ぼくの かんがえた ロボット10ごうき

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1それも名無しだ
『聖界機兵セイカイオー』

遥か未来の日本、一見平和に見えるが国益は衰え汚職や凶悪犯罪
テロ集団の出現、外交問題など国民の不満は高まり国は傾いていた。
そんな中、史上最年少である20代の若さで総理大臣になった
民荷 尽(たみに つくす)は、代々総理になるものだけに操縦することができる
「セイカイオー」を操り国の建て直すために戦う。

いでよ……セイカイオォォォォォォォォォォォォォォォ!!
――聖界皇、出馬!!

つうことで君達も幼少のころ考えたロボットを思い切って晒してみないか?

前スレ
ぼくの かんがえた ロボット9ごうき
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1215182097/

そくろWEB(保管庫・SRCぼくロボ大戦・Bジェネ)
ttp://www.geocities.jp/acidsandlot/
2それも名無しだ:2009/04/18(土) 11:48:58 ID:Wrpy59QB
>>1
さっそく投稿

機動戦姫カルミナイレブン

催妻・N・眠華(さいづま・ナナニー・ミンファ)少尉 17歳
超能力者部隊・ドリアン・グレイ隊に所属する軍人にして連邦のアイドルユニット Bridget(ブリジット)のメンバー
オーストラリア出身 菜食主義 イルカ好き 趣味・ヨガ
ペットにフェレットのアレックスがいる
オーストラリアのコロニー落としで家族を失い軍への入隊を決意するが、復讐心からではない
自身のパイロットセンスもさることながら、彼女の最大の武器は歌にあり、これを聞いたパイロットは戦闘力が30%も向上する
との研究報告もなされている
また、彼女の歌に触発されて超能力を覚醒させた者が続発し
その力に目をつけた連邦はアイドルという名目で彼女の歌を全世界に配信し、密かに超能力者を駆り集め、
ドリアン・グレイ部隊を結成した
彼女は超能力者部隊設立の原因を作った自分に対し良心の呵責を感じているが
前向きな性格の為過去は振り返らないようにしている

ドリアン・グレイ・イミリアノフ大佐(47)
人体実験部隊と揶揄されるドリアングレイ部隊の司令官
隊員をモルモットとしてしか見ていないかの様な冷酷非常の科学者
実質戦闘の指揮はミンファが執る


カルミナMk−V
サイコミュ連脳システム・ヴァルキュリアシステムを採用し
兵士の意思が共有されるのでかつてない円滑な組織的行動が可能となった
ドリアン・グレイ隊はカルミナ11機1チームの三個軍団で形成されている

戦艦ペンテシレイア
ドリアングレイ隊の旗艦
内部は研究所の様相を呈しており、また、ブリジットの歌の収録をここで行うこともある

アンノーン
連邦に楯突くスペースノイドの秘密結社アドミラル・ナインの正体不明の機体
一機で艦隊を全滅させる程の恐るべき強襲兵器
この謎の機体に対抗してドリアングレイ隊は設立された
武器はビームナギナタ 拡散ビームシールド
メガ粒子砲、 ターンXのように機体がバラバラになれる
搭乗者は主人公の幼馴染 健吾・J・小龍(けんご・イェーガー・シャオロン)
3それも名無しだ:2009/04/18(土) 12:09:12 ID:E3423inK
こんちわ、前スレで機械煎餅センベインってのを投下した野郎だけど、
面白そうなのでSSモドキ作って参加してもいいんだろーか。
おkなら今日の晩にでも早速投下させてもらうけど…
4それも名無しだ:2009/04/18(土) 13:06:48 ID:liUvnKE/
>>3
大丈夫だとは思うが、個人的には前スレが完全に落ち着いてから進めたほうが良いと思うな
自分はそういう風に進めていくつもり
5それも名無しだ:2009/04/18(土) 19:22:54 ID:slzjDbxM
また半年〜良質の厨・厨二・邪気眼をたのむぜ
6それも名無しだ:2009/04/19(日) 04:34:40 ID:ojK8bZeG
投票しようと思ったら前スレ埋まってたぜー。選ぶのにチンタラしすぎてたぜ……
しょうがないからここでさせてらおう。

投票
>>292 絶壁のガイア
巨大な壁!それを登る!絵的には地味になりそうだけどそれがいい。
登山的な燃料管理や食糧管理の地味ながらもはらはら感やロッククライミング的な地味ながらも時折ダイナミックアクション…な感じだといいなぁ

>>348-349 原子豪傑 アトムライザー
良いよね、特攻エンドwアトムと原子とのやりとりがいい。胸が熱くなる。

>>512-514 ラムダ・ピース
語りかけるような口調がいいね。ストーリーもツボだ。
あんま関係ないけどタイトルラムダ・ピースじゃなくて日輪の花なのだろうか……

SS・総合はともに辞退で……
正直ぼくロボ三作選ぶだけでも結構大変なのに
SSや総合なんてとても選べない。どれもみんな楽しんで読ませてもらってます。
7それも名無しだ:2009/04/19(日) 07:30:44 ID:aiPeZU0n
消防ロボ チンカイザー
邪悪な火の怨霊『ヒマジン』が復活し、町を燃やし始めた!
ヒマジンの復活を予測していた消防庁は、消防ロボ チンカイザーを作りヒマジンに立ち向かう!


チンカイザー
消防車型メカ『チンライザー』、ショベルカー型メカ『チンショベル』
救急車型メカ『チンレスキュー』、この三体が合体して完成するスーパーロボット。
剣や銃火器類はもっておらず、消化器や放水ポンプ、ショベルを使う。

登場人物
氷魚 翔華 (ひお しょうか):25歳。女性
チンライザー及びチンカイザーのパイロット。消防士。
男勝りで気が強く、すぐに熱くなる性格。良くも悪くもその性格で周囲の人間を引っ張っていく。

多助 泰三 (たすけ たいぞう):35歳。男性
チンショベルのパイロット。レスキュー隊員。
気は優しくて力持ちを地で行く大男。妻と二人の娘がいる。

井野地 衛 (いのち まもる):23歳。男性
チンレスキューのパイロット。救急救命士。
冷静沈着で真面目な性格。しかし気がとても弱いので、熱くなった翔華に意見を言えず振り回されることが多い。

ヒマジン
邪悪な火の怨霊。遥か古代に封印されていたが復活する。
地球のありとあらゆるもの全てを焼き尽くすのが目的である。
火の怨霊であるためミサイルやビームは効かず、逆にその熱エネルギーを吸い取りパワーアップする。
その性質から察するとおり、冷たいものや酸素の供給を絶つものが苦手。
部下などは特におらず、自身が物や動物に乗り移り『火災獣』になる。
8それも名無しだ:2009/04/19(日) 08:42:45 ID:OCs0dXvm
>>7
名前を見た瞬間また下ネタかと思ってしまった
9それも名無しだ:2009/04/19(日) 10:16:44 ID:aAXO8H1t
俺もw名前が厨(わかりやすい)すぎるぞw
10それも名無しだ:2009/04/19(日) 11:01:37 ID:Xa2Rn0BZ
いやそれ厨じゃなくて小二だろ
11それも名無しだ:2009/04/19(日) 22:31:40 ID:/rg0qvLe
吹いたwwwwwwwwだが嫌いじゃないwwwwwwwwww
12それも名無しだ:2009/04/20(月) 00:24:46 ID:PfzMzT/X
作品とかじゃないけど俺が考えたとどめ演出
SSとかみたく書けないので映像的に説明すると

普段はギャグってか痛快なアクションの連発の戦闘シーン

パイロットが「とどめだ!」「くらえ!必殺の・・・」と言う

BGMが変わり周りの雰囲気が一変する

ロボットのエネルギーが必殺武器(剣や拳など)にチャージ

一気に敵に向かい距離を詰める

敵の攻撃を避ける動作や剣を振りかぶる瞬間に画面がフリーズしカァン!というSE

ノイズがかかったロボットの顔アップでさらにギャキィィン!というSE

必殺技を繰り出し敵が遠くへ吹き飛び体中から閃光を出し爆発

決めポーズ&決めゼリフ

あぁだせぇ
13それも名無しだ:2009/04/20(月) 20:52:00 ID:69PtN4Dr
>>12
ださい?いいえ、様式美です。なんとなく時代劇チック。
14それも名無しだ:2009/04/20(月) 22:56:11 ID:Kzs2B5Ql
昔の戦隊モノでよく見かけた、スローモーションと早回しを交互に繰り返す演出が好きだった
自分もアニメとかで「こういう技法があったらなぁ」と思うことはいくらでもあるが、手間が
かかりそうだし誰かが代わりにやってくれるとは思えない…
どうしようかなぁ…こういうのって自分で勉強しなきゃなんないのかなぁ…
15それも名無しだ:2009/04/20(月) 23:47:33 ID:NLpQQ2q0
戦う!巫女さん

2020年東京で突如悪霊が実体化し、人を襲う事件が発生した。これに対向出来るのは、主人公神仁祈とロボット士気神のみ。さあ!戦え祈よ!東京の平和は君にかかっている!
主人公
神仁祈(かみに いのる)17歳
バイトで巫女をやっていたが、神主にいきなりロボット乗りにされた女子高生
いつもトラブルに巻き込まれる
実は陰陽師の末裔で、霊力が高く幽霊が見えたりする
戦っている時にトランス状態になることがあるが、自力ではなれない
トランス状態になると霊力、身体能力などが上昇する
ロボット
士気神
神主から祈に託された謎のロボット。上半身は白、下半身は赤を基調とした色合いであり、巫女のような見た目をしている
霊力が高い人にしか乗れない

主な武装
御幣ソード
巫女が持っている御幣のような見た目の剣 護符スラッシャー
護符の形の武器
相手に投げる使い捨ての武器
ソルトボム
塩が含まれてるボム 投げると拡散して相手に降り注ぐ
霊砲
霊力をエネルギーにする銃込める霊力の量で威力が変る
巫女舞
トランス状態になると使える技
霊力を高め、御幣ソードにこめて舞のごとく相手に切りかかる技
16それも名無しだ:2009/04/20(月) 23:48:25 ID:NLpQQ2q0
すいませんsage付け忘れました
17それも名無しだ:2009/04/21(火) 18:58:53 ID:xpYdVJG2
>>14
アニメ演出家になれば良いじゃない。
3Dアニメなら簡単に早送りとスロー再生ができるね。
18それも名無しだ:2009/04/22(水) 01:46:19 ID:uChFv7G8
合体!聖獣王

広い宇宙のとある星のとある国、この国は神々の信仰をしており、神々から様々な恩恵を受けていた。だが、その陰で邪神を信仰し、邪神の力を受けて国を滅ぼそうとしている者がいた。これに対して、良い神々は4体の化身を良い心をもった人間に託した


主人公
炎一徹(ほのお いってつ)18歳
正義感が強く暑苦しいくらい熱血な性格の青年。火の神に気に入られ聖機獣「朱雀」を託される。

風魔迅(ふうま じん)17歳
明るくこれと決めたらどこまでも突進む性格の青年。風の神に気に入られ聖機獣「白虎」を託される。

水本香(みずもと かおる)18歳
冷静だが物事をよく誤解する性格の女
水の神に気に入られ聖機獣「青龍」を託される。

土川タケル(つちかわ たける)17歳
おおらかで優しい性格の青年。土の神に気に入られ聖機獣「玄武」を託される。


機体

朱雀
一徹が乗る機体。鳥のような姿をしており主に機関銃やミサイルを装備しており、遠距離戦を行なう。

白虎
迅が乗る機体。虎のような姿をしており主に牙や爪など接近戦を行なう。

青龍
香が乗る機体。相手に幻を見せたり、味方にバリアを張ったりする支援型の機体。

玄武
タケルが乗る機体。亀のような姿をしており、主に甲羅に付いている巨大な大砲や足に付いてミサイルなどで戦う機体。


聖獣王
4機の聖機獣が合体して出来る機体。朱雀が頭、白虎が左腕、青龍が右腕、玄武が胴体と足になる。主な武装は神々の力を纏った「聖獣剣」 腰に付いている「聖獣砲」 右腕を発射する「聖獣撃」
必殺技は全ての力を聖獣剣に集めて相手を貫く「聖獣邪消撃」
19それも名無しだ:2009/04/22(水) 07:39:19 ID:w9cMRzum
桜華絢爛ベルフェリオン
 
○ストーリー
 今より未来、人型ロボットが実用化した時代。
高度な技術により独立した都市「エルヴィン」では、独自の常識、社会が形成されていた。
その都市の中で、母親の入院費を稼ぐためにバイト漬けの生活を送っている少年、天城総一。
彼が犯罪組織「JDA(ジャンヌダルク)」の起こした事件に巻き込まれたことで、彼をとりまく状況は一変する。
結果的には、古来より伝わる秘宝「デバイス」が彼の手に渡ってしまう。
それは、逃れられない戦いに巻き込まれてしまったことを意味していた……。
 
○キャラクター
・天城 総一(あまぎ・そういち) 男、16歳
 本作品の主人公。熱血直情型の人間で常識人。
一人で抱え込んでしまい、他人を頼りづらいという欠点がある。
高校一年生だが、母親が入院中で、両親が離婚しているため、バイト漬けの生活をしていた。
そのため、資金面の問題が解決しても金銭面を気にする癖がついてしまっている。
JDAの引き起こした事件がきっかけで、不可抗力でデバイスと契約してしまい、
デバイスを巡る一連の戦いに巻き込まれることとなった。
「天城総一、大立ち回り! この世の不条理ブッた斬りーッ!!」
「今ここで手が届かなかったら自分が許せない! 何もできなかった無力な自分が!」
 
・パール=ジルバ
 「デバイス」のうち一体。JDAに保管されていたが、一連の事件により総一の手に渡る。
本人曰く、現在の技術でデバイスを可能な限り解析し再現した人造デバイスだという。
そのためか固定の属性が判明せず、力も他のデバイスと比べると劣っている。
デバイス本来の姿より、好んで少女の姿をとる。
素直で優しくはあるが、本人は素でありながらとことん他人を振り回す性質で、
さらに非常識がついてまわる。
「ならば力を与えましょう。運命の枷を与えましょう。求める力を与えましょう!」
「それにしても、危なかったですね。何度ヒヤヒヤさせられたことやら」
20それも名無しだ:2009/04/22(水) 07:40:05 ID:w9cMRzum
・藍澤 春緋(あいざわ・はるひ) 女、16歳
 総一の友人の一人であり、彼を振り回す要因のひとつである。
性格は行動的。野次馬気質であり、事件が起こるたびに総一を連れ回す。
人並みの気遣いはでき、その気になれば普通に過ごすこともできるが……。
実は親の関係でJDAの次期幹部となることが確定しているが、
関係者以外誰一人としてそのことを話していない。
総一の監視役として話をあわせるも、JDAとの板挟みに一人苦悩する。
「ま・さ・か、このかよわい美少女を置いて逃げないわよね?」
「だから……忘れたいのに……あんなこと、全部……なのに、今更『何ができたのか』なんて考えるわけ!?」
 
・高見 誠二(たかみ・せいじ) 男、16歳
 総一の友人の一人であり、人型ロボット関連の技術者を父親に持っている。
冷静な性格であり、全くというわけではないが、あまり感情を表に出さない。
友人グループで行動する時は常にまとめ役となっている。
また、話を聞いてくれる相手で、かつ周囲では珍しく総一を振り回さないため、
彼の話し相手としても一番信頼されている。
「……やりすぎに決まってるだろ」
「……あちらへの通信は俺の方にだけ回しておけ。聞かれたくないだろう? 泣いてる声」
 
・広瀬 涼(ひろせ・りょう) 女、22歳
 エルヴィン内で弁護士をしている女性。
といえど、エルヴィン内で『裁判が平行線を辿った時は模擬戦闘で白黒をつける』という
特殊な法があり、その戦闘の強さでほぼ無敗を誇っているというのが実情である。
実質、彼女の存在はエルヴィン内の「抑止力」として働いている。
立ち振る舞いは冷静だが本心は感情的。困っている人が居ると見捨てられない。
総一達をバイトという形でJDAから保護している。
「ウェイクアップ、フランベルジュ!」
「絶対に捕まるから、言っている」
 
・角川 俊暁(かどかわ・としあき) 男、23歳
 エルヴィンの警官。涼の知り合いであり、その関係上仕事でも会う機会がよくある。
職務には真面目で、本人自体も正義感が強いのだが、
女性には目がないこともあり、喜怒哀楽が素直に出ることもあって、軽い印象を受ける。
JDAの事件から総一達を保護し、以後も何かと関係することが多い。
「あーはいはい悪うござんした」
「ここで見捨てて死なれて、本当に助けを求めてたって後で気づいても遅すぎるからな」
21それも名無しだ:2009/04/22(水) 07:41:19 ID:w9cMRzum
○機体
・ベルフェリオン第七素体アルカエスト
 デバイスであるパールがその力を解放した姿。青と白の騎士というイメージを受ける。
耐えない、飛べない、武器もない、と当初はないない尽くしだったが、
総一がデバイスを理解するにつれその力が発揮され始める。
デバイスの顕現は二挺の拳銃式レールガン、身の丈ほどもある大剣、そして弓の三種。
元々大地の属性を宿した第一素体だということは終盤に判明する。
大地の本質は万物の創造、有から有の製造。アルカエストもこれを行使できるが、
情報不足だった当初はそれに気付けず、ファンタジーの錬金術に当てはめて考えられていた。
直接戦闘能力では、本来の力でさえ他のベルフェリオンに対し遥かに劣るが、
本人の直感や創意工夫でいくらでも補える。
刀身の爆発の勢いで振り下ろし、敵機奥深くまで刺さった刀身を爆発させる「烈破牙狼剣」、
刀身に水を纏い、突きを繰り出す「驟雨連撃破」などを習得する。
余談だが、アルカエストの名は中盤になるまで判明しなかったため、
名称判明の後もベルフェリオンと呼ばれ続けている。
 
・フランベルジュ
 涼が個人的に所持している、『SLG』に分類される人型ロボット。
腕部マニピュレータにエネルギーを纏い攻撃する「ファングバイト」等が主な武器。
装甲が厚く、パイロットの動きをトレースする操縦システムの関係もあり
近接戦闘と機体相性がよく、そのため汎用的な接近戦用武器を装備している。
他のSLGとの合体により飛躍的に性能が上昇する。
 
・BMM−01マズルカ
 エルヴィン内でシェアを勝ち取った規格「BMM」の第一種機体である。
軽量級だがハードポイントが多く、装備次第であらゆる状況に対応できる。
戦闘用だけでなく建築、探査、雑務など、その汎用性が評価されている。
戦闘時はレールガンとレーザーブレードが基本武装。
 
・BMM−02サラバンド
 BMMの第二種。マズルカと比べ内部ハード性能が上昇しており、高級品の類である。
反面マズルカと比べデリケートになっており、内部ハードの耐久性など信頼性ではマズルカが上を行く。
情報処理能力が高いため、マスコミ等はこの機体を採用しているところが多い。
またマズルカと共に警察に配備されており、俊暁の使用しているBMMはこちらである。
22それも名無しだ:2009/04/22(水) 07:43:31 ID:w9cMRzum
○設定
・デバイス、ベルフェリオン
 古代より伝わる秘宝。炎、水、風、大地、光、闇の6種存在するが、
秘密裏に解析され人造デバイスなども製作されている。
6種全てを集めると願いが叶うと言われているが、願いが叶ったという確かな話はない。
デバイスが力を解放し顕現した姿が「ベルフェリオン」であり、デバイスの特性を色濃く受け継ぐ。
顕現のキーワードは『デバイス・オン』。
顕現すると虚空からベルフェリオンが構成され、本人は知覚的にベルフェリオンと共有する。
そのため、ベルフェリオンがダメージを受けると、そのダメージが本人にも返ってくる。
また、デバイスはもとの装飾品の姿、ベルフェリオンの2種以外に、武器になることもでき、
ベルフェリオンの状態でもデバイスの武器は使用可能である。
しかし、人間の姿になることができるデバイスはパールしか存在しない。
 
・独立都市エルヴィン
 周辺国家が敵対している中で、その技術力が認められ独立した自治を可能としている巨大都市。
人型ロボットをはじめ様々な技術が他国の上を行っている。
日本的文化が強く残っており、そのためか英語・全世界共用のエスペラント語に加えて日本語と、
三種の言語が採用されている珍しい都市。
このエルヴィン周辺は元々宇宙船と思われるものの落下した跡であり、
宇宙船の調査・解析のために技術者が集まり、技術応用などを考えるうちに発展していった。
そのためか、技術向上に適した独自の常識が形成され、結果他とは一線を画す社会が形成されていった。
 
・JDA(ジャンヌダルク)
 ガイル=ヴェスティという人物を頭とする、謎に包まれた犯罪組織。
その小隊は長らく謎に包まれていたが、総一達を取り逃したことから、
一般市民を拉致・洗脳し戦闘員に仕立て上げていたことが判明した。
一連の流れでデバイスを奪われたこともあり、総一を執拗に狙っている。
 
・BMM
 現在エルヴィンの共通規格として設定されている、人型ロボットの汎用形式。
以前は様々な会社が自身の規格で販売していたが、
最近になりシェアを勝ち取ったのがBMMである。
現在3種まで存在し、販売されている。
警察や大半のマスコミ等は既にBMM一本で運用している。
 
・SLG(ソードラインガードナー)
 飛来した宇宙船に使用されていた生体金属「ODEN」により製作された機体群。
エルヴィン形成前に少数製作されている。
材質が生体金属であるため、多少の傷なら自己修復が働く。
また、それぞれ個体に意志が存在し、時折操作していない状態でも機動する。
 
 
SRCに関わっている人なら見覚えある名前があるかもしれませんが、多分その人。
23それも名無しだ:2009/04/22(水) 16:58:16 ID:A3skKLvU
個人的にこの手の歌舞いた台詞回しに弱い。

なんか微妙にガンソっぽい気がしなくもないが
24それも名無しだ:2009/04/23(木) 03:39:06 ID:SjzwTvNQ
一気に三作品大放出!



破壊神ブイ・レイク


この世の理壊します……

破壊と創造は表裏一体

世界創造企業アルモレラを中心に世界は回転していた。

その絶対的権力に立ち向かう奴らがいた、その名も「セブンスハンマー」
さわるな危険な無法集団、泣く子も黙るデンジャーな連中それがセブンスハンマーだ!

だが奴らが壊すのは物じゃない、真にこの世界の害をもたらす者。

今日も奴らはハンマー片手にぶっ壊す。


機体
ブイ・レイク

主人公機、超破壊ハンマー・ジェロニモを引っさげている。

この機体の開発経緯や開発者などはいっさい不明、そもそもセブンスハンマー自体が謎に包まれている。
破壊の化身ブイに関係していると思われるが果たして…。
必殺技はブレイクスルー、カイ・メツ・ダー!(壊・滅・打)


ブイ・オート

超破壊ハンマー・ライオネルを引っさげている。
ブイ・レイク共に謎に満ちている。
必殺技はブレイクスルー、メッサイ・ダ(滅砕・打)


エッジ

アルモレラの機体、警備員といっても殆ど兵隊に近いアルモレラの社員が搭乗している。
量産型だから性能は低い。


ビッグエッジ

アルモレラの機体、とにかくデカい。アルモレラ支社に一機づつ配備されている。
25それも名無しだ:2009/04/23(木) 03:42:56 ID:SjzwTvNQ
登場人物
アフェ

主人公。セブンスハンマーの1人、なんでも見境無く壊す荒くれ者。
ただし善悪は理解している、壊すのは悪のみ。
好物は肉、肉をひたすら食べる。仲間にたまに引かれるぐらい肉を食う。
小型化したジェロニモを常に携帯していて白兵戦でもバッチリ戦える。
猿のような奴とよく言われる。


フォーゲル

セブンスハンマーの1人、アフェの尻拭い担当。
ツッコミもする、面白そうな事があれは顔を突っ込む癖がある。
一見お気楽な感じにも思えるが、つまらなければ壊す恐ろしい一面がある。

ライオネルを常に携帯していて白兵戦でも戦える。


ユング

悪そうな人達に絡まれていたら前記の二人に助けてもらい成り行きで二人の旅について行くことになる普通な少年。
ついてない運がないなどから下向きな人生を歩んできた。
アフェに上を向けと励まされる事もしばしば。


ケーニヒ

世界創造企業アルモレラ社長、事実上世界の頂点に君臨する独裁者。
残忍かつ狡猾。
社の売上を全てに置いて最優先する。


世界観
砂漠が星の半分を占めている異世界、星の名前はニュウレター。
かつて破壊神と創造神が壮絶な戦いを繰り広げた結果現在の荒廃した世界を生み出したと歴史の書に記されている。
その戦いの末期に破壊神によって産み出されたのがアフェ達セブンスハンマーである。

世界を復興させるために立ち上がったのがケーニヒの父、アルモレラを設立し世界中にアルモレラ支社を展開する。
復興の兆しを見せ始めた頃から物語が始まる。
26それも名無しだ:2009/04/23(木) 03:44:19 ID:SjzwTvNQ
追憶のフォルナード


西暦2050年、日本は異星人の手に落ちた。
地球人は徹底抗戦を構えたが、慨存する兵器全く通用せず一方的に侵略されてしまう。

しかしその異星人は武力を取り上げた後地球人には一切手を出さず、地球人全員に田畑を耕させた。
地球を他星侵略のための補給基地にするつもりらしい。
皮肉にも異星人の手によって地球から戦争が無くなり、富が平等に分けられた。

ある人は異星人に侵略されて良かったと言う人もいる。
確かにその通りだった、少しの自由を奪われることで平和を手に入れることができたのだから…

十年後、一部の人間による人類解放軍D-CLE(ドルチェ)を設立。
彼らの地球を取り戻すための戦いが今始まる。


機体
フォルナード

D-CLEの開発した異星人と戦うための力。
異星人の技術と地球の技術の融合したこの機体は異星人の機体に対抗できる。
操縦方法は驚く程簡単で子供でも操縦できる。

開発途中だったこの機体を主人公黒守 天牙(クロス テンガ)が奪いそのまま天牙の機体となる。
異星人の技術でできているためシルエットは獣のような形(ベースは人型)をしている。

主武器は異星人の技術で生まれた武器レイヴテイル。
異星人は尻尾をつけたまま使用しているが、この機体は取り外し可能。


ラローデ

異星人の機体、この機体によって地球は侵略された。
量産型だから地球以外の星に攻撃しかけたら逆に返り討ちにあうこともある。


ジ・ラローデ

指揮官機、カスタムされていてスペックは元の機体より上。
見た目も大幅に変更されている。
27それも名無しだ:2009/04/23(木) 03:46:15 ID:SjzwTvNQ
主人公
黒守 天牙(クロス テンガ)

異星人に侵略されて良かったと思う地球人の一人。
D-CLEの開発期間でフォルナードを奪い成り行きで異星人と戦う事になる。

他人に決して心を許さない、常に周りの人に警戒心を抱いている。


アンナ・リュート

D-CLEのリーダー格、D-トライアングルの一人。
本当はフォルナードの搭乗者となるはずだったが、天牙のせいで予定が変更される。

好戦的で活発な性格で異星人にたいして強く反抗している。


紅葉 陸斗(コウヨウ リクト)

D-トライアングルの一人。
天牙の操縦テクニックを見込み、仲間に引き入れる。
D-トライアングルの中では司令官の役割をしている。


ジャガー・デイ・リンク

D-トライアングルの一人、情報収集、潜入、尾行と諜報部員の役割をしている。

天牙と対立することがたまにあるが徐々にお互いを認めあっていく。

眼帯をしている、異星人に網膜を傷つけられ左目は失明している。


ギース

異星人のエースパイロット、天牙を好敵手とみなしD-CLE討伐隊を申し出る。

地球人とは友好関係を築き上げたかったが、D-CLEが現れてやむを得ず心鬼にして侵略したときのような修羅になる。


異星人

惑星ザグから侵略目的で地球に来た。
銀河中の文明のある星という星を片っ端から侵略してはその星を補給基地にしていく。

しかし好戦的だとおもわれるザグ人だが、侵略した星に対して武力で支配するのでは無くあくまで友好的な関係を築き上げていく。
反逆者がでればやむを得ず武力を持って制圧する事もある。
28それも名無しだ:2009/04/23(木) 03:48:14 ID:SjzwTvNQ
サンシャインゲート


時は開拓時代真っ只中、西部の荒野でならず者が二人。
ライアード=シルバー、懸賞金800万G。
コイル=レイシュット、懸賞金900万G。
二人合わせて懸賞金1700万Gの超大物賞金首の二人組、この二人組が様々な騒動に巻き込まれては解決していく大喝劇。
この二人から一瞬でも目を離すな、あっというまにあの世行きだぜ………


機体
鎧騎馬(メタルホース)ハリケーン

スーパーロボット、鎧騎馬(メタルホース)と呼ばれる機体。搭乗者はライアード。
とある博士からくすねてきてそのまま愛機となる。
主武器は散弾銃ウィンチェスターM2900、スーパーロボットらしからぬ武装をしている。
テンガロンハットとマントを被り、風貌は某○キサス○ックと似ている。


鎧騎馬(メタルホース)トルネード

搭乗者はコイル。ハリケーンと同じくとある博士からくすねてきた。
主武器は機関銃マキシムMG09。



登場人物
ライアード=シルバー

元はただのごろつきだった、しかしコイルと出会い決闘したその日から彼の人生は変わった。
現在はとある事件によって妻テレサを失しない抜け殻のようになり酒を飲んだくれている。

早撃ちの名手と言うことでスピードスターの異名を持つ。


コイル=レイシュット

前記で述べた通りコイルもまたライアードと出会い人生が変わる。

ライアードが妻を失ってからはコンビを解消、しかしコイルは忘れられず再びライアードのも元に訪れるのだが…。


クルト=マーガリン

ライアードの妻テレサによく似ている。
ライアードは彼女にテレサの面影を重ねるが、テレサの事が忘れられず割り切れないでいる。

二人に巻き込まれお尋ね者となる


ゴールド=ラッシュ

世界を支配しようとたくらみ、世界中の悪という悪を屈服させ配下としてきた。
そして遂にライアードとコイルにも魔の手が忍び寄る。
29それも名無しだ:2009/04/23(木) 04:04:22 ID:SjzwTvNQ
>>26-27
誤字修正

日本×→地球○
開発期間×→開発機関○
他にもあったらすいません…
30ベルフェリオン1話:2009/04/23(木) 04:54:01 ID:QuCMROA2
>>23
ガンソ見てなかったんで、どのあたりがガンソっぽいかどうかは分からない。
しかし気に入ってくれたようで幸い。

>>19-22の本編を打ってみたので公開してみる。
 
 
 
 一体の巨人が居た。
群がる機体を殴りつけ、メインカメラを一撃の下に砕く。
とある機体は蹴り砕かれ、爆ぜた装甲のまま動かなくなる。
またある機体は投げ飛ばされ、他の機体までも巻き添えになる。
 
 その光景を間近で見た男は、つぶやいた。
―――悪魔が居る。
 
無慈悲に敵を叩き尽くし、炎の中に立ち直るその巨体は―――
 
 
 桜華絢爛ベルフェリオン
   第一話「出逢いという奇跡」
 
31ベルフェリオン1話:2009/04/23(木) 04:55:12 ID:QuCMROA2
 夜の街は眠らない。
午後十時をまわり、街は電気の光に照らされる。多くの人々が、思い思いの日常を過ごしていく。
此処は独立都市エルヴィン。周囲が戦乱渦巻く最中で、その技術力をもって独自の社会を世界に認めさせた都市。
今より未来、人型ロボットが実用化した時代。
「勝手に決めンな! 明日バイトのシフトが入ってるっつーたろーが!」
「だからどうなのよ! またシフト代わってもらえばいいじゃない!
 明日の試合は一回しかないけどバイトの時間はいくらでもあるでしょ!?」
「お前状況分かって言ってる!? 俺今月やばいんだけど!?」
口論を繰り広げる少年少女二人の後ろで、ため息をつく少年がひとり。
彼にとっては見慣れた光景で、結局この先男が折れるのも分かっていた。
「はい決まり。その代わり、ちゃんとお礼はずんどくね?」
「……いい加減に、今度の都合あけるとかそういう方面に話向かないかな、お前は」
「何か言った?」
なんでもない、と頭を抱える少年、天城総一。
少女、藍澤春緋に彼が敵わないことは何年も前からずっと変わっていなかった。
「お前の都合、分かってないはずがないだろ。諦めろ」
「諦められるかドチクショウ!?」
後方でその光景を見ていた高見誠二は、思う。
多分これからもずっとこんな感じだろうな、と。
バイトも終わっての帰路、何事もなく時は―――
 
「きゃああああああああああああああああああああああ!!」
 
突如上がった悲鳴は路地裏から。三人ほぼ同時に、その方角に目がいった。
「高見、通報お願い。あたしちょっと確かめてくる!」
「おい、ハル! 一人で行くな馬鹿!」
何か騒動が起こると、まず春緋が首を突っ込み、その後総一が呆れながらも追いかける。
「悪ィな、高見。あと頼むわ!」
そして、二人のフォローにまわることとなる誠二。いつもの光景である。
「ツケだぞ」
「あとで返す」
短く返答を重ね、春緋を追いかけようとした総一の目に、それは映ってしまった。
「高見、後ろ―――!」
それ以上の言葉も、誠二からの返答もなかった。
薄暗い路地裏に差し掛かっていた二人の後ろに、人影が確かに居たのを最後に、意識は薄れていく―――。
32ベルフェリオン1話:2009/04/23(木) 04:56:14 ID:QuCMROA2
一台のトラックが、夜道を走っていた。
あたりに影は何も無く、街外れの工場まで進んでいく。
トラックが到着すると工場の門は開き、内部に進もうとするところで
「はい、そこまで」
制止の声とともに、暗闇の中から現れる機体。
共通規格となった人型ロボット、BMMの第二種、サラバンド。
「警察だ。調べはついてる、下手に抵抗すると撃つぜ?」
そう言うと、レールガンを構えてトラックに照準を合わせる。
「……やっぱりか」
数秒後、その照準は虚空に向けられることとなる。
その虚空から姿を現すは、おそらくBMMを基本とした、知らない装備の機体。
「相手さんもステルス使ってたってわけね」
―――全機行動開始! 同時に突入隊は内部に突入し、被害者を解放せよ!
命令を聞きながら、男のBMMは他と同様に戦闘態勢に入った。
 
「一人ずつ降りて進め」
内部では既に、積み込んでいた人間を内部に移しているところだった。
そこには三人の姿もある。他の被害者同様捕らえられて、身動きできない状態だった。
「にゃろ、丁寧に手錠かけやがって……!」
電子ロックがかけられている手錠が、そう簡単に開くはずがない。
全員拘束されている状態では、助けを待つ以上にできることはなかった。
「ちょっと、下手に抵抗しないでよ! あれ見えるでしょ!?」
総一の耳元に、背後から若干手加減して噛み付き、囁きながら顎で注意を促す春緋。
よりによって男達は、小さい子供を人質にとり、反抗を抑制していた。
「っつー……わーってるよ、やり方考えろやり方」
「べーだ、総一のくせに」
「ガキかお前」
耳元を擦ることもできず、ただ状況をどうするか考えるだけだった。
「天城、流石に騒ぎすぎだ。空気を読め」
「そうそう、春緋さんに謝れ!」
自分で言ってどうする……そう言いたい気持ちを、さすがに空気を読んで留めていた。
己の前では、不安そうに人々が連れられていく。このまま従っていることしかできないのか?
総一の思考は巡り巡って、再び耳たぶを噛まれた時には、自分が呼ばれていることに気付いていなかったと自覚した。
悪態をつきながらも、従うしか出来ずに立つと、ふいに。
「お兄ちゃん……」
聞こえた言葉に振り向くと、そこには幼い少女が居た。
彼女の視線を目で追うと、男達が人質にとっている少年に辿りついた。
歯を噛み締める。今にも殴りかかりたい一心を抑えて。
―――そんな時だった。
33ベルフェリオン1話:2009/04/23(木) 04:58:21 ID:QuCMROA2
ズゥゥ……ン!! 大きく車体が揺れる。
外で何かあったのか、それは車体に遮られ確認することはできなかった。
ただ、一瞬男が別の何かに気をとられたのはわかる。
一瞬だった。揺れで前に倒れ掛かった身体を、無理矢理進ませる。
反応が一瞬遅れた男は、突き進んだ総一を止める事が出来ず、吹き飛ばされる。
二人は大きく突き放され、残ったのは少年ひとり。
「行け!」
精一杯叫んだ。後はどうなろうと構わない。
一瞬でも何とかなると思った、あとで後悔なんざしたくない! 一心でもがき、必死に立とうとする。
ここで捕まるくらいなら―――。一斉に逃げ出す、捕まった人たち。
何とか状況を立て直し、自力で立とうとした瞬間。
 
衝撃。
 
焼け付くような熱さ。立てないほどの激痛。
脚を撃たれたと理解したのは、その数瞬後だった。
「総一!」
「天城……く!」
二人の声が聞こえるのが、彼にとって幸いだった。
混乱する思考が引き戻され、目の前が開ける。
自分は脚を撃たれた。そして、男は既に立っていた。
やられる、と思った。避ける手段も無く、そもそも抵抗すらできない。
目の前で今、自分を狙い銃口が火を噴く―――その音を彼が聞くことはなかった。
34ベルフェリオン1話:2009/04/23(木) 05:00:08 ID:QuCMROA2
「まずい!」
やってしまった、と気付いた時には遅かった。
警官の目に映った光景では、レールガンの流れ弾によりトラックが吹き飛ばされていた。
一応、被害者の逃げた姿は確認できたため、できるだけ生きてほしいと願うだけだが……。
しかし、そう目を向けたのがいけなかった。
「しまっ―――」
距離を詰められた。
駄目もとでレーザーブレードを抜く。間に合わない。
とっさに回避運動を行うも、落ちる片腕。
同時にレールガンも失い、隻腕となってしまった機体に鞭打ち、骨を断つ勢いでレーザーブレードを突き立てる!
「これで三機……ただ、きついか」
残った頭数は、警察側が三機、組織側は二機。しかし、唯一彼の機体のみが損傷重大である。
「ガンが落ちた。前衛に出る!」
援護を任せ突撃する―――瞬間、予想だにしない方向からの射撃で一機が蜂の巣になった。
「なん、だと……!?」
そこには、悪夢のような光景。
さらに3機のBMMが、たった2機となってしまった警官を見下ろすように、工場の上に存在していた。
 
よく覚えていなかった。
気がつけば生きていて、目の前はトラックが燃えていて、運悪く出口は機体の残骸でふさがれてしまった。
爆発の衝撃か、それとも装置が誤作動したか。簡単に手錠は外れた。
ここからは出られない。一人その場に倒れていた総一は、痛む足を引きずりながらその場を離れ、別の出口を捜しに内部に向かった。
彷徨う総一、しかしそう簡単に出口は見つけられず。
その部屋にたどり着くまで、誰一人気付かれなかったのはあまりに幸運過ぎた。
自分の勘だとも思った。それでもあまりに冴えすぎているが。
「誰か……呼んでるのか?」
なわけないよな、と苦笑。実際、誰かが呼んでいる気がしたのだが、信じられることではなかった。
部屋の扉が開く。
―――そこには。何かのカプセルの中に液体漬けにされていた少女と、何人かの男達の姿があった。
手に銃が握られるまで、さほど時間は無い。
気付けば駆け出していた。理屈より何より、その声が自分を呼んでいたような気がした。
痛む脚も気にしない、今だけは。
ただ、信じたかった。このまま死ぬよりは、自身を呼ぶ声を。
状況的に、助かりそうにない。だというのに、心の何処かでは落ち着いていた。
もう一度、撃たれる。それ以上走ることも叶わず、あと一歩、手を伸ばす。
倒れこむように、カプセルに身体からぶつかる。何かが割れる音、肩あたりに刺さる感触。
霞み始めた視界の先に見えた少女、ゆっくりと彼に向かい手を伸ばし―――。
 
「―――デバイス・オン」
35ベルフェリオン1話:2009/04/23(木) 05:01:12 ID:QuCMROA2
「ざまあねえな、全く……」
救援が来るまでにはまだ時間がかかりすぎる。戦力を甘く見たか。
舌打ちをしても、返って来る応答は何も無い。
モニターが生きているだけ奇跡、ズタボロの状態だった。
無慈悲な機械の巨人が、自身にレールガンを構えるのが見えた。
「終わってたまるか。あいつなら、絶対に許さないはずだ」
つぶやいてみても、返答はない。切り札はある。使うか―――?
その逡巡と、自身に銃を向けていた巨人の頭を打ち砕いたのは、青い拳だった。
 
いつからだったろうか。青と白が、赤い炎で照らされて、巨人は確かにそこに居た。
BMMはレールガンを向け、放とうとする。一瞬早く跳躍、脚の一撃が胴体に炸裂する。
吹き飛ばされ動かなくなる、二機目。
近くに居たBMMを掴み、思い切り投げ飛ばす、その上に蹴りを重ね。
工場に突き刺さり、二機まとめて動かなくなる。
「―――悪魔が居る」
その光景を見て、一言しかつぶやけなかった。
最後の機体はレーザーブレードを抜き、近接戦闘を望んだ。
それは未知の脅威に対し、あまりに無謀で命取りだった。
振りかざす光の剣、しかしそれより早く踏み込んだ巨人は手首のあたりを掴んで剣を止める。
強引に腕を引きちぎり、怯んだ機体の胴体に埋め込まれる拳。
まるで映画のように軽々と吹き飛ばされ、爆発。
 
無慈悲に敵を叩き尽くし、炎の中に立ち直るその巨体は―――
36それも名無しだ:2009/04/23(木) 05:03:01 ID:QuCMROA2
というわけで1話終了。
総一は段階を経て大立ち回りしたり見えきったりできるようになります。
反響があれば続きを書くかもしれない。
37それも名無しだ:2009/04/23(木) 18:03:10 ID:gc8uT0bm
アリス

西暦2030年、世界各地から有名な科学者が消える事件が発生した。それから3年後のことである。
輝が森を歩いていたときである、それはいきなり空から降って来た。
38それも名無しだ:2009/04/23(木) 18:04:23 ID:gc8uT0bm
ラビートゥー
元々は敵の機動兵器だったが、スクラップにされそうになった時、ある科学者によって逃がされ、主人公と出合う。
戦闘用AI「アリス」を積んである
武装は左腕の接近戦用のブレード、右腕の遠主人公
道標 輝(みちしるべ ひかる) 17歳

科学者だった両親を失い、一人暮らしをしている青年。 森の中でラビートゥーを見つけ、事件に巻き込まれる
最初は無関心だったが、ある事件から段々アリスを好きになって行く。

アリス
もう一人の主人公。
戦闘用AIだが、実は自分をAIだと思い込んでいる少女である。このことは物語の中盤で明かされ、それまではある装置で生まれたときから機体と繋がっていたため、自分をAIだと思っている。
最初は無関心だった主人公をある事件から好きになって行く。
39それも名無しだ:2009/04/23(木) 18:06:07 ID:gc8uT0bm
機体

ラビートゥー
元々は敵の機動兵器だったが、スクラップにされそうになった時、ある科学者によって逃がされ、主人公と出合う。
戦闘用AI「アリス」を積んである
武装は左腕の接近戦用のブレード、右腕の遠距離戦用ショット
異空間から現われるマグナ・カノンを装備している
物語が進むに連れてパワーアップしていく
自己再生能力を備えているため、傷を受けても勝手に治る。
その他にも、搭乗している人を健康に保つ装置がある。この装置があれば食料や水を摂取しなくてもよい。
物語の中盤で大破し、その時にアリスが実は人間だとわかる。
40それも名無しだ:2009/04/23(木) 18:07:31 ID:gc8uT0bm


武陣機関

アリスが脱出して来た機関
世界を滅ぼそうとしている。
色々な研究機関から科学者を拉致してきており、技術力は高い。
特に人間を兵器にする技術が発達している。

フォック
敵の量産機
AIに人間の脳が使われている機体。


カリュード
中盤に出て来る敵の起動兵器。
圧倒的な攻撃力でラビートゥーを大破させる。
41それも名無しだ:2009/04/23(木) 19:31:12 ID:gc8uT0bm
すみません、>>38の上の機体設定は間違いです
42それも名無しだ:2009/04/23(木) 19:36:20 ID:3TKsL+C1
>>37-40
仲間ロボットにジャバウォックとナイトとクイーン・オブ・ハートがいるんですね
43それも名無しだ:2009/04/24(金) 16:49:35 ID:XGX9iy+I
無敵伝説ウィンジブル

2000年のある日、突如秘密結社「ガイタカ」が世界征服に乗り出した。それを阻止したのは無敵のロボット「ウィンジブル」と無敵勝利であった。それから二十年後、ガイタカが復活しまた世界征服に乗り出すのであった。そして今、無敵伝説が再会する…
44それも名無しだ:2009/04/24(金) 16:51:08 ID:XGX9iy+I
人物

主人公
無敵無敗(むてき むはい) 16歳
ケンカが好きな高校生。今までケンカで負けたことは無い。
父からロボット「ウィンジブル」を譲り受け、復活した悪の秘密結社「ガイタカ」と戦う。
きめ台詞は「俺の名は無敵無敗、無敵の名を受け継ぐ者なり!」


無敵勝利(むてき しょうり) 38歳
もとウィンジブルのパイロット。
二十年前「ガイタカ」と戦っていた。
復活したガイタカと戦おうと思うが、自分にはもう出来ないと悟り、息子にウィンジブルを渡す。
きめ台詞は「俺の名は無敵勝利、無敵の名を持つ物なり!」

45それも名無しだ:2009/04/24(金) 16:53:13 ID:XGX9iy+I
機体設定

ウィンジブル
二十年前に無敵勝利が造った機体。
装甲が厚くパワーがあり、主に近接戦闘をする。
主な武装は左腕の「ミサイルショット」
右腕に内蔵してある「ジブルブレイカー」
この他にも物語が進むにつれて色々出て来る

武装説明

「ミサイルショット」弾が誘導ミサイルになっている銃。威力は弱く牽制などに使われる。

「ジブルブレイカー」右腕にに内蔵してある武装。
力を極限まで送り込むことによって、必殺技「ジブルブレイカー」を出すことができる。
46それも名無しだ:2009/04/24(金) 16:54:29 ID:XGX9iy+I


秘密結社「ガイタカ」
世界征服を企む社長のガイタカを筆頭に色々な怪人がいる会社。二十年前に無敵勝利に破れたが復活しまた世界征服を企む。
47それも名無しだ:2009/04/25(土) 17:54:44 ID:AAZfEXaY
マクロスを参考に書いてみました。類似作品あったらごめんなさい。

スカイファイター

西暦2000年アメリカで研究されていた生体兵器が突如暴走し、アメリカを占拠した。これに対して国連は可変戦闘機部隊を設立、アメリカ奪還作戦を開始した。
48それも名無しだ:2009/04/25(土) 17:56:42 ID:AAZfEXaY
人物
主人公
安藤景子(あんどう けいこ)23歳
眼鏡っ子のエースパイロット
第3航空可変機部隊に所属している
最初は脇役みたいな主人公だが、段々真の主役になる。


オルソン・カルロ
23歳
アメリカ人。
祖国を取り戻すために第3航空可変戦闘機部隊で戦う。
中盤までの主役扱いな脇役。
金髪ロン毛の最強のフラグクラッシャー。空を飛んでいるときに主人公を冷やかしたり、パインサラダやステーキを食べたり、戦争が終わった後の話をしたり、戦闘中に主人公に告白しても死なない。

ヴレット・ハリナス 24歳
ロシア人
恋人の敵討ちのために第3航空可変戦闘機部隊に所属する。
クールな苦労人。
三人の中で一番大人びている。
49それも名無しだ:2009/04/25(土) 17:58:27 ID:AAZfEXaY
A-MKV

第3航空可変機部隊に配備されている可変戦闘機。
戦闘機ながら空中での静止や垂直離陸が出来る。戦闘機形態、人型形態、潜水形態の三つの形態に変形可能。
基本的な武装は150mmマシンガン、追尾ミサイル、ハンドボムなどを装備している。


A-MKV景子機
主人公機。独自の改造を施している。人型形態の頭部のデザインや翼の形等が変わっている他に、得意な突撃戦ように35mm散弾銃を装備している。

A-MKVオルソン機
オルソンが乗る機体。遠距離戦用にチューニングが施されており、ロック数は少ないが、レンジが広く、最大5キロ先までロック出来る照準器を装備している。武装にも39mmスナイパーライフルを装備している。

A-MKVヴレット機
ヴレットが乗る機体。戦闘補助に特化した機体。
チャフをばらまいたり、通信の妨害やコンピューターにハッキングなど電子面に特化している。
50それも名無しだ:2009/04/25(土) 17:59:14 ID:AAZfEXaY



アンドロイン

アメリカで研究されていた生体兵器。突如暴走、増殖し、アメリカを占拠した。
色々なタイプがある。
51それも名無しだ:2009/04/26(日) 00:19:17 ID:x/T+Eb7e
機械童話

「昔々世界は悪い鬼や妖怪に支配されていました。
人々はただ祈しかありませんでした。そして、人々が諦めかけた時、空から三人の神様が舞い降りてきて言いました。「ワシらは戦えない、代わりにこれを授ける」言い追えた神様はふっときえ、代わりに3体の機械の巨人が立っていました。
人々は機械の巨人に乗って戦いました。
長く、とても長い時間戦いました。そして
悪しき物たちを封印することが出来ました。」 …それから300年たった時のこと、悪しき物たちが封印を破ってまた現れました。そして三人の機械の巨人も復活しました。
52それも名無しだ:2009/04/26(日) 00:26:42 ID:x/T+Eb7e
人物


桃海翔(もも かいと) 十五歳
桃太郎の末裔と言われている。 機械巨人「桃真神」に乗る。

浦島功太(うらしま こうた)十五歳
浦島太郎の末裔と言われている。機械巨人「亀真神」に乗る。

金健太(きん けんた) 十五歳
金太郎の末裔と言われている。
機械巨人「熊真神」に乗る。
53それも名無しだ:2009/04/26(日) 00:28:39 ID:PS+z4zbN
sageろ、まとめて書け
54それも名無しだ:2009/04/26(日) 00:33:15 ID:x/T+Eb7e
機械巨人
昔神様が人間に授けたロボット。


桃真神
海翔が乗る機体。刀を使い、「犬神」、「雉神」、「猿神」の三つの志機神を操る。


亀真神
功太が乗る機体。槍を使い、志機神「亀神」を操る

熊真神
健太が乗る機体。斧を使い、志機神「熊神」を操る
55それも名無しだ:2009/04/26(日) 00:34:26 ID:x/T+Eb7e
悪しき物

昔世界を支配していた者たち。再び世界を支配しようとしている。
56それも名無しだ:2009/04/26(日) 00:35:26 ID:x/T+Eb7e
すみません、sage忘れました。
57それも名無しだ:2009/04/26(日) 01:11:54 ID:3r3BpNOQ
ストーリーとして投稿する気がない設定だけならできれば1,2スレにまとめて欲しい
投稿するにしろ簡単なあらすじにするとか考えてくれ
58それも名無しだ:2009/04/26(日) 07:53:06 ID:KlMmChtL
痛い妄想を垂れ流すスレなんだからそんなうるさく言ってやるなよ
59それも名無しだ:2009/04/26(日) 07:55:33 ID:PS+z4zbN
俺はここからプロが出ると思ってるよ
60それも名無しだ:2009/04/26(日) 08:50:03 ID:VKkopkJ2
>>58
とはいえ>>51-55なら1レスに入る内容だからなぁ。
見やすさを考えても2レスが適当だろう。
61それも名無しだ:2009/04/28(火) 21:59:49 ID:dh0sfjaw
保守age
62それも名無しだ:2009/04/28(火) 22:06:44 ID:nusrEs52
1000ないし2000レスで設定をまとめるなんて大変なスレッドですね
63それも名無しだ:2009/05/01(金) 15:33:24 ID:ffxj25M3
ここってメダロットみたいなロボットの設定もあり?
64それも名無しだ:2009/05/01(金) 16:48:48 ID:NLYAKvNY
別にいいんじゃないの?
設定だけ書いて去っていくようなスレだからあまり明確な決まりとかないしな
65それも名無しだ:2009/05/01(金) 20:16:06 ID:azI6f8T6
極端な話究極超人あ〜るみたいなのでさえ許されそうな雰囲気だ
66それも名無しだ:2009/05/01(金) 22:48:34 ID:c45Gah2v
第五狼とかいう主役がロボットに乗らない奴もあったな
67それも名無しだ:2009/05/01(金) 23:01:58 ID:8q4fo43N
主役がロボットに乗らないというか、整備員主役で威張り散らすパイロット達の虐めにも屈せず平和のために
ロボットの整備をし続ける〜みたいな裏方話を考えていた。以下その残骸

【超強無敵 ヴァリガンヴァー】
ある日突然以下略〜
迫りくる怪物を相手にヴァリガンヴァーは今日も戦うのだ!


【主なロボ】
・ヴァリガンヴァー
二機のロボットと戦闘機が合体することで誕生するスーパーロボット。
身長100mの巨体から繰り出す攻撃は敵怪物を完膚なきまでに叩きのめす。
毎回パイロットを回転椅子で決める。(仮面ライダー電王の電仮面ソード的なやつ)

・ヴァリンガーロボ
園江 乃緋斗の操る小型ロボ。
接近戦を得意とする。
ヴァリガンヴァー時には頭〜胸辺りまでを構成する。

・ガンヴァーロボ
井伊茂 言雄の操る小型ロボ。
遠距離からの攻撃を得意とする。
でも中の人はそんなの気にせずに殴り倒す。
ヴァリガンヴァー時にはおなかの辺りを構成する。

・ピーチスペシャル
椎音 桃の駆る戦闘機。
本当はちゃんとした名前があったがパイロットの希望でこの名前に。
でも呼んでるのは本人ぐらい。戦闘支援を得意とする。
ヴァリガンヴァー時には下半身を構成する。

園江 乃緋斗 そのえ のひと
ヴァリンガーロボのパイロット。男。19歳。
見事なまでの猫かぶりで、民間人その他の前では笑顔を絶やさず、誰にでも優しい……そんな絵に描いたようなヒーローさん。
だが実態は未成年なのに平気でタバコとか吸っちゃう悪人。
ヴァリガンヴァーに乗り命を懸けて戦ってる自分(パイロット)は奥でこそこそしてる整備員なんかより断然偉いという
自己中心的な考えの下、整備員相手には威張り散らす。
苗字で呼ばれることを嫌う。

井伊茂 言雄 いいも ことお
ガンヴァーロボのパイロット。男。21歳。
常時カルシウム不足。自分がヴァリガンヴァーのパイロットに選ばれた際は、
建物を潰しても怪物との戦闘のせいにできるため進んで建物を倒壊させる。でも民間人の前とかだと笑顔ニコニコ。
それでもいらいらが収まらないときや、出番が無かったときには整備員とかその辺に置いてある物とかにも平気で当たる。
パイロットはヴァリガンヴァーを操縦するために自身の能力を数倍に強化する特殊スーツを着ているため
壁とか整備用品入れとか平気で凹ます。そんな悪人。

椎音 桃 しいね ぴーち
ピーチスペシャルのパイロット。女。18歳。
三人の中で唯一整備員達にも優しく接する。
けどまぁ、それは演技で、実際は見下してたりなんてそんな悪女。

正直どこがおもしろいんだろう……とか急に覚めてしまったんで途中廃棄。
主題歌やデザインまで考えるほど力入れてたのに……
68それも名無しだ:2009/05/06(水) 21:30:06 ID:cEsgOhU1
闘機伝

 東大陸の帝都『ラクレス』で一年に一度開かれる大武道会。今年もその日が押し迫り、各地から強者達がぞくぞくと集まりはじめていた。
 同時期、高地出身の青年ライグは、祖父の仇を討つために山を下りた。
 赤の瞳に白く長い髪。それが祖父の仇だ。
 しかしながら元よりライグは世間に疎いため、路銀もそうそうに底を突き、旅路で襲ってくる賊徒を返り打ちにして日銭を賄う日々を送っていた。
 そんな折り、気弱なおい剥ぎの青年ネズから、大武道会の話を耳にする。
 強者の祭典ともなれば、強かった祖父に勝ったあの男もあるいは――。
 一も二もなく思い立ったライグは、直ぐ様『ラクレス』へと向かった。
 帝都にて新たな仲間達と出会う中、ライグは、特級闘士の仮面の男、シン・トウシンの姿に、祖父の仇の影を見る。
 大武道会のトップに輝く彼へ辿り着く唯一の道しるべは、たった一つしか存在しない。
 ライグは、大武道会への出場を決めた。
 その先に、『ラクレス』の光と影が隠されているとも知らずに……。


ライグ・スピリック
東大陸で最も高い『カイゼ山』にある村出身の青年。
真面目で正義感が強いが、祖父と二人暮しだったため世間を知らず、思ったことをすぐ口にする素直すぎる性格。
生まれてからずっと山中で育ったため足腰が強く、祖父譲りの武術も並の闘士を寄せ付けない。
遥か昔に失われたはずの武術『操気術』の使い手であり、その才能は『操気術』を世に復活させた祖父すら上回るほど。
体から溢れだした闘気の形を自由自在に操るのが『操気術』であり、ライグは祖父の成しえなかった奥義である闘気弾の遠隔操作をもやってのける。

ネズ・チューナン
街道でライグを襲った青年。
ライグと同じように金に困った末のおい剥ぎ行為であり、本来は気弱で、やさしい気性の持ち主。
大武道会を見るためにはるばる田舎の村から出張ってきていた。
棒術の心得を少し持っているが、ほぼ我流で、腕前は低い。

カミン・シックレス
『ラクレス』の近くで襲われているところを、ライグ達が助けたことにより知り合った町医者。
以後『ラクレス』で、ライグ達は彼の家に厄介になる事となる。
歳のわりに落ち着いており、いつも柔和な表情を絶やさない好青年である。だがキレると恐い。
本人は闘うことは得意ではないと言うが、手刀を駆使して闘う武術『リュウギョク流』の免許皆伝であり、鍛えぬかれたその両腕は鋼鉄すら両断するほど。
シモーヌと言う名の幼馴染みがいる。

シモーヌ・ザンケン
カミンの幼馴染みの女性。
父親であるサユーマ・ザンケンとともに諸国を周る武者修業をしており、大武道会の出場(父親が)のために『ラクレス』へと舞い戻ることとなった。
ザンケン式刀剣術『生涯無敵流』を受け継いでいるため、男性顔負けの武力を持つ、まさに女傑である。
黙っていれば美人でスタイルも良いが、粗野で口が悪く、父親をして「嫁の貰い手がいない」と嘆くほど。
本人曰く心に決めた人がいるらしいが、なかなか気付いてくれないとのこと。

フー・ダイヤロマ
悪漢に絡まれているところをライグに助けられた女性。
実は大武道会の審判員『ゴセイ』の一人であり、やや天然じみた性格のせいか、大会開始まで黙秘であるはずのこの情報をうっかりライグへと話してしまう。
一目惚れに近い感情を抱かれたライグは戸惑ってもいるが、まんざらでもない様子。

シン・トウシン(仮面の男)
五年もの間、大武道会の優勝を続ける謎の男。
寡黙な上に表情の見えない仮面をしているため、ミステリアスを通り越した不気味な雰囲気を放っている。
皇帝の懐刀とも噂されており、ここ最近の大武道会はデモンストレーションと呼ばれるほど彼の独壇場となっていた。
多種多様な武術を操り、あらゆる武器にも精通した戦闘のスペシャリストである。
69それも名無しだ:2009/05/06(水) 21:30:52 ID:cEsgOhU1
闘士
東大陸において『闘士』とはただ単に格闘家などを指す言葉ではなく、『闘機』を操り闘う者達のことを示すものである。
世の少年達の憧れの職業であり、その成績により一級闘士、二級闘士、三級闘士と区別されている。
稀に特級闘士として皇帝に見初められる者もおり、現在はシン・トウシンがコレに当たる。
大武道会は祭りとしての面よりも、招いた他国の皇帝たちに力を誇示する役目のほうが大きく、有事の際には、闘士はそのまま兵士へと変わるという恐怖を植え付けるのが真の目的である。 

闘機
大武道会に出場する上で必要不可欠な、15メートルほどの人型兵器。
ライグはこれ無しで出場したため、一回戦で苦戦を強いられることとなった。

闘卵
武闘鳥と呼ばれる巨大な鳥の卵を、三日三晩複数名の闘気にあてることで完成する闘機の原型。
完成後、上部から三分の一ほど殻をめくり、そこから搭乗。
闘水と呼ばれる水で満たされた内部から闘気を加えると、大気中の闘素が殻の外部に集まり付着し、やがて人型へと機化する。
人によって闘気に差があるため、同じ闘機は二つとして存在せず、最初の形から大きく姿が変わることもごく稀である。
訓練次第では他の動物が入り、その動物を模した闘機へと変わることも出来る。
武闘鳥は東大陸にしか生存しない特有の鳥類のため、この技術を持つ東帝国は世界でも有数の軍事力を誇っている。

闘素
大気中にある気体。
非常に重いため、海抜70メートルほどまでしか存在せず、山中の人間はコレを利用した道具(闘機)の存在を知らないことが多い。ライグも例外ではなかった。
高密度の闘素は肉体を補助するため(服と体の間に満たすなどして)、女性や老人なども軽がると荷が運べるなど、本来はこういった活用方が主流である。
70それも名無しだ:2009/05/06(水) 22:59:31 ID:z5vSOnR4
邪心ディロイザー

怨み、妬み、悲しみそして裏切り。
負の感情と呼ばれる物はやがて邪心となる、その心は悲しき獣へ変異し世界を覆い尽くすだろう。

社 秦(やしろ しん)彼もまた邪心に堕ち、闇の獣ディロイザーに魅入られし者。

人が存在する限り邪心は必ず生まれる、そう人がいる限り…。



細かい設定も書いた方がいいですか?
71それも名無しだ:2009/05/07(木) 00:06:51 ID:8OT4eCcd
『好きにしろと言えば書くだろ?
じゃあその問いに触れられなければどうするのか、その答えがあるなら最初から聞く意味は無いね。』


鉄のようだが鉄より冷たく、鬼のようだが鬼より異形。
それが何者で、何故戦うのか?
それすらも「意味は無い」と答えるだろう。

『名前?そんなもの呼ぶ側の都合なのを、聞くことで本質を知った気になりたいだけだろ?
それなら教えた上で、違うと否定してやるよ。』

似非鉄鬼バゴーン
50メートル超の巨大戦闘ロボット。
ロボットであることも巨大であることも戦闘を行うことも意味は無い。
それが気まぐれに暴れて、悪を倒しているように見えるかもしれない。
そう見えたなら、見えた人にとっての意味はそういうものなのだろう。

ガレキ
バゴーンに乗る生意気な少年。何かに作られた存在だが、それはどんなものでもそうだ。
他者との会話は、物事を否定することから始まる。
『この世界を固定する力と思考を打ち壊し、自分で新しい考えを、生き方を持たせるために作られたんだとさ。
俺にとってはそんな意味無いけど。』
72それも名無しだ:2009/05/08(金) 15:40:55 ID:94k7zEvE
戦国武将がロボットになって戦うって設定を考えて絵にまで起こしたのに武者頑駄無そっくりになった
73それも名無しだ:2009/05/09(土) 17:09:19 ID:vWLwcHjt
「機動幻想エリュシオン」
主人公エルナック・フォン・ブレトワルダ(16)
5人のイケメン・アイドルテロリスト「ミストルテイン」のメンバー
木星圏を支配する帝国「タルタロス」の幹部バラミール将軍の弟でエリート士官養成学校、ジュピトリスアカデミーの一年生
地球が滅び、惑星間で争う宇宙三国時代,
民間人救出作業中テロリストの捕虜となり、スラムに住む貧民の視点で帝国の圧政の実態を知り、
ミストルテインのリーダー、シエロ・ブランディスに唆されてテロ活動に参入
質の高い遺伝子操作を受けており身体能力は高い また、夢で他人の心に乗り移ることがよくある
童貞と言われると怒る
当初はメンバーの足手纏い、世間知らずで正義感だけが獲り得?だった少年が人を率いる「責任」を負う事によって
水を得た魚の様に将才を開花させていく
「俺に憧れるな!!」

尚、当作は、4機ものロボットに乗り換える
オデッセイ: ジャンクの寄せ集めで敵量産型MSにすら歯が立たない
メンバーが5人しかいない頃に乗る機体
デウカリオン:組織の拡大とともに、主人公も一小隊を率いて戦うようになる
ヒュぺリオン:火星での決戦「ビフレスト攻防戦」で火星陣営に参加木星の指導者、
サムライカーンの機動兵器「オニシマヅ」を大気圏で討ち取る
エリュシオン:太陽系統一を果たし、プラネットエンペラーを名乗るシエロの粛清の手を逃れ、
ミストルテインを離反最終決戦でヒュぺリオンやシエロの重機動兵器テュポエウスと戦う
74それも名無しだ:2009/05/10(日) 21:18:41 ID:0SsO32Ie
お久しぶりのマサト作者です。
パソコンがウィルスにやられて修理に出したりそのせいでマサトのメモ消えて
うぼぁーってなったり試験があったり就職考えたりで全く投下できずすいません。
来週には次の話が投下できそうです。よければ楽しみにしていてください。
75それも名無しだ:2009/05/12(火) 03:42:01 ID:Kugei+rS
age
76それも名無しだ:2009/05/16(土) 21:06:47 ID:CfZrpAVL
弁護神ライブロー

無罪、あるいは大幅な減刑を勝ち取った被告を引き込み喰らう、謎の怪物が棲む異世界「グレーゾーン」。
為す術のない元被告と怪物の間に立ちはだかるその影は――
「こいつは俺の依頼人でな」


秤 両座(はかり りょうざ)
若手凄腕弁護士。誰も引き受けたがらないような確定的な重犯罪の弁護を率先して引き受け、見事に減刑、時には
無罪をも勝ち取る人呼んで「悪の味方」。
さらにグレーゾーンに引き込まれた依頼人をライブローで救出するなど、仕事だけとは思えない働きも見せる。
なぜ、それほどまでに守るのか?

「興奮していて何も覚えてないと言え。いいな?」
「もうお終いか?こっちの材料はまだまだあるぜ」
「正義は結果だ。もし本当に俺に正義が無いなら、俺は負けるだろうな」
「悪の味方がいたっていいんじゃないか?」
     シ ロウト
「あァ〜っ裁判員めんどくせぇ〜〜っ!!」

ライブロー
グレーゾーンで秤が操る真っ黒なロボット。両腕に装備した円形の盾「ライブチャクラム」が特徴。
その他に言葉によって生み出されるメカ「エビデンスツール」を巧みに組み合わせた
変幻自在の武器「ロジカルアーム」を使う。
必殺技「ブレイクファクト」使用時には全身が一気に黒から白になる。

<ブレイクファクトの流れ>
秤「そろそろ最終弁論いくか!」
ライブローが両腕のチャクラム(鎖で腕とつながっている)を投げる。
チャクラムは敵にぶつかりながら飛び回り、鎖で敵を縛り上げる。

秤「はぁぁっ……!」
ライブローの色が一気に黒から白に変わる!

秤「ブレェェェェェェェイク・ファ――クツッ!!」
ライブローがパンチすると、振動で鎖が光り、敵に食い込んでいき、そのまま敵は切り刻まれる。


間味 瞳(まみ ひとみ)
秤の能力を聞きつけて助手として潜りこんだ、資格取り立ての法律家の卵。だが、あまりにも露骨に勝ちを取りにいく
秤のやり方に、決意が揺らいでいる。

「そこに正義はあるんですか!?」
「やっぱし検事になろうかなぁ……」


東雲 隼人(しののめ はやと)
腕利きの検事で秤のライバル。非常に真面目な性格で、犯罪を憎み、裁判では被害者の気持ちを何よりも大切にする。
それゆえグレーゾーンに引き込まれた元被告には複雑な思いを持っているが、放っておくことも出来ず、トゥルースで
救出に入る。
座右の銘は「罪を憎んで人を憎まず」、蕪の漬物が好物で趣味は通販だ。

「一番つらいのは被害者に決まってるだろうが!」
「くっそ〜っ、勝負は最高裁までお預けだ!」
「恨みの連鎖、俺が断ち切る……『白日』の下にッ!一刀!両ッ断!!」

トゥルース
グレーゾーンで東雲が操る蒼いロボット。神主を思わせる和装風のスタイルをしている。
言葉をエネルギーにして威力を増す銅剣状の神剣「白日」が武器。
必殺技は「白日」で一刀両断にする「トゥルーストゥース」。
77それも名無しだ:2009/05/17(日) 21:33:34 ID:RPfsM1Vf
「なんたることだ…ヴァギトは裏切りデガスに至っては死んでしまうとは…!」
「しゃあないの。戦場は別れに満ちとる故な」
頭を抱えるブザンをレイファが冷たくかわす。
『ジュバフ、ブザン、レイファ…』
「なんでしょう、帝王様」
『貴様らの戦闘兵の強化が完了したとメカニックから連絡が入った』
「ならば、私に行かせてください!このブザンに!デガスの仇を討たせてください!」
「まあ待ち。今のお主は見てられん、怒りで目の前が塗りつぶされとる」
『…ならば、次はレイファとブザンの二人で行け。今度こそラシュア、ウィリス、
ヴァギトの裏切り者三人とアテナスを討ち取れ!』

機動少女伝マサト 第13話「憤怒、突進!」

所変わって谷口家。
「僕は転校したってことになってるから、もう学校には戻れない…」
「引越しっていう話だから、元のマンションに帰るわけにもいかず…か」
亜紀斗の言葉を受け神夜が呟く。
「…ならさ、家で一緒に暮らさない?」
「…へっ?谷口さん、今なんて…」
「だから、青崎君も私の家で暮らそうって」
亜紀斗は神夜の方に目をやりながらボソッと尋ねる。
「……いいの?」
返答に詰まったのか神夜は黙ったままだ。
「…黙認、でいいんだな、神夜?」
ウィリスに言われ神夜は申し訳なさそうに頷き、ココアが入ったカップを口元へ運ぶ。
「私も居候の身だから大きい口叩けんが、文句はないぞ。かつての知り合いなら大歓迎だ」
「ね、みんな言ってるよ。だからさ、一緒に住も?」
「…ありがとう、谷口さん。あ、いや、二人いるから紛らわしいな…じゃあこれから、
『麻里』って呼ぼうかな」
この言葉に対する谷口兄妹の反応は正反対であった。
「や、やだぁ青崎君ってばぁ…」
「ブバ―――――!?!?」
麻里は顔を赤らめ、神夜は飲んだココアを盛大に噴出した。
78それも名無しだ:2009/05/17(日) 21:58:21 ID:RPfsM1Vf
「なんだ神夜。汚いぞ?」
ウィリスが眉ひそめ戒める。
「げほっ、げほっ…な、慣れ慣れしすぎないか!?」
「心配しないでください。寝室は別室を宛がってもらって結構です」
「当たり前じゃあ!」
「あはは…さて、冗談はこのくらいにして。麻里に伝えておきたいことがあるんだ」
亜紀斗は神妙な顔つきで麻里に向き直る。
「伝えたいことって…前に言ったカリグラの目的?」
「それに近いね。…実はカリグラは、銀河規模の大組織の末端に過ぎないんだ」
「ぎ…銀河規模!?」
「名を『銀河更正委員会』…活動内容及び目的は名前のとおりさ」
「『銀河更正委員会』だぁ!?」
「変だな。私はそんな話は聞いてないぞ?」
「恐らく、先代のグラーマン帝王が黙っていたんだろうね」
「そうか…ん?待て。今『先代』と…」
「話がそれちゃうからそれは後。まだ憶測の域を出てないしね」
「む…すまない、亜紀斗。続けてくれ」
「うん。銀河更正委員会は一定レベル以上の知的生命体が住む星を確認すると
特殊部隊を派遣、その星の問題点を分析・解明して解消する。地球に来たのがカリグラさ」
「そうだったんだ…あれ?地球みたいに徹底的に破壊!って判断した星はあったの?」
「過去にデータベースをあらったけど、ほとんどなかったらしい。せいぜいレジスタンスへの加勢や、
クーデターの援助が主だった」
「そう…それだけ地球人は…」
麻里は俯いたが、すぐに拳骨を振るい、
「いやいや!もう決めたもん!どんなに愚かでも私は地球を護るって!」
「よく言った、麻里。私も手伝うぞ」
「ウィリス…ありがとう!」
「もちろん僕もさ」
「青崎君…ううん、亜紀斗!」
「お前らみたいに戦えないけど、俺も出来る限りはしてやるさ」
「お兄ちゃん…!みんな、ありがとう!みんな大好きだよぉ!」
麻里は喚きながら三人の中央にいる神夜の胸に飛び込んだ。
「うわっ!」
三つの叫びが綺麗に重なった。
79それも名無しだ:2009/05/17(日) 22:19:52 ID:RPfsM1Vf
「麻…麻里…く、苦しいから…」
「離さないと神夜が死んでしまうぞ!」
「あ、ご、ごめん!」
麻里は慌てて飛びのく。
「げほっ、げほっ…あー死ぬかと思った…」
「ごめんね、お兄ちゃん?今夜はご馳走にするから…」
「いいよ。一人しかいない妹と喧嘩なんかしたくねえしな」
「…ふふっ、ありがと」
そう言って麻里は神夜の頭を撫でてやった。十年以上見てきた、
少し癖のかかった黒髪は昔とどこも変わっていない。
「…いいもんだね、家族って。そう思わない、ウィリス?」
「奇遇だな。私もそう思っていたよ、ヴァギト。…いや、今は亜紀斗か」
「うん、今後はそれで頼むよ。…いずれ君とは姉弟かな?」
「ふっ、なるかも知れないな。…!全く、幹部が三人もいなくなればここまで必死なのも当然か…」
ウィリスは窓から空を睨み呟いた。
「ウィリス、カリグラ!?」
「ああ、急ぐぞ!来い、エアジェス!」
「転着!リオレイオ、ショータイムだ!」
「ボォォォグ・オン!アテナス・バァァァン・ナァァァァァウ!」
夕暮れの住宅街に三つの巨大な影が舞い降り、神夜はそれを見守っていた。
「頑張れよ…三人とも」
現れたのは巨大な雄牛と細身の狐、更に戦士が槍を持ったものと弓をもったものが大量にいた。
それぞれに「マルタルド」「クスォーフ」「サーバルト・ノイ」「ヴァーキルア・ノイ」である。
「こないだの奴!?」
『いや、その強化型のようだ』
「…つかラシュア。あんたさっき何してたのよ?」
『私にも都合はある。…少し、顔を出しづらかっただけだ』
「そぉ?それならいいけど…」
「麻里、亜紀斗!来るぞ!」
「マルタルド…ブザンか!」
「…した…が殺した…様らが殺した…貴ッ様らがァァァァァ!!!」
怒りで我を忘れたブザンがコクピットで狂ったように吼える。

第13話 完
80それも名無しだ:2009/05/17(日) 22:22:14 ID:RPfsM1Vf
本当にお久しぶりです。
もうすぐ中間テストですが、無理して投下しちゃいました。
次回を楽しみにしてくれたら有難いです。
あと、一応言っておくとブザンとデガスはそういう関係ではありません(笑)
81それも名無しだ:2009/05/17(日) 23:26:43 ID:WYOuEN7s
[三将機伝エルマイス]

突如侵攻した新王国ガルファの前に次々と落とされる惑星国家郡
その中のひとつ、ファルスの第四皇女アルマは王家に伝わる魔剣一振りを抱いて単身逃げ延びる
だが、追っ手により追い詰められた彼女の手から離れた剣は一人の浮浪者の手に渡り
そして男の手により引き抜かれた魔剣より一体の機械の巨人が召還されるのであった

[剣将機ザラード]
ファルス家に伝わっていた宝剣の一つ、魔剣ザラードから召還された魔装機
召還者の持つそれと対になる轟魔剣ザラードを備えた剣撃特化の機体であり
さらに両肩に備えた四連装砲[ゼビア・ノヴァ]は毎秒四千発のエネルギー弾を連射し、半径数キロを一瞬で焦土と化す

[ザビアス・マナク]
偶然から魔剣を手にし、アルマの危機を救った流浪の男。34歳
無精ひげに飲んだくれのだらしない男であるが、かつては一国の騎士として将来を期待されていた逸材
文武共に並外れていたために周囲からの嫉妬を買い、上司の敗戦の責任を負わされて失脚、国を追われた
それ以降、半ば死んだも同然の生き方をしていたが
アルマとの出会いからなし崩しにガルファとの戦いに巻き込まれ、かつての理想に燃えていた自分を取り戻していく
アルマには自身を立ち直らせてくれた存在としてこの上の無い忠誠と献身を生涯ささげることになる

[アルマ・ディーニア]
ガルファに滅ぼされたファルスの第四皇女。15歳
典型的な世間知らずの箱入り娘だが、自らも魔装機ダルニアに騎乗して戦う勇気をもつ
だが、生まれつき体が弱く、その力は徐々に衰弱していくことになる
ザビアとの出会いからファルスの再興と打倒ガルファを目指し、仲間探しの旅に出かけることになる
ザビアとは助けてもらった敬意から乙女回路全快で好意を抱いているのだが、全く相手をされていない
後にガルファに対抗する勢力の旗頭となる
82それも名無しだ:2009/05/17(日) 23:45:02 ID:9J3EeFnS
ガルファ…
83それも名無しだ:2009/05/17(日) 23:50:41 ID:WYOuEN7s
続き

[魔将機イラード]
ザラードと並ぶ三魔剣の一つ、魔剣イラードから召還される魔装機
2丁魔銃[ジャガン]による狙撃能力と高い魔力増幅能力を持つ

[ヴィル・カウンタラー]
魔剣イラードを手に入れた若手の商人。27歳
自身も魔術師である彼は好奇心から魔剣の制御方を求め、同じく魔剣を求めてきたアルマと取引をすることになる
自身の財力、そして知力で世界を動かすことに魅力を感じた彼はイラードの召還に成功すると共に
アルマの参謀として彼女に仕えることになる
アルマのためにならどんな汚い策でも用いるザビアスの手法と覚悟には共感し、良き友となる

[鎧将機ガラード]
かつて失われた魔剣ガラードの刀身を組み込んだ戦斧より召還される魔装機
この機体もまたその大半を欠損しており、そこを複製された部品で補っている
そのため、同格であるはずのザラード、イラードに比べて性能面ではやや劣る
その名の通り、分厚い鎧に覆われた巨体を持ち、その全身に多量の武器を備えた歩く火薬庫である

[剛将機ディンブル]
鎧将機に代わる新たな三将機として製造された魔装機。召還器兼主要武器はメイス
三将機が八百年前に製造されたのに対し、ディンブルは三百年前に製造された新しい機体である
そのため、純粋なスペックでは三将機よりやや上だが、若いために機体の格は落ちる
鎧将機が防御、剛将機がパワーに特化した性能を誇る。

[ガブラス・ガルブブス]
[ガルバス・バルブブス]
鎧将機ガラードを駆る72歳の老人ガブラスとその息子でディンブルを駆る24歳の青年ガルバス。
近隣の宙域を荒らしまわる宇宙海賊の頭を務める親子であるが
その力を見込んだザビアスが説得に訪れ、半ば力づくで息子を下し、老人を説き伏せた。
息子たちにもっと大きな舞台で暴れさせたいと考えたガブラス老人はその部下ともどもアルマの傘下となり
ガルファとの戦いで主力になるのであった
84それも名無しだ:2009/05/18(月) 00:10:05 ID:fkFOgJWb
[ジャンケル]
アルマの指揮する新生ファルス解放軍エルマイスの主力となる装機
三将機をベースに設計された量産機であるが、その能力ははるかに劣り
召還機能なども無い普通の機体

[ヴィ・ビュー]
エルマイスに参加した若手の騎士。16歳
故郷をガルファに滅ぼされ、母を喪って復讐に燃える少年であり、ザビアスの息子
ザビアス失踪の経緯を知らないため、母と自分を捨てた男と父を恨んでいる
裏切り者の父を持つ子として周囲にさげすまれ、10歳から戦場で戦いつづけてきた天才児だが
それでもその実力は父に遠く及ばず、何度も戦いを挑んではたたき伏せられることを繰り返す
アルマに想いを寄せており、そのアルマが父を慕っていることに複雑な心境を抱いている

父に及ばないとはいえ、その剣技は本物で、エルマイスの中では三将機、そしてディンブルを駆るガルバスに次ぐ実力の持ち主
ザラードの後継機として開発されたゼムラーに搭乗、父を超えるべく修練を続けている

[ゼムラー、シャドル、グレイソン]
それぞれザラード、イラード、ガラードに代わる後継機として開発された新型魔装機
ガルファに滅ぼされた国家郡の生き残り技術者がその粋を結集して開発したが
結果として三将機を上回るスペックを実現したのと引き換えに、未だ扱える搭乗者がゼムラーしか決まっていない
また、肝心のザビアスたちからは三将機に比べて劣ると明言されてしまった

ゼムラーには天翔剣、シャドルには霊銃ヘヒト、グレイソンには矛斧ヴォルケーンと
それぞれ三将機の魔剣の機能を集約させた新装備が与えられているが、それがさらに機体の扱いの困難さに拍車をかけることとなってしまっている
85それも名無しだ:2009/05/18(月) 00:54:54 ID:FiTL6V0D
これで最後

[バスカル]
惑星ザザ最強の戦士。29歳
ザビアスの親友であり、彼の失敗を庇ってザビアスは出奔することになった
その時に力に成れなかったことを後悔しており
いなくなったザビアスの代わりにヴィ・ビューの後見人を買って出た
長らくガルファの侵攻を食い止めていたが、不死身のメ・ザ・ロードの前に遂に討ち果たされ
惑星ザザは陥落した
彼の死を引き金にザビアス、ヴィ・ビュー父子は共闘してメ・ザ・ロードに挑むことになる

【キリカ】
バスカルの娘。12歳
ヴィ・ビューとは兄妹のように育ち、二人で父バスカルより剣を学んだ
父の死後、衰弱して戦えなくなったアルマの代わりにダルニアに搭乗。仇討ちに挑む

【ガルファ総師団長ゲ=ヴェル】
ガルファの惑星侵攻の指揮をとる総司令官
ある秘密から不死身であり、死んでもパワーアップして甦る
この力は彼の駆る死霊機メ・ザ・ロードにも適応されており、機体が塵となっても即座に再生するほど
例え実力で負けていても死んで復活のサイクルを繰り返し
最終的にはごり押しで勝利を得る
一番嫌な敵
86それも名無しだ:2009/05/18(月) 07:46:12 ID:6m/AVJ6O
あの、元ネタがバレバレなんですが
87それも名無しだ:2009/05/18(月) 23:23:21 ID:bxDCQJsF
今2、3作暖めてるんだけどアイデアが思い浮かばないよ・・・
88それも名無しだ:2009/05/19(火) 00:29:25 ID:tGpXvKKw
26話分の設定とか書いてたら20レスくらいつかう勢いになった
過疎ったらこっそり書き込むから、嫌だったらどんどん投稿してくれ
89それも名無しだ:2009/05/19(火) 01:02:36 ID:KYaIbsco
昔ここに投稿してたけどあきらめた作者だが最近コツコツと書き直してるな
でもやっぱ何と言うか人に見せるのが怖い
90それも名無しだ:2009/05/20(水) 23:10:46 ID:hWetxMky
怖いのは最初だけだ!すぐに気持ちよくなる
91それも名無しだ:2009/05/21(木) 00:02:03 ID:2W0ilW3r
木神鋼鉄エナガフ

20XX年、クティツサルプと名乗る組織が突如世界に宣戦布告してきた。各国は軍を出すも現存の兵器では歯が立たず敗退した。そんな中、クティツサルプに立ち向かう一体のロボットがいた…。

人物

木鉄光地(きてつ こうじ)17歳
主人公。熱血感にあふれる高校生。偶然エナガフの操縦者となってしまう。最初は戸惑っていたが、世界を守るために戦うことを決意する。

銅弘志(あかがね ひろし) 59歳
エナガフを開発した博士。敵について詳しいようだがほとんどが謎に包まれている。

機体

エナガフ
特殊な木材でできた装甲をもつ機体。装甲は木材であるが、特殊な薬品を使っているため、普通の火などでは燃えたりしない。武装は腰に差している木刀のみ。


エネゴルク
エナガフが自らの装甲を燃し、真の姿を現わした状態。全ての能力が上がっており、武器も木刀の中から出て来た刀になっている。


PURASUTIXTUK
クティツサルプ
世界を破滅させようとしている組織。リーダー、構成員などは謎に包まれている。毎回色々なメカを送りこみ、エナガフを倒そうとしている。
92それも名無しだ:2009/05/23(土) 09:05:53 ID:ix5PS76C
言語闘争ランゲージ

日本語と英語どっちが強いの?
そんな疑問に答えるべく、各言語を代表するロボットがガチバトルを展開します!

日之出号
日本語代表。地震台風津波といった天変地異の威力は世界が認めるレベル。
オタク文化が第二の武器だ!

ドミニオン
英語代表。ただでさえチートレベルのパワーのうえにアメリカのフリーダムドミニオン、
イギリスのキングドミニオン、オーストラリアのグレートドミニオンなど、世界各国に同型が存在する。

シュトゥルムイェーガー
ドイツ語代表。とにかくかっこ良さ、強そうさは圧倒的。

エスペラント
黒幕。ラスボス。だが弱い。
93それも名無しだ:2009/05/23(土) 15:43:34 ID:0dVmJrJK
みんなよく思いつくな。
で、ベルフェリオンとアキトの続きが読みたいな とかひそかに思ってたりする
94それも名無しだ:2009/05/23(土) 20:16:31 ID:WmNgHYYk
夜に咲く花


平正時代の末期、夜が明けると人が植物人間のようになる事件が起こった。調べて見ると謎の生物夜奇獣(やきじゅう)によるものだと発覚した。夜奇獣に対向すべく政府は特殊部隊を設立した。そして今、四人の少女の戦いが始まる…


人物

西沢紅葉(にしざわ もみじ)十六歳
対夜奇獣部隊「四華」にスカウトされた高校生。射撃の才能があったため、機神華イジノムのパイロットになる。四季の能力者で炎を操る。

東桜(あずま さくら)十六歳
紅葉の幼馴染み。紅葉と一緒にスカウトされた。格闘技をやっているため、機神華ラルカスのパイロットになる。四季の能力者で風を操る。

南野向日葵(みなみの ひまわり)十七歳
紅葉たちの先輩で二年前にスカウトされた。チームのまとめ役をやっている。名前にコンプレックスを持っている。刀の扱いに長けており、機神華イラワミフのパイロットをやっている。四季の能力者で電気を操る。

北川山茶花(きたがわ さざんか)十五歳
紅葉たちが入ってから二週間後にスカウトされた。
チーム最年少だが、一番頭がよく、機神華
アカナザスのパイロットになる。四季の能力者で氷を操る。

中野蒲公英(なかの たんぽぽ)
四華の司令官。紅葉たちをスカウトした本人。機神華には乗れないが、機動空母「百合」(ゆり)に乗ってサポートする。
四季
女性、しかも少数の人にしかない能力。能力者には個人差があり、それぞれが別の能力を持っている。

95それも名無しだ:2009/05/23(土) 20:25:26 ID:WmNgHYYk
対夜奇獣部隊「四華」
三年前に設立された夜奇獣に対向するための部隊で、機神華を所持している。一般には秘密にされている。

機神華

対夜奇獣用に開発された機体で、四季の力を増幅させる。基本的に外見は一緒だが、搭乗者に合わせて改造をしている。全長は約8m。動力源は四季を使っており、搭乗者の四季の強さが強くなるほど機神華の力も上がる。

イジノム
赤色を基調とした色の機体。射撃に特化しており、接近戦用のハンドガンや遠距離戦用のスナイパーライフルなどを装備している。

ラルカス
桃色を基調とした機体。格闘戦に特化している。チームの突撃役であり、回避能力も高い。主な武装は格闘戦用のトンファーのみである。

イラワミフ
黄色を基調とした機体。総合的に能力が高い機体でチームの指揮官機。武装は二本の刀のみ。

アカナザス
紫色を基調としており、電子兵装に特化した機体。ECMなどの他にミサイルや地雷、バズーカなど高火力の武装を装備している。

夜奇獣
夜にだけ現れ、人間の精神を食べる謎の敵。色々な種類がある。全ての個体には核と呼ばれる緑色の宝石状の物体が埋め込まれている。出現するときは群れで出現する。通常兵器は効かず、主人公たちがもつ「四季」とゆう能力でしか太刀打ち出来ない。

96それも名無しだ:2009/05/23(土) 21:11:47 ID:8M9zN85l
ロボットの名前考えてくれないか?
「鋼貴なる○○○」
って題名で、○○○にロボットの名前。
軍用とかじゃなくて異次元で作られたみたいな感じ。
助けてくれ!
97それも名無しだ:2009/05/23(土) 22:22:14 ID:yAsq1f1Q
>>95
機神華のネーミングに元ネタがあったら教えて欲しい。気になる。

>>96
喜んでやるから詳細プリーズ。
98それも名無しだ:2009/05/23(土) 22:58:02 ID:2GPYcWsT
ストーリーが思いつけない俺はとどめとか戦闘の演出だけ考えて頭の中で映像を再生しムフフしてる
99それも名無しだ:2009/05/23(土) 23:58:28 ID:WmNgHYYk
>>94です
>>97さん、あれはモトネタは無いです。すいません
名前の付け方は例えばイジノムは、もみじが原型で、まずもみじをローマ字でmoniziとして右から強引に読んでつけました。
他の機神華も搭乗者の名前をローマ字にして右から強引に読んでます。
100それも名無しだ:2009/05/24(日) 00:30:11 ID:0hOo/vKu
マジョルカ

魔女のNo.1を決める戦いマジョー1が開催された。
世界中からよりすぐりの魔女が集まった。
そんなマジョー1に参加した史上最年少参加者主人公ルカ。
大会の影で蠢く闇、そして魔女の天敵である魔力を食い荒らす寄生獣イクトラム、数多の困難がルカを待ち受けている。
このマジョー1の果に待っている物は・・・


ルカ
14歳、ちょっぴりドジッ娘な魔女。
お婆ちゃんのような偉大な魔女になるのが夢。
ウィッチアカデミーでは万年ドベの成績、同年代の魔女から笑らい物にされている。
そんなルカだが誰にも負けない自信があった、禁断の魔術書『赤の忘却』を読んで伝説の魔女、魔皇姫セリアーナの力を手に入れたのだった。
魔女といえば三角帽子がトレードマークだが本人曰わく「ダサい」らしいから被っていない。


エルニーニャ
クロネコ、メス。
ルカの使い魔であり親友。
とても気品漂う、セレブな猫。
ルカをサポートしつつたまにボケるルカを突っ込んだりする。


アンダルト
ルカの魔力が形づくったロボット。
中世の騎士が身にまとう甲冑を彷彿とさせるデザイン。
セリアーナの力を宿している。
魔法を駆使した戦法を得意とする。
必殺技は魔法剣・十文字斬り(クロスソーサー)


寄生獣イクトラム
魔力を食い荒らす獰猛な獣。
ターゲットにされているのは魔女だけではない。
かすかに魔力のある人間も狙われる可能性もある。
101それも名無しだ:2009/05/24(日) 00:37:59 ID:0hOo/vKu
>>100
修正

果に×
果てに○
102それも名無しだ:2009/05/24(日) 02:34:23 ID:+l4DFtKW
>>99ですが、書き込んだのを見て名前に矛盾があったのを見つけましたが、momizi→izimom→イジモムだとイマイチ格好悪いのでこのままの名前にしておきます。
10397:2009/05/24(日) 08:41:35 ID:TjJMqg5+
>>99
どうもありがとう。何か意味あり気だったので気になったんだけど、アナグラムだったのね。
104ベルフェリオン2話:2009/05/24(日) 15:00:28 ID:9fvDyrI4
ある程度打ったところでちょっと詰まって、それから仕事が忙しくなったという。
しかし反響の声を聞いたらいつの間にできてしまった不思議。
というわけでベルフェリオン2話投下。
 
 
 
 目の前には、蹂躙される「正義の味方」。
ただひたすらに、手も出せずに撃たれ、今にも倒れそうで。
一人立っているその手は、悪鬼に届くことは無い。
「ドチクショウが……!」
現実は非情である。
力を持っていなければ、どんな正論も無力である。
力があれば。誰もが思うであろう、もしもの世界。
そんなもので、現実を変えることはできない。
 
「あなたは、何を望むのですか?」
願望を現実に変える。
その力は、怒りを以て悪鬼を砕く、希望の力。
 
 
 桜華絢爛ベルフェリオン
   第二話「デバイス・オン! 立てよ名も無きベルフェリオン!」
 
 
105ベルフェリオン2話:2009/05/24(日) 15:01:58 ID:9fvDyrI4
 一面が白で覆われた部屋。光射す窓から覗く空の青さ。
目覚めた総一は、見知らぬベッドに寝かされていた。
「ここは……?」
起き上がろうとして、駆ける痛みに呻き声。
巻かれた包帯に、おぼろげながら記憶が戻ってくる。
「そっか……俺……」
生きていたのか。
利き手の左腕が無事だったのが幸い。
右腕も左足も撃たれた記憶はあり、胸の辺りの傷にも身に覚えがある。
「ここまでやられて、よく生きてたモンだよ、全く」
カプセルに倒れこみ、その衝撃で破れた切っ先が胸の辺りに突き刺さり―――少女に手を伸ばした。
記憶はそこまで。奇跡に近いこの状況に、安堵のため息が洩れる。
「って、落ち着いてる場合か!」
痛みをこらえ、なんとか起き上がる。
当然、他の人たちも自分同様に捕らえられていた。その中には、春緋や誠二も―――
「ここだ。寝てるかもしれないから極力静かに……」
ぴしゅ、と開いたドア。
そこには、見知らぬ男に連れられて、今思い浮かべていた二人が居た。
「あ……」
「ハル……誠二……?」
一瞬の沈黙。
「―――総一ぃ!!」
その間を破ったのは、感極まって抱きつく春緋だった。
言葉はろくに出ず、ただ彼の存在を確かめるように、胸に顔を埋めながら泣きじゃくる。
「えぅ、ひぐ……っ、よかった、死んじゃうかって……」
「あががががががががががが今死ぬすぐ死ぬ骨まで砕ける!?」
彼の胸の上方に傷があることにも気付かずに。
困り果てて誠二の方を見ると、彼は総一に対してため息をつきながら首を振って返し。
結局落ち着くまで痛みと耐え抜くことになってしまった。
106ベルフェリオン2話:2009/05/24(日) 15:02:40 ID:9fvDyrI4
「……それで、話進めていいかい?」
その言葉に、未だすすりながらの春緋、包帯に覆われた傷跡を抑え荒く息をつきながらの総一、呆れてため息をつきながらの誠二。
三者三様の頷きが返ってきた。
「天城君には言ってなかったな。俺は角川俊暁、巡査長だ」
俊暁と名乗った男は警察手帳を見せる。どうやら本物のようだ。
「先日の拉致事件、そこで君だけは他の被害者から、離れたところで深手を負って発見された。
 大体の事件の流れは二人からも聞いたから、二人と別れてからどうしたのか教えてくれないか?」
「離れたところって……建物の中じゃなく?」
「ああ。建物の外で発見された」
記憶と食い違う。
しかし、いくら思い返しても、部屋で銃撃を受け倒れた前後の記憶までしかない。
仕方なく総一は、なるべく伝わるように話した。
「……つまり、記憶はその部屋で銃撃を受けて途切れたと。その部屋は覚えてないんだね?」
「はい。ところで、その部屋で青い長髪の女の子を見ませんでしたか?」
記憶を辿ると、見つけた少女は青の長髪だった覚えがした。
「他の身体的特徴は?」
「あー……すません、覚えてません」
必死だったためか、それ以外の特徴はよく思い出せなかった。
その直後、特徴ではなかったが、少女が一糸纏わぬ姿だったということを思い出し、
もし鮮明に覚えていたら色々と困っていたろうな、と頭を痛める総一が居た。
「そうか。わかった、今後の捜査で見かけたら声をかけてみるよ。
 まずそのカプセルが見つかって、君が倒れこんだって確証が見つかってからになるけど」
面倒なことになったな、とため息をつきながら、ふと視線を窓に移す―――
飛び込んできたのは、巨大な銃弾だった。
107ベルフェリオン2話:2009/05/24(日) 15:03:44 ID:9fvDyrI4
コクピットの中で、放った銃弾が病院に突き刺さるのを確認した。
これで目標の撃滅を確認できれば、それだけで今回の任務は終わる。簡単な話だ……。
発射体勢から、再び姿を隠そうとする機体にアラートが走る。
「此処のルールを知っていて、やったのか?」
それは信じられない光景だった。
発射したまま水平を保っていたとはいえ、レールガンの上に人間が立っていた。
「病院近辺は非戦闘区域。許可を受けた機体以外は、持ち出すことを許されない」
聞く必要もない、レールガンを振り払う。
人間は直前に飛び上がり、地上から見て……考えるまでもない、その高さから落ちるのは即死確定。
しかし、それなら何故危険な行為に走ったのだろうか?
 
答えは簡単だった。
「wake up―――」
突如地を割り顕れる、白と紅の巨体。それが人間を拾い上げる。
既に手段は整っていた、その上であの行動―――簡単なこと。
「FLAMBERGE」
今の行為は、単なる警告だった。
 
「何これ!? 事件が転じて超☆ラッキー! フランベルジュの『戦闘』なんてそうそう見られないわよ!」
ファインダーの先では、問答無用で所属不明のBMMを殴りつけ、光の剣で裂く機体の姿。
フランベルジュ―――エルヴィン内でもひときわ有名な、黎明期の機体。
多くが謎に包まれているワンオフ機で、伝わっているのは基本武装と所持者くらいだという。
「……待て。フランベルジュがわざわざ顔を出すってことは、相当な大事じゃねーのかよ?」
相変わらずの野次馬気質に、傷口を抑えながら頭を抱えて総一の一言。
しかし、肝心の春緋は残念ながらまったく聞こうとせず、
『ブラスターファング!』
「わっほぅ!」
これである。
フランベルジュの繰り出す腕部付属の有線武器を飛ばしての攻撃に沸いている彼女を相手に、
まともに話が通用するわけもなかった。
しかしその攻撃は正確にBMMを捉え、砕いていく。
「お前が心配するまでもなく、終わりそうだな、天城」
「まったくだ」
杞憂だったか、とため息。現に、フランベルジュは正当な『戦闘』では負け知らずなのだ。
その強さは本物であり、BMMで相手になるわけでもなかった。
108ベルフェリオン2話:2009/05/24(日) 15:04:36 ID:9fvDyrI4
『ファング……バイト!!』
エネルギーを纏い、一機に拳を叩きつける。そのエネルギーは後方まで貫通し、
ステルスで隠れていたであろう敵すらも砕いた。
未だ無敗の巨人。剣の線を、秩序を乱す者を決して許さない。
その力こそ、剣の線の護り手(ソードラインガードナー)フランベルジュ。
「しかし、何故にフランベルジュがこんなとこに?」
総一の疑問ももっとも。
そんな有名人がこのような場所にいるのは、偶然だと考えるのが一番早いだろうが……。
「俺が呼んだ。警察の方もあの事件で5機破壊されたりで大変だから応援が欲しかったんだよ」
「うっそ、呼べる立場!?」
「すっげー。そんな人とは全然思えなかった」
あのねえ……と、二人の反応に頭を抱える俊暁。
確かに誰から見ても普通の警官なのだが、その事実だけでそこまで驚くのもどうか。
「失礼だ、二人とも」
あきれ果てた誠二も意に介さず、総一の視線は避難している人に向いていた。
「……呼べる立場だから俺らのとこに居るのかと思った。
 普通ああやって避難手伝ったりするのが警察の仕事かと」
「俺は君らについてやるのが仕事なの!」
こんな手のかかる奴らのお守り、好き好んでしたくねえよ。
角川俊暁、心の中で盛大なため息。
「……お?」
避難の光景を眺めていた総一に、ふと青髪ポニーテールの少女が目に映る。
服は……着ていた。見るところはそこじゃない。
少女から眼が離せない。
しかし、特徴をよく覚えていなかった総一には、それが一度会った少女かどうか断定はできなかった。
「……あいつか?」
逃すより行動。まず行動する、それが天城総一だった。
「総一? どうした?」
「話の女だよ! いるかもしんねェ、探してくる!」
「おい、ちょ……」
追いかけようとする誠二を手で制止する俊暁。
彼を見ると、俊暁は顎で指し示す。
そこでようやく、誠二は気付いた。何か大きなものが空に浮かんでいるのに。
「……何だあれは?」
「さあ? 飛行ロボットか何かじゃない?」
「待て。さすがにそこまで呼べるのか? ここですら常時飛行はレアロボだろ?」
多様な意見を飛ばしつつ、上空に浮かぶものに眼を向ける二人。
「警察もあんなもの所持してないし、広瀬も持ってきてないはずだ」
「ってことは―――」
直後、その上空から電気を纏った投網のようなものが広がり落ちてきた。
……病院をまるごと覆うように。
109ベルフェリオン2話:2009/05/24(日) 15:05:18 ID:9fvDyrI4
『ダ―――ンッ、カァ―――ン!』
奇声を放ちながら降り立つ奇妙なロボット。
その外見は頭のアフロ。まずアフロ。白アフロ。
腕部、膝部にパイルを装備したその姿でもっとも印象に残るのは、だがアフロ。
『おおっと残念ながら防がれてしまった感』
余裕綽綽と言わんばかりに見下ろすその先には。
『く……ぅ……っ』
対抗手段がないと悟り、自分に絡ませることで病院への被害を防いだフランベルジュ。
『まあ、対抗手段がなくば当然とはいえるが。
 というわけで……これ以上邪魔をするというならば、お引取り願おうか?』
ガコン、と両腕の長大なパイルが引かれる。
これを何度も打ち込まれたら、さすがのフランベルジュも大打撃は免れない……。
『弾が貫くと書いて弾(ダン)・貫(カン)! 思う存分、打ち込んだらぁぁぁ!!』

 天城総一は、その光景を見上げていた。
結局少女を見失い、避難が進んでいるのか誰も居ない街角で、その光景は鮮明に写る。
一撃、二撃。小気味よいとまでいえるパイルの連打……。
「な、何だよ……これ……!」
目の前には、蹂躙される「正義の味方」。
ただひたすらに、手も出せずに撃たれ、今にも倒れそうで。
一人立っているその手は、悪鬼に届くことは無い。
「ドチクショウが……!」
現実は非情である。
力を持っていなければ、どんな正論も無力である。
力があれば。誰もが思うであろう、もしもの世界。
そんなもので、現実を変えることはできない。
 
「あなたは、何を望むのですか?」
願望を現実に変える。
その力は、怒りを以て悪鬼を砕く、希望の力。
「俺ァな、友達が苦しむのは見たくねェんだよ。誰かが近くで困ってると何かしたくなるんだよ」
フランベルジュが倒れれば、当然奴らの牙は自分に。他の被害者達に。
何より、春緋に、誠二に。
「他人だからって放っておけるか! 自分だけよけりゃいいっつーなら、
 困ってる他人にどうにもできない自分がいいたァ思えねえよ!」
言葉の出所はわからない。
ただ、言葉が届けば、その先には何かがあるとまで、呑気な思考も感じていた自分が客観的に見える。
「今ここで手が届かなかったら自分が許せない! 何もできなかった無力な自分が!」
少年は叫ぶ。あてもない、誰も居ないはずのこの空間で。
110ベルフェリオン2話:2009/05/24(日) 15:06:29 ID:9fvDyrI4
「ちょっと、何あれ!? 聞いてないんだけど!?」
「警官さん、あれも呼んだのか?」
いや、と首を振る俊暁。フランベルジュとアフロの間に割り入ったのは謎の機体。
マッシブな形状のそれは、アフロの前に立ちふさがっている。
「あんなロボット、俺も見たことないぞ。というかあれ、ロボットなのか……?」
あっけにとられる二人、ひたすらシャッターを切る春緋。
『おのれ何者―――む、もしやそれはベルフェリオン!?』
『はいはーい♪』
『って、いきなり誰よ!? さっきと性格変わりすぎじゃね!?』
あ、総一だ。
付き合いの長い春緋と誠二の二人には、声だけですぐ分かった。
『誰って、これが素ですよ? あ、名前言ってませんでしたね。
 私はパール、ベルフェリオンのデバイスです』
『その説明でわかると思うかああああああ!!』
こんな状況でも、全力で自分の性質を存分に発揮している。
「……もしかすると、あれって」
指さして示しながら問う俊暁に、静かに頷く二人。
そういうことか……光景を目の当たりにしながら、一人納得する俊暁。
今立ち尽くすその機体は、いつか見た悪魔。
あれこそ、ベルフェリオンという姿なのだと。
 
「で、どうすりゃいいんだ」
視線は大きく。アフロも、そしてフランベルジュも人並みに見える。
『とりあえず、全力であれをボコ殴りにしちゃってください』
「おうよ―――って、武器は?」
殴りにかかる直前、ふと気付く。相手はパイル装備、こちらは素手で戦うというのだろうか?
「銃は?」『ありません』
「剣」『ないですよ』
……ない?
「弓! 斧! 槍! ハンマー! ヨーヨー!」
『マスターにそんな玩具は必要ないです』
なにもなかった。
お前、武器のひとつもなきゃ何にもできねーだろうが……!
心の中でつぶやくも、状況が変わるわけでもなく。
『だから前回みたく、殴り勝てばいいんですよ』
「馬っ鹿、それができりゃ……」
『貴様……なめとんのか?』
気付けば、アフロが既に立ち直り、拳を向けていた。
「う、のおおおおおお!?」
反射的。やられると思ったその瞬間、全力で思い切り拳を握り締め―――。
『べごがぁ!?』
殴りぬいた。相手より先に。
そしてその威力とくると、頭部がその拳に思い切りへこまされ、無残な状態に。
なんだ、俺ってけっこうやれそう?
『うぉのれええええ!!』
その油断を打ち砕いたのは、腕から飛んできたパイルだった。
111ベルフェリオン2話:2009/05/24(日) 15:07:51 ID:9fvDyrI4
「ぃ……ってぇぇぇ!? あだだだだだ!?」
悶絶。
突き刺さったそのパイルから、本人に直接響く痛み。
『あ、言い忘れてましたけど。今のマスターはベルフェリオンと感覚を共有しています。
 ベルフェリオンが痛いならマスターも痛いってことですね』
先に言え。そう言おうとした総一の眼前に、
『隙を見せたのが命取りだ!』
パイルを引き出したアフロが迫っていた。
「な、な、どああああああ!?」
これ以上喰らったらまずい。あんなパイルを喰らえばひとたまりもない。
せめてパイルさえなければ、まだ何とかなるのに……!
 
 ベルフェリオンは『がんぼうき』。望みを叶える『がんぼうき』。
 
『―――な』
「マジ、かよ」
その時、起こった現象は。果たして、彼が願った以上のものだった。
アフロの機体が放った拳は、ベルフェリオンに届くことなく。
総一が突き出したその掌の先から、そのまま消えてしまっていた。
 
「隙を見せたのが命取りだ!」
立ち直ったのは、総一が速かった。振りかざしたその拳を、全力で―――
「自分で言ってちゃ、世話ねェよなぁぁぁ!!」
打ち付ける。
『ぬお、おあああああ!?』
自慢のアフロを含め、銀色に光る拳が、頭部を削りぬいた。
その状態のまま、胴体に思い切り膝を打ち込む。高く吹き飛んだその機体は。
『貴、様……このままでは済まさんぞおおおおお!!』
脱出装置が吹き飛ぶ、直後に爆散。
周囲を見渡す……レーダーがついていないのがもどかしいが、とりあえず他には何も見えない。
「終わり、か?」
あわただしくなる周囲、ふと病院の前を見ると。
シャッターを切りまくる春緋、呆然と立ち尽くす誠二、なにやら連絡をとっている俊暁。
「……戻るか。話は後だ、ちゃんとついてこいよ?」
『はい、マスター』
短く声を立て、戻ろうとする―――
「待て。マスターって何だ?」
『マスターはマスターですよ、私のご主人様です』
凍りつく。
その後状況が落ち着き、再び話を整理するまで時間を要することとなった。
少年は力を手にした。この事実が、世界にどう響くか……それは、誰にもわからない。
112ベルフェリオン2話:2009/05/24(日) 15:09:27 ID:9fvDyrI4
投下終了、と思ったら投下ミスで一部かけていた。
一番大事なところを正直すまんかった。
 
以下、>>109>>110の間に入る文章です。
 
 
 
「ならば力を与えましょう。運命の枷を与えましょう。求める力を与えましょう!」
吹き荒れる風、少年の目の前で溢れる光。
少年は直感した、理解した。
「お前……か……っ」
目の前の少女は、少年を此処まで導いた少女は、あの時自身を導いた少女と同じなんだと。
「我はベルフェリオン第七素体。盟約を」
言葉に導かれる。それ以上の説明は不要。
頭に焼きついていく方法に従い、もはや自分の意志が消えうせ、
何かに操られているかのように、自然と身体が動く。
唇が彼女と重なる。何かが刻まれていく、心の中でそう感じた。
 
―――動く。
身体の自由を感じた総一は、迷わず彼女の右手に自身の左手を絡め、前に突き出す。
自身の望みが叶うなら、力がこの手で震えるならば。
「「―――デバイス・オン」」
そして、二人の声は重なる。
 
『あまり気は進まないが、これもお仕事ですってなぁ〜!』
連打、連打。厚い装甲が一点集中により穿たれ、突破口を開かれはじめる。
こうなれば、もはや装甲としての意味は薄い。
『そろそろ終わりにしてやろう!』
両腕のパイルが同時に引かれる。
今日は日が悪いな……フランベルジュの『呻き』を感じ、操縦者は一人つぶやく。
本来ならば、ここに割って入るパターンに自身はいるのだが。
『ちぇいやああああああ!!』
さて、どうするか。この状況でどう逆転するか。
その思考は―――
 
目の前で沸いた腕に、止められた。
 
『ぶべっ!?』
勢いをそがれ、盛大に青天するアフロ。
浮いていた腕は、前に進むとともに実体を顕す。
握る拳、大地を踏みしめる足は蒼き姿。
そこには、他の兵器と同等の姿をもった巨人が居た。
113それも名無しだ:2009/05/24(日) 23:08:42 ID:U6Yhj5Hk
>>112
GJ、まさかこんなに早く投下されようとは。キャラ紹介の時の台詞出て来て熱かったぜ。
後冒頭と同じ文章が途中で出て来るのとか好きだ。次も期待させてもらうぜ。
114それも名無しだ:2009/05/25(月) 00:31:34 ID:NssbufEw
行け!!ユンガー50(フィフティ)


ここは町工場、この工場で働いているのはたったの三人。
主人公十束 涼介(トツカ リョウスケ)、工場長であり涼介の父である十束 工造(トツカ コウゾウ)、博士であり涼介のおじいちゃんである十束 鋳鉄(トツカ チュウテツ)。
この十束家親子三代で経営している十束工場で一体何を造っているのか?

それはロボット!

五十年前、十束 鋳鉄の夢であるロボットを造るため始めた壮大なプロジェクト。
そして五十年の歳月をかけてようやく完成した!
その名もユンガー50!!



主人公
十束 涼介 年齢15歳
三度の飯よりメカが好き、そして大のおじいちゃんっ子。
熱血漢で熱い魂の持ち主だ。
ユンガー50のパイロットとなる。

十束 工造 年齢39歳
涼介に負けず劣らず熱血漢、戦闘中涼介のサポートをする。
奥さんに逃げられ男手一つで涼介を育てる事に。
ユンガー50がパンチをするだけで膨大なお金がかかってしまい、また借金が増えると嘆く時がしばしば…

十束 鋳鉄 年齢70歳
少々モウロクしているがシリアスな場面ではマジメになる
密かにユンガー50にリミッターをかけ、解除の仕方は鋳鉄しか知らない。

青海 アキラ 年齢14歳
涼介の幼なじみ、お家事情を事あるごとにバカにして涼介とケンカになる。
男の名前と間違われることがあり「なんだ女か」と言われたら決まって「アキラが女の名前で何が悪い!!」と言い返す。



ユンガー50
十束 鋳鉄の長年の夢、まさしく夢の結晶。
親子三代かけてようやく造り上げられたスーパーロボット。
たかが町工場で造られたロボットと侮るなかれ、意外にちゃんとしているのだ!
必殺技はユンガー・トルネード・パンチ(U・T・P)

バケモノ
正体不明の謎のバケモノ。
トカゲ型、トリ型、カエル型と様々な形をしている。



一言コメント
町工場だってやればできる!!
115それも名無しだ:2009/05/25(月) 23:17:44 ID:GDlIa5+S
うわーカバヤのデュエルナイツがこのスレの何かからパクったようなストーリーに・・・
116それも名無しだ:2009/05/26(火) 01:12:22 ID:4Q1xQcg2
秘密部隊夜鷹

正義と勝利の年号・正利50年、邪悪は突然やって来た…


人物
雅鶯(みやび うぐいす)十七歳
瀬戸高校に通う女子高生。ある日突然百舌に襲われ、事件に巻き込まれる。
「奇跡は起きないから奇跡なんじゃない…奇跡は…起こすから奇跡って言うんだ!」

瀬戸不如帰(せと ほととぎす)十七歳
瀬戸高校の校長の娘
夜鷹設立時からすでにパイロットだった。
ちなみにネーミングセンスは悪い
「あ、この子はウシゴトトフです。センスいいでしょ♪」

間野雲雀(まの ひばり)十七歳
瀬戸高校にいきなり転校してきたパイロット。操縦技術は一品だがマイペースで時々周りが見えなくなる。
「こいつは…こいつらは私が!」

瀬戸郭公(せと かっこう)三十八歳
瀬戸高校の校長にして夜鷹の設立者。
百舌と因縁があるようだが…?
ちなみにネーミングセンスは子と同じレベル。

弐式可変鳥機(にしきかへんちょうき)
全長14m
改良を重ねて造られた新型機
発進するときは鳥形態で発進する。
主な武装はクローアンカー、テールスラッシャー、フェザーミサイルである。


壱式可変鳥機「ウシウグ」
鶯が乗る機体。
色は黄緑
弐式の基礎となった機体。
鶯に出合うまで行方不明になっていた機体。基本武装の他にガトリングとビーム砲が一体化したガトリングキャノンを装備している

弐式可変鳥機ウシゴトトフ
不如帰が乗る機体
色は黄色
基本武装の他に遠距離戦用のスナイパーライフルを装備している

弐式可変鳥機イラビフ
雲雀が乗る機体
色は白
基本武装の他に日本刀ににた武器を装備している

百舌 特殊なロボットを操って人間狩りをしている謎の組織。
117それも名無しだ:2009/05/26(火) 01:17:03 ID:4Q1xQcg2
>>116のSSを書いてみました。
初めてSSを書いたので、読みにくかったりしたらすいません。


夜、それは暗黒の時間。夜、それは邪悪な時間。だが忘れないでほしい。影が強ければ強いほど光は輝きを増すことを…

秘密部隊夜鷹
第一話「出会い」


主人公鶯は叫んでいた、そんなの、そんなの嫌だぁぁぁ!

それは一時間前の出来事であった。
学校に宿題を忘れた鶯は学校に宿題を取りに忍び込んでいた。このような時のために学校の鍵はダビングしているのである。
そして、鶯が帰ろうと校庭に出たその時だった。
ズッガアアアン
「きゃああああ!」
突然何かが目の前に着地したのである。
「なにこれ…」
鶯が驚いて言葉をしゃべった瞬間である。目の前の物体から声が聞こえてきた。
「ほほぅ…これはこれはいい生け贄ですねぇ」
そう言うと目の前の物体は起き上がった。
ヤバい、と感じた。何がヤバいか説明出来ないが、鶯は直感で危険を感じた。そして鶯が校門に向かって走り出した瞬間である。
後ろでドッと音がした。間一髪である。鶯はギリギリで相手の攻撃をかわし一目散に逃げた。
そして鶯の予想通り大きい物体は妙に甲高い声をあげながら追いかけてきた。
「ほっほっほっほ、待ちなさいあなたはもうにげられませんよ〜」
118それも名無しだ:2009/05/26(火) 01:18:18 ID:4Q1xQcg2
鶯は考えた。(この近くは人通りも無く、家も無い。じゃあどうする、どうするどうするどうするどうする)
鶯は考えながらも逃げるしか無かった。
そして、何度かヤバい物体の攻撃を回避しつつ逃げたが、遂に追い詰められた。
「ほっほっほっほ遂に追い詰めましたよ〜やっと貴方を早贄することが出来ますよ〜それでは…さようなら〜」
(も、もうダメなの?あたしの人生もう終わっちゃうの?…嫌だ…嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!)「そんなの嫌だぁぁぁぁ!」
鶯が叫んだその時である。
ドッゴォォォン!
目の前の物体を何かが吹っ飛ばした。
「巨大な…鳥?」
鶯が呆気にとられていると物体を吹っ飛ばした巨大な鳥が近寄って来た。
鶯はたじろぎながらも鳥に近寄っていった。
そして鶯が巨大な鳥に触れようとした時。 キュィィィンガシャン
さっきの物体が起き上がって来た。
ヤバい、と感じたとき、不意に目の前の鳥の胸が開いた。
「ここに乗るの…?」「ふっふっふ…鳥の分際で我等を邪魔するとは…いいでしょう…貴方も八つ裂きにしてあげましょぉぉぉう!」そう言うとヤバい物体は突撃してきた。
119それも名無しだ:2009/05/26(火) 01:19:13 ID:4Q1xQcg2
「あぁんもう!乗るしか無いじゃない!」
鶯は言い終わるとさっと乗った。
「これが…貴方の中、えっ?何これ、操縦方法が頭の中に…貴方の名前はウシウグって言うのね。うん、わかったウシウグ。とりあえず、あいつを倒そう!」
そう言い終わる瞬間ウシウグは人型に変形し、尽かさずテールスラッシャーを手に取った。
グワキィィィン!
ウシウグがテイルスラッシャーを構えたと同時に敵が切りかかって来た。
だが、ウシウグは受け止めていた。
「くっこのぉ」
鶯は力を入れ、相手を弾き飛ばした。
だが、敵の力は強く、ウシウグのテールスラッシャーも弾き飛ばされていた。
「他の武器は…ええとええと…これだ!」
そう言うと鶯は背中に背負ってあった巨大なガトリングキャノンを取り出した。
そして相手にむけ照準を合わせる。
ピピピピピ…ピー!
OKの二文字がメイン画面に出ると同時に鶯は引き金を引いた。
「これで…終わりだあぁぁ!」
ドゥッッ!シュゴォォォ!
ガトリングキャノンの中央から緑色の太い光が出て、敵を飲み込んだ。
「ひっ…ギャアアアアア!」ドゴオォオン
敵は悲鳴とともに爆発した。
120それも名無しだ:2009/05/26(火) 01:20:27 ID:4Q1xQcg2
「ふぅぅぅぅう」
鶯はため息をついた。「よしじゃあ聞かせてもらうよ!貴方の事…あの敵の事を!」
だが、ウシウグは答えずコクピットを開いた。そして鶯を落とした。「えっ!?行っちゃうの?あたしに説明してよ〜!」
だが、ウシウグは何もリアクションせずに鳥形態に変形、飛んで行った。
ポツンと一人になった鶯はしばらくぼーっと立っていたが、ハッとなり帰ることにした。
コツン
「ん?…なんだろこれ」
鶯は足にあたった物を拾いあげた。
「これは…鉄の羽?」鶯は一瞬考え込んだが宿題の事を思いだし、帰った。

次の日
「うう〜ん昨日は全然寝れなかったなぁ…はぁ」
三時間ほどしか寝てない鶯はため息をつくと準備をし、学校に向かった。

瀬戸高校

キーンコーンカーンコーン ガラッ!
「この中に雅鶯と言う方はいますか」
教室に入って来た人物は呆気に取られながらも手を上げていた鶯の前に来た。
「あの〜あたしに何のようでしょうか」
鶯が控え目に聞くと教室に入って来た人物は答えた。
「昨日の夜の事、そして…ウシウグのことについてです。」

「えっ…」
鶯は言葉を失った。

秘密部隊夜鷹 第1話「出会い」〜END〜
121それも名無しだ:2009/05/26(火) 21:32:51 ID:NBf/xp5N
文章はもうちょっと何とかならんのかという所がぽつぽつあるが、雰囲気は出てて結構面白い。
これ夜に咲く華と何か関係が?
122それも名無しだ:2009/05/26(火) 23:07:03 ID:4Q1xQcg2
>>121さん、レスありがとうございます。
文章は他の人の作品を見て勉強していこうと思います。

夜に咲く花と秘密部隊夜鷹との関連性はですね、夜に咲く花を考えたときにロボットを鳥に変形させたいなと思って、でもロボットは花が関係してるから鳥は駄目だなと思って、そこから色々派生させたのが秘密部隊夜鷹です。
123それも名無しだ:2009/05/28(木) 01:51:34 ID:nn8cq45C
秘密部隊夜鷹 第2話 「秘密部隊」

「そして、ウシウグのことについてです。」「えっ…」
鶯は言葉を失った
「ではついて来てください。」
そう言うと目の前の人は歩きだした。
「何をしているのです、早くついて来てください。」
呆気に取られた鶯であったが、自分も色々知りたかったので、ついて行くことにした。 歩きながら鶯は質問をしてみた。
「あの…ちょっといいですか?」
「はい?何でしょうか」
「貴方は誰なんですか?どうして昨日のことを知っているんですか?どうしてウシウグのことを知っているんでか?」
「いっぺんに質問をしないでください。とりあえず私の名前は瀬戸不如帰(せと ほととぎす)、それ以外の質問はこの部屋で…」
「ここって…校長室?」
「はい、ここです。では…」
不如帰は扉を開いた。「二年C組瀬戸不如帰です。雅鶯を連れて来ました。」
不如帰が言い終わると、校長室の中から女の人の声が聞こえてきた。「ご苦労様。では二人とも中へ。」
鶯は緊張しながらも不如帰に続いてはいって行った。
「貴方が雅鶯さんですね。色々説明する前に移動しましょうか。」ガコン、校長が言い終わると同時に校長室が下に動き出した。
124それも名無しだ:2009/05/28(木) 01:58:24 ID:nn8cq45C
「なっなんですかこれっ」
鶯は驚いていた。
「この校長室はエレベーターになっているの、秘密部隊「夜鷹」の基地への。」
「秘密…部隊?それに基地…?」
鶯は戸惑っていたが、今は知りたいことが山程あるので黙って聞くことにした。
ゴォン
「基地についたようね。とりあえず、私たちについて説明しましょう。私たちは秘密部隊「夜鷹」、機動兵器「弐式可変鳥機」通称「弐鳥機」を保有し、昨日貴女が戦った敵…百舌(もず)と戦うために造られた組織です。」
鶯は信じられない気持ちだったが昨日のことを思い出すと信じない訳にはいかなかった。
今いるここは学校の真下の秘密部隊の基地です。 あと私は校長の他に夜鷹の隊長もやっています。」
「次に敵について説明するわ。敵の名前は百舌。目的は分からないけど、機械をつかって生け贄と称して人を襲っている謎の組織よ。私達のもつ弐鳥機ででしか倒せないの」
「ちょっとまってください。秘密部隊についてはわかりましたが、校長先生に聞きたいことがあります。」
「答えられる範囲なら。どうぞ。」
「では、先生たちはあの敵と戦っているんですよね。では何で昨日は助けてくれなかったんですか。」
「それは…私のせいです。」
125それも名無しだ:2009/05/28(木) 01:59:33 ID:nn8cq45C
口を開いたのはさっきから黙っていた不如帰だった。
「私が、前の戦闘で機体を壊していなかったら、弐鳥機で出撃出来たのですが…」
「貴女のせいでは無いわ。」
郭公はフォローをするように言った。
「鶯さん、実はね…昨日は本来なら敵は出ないはずなの。」
「え…それってどう言うことですか…」
「百舌はね…今までは満月と新月の夜にしか出なかったの。だけど、昨日は違った。それで対応が遅れてしまったの…ごめんなさい…」
「あと、ウシウグって何なのですか、機械なのに意思をもっているようでしかも、いきなり私の前に現れたりして」
鶯が質問をすると、郭公の顔つきが変わった。
「それが貴女をここに呼んだ一番の理由です。…ウシウグ、「壱式可変鳥機」は本来今はもう存在しないはずの機体なの。」
「存在しない…?」
126それも名無しだ:2009/05/28(木) 02:07:40 ID:nn8cq45C
「話は二年前に逆上るわ。当時私達は壱式可変鳥機「ウシウグ」を基礎とした弐式可変鳥機を製作してたの。そして、弐式が完成してみんなは喜んだわ。
そして次の日にね、試運転を兼ねて壱式と一緒に偵察にだしたの。
そしてその時、謎の爆発事故が起こった。それも突然。幸いにも可変鳥機はAIをつかって試運転していたから怪我人は出なかったけど、可変鳥機は弐式だけ戻って来た、壱式は戻らなかったの。
…壱式はその時に爆発し、壊れたと思われていたのよ。昨日までは なぜ今頃…それも貴女の前に姿を表したかは分からないけど。」
「最後に、ウシウグが落として行ったんですが、これってなんですか?」
鶯が取り出したのは昨晩拾った鉄の羽根だった。」
「それは!…そう、貴女は選ばれたのね…」「話が見えないんですが… これは何なんですか。」
「それはウシウグの戦闘モードの機動キー。貴女はウシウグに選ばれたのよ。操縦者に。」
「あたしが…操縦者…?ということはあたしはまた戦うってことですか…?」
「こうなった以上、それを決めるのは貴方よ。私達と一緒に戦う気があるなら夜鷹に入ってください。戦いたくないなら機動キーを私に預けて下さい。」
「ちょっとまってくだ
127それも名無しだ:2009/05/28(木) 02:09:14 ID:nn8cq45C
「いいわ、一日ですよ。…最後にこれだけは覚えていてください、奴等は…百舌は私達にしか倒せないこと、今出撃出来るのは貴女ウシウグしかいないことを… では、今日はもう解散しましょう。放課後ですし。」
えっと思い鶯が腕時計を見るとすでに午後12時を回っていた。
「でも、午後の授業は…っあ」
鶯は今日が土曜日なのを思い出した。
「それでは、さようなら。いい答えを期待しているわ。」
「はい…ではこれで…」
鶯はいつの間にか上に戻っていた校長室を後にした。
「彼女…夜鷹に入りますかね。」
「どうでしょうね、それは彼女が決めることだから…」
秘密部隊…か…)
鶯は帰路につきながら考えていた。自分はどうするべきか
(あたしは戦いは好きじゃない。昨日は仕方なかった。…でも、今、あいつらと戦えるのは私だけしかいない…でも、う〜ん…)
…と、考えているうちに鶯は家についた。 「鶯、どうしたのそんな暗い顔して。何かあったの。」
話かけて来たのは母親の雀(すずめ)だった。「お母さん…ううん、何でもないの。大丈夫だよ。」
「何言ってんの、お母さんにはわかるんだからね。あんたが悩んでいるくらいお見通しなんだから。」
128それも名無しだ:2009/05/28(木) 02:10:37 ID:nn8cq45C
鶯は大丈夫そうに言ったが、母親には分かっていた。
鶯は観念して話し出した。
「実はね、昨日の夜学校に宿題を取りに行ったときにちょっと色々あってね、それを先生に見られたの…それでね、先生に危険があるかもしれないけどあたしにしかできない事があるって言われたの。…それを引き受けるかどうかで迷って…あたしどうすればいいんだろう…」
「貴女はどうしたいの?」
「えっ…?」
「大切なのはどうするかじゃないのよ、貴女が、鶯自身がどうしたいのかよ。」
「あたしは…」
「あとは鶯の問題よ。 じゃあお母さん買い物に行って来るから。今日は鶯の好きなカレーにするから、カレー食べてゆっくり考えなさい。」
そう言うと雀は出かけて行った。
「あたしがどうしたいか…あたしは…」

〜次の日〜
校長室
「答えは決まりましたか?」
「はい…あたしは戦いが好きではありません。…でも、あたしは人が傷付くのは嫌なんです。だから、入る事にします!」
「貴女ならそう言ってくれると思っていました鶯さん。ようこそ、秘密部隊「夜鷹」へ」
秘密部隊夜鷹第2話「秘密部隊」
〜END〜
129それも名無しだ:2009/05/28(木) 02:15:33 ID:nn8cq45C
>>126
の最後が切れてたので修正

「ちょっとまってくだ ×
「ちょっとまってください、1日…1日考える時間をください。」 ○
130それも名無しだ:2009/05/29(金) 00:07:16 ID:8O2wem63
>>114の行け!ユンガー50のSS作ってみました、戦闘シーンに自信が無いのですがよければ見てください。


行け!!ユンガー50
1話「巨人爆誕!」


ここは町工場、うちは親子三代で切り盛りしている。
何を造っているのかって?
それは―――


「こぉうらぁーー!!」

ガン!

「いってぇー!」
「サボってんじゃねぇ涼介!」

俺の名前は十束 涼介、こっちのスパナで俺を殴った頑固者は俺のオヤジ。
得意科目は図画工作、ガキの頃から機械をいじくっていたから当然と言えば当然。

涼介
「オヤジ、最後の仕上げだからってそんなに張り切んなくても―――」

ガン!

涼介
「いってぇー!」
工造
「最後の仕上げだから根詰めるんだろうが、馬鹿やろう!!」

そう、今日は特別な日だ。
オヤジにとって、おじいちゃんにとって、勿論俺にとっても・・・
五十年かけてようやくここまできた、その五十年かけて造った物は―――

涼介
「ロボット!!」
工造
「いっ、いきなりどうしやがったんだ?」
涼介
「気にしないで」
工造
「そうか?」
涼介
「あっ!おじいちゃん起こしてくる」
工造
「おう、行ってこい!」

ここは家の二階、事務所もかねてるから家とゆうより殆ど工場だ。
生活スペースが少ない上に野郎ばかりの所帯なもんだから生活感0だ。
母ちゃんが出て行くまではちったぁマシな生活だったんだけど甲斐性のないオヤジのせいで・・・
それはさておきおじいちゃんを起こさなきゃ。
131それも名無しだ:2009/05/29(金) 00:10:32 ID:8O2wem63
涼介
「おじいちゃん、起動テストするよ!」
鋳鉄
「お〜もうそんな時間じゃったか、えーと田中さんでしたか?」
涼介
「おじいちゃん、俺だよ涼介だよ!」
鋳鉄
「涼介か、ジョークじゃよ」
涼介
「おじいちゃんが言うと冗談に聞こえないよ」

この人は俺が超ソンケーする人だ、俺がガキの頃から色々教えてくれて今じゃすっかり一人前だ。
オヤジは俺をまだまだだって半人前扱いするけどこの人は俺を認めてくれる。
いつかオヤジよりすごいメカニックマンになってギャフンと言わせてやる!

工造
「じいさん、やっとここまできたな」
鋳鉄
「長かったな工造よ」
工造
「ここまで来るのに色々あった、思えば母ちゃんが家を出て行って―――」
涼介
「オヤジ!シミジミするのは後にしてくれ、早く起動テストしようぜ」
工造
「そっそうだな、よし!やれ涼介!!」
涼介
「起動!」
鋳鉄
(ようやく、ようやくワシのやってきたことが報われる。香与・・・)

ドゥインドゥインドゥイン

涼介
「いけー!」

ドゥインドゥインドゥインドゥーン・・・

涼介
「あれ?」
工造
「停電・・・?」
涼介
「オヤジ、勘弁してくれよ!また電気代滞納してんのかよ!?」
工造
「いや来週まで待ってくれと言っておいた筈だ、問題はパワーが足りないんだ」
涼介
「でも電力供給量は今のが限界だせ?」
工造
「どうしたもんか・・・」
鋳鉄
「やり直すしかあるまい、失敗は成功の母じゃ」
工造
「すまねえなじいさん、あんたの夢が・・・」
鋳鉄
「付き合わせたのはワシじゃ、気負うことはない工造よ」
鋳鉄
(しかし変じゃな、電力面に置いては条件を満たしているはず。もしや・・・)

こうなったら意地でも成功させてやる!
こうして復旧作業兼改良作業が始まった。
132それも名無しだ:2009/05/29(金) 00:16:28 ID:8O2wem63
太平洋
???
「グルルル、ギシャーオ!!」

涼介
「ふぅ、できた」
工造
「あぁ、電力供給量も増やしたし。エンジン周りの改良も施した、さあ起動テストだ!」
涼介
「おう!」
工造
「よし、やれ涼介!」
涼介
「今度こそ頼む!!」

ドゥインドゥインドゥイン

工造
「頼む!」
涼介
「行けー!!」

ドゥインドゥインドゥインドゥイーーン!
その瞬間閃光が工場を包み込む。

工造
「失敗か・・・」
鋳鉄
「いや成功じゃ!」

そして徐々に視界が回復して。

涼介
「やった、やったよ!」
工造
「完成だ、完成したー!うぉー!俺は今感動しているぞー!」
鋳鉄
「巨人が今誕生した」

アキラ
「ちょっと今の物凄い音はなに?またなにかやらかしたの?」

こいつの名前は青海 アキラ、口うるさい俺の幼なじみ。

涼介
「アキラ!見てくれよ、完成したんだこのロボットが!」
アキラ
「あ〜へんてこな奴」
涼介
「へんてこって言うな、こいつの名前はなスーパートツカ号って言うんだ」
工造
「こら涼介、勝手に名前をつけるな」
アキラ
「しかもダッサイ、あんたセンスないわね」
鋳鉄
「すまんのう涼介、こいつの名前はもう決まっとるんじゃ。名前は―――」

ドカーーーン!!

その時外で轟音が鳴り響いた!
133それも名無しだ:2009/05/29(金) 00:20:09 ID:8O2wem63
工造
「なんだなんだ!?」
アキラ
「ちょっと、またなんかやらかしたの?」
涼介
「違う、これは俺達じゃない。とにかく外に行ってみよう」

俺達は外にでて衝撃的な光景を目の当たりにする、見たこともないバケモノが大暴れしていた。

涼介
「なんだあのバケモノは!?」

およそ5km離れたとこにバケモノはいるが、その姿ははっきり見える。
それほど巨大だってことだ。

アキラ
「おっきー、てんな事言ってる場合か!」
工造
「なんなんだありゃあ・・・」
涼介
「何でもいい戦おう、あのバケモノと」
工造
「ばっ馬鹿、どうやって戦うんだ」
涼介
「なに言ってやがんだオヤジ!戦う手段ならたった今できたところじゃねえか!」
工造
「まさかお前」
涼介
「そのまさかよ!あのロボットであんにゃろうをぶっ倒すんだ!!」
工造
「ダメだダメだ、危険すぎる。なによりあいつを運用するには莫大な金が・・・」
アキラ
「そうよ、おじさんの言うとおり危険よ。あんなのに勝てっこないわ」
涼介
「危険は承知の上だ、何のためにあいつを造ったんだ!?今戦わなかったらあいつはただの博物館にある見せ物と同じだ、観賞用に造ったんじゃねえ!!」
工造
「しかしだな・・・」
鋳鉄
「涼介の言うとおりじゃ」
涼介
「おじいちゃん!」
鋳鉄
「やれるな涼介?」
涼介
「当たり前だぜ!」
134それも名無しだ:2009/05/29(金) 00:23:26 ID:8O2wem63
俺はコクピットに乗り込み奴と戦う覚悟を決めた、こいつはおじいちゃんの五十年分の思いが込められているんだ。
ただの見せ物なんかじゃないってとこを証明してやる。

工造
『涼介聞こえるか?』
涼介
「ばっちりだぜ」
工造
『いいか、無理はするな。危ないと思ったらすぐ逃げろ』
涼介
「へん、敵に背を向けて逃げるなんて真似できるかよ、じゃ行くぜ!発進!!」

マニュアルを書いたのは俺だ、だからマニュアルはばっちり頭に入ってるぜ。
操作は楽勝と思ったはずだったけど・・・

ドシーン!

工造
「あいつ、いきなり景気よく転びやがって・・・」
アキラ
「あっちゃー・・・」
鋳鉄
「涼介、お前ならできる」

あれー?おっかしーな、てへへ。
よしここから本番!
バケモノの眼前まで距離を詰め俺は言ってやった。

涼介
「やいやいやい、よくも俺の町で大暴れしてくれたな!」
バケモノ
「グルルル、ギシャーオ!」
涼介
「日本語をしゃべりやがれ日本語を!」
バケモノ
「ギシャー!」

ボウ!

涼介
「あちちち!」

バケモノがいきなり炎を吐きやがった。

涼介
「オヤジ!気密性どうなってんの?熱いじゃないの!!」
工造
『あーすまん、装甲費がバカにならんのでな。一部薄くしてある』
涼介
「こらー!手抜きすんな!!」
アキラ
『涼介!気合いよ!!』
135それも名無しだ:2009/05/29(金) 00:25:54 ID:8O2wem63
涼介
「言ってくれるぜ」
バケモノ
「ギシャー!」

ボウ!

涼介
「うわ、またきた」

すかさずかわす俺、体勢を整えようとした瞬間バケモノの鋭く尖った爪が。

ガキン!

涼介
「うわー!!いっ、意外に軽快だな・・・」

よし、やられてばっかりじゃ面白くねぇ!
反撃だ!!

涼介
「町工場なめんな!」

アッパー!・・・、かわされた。
あの軽快なフットワークを止めるにはあれしかない。

涼介
「えーと、えーと名前は」
鋳鉄
『ユンガーじゃ、ユンガー50じゃ涼介!』
涼介
「ユンガー50・・・」
鋳鉄
『行け!ユンガー50!!』
涼介
「よーし!行くぞユンガー50!!」

俺は構え、そしてパンチを放つ!
136それも名無しだ:2009/05/29(金) 00:26:34 ID:8O2wem63
涼介
「ユンガーァァァ・トルネードォォォ・パァァーーーンチ!!」

ブン!

アキラ
「なにも起きないじゃない!」
工造
「甘いなアキラちゃん、U・T・Pはここからが本番!」

ドッドッドンドンドン!

アキラ
「ダッサー、腕つきだして走ってる」
工造
「まぁ、よく見ていろ」
アキラ
「え?風が・・・」
工造
「説明しよう、あーして走ることによって腕のファンが風を集め、強い風圧が生じるのだ。突き詰めて言えば風車の原理、そうして集めた風が電力を生み出し破壊力のあるパンチをも生み出すのだ。電力も節約できるし強いパンチもできて正に一石二鳥なのだ!」
アキラ
「でもあんな事したってちょっとしか風を集めれないんじゃ」
工造
「あまーい!それは人間の尺度で見た考えだよアキラちゃん。あの巨体、収束できる風の量は桁外れ。しかも走ることによって相乗効果が働き、より効率的に風を集められると言うわけだ」
アキラ
「へ、へー」
工造
「見よ!」

ブゥワー!

アキラ
「すごい風・・・、台風みたい」
バケモノ
「ギシャー!」

ボウ!

また炎か、だが今のユンガーには関係無え!
炎なんかこの風で吹き消してやるぜ!

バケモノ
「ギシャーオ!」

よし炎を吹き飛ばしてやったぜ!

涼介
「覚悟しやがれー!」

ドカァ!

涼介
「吹っ飛べー!!」

ユンガーの放ったパンチはバケモノを空中にぶっ飛ばしバケモノは爆散!
こうしてユンガー50の初めての戦いは勝利で終わったのだった。これから始まる壮絶な戦いを知らずに・・・


続く
137ベルフェリオン3話:2009/05/29(金) 03:50:09 ID:i+gd9si1
GJの言葉があると執筆意欲が沸いて来るのはSSのお約束だと思う。
今回は話の都合上戦闘シーンが申し訳程度ですがご了承を。
ベルフェリオン第3話投下いきます。
 
 
 天城総一は焦っていた。
これ以上ないほどに焦っていた。
何もかもを上回るほどの大敵が、目の前の現実である。
こればかりは、JDAだろうと何だろうと勝てるわけがない。
人生最大の難関である。
「どうすりゃいいんだ、これわ」
果たして、彼はこのどうにもならない状況を切り抜けることができるのだろうか。
戦わなければ生き残れないという言葉があるが、彼の場合はむしろ逆だろう。
生き残れなければ戦えない。なんとしっくり来る言葉か―――。
 
 
 桜華絢爛ベルフェリオン
   第三話「騒動、その後で」
 
 
138ベルフェリオン3話:2009/05/29(金) 03:52:07 ID:i+gd9si1
 エルヴィンという世界。
周囲の世界でも常識を逸した光景が、戦闘後も見られる街。
それはたとえば、踏み砕かれた道路が、
何の手もかけていないのにもとの状態を取り戻し始めていたり。
自動修復―――さすがに今は公共物とその他一部くらいしか存在しないが、
それでも他の常識では考えられない超がつくほどのオーバーテクノロジーである。
状況の復帰が終わり、病院近辺はもとの静けさを取り戻していた。
その中に工事の騒音が入らないのがエルヴィンである。
……病院自体は難を逃れたものの、部屋はレールガンの直撃を受けたためか、修復に時間がかかる。
処置は終わったので、『手配』が済むまで別の部屋を借りて話をすることとなった。
「で」
ベルフェリオンのダメージは、本人に直接フィードバックされる。
つまり、アフロとの戦いで受けたダメージは彼のものとなった。
脇腹あたりに新たに巻かれた包帯が、戦いの激しさと代償を物語る。
「何がどうなってるのか、知ってる限り全部話してもらおうか?」
この場に居る全員の視線は、一人の青髪の少女に集中していた。
ベルフェリオンの顕現、デバイスという単語、そしてカプセルの中にいた少女と同一人物なのか。
とにかくまずは、彼女から情報を聞き出すのが第一になる。
「わかりましたけど、どうしたんですか? 皆さんそんなに息詰まって」
「お前が緊張感なさすぎんの!」
その状況で当の本人がこれである、総一が全力で突っ込むのも無理はない。
139ベルフェリオン3話:2009/05/29(金) 03:53:13 ID:i+gd9si1
「で、ベルフェリオンとかデバイスって何だ」
呆れ果てながら、一番気になることを聞く。
まず自分の持っているこの力を知らないことには、満足に動くことすらできないだろう。
「デバイスというのは、古来より伝わる秘宝です。
 デバイスの持つ人智を超えた力を所有者に与え、
 6種すべてを手に入れたときには望む願いをひとつ叶えることができます」
「……で、その古代秘宝ってのは人間なのか?」
「人間型なのは私だけですよ?」
視線は語る。お前みたいなのが複数沸くのは困るな、と。
「で、その6種は光、闇、炎、水、大地、風。こう割り振られているとわかりやすいでしょう?」
「まるでどっかのゲームみたいよね、その割り振り」
口を挟んだのは春緋。椅子の背に腕を乗せて、座っているというよりもたれかかっている。
「属性……ってことか?」
「ぶっちゃけて言えばそうですねー。そんなものとでも思ってくれれば」
「なら、それぞれに相性はあるのか?」
ゲームやら属性やらで想像できたのか、適当にベッドに座っていた誠二が声を挟む。
「んー、一概に相性というのはありませんね。能力的に活かしにくい相手とかはいますが」
「理解に苦しむな、そりゃ」
「簡単なことですよ。たとえば高熱で攻める火の能力には、熱を奪う媒体を持つ水や風が有効とか」
いまいち理解しづらい総一は頭を抱える。
「現象自体は起こせるが、その現象に干渉するのは基本的な法則に従う、ということか」
「そんな感じですね」
誠二の方が理解が早かった。
理科の成績を考え、総一は困ったように声を漏らしながら若干顔を逸らす。
「はいはい、現実は逃げてくれないからねー」
「理科はあんま得意じゃねェんだよ」
それもすぐ春緋に、力ずくで戻され。
あんた全体的にあんま勉強できないでしょ、と言われるとぐうの音も出なかった。
「……あとで該当部分の見直しが必要だな」
「覚悟しとく。それで、お前の属性は?」
とりあえずこの場を適当に流し、総一の視線は再びパールに戻る。
140ベルフェリオン3話:2009/05/29(金) 03:54:39 ID:i+gd9si1
 
……。
 
「……パール?」
無言の時間経過に耐えられず、総一が再び声をかける。
「まさか、この期に及んで応えられないとか、忘れたとか言うなよ?」
「覚えてません」
 
その瞬間、場の空気が凍りついた。
 
「待てェェェ!? 覚えてないって何か、属性なしで戦えって!?
 それでいて素手で戦えと!? 何だそりゃ、速攻で頭打ちってか!?」
「落ち着け」
「オウフ」
硬直を破った総一、しかし暴走しきったため誠二の介入が入り、再び落ち着く。
ばきゃ、とひど……心地いいくらいの音がしたが気のせいだろう、きっと。
「でも、もとよりないかもしれません。
 デバイスが解析されて作られた人造デバイスというのがありまして、私がそれですから」
「……ってことは、人工的に作られたから属性なんてものはないと」
「です」
どうすりゃいいんだ。頭を抱える総一。
何よりこれからベルフェリオンは、拳ひとつで戦い抜かねばならない。
戦いの素人がこんな条件で、しかも属性のついた相手に勝てるのだろうか……?
そう考えていると、一つの違和感にたどり着く。
「そういや、あれって何だったんだ。白アフロにとどめさした奴」
白アフロの機体の、バンカーどころか腕までも消失させた左腕。
あれだけが、総一が今までに感じたベルフェリオンの「異質」だった。
141ベルフェリオン3話:2009/05/29(金) 03:55:38 ID:i+gd9si1
「あれはですね。ごく短い時間だけ、相手を『否定』しつくすことができるんです。
 否定の結果は消失、触れるもの全てが耐えられず消失します」
「ってことは……どういうことだ?」
「何でもかんでも分解しちゃうってことですね、要するに。
 使いすぎると自分も巻き込まれちゃうんで注意してくださいね」
ようやく納得した総一。
しかし、今の彼にはそれ以上、否、それ以外の手札はない。
「強いけど頼りきれないってことかね」
あまりに不完全で、それ以上の手段がない。
後先が非常に不安で、思わず漏れるため息。
「それを考えるのは、相手の戦力を知ってからだ」
総一の思考を遮った一筋の声。
その主は、はちきれんばかりの肉感的な身体をスーツ姿に秘めた女性。
果たして、この美麗な風貌から彼女が百戦錬磨の強者だと一発で理解できる人間はいるのだろうか。
「……広瀬さん」
広瀬涼。彼女の名を知らない者は、エルヴィンには存在しない。
彼女こそが無敗の『弁護士』、逆転に愛されし者。
この弁護士という仕事の中身は、通常考えうるそれとは違うものの、人を守ってきたことに代わりはない。
「他に聞きたいことはないのか?」
涼が総一に持ちかけたのは、『自分が聞きたいことを聞け』という一点。
それゆえ保護側の涼と俊暁は、ただ話を聞いている状態であった。
「ああ……今お前が分かっている能力はそれだけなのか?」
「はい」
話はパール中心に戻る。
これ以上、ベルフェリオンとデバイスの利点については聞けないだろう。
そう判断した総一は、話題を切り替えることにした。
「わかった、話を変える。お前は事件のとき、カプセルの中にいたってことで間違いないか?
 でないと俺とお前の接触機会が他にない」
「はい、あのときに私はマスターの存在を感じました。
 マスターの『守りたい』って願いを感じて呼び寄せ、仮契約したんです」
142ベルフェリオン3話:2009/05/29(金) 03:57:45 ID:i+gd9si1
「仮……契約?」
あのときに手を伸ばし、それからの記憶がない。
総一にとって、そこは意識外の話であった。
「はい。今は本契約を済ませたので、ちゃんとした形になったんですが。
 マスターは仮契約のあと、自身の『守りたい』という心だけで
 ロボットたちを相手に戦ったんです」
「成る程、だから意識外ね」
それならば納得がいく。
外で発見されたというのも、暴れに暴れた後倒れていたのが発見されただけだろう。
「で、契約って具体的にどんな状態になったんだ?」
「デバイスと契約をすると、そのデバイスの力を行使できるようになるのは話しましたが。
 契約者同士の戦いに敗れた後、力尽きた側はデバイスに魂を飲まれ、封じられてしまいます」
嫌な言葉を聞いた。
実質、封じられたということは人間的に死ぬとほぼ同義。
「そうして残った最後の一人だけが、願いを叶えられるんです」
理解した。天城総一は、この身ひとつで途方もない次元の戦いに呑み込まれていたのだと。
「……だいたい分かった。今思いつくのはこのぐらいだ」
これ以上は、本当に重要なことではない。
今までの話に現実味は皆無だが、ベルフェリオンが実際に現れた今となっては、
信じる以外のことはできない。受け入れるしかない……これが事実なのだ、と。
それを客観的に感じることができるくらいには、まだ天城総一は冷静だった。
「よし。確認するけど、君ら今後予定なくて、天城君は帰宅予定だよな?」
状況を次に進めようとする俊暁の言葉。
しかし、それを聞いていた三人の頭上には?マークが浮かんでいた。
143ベルフェリオン3話:2009/05/29(金) 03:58:55 ID:i+gd9si1
轟―――ッ!
空間を裂くように放たれたのは碧の光条。
長大な砲身から放たれる光は周囲の光景を歪め、
しかしブースターを全力でふかした紅い機体はその光景を読みきっていたのか、
その光の射線上に存在していなかった。
チャージに時間のかかる、取り回しのあまりきかない武器。
特性を理解し、攻め時だと理解した紅い機体がその加速力を活かし突撃。
腕部に装備されているガトリングを撒かれると、碧の機体は自由な身動きがとれず。
もともと後衛で射撃に専念するコンセプトのチューニングが成された機体には、
前衛の消えた状態で接近戦に持ち込まれた瞬間、すでに勝機はうせているも同然だった―――。
 
『決まったーッ! 「ストラディバリウス」の腕部ショットバンカーが炸裂!』
実況が車内に流れる。
BMMの三型、ストラディバリウスの一撃により勝負が決まった。
このエルヴィンは、ロボットによる戦闘が法廷の結果すら左右する世界。
そして戦闘は娯楽・商業となり、賭博対象にも、各社の宣伝にもなりうる。
戦闘で活躍する会社も、その会社の戦闘で活躍したパーツ類も、
この戦闘によって名を上げることもできる。
細かい取り決めこそあるものの、ロボットは社会の中に組み込まれ、
強いパイロットは花形としてエルヴィンでも有名になる。
「ハルがこの光景見てなくてよかったと本気で思った」
「あいつ、負けたほうに賭けてたからな」
後部座席で様子を見ていた総一と誠二が言葉を漏らす。
現在車は春緋宅で停車中。彼女を迎え、これから総一の家に向かう予定になっている。
しばらくは目の届く位置に居たほうがいい、という俊暁の言葉に、春緋が
「じゃあ一人暮らしなのに部屋が広い総一の家にまとまった方がいいんじゃない?」
という一言を重ね、すぐ決定したという。
「確かに今は一人だけどさ……」
144ベルフェリオン3話:2009/05/29(金) 04:00:29 ID:i+gd9si1
「そういえば天城、母さんの容態は?」
「それなりに安定してる。直接会ったりはしなかったが」
と話を重ねている二人の会話が気になったのか、運転席の俊暁が会話に割り入る。
「総一君。一人暮らしって言ってたよな、父さんはどうしたんだ?」
「いねェ」
その話になった途端、機嫌を損ねたようにそっぽを向く。
「俺ァ母さん方について、母さんが病気したから一人暮らし」
「ああ……悪かった」
俊暁は理解と共に後悔した。
親の離婚。総一も例外ではなく、人によっては触れたくない部分なのだろう。
「だから生活費もバイト。落ち着いたら連絡しなきゃなんねェ」
最近こればっかりなため息が、また総一から漏れる。なるほどな、と頷く俊暁。
「おまたせーっ。色々持ってきたから遅くなっちゃった」
バッグに入りきらない荷物を抱えて、春緋が車に戻ってくる。
「お前、ガキのお泊りじゃあるまいし。そんなごっちゃに荷物持ってこなくてもいいだろ」
「なによ、文句言うわけ? あたしらに合う女物とかあんたの家にないでしょ、
 むしろあったら引くわよ」
そして春緋が席に座ると、総一が押しつぶされかねない位置にいた。
荷物を抱えた二人に挟まれているせいで。
「あードチクショウ」
仕方ない。
俊暁は運転手で、助手席の涼は普段の彼女に似つかない緩みきった寝顔で大爆睡をこいている。
ちなみにパールといえば、彼の腕にかけられているブレスレットの姿になっている。
窮屈だから嫌だとは言っていたが、車の都合でやむなくこの姿に戻っているらしい。
これがデバイスとしての本来の姿らしい。
ずっとこの姿になっていれば……と思う総一だった。
車は走り出す。目指すは総一宅。
145ベルフェリオン3話:2009/05/29(金) 04:01:25 ID:i+gd9si1
「……それと、君たちには知ってもらいたいことがあるんだ。あの組織のことで」
日が傾き、朱に染まりかけた空の下で。運転しながら、俊暁が三人に声をかける。
「組織?」
「ああ。君たちを襲った集団は、俺たちが追っていた組織の一部だってことがわかっている」
「ってことは、そいつらはデバイスに関する何かを握ってるってことスか?」
となると、非常にまずい。
総一の懸念どおり、俊暁はその言葉に頷いた。
自身のデバイスは属性ももたず、能力も不完全な模造品であれば、
もとのデバイスを持っている組織に対抗することは大変なものになる。
「ジャンヌダルク。最近このエルヴィンで暴れていることがわかった、大きな犯罪組織だ。
 これは秘匿情報なんだが、被害者でこれからもターゲットにされそうな君達には
 話しておく必要がある。他言は禁止な」
聞いたことのない単語……。三人ともに頷いて返す。
「資料を調べているうちにわかったことなんだが、ジャンヌダルクは拉致した人間を洗脳し、
 自身の手駒にして操っていたらしい」
一歩間違えば自分達も……。息を呑む総一。
そして手駒として使うという理由なら、あの場にデバイスがあってもおかしいものではない。
状況は納得できた。
「で、他の情報は?」
「いや、それが警察のほうでも掴みきれてなくてね。今回が最初の情報さ。
 まったく厄介なことしでかしてくれるよ」
春緋の言葉に俊暁が返す。
本当に『秘密結社』とかそういうノリなのだろうか?
勘弁してくれ、と頭を抱える総一……その場に突如鳴り響いた、携帯の音。
146ベルフェリオン3話:2009/05/29(金) 04:02:41 ID:i+gd9si1
 天城総一は焦っていた。
これ以上ないほどに焦っていた。
何もかもを上回るほどの大敵が、目の前の現実である。
こればかりは、JDAだろうと何だろうと勝てるわけがない。
人生最大の難関である。
「どうすりゃいいんだ、これわ」
果たして、彼はこのどうにもならない状況を切り抜けることができるのだろうか。
戦わなければ生き残れないという言葉があるが、彼の場合はむしろ逆だろう。
生き残れなければ戦えない。なんとしっくり来る言葉か―――。
携帯の内容は、無断欠勤によるクビ宣告だった。
この傷であればこの先しばらくも働けそうにないのだが、
一つを落としたということは生活もままならなくなるということ。
どうすればいいんだ。苦難が苦難を呼ぶ状況にがんじがらめな総一。
「総一君だったか。少し話してもいいか?」
しかし、案外救いの手は来るものである。
彼の視線が向いた先には、桃色の寝巻きに身を包んだ涼が居た。
時間にして午後6時28分、現在俊暁が残っている材料で夕飯の作成中である。
その間風呂に入れる人間は交代で風呂に入って、女性陣が最初に入ることになっていた。
もちろんパールも風呂に入っている。現在は春緋と二人で占領中。
「何の事スか」
今の彼には、涼の寝巻きから零れる無防備な谷間を気にしている余裕すらない。
それほどまでに今回のクビ宣告は堪えたようだ。
明らかに焦りと不安にかられた総一は、
「単刀直入に言う。金は出すから仕事を手伝って欲しい」
しかし、直後のこのセリフに反応を返すまで、完全に固まりきっていた。
「バイトという形で私のところに来て、実際に仕事を手伝う名目で一緒に行動をしてもらう。
 そうすれば君は新しいバイトが見つかり、私達の可能な限り保護も受けられる。
 丁度、私も一人でやるにも限界が来ていたところだ。
 給料は……後で相談になるが、学費と入院費と生活費は保証できるが、
 兼業はしないで一本化をしてもらいたい」
なにこの魅力的な話。
迷うまでもなく、総一はこの話に食いつく。食いつかざるを得なかった。
147ベルフェリオン3話:2009/05/29(金) 04:04:14 ID:i+gd9si1
「いただきまーす」
そして食卓。
テレビもつけて、完全に団欒モードに入っている周囲の中で、
こいつら本当に状況わかってんのか、と内心思いながらもベーコンに箸を伸ばす総一がいた。
チャンネルは先ほどの戦闘を報道するニュースで持ち上がっている。
「そういえば、春緋さんでしたか?」
「ん、何?」
またパールが何か話そうとしている。
どうでもいいか、とスープを口にする―――それが間違いだった。
「明日休みなら、服とか下着とか選んでくれませんか?」
吹いた。そしてむせた。
「ほら水」
誠二は本当に空気の読めるお人。
出された水を飲み干し、とりあえず落ち着いた総一。
「あのなあ!? 今食事中、それをさっ引いても男らのいる中でそーゆー話するんじゃねェよ!」
「だって現実問題ですし」
「空気っての読める!?」
「からけ、とは読みませんよ?」
「ちげええええええええ」
パールには一般常識がなかった。誰もが理解するには、このやりとりで十分すぎた。
「……で、何であたし?」
「サイズが一番近そうだからです」
確かに、彼女の戦闘力―――と書いてスリーサイズと読む―――は春緋と近そうだが。
「でも春緋ちゃんの方が少し薄くn」
俊暁の顔面に飛ぶ水平チョップ。
広瀬涼、女として無言の制裁。だくだくと流れる鼻血は、誠二の出したティッシュで拭う。
「だってこれから、マスターの家に住むんですから。服くらい持ってないと大変でしょう?」
148ベルフェリオン3話:2009/05/29(金) 04:05:19 ID:i+gd9si1
誰もが思考から外していた問題が、この瞬間浮き彫りになる。
総一とパールは契約関係にあり、状況的に引き剥がせない状態にある。
それ即ち、パールが天城宅にお世話になることであり。
「な……なんてこったい」
真っ青になる総一。
無理もない、いっぱしの青少年には、傍から黙って見れば美のつきそうな少女との同棲生活。
彼にとっては拷問になりかねないだろう。
誠二は頭を抱え、春緋は「あ……あ……?」となにやら赤くなり、
俊暁は妬ましいとばかりに本心が総一とパールに視線を投げる。
「あ、じゃあお肉いただきますね」
三者三様のリアクションの中、パールは状況を理解しきっていない。
それどころか、この状況で他人のおかずを奪いに行くとはなんという。
……異様な空気の中、それまで試算をしていた涼が一言。
「4万くらい追加したほうがいいか」
「お願いします」
その言葉に土下座までしながら応える総一。
瞬間、三人の気持ちは一つになった。
「「「そっちかい!!」」」
天城総一、色より金の男。これでも苦学生です。
 
夜も深くなり、とりあえず一通りの警戒はしながら休息をとることになった。
二階建ての一軒家、一人暮らしにはいささか広すぎるそこに、
今日は久方ぶりに人で埋まることになった。
月に照らされる誓約書。仮ではあるが、これで総一は金銭難を乗り越えることができるのだろう。
あとはこの傷さえ治れば……。痛みが教えてくれる、今までのことは真実だと。
部屋でひとり、本当に疲れた、とため息をつく総一。
さすがに部屋にベッドは一つ、パールと一緒に寝るわけにもいかず、
怪我人でかつ家主のような立場の人間を地べたに寝かせるわけにもいかなかったので、
パールは涼に預け一人で寝ることとなった。
窓からは月がよく見える。今宵の月は満ちて、冬晴れの空がよく光を通す。
静かな世界に、ふとノックの音が、こん、こん。
149ベルフェリオン3話:2009/05/29(金) 04:07:04 ID:i+gd9si1
「誰だ?」
「あたし」
入っていいとも言ってないのに、勝手に開けて入ってきた。
もはやプライバシーというものはないのだろうか。
「凸か」
その顔面に枕が直撃する。
「言わないでって、それは」
髪型の都合上おでこが露出してしまうのは仕方ない。
生え際を心配するような広さでもないのだが、やっぱり女の子が言われると傷つくのだろうか。
「で、男の部屋に入り込んでどうした、ハル」
枕投げをしに来たという訳でもないだろう。顔を抑えながら、苛立たしげに聞く。
「寝れないのよ」
「寝ろ」
「寝れないから来たんでしょ」
「気合で寝れ」
「寝れないって言ってんのよ馬鹿」
「寝れ」
話が進展しない。
一人は寂しいと感じる時はあっても、一人になりたい時だってある。
「だって、寝れないの総一のせいだし」
「俺の?」
心当たりがない。春緋に何かしたのだろうか?
不意をつかれた総一のベッドに、黙って潜り込む春緋。
「おま」
固まる。
遠慮なく、その柔らかな肉体が、若干少ないものの二つの膨らみが、総一に押し付けられる。
流石に固まらない男がいたら聞きたいくらいだ。
「無理しすぎ。事件のたびそんなボロボロになってたら、いつか死んじゃうじゃない。
 あたしは嫌、みんながいるのに総一だけいないなんて嫌だから。
 だから、総一が一緒じゃないと寝らんないの」
理屈を並べながら、きゅ、と腕を抱いて眠りそうな春緋。
ばーか、そう簡単に死ねっかよ。
夜闇に言葉を響かせながら、無防備に寝息を立て始める彼女の額を撫でて。
 
しかし、天城総一は知らなかった。
藍澤春緋という人間のことを、『そこ』までは。
 
 
闇の中、火が灯る電子画面。
そこに映っているのは天城総一、その詳細データベース。
「……これか」
男は、笑う。それは、哂っているのかもしれない。
「泳がせておくか。私の願望を叶えるために、この男が選ばれたのだ」
闇に、声は響く。
低く、重たく、その声は闇に相応しく響いていた。
 
 ベルフェリオンは『がんぼうき』。望みを叶える『がんぼうき』。
 ベルフェリオンは、ひとつではない。
 
150それも名無しだ:2009/05/29(金) 04:10:57 ID:i+gd9si1
投下終了。
基本的にエルヴィンの技術突出については、細かいところで無駄に凄いです。
今回は日常パートで構成してしまった感がありますが、
次からはベルフェリオンの戦闘をきっちり挟んでいこうかという予定。
近いうちにまた、書いていない部分の設定まとめも出さなきゃなー。
というわけでまた次回。
151それも名無しだ:2009/05/29(金) 14:06:15 ID:YX5ww/1d
皆さんGJです。
>ヨタカの人、王道転回なのがよいですな。モズの変態っぽいキャラがおもろいw
>ユンガーの人、昭和チックでなんか懐かしい雰囲気w 「町工場なめんな!」アッパー が「町工場なめんなアッパー!」に見えたw
>ベルフェリオンの人、GJもらえると気力沸くのわかるわー。
っと、日常もいいですな。パールのずれっぷりと姉さんの無言のチョップとか寝ろ寝れないとかw
後前の時書き忘れたけど小ネタがツボですわ、二話のバルバトスとかやたらアフロアフロ言ってるのとか 今回の龍騎とかw
152ユンガーの人:2009/05/29(金) 23:25:24 ID:8O2wem63
>>151
町工場なめんなアッパーか、いい!すごくいい!むしろそっちの方がいい!!そのアイデアいただきw
153それも名無しだ:2009/05/30(土) 01:20:04 ID:iSQFGIEf
秘密部隊夜鷹
第3話「始まり」

「ようこそ、秘密部隊夜鷹へ。それでは、まずは基地を案内しましょう。不如帰、お願いします。」
「はい、では鶯さん、まずは格納庫に案内します。ついて来てください。 あっ基地の中は広いので、はぐれないように。」
20分後
「まだ格納庫につかないんですか〜」
「まだですよ。何せ基地は学区内全域まで広がっていますから。 」
「う〜」
10分後
「つきました。ここが弐式可変鳥機の格納庫です。」
「やっとついた〜…うっわ〜広いんですね〜」
鶯たちがついたのは、高さ30m、横幅40mはある空間だった。
「はい、人型形態でもカタパルトまで楽に移動出来るように設計されていますから。では次行きましょう。」
「次はどこ行くんですか?」
「次は、研究室です。 …っと忘れるところでした。これを。」
不如帰が取り出したのは黄緑色の腕時計だった。
「これは通信機になっています。敵が出た時などの緊急事態にはこれで呼び出します。その他にも機能がついてますが、話が長くなるのでまたあとで…では行きましょう。」
「へぇ〜小さいのにすごいんですね。」
154それも名無しだ:2009/05/30(土) 01:22:04 ID:iSQFGIEf
「鶯さん、つきました。ここが夜鷹の研究室です。新しい装備やエネルギーの効率的運用などを研究しています。」
「…ん?不如帰さん、あそこの機体は…」
「あれが私の機体です。一昨日は助けに行けずにすみませんでした…」
「ううん、もういいです。貴女のせいじゃないですし。ところで、あの機体に名前はあるんですか?」
「…ありがとうございます…あとあの子の名前はウシゴトトフと言います。私がつけたんですが、センスいいですよね。」
「は…はぁ」
不如帰はさり気なく自画自賛をしながらもその後数時間基地を案内して周った。
「…こっこの基地広すぎるぅ〜」
「お疲れ様でした。今日はもう疲れたでしょうし、次の満月まではまだ日にちがありますから今日は解散にしましょう。」
「は…はい」
「では、こちらに…」
「へ?校長室に戻るんじゃ無いんですか?」
「校長室はここからだと遠いので、こちらにある地上直通のエレベーターを使います。」ウィィィン ガコン
「さあ、地上につきました。」
プシュゥ エレベーターの扉が開いた。
「ここって、どこですか?」
鶯が周辺を見回して見ると和風の家の中のようだ。
155それも名無しだ:2009/05/30(土) 01:23:37 ID:iSQFGIEf
「私の家です。鶯さんの家とは少し離れてますが、歩いて10分ぐらいの距離なので、緊急時にはこちらへ集まって下さい。では、今日はこれで。」
「はい。不如帰さんさようなら。」

その夜

ピーピーピーピー!
「うう〜ん何の音?」鶯がベットから起き上がり、周りを見ると昼にもらった腕時計から音が出ていた。
「えっ…緊急通信?」鶯が腕時計を見ると緊急通信の4文字が表示されている。
ピッ
「こちら鶯です、何かあったんですか!」
「こちら不如帰。大変です!また満月でも新月でも無いのに百舌が出現しました!急いで私の家に集合して下さい!」
「はっ…はい」
鶯はパパっと着替えをすますと不如帰の家に向かった。
ガラッ
「不如帰さん!」
「来ましたね。これを見て下さい。」
パッ
居間のモニターには町の上空が映し出された。
「今回のタイプは空を飛んでいます。気をつけて下さい。
本当なら、私も出撃したいのですが…」
「任せて下さい!絶対倒して見せます!」
「心強いです。では出撃を!」
「…あっ!ちょっとまって下さい!…私ウシウグの呼び出し方分からないんですけど…」
156それも名無しだ:2009/05/30(土) 01:25:36 ID:iSQFGIEf
「それなら、機動キーに向かって、ウシウグを呼べば来るそうです。こんなこともあろうかと隊長に聞いておきました。」
「機動キーに向かって… はい、では行きます!
来て!ウシウグ!」
シュゴォォォ
鶯が呼ぶと同時にウシウグは現われた。
「ウシウグ、雅鶯行きます!」
鶯は素早くウシウグに乗り込み、機動キーをさすと翼を広げて翔んで行った。

瀬戸町上空

ウシウグが百舌の現われた場所につくが、レーダーの反応は無かった。
「反応が…無い?でも確かにここだったのに…」
と、その時だった。
ズガアアアン!
「キャアアアア!」
いきなり攻撃を食らったウシウグは大きく傾いた。
「くっ、なに?」
鶯が体制を立て直して攻撃された方向を見ると、先程モニターに映っていた敵がいた。 「あいつか!」
鶯が相手にむけてテールスラッシャーを構えると、不意に敵が喋った。
「あら〜ん貴女ね〜ん私の部下を可愛がってくれたのは。いいわよ、貴女すごく私好み。今日は寝かさないでじっくりたっぷりいたぶってあ・げ・る♪」
「…えっ?」鶯は思った。何で百舌は変態だらけなのだろうと。
だが、考えている暇は無かった。相手が突撃して来たのだ。
157それも名無しだ:2009/05/30(土) 01:28:42 ID:iSQFGIEf
「チェェェストォォォ!」
「うわ!」
間一髪で相手の攻撃を交わした鶯は相手の背中にむけてミサイルを発射した。
「フェザーミサイル!」
シュゴォォォ
「ざ・ん・ね・ん♪」ダカダカダカ
敵は近付いてきたミサイルをマシンガンで打ち落とし、また突進してきた。
ドオォォン
爆発で敵が見えず、今度は避けられずに鶯は攻撃をまともに食らった。
「ホラホラ、まだまだ行くわよ〜ん♪」
そう言うと敵は体制の崩れたウシウグに向かって何度も突進してきた。
「くっ」 (ミサイルは打ち落とされる、おまけに相手は素早いからガトリングキャノンはロックオン出来ない。ならば…!)
「フェザーミサイル!」
何度か攻撃を受けたあと鶯はちょっと考えるとミサイルを発射した。
シュゴォォォ
「それじゃあ馬・鹿・の一つ覚えよ〜ん♪」やはりミサイルは打ち落とされた。
だが…!
シュオン!
「なに!」
ミサイルの爆風に紛れてクローアンカーが敵を絡めとった。
「やっと…捕まえたー!これで…終わりだ!はあぁぁ!」
一閃
ウシウグのもつテールスラッシャーが敵を真っ二つにした。
「ギッギャアアアア!!」
ドッゴォォォン!
158それも名無しだ:2009/05/30(土) 01:30:39 ID:iSQFGIEf
「ふぅ」
鶯が息をつくと目の前のモニターに不如帰が映し出された。
「鶯さん、ご苦労様でした。機転が利いていていい戦いでした!」「はぁ…」
「では、今から送るポイントに来て下さい。格納庫にウシウグを収用します。」
「はい、分かりました。」
鶯は通信を切ると指定されたポイントへ向かった。
そしてボソリと呟いた
「これからもよろしくね、ウシウグ。」



「クックック、あれが獲物ですか。いいですね、実に興味深い!」

秘密部隊夜鷹
第3話「始まり」
〜END〜
159それも名無しだ:2009/05/30(土) 01:33:40 ID:iSQFGIEf
秘密部隊夜鷹 第3話目書きました。
この作品は役10話くらいで終わる感じなので、とりあえずは最後まで書いて行こうと思います。
160それも名無しだ:2009/06/01(月) 19:56:35 ID:+JLP4EVd
>>158
GJ、完結までがむばれ
161それも名無しだ:2009/06/02(火) 23:11:25 ID:KBYM0gQa
ロボットでスポーツってどうかなと思って考えた

アストロファイブ!

宇宙暦305年ー長かった銀河戦争は銀河平和条約の締結によって終わりを迎え、第01銀河に平和の時が訪れる。
それから100年後−宇宙では新たなスポーツ、スペースボールが流行していた。
これは全長5〜15メートルのロボット【シス】に乗って行うスポーツで、このロボットに乗ることで誰でも自由に宇宙で動くことが出来る。
これは、弱小チームのリーダーである主人公ディアルが、仲間とともにスペースボールの頂点を極めていく物語である。

概要
宇宙で行うスポーツの代表格。5対5のチームで行い、ボールを打ったり投げたりしながら相手のゴールに入れて得点を稼ぐ。
コートは直径約130メートルの球体で、特殊な膜で覆われ、中は空気で満たされる。この膜にボールが当たると跳ね返る。ゴールはこの膜上にあり、(ゴールには膜は張られていない)少しずつ不規則に移動する。ゴールの直径は約20メートル。
ポジションは、
ボールを打つシューター、ボールを持ち運んだり投げたりするホルダー、相手を妨害するジャマー、妨害からホルダーやシューターを守るディフェンダー、ゴールに来たボールを止めるキーパーの5種があるが、必ずしも全種入れなくてはならない訳ではない。
162それも名無しだ:2009/06/02(火) 23:12:53 ID:KBYM0gQa
参加が認められている星
人間惑星ジオ
人間が地球と呼ぶ星。
液体惑星モル
小さな地核を膨大な液体が覆い尽くす星。棲んでいるのも液体。
獣人惑星リックスコア
獣人が生きる星。人種が最も多い。
機械惑星アルファレオ
ロボットが暮らす星。ロボットを操縦するロボットである。
植物惑星ジュジュ
植物人間が暮らす星。深緑の鬱蒼とした雰囲気が漂う。

ちなみに一つの人種に偏った編成をするチームというのは殆どなく、大半が人種混合チームである。

シス
スペースボールに使用するロボット。もともとは人間が宇宙で作業するための乗り物だった。
なお、コックピットは乗り込む人種に合わせて交換できるようになっている。
シューター
両手と両足にスティックと呼ばれる棒状のパーツがついている。全長10メートル程度。
ホルダー
ボールを掴みやすいように手のひらが大きくなっている。全長11メートル程度。
ジャマー
相手を妨害するためのギミックが盛り込まれている。上半身と下半身が分離している。全長13メートル程度。
ディフェンダー
仲間を守る為に分厚い装甲を身に付けている。全長15メートル程度。
キーパー
丸い体をしている。肩と足に曲がった板状のパーツがついており、これを広げることでボールをはじく。
163それも名無しだ:2009/06/02(火) 23:17:37 ID:KBYM0gQa
シスの性能と相性
シスにはパイロットとの相性があり、シスを選ぶ際に重要な要素となる。
シスとパイロットの相性はMAD値と呼ばれるもので表され、これが高ければ高いほど相性が良い。
相性が良いとシスの性能をより引き出すことが出来る為、性能が悪くても相性が良いとそこそこ使えたりする。逆に言えばいくらシスの性能が良くてもパイロットとの相性が駄目ならあまり使いものにならないということである。
実際には50%後半〜60%後半が平均で、70%台なら良いほうとされている。


登場人物
ディアル
主人公。20歳。ジオ出身の青年。弱小チーム「アストロファイブ」のリーダー。周りからはディルと呼ばれている。能天気な性格でみんなに心配を掛けさせるが、スペースボールにかける情熱は人一倍である。
F-085h オヴィノス
中古で叩き売りされていた古いシス。何年も前の機体。愛称「オビー」
新しいシスを買いに来たディアルの目に留まり、彼が何の気なしに試乗してみるとMAD値89%という数値を叩き出したため、即購入される。かすかに意志があるように思われ、ディアルに同調しその後もMAD値を上げていく。ホルダータイプ。
164それも名無しだ:2009/06/02(火) 23:20:54 ID:KBYM0gQa
カネル
ディアルの幼なじみ。19歳。ジオ出身の少女。ディアルがスペースボールをやっているのを見て興味を持ち、自分も始めてみる。その後、女性ばかりのチーム「ペンテシレイア」のリーダーに見込まれ同チームに加入する。ポジションはシューター。
ガイロ
ディアルのチームメイト。リックスコア出身、32歳。ワニのような顔をしている。ぶっきらぼうで粗野な性格だが、何かと面倒見が良いので周りからは頼りにされている。
昔あるチームに所属していたが、問題を起こしたため脱退させられたという過去を持つ。ポジションはディフェンダー。
ネルネ
ディアルのチームメイト。惑星モル出身。5歳。特定の形を持たない液状生命体。発声器官を持たないため喋ることは出来ないが、一部の者には何を言ってるか解るらしい。
イタズラ好きでみんなを困らせる。ポジションはジャマー。
165それも名無しだ:2009/06/02(火) 23:21:57 ID:KBYM0gQa
CA02
ディアルのチームメイト。アルファレオ出身で、25歳。愛称「ゼロツー」。常に落ち着いた物腰で、冷静沈着。チーム内で唯一ネルネの言葉を理解できる。ポジションはシューター。また、自身も機械なので機械に詳しく、メカニックも担当する。
ラキ
ディアルのチームメイト。ジュジュ出身で、植物のような見た目。212歳。小柄で子供のような見た目だが爺臭いしゃべり方。性格も大人びているため生意気と思われがち(ジュジュ独特の訛りであるため仕方がないのだが)。ポジションはキーパー。

あとライバルとか考えようかと思ったけどぱっと思い浮かばないからこの辺で
166それも名無しだ:2009/06/03(水) 01:13:49 ID:h4gTZCUg
秘密部隊夜鷹

第4話書きました。

ご都合主義なところがあったりしますが、目をつぶって下さい。
167それも名無しだ:2009/06/03(水) 01:16:18 ID:h4gTZCUg
秘密部隊夜鷹
第4話「猫?」

地下基地格納庫、二年ぶりに帰ってきたウシウグを調査しに研究員たちが世話しなく動いている。
調査状況が気になった郭公は研究員に聞いてみた。
「あれから数日たったけど、どう?何か分かったかしら。」
「はい、これを見て下さい。二年も戻って来なかったのにほとんど二年前と同じなんですよ。これはどこかで整備をされていたとしか考えられませんね。」
「そう…AIの記録はどうかしら。」
「それがですね、この前、雅鶯とあった時からの記録以外はなにも記録されて無いんですよ。」
「なにも…?それは二年前の記録もですか?」
「はい。 あっ、あとAIのプログラムに一部プロテクトがかかっていて見れないところがあるんですよ。これは誰かが一回プロテクトを破ったとしか…」
「プロテクト… ありがとう、だいたい分ったわ、また何かわかったら教えて。」
「はい。」
一通りの会話をした後郭公は神妙な顔つきをしながら格納庫を後にした。
(当時最新式だった可変鳥機のプロテクトを破れるのはあの人しかいない…でも…あの人はあの時…)


瀬戸学校2年A組

キーンコーンカーンコーン
「ふぅ〜、やっと終わった〜放課後何しようかな〜」

ガラッ
「あの、鶯さんちょっといいですか?」
168それも名無しだ:2009/06/03(水) 01:17:38 ID:h4gTZCUg
鶯が帰る支度をしていると不如帰が教室にやって来た。

「不如帰さん、どうかしたんですか?」
「はい、実はペットが家から逃げ出したとお手伝いさんから連絡がありまして…一緒に探してもらえませんか…?」
「別にいいですけど…なんであたしなんですか?」
「実は…逃げた先が地下基地だからです。」
「…え?地下基地って、夜鷹の?」
「はい、夜鷹のです。」
鶯は返答を聞いて見つからない気がしたが、とりあえず地下基地に行くことにした。
「ところで不如帰さん、ペットって何飼っているんですか?」
「えっとですね…猫です。色は頭が白と黒で、体は燕尾服みたいな柄です。」
「名前は…?」
「名前は…衛です。」
「人名みたいな名前ですね…」
「実は母がとあるアニメにハマっていて、衛を見た時に絶対この名前にするって…恥ずかしい限りです。」

などと会話をしている内に地下基地に到着した。

「じゃあとりあえず、二手に分かれて探しましょう。私は南側を探しますから、鶯さんは北をお願いします。何かあったら連絡を。」
「はい、じゃあ」

会話をすますと鶯たちはそれぞれの方向に走って行った。
169それも名無しだ:2009/06/03(水) 01:20:53 ID:h4gTZCUg
鶯視点

(う〜ん猫…猫は魚が好きだから… そうか!)
考えがまとまると鶯は食料倉庫の方向に向かった。

食料倉庫

ウィーン
「ここが食料倉庫か…広いな〜 よし、衛〜出ておいで〜衛〜」

数十分後…
「う〜んここにはいないか…いると思ったんだけどなぁ… 他に見つかりそうな場所… ん?あれは…そうか!あそこなら!」

鶯は上を見ながら考えていたが、何かに気付いたらしく、食料倉庫を後にした。


不如帰視点

(それにしても衛の奴はどこに…とりあえずは聞き込みをしよう。)
不如帰は考え終わると周辺の聞き込みを開始した。

「すみません…この辺に猫来なかったですか…?」
「いや、見なかったけど。」
「そうですか…ありがとうございました。」と不如帰は色んな人に聞いて周った。

数十分後…
(う〜ん、全滅とは…猫、猫猫猫…猫を見つけるためには…)
「…そうか!なんでこんなことに早く気付かなかったんだ、警備室なら…!」


警備室

タッタッタッタ
((ここなら…ん?))
「不如帰さんっ?」
「鶯さんもここに…?」
「うん、ここなら監視カメラの記録を見れると思って。」
170それも名無しだ:2009/06/03(水) 01:23:24 ID:h4gTZCUg
「私と同じ考えでしたか、では入りましょう。」

ウィーン
「あれ?誰もいないんですね。セキュリティは大丈夫なんですか?」
「ここはAIで制御しています。鶯さんにわたした腕時計ありますよね?」
「これですか?」
はい、それはみんなが持っていて、それがIDカードの役割を果たしています。IDカードを持っていない人をAIが感知するとそのエリアを封鎖して基地内にブザーが鳴り響くようになっています。無くさないようにして下さいね。」
「この時計凄いんですね。」
「じゃあそろそろ記録を見ましょうか。とりあえず四時くらいを画面に出します。」
「…あっここに!」
「これは…格納庫です!行きましょう!」


〜格納庫〜

「衛ー!衛ー!…出てきませんねぇ。」
「う〜んどこに…あっ、あそこ!機体の影にいた!いこう!」
「はいっ!」

「衛〜私です。こっちにおいで〜」

ニャア〜

不如帰が呼ぶと衛は不如帰によってきた。
「やっと見つけました。鶯さん手伝ってくれてありがとうございました。」
「いえ、あたしはあまり役には立ってませんよ。 …あれ?これは…不如帰さんの機体直ったんですね。」
171それも名無しだ:2009/06/03(水) 01:25:38 ID:h4gTZCUg
「はい、皆さんが頑張ってくれましたから。 …あっ!鶯さんすみません、連絡があるのを忘れていました!」
「連絡って何かあったんですか?」
「今日は新月の日。即ち百舌が出現する日です。」
「ええ〜!じゃあ、もう6時ですよ。準備しなくていいんですか?!」
「百舌は九時以降に出現するので、とりあえずは時間があります。では、今日の八時半になりましたら、準備もありますので、私の家に集合して下さい。」
「はい、分かりました。」
「それでは、いったん解散で…」
「はい」
不如帰の家直通のエレベーターで鶯たちは地上に戻った。


その夜

「そろそろか…」
鶯は身仕度を整えると母親に気付かれないように家を出た。

不如帰邸

「こんばんはー」
「はい、時間ピッタリですね。では基地に移動しましょう。」
「今回は基地に行くんですね。」
「はい、あのときは緊急事態の出来事でしたから。では行きましょう」


基地作戦室

「あっ、そうだ鶯さん、これを渡しておきます。」
「これは…USBメモリ?」
いえ、それは「インフォメーションユニット、通称IUです。USBメモリでは無いです。」
172それも名無しだ:2009/06/03(水) 01:27:34 ID:h4gTZCUg
不如帰が差し出したのは夜鷹のロゴが彫られたUSBメモリににた機械だった。
「では、IUを腕時計に差して下さい。」
「差すってここですか?」
ガシュ
鶯が差すと腕時計の画面が目まぐるしく変化していった。
「これ、大丈夫なんですか?」
「はい、これはデータを読み込んでいるだけです。ほら、すぐ終わりました。」
「あ、ほんとだ。で、どんな機能が追加されたんですか?」
「それは、使って見るほうが早いでしょう。腕時計に向かって、装着!と叫んで下さい。」
「こうですか?装着!」
鶯が言うと腕時計から何かが飛び出し、鶯の体を覆っていった。
「これは…パイロットスーツですか?」
「はい、最近完成した新素材で出来ています。これを着ることにより、耐熱、耐ショック、耐G性能か上がります。」

と、不如帰が説明しているといきなりブザーが鳴り響いた。

「百舌が出たようですね…モニターに表示して下さい。」
不如帰が指示を出すとオペレーターは画面に映し出した。

「これは…コウモリ?」
「みたいですね。では、出撃しましょう!」
二人は会話をすますとそれぞれの機体に乗り込んだ。
173それも名無しだ:2009/06/03(水) 01:30:05 ID:h4gTZCUg
二人が機体に乗り込むと、機体を固定していたカタパルトが移動し始めた。
「不如帰さん、何処に向かってるんですか?」
「瀬戸家の私有地で、普段は運動広場になっている所です。」
「私有地って、あの運動広場、不如帰さんの家のものってことですか?」
「はい あっ…そろそろカタパルトデッキにつきます。」
鶯たちがつくと天井が開き、機体が上がっていった。

「こちらウシゴトトフ、瀬戸不如帰出撃します!」
「ウシウグ、雅鶯行きます!」
そう言うと二人は同時に発進した。

町上空


「不如帰さん、あそこ!」
鶯が指差した先には敵が立っていた。闇夜に溶け込むように、静かに鶯たちを待っていた。
「やっと来ましたね…夜鷹の諸君。私はロムオークと申し…」
「先手必勝!」
シュゴォォォ
不如帰は相手が言い終わるのを待たずにミサイルを発射した。

だが、
ドドーン!
ミサイルは例によって打ち落とされてしまった。

「やれやれ…無粋な人ですねぇ…でも、そんなとこが実に興味深い!それではこんどは私から!さあ、この攻撃が見切れますかな?」
シュン…
敵は羽を羽ばたくと、姿を消した。
174それも名無しだ:2009/06/03(水) 01:34:12 ID:h4gTZCUg
これは…ステルス!鶯さん気をつけて下さい!これはレーダーにも映らない特別使用です。何処からくるのか分かりま…きゃぁあ!」ドドーン!
「避けないんですか?」 不如帰が喋っているとさっきのお返しとばかりに敵がミサイルで攻撃をしてきた。
「不如帰さん!」
「何とか大丈夫です…ですがステルスを何とかしないと…とりあえず背中を取られないように背中合わせの形になりましょう」
「はい!」(でも、どうすればあのステルスを… そうだ!) 「不如帰さん、ステルスは機体が見えなくなるだけなんですよね。」「はいそうですが…何か方法を思いついたんですか?」
「はい、これは賭けですけど、乗ってみますか?」
「他に方法も無さそうですし乗ってみます。どんな作戦ですか?」
「かくかくしかじか…」
「それは…! はい、分かりました…では行きましょう。反撃開始です!」

「「フェザーミサイル!」」
二人は会話を済ますと同時に全包囲にミサイルを撃った。
「ガトリング!」
するとすぐさま鶯がガトリングキャノンで全て打ち落とし、弾幕を張った。
「めくらましのつもりですか?でもこの機体には利きませんよ?楽にしてあげましょうか。」
そう言うと敵は鶯に向かって突進してきた。
175それも名無しだ:2009/06/03(水) 01:36:11 ID:h4gTZCUg
「何?!」
バァン!
敵の突進は2発の銃弾で阻止された。
「マーカー弾相手に命中しました!これでレーダーに映ります!鶯さん!」
そして弾幕が晴れた時敵が見たものは、ガトリングキャノンの咆口であった。
「これで、トドメェェ!」
カッ!
夜空に一筋の光が走った。
「う…うぐ…危ないところでした。まさかあんな戦法で来るとは…興味深い、実に興味深いですが今日はこれくらいにしておきます。では…次の満月まで、さようなら。」
敵は言い切ると羽をはためかせて消えた。
「何とか…撃退出来ましたね。鶯さん、すごいです!あのステルスを破るなんて!」
「あたしより不如帰さんのほうがすごいですよ。あんな光だけで精密射撃をして…」
「じゃあ二人の勝利ということで。 …では帰還しましょうか。」「はい。」
176それも名無しだ:2009/06/03(水) 02:39:07 ID:h4gTZCUg
先程の作戦の内用はこうである。
@ 2機とも全包囲に向かってミサイルを打ち出す。

A ウシウグのガトリングキャノンで全て打ち落とし、弾幕を張る。

B この時ウシゴトトフは上空にあがる。
C ウシウグが胸のライトをつけたまま機体を回転させる。

D するとライトが敵に当たると弾幕の中の光の筋が切れる。

E そこをマーカー弾をつめたスナイパーライフルでウシゴトトフが狙い撃つ。

Fマーカー弾が当たった相手はレーダーに映るようになるのでそこをウシウグがガトリングキャノンでとどめの一撃を撃つ。



秘密部隊夜鷹
第4話「猫?」
〜END〜
177それも名無しだ:2009/06/05(金) 14:07:32 ID:KQvhG65S
お、早くもヨタカ三話が。GJ、執筆速度が速くて羨ましいぜ
178それも名無しだ:2009/06/06(土) 21:50:02 ID:ukzNBjsG
大海のウェイブル

世界を破滅させた世界戦争から五十年、人類は汚染された荒野を抜け、大海原でたくましく生きていた。これはそんな時代に出合った少年と少女の物語…

主人公
柴洋介(しば ようすけ)
15歳
サルベージ屋「ウミネコ」で働いている。ウェイブルをサルベージしたことで、世界を揺るがす事件に巻き込まれて行く。性格は単純でお人好し。ミウに一目惚し、ミウを助けるために戦うことを決意する。

ミウ・シー
15歳
デビルフィッシュに追われていた少女。洋介に助けられ、洋介に惚れ込む。性格は物静かで思慮深い。謎の能力を持っており、ウェイブルに反応する。

アリス・グラン
17歳
グラン姉妹の姉。
デビルフィッシュに所属しており、洋介たちの行く先々に現れる。

リリス・グラン
17歳
グラン姉妹の妹
姉と共に行動している。

機体
ウェイブル
洋介が太平洋からサルベージした二人乗り機体。
大戦争以前の機体らしいが現代の兵器を凌駕する性能を見せる。
パイロット登録をした洋介以外には操縦出来ない。ミウの能力に反応して力を解放する。後にパワーアップをする。

武装
ロングソード
右腕についている剣。
チェインガン
左腕についていている銃
ディプシーキャノン 背中に背負っているキャノン砲
ミウが力を解放し、深海から来る謎のエネルギーを背中の翼で受け止めてキャノン砲に集めて放出する。
その威力は海を割るほど。


デビルフィッシュ
ミウを捕まえようとしている組織。
グラン姉妹などを送り込んで来る。
179それも名無しだ:2009/06/06(土) 21:51:09 ID:ukzNBjsG
すみません上げてしまいました
180それも名無しだ:2009/06/06(土) 22:46:02 ID:eoshJK54
>>178
ああ、こういうの好きだ。未来少年コナンとかガンダムXとか。
181それも名無しだ:2009/06/07(日) 00:20:02 ID:eTwhzLo5
>>178
一個前ぐらいにあったブルーナンバーズとクロスさせたら面白そう
182それも名無しだ:2009/06/11(木) 22:43:28 ID:Y51UQilR
保守
183それも名無しだ:2009/06/11(木) 23:15:43 ID:ZLAY0Rue
烙印のマリオネキサ


その男は人形に命を注いだ―――


人形を戦闘傀儡マリオネキサに乗せ、操る者をマリオネイターと呼ぶ。
主人公クライはマリオネキサ・シェバールに人形ミシェルを乗せ、人外の化け物トヘレと戦う。
トヘレは死んだ物を人形に変えてしまう恐ろしい能力を有している。
その能力で過去にクライは最愛の妻ミシェルを失った。
失った愛すべき者を取り戻すためクライは壮絶な戦いに身を投じるのであった。


クライ
年齢不詳、クライと言うのは本名ではなく通り名。
泣きボクロが特徴的というだけの安直な通り名。
マリオネキサ・シェバールを駆りトヘレと戦う。
シェバールに刻まれている烙印がクライの背中にも刻まれている。
性格は紳士的だがとにかく暗い、根暗なところ以外は完璧。

ミシェル
人形、クライの妻だったがトヘレによって殺され人形となる。
物言わぬ人形だが、時折人間のような表情を見せる。


マリオネキサ・シェバール
人間のような間接を持っている。
不気味な外見をしていてピエロのような顔がより一層不気味さを増している。
鋼鉄のピアノ線を用いた戦法を得意とし、ナイフも同時に使用しまさに曲芸。

強欲の魔性トヘレ
人間を人形に変えてしまう恐ろしい生物。
言葉が通じ喋ることもできる。
どこから現れてなにが目的なのか一切謎。
多くのトヘレが残忍で狡猾。
184それも名無しだ:2009/06/15(月) 23:17:12 ID:/U2EOwW3
保守
185それも名無しだ:2009/06/16(火) 16:36:31 ID:g86ydf6i
保守あげ

過疎ってるな…
186それも名無しだ:2009/06/16(火) 20:41:36 ID:y1R+7PI3
某所に上げたやつだけどまぁ保守代わりに……
ttp://cgi25.plala.or.jp/q9wfz3/up/img-box/img20090616203506.png

グリーンベーター
身長1.85m〜150m 体重0.98t〜30000t。必殺技は胸から射出する宇宙円盤(スペースソーサー)と目から出す怪光線。
行方不明となった兄ロボット、レッドアルファーを探しつつもアット博士と協力し、日夜ブラックガンマー率いる銀河ロボット軍団と戦っている


とまぁ、最近は70年代パチモノちっくなロボットばっか考えていたり。
こう、細かい設定を省いて想像させる余地というか……僅かな情報からいろいろと想像する楽しみというか
まぁ、ブーメランには遠く及ばなかったわけだが。
187それも名無しだ:2009/06/16(火) 21:04:15 ID:PBjHSQ9J
>>186
そんなにもブーメランが心に突き刺さってるのはたぶんお前と俺だけだろうよ
188それも名無しだ:2009/06/16(火) 21:41:35 ID:IiqC7Q6W
声闘超音ブッチャケスト

人は誰でも腹の中に心の声をため込んでいる物、腹を割って本音を思い切り言ってみたいはず。
陰険悪魔ネガティビンはそんな人間の心情を漬け込み、溜め込んだ心の声を小悪魔コネガにして人を苦しめてしまうのだ!
しかし心の声をため込まず本音を平気でぶちまける奴がいた!
主人公翔谷 口円(カケヤ コウエン)彼は本音を力に変えるロボ、ブッチャケストを駆りネガティビンと戦うのだった!!


ブッチャケスト
本音を力に変えるスーパーロボット。
拡声メガホン『ダイセイ』を使い本音をぶつけて敵にダメージを与える。ダイセイをバットに変えて接近戦もできる。

陰険悪魔ネガティビン
本音を小悪魔コネガに変えて人間を苦しめる。
基本はネガティブだから普通の人が寄ってたかって殴りかかったら勝てんじゃね?と思いきや一応悪魔だから強い。
ネガティブフォースを身に纏い、触れる者をネガティブしてしまう恐ろしい能力を秘めている。

小悪魔コネガ
ベースは人間の本音、意味なく本音を繰り返して困らせる。
ネガティビンの使い魔として戦闘もできる。


翔谷 口円
本作の主人公、楽勝高校2−3、出席番号11番。
本音を包み隠さない性格をネガティビンに目を付けられ、襲われた所にどこからともなく現れたブッチャケストに助けられる。
めんどくさがり屋で正義感の欠片もない、言葉の端々にトゲがある。

近衛 歩夢(コノエ アユメ)
楽勝高校2−3、出席番号13番。
口円とは友人関係だが現在片思い中。
心優しい性格で口円とはなにもかも正反対。
189ベルフェリオン4話:2009/06/17(水) 22:11:54 ID:/GqhRp8s
一体何人が見てくれているんだろうというのが気になりつつ、こんばんは。
ベルフェ4話投下いきます。今回はちょっと流れが難産だった。
 
 
 
「ベルフェリオンは心の力です。最初から気で負けたら、何も出来ませんよ?」
彼女の放つ言葉に対し、意図を掴みきれない総一。構わず続ける。
「―――今までどんな想いで、戦ってきたんですか?」
思い出し、考えて―――はっとした。
一回目も、二回目も、自分に力が必要だった。力が欲しかった。
あったのは、切望という名の意志。手に入れた力は、守るという意志をもって。
「どうすりゃいいんだ。守る必要もねえってのに」
「簡単ですよ、たとえば……」
思考を巡らし、途切れた言葉。唇に指をあて、んー、と考えて数秒。
「一発ぶん殴る」
答えは、あまりに単純明快。
 
 
 桜華絢爛ベルフェリオン
   第四話「鍛える冬」
 
 
190ベルフェリオン4話:2009/06/17(水) 22:13:56 ID:/GqhRp8s
「そしたら、フランベルジュがこう、地面からズドドーンって!」
写真を手にして騒ぎ立てる春緋。
机の前に広げながら、自身が立ち会った事件を存分に語っている。
ちょっとした人だかりができ、周囲が皆春緋に注目している中。
「ところで、こいつ大丈夫なのか?」
「放っておけ。別の問題だ」
事情を知る誠二は、いつも通り冷静に言葉を投げる。
一番の被害者、かつ一番の重要人物である天城総一は、
「…………」
爆睡。
うんともすんともくーとも言わない。完全なるダウン状態。
もう何をしても起きなそうな状態。怪我を見るだけだと危険な状態に思えるが……。
「……大丈夫、なのか?」
「多分な」
流石に誠二も無責任な言葉しか出てこない。
そもそも、何故こんなに総一はダウンしているのか。
ことの始まりは数日前、涼の法律相談事務所に初めて出向いたときだった。
 
「特訓だ」
たたまれている扇子が、びし、と総一に突きつけられる。
初めて来たと思いきや、パールを加えた四人が並ばされ、この状況である。
「え、あー……何の?」
突然の言葉に理解が追いつかない。総一の額から冷や汗ひとつ。
それが扇子で叩かれ、振り払われる。
「何の、じゃない。これからこちらである程度守るとは言ったが、
 大半の事態は君が解決する必要がある。デバイスがあるなら尚のこと」
「相手がJDAだからな。今後君自体がJDAとの戦いを強いられることになるのは
 容易に想像できる、だからこそ君自体が強くなることは決して無駄にはならないさ」
涼の言葉に補足するように、俊暁が言葉を並べる。
相手は秘密結社。
アニメや特撮の世界が現実の状況になってしまった彼にとって、その脅威は底が見えない。
「特に君は、デバイスを使用しない状況において一般人でしかない。
 いつJDAが襲撃してきても、ある程度戦えるようにならないと困る」
なんかとんでもなく嫌な予感がした。
191ベルフェリオン4話:2009/06/17(水) 22:15:32 ID:/GqhRp8s
「というわけで、君はまずこのメニューをこなしてもらうことにする」
渡されたメニュー。
それは……おおよそ一般人向けとは思えないような恐ろしい量のものだった。
「これができて合格だ。最初は半分程度、そこから少しずつ慣らしてもらう」
「あ、あのー」
死ねと? 通常体育の三倍のトレーニング量。
赤くて角がついた紙だったらわかりやすかったのだが―――
ああ、赤いだけならト○んざムもありだと関心はするがどこもおかしくはないな。
無論、そんなことを思う余裕は総一になかった。
「忘れてません? 俺、先日撃たれたんスけど」
そう。事件の時四肢を撃たれ、挙句の果てに胸あたりがガラスでぐさりと来ていた。
その状態でこれはひどい。まったくひどい。
「大丈夫ですよ?」
流石に困り果てていた総一の心境は、あっけなくパールの一言で打ち砕かれる。
「言い忘れてましたけど、契約したことで自然治癒力は上がってますから、
 撃たれた傷くらいならそろそろ大丈夫です。痛みは別ですが」
「痛みは残るんかい。無茶な」
よりひどい。何故か事実がより厳しい方向に進んでいる気がする……。
「痛みを受けた状態で動くことも時には必要になる。いい機会だ」
「…………あのー?」
「4万」
ぐさっ。
その一言だけで完全に固められてしまった。
金銭都合をさっぴかれると、自分だけが困るわけではない。
冷や汗かきながら、はい、と答えるしかなくなる総一。
受難は続くよどこまでも。君は生き延びることができるか。
 
(……まあ、何から何まで全部秘匿問題なんだが)
勿論、総一がルーム機材を使ったランニング途中で倒れたところも秘匿問題である。
その後も文字通り叩き起こされ、なんとか1日程度を豪快に使ってノルマ達成まで駆け抜けた。
本当に大丈夫なのか? 総一を見る目にも、つい同情や心配が先に来てしまう。
そんな折、ふと教室のドアが開く。
「おはよう、皆……」
その場の全員が、入ってきた彼にリアクションをした。
具体的に言えば、一斉に引いた。
声には聞き覚えがあるのだが、顔が誰こいつ状態だった。
火傷でもしたような荒れようが、顔の半分足らずを覆っている包帯の下から覗いている。
「井上……なのか?」
こくり、と頷く。
しかし誰もが困惑し、一瞬静まり返った教室。
ある程度察して声をかけることができたのは、誠二だけだった。
「……ぁー?」
少し経ち、ひそひそと皆が騒ぎ出したところで、ようやく目を覚ました総一。
非常に眠そうな状態ながら、視線は井上に向いていそうだった。
「あ、おはよう、天城君」
 
状況の不運。
現在、総一は疲労が溜まりに溜まっている上に寝起きで、非常に頭が鈍かった。
それ故か、気付けば目の前で包帯をしている、弱気そうな男子クラスメイトの姿を、
正確に結びつけることが出来なかった。
「……誰?」
直後、彼の首筋に春緋の脛あたりが突き刺さり、再び総一は意識を失うことになった。
教師が来る前になんとか目が覚めたのは不幸中の幸いか。
192ベルフェリオン4話:2009/06/17(水) 22:17:56 ID:/GqhRp8s
「え、俺そんなこと言ってた?」
本人がその事実を聞かされたのは、ちょうど昼食の時だった。
「言ってた。まあ、その後の授業まで殆ど寝てたあんたは覚えてないと思うけど」
まったく、と呟きながらメンチカツパンを頬張る春緋。
「あとで謝っておけ。擁護のしようはあるとはいえ、タイミングが悪すぎた」
誠二の言葉に、そうする、と返しながら、総一は自分の失態に後悔する。
彼の頭には、ここまで疲れる原因が悪いなどといった思考は皆無。
……それでも身体の不調には逆らえないようで、小さくあくびがひとつ。
「それで大丈夫なのか? 天城」
「んあ?」
レタスサンドを頬張ったところで、きょとんとする。
今日は何かあっただろうか……? 記憶を辿ると、あった。
「ああ……あれね」
「とりあえず、今日は化学の話だろ?
 今後何か役に立つかもしれないから、疲れてるとは思うがしっかり聞いとけ」
「へいへい」
誠二に適当に生返事を重ねながら、とりあえずレタスサンドを流し込んだ。
 
その後。
学業も終わり、事務所に顔を出す総一の表情はうかない。
目の前の予定表……今日は実戦形式の特訓。
身体を酷使してきた数日間の上にこれである。いい加減、彼の体力は限界に達してきていた。
「今日の特訓形式が何なのか、覚えているな」
眼前に立つ涼の姿が、心なしか大きく見える。
「……ツヴァイドリル、ドライフォートの2機を相手にひたすら攻撃を避け、
 片方でもいいから一撃を叩き込む特訓。腕を光らせてはいけない、でしたよね」
あの現象、奇跡的にアフロを撃破した現象。
意図的に引き起こしたものではなかったが、使うのは危険が伴うため、今回は封印となった。
そして、使ったところで大惨事にならないわけがない。
なにせ今回の機体は、涼が所持している2機なのだから。
「パイロット誰なんスかあれ」
「ない。自律起動ができるのが特長だ」
なるほど、と納得する。
3機のフォーメーションで出撃したとき、いつも涼以外の声が聞こえないのだが、
最初からパイロットなしであれば納得である。
「というか、一家に一機程度の人型ロボットを3機か……」
「さすがに常勝の逆転弁護士は格が違ったわ」
「そーなのですかー」
「てめーら他人事か、ええコラ!?」
誠二と春緋はいいのだが、当事者のパールの反応にはさすがにキレた。
しかし、彼らの言うこと自体は間違っていない。
ベルフェリオンなどは例外として、普通はこういう人型ロボットは一家に一機が基本。
それを一人で三機揃えている涼は、やはり彼らから見れば高みにいる存在であった。
車やバイクなどと同様に、維持費から動力までそろえなければならない。
到底一人で払えるようなものではないのだが。
「……やっぱ業務用?」
「いや、『訳あり』の方が近いな」
見つめる視線―――それは、事務所前に降り立った赤と青の二機に向けてではない。
総一は思う。彼女が、広瀬涼の見つめる先には何があるのか―――。
193ベルフェリオン4話:2009/06/17(水) 22:22:46 ID:/GqhRp8s
総一は実感する。今この瞬間、自身の存在は巨体と共有した。
言葉もなく、眼前の二機が左右に分かれ機動を開始する。
「パール、今お前何ができる?」
短く、問いかける。この状況では、あらゆる手段を行使する必要がある。
彼女の力も、可能な限り借りたいところ。
「何ができるって?」
「たとえばレーダー代わりとか」
「レーダー? 何ですかそれ?」
だが、総一は見誤っていた。
いくら自分の知っていることを例に出しても、パールが知っている可能性はあまり高くない。
それを後悔した時、既にベルフェリオンは宙空を舞っていた。
「だああああ!?」
足元で爆発。
容易に背後をとったドライフォートが、肩からミサイルを放っただけの話。
それだけでも、今の総一を翻弄するには十分だった。
「あわ、わ……って、マスター前、前!」
「んあ……って、のあああああ!?」
思わず横に転がる。
直前までいた場所は、駆け抜ける紅に大きく抉られた。
「……そうだ、あいつ可変か」
肩の巨大な装甲にその身を隠し、流線状の装甲の前面に二機のドリルを掲げた機体。
そのバックパック後部、その大きさに似合った巨大な推進力を生み出すブースターで
突撃をかけられていた……直撃すれば、ひとたまりもなかっただろう。
此処で総一は、ひとつの事実に気付く。
「待て。パール、お前敵の位置とかわかるのか?」
「はい、あんまり遠くは無理ですが」
喜ばしい事態。
レーダーという言葉は通じなかったが、奇しくもそれに近いことは彼女に任せることができる。
「OK、二機の位置関係ちゃんと感じてくれよ?」
『感じてって何かやらしい響きしません? 我々の位置関係いやらしい!』
「こんなときにお前さあ!?」
『あ、後ろからミサイル来ますよ』
口論―――というか一方的なツッコミだが、それもそこそこに真横に飛びのきながら起き上がる。
だが、ミサイルの追尾機能を舐めてはいけなかった。
「来るヌギャー!?」
ちゃんと誘導を見切らないとこういうことになる。
194ベルフェリオン4話:2009/06/17(水) 22:27:25 ID:/GqhRp8s
「……本当に大丈夫なのか、あれは」
間抜けな光景に、頭を抱える誠二。
戦場解放区を見渡せることで評判の、高層ビルの喫茶店に三人は移動していた。
端末を利用することで、各所死角に目を通すこともできる。
戦場解放区には、下部の解放区管理施設と提携することで、
こういった細かなチェックができる施設が存在するのがお決まり、ないしは店のウリとなっている。
「まだあれだけのリアクションができるなら、大丈夫でしょ」
呆れる春緋の前には、あぢゃぢゃぢゃ、と背中を摩っていたら
またもツヴァイドリルの餌食になりかけたベルフェリオンの姿。
情けないことこの上ない。
「広瀬さん、一体何故ここまで……?」
現状ワンサイドゲームと化しているこの特訓……にしては、違和感がある。
何より、特訓だというのに目的が不明瞭だった。
通して見れば、いくら守られているからといっても、総一に負荷がかかりすぎているのも気になる。
「理由か?」
頷く誠二に、視線を特訓に向けながら涼は口を開く。
「私は、天城総一がどういう人間かをまだ知らない」
「どういう人間か、ですか……?」
「自分で見ないと、見落としがあるかもしれないからな。
 天城総一という人間が、膨大な困難にどう立ち向かい、対処するか。
 私はそれを知りたい。今後の彼のことを考えるのは、それからだ」
だからこそ、これまでの総一への課題は大変で、苦しく。
彼に『逆転』の資質があるか、それが涼の知りたいところだった。
(天城総一……この状況にどう向き合い、行動する?)
トレーニングメニューを課した時は、苦悶の声が漏れたりしながらも、
少なくとも涼の前では一言も、弱音、愚痴などなく意地で全てやり通した。
ベルフェリオンを見る眼が鋭くなる。果たして彼は、求める素質を備えているだろうか……。
 
ちなみに、彼女は人に戦いを教えるのが初めてだったと4人が知るのは少し後になる。
 
「あァもー畜生! 何だこの固め戦法はよ!?」
戦況は一方的だった。
周囲を旋回しながら死角を正確に突き、射撃武器で総一の動きを止めるドライフォート。
足が止まるところを狙い、ドリルを掲げながら突撃を仕掛けるツヴァイドリル。
これだけの攻撃を捌き、分単位で粘れているのは、
彼の反応がそのままベルフェリオンの動きになるからか。
反応からロボットを操作し動かすまで、機体に慣れていない前提であれば
本来はある程度のラグがかかるものだが、ベルフェリオンにはそれがない。
一心同体、彼とベルフェリオンが感覚を共有しているという最大のアドバンテージはそこにある。
レーダー機器皆無という不安はパールにより解消されたが、
彼は最大のアドバンテージについて特に意識はなかった。
……学校では元々、ロボット操作技術の授業でそれなり以上の成績を収めているからだろうか。
『斜め右後方!』
「ったよ!」
引きつけて、避ける。ミサイルの基本的な避け方のタイミングは、既に掴み始めていた。
問題はそこに、キャノン砲による追撃が加わることだろうか。
195ベルフェリオン4話:2009/06/17(水) 22:29:07 ID:/GqhRp8s
―――しかし此処で、キャノン砲の狙いが初めて逸れ、態勢を整える余裕ができた。
「よし、此処で……!」
しっかり避ける? 一瞬思いついたその思考は、即時却下される。
意外にもドライフォートまで機動力が高く、ここで回避されても再び攻められるだけだ。
対してベルフェリオンにはブースターなどあるわけもなく、この差は致命的。
回避ができない……ならば。地にしっかりと足をつけ、見定めるはツヴァイドリル。
『ちょ、マスター! 当たりますよ!?』
言葉に返す余裕もなかった。
両手を前に向ける……突撃をかけるツヴァイドリルを前に。
唸るドリルの回転は、周囲に音を響かせる。
まさか。パールの予感は、次の瞬間―――
「ふん、ぬああああああああ!!」
現実となった。
高速で回転するドリルに対し、総一のとった行動は、「受け止める」。
殴る行動ができるほどに硬い五指を持っていたベルフェリオンだからこそ、出来た行動。
当然、掌全体に加わる力は尋常でなく、推進力と削られる痛みは直接彼に負担として帰ってくる。
だが、それで終わることはない。
「ぬぐぐぐ……がああああ!?」
容赦なく浴びせられる光。
バックパックの武器はドリルだけではなかった。
至近距離でベルフェリオンに放たれたレーザー光もまた、ツヴァイドリルの武器。
灼熱も加わり、受け止めることはもはや叶わない。
だとしても―――
 
一秒と立たず、ベルフェリオンを振り切り空中へと舞い戻るドライフォート。
大きく浮き、振り落とされるベルフェリオン。
空中で変形を解き、滞空状態に入る……。
「終わりだな」
涼が一言、漏らす。
青天状態になり、ぴくりとも動かなくなったベルフェリオン。
それを囲んでいた二機も、地上へと降り立ち、静止する。
「なんて無茶したのよ……」
うわー……と、思わず口に手を当てて春緋。
先の行動に驚き半分、呆れ半分といったところだった。
 
そして、ベルフェリオンは片手を天に掲げる。
「本当に『やる』とは……流石に思わなかったぞ」
誠二の呟きと同時に、それは掲げた片手をぐっと握った。
196ベルフェリオン4話:2009/06/17(水) 22:30:04 ID:/GqhRp8s
確かに、ツヴァイドリルの攻撃をまともに受け、ベルフェリオンの、総一の受けたダメージは多大なもの。
だが、目的はただ『一撃』。
宙に浮く直前、彼の膝は確かにツヴァイドリルを捉えていた。
その後を覚悟で、総一は一か八か、そのチャンスに賭けていた。
「あだだ……傷口直射ビームとかマジねーわ」
後になれば、こうして言葉を漏らしたりもする。
しかし、決めてしまえば意志は硬かった。
『まったく、無茶にも程がありますよ』
パールでさえ呆れる程に、無茶な方法ではあった。
だが事実、彼は目的を達した。それについて、咎める事はできない。
「諦めれ。俺がマスターになったんだから、とことんつきあってもらうぜ」
身体中が痛む、ベルフェリオンを維持するのもつらい。
維持を解くと、青天のままの総一をパールが覗き込む形になった。
「マスター、大丈夫ですかー?」
「次回も見てくれないと、俺の身体はボロボロだ」
「何を見るんですか。とうとう頭まで壊れ」「てねーよ」
言葉を交わしていると、二人に向けて指が降りてくる。
ドライフォートだった。ツヴァイドリルとともに二人のもとに寄り、手を差し伸べている。
それはまるで、一撃を入れた二人を認めたかのようで。
「ありがとうございますー。まったく、マスターだけですよ、しゃんとしてないの」
「るせー」
軽口を叩きあいながら、パールに引かれドライフォートの掌に乗る総一。
あまりに疲れたのか、そのまま後を任せて意識を手放す。
 
―――ほら、できるじゃないか。最初から諦めるからできないんだ
 
何か、懐かしい言葉が聞こえたような気がした。
197それも名無しだ:2009/06/17(水) 22:33:30 ID:/GqhRp8s
投下終了。世界観とか登場人物は徐々に補足していく感じで。
しかし問題は、「涼の下にいる」という今の総一達の状況を
生かせるようなネタがあまり思いつかないことか。
誰かネタあったら書き込んでくれるとどこかで拾えるものは拾うかも。
おまけで下に今までの設定を一部投下。
 
 
○4話までに登場した主なキャラ&ロボット
・ダンカン
 年齢、本名不詳。ジャンヌダルクに在籍しているパイロット。
名前の由来は不明だが、乱入のたびに「ダンカン」の名にかけた発言をする。
接近戦を主体とした戦法を好んでいる。
犯罪組織のパイロットだけあり、犯罪を犯すこと自体に抵抗はないが、
認めた相手に対してそれなりのプライドは持ち合わせている。
非常に騒がしい上にふざけていることもあるが、一応最低限空気は読める。
2話で総一にぶちのめされてから、彼を執拗に狙うがいつも負ける。
 
・ダンカンロボ
 ダンカンの専用ロボ。正式名称は不明。通称「アフロ」「白アフロ」。
BMMではなく、別の会社が使用していた系列の機体を改造して使用していた。
両腕と両膝にバンカーを装備、基本的に敵を貫くことを目的とした武器だが、
腕部バンカーを射出することも可能で、実際に総一のベルフェリオンは
射出による攻撃を脇腹に受け、本人も負傷している。
背部には予備バンカーも装備されており、
スムーズに腕部バンカーの補充装填ができるような仕組みになっている。
また、マニピュレーターは殴打などの必要性があるので、
かなり耐久性能が強化されている代わりに精度が低い。
 
 
・BMM−03ストラディバリウス
 BMMの三型機体。
マズルカ、サラバンドとともに現行全BMMは全て音楽系統のネーミングで統一されている。
特徴としては、肩にハードポイントが設定されており、他二機と比べ耐久力が非常に高い。
しかし機体自体が重いため、機動力を高めようとすると操縦性が下がるほか、
燃費がかさばるという欠点が存在する。
個人で所持するには、特に後者が問題となって敬遠されるケースがある。
特性上、力仕事や救助活動など負荷の大きい仕事に向いている。
 
・ツヴァイドリル
 涼が所持している機体の一つで、SLGに属し、単体で自律起動が可能。
ブースター、ドリル、エナジーキャノンを装備した巨大なバックパックを
左右に1機ずつ装備し、バックパックを中心とした高速飛行形態に変形することも可能。
単体でも飛行能力を有している。
 
・ドライフォート
 涼が所持している機体の一つで、SLGに属し、単体で自律起動が可能。
こちらも飛行可能で、重装甲ある上に機動力は高いが、
マニピュレーターの反応が遅く、攻撃の出が遅いという弱点がある。
キャノン砲と肩部ミサイルが主武装で、ミサイルは機体の内部で自動生成される。
198それも名無しだ:2009/06/18(木) 13:29:33 ID:/5n21dry
>>189
GJです。

ベルフェリオンは独特の世界観など面白くて毎回楽しみにしてます。これからも頑張って下さい。
199それも名無しだ:2009/06/19(金) 01:13:45 ID:Eb8oam1+
お、ベルフェリオンktkr。今回もGJです、しかしまさかブロントネタまでww
毎回冒頭タイトル前の一文がどう出て来るのか楽しみだったりもするんだけど、今回はなくてちと残念。ネタかぁ、なかなかひねり出ないorzすまそ
200それも名無しだ:2009/06/19(金) 10:53:25 ID:HNtpuVAf
感想thx
 
>>199
あるよ、超あるよ>冒頭
201それも名無しだ:2009/06/19(金) 14:34:21 ID:Eb8oam1+
なんだと!? 見落としたのかorz 見直すわ
202それも名無しだ:2009/06/19(金) 18:59:26 ID:3gxG99Sn
行け!ユンガー50
2話「力対力」

涼介
「てなわけよ」
アキラ
「なにがてなわけよ、よ!」

なんでこの口うるさい幼なじみの家にいるかっていうと、昨日の戦いで家の電気がショートしてししまった。
んでしばらく使い物にならなくなったからアキラの家に厄介になることになった。

アキラ
「あんなへんてこな物造ってるからそうなるんでしょ!?」
涼介
「へっへんてこだと!?」
アキラ
「へんてこじゃない、あんたなんか犬小屋で十分よ」
涼介
「それは勘弁してくれアキラ、ほらモンだって嫌がってるじゃないか」
モン
「ワンッ!」
アキラ
「大歓迎だって」
涼介
「モーン!」

そんなこんなで俺は犬小屋じゃなくてアキラの家でお世話になることになった、お世話になるといってもすっかり第二の家みたいなもんだ。
工場が大爆発した時とか部屋中に毒性の気体が蔓延した時とか、とにかく家がヤバい状態になったときは決まってアキラの家にお世話になる。

アキラの父春平
「大変だ!涼介君、借金取りが君の家にきているぞ」
涼介
「本当かおじさん、こうしちゃいられねぇ」
アキラ
「どっ、どこ行くの涼介?」
涼介
「決まってんだろ?逃げる!」

ズコー!

アキラ
「あちゃー」
涼介
「ていうのは冗談で家に行ってくる」
アキラ
「危ないわよ、ちょっとお父さん涼介を止めてよ」
春平
「待ちなさい涼介君」

大変だ、昨日の騒ぎに乗じて家が夜逃げしたんじゃないかと借金取りが乗り込んできやがった。
借金取りの連中め!
確かいつもきている奴は周防とかいう名前じゃなかったけな?
とにかくこの忙しい時にあんにゃろう!!

周防
「返せねぇたぁどうゆうことだ?」
工造
「びた一文ない!」
周防
「なんだとこんにゃろう!」
203それも名無しだ:2009/06/19(金) 19:02:05 ID:3gxG99Sn
涼介
「まてまてまてーい!」
工造
「おう涼介か、今こいつにお帰り願うとこだったんだ」
周防
「んだとこら!せめて利子分だけでも返してくれるまで帰らねぇからな、こちとら背水の陣でい」
涼介
「しかたねえ、この上は腹らかっさばいて―――」
周防
「まてまて、変な映画の見過ぎた!」
工造
「周防さんよ、こんなガキのタマなんかなんの値打ちもねぇよ。とるなら俺のタマとれや!」
周防
「だから!俺を暴力団か何なんかと勘違いしてないか!?」
工造
「え?」
涼介
「オヤジ、借金取り対策に借りてきたビデオ『借金道U〜男達の挽歌〜』が全然アテになんないじゃん!?」
周防
「あのな〜、じいさんからなんか言ってやってくれ」
鋳鉄
「ファッファッ、お主らこの人は出前の人じゃよ」
周防
「根本から違う!」

おじいちゃんが斯く斯く然々説明してくれた、なんでも借りてたところはおじいちゃんの親友らしく賭けをしていたらしい。
ロボットが完成しなかったら全額耳をそろえて返す、完成したら借金はチャラ。
だから賭けはおじいちゃんの勝ちなはずなんだけど―――

周防
「ところがこのご時世、社長がじいさんには悪いけど賭けの話は無かったことにしてくれだとよ」
涼介
「そんな、男と男の約束を破るなんて!」
工造
「俺が抗議してやる!」
鋳鉄
「いいんじゃよ」
工造
「じいさん・・・」
鋳鉄
「元々無理な注文じゃったんじゃ、剛ちゃんにも事情がある。周防とやら、お金はしっかり少しづつじゃが必ず返すと剛ちゃんに伝えてくれ。」
周防
「わかったぜじいさん、そう言うことで俺はここいらで―――」
???
「お待ちください」
鋳鉄
「おっ、お主は・・・」
204それも名無しだ:2009/06/19(金) 19:05:33 ID:3gxG99Sn
ドゴーン!

涼介
「またあのバケモノか!よしユンガーを出すぜ!!」
工造
「よっしゃ!行ってこい!!」

そして俺はコクピットへ、昨日の今日で操縦は完璧だぜ!

ウィーン

うあっ?え?なんだなんだ?
地面が急にリフトアップ。

工造
『カタパルトを造っておいた、これで現場に早くつくだろう』
涼介
「先に言ってくれ!」
工造
『ユンガー50出撃!』
涼介
「ちょっ、ちっと待って・・・うわぁー!!」


バケモノ
「グォー!」

ヒュー・・・・ドカーン!

涼介
「いてて、オヤジの野郎不時着しちゃったじゃねーか」

バケモノ
「グォォーー!!」

バキ!

バケモノのパンチは空を切り地面を直撃。

涼介
「いきなりなにしやがんだ!」
バケモノ
「グォー!」

すかさずバケモノはパンチを繰り出す。
再びよける俺。

涼介
「わわっ、せっかちな野郎だ。そんなにお望みなら」

ガキンッ!

涼介
「相手になってやるぜ!」

とっ組み合いで力比べだ。
パワー勝負ならユンガーは負けないぜ!
そう思ってたんだけど―――
205それも名無しだ:2009/06/19(金) 19:10:02 ID:3gxG99Sn
バケモノ
「グォォーー!!」
涼介
「おいおい、嘘だろ」

ユンガーを軽々と持ち上げるカメ型のバケモノ。俺は地面に叩きつけられる。

涼介
「ぐあぁ!なんてパワーだ、こうなったら。必殺!ユンガーァァァ・トルネードォォォ・パァァーーンチ!!」

助走は十分!

涼介
「吹っ飛べーー!!」
バケモノ
「グォー!」

ガキン!

涼介
「なに!?U・T・Pを真っ正面から受け止めただと!?」
バケモノ
「グォー!」
涼介
「おもしれぇ!力対力の勝負だ!!」
バケモノ
「グォー!」
涼介
「うおぉぉー!」
バケモノ
「グォォーー!!」
涼介
「なに?うわ!!」

U・T・Pがはじかれた!?くっ!だけどまだ負けた訳じゃない!

工造
『涼介!ユンガー・ボルテックス・ミサイルだ!!』
涼介
「おう!ユンガーァァ・ボルテックス・ミサァァァーーイル!!」

全身の計三十の発射口からU・B・Mが発射されカメ型のバケモノを蜂の巣にしてやったぜ!
206それも名無しだ:2009/06/19(金) 19:13:24 ID:3gxG99Sn
涼介
「今だユンガーァァァ・トルネードォォォ・パァァーーンチ!!」
バケモノ
「グォー!」
涼介
「吹っ飛べー!!」

ドカー!

ミサイルのプラズマ粒子でバケモノをマヒさせ行動力を削ぎ、U・T・Pを懐にぶち込んでやったぜ!
我ながら見事な作戦だ。
ユンガーから降りたら外がなんだか騒がしかった。

涼介
「どうしたの?」
工造
「涼介・・・」
???
「借金は私がお支払いしましょう、全額」


続く



個人的に『借金道U〜男達の挽歌〜』がツボですw
207それも名無しだ:2009/06/20(土) 08:46:48 ID:n/TDC9Cq
自分でツボですとかいっちゃうのはどうかと思うが、このノリは妙な味があって好きだ。
208それも名無しだ:2009/06/21(日) 00:33:15 ID:TRcX0AHe
GJ、あいかわらずの見事なテンションだぜw
209ベルフェリオン4話欠損分:2009/06/23(火) 01:26:14 ID:dYUG1Ttv
>>199の言葉に違和感を覚えてもう一度自分で見てみたら、
どうやら肝心なところで抜け文章があったようでした。
お詫び申し上げるとともに、追加文をここにおいておきます。
>>192-193の間に入ります。
 
 
紅の機体。大きく突き出した一対の巨大バックパックを持つ華奢な機体。
その突撃は重く鋭く、構えたドリルが大地を抉る。
蒼の機体。せり出した肩、両脇のキャノン砲を携えるがっちりとした機体。
その砲撃は光の速さ、開いた両肩からミサイルが奔る。
紅の機体はツヴァイドリル、蒼の機体はドライフォート。
場として選ばれた戦場解放区―――人型ロボットを動かしてもいいと許可が出ている場所―――
未だ瓦礫や廃ビルなどの残るそこに立つのは、両機とも、涼の『逆転』に幾度となく貢献してきた機体。
特訓とはいえ、目の前に立つ威容に気圧されるのは当然ともいえた。
「あの『再世事変』を乗り越えた機体、か……」
一発でも当てる。その条件は果てしなく遠く、険しい―――。
「それじゃ無理ですよ、マスター」
思考は、言葉に遮られる。
いきなり何を言うか、こいつは……意気までも削がれ、どうしてもパールを見る目がジト目になる。
彼女は視線に気付くと、逆に呆れたように総一を指差し。
「ベルフェリオンは心の力です。最初から気で負けたら、何も出来ませんよ?」
彼女の放つ言葉に対し、意図を掴みきれない総一。構わず続ける。
「―――今までどんな想いで、戦ってきたんですか?」
思い出し、考えて―――はっとした。
一回目も、二回目も、自分に力が必要だった。力が欲しかった。
あったのは、切望という名の意志。手に入れた力は、守るという意志をもって。
「どうすりゃいいんだ。守る必要もねえってのに」
「簡単ですよ、たとえば……」
思考を巡らし、途切れた言葉。唇に指をあて、んー、と考えて数秒。
「一発ぶん殴る」
答えは、あまりに単純明快。
「あー、OK。要するに、何か目的を持って強く思えってことな」
「だいたいそんな感じです」
そう。彼が願うことなら、全てが現実になるだろう。
ひとつ大きく息を吐き、吸い。眼前の二機に指を突きつけ。
「俺の『一発』は相当痛いぜ、覚えてろよ!」
力強く宣言、覚悟は決まった。
左手を前に突き出す。それに重なるのは、隣に立つパールの右手。
重なったそれを、互いに組み。
「「―――デバイス・オン!」」
響く口訣―――瞬間、世界は切り開かれた。
背後の空間に現れる巨大な姿。
拳を力強く握る、描かれた姿が実体を伴い。
足が大地を踏みしめる、蒼と白の巨体が無から有と変わり。
見開かれた視界は広く、輝く瞳は己が物。
其れは名もなきベルフェリオン。願望の結実、ベルフェリオン。
210それも名無しだ:2009/06/25(木) 13:27:13 ID:bulx1ohN
とりあえず保守
誰か見てるんだろうか
211それも名無しだ:2009/06/25(木) 16:06:06 ID:Rkggc+jX
暇だったからオリジナルロボットノートに書いてみたが

頭:パトレイバー
上半身:アーマード・コア胴体パーツ
肩:アーマード・コア腕パーツ
腕:ゴーダンナー
腰:エルガイム
足:ガンダム

みたいな感じになってしまった。
212それも名無しだ:2009/06/27(土) 21:25:27 ID:5GUTD4UV
保守兼ねて近況を。
ちまちまとオリンポスの歌を作ってたらハルヒの新OPが似たような歌詞だったよ!
まあキャラ的に当然といえば当然なんだけど・・・
213それも名無しだ:2009/06/28(日) 13:07:18 ID:sJ3eGPsO
機甲旋風エアカイザー
ある日東京に謎のメカが出現、町を壊し始めた。自衛隊の武器も通用せず、誰もが諦めかけた瞬間、一体のロボットが現れ、謎の敵に対向するのだった…

エアカイザー
ある日疾風の前に落ちて来たロボット。意思があり、助けてくれた疾風をパイロットに選ぶ。風を操る能力を持っている。

ウィンドブレイド
手刀に風を纏わせ剣を造る武装

エアキャノン
空気を圧縮し一気に解放し、その反動で弾を飛ばす銃

ウィンドブレイカー
敵の周りに竜巻を起こして敵を固定し、右手に起こした風を極限まで圧縮した玉を敵に叩き込む技


羽院疾風(ういん はやて) 14歳
普通の中学生だったが、エアカイザーに助けた事でパイロットに。性格は熱血漢のお人好し。口癖は「ばっちゃんに言われてんだ、あきらめたら負けだってな!」


大悪鬼神(だいおきしん)

どこからともなくやって来た悪の化身。
地球の色々な物を取り込み部下にする能力を持っており、地球征服を企む。
214それも名無しだ:2009/06/29(月) 23:05:25 ID:TJbcxbc0
何スレか前に投下したネタのSSを作ってみました。
知らない人が多いと思うから設定も同時に貼っときます。


闇ノ使者

静寂、世界は平和そのものだった。
しかしその平和は突如として音をたて崩れさった。

日本、東京に異変あり―――

それは何の前触れもなく現れた。
光の箱のなかから現れたのは巨大な人?それはもはや人とは呼べない異形な物だった。
防衛軍は戦いを挑んだが彼らの前では無力だった、状況は絶望的。
世界は破滅の危機に晒された、しかし光に覆われた東京に一筋の闇が現れた。その闇は瞬く間に光の巨人をなぎ払い姿を闇にくらましたのだった。
かくして一人の少年による静寂を取り戻す為の戦いが始まったのだった…

主人公
土御門 夜人(ツチカド ヤヒト)
年齢16歳
ある日を境に平和から一転して戦いの日々に身を投じることになる少年。
謎のロボ、ジャオウにとりこまれ体を乗っ取られる。
戦闘が終わった時には前後の記憶は全くないらしい。
私立第三東高校に通う学生で一年生。
陸上部所属で足は速い。
性格はとても臆病で人見知り、兄はとても優秀で両親にいつも兄と比較されてしまう。
血を見ると取り乱すトラウマを持っている。

ジャオウ
外見は伝説上の生き物である竜を模していて、骨が突き出し露出している。
闇から無限にエネルギーを供給して動けるコアを搭載し、闇から武器を精製できる。
羽を広げ月をバックにした姿はとても正義の味方とは思えない。
果たして敵なのか味方なのかすら謎である。


高島 総太郎(タカシマ ソウタロウ)
年齢 45歳
光の民対策本部基地クレートの長官。
古代の遺跡にて光の民についての情報を発見し、政府に基地を建てる事を立案し、長官に任命される。
性格は厳しさの中に優しさがあり、自分の仕事に矜持と信念を持っている。

相田 水城(アイダ ミヅキ)
年齢33歳
夜人の母の妹、叔母にあたる。
クレートに勤めている軍人。
家族と家を光の民に持っていかれた夜人の保護者になり基地で同居する事となる。
性格はおおざっぱで酒豪。
215それも名無しだ:2009/06/29(月) 23:08:57 ID:TJbcxbc0
橘 秋穂(タチバナ アキホ)
年齢16歳
夜人と幼なじみ、夜人の姉的存在で高校もいっしょ。
秋穂の家もやはり光の民に奪われたため水城の家に住まわせてもらうことになる。
とても世話好きで戦いにいく夜人の事をいつも心配している。

土御門 時雨(ツチカド シグレ)
年齢18歳
夜人の兄、成績優秀でスポーツ万能。とても弟思いで優しい心の持ち主。
秋穂の事を本当の妹のように接している。
光の民に都心を乗っ取られた後の消息は不明…

真樹 瑠奈(マサキ ルナ)
年齢19歳
軍人、光の民対策本部基地でオペレーターを勤めている。上司である水城を尊敬している。真っ直ぐな性格で夜人のふてくされるところが大嫌い。修正を加えることもしばしば…。
そのおかげかどうかは不明だが徐々に打ち解ける夜人を慕うようになる。

月沼 紫郎(ツキヌマ シロウ)
年齢32歳
軍人、基地防衛用の戦闘機のパイロットを勤めている。水城とは元恋人本人はよりをもどしたいらしい。
いい加減でどうしようもない性格。


世界観と設定
舞台は現代の日本、光の巨人のパイロットは光の民という1000年前に別の進化をとげた人間。
1000年前に人と世界をかけた戦争をし、その時人が対抗するために造られたのがジャオウ。
しかし決着は1000年後という「約束の時」というものを定めたため、危険なジャオウは人の手により封印される。
当然記録は一部を除いて残ってるわけが無いから人類はなすすべがなかった。
たまたま約束の時を定めた場所が現在の東京だったから人間の本拠地と勘違いした光の民が東京に狙いをつけた。
ジャオウは光の民が現れたため封印がとけたまたま目にした夜人の体を乗っ取った。

光の民
1000年前人とは別の進化をとげた人。
約束の時がくるまでは時空の狭間に潜伏しており、東京都心をのっとる。
夜人の家は外郭ギリギリの所だったから、以後夜人の家は秘密裏に造られた光の民対策本部基地『クレート』になる。

光の巨人ヴェーラ
光の民は光を物質化することができる力を持っていて、その力により生まれたのがヴェーラ。
昼は凄まじい強さを有しているが、夜はその逆。
216「闇の使者」本編:2009/06/29(月) 23:10:50 ID:TJbcxbc0
闇ノ使者
一話「クラヤミ」


PM21:00

闇が支配する夜、冷たい風が吹き荒み纏わりつく。
この時間帯に一人、ランニングをしている者がいた。
彼の名前は土御門 夜人、この時間帯にランニングをするのが彼の日課だった。
公園に差し掛かったところで休憩をとるためベンチに腰を置く。

「ハァハァ…」

夜人は焦っていた、これ以上タイムが落ちるようならレギュラーから外す、そう監督に言われていたからだ。
彼は足に自信があった。
秀才で運動神経もよい、全てが完璧な兄。
そんな兄と比較されないわけがない。
夜人は子供の頃から兄と比べられてきた。
『なんでお兄ちゃんにできることがあなたにできないの?』
『お兄ちゃんは100点をとっているのにあなたは…』
母は夜人にプレッシャーをかけ、夜人は母の思いに答えるために努力してきた。
努力は実り陸上の名門校で彼はレギュラーになる。
これでやっと母に認められる、そう思っていた夜人の期待とは裏腹に母は既に夜人の事を見ていなかった。

裏切られた、彼の心は深く傷つき心を閉ざした。
そんな時に追い討ちをかけるようにレギュラーから外される事態が起こり、益々夜人はふさみこむ事になる。
その上彼の唯一の生き甲斐を取り上げられる。
彼は焦り、盲目的に走った。

「もう誰にも見捨てられたくない、僕は…」

ふと夜人は変な感覚に囚われた、悪寒や恐怖とかの類だ。
何かいる、臆病な彼はこの状況がたまらなかった。

「にっ逃げなきゃ」

夜人は恐怖を振り払うように走り出した。
それでもこの纏わりつく感覚から逃げられはしなかった。
夜の闇や寒い風も手伝ってか徐々に体力が奪われていく。

「ハァハァ、ハァハァ…」

突然のことだった、夜人は何かに捕まる。
そのあるはずのない何かをよく見てみたらそれは手?何かのそしてそれは黒く巨大な手だった。

「うわぁー!!」

ズズズとその本体らしい物がゆっくりと、何もない空間から現れる。

「まぁ、落ち着けよ」

何かから声が聞こえた、夜人は思った。
これが自分の死期なんだと、気絶すればどんなに楽なものか。
ただこの恐怖から解放されることを祈るしかなかった。
また何かが話しかける。

「おまえさんからいい具合のドス黒いオーラを感じたからな、悪いがその体いただく」
217それも名無しだ:2009/06/29(月) 23:11:56 ID:TJbcxbc0
「僕を食べるの?」

その何かは不適な笑みを浮かべ、続けて言った。

「ちょっと違うが、そんなようなもんだ。それじゃ覚悟はいいか?」
「やめろー!!」

一瞬にして何かは夜人を取り込んだ、夜人の生死はもう伺うことができない。

「これでこっち側で活動できる、さてと後は奴らが現れるまで待つだけか。ククク、今宵はいい満月だ…」

これが夜人とジャオウの運命の出会いだった―――


場所は変わりここは夜人の家の玄関前、そこには二つの影があった。
一つは夜人の兄時雨の物、もう一つは夜人の幼なじみ橘 秋穂の物だった。
どうやら夜人が帰ってこなくて心配しているらしい。
夜人が大変な事になっていることも知らずに。

「秋穂お前はもう帰りなさい、おばさんが心配するよ」

時雨の優しい声で秋穂の心配していた心が少しほぐれる。

「ううん、やっぱり夜人の事が心配だよ。時雨にぃ、私探しに言ってくる。」

時雨は一息つき、秋穂に何を言っても聞かないと悟る。
伊達に幼なじみをやっているだけに時雨は秋穂の目を見るだけでわかるのだ。

「ありがとう、夜人を見つけたら俺のケータイに連絡を入れてくれ」
「わかった、行ってくるね」

秋穂はそう言って公園の方へ走り出す。

「どこにいったんだ夜人…」

ほどなく、公園につく秋穂。
彼女は夜人がここをランニングのコースにしていることを知っていた。
当たりを見渡すが人の気配がない。
夜人が座ったと思しきベンチ、そこに夜人のタオルがあった。
夜人がここに来ている確証は得た。

「まだこの公園にいるの夜人?」

秋穂は声を上げて夜人の名前を呼んだ。

「夜人ー!夜人ー!返事をして夜人!どこに行ったのよ夜人…」

その時、風が通り過ぎたのか公園の木々からカサカサという音が聞こえた。
そこに秋穂は目を向けるとそこには木の上に座っている少年がいた。
ここいらでは見ない顔だった、年は近く銀色のサラサラしたショートヘアーに青色の瞳。

「心配しなくていいよ、もうすぐもうすぐ始まるから…」

静かに少年は語りだす、秋穂は益々困惑した。
218それも名無しだ:2009/06/29(月) 23:17:38 ID:TJbcxbc0
PM23:30

場所は変わり、ここはとある基地『クレート』

「次元境界線未だ安定しています」
「空間歪曲率-0.3」

オペレーターの二人が何かの数値を割り出しているその後ろで、長官らしき男が寡黙に構えていた。

「長官、やはり避難勧告を出した方が!」

彼の部下と思われる女性が必死に訴えていた。
今からおこなわれる何かに対して危険を示唆していた、それがクレートが起こすものなのか或いは別の何かが起こすものなのか…。

「相田曹長、我々は今から起こりうる事態に対して適切に処理をする組織だ。貴官の気持ちも分かるが自重したまえ。」
「うっ…」

長官の言葉で我に帰り。
一旦彼女は気持ちを落ち着かせ、これから起こりうる事態に対して冷静に判断しようと決意した。
しかしこれから起こりうる事態とは果たして…。


AM00:00

そして世界が震撼する事態が起こった。

「次元境界線に異常発生!」
「次元歪曲率増大!長官来ます!!」
「来るか、光の民よ…」

東京都心が眩いばかりの光に包まれる、夜というのが嘘のように。
次の瞬間中心から半径約10kmもの巨大な箱のような物が現れる、中の様子が伺えないほど光輝いていた。
それは衛星カメラからでもはっきり確認できるほど巨大な物だった。
侵入を試みようとした人々がその箱に接触するがそれは透明な壁だった、壊そうと試みる人もいたが徒労に終わる。
そう、中の東京は外界から完全に隔絶されたのだ。
219それも名無しだ:2009/06/29(月) 23:19:44 ID:TJbcxbc0
「なんなのあれ?」

秋穂は家が心配になり、駆け出そうとしたが謎の少年に引き止められる。

「無駄だよ、あの中は外と完全に切り離された。あっち側に行く手段はもうない」

秋穂は少年の制止を振り払い、疑問を投げかけた。

「放して、あなたは誰なの?」

少年ははにかみ、秋穂を落ち着かせるように何が起きているのか説明した。

「あれはbox、あけてはいけないパンドラの箱。そしてあの中から――」

少年が切り出そうしたその時、割り込むように爆音が聞こえた。
どうやら防衛隊の攻撃が始まったらしい。
防衛隊の戦闘機は空から、戦車は陸から箱を攻略する作戦だろう。
しかし市民が試みたのと同様傷一つつけられなかった。
程なく無駄だとわかった防衛隊は後退していく。
その時箱の中から光輝く物体が現れる。
それは箱の一部なのかそれとも独立した物体なのかは不明。
全体が徐々にあらわとなり、完全に目視できるようになる。
その姿はまるで人?
光の巨人と呼べる物か?
その巨大な光の物体は目にも止まらない早さで戦闘機を捉え、反撃する間も与えず光の礫を放ち撃墜する。
同様に戦車の部隊にも光の礫を放ち全機撃墜する。
人間に明らかに敵意のある光の巨人は果たして何者なのか?
ただ箱を守っているだけなのか?それとも他に目的があるのか?

或いはどうすることもできず、人類は破滅を迎えるのか?
220それも名無しだ:2009/06/29(月) 23:21:35 ID:TJbcxbc0
「来る、闇の使者が」
「闇の使者…?」

秋穂はそう言った後空を見た。
そこに現れたのは、禍々しく凶悪なシルエットをした機械の巨人だった。
黒いボディに左右二本づつ生えた翼、骨が突き出して見える醜悪な外見。
明らかに邪悪な見た目をしたそれは秋穂に恐怖を与えた、完全にあれは人間の敵に違いない。
しかしその邪悪な何かはあろう事か光の巨人に攻撃し始めたのだ。
なぜ?秋穂はただ困惑するしかなかった。

「ちゃっちゃと終わらせるか、凶剣(マガツケン)蓮華丸」

そう言い放った後、邪悪な何かは何もないところから赤色の刀を創り出す。

「かっさばく!」

光の巨人は成すすべなく真っ二つに斬られる、光の巨人は光の粒子となり消えてなくなる。

「まあこんなところか、そうだろ?夜人」
「……ああ、当然だ」

そうして戦いが終わった。
邪悪な何かは闇に姿をくらますのであった。
音もたてずに。

終始を目の当たりにしていた秋穂はその場に力が抜けたように座り込む。

「なんなの?何が起きているの?」

少年は目を瞑り一呼吸置いて再び目を開き、こう言った。

「ジャオウ」


続く



間違えてageてしまいました、すいません
221ベルフェリオン5話:2009/06/30(火) 02:39:25 ID:3lBmuSeV
こんばんは。色々と作品投下してくれる人がいると嬉しい限り。
実は大地と炎以外のベルフェリオンの真名を特に決めてなかった。
『○○の××者〜〜(スト)』という名前縛りで行こうかと思ってるが現状特に思いつかず。
募集しようといったら考えてくれる人は居るかなと思いながら第5話投下。
 
 
それは碧に身を包んだ巨人。
それは空を制し、空にたたずむ巨人。
―――まさしく、正体不明。敵か味方かも分からない。
ただ一つ、言える事があった。
『……ベルフェリオン』
パールの呟き。
見上げる空に立ち尽くす、それは『風』を司る。
 
 
 桜華絢爛ベルフェリオン
   第五話「遭遇! ジャンヌダルク」
 
 
222ベルフェリオン5話:2009/06/30(火) 02:40:52 ID:3lBmuSeV
ツヴァイドリル、ドライフォートを持ち出した特訓から数日後。
4人の目の前のテーブルに示されたのは、大会のポスター。
此処エルヴィンでは、定期的にこういったロボット大会が開かれている。
なにも裁判や事件だけが戦闘の場だけではない。
娯楽である以上、エンターテイメントである以上、こういった場は人気イベントのひとつとなっている。
そして―――
「一週間後、私はこの大会に出ることになった」
張り出されたのはトーナメント形式の大会『ロボカップ』。
個人戦・チーム戦それぞれ『エキシビジョン』ということで優勝者と涼が戦うことになる。
「でけー」
今の総一には、間抜けっぽいがこの一言ぐらいしかひねり出すことはできない。
こうして目の前にいる彼女に雇われるということは、
状況が状況だったとはいえ、三人からしてみればありえないといっても過言ではないことだった。
実際涼の下についている身からは……いまだに現実味がない。
「はいはーい。広瀬さん、カメラ持ってってもいいですかっ?」
だが一人、春緋は順応していた。
元々野次馬的性質を持つ春緋は、涼のもとに着いてから精力的に働いてはいたものの、
どうしてもカメラだけは手放せなくなってしまったようだ。
デジカメとデジタルビデオを同時に扱う程度造作もない。
「撮影は禁止されてないからな……好きにするといい」
「わっふぃ!」
喜ぶ春緋、対して総一の表情はあまり喜ばしくないといった感じだった。
223ベルフェリオン5話:2009/06/30(火) 02:41:52 ID:3lBmuSeV
「質問、いいですか」
そして、いつもなら一歩退いた関わり方をする誠二は珍しく興味を示していた。
ん、と頷く涼に、自分から話を振ってくる。
「この大会、どの企業が参戦するか、しそうかとかは分かりますか?」
「一応、これはしそうだって目星は多少つくな」
大会―――それは企業が自分の宣伝を大々的にすることができる場。
華々しく活躍を残した機体、そしてパーツは放送される番組で宣伝され、
人気商品となるのである。
「ああ、お前んとこ工場勤務だったっけ」
総一は思い当たる。誠二の父はエルヴィンのとある工場で働いていた、という記憶。
その言葉に頷いて、二人は再び話し込む。
正直、あまり会社のことを知らない総一には今ついていくことはできない。
「マスター、マスター」
声の方を向くと、
むに。
そこには指があった。向くと頬が指に押されるような位置に指を置かれていたのだった。
「……パール?」
子供みたいな悪戯に引っかかった自分が許せなかったのか、パールの頬をぐにーと両側ひっぱってやる。
「いひゃいいひゃい」
解放されると、頬を抑えながら涙目のパール。子供か、と本気で呆れる。
「で、マスター」
「まともな質問じゃねェと聞かねーぜ」
「まともですよーっ。どうして弁護士の涼さんがえきしびじょんってのをするんですかってことですよ」
そういえば、パールは常識というものを知らなかった。
やれやれ、と溜息をつきながら、仕方なく総一は説明することにした。
「じゃあまず大前提からな。広瀬さんは『無敗』の『弁護士』なんだよ。
 そして、結果的にエルヴィンという都市のバランスを守る一員になってるんだ」
「バランス、ですか?」
首を傾げるパール。構わず続ける。
224ベルフェリオン5話:2009/06/30(火) 02:43:35 ID:3lBmuSeV
「そう。住民側を守る立場の人な。で、ここの管理してる側はある程度の問題は裁くが、
 判断が微妙だったりする場合にはロボット同士『戦闘』して決めるわけだ。
 その問題を起こしている側が、個人より強い集団である『企業』だから、
 企業が強いままだとやりたい放題になっちまう」
戦闘に裁判の結果が左右されるこの街では、住民を守る側が弱くては、
様々な意味で強い力を持っている企業が住民に対して異様に強くなってしまう。
そうまでになると、当然苦しくなるのは住民である。
しかし、此処に居るのは無敗の弁護士。
彼女は住民を護る側にいる人物の一人であり、不当な扱いから住民を護ることができる。
彼女が強いということは、結果的に住民側を護る力が強いということ。
「だから、俺ら住民を守ってくれる中で一番強いって言われてる涼さんは
 その力を企業たちにも、世間にも示す必要があるんだよ。
 それで、こういう大会にもゲストで出演したりするわけ」
勿論、エンターテイメント性を欠くため大会の本編には参加できず、
彼女自身の都合のため、あまり積極的に参加というまでにはいかないが。
幸い、彼女の戦いの本質は『逆転』であり、
相手がそれなり以上に強ければ見所のない戦いは基本的に起こりえない。
言うならば、キングのデュエルはエンターテイメントでなければならないといったところか。
「そーなのかー」
「お前本当に分かってンのか?」
返事があまりに呑気すぎる。分かれよ、と力強く言いたくなったがここは堪える。
そうこうしているうちに、誠二と涼の話が終わったようだ。
「……さて、大会の間君達にやってもらいたいことは追って説明する。
 少なくとも、参加するしないに関係なく当日は君達も一緒に来てもらうことになるということは覚えてくれ」
涼の一言で、ひとまずこの話題はまとめられた。
225ベルフェリオン5話:2009/06/30(火) 02:44:54 ID:3lBmuSeV
「大会……ねえ」
ふー、と大きく息を吐いて呟く総一。ぐったりと机の上に突っ伏して。
「まあ、参加自体は俺達には遠い話だな」
「そうよねー。エル高といってもまだ授業って段階だし」
一人ぐったりしている総一の近くに誠二が来て、前の席の春緋が後ろを向いて。
特訓が始まってから、これがいつもの光景と化していた。
「でも、私としちゃ特等席、おまけに観戦費かからないでいっぱい撮れるだけで問題なし!」
「売るなよ?」
ちゃっかり通り越してちょっと邪な顔になっている春緋に釘を刺そうとする総一。
しかし、彼がそんなことを言おうとしたところで
「バラ撒くわよ?」
「すいまえんでした;」
ほらこんなもん。結局彼が春緋を御することは相当難しいのである。
「……ぁー?」
そんな彼の視界。一瞬、視線が包帯の少年とあう。
先日、最悪のタイミングで最悪の答えを返してしまったクラスメイト……井上純(いのうえ じゅん)。
総一の視線を感じたのか、何かに怯えるように純は顔を背け、歩いていってしまう。
(あー、謝らねェとな……)
そう。あれから総一は、結局謝るタイミングを見失ってしまった。
「ハルさんハルさん、バラ撒くって何をですか?」
「ああ、それはねー……」
聞こえるのはひそひそ話くらい。
パールに何か吹き込む春緋、呆れる誠二―――って、パール?
「……は?」
「ひふっへほー?」
そこには確かにパールが居た。
「お前何で常識皆無な癖にそんなネタばっか拾ってんだってかお前ここ学校だろ出てくんなひっこんでろー!?」
226ベルフェリオン5話:2009/06/30(火) 02:46:26 ID:3lBmuSeV
あまりにわかりやすく苛立ちながら、廊下を歩く一人の男、アフロ。
その筋肉質で、あまりにも脳筋的な見た目をしているその男、アフロ。
この白アフロ―――ダンカンである。
彼は屈辱に震えていた。
どこの馬の骨とも知れぬ、突然現れた巨人に敗北を喫した。
それゆえに、彼のプライドは大きく揺らいでいた。
「やあ、負け犬さん」
突如として。そんな言葉とともに、背後から現れる少年とも少女ともつかない人間。
ダンカンが即座に放った回し蹴りは空を切り、
「いきなりご挨拶じゃないか、脳筋白アフロさん」
「黙っとれフォース! このダンカン、今非常に機嫌が悪い!」
血走った眼が、フォースと呼ばれたそれを見据える。
「あれあれ、いいのかなー? 僕は君と違って、総統の直下にいる研究員なんだけど?」
「たかが研究員、実働部隊の隊長たる我に現場判断の口出しが出来ると思ってかぁ?」
フォースの挑発に易々と乗ってしまう、それほどに今のダンカンは苛立っていた。
当然である。苛立たないわけがない。
「まあ、何も武器持ってないベルフェリオンに負けちゃ格好つかないよね」
「な、なにを貴様……」
図星を突かれたダンカンが言葉を浴びせる前に、目の前に出された携帯レーダーっぽい何か。
「この街にもう一つあるのが分かったから、これでデバイス探してこいってさ。
 これ、総統からの命令だよ?」
そう口走ると、次の瞬間フォースの姿は見えなくなっていた。
「……どうにもアレは好かん」
前回の失敗のときはこっぴどく絞られ、関係者追撃を断念せざるを得なくなってしまった。
だが、いつか絶対にあの巨人にはリベンジを果たす。でなければ、我のプライドが許さない!
新たに意気込みを入れ、とりあえずはその下積みとして現状の任務を遂行することを優先した。
フォースという者はいけすかないが……。
227ベルフェリオン5話:2009/06/30(火) 02:52:25 ID:3lBmuSeV
エルヴィン第一総合高校。縮めてエル高。
ここはエルヴィンの中で最も巨大な高校である。
入りやすく学費も安い、設備も上々、特に現環境では「就職に役立つ」と人気の
ロボット関連学科が充実しているということで、高校自体の人気は高い。
総一、春緋、誠二の三人は全員この高校に進み、クラスが同じである。
……セキュリティは割と厳しく、当然部外者が勝手に入っていけないのであり。
「……何かと思ったら、そういうことね」
学校からの通報を受け、駆けつけた俊暁は頭を抱えることになった。
一応授業が終わった後だったので、総一が平謝りする羽目になってしまった。
「すみませんでした」
「いや、流石に俺も想定外だったよ……で、何で出てきたんだ?」
二人からの視線を受け、普通なら少しはそれらしい素振りを見せてもおかしくはなかった。
「暇で窮屈でした」
だが、この女はきっぱりと一言で切り捨ててしまった。
全く悪びれてない。
……だめだこいつ、早くなんとかしないと。
「こいつどうしようトシ兄」
「トシ兄ってなんだトシ兄って」
「じゃあとっしゃん」
「普通に呼べ!」
「なんだっけかー、えー……俊彦?」
天城総一、実は他人の名前を覚えるのは苦手である。
「どうしようっつったってなあ……とりあえず涼にもかけあってみるよ。
 折角だから今日は乗ってくか? 車で来てるし」
「あ、どもです」
歩きでは大変、かといって交通手段を使うのもしんどい。
総一がこの話題を受け入れないわけがなかった。
「じゃあ私助手席で」
とりあえずパールはほっぺたひっぱっておく。うにゅー。
228ベルフェリオン5話:2009/06/30(火) 02:53:36 ID:3lBmuSeV
「全く、あやつめ我々を使いッぱしりにしおって……!」
携帯電話とさほど変わらないサイズのレーダーを見ながら歩いている白アフロ。
ぶつかる? 心配はない。周辺の連れ以外は全員彼を不審人物と見ていて、避けているからだ。
「……ときにミュー、何故我々は避けられているのだ?」
「さあ……? 分かりません」
周辺の連れもこれまた変な格好だった。
黒づくめの服装の上に、一人残らず仮面をつけているのだから。
一人連れの中で背丈が低い、少女の声をした人物がミューと呼ばれ、答えを返す。
「おかしい。我の何処にも不審はない、パーフェクトなはずなのだが」
首を傾げる白アフロ。
半裸でもなく、ちゃんと上着は着ている。何故避けられているのか、彼には理解できなかった。
 
「黒尽くめの仮面集団とかどう考えても不審人物だろ……常識的に考えて……」
そこを通りかかった俊暁の車は信号待ち状態だった。
彼らは運が悪かったとしか言いようがない。
むしろ、リベンジを誓った相手とかち合ったことは幸運といえるのだろうか?
しかし、そんなことなど総一は知る由もなく。
「どうします? あれ」
呆れながらも聞く総一、返す言葉は―――
「職質だなこりゃ」
ですよねー。
シャッター音が車内で鳴り響く中、適当なところに車を止める俊暁。
「ハル、いいかげんやめい」
「ぇー」
むー、と膨れる春緋をよそに、俊暁が車を立つ。
「何やってるんでしょうね?」
「俺が知るか」
「お前ら静かにしろ、状況が読めない」
誠二の言葉に、さすがに総一も黙らざるを得なくなった。
一人その光景を見つめているパールは、んー? と首をかしげている。
職務質問に向かった俊暁、数秒後警察手帳を出した瞬間にアフロは逃げた。
「……どうするんだ、あれ?」
「面白そっ!」
「ちょ、おいハル!?」
総一が制止する間もなく、飛び出していく春緋。
「しゃーね、車頼む! 来いパール!」
「はいさーっ」
後を追うように総一が、そしてパールが飛び出す。
「……あのなあ」
行くに行けない誠二は、車の中で待ちぼうけになってしまった。
229ベルフェリオン5話:2009/06/30(火) 02:56:02 ID:3lBmuSeV
「ぜぇ、ぜぇ……もう、逃げられないぜ?」
追うこと数分。なんとか路地裏までアフロを追い込み、銃を構える。
仲間に連絡し、応援を頼み、それでも捕まえきれずだった。
息を切らしながら、これまでのしぶとさに心中で敬意を表しながらも。
「おとなしく、同行……願おうか」
「それもいいが……古人の言葉に、頭上注意というものがあってな?」
追い詰められながらも、余裕の表情で上を指す白アフロ。
つられて上を見た俊暁の上には、巨大な足があった。
 
「ゲゲェー!? あのときの白アフロ!?」
いつぞやの巨大な姿。見るものを圧倒させるそのアフロの存在感。
「マスター、白アフロってことは職務質問のあの人……」
「ありうるな。ってか、トシ兄どうしたんだ!?」
追いかけている途中で全員を見失い、その光景に呆れまくっていた総一は、
そこではっと我に返り焦る。勝手に携帯に連絡とかすると邪魔だろうし……
「ったく、とりあえず」
ここにいても仕方ない、まずは待たせている誠二のところに戻るか。
そんな思考で踵を返し、もと来た道を戻る―――
「ぬがっ!?」
「きゃん!?」
横から来た人に衝突を喰らってしまう。
痛い、特に痛いのは胸の傷ダイレクトに突き刺さった何か。
「大丈夫ですかマスター。仮面ぶちあたると痛いですねマスター」
「黙ってろお前」
しかしその言葉で気付く。
背格好は他より小さいが、黒のコートに黒の帽子、そして何より仮面。
―――あの黒尽くめの中にいた人間の一人であると。
白アフロが関わっていた以上、この黒尽くめもジャンヌダルク?
身構えて警戒をしようとする総一、しかし黒尽くめはそれより早く―――
230ベルフェリオン5話:2009/06/30(火) 02:57:18 ID:3lBmuSeV
「す、すみませんっ」
平謝りで一礼。
「あ、ああ」
あまりにも予想外な行動に、呆然と返事をすることしかできず。
「……あんな女もいるんだな」
声質と感触で女だと断定した総一は、数秒呆れた末にこんな言葉しか出せなかった。
「それなんてギャルゲ?」
だからそういう知識ばかりどっから拾ってきた!
突っ込みを入れようとする総一の耳に届いたのは、自分の携帯の着メロだった。
開いてみると、その連絡先は俊暁。あちらから連絡してくれたのならば都合がいい。
「もしもしトシ兄!? そっちどうなってんスか!?」
『トシ兄違う! さっきの白アフロがあれのパイロットだ、
 悪いけどこのまま抑えてくれないか! 今すぐ来れるのは君しかいないんだ!
 俺の機体、この前ので壊れちまったしな……とにかく頼む!』
「えちょ」
切れた。あまりに一方的過ぎて、反論のしようがなかった。
確かに言い分は正しいし、まあわかるのだが。
「……いけってことかよ」
「信用なりませんか?」
「違う。またあいつかってことだよ」
仕方ない、諦めた。今自分がやるべきことは一つ、奴を止めること。
半ば強引にパールの手を取り、前に突き出す。
「女の子のエスケープがなってませんよ?」
「エスコートだ、しかも意味合いが違う。―――やるぜ」
 
―――デバイス、オン!
231ベルフェリオン5話:2009/06/30(火) 03:00:55 ID:3lBmuSeV
眼前に見据えるは一機、他には見当たらない!
「先手必勝ってな!」
速攻で飛び蹴りを叩き込もうとする総一。
しかし、それが不意の一撃になるほど甘くはなかった。
「……って、マジか!?」
それどころか、その一撃を『受け止める』行為が、総一の出鼻をくじくこととなった。
『弾を感知すると書いて弾(ダン)・感(カン)! 屈辱を味わわされた貴様の気配なんぞ、
 とうに覚えたわあああああ!!』
「それ単にダンカン言いたいだけじゃねーかあああああああ!?」
大きく投げ飛ばされ、建物に突き当たって止まる。
「ってて……つー……!?」
それで止まるダンカンではない。
動けない隙に距離を詰めたダンカンが目の前にいた。
『もらいやァァァ!!』
「ち、くしょ……っ!」
―――迫る拳、バンカーはすでに準備完了していた。
腕で受け止めようとして、思い出す。
『しっかり自分でベルフェリオンを動かせるようになるまで、その腕は絶対に光らせるな』
涼の言葉。
最初は聞くつもりがなかったものの、その言葉で使用を一瞬でも躊躇った。
気の迷いが状況を悪転させてしまう。
「―――、が、は」
突き刺さるのはバンカー。一撃が重く鋭く、ベルフェリオンを穿つ。
貫通こそしなかったものの、重い一撃はその身体を傷つけ。
何より、総一へのダメージが大きく響いていた。
「マスター! しっかりしてください!」
「つっても……!」
実際、一点集中で重い一撃を与えるタイプのバンカーは大きくダメージが残る武器であり。
喰らった機体がまともに動くことはまず少ない。
ダメージが自分に跳ね返ってくるベルフェリオンであればなおさらである。
『好機、貰い受ける!』
気付けば、二撃目がすぐ傍に。
232ベルフェリオン5話:2009/06/30(火) 03:02:14 ID:3lBmuSeV
「なろ!」
咄嗟に、総一は思い切り『肩を押す』。
―――人型ロボットといえど、想定はしていなかったことだったが。
間接の都合上、肩を前に動かせなくなったダンカンの攻撃は大きく勢いをそがれた。
そのままバランスが崩れたダンカンは、情けなくも後ろにバランスを崩す。
追撃ができるほどの体勢は整っていない……何とか、両者起き上がる。
「構造が人間とあんま変わらいのが救いだな……」
確かどっかの番組かなんかでやっていたのを思い出した。
しかし、ここまでの段階で総一は致命的な欠点を感じていた。
バンカーによる重い一撃を備え、格闘攻撃を受け流し反撃ができるほどの
能力を持っているダンカンの機体。
対してベルフェリオンは、下手を打たなければまだ攻撃を凌ぐことはできる。
しかし、あの光る腕がなければ効果的な一撃を与えることは出来ない。
「他に何かないのかよ、何か……!」
再び始まったダンカンの猛攻を、避け、流し、かすり、考える。
このまま反撃に移れる余裕などない。
やれるとしたら、不意を打った強大な一撃のみ―――
 
そして。
あらゆる考えが錯綜する総一の横から、巨大な『壁』が吹き飛んできた。
233ベルフェリオン5話:2009/06/30(火) 03:03:53 ID:3lBmuSeV
それは碧(みどり)に身を包んだ巨人。
それは空を制し、空にたたずむ巨人。
―――まさしく、正体不明。敵か味方かも分からない。
ただ一つ、言える事があった。
『……ベルフェリオン』
パールの呟き。
見上げる空に立ち尽くす、それは『風』を司る。
 
『ぬぐぐ……貴様何奴!』
風という壁に殴りつけられたのは、総一だけでない。ダンカンも同様だ。
怒り心頭といった様子で、投げかける言葉も荒い。
『本来の目的を忘れるな。お前は何のために此処に来た?』
返す言葉、ベルフェリオンからの言葉は電子音声だった。
「できんのかよ、あれ」
『さあ?』
ベルフェリオンで電子音声? 徹底的に正体を隠すつもりなのだろうか。
だが、そんなことを呑気に考えている空気ではない。
ベルフェリオンが総一を向く。咄嗟に身構える総一。
『……お前では私に勝てない』
 
たった一言。
直後、吹き荒れる風を感じた総一の視線は、雲ひとつない冬晴れの空に飛ぶ。
出そうとした言葉は潰され、ビルを軽く超え遥か高く宙を舞った、
総一のベルフェリオンはそのまま落ちる。
『捜索作業は一時中断だ、引き上げろ』
風のように現れた碧のベルフェリオンは、言葉通り風のように、消えるように去っていった。
『くぅーっ……とんだ邪魔が入りおったわ』
白アフロがブースターをふかし離脱するのを、総一は止める気になれなかった。
背中が痛い? 動くと街が壊れる? 否。
「なんだ……あいつ」
あれが、ベルフェリオン。
あれが、自身の敵。
あれが、戦う相手。
 
たった一撃で、全てを思い知らされてしまった。
天城総一は、あんな強さの敵と命の奪い合いをしなければならないのだと。
234ベルフェリオン5話:2009/06/30(火) 03:05:12 ID:3lBmuSeV
「はぁー……ん」
大きく伸びをしながら、カメラを首から下げて歩く春緋。
見えてきた車には、一足先に総一が乗り込むところだった。
直後。
「―――ってぇ!?」
「ってぇ、じゃない! お前らまで勝手にふらついてどうするんだ!」
「ありゃハルがどっか……」
「どうせ携帯とかあるし、終わったら連絡入れるとかあるだろ! 馬鹿か!」
珍しく誠二の怒り声が聞こえる。
そういえば、総一とパールがあの状況で私を追いかけてきたら、
誠二一人が車の中だったっけ、と春緋は一人納得する。
「やっぱ誠二も人の子なのねー」
そして、春緋もまたその輪の中に戻っていく。
 
―――一瞬曇った表情を、笑顔に戻して。
 
235それも名無しだ:2009/06/30(火) 03:15:14 ID:3lBmuSeV
投下終了。連投規制なんて初めて喰らった。
三人にはそれぞれの物語を、縁で繋がりながらも持たせようと考え中。
ベルフェリオン、需要があればまとめページ作るよ!
 
>>215-220
投下乙。むしろ少しは上がったほうがいいから気にしない。
光と闇というありがちなパターンがありながら、
捻った設定やリアリティのあるキャラ心境があって面白いと思った。
話も動き始めは順調なようで、次の話も期待。
236それも名無しだ:2009/07/01(水) 09:11:33 ID:Y8PMYz+j
ようやく闇使者とベルフェリオン読めたよー(^O^)
ジャオウがダークでヘビーなな背景と人の心の闇を体現してていいし、ベルフェリオンの日常と戦闘とのさじ加減も好きだな

颯爽と現れた風のベルフェリオンはさしずめ「旋風の先駆者」ってとこか?

最近の新作群に感動して話を書いてるぜ

ベルフェリオンの
237それも名無しだ:2009/07/01(水) 15:12:29 ID:IPEPt1Cs
二つともGJ、闇ノ使者 光と闇の正義と悪の逆転は珍しくて好きだな。しかも闇の側がほんとに闇だし。続きを楽しみにさせてもらうぜ。
ベルフェリオン、まさかジャック=アトラスネタが来るとは予想外w うん、俺も日常と戦闘の匙加減が絶妙だと思ふ。そして そのネタのセンスが羨ましい。ちなみにまとめページほしいぜに一票
238それも名無しだ:2009/07/01(水) 20:28:10 ID:RC2LXbEk
封動大将バクロアット

「真実ってのは、暴かれるためにあるものさ」

雑誌記者 倉井誠が、世間の暗部に切り込む!

倉井誠(くらい まこと)
26歳。雑誌記者。ジャンルは特に選ばず、話題になりそうなネタを貪欲に、執拗に追い続ける。
殊にこの世の悪を抉り出すような記事を好んで書くが正義漢ではあるが、その取材方法はインモラルである。

「知る権利」

バクロアット
倉井のデジタルカメラが変形、巨大化して完成する巨大ロボット。倉井が操縦する。
しつこい倉井の追及に耐えかねた取材対象(悪徳政治家やヤク中俳優など)の操る巨大ロボと戦う。

「見たい知りたい伝えたい!
 真実の守護神、封動大将(ほうどうたいしょう)バクロアットここに見参!」(名乗り口上はバリエーションあり)

バクロアイ
真実を見通すバクロアットの鋭い眼光。カメラのときストロボだった部分。
相手の罪や醜聞、恥ずかしい過去までなんでも見通す怪光線。

「あまいぜっ、バクロアットの目はお天道様の瞳!何だってお見通しよ!」

大爆露(だいばくろ)
バクロアイで掴んだ秘密を巨大スピーカーで大宣言する。敵はショックで爆発する。

「それは今を去ること60余年。幼稚園児だったあなたは大好きだったハナちゃんに意を決して愛の告白をし――」

「なっ、なぜそれを!?やめろ、やめろぉぉぉぉぉぉっ!!」

ドォォォォォォォォォォン!!
239それも名無しだ:2009/07/01(水) 21:50:44 ID:gu+m+X29
>>235ー237
感想どうもです、自分的には挑戦的な作品だったのですがウケがよくてとても嬉しいです。
後追加設定を一つ。


明野 澪斗(アケノ レイト)
本名
土御門 希彦(ツチカド マレヒコ)
謎多き少年、夜人を戦いに導く。
その正体は千年前から来た夜人の祖先。
かつて澪斗がジャオウに取り込まれジャオウと共に戦っていた。
何かが原因で現代に飛ばされてしまう。
私立第三東高校に通う事になる。
性格はとても落ち着いていて大人な雰囲気が漂うが意外にユーモアな一面もある。
240それも名無しだ:2009/07/02(木) 12:30:13 ID:fjVuCsd1
ここって鉄腕アトムみたいな人型ロボットもOKなの?
241それも名無しだ:2009/07/02(木) 16:17:38 ID:PIClwG7t
>>240
かって大吾郎というロボットを生身で倒す猛者がおってな…
242それも名無しだ:2009/07/03(金) 00:19:25 ID:yUnbK5dh
>>236
なぜベルフェ話。完成を楽しみにしておきます。
旋風の先駆者理解。都合上少しだけ変えるかもしれないが採用できると思う。
 
>>237
日常と戦闘のさじ加減は意識してなかった。
5D'sは毎週視聴してたりする。

カカッっとベルフェまとめページ作成
貰い物でよければ総一の絵もあるよ!
ttp://napateck.web.fc2.com/bfo_settei.html
 
これだけじゃ何なので次回予告ネタを入れておくことにする。
 
 
・2話予告
総一「ふう、死ぬかと思ったぜ」
春緋「やけにあっさり帰ってきたじゃない」
総一「おうよ。こんなあっさり死んで話が繋がるかってモンだ」
誠二「主役だからか?」
総一「主役だからだ!」
春緋「はいはい。でも、アイツ等って一体どんな奴なんだろ?」
総一「知るか。できりゃ二度と関わりたく……」
誠二「無理な話だな」
総一「ですよねー。
   次回、桜華絢爛ベルフェリオン『デバイス・オン! 立てよ名も無きベルフェリオン!』」
春緋「チャンネルはそのまま♪」
総一「今日は終わりだよ!?」
 
・3話予告
総一「ふう、死ぬかと思ったぜ」
春緋「それ定例にしないでよ?」
総一「わーってる。多分最後だ」
誠二「とりあえず状況は落ち着いたな」
パール「これから何するんですか?」
総一「尋問」
パール「ほえ?」
総一「てめーの事全部話して貰うぜ」
パール「ま、マスターのけだものっ!?」
総一「どういう思考でそうなる!?」
春緋「え・ろ・す! え・ろ・す!」
総一「DA☆MA☆RE」
誠二「…………。
   次回、桜華絢爛ベルフェリオン『騒動、その後で』
   お前ら、次回予告くらいちゃんとしろ」
総一・春緋「「こいつが!」」パール「マスターが!」
誠二「……はぁ」
243それも名無しだ:2009/07/03(金) 00:23:03 ID:yUnbK5dh
・4話予告
総一「(太鼓打ちまくる)」
春緋「(ギター弾きまくる)」
パール「(トランペット吹きまくる)」
誠二「おい、次回予告しろよ」
総一「特訓って言われてたからさ」
誠二「こんな時までやるんじゃない。藍澤とパールは関係ないだろ」
春緋「ばーれーたーかー」
パール「ぇー」
涼「……この調子で次回予告任せられるのか?」
総一「何、気にすることはない。
   次回、桜華絢爛ベルフェリオン『鍛える冬』」
涼「グラウンド30周追加」
総一「いきなり!? てかグラウンドってどこに」
涼「50周だ」
総一「ありえん(驚)」
 
・5話予告
パール「マスター、マスター」
総一「どしたー?」
パール「学校って楽しいですか?」
総一「お前の感性まだわからんからなんとも」
パール「へぇーへぇーへぇーへぇー」
総一「出るなよ? 絶対出るなよ!?」
春緋「はいはいフラグフラグ」
総一「おい、やめろ馬鹿
   早くもこの次回予告は終了ですね」
ダンカン「ならば我がJDAらしく頂いていく!
     ベルフェリオンの反応を探り街に出た我々が見たものとは―――(殴打)ひでぶ!?」
総一「返せバーロー!
   次回、桜華絢爛ベルフェリオン『遭遇! ジャンヌダルク』
   (殴打)あべし!?」
ダンカン「貴様!」
総一「やンのか!?」
涼「 う る さ い 」
総一・ダンカン「すいまえんでした;」
 
 
6話予告? まだだよ!
あとまとめページ作成にあたり追加した設定を張って投下終了とします。
ステルスやレーザー系技術のこじつけのために作ったので粗があるかも。
 
・ルミナ粒子
 宇宙船の調査・解析が進むにつれ発見された、あらゆる空間に存在できる物質。
今まで発見が不可能だった、電子よりさらに小さい微細な粒子。
この物質を電力等で操作することにより、
光とそれに付随するエネルギーを操作することが可能となった。
この粒子の発見によりレーザー技術が発展。
少量のエネルギーで照明を取ることができたり、
粒子を固定することで武器に転用することもできる。
また変わったところでは、特定の波長で並べると周囲を巻き込み周辺を透過させるという
変わった特性も最近発見されている。
今非常に注目されている物質として、エルヴィン内でも現在積極的に研究が続いている。
244それも名無しだ:2009/07/03(金) 13:47:01 ID:KrILaoRo
何かおかしいと思ってたらコピペミスでトップじゃないとこ上げてしまった罠。申し訳ない。
 
ttp://napateck.web.fc2.com/bfo_webpage.html
 
↑こっちがベルフェリオンまとめページのトップです
245それも名無しだ:2009/07/04(土) 14:45:33 ID:iLWoB8oD
ベルフェリオンまとめ乙です。しかし予告はカオスだなw
ふむ5D’sを毎週とな、一度離れてダグナー辺りから俺はほぼ毎週見てたりするちなみに
246それも名無しだ:2009/07/05(日) 22:04:51 ID:AGi+YSR6
暗黒勇者ザンブラッド

ある日、地球に「エンペリアン」と名乗る異星人が現れ人類に告げた。
「我々は高い文明を持っていますが、それを独占するのは不公平というもの。
そこで、我々の文明をこの地球にお裾分けいたしたいと思っております」
人類はこれを嬉々として受領。新たな時代の幕開けと思われた。
しかし、突如エンペリアンを目標に襲い掛かる黒いロボットが出現した。
その名は「ザンブラッド」。世界はこれを人類共通の敵として迎撃を開始する。

早川修介 17歳
ザンブラッドのパイロット。内気な性格。
自分の戦いが人々に理解されないことを悲しみつつ戦火に身を投じる。

ザンヘッド
ザンブラッドのコアになる小型ロボット。
エンペリアンが秘密裏に地球を制圧しようとしている事実を修介に伝え、協力を求める。

ザンブラッド
ザンヘッドを中心に、ザントーラス、ザンクローが合体した姿。
ワインダーアームやフォーリングレーザーなどの武器を駆使しエンペリアンと戦う。
必殺技は「トーラスフィスト」「ザンブレード滅多斬り」

エンペリアン
宇宙から飛来した機会生命体。
地球に対し友好的に接するが、実際の目的は地球占拠のための人類抹殺。
247それも名無しだ:2009/07/06(月) 02:43:10 ID:PztbTEAm
昂耀のギアレイズ


たった二人きりの戦いが始まる―――


<登場人物>
セレル・ガーリシア
13歳、惑星トレント出身。
身寄りがない彼がある日人さらいに捕まり、奴隷艦に乗せられ地球へ向かう所から物語が始まる。
謎の少女ティノと出会い運命が一変してしまう。
「戦いは嫌いです、失うのが恐いから…」

ティノ
年齢不詳、地球出身?
犯罪者扱いされ追われてるところにセレルと出会う。
謎多き少女。
「さようなら、君とはもう会うことはないでしょう」

イルシェ・ドールネス
年齢33歳、地球出身。
惑星巡回艇コロナの艦長。
統括軍所属。
惑星を巡回し、内情調査するのが任務。
本人は体のいいバカンスだと思っている。
「主砲発射!え!?弾切れ!!?」

メトロ・アウディン
年齢19歳、地球出身。
帝国軍所属、帝国軍の戦士。
統括軍を目の敵にしている、それというのも統括軍の兵士に両親を殺されているため。
「貴様等の罪、万死をもってつぐなえ!」

デルドアル・ゼノクセス
年齢73歳、地球出身。
帝国皇帝、かつて地球を支配していた帝国軍だが統括軍誕生によりその絶対的支配力は失われる。
地球の支配権を再び獲得するため統括軍に戦争を挑む。
248それも名無しだ:2009/07/06(月) 02:44:47 ID:PztbTEAm
<地球軍>
統括軍
文字道り世界を統括し、統治している組織。

帝国軍
古い思想の上に成り立っている、その内情は腐敗の温床となっている。

<機体>
ギアレイズ
リアルロボット、白銀のボディーカラーにオレンジのモノアイ。
間接部は青色。
CF(カタルシス・フレーム)にカテゴライズされる要塞攻略用人型戦闘兵器。
中でもこの機体はかなり古い型で幻の第一世代型グローリアスシリーズと言われている。
当時の搭乗者はおろか製造月日や製造記録はいっさい抹消されている。
古い型とはいえそれぞれワンオフ機だからスペックにおいて現行機に引けを取らない。
搭乗者はセレル。

フラムベルグ
真っ赤なボディーカラー、モノアイは黒色。
最新の型である第九世代CF。
第九世代は量産されていないため、第一世代と同じくワンオフ機。
素晴らしいポテンシャルを秘めている。
搭乗者はメトロ。
249それも名無しだ:2009/07/07(火) 15:54:26 ID:mbxSkc1a
ここって完全オリジナルじゃないとダメなのか?
夢で見たアニメで素晴らしいラスボスが出てきたんだが、かなり版権混ざってるんだよな
250それも名無しだ:2009/07/07(火) 17:05:07 ID:+FfJG9qN
完全オリジナルなのに名前モロパクりよりはマシじゃないの?
現にずっと前に誰かがSDガンダムネタ書いてみんな喜んでたし
でもあらかじめ版権アリを書けるスレを探してなかったらここに書いたら?
251それも名無しだ:2009/07/07(火) 17:34:10 ID:mbxSkc1a
おk探してみる
252それも名無しだ:2009/07/08(水) 20:02:32 ID:CBS3MRTn
熱血刑事デルフィオン
ロボット工学が発展した世界、ロボットも人のように生活し、ロボットの人権も出来ていた。
しかし戦闘用に改造されたロボット、通称「リブル」を使った犯罪はあとを立たず、警察はついに対リブル犯罪科を設立した。そしてこの物語は二人の刑事がリブル科に配属されるとこから始まる


人物

デルフ
リブル科に配属されたロボット刑事。冷静な熱血男。明戸からの要請をうけタシェーグ・グラインと合体してデルフィオンとなる。要請を受けないと合体出来ないのは理由がある。

明戸 誠(あけど まこと) 22歳
リブル科に配属された新米刑事。デルフと組むこと組むことになる。性格は正義感は強いが面倒臭がりや。デルフに合体要請を出せる

メカ

支援車両「タシェーグ」
普段は明戸とデルフが乗っているパトカーだが、明戸からの要請をうけるとデルフとグラインと合体する。合体後は体になる。

支援車両「グライン」
普段はタシェーグのトランクに入っている白バイだが、要請を受けるとデルフとタシェーグと合体する。合体後は武器になる。

デルフィオン
全長8m 体重2t
デルフが要請をうけ支援メカ「タシェーグ」・「グライン」と合体したすがた。主に
253それも名無しだ:2009/07/08(水) 20:04:32 ID:CBS3MRTn
熱血刑事デルフィオン
ロボット工学が発展した世界、ロボットも人のように生活し、ロボットの人権も出来ていた。
しかし戦闘用に改造されたロボット、通称「リブル」を使った犯罪はあとを立たず、警察はついに対リブル犯罪科を設立した。そしてこの物語は二人の刑事がリブル科に配属されるとこから始まる


人物

デルフ
リブル科に配属されたロボット刑事。冷静な熱血男。明戸からの要請をうけタシェーグ・グラインと合体してデルフィオンとなる。要請を受けないと合体出来ないのは理由がある。

明戸 誠(あけど まこと) 22歳
リブル科に配属された新米刑事。デルフと組むこと組むことになる。性格は正義感は強いが面倒臭がりや。デルフに合体要請を出せる

メカ

支援車両「タシェーグ」
普段は明戸とデルフが乗っているパトカーだが、明戸からの要請をうけるとデルフとグラインと合体する。合体後は体になる。

支援車両「グライン」
普段はタシェーグのトランクに入っている白バイだが、要請を受けるとデルフとタシェーグと合体する。合体後は武器になる。

デルフィオン
全長8m 体重2t
デルフが要請をうけ支援メカ「タシェーグ」・「グライン」と合体したすがた。
主に拳銃や警棒を使って戦う。
必殺技は警棒にエネルギーを集めて敵を叩っ切る「デルフスラッシャー」
拳銃にエネルギーを集めて敵を打ち抜く「デルフカノン」がある。
254それも名無しだ:2009/07/08(水) 20:13:11 ID:CBS3MRTn
すみません、上は間違いです。
255それも名無しだ:2009/07/11(土) 16:59:56 ID:qemrORKL
保守
256それも名無しだ:2009/07/12(日) 00:16:33 ID:bvG4mpEl
天界機甲テンカイザー

首都東京、平和な町。
だが、ある日宇宙から悪の大帝ジエンドがせめてくる。
熱血高校生の天カイトは町を破壊する敵に
立ち向かっていくが敵の攻撃で開いた穴に落ちてしまう。
だが、そこにはコクピットが開いた一体のロボットがいた…

「この展開、お前らに読めるかぁぁ!」

テンカイザー
誰が開発したか分からないロボット
武装は少ないが、最大一分先までの展開を読むことが出来る。
しかし、展開を読むには一回展開を読むごとにパイロットの脳の脳細胞が数個必要
257それも名無しだ:2009/07/12(日) 03:57:37 ID:jHBRDlQx
ロストフロンティア

セイヴル自治都市、ここではオープルというエネルギーが生活にかかせないライフラインだった。
しかしそのエネルギーももうじき枯渇してしまうというのだ。
自治都市の人々はある決断に踏み切った。
住民の中から選抜してオープルを探しに行く旅をしてもらう。
そして選ばれたのが主人公テラ。
かくして彼と仲間達は
未開の地へ足を踏み出すのであった。

登場人物
テラ・ルーナスハイン
本作の主人公、セイヴル自治都市で何不自由なく暮らしていたが。
一転してオープルを探しに行く過酷な旅にでることになる。
旅の途中立ち寄った遺跡で魔神機アルテムと出会い以後専用機となる。
旅にでることを二つ返事で了承するなど正義感溢れる性格をしている。
旅団セイヴルの頼れるリーダー。

キヒル・マーシェリー
テラと同じくオープル探しに選ばれる。
お調子者な性格でテラの弟分。

機体名
魔神機アルテム
スーパーロボット、遺跡の最深部に眠っていたが主人公達の出現によって眠りから覚める。
アルテムから聞こえる謎の声が言うには世界を破滅する事も世界を創造する事もできる力を有しているらしい。
魔神竜モードというドラゴンを模した形態に変形することができる。
必殺技はアルテマブレードによるアルティマムブレイク。

世界観
舞台は地球ではなく惑星ロックスという星。
この世界ではオープルというエネルギーが生活の基盤となっている。
主人公テラはそのオープルを探しに行く事になる。
それほど困難に思えることではないが、この世界にとっては違う。
なぜなら街から一歩足を踏み出せば獰猛なモンスターがうようよしているからだ。
さらに自治都市の人々は外の世界に出たことが無く、未開の地ということになる。
旅団セイヴルにとっては危険な旅ということになる。

物語終盤に明らかになるが、この世界は実はフラスコの中つまり神と呼ばれる者によって創られたという衝撃の事実を主人公達は知ることになる。
セイヴルの人々が外の世界を知らないのも、外に獰猛なモンスターがいるのも、この街から住民を出さないために作られたプログラムだった。
そして何故オープルが枯渇したのかと言うと、セイヴルの住民がどういうアクションをするのかという実験の為にワザと神が枯渇させたからだった。
全ては神の掌の上で踊らされていた事実だった。
258それも名無しだ:2009/07/13(月) 23:06:21 ID:5X9wX9uM
第三次世界大戦から数年。新たに再編された世界連邦機構により疲弊した国々は手を取り合い、平和のためのロボット軍を配備していた。
しかし突如としてロボット開発者ドクトル・ドクが世界征服の開始を表明。彼の開発したAI一体型エネルギードライブを搭載していたロボット軍は全て人類の敵となってしまった。
さーてここからお約束、正義の味方が現れる…と言いたい所だが、あいにく奴らはアウトロー。
大義の旗をついでに掲げ、縦横無尽に駆け巡る!メガマシン隊バルブレイズ、風が吹いたら暴れにくるぜ!!


モトカズ
地続く限り突っ走る、陸のメガマシン・バルロードを駆るスピード狂。
音速の動体視力を豪語する通称「イカしたイカれ野郎」。
こいつの前を走ろうものなら超スピードの緩急による格闘殺法「時間差ソニック」が火を噴く。

ニコルフ
雲を突き破り風を切る、空のメガマシン・バルエアロを駆るスーパーエリート。
「物も切れる」と噂もあがるその鋭い眼光からは逃れる術はない。
こいつの「軍規」に逆らおうものなら、すれ違いざまの高速変形爆撃、「クロスファイヤ」の餌食となる。

エルダース
通った場所は「整地」されてしまう、荒野のメガマシン・バルビルドを駆る万能学者。
開発チームの若きホープも今や「硝煙嗅ぎのmaddoc=狂犬」。
3600発の弾道全てが計算し尽された一斉砲撃は、誰が呼んだか「弾時雨」。

ヨハネリヒ
漆黒の深海より現れる海のメガマシン・バルオーシャンを駆る奇才少年。
つかみどころない性格は丘の上の戦闘だろうと健在。
関節装甲もろともを砕く「ダイブリーカー」で海に沈めた相手は数しれず。
259それも名無しだ:2009/07/13(月) 23:46:39 ID:iYUYR9xS
>>258
ズバリ、タイトルは?
260それも名無しだ:2009/07/14(火) 00:27:00 ID:s2etMgO8
>>258
ノリというか雰囲気が素敵な予感
個人的に好きなんだがそれ以上にタイトルが気になる
261それも名無しだ:2009/07/14(火) 13:37:23 ID:g2ofU4au
どことなくJ9ちっくでステキだ
262それも名無しだ:2009/07/14(火) 21:42:02 ID:0fD5brAL
タイトル忘れとるがな(´・ω・`)
263それも名無しだ:2009/07/14(火) 21:47:16 ID:0fD5brAL
すまん間違えて途中送信した。

一応触れてはいるがタイトルは『メガマシン隊バルブレイズ』。

Aチームとか桃太郎侍みたいなリズミカルな解説を狙ったがどうも区切りが悪いわ。
264それも名無しだ:2009/07/15(水) 01:06:25 ID:ipAARzXw
スーパーロボットストラグル
 
古今東西のロボットが、今結集する!
鋼鉄の仲間と共に、絆をもって危機に挑め!
 
○ストーリー
 平行世界の研究時、突如現れた「バニティマスク」という男の手により研究を悪用され、
様々な平行世界の危機が呼び覚まされてしまう。
これに危惧を抱いた各国は、人工島に要塞都市「ストラグル」を設立。
平行世界に救いを求めるとともに、この世界が危機に立ち向かう力をつけることを目的として動き出した。
そして―――世界の命運は君に託された!
 
○内容
 3ヶ月の間をストラグルの中で過ごし、バニティマスクとの決戦に挑む。
途中、他の世界の人間達と交流を深め、絆を紡ぐ(好感度を上げる)のがクリアのための必須事項。
交流を深めたキャラによって、中盤以降のイベントが決定する。
 
○キャラ
・主人公
 少年か少女かを選択可能。プレイヤーの分身であり、
外見を含めたキャラメイクはある程度のパターンを組み合わせ決定する。
細かい設定などはなく、どちらかというと昔のRPGの主人公のような存在。
 
・バニティマスク
 世界の混沌を目的として動く黒幕。
各平行世界の敵を呼び寄せ解き放ち、時には協力して襲撃する。
 
○参戦作品
限界ギリギリ ゲンカイザー
吸血機バンパイオー
聖界機兵セイカイオー
勇者企業シャインゲイザー
星空のステライト
東国のヒレンカ
陰陽式機伝 イメージ・アンド・ワード
大貫巨砲バントライン
超戦闘士プラティロイド
機動少女伝マサト
鬱苦死機
桜華絢爛ベルフェリオン
行け!ユンガー50
メガマシン隊バルブレイズ
 
ぶっちゃけぼくロボ版タッグフォースみたいなのを妄想した
反省はしていない
265それも名無しだ:2009/07/15(水) 22:55:21 ID:zb64qfsA
サクラ大戦みたいな感じか?
266それも名無しだ:2009/07/16(木) 01:16:14 ID:vQS9zUjJ
>>265
サクラ大戦は残念ながら未プレイなんだ
267265:2009/07/16(木) 07:08:24 ID:DsgqAOOi
>>266
いや、俺もなんだけどw
会話パートありの戦闘ありの、ってそんな感じかと思った。
268それも名無しだ:2009/07/16(木) 17:00:52 ID:vQS9zUjJ
>>267
だいたいそんな感じ
会話パートや戦闘内容云々で好感度が上がるような
269それも名無しだ:2009/07/16(木) 23:00:36 ID:Wy+vbaNo
主人公のロボットがないとはどういうことだ。

あれか、アーマードコア形式で作って好感度上げたらパーツ増える(勇者系ならエンブレムとかライオンとか)とかそんなか。
270それも名無しだ:2009/07/16(木) 23:15:56 ID:cGlIw7RF
主人公は司令官ポジションとか
271264:2009/07/17(金) 02:30:17 ID:bYAIU/pN
主人公のロボ……
 
 
決めてなかった、うっかり。
しかし好感度でパーツ入手は実においしそうなシステムだ。
そうなると初期機体はライフル・サーベルくらいのシンプルな機体になりそうだなあ。
272推敲に入りました:2009/07/18(土) 23:26:14 ID:mY73ztdG
次回予告

山村「陸上自衛隊特殊部隊隊長の山村だ。特殊部隊なんていっても、今の任務は病院で貧血のガキのお守りなんだが。
   しかし、それもそろそろ終わりかもな。状況に変化あり。

   次回、スーパーぼくロボ大戦Winner's Hand

   第23話『聖者の行進』

   クソッ、ロボット乗りの小僧どもにしか、どうにも出来ないってのかよ!」
273ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 02:51:55 ID:uOKUVDwS
こんばんは。ところどころで悩んで、
書き終わるときには3週間経過とかマジないわという感じですが、
何とか体裁が整いました。というわけで6話投下参ります。
今回は今までよりさらに容量が多いので注意。
 
 
脳裏に浮かぶは真紅の記憶。
燃え盛る周囲に逃げ場はなく、膝元には一人の少女。
自分も、彼女も動くことは出来ない。
必死に叫んで、気付いてもらおうとして、誰もいなくて。
熱くて、煙くて、息苦しくて。
この炎の中、飛び込むような勇気もない。助けも、ない。
ただ弱っていく少女を必死に抱え、叫んでも叫んでも、
その声は周囲の音にかき消されていく。
 
ああ、こんなにも無力だったのか。
視界が、真っ赤に染まる。
 
 
 桜華絢爛ベルフェリオン
   第六話「踏み出す一歩 炸裂!爆牙天襲脚」
 
 
274ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 02:52:44 ID:uOKUVDwS
 冬の夜風が、冷たく頬を刺す。
日が落ちて、空は暗く。
それでもエルヴィンの街並みは、永久に眠らないとも思わせるほどに煌々と光り輝く。
「……何や、いつの間にこないなとこに」
大通りの喧騒から一人外れ、短髪を立たせた男は路地裏に居た。
「純のことばっか考えとるからちゃうか、全く」
自分で自分を嘲笑う。
―――思い出すのは先日の、息子の部屋から見つかった日記。
そこに書かれていたのは、彼自身の状況を嘲笑うかのような周囲の反応。
辛い気持ちを、記すことで日記の中に閉じ込めていた。
「哂われるのは、ワイでええっつーのになぁ……」
息子の気持ちを知った。
自分が一所懸命に働いて、稼いで、妻と一緒に育てた息子。
その息子が心まで傷ついていくのを、知ることしかできない自分こそ、嘲笑の対象になるべきだ。
「……金さえあれば」
息子は、エルヴィンでは治せないと聞いた。
ならば治せるところに行くしかない、そうなると金も時間もかかりすぎてしまう。
自分と妻が頑張って切り詰めても……捨てたとしても、すぐに治すにはまだ全然届かない。
どれほどの時間、息子は苦しまなければならないのだろう?
「ワイが……」
息子に、何かできたら―――
 
闇に覆われる周囲に、一筋の光が刺した。
275ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 02:54:24 ID:uOKUVDwS
「で、盛大に負けてきたと」
「仰る通りです」
事態の一部始終を聞き、大きく息をつく。
事務所に寄ると俊暁から連絡を受け、実際の光景がこれである。
背中に湿布が装備され、いつも以上にぐったりとしている総一。
気のせいか若干満足しているように見える春緋。
いつも通りの仏頂面なはずなのに、どこかいらついているように見える誠二。
そして、それらあらゆる状況を気にせず茶菓子をぱりぽりと頬張るパール。
「仮眠してえ」
俊暁の苦労も簡単に伺える。
むしろ、こんな面子で苦労しないはずがない。いたら凄い。尊敬する。崇める。
「警察がだらしないな」
それでも緩まない言葉がぐさりと刺さる。
「あぁん? 最近だらしねぇな?」
「だー、かー、らががががが」
起き上がりながらパールに注意しようとし、無理な動きをしたのか痛みが先行し倒れる総一。
そこまでツッコミをしようというその精神は見上げたものである。
「パールちゃんが総一を選ぶのも頷けるわ」
一人合点する春緋。無論、ツッコミ的な意味でではある。
言い返す気力も失せている総一はぐたりとソファーにうつ伏せ。
「……仕方ない。2時間休みを取ろう、その後食事だ」
「「おーう」」
疲労の溜まりきった二人は、直後ぱたりと倒れそれきり動かなくなる。
寝付くのが早すぎというか、息合いすぎというか。
「すごいシンクロ率ね」
「400%でどろりでしたっけ。怖くてワンセグ見られないですねー」
春緋のネタに食いつけるパールもパールというか。
ツッコミ役たる総一がダウン状態なため、完全にボケ放置である。
「……広瀬さん、少し話いいですか?」
そんな状況の中で、手が空いたと思われる涼に相談を持ちかけるのは誠二。
話し込んでいる今、あの二人を止める制止役すらいない。
よってこうなった。
「俊暁さんに総一をチューニング!」
「シンクロ召喚! 飛翔せよスター○スト・ドラゴン!」
「「いぇーい♪」」
ハイタッチ。どうしてこうなった。
どこまで飛躍しているんだ。
「……それは専門外だ。後で俊暁にでも頼んでくれ」
「分かりました」
全く雰囲気の分かれる事務所で、真面目な一角が話し終わったようだ。
「ただ、雰囲気を掴むというのなら私からも提案はある。そこにもな」
この提案の余波が全く違うところに出るとは、当人は理解していなかった。
276ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 02:55:34 ID:uOKUVDwS
見出しには大きく写真。
一面を飾ったのは突如として現れたロボットの話。
内容に目を通すたびに、持ち手がふるふると震えるのも無理はない。
「汚いなさすがマスゴミきたない」
「はい、おしまい!」
無理に新聞を総一からひったくる春緋。
「今途中だ!」
「そのまま破きそうだったしー」
苛立つ総一に、ぶーと返す春緋。
「お前ら、流石に恥ずかしいぞ」
冷ややかな言葉で釘を刺す誠二。
「変わらないねえ、君ら」
「変わらないのはいいんだが……」
多少疲労のとれた俊暁と、呆れ果てる涼。
「此処で騒ぎ立てるな。他の客に迷惑だ」
彼らの目の前に出されたのは熱されたプレート。
その上に形よく乗っているのは、当店自慢のハンバーグ。
此処は近場でも有名なファミレス。
そこにあの広瀬涼がいて、大勢の仲間がいるとなると―――
「うるせえなリリーぶつけるぞ」
「お前表に出ろ」
「社会的に抹殺してやろうか」
「お前のナニのサイズ公開してやろうか」
同業者がいたよ。
「待て最後いつ知った!?」
周囲から言葉のフルボッコを受ける総一。それでもツッコミを忘れないのは彼らしいというか。
「……広瀬さんって有名人なんだなと今更ながら実感が」
「後悔しても遅い」
それでなくとも、周囲の視線を集めている近くで騒がれると……。
「それにしても、世間にはベルふぇひほ」
「それ以上喋るなお前」
慌ててパールの口をふさぐ総一。これ以上喋られるとやばいところだった。
紙面の中ではベルフェリオンの文字はなく、単に「謎のロボット」と呼称されていた。
写真はとられていたとはいえ、名前までバラされるのはまずいと判断していたのか。
ちなみに、紙面内容は「プロドライバーのダンカン氏、謎のロボットの襲撃を受ける」だった。
どうやら表向きには、あの白アフロはプロドライバー、
つまり街での戦闘を仕事とするパイロットとされているようだ。
病院への襲撃がなかったことにされたことで、メディアにベルフェリオンが晒されたのは今回が初。
それが、ダンカンに一方的な襲撃を仕掛けた謎の犯人が、
これまた謎のロボットの介入で撃退された、という内容である。
つまり謎の犯人は総一、介入してきた謎のロボットは風のベルフェリオン。
277ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 02:57:01 ID:uOKUVDwS
「……あれはないわ」
当事者からしてみればたまったものではない。
「気持ちは分かるがお前も喋るな」
流石に彼の社会的惨状には同情を感じる。
だが誠二の釘は止まらない。周囲の状況が状況だから仕方ない。
「言いたいことも言えないこんな世の中じゃ」
「ポイズン」
「これまで知ってンのかよ!?」
明らかに知らなそうな話題にまでついてきたパールに、流石に戦慄を覚えた総一。
「パールちゃんの知識は私が教えた」
「黙れナイムネ」
「どう見たってあるわよ! ブラ必要なくらい!」
「この面子の中じゃ下の下だろ」
「だからそれは他が!」
がるるるるるる、うがががががが。もはや背後に竜虎が見えそうな勢いだ。
「……冷めるぞ」
「「いただきまーす!」」
涼の一言が入った途端すごい変わりよう。現金すぎるところは似たもの同士だった。
「にしても、息の合いよう凄いですね」
「付き合ったりでもしてるのか?」
「「「それはない」」」
俊暁の何気ない一言に、涼と当事者二人から情け容赦ない即時ツッコミが飛ぶ。
「Q:そりゃまたどーして」
「A:こいつと恋愛感情なんて生まれると思うか?」
俊暁は思う。きっかけ次第なんじゃね? と。
当事者の総一が言うこの言葉は照れ隠しだろうか、それとも。
「A:息の合うような間柄は恋愛関係というより親友とかの線が強い」
俊暁は思う。突っ込みどころの薄い強力な返し方だ、と。
広瀬涼の人を見る目はやっぱり強い。
「A:天城総一の秘密を知っている! 好きなひとはほ」
「やめー!? やめやめやめやめ、やめ!! スッパされて出されたらどーすんのさ!?」
俊暁は思う。春緋に頭が上がらないのは頷けるわ、と。
正直こういうのは性質が悪いから困る。
「でもまだ君はスッパされないから」
「スッパって何ですか? ネイキッドになって何が悪いですか?」
「シ○ゴー!? シ○ゴー!?」
だからそのネタどこから……もういいです。
278ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 02:58:12 ID:uOKUVDwS
「ごちそうさまでしたー」
和やか……和やかだろうか? ここでは和やかとしておく。
そんな雰囲気の食事が終わり、この世に生まれた幸福感を噛み締める。
食事とはそういうものである。どんな世の中になってどんな未来に時が進んでも、
これは絶対普遍、人間の求める欲望である。
それが満たされたのだから、幸せにならない筈がない。
……だが、その幸せは長くは続かないことになる。
「今日は好きなものを頼むがよいぞ。我が持とう」
「ありがとうございま……す……」
目の前には白いアフロ。そして仮面集団。
会計を済ませ出口に向かうところで、運悪く遭遇してしまった。
「「あああああああああ!?」」
状況の不運としか言いようがない。彼らも彼らで仕事の合間だったのだ。
「てめー引き上げたんじゃなかったんかい!?」
「何を言う我もまだ仕事の途中なのだ簡単に戻れるわけがなかろうなのだ!?」
出会い頭にあーだこーだの口論が始まる。
その光景にかたやカメラを取り出し、かたや固まりながらリアクションに困り、
かたや玩具コーナーに目を奪われべったりないつも通りの面々の後ろで。
「広瀬」
アイコンタクトを交わす二人の年長組。
瞬間。
「はい、動くんじゃねーぞ。職質途中で抜け出してただで済むとは思ってないよな?」
まさに一瞬。
気付けば、目にも留まらぬ速さでアフロや仮面集団の背後に回った涼。
そして、警察手帳を片手に銃を構える俊暁。
此処はファミレスの入り口、それも都合上二階にあり、
階段のすぐ横にはまた同等以上の建物があるため、出入り口に続く階段を挟んでしまえば相手は動けない。
意思疎通から退路遮断まで、数瞬でこなしてしまうところはさすがというか。
「すげー息合いすぎ」
眼前で見た総一は、その一言しか呟くができなかった。
279ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 02:59:07 ID:uOKUVDwS
シャッター音が響く中、一部が狼狽する仮面集団の中で白アフロは冷静だった。
「一瞬で我の背後を取るとは……噂には聞いていたが、驚きだ」
「随分と余裕だな、プロドライバーのダンカン」
相手が広瀬涼にも関わらず、この冷静さ。
先程までド素人の高校生と言い争っていた相手とは思えない。
「はーい、ぴーすぴーす」
「邪魔だお前!」
「スクープの邪魔だ、どいたどいた!」
そんな空気を容赦なくブレイクするパールを、
むんずと掴み一礼の後にずーるずーると引きずる総一。お勤めご苦労様です。
「さっきマスコミいたって分かってたろ。何故にどーしてそういうアホい真似を!」
「写真って写るものなんじゃないですか?」
「文脈が掴めないから黙れ」
「はにゃ!?」
ぐい、とパールを持ち上げほっぺたむにゅー。
だが体勢のせいか、片手で持ち上げると腕が彼女の多少は豊かな膨らみを持ち上げることになってしまう。
もにゅ。
「へ、HENTAI! マスターの変態!?」
「公衆の面前でそういう単語を使うなああああああ!?」
異質な空気の漂う中で、マスコミに混じってシャッターを切る
春緋の混ぜるな自然っぷりが何とも。
「……ちょっと待て」
「んあ?」
顔に引っかき傷ができそうになっていたところで、誠二の声に顔を上げる。
誠二は、ただ一点を指差していた。
「あれは、何だ?」
彼の眼前にあるそれは、白いロボットを囲っている、光の鎖。
 
「いきなしかい!」
彼は言わざるを得なかった。
何かを拾ったと思ったら突然襲われ、このザマだ。
手に入れた瞬間、ある程度のルールは理解した……だからといって、
その直後に襲われるとまでは誰が予想できようか。
「ワイが何をした!? おのれらただじゃ済まさんぞ!?」
いくら足掻こうが、この光の牢獄から何のリスクもなく逃げ出せる手段はない。
「……このままサツ待つっちゅーのもなあ」
彼は考える。この先、目的を満たす方法を。
ただ今は、光の牢獄の中で。
280ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 03:00:35 ID:uOKUVDwS
その光景は、店内の殆どの目についていた。
「好機!」
煙に巻くならば今しかないとばかりに、ダンカンが涼に向き直り、拳を放つ。
それを軽々しく涼は受け止め、がら空きになったところに拳を―――
「ち、広瀬!」
銃声。
誰もが振り向いた先に、既に俊暁以外の人間はいなかった。
「あいつら……! 来い!」
呼ばれたことで漸く、それまで固まっていた四人は動き出す。
階段の下には、倒れ伏している涼と、いくつかの血痕。
「藍澤さんは広瀬を診て、高見君は連絡! 天城君は待機! 追ってくる!」
三人に発言を許さず言うや否や、駆け降りて集団を追いかける俊暁。
……彼がその場から抜けてから、三人が動くまでに数秒を要した。
「広瀬さん!? 大丈夫スか!?」
明らかに落ち着きのない総一、狼狽するもその声に返事は帰ってこない。
「連絡、といっても……」
普段冷静な誠二でさえ戸惑う中。
こういう時は女性の方が肝が据わるというのか、春緋は特に焦った様子もなく、
一階のコンビニの照明を頼りに外傷と意識を確認していた。
「大丈夫、涼さん? ……目立った傷はないわね」
服の上から確認できるものはなかった。この血痕は……?
「マスター、誠二さーん、春緋さーん」
その声に階段の上を見ると、パールが棒状の何かを振り回していた。
「もしかして……来て、パールちゃん!」
駆け下りるパール、その手元には警棒っぽい何か。
もしやと思った春緋は、それをパールからひったくり―――
「あべべべべべべべ!?」
総一にぶつけてみた。被害者二人目の出来上がり。
「電磁警棒ね。さっきの銃で撃たれて落ちたのかしら。
 となると、多分集団で電撃喰らったのね……どうしよう」
「おまえなー」
冷静になるのはいいが、気にして欲しかった総一。
呆れ果てながらなんとか立ち上がろうとした時。
「痛づうっ!?」
抓られた。
振り返ってみると、腕を思い切り抓っていたのは涼。
「……待て。静かに」
意味があって抓っているわけではない。この状況で抓るのは何故総一だったのか。
何かしら伝えたい、伝えられることのアピールだったとしたら?
制止したのは誠二。その直感が当たっていたのか、微かに声が聞こえる。
「今、ろくに動けない……高見君は先に俊暁の応援、警察を呼んで。救急車はまだいい。
 春緋ちゃんはここに、何かあったら指示は出すから」
指示の邪魔になると判断したのか、誠二は言葉を聞くや否や少し離れ、携帯を開く。
「……俺は?」
一人だけ、ぽつねんと立っている総一。
彼だけ何の指示も受けていない。アフロもロボ持ち出さなければ意味がない。
万一に備えろってことであれば納得がいくのだが……。
やることがない、それ自体が天城総一という人間にとっての苦痛。
そんな思考の巡る中、
「……あ」
唐突に、声が上がる。
「あれ、ベルフェリオンです!」
281ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 03:01:54 ID:uOKUVDwS
パールの一言で、周囲が固まった。
状況を考え、彼女を引き寄せ。
「人前で暴露すな。で、マジなのか?」
「はい。あれは確か光のベルフェリオンです」
なんという。デバイス同士惹かれあうとでもいうのだろうか?
目の前に居るのはベルフェリオン、となれば……
自分を嵌めるためだけにこんな手の込んだ罠など作らない。
そして、JDAの疑いがあるアフロは目的のために動いていた。
「―――ああ」
瞬間、月が隠れる。空を見上げる。納得がいった。
そこにはひとつの影があった。
まるでUFOキャッチャーの景品の視点になったようだ。
巨大なアームを携えた飛行物体が、頭上を浮いている。
簡易型輸送ユニット、ハング・キャリアー。
そう。あのベルフェリオンもまた、別の形で狙われているのだと納得した。
「総一、あんた行って」
時間がない。確かに、呼ばれるのは納得がいく。
「……一人で、か?」
「今は一人でしょ。いいから!」
目標を見上げる。
不安はある。どうやってこれを突破する?
そもそも、護衛がいないのがおかしい。集中砲火されたら?
それらを一人でできるのだろうか……?
 
「むにゅー」
思考は途切れた。
両頬がパールに思いっきり引っ張られたせいだ。
とりあえず拳骨。思いっきり痛がり涙目のパール。
「……落ち着きましたか?」
呆然。意外な言葉だった。
パールにかけられる言葉とは思っていなかったせいで、一瞬思考が飛ぶ。
「だってマスター、すっごく怖い顔で」
そこで漸く気付いた。ああ、俺はこいつにまでいらん心配かけさせたのか、と。
軽くパールの頭に手を置いて、撫でる。
「やるか」
とりあえず思い切りぶつかって、やるならその後だ。
それに何度も言うが状況も時間もまずい。
意を決した総一は、差し出されたパールの手を取る。
そして、静かに唱えるその言葉。
 
―――デバイス・オン
 
282ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 03:04:26 ID:uOKUVDwS
空に浮かぶ巨大な影。
速度が減速してきているということは、真上からこの檻を確保するというのだろうか。
「どこがどうして、こうなったんやろな……」
自分はただ、強く願っただけ。
人が気持ちを持つだけで罪になるのであれば、それはどんなに残酷なことか。
この状況は仕方ないとし、次の展開をただひたすら待つ―――
『ふんぬ!』
そんな思考に邪魔が入った。
「な、何や!?」
光の巨人を取り囲む檻は、球体状の六つの機械からエネルギーの檻を展開して完成する正八面体。
その一つに取りついて、必死にどうこうしようとしている機体が居た。
「一人で何しくさっとんのや!? 何か取られたくない奴でもおるんか!?
 それとも、お前もこいつが欲しいんか!?」
おそらく自分と同じような状況の人間だろう。
あれがベルフェリオンというのは、すぐに分かった。だからこその言葉。
願いを叶えるためには、真なるデバイスが6必要。
同じデバイス所持者同士が協力し合うなど、考えられない。
『いきなりその言い草はねーだろ! 人が折角出してやろうってのに……あぐ!?』
防衛機構が発動。エネルギーを纏われ、苦悶が漏れる。
言い返す言葉は途切れ、手が離れそうになる……離す気はなかった。
「どんな裏があるっつーとんのや! 何のためにそこまで!?
 交換条件なら事後でも呑まんぞ!?」
意味が分からなかった。
ベルフェリオンが、他のベルフェリオンを助ける?
デバイスを争奪する相手と聞いて、始めに会った所持者はこんな大馬鹿野郎。
信じられない、到底信じられない。
「教えて……やるよ!」
それでも離さず力を込めるベルフェリオン―――罅が生まれる。
「俺の、勝手でしか、ねええええええ!!」
弾ける。
檻を支える球体が破壊され、エネルギー障壁が一瞬揺らぐ。
「今のうちに……って、おおう!?」
だが、彼らの目の前に障壁が消えたのは一瞬だった。
正四面体を展開する4つの球体、残り一つが外のベルフェリオンに向かう。
「勝手って何や!? そもそもお前一体何の分際でこんな……うお!?」
檻が浮き始める。空から降りてくるアーム。時間がない。
「やば……んな、くそ!」
躊躇せず、浮遊する檻に飛びつき―――弾かれる。
「うあ、がああああああ!?」
落下したところで、エネルギーを纏った球体が背部に体当たりを仕掛け、大きく吹き飛ぶ。
体制が不十分ながらも、よろめきつつも、それでもまだ立つ。
「馬鹿かお前は!」
「……ああ」
立ち直った瞬間、即座に答えが返ってきた。
自認である。
283ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 03:05:53 ID:uOKUVDwS
「弾かれる、なら―――!」
既に地上からは少しずつ浮き始め、飛びつくのもこれが最後になるだろう。
もう迷っていられない。
檻に向けて再び飛びつき……一回は弾かれたそれも、二回目は違った。
『え、ちょ、マスター!? それ、止められてるんじゃ!?』
銀色に光る左腕が、障壁に食い込んでいたのだ。
「お前……」
「もう喋るな、出れ!」
これで終わるつもりはなかった。もう片方の腕も、強引に障壁に突き込み。
「ぅぐががが……」
自身の腕で自身が焼かれる。構うものか。
左腕が光って、右腕が光らない道理はない。遂に両腕が眩く光り、障壁に隙間ができる。
「がふっ……おおおお……!」
球体が追いつき、背面からベルフェリオンに激突。
それが、上方に彼を押し上げる力になったのかは分からない、が。
「―――らああああああ!!」
遂に、破られた。
 
光を破った腕から弾けた爆光は、球体のみに吸い込まれ、飲み込み、消失。
直前に光のベルフェリオンが逃れられたおかげで、結果オーライにはなった。
「手の感覚がねえ」
代償は大きい。
こじ開けるために酷使した挙句、拒絶の光を暴走させた結果がこれである。
総一は今更になって自覚した。俺の両腕はボロボロだ。いや、冗談でなく。
実際もとの状態と比べるともはや見る影もないほどに荒れ果て、
あちらこちら大きく罅まで入っている。
『……私、言ったんですけどねえ。使いすぎ注意って』
「今言うか」
確かに言っていたが、やってる途中で何か言うとかやり方はあったはずだ。
『だって止まらないでしょう?』
「勿論」
即答。
それこそが天城総一の道理。一度やると決めたことは絶対にやり遂げる。
「……何やお前ら、本気でただワイを助けに来ただけかいな」
呆れるほかない。助けた人間にすら呆れられる。
勿論、後悔はしていない。
「俺の勝手だっつったろ」
はっきりと言い捨てる、その一言が何よりの証。
「全く……」
この状況をどうしようかと、上を見上げたとき。
 
「で、あれ何や」
空から降り注ぐのは、多数の球体。
284ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 03:06:50 ID:uOKUVDwS
「何なのよ、これ」
その光景を、ただ眺めることしか出来なかった少女がひとり。
何もハング・キャリアーは、無防備で来たわけではない。
攻防に移送と、汎用性の高い球体状の装置を多数搭載していた。
四つ爪のアームを支えている、本体側から吐き出された球体が二機に降り注ぎ……周囲に電撃が舞う。
「……出そう」
不安にかられる春緋に声がかかる。
だが、その声の主は未だ起き上がれすらしない涼。
「広瀬、さん……? 今そこまで広瀬さんが動けるはず……」
そして、彼女の声もか細く、まだ動けるとはいいがたい。
「……私以外が、動けばいい」
「あ……!」
そう、彼女には手段がある。この状況を破る手段が。
「右腕……時計、こちらに……」
顎で示す。かろうじて、できるのはその程度であり。
察した春緋は、涼の右腕を口元に近づける。
状況を破る手段。無闇に使うものではないが―――仕方ない。
「ウェイクアップ……ツヴァイ、ドライ」
 
状況は最悪。
動くこともできず、ただ飛び散る電撃を受け続けることしかできない。
意識がはっきりとしない。今、光のベルフェリオンはどうなっているのだろう。
『マスター! しっかりしてくださいマスター!?』
声が、聞こえる。
それだけが、今の天城総一の意識を繋ぎ止める。
思考も乱され、何を思い出したらいいかわからない。走馬灯すら巡らない。
格好悪いったらありゃしない。……こんなやられ方は、嫌だな。
せめてもう一度、もう一度やり直すことができたら違っていたかもしれない。
『マスター、大丈夫ですか!? 今のうちに!』
……考えているうちに、電撃が止んだようだ。しかし、今のうちに?
「……ぁー」
周囲に光のベルフェリオンはいない。どさまぎに消えたのだろうか。
視線は上を向いて―――流れる球体。
暗闇の空、不休の街の明かりに照らされて、その蒼き巨体はあった。
「ドライ、フォート……か」
まともに動けるのがドライフォートだけと判断しているのか、
球体は総一を無視し、ドライフォートのみを追いかけている。
今なら、動ける。
周囲を舞う球体の無視具合に好機と感じ、身体を―――
 
起こせない。
起こしたところで、今の俺に何が出来る?
 
285ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 03:07:51 ID:uOKUVDwS
脳裏に浮かぶは真紅の記憶。
燃え盛る周囲に逃げ場はなく、膝元には一人の少女。
自分も、彼女も動くことは出来ない。
必死に叫んで、気付いてもらおうとして、誰もいなくて。
熱くて、煙くて、息苦しくて。
この炎の中、飛び込むような勇気もない。助けも、ない。
ただ弱っていく少女を必死に抱え、叫んでも叫んでも、
その声は周囲の音にかき消されていく。
 
ああ、こんなにも無力だったのか。
視界が、真っ赤に染まる。
 
「―――っ、でえええええ!?」
飛び起きた。
思い切り頬をつねられたような感覚。
『人の話聞いてくださいよ馬鹿マスター!』
「何が!?」
『ぼーっとしてたら無駄になっちゃうじゃないですか!
 折角広瀬さんが出してくれてるんですよ、あの2機!』
ああ、そうか。
言われて気付く。俺は折角の想いを無駄にするところだったんだ、と。
「……だからって、どうすんだよ」
それでも、どうしようもない。
「どうすりゃ、あれに届くんだよ」
飛べない、撃てない、届かない。
あのUFOキャッチャーのような機体に、届くはずがない。
今の俺に、価値はない。
『……じゃあ問題です。化学Tの教科書、この前やった水素のページはどこだったでしょう?』
「しまいにゃキレるぜ俺」
絶望的な状況は苛立ちを呼ぶ。
だから、気付くことはあまりない。
『分かりますか? 水素の性質、酸素と化合してどっかーん!』
「だから今更どうだってンだよ!? それで何とかできるってのか!?
 大体手段がねーっつったのはテメェだろーが!」
気付かなかったのは、彼女もそこまで空気を読まないことはないということ。
286ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 03:09:21 ID:uOKUVDwS
『ありますよ?』
即答。
『確かに武器はなかったですけど、行使できるものが何もないとは言ってません。
 ベルフェリオンは、願望を叶える「がんぼうき」。
 マスターが強く心に描けば、その願望は叶うんですよ!』
……そうだ。
自分の言葉を思い出す。確かに、攻撃手段を『武器』に固執していた。
彼女の言葉を噛み締める。今まで願うたびに、力はこの手に宿っていた。
この理解が、間違っているならそれだけだ。
「『とべる』、かな」
無様でも、よかった。
腕が使えない。無理矢理身体を起こし、立ち上がる。
『天城総一が願うのであれば、叶えるのが私です』
やりたかった。
見据える道路。都合のいいことに、空の脅威とは一直線。
走り出す。駆け抜ける。二度と追いつけないくらいに、球体が襲ってきても振り切れるほどに。
十分な加速がついた。今ならいける、やれる。一人じゃないから。
空気が、変わる。
 
「せぇ、らああああああ!!」
―――あの頃のようなことには、なりたくない!
 
爆音が街に響く。
踏みしめた片足の裏で、その力を受け止めて。
思い切って飛び上がる。
気付けば、夜の街が視界に広がる。
そして……確かに、輸送機の上を取った!
迷わない。そのまま足を、踵をを直上から振り下ろす。
大きく凹む装甲。まだだ、まだ終わらない!
「弾けろ!!」
散った火花が、さらなる爆発を引き起こす。
大きく吹き飛び、映った視界には―――
推力を失ったのか、煙を吹きながら落下するハング・キャリアーの姿があった。
 
―――ほら、できるじゃないか。最初から諦めるからできないんだ
「全く、その通りだよ……父さん」
287ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 03:10:58 ID:uOKUVDwS
落ちていく。
もう一片の力も残っていない。本当に、出し切った。
輝く夜空の星が澄み渡っている。空に向かった視線が、その瞬きを捉えて。
全てがスローモーションに流れる。気持ちいいほどに透き通る思考。
何を成せたのだろう。何をするのだろう。
腕の痛みなど思考の外に追いやられ、今だけはこの瞬間が全て。
ただ一つ、思ったことは。
こんなにも夜空が綺麗だと思ったのは、何年ぶりだろうか。
 
―――気付けば、何かの上にいた。
「……ああ、いたな、そういや」
ツヴァイドリル。
ハング・キャリアーを散々翻弄してきたのは、一機だけではなかった。
ずっと視界の外にいたもう一機に拾われて、これは失礼だろうな、と思いながら、
ただ揺られて降下する。
『どうでしたか、マスター?』
「ああ……とんでもねー力だよ」
パールでさえこれなのだから、他のベルフェリオンではどんなチート能力が飛び出すのだろうか。
今は考えても仕方がない。そして、彼はもう一つ想っていた。
こいつと一緒なら、負ける気がしない、とも。
288ベルフェリオン6話:2009/07/21(火) 03:12:24 ID:uOKUVDwS
「ぎゃぼ―――っ!?」
訂正。負ける時は負ける。
「私は使うなと言ったはずだ」
受けたダメージなど回復したかのように振舞う涼。
騒動の翌日、手術を受けた後の総一に待っていたのは、実際に車田飛びするほどの平手であった。
「うわあ……マスター、大丈夫ですか?」
「痛いなんて話じゃねえ」
「大丈夫ですよ。二、三日したら治りますから」
「傷口開いてそうなんだが」
倒れた総一の腕に巻かれているのは包帯。そして、その包帯から縦に血の線が滲み出す。
昨日限界を超えて能力を酷使したため、腕がところどころ肉まで裂け、
皮膚も酷い荒れようだった。
一応指は動かせなくもないが……。
「……総一も総一だが、大量の電撃を受けてこれは規格外過ぎるな」
「ですよねー。さすがに広瀬さんは格が違ったわ」
まるで他人事のように眺めながら感想を漏らす誠二と春緋。
というか他人毎である。
「でもマスター、よかったですね。今日明日と土日で」
腕が使えないということは授業も受けられない。
今の総一にとってこれはありがたかった。
「授業にまでかかると後が大変だからな……」
「ああもう、しっかりしなさいよ」
今のままだと立つのもままならない。
春緋が肩を貸してくれたおかげで、なんとか立ち上がる。
「そうならないように、二日間きっちり休んでおけ。私も予定外に疲れたし、休業だ」
見るだけなら疲れたようには見えないのだが、それは彼女が凄いだけなのだろう。
とにかく、休みが与えられたのだ。有効に使うほかないだろう。

……久しぶりに、やれることやっとくか。
休みの使い方を考えている時に、ふと何かを想ったのか、涼が横で立ち止まる。
「無茶はしすぎていたが、よくやった」
予想外の言葉。
思わず振り向いた総一に、向けられたのは微笑み。
「すまなかったな、大変なことをさせて。
 私のできる限り一人にはさせないから、無茶はしないでくれ」
 
ふいに、言葉を漏らす。
「無茶が無茶でならなくなるように、強くなりたい」
それは天城総一が、昨日という一日の中で感じて、願うこと。
ベルフェリオンは、「がんぼうき」。
彼がそれを叶えられるかどうかは、まだ誰にもわからない。
289それも名無しだ:2009/07/21(火) 03:20:47 ID:uOKUVDwS
投下終了。
時間軸は5話と同日〜翌日までの流れで、
5話〜6話戦闘までは金曜日、翌日は土曜といった作中設定となっております。
ハング・キャリアーの設定については後日まとめサイトにて。
 
ここで投下できる容量はどのくらいまでなのだろうと思いつつ。
昔SRCで作ろうと思っていたときに
作品内で挿入歌もしくはOP的な扱いで使おうかと思っていたMIDIが、
いつの間にか某VOCALOIDに歌われていたでござるの巻。
 
なに、結局タイトルの技名は何だったのかって?
聞こえんなぁ? というのは冗談で、戦闘の〆を飾った蹴り技に
次かその次の話で名前がつく予定。きっと。
290それも名無しだ:2009/07/21(火) 18:00:17 ID:QJOWSG4y
よし、思い切って初参戦。勇者シリーズ的なノリで。

勇者騎士団ダイセイバー

ストーリー
宇宙の平和を守るため全宇宙の悪の意志の集合体『イーヴィルコア』と戦い続ける『鋼鉄騎士団』の新米騎士・フレイムは第三太陽系宙域での初陣において敵に撃墜され、重傷を負って地球に墜落してしまう。
彼を救ったのは、学校をサボって偶然その場に居合わせた高校生・大場 紅であった。
紅との『シンクロ』により謎の力を得て『イーヴィルコア』の尖兵を倒したフレイムは、上司である『閃光騎士』フラッシュによって紅とともに『地球方面特命捜査官』に命じられ、地球を狙う敵と戦っていくことに。
フレイムの初陣以来、執拗に地球を狙う『イーヴィルコア』の目的は何なのか。そして、人間と騎士の『シンクロ』とは何を意味するのか。
大いなる謎を孕みつつ、地球を舞台に正義と悪の果てしない戦いが始まろうとしていた…!

『鋼鉄騎士団』

『紅蓮騎士』フレイム 擬装:スーパーカー
『鋼鉄騎士団』の新米騎士。突っ走りがちで熱くなりすぎる所があるが、どんな相手にも物怖じしない勇気を持つ。
同じような性格の紅とは気が合う仲で、『熱血コンビ』の異名をとる。
トレーラーに擬装した『騎士の鎧(ナイトギア)』セイバーローダーと『紅蓮合体』してフレイムセイバーとなる。
『俺は負けない…必ず、一人前の騎士になってみせる!』

セイバーローダー 擬装:トレーラー
選ばれし勇者の証である『騎士の鎧(ナイトギア)』。装着した騎士の能力を飛躍的に向上させる。
敵に奪われていたものをフレイムが奪還、フラッシュを説き伏せて自分専用とした。
合体に必要なコードを設定することによって設定した騎士にしか使えないシステムが自動構築される仕組みになっている。
主の意志に従いある程度の自律行動が可能で、その際には『ブランクセイバー』と呼ばれる形態に変形する。
『召喚(サモン)、セイバーローダー!』の叫びでごく普通のトレーラーから擬装解除、更に『紅蓮合体』のコードで『騎士の鎧』に変形。
フレイムと融合してフレイムセイバーとなる。
『ミッション了解 迎撃行動に移行』

『大紅蓮騎士』フレイムセイバー
フレイムとセイバーローダーが合体して完成する巨大騎士。フレイムの炎を操る力が更にパワーアップし、強力な武装も多数備える。
但しエネルギー消費が激しく、フレイム、紅両名に負担を掛けるため長時間の合体維持は不可能。
『この力…これが、『騎士の鎧(ナイトギア)』の力…!』

『疾風騎士』ウインド 擬装:F-1
『鋼鉄騎士団』のエリートチーム『トルネードチーム』のリーダー。
クールで常に上から目線のよくいる『嫌な奴』で、フレイムとは犬猿の仲。しかも弱点は特にない(唯一ギャグだけは苦手。全てすべる)
パートナーの颯とともに、頭脳派としてチームをまとめる。
『トルネードチーム』の仲間・ボルトとグランドと『蒼穹合体』することでトルネードセイバーになる。
『お前の足りない思考回路でせいぜい考えるんだな…私は先に行くぞ』

『雷鳴騎士』ボルト 擬装:戦闘機
お調子者の『トルネードチーム』メンバー。
何よりもまず笑いを取りにいく、みんなのムードメーカー。
ただしパートナーの輝はせっかちで、あんまり噛みあっていないように見える。
『なあなあなあ!俺っちの新しいギャグ聞いてくれよ、輝っち!』

『轟震騎士』グランド 擬装:戦車(ドリル付き)
『トルネードチーム』の一員で、力自慢の巨漢。
だが心優しく、地球の自然を愛し、そのためなら命さえも投げ出す覚悟がある。
パートナーの大地の描く風景画が大好き。
『この美しい自然…お前達なんぞに、壊させはしないぞぉっ!』

『蒼穹騎士』トルネードセイバー
『トルネードチーム』の3人が『蒼穹合体』のコードで合体し誕生する巨大騎士。3人の人格はそのままだが、主にウインドの人格がメインになって活動する。
スピードとパワーを併せ持ち、翼はないが『蒼穹舞術』と呼ばれる技によって空中戦を得意とする。
3人とそれぞれのパートナーの力が一つになって動いているため、合体維持時間はフレイムセイバーより長い。
『このスピード…付いて来られるというなら、付いて来てみせろ!』
291それも名無しだ:2009/07/21(火) 18:01:57 ID:QJOWSG4y
『鉄甲騎士』アイゼン 擬装:大型輸送艦
『鋼鉄騎士団』のベテラン騎士で、数々の輝かしい戦歴を持つ。
落ち着いた性格…というかかなりののんびり屋で、口癖は『へぇ〜』。
だが、戦いに際しては天才的な閃きと戦闘力で敵を圧倒する。
専用の小型戦闘マシン『アイゼンコマンド』4機を操り、『鉄甲合体』によってアイゼンセイバーとなり、更なる力を手に入れる。
『ま、ボクの豊富な経験から言ってこの作戦が一番確実だと思うよ?』

『大鉄甲騎士』アイゼンセイバー
アイゼンとアイゼンコマンド1〜4が合体した巨大騎士。
フレイムセイバーを上回るその巨体で敵を圧倒する。その反面、スピードはあまりない。
三大騎士の中で唯一水中戦に秀でた機体でもある。
『うーん、ちょっとコマンド君たちの馴染みが悪いなぁ…ま、なんとでもなるよ』

『古代騎士』エンシェントセイバー 擬装:大型ジェット機
かつて地球にて眠りに就いた超古代の鋼鉄騎士。本当の騎士名は『大騎士』だが、もう自分は古い存在だと自覚したためこの名を名乗った。
『イーヴィルコア』の更なる攻撃によって地球上に悪のエネルギーが満ち溢れたことを感じ取り、カオスセイバーに苦戦するフレイムを救うため現れた。
合体しなくても巨大騎士の証である『セイバー』を名乗ることができるほどの力を誇る。
『悪しき者共よ…創生の勇者の想い積もりしこの惑星(ほし)、主らの好きにはさせぬ』

『超紅蓮騎士』ブレイジングセイバー
フレイムがエンシェントセイバーと『超紅蓮合体』して完成した大型騎士。
黄金に輝くその姿は正義を奮い立たせ、悪を震え上がらせる威容に満ちている。
エンシェントセイバーの体内に溢れる地球のエネルギーがフレイムとの合体によって完全開放され、凄まじい力を発揮することができる。
『若き騎士よ…我が力、汝に託そう…!』

『究極紅蓮騎士』グレートフレイムセイバー
フレイムセイバーがエンシェントセイバーと『究極紅蓮合体』したフレイム最大最強の姿。
天地を揺るがし気象すら操る力を持ち、フルパワーを開放すると時空すら超越する可能性があるとも言われる。
それ故に力を使いすぎると自壊してしまう可能性すらあるので、常にエンシェントセイバーがパワー制御を担当し、自壊を防いでいる。
『この力は壊すためにあるんじゃない!この星を…俺達の護りたいものを護るためにあるんだぁっ!!』
292それも名無しだ:2009/07/21(火) 18:03:12 ID:QJOWSG4y
登場人物

大場 紅(おおば こう)
サボり癖のある高校二年生。周りからはちょっとグレた奴だと思われている。
だが心の中には熱く燃えるものを持っており、幼い頃ロボットアニメが好きだったこともあって、フレイムと出会った時は『巨大ロボって本当にいたんだな』とはしゃいでいた。
フレイムとの共鳴現象『シンクロ』によってフレイムの能力を強化することができるが、その原理は謎。
『俺が地球を守る…生半可なことじゃねぇが、やってやろうじゃねぇか!』

石動 颯(いするぎ はやて)
生徒会会長を務める高校三年生。紅とは部活の先輩後輩に当たり、彼の破天荒な行動に頭を悩ませている。
ウインドと出会った事で彼との『シンクロ』能力を発現させるが、最初は勉強や会長としての仕事のため戦いを拒んでいた。
だがやがて戦いによって守ることができるものの大きさを知り、彼とともに戦っていくこととなる。
『ウインド、ここから先は俺達で食い止める。そのほうが合理的だ』

榊原 輝(さかきばら ひかる)
紅の同級生で、真面目だがとてもせっかちな性格。ひょんなことから紅たちが『鋼鉄騎士団』に入ったことを知り、ともに戦いたいと願う。
しかしなかなかパートナーとなってくれるかもしれない騎士が現れずイライラしていた。
やっとボルトと出会い『シンクロ』するが、彼の不真面目な性格に更にイライラする羽目に。
『だーかーら!輝っちって呼ぶな輝っちって!気色悪いよまったくもって!』

弓月 大地(ゆづき だいち)
紅の同級生で、大勢の中ではあまり目立たないおとなしい少年。太めの体型で、放課後にはいつも学校の裏山で風景画を描いている。
そんな裏山の自然が『イーヴィルコア』によって壊されようとした時、グランドとの『シンクロ』能力に目覚める。
グランドとは大の仲良しで、二人で一緒に自然を眺めるのが何より大好き。
『僕なんかでよかったら、一緒に戦います。これからもよろしくお願いします、…グランド、さん』

足尾 鋼(あしお はがね)
紅たちが通う高校の理科教師で、紅のHRの担任でもある。
中年らしい恰幅のよい体型から想像される通りおっとりとした性格で、滅多なことでは怒らない通称『ハガネ菩薩さま』。
ある日、いつも授業から抜け出す紅を追って辿り着いた戦場で宇宙から舞い降りたアイゼンと出会い、彼のパートナーとして戦うことに。
『このままあの人たちの好きにしておくわけにはいきません…アイゼンさん、その話…乗りましょう!』

黒崎 影太(くろさき えいた)
紅たちの町に引っ越してきた転校生。
『鋼鉄騎士団』に憧れており、彼らの活躍をまとめた同人誌を作り販売するほどの大ファン。
トルネードセイバーの戦線離脱にガッカリしていた所に颯爽と現れたシャドウにほれ込み、彼の追っかけとなるが、シャドウには拒絶されっぱなし。
だがシャドウが改心してからは『俺のことを一番わかってる奴だからな』とパートナーに選ばれ、晴れて鋼鉄騎士団の一員となった。
『すいません、一分でいいから話を聞かせてください!俺、どーっしても鋼鉄騎士団のこともっといっぱい知りたいんですっ!!』

玄宗寺 瑛古(げんそうじ えいこ)
紅たちの町の小さな山寺・玄宗寺の住職。
すでに60歳間近の好々爺だが、身体を鍛えることが大好きで、その穏やかな雰囲気とは裏腹にかなりの筋肉質。
エンシェントセイバーに選ばれパートナーとなる。お互い古い性格だからなのかやけに気が合うそうだ。
『この風…地の底から吹きつける強風…何かが、目覚めようとしているのじゃな…』
293それも名無しだ:2009/07/21(火) 18:04:58 ID:QJOWSG4y


『イーヴィルコア』

カオス
『イーヴィルコア』首領の大いなる意思を受け、地球を狙う『イーヴィルコア』の幹部。常に仮面で顔を隠した謎の多い人物。
残忍な男性型・ジェノサイド、狡猾な中性(?)型・チート、無邪気な女性型・イノセントの3人の機械人類を従える。
自らの居城『カオスパラディコ』で量産される『機甲獣』を次々と送り込み、『鋼鉄騎士団』を苦しめる。
第35話で裏切り者の鋼鉄騎士としての姿を明らかにし、巨大戦艦『セイバーフリート』と『混沌合体』してカオスセイバーとなってフレイムセイバーとの最後の戦いに臨んだ。
『この惑星を如何にしても手に入れる。それが、イーヴィルコアの意志』

レクイエム
第36話で倒されたカオスに代わり地球に襲来した『イーヴィルコア』新幹部。
優雅に、華麗に戦うことを信条とし、『鋼鉄騎士団』全員を芸術的に虐殺することを目指す。
普段は丁寧口調で喋るが、怒りが頂点に達すると激怒の形相を見せることも。
『さぁ、断末魔の旋律を私に。究極の旋律を奏でながら…美しく散るのです!』

各機体武装一覧

フレイム 武装
フレイムショット
虚空から実体化するフレイム専用の銃。エネルギー弾を連続発射できる他、火炎放射も可能。
『これでどうだ!フレイムショットぉ!』
フレイムエクスプロージョン
胸の前に組んだ両手から炎の渦を撃ち放つ。
『今だフレイム!決めてやれ!』『ああ!渦巻け炎よ!フレイム…エクスプロージョォォンッ!!』
フレイムソード
腕から伸びる炎の渦を剣のように収束させて切り裂く。
『叩き斬るまでだ!フレイムソォォォドッ!』

フレイムセイバー 武装
フレイムナックル
炎を纏った拳で相手を殴りつける。
『行けフレイム!修正パンチだ!』『なんか技名違うが、行くぞ!フレイム…ナックルッ!!』
フレイムキャノン
キャノン砲から発射される火炎弾。あらゆるものを焼き尽くす。
『ターゲットロック!撃て、フレイム!』『了解だ、フレイムキャノンッ!』
フレイムシュート
胸から超高熱の熱線を放つ大技。大抵の敵はこれで倒せる。
『燃え上がれ闘志!焼き尽くせ、フレイムシュゥゥゥゥトォォォッ!!』
フレイムカリバー
天空から舞い降りる炎の大剣。必殺の『大紅蓮豪熱斬』を決める。
『出でよ炎の聖剣!フレイムカリバー!』『必殺ぅ…大紅蓮!豪!熱!ざぁぁぁぁぁんっ!!』

ブランクセイバー 武装
ブランクキャノン
キャノン砲から発射される火炎弾。フレイムキャノンに比べ威力は低い。
ブランクアサルト
格闘戦用プログラムをセットし、接近戦を挑む。
294それも名無しだ:2009/07/21(火) 18:06:45 ID:QJOWSG4y
ウインド 武装
ウインドサーベル
虚空から実体化するウインド専用の剣。取り回しに優れる。
『接近戦ならサーベルを使おう、ウインド』『了解だ、颯。ウインドサーベルッ!』
ウインドカッター
高速で腕を振り発生させた鎌鼬で相手を攻撃する。
『そうはさせん…ウインドカッター!』
ウインドトンファー
両腕に搭載されたトンファー。素早い格闘戦に最適の武器だ。
『そんな攻撃で私を捉えられるとでも思っているのか?今度はこちらから行かせてもらう!』
ウインドランチャー
ウインドトンファーが可変する速射銃。高速移動中でも相手を射抜く命中率が自慢。
『颯、トリガーを預ける』『わかった。…ウインドランチャー、連続発射!』
ウインドストリーム
ウインドランチャーから吹き抜ける突風で相手を吹き飛ばす。
『吹きすさべ風よ…ウインドストリームッ!』

ボルト
ボルトランサー
虚空から実体化するボルト専用の槍。リーチが長く、格闘戦を得意とするボルトにとっては使いやすい武器。
『さってと、遊んであげようか!ボルトランサァァァッ!』
ボルトエッジ
背中の翼を取り外して大型の刃を持つ双剣にする。空戦能力が下がってしまうので、主に地上戦で使う。
『おいボルト、ボルトエッジ使えよ!』『空でアレ使えってのはちょっと無茶だぜ、輝っち!?』
ボルトバルカン
両腕に装備されたバルカン砲。威力は高くないものの、牽制には使える。
『はいはい、挨拶代わりに乱射〜っ!!』『…お前さ、もうちょっとシリアスに戦えないのかよ?』
ボルトスパーク
合わせた両掌に雷のエネルギーを集めて撃ち放つ電撃。
『たぎれ雷よ!ボルトスパァァァァァクッ!!』

グランド
グランドアックス
虚空から実体化するグランド専用の斧。強烈な一撃を叩き込む。
『うおおおおおっ!グランドォッ、アァァァァックスゥッ!!』
グランドキャノン
左肩の大型キャノン。射程範囲が広く、威力が高い。
『大地、見えるか?』『うん、大丈夫。照準を合わせて…今だよグランド!』『グランドキャノン、発射ぁっ!!』
グランドドリル
右肩に装備されたドリル。これのおかげでグランドは強烈なタックルを繰り出すことができる。
『このドリルが俺の自慢なんだ。格好いいだろ?』『え…ま、まぁ…格好いい、かな?』
グランドシューター
両すねに装備されたキャノン砲。射程は短いが、ニーキックとともに繰り出すなどの変則的な使い方が出来る。
『こいつで吹き飛べ!シュ−ターニィィィィッ!!』
グランドクラッシュ
グランドドリルを高速回転させて繰り出すタックル。どんな相手も打ち砕く。
『とどめだぁっ!グランドクラァァァァァッシュッ!!』
グランドクエイク
周囲に地震を巻き起こす強力な技。しかし、自然を愛するグランドはあまり使いたがらない。
『ここでなら使えるか…よし!唸れ大地よ!グランドォッ…クゥエイクゥゥッ!!』
295それも名無しだ:2009/07/21(火) 18:24:58 ID:QJOWSG4y

トルネードセイバー
トルネードキャノン
左肩のキャノン砲。3体分のエネルギーが集まり、グランドキャノンよりも威力が増している。
『グランド、大地、照準を頼む』『任せとけ!ターゲットロック…』『トルネードキャノン、発射!』
トルネードエッジ
両すねに装着された大型の刃。強烈なキックで敵を斬り裂く。
『ボルト、格闘戦ならお前の出番だ』『リーダーの指名なら断れナッシン♪てか?トルネードエッジ!エッジスラッシャァァァァッ!!』
トルネードドリル
右肩のドリル。
『どおおおりゃぁぁぁぁぁぁっ!!トルネードォッ、クラァァァァァァァッシュゥゥッ!!』
トルネードストーム
ウインドの風、ボルトの雷、グランドの大地の力を合わせて放つエネルギー波。三色の光の束が悪を焼き尽くす。
『吹き荒れろ嵐!吹き飛ばせ、トルネードストームッ!!』
トルネードハルバード
トルネードチームの武器が合体した巨大な薙刀。必殺の『蒼穹烈風断』に使われる。
『これで終わりだ!…蒼穹!烈・風・断ッ!!』

サイクロンセイバー
シャドウウイング
背中に装備された巨大な翼。これにより空戦能力が上がった他、翼は鋭利なカッターになっている。
『シャドウ、感謝する。…君の翼が、私たちに新しい力をくれた』『礼なら要らん。むしろ、俺がお前達に礼を言わなければならないからな…』
サイクロンストーム
トルネードストームの強化版。更なる強力エネルギー波が敵を襲う。
『吹き荒れろ、更なる嵐!消し飛ばせ、サイクロン…ストォォォォムッ!!』
サイクロンハルバード
トルネードハルバードにシャドウソードが合体してパワーアップし、必殺技も『超蒼穹撃風断』になった。
『はぁぁぁぁぁぁぁっ!!超蒼穹!撃・風・断!!』


アイゼン
アイゼンブラスター
虚空から実体化するアイゼン専用のエネルギー銃。水中ではフォノンメーザー砲として機能する。
『アイゼンさん、敵小隊来ます!』『慌てちゃ駄目だよ、鋼君?迎撃、開始』
アイゼンキャノン
全身に装備された砲塔から放つ一斉射撃。
『はい、どんどん撃っちゃって』『了解!ターゲットマルチロック、全弾発射っ!』
アイゼンファランクス
腕を前に組んだ(どっかで見たような)ポーズで放つ全方位へのミサイル攻撃。通称『ネバネバミサイル』
『ネバネバミサイル、用意』『は、はい!砲門開放、第一弾装填…ファランクス、発動!』
アイゼンウェーブ
振り上げた両腕から放つ大津波。グランドクエイクと同じく、限られた場所でしか使えない。
『鋼君、叫んで』『え、えーっと…怒り狂え海原よっ!アイゼン、ウェィィィィィィィィブ!!』

アイゼンセイバー
大鉄甲爆撃弾
アイゼンブラスターにチャージしたエネルギーを一気に撃ち放つ必殺技。あまりに大きなエネルギーに、敵はかわしきれたと思っても吸い寄せられてしまう。
『エネルギー充填100%、アイゼンさんっ!』『僕の怒り、思い知ってもらうよ…大鉄甲!爆!撃!弾!!』
296それも名無しだ:2009/07/22(水) 08:00:02 ID:FwsA2M7z
新人さんにきついこと言いたかないが、長い。
297それも名無しだ:2009/07/22(水) 10:31:51 ID:FYHEYizb
別にこのくらいの長さならまだいいと思うんだけどな。
 
確かに色々詰め込みまくってはいるが、ちゃんとやりたいものが伝わっていい感じだと俺は思った。
298それも名無しだ:2009/07/22(水) 11:13:00 ID:+4Pp7owb
>>296-297
確かに長かった…本当、すいません。

さっきノート漁ってたら全50話のサブタイリストとか主題歌とか出てきた…気合い入れすぎだろ昔の俺常考。
てなわけでまた推敲してから書き込むかもです。まだ技設定してない人もいますし。
299それも名無しだ:2009/07/22(水) 11:17:33 ID:6p3HuaDk
歌手まで想定して主題歌作ってた俺に隙はなかった
300それも名無しだ:2009/07/22(水) 17:02:48 ID:FYHEYizb
>>298
長いとは言ったが俺はそれも悪いとは思わない、気にするな
そしてサブタイリストとか主題歌とかなにそれ見たい
301ダイセイバー続き:2009/07/22(水) 19:36:10 ID:+HMUqQz5
PCから続き投下。他の機体の武器と、サブタイリストに主題歌。
またもや長い上に厨くささ更に全開、見たくない人は『ダイセイバー』をNGワードに。では。

各機体武装一覧

エンシェントセイバー
エンシェントザンバー
迸る光の中から発動する巨大な斬馬刀。鋭い刃と凄まじい重量で敵を叩き斬る。
『出でよ、光の豪剣…!エンシェントザンバー!!』
エンシェントマグナム
突き出した拳から繰り出すエネルギー弾。他の騎士たちの銃火器を遥かに上回る高威力にもかかわらず連射可能。
『我が光の裁きから逃れられると思わぬことだ…』『受けよ!エンシェントマグナム!!』
エンシェントフォース
全身に漲る地球のパワーを開放し、あらゆる邪悪を焼き尽くす。
『エンシェント殿、今ですぞ!』『うむ…降り注げ聖光よ、エンシェントフォース!』
古代聖勇斬
エンシェントザンバーを振りかざし、繰り出す必殺剣。溢れ出す光に目が眩んだ敵を一刀両断する。
『止めを刺してやろう…古代!聖!勇!斬ッッ!!』

ブレイジングセイバー
(フレイム、エンシェントセイバーの全技を『ブレイジング〜』として使用可能)
ブレイジングカリバー&ブレイジングザンバー
フレイムカリバーとエンシェントザンバーが紅い光に包まれてパワーアップした姿。『超紅蓮爆熱斬』を放つ。
『若き騎士たちよ…行けぃ!』『よぉし!超紅蓮!爆!熱!斬ぁぁぁぁぁぁぁぁん!!』

グレートフレイムセイバー
(ブレイジングセイバーの全技を『グレートフレイム〜』として使用可能)
ガイアフォース
地球上のあらゆる自然の力を操る技。炎のみならず水、風、大地、全てを思うままに動かすことが出来る。
『天よ、地よ、海よ…我らに大いなる力を与えたまえ!ガイアァァァァフォォォォォォォス!!』
グレートフレイムスパルタン
全身からエネルギー波及び全弾を放出する大技。一面を焦土と化すその威力から、地上ではとても使うことができない。
『この攻撃に…俺達の全てを込めるんだぁぁぁぁっ!』『グレート!フ・レ・イ・ムゥゥゥゥゥゥ…スパルタァァァァァァァァンッ!!』
グレートフレイムカリバー
ブレイジングカリバーとブレイジングザンバーが融合した超弩級斬撃剣。名前の通り究極の必殺技『究極紅蓮爆聖斬』を繰り出す。
『終わらせるんだ…!これで!全部!』『究極!』『紅蓮!』『爆!熱!斬ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁんっ!!』
302ダイセイバー続き:2009/07/22(水) 19:37:04 ID:+HMUqQz5

エピソードリスト
第1話『アイツが落ちてきた日』
紅とフレイム。二人の戦いは、紅の住む町にフレイムが墜ちて来たことから始まった…
第2話『その名は紅蓮騎士』
戸惑いながらもフレイムのパートナーとして戦い方を覚えていく紅。だが高校生活との両立は大変で…
第3話『騎士の鎧(ナイトギア)を奪還せよ!』
一人前の鋼鉄騎士のみが使うことができる『騎士の鎧(ナイトギア)』が不定形の機甲獣に奪われた。フレイムはこれを手に入れられるのか!?
第4話『戦場の疾風』
超スピードの機甲獣に苦戦するフレイムの前に、新たなる鋼鉄騎士・ウインドが登場!
第5話『戦う!生徒会長』
ウインドと『シンクロ』した颯。だが、多忙な彼は鋼鉄騎士団入りを拒否し…
第6話『愛と勇気のドリル魂!』
学校裏の里山に忍び寄る影。自然を愛する少年・大地と轟震騎士・グランドが力を合わせて里山を守る!
第7話『笑う雷鳴騎士』
トルネードチーム最後の一人、ボルト。そのあまりの緊張感のなさに輝は大激怒。
第8話『蒼穹の合体騎士』
空中戦を得意とする機甲獣の脅威に、ついにトルネードチームの真の力が発動する!
第9話『激突!?フレイムセイバー対トルネードセイバー』
フレイムセイバーとトルネードセイバー、どっちが強い?そんなささいな会話から、世紀の大決戦が始まってしまい…!?
第10話『機甲獣1万匹大進撃!』
異様に弱い機甲獣をやっつけた鋼鉄騎士団。だが、その破片は意思を持って動く分身だった!
第11話『友情のカタチ』
なかなかボルトと馴染めない輝。そんな輝と、ボルトは『笑い』で仲良くなろうとするが…?
第12話『天空(そら)のフレイム』
翼はあるのに上手く空を飛べないフレイムセイバー。憧れの空に向かって、大特訓だ!
第13話『鋼鉄騎士団、宇宙へ!(前編)』
秘密裏に軍事用に開発されていたレーザー衛星が、イーヴィルコアに奪われた。衛星からの射撃を止めるため、鋼鉄騎士団は宇宙へと向かう!
第14話『鋼鉄騎士団、宇宙へ!(後編)』
トルネードセイバーが撃墜され、ひとり残されたフレイムセイバー。託されたトルネードハルバードを手に、二刀流のフレイムが獅子奮迅の活躍を見せる!
第15話『人生最悪の日』
なぜか妙に運が悪い紅。イノセントの無邪気な悪戯が、紅の運命を変動させていたのだ!
第16話『護るべきもの』
喋れない子供と出会った大地とグランド。イーヴィルコアの襲撃に巻き込まれた彼を守るため、グランドは命を懸ける…!
第17話『水底より憎しみをこめて』
鋼鉄騎士団の死角が水中であることを突き止めたイーヴィルコアが、フレイムたちを水中へ引きずり込む!
第18話『鉄甲騎士、推参!』
なんとか第一の刺客は退けたものの、水中から更なる敵が迫る。絶体絶命の騎士たちの前に、宇宙から巨大な反応が…!?
第19話『洋上の敵を討て!』
鋼をパートナーにしたアイゼン。自由気ままに大海原を駆ける彼の前に、水中から奇襲部隊が迫り来る!
第20話『お笑いコンビ?輝とボルト』
輝とお笑いコンビを組もうとするボルト。輝のツッコミの才能は確かだが、やっぱり乗り気じゃないようで…
第21話『心の闇』
不良グループからいじめられていた紅たちの同級生・洋。彼の憎しみに、イーヴィルコアが目をつけた!
第22話『発動!ダークネスオーラ』
洋の憎しみをトリガーに発動したダークネスオーラ。その圧倒的な力の前に鋼鉄騎士団は大苦戦。
第23話『トルネードセイバー天空に死す!?』
ダークネスオーラの影響を受け、次々と甦る亡霊機甲獣。その猛攻の前に、トルネードセイバーはついに…
第24話『絶体絶命!ジェノサイド強襲!!』
トルネードセイバーを欠いた鋼鉄騎士団。悲しみに暮れることも出来ずに、合体亡霊機甲獣との戦いに挑むが…
第25話『新たなる翼!隠密騎士現る』
本部から派遣された新騎士、シャドウ。だが彼のあまりに攻撃的かつ自己中心的な性格にチームには不協和音が。
第26話『たった一人の戦い』
自分の力を過信し、敵の罠にはまったシャドウ。絶体絶命の彼を救ったのは、追っかけの影太だった!
303ダイセイバー続き:2009/07/22(水) 19:37:56 ID:+HMUqQz5
第27話『甦れ!トルネードセイバー』
鋼鉄騎士団基地に敵の猛攻が迫る中、トルネードチームの3人のコアがまだ生きていることが判明!颯たちは彼らを甦らせられるのか!?
第28話『超蒼穹合体!サイクロンセイバー覚醒!!』
ついに四人揃ったトルネードチーム!新しい絆でサイクロンセイバーに合体だ!!
第29話『総集編!クイズ・ダイセイバー!!』
これまでの戦いを振り返る意味もこめて、アイゼンはクイズ大会を開くことに。果たして優勝するのは?
第30話『創生の勇者 ダイセイバーの謎』
鋼鉄騎士団の始祖である創生騎士ダイセイバー。その姿が地球の古代遺跡に記されていたことが明らかに!
第31話『衝撃!これがイーヴィルコアだ!!』
ダイセイバーの遺したとされる『永遠の記録』について探る鋼鉄騎士団の前に、ついにイーヴィルコア首領が姿を現した!
第32話『恐怖のバカンス』
南の島でバカンスを楽しむ鋼鉄騎士団。だが、そこにイーヴィルコアの生体兵器群が迫り来る!
第33話『大地の想い、グランドの覚悟』
南アメリカの熱帯雨林がイーヴィルコアに襲われた。自然を想うグランドは、敵の攻撃を回避することが出来ず…
第34話『コンビ解消!?輝とボルト』
輝とボルトがひょんなことから大喧嘩。やっと結成されたお笑いコンビも解消か!?
第35話『激闘!カオスパラディコ』
カオスの本拠地・カオスパラディコの所在地がついに判明。鋼鉄騎士団は一気に攻勢をかけるが…!?
第36話『復活!古代騎士エンシェントセイバー』
正体を現したカオス=カオスセイバーの前に成す術のない鋼鉄騎士団。そのとき、地球の核から偉大な騎士が復活した!
第37話『騎士(ナイト)への鎮魂歌(レクイエム)』
新たなるイーヴィルコアの使者・レクイエム。彼の狡猾な策略に、鋼鉄騎士団処刑の時か!?
第38話『極限の同調(シンクロ)!グレートフレイムセイバー降臨!!』
ブレイジングセイバーすら歯が立たないレクイエム。フレイムは勝利のため、命を賭けた究極合体に挑む!
第39話『機械(マシン)の悲劇!さらばセイバーローダー』
エンシェントセイバーと引き離され、苦戦するフレイムセイバー。その時、ブランクセイバーに悲劇が…
第40話『老人と老人のポルカ』
とても仲のよいエンシェントセイバーと瑛古。敵の罠に捕らわれた若人達を救うため、二人の友情が熱く燃え上がる!
第41話『落ちる空』
実験中だったスペースコロニー第一号が地球への落下コースに!未曾有の大災害を食い止められるのか!?
第42話『人間になった鋼鉄騎士団(前編)』
レクイエムの新兵器・フォーミングビームを浴びた鋼鉄騎士団は、なんと人間になってしまった!
第43話『人間になった鋼鉄騎士団(後編)』
元に戻るため、レクイエムの陰謀粉砕に奔走する鋼鉄騎士団。だが、本当は人間の姿のままでいたいと願っている者もいて…
第44話『イーヴィルコア始動!絶望の夜明け』
ついにイーヴィルコア首領が動き出した。それに伴う衝撃波が地球を襲う!
第45話『星が消える!?脅威の惑星捕食』
刻一刻と太陽系に迫り来るイーヴィルコア。道中、イーヴィルコアは惑星を喰らうという脅威の能力を見せる!
第46話『決戦!終末(おわり)へのプレリュード』
後がないレクイエムとの決戦の中、ブランクセイバーが復活!グレートフレイムセイバー降臨だ!
第47話『明かされる謎、滅びゆく宇宙(そら)』
レクイエムを倒した鋼鉄騎士団の前に、光の帯が立ち昇る。その中で、紅たちはダイセイバーの記憶を垣間見る…
第48話『決戦前夜』
ダイセイバーの記憶から全てを知った鋼鉄騎士団。イーヴィルコアが目前に迫る中、仲間達は友情を確かめ合う。
第49話『言えなかったサヨナラ』
イーヴィルコアがついに地球に到達。『永遠の記憶』=アカシックレコードを守る戦いの中で、一人の騎士がその命を散らす…!
最終話『輝け!勇者騎士団』
エンシェントセイバーを失い、それでもイーヴィルコアに一丸となって立ち向かう鋼鉄騎士団。そんな彼らの体に今、伝説の力が甦る…
304ダイセイバー続き:2009/07/22(水) 19:42:48 ID:+HMUqQz5
OPテーマ 『Soul of Justice』
歌:ご想像にお任せします
作詞:厨房臭い作者
作曲:こまけぇことはいいんだよ!

いつもこの胸の中 刻まれたSoul of Justice 解き放て

見上げる天空(そら)の欠片に 幾千億の煌き
そっと耳を澄ませば 大地の鼓動囁く
この惑星(ほし)の輝き 壊す者がいるなら
戦うだけさ 騎士(ナイト)の誇り 高く掲げて

☆いつもこの胸の中 光放つSoul of Justice
恐れはいらない 正義はここに 我とあり!
いつも信じ続ける 湧き上がれSoul of Justice
解き放て その命の限り 勇者騎士団ダイセイバー☆

一時の安らぎさえ 許されず彷徨う運命
その涙拭うために 俺達がいるのさ
いつも勇気だけが 剣に変わってゆく
戦いの中 感じる痛み 忘れずいたい

やがて目覚める息吹 約束のSoul of Justice
邪悪の雲が 視界遮り 阻むとしても
走り抜ける信念 止まらないSoul of Justice
いつだって この想いのままに 勇者騎士団ダイセイバー

☆繰り返し

以上!読んでくださった方々に最大限の感謝を。
305それも名無しだ:2009/07/22(水) 19:48:55 ID:qOSFQG4W
この流れならイケる!



夢幻勇者ティンクライザー


ここは夢の中の世界ドリームゼロ、ここの住人はみな自由。
現実のように縛られることなく、平和にすごせられる。
しかしドリームゼロは誰でも行けられる訳じゃない、選ばれた者のみが行ける楽園。
そんな夢の世界を乗っ取ろうとする奴らがいた、悪夢軍団ナイトメアー。ナイトメアーからドリームゼロを守るべく四人の勇者が現れた。
四人の勇者たちはナイトメアーに対抗するため夢の巨神ティンクライザーと一つになるのだった!
戦いの幕は落ちた、合体せよ!夢幻の勇者ティンクライザー!!


【登場メカ】
ティンクライザー
ドリームゼロにある聖地に封印されていた夢幻の勇者。
四機のメカに分離・合体する事ができる。
四機のメカはそれぞれ意志があり個性がある、コクピットに人を乗せることができる。
人が乗っていなけれは合体できない。
無線機を兼ねているティンクレイバーをかざし、『夢幻合体!』と叫びティンクレイバーをセットする事で合体できる。
必殺技は夢幻剣ティンクル・スター・ドライブ。

ティンクレオ
ティンクライザーが分離した内の一機、他の三機をまとめあげるリーダー的役割。
スポーツーカーに変形できる。
合体した時は頭部、胸部、右腕担当。
四機とも青色と白色に統一されている。
性格は頼れる熱血漢、かつ勇気に満ち溢れている。

ティンクシャーク
ティンクライザーが分離した内の一機。
サブマリンに変形できる。
合体した時は右足担当。
性格は凶暴で猛々しい、でもやるときはやる男。

ティンクベアー
ティンライザーが分離した内の一機。
ドリルに変形できる。
合体した時は左足担当。
性格はボーっとしていて気が弱い、本人曰わく冬眠中らしい。

ティンクタイガー
ティンクライザーが分離した内の一機。

飛行機に変形できる。
合体した時は左腕担当。
性格は女ったらし、適当な態度が目立つ。

夢幻獣
悪夢軍団ナイトメアーに飼い慣らされた凶暴な獣、物語序盤に登場する敵メカ。
306それも名無しだ:2009/07/22(水) 19:50:05 ID:qOSFQG4W

【登場人物】
夢屋 京士(ユメヤ キョウシ)
夢の世界ドリームゼロに導かれる。
現実に嫌気がさし、夢の世界の住人になることを決意。
ドリームゼロでまさしく夢のような暮らしをしていたが、ある日悪夢軍団ナイトメアーが攻め込んでくる。
ナイトメアーは現実にまで影響を与えることを知らされ、戦う事を決意する。
村の長老にティンクレイバーを渡されティンクライザーの封印をとき、ティンクレオーのパイロットとなる。
性格は比較的大人しいが、怒らせたら恐い。
普段は頼れる存在。

総 恵人(ソウ ケイト)
夢の世界ドリームゼロに導かれる。
現実ではいじめられっこ、ドリームゼロなら誰にもいじめられることはないと思いドリームゼロの住人になる事を決意する。
ティンクベアーのパイロットを担当。
性格は泣き虫でそのことから現実でいじめられていた。
しかし勇気だけは人一倍ある。

新堂 誠一(シンドウ セイイチ)
夢の世界ドリームゼロに導かれる。
現実では大好きだった父親を失い、なにもかもが嫌になった。
父親がいない世界に未練はないとドリームゼロの住人になる事を決意。
ティンクシャークのパイロットを担当。
性格は冷静沈着、かつクール。

セオン・アンドレット
ドリームゼロの原住民、夢人の一人。
共生していく中で京士達の友達となり、京士達にナイトメアーからドリームゼロを守ってほしいと依頼する。
ティンクタイガーのパイロットを担当。
性格は友達思いで、心優しい。

ドン・ペリスト
悪夢軍団ナイトメアーの参謀、不甲斐ない部下達にイライラすることもしばしば。
自ら出陣することは滅多にない。



勇者大好きw
307それも名無しだ:2009/07/22(水) 21:21:51 ID:FwsA2M7z
ならディプロテクターの第4話書いちゃおうかな……

>>302
エピソードリスト熱い。個人的には設定よりこういうのの方が好きだな
308それも名無しだ:2009/07/22(水) 21:33:12 ID:qOSFQG4W
>>305
修正
スポーツーカー×
スポーツカー○
309それも名無しだ:2009/07/22(水) 22:48:21 ID:FYHEYizb
>>307
you書いちゃいなYO
310それも名無しだ:2009/07/22(水) 23:56:00 ID:W/i0/V0n
押入れ掃除してたら小学校3・4年ごろ?に考えたぼくロボらしきものがでてきたから上げてみる
これが多分生まれて初めてのぼくロボ
ttp://cgi25.plala.or.jp/q9wfz3/up/img-box/img20090722235249.png

画像ちっちゃいのはロダの制限のせい。
まんなかの動物的なのがぼくロボ。ロープにつかまってたりしてる緑のは主役(いっぱいいる)

周りのは多分敵かなんかだと思う……
311それも名無しだ:2009/07/23(木) 00:15:24 ID:7JhJidax
>>310
楽しそうだ…なんか怪獣型要塞って感じ?
子供らしくて素敵。背中の『ぎゅいーん』とか
312それも名無しだ:2009/07/23(木) 02:00:17 ID:LZWRrtpk
夢が詰まってる感じだよね
あれやこれと奇をてらってない>>310だけのロボットって感じで気に入った
楽しかっただろうな
313ヒーロー部:2009/07/23(木) 11:35:34 ID:fLZMdRlk
蒼天学園ヒーロー部!

都内でも有名なエリート高校、都立蒼天学園。
そこにはヒーロー部という摩訶不思議な部がある。
部室内には漫画やゲームが散乱、部員はたったの5名。なぜ風紀も厳しいこの学園にこんな部が?

今、世間を騒がす怪人・怪獣騒ぎ。それを解決してるのは警察でも、軍隊でもない。
彼ら「ヒーロー部」の少年少女たちなのだ。

【設定】
ヒーロー因子…選ばれし者が持つという遺伝子。これを持っていると色々な方面で活躍が出来る。    
          スポーツの因子を持っていれば運動会で大スターだったり、リーダーの因子ならば委員長で活躍できたり。
          超能力・魔力などもこれに当てはまる。
真のヒーロー因子…特殊な因子。普段は力を潜めるが、平和や秩序を乱す悪人や災害に対して超常能力が発揮される。
             降りかかるガレキを拳で砕いたり、戦闘時に凄まじい跳躍をしたりする。10代の子供が1番チカラを発揮できる。
DDNA…ダークDNA。世界を裏で牛耳ようとする権力組織「ガイア」が生み出した遺伝子。邪悪なチカラで、平和や秩序を乱す。
      これを注入されると例え虫でも爆発にも耐えうる身体を持つ生物兵器と化す、危険な遺伝子。
怪人…ガイアから世界に放たれるDDNAを持つ者たち。見た目はビジネスマンだったりするが、裏で工作やテロを行い、それによる
     ガイアの利益や搾取を促す。恐るべき戦闘能力を持っており、真のヒーロー因子を持つ者でないと倒せない。
     ピンチになると巨大化(怪獣化)し、街を恐怖で覆う。チカラが劣る大人のヒーロー達では太刀打ちできない。
ガイア…世界を裏で牛耳る組織。恐るべき科学力を持ち、世界中のさまざまな企業を裏で操り搾取する。その存在はまだ確認されていない。
      工作兵の怪人を使ってテロや破壊を行い、自作自演で利益を得ようとする。
      傘下の企業は操られていることすら気づかない状態。まさに暗黒組織。
ヒーロー部…政府が怪人とそのバックに対抗するために全国に作った組織。因子を持つ中学生・高校生の子供達で結成され
日々怪人たちと戦う。ヒーロー部以外にサポートとして政府とのパイプ役の生徒会、
メカニックや超能力を開発するメカニック部や,魔術部などが別に存在。
        構成員は中高生の子供たちだが、強力な因子を持ってるものばかりのため、その能力は高く、政府とも同等の関係でいる。



314ヒーロー部:2009/07/23(木) 11:37:00 ID:fLZMdRlk
【登場人物】
関ヶ原 戦…主人公。高校入学初日に学校が怪人に襲われ、蒼天学園に転入した。見た感じ普通の少年だが、
        凄まじいヒーロー因子を潜在させる。クセの強いヒーロー部ではかなり常識人。ツッコミ役。
        白兵戦では因子を刃とするヒーローセイバーを扱う。
        実は正体はガイアの怪人研究機関で創り出された人造人間。真のヒーロー因子を人工的に注入され、
        失敗作の怪人たちの処理を幼少のころ行わされていた。不憫に思った研究員の夫婦が記憶を削除して脱走させた。
        その後、政府の裏監視のもと普通に育つが、内に眠るガイアでの記憶が、彼を物語終盤、ダークヒーローへと変貌させてしまう。
平治 勝閃…部長。スーパーリーダー。触覚が生えた坊主頭と奇妙な髪型。「だぞ!」「だな!」「ハッハッハ」が口癖の食えない人。
         部員からの信頼は厚いが、プライベートはかなり謎。白兵戦では二刀流のビームセイバー。
         幼いころ、幼馴染の生徒会長とともに遊んでいた際、宇宙からのヒーロー因子の塊の直撃を受け、一度死亡する。
         が、ヒーロー因子が魂と融合し、蘇生。だが、それまでの彼ではなく、新たな人格として今の勝閃が生まれてしまった。
         そして抑えきれないヒーロー因子を暴走させて、家族や幼馴染を殺しかけたことも。
         常に思考は冷静だが、自分達ヒーローの力の不安定さや危険性を苦慮している。ちなみに2年生。
小乃野 小町…ヒーロー部部員。戦のクラスメイトで、入部させた張本人。学校一の美少女で超アイドル。
          成績優秀、スポーツ万能、家事OKのスーパー少女。入学して間もないがすでに100回告白されたとか。
          だがプライベートではオゾマシイレベルのヒーローオタクでロボットマニア。語りだしたら止まらない、止められない。
          生まれついてのヒーロー因子を持つ。父がヒーローだったが、幼いころ怪人に殺されてしまう。敵討ちのため、
          ヒーローとしての訓練を続け、ヒーロー部員となる。白兵戦では武器を使わない体術・気功で戦う。
          戦闘センス自体は戦や勝閃を超える。
海真 大化…ヒーロー部部員。入学し、入部。その後すぐにヒーロー先進国のアメリカに留学し、物語中盤で部に参加する。
         タバコ・サボリ・窃チャリと札付きの不良。戦を「ヘタレ」、勝閃を「おっさん」、小町を「小猿」と呼びつける。
        超能力を生まれつき持っており、それをテロ組織に利用され、幼いころに殺人などを行わされていた経歴がある。
        その後ヒーローに保護され、自身に因子が発現し、怪人たちと戦う決意をする。経歴から戦とは終盤良き理解者となる。
        白兵戦では因子を弾丸とするヒーローガンとサイコキネシスで戦う。 毒舌家だが邪悪に対する憎悪は人一倍。
邪馬 ヒミコ…ヒーロー部部員。戦闘には参加せず、バックアップを担当。小町と並んで学校のアイドル。すげーグラマラス。
         知的な少女で、副部長。非戦闘員だが、真のヒーロー因子を発揮させて部員達不在の学校を防衛することも。
         正体はサイボーグ。生まれついて強大な因子を持つが、身体が耐えられず、政府機関によってサイボーグ化された。
         スーパーコンピューターの頭脳でヒーロー達をサポートする。ちなみに2年生。

生徒会…会長・早乙女ジャンヌを中心とするそれぞれヒーロー因子を持つ集団。ヒーロー部の監査役として地獄の訓練を持ちかけることも。
      早乙女は勝閃の幼馴染。彼の経歴を深く知る人物である。ちなみに政財界の大御所の令嬢。元魔術部で強力な戦闘力を持つ。
      ただし生徒会も因子を持つが、真の因子ではないので、怪人には歯が立たない。

開発部…天才メカニッカーたちで構成されたメカ部と超能力開発をする魔術部。二つは犬猿の仲である。


 
315ヒーロー部:2009/07/23(木) 11:37:41 ID:fLZMdRlk
【メカ】…怪獣化した怪人たちに対抗する手段。サモンヒーローシステムでパイロットが念じればその場に瞬間移動させて搭乗出来る。
      開発部合作の至高のシステム。

X・レイガンド…戦の搭乗機。18メートル、23トン。軽装の人型で背中に2本の巨大な双剣・二天剣を構える。
         特殊な能力は無いが、ポテンシャルは高く、100メートルの跳躍が出来る。
         中盤以降では双剣を合体させて30メートルほどの長刀・長船とバージョンアップできる武装を手に入れた。
         ちなみにバルカンを胸元に装備しているがほぼ使われなかった。
V・ヴォナパルト…勝閃の搭乗機。16メートル、26トン。漆黒のボディい真紅のマントを装備。
           リーダー機として、セイバーによる近接、ライフルによる遠距離が対応可能。さらに飛行能力も持つ。
           マントは特殊コーティングで身に纏っておけばビーム攻撃を反射可能。これを利用したトリッキーな攻撃もある。
           ライフルとセイバーを連結させて、ヒーロージャベリンとして強力な貫通力を持つ武装と昇華できる。
A・アマテラス…小町の搭乗機。20メートル(円盤込み)、34トン(円盤込み)。白銀の女性型の背に巨大な円盤兵器を持つ。
          胸部分にソルカノンという超火力の砲台を持ち、さらに円盤は分離操作可能。
          円盤自体には針山のようにビーム兵器が搭載。遠距離型・・・と思いきや実は近距離型。オーラを纏っての
          格闘攻撃は強烈。小町は格闘術の際に「無双天龍撃」や「聖神覚醒弾」など技名を叫ぶ。おそらく適当。
玄・風林火山…大化の搭乗機。全長16メートル。25トン。両肩に大型シールド、背中にバックパックと大仰な機体。
          持ち味は変形。空中戦の戦闘機型、地上戦の人型、砲撃戦の要塞型、防御重視の盾型と変幻自在。
          個々の能力は他の三機には劣るが大化の超能力で性能をパワーアップできるため、最新型としての威厳を持つ。
Ω・ジャスティオン…物語終盤に登場。4機をヒーローコネクションというシステムで合体させた姿。全長45メートル、105トン。
             怪人のバージョンアップに対抗する最終兵器。超巨体だが、機動力は凄まじい。
             大型の大剣ブレイブブレイド、胸に装備された巨砲ビクトリーカノン、背中に装備されたビーム兵器の四翼
             ジャスティスウイングであらゆる敵を掃討する。
             またコネクションの応用で瞬時に機体を4機に分解し、攪乱攻撃を行ったりも出来る。
             操縦はヒーロー因子の連結によって4人の意思が一つとなりコントロールされる。
             個々の機体さえ無事なら一人でも操縦可能だが、負担が大きい。
α・ドレットノート…後日談で登場。ガイア復活を掲げる最後の怪人・ジハードを倒すためにジャスティオンが世界中の
           ヒーロー達の力を受けて「進化」した姿。白銀のボディに緑色の十二光翼が特徴。
           武装は持っていないが、波動によるエネルギー波やビームソードで次第に最強の怪人を追い詰める。
           当然小町は「ジャスティススコール」「エターナルブラスター」「蒼波極光刃」など叫んでテンションあげていた。
316ヒーロー部:2009/07/23(木) 11:38:42 ID:fLZMdRlk
【怪人】・・・当面の敵。見た目は普通の人間だが、超人。ヒーローだけが倒せる。
       互いに天敵同士と言ったところ。ピンチになると巨大化、怪獣化する。
       基本は人間にDDNAを注入して創られる。
【主な怪人たち】
ホロト…宿敵。戦の入学式を襲った怪人。元々はエリートだが、そろそろ型番遅れのため、焦りがある。
     幼い戦に誤って処理されかかったことがあり、強い憎悪を持つ。
     物語では何度も戦たちの前に立ちふさがり、壊れていった。巨大化すると巨大な魔神のようなタイプとなる。
     最終決戦では破壊した街を取り込み、ジャスティオンに立ちはだかった。
ゼノ…正式には怪人でなく、怪人処理。戦の後釜。戦に強いコンプレックスを持つ、ナルシスト。
    命令無視のホロトを処理しについでに戦たちを葬ろうとする。
    怪人ではないので蒼いメカ「ジャッジメント」で決戦。「ぢぐしょおおおおお」と断末魔をあげて滅びた。
ショア…中盤に現れた怪人。正体は殺された小町の父・良真。死体を怪人に改造された。
     記憶は残っているものの、怪人と化した自分を呪い、娘に引導を渡してもらおうとする。
     巨大化するとゲル状の不気味な化け物と化す。アマテラスのオーラタックルでコアを破壊され、消滅した。
ゲルニカ…新世代の怪人。フランス人形のような美少女だが、思考はほぼなく、まさしく戦闘マシーン。
       他の怪人たちと違い0からDDNAを培養して進化させた固体。一切心が無いとされたが、ショアとの
       ふれあいで心がかすかに芽生えており、それが彼女の弱点となった。
       小町一人が操るジャスティオンと激突し、敗れ、精神世界で小町にガイアの情報を渡し、安楽の表情を
       浮かべ消滅。戦闘では翼が6枚の堕天使型の怪獣と化した。
ウォーズ…ガイア本部で開発中の最終兵器。破壊のみを目的とした戦略型怪人。見た目は巨大な赤ん坊。
       まだ開発途中なので体中にパイプが通されている。ガイア崩壊とともにリミッターが外され、巨獣化。
       そのまま都市へ侵攻するが、日本中のヒーロー達の共闘でジャスティオンに撃破された。
       終始雄たけびをあげる哀れな化け物。
ジハード…ガイア消滅の際、北極点の研究施設で目覚めた最後の怪人。ガイア幹部達の記憶が融合した、まさしく
       世界に混沌を齎す魔王。ゲルニカタイプをベースにもち、最強の戦闘力を持つ。知能も凶悪。
       アポカリプス軍団という無数の怪人軍団を率いて、世界全体を武力支配しようと乗り出す。
       巨大な魔神と化し、世界中のヒーローパワーを受けた蒼天ヒーロー部員たちと激突する。
317それも名無しだ:2009/07/24(金) 20:25:33 ID:n6kMx+2v
遅くなったが
>>289GJ
318それも名無しだ:2009/07/24(金) 20:48:33 ID:9afWVm2U
ベルフェリオンのまとめページ更新ほぼ完了。
おまけの番外編もついてきました。
ttp://napateck.web.fc2.com/bfomake1.txt
319それも名無しだ:2009/07/25(土) 22:58:48 ID:5pDtyIEM
お、なにやら勇者系がドドンと来ていたな、皆様GJ
しかし、その二人をチューニングか どっちがなんレベルなんだろうかw←ベルフェリオン。6.5話もついでに見ましたぜ なんだあの落ちはw そして戦闘中の文章の熱さが好きだ。
今回で総一の過去がちょろっと出たり、なんかちょっとパールがまともだったり(え) パールが人としてちょいと成長した感じがしたぜ。
320スーパーぼくロボ大戦Winner's Hand 第23話:2009/07/26(日) 09:53:46 ID:snSgYJoR
 国内某所にある教会の地下で、黒いローブ姿の数人の人間が話し合っていた。
彼らの会話は地球人の可聴領域よりも波長が短い、いわゆる超音波なので聞き取ることは出来ないが、あえて日本語に訳すと次のようになる。

「クレリッカが倒された。それも実に惨たらしいやり方で」

「何ということだ。この星の人間も主の教えを説くに値しないのか」

「所詮はバンパイオーの訪れる星か」

「邪教徒は討ち滅ぼさねばならない」

「邪教徒は討ち滅ぼさねばならない」
「邪教徒は討ち滅ぼさねばならない」

邪教徒は――


第23話「聖者の行進」

自衛隊の病院。抜人の病室にヤブルとダンがやってきた。

ヤブル「オース、抜人。元気そうじゃねえか」

抜人「ヤブルさん。俺はもう健康ですよ。なのになぜか退院できなくて」

言いながら抜人はダンの方を見た。目を逸らすかと思っていたが、ダンは静かに抜人を見返してきた。

ヤブル「どういうことなんだ、ダン?だいたいこの部屋、個室だし、壁に変なマットが貼ってあるし。
    考えてみりゃわざわざ軍の病院ってのもおかしいぜ?」

鋭くなった。ヤブルの成長を感じながらもダンははぐらかす。
「何もおかしくは無い。退院できないのは急に貧血を起こす理由がまだわからないからだし、壁のマットは抜人が
 発作を起こして暴れることがあるから、自傷防止だ」

マットに関しては本当だ。とはいえ、どうやら納得しているらしいヤブルの様子に、ダンは苦笑した。やれやれ、まだまだか。ダンは続ける。
「そしてこの病院に入れたのは、俺のコネが効くからだ。実際、待遇いいだろう?」

抜人は肩をすくめ、病室の入口に目をやりながら応えた。
「確かに、24時間軍人さんが入り口を固めてくれていますね。トイレにまでついて来てくれるんですよ」

ダン「だろ?軍人だって暇じゃねえ、こいつは破格の待遇だぜ」
抜人の皮肉も、ダンはさらりと受け流した。

ダン「じゃ、俺はちょっと人と会ってくる。待っててくれ」
321それも名無しだ:2009/07/26(日) 09:54:53 ID:snSgYJoR
山村「久しぶりだな」

ダン「おう、すっかり偉くなっちまったようで」

山村「階級なんか羨むガラか。仕事といえばガキのお守り、それに引き替えお前は基地の仕事、充実してるって
   顔に書いてある」

ダン「ン……まぁな。若い奴ら見てると、失くしたモンを思い出すっつーか」

山村「お前が何を失くしたって?あの頃のまんまじゃねえか」

ダン「いやいやこれがそうでも……んなこたぁいいんだよ。どうなんだ、経過は?」

山村「どうもこうも、腹が立つくらいお前の読み通りだ」


 ギリギリ遊園地に帰る車中。抜人の前では続けづらかった話題を、ヤブルは蒸し返してみた。
「でも、やっぱりおかしくないか?コネだけで一般人が軍の病院に入るなんて」

ダン「……本人に黙ってさえいれば、教えてやってもいいが」

ヤブル「なんだ、やっぱり何かあんのかよ?」

ダン「ああ、そろそろ知らせといたほうがいいとは思っていたんだが、実はな……」

ヤブルは真実を聞かされた。
抜人と吸血機との関係が疑われていること。異星人が現れるたびに疑いが濃くなっていること。

ヤブル「まさか。あんな普通な奴が」

ダン「言いたいことは何となくわかるが、別にキャラが濃いことはロボット乗りの条件じゃ無えぞ」

ヤブル「そうじゃ無えよ。なんか、なんかな……」

ダン「何だ、吸血機は味方だって言ってたのお前じゃねえか?」

ヤブル「そりゃあ、そうなんだが……」

確かに味方だと思えたあの瞬間。あの感覚が間違いだったとは思わない。しかし、それが吸血機の全てではないとわかっている。例えば治水市で出会ったときの禍々しさを、抜人と結び付けたくはなかった。

ダン「まあ、いい。抜人には黙ってろよ?」

ヤブル「心配しなくても、言えるかよこんなこと」
322それも名無しだ:2009/07/26(日) 09:55:39 ID:snSgYJoR
 その夜妙に小森抜人のことが気にかかったのは、久しぶりに赤井と会ったからだろう。
抜人の病室に向かった山村は、扉に貼られたメモを見つけた。「屋上」とあった。

 屋上に出る扉を開けると、すぐ脇にいた見張りの兵士が慌てて敬礼をした。問題の少年は、屋上の真ん中で床に倒れている。何があったのか、と兵士に問い質そうとしたとき、起き上がってこちらを見た少年と目が合った。寝転がっていただけらしい。

抜人「あなたは……確か偉い人ですね?」

山村は少年に歩み寄りながら、補足した。
「山村だ、覚えておけ。で、君は何を……してる?」

抜人「星、見てるんですよ」

山村「星か。好きなのか?」
脚を投げ出して座っている少年の横に腰を下ろす。

抜人「ええ。俺の素性……知ってるんですよね?」

山村「ああ」

抜人「宇宙人のロボットが落ちてきたとき、俺、星を見てたおかげで助かったんですよ。そんで俺だけが、
   助かっちまった(※)」

山村「……」
どうして星を見ていると命が助かるのか、山村は怪しんだが、それ以上尋ねることはしなかった。
全てを失った日のことを自ら語りだした、この少年の心をもう少し開かせてみたい――打算半分、興味半分でそう思ったのだった。

抜人「でも、ここは駄目ですね。明るすぎて、夜中だってのにろくに星も見えない。俺の町だって満天の星って
   訳じゃないけど、もう少し見えましたよ」

山村「あそこは周りが山だからな」

少年は黙って頷いた。
これ以上故郷の話をさせて、少年を傷つけずにいるのは難しそうだ。山村は退散することにした。

山村「風邪、ひくなよ」

抜人「平気ですよ」

生意気な、と思いながら監視を兵士に任せ、山村は階段を降りていった。

※ 省略された第4話「関係なくない!」で、星を見ているとき山に落ちた隕石(正体はバンパイオー)を目撃した
 抜人は翌早朝山に入った。そのためにクロイツの最初の襲撃を免れ、生き残ったのである。
323それも名無しだ:2009/07/26(日) 09:57:01 ID:snSgYJoR
「邪教徒め」
「今こそ討ち滅ぼさん」
「目覚めよ、同胞たち!」

街中の地下に隠されていた数十機のクレリッカが一斉に起動し、次々に地上に出現していく。


――クレリッカ!

それは病室に戻り、ベッドに横になろうとした刹那だった。抜人の頭の中にバンパイオーの声が響き、いつものように頭痛が抜人を襲う。

抜人「うう、うぅああ――――――――っ!?ぎゃああぁ―――――――っ!!」

だが、その痛みはこれまでの比では無かった。頭を抱え、目を見開き、口からは泡を吹きながら絶叫した抜人は、すぐに意識を失った。

兵士「おい、大丈夫か!」

絶叫を聞いて病室に飛び込んできた兵士も、もう慣れたものだ。その苦痛がいかばかりのものかは知らないが、少なくとも命に関わることは無いと、高を括っていた。しかし彼の見た光景は、そんな予測をはるかに超えていた。

兵士「あれ……?」

そこに抜人はいなかったのだ。もぬけの殻の病室は、外で聞いた絶叫が嘘だったかのように、静まり返っていた。


益子「N市で神父ロボが大量出現。この前テッケンオーが倒したタイプよ!」

ダン「ああ、小森抜人が特に反応したっていう奴だな」

わざとらしく言いながらダンが机の上に何か置く。ヤブルはその、15cm四方程度の黒い金属の箱を見つめた。

ヤブル「……これ、持ってっていいか?」

ダン「おう、持ってけ」


つかえ「秀一さま、敵が多いそうです。お気を付けて」

秀一「心配はいらない。出撃自粛の間、ヨユウダーの徹底的な調整をしてくれていただろう?」

つかえ「それは、そうですが……」

秀一「だから、全然余裕さ!」

つかえ「秀一さま……」

秀一がウィンクしてみせると、つかえは頬を赤らめた。
324それも名無しだ:2009/07/26(日) 10:00:01 ID:snSgYJoR
テッケン「またあの神父ロボかよ!」

乙女「主を冒涜するものは……」

テッケン「っと、ちょっと待った。乙女、俺たちが戦うのは、神様のためか?」

乙女「え……ごめんなさい。そうじゃないわ」

テッケン「謝るなよ。ちょっと確認しときたかっただけだ。俺たちが戦うのは」

乙女「今、生きている人たちのため」

テッケン「よし、なら行こうぜ!合体、スーパーテッッケンオォォォォ!!」


じいや「坊ちゃま、政府より正式に出動要請がございました。出動自粛はこれまでにございます」

リュウ「フッ、元より自粛など気にしていなかったが、要請まで受けて動かなかったとあっては乙女さんに
    嫌われてしまうな」

じいや「左様にございます」


 白目を剥いていた目が戻ったとき、抜人はバンパイオーの中にいた。ただし、その意識は既に抜人ではない。

抜人「クレリッカ……俺の敵。滅ぼす」

目を充血させて抜人が呟くと、バンパイオーは戦場に向けて飛び去った。


山村「何?あのガキが消えた?」

ただ少年を見張るだけの任務でまさかミスを犯すとは思わなかったのであろう、報告に来た部下は顔面蒼白となっている。山村はまず情報局に問い合わせ、異星人の出現を確認した。

山村「……ほう、これまでにない大部隊の出現か……なるほどな」

受話器を置くと、現場である病室に向かった。病室の前では、報告に来た兵士の相方が山村を待っていた。

山村「――窓は嵌め殺しか。後は……例えばこう、開いたドアの陰に隠れて、お前が部屋の中を見ている隙に……」

相方の兵士「それはありません。彼が中に入ったとき自分は外で待機していましたが、少年は出てきませんでした」

山村「冗談だ。プロである俺たちがそんな手で出し抜かれるものか。では残る可能性は一つだ。あの少年――
   小森抜人はやはり、消えてしまったんだよ」

兵士「は……隊長?」
元はといえば自分が言い出したことだが、あまりの唐突さに兵士は困惑した。

山村「あり得ない事ではないぞ?例えばセイカイオーの行征剣だ。あれは総理が使おうとすると、国会の地下から
   転送されてくるのだという」

兵士「しかし、それなりの設備が要るのでしょう?それに現在では仕組みもわからない失われた技術だとか……」

山村「この世に瞬間移動は起こり得る、ってだけで十分なんだよ。こんな言葉知ってるか、あり得ない可能性を全て
   削除して最後に残った可能性は――」

兵士「は、それは存じていますが……」
325それも名無しだ:2009/07/26(日) 10:00:52 ID:snSgYJoR
山村「だったらこの件は終了だ。俺はお前に落ち度は無かったと言ってるんだ。安心しろ。
   じゃ、俺はちょっと連絡しなきゃならん所があるんで外すぞ。後は任せる」

兵士「は……はっ!」

病室を出て行く山村を、兵士は敬礼で見送った。


スーパーテッケンオーが飛来する!
上空の飛行船からヨユウダーが降下!
地中からはテンサイダーが!

走ってきたゲンカイザーが到着し、今4機のスーパーロボットが並び立つ。向かうはクレリッカの大軍団!

ヤブル「こんだけ揃うのも久しぶりだな」

テッケン「リュウ、奴らのガス榴弾は俺たちの機体にはすげぇ効く。気をつけろ。
     前みたいにすぐやられちまうんじゃねえぞ?」

リュウ「フッ、それはこちらのセリフ……って何だテッケンその羽根は。まさか……」

乙女「私ですわ」

リュウ「なっ、乙女さん!?テ、テッケン貴様ぁっ!!合体などと何と破廉恥なっ!!」

ヤブル「何だと?おい、合体ロボの何がハレンチなんだよ!?」

秀一「あー……諸君、萎縮している様子がないのは非常に結構なのだが」

益子『後ろからも次々に敵が出現しています。もう囲まれてしまっているわ!』

秀一「これでは戦術など考えている暇はないな。各個撃破。いくぞ!」

ヤブル・テッケン「おう!」

リュウ「やい涼茂、なぜ貴様が仕切る……ええい!」

4機のスーパーロボットは散開した。


ダン「もう難しい話はいらん。互いの力を信じ合え、それだけだ!」

電話が鳴る。

ダン「はい、こちらゲンカイザー秘密基地。……おお、山村。……消えた?煙のように?……わかってる、恩に
   着るって。……ああ、機会があったらな。」

ダンが電話を切る。

益子「山村隊長がこんな時に、何です?」

ダン「うむ……おいヤブル聞こえるか。小森抜人が病院から姿を消した。奴が来るぞ」
326それも名無しだ:2009/07/26(日) 10:02:19 ID:snSgYJoR
ヤブル「へっ、俺はお前の話なんか信じてねえよ。本当に来てから考えようぜ!」

ダン『それでいい。敵はまだまだ出てくるぞ。エネルギーは温存していけ!』

おう、とヤブルが返そうとしたその時、激しい突風が吹いた。
夜空の闇に、ひときわ黒い影が見える。翼をもつ人型をしたそれはぐんぐんと近づいてき、やがて紅く光る二つの眼が確認できた。

ヤブル「マジかよ……」

まぎれもなくそれは、吸血機。


抜人「ハァァァァァァァァッ!!」

銃撃をかいくぐりながら一機のクレリッカの直近に着地したバンパイオーは、瞬間的にブラッディブレードで凪いだ。
クレリッカが上下に両断される。
その間にさらに2機のクレリッカが背後から斬りつけたが、バンパイオーはマントを翻して1機を弾き飛ばし、それに視界を塞がれたもう1機に左手の爪を突き刺した。

抜人「しゅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」

捉えられたクレリッカは痙攣しながら白化していき、突然灰になって散ってしまった。
抜人は目をさらに真っ赤にして、何者かの意志を口にする。

「我が敵たちよ……我に血を差し出せ!」

そんな抜人の様子を、誰にも見えないところから見ている者がいた。いや、あったというべきか。

(バンパイオーに意識を乗っ取られたのか、少年)
327それも名無しだ:2009/07/26(日) 10:03:01 ID:snSgYJoR
 吸血機は次々にクレリッカを斬り、刺し、灰にしていった。結果だけ見れば、それは心強い助っ人ではあった。

リュウ「ほぉ、なかなかやるではないか。少しだけ評価してやるぞ」

だがヤブルには、事実をそう受け止めることはできなかった。それには今の吸血機の姿は凶暴すぎる。

ヤブル「やっぱり嘘だ。あれが、あんなのがアイツのはず無えよ……」

リュウ「そのナイスファイトを讃えて貴様の本名を聞いてやろう。吸血機はこちらで付けたニックネームだろう。
    本当の名前を言ってみろ。ん?」

テンサイダーがバンパイオーに歩み寄る。

ヤブル「……!よせっ、雷場!」

抜人「俺の、俺の、敵ィィィィィィィッ!!」

リュウ「!?」

バンパイオーは一瞬、腰を落としたかと思うとテンサイダーに向かって飛びかかり、ブラッディブレードを振り下ろした!
これをかわしたテンサイダーに、今度は左手の爪が伸びる。それもかわすが、攻撃は容赦なく続く。

リュウ「な、何だ!味方という話ではなかったのか!?」

テッケン「そういやお前、前にこいつに手ェ出したことあっただろ。それでお前だけ敵なのかも……」

リュウ「クッ、この愚かな化け物ロボットめ!ならば望みどおり相手をしてやろう!」

テッケン「よせって。そんな場合じゃねえだろ」

とはいえ、バンパイオーはテンサイダーへの攻撃の手を緩めない。

抜人「滅ぼす、俺の、敵……」

ヤブル「やめろ!」

ゲンカイザーが後ろからバンパイオーを羽交い絞めにする。

ヤブル「雷場、離れろ!……吸血機、お前はあの時俺を助けてくれて、一緒に戦った。だから俺、信じてる、
    いや、信じてぇんだ!何か訳アリでも、お前は味方だって、俺たちの仲間だって……」

ザクッ。
羽交い絞めを振りほどいたバンパイオーは向き直り、ゲンカイザーの腹に爪を突き立てた。

ヤブル「な……?」

テッケン「ヤブル!」

秀一「ヤブルゥゥゥゥゥゥゥゥッ!!」(つづく)
328それも名無しだ:2009/07/26(日) 21:22:47 ID:MQU2ZFlt
NAGI
平凡な高校生だった水野護(みずの まもる)はある日祖父からロボットを託され、悪の科学者火野灰地(ひの かいじ)と戦うことになる。


人物

水野護(みずの まもる) 17歳
ある日祖父からナギを受け取る。
性格はクールだが、キレると熱血になる。

水野健吾(みずの けんご) 67歳
火野灰地の侵攻を予知しナギを造る
腹黒いが、人命を最優先に考えている。

火野剣士(ひの けんじ) 17歳
護の友達。
灰地の侵攻から姿を消す。
物語中盤で灰地に洗脳されて敵対するが護の説得で洗脳を解かれアサナギのパイロットとして仲間になる。
性格は熱血そのもの


火野灰地(ひの かいじ) 45歳
ある研究から学会を追放された科学者。
世界征服をして雪辱を晴らそうとする。


機体

ナギ
水野健吾が開発した機体
周囲の水分を動力源にして動く
武装は両腕のウェイブシールド、プレスキャノンを持っている。
物語中盤で洗脳された剣士に破壊されるが、改修されユウナギになる。

アサナギ
健吾が2体めとして開発した機体。
パイロットが見つからなかったが、剣士が乗ることになる。
武装は両腕のウェイブソード、プレスキャノンを装備している。

ユウナギ
大破したナギを改修した機体。
全ての性能が上がっており、新たな武装としてプレスキャノンを装備している。


武装説明

ウェイブシールド
ナギとユウナギに付いている巨大な盾。
表面を波のような電磁波で覆っており、大抵の攻撃なら跳ね返すことが出来る。

ウェイブソード
アサナギの両腕に付いている巨大な剣
表面を波のような電磁波で覆っており、大抵の物なら切り裂ける。

プレスキャノン
アサナギとユウナギが装備している巨大な銃。
水鉄砲のような仕組みだが、水圧を極限まで圧縮し、弾も実弾なので威力は高い。
329それも名無しだ:2009/07/26(日) 21:27:57 ID:PL7Wemot
車から変形するロボ考えて「あれ、これ普通にいけるんじゃね?」と思ったら搭乗席周りの内部構造すっかり忘れてた。
やっぱ固定範囲が多い分テンプレ外の変形は難しいな。
330それも名無しだ:2009/07/26(日) 22:38:44 ID:lVQBRXZu
最近人が増えて嬉しい限りなんだぜ
331それも名無しだ:2009/07/26(日) 23:06:05 ID:wUbVXDHD
>>330
このスレが活気づくのは実に喜ばしいことですな。
一時期過疎りきってた時が懐かしい…
332それも名無しだ:2009/07/26(日) 23:22:26 ID:NFcdiM4v
夏の間に、今まで構想を練ってたネタを書いてみようかな
『勇者ロボをリアル系の世界観で運用したら』なんて色物だけど……
333それも名無しだ:2009/07/27(月) 02:47:53 ID:UQghq0BG
人造神フィスマージ

あるところに2体の神がいた。
一体は格闘の神、拳一つで全てを粉砕する力を持つ神「フィス」
一体は魔法の神、あらゆる魔法を使いこなし全てを焼失する力を持つ神「マージ」
この二体の神は他の神とは違っていた。
それは機械で出来た神だから、人に造られた神だから、人の希望の神だから…


覇道光士(はどう こうじ) 15歳
フィスのパイロットに選ばれる。
邪神に両親を殺され、邪神と戦うことを決意する。
性格は根暗な熱血感

魔道希良(まどう きら) 15歳
マージのパイロットに選ばれる
光士の幼馴染み
性格はお人好しで温厚


機体

機械神
邪神を参考に造られた機体。
二体しか造られておらず、邪神には機械神でしか対抗出来ない。

ファイ
機械神の一体目
武装は無く、拳一つで戦う。
中盤でマージと合体をする。

マージ
機械神二体目
武装は持っている杖のみで魔法を使う
中盤でファイと合体をする

ファイマージ
ファイとマージが合体した機体
あらゆる技を使いこなす。
しかし、パワー制御が難しく、十分しか合体していられない。


邪神
どこからともなくやって来た悪い神
目的は不明だが、人類を滅ぼそうとする。
334それも名無しだ:2009/07/27(月) 04:18:45 ID:UQghq0BG
>>333

ファイ ×
フィス ○
335シルヴァング1/2:2009/07/29(水) 00:16:34 ID:fzI1OPMj
銀爪狼皇シルヴァング

青き星、地球。この星に脅威が迫りつつあった。
この尊い星を守るため、長い眠りから守護者は蘇る。
銀の爪を持って悪を打ち砕かん、我が名はシルヴァング!

主人公
千石 アスト年齢16歳
大阪にある西桜高校に通う春真っ只中の少年。
アメリカ人の父を持ち、なんと三つ子の長男、しかしとあることがきっかけで今は離れ離れ。
家族とは十年以上会っていない。
ひょんな事がきっかけで異星人と戦う事になる。
性格は太陽のように明るく陽気、欠点があるとすれば女の子が大好きで、いつも女の子のお尻を追っかけている。
だけどどこかにくめない奴。

シルヴァング
月の渓谷から発見されたスーパーロボット。
カラーリングは純銀。
異星人が襲来した時にいきなり起動。
そして授業中であったアストを連れ去りそのまま異星人との戦闘になってしまう。
アストと心を通わせることができる。
誇り高き狼がモデルなのだが、まるで子犬の様に無邪気。
鋭く研ぎ澄まされた銀色の爪が武器。
必殺技はシルスラッシャー。

千石 ユリス年齢16歳
三つ子の長女。
アストとは違い、16歳にして軍人。
いきなり起動したシルヴァングを追い、月で発見された三機の内の一つ、シルヴァースで戦闘を終えた後偶然の再開を果たす。
以後アストと同じ西桜高校に通う事になる。
少しキツい性格、軍人として自分を律していて本当の自分を滅多に表に出さない。
子供の頃はよくアストに甘えていた。

シルヴァース
月の渓谷から発見されたスーパーロボット。
シルヴァングとは違い異星人が襲来する前に起動する。
ユリスと心を通わせることができる。
気高く孤高、大鷲がモデル。
鋭い爪とクチバシが武器。
必殺技はシルブラスト。

千石 ナナリィ16歳
三つ子の次女。
月で発見された三機の研究をしている父の助手をしている。
月で発見された三機の内の一つ、シルヴァリムのパイロットになる。
月面基地内のラボでアストと再開する。
以後アストと同じ西桜高校に通う事になる。
性格は大人しく、天然なところがある。
かなわぬ恋と知りながら、アストに思いをよせている。

シルヴァリム
月の渓谷から発見されたスーパーロボット。
起動したのは三機の内最後。
ナナリィと心を通わせることができる。
三機の中で最も美しい、ペガサスがモデル。
強靭な脚が武器。
必殺技はシルパニッシャー。
336シルヴァング2/2:2009/07/29(水) 00:17:58 ID:fzI1OPMj
キシュルア星人
突如現れた謎の異星人、侵略を目的とせず何故かアストをつけねらう。
異星人と言っても地球人と外見は変わらない。
キシュルア星人が言うには地球が始まりの地だから外見が変わらないのは当たり前、と言うらしいが果たして地球が始まりの地とは…?

ゼプタロン
キシュルア星人のエースパイロット。
その操縦テクニックは終始アストを圧倒する程。
キシュルア星人の戦法は数で圧倒する戦い方だがゼプタロンは違う。

ゴルディア
ゼプタロンの愛機、量産型が多いキシュルアの機体の中では珍しいワンオフ機。
剣を使った戦法を得意とし、その剣捌きは豪快。
337それも名無しだ:2009/07/30(木) 12:49:53 ID:5+UJjosz
上げる
338スーパーぼくロボ大戦Winner's Hand 第24話:2009/07/30(木) 20:03:10 ID:YQyMSGcL
第24話「流星雨」

ザクッ。
バンパイオーは、ゲンカイザーの腹に爪を突き立てた。

テッケン「ヤブル!」

しかしゲンカイザーは抵抗せず、自分に爪を突き刺している手に、そっとその掌を重ねるだけだった。

ヤブル「ぐっ……何だ、それ?おい……抜人、なんだろ?目ぇ覚ませよ、抜人!」

外部スピーカーをオンにして、ヤブルは叫んだ。

秀一「ヤブル無茶だ!お前も灰にされてしまうぞ!」

ヤブル「そんなこと無え!絶対無え!……こいつが、そんなことするはず無えんだ……なぁ、抜人。
    聞こえてんだろ?目ェ覚ませよ、おい……ぶっちゃけこれ凄ぇ痛えんだぞ!?」

ヤブルの血が、熱が、バンパイオーへと取り込まれていく。


何も無い、どこか真っ暗な場所で、抜人は目を覚ました。
抜人「ヤブルさん……?」

『手を差し伸べてくれる者があったか。助かった』

抜人「誰だ。どこにいる?」

『私だよ。今、姿を見せる』

そうして闇の中に現れたのは、疲れ切った顔の男だった。

抜人「あんたは、俺をバンパイオーに乗せた――」

ノーライ「覚えていてくれたか。ノーライ・フキングだ」

抜人「あんたは何なんだ。なぜ今になってのこのこ現れた。あんたのせいで俺は、俺は……」

ノーライ「……順を追って話そう。まず、今まで姿を見せなかった理由からだ。
     私には、もう身体が無い。魂をバンパイオーに記憶させただけの死者、いわば亡霊だ。
     そんなだから、私にはこうして君に語りかけられる時間が、もうあまり無い。全てを一から説明する
     時間が惜しかった。それで、君が一人である程度事情を察してくれるまで待ったのだ」

抜人「ふざけるな!そのせいで俺がどんな目に遭ったと思ってる!」

ノーライ「全て見ていた。……申し訳ない」

抜人「……ッ!で、あんたいったい何者なんだよ?」

ノーライ「私はバンパイア星人。君達から見れば異星人だ。想像はついていたと思うが」

抜人「ああ、そうだな!それで?バンパイオーとは何だ?あの敵は?地球には何しにきた?」

ノーライ「奴ら、クロイツ人は宇宙の……聖職者、とでもいうのだろうか。邪悪なものを討ち滅ぼしながら、教えを
     説いて回る。私の星は、彼らにとって邪悪とみなされたのだ」

抜人「実際そうなんだろうが。どうせ人の生き血を啜ったりしてたんだろう、この吸血鬼」

それは逆鱗だったらしい。ノーライは初めて激昂した。
「バカを言うな!同じ人間同士でそんな事をするものか!……そりゃあ他の動物からは、頂いていたが」
339それも名無しだ:2009/07/30(木) 20:03:51 ID:YQyMSGcL
彼の星では人類が皆吸血鬼だから、人から吸うことは共食いに等しい、というわけか。

ノーライ「仕方ないじゃないか。他の生き物から命を貰わなければ生きていくことができないのは君達も、奴らも
     同じことだ。その形態が少し違った、それだけでなぜ邪悪と決め付けられねばならん?」

屁理屈を、ということもできるが、それはフェアではないのだろう。肉を切り、加熱し、咀嚼して呑みこむという当たり前の食事が、ノーライには目にどう映ったかも知れないのだ。

ノーライ「奴らは宇宙から飛来し、我々を殺し始めた。当然我々は抵抗した。奴らはそれをまた邪悪と言った。
     そうこうしている内に、古くから崇められていた神像が、巨大ロボットであることがわかったのだ」

抜人「それが、バンパイオー……」

ノーライ「私はそのパイロットに選ばれ、奴らの兵器に対抗できる唯一の戦力、抵抗のシンボルとなった」

抜人「しかし、あんたの星は負けた」

ノーライ「数を最大の武器とするクロイツには、バンパイオー1機ではどうにもならなかったのだよ。           最終的に仲間たちは生き残ることよりも、星の記憶を残すことを選んだ。そうしてバンパイオーと私を、
     あらゆる犠牲を払って宇宙に逃がしたのだ。星のすべてが消し去られる前に」

抜人「……」

ノーライ「しかし、奴らはそれすらも許さなかった。最後の一人まで狩り立てようと、執拗に私を追ってきた。
     バンパイアだけじゃない。スケルトン、フランケン、ワーウルフ……いくつもの星が奴らに滅ぼされた。
     そして滅んだ星の戦力は奪われ、次の星の制圧に使われる」

抜人はこれまでのクロイツ人の戦力を思い返してみた。ガイコツ、フランケン。それらは多分、滅ぼされた星のロボットだったのだろう。
「すると今周りにいるクレリッカってのが」

ノーライ「奴らの本来の戦力。クロイツが本気でこの星を潰しにきたという証拠だ」

抜人「なるほどな。だがあんたらと俺たちの星に、何の関係がある?何で地球に来た」

すると、ふとノーライははにかむように俯いた。
「……実を言えば、何の関係も無かった。ただ、たった一人でさまよう宇宙は寂しくて……美しい星を見つけた時、
 故郷に代わる死に場所にしたくなっただけなのだ。
 その結果クロイツはこの星に降り立ち、今度はこの星に狙いを定めてしまった。本当に、詫びる言葉も無い」

それは、確かに迷惑な話だった。今の話が本当なら、ただ死ぬだけのためにやってきた男のために、何千何万という命が失われたことになる。
だが、抜人にはノーライを責める言葉を口にすることが出来なかった。それどころか、目には涙が溢れてくるのだ。

ノーライ「なぜ、君が泣く?」

抜人「……だってあんた、俺と同じじゃないか!いきなり襲われて、逃げて、追われて……迷惑だってわかってても
   独りでいられなくて……同じじゃないか……俺に、あんたを責められるかよ……!」

ノーライ「……ありがとう」
言うと、ノーライは上を仰いだ。つられて抜人が上に目をやると、真っ暗だった場所に、一筋の光が差し込んでいた。

ノーライ「この星にはまだ、光があるんだ。手を伸ばして、掴め!」

抜人「……吸血鬼にそんなこと言われるなんてな」

抜人が腕を伸ばすと、光は手の形になり、抜人の腕を掴んで引き上げていく。
光の手に引き上げられながら、抜人は眼下の闇に取り残されたノーライを見た。
ノーライは抜人を見上げながら、心の底から嬉しそうに、微笑んでいた。そして叫んだ。

ノーライ「確かにバンパイオーは魔的な力を持つ。だが、所詮は機械だ。惑わされるな。
     バンパイオーは君の力だ。君の思うように使うんだ、小森抜人くん!」
340それも名無しだ:2009/07/30(木) 20:06:35 ID:YQyMSGcL
 気が付くと、抜人はバンパイオーのコクピットに戻っていた。
目の前には、腹を刺されたままのゲンカイザー。抜人は慌てて爪を引き抜くと、ハッチを開け、外に顔を出した。
生ぬるい夜風が抜人の体を煽る。
人間でいえば鎖骨に当たる位置にあるハッチからは、ゲンカイザーの胸にあるコクピットは見下ろす位置だった。

抜人「そう……俺です、ヤブルさん。すいません、俺……」

するとゲンカイザーのコクピットハッチも開き、ヤブルが出てきた。その腹は血に染まっている。
「へへ、気にすんなよ、これくらい全然余裕、だぜ……ほれ!」

ヤブルが何か、箱を投げて寄こした。受け止めると、そこからヤブルの声がした。
『通信機だ。これで話せるよな?まずはこいつらぶっ倒しちまおうぜ!』

抜人「……はい!」


5機になったスーパーロボット達の大攻勢が始まる。ヨユウダーが斬り、スーパーテッケンオーが蹴り、テンサイダーが撃つ。しかし、クレリッカは後から後から湧いて出る。

抜人「くそっ、きりが無い!」

リュウ「むう、こちらももうエネルギーが切れる。そろそろ帰らせてもら……」

乙女「でも、あきらめるわけには参りませんわ!」

リュウ「もちろんです!乙女さんのためならこの雷場竜、身が砕け散るまで戦うことを誓いますよ!」

秀一「とはいえ、本当に砕け散ってもらっても困る……一発逆転の方法でも考えねばな」

ヤブル「……ひとつ、あるぜ」

テッケン「ああ、俺も知ってる」

そう言うとゲンカイザーとスーパーテッケンオーはバンパイオーの方を見た。

抜人「俺、ですか?」

テッケン「治水市で使ったすげえビームだ。あれなら奴らを一掃できる」

『ファントムカノンのことか』
その声は抜人の頭の中に直接語りかけてきた。だがバンパイオーの不吉な声とは違う、普通の男の声だ。

抜人「ノーライなのか?俺、そんなの知らな……」

ノーライ『君はあのとき意識が無かったからな。だがあれには大量の死霊が必要だ。早い話、犠牲者が。ここでは
     まだそれほどいないようだ。第一あれの威力では、この街ごと消え去ることになるぞ?』

抜人はノーライの言葉に背筋を寒くしながら、その話を仲間に伝えた。
「なんか、資料が足りないから撃てないらしいです。もし使えても街ごと消え去るとかって」

リュウ「それでは打つ手が無いではないか!」

ノーライ『案ずるな。媒介さえあれば、手はある』

抜人「媒介って、血のことか?だけど……」

ノーライ『怖いか。もはや君自身からそれだけの媒介を得るのは不可能。かといって敵から吸うことは君の心を
     蝕む。私としても勧めたくは無い』

ヤブル「おい、どうしたんだよ、抜人?」
341それも名無しだ:2009/07/30(木) 20:08:25 ID:YQyMSGcL
抜人「手はあるけど、エネルギーが足りないんです」

ヤブル「エネルギーってもしかして、血か?お前の貧血の原因」

抜人「……そうです」

リュウ「ならば敵から吸い取ればよかろう!さっき敵を灰にしていたのは、そうなのだろうが!」

ヤブル「お前は黙ってろ!……」

ヤブルが不意に口を止めると、ゲンカイザーはバンパイオーに、背中を見せるように向き直った。

ヤブル「俺の使えよ。敵から吸うの、嫌なんだよな?」

抜人「て……ヤブルさん!」

ヤブル「なぁに、さっきも言ったろ、まだまだ全然余裕だぜ!」

抜人「見てたでしょう!?バンパイオーが血を吸ったら、相手は干からびて灰になるんですよ!」

ヤブル「ああ、だから、加減して頼むぜ」

抜人「ヤブルさん……」

テッケン「乙女、分離だ。……血の気の多さなら負けないぜ。二人分なら、何とかなるだろ」

ヤブル「どっちみち、何とかしなけりゃ俺たちは負ける。やるしかねえだろ!」

抜人「……二人の血、貰います!」

ゲンカイザーとテッケンオーが横に並び、その後ろにバンパイオーが立つ。
二つの背中に向けて、バンパイオーは両手の爪を突き刺した。

ヤブル「くっ!」
テッケン「おぅ!」

仲間の血が流れ込んでくる。その感覚に、抜人は敵の血を吸ったときとは別の高揚感を味わっていた。
腹の底で火が燃えるような熱さ。これは、二人の魂の一部に違いない。

ノーライ『量は少ないが、質がいい。ぎりぎり何とかなりそうだ』

バンパイオーが爪を抜くと、ゲンカイザーとテッケンオーは倒れた。

抜人「ヤブルさん!」

ヤブル「……平気だ、生きてる。テッケンも、大丈夫だよな?」

テッケン「当たり前だ。俺たちに構ってる暇があったら、とっとと終わらせちまえ!」

抜人「くっ……絶対に、決めてやる!」

バンパイオーは翼を広げ、宙に舞った。
地上を見下ろし、無数のクレリッカ達の大群を見定める。
胸にある肋骨上の装飾が開き、深闇に続く巨大な口が開く。そしてそこに力が集中し――

抜人「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

バシャァァァァァァァァッ!!

バンパイオーの胸から放たれた閃光は、幾筋にも分かれた光の雨となって地上へ降り注いだ。
342それも名無しだ:2009/07/30(木) 20:09:08 ID:YQyMSGcL
抜人(あ……銀河だ……)

光の雨はその一条一条がそれぞれクレリッカに突き刺さり、撃ち倒していく。

秀一「これは……不謹慎かも知れんが、美しいな」

さながらそれは、流星雨のようだった。


光の雨が止んだとき、立っているクレリッカの姿はなかった。戦いは終わっていた。
バンパイオーはゆっくりと降下し、着地した。

ノーライ『見事だ。エネルギーを収束して多数の細いビームにしたのか。
     まるで天の川、さしずめ……ギャラクシーバスターといった所か』

抜人はノーライの感覚が自分と同じだったことに驚いた。
「意外と、ロマンチストなんだな?」

返事がない。

抜人「ノーライ?ノーライ・フキング?」

それでも返事はなかった。残された時間は僅かだと言っていた、その最後の瞬間が今だったのか?

「君で良かった」

最後にそう聞こえた気がしたが、頭の中に直接響く声は、空耳と区別がつかなかった。


ヤブル「行っちまうのか」

抜人「もう隠れる必要もありませんからね。ならしっかり調べてもらった方がいいですよ」

抜人とヤブルとテッケンは揃って貧血で病院に運ばれ、輸血されて戻ってきた。抜人にも、退院のときが来たのだ。
これからバンパイオーは自衛隊に収容され、その機構を調査されることになる。抜人もそれに付随して隊に身を寄せることになっていた。

ヤブル「そうか」

抜人「一宿一飯の恩なんて言ったら古くさいけど、お世話になりました」

言いながら抜人は手を差し出す。

ヤブル「……あの時は、できなかったんだよな」

ヤブルはその手を強く握った。

抜人「お元気で」

ヤブル「お前もな」

手を放すと二人は互いに背を向け、それぞれの場所に向かって歩いていった。(つづく)
343それも名無しだ:2009/07/31(金) 08:21:22 ID:AvcABZVE
>>338
ヤブル………、ブワッ(つд`)
344それも名無しだ:2009/07/31(金) 08:30:29 ID:AvcABZVE
よーし!感極まった所で俺も熱いの行っちゃうよー!

紅蓮熱狂ナパムオー

hot,hoter,hotest
熱く、より熱く、更に熱く!
奴は人間に通う熱き血潮より熱く。
奴は地獄のように燃え盛る火山のマグマより熱く。
奴は真っ赤に燃える太陽より熱い!
奴の名前かい?
奴は灼熱のナイスガイ、その名もナパムオー!!

主人公
紅蓮 龍炎(グレン リュウエン)16歳
一年365日、四六時中熱い男。
彼は常に全力投球だ、彼は生きている。そう、今彼は生きている。
妹の理衣から白い目でみられても彼は熱さを失わない。
その熱さを見込まれナパムオーのパイロットに選ばれる。
「うぉぉおーーー!!!…アチチ!」

ヒロイン
火宮 朱音(カミヤ アカネ)16歳
龍炎の様に熱・・・くはないが、ポカポカした性格。
龍炎の無茶苦茶をフォローしてくれる。
ナパムオーのサブパイロット。
「龍炎、本当に火がついてるよ」

ロボット
ナパムオー
熱く燃え盛るスーパーロボット。
全長37m
カラーリングは見事なまでの真紅、所々白いラインをあしらっている、間接部も白。
ナパニウムという鉱石を装甲に使っている。
常に燃えている。
そのため、コクピットの温度は数万度に達する。
通常の人はナパムオーを扱うことはできず、コクピットに入ることすら叶わない。
そのためバーニングファクターという因子を持った人間にしか操縦できない。
必殺技は腕の枷(リミッター)を外して始めて、一撃必殺ナパム・ブレイカー・エンドが使える。

ヒノコ
火の妖精、子キツネの姿をしている。
パイロットである二人に助言をする。
潔癖症でグルメ。
「ミディアムがいい?それともウェルダン?」


冷血帝国フリージン
北極圏に突如現れた氷の帝国。
氷河期に地球を支配していたと主張している。
氷河期を人工的に起こしてまた地球を支配しようとたくらんでいる。
氷でできた機体、アイストルーパーを使用して侵略する。

シン・ナイトロウ
フリージン屈指の戦士、自らを最強と自負している。
最強は二人いらない、という理由から龍炎をライバル視する。
すごくクール。
「冷静さを失ったら戦士として失格だ、特に俺達フリージンの人間はな」
345それも名無しだ:2009/07/31(金) 23:03:32 ID:JgfZeGXP
熱けりゃいいんだ、なあ!?
まだまだ尽きてはいないんだなぁ、こういうネタも。
346それも名無しだ:2009/08/01(土) 01:00:55 ID:882GKLE/
>>345
夏ですな
347それも名無しだ:2009/08/01(土) 14:00:11 ID:OXinKaNk
ところで、前スレの投票結果ってどうなったん?
348それも名無しだ:2009/08/01(土) 18:40:37 ID:9KnBVkjk
>>347
今スレの>>6も入れて4人しか入れてないから集計したもんなのか判断に迷って。
349それも名無しだ:2009/08/01(土) 20:08:43 ID:9KnBVkjk
前スレ人気投票結果
2票
熱血!山際専高

1票
絶壁のガイア
原子豪傑 アトムライザー
ラムダ・ピース
222-237 タイトル未定(名称公募作品)
きまぐれアイアンネック
戦う建機ドヴォークゥ Mighty Dovhoku!
血魂鋼神曲セレブレイド
鬱苦屍機(うつくしき)
魔女戦争〜2300年のウィッカ〜
聖・シャイン

SS
1票
スーパーぼくロボ大戦Winner's Hand
哀愁の守護者
大貫巨砲バントライン

総合
1票
絶対征服オリンポス
350それも名無しだ:2009/08/03(月) 02:54:53 ID:bxqnEdAS


なんだが、前スレの投票はやっぱり人少ないなあ。
夏だしもっと活気があるといいなとは思うが、
問題は俺にはSSを書くぐらいしかできないことなんだ。
351それも名無しだ:2009/08/03(月) 13:08:04 ID:ofS4J6hL
なんか昔過ぎて自分が爆撃した奴がどれかわかんないぜ
352それも名無しだ:2009/08/03(月) 21:40:52 ID:tRpswaX5
前スレの哀愁の守護者の書いた奴だけど
みんなを圧倒したオチに逆に自分が圧倒されて続きかけなくなっちまったんだよなww
今はさらに前に投稿して逃げたスーパーロボット物を書き直してるがここに上げられる代物じゃないな
353それも名無しだ:2009/08/03(月) 21:58:37 ID:xvEqK9J9
落書き描くことぐらいしかできないぜ
ttp://cgi25.plala.or.jp/q9wfz3/up/img-box/img20090803215411.png
お願いなんとか
なんか投下当時にデザインした絵が出てきて、それがなんかあまりに酷かったんでリファイン
でも当時の絵のほうが勢いとか楽しさがあるという
354それも名無しだ:2009/08/04(火) 15:56:00 ID:j+DobzWg
なにここすげー元気なスレだな
創発板にも分けて欲しいぜ
355それも名無しだ:2009/08/04(火) 23:19:16 ID:C82eVLXS
波があるスレでたまたま今元気なだけなんだがな。
356それも名無しだ:2009/08/06(木) 03:15:16 ID:7qrGR4bc
クロス×マイナー

何のとりえのない僕はやれやれな日々をおくってきた
そんな僕はある日、基地に連れて行かれ変わった力を持ったメカニのパイロットにされてしまった

え?僕が切り札になりうる存在だって?

クロス
本編の主人公
ネガティブな性格で、やることなすことダメダメ。あまつさえそばにいる人間をスランプに陥らせることから「マイナス人間」というあだ名を持つ

×(クロス)マイナー
統合軍初のメカニ
スペックでは敵の量産機にさえ劣る
しかし、九十秒の間だけ周りのメカニを弱体化、さらに能力を打ち消す力を持つ
機体の相性がバッチリな人間を探した結果。クロスが選ばれた
メイン武装は銃剣


エン
ライバルキャラ
なんでもそつなくこなす万能人間で、成功の象徴とまで呼ばれるやたら好青年
自分の正反対のクロスにお互いに乗り越えるべき存在なのだと呼びかける

サークライザー
エンが乗る機体。二分間何か一つ能力を倍化させる能力を持つ

メカニ
特殊能力を持ったロボットの総称
独立軍が開発し、統合軍の物量差を覆した
357それも名無しだ:2009/08/07(金) 10:09:38 ID:/H8o3ugq
焔-ホムラ-

平和な星火星
しかしある日植物型宇宙人サクラインが攻めて来る。
サクラインの侵略兵器には火星の兵器は利かず火星統合軍は苦戦していた
しかし火星も黙っているばかりではなかった。
ある科学者の研究所、今ここで火星の剣となる巨人が産声を上げていた…

主要人物

火鳥瑠実(かとり るみ)19歳
研究所のテストパイロットだったが、事故が起こり焔の正規パイロットになる
性格は正義感が強く明るいがよくヘマをする

エル・ナヅマ22歳
焔の正規パイロットになる予定だったパイロット
最初は瑠実を認めず打ち解けられないが、瑠実の戦う姿を見て認め会う
後に紫電のパイロットになる
性格は生真面目で嫉妬深い

フウカ・フジタカ21歳
青嵐のパイロット
地球の対サクライン部隊のリーダー
火星に華炎装甲の設計図を送った人物
性格はお人好しで熱血馬鹿

富士鷹茄子(ふじたか なす)60歳
華炎装甲の開発者
研究所を襲われたときに自分にもしもの事があったら火星に送れとフウカに設計図を託し特効する


華炎装甲

「華麗に舞い、炎のように攻める機体」 をコンセプトに造られたシリーズ
パイロットが女性ばかりなのは操縦席が狭く女性しか入れない上に女性でしか華システムを起動できないから

華-システム
炎や電気、風を操ることが出来るシステム
なぜか女性にしか起動できない

「開華」
リミッターを解除し装甲をパージした状態
防御力が下がる代わりに他の能力が上がる
358それも名無しだ:2009/08/07(金) 10:12:39 ID:/H8o3ugq
機体

焔(ほむら)
瑠実が乗る機体
地球から送られて来た設計図から造られた華炎装甲二号機
色は赤い装甲に黒い線が入っている
炎を自在に操り戦う
炎を纏い敵を焼尽くす「草薙の剣」を装備している
必殺技は敵を炎の渦で固定し草薙の剣で真っ二つにする「華炎斬り」

紫電(しでん)
エルがのる機体
焔をベースに造られた華炎装甲三号機
色は紫の装甲に黄色の線が入っている
電気を操り戦う
主な武装は
雷を纏い敵を感電させる剣「レーヴァティン」を装備している
必殺技は敵を電気で麻痺させレーヴァティンでたたき切る「サンダースラッシュ」

青嵐(せいらん)
フウカが乗る機体
華炎装甲一号機
色は緑の装甲に青い線が入っている
風を操り戦う
風を纏い敵を切り刻む剣「カリバーン」を装備している
必殺技は風で敵を固定しカリバーンで貫く「旋風斬」

サクライン
突然火星に攻めてきた侵略者
正体は地球で謎の隕石の研究中に事故で隕石を桜に埋め込んでしまった所
桜が暴走し生まれた化け物
人間を捕獲し自分の兵器に改造する
359それも名無しだ:2009/08/07(金) 10:18:42 ID:/H8o3ugq
焔-ホムラ- ですが、一緒に主題歌と各話のサブタイトル(タイトルだけで中身は書いていない)が見つかり、上げるかどうか迷っているんですが上げたほうがいいんでしょうか?
360それも名無しだ:2009/08/07(金) 11:29:14 ID:OIY0COVm
もう聞くのやめて上げたかったら上げちゃいなよ
361それも名無しだ:2009/08/07(金) 12:19:51 ID:/H8o3ugq
わかりました上げます
とりあえずサブタイトルを

第1話 桜色の侵略者
第2話 華炎装甲
第3話 炸裂!華炎斬り
第4話 ピンチ!研究所襲撃
第5話 暗い光
第6話 雪原の戦い
第7話 火星の一番熱い日
第8話 新たな華炎装甲
第9話 疑いと困惑の中
第10話 必殺!サンダースラッシュ
第11話 宇宙へ…
第12話 真大和起動
第13話 見えない敵
第14話 奪還 月面基地
第15話 華開く時
第16話 真大和が沈む日
第17話 最後の華炎装甲
第18話 真実と動揺
第19話 奥義!旋風斬
第20話 強襲 そして
第21話 突入研究所
第22話 決戦!富士山
最終話 華のように 炎のように
362それも名無しだ:2009/08/07(金) 12:22:03 ID:/H8o3ugq
次に主題歌を

曲名『華のように』


熱い思い 今燃やして
私は踊るは 炎のように
今こそ開けるは 明日への扉
この手で開くと 決めたから

涙を流したあの時に 私は力をもらった
それは抗う力 運命に抗う力
命の限り戦え 愛する全てを守るため
命を燃やし戦え 希望の明日を掴むため

☆熱い思い 剣にこめ
華麗に舞うは 華のように
今こそ振るうは 人の思い
未来に高く 羽ばたくために☆

希望を知ったその時に 私は力を手に入れた
それは立ち向かう力 困難に立ち向かう力

力の限り戦え 愛する星を守るため
力を振い戦え 明るい未来掴むため

☆繰り返し
363それも名無しだ:2009/08/12(水) 16:43:31 ID:vGTA9FqR
時は近未来
温暖化と異常気象により世界の九割の大地が海の底に沈んでしまった
体制は崩れた国からは人が離れていき、人工の浮島でそれぞれ残された大地を目指す
そんな中、械賊と呼ばれる暴徒たちが現れ、それらは略奪の限りを尽くした

・・・しかし、すべての械賊がそうであるかといえば、そうではない


鋼鉄戦記ラウンドムーバー



つづかない

364それも名無しだ:2009/08/12(水) 19:06:17 ID:XtVNnWyE
>>354
てか同じロボスレなら創発の某スレのが活気あるでしょ
ここは最盛期は過ぎちゃってるし(´・ω・`)
365それも名無しだ:2009/08/12(水) 19:07:15 ID:zO+qhfAg
全盛期ってどのへんだったんだろうな……
3・4スレ目辺り?
366それも名無しだ:2009/08/12(水) 19:23:50 ID:5at4etQ2
セイカイオーだのが出てることじゃないの
まとめっぽいサイトにもそれまでしか掲載されてないし
367それも名無しだ:2009/08/12(水) 19:25:07 ID:5at4etQ2
ミスな
セイカイオーだのが出てることじゃないの ×
セイカイオーだのが出てるころじゃないの ○

RPGツクールでオリロボ作品作るとかいつかやってみたいよな
368それも名無しだ:2009/08/12(水) 23:45:22 ID:xQ/1Xb6r
>>366
それ1スレ目なんだけど・・・
369それも名無しだ:2009/08/13(木) 01:44:33 ID:epZKrzdg
>>366
あれは自分の書いた分(ゲンカイザーセイカイオー)だけ保管してるだけです
370それも名無しだ:2009/08/13(木) 14:59:39 ID:JJhRNWom
つーか、基本的に思いついたものや子供の頃に考えていたものを書きなぐるスレだから全盛期もクソもないよ
371それも名無しだ:2009/08/13(木) 15:29:58 ID:hYz2RENX
いや、単純に過疎ってるかどうかはあるだろ
少なくともわざわざこういうところで公開するんだから見て欲しいってのはあるだろうし
過疎ってたらみてもらえないから必然人が来なくなる
372それも名無しだ:2009/08/13(木) 20:11:33 ID:BqTvR7F7
あんまり有象無象来過ぎてもアレだけどナw
373それも名無しだ:2009/08/13(木) 20:26:16 ID:1wbl47xo
というか、伸びない時期はあっても過疎ではないと思う。
俺なんか常にチェックはしてるし。そういう人他にも何人かいないか?
374それも名無しだ:2009/08/13(木) 20:28:00 ID:S27qrMJy
チェックしてるし偶に投下させてもらってるよ。
ただ、ボキャブラリー不足で感想どれも似たり寄ったりになるから感想は書いてないけど……
けどどれも間違いなく楽しんで読ませてもらってる。
375それも名無しだ:2009/08/13(木) 21:39:37 ID:21jHF0/4
携帯でチェックは毎日してるしSSは書けない状態脱却した
 
書き終わったら本気出す
376それも名無しだ:2009/08/13(木) 23:19:34 ID:rko8oEUu
俺もチェックしてる、同じ趣味持ってる人いたら嬉しいしね
377それも名無しだ:2009/08/14(金) 04:20:56 ID:uQoWuwge
作品同士でクロスオーバーがあればもっと盛り上がるのにと思っている
ヒーロークロスライン位にクロスオーバーがあっても良いんじゃないかな…
378ぼくロボWH:2009/08/14(金) 20:55:16 ID:frdogJjS
私の立場は・・・
379それも名無しだ:2009/08/14(金) 22:42:02 ID:XCt8tfrV
二次小説内でのクロスオーバーじゃなくて
作品そのものでのクロスオーバーってことじゃないの?

いやまぁ、なんて説明すればいいのか難しいんだけど
ガンダムとかでAが戦ってるときに別の場所でBが戦ってましたみたいな
そういう作品内でのクロスオーバーというか
380それも名無しだ:2009/08/15(土) 00:17:30 ID:VIk2nNv5
世界観の共有?
381それも名無しだ:2009/08/15(土) 00:21:00 ID:glQfNcMp
>>380
自分が言いたかったのはそんな感じだ。
>>377はどういう意味で言ったのかは分からないけれど。
382それも名無しだ:2009/08/15(土) 22:23:22 ID:4EbpZYlj
SS以外はだいたいチェックしてる。
昔考えてたものは設定ばかり増えたろくでもないなものぐらいしか残ってないし今考えるにしても大抵のものは出尽くしてるからほんとチェックしてるだけだけど。

勝手に世界観借りていいなら別だがクロスオーバーって打ち合わせ必須じゃないか?
383それも名無しだ:2009/08/15(土) 22:27:32 ID:nF2Fu/lw
世界観共有はシェアワールド
外伝的な話は元の作者がどうとらえるかでいろいろ変わる
こっちはもうひとつのセイカイオーあまりチェックしてないし、でも気になるやつは気になるだろう
384それも名無しだ:2009/08/15(土) 23:30:02 ID:uujcjyeX
Winner's Handの名の通り勝手に作ったのがぼくロボWH。
こちらは一応わかる限りの資料に目を通して作っているが、怒られたら謝るだけ。
385それも名無しだ:2009/08/17(月) 21:51:32 ID:aIkFmuGX
二次創作系になるので、ものすごく勝手だが
以前ぼくの考えたTFってのを妄想したことがあるので書かせてもらう
設定が一部矛盾してるのは何分昔のことなので
タイトルはTFサガだったかな?確かマイ伝終わってスパリンやってる頃だ

【結機 承】
主人公。サラリーマンの父とパートしてる母を持つごく普通の高校生だったが
突如として地球に飛来したデストロンの襲撃の中
なんと彼の身体がトランスフォームし、ロボットになってしまう
その後、デストロンを阻止するべく駆け付けたサイバトロン訓練生たちと出会い
彼らに協力し、自らの出生の秘密を知るべくデストロンと戦うことになる
地球の機械をスキャンしてそれに擬態する通常のTFと異なり
彼のフェイタルスキャンはその場にある乗物を自分の思うように作り変えることができる
人間の状態からミニボットへとトランスフォームし、さらに手近な車などをスキャンして人型に変形させ
それにヘッドオンすることでオートボットサイズになれる

サイバトロン訓練生たちからはプリテンダーとして認識されているが
その正体はユニクロンが自らの後継者候補として生み出したユニクロンズ・スポーンの因子を受け継いだ人間の子孫であり
復活を企むユニクロンの念により、ユニクロンの因子と自らの心の狭間で幾度となく苦しむことになる
TFとしての名前はグランマグナスより与えられた「セイバープライム」を名乗る
386それも名無しだ:2009/08/17(月) 22:19:41 ID:aIkFmuGX
続き

【サイバトロン訓練生】
サイバトロン歴戦の戦士グランマグナスが教官として宇宙航海の訓練をしていた
15人のサイバトロン候補生たち
訓練中に、デストロンの一派デスギガスがいくつもの惑星を滅ぼし、地球に向かっていることを察知したため
緊急的に地球に駆け付けることになる。
だが、デストロン軍団により地球は封鎖され、セイバートロン星のサイバトロン本部への連絡手段を断たれてしまい
訓練生のみで戦うことになってしまう

グランマグナス
かつてデストロンの戦いで名をはせた老練なサイバトロン戦士
今は引退し、若いサイバトロン戦士の訓練を行っていたが地球の危機を知って駆け付ける
だが、デスギガスの野望を阻止するために命を懸け、デスギガスに重傷を負わせるも自らも死亡してしまう
死の間際、ロードレーラーに自らのマトリクスを継承させる
伝統のキャンピングトレーラータイプのTF

ロードレーラー/ロードコンボイ
サイバトロン訓練生の優等生
真面目で優秀だが融通が利かず、型にはまった思考に陥りがちなのが欠点である
グランマグナスよりマトリクスを継承し、ロードコンボイを名乗る
司令官ではなくまとめ役として仲間たちと協力していくうちに指揮官として成長していく
スポーツカーからトランスフォームし、グランマグナスの残したトレーラーと合体することでロードコンボイになる
結機承とは苦労人同士、友情と腐れ縁で繋がれている

レッドアラート/レッドマグナス
訓練生内の最年長でロードコンボイを補佐するよき先輩
……をやりたがる突撃癖のある自分から苦労をしょい込む男
グランマグナスの死後、自ら教官の遺志を継ぐべくマグナスを名乗ったが
他の仲間からは(ロードコンボイからさえも)レッドアラートと呼ばれ続ける
地球に来た際、消防車をスキャンしたのは良いが
消防車が街中走ってたら人々を混乱させると言われてお留守番しがち

レーダードーム
訓練生一の変わり者
ほとんど外に出ることもなく、地球のインターネットから情報収集を行う諜報担当
めんどくさがり屋だが、作戦を立てるのが好きで、参謀役を務めることになる
何度も「私に良い考えが……」と言いかけるが、仲間たちに全力で阻止される
VTOLタイプの偵察機にトランスフォームする
387それも名無しだ:2009/08/17(月) 22:27:57 ID:aIkFmuGX
さらに

ソニックシューター
戦闘機からTFするサイバトロン訓練生
レーダードームに並ぶ索敵能力と狙撃の技能を持ち、空戦能力も高い
寡黙な一匹狼で、仲間ともあまり接触しようとしないが、戦闘時には正確な射撃支援を行う

サンダートレイン
男らしさにこだわる訓練生
SL機関車にトランスフォームする
普段は記念博物館で昼寝している

シルバーチェイサー
訓練生の賑やかし役
結機承の護衛役を買って出て、彼の父の車に擬態しているのだが
昼間、父親が仕事に出ることと、承が学校に行くことは全く考えていなかったので無意味に

残りは未定、ウーマンサイバトロンを二、三人入れる予定だった
388それも名無しだ:2009/08/17(月) 22:43:50 ID:aIkFmuGX
最後にデストロン側

【デスギガス】
地球に飛来したデストロンZ部隊の団長
人型を持たず飛竜形態と恐竜形態の二つを持つ

【ヴェガトロン】
飛行砲台にトランスフォームするデストロン戦士
あの偉大なるメガトロンの血をひいており、デストロンを象徴する男だが
デストロン軍団の実権はデスギガスとその兄、ヴァルディガスに奪われており
ただメガトロンの後継という名前だけを利用されている傀儡政権である
何とか支配権を取り戻そうとサイバトロンを打倒して武名を上げようとしているのだが……

【サイコウェーブ】
ヴェガトロンにつき従う忠臣
事実上、デストロン幹部で唯一ヴェガトロンが信用できる相手である
パラボナアンテナ状のメーサー戦車にトランスフォームする

【ヴォイドスクリーム】
デスギガスの参謀役の一人で、お飾りに過ぎないヴェガトロンをしばしば挑発する皮肉屋
宇宙戦闘機にトランスフォームする

【バイクロン部隊】
名前通りバイクからトランスフォームするミニボット
だが、七体合体によりオートボットと同格になる
サイバトロン側に敗れたところを、街工場のバイク屋に拾われ修理されたことから
バイク屋との間に縁が生まれ、バイク屋からは一郎、次郎……七郎と呼ばれることになる


最後にお遊び
【スパークプラグ】
かつて地球に飛来したユニクロンズ・スポーンと戦った老サイバトロン戦士
電力供給車としてアメリカでひっそりと暮らしていたが
結機承がTFとして覚醒し始めたことから彼を倒すべく日本にやってくる

【スパイク・プラグ】
スパークプラグの養子で彼がかつてともに戦ったサイバトロン・プリテンダーの子孫
承と同じく人間からTFへのトランスフォームが出来るが、変形プロセスが全く異なり
それをきっかけに承は自分がトランスフォーマーでもプリテンダーでもないことを知る
389それも名無しだ:2009/08/18(火) 21:52:56 ID:jlQyzHCV
戦闘蒸機ダンプァー

蒸気都市スチーム
この都市ではB.O.S(Battle Of Steam)という蒸機と蒸機を戦わせるゲームが流行っていた。
そして今、B.O.Sに伝説を創る男が現れる…

人物

カル・ジェイク
17歳
幼いころ親に捨てられスラム街で育った
ジャンク屋を生業としている
ある時B.O.Sを見て以来選手になりたいと思う
性格は気が強く誰にでも反発している

ケイル・クラシアス
24歳
B.O.Sの選手
強力のケイルの異名をもっている
性格はクールで頑固
名前から男に間違われることがよくあり、気にしている

バンス・ジェイソン
26歳
B.O.Sのチャンプ
性格はバトルマニアで冷徹
相手を還付無きまでにたたきつぶす


機体

ダンプァー
カルが廃棄されていた蒸機を改修した機体
素早さに長けていてヒット&アウェイの戦法で戦う
武装は小型のハンドガンと両手もちの斧を装備している

ロコモ
ケイルが乗る機体
素早さはそれほどでは無いが、力があり、重い武装を軽々持ち上げる
武装はモーニングスターとレールガンを装備している

キジョオ
バンスが乗る機体
バランスの良い機体でどんな相手にも引けを取らない
パイルバンカーとハンドボムを装備している



B.O.Sルール

・試合は半径100mの円形のフィールドで行われる

・フィールドには種類があり、ランダムで決定される

・蒸機の性能等には規定はないが、武装は追尾性能が無く、手に持てる武装を二つまでとされている
※ボム系統の武装は1ダースまでなら持てる

・相手の機体を行動不能にするか降参させれば勝ちとする。
390それも名無しだ:2009/08/18(火) 22:12:37 ID:eoE28ENw
ブラッド/レッド

その少年は大切なものを守るため世界を滅ぼす―――


〜ストーリー〜
世界はある日を境に三つの勢力に別れる。

一つ、バナディア共和国。
一つ、リグナント帝国。
一つ、ロォーブル連邦。

三国の対立は根深い。
千年に及ぶ争いは絶えることなく。
その血なまぐさい歴史上、三国が和平を結ぶ事は有り得なかった。
しかし、ある事件をきっかけに世界は大きく変わることになる。
バナディアの預言者は言った。

「その者、三つの大国の内いずれかの手にわたる時。戦いの勝利をもたらし、永久の栄光を約束するだろう」

その予言が口火となり、三国による一人の少女を巡る争いとなる。
三国は躍起になってその少女を求め、ますます戦争は激しさをます。
だがその予言を、世界をうらむ者がいた。
彼は予言の少女の兄。
兄は妹を守るため世界を敵に回し、世界を滅ぼすのだった。

・登場人物
シノン・グレンディ
主人公、バナディアの辺境にある小さな村で妹のユキと静かに暮らしていた。
そして予言が世界中に広まり、平和な時間は音を立てて崩れ去る。
村が軍によって滅茶苦茶に荒らされる。
事実上二人は村から追放され兄妹二人きりの当てのない旅をする事になる。
旅の中様々な困難に遭遇し、やがてユキを守るため兄は修羅になることを決意する。

ユキ・グレンディ
予言によって選ばれた少女、世界中がユキをつけねらい兄と二人、当てのない旅を余儀なくされるのだった。
純粋で無垢なユキは旅の途中、立ち寄った村の様々な問題を解決してゆく。
まさしくその姿は聖女そのものだった。
本人は、ただ昔のように兄と二人で静かな暮らしを願っているのだが、世界がそれを認めない。
旅の中で不思議な力が目覚めてゆく。

ジーノ・ハルバルト
兄妹をつけねらうバナディアの軍将校。
若くして軍の将に上り詰め地位や名誉をほしいままにしてきたが、本人はそれを望んでいなかった。
自ら前線で戦う姿が兵達の共感を得る、人望は厚い。
予言に疑問を持っていて、兄妹をねらう事を本意に思っていない。
391それも名無しだ:2009/08/18(火) 22:14:37 ID:eoE28ENw
・登場機
レガシアス
リアルロボット、銀色を基調とし、所々黒色が混じっている二色だけのシンプルな機体色となっている。
謎の紳士によってシノンに与えられた機体。
起動キーが受信機となり、上空で待機している運用艇によってどこでも呼べることができる。
謎の紳士曰わく「世界を滅ぼす扉の鍵」らしい。
フォトンナイトという永久機関を搭載していて、事実上エネルギーは無尽蔵。
スピード+パワーが優れている、そのポテンシャルは三国のどの機体をも凌駕する。
操縦方法は簡単で、誰でも操縦することができる。
武器一覧
・パーティクルナイフ
パーティクルウェポンと呼ばれる武器。大気中の赤血粒子を「粒子圧縮」「粒子解放」する事により対象を破裂させる。
・パーティクルウイング
両翼ですれ違いざまに斬りつけて対象を破裂させる事ができる。また周囲半径1kmの対象を破裂させることもできる、この場合威力は劣る。スラスターもかねている。
・パーティクルクロー
細かい動作が可能な分、上記の二つよりトリッキーな攻撃ができる。
・ドレインバイト
鋭い尻尾を刺すことで、対象のエネルギーを奪いとる事ができる。
・ショット
掌に仕込んである銃器だが、接近戦専用の機体のためほとんど使われる事はない。

フラックス
バナディアの量産機、ジーノの機体はカスタマイズされていてレガシアスに引けを取らない。
赤血粒子をエネルギーに使用している。
武器一覧
・アサルトショット
一般的な自動小銃。
・ブレイクファウスト
ロケット弾、小型なことから小回りが効き、連発が可能。
・グレイブ
収縮可能な槍、強力なワイヤーを搭載していて投擲して、即回収ができる。

赤血粒子
この世界に充満している粒子、この粒子は体に害はないがエネルギーに変換する事ができる。
酸素と同じくらいの量があり、尽きることはない。
この粒子は現在の技術ではエネルギーに変えることはできても、操作する事はできない。
唯一この粒子を自在に操る事ができるレガシアスは世界を滅ぼす力を持っていると言っても過言ではない。
夕方に濃度が増し、血のように真っ赤に染まることから赤血粒子と呼ばれている。
392それも名無しだ:2009/08/19(水) 07:42:29 ID:q3vlXL0b
戦艦が現れる時、世界は変わった


遊撃武装戦艦月光



人物

月河 武(つきかわ たける)18歳
普通の大学生だったが、偶然三日月のパイロットになる
性格はポジティブで人情に熱い

未兎 光(みと ひかり)18歳
引きこもりだったが、何故か新月のパイロットになる
性格は明るいがすぐネガティブになる

蟹瓦 淕(かにがわら りく)20歳
蟹瓦財閥の若社長だったが、流されるままに満月のパイロットになる
性格は冷静だが考え事を始めると周りが見えなくなる

女刀 慧(めとう けい) 19歳
暇な探偵をしていたがひょんなことから半月のパイロットになる
性格は明るいが天然ボケ

ムーン・ライケン
?歳
ツキアカリの艦長
ほとんどが謎に包まれている
性格は計算深く腹黒い
393それも名無しだ:2009/08/19(水) 07:44:29 ID:q3vlXL0b
戦艦が現れる時、世界は変わった


遊撃武装戦艦月光

月光(ツキアカリ)
戦闘が起こるとどこからともなく現れ弱い者の味方をする戦艦
戦艦自体は戦わず、戦闘するのは月機(つき)と呼ばれる機動兵器

月機(つき)
ツキアカリに搭載されている有人人型兵器
今の技術では造れないようなオーバーテクノロジーを使っている


三日月(さんひげつ)
機体色は全身が黄金で所々黒い線が入っている
武装はランスを装備している

新月(あらつき)
機体色は深紅で所々黄色い線が入っている
武装は両腕に付けているエネルギー式のガトリングのみ

満月(みつき)
機体色は深緑で所々白い線が入っている。
武装は手に付けたクローのみ

半月(はんつき)
機体色は赤紫で所々青い線が入っている
武装はアックスを装備している



物語の流れ
二部構成
一部は戦争介入の話で最終回にアポロノイドが襲来
二部はアポロノイドとの戦いで色々な謎が明らかになって行く

設定
戦争に介入したのは月機パイロットを強くさせるため
月機とアポロノイドは同じ技術で造られている。そのため月機でしかアポロノイドに対抗できない
ムーンは昔の月探査ロケットアポロ20号の搭乗者だった
月に行った際謎の遺跡を見つけそこでアポロノイドの存在とオーバーテクノロジーを見つける
394それも名無しだ:2009/08/19(水) 07:55:15 ID:q3vlXL0b
>>393の上の「世界に〜遊撃武装戦艦月光」までは無しで
395それも名無しだ:2009/08/22(土) 21:11:40 ID:KKWXtdat
VIPER-ヴァイパー

世界2大国ガナリス神信仰教国とバリナス帝国による戦争が始まってから数十年、ガナリス神信仰教国の有利となっていた
しかし今、戦争を終結に導く部隊が出撃する

人物
エーナン・ソリッド
24歳
階級は少尉
陸上部隊に所属していたが、ヴァイルにスカウトされバイパーに転属となった
正義感と行動力はあるのだが腕が付いて行かない

クルト・シェイカ少尉
26歳
銃火器の扱いは一流で世界に並ぶ者がいないほど。しかし、おちょうしものの性格のため、調子にのってよく被弾する

アンネ・マークス中佐
24歳
鬼の中佐の異名をもつ女
性格がキツくほとんどの男に避けられているが、本来は優しい性格
ヴァイル・グライン大佐
30歳
大国を相手に数機で翻弄したとゆう伝説をもつ男
気さくでノリが良いが怒らせると世界一恐い

ガナリス神信仰教国
ガナリス神とゆう神を信仰しており、神のお告げと信じてバリナス帝国に攻め入れる

バリナス帝国
バリナス王の元平和な生活をしていたが、ガナリス神信仰教国に攻め入られ軍事国家となった
数十年の間防戦一方だったが、VOAシリーズの完成を皮切りに反撃を開始する

396それも名無しだ:2009/08/22(土) 21:13:01 ID:KKWXtdat
機体

VOAシリーズ
Variable
Operation
Armor
の略
特殊部隊バイパーに配置されている最新鋭の人型兵器。バックパックを変える事によりどんな状況でも対応出来る

コブラ
エーナンの機体
突撃特化なので、スピードとパワーはあるが、装甲が薄い
武装はパイルバンカー、ガトリング砲、電子コーティングソード

アナコンダ
クルトの機体
砲撃戦に特化されており、装甲が厚く旋回速度は早い代わりにパワーは無い
武装は対空ミサイル、対地ミサイル、スナイパーライフル、サブライフル、手榴弾、電子コーティングソード

ガラガラ
アンネの機体
電子戦な特化されており、装甲が厚くスピードがあるが、パワーが無い
武装はサブライフル、電子コーティングソード

マムシ
ヴァイルの機体
遊撃手なので機体のバランスは良いが特化しているものは無い
武装はサブライフル、電子コーティングソード、300mm砲



バックパック

フライトパック
滞空戦などで使うユニット

アクアパック
水中戦などで使うユニット

グランドパック
山岳地帯などで使うユニット

コスモパック
毒ガスの中や空気が無い場所で使うユニット
397それも名無しだ:2009/08/28(金) 00:07:56 ID:91CUdT3x
冥府のヤコウ

気まぐれな女神、それがターゲットさ。
大層なシロモンだ、無論チップははずむ。
そうだ、キャシュで払う。
受け渡し場所は五番倉庫。
おいおい、仕事はきっちりやるのがお宅らのポリシーだろ?
頼むぜまったく。
俺のカミさんがよう、どうしてもほしいって聞かねえんだよあれ。
ああ、ああ、じゃそうゆうことで、よろしく。
『ガチャ、ツー…ツー…』

謎の怪盗団ヤコウ
盗みを生業とし、誰もその正体を知らない。
依頼をすればどんな物でも盗んでくれる。
噂ではメンバーはたった8人しかいないとか。
そのどれもが曲者揃い。
それというのも8人全員に共通するある秘密があるらしい…。

ヤコウメンバー
目蔵 砕衣(メグラ サイ)
制服美少女、ずけずけと物を言うタイプ。
胸が無いことを気にしている。
人外の力「魔手」を使いこなす。
この力を使い盗みを行う。
魔手の化身パンデモニウムを所有している。

ゼル・ジンクス
途方もなく間抜け、仲間からお荷物扱いされ見放されている。
しかし潜在能力はヤコウ随一。
魔手の化身ベルゼブを所有している。

ルイ・ルーン
マントを口元まで深々と被っている。
何を考えているかわからない寡黙な男。
存在自体が謎のミスターミステリアス。
魔手の化身アヌビスを所有している。

魔手の化身
リアル系ロボット。
スラッとした体格、運動性が高い。
その分打たれ弱い。
武装は少ない。
搭乗者と同じ魔手を所持し、搭乗者と同じ能力を有する。
ライフコアという搭乗者の心臓と直結している半永久機関を搭載している。
搭乗者の心臓が止まれば化身も止まり、化身も止まれば搭乗者の心臓も止まる。

パンデモニウム
左手の魔手から封印をとき呼び出す、機械の化け物。
白兵戦に特化している。

ベルゼブ
左手の魔手から封印をとき呼び出す、機械の化け物。
魔手とは別にトリックハンドという武装がある。

アヌビス
左手の魔手から封印をとき呼び出す、機械の化け物。
アヌビスのライフコアは特別で、搭乗者が死してなお動く。
文字通り塵になるまで活動し続ける。
398冥府のヤコウ続き:2009/08/28(金) 00:09:15 ID:91CUdT3x
カウントダウンシティー
物語の舞台、眠らない街、欲望が渦巻いている。
市民はみんなカウントダウンにこだわっている。
時間、日付すべてがキッチリしている。
この街ではチップがすべて、チップが世界を変え、人を動かす。

魔手の能力
砕衣・『見る』の魔手
魔手を通して様々な物を見ることができる。

ゼル・『開く』の魔手
魔手で鍵の掛かったドアを開くなどができる。

ルイ・『取る』の魔手
魔手で敵の武器を取るなどができる。
399それも名無しだ:2009/08/28(金) 22:24:29 ID:3A2qwlM2
豪華聖光シャンデリアン


敵に回したら命が無くなると貴族の中でも鬼族と呼ばれ恐れられている聖光家
だがその実態は悪を倒し弱きを助ける真の貴族なのだ!
今日も悪を滅ぼすためにシャンデリアンは出撃する!


聖光四葉(せいこう しよう)15歳
主人公
聖光家の一人娘
祖父から受け継いだシャンデリアンで悪と戦う

シャンデリアン
聖光家の所有する巨大ロボ
体の所々がエネルギーラインで光っており夜でも目立つ
光学兵器を武装としていてビームレイピアやレーザービームなどで戦う
必殺技は全身のエネルギーを右手に集め一気に放出する「大・聖・光」
400世界設定と主要人物:2009/08/30(日) 00:52:26 ID:9oPNFO00
アルティミックジャッジメント

今から1600年前自らを「創世神」と名乗る種族によって作られた
世界。400年に一度世界を決める者「創世神の神子(ラストディバインサー)
と呼ばれる少女が舞いおりる。少女は創世神の王が作り出した世界を400年
争いも貧困もない平和な世界を守ることもその機体を手に入れた地域(国)以外の
全てを消滅させることも可能な究極兵器「セィンティア・フォールゲルト」を
操縦することができる。此度4回目の究極の審判人はどの道を選ぶのか?

エアリアル・ヴァル・ディレイト
「創世神の神子(ラストディバインサー)」である少女。400年に一度眠りより
覚め「セィンティア・フォールゲルト」を分裂保管している4つの神宝を持つものに
従う意思を持たぬ「究極の裁判者」。今現在は400年前神宝を使い世界の平和を
望んだ「救世主」の神殿に存在していたが、「革命者(アーステイル)」により神殿と
「守護者の村」を壊され神殿に眠っていた1つの神宝より生み出された機体「セレスティ」
に乗り世界を見つめ続けている。愛称はエアレスト

ルディアス・ディレイト
「救世主」の血を引く「守護者(ガーディスト)」のリーダー。先祖から託された
神宝とエアレストと守り、エアレストに本来ないはずの感情を与えた18歳の
青年。村と神殿を壊された後エアレストと共に行動し「セレスティ」に選ばれ
サブパイロットとなる。なお彼だけがエアレストのことをエアリ−と呼んでいる。
401それも名無しだ:2009/08/30(日) 01:07:25 ID:V4OC+HI/
神機星戦ペルセウス

それはなんの前触れもなく起きた、世界人口の約半分が謎の病気を発症する。
病気にかかった人々はまるで神にも似た力を手にした。
人はそれを神病と呼んだ。
神病にかかった人は人格が変わり果て、まるで別人になってしまう。
冷酷になり、非情になり、人を見下しやがてそれは人を排除しようという思想に生まれ変わる。
神々はある条件を提示した。
排除されたくなければ我々に従えと。
勿論人々はその条件をのまなかったし排除される気もなかった。
和解の道を模索した人々とは逆にその事に激怒した神は人間達に対して宣戦布告した。
人VS神
その日からそこは本来神のいるべき天国ではなく地獄になった…

主人公
火ノ 出(ヒノ イズル)
物語の舞台である日本に住んでいるごく普通な高校生。
神が駆る機体、神機ゴットクロスを奪取した政府が人間が乗れるように改造し、全国の中からパイロットを選抜した結果、火ノ 出が選ばれた。
最初はパイロットになることを拒否していたが、戦っていく内にパイロットとして目覚めていく。

登場機
ゴットクロス・ペルセウス
スーパーロボット。
神の機体、ゴットクロスを政府が改造した物。
名をペルセウス。
ゴットクロスは星座の名を冠していて、星のエネルギーを自在にコントロールできる。
主な武器は槍、神のみに許された武器グングニル。
402機体とサブキャラ:2009/08/30(日) 01:16:12 ID:9oPNFO00
セインティア・フォールゲルト
世界に大いなる恵みと破滅を与える創世神の王が作り出したといわれる
究極の兵器。あまりにも巨大すぎる力ゆえ4つの神宝に力を分けられている。
4つの神宝を持つものをメインパイロットと認め「創世神の神子(ラストディバインサー)」
の少女の力(世界を滅ぼし、滅ぼしたもののみに全てを与える場合は命)を
動力源としている。メインパイロットはどちらを望んでも「救世主」の称号が与えられる。

セレスティ
4つの神宝の一つ「光の神宝」の真の姿である光の機体。「救世主」の神殿に
400年間眠っていた。2人乗りの複座機であり「創世神の神子(ラストディバインサー)」
をメインパイロットとする。形式上は特機に分類する。なお神宝を複数持っている場合
融合して新たなる力となる。

ヴァル
「創世神の神子(ラストディバインサー)」と共に天より降りてきたチビドラゴン。
意思を持たない「創世神の神子(ラストディバインサー)」が唯一心を開いていた。
400年前にも存在した世界の転換期に全てを手に入れ世界を滅ぼそうとしたものたちから
「創世神の神子(ラストディバインサー)」を守り消滅してしまう。

ディレイト
前回の究極の審判のさいに4つの神宝を手に入れ世界の平和を望み「救世主」となった
男の名で今はその一族の苗字でもある。その青年が唯一愛していた人の名が
エアリアルでルディアスは二人のように大事なものを手に入れてほしいと言う願いから
名も感情も持たぬ「創世神の神子(ラストディバインサー)」の少女にその女性の名と
一族の名、唯一の友だったものの名を与えた。
403それも名無しだ:2009/08/30(日) 01:21:34 ID:V4OC+HI/
>>402
途中から割り込んでしまってすいませんでした
404それも名無しだ:2009/08/30(日) 01:42:54 ID:eKhox3w4
ディープブルー・エクリプス

世界大水没<ブルーカラプス>から100年。
“間に合った科学”によって空を漂う大陸群<ラグーン>。
蒼きモノを支配できるという秘宝『天河夢<アーオン>』の伝説。
大空を舞うスカイギーン<空翼機兵>を駆り、戦士たちは蒼く染まる。

世界各国のアーオン研究機関が何者かに襲われ、資料などが破壊された。
そして現場には「アーオンは渡さない」というメッセージが残されていた。
この同時多発の事件に権力うごめく世界は渦巻きだす。

アズマ
S級空賊。略奪・強奪の天才。アーオンで騒ぐ世間を横目に運搬船を襲ったが、
その運搬船に「アーオンの鍵」と呼ばれる力を持つ女性が乗っていたことから争いに巻き込まれる
冷酷非情の凶賊。現実主義者でアーオンには興味が無い。

オーラック
元エースパイロット。引退後辺境のラグーンで農家を営む。
が、アズマとアーオンの守護者が農地で戦闘を起こしたため、そこから事件に巻き込まれる。
現役のアズマとも互角の最強のスカイギーン乗り。アズマに振り回される苦労人。

アースマ
独裁軍事国家ヤクタラグーンの総統。アーオンに強い興味を示している。

ゴウロ
連結国際政府の治安維持軍の幹部。アーオン戦争の弾圧を行う。

シュラーク
治安維持軍の戦士。アズマと幾度か対決しているが、取り逃がす。

ライザー
空賊。アースマに雇われアズマを狙う。アズマい負けぬ劣らぬ卑劣漢。

シュイ
アーオンの鍵と呼ばれる網膜をもつ女性。アーオンの元へ行くため、アズマの力を
利用しようとする。アーオンに呼ばれているらしい。

アーオンの守護者
突然世界中に湧くようにでた、顔面に蒼い刺青をした人間たち。
アーオンを狂信的にまで信仰する。まるでゾンビだな、とはアズマ。
405名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 04:02:52 ID:9oPNFO00
>>403 いえいえ。自分もまとめるのが遅かったし。
406名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 09:48:28 ID:+u8AG8MI
書き溜めとかした方がよかったかもな
コピーペースト数秒待ってコピーペーストで終われたし
407名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 13:04:45 ID:Q1M6suNH
武闘会シンデレラ


鬼母や鬼姉にいびられてばかりのシンデレラ
鬼母や鬼姉はシンデレラを置いて舞踏会に行ってしまう
そんな時シンデレラは偶然あったおばあさんから魔法のロボットをもらい母たちを追いかける
しかし着いた先は舞踏会ではなく武闘会の会場だった…



シンデレラ
母や姉にいびられているなか王子様のお嫁さんになりたいと夢見ている
舞踏会に行くはずが何故かロボットによる武闘会に来てしまった



パンプキン

シンデレラがおばあさんからもらったロボット
手品のような攻撃で相手を倒す
408名無しさん@そうだ選挙に行こう:2009/08/30(日) 15:21:26 ID:PDovhPfa
>>407
この後どうなるんだこれw
409それも名無しだ:2009/09/02(水) 01:42:21 ID:XhuNrBqz
次元鋼王ユナイゼノン

ある日少年結生は空き地にぽっかり空いた奇妙な穴を発見する。
それこそ三つの世界が繋がるワームホールだったのだ。

ワームホールが空き地を覆いつくした時、三つの世界は消滅してしまう。
結生は次元同盟団の一員として戦う。

ワームホール
突如地球とアルデバート、霞界に現れた次元の穴。ただしアルデバートと霞界は直接繋がっておらずマスターホールと呼ばれる空き地のワームホール以外は非常に不安定で危険。
その原因はエルダーワームと呼ばれる次元生命体の侵攻で、アルデバートと霞界がワームホールに侵食されればされるほどマスターホールが巨大化し空き地一杯になると三つの世界が消滅する。
マスター以外のワームホールに侵食された空間は消滅はせずどこかのワームホールの先に繋がっている。

アルデバート
地球と繋がった世界の一つ。
魔力と呼ばれる特殊な精神物質応用において飛びぬけた技術を持つ、そのまんま魔法のような世界。
とはいえ独自性はあるものの物理・科学に則った概念であり「なんでもあり」とは程遠い。
ゴーレムと呼ばれる堅牢な自立兵器を持つが簡単な動きしかできない。

霞界
地球と繋がったもう一つの世界。
かつては栄えていたが一度は化学兵器によって滅亡まで追い込まれた。
その際遺伝子工学によって強化された生物の中でも環境に適応した変異を起こした者だけが残った。
合成獣のような生き物が非常に多く、人型種はごくわずか。

エルダーワーム
次元が重なり合う点にワームホールを作って侵食する穴そのものの存在。
徐々に世界をホール内で統合する=無に帰す。
侵食する世界に対し時間経過で消滅する小ワームホールをいくつも作り、そこから過去に侵食した空間がもつ概念を実体化させてワームホール拡大を目指す。
この実体化したものが一般的にはエルダーワームとされおり、各地を襲撃することで空間を無に近づけワームホールが定着しやすくする。

次元同盟団
エルダーワームに対抗するために作られた三世界の技術の粋が集まった奇跡の同盟。
そのメンバーはいずれも体内に特殊なワームホールを内包した偶然者と呼ばれる者たち。
ワームホール内に潜ったりアクセスしたり「しやすい」がエルダーワームに襲われ「やすい」。

ユナイゼノン
次元同盟団の最終兵器で、人工的な偶然者でもある。
その概要は霞界史上最強の生物兵器・竜王ラゼノを復元し、エルダートの半永久機関エリクタイトと呪術装甲に身を包み地球の機械兵器により武装した竜人型のディメンションボーグ。
結生が制御しなければ最悪暴走の危険も孕んでいる。
必殺技は完全に純粋な超圧縮エネルギーをぶつけるノバの火球。
その威力は次元を歪めてワームホールを破壊する程だが、使用した世界そのものに大きな負担がかかる。
410ベルフェリオン7話:2009/09/02(水) 14:57:56 ID:4e/uJhNf
こんにちは。
風邪も収まり書き終わったんで本気出す。
超がつくほど遅れましたが7話投下。


標的は立つ。人型を模した、塗装のない銀色の標的。
その眼前に立つ、一体の青が手にするのは、黄金色に輝く拳銃。
見た目に違わず、サイズに反し、心地よい重さが掌に返る。
銃弾を装填し、まっすぐに構え、標的に狙いをつけ、そのトリガーを―――
 
 
 桜華絢爛ベルフェリオン
   第七話「突撃! となりの町工場」
 
 
411ベルフェリオン7話:2009/09/02(水) 14:59:03 ID:4e/uJhNf
白く、真っ白く、どこまでも白く。
純白の部屋に飾られた写真、隣には果物のバスケット。
「……そう。大変だったのね、総一」
「本当になー」
遠い目になる総一の前には、大きく白いベッド。
そこに寝ている彼女に比べたら、総一の両腕の包帯など些細なものであろう。
ベッドの札には―――天城悠菜、と刻まれている。
「で、母さんの調子は?」
歳を感じさせない妙齢の女性は、微笑みながら返す。
「そうね……最近は落ち着いてるかしら。それより総一こそ、あんまり無茶しないでね」
それを聞いて安心する。
この際、最近の散々無茶しまくった諸々は置いておくとして。
「ああ。無茶して稼げなくなるなんてこたねェから、安心して治してくれよ」
彼女を元気付けようとサムズアップ。
「まずはその包帯を取れるようになりなさい」
「ごもっともです」
結局腕の包帯が説得力をなくしている。残念。
「……まあ、元気そうでよかったわ。
 次に来るときは、もうちょっと余裕をもってから来なさい」
「うい」
この状況では反論のしようがない。
何のために見舞いに来たんだろうか……元気そうでよかった、といえばそうなのだが。
「ほら、しゃんとしなさい。総一が来てくれるだけで嬉しいんだから、私は」
その言葉で、微妙な心境が顔に出ていたことに気付く。
取り繕うように笑いながら、荷物を手にとって立ち上がる。
「ああ。じゃあまた来るわ。今度何持ってきてほしい?」
「広瀬さんのサイン」
「即答かよ!? ……かけあってみる」
ひらひらと手を振りながら、席を立つ。
 
「……総一。あんま無理しちゃ駄目よ?」
「言ったろ、また来るって。またな、母さん」
釘を刺す言葉に、もうひとつ返して。
412ベルフェリオン7話:2009/09/02(水) 15:00:23 ID:4e/uJhNf
『「ボノロン」がぁ!!! 捕まえてぇぇ!! 「ボノロン」がぁ!』
「ごーごーれっつごー画面端ー!」
速攻で落ちる拳骨という名の鉄槌。
病室から待合室に戻ってみると、立ちながら騒いでいたポニーテールの少女がいたのだった。
生憎今の鉄槌は脆く、「げんこつ」の4文字が退いた時には拳を抑えて呻く総一がいた。
「病院で騒ぐな、恥ずい」
「ぇー」
やっぱりこいつに常識なんてなかった。
悩みの種は減らないばかりである。
「やっぱこいつから目ェ離せねーわ」
「あ、ひょっとして惚れてます? そのままベッドイン? 子供は何人にします?」
「黙れ」
「ひゃにゅううっ!?」
勘違いしているようなので脇腹つっついてやる。
あくまで目を離すととんでもない行動をしでかすからである。
それにパールと一緒にいないと、片方が狙われたときに対処できない。
……流石に、悠菜の前でこんな奴を連れてくるわけにはいかない、
という思考を存分に後悔することになった総一。
その一瞬後、連れて来ても後悔するだろうなという思考で進むことにした。
実際後悔するだろう。確実に。
「……で、ああ、試合か」
テレビを見ていると、どこかのロボットバトル試合中継のようだ。
このボノロンというドライバーだが、
前に皆で泊まることになった時の車内で見たような覚えが総一にはあった。
機体もBMM三型のストラディバリウス。
だからってどうというわけでもないが。
「さて、じゃあ行くか。今日は休みだしな」
「おー♪」
お前は来るな、と言いたいがそうもいかないのが悲しいところ。
「……ぁー」
来るなと言えない、で思い出す。
一度学校に出てきて騒ぎになったのだが、学校にもついてくるなとは言えなかった。
「月曜相談するか」
「何をですか?」
「てめーの処遇だよ」
とても盛大な溜息をつきながら、病院を後にした。
……律儀にも携帯の電源はオフにしていたらしく、開いたらメールがなだれ込んできた。
「何ですかそれ?」
「携帯電話。遠くの相手にも連絡がとれる奴。やらん」
「まだ何も言ってないじゃないですかーっ」
無視してメールチェック……すると、届いたメールは春緋からだった。
「なになに……今日どっか遊ばないかって?」
……あそこに行くのは明日でいいか。
予定を整理して、肯定の文章を打ち返す。
413ベルフェリオン7話:2009/09/02(水) 15:01:52 ID:4e/uJhNf
「わー、おー」
隣の席ではしゃぎ立てるパールとともにバスに乗っていたはいいが、うるさい。
今突っ込もうにも、傷口が開くとまずい。
「んひいっ!?」
脇腹つっつく程度で許してやることにする。
「もう、何ですかマスターの変態」
「じゃかあしい。黙ってろ」
ふう、と盛大に溜息をついてまた眺める。
風景が窓越しに流れる。
全市民が利用する中央区から日本区に差し掛かるところだった。
「風景、変わりましたね」
「こっちは日本区だな」
こうしてみると、同じ近代的といえど、中央区は特に最新高層建築物等が立ち並ぶ。
日本区を初めとして、各区ではそういうものは目立たず、
高層ビル街はまさにエルヴィンの中枢である象徴だといえる。
「そういえばマスター、あれ何ですか? 一つ飛び抜けて高い建物があるんですけど」
「ああ―――セントラルタワーだ。エルヴィンの技術的中心で象徴のひとつ」
表情が曇る。
嫌でも目に付くセントラルタワーは、エルヴィンの光景の中でも突き抜けていた。
各国から技術者が集まるエルヴィンの技術が集結する中心部。
天城総一は、そのセントラルタワーに特別な感情を抱いていた。
それは、まだ付き合いの薄いパールでも目に見えて察することができるほどの態度で。
「へー……」
その遠い目を見つめながら、パールは想う。
彼が自分を引き寄せたほどの強い想いは、どこから生まれるのだろうか、と。
414ベルフェリオン7話:2009/09/02(水) 15:03:00 ID:4e/uJhNf
バスを降りると、そこには春緋が待っていた。
いつも通り、スカートの下にスパッツを穿いた動きやすそうな服装だ。
「遅いじゃない」
「バスに言え」
早々に突っ込みながらバスを降りる。
「で、総一。あたし考えてきたことあるんだ」
そして、他愛もない会話とともに足を進める。
ここは工業地帯。土曜日にも関わらず、あちらこちらで作業の音が飛び交う。
二人が会話を始めている時には、既にパールは周囲の光景に気を取られていた。
「何が?」
「必殺技。何も名前がないのも寂しいでしょ?」
「いきなり何を言い出す」
「決まってるじゃない! ベルフェリオンの技よ!
 ロボットの技の一つや二つ、名前がないなんて味気なさすぎるじゃない!」
果たして力説するところだろうか。
春緋の考えていることはおそらく報道的なものだろうが。
「別に考えなくても……」
「いいんじゃないですか? 技の名前決めたらより強く意識できると思いますし」
今更パールが口を挟んできた。いいのかよそれで。
呆れはするものの、どっちにしろ使わなきゃ変わりないと思い、先を促す。
「で、何だその名前って」
「聞いて驚くなーっと。その名も『爆牙天襲脚』!」
参考にはならないとは思ってたが、案の定どっかのゲームで聞いたような名前だった。
「ほら、あの最後のキックの名前!
 空高くジャーンプするところとか、こうどっかーんってするところとか、それっぽくない?」
「どちらかっつーとアホっぽくて子供っぽい」
即答。
厳密にはキックというより踵落としなのだが、
そこまで突っ込むほど総一は技を意識してなかった。
技という意識よりも、一撃を叩き込むことだけに全思考を集中し、実際に叩き込んだだけである。
「なーによー」
何度も春緋に頬をつっつかれながら、やめれと引き剥がす。
「つーかイメージって言われてもな。あン時は無我夢中だったから、
 必死こいて落としたってだけで、技とか意識してなかった」
「もったいない」
「もったいないって何だ!」
きっと多分使わない。
春緋の言葉を聞き流しながら……聞き流してない? 何? 聞こえんなぁ?
とにかく、わいやわいやと歩いていると工場の前にたどり着いた。
「ここですか?」
「ああ。後ろ見てみな?」
総一に見るように促され、パールは後ろを覗いてみる。
……確かに広大な敷地がある。20m級の機動兵器が動くには十分だろう。
「うわ、ほへー。ここ……何ですか?」
「あれ見てみ。ロボット試験場だよ、ここ」
その敷地内で舞うのは、白を基調に青のアクセントカラーでまとめられたBMM。
「各工場それぞれがこんな敷地なんて持てないから、試験場を借りてやってるんだ。
 つっても、此処は工場が単独所持してるんだけどな」
「へー。でも、ここに何しに来たんですか? 誰か関係あるんですか?」
パールの疑問も最もだ。彼女が此処に来たのは初めてで、友好関係も何もない。
「それは秘密ー。さて、じゃあ行きますか」
「だな」
春緋の呼びかけに総一も答え、二人が歩き出す。
行き先に見えるのはBMMのサイズに合わせた、いかにも町工場といった感じの場所。
ここに何の用があるのだろうか……?
「ま、待ってくださいよーっ」
考えていたら置いていかれそうだったので、一度考えを打ち切り、とてとてと二人を追いかける。
どの道、中に入ればわかるだろう。
415ベルフェリオン7話:2009/09/02(水) 15:04:00 ID:4e/uJhNf
中も中で凄かった。
それぞれ白をメインに緑と赤のアクセントがついたBMMが一機ずつ残っており、その脇には、
初見では何がなんだか分からない様々なパーツが、吊るされたり、格納されたりしている。
「……?????」
わけがわからなすぎて目が?マークになってきた。
とりあえず手を振って誘っている総一のもとに向かうパール。
「えーと……ここが工場ですか?」
「こっちは格納庫な。工場は敷地内の別の建物」
「はひー……」
「ちょっと、パールちゃん混乱しちゃってるでしょ」
むにー、と頬を春緋に引っ張られ、総一はようやっとパールの現状に気付く。
「そういや、全然まるっきし知らないんだな、BMMのこととか」
「びーえむえむ?」
頭を抱える。本気で何も知らなかったようだ。
「……まずそっちまわりから説明するな」
「いや、その必要はないよ」
グダグダになってきた空気に鋼の救世主が!
「あ、誠二の父さん。ちーす」
「よーっす」
二人に手を上げて挨拶する眼鏡の優男。
しかし、この場の中で一人だけ、パールは硬直する羽目になった。
「え、と……? 誠二さんの父さん、ってことは……?」
「そ。ここ、誠二んちの工場」
春緋の言葉で確信した。パールの脳内に、その言葉が響く。
 
―――「な、なんだってー!?」
 
 
BMM。正式名称「ブラスティング・モビル・マニピュレーター」。
その機体の歴史は意外と浅く、数年前までは各企業がそれぞれ
個別基準のロボットを製作していたが、このBMMの登場で各企業の中でも規格統一が図られた。
大きさは18m近辺、これまでにエルヴィンで発展してきた様々な技術が投入されている。
また、各機の名称は全て音楽関係で統一されている。
「―――まあ、初めてならこのあたりを抑えておけばいいね」
モニターに表示される簡易資料を、食入るように見つめるパール。
「目ェ悪くなんぞ」
総一に顔を引き剥がされ、そこでようやっとまともに座る。
次に表示された画面では、そのBMMの各種説明に移っていた。
416ベルフェリオン7話:2009/09/02(水) 15:05:16 ID:4e/uJhNf
―――BMM−01マズルカ。
BMMという規格を決定付け、シェアを得るきっかけとなった機体。
完成度が高く、腕・脚・背面・肩と一通りハードポイントが備わっており、
装備次第であらゆる状況に対応できる。
特に、背面に専用バックパックを装備することで、用途に応じた性能を得ることができるという
最大の利点が存在し、今までBMM業界を引っ張ってきた。
素の機体自体は軽量気味のプレーンなものであり、まさしくスタンダードに相応しい。

―――BMM−02サラバンド。
マズルカから日を置き登場した新たなBMM。
背部ハードポイントの互換性を若干犠牲に、内部ハードを高性能にした高級品。
マズルカでは対応し切れなかった各種機能が追加されている反面、
内部ハードが脆く、デリケートな機体である。
とはいえマズルカに専用パックを装備するより安上がりに、
安定して高性能の情報処理能力を得られるのは大きかった。
 
―――BMM−03ストラディバリウス。
諸々の関係上サラバンドに遅れて登場することになった機体。
デザイン更新により、肩の『装甲』にハードポイントが増設された。
また駆動系の不調を見越してか、油圧式の予備駆動装置を装備し、安定性を得た。
だが、装甲も重くなり、フレームも重くなり、
結果として重量が予定より多くならざるを得なくなってしまった。
そのため、これを通常の機体通り動かそうとすると燃費も悪くなるが、
安定性が極めて高く、負荷の大きい仕事に向いている。
 
「……という感じだね。わかりやすく言ってみたつもりだけど、どうかな?」
「よくわかりません」
総員ずっこけた。
417ベルフェリオン7話:2009/09/02(水) 15:06:34 ID:4e/uJhNf
「ここまで説明してわからないで済ますなァァァ!?」
全力で突っ込むのも無理はない。
なにせ、彼らとパールでは常識が違うのだから。
この話は、総一達が在籍しているエルヴィン第一高校の一年次の授業の内容である。
ガチで無知なパールと会話がかみ合わないのも致し方なし。
「……そのうち慣れるわよね。きっと。うん。多分」
春緋でさえこれだ。
「まあ、そのあたりはおいおい。パールちゃんも当分はエルヴィンにいるんだろう?
 だったら、生活していくうちに覚えるさ」
「ですよねー」
そこは違うだろ! という言葉を心に呑み込み、パールに拳骨ひとつ。
「ああはいはい、無茶しないの」
やっぱり治ってませんでした。
拳を抱え蹲る総一……何度目だ? 反射的だからしょうがない。
「ところで。前に話した『アレ』、試作品できたよ」
「マジすか。もうそこまで?」
「へー。見せて見せて!」
アレ、という誠二の父の言葉を聞いた総一がぴくりと反応した。
春緋もカメラを持ってはしゃいでいる。
「せっかくだから、パールちゃんも見るかい?」
呼ばれて、こくり。
「じゃあ、ちょっと待ってね。実装テスト前だから此処にあるんだ」
そう言って、パネルを操作する誠二の父。
格納パネルの一部分が開き―――そこにあったのは、二挺の拳銃。
爛然と煌く黄金色の外装に紅の装飾を加えた、
創作物でもよく使われる大口径自動拳銃「デザートイーグル」を巨大化したようなデザイン。
ドがつくほどに派手な拳銃の本体もあり、そのすぐ近くにはその予備弾倉と思われるパーツ、
そしておそらくBMMの腕部ハードポイントに装備されるであろうと推測されるパーツ。
「拳銃式のレールガン、言うならばハンドレールキャノンさ。小型化かつ威力重視だから
 命中率があまり高くないけど、ストラディバリウスのコンテナあたりには格納できる。
 ……まあ、まだ試作段階だから問題点は多いけどね」
と語りながら、関連データを出してくれる。
418ベルフェリオン7話:2009/09/02(水) 15:07:29 ID:4e/uJhNf
外観やデータ等のものであり、流石に中身やプログラムまではいくはずがないとはいえ、
開発中のものをここまで他者に漏らすというのはまず有り得ない。
誠二と長い付き合いの総一や春緋には、こうやって仕事の話をすることも多いが、
これは二人が外部機密を漏らすことなどないと信頼してのことであり、他言無用は絶対。
彼が言うには、若い視点からの意見が欲しいようだが、自慢の要素も何かしらあるだろう。
実際誠二の父はパーツ開発責任者であり、彼の作ったパーツのうちいくつかは大企業に採用され、
ある程度実績を残しているらしい。
「へえ……弾自体にコンデンサ仕込んでるんですね」
「そう。レールガン発射時の必要な電力をコンデンサから供給する方式だね。
 現代の拳銃が火薬を仕込んでいるところにコンデンサを仕込んで……」
実際どういう仕組みで動いているのかまでは、二人は理解できない。
質問した春緋でさえ、大体の原理を聞ける以上のことは叶わない。
「……ん、戻ってきたか」
話し込んでいるうちに、巨大な足音が、地響きが迫る。
白をメインに水色のアクセントのついた機体が格納庫に入ってきた。1型のマズルカだ。
胸部のコクピットが開き、機体から降りる姿は……彼らのよく知っている人物。
「何やってるんだ、親父……あとお前らも」
「おーう、誠二」
ヘルメットを外し、普段はしていない眼鏡を直しつつ、一息ついた彼に向けて手を上げる。
「別に。ただ暇だから」
「いつものこととはいえ……もっと他になかったのか?」
「だって『ボノロン』戦は午前中だったしー、今日予定ないしー」
ボノロン。誠二と春緋のやりとりの中で、総一は午前中のことを思い出す。
……ああ、あった。病院の中でパールが観戦してひどい恥かいた。
「……って、何やってんだてめェ」
見てみると、パールは画面を食入るように見つめて離れない。
しかも誠二の父の方も調子に乗って、いろいろ説明しているようだ。
仕方なくむんずと掴んでつまみ……
「ぬぐ!?」
出せない。微動だにしない、動かない。
いくら自分が手負いとはいえ、少女一人相手に
痛みで腕が悲鳴を上げるのが先だったというのは情けない話だ。
「おいパール、聞いてンのか?」
声をかけても無反応。仕方なく視界を塞ごうと手を―――
419ベルフェリオン7話:2009/09/02(水) 15:08:45 ID:4e/uJhNf
「痛づうッ!?」
払われた。しかも無茶苦茶全力で。
「……という感じだけど、ってどうしたんだい総一君?」
騒いでいるうちに説明が終わってしまったようで、悶絶しているところに声をかけられてしまう。
恥の上塗りである。
「何でも……」
たはは、と力なく笑うしかできなかった。
「だっさー」
春緋にまでからかわれてしまい、何も言い返せない。
しかし、パールのどこにあのような力があったのだろうか。
「……おい、パール」
過剰なまでに反応した、おそらく弱点と思われる脇腹をつっついてみる。
……反応がない。
「おーい?」
何度かつっついてみる。やっぱり反応がない。仕方がないので、一度思い切りくすぐってみる。
次の瞬間、繰り出された肘は見事に腹にめり込み、悶絶。
「セクハラ」
その上レッテルまで張られるという始末。天城総一、踏んだり蹴ったりである。
「自業自得だな」
確かにその通りだが、誠二の言葉はあまりにストレートに総一に刺さる。
肉体的苦痛と精神的苦痛のダブルパンチ。
「いや、おかしいだろ明らかに。突然反応がなくなって……」
溜息混じりにパールを指して、自身の正当性を主張する総一。
だが、誰かが反応を返す前に
「はにゃあああああああああっ!?」
びくんっ! いきなり跳ね上がって倒れるパール。
「どうした? パール?」
流石に駆け寄って様子を伺う総一だったが……自業自得の恐怖はここからだった。
「わーんマスターの馬鹿ーあそこでくすぐるの卑怯ですよー変態ー!」
本気で気に障ったのか、すっごい!ボコ殴りが始まった。
以下しばらくエンドレスエイト/∞/デンプシーロールなフルボッコシーンを見ながらお待ちください。
420ベルフェリオン7話:2009/09/02(水) 15:09:33 ID:4e/uJhNf
「ところで、マスター」
「何だ」
パールの言葉に答えるのは、見るも無残な姿になった総一の姿だった。
自業自得故致し方なし。
「あのBMMとかいうの、ベルフェリオンと同じくらいの大きさですよね」
「知らん。ただ、お前がそう思ったんならそうなんじゃねーか?」
実際に戦っている身からすれば、ベルフェリオンは自分自身の写し身でもある。
故にどのくらいの大きさとか、そういう思考は彼になかった。
「じゃあ、あの銃も使えるかもしれませんね」
「無理。俺が銃使えねェ」
「まあ、持ってても生身の武装はあたしらには無理だけど。学生だし」
だが、それゆえに能力は本人依存となる。
そもそも一般市民で、さらに言えば学生である総一は、銃が使えないのが当たり前である。
その割にはエルヴィン外で、学生が銃器関連でどうこうってニュースを聞いた覚えがあるが、
法規に反した事態であるためここでは考えないことにしておく。
「ただ、ずっと格闘依存ってわけにもいかないだろ? 総一」
「……ああ」
武器がないということが、これほど厳しいと感じるとは思わなかった。
誠二の言葉には、苦い表情で頷くしかない。
「あのベルフェリオンね? 風の」
完膚なきまでに、一撃で叩きのめされた昨日の事件。
忘れるわけがない。あれは、自身の乗り越える壁。
あそこまで到達しなければ、少なくともデバイスを巡る戦いにはついていけないのだ。
「随分悩んでるみたいだね」
そこに現れた誠二の父。どうやらココアを人数分入れてきたようだ。
「ああ。こいつが―――」
ふと、誠二は状況に気付く。
ベルフェリオンは総一とパールが居れば厳しい召喚条件は特にない、
BMMと同程度の大きさの巨人である。
そして、此処は格納庫であるがゆえ、BMMが使える『武装』を多く積んでいる……。
「親父。後でBMMの武器を貸してくれないか? 天城、パール、後で話がある」
彼はひとつ閃いた。
421ベルフェリオン7話:2009/09/02(水) 15:10:34 ID:4e/uJhNf
「第一回! BMMアームズコンテスト、開催ー!」
『どんどんぱふぱふー』
『お前らなあ!?』
紆余曲折があり、試験場に立ち尽くすベルフェリオン。
床に落ちているのは、レーザーブレードだのレールガンだの実体剣だのマシンガンだの、
全てBMMの手持ち武器である。
……ベルフェリオンの腕は一応罅は目立たない。
ちゃんと治りきっていないとも言い切れないが、本当に大丈夫なのだろうか?
「壊すなよー」
誠二まで乗り気である。というか、言いだしっぺがこいつである。
別にこんなノリを作ったとかそういう意味ではない。
今のベルフェリオンに武器はない、故に非常にリーチが短いのだ。
今までは何とかなったからいいが、集団戦闘を彼がまともに制したことは一度もない。
距離をとりながら射撃戦といった戦法で簡単に固められてしまうのだ。
一体倒したところで何も変わりはしない。だから、何かしらの武器が必要だと感じたのだ。
といっても、仕様上武器を持ち運びはできないので、相手から奪う、借りるなどの手段が必要だが。
『ったく、みんなしてこれかよ』
とか言いながらやることはやる総一も、理由を実感しているからこそだった。
 
だが、一つ誤算があった。
『なあ、誠二』
「何だ」
『これ、どうやったら動くんだ?』
ベルフェリオンの特徴の一つとして、通常の機体に標準装備されているコネクタがない。
古代の力にそんなものあるはずがないが、それ故にエネルギーを機体から供給する武器は使えない。
レーザー系武器は全て本体からエネルギーを供給し使用するし、
超高速で振動し物体を切削するバイブレードもその機能が失われる。
ただの実体剣でBMMの相手をするには……これも、ぶっちゃけてしまえばすぐには無理。
BMMの場合モーションがある程度最適なものを選択したり、自動修正されたりするが、
ベルフェリオンの場合そんな便利なものがないため、本人が熟練しなければ扱うのは難しい。
「……ああ、無理だな」
結論として、大半の武器が使用不可能になってしまう。
なんてこった。
『結局何なら使えるんだ?』
「トリガー依存の射撃武器だな。基本的な実弾兵器なら使えるはずだ」
レーザー系武器は先の通り無理。ロックオンが必要なミサイル類は論外。しかも高い。
となれば、必然的に人間が使う武器に近い、
トリガーを押せば発射される実弾射撃武器が使用可能領域になる。
『なら、こいつか!』
手に取ったのは、長大な砲身を持つ、いかにもトリガー式の実弾兵器。
ターゲットを相手に狙いをつけ……トリガーを引く!
422ベルフェリオン7話:2009/09/02(水) 16:11:20 ID:4e/uJhNf
『……あら?』
しかし なにもおこらない
「それはレールガンだ……無理に決まってるだろ」
溜息をつく誠二。
トリガー式実弾武器といえど、発射のために多大な電力を使うレールガンは
基本的にエネルギーを本体から供給してもらうため、使用できないのだ。
『マジかよ。あと何があるんだ?』
「火薬式各種ライフル、火炎放射器。あと無理矢理使うなら実体剣。
 手持ち式バンカーは腕ハードポイントで固定するからなしな」
選択肢が相当狭いのを痛感する。
見栄え的にも継戦能力的にもレーザー系武器が主流となっている現在では実用的でないものばかり。
バンカーはあの白アフロが使ってはいたが、現実的に考えて扱いは相当難しい。
そして、まず欲しいのは射撃武器。
『何だ、モヒカンにでもなってヒャッハーすればいいのか?』
『汚物は消毒ですねマスター!』
『誰か世紀末救世主持ってこい』
だからどこからそんな知識を……。
「じゃああれは? あの拳銃ってエネルギーを弾で補ってるんでしょ?」
疑った先の春緋が持ち出したこの言葉。
そう、拳銃式レールガン。
あれならば彼女の言葉通り、銃弾さえあればそこから必要なエネルギーを供給できる。
使用にあたり、外部依存しないという安定性はある。
『使っていいのか?』
だが、仮にも開発中の商品である。
いくらなんでも、いきなりOKなんてそんなことは
「OK」
あった。
『いいの!? 流石にいいのそれは!?』
「なに、子供の友達が困ってるのを突っぱねる必要が今更あるのかい?
 それに、僕こそこんな間近で……ベルフェリオンだっけ? それを見られるのもありがたいよ。
 君達なら漏らさないだろうし、おあいこってことで」
確かに、こんなチャンスなど滅多にないだろう。それはお互い様。
呑気に笑うその男を見て、それで納得するのならと、総一は手を伸ばし、拳銃を掴む。
見た目に違わず、サイズに反し、心地よい重さが掌に返る。
銃弾を装填し、まっすぐに構え、標的に狙いをつけ、そのトリガーを―――
423ベルフェリオン7話:2009/09/02(水) 16:12:27 ID:4e/uJhNf
「あいでででででで」
「やっぱすぐには無理ね、この調子じゃ」
苦痛に悶える総一の包帯を巻き直しながら、春緋が溜息をつく。
あの一撃を放った時、強烈な反動が治りきっていない腕を襲ったのだ。
銃というものを理解してない結果がこれ。お前調子ぶっこきすぎた結果だよ?
「……それにしても親父。何だこの威力は」
誠二は目標の的を見上げていた。
それは中心部から吹き飛び、ぽっきりと折れていた。
素材がBMMの装甲と同じであるため、ある程度以上の強度はあるはずなのだが、
それを此処まで打ち砕くのはレールガンの恐ろしさだろうか。
「総じて高反動・高威力。フルオート機能は諦めるしかないね。
 問題は弾の補給なんだけど……腕部ハードポイント潰すからなあ」
そう悩む父親に、溜息の絶えない誠二。
「ぁー……悪い、壊しちまって」
「いや、いい。あの威力があるなら、どうせ試験で同じことになる」
平謝りする総一に、誠二は返す。別段、今回のことを悪く思ってはいないらしい。
「それより、お前は戦い方を考えたほうがいい。
 素手でもちゃんとした戦術・戦法がないと、勝てるものも勝てないからな」
誠二の言葉が突き刺さる。
誰より分かっているのは自分。このままベルフェリオンの戦いに勝つことなど、望めない。
そして―――パールは今日一日だけで、固まったり、何かを呟いていたりが多すぎる。
彼女に何が起こり、何が必要なのか、今はわからない。
ただひとつ言えるのは。
全くの手探りで、自分と彼女、二人分のこれからを探さなくてはならないこと。
「ほーら、動かない!」
包帯がきつく巻かれるのを感じ、まずはこれを治してからか……と、ぼんやり思う。
 
そうして、日常は過ぎていく。
どこか外れた日常を。
424それも名無しだ:2009/09/02(水) 16:14:55 ID:4e/uJhNf
投下終了。連投規制に引っかかったのも乾巧って奴の仕業なんだ。
今回は色々と展開に悩んだが、割と大事なところが多くて抜けなかったという。
それではまた。
425それも名無しだ:2009/09/02(水) 18:56:32 ID:z8hPaS/F
鋼鉄小隊ムラサメ

第五次世界大戦、戦地に送り込まれるのはどれも精鋭部隊ばかり。
その中でお荷物とされている小隊があった。
第11小隊、通称ミカゲ小隊。
小隊長をテツヤ・ミカゲが務めるこの小隊。
これは、そんなお荷物部隊が活躍する戦いの記録である。

テツヤ・ミカゲ
第11小隊の隊長、オトボケで天然だがそれは表の顔、実はかなりのやり手。
お荷物部隊が生き延びているのはひとえにこの人のお陰と言っても過言ではない。
量産機のアイアンアームズ(Aa)・ムラサメを乗りこなす。
連携の取れた攻撃に隙はない。

タンク・アーツ
副隊長で隊長の右腕、ツッコミ役。
的確な指示を部下に送る、隊の中心人物である。

ロミオ・オミル
ミカゲ小隊のエース、クールな立ち振る舞いとは裏腹に泣き上戸。
本人は男泣きと言っている。

アルフレッド・ベン
アルの愛称で親しまれている。
かなりの癒し系、一度戦場に出れば好戦的な性格に豹変する。


w-07 ムラサメ
アイアンアームズと呼ばれる量産機。
汎用性に優れ、兵士達に好んで使われている。
バックパックにはテントなどサバイバルの必需品が収納されている。
兵士達の間ではコクッピットやメインカメラをやられるよりバックパックが撃ち抜かれる方が困る、などのジョークを言われる程の便利さ。
主な武装はマシンガンや振動ナイフなど。
426それも名無しだ:2009/09/04(金) 00:02:49 ID:HwSwWnLH
溶解大戦争ディゾルバー

突如地上を襲う侵略者ブレイドス星人!地下帝国ドリモール!異次元軍団ムビンガー!
立ち上がれディゾルバー、平和を取り戻せ!

ディゾルバー
全高60m。ありとあらゆる溶解液を搭載したスーパーロボット。適切な液を選べばこの世に溶かせないものは無い。
ただし体の大部分が液のタンクに占められており、重量の割にパワーが無い。
液の噴射射程は20m程度で、機体サイズからすると非常に短い。
しかし、相手に溶解液をかけることさえ出来れば無敵だ!


ライバルといえど、平和を願う志しは一つ。協力して戦うのだ!

ブーメランキング
大きさや材質の違う20種ものブーメランを装備したスーパーロボット。
ひたすらブーメランを投げる。

ワームビート
長〜い電磁ムチを装備したスーパーロボット。ムチは叩くほかにも巻きつけてビビビ、なんてこともできる。


地上を襲う、恐ろしい敵たちだ!

ブレイドス星人
一回の襲撃に際し必ず一機だけ、騎士のように剣を持ったロボットを送り出してくる異星人だ。
正々堂々とした戦いにこだわる。そこが弱点だ。取り囲んで倒せ!

地下帝国ドリモール
モグラのような生き物から進化した地底人だ。
巨大ドリルやドリルミサイルを装備したロボットで物量作戦を取ってくる強敵だ。
だが奴らのロボットはこちらに比べて小さい。踏み潰せ!

異次元軍団ムビンガー
なんと異次元から地球を狙ってきたご苦労な連中だ。
強力なビームやレーザーを装備したロボットで大挙として攻めてくるとんでもない奴らだ。
弱点は特に無い。・・・頑張って倒せ!
427それも名無しだ:2009/09/04(金) 13:22:25 ID:Au5HM2Es
敵勢力から見てのスーパーロボットだな
いい線を捉えてる

オレ的に腹からビームとか、火炎放射器もほしいな
428それも名無しだ:2009/09/04(金) 22:00:31 ID:AWBEclzf
空超機クーライザー

最も太陽に近い星水星
今、水星から侵略者がやって来る
迎え撃て!クーライザー!
地球の未来はお前にかかっている!


供木 流(くうき ながれ) 17歳

機械いじりが大好きな高校生
母の造ったスーパーロボット クーライザーで水星帝国に立ち向かう


クーライザー

流の母が造った機体
冷気を操り戦う
必殺技は「デスフリーズ!」の掛け声と共に相手を絶体零度で凍らせる→「砕け散れ!チルドハンマー!」の掛け声で相手をハンマーで粉砕する→決めポーズ


水星帝国
水星からやって来た侵略者
既に金星を植民地にしており地球も支配しようと企む
熱風鬼と呼ばれる炎の魔人を送り込んで来る
429それも名無しだ:2009/09/05(土) 12:10:24 ID:TYxlBFFh
>>427
ちょうどもう一機くらいライバルが欲しいと思っていたんだ。

ブラストン
顔面の火炎放射器と両腕の鋭い爪が武器のスーパーロボット。
すばやい動きで敵の背後に回りこみ引き裂く!
敵を動けなくした後はじっくりと火炎放射でとどめだ!


武器が悪者っぽいロボットを作りたかった。
430それも名無しだ:2009/09/06(日) 18:18:16 ID:v8HsocvJ
鉄と勇気のアイゼルデン

金属で覆われ、ロボットであふれかえり、煙が絶えない街アイアンシティ
この街には古くからの言い伝えがあった
「紅の巨人が目覚める時、この世界は終焉を迎える…」
そして、この物語は壮大な運命に巻き込まれる一人の少年の物語である。


紅火勇気(こうび ゆうき) 16歳
幼いころ親を無くし、祖父とジャンク屋を経営し暮らしている。
ある日店に運ばれて来た機体に乗り込み、搭乗者と登録される
アイゼルデンから助けを求められ、ジャバラナと戦うことを決意する。


アイゼルデン
古代遺跡から発掘され、ジャンク屋に運び込まれた機体
炎のように紅い色をしている
意思を持っていて、勇気に助けを求める。
人格は女の子
古代兵器のようだが詳細は不明
宗教組織ジャバラナに狙われる


宗教組織ジャバラナ
鉄神アイアンを崇める宗教組織
アイゼルデンを予言の紅の巨人とし、破壊しようとする。


古代遺跡
街外れにある遺跡
アイアンシティで使っている機体は全てここから掘り出されている
世界各地にあるようだがはたして…
431それも名無しだ:2009/09/06(日) 18:42:43 ID:L4DKo680
王道戦士グチェラリオン

時は新制歴0045年ーーー
長い間地下に眠っていた石器帝国が蘇った!
その混乱に乗じた悪徳商業ポイズン社が市場を狂わせた!
神山学園サッカー部キャプテンの轟 センキは幼なじみの西園寺 カオルの父にスカウトされ
グチェラリオンに乗り込み石器帝国とポイズン社と戦うことになってしまった


続きはまた後で
432>>431:2009/09/06(日) 19:33:46 ID:L4DKo680
轟 センキ
神山学園サッカー部のキャプテン
両親はポイズン社に殺されている
熱血正義感
神谷明

西園寺 カオル
幼なじみ
男勝り

西園寺博士
グチェラリオンを作った人
陽気

ダセイ
石器帝国の王
奈八見乗児

マセイ
石器帝国の王子
割と正義感
後の仲間
ニヒル
クール
皮肉屋
キートン山田

ポイズン
ポイズン社の社長
部下が多い
433それも名無しだ:2009/09/06(日) 21:56:20 ID:L4DKo680
グチェラリオン
全高80m
必殺技は腹から発射するリオンビーム
武装はラリサーベル、ラリキャノン等

セッキー
石器帝国の雑魚

マセイドン
マセイの搭乗機
素早い

ダセイ艦
ダセイの乗る戦艦

キンググチェラリオン
グチェラリオンに強化パーツをつけたver

スーパーキンググチェラリオン
気合いでどうにかなった姿
434それも名無しだ:2009/09/10(木) 21:16:29 ID:qvfgkj2N
闇ノ使者
二話「ヒカリ」

戦いが終わり、辺りは静寂を取り戻す。
秋穂は色々なことがありすぎて混乱していた。
状況を整理した結果導き出した答え、大切なことを思い出す。

「夜人!」

はっ!と思い出した秋穂は辺りを見渡す、そして倒れている人影を発見する。
そこに夜人が倒れていた、秋穂はすぐに駆け寄り夜人を膝枕にして呼びかける。

「夜人!夜人!お願い返事をして夜人!」

徐々に意識を取り戻す夜人、どうやら気絶していたようだ。

「秋…穂……?」
「気づいたのね!?良かった夜人!」

涙ぐみながら夜人を抱擁する秋穂。

「心配したんだから、バカ!」

夜人は状況を整理しようと何故ここで倒れていたいたのか思い出そうとするが、少し前の記憶が一切なかった。
頭痛が襲い頭を抱える夜人。

「大丈夫?」

彼は大したことはないと表情で返事をした、そんな事より夜人は気になることがあった。
あの光輝く物はなんなのかと。
それについて秋穂が説明しようとした瞬間、どこからともなく武装した軍隊らしき人が数十人くらいゾロゾロと現れた。
二人は驚いて声がでなかった。

「対象の少年発見、保護します。君達、ケガは?」

二人は首を横に振り大丈夫だというサインを送る。
益々状況が追いついていけない夜人は怯えていた。
立てるかと聞かれ二人はすくっと立ち上がる。
二人はどこかに連れて行かれると察するが、この人達は悪い人ではないとこの時点で判明していた。
何故かというとこの二人に対する対応が優しく、丁寧でいて敵意のない物だったからだ。
その上二人に付き添っている人から不思議と安心感を感じていた。
ただ二人はこの軍人達に身を任せるしかなかった。

「あ!そういえば私達と同い年くらいの男の子見ませんでしたか?さっきまで一緒にいたんですけど気がつけばどこかに行っちゃったみたいで」
「いや、見なかったが。さっこの車に乗って、ちょっと窮屈かもしれないけど我慢してくれ」

怯えて震えている夜人を横目に今はあの少年の事を忘れ、夜人の心配だけをしていようと心に決めたのであった。
435それも名無しだ:2009/09/10(木) 21:17:37 ID:qvfgkj2N
場面は変わってここはクレート、司令室。
長官とあの謎の少年が会話していた。

「―――と言うことだな?」
「間違いない、彼らは一枚岩じゃないよ。すぐに次の手を打ってくる」
「そうか、うむ?すまない、連絡が入った」

そう言って通信機に手をとる長官。

「どうした?…そうか、わかった」
「例の彼が来たのかい?」
「そのようだ?会っていかないか?」
「いや、まだその時じゃない」
「そうか…」


二人の乗せた車がクレートにつく、ここがどこなのか見当もつかない二人。
保護されると言っていたが、ここは明らかに軍の施設。
秋穂は確認をとるために付き添いの軍人に聞いた。

「ここどこですか?」
「ここは光の民対策本部基地クレート。人類最後の砦さ…」


場面は変わり休憩室。

「ついたらしいわよ例のパイロットが、どんな顔しているのかチェックチェック!」

長官とやりとりをしていた彼の部下、相田 水城が上機嫌にオペレーターである真樹 瑠奈と会話していた。

「先輩、あんまり期待しないほうがいいんじゃない?」
「なによ〜、あんたもちょっとは気になってるくせに」

瑠奈は図星をつかれたのか恥ずかしげに答えた。
顔が赤いまま瑠奈は答える。

「そっそりゃ、人類の命運がかかってますからね。どこの馬の骨かもわからない奴に、しょーもない奴だったら喝を入れてやりますよ!」
「あはは〜、血気盛んなこと…。じゃ見に行くわよ」
「ちょっと先輩!」

二人が連れて行かれる予定のメインオーダールームへ向かう。
そしてそのメインオーダールームに一足早くついていた夜人達は付き添いの軍人から軽く説明を受けていた、彼の名前は神沼 紫郎。
ここは秋穂の見た光の巨人の対策基地であることや、紫郎はここの軍人であることや、紫郎は現在彼女募集中であることや他色々。
そんな事を話している内に水城と瑠奈が登場。

「どれどれ〜、拝見〜……。え?」

水城は我が目を疑った、彼女は愕然とした。
それもそのはず、あの黒き邪悪な巨人のパイロットが自分の知っている人だった。
しかも知人というレベルではなく自分の親族、それも一番身近な甥だったからだ。
436それも名無しだ:2009/09/10(木) 21:19:22 ID:qvfgkj2N
「あー!あんたがパイロットね?どんな奴かと思えばなんかすごくヤワそうな奴じゃない」

そう言なり瑠奈は夜人の近くにより、文句をつけた。
当然見に覚えのない文句を言われて夜人は困惑する。

「ちょっとあんた!もうちょっとシャキッとしなさいよ」
「あっ、あの僕は…」

そしてもう一人いる事に気づく夜人。
その人と目があった時夜人は思い出す、子供のとき以来会っていない叔母の存在を。

「水城叔母さん?」
「や…ひと……君…」

そう言い終えた後水城はその場に力なく座り込む。

「先輩?」
「嘘でしょ…、そんな。ああ…神様……」

すぐに駆け寄り水城を心配する瑠奈。
自分の見たことのない彼女の姿に狼狽えるしかなかった。

「大丈夫よ瑠奈ちゃん、ありがとう」
「叔母さんってどういうことですか?まさかあの子は…?」
「ええ、あの子は私の姉の子つまり甥っ子よ」
「そんな!?」

「水城叔母さん?なんで叔母さんがこんな所にいるんだ?さっきからわからないことだらけだよ。
ランニングをしていて何があったのか覚えてなくて、秋穂がいきなり現れて、こんな所につれられて。あの光の塊は何?」

秋穂は混乱している彼を落ち着かせようと、肩に手を置く。

「落ち着いて夜人」

秋穂も水城の事は知っていた、しかし夜人と同じくなぜ彼女がこんな所にいるのかが分からない。

「あんたねぇ―――」
「待ちたまえ」

司令室から現れた長官に瑠奈は言葉を遮られる。
どうやら途中から会話を聞いていたようだ。

「それについては私から説明しよう」
「あなたは…?」

紫郎が答える。

「あの人はこの基地の長官、つまり一番偉い人さ」
「ご苦労だったな月沼准尉」
「ハッ!」
「私の名前は高島 総太郎、まずは我々の敵光の民の事から話さねばならんな」

いつしか夜人は冷静さを取り戻していた。

「彼らは1000年前に別の進化をとげた人間、光の民」
「歴史の教科書に光の民なんて…」
「確かにそんな記述はどこにもない、しかし教えられていることが全てではないのだよ土御門 夜人君」
(この人、なんで僕の名前を…)
437それも名無しだ:2009/09/10(木) 21:21:26 ID:qvfgkj2N
「話を続けよう、光の民は我々人間に敵意を示した。
結果戦う事になり、人間は大敗した」

長官は椅子に座り、続ける。

「戦う術のない人々はただ殺される一方だった、そんな折光の民に対抗すべく人々は禁忌に触れる事になる」

一息つき、夜人の目を見て言い放つ。

「闇の力に手を染める」

夜人はその言葉に気圧された。

「闇の力を持って光の民に対抗する、その闇の力とは機械の巨人。その名もジャオウ」
(ジャオウ…?)

秋穂はその聞き覚えのある名前を思い出す、あの少年が言っていたジャオウ…

「戦いはジャオウの圧倒的な力によって有利になる、しかしそれは長く続かなかった。なぜなら人間側から停戦の申し出をしたからだ。有利な状況だからこその停戦だった。それを光の民は受け入れる、とある条件をつけて」
「条件?」
「それは再戦を必ず誓うこと、人間達は合意し再戦の日にちを決めた。それは1000年後」
「それって…」
「そう、1000年後とは今現在なのだよ」
「そんな」
「なんとも身勝手な話だ、我々の祖先というものは。自分達は面倒なことは丸投げし、その結果我々はとんでもないツケ払わさせられる事になるのだからな…」

長官は頭をかかえ、力無く話す。

「光の民は光次元に潜伏し、1000年の眠りについた。そして1000年後の現在、再びその姿を現したのだ」
「ジャオウはどうなったんですか?」
「問題はそこなんだ、我々の先祖はジャオウを恐れ封印した。1000年というタイマーをセットしてね」
「じゃあジャオウは今復活しているんですね?」
「そのとうりだ、我々は祖先の残してくれたそのわずかな希望を頼りにしなくてはいけないのが現状なのだよ。我々クレートはその希望を武器に戦うために設立された」
「私はそのクレートで働いているのよ、夜人君」
「水城叔母さん」
「そしてジャオウにはパイロットが必要なのだ、そのパイロットに選ばれたのが…」

長官は息をのみ、一旦気持ちを落ち着かせ、精悍な顔つきで言う。

「君だ」
「え…?」

水城は顔を歪める、ジャオウの事を知っていたからである。
当然そのパイロットの宿命も。
秋穂はその事実に驚きあの戦闘を思い出す、そして取り乱しながら長官に聞く。

「待って、あれに乗っていたのは夜人なの!?そんなそんなのって」
「彼は一部記憶が無いはず、それが証拠だよ」

夜人は立ち眩み、地面に腰をつく。
なぜならその証拠の心当たりがあるからだ。
自分は記憶を失っていた間、ジャオウに乗って戦っていたのだと悟る。
438それも名無しだ:2009/09/10(木) 21:22:26 ID:qvfgkj2N
「いやだ、そんな嫌だ」
「落ち着いてくれ夜人君、我々は君の力が必要なんだ。人類が生き残るためには」
「僕には、そんなのできない。僕はそんな大それた人間じゃない!」
「君の家族を、お兄さんを救うためにも」
「兄…さん……?」
「君の家族はあの光の塊、boxに捕らわれている。光の民は手始めに東京都心を乗っ取り、拠点としたのだ」
「………」

秋穂は耐えかねず割って入る。

「そんなの卑怯よ!夜人の家族を理由に夜人を無理強いさせるなんて!夜人、こんな人達の言う事なんて聞くことない」

「待って秋穂、…僕やります。兄さんやみんなを救うために」
「夜人?」
「本当か夜人君?」

その場にいた誰もが夜人の意外な言葉に驚く。
それは水城も同じだった。

「本当にいいの?夜人君」
「そんな危ない事はやめて夜人」
「秋穂、多分秋穂の家族もあいつらに捕らわれていると思うんだ」
「確かに秋穂君、君の家族も光の民によってboxの中に捕らわれている」
「秋穂のおばさんとおじさんを助けるためでもある、それにこれは僕にしかできないことなんだと思う。だから怖いけど…、怖いけどジャオウに乗って戦おうと思う」
「夜人…」

紫郎が夜人の近くに寄り、肩に手を置く。

「よく決意してくれた夜人君、俺が全力でサポートしてやるから安心しろ!」
「なに言ってんのよ、あんたなんかに任せたら不安だわ」
「そりゃないぜ水城〜」
「ありがとう夜人君、我々は君の決断を高く評価したい。ここまで少し疲れただろう、休憩するといい。月沼准尉、案内してくれたまえ」
「了解!」

紫郎は二人を休憩室まで案内する。
その間、二人は考え込み無言だった。
三人が行った後少しして水城は長官に近寄る。

「長官、知っていたんですか?」
「せっ先輩」
「私は君が彼の親類だとさっき知ったよ」

水城は肩を落とす。

「久々に顔を合わせた場所がクレートだなんて…、夢にも思いませんでした」
「神は時として我々に過酷な試練を与える」
「そんな神サマなんて私は願い下げです」
「もっともだ…」

その時、警報が鳴り響く。

「何事だ!?」
「た、大変です光の巨人出現!」

オペレーターが慌てながら報告する、相当大変な事が起きているのだろう。
439それも名無しだ:2009/09/10(木) 21:24:41 ID:qvfgkj2N
「場所は…、このクレートです!」
「なんだと!?」

次の瞬間、光の巨人ヴェーラが基地の天井を破り、顔をみせる。

「どうしたんですか!?」

異変に気づいた夜人と紫郎がその場に駆けつける。

「ひっ光の民!?」

驚き、恐怖を覚える夜人。
初めてヴェーラを見たのだから無理もない。

「逃げて夜人君!」

水城の必死な訴えも虚しくヴェーラの放つ光の礫が無情にも夜人を襲う。

「うわぁーー!!」

辺りは煙に包まれる。

「夜人ー!」


「ククク、今日はラッキーだ。一夜に二度も光のやつらを斬れるんだからな…」

基地の遥か上空にジャオウが待機していた。
夜人は無事だった。

「無事だったのね」
「夜人君、まずは光の巨人を基地から引きはがしてくれ!」
「って言ってるぜ?どうする?夜人」
「………」

光の巨人の胴体を掴み投げ飛ばす、とりあえずクレートの安全は確保された。

「迎撃システム作動!」

基地周辺の砲台からヴェーラに向けて一斉放射される。

「駄目です、全くきいてません」
「チッチッチ、奴を殺るにはここまでしないとな」

そう言った後、肩の装甲が一部開口する。

「式神ヤタガラス召喚」

中から多数のカラスを模した小型機がヴェーラを一斉についばむ。

「気をつけな、カラスは光り物が好きだからさぁ」

数秒し、カラス達はジャオウに還る。
そこに姿を見せたのはみるも無惨に変わり果てたヴェーラだった。

「はっはっはっは!見ろよ夜人、まるでボロ雑巾だぜあいつ。元は光輝いてあんなに綺麗だったのに」
「トドメを刺すぞ、ジャオウ」
「オーケイ夜人…」

蓮華丸を闇から出しヴェーラを突く、串刺しになったヴェーラは光の粒子となり消えてゆく。
440それも名無しだ:2009/09/10(木) 21:31:25 ID:qvfgkj2N
「なんて圧倒的な強さなんだ…」
「バイバーイ、楽勝だったな夜人?」

ジャオウの問いに夜人は上の空、見つめる先はboxだった。

「ん?そういえばお前の家族があの中にいるんだったな?悪いけどお前の心を読ませてもらった、お前母親を憎んでるんだな?母はお前を見捨てて兄の事しか見ていない。最低な母親だよ、憎んで当然だ」
「………」
「もっとも現実逃避しようにも相手が逃避しちゃったんじゃどうしようもない、こいつは滑稽だハハハハ!」
「…あの中の人間はもう助けられないのか?」
「残念だがそれは俺にもわからない、家族のことは諦めるんだな」
「…フフ、何を勘違いしているジャオウ?助けられないなら最初からいないのと同じ、戦いに巻き沿いを食らっても俺の知ったことじゃない。家族がいようがいまいが俺には関係ないのさ」
「………」
(俺の体内に入れば心の闇の部分が浮き彫りになるがまさかここまでとはな。人は誰しも心に深い闇を抱えている。
普段は月の表面しか見えていないように人間には月の裏側、つまり普段は見えない心の闇を内に秘めている。
それが深層心理。こいつの深層心理は底の見えない深い闇に包まれている。
ククク、益々気に入ったよ夜人)

続く


長くなってすいません、あと戦闘描写短い…
441それも名無しだ:2009/09/13(日) 15:24:27 ID:tI5SXI/o
ここは正確にはロボットでは無いが、巨人みたいなものはありですか?
442それも名無しだ:2009/09/13(日) 16:07:17 ID:6U58G49s
もしヒーローっぽいなら特撮のオリジナルヒーローのスレがあったような
ま、いいか。作品が崩れない程度にちょっとばかしロボットっぽい描写加えればいいんじゃないの?
ここで書いちゃえよ
443それも名無しだ:2009/09/13(日) 16:29:42 ID:nqCPPLoO
ソルテッカマンとかいるが主役が変身ヒーローなテッカマンブレードが゙スパロボにでてるしんだし
脇にちょろっとでもロボとかただしとけばここでもいいと思うぜ。

特撮のオリジナルヒーロースレは特撮!板にあった気がするけど
あそこはへんな荒らしいっぱいいてお勧めできないなぁ…
444それも名無しだ:2009/09/13(日) 20:50:48 ID:CXghXqMw
植物王アプロディア

新規歴250年、地球は二つに分かれていた。
一つはプランキングダム。自然を愛し、共に生きる国
一つは機械帝国。機械で埋め尽くされ、すべてが機械の国
二つの国は共に歩んできていた。機械帝国の王が代わる瞬間までは…

ナーチュ・ラル 年齢不詳
プランキングダムに住む野生児。気ままに暮らしていたが、突然アプロディアの聖霊に選ばれる。

アプロディア
プランキングダムで作られた植物巨人
機械が使われておらず植物のみで作られている。
あらゆる植物の特性を持っており、それぞれの植物の能力を増長させて戦う

機械鋼人
機械帝国が送り込んでくる侵略兵器。量産性に優れていないのか一体ずつ送り込んでくる。

ゴーマ・マーシン
機械帝国15第目の王
機械しか信用できず、世界すべてを機械にしようとする。
445それも名無しだ:2009/09/17(木) 21:28:10 ID:+AvMK8Pd
大剣のジジョルグ

巨人族との戦いが始まってから数十年。人類は疲弊し押されていた。
そんな中、戦場に勇者は現われた…



ジジョルグ
昔人に助けられたことがあり恩返しのため巨人族だが人類の味方をして戦う。
巨人だとばれないようにGARに似たパワードスーツを着ている
武装は助けられたときに貰った大剣のみ


GAR
Giant Anti Robot
人類が巨人族に対向するために作り出した人型兵器
近距離戦闘を主体としており、刀やハンドガトリングなどを装備している。


巨人族
西の大陸に住んでいる種族
いきなり東へ侵攻してきた
戦闘時には西洋の鎧のようなパワードスーツを着る
446それも名無しだ:2009/09/19(土) 08:25:46 ID:tPB5ilmi
メイド…それは従う者
メイド…それは戦う者?
メイド…それは巨大ロボット!?

MADE・IN!サクライヴァー!


桜吹雪(さくら ふぶき) 17歳
父の借金の片に黒柳家に売られた高校生
家事どころか自分の世話も満足に出来ない。しかしMADEの適性が高いためサクライヴァーのパイロットとして借金返済に勤しむ

黒柳誠人(くろやなぎ まこと) 20歳
黒柳家党首にして対HAI組織「black willow」司令官
吹雪が家事を失敗して誠人が怒るのが日常になっている

アリス・グリアース 18歳
とても十代には見えないメイド長兼副指令
居合いが超人クラスだったり、顔がとてつもなく広かったりと謎が誠人以上に多い人物
おばさん扱いをしたり紹介するとき「アリスさんの後に繋げて歳を言うとこの世の物とは思えない攻撃を受ける

肴場花梨(さかなば かりん) 16歳
3馬鹿メイドの一人
いつもは目立たない眼鏡ポジションだが戦闘になると素晴らしい解析能力を発揮する

カルボ・ケイシー 16歳
3馬鹿メイドの一人
いつもは口が悪いリーダーポジションだが戦闘になると凄いメカニックとなる

シャマーヌ・ケリス 16歳
3馬鹿メイドの一人
いつもは天然ボケだが戦闘になると凄腕の通信士になる
447それも名無しだ:2009/09/19(土) 08:27:51 ID:tPB5ilmi
MADE

黒柳家が対HAI戦に造った機体
mind
armor
Damascus steel
edged
の略称で訳すと「精神力が必要なダマスカス鋼の刃を付けた鎧」

サクライヴァー
試作MADE一号機
MADE・IN!サクライヴァー!の掛け声で起動する
色は黒を基調にピンクが所々入っている
飛行パーツ「カチューシャ」を付けることで飛行戦も可能になる
武装は槍と騎士剣が融合した「ブレイドランス」
右腕を超高速で飛ばす
「ブレイクパンチ」
左腕に付いているバリア
「絶対領域」
トドメの一撃に使う必殺武装
「メイド・ノヴァ」

ナイトサクライヴァー
サクライヴァーを改修した機体
全体的に一回り大きくなっている
武装は槍、騎士剣の他に銃に変形する
「BLキャノン」
さらに強力になった拳を飛ばす
「デストロイパンチ」
鉄壁の防御力になった
「真・絶対領域」
さらに破壊力をました必殺武装
「メイド・ノヴァ・ナイトメア」

HAI
human anti invader

いきなり現れ人類に敵対行動をする化け物
一体一体姿は違うが頭に青色のコアがあるのが特徴
448それも名無しだ:2009/09/20(日) 17:28:42 ID:bO63i8H8
蒼穹の空を目指して

2015年、日本の富士山に隕石が落下、その衝撃で噴火した。富士山の噴火を皮切りに日本各地の火山は噴火していった。
そして火山が静まったとき、富士山の火口から謎の生物FINが出現し、日本を侵略して行った…
それから五年後、溶岩や火山灰で覆われた日本を捨て、日本人は沖縄に最終防衛ラインを築き抵抗していた。
そして今、母国を思い出を取り戻す戦いが始まる…

光輝(ひかり かがや)16歳
数少ない日本人の生き残り
青空を眺めるのが趣味で何時間も飽きずに眺めていたりした。
青空をもう一度見るために戦う

希望満(きぼう みちる)17歳
ソルレイブのサポートパイロット
輝とは幼馴染みでよく喧嘩をするが仲は良い。
輝の話を聞くのが趣味。
思い出の場所を取り戻すために戦う。

希望塚無(きぼう つかむ)65歳
満の祖父にしてソルレイブの製作者
何かと愚痴が多いが科学者としては世界一


太陽機

希望博士が造ったSOL(Solenoid Line)システムを積んでいる機体

SOL機関太陽光を螺旋状に取り込み、線状に並べることで効率的にエネルギーを操ることが出来る機関

ソルレイブ
SOL機関を積んでいる機体
操縦師一人では操縦が追いつかないので二人乗りが原則
騎士剣を主に使う
後にソルレイザーに改良される
高機動、高火力の機体だが、防御力を犠牲にしているため、装甲は薄い
SS(ソルシャイニング)スラッシュ
エネルギーの竜巻で相手を上空まで巻き上げ、自分も上空に行き太陽エネルギーを剣に込め敵を切り裂く必殺技

ソルレイル
国連軍がソルレイブをベースに開発した量産兵器
SOL機関は詰まれてないが、装甲を厚くしたことにより、バランスの良い機体になっている
主に日本刀を使う。


FIN
富士山の火口から現われた謎の生物
群れを作り行動する。
特徴として全ての個体の体の色が深紅一色
449それも名無しだ:2009/09/22(火) 07:34:07 ID:UGteLhtM
コスモ・アドベンチャーズ

宇宙…それは海。広大な今なお拡大し続けている危険と魅力が詰まった大海原。
そして今、宇宙を翔ける一隻の船があった…


陽月 星(ようげつ せい)17歳
月でジャンク屋を営んでいたが、謎の古文書を発見し、確かめるために冒険に出発する。

冥雷 チカ(めいらい ちか)17歳
ジャンク屋の従業員
冒険には面白そうなので同行する。
戦闘時には戦艦を操縦する。

水木 天(すいもく てん)13歳
一番年下ながらもメカニックとしての腕は優秀

パスポート
主人公がジャンクの戦艦を修理、改造した宇宙戦艦
居住スペースが充実している。
ビームキャノン砲を付けており、戦闘能力も高い。
チケットとの合体機構を備えている。

チケット
主人公がジャンクを寄せ集めて作り上げた機体
ジャンクとは思えない機動力と火力を備えている
武装はビームキャノン、チェーンワイヤー、レーザーブレイドなど
パスポートとの合体機構がある。

アドベンチャーズ
パスポートとチケットが合体した機体
装甲が厚くバリアまであるので並大抵の攻撃では沈まない。
しかし機動力が無いので攻撃を避けれない。
武装はビームブラスター、レーザーブレイクソード、チェーンワイヤー、GFノヴァなど
450それも名無しだ:2009/09/22(火) 09:40:26 ID:cVOKB9mF
>449
いい!スパロボや昨今のアニメにはロマンが足りないんだ!
そういうロマンあふれる子供らしい作品が欲しいよ
451それも名無しだ:2009/09/25(金) 00:28:18 ID:8Hq2ghxK
血と鉄のストラグル

『Ladys and gentlemen!ここに集うはナノマシンと機械の体で命を繋ぎ止める48人のA級罪人!!
 かれらが挑戦するのは自分の命と自由を賭けた血と鉄のstruggle(奪い合い)!!
 早速その詳細を説明しよう!!

the struggle最終目的:参加者は1ヶ月の間に五つ以上のライフコアを得、ゴールであるサニーシティーに到着しなければならない。

ルール:本ゲームは原則的に参加者、観戦者問わず何を使い、何をしてもよい。

補足
1.参加者は全員異なる体の一部を機械(サイボーグ)化しており、それをアーテック(武器)として扱える。
2.参加者の生命は肉体を維持するナノマシンと、それの動力となるライフコア、ナノマシンを制御する機械パーツによって生き長らえておりライフコアを失うことは死を意味する。
3.他者のライフコアを得ることでそれに属するアーテックはもとより、生身の肉体であろうとナノマシン制御により自分の肉体として再構築し、得ることができる。
4.時間経過によりライフコアのエネルギーは低下し、生命を維持するためのライフコアの必要数は増加する。1ヶ月が経過すれば、その時点で全てのライフコアは停止する。
5.参加者はライフコアのエネルギーを消費、アーテックを媒介にすることでアーマン(大型ロボット)を展開することができる。

人間としての肉体を取り戻してもよし、機械の体で不老を目指してもよしの白熱バトル!!
見事生き残って自由を勝ち取るのは一体どいつだぁー!?
それではおまちかね注目選手の紹介だーッ!!!

再び白昼夢は繰り広げられるのか!?処刑傭兵【グラン・グロー】!!
左腕に搭載された無数の重火器と重爆撃アーマン【バクライ】!!この相性は危険すぎるーッ!!

そのカリスマ性が本ゲームのどう影響を及ぼすか…3つの組織を同時に纏め上げたテロリストの星【J.J.ダストマン】は
サーチアイとレーザーアーマン【レッドクロウ】での参加だーッ!!

常に最前線を生き抜き続けた超感覚はいまだ健在!悲劇の英雄【ルドルフ・ゲーニッヒ】!!
右手のカギ爪と獣人アーマン【ガルドレイク】が風を切る!!

新型ウイルスの自作自演で瞬く間に世界経済を掌握した【イェン・リーレイ】は武術の達人の顔も持つ!
両膝のハンマーボムと格闘アーマン【DTD】はパワーとスピードを兼ね備える!!

そして最後に期待のニューフェイス、2国首脳暗殺の謎はいまだ解明されず!
【ゴドー・ツカサ】は灼熱の息を吹く肺とアーマン【ドラグロム】で無罪を勝ち取れるのか!?

時間が許す限り紹介したいところだが、選手達は早くも息を荒立てて殺意むき出しだぁー!!
それではthe struggle GAME START!!!
452それも名無しだ:2009/09/27(日) 15:27:41 ID:3jMoGezz
ウインドレーク

三機存在する戦闘機スカイマシンの一機。ミサイルと電子装備(チャフなど)を装備。単に「1号機」「スカイ1」と呼ばれることのほうが多い。

ルサリード

同じくスカイマシンの一機。風の妖精から名前を取ってあるが、例によって「2号機」「スカイ2」と呼ばれる。レーザー砲を装備。

エアリア

同じくスカイマシンの一機。呼称は「3号機」「スカイ3」機銃を装備。変形機構を持ち、人型ロボとなるが、この状態に限りエアライザーと呼ばれる(命名空哉)。
その際には二丁拳銃(機銃)と剣が武器となる。

アナジス

ウインドレークとルサリードが合体した人型ロボ。ソラへの合体ができるまでは「合体機」「スカイA」と呼ばれており、ソラに合わせて「A」にanotherをあてて名づけられた。
武器は格闘攻撃とビーム、ミサイル。必殺技は相手に直接叩き込むことでレーダーを破壊するフレアパンチ。

ソラ
アナジスとエアリアが合体することで完成するロボット。
『ウ』インドレーク
    +
『ル』サリード
    +
『エ』アリア

なので『空』(ちなみにアナジス=『穴』ジス)。
アナジスの武器に加えて機銃とレーザー砲が合体したトリプルガン、大剣が使え、ビームもパワーアップしている。
必殺技は剣で音速の壁を切り裂きながら突き進む陣風アタック。

ハルバード
鳥獣人の一族及び彼らが住む空中要塞の名前。
大空の支配権を主張すると同時に汚染された大地を昇華すると称して攻撃を仕掛けてくる。
空中要塞からは自身の十数倍近く大きいパワードスーツを装着したバーディアンと呼ばれる兵士達が出撃する。
453それも名無しだ:2009/09/27(日) 15:29:49 ID:3jMoGezz
空哉(くうや)

「3バカラス」のリーダー的存在でガキ大将。
エアライザー(エアリア)のパイロット。
夢が飛行機パイロット、攻撃時に技名を付ける(毎回違う)などいかにも小学生らしいが、大人顔負けの度胸とリーダーシップを持つ。
いわゆる母子家庭で「父」という存在に憧れつつも母を思って口にしない。

疾風(はやて)

空哉とは反発しあう秀才タイプだがしつこく絡まれるうちに「3バカラス」となっていたことにまんざらでもない様子。
ルサリードのパイロット。
相当な負けず嫌いで大人とも張り合おうとするがほめられたりすると弱い。
父親が空軍勤め(空哉らには現役パイロットと言っているが今は管制官)な事もあって航空力学などに詳しい。

大軌(だいき)

心優しい「3バカラス」のストッパー。空哉とはお隣さんの幼馴染。
ウインドレークのパイロット。
おっとりしているが案外男前なので空哉は「キャラじゃない」とぼやいているとか。
両親が航空会社勤めなので家ではいつも祖母と一緒。

みなも

「3バカラス」と同じクラスで空哉とは口喧嘩が絶えない。
父親に弁当を届けに基地を出入りしていたが「3バカラス」の戦いを知ってからは基地内の何でも係として志願した。
自分が空哉に対し恋心を抱いていると思ったら気のせいだった。
あっけらかんとした性格で何事も受け止めきる器の広さをもつ。

畑(はた)指令

急遽再編されたWAD(世界空域防衛隊)の司令官でみなもの父親。
怪奇モールス信号を(スカイマシンに使われる設計理論)受け、父の兼定の残したスカイマシンを完成させた。
空哉が提案した「スカイガー」が全員一致で却下された際に彼の名前から連想してソラを名づけた。
いい歳(40手前)して童顔かつ中性的なので親しいWADメンバー、しまいには空哉にも葵ちゃん(下の名前)と呼ばれてからかわれている。

鳥王ヒノン
ハルバードの王で彼らを統べ、要塞を操る。
不老不死と言われ、ハルバード誕生から君臨しているという。
人間を酷く憎むこともあわせ秘密があるようだ。


ノクラフ
ハルバードにてバーディアンを率いるとともに自身も凄腕のバーディアン。
電撃戦に近い形での正面突破を得意とし、WADを幾度となく苦しめる。
卑怯を嫌い他の命に対しての優しさも持っているが戦闘時にはそれらを一切捨てた冷徹な軍人となる。
454それも名無しだ:2009/09/27(日) 22:20:15 ID:yXoM2dCE
あのー…>>452~453の人
すみませんが肝心のタイトルは何ですか?
455それも名無しだ:2009/09/27(日) 22:26:45 ID:3jMoGezz
あーまたタイトル入れ損ねた…「blue sky」ね。
そもそもボツタイトルだから微妙だけど。

もう子供時代のロボット(つっても厨時代も入ってるが)ほとんど残ってないわ。
456それも名無しだ:2009/09/29(火) 00:14:42 ID:Nw0pnts0
高機動ブラックフィート

今からそう遠くない未来。地球は月面都市の建造を進めていた。
地球の周りを囲む6つのスペースターミナル(人工衛星)から補給を受け、自力で宇宙空間を移動、さらに月面での複雑な作業を行うために作られたのがスケールスーツと呼ばれる特殊ロボットだ。
宇宙服と作業マシンの中間とも言えるSSは絶対数こそ少なかったがその汎用性から非常に重宝されていた。
ところがある時、月面の裏側から謎のロボット達が攻めてくる。
都市やターミナルを守りながら戦うには地球用の兵器は不十分。そこで急遽SSを中心とした戦闘用の改造機械部隊「FEET」が編成された。

ブラックフィート

FEETに配備された臨時戦闘用のスケールスーツ。16基のパワータービンと64個のスラスターカートリッジにより宇宙空間でも自在の姿勢制御をこなす。
また初速を重視し背中に可動型のプラズマブースターを装備しているため非常に機動性が高い。
武装は小型のマスドライバーガンと電流剣ともいえるリアクティブピッカー。
さらに蜘蛛の糸を研究して作成されたストリングチェーンで繋がれたジェットハンマーを装備することもある。
最新機ではないが比較的新しい機体で、同型が3機存在する。

エグザネミー
突如現れたロボット兵器。かなり精密な動作が可能で、自分達で修理や開発を行えるほどであり、最初に陥落した月面基地を根城にその数をどんどん増やしていった。
実は数年前に通信不能になった火星探査・開発用の自律ロボット群であることが判明。
しかし一体どのような理由でプログラムが変形したのかはわかっていない。
全員がリアルタイムでリンクしているため集団作戦が得意。

室山

型落ちや寿命がきたスケールスーツを改造して行う月面都市で流行している非合法スポーツ「シー・スカイ・レース」のルーキー。
その中でも裏レースで稼いでいただけあって飛行格闘センスが抜群でFEETに協力するうちにいつの間にか隊員に数えられていた。
意図的に宇宙で人目に付き難い黒のSSを使っていたが、FEETとの共同戦線から目印の蛍光ラインを入れるようになり発展型のブラックフィートにも受け継がれた。
粗雑な印象だが頼まれると断れない。
フランスパン剣術の使い手で顔の右側にやたらとほくろが偏っている。
457それも名無しだ:2009/09/30(水) 01:09:30 ID:7kC6FqBp
ザンガンF

革命一派が秘密裏に開発していたブリットアーマー。
farstにしてfinalつまり一撃必殺の弾丸。
とにかく硬い装甲と強力な実弾兵器を装備。
恐るべき加速能力を持ち直線では敵無しのスーパーロボットだ。

・バーサチェーン
相手を縛ったり締め付けたりと便利で丈夫な鎖。突撃時に相手を引っ掛けて引きずるったり。

・ガンザガント
篭手が開き銃弾を放つ。相手を殴る瞬間に発射してパンチ力を強めたりも。

・スポルタキャノン
両肩の小型砲台。乱射しながら突撃するのはお約束。

・飛翔足刀蹴り
武装ではなく乗り手のジョウならではの格闘技。いわゆるライダーキックのような蹴り。

・フォートレスバスター弾
ビーダマンと見まがう如き巨大な砲弾を前面から打ち出す。その名のとおり要塞を破壊する威力だが、弾は1発しか内蔵できない。

・フォートレスバスター・ハンマー落とし
上記の弾をバーサチェーンに引っ掛けて相手に叩きつける。ちなみにこの弾、火薬は入っていない巨大な鉄球である(厳密には鉄ではないが。)

・DAN−GUN
文字通り自分が弾丸となり相手に突っ込む特攻技。ザンガンFは音速を超えた時あらわれるソニックブームをコントロールしまるでバリアのように纏うことができる(ソニック・ウォール)。
これにより衝突時の自分へのダメージは少なからず軽減される。

ジョウ
ザンガンFに勝手に乗り込んだ青年。なんだかんだで現行の政府・世界に反抗心をもってはいたが偶然ザンガンFを発見したことで
「いけるとこまでいく」と危うい思想で革命一派に入る。
とはいえ自分なりの義にしか従わずザンガンの唯一のパイロットなのをいいことに一派をかき乱している。
458それも名無しだ:2009/09/30(水) 20:23:01 ID:42CGkHxy
戦闘勝攻(がっこう)ガクエン

銅学園、一見普通の高校だが秘密があった!
その正体は悪の宇宙人と戦う防衛基地だった!

我紅炎(ガクエン)
銅学園が作り出した秘密兵器
炎を打ち出す2丁拳銃で戦う
装甲は深紅で太陽の中でも耐えられるくらい熱に強い

鎧炎神(よろい えんか)17歳
銅学園に通っている高校生
正義感が強いお人好しひょんな事からガクエンの搭乗者になる

銅 朋僧(あかがね ともぞう)
学園長
地巨宙神(じこちゅうしん)の襲来を予知し我紅炎を創る
歳は不明


地巨宙神
宇宙からやって来た謎の敵
事故獣を配下に世界征服を始める
459それも名無しだ:2009/10/01(木) 23:56:12 ID:LuC+q2Lk
大地から噴出すは地球の膿「バゴラ獣」。

そしてバゴラ獣の出現を機に地上侵攻を開始した「ザルガン帝国」。

地上は奴らに焼き尽くされてしまうのか…。

『マグマダイバー・プラグマ』


「暑い…つーか熱い。漢字違いのほうの熱い。」

ここのところの猛暑は異常だ。もう秋口だってのに気温はあがる一方で冷房がバカ売れ。
それでも我が家には不思議と無いもので、俺は授業が終わるといつものように近所の大学の研究室に涼みに行っていた。

「豪くんはさ、ロボットとか好きだったよね?」

「…そりゃ子供の頃の話でしょう。」

「だってまだ子供でしょ?」

研究所に勤める大塚助教授(万年)は俺の叔父。最近見ないと思ったら急に現れて突拍子もないことを言い出した。

バクォオオオオン!!!!!

すさまじい爆音が鳴り響いた。
それと同時に外の景色は真っ赤に歪み、今までの暑さが笑えるほどの熱さが訪れた。

「なんだ・・・これ…!」

「やっぱり来ちゃったね。豪くん、すまないけどとりあえず一回だけ乗ってくれないかな。」

「へ・・・!?」

そんな…いやまさかな。そう思いながらも叔父さんについていく。
しかし叔父さんはただドアを開けただけ。
その先の小さな部屋で立ち止まった。

「ちょっと座って。」

パイプ椅子を顎で指す。

「なんだ…てっきり目の前に巨大ロボットでも出てくるかと思いましたよ。」

「んーちょっと惜しい。」

そういうと叔父さんは壁に空いている穴に指を突っ込んだ。

ゴゴゴ…

突如として地鳴り。一体外はどうなってしまったのか。
そんな俺の心配を察している様子はないが、叔父さんは部屋の窓を開け始めた。
すると…

「な、なんじゃこりゃあぁぁぁ!!!」

いつの間にか俺は巨大ロボットのコックピット(四畳半)のシート(パイプ椅子)に座っていたのだった。

「はいこれ、じゃーよろしく。」

叔父さんはそういって俺にゲームの専用コントローラーのでかいバージョンみたいなものを渡すと、いつの間にか装備していたパラシュートで降りていってしまった。
460それも名無しだ:2009/10/02(金) 00:04:12 ID:fcvVaD7J
呆気に取られていると、いきなり部屋がグワンと揺れた。
地震…じゃなくてロボットに乗ってるってことは…

「ぐぎるぎぐー」

開け放たれた窓から見えたのは真っ赤な怪獣だった。

「これって…やっつけろ…ってことか!?」

考えてる余裕はなかった。怪獣は再びこちらに飛び掛ってきた。

「どうやって…こいつ!!」

でたらめにレバーを回してボタンを叩いた。

ウントモスントモ…

間抜けな音がするだけだった。そんなことお構いなく怪獣の体当たりで部屋は揺れた。
これだけの衝撃でパイプ椅子から転げ落ちるだけですんだ事を驚く余裕もない。

「がるがごげー」

怪獣と目があった。やばい、死ぬ。

バズゥーン!

また新しい爆音と共に怪獣の顔が窓からそれた。

「今の内よ、はやく!!」

いきなり耳元で声がして振り返ると部屋に誰もいるわけでもなく、代わりに空いた窓の外大学校舎の屋上に人影が見えた。
でかい筒もった女だった。煙がでている。バズーカ持った女だ。

「何やってるの!あなた『プラグマ』のパイロットなんでしょ!?」

耳元で怒鳴られて驚いたもんで、コントローラーを落としてしまった。
すると目の前に女のズーム映像が出てきてもっと驚いた。
結構好みの顔だけどこの状況では微塵も好きになれない。

「なんだよいきなり!わけわかめだろが!!」

「いきなりってあなたが通信してきたんでしょ!?早くしないと、この弾じゃバゴラ獣の足止めだけで精一杯なんだから!」

「ごめんコロナ、豪くんには今さっき乗ってもらっただけで何にも教えてないんだ。」

いきなり叔父さんが割り込んできた。もう驚かないと思いつつも驚く。

「叔父さんどこにいるんんだよ!?」

「大学の外だよ。」

「なんであなたがプラグマに乗ってなくてそんな所にいるのよ…。」

「僕高いところ苦手。」
461それも名無しだ:2009/10/02(金) 00:05:42 ID:LuC+q2Lk
ズガーン!!

そんなやりとりの間に怪獣(バゴラ獣?)は襲い掛かってくる。
体当たりで吹き飛ばされたロボットの正面から奴の真横まで裂けた口が開くのが見えた。

「ぐるぎー」

でかい火の玉が飛んできた。

「あぶなっ!!」

とっさに身をよじると火の玉は横をかすめて飛んでいき、遠くで爆発する音が聞こえた。

「あれ!?避けれた?」

「そりゃあそうだよ椅子が動きを感知してくれるもの。」

「じゃあこのコントローラーはなんなんですか!!」

思わず突っ込むと

「え?通信機だけど。」

「ちょっと、前、前ー!!」

女の声で慌てて我に返るとまたもや怪獣が突っ込んでくる。

「やり方さえわかればっ!!」

怪獣の下あごにロボットのキックが炸裂した。
怪獣は初めての反撃に戸惑ったのか一瞬体を退いた。

「こんのぉー!!!!」

逃さず追撃のパンチ!

「がらら…」

もう一発!!

「げ…げ…ぐるー!!!!」

珍妙な声をあげると怪獣の口から先の2倍はる火の玉がはみ出していた。
こういう時って…

「よし、豪くん!ブレイザーナックルだ!!」

『ブレイザーナックル』
それは俺が子供の頃大好きだったロボット、『ブレイザー8』の必殺技だ。
今の俺なら…

で き る ! !

「うおぉぉぉぉぉ!!!!ブレイザアァァァナックルゥゥゥゥゥ!!!!!!!」
462それも名無しだ:2009/10/02(金) 00:06:53 ID:LuC+q2Lk
夕日よりも、怪獣よりも、火の玉よりも赤い、紅い紅い拳が、貫いた。

ズバババーン!!

怪獣の肉体が噴水のように噴き出して、穴の中に消えていった。
穴…?

「倒した…のか?」

「ちょっと、あれ「うんま、倒したには倒したよ。お疲れだね豪くん。いやはや助かったよ。」

なにか言いかけた女を叔父さんが遮っている気もしたが、その一言でどっと疲れが押し寄せた俺は、四畳半にぶっ倒れてしまった。

「あれはまだ使えないから今回はしょうがないよ。豪くんには悪いけどあのバゴラとはもう一回戦ってもらうしかない。」


――――――

俺はその後ずっと寝てたらしく、そのところを家まで運んでもらったらしい。
目を覚ますと布団の上だった。
気が付けば外は静かな夜で、それでいてとても涼しかった。

「豪くん起きました?」

この声が聞こえるということはこれが夢オチという一縷の望みもほぼ0なわけで。
言いたいことも聞きたいことも山ほどあるので、ふすまをピシャリ開ける。

「あのね、さっきの怪獣はバゴラ獣といってね、生命の循環構造において…」

「今起きた脳に分かるよう3語でまとめてください。」

「怪獣 危険 対抗」
「まぁ要するに地球の膿みたいなものかな、バゴラに関しては。地球の奥深く溶岩の中から誕生して、この地上に這い出てくるんだ。」

「バゴラ獣は地上の命すべてを焼き払うつもり。だけどそんなことはさせない。」

「ちょっとまて、なぜ見知らぬ女が平然と我が家で味噌汁すすってるんだ。」

「あらやだ豪、コロナさんがあなたを家まで背負ってきてくれたのよ?」

余計なことを聞いてしまったというか、既にお袋と女の空気が馴染みすぎてる気がしてなんともいえない気持ちになった。

「でね、実は地表のすぐ手前、溶岩の最上層には人が住んでいてね。」

「ザルガン帝国。はるか太古に地下に幽閉された人々が、炎熱コントロール技術により作り上げた帝国。それがバゴラ獣を上手く利用して地上を支配しようとしているの。」

「そそ。で、彼女コロナちゃんは『そんなのよくない!』っていって先んじて地上にやってきたわけ。で、彼女の持ってきた理論物質その他もろもろで作ってたのが『マグマダイバー・プラグマ』。まぁ今日はこの辺で…豪くんが見事この町を守ってくれましたのでかんぱーい。」

「カンパーイ。」「乾杯。」

「…もうどうにでもなれ。完敗。」

その後いろいろ話を聞いたが突拍子もないことや訳の分からないことばかりで寝ぼけた頭にはぜんぜん入ってこなかった。
あ、とりあえず叔父さんがあの時大学の外にいて町の人たちを避難させていたということをお袋から聞いたのは覚えてる。
かなり適当でムカっときてたけどそれを聞いてちょっとだけ見直した。
話半分で聞いても意味ないし時間が時間だったので、俺は麦ご飯だけいただくと再びふすまの向こう、布団の中にもぐりこんだ。

「やっぱり涼しいと寝心地がいいな…」

次の日から何が起こるかなんて考えもせず、俺はまぶたを閉じた。
463それも名無しだ:2009/10/02(金) 00:44:46 ID:fcvVaD7J
というわけで久々にSSの粗悪品みたいな感じでひとつ。

以下設定

大塚豪

年頃な高校生。結構乗せられやすく、すぐ熱くなる性根。
本人はクールで大人な対応を心がけているがまるでできていない。
子供のころはロボット大好きだったが最近は敬遠していた。
それが原因なのか後に重大な弱点を負う。

大塚大(まさる)

豪の父の兄。今年厄年。豪いわく「ぬるぬるとした性格」。
機械工学が専門だが有名という程でもない。
なぜか交友関係が広くプラグマの完成もそれによる所が大きい。

コロナ・ザルガン

ザルガン帝国から亡命してきた。豪より少し上に見える。
よく怒るが状況が状況なのでツンデレというわけでもない。
普通に大より頭がよく、基本設計も彼女が打ち出しているとか。

マグマダイバー・プラグマ

作りかけのスーパーロボット。とりあえず格闘はできるが肝心要の「マグマダイブ」ができない。
マグマダイブとはそのまんま地表を突き抜けマグマに潜り、その中で戦闘を行うこと。
「熱い心」をエネルギーにできる不思議ちゃん。
つまりは出力が上がっているだけで「ブレイザーナックル」など存在しない。ただのパンチである。

バゴラ獣

地球の「膿」。とはいったもののその存在はよく分からない。
生命の循環に支障がでると生命全体に負荷がかかり、それを解消するために地球が生命になんらかの影響を与える。
しかしその処理を超える支障が現れると、地球そのものに大きな負荷がかかり、解消するためのエネルギーが暴走する。
それが純粋な外方向(地球で言う地上)への破壊衝動を持った怪獣、バゴラだとか。なんじゃらほい。

ザルガン帝国

いわゆる地底人で先史文明。その祖先が生命全体に大きな悪影響を与えたことからか大陸ごと沈下し、海底より奥深くに閉じ込められていた。
ところがどっこい科学の力で生き延びて、海流・地盤によって出られない地上ではなく逆に下に下にと生活圏を移していった。
自分の肺にバクテリアを飼って酸素を作り出しているらしい。
熱に関するものにおいては地上の概念を覆すほどの技術力を持っており、地上に出られる切っ掛けとなったバゴラ獣達を制御しようと企む。
464それも名無しだ:2009/10/02(金) 06:36:57 ID:AKYRaO4m
なんか投げやりな雰囲気が妙に好き
さて、そろそろ次スレを・・・
465それも名無しだ:2009/10/02(金) 22:45:45 ID:QYRJ0t7X
ルーンブレイク


――その日世界の終わりと始まりを迎えた――


帝(ミカド)
月に設立された人類を監視する機関。
地球は彼らによって管理されている。
王家と呼ばれる特別な人種によって構成されている。
地球の有史以来この体制は一度も変わらない。

八百万 キョウ(ヤオヨロズ キョウ)
物語の主人公、地球に住んでいて毎日強制労働をしいられている。
しかし本人はその生活に何不自由なく、逆にはささやかな幸せを感じていた。
ある日月から来た王家のカグヤと出会い、とある物を託される。
そこから彼の人生は一転してしまうことに…

弧月 カグヤ(コゲツ カグヤ)
月の王家の姫君、世界のあり方に疑問を持ち王家でありながらも帝の体制を破壊するために行動する。
仲間を集めるために地球に行き、帝からある物を盗み出しキョウに託す。

讃岐 オキナ(サヌキ オキナ)
カグヤの従者、カグヤの事を姫と呼んでいる。
かなりの博識で月にある蔵書を全て読破している。
地球の本にも興味を持っている。
まだ若い。

ルーナベルン
地球にあるクラウンモーターと呼ばれる乗り物に、カグヤの持っていたある物が融合した機体。
その力は未知数。
帝の機体に引けをとらない。
破竹モードという通常の倍以上の性能を発揮するモードがある。
この時機体は金色に包まれる。
466それも名無しだ:2009/10/03(土) 09:33:22 ID:EOwDy05k
variable driver

地球では今、ネットゲームが流行っていた。ネットのフィールドでロボットを戦わせるゲーム「バリアブル・ドライバー」しかし、ゲームの影で世界を揺るがす陰謀が動いていた…

神機 改斗(かみき かいと) 18歳
プロゲーマー。
プログラミング、ゲーム等の腕は世界一と言っていいほど
バリドラをやっていたら、ひょんな事から世界を巻き込む騒動に巻き込まれて行く。
世界が融合した後は遥火財閥のエースとして活躍する

エルライン
バリドラでの改斗の機体。
足にはローラー、背中にはブースターと素早さを重視している。
飛ぶことは出来ないが跳躍力があるので、跳ぶことは出来る
武装は
クイックブレード、パワードライフル、マルチミサイル、頭部バルカン等


遥火財閥
世界が融合したときアーケードに対向するためにバリドラを作り、運営している財閥
融合を阻止しようとするが、結局阻止はできなかった

アーケード
ネットの世界と現実世界を融合させ、世界征服を企む武装組織
物語中盤で世界の融合を完遂する

バリアブル・ドライバー
通称「バリドラ」
遥火財閥が造ったネットゲームだが実は世界が融合した時にドライバーがアーケードと戦う腕を鍛えるために造ったゲーム
467それも名無しだ:2009/10/03(土) 10:30:23 ID:qKz+ZwHQ
そろそろ容量やばいかもな
そろそろ投票に入ろうぜ
468それも名無しだ:2009/10/03(土) 14:13:17 ID:MCHpMG6K
建てれなかったので代わりに今スレのまとめ。容量の都合で紹介文は断念。

>>2 機動戦姫カルミナイレブン
>>7 消防ロボ チンカイザー
>>15 戦う!巫女さん
>>18 合体!聖獣王

>>19-22,>>197,>>242-243 桜華絢爛ベルフェリオン
>>30-35 第一話「出逢いという奇跡」
>>104-112 第二話「デバイス・オン! 立てよ名も無きベルフェリオン!」
>>137-149 第三話「騒動、その後で」
>>189-192,>>209,>>193-196 第四話「鍛える冬」
>>221-234 第五話「遭遇! ジャンヌダルク」
>>273-288 第六話「踏み出す一歩 炸裂!爆牙天襲脚」
>>410-423 第七話「突撃! となりの町工場」
まとめページ ttp://napateck.web.fc2.com/bfo_webpage.html

>>24-25 破壊神ブイ・レイク
>>26-27 追憶のフォルナード
>>28 サンシャインゲート
>>37-40 アリス
>>43-46 無敵伝説ウィンジブル
>>47-50 スカイファイター
>>51-52,>>54-55 機械童話
>>67 【超強無敵 ヴァリガンヴァー】
>>68-69 闘機伝
>>70 邪心ディロイザー
>>71 似非鉄鬼バゴーン
>>73 「機動幻想エリュシオン」
>>76 弁護神ライブロー

(8スレ目>215)機動少女伝マサト
 >>77-79 第13話「憤怒、突進!」
469それも名無しだ:2009/10/03(土) 14:14:13 ID:MCHpMG6K
>>81,>>83-85 [三将機伝エルマイス]
>>91 木神鋼鉄エナガフ
>>92 言語闘争ランゲージ
>>94 夜に咲く花
>>95 対夜奇獣部隊「四華」
>>96 「鋼貴なる○○○」(タイトル公募)
>>100 マジョルカ

>>114 行け!!ユンガー50(フィフティ)
>>130-136 1話「巨人爆誕!」
>>202-206 2話「力対力」

>>116 秘密部隊夜鷹
>>117-120 第一話「出会い」
>>123-128 第2話 「秘密部隊」
>>153-158 第3話「始まり」
>>167-176 第4話「猫?」

>>161-165 アストロファイブ!
>>178 大海のウェイブル
>>183 烙印のマリオネキサ
>>186 グリーンベーター(画像有)
>>188 声闘超音ブッチャケスト
>>213 機甲旋風エアカイザー

>>214-215,>>239 闇ノ使者(7スレ目>563)
>>216-220 一話「クラヤミ」
>>430-440 二話「ヒカリ」

>>238 封動大将バクロアット
>>246 暗黒勇者ザンブラッド
>>247-248 昂耀のギアレイズ
>>252-253 熱血刑事デルフィオン
>>256 天界機甲テンカイザー
>>257 ロストフロンティア
>>258 『メガマシン隊バルブレイズ』
>>264 スーパーロボットストラグル

(7スレ目>261)スーパーぼくロボ大戦Winner's Hand
>>272,>>320-327 第23話『聖者の行進』
>>338-342 第24話「流星雨」
470それも名無しだ:2009/10/03(土) 14:14:54 ID:MCHpMG6K


>>290-295,301-304 勇者騎士団ダイセイバー
>>305-306 夢幻勇者ティンクライザー
>>310 生まれて初めてのぼくロ(画像)
>>313-316 蒼天学園ヒーロー部!
>>328 NAGI
>>333 人造神フィスマージ
>>335-336 銀爪狼皇シルヴァング
>>344 紅蓮熱狂ナパムオー
>>353 画像(6スレ目>543 『お願い!お星様!!』?)
>>356 クロス×マイナー
>>357-358,>>361-362 焔-ホムラ-
>>363 鋼鉄戦記ラウンドムーバー
>>385-388 TFサガ
>>389 戦闘蒸機ダンプァー
>>390-391 ブラッド/レッド
>>392-393 遊撃武装戦艦月光
>>395-396 VIPER-ヴァイパー
>>397-398 冥府のヤコウ
>>399 豪華聖光シャンデリアン
>>400,>>402 アルティミックジャッジメント
>>401 神機星戦ペルセウス
>>404 ディープブルー・エクリプス
>>407 武闘会シンデレラ
>>409 次元鋼王ユナイゼノン
>>425 鋼鉄小隊ムラサメ
>>426,>>429 溶解大戦争ディゾルバー
>>428 空超機クーライザー
>>430 鉄と勇気のアイゼルデン
>>431-433 王道戦士グチェラリオン
>>444 植物王アプロディア
>>445 大剣のジジョルグ
>>446 MADE・IN!サクライヴァー!
>>448 蒼穹の空を目指して
>>449 コスモ・アドベンチャーズ
>>451 血と鉄のストラグル
>>452 「blue sky」
>>456 高機動ブラックフィート
>>457 ザンガンF
>>458 戦闘勝攻(がっこう)ガクエン
>>459-463 『マグマダイバー・プラグマ』
>>465 ルーンブレイク
>>466 variable driver
471それも名無しだ:2009/10/04(日) 21:17:07 ID:+n8EzUtg
設定・SSともにどれも楽しんで読んでます。
みんなよく考えつくなぁ。もうネタ切れだorz
それと投票、3作品までだったっけ?

>>310 生まれて初めてのぼくロボ(画像)
なんか微笑ましかった。そういえばここも最初はこういうのを晒すスレだったんだなぁ

>>426,>>429 溶解大戦争ディゾルバー
説明のテンションがなんか好きだw
あと、ブーメランキングがツボに入った。20種類とかひたすら投げるとかw

>>258 『メガマシン隊バルブレイズ』
前にも書いたけどどことなくJ9ちっくでいいね。
見ていて気持ちよさそう。


総合
(7スレ目>261)スーパーぼくロボ大戦Winner's Hand

よく続けられるなぁと。感想下手なんでレスはつけてませんが、毎回楽しみに読ませてもらってます。



とりあえず、立てれないらしいし、次スレ挑戦してみる。
472それも名無しだ:2009/10/04(日) 21:20:43 ID:+n8EzUtg
ごめん、無理だったorz
473それも名無しだ:2009/10/04(日) 22:18:05 ID:pMb8Zgaj
>>7 消防ロボ チンカイザー ストレートな設定がいい感じ。名前が下ネタっぽいのが残念なんだけど
>>310 生まれて初めてのぼくロボ(画像) この破壊力、最強。MVP
>>459-463 『マグマダイバー・プラグマ』 軽い文章ってのはこうやって書くんだなぁ、と。ウントモスントモ…

総合は辞退します。選びきれなくなってきた。

>>471
ぼくロボWH作者です。ありがとうございます。
もうやめちゃおうと思ってたんですが、もう少し頑張ってみます。

次スレ挑戦してきます。
474それも名無しだ:2009/10/04(日) 22:22:33 ID:pMb8Zgaj
成功です。
ぼくの かんがえた ロボット11ごうき
http://jfk.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1254662450/
475それも名無しだ:2009/10/04(日) 23:59:03 ID:SNRHhJXl
簡潔に投票。
・行け!ユンガー50(フィフティ)
生活感があって応援したくなる。
・桜華絢爛ベルフェリオン
キャラの自由っぷりと情報量。SS全部は読んでないけど。
・スーパーロボットストラグル
単にコラボ好きってのもあるがクロスが濃すぎない分拡張性がありそう。

総合
・生まれて初めてのぼくロ(画像)
自分、大事なもん忘れてたなーと。
476それも名無しだ:2009/10/05(月) 14:17:41 ID:gddYdELL
投票いきまー

・行け!!ユンガー50
 町工場という視点が面白かった。あと一風変わった必殺技。

・メガマシン戦隊バルブレイズ
 J9よろしくあちこちで派手に暴れまわっていそう。

・生まれて初めてのぼくロボ
 まさしく子供ならではの自由なロボだった。

総合は辞退。

今回の投稿は
・桜華絢爛ベルフェリオン
・スーパーロボットストラグル
どっちも票が入っていてびっくり。ベルフェリオンは8話以降を作ろうかどうか正直迷ってる。
477それも名無しだ:2009/10/06(火) 01:55:58 ID:BK1mBU4D
投票します

・消防ロボ チンカイザー
シンプルだけど王道で良い

・勇者騎士団 ダイセイバー
色々凝ってて好き

・桜華絢爛 ベルフェリオン
テンポの良さと独特の世界感が気に入ったので

総合は辞退します
478それも名無しだ:2009/10/06(火) 06:24:03 ID:jFvpQs3V
・アンチの勇者 カワハギ
勇者シリーズの問題作。誰も勇者扱いしてくれないどころかウザがられる。
敵に勝った試しも無いのだが、本人は毎回勝った気でいるので厄介。
479それも名無しだ:2009/10/07(水) 01:52:41 ID:rPecgGEM
新番組:龍機神「ドラゴNINJYA!」

主人公、戦国時代の忍者「猿飛佐助」は
尾張の国の信長の領地を密偵中、
ライバル「霧隠才蔵」に見つかり戦闘状態に・・・

そこへ信長が現れ「秘術”くろのすぶれいかー”」を使い
次元の狭間を作りだし
佐助と才蔵を異次元の国「ドラゴニア」へ転送してしまう。

そこで佐助と才蔵は
「龍の心臓を動力源として作動する機神・・・
”ドラゴス陰”と”ドラゴス陽”を発見し、乗機とする。
480それも名無しだ:2009/10/07(水) 02:13:06 ID:rPecgGEM
【機神の設定】
読み方:ドラゴス陰(ダーク) ドラゴス陽(ライト) 

デザイン:ドラゴンと中世ヨーロッパの甲冑を融合したデザイン

身長:10m前後(ボスキャラは100mぐらいのものも)

動力源:龍の心臓とエターナルスフィアを錬金術で融合したもの

武装:パイロットがイメージしたものを機械が増幅し、
    手のひらにある宝珠から実体化して出てくる。
   
たとえばパイロットが忍術をイメージすると、手裏剣や忍者刀などを実体化させたり
火炎、氷結、雷撃などの忍術を機神も使えるようになる。
ただし銃火器など複雑な武器は実体化できない。
481それも名無しだ:2009/10/07(水) 02:24:35 ID:rPecgGEM
【ドラゴニア国の政治情勢】
国王ファルス2世が死に、正室の王子”アルス”と
側室の落胤”カペラ”が後継者争いをしている。ありがちな2勢力均衡図。

アルスはドラゴニア首都を本拠地に、カペラは東方の商業都市に陣取る。

アルスは善王の資質を持つ正統な後継者。

カペラは商業都市のマフィアのボスで、潤沢な資金で
元老院の議員たちを買収し、国王の座を狙う。

傭兵として、佐助はアルス側に付き、才蔵はカペラ陣営に属すこととなり
後継者争いに巻き込まれてしまう。
482それも名無しだ:2009/10/07(水) 02:46:01 ID:rPecgGEM
ドラゴニア国 歴史年表(ストーリー骨格)

ドラゴニア歴192年 国王ファルス2世死去。
ドラゴニア歴194年 アルス王朝とカペラ王朝が成立し、国が東西に分裂する
ドラゴニア歴200年 東西の領土を二分する”龍の壁”が作られる

ドラゴニア歴201年 龍の壁付近にある古代遺跡に佐助と才蔵が現れ
             伝説の古代龍機神2体が復活する

ドラゴニア歴203年 第一次機神大戦が勃発。佐助と才蔵も戦場でまみえる。
             カペラ陣営が勝ち、ドラゴニア国が統一。

ドラゴニア歴209年 カペラ王朝の暴政により、反乱軍や山賊・海賊が出没。
ドラゴニア歴210年 反乱軍はアルス王朝の復古を目指す”解放軍”として組織化。
ドラゴニア歴214年 解放軍とカペラ軍が軍事衝突。 第二次機神大戦勃発。

ドラゴニア歴215年 第二次機神大戦終結。アルス王朝が復活し、
             正統ドラゴニア国として善政が敷かれ、ハッピーエンド。
483それも名無しだ:2009/10/07(水) 03:00:54 ID:rPecgGEM
ドラゴニア歴215年 アルス王の右腕として武勇を振るいアルス朝の勝利に
             .貢献した佐助は古代遺跡調査中に消息を絶つ。

佐助は機神の力を借りて再び戦国時代に戻り、甲斐の国・武田城に帰参。
後に長篠の戦いで鉄砲に撃たれて戦死。

才蔵とカペラ王は第二次機神大戦で佐助に討たれ戦死。
484それも名無しだ
遅ればせながら投票させてもらいます。


桜華絢爛ベルヘェリオン
ここまで来たら後はクライマックスまで突き進むのみです。

コスモ・アドベンチャーズ
ロマン票ですね、俺も過去に宇宙が舞台の作品を投下したからなんとなく先輩風が吹きました。

戦闘勝攻(がっこう)ガクエン
学園×ロボットは大好物です、機会があればここに投下された学園物を集めたぼくロボチックなやつ作ってみたいです。


総合は辞退させてもらいます。