スパロボK アンジェリカ・シャルティールは最低の屑可愛い
アンジェリカが地球人に絶望したミストを説教したときの会話
ミスト「こんな星、守る価値なんかない! 俺はもう地球人のために戦いたくない!」
「戦うなら勝手にやってくれ! 俺は艦を降りる!」
アンジェリカ「いい加減にしなさい!」
ミスト「いってえ! 何すんだよ!」
アンジェリカ「守る価値がない? ふざけないで! この世界に、守る価値のない命なんて一つもないわ!」
「命の大切さにアトリームの人も地球人も関係ない!」
「この星の全ての命と、その笑顔を守るため、私達は全力を尽くします…」
「防衛隊に入隊する時に立てた誓いをあなたは忘れたの!?」
ミスト「わ、忘れてないさ。でも…」
アンジェリカ「確かに、今のまま殺し合いを続け、滅びの道を歩むようなら…」
「私が仮に神様だとしたら、地球人を守る価値なんてないと判断するわ…」
「でも、ロゴスとデュランダル議長が倒れた今、地球は立ち直るチャンスなのよ!」
ミスト「チャンス…?」
アンジェリカ「あなたが言うまともな人は、きっとロゴスやデュランダル議長の粛清にあっていたんだと思うの…」
「ううん、卑怯な手を使われて無理矢理協力させられてた人だっているかもしれないわ」
ミスト「暴走を止めようとしたけど、できなかったかもしれないって事か…?」
アンジェリカ「きっと、ね。さっきイザークさんが言っていたけど、プラントの中は情報規制が敷かれてて…」
「本当に一部の人以外は偏った情報しか得られていなかったそうよ」
ミスト「それじゃ、プラントの市民は本気で自分達が正しいと思ってたっていうのか?」
アンジェリカ「議長の手腕は恐るべきものだったわ。今、プラント市民は隠されていた事実に大混乱してる」
「評議会の人もそうよ。間違った情報で動いていた事にショックを受けてたわ」
「それでも『自分達が混乱していたら市民はもっと混乱する』って…」
「市民の混乱を抑えるために本来の職務をまっとうしようとしてる!」
ミスト「そ、そうなのか…。なら、プラントについては俺の誤解だったかもしれない…」
「じゃあ、ロゴスはどうなんだ? プラントだけじゃなく、ロゴスも情報規制がかかってたのか?」
アンジェリカ「それは知らないけど…。でも、今回の戦争も、2年前にあったっていう戦争も…」
「ブルーコスモスっていう思想の下に教育されてしまえば仕方がない事だと思うわ…」
ミスト「じゃあ、やっぱり地球はダメじゃないか…!」
「教育機関が腐ってるんじゃ同じ事の繰り返しになるだけだ!」
アンジェリカ「だからって諦める気?」
ミスト「何がだよ…」
アンジェリカ「あなたが今やろうとしている事はその腐った部分をそのまま放置するに等しい行為なのよ」
「…結局、あなたも暴走を止められる立場なのに傍観するって事じゃない…」
「あなたがさっき一番嫌がってた地球人と同じじゃない…!」
ミスト「………」
アンジェリカ「そんなの…私の好きなミストじゃない!!」
ミスト「…だって俺は…地球人じゃない…。地球を変えていくだなんて…」
アンジェリカ「ここまで地球のために戦うとか言っておきながら、今さら異星人だからって逃げる気!?」
「自分の立場を都合に合わせて使い分けないで!!」
ミスト「大体、俺ひとりが頑張ったって変わるわけないじゃないか…!」
アンジェリカ「さすがに、ひとりじゃ無理よ。でも、頑張るのは無駄な事じゃない…」
「自分で言ったわよね? まともな人がひとりでも居れば違ったかもしれない、って」
「地球は、アスハ代表やラクスさんの呼びかけできっと生まれ変われるわ…」
「あなたはそのお手伝いすらできないような甲斐性無しなの?」
ミスト「………」
アンジェリカ「…あなたの仕事は何?」
ミスト「…元アトリーム防衛隊所属、今はダンナーベース見習い雑用兼パイロットだよ」
アンジェリカ「私はそのパートナーよ。パートナーとして、勝手な職務放棄は見逃せないわ」
「…なんて、理屈をこねてもしょうがないわね」
「あなたが少しでもカッコよくあって欲しいだなんてのは私個人のわがままなんだから…」
ミスト「…わかったよ。俺はとんでもない間違いをするところだった」
「自分で言った事すら忘れて使命から逃げ出そうとするなんて…」
「そんなんじゃ、どんな結果になっても文句は言えないよな」
アンジェリカ「…ミスト…それじゃあ…」
ミスト「…俺、たくさんの人の死を目の当たりにして、ナーバスになってたみたいだ…」
アンジェリカ「仕方ないわよ。私だって、かなりショックだったもの…」
「でもよかった。立ち直ってくれて…」
ミスト「ありがとう、アンジェリカ。おかげで目が覚めたよ」
シェルディア「…何だろ…ボクの出る幕がないや…」
ミスト「えっ? 何か言った?」
シェルディア「ううん。何でもない!」
(ミストとアンジェリカは、子供の頃から一緒にいて…)
(防衛隊でもパートナーを組んでて…強い絆…信頼関係で結ばれてるんだ…)
(悔しいけど、ミストの心は、ガッチリ握られてる…)
(このふたりの間にボクの入り込むスキマはないや…)
ミスト「どうした、シェルディア。目が赤いぞ?」
シェルディア「えっ、ホント? 目にゴミでも入ったかな…」
「ちょっと、医務室で目薬さしてくる! じゃあね!」
アンジェリカ「…………」
ミスト「どうしたんだ、あいつ…」
アンジェリカ「…ねえ、ミスト。もしもまた、気の迷いが生じたら、今度こそ私に相談してね…?」
「またひっぱたいてあげるから…!」
ミスト「ああ、頼む。でも、なるべく優しく叩いてくれよな」
アンジェリカ「それじゃ、目が覚めないでしょ? 思いっきりひっぱたいてやるわ」
ミスト「おお、怖い。もう迷わないようにしなきゃな…」
「これからも頼りにしてるぜアンジェリカ!」
アンジェリカ「うん! 改めて頼られてあげる!」
ミスト「警報だ!」
アンジェリカ「行きましょう、ミスト!」
ミスト「おう!」