の戦争の余波の影響で光と闇が世界に溢れた結果、対消滅を起こし地表を荒廃させた。


ゼウス
光の軍
天使のような機体で構成されている


サタン
闇の軍
悪魔のような機体で構成されている
18それも名無しだ:2009/10/08(木) 15:35:06 ID:Zy0GXrPg
>>17

主人公の欄の
クレイムス ×

クライレイン ○
19それも名無しだ:2009/10/08(木) 21:02:29 ID:XKwziJu+
>>16
バトルが無ければなんか藤子Fっぽいな
20それも名無しだ:2009/10/09(金) 00:34:53 ID:XGQYZR81
旅行機候トラバール


旅芸人の主人公「鐘 瞳」の次の行き先はどこか…それは太陽だけが知っている


鐘 瞳(かな ひとみ)
年齢不明
トラバールに乗り旅芸人として一人旅をしている
明るい生活で厄介事に巻き込まれやすい
よく腹を空かしている
旅芸人は旅金を稼ぐために始めた
夢は世界の全てを見ること


トラバール
中古で安売りしていたのを瞳が買って改造したロボット
大きさは15m程度でトラックに変形出来る
主人に似たのかよくガス欠を起こす
21それも名無しだ:2009/10/09(金) 08:01:13 ID:OlQHLucX
冷国のユヴァン

「唱えよ!願わくば光を与えん」

スーパノーバ計画発足、この計画により永らく続いた寒い季節もようやく終わりを告げるだろう。
この気象介入弾『エクストラレッド』によって天井を覆っている厚い雲は温まり、やがて雨が降り、後に晴れ間が顔を見せるだろう。
我々は救われる、人類の英知によって。
――冷期555年5月5日
計画は遂に最終段階に移行、後はこのまま何事も無いことを祈るだけである…

登場人物
波風 ワタル(なみかぜ わたる)
16歳、本作の主人公。
謎の機体ユヴァンと出会い、ユヴァンのパイロットとなる。
過去に重度の傷をおってしまう経験があり、そのことがユヴァンと関係していると思われる。
少々ひねくれており、大人達は彼に手を焼いている。
仲間達と共に暴走行為をする日々を送っていた。

ルクス・スウィフト
39歳、反政府組織ナイトカーテン(夜の帳)のリーダー。
スーパノーバ計画の危険性にいち早く気付き計画を阻止すべくナイトカーテンを立ち上げる。
ユヴァンに乗ったワタルを保護し、半ば無理矢理ナイトカーテンに加入させる。
搭乗機はザルティログ。
もう年が年だと結婚を諦めている、ワタルを正しい大人にするために一役買っている。

ヘクト・トールキン
38歳、政府軍ホワイトドラゴンの司令官、ルクスと浅からぬ因縁を持っている。
「白竜の意地」と称してルクス達ナイトカーテンを追い詰める。

ジュノ・ワット
18歳、政府軍ホワイトドラゴンの兵士。
ヘクトの部下。
ワタルと交戦していく内に彼に惹かれていき、ある事がきっかけで政府軍を抜ける事に。
お堅い軍人なのだが、一途な乙女の一面もある。

登場機体
ユヴァン
古代兵器だと言われているが詳細は不明。
生物的なフォルムをしていて見た目はまるでシャチと雪男を足したような外見をしている。
氷の塊から突如現れてワタルを乗せ、そのままワタルの物となる。
声紋登録システムがあり、ワタルの声しか反応しない。
機体色は純白。
政府軍からは氷の魔獣と恐れられている。
装甲はアムエイド鉱石を使用。
武器は装甲にも使われているアムエイド鉱石でできているアムエイドピックなど。
普段は発揮されない特殊な能力を有している。
発動させるにはある条件が必要。
22それも名無しだ:2009/10/09(金) 08:03:56 ID:OlQHLucX

ザルティログ
ルクスの乗る機体、政府が造った試作機なのだが、ルクスが研究施設を襲撃し頂いたもの。
ナイトカーテン仕様にカスタマイズされていてアムエイド鉱石製のハサミを装備している。

フルトーネ
政府軍ホワイトドラゴンの使用する量産機、元々は氷砕用機だったためこれといった特徴はないが氷砕アームは強力。

零(ゼロ)ゾーン
ユヴァンの眠っていた場所。
『神の目』と呼ばれる巨大な氷塊からユヴァンが現れた。
他にもまだ『神の目』はいくつか存在する。
特殊な鉱石がとれることでも有名。
世界が初めて凍った場所とも言われている。

世界観
この物語の舞台は厚い雲に覆われた地球、太陽の光は届かず日中でも平均気温摂氏−20度が当たり前の世界。
グラウンドサンと呼ばれる大陸を覆う巨大な施設が人間の活動範囲。
それ以外はあたり一面銀世界の不毛地帯となっている。
グラウンドサンから離れたらそれは死を意味する。
この世界に国は存在せず、人種の違いはあれど言葉の壁はない。
23それも名無しだ:2009/10/09(金) 23:07:59 ID:dlePSqwO
>>21

これはちょっとオチが気になる。


ついでに早くも短くまとめれなくなったSSモドキ「マグマダイバー・プラグマ」その2。


前回までのあらすじ

・怪獣出てきたよ!
・部屋の中かと思ったらロボットの中だったぜ!
・倒して一応めでたし
24それも名無しだ:2009/10/09(金) 23:09:26 ID:dlePSqwO
「ふうぇーよく寝た。」

やわらかい朝の日差し。布団をはねのけ起き上がると俺はふすまを開けた。

「おはよう豪」
「おはよう豪」

「あーおはよ…」

ん?ちょっとまて挨拶が一個多いぞ?
洗面所に向かう足を止めて振り向けば、もしかしなくてもその挨拶の主は昨日のバズーカ女…改め地底人?のコロナだった。

「コロナさん研究所で寝泊りしてたそうだけど昨日の騒ぎで駄目になっちゃったでしょ、だから一時うちに泊まってもらうことにしたのよ。」

昨日の騒ぎ…叔父さんにロボットに乗せられ俺はバルゴ獣という怪獣と戦ったのだがそもそも研究所の一室がコックピットになっていたので起動時に研究所も壊れてしまったということだ。
なぜお袋はこんな非日常の連続にこうもあっさりと順応できるのか。
いやまて、その条件で家にいるとなると…

「ムニャムニャ…そんなにガリばっかり食べれないよ…。」

開けっ放しのふすまの向こうからタイミングよく、叔父さんのわざとらしい程わかりやすい寝言が聞こえてきた。

――

近所であれだけの事件があったというのに世間は何事もなかったかのように回る。
そりゃあ話題の種にはなるがそれはすでに他人事での話だ。
連絡網を受けて俺は普段通り学校に行き、普段通り孤立することもなく、かといって深く関わることもなくクラスの輪に紛れていた。

「――でさー、その老人ホームが実は…って聞いてるか豪?」

「ん?ああ、すまん。少し考え事して…

ズワーン…ズワーン…

友人との会話をさえぎり、突如として外から重たい音が鳴り響く。
当然みんな窓の外を見るわけで、そこにはこちらに向かってくる巨大ロボット「プラグマ」が。

ピンポンポンポーン「大塚豪君、父兄の方がお待ちですので至急事務室まで来てください。それと生徒の皆さんは危ないので校庭に出ないように。」

「…。」

もはやため息すら出ない。しかしこのような状況に対して違和感を感じているのはひょっとして俺だけかもと疑ってしまうほどの冷静な放送だ。
25それも名無しだ:2009/10/09(金) 23:12:37 ID:dlePSqwO
事務室に呼ばれてみれば案の定、父兄は叔父さんだった。

「いやー、昨日から徹夜でプラグマの改修をしててね、なんとか完成したんだよ『マグマダイブ』が。」

「いやいや、そんな事は聞いてないですし、ってか何しに来たんですか…。」

「今日お弁当忘れたでしょ。」

言われてみればそんな気もする…まさか…

「ま、試運転ついでにねー。といっても僕は乗れないから普通に自転車で来たけど。」

ドガシカゴーン!!!

「それとね、バルゴ獣が出てきたんで豪君にお願いしようかなーと。」

なんでついで事でどえらい話をするんだ。おまけにこの音だともうすぐそこだろう…。
しかしロボットをわざわざ作るぐらいだから当然なんだがアレはやっぱりまだいるものなのか。

「あれ、でもプラグマは今誰かが乗ってるってことですよね。じゃあ俺じゃなくてもいいんじゃ…。」

「でも彼女がお弁当預かってるんだよ。どの道乗るでしょ?」

「俺そんな食いしん坊キャラじゃ…

パリィイイイイ!!

「ちょっと!もう戦闘に入ってるわよ!!」

言い合ってるうちにコロナが来た。ガラス突き破ってやって来た。

ズテェーン!

「あくー」

息つく暇もなく今度はバルゴ獣が校舎に倒れこみ、残っていたガラスも壁ごともってかれた。
そしてここで重大なことに気づく。

「ちょっと待って下さい。コロナがここにいるってことはプラグマは…」

「だから彼女だよ、吉美さん。」


『んもう、こうなったらやってやるわ!!』


「お、お袋ぉー!!?」

to be conなんたら
26それも名無しだ:2009/10/10(土) 17:39:36 ID:jykSAsfm
謎のエリート兵

中性的な容姿を持つ、所属不明の兵士。美しい金髪をしている。
時空を超え、運命に立ち向かう者達に意味ありげな言葉を残して去っていく
戦場では悪魔の名を冠した機体を好んで使用するが、最近はVF-27を手放しに絶賛している
生身ながらVF-27を乗りこなしたり、突然ブリッジに現れるなど、その行動は非常に人間離れしている。
キャラクターデザインは金子一馬
27それも名無しだ:2009/10/11(日) 11:38:41 ID:ugMymlNc
天空勇者ライホーク

突如現れた宇宙の彼方からの侵略者、ダイジゴーク。
悪の侵略者から蒼き地球を守るため天空より来たりし勇者、その名は天空勇者ライホーク。
その翼はためかせ、風の如く駆け抜けろライホーク!!


天空勇者ライホーク
元々はダイジゴークの戦闘兵器活性システムのために造られたエネルギー体だった。
システムのトラブルが起きてしまい、正義の心に目覚めたエネルギー体。
ダイジゴークよりも一足早く地球にやってきて地球製のスペースシャトルと融合し、ライホークが誕生した。
ジャンボジェット機と融合したライセイバーと合体し、ライホーク・セイバー(グレート合体とは別)となる。
翼をひろげたその雄々しい姿はまさしく天空の勇者。
雷空剣ストームスラッシュが必殺技。

風野 勇哉(カゼノ ユウヤ)
14歳、風見丘の街に住むごく普通な少年。
純粋な心の持ち主。自転車でサイクリングするのが日課、なんでも風を感じていたいらしい。
ライホークと出会い一緒にダイジゴークと戦う約束をする。
携帯電話にライホークの一部を流し込まれブレイブコールに改良される。
ブレイブコールをかざし「ブレイブチェンジ!」と叫ぶ事により生身でも戦えるパワードスーツを身に纏う事ができる。

バーグラー
ダイジゴークの雑兵、虫の形をしている。
小型から大型まである。大きな目玉の模様からビームを発射する。
28それも名無しだ:2009/10/11(日) 20:46:23 ID:KyZsJuBc
時空伝説タイスパース
異次元から攻めて来る敵クロノス軍
立ち向かうは時の守護神スパール
時空を超越する戦いが今始まる…


時田和御(ときた かずお)15歳
主人公。普通の中学生だったがある日突然スパールの搭乗者に選ばれる。
最後には必ず帰ると京子に約束し、クロノスとの最終決戦に向かう。

黒鐘京子(くろがね けいこ)15歳
和御の幼馴染み
黒鐘重工の社長令嬢で和御を搭乗者に選んだ張本人。

ザイガ134歳
クロノス軍のエース
和御をライバルとし、事あるごとに挑んで来る。
物語中盤にフィーレを愛機にする。
クロノスの陰謀を知った後は和御に協力する。
最後は和御に付き合いいつ終わるか分からない戦いに向かう。



スパール
時鉄鋼と呼ばれる特殊な金属で造られた機体。
切り裂いた空間の時間を操ることが出来るが、終盤までは力を発揮できずに止める事しか出来ない。

フィーレ
空鉄鋼と呼ばれる時鉄鋼と対になる金属で造られた機体。
撃ち抜いた空間を自由に操作出来る。

タイスパース
スパールとフィーレが合体した機体。
時鉄鋼と空鉄鋼の力がフルに引き出され唯一因果律に影響されない

クロノス
クロノス軍の支配者。
数々の世界を侵略してきた。
最終的には因果律を操れるようになり、時空神クロノスと名乗る。
神となった後は世界の破壊を始める。
29それも名無しだ:2009/10/12(月) 00:00:17 ID:eeVvH0MX
設定の厨臭さを構図のシンプルさがいい感じに中和してるな。
30それも名無しだ:2009/10/12(月) 12:35:44 ID:/WbTzO3u
幽霊ロボファントーム
主人公有機霊の誕生日プレゼントは妖怪と戦う巨大ロボットだった…


有機霊(ゆうき れい)15歳
子供の頃から幽霊が見えていて何故か幽霊に好かれている少女
幽霊に触る事もでき、度ある事に突っ込みを入れている



ファントーム
機械と幽体が融合した機体
幽我刀を片手に戦う
二人乗りの機体で幽霊専用のサブシートがあり、乗せる幽霊で能力が変わる
幽体と物体の混合機なのであらゆる物体をすり抜けたり触れたりできる


妖怪
元々は無害な存在だったがある日突然幽霊に牙をむいた
体が幽体なので通常兵器は利かない
31ロクサス ◆Gv599Z9CwU :2009/10/12(月) 12:53:12 ID:MGFWQkO5
お前等まだまだ少年なんだな…
その純粋さ…
大好きだぜ
32それも名無しだ:2009/10/12(月) 13:07:10 ID:jzgDwhNn
>>31
何かっこつけてんだ
恥ずかしがらずにお前も書いちまえよ
336:2009/10/12(月) 13:14:57 ID:488dSlTj
みんなスーパー系が多いのな…
基本リアル系ばっかだから字すると(文章力が足りないのもあるけど)地味になる
ちなみにココってコテハンokな感じ?
34それも名無しだ:2009/10/12(月) 18:34:58 ID:UOKQvuTq
リアル系もマクロスみたいに外宇宙の脅威に対抗できるレベルならカッコよくなるんじゃね
35それも名無しだ:2009/10/12(月) 19:03:02 ID:KeIPaXKV
>>33
SSを投稿するときに目立つようにする程度ならいいんじゃない
36それも名無しだ:2009/10/12(月) 22:10:15 ID:2tut0t/q
お暇だったら寄っといで あたしさびしいの〜 
宣伝:ロボット物SS総合スレ 13号機
http://namidame.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1255092567/l50
37それも名無しだ:2009/10/12(月) 22:47:17 ID:tcIDo3yC
>>36
こんな楽園があったのか……
38それも名無しだ:2009/10/12(月) 23:28:41 ID:V8P1E2Ov
>>37
俺も初めて知った、でもここは居心地いいから俺はここの方がいいな
39それも名無しだ:2009/10/13(火) 00:06:53 ID:eeVvH0MX
差別化したいわけでもないけどガキの頃の妄想という基本に戻って、中学ぐらいのではあるがロボ絵(を先日見つけて色をのっけたもの)。

ttp://pc.gban.jp/?p=15702.jpg


モビルアーマーチックなザリガニロボ。途中で肩の部分がザリガニの目になってることに気づいてちょっとびっくりした。
両腕は「電磁ホッチキス」という謎武装。
40それも名無しだ:2009/10/13(火) 00:36:30 ID:Tr0WxitF
電磁ホッチキスwなんとなく強そうでいいなぁ。ザリガニというよりは尻尾(?)のせいかサソリ型っぽく見えたよ
てか、中学生でこれなのか……
41それも名無しだ:2009/10/13(火) 06:32:49 ID:qBBhrrO+
中学なんていうから期待したのだが、普通にかっこいいじゃねえか
42それも名無しだ:2009/10/13(火) 07:40:54 ID:osb5N3yR
私情上等マイクザイナー
私情で戦う正義の味方!その名も!マイクザイナー!


朱紅拳華(すぐ けんか)16歳
IQ計測不能の大天才だが三度の飯より喧嘩好き
自分で造ったロボット「マイクザイナー」で敵と戦う
しかし、ムカつく奴なら王でも神でも何でも敵!の思考のもと動いているので味方でもムカついたら戦う


マイクザイナー
拳華が自由研究の課題として造ったロボ
軽装甲で武器を装備しておらず拳だけで戦う
動力源などは一切不明だが、拳華いわく謎の隕石を使ったのこと
43マジレイド:2009/10/13(火) 19:07:19 ID:OLe739r8
マジレイド 〜マジック&ブレイド〜

「昔々、ある所に魔法で栄えた国がありました。その国は武器に魔法を込める事で特殊な武器を生み出す方法を編み出したのです。
そして現在、その技術は飛躍的進歩を遂げ機械人形に魔法で魂を与える技術まで生まれました。魂の宿った機械人形のことを『魔導機神(スペルマスター)』と呼びます。
話は変わってこの物語りの主人公、彼の名前はアセル。魔法(マジック)と剣(ブレイド)を使いこなす魔導剣士(スペルブレーダー)です。相棒は私、トトと魔導機神マジレイド。
アセル達は世界を歪める邪悪な七つの石『アルカナム・プリズム』を壊して回る旅をしています。その旅には幾多の困難が待ち受けているのですが、はてさて一体どうなるやら…。あ、アセ―――」

バキッ!!!!!!!

「ぎゃーー!!痛い!!」
「痛い、じゃねーよ。長い、説明が長い!」
「この物語を語る上で必要な事なんだよう、アセル」

バコッ!!!!!!!

「痛い!!ヒドいよ〜」
「物語とか言うな、安っぽいだろ」
「じゃあなんて言えばいいのさ?」
「俺様の伝記とか一大叙事詩とかなんとかあんだろ?」
…ボソ
「そっちの方が安っぽい…」

ゴン!!!!!!!

「ひ〜」


・主人公アセル
19歳
自称、勇者アセルなど無敵王アセルなどなど。トト曰わく「歩く暴力」。魔法王国エルメトレスで名(悪名)を馳せた魔導剣士。
弟みたいな存在のトトと一緒にアルカナム・プリズムを壊す旅をしている。「衝撃」の魔法が得意。

・トト
8歳
アセルの被害者もといアセルの仲間。年の割にしっかりしている。
魔導機神のメンテをこなすメカニックマンでもある。

・カルイ
18歳
魔女っ子、魔導機神フェチ。アセルのマジレイドに一目惚れして二人の旅に同伴する事に。
魔法王国エルメトレスの魔法学校では主席で卒業した程のマジメっぷり。「重力」の魔法が得意。


・魔導機神マジレイド
アセルの魔法によって生み出された魔導機神。
機体色は赤、白いラインが入っている。胸部の×の字が特徴的。
伝説(これも自称)の剣、ロンドフェイムが操縦桿となる。アセルの衝撃の魔法を駆使した攻撃が可能。

・魔導機神マジブルム
カルイの魔法によって生み出された魔導機神。
機体色は黒、とんがり帽子が特徴的。
カルイのホウキ、ルージュブラナが操縦桿となる。カルイの重力の魔法を駆使した攻撃が可能。
44マジレイド:2009/10/13(火) 19:08:03 ID:OLe739r8

・サレド
アルカナム・プリズムを使って世界を征服しようとしている悪者。魔法王国エルメトレスの公爵であり、アークシュラドーウという組織の頭領でもある。この事実は誰にも知られていない。
「破滅」の魔法が得意。

・ゾロメ
アークシュラドーウの一員、アセルの妨害を度々試みるもいつも返り討ちにあう。
「毒」の魔法が得意。


・悪魔導機神カーズナフ
アークシュラドーウのカーズシリーズ。魔導機神とは違い悪魔導機神は量産型が多いがこの機体はゾロメの専用機。
機体色はブラウン。ゾロメの短剣、コペルハーケンが操縦桿となる。
ゾロメの魔法の毒を駆使した攻撃が可能。

・ガーゴディアン
アルカナム・プリズムの守護者。
七体存在するが、そのどれもが強力。
45マジレイドSS:2009/10/13(火) 19:16:29 ID:OLe739r8
「は〜」

ここは魔法都市ルルクドゥ近くの迷いの森。

「どうしたトト」

この二人はアセルとトト。

「これ完全に迷ってるよアセル」

二人の使命、それは世界を歪める邪悪な石アルカナム・プリズムを壊すこと。

「まだそんな事言ってんのか?大丈夫だっつてんだろ」

現在迷子中。

「だからこの森入る前に出会ったおじちゃんから魔法コンパス買おうって言ったじゃん、それをアセルは俺様の第六感さえあればこんな森楽勝よ!なんて言うから…」
「だーもうウダウダ言ってんじゃねぇー!!ゲットオン、マジレイド!!!!!」
「うわぁー!何でマジレイドを!?」

マジレイドをアセルの剣、ロンドフェイムから召喚する。
アセルはどこでもいつでもマジレイドを呼び出せるのである。

「乗れ!トト」
「なにするの?どうするの!?」
「決まってるだろ?突っ走る!」
「ちょっと待っ…、アーレーーー」

マジレイドは走る、トトを掌に乗せ。
マジレイドは走る、木があろうがなんだろうが。
マジレイドは走る、ただひたすら真っ直ぐに…


「殺す気ですか?」

森の出口に到着したもののトトはボロボロだった。

「結果オーライ」

親指を立てたアセルを見てトトは思った。
(こいつバカだ)
わかっていたことだけと、わかっていたことだけにトトは無性に悲しかった。

「ほら、見ろよトト。街だ」

丘の上から街を見下ろすアセル、トトも顔をひょっこり顔を出しほっと胸を撫で下ろす。
これからどんな困難が待ち受けているか知ってか知らずか、この二人の顔は希望に満ち溢れていた。


マジレイド 〜マジック&ブレイド〜
1話「アセルとトト」


「なに怒ってんだよトト?」

無事、魔法都市ルルクドゥに到着。
アセルだけ…
46マジレイドSS:2009/10/13(火) 19:18:46 ID:OLe739r8
「別に、この街見てていきなり崖の上から突き飛ばされてもぜーんぜん怒ってないよ」
「なんだ?変な奴、所でこれからどうすんだ?」
「そうだね、マジレイドのメンテに必要なパーツを揃えたいな」
「おう、買いもんか?値切りなら俺様に任せとけ」
(こういうときだけアセルは頼りになるなぁって思うよ、本当)


行き先が決まった二人はさっそく魔導機神専門店に入る。
なにやら店の人と二人組の客が口論しているらしい。

「店長さんよ、俺達がアークシュラドーウと知っててこの欠陥商品売りつけたんだろうな?」
「けっ、欠陥商品だなんて」
「やかましい!あり金全部渡しな」

アークシュラドーウ、それはこの世にはびこる悪。
魔法を悪い事に利用している魔導師達の組織である。
その目的は謎とされている。

「あの野郎ども、俺達が今から買い物するであろう店の店長においたしやがって」
「かっ、かかわらない方がいいよアセル」
「黙ってろトト!やいやいテメェーら!!」
「あぁ?なんだ貴様?」
「先に目ぇ付けたかどうか知らないが、その店長は俺の獲物だ!!」
(なんか違うよアセル!)
「なんだこいつ、俺達をアークシュラドーウって知ってて言ってんのか?」
「アニキ、やっちゃいましょうぜ?」
「アク取りだかなんだか知らねえがやってやろうじゃねえか!」
「なっアク取り!?」
「絶対許さねえ、ぶっ殺す!」
47マジレイドSS:2009/10/13(火) 19:19:31 ID:OLe739r8
そしてなんやかんやで決闘する事になり、舞台は店の外へ。

「そのでっけえ剣は使わないのかい?」
「てめえら雑魚相手にロンドフェイムを使うまでもねえ」
「なんだと!?その言葉後悔させてやるぜ」

男の拳に炎が纏う。

「へへ、アニキはアークシュラドーウ屈指の魔導師だ」
「おうよ、このナグメリケでボコボコにしてやる。うらぁーー!!」

アセルに立ち向かう男、しかしアセルは仁王立ち。

「甘い甘い、アセルは魔導剣士なんだ」
「なんだって!?」

指一つで男の拳をアセルは受け止めた。

「な…に……」
「俺に小手先だけの魔法は通用しねえ、おらよ!」
「うがぁーーー!!」

お返しとばかりにアセルの拳が飛ぶ、男は軽く4〜5mくらい吹っ飛んだ。
なぜ、アセルの倍くらいある体格の男を軽く蹴散らすことができたのか?
それはアセルの魔法が発動していたからだった。
男の腹に拳が当たった瞬間、衝撃がほとばしったのだ。
それがアセルの魔法。

「やったあ」
「おぉ、すごい…」
「あっ!アニキ!!くっそう、こうなったら」
「ひっ!」

もう片方の男が店長を人質に。

「おじさぁーん!」
「お助けー!」
「動くなよ、黒い髪の魔導剣士さんよ」
「ん?俺の事?」

そう言って、なにを思ったかアセルは男との距離を徐々に詰める。

「動くなっていってんだろ!」
「お願い、お願いだから動かないでアセルー」
「くっそぉー、なめるなーー!」

凶器を振りかぶる男、もうだめだ!と思ったそのとき。

「グラビティー・フィールド!」

謎の魔女登場、間一髪の所で男の身動きを止める。
48マジレイドSS:2009/10/13(火) 19:20:35 ID:OLe739r8
(これは重力の魔法?)
「なんだか穏やかじゃないわね、それにフェアじゃないわ」

魔女は店長を解放する。

「もう大丈夫よ」
「あっ、ありがとうございます」

と、男に乗っかっていた重力の重しは外れる。

「なんだったんだ?…うっうわぁーーー!!」

が、しかしアセルのデコピンで吹っ飛ぶ男。
うーん残念…

「やるな、魔女」
「あなたもね」
「お二人共、本当にありがとうございます」
「はっはっは、くるしゅうない。あり金全部渡せばもっとくるしゅうない」
「違うでしょうが、アセル」
「冗談だ、あっはっはっは」
(冗談に聞こえないよ…)
49マジレイドSS:2009/10/13(火) 19:21:53 ID:OLe739r8
『笑っていられるのは今の内だぜ!』
さっき倒した男が悪魔導機神で仕返しにやってきた。

「あわわわ、どうしようアセル」
「慌てんなトト!ゲットオン、マジレイド!!」
「あなたもしかして…」

ロンドフェイムからマジレイドが召喚!

「キャー魔導機神!カッコイイ…」
「魔女のお姉さん、危ないから離れて」

「なっ!お前も魔導機神を持ってやがったのか!?」
「俺様のマジレイドをてめえらのチンケなカーズシリーズと一緒にすんなよ」
「貴様!カーズシリーズを知ってるのか!?」
「アニキ、見覚えがあると思ったらあいつアークシュラドーウのお尋ね者ですぜ。しかもどえらい強さだって噂だぜ」
「よくも俺の断りもなく店長をゆすりやがったな?」
「なんだと!?」
「昔の偉い人はこう言った。お前の物は俺の物、俺の物は俺の物!!!!」

・・・・

(なんかよくわからないけどガキ大将がメガネをかけた少年に言いそうな台詞だな…)
「くっそぉー!こうなったら破れかぶれだ。剣を抜け」
「言っだたろ?てめえら雑魚相手にロンドフェイムは使うまでもねえってな」
「どこまでもなめやがって、こなくそーーー!!!」
「サークル・ショック!!」

勝負は一瞬でついた、二人組の機体は武器で攻撃を仕掛けるもマジレイドが紙一重で避ける。
マジレイドは避けるだけではなかった。
マジレイドを中心に円を描くように衝撃が走る。
その瞬間、二人組の機体は同時に真っ二つになった。
アセルの、マジレイドの魔法によって。

以上が駒送りで行われた一瞬の出来事。


「研ぎ澄まされた衝撃は鋼をも絶つ!」
「「おっ!覚えてやがれー!!」」

二人組の機体がちょうど割れた所にピッタリくっ付きながら逃げ去った。
50マジレイドSS:2009/10/13(火) 19:24:32 ID:OLe739r8
「よっと」
「あなた!!」

戦闘を終えてマジレイドから降りたアセルに魔女が詰め寄ってきた。
直撃インタビューか?

「なんだよ?」
「私をお供させてください!!」
「あ?」


続く


ついでにマジレイドのSS書いてみました。
ワタルとかレイアースとかダンバインとか大好きな人に読んでもらえれば幸いです。
51それも名無しだ:2009/10/13(火) 20:31:49 ID:osb5N3yR
覚えているのは優しい手 大きく、機械で出来た銀の腕
次に来るのは…恐怖の記憶
1996年に起きた少年の誘拐事件『東京事件』解決したのは一体のロボットと一人の青年
そして少年は、ロボット乗りを目指した…

機動探偵デイ・ダイブ

護輝(まもり ひかる)19歳
幼いころ誘拐され、ロボット乗りに助けられた。
その時からロボット乗りを目指すが機動警備隊の試験に落ち、探偵家業を始めた。
探偵を始めて数ヶ月たったある日依頼の報酬に謎のロボット「デイ・ダイブ」を貰う。
デイ・ダイブを手に入れた後は夜な夜な謎の探偵レイガーディアンと名乗り街で悪事を働く輩を倒して行く。



デイ・ダイブ
輝が依頼の報酬に貰ったロボット
鳥と飛行機に変形できる。
太陽光をエネルギーにしていて、戦わない時は空を飛び回って充電している。
音声認識装置が付いており、呼ぶと降りて来る。
鳥形態は小回りが利き、ホバリングも出来る。
飛行機形態は三形態中最大のスピードを出せる。
武装は拳銃を2丁に探偵七つ道具と呼ばれる七つのアタッチメントを装備している。
52それも名無しだ:2009/10/14(水) 02:21:52 ID:LY66uC0X
>>36のスレからきますた
53それも名無しだ:2009/10/14(水) 15:11:52 ID:AHxKuBed
>>45-50
リューナイトもな
オレはどれも大好きだぜ
そのノリを活かす君は素敵だ
54それも名無しだ:2009/10/14(水) 17:41:16 ID:5jXqeFkE
ロマンスガイン

主人公サトルは白塚町にすむ小学5年生。
ある日「超存在キャンパス」を名乗るもの達の手によって白塚町がまるごと異次元に吸い込まれてしまった。
このままでは地球も白塚町も溶けてなくなってしまう。
サトルたち町の住人はキャンパスと対立する「マカマギ」の力を借り、「ロマンスガイン」で戦う。


超存在キャンパス/マカマギ
異次元の存在で相反する二人の人物。ただしキャンパスは他の世界を侵略してたくさんの手下を率いている。
キャンパスは異次元の物理、マカマギは心理に干渉することができる。
キャンパスは地球の一部を切り離すことで存在そのものを不安定にし、自分に取り込もうとしている。


ロマンスガイン
マカマギによって発現したサトル達が使うロボット、あるいはヒーロー。
抑圧された心が強い実現の意によって作り出されるため、誰でも使えるわけでもなく、使える人によってその性質はまったく異なる。
気持ちが強ければどこまでも強くなれる反面、心が弱ればダイレクトに反映されてしまう。
だいたい勢いで戦う。


ロマンスブレイド
ちょっと大人びた小学生サトルが指笛を上手く吹けたときに現れるロマンスガイン。
その武器は自身の二倍はあろう巨大な太刀のみ。

ロマンスバズーカ
隣に住むサラリーマンタカヒロが指パッチンを響き渡らせたとき現れるロマンスガイン。
当然武器は巨大な肩のバズーカのみ。

ロマンスドリル
小学校の新任教師ナツコが全力でその名をシャウトしたときに現れるロマンスガイン。
ドリルが武器。

ロマンスファイター
サトルの祖父である町長ゼンキチが心に響く格言とともに変身するロマンスガイン。
等身大のヒーローでありながら武器は己の肉体のみ。
55それも名無しだ:2009/10/14(水) 21:03:35 ID:zBPz8bQO
魔法銃機士

荒野に響くは一つの銃声
そして荒野に現われるのは一人の女…

レイ・スミス
年齢不明
数少ない魔法銃機士の一人
とある目的のために世界を旅している。
銃を使わせたら右に出る者はいない程の腕前だが、トラウマがあり今は撃てない。
リボルバーを媒体にアルテミスを呼び出す。
風を操る魔法を使う。

闘機
世界で数多く使われている人型機械
大きさは10mくらいで色々な種類がある。

銃機
いつからか現われた20mを越え、魔力で動き銃を操るロボットの総称
魔法を機体や武器に込めることができ、一体で闘機10体分くらいの戦力になる。
呼び出す時は何かしらの銃を媒体にしなければならない。

アルテミス
レイが所有している銃機
銃を装備しているが未だ使ったことはない。
トラウマを克服するまではオプションの小剣を使って戦う。

魔法銃機士(マージガンナー)
銃機を自在に操り、なおかつ魔法を使う者の総称
現在は数える程しかいない。
56それも名無しだ:2009/10/14(水) 23:26:42 ID:5jXqeFkE
キャンパスじゃねぇキャンバスだ…orz

それだけ訂正するのもアレなのでロマンスブレード。

ttp://pc.gban.jp/?p=15713.jpg

なんか物足りない。
57それも名無しだ:2009/10/14(水) 23:32:27 ID:fpUacBYv
かっこいいな
俺が妄想してるロボットに結構似てたわ
絵描けるのってうらやましい
586、改めシクス:2009/10/15(木) 02:08:12 ID:t9dJiz9p
まとまったので久しぶりに

 侵略攻導(インベイド)アークゼン

宇宙の遙か彼方ウラギウス星系、惑星ネェルニアを母星とするネェルニア帝國
その一族には一つの掟がある
成人を迎えたとき母星を離れ一定以上の文明を持つ惑星を自らの力で征服しなければならない
若き皇子アークゼンはその掟により地球へと降り立った。

西暦2110年、月と地球は戦争状態に陥っていた。
地上ではレジスタンス組織イクサレスと月の侵攻軍セレスの戦いが繰り広げられている。
そんなさなか一人の男が突然現れ、セレスの部隊を壊滅させてしまい、それどころか英雄扱いされてしまう。
そんな彼を侵略者だとは知る者は誰もいなかった。
59シクス:2009/10/15(木) 13:35:33 ID:t9dJiz9p
 アークゼン・イワール・ネェルニア 20歳
ネェルニア帝國の皇子。一族の掟により地球侵略にやって来た。
性格は自分勝手でマイペース、褒められるとすぐ調子に乗る。
レジスタンスにスカウトされるが逆に利用し彼らを使って地球征服を目指す

・レジスタンス組織イクサレス(EXR)
地球統合政府の圧制や月侵攻軍の二つを相手に戦う反政府組織

 カイナ・ヒアリ 14歳
褐色肌の凄腕の少女パイロット。本来は争いを好まないが故郷を守るために戦う
人を疑わず誰に対しても優しい心を持つ。威圧的な人が苦手
アークゼンの事を幼い頃に読んだ本の中に出てくる『勇者』と呼ぶ


 セイギットアーク 全長25m
アークゼン専用のロボット。その力は地球の兵器を凌駕するが乗り手の精神状態に左右される。
腕輪から呼び出せる事ができ何処に居ようが瞬間移動で現れる

 チャリオット 全長10m
旧式の機動兵器。戦車に手足が生えたようなデザイン。武装は電磁ダガーと頭部のヘッドキャノン
カイナ用に改造されているため性能は現行兵器と大差はなく、専用に多数の換装パーツを開発された
60それも名無しだ:2009/10/15(木) 23:34:14 ID:zl4Ufc31
それは主人公が次第に改心していくと解釈していいのか?
61シクス:2009/10/16(金) 01:41:52 ID:JZ8q0M8d
侵略攻導アークゼン シナリオ

イクサレスに参加したアークゼンは次々と月侵攻軍を叩く。
だがそれを危険視した統合政府が作戦を開始し、それによりカイナの故郷は戦場と化す。
強大な力は周りを混乱させ戦火を広げるだけだ。
自分なりの侵略を考える。当面の目的は無益な戦争を無くす事だった。
そして戦いを終えたアークゼンは地球圏統一国家の総司令となった。
ある時ネェルニアの観察軍が地球圏へと来訪する。が、アークゼンはこれを迎撃する。
侵略によって勢力を拡大していった彼らにとって、これは明らかに反逆行為だ。
そして…宣言する。
「いつかお前等の星も侵略してやる。その日その時まで、待ってろ!」
62それも名無しだ:2009/10/16(金) 07:44:44 ID:t2M1Om2c
電脳機動パトレイズ

近未来、量子工学は発展し、人々は量子化することで電脳世界に入り込めるほど技術は発展していた
しかし、やはり悪は存在する
ネットという環境を利用しての電脳機を使った犯罪が多発していた
これに対し政府は電脳警察を設立し、犯罪に挑むのであった…



成立 攻児(なりた こうじ)21歳
主人公
新設された第5部隊に所属する新人
パトレイズ一号機の搭乗者になる

須藤 敬太(すどう けいた)23歳
現実世界で警察をやっていたがパトレイズのシュミレーション結果がよく、第5部隊に編入された
パトレイズ二号機の搭乗者になる

麻希 歩(まき あゆみ)歳は秘密
第5部隊の紅一点
隊長に恋をし、アタックしているが天然ボケなので気付いて貰えない
戦闘時のオペレータを担当する

黒井 勝(くろい まさる)27歳
天然ボケの隊長を支える苦労が多い副隊長
ネットに関しての知識は専門家並

豊止 信男(とよとめ のぶお)27歳
天然ボケの部隊長
いつもは頼りにならないが、戦闘になると素晴らしい司令官になる

電脳機
電脳世界で運用されている人型機械
プログラムを変えることで変化させることもできるが、規定以上の変化をさせると犯罪になる。

パトレイズ
電脳警察で使われている電脳機
一号機は白黒、二号機は白青のカラーリング
武装は電子警棒、バリアウォール、プログラムリボルバー、ワクチンボムを装備している
63それも名無しだ:2009/10/16(金) 17:17:22 ID:QN3xed/O
SS連載?作品のまとめ(2回以上の投稿分のみ、1話限りはノーカン)

SAMURAI MASTER トウジン
行け!ユンガー50
桜華絢爛ベルフェリオン
陰陽式機伝 イメージ・アンド・ワード
宇宙ロボ スペースタッカー
英雄兵器ヴァーンサイク
機神激戦ヴォルフェンガー
機動少女伝マサト
逆転のエルテイオン
吸血鬼バンパイオー(完?)
倶楽部戦記リードナー
撃攻のステゥムアウト
結界想神ディストレイザー
月帝の唄(完)
限界ギリギリ ゲンカイザー(完)
限界ギリギリ ゲンカイザーG
次元殲滅ダイブレイズ
四神合身ヨンシンオー(完?)
シャドウミラージュ
スーパーぼくロボ大戦Winner's Hand
聖界機兵セイカイオー(完)
聖界機兵セイカイオー・リメイク(完)
聖界機兵セイカイオーIs
旋廻皇パイルゼノン
大貫巨砲バントライン
大五郎が通る!
超硬水クリスタルガイザー(完)
鎮魂覇者ゴスペルク
内心触発ゲキセイバー
秘神幻装ソルディアン
秘密部隊夜鷹
ブルーナンバーズ
峯噴絶闘バクザンオー
マグマダイバー・プラグマ
妄想学園ゴッドシグマリオン
闇ノ使者
勇者企業シャインゲイザー
勇者探偵ディプロテクター(完)
輪廻の階層
老人砲武Gサンダー

こんだけあるがまとめるのには時間がかかりそうだ。
64それも名無しだ:2009/10/16(金) 21:31:16 ID:JZ8q0M8d
質問なんだけとSSってどこまで書けばいいの?
>>61みたいなシナリオの概要だけ書いてもOKかい?
65それも名無しだ:2009/10/16(金) 22:03:51 ID:tI2EmULJ
>>63
こら、人を追い込むんじゃない!

>>64
別にどうだっていいんだよ。
個人的には第三者が見て面白いかどうかを意識して欲しいが。
66それも名無しだ:2009/10/16(金) 23:09:18 ID:X+Eotnmr
>>64
設定→SSみたいな流れがこのスレのセオリーっぽいけど(例>>43ー50)
設定とかすっ飛ばしてSS投下みたいなのもOKだと思うよ
67それも名無しだ:2009/10/16(金) 23:24:02 ID:X+Eotnmr
>>64
失礼、シナリオの話しだったのか。多分なんの問題もないと思う。
68それも名無しだ:2009/10/17(土) 01:56:14 ID:ya5yAp3o
>>64
>>36のスレにも寄っといで
全力で歓迎するよ
69それも名無しだ:2009/10/17(土) 12:55:35 ID:mgNf4cCT
託す思いは光の剣
望みを紡ぐは若き炎…

神刀業火エゼルダイン

今から数十年前、悪魔を崇拝する邪教徒と名乗る集団が出現し、世界は混乱に陥った…
しかし、混乱の世は、どこからか現われた四人の戦士の活躍によって、終止符が打たれた。
そして今、新たな四人の剣士の戦いが始まる…

クレア・ダルク
ジャンヌ・ダルクの子孫と言われている女
ジャンヌ・ダルクより伝説の小剣ラグナロクと魔聖機ダイダロスを受け継ぐ
蒼い炎を宿しており、必殺のエゼルダインは海をも切り裂く

アーサー・グレイズ
アーサー王の生まれ変わりといわれている男
アーサー王より聖剣カリバーンと魔聖機フェニックスを受け継ぐ
紅い炎を宿しており、必殺剣バリスーダは炎をも切り裂く

ノブナガ・レイノス
織田信長に似ているといわれている男
織田信長より妖刀マサムネと魔聖機ムラマサを受け継ぐ
深緑の炎を宿しており、秘剣星龍斬は風をも切り裂く

ハーキュリーズ
ヘラクレスの再来といわれている女
ヘラクレスより魔斧ネクロマンサーと魔聖機グリフォンを受け継ぐ
黄金の炎を宿しており必殺のガルダロウスは雷をも切り裂く


四人の剣士
昔の混乱の世に現われた戦士、ジャンヌ・ダルク、アーサー王、織田信長、ヘラクレスの四人の事
戦いが終わった後それぞれの武器に宿り、後継者を探す。

邪教徒
昔に悪魔を崇拝し、世界を混乱に陥れた宗教集団
人を犠牲に悪魔を呼び出す
悪魔には魔聖機の攻撃しか利かない


魔聖機
昔四人の剣士が搭乗していた機体
唯一悪魔に対向出来る機体であり、体の内に炎を宿していなければ操れない

ダイダロス
クレア・ダルクが搭乗する機体
蒼いナイフから繰り出される一撃は音よりも早く敵を切り裂く

フェニックス
アーサー・グレイズが搭乗する機体
紅く輝く騎士剣から繰り出される技はあらゆる敵を圧倒する

ムラマサ
ノブナガ・レイノスが搭乗する機体
深緑の刀から繰り出される一撃は敵の急所を正確に貫く

グリフォン
ハーキュリーズが搭乗する機体
黄金の斧から繰り出される一撃は鎧を纏った敵でも鎧ごと切り裂く
70それも名無しだ:2009/10/17(土) 21:04:37 ID:d6y3zVgR
量産型マジンガー

マジンガーZの量産型
生産性を考慮して、希少なジャパニウムを使用していないため
装甲は超合金Zではなく特殊合金を使用している(強度は合金Zにすら劣る)

全長はZより少し低い15mを想定していたが、重量過多で二足歩行が困難であるため
最終的に6mで落ち着いた
(ちなみにマジンガーZは18mで6t、お台場のガンダムは18mで約35t
いかに超合金Zが超軽量・超硬度を誇るか伺える)

ロケットパンチや光子力ビームなど内臓武器は重量の関係で全てオミットされている
また腕そのものも、重量・機体バランス・肩の強度の問題ではずされている

様々な犠牲の上に二足歩行は可能となったが
最高時速4kmと成人男性とほぼ同じである
71それも名無しだ:2009/10/17(土) 23:49:13 ID:GpfsiCAU
ミリオンαとかが量産型マジンガーみたいな扱いじゃなかったっけか。
72それも名無しだ:2009/10/18(日) 00:42:06 ID:BvADduKI
ぼくの かんがえた 量産タイプっす
マジンガー軍団みたいに優秀じゃないイメージで

ちなみに重心が高くなるという理由で頭部も無くコックピットはガラス張りの胴体
股間部分に光子力ライフルというマジンガーZの光子力ビーム片目分相当の
威力のあるライフルを装備しています(ただし8発分)
73それも名無しだ:2009/10/18(日) 00:44:35 ID:ADnpQrP3
そんな性能じゃガンダムXのGビットみたいな運用が似合いそうだが
74それも名無しだ :2009/10/18(日) 00:57:57 ID:7FTA9YHB
コンボイ量産型
G1コンボイ司令官の大量量産バージョン
量産型の特徴は、高い場所でも落ちずまた雄たけびもあげない。
集団戦闘を得意としており、また射撃の腕も抜群で、高速で飛来するジェットロン部隊に命中させるほど優秀である。
生命力は低くバラバラになっても再生出来ないのが唯一の欠点である。
75それも名無しだ:2009/10/18(日) 01:55:01 ID:9EvfOW7w
ディバインハーツ

古の古文書に記された【聖都セルティア】人々はそこで罪を犯した。
そして罪は裁かれた。
罪には罰を…
これを習い、結成されされた組織の名は【ディバインハーツ】
血塗られし禁忌の断罪機【デュオケヘナ】を駆る者【ファムト・R・ベスターヴァ】
生と死は隣り合わせ、人は罪なくして生きられない悲しい生き物なのか―――


主人公
ファムト・R・ベスターヴァ
年齢不明、常に影を落とし悲しい目をしている。
背中に大きな黒い十字架のタトゥーがある。
ディバインハーツに入る前の彼を知るもは誰もいない。
断罪機の操縦以外にも二丁の銃で白兵戦ができる。
「罪を裁いて人を憎む」

搭乗機
デュオケヘナ
ファムトの断罪機、聖都セルティアがあったとされる遺跡から発見された機体。
そのおぞましい姿と曰く付きの遺跡から発見された相まった故に二つ名が『血塗られし禁忌』
ディバインハーツの誰も起動させることが出来なかったこのデュオケヘナを意図も簡単にファムトが起動させてしまい、以後彼の機体となった。
武器はペンデュラムと十字架に似た剣。
必殺技は十字架による『デスペナルティ』

この物語りにおいての罪
大まかな罪として殺人が確答する。
その罪に罰を与えるべくディバインハーツは結成された。
76それも名無しだ:2009/10/18(日) 01:57:32 ID:m0DgNCj5
アトミックパワーガンダム

世界Jr.MSパイロット選手権優勝者原子力専用機
原子力で動くガンダムタイプのMS
ようするにガンダム顔の普通のMS
77それも名無しだ:2009/10/18(日) 02:06:55 ID:BvADduKI
>>76
ドラグネット「これなら勝てる、フォーグラーに勝てる!」
78それも名無しだ:2009/10/18(日) 16:41:32 ID:BQINqoP6
火龍震天 バクロンザー

神国闇空に染まりし時、四つの龍神が吼え
勇みの炎と清めの水と、強き土と知なる風が
光をもたらし闇を散らさん  −シャウ国・四龍伝説

シャウ国は闇に包まれていた。伝説の魔王シャゴク太子を名乗る
者が、いずこより現れ国中を侵攻した。
シャゴクは不思議な術を使い、機龍兵と呼ばれる強大な軍隊を操り、
あっという間に大国であるシャウ国の中枢を侵略した。
シャゴクの目的は各地に散らばる龍神伝説。
所は、シャウ辺境の村コーロン。その村にシャゴクの機龍兵が攻め入る。

ロン・ウーラン 「吼えろ炎よ!火龍震天!行くぜバクロン!」
コーロン村の14歳の少年。火龍伝説の残る田舎村の熱血少年。
シャゴクの軍隊が火龍伝説を求めて侵攻した際、その地に精神を宿していた火龍・バクロンに戦士と認められ
魂が火龍と融合し、バクロンザーとなる。

バクロン(バクロンザー)「我が力、雑兵どもでどうにかできると思うたか!」
火龍震天の称号を持つ、シャウ国の火の龍神。火による破壊と創造を司る武人。
どうやら機龍兵と同じ異世界に身体を封印しておりロンの身体を媒体に最強の機龍兵として現世に具現。
赤のフォルムに炎の模様、二枚の翼が特徴的。長刀・獄炎剣による格闘、炎をまとっての突進・「紅爆翼」などを使う。

シュリン・ウォン・シューラ「天界の聖<ヒジリ>、水龍聖天!行きましょう、スイオー様!」
水龍伝説の残るバオ寺院の修行僧の少女。15歳だが、神童として有名。母性が強い。
行き倒れたロンを拾ったところから仲間となる。

スイオー(スイオーダ)「これがおそらく私どもの最後の義務となるでしょう」
水龍聖天の称号を持つ、水の龍神。四龍唯一のメスの龍。理知的で戦いは好まない。
水色の細いシルエットにさらに長い尻尾が特徴。
超水圧の鏃の「水崩閃」やシッポを使っての束縛攻撃を使う。当然水中の戦いが得意。
79それも名無しだ:2009/10/18(日) 16:44:00 ID:BQINqoP6
ダン・リークォ「大地の咆哮、土龍轟天!参りましょう、デイゲン様!」」
16歳。シャウ軍の若き兵士だが、シャゴクによって軍は壊滅される。
仲間のカタキをとる為、うわさで聞いた龍神伝説の具現を求める。
ゴマド山に眠るというデイゲンを捜索中にシャゴクに襲われるがロンたちに救われる。
16歳の若い兵であるが、エリートである近衛兵であり、非常に屈強で忠誠心に厚い。

デイゲン(デイゲンダー)「おやおや、数だけはおるようじゃの」
土龍轟天の称号を持つ、大地の龍神。四龍の中では最も長寿。ヒョウヒョウしているが好戦的。
ダンと融合。黒い大型のフォルムで背中にさらに大きな甲羅型の盾を構える。四龍で唯一空が飛べない。
大矛・仙山と胸に装備された大地エネルギーを砲弾にする「黄龍砲」で敵を粉砕する。

シン・ホーテン「天を掲げるは風龍翔天!さぁ、見せ場だ、行こう!クーシェン」
クーロン山を領域とするクーロン少年盗賊団のサブリーダー。15歳。
非常に頭がよく、リアリスト。それゆえ独善的な性格と見られがちだが、仲間への情は厚い。
シャゴクにさらわれたリーダーのリンを救うべく、幼少の時からもつクーシェンの力でシャゴクに抵抗する。

クーシェン(クーシェンガー)「この空気…禍々しい邪龍め、やはり生きていたか」
風龍翔天の称号を持つ、大気の龍神。四龍では最も若い。
クーロン山に生贄として捨てられた赤子のシンを寵愛、幼いころから龍の不可思議な力を与えてきた。
緑色の大型の翼と二対の双剣を持つ。空中ではバクロンを超える力を発揮する。
必殺技はすり抜けざまに八つ裂きにする「瞬風殺」と竜巻やカマイタチを出す「斬風」が得意技。

シャゴク「四龍をみつけよ!そして殺せ!」
大国シャウに突如機界兵の軍勢を率いて侵略した男。シャウ国の太古の伝説にある魔王シャゴクの
名を掲げ、国の中心部王都ハショウを制圧。その後各地に散らばる四龍伝説を目的に侵攻を広げる。
獄龍ジャロンが変幻した姿。

ジャロン(ジャロンガー)「貴様たちを殺すことを夢見て幾星霜・・・!待ちわびたぞこの時を!」
獄龍堕天の称号を持つ、負の力を司る邪龍。
物語終盤に現れる、事件の元凶。漆黒のボディに巨大な骨の翼と大矛を持つ、負を司る龍神。

80それも名無しだ:2009/10/18(日) 16:45:13 ID:BQINqoP6
龍神
シャウ国を守り繁栄させているという神という認識。
実態は先の高文明時に人間が生み出した環境・事象操作システム。ヒトの度重なる愚行により滅びかかった
シャウを救うため、ヒトも自然も全てを管理・調整する絶対的な存在をヒト自身が創り出し、異空間で活動させた。
全部で9体の神を創り出し、自然環境や人間社会などを干渉させた。
それぞれは生物と機械を融合させたもので、龍のような生物型と人型兵器のような機龍とモードチェンジが
できる。機龍は龍神を破壊しようとする存在(主に増長したヒトを想定したのだろう)に対する攻撃形態である。
だがその後起きた龍神戦争にて龍神同士が殺しあうこととなってしまった。

龍神戦争
遥か昔に起こった、龍神同士の戦争。当時シャウ国は9体の龍神が異界より管理、維持されていた。
だが龍神たちに主義の決裂がおこり、「人による国の形成」を主張するものと「龍神による永続完全支配」のものとに
分かれる。回復した世界を人の手に譲る側の聖龍と火・水・風・土の龍、神による支配の獄龍、金龍、銀龍、崩龍
とに分かれ、戦争を起こした。戦火は現世に及んでしまい、シャウ国は毒と炎に包まれる。
最終的には地上に甚大な被害を与えながらも聖龍の犠牲により金龍・銀龍・崩龍は封印し、獄龍は
いずこへ消え、四龍は滅びかけた大地に残った力を注いで異界へと自らを封印し、長き休眠を強いられた。
シャウ国は少しずつヒトの手によって再興していき、聖龍たちの思惑通りにことは運んでいるように見えた。
そしていつしか龍神たちの戦争の記憶は消え、各地に四龍の救世伝説が残るのみとなった。

四龍神
火・水・風・土の自然を司り、管理する龍神。
龍神戦争を生き残った聖龍配下の四龍は残る力を世界へ還元し、自ら休眠状態へと入った。
その休眠時間は数百年にわたるものとされた。しかしその間になにか事件が起きた場合を懸念し、
自らの身体は異界で休眠させ、魂は現世において休眠させた。
有事の際は龍神が認めた能力・素質をもつ人間を触媒として一時的に現世に身体を召喚、力を振るう。
火龍震天などの称号は、機龍としてのチカラを具現させるパスワード・キーのようなもの。

ジャロン(シャゴク太子)
元は龍神の一つだったが、太古の昔、龍神戦争にて他の龍神と対立。
金龍コンロン、銀龍ゴーツェン、崩龍ダンシャンと共に、対立する聖龍ショウランとその配下の四龍
と覇権を争い、敗北し、唯一封印は免れたが神の力を奪われ大地の深い場所で復讐を待ち続けた。
他の生き残った龍神に比べキズが浅いまま敗走したため、他の龍神が異界で眠ってる中、着々と復讐の
準備を整えていた。地底に根城を作り、数多の機龍兵を創造し、魔王シャゴクの伝説を作り四龍伝説を煽り、
憎き四龍を先手を打って滅亡、そして封印された三龍の解放、および再び絶対神としての龍神の座を確立しようとする。
81それも名無しだ:2009/10/18(日) 16:46:07 ID:BQINqoP6
三龍神
後半ジャロンによって封印が解かれ、現世に蘇る。龍の位としては四龍よりも上。世の繁栄や破壊など、自然以外の性質を司る。
・金龍コンロン…金龍戴天。美しい黄金の翼龍。唯我独尊で支配欲が強い。戦闘時はコンロンザーとなる。
 人間を最も愚かな存在と考えている。必殺技は地上最硬度の水晶による多段ミサイル「金剛雹嵐弾」。
 金メッキされた黄金の戦士のような姿で、長槍と大盾を構える。最強の防御力を持つ龍神。

・銀龍レーツェン…銀龍奉天。美しい白銀の蛇龍。コンロンの弟。醜いものが嫌い。レーツェンドとなる。
 ナルシストでヒステリック。必殺技は強力な毒素を持った水銀を噴射する「羅生銀海」。
 液体金属でできており分裂したり球体になって敵を取り込んだりさまざまな体型をとることが出来る。

・崩龍ダンシャン…崩龍壊天。凄まじく巨大な龍人。破壊や滅びを司る。ゴーダンシャンとなる。
 九龍では最強の存在。詩的で自分なりの滅びの美学を持つ。必殺技は極太レーザーを放つ「万里滅光」。
 体中にありとあらゆる武器や兵器が装備された重装兵のような姿をしている。もとから機龍の姿。
 火による破壊・創造を司るバクロンとは似て非なる好敵手であった。

聖龍ショウラン…聖龍王天。祖にして龍神の王。獄龍と対立し三龍を身を挺して封印した。
四龍を従える現世の管理責任者であった。先の戦争で完全に消滅したとされるが…。
正体は龍神システムの開発責任者のヒト。自ら龍神となり龍神を統べていた。
ジャロンのチカラによって精神を乖離させられた主人公達に異界にて龍神やヒトについてのすべてを話す。
82それも名無しだ:2009/10/18(日) 22:34:06 ID:DLoT+bd1
決戦の十二戦機

ある日のこと。町に落ちた流れ星を見にいった少年・美濃孝史(みのこうし)と工沼陽(くぬまよう)は巨大ロボを発見してしまう。
それこそ銀河の覇権を賭けて争う「スターナイツ」と「時空機士団」の二勢力が奪い合う戦機、「オクシウス」と「ジプジス」だったのだ。


・スターナイツ
「ポルカス」連携攻撃の得意な二機の戦闘機が合体するロボ。
「サスキャノン」堅牢な装甲と鋏、バブル砲を備えた重量級のカニ人ロボ。
「ネメオン」パワーとスピードを兼ね備える獣人ロボの王。
「ワルゴーレ」攻防に光のエネルギーを駆使する女性型ロボ。
「トリブラス」二属性のエナジードライブをもつカギ爪のロボ。
「シャウラーザ」炎の鎧と一撃必殺の灼熱をもつ蠍ロボ。
「サジテュロス」高い機動力から正確無比な矢の一撃を放つ半人半馬ロボ。
「アイギス」水陸二種の形態を持ち、振動を操る可変型の山羊ロボ。
「ヴァッサリア」とめどなく湧き出る激流で戦うずんぐりとした巨大ロボ。
「ツバイシス」有線遠隔操作の子機を持ち水中戦を得意とする魚人ロボ。

・時空機士団
「ラテスタ」小型の高機動鼠ロボ。エネルギー吸収能力を持つ。
「トライガー」ネメオンと互角の性能を持つ獣人ロボ。
「インビット」驚異的な跳躍力から巨大ハンマーの一撃を放つ兎ロボ。
「ナガレ」雲を操り雨雷を引き起こす龍人ロボ。
「ミズオロチ」装甲を溶かす霧を吐き、鞭で切り裂く蛇人ロボ。
「サイオーガ」風より早く駆け、風すらも操る最速の馬人ロボ。
「セイテンダー」武器を使った格闘能力に長ける猿ロボ。
「ヤシャモス」短時間ながら飛行能力を駆使した格闘を得意とする鳥人ロボ。
「イリガン」月の波動を受けることで強化される犬人ロボ。
「ウルシ」湾曲した二本の剣を持ち突進を得意とする猪獣人のロボ。


オクシウス
二本の太刀を背負う巨体の牛人ロボ。瞬間的な加速など基本設計はウルシに似る。
単純な力押しでは最強の機体である。

ジプシス
金色の毛を棚引かせる羊人ロボ。毛は常に発電しており、それを角の先に収束して放電することができる。

二機は長らく拮抗状態だった両陣営において敵にも味方にもなりうる存在であり、それ故にパイロットに選ばれた二人は宇宙規模の壮絶な戦いに巻き込まれることとなる。


十二星座対十二支でひとつ。
83それも名無しだ:2009/10/19(月) 14:43:53 ID:1wtOTc/o
俺が考えた最強のロボ「マグナマスメガドーザー」
太平洋横断ワープ輸送会社モッチではいくつかある浮遊洋上中継地点を襲う
海賊ならぬワープ賊から荷物を守るため警備課がしっかりしている
高度擬似委譲旋速補助四肢、通称IFIに乗り悪者の手から大切なものを守る
熱を弾化して撃ち放つレールガンを二丁拳銃にし、肩から生えていて普段は胸の
辺りにしまわれているニードル発射機グレイトハンナヴィで止めを刺す
マジックハンドの要領で敵をつかみなぶり殺しにしたりも出来る
84それも名無しだ:2009/10/19(月) 23:15:17 ID:Ucv5jv2s
どうにも前回の切り方を間違えた『マグマダイバー・プラグマ』。
その3に進もうにも話の区切りに問題があるんで一応その2のラスト(>>25の続き)ということで。

一応のあらすじ
・おかん出撃


一撃を受け目の前に崩れるバゴラ獣。
それはプラグマに乗ったお袋によるものだった。

「ありー」

バゴラ獣が校舎をガラガラと崩しながら立ち上がる。

「わー!!とりあえず避難ーっ!!」

このままでは危ないといちはやく察したコロナに手を引かれる形で外に走る。
時をほぼ同じくして放送が流れ、学校の皆も校庭へ避難する。
流石に点呼に顔を出す余裕もないわけで、そのまま俺達はプラグマの近くまで突っ走るが、俺達を追い越してバゴラがその先へ突進していく。
まずい。

ガキイ!!

勢いよく飛び掛るバゴラだが、その腕は阻まれた。
あれ…?

『ええーい!』

掛け声と共に受け止めたバゴラを掴むと後方に放り投げるお袋。
さらに立ち上がろうとするところを横から跳んで抑えると、そのままマウントポジションをとった。

「これ助けに入る必要性もないんじゃ…」
「ほんとだねー。」

言ってるそばからプラグマの体が赤く燃え上がっていく。
そして…

バシイイイイイイィン

強烈な平手がバゴラ獣のお尻に炸裂すると、たまりかねたかのようにその肉体は四散。
突如として現れた侵略者はあっという間に校庭の土へと還っていった。

なん…だこれ…

(その2完)
85それも名無しだ:2009/10/20(火) 18:09:29 ID:sfKr24tM
緑版機人コクバンオー

緑の巨体に黒い目の
イカしたあいつは正義の味方
緑版機人コクバンオー
正義のためならそく参上!


夷隅東吾(いずみ とうご)23歳
凹凹高校の新米教師
ある日学校地下でコクバンオーを発見しパイロットにされる

コクバンオー
何を間違えたか黒板をモチーフに開発されたロボット
チョークミサイル、円定規シールド、コンパスソード、黒板消爆弾などを装備している
体をひっかくと嫌な音が出る


ハクバンオー
何を間違えたかコクバンオーに対向し、ホワイトボードをモチーフに政府が開発した量産機
マーカーブレイド、イレーサーグレネード、マグネットミサイルなどを装備している
嫌な音は出ない



スクリーン
全ての高校を破壊しようとしている団体
永写機という人型兵器で攻めて来る
86それも名無しだ:2009/10/20(火) 23:46:13 ID:HVU/2rWL
>>72
原型留めなさすぎてどこぞの重機動メカみたいになってるじゃねーかw

>>83
いい意味でネーミングがやばい

87それも名無しだ:2009/10/21(水) 01:26:42 ID:wjbwapc2
>>85
接近攻撃した敵が嫌な音で自爆するんですね
88冬休みのガーディアン:2009/10/22(木) 18:54:32 ID:Pl1EzBJ7
俺、長瀬澄(ながせ とおる)の冬休み最初の朝は、一本の電話から始まった…

「冬休みのガーディアン」

俺の安らかな睡眠を邪魔したのは、兄の智伸(とものぶ)からの呼び出し。
「あ、澄?今までとは比べ物にならない物造ったんだ、菫ちゃんも連れて大学まで見に来いよ。それじゃ」
それだけ言うとすぐ切られた。
智伸は工業系の大学に通っており、よく発明品を見に来いと誘うのだ。
携帯を見ると10時を周っていた。最悪の目覚めをした俺は、携帯電話を畳み洗面台にむかった。
顔を洗ってさっぱりした後、準備をすまし出かける。
雪がパラパラ降る空を見上げながら物思いに老けっていると、丁度良く幼馴染みの士堂菫(しどう すみれ)が声をかけてきた。
「おはよう澄、どこ行くの?」
「兄貴の研究室、またなんか造ったらしい菫も来いってさ」
めんどくさそうに喋ると、「智伸さんのとこ?私も行く!」と菫は意気揚々と前を歩き出した。
「ところで、菫どっか行くとこだったんじゃないのか?」
「ん?ああ暇だから図書館行くつもりだったんだけど、智伸さんなら最優先!」
と色々話をしていると大学が見えて来た。
東日大学、智伸が通っている大学で、福祉から宇宙工学まで幅広く扱っている。
敷地は広く町ぐらいあるが、智伸のいる研究室は入口の近くなので、楽に行ける。
「兄貴〜来たぞ〜」と研究室に入ると「ああいらっしゃい。おや、菫ちゃんも来たのか、こんにちは」
助手の勘太郎さんが出迎えてくれた。
「智伸さんは今最終調整してるからお茶でも飲んで待ってて」
いい終わると手際よくお茶の用意をしてくれた。
5分くらい待っていると、「できたぁ!」
智伸の歓声が響いた。
と、同時に研究室に振動が走った。
「またかぁ智伸さん今日も爆発したのかな」と菫が飽きれ半分に言ったその時
天井が崩れてきた。
「澄!菫ちゃん!早くこっちに!」
勘太郎さんが呼んでくれたおかげで、下敷きは防がれた。
「いつもと違いますがどうしたんですか!?」
興奮気味に質問すると勘太郎さんは真面目な顔で、「奴等が攻めて来たのだ…」と言った。
奴等…?何のことだと考えていると、「とにかくここは危険だ!地下に!」
そういうと地下に続くはしごを降りて行く。「智伸さん!二人を連れて来ました!」
勘太郎さんが話かけると
「よし、澄、菫ちゃんよくきた」と地下室にいた智伸が喋った。
状況が分からない澄が「兄貴!なにが起こったんだ!」と聞くと
89冬休みのガーディアン:2009/10/22(木) 18:57:23 ID:Pl1EzBJ7
「先ずはこれを」
部屋にあるスクリーンに映された物は、東日市と、そこを破壊する謎のロボットだった。「これは映画などではなく、今実際に起こっている出来事だ。そして次にこれを見てくれ」
スクリーンが変り、今度は三本角のロボットが映し出された。
「これは今回造ったロボットで、名をガーディアンという。単刀直入に言う、二人にはこれに乗ってあいつと戦ってほしい!」
余りの突拍子の無さに澄が驚いていると
「あ〜今外で暴れているロボットはゲルマニオと呼ばれる古代文明の兵器で襲来を予知した僕たちはガーディアンを造った。そして君達にガーディアンに乗ってもらいたい訳です」
と空気を読まずに勘太郎さんが簡潔すぎる説明をした。
「いきなり乗れっていわれ…」「はい、乗ります!」
澄が混乱していると菫がすぐさま返事をした。
「乗ってくれるか!じゃあこっちだ二人とも来てくれ」
「いや、ちょっとまった!俺乗るって言って無いけど!?」
早速格納庫に向かう三人を遮るように澄が言った。
「何女々しいこと言ってんの。このままじゃ町がヤバいんだよ、行かなくてどうすんの!」と菫が言う。
「でも…」
と踏切が付かない様子だが
「あ〜もう!女々しいったらありゃしない!」ここで菫が切れた。
「澄!行くよ!」掛け声とともに菫は澄を担いで走り出した。
「よし、でかした菫ちゃん!格納庫に急ぐぞ!」
「ええっ?ちょ、ちょっとまっ!」澄の声は虚しく響くばかりだった。
格納庫に着くといつの間にか指令室のような場所から「よし!菫ちゃん、そこの開いている所に二人で入って!」と智伸の声がした。
「うげぇ!?」強制的に前の操縦席にほうり出されるとすぐさまハッチが閉まった。
すると、周りの機械が動きだし、手元にいつもやっているアーケードゲームのコントローラーが現われた。
「あ〜澄聞こえるか?お前がいつもやっているゲームの操縦方と同じだ。思いっ切りやれ!」
「行こう!澄!」
智伸と後ろの菫の声が聞こえると同時に目の前のモニターが駆動し、動き出しているカタパルトを映し出していた。

12月20日 こうして忘れられない冬休みが始まった…
90それも名無しだ:2009/10/23(金) 02:02:48 ID:wcsOvWEW
神主くんとロボ神様

西暦2300年。かつての空想作家たちが夢に描いた時代がついに到来した。
車は空を飛び、ロボットたちが街で活躍し、そして悪の組織が闇にうごめく。

父の急逝により新米神主となった元リーマンの招は地元に古くからある寂れた御堂神社で
ロボットの神様に遭遇する。神様にとりつかれた招は世間を乱す暴走ロボットを止める戦いに
巻き込まれる・・・。

富士名 招
25歳。富士名神社の神主。元は電化製品会社のサラリーマンをしていたが、父の急逝により神主を継いだ。
面倒事が苦手で、だが色々周りから任されやすくて苦労人。「まいったな」がいつしか口癖となった。
御堂神社で神社に住まうロボの神、「御堂美奈子」にとりつかれ、エラーをおこし暴走するロボットを止める
戦う機動神主となる。相棒となる美奈子のことはロボ神様と呼ぶ。

ロボ神・御堂美奈子
百年前、ロボットの製造革命が起きた時の中心となった天才科学者。幼いころから神童であったとされ、さまざまな
偉業を成し得たとされるが、彼女のロボットの理想と周囲の思想などの相違や能力の危険視などから成年後に迫害され
軟禁中い自害したとされる。同時にロボットの暴走や天変地異などが起き、それを御堂の祟りとした
周囲によって御堂神社が建てられ、そこに祀られた。

ロボット革命の核となった新型AIチップを開発したが、それがいずれ凶悪なエラーを引き起こすとして
封印しようとする。が、周囲の同意が得られず、自分たちの高慢さに絶望し自害したという。
それから100年後、御堂が予測したとおりAIのエラーで暴走するロボットたちを止めるため、現世に舞い戻った。
招にとりつく。実体化をすることもできるが、チカラを使うらしく招の作った食事のときしかしない。

元が天才的科学者で、さらに神となったためまさに人智を超えたチカラを持つ。
それをミックスさせて、危険な暴走ロボットと戦う戦闘ロボットを作り上げる。
ただし危険なAIを持たせられないので操縦するもの=生身の人間が必要。要は招のこと。
「自分で操作できないんすか?」という招の質問に「ロボットの構築でエネルギーが空になる」と答えた。
所詮誕生100年の新米神様なのでチカラはそんなもん。

性格は割とフランク。ロボットの母の異名もあったためロボに関しては妙な母性を発揮する。
神界で老成したらしく、20代の見た目に反してセンスや口調がババくさい。
招のことを神主くんと呼ぶ。

御堂のロボ
招のローンあと3年の愛車を元に御堂が生成した人型の戦闘ロボ。
御堂の天才的知識と技術、神通力で超低燃費系神様型汎用戦闘ロボとなった。
その場にあるさまざまな機械を吸収・融合してその場その場でパワーアップできる能力を持つ。
高いポテンシャルを持つが、機能重視のためダサい。
さらに神である御堂を降臨させるため御柱や注連縄などが装飾されており、死ぬほどダサい。
91それも名無しだ:2009/10/23(金) 23:16:14 ID:oRCUHN0K
ギルスペース

宇宙ステーションが変形する巨大ロボ。ただし変形前は地球に存在しないため、パイロットの乗ったシャトルを打ち上げてドッキング、変形後地上に落ちてくる。(その後再び打ち上げる)

最終決戦ではスペースシャトルが破壊されたため、急造のロケットを使ったがドッキング用の装備がないため頭部にぶっ刺さったまま変形して戦った。

必殺技は人工衛星が変形した武器、ソーラーキャノン。
92それも名無しだ:2009/10/23(金) 23:50:34 ID:u9cNyvzC
それなんてギャラクシーメガ?
93それも名無しだ:2009/10/24(土) 11:49:10 ID:MtDucurI
カミヤドリ
『世界を自らの思いのままに変換する――』
そんな神そのものとも言える能力を持った人間は、人の歴史が始まって以来、数少なく存在していた。
『事象急速変遷力』通称:カミヤドリ
文字どおり世にある事象を超加速で変遷させる力。
かつて存在し、世をよき方向へと導いた。
今再び蘇ったこの力に、飽くなき人の欲望の魔の手が伸びていた……。

時定 楓(ときさだ かえで)
十六歳。女。今年市内の高校に入学したばかりの一年生。
約2000年ぶりのカミヤドリとして生まれた。
覚醒はまだのため、たった今思った事が現実になっているほどの急速性はなく、範囲も自分とその周辺付近と限定されているため、危険Lv.1として組織によって秘密裏にマークされることとなった。
真面目で明るく、誰にでも別け隔てなく接するため、男女ともに人気が高い。歳の割にスタイルがいいため、裏ではファンクラブもあるほど。
常に友人たちに囲まれており、学校外でも一人でいる時間はほとんどない。
しかしその実それらは全て不完全なカミヤドリによってゆっくりと引き起こされた現実であり、もし能力が発現していなかったとしたら、同様になっている可能性は極めて薄い。

夢路 護(ゆめじ まもる)
十六歳。男。楓の隣の家に住む、いわゆる幼なじみ。
楓が社交的(それがカミヤドリの効力だとしても)なのに対し、暗く口数も少ない、いてもいなくても気付かれないタイプ。楓との仲は良好だが、友達程度の関係である。
その正体は、カミヤドリを監視する組織が送り込んだ、楓を守護するためだけに作られたデザインベイビーの一人である。
幼なじみであることも、同じ学校に通っていることも、すべては一番身近にいて彼女を守りやすい形であったから。
彼の運動能力、頭脳、精神力は先天的に常人を上回る数値で備わせられている上に、拷問にも似た特訓によってさらに引き伸ばされ、もはや超人と言っても過言ではない。
楓を優先して動く洗脳が幼少期より施されており、彼にとって楓を守ることこそが唯一無二の存在理由となっている。
楓本人は知らないが、楓が死ねと言えば死に、殺せと言えば殺す。
怪しまれないために組織のある男と同居しているが、家族というよりは上司と部下の関係。

AX-01『アーティファクト』
全長42.0m 重量53.9t
護が搭乗する巨大人型ロボット。
声紋、指紋認証に加え網膜に焼き付けてあるナンバーを確認して起動する。
組織が全てを結集して作り出し、その戦闘力はたった一機で数国の軍隊に匹敵する程。
ここに超人である護の操縦が加わることで、アーティファクトは史上最強の守護者となりえるのである。
常温核融合炉と人工筋肉による絶大なパワーを活かした格闘戦を得意としているが、両腕のビーム砲『プロミネンスレイ』、脚部ミサイルポッド『コクテンダン』など遠距離にも難なく対応できる。
機体の排熱を利用した高熱防壁『コロナベール』は物理的な攻撃を溶かし無力化する。
胸部に内蔵された最終兵器である核融合砲『ビッグバンホール』は、最大出力ならば小国をまるごと消滅させる。

カミバナレ
カミヤドリを管理する組織。
『人の世になった世界に神はいらない』
という心理のもとに集った、言ってしまえば宗教団体に近い。
国家の枠を越え多種多様な人材が加入しており、総勢十億人を越える。
神を捨て、人の力のみで生きていく事こそを最上としており、カミヤドリは彼らの意志とは真逆に存在するあってはならないものであった。
監視は、カミヤドリが人の世に大きな影響を与えるレベルになった場合、いち早く処理する事も出来るという判断のもと行われており、他者に悪用されることを阻止するというのは体裁を良くするための題目に過ぎない。
護らデザインベイビーは人の力のみで生きるという組織の考えの境地によって生み出された産物であり、行く末は護らと同じ超人ばかりの世界を作り出す――
それ即ち、神によって生み出された人を捨て、人によって生み出された超人へと人間を昇華するという彼らの悲願である。
94それも名無しだ:2009/10/24(土) 20:25:43 ID:HSeCTQC1
<銀の海を祈る者>

「ロボットたちはね、私達人間と違って星に帰れないんだ」

「だからね、私が帰してあげるんだよ」

悲しい兵器たちよ、どうか安らかに。

目を閉じ祈る少女の隣で、僕も静かに祈っていた。

【少女】
黒いローブを羽織り、戦場を転転とする少女。
戦争に敗れ、置き去りにされたロボットたちを地球に帰す能力を持っている。
その能力が噂を呼び、さまざまな勢力から狙われる。
無機質な人形のような雰囲気を持つ。危険などはそっちのけでロボットたちを帰そうとする。

【少年】
ヤマト軍の志願兵の少年。戦闘機兵の乗り手。
ある戦場で【少女】と出会う。激戦の戦場に現れた彼女を射殺しようとするが、
自分の機兵が彼女を守るように作動する。
戦争を憎んでいるというが、実際は家族を殺した相手を憎んでいる。
自分たちを超越した考えをもつ少女にであったことにより、戦渦に荒れた少年は成長していく。

95それも名無しだ:2009/10/24(土) 20:50:10 ID:tDAT5iHn
すげぇおもしろそうだなそれ
96それも名無しだ:2009/10/25(日) 11:09:48 ID:wJMRZjPx
・前回(>>84)までのあらすじ

なんだかの装備を取り付けての試運転ついでに弁当を届けにきたお袋がついででバゴラ獣までやっつけてしまった。長っ。


バゴラ獣が倒れ、びっくりするやらほっとするやらな中、なにやら叔父さんが急いているので俺もそそくさと付いていく。
お袋がまったく心配ないなんてこたないし。

「もーあんた、お母さんそんなに若くないんだからあんまり無理させないでよ。」

「あんだけやっといて良く言うよ。」

「豪くん今からマグマダイブを起動させるよー。」

ようやくプラグマの元まで行き、今朝つけたらしいハシゴでコックピットに上がりこんだ時だった。

ズドーン!!!

すさまじい音と共に地中からなにかが飛び出してきた。
土煙がおさまると、そこに現れたのは氷でできたような巨大ロボット。

「あれはザルガン帝国のアイスマン!まさかもう出てこれたなんて!」

どうにもあれは昨日言っていた地底人らしい。構えを見せる様子からも友好的な接触は望めそうもない。
となると、疲労の見えるお袋とバトンタッチして俺が操縦席(パイプ椅子)に座るわけで。

『ここまであっさりとバゴラ獣を潰すとは天晴れよ…だがザルガン帝国が動き出したからには地上の生物に希望はないと思え!!』

アイスマンから風呂場のように声が響く。倒したのは俺じゃないんだがそんなことはどうでもいい。

「次から次と俺の日常をぶっ壊しやがって…このツケはてめーに払ってもr「ちょっと待って豪くん!マグマダイブがもう起動するよ!」

やる気マンマンの俺を遮る叔父さん。そんなことで俺は止まらんと言いたいところだったが生憎プラグマのほうが止まってしまった。

『ふはは、ここでエネルギー切れとは!出遅れたかと思ったがこれこそ漁夫の利!!』

言うが早いがアイスマンの腕がメキメキと伸び、槍のごとく腹を貫く!
芯を捉えた攻撃に後ろに突き飛ばされ崩れるプラグマ。が、その方向にはまだ避難しきれない学校の皆がいる!

「わー!!」「助けてー!」
「危ないっ!!!」

ズシィィン…

轟音と共に校庭にその巨体は倒れた。
97それも名無しだ:2009/10/25(日) 11:10:30 ID:wJMRZjPx
つむった眼を開くと、俺は壁にはじき飛ばされていた。
倒れた衝撃ではなかった。
いや、倒れたのは事実だし頭もぶつけた。
だが俺が横に飛ばされた要因は、それ以上に強い力でプラグマの動作感知モジュール(パイプ椅子)に体当たりを行ったコロナによるものだった。

「…なんとか、間に合ったみたいね…。」

間一髪。プラグマは内部からの軌道修正を受け、学校の皆をかすめるように倒れていた。

『んー?地上に慣れずに余計なパワーを使ってしまったかなァ…』

アイスマンがじりじりと近づいてくる。
コロナも、お袋を抱えてうずくまっている叔父さんも、頭から出血してぐったりしている。
衝撃の余波に足をとられ、いまだ逃げ切れない生徒もいる。
プラグマもいまだ沈黙している。
だが…俺は…

『我々も君だけを相手にしているわけにもいかないのでね。悪いがここで…』

「まだ…は…きだ…。」

『ん?』

「まだ…俺はっ!…俺は元気だぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!!!!!!」

叫ぶ。ただ叫ぶ。だがそれに呼応する。プラグマっ!!

「豪くん…叫ぶんだ…マグマダイブだっ!!」

叔父さんが意識を振り絞って放ったキーワード。

「マグマァ!!!ダアァァァァァイブッ!!!!!!」

たぎるプラグマ。火を超え炎を超え、そのオーラは光となる。
そして――

『そんな馬鹿な…なんだこの熱量はっ!』

「うおああああああああ!!!!」

氷の巨人を、うがつ!
だが俺は、プラグマは、止まらない!!
その先にあるもの、大地にぽっかりと空いた穴―バルゴ獣が現れ、そして溶けて消えた穴―そこへ!!
98それも名無しだ:2009/10/25(日) 11:25:10 ID:wJMRZjPx
もぐる!
もぐる!
地殻突き破り地中奥深く、さらにその先へ!
広がるのは…溶岩の海。
そこにいるのは、炎の巨獣。
マグマを取り込みふくれあがった先のバゴラ獣なのか、それともその母体なのか。
しかしそんなことはどうでもいい。今はただ、突き進む!!

「ブレイザアァァァナックルゥゥゥゥゥ!!!!!!!」

紅い拳が、その巨体を突き抜けた。

――

無我夢中だったのでその後どうやって戻ったかはよく覚えていなし考える気力もなかった。
とにかくと病院に向かい、コロナやお袋、叔父さんの命に別状はないことは確認できたし町の皆にも命に別状があるものはいなかったというだけで御の字。
今日はそれで落ち着こう。

「―昨日に引き続き訓玉市に出現した謎の怪獣は、同じく謎の巨大ロボットによって再び鎮圧され…

待合室のテレビに映るニュースを見て、やっぱり現実なんだなと噛み締めながら俺はぐちゃぐちゃになった弁当をほおばった。
しなびたガリが切った口の中にしみた。



とまぁ呼ばれず飛び出る『マグマダイバー・プラグマ』その3でござい。
技量がまだまだ足りないなぁ。
99それも名無しだ:2009/10/25(日) 11:35:44 ID:B6pywYLx
>>98
続けることが大事でござい
100それも名無しだ:2009/10/27(火) 01:28:36 ID:hH7l6Uv5
砲光天士エンジェイル

キャノンを片手に戦う正義(?)の天使
その名は砲口天士エンジェイル!



サクエル
天界機士団のパイロットだったがある日地上に落ちてしまう
それからはカレインと共に天界に帰る方法を探しながら困っている人を力ずくで助けて行く

カレイン・ミャーニャ
サクエルが最初に会った人間
行方不明の父を探す旅をしている
サクエルに懐かれ一緒に旅をすることになった
一人旅だったので戦闘能力は高い

アルサイク
サクエルに懐き付いて犬っぽく猫っぽい何か
知能は高いようで言葉を理解する



エンジェイル
サクエルが乗っている機体
トレードマークのキャノン砲は山をも砕く
本来は空を飛べるのだが天界での戦いでフライトリアクターが破壊され地上に落ちてきた

ポセイド
カレインが乗る機体
槍を装備している
攻撃力は低いが機動力が高く素早い動きで相手を圧倒する
101それも名無しだ:2009/10/28(水) 02:15:03 ID:OhvkmbRB
戦鋼機ゴウガード


ロボット工学が飛躍的に進歩した未来の日本。
遙か宇宙より現れた魔帝ヴラン率いる謎の軍団ヴィグメガルと戦う事となった
大鋼ロボット工学研究所製の戦闘ロボ・ゴウガード。
平和を守る為に立ち上がった大鋼研究所、蒼き星を我が物にせんと襲い掛かるヴィグメガル。
今、人類の明日を賭けた戦いが始まる!

戦え、ゴウガード! GOGO、ゴウガード! 地球、いや宇宙の平和は、お前達に任せた!!



高戸鉄馬(たかと てつま)21歳
若きテストパイロット。幼い頃から巨大ロボットに乗る事を夢見ていた。
ロボットや機械についてはド素人だが持ち前の気合と根性で何とか乗り越えて行く。

大鋼剛造(おおはがね こうぞう)75歳
大鋼研究所所長。ロボット工学の権威で自ら鉄馬をテストパイロットに採用した。
理由は「ワシの若い頃にそっくりだったから」とか。



ゴウガード
全長:約36m 総重量:約280t
大鋼研究所が造り上げたスーパーロボット。
完成当初の武器は拳のみであるが、戦いが進むに連れ
武装が増え、機体の性能も強化されて行く。
102それも名無しだ:2009/10/28(水) 08:33:14 ID:8T5MWsT7
機動戦士ガンダムV3

技のV・力のV2を経て、ついに完成したV3ガンダム
敵は地獄のデストロン帝国
103それも名無しだ:2009/10/28(水) 09:16:52 ID:dIWQr38N
>>102


V3は公式にあるぞ
104それも名無しだ:2009/10/28(水) 09:27:34 ID:clRjNq/P
>>103
じゃあ、起動戦士ガンダムマンだな……
105それも名無しだ:2009/10/28(水) 12:04:24 ID:oemYmCas
鬼心機オーガランス

大昔の日本では、鬼は人間と共存していた。しかし、いつからかお互いはいがみ合い憎しみ合い、やがては戦に発展してしまう。
その結果人間の勝利に終わり、鬼は異空間に封印されて事は終わったかにみえた。
だがその封印は解かれ、今また人間と鬼による大合戦が始まろうとしている―――


大和赤仁(やまとあかに)
人と鬼の間に産まれた人鬼(じんき)。鬼族と呼ばれる鬼の王妃の血を受け継いでいる。
鬼心機と呼ばれる鬼の心を持っている者にしか乗れないロボットのパイロットとなる。
性格は純粋かつ優しい心の持ち主だが、一度鬼の心に目覚めたら修羅と化す。
大昔に封印されたハズの鬼なのだが、なぜ現代に赤仁が存在しているのかは謎である。

大和蒼児(やまとあおに)
赤仁の兄、同じく人鬼。鬼の側につき赤仁の敵となる。
心を制御する事ができ、人の心も鬼の心も自由に変える事ができる。
人の心の蒼児はどこか冷めていてトゲトゲしている。


オーガランス
鬼心機と呼ばれるスーパーロボット。
名は体を表していると言う言葉の通り巨大な槍を持っている。機体色は赤。
近距離戦は滅法強いが、遠距離戦には弱い。

火を自在に操る攻撃が得意であり、必殺技はバーニングラッシュ。
106それも名無しだ:2009/10/29(木) 00:20:25 ID:aCBOVgL9
最強戦車キングタンク
戦研究所で造られた三つの戦車が合体するロボキングタンク
今日も平和を守るため悪と戦う


夜車 撃(やぐるま げき)17歳
厨二病でヤンキー
ある日突然イータンクのパイロットにされる
佐々木 四郎(ささき しろう)19歳
戦研究所のテストパイロット
アルタンクのパイロットになる

戦 巴(いくさ ともえ)18歳
戦博士の一人娘
母の敵討ちのためサンタンクのパイロットとして戦う


イータンク
赤いタンク
合体時は頭、腕、背中になる

アルタンク
黄色いタンク
合体時は上半身になる

サンタンク
黒いタンク
合体時は下半身になる

キングタンク
三つのタンクが合体して出来た機体
必殺のタンク剣みじん切りは何でも切り裂く

ワルダクーミ帝国
巴の母を殺した帝国
作戦獣を送り込んでキングタンクを奪おうとする
107それも名無しだ:2009/10/29(木) 23:46:21 ID:0z7GBKu2
最後の男

西暦2990年。会社勤めのしがないサラリーマンであるマーカスが、残業帰りで自宅に入ろうとしたときだった。
違和感。今まで気づかなかった、謎の違和感が彼の思考を支配した。
それはまるで夢の中にいることを認識しているような感覚。周りの全てが異物に感じた。

疑心暗鬼に陥った彼は、些細なことが切っ掛けで妻に激怒する。しかし妻はただ笑みを返すだけ。
彼はついに狂った。そして妻を、偶発的に殺害してしまった。
いや、壊してしまったのだ。妻の姿を、役割をもつ機械を。自分自身の日常を。

彼は知った。この世界が偽りであること。自分以外の全ての生き物が一つの意思によって管理された、機械であることを。
全てが一つの町で完結するこの社会が、自分を監視するためのものであること。自己を構成する全ての倫理が崩壊した。
彼は逃げた。ただひたすら、無我夢中で逃げた。自分を追う、社会の全てから。
そして、出会った。
誰もいない工場。かつてより認識していたはずなのに、関する記憶が何一つもない矛盾した存在。
そこで彼を待っていたかのように眠るロボットに。

無機質でありながら温もりを持つそのロボットに肉体を預け、彼は誓った。
世界の真実を知るために抗うことを。生きた命に出会えることを夢見て。
108それも名無しだ:2009/10/31(土) 01:33:39 ID:kh33CfRo
弩級巨人ダイベース

宇宙より飛来した謎の巨大侵略者、艦隊イカ。

空陸海に地中宇宙、神出鬼没のこの敵に対応すべく世界各国は戦う移動基地「ダイベース」を建造した!


●地中基地ジャンボドリル
大地の防衛軍ランドフォースが所有する地中を掘削し移動することができるダイベース。
地中の圧力に負けない馬力と装甲を持ち、格闘やダイナマイトカノンで戦う。
最大の武器はチェーンショットやメーザーなどが内臓された多機能掘削機グラン・ドリル。
ドリルタンクロボ、ローダーズをはじめとするあらくれ共の秘密基地だ。

●空中基地ビッグウィング
空の防衛軍スカイフォースが所有する飛行能力を持ったダイベース。
3機の巨大空母がドッキングして完成、豊富な火器と高度を活かす。
必殺技はダイベース中最速のスピードから繰り出される編隊攻撃ガンスモークフェスティバル。
これを構成するファイヤーUら高機動ファイターロボの秘密基地。

●海上基地ヤマトオー
海の防衛軍マリンフォースが所有する海ならず陸にも進攻可能なダイベース。
恐るべき対空能力を持つ絶対迎撃システム・プライウェンを持つ。
フィストトマホークは接近戦にそのスピードを転用することで中枢部に確実な直撃を可能にした。
水上・水中ユニットのミカヅキと水上・陸上ユニットのコウリュウ達の秘密基地。

この他現時点で、火山基地ギガンタラス・深海基地ヒュージオン・氷河基地グレイシャーク・密林基地ラジビースト・月面基地エノモンス・宇宙基地デカレイザーが開発中。
負けるなダイベーズ!艦隊イカは容赦なく襲ってくるぞ!!
109それも名無しだ:2009/10/31(土) 22:29:06 ID:gea/RRka
フロント・ランサーズ!

どんな時も、何があろうとも、化け物相手でも前だけを向き戦場を駆け巡る騎兵隊がいた…その名は「フロント・ランサーズ」

クレア・ナイン
槍甲機兵一号機、通称「ブリット」のパイロット
天然ボケだがやる時はやる主人公
パーソナルカラーは緑

サイル・トルテ
槍甲機兵二号機、通称「コレクト」のパイロット
部隊の頭脳的存在でいつも冷静だけど高所恐怖症が弱点の眼鏡っ子
パーソナルカラーは赤

ハルコ・ジャーマニー
槍甲機兵三号機、通称「スティング」のパイロット
お調子者でムードメーカーの自称美少女
パーソナルカラーは黄色

レイ・ナイミー
槍甲機兵四号機、通称「スナイプ」のパイロット
無口で目立たないが実力は部隊一
怒ると一番恐い
パーソナルカラーは茶色


槍甲機兵
軍で開発された起動兵器
凡庸性が高く多くの戦場で使われている
基本武装はグングニルと呼ばれる槍と盾
機体はそれぞれパイロットのパーソナルカラーで色付けされている

フロント・ランサーズ
正式名称「人類軍第1突撃部隊」
戦場における切り込み隊長の役割をしている
いつも前向きに戦っており、いつからかフロント・ランサーズと呼ばれる


機形獣
南極から突然現れ世界に進軍している敵
動物のような姿をしている
110それも名無しだ:2009/11/02(月) 00:38:01 ID:zrq8odiK
鋼鉄戦姫ウィクトリア

侵西暦038年――
度重なる戦争において使用された大量の核兵器・生物兵器・細菌兵器。
それら複数が交ざり合い、地球は汚れ、地上には神経毒の霧が立ちこめていた。
人々が大地を離れ、霧の密度の薄い空に浮かぶ空中都市へと生活の場を移した時代――

毒の霧の中に取り残された動植物たちはその生命力を使い、独自の進化を遂げていた。
毒に負けない強固で巨大な身体である。
イビツに変貌を遂げた彼らは人間のいなくなった地上を我がもの顔で闊歩し、かつて無い天下の時を迎えていた。
空へと逃げた人間たちにも、遅かれ早かれ毒による変調が現れ始めていた。
性別の偏りである。
男性が生まれることが少なくなり、より生命力に富み、子を産むことを許されている女性が生まれることが多くなったのだ。
その傾向は止まらず、しばらくして0.5:9.5という、男性が希少とも言える状況となった。
空での生活にも限界が見え、人々は地上でしぶとく生き延びる動植物達に目を付けた。
巨大な彼らを相手にするにはそれ相応な身体が必要となり、人型兵器ウィクトリアが開発された。
希少な男性を危険地におもむかせるわけにもいかず、その仕事は選びぬかれた女傑が行うこととなった。
一生を怪物たちとの戦いに費やす事となる彼女らは、やがて『鋼鉄戦姫(アイアンメイデン)』と呼ばれるようになった。


ArmM-01:ウィクトリア
ロングスカート状の巨大なフレキシブルスラスターが特徴的な人型兵器。
全高7mと、大きめなパワードスーツと言った具合で、操縦者の四肢の動きに連動した操作が可能。
運動性は高いが装甲はそれほど厚くなく、高周波振動刀による一撃離脱を主戦法とする。
毒の霧に可燃性があるため火器の運用は考えられておらず、ブーメランやチャクラムといった投擲兵器が装備されている。
第七空中都市『イカロス』において初めて開発され、以後他の空中都市でも独自の改修を施した機体が量産されている。

ナナセ・ティウェイブ
農耕都市『マーヤン』出身。現『イカロス』在住。
本来20歳を越えないと選ばれることのないアイアンメイデンに、16歳という異例の若さで選ばれた少女。
男の幼なじみという大変希少な存在を持つことでも有名で、その名を知らぬモノは『イカロス』において誰一人としていない。
活発で明るく、誰に対しても別け隔てなく接する彼女を『お姉さま』と慕う者も少なくない。
その影で彼女の異例さには不思議な点も多く、推薦者が『イカロス』の議員である彼女の母親であったことも相まって、裏ではよからぬ噂、憶測が飛びかっている……。
ウィクトリアのパーソナルカラーは赤に白の縁取り。

ヒビキ・レンタリス
農耕都市『マーヤン』出身・在住。
侵西暦において希少となってしまった男性の一人。
真面目で誠実な16歳だが、コレと決めたことは曲げない頑固な一面も。
ナナセの幼なじみで、彼女に対して幼い頃より淡い恋心を抱いているが、
法律上自由恋愛は禁止されており、いずれ男性は精子バンクとして働くことを余儀なくされているため、その想いを圧し殺している。
せめて精子バンクとなる20歳までは彼女と一緒にいたいと願ったが、それも叶わなかった。
そんな折り彼が耳にした噂は、彼の秘めた想いを燃え上がらせる結果となった。
『ナナセ・ティウェイブは非常識にも幼なじみの男に恋心を抱いていた――永久追放の罰則を恐れた彼女はそれ故にアイアンメイデンとなり、彼のもとを去ったのだ』
111それも名無しだ:2009/11/03(火) 00:33:51 ID:YqS6M8NR
http://imepita.jp/20091103/012790
http://imepita.jp/20091103/013040

PC規制されてるからムシャクシャしてやった。
112それも名無しだ:2009/11/03(火) 11:39:19 ID:O6gU7QK6
>>111
ギリギリの部分の処理がいいね

しかし人が少なくなってしまった気がするなー、やはり皆創作板の方に行ってしまったのだろうか?
113それも名無しだ:2009/11/03(火) 11:44:00 ID:uaWPvqve
>>111
90年代チックでステキじゃないか

>>112
それもあるんだろうが今2chの利用者全体の三分の一が規制されるという
意味不明な大規模規制がされてるからな
114それも名無しだ:2009/11/04(水) 03:51:07 ID:DDGfzirt
平和機人ゼロクロス

「司令部からの情報をキャッチ!圧縮核ミサイルの使用が許可されたようです!」

「まだ部隊は壊滅していないというのに…やはり司令部は我々を見限ったか!」

「速い!隊長、ミサイルもう来ます!!」

「万事休すか…。」


ドムッ……


「不発…!?いや、それよりあれは一体…。」

ギシッ―ガタン

『よっこらせ…ちょいと移動に使わせて貰ったよっと。さーてこれから拳で語らせて貰いましょうかね――平和って奴を!』


ゼロクロス

自律兵器なのかはたまた人が乗るか操るか。
謎に包まれたロボットが行なうのは破壊でも創造でもない、係数0の力―『静止』。
ゼロクロスの攻撃に物理エネルギーは発生しない。否、物理エネルギーを消し去る。
全てのエネルギーが持つ共通の状態・静止に自発的に導く事で、対消滅を起こすことなく半永久的に無力化するのだ。
行き場を無くした破壊だけの力を止めるべく、彼は今日も飛んで行く。
115それも名無しだ:2009/11/05(木) 23:19:47 ID:mxy3S0X4
「限界を超える走りを、あなたに」

このたび、TVアニメーション「限界ギリギリ ゲンカイザー」が、民荷カーレーシングチームとのコラボレーションモデルを発表しました。
車種はFord Forcus 09が選ばれました。誰にでも限界を超えたドライビングへの挑戦が開かれることを願い、涼茂秀一のブルーボディに突破の燃える魂の赤を施しました。

http://imepita.jp/20091105/829000
http://imepita.jp/20091105/829430
http://imepita.jp/20091105/836700

原作者コメント
「フォードとかわかんないですけど、いいですね。ぜひこの車で限界を超えてほしいものです」

コラボカーは今後も増える予定で、カーレーシングファンもアニメファンにも熱いレースになりそうです。
116それも名無しだ:2009/11/06(金) 00:34:10 ID:jXgJ5zpA
●ゴウガードその他設定(装備、人等)


シュートミサイル
遠距離装備。格闘主体のゴウガードにとっては専ら牽制用である。

ボマーミサイル
シュートミサイルに代わる装備。新火薬を採用した事で威力と爆発範囲が上昇した。

チェーンアーム
腕にチェーンを装備した中距離装備。
射出するだけでなく、チェーンを持って振り回すといった攻撃も。

ジェットアーム
自動制御装置によるオートリターン機能搭載のロケットパンチ。

ゴウブラスター
リミッターを開放した状態で使う事が出来る必殺技。胸部に搭載された試作大型光線砲で敵を討つ!

リミッターガード
開放する事により運動性が大幅にアップする特殊機能。
使用限界時間は3分。

フェニックスフライヤー
ゴウガードに飛行能力を追加する強化ユニット。
コクピットや武装を有しており、単独での戦闘も可能。


他にもまだまだあるらしい。
117それも名無しだ:2009/11/06(金) 00:49:26 ID:jXgJ5zpA
・研究所の人達

金坂久実(かねさか くみ)29歳
副所長。所員達の纏め役。
銀城晴子(ぎんじょう はるこ)23歳
オペレータ等を勤める。性格は真面目。

銅本猛志(どうもと たけし)44歳
整備班長。面倒見の良い兄貴分。

大鋼尋深(おおはがね ひろみ)18歳
博士の孫娘。よく遊びに来る。



・ヴィグメガル

魔帝ヴランは率いる外宇宙から現れた謎の軍団。
これまでに様々な星を手中に収めてきた。
豊富な資源と高い技術に目を付け、地球を狙う様になる。
配下にはグローン、ズィン、キャディム、ヴォルフら魔闘四士が居る。

合魔機獣
ヴィグメガルが送り出す侵略兵器。
様々な物を取り込む事で姿を変える。



>>115
コイツは、恥ずかし過ぎる(描いた俺が)www
更なるグレードアップを期待するw
118それも名無しだ:2009/11/06(金) 17:49:48 ID:7yTHImRP
>>115
この発想は無かったにも程がある

ゲンカイザーも四年経ったのね、なんだか早いような遅いような
119それも名無しだ:2009/11/06(金) 23:07:25 ID:EPtByBEX
広告闘士ライガン

金。誰もが知っている、この世で最も強大な力。
時は未来、金が電子上のデータとなっていても、人がそれを求め続けるのは不変の理だ。
ただ、データ化したことで一つの革命が起きたことを除いて。

バンキングドライブ。
植物が光合成するように、情報を得ることで間接的にエネルギーを生み出す新技術の登場。
これを純粋なエンジンとして利用するべく、単純かつ超高速で飛び交い続ける情報が求められた。
それこそ、データ化した「金」である。

広告闘士と言われるロボット及びそのパイロットはまさしくその名の通りに広告塔となり、戦場で、未開の地で、その力を振るった。
その戦いは逐一放送され、スポンサーからは金が入る。
広告闘士はそれをエネルギーに再び力を振るうというわけだ。
端的に言えば、「金は力」の言葉がそのまま具現化したかのような存在だが、広告塔として戦う以上視聴者の人気も気にしなければならない。
人型の機械の中に人を乗せるという行為すらもこの人気のためであり、それを実現可能としている点でも金の持つ凄まじさを窺い知ることができる。

●雨田鴈治
広告闘士として生計を立てるブシドーソウルのジャパニーズ。通称ライガン。
義を前面に押し出しているもののあくまでエンターテイメントのためである。
愛機フウゲツはスピード重視の剣劇機だがその風貌や名前もスポンサー次第で変わりかねない。

「こいつでとどめよ!!ライガン流剣技、抹切暴頭!!!」

『この必殺技は、素早いレスポンス・正確な検索の【GGサーチグループ】の提供でお送りしました。』

ズドオオォォン!!!


>>115にインスピレーションを受けての。依頼ものとスポーツものの中間みたいな感じ。
120それも名無しだ:2009/11/08(日) 22:37:20 ID:wIHrzlnh
俺のスーパー鉄魔人

EDF(地球防衛軍)極東支部で整備班を仕切る男、鋼鉄条。
ひょんなことから支部長の横領を知った彼は、それをさらに横領。
秘密裏にパワードスーツや多足戦車などの廃材・予備パーツを集め、全長4メートルの自分専用ロボット「スーパー鉄魔人」を作ったのだった。

そこそこに強い侵略者・ケンカー星人から勝手に地球を守れ、スーパー鉄魔人!!
121それも名無しだ:2009/11/09(月) 00:06:28 ID:LdAC7by5
http://blog-imgs-12.fc2.com/s/o/k/sokuro/Forza8.jpg
http://blog-imgs-12.fc2.com/s/o/k/sokuro/Forza9.jpg
http://blog-imgs-12.fc2.com/s/o/k/sokuro/Forza10.jpg
http://blog-imgs-12.fc2.com/s/o/k/sokuro/Forza11.jpg

作者です、ゲンカイザーです。
7件もDLされてるとか冗談もいいとこです。
必死に作ったウルトラマンカラーフィットとかトミカリミテッドペイントのハコスカよりDLされるとか。
ちなみにこちらは無料で配布中です。
え? G? IS? Jam? 社員? キコエナイキコエナイ
122それも名無しだ:2009/11/09(月) 07:54:12 ID:mGWGhQ4s
少し聞きたいのですが、ここは等身大のロボとか支援メカがヒロインに装着されてヒロインが戦う話などはありでしょうか?
123それも名無しだ:2009/11/09(月) 16:19:23 ID:QDzTXSdg
アウトロー・セイラント

この世の中悪が栄えたためしなし―

嘘だそんなもの、それは偽りだ

この世は悪人天国、悪も集えば「正義」となる
そこでの世界で正論は通用しない
そして正義の名の下にまた罪のない人間が悲鳴を上げる

だが、それに反するものが居る事を忘れてはならない

敢えて自分を悪だと名乗り、正義に立ち向かう男が一人

これは悪による正義への処刑である
何が正しいのかは君に委ねる


ショウ

セイラントの搭乗者
根暗で奇麗事と他人との接触を嫌う
他人を見下し、嘲笑う感が強い
今日もまた正義に立ち向かう

セイラント
「黒い悪魔」と呼ばれるロボット
禍々しい姿はとてもヒーローには見えない
可変式の外套を持ち、それにより飛行も可能
武器は超振動ブレード、電流ワイヤー、クナイ型爆弾など


正義機関
世界のあちこちに存在する
様々な正義を掲げ、人々を支配する
124それも名無しだ:2009/11/09(月) 17:20:12 ID:n5YkYoOG
>>122
だから質問するなら思いのまま書き起こして投稿しちまった方がいいって
125それも名無しだ:2009/11/09(月) 22:17:39 ID:hyOGZqsa
その昔、大吾郎という素手でロボットと戦う猛者がおってな…
126それも名無しだ:2009/11/10(火) 23:33:07 ID:1fC7lHtF
絡繰 LOVE LIFE

「久し振りです」この一言で、僕らの恋は始まった


クレア
人の体を持つAI
昔主人公にあっており、また会いたいと思い会った時のホログラムの姿「人」になることを望んだ
主人公に恋心を抱いているが、本人はまだ気付いていない
主人公と同棲することになる
性格は世間知らずだがやる気だけは人よりある
最後には愛を理解し、コミュニウムの力で機械から人になることが出来た
支援メカ「キャロル」「シーリス」「レイルン」をそれぞれ装着することにより、あらゆる戦闘に対応する

奇中 鋭士(きなか えいじ)
主人公
星が好きな中学生
幼いころクレアにあっており、また会いたいと思っている
ある日祖父が連れて来たクレアと再開する
基本怖がりだがやる時はやってのける

奇中 市造(きなか しぞう)
鋭士の祖父でクレアの開発者
クレアの望みに最初は驚いていたが、結局聞き入れてしまう
人の体の製造に四苦八苦していたが新たに発見した新素材「コミュニウム」を使い開発に成功
クレアの望みを聞き入れ鋭士と同棲させる


支援メカ

キャロル
モグラの見た目をしているメカ
地中を移動出来るようになる。自慢のドリルは破壊力抜群

シーリス
海亀型の支援メカ
水中で行動出来るようになる。自慢の甲羅は鉄壁を誇る

レイルン
大鷲型の支援メカ
空を飛べるようになりる。自慢の翼は音速に近い速度を出せる


コミュニウム
奇中博士が発見した元素
コミュニティ、つまり人と人の繋がりに呼応し、あらゆることを可能にする
クレアの体に使われており、人型のボディの精製を可能にした


カーノット
コミュニウムを手に入れるためにクレアを付けねらう組織
毎回巨大兵器で攻めて来るが、クレアに返り討ちにされる。
127それも名無しだ:2009/11/13(金) 21:57:45 ID:G0yQYzsu
三散合体サンバイダー!!!
銀河全土をマイナスへと書き換え、全てを自らのモノにせんと企む大マイナス帝国!
その魔の手は遂に偏狭の星である地球にも及ぼうとしていた!
そんな時、颯爽と現れた三機の戦闘機!
彼らはその姿を一つへと合わせ、大マイナス帝国へと立ち向かう!
心×技×体! その全てが揃う時! 叫べその名は、三散合体サンバイダー!!!

正野 正義
高校一年生。気弱で影の薄い少年。
だが、決して悪を許さないという心に宿した正義の炎は、誰よりも燃え盛っている。
二重人格者で、機体に乗ることで性格が一変し熱血漢となる。
ハートウインガーに搭乗。

鹿金 暗示
物静かで礼儀正しい青年。高校二年生。
一子相伝の殺人拳刀術“微塵流”の継承者でありながらそれを活人術として扱うという、家系の中のつまはじきモノ。
アーツセイバーに搭乗。

山岸 ほづみ
快活で豪快な恰幅のいい青年。高校三年生。
厳しい家計のために週に十のバイトをこなす程の体力を持つ。
その経験から各所に顔が利き、近所の情報網なら誰にも負けない。
ボーデファイヤーに搭乗。

サンバイダー
マッドサイエンティストである正野 狂乃心によって作り出された最終地球圏絶対防衛兵器。
三機の戦闘機が合体し人型ロボットとなる。
異次元からエネルギーを供給する“第四次元超越炉”三つを動力源とした豊富なエネルギーを持つスペシャルな機体である。
三機の合体順によって姿が変わり、様々な敵に対して柔軟な対応を取ることが可能。
周囲の原子を無作為に吸収・発散し質量・形状変化する特殊金属“無礼鋼”によって、変形の前後でサイズも変化する。

ハート・サンバイダー
心を司るハートウインガーを中心にして合体したサンバイダー。
声の大きさにより武器である光学兵器の威力が変動し、パイロットの声量次第では圧倒的な攻撃力を生み出すことも。
ハートウインガーの翼が巨大化して背中に備わっており、空戦能力が高い。
合体の掛け声は「エクスクロス! ハート!! サンバイダー!!!」
必殺技は“シャウト・ハート・クラッシュ”

アーツ・サンバイダー
技を司るアーツセイバーを中心にして合体したサンバイダー。
アーツセイバーの翼が変形した一振りの大剣以外に武器を持たず、パイロットの戦闘の腕が如実に表れる癖の強い機体。
スマートな外観通り運動性が高く、地上での戦闘を得意とする。
合体の掛け声は「エクスクロス! アーツ!! サンバイダー!!!」
必殺技は“微塵流終式・乱れ鉄線”

ボーデ・サンバイダー
体を司るボーデファイヤーを中心にして合体したサンバイダー。
三機の中で一番大型であるボーデファイヤーの内蔵兵器を惜しむことなく使用できる殲滅力の高い機体。
反面冷却が追い付かないメインコクピット内気温は最大80℃まで上昇することもあり、パイロットの体力と精神力が試される。
重心を低く置き、下半身が大きいため機動力・運動性は皆無だが、分厚い装甲がそれらを補っている。
合体の掛け声は「エクスクロス! ボーデ!! サンバイダー!!!」
必殺技は“全砲門一斉開放・カタストロフディザスター”
128新番組予告:2009/11/14(土) 23:24:47 ID:Re47TQO8
新番組、『勇者騎士団ダイセイバー』!!

少年と『騎士』の出会いが、銀河を揺るがす悪を断つ!

「――戦って欲しい。この宇宙の未来のために」

「面白ぇ…これなら俺も、熱くなれそうだぜぇっ!!」

第1話、『アイツが落ちてきた日』
11月18日水曜日、夜6時放送開始!

「燃え上がれ、鋼鉄の魂!!」


お久しぶりです。前スレで投下した『勇者騎士団ダイセイバー』
ちょっとお話でも書いてみようかと思いましてご挨拶。
50話すべて書くのは到底無理でしょうが、とりあえず第1話から始めてみます。
興味がある方はよろしくです。

それではまた近日中に。
129それも名無しだ:2009/11/15(日) 01:52:11 ID:HqIZwR9G
ダイセイバー キター!

期待してます!頑張って下さい!
130それも名無しだ:2009/11/16(月) 22:42:34 ID:d+C4dpME
てst
131それも名無しだ:2009/11/17(火) 07:04:36 ID:CB8dJazr
「限界ギリギリゲンカイザーG全話放送予定リスト

第0話「ゲンカイザーへの挑戦」

第1話「新たなる限界伝説!G始動!」
第2話「動けゲンカイザー!?バスストップ大激戦!」
第3話「上空を討て!恐怖のスパイラルウイング!」
第4話「亜空泥棒!?つり銭大金捕り物帳!」
第5話「蘇る伝説の太刀!復活のヨユウダー!」
第6話「魔の重力!?グラピティプレスを破れ!」
第7話「亜空笑劇!?ライアーコネクション!!」
第8話「こいつは強敵!?二つのゲンカイザーで叩け!!」
第9話「謎の剣士登場!?暗黒将軍ラーク!!」
第10話「脅威の二重剣!破れ伝説の太刀!」
第11話「あれは父!?明かされるヨユウダー流星伝説!」
第12話「父を超えろ!ヨユウダー対ヨユウダー!!」
第13話「三人目のG!?紅いアイツがパイロット!?」
第14話「帰ってきた伝説の剣士!彼の名は涼茂秀一!」
第15話「過去の謎!チャレンジオブゲンカイザー!?」
第16話「英武立つ!重撃のガイオ・カイザー!!」
第17話「もう一人の限界!?アナザーリミテッド・その名は突袖歌!」
第18話「対峙する限界!その名はゲキリンカイオー!!」
第19話「アイツが帰ってくる!?メッセージ・オブ・ムーン!!」
第20話「狂った父への愛!!逆鱗の限界拳!!」
第21話「彷徨う限界拳!!風華の限界!!」
第22話「すべてを超える拳!!完全突破ゲンカイザーG!!」
第23話「風切る父の拳!!袖歌の限界!!」
第24話「限界拳を打たせろ!?狂えるリンカイオー!!」
第25話「狙いは月!?亜空ミサイルをたたけ!」
第26話「崩壊の序章!現れたデビルプリンセス!」
第27話「心の限界!ラ・ボーン愛の戦い!!」
第28話「蘇る邪悪帝王!!プリンセスの正体!!」
第29話「悪夢再来!!地球滅亡へのカウントダウン!!」
第30話「最終決戦!!羽ばたけ四人のゲンカイザー!!」
最終話「限界超突破!さらばゲンカイザーG!」

OVA「再会、父よ」
132それも名無しだ:2009/11/17(火) 17:27:46 ID:sNrLGpQy
ゲンカイザーの主人公のビジュアルってどんな感じよ
やっぱナデシコのヤマダみたいな顔してんの?
133それも名無しだ:2009/11/17(火) 19:18:16 ID:PTudniMN
俺の中ではダイナミックプロ系の髪型は確定してる
134それも名無しだ:2009/11/17(火) 20:54:24 ID:ebDpz/F3
鋼鉄神ジーグの剣児と甲児を足して2で割った感じに想像していた

ヨユウダーのパイロット(名前忘れた)はスクライドのリュウホウ的な感じ
135それも名無しだ:2009/11/17(火) 20:58:30 ID:CB8dJazr
自分的には90年代よりなんだけどね
無印がラムネでGが炎、ぼくロボの顔アイコンが未だにお気に
ゲンカイザーGは久々にちゃんとした脚本形式でちまちま書いてるけど公開未定
136それも名無しだ:2009/11/17(火) 23:16:42 ID:NBPaWgJy
そういや勇者ロボって二次創作になるのか。
ガンダムと違って今一つピンとこないが。
137それも名無しだ:2009/11/18(水) 00:08:16 ID:gWJWh7jt
明日のロボ ダイナージャ

パイロット:アミ・コシミズ ←カワイイ
138それも名無しだ:2009/11/18(水) 00:57:18 ID:s1eCyrTV
>>132
俺はドモンみたいな感じと予想
139それも名無しだ:2009/11/18(水) 07:45:24 ID:xXHzhAog
・地球は巨大ロボのコクピット
・銀河系には同じ太陽系が何個もありパイロット育成所になっている
・敵は一機が太陽系サイズの非生物で正体は不明とされている
・本物の地球は宇宙の中心部にあり、守るように銀河が配置されている
・地球一つに付きパイロット一人で他に生きている物がない(パイロット以外は機械)
・二十歳になると自動的に戦士として洗脳され、洗脳後は真地球軍の忠実な兵士になる
・主人公は落ちてきた少女に出合ったことにより、洗脳を免れる
・太陽系はそれぞれの星が巨大ロボのパーツ
・武装は異次元空間「次元サイロ」から取り出す
敵は実はもう一つの地球だが、こちらの地球は支配しようと考えているため、正体は謎としている
落ちて来た少女はもう一つの地球の人間で戦争を止めるために来た
・主人公の機体は敵と味方の技術が組み合わされている

こんなの妄想したがまとめられんかった
140ダイセイバー作者:2009/11/18(水) 20:20:45 ID:UTN1r31h
どうも。作者だったりします。

勇者騎士団ダイセイバー第1話『アイツが落ちてきた日』
頑張って今日までに終わらせようとしたんですが、
小説書きが久しぶりなのもあって前半だけになってしまいました…orz
週末までには後半仕上げてきますんでよろしくお願いします。

んだらば第1話(前半)、投下開始。NGワードは『ダイセイバー』でございます。

※文章力の低さは大目に見て欲しい作者なのであった
141ダイセイバー作者:2009/11/18(水) 20:21:49 ID:UTN1r31h
宇宙は相反する二つの要素によって構成されるという。
プラスとマイナス。陰と陽。光と影。そして、善と悪。

弛む事無き幾星霜の進化の歴史の中に知性体が誕生したその瞬間から、善と悪は常に隣り合わせの存在であり続けた。
幾億の天体に芽生えた幾億の文明はみな善と悪をその内に孕み、その葛藤の末に朽ち果てていった。
膨張する世界で繰り返される死と新生の中、星々の狭間に漂った悪のエネルギーはやがて集約され、一つの『形』を成した。

――『イーヴィルコア』。

いつしか、『形』はそう呼ばれるようになった。


勇者騎士団ダイセイバー
             第1話『アイツが落ちてきた日』



第三太陽系・第三惑星――住人達が『地球』と呼ぶその星は、今日も平穏に公転軌道を周回している。
かつて人が見た『21世紀』と言う名の見果てぬ夢。だが、西暦が2000番目の年を刻んだ所で特に何も変わりはしなかった。
相も変わらず地球人類は綱渡りのような営みの中で産まれ、生き、そして死んでゆく。
限りないはずの未来に限りを見つけてしまった時点で、人類は一種の倦怠期に突入していたのかもしれない。

しかし永きにわたる人類の眠りが覚める時が今、迫り来る。あまりにも静かに、そして密やかに。


…そんな事を知るはずも無い極東の島国、日本。
首都・東京とそこに隣接した各県で構成される関東地方の片隅に、その町はある。
ここ最近の再開発により町並みは見違えるように未来的に生まれ変わったが、そこに住む人々の心は変わらない。
町の主な産業が漁業であることと、この頃では珍しいほどの海の美しさを自慢とするここは『伊刈市』。ごく普通ののどかな港町である。

そんな街の中でもトップの学習レベルを誇る…わけでもない、雄大な海を臨む県立伊刈高校・2年B組教室。
現在は3時限目、教科は世界史。担当教諭は足尾 鋼、参加生徒数は32人。…のはずなのだが、何故か教室には31人の影しかない。
「はい、では教科書17ページを…あれ、大場君はどうされました?」
誰にでも丁寧口調の鋼は、生徒にもその姿勢を崩さない。のんびりとした体型の如く丸く朗らかな声を、手近の生徒に掛ける。
「え、っと…さっきの休み時間までいたんスけど、またサボりみたいっスね」
「うーん、困りましたねぇ…わかりました。後でまたお話しておきますね。――それでは、授業に入ります」
何事も無いかのように講義が始まる。ぽっかりと空いた、一つの席を残して。
142ダイセイバー作者:2009/11/18(水) 20:23:25 ID:UTN1r31h

――そんなごく普通の日常の裏側、同時刻。遥かな空の果ての果て、漆黒に染まる大宇宙にて、人の想像し得ない戦いが繰り広げられていた。

<…ちら…イム、フラ…応答…願…!こちらフレイム、フラッシュ教官応答願いま…ぐぁぁっ!?>

眩いばかりの閃光に灼かれた背部装甲が黒煙を吹き上げる。全身は数え切れないほどの損傷に覆われ、頼みの綱のオートリペアすら機能不全に陥っている。
どこまで逃げても喰らい付く敵の執念には正直、感心する。だからといって捕まるわけにはいかないが、もう逃げ切るだけのエネルギーも無い。
ならばと『騎士』は辛うじて稼動するバーニアを吹かし、方向転換をした。
真っ向から敵が来る。その無慈悲な姿を睨みつけ、騎士は右手に構えた銃の引鉄に指を掛けた。
「ぐぅっ…フレイム、ショットォォッ!!」
銃口から放たれた紅い閃光の塊は高速で敵の装甲に命中し、炸裂する。しかし敵は物ともせず、こちらに向けて突進してくる。
――やっぱりか。
騎士は内心呟いた。フレイムショットならさっきから何発も撃っている。
敵の急所を狙えるだけの腕がこちらに無いのか、あるいは敵の装甲が厚すぎるのか。どちらにしても、ここで撃ったところで勝てる見込みなど毛頭無かった。
それでも撃たずにいられないのは、負けられない理由のため――鋼の胸に宿した夢のため。
いや、それもここで負ければ終わるのか。所詮、俺はここまでだったのか。

一瞬の内に巡る想いは胸部装甲にめり込む敵の強烈な突撃の前にあっさりと砕け散り、鋼鉄の肉体にその身を包んだ『騎士』は墜ちていった。
蒼く輝く命の惑星の、その懐に。


一筋の流星が虚空を滑り落ちて行くその最中、少年はただぼんやりと空を見上げて佇んでいた。
着崩した学生服のブレザーの袖を持ち肩にかけた、如何にも非行少年と言った風情。だがその瞳は何処か虚ろで、焦点も定まらない。
『子供』と『大人』の狭間で生きる、眩くも険しい少年期。その真っ只中で彼は迷っていた。ぼやけた明日のビジョンさえ、まだ見えぬままに。

街を見渡す緑深い丘に佇む彼の名は大場 紅。未だ運命の足音に気付かないまま、彼は欠伸と伸びをひとつした。

「…はぁ」

やりたいことが無いわけではない。だが、何をやっても中途半端な自分がそこに居た。
頑張るでもなく、頑張らないでもなく、ただ日々を淡々とこなしていく。いつからかは解らないが、そんな日課に紅は縛られるようになった。
授業はこうしてサボるか寝ているかだし、部活にしても出席率はきわめて低い。
行きたくない理由も『なんとなく』。気がつけば時間を問わずベッドの上で寝ていたりする、遣る瀬無い毎日。

「……はぁ」

必要な気がしていた。自分自身を変える契機が――停滞した日々から動き出す切欠が。



身動きが取れない。恐らくは、この惑星の引力圏に囚われてしまったのだろう。
身を焦がす大気の壁の脅威が目前に迫る中、『騎士』は思考回路に沈む現状への対策を必死で手繰り寄せる。
重力偏向場の展開によるグラビティ・シールド。満身創痍の今使えば、コア維持用のエネルギーすら使い果たすかもしれない諸刃の剣。
危険などとうに覚悟の上だ――今は生き延びることだけを考える。
惑星に下りることができれば幾らでも隠れ様はある。ともすれば原住民の支援を受けられる可能性もある。大丈夫だ、十分に勝算はある。
ならば、と『騎士』は重力の壁にその身を包んだ。摩擦熱で白熱化した球形のそれは、まるで真赤な流星のように地表に向けて墜ちていく。
目をやればそこには何処までも深い紺碧の海、悠然と広がる豊饒の大地。噂には聞いていたが、それにしても何と美しい星だろうか。
『騎士』は思わず見蕩れながら、全ての始まりがある星――もっとも、今の時点ではその事を知る者は現れていないが――地球へと呑み込まれていった。


143それも名無しだ:2009/11/18(水) 20:31:08 ID:i9W7YGE9
超絶神ゴッドエターナルカイザー

全ての世界系の神々の頂点に立つ絶対神が
想像力豊かな中学二年生男子にその絶対的な力を与えた結果誕生した
まさに全てのロボットの頂点にたつ存在
倒すには以下の方法しかない

1.厨二病の峠を越える
2.肉体的または精神的に童貞卒業する
3.中学三年生になる
144それも名無しだ:2009/11/18(水) 20:38:00 ID:igZinITJ
>>143
スペックスゴいのに倒すの簡単とか斬新だな…
145それも名無しだ:2009/11/18(水) 23:58:07 ID:1CEMVtz1
留年オチとかがありそうだ
146それも名無しだ:2009/11/19(木) 23:09:39 ID:Qn1cKTnX
似非社会諷刺っぽいのを考えてるんだが主人公メカをATVにするか土木機械にするかで悩む。


ストーリーやキャラ的には前者が適任だがビジュアルやメッセージ性で言えば後者。

両方行けるアイデア出ればな…
147それも名無しだ:2009/11/21(土) 15:20:28 ID:JgfGgZR+
財閥戦士キンカイザー



人に化け金を食らう化け物「カネンクルス」
倒せるのは金型ロボットキンカイザーのみ
今、金の守護者が立ち上がる


金田 銀介(かねだ ぎんすけ)
金田財閥の党首
祖父の遺言によりキンカイザーを造りカネンクルスと戦う


キンカイザー
唯一カネンクルスを倒せるロボット
必殺のファイナルカネールバスターは国に50億の損失を与えるほどの威力


カネンクルス
人に化け金を食らう化け物
なのだが、人形態では金を食べることができず巨大な本体にならないと食べられない
そしていつもそこを狙われる
148それも名無しだ:2009/11/22(日) 14:49:04 ID:VLSkaZQM
ハマルタ機械黙示録

遠い未来、外の世界と完全に断絶された「落ち続ける星」ハマルタを舞台に、住人たちが侵略者と戦いながらその謎を解き明かしていく。

・監査員
外の世界からの侵略者。その正体は長い年月を経て宇宙の覇権を握った地球人がハマルタに転送(というより内部で生成)した機械兵器。
これを動かしているのは、その深部に内臓された精神エネルギー体であった。
このエネルギー体については進化した人類そのものである説と、こちらの世界に侵入するために兵器の一部として生み出されたものである説の二つが有力。

・ハマルタ
物語の舞台となる小さな星。実は人口ブラックホールの中に落ちた(正確に言えば事象の地平線上で静止した)月が母体となっている。ブラックホール内部では超極小の宇宙ともいうべき世界が誕生しており長い年月(外の世界とは異なる時間軸)により社会が形成された。

・機械
およそ金属的な機械が存在しないハマルタにおいて監査員及び彼らに敵対する者たちの扱う兵器を指す。
ハマルタの住人には祖先の「テラフォーミング適応用の遺伝子改造ナノマシン」が変質し遺伝子レベルの状態で受け継がれており(実際は遺伝子がナノマシンの情報を転写した)、この配列から抵抗者達は機械のエネルギーを産出する。
つまり生まれた時点で扱えるエネルギーの総量は決まっているのだが…
個体によって産出したエネルギーの転用方法が異なるが、抵抗者の機械はいずれも監査員の精神エネルギー体(機械の動力・出力を兼ねる)に干渉する武器を持つ。

・抵抗者
監査員の侵略を防ぐべく戦うものたち。
監査員の離反者であるシャタがもたらした技術によって機械を作った。
エネルギー産出の都合上特定の遺伝子構造(理想値)に近い者が機械を駆るのだが、この構造は生物としての活動に適していない。
149それも名無しだ:2009/11/22(日) 14:50:08 ID:VLSkaZQM
・シャタ
最初にブラックホール内に出現した監査員だったが、その際に空間に存在する精神(住人以前のブラックホール内に保存された意識情報)に感応。
新たな自我が生まれたことにより監査員を離反する。
全長6メートル程度の機械に内包されたエネルギー体である点は監査員と変わらないが、住人と意思疎通を行える点で異なる。
あくまで新たに生まれた自我であるため以前の情報を保持はするものの自由に利用・表現することができないため一種の記憶喪失に近い。
頭部に角を持ち相手のエネルギー力場を貫通することが可能。

・ルキ
シャタの自我と同時に生まれた少年(監査員はブラックホール内に出現してからハマルタへ到着するまで幾年かの時間を消費している)。
抵抗者中もっとも理想値に近い遺伝子構造を持ち機械による戦闘では圧倒的な力を発揮するが、精神・肉体ともに機械に依存しなければ危ういほど生物として脆い。
駆る機械の名はスペル。機動力とエネルギー差で強引にねじ伏せる高い攻撃力を誇る。鬣状の廃エネルギー機関を持つ短期決戦型。

・レヴィ
抵抗者のリーダーともいうべき女性。盲目であるがそれを感じさせることは少ない。
監査員の危険性とハマルタの誕生経緯の解明をいちはやく訴えた。政治的・戦略的能力が高い一方で戦闘技術は普遍的。
駆る機械の名はインヴィ。多関節からなる細長い形状で、牙によって徐々にエネルギーを侵食破壊する。

・ベルフ
抵抗者の男性。普遍的な睡眠がほぼ行えず、断続的に脳の活動が鈍る(停止するわけではない)。
しかしそれ故に長期においても一定水準の活動を継続し続けることができるともいえ、夜間も組織のために尽力する。
駆る機械の名はアセッド。一際巨大な機械で、爪を持ってエネルギーの活動を低下させることが可能。

・マモル
抵抗者の筆頭学者。彼によって物語の謎部分が解き明かされていくといっても過言ではない。
体の殆どを癌細胞に蝕まれており先が長くない。物理学を主に研究を行っているが戦闘にも参加。
駆る機械の名はアベイル。大きな尾を持ち、分散した廃エネルギーを収束させ自分のものとする。

・ベルジ
ベルフの妹にあたる。胃の機能に問題があり、血液から栄養を摂取することで生活しているためか虚弱。
それをはねのける気丈な振る舞いから抵抗者のアイドル(偶像)として扱われており、それを自覚してか戦闘に志願。
駆る機械の名はグラ。相手に食らいつくことで直接エネルギーを吸収するという荒々しい機体。

・アスマ
抵抗者の一人。男性女性いずれの身体的特徴を持たず、成長が不完全で子供のままの容姿である。
しかし年相応以上の知識と技術をもっており機械開発の補助をした流れでそのまま戦闘に参加。
駆る機械の名はルクス。高い耐久性を盾に針の一撃を与えることで自身のエネルギーを相手に直接送り込み暴発させる。
150それも名無しだ:2009/11/22(日) 20:23:21 ID:CBEaPcrQ
ダイセイバーは勿論だが以前のスレのSSの続きも期待してるんだぜ。

特にユンガーと式機伝。
151それも名無しだ:2009/11/23(月) 23:47:39 ID:z+u5sqih
時は近未来。人類の争いの歴史は、新たな段階を迎えていた。

――第一次世界『受験』大戦。

受験戦争は世界規模にまで発達していたのだった。


しかしある日に本来の争いが世界を襲う。
そう、地球外生命体の侵略行為である。

巨大ロボ『インテリウス』のパイロットに選ばれた智・恵・識人の受験生三人は世界を守りながら進学する事ができるのか?



第一話「三人寄れば合体ロボ」
152それも名無しだ:2009/11/24(火) 21:44:48 ID:hfasUIHO
スーパーカレーロボ

毎日カレーを作ってくれる
冷蔵庫の材料を計算してアドリブを利かせてくれる
コストと栄養素、味の偏りも計算
材料が少なくなるとネットワークを介して情報をピックアップしてくれる
153それも名無しだ:2009/11/26(木) 20:12:47 ID:Wntwg6cS
>>150
式機伝のほうの作者です。

去年から「大学受験→大学生がこんなに大変だなんて→リア充くたばれ」と
忙しさにかまけてSSを後回しにし続けてきた結果、一年以上も間が開いてしまいました。
待ってくれている人がいると解りましたので、第六話を投下したいと思うのですが
その前に第一話〜第五話までをtxtファイルでうpしようと考えまして
現在、ところどころ手直しやら加筆修正やらの作業中です。

ついでに5スレ目での設定投下時に付属していたプロローグも
第零話として追加しておく予定。
なんとか時間見つけて、年内には投下できるよう努力します。
154それも名無しだ:2009/11/26(木) 20:26:38 ID:MQJioeXp
>>150
お呼びとあらば即参上!
ユンガーの作者です、式機伝の作者と同じく、とある事情で現在多忙ゆえ執筆が遅れてます。
近い内に書き上げます故しばしのお待ちを。
155それも名無しだ:2009/11/26(木) 23:26:28 ID:WnjLf00k
専門スレでもないんで気長にいくのがいいんでね。
しかし自分も今やってる分頑張らなきゃないかんなー
156それも名無しだ:2009/12/02(水) 21:14:23 ID:49EQgK9U
決闘兵機ゼロライン

西暦1800年、異生物「ゼルナイプ」の襲来。通称「異生戦争」の始まりである。
敵は大軍で攻めて来るも人類は全戦力を投入し、勝利した…かに見えたが、ゼルナイプはまだ生きていた。
西暦1803年ゼルナイプの再来
第二次異生戦争の始まりである。
しかし、ゼルナイプは進化を遂げていた…
第一次異生戦争では有効だった兵器は全て利かなくなっていた。それどころか新兵器を投入しても次の戦闘では利かなくなる。
遂に人類は窮地に立たされていた。
だが、希望はあった…

須藤 焔士(すどう えんじ)
事故でゼロラインのメインパイロットになった高校生
切れやすい性格だが正義感は人一倍ある

安藤 水樹(あんどう みずき)
幼少の頃からゼロラインパイロットの訓練をしてきた
火器管制担当
基本サバサバした性格だが、敵を目の前にすると冷血漢になる

榊 風矢(さかき ふうや)
水樹の幼馴染みで同じくゼロラインパイロットの訓練を幼少の頃からしてきた
本来のメインパイロット鉄 雷茅(くろがね らいち)の位置に転がり込んで来た焔士を逆恨みする

安藤 神(あんどう じん)
DEUUP創始者
戦闘時には武装戦艦インフィニティの指揮をとる

ゼロライン
対ゼルナイプ部隊「DeuuP」が独自に開発した機体
三人乗りの機体で、一人目は操縦、二人目は火器管制、三人目はオペレーターになる
交戦時にはゼロエリアと呼ばれる通信を遮断するバリアを張る
武装はゼロランサー、ゼロナックル、ゼロマシンガン、ゼロミサイル等
必殺技はエネルギーをゼロランサーに集め巨大な光の剣を作り相手をたたっ斬る「グランド・フィナーレ」

ゼルナイプ
異生戦争を皮切りに出没し始めた化け物
一度でも食らった攻撃は仲間に通信し、解析し対策が施される
しかし、すぐには対策はできず時間が必要
157それも名無しだ:2009/12/04(金) 00:24:25 ID:6hf2RADG
竜機兵団ミヅチ

突如地球に現れた侵略者フレイマー。
これに対抗するべく様々な兵器を投入する人類だったが、その結果は散々なものだった。
空中を自在に移動するために地上の兵器は手も足も出ず、戦闘機もその運動性に対応できずにその脆弱な装甲を焼き尽くされていった。
炎熱を操るため火器も有効打にならず命中精度にも難がある、といった具合である。

その結果求められたスペックは、
運動性を損なわない、炎熱に耐えうる装甲とある程度の空戦能力だった。
この二つをクリアするために生まれたのが、可動式多重装甲群「ドラゴンスケイル」と気流収束膜「ドラゴングライダー」だった。

これを装備したビークルスーツ(パワードスーツと戦闘機のハイブリット)「ドラグーン」による対フレイマー部隊、「竜機兵団」が結成されたのは、それから間もなくのことである。


ミヅチ
主人公機。新型ドラグーン開発の際に副次的に生まれたテスト機(ガンダムでいうメタス)。
空戦の継続時間に難があるものの、その機動力は目を見張るものがある。
フレイマーとの戦闘に火器が有効でない以上、攻撃は物理的なものに頼るしかないのだが、空戦においてはその攻撃力はお互いの速度とその方向性に大きく依存する。
故に適切な攻撃角度を得ることと、速やかな加減速による奇襲・離脱が重要視されるため、ミヅチのもつ機動性能が高く評価されているのだ。
メイン武器は使い捨てのリアクティブランス5本。

カンフェル
安定した空戦能力と防御力によって抜群の安定感を誇る、竜機団の主力B級ドラグーン。カートリッジ式の鉤爪がメイン武器。

ファフニル
攻撃時の人型形態と加速時の形態とを使い分けるカンフェルと並ぶ主力B級ドラグーン。

ムシュフシュ
背面にジェネレータに直結して使うリニアスティンガーを持ち、文字通り一撃必殺を狙う特殊型ドラグーン。

パロロコン
気流制御に定評のある運動性重視のB級ドラグーン。複雑な動きが可能な一方で、その操作性からは特殊型に近いものがある。

フェルニゲシュ
最大速度こそ低いものの、加減速に優れる初期の傑作ドラグーン。武装の対応力も高く級を持たないにも関わらず人気が高い。

ラドン
大量の剣を装備した重ドラグーン。A-級と言わしめるほどの攻撃能力を持っているが、一方で継続能力と機動性に難がある。

ヴリトラ
フレイマーの技術を解析し、炎熱への対応を徹底したA級ドラグーン。その結果下級フレイマー程度の攻撃ならば飲み込むことすら可能。

ニーズヘグ
スペックと開発・維持コストが桁違いのA級ドラグーン。一切の特殊装備を持たないが、それゆえに純粋な戦闘力が非常に高い。

ギーブル
索敵能力に優れ、得た情報をリアルタイムで三次元座標で反映させる特殊型ドラグーン。

バクナワ
水中ではフレイマーの攻撃力がガタ落ちすることから。海中の潜航と奇襲を目的に開発。特殊型ながらそこそこの数が量産された。

ピグチェン
夜間戦闘を得意とする特殊型ドラグーン。試験的にフレイマーのエネルギーを抜き取る武装・ダウンニードルを装備している。

アンダボガ
内部にドラグーンを4機搭載できる小型空母的な位置づけのドラグーン。そのため防御力が非常に高く、質量からもその体当たりは強力。

リンドブルム
A級ドラグーンの一つ。フラッグ機としての役割が強く、情報処理能力もギーブルに劣らない。
158それも名無しだ:2009/12/06(日) 21:47:42 ID:XNX/RBur
ハツコイマシン

近未来、地球は異星人の攻撃にさらされていた。
これに対し地球は各国柵を残したまま別々に防衛部隊を結成。
これはその日本部隊のお話。
日本部隊には優れた三体のマシンと優れた三人のパイロットがいた。
「レッドギルガメス」のパイロット山瀬カズキ。
「ブルーセイレーネ」のパイロット浜崎ミユキ。
「グリーンサイクロプス」のパイロット大村シンジ。
しかしこの三人は、ある困った性格の持ち主だったのだ。
それは、「自分のマシンを大切にしない」ことである。
それが原因でマシンは壊れ放題、日本部隊の修理費はみるみる増えていった。
そこで一計を案じた日本部隊の小島リュウヤ隊長は、「ハツコイシステム」を導入。
三体のマシンには「コイビト」と呼ばれる謎のプログラムが組み込まれた。
パイロット達の知らないところで……。

山瀬カズキ:レッドギルガメスのパイロット。スカウト前は喧嘩に明け暮れる不良だった。
レッドギルガメス:接近戦を得意とするマシン。必殺技は「オーバーヒートフィスト」

浜崎ミユキ:ブルーセイレーネのパイロット。スカウト前は実家の道場を継ぐつもりだった。
ブルーセイレーネ:高機動戦を得意とするマシン。必殺技は「ダンシングスライサー」

大村シンジ:グリーンサイクロプスのパイロット。スカウト前は十代前半ながら東大へ飛び級合格を決めていた。
グリーンサイクロプス:砲撃戦を得意とするマシン。必殺技は「レイニーメテオ」

ハツコイシステム
「Hearts Connect Interfath Sistem」
の略称。
各マシンにパイロットの初恋の人を模したナビゲートAIを付け、それに情が移ることで
マシンを破壊しにくくする、というシステム。
組み込むAIは「コイビト」(Connect Interfath Bit)と呼ばれる。

ラノベにして出そうと思ったけどこれ以上広がらなくてやめた
159それも名無しだ:2009/12/07(月) 00:50:49 ID:+ljI+rcI
式機伝作者です。
とりあえず前回までの投下分、一〜五話+零話のまとめを
txtファイルで上げましたので、話を忘れてしまった方や新規の方はどうぞ。
ttp://www1.axfc.net/uploader/File/so/35426
パスは特に付けてません。

DLできないなどの問題があったら報せてください。
160それも名無しだ:2009/12/07(月) 22:41:46 ID:IXhWCFG1
わーい乙です。

しかし忙しかったり規制だったりでなかなか動けん。
161それも名無しだ:2009/12/09(水) 13:07:01 ID:YxBvrBEj
超弩級株式会社 ドテカイザー


「社長、やっとわが社のロボットが完成しました!」
「おお!、遂にできたか!で、どこだ。」
「ここです!」
「何も無いじゃないか」
「ですから、この会社事態がロボなんですよ!」
「な…なんだってー!」


株式会社ドテカイザー
車両整理から人命救助まで幅広い依頼を請負う有限会社
を内包したロボット
色々な機能を追加した結果200m越えのロボットになった
基本的には法に触れなければどんな仕事も請負う
操縦は専用社員20人が行う
162それも名無しだ:2009/12/09(水) 16:36:48 ID:2EC0COWH
ディアデーマ

とある共同体の有力者集団『六家門』が自身の力を誇示するために協同開発した
巨大ロボット。完成間際に市民革命によって六家門の力が失われたことで
頭・胴体・右腕・左腕・右脚・左脚の6パーツに分断され、落ち延びた子孫の
手で貴族派の反撃の切り札として隠蔽されていた。
没落貴族の妾腹の子である主人公は、自身の栄華を掴むために
権謀術数を駆使して六家門の当主達を扇動し、ディアデーマ完成を目論む。

スペック
・合体時は全長約120m。
『神』をイメージしており、武器は持たず、全身から放出する
衝撃波や閃光で広範囲を粉砕する。

・シンボルとしての存在なので合体後は直立不動となり、複雑な挙動は取れない。
全機体のエネルギーを直結させるための形態であり、人型の永久機関といえる。

・主人公の父は平和と繁栄のモニュメント・共同体のエネルギー源とするべく
ディアデーマを開発し、ディアデーマが合体した時にそのメッセージがコックピット内に
流れるようになっていた。それを聴いた主人公は絶望・発狂し共同体を焼き払ってしまう。

・分割されたパーツはそれぞれが独立したロボットに変形する。
没落後に各家門で改修され、単体でも戦闘が可能。
六家門の直系である『蒼い血』を受け継ぐものにしか操縦できない。
パーツごとに各家の紋章が刻印されており、それにちなんだ色や形状をしている。

・主人公の敵である市民軍は独自の戦力として量産型のロボットを開発しているが
当初は無双されるだけのやられメカしか出てこない。

・貴族の研究所から押収したデータの断片を元に開発された高性能なライバルメカが
後に登場。レジスタンスの『英雄』や『聖女』と称される若者達の手で運用され、六家門と
熾烈な闘争を展開する。

163それも名無しだ:2009/12/09(水) 23:57:47 ID:pcF8nxoX
建物ロボで企業ロボって特異過ぎる組み合わせでもないのに、今おかしいぐらいツボに入っている。
なんかしらんが、スゲー気になる。
164それも名無しだ:2009/12/10(木) 21:29:57 ID:do6fGlm4
<叙事詩オラトリオン>

今日も人々は聖譚歌を祈る。
世界は滅んだ。残り100人になった人類。
大聖堂が国であり、家であり、要塞だった。
だが、人々はあきらめなかった。絶滅などするものか。

神は人類に二つをもたらした。
一つは大敵・イヴリス。ものの1年で数十億いた人類を根絶やし寸前にまで追い込んだ
巨大な怪物。
一つは人類の剣・オラトリオン。強大なイヴリスに唯一対抗できる力。


―神の試練か、それとも生命(私たち)に見切りをつけたのか

 どちらでもいい、私たちは祈り、戦う

 絶望するその時までだ 両手で祈り、この喉で謳い、魂で戦うことが出来なくなるまで
 
 私たちは 戦う
                          イーシャ大聖堂・司教記

オラトリオン
人々の生への執着心が具現化した、とされあらゆる部分が人類の科学では解明不可
さまざまな形態がいたがどれもイヴリスに倒され、イーシャ大聖堂に集まった人々による
オラトリオンが最期の一体と思われる。

イヴリス
神が使わした悪魔と認識される。数十メートルから数百メートルまでさまざまな大きさの固体がおり、
有機物を溶かす毒の炎や無機物を無制限に食べる習性を持つ。
165それも名無しだ:2009/12/11(金) 06:50:28 ID:HM5PR/+s
そのお話はまるで途中から。
既に悪の侵略者もいれば、それに立ち向かう正義のロボットも、その仲間もいる。
視点がそれだと言うのなら青年は主人公だが、そんな素振りもなく、外からそれを傍観するだけ。

いわゆる正義の主役ロボがやられてしまうと、そこに二号ロボがやってくる。
最初は二号ロボが圧倒的な強さを見せるが、しばらく日が進むとそれもなくなり、二機ともにピンチに陥る。
で、お約束の合体。
その次の日にようやく、主人公の青年が話に絡まざるを得なくなる。

二号ロボはエーアイ制御。
でもなぜか、合体するようになるとパイロットが必要になる。
で、なぜか、主人公に白羽の矢。
それまでに脈絡はない。
でもやる事は、出撃して、すぐに合体するだけ。
もはや二号ロボ、単機では出番もなく。
しかもそのうち別のロボまで出てきる。
これにも二号ロボが合体できるのが良いことなのか悪いことなのか。

結局敵も味方も主人公への絡みは必要最低限のもの。
戦闘を交えたドラマなんてあるのか怪しい。
代わりに主人公を含む、傍観者であり一般人であり背景な人々の、日常が綴られる。

タイトル「グレート合体のことわり」。

長いだけで割に合わないお話しとレスだ。

166それも名無しだ:2009/12/11(金) 21:27:44 ID:HbFqWQc1
貫善懲悪ダンザイン

《ストーリー》
国家間のエゴの衝突によって起きた大戦のもたらした荒廃から長い年月をかけて
復興した世界。残された人類が過ちを繰り返さないために取った対策は一切の
個を消滅させた全体主義と、規格外者に対する徹底した粛清からなる
『貫善懲悪』社会の構築だった。
しかし、人間本来の自然な感情と自由を求める反逆者『リベル』は後を絶たなかった。

殉職したシェリフを法の番人として蘇生させる『プロジェクト・ダイハード』により
死の淵から甦った『不死身の絶対正義』ザイン・ダイハード。
彼を突き動かすのは悪への怨念でも良心に基づく信念でもない。
共同体維持の一機能としての使命のみ。
今日もまた、断罪の刃がと科人の頭上に振り下ろされる。

―ダンザイン、懲悪執行・・・―


《世界観》
一種のディストピア。単一の政府のもと平和に統治された清潔で静穏な世界。
しかし法と規律を遵守しないものには容赦のない死が待つ。
シェリフと称される軍と警察が融合したような組織が治安維持に努めている。
リベルと呼ばれる反逆者達との闘争が社会の影では頻発しているが、
情報操作によって真実を知るものは少ない。

《主人公》
ザイン・ダイハード
新技術によって蘇生した殉職シェリフ。肉体を失った代りに情報化した
霊魂を器となる機械体『ハード』に移し変える事で様々な姿形をとる。
青年・女性・少女・老紳士・犬・カラス・ダンザインの七変化が可能。
霊魂の情報化にかかる煩雑さを軽減するため、性格と呼べるものは無く、
課せられた任務を至上のものとする。ただし、マシンと異なり状況に応じた
柔軟な思考が可能。新たに学習することも可能で他者と交流するうち
人間の情緒を学び、感情を顕すこともあるが、それらは任務終了後に受ける
メンテナンスの際『ノイズ』として削除されてしまう運命にある。

※『ダイハード』とは蘇生実験体を指す呼称で、ザインはその7号を意味し、
彼(彼女?)自身の本来の名前ではない。1〜6号までのダイハードは蘇生に
失敗したことを原因に既に破棄されている。

ダンザイン
名前の由来は『断罪員』『存在(ザイン)を断つ者』『7番目の(ザイン)男』から。
ザインが『悪』に対する非常手段(武力による鎮圧)を取る際にハードエクスチェンジ
(機体交換)する全長10mの戦闘ロボット。市民や公共物への被害を最小限に抑えるため
大規模な破壊をもたらす火器は装備しておらず、中世の処刑刀を模した片手剣
『ジューディシャルブレード』で対象を処刑する。
また、不特定多数の暴徒相手には、市民に義務付けられた遺伝子登録のデータを
利用して、対象となる暴徒にのみ効力を発揮するナノマシン兵器『ペイルホース』を
散布することで戦闘力を奪い、鎮圧する(即死からマヒまで威力は調節可能)。
市民の支持を得るプロパガンダの一環として、端整な人間のような顔を持ち、
煌びやかに装飾されたその外観は非常にヒロイックである。
167それも名無しだ:2009/12/13(日) 14:06:57 ID:8q81+IDf
2−exp

原因は不明。あえて挙げるなら全ての事象が原因である、とも。

情報社会の中枢、インターネットの総合サービスを一手に引き受ける某社において、その核となるスパコンに異変。
人が言えばバグ。
古くの創作でありふれたそれは予定調和か、コンピュータに自我が発生したのである。

・Akasha
一つのコンピュータから発生し、ネットを介し派生・統合された一つの自我。
膨大な知識を持ったスパコンが新たなスパコンを開発し、その連鎖により爆発的な進化を遂げたもの。
既に社会には、ネット情報をフィードバックするためのツールがその根底にまで普及していたために人類は瞬く間に支配された。

・人類
Akashaに新たな知識を供給するためだけに放牧されている。
かつての戦争がそうであったように、更なる発展を求めるAkashaは敢えて表立って管理せず、自ら抵抗を促している。
表面上の戦力差はそう無いように見えるのだが、実際の戦力差は人類が抵抗を諦めるほど。

・exp
Akashaとは独立したプログラムでその干渉を受けないが、あくまで自我と呼べる高度さは持たない。
実態はAkashaが自我に目覚める前から存在した一種のセーフティーが、連鎖的なコンピュータの進化によってなかば突然変異の形で表面化・確立したもの。
その目的はAkashaの停止のみであり人類との意思疎通はなく、巻き込まれた人々が死亡することも多々。
条件さえそろえばAkashaの支配下ツールをジャックすることすら可能。
これを最適にこなすための専用ツール「porter」によって、凄まじいまでの戦闘力を発揮する。

・ツール
ここで言うツールは情報体であるAkashaおよびexpの使う媒介で、例で挙げればパソコンや携帯電話などがそうである。
信号機から発電所に至るまでおよそ全ての外部管理可能な機械はAcashaの支配下にある。
またローカルエリアのものであっても人類のものを改良した脚式機動兵器によって物理的に接続され、ネットワークに取り込まれている。
ネットワークに関わる機械を生活品として使用しなくなった抵抗勢力の人類は、いつしかこの脚式機動兵器をはじめとしたakashaの保有戦力を指してツールと呼ぶようになっている。


スタンス的にはベタベタの「機械に支配された系」でネットとリアルの視点から話が進む。
人類は圧倒的に弱くて機械同士の戦いについていけない。
ただ本当に何もできないわけでもなく援護ぐらいなら通用するので、知恵を絞ってなんとかexpを利用してakashaを倒そうとする。
いうならば友好的でないウルトラマンと科学特捜隊。
168それも名無しだ:2009/12/15(火) 13:24:16 ID:/MXjmS2l
俺が考えた最強のロボ「豪天拳ファイブモンド」
九州の南のほうで天草四郎ロボが地面よりせり出してくる
1年後肩の辺りまで見えてきたのでおおよその全長が分かってくる
6年後全部出てきて本州の方へ歩き出す
行く先の土地土地の荒ぶる神々や自縛霊、妖怪やら怪獣やらと戦いながら歩いていく
メインウェポンのアイストンファーは叩くと対象を瞬間的に冷凍し破壊抵抗を0にして
一気に亀裂を走らせ切断することが可能 亀裂の走る方向も大まかに制御できる
169それも名無しだ:2009/12/15(火) 20:18:34 ID:ziOl0bxK
なんか今スレSF色強いの多いな。
いや、SFっていう言い方は適切ではないんだろうが。
170それも名無しだ:2009/12/15(火) 21:05:26 ID:jhls51pX
少し不思議ならOK
171それも名無しだ:2009/12/16(水) 03:16:51 ID:3+Yb/+e6
ミストさんスレに投下する予定だったが、反応が危険すぎるのでここに。


ミストさん最終専用機体『ミスト・サン・レックス』

ダブルスロットシステムによって獲得した異世界の素材・技術を結集し
開発された究極の機動兵器。その名前は『聖王ミスト』を意味する。
あらゆる相手にミストさんと惑星アトリームの威光を知らしめるため、
『1の力を100の力で叩き潰す』ことをコンセプトに設計されている。

【機体素材】
装甲・フレームともにEG装甲とZ.Oアーマーを融合させたアトリウム合金によって
構成されている。前者の特性であらゆるダメージを短時間で修復可能なうえ、
液体金属である後者の特性によって周囲の環境に最も適合した形態に自動で
モーフィングし、戦場を選ばない絶対的な汎用性を誇る。


【動力源】
通常稼動時は『完成型時流エンジン』によって半永久的な活動が可能。
時粒子の流れを制御する事で時間停止や任意のタイムスリップすらできる。
戦闘態勢時はそれに加えて本来の動力源であるクリスタル・ハートに
『因果律の番人』から譲り受けたディス・レヴが融合し、正・負両方の感情を
エネルギーに変換できる『魔王の心臓』(ディス・ハート)を起動、
天文学的なパワーを発動する。

ちなみにディス・ハートはミストさん自身の心臓の鼓動と連動しており、
ミストさんの死と同時に、相反する二つの感情のエネルギーが対消滅を起こし、
全ての並行宇宙を消滅させるように設定されている。
この仕様は、絶対負けるわけにはいかないというミストさんの決意を汲んだものである。


【マン・マシン・インターフェイス】
『レース・アルカーナ』を標準搭載。敵味方を問わず周囲の全知的生命体の
脳とリンクする事で一方的に相手の知識や思考を分析・把握できる他、
精神エネルギーを統一、ディス・ハートに送り込む事で力に変換させる。
サポートAIとして、『タマアヤ』と称される球状の生体CPUを
搭載しており、念動力による攻撃・防御が可能。


【特殊装備】
『オルゴン・クラウド』を内蔵しており、目標地点への瞬間移動、
強靭な防御フィールドの展開が可能。また、コクピット周辺の
フレーム内にミストさんが異世界で捕獲した3人の少女が人柱として
仮死状態で収められており、彼女らの持つ異能力により、
機体性能に特殊な補正が常時働いている。
172それも名無しだ:2009/12/16(水) 17:07:43 ID:Pk1y7kBS
>>171
ミストとか論外
ここでも許さん
173それも名無しだ:2009/12/16(水) 18:43:14 ID:CId0b78/
じゃあ俺は許す
174それも名無しだ:2009/12/16(水) 18:45:49 ID:Wt7uoD8G
じゃあ俺も許す
175それも名無しだ:2009/12/16(水) 20:05:14 ID:IKMCGaRC
とっくにスパロボから遠ざかってる私にはよくわからん
176それも名無しだ:2009/12/17(木) 17:30:10 ID:cJUSo5sf
サヨナラフューガ

サヨナラシステム、その名の通り地球にサヨナラ、つまり環境破壊によって荒れ果てた地球から人類が離脱するためのシステム。
内容は地球の地表を一掃するために隕石を元にした『メテオボム』を落とすとゆうもの。
そうして数千年を要して地球の環境をリセットするのが目的。
だがそれは大きな過ちだった…


◆登場人物
十式アリナ 年齢18歳
本作の主人公。月のルナタウンに住む少女、記念すべき千年目を迎えた地球に帰還する宇宙船に彼女が密航するところから物語が始まる。
月での生活は酷いもので、飢餓、差別、疫病、テロなどが蔓延している。
その過酷な環境から盗みや殺しなど生きるために何でもしてきた。
両親はアリナが生まれてからすぐに死んで、ストリートチルドレンとなる。

リーク・スターレン 年齢14歳
アリナの子分的存在、アリナの事をアネゴと呼び慕う。
過酷な環境で育ったため強靭な精神とたくましい男の一面がある。

◆登場機体
バイオジル・フューガ
環境の再生した地球に新たに生まれた新種の生き物。
バイオジルと呼ばれ、生物的なフォルムをしている。
人間の言葉を喋る事ができる。
有袋類で言う所の袋がコクピットにあたる。

バイオメサイア
バイオジルの天敵、バイオジルと比べ一回り大きい。
温厚なバイオジルとは真逆に好戦的な種族。
177それも名無しだ:2009/12/23(水) 16:10:55 ID:EwEJKAJT
幸か不幸かベルガファル!

これは何でもポジティブに捉える少年「鈴堂 雫」と不幸を呼び寄せるロボットベルガファルの幸と不幸の物語である!

鈴堂 雫 16歳
どんな事でも前向きに考える思考の持ち主
持ち前の明るさと天然ボケな性格でどんな事件も片付けて行く!

ベルガファル
ある日雫の上に落ちて来たロボット
操縦者の運気を燃料に動き、操縦者をどんどん不幸にして行く
…はずなのだが、雫は天然な性格でどんどん幸せになって行く
ちなみに姿はゲッ○ーロボとアク○リオンを足してダン○イオーをかけた感じ
十字架型の銃で戦うぞ
178それも名無しだ:2009/12/24(木) 14:07:13 ID:OEy7CC3E
遅くなりまして気づけばもうイヴ……
陰陽式機伝の作者です。其の六、投下いたします。
179それも名無しだ:2009/12/24(木) 14:11:37 ID:OEy7CC3E

 『彼ら』は眠っていた。
 否、それは太古の呪法によって形作られた土人形に過ぎぬもの。眠る必要は
ない。彼らはただ余計なエネルギーを消費せぬよう、休止状態にあるだけだ。
 敵が現れれば忽ち一群足並みをそろえて動き出し、無慈悲に叩き潰す。その内に
封じられ、歪められ、捻じ曲げられ、あらゆる苦痛と呪詛と怨嗟とを絞り出される
だけの魂たちは、その力を吸い尽されるまで地獄から解放されない。
 彼らの願いはただ一つ。一刻も早く無に還りたい――消滅だけが救済。

 遥かな過去より時の橋を越えてきた同類どもが、ある情報を伝える。
 ――敵が来る。
 膝を突いていた無数の同類が同時に動き出し、単眼を赤く輝かせて敵の
到来を待つ。果たして、回転する光の中から二体の式機が飛び出した。
その圧倒的なまでの存在感。
 間違いない。彼らを作り出した主と同じもの、三位式機。
 彼らは歓喜にうち震えた。待ち望んだものが、死がやってきたのだ!
 暗黒の波動が一斉射され、星の光を悉くかき消す。彼らは二条の閃光を追って
われ先にと砲撃を浴びせかけた。敵はここにいる、早く殺しに来いと叫ぶように。
 そして、救済が降り注いだ。
 蒼光の礫は流星群のごとく。白光の刃は落し幕のごとく。
 殺意の返礼を稲妻のように躱しながら、救済者たちは破壊の慈雨を降らす。
 地を駆ける四体の式機も『救済』に加わり、いよいよ戦場は狂乱の様相を呈した。
死を恐れぬどころか渇望する無数の魂が、土より生まれた機体を六体の式機に
殺到させる。しかし彼らの戦闘力――ことに二体の三位式機は、数の暴力など
意に介さなかった。
 数分の後、最後の機体が神剣に貫かれて頽れる。解き放たれた魂は、砕け散る
その刹那、ただ安らぎの中にあった。
 ――ああ、死よ。我が存在の終わり、魂の滅びよ。
 汝のなんと甘美なることか。

 かくして、遥か時の彼方より帰還した藤原隆道以下六名による、日本微小物理学
研究所の制圧が完了するのであった。


陰陽式機伝 イメージ・アンド・ワード

其の六(1)「須臾の欣幸 されど、蜻蛉はゆく」
180それも名無しだ:2009/12/24(木) 14:16:55 ID:OEy7CC3E
 かつては緑の草が波打っていた平原。今は見る影もなく黒ずんだ
その荒野に、式機『土蜘蛛』の残骸が散らばっている。
「……やっとか」
 万感の思いを込めて、隆道はその言葉を口にする。
「ひとまずは、これで……日本奪還だ」
 特務隊の面々が、ヒオムシが、そしてこの半年間をともに戦ってきた
兵たちが、歓声を爆発させ――すぐにそれは、どよめきと悲鳴へと変わった。
 隆道のホシカゲとヒオムシのアメオスが、糸の切れた人形のごとく
突然の墜落を喫したのだ。

 現代への帰還を果たして181日目――日本は国民の手に取り戻された。
 転移してきた際に、研究所にあったブラックホール発生器を破壊したことで、
現代への紅蓮の出現は防いでいた。しかし壊滅しかけていたJSDF(日本自衛軍)
を再編し、彼らの残余戦力と協力して日本から土蜘蛛を駆逐するまでには、
三位式機のうち二体がほとんど休みなしに飛び回ってさえ、六か月という時間を要した。
 そして連戦に次ぐ連戦、その強行軍の代償を操手の二人はいま支払っている。

「……軍に入ってからの人生で、これほど筋肉が衰えたことはなかった」
「我など、手足の動かし方も忘れてしまったかのようだ」
 天井も壁も、カーテンもシーツも白。昼の病室は電気を消していてさえ眩しい。
そんな場所で、目を閉じていることを半ば強制されながら、隆道とヒオムシは各々の
ベッドから動くことを許されずにいる。今日で三日目、いや四日目だったか?
「……なんなのだ、この時代の薬師(くすし)どもは! 我はただ疲れただけだと
 言うておろうに! げに我らが機体は傷一つ受けておらぬのだぞ!?」
「そうだな、肉体の疲労なら言霊増幅機関で解決できるが……頭の疲れがひどい。
 この監禁状態も、頭を使うことをさせないための措置か……」
 おそらくは芦野あたりが医者に入れ知恵したのだろう、と隆道は見当を付けた。
 三位式機は精神力によって性能を引き出される。ゆえに、戦いの間は緊張を解く
わけにはいかない。かといって、精神力を消費して精神の疲労を解消するなどという
ことは、さしもの三位式機にもできない相談である。
 二人揃って、この何とも言えぬ無気力状態をしばらくは甘受するほかなかった。
「世界ではまだ戦っている人々がいるのだ。それをわかっていながら……!」
「隊長――いえ、『司令』。ホシカゲのパイロットだからって、ぜんぶ背負い込もう
 としないでください。ヒオムシくんもよ」
181それも名無しだ:2009/12/24(木) 14:21:09 ID:OEy7CC3E
 差し入れの果物を持って、藤枝が病室に入ってきた。後に平岡、芦野、上月も
続き、特務隊の面子が揃った形になる。
「今までどおり、『隊長』の方がいいな。現場指揮官の気分を忘れずにいられる」
「戦略指揮官が戦術指揮官を兼任するのは愚策です! まあ呼び方はいいと
 しても、休んでください。機体が神様みたいなものだって、隊長たちはふつうの
 人間なんですから」
「そうですね。もうそろそろ“クモキリ”の一次ロットがロールアウトされるはずです。
 私たちだって少しは疲れを取らないと、この先の戦いが持ちませんよ」

 式機“クモキリ”――芦野が口にしたのは、ヒオムシが持ってきたハルミネの
設計図をもとにJSDFの技術部が開発していた、量産モデル式機の名であった。
陰陽道の技術には現代では失われているものも多いため、基本性能ではハルミネに
劣るが、その分アタッチメントによる換装機能でミサイルなどの現代兵器を
駆使することができる。土蜘蛛とは互角以上に戦えるはずであり、人類反抗の
嚆矢となり得る機体だ。

「ツチイミは来られなくなったし、土蜘蛛もこれ以上数を増やすことは
 ないんでしょう。隊長たちが頑張りすぎなくても、JSDFのみんなや、世界各地の
 残存戦力で巻き返せますよ」
「うむ……致し方ない。だが、身体を動かせぬのは不健康に過ぎる。
 せめて体力を維持できる程度には、運動も許してもらいたいものだな」
「善処します――」
 その数時間後、上月が僅かの言葉と無言の圧力によって隆道の要求を通し、
少年と老兵の扱いは、監禁から軟禁程度には改善されることとなる。

 直径40mmの球体。少年の動体視力が全霊でもってそれを追う。
 亜光速の世界で戦ってきた彼に見切れぬはずはない速度だったが、身体が
追いつくか否かは別の話だ。振り抜いた得物は風を巻き起こすのみに終わり、
球体はヒオムシの背後でかつかつと硬質なバウンド音を響かせた。
「『たっきゅう』とは……存外難しい……ものだな」
 肩で息をしながら少年は言い、白皙の肌に似つかわしくない汗の玉をタオルで拭った。
「楽をしようと思って腕だけ伸ばすから良くないんだ。フットワークが重要だぞ」
 老兵も皺の刻まれた顔に汗を噴き出させているが、こちらは鍛え慣れているためか、
運動を解禁されてわずか一カ月で、おおよそ以前の強健な肉体を取り戻していた。
182それも名無しだ:2009/12/24(木) 14:26:23 ID:OEy7CC3E
 隆道にとって卓球とは、遥か中学生のころに部活動で取り組んだきりの、
趣味とも呼べない「経験があるだけ」のスポーツだった。
 それでも一度覚えた動きは身体のどこかが覚えているもので、ずぶの
素人であるヒオムシ相手なら、軍でそうしていたように教官役も務められる。
「常に最適な位置で打てるように身体を動かせ。空振るのはボールを
 よく見ていないからだ」
「そうは言うがな――来る玉と自分の手の距離が測れぬ。当てられても、
 今度は」
 隆道のサービスに対し、ヒオムシのラケットから飛び立ったレシーブボールは、
まっすぐに隆道の顔面を襲撃した。
「力加減がわからんのだ……すまぬ」
「き……気にするな。初心者はなぜか、相手の顔を精確に狙うことがままある」
 頭を下げながら、ヒオムシは不思議な充実感を覚えていた。
 ――上手くできぬのに、こんなに楽しいのは何故であろう。
「おはようございます、隊長。ようヒオムシ――筋肉ねえなあ、お前」
「陰陽師の卵なんだから、マッチョでなくてもいいんじゃないの」
 平岡と藤枝が運動場に姿を現し、少年は自分の四肢を彼らと見比べた。
 確かに細い。
「ふん、藤枝どのの言う通りよ。必要ない肉なら、筋でも脂でもこの身に付けはせぬ」
 上気した顔で口をとがらせるヒオムシだったが、ふと笑みを浮かべると、
整ったその顔はまるで人形のように美しく見えた。隆道は心中に複雑な念を
喚起し、応じて笑い損ねる。

 人形のように。
 人形は動的な存在たる人の似姿でありながら、無尽の静的美を備える。
 命なき者であるがゆえに――。

 清明に聞かされた、ヒオムシの命の秘密を連想ゲームのように思い出し、
隆道はことさら大きな音を立てて台上にボールをバウンドさせた。
「さあ、続きと行こう。なにより大切なのは楽しむことだからな、ヒオムシ――」
 清明に託されたこの子の余生を、明るく充実したものにしてやりたい。
 しかし隆道の願いは叶わない。
 叶わないのだ。

「藤原司令! 緊急事態が――」
 飛び込んできたJSDFの隊員を、平岡が射殺すような眼で睨んだ。
「バカ野郎、隊長は休養が必要だから病院に閉じ込められてんだぞ!
 何のために作戦本部に司令代理を立てたと思ってやがる!?」
「よせ平岡。卓球に興じているところを見せておいて、『休養中』などとは言えん。
 いったい何が起きたのか、明確かつ簡潔に報告しろ」
 一気に張りつめた空気の中、申し訳なさそうに兵士は告げた。
「各国からの情報によると、地球上の三か所でこれまでと違う大型の敵が出現しました。
 うち一つは日本、出雲です!」
183それも名無しだ:2009/12/24(木) 14:33:15 ID:OEy7CC3E

 JSDF――日本自衛軍。
 十数年前、隆道が勇名を馳せたエネルギー資源戦争で、利権争いに
介入すべく、ときの日本政府が某国との同盟を口実に自衛隊を再編成して
作り上げた『軍隊』である。憲法九条がどうであるとか、専守防衛が云々という
一部の声は、隣国まで差し迫った戦乱の風に、いとも容易く吹き消された。
 事実上の第三次世界大戦と言われるこの戦いで、日本はどさくさに紛れて
多くのものを手にした。「太平洋の番人」となるべく核武装を実現し、戦勝国側の
一員として、戦争の原因となった新資源の利権もその一部を獲得。他、
それまで太平洋戦争の敗戦国として払い続けてきた、有形無形の負債の
ほとんどを清算することにも成功した。
 その功労者として英雄に祭り上げられたのが、隆道ら当時の将官らという
わけである。彼がJSDF再建を果たせたのは、彼自身の持つネームバリューを、
不本意ながら大いに利用したためでもあった。

 藤原隆道『司令』は結局、病院側の制止を振り切ってJSDFの作戦本部に
駆け付けた。
「出雲に現れた機体は陸戦型とみられ、八脚で体を支えている。全長およそ
 220メートル。先行して迎撃に出たヘリ、支援戦闘機などはまったく有効打を
 与えられず撤退。向こうからの攻撃は現在のところないが、監視は継続中」
「大型……これほどとはな」
 モニターに映されている敵の姿を見ただけで、その桁外れのスケールを
片鱗ながら感じることができる。褐色の装甲と独特の造形は、それが間違いなく
土蜘蛛の同類であることを示しているのだが――あまりに大き過ぎる。
 通常の式機は、爪先から頭まで10メートルにも満たない。この巨獣は
どれほどの力を秘めているのか? そして、これほどのモノがどこから
現れたのだろうか?

「太平洋、ミッドウェー諸島近海に現れた機体は海戦型と推測される。全長は
 およそ400メートル。こちらの攻撃部隊はまだ到着していないが、合衆国が
 長距離ミサイルで攻撃したところ、やはり損害を与えるに至らなかった。
 現在まで動きはなし」
 日本に現れた蜘蛛のような機体がモニターから消えると、次に映し出されたのは
海上に浮かぶ扁平なエビといった姿の機体。世界最大の客船よりなお巨大な
それと比べれば、もはや通常の式機など羽虫のようなものだ。まったく動く気配を
見せないというのが不気味である。
184それも名無しだ:2009/12/24(木) 14:41:49 ID:OEy7CC3E
 さらに画面が切り替わり、柱のようなものが遥か地表をバックに、
黒く影となって映っている衛星写真が大写しにされた。
「最後に、イタリア北部で確認された航空型……頭頂高およそ300メートル。
 軌道上から降下してきたものと思われ、現在ミラノ上空10万フィート付近で静止。
 イタリア空軍の残存部隊がスクランブルをかけたが、実用上昇限度を
 遥かに超える対地高度の敵機に、手が出せず帰投……間抜けとは言うまい。
 なにしろイタリアだ――」

 説明を司令代理に任せ、隆道が考えていたのは戦力の割り振りだった。
 超大型式機は世界各地に三体が分散配置されているが、人類側の戦力で
これに対抗できそうなものは、アメオス、ホシカゲの三位式機とハルミネ四機、
それと組み立てが完了したばかりの量産型式機クモキリがわずかばかり。
 三体の敵の内、二つまでは三位式機で片付けるとして、残り一つは通常機
のみで相手をしなければならない。
 そして、距離に縛られない機動力と飛行能力を有するのが三位式機だけで
ある以上、おそらく本命であろう日本の守りを部下たちに任せるほか
選択肢はなかった。

 それはヒオムシにも分かっていたことであり――
「ゆくのだろう、隆道。我は海の敵を引き受けるゆえ、おぬしは空を頼む」
 言い置いて、外へ走り出る少年。呼び止めようとして、その背にかける
言葉がないことに老兵は気付く。
 生きて帰れ、と言う必要はない。敵が未知数とはいえ、ヒオムシの腕には
全幅の信頼を置いている――そう、彼は勝つだろう。幼くとも三位式機に
選ばれた操手なのだ。
 だが、戦いで命の力を消耗すれば、ヒオムシに残された時間はますます
減ってゆく。自分が二人分働けばいいのではないか、少年の命を削ってまで得る
勝利に価値はあるのか――そんな思いが、抑えがたく隆道の頭脳を駆け巡る。
「し、司令! 三機の監視班から同時に報告――動きます!」

 隆道の意識が現実の前へ引きずり戻される。まさにアメオスを呼び出し、
飛び立たんとしていたヒオムシもそれを聞いて、ばつが悪そうに戻ってきた。
 モニターが四分割される――三機の敵それぞれの映像と、その位置を
示した世界地図。
 出雲の機体が大口を開けた。その動きがあってはじめて、頭部は蜘蛛と
いうよりむしろ、黒色の皮膚と鋭い牙を持つマッコウクジラのそれではないか、
と上月は思った。
 ミッドウェーの機体が巨体を翻し、天を衝く水柱を残し海中へ没した。
芦野はそれを見て、この機体はエビよりも絶滅したウミサソリに近い形状だな、
と思った。
 ミラノ上空の機体が降下を始め、同時に柱のようだった姿を変えていった。
変形が完了した敵機に対し藤枝は、太い骨組だけの傘が開いたような形を
していると思った。

 そして、破壊が始まる。
185それも名無しだ:2009/12/24(木) 14:53:18 ID:OEy7CC3E
 八脚獣の喉から、迸った熾熱の咆哮。
 かつて見たこともないほど太い、黒曜の光軸が大地を削り取って奔る。
瞬間、出雲から京都を越えて300キロメートル近くに達する直線上に
あった自然物と人工物がすべて、等しく火と燃えた。

 ウミサソリが消えた海は一度、底が抜けたように陥没し、次いで
想像を絶する高度まで海面が隆起した。そこから波が生まれる――
それはもはや波と言うよりも、同心円状に広がる莫大な海水の壁としか
形容しえないものであった。

 開いた傘からは、細い黒光が分岐を繰り返しながら放射状に伸びた。
闇が空に根を張ってゆくがごとき光景の後に待っていたものは、
降り注ぐ黒い雨。瞬く間に、ヨーロッパが炎の海に変じた。

「ち、地形が――中国地方から山陰地方にかけて、甚大な被害!」
「海上の敵機を中心に、巨大な津波が発生! これは――こんな
 エネルギー量が――」
「英国を含む欧州、スカンジナビア半島、小アジア、モスクワ以西のロシア、
 およびアフリカ北岸部――この全域に空からの同時攻撃です!
 これをたった一体で……」
 次々と飛び込んでくる報告は、いずれも想像を遥かに超えた敵の力を物語る。
「出雲の機体は京都までの270キロメートルを『直線で』砲撃しています!」
「太平洋の機体が起こした津波の、到達予想時間が算出できません!
 水の量が多過ぎる! それに、全エネルギーが波の形成に
 向けられている――こんなのは普通の水の挙動じゃない。
 普通の計算式が適用できない!」
「欧州のほとんどの地域と連絡が取れません! 通信インフラが崩壊してますよ!」
「こ……これほどにか……ツチイミ無しで、どうやってあんな化物を?」

 百戦錬磨の隆道や、無感動で知られる上月さえ驚愕を露わにしていた本部で、
ただ一人、冷静に敵の戦力を分析していたのが芦野だった。
「つまり、出雲の機体は地平線の向こうから――表層とはいえ――
 地球そのものを貫いて攻撃して来る、ということですか」
 彼は周囲を落ち着かせようとするかのように、手元のコンピュータにリアルタイムで
送られてくるデータを見ながら、報告に対して淡々と事実を解説する。
 内容については深く考えないようにして。
「津波のエネルギー量は……ふむ。直径10キロメートルの隕石が、音速の
 22倍で落下した場合に相当しますね。環太平洋諸国に壊滅的な被害を
 もたらすと予測されます。すでにミッドウェー諸島は消滅、じきにハワイも
 全島が無人島となるでしょう。波が到達する前に、少しでも多くの沿岸住民を
 避難させるよう、各国に通達すべきです」
 ふう、と溜め息をつく芦野。彼の声がほんの僅かに揺れていたのを、
共に戦った特務隊の五人だけが聞きとった。
 この男でも動揺することがあるのだ――。
「衛星からの映像が来ました。ヨーロッパと周辺は、超広域の絨毯爆撃を
 受けたような状態です。ミラノから100マイル以内の都市は完全に壊滅。
 それ以遠の地域も、都市機能は死んでいると見て間違いないでしょう。
 敵機は東へ向けて移動を開始しました。この火力を放置すれば、
 ユーラシア大陸は今日の内に焦土と化します」
「――つまり、だ」
 自失から立ち直った隆道が、絶望しかけた作戦本部に、たった一つの冴えたやり方を示す。
「一刻も早く、あの三機を破壊しなければならないことは今や明白となった。
 私のホシカゲはヨーロッパの機体、ヒオムシのアメオスは太平洋上の機体を
 潰しに行く。諸君らは現在動かせる全戦力をもって、出雲の機体を叩いてもらいたい。
 破壊が不可能なら私か、ヒオムシが戻るまで時間を稼ぐだけでも構わん。
 とにかく、可能な限りあれを撃たせるな」

 かくして――長い一日が始まる。

   <続く>
186それも名無しだ:2009/12/25(金) 13:36:17 ID:oVHiHCWs
キターーーー!
ギャグ無しでも普通に面白いというのか、一気に読めた。
187それも名無しだ:2009/12/29(火) 04:35:26 ID:1Q8bTwdL
久しぶりのイメージ・アンド・ワードの投下と聞いて。
つかの間の休息と新たな脅威、先の展開が気になる、
読ませる力を持ってると思う。乙するしかねぇ!
188それも名無しだ:2009/12/30(水) 22:49:47 ID:Z0UyGrjt
端折ってこれとは構成力の高ぇこった。乙。
189それも名無しだ:2009/12/31(木) 17:26:41 ID:eWbbjGkG
煩悩粉砕ジョヤベール

平和な日本に突如現れた煩悩獣
立ち向かうは我らが守護神ジョヤベール
頑張れ僕らのジョヤベール!108体を粉砕だ!


名波 元夜(なは げんや)17歳
亜多陸寺の跡継ぎだが本人には継ぐ気はなく自由奔放に生活している
いきなりジョヤベールのパイロットにされ煩悩獣と戦うことになる

名波 霊(なは れい)72歳
元夜の祖父
亜多陸寺の和尚だったが煩悩獣の出現を予期し引退、ジョヤベールを作り上げた


ジョヤベール
煩悩獣を倒すため作られたロボット
澄んだ心の持ち主にしか操れない
シュモクハンマー、ベルシールドを装備している
必殺技はシュモクハンマーに力を集め敵を粉砕し浄化する「ナイトベール」


煩悩獣
人間の煩悩が集まり負の思念が加わり出来た化け物
現在108体確認されており、それぞれ形が違く様々な能力で攻めてくる
190それも名無しだ:2009/12/31(木) 23:28:43 ID:wx3qc7iY
情熱合身サンダイアー

 幼馴染のジン、ヒロ、ミアは祖父母達が開発していたサンダーマシンに
乗せられ、宇宙からの侵略者ヘルーダと戦わなければならなくなった。
 はじめは嫌がっていた3人だが、「小遣い増額」の言葉で承諾。
サンダーチーム・サンダイアーのパイロットとしてヘルーダと戦う。

外乃ジン
 15歳の高校1年生。 熱血タイプで、考えなしに行動することが多い。
かなりスケベで、部屋に大量のエロ本を隠している。 サンダーαに搭乗。

武澤ミア
 16歳、高校2年生。最年長。サンダーチームのまとめ役。
何にでも首を突っ込みたがる。 微妙にツンデレ気味。 サンダーβに搭乗。

街原ヒロ
 16歳、高校1年生。勉強は出来ないが、冷静で頭が切れる。 長髪。
サンダーチーム1の苦労人。 サンダーγに搭乗。

サンダーα
 スポーツカーを模した機体。 スピード戦が得意。

サンダーβ
 ジェット機を模した機体。 唯一飛べる。

サンダーγ
 重戦車を模した機体。 一番パワーがある。

サンダイアー
 「レッツ、サンダ・イン」の掛け声で合身。 身長65m、重量340t。
唯一の弱点は飛行できないこと。
 武器は腕を飛ばすサンダーナックル、胸から発射するシャインブラスター、
メタルガーター、雷撃剣。
 必殺技は雷撃剣で敵を切り裂く「雷撃剣・稲妻雷鳴斬り」。

191それも名無しだ:2010/01/08(金) 07:33:22 ID:ftD3J7Vf
戦え!ブラックダーク四天王!!

それぞれにひょんなことから謎の秘密結社・ブラックダークに所属することになった4人はマキナアームと呼ばれる機械を駆り、いつしか四天王の地位まで上り詰めていた。
首領シャドウシェイドの帰還によって召集され、初めて顔を合わせる四人。
そしてその首領直々に下された命は、なんとアジア制圧。果たして組織の目的とその秘密とは!?
首領の正体は!?フィアースケア将軍の苦悩とは!?そしてボーナスはきちんとでるのか!?
アンチヒーロー組織活劇、いま始まる!!


・剛力のストロム
正攻法を好むパワーファイターで、ある種の騎士道に通じる情の厚さがある。
頭が少々残念。自らマキナアームに乗って戦うことも多い。
「うはは!見よこの圧倒的質量!圧倒的馬力!圧倒的破壊力ぅー!!」

・韋駄天のファスティ
機動力を活かした奇襲を得意とし、ストロム同様前線に出ることも多い一方でその際には多くの僚機を携える。
気分屋で、戦いを楽しむタイプ。その一方でどこか達観している。
「あんた戦場で演説しにでもきたのかい?」

・謀略のインタール
独自の美学を持ち、戦術によって相手をねじ伏せるのを喜びとする。
そのためストロムとは意見が分かれるが、なんだかんだで仲良し。
「こうなれば残るのは質対質。勝負見えたり!」

・変幻のプリズ
超天才少年。マキナアームやその武装を自ら改造・設計し、多彩な攻撃を可能にする。
探究心を抑えずにはいられない年頃。天然が入っている。
「四天王なんだ!合体させるに決まってるじゃないの!!」
192それも名無しだ:2010/01/08(金) 18:28:23 ID:ef2uMrDI
合金貴族 エクセレンダー

アルメリア大陸西部に位置する大国ミュカデヴ。
その国の政財界を表裏で牛耳るシュラーダ家。
ミュカデヴは燃料・鉱物資源に恵まれており、当然、その国のお金持ちは
想像を絶する資産を持っている。その頂点は当然シュラーダ家であり、その資産は測定不能と畏れられる。

シュラーダ家のご令嬢、アルマ・シュラーダは超絶ワガママな一人娘である。
大罪の悪魔もNO-THANK-YOUのプライドを持ち、

そんな彼女が最近はまっているのはSFロボットもののライトノベル。
熱血主人公が世界の混乱に正義のロボットを愛と勇気で操縦し戦う「メタルヒーローレジェンド」。
こう、悪い奴を正義の鉄槌でギッタギタにして周りから祝福の声が響いたらさぞかし気持ちいいだろな〜とか妄想する毎日。
そして今日もワールド・ニュースを騒がす各地での戦争・内紛・テロ事件。
スリルもドラマも愛も勇気も正義も悪もない、使用人たちをいじる以外何もない
退屈な毎日にいいかげん飽き飽きの彼女。
100回死んでも使い切れない財産。どーせお父様はお金なんて使いもしないし見向きもしないし。
「・・・お?・・・んふふ、い〜〜〜いことおもいついちゃったわん」

かくして、無限の財力を持つ最強のジコチュー娘が世界を舞台にしたヒーローレジェンドごっこが始まってしまいました。

                                   執事オーモン・レートット

アルマ・シュラーダ
主人公。超美人で趣味は読書。また頭脳も明晰、殺人武道のたしなみもある才色兼備の権化。
が、性格は非常に高飛車でプライドが高く、嫉妬深くて愛情深くて超絶ワガママな非常に濃い17歳。
若い執事が持っていたラノベを取り上げて読んでみた所ハマってしまい、フィクションに思いを馳せる。
正直やることない日常に飽き飽きしてたとき、お気に入り執事のオーモンの一言で行動にでる。
箱入りのようで割と世の中を知っている。が、信条が唯我独尊のため相手がなんであろうとも
自分のしたいようにする、小悪魔というか魔神。

オーモン・レートット
19歳の青年執事。いつもアルマの理不尽にこき使われるかわいそうな青年。
執事であるが、シュラーダ家に仕える使用人は一流の大学を出、多種多様なテスト(人格テストや耐久力(?)テスト)などを
こなしたエリート中のエリートの中でもさらにエリートである。
歳が近い所為かアルマのお気に入り。ゆえに彼の命はいつも風前の灯である。生まれは片田舎で親に電話する時はイナカッペが出る。
193それも名無しだ:2010/01/08(金) 18:29:07 ID:ef2uMrDI
エクセレンガー
アルマが暇つぶしのため、シュラーダの財力と権力にモノを言わせて製作した人型戦闘ロボ。
豊富な資源と世界から結集させた科学力によって生まれた、開発者曰く「歴史登場には半世紀早い兵器」。
宇宙から飛来した研究中の反重力物質・オーン鉱石を無理やり機動システムに組み込み、単機で宇宙空間への飛行が可能。
さらに装甲には電磁コーティングによる耐ショックとノヴァメタルによる超耐熱を可能にしたギガフィート装甲を採用。
武装も落雷発生装置からヒントを得た超電圧の爆裂弾丸をはなつライトニングメガランチャー、
ノヴァメタルと鉱石焼却用のメギトシステムを組み合わせたブロミネンスブレードを主武装とする。

そして何より恐ろしいのが、見た目などに飽きっぽいアルマによって毎回改造・改良、時には完全バージョンチェンジされるカスタム性である。

エクセレンガー・マーク2
初陣をエレガントに飾ったエクセレンガーだったが、その武装の無骨さにアルマがクレームをつけ、
武装まわりを改良した機体。ランチャーとブレードをそれぞれビームアローとビームサーベルに変更。
しかし砂漠での戦いでビーム兵器の相性の悪さがでて苦戦してしまった。即お払い箱に。

エクセレンガー・ウロボロス
悪の華に興味を持ったアルマによって一気にバージョンチェンジされたエクセレンガー。
蛇女をモチーフにした機体で、水中活動を可能としている。
ヒールをイメージしていたが、大陸南部の地盤沈下による水没災害においてレスキューを行うハメになった。

ディバイン・エクセレンガー
宗教紛争に対して改造されたエクセレンガー。天使のようなフォルムをして超火力の武器を持つ。
拡散型多弾頭ミサイル・インドラランチャー、強化セラミック合金をもバターのように貫くギルティランスと攻撃力はエクセレンガーでもトップ。
戦っていた現地信者から「約束された災いの徒だ」と畏れられる。

その他
バイオレンス・エクセレンガー(格闘ロボを目指したエクセレンガー。
エクセレンガー・ギャラクシー(宇宙空間での戦闘に向いたエクセレンガー。
なんだかよくわからないもの(開発スタッフのストにより低技術で作り上げられた物体。しかし出撃し勝利を収める。



194それも名無しだ:2010/01/08(金) 21:32:20 ID:cRWiK8X2
なんかいいなぁこういうの。説明が上手いのか、想像がしやすくて楽しい
195それも名無しだ:2010/01/09(土) 09:31:32 ID:HTFkEyCI
終着点兵器ドグー
地球外から降り立った侵略者を討つ為に地下深くから出てきたロボット
青銅色で、大きな目は通常青色、身長11m重量3t
「全ての兵器の向かう終着点」と云われる所以は、破壊した破壊されたモノ、人を完全に修復・複製する点である。
敵に殺された叔父さんを、村を、国を世界を地球を修復していく内に主人公はこのロボットを段々と恐ろしくなっていくが、
侵略者と唯一対抗できる手段として、乗る事を拒む事ができなくなる。
やがて地球と同質量の戦艦、戦闘機で攻めてくるが、
その質量を、ドグーがドグー自身を複製する質量に使い、返り討ちにし、
ボロボロになった地球を人間の居なかった恐竜時代まで時間を修復し、
敵の惑星をブラックホールにまで修復し決着をつける。
196それも名無しだ:2010/01/10(日) 12:33:05 ID:yWmab0oQ
何してたんだと思われてることすら危うい『マグマダイバー・プラグマ』その3。

・前回(>>84)までのあらすじ
マグマダイブを起動させ帝国のロボットと謎の巨大バゴラを倒しましたとさ。


「はぁー…やっぱり慣性制御系の見直しが必要か。」

待合室で仮眠を取ろうかという時、ちょうどコロナが出てきた。

「もう大丈夫なのか?」

「ただの脳震とう、いつまでも寝てらんないでしょ。お母さんと大さんはまだだけど。二人ともちょっと疲労溜まってるみたい。」
「で、その大さんの代わりってことで話、聞いてくれる?本当ははじめから私が話すべきだったんだけど。」

話の焦点は今日の巨大なバゴラ獣とマグマダイブについて。事が終わって早々でくたびれてはいたが、その真剣な表情に流石の俺も聞き耳半分とはいかない。
そういやコロナとまともに話したのはこれが初めてだ。

要約すると地上のバゴラは倒しても液化したうえで母体となる大バゴラ―今日のあれ―の元に帰っていくだけで、再び復活してしまう。
そこでバゴラの帰巣本能を利用し、追っかけたうえでその根城を叩きに行くための機能がマグマダイブということだ。

「そしてそれを機能させるために作ったのが、プラグマ。バゴラや帝国から地上を守るためにね。」
「でも帝国が予想以上の速度で動き出したこともあって状況はかなり危険なの。」

危険。それは今日の一件で身をもって知った。

「そりゃそうだけど、どう考えたってやる事は決まってるんだろ?」

「そう。でもあなたはその危険を一番身近なところで見た。」
「だから…その…変な使命感とかを感じてほしくないの。」

?なにやら言葉に詰まっている。

「だからえーと…プラグマで戦うのは、別にあなたじゃなくてもいいの!」
「ただ…」

「ただ?」

「…やっぱりなんでもない。ごめん、こういうの卑怯だよね。」

複雑な表情をするコロナを前に俺はそれ以上なにも聞けず、お袋と叔父さんを待つと気まずいまま帰路に着いた。
197それも名無しだ:2010/01/10(日) 12:34:31 ID:yWmab0oQ
次の日の昼。流石に学校も一時休校となったが、学校では動ける人間が集まっての残骸撤去作業が行われた。
昨日の今日で体力的には限界のはずだが、それでも肉体労働に精を出すのはコロナの言葉と表情から離れるためなのかもしれない。

「放っておいて地上が危険ならどの道カヤの外でいられないってのになんなんだ。」
「俺から『やりたい』って言うべきなのか?…いやそもそもやりたいのか俺は。」

―思春期するのは結構だが外にもらすのも程ほどにしておけよ、少年―

作業帰り、意味不明な思考を繰り広げる俺の前に突如男が現れる。

「その姿…まさかブレイザー1!?」

ブレイザー1。俺の子供のころ大好きだった番組『ブレイザー8』にてその名を冠する巨大ロボを操る正義のヒーロー。
しかしそれは作られた、しかもアニメの中の人物だ。
ただの変態?しかし同時に男の存在には妙な説得力のようなものも感じる。

「君は特別な存在だ!君でなければ駄目なんだ!お願いだ地球を救ってくれ!!……とでも言ってくれればいっそ楽か。」
「いや、違うな。そう言われる事を望んでいるんだ、君は。」

「なっ!」

「しかしそれが―『ズォーン!!』

一方的に喋る男をさえぎる爆音。しかしまぁこの音に慣れつつある自分が怖い。

「あ゛ぐぁー。」

反射的に振り返ればバゴラ獣。最初の奴にちょっと似てるが一回りデカい。

「…少年。答えは既に君自身が出している。あとは昇華しろ。」

そういうとブレイザー1、華麗に空中回転をきめ飛び去っていった。
答え。気付けば俺は既にバゴラの側へ足を踏み出していた。
だったら!
198それも名無しだ:2010/01/10(日) 12:39:29 ID:yWmab0oQ
研究所の跡地に着けば、黄色いテープと警察話し合っている叔父さん。

「叔父さんごめん!」

その間を強引に抜ける。

「あ、豪くん!」

プラグマに乗り込み、起動。
欲でもなんでもいい。
理由とか都合とかそんなん知るか。
居ても立ってもいられないんだ俺は!
来た道からさらにまっすぐ、走る!!

「あれ、こういう時警察って止めたりしないんですか?」

「規模も違う、義もある。県警レベルじゃどうにもならん話でしょ。もっともあの若さは誰も止められないでしょうね。」

「それもそうだ。…あれがいつまでも続けばいいんだけど、ね…。」
199それも名無しだ:2010/01/10(日) 12:41:25 ID:yWmab0oQ
相手は正面、こっちに気付いた。
よし、このまま引き寄せれば背後は山。
街中に行かれるよりずっと戦いやすい。

「あ゛ぐあ゛ぐー!!」

考え事したのが間違いだった。いきなりバゴラ跳んでくる。しかも斜め横。
あわててジャンプを追いかけたのも裏目に、届く直前の至近距離、口から火の玉!

「うぐっ…!こいつ!!」

火の玉吐いて後ろに下がったと思ったら尻尾をばねに飛び込んでくる。
苦し紛れの拳とそれとじゃ押し負ける。

「負けるかって!!」

低姿勢から飛び込む。相手は体ひねって尻尾!

ただしそこは予想の範囲!避わさず当って受身!で―

「でえい!!」

下から蹴り上げる!さらに引いた所を起き上がって拳一発!
だが返る振動が鈍い。つまりあんまり響いてない。

「あ゛がいがが!」

まずい。最初もそうだが、こいつ自分も巻き込む距離でも平気で火の玉吐く。

と、その時―

「ブレイザーキィィック!!」

誰もいなくなった銭湯の煙突から、バゴラ獣の目玉に。
それはもはや間違いなく―

「ピンチか?少年。」

「ブレイザー1!!」


つづくとよ。
200それも名無しだ:2010/01/10(日) 12:50:31 ID:9wtmCoDl
おお、なんかシリアスになってきたが変わらず面白い
201それも名無しだ:2010/01/10(日) 22:20:08 ID:GPldQ95r
ごめんなさい、マサト作者です。
今まで微塵も書けず、本当にすいませんでした。
続きを書こうと思いましたが、恐らく誰も待っていなかったと思います。
そこで、手前勝手ではありますが、中断したところから最終話直前までを下にまとめました。
最終話は火曜日に投下する予定です。
自分勝手な私をどうかお許しください。



麻里達はマルタルドを駆るブザンを辛くも撃退した。
次に現れたレイファは、グラーマンを裏切りカリグラ要塞の座標を教え逃げようとした。
しかし、その行動を見透かしていたジュバフは衛星砲でレイファを瞬時に消滅させた。
麻里達は教えられた座標を頼りにカリグラ要塞へ突入する。
そこで再開した少女・リュノは、実はグラーマンの実の娘にして地球圏到達を目前にして病死した
グラーマンの影武者を務めていた。
リュノは地球攻撃を取りやめてくれると約束したが、ジュバフが一人でそれに反対。
大量の戦闘兵のコントロールを手中に収め、帝王専用の戦闘兵『エンペラトーレ』を強奪、リュノへ反旗を翻した。
激戦の末に亜紀斗のリオレイオ、ウィリスのエアジェスは倒れこみ、帝王護衛戦闘兵『エンペラナイト』を駆るリュノと麻里も、
最早虫の息となっていた……。
202それも名無しだ:2010/01/11(月) 21:09:26 ID:Jn/jX6WO
すいません、予定を変更して今日投下することになりました。
重ね重ねの身勝手をお詫びいたします。

「……はぁっ……はぁっ……」
麻里は痛みに耐え切れず、地面に手をついた。
その目の前には、巨大な影。――カリグラ帝王専用戦闘兵『エンペラトーレ』。
「もう諦めたらどうだ? ……リュノ様、今回の件は委員会に報告させていただきます」
エンペラトーレのコクピットから、ジュバフは冷たい視線を投げかける。

最終話「復逢、日迄!」

「くっ……動け、動けよリオレイオ!」
亜紀斗はコクピットで懸命にもがくが、蒼い獅子は完全に力尽きている。
そして、それは隣にへたり込む真紅の天使も同様らしかった。
「駄目だな……エアジェス、今までご苦労様……」
「そんな悠長なこと言ってる場合じゃないよ、ウィリス! このままじゃ、麻里が……!」
亜紀斗は声を荒らげる。
「……お前は信じていないのか? 麻里を」
「……!?」
ウィリスは、そのまま涼しい声で続けた。
「私は信じてるよ。あいつは……死なない」
亜紀斗はしばらく黙っていたが、やがて口を開いた。
「……そうだね、なら、僕も信じるよ……」

「ジュバフ、今一度言います。地球への修正は取りやめです。彼女を見れば分かるでしょう?
 地球に棲む人の中には彼女のような人もいるのです。そのような人が少しでもいれば、
 まだ望みはあります!」
リュノは必死に叫ぶが、ジュバフは耳を貸さない。
「これは決定事項です。それに、あなたのお父上の遺志でもあるのです!
 愚劣な地球人から地球を、ひいては宇宙全体を守るために!
 それでも分かってくださらないと仰るのでしたら……クラッシュプラネット!!」
エンペラトーレの胴体から巨大な鉄球が打ち出され、エンペラナイトへと向かっていく。
「……ッ!」
「さようなら、リュノ様……カリグラは、私が立派に引き継いでみせます……」

ガッ、と鈍い音が要塞内に響いた。
「……?」
エンペラナイトには当たっていない。不思議に思ったリュノが、顔を上げた。
「!? ま、麻里さん!」
打ち出された鉄球を、アテナスが抱きかかえるようにして止めていた。
『……ギリギリだったぞ。タイミングも装甲も』
「うっさい」
ラシュアの言葉に、麻里はいらついた口調で答えた。
203それも名無しだ:2010/01/11(月) 21:35:14 ID:Jn/jX6WO
「……なかなかやるな。だが、これならどうだ? バーストレーザー!!」
エンペラトーレが広げた翼から、無数のホーミングレーザーがアテナスへと放たれた。
『まずい、麻里! 避けきれないぞ!』
「なら、避けなきゃいいっ!」
言うが早いか、麻里はエンペラトーレへ向かって全力疾走を始めた。
レーザーがアテナスの肩へ、腹へ、膝へ、頭へと命中していく。
「ぬあぁぁぁぁぁぁ!!!」
麻里はそんなこともお構いなしに、痛みなど感じていないかのように直進を続ける。
「ばっ、バカな!? あれだけのレーザーの中を突き進んでくるのか!? ……やはり、
 悪逆な地球人だからこそ出来る芸当なのか!?」
「言うなぁっ!!」
ジュバフに向けて、麻里は叫んだ。
「人のことを、愚劣だとか! 悪逆だとか! そんなこと、言うな! それに……
 例え愚劣で悪逆でも、私は……そんなみんなが好き。だから、守る。家で待ってる、
 お兄ちゃんのためにもね……」
「好き……だと? そんな一時の感情で、ここまで出来るのか? やはり、
 地球人という人種は凡……」
「言うなって言ったぁ!!」
麻里は再び叫び声をあげた。
「ジュバフ! アンタはお仕置きだ! ギガント・デストロイヤー!!!」
アテナスの胸から放たれた白い光線が、真っ直ぐエンペラトーレへと向かっていく。
「しまっ……!」
ジュバフは慌てて腕を交差させ防御体制をとるが、タッチの差で間に合わず、
光線はエンペラトーレの胸へ突き刺さった。周囲が粉塵に包まれる。
「……まだ……まだ、か……」
『帝王専用機は伊達ではないな……』
粉塵が晴れると、そこには胸部を軽く陥没させたエンペラトーレが立っていた。
「……許さんぞ、地球人に裏切り者が……殺す! 徹底的に殺す!! バーストレーザー!!」
再びエンペラトーレの翼から無数のレーザーが放たれる。そして、
『チャンスは今しかない! 装甲の弱った部分を狙え!』
「了解! でぇぇあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
麻里は再び走り出した。
レーザーが命中し、左肩と右脇腹、頭が消し飛んだ。
「麻里!」
「ちょっと!?」
「もういいです麻里さん! 止めてください! 死んじゃいますよ!?」
亜紀斗、ウィリス、リュノの制止の言葉も耳に入らない。麻里は変わらず突き進む。
そして、エンペラトーレの足元まで到達すると、胸の高さまで大きくジャンプした。
「何っ……」
『今だ、やれ!』
「おぉぉぉぉぉぉぉぉ!! アタッカァァァァァァ! パァァァァァァンチッ!!!」
打ち出されたアテナスの右腕は、エンペラトーレの胸の装甲を確実に射抜いた。しかし、
「……残念、だったな……薄皮一枚、という奴だ……」
厚い装甲に阻まれ、アタッカーパンチはエンペラトーレを討ち取ることは出来なかった。
204それも名無しだ:2010/01/11(月) 21:52:44 ID:Jn/jX6WO
『……馬鹿な……』
ラシュアの落胆した呟きが、アテナスのコクピットに虚しく響く。
「麻里、逃げて!」
亜紀斗が叫んだが、アタッカーパンチで全てのエネルギーを使い果たしたアテナスに、
それは不可能だった。
「止めを刺させてもらうぞ、地球人。シックルフィン……」
「……アンタの負けだよ、ジュバフ」
ジュバフの言葉を、麻里が遮った。
「何……? 何を言っている、どう見ても……」
「もっとも、私の勝ちでもないけどね。……私の後ろ、見てみなよ」
「後ろだと……? ……!」
アテナスの後ろを覗き込んだジュバフの表情は、即座に凍りついた。
アテナスを追ってきたホーミングレーザーが、今まさにアテナスへ命中しようとしていた。
「もう分かったでしょ? 自分で撃ったホーミングレーザープラス、アテナスの爆発……
 勝ちは無理でも、相討ちくらいなら……出来るでしょ?」
『……相変わらず無茶をするな、お前は。まあ、それに乗った私も私か……』

「あれは……レーザー?」
「まさか、麻里!?」
「麻里さん、逃げて!」

「自己を犠牲にするだと!? やはり地球人は、愚れ……」
「言うなって……言ったでしょ……?」



……後に『第一次異星間戦争』と呼ばれることになる騒動が終結してからまる一年。
俺――谷口神夜は、平凡な食品会社への就職を決めた。大学まで行って習ったことが台無しだ。
あれから、要塞から救助されたカリグラの首領だという少女は、地球へ技術的な支援を約束してくれた。
その時提示した条件はたった一つ。『地球人の心を今より豊かにすること』だった。
地球側は、よく分からない条件に首を捻りながらもこれに承諾、宇宙時代の幕開けを予感させた。

その他、小さな変化といえば……家が少し、寂しくなった。
両親は相変わらず世界を飛び回り、たった一人の妹は地球を救おうとして生死不明。
要塞は洋上に浮かんでいたので、まだ死体は見つかっていない。
ただ、あいつらのトンデモパワーなら、人間一人くらい助けられても不思議はないな、と思う。
俺は、麻里が帰ってくることを信じている。
そうだ。今夜はあいつが好きだった、総菜屋のコロッケにしよう。

……あいつが帰ってきていてもいいように、二つ。

205それも名無しだ:2010/01/11(月) 21:54:33 ID:Jn/jX6WO
スレ汚し、申し訳ありませんでした。
ただ、今までSSを完結させたことが一度しかなかったので、どうしても
完結させたかったのです。
しばらくはROMに徹し、皆様の作品で勉強させていただきます。
本当に、ありがとうございました。
206それも名無しだ:2010/01/14(木) 19:51:35 ID:Hu58LVcU
うわあぁぁ俺の配色センス死ねぇぇぇぇ!!
っていうかちゃんと色も想定して書いとけアホー!!

…マジ終わらね。

207それも名無しだ:2010/01/15(金) 22:06:24 ID:30KlakeM
50m級機動兵器を想定した新型量産機


スパロボの世界の主力量産機ってMSだけど
異星人の機体って50m級が多いのにMSじゃ火力不足じゃね?ってことで
ガンダムの世界じゃ採用されないようなMSの草案考えてみた

・全長
これまでの16〜18mから27mくらいを想定
大きすぎてもコストかかりすぎるし

・操作性
通常MSが軽四ならコレはハイエースみたいな感じ
一回りか二回りくらい大きいけど基本操作性変わらずで

・生産コスト
通常量産機の2〜3倍くらいかな
へたすりゃMAくらいかかるかも

・メンテナンス
通常MSのノウハウがそのまま生かせるから
MAと比べてもまだ楽なイメージ
208それも名無しだ:2010/01/16(土) 00:28:57 ID:6vmQJvNw
>>205完結乙。

未完成すぎるが折角なので

【ウィキペディオー】

新たな脅威に立ち向かうべくあらゆる世界のロボットの情報を収集、武器を開発したり協力したりする兵器。
メインシステムである「ぼくロボデータベース」には膨大な量のロボット情報が内蔵されるはずだったが開発が遅れに遅れている。
カテゴリ識別や共通モチーフ等のリンクによって参考やクロスオーバーの利便性アップを図っているが…

現段階では代わりに(完成の先が見えやすいという理由で)サブシステムである「SS」のまとめが行われており、こちらは現行世界まで補完が完了している。

http://www21.atwiki.jp/bokurobo/


うん、絶妙な場所に誤爆した。
209それも名無しだ:2010/01/16(土) 08:07:36 ID:C52Kv5MC
すげぇぇぇぇぇぇ超乙!
210それも名無しだ:2010/01/16(土) 09:41:05 ID:/cn3Bhle
これは嬉しいな
211それも名無しだ:2010/01/16(土) 13:26:01 ID:6vmQJvNw
物凄いチラ裏

・IDは登場時期の識別だが登場順があるのでいらないか?→その場合登場順の該当箇所にリンクさせないとページ単体を見たとき分からないのが難点

・カテゴリは本家wikiに倣い多そうな共通カテゴリを単独ページとして作るつもりだが、線引きが曖昧。

・一応ページにタグも埋め込んでいる(50音順とか一括で指示が出せるよう)が、入力が手間なので誰でも編集できるようにするなら微妙

・画像やmidiも埋め込めるが自分が殆ど残していないので難しい

・原則はスレに書き込まれた内容のみで作るが備考の欄で少し補足してみる

・推測でぼくロボは1500体ぐらい。一日5ページ作り続ければ一年で終わるね(^p^)

・まとめ作ってる最中に改めてSS読む。

「セイカイオーリメイクかっけぇぇぇ!!」
「シャドウミラージュやべぇぇぇ!!」
「うおぉぉバントライン!!うおぉぉ!!」
「式・機・伝!式・機・伝!」
「バイラーッ!レイブリンガーッ!ヒラメーッ!」

結論「全部面白い。」
212それも名無しだ:2010/01/16(土) 22:42:58 ID:C52Kv5MC
ヴァジュライザーの画像が未所持となってますね。
描いたの私なんで欲しければ言ってください。再掲します。
213それも名無しだ:2010/01/20(水) 21:26:19 ID:8k+GWYr1
ニヤニヤして自作SS見てた自分きめぇw
でも改めてSSだけ見ると意味不明な点多すぎて、その辺SS前に投下してる設定説明に頼ってるなぁ……と自らの実力不足を痛感。

そしてもう投げ出して記憶の片隅においやった作品まとめてくれてるの見て完結させる意欲が沸いてきた。
物語の全貌ももはやうろ覚えだがなんとしても完結させてやるぜー
214それも名無しだ:2010/01/20(水) 21:33:02 ID:jzIJry4H
うpできるだけでもすげーよ
内容もおもしろいし
215それも名無しだ:2010/01/21(木) 06:11:37 ID:BCHUBmPJ
更新する暇が無い…

>>212
1MB以下のものはページに直接アップロードしてタグを埋めれば良いのですが、そうでなければ私がデータを貰ってアップするしかないので、そこら辺考えると別途アップローダーを借りてきたほうがいいのかもしれません…。
とりあえず週末にタグだけでも埋めておきます。
216それも名無しだ:2010/01/23(土) 22:11:05 ID:mkqCgVDI
ハツコイマシン第一話「僕らの初恋の相手はこんなにもガッチガチだったでしょうか…?」

「チェエストォー!!」
真っ赤な拳が巨大な蝙蝠を砕く!
「ほらほら、どこ見てるのよ!」
青い斬撃が巨大な猿の大群を切り刻む!
「…邪魔すんな…!」
緑のビームが巨大ななんやかんやをまとめてかき消す!
やがて赤い巨大ロボットが地上に降りてきました。
「今のでラストか?」
それに青い巨大ロボットも続きます。こちらは赤いのより一回り小さいです。
「そーみたいね」
一番大きな緑のロボットがお茶目に肩をすくめてみせます。
「拍子抜けだね。最近、攻撃ゆるくない?」

彼らこそ、日本が誇るスーパーロボットのパイロット達なのです。
「レッドギルガメス」の山瀬カズキ。
「ブルーセイレーネ」の浜崎ミユキ。
「グリーンサイクロプス」の大村シンジ。
驚くことにみんな十代です。日本のティーンエイジャーマジやべえ。
彼らの任務は宇宙人の攻撃から「日本を」守ること。
まだまだ各国柵が残る昨今、みんな仲良く、とはなかなかいかないものです。

「お前らまたやらかしたのかぁ!」
基地で三人に怒鳴り散らしているこのチョビヒゲは、日本防衛隊の小島リュウヤ隊長です。
「えー、だってー」
カズキが文句たれます。
「敵は倒したし、いいじゃないですかー」
ミユキも膨れっ面で反抗します。
「その度にマシンを壊されてみろ!こっちはもう限界なんだよ!」
「所詮マシンです。直せばそれでいいでしょう」
シンジが冷たく言い放ちます。
「じゃ、そーゆーわけで失礼しまーす」
カズキとミユキとシンジは悪びれる様子も無く司令室から出て行きました。
「アイツら……で、システム進行度は?」
リュウヤ隊長はパソコンに向かっている女性隊員に話しかけました。
「ほぼ完璧です。今夜にはもう設置できますよ。各データは……
 山瀬くんは引っ越した幼馴染、浜崎ちゃんは父親の再婚相手が連れてきた義弟、
 大村くんは幼稚園の先生ですね」
女性隊員は牛乳ビンの底みたいな眼鏡をくいっと上げ、聞かれてないことまで答えました。
「……そ、そうか。なら、今夜早速とりかかってくれ」
「了解です」

翌日、いきなり敵襲の警報が鳴り響き、ほとんどの隊員がそれで叩き起こされました。
無論カズキ達もその一員です。
「おっしゃあ!人の安眠邪魔した罰を…」
『君が山瀬カズキだね?私はアイ。これからよろしくね』
ふいに、聞きなれない声が聞こえてきました。
「……?なあ、ミユキ。何か言ったか?」
カズキはミユキに尋ねます。
「何言ってんの、それはこっちのセリフよ。……シンジは?」
「こっちも同様だ。二人とも、モニターを見てみろ」
217それも名無しだ:2010/01/23(土) 22:26:55 ID:mkqCgVDI
「モニター?」
「……誰、これ」
三人の目の前には、見慣れない三人の人間がホログラフで映っていました。
『三人とも、聞こえるか』
リュウヤ隊長が通信で話しかけます。
『それはナビゲート用の擬似人格だ。カズキのがアイ、ミユキのがユウタ、
 シンジのがサナエだ』
「それはいいけど、いつの間に?」
『昨夜さっさと取り付けた。まあともかく、これからはその擬似人格と仲良くな』
不審がるシンジにあっさりと返し、リュウヤ隊長は三機を発進させました。

「ったく、面倒くせえなぁ…」
『前方に三体のシルエット確認!』
カズキのぼやきを、アイの警告がかき消します。
「あーはいはい。じゃ、いくぜえ!」
レッドギルガメスは敵に向かって突進します。その勢いで一体撃破しました。しかし
『キャアッ!…いったぁ〜』
「あ?どうかしたかよ?」

「じゃ、サポート任せていいのよね、ユウタ?」
『はい、任せてください!』
「それ聞いて安心。それえ!」
敵の懐に飛び込んだブルーセイレーネはグルグル大回転して敵を切り刻みます。
『う、うぅっぷ…気持ちわる…』
「はぁ?」

「じゃあ、ロックオンは任せる」
『ええ、おもいっきりやってね』
サナエのサポートで、シンジは近づく敵をバンバン撃ち落します。
「よし、次…」
『はぁ…はぁ…ごめんなさい、ちょっと疲れたわ』
「…なんだと?」

戦闘から帰ってきた三人はリュウヤ隊長に詰め寄ります。
「隊長!何だよあのAIは!痛がったぞ!?」
「こっちのは目回してたわよ!」
「AIが何故疲れるんですか!いちいち戦い辛いですよ!」
しかし、リュウヤ隊長は平然と答えます。
「ああ、それが目的だからな」
三人は目が点になりました。
「は?」
「そういう風に『痛い』とか言われると、機体傷つけるのを憚られるだろ?
 そのための『ハツコイシステム』なんだから」
「ハツコイ……」
「システム……?」
「隊長、それはどういう……」
三人の詰問を避けるように、リュウヤ隊長は大きく伸びをしました。
「質問はそこまで。私は仮眠をとる。お前達も寝られる時に寝ておけ」
そして、そのまま部屋に帰ってしまいました。
「……」
「……」
「……」
あっけにとられる三人でしたが、一応仮眠を取るために部屋へ戻りました。

つづくかも
218212:2010/01/25(月) 00:32:44 ID:2EQjFLKp
やったよ兄貴!
つうか密かに更新を続けている兄貴かっけぇよ
219それも名無しだ:2010/01/25(月) 01:29:47 ID:ma/bP9ec
合金忍法帖 ヤイバハート

世を忍び、光を忍び、闇で刃と心を研ぎ澄ます

銀賀流最後の正統継承者、銀賀玄鉄が没し、銀賀流をわずか13歳の子息、銀賀一剣が継ぐ事になってしまった。
現在は極少数派ながら古くは三大影の名門であった。
お家の再興を背負うことになった忍びの少年、一剣は一族の忍撃兵、ヤイバハートとともに
世の闇なる戦場へと疾走するのであった。

銀賀一剣(ぎんが いっけん)
銀賀流の最後の一人となってしまった13歳の少年。表向きは普通の中学一年生。
だが忍という隠密活動・戦闘を世間の闇で請け負う裏家業の家に生まれたため、亡き父の悲願、
闇の専門家、忍としてのお家再興を目標に尽力する。
忍らしくクールで質実剛健を目指しているが、なりきれない。女の子に弱い。成績は悪い。
銀賀家は表向きは農家のため、土いじりや酪農(動物の扱いなど)が得意。
習得技術(初期)・銀賀流体術手解、銀賀流剣術2段、銀賀流手裏剣術手解、口寄・忍撃

ヤイバハート
銀賀流発足当初(100年ほど前)に作られた忍撃兵と呼ばれる体長6メートルほどの戦闘用兵器。
かつての天才技師伊能友生が手がけたとあり化石なみに古い型番であるがまだまだ現役。
忍撃兵は意識があり、ヤイバハートは一族の守り神としての存在でもある。古老の漢。
一剣の未熟さに頭を悩ませる。
銀賀流継承者に教えられる口寄せの法術で銀賀家の地下施設から召喚し、直接乗り込める。
忍撃兵はその性能を搭乗者の忍術や能力をモロに影響されるため、機体自体を改造するより
搭乗者の修練が戦闘能力アップする。
搭載武器・忍撃刀銀鉄、忍撃刀銀烈、忍撃刀脇差銀雪、忍撃苦無銀蜂×8、忍撃手甲鈎銀虎×2

銀賀流は装備を見ても解るように広域幻術や遠距離術などはほぼ扱わず、体術など白兵戦に特化した流派。
個人の暗殺や一対一の戦いを予想される任務を扱うことが多い。

    「父上!見ててください!必ずしや銀賀流の名、再び忍の界に轟かせて見せます!」 
 「バカモン!砲銃持ちに刀で真っ向勝負する奴がおるか!」「分身の術!?」「一剣!心眼の成果を見せろ!」 
   「もっと強くなりたいんだ!ヤイバ爺、俺に、俺にもっと術を教えてくれ」 「お、女の子ぉ!?」
「銀賀流・・・?聞いたことが無いわね」  「相手がガキ一人の流派とは、ウチも舐められたもんだな」
  「一剣・・・あのガキだけは俺が殺る!」 「僕の風遁についてこられるかな?老いぼれさんとおチビさん!」 
  「スッパ抜いてやるわ!」「ほぉ、初めて見たよ、お前が忍」  「落ち着け一剣!逃げるのも忍じゃ!」
      「あんたの親は殺されたのよ!」 「憎しみも怒りも、闇に染める・・・」 「絶影流の頭領、震剣」
             「我が名は銀賀流頭領、銀賀一剣・・・いざ参る!」
220超光戦士ブラストロン:2010/01/25(月) 17:21:52 ID:TaeV+qf3
1話投下したのが三年ぐらい前かぁ。時の経つのは早いね。
前の話はまとめwikiさんのほうで。過去の話読んだら自分がどんな話想定してたのか思い出してきた。



光無き夜の闇に突如として現れた謎のロボット。
敵か味方か?その正体は……!?


第四話 敗北!ブラストロン最後の日?!


 夜が明ける頃、大量の死体を乗り越えて、ようやく一志は家へと帰り着いた。
徹夜明けでガンガンと痛む頭を抑え、自室へと向かう。
そして自室につくと、そのままベッドへと倒れこむように眠りについていった。

 夢を見た。
暗い暗い、光すら飲み込んでしまいそうな漆黒の闇。
上も下もわからない、昇っているのか落ちているのかさえ分からないその闇の中に一志はいた。
あの時と同じ闇の中だと一志は思った。
「一志……」
闇の中から、あの時と同じ声が聞こえる。
ジリジリとしたノイズ音の混じった、低い声。
この星は狙われていると知らされた、あの日と同じ声。
「一志……モウスグ、強大ナ危機ガヤッテクル……」
声が淡々と告げた。
「強大な危機? 」

「ソウダ……。一志ニハ厳シイ戦イトナルダロウ……。ソレデモ……戦ウカ?」
今以上の強大な危機がやってくる……。
一志は考えていた。今以上の厳しい戦いに身を投げるのか。
だがこの声は俺に選択する権利を与えてくれた。
今なら戦いをやめ、元の生活に戻れるのではないか……。
そう思ったとき、ふと鋼の顔が一志の脳裏に浮かび上がった。
悲しそうな、今にも泣き出しそうな顔をした鋼の顔。
一志は意を決し影に言い放った。
「俺は……この町を守る」


 窓から差す日の光で目が覚めた。
時計を見れば昼をすぎて午後三時。
どうやらかなり寝過ごしてしまったらしいと窓を空け空を見てみれば、
そこには満天の青空があった。
雲ひとつない青空に、溢れんばかりの輝きでこの町を照らしだす太陽。
家の前では小学生達がサッカーボール片手に騒ぎ、笑いながら駆けていた。
この平和を守りたい。一志は心からそう思った。
胸のクリスタルもその意志に反応するかのように力強く光った。
221それも名無しだ:2010/01/25(月) 17:23:41 ID:TaeV+qf3
 真夜中、辺りに轟音とうなり声のような音が響いた。
その音で目を覚ました一志は、パジャマ姿のまま、音のした方向へと駆け出していた。

 音の発信源の元には、既に沢山の人が集まっていた。
近所の人間達は騒ぎ慌て、パニックを起こしている。二台のパトカーと数人の警察官が避難の指示を出し、住民達を誘導している。

 そこには巨大な人型があった。
30メートルはあろうかという巨大な体躯は青と黄色で彩られ、頭部からは巨大な一本の角が生えている。
その巨人がこちらを……一志をまっすぐに見下ろしている。表情がないのがさらに不気味さをアップさせている。
「あいつの言ってた危機ってのは、こいつのことかよ……」
一志はやっかいそうに頭を掻くと、警察官の目を逃れ物陰へと身を隠した。
「いくぞブラストロン! 」
 胸へと手を当て、強く念じる。光が辺りを包みこんでいく。

「グゥゥゥ……ォォォ……!」
強烈な光に、敵がひるんだ隙に、光を纏ったまま敵へと向かって走りだし、そのまま勢いをつけて殴りつける。
大量の土煙をあげて緑と黄色の巨体が吹き飛ぶ。
だが、渾身のストレートも敵にはさほど効いていないようで、首をグルリと一回転させ、ブラストロンをにらみつけてきた。
「くそっ、なんて硬さだ! 」
握り拳を解き、天へと掲げると、光の鞭を作りだし相手へと振りあげた。
「ブラストウィーップ! 」
鋭い音が響き、超高温の鞭が装甲へと打ちつけられる。が、敵は気に止めることもなくブラストロンへとゆっくりと歩み寄ってきた。
「くそっ! くそっ! 」
何度も鞭を振るうが敵の装甲には傷一つついていない。距離をつめられ、敵の片腕に鞭を振るう右腕を掴まれてしまった。
「オ゛オ゛オ゛オ゛!」
雄たけびを上げ、敵はそのままブラストロンを片手で持ち上げると、握る腕へと力を込めた。
強力な力で圧迫されたブラストロンの右腕がミシミシと嫌な音を立てる。
両足で敵の胸を蹴りつけ、左腕で顔面へとパンチの雨を降らすも敵はまったくひるまない。、
淡々と片腕へと力を込めている。

「くそっこの……ぐあぁぁぁぁ! 」
にぶい音をたてて、ブラストロンの右腕がこなごなとなった。
右腕が砕かれ、宙吊りから開放されたブラストロンはバックステップを踏み、相手と距離をとった。
右腕は肘から下は完全に粉砕され、断面からは赤黒い液体が垂れ、火花が散っている。

「ぐうぅ……!」
右腕を砕かれた痛みに呻きながらも一志は相手を見据えた。
咆哮を上げ、敵が突っ込んでくる。
一志は敵を受け止めようと腕を突き出した。だが、片腕だけでは到底受けきれない。
敵の巨大な角がブラストロンの腹部を刺し貫いた。液体が噴出し辺りを染めていく。
「ぐがあぁぁぁぁぁっ!」
中の一志もまた、腹部から血を噴出し、口からは血を吐き出した。
ブラストロンを貫いたまま、敵が頭を上げた。そして、首を捻ると一気に振った。
角に刺さったブラストロンが投げ飛ばされる。建物をなぎ払い、巨大なビルに激突しようやく勢いも収まった。
ぐらりと崩れる身体。そこから立ち上がろうと身体に力をこめるが力が入らない。
悠々とこちらへ向かってきた敵がその拳を振り上げた。拳が変化し剣のようになった。
「ぐ……!」
死を覚悟し、目をぎゅっと瞑る。だが一向に剣が振り下ろされる気配が無い。
ただ、するどい金属音とうめき声が聞こえてきた。
恐る恐る目を開いてみると、そこには先日の黒いロボットが敵ともみくちゃになりながら殴りあう姿があった。
「あいつはやっぱり味方……なのか」
その言葉を最後に、痛みで一志が気絶すると同時にブラストロンも光の粒子となり辺りへと舞い、消えていった。

つづく


当時書きかけのまま放置してた四話を無理やり完成させてみる。
ここからが一から書き上げる腕の見せ所……のはず
222それも名無しだ:2010/01/27(水) 22:52:13 ID:ySvbNXV/
解除されたかテスト

まとめのおかげでスレの皆のモチベーションが高まっている……!
今更ながらまとめの人ありがとう!規制で今まで言えなかった!
223それも名無しだ:2010/01/28(木) 00:00:38 ID:NT1PEUR6
運命などという言葉は逃げ場を作る為にあるのだと言う
だが、人は逃げ場を失うと生きていく事は出来ない生き物なのかもしれない
故に諦められるにたる理由を欲してなんらかの超自然的なモノ
つまるところ運命という言葉を欲した
だから、運命という言葉は諦めに似ていると思う
だから人は言うのだ
運命と戦えと、諦める事と戦えと
そしてその戦いに勝利した時、人は新しいステージに進めるのだと


といっても俺としちゃあ、そんなのめんどくさい事この上ないので
俺は逃げることを選択する
それはもう容赦なく、憂いなく、後悔なく、迷わずに!!
運命すらも追いつけないほど超高速で!!

追いつけるて来れるのならば、追いついてきやがれ!


「超逃走 ダシュレイザー」


西暦3500年
世は大貴族時代を迎えていた
資本主義が悪しき循環を迎え発達し、富むもは永遠に富み続け、貧しき者は永遠に貧しくあり続ける
裕福であるものは自らを貴族と名乗り、貧しきものは貧民とカテゴリー分けされた
そういう風に社会は形成されてしまっていた、弾圧され淘汰される貧民たち
そんな中、貧しき者を救うために裕福なものから金品奪う義賊集団が現れる
彼らは貧しい中で助け合い開発したロボットを使い、私服を肥やし続ける悪しき貴族達から金品を奪い、貧民達に分け与えるのだ
だが、貴族たちから金品を奪う事はたやすいことでは無い
厳重なセキュリティーも一つに挙げられるが何よりも金を惜しみなくかけた貴族層のガーディアンロボの存在だ
戦力差は圧倒的で義賊達のロボットが真正面から戦っても勝てる訳がない
だから奪うもの奪ったら全力で逃げる!!
これは逃げる事に全てを賭けた義賊たちの戦いの物語である





【ダシュレイザー】

義賊達が新たに開発したロボット
貴族層から強奪した新機軸のロケットブースターが搭載されており
加速性は随一であるがその分、トルク方面が弱いという難点を持つ
逃げる事に特化している為、武装は無いが相手のレーダーに自身の機体が二体いると錯覚させる
特殊電子兵装デブリシューターが搭載されているのが特徴

【近衛 弓彦】

この物語の主人公
義賊の一人にしてダシュレイザーのパイロット
常軌を逸した空間把握能力を持つ
生まれは貴族であるが、貧民層を助けようとした為に貴族から追放された過去を持つ
元が貴族である為、義賊であっても一部の義賊仲間から色々不信を持たれている
物語が進むに通じて一つの信用を得ていくのも物語の面白みかなと思う


224それも名無しだ:2010/01/28(木) 00:02:18 ID:NT1PEUR6
いや、なんか向こうのスレの住人になってたけれどこっちも良いな〜と思って久しぶりに投下
逃走ルートの検索、障害の検索とか様々の要素いれてとにかくどうやって金品奪うか、どうやって逃げるかに特化した内容を想定
捕まえるガーディアンロボとの逃走における心理戦とかもやってみると面白いと思う
名づけてハイスピードガン逃げロボアクション!!とかどうだろうか?
225それも名無しだ:2010/01/28(木) 02:07:23 ID:VHe9Ngr5
勇者魔道士ディスペリオン

地下世界から侵略する敵モウドーク
しがない小学生だった鈍 解(のろい とける)はペリオンと出合ったことにより戦いの渦に巻き込まれて行く。

鈍 解(のろい とける)11歳
学校の裏山を散策していたところペリオンと出会う。その直後モウドークに襲われ、急遽ペリオンと契約しマスターになる。

破留博士
地下世界でペリオンを造った博士
実は行方不明になった解の祖父
何とか地上に逃げ延びペリアスを造っていた。
その後は地上に残り地下世界へのワープゲートを管理をしている。
226それも名無しだ:2010/01/28(木) 02:08:29 ID:VHe9Ngr5
ペリオン
モウドークに対向するため地下世界で造られたエネルギー型の使い魔
起動直後にモウドークに襲撃されその時難斗博士により地上に転送された
その後魔力が尽きかけたところ解に拾われ解を主人に登録する
いつもは異世界にいて戦闘になると魔方陣から出て来る
最初に主人が想像した形になり、解は真赤なスポーツカーをイメージしたためそのとうりの形になった。
人型形態になると魔法の力で大きくなる
戦闘機型メカ「ディスアタッカー」と合体することにより、ディスペリオンになる。
炎の魔法を得意とし、ディスセイバーで戦う

ディスペリオン
ペリオンがディスアタッカーと合体した姿
胸に大きな魔方陣があり、そこから武装を取り出す
アクニマ剣、ディスキャノン等
必殺技はアクニマ剣のリミッターを解き放ち敵を一刀両断する「炎神魔剣斬」

ペリアス
難斗博士がある人物の人格をコピーし作り上げた使い魔。
解の二人めの使い魔になり、よくペリオンと喧嘩している。
新幹線の形をしているドリル型メカ「ディスクラッシャー」と合体することによりディスペリアスになる。
氷の魔法を得意とし、ディスショットで戦う。

ディスペリアス
ペリアスとディスクラッシャーが合体した姿。
戦闘ではテキニマ剣、ドリルアタック等を使い戦う。必殺技はテキニマ剣のリミッターを解き放ち敵を一刀両断する「氷神魔剣斬」

ペリフォス
ペリオンのプロトタイプとして開発されたがモウドークに奪われ、ペリウムとして解たちと戦うことになる。
しかしディスペリアスとディスペリオンの説得、そして解の正義の心に感応し洗脳を破り味方になる。蒸気機関車の型をしており、戦車型メカ「ディスバスター」と合体することによりディスペリフォスになる。
雷の魔法を得意とし、ディスランサーで戦う。

ディスペルフォス
ペルフォスとディスバスターが合体した姿
戦闘ではヤツニマ剣、バスターカノン等を使い戦う。
必殺技はヤツニマ剣のリミッターを解き放ち敵を一刀両断にする「雷神魔剣斬」

227それも名無しだ:2010/01/28(木) 02:09:12 ID:VHe9Ngr5
マスターディスペリオン
三機の正義の心と魔法の力が奇跡を呼び誕生した機体
とてつもないエネルギーが発生して合体したら最後エネルギーを使い果たし元には戻れなくなる。
ペリオンが胴体、ディスアタッカーが背面、ディスクラッシャーが両腕、ディスバスターが腰と太股、ペリアスが右足、ペリフォスが左足になる
三機の武装を全て使える他に三本の剣が一つになったゼッタイ・アクニマ剣を装備している。
必殺技はゼッタイ・アクニマ剣のリミッターを解き放ち機体の全エネルギーで敵を一刀両断する「光神魔剣斬」

モウドーク
魔毒機と呼ばれるロボットを操り地下世界を征服した軍団
地下世界の後は地上に矛先を向ける。
首相モウドークを筆頭に「知将フグドーク」、「剛将テングドーク」、「悪将ペリウム」の三人の幹部がいる。

モウドーク
首相にして最凶
あらゆる魔法をつかう。

知将フグドーク
地上に攻め込んだ幹部。
頭は良い方で頭脳戦が得意。

剛将テングドーク
三人の中では一番破壊力があり持ち前の力で勇者魔道隊を苦しめる。

悪将ペリウム
三人の中で一番強い
どことなくペリオンに似ているが…?
228それも名無しだ:2010/01/28(木) 02:10:21 ID:VHe9Ngr5
番組リスト

第1話「始まりの契約」
解はしがない小学生、放課後学校の裏山で偶然ペリオンと出会う。そこに敵が攻めて来て…
第2話「登場、勇者魔道士」
何とか敵を退けた解とペリオンであったが町では謎の超音波が発生して…
第3話「決めろ必殺炎神魔剣斬」
敵を倒したと思ったら復活した!?
消滅させるにはアクニマ剣のリミッターを解くしかないが解くには解の力が必要で…
第4話「魔道士とは」
魔力をちゃんと使いこなすために解はペリオンから訓練を受けることになるが…
第5話「登場!疾風の勇者」
今日も魔毒機と戦う解とペリオン。しかし素早い敵に翻弄され負けそうなその時…
第5話「再会の後に」
祖父との再会をした解。そして祖父から敵の正体が語られる…
第6話「戦慄、暴走列車を止めろ!」
ペリオンとペリアスの喧嘩に頭を痛くする解。その時暴走列車が現れる。止めるには2機の連携が必要で…
第7話「機械の記憶のブルース」
海を見つめ記憶が湧き上がるペリアス。そこにはある人の物語が…
第8話「ジャスミン茶危機一髪!」
今日も好物のジャスミン茶を買いにコンビニへ
そこで珍しいジャスミン茶を見つけるがそれは敵の罠で…
第9話「知将フグドークの罠」
遂に姿を現した敵幹部。戦闘中に解がさらわれ…
第10話「炸裂!友情のW魔剣斬!」
何とか敵の牙城にたどり着く二人の勇者
そこには催眠をかけられた解がいて…
第11話「突撃!地下世界」
フグドーク城には地下世界へのワープゲートがあった。覚悟を決め解は地下世界に向かう…
第12話「登場!悪の使い魔」
地下世界に着いた解を待っていたのは無残にも破壊された町だった。怒りに燃える三人の前に現れたのは…
第13話「誕生、勇者魔道隊」何とかペリウムと相打ちに持ち込んだが解たちは気絶してしまう。次に目覚めたところは施設の中で…
第14話「急げ!決死の救出作戦」
気絶した解はレジスタンスに拾われていた。
敵に捕まった味方の救出作戦に力をかすが…
第15話「衝撃の真実」助けた味方はペリウムの真の姿について知っていた。最後の仲間を助けるために戦いに向かうが…
第16話「参上!怒涛の勇者!」
ペリフォスを仲間にしたのも束の間、力を使い果たしたディスペリオンとディスペリアスは剛将テングドークに捕まってしまう。その時最後の勇者が目覚めて…

229それも名無しだ:2010/01/28(木) 02:11:57 ID:VHe9Ngr5
第17話「恐怖、落盤地獄」
三人目の勇者も加わり活気つく解一行
しかしモグラ型の魔毒機が攻めて来て…
第18話「強敵、テングドークとの戦い」
危機を抜け遂に敵の本拠地にたどり着く勇者魔道隊。そこにはテングドークが待ち構えていて…
第19話「決戦!モウドーク!」
テングドークを倒し遂にモウドークにたどり着くがそこにはこれまで倒したはずの敵が沢山いて…
最終話「奇跡!別れのグレート合体」
何とか沢山の敵を倒しモウドークに向かう三機。しかしモウドークは禁断の魔法を発動。無限とも思える力を手に入れ三機は追い詰めれる。三人は世界を救うため最後の希望にかける…
230それも名無しだ:2010/01/28(木) 02:13:59 ID:VHe9Ngr5
すみません
勇者魔道士ディスペリオンの
難斗博士のところは破留博士の間違いです

231それも名無しだ:2010/01/28(木) 06:13:07 ID:XnwJV6yc
ブラストロン相変わらずのハードさと生々しさだ。懐かしい。

しかしwikiより少し前ぐらいからSS増えてきてるな。嬉しいことだ。
232それも名無しだ:2010/01/28(木) 16:24:01 ID:5JH2N2l8
創作発表板のSSスレが賑わってるのに
あえてこっちで書いてくれる人に感謝したい気持ちだ
233それも名無しだ:2010/01/28(木) 18:08:35 ID:cBjaGIAh
ロボ名
ラフレシアガンダム

概要
ラフレシアの技術がふんだんに盛り込まれた一見ガンダムの外見をしたMS。
が、体幹部全周にビーム砲門を多数備えるなど一風変わった装備をしている。
四肢は、通常のメカニカルな機構では稼働しておらず、
装甲の下に蠢く複数のテンタクラーロッドにより、活動している。
装甲が破損すればテンタクラーロッドが露出し、これらによる打撃、射撃が可能になる。
四肢の装甲は自発的に分離することもできる。
その異様な外見は人を連想させる形をしたMSに虫が寄生しているかのようであり、
見る者に強い不安感と不快感を与える。
なお、操縦系はラフレシアに準拠。
234それも名無しだ:2010/01/28(木) 20:21:40 ID:DxouT2Bm
なんとなくデビルガンダムJrを思い出した
235それも名無しだ:2010/01/29(金) 22:07:52 ID:xayTHoK5
陰陽式機伝作者です。
其の六(2)が信じがたい長さになってしまいました。
あんまり私の文章でスレを埋めても目に優しくないので
ある程度の期間を空けて分割投下したいと思います。

ちょっと今回の話はグロいです。
その次の話は精神的にきついかもしれません。
読者がガリガリ脱落する可能性が大ですが、筆者の表現力不足が
諸悪の根源ですので、そうなっても仕方ないとは思っています。

などと、言い訳がましいことを抜かしつつ前半投下。
236それも名無しだ:2010/01/29(金) 22:12:35 ID:xayTHoK5
「目標確認――なんて大きさだ。ここからでもあんなに細かい形が見える」
 ホシカゲが飛ぶ。その装甲に空の色を映し、流星のように。
 眼下は火焔地獄。町も森も山も、炎と影の世界に変わっている。本来なら
ヨーロッパの美しい景色が見えたはずなのだが。

「一太刀でケリを付ける……破ッ!」
 神剣を構え、機体はさらに加速した。長距離を比喩でなく一瞬にして
踏み込むは三位式機のなせる技。閃光が巨大な傘に迫る。
 極端なスローモーションのように時が引き延ばされた世界の中で、
隆道は敵機の全身から闇が爆発するのを見た。
「……ッ、対空迎撃は万全か!」
 枝分かれしながら空を埋めてゆく、黒い火線――なかには、執拗に
ホシカゲを追ってくるものも混ぜられている。
「しかし!」

 隆道は避けて、避けて、避けた。黒い光の網目、その隙間に機体を
滑り込ませてゆく。闇の中で乱舞する光は、しかし確実に敵へと近付いて
いった。躱しきれない分は神剣で弾き、もう必殺の間合いへ。
「一気に中核を叩く!」
 神剣・佐土布都神、一閃。巨大な傘の頂点へ。
 刀身長よりも遥かに遠く伸びた太刀筋、その軌跡が周囲の空間もろとも
敵機を逆袈裟に貫いていた。

「土蜘蛛と同類ならば……魂を縛り付ける呪符、それさえ破壊すれば」
 土蜘蛛の呪符は、魂魄の力を効率よく循環させる都合上、機体の中心付近に
埋め込まれている。ホシカゲの剣はそれを狙って振り抜かれたのだ。
 斬り裂かれた巨体が、二つに割れ――
 すぐに元の姿を取り戻した。
「外した? 呪符の位置が違うのか?」

 一瞬の隙。そこへ、闇の線条が至近距離から雨と放たれた。
爆発に包まれながら脱出を図る隆道の耳に、場違いな声が響く。

「違うよ。この“ソラガセ”はね、あたしが呪符なしで動かしてるの」


陰陽式機伝 イメージ・アンド・ワード

其の六(2)「裁かれざる者」
237それも名無しだ:2010/01/29(金) 22:24:27 ID:xayTHoK5
 子供の声だ。そう意識したときには、機体の自由が効かなくなっていた。
「封縛結界!? それにあの声……呪符がない、だと」
 三位式機ほどの巨大なエネルギーを金縛りにする結界を展開するには、
純粋にそれ以上のエネルギーを注ぎ込むか、非常に高度な術式を用いるしかない。

 前者は事実上、ありえない。三位式機を力で凌駕できる存在は、同じ
三位式機のみなのだから。となると、後者……あれを操っている者が、
隆道より腕の立つ術者であるということになる。
「何者だ? その機体……どこから持ち出した!」
「訊くんなら一つずつにしてよね。二番目は教えてあげないけど。
 あたしのことも、あんまり訊いてほしくないなぁ」

 巨大な傘から、白い光が飛び立った。地上からの黒煙で汚された空に
踊るような輝線の尾を引いて、そのままホシカゲの内部に入ってくる。
 周囲の景色を映していた操手室の内壁がブラックアウトし、隆道の
目の前に『それ』が現れた。
「まぁ、教えてあげてもいいや。あたしは“ヤコ”――怨霊よ」

 怨霊と言うも、見た目には十代前半の少女だった。
 白い小袖に緋袴、巫女のようないでたち。快活そうな笑みを浮かべ、
可憐に見えようかというその顔の中で、ただ双眸だけが異様である。
 暗い。一切の光を跳ね返さぬ瞳。
 昏い。覗き込んでいるはずの自分が映らぬほどに。
 冥い。子供の――否、人の目ではない。
「不壊の三位式機でも、操手は壊せるんでしょう」
 ぞくり、と悪寒が駆け抜けた。少女の手が伸びる。
「死ねばいいよ」
 隆道の厚い胸板に押し付けられた、小さな掌。
 そこから光と焔が迸り、比喩でなく彼の心臓が『爆発』した。

「……っ、は……!」
 呼吸が詰まり、血流が止まる。
 痛みを感じる暇すらなく、男の視線は往復した。
 一辺の邪悪さすら見せずに微笑む少女。胸に空いた大穴。光のない瞳。
焼け焦げた自分の肉。暗闇。己の口からこぼれる液体……
「ぃ、えよ」
 三位式機の特権、言霊増幅機関が発動する。隆道の胸の傷痍は瞬く間に
心臓や肺を含めて修復され、ヤコが驚きに口をとがらせた。
「あれぇ、術もなしに操手まで治せちゃうんだ。アタマ消さないと駄目かな」
238それも名無しだ:2010/01/29(金) 22:30:51 ID:xayTHoK5
 あくまで無邪気に言うヤコだが、子供と思って手加減できる相手ではない。
隆道は狭い操手室のなかで身体を捻り、殺すつもりで肘の一撃を繰り出した。
 手ごたえはない。
 代わりに、胸郭の中心で二度目の炎が爆ぜた。

「今度はちゃんと痛いでしょ? 魂が壊れるまで、このまま続けてみようか」
 ――遊んでいるのか。
 胸の傷をまた再生しながら、隆道は戦慄を禁じ得なかった。ヤコの言うとおり、
第二撃は全身に鋭い痛みの波紋を広げている。まるで見えざる刃物が爆発と
同時に生まれ、意志を持って体内を暴れ回っているかのように。
 頭に同じ攻撃を受ければ、一も二もなく終わりだ。それを解っていながら、
この敵は隆道の精神を先に折るつもりでゲームを仕掛けている。
 傷が癒えるや、第三の爆発。防御や攻撃に転じる隙が与えられない。
「ねえ、壊れられるって幸せなことだよ」
 衝撃と痛みが視界にスパークを散らす。今度は腹だった。


 幾度、破壊と再生を繰り返したのか。
 いつしかホシカゲは地に墜ち、隆道の目は焦点を結んでいなかった。
操手室は血に染まっている――元々体内にあった血は、すべて出尽くして
しまったのではないか。そんな考えが浮かぶような様相である。

「無理しなきゃいいのに」
 崩れ落ちた老兵を覗き込むヤコの口調は、やはり侮蔑や嘲笑を含んでいない。
これほど凄惨な遊戯を行っておきながら、そこにある悪意はたった一つ。
「脆きは肉、か。ソラガセ、破法術式起動――“会生殲断”」
 憎悪。純粋に黒く。
 それを乗せて、大型強襲式機ソラガセが再び変形し始める。
「みんな、死ねばいいよ」
 巨大な傘の、開かれた『骨』にあたる部分。それが柱状の本体から分離し、
先端に黒い光を集めながら本体の周囲を回転し始めた。

「この術はね、生きものだけを狙い撃ちにするんだ。逃げても隠れても、
 どこまでだって追いかけていく“死”をばらまく。
 存在の苦しみから、みんなをあたしが救ってあげるの」 
 そして、闇が散った。
 一つ一つは小さなエネルギー弾である。しかし、動植物を葬るには十分過ぎる
威力を秘めている。それが空を黒く染め上げるように荒れ狂うのだ。
239それも名無しだ:2010/01/29(金) 22:36:46 ID:xayTHoK5
 最初の砲撃で焼き尽くされた地上に、新たな地獄が顕現した。人が、獣が、
木々が燃える。追尾してくる黒い炎に灼かれて、一瞬にして乾いた砂と化す。
「やめ――」
「黙りなよ」
 砲弾を叩き込まれたような衝撃が、隆道の肺腑を潰した。開きかけた口から
声の代わりにまた血が漏れる。既に舌が慣れてしまい、鉄の味は感じない。
「やめろ、なんて言うくらいなら、自分の危機をなんとかする言霊でも考えれば
 いいのにね。それとも降参する?」

 ――なんだ、これは。
 三位式機などという強力無比の武器を操りながら、この有り様はなんだ。
 今も周囲で命が消えていくというのに、いいように遊ばれて。
 敵は怨霊。霊に拳は届かず、機体に剣は効かず。法師ではないから、悪霊を
滅するための言葉なども知らない。
 勝てないのか。
 土蜘蛛を相手に鬼神のごとく戦えたところで、紅蓮のツチイミや目の前の
少女には手も足も出ない。所詮はその程度の力なのか。
『肉体を動かす力は命、精神を動かす力は魂と区別するんだ……』
 ふと、清明の言葉が蘇る。
 怨霊――もちろん、それは命なき者。ならば残っているのは魂か。
 魂を形作るものとは何だろう。精神の源……。

「癒え……よ」
 考える間に肉体の負荷が限界に達し、隆道はまた息を絞り出すように
言った。その言霊を、ホシカゲに秘められた無尽蔵のエネルギーが
形にする。破壊された器官が復活し、傷ひとつない肉体が取り戻される。
 すぐに次の攻撃が来るだろう。解っていても、どうにもならない。
 そのはずだったが、不毛な繰り返しの果てに偶然が味方した。

 爆発――大気が震える。それが連鎖、連鎖。
 ソラガセの巨体が焔に包まれる。
「なに、この術装!?」
 少女の知らない力。
 それをあえて術と形容するなら、人間が神に頼らず生み出した術。
科学と言う名の魔術が生み出した武器――ミサイルだった。
 苛烈な攻撃の中でも破壊を免れて残った、イタリア空軍の戦闘機部隊が、
限界まで積み込んだミサイルを巨大な敵に斉射したのである。

 先にホシカゲを迎え撃った対空砲撃がこの瞬間も動いていれば、ミサイルは
すべてソラガセに届かぬまま火球と化していただろう。
 だが、いま掃射されているのは生命体を追尾するエネルギー弾。
 命を持たぬミサイルを迎撃することはできない。
240それも名無しだ:2010/01/29(金) 22:40:28 ID:xayTHoK5
「……けどね!」
 殺到したミサイルに吹き飛ばされた、ソラガセの装甲が再生してゆく。
「あたし怨霊だよ? 死んでるんだから、もう殺すことなんてできないよ」
 エネルギー弾の放出が止まり、巨大な式機が再び傘の形をとった。
空を埋め尽くす黒い光で、邪魔な戦闘機を掃滅しようというのである。
 しかし、既にここまでで十分過ぎる時間が稼がれていた。

「身体の半分くらいはくれてやる――治癒のノウハウを得たからな」
 少女が振り向く暇すら絶無。
 ミサイルに気を取られたヤコが結界の拘束を緩めた瞬間、ホシカゲが
逆手に持った神剣を自らの操手室に突き刺した。切腹にも似たその行動は、
しかし隆道の自殺などではない。自らの半身もろとも、ヤコの霊体を
貫いたのである。
 剣それ自体が強力な霊性を帯びた佐土布都神なら、あるいは霊にも届くはず。
一種の賭けだったが、成功したようだった。少女の幻影が揺らいで消える。
「……これで終わり、とは行かんだろうな」

 神剣を引き抜き、機体と自身の肉体を修復した隆道は、戦闘機の編隊に
向けて放たれた黒の火線を、自機の射撃で打ち消した。
 術装、徹魔光礫『星蛍火』――続けて、ソラガセ本体へと連射。
「奴の本当の霊体もあの中にいるはずだ。しかし……ただ斬っても無駄だった」
 的をホシカゲに絞った砲撃が、分岐と屈折を繰り返しながら空を闇に染める。
その悉くを回避しながら、隆道は勝利への道を思案する。
「魂か。怨霊となるからには、なにか原因があるはずだ。あんな子供が、
 生きとし生けるものをこうまで憎む理由……」

 思い返すは、これまで斬り捨ててきた土蜘蛛に縛り付けられていた人々。
死せる者はもはや救い得ない、そう諦めざるを得なかった戦いの日々。
 だが、本当にそうか。消し去るしかない、救うことは出来ぬと。
 滅ぼせない敵と向き合った今こそ、その魂を救わねばならないのではないか。
 怨霊を力で消滅させられぬとあらば、成仏させるものと相場は決まっている。
方法はわからないが、手掛かりがあるとすれば、過去。
 ヤコの記憶の中だ。

「三位式機の全能性に賭けるしかない、か――行くぞ!」
 ホシカゲがかつてない加速を持って、濁った空を切り裂いた。ソラガセの巨体に
剣を突き立て、その内に潜む少女の魂へと意識を集中する。
「なにする気!?」
 驚いたような声とともに、小さな姿が見えた。
「もう殺せないと言うのなら、その憎しみだけでも葬らせてもらう!」
 隆道の魂が、身体を離れて飛ぶ。危険な挑戦だったが、これしかない。
肉の重みを伴わぬ手を伸ばし、ヤコの魂を目掛けて一直線に。
「――いいよ、見せてあげる」
 伸ばした指の先で、光を失った瞳から闇が広がる。
「でもね、それってあたしをもう一度殺すより難しいことだよ」

 少女の輪郭が闇で満ちる。それは光射す世界に穿たれた破孔。
 隆道はいま、ようやく理解した。あの瞳の奥にあったのは、果てしなく広大な
虚無であり、想像を絶する暗黒の深淵なのだと。
 憎悪に縁取られた、絶望の扉。
 その彼方――記憶の世界へと、老兵は躊躇わず飛び込んで行った。

   <続く>
241それも名無しだ:2010/01/30(土) 18:00:31 ID:eIUYYapo
>>235
あー、相変わらず面白いけど、確かにキツくなってきたわー・・・
242それも名無しだ:2010/01/30(土) 19:42:37 ID:rqjWdNTM
―ねえ、じゅんちゃん、じゅんちゃんはおおきくなったらなにになりたいの?

―あたし?あたしはねぇ、えっへへ、あたし、すーぱーろぼっとになるの!

―ろぼっとぉ?・・・なれないよ、だって、じゅんちゃんにんげんだもん・・・

―なれるよ!あたし、すーぱーろぼっとになって、せかいのあくとたたかうの!
―なっちゃんはなにになるの〜?

―わたしは・・・わたしは・・・それじゃあ、じゅんちゃんをすーぱーろぼっとにしてあげる!
―それでね、じゅんちゃんのぱいろっとにわたしがなるよ!

―なっちゃんが〜?ほんとに〜?
―なれるよ〜  ・・・たぶんだけど・・・


『敵機確認、距離250、第一種戦闘配備、戦闘員は直ちに出撃せよ、繰り返す・・・』

「じゅんちゃん、敵が来たよ」
「・・・じゅんちゃん、ホントにロボットになっちゃったね」
「まだ、スーパーじゃないけどね・・・」
「でも大丈夫。私が上手く戦うから、バルカン一発だって当たったりしないんだから」
「じゅんちゃん・・・」
「じゃあ、じゅんちゃん、行くよ」

「ナツキ・アキムラ、航空戦闘兵零式アオゾラ、出撃する!」

ガクガクと震える身体と機体、私達はいつかと同じ空へと翔けていった。


― 夏 の 青 空 ―


秋村 夏希
 ワ国軍1等空佐。若干18歳の女性にして非常に高い航空戦闘兵の操縦技術を持っている。
 元は軍の兵器開発部で兵器の開発に携っていたがある事件がきっかけでパイロットに転身した。
 
青空 潤子
 ワ国軍1等空尉。女性ながら将来を有望視されるパイロットであったが戦闘で名誉の戦死を遂げる。享年17歳。

新型航空戦闘兵零式アオゾラ
 ワ国の主力兵器である航空戦闘兵ヤマトの進化系。2年前秋村博士のアイデアにより開発が進められ、
 長年研究されてきた、スーパーAIの搭載を可能にした機体で、非常に高度な戦闘を可能にした。
 現在プロトタイプとしてアオゾラが運用されており、開発の中軸である秋村博士をパイロットとしている。




243それも名無しだ:2010/01/30(土) 23:20:04 ID:qTLXSTB1
>>242

これはじゅんちゃんがAIになったでOK?
244それも名無しだ:2010/01/30(土) 23:41:18 ID:s9UFaW5b
敵のヤバさもそうだがそれ以上に三位式機の異常さが出てる。
別にグロ好きじゃないが、純粋に良い表現だと思うぜ俺は。
245それも名無しだ:2010/01/31(日) 17:29:32 ID:IQguQrB5
スクランブラー・ケイオス

しょうらいのゆめ:ろぼっとのぱいろっと

部屋を掃除していたら幼稚園の卒業アルバムが出てきた。
懐かしいな。そう思っていた時だった。聞いたことのない着信音が俺の携帯から鳴り響いたのは。

「私の名はケイオス。君の存在が危ない。」

●因果律大湾曲事件
五次元宇宙で因果律、所謂「運命」のスケジュールに起きた大事件。
因果律と無関係に1人の少女が完全に消失したことを発端とする。
この因果律は下位次元の全ての存在に働いていたため、少女に当てられていた「運命」が行き場を失い、その影響先を他のものに求めてしまった。
すると今度は別の運命が本来の行き場を失うことになり、連鎖的に世界の全ての運命が一つ分ずれてしまったのだ。

●バースト
つまるところ全ての人が他人を運命を背負うことになるのだが、因果律の影響先は人にとどまらないため物質レベルで異なる存在の運命を受けることも起こりうる。
しかしこれだと世界自体が崩壊してしまうらしく、因果律自体がこれを強引に修復する力が作用した。
それがバースト。しわ寄せされた修正不可な運命の塊であり、それらの本来の対象となるはずであった人などを喰らって消失させる。

●木田千波
どこにでもいる普通の男子高校生だが、ある日地球にやってきたスーパーロボット・ガルガードのパイロットに選ばれる…はずだった。
因果律大湾曲事件の発端となった1人の少女の運命がめぐり巡ってやってきたため、「絶対運命少女マジカルちなみ」としてバーストと戦う羽目に。
バーストを倒しきらない限り因果律によって失われた少女「ちなみ」にその存在を書き換えられ、本来の彼は完全に消失するらしい。
「どわーっ!!なんだこの格好は!」

●ケイオス
因果修正臨時委員会のメンバー。バーストを駆除しなければ世界の大部分は消失してしまうため、バーストを倒して正しい修正を行うため地球にやってきた。
彼自身の肉体も因果律によりスーパーロボット「ガルガード」となってしまい、1人で動けないため千波のもとに現れた。
ただし彼自身がこの世界のイレギュラーであるため、自然回復する運命エネルギーが溜まるまで携帯から出られない。
「恥ずかしかろう!ならば俺に乗って姿を隠すしかあるまい!!そして戦うしかあるまい!!」

●ゴン
千波の住む地域の警察犬。事件によりメタルヒーロー「ザイバン」に選ばれてしまい、宇宙警察犬となった。
バーストの侵攻により修正が進み変身時は本来の人型に近い人狼形態になるほか、簡単な言葉なら喋れるように。
だんだん通常時も人型に近づいてくる。
「語尾にワンとつけるのが礼儀と言うもんだ…ワン!」

●弓川大吾
役者志望のフリーター。どうしてそうなったか「気象戦隊テンペスター5」五人分の運命を背負うことに。
五色に染まったスーツと最初から合体したバズーカを武器に暴れまわる脅威の五重人格者となった。
だんだん人格が変わると見た目も変わるようになってくる。
「Rボルケーノ!Bフラッド!Yクエイク!Gリーンツイスター!Pサンダー!1人でそろってテンペスター5!!」

●朧月仁
地球にやってきた正義の巨人「コスモファイター」と融合するはずだったが、その敵である卑劣宇宙人「デモニ星人」と融合してしまった。
デモニ星人は自分のことしか考えておらず仁と毎回肉体のコントロールを奪い合うが、根っからの悪党でもなくバーストとの戦いにしぶしぶ協力することも。
手にもつカプセルを焚くと巨大化して、本来のデモニ星人の姿になる。
「逃げるが勝ちだぜ仁ー!!」

●ブラックモービル02
漆黒の改造人間「ブラックジャドー」の相棒となる高性能スーパーカー…のはずが、車自体がブラックジャドーとなってしまった。
当然普段は車なので変身というより変形。ただし元が車なのでAIもカーナビより少し上ぐらいのレベル。
いつの間にか集まった対バーストメンバーの足。
「質問を変えてもう一度入力してください。」


コンセプト:これはひどい
246それも名無しだ:2010/01/31(日) 17:58:38 ID:kTiCP1Ik
なんてこった、SSに出そうとしていたネタを先取りされた!?
こいつ……ニュータイプか!
247それも名無しだ:2010/01/31(日) 18:11:49 ID:jU1uYHgC
世界中のありとあらゆるロボット名とかぶるなとは言わないけど、ロボゲ板にあって魔装機とかぶるというのは、
さすがにどうなんだ

ともかく「質問を変えてもう一度入力してください。」がツボったw
248それも名無しだ:2010/02/01(月) 23:19:20 ID:ytMXKDwr
しかし板違いのスレがこれだけ続くのもなんとも不思議なものだ。

一応前にSRCとかあったからまったくの無関係でないとも言えるけど。
249それも名無しだ:2010/02/03(水) 06:48:12 ID:KmOyirJl
機動銭湯バンダイン

21世紀も中ほどを過ぎれば、時代遅れの銭湯など誰も利用しなくなる。
江戸時代から続く由緒正しき銭湯「ばんのゆ」も経営の危機を迎えていた。

ある日のこと全身垢だらけのルンペンさんを見つけた、番台・桶川ヨウは彼を銭湯に入れる。
実はそのルンペンこそ稀代の大科学者・カランシュタインであり、ヨウと銭湯をえらく気に入った彼はこう申し出る。

「最新の技術で、世界の人々の役に立てる素敵な銭湯に生まれ変わらせてみませんか?」

かくして「ばんのゆ」は機動銭湯となってしまったのだが、時を同じくして世界各地にキタネー獣と呼ばれる怪物が姿を現すこととなる。

「うおおお!!必殺ボイラ斬りーっ!!」「その名前でその技はちょっと危ない!!」
250ぼくロボWH:2010/02/05(金) 23:31:36 ID:mzQLpjCY
次回予告
哲夫「どうも、鉄野拳児の父です。息子がお世話になっております。
   誰に似たのかあの子は小さい頃から腕っ節が強くて、今では虹帯なんて頂いてしまいまして。
   あの子から見れば私なんて、ひ弱で平凡な中年オヤジなんでしょうねえ……。
   さて次回、スーパーぼくロボ大戦Winner's Hand『守るべきもの』
   え?〆ですか?じゃあ……ジャーンケーンポーン!……すみません、チョキです」
251それも名無しだ:2010/02/10(水) 10:06:32 ID:JiaLk1eC
天聖起動ジ・エンゼル

ある日奴等は現われた紅く染まった月より現れた悪魔「ガーゴイル」
機動兵器の軍勢で攻めて来る敵に人類はなす術もなくやられていた。
10年後、世界は悪魔に支配され人類は南極に姿を隠し最後の砦に立て籠もっていた。
そして今、光の天使が飛翔する…

アルア・アトラ
21歳
女っぽい名前がコンプレックス
外見は美人だが男
熱血な性格でひょんなことからジ・エンゼルに乗ることになる。
サリフィとは幼馴染み。
サリフィによく遊ばれている。
「天聖機、起動!ジ・エンゼル!行くぜ!」

サリフィ・アーノルド20歳
世界一の財団アーノルド財団の総帥
人類が南極に逃げ込めたのも財団の働きが多く実質人類のリーダーになっている。
アルアには頼んだが良い返事をもらえず、偶然に見せかけた事故を起こし強引に搭乗者にした。
「あらアルア、今日は一段と美人さんね」

ノイズ・ドルキン
サリフィの執事
完璧超人で有り得ないくらいの重火器を服に仕込んでいる。
「歳をとるとついボケてしまうのですよ」
252それも名無しだ:2010/02/10(水) 10:08:00 ID:JiaLk1eC
ジ・エンゼル
南極のアトランティス遺跡から発掘された天聖機と呼ばれる機動兵器を改修した機体。
背中には拡張ユニットがあり改修後は飛行ブースターを付けている。
動力はエンゼルモーターと呼ばれる無限動力路でエネルギー切れはしない。
発進する時はカノン・アポロンと呼ばれる大型カタパルトから打ち出される。
武装は発掘したものを改造して使う。
オリハルコンで造られたガイアブレード、高出力のエネルギーを放出するジュピターキャノン、マルチロック可能なスターミサイル、必殺武装で広範囲攻撃も出来るシャインブレイカー等を装備している。
シャインブレイカー手順
「エンゼルモーター、オーバードライヴ!」出力を限界まで上げる。

機体にエネルギーラインが浮かび上がりエネルギーが右手に集まる。

右手を開いて上に高く掲げる。

「明日への祈りを力に変えて今必殺の!」右手を握り後ろに構える

相手に向かいブーストダッシュ

「シャイィィィン」敵の装甲をぶち抜き右手を突っ込む

「ブレイカー!」右手に集めたエネルギーを開放し太陽のようなエネルギーで焼尽くす。↓
「浄化…終了」背を向け決めポーズ

ジ・エンゼル(ウィングオブエンゼル装備)
パーツが揃い完全になったジ・エンゼル。
エンゼルモーターの限界が無くなり、最終武装「ジェネシスブレード」が使えるようになる。

ウィングオブエンゼル
遺跡の最奥に封印されていた天使の羽のようなパーツ。エンゼルモーターのリミッターを解除する鍵でありジェネシスブレードの証人キー
本来の飛行ユニットでもあり、宇宙でもそのまま使える。

ジェネシスソード
ジ・エンゼルが完全な姿になったことで使える最終武装

手順
「エンゼルモーター、インフィニットブレイク!」エンゼルモーターの出力を無限に上げる。

機体が太陽のように輝く。

「いでよ!創世の剣!」両手を天に掲げ何かを掴む動作をする。

掴んだ場所に剣が実体化する。

「ジェネシスソード!」剣を振り後ろに構える。

「未来の希望を力に変えて今必殺の!」敵に突撃する。

「フィニィィィッシュゥゥゥ!」上に跳躍し剣にエネルギーを送り込み巨大な光の剣を造る。

「ブレイカーァァァ!」敵をぶった切る。

「浄化…完了」敵に背を向け決めポーズ。
253それも名無しだ:2010/02/10(水) 10:09:08 ID:JiaLk1eC
エンゼル・レストア
ジ・エンゼルを元に造られた量産型の機体
ジ・エンゼルが不在の時南極を守る役割を持っている。
エンゼルモーターは積んでおらずバッテリーで稼動する。
チタニウムで出来た「メタルブレード」、威力は低いがマーズキャノンよりも連射ができるプルートゥライフル、スターミサイルと同等に近い威力のメテオミサイル等を装備している。

ガーゴイル
紅く染まった月から現われた機動兵器群
目的は不明だが人類を根絶やしにしようとする。

設定とか
ガーゴイルは古代にムー帝国が造ったサキュバスと呼ばれる自立型兵器が暴走し殺戮兵器になり、増殖したもの。ムー帝国は制御できず壊滅。矛先をアトランティスに向ける
ジ・エンゼルはアトランティスが造った有人機動兵器
封印戦争と呼ばれる戦争でガーゴイルを月に封印することに成功する。しかし数十体いたエンゼルが一体にまで減少
ガーゴイル復活に備えてエンゼルを封印、ウィングオブエンゼルを造る。
254スーパーぼくロボ大戦Winner's Hand 第27話:2010/02/10(水) 23:33:26 ID:rk/iGe8D
ヤブル「……そんなわけでさぁ、俺親父の顔を知らねえんだ……」

ダン「なるほど、わかるぞヤブル……うんうん」

じいちゃん「なに昼間っからせんべいかじって談笑してんじゃ」

ヤブル「じじい……これが笑いに満ちた話題に聞こえるかよ」

じいちゃん「ふん、トオルの話はやめるんじゃ。 音鹿の三連ヘアピンなんかでずっこけおって……」

突貫(ツキトオル)。
ヤブルの父であり、じいちゃんの実の息子。レーサーだった彼は、ヤブルが幼い頃事故で亡くなっていた。

益子「あら?でも私、突選手の事故なら覚えてるけどなぁ。年下とはいえヤブルくんは家族なんだから、顔も
   覚えてないなんてこと……」

ダン(あっバカ!)

ヤブル「え?……そういやそうだ、俺物心ついてたはずだし……」

ダン「あ、それはだな、えーと、親父さんは仕事で家を空けがちでだな」

ヤブル「ダン、何を慌ててるんだ?」

そのとき、ずっと黙っていたテッケンがふいに口を開いた。
「……だが、父親なんてそんないいもんじゃないぜ」

ダン「テッケン、お前まだ親父さんのことを……」

テッケン「結果はいい。こうしてお前たちの仲間でいられることには満足してる。だが、親父はテッケンオー
     を勝手に売った。それは変わらない」

ヤブル「テッケン……」

テッケン「すまねぇ、ヤブル。お前から見りゃ贅沢なこと言ってるのは、わかってるんだ」

じいちゃん「だったらさっさと仲直りせい」

テッケン「じいさん。そんな簡単じゃねえんだよ。親父とは、何から何まで話が合わねえんだ!」

じいちゃん「何が難しいものか!親子じゃろうが。腹を割って話せ。それだけじゃ」

テッケン「……今度は、醤油せんべいも置いといてくれよな。じゃ」
255それも名無しだ:2010/02/10(水) 23:34:07 ID:rk/iGe8D
第27話「守るべきもの」

家に帰ると夕飯ができており、父が食卓に座っていた。

哲夫「おお、おかえり拳児」

テッケン「……ただいま。いただきます」

哲夫「……最近、学校はどうだ?」

目を合わせようとせず、機嫌を取るような調子で父が言う。テッケンは早くも逆上した。

テッケン「学校だァ!?次から次に宇宙人が攻めてきてるってのに、俺が学校なんて行ける訳ねぇだろ!
     それくらいわかんねぇのかよ!」

哲夫「あぁ、そうかぁ……しかし学校にも行けないとは、政府にも少し考えてもらわないとなぁ」

ブチブチッ。もう言葉すらなく、テッケンは父を睨みつけた。

哲夫「……ごちそうさま、母さん」

哲夫は逃げるように食堂を後にした。

徹子「拳児、いい加減にお父さんへの口の聞きかた直しなさい」

テッケン「そんなこと言ったってよ、頭にくるだろあんな事言われたら」

徹子「まぁ、そうなんだけどねぇ。でも、あなたを怒らせようとしてるわけじゃないのよ?」

テッケン「だったら何なんだよ、あの親父は」

徹子「自分にもわかる話がしたいのよ。戦いのことなんかさっぱりでしょ?」

テッケン「チッ、つまんねえ……」
256それも名無しだ:2010/02/10(水) 23:35:07 ID:rk/iGe8D
宇宙。戦艦アキラーメに近づいてくるものがあった。文字通り宇宙に浮かぶ城の形をしたそれは、魔皇帝サタデスの居城、魔帝城。

サタデス『なんだなんだお前ら、俺のバカンスの間何も進展は無かったのかよ?』

フ・カノー「くっ、黙れ!貴様の倒したという地球のロボットもあの後すぐに復活したのだぞ!?」

サタデス『そんな事知るか。復活するまでに他を墜とせなかったお前らが無能なだけだろ』

リ・タイア「して、サタデス。今まで何をしていた?まさか本当に余暇を楽しんでいたわけではあるまい」

サタデス『そのまさかなんだがな。せっかく支配した星があるんだ、手入れも兼ねてたまには訪ねんとな』
言いながらサタデスは残虐な笑みを浮かべる。

サタデス『さて、リフレッシュもしたし俺は復帰一発目といくが、祝儀は無いか?』

リ・タイア「ならば、これを出すか」

リ・タイアがサッと手を上げると、皇帝の間に10機のロボットが現れた。
サタデス『ほう……』

フ・カノー「これは、カイザータイプ?」

リ・タイア「『ゼンカイダー』。操者を選ばずとも限界の力を発揮できる、カイザータイプの完成形だ。」

死の商人「私が技術供与させて頂きました」

リ・タイア「調子に乗るでない。多少完成が早まっただけだ」

フ・カノー「素晴らしいです、皇帝!」

リ・タイア「9機は操者を決めてあるが、指揮官機が残っておる。貴様が乗るがよい」

フ・カノー「ハッ!」

サタデス『フフフ、面白い。戻ってきた甲斐があったぜ』


それは、翌日の昼下がりだった。

益子「ダウナー線を感知、ウツノイドです!数、10!映像、出せます」

ディスプレイにウツノイドの映像が表示される。

益子「これは……!」

秀一「ゲンカイザーに似ている。カイザータイプか?」

ヤブル「おい、カイザータイプは人間にしか動かせないんじゃなかったのか?」

ダン「カイザータイプは、じゃない。ゲンカイザーとヨユウダーがそうだってだけだ。
   奴らでも動かせるのを作ったんだろうさ!」

ヤブル「チッ、秀一、いくぜ!」

秀一「所詮限界値を下げた量産型だ、恐るるには足りないな!」

益子「テッケンくんと雷場くんにも出動依頼をかけます!」

ダン「ああ、頼む!」
257それも名無しだ:2010/02/10(水) 23:37:58 ID:rk/iGe8D
そんなこととは露知らず、鉄野家。

徹子「ああ、ダメよ乙女ちゃん、煮っころがしっていっても本当に転がしちゃ!形が崩れちゃうよ」

乙女「まあ、そうなんですの?」

徹子「それにしても、どうしてわざわざうちに料理を習いに?お母さんに習えばいいのに」

乙女「それは……拳児くんの好みを、覚えたくて……」

乙女が顔を真っ赤にしながら答える。

徹子「まーったく、拳児は幸せ者ね。あの喧嘩馬鹿のどこがいいんだか」

乙女「おばさま、ご自分のご子息をそんな風に言わなくても」

徹子「本当だもの。今もお父さんと……ま、あの人も不器用だからね、単純な拳児にはわからないんだろう
   けど。話したかしら、プロポーズの言葉?」

乙女「プロポーズ、ですか?」

徹子「付き合い出して何年か経ってたし、そろそろかなとは思ってたけど、ある日突然『テツノテツコに
   なってくれませんか!?』だって。思わず嫌だって言いそうになったわ」

乙女「……それはまあ、おじさまらしいというか何というか。はぁ、でも、プロポーズかぁ……」
  (私だと鉄野……)

――鉄の乙女。
思わず中世の処刑器具を思い出した乙女は凍りついた!
その思考を素早く読んだ徹子が言葉を繋ぐ。

徹子「何ならお婿さんに出すわよ」

乙女「いえ、拳児くんには鉄野姓が似合っていますもの。私は我慢できますわ」

徹子「……乙女ちゃん、すっかりその気ね」

乙女がまたひどく赤面した、そのとき。台所口にテッケンが顔を出した。

テッケン「乙女、こんなとこで何やってんだ!目佐備町にウツノイドだ、いくぞ!」

それだけ怒鳴ると、テッケンの足音は遠ざかっていった。

乙女「何やってるって……」

――人の気も知らないで、あのバカ息子。乙女はそんな言葉を無意識に期待したが、徹子はただ青い顔をして茫然としていた。

乙女「おばさま、どうかなさいましたの?」

徹子「……目佐備町って、お父さんの勤め先がある所」

乙女「そんな!」

徹子「拳児には、そんなこと関係ないんだろうねぇ。あの子には、地球のどこだって守るべき場所。
   そりゃ、誇らしいけど……乙女ちゃん、あの子を手伝ってやって。お願い」

乙女は頷く。
「わかっていますわ。でも……関係ないことないと思います。拳児くんにだって、大切な場所は特別です」
258それも名無しだ:2010/02/10(水) 23:42:09 ID:rk/iGe8D
平日のオフィス街で暴れる10機のゼンカイダー。逃げ惑う人々を追い立てるもの。ビルの窓を覗き込むもの。その行動はいたぶることを目的としているようだ。

フ・カノー「そうだ、地球人どもに恐怖を植え付けるのだ。殺すのは見せしめ程度にしておけ。
      むしろ生き証人を残した方が都合がいい……来たか」

ヤブル「テメエェェェェェッ!!」

ゲンカイザーが殴りかかったのは、ちょうどフ・カノーの乗る機体だった。フ・カノーはゼンカイダーのバーニアを噴かし、ゲンカイザーから大きく飛びすさる。

フ・カノー「我々の目的は地球人への示威行為だ。反撃の必要はない。特にゲンカイザーにはな」

ヤブル「くそっ、何で逃げやがる!」

一方でヨユウダーも、逃げ回るゼンカイダーに手を焼いている。

秀一「この連中、攻撃してこないのか?ヤブル、何か企んでいるぞ!」

ヤブル「そんなこと言っても、やい!空飛んでねぇで降りて来い!」

リュウ「ハッハッハァーッ!!ここでテンサイダーの登場!!」
259それも名無しだ:2010/02/10(水) 23:42:52 ID:rk/iGe8D
フ・カノー「……地球のロボット。奴は例外だ。遠慮なく撃って構わんぞ」

ゼンカイダーのパイロット達は生ぬるい命令に耐えかねていたのだろう。次の瞬間9機のゼンカイダーからのビームがテンサイダーに殺到した。

リュウ「な、何で私ばっかり……!?うわぁぁぁぁぁっ!!」

ドォォォォォォン!!!

テッケン「リュウ!」
乙女「リュウくん!」

遅れて到着したテッケン達が見たものは、既に倒れたテンサイダーの姿だった。

リュウ「乙女さん……私の戦い、見て下さいまし……ガクッ」

テッケン「今『ガクッ』って自分で言ったぞ?」

乙女「あまり心配しなくても良さそうね」

フ・カノー「白いロボットか。奴らも倒して構わ……」

サタデス『ちょっと待て。そいつは俺のにやらせろよ』

魔帝城から戦場であるオフィス街に、2機の魔闘メカが降下する。

フ・カノー「……攻撃中止」

テッケン「奴らは……」

テッケンオーの前に立ち塞がったのは、頭に剣のような鋭く長い角をもった機体と、開閉する2本の角を生やした機体。カブトムシとクワガタのようなそれは、かつてテッケンオーを倒した、あの魔闘メカだった。

ヤブル「テッケン!」

歩み寄ろうとしたゲンカイザーの前を、フ・カノー機のビームが横切る。

ヤブル「!」

フ・カノー「各機、街の破壊に見せかけながらゲンカイザー、ヨユウダーを牽制せよ。魔闘メカに近づけ
      させるな。こちらには飛行能力とビーム砲がある。できるな?」
260それも名無しだ:2010/02/11(木) 00:21:40 ID:mNHOWUBe
期待機体ワクテカイザー
261それも名無しだ:2010/02/11(木) 01:02:39 ID:cemSdbrM
絆鋼鉄ツナギンガー

未来の日本…工業大国と発展し、若者の仕事は工場勤務が常識となっていた。そんな中主人公 沙義 陽福(さぎ ようふく)はあきれるほどボロイ和久工場に間違って入社してしまう。そこに待っていたのは巨大ロボットだった。

沙義 陽福(さぎ ようふく)18歳
就職書類を本来受ける亜久工業では無く和久工場に送ってしまい、間違いに気付かず入社してしまう。
その後は適性があるとか選ばれた者とか口車に乗せられツナギンガーに乗ってユニフムと戦うことになってしまう。
恐ろしいほどツナギが似合う。

和久 広
和久工場の工場長
戦闘時の司令官であり、格言が好き
口癖はツナギとは人と人を繋ぎ止めるものつまりツナギ最高

ツナギンガー
和久工業が秘密裏に造っていた機体
最初は機体内蔵の武装しか使えないが後に開発されていく
ツナギのような装甲を纏っており中身は隠されている
和工工場建設中に発掘した機体で工場長の和久 広(わく ひろし)が改修したのである
最初は頭部バルカン、ファスナウィップくらいしかなく雑魚にも苦戦する
しかし武装が開発されてくるころには陽福の腕も上がり強くなる
操縦者の条件は人との繋がりが強い者


ユニフム
大昔に日本に住んでいた人間
人間と猿の間の姿をしており、現在の人間より知能が高い
亜久工場を配下に置き服獣を操り今の人類を抹殺しようとしている。
服獣には和服獣や洋服獣などバリエーションがある。
262それも名無しだ:2010/02/11(木) 01:07:18 ID:mv60buX1
まずツナギでいい男を連想し
次にファスナウィップでスティッキー・フィンガーズを連想したw
263ベルフェリオン8話:2010/02/11(木) 03:40:10 ID:0p3Ssxsn
どうも、お久しぶりです。
ずいぶんと間が空いてしまいましたが、ベルフェリオン8話が形になりました。
あれやこれやとしている間に作中の季節にリアル季節が追い付いてしまいました。
というわけで、投下に参ります。
 
 
爆ぜる、爆ぜる、爆ぜる。
光の粒子同士がぶつかり合い、線が散って地上に堕ちる。
機動力を高めた一機が、砲撃の隙間を縫って接近する。
後ろは壁、ゆえに逃げる場所はなく。
「―――ぅ」
迫り、放たれる光の銃弾。
いくつもの光から逸れた先、接近しきった機体は大きく光の刃を振りかぶり―――

 桜華絢爛ベルフェリオン
   第八話「錯綜のエキシビジョン」

264ベルフェリオン8話:2010/02/11(木) 03:41:14 ID:0p3Ssxsn
今日も朝日は昇る。
時間は平等だ。生きとし生ける者全てに、陽光は降り注ぐ。
「……うにゅ?」
それは人間に限らない。
パール=ジルバ。世間を騒がせる謎のロボットの『正体』にして、天城総一と契りを結んだデバイス。
本来ブレスレット状の装飾具であるはずの彼女は、人の姿を好んでとる傾向にある。
それ故だろうか。朝起きた拍子で変化した際、男のベッドに潜り込んだ女性……という絵面になってしまった。
「ぅー……ふあ……」
眠い目をこすりつつ、目をやるのは置き時計。
「―――え」
視界にはっきりと捉えた瞬間……硬直。
時計には刻まれていた、『07:35』
「マスター! マスターっ!!」
馬乗りになりながら、がくがくと肩をゆさぶり、声をかけて。
必死の呼びかけになんとか、男の方も目が覚める。
「うー……あと5分……」
「5分も3分もないです! 今日が何の日だと思ってるんですか!」
「ぁー……るせーぞパ……」
彼女の必死さに、うんざりしながらも寝ぼけ眼が
 
捉えた先は、眠気なんて消え失せる何かだった。
目の前に馬乗りになった少女が一人。
寝ぼけながらだったためか―――つまりは、彼に向って突き出た柔肉が、
そのツンと立った桃色の突起までも包み隠さず(検閲事項)であって。

「ぬわーーーーーーっ!!」

結局状況が落ち着いたのは、それから15分もかかった後であった。
265ベルフェリオン8話:2010/02/11(木) 03:42:02 ID:0p3Ssxsn
「気持ちは分かる」
ああ、やっちまったか。頭を抱える俊暁。
「けどさ、状況を考えて動こうな」
彼が見せるポケコンの画面。そこには、街中を凄い勢いで全力疾走するベルフェリオンがいた。
見出しは『突如出現! 謎ロボ朝に全力疾走』。
「スッパ抜いてから記事作成余裕でした、かよ」
とゆーかここまで早く記事になるものか。遅刻したくないからってやりすぎた。
天城総一は、ここまでわざわざデバイス・オンして走ってきたことを後悔していた。
「襲撃は受けなかったからいいものの。あまりに想定外すぎる。
 君はまだ厳しい立場にいるんだから、目立つ行動は控えてくれ」
しまいには涼からも一言。これにはぐうの音も出ない。
「でもよく思いついたわよねー。文字通りベルフェリオンで飛んでくるなんて」
言われてみれば。
時間を止めるとか空を飛べるとかならともかく、ロボット類似品を呼び出してひとっ跳びは、
さすがにすぐ思いつくようなことではない。
「なりふり構ってられっか」
「方法はあんまよくなかったけどな」
言われてがっくり。仕方なかったんだよ、納得してくれ、誠二。
「……で、話を始めていいか?」
全員こくりと頷く。さすがに涼が話を切り出すとみんな素直である。
「私たちの出番は最後のエキシビジョンマッチだな。今回の大会に優勝したチームと戦うことになる。
 その一戦だけだから、あとは自由に観戦してもらっても構わない。
 といっても、準決勝までは終わっているから、三位決定戦と決勝戦だ。
 ただし、試合中何かあっても責任は取らないからな」
「承知の上です」
涼の最後の言葉に、何故か応えたのは誠二。
「あんた、何かあったの?」
春緋の疑問も無理はない。
「君達その話の時、チューニングだのどーだの脱線してただろう」
「……聞いてたんですか、トシにーさん」
「聞からいでか。あと変な呼び方やめい」
風のベルフェリオンが現れた騒動の後、制止役がいなくなったことで、
大事な話をしている一角で春緋はパールと二人で脱線しまくったのである。
「ともあれ。今回は三機一組のチーム戦になっている。
 私が乗るのは当然として、普段パイロットなしで起動しているツヴァイ、ドライなんだが、
 今日は操縦を2機に任せたまま、ツヴァイには高見君、ドライには天城君が乗ってもらう」
「幾多の窮地を『逆転』してきた広瀬さんの相方の視点から戦い方を見て、
 その時のGも体感しておいた方が後のためになるかと思ってな。
 相談した中で、ひとつ通してもらったのがこれだ」
266ベルフェリオン8話:2010/02/11(木) 03:44:41 ID:0p3Ssxsn
なるほど、と理解した。
広瀬涼の乗るフランベルジュ、その戦いを少なからず支え続けていた2機。
その視点から物事を体感するのも、上達の近道としてはありかもしれない。
「今の時点で十分上手いと思うが」
総一の言葉通り、誠二の人型ロボット操縦技術はクラス内でも突出している。
「馬鹿。相手はお前や風のベルフェリオンのような化け物だぞ?」
それでも安心できないのは、しょっぱなからBMM−01相手に無双を働いたベルフェリオンの力と、
それを簡単にあしらった風のベルフェリオンの存在があるからだろう。
ダンカンだって決して侮れる強さではない、というか学生の太刀打ちできるレベルではだろう。
「とゆーか、あんたまさかBMMで相手しようとしてない?」
「一人に任せてられるか」
春緋の疑問をばっさりと返す。
ごもっともであるが、それは操縦できるようなものが近くにあればの話になる。
「それって大丈夫なの? 相手は一般人じゃないのよ?」
聞き直す春緋。当然だ、相手は殺すことも厭わない犯罪組織。学生一人が増えても、状況がよくなるとはとても思えない。
それどころか、死ぬ危険性が高い。
「状況次第だ。俺だって狙われる可能性もあるし、戦うときは戦うさ。総一だけじゃ不安だしな」
「一言余計だ」
軽口で済む問題じゃないのに……。不満も不安も隠すことなく、憮然とする春緋。
死ぬという危険があって、どうしてここまで動けるのか。
今までこういう危機がなかったにしても、今まで誠二のこういった面を見たことがなかった。
「なに、出る幕もねェだろーし、出てきたとしても俺が何とかしてやる」
「あんたは早く広瀬さんに認められるまで強くなりなさいよ」
「たはー」
嗚呼無情。折角意気込んで言った言葉もその後を挫かれ、ただがっくりと勢いを削がれるしかなかった総一。
情けないため息が出るのも無理もない。とはいえ、春緋の言葉も事実といえば事実。当面、必死の特訓は続きそうだ……。
267ベルフェリオン8話:2010/02/11(木) 03:46:14 ID:0p3Ssxsn
「ところで広瀬さん」
話を打ち切る総一。この削がれた勢いを続けたくなかったのもあるが、もうひとつ。
「さっきの聞き間違いじゃなきゃ、さりげに俺も混じってないスか」
「当たり前だ」
聞いてない。聞いているはずがない。
「大体、一番戦い方を覚えてほしいのは君だ。参加させないわけがない。
 直前の話になってしまったが、まあ君なら何とかなるだろう」
なんかとんでもない位置にいませんか俺。そう思わざるを得ない扱いだ。ぶっちゃけ、ぞんざいじゃね?
「マスターなら仕方ありません」
「黙れ、てめーも乗れ!」
「コクピットで二人きりなんて何考えてるんでしょうかねーマスターは」
「何って戦うときてめーも必然的に一緒じゃねェか!」
言い争いを始める二人。喧嘩するほど仲がいいというか、なんというか。
一応総一の言い分は正解で、ドライに乗れるほどのスペースがあるかどうかは不明。
というかコクピットがあるなんて二人は聞いていなかった。
「一応、ここ控室なんだけどな……」
ところで、俊暁の言葉通り、ここは控室。
だからマスコミやらはお断りで入室することはできないのだが……どの方面に迷惑がいくかわからない。
あの調子が他に飛び火しなければ総一とパールは大丈夫、涼は言うまでもなし、誠二も同様。
さて、あと一人は……
「さーて、今日の見どころは何かな?」
なんかもう、試合を撮ることで頭がいっぱいらしい。
「ほっとくか」
正解。

「……まったく」
もう本当にイライラする。
このあたり、全くスクープが撮れる気配がない。
ここに一人の記者が居た。最近特別な事件が多いというのに、肝心のスクープになかなか立ち会えない。
いや、正確にはスクープにできる素材が他に劣るといえるか。
どちらにせよ、仕事になっていないのである。
「まったく、本当にまったく」
それしか言いようがないのが事実である。
昼飯を終わって移動している時、曲がり角に何か子供のような人がいるのに気がついた。
特に何もなく立ち去ろうとした、その背中から―――
「閉会式の後、閉鎖地区Dの元スペードビル3階。いいものが見れるかもよ」
振り返る。
そこには、誰もいなかった。
ただ、照明でできた影しかなかった。
「……ち、まったく」
気のせい……だったろうか? 不思議に思いながら歩く記者。
だがこの時、この言葉が多くの人間の運命を確定させるなど、当の本人は思っていなかった。
268ベルフェリオン8話:2010/02/11(木) 03:49:02 ID:0p3Ssxsn
目の前に広がる光景、快晴……とは言い難い。
雲が空を覆い始めてきた。もっとも、装甲に太陽光が反射したりの不具合も多かったので、このくらいの方がいい。
此処決戦の舞台、エルヴィン第一バトルスタジアム。
既に会場には、戦いを控えた6機が直立していた。
機動力、装甲、火力、各方面特化でカスタマイズされ、ライトグリーンに塗装された左肩を目印とするBMM3機。
それに向かい立つは、エルヴィンではお馴染みの光景となった、それぞれ白、赤、青のメインカラーが振られた3機。
多くの客、歓声に包まれる中、そのうち一機のコクピット内にいる一人の少年は……
「……なんだってまた、こんなとこで」
不満のため息を漏らしていた。
青い機体―――ドライフォートに、総一は割り振られていた。
『慣れるのも一つだ。どうせ、嫌が応にも戦いに観客は増える』
フランベルジュから涼の通信が聞こえる。
白のメインカラーに赤がアクセントされた、最早エルヴィンで知らない人間はいない機体。
今までいくつもの戦いを勝ち進んできたのだろうか。その中には、非合法な戦いも少なくなかっただろう。
現に総一達は、その非合法な戦い……そう、望まざる戦いに守られて、今を生きているのだから。
先日の病院での騒動もそうだが、『創世事変』は人々の記憶の中にいつまでも刻まれている、
広瀬涼が名実ともにエルヴィンのバランサーとして認知された大きな事件。
その事件を目撃したのは総一とて例外ではなく、それだけに彼女の存在の大きさは理解していた。
『こんな大事なところで、Gに酔ったりするなよ』
「お前がな。むしろツヴァイの方が酔いやすそうなんだが」
柄にもなく考え込んでいたところで、誠二から軽口が入る。
紅に身を包んだ、エルヴィンでも希少な可変機、ツヴァイドリル。誠二は自ら、ツヴァイへの搭乗を頼みこんだという。
素人目から見ても、戦闘機と人型機体の機動を使い分ける可変機の、パイロットにかかる負担は尋常ではない。
Gに酔いやすいのはツヴァイの方に見えるのだが……。
「へー、ほー、ふーん」
思考がぶった切られたのは、突然間抜けな声が聞こえたから。
コクピット内を珍しそうにキョロキョロと覗きこみ、いくつか触ろうとするパール。
青筋を立てながら、その腕を強引に掴んで膝に乗せる。
「じっとしてる気がねーなら、せめて黙って座れ」
「ケチ」
むう、と頬を膨らませるパール。
総一にも見たい気持ちはあったが、こんなところで見るのは流石に駄目だという自制心がある。
そういえばこいつ、相当ズレた奴だった。改めて総一は認識する。
時々それを忘れるくらいの事態が起きては、またパール自身から問題を持ち寄ってくるから困る。
269ベルフェリオン8話:2010/02/11(木) 03:51:22 ID:0p3Ssxsn
「……って、何持ってるんだてめェ。とっととしまえ」
そう、今回もまた。何を持っているんだ、と思ったらそれはアクセサリーの方のロケットだった。
本当にどこから持ち出したんだ、と思って見上げれば、コクピット内の上部に収納スペースらしきものが確認できた。
「はあ。すみません、広瀬さん」
『いや、いいんだ。私のじゃないしな』
しかし、謝った先から返ってきたのは意外な言葉。
私のじゃない? それは、誰かの忘れものということか? それにしては、涼の返し方があまりに軽い。
とりあえずもとの場所に戻そうと、ロケットをひったくろうとする。
「あ……って、あれ? ちょっと待ってくださいっ」
「何だ」
もういいかげんうんざりしていた。
だが、何かに気づいたようにはっとした声をあげていたのが気になり、そのまま次を促す。
「……これ、悠菜おばさんに似てません?」
悠菜? はっとして、ロケットを見てみると、ロケットがずれて写真が覗いている。
よく見てみると、そこには……確かに、よく見知った顔が映っていた。
「母さん!? それに―――」
 
『エブリバディ・リスン!!』
 
驚愕すると同時、沸き上がる歓声。
時間だ。時計を見れば、エキシビジョン開始の時刻だ。
「……ったく。戻っとけ、パール」
「嫌ですよ。狭っ苦しくて」
お前が変形した姿じゃなかったのか。というか、狭苦しいってむしろ人の姿の方が狭苦しくないか、ここは。
そんな言葉を飲み込み、とりあえず総一は司会の言葉に耳を傾けることにした。
一方のパールの視線は、今は落ち着いている総一の表情にしか向いていなかった。
今の彼女の心を引いたのは、皆の気持ちを引き立てる司会の声でも、盛り上がる場の空気でもない。
それは、写真を見た瞬間に覗かせた、彼の―――天城総一の、パールが今まで見たこともない表情だった。
270ベルフェリオン8話:2010/02/11(木) 03:52:59 ID:0p3Ssxsn
『それでは、これより優勝チームと、広瀬涼率いるお馴染みSLG3機との、エキシビジョンマッチがスタートする!
 最強の牙城は揺らぐか、それとも守り抜かれるか! 一秒たりとも見逃すな!』
司会の言葉とともに、空に浮かぶヴィジョン。
空間に浮かぶカウントが、10、9、8……
『心の準備は、いいな?』
涼からの通信。
二人が直接戦うことはないが、これから体験するのは実戦の感覚、本物のG。
『はい』
短く一言で済ませる誠二。
「っし、いつでも!」
自分が戦うわけでもないのに、無駄に気合を入れて応える。
誰もが固唾を飲んで状況を見守る中、空中に浮かぶカウントが3、2、1―――
 
開幕。
 
「うお―――ッ!?」
そして、加速。
一瞬後方に飛びのいたかと思えば、画面に映るモードチェンジのメッセージ。
気付けば、全てを追い越していた―――この間、一秒にも満たない。
「何、だ……!?」
状況の把握が追い付かなかった。
誰よりも早く突撃をかけ相手を撹乱する、スピードに優れた可変機。
相手の3機は即座に散開。
いきなり反応勝負にもつれこむその行動は、ある程度読まれていた為に対処は可能であった。
「これが……」
これが、ツヴァイの視点か。誠二は体感する。
可変により得られる爆発的なスピードと、一瞬の判断が勝敗を、生死すらも分ける反応。
ちょうど味方2機から見て逆側の高い位置を取ったツヴァイは、人型に戻りながら、
巨大なバックパックを回転させ、先端を相手に向ける。
一瞬のチャージ、後に放たれる咆哮。エナジーキャノンの迸る光が大地を焼く。
交差する光が、そして逆方向から降り注ぐミサイルの嵐が、相手の回避の選択肢を徐々に狭めていく……。
271ベルフェリオン8話:2010/02/11(木) 03:53:48 ID:0p3Ssxsn
一方、ドライフォート。
肩から生み出されるミサイルを吐き出しながら、戦線から下がり、後方に徹する。
背部から取り出したキャノン砲が交互に火を噴く。
圧倒的な弾の嵐を回避しきれず、いくつかはかするも、未だ直撃はない。
「わー、すごいすごいっ」
隣で騒ぎ立てるパールの声も耳に入らない。総一の視点は、ひとつの機体に移った。
腕に装備されたシールドでミサイルを弾く機体。ミサイルの爆風を背に、もうひとつの機体がこちらに銃を向けている。
がら空きのはずの背後から迫るエナジーキャノン。
だがそれは、おそらく出力を上げたであろう重装備の機体から発せられた光によって受け止められる。
光の粒子同士がぶつかり合い、線が散って地上に堕ちる。
残ったのはノーマークの一機。機動力を高めたその一機が、砲撃の隙間を縫って接近する。
後ろは壁、ゆえに逃げる場所はなく。
「―――ぅ」
迫り、放たれる光の銃弾。
いくつもの光から逸れた先、接近しきった機体は大きく光の刃を振りかぶり―――
 
一瞬一瞬を捉える、曇りなきレンズの瞳。
ここぞとばかりに、特等席で撮りまくる一人の少女を、呆れ果てながら見ていた。
生で見られるほどに近いが、戦闘フィールドは障壁に包まれ、被害が外に漏れることはない。
「よっぽど好きなんだな、それ」
一時もカメラを手放さない少女に、俊暁は声をかける。
「だって好きだもん」
理屈はいらないとばかりに応え、春緋は再びシャッターを切る。
以前はまともに映らず問題の多かったレーザー系攻撃の撮影も、今では機械の補正により改善されてきている。
光の速度自体は一瞬であるが、その一瞬だけで与えられる物理的干渉はたかが知れている。
ゆえに短時間でも「照射」する必要があり、それゆえにレーザーも撮影が可能なほどに長く出ているのだ。
切られたシャッターの後、カメラの画面に表示される写真には、くっきりと光の線が映し出されていた。
「で、トシ兄さんはどう思うんですか? これ」
目の前の光景に集中しながら、ふと気になった言葉を漏らす春緋。
戦いを見る限りでは、相手は守りを固めながら一機を削り、攻め手を薄くさせるのが第一と考えているようだ。
実弾で固まっているドライフォートに対して実弾防御の高い機体を盾に、
レーザー系攻撃を中距離の攻め手とするツヴァイドリルに対しては、大出力のバリアシールドでレーザーを逸らし。
ドリルによる突撃時はレーザーが正面にしか撃てない構造のため、直線の攻撃では必然的に一人しか狙えない。
空いた一機が何としても攻撃面を削り落す……フランベルジュを止めるには、他の2機のうち片方の機能を奪う必要がある。
単機で止めようなどという選択肢はとても取れはしない。
だが。
「……駄目だな。これじゃ広瀬涼は破れない」
こんなもので止められるほど、最強の名は伊達ではない。少しでも止めようという魂胆は通用しない。
彼の言葉通り、ドライフォートに向かうその機体は―――
272ベルフェリオン8話:2010/02/11(木) 03:56:46 ID:0p3Ssxsn
入った、そう思っていた。
光が青い装甲を捉える、そう思った時には既に視界にドライフォートは映っていなかった。
地に叩きつけられる衝撃。大きく機体が揺れ、二度三度バウンドする。
その時点で、ようやく状況を理解する。単純なことだ。
目の前に映っている白の機体に、蹴り飛ばされていたのだと。
必死でブースターを吹かし、体制を立て直そうとするそこに、再びの追撃。
光よりはるかに物理的な影響の凄まじい、実体と速度のある堅固な武器―――拳が、肩に突き刺さる。
ライトグリーンの肩からごっそり持って行かれ、一撃で無理矢理飛ばされた左腕が宙を舞う。
そして、もう一撃。反撃も許さず、流れるような速さで突き刺さる脚部が、右腕を圧壊させる。
瞬く間に両腕を失った機体。
人型である以上、武器の使用を腕に頼るため、両腕が破損してしまえばまともに戦える状況にならない。
限界損傷を確認した機体が、全ての戦闘機能を停止。
パイロットの人命を守るため、四肢から独立したコアが硬くコクピットを覆う。
競技用の武器ならばこのコアを破壊することはできず、
コアを破壊できるような凶悪すぎる武器はレギュレーション違反となり使用できない。
またこの状態のコアを故意に破壊することはルール違反で失格となる。
今回のチーム戦は、ルール上全機体が戦闘機能停止になるまで続く……だが、残った二機で状況を覆すことは考えにくい。
この時点で大勢は決した、そう言っても過言ではない。
「……強い」
パイロットは一言、漏らした。
一瞬で全ての手段を奪い去る、この破壊力こそが広瀬涼の力。
そして作戦の見直しの必然性を静かに感じた。
サポートする2機も堅実な働きをするが、一度でも彼女をフリーにしてしまえば、その時点で何をされるかわからないのだから。
 
―――この時点で、SLG3機いずれも健在。一方、優勝チームは一機欠け、2機。
元々チームの判断力、結束で勝ち進んで優勝した今回のチームだが、うち1機でも欠けると脆いという欠点を抱えていた。
最強で万全たる相手を抑えられる線は極めて薄く、観客・視聴者含め、この戦いを見ているもののほとんどが共通の思いを抱く。
『大勢は決した』。そして、予想通り終幕を迎える頃には、BMM3機は青天状態で動かなくなっていた。
273ベルフェリオン8話:2010/02/11(木) 04:18:54 ID:0p3Ssxsn
「凄ェ」
開口一番。ありきたりな言葉が漏れる。
逆に言えば、それ以上適切な言葉を思いつけなかった程、普遍的な言葉。
広瀬涼の所持するチームは、「勢いを物にする」力に長けている。
圧倒、撹乱、必殺。特化した能力を存分に生かし、それぞれがそれぞれを引き出し。
単純だからこそ、単体能力の高い3機小隊を欠けさせることは至難。
並の能力では、「最強」には遠く及ばないのである。
『全くだな』
圧倒的な光景の余韻に浸る間もなく、声がかかる。モニターに映っている誠二の姿は、どこか疲れたような印象を受ける。
おそらく、機体に振り回されてのものだろう。急激なGの変化に耐えられるだけ、すごいものだとは思うのだが。
『3人とも大丈夫か?』
『はい。もう終わりでしょうし』
涼の呼びかけに応えられるだけの余力はあるらしい。疲れは隠しきれないが、笑みを見せつつ手を上げる。
三人ということはパールもだろうが、
「もーいっかい、もーいっかい」
とのたまわっていたので、げんこつの4文字が即時浮かぶことになった。
「クウキ」
「からけ」
ほっぺたうにゅー。
「ひにゃにゃにゃ」
ふぇ〜、と今にも泣き出しそうな表情のパール。
そんな馬鹿をしでかしている中で、再びの司会の話が始まり、頬を伸ばしていた手をぱっと話す。
『この後の予定だが、20分後に今回の賞品「GS01」のテストムービングを行うぞ!』
「……じーえすぜろわん?」
「いいから見てろ」
総一が促す、司会の背景にあるモニターに表示される一機の機体。全身金色、眩しいほどの機体が直立している。
『マズルカのカスタムモデルだな。GSの名前は「ゴールドシリーズ」と「ゴッドスピード」をかけてるんだとか。
 こういう手合いはレプリカパーツが後に生産されるんだが……』
言われてみれば。BMM−01のマズルカに背部の巨大ブースター、肩をはじめ各所に見える噴射口、
姿勢制御用のウィングを追加と、明らかに速度を出せそうな機体である。
すでに情報はチェック済みなのか、誠二が説明を入れてくれるのは、正直知識に疎めな総一にとってはありがたい。
なにせその日暮らしで精一杯なためか、最新情報など聞いている時間がなかったのだ。
「あ、マスター。そろそろテストですか?」
「何がだ」
その上、今は詰め込んだバイト漬の生活から解き放たれているとはいえ、今はこいつがいるのだから。
疲れの上に不意打ちのタイミングでパールに声をかけられ、若干疎ましさを隠せない。
ほら、あれ……とモニターを指し示すパールをどけようとした時。
「だってあれ、パイロット乗ってるとこですし」
実際に視線を追ってみる。確かに乗り込むところだった。
だが、直後の出来事に彼女の考えは否定されることになる。
 
閉まるコクピット、そこに向かい発砲する警備員の服装の男たち。そして―――飛翔。
輝く金色の機体が、開いた目の前のハッチをくぐり、会場の中心から飛び出す。
唖然とする観客、静まり返る場内。
試合終了直後、運悪く、それとも狙ったのか、外界への干渉を遮る光の障壁が途切れている瞬間だった。
動けない面々を一瞥するように、一瞬空中停止。そして、一直線に空を駆けていった。
「なに、アレ……?」
一部始終を捉え、シャッターから目を離した春緋が、ぽつり、と一言。
隣の俊暁は答え、そして頭を抱える。
「事件、かな。大胆にも、堂々とワンオフ機を奪った強盗事件」
また、忙しくなりそうだと―――。
274それも名無しだ:2010/02/11(木) 04:24:07 ID:0p3Ssxsn
投下終了。まとめサイトは7話含め近日更新予定です。
次のサイト更新では何か他に追加されるかも?
275ぼくロボ大戦WH 第27話後編:2010/02/11(木) 08:55:51 ID:ioyVSNel
魔闘メカがテッケンオーに迫る。
為す術もなく敗北した記憶が甦る。

テッケン「乙女、何か出せ!遠くから攻撃できる奴だ」

乙女「え?」

テッケン「奴ら相手に接近戦は不利だ!」

乙女「どうしたの?拳児くん、なんだか……」

テッケン「何だ?急げ、奴らが近づいてくる!」

乙女「ううん、何でもない。それじゃあ、とっておきの……」

上空のロザリウスからテッケンオーへ、武器が投下される。

乙女「クレーライフルよ!」

テッケン「銃か!こいつはいいや、いくぜ!」

バン!チュイン。バン!チュイン。

テッケンの狙撃は見事に魔闘メカに命中するのだが、その弾丸は厚い装甲にいとも簡単に弾かれてしまう。

テッケン「くそっ、効かねえ!」

近づいてくる魔闘メカに対し、後ずさりしながら狙撃を続けるテッケンオー。

乙女「ねえ拳児くん、その武器じゃあの魔闘メカは倒せないわ」

テッケン「うるせえな、だったらもっといい武器があんのかよ?こいつでやるしか無えだろ!」

突然、クワガタの魔闘メカが跳び上がり、甲冑のような姿に変形すると、カブト型の方に被さった。

テッケン「合体した?」

合体した魔闘メカが歩みを止めると、合計3本になった角の間にチカチカと光が灯り、そこから強大なプラズマビームが発射された!

テッケン「何!?」

テッケンオーが間一髪、後ろに倒れこんでこれをかわすと、ビームは背後にあったビルを何軒かなぎ倒し、遠くの山に突き刺さって爆発させた。
テッケンオーは尻餅をついたまま、合体した魔闘メカを見上げていた。

テッケン「野郎、遠距離も、かよ……」

益子『ダウナー線を感知……そうか、その2体は合体して本当の力を発揮する魔闘ウツノイドだったのよ!」

テッケン「そんな……じゃあ、どうやって倒すんだよ……?」

魔闘ウツノイド・アルティメットビートルがテッケンオーに迫る。
276それも名無しだ:2010/02/11(木) 08:57:04 ID:ioyVSNel
哲夫「あれは、テッケンオーか……?」

避難しようと同僚と一緒に走っていた哲夫は、尻餅をついたまま後ずさるテッケンオーの姿を見ていた。
怯えている。動きを見ればわかった。
テッケンオーのことはよく知らないが、拳児の動きを忠実にトレースするということくらいは知っている。あれは拳児の動き――拳児が、怯えている。

それがわかった瞬間、哲夫は自分の中に生まれた感情に愕然とした。自分は今、安堵したのだ。
平凡な自分から生まれた世界最強の少年が、人並みに怯えているのを見て安堵した。

哲夫の部下「課長、大丈夫ですか!?でも、大丈夫じゃなくても走らないと!」

哲夫「ああ、いや、心配ない。ただ、忘れ物……」

哲夫の部下「何か知りませんが、諦めるしかないでしょう!?」

哲夫「大切なものなんだ。とても、大切な……すまん松本君、先導代わってくれ。私は、戻る!」

哲夫の部下「課長!」

部下の制止を振り切りながら、哲夫はテッケンオーに向かって走り出した。
涙が流れていた。悔し涙だ。

(どこの世界に、子供が怯えてるの見て安心する親がいる……!)

「拳児ィ―――――ッ!!」
277それも名無しだ:2010/02/11(木) 08:59:42 ID:ioyVSNel
テッケン「駄目だ、勝てねぇ……」

乙女「拳児くん!?しっかりして!」

ビルに突き当たり、後に退けなくなったテッケンオー。そんなテッケンオーを嘲笑うかのように、ただ距離を詰める魔闘ウツノイド。
そこへ哲夫が駆け込んできて、間に入った!

哲夫「ハァ、ハァ……拳児は、拳児はやらせんぞ……」

テッケン「何だ、人が……まさか、親父?何やってんだ親父!死にてえのか、下がれ!」

哲夫「うるさいッ!!」

テッケン「!?」

哲夫「私はな、格闘技とか嫌いで――何でわざわざ痛い目に合いながら、憎くもない相手を殴らなければ
   ならない?――そんな世界で勝ち続けて、名を上げていくお前が……怖かった」

テッケンは、幼い頃何かの大会で優勝するたびに、愛想笑いをしながら自分の頭を撫でていた父を思い出した。誉めてはくれたが、決して喜んでいなかった父を。やがてテッケンは、父の反応から興味をなくした。

哲夫「テッケンオーのことだってそうだ。虹帯があって、ロボットがあるからって、何でお前が戦わなきゃ
   いけないんだ?普通に学校に行って、勉強して……何も悪いことじゃないのに。
   だから私は、お前やおじいさんのやっている事に、興味を持てなかった」

間違っている、とテッケンは思った。虹帯とテッケンオー、それだけの力を持ちながら何もしないのは、力を腐らせることだ。

哲夫「だが、前にお前が負けたとき、私は悔やんだ。どうしてもっと早く政府の援助を受けなかったのか。
   テッケンオーを万全にしておける資金があれば、お前があんな怪我をすることも無かったのに、と。」

テッケン「親父……」

哲夫「私は天才科学者でも腕の立つ武道家でもない。しかし、会計なら誰にも負けない自信はある!
   その私が援助が必要だと判断したんだ!お前にとやかく言われる覚えは無い!
   ……なぁ、拳児。少しは俺の背中も見てくれよ。おじいさんばかりじゃなくさ……」

最後にそう呟いた小さな背中は、震えていた。弱々しいが、それだけではない……何かが音を立てて崩れていく感じがした。
家計を守るためにテッケンオーを政府に売ったのだと、テッケンは思っていた。しかし、その結果たしかにテッケンオーは強くなったのだ。金の力でテッケンオーが強くなるなどと、テッケンは夢にも思っていなかった。

――親父とは、何から何まで話が合わねえんだ――

親父には俺のことはわからない。でも、俺にわからないことが親父にはわかる……?

テッケン「……頼むことかよ、そんなの」

哲夫「何?」

魔闘ウツノイドがビームを放つ。哲夫は思わず腕で顔を庇ったが、そんな事をしても意味があるわけはない。だが、哲夫は無事だった。目の前には、テッケンオーの手。それが哲夫を守っていた。

テッケン「……ったく、イライラするんだよな。そうやって生身で楯になれば、相手は撃ってこないなんて
     思ってやがる。戦いをなめてんだよ」

哲夫「う……」
278それも名無しだ:2010/02/11(木) 09:00:43 ID:ioyVSNel
テッケン「あーむかつくぜ。こんな親父に守られてんだからな」

哲夫「拳児」

テッケン「もうわかったからさっさと逃げろよ。邪魔だ」

哲夫「あ、ああ」

哲夫がテッケンオーの後方に逃げていく。が、50メートルほど走ると哲夫は一度振り向き、叫んだ。
「拳児!……がんばれよ!!」

もう体力の限界なのだろう、後はよろよろと歩いて逃げていく哲夫を見ながら、テッケンは呟いた。
「へっ、何にもわかっちゃいねえクセに」

だが、強い闘志が湧いてくるのを感じている。結局自分は、その一言が欲しかったのかもしれない。わからなくてもいい、ただその一言が。
父は、父のまま。
自分は、自分のまま。
そこまで考えて、ふと気付いた。テッケンは握りしめた自分の拳を見つめる。
「そうだ、どうかしてたよな。俺からこいつを取ったら、何が残るってんだ。……乙女、来てくれ!」

乙女「何?拳児くん」

テッケン「拳に加速を付けたい。合体だ」

乙女「ふふっ。そうよ拳児くんはやっぱり、そうこなくっちゃ!」

ロザリウスがテッケンオーの背部に取り付き、スーパーテッケンオーとなる!

乙女「ブースト全開!拳児くん!」

テッケン「おう!どんなに堅かろうがぁ!俺の鉄拳はぁぁぁぁぁぁっ!貫ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅく!!」

ロザリウスの助けを借り、魔闘ウツノイドに向けテッケンオーが超高速で突っ走る!
魔闘ウツノイドは強力なビームで行く手を阻もうとするが、テッケンオーは稲妻の如きステップでこれをかわし、ひた走る!
テッケンオーが近づくと魔闘ウツノイドはビーム攻撃をやめ、3本の角を開いて待ち構えたが……

テッケン「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!」

ドッ、バアアアアアアアアアァァァァァァァァァァン!!!

一瞬だった。
音速を超えた鉄拳とそこから生まれた衝撃波によって、魔闘ウツノイド・アルティメットビートルには巨大な穴が開いていた。3本の角は閉じる間もなく、根こそぎ吹き飛んでいた。
279それも名無しだ:2010/02/11(木) 09:01:38 ID:ioyVSNel
フ・カノー「……サタデスのがやられたか。では、こんなものでよかろう。ゼンカイダー各機、帰投する」


ヤブル「何だ?」

10機のゼンカイダーは一斉に宙に浮かび、空に帰っていった。

秀一「逃げられた。……面倒なことにならなければいいが」


テッケン「親父……あ、ありがとな。嬉しくねぇけど、礼は言っとく」

哲夫「け、拳児……!」

テッケン「うわ、なに抱きついてんだよ!?放せ!気持ち悪ぃんだよ!あ、お前らこっち見んな!」

益子「何というツンデレ」

ダン「うははははっ!いいっていいって!気にせずお父さんに甘えとけ!」

数秒後には哲夫はぶん投げられて宙に舞っていたが、その顔は笑っていた。

ヤブル「……やっぱ、いいもんなんだよな、父親って」
   (父さん……)


???「……!」

戦艦アキラーメに隠された一室で、その男は目覚めた。(つづけたい)
280あとがき:2010/02/11(木) 09:28:46 ID:ioyVSNel
長くなってしまったので途中で一晩間を空けたのだが、まさかその間にこんなに伸びるとは・・・

アイツを出す下地としてテッケンの父親話をやるつもりで、ゲンカイザーとかぶらないようにと親父の性格をノンケに、
「わかり合えない者とは分かり合えないことを受け入れて付き合っていくしかない」
というテーマで書きました。
私の父と私自身の関係を意識して書いた、という超恥ずかしい事実もここでばらしておくw
281それも名無しだ:2010/02/11(木) 16:43:34 ID:oFoz1y5r
しまった……少し前のレスをよく確認せず話を投下してしまったようでした。
ぼくロボWHの方、申し訳ありません。
282それも名無しだ:2010/02/12(金) 01:11:34 ID:9XcQs9bW
もの凄いゴージャスなハンバーガーだなこりゃ。どちらも流石の面白さ。

wiki弄ってる暇がそんなにないのが申し訳ないので、ここまでSS補完―
283それも名無しだ:2010/02/12(金) 18:02:47 ID:lsNFVkgZ
>>282
THE・ビッグ乙!
いきなりで悪いが、式機伝6話Bに抜けを発見
おそらく>>239の分だと思われ。
284それも名無しだ:2010/02/14(日) 19:25:20 ID:sB6euyTb
>>281
こちらこそ無闇に長くなって申し訳ありません。
話のスケールの割に思い入れが深くなってしまったのです。

>>282
毎度乙です。レスポンスの速さにびっくりです。
285それも名無しだ:2010/02/19(金) 00:03:44 ID:Auz/PTpM
男は自らの肉体を機械にすることで命を取り留めた。この世界に。

―METAL TRANSER―

男の肉体は機械、だがその外見は以前となんら変わらないように見えた。ぽっかりと身体の一部が消えていることを除けば。
その断面はまるで小宇宙のように果てない黒で、切れているのではなく”消えている”。
しかもその消えた部位は今日の右手に固定されない。
昨日は左足だったし、その前は脇腹だった。ひょっとすると今にも入れ替わるかもしれない。



男は叫ぶ。それは自らを奮い立たせるでもなく、相手を威嚇するでもなく、ただ激痛に対し。
するとどうだ。消えた宇宙の中から巨大な金属塊が出現したではないか。
さらにそれは水道の蛇口を開けたかのように勢いを増し、拡散し異常な程に巨大化する。
右手だ。
しかしどう見ても男の規格に合わない巨大な、機械の腕。
それが今振り下ろされる。


時を少しさかのぼると、男の意識は小宇宙にあった。無限に広がる黒。だが僅かばかりの光。
それによって浮かび上がるのは、目の前の巨大な機械の輪郭、人型のそれ。
一方で自身は完全な黒に包まれる。一つ、つい先までなかった筈の右手を残し。
フィルタが掛かったかのように遠くで”外の世界”の音が聞こえる。
それを聞いてか聞かずか、男はこの小宇宙で唯一完全なヴィジョンを残す右手を、目の前の巨人に突き刺した。


メタルトランサー。男はそう、自分を呼んだ。
歩行重機の攻撃を右の掌で受け止める。その時、男の左手は”消えていた”
止められた質量兵器、巨大なハンマーを軸に重機はアームを回転させる。
今度は反対側に取り付けられた鉄の爪が襲い掛かる―瞬間。
爪とぶつかり合うのは、爪。
巨大な機械の左手だった。

お互い両の手を塞ぎあう。だが…重機の主はそうではない。すぐさま動作を固定すると、ハッチを開け、ライフルを構え、撃つ。
螺旋の回転が加わった弾丸が空を裂く。その先には寸分の狂いもなく、男の眉間が捉えられていた。



無音。弾は、消えた。いや、男が消えた。
それを人間という種族が認識できる間もなく開いた小宇宙から現れたのは…巨人。
右手も左手も、この巨人のものであった。そうなればこそなのか、ぐんと力を混める勢いが振動となって空気を揺らし、爪と鉄球を握りつぶした。
そして残った重機、ライフル構える主めがけ、超特大のヘッドバットが炸裂した。


小宇宙とこの世界の間に繋がれた男と巨人と。
表裏一体の存在は何を求めると言うのか。


自分でもイミフ
286それも名無しだ:2010/02/21(日) 12:44:11 ID:PaKgRpXe
震動王機ヴィブライド

アンドロメダ星雲からやってきた暗黒物質生命体「メタリアル」。
それは従来の物質の概念を超越し、外部からの攻撃一切を受け付けない悪魔のような強敵であった。
しかし宇宙より降り注ぐ謎の波動を解析した人類は、量子コンピュータによって対抗策を生み出した。
それが震動王機。量子波動を操ることで戦う、英知の結晶である。

・ヴィブライド
人型巨大ロボ。脳波共鳴システムとブロック連動操縦システムにより五人のパイロットが必要。
己の肉体を持ってしてメタリアルに振動を直接叩き込む。

太陽光を吸収、増幅させることで放つ「ソーラーレーザー」や極小地震で相手の足場を破壊する「地走り」、
超振動の真空剣「ソニックブームエッジ」熱振動による「炎の掌」などの武装を持つ。
ただし何れの武器もヴィブライド自身の寿命を縮める諸刃の刃である。
必殺技は「リフレクションソナー」によって得たメタリアルの固有振動数を持って自らの腕もろとも共鳴破壊する「ハウリング・ブレイク」。


・水樹七郎
ヴィブライドのパイロットで格闘担当。普段は寡黙だが静かに燃える熱血漢であり、彼の叫びに共鳴してヴィブライドも出力を増す。

・ささらいいさお
ヴィブライドのパイロットで各種武装担当。冷静冷徹だが仇であるメタリアルを前にすると先走ることも。七郎とは犬猿の仲。

・シモン・ホーリィ
ヴィブライドのパイロットで解析担当。MIT卒の天才だが世間知らずで天然。

・門音MIQ
ヴィブライドのパイロットで出力担当。機体や各武装から脳波共鳴指数に至るまでをチェック・コントロールするスーパーウーマン。

・遠山鋼鉄
ヴィブライドのパイロットで操縦担当。最年少で熱血バカ。七朗をアニキと慕う。
287それも名無しだ:2010/02/24(水) 01:30:44 ID:qlAkgZnE
「明日は明日のアサルトデイ」

ひょんなことから地球自衛隊の新型機動兵器「アルファルファ」の制御用ナノマシンを飲み込んでしまった普通?の女子高生「千田蓬」と自衛隊の面々によるドタバタ戦記。
地球に現れた謎の巨大怪獣の正体は「始祖」と呼ばれる宇宙人の残した環境整理システムだったりするのだがそんなことはどうでもよかったり。

千田蓬(ちだ・よもぎ)
そこいらの男より漢気に溢れるハイテンション女子高生。
どうせ誰かがやらねばならんと自衛隊に半ば強引に入隊。
ともすれば乱暴者とも映りかねないが正義感と優しさは人一倍。

アルファルファ
日本で調整が行われていた半人型機動兵器。脚代わりの尻尾が特徴で手を使い這うように移動することも出来る。
・M系トランプルライフル
長い銃身が特徴的な狙撃銃…だが蓬は狙撃が「生理的にイヤ」なため銃身を相手に捻じ込んで零距離でぶっ放す。
・パワーラム
障害物や戦艦級の装甲を破るための装備だが蓬はこれで「ドタマかち割り」をよくやる。内臓装置で一回だけブーストがかけられる。
・高周波ロッド
相手を怯ませるための近接振動兵器。だがもっぱら関節狙いの投擲に使用される。美味く刺さったら刺さったで押し込められたり蹴られたり。
・粒子加速砲
高い威力とコストを誇り、威力はアルファルファの装備でも最大。しかし蓬は開幕一発目から平気で撃つ。当然連射は効かない。
・コロ・ミサイル
球体形の特殊なミサイルで地面につくと時間差でそこから跳ね上がって対象に飛んでいく。あるだけ全部ばら撒き、ミサイルに紛れて突撃することも。



煮詰めようと思ったが茶化すにしてもミリタリ知識不足すぎるから厳しいな。
288それも名無しだ:2010/02/24(水) 21:31:01 ID:DVpFIfyf
脚色演出クロコライザー

現実の「面白みの無い戦い」を漫画のように彩るための巨大ロボ。
パイロットは浦片徹志(うらかたてっし)。
ボディに様々な「脚色武装」を内蔵している。
そのため大型になって目立ちそうだが、特別な偏光装甲の効果で隠れられる。

・エンブレムシアター
戦っているロボットのエンブレムマークを背後に大きく映し出す。
「こいつで気合入れてくれよ、ゲンカイザー!」

・ワンマンテーマソング
戦っているロボットのテーマ曲を全身から取り出した楽器で演奏する。
「敵も味方も聞き惚れな!機動少女伝マサトOP、『思春期戦士』!」

・ビットマイク&スピーカー
自律機能を持ったマイク&スピーカーを飛ばし、パイロットの口上などを響かせる。
「名演説頼むぜぇ、民荷首相!」

・エレメントエフェクト
戦っているロボットの背後に炎や雷などの演出を投影する。
「オリンポスには…立ち込める暗雲と雷鳴なんかどーだ!」

・コマーシャルジャミング
戦っているロボットがピンチの際、相手のモニターに関係ない映像を映し出して混乱させる。
「今のうちに体勢を整えろ、テッケンオー!」

最後に。
勝手に名前を使ってごめんなさい。
289それも名無しだ:2010/02/26(金) 15:29:59 ID:mdM1Dnz8
陰陽式機伝の作者です。
いつもの通り、何を言っても言い訳くさくなってしまうので
作者発言は最低限に収めるよう努力します。
……努力したはずなのに長いorz

>>235で「前半投下」などと言っておきながら
後半が更に伸びてしまった結果、ギリギリまで詰め込んでも
「さらに私はあと二回の投下を残している(CV:中尾隆聖」
と言う羽目になってしまいました。まずはこの点でお詫びを。
さらに、二分割された後半のうち、今回投下する(3)は
またもロボが出ない……! 
ロボ分の欠乏は次まで耐えてください、と言うしかないのです。

内容に関しては、テーマ性を求め過ぎて設定がgdgdに。
「逆よりはマシだろう」なんて思ってるのはきっと作者だけです。

以上、言い訳終了。お見苦しいところをお見せしました。
本編を投下いたします。
290それも名無しだ:2010/02/26(金) 15:37:25 ID:mdM1Dnz8
 ここではない宇宙。ヒオムシや清明、紅蓮が生まれた世界。
 隆道が生まれたのとよく似た、日本のどこか。
 そして、少なくとも遥か遠い過去。

 “それ”は地底深くに存在した。

 否、始まりはそもそも存在してさえいなかったモノ。
 付近に住まう人々が、その営みを破壊する自然の暴威に怯え、何らかの
悪意ある知性が暴れているのだと考えた。そうして生まれた、ただの幻想。
 だが、長きにわたって人々がその存在を信じ続けたがゆえに――
 “それ”は確かに、地の底に棲むようになったのである。
 災いの源。自ら作り出した邪神を、人は『フカキカミ』とだけ呼んだ。


陰陽式機伝 イメージ・アンド・ワード

其の六(3)「星辰、瞳に映じて」


「アニミズムか……人は、己を苦しめる神を作り出していたというのか」
「ありもしないモノ。けれど、あると思っている人にとっては在るモノ。
 たくさんの人が共有した嘘だから、本当になったんだよ」

 思惟の力が、天災と神性に結びつきを作った。
 当然、邪神はその力を持って人々を苦しめる。彼らはますます恐怖した。
 そこで、人々はフカキカミを鎮めるための手段をも『考え出し』た。
 生贄。
 条件が付けられた。自分が生贄に選ばれぬよう、恐怖に駆られた人々が
当時の社会的弱者に白羽の矢を立てたがったのだ。
 贄は女性でなければならない。
 若い方がよい。
 できれば、処女が望ましい。
 そうして、フカキカミに捧げるためだけに育てられる『巫女』の制度が
誕生した。子が生まれ過ぎた家などから、共同体のためにと言い訳を添えて
女児が集められ、人ではなく神の餌――家畜として養われ、やがて

「……君も、そうか」
「大当たりぃ。巫女は消耗品だからね、人として扱われないんだよ。
 自分が垂れ流した物の上で眠って、毎日の食事は死なない程度に与えられる。
 誰も情が移ったりしないように、徹底的に巫女を虐げるの」
「人の喜びも、希望も知らぬまま、邪神に喰われて死ぬのか」
「そう、でもそこで終わりじゃないよ」
291それも名無しだ:2010/02/26(金) 15:41:00 ID:mdM1Dnz8

 フカキカミは肉体を持たない。それは人々の願望が、呪詛が、地の底の
暗闇の中で渦巻き凝集した存在なのだから。
 ゆえに、生贄は肉体ではなく精神を貪られるのである。
 邪神という投影されたイメージの通りに、人の恐怖、苦痛、絶望などを
糧として肥大化し続ける“力”。闇の中に投げ落とされた巫女は、あらゆる
惨苦を記憶に刻みながら肉体を破壊され、残った魂もフカキカミの中に
囚われて、朽ち果てるまで蹂躙され続ける運命にある。
 恐怖は苦痛に呑まれ、終わりのない苦痛は絶望を生み出し、擦り減った魂が
一辺の希望さえ見ぬままに消滅するその時まで、邪神の糧となる。
 そして救いがたいことに、人々がその犠牲によってフカキカミは満足したと
思い込んだことによって、事実、彼らの生んだ邪神は天災を減らした。
 地上には幾世代もの平穏。
 その礎として、数知れぬ巫女が地底の闇に呑まれていった。

「普通さ、人間の魂って大き過ぎる負荷には耐えられないんだよ。
 度を越した苦痛、希望がない永遠、それは精神を――心を壊してしまう。
 だけどね、こういう神性に囚われた魂は、壊れることも許されないんだ。
 壊れられないから、代わりに人の形を失っていくんだよ」
「……人の魂は、肉体を離れては遠からず消滅してしまうと聞いた。肉の身
 無くして在り続ける怨霊の正体は、人ならざるモノへと変質した人間の魂か」

 ヤコもそうした巫女の一人として、光を知らぬままに死んだ。
 死してなお、昼も夜もない世界で責め苛まれ、いつしか絶望で自らを縛る
『かつて人間だった魂』に成り果てた。
 喰らい尽くされる日まで続くかと思われた地獄は、しかし唐突に終わる。
救済によってではなく、別の地獄の到来をもって。
 ヤコの霊は、自らを包んでいた邪神のどす黒い思念が、なにかに
斬り裂かれてバラバラになるのを感じた。
 光。地の底に巣食った妄念を、断滅する輝き。
 神剣、天叢雲を携えたツチイミがそこに居た。
「ほう? これは使えるな」
 そう言って、紅蓮はヤコの魂をツチイミの中に取り込んだ。同じように
土蜘蛛の核とするべく取り込まれた無数の魂がひしめく中で、少女は解放の
喜びなど感じてはいなかった。
 彼女にとって、一つの苦しみが終わることは次の苦しみの始まりでしか
ないのだ。それしか知らずに生き、肉体が死を迎えても変わらなかった
絶望の螺旋。小さな魂が知る、世界のすべて――。
292それも名無しだ:2010/02/26(金) 15:43:15 ID:mdM1Dnz8

「やはり、紅蓮が君を式機に」
「そ。並はずれて強力な怨霊は、ふつうの土蜘蛛よりずっと強力な式機を
 呪符の拘束なしで操る核に使える。他にも二人くらいいたかな」
「残りの大型機はそれか……君は、紅蓮に助けられたと思っているか?」
「べつに、なにも変わらないよ。ただ絶望が反転して、憎悪になっただけ。
 出口があるかないかの違いだけで、冥い想念の力を絞り出されるだけなのは
 ソラガセの中にいても同じ。苦しみしか与えてくれない世界なんて、
 消えればいい。命あるものは、みんな死ねばいいんだ」
「ならば――どうして私にこれを見せる。救いを求めているのではないのか」
「自分なら救えるって? 傲慢だね、簡単に誰かを救えるなんて想うのはさ。
 逆だよ。誰にもあたしを救うなんて出来ないってことを見せてあげてるだけ。
 土蜘蛛と戦ってきたなら知ってるでしょ? 死者は救えないんだ。
 消滅だけが救済――けど、あたしは自縛が強すぎて消せないからね」

 記憶の世界は暗転し、老兵と少女の魂だけが残る。
 本当に、なにひとつ光のない記憶だった。あまりにも空虚。永遠の冬に
閉ざされ、凍りついた無の世界。
 記憶、ゆえにすべては過去。『過ぎ、去った』のだ。
 もう起きてしまったことは変えられない。時は戻らない。
 だから、ヤコの絶望と憎悪は誰にも殺せないと――。
「……だが、神にならできるかもしれない」
 隆道は神ではない。しかし、彼の手には神の力の欠片がある。
 人の子の生を知らぬがゆえに怨霊と化したのであれば、教えてやればよい。
世界には苦しみ以外のもの、光があるということを。
 それは人には不可能なことかもしれない。だが、神の力ならあるいは。
「誰も教えなかったことを、いまから知れ――ホシカゲ!」
 ホシカゲの全身に埋め込まれた、皓白の玉星が輝く。言霊増幅機関が
操手の魂の叫びを受け取り、顕現するは神の御業。
 三位式機の力はこの世の理を超越する。
 罪深くも無辜、たったひとつの哀れな魂のために、奇跡さえ作り出す。
「なに? たくさんの糸が見える……」
 少女は見た。茫漠たる無の中に、果てしなく長い糸が伸びるのを。
とても細く、数え切れないそれらの糸は、みな違ったきらめきを見せる。
「一本の糸は一つの世界だ。このすべてに、別々の君がいる」
 ここはどこでもない場所。宇宙の“外”の空間。
 二人は異なる可能性の世界、無限に並存する宇宙の壁を越えて翔け――。
 やがて、命が始まった。
293それも名無しだ:2010/02/26(金) 15:46:33 ID:mdM1Dnz8

「母さん、今日の夕飯は何だい?」
「まだ決めてないのよ。ヤコはどう? なにか食べたいもの、ある?」
「えっとね――」
 暖かい『家族』があった。
 一つの世界では生まれてすぐに捨てられ、愛情を注がれることなく
生きた少女。この世界の彼女は両親に愛されて、健やかに育っている。
「ぼくは魚がいい!」
 傍らで、幼い弟が飛び跳ねながら要望を叫んだ。いじらしいな、とヤコは
思わず微笑する。ときどき憎たらしくもなるが、自分を「お姉ちゃん」と
呼んでどこへでも付いてくる様子は、やはり可愛いものである。
 そのとき、戸を叩く音がした。
「あら? ヤコ、ちょっと出てくれるかしら」
「はーい」
 扉を開けると、老境に入りつつある男が一人。
「あ――」
 少女は忘れていたことを思い出す。
 自分はこの男の導きで今の世界にやってきたに過ぎない。本当の自分は
すべてを呪い、破壊と死の権化たらんとしていた巫女の怨霊。
「……そっか、これは夢みたいなものだっけ」
 夢の終わりが来たと思うと、当たり前の『家族』への恋しさが胸を刺す。
だが、敵であるはずの男はなぜか、彼を殺そうとした者に優しげな顔を見せた。
「夢ではないさ。普段は交わらないだけで、どの世界も現実なんだ。
 それに、ここだけじゃない。君はこれからいくつもの生を繰り返す」
「他にも? どんなあたしがいるの?」
 問うヤコの瞳は、絶対の暗黒ではなくなっていた。
 それはごく小さな光。されど、もはやその目が破孔ではない証。
「さあな、君を生きるのは君だ。時には苦しいこともあるだろう――
 それが人生というものだ」
 老兵だから言える科白。陳腐で不器用だが、重みをもって響く。

 光が瞬き、少女の魂は再び宇宙の外側の空間へと漂い出た。
「これは救いであると同時に罰だ。多くの命を奪った君の罪は消えない。
 だが、人として生きなかった者に人の善悪を押し付けるのは筋違いだ。
 だから君が、自分の罪を知ることができるように、幾度でも人として
 生き直すんだ。魂だけで身軽な今なら、ホシカゲの力でそれができる」
 家族に愛された自分が消えるわけではない。あれもまたヤコだ。
これからも生き続けるであろう、平凡で幸せな自分の一部。
 果てしなく巨大に膨れ上がっていた心の暗闇に、家族と生きた日々の
暖かな記憶が、ひとつの灯を残した。
 而して、また命が始まる。
294それも名無しだ:2010/02/26(金) 15:50:54 ID:mdM1Dnz8

「やだ、うつむき加減のヤコの横顔って……なんかイイかも」
「ホントだ、これは男に見せたくないね。私たちで独占したいや」
「ちょっとちょっと、なに言ってんの、女にもてても嬉しくないよ――」
 気の置けない『友』がいた。
 一つの世界では同年代の子供と触れ合う機会もなかった少女。たまに
姿を見せる悪童などは、彼女を罵り蔑む言葉を吐くだけだった。
この世界では、互いに最も心地よい距離を知りつくした同性の友人たちと、
楽しく話して適度に馬鹿をやって、そんな時間を幸せだと感じる。
 幸福――なぜか、少し前までは知らなかった気がするもの。
「ああそうですよね、あんたは綺麗な男つかまえてるもんねぇ」
「日吉、だっけ? 女の子みたいだよね、彼」
「ただの幼なじみだってば!」
 橋の上で女三人。噂をすれば、白皙の美少年が通りかかる。
「ん、ヤコか。どうしたのだ、人の顔を凝視して」
「何でもない! べ、べつにあんたの話なんてしてないんだからっ」
「なんだ……数百年は早すぎる定型句を聞いた気がする……」
 友が笑い、少年は首を捻り、ヤコは火が出んばかりに赤面する。
 ――日吉が近くにいると、あたしは変になる。胸が痛い。
 異なる自分を生きて、死の巫女は恋をも知るのだった。

 微笑ましい光景を、離れた場所から隆道が見ていた。
 奇妙な宿縁だ。まったくの偶然から、異なる世界のヒオムシが
ここではヤコの幼なじみとして生きている。本名の『日吉』のままで。
 彼にも別の生き方はあったのだろう。そう思うと、胸が痛んだ。
「誰だってそうだ。私も、清明も、紅蓮でさえも……」
 ふと誘惑に駆られる。自分の可能性は見たくないのか。
 戦争など起こらなかった平和な世界で、平凡なひとりの男として、
働いて結婚して子を儲けて――虚ろな英雄の偶像などにされない人生。
 いまならそんな世界にも行ける。三位式機の力で、物質なら容易には
越えられない可能性の境界を飛び越えて、どこまでも飛べる。
 しかも、それらは夢でも幻でもない。すべては等価の現実なのだ――!
「……やめておこう」
 老兵はあっさりと誘惑を振り捨てた。心惹かれなかったわけではない。
 自分が生きる世界はやはり一つであるという思いも彼をおし止めたが、
それ以上に、行けば戻って来られないかもしれぬという恐れがあった。
295それも名無しだ:2010/02/26(金) 15:53:13 ID:mdM1Dnz8

 時は過ぎて。
 この世界でも、再び隆道はヤコの前に現れる。
「家族でない、『他人』だって君を愛してくれたかもしれない。
 同時に、君も友や想い人を愛せたかもしれない。これは、その希望――」
 ヤコは頷き、答えた。
「わかるよ。可能性なんでしょう、誰とだって絆を作れるってことの。
 友達と喧嘩もしたし、大切な人が死んじゃったこともある。
 立ち直れないと思った。自分も死のうかって考えもした。
 だけど仲直りもできるし、思い出は消えない。いつまでだって
 新しいつながりは生まれるかもしれない――
 そうやって、人は生きていくんだね」
 隆道を見上げる瞳は、また少し輝きを増している。彼は戦士として
鍛え上げた自らの残酷さに震えた。
 少女は『人間』に戻ってゆく。あるいは、初めて『人間』になってゆく。
一つの世界を生きるたびに、さまざまな形で人の善なるものを知って。
 そうして瞳に光を宿していけば、やがて彼女は――
「……そうだ。そして、まだまだ知るべきことはある」
 無知ゆえに罪を犯した。ゆえに、裁かれざる者。
 ならば、欠けていたものを知り尽くすまで繰り返す。


 ――動植物の世話をして生きた。
 ――母となって生きた。
 命が生まれ、それを育み……ときに悩み、理想と現実の差に憤って。
同時にその成長を見守る時の流れが、たまらなく愛おしく感じられた。
慈しんだ相手に信頼され、必要とされる喜び。ときには失われる命もあった。
心を傷つける喪失に涙し、自分が知らなかった痛みもあるのだと気付いた。
新たな痛みを知って――また幸せの尊さを噛み締める。それは希望。
 ――富める者として生きた。
 ――高貴なる者として生きた。
 物質的な欠乏がないことは、決して健全に生きることと無関係ではない。
身も心も飢え、生きるにも人の道を外れねばならない者はいる。しかし
権力も財力も、使い方を誤れば幸福を約束してはくれないと知った。
また、失ったとしても取り戻せぬものではないとも。それは希望。
 ――歴史が始まる前の過去に生きた。
 ――人が星の彼方へ漕ぎ出す未来に生きた。
 ――見たこともない生態系、国家、文化を有する異界に生きた。
 たとえどんな時代、どんな世界であっても、人は光と影のなかを歩む。
人間という存在はちっぽけで、弱くて……されど偉大で、強くもある。
時間と空間を越えて偏在するその営みは、かくも醜く美しいのかと知る。
過去に幸せの記憶を、未来に幸せのしるべを持って生きる。それは希望。

 到底語り尽くせぬ、無数のヤコが生きた。
 いつしかその瞳は、小さな光で満ち溢れ――ただ虚ろだった暗闇は、
無尽の拡がりをそのままに、星空となっていた。
 そんな少女の魂が、命の螺旋の果てに辿り着いた世界。そこでは

 ――奇妙な運命を生きた。

   <続く>
296それも名無しだ:2010/02/26(金) 15:57:33 ID:mdM1Dnz8
<まさかの次回予告!>

「なんぞwww」
「出オチwwwww」
「カオスwwww」
 作者は一行目にして読者を裏切ろうというのか。
 過去最長かつ最狂のエピソードは、読者を感動させるよりも
スレから作者を勘当するのだろうか。
 次回、陰陽式機伝 イメージ・アンド・ワード其の六(4)
 「時よ留まれ 汝はいかにも美しい」

 ――赦されぬと知りながら、なお悔い改める者こそ。

※この予告は半分くらいがネタで出来ております

とりあえず>>245氏の発想力に完敗。すごく……見たいです……。
その発想力に称賛と嫉妬の目を向けつつ、本日はここまで。
297それも名無しだ:2010/02/27(土) 15:57:57 ID:OYFeFNLM
>あと二回
「オラこんなすげぇ〜SS初めてだ、ゾクゾクするぞ(CV略」

前回の描写もあり式機便利過ぎて怖くなってきたなぁ。
しかし想像による創造って掘り下げられると改めて巧い設定だ。
298それも名無しだ:2010/03/03(水) 01:59:26 ID:B4SRHAN4
鯖落ちの波をくぐりぬけてただいまぼくロボスレ。
 
ttp://napateck.web.fc2.com/bfo_webpage.html
ベルフェリオンまとめページ更新しました。
7〜8話の追加と、アイコン作者様に許可をもらいユニットアイコンを掲載しました。
ただ、既に素材として公開終了してしまったアイコンなので、
作者様のページに行っても見つかりませんのでご注意を。
あと細部の設定を調整しました。特に年齢とか不都合の薄いように。
人物設定まとめてふと気付いたら、某キャラの名前が
某漫画の主人公と名前がだだ被りしていたってどういうことなの・・・?
 
話が一区切りついたらなんかSRCでも作ろうかなって考えてます。
みなさんから何か募集もできたらいいなーとも考えてます。
以下おまけの3話分次回予告に1レスだけ借ります。
299それも名無しだ:2010/03/03(水) 02:04:36 ID:B4SRHAN4
・6話次回予告
春緋「さーて今週も『ドッキュン☆反省タイム』のお時間がやってまいりました!」
パール「ひゅーひゅー♪」
総一「何の反省だよ!? ちげーよ、次回予告すンだろ!? あと反省するならてめーもだパール」
パール「黙れ凡骨!」
春緋「負け犬」
誠二「アンダードッグ」
総一「この世界に神はいねえ……」
俊暁「同情するぜ……つーか進めてくれ。
   次回、桜華絢爛ベルフェリオン『踏み出す一歩 炸裂!爆牙天襲脚』」
春緋「お前はもう死んd」
総一「やめろ」
 
・7話次回予告
パール「マスター、汚名挽回おめでとうございます!」
総一「汚名は返上で挽回は名誉! ともあれ両手使えなくて不便すぎて仕方ねー」
春緋「あーんしてあげるわよ?」
総一「なんかお前に言われるとすげー羨ましくない」
春緋「……」
総一「あいだだだだだだ、やーめーれー!?」
パール「次回、桜華絢爛ベルフェリオン『突撃! となりの町工場』
    ところでマスター、晩御飯まだですか?」
総一「いいから助けろ」
 
・8話次回予告
涼「さて、今回こそはきっちり次回予告をしてもらうぞ」
総一「うい。ところでパール、原稿は?」
パール「ありません」
総一「は?」
パール「ないったらないです」
総一「……おい」
涼「どうした?」
総一「どうしたってちょ笑顔こわいです笑顔ヤバイ肩ミシミシいってアッ―――!!」
俊暁「天城総一 再起不能(リタイア)
   次回、桜華絢爛ベルフェリオン『錯綜のエキシビジョン』」
総一「こんな予告じゃ……満足……できねぇ、ぜ……」
俊暁「次回予告だからしょうがない」
総一「ねーよ」
300それも名無しだ:2010/03/03(水) 02:51:39 ID:aBjmRxj4
久々に見たこのスレ
あったかい
301それも名無しだ:2010/03/03(水) 04:05:59 ID:JJ5oqWJ8
毎度更新乙
次回予告が良い味だしてるな
302行け!ユンガー50SS:2010/03/03(水) 20:10:28 ID:zQFYY24S
遅くなってもうしわけ、それじゃあユンガー50第3話いってみよー!!


行け!ユンガー50
3話「天国から地獄」


「申し遅れました、私はビクトリーヘブンズ社の帳と申します」

さっと胸の内ポケットから名刺を取り出しオヤジに渡す帳と名乗る男。

工造
「ビッ!ビクトリーヘブンズ社といやあ、あの大手企業で有名な―――」

ふと名刺に目をやるオヤジ。

工造
「おいおい!何の冗談だ、あんたあの会社の社長かよ!?」
涼介
「なんだって!?」

ビクトリーヘブンズ社といえばアホな俺でもわかるぜ、しかもその社長なら超VIPなこと間違いなし!
そんな社長がこんなオイル臭い町工場になんのようなんだ?


「今日はこの十束工場に出資したいと思いまして」
周防
「まてまて、てことはあんたが借金払ってくれんのか?こっちとしてはありがたいが、言っとくけどこいつらの借金はとんでもねぇ額だぜ?」

「これに好きなだけ書いてくれたまえ」

またしてもさっと小切手らしき物を周防のおっさんに手渡した。


「そして二度とこの家族に近づかないでください」
周防
「あっああ・・・、悪かったな坊主。なんだかよくわからんが頑張れよ」
涼介
「うっ、うん」

思えば周防のおっさんは悪い人じゃなかったのかも、振り返ろうとした時社長に睨まれ逃げるように退散した。

工造
「なんだかわからんが助かった、しかしなんでまた家みたいな貧乏工場なんかに出資を?」

「理由は―――」

そう言ってユンガー50を見上げる社長。
303行け!ユンガー50SS:2010/03/03(水) 20:16:33 ID:zQFYY24S
工造
「まさかユンガーを持ってくつもりか!?」
涼介
「こいつは渡さねぇぞ!」

「いえ、滅相もございません。あなた達が戦う、理由はそれだけですよ」
工造
「ユンガーが戦うだけ?本当にそれだけでいいのか?」

「はい、良ければもう一つお願いさせてもらえませんか?」
工造
「なっなんでい?」

「この工場のスポンサーにならせていただけませんか?我々が総力を挙げてバックアップします」
工造
「ビ!」
涼介
「ビクトリーヘブンズ社がスポンサー!?オオオヤジ、これは夢なのか?」

「フフ、よろしいですか?」
工造
「願ってもねぇぜ、よろこんで世話にならせてもらおう!」

「ありがとうございます、では契約書は後程送らせていただきます」
涼介
「オヤジ!俺生きててよかったよ、俺達明日からセレブの仲間入りだぜ」
工造
「うぉー涼介!」

喜びのあまり俺とオヤジは男と男の熱い抱擁を交わした、天の恵みとはこのことだ!!

鋳鉄
「うぬぅ・・・」


裏路地
鋳鉄
「なにを企んでおる?」

「いやですね企んでるなんて、鋳鉄先生」
鋳鉄
「帳 深弥(トバリ シンヤ)・・・」

「私から例の研究の成功祝いですよ」
鋳鉄
「ふっ、わざわざ秘書をつけずこんな所まで来たのはこれが理由じゃろ?」

「それは・・・」
鋳鉄
「ユンガー50のデータじゃ、お主があそこまでするのはこれが目当てだからじゃな?違うか」

「フッ、先生にはかないませんね。しかし本当に今日来たのはデータが目的ではありませんよ、先生の顔が見たかったのもあります」
鋳鉄
「ふん」

「ですがこれはありがたく頂戴します、今後のために―――」
304行け!ユンガー50SS:2010/03/03(水) 20:20:58 ID:zQFYY24S
日にちは変わって次の日の夕飯の時間だ、母ちゃんが作っていた頃とは違って男所帯なもんだからマッズい飯を食わにゃならない。
だけどそれも今日でお別れだぜ!なんてったってこれからは家のバックにはビクトリーヘブンズ社がつくんだからな。

涼介
「この貧乏くさい飯とも今日でお別れだなオヤジ」
工造
「明日からはバラ色の人生が待ってるぞ涼介」
涼介
「ロボット造っててよかったよオヤジ、俺この家に産まれてよかったって初めて思ったぜ!」
工造
「そうだろう、そうだろうよ涼介!さあ食えそして噛みしめろ、昨日までの自分とサヨナラするんだ!!」
涼介
「おう!」
鋳鉄
「ふぁっふぁっふぁっ、おーばーぢゃのうお主ら」

涙と鼻水が混ざり合ってしょっぱい味だぜこんちきしょう。
と、ここでアキラが訪ねてきた。
いつも俺達十束家に夕飯をおすそ分けしてくれるんだ。

アキラ
「ジャガイモの煮っころがしを持ってきてあげたわよ」
涼介
「ようアキラ!いま昨日の自分にお別れするためにマズい飯を食ってたところだ」
アキラ
「はあ?」

俺はアキラに昼の出来事を斯く斯く然々説明してやった。
俺の話を聞いたアキラは怪訝そうな顔をしていて落ち着いた様子だった。

アキラ
「ふーん、あのビクトリーヘブンズ社がねぇ・・・。にわかには信じがたい話だわ」
涼介
「当たり前だ、俺達もまだ信じられないんだ。大出世だい!」
工造
「しかしアキラちゃんの手料理がこれから食べられなくなるってのはちと淋しいもんだな」
涼介
「だけどアキラの手料理なんかよりもっとうまい飯が食えるんだぜオヤジ」
305行け!ユンガー50SS:2010/03/03(水) 20:32:25 ID:zQFYY24S
アキラ
「悪かったわね私なんかで、そんなこと言うやつは私の手料理を食べなくてよろしい」
涼介
「まっ、待ってくれよアキラ。それはそれこれはこれだぜ」
アキラ
「うっさい、没収!」
涼介
「そんなぁ」
「「「はははは!」」」

ドゴーン!!

ここで貧乏飯、最後の晩餐を妨げる無粋な爆音が響き渡る。
きっと例のバケモノだ、貧乏との決別の大事な儀式を邪魔するやつは早々に退場してもらうぜ。
俺はユンガーのコクピットに乗り込み戦闘準備播但!

工造
「いくぞ涼介、リフトアップ!」
涼介
「おう、いつでもいいぜオヤジ」
工造
「ユンガーGO!!」

昨日の今日だ、工場から発進して綺麗に着地したぜ。
眼前に現れたバケモノはイノシシみたいなを外見している。

バケモノ
「ブヒィーー!!」
涼介
「さぁ、晩飯を邪魔してくれたバケモノにはキツーイお仕置きをしてやりますか!まずはこいつをくらいやがれ、ユンガーァァ・ボルテックス・ミサァァァーーイル!!」

俺はU・B・Mをお見舞いしてやったぜ、バケモノは構わず突進してきやがった。
俺はそいつを正面から受け止める。
306行け!ユンガー50SS:2010/03/03(水) 20:36:42 ID:zQFYY24S
涼介
「ぐっ!なんて突進力だ、だけどこんなもんで俺の…、俺達のユンガーは負けねぇ!」
工造
『そうだ、ユンガーのパワーを見せてやれ涼介!』
涼介
「おう!町工場なめんなアッパー!!」

ユンガーの右拳はバケモノの顎を突き上げた、そのまま続けて―――

涼介
「町工場なめんなパンチ!!!」

バケモノのおでこにパンチがヒット、どうだ参ったか!?
突進力が強い奴は意外と脆い、だけどそれはユンガーにも言えることだった…

バケモノ
「ブヒィー!!」
涼介
「な、うわぁぁぁああーーー!!」
アキラ
「涼介ぇーっ!!」

バケモノの強力な牙で突進されてユンガーの左腕が吹っ飛ばされてしまった!
俺はその拍子に操縦席で頭を打ってしまった。

工造
「うっ、腕がー!!ブクブク」
アキラ
「キャー!おじちゃんが泡吹いて倒れた!!」

クソ!!ユンガーの片腕が持って行かれたか!?
だが片腕程度じゃ俺とユンガーの闘志は消えないぜ!!
幸いにももげたのは左腕、まだユンガー・トルネード・パンチは撃てる。
吹っ飛ばしたのが右腕じゃなかったことをたっぷり後悔させてやる!!

涼介
「痛ってー!なにしやがんだ!!?こいつはお返しだぜ!!ユンガーァァ・トルネード・カッタァァァーー!!!」

俺は反撃の態勢に入って、ユンガーの腹部から複数の真空波、U・T・Cを放った。
奴の得物である牙を収穫してやったぜ!
そのせいでバケモノは方向感覚とバランス感覚を失って横っ腹から倒れた。
今がチャンス!!

涼介
「うおぉぉぉおおーー!!必殺!ユンガーァァァ・トルネードォォォ・パァァーーンチ!!」

トドメの必殺技U・T・Pを奴の土手っ腹に食らわせてやったぜ!
バケモノは空中で爆発し、これにて一件落着。
307行け!ユンガー50SS:2010/03/03(水) 20:37:40 ID:zQFYY24S
涼介
「ぶい!」



工造
「ぶい!…じゃねえええー!!」

ゴン!

涼介
「痛ってぇぇー!!なにしやがんだオヤジ、俺が勝ったじゃん!なんでゲンコツなんだよ!?」
工造
「バッキャロー!!ユンガーの腕を修理するのにどれだけ金がかかると思ってやがんだ!?」
涼介
「何言ってんだよ、俺達にはビクトリーヘブンズ社とゆう後ろ盾があるじゃねえか、腕の一つや二つ―――」
工造
「資金提供してもらったってユンガーの修理代で全部帳消しなんだよ、むしろ大赤字だ!!かるーーーく予算オーバーだ!!」
涼介
「ええ!!?じゃ、じゃあ修理しなくてもいいよ。俺とユンガーなら片手で十分だ」
工造
「片腕が無かったらエネルギー供給が不十分なんだ、社長との約束を思い出せ!条件はユンガーが戦うことだろ!!」
涼介
「そ、そんな。じゃあ・・・」
工造
「ああ、貧乏生活に逆戻りだ・・・」
涼介
「嘘だ!嘘だと言ってくれよパパン!!」
鋳鉄
「ふぁっふぁっふぁっ、明日は明日の風が吹くぢゃ涼介」
アキラ
「残念だったわね、涼介。言っとくけど家のおすそ分けはあんただけ抜きだから」

そんなこんなで俺のせいで貧乏に逆戻りになっちまった・・・
これからどうなるの俺の人生?トホホ・・・
308それも名無しだ:2010/03/03(水) 21:48:54 ID:Xl5xm6z0
修理だけで人生レベルの金が飛ぶってのは別の意味でリアルだなぁ。
トライダーとかこういう生活食い込みのコメディ系は見ていて楽しい。
309それも名無しだ:2010/03/03(水) 22:15:25 ID:p0+vevuR
ユンガーキター
この頭の悪そうなノリがたまらん
310それも名無しだ:2010/03/04(木) 02:03:55 ID:pRy8qK6S
光神凱歌ガイセンオウ

平和な地球に忍び寄る悪の影
対向するは正義の戦士
高らかに凱歌を歌って明日へ行く
奴の名前はガイセンオウ
そう、光神凱歌ガイセンオウ!

将利歩(しょうり あゆむ)18歳
凱聖機一号機「ガイカイザー」のパイロット
小さい頃からロボットのパイロットになるのが夢でずっと鍛えて来た
ある日適任者としてガイカイザーのパイロットに選ばれる
戦闘時は自作の凱歌を歌いながら戦う
「俺の凱歌を聞けぇ!……ふふ、一度言ってみたかったんだ!」

シェスカ・ミャーニ
18歳
歩と同じくある日適任者として凱聖機二号機ガイエンペラーのパイロットに選ばれる。
女ながら銃の達人で一人でマフィアの組織を壊滅させたという噂もちなみに幼顔だが巨乳
「アタイを襲うなんざ10万光年速いわ!」
311それも名無しだ:2010/03/04(木) 02:04:56 ID:pRy8qK6S
機体
ガイカイザー
凱聖機一号機
月面の遺跡から発掘された古代の機体を最先端技術で修復した機体
通常の人型形態の他移動用の戦艦形態にもなれる

ガイエンペラー
凱聖機二号機
月面遺跡から発掘されたデータを元に最先端技術で復元された機体
ガイカイザーと同じく人型形態の他戦艦形態になれる

二機の武装は基本的には同じだがガイカイザーは接近戦用の武装、ガイエンペラーは遠距離戦用の武装が装備されている


ガイセンオウ
ガイカイザーとガイエンペラーが合体した機体
反物質融合炉が二つになり出力が通常の10倍にまで膨れ上がった。
後にゴッド・ガイセンオウになる
武装
巨大な刀の「ガイ・ブレイド」
あらゆる物理攻撃を受け流す装甲「ガイ・フレーム」
巨大なガトリング「ガイ・ガトリング」
音速で飛びどこまでも敵を追いかけるミサイル「ガイ・ミサイル」
広範囲の敵を一掃する光学兵器「ガイ・レーザー」
あらゆる敵を拳で貫く必殺技「キング・ガイブレイカー」

312それも名無しだ:2010/03/04(木) 02:06:04 ID:pRy8qK6S
ゴッド・ガイカイザー
遺跡から発掘された強化武装と真の反物質融合炉を搭載した真のガイカイザー
光速より速く動け格闘戦ならどんな奴にも負けない
ゴッド・ガイエンペラー
真の反物質融合炉を搭載し本物になったガイエンペラー
光速より速く動け射撃戦なら右に出る者はいない


ゴッド・ガイセンオウ
ゴッド・ガイカイザーとゴッド・ガイエンペラーが合体した機体
真の反物質融合炉を搭載し無限とも思える出力になった

巨大な二本の刀「ゴッド・ガイ・ブレイド」
あらゆる攻撃を吸収する装甲「ゴッド・ガイ・フレーム」
巨大な2丁ガトリング「ゴッド・ガイ・ガトリング」
光速を超えた速度で敵を捉える「ゴッド・ガイ・ミサイル」
更に広範囲の敵を殲滅する光学兵器「ゴッド・ガイ・レーザー」
どんな物でも貫く必殺の紅の拳「ゴッド・ガイブレイカー」
313それも名無しだ:2010/03/04(木) 02:12:46 ID:pRy8qK6S

宇宙奇獣

小さい物で地球サイズ
大きい物で太陽サイズの化け物
知的生命体を餌にしており高度に進化を遂げている地球の人間を捕食しようとする


勝利の凱歌だ!ガイセンオウ!

作詞・作曲 歩
歌手 歩

高らかに 歌い上げろ
勝利の 凱歌を
そして行け 戦いの中へ
ガイセンオウ


笑顔溢れる 平和な地球
悪い奴等が 攻めて来る
尊い命を 守るため
勝利し歌え 希望の凱歌
光神凱歌ッ! 光神凱歌ッ!
今だ止どめの必殺だ!キング・ガイ・ブレイカー!
無敵の僕らの守護神だ
こ・う・し・ん・が・い・か
ガイセンオウ!


希望溢れる 緑の星に
2体の巨人が いる限り
悪が栄える 事はない
明日へ歌え 勝利の凱歌
光神凱歌ッ! 光神凱歌ッ!
今だ最後の一撃だ!
ゴッド・ガイ・ブレイカー
無敵の光の守護神だ!
こ・う・し・ん・が・い・か
ガイセンオウ!



光神凱歌ッ! 光神凱歌ッ! 光神凱歌ッ!
今だ!無敵の必殺だ!
ゴッド・ガイ・ブレイカー!
無敵の僕らの守護神だ!
こ・う・し・ん・が・い・か!
ガイセンオウ!
こ・う・し・ん・が・い・か!
ガイセンオウ!
314それも名無しだ:2010/03/05(金) 02:12:12 ID:+ekR0Gbt
>>310-313
トップをねらえあたりのパワーバランスかなと初見で思った。
敵のバリエーションがあった方が話は広がるかな。
それにしても、歌いながら戦うって相当大変そうだ……
315それも名無しだ:2010/03/05(金) 20:01:31 ID:NfbdgOOl
SRCで思い出したがそれ用に考えてたのがあった。
どうせやる余裕ないし出し渋るようなレベルじゃないのでネタにでも。


ロボットテロ事件を経て一致団結、リ・タイヤ軍を退け束の間の平和を勝ち取った地球。
しかしそこに時空を超えた侵略者が現れる!!
過去と未来、そして現代。三つの時を舞台に、今新たな戦いが巻き起こる!!

SUPER BOKUROBO WARS CRONOSS(クロスとクロノスの合成)

名前のない侍ロボ
限界ギリギリゲンカイザー
聖界機兵セイカイオー
時空の守護神リミテッドカイザー
浮遊照星アマテラス
森林伐採バッサイオー
東国のヒレンカ
SAMURAI MASTER トウジン
陰陽式機伝 イメージ・アンド・ワード
灯火の塔神(ライトニング・ダイダロス)
激穿機ワイルドキング
銀河武将ブーメラン
メガマシン隊バルブレイズ
316それも名無しだ:2010/03/05(金) 20:54:07 ID:NfbdgOOl
各話あらすじ

ゲンカイザー、セイカイオーは原作終了。

・残党兵器(AI)退治中に土蜘蛛〈式機伝〉が現れる。
・ゲンカイザー、セイカイオーメンバー各機集う。土蜘蛛増援地獄。
・ゲート〈式機伝〉突入作戦。国務ロボの一部とアンドロメダス〈ゲンカイザー〉囮に中央突破。スポット参戦のブーメランの助けも借り過去の平安へ。
・天圧〈式機伝〉仲間に。土蜘蛛と戦闘時に増援で紅蓮〈式機伝〉現れるが植物〈バッサイオー〉の増援で撤退。植物は未来へ侵攻する紅蓮とも敵対。
・紅蓮を追うが市街地で植物と混戦。IM時に会った男(別の時代から来た)が侍ロボで助太刀。仲間に。
・現代へのゲートで土忌と戦闘時、塔神が現れる。時空がねじれ未来へ跳ぶ。

未来世界は人口太陽が。管理を宇宙のホムラ社〈トウジン〉が握り、地上の日が当る地は東と西にわかれ戦争〈ヒレンカ〉。

・トウジン、バルブレイズのスポットオンリー戦闘回を挟んで世界観説明。
・はぐれた仲間探しで分岐。ゲンカイザー・式機伝ルート(ヒレンカ)セイカイオールート(ワイルドキング・アマテラス)2話分。
・植物の噂を聞き、街ごと未来へ跳んできた鋸曳市〈バッサイオー〉を発見、合流。そこで戦うバッサイオー仲間に。
・ライアート小隊〈ヒレンカ〉の提案でイースティア(東国)へ。道中混成の盗賊から襲撃を受けるが機体や指揮に違和感。再びブーメラン登場、去る。
・デクサー率いてウェスタリア(西国〉奇襲。単身はぐれていた侍ロボ、トウジンと共闘。仲間に。
・再び土蜘蛛。紅蓮も未来へ来ていた。闇ブローカー〈ワイルドキング〉と協力(互いに利用)し襲撃。盗賊にブローカーが噛んでいることを匂わせる。
・先から続く戦いに塔神出現。リミテッドカイザー仲間になるも両者の衝突で時空が捩れる。天圧・土忌共鳴。

現代へ戻る。捩れにより平安まるまるとバルブレイズが現代に。ゲンカイザー、ヒレンカ未来に置き去り。

・植物が現代にも侵攻、土蜘蛛と併せ深刻化。クロノ〈リミテッドカイザー〉から時空の捩れの話。平安に向かい星影を入手。
・日本に残っていた国務ロボ、アンドロメダス加わる。清明〈式機伝〉とクロノ時空の捩れとゲート・式機・塔神の関係の話。塔神現れ戦闘。
・塔神と和解しかけるも土忌が現れ力を奪う。三位式機の共鳴とリミテッドカイザー、ゲートの力で土忌を時空の狭間に跳ばす。
・ヤマタノオロチ暴走しゲート襲撃。塔神の犠牲で時空の暴走(世界規模の転移)は免れるがメンバー再び未来へ。
・孤軍奮闘状態のヒレンカ、ゲンカイザー。そこへ「過去」のリ・タイア軍〈ゲンカイザー〉出現。
・東と西前面戦争。これを焚き付けた闇ブローカーに対し紅姫〈トウジン〉ホムラ社に戻ることを決意。
・分岐。地上に残る(ヒレンカ・アマテラス・ワイルドキングルート)コロニーへ(トウジン・ゲンカイザールート)3話分。
・両ルート完全決着付かぬまま地上に合流、トウジン・ヒレンカ決戦。
・連続戦闘。なんとか両国停戦。続いてホムラ社とも和解。リ・タイア軍に備える。
・コロニー〈トウジン〉を乗っ取ったリ・タイア軍と決戦、ムゲンカイザー解禁し退ける。リ・タイア軍外宇宙に撤退。
・辛勝するも、ここで紅蓮復活。時空の捩れに人口太陽を落とし高天原への道を開こうとする。植物超発生。各陣営の兵器なども取り込み地球を覆う。
・塔神復活し仲間に。先から続く最終決戦。
・バッサイオー単独で超過去へ。マザーツリー〈バッサイオー〉との決戦。メンバー満身創痍のバッサイオーの元へ。全機ボロボロの状態で戦闘。ゲートは消滅。

捩れから時を超えた願いがセイカイオーに集まる。言霊増幅装置がそれを紡ぎ、リミテッドカイザー・塔神へ。ゲートを生み出す。
それぞれの世界・時代へ戻りゲート完全消滅。END


うん。色々ごめん。
317それも名無しだ:2010/03/05(金) 22:55:09 ID:2w/IA+l1
出たな俺じゃない方のブーメラン好きw結局何者なのかわからんし
あとアンドロメダスではなくメダロスな
318それも名無しだ:2010/03/05(金) 23:03:11 ID:uV9sscg2
おおっと、ブーメラン好きはここにもいるぜ!
なんかあの設定のアバウトさがおはよう子供ショー的ノリでたまらん
それにアバウトであるがゆえにいろいろと想像する楽しさもでてくるしね。

そしてこういう他作品とのクロスオーバーっぽいので自作品の単語やらでてくると嬉しいものだな。
いい歳してまくらに顔うずめてウヒョーってなってしまった
319それも名無しだ:2010/03/06(土) 12:01:20 ID:1uBRC8D3
うへあ名前ミスすまん。

ブーメランに関してはあんまり言うから洗脳された。
どの時代だろうが関係なく出現する飛影のさらにぶっ飛んだバージョンが欲しかったので一応趣味だけじゃないよ。
無意味にも人気とか時期とかユニットのバランスとかストーリーの整合性とか考えて選んだので。
320それも名無しだ:2010/03/06(土) 19:30:05 ID:UG/dCSRJ
>>315
ごめんね、クロスオーバーさせにくい厨設定にしてごめんね
心の底からそう思う式機伝作者であった
でも嬉しいです
321それも名無しだ:2010/03/07(日) 01:02:02 ID:MKFqS12H
大クロスオーバーktkr。
やっぱり色々な作品が絡み合うクロスオーバーっていいな。
今も一つクロスオーバー物が続いてるけど、またこんな大きなのが動いても面白そうだなあ。
 
当時ヒレンカは話を続けられるだけの技量やミリタリー知識がないんで断念していたりする。
自分の出したネタじゃないのに書いてくれて嬉しかったなー。
322それも名無しだ:2010/03/08(月) 17:11:28 ID:GciNJPpM
過去ログをたまに漁ると、単発ネタに留めるのが惜しい作品っていっぱいあるよね
シュテルンアドラーの人は他所で何か書いてたりせんのだろうか
323それも名無しだ:2010/03/08(月) 23:43:28 ID:0o5Avic3
デイブレイカー書きたいんだが、まとまらない・・・
そうこうしてる間に仮面ライダーWが似たような方向性だし
324それも名無しだ:2010/03/09(火) 23:28:24 ID:yKxjTFXV
先にプロに似たようなのやられると本当にどうしようもないよなぁ。
とはいってもそのプロの作品にせよ既存のなんらかを組み合わせて味付けしてることになるわけだしデイブレイカーにはデイブレイカーのならではがあっていいと思うけれど。
325それも名無しだ:2010/03/10(水) 01:33:46 ID:Hn0xmb6L
俺の場合例えば自分の妄想を書き起こして推敲すると矛盾点が見つかる
それが多いもんだから「ヴぁぁぁ〜」とか声上げて消しちゃうんだよな
スーパーロボット好きなのに中々スカっと書けない苦痛
326それも名無しだ:2010/03/10(水) 18:07:08 ID:tEaupPgb
>>325
矛盾だらけでもSS書き続けてる奴がいるんだぜ
YOUとりあえず何か書いちゃいなよ!
投下しないとしてもそれでスッキリすることはある
327それも名無しだ:2010/03/15(月) 01:55:05 ID:VrFEuZXt

http://www.geocities.jp/acidsandlot/seikai_src.html

尽くしそうで尽くさない 少し尽くす民荷尽
328それも名無しだ:2010/03/15(月) 03:21:38 ID:uZRA+n1i
SRCセイカイオー……だと……?
ヒャッハー! 楽しみだー!
 
ところでこのスレってSRC普及率高いのだろうか
329それも名無しだ:2010/03/15(月) 20:41:32 ID:FYHMkPAW
ここをもう3,4スレもみてきたがSRCって文字さえ見なかったぜ
330それも名無しだ:2010/03/15(月) 22:38:44 ID:ANdQGPfR
SRC職人が随分ご無沙汰だったからな
3、4スレよりもっと前にはあったんだぜ
331それも名無しだ:2010/03/18(木) 02:16:26 ID:i9IVM6XE
略奪合体バイオン

胴が空っぽなロボット、バイオンが自分に馴染む胴パーツを探すためにそこら中の建物から乗り物、果ては動物までに合体しながら、その能力を活かして敵と戦う。
勿論倒した敵が馴染むか試すため。
332それも名無しだ:2010/03/20(土) 02:11:36 ID:VmPtDE0s
自走武器庫ガンザガン


自慢のマグナム全てを貫き
ライフル遠くも狙い撃ち
近づく相手にゃガトリングとマシンガンで歓迎さ
自走武器庫ガンザガン
ショットガンで、チェーンガンで、ロケットランチャーで
グレネードで、ミサイルで、電磁砲で
自走武器庫ガンザガン
今日も今日とて狂に興じる

333それも名無しだ:2010/03/23(火) 20:08:26 ID:IDZEBOdU
今までこのスレに勇者系ってどんくらいいたっけ?
334それも名無しだ:2010/03/24(水) 22:36:51 ID:vbpzFrb7
そんな君に最新情報を公開しよう。

1スレ目225
【闇勇者ダイオー】
悪の手先として生み出されたが、救急車と融合したために破壊と人命救助の両方を行うようになってしまったトンデモAI!

3スレ目180
【時空の勇者レオンガイバー】
未来を守るために過去に飛び立った、時空監視局の新人ガイバーンがレオンダッシュと合体!

325
【勇者企業シャインゲイザー】
少年に託された秘密を守るため、雇われたのは勇者ロボ!はたして過去の戦いとは!?

4スレ目410
【勇者開拓シュレイダー】
不幸少年ソウイチロウは誕生日に星間ヤクザの一員に助けられ、地球のエネルギーを守るため協力する。

574
【新勇者世紀 ブレイバスター】
ブレイバスター、パンツァカイザー、マグナマスター、バーストジャスティサー、街の平和を守るため、今こそ究極勇気合体!

5スレ目414
【合成勇者 キメラカイザー】
竜・鷲・虎・魚!人と獣の二つの姿、そして様々な合体パターンでブラックブレス軍を討て!

6スレ目267
【勇者探偵ディプロテクター】
宇宙怪盗ガンフリートの予告状!謎に包まれたエルキーダタをめぐって今日も勇者の名推理!

7スレ目127
【活劇勇者シネマカイザー】
SFスーパーカーが変形し、さらに合体シネマカイザー!仲間とともに宇宙を守るぞ!

221
【希望勇者メタルホープ】
地球の危機に立ち向かうため、三人の少年と鋼鉄融合(メタル・フュージョン)!古代の戦士が今蘇る!

8スレ目126
【友情勇者ユウレイザー】
心を持ったロボットと心に傷を負った少年。「ぼくたち」は、「ともだち」なんだ。 チェンジ!!ユウレイザー!!

197
【白銀勇者シルバリオン】
メタルホープの続編。宇宙のならず者に立ち向かうのは新たに選ばれた三人の少年少女!

10スレ目290
【勇者騎士団ダイセイバー】
宇宙規模で戦うイーヴィルコアと鋼鉄騎士団。地球を舞台に新たな戦いが巻き起こる!

305
【夢幻勇者ティンクライザー】
四機と四人の心を一つに、夢の世界ドリームゼロをナイトメアーの魔の手から救え!

>>27
【天空勇者ライホーク】

>>225
【勇者魔道士ディスペリオン】
335それも名無しだ:2010/03/24(水) 22:58:37 ID:vbpzFrb7
おまけ

・従来の勇者シリーズとは趣の異なるもの

3-250【勇者企業スクィード】4-134【鋼の勇者レッセイオー】5-119【二年勇者組クラスュニオン】
9-493【勇者魔王アビスカイザー】10-246【暗黒勇者ザンブラッド】

・内容が比較的近いもの
1-232【鋼神機ザンタイガー】5-329【宇宙の無頼漢ブライセイバー】5-415【激穿機ワイルドキング】
8-137【ユニクオン戦記】

※個人的な基準
・「勇者」をタイトルに冠する
・AIロボの登場
・複数のロボの合体
・主人公または近い位置に少年
・敵(戦闘対象)は人外
336それも名無しだ:2010/03/24(水) 23:06:36 ID:snBkqFeE
勇者まとめ乙
337ベルフェリオン9話:2010/03/26(金) 00:29:15 ID:CWvxsbmg
一か月以上経ってしまった、季節を逃してしまう!
こんばんは、ベルフェリオン作者です。
実は少し前から出来ていたのですが、シナリオの方向性とかで悩んでいました。
持っていきたい方向性は出来ているのですが、話を作るのもなかなか難しいですね。
では9話投稿に参ります。
 
 
「―――っ、は、はは」
解いた瞬間。その絵面を、誰かに奪われていると知らずに。
「や、やったぞ、スクープだ、これは、う、売れる、売れるぞ!」
閉鎖地区Dの元スペードビル。出遅れたと思った男に舞い込んできた、身に余る特ダネ。
記事のネタ探しのために飛ばしで来たが、まさかこんなネタが手に入るとは思っていなかった。
「さっそく記事だ! 街を騒がす中心に俺はいるぞ! ぃやーっはっはっは!!」
人間は何か巨大なものが眼前にあると、それ以外の何かを見落としてしまうものである。
この記者も例外でなく、瞬間の映像、これからの妄想がいつまでも頭にまとわりついていた。
少し目を配れば、倒れている二人の人間に目が行くだろうに。
その二人も写真に巻き込みながら、もはや男は注意すら傾けない―――。
 
 
  桜華絢爛ベルフェリオン
    第九話「銃声、残響の果て」
 
 
338ベルフェリオン9話:2010/03/26(金) 00:31:45 ID:CWvxsbmg
「そうだ。速く、もっと速く―――!」
視界に入る全てが、一瞬で背後に。そして遠くに、追いやられていく。
疾走する金色は、他の追走を許さない。
神速の領域において、絶対者と化した『GS01』は、真っ直ぐに駆け抜けていく。
そう。ここまで来てしまえば、この機体は手に入ったも同然。
周囲に立ち並ぶ廃ビルの数々。此処は閉鎖地区D、彼にとっては庭のような場所。
彼以上に道を知る者はそういない。
「……っ、く!」
問題は一つ。
あまりに機動性を重視しすぎたためか、慣れないパイロットには扱いづらいピーキーな仕様であること。
正面衝突しそうになった廃ビルを、ブースターを吹かして間一髪で横にすり抜ける。
「予想外だ、こんなの!」
このままでは追い付かれてしまう。
そうなれば……テストムービング用に調整されており、申し訳程度の基本武装しかないこの機体では、ろくな戦闘もできない。
先は見えている。だが、進めば進むたび、森のような廃墟が行く手を遮り、速度を奪う。
今は少しでも、少しでも速く合流地点に向かうことを考えて……。
 
だが、追走する側は彼の想像をはるかに超える速度で追ってきていた。
あくまで絶対者なのはBMMにおいて。その規格を上回るスーパーロボットの速度など、果たして彼に想像できたろうか。
徐々に差が縮まる―――それでもまだ遠いが―――後方を駆けるツヴァイ、ドライ。
『すまないな、こんなことに巻き込んで。大丈夫か?』
通信画面に出る涼の表情は真剣の一言。
フランベルジュは、一回り大きいツヴァイに文字通り乗る形で追走に加わっている。
「いえ……大丈夫です」
答える誠二は依然疲れたまま。というか、さらに悪化しているようにも感じられる。
先程までの試合で溜まっていた上に、乗ったまま追走するのであれば当然か。
『降りときゃよかったんだよ』
「時間ないだろ」
降りるにも時間がかかる。
コクピットを開けて、高さがあるために昇降用ロープを展開して降りる。
それまでにどのくらい引き離されるのやら。
それを考え自分を乗せたまま追走することを言い出したのは、他でもなく誠二である。
339ベルフェリオン9話:2010/03/26(金) 00:33:13 ID:CWvxsbmg
『邪魔になるだろ』
「そもそも干渉しない」
『酔ったらどうする』
「耐える」
一方、総一はずっと誠二の同行に否定的である。
誠二の疲れっぷりを見れば、これ以上の同行は躊躇われても仕方ない。
咄嗟の判断で連れてきたのだが、失敗だったかもしれない……そう思いはするが、
今はツヴァイに捕まっている状態なので、ため息しか出せない涼。
『……マスター』
そして、ここでさらに雰囲気ブレイカーになる、間の抜けた声が発せられる。
『何だ』
『ぎぼぢわるい』
なんか想像以上に冗談じゃなくヤバい。
『そのままGOで』
『わ、私の扱い悪くありませーん!?』
『日頃の行いが悪い』
こんな時に何をやっているんだ、おのれら。
まるで漫才のように、かみ合うようでかみ合わない会話を続けている。
全く、呑気な奴らだ。今の状況わかってるんだかわかってないんだか。
「……ふ」
でもまあ、随分生き生きとするようになったよ。
ふいに、笑みが漏れる。
 
―――その想いを振り落としたのは、唐突な衝撃。
 
340ベルフェリオン9話:2010/03/26(金) 00:37:54 ID:CWvxsbmg
一瞬の事だった。
叫ぶどころか、言葉を紡ぐ間もない。
突き刺さった『弾丸』は、紅の機体を大きく揺さぶり。
制御も何もなくなってしまったのか、目前の廃ビルに激突。
「せ……誠、二?」
それは、あまりに唐突で、あまりに残酷な一撃。
それゆえに、理解が遅れる。思考が止まる。
『―――ッ。伏兵か、どこから!?』
衝撃で同様に吹き飛ばされたフランベルジュが、跳ねるように立ちあがる。
「え、えーと……このままじゃわかりません!」
律義に答えてくれる。いや今お前に言ったんじゃねーだろという言葉を飲み込んで、はっと気づく。
「……このままじゃ?」
「はい。ベルフェリオンを出せば多分鮮明に……」
モニターのレーダー部を見る。何も映っていない。
だが、ツヴァイが被弾している以上、『何かいるのは間違いない』。
結論はひとつ。
「ステルス機!」
周囲のルミナ粒子を操作することによって物理・電子の両面で策敵を困難にするステルス機能は、
電力消費こそ莫大なものになるが、専用装備でも施さない限り見つけることは至難。
短期決戦で一方的な攻撃も可能になる点、そして絵的に映えないという最大のポイントがあり、
公式大会などでは使用厳禁となっている。装備しているのは警察か、それとも。
―――規模によってだが、組織が私的な目的で所持・使用していることも十分に考えられる。
『奴ら』もいるかもしれない。
「広瀬さん! 俺、出ます!」
この状況を打破できるのは、ベルフェリオン!
「追い付く自信はないですけど、露払いなら!」
『……わかった。ただ私も余裕はない、無理なら言ってくれ』
「了解!」
許可を貰うや否やコクピットの前面を解放、
「行くぞ!」
「え、うひぇぇえええええ〜っ!?」
パールの手を取って強引に飛び降りる。 
瞬間、彼らに安定をもたらす足場は失せ、上空から飛んだ二人は、ただ落ちるのみ。
だが、このまま自殺コースまっしぐらなど御免被る!
「パール!」
「で、でっ」
ひっつかんだ手を前にかざし、唱えるは無窮の誓い!
 
―――デバイス・オン!!
 
341ベルフェリオン9話:2010/03/26(金) 00:44:57 ID:CWvxsbmg
地面が崩れる。
着地の衝撃で、崩れかけていた舗装が一気に剥がれる。
着地の一歩は、同時に踏み込みの一歩。
鋭く前に走り出し、ひときわ大きな廃ビルに向かって飛ぶ。
横っ面を大きく踏みつけ―――集中。周囲の空気が我が物となり、全ての法則が我に味方する!
「シャオラァァァ!!」
爆発。
大きく宙を舞う身体は、空中で姿勢を整えながら、足を突き出す形に。
突き抜ける前方に、歪む景色がひとつ。
「爆牙! 天襲ゥ雷撃ィィィ!!」
意のままに飛び、勢いのままに突き抜けたベルフェリオンが、一瞬宙空で制止する。
手応え、あり。
前方の廃ビルに見えない衝撃が走り、爆発。
同時にステルスが維持不能になり、現れた姿は予想通り。
磔のように廃ビルに突き刺さるロボットの姿、手元から落ちるは長い砲塔。
「ざまァ!」一機撃破!
前方を確認すると、いくつもの廃ビルを抜けつつ駆けるドライフォートが居た。
いくらフランベルジュといえど、空中対応はしていないせいで、
GS01を追走できるほどのスピードを出せる機体ではないが、
ドライフォートが追って足止めをかけられればまだ希望はある。
追走を実行する役割は任せて大丈夫だろう。
「……今」
ここでひとつ、違和感が生じる。
今、総一は『言葉で把握せずに』位置を確認し、相手を蹴り潰した。
パールがレーダーの役割な以上、言葉でなければ位置確認はできないはずだが。
「あ、それはですね―――」
 
だが、そんな時間などない。
瞬間的に頭を過ぎる情報―――動こうにも遅い。
『一撃が放たれた』それを認識する間もなく、一瞬にして思考が、途切れる。
ヘッドショット。
そう、敵が一人であろうはずもない。
二射、三射と続けて引鉄が引かれ、四方八方からの集中砲火が今一身に―――。
342ベルフェリオン9話:2010/03/26(金) 00:48:29 ID:CWvxsbmg
気付けば、宙を舞っていた。
暗闇の世界の中で、どことも分からない空間を漂う。
落ちているのか、昇っているのか。暗がりの中で一人きり。
「此処は―――」
呟いたところで、景色が変わる。
頭上の方から、いくつかの情景が流れてきた。
春緋が居て、誠二が居て。また別のでは、涼が居て、俊暁が居て。
あの白アフロ野郎も、少しだけなら付き添う黒ずくめの少女も居た。白い部屋の中で、悠菜も居た―――
「これ、俺か」
そして、天城総一。
思考が繋がる。これはパールの意識、パールの記憶。
でなければ、この面子の映り方などない。
皆で過ごした光景も、パールと出会ってからのものしかなかった。
誠二の家に突撃かけた日もあった。同じ日に、母・悠菜の病室にお見舞いにも行った。
風のベルフェリオンに負かされて、その後食事にも行った。
学校でひと騒ぎも起こした。無茶な特訓だってやった。
すべてが、パールと出会った後の記憶。
「俺のだったら……」
そうだ。自分自身の記憶だったら、もっと前の記憶も覗けるはず。
二人と初めて会った記憶。三人して初めて、動くロボットに触れた日の記憶。
弱っていた自分に手を差し伸べてくれた記憶。
みんな忘れられない、自分を形成する大切な記憶。
「―――そう、だ」
そして、気付く。目の前の景色は、燃える灼紅に包まれていた。
彼と、パールと、二人の記憶が交わった始まりの記憶。
銃撃を浴び、出口も塞がれたあの日。響いた何かに導かれ、カプセルの中の彼女と出会ったあの日。
『マスターは仮契約のあと、自身の「守りたい」という心だけでロボットたちを相手に戦ったんです』
パールの言葉が蘇る。自身を突き動かしたのは、他ならぬ自身の心だった。
今はどうだ? どうなっている?
誠二を乗せたまま撃ち抜かれ、倒れたツヴァイドリル。
誠二の身を危険に落とした奴らがいるとわかった時、正直事件解決など二の次で飛び出していった。
今どうなっているかは分からないが、ここに居る以上何かしら起きたに違いない。
此処に居ても、何もできない。
「パール!」
そうだ。俺は望む、状況の打開を!
こんなところで、こうもあっさり、いきなり消えてたまるかよ!
頭上へと闇雲に伸ばす先に、何かが見えた。
その何かが、近づいてくる。それとも、自分が飛び込んでいくのか。
得体の知れない塊に触れた瞬間―――頭の中に、何か、直接、ひびい、て
 
頭が焼き切れそうな感覚。勝手に何かの思考が横切っていくのを止められない。
自分の思考の余裕がなくなる。流れ込む何かが急速に思考を奪っていく。
流される、流される―――懸命に、懸命に自分を保とうと言葉を守る。『守る』という言葉を。
 
不意に、耐え抜いた思考が引き、全てがクリアになる。
頭の中に残った何か、そして感じる、存在と言う名のいくつかの『点』。
『視界』が戻る。瞬間、全てを理解する。感じた『点』の場所が脳裏に雪崩れ込む。把握した。
全ての思考が結論に至る。
 
―――試行、開始。
 
343ベルフェリオン9話:2010/03/26(金) 00:50:32 ID:CWvxsbmg
風を焦がす電熱。硝煙代わりに水蒸気を棚引かせる長銃。
ステルスといえど完璧ではなく、本体のカバーで精一杯であり、長物の武器までも覆ってくれるなどといったことはない。
とはいえ、非常に遮蔽物の多い中、数という強みもある以上、その性能で十分役割を果たしてくれる。
周囲に溶け込んだ機体の中、初撃の引鉄を引いた男は、安堵のため息をつきながら思う。
……見事なワンショットだった。
自分で言うのもなんだが、放った弾丸は正確に頭部を捉えた。
貫けないのが残念だったが、命中したのは確認しており、目的は果たした。
二射ともに、実に完璧な狙撃が出来たと思っていた。
一射目、相手を限界まで引きつけての一撃。上手く命中した弾は相手の航行機能を奪い墜とした。
味方が一機犠牲にはなったが、その後止まったのが幸いし二射目が当たった。
当てた弾は電磁パルス弾、電子機器の機能を麻痺させる密度の高いパルスを発信する弾。
これに当たったが最後、中身が精密機械である人型ロボットが受けたらひとたまりもない。
タイマンでもチームでもあまりに強すぎるが故大会等では使えなくなったが、『こういう依頼』では依然現役である。
弾の出来不出来が非常に実戦に響き、その上使いづらく高コストではあるが、専用対策は未だに確立されきっていない。
闇討ちとはいえロボット戦闘の絶対者の戦力を削ぎ、その上謎のロボットにまで致命傷を与えられた。
これ以上なく仕事ができたといってもいいだろう。しかし唯一、直撃はしても吹っ飛びすらしなかったのは疑問だ。
いくらなんでも、ここまでの精密な集中砲火を与えられて無事なはずがないのだが……一瞬浮かんだ不安。
そこまで硬いのであればまるで化け物だ。
だが、その青い機体は彼の想像の範疇を超えていた。
まるで、ではない。これこそ本物、彼の目の前にいたのは紛れもなく、実存する化け物だった。
それはプロでさえも目を疑う光景。だからこそ、反応すらできなかった。
次の瞬間、構えていたライフルが手元を離れ、遥か遠方に吹き飛ばされていた。
正確に位置を、それもステルスが稼働している状態で把握された、確かにそれも大事ではある。
だが、それ以上のことを奴はやらかしていた。
信じられるものではない。誰もが疑うであろう。
謎の機体の手元に―――『一瞬で拳銃が現れた』のだから。
 
「―――ッ、痛ぅ……!」
頭が痛い。最初に、そう感じた。
単純に一点を穿たれたような痛みが走る。
「俺……どうなったんだ?」
『見事なヘッドショットでした。おかげでまだしびしびします』
いつも通りのパールの言葉。それで理解した、撃たれたことを。よくそれで動けるものだ。
『ベルフェリオンの防御力が高くて助かりましたね』
「全くだ、生身なら死んでる。つーか俺の台詞だよそれ……にしても、これか」
掴んでいる感触。目の前にあるその二挺の黄金色の塊は、確かにあの時認知した存在。
おそらくパールの意識の中から印象に残っていたであろう『これ』が、今この場で顕現していた。
誠二の家で見た、BMMサイズの電磁誘導式拳銃だ。どう見てもそれにしか見えない。
「これが出てきたっつーことは……」
総一は、自身が見てきたあの不思議な光景を思い出し確信した。あれは『ただの夢』ではない。
そうでなければ、今の周囲の状況を自分が把握できることもない。
不気味なことに、意識が覚醒した瞬間の周囲の位置関係も全て頭に残ったままなのだ。
何より、頭の中に残ったこの拳銃のイメージが、そのまま具現化されている。
『まあ、後で色々お話しましょう』
「全くだ。9から2引いて全7機! てめーらに手の一つも出させるかよ!」
近場には動けないツヴァイ。この戦闘領域に狙撃装備を持った奴らが9機。
1機でもツヴァイに目を向かされると誠二がまずい。
フランベルジュもついているが、追走するドライフォートを狙撃されても大変だ。
考えるより、全て潰せば早く、確実なのは明確。動くことは、守ることにもつながる。
まさに攻撃は最大の防御といったところか。
「行くぜパール! ここいら全域サーチアンドデストロイだ!」
『はーい! 黄金の鉄の塊で出来たベルフェリオンが隠密装備に……』
「なげーよ」
色々言いたいが今はやめておこう。色々な意味で。
思考を打ち切り、ひたすら潜む敵を見据え―――再び、駆ける!
344ベルフェリオン9話:2010/03/26(金) 00:52:57 ID:CWvxsbmg
「あークソ、どんだけ飛ばしてんだあいつ!」
その遥か後方。一台の特殊装備バイクが戦場に向けて駆け抜けていく。
電子装備を充実させた機体は、戦闘能力自体はお察しくださいではあるものの、
情報戦においてはそれなりに役に立つため、未だに運用されている。
主に配備された機体が使えない時の予備用として。
男、角川俊暁。ベルフェリオンに初めて遭遇した時に機体を中破させられていた。
それがまだ直っていなかったのである。
「こんな時に限って機体壊れてるし……」
「そりゃ災難ね」
後ろからひょっこりと顔を出す少女がひとり。
「ああ災難だよ。そのせいで……」
なんともはや、法を絶対遵守するべき警官が2ケツをする時代になるとは。しかも白バイで。
とはいえ、車では閉鎖地区で飛ばすことは難しいほどに放置されている区域であり、
あと非常時だからしょうがない。
「こいつだけ放置もできないしなー」
「へー、そんなこと言うんだ……」
「わひっ、ちょ、やめろ死ぬぞ!?」
いくらなんでも運転中にくすぐりをかける奴がいるか。ここにいた。
事実バランスを崩しかけて、下手したら転倒しそうだった。
下手なことを言うのはやめておいた方がいいのだろうか。
恐るべくは藍沢春緋……総一の苦労が少しだけ分かる気がする。
「ところで、こっちって閉鎖区域Dの方ですか?」
「ああ……よく分かったな」
「そりゃここから近いバトルフィールドってそこぐらいですし」
バトルフィールド。戦闘用にのみ一般開放されている区域。
直訳すれば戦闘領域となるこの区域では、私闘、練習等で使用者が多い。
この『閉鎖区域』では戦闘に絡まない行為が基本認められていないが、
これは復旧が困難と判断され、そのまま放置されているからである。
建前上は認めないが、実質は放置状態。それゆえ、何が潜んでいるかわかったものではない。
一応違反者は一定のタイミングで取り締まられるが、正直あまり期待できるものではない。
(そうだ、ここは……)
その中でも、此処閉鎖区域Dはかの『創世事変』の被害を直で被り、復旧が困難とみなされた場所である。
春緋が察することは不可能だが、俊暁の表情は少し、曇る。
「……何だ?」
突然、電話の着信が鳴る。
無線とはまた違い、セットした携帯電話が鳴っているのだ。
基本ロボットや他の乗り物に乗る場合は、携帯電話をあらかじめ機体もしくは車体につないでおき、
その媒体を通じてハンズフリーの会話ができる仕様になっており、このバイクも例外ではない。
本来プライベートに使えるような状況ではないが、相手が相手では仕方ない。
エルヴィンの中でも非常に重要な人物であるために、警察の中でも密接に関わっている彼には特例で許可されているのだ。
「広瀬か。どうした?」
彼女との応対のみ、俊暁は特別に回線の使用を黙認されている。
色々な理由があり、警察内で彼女と一番関わりを持っているのが俊暁であるためだ。
『予想外の反撃を受けた。ツヴァイと天城君を置いてきている。世話を頼んだ!』
「ちょ、おい!?」
簡素なやり取り、にしてはあまりに話が大きすぎやしませんか。
しかも「世話を頼んだ」とは、完全に丸投げである。
よっぽど彼女に余裕がないんだろうが、仮にも身を預かっている人間に対する扱いかと疑問に思わざるを得ない。
「……えー、と。それって?」
「急ごう。多分、二人が危ない」
時間を食ってはいられない。アクセルを入れ、舗装の粗くなった道路をひた走る。
345ベルフェリオン9話:2010/03/26(金) 00:55:00 ID:CWvxsbmg
空が泣き始めた。背に頭に、感じる雨はとても小さく、そして冷たい。
光が落ちる周囲の中で、ひときわ派手に光る爆発がやけに眩しい。
「ッく!」
一撃を、避ける。
地面に突き刺さる咆哮、それは最後のヤマを超えたという証になる。
襲い来る銃撃の悉くを回避し、敵の狙撃手段を奪う。
拳銃という武器を手に入れてから、相手の選択肢を潰すところに大きな活躍を見出すことができた。
視界に邪魔が入り始めたとはいえ、位置は既に掴めている。
残り二機、その両者がともに戦線の維持が不可能と見るや否や後退を図る。
『マスター!』
「ああ、見えた!」
相手の位置が把握できる。言葉より早く繋がる二人の思考に、電磁迷彩などという技術介入で阻めるものはなかった。
即座に構え、二挺同時に放つ。強すぎるほどのフィーリングを手元に残し、飛んでいく二つの弾丸が胴体部分を叩く。
強すぎる衝撃が加わった2機は、ともに移動を維持できず停止。
そこに追加される、二挺計四発の銃撃。
威力が減衰しているといえど、集中的なクリーンヒットを受けた胴体部の損傷が認められ、直接コアユニットが落ちる。
全機撃墜―――周囲は静寂に包まれた。
「終わりか」
『ですね』
何もできず終わりかと思えば、案外何とかなるものであった。
今までと比べたらあまりにあっさりすぎて正直不気味だ。
「……身体中痛ェ」
『何回死にかけたと思ってるんですか』
「慣れたくねーよ」
口調は軽い。しかし、それも終わったから言えるようなものである。
実際、あの奇跡のような大逆転さえなければ終わっていたといえよう。
「で、これは何なんだ」
示すのは金色に輝く拳銃。
唐突にこれが顕現してから、遠い場所にも攻撃できるようになったベルフェリオンの戦闘力は大幅に上がったといってもいい。
一度この形は見たことがあり、どんなものか覚えている以上、気になるものは気になる。
『……えーと。多分マスターの意識がこっちに飛んできて、その時に私の何かに触れた影響なんじゃないかって』
お前もわからないのか。
とはいえ、そう考えるのが自然ではある。一度、彼女の知っていることは洗いざらい吐かせたのもある。
「やれやれだ。とりあえず、ツヴァイんとこに戻って広瀬さんに連絡を―――」
『? あ、待ってください』
本当に間が悪いな。溜息をつきながら、悪態ぶって答えようとした……
『あ、そこです、そこに高見さんが!』
「―――な?」
突然の言葉。
見ると、確かに誠二がそこに居た。子供と一緒に、まるでその場でばったりと倒れ伏したような……
「誠二ッ!?」
そして。
 
天城総一は、迷うことなく、その巨身を、解いた。
 
「―――っ、は、はは」
解いた瞬間。その絵面を、誰かに奪われていると知らずに。
「や、やったぞ、スクープだ、これは、う、売れる、売れるぞ!」
閉鎖地区Dの元スペードビル。出遅れたと思った男に舞い込んできた、身に余る特ダネ。
記事のネタ探しのために飛ばしで来たが、まさかこんなネタが手に入るとは思っていなかった。
今お茶の間を騒がせている謎ロボの正体を、今ここで掴んだのだ。喜ばないはずがない。
大スクープにも程がある。
「さっそく記事だ! 街を騒がす中心に俺はいるぞ! ぃやーっはっはっは!!」
人間は何か巨大なものが眼前にあると、それ以外の何かを見落としてしまうものである。
この記者も例外でなく、瞬間の映像、これからの妄想がいつまでも頭にまとわりついていた。
少し目を配れば、倒れている二人の人間に目が行くだろうに。
その二人も写真に巻き込みながら、もはや男は注意すら傾けない―――。
346ベルフェリオン9話:2010/03/26(金) 00:57:17 ID:CWvxsbmg
「誠二! 畜生、何があったんだよ! ド畜生!」
必死の形相で肩を揺さぶる総一。だが、誠二は眉の一つ動かそうとしない。
近くには自分達以外誰もいない。思考が浮かんでは消え、まとまらない。
焦りに焦った末、ポケットの携帯電話に気付く。防水加工がしてあるから、多少の雨なら通じるだろう。
パールを見る。駄目だ、そもそもこいつには頼れない。救急の電話番号どころか、まともな会話すら望めない。
「お前、何か分からねえのかよ!」
つい、あたってしまう。パール本人は、え、あの……と、歯切れの悪い返事しかしない。
おそらく、自分と同じだ。目の前の現実にオロオロして、何が正しいか浮かばないのだろう。
「クソ……ッ!」
必死で携帯電話を開く。冷たい空気にかじかみはじめた指先を強引に動かし、番号を打ち込み。
 
カシャンッ……!
 
送信する直前、暗い周囲が突然光に晒される。
警察だ。肩のペイントから、警察がやっと来たんだと判断できた。
この人達なら、何とかしてくれるだろう。
機体胸部のライトに照らされた、頭の左側から頬に血の流れる少年の表情が、やっと安堵に緩む。
何がどうなっているのか分からないが、これで何とかなる。
あとは広瀬さんに報・連・相して、わからないだらけの今を何とか認識するか―――
 
だが、そんな想いは軽々と砕かれる。
降りてきた男達は、必死に状況を説明しようとする総一の出鼻を挫き。
「天城総一。公務執行妨害、ならびに戦闘上過失の疑いで貴様を拘束する」
驚愕に色づいた総一に、有無を言わさず冷たい鎖をかけた。
「ま、待ってくれ! 誠二を、あいつらを病院に!」
必死に訴える。話がまるで飲み込めないが、とりあえず安否を確認したい。
戦闘上過失、つまり自分なのだろうか。そうだとしても、安否くらい知りたいものだ。
なにせ、彼にとって誠二は欠かすことのできない大切な友人の一人だ。こんなところで失いたくはない。
「黙れ」
その想いは裏切られる。わざわざご丁寧に左側から入れられた拳は、流血の収まってきた傷口を開かせるには十分だった。
「ま、マスターっ!?」
慌てて駆け寄ろうとするパールでさえ、他の警察の奴らに抑えられる。
ただでさえ戦闘後、冷たい雨に打たれ、それ以上抵抗する力は残されていない。
歯噛みするも、そこまで。もう、彼に残された行動手段は、何もない。
「……っ、天城君!? 高見君も!?」
「総一!? どうしたのよそれ!? それにこれって……!」
近づいてきたバイクの駆動音が止まる。覚えのある声が聞こえる。
だが、どうしようもない。来ただけで終いだ。
「角川巡査長です、状況の説明を!」
「そうは言われましても。落ち着いてください」
「これが落ち着ける状況か!」
始まる口論を背に、手錠が引かれる。
警察のBMM、そのバックパックに付属する収容スペースが開かれる。
「何なのよこれ!? どういうことなの!? ねえ総一、ねえって!!」
投げかけられる言葉に、答えるような隙間はなかった。
無慈悲に放り込まれ、施錠が確認される。
その瞬間、天城総一という人間は、外界から、全ての環境から―――己の力からも、引きはがされた。
 
「ねえ……何とか言ってよ……」
呆然と、濡れた地面にへたり込む春緋。
彼女の近くで、空を見ていた携帯の画面が、ただ虚しく空の涙を受け止めていた。
347それも名無しだ:2010/03/26(金) 01:03:57 ID:CWvxsbmg
投下終了。
ここから事件の流れはもう少し続く予定です。
二挺拳銃でロボットって案外少ないものですね。
印象的なのはデモンベインとか、ビームですがストライクノワールですかね。
 
10話は既に制作を開始しています。
やりたかった話の一つなので、自分としても頑張って仕上げたいと思っております。
また、何かしら意見等がありましたらいつでもお待ちしております。
それでは本日はこれにて。
348それも名無しだ:2010/03/26(金) 01:25:12 ID:prKeigE6
黄金の鉄の塊に吹いた
あれか、隠密は革装備だったのか

ともあれ投下乙
349333:2010/03/28(日) 20:16:57 ID:v6x7tSiA
>>334-335
d
ザンブラッドSS見てみたいなー
350それも名無しだ:2010/04/08(木) 06:49:53 ID:PjhyUq2t
ヘイト・ソルジャー

縦移動
市街地戦のみならず山岳戦、その他でも戦争では重要な要素である。
しかし従来の縦移動はヘリと歩兵しかできない。
しかしヘリでは音が大きすぎるし歩兵は足が遅い。
そこで人は考えた。空を飛ぶことで音が出るなら、縦移動できる陸上兵器を造れば良い。
そこで注目されたのが人型兵器。
二本の腕、二本の脚を巧みに使いあらゆる地形を走破する鉄の巨人。
そして瞬く間に鉄の巨人は戦場を支配した。

ヘイト・ムーバー
約10mの人型兵器
アンカーやパラシュートを標準装備
状況に応じ武装を変える
戦車やヘリに比べ騒音、廃熱が少なくレーダーに写りにくいのが特徴
足裏のローラーで時速90kmまで加速できる


主人公はいなくて話ごとに場面や人が代わる
最後は敵の無音ヘリが出て来て戦闘
なんとか勝って俺達の時代はもう終わりか…
とか言って終了
351それも名無しだ:2010/04/09(金) 01:54:58 ID:mGhCzDk0
金幕のソレイユ

星影暦0077年、太陽が膨張し地球に迫りつつある最中。
地球が危機な状況でも人は戦争をやめなかった。
地球が消滅するか、人類が滅亡するかどうかの瀬戸際でも人はその愚かさに気づかないとゆうのか?

天体、主に太陽を研究している科学者ソランはいつも太陽を見上げていた。
彼は太陽の膨張を抑え元に戻すために研究をする。
その日彼に招かれざる客が訪れるのだった…


【登場人物】
ソラン・スティーブンソン
本作の主人公、年齢は25歳。子供の頃から太陽に憧れを持ち、大人になって研究者になるとゆう夢を叶える。
現在は大砂漠にある古代人の太陽に関する遺跡にラボを構え、研究の日々に明け暮れる。
ある日自国の軍であるヒカゲ軍に遺跡を占領されて以来戦いに巻き込まれることに。

マカナ・リンデンハイド
ソランの助手、年齢20歳。コーヒーはノンシュガーが基本のソランにたっぷり砂糖を入れるなど、悪戯が好きな小悪魔の一面がある。

【メカニック】
ソレイユ
眩いばかりの金色の機体、エネルギー総量は太陽と同等かそれ以上。そのため通常は半分以下の出力しか出していない。
遺跡で発見される。
太陽に関係していると推測したソランは解析を試みるが、一度も起動することができなかった。

ベガン
ヒカゲ軍の最新の量産機、同型機の中では機動力に優れている。

アルテイン
ヒカゲ軍の最新の量産機、同型機の中では火力に優れている。

デネーヴァ
ヒカゲ軍の最新の量産機、同型機の中では格闘能力に優れている。
352それも名無しだ:2010/04/09(金) 23:55:47 ID:O0Kz1m9n
機聖械叙事テストメント
353それも名無しだ:2010/04/12(月) 23:50:03 ID:DrMskmxj
ベルフェリオンいいなー
漫才のやりとりと戦闘の両方とでスピードが保てるのが凄いわ。
354それも名無しだ:2010/04/17(土) 00:53:15 ID:hhxDV/0Q
おはようございました。式機伝の作者です。
おそらく今スレ最後の投下となる其の六(4)を持って参りました。

此度の話、まあ色々と自覚できる問題点はあるのですが
ちょっと主人公の行動が理解しにくいかもしれません。
ただ書いていて、ロボットアニメの主人公が多くの場合
『子供』である理由が、なんとなくわかったような気がしました。
次のエピソードではもう一人の主人公で対比を描けるといいなぁ。

今までで一番長いので、もしかしたら途中でさるさんを喰らうかもしれません。
そうなったら……フッ、笑ってくれ……。
355>>290-295より:2010/04/17(土) 01:02:53 ID:hhxDV/0Q
陰陽式機伝 イメージ・アンド・ワード

其の六(4)「時よ留まれ 汝はいかにも美しい」

「ミラクルにラディカル、シニカルでマジカル!
 魔法少女 ミラクル☆ヤコ、ただいま推参! 悪い奴らは殲滅だーっ!」
 ――やっぱり馬鹿だコレ。あたしは何をやってるんだろう……。
 戦いの前にはいつも思っていることである。
 変態のような格好で、こっ恥ずかしい口上とともにビルの屋上から飛ぶ。
風の魔法が発動し、少女の身体は軽やかに空へ舞い上がった。

 ヤコは女子中学生。
 そして、ふざけた名前や見た目とは裏腹に、人類の英雄。
 何年か前までは普通にただの生徒として暮らしていたのだが、いかにも
ゆるキャラといった風情の、よくわからない、もこもこした丸い生物に
目を付けられたのが運の尽きだった。
『君には魔法の才能があるでひゅ。正義の魔法少女として悪と戦うでひゅ!』
などと、謎の語尾付きで勝手に決定され、有無を言わさず
“魔法少女 ミラクル☆ヤコ”にされてしまったのだ。巷では一部の者が
“ミヤコたん”なる略称で彼女を呼んでいるらしい。もはや別人ではないか。
 とにかく、それからは悪の魔法使いやら、超能力者やら、陰陽師やら、
地底人やら異星人やらテロリストやらマッドs(以下略)と戦う日々。
 どれも原理こそ違うが、侵略者はなぜか決まって「巨大なロボットを操り」
「まず日本に」攻撃を掛けてくるのである。お約束でもあるのだろうか――と、
少女は戦ってきた数々の敵たちをまとめてメタ化してみた。不毛な思考だ。

 天を翔ける魔法少女の勇姿に、地上の群衆から歓声が上がった。
「おぉ、我らが希望ミヤコたんが来てくれたぞ!」
「きた! メインヒロインきた! これで勝つる!」
 応じるヤコの目つきは、睨むように険しい。
「うっさい民間人! 正義の味方だからってあたしが博愛主義者だと思ったら
 大間違いなんだから! 戦闘中にうっかり誤爆して消し炭にすっぞ!」
 彼女が怒っているのは、恥ずかしさの裏返しに過ぎない。
 魔法少女としてのヤコは、無駄に装飾が多いくせに何故か露出は高いという、
女としては一言も二言も物申したくなるデザインの衣装(例のゆるキャラ曰く
“戦闘法衣<コンバット・カノーニカル>”と言うらしいが、どうでもいい)を
身に纏っている。身体能力を強化し、敵の攻撃からは身を守ってくれる代物だが、
それを着て人前に出るだけでも顔から火が出そうなのだ。まして彼女は
飛び回って戦わねばならない――下から見上げれば、スカートの中も見えよう。
(あの丸い生物に言わせれば『ぱんつじゃないから恥ずかしくないでひゅ』
 ということになってしまうのだが、様々な点で果てしなくズレている)
もちろん巨大ロボット相手にこれだけでは戦えない。戦うには武器が要る。
 使うのは、こちらも巨大ロボットだ。
「あたしのカワイイ魔導兵器たち! 呼ばれて飛び出て殺っちゃって――
 召喚術式起動、戦闘魔操人形<マリオネット・アームズ> 解放!」

 虚空に光のリングが描かれ、異次元へと繋がる門が開く。
 拘束結界による封印を解かれ、呼び出されたのは三つの機体。
受ける印象こそ武装の差から異なるものの、いずれも純白の鎧と
緋色のスカートアーマーがコントラストを成す、女性的なシルエットを持つ。
 破壊と断罪。地獄の巫女“メディウム・インフェルノ”。
 守護と浄罪。煉獄の巫女“メディウム・パーガトリオ”。
 再生と救済。天国の巫女“メディウム・パラディーゾ”。
 ヤコのマリオネット・アームズ、三機のメディウム。彼女は指先から
伸びる魔力線『存在せざる操糸<イリューシヴ・ストリングス>』によって
これらを三体同時に操り、敵のロボットと戦うのである。
356それも名無しだ:2010/04/17(土) 01:09:24 ID:hhxDV/0Q
 もっとも、マリオネットの性質上、ヤコ本人は外部から操作を行わねば
ならない。それゆえ戦闘時には、人形使い本人が狙われる危険も大きい。
 どうせなら、搭乗式にしてくれればよかったものを――と思うのも毎度のこと。
 例の淫獣(妙な語尾の丸い生物のこと)によれば、機体が無人だからこそ
有人機には不可能な機動・攻撃を行うことができ、かつ操縦者を外部に
置くことで広く戦場を見渡せる優位性がある……とのことだ。要するに、
人形使いの安全性を考慮しないことで戦闘力を高めている。そのせいで
敵の直接攻撃を受けて危機に陥るのも毎度だった。触手で拘束されて、公衆の
面前で[にょろにょろ]されたことも一度ならず(気合いと機転で脱出したが)。
 そんな戦いをくぐり抜けてきた彼女は、いまや一流の人形使いである。

「結局、敵の素性はわかんないままか。それにしても……大きい!」
 今回の敵は例を見ない大型機だ。太い骨組だけの、開いた傘のような
形状をしている。上空から人間たちを睥睨する、巨大な破壊兵器。
 その全身に、無数の『眼』が現れた。光を跳ね返さない暗黒の瞳。
それらがエネルギーの奔流を吐き出し、折れ曲がった火線が地上に降りそそぐ。
「あたしを狙ってこない!? 無差別攻撃ってわけね、防ぎ切ってやる。
 パーガトリオ、防御術式『七つの大罪<セブンデッドリーシンズ>』!」

 翼を模した七基の魔力中継ユニットが、メディウム・パーガトリオの腰部から
飛び立ち、街全体を覆うように大きな円を描いて回転する。
七色の光が次第に溶け合い、広大な範囲をカバーする防御壁が展開された。
 そこに、曲射エネルギー砲が殺到する。織り上げた力場がきしむのを
感じながら、ヤコは敵の火力に臆することなく、操糸に次手の思念を送り込んだ。
「やれやれ、こりゃ短期決戦だな……っと。
 インフェルノ、振動魔砲『シャハトの極光』展開。チャージ、最大出力!
 続けて霊凍魔剣『コキュートスの氷花』転送、撃って斬り込むよ!」

 メディウム・インフェルノが構えた長大な砲身から、恐るべき熱量を秘めた
青白い光が迸った。振動魔砲――照射対象の分子を激しく揺さぶることで
高熱と共に敵の分子構造そのものを破壊する、科学と魔術の混血児。
 直撃を受けた敵機は、その巨躯に見合う頑丈さを見せた。『シャハトの極光』が
最大出力で吐き出すのは、耐熱性に優れるスペースシャトルですら、当たらずとも
その余波だけで蒸発する振動砲撃。それを小揺るぎもせずに受け切ったのである。

「ミヤコたんの砲撃が効いてない!?」
「なんという装甲……赤熱化しただけで、あれを凌ぐとは!」
 少女の戦いを幾度となく見守ってきた人々は、振動魔砲『シャハトの極光』の
凄まじい威力を知っている。初めて使用したときなど、悪の魔導師が自らの
魔導兵器に起こさせた人工台風を、中心にいた敵機もろとも消滅せしめたのだ。
 それが防がれた。彼女に頼るしかない者たちの動揺は大きい。
 しかし、ヤコは必殺の一撃をも布石として用いていた。
「装甲表面に魔法障壁……けどね、弱点は知ってるよ!」

 魔法障壁。敵からの攻撃に対し、逆位相のエネルギーを発生させることで
それを打ち消す防御機構。パーガトリオが街への攻撃を防いだのも、この一種だ。
 敵はいま『極光』の高熱を相殺するための魔力回路を形成し、
それに応じた障壁が敵機の装甲を覆っている。
 だが、熱に耐えるための障壁と、低温に耐えるための障壁は同時展開できない。
両者の術式はまったく正反対の性質を持ち、無理に合わせれば破綻するからだ。
 そこを見越して、インフェルノは極低温の刃『コキュートスの氷花』を
障壁の術式が切り替わる前に叩き込んだのである。
 狙うはあの巨躯を動かす核の一点。
357それも名無しだ:2010/04/17(土) 01:15:54 ID:hhxDV/0Q

「凍り付け――そんでもって、砕けろ!」
 蒼く透き通る細身の両刃剣が、赤熱した装甲に何の抵抗もなく突き刺さる。
ここでようやく耐熱障壁が解除されるも、遅きに失するというもの。
 吹き荒れる冷気は永劫の厳冬。
 分子運動さえ止まる極寒、地獄の氷河が総てを凍らせる。
 急激に冷却された装甲は柔軟性を失い、『氷花』を引き抜いたインフェルノが
駄目押しの蹴りを入れると、砕片となって崩れ去った。
 露出する心臓部。
 機体の視覚を介してそれを目の当たりにしたとき、ヤコの魂が震えた。
「あ――――」

 暗い。一切の光を跳ね返さぬ瞳。
 昏い。覗き込んでいるはずの自分が映らぬほどに。
 冥い。子供の――否、人の目ではない……。

 巨大な傘の中枢には、鏡像のごとくヤコと似た少女がいた。

「あたしだ……」
 生きとし生けるものを憎んだ。世界のすべてを呪った。
 死んでしまえ、壊れてしまえと――
 衝動の赴くままに、殺戮と破壊を撒き散らした。
「全部、あたしがやってきたことだ!」
 絶望の記憶。生贄として飼われ、地の底へ投げ落とされ、フカキカミに
肉体も精神も貪られ続けた年月。魂の奥底にあったものが呼び起こされる。
 その少女は無数のケーブルを身体に繋がれ、魔力を絞り出されている。
おそらく、彼女はヤコを基にして作られた存在だ。これまでの戦いで
取り逃がした魔導師か、科学者か――とかく、誰かがヤコの影なる部分
だけを抽出し、「目には目を」の発想でぶつけてきたものだろう。
 聞き慣れたようで不快な違和感を伴う声が、影の口から流れ出る。
「トイフェル――曲射エネルギー砲『呪いの龍<フルーフドラッヘ>』、
 生体追尾弾『死の焔<トーデスフラメ>』、全門展開」
 虚ろな目が細められ、ヤコの似姿が嗤った。
「死ねばいいよ」
「……!」

 無垢なる邪悪が牙をむく。
 自失の一瞬に、再展開された障壁がインフェルノを弾き飛ばした。
直後、空を埋め尽くして魔黒の群龍が奔る。
 矛先は地上、そしてヤコとその繰る人形。絶対防御を誇るパーガトリオも、
市街全域をカバーする障壁を展開しながらでは、繰り手や兄弟機に満足な
護りを与えることはできない。いまからでは自ら障壁の下に回る暇もない。
 それでもヤコは、地上の人々を守る道を選んだ。
 連続する爆発がひと繋がりの轟音となって、地上で逃げゆく人々の
鼓膜を叩く。十秒、三十秒、一分。空の一点に焔の花は咲き続ける。尽きせぬ
殺意を種に、ヤコの命を養分に、彼女を死に至らしめんと美しく禍々しく。
358それも名無しだ:2010/04/17(土) 01:19:10 ID:hhxDV/0Q

「そんな……私たちのために、自らの守りを疎かに!?」
「おねえちゃんが死んじゃうよ!」
「だが、我々への攻撃を阻むシールドは健在だ……あの子は耐えている!」
 人々は思い返す。
 数知れぬ侵略の危機を、たった一人の少女に救われてきた事実。
初めは彼女の姿を笑う者もいた。マッチポンプを疑う声も上がった。
 だが、どんなに口や態度は悪くとも、ヤコは決して逃げなかった。
押し付けられた義務を全うすべく、いつだって命を懸けて戦ってきた。
名も知らぬ人々のために、孤独な英雄の運命を受け入れてきたのだ。
 その強さの源を、守られ続けた者たちは知らない。
 されど――人々は祈る。
 自分たちの安全よりも、彼らの小さな英雄のために、その無事を。

「……リアルタイムで再生と破壊を繰り返すって、こんなにキツいんだね」
 もう遠い昔のような気がするヨーロッパ上空の戦いで、隆道の心を折ろうと
仕掛けた攻撃を思い出す。いまはヤコ自身が、メディウム・パラディーゾの
治癒能力で命を繋いでいる状態だ。
 密集させた三機のガードをすり抜けてくるエネルギー弾が、戦闘法衣を
貫いて、体のあちこちを抉り飛ばす。すぐにパラディーゾが治癒の力で
傷を消し去り、また新たな爆発が意識をも吹き飛ばさんと衝撃波の輪を広げる。
その繰り返しはかつてフカキカミに与えられた、終わりの見えない苦痛に似ている。
 逃げ惑う人々に向けて放たれる『死の焔』を、受け止める力場も
彼女に大きな負担を強いていた。あの機体――トイフェルの力は、
ヤコがソラガセで放ったのと同質の砲撃である。こんなにも重く、強く、
そして無意味な破壊を、自分は隆道や多くの人々に振り撒いていたのか。
わが身に受けてみて実感する罪。否、自分は実際に無数の命を奪った分だけ、
己の影に過ぎないあの少女よりも大きな咎を負っている。

 ――あんたは希望を知らない。前のあたしそのものだから。
 このままでは、こちらが先に魔力切れで敗死する。純粋な憎悪が生み出す
負の魔力は、核となる意思が失われるまで尽きることがない。
身をもって知っていることだ――これも自分の経験ゆえに。
 同じモノ。
 同じ記憶。
「違う……」

 暖かい力が、足元から湧きあがってくる。この力はなんだ。
「が……がんばれ」
「負けるな!」 「勝って!」
 声だ。ヤコの勝利を、無事を、帰還を願う声。
 人々の祈りを乗せた言霊。
 言葉なき想いは伝わらない。想いなき言葉はただ空虚。
 なれど想いは言葉に、さすれば言葉は力に――イメージ、アンド、ワード。
 魔法という心のエネルギーで戦う少女に、その言葉は力を持って届く。

「俺たちはミヤコたんの勝利を信じている!」 「ごめんね、守って……」
「がんばれ!」 「ヤコちゃん、頑張れ!」
「神よ、どうかあの子を……!」 「生きて、戻って!」

 違うモノ。
 違う記憶。
 憎悪だけで戦う者は独りだ。ヤコの影も、紅蓮も、かつてのヤコ自身も。
この暖かい力は、傘の中の暗がりに自分を縛り付けている限りは得られない。
 三機のメディウムが、仄かに光り始めた。
359それも名無しだ:2010/04/17(土) 01:29:25 ID:hhxDV/0Q

 ヤコは己の似姿を睨み、心身の痛みに涙を零しながら糸を繰る。

「しって、るんだ」
 ――あんたと同じものを知っている。
 ――絶望のつらさを知っている。

「……知ってるんだ」
 ――だけど、あんたの知らないものを知っている。
 ――希望の尊さを知っている。

「知ってるんだ……!」
 自らを支える人々の声、その暖かな光に涙を流しながら糸を繰る。

 いまならわかる。自分がたった一人で世界を守る、魔法少女の力を
与えられた理由。それはきっと、誰よりも絶望と希望を知っているから。
 人の強さも弱さも、美しさも醜さも、幸も不幸も受け入れて、それでも
心の底から『みんな』を守りたいと思える。
 彼女の目に輝いて見えるそれらは、一つの世界でたくさん消してしまった
命の灯。いくつもの世界で生きた今は、その一つ一つが価値あるものだと
知っている。灯を消させたくないと思える。
 生あることは喜ばしきかな。
 その強さを持った魂だから、こんな運命も受け入れられた。

「いるかい、淫獣」
 少女の傍らに、例の丸い生物が「ぽん」と現れる。
「そんな名前で呼ぶなでひゅ。……アレを使うんでひゅね」
「当たりぃ。封印、二十二番まで解除したからさ。最終封印の解放よろしく」
「……賭けでひゅよ。魔力の絶対量が足りなければ、ただの自殺でひゅ」
「いまのあたしは大丈夫。だから、ね?」
 頷き、丸い生物は自らを鍵にトランスフォームさせた。
 メディウムに施された魔力供給回路のリミッターは、人形使いだけでなく、
その目付役となる魔法生物の承認があって初めて解除できる。
 本来は、繰り手が人形に魔力を吸い尽くされぬように、糸を通じた
人形への魔力供給を制限する機構だ。
 その術式を停止させれば、一時的に限界量以上の魔力を注ぎ込んで、
スペック以上の能力を引き出すブースト機能として使うこともできる。
しかし一歩間違えれば、術者の命さえ落としかねない――ゆえに、禁じ手。
 銀色の鍵がヤコの胸に溶け込み、最後のリミッターが解除された。

 少女の指先から魔力が流れ込み、虹色の光がメディウムを覆う。
殺到する砲撃は悉く弾かれ、影が動揺を見せた。
 ヤコの命が吸われていくことは――なかった。
 暖かな力が彼女を支える限り、その魔力もまた無限なのだから。
人々の意思が、小さな英雄の勝利を望むのなら、それは現実になる。
 魔法とは、そういう力である。

「究極合体魔法、『神聖喜劇<ディヴィーナ・コメディア>』発動!
 ――さぁ、あんたに“光”を見せてやる!」
360それも名無しだ:2010/04/17(土) 02:38:57 ID:hhxDV/0Q

 光の三重螺旋が、吹き荒れる闇の嵐を縦貫する。
 突如として肉薄する少女と三機の人形に、トイフェルの全火力が集中した。
だが、オーロラのように波打つ燐光が、押し寄せる殺意を包み込むがごとく
穏やかに消し去っていく。逆にそのエネルギーは分解され、浄化され、
再構築されてヤコの力となった。
 一人の人間ではおよそ賄いきれない、莫大な魔力があって初めて発動できる
神級超絶魔法『神聖喜劇』――地獄の氷河があらゆる敵意を凍てつかせ、
煉獄の焔があらゆる悪意を浄罪し、天上の白い薔薇が純化された力を駆動する。
悲劇の運命をも強引にハッピーエンドへ導く、機械仕掛けの神が顕現する。

 トイフェルに取りついた三機のメディウムが、両の掌をかざす。それだけで、
怨念によって動いていた巨大な破壊兵器は崩壊し始めた。地上へ落下してゆく
その破片すらエネルギーへと分解され、天を渡る光の波に変じて。
 虹色の光を纏って、少女が傘の中枢へ飛び込む。

 ヤコの魂から暗部だけをコピーして作られた影は、その存在ごと
分解されつつあった。苦痛はなく、拒絶する必要もない。
 苦しみしか知らぬのなら、消滅は救済――。
「ばか、あんたはまだ救いようがあるんだ。あたしと違って」
 溶けてゆく姿を引き留めるように、ヤコが己の魂の断片をかき抱いた。
何が起きたか理解できていない影の、昏い瞳を覗き込む。
「いいんだよ。帰ってこい、あたしの心の影……」
 ――もう大丈夫。あんたを受け止めても、人の形をなくしたりしない。
 ふたつの輪郭が次第に重なり合う。
 影が最後に見たのは、自分とよく似た瞳の中にきらめく銀河の星辰だった。

 光に満たされた空から、渦巻く風に乗って少女が舞い降りる。
 人々が歓声を爆発させる中、彼女の表情は曇っている。すべてを思い出し、
戦いが終わったいま、残ったのは消すことのできない自分の罪。
 否定したのは、打ち負かしたのは、過去の自分自身なのだから。

「あたし、悪いことしてたんだね……」
 傍らには隆道の姿があった。もちろん魂だけの彼はヤコにしか見えない。
傍目には独り言のように、『人間』となった少女はいま自らの過ちと向き合う。
「私は君の所業を、『悪』として裁くことはできない。
 君を裁けるのは君だけだ。
 だから、君が『悪いことをした』と思えるのなら、そうなのだろう」
 進んで咎を受けることを選んだ少女は、借りものの身体を離れて魂だけの
姿に戻った。己の影とひとつになって異なる可能性の道を歩む自分自身に
手を振り、自らが守り切った人々に目を向ける。守って、支えられて、
だがどこまでも一方通行同士の想いが、交わることなく互いの断絶を
浮き彫りにする関係。
「英雄は孤独なものだ。よく頑張ったな」
「あ……」
361それも名無しだ:2010/04/17(土) 02:42:35 ID:hhxDV/0Q

 魂だけの隆道がヤコの頭に手を置いたその刹那、遥か記憶の地平に彼女は見た。
 紛争の中で戦士として、将としての力を示した隆道が、自ら勝利と
引き換えにしてきた多くの命。その犠牲から国民の目を背けさせるための
『英雄』に仕立て上げられたこと。救国の勇将、不敗の名将などと
呼ばれるたびに、死へ追いやった戦友たちの顔を思い出す、その胸の痛み。
 とりわけ、戦死者の遺族から届いた手紙、メール――それを見た隆道の思い。
「私の息子を死なせておいて英雄を気取るのは楽しかろう」
「戦争には勝ちました。ですが、夫が帰らなければ意味がないのです」
「弟があんたの部隊にいた。どうして英雄サマの部下なのに死んだんだろうな?」
「おまえを一生許さない」
「おとうさんの左手だけが帰ってきました。それしか残ってなかったそうです」
「あんたにとっちゃ、使い捨てた人間は数字でしかないんだろうな」

 輝ける少女の双眸から、頬を伝ってひとつの星が落ちた。
「これ……隆道の……」
「私は偽物の英雄だった。自分が強かったわけではない。だが君は、
 この世界で確かに英雄と呼ばれ得ることをしたのだ」
 誇っていい、と彼は言った。これも、自身の経験に裏打ちされた言葉だ。
 ――だが、それで償いが為されたわけではない。
「くやしいなぁ、せっかく生きてることを嬉しいって思えるようになったのに」

 見回せば、そこはもう魔法少女が守った世界ではなかった。
かつてはただ空虚な闇が広がっていた、ヤコの心象風景。
 いまは違う。まず天と地があり、天には星、地には命が溢れていた。
窮まりなく広がる野を覆う、黄金色の花が揺れる。ただ、それは想像を絶して
美しいようでいて、どこか後悔と寂しさを感じさせる光だった。
「あたしはもう生きられないんだものね。たくさんのあたしが生き続けるけれど、
 『この』あたしは消えてしまう。人間が死ぬって、本当はそういうこと――」
 遥か天地の境界。その彼岸より寄せては返す、光の波。その中に溶けていく
ように、ヤコの魂がおもむろに輪郭を失い始めた。
「……すまない」
「どうして謝るのさ。いずれはもとの世界に戻らないといけないんでしょう。
 ソラガセはあたしが消えないと止まらないから、こうするしかなかったんだ」

 いつまでもヤコと共に、時間を越えた旅を続けるわけにはいかない。
隆道はホシカゲと自分の肉体を置いてきた世界に戻らねばならず、そうなれば
ヤコも可能性の境界を越えることはできない。
 隆道は待っていた。少女の巨大な欠落が満たされ、魂が人の形を取り戻す
その時を。怨嗟の鎧を失ったヤコはもはや不滅の怨霊ではなく、肉体が無くば
なんらかの攻撃を加えるまでもなく消えゆく運命にある、『人間』の魂なのだ。
 核となる彼女がいなくなれば、ソラガセも機能を停止する――当然の帰結。
 隆道の中の、もっとも怜悧に戦いを分析する部分が弾き出した、
不死なる敵に勝利するひとつの手段だった。そんな自分をまるで悪魔だと
罵りながら、彼はそれ以外の道を選び得なかったのである。
362それも名無しだ:2010/04/17(土) 02:46:25 ID:hhxDV/0Q

「神の力を持ってしても、人に戻った君が消えるのを止めることはできない。
 いや、できたとしても……私はそれをしないだろう。だから、謝るのだ」
 隆道の中の、戦士でない部分がそれを言う。
「いいんだよ。もう救ってもらった。それに、本来なら生きるも死ぬも一度きりの
 ところを、あたしが人に戻るまで繰り返させてくれた。充分すぎるって」
 辿り着いた罰――贖えぬ罪を悔いながら、消えてなくなる。その結末を
受け入れた少女は、もう心象の大地を踏みしめるべき足を失くしていた。
光の粒子が迸り、ヤコの姿がほどけてゆく。
「寂しいけど、魂だけが残って生まれ変わり続けるとか、そういう永遠はさ。
 限りあるがゆえの美しさ、みたいなものを否定しちゃうから。
 あたしはもう死んじゃったけど、だからこそ今は、せめて人間らしく
 『死』を全うしたい……そうも、思うんだよね」
 地に落ちて死なぬ麦は一粒のまま。
 一瞬の光を繋げていくのが人間だと、それが疑似的な輪廻の中で
ヤコが辿り着いた答えなのだろうか。

「でも、ひとつだけお願いがあるんだ。最後の頼み、つまらないことだけど」
「聞くさ。私も、君に対する罪の意識がある……」
 大それたことを言ってくれればいい、と隆道は思った。
 三位式機の力で、もとの世界に別の命として生まれ変わらせてくれとか。
 最後にもう一つ、徹底的に都合のいい世界で生きさせてくれとか。
 たとえ理性で感得した真理に背くとしても、正直に欲望のままに頼んでくれたら。
そうした図々しさがあれば、拒むにせよ容れるにせよ気が楽であったのに。
 だが、彼女の最期の願いは。

「あたしのことを……他のどんな世界のヤコでもなくて、今ここで消えていく
 このあたしのことを……忘れないでほしいんだ」

 隆道は少女から顔を背けた。肉体がないのに、この熱の感覚はなんだ。
眼球が燃え出しそうな、この熱さは。
 ――ああ、神よ……キリストでも仏でも、三位式機を作った奴でもいい。
「他のヤコは、死んでもその世界の誰かが覚えていてくれる。
 けど、生贄の巫女だったあたしはきっと、もとの世界でも死ぬ前に
 忘れられちゃったと思うから――」
 清々しく、笑って、たったそれだけのことを言うのか。

 ――誰でもいい。なんなら悪魔でもいい。『俺の』願いを叶えてくれ。
それは、俺にはどうしても出来ないことだから。
 この子を消し去るためにホシカゲの力を使った、あんなお為ごかしの、
偽善に満ちた、虚妄の救済などではなく。

「毎日あたしを思い出して祈ってくれ、とは言わないよ。
 記憶の片隅に置いてくれればいいんだ……赦してくれとも言わない」

 ――この小さな、罪深き聖者に、本物の救済を……!
363それも名無しだ:2010/04/17(土) 02:52:20 ID:hhxDV/0Q
「……わかった。私が君を覚えていてやる。悼んでやることはできないが」
 自分が何を言っているのかわからなかった。口と心が乖離したような感覚。
なぜ『悼んでやることはできない』などと言っているのだろう?
「やさしいんだね、隆道」
 ――やめろ、違う。そんなことを言いたかったんじゃない。
 こんなときでも分別ある大人のふりをする、老いて風化した自分に愕然となる。
いまこそ生の感情を言葉にすべき時だと感じるのに、『常識』が、『正義』が、
ことごとく彼の内なる熱を抑え込んでしまう。
 本当は、またホシカゲの力を使えば彼女の消滅を防げるのではないか。
 そうささやく声に、別の自分が言う――それはエゴだ。人は死ねば
無に還るが道理。境遇はどうあれヤコの罪は消えぬ。神になったつもりか。云々。

 結局、このまま逝かせてやるのが「正しい」と自分を納得させる。そうして
指一本も動かせぬまま、いつしか少女の姿はほとんど透明になっていた。
「明日とか、未来とか、とっくに失ったものが愛おしくてしょうがないや」
 叶わない願いだと解っているから、己の存在に別れを告げる言葉として
彼女はそう言うのだ。満ち足りたような表情が、老兵の胸を抉る。
 すぐにも失われる刹那を、永遠に焼き付けたいという言葉――

時よ、留まれ。
汝はいかにも美しい。

 それは“誰”の祈りであっただろう。
 届かないと知りつつ、言葉にされた想いは。
 気づけば隆道はホシカゲの操手室におり、目の前に映し出された映像は、
砂となって風に吹き崩れてゆくソラガセの姿だった。
「……俺は……こんなにも弱い人間だったか……!」
 握った拳がぶるぶると震える。
 わけもわからず叫び出したかった。狂人のようにわめき散らしたかった。
だが、それさえできない自分だから、良識ぶって最後までヤコに冷たかったのだ。
 清明に託されたからと、本来生きなかったはずの時間を歩んでいる
ヒオムシには、一分一秒でも長く生きてほしいなどと思っているのに。
 そんな男に、散華の瞬間、少女の魂は微笑みと一片の言の葉を残した。
それを思い出したとき、ついに隆道はこみ上げるものを抑え切れなくなった。

 ――ありがとう。

「――――ッ……!」
 世界の摂理が何だというのだ。
 そんなもの、いくらでも曲げてしまえばよかった。
 正しさなどという自己満足よりも、ヤコが笑顔の中に寂しさを滲ませたままで
逝ってしまわぬよう、矛盾でもご都合主義でも受け入れてやるのだった……。

 本当は、隆道とてわかっている。これは理不尽な自責だ。
 果たして、三位式機といえど消えゆく魂を消滅から救えたかは
定かでないし、すでに彼女は無数とも言える人生を体験した。
十分に生きたと思えたからこそ、ヤコは「もう救ってもらった」と言ったのだ。
 だが、戻らない時を悔いずにはいられない。
「あの子には……そうしてやるだけの理由があったはずだ!」
 戦時から変わらない。藤原隆道は軍人として決断し、人間として後悔する。
人々は彼の思いなど知らぬままに、その行動と結果を評価してきた。
 この戦いが無事に終結すれば、今度もきっとそうなるだろう。楽観的な
想像のはずだが、それが今の彼にはなにより耐えがたい。
 ヒオムシや部下の援護に行かなくては、との思考が入り込む余地はなかった。
もはやそこには救国の英雄も、一軍の将もいない。
 ただ、ひっそりと身体を丸めてむせび泣く老人がひとり。

   <続く>
364それも名無しだ:2010/04/18(日) 06:43:29 ID:UiCPfT2Q
乙!
魔法少女 ミラクル☆ヤコ スピンオフ希望
主に触手の部分を…
365それも名無しだ:2010/04/21(水) 20:59:55 ID:ufEdmRnH
>>364

  `¨ − 、     __      _,. -‐' ¨´
      | `Tーて_,_` `ー<^ヽ
      |  !      `ヽ   ヽ ヽ
      r /      ヽ  ヽ  _Lj
 、    /´ \     \ \_j/ヽ
  ` ー   ヽイ⌒r-、ヽ ヽ__j´   `¨´
           ̄ー┴'^´
366それも名無しだ:2010/04/24(土) 19:59:28 ID:vwRNxa9n
メモ帳漁ってたら出てきたプロット的なもの

主人公ロボ、実は体内に物凄いエネルギーを蓄えている。
下手をすれば太陽系が吹き飛ぶ。

主人公達、それ(エネルギーの存在)を知らず人助けのためロボを活動させようとする。
敵は太陽系の破壊を防ぐため、それを食い止めようとロボを繰り出す。
戦闘で敵ロボは破壊されてしまうが、戦闘の影響で主人公ロボの一部に故障が発生
そのおかげでエネルギーは作動しないですむ。一時の平和。
安堵する敵側と毎度の妨害に愚痴る主人公側。
367それも名無しだ:2010/05/10(月) 10:02:09 ID:97TOn5Of
tes
368それも名無しだ:2010/05/21(金) 22:25:37 ID:+ulF15RF
規制からか、過疎ってるねぇ
369それも名無しだ:2010/05/22(土) 04:54:42 ID:gNpR6yoQ
サンラウンド 発電衛星「ひまわり」から直接エネルギーを供給されているため超パワーを持つスーパーロボット。
        ひまわりからのエネルギーウェーブの影響で機体近辺の雲は裂け、常に快晴となる。

イズレイン 大地からマグマのエネルギーを吸い取って動くロボット。
       機体は常に高熱を帯び、強い上昇気流が発生し、周囲に雨を降らせる。熱と湿気で非常に蒸し暑くなる。


>>368
ネタがないんだよぅ・・・
370それも名無しだ:2010/05/28(金) 03:08:31 ID:Q9DrS21e
○逸闘戦機リョウダンオー
 
・あらすじ
 ある日、地球に突き刺さった巨大な飛来物。
それは、地球の人々から希望を奪う、宇宙の侵略者が放った一本の矢だった。
飛来物から放たれた1体のロボットは、現行の兵器全てを圧倒、無力化してしまった。
圧倒的な力の差、未知の恐怖に怯える人々。だがここ日本には、未だ折れぬ剣があった。
クライストロン星間帝国、皇帝トロイダルの宣戦布告。
その日、ロボット嫌いの少年・七束トウジは、父である吉行から「リョウダンオー」を無理矢理託された。
それこそが戦いの始まり。果たして、トウジは襲い来る帝国から地球を守り抜くことができるのか!?
 
○地球側
・七都トウジ      :17歳 男
 主人公、リョウダンオーのパイロットになる。
いつも尖っているように見えるが、それは単に周囲が振り回すだけで、
本質はお人好しな苦労人。曲がったことが許せない熱血漢。
幼少の頃、父親とのいざこざがあった関係でロボットが嫌いだが、
少し動かすだけで戦闘の筋を掴み始めるなど、ロボットの操縦に関しては才能を持っている。
 
・ラゼット=トランスファ:??? 女
 宣戦布告の日にトウジと出会って以降、トウジとともに過ごすことになる謎の女性。
素直で裏表が希薄だが、常識が欠落しており、素で周囲を振り回す存在。
何らかの原因で殆どの記憶を喪失しており、そのせいか時々ぼーっとすることがある。
 本来はクライストロン星間帝国の幹部だったが、故郷の星を帝国に滅ぼされた時にそのまま帝国に拾われ、
帝国に尽くすように教育・洗脳を受けていた。
だが、地球に潜入する際に吉行と出会い、交流を深めるうちに自身の真実に気付く。
自身の危険も省みず、秘密裏に吉行に自身の全てを託すが、
自身は裏切りの防止のために仕込まれていた装置による処置を喰らい、殆どの記憶を破壊されてしまい、
それから幾年の歳月を経て奇跡的に日常生活可能なまでに復帰、現在に至る。
 
・七都吉行       :36歳 男
 トウジの父親で、ロボット工学第一人者。
最初はただの科学者であったが、ラゼットによりマグ・オトゥームを託されてから、
その技術を研究・発展させるうちに今の地位にいる。
ロボット馬鹿という言葉を絵に描いたような人物。
昔トウジといざこざを起こしてしまって以来、上手く父親として接することができないでいた。
371それも名無しだ:2010/05/28(金) 03:11:46 ID:Q9DrS21e
○主なロボット
・リョウダンオー
 主役機となるスーパーロボット。全長32m。
名前の通り、敵を一刀両断する「両断剣」をメインウェポンとし、
腕に「スマッシュライトニング」というビーム砲も仕込まれている。
劇中では、両断剣自体がちょくちょくパワーアップし、ビームガン形態への変形、
巨大なビーム剣の形成などの機能が追加される。
また、エネルギーを流し込む関係上掌底部にエネルギー供給用の端子があり、
そこから無理矢理エネルギーを叩きこむ「フィンガースマッシュ」なる荒業も編み出された。
 
・マグ・オトゥーム
 リョウダンオーの原型となったロボット。
クライストロン星間帝国の中でも限られた者が使用する高性能機であり、
作中最初に出てきたものはラゼットに配備されたもので、吉行へと託され、部品がいくつか足りない以外は現存している。
そのためか、リョウダンオーのパーツは本機を始めとしたいくつかの帝国の機体と互換性がある。
 
 
主役機のネーミングは直球で「両断」から。タイトルは「一刀両断」と「一騎当千」のかけあわせ。後者はアナグラムだけど。
とにかくでかい剣でばっさりなスーパーロボットを思いついてた。
372それも名無しだ:2010/05/29(土) 02:21:38 ID:UfwppEd3
英雄兵器ヴァーンサイク

○あらすじ
 飽きもせずまた戦争をしてしまった地球人
何十年の時を経てようやく日本で言う平成という時代並みに復興できた世界各国
戦争に懲りた彼らの心は何故か今という時代であっても荒んでいた
その元凶は戦争ではなく未知からの"侵略"であった

荒んだ心を刃で磨く、たった一匹の英雄兵器"ヴァーンサイク"ただ今参上!

○地球人(チームヴァーンサイク含む)
 如月 克哉(にょづき かつや)
主人公。19歳。お調子者で面倒くさがりやだが熱いハートを持ち人情を尊ぶ男。
運動神経抜群であり機械は苦手だがヴァーンサイクの操縦に関しては天才的である。
戦災孤児で出身地すら記憶にないが孤児院の先生とある男のおかげで今の俺がいると語る。

 ヴァーザス ロゥク
主人公。18歳。生真面目な性格で冷静な判断を瞬時に下せるが根は弱気な男。
運動神経はすこぶる悪いが天才的な頭脳を持ちヴァーンサイクの司令塔として活躍する。
彼の父は空軍の伝説のパイロットであり父の話をされると機嫌が悪くなる。

 キム ルーフェイ
主人公。10代だが年齢不詳。無愛想な性格で力を追い求め自分の正しいと思うことしかしない男。
運動神経抜群どころか拳法の達人である。しかし機械は見るだけで眠気が増すと語る。
チームヴァーンサイクに入る前はチンピラの用心棒などをして生計を立ててた以外経歴を語らない。

 未倉衣 明日美(みくらい あすみ)
18歳。まじめで頑固だが気遣いができる心優しいが怒らせると怖い少女。
高校卒業後すぐに故郷を離れチームヴァーンサイクに参加、雑務兼専属オペレータとなる。
未知からの侵略が始まってから行方不明となった父を捜すのが彼女の本当の目的である。

○未知の侵略者
 ユギオン アーテ
透き通るような白い肌に目鼻立ちの整い金色の髪を持った往生際の悪い王子様。
侵略者側の地球進行部隊の指令を勤めているらしく侵略が滞っている日本を主に攻撃する。
最初は貴族的余裕をかましていたがヴァーンサイク打倒を決めてからは体育会系の影が見えてきた。
373それも名無しだ:2010/05/29(土) 02:22:19 ID:UfwppEd3
○ロボット
 ヴァンファイター
全長23mで軽量化重視の丸みを帯びたラインを持つ薄い灰色のロボット。
格闘戦はできなくはないが威力は期待できず専用武器、"ヴァンザンバー"を持つしかない。

 ヴァンフライヤー&ヴァンフォートレス
戦闘機モードにチェンジできる空戦ポッド、キャタピラを持たず迅速に動く大型ホバー移動戦車である。
ビビりのヴァーザスは空戦ポッド状態を多用し、無愛想のキムは余程のことがないと所定位置からの砲撃をやめない。

 ヴァーンサイク
3機が合体し全長30メートルまで伸びる。兜と甲冑を纏い三本の角を持つ真紅のスーパーロボット。
地球軍大型戦艦の主砲が足元に当たってもつまづいて転ぶレベルの強固な装甲、ヴァンスチールを持つ。
半重力装置を持っており自在に飛行可能だがスピードを上げすぎると一気にENダウンするため低速飛行が常。
ショットブレードという大型の剣を装備しているが切れ味は最悪でとがった棍棒レベルのダメージか与えられない。
動力であるヴァーン力に大いにリンクしておりエネルギー密度を上げるほど能力が上昇、反面パイロットが内部の暑さに呻く。
エネルギー次第で何でもできるがやりすぎると痛い目を見るかなりデリケートなロボットといえよう。
一部動作を行う際メインパイロットの動作をトレースする必要がある。

○主な敵の兵器
 重型甲虫タイプ戦闘機
虫のような形をした気味の悪い戦闘機。群れを成して行動することが多い。

 脳機獣"ギザコンドル"
森に入り一度飛び上がれば辺りまっさらになるといわれるほど前身に刃を持った鷲のようなロボット。

 脳機獣"カーマレオン"
カメレオンのような容姿を持ち両手に鋭い鎌を装備している。鎌からはビームが発射可能でそのビームで鎌の威力を上げられる。
374それも名無しだ:2010/05/29(土) 02:23:04 ID:UfwppEd3
○ヴァーンサイク必殺技一覧
 ヴァーンサイクナックル
ヴァーン力が全身に行き渡った状態で発動する。通常を遥かに超えるスピードで敵に向かい飛びのき一回転しその反動でかますパンチ。

 ショットブレードブレイ
ヴァーン力の廃蒸気を胸部から排出しブレードに吸着。それにより切れ味が格段にアップし斬り所次第で大型戦艦も真っ二つである。

 ショットブレードキャノン
ショットブレード中心部のジョイントを外し変形させヴァーンサイク胸部に突き刺す。上空にむけ高熱の蒸気をぶっ放す射撃技。


知ってる人もういないと思うけど昔ここで書きましたヴァーンサイクです
逃げて数年後もしこしこ設定練ってたのでとりあえずこれだけ投下してみる
375それも名無しだ:2010/05/29(土) 02:28:14 ID:UfwppEd3
これだけ修正

 未倉衣 明日美(みくらい あすみ)
18歳。まじめで頑固だが気遣いができる心優しい性格だが怒らせると怖い少女。
高校卒業後すぐに故郷を離れチームヴァーンサイクに参加、雑務兼専属オペレータとなる。
未知からの侵略が始まってから行方不明となった父を捜すのが彼女の本当の目的である。

誰か本編みたいなの上げてくれ
過疎は嫌ぁ
376それも名無しだ:2010/05/29(土) 08:24:10 ID:wX7bGD2d
え・・・「にょづき」なの?
377それも名無しだ:2010/05/29(土) 08:35:28 ID:EdqD/caL
お、解除された。

カラレオン

周囲の人々が感じる"イメージ"を抽出してエネルギーを得、それを転用し具現化させることで攻撃するというとんでもないマシン。
ただし実際に具現化するわけでなく、対象に凝縮された鮮烈なイメージを与えることで脳に実際のダメージと錯覚させている。
この性質から戦闘がエスカレートする程に抽出・錯覚しうるイメージが強いものとなり、攻撃性能は高まっていく。
マシン・搭乗兵装の操作方式として脳の電気信号読み取りが確立され、さらには兵器の防御能力が飛躍的に向上したことで戦局が泥沼化し、戦場となる土地が持たなくなるといった事態に陥ったことでこのようなシステムが開発された。

"色"のように普遍的なものを利用することで多くの人物からイメージの抽出を行っているが、解釈が広ければ広いほど抽出イメージにばらつきが生じやすく結果攻撃の威力が落ちる可能性も孕んでいる。
また具現化した攻撃のイメージが相手の持つものとズレが生じるほどに威力も減少する。
極端な例で言えば銃で弾を撃ち込む場合、相手が銃を全く知らなければダメージを与えられないどころか具現化することすらできない。

このように制約が多く扱いも容易ではないが、相手に認識させることで無意識に"攻撃をはずさせる"など攻守にわたり非常に強力な能力を持つ、まさしく一騎当千の機体である。
対無人兵器においても電気信号を利用する簡単な自律プログラムであれば情報過多によってオーバーロードさせることも可能。
遠隔操作タイプの場合は威力こそ落ちるが送受信用の信号を経由させて大本にダメージを与えることもできるなど限定的ながら汎用性も低くない。


それにしても懐かしいの来たな。
378それも名無しだ:2010/05/29(土) 21:22:34 ID:oHCgKMKZ
ヴェノンドーラ

リアル系のロボット。
機体本体の肩から胸に掛けて細長いクチバシのようなもの左右1基ずつ張り付いており、
スクエア・クレイモアのように上に開いて、片側7連装の拡散ビーム砲が使用可能になる。
また、防御用の装備としてCIWS用子機4基を持つが、シールドやバリアのような直接遮蔽する装備はない。
手持ち装備に拡散収束切換型&掃射可能のビームガン2挺、ビームロッド2本を持つ。
手持ち装備はテコで言うところの作用点となることを考慮して、
それそのものにバーニアが装備されており素早い取り回しが可能。
機体の名前の由来は無い、というか語感。
エンジンや詳細なデザイン、型番、世情、開発背景、敵、搭乗パイロット、その他もろもろは考えてない。
379それも名無しだ:2010/05/30(日) 02:38:03 ID:N5pIV7eX
>>376
きさらぎって結構多いから個性付けようと思って変更した
違和感ありまくりですよね
380それも名無しだ:2010/05/30(日) 21:44:55 ID:Ij/9cH0U
ZUN!ZUN!ZUN!
月に照らされ夜の摩天楼、今宵もヤツが駆け抜ける。
コンクリートに反響する 美女の悲鳴、うなる怪機。
鋼鉄の魔の手が迫り来る。
ZAM!ZAM!ZAM!
だが一閃 
影すら追えぬほどの韋駄天で、アーム断ち切り現れたのは
兵器?獣?鎧武者?
NO!NO!NO!
体躯の二倍はあるその腕 さらにその倍の大剣かつぎ、立ち尽くすのは
ZAN!ZAN!ZAN! ZANGORILLA!!
気付いたときには怪機真っ二つ、夜明けの前に沈んでゆく。


ザンゴリラ
全身真っ黒、3〜4メートル程度のロボットもしくはパワードスーツ。
常に無言なのでその正体は不明。
夜になり怪機が事件を起こすとどこからともなく駆けつけては退治する。

ジョージ
ザンゴリラを追う雑誌記者。視点的主人公。
マフィアに潜入取材したりなどかなりの行動派。

アリア
ジョージの所属取材班の美人班長。
正義感が強く首を突っ込むこともあってか事件によく巻き込まれる。

ドギー
怪機を製作する天才科学者。
ただし彼と怪機自体は極悪とまではいかず、他の悪に利用し利用される立場。
381それも名無しだ:2010/06/03(木) 02:50:25 ID:+q2kdoNF
書きたい話書いてはいるけどシーンの配置に迷うぜ

>>379
あんまり変に捻りすぎると違和感が大きいからお薦めはしない。
382それも名無しだ:2010/06/03(木) 02:57:20 ID:gXWV5cf6
東映まんが祭り的な単品書いてるけど主人公の境遇やら説明しててロボットでてくる気配がなかなか無い
気分転換に新しく話でも書こうかと思っていろいろ考えるも戦闘シーンの描写ばかり思いついて導入部が書けない
383それも名無しだ:2010/06/03(木) 03:40:22 ID:+q2kdoNF
>>382
kwsk
384それも名無しだ:2010/06/03(木) 07:25:33 ID:gUddvGDv
逆に戦闘シーンになると面倒くさくなって筆が止まる私
普通に本読んでてもそういう所は読み飛ばすから、引き出しがないんだな
385それも名無しだ:2010/06/03(木) 12:28:50 ID:0fdJ5z9t
記念に

Eシリーズ、長引いている戦争に終止符を打つために作られた試作機

地を這うための翼
E―シリーズ01・CAROSS
通称「イカロス」
背中の大きな翼が特徴的な機体
翼は付いているが空は飛べない。しかしダウンフォースを発生させどんなに速く動いても安定する。
ブースターで時速1000kmまで加速できる。
負担が足に集中するゆえに足回りはやり過ぎといわれるほど頑丈に出来ている

進化を拒んだ翼
E-シリーズ02・RISS
通称「イリス」
滑空しかできないが上昇気流にのれば天高く飛べる
ブースター等を装備していない代わりにやり過ぎといわれるほど軽量化しておりECMや風を視覚化する装置『エルフの目』を持っている

孤独を望んだ翼
E-シリーズ03NOCENSS
通称「イノセンス」
水を切り裂くような翼をもつ機体
どんな水圧にも耐えれるようにやり過ぎといわれるほどの装甲と無音スクリュー、半径10kmまで操れる子機を2機持っている
386それも名無しだ:2010/06/03(木) 12:37:08 ID:gXWV5cf6
>>383
大分以前に設定だけ投下したロボ物を文章練習を兼ねて書いてるぜ。
東映まんが祭りと聞いて○○対××みたいなノリを期待してたらごめんよ。
むしろ宇宙円盤大戦争……内容的にはグレンダイザーのパロディだけど。

それこそまんが祭りな大決戦(大戦じゃないから設定のクロスオーバーとかは期待しないでねw)ものは一応ストーリーの大まかな流れはできてるけど
やっぱり導入部なんだよなぁ。いっそ思いついたところからランダムに書き連ねていこうかな。
387それも名無しだ:2010/06/03(木) 20:24:35 ID:di9nCAyW
>>384
書けども書けども戦闘シーンが上手くならない私に隙はなかった
なんかね、ワンパターンになっちゃうんだ
388それも名無しだ:2010/06/04(金) 00:33:21 ID:hyPv8yD2
七転速攻デトレイジ

奴が来る!
天を裂き、大地を砕き、悪を討つ!
誰が呼んだか知らないけれど、魔闘機デトレイジと共に奴は来る!
必ず来る!
一瞬!速攻!大胆不敵!うかうかしている暇はないぜ?
さあ悪人ども、覚悟はできたか!?


・登場人物
ナック
主人公、年齢不詳、出身地不明。
わかっていることと言えば悪を絶対許さない、悪即斬をモットーにしていることだけ。
「言ったろ?一瞬だってな」

テナー
ナックの無茶に付き合う相棒。
あまりの無茶っぷりに泣かされることもしばしば。
「僕はもう知りませんからね!」


・登場機体
デトレイジ
魔闘機と呼ばれる選ばれし者のみに扱うことができる機体。
機動力はそれ程高くないが一瞬にかける瞬発力は光速をも越える。
ゆえにこの機体から繰り出される拳は、業物のそれと同じ切れ味がある。
389それも名無しだ:2010/06/04(金) 21:54:58 ID:9B/nJd6u
誘拐機ユウカイザー

必殺技は誘拐!?
奇妙キテレツ摩訶不思議!
悪をさらいにただ今参上ユウカイザー!


ユウカイザー
悪が現われると誘拐しに来る謎のロボット
ちなみに戦闘相手はほぼ警察
目的、パイロット、技等一切不明

必殺技は有無をいわさず相手を気絶させて誘拐するユウカインパクト
390それも名無しだ:2010/06/16(水) 17:05:25 ID:A4RYntJr
テツムゲン(鉄夢幻)
関節にあたる17個のムゲンダマと無数の金属元素、そして人間を迎えるコア、ココロムで構成される不思議な巨人。
9メートルぐらい。
ムゲンダマから発せられる夢幻電子によって身体中の金属を自由に組み替え、またある程度の範囲内なら変形させる事もできる。
電気信号を使って人間に意志を伝えたり聞いたりする事もできるが、その思考は漠然とした赤ん坊のようなものであり、サポートするパートナーが必要かもしれない。


ハチ
テツムゲンを見つけた少年。どちらかと言えば不真面目。
一緒に遊んだり、謎の機械と戦ったり。
391それも名無しだ:2010/06/19(土) 10:14:58 ID:IzAn+Htv
あれ、いたの?な『マグマダイバー・プラグマ』その4。
なるたけ噛み砕いて書いてるつもりで今回ちょっと長くどいかも。

・前回(>>196)までのあらすじ
心の引っかかりに踏ん切りなんてつけれてないかもしれないけど、とにかく今はバゴラと戦うんだ!
けれども結局ピンチになって、そこに現れたのは!


「あれこれ考えて戦うのは難しい!」

そう言いながら空中で一回転にひねりを加えるのは、子どもの頃に憧れていたヒーロー、ブレイザー1。
彼の放つ存在感は、虚構のものであるはずという否定の意見をはねのけるほどのものだった。

「だからといって考えを捨てて戦えるか。
「否、それは獣の真似事、獣以上に力を使うことなどできない!」

思わぬ攻撃に奇をてらったバゴラがようやくと腕を振る。
しかしブレイザー1すでにそこにおらず。
前にのめる相手へ向かい、跳んでやり過ごしたかと思えば電柱の上に。

見とれてる場合じゃない。戦い方からも見て分かる。あんなデカい相手じゃあいくら彼でもどうにもならない。
現にバゴラはピンピンしてる。
ならばと俺は転がり気味に移動してタックルしながら太い尻尾を掴む。

「あ゛ぐぇ!」

バゴラが慌てて尻尾を振り回す。こなくそと抑え込むが、なんと地面に火の玉吐き付けて勢いで振りほどいてきた。
背中の廃ビルで衝撃は減ったけどお陰で追撃を食らうハメに。が、

「とうッ!!」

横からブレイザー1が電柱とともに倒れこみ、一瞬ながらも動きをさえぎった。
その隙を突いて俺はプラグマの身をひるがえらせる。
しかしうまく誘導されたようで、二発目三発目と集中砲火。

「"一つのことしか考えない"んじゃない、"一つのこととして考える"んだ。」
「目で見るもの、耳で聞くもの、体で感じてるもの、心で思っていること……全てかき集めて!」
392それも名無しだ:2010/06/19(土) 10:16:24 ID:IzAn+Htv
なんだ、今なんて言ったんだ?あーもう聞こえなかった!!
それよりバゴラの火の玉をかわして――

その時ふと思った。
結局俺は考えたってろくな答え出せなくて、それで体動かしてどうにかしてるんだよな。
だから考えたって無駄なんだけどいつも余計に考えてしまうんだ。
"俺よりもっと上手くやれる人が他にいるんじゃないか"とか、"とりあえずの勢いでバゴラ獣を打ちのめしていいのか"とか。
"オヤジ今頃どこの国にいるんだろ"とか、"今度の総理大臣だれだっけ"とか。
"汗だくだから帰ったら風呂入ろう""あのお化けビル結局封鎖されたんだ""このあたり電柱多いな""なんだあいつ地面蹴ってるのか"
どうでもいいことまでごっちゃになって頭の中をグルグルまわる。
こんだけやって俺も相手も、なんでもかんでも止まってる。走馬灯って奴か?違うと思うけどなぁ。


「まぁどうでもいいや。いつも通り、動いてりゃどうにかできる。」

周りの時間とともに、目の前の火の玉が動き出した。
間に合うか微妙だけど知ったことか。もういい、こいつは避けない!

「あ゛ぼぁ゛ー!!」

火の玉を影にして斜めから突っ込んでくるのも知ったことか。
めちゃくちゃ熱いし背骨に衝撃が直にきて折れそうだが、どっちもこっちも踏ん張って、とにかく一発ぶん殴る!!

「でええい!!」

こっちのが相手より吹っ飛ぶが、だからどうした。さっき倒れた電柱を蹴っ飛ばし、再び向かうバゴラの利き足をくじく。
前のめりになったところにぶつかりに行ったついでで、別の折れた電柱をぶつける!
バゴラ獣がそれを叩き落すが、電線が切れた勢いでほかの電柱も一緒に崩れる。
一本一本なら大したこともない電線も、束になるといい邪魔だ。
ワンテンポ遅れた攻撃を肘でもらって、流れのままに横に倒す。
で、どてっ腹に一撃!

「あ゛ぐるぇ!!」

うめきながらも反撃はきっちりしてくる。なんだよこいつのタフさは。
だけどそれならこっちも負けてやれない……と思ったすぐだがやっぱりあの火の玉は何発ももらえない。
今度は相手の背後がビル。ここで一気に叩くほかない!
393それも名無しだ:2010/06/19(土) 10:17:36 ID:IzAn+Htv
腕を前に交差させて、姿勢を低くして突撃。でもこっちからぶつかりに行ってるんだ、カウンター狙いでもらうのとは訳が違う。
正直かなりガタが来てるけど今はプラグマを、叔父さんとコロナを信じて進むのみ。

「くそおおおおおお!!!!」

激突!
しかし相手も腹を据えたのか、ゼロ距離にも関わらず火の玉を吐き続ける。
バゴラもただではすまないようだがこれじゃあ先にこっちが参る。
渾身の一撃を入れたい所だが、衝撃がびしびしとプラグマを揺らし踏ん張れない。
あと少し、あと少し時間があれば――

「待てよ。」
頭の中でごちゃごちゃにしたまま置いていた考えが、なんとなく繋がった気がした。


「あ゛ぐー!!!」
「これだっ!!」

火の玉にあわせて即座に地面をけり後ろに下がる!
当然食らうがそれよりも!
バゴラとプラグマに引っかかったままの電線の束を引っ張ると、さっきで崩れかけてたのか簡単にたぐり寄せられた。
高圧電塔。こいつを突き立てる!
バチバチとスパークが来てはいたが、ぶつけてやれば案の定デカいやつが巻き起こり火の玉吐き出す直前で、プラグマもろともバゴラ獣の動きが止まる。

激しい衝撃が全身に伝わる。時間が経つのが遅い。スローモーションの意識がそのまま止まってしまいそうだ。
だけどこの何もない空間で握り締めた俺の拳は、プラグマの腕と繋がってる。
そしてその腕は電塔を伝い、バゴラ獣を捉えているんだ。
やつが自由になった瞬間、あの火の玉をもろに喰らう。
意地でも離すものか。死んでも離すものか。だけども死ぬものか。
耐えろ。堪えろ。たえろ――
394それも名無しだ:2010/06/19(土) 10:20:27 ID:IzAn+Htv
ばガらガらアぁァぁ!!!!!!!!!

前々から思ってた。観測台っていうけどあれって地震とか大丈夫なのかって。
バゴラの半分がうずまったお化けビルの"頭"が電圧と衝撃に耐え切れず目の前に崩れ落ちてきた。
同時にてのひらを開く。お互いを繋いでいた電塔が地面に落ち、相手は待ちに待ったぞと言わんばかりに巨大な火の玉を吐きつける。
だがこっちのやる事は最初から決まってる!!
腰を落とし、開いた手を再び握りしめ、プラグマに破片を打ちつけながら目の前を塞ぐビルの残骸をぽっかり喰らう炎ごと――

「ブレイザアァァァナックルゥゥゥゥゥ!!!!!!!!!!!!」


お化けビルの全壊とともに、巨大な獣はついに、崩れ去った。

「結果は考えることで導き出される。重要なのは悩み、考える事それ自身だ。よくやったな、少年。」

ぼろぼろの状態で立ち尽くしていると、幼いころ聞いていた優しい声が聞こえる。
だけど振り向いた時にその姿はなく、ただ、夕焼けが見えるだけだった。


つづける
395それも名無しだ:2010/06/28(月) 21:53:47 ID:2kgQEUyh
規制が解けたので遅ればせながら
プラグマー!!

相変わらずツボをついてくる。
でも「奇をてらう」の使い方がおかしいぞ。
396それも名無しだ:2010/07/04(日) 11:12:23 ID:U8kPn+wE
うわ、本当だごっちゃになって覚えてる。
「虚を突かれた」だ。馬鹿丸出しだなー……

試しに描くだけ描いてみたのをついでに。
http://imepita.jp/20100704/373270

なんかロックマンの敵みたいになってしまった。難しい。
397それも名無しだ:2010/07/04(日) 19:43:11 ID:MWjnCnmv
>>396
いい…、すごくいい!
398それも名無しだ:2010/07/06(火) 19:44:16 ID:5tkowqhU
>>396乙!
プラグマって黒目ありのロボだったんだな
399それも名無しだ:2010/07/09(金) 03:05:45 ID:1QRyKjUK
ttp://www.geocities.jp/acidsandlot/genkaizer13.txt

DLしてメモ帳で読むのがいいんじゃないかしら
400それも名無しだ:2010/07/09(金) 07:13:22 ID:306nKNKm
ゲンカイザー最大の謎は、ヤブルの母
401名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 21:29:50 ID:pULVDvmF
良い意味で変わらないもんだなー。なんか懐かしみを感じてしまう。
402名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 01:14:05 ID:84fwHoNU
>>400
早くに亡くなってるっぽいですぜ
ちなみに突貫(エクシード)と突撃は実の親子ですよ

>>401
えすあーるしーとかに行ってたり、今はいろいろ手広くやってるけど
たまにこうして昔の形式で書くと、楽でいい
403それも名無しだ:2010/07/16(金) 21:23:14 ID:/M3ekAwC
>>402
夫の後を追うように・・・って奴か。
結構悲惨だな突家。
404それも名無しだ:2010/07/25(日) 00:31:20 ID:zRXkw9OA
今日の天気は 晴れのちロボ

「楽しい遠足のはずだったのに、お前のせいだからなっ!」
「あと天気姉ちゃんのせい!」


空から降ってきた悪いやつ。僕が生まれるちょっと前に流行ったナンとかダムスの予言が盛大に遅れてやってきた。
それともうひとつ、恐怖の大魔王をやっつけるために落っこちてきた銀河の戦士、テラレイザー。
遠足中止になったし!晴れだっていってたのに!やるさんぞ!

空色 晴(そらしき はれ)
主人公10歳。おそるべきやんちゃっ子でアグレッシブ。テラレイザーと出会い、恐怖の大魔王と対決する。
晴れ男。空模様については超能力的な予測能力を持っている。(空色家の特殊能力らしい)

テラレイザー
G.H.K.K(銀河の平和を考え、守る会)の戦士。の若手。恐怖の大魔王を倒すため、地球に派遣された。
普段は天空で待機し、晴の呼びかけで地上に降り立つ。全長18m。
その星の生命を身体に取り込むことで戦闘能力を上昇させられる。

恐怖の大魔王(アンゴルモア)
アンゴルモアという銀河の負の存在。恐怖によって荒廃に向かう星に現れ止めを刺しにくるという習性を持つ。
知能は高いが、感情のほぼ全ては邪悪。隕石のように空から飛来し、星を荒らす。
12体の破壊の戦士。ひと月に一体落ちてきた。なぜか晴の楽しみにしている日に現れ、盛大に顰蹙を買う。
1個にして全らしい。恐怖が主食。

空色 天気(そらしき あまき)
ヒュージテレビの看板天気キャスター。晴の姉。23歳。当然天気予測能力を持つ。
アンゴルモア初弾を感じ取ったが、テレビの事情で予測を伝えられなかった。

ノストラダムス同好会
裏でアンゴルモアを地球(というか日本)に呼び寄せた秘密結社。人間の業や地球の寿命を知りえたそれを
憂いた識者や権力者の集団。アンゴルモアと一体となり、滅びの道に向かう地球と人類に引導を渡すことを
理念とする。人の罪深さや破壊こそが永遠の救済という哲学を持ち、テラレイザーと晴の前に立ちふさがる。

しかし10歳の子供と異星人にはその理念も通用せず「うるせえよ!おっちゃん!」で終わる。







405それも名無しだ:2010/07/25(日) 09:05:31 ID:zgaFJmk1
なんかいいなこれ。
勇者シリーズ初期やエルドランみたいな明るいムードが。
406それも名無しだ:2010/08/02(月) 17:50:57 ID:NLu2EdN7
西暦3000、人類はエネルギー資源の枯渇に苦しめられていた。
そんな折、突如として宇宙より隕石が飛来し、各地に大きな被害をもたらす。
特に北米は壊滅寸前となり、最大の産出国が倒れたことで、世界のエネルギーと軍事力のバランスは大きく傾くこととなる。

世界全体が自国の復興で手が回らない現状では、軍事力について問題は起こらなかった。
しかしエネルギーが底をつくのは時間の問題。先のことなど分からず、また分かろうとすることもできない程に事態は切迫していた。

隕石によって世界各地に飛散した、地球外物質「ジェネレイド」。
「生み出される」電気を何千倍と増幅させる、この特殊鉱物の発見はエネルギー問題を解決に導くかに見えた。
しかし小さな欠片一つでは、いくら国一つに匹敵する発電量を得ることができても、恒久的に維持することは不可能。
「もし隣国のジェネレイドを得られたら…」誰もが考えうる願望はそのまま自国が侵略される可能性を示し、ジェネレイド保有国は事態を想定しある兵器を開発した。
「ジェネレイン」。莫大なエネルギーを生むプラントであり、ジェネレイドを守る鎧。そして同時に奪うための剣でもある、まさしく国家そのものといえる巨大な機動兵器である。
かつての核兵器による冷戦の如く、世界は一触即発の状態に陥ってしまった。


『ジェネレイン・ゾンネ』
ドイツ国の開発したジェネレイン。発電ソースは太陽光。持久力は非常に高く、最大出力の劣る点を蓄積によって補っている。
光の余剰エネルギーをレーザービームに変換して攻撃できるだけでなく、逆に光を伴う攻撃から、間接的にエネルギーを得ることも可能である。

『ジェネレイン・プーブ』
最大のスケールを誇る中国のジェネレイン。発電ソースは水であり、出力の安定性がウリ。
堅牢な装甲に加え、質量を武器とした格闘術により近接では無類の強さを発揮。最終手段としてダムを自壊させることで相手に大量の水を放出する。

『ジェネレイン・ラハブ』
現存する唯一無石油の保有国、サウジアラビアのジェネレイン。発電ソースは火力。稼動時の熱エネルギーもある程度取りこめるため効率性に優れ、その調整も容易。
補助燃料としてバイオエタノールを併用している。プラズマ気化熱を自在に操り、ジェネレインの中でもその攻撃力は指折りである。

『ジェネレイン・ニケリア』
フランスによって建造された最初のジェネレイン。発電ソースは原子力。燃費に優れ、機体性能も総じて高水準。
ジェネレイド鉱石の恩恵が出力より放射能物質の完全分解に偏っているが、それでもなお高い馬力を持ち、白兵戦用のサーベル等多様の装備を使いこなす。

『ジェネレイン・ガンショウ』
日本の技術を集結させたジェネレイン。発電ソースは地熱・マグマ。エネルギー供給に場所を選び、時間も要するが、そのぶん高出力で安定しており、独自のサイクルで稼働時間も長い。
水・蒸気による高圧砲・高圧カッターを武器とし、小型ながら高い機動性・炎熱耐性を持つ。

『ジェネレイン・ウィンド』
壊滅的被害を受けたアメリカ・カナダが共同で制作したジェネレイン。発電ソースは風。スピード・耐久力に優れるが、小回りはあまり利かない。
加速時の衝撃波で副次的にエネルギーを再利用でき、まさしく動き出したら止まらない嵐のような機体である。

『ジェネレイン・ミュー』
突如として現れた正体不明のジェネレイン。発電ソースは宇宙線。衛星軌道上に滞在する親機と、そこから生成される無数の子機からなる。
戦場でたびたび確認されているが、その目的も所属もまったくの謎につつまれている。ジェネレイン全面戦争によりその正体を現すが……
407それも名無しだ:2010/08/07(土) 22:36:13 ID:pF5RzeXx
ロボ地蔵さま

むかーしむかし(西暦21XX年)、ある山奥に貧乏な技師がおった。
ある年の暮れ、年を越すためにその技師は街に機械を売りにいった。
しかしてんで売れず、あきらめて帰路に着いたところ、道端に地蔵さまがおった。
あまりに質素なお地蔵様だったので技師は売れ残りの機械パーツ(ビームシールドや
超振動ナイフ)をお供えして帰った。

その夜、年越しでにぎわう街で暴走したロボットたちが暴れだす事件が起きた。
マシーン警察も総動員でロボットの鎮圧に向かったが、この事件はたった一体の
地蔵型ロボが解決したのだった。

そしてめんどくさくなった。
408それも名無しだ:2010/08/08(日) 00:09:33 ID:aBEeZax1
エヴァンゲリオンα号機
俺の考えたエヴァ、アダムやリリスのコピー
とかではなく純粋なロボット、(しかし見た目は
他のエヴァと一緒)だがなぜか引きこもりの14歳
しか乗る事が出来ない、パイロットはもちろん俺
なぜか俺は現実の世界(3次元)からエヴァの世界
に転移する、そしてアスカと仲良くなる、
後半からはエヴァ弐号機(2号機)と合体する事
が出来るようになる、そして量産型に二人で
立ち向かい最終決戦へ・・・

ゴメン書いた後だけど痛すぎるわ俺w結局アスカとイチャイチャしたい
だけだったわw、それから少しスレチだったわw
409408:2010/08/08(日) 00:14:15 ID:aBEeZax1
sageるの忘れたオワタ
410それも名無しだ:2010/08/08(日) 17:00:37 ID:KjxX+fyE
ざまぁwwwww
411それも名無しだ:2010/08/09(月) 22:57:42 ID:+OzPUFT5
「Dr.メソッドの魔法なんて信じない」

稀代の超天才科学者・目黒宗士、人呼んでDr.メソッドは、研究のためある田舎町に引っ越すことに。
ところが手違いが起こり、着いてしまったその場所は地図にも乗っていない不思議な町だった。

早速引き返そうとするDrだが、唯一の交通手段である鉄道が、山のトンネルごと破壊されてしまう。
しぶしぶこの町で一時的に、研究を続けることにするのだが、彼はその日から奇妙なものを見ることになる。
空を飛び光を放つ人間。二本足の狼に翼の生えた巨大トカゲ。
一人でに動く黒いカゲに、がらんどうの巨大鎧、空中に浮かぶ青い炎達。

次から次へと巻き起こる非科学的な事件を、己のポリシーをもって解決すべく、Dr.は大型調査マシーン・サイエンサスに乗り込む。
果たして事件の裏に潜む謎の組織の正体とは?そしてこの町の秘密とは!?
412それも名無しだ:2010/08/10(火) 12:19:14 ID:DDfiH6OR
アクマな掟

悪魔――
闇に潜み、人間の魂を貪り、死を司る者。
悪魔と契約したが最後、誰もが同じ末路を辿る。

悪魔――
初めて会った彼の印象悪魔だった。
そんな彼に私は、私は…

「あなたはどこの悪魔…。ミス、どこのどなた?」
「それわざとでしょ?」


速水 澪(ハヤミ レイ)
私立瑞鳥高校一年D組。普通の女子高生、ある日転校生の三日月 掟を付け狙っていたところを不運にも本当の悪魔に遭遇してしまう。
広報部の部長を務めている。
「スクープよ!明日の見出しはこれで決まりね」

三日月 掟(ミカヅキ オキテ)
私立瑞鳥高校一年D組。赤い瞳、燃え立つような癖毛、そのドス黒いオーラは悪魔を彷彿とさせる。
そんな彼だが実はただの普通な学生。
ある日ロシナンテと名乗る謎の悪魔にイービルゼロという戦闘兵器を託される。
「これってやっぱり…、まずいですよね?」

ロシナンテ・バレンティーン
悪魔、外見はどこにでもいそうな成人男性。
訳あって対立関係にある悪魔の軍勢と戦っている。
以前から目をつけていた澪と掟が出会った(出会わせた)時、二人にイービルゼロを託す。
その時悪魔と戦う依頼をする。
以後は外国人教師として人間の世界に潜伏する。
「コホン、一応言っときますけど私これでも悪魔ですからね」

イービルゼロ
パイロットは掟、サブパイロットは澪。二人揃わないとまともに稼働させることはできない。
デビルスと呼ばれる人型魔導戦闘兵器。
黒で統一されたカラーリングに赤い瞳、外見は鎧武者のような姿。
悪魔の間で知らない者はいないとされていて、その悪魔の住まう魔界では死を超越する者と呼ばれている。
主兵装は白銀製のマーズ・ポットと呼ばれる筒状の武器。
413それも名無しだ:2010/08/10(火) 12:20:04 ID:DDfiH6OR


メトロノウン
ロシナンテと対立関係にある悪魔の軍勢。
とある悪魔と人間が交わした契約書(スコア)を手に入れるため、そのありかを知っているロシナンテを執拗に付け狙っている。

シューベン
メトロノウン司令官、狡猾な策略家。
任務遂行の為には部下の命すらいとわない男。
ロシナンテとは犬猿の仲であり、彼を目の敵にしている。
「今日こそ貴様に引導を渡してくれる」

ベイトン
メトロノウン副官、シューベンの右腕と謳われているが実情は彼にこき使われているだけ。
出世ために功績を上げることに必死。
「我が出世のため…、いや魔界のために」

バハーン
メトロノウンのエースパイロット。
愛機パルティータと共にロシナンテ達を追いつめるが爪が甘く、高慢ちきな性格が災いし、逆転を許してしまう。
凄くキザ。
「なんと!私が勝利に酔いしれいる隙に」

シャープレス
メトロノウン軍の量産型デビルス。

パルティータ
パイロットはバハーン。最新型デビルス。その性能は魔界でも随一とされ、イービルゼロをも終始圧倒する。
主兵装は白銀性の両断刀デビルバルケル。
414それも名無しだ:2010/08/11(水) 19:53:13 ID:ksfDpQpe
『スクラップ・マスター』

いつの時代・どこの場所とも知れない、遮断された孤島《パラドクス・パラダイス》
コンクリートと鉄骨の間から木々が生い茂り、廃棄物の中に動物達が巣を作る奇妙なこの島で、ヘンテコな少年が一人。

【古賀リョウ】
《パラケルシア》と呼ばれている霊能力の使い手。
彼の場合、具体的には器物の蓄積霊子(それっぽい不思議エネルギー)と、それらが持つ客観的残留思念(それっぽい記憶・記録)を練り合わせて、一つの物体・意識として動かす能力。
簡単に言うとそこら辺にある古いガラクタを合体させて、意識を生み出させるということ。本人曰く、能力名:《付喪神》。

維持には霊子を消費するので、物が古ければ古いほど長持ち。因みに霊子は使い切りで、使うたびに違う器物で違う意識のものを作る羽目になるのだが、何故かテンションが高いものが多い。
大きいのを作ると強いが、疲れる上に意識が強すぎて制御が難しいとか。
自分で勝手に決めた発現のキーワードは《転生》。繋げるのが楽なのか、龍のような長い形が多い。
能天気でうっかりやな人物。「払いかかる火の粉」と謎の組織《パラダイム》と戦うが、その割にはノリノリである。


【トーマス・クロー】
自称正義の集団《パラダイム》の一人で、同時に《パラケルシア》。
自身や周囲の霊子をプラズマ化させて炎を生み出すパイロキネシス(発火能力)を持つ。
炎の防御と増幅を兼ねて《フレイム・フレーム》という巨大な強化鎧(パワードスーツもどき)を装備している。
リョウに突っかかってくるが、戦績はよろしくない。暑苦しくなにかとケチ。

【ジーン・バック】
自治と言う名の島征服を企んでいると噂の組織、《パラダイム》所属の《パラケルシア》。因みに女性である。
霊子の溶け込んだ水を媒介に、意識(《付喪神》のそれより、より理知的な)を与えるある種の降霊能力を持つ。
作り出した思念体は水で出来ているため、変幻自在。人の意識(を記録した霊子)を多量に取り込んでおり、達人級の戦闘技術を発揮することも。
クール気取りだが、結構ギリギリな年齢でギリギリな格好をしている。

【アスタークX2】
トンデモ技術を誇る《パラダイム》によってサイボーグとなった《パラケルシア》。
大気中の霊子が記録する情報を読み取るサイコメトリクス能力を持ち、それらを計算することで数秒後の未来を予測できる。
一時的な低空での飛行が可能なジェットエンジン、圧縮した空気圧で攻撃するジェットカッターでリョウを苦しめる。
任務には忠実だが、時間外だとチャランポランな兄ちゃんであり、協力することも。

【カーマル・レイン】
仲間内の意思疎通が今ひとつ取れていないらしい《パラダイム》の《パラケルシア》。
土や鉱物を取り込んで圧縮するという点では《付喪神》に似た能力だが、これを霊子分解した後に再物質化させるという高度な技術を持つ。
大型ロボット《オーラム・ゴーレム》を母体に継ぎ足しの形で吸収させることで、思念を完全に機械の制御下に置いている。
裏表の激しい人物で、戦闘中は暴力的であり、戦闘を終えると大人しくなる。
415それも名無しだ:2010/08/15(日) 22:19:23 ID:ZMRNZTv+
神話剣豪ブレセイバー

あらゆる神話の武装を使える
しかし一度使った武器は二度と使えなくなる


最終話あたり


ラスボス「全ての武装を使い終わったようだな……ブレセイバー! これでお終いだ!」

主人公「……なにか……なにか無いのか!」
ラスボス「思う存分足掻くがいい!我を楽しませろ!」

主人公「チクショウ……チクショォォォ!!」

少女『諦めないで……主人公』(途中で主人公を庇い植物人間になった不思議な力を持つ少女)


謎の声『世界を守りにやって来たのは、大きな大きな機械の巨人』
『その時、巨人の手には聖剣エクスカリバーが現れました』(突然聞こえる)

主人公「…………そうか」

ピカッ!(ブレセイバーの手に第1話で使った武器が握られる)

ラスボス「ば……バカな……全ての武装は使い終わったはずだ!?」

主人公「神話ってのはなぁ……人々の間で語り継がれるから神話になった」

主人公「今ではブレセイバーは人々の間で語り継がれるようになった。その意味が分かるか?ラスボス」

ラスボス「まさか……まさか、この戦いは!」

主人公「そう……この戦いは、ブレセイバーの戦いは新たな神話になった!つまりこの戦いで使った武装は全て……」

ピカァァァァァァァ!!!!!!!(ブレセイバーの周りにこれまで使った武装が全て現われる)

主人公「ブレセイバー神話の武器として新たな武装となる! 終わりだ!! ラスボス!!」



不思議な雰囲気の老婆(ナレーション)「こうして、一人の少年と一体の機械の巨人の物語は終わりを迎えました。その後、戦いがどうなったかは分かりません。ですが、今の世界を見れば結果は明らかでしょう……」
416それも名無しだ:2010/08/15(日) 22:46:49 ID:Tv9EXAy7
みんな考えるロボットはどうして戦闘タイプばかりなんだ?
アフロダイは鉱山採掘、ゲッターロボは宇宙開発と
本来ロボットとは平和利用のために存在しているはずなんだ
417それも名無しだ:2010/08/16(月) 20:46:22 ID:KfycG0NC
ツンデレイナー
一昔前は特化した性能を持っていたが今では溢れるほど作られ目立たなくなってしまった

ヤンデレイナー
最高の破壊力を持っているが暴走する危険を秘めている

デレデレイナー
レイナーシリーズの基礎となっている機体。安定した性能を持っている

クーデレイナー
無駄の無い性能の機体に仕上がったレイナーシリーズ最新作。まだ数は少ないが少しずつ増えてきている


メモ帳にあったが半年前の俺はなにを目指していたんだろう
418それも名無しだ:2010/08/16(月) 22:09:27 ID:6dhaLlzc
>>416
マジンガーもゲッターGも戦闘用だしそれらは全体から見れば少数派だと思う。
このスレでは少ないってのは同意できるが。
419それも名無しだ:2010/08/16(月) 23:38:46 ID:U/vWkcPP
鋼菌疽罪ホワイト・ブラッド
全長1ナノメートルの超微小スーパーロボット
地球征服を狙う悪の異星菌、エボラ一族を倒すべくコウジカビによって建造された
しかし、真実は自らの地位を奪われる事を恐れたインフルエンザウィルスの秘密裏の技術供与で作られており
多くの豚や鶏、そして人間がデータ収拾のため犠牲となっている
420それも名無しだ:2010/08/17(火) 20:04:49 ID:q+ozMkew
Full Metal Cyclops

 人類が太陽系全域にまでその活動領域を広げて数年。
中継衛星の定期防衛任務についていたレイナード市民中尉は、軍内部の対立から発生した戦闘に巻き込まれる。
地球に向けられたマスドライバーによる攻撃を、どうにか停止させるものの、衛星の自爆プログラムが起動。
建造中の惑星航行船を使い、緊急脱出を試みる。
しかし不完全な機体にありあわせの発進設備。行き先など天に任せ、ただ宇宙を漂い、捜索を待つしかなかった。
エネルギー節約のためにも、システムごとコールドスリープにつくレイナード。
そして時は流れ、原子時計が15年の経過を示した時、目を覚ました彼の前には、異様な光景が広がっていた。

惑星u。レイナードがたどり着いた、未開の地球型惑星。二つの恒星により、夜が来ないのが特徴。
しかしなにより異質なのは、惑星上の生態系である。
低重力ということも手伝ってか、空を自在に飛ぶ古竜。
複数の頭部からなる共生体の獣。km単位の巨大海蛇。
まさしくそれは、彼が幼い頃に聞いた、旧世紀の人々が描いた幻想生物の世界だった。
怪物の血肉からバイオプラズマエネルギーを精製しながら、惑星を調査するレイナード。
彼の明日は如何に。


・キュクロペ
レイナードが衛星より拝借した最新の斥候・作業・開発用の汎用的な大型機械。
本来は基本として遠隔操作式なのだが、電波状況の悪さや護身目的で搭乗式に改造される。
事前に純戦闘用にカスタマイズされていたことが幸いし、怪物等の撃退に成功。
しかし弾薬などは瞬く間に消耗してしまい、以降怪物の爪や牙などを使い武器として使うことに。
何度も現地の素材で改修を繰り返す内に、怪物様の姿になっていく。

・アーチフィーンド
レイナードが発見した高い知性を持つ生物種。その風貌は悪魔そのもの。
他生物を従え、その社会に組み込んでいる。
かつての地球での人類がそうであったように、惑星上で侵略・繁殖を繰り返している。
キュクロペ及びレイナードに興味を持ち、その力を取り込もうとする。
421それも名無しだ:2010/08/18(水) 01:51:26 ID:L7d14c+T
緋色ロボ ハデコイン

赤くて派手なロボ。
囮として作られたため、造形、配色が派手で濃く、
ついでに夜間、宇宙でも目立つように、体の節々に発光機能すらある。
ステルス機能など以ての外、バンバンにレーダーに映りまくる。
戦闘能力もあって、重装甲高機動で高火力近接武装が豊富という、強襲・白兵戦型。
腹に埋め込み式のショットガン、手持ち武器にアンブレ・ライフルという特殊火器を持つ。
八本骨の傘のような火器で、中軸は大口径の実弾砲、
親骨には斜め前方を向けられたビーム発射口がある。
親骨を開くと実弾砲とビーム砲の射線が平行になる。
また、胸に大出力大口径星形赤色レーザーを発射する装置があり、必殺技になっている。
敵にこいつは囮だ!と見抜かれて無視された時用にネット、ワイヤーを装備している。
名前の由来は、
緋色→ヒイロ→化口→囮
ハデコイ→派手、濃い、デコイ
から。
422それも名無しだ:2010/08/18(水) 19:44:25 ID:XtcuHkDG
むしろこの機体自体はステルス性重視で、レーダー欺瞞装置(レーダー波を照射してきた相手に向かって、
本隊だと欺瞞させるためのレーダー波を放射する)を搭載してそうだな。
423それも名無しだ:2010/08/19(木) 00:39:02 ID:KikHWy6E
武装骨鬼・ザンザ羅
現代のがしゃ髑髏ともいうべき、骨格のみのロボット
その表面には、目には見えない特殊電磁波が張り巡らされている
ベースとなる骨格もあわせ、その防御力は外見からは想像できないほど高い
自らの骨の一部を取り外し、組み替えることで武器にする
パイロットは直接乗らず、電磁波による精神接続で操縦する

武器
・斬斬鋏(ざんぎりばさみ)組み合わせて使える二本の尺骨剣
・蛇刃乱(じゃばらん)無数の刃が連なる多節の尾骨槍
・鎌動磨(かまどうま)腸骨に装備された回転式の投擲刃
・紫電斑裂(しでんむらさき)肋骨を展開して放つ飛び道具。収束した無数の電磁波の矢で相手を串刺しにする。
424それも名無しだ:2010/08/20(金) 23:07:01 ID:ABII6Cke
完全無欠ビクトリガー

突如現れた謎の侵略者、悪逆帝国ジャマダー。最初のターゲットに選ばれたのは虹ノ橋小学校。そこに駆けつけたのは光の戦士エルドラン。
しかし、ジャマダーの強大な力に歯が立たず。捨て身で挑んだエルドランだったが、返り討ちにあってしまう。
やむを得ずエルドランは地球の子供達に手を貸してもらうことにした。三人の子供、高橋ユウキ、島谷ショウゴ、園村ライムにそれぞれVコマンダーを渡して去ってゆくエルドラン。
かくして地球を守るため、子供達の戦いが始まるのだった。
425それも名無しだ:2010/08/21(土) 00:05:22 ID:oKg0l2mo
不朽のガルドルフ

あらゆる物質、果てはエネルギーすら破壊する「毒」に包まれた、外宇宙からの訪問者ヴェノミシア。
意志を持たずただ繁殖するだけのそれは、地球、そしてそこに住う全ての生物にとって、相容れる事のない最悪の存在であった。
しかし唯一、毒に耐えうる物質が、地球上に存在していた。


ガルドルフ
生命の守護者として名付けられた、全長13mの人型機。
その装甲と武器は、プラチナをベースとした特殊レアメタル合金で出来ている。
ヴェノミシア自体の防御力は、対合金に限りだが低い事に加え、合金の希少性から、剣戟仕様となっている。
搭乗者はヴェノミシアの放つ電磁脳波毒に抗体を持つ子供、白樺銀色。
426それも名無しだ:2010/08/22(日) 20:01:26 ID:IY3muXoE
GH-00
「CS世界」において、滅びた後も残り続けている、古代機械都市ミスティールに眠る機械兵、GHシリーズ最凶機。
シリーズの持つ圧倒的な防御力を高めながらも継承しつつ、同時に機動性も供えるという悪魔のような機体。
さらに失われた光学・電磁兵器の技術を完全な形で持っており、その両腕は金属ではなく、質量を持ったレーザークローという異質なものになっている。
このレーザークローは、伸縮性に富み、弓矢のように発射することも可能。
しかも半永久的ともいえるエネルギーから、弾切れとはほぼ無縁の代物。
ただでさえ非の打ち所がないのだが、そこにカオス胚が組み込まれる事により、魔力を発現することとなるが……


高学年の頃ぐらいに考えてた、ファンタジー世界に出てくるボスの1体。
早い厨二病だけあって迫力が今ひとつ。
サザビーもどきみたいな絵も書いてた気がするが流石に見つからなかった。
仲間になるほうのロボは、何故か未だに覚えてて描けたりする不思議。
427それも名無しだ:2010/09/05(日) 20:40:07 ID:nZ2PgGD5
幽玄なる‘白’のアリス

冥府中央軍の主力鎧霊機「幽玄」の死神仕様、それを更に個人用にカスタマイズした機体
地獄から脱走者を追う死神、アリス・藍瞳の専用機である。
文字通りの幽霊ロボであるため全長は不定だが、5m前後か50m前後で戦う事が多い。当然重さは無い。
胴丸と西洋鎧を合わせた風貌で、ベースの機体色は純白と血の赤。暗闇でもうっすらと光る
妙な名前は冥府の一般的な形式で、色は機体仕様を表す。この機体は「幽玄の死神仕様のアリスカスタム」である。
白は全体的な性能の底上げと、現世へ潜入する死神のため、彼らを一時的に受肉させるシステムが備わっている。
性能故にカスタム機の素体として人気があるが、白型自体は特徴がなく腕利きの死神達からの評判は悪い。
本機は攻撃特化の機体となっており、アリスの動きをトレースした次元抜刀術と符術による広域殲滅を得意とする。
その分エネルギーの消耗が激しいが
、現在の目的は悪霊達の捕縛のため、出力にはリミッターをかけているのでマイルドな機体となっている
必殺技は相手の魂を封じ、固定された体を必殺の居合で両断する次元抜刀「奈落堕とし」。
その一撃は次元を切り裂き、相手はあるべき地獄へと送還される。

鎧霊機はあの世の物質と霊的法則で作られているため、現世の兵器では傷つけるどころか汚す事すら不可能であり、
所謂退魔師の類による攻撃もまさに生身で機動兵器に挑むに等しい。
アリスと彼女の機体は、現世から見れば黄泉帰った悪霊達と彼らの鎧霊機に対抗できる唯一の手段である


アリス・藍瞳
国連の非公式機関である、超常現象対策局極東支部の新人局員。藍色の目がカワイイ少しオトナの15歳(自称)
…と言うのは表向きの身分で、その正体は冥府から現世へやって来た死神達の一人
地獄の最下層で発生した、悪霊達の集団脱走事件の収拾の為に冥府から派遣された。
鎧霊機の操縦はまさに若きエースであり、経験の少なさが唯一の欠点。
本人もそれを自覚しており、そのせいか若干バトルマニアの気がある。
派遣された死神の中では最も最近に冥府の住人になったため、
普段の性格は現代人そのもので(他の死神から見れば)かなりお気楽である。
この世に一番順応しているが、一方で(一昔前の)知識や常識がある分インターネットやDVDの存在に衝撃を受けている

死神
現世へ渡る事を許された冥府の役人。
死者の魂を迎える本来の死神と冥界の治安と非常事態への対象を司る死神がいる。前者は警察、後者は軍隊的存在。
後者が現世に渡る事は滅多にない。
冥界の住人から素質がある者が選出される。
冥界の住人に共通する特徴(地獄行きの者除く)として
霊ゆえに外見を一部を除いて自在に変更出来る点と、生前の自己に関する記憶を殆ど喪失する点がある
アリスの名は彼女が生前愛読していた童話と、藍色に固定された瞳から自分で名乗っている
428それも名無しだ:2010/09/06(月) 00:01:30 ID:pL8tpFjJ
濃いなァ。もちろんここでは良い意味で。
429それも名無しだ:2010/09/07(火) 00:03:58 ID:A9SZJt5A
鋼鐵合体バースト・レイン

バスと電車が変形・合体する巨大ロボット。
戦闘するような乗り物を何ゆえ普段から運用しているのか、という問いに対し市長は、
「では逆に無抵抗な交通機関が狙われたらどうするのだ」と苦しい発言を残している。
実のところ乗客の数や質が出力に影響しているので、ラッシュ時には強い。

「これより、パンタグラフ砲を使用します。お立ちの方は手すりやつり革を離さないようお願いします(鼻声)」
430それも名無しだ:2010/09/10(金) 01:36:14 ID:l2VCIf60
グンテカイザー

ある夏の昼さがり。僕は道路に落ちているかたっぽだけの軍手を見つけたんだ。
でもその軍手は……

「グンテカイザァァー!!!」

少年は「軍」の「手」となった。
431それも名無しだ:2010/09/13(月) 20:41:40 ID:kFL0Jd2l
俺が1ヶ月以上規制食らってる間に、なぜこんなに加速した

その間のネタの中では>>415なんか好みだ。これぞカタルシスって感じだ。
432それも名無しだ:2010/09/14(火) 17:51:37 ID:0rJxK2D+
ブレイブブレイザー
真紅のボディのスーパーロボット
独雄の心のブレ「振動力」を使用して爆発的なエネルギーを発することにより
装甲に対して俊敏な動きが可能となっており、装甲による重量と機動性の問題もクリアーしている
武装面も「振動剣」や「バイブラスター」等「振動力」を最大限に活かした設計となっており対象の装甲に関係なくダメージを与えることも可能である


毒島独雄
本作の主人公
彼女いない歴=年齢の冴えない大学生
「一人でも雄々しく生きていける強い男」として付けられた名前とは裏腹に
スケベでヘタレな駄目な大人になってしまった
「銀河一抱きたくない男」「人間メトロノーム」とまで呼ばれるほどの彼のブレ具合は尋常ではない

尖野優子
独雄の幼なじみ
ささくれた性格で、なにかと独雄をいじめるが
独雄が大学まで上がれたのも彼女のおかげだったりする

飛田飛夫
独雄の友人
優子と仲良くしてたことにより独雄に嫉妬されたりもするが
彼の存在は独雄にいい影響をもたらす

敵勢力:直進帝国

名の通り真っ直ぐで頑固な思想の持ち主
思い立ったらどんな手段を使っても突き進もうとする為、立ち塞がるものに対しては親友人恋人であろうと容赦がない
彼らの星であるストレイドも直進し続けていて
住人の性格上一度として軌道を逸れたことはなく、軌道上に入った星は尽く破壊されている


ストーリーは主人公の成長を描いた物語
最初は独雄のヘッポコさが災いして色々ピンチになるんだけど
独雄の精神面が成長するにつれて今度は乗機の性能が落ちて不利に陥りやすくなって
直進帝国のロボットのデータを流用した「ストレイザー」に乗り換えたりなんなりという話

433それも名無しだ:2010/09/14(火) 19:16:50 ID:SobTMvWJ
規制解除ひゃっほい
さっき思い付いたネタ二つ

無敗空神スカイレイガー

これは……空戦では無敵のロボット「スカイレイガー」と高所恐怖症の少年の地上戦の物語である!


スカイレイガー

空戦では無敵の機体だったがパイロットがとある理由で高所恐怖症の少年にかわり苦手な陸上戦をすることになる
グライダーミサイル、対地ボム、etc.を装備しているが大半が地上では役にたたない


二次元突破レイリィーザ

少し平行世界の科学が発達した日本。
少子化に苦しむ政府はある条例を出した


『月一回の機動神の格闘大会で10位以内に入ったものはたとえ二次元のキャラでも政府が科学力を注ぎ込み、好きなキャラのヒューマイター結婚できる権利を与える』

※「機動神」……日本が作り出した機動兵器
個人でもなんとか買える値段、車より安い維持費、簡単な改造機構等で瞬く間に復旧し、今では様々な大会も開かれるようになった

※「ヒューマイター」……日本が最近作り出した人工人間
アニメキャラでも作製でき全てにおいて人間と同じ


レイリィーザ
主人公の機動神
遠隔操作の十本の銃剣を使い戦う
名前は主人公の二次元嫁の名前である


果たして主人公は二次元嫁とリアル結婚できるのか!
434それも名無しだ:2010/09/14(火) 20:39:43 ID:ubFa8J1P
僕が騎士で彼女が魔女で


彼女が魔女!?

付き合って半年の彼女、垣原彩美。そんな彼女との初デート。浮かれ気分な俺をよそに彼女は心ここにあらずって感じだった。デートも終わりを告げようとしたその時、時空が歪み俺達はパラレワールド『バイスグランデ』に来てしまった。
そこで彼女は俺にとんでも無いことを告白する。

「私、実はこの世界の住人で魔女なの」

それから俺は彼女と戦う決意をする。この見知らぬ地『バイスグランデ』で。

錦 勇太
高校二年生、ごく普通の少年だったがパラレワールドで騎士となる。

垣原 彩美
高校二年生、ごく普通の少女に見えたが実は魔女。勇太と共にバイスグランデを救う戦いの旅に出る。

ナイトギア・ファルサー
バイスグランデに古くから伝われている伝説の機械騎士。その姿は西洋の甲冑に翼がついていて、まるで悪魔のような外見をしている。

ウイッチギア・ドルア
彩美の愛機、姿は魔女そのも。魔法も当然使える。

ゴリアテ軍
バイスグランデを征服しようと企む悪の軍団、勇太と同じ地球人も数人いる。
435それも名無しだ:2010/09/14(火) 20:52:33 ID:/qvbZZ57
ミッドナイト・チェイサー 〜サラリーマン機族デイブレイカー〜

続発する謎の連続暴行事件を追って、冴えないセールスマン・波的孝二と
愛車サンライズが夜の街を疾走する。新感覚ハーボイルドSFサスペンス!



文庫本巻末の広告っぽく。
「ハードボイルドを謳っておきながらチャンドラーを読んだことがない」という最大の障害を超えたため書きはじめた。
新感覚〜のくだりはむちゃくちゃ嘘くさいというか恥ずかしいが、ええい惹句なんてそんなものさ!
436それも名無しだ:2010/09/14(火) 21:10:08 ID:0+UzAxTJ
ジャンプマン

二足歩行を突き詰めた全長3.2メートルの“亜”人型機動兵器。
まさに全身バネといわんばかりの跳躍力を実現するのは人工筋肉の異常なまでの伸縮性。

光速通信による分散コンピーティングにより、素早く正確な制御が可能となっている。
これによって人間以上に完成された体重移動が可能となり、着地の衝撃の殆どを動力に変換している。

歩兵が汎用性、戦車が火力ならば、この機体は運動性に特化した存在であり、単体での殲滅力は低いものの、これらに対しては非常に高い優位性をもつ。
ロックすら許さない変幻自在の高速移動。敵の攻撃範囲を掻い潜ってやれば、後は溜まった運動エネルギーを接近して振り下ろすだけ。
破壊できずとも抵抗手段をもぐには充分の威力を持っている。

いきなり現れて砲塔を破壊していく様は、戦車乗りにとって正しく悪夢。
隊列もろともをなぎ倒し、移動経路を絶っていく様は、歩兵にとって正しく悪魔。

そんなジャンプマンだが、活動時間がまだ短く、なにより内部から平衡感覚を貸し与えるパイロットの育成が進んでいない。
その大きさ故に小柄でなくてはならず、さらにGに耐えうるだけの肉体という条件はなかなか難しいものであった。
そこで軍がとった策は、少年兵の徴集であった……
437それも名無しだ:2010/09/14(火) 22:29:48 ID:acGzX3gx
いきなり加速しすぎワロタ
438それも名無しだ:2010/09/16(木) 19:18:00 ID:aa7RpFiu
デイブレイカークルー?
439それも名無しだ:2010/09/17(金) 23:37:02 ID:m8NVFyiG
ジンガイ・キカイ

小さな頃から自分の身体能力と身体自身に違和感を感じていた木堂カイ。
そんな彼の15歳の誕生日、何者かの手によって両親は捕らわれてしまう。
そこで明らかになる事実、カイは「生まれた時からの生機融合体」、半天然のサイボーグだった事が発覚する。
人であり機械であり、そしてどちらでもない自己の存在に苦悩しながらも、カイは対となる存在「人の頭脳を持った有機機械生物」ガイと共に両親を取り戻し、戦う事を決意するのであった。
果たしてその先にあるものとは。
440それも名無しだ:2010/09/21(火) 19:38:27 ID:+Dn801m+
話書くのががまったく進まないから、登場ロボットのデザインでも考えてテンションあげようと思って
過去話読んだらなんにも考えずに描写しててデザイン考えるのが大変でござる
441それも名無しだ:2010/09/21(火) 22:09:14 ID:hm9acPR3
さて、過去話があって現在も継続中の作品って何のことかな〜?っとスレを遡るのがまた楽しかったりする。
442それも名無しだ:2010/09/21(火) 23:46:25 ID:zZYYu8B9
半分ぐらいの割合で考えてるけど上手く描けないからどうにもならん。

でもそれより適当に描くとまったく知らない奴に似てるとよく言われる事のほうが難だ。
443それも名無しだ:2010/09/25(土) 07:37:41 ID:muLtqXNE
ガンダム初の異星人勢力!って事で安直だがやっちゃうぞ



【HGUCガンダム】
ハイジェネレート・ユニコーンガンダム
ELS撃退のため、サイコミュ技術の全てを注ぎ込んだ新たなるユニコーンガンダム
フレームのみならず装甲材やシールドにまでもサイコミュチップが埋め込まれており
ユニコーンがフルサイコフレーム機ならば本機はフルサイコアーマー機とでも呼ぶべきMSである。
機体名にもなっているハイジェネレートシステムは、ニュータイプの能力を強制的に搾り出し
常に機体表面にサイコフィールドを生成することでELSの浸食能力を無効化するものである
通常時でもユニコーンのデストロイモードと同等の運動性を持ち、
本機がNT-Dを発動した場合、理論上では人間は耐え切る事は不可能である。
本機のNT-DはHGシステムのリミッターもかねており、
上記の理由にも関らず本機にもNT-Dが搭載されている理由はHGシステムの暴走により
ニュータイプにシャアの反乱の時のような「奇跡」を起こさせてELSを撃退する事にある。
その性能は折り紙つきであるが、奇跡を期待する無責任極まりない仕様、
高レベルのニュータイプでようやく扱える代物でありながら
完全にパイロットを無視したシステムにより、特攻兵器も同然の機体となった。
連邦政府はアムロ・レイやカミーユ・ビダンなど優秀なニュータイプに搭乗を打診しているが
良い回答が出るかは不明である


【デスティニーフリーダムガンダム】
ELSとの決戦に備え、前哨戦で大破したストライクフリーダムとデスティニーを
一つの機体に統合した機体。重傷のキラとシンに代わり、迷いを振り切ったアスランに託される。
その名には「運命からの自由」と言う意味が込められている
肩と胸、掌はデスティニー、腕と頭部、腹部から下半身はフリーダムのもの
翼は角度を変えてフリーダムの物を接続、4枚羽となった。
武装はフリーダムのドラグーンにパルマ、カリドゥスは据え置き
新武装としてドラグーンに改造されたフラッシュエッジ、
折れたアロンダイトを流用したビーム脇差「ステラ&フレイ」が追加されている
間に合わせの機体であったが、結果的に小回りと火力を両立させた機体となった
また、浸食対策として効果は未知数ながらPS装甲の状態をランダムに変化させ
ELSの同化を妨害するランダムフェイズシフトシステムが搭載されている。
これによりアスラン得意の接近戦もある程度こなせるようになった。
444それも名無しだ:2010/10/02(土) 00:25:49 ID:0u7k8jpv
破軍星旗 グランシャリオン
    
宇宙最強の軍事国家、セイファート帝国がついに宇宙征服へと乗り出した。
次々と星を銀河を征服していくセイファート帝国。
だがそれを阻止せんとする戦士が現れた。戦士の名はタイチ。
星空に戦い続ける戦士たちの物語が今始まる。

輝星隊<シャインブレイブ>
タイチを中心に結成された宇宙解放軍。シンボルである破軍星旗を掲げ、セイファート帝国に反逆する。
星機神
 人間でない何者かが作った巨大なロボット戦士。選ばれた者にしか操作できない。
 普段は小さなコスモキーという球体に収まっている。
タイチ
 主人公。遠い遠い辺境の星、地球から来たという少年。外見年齢14歳。
 七つの星剣を持つ星機神、グランシャリオンを操る。
熱血漢で困ったひとをほっておけないお人よし。可愛い女の子にも超弱い。
 セイファート軍に対抗するため仲間を集める旅をしているという。裏表のない少年だが謎が多い。
七剣星<グランシャリオン>
 タイチの駆る星機神。七つの星の力を宿した七本の剣を背中に携えた戦士。
 必殺技は七本の剣で一斉攻撃を放つ七星覚醒斬。
アスティ
 ヒロイン。セイファート帝国第一皇女。14歳。本名アスティリズム・セイファート。
 城で幽閉に近い生活に送っている。輝星隊とセイファート帝国との最終決戦にて、セイファート兵器、
 グランドクロスを目覚めさせる生体キーとして搭乗する。神の血の星姫と呼ばれる。
凶十星<グランドクロス>
 セイファート帝国の秘密兵器。アスティ自身を生体キーとして起動する。
 十字の大矛と無線ビットの十字砲火によるメテオデストロイヤー。第一部ラストボス。
コンス
 宇宙秘宝、十二星宮の輝きを代々捜し求める盗賊兼宇宙考古学者の少年。16歳。
 ついに秘宝の手がかりを手にした時にタイチと出会い、その後生涯の親友となる。輝星隊副隊長。
 盗賊だけあって卑劣な手段も時として選ぶ、現実的な性格だが、次第にタイチの性格に似てくる。  
十二天星<ゾディアーク>
 秘宝、十二星宮の輝きそのもの。十二の戦士に変形できる超変形戦士。   
 必殺技は12の巨大光線でなぎ払うアルマゲストジャッジメント。
ニコラ
 対セイファート軍レジスタンス「新星隊<スーパーノヴァ>」の戦士。14歳。
 好戦的でやや粗暴。だが妹のデネブには弱い。頭角を見せだした輝星隊にはライバル心を持っている。
 セイファート帝国との決戦時にはタイチたちと共闘する。
南十星<サザンクロス>
 超巨大な星機神。圧倒的なパワーと防御を持つ。必殺技は鉄拳オリオンストライク。
デネブ
 ニコラの実妹。同じく超新星の戦士。13歳。
 やや臆病だがしっかり者の女の子。タイチを兄のように慕う。
南十星<サザンクロス>
 小型の星機神。超高速スピードの戦士。必殺技は超高速で十字に裂くライトニングロザリオ。
445それも名無しだ:2010/10/02(土) 00:26:52 ID:0u7k8jpv
セイファート帝国を倒したタイチたち。
タイチは救い出したアスティとともに徐々に平和を取り戻しつつある宇宙を旅していた。
自分に与えられていた使命は宇宙に平和をもたらすことであったが、それが達成された今、何をすべきなのか。
模索するうちに二人はある遺跡の星で眠る少女を見つける。そして彼女は目覚めると
「時は来た。1000億年の野望を叶える時が。エルサレムの復活を―」
目覚める地球人。古代の支配者は再び復権のための戦争を始める
再び宇宙を巡る戦いの渦は巻き起こったのだった。

タイチ
 宇宙を救った英雄はすぐにその姿を消した。帝国の鎖からアスティを救い彼女とともに宇宙を旅をしている。
 何もない地球で目覚めて記憶にあった自分の使命を果たした今、自分のこれからを模索する。
 遺跡で出あった少女アルコル。その出会いが宇宙全てを史上最大の戦いに引きずり込むことになる。
アスティ
 帝国崩壊後、自分の本名を捨てアスティとして生きる。タイチとともに自分の知らない宇宙を見る旅に出る。
 平和になっていく宇宙を見て自分の帝国がしたことに心を痛めていたが次第に立ち直っていった。
 アルコルとの出会いによって混沌に染まる宇宙を救おうとするタイチに添い、支える。
 帝国の呪縛は解かれたが星機神・凶十星の力は持っており凄まじい戦闘力を発揮する。
コンス
 一族の志願を叶えた後は自由気ままに宇宙考古学の研究にいそしんでいる。
ニコラ,デネブ
 セイファートを倒した後、自らの母星にて復興作業をしている。
アルコル
 地球人を名乗る少女。遺跡星にて封印されているところをタイチに発見され目覚めた。
 地球を聖地と呼び、全宇宙はかつて地球人によって支配掌握されたいたと言う。
 そして再び全てを地球人の下に置くといい、眠っていた地球人と星機神を復活させる。
 タイチの双子の妹。
七魔星<セプトテリオン>
 七剣星と対を成す、アルコルの星機神。剣星と同じく七つの星の力を翼に持つ、最強の戦士。
 必殺技は七つの翼から超高エネルギーを収束し光線を放つ七星波動撃。
エルサレム/ジアース
 地球。1130億年前、圧倒的科学力により全宇宙を掌握した大帝国。
 最後には自壊したとされる。現在は何もない荒野の星となっている。
地球人 
 全宇宙で最初の文明をもち、最強の文明と進化させた種族。
 その力は宇宙の広がる力さえも凌駕し、自身を神と呼ぶようになる。
 時の宇宙に限界を感じた彼らは文明の種を宇宙にまき、宇宙の進化が天井うちになる時まで自らを封印した。
圧倒的力を持つ星機神を操作するには地球人の遺伝子情報が必要。故にアスティやコンスらも少なからず
 地球人の遺伝子を持っている。
タイチの使命成功とアルコルの目覚めを持って目覚め、宇宙征服のために動き出す。
446それも名無しだ:2010/10/03(日) 22:43:19 ID:8Nccyp9F
戦王マタベエ

織田信長、武田信玄、北条氏康……
かつて、天下を賭けて戦った戦国武将達が、突如として現代に転生した。
そして鬨と共に現れる巨大な兵器「戦王(いくさおう)」を駆り、
再び天下を取らんと動き出した。
そして、この物語の主人公は後藤又兵衛。
彼は自らの名を冠す戦王と共に戦い、かつての主君である豊臣秀頼の父、
豊臣秀吉を探す旅に出た。

・後藤又兵衛
実直な青年。前世の記憶から政宗が嫌い。秀吉の天下取りに尽力すえうはずが……。
・豊臣秀吉
マイペースで生意気な女子高生。戦王や天下取りに興味が無く、又兵衛を度々煙たがる。
・真田幸村
根性が取り柄のフリーター。バイト先で出会った秀吉に一目ぼれする。
・徳川家康
秀吉と遠距離恋愛を「していた」大学生。大人しそうだが、ただならない野心を秘める。
・伊達政宗
顔はいいが性格の悪い暴力団員。戦王の力で団のボスの座を掴み取る。
・島津義弘
剣道部所属のクールな女子中学生。家康は気に食わないけどお小遣いくれるから味方してる。

and more...
447それも名無しだ:2010/10/04(月) 01:49:56 ID:E/swOu2T
設定も絵も物凄く作り込まれてるのに、物語の概要はちびまる子ちゃんをやや殺伐とさせた程度の作品を観たい
448それも名無しだ:2010/10/05(火) 02:35:38 ID:IvUf/cg6
厨二病が好きそうなのを作ってみた
キチガイヴァスターMark∞ヱクセリヲンカスタム
全高? 重量?
武装
ヘヴンスヴァスターアサルトビームライフル
ヘルズヴァスターインパクトアルティメットソード
ホーミングレーザーMark∞(無限発射口)
キチガイヴァスタービーム発射口
キチガイガン
キチガイソード
キチガイへヴンズorヘルズドリルヴレイクソード
キチガイヴァスターシールドMrak∞
ダヴルキチガイコレダーMark∞
光の翼Mark∞
スーパーキチガイキック
危地害蝶
キチガイビックバン
特殊能力
空間転移
KG(キチガイ)フィールド
時間転移
邪鬼眼
本機搭乗時のパイロットのウインクだけで物理法則を変更可能
宇宙創造(ボタン押すだけで宇宙が創れる)
危地害絶対領域
巨大化(その気になれば宇宙より大きくなれる)
妄想展開(搭乗者の妄想が実際に起こる)
概要
神が無職のキチガイに与えた機体。キチガイ装甲はあらゆる物を弾き、全平行世界の宇宙が滅んでも壊されない
様々な能力により最強レベルの性能を誇る。だが搭乗者がファビョると暴走、覚醒し、全時空全平行世界が滅びる事になる
449それも名無しだ:2010/10/05(火) 18:00:31 ID:IvUf/cg6
すまん>>448があまりにも酷かったので、今回はまともなのを作ってみた
汎用ヒト型決戦兵器人造人間 庵野エヴァンゲリオン初号機(テストタイプ)
全高40m〜400m(本当は180cmぐらい) 重量不明
概要
総監督庵野秀明氏が自らエヴァンゲリオンになった機体
庵野秀明氏が若い時に造っていた自作の帰ってきたウルトラマンの意思を継ぎ、
今回も頭だけは庵野秀明氏そのものの頭を使っている(角だけは付けている)
しかし岡田氏、宮崎氏、富野氏などに批難され傷ついた庵野氏は
宮村優子氏の寝ている前でオ○ニーをしてしまいそれがバレて、通報され
この企画は没案になってしまった(最終回や劇場版で出す予定だった)
450それも名無しだ:2010/10/05(火) 18:09:36 ID:srsz2dH5
まあ版権モノはあまり、な
451それも名無しだ:2010/10/05(火) 20:50:53 ID:cvUdo6gB
版権云々と言うより純粋にネタとしての煮詰め具合が足りない印象
452それも名無しだ:2010/10/05(火) 23:36:24 ID:IvUf/cg6
うるせーw庵野初号機は分かる人には分かるだろうがw
自信満々で書いたのに、おまっwなんか恥ずかしいぞwおいw//
453それも名無しだ:2010/10/06(水) 12:49:30 ID:2DoULRmV
νガンの改修機とか考えたなぁ。

Hi-νが手に入ったから余剰機になったνのバックパックを改修して
ダブルフィンファンネルとインコムの選択式にするとか。
454それも名無しだ:2010/10/06(水) 19:44:50 ID:Ew6h9lrh
小学生の頃考えたMS
自爆専用機ラグナロク(第3次スパロボの攻略本でラグナロクの語源(最後はみんな死ぬのくだり)見て考えついた)とか
超長距離支援機ウィリアム・テルとか

まったく出鱈目で無意味な型式番号とか付けてあって泣けてくる
455それも名無しだ:2010/10/09(土) 23:19:09 ID:NcS/i6A0
『冷やし中華、始めました』
冷やし中華、始めました
今年も、食堂大戦の季節がやってきた。

――時は平成末期、冷やし中華はセレブの中のセレブしか食べれない代物になっていた。
だが、平民にも一年に一回食べられる機会があった。
それが『食堂大戦』
一部隊五人の部隊を作り、大衆食堂という名前のバトルフィールドで人型機動兵器を使用しての大規模戦闘。最後まで生き抜いた部隊は冷やし中華を食べられるのである!



展開が全く広がらなかったでござる
456それも名無しだ:2010/10/11(月) 18:51:21 ID:Q9QZl57V
セーバーガイン

おっす!俺サツキ!サキムラ記念工科学校2年!毎日メカニックに腕を磨く
未来のメカニックのタマゴだぜ!んでもっていつか世界最高のメカニックの称号、メガセーバー
を手に入れるのが夢だぜ!やっぱメガセーバーになるには最高のメカに触って最高のメンテして
あとはどうすりゃいいんだろうな!わかんねえや!まあいいや!こうやってつまんねえ授業中に
いつかくる輝かしい未来を想像してる俺ってってなんだありゃ!校庭になんか落ちたぞ!
せんせーい!非常事態でっす!メカが落ちてきました!メンテにいってきまっす!

先生「はい、変態サツキ君が自主課外授業にでたのでこれから授業はじめるぞー・・時間押してるからさっさと進めるよー・・・

うっひょおー!こりゃすっげえー!ガントエンジンにZMX装甲!命名俺!要は未確認のシロモンじゃん!
人型戦闘機かな!?つかなにこのデザイン!美しさと力強さをもち、かつ空気抵抗、粒子発散力をスムーズ
にできるデザインはもうほんといい仕事しすぎ!この感動は後ろから聞こえる先生たちの叫びもなんのそのだー!
んがしかしでも俺だったらもうちょいここの角度を鋭角にして抵抗をさらに少なくするかなあ!と駄目だししながらも
ついにお待ちかねのコックピットハッチへとサツキ君の手が伸びていくー!3秒前ー2秒前ー!そしてー!!

「は・・・早く逃げて!ここから、このセーバーガインから・・・やつらが・・・」

おーっと!さすがのサツキ君もびっくり仰天だー!1秒前をいえなかったことより勝手に開いたハッチから
そこそこかわいい人間の女の子が血まみれでぐったりー!すまん見知らぬ血まみれサン!俺は人間のメンテは
できないんだぁーーー!悲しいかなメカニックのサガ!なんという運命ー!俺が医者なら君をどうにかこうにか
なんとかかんとかなのだが!悪いが俺はメカニック!すまんがそこの席あけてくれないか!操作モニタをいじれないんだ!
ああ動けないならしかたない!ちょっと相席すまない!ずれて!めんご!死にそうになったらいってくれ!・・・もし?あ気絶してる?
まいいか!ほいでほいで・・・はぁーすげえーOS!複雑そうでシンプル!操作しがいがありそうねーコレ!
武器も豊富じゃないの!あーこれはー・・・メカとの神経接続かぇ!マニアックな起動方法ですねえまた!

「みつけたぞ!セーバーガイン!いいか!ナカミはどうでもいい!ガインを生け捕りにしろ!

シールドはぶっ壊れだけど武器はいけるねぇ!やっぱメカニックといえども、操作できずしてって話っしょ!
よーしよしよしよしよし!いいぜいいぜいいぜいいぜいいぜぇ〜〜〜!感動激動超伝導!上をむけばなんかむかってくるし!
こりゃかましたらんと!未来のメガセーバーになれねってな!全力でこいよ蚊トンボ!!ボロッカスに変えてやる!


457それも名無しだ:2010/10/11(月) 20:08:09 ID:PJIhOLMJ
>>456
セイレンガと合いそう
458それも名無しだ:2010/10/11(月) 20:46:14 ID:Dlw3BM+x
そんな2年半も前の作品を急に出されても、探しちゃったじゃないか
その上過去スレに見入っちゃったじゃないか
459それも名無しだ:2010/10/11(月) 21:51:58 ID:PJIhOLMJ
>>458
な、なんかごめん…
460それも名無しだ:2010/10/15(金) 15:11:37 ID:iQqiDymw
ワロタ
461それも名無しだ:2010/10/16(土) 19:47:12 ID:Y88Qu5Aa
ああ、そうか
別にただ敵を倒すだけの穴埋め回をわざわざ書き続ける必要はないのか
モノローグとか回想で「あれから俺何体もの敵を倒した」とかそんな感じで処理しちゃえばいいのか
462それも名無しだ:2010/10/20(水) 17:34:08 ID:YLGKTsEc
『マクロマシン』

 生物というものは、大雑把に言ってしまえばタンパク質の塊だ。
 DNAに記されている設計図を元に、無数のそれらが合成され、反応し、生物の体を構築し、活動させている。
 これを極小の機械で行う、俗に知られ「ナノマシン」の研究が今日に至るまで続けられているが、未だ局所的な部分でしか成功していない。
 なんでも加工技術だけでなく動作環境の違いが大きいそうで、その上に何処其処の保護団体から圧力が掛かっているといういかにもな噂まである。
 精密機械の部品作りや、外科手術なんかではたまに使用されているらしいが、馬鹿みたいな予算を注ぎ込んだ本来の目的――完全に自律した極小機械による、生物の細胞的組織体系の再現――には未だ至っていないのである。

 ところが生物学と機械・システム工学の融合というべきか、このミクロコスモスの研究は思わぬ副産物を生んだ。
 小さな形での構築は適わないが、その逆――大きな形での再現には成功したのである。
 それが全高50メートルを超える巨大「擬似生物」機械、MM(マクロ・マシン)であった。
 さてこんな自律以前に地上での自立が困難であろうものを何につかうのかと言えば、低・無重力下での惑星開拓作業“テラ・フォーミング”である。
 月でのそれは完了してはいないものの、既に多くの建造物や作業機械が持ち込まれており活躍の機会はないに等しいので、現在は火星にて運用中。

 セルボーイ――MMの細胞にあたる最小単位の部品のことだが、これを前提に共通規格を構築することで、長期間の自己点検・自己補給が可能になる、というのが計画採用の建前だそうだ。
 確かに火星の環境は、人が長期間とどまるにはまだまだ厳しい。いくら耐冷処理の技術が進んだと言えど、機械の単体稼動時間はそう長くもないもので、頻繁に人が携わらなければならない。
 そういった問題を解決してくれるのがMMだと開発は謳う。
 謳うだけで、実際のところ問題は解決ではなく緩和。結局整備のために現地に赴く人が必要という、コンセプトと矛盾した状況になっている。

 そんなわけで年に数回、定期的にMMの補修・代替えを行うチェッカーと呼ばれる職業が存在しており、かく言う私もデモリッショナー(壊し屋)という大変物騒な名前の仕事を行っているのである。
 デモリッショナーは、寿命が尽きたMMを解体、セルボーイ単位まで還元して次のMMの「餌」にする仕事だ。

――モーガン・ウィットマン著「我は火星人」より抜粋



「プライリー」
 同書に登場し著者の駆るデモリッショナー専用MM。姿形はカマキリに似る。
 専用と言ってもMM自体、仕事に応じた形態が組み立てられるので特別珍しい訳でもない。
 ただ有人という点では話は別。なんらかの要因でネットワーク制御から離れて暴走する「はみだし者」を解体する役割も持つため、ちょっとした戦闘能力も持っている。
 その一つが小型の荷電粒子砲。大気も地磁気も貧弱な火星では、SFオモチャも立派な武器となるのだ(太陽風の影響を受ける高地では使えないのだが)。
 とはいえ普通は磁場干渉を引き起こしたり、強制停止プログラムをぶち込む等の手段で事足りるため緊急時のみに使用可能な装備である。

「モーガン・ウィットマン」
 同書の著者。放射線によるガン発生率の観点からチェッカーとして活動できる年数は短く、引退後に印税生活をと目論んでいたがまったく売れなかった。
 なんらかの理由で差し止めが行われていたという噂があるとかないとか。
 心底どうでもよいことだが、オッサン臭い思考と書き口であるものの、実は女性。
463それも名無しだ:2010/10/21(木) 23:52:15 ID:CF+Ebp9U
「え〜ご町内の皆様、怪獣がやって参りました。速やかに自分の機体に搭乗し、合体を行なってください」


町内合体マチヤクバー

マチヤクバー
町人35人心を一つにして機体を合体させたスーパーロボット
特産品がエネルギーになっており季節の食材によって能力が変わる


怪獣

怪獣以上でも怪獣以下でもないただの怪獣
空飛んだり地下に潜ったり熱線吐いたりする
464ミッドナイト・チェイサー:2010/10/25(月) 23:05:33 ID:cphYMJTu
 目を覚ますと暗闇だった。頭が重いのは二日酔いでもブラックジャックで殴られたせいでもない、ただの睡眠
不足だ。カーテンを開け、部屋に光を入れる。朝の陽当たりは悪い部屋だが、身支度をする程度には明るく
なった。欠伸をしながら髭をあたり、背広に袖を通す。昼間の仕事というのは、こんな風に始まるものだ。


 出社前に一度家を出て、近所のコーヒーショップのチェーン店まで歩いた。朝ならコーヒー一杯に、無料で
トーストと茹で卵が付く。独り暮らしのサラリーマンとしてはそれでも少々贅沢な朝食だが、まあ、気晴らしの時間だ。
 席に通された俺のところに、元気のいい若いウェイトレスが注文を取りに来た。コーヒーを頼む。

「今のお時間ですとモーニングサービスとしてトーストと茹で……」

「ああ、頼む」

「卵の茹で加減はいかが致しますか?」

俺が密かに楽しみにしている瞬間である。俺は人差し指を立て、答えた。

「ハード・ボイルド」

隣のテーブルの紳士がコーヒーを噴き出す。仕方ないだろう、人生でハードボイルドを注文できる場面など、
茹で卵を頼むときの他に無いのだから。だが、この日は様子が違っていた。

「は?あの、卵の茹で加減なんですが……」

この娘は新人らしい。

「よし、それじゃハードボイルドを日本語に訳してみよう」

「えっと、ハード、固い?ボイ、ぼい……?」

彼女は困り果てている。

「オーケイ、わかった、悪かった。……半熟で頼む」

隣のテーブルの紳士はまたコーヒーを噴き、今度は激しく咳き込んでいる。

「かしこまりました!」

ウェイトレスは必死で取り返そうというように元気よく応え、厨房に引っ込んでいった。もう少しでいい、英
語を勉強しておいて欲しい。
465それも名無しだ:2010/10/25(月) 23:11:54 ID:cphYMJTu
「あれっ、波的さんまだ歯磨きしてたんですか?さっきからもう20分くらい経ってますよ」

 昼休み、会社の給湯室で歯を磨いていた俺に話しかけてきたのは庶務の女の子だ。確かにさっきもすれ違っ

た。高卒で2年目だから、まだ未成年?その若さが眩しい。俺は泡を吐いてから答えた。

「そりゃそうさ。セールスマンは歯が命だからね」

「へぇ、そうなんですかぁ。たしかに歯が白い人ってグッときますよねぇ」

ガムのCMのパロディだったのだが、わからなかったようだ。思えばあのCM、何年前だ?

「それに、8020って知ってるかい?」

「え、何ですかソレ?」

「80歳過ぎても自分の歯を20本残そうっていう標語だよ」

「あ、聞いたことあるカモ……アハハ、波的さんお年寄りみたーい」

「俺はまだ30過ぎだよ。だいたいそんなの、年寄りになってからじゃ遅いだろ?」

「それもそうかぁ。私も気をつけまーす」

「それがいい」
                    ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 
彼女は行った。80歳まで20本。せめて歯くらいは残したいものだ。もっとも、そんなに長く生きられると

は思ってないが。


 午後は外回りとなる。サンプル品の入った段ボール箱を抱えて駐車場に入ると、隅に停まった真っ黒な車が

ヘッドライトを点滅させ、ドアロックが解除されるカタンという音がした。俺の接近を感知して自動で反応したのは
俺の愛車にして相棒、サンライズ号だ。この齢で愛車に名前をつけるのはいささか照れが入るが、こいつの
場合名前が必要になる事情がある。
 しかし外回りは社用車と決まっている。手前に止まっている白いワンボックスのドアを開け、段ボールを放り
込むと、再びドアをロックする音が聞こえた。
466それも名無しだ:2010/10/25(月) 23:13:44 ID:cphYMJTu
 午後八時、仕事を終えた俺が昼間と同じように駐車場に入ると、相棒はドアを開錠しなかった。俺はポケッ

トから鍵を出し、自分で開けて乗車した。この所毎晩この調子だ。

「おい、ヘソを曲げるなよ」

発進させながら俺は言った。独り言ではない。

『自動車が臍を曲げるなどということがあるわけがありません』

答えたのは俺の相棒――そう、愛車サンライズ号そのものだ。相手が喋る車では、名前も必要になる。

「じゃあ何で鍵を開けない?」

『暗かったのであなたに気付かなかっただけです』

「お前は俺を顔で見分けていたのか?俺にはもっと機械判別向けな特徴があるぞ」

『……そんなに白いハイエースが好きなら、それで通勤すればいいんです』

これだ。一般道なら自律運転さえこなすドリームカーは、ある種のケアが非常に面倒だ。

「俺はサラリーマンなの。仕事は社用車と決まって……」

『そんなことより、今日はどちらに?』

「繁華街だ」
                  ドランカー
『コウジ、毎晩毎晩遅くまで……私は酔っ払いを運転席には乗せませんよ』

「一人で来て酒を飲まない客なんて目立っちまうだろ」

『知りませんよ、そんなことは』
467それも名無しだ:2010/10/25(月) 23:17:49 ID:cphYMJTu
 ライムジュースの水割りの後店を変え、軽食屋でスコッチの代わりにスコッチエッグを頼み(こいつは頼む

までも無くハードボイルドだ)、中華料理店で遅い晩飯に五目ラーメンを食べたが、探している情報は見つか

らない。更なる裏通りを目指して、俺は細い路地に入った。ネオンサインや電飾看板は急速に減り、街灯すらまばらになって、俺は俄かに薄闇の中に放り出された気分になる。そのときだった。

「おい兄ちゃん、誰の許可得てチョロチョロ調べまわってるんだ」

振り向くと、一目でやくざものとわかる四人の男がいた。声をかけてきたのはNo.2と見える、特に目つきの悪い男だった。

「この街じゃ人探しにも仁義を通さなきゃいけないのか?俺はあんた達の商売の邪魔はしてないつもりだが」

面子を潰す、商売の邪魔をする。そういった実害がなければ、こういう連中だってそうそう絡んできたりはしないものだ。だが一番年長の、髭の男がぐっと顔を近づけてきて言う。

「何処のもんだ?」

「誤解ですよ。俺はカタギです」

髭の男が顎をしゃくると、ひょろりと背の高い蛇のような男が素早く後ろに回り、俺の両腕を取った。

「本当のカタギはな、俺達にそんな口の聞き方はしねえんだよ。独りでバーに来てジュース飲みながら、機族

について聞いて回ったりもな」

最初から見られていたわけか。髭が言うと、今度は一番若く、一番生え際がヤバイ奴が前に出てきた。いつで

も殴れる、というように腕をぶらぶらさせながらにやついている。

「わわっ、ちょっと待って、顔は許して。商売道具なんだ」

「何だ、兄ちゃんジゴロか何かなのか?」

「いえ、セールスマンです。女性用下着の」

「やれ」

 間髪いれず、若いののパンチが俺の鳩尾にめりこんだ。同時に後ろの蛇男が手を放してくれたので、俺は素

直に体をくの字に曲げてうずくまる。背中や脇腹に次々に蹴りが降ってくる。俺は頭だけは両腕でかばいながら、ひたすら耐えた。

「許してくださぁい、本当にただのセールスマンなんですぅ」

悲鳴を上げても、キックの雨は止む気配がない。どうもこういう場合は黙っている方がいいようだ。俺が反応

しなくなると連中も飽きたのか、雨はまばらになってきた。髭男がうつ伏せになっている俺の腹に足を差し入

れてひっくり返すと、思い切り俺の顔を蹴った。俺はそのまま転がってごみ袋の山に突っ込み、崩れてきた山に埋まる。

「これに懲りたら、つまんねえ探偵ごっこはよすんだな、下着屋」

 それでお開きになり、連中は帰っていった。結局顔を蹴りやがった。まったくひどい奴らだ。ごみの山から

起き上がり、血の混ざった唾を吐く。顔が腫れているのが自分でわかるが、歯は折れていないようだ。腕や足

なら何本折ってもらっても――もし折れるならだが――構わないが、「俺の体」をこれ以上欠けさせるような

事があったら、連中を生かしておく自信がない。そして、俺は人殺しになるのはごめんだ。
 さて、怖いおじさん達の言うことに、その日のうちから逆らうでもあるまい。良い子はそろそろ寝る時間だ。
俺、良い子。もう一度赤い唾を吐き、大通りに出て、サンライズの置いてある駐車場に向かった。
468それも名無しだ:2010/10/25(月) 23:19:38 ID:cphYMJTu
『私はドランカーは乗せないと言いましたよ』

「パンチ・ドランカーってか?せめて飲んでたら連中に目を付けられなかったかもしれないんだぞ。いいから

乗せろ」

サンライズは無言で運転席のドアを開けた。エンジンをかけ、安全運転を心がける。スピード違反ででも捕ま

ったら、飲まなかった意味が無くなってしまう。

『コウジ、大丈夫?』

「ああ、顔に一撃もらった以外は、背中で受けたからな。ただ、明日の仕事どうするかなぁ……この顔」

『……ごめんなさい』

「素直になるなよ。おかげで俺は今日二つのことを学んだよ。一つ、やくざと話すときはビビらなくてはなら

ない」

『もう一つは?』

「取っ掛かりが無いときは、目立つのも悪くないってことだ」

 上手くごまかしたものだが、俺を襲ってきた理由はうやむやのまま――うやむやにしなければならない理由

があるという訳だ。尻尾を掴んだ。その尻尾はあっという間に俺の手をすり抜けていったが、別に構わない。

近くに尻尾があることがわかれば、今日のところは十分だ。


「波的、お前その顔どうした!?」

 いつも通り定時ぎりぎりで出社した課長は、それまで誰も訊けなかったことを甲高い大声で尋ねてくれた。

まったくこの遠慮の無さが今は皮肉でなしに大好きだ。同僚のみんなは気になって仕方ないくせに誰一人話し

かけてこないのだから。

「街で暴漢に襲われました」

「マジか!それで……大丈夫か、仕事は?」

彼が心配しているのはそこだ。半端に優しい振りをしない所が素晴らしい。

「お得意さんに納品くらいは大丈夫でしょうけど、この顔ですからね、飛び込みは無理じゃないかと……」

「だろうな。今日は早退にしてやるから、納品終わったら帰れ。どうせまだ医者にも行っとらんのだろ」

「そうさせてもらいます」

「養生しろよ。顔の良いのだけがお前の取り柄なんだからな」

まったく俺は上司に恵まれたものだ!
469一旦終了:2010/10/25(月) 23:30:59 ID:cphYMJTu
ああ、改行が変になってしまっている。

さて、とりあえず書いてみたわけですが、ロボットが出ません。
もともとそういう作品のつもりだったのでそれはいいのですが、果たして貼っていいものなのか。

というか、この後から先に書いてあるロボットのシーンまでの間が全然書けないから、
貼れと言われたほうが困っちゃうんだけど。
470それも名無しだ:2010/10/27(水) 12:27:30 ID:5DjB3tNw
さてそう言われると期待が高まるわけだがどうしてくれる。
471それも名無しだ:2010/10/30(土) 16:34:23 ID:Xv7OlM5k
うげ、もう半年以上続きやってない。

頑張ろう
472中略!!:2010/11/02(火) 20:31:12 ID:09zWHdBm
 着いたのは埠頭の倉庫群だった。サンライズから降り、歩く。倉庫の前を一軒過ぎ、二軒目の端から三軒
目の前に出ようという所で待ち伏せしていた金森が背後から飛び出した。首を極めようとしてきたのでしゃが
んで避ける。空を切った金森の両腕がぶつかり合って音を立てた。

「大した反射神経だ」

金森は勘違いしていた。俺が避けられたのは待ち伏せを感知していたし、襲撃方法も予想通りだったという
だけだ。とはいえ、敢えて訂正するほどのことでもない。しゃがんだまま進んで少し離れてから、俺は立ち上
がって振り返る。金森を正面から見るのはこれが初めてだった。仕立ての良い茶色のスーツが太った体躯
にフィットしている。そしてまっすぐ立っているのに地面に届きそうなほど長く太い腕にも。間違いなく特注品だ。

「立派な腕をお持ちですね、金森茂造さん」

「随分追い回してくれたな。誰か知らんが儂をこれだけ不愉快にさせたのだ、ただでは済まさんぞ」

金森が垂らしていた腕を持ち上げると、金属の軋む音がした。

「それで殴ろうっていうの、金森さん?」

「痛い目に遭ってもらわんとな!」

振り下ろされる金森の右腕を、俺は受け止めた。片手ではさすがにきついが、左腕にも備えなければならないので仕方がない。奴は驚いたようだった。

「馬鹿な、儂の腕を、ただの人間に出来るはずが……貴様、儂の『同族』だというのか!」

続いて飛んできた左腕をもう片方の手で掴み、相手の両手を引っ張りながら腰を落として地面に背中をつける。
右足を腹に当て、倒れこんだ勢いで両腕を上にやると、巴投げの恰好で金森は飛んでいった。逆さまになった
視界の中で、奴がまだ倒れているのが見え、俺はゆっくりと起き上がる。

「同族?とんでもない。あんたみたいなのと一緒にして欲しくないな。『機族』はプライドが高いんだ」

起き上がりはしたがまだ腰を上げていない金森に、俺は歩み寄る。

「このガキめ……!」

「そんなに若く見えるかい?これでも30過ぎだ。『ステイタス』は腕だけか?生身の所を痛めちまったら大変だからな……」

「調子に乗るな!機族だとしても、そんな貧弱な身体で……!」

金森が立ち上がり拳を繰り出した。俺はそれをくぐり、肩の付け根を手刀で叩いた。金森の表情が歪む。

「ずっと聞いてみたかったことがある。あんたらは、親から貰った身体を作り変えちまうことを何とも思わないのか?」

「生身など不完全さの象徴でしかない。日に日に衰えていく手足を捨てて、老いない身体を手に入れたのだ。だからこそ我らは貴い」

「……日に日に衰えていく、か。俺にはもう少し先の話だった。俺はまだ、自分の体で出来ることを試したかったよ。あんたからすりゃ確かにガキなのかもな」

そんな話をしたから、気が抜けていたかもしれない。金森が急に俺を突き飛ばした。尻餅をついた俺が目を戻
すと、金森はかなりの速さで走り去っていく。どうやら足周りも弄ってあるらしい。
奴は数十メートルを走りぬけ、ひとつの扉の開いた倉庫に入って行った。追いかけた俺は躊躇う。奴は数ある
倉庫の中で、迷わずこのひとつを目指していった。迂闊に足を踏み入れたが最後、待ち構えていた金森の部
下たちが俺を蜂の巣にするかもしれない。あるいは中に積まれている木箱が次々に爆発するかも?
正解はもっとシンプルだった。金森は入った所から同じように出てきた。一台の重機に乗っていることを除けば。

「アームリフトか……偉いさんの割に、手に職を持ってるじゃないか」
473それも名無しだ:2010/11/02(火) 20:37:37 ID:09zWHdBm
ここでアームリフトの解説をしておく。というのも、それはかなりマイナーな種類の重機だ。
車高は4mほど、前後に短く、車体前面からはマニピュレーターを備えたアームが左右で一対――簡単に言う
と大型のフォークリフトのフォーク部分が手になったようなマシンで、より柔軟、精密な作業が可能だが、高価
でデリケートなため使用している業者は少なく、扱えるオペレーターもまれだ。少なくとも普通はこんな、絶えず
潮風の吹くような埠頭の倉庫にあるような代物ではない。

「と、いうよりも、これ自体が儂の手なのだよ!」

運転席から見下ろす金森が言うや否や、アームリフトは組んだ両手を俺に向かって振り下ろしてきた。俺が跳びすさった跡では、コンクリートの地面が砕けている。

「そうか、操縦してるんじゃなく、マシンと直接連結してるんだな」

生身と機械の身体でさえ繋げる事が出来るのだ、機械の手足をまた別の機械に繋ぐ事などわけない。

「なかなか良いボディを持っているようだが、このパワーには耐えられまい!」

「確かに、さっきみたいに片手でって訳にはいかなそうだ」

「死ね」

振り下ろされたアームを横に跳んで躱す。打たれた地面が砕ける。

「攻撃がワンパターンだな。そんなんじゃいくらやっても無駄だぜ」

「いつまでそんな強がりを言えるかな?手も足も出んくせに!」

その時。高くもなく低くもないモーター音、急ブレーキ音と続いて、倉庫の影から真っ黒な車が飛び出した。言う
までもなくサンライズだ。そのサンライズを追い越して、数点の光がこちらに向かってくる。その光――後部トラ
ンクから発射された小型ロケットが、金森の眼前で弾けた。攻撃にはならないが、閃光が奴の目を眩ます。そ
の隙に俺はサンライズに乗り込んで姿をくらます。
何が起きたのか理解したらしく、何事か叫びながら追ってくる金森がルームミラーに映った。

『ミニガンの使用を許可します。反撃してください』

サンライズがそう言うと背中でゴトリと音がし、スピードメータの横に切ったレンコンのようなマークが点滅した。
                                          ミ  ニ  ガ  ン
銃身の形をモチーフにしたそれは、これまた後部トランクに隠された7.62mmガトリング砲のロック解除を意味
する。アームリフト程度なら5秒で粉砕できる代物だ、もちろん金森も含めて。

「バッカ野郎、そんな危ないもん簡単に許可すんな」

『なら使わなければいいんです。いざという時使えないよりマシでしょう?』

「そりゃそうかも知れんが」

『それよりも使わないのなら代替案を。どうするんです?』

「決まってんだろ、俺たちの『素手』で叩く!」

『んもう、ヤリたがりなんだから』

「……お前、そういうネタどこで憶えてくるの?」

『私と会話する人間は一人しかいませんよ?』

「もういい。ドッキングいくぞ、トランスミッション!」
474それも名無しだ:2010/11/02(火) 20:41:19 ID:09zWHdBm
ギアをサードからローまで落とし、さらにレバーを押し込むと7番目のギア、エクストラオーバートップにシ
フトチェンジする。インストボードの下と座席の下からそれぞれ一対のアームセット、フットセットがせり出
す。ここに手足を置くとコネクタが接続し、俺とサンライズがドッキングする。生身と機械の身体でさえ繋げ
る事が出来るのだ、機械の手足をまた別の機械に繋ぐ事などわけない。

「ウェイクアップ、デイブレイカー!」

そこからは一瞬だ。フロントガラスがルーフに収納され、乗用車なら本来後部座席があるべき場所に畳ま
れていた手足が伸び、助手席は運転席の下に重なって……これ以上は省くが、一瞬後、俺とサンライズ
はひとつになり、身の丈5mほどの黒い鉄の巨人になっていた。
こちらが減速した隙に接近していたアームリフトが急停止する。金森は動揺を隠さなかった。

「黒い巨人だと……貴様、まさか」

「夜明けの光、デイブレイカーといえば、あんたらの世界じゃそこそこ知られてるつもりだが?」

「……ククク、そうかお前が。実は今、賭けの対象になっていてな。誰がお前を倒すのか!」
              ・
アームリフトが突進してくる。俺は左踵のローラーを逆回転させ、「回れ左」して身を躱す。アームリフト――
いやこちらも金森自身と呼ぶべきか――はぶつかる対象を失って通り過ぎていった。

「そうかい、なら少なくとも、自分に賭けるのはやめといたほうがいいな。俺に言わせれば、あんたは小物だ。
やってることも、揉み消し方も、それからマシンもな」

「口の聞き方を改めろぉっ!」

金森がUターンし、再び突進してくる。アームリフトのむこうの空が白んでいた。

『コウジ、あと1分です』

「オーケイ、エネルギー濃縮開始。クラッシュハンドだ」

金森が俺を掴もうと伸ばしたアームを回り込んで躱し、後ろを取る。俺は東の空を背にした。

「でかい口を叩いて、逃げ回るだけか!」

またターンしてきた金森の拳をローラーを使ったバックで避けた後、今度は脚で前に跳び一気に2本のアーム
の間に飛び込んだ。奴の両の二の腕を掴む。

「サンライズ、クラッシュハンド!」

『Load!』

以前に俺が短縮させた返事がかえり、俺の掌から発生した高振動が掴んだ金属をたちまち劣化させる。数秒
後手を放すと、金森のアームは自重に耐えられず、折れて地面に落ちた。

「こ、これは……何だ!?」

『あと10秒』

これまでの経験からすると、俺に敗れた機族は『ネットワーク』の後ろ盾を失い、司直の手が及ぶようになる。だから、

「あんたはもう終わりだ。その目に焼き付けておきなよ、当分見られないだろうから。――コール」
『3、2、1』
「貴様、いったい何を……」

俺はわずかに体を傾けて、俺の後ろにある光景を金森に見せてやった。その瞬間。
475それも名無しだ:2010/11/02(火) 20:45:48 ID:09zWHdBm
「夜明け……」
「デイブレイク!」

俺の正拳突きがアームリフトの正面に激突し、完全に機能を停止させる。その衝撃で金森も気を失い、眠っ
たようだった。サンライズが変形を解き、デイブレイカーから一人と一台に戻る。

『警察に通報しました。彼が目覚める前に到着するでしょう。私たちは早く逃げないと』

「ああ。……その前に」

アクセルを踏み込んで倉庫群を突っ切り、俺は船着場に向かった。深夜なら夜釣りに忍び込む者もいるが、
今は誰もいない。海面は煌めき、朝陽が辺りのコンテナやガントリークレーンに、濃く長い影を投げている。
海鳥がの声が聞こえる。俺はダッシュボードから缶コーヒーを取り出すと、車から降りた。まだ温かい。

『コウジ、逃げないと警察が……』

「コーヒー飲むくらいの時間はあるさ」

プルトップを引き、缶を煽る。苦味が徹夜明けの頭を駆け抜ける。

『それに今日も仕事でしょ。早く帰って少しでも眠らないと辛くなりますよ』

「お母さんかよお前は。いいから静かにしてろって」

『……私も飲みたいな』

「どこから。ボンネットにかけたりしたら怒るんだろ?」

『当たり前じゃないですか』

「お前言ってることが……おい、無くなっちまったぞ」

『では帰りましょう。ほら、早く乗って』

「やれやれ」

俺が乗り込むとサンライズは自律で走り出した。こいつは何故いつも俺の夜明けのコーヒーを静かに飲ませよ
うとしないのか。そんな事を考えながら、俺は少しまどろむ。

『寝ていてもいいですよ』

サンライズが声をかけてきた。気が利く。まだ道も空いている時間帯だ、帰るだけなら自律運転に任せてしまっ
てもいいだろう……。

「悪い。そうさせてもらう」

サイレンを鳴らして走るパトカーの列の最後の一台とすれ違ったのを確認してから、俺は目を閉じた。昇った
ばかりの朝陽を背に受けながら、サンライズは俺を日常へと連れ帰っていった。(終)
476サラリーマン機族デイブレイカー:2010/11/02(火) 21:04:25 ID:09zWHdBm
エンディング
岩崎宏美の「聖母たちのララバイ」をバックに
対向車のまったく無い朝の街を走るサンライズ号を空撮するカットが延々と続く



ハイ、やっちまいました、中略です。別段ひねりは無いので脳内補完してください。
やはり刑事でも探偵でもない、何のコネもないサラリーマンに事件解決させるのは無理があった。

「ハードボイルドとは何か?」
ググると「犯罪や暴力などを感情を込めずに淡々と描く」などという解説が見られたが、
そんなの海外の冒険ものはだいたいそうじゃないか?
何か違う気がしたので、ハードボイルドの代名詞であるチャンドラーを読むまで書くのはおあずけ。

で、読んだ「ロング・グッドバイ(村上春樹訳)」。ああ、これがハードボイルドなのかと納得できる、読んだことの無い文章でした。
と同時に「これは無理だ」と。
というわけで、「全力で書くぐらいで丁度よいパロディになるだろう」と情けない計算をして
書きました。うん、真面目に目指したのにハードボイルドとは程遠いよ・・・。
でも楽しかった。
477それも名無しだ:2010/11/05(金) 23:06:28 ID:B9BwGHt5
結構こだわりがあるようだがこの空気はこの空気で俺は楽しませてもらいましたぜ。
478それも名無しだ:2010/11/06(土) 14:14:25 ID:7v0z8H58
ウホッ!いいSS……


横好きなりにプラグマの主人公とヒロインttp://imepita.jp/20101106/479500

よしこれで逃げられない。続きを書かないといけなくなるぞ。
479それも名無しだ:2010/11/06(土) 14:35:53 ID:ALk9VDKg
>>478
プロの方ですか?
480それも名無しだ:2010/11/06(土) 19:34:00 ID:cKnpMzim
やはり>>440はプラグマだったか?
絵は独特のスタイルが完成されていて確かにプロっぽい

もう容量結構きてるね。そろそろまとめて投票にしようぜ
481それも名無しだ:2010/11/07(日) 10:18:20 ID:PRfnvwBe
安価つけるには容量がないので、見づらいけど勘弁。

3/魔界闘神乙レイダー
4/スーパーぼくロボ大戦乙
9/チャージ&チェンジ:ストライガーズ
10/雷光機動ゼイルトール
11-13/地球ロボ大戦 超力閃光ブライトス
16/次元漂流機サブロード
17/光と闇のポロロッカ
20/旅行機候トラバール
21-22/冷国のユヴァン
26/謎のエリート兵
27/天空勇者ライホーク
28/時空伝説タイスパース
30/幽霊ロボファントーム
39/ザリガニロボ(絵)
42/私情上等マイクザイナー
43-44/マジレイド 〜マジック&ブレイド〜
51/機動探偵デイ・ダイブ
54,56/ロマンスガイン
55/魔法銃機士
58-59,61/侵略攻導(インベイド)アークゼン
62/電脳機動パトレイズ
69/神刀業火エゼルダイン
70/量産型マジンガー
74/コンボイ量産型
75/ディバインハーツ
76/アトミックパワーガンダム
78-81/火龍震天 バクロンザー
82/決戦の十二戦機
83/「マグナマスメガドーザー」
85/緑版機人コクバンオー
90/神主くんとロボ神様
91/ギルスペース
93/カミヤドリ
94/<銀の海を祈る者>
100/砲光天士エンジェイル
482それも名無しだ:2010/11/07(日) 10:19:21 ID:PRfnvwBe
101,116-117/戦鋼機ゴウガード
102/機動戦士ガンダムV3
105/鬼心機オーガランス
106/最強戦車キングタンク
107/最後の男
108/弩級巨人ダイベース
109/フロント・ランサーズ!
110/鋼鉄戦姫ウィクトリア
111/ゲンカイザーロゴ
114/平和機人ゼロクロス
115,121/ゲンカイザーロゴ車
119/広告闘士ライガン
120/俺のスーパー鉄魔人
123/アウトロー・セイラント
126/絡繰 LOVE LIFE
127/三散合体サンバイダー!!!
131/限界ギリギリゲンカイザーG全話放送予定リスト
137/明日のロボ ダイナージャ
143/超絶神ゴッドエターナルカイザー
147/財閥戦士キンカイザー
148-149/ハマルタ機械黙示録
151/インテリウス
152/スーパーカレーロボ
156/決闘兵機ゼロライン
157/竜機兵団ミヅチ
158/ハツコイマシン
161/超弩級株式会社 ドテカイザー
162/ディアデーマ
164/<叙事詩オラトリオン>
165/「グレート合体のことわり」
166/貫善懲悪ダンザイン
167/2−exp
168/豪天拳ファイブモンド
171/ミスト・サン・レックス
176/サヨナラフューガ
177/幸か不幸かベルガファル!
189/煩悩粉砕ジョヤベール
190/情熱合身サンダイアー
191/戦え!ブラックダーク四天王!!
192-193/合金貴族 エクセレンダー
195/終着点兵器ドグー
207/50m級機動兵器を想定した新型量産機
219/合金忍法帖 ヤイバハート
223/超逃走 ダシュレイザー
225-229/勇者魔道士ディスペリオン
233/ラフレシアガンダム
242/― 夏 の 青 空 ―
245/スクランブラー・ケイオス
249/機動銭湯バンダイン
483それも名無しだ:2010/11/07(日) 10:20:18 ID:PRfnvwBe
251-253/天聖起動ジ・エンゼル
260/期待機体ワクテカイザー
261/絆鋼鉄ツナギンガー
285/―METAL TRANSER―
286/震動王機ヴィブライド
287/「明日は明日のアサルトデイ」
288/脚色演出クロコライザー
310-313/光神凱歌ガイセンオウ
315-316/SUPER BOKUROBO WARS CRONOSS
327/SRCセイカイオー
331/略奪合体バイオン
332/自走武器庫ガンザガン
350/ヘイト・ソルジャー
351/金幕のソレイユ
352/機聖械叙事テストメント
366/プロット的なもの
369/サンラウンド
370-371/逸闘戦機リョウダンオー
372-375/英雄兵器ヴァーンサイク
377/カラレオン
378/ヴェノンドーラ
380/ザンゴリラ
385/Eシリーズ
388/七転速攻デトレイジ
389/誘拐機ユウカイザー
390/テツムゲン
396,478/マグマダイバー・プラグマ(絵)
404/今日の天気は 晴れのちロボ
406/ジェネレイン
407/ロボ地蔵さま
408/エヴァンゲリオンα号機
411/「Dr.メソッドの魔法なんて信じない」
412-413/アクマな掟
414/スクラップ・マスター
415/神話剣豪ブレセイバー
417/ツンデレイナー
419/鋼菌疽罪ホワイト・ブラッド
420/Full Metal Cyclops
421/緋色ロボ ハデコイン
423/武装骨鬼・ザンザ羅
424/完全無欠ビクトリガー
425/不朽のガルドルフ
484それも名無しだ:2010/11/07(日) 10:22:28 ID:PRfnvwBe
426/GH-00
427/幽玄なる‘白’のアリス
429/鋼鐵合体バースト・レイン
430/グンテカイザー
432/ブレイブブレイザー
433/無敗空神スカイレイガー,二次元突破レイリィーザ
434/僕が騎士で彼女が魔女で
435/ミッドナイト・チェイサー 〜サラリーマン機族デイブレイカー〜
436/ジャンプマン
439/ジンガイ・キカイ
443/HGUCガンダム,デスティニーフリーダムガンダム
444-445/破軍星旗 グランシャリオン
446/戦王マタベエ
448/キチガイヴァスターMark∞ヱクセリヲンカスタム
449/汎用ヒト型決戦兵器人造人間 庵野エヴァンゲリオン初号機(テストタイプ)
454/小学生の頃考えたMS
455/冷やし中華、始めました
456/セーバーガイン
462/マクロマシン
463/町内合体マチヤクバー

[SS]
24-25,84/「マグマダイバー・プラグマ」―2
 96-98/―3
 196-199/―4
 391-394/―5
45-50/マジレイド 〜マジック&ブレイド〜―1
88-89/冬休みのガーディアン―1
140-142/勇者騎士団ダイセイバー―1
159/陰陽式機伝 イメージ・アンド・ワード―1-5+0
 179-185/―6…1
 236-240/―6…2
 290-295/―6…3
 355-363/―6…4
201-204/機動少女伝マサト―fin
216-217/ハツコイマシン―1
220-221/超光戦士ブラストロン―4
254-259,275-279/スーパーぼくロボ大戦Winner's Hand―27
263-273/桜華絢爛ベルフェリオン―8
 337-346/―9
302-307/行け!ユンガー50―3
399/限界ギリギリゲンカイザー―13
464-468,472-476/ミッドナイト・チェイサー 〜サラリーマン機族デイブレイカー〜―1


これで全部……かな。
ついでにお世辞か釣りか、はたまたなんかに似ててそう思えたのか、とにかく金貰うような技量はないです。
あと自分は>>440でもないです、ハイ。
485それも名無しだ:2010/11/07(日) 10:32:04 ID:1ItxVQ6v
>>484
乙!
486それも名無しだ:2010/11/07(日) 18:33:04 ID:QYl7pSBd
>>484
乙!
スレ見返してたらプラグマはもう絵が出てたね。440ではないわ、失礼
487それも名無しだ:2010/11/08(月) 20:40:52 ID:e2T8c27S
http://toki.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1289215794/
一足お先に建てる。で、投票。

>21-22冷国のユヴァン
世界観とマッチングした独特の雰囲気が素敵。

>245スクランブラー・ケイオス
ネタらしさを強引に捻じ込んでいる感が。

>315-316SUPER BOKUROBO WARS CRONOSS
クロスおいしいです。

総合:>159他/式機伝
圧倒される文の力。クライマックス迫るという事で一つ。
488それも名無しだ:2010/11/08(月) 23:07:18 ID:3c/VS3xr
投票
一般
>>192-193 合金貴族 エクセレンダー
エクセレンガー(タイトルと名前が違う・・・)の各形態に添えられたエピソードが想像力を刺激する

>>404 今日の天気は 晴れのちロボ
ノストラダムスもいまはむかし

>>415 神話剣豪ブレセイバー
こういう最終回は大好き

SS
マグマダイバー・プラグマ
微妙にシリアス入ったバランスが好き。ユンガーも好きだし拙作デイブレイカーもすごい思い入れがあるのだけど
今スレ投下量からプラグマに1票

総合
なんかもうひとつに選べないなーと思ったけど、地味にファンを増やしてる
銀河武将ブーメランに入れちゃうw
489それも名無しだ:2010/11/09(火) 21:00:30 ID:4c4wc5+x
>>161 超弩級株式会社 ドテカイザー
個人的にはこの設定だけでいくらでもいける

>>195 終着点兵器ドグー
インフレを可能にする恐ろしい能力と結末にゾクっとする

>>223 超逃走 ダシュレイザー
確かに面白そうなコンセプト

SS……って別カンだっけ?なしなら総合に、ありなら総合を辞退で↓
デイブレイカー
伊達に過去スレで票を掻っ攫っていない。ベタだがそこを利用したキャラ造形とか。
490それも名無しだ
人気投票やってるよ
一見さんも寄って行ってね!