ゼオラとアラドの子供マダァー? 二十六代目

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1それも名無しだ
ここは、スパロボオリジナルキャラの子供達の成長を暖かく見守るスレです。
子供の設定(年齢性別や立ち絵)及び他キャラの両親の設定、搭乗メカの設定等、 各職人さんにお任せします。
が、>>2に記載されている禁止事項、推奨事項、更に議論討論板などには目を通しておいてください。
※ 重要事項 ※
現在、新キャラ規制及びサルベージ対象キャラは一時的に解放されています。
新キャラの乱立や無理のあるサルベージにならないよう気をつけてください。

<<まとめサイト>>
ttp://banpresto-srw.com/
ttp://www.geocities.jp/soremowatashida/
≪議論討論板≫
ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/5816/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/otaku/5816/
<<人物辞典>>
ttp://www.geocities.jp/zeradlove2005/index.html
ttp://zeradlove2005.hp.infoseek.co.jp/index.html
<<お絵かき掲示板>>
ttp://bbs4.oebit.jp/zeradlove2005/bbsnote.cgi
ttp://banpresto-srw.com/bbsnote/bbsnote.cgi
<<前スレ>>
ゼオラとアラドの子供マダァー? 二十五代目
http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1217080383/


2それも名無しだ:2008/09/22(月) 17:04:28 ID:cnc7Z2t1
3それも名無しだ:2008/09/22(月) 17:04:59 ID:cnc7Z2t1
4それも名無しだ:2008/09/22(月) 17:05:56 ID:cnc7Z2t1
現在までの登場人物
アラド&ゼオラ→ゼラド(姉)&アオラ(弟)
ゼンガー&ソフィア→ゼフィア(♂)
トロンベ&スレイ→スレイチェル(イグニッション)
イルイ&???→イルス(♀)
ブリット&クスハ→クリハ(♀)
セレーナ&ルアフ→レイナ(♀)
アイビス&???→アイミ(♀)
トウマ&ミナキ→トウキ(兄)&ミナト(弟)
ギリアム&ヴィレッタ→ヴィレアム(♂)
リュウセイ&マイ→マリ(♀)
リュウセイ&ラトゥーニ→リトゥ(♀)
キョウスケ&エクセレン→レモン(長女)&アルフィミィ(次女)&タカヤ(長男)
ハザル&ルリア→ハザリア(兄)&ルル(妹)
アルマナ&クォヴレー(?)→ルナ(♀)
キャリコ&スペクトラ→キャクトラ(♂)
シュウ&サフィーネ→シュウヤ(♂)
シュウ&モニカ→クリストファー(♀)
孫光龍&孫龍王(真・龍王機)→孫真龍(♀)
ジョッシュ&グラキエース→ラッシュ(弟)&ラキア(姉)
イングラム&ヴィレッタ(未確定項)→イングレッタ(♀)
アークライト&セレイン→レラ(♀)
ジーク&光珠→アークorジキミ(♂)
秋水&サリー→咲美(♀)
タスク&レオナ→レタス(♀)
ケイサル・エフェスの孫→ルサイケ(♀)
バラン・ドバンの孫→ラン(♀)
カズマ・アーディガンのライフデータ→マーズ(ロボ)
マサキ&リューネ→マキネ
ユウキ&カーラ→ユウカ

その他
アラド、ゼオラ、クォヴレー、イングラム、ゼンガー、トロンベ 他保護者の方々
ディストラ姉さん、アストラ兄さん、龍王姐さん、ガンスレメイド隊(A〜F) 、龍鱗機、XNガイスト など人格持ち機動兵器
αビンボーズ、αユーレーズ などディス・レヴに住まう方々
ラミア、ヒューゴ、アクア、アクセル、ルアフ 他教師の方々
その他、因果地平の彼方へ消えていったキャラ達等は人物辞典参照

※禁止事項※
・新キャラの追加は一時的に解放されています。(新キャラと既存キャラの基準は人物辞典に登録されているか否かです)
・放置キャラのサルベージも同様に開放中です。過去に名前だけあるいは一発ネタだけでしか登場していないキャラクターの再利用も可能となっています。
・新キャラ規制についての意見は議論板にてお願いします
推奨事項他
・主役は子供達全員です。でも、バランガ一家が中心にいる方がいいかも。
・嫌なネタはスルーの方向でお願いします。
・過去のネタと矛盾は極力抑えましょう(過去ログに事前にしっかり目を通しましょう)
・版権キャラは…まあ、控えめにね、あくまで主役は子供達なんで。
・その他議論は本スレではなく議論板で
・ハザリアが好きな職人さんはなるべく半角を使って819ランをさせてあげましょう
・職人の自分語り、投下に対しての質問も議論板でお願いします
5それも名無しだ:2008/09/22(月) 17:25:28 ID:QViZPz0b
      ___   ━┓  ___    ━┓
     / ―  \  ┏┛/ ―\   ┏┛
    /  (●)  \ヽ ・. /ノ  (●)\  ・
  /   (⌒  (●) /. | (●)   ⌒)\
  /      ̄ヽ__) /   |   (__ノ ̄  |
/´     ___/     \        /
|        \          \     _ノ
|        |          /´     `\
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 ○ 全く役にたたなかった
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6それも名無しだ:2008/09/22(月) 18:34:26 ID:/w7PXuvb
いちおつ
7それも名無しだ:2008/09/22(月) 18:43:13 ID:Ju3YfkvV
におつ
8それも名無しだ:2008/09/22(月) 22:43:53 ID:oPbFqBk3
>>1
乙なんだな、これがな。
9それも名無しだ:2008/09/23(火) 00:34:13 ID:WPZP9xl2
ゼオラの抱き枕キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
ttp://shop.m-matching.jp/chara/sp_page.php?file=sp_sr_og.htm
10それも名無しだ:2008/09/23(火) 01:12:47 ID:3kkATyAj
【前スレの流れ】
53代目スレ突入!そして2クールずれてるアクア先生! →27時間テレビ!そしてキタノ
ブルーに塗られたクルマ! →激論!ウザい姉とはなんぞや! →出そびれユーレーズ!
下着は分けて洗う久保! →肝試し!先生方大いに張り切る! →南風からから!沖縄
で起こる怪異! →成績査定!バルマー親たちの育児スタイル! →男友達がいるのか
ハザリア!そしてアイミの変遷 →シンジュクゼラド!眠らないOG町! →北京五輪
開幕!そしてCH対アスリート! →山中の怪異!方向音痴と性格の悪い絵筆! →ス
パロボZ主人公!セツコしか見えない! →ニュータイプの修羅場!ヴィレカイザーさ
んvsレミュさん! →精霊流し!哀愁のマグナスさんと台無しフィリオ! →価値観の
相違!商人マーズと絵描きのミズル! →初めて買ったCD!ジェネレーションギャッ
プは埋まらない! →遅い墓参り!タタリに遭わないミツコとニブハル! 子守!ラー
ナにヘコまされるディストラ! →モデル指名!咲美のたるみは人間本来の魅力! →
ハザリアエロ日記!そして保健室登校を勧められるユウカ! →あったか進学科クラス!
ここでも背景だリトゥ! →お泊まりレイナ!3人でもいいアイミ! →更正テコンドー!
そして団長ちゃんゼラド! →通販!いろいろ売るアークとシュウヤ! →黒いダイヤモ
ンド!昆虫ではしゃぐマーズ! →サンバカーニバル!母に反発する思春期ユウカ! →
温泉旅行!調教されるディストラ! →師匠的存在!ダメ人間化が進むヴィレアム! →
夏休み終了!宿題が終わらない子供たち! →始業式!夏休みモブデビューなリトゥ!
→嵐が丘!天然悪女ゼラド! →33行探偵ゼラド!33レス探偵の企みを潰せ! →セリ
アの記憶!そして明かされるカチーナ先生の存在! →高校生クイズ!眠りこけるアオラ!
→Pちゃんをモテさせろ!フラグを立てる気のないランディ! →中学校入学前夜!タイ
ムマシンを信じないミズル! →制服の着こなし!シブヤに行きたいスレイチェル! →
晩ご飯!長居をするレイナとアイミ! →育っているのか!なんのことだかわからねーリ
トゥ! →オシャレ泥棒!スレイチェル容赦なし! →恐怖新聞!寿命が100日縮む!
→幕末純情伝!沖田ゼラドはBカップってレベルじゃない! →高齢処女!そばにいるひ
とを大切にしろと説くアギラ! →レラを救え!かっこいいアーク! →すんドめ!819
ランなんかイカせない! →レイナ6歳!ルアフと行こう遊園地! →ストーカーを撃退
せよ!報われないカラテの拳! →ディストラ姉さん大発生!部屋の掃除をちゃんとやれ!
→作画!クロスボーンの手描きOPはマジ凄い!→年齢詐称!?そんなことより新スレだ!

アクア「あ、どうしたの? こんな時間に。
 いえっ、いいのよ? そんな、迷惑なんかじゃ。
 ただちょっと部屋が散らかってるからそこで」
ヒューゴ「あっ、オッケーだそうっすよ?」
ルアフ「やー、やっぱ落ち着くよね、このマンションは」
ラミア「勝手知ったるアクア先生んちだ」
アクア「わかってた・・・・・・、わかっていたのに・・・・・・!」

ヒューゴ「あっ、どうも。
 ここはですね、アラド・バランガさんとゼオラ・シュバイツァーさんのお子さんを始め、
 バンプレストオリジナルキャラクターの第2世代を捏造して、
 夏場は北京五輪、怪談、エロで乗り切る場です」
ルアフ「エロいのは夏に限った話じゃないけどね」
ヒューゴ「俺たちはですね、子供たちが通う学校の先生ってことになっていて」
ルアフ「メラミン怖くて抹茶あずきミルクまん食えるか、ルアフ・ガンエデンさ」
ラミア「事故米怖くて焼酎飲めるか、ラミア・ラブレスだ」
アクア「なんですか、そのチャレンジ精神」
ルアフ「どこまでやったら僕らはお腹を壊すのか、そんなチキンレースさ」
ヒューゴ「雨の日は、サイボーグの身ながらあえて濡れて走る。
 そう、あのころのがむしゃらだった自分を思い出すために」
アクア「ヒューゴ! ずぶ濡れじゃない、すぐにタオルを」
ラミア「雨がちょっぴり嫌いじゃない、アクア・ケントルム先生だ」
11それも名無しだ:2008/09/23(火) 01:14:06 ID:3kkATyAj
ヒューゴ「鍋の準備出来ましたよー」
ラミア「では入れていこうか」
アクア「なんで闇鍋なんですか」
ルアフ「昔の学園ドラマでさ、宿直室で先生と闇鍋するみたいな話がよくあったじゃないか」
アクア「うちは宿直室じゃないんですけれど」
ラミア「では、入ってこい」

 ガチャ
エリート兵の子(男)「あの、いいんですか」
ルアフ「いいっていいって」
アクア「私の部屋なんですけど。
 闇鍋っていうのは、なんかそう、キャラクターのごった煮的な意味だったんですか?」
ヒューゴ「えー、エリート兵の子(男)、通称エジュニア。
 特進科クラスの級長的存在です」
ラミア「ひとを『クン』付けで呼んだりする生真面目なやつだ」
ルアフ「特技は切り払い、ただしある分野では踏み込みが甘いという説があるよ」
エリート兵の子(男)「あの、いざとなると足がすくんで」
アクア「頑張って! 頑張りなさい!」

ルアフ「特進科クラスとは!」
ヒューゴ「俺の友達ゾンビ兵が担任を務めるクラスです」
ルアフ「昔の学園ドラマみたいなベタな芸風が特徴さ」
ラミア「特進科というわりには能力は平凡というか、
 おなじ顔がいくつも並んでいるようなクラスだ」
ルアフ「たぶん、特別進学クラスとかじゃなくて
 『進路先が特殊』っていう意味なんじゃないかと思うよ」
エリート兵の子(男)「将来は、市役所の職員になりたいです」
アクア「夢はもっと大きく持ちなさい!」
ヒューゴ「実は先生も、本当は市役所の職員になりたかった」
アクア「ヒューゴ! 教師は第二志望だったの!?」

ルアフ「はい次ー」
修羅兵の子(女)「かっ、勘違いしないでよねっ!
 べつにそいつを追ってきたんじゃないんだからっ!」
ヒューゴ「修羅兵の子(女)、
 通称は修ジュニア、修羅雪姫、シャクver1.9〜2.6、カジメイコ。
 特進科クラスのツンデレ的存在だ」
ラミア「ほぼテンプレート通りのツンデレ的言動を取るのが仕事だ」
ルアフ「たぶん色白。
 やややんちゃな口ぶりだけど、しょせん特進科クラスのやんちゃさんなので
 花壇の水やりとか真面目にやっちゃう子だよ」
12それも名無しだ:2008/09/23(火) 01:15:31 ID:3kkATyAj
暗黒鳥人の子(男)「大ニュース大ニュース〜!」
ヒューゴ「暗黒鳥人の子(男)、通称特にない。
 特進科クラスのお調子者的存在だ」
アクア「ヒューゴ、『的存在』っていうのは付けなきゃいけないの?」
ラミア「フラグ立ちかけの人間を見ては、
 『ヒューヒュー、ふたり付き合っちゃえよー』とからかうのが仕事だ」
ルアフ「昔の学園ドラマに出てくる情報屋のノリで
 『大ニュース大ニュース』って騒ぐよ。
 新聞部らしいけど、諜報部という名の新聞部である僕の愛娘レイナとは別系統で活動しているようなんだ」
アクア「ルアフ先生、娘さん溺愛してますよね」

ポセイダル兵の子(女)「ぽーにょぽにょぽにょ」
ヒューゴ「ポセイダル兵の子(女)、通称ポニョ。
 特進科クラスのタイムリーなあだ名付けられがち的存在だ」
ポセイダル兵の子(女)「オオハシノゾミちゃんを見るハヤオ監督の笑顔が、とても恐ろしいんです」
アクア「あの」

ヒューゴ「人工知能の違法コピー(女)、通称特になし。
 特進科クラスの違法コピーなのに学校来ちゃってる的存在だ」
人工知能の違法コピー(女)「ヴァヴァヴェヴァヴァヴァヴェヴァヴェン」
ラミア「女性らしいが、容姿は不明だ」
アクア「だから、わざわざ冒頭で紹介する必要があるんでしょうか、この子たち」

ヒューゴ「エリトゥ」
リトゥ「だから、わたしの名前」
ルアフ「特進科クラスの背景的存在さ」
リトゥ「だから特進科クラスじゃ」
ヒューゴ「ことあるごとに『なにやってるんだろう、わたし』と落ち込むのが仕事です」
リトゥ「仕事なんかじゃ」
ラミア「その正体は、誰にも心当たりがない」
アクア「心当たりがないってことはないでしょう!」
ラミア「しかしよく見ろ、1週間ほど前からメガネのフレームが変わっている」
リトゥ「すいません。夏休み開けからです」
13それも名無しだ:2008/09/23(火) 01:16:52 ID:3kkATyAj
ルアフ「じゃ、前菜はこのくらいにして」
ヒューゴ「なんてこというんですか! 俺の友達が担任務めてるクラスつかまえて!」
アクア「ヒューゴ、反論するところはそこじゃない」
ラミア「じゃ、来い」
ミズル「えっと、ツじゃなくてスに点々でよろしく。
 ミズル・グレーデンです」
ルアフ「先生、打ってる先から誤字しそうだよ」
ヒューゴ「リオさんとリョウトさんのお子さんはリオトとリウトといって、
 一見誤字のようだけど兄弟だという噂です」
アクア「ヒューゴ! その情報、いま必要なの?」
ルアフ「ミズルくんはラウルさんとミズホさんの息子さんで、
 どっこい生きてるデスピニスさんに面倒を見てもらって育ったんだ」
ラミア「デスピニスさんに懐くあまり、
 5歳まで自分の母親をデスピニスさんだと思っていたらしい」
ミズル「だってうちの母さん、影薄いんだ」
ヒューゴ「オモチャというオモチャを解体してしまう従姉妹がいるせいで、
 鉛筆と画用紙のみを友達に育ちました。
 結果、中学生となった現在はけっこう有名なウォールアーティストです。
 ただし、周囲からはラクガキ呼ばわりしています」
ミズル「おれの絵筆は性格悪いよ?」
ラミア「アート系少年かと思いきや、突然おっぱいおっぱい言い出したりする。
 そのへんによくいる中学2年生だ」
ミズル「気が付くとおっぱいのこと考えてるんだ。おれ、おかしいのかな」
ルアフ「心配しなくても大丈夫。
 先生なんか、500歳越えるけど暇さえあればおっぱいのこと考えてるよ。
 でも甘栗のこととかも考えてるから平気だよ」
アクア「いったいなにが平気だっていうんですか」
ラミア「甘栗というのは、隠喩的なあれか」
ルアフ「隠喩的なそれだよ」
アクア「四六時中エロなんじゃないですか!」
ミズル「うわ、やばい、ルアフ先生だ。あの、握手してもらっていいですか」
ルアフ「ふふふ、サインくらいSPECIAL THANXだよ」
アクア「ルアフ先生、どれだけ子供に人気あるんですか」
14それも名無しだ:2008/09/23(火) 01:20:06 ID:3kkATyAj
ヒューゴ「え〜と、職業は声優、俳優、タレント、元祖オハのひと。
 アクロスエンタテインメント所属、バツイチ。
 代表作はゾロリ先生、Pちゃん、チーズ、ギュネイ」
ランディ「ヤマちゃんのプロフィールです、それは!」
ルアフ「君、こないだ紹介したばっかりなんだからいいじゃないか」
アクア「だからってヤマちゃんの紹介してどうするんですか」
ラミア「スイスに行こうとしてニホンアルプスにたどり着くレベルの方向音痴で、
 町内に家があるというのになぜかグレーデン家に居候している」
ランディ「家に、辿り着けないんです。物理的にも精神的にも」
ルアフ「怒ったり興奮したりすると髪が赤くなるという設定が『恥ずかしい』と大不評なんだ。
 しかも、髪が赤くなったからっていって、
 身体能力が上がるわけでも魔法が使えるわけでもないんだ」
ランディ「そんなに恥ずかしいでしょうか。カッコいいと思うんですけど」
ヒューゴ「変身体質や方向音痴なのをいいことに、
 『らんま1/2』の方向音痴キャラと同一視されています。
 通称はランディ1/2、Pちゃん、ヤマちゃん、カラ丸さんなど多岐にわたります」
ランディ「多岐にわたらないでください」
ルアフ「OVA版でなびき姉ちゃんのおっぱいが微妙に大きいのは、僕の差し金さ」
アクア「なにやってるんですか」
ラミア「やはり、サテライトキャノンの戦闘デモは直視できなかったりするのか」
ランディ「いえ、ちゃんと見ますけど」
ヒューゴ「無理しなくても、音声カットくらいしてもいいんだぞ?」
ランディ「だから、カナイミカさんと結婚したことも離婚したこともありません!」
ラミア「では嫌いなのか、カナイミカが」
ランディ「大好きですけど」

ルアフ「サテライトキャノンで思い出したけど、スパロボZの発売が間もなくだね」
ラミア「慣例として、発売日から1ヶ月間前後はネタバレ禁止期間となっている。
 だが2、3日の誤差は許される、たぶん」
ヒューゴ「面白いウソバレなら大丈夫です、たぶん」
アクア「たぶんてなんですか、太鼓判押すならちゃんと押してくださいよ」
ラミア「OGsのときはナッキーが私のコスプレをしていたが、
 ならOG続編ではナッキーがアクア先生のコスプレをするのかと考え出すと、胸がときめく」
アクア「なんですかその、唐突なときめき!」
ルアフ「え〜、アクア先生のコスプレをしたハルナアイとかのほうが面白いよ」
アクア「なんてこというんですか!」
ヒューゴ「自信を持つんだアクア。お前はハルナアイに匹敵する」
アクア「ヒューゴ! なにが匹敵してるっていうのヒューゴ!」

ルアフ「ではよい子のみんな、
 トライバトルシステムがどんなものなのか四苦八苦しながら楽しむがいいさ!」
ヒューゴ「でも、俺たち4人は小隊制継続ですけどね」
ラミア「ずぅっと離れないぞ」
アクア「ちょっぴり嬉しく思っている自分が信じられませんよ!」
15それも名無しだ:2008/09/23(火) 01:59:18 ID:mmGIZJHP
前説先生方お疲れ様です
アクア先生・・・まだその歳で期待してるのか、待ってるのかっ・・・
16それも名無しだ:2008/09/23(火) 02:56:28 ID:TbIJlX+C
先生方毎度GJ!!!

まさか特進科の紹介をするとは思わなかったぜ
17それも名無しだ:2008/09/23(火) 14:15:52 ID:8+FFTdp7
前スレの流れ→先生達のコントは毎度々々楽しみでしょうがないんだぜ

最近このスレのキャラが久米田絵で再生されるようになってきた
18それも名無しだ:2008/09/23(火) 19:23:53 ID:eFTCDYTg
ランディってB組でいいんだっけ
エリトゥさんは特進科クラスでいいんだっけ
19それも名無しだ:2008/09/23(火) 21:20:18 ID:IvClg5oz
リトゥ「だからエリトゥって誰!?私は普通にA組だから!」
ハザリア「分かった分かった泣くな眼鏡」
リトゥ「泣いてないもん」
マリ「泣くなリトゥ、お前が悲しいと私も悲しい」
リトゥ「なんでみんな人の話を聞かないかな!?」
20それも名無しだ:2008/09/23(火) 21:36:15 ID:Fz2RWYUP
リトゥ「……どうせ私みたいな地味メガネなんて、A組にはふさわしくないんだ」
ゼラド「そんなことないよ! リトゥちゃんがA組からいなくなるなんて、わたし悲しい!」
リトゥ「ゼ、ゼラド……(ああ、血が繋ってないとはいえ、これが従姉妹の絆なんだ)」
ゼラド「だってリトゥちゃんのお弁当、毎日毎日すごくおいしいんだもん。頼めば味見させてくれるし」
リトゥ「結局そこなの!?」
マリ「リトゥ、お前一体いつの間に、ゼラドを餌付けしたんだ?」
21それも名無しだ:2008/09/23(火) 21:41:00 ID:FqT1Le+S
おいおい、まともに人の話を聞く奴なんているのか?w
22それも名無しだ:2008/09/23(火) 21:46:22 ID:dMAIkaOS
>>21
アクア、サッキー、ヴィレ、キャク、レイナ

なんだ結構いるじゃないか
23それも名無しだ:2008/09/23(火) 23:08:59 ID:Mps0ps6E
最後の良心みたいなメンツだな。
そいつらにすら聞いてもらえなかったらもう終わりだ。

あとリュウセイは一応父親らしく
リュウセイのほうからリトゥにネタ振ったりしてあげてるな。
まあ作画とかなんだとかばっかりだけど。
24それも名無しだ:2008/09/24(水) 01:52:48 ID:2z86Rbld
キャラを壊さないと生き残れない・・・!
25それも名無しだ:2008/09/24(水) 08:32:14 ID:Ts0K9fBw
現代の技術で比較的安価にマーズ(外見だけ)が量産可能な件について
26それも名無しだ:2008/09/24(水) 10:01:48 ID:ft7sHSPa
射的の的に丁度いいな
27それも名無しだ:2008/09/24(水) 12:22:55 ID:iSx2DxJi
>>22
キャクトラって実は人の話を全然聞いてない気が……
28それも名無しだ:2008/09/24(水) 12:33:03 ID:6ULL96Ov
>>27
俺も思った
基本キャクトラは姫様以外かなりテキトー
29それも名無しだ:2008/09/24(水) 12:38:41 ID:6ULL96Ov
>>27
俺も思った
基本キャクトラは姫様以外かなりテキトー
30それも名無しだ:2008/09/24(水) 13:46:22 ID:ft7sHSPa
ルナ本人はわりと周りを気にするタイプなのにな

だいたい漫画とかに出てくるお姫様キャラって異様に人間が出来てるキャラか超わがままキャラだが
ルナは前者よりか
31それも名無しだ:2008/09/24(水) 17:56:26 ID:rtWtqYxH
ワガママな姫様というのもそれはそれで見たいような見たくないような

ハザリアみたいなルナとかか…
32それも名無しだ:2008/09/24(水) 20:11:29 ID:gqUEhSqq
ゼラド「ついに明日だねぇZ」
マリ「なんかもうフラゲ情報もガンガン出てるらしいな」
ゼラド「む〜ネタバレは気になるけど見たくないっていうか複雑な感じ」
マリ「私は絶対嫌だ」
ハザリア「フーハハハ!!いち早く手に入れた俺様が貴様等にフラゲ情報をリークしてくれるわ!見よ!」
マリ「ヤメロバカ!死ね!氏ねじゃなくて死ね!」
ゼラド「あ〜!やめて〜!でもチラッと見ちゃう、チラッと!……てそれプラモじゃん」
ハザリア「その通り!ジュデッカ00の第2シーズンの主役機00ジュデッカだ!」
マリ「それ発売日今日だし全然フラゲじゃ無いだろ、私に寄越せ!」
ハザリア「誰がやるか!それに見よ!放送前だというのに00の起動までのエピソードがほらこんなに」
ゼラド「遅い、遅いよハザリア君!Zの主役に蛍の墓の節子がいるって位遅い!」
マリ「そうだ!そうだ!大体私はジュデ種派なんだ!仕方なく作ってやるから渡せよ!」
ハザリア「ジュデ種派なら00なんざ関係無かろう〜?ほ〜ら新ポリで180度股割りだぞ〜」
マリ「うっさいバカ!そうだよ00大好きだよ!悪かったな!
 先週の深夜の再放送でイングラムの兄貴が死ぬ所で号泣したよ!
 今日の一時間の再放送だって明日学校なのに絶対見てやるよ!二期だって超楽しみだよ!文句あるか!」
ゼラド「落ち着いてマリちゃん!00なら大手の量販店で野口さん一人でお釣りが来るわ!」
マリ「無いんだ……Zに回す資金でいっぱいいっぱいで……」
ハザリア「ハッハー!惨めな奴め!俺なぞホレ、ハイコンプロの00も買ってしまったわ!オマケのディスレヴDVD」
マリ「ああ…せめて、せめて座禅とか直線股割りとかキモいポーズだけでもつけさせて下さい」
ゼラド「ツンデレが売りのマリちゃんがへたれに!そのツンデレを根絶されたのね!」
ハザリア「さて、へたれはほっといて帰宅して早速製作するか。深夜までに間に合わせねば」
ルナ「ずいぶんご機嫌だなぁハザリア殿!」
ハザリア「こ、これはルナ・ティクヴァー姫殿下様、ごご機嫌麗しゅう」
ルナ「ルルから聞いたが貴様ぁ!私の財布から樋口さん拉致ったそうだなぁ!」
ハザリア「いや、あの小遣いの前借りをしようとしたら丁度ご不在で…樋口さんもお散歩したいって…」
ルナ「これは没収な!」
ハザリア「鬼!悪魔!化け猫!」
マリ「お願いします姫殿下様陛下!どうぞ私にプラモだけでも恵んで下さいませぇ!」
ルナ「ならん、返品して私の樋口さんを取り戻す」
マリ&ハザリア「お前が…!お前がジュデッカであるものか!!」
ゼラド「二人とも…意味解んないわよ」
33それも名無しだ:2008/09/24(水) 20:36:16 ID:+Hv3MtIU
姫様!姫様がご乱心遊ばされているぅ!?
34それも名無しだ:2008/09/24(水) 20:40:56 ID:iSx2DxJi
……そういやマリもハザリアも、00で親父さん(の中の人)がマイスターやってるな。

リトゥ「あ、こんなところにいたんだ、マリ。お父さんが、今月中にケルディムジュデッカの
フルスクラッチをしなくちゃいけないから、私達にも手伝って欲しいんだって」
マリ「……私は、ジュデッカにはなれない」
リトゥ「マ、マリ、あなたにその台詞はやばいから! 言魂的に!」
35それも名無しだ:2008/09/24(水) 21:58:03 ID:S1FiBzGs
00でアレルヤは役立たずだよなぁ

まるでハザルのようだ
36それも名無しだ:2008/09/24(水) 23:36:46 ID:y4TqYDUg
>>35
ハザルの悪口はそこまでだ!
37それも名無しだ:2008/09/25(木) 01:57:46 ID:aks909Mz
レイナ「で、スパロボZだけど」
ゼラド「せっかくだから、わたしはマジンガーZをお気に入りにするよ!」
レイナ「うん。なにが『せっかく』なのかわからない」
ハザリア「せっかくだから、俺はゲッターロボをお気に入りにしよう!」
レイナ「それ以前に、スパロボZってお気に入りシステムあったっけ?」
ラーナ「アクエリオンは、アクエリオンがバラせるんですか?
 合体したあと解体できるんですか解体した状態で戦えるんですか」
レイナ「解体じゃなくて分離」
ハザリア「おお、そうかそうか。貴様も合体ロボが好きか。
 よしよし、かわいい女子中学生だ」
ラーナ「やめてくださいやめてください。ほっぺたザラザラしてます。
 あなた、野菜が足りてません」
レイナ「たぶん、合体ロボの好きなポイントがだいぶズレてると思うんだけど」
ハザリア「バカな・・・・・・、俺に、この俺に野菜が足りていないだと!?」
レイナ「そこでショック受けちゃうの!?」
ゼラド「野菜はちゃんと食べなくちゃダメだよ」
ラーナ「エロボイス、合体、解体、エロボイス、合体、解体。
 わたし、大喜びです」
ハザリア「うむ。αなどにあった、分離状態で戦うマップは非常に面白かった。
 ああいうものをまたやりたいものだ」
ゼラド「Pちゃんくんは、やっぱりガンダムXをお気に入りに入れるの?」
ランディ「もうPちゃんでいいから、
 せめて『Pちゃんさん』とか『Pちゃんくん』はやめてくれないかなあ」
レイナ「だから、お気に入りシステムは」
ゼラド「ね、みんなは主人公、どっち使うの?」
ハザリア「セツコ!」
ラーナ「セツコさんです」
ヴィレアム「セツコ、かな」
キャクトラ「やはりセツコ嬢かと」
ミナト「セツコ一択!」
ランディ「迷うけど、セツコかな」
レイナ「ま、あたしもセツコかなあ」

リトゥ「どうしてかしら。わたし、ランドさんを使いたくてしょうがない」
38それも名無しだ:2008/09/25(木) 02:23:35 ID:u/bJ1+4B
修羅兵の子(女)「もちろんランドさんに決まりよね!ねぇ、エリトゥちゃん?」
リトゥ「え?」
エリート兵の子(男)「ああ、ランドさん一択だな、エリトゥ君」
リトゥ「うそ?」
暗黒鳥人の子(男)「特進クラスとしてはランドさん以外考えられないよな!エリトゥさん!」

リトゥ「あたし…思考まで特進クラスに近くなちゃってるの…?」
39それも名無しだ:2008/09/25(木) 17:45:25 ID:Am/Nx7E6
マキネはランドさん選びそうだな
オッサン好きそうだし
マキネ本人がオッサンみたいなもんだし
40それも名無しだ:2008/09/26(金) 11:58:22 ID:l+iVrat+
今回主人公にあんまり魅力を感じないなぁ…参戦面子はすげー好みなんだが
41それも名無しだ:2008/09/26(金) 12:32:25 ID:AHf7YFW6
Z未購入だし新キャラ出せるかも解らないが
セツコ二世の名前の候補はチョコラー太だよな?
42それも名無しだ:2008/09/27(土) 03:26:16 ID:KysicmZT
 【理科室】
 ガチャンッ ガチャンッ!
修羅兵の子(♀)「きゃあぁぁぁぁっ!」
エリート兵の子(♂)「どうしたんだい、修羅兵の子(♀)クン!?」
ゼラド「わっ、なぁに!?」
修羅兵の子(♀)「あそこに、あそこに・・・・・・、ヘンな男が!」
エリート兵の子(♂)「ここかい!? くっ、カギがかかってる!」ガチャガチャッ
ゼラド「誰か、先生呼んできてーっ!」
エリート兵の子(♂)「逃がすものか! このっ、踏み込みが甘いっ!」
 バァンッ!

ゼラド「うわっ、なにこの臭い!」
ルアフ「いけない! みんな、ハンカチで鼻と口を押さえて下がりたまえ!
 それから、すぐに換気を!」
ゼラド「えっと、ハンカチ、ハンカチ、えっと、えっと・・・・・・、えいっ!」ボフッ
レイナ「『えいっ』じゃないわよ! なんであたしの胸に顔埋めるの!」
ルアフ「ペロッ、これは、濃塩酸!」
レイナ「なんで濃塩酸を平気で舐めるの、あんたは!」

ルアフ「事件は、一限目の授業が始まる前の朝に起こった。
 今日の日直であるところの修羅雪ちゃんが
 授業の準備をするために理科室のカギを開けたところ、
 中に怪しい男がいたと」
レイナ「理科室の窓が開いてる。ここは1階だから、外から入ってくることは可能ね」
修羅兵の子(♀)「そいつ、いきなりあたしに襲いかかってきて」
エリート兵の子(♂)「なんだって!?」
修羅兵の子(♀)「あたしからカギの束を奪い取って、理科準備室の中に」
ルアフ「ところが、ドアを破ってみると誰もいなかった、と」
レイナ「あ、見て。テーブルの上にカギが。
 キーホルダーから外されて、バラバラになってる」
ルアフ「フムフム。
 この理科準備室では濃塩酸や濃硫酸をはじめとする劇薬が保管されているからね。
 安全のため、出入り口は理科室と繋がってるこのドア一枚切り。
 日光を嫌う薬品も多いから、窓ガラスなんかはひとつもないんだ」
エリート兵の子(♂)「どういうことですか?
 いったい犯人は、どこへ消えてしまったというんですか?」
43それも名無しだ:2008/09/27(土) 03:27:39 ID:KysicmZT
ゼラド「落ち着いた?」
修羅兵の子(♀)「う、うん」
ゼラド「あ〜あ、もう、髪の毛ぐちゃぐちゃになっちゃって。
 やってあげるね。リボンはこれ?」
修羅兵の子(♀)「あ、ありがと」
レイナ「ねえ修羅雪。あんた犯人の顔は見たの?」
ゼラド「よしなよレイナ。もうちょっと時間置いてからだって」
レイナ「だって時間かけてたら、逃げられちゃうじゃない」
修羅兵の子(♀)「一瞬だったから、あんまりよく見てないの。
 それに、なんだか黒いマスクみたいのかぶってて。
 かなり大柄の男の人だったと思うけど」
レイナ「そいつ、なんのために学校の理科準備室なんか狙ったのかしら」
ルアフ「どっかで太陽でも盗んできて、9番目の男になろうとしたんじゃない?」
レイナ「太陽なんかどこで盗んでくるのよ」
ルアフ「ま、そこまで行かなくても学校の理科準備室って地味に劇薬揃ってるからね。
 どっかの過激派が毒ガスでも作ろうとしたんじゃないの?」
レイナ「前っから思ってたんだけど、理科準備室にある危ないクスリとか
 キモいホルマリン漬けとか、授業で使うことないじゃない。
 なんでこんなもんがあるの」
ルアフ「ま、授業じゃ使わないんだけど、理科の先生が欲しがるんだよね。
 使わない薬品に限って、絶対必要なんだーって主張して」
レイナ「断んなさいよ、そんなもん。
 怪談のネタくらいにしかならないんだから」
ルアフ「そうはいうけど、怪談のない学校なんか味気ないもんだと思わないかい?」
レイナ「怪談のために学校の予算つかわないでよ」
ルアフ「そういえばさ、たまに数学の先生なんかが白衣着てたりするんだけど、
 あれはいったいなんなんだろうね」
レイナ「理系の先生の習性のことなんかどうでもいいのよ!」
ルアフ「うふふ、ねえレイナ、どうする?
 密室の謎だよ、これは」
レイナ「なにが密室よ。カギなんかいくらでも作れるじゃない。
 ね、カギの管理はどうなってるの?」
修羅兵の子(♀)「えっと、その日の日直が授業の始まる前に職員室から取ってきて、
 授業が終わったら返すっていうかたちだけど」
レイナ「カギは、そこにあるひとつだけ?」
ルアフ「基本、ひとつっきりだよ。
 マスターキーは用務員のアクセルくんが管理しているはずだ」
44それも名無しだ:2008/09/27(土) 03:28:23 ID:KysicmZT
 【用務員宿舎】
アクセル「カギなら金庫で保管してある。あそこのな」
レイナ「金庫の暗証番号はどうなってるんですか?」
アクセル「定期的に変えて、メモもなにも残していない。
 知っているのは俺だけだ、おそらくな」
レイナ「今朝、どこでなにしてましたか?」
アクセル「おいおい、俺を疑っているのか、まさかな」
レイナ「答えてください」
ゼラド「レイナぁ〜、アクセルさんなら、今朝校門のあたりを掃除してたよ?」
レイナ「あれ、そうだっけ?」
ゼラド「そうだよ。一緒に挨拶したでしょ?」
ルアフ「あはははは、うちのレイナはうっかりさんだなあ」
レイナ「職員室のほうにあるカギの管理はどうなってたの?」
アクセル「毎日校門を閉めてから確認している。
 うん、きちんと日報にもあるぞ?
 昨日の放課後時点では、確実に職員室にあった」
レイナ「それは何時頃の記録ですか?」
アクセル「午後6時だな」
レイナ「午後の授業が終わるのはだいたい午後4時頃。
 たしか、昨日最後に理科室を使ったのはあたしたちのクラスだったわね。
 ねえ、昨日の日直って誰だっけ?」
ゼラド「え、たしか、リトゥちゃんだったけど」
45それも名無しだ:2008/09/27(土) 03:29:46 ID:KysicmZT
 【理科準備室】
リトゥ「えっ、わたしが!?」
レイナ「それしか考えられないのよ。
 昨日の放課後、あんたは理科準備室のカギを自由にできる立場だった。
 授業が終わる午後4時からアクセル用務員がカギのチェックをするまで、2時間ほどあるわ。
 それだけあったら、角の文具店までひとっ走りしてスペアキーを造ることくらい余裕でしょ」
リトゥ「余裕でしょっていわれても、なんでわたしがそんなことを」
レイナ「なんでって、えぇ〜と」
ルアフ「頑張ってレイナ! このへんのハッタリが名探偵の条件だ!」
レイナ「理解準備室の薬品で、なんか作るつもりだったとか」
リトゥ「なんかって?」
レイナ「惚れ薬とか、催淫剤とか」
ルアフ「大失敗だよレイナ! それ推理じゃなくて君の深層心理だよ!」
リトゥ「そんなもの、作る技術も知識もないけど」
エリート兵の子(♂)「いったい、どうしてそんな発想が出てくるんだ、あなたは!」
レイナ「なんでって、えぇ〜と、その、
 リトゥ! あんた最近エリトゥって自称して特進科クラスに入り浸ってるでしょ?
 不自然じゃない。なにか目的があったんじゃないの?」
リトゥ「ないから! 自称してないし入り浸ってないし、目的なんていっさいないから!」
ゼラド「リトゥちゃんはそんなことする子じゃないよ!」
修羅兵の子(♀)「そうだよ、エリトゥちゃんはそんなことしない!」
エリート兵の子(♂)「第一失礼じゃないか!
 エリトゥクンの名前を間違えるなんて!」
リトゥ「え、えぇと、これ、かばわれてるの?」
ゼラド「でもレイナ、仮にスペアキーがあったとして、
 なんで犯人は修羅雪ちゃんからカギの束を奪っていったのかな」
レイナ「そんなの決まってるじゃない。
 密室を装って、捜査を混乱させるためよ」
ゼラド「う〜ん、でも、それにしたって
 修羅雪ちゃんが理科室に来るまで待ってるのはおかしいと思うんだよね。
 誰もいないうちに、サッと理科準備室に入ってサッと出てくればいいでしょ?
 誰かに見られたら見られただけ危険が危ないし」
レイナ「でも、カギを室内に残したまま消えてなくなるなんてムリじゃない」
ゼラド「う〜ん、あっ、ドアの上と下に隙間がある。
 ここからカギ一枚くらい通るんじゃないかな?」
レイナ「カギはバラバラになったカギ束と一緒に転がってたのよ。
 そんな隙間からねじ込んだだけじゃ、カギ束のとこまで狙いすますのはムリよ」
ゼラド「う〜んと、理科準備室の中は」
ルアフ「入っちゃ危ないよ。
 濃塩酸は揮発しちゃってるけど、容器の破片が散らばってるから」
ゼラド「あっ、画鋲が落ちてる」
ルアフ「そこに落ちてるポスターを留めてたやつじゃないかい?」
ゼラド「う〜ん、と」
修羅兵の子(♀)「なに?」
ゼラド「あ、そっか」ポン
レイナ「またなにかひらめいたの?」
ルアフ「はい、お酢持ってきたよ!」
ゼラド「わたしの頭は酢入りだから!」
レイナ「朝一から頭にお酢かぶっちゃって平気なの、あんた!」
46それも名無しだ:2008/09/27(土) 03:30:53 ID:KysicmZT
ゼラド「まず確認しておきたいんだけど」
修羅兵の子(♀)「なに?」
ゼラド「修羅雪ちゃん、あなた、犯人じゃあ、ないよね?」
修羅兵の子(♀)「えぇっ!?」
ゼラド「ちょっとこれ、貸してくれない?」シュルッ
レイナ「なにするの? そのリボンで」
ゼラド「えっと、まず、カギの束をバラしてテーブルの上に置くでしょ?
 それから、画鋲でリボンの片方を束のそばに固定して、片方をドアの上の隙間から通すの。
 外からカギをかけて、カギの上にある穴にリボンを通して隙間にねじ込んで、と。
 あとは外からリボンを引っ張れば、ゴンドラの要領でカギはカギ束のところまで落ちてくでしょ?
 最後にリボンを強く引っ張れば、画鋲が抜け落ちて、
 準備室のカギもほかのカギと一緒に落ちてたようになるってわけ。
 濃塩酸のビンを割ったのは、画鋲が落ちてることをカモフラージュするためだったんだね?」
ルアフ「フムフム、それが可能な人物というと」
レイナ「カギを持っていた本人!」
修羅兵の子(♀)「それは」
エリート兵の子(♂)「修羅兵の子(♀)クン! ほんとうなのかい!」
リトゥ「そんな、まさか」
修羅兵の子(♀)「ゴメンね」
リトゥ「え?」
修羅兵の子(♀)「そう、そうよ!
 侵入者なんかどこにもいない! あたしの自作自演だったのよ!」
リトゥ「そんな」
エリート兵の子(♂)「どうしてそんなことを!」
修羅兵の子(♀)「ぐすっ、ぐすっ、ゴメン、ゴメンね、エリトゥちゃん。
 エリトゥちゃんに疑いが行くなんて思わなくって」
リトゥ「そこはべつにいいんだけど。あの、わたしの名前」
エリート兵の子(♂)「泣いていてはわからないよ修羅兵の子(♀)クン!
 いったいなんのつもりでこんなっ!
 エリトゥクンにまで迷惑をかけて!」
修羅兵の子(♀)「寂しかった。寂しかったのよ!
 最近エジュニア、エリトゥクンエリトゥクンって、エリトゥちゃんばっかり構って!」
リトゥ「えぇ〜」
エリート兵の子(♂)「なんてことをいうんだ。
 エリトゥクンは僕たちの仲間に入ったばっかりなんだから、
 誰かが気にかけてあげるのは当然じゃないか!」
リトゥ「えっと、入ってるの? 仲間に」
エリート兵の子(♂)「僕にとっては、キミもエリトゥクンも、おなじクラスの大事な仲間だ!」
リトゥ「おなじクラスの仲間じゃ・・・・・・!」
修羅兵の子(♀)「あんたが、そういうこというひとだってことはわかってた。
 でも、だから、だからあたしっ、どうしようもなくて!」
エリート兵の子(♂)「え・・・・・・」
修羅兵の子(♀)「わあぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
ゼラド「エジュニアくん、修羅雪ちゃんをあまり責めないで」
エリート兵の子(♂)「・・・・・・間違ってる」
ゼラド「え?」
エリート兵の子(♂)「バランガクン、君の推理は間違ってる!
 なぜなら、そう、僕だからだ!
 修羅兵の子(♀)クンからカギを奪い取り、濃塩酸のビンを割り、
 そこの棚にあるビニール紐を使ったトリックで密室を作り上げたのは!」
ゼラド「えぇっ、だってエジュニアくんは、悲鳴が起こったときわたしと廊下に」
ルアフ「バランガ君」
ゼラド「ルアフ先生」
ルアフ「やめたまえ。ここから先は、探偵の仕事じゃないのさ」
47それも名無しだ:2008/09/27(土) 03:31:28 ID:KysicmZT
エリート兵の子(♂)「悪いのは僕だ! 僕を捕まえてくれ!」
修羅兵の子(♀)「やめて、やめてエジュニア!
 あたし、うれしかったから!
 あたしが悲鳴を上げたとき、一番に駆けつけてくれて!」
エリート兵の子(♂)「そんなの、当たり前じゃないか。だって」
修羅兵の子(♀)「ぐすっ、ぐすっ、ゴメン、ごめんなさい・・・・・・」

ルアフ「どんな名探偵にも、ひとの心の綾を解き明かすことは不可能なのさ」
レイナ「いまは、あんたがどこからあのお酢を出してきたのかの方が気になる」
ゼラド「いいひとたちなんだね」
リトゥ「いいひとたちではあるんだけど」
ゼラド「クラスメイトっていいね! 大事にしていきたいね!」

リトゥ「どうしよう。素直にウンっていえない。
 わたし、心が汚れてるのかなぁ・・・・・・」
48それも名無しだ:2008/09/27(土) 09:45:57 ID:vwJQKXyh
頭に酢入りか…
どうしても某大場つぐみ先生の打ち切り漫画を思い出すな…
49それも名無しだ:2008/09/27(土) 10:12:21 ID:6n8OSrIW
>>48
大場つぐみ言うなww
まあ、最近のアレで本人だってカミングアウトしたようなもんだけどな…
50それも名無しだ:2008/09/27(土) 11:20:33 ID:q+TvQubv
いつまで経っても間違いを訂正させてもらえないリトゥが、
そろそろ本格的に可哀想に思えてきた
51それも名無しだ:2008/09/27(土) 14:04:11 ID:I3c4vpPF
>>47
GJ、まさかななしジュニアでSSが来るとは、あまりにも予想外。
>>50
激しく同意
52それも名無しだ:2008/09/27(土) 15:27:36 ID:NFeZe5Th
おれも>>50に同意
変なアダ名付けられて呼ばれ続けられるのってリアルにキツいんだよ…
言ってる奴らはそんな気が無いだろうけどこれ続けられるのは酷いイジメだぜ。
『ネタだから』の一言で済まさんでくれ…
53それも名無しだ:2008/09/27(土) 15:39:29 ID:Xlk/Jwam
ハザリアが演劇の配役の中で訂正しそうな気がしてならない。




ハザリア「メガネの家庭教師の役はリトゥ。お前だ」
エリート兵の子(♂)「ちょっと待った。この子の名はエリトゥさんだ。名前は正確に言わないと失礼だろ。」
リトゥ「いや…たd」
ハザリア「何を言っている?こいつの名はリトゥだろ。下らん事を言ってないで早く稽古をせんか!」
エリート兵の子(♂)「なん…だと…?」

54それも名無しだ:2008/09/27(土) 18:18:29 ID:XBCs8VGd
そもそもハザリアが携帯に
「エリトゥ」
と登録してたのが発端だよな
55それも名無しだ:2008/09/27(土) 18:42:37 ID:q+TvQubv
友情だの何だのと恥ずかしげもなく奇麗事を並び立てるくせに、
何か主張したがっているリトゥの言葉に耳を貸さずにガン無視し続けている特進科クラスの連中が、
ひどい偽善者集団に思えて仕方がない

……ってのはさすがに言いすぎかな?
56それも名無しだ:2008/09/27(土) 19:33:41 ID:QDy4JYp2
リトゥ「どうせわたしなんて・・・・・・」
トウキ「どうした? リトゥ」
リトゥ「えっ!?」
トウキ「なんだよ。久しぶりに名前呼ばれたような顔して」
リトゥ「だってわたしの名前」
トウキ「ちっちゃいころから一緒に遊んでるんだから、間違えるわけないだろ、リトゥ」
リトウ「うっ、ぐすっ、ぐすっ!」
トウキ「わっ! なんだ、どうしたんだよ!?」
リトゥ「ありがとぉ・・・・・・、ありがとうね・・・・・・」
トウキ「なんでお礼なんかいうんだよ」
リトゥ「ぐすっ、ごめんね、わたし、わたし・・・・・・」
トウキ「やめろよ。なんで謝るんだよ」
57それも名無しだ:2008/09/27(土) 20:02:34 ID:nHTT0Sh9
この『スレ』は私が歩き出す物語だ

肉体が……という意味ではなくキャラ立ちという意味で……

私の名前は『リトゥ・スゥボータ』

演劇ネタが始まってから本当にキャラの濃い男「ハザリア・カイツ」と出会ったことで………
58それも名無しだ:2008/09/27(土) 21:23:26 ID:n4uLKHA7
みんな、エリトゥ(♀)さんでどんなに引っ張るんですか

キャクトラ「最近おかしな投書が」
ルナ「ん?」
キャクトラ「放課後になると妖精が踊っていたとかなんとか」
ルナ「思春期特有の幻想ではないのか?」
キャクトラ「はぁ」


マリ「なぁ、どうして最近ヘトヘトで帰ってくるんだ?」
リトゥ「気にしないで・・・」
59それも名無しだ:2008/09/28(日) 11:51:48 ID:6T07JZOo
へとへとで帰ってくるでエロい妄想をした俺は念動爆砕されたほうがいいですか?
60それも名無しだ:2008/09/28(日) 13:52:36 ID:pP9HWC5y
冥王「エロなど書かせるものか!だかどうしてもと言うなら書かせてやらんこともない」
61それも名無しだ:2008/09/29(月) 01:41:33 ID:2x2BeGFl
アオラ「ルル・・・このCD返す・・・」
ルル「まあ、楽しんでいただけましたかw?」
アオラ「心底ぞっとした・・・」
ゼラド「どしたのアオラ?顔青いよ?」
アオラ「ヒィ!?」
ゼラド「な、なによ人の顔見て」
ルル「わたくしそろそろ御暇しますねwお二人とも御機嫌ようw」
ゼラド「ルナちゃん達によろしくね〜」
アオラ「・・・ルナ姉ちゃんには絶対聞かせないようにね、そのCD」
ゼラド「?さっきからCDってなに?」
アオラ「なんでもない!なんでもないから!」


ルル「♪〜♪〜」
キャクトラ「ルル様」
ルル「♪〜」
キャクトラ「(ガチャ)ルル様、夕食の準備ができましたが」
ルル「ああ、すみませんキャクトラwヘッドホンを付けていたので聞こえませんでした」
キャクトラ「今日はラン様もみえてますよ」
ルル「それは楽しみですわw」
キャクトラ「(そういえばルル様は普段どんな物をきいてらっしゃるのか・・・)」

『ヤンデレなゼラドに死ぬほど愛されて無限光できないクォヴレー・ゴードン』
キャクトラ「・・・・・・・・・(ゴクリ)」

ラン「こら坊、ちゃんと手洗ったの?」
ハザリア「ふん!雑菌如きでどうにかなるような惰弱な免疫機能ではないわ!」
ルナ「あの薄汚い部屋にこもっていれば免疫も鍛えられるだろうな」
ラン「部屋の掃除はちゃんとせないかんやろー、女の子来た時どないすんの?」
ハザリア「奴らにそんな気遣いなど無用だ。もう慣れた、とかほざいているしな」
ラン「そ、そんな頻繁に・・・?」
キャクトラ「・・・・・・・・・」
ルナ「どうしたキャクトラ?顔色が悪いぞ?」
キャクトラ「聞いてない聞いてない私は何も聞いていない・・・」
ルナ「?」
ルル「ああ、皆でそろってお食事なんて素敵ですわねw」


そういえばヤンデレっぽいキャラっていないよなあ第二世代・・・
62それも名無しだ:2008/09/29(月) 02:17:08 ID:cJ0HmN0K
それ聞いたとき>>61と同じネタ思い付いてた…もう駄目かもわからん

しゃべり方微妙にかぶるしなw>ゼラド
63それも名無しだ:2008/09/29(月) 03:01:28 ID:fUqI8DGA
親的にはカルビの娘とか?
64それも名無しだ:2008/09/29(月) 22:23:46 ID:sU+cPWkS
そのCDのタイトル、kwsk
65それも名無しだ:2008/09/29(月) 22:57:40 ID:cJ0HmN0K
>>64
youtubeでもニコニコでもいいけど「ヤンデレな妹」で検索すると色々出てくる。
6664:2008/09/30(火) 00:19:56 ID:1mVUJmpG
>>65
トンクス♪ 早速見に行ってみます
67それも名無しだ:2008/09/30(火) 00:22:40 ID:EfpYcUIa
後日、暗い顔でビンボーズと鍋を囲む>>66の姿が・・・
68それも名無しだ:2008/09/30(火) 01:44:35 ID:1mVUJmpG
いや、ニコ動行ってきたんだけど、どうせだからスパロボ関連って事でゼンガーと絡むヤツ見たんだ
ヤンデレな妹の話をまともに聞いてないゼンガーにフイテしまって暗くなるどころか、笑い堪えるのに必死だったw しかも最後の鋼鉄ゼンガーで完璧にやられて夜中に爆笑して家族に不審がられてしまったよwww
ゼンガーはヤンデレより強すぎだw
69それも名無しだ:2008/09/30(火) 09:10:37 ID:sYMwkOaC
じゃあ第二世代らしくゼフィアVS「ヤンデレなイルス」or「ヤンデレなヴィルベル」or「ヤンデレなラン」or「ヤンデレなレモン」とか


・・・・どれになってもゼフィアに未来はないな
70それも名無しだ:2008/09/30(火) 09:32:13 ID:fmcTKfT4
>>69
超人変人達人奇人と揃ってるが、ヤンデレ化した姿がどうも想像できん。
……レモン&ミィからタカヤへは、ある意味ヤンデレ?
71それも名無しだ:2008/09/30(火) 12:08:56 ID:mg1p6Xwb
なぜかイルスは卒業したもんだと思ってた
72それも名無しだ:2008/09/30(火) 12:11:57 ID:i/zRdPlI
ヤンデレCDの名前を見ると、
『ヤンデレのアムロに死ぬほど愛されて夜も眠れない秋山森之進』
を思い出して吹いてしまうw

ハザリアやリュウセイなんかは結構ハイレベルの動画作れそうな気がする
凝りに凝れば手描きクロスボーンやユニコーンOP、『天』のアカギ追悼動画レベルも…
73それも名無しだ:2008/09/30(火) 14:16:22 ID:ORGNazS6
ヤンデレは妹よりも幼馴染がなぁ………
ブスは死ね(笑いながら)と五寸釘が強力すぎる
74それも名無しだ:2008/09/30(火) 15:56:00 ID:TY9GrqJ4
>>61
シリーズに
「ヤンデレな娘に死ぬほど愛されてテトラクトゥス・グラマトンできないクォヴレー」
「ヤンデレな女王陛下に死ぬほど「生意気!」されてなかなかOG出演できないクォヴレー」
「ヤンデレな悪魔王に死ぬほど取り込まれてもその手の台詞は聞き飽きてるクォヴレー」
とかあるんだな
75それも名無しだ:2008/09/30(火) 19:06:05 ID:GFp8s1iM
さて、巷では体育祭の季節も最初から最期まで徹底的にクライマックスだぜですが
ゼラド達の学校は体育祭をやるのか?そして応援合戦もやっているのか?
応援合戦でゼラド達は何を踊るのか?そして最も重要な乳が揺れる踊りで男子が吊られてみるのか?


次回『OG学園戦慄の体育祭〜イルスの強さにお前が泣いた〜』


これ以上ネタが浮かばないから他の人に丸投げするけど良いよね?



















せめて答え位は聞かせて下さい
76それも名無しだ:2008/09/30(火) 19:58:02 ID:xKPSpU6N
お前の妄想はお前だけのものだ
だが縁があれば受け入れる者もいるだろうよ
77それも名無しだ:2008/09/30(火) 20:21:56 ID:5KJBJzQu
>>75みたいなこと言われると全力でスルーしたくなるね

てゆうか、きっと話作ってみたとしても人数多いだけのグダグダになると思うんで。
書かないで下さい。お願いします
78それも名無しだ:2008/09/30(火) 20:30:11 ID:fmcTKfT4
>>75
クリハ「チアガールも あの二人(ゼラド&ルナ)がすれば それは何ていうイメクラ〜♪
 立派な胸も見方を変えれば 脂肪細胞の無駄遣い〜♪」(血涙)
79それも名無しだ:2008/09/30(火) 22:35:41 ID:sYMwkOaC
>>74
「生意気!」とは懐かしい・・・
あれは萌えた。萌えたとも。

お姫様さらって二人乗り!なんて美味しすぎるシチュエーションだったのに「お前は帰れ」みたいなこと言い出したもんな>久保
フラグクラッシャー誕生の瞬間だったな


>>78
そこは長ラン、鉢巻、軍手、サラシで応援団ルックだろうが!
異論は認める
80それも名無しだ:2008/10/01(水) 00:14:47 ID:gZQZo30D
異議ありかな その格好だとルナが昔の設定みたいに男装に戻ってしまうじゃないか。
ここはチアリーダーだけじゃなく、色んな格好をして貰おうじゃないか!
…例えばバニーとか(無限光!)
81それも名無しだ:2008/10/01(水) 02:43:31 ID:v5/rVdSR
 【マーズの事務所】
カズマ「おーい、マーズいるかー。
 回転寿司行きたくねえか、俺は行きたいんだ、なんだか無性に行きたいんだ。
 でもあそこファミリーばっかでひとりじゃ入りにくいから一緒に行かねえかー」
マーズ「おやじー、おやじー」
ラーナ「あ、どうも」

カズマ「あのさあ、マーズ」
マーズ「あい、なんでしょー」
カズマ「こんな夜中に他所様のお子さん連れ込んでお前はなにやってるんだっ!?」
マーズ「脚をイッポン残らずもぎ取られてるおれを見て
 なんかゆーこたぁーねーのかぁーっ!」
カズマ「そりゃな、たしかにな、お前は根性曲がってるから
 情操教育のためのペットでも飼ったらいいんじゃないかっていったことはあるよ」
マーズ「だから上半身のみでジタバタもがいてるおれを見てだね」
カズマ「男子小学生にピンクのパジャマ着せて『ぶちギレ金剛』やらすって、
 さすがにお前の電子頭脳を疑わざるを得ないぞ」
ラーナ「男子小学生じゃありません。女の子です。中学生です」
カズマ「もっとダメじゃねえか!
 お前な、女子中学生の恐ろしさを知らねえのかっ!?」
マーズ「すでにそーとー思い知ってんよーっ!」
カズマ「女子中学生なんてなあ! ヴァルホークひとりで乗り回すようになって、
 行動範囲広がって帰ってくるのも遅くなって、
 友達のコロニーで勉強してるはずなのになぜか月面都市で歩いてるの見かけたりして、
 挙げ句の果てに、どこの馬の骨かわからねえ男連れてきて、
 『お兄ちゃん、あたしいまこのひととお付き合いしてるの』
 とか言い出す生き物なんだぞ!」
マーズ「そんなイジョーなまでにナマナマしー成長過程はともかくとして、
 ミヒロおばちゃんだったら、あのひと11歳時点でヴァルホーク一人で乗りまーしてたよー」
カズマ「おっ、クワガタいるじゃんクワガタ。
 本物かこれ、触っていいか? な、対戦させてみねえか」
マーズ「おっさん、クワガタに逃避すんじゃねーよ」
ラーナ「誰ですか、この少年の心を持ったおじさん」
マーズ「えーと、ゴメンね。
 このおじさんスペースマンだから、コンチューって珍しーの」
カズマ「誰がおじさんだよ! 俺はまだ20代だ!」
マーズ「おれから見りゃー、立派におじさんだよー」
カズマ「若さなんか大嫌いだっ!」
82それも名無しだ:2008/10/01(水) 02:45:14 ID:v5/rVdSR
マーズ「この子、ラーナ・モントーヤちゃん」
カズマ「モントーヤって、ああ、L&Eの」
マーズ「機械と見りゃーなんでもかんでも解体しちまうアクヘキがあって、
 これじゃPS2でスパロボZできねーってことで、
 この子の従兄弟に頼まれて、ちっと預かってんのー」
カズマ「解体しちまうって、この子いま現在PS2で『ぶちギレ金剛』やってるじゃねえか」
ラーナ「だって自分のPS2バラしちゃったら、『ぶちギレ金剛』ができないじゃないですか」
マーズ「ひでーよー、この子、ちょーひでーよー」
カズマ「でも、なんでこのタイミングで『ぶちギレ金剛』を?」
マーズ「なに『ぶちギレ金剛』にキョーミ示してんだよー」
ラーナ「トライバトルシステムがなんだか複雑でよくわからなくなってきたので、
 『ぶちギレ金剛』でクールダウンです」
マーズ「『ぶちギレ金剛』でクールダウンはできねーよ、ふつー」
ラーナ「モトミヤ絵を見ると心が安らぎます」
マーズ「モトミヤ絵にココロのアンソクを見ー出してる女子中学生って、
 考えるだに恐ろしーよー!」
カズマ「待つんだ仔猫ちゃん」
マーズ「仔猫ちゃんとかゆってんじゃねーよ」
ラーナ「なんでしょうかにゃん」
マーズ「なんでムリヤリ語尾に『にゃん』とか付けちゃったの!?」
カズマ「『ぶちギレ金剛』はモトミヤ絵のようでいてモトミヤ絵じゃない。
 大部分は当時ゲーム会社にいたタナカケイイチが描いたんだ」
マーズ「おやじ、なんで『ぶちギレ金剛』に詳しーんだよ!」
ラーナ「ぜんぜんわかりませんでした。タナカケイイチってすごいです」
マーズ「中学生がタナカケイイチ知ってんのってやべーんじゃねーの!?」
カズマ「タナカケイイチもな、テヅカ絵やモトミヤ絵はこなれてるんだけど、
 なんかの増刊でやってたサイバラ絵はいけてなかったなぁ。
 ヘタウマヘタウマいってるけど、サイバラ絵は実はかなりレベル高いし、
 上っ面だけ真似てもあの芸風はなぁ」
ラーナ「それは、各々の作家さんのファンが似たようなこといってるんじゃないでしょうか」
マーズ「わーん、わーん!
 ヤダよー! タナカケイイチについて女子中学生と話し込んでるおやじ、やだよー」
83それも名無しだ:2008/10/01(水) 02:47:03 ID:v5/rVdSR
カズマ「や、悪いねえ。うちの備品はこのとおり根性曲がってるから、
 どうせ迷惑かけてるんだろうけど」
マーズ「おやじー! おれの脚がイッポン冷蔵庫の下に入っちゃって取れねーんだけどーっ!」
ラーナ「迷惑なんかじゃありません。
 むしろやることなくてつまんないです」
カズマ「わははは、女の子に『つまんない』とかいわれてやんの」
マーズ「うひゃひゃひゃ、いつもいつも『面白いひと』で終わっちまうおっさんがなんかゆってる」
ラーナ「お掃除でもしようかと思ったら埃ひとつ落ちてないし」
マーズ「だっておれ、ホコリって大敵だもん」
ラーナ「お料理しようかと思ったらキッチンがないし」
マーズ「だってここ、元が貸事務所だしー、
 おれはバイオ燃料で動いてっから、ナマのトウモロコシとかサトウキビがありゃーそれでいーもん」
カズマ「お前な、貧しい食生活送ってると、いい商売できねえぞ?」
マーズ「そーゆーセッキョー、やだー」
カズマ「よし、それじゃあお兄さんが回転寿司に連れてってやろう」
ラーナ「わあ」
マーズ「だからさー、おれ、チョーリされてるもんはあんましエネルギーになんねーから」
カズマ「ほら、お前の好きなナマのトウモロコシ持ってきたから」
マーズ「おやじ、どんだけカイテンズシ行きてーんだよーっ!」
カズマ「名物女将がいるって噂なんだよ!」
マーズ「カイテンズシにいるなぁーオカミってゆわねーよ、ふつー!
 それ、ただのパートのおばちゃんだよーっ!」
カズマ「行ってみなくちゃわかんねえだろ!」

 【回転寿司】
アギラ「フェフェフェフェ、フェいらっしゃい」
カズマ「・・・・・・100円皿しか取ったらダメだからな」
マーズ「まー、メーブツっちゃメーブツだよね」
ラーナ「おばあさん、おいくつですか?」
アギラ「フェフェフェフェ、さての」
マーズ「おばーさんさー、ちっとばかっち働き過ぎなんじゃねーのー?
 ワカモノの雇用を守るためにも、ラクインキョでもしててよー」
アギラ「フェフェフェフェ、坊や、おばあちゃんだって、あと半世紀中には死ぬじゃろう」
マーズ「えらく幅取ってんねー」
アギラ「じゃが独り身のまま死んでいくのは寂しくてのぉ。
 100パー財産目当てでいいから、最期を看取ってくれるひととの出会いを求めているんじゃよ」
マーズ「おやじー、このひととケッコンすりゃーいーんじゃねーのー?」
カズマ「玉子、サビ抜きで」
ラーナ「アーディガンさん、味覚が子供です」
84それも名無しだ:2008/10/01(水) 04:06:57 ID:rZURC8w8
深夜なのに笑ってしまったw
組み合わせが意味不明だw
85それも名無しだ:2008/10/01(水) 08:02:01 ID:PwzESQX7
 【竜巻亭】
ゼラド「あれ、味変わった?」
レイナ「そお?」
スレイチェル「フフフ、よくぞ気付いた」
レイナ「なにがフフフですか」
ゼラド「でもスレイチェル先輩、この味は!」
スレイチェル「そう! 原油高の影響を受けてマイカーに乗る人も減り、
 我々ロードサイドビジネスはいまや風前のともしび!」
レイナ「国道沿いにあるわけでもないのに、なにがロードサイドビジネスですか」
スレイチェル「ゆえに! 機械を導入しての大量生産大量消費!
 人件費をカットすることによって商品の価格を下げ、
 格差社会の負け犬共を呼び込もうというこの経営戦略!」
ゼラド「味将軍グループだ!
 味将軍グループの、けっこう下っ端のひとがいいがちなセリフだ!」
レイナ「基本家族でまわしてる店で機械導入しても、
 人件費なんかカットできないんじゃないでしょうか」
スレイチェル「しまった! 味将軍グループに騙された!」
ゼラド「味将軍グループは実在していたんですね!」
レイナ「味将軍グループのせいにしないでくださいっ! 自業自得です!」
86それも名無しだ:2008/10/01(水) 19:14:28 ID:AUuWNBHK
そういやレイナに味音痴って設定無かったっけ?
あと、普通の音痴設定も…これは今はレタスにとられそうだけど
87それも名無しだ:2008/10/01(水) 20:23:31 ID:+6PgD+Wa
レモン「ねぇラーナちゃん」
ラーナ「何ですか?レモン先輩」
レモン「ちょっとコレ分解して貰えないかな?」
ラーナ「コレ…ですか?いいですよ」
レモン「あ、ちょっと待って時間計るから…始め!」



ラーナ「できました」
レモン「12分35秒11…予想以上だわ」
ラーナ「い、いえ…このくらいは」
レモン「いいえ貴女は素晴らしい才能の持ち主よ!鍛え上げれば私を凌ぐ科学者になれる」
ラーナ「私は物を分解する事しか出来ません。それが科学者なんて」
レモン「貴女の分解した部品を良く見なさい。傷一つ付いていない。
こんな事はプロの整備士でも簡単に出来る事じゃないわ。貴女は無意識の内に
瞬時に物の構造を極めて正確に認識している事になる。」
ラーナ「おっしゃってる意味が良く解りません」
レモン「簡単に言えば貴女はモノづくりの才能に溢れてるって事よ」
ラーナ「私が…モノを作る?」
レモン「そう」
ラーナ「教えて下さい!どうすれば良いんですか!?」
レモン「心配しないで。私がしっかり鍛えてあげる」
ラーナ「はいっ!」
















ゼフィア「そろそろ5000q点検のj…うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?
俺の車がバラバラにぃぃぃぃぃぃぃ!!?」
88それも名無しだ:2008/10/01(水) 22:22:48 ID:gfRI5jpv
第二世代じゃなかったら死んでるところだ
89それも名無しだ:2008/10/02(木) 01:01:13 ID:WdKtliRC
ゼフィア「・・・何故こんなことに・・・(カチャカチャ)・・・まあ、レモンなりの教育ということで・・・(ガチャガチャ)
・・・・納得できるかっ!!」
スレイチェル「と、友よ・・・ずいぶん荒れているな」
ゼフィア「愛車を分解されて平静でいるのは異常ではないか?」
スレイチェル「確かに」
ゼフィア「・・・・・・」
スレイチェル「組み立てを手伝おう」
ゼフィア「・・・良いのか?」
スレイチェル「む、無論だ!私と君の仲ではないか!遠慮は無用!」
ゼフィア「助かる」
スレイチェル「任せておけ友よ!」

ゼフィア「なんだか久しぶりのような気がするな」
スレイチェル「なにがかね?」
ゼフィア「お前と並んで何かするということが、だ」
スレイチェル「実に・・・ヴィルベルだな!」


ゼラド「あ、先輩たちだ」
レイナ「・・・・。ちょっと行ってくる」
ヴィレアム「やめとけ(ガシ)」
レイナ「離して!先輩をからかう絶好のチャンスなのよ!私は行かなきゃいけないの!」
ゼラド「レイナ・・・そこまで・・・」
90それも名無しだ:2008/10/02(木) 03:36:21 ID:e9Oinkch
 【グレーデン家】
マキネ「うぃーっす、ランディ1/2、いるー?」
ランディ「だから、ヘンなあだ名付けるんじゃねえ」
マキネ「じゃあランちゃんいるー?」
ランディ「『らんま1/2』絡めないと俺を呼べないのかっ!」

ミズル「わーい、マキネさん、いらっしゃーい」ボスッ
マキネ「あっはははは、よーしよしよし。
 胸に顔埋めるまでは許してやる。でも、一ミリたりとも頬ずりするんじゃないよ」
ミズル「むぐ、もし頬ずりしてしまったらどうなるの?」
マキネ「意外に女の声を出すよ」
ミズル「むぐ、それは、中学生にはいろいろと重すぎるなあ。
 むぐ、おれはいったいどうしたら」
ランディ「胸から顔離すっていう選択肢は出てこないのか、お前は」
ミズル「あ、そうか」プハッ
マキネ「どうしようもないね、男子中学生って生き物は」

ランディ「マキネ、ちょくちょく様子見に来るくらいなら、
 俺の手を引いて家まで連れ帰ってくれよ」
マキネ「そんな情けない要求する兄ちゃんだか弟だかはイヤだよ」
デスピニス「あら、マキネさん、いらっしゃい」
マキネ「あ、どうもデスピニスさん。
 これ、今月分の食費ね」
デスピニス「気になさらなくていいのに」
マキネ「いやいや、こういうことはしっかりしとかないとね」
ランディ「預けられてる・・・・・・!
 俺、本格的にグレーデン家に預けられた子状態にされてる・・・・・・っ!
 おれはひょっとして、いらない子なのか・・・・・・?」
ミズル「そんなこというもんじゃないよPちゃん!
 マキネさんはちゃんとPちゃんのこと考えてるよ!」
デスピニス「そうですよ。食事のメニューもこうやって」
91それも名無しだ:2008/10/02(木) 03:38:30 ID:e9Oinkch
ランディメニュー
 月 朝:トンカツ 昼:焼きそば(弁当箱にぎっしりと) 夜:ハンバーグ
 火 朝:フライドチキン 昼:メガマック 夜:豚骨ラーメン
 水 朝:ギョウザ 昼:焼きうどん(油多めに) 夜:ピザ
 木 朝:シューマイ 昼:チャーハン(油ギトギトで) 夜:カツ丼
 金 朝:カップ麺 昼:ラーメンライス 夜:天丼
 土 朝:牛丼 昼:牛丼 夜:牛丼
 日 なんかもうテキトーにカレーをなみなみとよそってあげればいいと思うよ
  ※ 白米は常時大盛りで 二時間置きに菓子パンとアイスクリームを与えてください

ランディ「デブ養成メニューじゃねえか!」
マキネ「あのね、まきね ぷくぷくにふとった おにいちゃんか おとうとが ほしいな」
ランディ「弟か妹欲しがってる幼児みたいなこといったってダメだ!」
マキネ「デブキャラが欲しいんだよ! 太れ!」
ランディ「お前が太れ!」
マキネ「太れないんだよ! あたし体脂肪率10%ないもん!」
ランディ「俺だって体脂肪率5%もないよ!」
ミズル「おれは太ってるPちゃんの方が好きだな」
ランディ「お前に喜ばれたってしょうがないんだよ!」

マキネ「いいじゃん、あんたロリコンじゃん。
 太ってる方が幼女を油断させられるよ」
ランディ「ロリコンじゃないし、幼女を油断させてどうしろっていうんだ」
マキネ「ティファ・アディールの声とか好きじゃん」
ランディ「ティファ・アディールはロリじゃねえよ」
ミズル「え、そうなの?」
マキネ「カノウんとこの末っ子に手ぇ出してたじゃん」
ランディ「たしかにちょっと仲良かったけど、べつにロリコンじゃない」
マキネ「ロリコンじゃなくても甘いもん好きだったじゃん、あんた。
 『夢色パティシエール』に出てくるみたいな」
ランディ「なんだよ、『夢色パティシエール』って」
マキネ「え、『りぼん』に連載されてる」
ミズル「嘘だっ! マキネさんが『りぼん』なんて少女チックなもの読んでるはずがないっ!」
マキネ「え? あ、そうだよ。うん、読んでるわけないじゃん。
 あたしの購読誌は『週刊プレイボーイ』だよ」
ランディ「マキネ、お前」
マキネ「やめてよっ、そんな目で見ないでよっ!
 ほんとだよ? あたしは週プレ大好きだって!
 ヤマモトモナの連載を心待ちにしてるって!」
ランディ「お前まさか、かたくなに俺を家に入れたがらないのは、
 俺がいない間、俺の部屋に乙女チックなもんしまいこんでるとかそういうことじゃないよな」
マキネ「やめてよっ! あんたになにがわかるのさっ!
 あたしの兄ちゃんか弟ってわけでもないのに!」
ランディ「兄か弟のどっちかではあるよ、ちゃんとこっち向けマキネ!」
92それも名無しだ:2008/10/02(木) 08:57:46 ID:srtmy/hg
>>89
ゼフィアがバラバラになった愛車を2時間で元通りに組み上げて
魔改造ついでに修理に来たレモンが悔しがってる映像が…
93それも名無しだ:2008/10/02(木) 09:44:07 ID:SUEnOGKK
忘れがちだがゼフィアはソフィア博士にして優秀といわしめるレベルだ。
二時間とはいかないにせよ自動車組み上げるくらいはできるような気がする
94それも名無しだ:2008/10/02(木) 13:01:32 ID:XmIO6aT0
なんかアンドー兄妹?が好きになってきたわwなんか和むな
95それも名無しだ:2008/10/02(木) 20:03:36 ID:JEnNm558
>>93
斬艦刀&オメガブラスター装備のマイカーを自作する気がしてきた
96それも名無しだ:2008/10/03(金) 10:26:40 ID:P1la3R4z
ある意味痛車だな

ボンドカーみたいなのに乗ってればかっこいいのに
97それも名無しだ:2008/10/03(金) 15:47:11 ID:OpQl2vjp
ゼフィア・レモンがタッグを組んで作った鳥人間コンテスト用の機体にイルスが搭乗。
見事次回大会にイルス出場禁止令が出された。
なお、優勝はぶっちぎりでイルスだが。地味に暗黒鳥人の子が健闘し見事準優勝。
OG学園勢はNo.1、2フィニッシュを決めた。
98それも名無しだ:2008/10/03(金) 20:43:40 ID:PKiak5b4
都知事&府知事涙目wwwwwwwwwwwww
99それも名無しだ:2008/10/04(土) 12:46:16 ID:7jht+Jhv
>>91
第二世代確かに男女ともスタイルいい奴らばっかりだしなぁ

ヴィレアム:きっとギャルゲーの主人公(鼻から上は描写されないタイプ)みたいな体してる
キャクトラ:ヴィレアムよりやや筋肉多め
ゼフィア:鋼。力入れると「みしり」とか効果音がつく
ハザリア:緩んでくる→「ラン姉ズブートキャンプ」→痩せマッチョ化→また緩む→リピート
トウキ:描写は無いけどゲッターに乗れる程度には鍛えてますシュッ
ミナト:・・・・・・・・
タカヤ:きっとヴィレアムと同じような体
シュウヤ:きっとCLAMP体型、やたら手足長い
マーズ:多脚歩行戦車みたいな幼児体型
100それも名無しだ:2008/10/04(土) 16:31:22 ID:j3RYFrr+
>>99
そのヴィレアムはギャルゲというよりエロ(ガトリングテンペスト
101それも名無しだ:2008/10/04(土) 19:43:18 ID:tSOZANM6
>>99
書かれてなかったキャラ追加してみた

アーク:ヴィレアムやタカヤと同じ感じ
ランディ:高橋留美子作品の男キャラの体型
ミズル:あんまり筋肉はついてない
スレイチェル(男):華奢だが、なぜか筋肉は結構ついている
102それも名無しだ:2008/10/04(土) 21:13:45 ID:YWQpt4sT
>>99
ヴィレアムはただですら髪型の関係で半分しか顔出てないのに
そのうえ鼻より上が見えなくなったら凄いことになるぞ。
103それも名無しだ:2008/10/04(土) 21:23:57 ID:iOnpVfx1
>>102
車田正美作品の、初出敵キャラみたいだな
104それも名無しだ:2008/10/05(日) 00:38:45 ID:GtKdIXpR
【浜辺】
 ザザーン ザザーン
ユウカ「ン・・・・・・?」
フィオル『ユウカ、ユウカ』
ユウカ「あんたなの?」
フィオル『助けて欲しい』
ユウカ「誰かが、あんたに悪さしてんの?」
フィオル『違う。このままでは、俺が彼を殺してしまう』

 ザザーン
ユウカ「どこまでも続く白い砂浜、右手には青い海、
 左手にはうっそうと茂るジャングル。ガジュマルに似てるけど、よく見るとなんか違う。
 おまけに、ブルースカイには太陽を追っかけてミニサイズの月がふたつも三つも。
 なかなかナイスなロケーションね」
フィオル『ここは次元座標&924%$|~*=、~ΩHδ#銀河、@〆♂♀◎星系第5惑星だ』
ユウカ「ンー、オーサカのオバチャンでもわかるようにいってくれる?」
フィオル『ウメダ駅からブワーッ行って、グワー時空曲がって、
 でっかい次元断層ボワーン立ってるからその角シュッ曲がったところにある星だ』
ユウカ「サンクス。どっかのアナザーワールドのミステリアスプラネットってことね」
フィオル『理解が早くて助かる』
ユウカ「あんたは? どこにいるの。カオ見せてよ」
フィオル『君のお腹の中にいる』
ユウカ「アイ・シー。心配しないで。
 生まれてくるベイビィは、あたしひとりで立派に育てる」
フィオル『そんな決意は固めてくれなくていい。
 いまの俺は体長約300ナノメートル、直径約18ナノメートル、
 158アミノ酸に似たタンパク質が結合して棒状構造を結合している』
ユウカ「イジワルしないで」
フィオル『簡単にいえば、いまの俺はウィルスだ。
 特性としては、君がいた地球にも存在する、植物がひく風邪に似ている』
ユウカ「マッドゴーレムになったりウィルスになったり、
 あんたもなかなかバラエティ豊かな人生歩んでるのね」
フィオル『俺が感知している限り、この惑星には植物と原始的なバクテリアしか存在していない。
 媒介となる昆虫や動物がいないから、免疫力が極めて弱いんだ。
 俺から派生したウィルスが蔓延すれば、この惑星は死に絶えてしまうだろう』
ユウカ「アー、そういえばダイナソーが滅んだのは、
 隕石かなんかに乗ってきたウィルスのせいだって説があったっけ。
 あんた、いまそういう状態?』
フィオル『この星が死ねば、"彼"も死んでしまう』
ユウカ「誰よ、"彼"って」
フィオル『変異エクサランスの一種だ。
 何億年も前からこの星に住み着いていて、植物たちの時間を食べて生きていたらしい』
ユウカ「だったら、あんたもそいつもさっさとスペースランナウェイすればいいじゃない」
フィオル『ダメなんだ。
 向こうにとって俺は、数億年で初めて会う兄弟のようなものらしい。
 寂しがって、俺をフィールドで包んで離してくれない』
ユウカ「どこにいるの、そいつ」
フィオル『わからないんだ。
 いまの俺には、"彼"の存在をなんとなく感じることしかできない』
105それも名無しだ:2008/10/05(日) 00:40:00 ID:GtKdIXpR
ユウカ「そいつだって、自分がヤバいことはわかってるんでしょ?」
フィオル『どうだろう。
 彼の意識はひどく希薄で、判断力が残っているのかどうか怪しい。
 こちらから何度も呼びかけているけれど、返事はなかった。
 ただ、『寂しい』と泣く声が聞こえてくるだけなんだ』
ユウカ「フーン、"彼"っていってるけど、そいつ、男なの?」
フィオル『そういえば、どうなんだろう。
 なんとなく男だと思っていたけれど、元の材料を考えると何割かは女性かもしれない』
ユウカ「オーライ、草の根分けてでも探し出して、抉り取ってやる」
フィオル『抉る!? なにを』
ユウカ「なかに誰もいないよね」
フィオル『男! 男だ! 男性に違いない!
 だからそんな物騒なことを言わないでくれ!』

フィオル『俺にとっても、"彼"は肉親のようなものなんだ。
 みすみす殺したくはない。でも、この身体では上手く活動できないから』
ユウカ「あたしをコールしたってことね」
フィオル『済まない』
ユウカ「ンフ、あたしを頼ってくれて、嬉し」
フィオル『とにかく、これ以上被害が広がるのを防ぎたい』
ユウカ「ツリードクターみたいなことはできないよ」
フィオル『難しいことはない。
 感染した樹は葉にモザイク状の白い斑点が浮いているだろうから、
 枝ごとへし折って海にでも流してくれればいい』
ユウカ「オーライ。それで"彼"なり"彼女"なりに会えたら、
 あんたを解放してってプリーズすればいいのね」
フィオル『ウィルスの増殖を防ぐため、取りあえず君の中に入らせてもらったけれど、
 体調に問題はないかい?』
ユウカ「そうね。おヘソの下がキュンキュンする」
フィオル『おかしいな。人体には影響が出ないはずなんだけれど』
ユウカ「バーカ、ときめいてるだけよ」
106それも名無しだ:2008/10/05(日) 00:41:47 ID:GtKdIXpR
 【ジャングルの入り口】
 ゴソゴソ
ユウカ「斑点がないってことは、この葉っぱは安全なのね」
フィオル『なにをしているんだい?』
ユウカ「ひどいじゃない。あたし寝てたから、ティーシャツとパンツしか着けてない」
フィオル『済まない。"彼"のフィールドをかいくぐるのに精一杯で』
ユウカ「だからね、大きい葉っぱを巻き付けてサバイバルスタイル決め込もうと思って。
 やってみたかったのよね、こういうの」
フィオル『気にすることはないのに。
 いまの俺には視覚がほとんどないんだよ?』
ユウカ「わかってよ。
 あんたのそばでダサいカッコしてたら、あたし死んじゃう」

ユウカ「ね、おヘソは出てた方がいい?」
フィオル『なあ、あまりそういう格好をしないでくれないか』
ユウカ「視覚がなくてもイメージはできるのね」
フィオル『ングッ』
ユウカ「ムッツリスケベ」
フィオル『そうじゃなくて』
ユウカ「なに、あたしがキレイにしてるのは嫌い?」
フィオル『その、見たりするじゃないか、ほかのひとが』
ユウカ「あたしがほかの男に見られたら、あんた、どんな感じ?」
フィオル『自分でなにをするかわからない』
ユウカ「オーライ、明日からもっと露出上げてく」
フィオル『いけない子だ』
ユウカ「ン、知らなかったの?」

 【ジャングルの中】
ユウカ「"彼"っていうのは、どういうルックスなの」
フィオル『わからない。なにしろ、聞こえてくる声が小さすぎるんだ。
 植物や岩かもしれないし、山や島なんかもしれない』
ユウカ「あんたみたいなウィルスだとか、一粒の砂だとかいわれたら、
 あたしもうお手上げよ」
フィオル『何億年も生きているらしいから、相当大きな個体だと思う』
ユウカ「オーライ。樹齢何百年みたいな大木だとか、
 いかにもなんかありそうな大岩だっていう可能性が高いのね」

 【ジャングルの奥】
ユウカ「ね、聞かせてよ。
 あんた、いままでどうしてたの」
フィオル『様々な世界に存在していた。
 恐竜の世界、抽象数理数列のただ中、16次元の直線と曲線が入り混じった世界』
ユウカ「どうせだったら、
 前いってたT−レックス倒す原人がいる世界に連れてってくれたらよかったのに」
フィオル『それはダメだ。彼はセクシーだから』
ユウカ「そう、あんたはキュートよ」
107それも名無しだ:2008/10/05(日) 00:42:59 ID:GtKdIXpR
 【川沿い】
ユウカ「いい風が吹くのね。
 髪の毛を指で絡め取られてるみたい。あんたはしてくれないけど」
フィオル『無い物ねだりをしないでくれ』
ユウカ「ね、あたしはそれほど身持ちの堅い女じゃないから、
 さっさと帰ってこないなら浮気するからね」
フィオル『できもしないことをいうべきじゃない』
ユウカ「イジワル」

 【小道】
フィオル『どうしたんだい』
ユウカ「道がある」
フィオル『そんなバカな。知的生命体がいたら、いくらなんでも感知できたはずだ』
ユウカ「でも、ここだけ草も木もないし。
 地面もなんか違う。砂がなんだかサラサラしてる」
フィオル『火星の運河のように、昔、川が通っていた跡じゃないだろうか』
ユウカ「そうかもね。やけに曲がりくねってるけど、どこに繋がってるのかしら」

 【丘の上】
ユウカ「おべんと食べたい」
フィオル『そのあたりにある木の実が食べられると思うよ』
ユウカ「ノンノン、そうじゃなくて。
 あたしだってリンゴをラビットに切るくらいのマネはできるわけよ。
 してあげたいじゃない、ほら、アーンて」
フィオル『申し訳ない』
ユウカ「いちゃいちゃしたいのよ」
フィオル『あまりいじめないでくれ』
ユウカ「あんたがイジワルするからよ」

 【大木の下】
 ゲシゲシッ
ユウカ「ハイ、ハイ、レディーもしくはジェントルマン。
 聞こえてる? 返事して」
フィオル『ダメだユウカ。この樹は違う。
 あと樹を蹴ったらダメだ』
ユウカ「なかなか見つからないのね」
フィオル『困ったな。あまり長い時間をかけるわけにはいかないんだけれど』
ユウカ「そうなの?」
フィオル『あ、うん』
108それも名無しだ:2008/10/05(日) 00:44:11 ID:GtKdIXpR
 【砂浜】
ユウカ「ンー」ガリガリ
フィオル『なにをやっているんだい?』
ユウカ「このままフラフラしてたってラチがあかないじゃない。
 ちょっと砂にマップ引いてんの」
フィオル『そうか。おなじところを探索してしまうリスクは回避できるね』
ユウカ「フフフッ」
フィオル『どうしたんだい?』
ユウカ「ね、ジャングルの中に道があったじゃない」
フィオル『ああ、曲がりくねっていたっていう』
ユウカ「あれね、上から見るとモアイの顔になってるの」
フィオル『なんだって!』
ユウカ「あのジャングル、ノン、もっと大きい。
 このグレートアースが」
フィオル『星だ。この惑星そのものがエクサランスだったんだ!』

 ザザーン
フィオル『そうか、時空の渦から押し出されるときに原始惑星系円盤状になってしまったのか、
 それとも出現座標が惑星と重なってしまい』
ユウカ「どうでもいいじゃない、そんなの」ゴソゴソ
フィオル『なにをする気だい?』
ユウカ「視覚がなくて残念ね。ここ、いま貸し切りのヌーディストビーチよ」
フィオル『ングッ』
ユウカ「イメージしちゃった?」
フィオル『どうしてそんな』
ユウカ「惑星の3分の2はなに?」
 バチャン
109それも名無しだ:2008/10/05(日) 00:45:26 ID:GtKdIXpR
 【海の上】
 チャプチャプ
ユウカ「アー、メーデーメーデー、聞こえてる?
 返事はしなくていい。けど最後まで聞いて。
 彼だけど、このまま長居してるとあんたの星を滅ぼしちゃうんだって。
 わかるでしょ? あんたもヤバイの。
 だから、ね、彼を放してくんない?」

 ザザーン ザザーン
ユウカ「ンッ!」
フィオル『ユウカ、どうした!?』
ユウカ「そう、オーライ、あたしの中に流れてる時間を食べてごらん。
 そしたらトークしやすくなるんでしょう?」
フィオル『やめるんだユウカ!』
ユウカ「平気よ。ベジタリアンだけあって、この子食が細いみたい。
 おっぱい含ませてるようなもんだから」

 ザザーン
ユウカ「ン、伝わってくる。
 寒かったのね。寂しかったのね。
 何万年も何億年もひとりぼっちだっで、
 草も木も優しいけれど、なにも話しかけてはくれなくて、
 大気圏に触れる宇宙空間は冷たくて、星の光はあんたを抱きしめてはくれない。
 身体の中で流れてるマグマだけがじりじりと熱くて、あんたを焦がしてたのね。
 でも彼が現れて、あんたの一日は変わった。
 だから、夢中で腕を伸ばしてたのね」

 ザザーン
ユウカ「でもダメよ。彼の存在はあんたを殺すの。
 彼は優しいひとだから、そんなことになったら泣くと思う。
 でもね、あたしは怒るのよ」

 ザザーン! ザザーン! ザザーン!
ユウカ「あたしね、彼に恋をしているの。
 だから、彼を泣かせるやつは惑星だろうと太陽だろうと絶対に許さない」

 ザパーン!
フィオル『よすんだユウカ! "彼"を刺激するな!』
ユウカ「暴れたってダメよ。
 だって、あたしの方がずぅっと彼のこと好きだもの」

 ザパーンッ! ザパーンッ!
ユウカ「ね、触れてみて。わかるでしょう」

 ザザッ
ユウカ「ほら、潤ってる」

 パンッ パンッ!
110それも名無しだ:2008/10/05(日) 00:47:16 ID:GtKdIXpR
 【ユウカの部屋】
 ドサッ
ユウカ「ン、なにが起こったの?」
フィオル『弾き飛ばされたんだ』
ユウカ「なんだかすごい音がしたけど、あんた、なんかされてない?」
フィオル『頬をふたつ張られたような感触がある』
ユウカ「ふたまたかけたと思われたのね。
 あれ、やっぱり女よ。大地母神っていうくらいだし」
フィオル『悪いことをしてしまった』
ユウカ「あの子は、これからどうなるの?」
フィオル『あのまま、草や木の穏やかな時間を食べながら生き続けていくだろう。
 そして、数億年もかけてゆっくりと死んでいく。
 俺が現れなければ、平穏な一生だったのに』
ユウカ「あんたが現れてくれなかったら、あたしの人生つまんなかったのよ」
フィオル『なあ、さっきの、『潤ってる』っていうのは』
ユウカ「お肌よ。ほかになんかある?」
フィオル『自己嫌悪がある』
ユウカ「そういう偽善的なこというから、あんたのこと好きよ」
フィオル『済まない』
ユウカ「謝ってばっかりなのね」
フィオル『あとは、栄養のあるものでも食べて暖かくしていてくれ。
 弱いウィルスである俺は、人体の抵抗力に耐えられない。
 ほどなくしてこの身体は消滅し、また別の宇宙で別の身体が再構成されるだろう』
ユウカ「そう、どっちに転んでも、あんたは消えるつもりだったのね」
フィオル『君を呼んだのは』
ユウカ「ひどいひと」
フィオル『でも、君以外の人間に殺されたくはなかったから』
ユウカ「そうじゃないのよ。
 ファーストデートだったのに、キスのひとつもしてくれない」
フィオル『それは、こういう状態だったから』
ユウカ「30年後ぐらいに突然言い出して、高いリング買わせてあげる」
フィオル『指輪貯金するよ』
ユウカ「そう。今度会うとき、可愛がって」
フィオル『きっと』
ユウカ「待ったりなんかしないから。
 銀河の果てまで追いかけてって、抱きしめてあげる」
フィオル『楽しみにしてる』

 【ジェグナンの喫茶店】
ユウカ「くしゅんっ!」
ユウキ「風邪か?」
ユウカ「今年の風邪は、目に来るのね」
111それも名無しだ:2008/10/05(日) 11:47:53 ID:eMQLdANN
切ないが恋は素敵だな
112それも名無しだ:2008/10/05(日) 16:40:35 ID:nrICcXgP
ウメダ駅からブワーっと行ける星か・・・
113それも名無しだ:2008/10/05(日) 18:35:20 ID:9qVQUukE
それで理解できちゃうユウカも大概トンデモシチュに慣れてるなー
まぁOG町住人じゃ当たり前か。その上想い人はエクサランスだし
114それも名無しだ:2008/10/05(日) 18:55:56 ID:XTg0svKE
とりあえず、T−レックス倒す原人を含めあのマンガのキャラはセクシーすぎるよ
いろんな意味で。
115それも名無しだ:2008/10/05(日) 22:41:20 ID:9t3m2Qme
ルアフ「よーし、前期も終わって明後日から後期だ。皆も身を引き締めて頑張るように。
    それそうと先生この間マンガ喫茶行ったんだよ、マンガ喫茶。
    60分ん百円のね、それでついついゴルゴ13が面白くて読み耽ってったら
    瞬く間に三時間たってね、そろそろ晩飯時だったから、帰ろうと思って会計したら
    なんか4時間分の請求だったのさ、おかしくない?三時間いたのにだよ?
    なんだと思って店員といつめたら『一分オーバーです』ってもうねバカかと、アホかと。
    その一分はてめぇの…」

ゼラド「ねぇ、レイナ。これいつ終わるのかな?」
レイナ「さぁ、気の済むまでじゃない?」
116それも名無しだ:2008/10/07(火) 00:49:59 ID:Yy2EJa4s
今気づいた

父親どもの中で一番オヤジ臭いのは元偽霊帝だ
他は「メタボ?何それ?」みたいな連中なのに

アラド「30過ぎたら絶対太るって言われてたけど・・・別に変んないよなぁ」
クォヴレー「お前はむしろ若く見えすぎるんじゃないか?」
アラド「お前だって初めて会った時より多少ガタイ良くなっただけであとほとんど同じじゃねえか」
クォヴレー「む・・・」
リュウセイ「俺もウチの娘連れてイベント行ったら「お兄さんですか?」って言われちゃったぜ?」
ゼンガー「(ウチの息子が俺と兄弟に見えるというのは俺が若く見えるのか・・・?それとも・・・)」
トロンベ「フッ、紳士とは老いすら楽しむものさ」
キャリコ「俺もスペクトラからは「いつまでも若々しくって素敵よw」などとしょっちゅう言われる。主にベッd
クォヴレー「その手の猥談は聞き飽きた」
キャリコ「ふん、アイン、アルマナ陛下をほったらかしにしている貴様では言ってもらえないセリフだろうが」
クォヴレー「だ、黙れ!俺は
アラド「ハイハイ喧嘩すんなってお前ら」
トウマ「最近下の子がおかしことになっちまってきてなぁ・・・育て方間違えたかな・・・ハァ」
ギリアム「俺の息子も最近ヘタレているような気がする。・・・まったく、TPを操縦するよりよほど難しいな。子育てというのは」
117それも名無しだ:2008/10/07(火) 01:06:34 ID:12k5Em89
指摘ですまないがTPじゃなくてPTだ(パーソナル・トルーパーの略ね)
ゼンガーの場合は若い時に老けている人は歳取ってから若く見られるって奴だな! ゼフィアは今現在歳の割に老けているからほぼ同じに見られるんだろw
…俺もそうだったから分かる 学生時代に結婚していると思われた事があるからな o(T□T)o
118それも名無しだ:2008/10/07(火) 01:09:51 ID:mplbRFHI
T・・・P・・・
タクティカルポイント、いや、タイムパトロールか!
119116:2008/10/07(火) 02:18:39 ID:Yy2EJa4s
>>117
うわ、初歩的なミスでしたorz
120それも名無しだ:2008/10/07(火) 11:11:46 ID:F88pmwIP
>>116
こいつら意外と父親してるのな
121それも名無しだ:2008/10/08(水) 00:42:46 ID:CSlUoBdk
ハザルだけはメタボになってそうな気がするな
122それも名無しだ:2008/10/08(水) 00:46:44 ID:JArYpDPP
>>116
親世代のナンバーワンバカップルはマクレディ夫妻でFAなわけだな?

ヴィレアム「なんというかいつも仲が良いな、お前の親は」
キャクトラ「私としてはもう少し時と場所を選んでほしいんだが…」

ゾンボルト夫妻とかも自宅ではいちゃいちゃしてるのかも知れんが

123それも名無しだ:2008/10/08(水) 03:32:09 ID:vMsxFyHi
ヴィレアムの親も相当バカップルだった気がするぜ
しょっちゅう留守にしていてそれが喧嘩の原因になっているようだが
124それも名無しだ:2008/10/08(水) 16:25:48 ID:lmnX+z0Y
>>121
マクレディー夫妻の夫婦喧嘩
キャリコ「今帰ったぞー」
スペクトラ「あなた!今日は何の日だと思ってるの?」
キャリコ「い、いや。すまんかった。その代わり、ほら花た…」
スペクトラ「年に一度の結婚記念日だっていうのに…お料理作って待ってたのにぃ!」(ヤラーイリュージョン)
キャリコ「だからす、ウゴッ!こ、こちらのヤラーイリュ、ゲフッジョンに合わせて
     あっちも同じ軌道でグハッ、動いてるだと!?」
125それも名無しだ:2008/10/08(水) 19:49:20 ID:s3o9LMoi
>>122
いちゃつき方が通常のバカップルとは全然違うベクトルだろうとは思うな。
126それも名無しだ:2008/10/09(木) 02:33:36 ID:TKeizxrH
>>123
Mr&Mrsイェーガーですね
127それも名無しだ:2008/10/10(金) 03:17:05 ID:l5K5lM26
__ノL_/L__    /     ___  _
           (__/ /     >  `'′  ̄\
 ・    |_ヽヽ    /    ノ  ,ィ,ルl      ヽ
 ・   二|-‐     /    < /l/  u |ハ、       ヽ
 ・     |     〈      レ =、\  _メヽ!ヽ!、   |
 ・   ー―┐ヽヽ  \   |ヽ 。>_  /。 ノ | ,へ |
 ・       /      /     | u/   ~U~ ┌ ||ビ|| |
 ・      /      /       |/__,ヽ__u |!_ン |\
 ・   ー―┐  〈       |『┴┴┴┴')) |\ |  ト、
 ・     ├'′   \.      ヾ========'/   V  | ,> 、
 ・    ノ      /         ,>--― "u    |   |//′ `ヽ、
 ・     │     \.     /‐/ |\_____/|_  |′
 ・     │      >    〈  / /|        |   \|   /
 ・     │     /      |  l|  |       |   | |   /
 ・     ヽヽ l  〈       ト、 ||__|____|__| |
 ・      /   \     ヒヘ |  ┌──‐┐   |
 ┃  ー―┐〇     >  |__ヽ    | l二二二.    |
 ┃      /    /         ヽ  └――┐|     |
  ・    /     /          /ヽ ┌─―┘|    |
128それも名無しだ:2008/10/11(土) 01:12:43 ID:EudbJLyO
ハザリア「やめろ!いいペースなのにまた>>819が遠ざかるだろうが!」
マリ「いい加減諦めろ」
リトゥ「その根気を別のことに使おうよ」
ハザリア「黙れよ!」

ハザリア「くそっ・・・姉妹揃って>>819の素晴らしさを理解できんとは」
ルナ「ハザリア、ハザル小父様からメッセージが届いておるぞ」
ハザリア「父上からだと!?・・・なになに」
『息子よ、ガドル・ヴァイクランは2体合体までだぞ! 父より』
ハザリア「・・・・・・・」

マリ「なんて書いてあったんだ?」
リトゥ「元気にしてるか?とかそんな内容?」
ハザリア「・・・お前らは知らんでいい!!」
129それも名無しだ:2008/10/11(土) 05:28:08 ID:916pmSFN
      __、ーv''7-;z.__
.     _> `     ニ=
.   >  、NヽN、N、トゝ
.    イ ィ` ij 「.| v  V.7
.    l. ヽ. __ | |  j /.ハ
   | r=i.| l⌒ヾレ''  レ'"う.〉   これだっ・・・!
    |.{に||uゝ..__。" く。.ノく
.   j. `ー|!ド、""r _ '〈:" (.._
.   /   /! lX.Z.エ.エエェ'エT´
 _ノ_,/ | ヾェェ:ェ:ェ:ェ:ェL.__     、゙`;`"ー;-;、
 ̄「|  ト、,l、ij、,_           |     j r-(\: : {
. l.|.  |j" .;、 "'‐、! i i  |`iー-,、._;'⊂,ヽ、ヽ|;:'゙
. !.!  j゙ .: ∩ f`l.i`h゙‐、__.ハ│ | {(\.|. |!. ||
 |.|  '、;'' ;|. |.;|. |.|│| '";=ニ{|.| | │j:,:ハ ヾ l ;|
 !.!.  |. 'y' レ' /' /./`´|`ー' |.|.| ∠ルl | ;  .ノ
130それも名無しだ:2008/10/11(土) 07:42:37 ID:pgMGaVhl
>>128
はるか昔にあったハザル萌えスレで五体合体ヴァイクレイオスを妄想していた俺には何てことないな
131それも名無しだ:2008/10/11(土) 08:59:05 ID:GaYiw7uS
一方の機体を複座式にすれば無問題
132それも名無しだ:2008/10/11(土) 13:02:26 ID:QhFDXTgz
親の中の人的に考えてゼラドとガドルヴァイクランすれば全て解決
133それも名無しだ:2008/10/11(土) 13:46:58 ID:Toc4SHMe
ちょっと待ってくれ
あと二人は合体要員が要るぜ。 そして最終的には三人+マーズと合体してスーパーヴァイクランにならないと!!
元ネタのスーパーヴァン〇レッドはアストラナガンに似てたんだよなぁ
134それも名無しだ:2008/10/11(土) 16:59:40 ID:m8dAf99E
>>133
三人もだと?このいやしんぼめ
135それも名無しだ:2008/10/11(土) 22:09:18 ID:Toc4SHMe
いやハザルの中の人が主役やってたアニメ的に三人って言っただけだから 正直三人目が思いつかないけどね
しかし白いアストラナガンモドキに搭乗するハザリアか… イングレッタが撃墜しそうだwww
136それも名無しだ:2008/10/11(土) 22:51:33 ID:xNaVA1EN
おいおい忘れてるぜ、
続編では1話からハザルの中の人の主役をキスするキャラが居るのを

ついでに合体ロボにはもう1体ロボが合体してたな
ここ的にはマーズか
137それも名無しだ:2008/10/11(土) 23:49:47 ID:Toc4SHMe
そうか。ミ〇ティ役か… 忘れてたぜorz マーズに関しては書いたハズだが

ハザリア「何を下らん事を!!」
マリ「何で下らないんだ? お前、合体好きだろ?」
リトゥ「いつも>>819ランがぁ〜!なんて言ってたのに?」
ハザリア「あんな元の機体が分からない機体になど乗りたくないからだ!」
リトゥ「?」
マリ「あぁ!そういう事か!」
ハザリア「ヴァイクランは合体しても元が分かる素晴らしい合体だ! お前の好きなSRXでさえ元が分かるだろう! それも分からん機体になど、この俺が乗る訳が無いだろうが!!!」
マリ「微妙なコダワリだな」
ハザリア「黙れ!黙れよ!」
???「ほう?」
ハザリア「!?」ビクッ!!
ハザル「まさか久々に会いに来て、そんな事を聞くとは思わなかったなぁ?」
ハザリア「ち、父上!?」
ハザル「どうやら教育が足りなかったらしいな…」ガシッ!
ハザリア「ななな、何を…」ガクガクブルブル
ハザル「喜べ。今からヴァン〇レッド1stから2ndを通しで見て、胎動篇、激闘篇、小説7冊を見て最後はコミック版で〆るぞ。実は、俺はコミック版のバー〇ットが好きでなぁ…」ズルズル
ハザリア「き、貴様ら、た、助けろよっ!!」
マリ「いや、助ける義理ないし」
リトゥ「将来のお義父さまに逆らわない方が印象良いから」ボソッ
ハザリア「ぎゃああああぁぁ!!!」
138それも名無しだ:2008/10/12(日) 01:14:53 ID:rNWj1sNv
ハザル「フハハハハハハ!!良いものだな!息子と一緒に趣味を楽しむという行為は!!」
ハザリア「ヒィィィ・・・」
ルル「(パタパタ)お父様ーーーww」
ハザル「フハハハハハ!!ルルか!久しいな!元気にしていたか!そのサディスティックな愛らしさ以外はルリアに似てきたぞ!」
ルル「わたくしもご一緒してよろしいですか?」
ハザル「無論だ!さあ俺の膝に座るがいい!!」
ルル「まあwでは遠慮なくw・・・よいしょ」
ハザル「フハハハハハハ!!ルリアも連れてこればよかったな!」
ハザリア「ヒィィィ・・・・」


マリ「ハザリアの奴、父親を超えてないな」
リトゥ「ハザルさんをお尻に敷いてるルリアさんて、どれだけ強いんだろう・・・」

キャクトラ「ハ、ハザル様!?急に来られてももてなしの用意が出来ていませんが・・・」
ラン「ありゃりゃ・・・でもまあ子供の様子見に来ただけみたいやし、そっとしといたほうがええんやないかなぁ」
ルナ「(膝の上に座る・・・!そういうのもあるのか!)」
139それも名無しだ:2008/10/12(日) 03:51:24 ID:NtEFDR05
メカブラック獣人パイ「ぐふっ・・・・・・、これを」
ハザリア「馬鹿者! こんなものを渡すな!」
メカブラック獣人パイ「この手帳を・・・・・・、この住所に・・・・・・」
ハザリア「気をしっかり持たんか!」
メカブラック獣人パイ「守ってくれ・・・・・・、僕たちの町を・・・・・・、ウツノミヤを・・・・・・」
ハザリア「メカブラック獣人パイーっ!」

 【翌日 新幹線の中】
 プアァァァァァンッ
ハザリア「昨夜、そういうことがあってだな」
マリ「そういうことは先にいえよ! うっかり着いて来ちゃったじゃないか!」
キャリコ「お言葉ですがマリ嬢、
 バス乗って地下鉄に乗り換えて新幹線乗って駅弁むしゃむしゃ食べるっていうのは、
 人間、なかなかちょっと、うっかりできるもんじゃありませんよ」
マリ「だって、ウツノミヤは駅弁発祥の地だし」
ハザリア「この駅弁ジャンキーが!」
マリ「お前がやたらわたしに駅弁食べさせたがるからだ!」
キャリコ「わかりましたマリ嬢。
 はい、万券一枚あげますから、ウツノミヤに着いたらタクシー拾って、
 たったひとこと『察してくれ』とおっしゃってください。
 地方都市特有の安っぽくもきらびらやかなお城で駅弁が」
マリ「お城だったらそれは駅弁じゃありませんよ!」
ハザリア「なんだ貴様のその駅弁哲学は」

ハザリア「昨夜、傷だらけで現れたメカブラック獣人パイは、
 俺にこの手帳を託し、病院に搬送されていった」
マリ「どうしてお前は、わたしの知らないところで妙な友達作ってるかな」
キャリコ「坊ー、マリ嬢は自分のあずかり知らないところで
 あなたが交友関係築いてるのがご心配のご様子ですよー」
ハザリア「ふん、意外と拘束したがるやつだ」
マリ「そんなんじゃないよ!
 なんでメカブラック獣人とか戦闘獣と知り合いなのか不思議なんだよ!」
ハザリア「あくまであだ名だ。
 実際はトチギ訛りが残る純朴な宮っ子に過ぎん!」
マリ「友達をメカブラック獣人呼ばわりするお前の精神構造を疑うよ!」
140それも名無しだ:2008/10/12(日) 03:51:56 ID:B5Z5a8Qi
ハザル絶好調だなw
141それも名無しだ:2008/10/12(日) 03:52:45 ID:NtEFDR05
 【ウツノミヤ駅前】
ハザリア「ここはトチギ県ウツノミヤ市。
 そう、ニホンエリアでもっとも影が薄いとされる県」
マリ「もっと影が薄い県なんていくらでもあるよ」
キャリコ「県のキャッチフレーズは『来てみたら住みたくなったトチギ県』です」
ハザリア「お笑いぐさだ!
 行ったら行ったで住みたくなるのはイシカワ県でもワカヤマ県でもおなじだろうが!」
マリ「取りあえず、トチギ県とイシカワ県とワカヤマ県のひとに謝ろうな?」
ハザリア「その、どうしようもないトチギ県の県庁所在区が、ここウツノミヤ市だ」
マリ「どうしようもないとかいうな。
 その手帳をどこかに届けるんだろ? 駅前ブラブラしてないで早く行こうよ」
ハザリア「貴様は! これを見てなんとも思わんのか!?」
マリ「なにかあるのか?」
ハザリア「なにもないのだ」
マリ「なんだ、それ」
ハザリア「ウツノミヤ市の象徴たる、『餃子像』が消えてなくなっておるのだ!」
キャリコ「なんということでしょう!
 1994年、唐突な餃子の町アピールを後押しするためウツノミヤ駅東口に建てられた、
 餃子にキモい手足を生やしたキモい『餃子像』がなくなってしまうなんて!」
マリ「ああ、そういえばニュースでやってたっけ。悪質なイタズラなんじゃないかって」
ハザリア「『餃子像』がなくなってしまったとなったら、
 ウツノミヤ市民はいったいどこで待ち合わせをすればいいというのだ!」
マリ「そのへんのビルとかでいいんじゃないかな」
ハザリア「貴様はことの重要性をわかっているのか!
 『餃子像』がなくなったとなれば、ウツノミヤを訪れる観光客はひとりもいなくなってしまうのだぞ!」
マリ「そもそもウツノミヤは観光地じゃないしさ。どっちかっていえば工業都市だしさ」
ハザリア「ウツノミヤの観光客が、ひとり残らずニッコウに奪われてしまう!」
キャリコ「ウツノミヤ市民とニッコウ市民の憎しみ合いの歴史は、
 血も凍るところがありますからね」
マリ「ウツノミヤ市民もニッコウ市民も、お互いをそんな意識してませんよ。
 たかが『餃子像』ひとつが、猿軍団や江戸村や日光東照宮に太刀打ちできるわけないじゃないですか」
ハザリア「パイのことがあった折も折、『餃子像』が消えてしまったことにはなんらかの関連があるに違いない!
 観光でコケているバルマー星人として、ウツノミヤの危機は放っておけん!」
マリ「お前のとこは母星吹っ飛んで移住したばっかりなのに、観光どころじゃないだろう」
ハザリア「観光名所といえば、首都に突っ立ってるアルマナ様像が物笑いのタネになっているくらいだ」
キャリコ「ボアザンやキャンベルのバカ学生が、
 ニヤニヤしながら写メ撮りに来るんですよねえ」
ハザリア「あれは原型師が悪い。目がロンパっている」
マリ「撤去してやれよ、そんな像」
ハザリア「あんな像でも、なければないで開拓中の炭鉱町みたいなところだからな」
キャリコ「キレイなチャンネーがお酒ついでくれる店もありませんし」
ハザリア「テレビもあまりチャンネルがないし」
キャリコ「あ、キレイな奥さんがお酒ついでくれる家はあるんですけどね」
マリ「じゃ、家に帰ってくださいよ、キャリコさんは!」
ハザリア「ともあれ、この手帳に書かれた住所に向かうとするか」
142それも名無しだ:2008/10/12(日) 03:53:37 ID:NtEFDR05
 【餃子店】
マリ「ほんとに餃子店がいっぱいあるんだなあ」
キャリコ「農薬混入事件のときの風評被害で売上が下がっちゃいましたけど、
 ウツノミヤ餃子は純然たる国内産で安心ですからね」
ハザリア「ウツノミヤ市民ときたら、
 シズオカ県民の緑茶やキョウト府民の八つ橋ぐらいの頻度で餃子を食らうからな」
マリ「シズオカの緑茶はともかく、キョウト府民は年がら年中八つ橋食べてるわけじゃないと思うよ」
キャリコ「あ、とりあえずビール!」
マリ「夕方から・・・・・・!
 キャリコさん、一応こいつの護衛で来てるんじゃないんですか?」
キャリコ「え、違いますよ」
マリ「あっさり否定した!」
ハザリア「店主、取りあえず野菜餃子と肉餃子をひと皿ずつ持ってこい」
マリ「おい、餃子食べるより先に」
ハザリア「いいから、ちと黙って見ておれ」

メカブラック獣人ガンマ「へえ、らっしゃい。お客さまがた、観光ですかい?」
ハザリア「うむ、餃子を食らいにな」
メカブラック獣人ガンマ「そしたら、うちに来たのは正解ですよ。
 なにしろ、じいさんが復員してきたときからの老舗ですからね」
キャリコ「ウツノミヤ市に餃子店が多いのは、
 復員してきた兵隊さんたちが始めたからなんだそうですよ」
ハザリア「店主、『餃子像』が消えているが、この町の人間はどこで待ち合わせをしているのだ」
メカブラック獣人ガンマ「はあ、そのへんでテキトーに。
 なきゃないで、どうとでもなる像ですからね、あれは」
ハザリア「ときに店主、メカブラック獣人パイという男を知っているか」
メカブラック獣人ガンマ「へえ、従兄弟ですけど」

メカブラック獣人ガンマ「へいお待ち」トントン
マリ「オッ、美味いな」モグモグ
キャリコ「ええ、肉汁がジュウジュウと」モグモグ
ハザリア「これが、貴様ご自慢の餃子なのか?」
メカブラック獣人ガンマ「へえ、自信作で」
ハザリア「本当にか?」
メカブラック獣人ガンマ「へえ?」
ハザリア「嘘、だな」
メカブラック獣人ガンマ「なっ!?」
マリ「お前、突然なにいいだしてるんだよ!」
ハザリア「内容物は牛肉と、みじん切りにしたエビ。
 隠し味にしょう油と塩を少々、
 なにより、細かく刻んだグリーンピース!
 こんな餃子があるものか!
 餃子の皮で包んだシュウマイだ、これは!」
マリ「餃子の皮で包んであったら、もう餃子だと思うぞ」
メカブラック獣人ガンマ「ふふふ、その通り、これは餃子ではない」
マリ「いや、だから、餃子だよ。どこからどう見ても餃子だよ」
ハザリア「貴様、パイの従兄弟をどうした」
メカブラック獣人ガンマ「勘違いしてるみてえだな。
 俺は正真正銘メカブラック獣人パイの従兄弟さ。
 袂を分かっちゃいるがね」
143それも名無しだ:2008/10/12(日) 03:54:58 ID:NtEFDR05
ハザリア「それで、餃子からシュウマイに宗旨変えか」
メカブラック獣人ガンマ「餃子はダメだ。
 餃子の町アピールをしても、ウツノミヤ市はなにも変わらなかった。
 もはや餃子じゃねえ、シュウマイだ!
 シュウマイこそがウツノミヤの未来を作るんだ!」
マリ「餃子でダメだったんなら、シュウマイでもやっぱりダメなんじゃないかなあ」
メカブラック獣人ガンマ「さ、手帳を出しな。パイから預かってんだろ?」
ハザリア「ふふ、断るといったら?」
メカブラック獣人ガンマ「こうだっ!」

 ガスッ!
ハザリア「ぐぅっ!」
メカブラック獣人ガンマ「ふふふ!
 餃子の皮を直径1メートルほどの円盤状に積み重ね、
 上にはバジル、オリーブ、ニンニク、ベーコン、アンチョビなどを載せて
 たっぷりのモッツァレラチーズで絡めた特性シュウマイ!
 堅焼きに堅焼きを重ねたエッジは、コンクリートにすら突き刺さる!」
マリ「ピザだよ! それ、もはや餃子でもシュウマイでもないよ!
 強烈に堅焼きしたピザだよ!」
メカブラック獣人ガンマ「野郎ども! そいつらを取り押さえろ!」

 ザッ! ザッ! ザッ!

マリ「わ、いっぱい出てきた!」
ハザリア「・・・・・・ぐぅ」
キャリコ「いけない、脳震盪を起こしています!
 マリ嬢! ここはひとまず私が引き受けます! 坊を連れてお逃げください!」
マリ「でも」
キャリコ「早く!」

 【道路】
マリ「タクシーっ!」
 キキッ
運ちゃん「どちらまで」
マリ「察してくれ!」

 【地方都市特有のお城ライクなラブホテル】
マリ「あの、ここ」
運ちゃん「ごゆっくり」
マリ「あ、ちょっと!」
 ぶろろろ。。。

受付のババア「お泊まり? ご休憩?」
マリ「あ、いや、病院に行ってくれっていったはずなんですけど」
受付のババア「お連れさん、それ酔いつぶれてるのかい?」
マリ「ええと、ちょっと頭を打って」
ハザリア「・・・・・・ぐぅ」
受付のババア「怪我人なら、救急車を呼ぼうか?」
マリ「それはちょっと・・・・・・、じゃ、取りあえず柔らかいベッドがある部屋に」
受付のババア「はいよ。3階『とちおとめ』ね」
マリ「なんでこんなところで名産物アピールを?」
144それも名無しだ:2008/10/12(日) 03:55:47 ID:NtEFDR05
 【とちおとめの間】
マリ「あ、くそ、重いな! 背ばっかりデカいんだから、こいつ!」
 どさっ
マリ「ああ、どうしよう。思わず入っちゃったけど、
 さすがにラブホから救急車呼ばれたら、父さんになんていえばいいのかわかんないからな」
ハザリア「・・・・・・ぐぅ」
マリ「なんなんだよ、このくるった内装の部屋。
 なんでバスルームがガラス張りの上に、ヘボいイチゴの絵とか描いてあるんだよ。
 ちょっと工夫してます感が、なんかムカつくよ」
ハザリア「・・・・・・ぐぅ」
マリ「これからどうしよう。このへんに土地勘なんかないし」
ハザリア「・・・・・・ぐぅ」
マリ「タクシー呼んでもらって、駅まで行くしかないか」
ハザリア「・・・・・・ぐぅ」
マリ「あれ、こいつ、さっきからイビキかいてるけど、
 気絶してるときのイビキって危ないんじゃなかったかな。
 オイ、大丈夫か?」
ハザリア「・・・・・・ぐぅ」
マリ「ええっと、とりあえず気道を確保して」

 コンコン
マリ「わっ!」
 コンコン
マリ「いやいや、慌てることないんだ。べつにやましいことしてたんじゃないんだから」
 コンコン
マリ「ノック? こんなホテルで、ルームサービスなんか来るのか?」
 コンコン
マリ「まさか・・・・・・、着けられた?」
 コンコン
マリ「どうしよう」
ハザリア「・・・・・・ぐぅ」
マリ「とにかく、こいつだけでも」
 ぎゅっ
ハザリア「しがみつくな。抱きしめてしまうだろう」
マリ「わっ! お前、目が覚めたのか!」
ハザリア「なんだ、このピンクの照明は。目がクラクラするぞ」むくり
マリ「そこは詮索してくれるなよ」
ハザリア「下がやけに柔らかいな。
 フム、これがウォーターベッドというやつか。
 なかなか快適だな」チャプン
マリ「コラコラ! 二度寝しようとするんじゃない!」
ハザリア「状況が分からん」
マリ「お前はメカブラック獣人に堅焼きピザぶつけられて気絶してたんだ。
 ここまで逃げてきたけど」

 コンコン
マリ「どうやら着けられてたみたいで」
ハザリア「ああ、なるほどな。おい、構わんから入ってこい」
145それも名無しだ:2008/10/12(日) 03:56:50 ID:NtEFDR05
 ガチャ
受付のババア「どうも」
マリ「あっ!」
メカブラック獣人ガンマ「お前たちはまんまと追い込まれたというわけだ。
 ここは俺の伯母が経営しているホテルでな」
マリ「クソッ、やけにタイミングよくタクシーが来たと思ったら、
 あれもお前の仲間だったんだな」
メカブラック獣人ガンマ「もう袋のネズミだ。大人しく手帳を渡してもらおうか」
ハザリア「くだらん猿芝居はそこまでにしておいたらどうだ」
メカブラック獣人ガンマ「なんだとっ!?」
ハザリア「本当に手帳が欲しいというなら、俺が気絶した時点でどうにかしているはずだろう。
 にもかかわらず、手帳は依然俺の元にある。
 つまり、貴様の目的は手帳の奪還とは別にあるということだ。違うか?」
メカブラック獣人ガンマ「お前、どこまでわかってやがる」
ハザリア「手帳に書かれているこれは、どうやら暗号のようなものらしい。
 そして貴様は自分ではこれが解けず、俺に解かせようとしているというところまでだな」
マリ「それだったら、なんで襲いかかってくるんだよ!」
ハザリア「俺の性格を分かっている人間がいるということだな。
 おい、いるのだろう、出てこい!」

メカブラック獣人パイ「油断のならない男だな、君は」
ハザリア「貴様とは、もともとクイズコミュニティで知り合ったのだったな」
メカブラック獣人パイ「追い立てれば、きっと君は好奇心にかられ暗号を解いてくれるものだと思っていた」
ハザリア「いい度胸だ。親戚一同総出で俺をハメるとはな」
メカブラック獣人ガンマ「勘違いしてもらっちゃ困るぜ。
 俺は叩き潰してえだけだ。
 未練たらしく餃子にすがりつこうとする餃子バカの寝言をな!」
メカブラック獣人パイ「君は絶望するのが早過ぎるんだ!
 餃子は、ウツノミヤの餃子はまだ行ける!」
メカブラック獣人ガンマ「古いんだよ餃子なんて!
 これからはシュウマイの時代だ!」
マリ「いや、シュウマイも十分歴史ある食べ物だよ」
メカブラック獣人パイ「シュウマイなんてダメだ!
 あんな、グリーンピースが乗った円柱型の食べ物なんて!
 焼き餃子、揚げ餃子、水餃子、蒸し餃子、グリーンピース入っていない、
 さらに変わり餃子など無数のバリエーションを誇る
 餃子の深遠さにはグリーンピースなど割り込む余地のない無限の可能性が!」
マリ「あれ、このひと単にグリーンピース嫌いなだけなんじゃないかな」
ハザリア「本場物のシュウマイにはグリーンピースなど載っていないのだがな」
メカブラック獣人パイ「盗んだ『餃子像』を返すんだ!」
メカブラック獣人ガンマ「てめえこそ、俺から盗んでった『焼売像』を返したらどうだ!」
ハザリア「目的は違えど、求めるものはおなじということか」
マリ「なあ、これ、警察に連絡した方がいいんじゃないのか?」
ハザリア「通報してどうする。来るのはトチギ県警だぞ。
 若き工場労働者に借金背負わせてコンクリに詰めて殺すような鬼畜を
 養育した上に野放しにするような組織に、なにができる」
マリ「べつに、トチギ県警の全員が全員凶悪殺人犯育ててるわけじゃないよ」
146それも名無しだ:2008/10/12(日) 03:58:28 ID:NtEFDR05
メカブラック獣人パイ「その暗号は、我が家に代々伝わっているもの。
 伝説の餃子職人、始祖メカブラック獣人ガルラによる究極のレシピが隠されているという。
 このレシピが発見されたときこそ、
 ウツノミヤ餃子はイケブクロチャイナタウンを越える!」
マリ「いや、イケブクロチャイナタウンはイケブクロチャイナタウンで困るんだけど」
ハザリア「負けが見えている町興しのために、我々を巻き込んだということか。
 なかなかイカしたことをするやつだ」
メカブラック獣人パイ「都会から来た人間になにがわかる!
 ウツノミヤには、ウツノミヤには餃子しかないんだ!」
マリ「もっと自分の郷里に自信持とうよ。
 べつに餃子だけで成り立ってる町じゃないよ」
ハザリア「その意気や面白し。
 だがな、俺は無私の人間ではないぞ」
メカブラック獣人パイ「わかっている。
 頼んで素直にやってくれる人間なら、こんな手段は執らない」
ハザリア「では、まず我々の安全を保証してもらおうか」
メカブラック獣人パイ「いいだろう」
ハザリア「それから、あのオッサンにビールを与えるな」
メカブラック獣人ガンマ「そいつは聞けねえな。
 あのオッサンだったら、うちの厨房占拠してビールがぶがぶ呑んでるぜ」
ハザリア「チッ、あのオッサンはしょうがないな」
マリ「なにがしたいんだ、あのひとは」

メカブラック獣人ガンマ「そこまでいうからにゃ、暗号は解けるんだろうな?」
ハザリア「暗号だ? こんなもの、俺から見ればただの覚え書きだ」

-----------------------------
 逆立ちしたカエル80K
 機械の右腕を左下上上赤青奪取830S
 ラーメンの汁染みこんだプラモデル5000T

 日の出木の下ひとみごろ89M
-----------------------------
147それも名無しだ:2008/10/12(日) 03:59:43 ID:NtEFDR05
マリ「えぇっと、カエルが?」
ハザリア「貴様は暗号制作者の思うつぼだな。
 それはフェイクだ。なんの意味もない文字列に過ぎん」
マリ「この、数字とアルファベットが?
ハザリア「情けない連中だ。
 おそらく始祖メカブラック獣人ガルラとやらは、
 この町で生まれ育った人間なら簡単に暗号を解けると踏んでいたはずだが」
メカブラック獣人ガンマ「こちょこちょやってんじゃねえぞ!
 さっさと場所をいいやがれ!」
ハザリア「おぉっと、教えた途端にズドンは困る。
 現地へは俺が誘導しよう」
メカブラック獣人パイ「タクシーをまわそう」
マリ「オイ、大丈夫なのか?」
ハザリア「不安なら、俺にしがみついておれ」
マリ「イヤだよ。抱きしめられちゃうじゃないか」
ハザリア「腹が減ったな!
 ここはホテルだろう、ルームサービスを呼べ!」
メカブラック獣人ガンマ「なにいってるんだ?
 こんなホテルにルームサービスがあるわけねえだろ」
ハザリア「うん? 俺はいったい、どこに連れ込まれたのだ?」
マリ「そこは詮索しないで、さっさと出発しようよ!」

 【八幡山公園】
ハザリア「下一行のみが分けて書かれていたことから、上3行はまとめて考えるべきだ。
 80K、830S、5000T。
 この三つを満たす場所といえば、ここになる。
 80Kとは八万、Sはサクラ、Tはツツジ、
 そして、830本のサクラと5000本のツツジが存在している場所といえば」
メカブラック獣人ガンマ「そんなもん、小学校の遠足で聞いてんだ、こっちは!」
メカブラック獣人パイ「レシピは、レシピはどこに!」
ハザリア「まだわからんか。八幡山公園にある、89メートルのものといえばなんだ」
メカブラック獣人パイ「そうか!」

 【ウツノミヤタワー】
ハザリア「1980年、東北新幹線の影響で大規模な電波障害が予測されたウツノミヤ市は、
 予防策として中継となる送信施設を建設した。
 その名もウツノミヤタワー、高さ89メートル。
 高さ89メートルのくせに東京タワーを丸パクリしたデザインが哀愁を誘う」
マリ「始祖なんていうわりに、
 メカブラック獣人ガルラって、けっこう最近のひとじゃないか」

メカブラック獣人パイ「Nが北を意味しているとしたら、レシピはここに!」
メカブラック獣人ガンマ「どけ! 俺が始末してやる」
メカブラック獣人パイ「諦めるんだ!
 君のようにグリーンピースをみじん切りにする輩に扱いきれるものじゃない!」
メカブラック獣人ガンマ「そんなにグリーンピースが嫌ぇかぁっ!」
メカブラック獣人パイ「大嫌いだ!」
148それも名無しだ:2008/10/12(日) 04:00:29 ID:NtEFDR05
 ガッ
メカブラック獣人ガンマ「あった!」
メカブラック獣人パイ「これがメカブラック獣人餃子開祖による、レシピ・・・・・・ッ!」
メカブラック獣人ガンマ「なっ、こいつは!」
メカブラック獣人パイ「バカな!」

メカブラック獣人ガンマ「『いつか、ウツノミヤ餃子に苦難のときが来るだろう。
 後進たちよ、そのときも絶望してはならない』」
メカブラック獣人パイ「これは、違う! 餃子じゃない!」
メカブラック獣人ガンマ「シュウマイでもねえ!」
メカブラック獣人パイ「『餃子味のポッキーをバーベキュー味のポテトチップスと混ぜる』!」
メカブラック獣人ガンマ「『すりこぎで粉々に砕く』!」
メカブラック獣人パイ「『牛乳でふやかして』!」
メカブラック獣人ガンマ「『電子レンジで2分間チン!する』!」

マリ「リトルグルメだ。すでにリトルグルメにありそうだ」
メカブラック獣人パイ「僕たちは、なんて小さいんだ!」
メカブラック獣人ガンマ「餃子でもシュウマイでもねえ、
 始祖メカブラック獣人ガルラは、すでにリトルグルメをすら視野に入れてたっていうのに!」
マリ「その始祖のひと、ボケてたんじゃないかなあ」
メカブラック獣人パイ「駅前に『リトルグルメ像』を置こう!」
マリ「なんだよ、リトルグルメの像って」

ハザリア「結局、付け焼き刃の名産品など名産品にはなれないのだ」
メカブラック獣人パイ「済まない、迷惑をかけてしまって」
メカブラック獣人ガンマ「これからは、手に手を取り合って
 『ウツノミヤリトルグルメシティ構想』を推し進めて行く!」
マリ「ウツノミヤ破滅の足音が聞こえるよ」
ハザリア「我が新生バルマーも、目がロンパってるアルマナ陛下像でやっていくしかないということか」
マリ「そこはなんとかしてやれよ!」
149それも名無しだ:2008/10/12(日) 04:02:08 ID:NtEFDR05
 【ウツノミヤ市 ジャズバー】
 Lullaby of Birdland, that's what I
 always hear when you sigh〜♪

マリ「だからさ、わたしはべつに、遠出自体がイヤだっていってるんじゃないんだよ。
 お前が、毎回毎回、妙なところに妙な目的持っていって、妙な目に遭うのが」
キャリコ「ははあ、心配だと」
マリ「キャリコさんはいままでどこでなにやってたんですか!」
キャリコ「ははは、ウツノミヤ市はジャズの町としても地味なアピールをしているんですよ」
ハザリア「なんだ、それでは動物園なり遊園地なりに行けとでもいうつもりか?」
マリ「なんで動物園や遊園地より、ヘンな地方都市に行きたがるんだよ!」

 バタンッ
暗黒怪獣サソリンガー「うぅ・・・・・・」
ハザリア「暗黒怪獣サソリンガー! 暗黒怪獣サソリンガーではないか!」
暗黒怪獣サソリンガー「頼む・・・・・・、
 救ってくれ・・・・・・、ボクたちの町を・・・・・・、
 クマガヤを・・・・・・、避暑地化の波から・・・・・・」
ハザリア「クマガヤ! クマガヤだと!
 毎年毎年国内最高気温をマークするしか能がなく、
 市のキャッチフレーズが『あついぞ! クマガヤ』でお馴染みのサイタマ県クマガヤ市のことか!」
キャリコ「ニホンエリアでもっとも避暑地に向かない土地を避暑化なんて、無謀な!」
マリ「クマガヤも観光地じゃないよ!
 北関東の工業を支えてるよ!」
ハザリア「赴くしかあるまい、クマガヤへ!」
キャリコ「ついでにちょっと足延ばして、フカヤでネギ買ってきましょうよ!」
ハザリア「よし、ウツノミヤ線からタカサキ線に乗り越え、一路フカヤへ!」
マリ「クマガヤはどうしたんだよ!」
150それも名無しだ:2008/10/12(日) 06:49:26 ID:Qg8HQ3Ad
糞ウケたwww会話の内容といい小ネタといい全てが面白いwww

てか餃子で有名なだけいいじゃないか!
同じ関東の群馬なんて…群馬なんてなぁ!!!
151それも名無しだ:2008/10/12(日) 13:02:15 ID:vM2iFIid
クマガヤはらめぇぇぇ!
夏は暑いし異常な大きさの雹が降るし冬はからっ風のせいで体感気温が低すぎだし駅前風俗店だらけだし無理やりラグビー流行らそうとしてるし陸上競技場でキバのロケあったしいつもスパロボフラゲするお店あるし

とにかくクマガヤはらめなのぉぉぉぉぉ!!!
152それも名無しだ:2008/10/12(日) 13:22:50 ID:a8T8Vm8K
ああクマガヤは駄目だな
2年も大学通えるか
153それも名無しだ:2008/10/12(日) 15:09:39 ID:iYwlAX6C
餃子の街の座は浜松に奪われましたがそれが何か?


話は変わるがラミア先生って色んな人のエネルギー(精気とも言う)を吸って
若さを保ってそうなイメージがある
154それも名無しだ:2008/10/12(日) 15:25:18 ID:N457yyHb
主に奪われているのはアクア先生の幸せになる為のエネルギーですね、分かります!
155それも名無しだ:2008/10/12(日) 17:42:25 ID:Nl8Ur1fU
つうか宇都宮ついた時点で夕方って、お前ら泊まる気満々じゃねえか
156それも名無しだ:2008/10/12(日) 18:01:42 ID:g99LjXTw
この展開だと、やっぱりマリが家に帰ったら、リトゥが夕食に餃子を焼いてるってオチかな?
マリ「何だこれは!? 私に『うわ〜ん、餃子はもうこりごりだよ〜』とでも言わせたいのか、リトゥ!」
リトゥ「え?え?え?」
157それも名無しだ:2008/10/13(月) 03:49:07 ID:NSuXQnBI
 【サイタマ県フカヤ市】
マリ「わぁー、ほんとにネギ畑ばっかりだなあ」
ハザリア「クマガヤ駅前を見るなり血相変えて、
 俺をふたたびタカサキ線に蹴りこむとは、いったいどういう了見だ」
マリ「うるさいよ!」
ハザリア「オッサンはエラいテンションでクマガヤ駅前に飛び出して行ってしまったが」
マリ「あ、あれ」

 ガシュッ
タカヤ「やあ、どうしたんだこんなとこで」
マリ「そっちこそどうしたんだよ。こんなとこで土だらけになって」
タカヤ「農業体験ってやつだよ。
 土を耕すって、気持ちいいな」
マリ「こんな充実した表情のタカヤ、初めて見るよ」
ハザリア「少々左よりだがな」
タカヤ「君たちもやらないか?」
ハザリア「労働とか大嫌いだ」

マーズ「ミョーな気起こして、農家になろーなんて思っちゃダメだよー。
 農業は農業で、労働基準法とかヨユーでブッチする農家に食いモンにされて終わりだかんねー」
タカヤ「・・・・・・俺たち、どうしたら安定した人生とか送れるんだろう」
ハザリア「そんな時代の閉塞感を吐露されたって知るか」

マーズ「まー農業体験なんざーストレス解消てーどにやるのがいーのさ」ポリポリ
マリ「ネギをナマのままかじるなよ」
マーズ「おれはもともとナマ野菜のほーが好きだけど、たぶんうめーと思うよ、どーよ」
ハザリア「うむ、たしかに」バリバリ
マリ「お前もだよ」
ハザリア「しかし、思うのだがな、
 俺はここ最近、地方でずいぶんいいモン食っているが」
マリ「特産品とかな」
マーズ「うひゃひゃひゃ、食ってんのはトクサンブツだけかよー」
タカヤ「そういうことをいうんじゃない」
ハザリア「舌が肥えてしまった俺は、果たしてクリハ汁とか飲めるのだろうか」
マリ「それは」
マーズ「実証する機会もねーんだから、気にしなくていーんじゃねーの」
ハザリア「そうだな」
マリ「解決しちゃった!?」
158それも名無しだ:2008/10/13(月) 09:08:12 ID:Ohdxi2h7
>>157
ここしばらくずっと背景にすらなってないKさんが涙目ですw
159それも名無しだ:2008/10/13(月) 09:49:30 ID:c0JrJTRK
今頃バルマー本星で宮廷女官とかになって料理してるんでないか?>クリハ
160それも名無しだ:2008/10/13(月) 09:57:35 ID:X+FFmREK
ディストラ「ふぅ…」

久保「どうした、何かあったのか?」

ディストラ「いえ、あったっていうか、無いんですよね…」

久保「?」

ディストラ「…出番が」

久保「心配するな、俺もだ」

わかめ「ふふふ…メタルジェn」

久保「黙れ」
161それも名無しだ:2008/10/13(月) 14:46:39 ID:s8swA2ew
新キャラに圧されて旧キャラの出番がないからなぁ

ちゃんと出てるのはゼラド、ハザリア、レイナ、ヴィレくらいか?
162それも名無しだ:2008/10/13(月) 18:41:56 ID:+r+LCZmw
出番が少ない理由を荒洲徹(アラストオル)さんに説明して頂こうと思いましたが止めました
163それも名無しだ:2008/10/13(月) 21:32:54 ID:LcPkAL2x
 ----体育の日----
ルナ「せんせーい、我々選手一同はぁー」
マキネ「えーと、スポーツマンシップにのっとってぇー」
ルナ「正々堂々と戦うことを誓います!」

 【白組】
ルナ「皆の者、日頃の成果を発揮するのだぞ!」

ゼラド「うん! 頑張ろうね!」
レイナ「日頃の成果ってなによ」
ヴィレアム「日頃の成果は、日頃の成果だっ!」
キャクトラ「存分に発揮しようではないか!」
レイナ「あんたたちが日頃なにを積み重ねてるっていうのよっ!」
ゼフィア「なにかしら積み重ねている!」

 【どどめ色組】
マキネ「えーっと、なんかこう、
 取って付けたような体育祭でテンション上がんないのもわかるけどさー」

ミナト「今日はナゴヤまでSKB48の旗揚げライブ行こうと思ってたのになぁ」
ハザリア「ワカヤマまでなれ鮨を食いに行こうと思っていたのだが」
ユウカ「だっる」
ランディ「家に帰りたい」
ミズル「運動きらーい」

マキネ「なに、このヘボい学園ドラマの問題児クラスみたいな人選。
 なんで世話役なんか仰せつかっちゃったかな!」
スレイチェル「すべてはマキネの仕切りにかかっている」
マキネ「あんたが仕切ってよ! 先輩じゃん!」
スレイチェル「スレイチェルに着いてくる人間がいるとでも思っているのか」
マキネ「たしかにそれはそうだ!」
スレイチェル「自分でいってはみたものの、少し傷付いた」
マキネ「このひと、めんどくさっ!」
164それも名無しだ:2008/10/13(月) 21:34:03 ID:LcPkAL2x
 ----100M走----
 【実況席】
トウキ「はい、なんかこう、テキトーな感じですが、司会のトウキです」
ラーナ「中等部代表、解説のラーナちゃんです」
トウキ「まずは100M走ですが、白組はいきなりキャクトラ選手を繰り出してきました!」
ラーナ「明らかに勝ちに行っていますね」

 【グラウンド】
キャクトラ「相手が誰であろうと、勝って見せます!」
ハザリア「なれ鮨特有の酸っぱ味がな」
キャクトラ「・・・・・・は?」

 【実況席】
トウキ「あぁーっと、なんのつもりでしょうどどめ色組!
 体力勝負ではてんで役に立たないハザリアをぶつけてきたぁーっ!」
ラーナ「しかもなれ鮨のことで頭いっぱいの様子です」
トウキ「これはいきなり勝負を捨てたかぁーっ!?」

 【どどめ色組サイド】
マキネ「ひひっ、わかんないかなぁ。暁泉学園戦法さ。
 90年代サンデーの柔道物を支えた『帯をギュッとね!』において、
 強キャラ藤田恵に対して
 誰とやっても負けるであろうゴルファー兼柔道部員原田彦蔵16歳(嘘ではない)
 をぶつけていった、暁泉学園市川先生(2児のパパ)戦法!」
スレイチェル「意外とセコい手を使うな、お前も」

 ----借り物競走----
 【グラウンド】
ゼラド「はいっ! 『頼りがいのあるひと』!」
クォヴレー「俺でいいのか?」
トウキ「はい、ゼラド1着ー」
ヴィレアム「ぐすっ、ぐすっ、『髪が長い人』」
レイナ「なに泣いてんのよ」
トウキ「ヴィレアム2着ー」

ラーナ「スレイチェルさん、失格です」
スレイチェル「なんだと、『美しい人』を連れてきたではないか!」
ラーナ「ひとりじゃないですか」
スレイチェル「スレイチェルはスレイチェルより美しい者を見たことがない!」
ラーナ「なにいってるんですか、あなたは」

トウキ「あれ、ゼフィア先輩、なにウロウロしてるんですか」
ゼフィア「・・・・・・『質実剛健な人』とは、どこに」
トウキ「あぁ〜、そりゃ難しいですね」
ラーナ「見つけるまでゴールすることはまかりなりません」
165それも名無しだ:2008/10/13(月) 21:35:30 ID:LcPkAL2x
 ----玉入れ----
 【実況席】
トウキ「さあ、高校生にもなって玉入れをやるのかという疑問はさておき、
 白組側からはレタス選手」
ラーナ「どどめ色組からは明らかにやる気ない感じのユウカ選手」

 【グラウンド】
ユウカ「だる」ポーン ポーン
レタス「ダルいのならリタイアなすったらいかが?」ポーン
ユウカ「出席日数足りてないし」ポーン
レタス「自業自得ではなくて?」ポーン
ユウカ「ブルジョアのお嬢ちゃんにビッグな顔されるのも気に入らないし」ポーン
レタス「大きな顔してるのはあなたではなくて?」ポーン
ユウカ「B組の教室じゃ、あんたのほうが明らかにデカい顔してるし」ポーン
レタス「それはあなたがB組に出席すれば解決するのではなくて?」ポーン
ユウカ「B組の教室、なんかフィアー」ポーン
レタス「なにがそんなに怖いというんですの」ポーン
ユウカ「なんか、誰もいないところに向かって喋ってる男がいてフィアー」ポーン
レタス「あなたまさか、咲美さんやレラさんが視界に入っていないんですの!?」ポーン
ユウカ「なんか、昔男だったのもいるし」ポーン
レタス「それはお互い様ではなくて?」ポーン
ユウカ「いいから、あんたはさっさと東京ミュウミュウに戻ってご奉仕してな」ポーン
レタス「あなたこそ、名前のわりに誰も癒していないのではなくて?」ポーン
ユウカ「は、癒すし。ばんばん癒すし。
 非モテ女に心配されなくても激しく癒すし」ポーン
レタス「誰が非モテですの!? ヤンデレに片足突っ込んだクーデレのくせに!」ポーン
ユウカ「ハーフのくせにブロンドとか、うさんくさいのよ」ポーン
レタス「半分ラテンのくせに不良英国人ぶって、いかがわしくってよ」ポーン
ユウカ「は、やんの? 魔法にかけられたエイミー・アダムスみたいな古くさいブロンドして」ポーン
レタス「ストーム操ってたころのハル・ベリーみたいな顔して凄んでも怖くなくってよ」ポーン

 【実況席】
トウキ「あぁっと、いけません。
 双方、玉入れの玉をぶつけ合うのはやめてください」
ラーナ「撤収、撤収です。
 心ある人はあのふたりを呪泉郷まで引っ張ってってください」
166それも名無しだ:2008/10/13(月) 21:37:17 ID:LcPkAL2x
 ----保護者対抗200M走----
 【グラウンド】
ディストラ「負けない・・・・・・っ!」
デスピニス「あの、よろしくお願いいたします」

 【実況席】
トウキ「さあ、保護者対抗200M走、白組走者はバランガ家からディス・アストラナガン選手」
ラーナ「どどめ色組は、うちの会社で会計とかやってくれるデスピニスさんです」
トウキ「真にエロいお姉さんはどちらなのか、
 泣いても笑ってもこの一戦で決まります!」
ラーナ「片やメイド服、片やなんか透けてるピラピラ、
 双方明らかに走る格好ではありません」
トウキ「さあ、戦いのホイッスルが鳴る!」

 パァンッ!

ラーナ「走者いっせいに走り出します」
トウキ「揺れてます! たゆんたゆん揺れています!」
ラーナ「ふたりの顔はうっすらと上気し、
 首筋に汗の伝う様は、見る者に不思議な背徳感をすら与える艶めかしさがあったのでした」
トウキ「それにしても揺れすぎです!
 まさか、していないのでしょうか! 双方ノーブラなのでしょうか!?」
ラーナ「獣のように猥雑な息を吐きながら、両者コーナーにさしかかります」
トウキ「あぁーっと、ここでディストラ選手に動きがぁーっ!」
ラーナ「動いています。眼球が恐るべきスピードで動いています。
 自分の足元、そして観客席、きょろきょろきょろきょろと、まるでなにかのタイミングをうかがうように」
トウキ「そしてコケたぁーっ! なにもないところでコケたぁーっ!」
ラーナ「まさか、ドジッ子、ドジッ子だとでもいうのでしょうか」
トウキ「いや、違う!
 転倒の寸前、ディストラ選手は明らかに観客席の一点を意識していました!
 あざとい! これはあざとい!
 まるで同性に嫌われるOLのようなあざとさだぁーっ!」
ラーナ「あ、いけません。メイドさんはスカートの下に・・・・・・」

 【グラウンド】
 シュタッ
ディストラ「ご主人様・・・・・・!」
クォヴレー「ばか、サルマタをはけといっているだろう」
ディストラ「サルマタって、サルマタって・・・・・・!」

 【実況席】
トウキ「ディストラ選手、
 スカートがまくれ上がる寸前、クォヴレーさんに救出されました!」
ラーナ「コースを外れたのでメイドさんはリタイアということになります。
 しかしなぜでしょう、その負け顔は末期のブチャラティさん並みに満足げで、
 そして恍惚に輝いているのでした」
トウキ「ありがとうディストラ選手、いやディス・アストラナガン選手!
 勝負に負けてエロスで勝った!
 たった一瞬のチラリズムを、我々は忘れません!」
ラーナ「満場の拍手の中、お二人が退場していきます。
 わたしも涙が止まりません」
トウキ「ありがとう! ありがとう!」
167それも名無しだ:2008/10/13(月) 21:39:01 ID:LcPkAL2x
 ----お昼休み-----
 【白組側】
ゼラド「はい、お兄ちゃん、いーっぱい食べてねっ!」
ルナ「お父様、こちらも」
クォヴレー「応援する側が食べるというのは、なにか違わないか?」

ヴィレアム「ゼラド、あの、俺、一生懸命これ作って」
レイナ「はいはいはい、こっちいらっしゃい、食べてあげるから」
ヴィレアム「手塩にかけて作ったこの弁当、チリソースまみれにされてたまるか!」
レイナ「チリソースになにか文句でもあるの!?」
キャクトラ「チリソースを振りまわさないでください!」

 【どどめ色組側】
マキネ「はい、ランディ1/2、いーっぱい食べてね、えへ」
ランディ「えへじゃない!
 弁当箱にメガマックぎゅうぎゅうに詰めてなにいってんだ!」
マキネ「ええ、気持ちがいっぱいに詰まってるのに」
ランディ「『太れ』っていう内なる声しか聞こえてこないんだよ!」
マキネ「あ、食べたらすぐ昼寝に入ってね。速やかに脂肪化するように」
ランディ「1500M走、まだ誰もエントリーしてないか! 俺が出る!」

ハザリア「なぁ〜、なれ鮨が食いたい、なれ鮨が食いたい、
 ワカヤマのなれ鮨が食いたい」
マリ「うるさい、甘えるな」
ハザリア「なあ、なれ鮨を食いたくないか」
ユウカ「あたしに甘えたってダメよ」ぺしっ

 ----応援旗合戦----
 【実況席】
トウキ「はい、競技というより昼食後の余興ですね。白組側は絵師アオラ」
ラーナ「あ、いけません。誰ですかミズルを引っ張り出したのは」

 【グラウンド】
ランディ「しっかりしろ!」
ミズル「ダメダメダメ、ありえない、クラクラする。
 アニメ絵キモい、受け付けない」

 【実況席】
トウキ「あっと、どうしたのでしょう、どどめ色組ミズル選手、
 ランディ1/2に肩を借りて退場していきます」
ラーナ「ミズルはアート寄りなので、アニメ調の絵は高橋留美子絵で限界なんです。
 デッサンのくるった絵を見ると目まいがするとかナマイキほざいてます」
トウキ「それでは欲望剥き出しの同人絵は劇薬のようなものでしょう!
 人選ミスです、勝者白組!」
168それも名無しだ:2008/10/13(月) 21:39:45 ID:LcPkAL2x
 ----1500M走----
 【グラウンド】
カル「ミナトと雌雄を決せられなかったことは残念だが、あなたにだって負けはしない!」
ランディ「太ってたまるか太ってたまるか・・・・・・っ!」

 【実況席】
トウキ「接戦です! 両者一歩も譲らずーっ!」
ラーナ「しかしPちゃんさんはこれからギアを上げていく様子です。
 見てください、髪の毛が赤く」
トウキ「出たぁーっ! 怒ったり興奮したりすると髪が赤くなる恥ずかしい体質ーっ!」
ラーナ「赤くなったからといって身体能力が上がるわけではないそうですが」

 【グラウンド】
 タァーンッ!
ランディ「わっ! なんだ!? 足元の地面が抉れて・・・・・・っ!」
ユウカ「ブラックポークが、ナマイキ。赤毛は彼の色よ」
ランディ「なんでチームメイトの走行邪魔するんだよ!」

 【実況席】
トウキ「あっと、いけませんランディ1/2選手。
 赤毛に対して並々ならぬ思い入れを持つユウカさんに狙撃されてます」
ラーナ「死にたくなかったら赤毛にならないように、
 息を整え整え、ゆっくり走ってください」
トウキ「どどめ色組、勝てるわけがありません! 勝者白組!」
169それも名無しだ:2008/10/13(月) 21:41:09 ID:LcPkAL2x
 ----ふたり棒倒し----
 【実況席】
トウキ「さぁー、いよいよ最後の競技です!」
ラーナ「暴力行為厳禁といわれるわりに、ほぼ間違いなく殴る蹴るになる競技ですね」
トウキ「このふたり棒倒し、ひとりが棒を守り、ひとりが棒を倒しに行く特殊ルールです!」
ラーナ「通常の棒倒しだと、ごちゃごちゃなってよくわからなくなるからですね」
トウキ「実質、オフェンス同士の一騎打ちになります、果たして・・・・・・!」

 【白組】
キャクトラ「友よ、オフェンスは任せた!」
ヴィレアム「任せろ、勝利をこの手に! カッコいい姿をゼラドの目に!」
キャクトラ「友よ、すでに目に邪心が混じっている!」

 【どどめ色組】
マキネ「ハザリアーっ、
 ようやくあんたの悪知恵が役立ちそうってときに、どこ行ったのーっ!?」
ユウカ「もうなれ鮨が食べたくてガマンできないとかいって、
 小脇にマリ抱えてランナウェイしてったよ」
マキネ「あンの唐変木っ!」

ランディ「じゃ、ディフェンスは頼む」
ミナト「おう、そっちも、髪の毛赤くなんないように気を付けろな」
ランディ「背中に照準を合わせられてる恐怖で、いまにも赤くなりそうなんだ」
ミナト「そっちにオフェンスはいかせねえよ」

 パァッンッ!
ヴィレアム「どけ、ミナトぉっ!」
ミナト「YES! WONDERLAND! 夢のツバサぁ〜ひぃ〜ろげっ!」

 【実況席】
トウキ「あぁーっと、ミナト選手!
 開始一番ヴィレアム選手が放った跳び蹴りを、
 なんかキモい歌歌いながらカラテの内受けではたき落とした!」
ラーナ「双方、暴力行為禁止のルールは無視していますが
 審判の笛は鳴りません。なにか諦観の空気すら漂っています」
トウキ「ミナトが体得しているのはフルコンタクトカラテ!
 受けからの攻めは一体化しています!
 なんかキモい歌詞を高らかに叫びながら、順突き逆突きカギ突きのラッシュ!
 キモいくせにやたら正当派なカラテです!」
ラーナ「凄いけどキモいです。キモいけど凄いです。まとめると凄くキモいです」
170それも名無しだ:2008/10/13(月) 21:42:21 ID:LcPkAL2x
 【グラウンド】
ミナト「『ここにいるぜぇ!』、それはごっちん卒業後初のシングルナンバー!
 そのダンスはそれまでのどのナンバーよりも激しいことで知られている!
 そう、それは!
 『ごっちん、ごっちんがいなくてもウチらは大丈夫、だからソロ頑張って』という、
 愛弟子あいぼんの、のんたんの、れいにゃの、なっちの、いいらさんからの
 熱いメッセージ!
 この熱さの前に、為す術があるかぁっ!?」
ヴィレアム「いま挙げた連中の、現在の体たらくを考えてみろっ!」
ミナト「お前こそ、いい加減こんこんの魅力を認めたらどうだ!」
ヴィレアム「こんこんていわれても、顔もわからない!」
ミナト「巨乳で大食いでほっぺなこんこんだよぉっ!」
ヴィレアム「その記号で俺が思い浮かべるのは、ひとりだけだぁっ!」

 【実況席】
ラーナ「双方キモいです」
トウキ「キモーい! なんとキモい対決でしょう!
 小等部及び中等部の親御さんは、お子さんの目と耳を塞いでください!
 それ以上の方は目を背けてください!」

 【グラウンド】
ミナト「ごっちんがいなくても、娘。のみんなは大丈夫だったんだ!
 俺だって、俺だって、兄貴がいなくてもやれるっていうとこ見せてやる!
 むしろ兄貴いらねえ! 兄貴がいたからってどうなるもんでもねえし!
 兄貴が役に立ってるとこ見たことねえし!
 消えろ兄貴! もうカノウ兄弟ってフレーズいらねえよ!」
ヴィレアム「なんか視点ズレてないか!?」
ミナト「一度きぃ〜りのじ〜んせっ♪ お〜腹いっぱぁ〜いまぁ〜なぼ♪」

 【実況席】
ラーナ「なんかキモい歌歌いながらお兄さん不要を喚いています。
 あんなキモい感じに要らない要らないといわれるお兄さんとは何者か、
 若干の興味が湧きます」
トウキ「さあ、一体どこの何者なのでしょうか。
 当方、まったく心当たりがありません!」
ラーナ「そういえばあなた、名字はなんといいましたか」
トウキ「いま答えたくありません!」
171それも名無しだ:2008/10/13(月) 21:43:45 ID:LcPkAL2x
 ----閉会式----
 【実況席】
トウキ「さあ、すべての競技が終了しましたが」
ラーナ「え、これでおしまいですか?」
トウキ「果たして、勝ったのはどちらのチームなのか!」
ラーナ「そういえば、誰が得点集計してたんですか」
トウキ「クリハです!」
ラーナ「聞いたことない名前ですけど、誰ですかそれ」
トウキ「俺のカノジョです!」
ラーナ「へえ、カノジョいたんですか」
トウキ「いたんです!」
ラーナ「高校生の男女交際って、どのへんまでするんですか?」
トウキ「そんな女子中学生の興味に答えてやる義理はありません!」
ラーナ「どこにいるんですか、そのカノジョさん」
トウキ「どこかにいます!」
ラーナ「どこかって、どこですか」
トウキ「どこかはどこかです!」
ラーナ「なにいってるんでしょう、このひとは」
トウキ「勝ちチームが知りたいのなら、クリハを見つけてもらうしかありません!」
ラーナ「は?」
トウキ「なお、クリハを見つけたチームには大量1000Pが振り分けられます!」
ラーナ「ここに来て、いままでの競技をすべてムダにするような大量得点の提唱です」
トウキ「クリハへの愛がどちらかのチームを勝利に導くと信じて、ホイッスル!」

 ピィーッ!

ラーナ「いつ終わるのか見込みがつかないので、わたしは帰ります」
172それも名無しだ:2008/10/13(月) 22:20:37 ID:9pNCtpVM
いないことがもはや自然な形とは、なにこのF主人公的存在のクリハ
173それも名無しだ:2008/10/13(月) 23:53:14 ID:Ohdxi2h7
今はもう、「ナイムネ」とか「ぺったん」とかの召喚呪文が出ても、召喚に応じなくなったしなぁ。
……おや? こんな時間に来客か。
174それも名無しだ:2008/10/14(火) 00:57:56 ID:zu7+fxJz
普通にいなくても問題ねぇwww

てか全体的にキャラが立ってて面白かった!特にミナトがキモかった!凄くキモかった!
175それも名無しだ:2008/10/14(火) 02:53:44 ID:qNGJFptL
ワイワイ、ガヤガヤ
シュウヤ「体育際。にぎわってますねえ」
アーク「あー・・・・・・んで?」
シュウヤ「なんで私たちはそんな時に教室で補習受けてるんでしょうね」
アーク「なんでだろうなあ」
アクア「それは・・・・・二人ともテストで赤点とるからでしょう!」
シュウヤ「私は平均点97でしたよ」
アクア「自分の教室で受けなさい!朝HRで出席だけは確認してたから普通にテスト配ったのに
    無記名無記入で返ってきたら、そりゃ0点しかないでしょう!せめて事前に申請して
    ユウカさんみたいに保健室で受けるとかしなさい!」
アーク「ちなみに俺は21点」
アクア「テスト5分前までボードゲームしてるからよ!あーもー、体育祭だっていうのになんで私は」
アーク「なんでそう言いながら口元にやけてるんですかー」
シュウヤ「本当に出たかったんですか?体育祭」
アクア「実は・・・・・あんまり」
シュウヤ「ほほう・・・・教師がまさかの暴露。これはいったい?」
アクア「ラミア先生が・・・・なぜか私の高校時代の体操服(ブルマ)を持ってきて
    『体育祭なんだし、教員がまず先頭に立ってがんばって見せるべきだろう?
     何?体操服が恥ずかしい?大丈夫、私だってレオタードだ』って」
アーク「ラミア先生しょっちゅうレオタード着てネエか?」
アクア「あの人、戦争してた頃ずっとあれ着てたわよ」
シュウヤ「なんというか、アクア先生は別格としてもラミア先生も相当恥ずかしい格好をしていたようですね」
アクア「別格とか言わないで・・・・・」
アーク「どうでもいいけど、アクア先生って高校時代をブルマですごした世代なんだな」
アクア「え、なに?なんか今一瞬すごい遠い目で私を見なかった?てかブルマひとつで何?
    人を過去の遺物とか言うつもりなの?私でもたまには怒るわよ?」
アーク「なんか変な地雷踏んだ?」
シュウヤ「でしょうね。まあしかし・・・・・・ブルマには興味ありませんが、ブルマからの
     『ハミパン』には心底興味をそそられませんか?」
アーク「興味はあるけど、お前のその言い方が気持ち悪い」
アクア「短パン穿いてる世代の何が偉いって言うのよ!ブルマにはね、いろんな思い出が!」
アーク「なんか先生も暴走してるし。センセー、ブルマサイコーっすよ」
シュウヤ「ただ、短パンは体操座りの際にもし斜め上から見下ろすことが出来たら、視力によっては
     パンツを覗き込む事が可能という魅力もありますよ」
アーク「マジで!?うわ、なんかこっから抜け出して休憩所で座ってる女子の前通りながら
    横目で覗き込みたくなってキター!」ガシッ
アクア「行かせないわよ、短パンの世界になんか!弾ける若さと熱い青春の世界へなんか!!!」
アーク「それ否定して俺をどこへ導く気!?てかいいじゃん、俺は普通に青春真っ盛りなんだし」
シュウヤ「まあまあ、ここはおとなしく補習を受けておきましょう。何しろ」
ミナト「YES! WONDERLAND! 夢のツバサぁ〜ひぃ〜ろげっ!」
シュウヤ「なんとなく外の状況が手にとるようにわかるキモい歌が聞こえてきますし」
アーク「・・・・・・・・・なんかこう、スンマセン」
176それも名無しだ:2008/10/14(火) 03:25:42 ID:/vf0mnoX
 【道ばた】
ゼフィア「・・・・・・質実剛健な男とは、いったいどこに。
 頼みの重震のマグナス氏は営業まわりで留守だというし」
 
 ガチャガチャガチャ
タカヤ「あ、ゼフィア先輩」
マーズ「あ、老け顔のおにーさん」

ゼフィア「む、ナンブか。体育祭にはいなかったようだったが」
タカヤ「あ、そっか、今日体育祭だったか。
 すいません、ちょっと農業体験に行ってて。
 まずいな、サボっちゃった」
マーズ「ねーねー、それ、なにしてんのー、なにしてんのー」
ゼフィア「借り物競走でな。『質実剛健な人』を探しているのだ」
タカヤ「ああ、それは難しいですね」
ゼフィア「お前は質実剛健というには線が細いからな」
タカヤ「すいません」

マーズ「ねーねー、おにーさーん、腕、ふっといねー、腕、ふっといねー」
ゼフィア「ム?」
マーズ「けっこー力持ち?」
ゼフィア「鍛えてはいるが」
マーズ「じゃー、おれ! おれ! おれ、シツジツゴーケン!」
ゼフィア「お前が?」
マーズ「シツジツゴーケンてなぁー、
 『飾り気がなく真面目でたくましく、しっかりしている』って意味でしょー?」
ゼフィア「そうだが」
マーズ「見てよ、ダグラムかなんかに出てきそーな飾り気のねー四本脚!」
タカヤ「飾りが四つ付いてるようなもんだと思うけどなあ」
マーズ「商売に対して真面目! たくましー商魂!」
ゼフィア「それはたしかに」
マーズ「子供とは思えねーしっかりちゃっかりした思考回路!」
タカヤ「かわいげがないっていうんじゃないかなあ」

マーズ「ね、ね、いーでしょいーでしょ、連れてってよー!」
ゼフィア「では、試しに」
マーズ「やーん、やーん! お手々引っ張られるのやーん!
 だっこ! だっこしてー!」
ゼフィア「抱っこ?」
マーズ「力持ちなんでしょっ!?」
ゼフィア「では」
タカヤ「あ、待ってください先輩!」
ゼフィア「むぐっ!?」

タカヤ「そいつ、ロボだから重いんですよ。
 それで抱っこやおんぶをあんまりしてもらってなかったみたいで。
 してやると喜ぶんですけど」
マーズ「きゃっきゃっ! 広ーい胸板、わずかに香るタバコのニオイ!
 これがおとーさんの胸なんだねー」
タカヤ「君のお父さんはちゃんといるだろ」
ゼフィア「タバコなど吸わないが」

マーズ「連れてって、連れてって! 抱っこしたまま連れてって!」
ゼフィア「しかし、考えてみるとロボだから『質実剛健な"人"』ではないのではないだろうか」
177それも名無しだ:2008/10/14(火) 03:28:59 ID:/vf0mnoX
 【ワカヤマ県】
ハザリア「おお、これだこれだ。
 この独特の臭み、口に広がる酸味、まさに珍味である」
マリ「まあ、美味しいけどさ」
ハザリア「しかし、ワカヤマにも飲食店とかあったのだな」
マリ「お前、ワカヤマをなんだと思ってたんだよ」
ハザリア「林業で木しかないと思っていた」

ハザリア「ワカヤマには、くじら博物館なるものがあるそうだ」
マリ「それがどうしたんだよ」
ハザリア「貴様! 遊園地とか動物園に行きたいとかいっていたではないか!」
マリ「博物館じゃないか」
ハザリア「ワカヤマに高い要求をするな!」
マリ「ワカヤマのひとに謝れ!」

???「あら、お二人、久しぶり」
マリ「あれ?」
ハザリア「おお、しばらくぶりだな」
クリハ「どうしたの、こんなところで」
ハザリア「なれ鮨を食らいにな」
クリハ「ちょうどよかった。新作のドリンク、飲んでくれる?
 なれ鮨のエキスを混ぜてみたんだけど」

ハザリア「ウム・・・・・・」
マリ「どうしたんだよ。お前、これ好きだっただろ?」
ハザリア「しかし、舌の肥えてしまったいまの俺が、これを飲み干せるか?」
クリハ「飲まないの?」
ハザリア「ええい、死なばもろとも!」ぐいっ!
マリ「もろともって、なんだよ」
ハザリア「ぷはっ」トンッ
クリハ「どうだった?」
ハザリア「飲めた。完璧ななれ鮨味だ。
 しかしこれは、クリハ汁への耐性が残っていたからなのか、なれ鮨の力なのか、判断がつかん」
クリハ「そう、まだ修行が足りないようね」
マリ「どこへ?」
クリハ「イズへ。クサヤの味を取り入れるために」
マリ「不味さを追求してどうするんだよ」
クリハ「いつか会うことがあったら、また試食してね」
ハザリア「ああ、次、いつ会うかわからんがな」
マリ「いや、普通に学校で会うよ!」
クリハ「それはどうかしらね」
マリ「どうかしらって、どういう意味なんだよ!」
178それも名無しだ:2008/10/14(火) 12:07:55 ID:r+bIL+Hp
クリハが…。ある意味イングレッタよりも謎の女ポジションに……。
179それも名無しだ:2008/10/14(火) 16:59:39 ID:/rlH40WO
ある意味、個性獲得したじゃないか
出番あるなしは別として
180それも名無しだ:2008/10/14(火) 22:27:48 ID:6kr17sZ1
ちょい待ち
ハザリア達バルマーズはクリハ汁大好物だぜ!
耐性とかこだわってなかったよ! バルマーの味の好みにあってるって過去スレで言ってたじゃないか
クォヴレーやイングラムは例外的に苦手らしいけど
ちなみにゼラドはクスハ汁もクリハ汁も駄目 アラドはクスハ汁はイケるがクリハ汁は駄目だったな
181それも名無しだ:2008/10/14(火) 23:11:24 ID:Dpz6HB/G
そして、美味いクリハ汁はバルマーズの舌には合わず、一般大衆には好評。
ただ、飲んだ後全員倒れる。
182それも名無しだ:2008/10/14(火) 23:26:52 ID:QmuKk5J2
クリハが久々に出て話題に乗るのはいい事だと思うの!
でもあれだよね、リトゥって体育祭ネタに出てないねw
183それも名無しだ:2008/10/15(水) 00:23:59 ID:6qpN9cTe
ラーナ「わたしもだいぶぺったんこだと思うんですけど」
トウキ「違うんだ。俺は別にぺったんこが好きなわけじゃない。
 むしろD以上ある方がいいんだ」
ラーナ「顔は、わたしとカノジョさんとどっちがカワイイですか?」
トウキ「そういうときは、ウソでもいいから
 『キミの方がカワイイよ』っていっとけって教えられてる」
ラーナ「よくできたカノジョさんで」
トウキ「まあな」
ラーナ「カノジョさんの、どういうとこが好きなんですか?」
トウキ「顔とか胸とかじゃないんだ。存在、かな」
ラーナ「若干キモいですね」

ラーナ「あ、べつにあなたにモテたいわけじゃないので、勘違いしないでくださいね」
トウキ「ふ、構わねえさ。
 誰に言い寄られたって、俺の気持ちはとっくに決まってるんだ」
ラーナ「だから、言い寄ってませんてば」
トウキ「なぁ、クリハよ、次会うとき、俺はもうひとまわり大きな男になってるぜ。
 だから、楽しみに待っててくれよ」
ラーナ「つい昨日まで体育祭の得点集計してたひとを、
 どうしてそんな遠くに行っちゃったみたいな顔つきで語るんですか」
184それも名無しだ:2008/10/15(水) 00:30:01 ID:6qpN9cTe
 【学校】
ゼラド「う〜ん、いないなあ」
レイナ「どこ行っちゃったのかしら、クリハ」

ハザリア「ん? クリハなら昨日ワカヤマで会ったぞ」
マリ「はい、お土産のなれ鮨」
ゼラド「ありがと」
レイナ「じゃ、クリハはワカヤマに?」
マリ「あ、いや」

暗黒鳥人の子(♂)「大ニュース大ニュース〜!」
ゼラド「あ、暗黒鳥人の子(♂)くんだ」
ハザリア「息せき切ってどうしたのだ」
暗黒鳥人の子(♂)「どうもこうもないでヤンスよ。
 昨日18時頃、イズナガオカの温泉街で
 温泉という温泉が異様な色彩を呈し異臭を発したんだそうでござんす。
 現場は一時騒然となったナリが、
 病院に搬送された人々は、なぜか肩こり、腰痛、染み、そばかす、衣類のボロ
 なんぞがキレイさっぱり消えてしまったそうだギャア」
レイナ「あんた口調を統一させなさいよ」
ハザリア「待って! 異臭騒ぎ・・・・・・!
 そして健康になった温泉客・・・・・・、これはまさか!」
マリ「うん、イズに行くとかいってた」

ゼラド「ちょっと待って!
 ねえ、ハザリアくんたちがワカヤマでクリハちゃんに会ったのは何時頃!?」
ハザリア「ああ、昼休みが終わってすぐに学校を抜け出して」
マリ「あやうく体操着のまま新幹線に乗せられるところだったよ」
ハザリア「しょうがないのでこやつをブティックに蹴りこんで服を一式買い与えて」
マリ「こいつはこいつでジャージのまま新幹線乗ろうとするから
 駅前の洋品店で服を買ってやって」
レイナ「なにそのプレゼント交換」
ハザリア「新幹線で新オーサカまで行って、
 ヒノネ経由でワカヤマまで」
マリ「なんやかんやで、ワカヤマに着いたのは17時ごろだ」
ゼラド「おかしいよ!
 ワカヤマからいったん新オーサカまで引き返して、
 新幹線でシズオカまで、そこから私鉄でイズナガオカまで、
 どんなに急いだって4時間半はかかるもん!」
レイナ「わ、ビックリした。あんたなんで急に乗り換えに詳しくなってるの?」
マリ「そんな、じゃあ、
 クリハはいったいどうやって1時間足らずでワカヤマからイズナガオカまで移動したんだ」
ハザリア「どんな時刻表トリックを使ったのか」
レイナ「時刻表をどうのこうのしてできるレベルじゃないんじゃない?」
185それも名無しだ:2008/10/15(水) 00:30:53 ID:6qpN9cTe
ゼラド「それだけじゃない。
 昨日、クリハちゃんは体育祭の得点集計をしてた。
 体育祭が終わったのが16時ごろ、なのに17時にはマリちゃんたちと遭遇してる!」
レイナ「そんなことより、
 なんでクリハがニホンエリアを転々としてるのかの方が不思議なんだけど」
ハザリア「謎は深まるばかりだ!」
ラーナ「あ、あの司会のひと、ちょいちょいテーブルの下でプチプチメール打ってました」

ゼラド「なぁんだ、メールかぁ〜」
ハザリア「フハハハ、わかってみれば、つまらないトリックだ」
レイナ「いやいやいや、大移動の謎は全然解けてないから」
ハザリア「なかなか楽しませてくれるではないか!」
ゼラド「待っててクリハちゃん! いつか、きっと見つけてみせる!」
レイナ「なんで闘志を新たにしてる感じなの!?」

 ガラガラガラ
ラミア「お前たち、なにを騒いでいる。授業を始めるぞ」
ゼラド「あ、はぁ〜い」

レイナ「あっさり冷めた!」
186それも名無しだ:2008/10/15(水) 07:44:58 ID:KDmEIg3o
ゼラドとハザリアの理解力が高すぎて周りがついて行けてねぇwww
187それも名無しだ:2008/10/15(水) 19:36:05 ID:TdwN4bXo
リア・ディゾンのズッコンバッ婚についてミナトから一言
188それも名無しだ:2008/10/16(木) 03:16:05 ID:h31jfYbK
ミナト「バカヤロウ、見くびってもらっちゃ困るぜ。
 イシグロアヤに始まり、イチイちゃん、のんたん、いいらさんの
 妊娠出産を乗り越えた俺が、今さらリア・ディソンのデキ婚なんかで動じると思ってるのかよ」
レイナ「むしろ、なんでいまだにアイドルオタク続けてられるのよ」
ミナト「特に! のんたんいいらさんの師弟同時多発妊娠出産を考えてみろ!
 絶対いまでも交流あるに違いないんだ!
 しかも、いいらさんとこが男の子で、のんたんとこが女の子だぞ。
 将来結婚させようねとかいってるよ、うへへへへ」
ゼラド「あの、ゴメン」
レイナ「ほらぁ! 滅多に他人に不快感示さないゼラドが怯えてるじゃない!
 やめなさいよ!」
ミナト「あ、師弟制度っていうのは、
 そもそも13歳にしてド金髪だったわりに中身がお子ちゃまで
 滅法絡みにくかったごっちんの世話を、
 当時人気なくて仕事もなかったイチイちゃんにやらせたところ百合人気が出ちゃって、
 以降、百合厨人気を当て込んで事務所側が仕込んだ制度でな」
レイナ「解説をするなぁっ!」
ゼラド「うぇ〜ん」
レイナ「ゼラドは怯えすぎ!」

ミツコ「妊娠なんて、犬でも猫でもしょっちゅうするものを、男の人はどうして騒ぐのかしら」
レイナ「なんでいるんですか!?」
ミツコ「シングルマザー代表として」
レイナ「あなたほど女性週刊誌で叩かれてるシングルマザーもいませんよ!」
ゼラド「あのぉ、リア・ディソンちゃんは結婚したわけで、
 シングルマザーじゃないと思うんだけど」
ミナト「離婚しない芸能人なんかいるわけないじゃねえかっ!?」
レイナ「あんたほんとにアイドル好きなの!?」

ミナト「いつまでもリア・ディソン、リア・ディソンじゃねえぜ」
ゼラド「ポイしないでって、リアちゃん涙ながらに訴えてたよ?」
レイナ「どうせ干されるでしょうけどね」
ミナト「いまの俺は、ローラ・チャンに首っ丈だ!」
レイナ「学習するってことを知らないの、アイドルオタクって人種はっ!?」
189それも名無しだ:2008/10/16(木) 10:11:48 ID:rpSxvZl1
>>185
時刻表的に不可能なクリハの大移動……まさか「点と線」のアレじゃないよなww
190それも名無しだ:2008/10/17(金) 01:11:04 ID:y5UrA9MJ
>>184
「実に面白いw」
とか言うメガネゼラドが思い浮かんだ

ゼラド博士とかいたようないなかったような・・・
191それも名無しだ:2008/10/17(金) 03:17:54 ID:QVczSOdf
ユウカ:ずっと学校サボってました
レタス:ひと頃コロニーに帰ってました
カル:強化合宿行ってました
ランディ:迷子になってました
クリハ:俺よりスゴい汁に会いに行く

ほかのあんまり見かけない連中はなにをしているのか
192それも名無しだ:2008/10/17(金) 11:03:05 ID:y+GkZOK/
ラッシュ:バイトしてました
193それも名無しだ:2008/10/18(土) 03:44:29 ID:yTF0xHji
 "眷属"たちがキチキチと牙を打ち鳴らして威嚇をしている。
 地中深くに住み、地熱を食らって生きる我々の巣穴に、その個体はなんの前触れもな
く現れた。
 全身青緑色で、肩に、腕に、脚に縞模様が刻まれていた。腕と脚は2本ずつ。胴体の中
央には、青色をした蛇のような顔が鎮座していた。獰猛な牙を備えた頭部は、地上に住む
という"トラ"に似ている。
「守れ! 卵を守れッ!」
 長老に指示されるまでもなかった。卵は我々種族の命そのものだ。なにに変えても守
り抜かなければならない。それに、あの中には私が半周期前に産んだ卵もあるのだ。
 勇者グゲが12本の蝕腕を振り上げて"トラ"に襲いかかる。
 その腕が、一本残らず弾き飛ばされた。
 鋭いかぎ爪が伸びた、五本の指を持つ手だった。"トラ"がその手をひと振りしたかと
思うと、濃緑色の汁が飛び散り、一滴一滴が"トラ"の頭部に似た形状になり、牙を剥い
てグゲの蝕腕を打ち散らしたのだ。
 眷属たちが色めき立って"トラ"に殺到する。
 だめだ! とっさに閃いた予感を、私は声に出すことができなかった。
 信じられない。土と闇を統べる我ら一族の誇る戦士たちが、次々と蹴散らされている。
 そんな馬鹿な。こんな馬鹿なことがあってはならない。
 私もまた、腹から生えた56個の拳を握り締めて"トラ"に挑みかかった。
 ごうっ、と"トラ"の口から強烈な突風が吹き付ける。
 動きを止められたところに、距離を一気に詰められる。"トラ"の手の中には2本の円筒
を鎖で繋いだ器物が現れていた。それが武器であることを、私はすぐに身をもって学ぶ
ことになった。
 全身をめった打ちにされる。私り誇りである56の拳がことごとく空中に散らされる。
 "トラ"の手の平から濃緑色の汁柱が立ち昇った。汁柱から現れたのは、1本の長得物だ
った。片端には反り返った巨大な刃物が光っている。
 ソニックブームすら起こす突撃が私を圧倒した。背中から壁にぶつかる。"トラ"の突
進はなおも止まらない。右の拳を振り上げる。その拳が、異様な変形を見せた。
 外周部に刃物を巻き付けた円錐形だった。ドリルだとでもいうのか。
 ドリルは私の腹に突き刺さると、高速で回転し始めた。円錐形から濃緑色の飛沫が飛
び散り私の全身に降りかかる。
 恐るべき突進力が、私の身体を土の中にめり込ませる。
 いったい、いかなる作用なのだろうか。私の身体はそのまま土の中に潜っていった。
 頭上から降り注ぐ大量の土砂が飛び散る汁とぶつかって、緑と黄金の中間色に輝き出す。
194それも名無しだ:2008/10/18(土) 03:46:26 ID:yTF0xHji
 汁と衝撃に腹をえぐられながら、私は不思議な安らぎを覚えていた。
 汁を一滴浴びるたびに、私の肌が潤っていく。強張った全身の筋肉と骨がほぐれ、退
化しかけていた視力までもがはっきりしていく。
 私はふたたび巣穴の中に転がり出ていた。
 "眷属"たちが、"乳母"たちが、悲鳴を上げながら逃げまどっている。
 "トラ"は2本の脚で地面を踏みしめ、ドリルの生えた拳を頭上に掲げていた。地上にあ
るという"雨"とは、このようなものなのだろうか。巣穴じゅうに青緑色の水滴が降り注
いだ。
「オリゴ糖値上昇!」
「レシチン増大!」
「ウオォォォォ、このイソフラボンは大豆5兆粒分にも匹敵する!」
 "乳母"たちが泣き喚いた。
 濃緑色の水滴が、"始まりの間"に安置されていた卵に降り注いだのだ。
 なぜだろう。なんの心配もないことを、私はどこかで知っていた。
 汁を浴びるなり卵がぼんやりと発光する。まだ孵化までには期間があるはずだ。にも
かかわらず、殻に亀裂が入る。ピィピィと鳴きながら、幼子たちが顔を出す。
 "トラ"が天井に向かってひと声吠えた。
「ゲットセット・汁虎王!」
 巣穴を震撼させるその声はまさしくクリハ・ミズハのものだった。
 私にはすでにわかっていた。
 あの個体の名は"汁虎王"という。かつて地上に健康ブームをもたらしたという汁機人
の一体だ。
 そして、汁機人を操っているのはクリハ・ミズハという地上に住む少女だった。
 いまや濃緑色の汁は巣穴じゅうを満たしていた。
 寄せては返す汁の波が、私とクリハとの境目を消してくれている。
 ああ、クリハ、わかるよ、いまならわかるとも。
 それは、地中深くにある。
 絶え間なく流れる、濃緑色の砂時計は確実に時を刻んでいた。
 この機械たちはなにゆえ、この地下深くで、何千年も正確に時を計っているのだろう。
 実は、この作業、ある手の人々が"汁"と呼ぶ健康飲料が覚醒する時を刻んでいるのだ。
「母さんは私にいった。汁には無限の健康効果があると。
 私は汁を私の身体の中に呑み込んだ。
 母さんのいったことが正しければ、私は血行がよくなるはずよ」
 クリハの呟きは、荘厳ですらあった。
「汁よ! あなたが私の栄養と効能が欲しければ、取りに来なさい!」
 クリハよ、お前はまだ、なにをやろうというのだ。
195それも名無しだ:2008/10/18(土) 09:35:10 ID:gKxsqi8y
クリハよ、胸も出番も虚無ったからってほんとに何をやろうというのだ…
ぐるぐる眼属性付加で復活する気かwwGJでしたw
196それも名無しだ:2008/10/18(土) 19:11:49 ID:CK3vHpk5
荒唐無稽クトゥルー臭もするのだが気のせいか
その、絡みづらくなるじゃないか
197それも名無しだ:2008/10/19(日) 02:39:04 ID:KWKsypzT
ゼラド「どうして!?ルナちゃん達は普通のご飯を美味しく食べてるのに!なのになんでクリハのドリンクも美味しいって感じられるの!そんなのずるい!」

ルナ「ええと・・・ほら、アレだ。微妙な大気成分や重力の違いによって味覚中枢が異質な発達を・・・・・・すまん!私にもわからない!」
ハザリア「フハハハハ!高貴なるこの俺の舌がその他大勢どもと同じな筈があるまい!」
ラン「ん〜・・・強いて言うなら・・・鍛えとるから、かな?」
キャクトラ「(言えない・・・実は私あれが飲めないんですなんて言えない・・・)」
ルル「アルマナ様もご愛飲と聞いておりますwあの若さの秘訣だとかなんとかいう噂も・・・」
ラン「それ、ほんま!?」
ルル「さあどうでしょう?w」
ゼラド「・・・・・・」

ゼラド「私、もう一回挑んでくる!」
ヴィレアム「よせゼラド!前も同じことをして意識不明になったり狂気に侵されてたりしたぞ!」
ゼラド「とめないで!私はここであきらめるわけにはいかないの!」
レイナ「食べ物と久保さんのことには妥協しようとしないんだからねこの子・・・」
198それも名無しだ:2008/10/19(日) 02:49:53 ID:RgmvwdFG
 【ジェグナンの喫茶店】
マリ「それで、お前の味覚はいまどういうことになってるんだ」
ハザリア「どうといわれてもな、にわかには説明できん」
マリ「バルマーの味っていうのはどんなんなんだよ」
ハザリア「あ〜っと、甘いような辛いような苦いようなつねったような」
マリ「ハッキリしないなあ」
ハザリア「不思議だ。なにやら、年単位でバルマーに帰っていないような気がする」
マリ「不思議じゃないよ。帰ってないんだよ。
 お前、お盆にも正月にも地球にいたじゃないか」
ハザリア「地元はテレビがあまり映らなくてつまらんのだ」
マリ「お前、ただの地方出身者じゃないか、それじゃ!」

マリ「じゃ、ちょっと試してみよう」
ユウカ「まず、フィッシュ&チップス」
ハザリア「美味い不味い以前に、大味過ぎて意味が分からん」
ユウキ「ユウカ、この店は紅茶専門店で」
ユウカ「ローストビーフ」
ハザリア「まあ、普通に食える」
ユウキ「紅茶の香りが食べ物に乱されるのが」
ユウカ「チリソースざっくざくのタコス」
ハザリア「ラテンの味わいだ」
ユウキ「ユウカ、父さんそろそろくじけそうだ」
ユウカ「アップルパイ」
ハザリア「甘いな」
ユウカ「ロンドンのジャパニーズレストランに行くと出てくる、
 ものすごく『赤いきつね』ライクな食感で『赤いきつね』ライクな味のウドン」
マリ「それは『赤いきつね』じゃないでしょうか」
ハザリア「味が濃すぎて下品だな。もう少し薄口がよい」
ユウカ「納豆」
ユウキ「ユウカ、お父さん秘蔵のカップに納豆をぶち込むのはやめなさい」
ハザリア「いやいやいや、ありえん、考えられん。近づけるな、それを」
199それも名無しだ:2008/10/19(日) 02:51:23 ID:RgmvwdFG
ユウカ「ンー」
マリ「これはひょっとして」

コトン
ユウカ「ドートン堀の水で淹れた紅茶」
マリ「どこで汲んできたんですか、その水」
ユウキ「ユウカ、たまに紅茶を淹れたかと思えば」
ハザリア「不思議だ! なぜか妙にテンションが上がる!」
ユウカ「オーサカ人ね。オーサカ人の味覚ね」
マリ「オーサカ人てドートン堀の水飲んでテンション上がるもんなのかなあ」
ユウカ「♪ウメダ行きのキップ買って」
ハザリア「アベックだらけでぇ〜♪」
ユウカ「まごう事なきオーサカ人ね」
マリ「『大阪ストラット』歌えたら全員オーサカ人ですか!?」
ハザリア「バカな、北関東や東北の田舎ばかりに行っていたのに、なぜ味覚がオーサカに」
マリ「たしかにそれも不思議だけどさ!」

マリ「ユウカさんは、意外といろいろ作れるんですね」
ユウカ「イギリス料理そのものがマズいだけで、
 あたしは、ま、人並みに作れるんじゃないの。
 べつにクッキング好きってわけじゃないけど」
ハザリア「しかしレパートリーが意味不明だぞ」
ユウカ「じゃ、これでラスト」コトン
ハザリア「目玉焼き? なんだ妙に地味なのが出てきたな」
マリ「どうだ? どうだ?」
ハザリア「うわ、ぺっぺっぺ、これは食えん、裏側が黒焦げではないか。
 なんのイヤガラセだ、こんなものを出して」
マリ「なんだと」

マリ「バーカバーカ!」
 バタンッ!

ハザリア「なぜ俺が引っぱたかれんとならんのだ」
ユウカ「バーカバーカ」
200それも名無しだ:2008/10/19(日) 03:01:34 ID:7MaAMKic
>>197
クリハにもようやくスポットライトが!
でもこれは最初の方でやったネタだしすぐにまたバニシングしそうだが

>>198-199
マリがツンデレだとかハザリアがどうとかいう前に、何故にリトゥはこの二人から無視されているんだろうか?
201それも名無しだ:2008/10/19(日) 08:00:11 ID:TxmIB9GO
>>200
別に意図的に無視してる訳じゃ無いだろう。

……それが余計に問題な気もするが。


>>199
ウルフルズって確か誰も大阪とは関係ないメンバーだったよな……
いや、好きだけど。大阪ストラット
202それも名無しだ:2008/10/19(日) 10:36:37 ID:V5s/4PdX
>>201
実はリトゥは常に一緒に居るけどスポットライトが当らないだけなんだよ

きっと・・・たぶん
203それも名無しだ:2008/10/19(日) 14:38:17 ID:i+y1Cqyf
アオラ「そういえばラッシュんとこの両親見かけないな、どうしたんだ?」
ラッシュ「あぁ…、仕事して金が溜まったから二人でちょっとした旅行行ってるよ」
ルル「ラブラブですわね、まぁうちの両親もですけど」
真龍「というか私たちの周りで不仲の両親って周りにいないんじゃ…」
ラッシュ「ちなみに昨日『今南極にいます』って手紙が」
アオラ「親戚まわりしてるんだな」
204それも名無しだ:2008/10/19(日) 14:44:06 ID:axbaiQo2
ラッシュって誰
205それも名無しだ:2008/10/19(日) 14:47:21 ID:zwWidwtV
マリがツッコミもボケもレベル高すぎて・・・
206それも名無しだ:2008/10/19(日) 15:08:35 ID:w4PSGlK0
>>204
最近Wiiウェアで最新昨が配信された某人気アクションゲームのサポートメカの一匹だよ
207それも名無しだ:2008/10/19(日) 15:19:14 ID:c5s4Ff3U
>>197
ドリンクは体には良いけど飲むとラリるれろなのかよw

「超ォーーブッ飛んDAッ☆」とか言ってケタケタ笑ってる魂喰い風狂気ゼラドとか
208それも名無しだ:2008/10/19(日) 17:24:06 ID:iJQX37ts
ゼラド「え・・・・・・、あれ?」
レイナ「気を付けてゼラド! なにかされた!」
ゼラド「なに、これ、ちっちゃい虎王機が」
ちっちゃい虎王機「しししっ!」
ゼラド「『血液』が、『血液』がサラサラにぃ〜・・・・・・!」
ちっちゃい虎王機「『汁』を、血管から直接注入したんだどーッ!」
ゼラド「しっ、『汁』を〜っ!?」
レイナ「『だど』とかいってる!?」
ちっちゃい虎王機「『汁』を血管から入れるとちょっぴりでも
 モノスゲー健康になるんだど!」
ゼラド「そ、そういえば聞いたことがあるかも。
 『汁』っていうのは薬学上『回復アイテム』の仲間で、
 昔は『味方全体HP全快』の効果があったってぇ〜!」
レイナ「ゼラドはどこでそんなことを聞いたの!?」

ちっちゃい虎王機「しししっ!」
ゼラド「待って! クリハ! あなたクリハの汁機人なんでしょう!?
 クリハはいったいどこにいるの!?
 クリハを見つけないと、体育祭の勝ちチームがずっと決まらないんだよぉ〜!」
ちっちゃい虎王機「ミツカラナイ・・・・・・ゾッ! シシシッ!」
ゼラド「クリハーっ!」
レイナ「えっと、取りあえず『サンドイッチ』の取り違えには気を付けて!」
209それも名無しだ:2008/10/20(月) 08:49:07 ID:KZplgPL3
どうでもいいけどクリハは虎派なのね。
210それも名無しだ:2008/10/20(月) 18:26:49 ID:2tpeOwaZ
ハーベストだ!
一番欲しいスタンドランキング1位のハーベストさんだ!

これはクリハが爆発してバニシングするフラグなのか?
211それも名無しだ:2008/10/20(月) 18:31:06 ID:cDtdCC4n
>>207
シンメトリーにこだわるやたら神経質なヴィレの字とかか
いや、こいつもともと神経質だったか
 

レイナ「あの・・・ヴィレアム・・・」
ヴィレアム「ん?」
レイナ「あたしね、ずっと前から言いたいことあったの。・・・でもさ、あんたってナイーブなとこあるから聞けずにいたんだ」
ヴィレアム「なんだ?改まって」
レイナ「その・・・あんたのその片っぽだけズザーッと長い前髪、気持ち悪くないの?」
ヴィレアム「・・・・・・・」
レイナ「だって明らかに視界が半分隠れてるじゃない!キタローみたいだもんソレ!」
ヴィレアム「俺の前髪はそっとしといてくれ!」
レイナ「あ!わかった!その前髪の内側に10秒先の未来の映像が見えるのね!」


アイミ「ヴィレアム」
ヴィレアム「ん?」
アイミ「『虫唾が走るわ!』って言ってみて」
ヴィレアム「・・・何故?」
アイミ「いいから」
ヴィレアム「む、虫唾が走るわ!」
アイミ「うんうん。じゃあね」
ヴィレアム「?????」
212それも名無しだ:2008/10/20(月) 18:38:51 ID:RZtrnQXx
ラッシュ「そろそろバイト行かないとな」
アオラ「そういや最近どこでバイトしてるんだ?」
ルル「そういえば竜巻亭では見なくなりましたわね」
ラッシュ「期間限定だが割のいいバイトが見つかってな。休職させてもらってる」
アオラ「割のいい?」
ラッシュ「まぁ割がいいと言っても、結構大変なんだがな。日本全国、様々な場所でイベントの仕込みと、旅行の段取りだ。人の手配とか」
アオラ「ほー、だから最近OG町でも見かけないのか」
ラッシュ「なんか最近駅弁ばっか食ってる気がするがな」
真龍「こないだはワカヤマにいって来てましたね。お土産のなれ鮨、早く食べて冷蔵庫空けないと」
ルル「………」
アオラ「どうしたルル?」
ルル「………いえ、何でも」
213それも名無しだ:2008/10/20(月) 19:14:22 ID:x/qXsNDF
>>212
同棲してる!会話が完全に同棲してる内容だ!
214それも名無しだ:2008/10/20(月) 20:50:03 ID:G6mr7DgG
裏方って大変だよねー
215それも名無しだ:2008/10/20(月) 22:05:21 ID:daMMyt1+
>>213
あれ?半同棲ぐらいじゃなかったっけ?

一応親(母のみ)公認の
216それも名無しだ:2008/10/21(火) 01:53:51 ID:wO6Hf/4V
>>211
>前髪の内側に10秒先の未来の映像
ドッピオww

ヴィレアム「(グワッ)くそやかましいぞ!触ってんじゃねえ知ってどーすんだよ!!
ああー?!今からおっ死ぬテメーがよォーー!!」
レイナ「ひっ」
ヴィレアム「俺の本質をほんの少しでも知る者はこの世に存在してはならないのだ。わかるな?俺の言っていることが。
君はもう!この世にいてはならない!」


アイミ「なーんていう夢を見たんだけど」
レイナ「面白くもないし笑えないのよ!!」
217それも名無しだ:2008/10/21(火) 02:05:57 ID:vIGVpLel
ダメ男に悩まされてたせいか最近アイミが謎な性格になってるなw
218それも名無しだ:2008/10/21(火) 02:07:25 ID:w3XotWM3
ゼラド「先生! 教えてください、汁機人ていったいなんなんですか!?」
ルアフ「汁機人! 汁機人だって!?」
ゼラド「やっぱり知っているんですね!」
レイナ「なんで知ってるのよ」

ルアフ「汁機人。それは、超機人に汁ぶっかけて
 のたうち苦しむのを10日間押さえ込むことによって生まれる超ロボット生命体!」
ゼラド「やっぱり、超機人と関係が!」
レイナ「どうして超機人にそんな虐待を!?」
ルアフ「かつて地上に健康ブームをもたらし、そのひと声は
 スーパーの売り場から納豆とかバナナとかを消し去るほどの影響力を持っていたそうだよ。
 無印α時代はリアル系主人公を選択すると仕事がなくなってしまい、
 そのことがトラウマになったからなのか、
 以降来る仕事来る仕事すべて引き受け、いまじゃ
 『一週間でもっとも長時間テレビの生番組に出演する司会者』
 としてギネス認定されているのさ。
 一説には影武者が5人くらいいるともいわれていて」
レイナ「途中からミノモンタのプロフィールなになってるじゃない!」
ゼラド「ミノさんは汁機人だったんだ!」
レイナ「とんだ新解釈よ!」
ルアフ「汁機人が現代に蘇ったとなると、ふたたび健康番組ブームが来るおそれが」
ゼラド「そんな! それじゃ、雑学クイズ番組ブームはどうなっちゃうんですか先生!」
レイナ「どーでもいいわよ!」

ゼラド「クリハ・・・・・・、きっとあなたを見つけてみせる!
 クイズ番組でなんかインテリ芸人ぶってるシナガワさんを守るために!」
レイナ「あんたシナガワさんになんの義理があるの!?」
ルアフ「そんなことより授業が始まるよ」
ゼラド「あ、はぁ〜い」
レイナ「探すならちゃんと探しましょうよ!
 ねえ、早いところクリハ見つけないと、どんどん妙な方向に突き進んでくわよ!?」
219それも名無しだ:2008/10/21(火) 04:08:45 ID:/uDpZznf
ミナト「うわぁぁぁぁぁっ!
 あややが! なっちが! ミキサマが! ゆゆたんが! いいらさんが!」

マリ「ミナトはなにを騒いでるんだ?」
ハザリア「ああ、人的不良在庫が22人ばかり一斉解雇されるらしい」
ミナト「なにが人的不良在庫だコノヤロウ!」
ハザリア「ツジとか、まだ在籍していたのだな」
マリ「クビになったんじゃなかったのか」
ミナト「ファンの皆さんも、妙に落ち着いててなんかつまんねえよ!」
マリ「もういいから解放してやれっていう気分なんじゃないかな」
ハザリア「いまさら安いピンサロ嬢みたいな格好して
 『ペッパー警部』のカバーとか、痛々しかったからな」
ミナト「でも、お前だってあややの女優としての実力は評価するだろ!?」
マリ「え、そうなのか?」
ハザリア「たしかに、ビジュアル演技力ともにかなり高い。
 しかし、事務所の方針だかなんだか知らんがラブシーンがいっさいなくて
 ナカムラマサトシとやっていたドラマはどうしょうもなかった。
 どうせ旬も逃しているし、移籍してエロ仕事したほうが新境地が開拓できてよさそうではないか」
ミナト「なんだよ世間のこの冷たい反応!」
ハザリア「どちらかというとハルナアイの活動に影響がないかどうかの方が興味ある」
マリ「せっかく売れかけなのにハルナアイ」
ミナト「ハルナアイはスナックとか鉄板焼き屋とか経営してるから、
 べつに売れなくなっても困んねえんだよ!」
ハザリア「逞しいなハルナアイ」
マリ「なんであややはオカマ芸人にモノマネされるんだろうな」
ハザリア「実は本人もオカマなのではないか?」
ミナト「テキトーに興味なさげな会話をするんじゃねえっ!」
マリ「だって興味ないんだよ」
ハザリア「普通だったら、とっくの昔に田舎に引っ込んでしょぼい飲食店でもやってるような時期だ。
 むしろ、10年近くもよくもったものだ」
ミナト「イヤだぁっ!
 こんな、世間的にはミキティっていったらスケート選手で
 あややっていえばオカマ芸人にモノマネされるひとみたいな感じで終わるのはイヤだぁっ!」

フィリオ「取り乱すんじゃない、ミナトくん」
ミナト「フィリオ先生!」
マリ「あ、ウザくてキモい流れだ」
フィリオ「セイコちゃんには海外版ゴジラに出られ、オカダユキコには化けて出られ、
 ヒロスエには奇行され、アダチユミのお兄さんはいまどこでなにをやっているのかわからず、
 ミヤザキアオイには純愛され、オシキリモエにはストライクを取られ、
 それもこれも試練として甘んじて受ける。
 それがアイドルオタクというものさ」
マリ「ミヤザキアオイは普通に昔からの恋人と結婚したんだからいいじゃないですか」
ミナト「うぅっ・・・・・・、フィリオ先生っ、
 あなたは、あなたってひとはっ、なんて年季の入ったアイドルオタクなんだ!」
マリ「人間、積み上げちゃいけないものがあるんだな」
フィリオ「元気を出して、
 さ、スピードワゴンの義理のお母さんの整形写真集買いに行こう」
ミナト「うぅ・・・・・・っ、試練っす! キツい試練っす!」

マリ「スピードワゴンの義理のお母さんて、あれアイドルなのかなあ」
ハザリア「週刊誌のアイドルではあるだろう」
220それも名無しだ:2008/10/21(火) 08:41:20 ID:QZA37qNJ
西尾市を拠点に活動していた10代の少女らで構成する
ギャンググループ「羅美阿(ラミア)」解散から約3カ月。
グループ脱退を示唆した高校1年生のA子=当時(15)=を
集団リンチしたとして西尾署などは7月、15―17歳の
少女ら10人を傷害容疑で逮捕、グループを解体した。
少女らのほとんどは無職。彼女らの供述から売春で稼いだ金を
グループの会費に充てていたとみられている―。(弥)

■解体から3カ月、実態に迫る
「何だ、その髪は? そんな格好したかったらチームに入れ!」
西尾市内の駅前などで茶髪の少女を見つけては因縁をつける。
これが羅美阿の「勧誘方法」だ。4月上旬、A子も同様に
グループに入ることを強要された。しかし入団後すぐに組織のルールに嫌気が差した。
月会費3000円の支払い、毎週土曜日の定例会参加の義務…。
「脱退したい」との思いがA子の頭をよぎった。が決して簡単ではないことがすぐに分かった。
 「1回入ったら最後。退団するためには「けじめ」という制裁を受けなければいけない」

グループのおきてで脱退するには18歳になるか、警察に捕まるか、妊娠するか。
それ以外の方法はメンバー全員から集団リンチを受け、これに耐えることだった。
「全員でヤキを入れる」。脱退を示唆したA子に対し、頭である西尾市の17歳の少女は
「組織ががたがたになるのでルールを守らないといけない」とほかのメンバーに集団リンチを指示。
A子は6月6日午後9時ごろ、愛知県吉良町の恵比寿海水浴場に呼び出され、
少女12人によって一方的に浜辺で次から次へ頭や顔などを殴るけるなどの暴行を受け、
顔面挫傷など約2週間のけがを負った。メンバーには中学2年生の少女=当時(13)=も含まれていた。

A子は報復を恐れ、当初被害届を出すのをためらった。が、グループの内実はA子にとって意外なものだった。
警察関係者によると、逮捕された少女らの大半は「これでやっとギャンググループをやめられる」と
安堵(あんど)の笑みを浮かべて話したという。「(逮捕された少女らは)グループから脱退したかったが、
今まで恐怖心から実現できなかったのではないか」と警察関係者。

http://www.meitai.net/archives/20081020/2008102003.html





先生ついに…
221それも名無しだ:2008/10/21(火) 09:16:41 ID:78ZIMCPN
年齢層が妙に現在主流の第二世代とリンクしてるのが何とも……
222それも名無しだ:2008/10/21(火) 18:27:00 ID:z8FhK/Y+
ゼラド達にせよミナト達にせよホントに平和な感じだよなぁ

10数年前に銀河殴り込み艦隊とかがあったとは思えんな
223それも名無しだ:2008/10/21(火) 19:55:14 ID:8xq9Uq57
そうそう、
電波のインベーダーの襲来とか
謎の組織による市街征服の危機とか
合衆国の自由の危機で大統領発奮とか
あってたまるものか
224それも名無しだ:2008/10/21(火) 20:38:40 ID:vIGVpLel
あったとしても世界制服レベルなら特に苦もなく解決しちゃいそうだしな。

バットマンみたいな事してる人もいるし
225それも名無しだ:2008/10/21(火) 20:55:50 ID:ZPU0mKqX
文字どおり実験室のフラスコみたいな町だから





そして実験は失敗したんだ…
226それも名無しだ:2008/10/21(火) 21:01:15 ID:ifBDSHC0
このスレのカズマがまだ20代ってことは、
ゼラドたちがちっちゃくて親たちも子育て忙しかったころに
地球守ってたのがヴァルストークファミリーだったのかもな

ゼラド「そういえば、わたしたちがちっちゃいころ、ちょっと戦争あったような。
 主に宇宙でやってたから、あんま関係なかったけど」
マーズ「あー、聞ーたことある聞ーたことある。
 当時ハツバイされるはずだった聖闘士星矢冥界編のセル画がザ・データベースに盗まれちゃったんで、
 一家を挙げて戦ったって、シホミおばちゃんがゆってた」
ゼラド「悪いひといるねえ」
レイナ「あんたのおばさん、ほんとデタラメしか教えないのね!」
227それも名無しだ:2008/10/22(水) 13:15:32 ID:ypdLF7Xg
シホミおばさんは絶対にエイトセンシズに目覚めて目が開いてくれると思ったのにそんな事は全然なかったぜ
228それも名無しだ:2008/10/22(水) 15:45:09 ID:9uT2G33V
マジカルティーチャーぱすてるレイナ
てんぺらユウカ















俺はもうダメだ吊ろうorz
229それも名無しだ:2008/10/22(水) 17:53:44 ID:p99wd+5d
>>228
そこはクリハや咲美だろ、胸囲敵に考えて。
230それも名無しだ:2008/10/22(水) 23:42:57 ID:O28q22r5
なんでかはわからないけどふとディストラさんに会いたくてこのスレにもどってきてしまう
231それも名無しだ:2008/10/23(木) 00:03:06 ID:YpEoZAV0
ディストラ「あ、あれ・・・?変ですね・・・システムは・・・ぐすっ・・オールグリーンのはずなんですけど・・・なんだか涙が・・・」
ラーナ「なんで泣いてるんですか?兵器なのに」
ディストラ「うぅ・・・わからないです・・・」
ラーナ「優しくされるのには免疫がないんですね」
232それも名無しだ:2008/10/23(木) 02:22:25 ID:hjQ+wiB9
 【道ばた】
タカヤ「う〜ん、やっぱり農家って、土地がないと難しいんだな。
 いったい、安定した人生を送るにはどうしたらいいんだろう。
 バイトしながら試験勉強するのはキツいけど、やっぱり公務員かなあ。
 軍隊はちょっと抵抗あるけど、警察とか消防署とか・・・・・・」
 ペキン ペキン

タカヤ「そういえば、学校で希望者向けに公務員講習やってたな」
 ザクッ ザクッ

タカヤ「大学は出ておいたほうがいいのかな。
 でも、どっちかっていうと早く社会に出て働きたいんだよなあ」
 ガッ ガッ

タカヤ「なにしてるんだ君は」
レタス「違法駐車している高級車のエンブレムをへし折ったり、
 タイヤに穴を開けたり車体に傷を付けたりしているのでしてよ」
タカヤ「もの凄く車体が黒塗りでスモークフィルムかかってるじゃないか」
レタス「思えば、ここ最近のわたくしは最低でしたのよ。
 お正月を迎えるまで、びた1日働く予定がないんですのっ・・・・・・!」
タカヤ「そこのコンビニでバイト情報誌配ってるよ」
レタス「しょぼい博奕と、意外とカロリーの高い野菜ジュースの日々っ・・・・・・!」
タカヤ「低カロリータイプのを飲めばいいと思うよ」
レタス「そんな毎日のうっぷんイライラがつのれば、
 プラーと外へ行き、
 違法駐車している高級車にイタズラしてまわるという」
タカヤ「単に非生産的なだけじゃなくて、他人の足まで引っ張ってるよね」
レタス「この苦境を切り拓くために有効な手だてを、考えつかなかったんですの」
タカヤ「働くしかないんじゃないかな」
レタス「どうせこんなクルマを乗り回しているようなひとなんて
 ろくでもない、弱者を踏みつけ、暴利をむさぼり、
 脱税しまくっているんですのよ。
 このくらいの報いは当然・・・・・・。
 悪事は巡り巡って、いま元に帰ったんですのよ」
タカヤ「巡り巡って、やっぱり君のところに戻ってくるんじゃないかな」

 がしっ
メカブーストダンガルン「兄ちゃん姉ちゃん、ちぃと一緒に来てもらおうか」
レタス「あら」
タカヤ「逃げるべきだった・・・・・・、すぐにっ・・・・・・!」
233それも名無しだ:2008/10/23(木) 02:23:57 ID:hjQ+wiB9
 【海岸】
タカヤ「薄々感じてはいたんだけど、君はひょっとしてバカなんじゃないのかな」
レタス「ウフフ、ありがとうございます。
 ギャンブルバカだなんて、最高の褒め言葉でしてよ」
タカヤ「いや、上にギャンブルとか付かなくて」
レタス「ウキウキしませんこと? これから始まる、エクストリームなギャンブルに」
タカヤ「あのね、俺たちいま、壊れてもよさそうなボログルマに乗せられて、
 うしろのトランクに、なにかズシンとした感じの、
 すごくイヤな形した袋積まれてるんだけど」
レタス「向こうとて勝負の世界に生きる方々。
 きっと勝負を受けてくださるに違いありませんわ」
タカヤ「そんな、ギャンブルマンガの登場人物じゃないんだから」

 ガチャ
メカブーストダンガルン「兄ちゃん嬢ちゃん、腕ぇ出してもらおうか」
タカヤ「俺たちになにをする気だっ!」
メカブーストダンガルン「ヘタぁ打っちまったバカップルが、
 もう逃げられねえと勘弁してクルマごと海ポチャ。
 血管からはアルコール反応がたんまり。
 なぁに、年に何回もある事件だ。
 バカがバカやって死んだだけじゃ、サツぁ動かねえよ」
タカヤ「あのぉ、話を聞いていただけないでしょうか」
レタス「あなたも勝負師なら、ここはギャンブルで話を付けませんこと?」
タカヤ「君はひょっとして、もの凄いバカなんじゃないのかな!」

メカブーストダンガルン「ごめんな。おじちゃん堅実にヤクザやってるから、
 ヘンなギャンブルなんかやらねえんだわ」
タカヤ「ほら見ろ! 現実なんてこんなもんなんだ!」
レタス「あらつまらない。こんなつまらない現実などいらなくてよ」
タカヤ「あっさり現実を見限らないでくれ!」
メカブーストダンガルン「ようわからんけど、腕出し」
タカヤ「あの、だから」
メカブーストドミラ「ククク・・・・・、一興・・・・・・、それもまた一興・・・・・・っ!」
メカブーストダンガルン「社長!」
メカブーストドミラ「若者には大きな可能性がある・・・・・・。
 こんなところでその命を散らしてしまうのは、あまりにも不憫・・・・・・。
 だから、やってみようではないか。
 心の・・・・・・瞬発力・・・・・・持久力・・・・・・その性質傾向を・・・・・・、
 計るための・・・・・・ギャンブル・・・・・・っ!」

 ざわっ・・・・・・

タカヤ「いたよ、ギャンブルマンガの登場人物」
234それも名無しだ:2008/10/23(木) 02:25:04 ID:hjQ+wiB9
 【事務所】
メカブーストドミラ「ゲームはポーカーで、よろしいかな?」
レタス「よろしくてよ。
 ただし、賭け金の上限は、なしということで」

 ざわっ・・・・・・

タカヤ「バカッ!」
レタス「あら、怖いのでして?」
タカヤ「いくら持ってるのか知らないけど、相手は」
レタス「ぐっとこらえて、そこにお座りになってくださいな」
タカヤ「ちょっと待て、俺もやるのか?」
レタス「あら、やらないのでして?」
メカブーストドミラ「なにをしておる。早く座らぬか」
メカブーストダンガルン「え、社長、私もですか?」
メカブーストドミラ「唾棄っ・・・・・・! 怯懦っ・・・・・・、唾棄すべしっ・・・・・・!
 儂らは元々博徒っ・・・・・・!
 思考・・・・・・戦略・・・・・・逡巡・・・・・・決断・・・・・・っ、
 一瞬の緊迫っ! そして歓喜っ・・・・・・! 安堵っ・・・・・・、虚脱っ・・・・・・!
 この喜びを知らぬ者など・・・・・・いらぬっ・・・・・・!
 重要なポストなど任せられん・・・・・・。
 あり得るかもな・・・・・・、降格っ・・・・・・、処分っ・・・・・・!」
メカブーストダンガルン「わかりました、やりますっ、やりますから!」

メカブーストドミラ「では、親は儂から。
 カードはひとりずつ順番にシャッフルして山を中央に置く・・・・・・。
 順番は、儂から時計回りに、お嬢ちゃん、ダンガルン、お坊ちゃん・・・・・・
 持ち点は各々チップ100枚から・・・・・・」
タカヤ(分断された。隣り合ってのイカサマを警戒されたのか)
メカブーストドミラ「では儂から。50枚、ベット」

 ざわ・・・・・・っ!

タカヤ(ポーカーは、
 吊り上げられていく賭け金に対応できないと判断したら勝負を下りることが可能っ・・・・・・。
 つまり、ゴミ手でもハッタリひとつで勝ち通すことができるゲームっ・・・・・・!
 ゆえに最初の一手は『見』っ・・・・・・!
 無難に小さく張って、相手の出方を見るのが定石っ・・・・・・!
 いや、これで見極めているんだ・・・・・・、この大張りでっ・・・・・・!
 狼かっ・・・・・・! 兎かっ・・・・・・!
 兎と見なされたら、アウツ・・・・・・!
 こちらのハッタリにはまず乗ってこないっ・・・・・・!
 ただ、噛み砕かれるのみっ・・・・・・!
 強気・・・・・・、ここは強気の一手・・・・・・っ!)

タカヤ「ぐっ・・・・・・!」

タカヤ(これでレイズできたら、どれほど博奕は楽かっ・・・・・・!
 単純じゃないんだっ、これは、スタートダッシュなのかも知れないっ・・・・・・!
 初手からそこそこの手で・・・・・・、ほかの面子にエンジンがかかりきる前に、
 振り切る戦略なのかもしれない・・・・・・。
 こちらは8のスリーカード・・・・・・っ!
 向こうの手はなんだっ・・・・・・?)
235それも名無しだ:2008/10/23(木) 02:26:35 ID:hjQ+wiB9
メカブーストドミラ「ククク」
タカヤ(読めないっ・・・・・・、まるで読めないっ・・・・・・!
 ポーカーを指定してきたということは、『ポーカーに自信がある』ということっ・・・・・・!
 ポーカーフェイスは基本! 当たり前っ・・・・・・!
 この勝負、初手から分が悪いっ・・・・・・!)

レタス「ドロップ」
メカブーストドミラ「おやおや、意外と慎重なお嬢ちゃんなのじゃな」
レタス「わたくし、慎ましやかですのよ」
メカブーストダンガルン「ええと、こちらもドロップで」

タカヤ(ダメだ、レタスさんっ・・・・・・。
 弱気を見せれば、『組み易し』と判断されるだけっ・・・・・・!
 ダメッ! ここは強気で行かなきゃダメっ・・・・・・)
メカブーストドミラ「さて、お坊ちゃんは」
タカヤ(あの顔を見ろっ・・・・・・。
 ゆっくりじっくり楽しみたいっ・・・・・・いたぶりたいっ・・・・・・、
 勝負を早仕舞いさせることなんてあり得ないっ・・・・・・!
 ブラフっ・・・・・・、これはブラフっ・・・・・・!
 強気っ・・・・・・、ここは強気でっ・・・・・・!
 たとえ負けても、勝負の流れを向こうに渡すわけにはいかない・・・・・・っ!)
タカヤ「レイズだ」
メカブーストドミラ「クククっ・・・・・・」

 パサ
メカブーストドミラ「見事・・・・・・、なかなかに見事っ・・・・・・!」
タカヤ「5のワンペア・・・・・・、俺の勝ち・・・・・・」
メカブーストドミラ「なかなかどうして、一瞬狼の目になりおる。
 しかしながら、たった一戦でその、全身の汗っ・・・・・・。
 狭量・・・・・・、あまりにも狭量っ・・・・・・!」
タカヤ(耳を貸すなタカヤっ、負け惜しみっ・・・・・・ただの負け惜しみだからっ・・・・・・)
レタス「ウフフッ」
メカブーストドミラ「どれどれ・・・・・・、お嬢ちゃんの手札はブタ・・・・・・、
 そしてお主は、なんじゃ、6のワンペア・・・・・・。
 怯懦っ・・・・・・、ひ弱っ・・・・・・。
 お坊ちゃんには及ばずとも、儂には勝てたというに・・・・・・」
メカブーストダンガルン「だから社長、私、あんまりギャンブルは」

 ざわっ・・・・・・ ざわっざわっ・・・・・・

タカヤ(2戦目、フォーカードで社長の勝ち・・・・・・。
 3戦目はフラッシュで俺の勝ち・・・・・・。
 いまのところトップは俺・・・・・・、しかしっ・・・・・・!)
レタス「ウフフッ」
タカヤ(どういうことだ? レタスさんは振るわない・・・・・・。
 マジックを使っていないのか? いや・・・・・・)

メカブーストドミラ「ククク・・・・・・、まっこと、珍しいこともあるものじゃ」
メカブーストガビタン「あの、社長」
メカブーストドミラ「キングのワンペア・・・・・・。
 儂はクィーンのワンペア・・・・・・。
 これで3度目じゃな・・・・・・、儂とおなじ役で・・・・・・、なんか微妙にちょっと勝ってなくね?」

 ざわっ・・・・・・!
236それも名無しだ:2008/10/23(木) 02:27:42 ID:hjQ+wiB9
タカヤ(若者言葉っ・・・・・・! 微妙にっ、若者言葉になったっ・・・・・・!
 無理してたのか・・・・・・、年寄り口調、無理してたのかっ・・・・・・!
 それはそれとしてっ、
 2回も3回もおなじ役が出てくるのは不自然っ・・・・・・、あまりにも不自然っ・・・・・・!
 おそらくこれはレタスさんが仕込んだイカサマっ・・・・・・、
 でも、なんのためにっ・・・・・・!)
メカブーストダンガルン「社長、私は」
メカブーストドミラ「よしよし、しているとも・・・・・・、信頼っ・・・・・・!
 お主は忠実なる部下なのじゃからなっ・・・・・・、儂のっ・・・・・・!」

タカヤ(社長が、部下の妙に堅実なヤクザに疑念を抱いている・・・・・・。
 これか? ふたりを疑心暗鬼に陥らせ、同士討ちに追い込むっ・・・・・・!
 でも、そんなに上手くいくのか?
 レタスさんの持ちチップは残り少ないっ・・・・・・。
 揉め事が起こる前にレタスさんがパンクする可能性が大っ・・・・・・!
 若干バカかもしれないけど、レタスさんだって女子高生の端くれっ・・・・・・!
 なんか押しの弱いヤクザより優先順位が下ってことはないだろう・・・・・・。
 抜けられるのかっ・・・・・・? この、分の悪い賭けの迷宮からっ・・・・・・!?)
メカブーストダンガルン「ドロー」
メカブーストドミラ「待て」

 ざわ・・・・・・

メカブーストダンガルン「社長、これは」
メカブーストドミラ「貴様、シャッフルのとき、一枚握りおったな・・・・・・。
 手札を見せてみろ・・・・・・。
 スリーカード・・・・・・、またしても、儂とおなじっ・・・・・・!」
メカブーストダンガルン「社長、違うんです社長!」

タカヤ(余計なことを・・・・・・。
 これ以上役がかぶり続ければ疑われると思って、防衛戦を張ったのか・・・・・・。
 安易っ・・・・・・! あまりにも安易っ・・・・・・!
 おかげで、社長の警戒心が最高潮にっ・・・・・・!)
メカブーストドミラ「興醒めっ、興醒めじゃっ・・・・・・!」
メカブーストダンガルン「社長!」
メカブーストドミラ「仕切り直しじゃ・・・・・・。
 掛けに、これを乗せてな・・・・・・!」
 ゴトン

 ざわっ・・・・・・
   ざわっ ざわっ・・・・・・
237それも名無しだ:2008/10/23(木) 02:29:24 ID:hjQ+wiB9
メカブーストダンガルン「社長、これは」
メカブーストドミラ「お主は見たこたがなかったのうちの商品じゃ。
 この拳銃をホルスターに入れて、腰から下げてもらうっ・・・・・・。
 弾は一発だけ込められておる・・・・・・。
 負けた側はこの拳銃を差し出すっ・・・・・・、
 面白かろ、この、趣向っ・・・・・・!」
タカヤ「なんだってぇ〜っ!?」
レタス「ウフフッ」
メカブーストドミラ「いうなれば、武装ポーカーっ・・・・・・!」
タカヤ「正気か!」
メカブーストドミラ「いたっての。面白いではないかっ・・・・・・!
 髪の毛一本でつるされたダモクレスの剣というわけじゃっ・・・・・・!」
タカヤ「こんな遊びで、命のやり取りなんてっ・・・・・・!」
メカブーストドミラ「ククク、物騒なことをいうお坊ちゃんじゃ。
 勝ったからといって、必ずしも引き金を引かねばならぬという義務はないっ・・・・・・。
 余興っ・・・・・・! 余興に過ぎぬっ・・・・・・!」
タカヤ「でも、負けた側が大人しく拳銃を差し出すとは思えない!」
メカブーストドミラ「道理っ・・・・・・! たしかに道理っ・・・・・・!
 この勝負にレフェリーはおらぬ。
 プライドがっ・・・・・・、ギャンブラーとしてのプライドだけがレフェリーっ・・・・・・!」

 ざわっ・・・・・・ ざわ・・・・・・っ

タカヤ「なにがギャンブラーだ、なにがプライドだっ・・・・・・!
 撃ち合いになるのは火を見るよりも明らかっ・・・・・・!
 どうする。いきなり暴れて、どさくさに紛れて逃げるか、
 幸い、俺の席は出入り口を背にしてる・・・・・・。
 ダメッ! ダメッダメッ・・・・・・!
 2人をはさんで、レタスさんの席は奥っ・・・・・・!
 仮に俺が拳銃を取っても、弾丸は1発きりっ・・・・・・!
 2人をかいくぐってレタスさんを連れ出すのは、困難っ、ほぼ、不可能っ・・・・・・!
 それに、社長が正面を狙うとは限らないっ・・・・・・!
 あっちの妙に堅実なヤクザはギャンブルをあまりやらないっていうし、
 いまの手並みを見れば、
 鮮やかなイカサマなんかできるわけがないって判断するのが普通っ・・・・・・!
 となると疑惑を向けられるのはっ・・・・・・!?」

 ざわ・・・・・・・・・・・・

タカヤ「あっ」

 ざわっ ざわっざわっ・・・・・・

タカヤ「あっ、あぁっ・・・・・・!」

タカヤ(俺・・・・・・か・・・・・・?
 通常、イカサマとは『勝つため』に行われるもの・・・・・・!
 『相手を勝たせるイカサマ』なんて、想定の外っ・・・・・・!
 そして、勝っているのは、俺っ・・・・・・!)
238それも名無しだ:2008/10/23(木) 02:30:42 ID:hjQ+wiB9
タカヤ「レタスさん」
レタス「なにか?」
タカヤ(君は、俺を壁に仕立て上げたのか・・・・・・!?)

タカヤ「耳掃除くらい、してもらうからな」
レタス「ま、せせこましいかたですこと」

メカブーストドミラ「凄い汗じゃの、若いの・・・・・・。
 そう、心配することはあるまいて・・・・・・。
 1発きりの弾丸は、勝負の興を盛り上げるための、いわば小道具っ・・・・・・!
 本当に撃つような狼藉者もおるまいて・・・・・・。
 もしもいるなら・・・・・・」
 ゴトン
メカブーストドミラ「撃てばよい・・・・・・、先にっ・・・・・・!」

 ざわ・・・・・・ ざわっざわっ・・・・・・

メカブーストドミラ「なにもありはせぬ、難しいことなど・・・・・・。
 このラッチを押せばシリンダーが出る・・・・・・。
 弾丸を1発目にセットしてっ・・・・・・」
 チャッ
メカブーストドミラ「ダブルアクションっ・・・・・・、
 引き金さえ引けば、弾が出るっ・・・・・・!
 簡単・・・・・・、簡単っ、至極っ・・・・・・!
 あとは、狼藉者より速く抜くだけっ・・・・・・!」

タカヤ「ハーッ、ハーッ」
タカヤ(妙な動きを見せれば、撃たれるっ・・・・・・!
 俺は拳銃の扱いなんか知らない。早撃ちなんかできるはずがないっ・・・・・・!
 どうする・・・・・・? テックセットは・・・・・・?
 あれ、そういえばテックセットってどうやるんだろう。
 クリスタルとか持ってた覚えないし。
 そもそも、俺、なんでテックセットなんてできるんだろう・・・・・・?
 ダメッ、ダメダメっ・・・・・・!
 いざっていうときにテックセット不能なんてことになったら、アウツッ・・・・・・!)

メカブーストドミラ「では、各自リボルバーをホルスターに納めて、
 コールっ・・・・・・!」チャッ
レタス「コール」チャッ
メカブーストダンガルン「ええと、コール」チャッ

タカヤ(もう、逃げちゃおうか・・・・・・。
 考えてみたらレタスさんと特別親しいってわけじゃないし、
 レタスさんは自業自得もいいとこだし、
 だいたい俺には、面倒見なくちゃいけない面倒くさい家族がたくさんいるんだっ・・・・・・。
 ないんだっ・・・・・・、無理に付き合う理由なんかっ・・・・・・!)
メカブーストドミラ「ククク・・・・・・、どうした、乗らんのか・・・・・・?」
レタス「ドロップするのでして?」
239それも名無しだ:2008/10/23(木) 02:32:13 ID:hjQ+wiB9
タカヤ「うっ、うぅっ・・・・・・!」
タカヤ(どうする・・・・・・、引いて、どうするっ・・・・・・!
 待っているのはっ、暗澹としたっ、自己嫌悪の日々っ・・・・・・!
 やるんだっ・・・・・・!
 どんなに分の悪い賭けでも、乗らなきゃならないときがあるっ・・・・・・!
 明日をっ・・・・・・! 誇れる明日をつかむためっ、この手にっ・・・・・・!)
タカヤ「コール」

タカヤ(こっちの手札はクィーンのフォーカード・・・・・・、
 そうそう負ける手じゃないっ・・・・・・)
メカブーストドミラ「ドローは、いらぬ・・・・・・」
タカヤ(社長はカード交換なし・・・・・・、
 この局面でそれは・・・・・・、相当な自信の現れっ・・・・・・!
 『高い』のか? 相当高い役が揃ったのか、クィーンのフォーカードよりっ・・・・・・!?
 いや、落ち着けタカヤ。
 この勝負、ポーカーの結果いかんによらず、撃ち合いになるっ・・・・・・!
 ポーカーは前座っ・・・・・・! 前振りっ・・・・・・!
 撃ち合いの前に、いかに精神的優位に立てるかの、駆け引きっ・・・・・・!
 噛むかっ・・・・・・、噛まれるかっ・・・・・・!
 ここは、噛み砕くっ・・・・・・!)
タカヤ「ゼロっ・・・・・・ドローっ・・・・・・!」

メカブーストドミラ「では・・・・・・、行こうではないか・・・・・・、オープンとっ・・・・・・!」
 パサッ

 ざわっ!

タカヤ(社長の手はクィーンのフォーカードっ・・・・・・!
 あり得ないっ! ひとつのデッキに、クィーンは4枚っ・・・・・・!
 あり得るはずのない2組のフォーカードっ・・・・・・!
 疑われるっ! イカサマっ! どうするっ・・・・・・!?)

 ガタンッ
メカブーストダンガルン「くっ」チャッ!
メカブーストドミラ「血迷うたかっ!」チャッ

タカヤ(妙に堅実なヤクザの手札がこぼれたっ・・・・・・!
 役は、こちらもクィーンのフォーカードっ・・・・・・!
 撃たれる前に撃つっ、それが2人の選択・・・・・・!
 俺はっ、俺はどうするっ・・・・・・!)

 がしっ!

メカブーストドミラ「こやつっ・・・・・・!」
メカブーストダンガルン「シリンダーをっ・・・・・・!」
タカヤ(リボルバーっ! ダブルアクションっ! 撃鉄は起きていないっ・・・・・・!
 シリンダーをつかんでしまえばっ、引き金は引けないっ・・・・・・!)
240それも名無しだ:2008/10/23(木) 02:34:52 ID:hjQ+wiB9
タカヤ「レタスさん、逃げろっ!」
レタス「このときを待っていたのでしてよ」

 カチャッ
レタス「手を挙げていただけませんこと? 社長さん」
メカブーストドミラ「小娘っ!」
レタス「タカヤさんの手を振り払って、撃ちますか?
 しかしながら弾丸は一発きりっ・・・・・・、
 わたくしを撃てばそちらの方が、そちらを撃てばわたくしが、あなたを撃ち抜きましてよ」
メカブーストドミラ「愚劣っ・・・・・・、愚昧っ・・・・・・! 暗愚っ・・・・・・!
 この事務所で儂になにかすればっ、外で控えている者共がっ・・・・・・!」
レタス「ウフフッ、社長さん、あなたに失策があったとしたら、
 マジシャンをテーブルにつけてしまったこと・・・・・・!
 マジシャンにとってテーブルは、絶対的な領地っ・・・・・・!
 勝負が始まった時点で、あなたの命運は決まっていたのでしてよ・・・・・・」
メカブーストダンガルン「外に控えている連中は、すでに我々のチームが制圧している。
 観念するんだな、メカブーストドミラ」
メカブーストドミラ「ダンガルンっ、裏切るかっ!?」
メカブーストダンガルン「コロニー統合警察潜入捜査官、ダンガルンだ。
 メカブーストドミラ、拳銃不法所持の現行犯、
 および銃密売の容疑で逮捕する!」
メカブーストドミラ「うっ・・・・・・、うぐっ、うぐぐっ、あり得なくねっ?」
タカヤ「また・・・・・・、若者口調にっ・・・・・・!」

 【事務所の外】
 ファン ファン ファン ファン ファン
メカブーストダンガルン「ご協力、感謝いたします」
タカヤ「なに考えてるんですかっ! 警察が民間人の女の子を巻き込むなんてっ!?」
レタス「わたくしが協力を申し出ましたのよ」
メカブーストダンガルン「勘弁してくださいよお嬢さん、
 あんなやり方をするだなんて聞いていませんよ」
レタス「だって、事前に教えていたら、あなたの挙動は白々しくなっていたのではなくて?
 それに、いくら潜入捜査を続けても尻尾ひとつつかめないと泣きついてきたのはそちらでしてよ」
メカブーストダンガルン「それはそうですが、それにしても」
レタス「さ、もうお行きなさい。
 奥さまが、もう臨月に入るのではなくて?」
メカブーストダンガルン「はっ、お母さまに、よろしくお願いいたします!」

タカヤ「あのひと、子供が産まれるのか?」
レタス「ええ、奥様は元トロイエ隊の方で。
 子供が産まれるときに父親が側にいないという状態は、望ましくなくってよ」
タカヤ「なあ、君は、手札を操っていたんだろう?」
レタス「もちろん。パーフェクト・シャッフル、
 プル・スルー、プッシュ・スルー、ザロウ・シャッフル・・・・・・、
 一度でもマジシャンにシャッフルをさせた以上、手札はいくらでも操れますのよ」
タカヤ「どうして、俺を妙に勝たせたりなんかしたんだ」
レタス「あら、どうせならお勝ちになった方が愉快だと思って、
 気を遣って差し上げましたのに」
タカヤ「冗談じゃないよ。あの局面で疑われるのは俺じゃないか。
 俺は、君を見捨てて逃げようとも考えたんだぞ!」
レタス「あら、わたくしはてっきりお逃げになるものだと思っていたのですけれど」
タカヤ「そういうわけにもいかないじゃないか!」
241それも名無しだ:2008/10/23(木) 02:36:41 ID:hjQ+wiB9
レタス「ウフフッ、まさか、わたくしを心配いたしましたの?
 そんな必要はまったくありませんのに。
 マジックとは技術。運否天賦などない、盤石の技っ。
 マジシャンがテーブルについたとき、すでにトリックは完成していますの。
 あの社長がギャンブル狂であることも、
 ポーカーに使うカードの銘柄も、
 常に場にいる全員にシャッフルさせることも、
 イカサマを疑い出すと武装ポーカーを始めることも、
 拳銃は常にリボルバーで、弾丸を一発だけ入れることも、すべて調査済みでしたのよ。
 ギャンブル性があったとしたら、
 そう、社長がギャンブルに乗ってくるか否か、それだけ」
タカヤ「そこが一番危ないポイントじゃないかっ!」
レタス「ウフフッ、そうでなくては、つまらないじゃないですの。
 わたくしが生まれ育ったコロニーという場所は、
 天気も、季節も、すべてが管理されていましたの。
 そんな中で、不確実なものはギャンブルだけっ・・・・・・!
 盤石なトリックと、脆い博奕っ・・・・・・!
 この組み合わせだけが、わたくしの脳を熱く熱く昂ぶらせますのよ・・・・・・!」
タカヤ「君はっ!」

 パシンッ!

タカヤ「バカッ! わかってるのかッ!
 一歩、いや、半歩間違えていれば、君はひどいことになっていたんだぞッ!」
レタス「ウフフ、手をあげるだなんて、あなたらしくもない」
タカヤ「謝ったりなんかしないからな」
レタス「あなたもギャンブラーなら、ギャンブルで話をつけてはいかが?」
タカヤ「まだ懲りないのか君って子はっ!」
レタス「あら、この勝負は受けていただかないと困りましてよ。
 わたくし、あなたのお耳など掃除したくありませんの」

 ざわ・・・・・・

タカヤ「ひと勝負だけ・・・・・・、負かしてやるっ・・・・・・!」

 ざわ・・・・・・

 ざわっ・・・・・・ざわっ・・・・・・
242それも名無しだ:2008/10/23(木) 09:30:35 ID:MFRD8U/1
ざわ……

     ざわ……
243それも名無しだ:2008/10/23(木) 10:54:40 ID:eYkQ+ff1
>面倒みなくちゃいけない面倒くさい家族

いくらなんでもぶっちゃけすぎだろ、タカヤw
244それも名無しだ:2008/10/23(木) 13:01:10 ID:dkEjItU/
おかしいな、立木さんの声が聞こえてこない
245それも名無しだ:2008/10/23(木) 16:53:06 ID:6qEdxWGo
いやはやGJGJ。しかし ほんとだ、立木さんどこ行っちゃったんだろう?ww
246それも名無しだ:2008/10/23(木) 20:36:43 ID:EP61tDf4
福本漫画とギャンブルフィッシング好きにはたまらんかったぜGJ!

てか2世代組でギャンブルやったら強いの誰かな?やはりハザリアか?
247それも名無しだ:2008/10/23(木) 21:37:00 ID:Q0l8ZBkl
2世代でギャンブルっていうとレモン、アルフィミィ、タカヤ、ラッシュ、レタス、アーク だよな
下手の横好きはシュウヤ
ナンブ家の3人はキョウスケから分の悪い賭け、レタスはタスクからイカサマ師を受け継いでる
ラッシュはレタスとギャンブルチーム組んでたよな
アークはシュウヤや普通の相手には滅法強いがナンブ家の3人には弱い
煩悩が加わるとミナトは異様に強くなるが普段は不明
こんなところかな?
248それも名無しだ:2008/10/23(木) 21:41:01 ID:eYkQ+ff1
>>246
前にやってた麻雀ネタでは

レモン 正統派。タンヤオ、ピンフ、イーペーコーといった王道役狙い。引きは強い。
レタス サマが得意なゴト師。カンドラを絡めた爆発が凶悪。
ラッシュ 冷静なデジタル派。大勝ちも大負けもないアベレージヒッター。
ミィ ハメ打ちが得意。地獄待ちの鬼。
アーク ゲーム全般が得意なはずだが……
ゼラド 天運!!

確かこんな感じ。
249それも名無しだ:2008/10/23(木) 21:56:11 ID:4ppb+Wgc
知恵比べならハザリアが勝つだろうけど、運否天賦の勝負はダメだろうな。
ポーカーフェイスなんか絶対にできそうもないし
250それも名無しだ:2008/10/23(木) 23:09:29 ID:jDarNouz
単純に運次第な勝負ならゼラドが強すぎるもんな
251それも名無しだ:2008/10/24(金) 01:44:57 ID:bVEpfBf7
ゼラドは負けが込んでくると天和、もしくわ地和出して逆転するタイプ
252それも名無しだ:2008/10/24(金) 02:36:49 ID:ku8Y8TRI
ゼラド「天    地    創     世」
    ビギニング オブザ  コス    モス
253それも名無しだ:2008/10/24(金) 03:11:32 ID:bwipDey0
ルリア「おやめください陛下! それ以上は、陛下のお指がっ!」
ルナ「ルリア殿! 母上は、母上はいったいなにをっ!?」
ルリア「轟盲牌・・・・・・っ、恐るべき握力で牌の表面を削り取り、ハクを作り出す奥義っ!」
ルナ「そんな! あの牌は超合金ニューZα製のっ!」
ルリア「陛下ぁーっ!」

アルマナ「そこで見ているのですよ、ルナ。
 母星を失った国家が、どのようにして生き延びているのかっ・・・・・・!」
ボアザン星のなんかエラい人「空気よめやテメッ!」
キャンベル星の微妙にエラい人「てめぇんとこは大人しく謝罪と賠償繰り返してりゃぁいいんだよぉーッ!」

ルナ「おやめください母上ッ!
 これ以上やったら、母上がチリになって消えてしまう・・・・・・!」
アルマナ「ならそのときは、そのチリを集めて敵の前に置きなさいッ!
 たとえこの身が塵芥に成り果ててもっ・・・・・・!」
ルリア「陛下ッ・・・・・・!」
アルマナ「私はこの国を護る!!」

 カッ!

ボアザン星のなんかエラい人「そんな・・・・・・っ!」
キャンベル星の微妙にエラい人「手牌すべてをハクに変えるなんて・・・・・・ッ!」
アルマナ「では」

ルリア「陛下・・・・・・」
ルナ「母上、お指は・・・・・・」
アルマナ「なに」

アルマナ「少々指が疲れただけです」
254それも名無しだ:2008/10/24(金) 06:47:35 ID:+fNqnZkH
白一色の神満で1億点じゃないか!

でもそれ普通にイカサマがバレバレの上にチョンボだよアルマナ様
255それも名無しだ:2008/10/24(金) 21:59:04 ID:5OPvE+Is
このレベルまでいかないと久保とは付き合えないんだな・・・>アルマナ様
256それも名無しだ:2008/10/25(土) 01:41:44 ID:/sg9+EoP
>>255
あの二人付き合ってたないだろw
なんか中学生みたいなことしてたぞ?

クォヴレー「・・・・・・・」

アルマナ「///」
ルリア「・・・いい歳して照れないでください」
アルマナ「酷い!?」
257それも名無しだ:2008/10/25(土) 02:44:52 ID:lzwU5syW
タカヤ「ポン」
レタス「チー」
マーズ「うぃ」
ミナト「それロンっ! ドンジャラっ!」
マーズ「うぇ〜」
ミナト「いいらさん、やぐっち、チャーミー、あいぼんでタンポポ!
 さあ、歌えっ、高らかにっ!」

 モー娘。ドンジャラっ・・・・・・!
 それは、なにをやっても当たる状態だったころのモー娘。が
 うっかり出してしまったブームのあだ花的存在っ・・・・・・!
 当然、ミナトの私物っ・・・・・・!

マーズ「ぐすっ、ぐすっ、ちょぉっぴりぃ〜弱気だぁって〜♪
 あぁ〜、イヤなのに、イヤなのにぃ〜、
 『ロボット三原則』が許してくれねー!
 アシモフ先生のバカぁ〜!」
ミナト「そうじゃねえっ、ちゃんとボイスチェンジして歌えっ!」
マーズ(ミヒロVo.)「たぁ〜んぽぽーのよーぉにーひぃかれぇ〜、
 えーんえーん、なんでこんなんデータベースに入ってんだよー」
タカヤ「もう泣いてるし、やめてやれよ」
レタス「おぞましくてよ」
ミナト「ミヒロさんの声、カゴちゃんにやってもらえばいいんじゃねえのかな」
マーズ「やだーっ!
 ただでさえ腹がクロいんじゃねーか疑惑があるおばちゃんなのに、
 肺までクロいのはやだー!」

 放銃してしまった者は指定された曲を歌わねばならぬという特殊ルールっ・・・・・・!
 『ロボット三原則』に縛られたマーズは人間の命令に逆らえないっ・・・・・・!
 マーズ、屈辱っ・・・・・・!
 ミナト、絶好調っ・・・・・・!

タカヤ「なあ、この牌についてる顔、最近テレビで見るのと違わなくないか?」
ミナト「まあ、何年か前の商品だからな」
マーズ「その間、2、3回整形してんに決まってっからねー」
ミナト「ふざけろっ・・・・・・、してるわけねえだろ、整形なんかっ・・・・・・!」
マーズ「アキラかに目のカタチとかホクロの数違うのがいるじゃねーの!
 見ろよ、どいつもこいつも似たよーな顔しちゃってよー!
 おんなし整形科医使ってっからだよーっ!」
ミナト「メイクさんだっ! メイクさんが、おなじなんだっ・・・・・・!」
258それも名無しだ:2008/10/25(土) 02:46:37 ID:lzwU5syW
 モー娘。ドンジャラは牌にメンバーの顔写真がプリントされている・・・・・・。
 オタでもなんでもないタカヤ、カゴちゃんとツジちゃんの見分けがつかないっ・・・・・・!
 うかつに和了れば罰点モノ・・・・・・。
 初手から分の悪い賭けっ・・・・・・!

ミナト「ふぅ、思い出すぜ。
 2期タンポポ最後のコンサートでいいらさんが呟いた、
 『タンポポがいっぱい』の名言っ・・・・・・!」
レタス「いつまで踊っているんですの。
 さっさと洗牌なさい」
ミナト「わかったから、地味にアキレス腱蹴り続けるのやめてくれねえか。
 地味に痛ぇよ」
レタス「なぜいくら蹴ってもやめないのでして?」
ミナト「いかないっ・・・・・・、やめるわけにはっ・・・・・・! 俺は、俺はどこまでもっ・・・・・・!」
タカヤ「レタスさん、顔色が悪いけど」
マーズ「オタ芸苦手だってーなら、なんでこんなショーブ企画しちゃうんだよー!」
レタス「背水の陣っ・・・・・・、あえてっ・・・・・・!」
タカヤ「だから、ギャンブルなんてやめろっていってるんだっ・・・・・・!」

 オタ芸を生理的に受け付けないレタスっ・・・・・・、
 しかも、和了るたびに襲いかかるミナトのオタトークっ・・・・・・!
 さらに、負ければ歌わせられるというペナルティっ・・・・・・。
 リアクションの取りづらい音痴のレタスにとって・・・・・・、
 精神的プレッシャーたるや・・・・・・、絶大っ・・・・・・、過大っ・・・・・・!
 勝負が長引けば長引く程っ・・・・・・、
 レタス、消耗っ・・・・・・! 疲労困憊っ・・・・・・!

マーズ「あいあい、リーチ、ツモのみ」
ミナト「お前な、なに盛り下がることしてくれてんだよ!」
マーズ「やーん、もー、やなのー!」

 夜も更け・・・・・・・、マーズ、反乱っ・・・・・・!
 分の悪い賭けはどっちでもいいマーズ、勝負に飽き始めるっ・・・・・・、
 小和了り、安和了りの連発っ・・・・・・!
 『さっさと終わらせて家に帰りたい』オーラ全開っ・・・・・・!
259それも名無しだ:2008/10/25(土) 02:48:26 ID:lzwU5syW
ミナト「一応賭けてんだぞっ!
 拾えよっ・・・・・・! カネの亡者はっ、カネの亡者らしくっ・・・・・・!」
マーズ「うっぜーよ、こんなショボいトバクより、明日のネゴのがダイジだよ。
 損切りはアキナイの基本じゃねーの。
 泣くんだっ・・・・・・!
 1円に泣いてるよーなヤツぁー、100万円でもっ、やっぱ泣くっ・・・・・・!」
ミナト「この、トンビヤロウっ!」
マーズ「あーあー、なんとでもいーなや、生き残ンなぁートンビだよー」
 ジャラジャラジャラ

 手当たり次第に牌を切るマーズっ・・・・・・!
 騒然っ・・・・・・! 混乱っ・・・・・・!
 東家からはオタトークっ、西家からは早撃ち攻勢っ・・・・・・!
 タカヤ、勝負に集中できないっ・・・・・・!

タカヤ(くっ、牌の流れが読めないっ・・・・・・!
 いや、よく見るんだタカヤっ・・・・・・!
 読めなくもないっ・・・・・・、ミナトの捨て牌はっ・・・・・・!
 少しずつ・・・・・・、顔の見分けがつくようになってきた・・・・・・!
 さっきからナカザワとヤスダばっかり捨ててるっ・・・・・・!
 おそらくは、イイダ、ヤグチ、イシカワ、カゴの『タンポポ』狙いっ・・・・・・!

タカヤ「マーズ、明日、なにかあるのか?」
マーズ「あー、けっこーでっけーヤマだよ。
 ここ最近の騒ぎでリューシュツしちまってるフドーサンを買い叩きにゆくんだ。
 だからね、こんなショーブは、ほんとどっちでもいーの」
タカヤ「ほんとに早く終わらせたいんだな」
マーズ「あー、ロンすんなら、さっさとすりゃーいーさ。
 どーせおれは安アガりばっかだから、すぐにトブよー」
タカヤ「ところでミナト、『タンポポ』ってどういうチームなんだ?」
ミナト「ダメッ・・・・・・、ダメッダメッ・・・・・・!
 チームじゃなくて・・・・・・、ユニットッ・・・・・・!
 いえねえっ・・・・・・、とてもっ・・・・・・、ひと口にはっ・・・・・・!
 イイダ、ヤグチ、イシグロによるっ・・・・・・、高度な楽曲をウリにしたオリジナルタンポポっ・・・・・・!
 イイダ、ヤグチ、イシカワ、カゴによるっ・・・・・・、奇跡的なまでのバランスの2期タンポポっ・・・・・・!
 イシカワ、コンノ、ニイガキ、シバタによるっ・・・・・・、変化球の3期タンポポっ・・・・・・!
 プッチモニほどの派手さはないけれど、メンバーのっ、結束っ・・・・・・、熱意っ・・・・・・!」
マーズ「うぜーとかキメーとかチョーエツして、もーコエーよ」
タカヤ「レタスさんは、その『タンポポ』の歌、なにか知ってるのかい?」
レタス「知るわけないじゃないですの、そんなもの」
タカヤ「そうだな。俺も、レタスさんの歌は聴きたくないよ」
レタス「なっ・・・・・・!」

 ざわ・・・・・・
260それも名無しだ:2008/10/25(土) 02:49:52 ID:lzwU5syW
 一瞬っ・・・・・・、場が凍り付くっ・・・・・・!
 目線で頷いたのはっ、マーズっ・・・・・・!
 タカヤからのローズを理解っ・・・・・・!
 『なんでもいいからさっさと終わらせたい』という気持ちがひとつにっ・・・・・・!
 すなわち、あえてミナトに放銃して、トぶっ・・・・・・!

マーズ「あいよ、カゴちゃん温泉旅行行っといでー」
タカヤ「あー」
マーズ「うぇっ!? 通っちゃってんの、これー!?」

 ざわっ・・・・・・

 タカヤっ、読み違えっ・・・・・・!
 ミナトの待ち牌はっ、タンポポメンバーではないっ・・・・・・!
 そしてっ・・・・・・!

ミナト「それロンッ!」
レタス「え?」
ミナト「和了っ、フルメンバー13面っ・・・・・・!」

 ざわっ・・・・・・! ざわっざわっ・・・・・・!

 フルメンバー13面っ・・・・・・。
 それは、ゴトウを除いたすべてのメンバーの牌をそろえての役っ・・・・・・!
 麻雀でいうところの国士無双13面っ・・・・・・!
 強烈っ・・・・・・!
 レタス、トぶっ!
 どだい、モー娘。ドンジャラでミナトに敵うはずがなかったっ・・・・・・!

ミナト「じゃ、歌ってもらおうか・・・・・・。
 知ってんだろ・・・・・・、『LOVEマシーン』くらいっ・・・・・・!」
レタス「なっ・・・・・・」

 ざわっ!

 リアクションの取りづらい音痴のレタスっ・・・・・・!
 オタ芸を生理的に受け付けないレタスっ・・・・・・!
 まさに、マイナスのダブル役満っ・・・・・・!
 試練っ!
 レタスにとっても、場にいる者にとってもっ・・・・・・!

 ミナト以外の全員が冷や汗をかきながら・・・・・・、
 賭博の夜は更けていく・・・・・・、
 どこまでも深くっ、絶望的なまでに深くっ・・・・・・!
261それも名無しだ:2008/10/25(土) 06:23:32 ID:toU/aXmX
やべぇ、なんかアホとロボ混じったwww
262それも名無しだ:2008/10/25(土) 08:15:22 ID:kFsk8Gpr
ミナト「ラブマッスゥイ〜ン」

レタス「あなたって本当に最低の屑だわ…」
263それも名無しだ:2008/10/25(土) 12:04:10 ID:6TG5SfPy
麻雀話はいい加減くどい
264それも名無しだ:2008/10/25(土) 16:09:18 ID:5RBhTFb9
麻雀好きの俺にはたまらん話だぜ

てかチリチリするほど緊迫した空気なはずなのにミナトのキモさのせいでそんな感じが全くしないな
265それも名無しだ:2008/10/25(土) 19:17:57 ID:jpNkmIML
カイジ節がくどいんじゃなくて?
266それも名無しだ:2008/10/25(土) 19:44:40 ID:aeRN25Lr
ネタスレでネタ書かずに文句だけいうとか、最低の行為だからな
267それも名無しだ:2008/10/25(土) 23:20:21 ID:c+JBGZkR
>>266
おちつきなさいよぉ!
レタス「カイジネタがくどいんじゃなくて?」
ほら、罵られてる気分になってきたろう
268それも名無しだ:2008/10/26(日) 01:18:56 ID:bhVNEV3Y
>>267
アーク「ダブルスゲェ!」
269それも名無しだ:2008/10/26(日) 01:23:12 ID:Jl5oecVQ
>>262
姫騎士・・・

ゼラド「え・・・?」
ルナ「わ、私は違うぞ!」
270それも名無しだ:2008/10/26(日) 02:22:47 ID:a+m/iXtD
>>269
止めろ!ルナの声がウラ〇ロス好きのニコ動廚な人になるwww
俺と一緒にサ〇ウユ〇スレに帰るんだ!
271それも名無しだ:2008/10/26(日) 09:48:56 ID:VOQRxUuU
ググったらエロネタかよw

最近のルナといえば「月という名の太陽」だろ
厳密には最近でもないかもしれんが
272それも名無しだ:2008/10/26(日) 10:34:44 ID:/YApth/d
どうでもいいが昨日母親にルナって呼ばれてる女の子見かけた。
今では普通にありえる名前なんだな。
273それも名無しだ:2008/10/26(日) 14:52:49 ID:hhwm7IZY
額に三日月の黒猫とか故郷の姉ちゃんとかシルバーストーリーとかありふれてるからな
274それも名無しだ:2008/10/26(日) 21:10:07 ID:oFvFTq81
 【竜巻亭】
ラーナ「スレイチェルさん、いそいそとなにをやっているんですか?」
スレイチェル「そろそろ来そうだからな。
 胸がぺったんこで作業着がよく似合い、特技は解体という暑苦しい少女が」
ラーナ「だだ被りじゃないですか」
スレイチェル「たしかに、スレイチェルとだだ被りだ」
ラーナ「スレイチェルさんとは被ってませんよ。
 いつ解体なんかしたんですか」
スレイチェル「このスレイチェルのスキルは、ぺったんこの胸と解体!」
ラーナ「どうしてスレイチェルさんは他人のスキルをパクろうとするんですか」
スレイチェル「このスレイチェルのオーバースキルは、他人のスキルをパクること!」
ラーナ「涙は盗めませんよ」

スレイチェル「しかし、セツコさんは子供などできそうもないからな」
ラーナ「はい。惚れた先から死なれたり裏切られたりしそうです」
スレイチェル「あと、トビッコとか、エロい店のサービスのようになってしまうのである」
ラーナ「小さいツはどこから来たんですか」
スレイチェル「あの雪山でできたとかいわれても、残念な気分になるだけである」
ラーナ「え、あれは蹴ったり殴ったりしてただけじゃないんですか?」
スレイチェル「出しても差し障りがないのは、これくらいだ」

 【シュレーベン】
  ガチホモシュランが「ああレーベン」してたら、なんかできたああレーベン的ななにか。
  習性は「ああレーベン」すること。
  特技は「ああレーベン」すること。
  弱点は、ていうかレーベンて誰なのか知らないこと。
  外見は帝王ゴールを銀河英雄伝説にぶち込んだ感じ。

ラーナ「ひとつたりとも意味が分かりません」
スレイチェル「そしてこれが、いま話したシュレーベンだ」コトン
ラーナ「コブラの姿焼きじゃないですか」
スレイチェル「シュレーベンとは新メニューの名前なのであった!」
ラーナ「滋養強壮の効果とかありそうです」
スレイチェル「いや、食べたら『ああレーベン』してしまう」
ラーナ「ウソのない世界効果があるということですか?」

 【グレーデン家】
マキネ「まずはランディ1/2の口にポテトチップと大盛りカップ焼きそばを流し込む!」
ランディ「助けて! 誰か! 誰かあぁぁぁっ!」
ランディ「いやああああっ!!」
マキネ「アハハハハ! そう、それだよ! まさに至福の、
 『お前いい乳してるじゃん』てクラスメイトに乳揉まれちゃう的デブキャラ!」

ミズル「Pちゃあぁぁぁぁんっ!」
デスピニス「いけませんミズルさん。ここからでは間に合いません」
ランディ「目の前でなにいってるんだよ!
 間に合うよ! 助けろよ!」

ミズル「マキネさん、なんで髪の毛黒くなってるの?」
マキネ「あたしの名前はキネマ・ドアーン!」
ランディ「映画かよ!」
デスピニス「このためだけに黒くなされたのですか?」
275それも名無しだ:2008/10/26(日) 21:20:22 ID:2NehRCAG
意地でも太るまいと、摂取させられたカロリーを燃やすため一生懸命スポーツに励み、結果ムキムキマッチョになるランディ1/2が視えた。
276それも名無しだ:2008/10/26(日) 21:29:54 ID:VIkPhHXV
>>胸がぺったんこで作業着がよく似合い、特技は解体という暑苦しい少女
最初何のことかと思ったが、Zのランドとメールの子供のことか。そういえば発売からもう1か月経ったんだなぁ。
277それも名無しだ:2008/10/26(日) 21:31:31 ID:Jl5oecVQ
>>271
主人公はイケメンで戦闘時容赦なくて記憶喪失…
なんだ、登場当初の久保か


>>274
ラーナさんのヴィルベルの衣服を分解して性別確認してください
278それも名無しだ:2008/10/27(月) 01:37:44 ID:nvPM6t/M
「承りました」
 依頼を受けたラーナはかたわらに置いてあったチェーンソーを抱えて椅子から降りた。

「ふふ、できるのか、お前に」
 スレイチェル・ファインシュメッカーはカウンターの奥で悠然と腕組みをしている。

「わたしだって、お遊びで解体業務を請け負っているわけでありません」
 今日のスレイチェルは男性バージョン、シャツとスラックスという簡易な装いだった。
ごてごてといろいろ身に付けたがる女性バージョン時よりは組み易い。

「そうか、ならばこい」
 ラーナはチェーンソーを腰だめに構え、リコイルスターターを右手でつかんだ。
 長く、痛いほどの沈黙がラーナとスレイチェルとの間に訪れた。
 有線でかかっている『悲壮感』が、どこかマヌケな空気をもたらしていた。

 ひそぉかぁ〜ん ひそぉかぁ〜ん こぉのチャンスだけはぁ〜

 『悲壮感』がサビにかかる。
 ラーナはスカートの裾を翻した。床を蹴りカウンターに飛び乗りリコイルスターター
を一気に引く。チェーンソーが爆音を轟かせた。
 スレイチェルが腕組みをほどいた。
 ラーナは右足を軸に身体を振りまわした。チェーンソーがたっぷりの遠心力を乗せて
スレイチェルの胸元に向かう。
 接触は一瞬だった。
 ラーナとスレイチェルはカウンターをはさんでお互いの位置を交換していた。

 ボタンがひとつ、床の上に落ちる。
「褒めてやろう。ボタンひとつとはいえ、スレイチェルから剥ぎ取るとはな」
279それも名無しだ:2008/10/27(月) 01:39:33 ID:nvPM6t/M
 ラーナは振り返ることができなかった。
「だが、フフ、口にしたな」

 カウンターの上には空になった皿が載っている。接触した一瞬の間に、スレイチェル
は皿の上に載っていたものをラーナの口に放り込んでいたのであった。
「シュレーベンのオーバースキル!
 『ああレーベン・ザ・ウソのない世界』発動!」
 スレイチェルが『シュレーベン』と名付けたコブラの姿焼きは、ひと口でもしたら最
後、見ている者がどん引きするほどのテンションですべてをカミングアウトせずには
いられない。スレイチェルの言葉にウソはなかった。

「ああ、ロボくん! ロボくん!
 わたしはあなたを解体したかった!
 人物紹介に載る前から解体したかったんです!
 解体したいなんてものじゃありません!
 あなたのことは、ぜーんぶバラしたいんです!
 細かなパーツのひとつひとつを指でつまんで工具箱に並べておきたいんです!
 配線の束をかき分けて、六角穴にレンチを突き立てたいんです!
 解体したいということ! バラしたいということ!
 解体敵がいるというのなら出てくるといいんです、相手になってあげます!」

 抗う統べはない。ラーナは心の声を漏らし続けた。
 ゴーグルの下で、スレイチェルの赤い唇がそっと微笑んだ。そこには、男性や女性を超
越した凄絶なまでの美と歓喜とが同居していた。

「フフ、効果はテキメン。
 さて、このシュレーベンで、次は誰を『ああレーベン』させてやろうか」
 誰よりも先に『ああレーベン』しなければならないのはスレイチェル本人だとラーナ
は思ったけれど、もちろん口に出すことはできなかった。
「あぁっ、ハンダ付け部分をハンダ吸い取り器でキュポキュポしたいです!」
「やはり彼女か、あいつかあいつ、であるな」
 ラーナはカタストロフを予感した。
280それも名無しだ:2008/10/27(月) 11:58:14 ID:ydXgAE13
ハザリア「ふははは、まさかあそこでああでるとはな」
キャクトラ「・・・」
ルナ「どうしたのじゃ?」
キャクトラ「SRWZ発売から1ヶ月・・・実はやる暇がなくて未だにセツコルートをクリアしていないのです」
ハザリア「そうかそうか、すぅ〜・・・」
キャクトラ「?」
ハザリア「実はカイメラというのは」
キャクトラ「メタルジェノサイダー!」
ハザリア「ぐっ・・・連邦軍の・・・一勢力に・・・すぎな・・・っ」
キャクトラ「ストーリーのネタバレはほどほどにお願いします!」
ルナ「しかしまた斬新な設定であったな」
ゼラド「このスレもある意味混乱時空と言えなくもないよね」
ルナ「うわっ?いつ来たのだ?」
ヴィレアム「本来交わるはずのないキャラの交流・・・クロスオーバーとは混乱時空のことだったのか?」
ディストラ「みなさ〜ん、クッキーが焼けましたよ」
ゼラド「やったぁ!」
キャクトラ「いつからここに!?」
クォヴレー「俺という存在はここにいてここにいない・・・それだけだ」
???「次元の力と聞けば俺の出番かと思ったが・・・どうしてもと言われたら引き下がってやらんこともなかった」
???「シュロウガと聞いて私の出番かと思いましたが違いましたか」
ゼラド「どこからか声がした?」
ディストラ「あぁ、私のお腹の虫です」
ゼラド「もう、はらぺこさんだなぁ!」
ヴィレアム「(多分あの人たちだな)」
クォヴレー「この世界にはたくさんの人々が生きている・・・例え入り組んだ世界だとしても俺は守りたい」
ゼラド「頑張ろうね、お兄ちゃん!」
ルナ「私も尽力します、お父様!」
281それも名無しだ:2008/10/27(月) 19:58:53 ID:1puzo2bx
とりあえずうどん製造工場に行こうか
282それも名無しだ:2008/10/27(月) 21:02:15 ID:xewhINjL
ポケモンやってたらカイパンやろうのミナトがしょうぶをしかけてきた。


ミナトよかったなイセキマニアとかかいじゅうマニアとかそういう微妙なのじゃなくて。
健全なカイパンやろうでよかったな。
283それも名無しだ:2008/10/27(月) 22:55:47 ID:fTAD+H/I
久保とヴィレアムとレイナとアイミとタカヤとゼフィアとハザリアにああレーベンさせるんだ
284それも名無しだ:2008/10/28(火) 02:04:16 ID:P2PovXlZ
>>281
Z未プレイだがうどん製造工場なんて出てくるのか?
285それも名無しだ:2008/10/28(火) 03:03:34 ID:moNoaw1y
クォヴレー「ああ、並行世界、並行世界よ。
 どうせ聞こえているなら、聞かせてやる。
 並行世界!
 お前を守る、守り抜く。
 タイムにダイブする前から悟っていたんだ。
 宿命ということ、運命ということ、そして俺の意志を。
 並行世界はすべて守る。
 あまねく並行世界のすべてを守り抜いてやる。
 背後の霊は、虚無の彼方へ追い払ってやる。
 因子が足りないというなら、顔出しだけでもしてやる。
 並行世界を守るためなら、ツンドラの中にでも・・・・・・っ!」

ルナ「・・・・・・父上、ご立派です。・・・・・・ご立派ですが」
ゼラド「うぅ、涙が止まらないよ・・・・・・」
ディストラ「こんなのって、こんなのって」

スレイチェル「さすがはクォヴレー氏。
 並み居るフラグを一本残らず束にして折るとは、相も変わらぬフラグクラッシャーぶり。
 さて、次は誰を『ああレーベン』させようか」
286それも名無しだ:2008/10/28(火) 06:32:58 ID:19cBYNW8
久保の因子が満ち足りて平行世界に行ける確率は刃牙が勇次郎と戦うくらいに低いよなぁ

>>284
スーパーボボボッボ大戦の事ではなかろうか?
287それも名無しだ:2008/10/28(火) 22:46:11 ID:Yu1PBQok
よく考えたらZに出てくる桂と久保の境遇ってなんとなく似てるな。
といっても知らないうちに娘が出来てた挙句その娘がなんだかんだで自分と近い年頃で、それでも他の女性とフラグ立ててるところとか。
まぁ最大の違いは、桂は娘出来てからもフラグを最後まで伸ばしてもう一人作っちゃったけど、久保はフラグをガンガンレオン! ランドクラッシャーしているところか。
288それも名無しだ:2008/10/29(水) 00:21:43 ID:JMaCx2VG
フラグをクラッシュさせない久保なんて
ヒートスマイルじゃないランドや幸せなセツコ並に不可能だよ!
289それも名無しだ:2008/10/29(水) 01:36:25 ID:5gixSz08
>>286
何かと思えば同人かい
まあこのスレ自体同人みたいなものだけど

>>288
あのときアルマナ様に「お前帰れ」じゃなくて「俺と来い」とか言ってたらどうなってたんだろうな
290それも名無しだ:2008/10/29(水) 10:19:43 ID:G3u20dVb
>>282
なんと?
291それも名無しだ:2008/10/29(水) 11:27:44 ID:hRhSn9ZP
そういやミナトって水泳部だったよな
292それも名無しだ:2008/10/29(水) 16:08:47 ID:sAZfnGt1
ということはアイミがビキニのおねえさんか
293それも名無しだ:2008/10/29(水) 22:59:48 ID:5gixSz08
アイミって陸上部じゃなかったか?

というか第二世代、誰が何部に入ってたっけか?
294それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:08:33 ID:4OlzNHPZ
 【バス停】
ゼラド「クリハ、ほんとどこ行っちゃったんだろ。
 イケブクロ餃子スタジアムにもいなかったし」
レイナ「え、あんたあれ、クリハ探してたの?
 普通に餃子食べてただけじゃない」
ゼラド「餃子食べて、クリハ探して、クリハ探して、餃子食べて、
 餃子を食べつつもクリハを探して、でも見つからないから餃子を食べて」
レイナ「はいはい、もういいから、急ぎましょ。
 夜行バスが遅れちゃったから、大遅刻よ」
ゼラド「もうお昼過ぎだよ。
 どうせ大遅刻なんだから、のんびり歩いて行こうよ」
レイナ「あんたはもう、ほんとのんびりしてるんだから」

 チャリーン チャリーン チャリーン
レイナ「あら、なにかしらあの人だかり」
ゼラド「わ、いい匂い! ちょっと行ってみようよ!」
レイナ「あっ、もう、あんたは、ちょっと、待ちなさい!」

 【店先】
マリ「なに斬るかわかんないよ。見えないんだからさ」
 チャキーン!

ゼラド「マリちゃんだ」
レイナ「そういえば前に座頭市役やってたけど、
 なんでいま『ICHI』ごっこなんかしてるのかしら」
ゼラド「わっ、すごい!
 目ぇつむったままニンジン放り投げて、ラーメンの上に落ちたときにはもう切れてる!」
レイナ「よく見なさいよ、あれ、最初からニンジンに切れ込み入ってるのよ。
 落ちたときのショックでバラバラになってるだけよ」
ゼラド「マリちゃん、なんであんなパフォーマンスしてるんだろう」

ヴィレアム「ゼラド! こんなところにいたのか!」
ゼラド「あれ、ヴィレアムくん?」
レイナ「なんでこんな時間に外いるのよ。学校は?」
ヴィレアム「その店に近づいちゃダメだ、こっちへ!」
ゼラド「え、なに? なにぃ?」

 【ラーメン屋 エスタブリッシュメント】
ルナ「おお、ゼラドが着いたか」
キャクトラ「待ちかねておりました」

ゼラド「ルナちゃん? なんでラーメン屋なんてやってるの?」
ヴィレアム「なにいってるんだよゼラド。
 社会科と家庭科の実習で、生徒たちの手で実際にラーメン屋を経営するって、
 先週から決まってたじゃないか」
ゼラド「え、そうだっけ?」
ルナ「お主たちがいなかった午前中の間に、
 班分け、店舗の準備、メニュー決め、食材の仕入れなどは済ませておるぞ」
レイナ「あたしたちほんの半日いなかっただけなのに、
 短期間でどんだけ作業進んでたの!?」
295それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:09:43 ID:a6oyLW2S
トウキ「オーダー入りましたぁ、中華そば一丁ーっ」
スレイチェル「承知!」コトン

ゼラド「わ、わ! これがルナちゃんたちの店のラーメン?」
レイナ「でも、ずいぶん地味じゃないですか?
 具はネギがひとつまみだけだし、
 スープだってなんか少ないし」
スレイチェル「フフ、そういうなら、少し試食してみるか」コトン コトン

 ずるずるずるずる

ゼラド「わっ!」
レイナ「あら」
ゼラド「凄い凄い! 
 このスープ、味わい豊かなのに、口に入れた感じが凄くサラサラしてる!
 これ、お魚さんでダシ取ってるんですよね?
 でも生臭さが全然ないし、ヤな後味もない!」
レイナ「麺の歯ごたえがすごいプチプチしてるじゃない!
 この麺、この麺! なんかもう、ハンパなく美味しいんですけど!」
スレイチェル「フフフ、我らが『エスタブリッシュメント』では、
 麺そのものの味で勝負している!
 極限まで研ぎ澄ました麺にとって、もはやスープや具はノイズに過ぎないのである!」

ルナ「スープは大量の煮干しとサバ節だけでダシを取っておるのだ。
 具は少ないから、価格を安く抑えられる」
キャクトラ「一食あたりの利益は少なくなってしまいますが、
 3交代制で24時間営業にすることでカバーしています」
ヴィレアム「時間帯によって客層が変わるから、朝昼晩で別々のメニューを用意しているんだ。
 ゼラドたちが食べたのは昼メニューで」
ルナ「夜は家族連れに向けて、
 ネギ、モヤシ、味玉、チャーシュー、のり、ワカメ、角煮、ワンタンなど、
 トッピングをお客さまのお好みで選択していただくことによって、
 老若男女、幅広い客層に対応できるシステムにしているのだ」
トウキ「子供用の小鉢なんかもあるんだぞ」
レイナ「でも、朝っぱらからラーメン食べるひとなんているの?」
ルナ「最近は『外朝族』といって、
 朝早くに家を出て会社近くで朝食を摂るサラリーマンが増えておるのだ」
ランディ「でも、やっぱり朝からラーメン食べる人はなかなかいないから、
 この春雨を出してる。
 緑豆製の麺は低カロリーでもきっちり元気に出るんだぞ。
 1日1食を春雨に変えるだけでも血圧、血糖、中性脂肪、
 高比重リポ蛋白の数値が改善されて、メタボ対策に最適なんだ」
ゼラド「Pちゃんくん、全然太ってないのに、
 なんでそんなにメタボ気にしてるの?」
ランディ「どうだ? レイナも春雨食に切り替えてみないか」
レイナ「なんで迷うことなくあたしに勧めるのよ」
ランディ「見りゃわかるよ。
 お前もマキネからデブ養成メニューを課せられてるんだろ?」
レイナ「見りゃわかるって、どういう意味よ!」
296それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:11:38 ID:a6oyLW2S
ゼラド「そっかぁ、じゃ、マリちゃんが大道芸やってたのも、
 お客さん呼び込むためだったのかなあ?」
ルナ「ハザリアのところか」
キャクトラ「あの方たちの話は、聞きたくありません!」
ゼラド「どうしちゃったの?」

スレイチェル「なにで釣ったのかわからないが、向こうはマーズを引っ張り込んだ」
トウキ「駅前の一等地に店構えてるけど、
 地上げ同然のやり方で強引に巻き上げたっていうぜ?」
ルナ「下衆な見世物で客を呼び込み、出すラーメンたるやとんでもない粗悪品だと聞く!」
ランディ「メニュー見たけど、カロリーのことなんかまったく考えてなかったよ」
キャクトラ「値段も不自然に高いのです!」
スレイチェル「しょせん、彼らは儲けのことしか頭にないのである」
ルナ「我欲を満たすためならなんでもやる、とんだ無法者どもだ!」
ヴィレアム「残念だけど、もうあいつらを仲間とは思えないよ」

ルナ「あのような者たちに負けるわけにはいかぬ!
 さ、ゼラドたちも厨房へ!」
ゼラド「ちょっと、ちょっと待って!
 ハザリアくんたち、ほんとにそんなことしてるの!?」
ルナ「そう聞いておる」
ゼラド「でも、見てみないとほんとかどうかわかんないよ。
 わたし、ちょっと行ってくる!」
ルナ「待て、ゼラド!」
キャクトラ「危険です! あちらには口の達者な人間が揃っています!
 うっかりすると丸め込まれてしまいますぞ!」
レイナ「心配しないで。あたしも付き添うから」

 【ラーメン屋 ぶっちぎりアウトサイダーズ】
マリ「なにトッピングするかわかんないよ。見えないんだからさ」

ユウカ「あたっし♪ もっと遊んで♪ もっと愛されったいわぁ〜♪
 イイ子ちゃんなんて 気取れない♪
 ゾクゾクしたい♪ そぉれがリアルでしょ〜ぉ〜♪」

マキネ「まずはあんたの腹に刻みネギと背脂を刻み込む!
 アハハハハ! そう、それだよ! まさに至福のネギ盛り背脂豚骨ラーメン!」

 ワアァァァァァッ!

ゼラド「うわー、すごい」
レイナ「ほんと、派手ねえ」
マリ「ア、ゼラドじゃないか。どこ行ってたんだ」
ゼラド「マリちゃん、あの、ちょっと訊きたいことがあるんだけど」
レイナ「この店なんだけどさ」
マリ「ああ、それならハザリアに訊いてくれ。
 厨房にいると思うから」
297それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:13:02 ID:a6oyLW2S
 【厨房】
 バシーン! バシーン!
ハザリア「麺はこちらでばんばん打っていく!
 貴様らはとにかく客を呼び込め!
 歌え! 踊れ! 騒げ! 繁殖期の昆虫のようにきらびやかに!
 店に引っ張り込めさえすればこちらのものだ!
 たちどころにこの麺の虜にしてくれる!」

 バシーン! バシーン!
ハザリア「カノウ兄弟の、まんまとアキモトヤスシのカモになってる方は
 もっと腰を入れて麺を打たんかぁっ!
 カネが必要なのだろうが貴様は、ああ!」
ミナト「うぅっ! AKB48の新曲『大声ダイヤモンド』!
 通常版はアナザージャケットが19種類!
 イベント版の特典ナマ写真は全90種、
 でもCD一枚買って付いてくるのはランダムで1枚だけ・・・・・・っ!
 教えてくれ、俺はいったい何枚『大声ダイヤモンド』を買えばフルコンプできるんだ。
 フィリオ先生は最低でも160枚前後とかいってる・・・・・・っ!」
ゼラド「CDは、1枚買えば十分だと思うよ?」
レイナ「えげつない商売してんのね、AKB48は」
マーズ「やーもー、タイホしていーレベルのアコギさだと思うけどねー、おれぁー」ガチャンガチャン
ゼラド「あ、マーズくん、ちょうどよかった」

レイナ「この店、とんでもなく手ぇ抜いたラーメン出してるって聞いたんだけど」
ハザリア「アホを抜かすな。
 手を抜いて麺を手打ちをするなど、むしろ難しいわ!」
ゼラド「それもそうだよね」
レイナ「ずいぶんいいところに建ってるけど」
マーズ「あー、FXにハマってた経営者がトンじまってねー、
 おれが空きテナントをカンリしてたの。
 ここ最近の景気じゃ、どーせとーぶん借り手は付かねーし、
 遊ばせとくのももったいねーから、こちらさんに安く貸してんだよー」
レイナ「地上げしたって聞いてたけど?」
マーズ「カンベンしてよー。
 なーんでそんな、人件費かかる上にリスクのたけー違法行為しなくっちゃなんねーのさ。
 物件ぶん取りてーんなら、法律をタテに合法的にぶん取るよー、おれぁー」
レイナ「うん、もう一段タチが悪かった」
ゼラド「でも、ラーメンの値段がずいぶん高いみたいだけど」
ハザリア「フカヤのネギ! カゴシマの黒豚! サンリクのワカメ!
 ミヤザキの地鶏! ホッカイドーの海老、カニ、コーン!
 いずれも俺が全国を行脚し厳選した産地直送の食材を使っておるのだ。
 それなりの値段はする!」
298それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:14:33 ID:a6oyLW2S
マーズ「でもさー、スレイチェルちゃんがヨソに取られちまってるイジョー、
 味じゃ一歩及ばねーでしょ?
 だから、当『ぶっちぎりアウトサイダーズ』じゃー、
 クーカンを含めた、ソーゴーテキな『食のエンタテイメント』をゴテーキョーしておりまーす。
 外食するゼッタイ数が減っちまってるこのご時世、
 キチョーな一食一食を面白おかしく過ごしてもらおーとゆーコンセプトさ」
ハザリア「舞台演出で培った俺の腕の見せ所だ。
 まずは、盲目の女剣士がメクラ滅法に剣を振るってトッピングしているというテイの、
 『メクラ剣法ラーメン』!」
マリ「だから、放送禁止用語はやめろって」
ハザリア「トマトやミルクなど洋風の食材を取り入れた『SCANDALラーメン』!」
ユウカ「レシピ自体がスキャンダール♪」
ハザリア「ガッツリ行きたい肉体労働者向けに、
 『肉体に豚骨と刻みネギと背脂を刻み込むラーメン』!」
マキネ「うっ、うっ、体育祭のときは屁の役にもたたなかったハザリアが」
ハザリア「厨房で屁とかいうでない!」

ミナト「なあ、俺が考案した、『乙女パスタに感動ラーメン』は?」
ハザリア「あんなゲテモノ、客に出せるか」
ミナト「ペペロンチーノにチーズ入れたっていいだろぉ〜!?」
ハザリア「カノウ兄弟の、AKB48破産は時間の問題の方に接客させるわけにはいかんから、
 裏方で麺打ちに専念させておる」
レイナ「そこはちょっとヤな要素ね」

ゼラド「えぇっと、あれぇ〜? 話が違ってるなぁ〜?」
レイナ「ぱっと見ゲテモノだけど、けっこうちゃんと考えられてんのね」
ハザリア「どこのどいつだ、事実無根の風評をばらまいておるのは」
ゼラド「えっと、ルナちゃんたちから聞いたんだけど」

ハザリア「チッ、見下げ果てた連中だ」
マリ「ほんとに、変わっちゃったんだな」
ユウカ「ネガティブキャンペーンなんて、やってくれんじゃない、あのプリンセスも」
ミナト「向こうは、竜巻亭のブランドイメージの上にアグラかいて殿様商売してんだよ」
マキネ「スッカスカの貧乏くさいラーメン出しちゃってさ!」
マーズ「値段がミョーに安いのも不自然だねー。
 チューゴク産使ってんじゃねーのぉー?
 信じらんねー! このご時世にチューゴク産食材食わせるなんざぁー、
 お客サマに死ねってゆってるよーなもんじゃねーの!」
マリ「無理に24時間営業にして、店員を奴隷みたいにこき使ってるっていうし」

ハザリア「腐敗した権力者ほど醜悪なものはない!
 この俺が粛正してくれるわ!
 さぁ、なにをしておる! 貴様らもさっさと着替えて戦列に加わらんか!」
ゼラド「待って、待って! わたしたち、ハザリアくんたちの班じゃ」
ハザリア「なんだと! すると貴様ら、ルナめらの手の者か!」
ゼラド「違う! 違うよ! わたし、スパイなんて!」
レイナ「あたしたちちょっと遅れてて、
 OG町でこんなラーメン戦争勃発してること自体知らなかったのよ!」
ハザリア「ええい、黙れ、黙れよ!
 貴様ら、いったいどちらの味方だ!」
299それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:16:00 ID:a6oyLW2S
???「どちらでもないでやんすカァー!」
ハザリア「なにやつっ!?」
暗黒鳥人の子(♂)「昔の学園ドラマ風新聞部員、暗黒鳥人の子(♂)!
 そしてそのお二人は、あっしの同僚でやんすカァー!」
レイナ「なぜ語尾に『カァー』と!?」

ハザリア「なんだ、取材か。黙っているとは、貴様らもひとが悪い」
ユウカ「シークレットで取材なんて、ミシュランチックなのね」
ゼラド「え? ええと」
暗黒鳥人の子(♂)「さ、編集会議が始まるでやんすカァー」

 【学校】
暗黒鳥人の子(♂)「やれやれ、危ないところだったでやんすカァー。
 袂を分かったとはいえ、元部長になにかあったら、
 あっしの現場記者魂に傷がつきますカァー」
ゼラド「そっか、レイナも諜報部っていう名前の新聞部だったよね」
レイナ「こんなカァーカァーいう暗黒鳥人知らない」
暗黒鳥人の子(♂)「元部長の諜報は、個人情報暴き立てて喜んでるっていうか、
 ただの覗き趣味っていうか、あっしのポリシーにそぐわなかったんでやんすカァー。
 あっし、報道というものは真実をまっすぐに切り拓くものだと心得ているでやんす!」
ゼラド「なにげに熱い記者魂の持ち主だ!」
レイナ「あんたさっきから元部長元部長って、
 あたしの方が邪道みたいにいわないでよ!」
ゼラド「ところで、どこに行くの?」
暗黒鳥人の子(♂)「もう着きましたでやんすカァー。こちらへ」

 カラカラカラ
 【新聞部の部室】
???「待ちかねていました」
ゼラド「あっ、あなたは一体!」
レイナ「なにその、いまにも絶対遵守のなんかを発動させそうな仮面」
???「汁のカリスマ、とでも名乗っておこうかしら」
ゼラド「ごく。その仮面の下にはどんな素顔が!」
レイナ「ああ、はいはい、わかんないわね。
 ミスターブシドーの正体並に謎に包まれてるわね」
ゼラド「やけにツルンとした感じの胴当ての下には、なにが隠されているんだろう!」
レイナ「たぶん、なにも入ってないと思うわよ」

汁のカリスマ「いま、OG町はラーメン戦争の渦中にあります」
ゼラド「いったいどうなってるの? なんでみんな、あんなにいがみ合ってるの?」
レイナ「普段から仲良しじゃなかったけど、あの様子はちょっと異常よ」
汁のカリスマ「この混乱を消し止められるのは、あなたたちだけだと思います」
ゼラド「わたしたちが? どうして」
汁のカリスマ「バランスとカオスは表裏一体、
 エントロピーの増大が世界に平穏をもたらすこともあるのよ」
ゼラド「なにがなんやらわかんない!」
汁のカリスマ「暗黒鳥人の子(♂)さん」
暗黒鳥人の子(♂)「がってん承知の助! カァ!」
300それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:17:23 ID:a6oyLW2S
 カラカラカラ
ゼラド「これって、屋台! ラーメンの屋台なの!?」
レイナ「まさか、あたしたちにもラーメン屋やれっていうの?」
汁のカリスマ「ほかに手だてはありません」
レイナ「や、もうちょっと、ほかにあるでしょ?」
ゼラド「でも、わたしは食べるの専門だし、
 レイナだって、とてもお客さんに出せるほどお料理上手くないよ」
レイナ「ああ、はいはい、申し訳ありませんでした!」
汁のカリスマ「心配は無用です。これを」カサッ
ゼラド「これは!」
汁のカリスマ「頼みましたよ・・・・・・、汁の勇者たち!」
ゼラド「待って! あなたは一体!?」
レイナ「あんた本気でわかんないの!?」
汁のカリスマ「わたしは汁のカリスマ。創汁の芸術家」

 【校庭】
レイナ「それ、なに渡されたの?」
ゼラド「レシピだよ。
 セイヨウサンザシ、ホンオニク、ローヤルゼリー、ナルコユリ、
 ドクダミ、ウナギ、マグロの目玉、セロリ、ムカデ、イモリ、マムシ・・・・・・!
 これでなにができるか皆目見当もつかないけど、きっとものすごくマズくなるよ!」
レイナ「汁ね。あたしの予想だと、
 すごくマズいけど健康効果はバツグンな汁ができる」
ゼラド「つまり、いまさら美味しいラーメン作ろうとしてもどうせ無理だから、
 逆に、究極にマズいラーメン作れっていうことだよ!」
レイナ「そんなことして、なんの意味があるのよ」
ゼラド「きっとなんかあるよ!」
レイナ「ねえ、あんた、あんな胡散臭い仮面かぶったのを、なんで信じられるの?」
ゼラド「どうしてなんだろう。不思議なの。
 あの仮面のひと、初めて会うはずなのに、ずっと昔から知ってたような気がする」
レイナ「はいはい、奇遇ね。
 あたしなんか、幼稚園に入る前から知り合いだったような気がするわよ」
ゼラド「よし! じゃあいまから仕込みに入って、
 明日の朝から早速屋台を出そう!」
暗黒鳥人の子(♂)「あっしも助太刀いたしますカァー!
 チラシとかめっさ刷ってくるでやんすカァー!」
ゼラド「暗黒鳥人の子(♂)くんは、どうしてわたしたちに協力してくれるの?」
暗黒鳥人の子(♂)「嬉しいから、でさぁ。
 あっしはこんな身体で生まれちまいやしたけど、
 この身体のおかげで愛する故郷を守ることができるんですカァー!
 だからいまは、この身体に感謝してるんですカァー」
ゼラド「暗黒鳥人だ!
 あなた、サルファでなんかカッコいいこといってた暗黒鳥人さんの子供だったんだね!」
レイナ「べつに、鳥人でなくてもチラシは刷れると思うけど」

 【翌朝 学校そばの路地】
風見博士を彷彿とさせる頭髪の子供「うおっ、すげぇマズい!」
キラケン並にかわいい子供「男泣きもののマズさですぜ、こりゃー!」
風見博士を彷彿とさせる頭髪の子供「これを完食してこそ、天才にして世界一の度胸!」

ゼラド「案外好評だね」
レイナ「小学生の度胸試しに使われてるじゃない」
301それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:18:12 ID:a6oyLW2S
ヴィレアム「ゼラド! これはいったい、どういうことなんだ!」
ゼラド「あ、ヴィレアムくん、わたしたち」
ヴィレアム「なにをやっているんだ!
 さ、すぐに『エスタブリッシュメント』に戻るんだ!」
ゼラド「それはダメだよ!
 わたし、どっち側にも付けない!」
ヴィレアム「だからって、マズさがウリのラーメン屋台なんか出してどうするつもりなんだ!」
ゼラド「わかるけどっ! ヴィレアムくんのいうこともわかるけど!」
ヴィレアム「ゼラドのやっていることは、
 いたずらにOG町ラーメン勢力図を混乱させるだけなんだぞ!」
ゼラド「でもっ、このまま進めば、お互いのラーメンを認めない者同士が、
 再現なく争うばかりになっちゃう!
 そんなものでいいの! わたしたちのOG町は!」
レイナ「ね、なんでラーメンにそこまで本気なのって、訊いちゃいけないのよね?」

暗黒鳥人の子(♂)「元部長〜! バランガさぁ〜ん!
 チラシが刷り上がったでやんすカァー!」
ゼラド「えっ!?」
暗黒鳥人の子(♂)「どうしたんでやんすカァ?」
ゼラド「ヴィレアムくん、わたしたちまだチラシも配ってないのに、
 どうしてこの店がマズいラーメン出してることを知ってたの?」
ヴィレアム「え? それは、なんか、道歩いてたら噂話が聞こえてきて」
ゼラド「ねえ! あなたたちは、どうして屋台に来たの!?」
風見博士を彷彿とさせる頭髪の子供「え、学校来る途中で」
キラケン並にかわいい子供「ヘンなおじさんに聞いて」
302それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:20:00 ID:a6oyLW2S
 【イスルギフード社長室】
ミツハル「おやおや、これは驚きだ。
 まさか僕に辿り着くとはね」
ゼラド「わたしたちの屋台に来てくれた子供たちから聞きました。
 あなただったんですね!
 あなたが、ラーメン屋さんにサクラを送り込んで、
 なんやかんやして、みんながいがみ合うように仕向けたんですね!?」
レイナ「なんやかんやって、なによ!?」
ゼラド「なんやかんやは、なんやかんやだよ!」
ミツハル「ふふふふ、その通り。
 僕が道行くオッサンやオバサンや子供たちに小銭を握らせて、
 各ラーメン店でわざと敵対店の情報を声高に喋るように依頼したのさ。
 なぁに、ちょっとした人材活用法のひとつさ。
 みんな仲良くお手々繋いでやらせるより、
 いくつかのチームに分けて競わせた方が、ずっと業績が上がるんだ」
レイナ「勝手に明かした!」
ミツハル「だって、バレたところでべつに僕は困らないもん。
 君らの店が儲かったところで、僕には一文も入らないわけだし。
 商売の先輩として、ちょっぴり助け船を出してあげただけさ」
レイナ「ウソよッ!
 あんたにそんなボランティア精神、あるわけないじゃない!」
ミツハル「おいおい、まるで悪党を追い詰めているような口ぶりじゃないか。
 あのねえ、前にもいったと思うけど、
 善とか悪とか、僕はそんなみみっちい価値観なんか持ち合わせちゃいないんだ。
 僕は僕の信念に従って行動しているだけさ」
ゼラド「みんなをケンカさせる信念なんて、間違ってますよ!」
ミツハル「落ち着きたまえ。女の子がそんな顔するもんじゃないよ。
 なぁに、そんなにいきり立つほどのことじゃないよ。
 僕にしてみれば、ちょっとした予行演習さ。
 なにしろ僕は、将来大きなカネと権力を握らなきゃならなくなったからね。
 来たるべき時のために、身に付けておかなくちゃじゃないか。
 人間の扱い方ってやつをさぁ!」
レイナ「へえ、それで、政界にでも打ってでるつもりですか」
ミツハル「あはははは、それも悪くないね」
ゼラド「そうまでしておカネと権力を手に入れて、なにになるっていうんですか!?」
ミツハル「いっただろう。僕は僕の信念に従って行動してるって。
 『漫画・アニメ・ゲーム表現規制法』、
 あの悪法を、この手でぶっ潰す!」

ゼラド「え・・・・・・?」
レイナ「バカじゃないですかバカじゃないですかバカじゃないですか」
ミツハル「ああ、呆れるがいいさ呆れるがいいさ!
 どうせ君らみたいに明るい青春謳歌してる人間には、
 休み時間中ずっと机につっぷして寝たフリしてた僕の気持ちなんかわかりっこないんだ!
 僕にとっては死活問題なんだよ!
 ギャルゲやエロゲがなくなってしまったら、僕はどうなってしまうんだ!
 僕に優しい言葉をかけてくれる女の子は、地球圏にひとりもいなくなってしまうじゃないか!」
レイナ「どんだけ現実に絶望してるんですか」
ゼラド「声優さん雇うとかじゃ、ダメなんですか」
レイナ「あんたも、なにげにヒドい提案するのね」
ミツハル「声優さん本人と演じてるキャラじゃさぁ、ほら、ちょっと、違うじゃん?」
レイナ「めんどくさっ!」
303それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:21:30 ID:a6oyLW2S
ミツハル「ああ、そうだそうだ。君ら、さっきからなにか勘違いしてるようだね。
 僕はたしかにサクラを送り込んだけど、ネガティブキャンペーンなんて打ってないよ。
 逆に、敵対店を褒めさせたのさ。
 あっはっはっは、面白い実験結果だったよ!
 相手に負けまいという気持ちが、単なる噂話を拡大解釈させてしまったんだねえ!
 業が深いじゃないか、人間ていう生き物は!」
ゼラド「でもその性質を利用したあなたは、卑劣ですよ!」

 バタンッ
暗黒鳥人の子(♂)「元部長、バランガさん、大変ですカァー」
ゼラド「暗黒鳥人の子(♂)くん! いったいどうしたの!?」
レイナ「こいつ、頑なに元部長と呼ぶのをやめない!」
暗黒鳥人の子(♂)「『エスタブリッシュメント』と『ぶっちぎりアウトサイダーズ』のスープに、
 とてつもなくマズい汁が混入していたんでやんすカァ〜。
 いま、両店ともに校庭にそろい、一触即発の事態に・・・・・・っ!」

 【校庭】
ハザリア「これは間違いなくクリハ汁の味!
 しかも、スープとおかしな反応を起こして、
 俺の舌にも受け付けぬマズさになっておるではないか!
 クリハが失踪中のいま、クリハ汁を所有しているのはバルマー貴族のみ!
 そして俺のストックはだいぶ前に尽きておる。
 となると、汁を混入させたのは貴様らということになるなぁっ!」
ルナ「そのいいがかり、そっくりそのまま返してやる!」
ハザリア「玉座をケツで磨くしか能のない王族などいらぬわ!
 せめてもの情けだ、俺の手で裁かれろ!」
ルナ「貴族にあるまじきお主の無法ぶり、もはや捨ててはおけぬ!
 私みずから粛正してやる!」
ハザリア「やぁっしぃわ! 必中でSP30消費しろ!」
ルナ「朝から晩までマリーマリーと呟き続けるがよい!」
ハザリア「そんなケツに傍線付いた名前など呼べるかッ!」

マリ「残念だよ。お前たちがここまで道を踏み外すなんて」
ヴィレアム「いまでも信じたくはない。
 お前たちは、ここまでの外道になってたとは思わなかった」

ユウカ「残念。シャイなベーシストだとばっかり思ってたけど、
 しょせんあんたはロイヤルドッグだったのね」
キャクトラ「体制を否定するあなたに、私の気持ちはわかりません!」
ユウカ「ほんとは、権威って名前のガッデスのケツにキスしたいだけのくせに」
キャクトラ「狂犬です、あなたは」

マーズ「ガッカリだよスレイチェルちゃん!
 いくらアンポンタンだっつっても、アキナイとオリョーリにゃー
 マジメなひとだと思ってたのによーっ!」
スレイチェル「スレイチェルこそ、幻滅させられた。
 やはりお前は、芯からの銭ゲバだったのだな!」
304それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:22:48 ID:a6oyLW2S
トウキ「おなじCD何枚も何枚も買ってんじゃねえよ!」
ミナト「うるせえ! 
 オオホリめーたんの『甘い股関節』が売上1万枚達成しなかったらなあっ!
 めーたん卒業させられちゃうんだぞぉっ!
 そんなもん、買うしかないじゃねえか!」
トウキ「いまどきサムエル商法に引っかかってんじゃねえよ!」

マキネ「いい加減観念して太りなよ!」
ランディ「いい加減観念して俺を家に上げろ!」

ゼラド「みんな! 話を聞いて!」

ハザリア「ぬっ!?」
ルナ「ゼラド?」

ゼラド「わたし、両方のお店見てきたよ!
 『エスタブリッシュメント』は安くて健康によくて美味しいラーメン作ってるし、
 『ぶっちぎりアウトサイダーズ』は派手で豪華で楽しいラーメン作ってた!
 方法は違うけど、どっちも真摯にラーメンと向かい合ってたんだよ!
 いがみ合う理由なんか、ひとつもないんだよ!
 みんな、あまりにもラーメンに一生懸命で、
 ミツハルさんが流した噂を勘違いしちゃっただけなんだよ!」

ハザリア「黙れ、黙れよ!」
ルナ「ゼラドは口を出すでない!」
ゼラド「えぇっ!?」
ハザリア「俺はこの舌で確認したのだ。
 スープにはたしかにクリハ汁が混入していた!
 これを勘違いなどと、眠たいことをいうつもりか、ああ!?」
ルナ「我々の店は24時間営業、あやうく汁入りのスープを客に出すところだったのだぞ!」

ゼラド「えと、それは」
???「汁を混入させたのは、わたしよ」
ハザリア「ぬぅっ!?」
ルナ「なにやつっ!?」
???「わたしは汁のカリスマ。創汁の芸術家」
ハザリア「汁の・・・・・・、カリスマだと!」
ルナ「その仮面の下の素顔はいったい!?」
レイナ「ねえ! あんたたちマジなの?
 みんなでつるんであたしをからかってるんじゃないよね!」

汁のカリスマ「もう一度、その汁混入ラーメンを舐めてみなさい。
 最高の麺、最高のスープ、最高の食材、最高の演出。
 でも、汁が数滴混じっただけでその有様よ。
 いまのあなたたちの姿が、そのラーメンだとは思わない?」
ハザリア「我々の姿、だと・・・・・・」
ルナ「この、頭痛がするほどのマズさが」
305それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:24:28 ID:a6oyLW2S
ゼラド「そうだよ! いまのみんなは、マズいラーメンそのものだよ!
 違うよ! こんなのは違う!
 こんなの、わたしが好きなみんなじゃない!
 わたしの好きな町はこんなんじゃない!
 わたしたちのブクロは、こんなんじゃなかったはずだよぉーっ!」

レイナ「そりゃそうよ! ブクロじゃないもの!」
ルナ「ブクロ・・・・・・、ゼラドの、ブクロか」
ハザリア「我々は、忘れていたのかも知れぬな。あのころのブクロの輝きを」
レイナ「なんでブクロで納得しちゃうの!?」

ハザリア「それにつけても汁のカリスマとやら、貴様はいったい何者だ!?」
汁のカリスマ「わたしは汁のカリスマ。
 過去に大罪を侵したことにより、永劫の汁の中で泳ぎ続ける女」
ルナ「その大罪とは、いったい!?」
汁のカリスマ「わたしの罪とは」
 パカ
トウキ「あっ、お前は!」
クリハ「トウキくん、あなたを愛してしまったこと!」
トウキ「バカヤロウ! だったら俺も、希代の大罪人だ!
 お前を、クリハ・ミズハって名前の女の子を愛してしまった!」
クリハ「トウキくんっ!」
トウキ「クリハーっ!」

 がしっ

クリハ「うぅっ、ひっく、ごめん、ごめんね、トウキくん」
トウキ「いいんだ、いいんだクリハ。ちょっとだけ、長い散歩だったな」
クリハ「ただいま」
トウキ「お帰り、クリハ」

レイナ「なにこれ」
ゼラド「恋って、素敵だね!」
暗黒鳥人の子(♂)「ヒューヒュー、ふたり、キスしちゃえよぉ〜」
レイナ「これ、なんの話!?」
306それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:25:07 ID:a6oyLW2S
 【OG町西口公園前】
ユウカ「デタラメのダウナーかわしてーるぅ〜♪ 僕の声がきこえてぇ〜るぅ〜♪」
ハザリア「さて、微妙に懐かしいエンディングテーマが流れておるが」
レイナ「あんた、いまどういポジションなのよ」
ユウカ「人間ジュークボックス?」

ハザリア「我々のラーメン戦争はまだ終わったわけではない」
ルナ「ああ、邪心を払い、今度こそ真摯にラーメンと向き合おう」
ゼラド「わたしたちも、がんばってマズいラーメン売ろうね!」
レイナ「え、それまだ続けるの!?」
ハザリア「そして取り戻すのだ。クボヅカが輝いてたころのブクロを!」
レイナ「だから、なんでブクロ!?」

ゼラド「ブクロ最高ーっ!」
ハザリア「アイ・キャァン・フラーイっ!」
ルナ「あ、えと、あいだぶぉーじーてぃー・・・・・・」
レイナ「ルナは困っちゃうなら乗らなきゃいいじゃない!」

ゼラド「わたしたちはこの町を愛してるーっ!」
307それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:29:53 ID:tZ9m6zjU
とにかくなんやかんやの内にシメてしまう才能は乙女座の俺がときめいてしまう
308それも名無しだ:2008/10/30(木) 00:33:30 ID:tBcSzGt3
>>307
まさしく愛だな
309それも名無しだ:2008/10/30(木) 02:06:11 ID:Lr85lXXe
とりあえず クリハおかえり
310それも名無しだ:2008/10/30(木) 03:10:20 ID:eMFKUp+K
やべえ、深夜なのにラーメン食いたくなってきた
しかもネギ盛り背脂豚骨ラーメン


しまった!これはマキネの罠だ!
311それも名無しだ:2008/10/30(木) 03:34:33 ID:pxsTk6VX
散々Zのネタで攻めてると思いきやラストはIWGPかよwwwおもしろすぎんだろwww

なんかもうこのネタを楽しむ為だけにZをやりたくなってきたわ
312それも名無しだ:2008/10/30(木) 04:59:15 ID:b20Ovcpl
>>302
>ギャルゲやエロゲがなくなってしまったら、僕はどうなってしまうんだ!
>僕に優しい言葉をかけてくれる女の子は、地球圏にひとりもいなくなってしまうじゃないか!


なんだろう?涙が出る位解る気がする
313それも名無しだ:2008/10/30(木) 15:01:18 ID:tZ9m6zjU
ゼラドー、お前のかーちゃんの抱き枕売られてんぞー
314それも名無しだ:2008/10/30(木) 15:19:39 ID:d/mpKgNK
そういえばタカヤもか…
リアルに親の抱き枕売ってたら子供としてはどんな心境なんだろう…
315それも名無しだ:2008/10/30(木) 21:58:20 ID:sC+fO2Qb
『ほっぺのぷにぷに感を再現!!ゆっくりアオラ抱き枕』
316それも名無しだ:2008/10/30(木) 22:56:08 ID:6bgmitoM
ルルさんルルさん、鼻血ドボドボこぼしながら福沢さん握り締めないで下さい。
向こうでお兄様がドン引きしてますよ。
317それも名無しだ:2008/10/30(木) 23:36:11 ID:4nDRGiuq
ただでさえ見た目が似てそうなのに、
カーカー言い出すもんだからもう暗黒鳥人の子(♂)の姿が
某パパラッチ鴉天狗の男体化で固定されてきてもうた
318それも名無しだ:2008/10/31(金) 01:10:51 ID:fSU+hU78
>>306
ダイエット中なのにラーメン食べたくなった
食べたくなった
319それも名無しだ:2008/10/31(金) 01:31:51 ID:Rhm0SSC1
>>317
俺・・・いつ書き込みしたんだろ
320それも名無しだ:2008/10/31(金) 01:35:20 ID:RiFoeDmd
>>317
俺は、ただのテラザウラーだと思ってた
321それも名無しだ:2008/10/31(金) 03:30:20 ID:4i5udIBo
ミツハル「お父さん、お父さーん」
ニブハル「おや、君が私を父親扱いするのは珍しいね」
ミツハル「息子として、最初で最後のワガママです!
 『漫画・アニメ・ゲーム表現規制法』をどうにかしてくださいよぉ〜!」
ニブハル「ああ、それはダメだね」
ミツハル「一世一代のおねだりを、あっさり拒否られた!」
ニブハル「お父さん、あの法案に賛成だから」
ミツハル「なんだよ! せっかくお父さん扱いしてあげたのに!」
ニブハル「やはり、マンガやアニメやゲームにかまけていると、
 青少年がバタフライナイフ持って暴れ出すからね」
ミツハル「なんでそんなとこだけそのへんのオッサンみたいな言い草なんですか!
 しかもバタフライナイフって、若干認識が古いし!」

ミツコ「ゲームなんかしていないで、
 若者は若者らしく外でプレイなさい」
ミツハル「そんな若者らしさ、聞いたことありませんよ!」
ミツコ「お母さんなんか、この間ヘイセイジャンプ食べたわよ」
ミツハル「息子より若いの食べるのやめてください!」
ニブハル「おや、奇遇だね。
 ヘイセイジャンプなら、私も先日賞味したばかりだよ」
ミツコ「あら、おそろいね」
ミツハル「わあぁぁぁぁっ! 比喩! 比喩ですよね! なにかの比喩ですよねぇっ!?」
ミツコ「ド直球よ」
ミツハル「わーっ! わーっ! わーっ!」

ニブハル「よくしつけられていたね、彼らは」
ミツコ「あそこは社長さんの教育がいいから」
ミツハル「アーッ! アーッ! アーッ! なにも聞こえないなにも聞こえない!」
322それも名無しだ:2008/10/31(金) 12:51:34 ID:Z+WCZ2yv
最近クォヴレーのファミリーネームのゴードンがゴドウィンに見えてくる
俺はカードに封印されなければならないのかも知れない。
323それも名無しだ:2008/11/01(土) 00:10:19 ID:YocnLLM5
アラド「そういやゼラド、あかんぼの頃よくクォヴレーにお馬さんしてもらって喜んでたなぁ」
ゼオラ「クォヴレーの髪の毛引っ張ってね」
クォヴレー「そうだな。髪を引き抜かれた」
ゼラド「(///)そ、そんなことしてたっけ・・・?」
ルナ「・・・・・・」

イングラム『ああ、しかもゴードンだから人面機関車
クォヴレー「黙れ」

324それも名無しだ:2008/11/01(土) 02:58:27 ID:2SrV7dDu
 【ラーメン屋 浮き世の夢】
アイミ「カルくん、スープの研究はどう?」
カル「あっ、すみません。
 俺がモタモタしていたから、ほかの班よりだいぶ出遅れてしまって」
アイミ「ううん。作ってるカルくんが納得しないようなラーメンじゃ、
 お客さんにお出しできないし」
カル「すみません。お菓子作りなら慣れているんですが、ラーメンは初めてで」
アイミ「カル君、また謝ってばっかり」
カル「すみま・・・・・・、あっ!」
アイミ「うふふっ。不慣れなラーメンでも1から研究するカル君、偉いと思うな」
カル「あっ、その」
アイミ「でも、スープにお砂糖は入れないでね?」
カル「すみません」
アイミ「えっ、入れちゃったの!?」
カル「すっ、すみません! そういう意味ではなくて!」
アイミ「もうっ、カルくんたら!」
カル「あっ、そのっ、そうだ、味玉子の仕込みは」
アイミ「あ、わたしが見るから」

 ぴと

アイミ「あ」
カル「あと、その」

アイミ「うふふっ、おかしいね。ふたりして固まっちゃって」
カル「あ、はは、そう、そうですね」
アイミ「うふふ」
ラーナ「あはは」

アイミ「きゃあっ!」
カル「ラーナさん! 野菜を切り刻むのは終わってしまったんですか!?」
ラーナ「あ、わたしのことは気にしないでください。
 ゆっくりちゅーとかしてください、ちゅーとか。
 できるだけわたしに見えやすいように」

アイミ「や、やだな。わたしたち、そんなんじゃないのよ?」
カル「そ、そうですよ、はは」
ラーナ「それで、できたんですか?
 百合エッセンスラーメンと薔薇エッセンスラーメンは」
325それも名無しだ:2008/11/01(土) 03:01:27 ID:2SrV7dDu
ランディ「マキネさあ、お前はなんで俺を頑なに家に帰らせてくれないんだよ。
 そりゃさ、俺は腹違いだし親父はあんま家にいないし、
 ほぼゾルダークさんちであるあそこを俺の家っていうのも筋違いのような気がするけどさ」
マキネ「や、そこらへんはあんま気にしてない。
 あたし、あんたの母ちゃんの顔よく知らないし、
 あんたのことはガキのころから兄弟だって聞かされてきたし」
ランディ「じゃ、なんで家に入れてくれないんだよ。
 なんで太らせようとするんだよ。
 ひょっとして、純粋に俺のことが嫌いなのか?」

マキネ「ほら、あたしんちさ、親父は迷子になってるかモンハンやってるかのどっちかだし。
 じいちゃんとかムラタとか、家にいるのは年寄りばっかじゃん」
ランディ「ムラタはなんでいるんだよ」
マキネ「あたしだってさ、寂しいって思うことはあるんだよ」
ランディ「悪かったよ、留守が多くて」
マキネ「たまにはさ、ぶくぶくに太った背中に寄っかかってみたいってこと、あるじゃん」

ランディ「待て。なんかしんみり話してるけど、
 太ってなきゃいけない必然性が1個もわからないぞ」
マキネ「ぶよぶよで若干湿ってる方が触り心地いいじゃん」
ランディ「お前ようするに単なるデブ専じゃねえか!」
326それも名無しだ:2008/11/01(土) 15:54:58 ID:O53tfA3H
ちょっwww マキネ、デブ専かよっ!!
このスレでオデブっていったらマグナスしか居ない… だからランディを太らすのか!
327それも名無しだ:2008/11/01(土) 17:46:55 ID:gmkmOyKM
はんぺん食べたいなあ
328それも名無しだ:2008/11/01(土) 20:23:59 ID:ddhCXvPg
>>326
ハザリアは、けっこう緩んだ体形をしてるらしいぞ。
定期的に、ラン姉にしごかれてるらしいがwww
329それも名無しだ:2008/11/01(土) 21:09:10 ID:mD/GHrsy
ハザリアはガリなんだと思ってた
なんか頬こけてたし

あとアオラが顔面デブ
咲美が貧乳デブ
330326:2008/11/01(土) 21:39:00 ID:O53tfA3H
>>328
いや、ハザリアはたるんでるけど、あくまでもオデブでは無いだろ それに貴方の言うとおりラン姉さんに鍛えられてたまにマッチョ体型になるらしいし
マキネが理想とする体型はホンジャマカの石ちゃんみたいな体型だと思うんだ
331それも名無しだ:2008/11/01(土) 22:17:39 ID:YocnLLM5
ハザリア「グワハハハハ!今の俺に無駄な贅肉などひとひらもないのだ!」
リトゥ「わぁ…腹筋カチカチ…」
マリ「またランさんにしごかれたのか。…というか一カ月足らずでなんでそこまで体型が変わるんだお前は。薬?」
ハザリア「ステロイドなぞ使おうもんならあの鉄腕女に攻めの消力パンチを喰らわされるわ!」
マリ「ランさんの鍛え方が特殊なのかお前が単にキモイ体質なのか」
ハザリア「キモイとか言うな!あとメガネ!貴様いつまで人の腹を触ってるつもりだ!」
リトゥ「…はっ!?」


ドバン流道場

アイミ「自分を鍛えたいんです!」
ラン「よっしゃ、ウチに任せときなさいw」

レイナ「鍛えたいというかもう少しスリムに…」
ラン「乙女の悩みやなぁw力になるよ!」

ゼラド「あの!身長伸ばしたいんです!どうすればランさんみたいにすらっとした体になれるんですか!」
ラン「こ、骨伸長とか?」
ゼラド「あ…でもお兄ちゃんそんなに背が高くないし…」
ラン「?」
ゼラド「女の人の方が背の高いカップルってどうでしょう?」
ラン「……。難しい問題やな」

マキネ「コイツをホンジャマカの石ちゃんみたいなオシャレなおデブ体型にしてほしいんです!」
ランディ「ちょwwwおまwwww」
ラン「…え?普通逆とちゃうの?」
マキネ「太らせるんです!経絡を突いて満腹中枢を麻痺とかできませんか?」
ラン「えっと…できへんこともないけど、たぶん体壊すよ?」
ランディ「やってられるか!」
マキネ「あ!待てこら!」

咲美「食べても太らない体質になりたんですが!あと胸大きく!」
ラン「………」


ラン「ココ、護身術教える道場のつもりなんやけど」
ゼフィア「(護身…?人体破壊術じゃなかったのか?)」
ラン「いっそのことフィットネスインストラクターにでも転身しよか」
ゼフィア「それは困る!」
ラン「?なんで?」
ゼフィア「いや…とにかく困るのだ!」
ラン「???」
332それも名無しだ:2008/11/02(日) 00:33:23 ID:UawETn/F
>>331
ラン姉、傍若無人ってタイプかと思ってたが結構大人しいんだな

そこは突っ込みを入れるところだろw
333それも名無しだ:2008/11/02(日) 00:53:54 ID:f9I723dj
アオラ「顔面デブ…、俺もダイエットしようかなぁ」
ルル「アオラ様は顔面デブなどではございません!でもどうしてもと言うのなら
   フェイスマッサージを、不肖このルルめが!!」

真龍「うわールルちゃん幸せそうな顔してるー」
ラッシュ「フェイスマッサージの名の下に堪能できるからな」
334それも名無しだ:2008/11/02(日) 01:57:34 ID:PaqomHO0
>>331
ゼフィア必死だなw まぁフィットネスインストラクターにラン姉さんが転職したら修行の名の元に会いに行く機会が無くなってしまうからなw
335それも名無しだ:2008/11/02(日) 06:04:13 ID:yz2mZPCb
ゼラド 巨乳かつウェスト絞まってる
レイナ 肉感ボディ
クリハ ド貧乳 しかし汁 ジューシーな味わい
アイミ 女性アスリート体型
マキネ 体脂肪率低い
ユウカ グラマラス
レタス スリム
咲美 貧乳デブ
レラ 骨と皮ばかり
ラーナ ぺったんこ 小五男子体型



ディストラ エロ体型
クォヴレー そまぶ
336それも名無しだ:2008/11/02(日) 08:35:22 ID:HEWO7tR7
レラはその貧乳デブの咲美より胸あるから意外と肉もついてると予想。

337それも名無しだ:2008/11/02(日) 11:43:07 ID:kT5+ftG1
ヴィレアムとキャクトラはラン姉に鍛えてもらえば
少しは久保に認めてもらえるようになんじゃない?
努力だけでなく実力的に
338それも名無しだ:2008/11/02(日) 12:59:12 ID:C0jMsGNh
>>334
本人に知られたら「そんな不純な心構えで強うなれる思っとるの!」とか怒られそうだが
339それも名無しだ:2008/11/02(日) 17:48:12 ID:PaqomHO0
>>338
だが待って欲しい。仮にラン姉さんがフィットネスインストラクターに転職したら…

ゼフィア「ここがラン殿が就職したフィットネスクラブか。道場じゃなくても体を鍛える事には変わらない。入会してみるか」

ウィーン(自動ドア開閉音)

ゼフィア「失礼する。入会を…」
受付嬢「いらっしゃいまS、ヒィ!!」
ゼフィア「?」
受付嬢「て、店長!その筋の人がぁ!!」(ガクガクブルブル)
ゼフィア「!ち、違うぞ!俺はヤクザでは!!」
受付嬢「イヤァアアア!!シャブ漬けにされて風俗に売られちゃうっ!!助けて!誰か!誰かぁ!!」

こんな事になりそうな…
ハッ! 殺気がっ!!

340それも名無しだ:2008/11/02(日) 18:54:28 ID:Gx3NGssZ
子供スレの世界設定は良く把握してないけど、シャブより性質の悪そうなドラッグ
とか、直接中枢神経にインプラントとか、親父世代だと実際にやられてた連中も
居たよーな気がするんだが・・・・。平和になって一般裏社会レベルにまで落ちて
きてたりしないかなぁ。
341それも名無しだ:2008/11/02(日) 19:09:09 ID:ybmCF9Jh
ゼラド「トリックオアトリート!」
クォヴレー「・・・ハロウィンは終わったぞ」
ゼラド「っ!お兄ちゃん!」
クォヴレー「な、なんだ?」
ゼラド「みんなが花見だ、って言えば明日は桜が咲くの!」
クォヴレー「そ、そうか」
ディストラ「とりっくおあとりーと♪」
クォヴレー「・・・」
ゼラド「うわぁ・・・」
ディストラ「な、なんですか?いいじゃないですかぁ!ゼラドちゃんにおかしあげましたよね今!」
クォヴレー「お前は仮装していない」
アオラ「仮装しなくても十分に悪魔だもんね・・・」
ディストラ「・・・・・・くださいよ!くれないと泣きますよ!むしろくれなくていいからいたずらさせてください!」
アオラ「どんないたずらかなぁ?///」
クォヴレー「もう持ち合わせがない」


レイナ「ほ、ほら!あんたの好きな魔女コスよ!さっさとそのケーキ寄越しなさい!」
ヴィレアム「やってもやらなくてもお前はいたずらしてるだろうが」
342それも名無しだ:2008/11/02(日) 21:33:30 ID:0+SD9MDB
>>341
サキュバス的な格好なんですね、わかります<ディストラ
343それも名無しだ:2008/11/03(月) 06:36:16 ID:aGcRqurg
パンチラっ
344それも名無しだ:2008/11/03(月) 13:42:26 ID:zVh41YAh
>>339
この受付嬢はセツコ的な何かなのか
それとも・・・?
345339:2008/11/03(月) 17:25:35 ID:8GZYMWyS
>>344
いや、悲鳴って考えた時にたまたまニコ動でセツコを観た後だったんで使っただけで、別にセツコを導入する気はありません。
そもそもZ持ってない… というか1週間前にPS2が逝ってしまわれたので遊べないorz
346それも名無しだ:2008/11/03(月) 19:42:28 ID:eWvvqOEt
ゼラド「いっただきま〜す」
レイナ「ま〜たこいつは一段とでっかいパフェね・・・」
トロンベ「期間限定で出してるミザリスペシャルだ」
ゼラド「トロンベさ〜ん、これ味ついてないですよぉ!」
トロンベ「極限にまで冷やすことで食べたものの味覚をしばらく麻痺させるダイエット商品として開発してみた」
レイナ「あたし食べます!」
ゼラド「もういらないよ〜レイナ、あげる」
???「ふっ、甘いわね」
レイナ「後ろ!?」
???「例え味がしなくても、美味しいと思えば心で味を感じるものよ」
ゼラド「どちらさまで?うぅ、まず・・・」
???「そうね、乙女座の女、とでも名乗るわ」
トロンベ「お、おぉ!世界各地を渡り歩き何故か泣きながらスイーツを食してまわる謎の女、まさかこのOG町にまで現れるとは」
???「そう。私はかつて悲しみに涙し、一人部屋に隠って味のしないクッキーを食べる寂しい女だったわ」
レイナ「いや、聴いてませんが」
???「けど、わかったの。例え味がわからなくても、クッキーをやいてもらってる私は一人ぼっちじゃないんだ」
ゼラド「辛い過去があったんですね・・・」
レイナ「ちょ?なんで泣いてるのよ?ってあたしもだ?」
???「戦争が終わって療養しているうちに味覚は戻ってきたわ・・・だから今は生きてる喜びに涙を流すの。もう悲しみでは流さない」
トロンベ「その心意気やよし。今日は金はとるまい。どうぞ心行くまで」
???「ありがとうございます。あの、あなたどこかでお会いしませんでした?」
トロンベ「いや」
???「さぁ、この味を記録しよう。それがチーフに命じられた私の任務なんだ」


レイナ「・・・で、結局やせるどころか増えてるんですが?」
ゼラド「そりゃあパフェだもん」
347それも名無しだ:2008/11/03(月) 21:55:07 ID:kNH6vPyh
セツコは近所に越してきた薄幸な独身女性でいいな

で、アイミなんかが仲良くなるとか
348それも名無しだ:2008/11/04(火) 03:27:44 ID:W4sHunWs
 【レタスのマンション】
レタス「その後、なんやかんや勝負をして、結果わたくしが勝ったわけですが」
タカヤ「まさか、いまどきダイアモンドゲームやらされるハメになるとは思わなかったよ」
レタス「さ、耳掃除をしていただきましてよ」
タカヤ「いいよ。はい」ポンポン
レタス「ひっ、膝に頭を載せるのでして?」
タカヤ「だって、耳掃除ってそういうものだろ?」
レタス「あなた、まさかわたくしを上手くハメたのではないでしょうね」
タカヤ「や、イヤならやめるけど」
レタス「勝負を途中で投げ出すということはできなくてよ!」
タカヤ「君は、なんていうか、行動原理とか間違ってると思うよ」
レタス「もっと膝をこちらに寄せなさい!」

レタス「んっ」
タカヤ「あ、ゴメン、痛かった?」
レタス「いっ、いきなり奥まで入れるのはぶしつけではなくて!」
タカヤ「ゴメン。いつも姉さんとか母さんの耳掃除してるときとおなじ感じでやってたから」
レタス「わたくしには神経というものが走っていましてよ!」

レタス「あっ、あまりモゾモゾ動かさないでくださいまし!」
タカヤ「レタスさんさ」
レタス「お説教ならたくさんでしてよ」
タカヤ「そうじゃなくて、部屋、もうちょっときちんと掃除したほうがいいと思うよ」
レタス「バカにしないでくださいまし。掃除ならきちんと」
タカヤ「や、四隅はちゃんとホウキで掃き清めないと」
レタス「小舅なんですの? あなたは」
タカヤ「ついでに掃除もしていこうか?」
レタス「お構いなく!」

タカヤ「あっ!」
レタス「な、なんですのっ!?」
タカヤ「見てみるかい? すっごくデカい耳クソが取れたから」
レタス「帰っていただけませんこと!」
349それも名無しだ:2008/11/04(火) 08:21:04 ID:Ll8+zZDB
>>348
そういやタカヤ、貴重な家事スキル持ちだったな。
他にはリトゥぐらいだっけ?

>いつも姉さんとか母さんの耳掃除してるとき
ちょっと待て色々な意味で。
350それも名無しだ:2008/11/04(火) 08:26:56 ID:RkFjhZOk
第2世代家事スキルトップはゼフィアだろ?
額にしわよせながら、可愛いパッチワークをしていると予想
351それも名無しだ:2008/11/04(火) 09:11:59 ID:BB+321XK
タカヤはデリカシーねーなぁw

しかし同世代の女の子の部屋に行っても全く動じないのは女兄弟のいる奴の強みだよなぁ
352それも名無しだ:2008/11/04(火) 09:17:08 ID:Ll8+zZDB
しかも姉二人ともアレだし。
『女の子』に対する幻想なんぞ、欠片も持ってないだろうな、タカヤwww
353それも名無しだ:2008/11/04(火) 15:20:09 ID:+sgzDLiC
それなんてアイドルヲタと相容れない存在?
354それも名無しだ:2008/11/04(火) 19:29:19 ID:IsGrcoMU
三十分レスがなかったらゼラドは俺の嫁
355それも名無しだ:2008/11/04(火) 19:44:31 ID:XsQHET/8
レイナ「させるかぁっ」
356それも名無しだ:2008/11/04(火) 22:06:54 ID:pYHq31Ss
>>354
ヴィレアム、残念だったな
357それも名無しだ:2008/11/04(火) 23:32:15 ID:setISCXa
>>354
ヴィレアム、調子のんな!
358それも名無しだ:2008/11/05(水) 00:51:25 ID:T3R8/Ecs
 【竜巻亭】
ユウカ「Body Feels EXIT♪ Body Feels EXCITE♪
 ここまでどんな♪ 道を歩いて♪」

ゼラド「あれ、ユウカさん?」
レイナ「あんたがこっちの店にいるなんて、珍しいんじゃない?」
ユウカ「捕まった」

マキネ「ユウカりぃ〜ん、次ぃ〜、『愛しさとせつなさと心強さと』お願い〜」
ゼラド「あれっ、マキネちゃん!?」
レイナ「どうしちゃったの! そんなに痩せ細って!」
マキネ「TKが捕まっちゃった」
ゼラド「そんなにショックだったの!?」
レイナ「なんでTKが捕まるとあんたが激痩せするの!?」

ユウカ「いとぉ〜しぃさとぉ〜♪ せつぅなぁ〜さぁとぉ〜♪
 ここぉろづよぉさとぉ〜♪」
マキネ「いまだに本業は歌手だって言い張ってるシノハラリョーコは、
 これからいったいなにを歌っていけばいいの?」
ゼラド「ドラマを頑張ればいいんじゃないかな」
レイナ「そこは『BEYOND THE TIME』とかの心配しときましょうよ」
マキネ「元TKmanバンドのシミズマナブさんは、いまどこでなにやってんの?」
ゼラド「そういえばそんなひとがいた!」
レイナ「特に影響ないんじゃない?」

ユウカ「へ〜イヘイヘイ♪ 時には起こせよムーヴメ〜ント〜♪」
マキネ「そりゃあ、人として割とダメな部類に入るようなひとだってことは知ってたけどさぁ、
 あんだけ一時代築いた人が何億ぽっちでお縄にかかっちゃうなんて、
 もうヤダ、やってらんない、
 こんな栄枯盛衰な世の中で生きてく自信がない」
ゼラド「しっかりしてマキネちゃん! そんな弱気にならないで!」
マキネ「そりゃ激痩せもするよ」
ゼラド「世の中には激痩せしたくてもできないひとがいっぱいいるんだよ!」
マキネ「うん、なんか、ゴメン」
レイナ「なんであたしの目ぇ見て謝んのよ!」

ユウカ「Get wild and tough♪ ひとりでは♪ 解けない愛のパズルを抱いて♪」
ゼラド「元気出してマキネちゃん!
 たとえTKさんが捕まっちゃっても、
 マキネちゃんがTKソングと過ごした日々が消えるわけじゃないよ!」
レイナ「や、年齢的に、TKソングの記憶もそんなにないはずなんだけどね」
マキネ「うん、あたし、忘れないよ。
 『My Revolution』をヘビーローテーションしてたあの日々を!」
レイナ「えらく初期じゃない!」

ユウカ「わかりはじめたマァ〜イレヴォリュ〜ション♪ 明日を乱すこぉ〜とさぁ〜♪」
マキネ「捕まっちゃったもんは捕まっちゃったんだし、
 あたしも、いつまでもTKTKいってらんないよね」
ゼラド「そうだよマキネちゃん!
 激痩せしちゃったものは激痩せしちゃったんだからしょうがないよ!」
レイナ「前っから疑問だったんだけど、あんたたちの会話って会話になってるの?」
マキネ「これからはガールネクストドア聴くよ!」
レイナ「あんまり進歩してなくない!?」
359それも名無しだ:2008/11/05(水) 07:10:52 ID:LF2VMgwC
音楽業界は流れが早いからねぇ
10数年で小室がこうなるとは当時誰にもわからなかったろうなぁ

ワカメタルも今は流行っているが数年後はどうなるかわからんですよヴィレカイザー様
360それも名無しだ:2008/11/06(木) 03:10:21 ID:9ay4S1pC
ヴィレアム「30分レスがなかったら、俺はゼラドをもらっていく!
 海賊らしくな!」
キャクトラ「友よ! 友はいつ海賊に!?」
レラ「・・・・・・」ズダダダッ
キャクトラ「レラ殿! 『いいぞやれやれ』などと、
 友を焚きつけるような真似はやめてください!」
ヴィレアム「浚ってやる! だって俺は・・・・・・、俺は!」
361それも名無しだ:2008/11/06(木) 03:39:02 ID:nPumeKiY
フフフ……
362それも名無しだ:2008/11/06(木) 03:39:37 ID:g2JeNFuz
おや?なにやらクォヴレーのやつがディストラに乗って飛んでいったが・・・何かあったのか?
363それも名無しだ:2008/11/06(木) 07:39:15 ID:mSPejg10
まさか大食いで食べたカロリーのほとんどが胸にまわる人間がリアルにいるとはな
引っ越し先のお隣さんの娘が11歳にしてバスト94pJカップは破壊力抜群だぜぇ
364それも名無しだ:2008/11/06(木) 09:21:45 ID:pIg4Ic6Q
アーク「そんな餌に釣られクマー」
365それも名無しだ:2008/11/06(木) 14:26:30 ID:0KnZ+Oge
酩酊のゼラド
366それも名無しだ:2008/11/06(木) 15:04:32 ID:ska82+Pp
凄い絡み酒だったりしてな
367それも名無しだ:2008/11/06(木) 18:43:19 ID:VeFjNEN2
>>363
事実は小説より奇なり。たまに現実ってのはやたら吃驚させてくれるもんさ

スレイチェルなんて名前が実在してただけでも驚いたってーのに
368それも名無しだ:2008/11/07(金) 00:48:53 ID:XJ5YuX9a
>>363
事実だとしても11歳のBサイズ知ってるお前って・・・

つーか結構どうでもいい
369それも名無しだ:2008/11/07(金) 03:38:15 ID:Lh+Qy5Bj
ゼラド 甘酒で酔う
ヴィレアム 酔った勢いでいろんなこというけど自他ともに覚えていない
レイナ なんか酔わない ヴィレアムがいういろんなこともちゃんと覚えてる でもヴィレアムは忘れてる
クリハ ていうか汁
キャクトラ 酔った勢いでいろんなこというけど、目が覚めるとなぜか隣にアヤさんがいるそういう人生
ゼフィア 飲めません
マーズ 普通にメチルアルコールとか摂取する 酔うとかいう機能は付いてません
ハザリア ていうかコイツ大麻とか吸うし アイキャンフライ
マリ いやんいやん

 【グレーデン家】
ミズル「うぃ〜、あはははっ! PちゃんPちゃん!」
ランディ「おい、お前、まさか飲んでるんじゃないだろうな!」
マーズ「飲ませちゃいねーよ。
 ヒエロニムスだかヒロスエだかゆー画家さんのゲンガテンやってるっちゅーんで
 連れてったらそのザマだよ」
ミズル「あのね、ヒエロニムスはすごいの。
 この世にいながら刹那のときの裏ッ側を観てるような、そんな感じ。
 はははははっ」
ランディ「お前、安上がりなんだか高くつくのかわかんねえよ!」
370それも名無しだ:2008/11/07(金) 06:07:05 ID:OdqiTeIl
逆に考えるんだ
ゼラドの11歳時代も>>363みたいだったと
371それも名無しだ:2008/11/07(金) 13:12:02 ID:DdhQ0wwB
胸なんて言ってしまえばただの脂肪の塊だからな。そういう体質いても不思議じゃない
内臓脂肪ばっかりつくという俺みたいな一番嫌な太り方よりマシってもんだ
372それも名無しだ:2008/11/07(金) 13:16:23 ID:t3ygVy9l
>>369
ラミア「いい度胸だな、お前ら」
373それも名無しだ:2008/11/07(金) 14:05:45 ID:HFqnvGfu
ゼラドって運動できたっけ
374それも名無しだ:2008/11/07(金) 17:00:25 ID:X8lDMOR4
胸か… 某所で見たゼラドっぽい絵は凄かった
ファミレスっぽい服なんだが前部開放してたんだ…
375それも名無しだ:2008/11/07(金) 21:41:03 ID:Tw5f/TPH
376それも名無しだ:2008/11/08(土) 13:12:34 ID:flDuZjlo
そろそろ寒くなって来たな

ゼラド「お鍋がおいしい季節になってきたよねえw」
ルナ「…お鍋は良いが寒いのはまいる」
ディストラ「風邪には気をつけましょうね〜」
377それも名無しだ:2008/11/08(土) 15:40:24 ID:0noecDvr
 ボクシングをやる。
 ラミア先生がどうして突然そんなことを言い出したのかはわからない。
 体育の授業の一環ということだった。
 競技が競技なだけに、強制じゃない。辞退者はアクア先生が悶々としながら作った保
健体育のペーパーテストを受ければいい。たぶん、ラミア先生的にはこっちがメインデ
ィッシュなんだと思う。
 あたしは、どうしてボクシングなんかやる気になっちゃんだろう。
 自分でもよくわからない。
 あたし、レイナ・レシタール。

 ◆
 カノウ家の敷地には道場がある。
 夕方になれば、いい歳をして定職についていないおじさんが近所の子供相手にカラテ
を教える声が聞こえてくる。ここの家は奥さんが特許とか取って稼いでるから、ほとんど
ボランティアみたいなもんなんだと思う。

「右利きだっけ左利きだっけ」
「右利きよ」
「じゃ、左足を肩幅くらいまっすぐ前に出して、
 右のつま先は斜め45度に向ける。体重を両足の親指あたりにかけて、膝は軽く曲げる。
 胴体は正面に対して斜め45度、肘は直角に拳は目の高さに、
 目は正面を見据えて、アゴは鎖骨につけるくらいの感じで引く」

 初めて構えるボクシングのファインティグポーズは、ひどく窮屈だった。
「好きなように構えればいいんじゃないの?」
「後ろ足に力入れてみ」
 いわれたとおりにすると、腰がぐるんとまわってシュッと腕が前に出た。
 腕のことなんか、まったく意識してなかったのに。
「あら」
「それが、全身使ってパンチ打つってこと」
 カノウ兄弟の彼女いない方は少し得意げに笑った。
「でもさ、なんでうちに来たんだよ」
「ボクシングなんて、カラテからキック取っ払ったようなもんでしょ?」
「や、だいぶ違うぞ」
「ボクシングの構え、教えられてるじゃない」

 ミナトはニヤリと不審人物そのものって笑い方をすると、親指をぐいと突き立てた。
「だってさ、キタノキイちゃんが俺に
 『ボクシング教えてください』ってお願いにくる可能性もなきにしもあらずだろ?」
「ないから。絶対ないから、そんなミラクル」

 このミナトっていう男は、カラテの実力はそれなりにあるのに、どこでなにをどう間
違えたのか、気が付くとかなりキモいレベルのアイドルオタクになっていた。
「ま、それナシにしたって打撃格闘技やってりゃ1回くらいボクシングの研究するよ。
 手技に関しちゃ地上で一番洗練されてる競技なんだしさ。
 俺、元々フィリオ先生に憧れてカラテ始めたから、
 ボクシングとかキックボクシングとの戦い方とか、ひと頃よく研究してたんだよ」
 格闘技に関しちゃヘンにマジメなところがある男だから、扱いに困る。
「ね、フィリオ先生ってそれ、フランシスコよね。
 上にフランシスコが付くフィリオ先生のことよね」
378それも名無しだ:2008/11/08(土) 15:42:16 ID:0noecDvr
 フィリオ・プレスティさんは、地球圏の人型機動兵器開発史においてけっこう重要な位
置を占めるロボット工学者さんだ。不治の病に冒されていて年がら年中死ぬ死ぬいってる
くせに、一向に死ぬ気配がない。それどころか、年々健康になっている始末だ。実はもう
一回死んでいて、人間とは違うなにかべつのものとして蘇ったんじゃないか、なんていう
噂が出るほどに死にそうもない。

 見た目は線の細い、いかにも物静かな科学者然とした男の人だ。ところがこれが、アー
マードモジュールにゴスロリ衣装着せて古いアイドルの振り付けを交えたモーションパタ
ーンを考案して実装するような変態だから困る。たぶん、元恋人さんにも普通に逃げられ
ちゃったんでしょう。

「どっちのフィリオ先生も、俺の大事な人生の師だぜ」
 なんか照れたような顔をしているのが、キモい上にちょっとムカつく。

 フィリオさんとの出会いは、ミナト・カノウっていう少年にとって致命的なターニン
グポイントだった。トレーナーとして不必要に優秀なフィリオさんによって、ミナトは
カラテの実力をめきめきと上げていく一方、これ以上なく急な坂を転がり落ちるように
ディープなアイドルオタクの道をひた走りに走っていった。
 結果、現在のミナトは強いくせにキモい、キモいくせに強いっていう、非常に意味の
分からない存在に成り果てていた。

「じゃ、適当にシャドーやってみろよ」
 元々あたしは格闘技なんか好きじゃないし興味もない。せいぜい年末のテレビ特番で
芸能人に片足つっこんだファイターたちの試合を観る程度だ。
 見様見真似で、軽くステップを踏みながらパンチを2、3発出す。
 お、あたしってけっこうサマになってるんじゃないの?
「おいおい、なにムダにぴょんぴょん飛び回ってるんだよ」
 水を差されて、あたしは少しムッとした。
「だって、ボクシングってこういうもんでしょ?」
「お前さ、あんま格闘技舐めんなよ?
 ボクシングのフットワークっていうのは、すげえスピードがあること前提のもんなんだよ。
 お前、ムリじゃん。重いもん」
「コノヤロウ」
「素人考えでカッコだけ真似たって、
 タイミング合わせられりゃワンパンチで吹っ飛ぶのがオチだよ。
 ボクシング大会、一週間後だろ?
 ちょっとロードワークしたくれえじゃ本格的なボクシングなんかムリだよ。
 いまのお前のウェイトと運動能力でできること考えるしかねえ」
「どうしたらいいのよ」
「最初いったように、足の親指あたりに重心かけて、
 足の裏、床から離れないように移動してみ」
「それって、ベタ足っていうんじゃないの?」
「ベタ足のなにがいけねえんだよ」
「いや、それは知らないけど、なんか悪いんじゃないの?」
「ベタ足にも、いいベタ足と悪いベタ足があるんだよ。
 マイク・タイソンなんか、ベタ足もいいとこだったけど超強かったぞ。
 あれ、ボクシングっていうより日本武道のすり足に近いんだってさ。
 タイソンて路上でかなり鳴らしたそうだから、
 知らないうちに実戦的な足運びが身に付いちゃったんだろ」
 いわれたとおりにしてサンドバッグを叩くと、たしかに手応えが違う。ムカつくけど。
379それも名無しだ:2008/11/08(土) 15:43:07 ID:0noecDvr
「でもさ、なんでボクシングなんかやる気になっちゃったんだよ。
 ペーパーテスト受けときゃいいじゃねえか」
 そんなもの、あたしにだってわからない。
「あんたは、なんでカラテやってるの?」
「俺?」
「そ、単純にいって、カラテなんかできたっておカネにならないじゃない」
「年末の格闘技番組に出りゃ、ビッグマネーをつかめるぜ!」
「年末の格闘技番組に出るつもりなの?」
 う〜んと、ミナトは腕組みをし始めた。
 まずい。これは本気で考え始めてる。
 アイドルソングを入場曲にリングの上でオタ芸を披露するミナトの姿を想像した。大
晦日のお茶の間には絶対に流したくない映像だ。

「やっぱり、ガキのころから親父に仕込まれてたからかなあ」
「なによ、主体性ないのね」
「だって稽古サボると、すげえ叱られるし」
「情けないの」
「でも俺、カラテ自体は嫌いじゃないんだよなあ」
 あんたからカラテ取ったら純然たるキモオタだからね。
「あ、そっか」
 唐突に、ミナトはポンと手を叩いた。
「原点なんだよ」
「は?」
「俺って人間を作ってる原点がカラテなんだよ。
 だから、カラテを離れるってことは考えられねえんだ」
 意外にまともな答えに、わたしは少し面食らっていた。
「例えるなら、『いしよし』だな。
 『いちごま』と並ぶ、娘。の超定番カップリングだよ。
 ウザキャラリカちゃんに対して、『うざっ!』って顔を隠そうともしねえよっすぃ!
 この構図、萌えずにはいられねえだろ?
 俺たちは、ずっとずっといしよしでなんかユニット組んでくれって思ってたんだ。
 そして、卒業、美勇伝、解雇の報を乗り越えて、満を持しての『HANGRY & ANGRY』!
 うへへへへ、俺、一生つんく♂兄さんに着いてくよ!」
「ゴメン、あんたがなにいってるのか、
 あんたになんていったらいいのか、あたし全然わからない」
 どうしよう。ミナトは、見直すスキすら与えてくれない。
380それも名無しだ:2008/11/08(土) 15:44:42 ID:0noecDvr
 ◆
 ボクシング大会当日を迎えた。
 ルールは2分3ラウンド制、10オンスのグローブをはめて行う。
 会場は学校の体育館2面にしつらえられた特設リングの上。念動力やなんかの特殊能
力が使えないように、特殊なフィールドが張り巡らされてるっていう話だった。

 初戦の相手はマキネ・アンドーだった。
 スパッツをはいて、チェストガードの上からティーシャツを着ているあたしに対し、
マキネは短パンにノースリーブのみという軽装だった。
「まずはあんたのテンプルにストレートとフックを叩き込む!
 アハハハハ! そう、これだよ! まさに至福の顔面ラッシュだよ!」
 マウスピースをはめているはずのなのに、マキネはよく喋る。
 マキネのパンチは重く、身体は恐ろしく頑丈だった。パンチを当てても、まったく効
いている気がしない。パンパンに空気を入れたタイヤを殴ったような感触だった。
 ノースリーブから日焼けの抜けかけた脇乳を惜しげもなく晒して、マキネは果敢に攻
めてくる。左手一本を使ってのボディに二発、さらに左が続く。ボディアッパー。こち
らが突き出したストレートを、するりとかわしてしまう。たしかヘッドスリップとかい
ったか。間髪入れずに右のフックが飛んでくる。衝撃でヘッドギアがズレる。
 マキネの動きは、やけに手慣れていた。そういえば、あんまり話題にはならないけど
この子のお父さんはボクシングの高校大会で優勝していた。素人じゃないってことか。

「止まってんじゃねえ、攻め、攻め! ワンツー!」
 セコンドからミナトの声が飛んでくる。
 あたしは顔の前に両の拳をそろえて、すり足で前に出た。一瞬息を止めて、腰を回転
させる。ワンツー。
 マキネは避けない。ガードを固めようとすらしない。あたしの動きに合わせてパンチ
を出してくる。グローブが2回、空中でぶつかった。マキネの方が力が強い。グローブが
弾かれる。ガードが解けた。懐ががら空きになる。
 マキネはさらに踏み込んでくる。右ストレートが唸りを上げて、あたしの顔面に迫ってくる。
 とっさにスウェイバッグで避けた。
「バカッ!」
 ミナトの叫び声が聞こえる。
「闇かなんか抱きながら光を砕きなッ!」
 マキネの両足が複雑なフットワークを刻む。あっという間に体勢を立て直してしまっ
た。あたしの方は、バカみたいに棒立ちしたままだ。
 ジャブと呼ぶには強烈すぎる二発をテンプルに食らう。知らないうちにガードが下が
っている。マキネの後ろ足がバネのように弾むのが見えた。ストレート。避けられない。
負ける。確信した。
 カーン、とゴングが鳴る。
 間一髪のところでマキネのグローブが止まっていた。
「次ね」
 グローブをひらひらと振りながら、マキネはすたすたとコーナーへ下がっていった。
その足取りに疲労の色はいっさいない。
 あたしはもう、身体じゅうが痛い。足をひきずりながらよろよろとコーナーに戻る。
「飲めよ」
 ミナトが差し出してきたものを口に含んで、すぐにマウスピースごと吐き出した。
「なによこれ!」
「アッキーナはコーラ飲まねえと現場でむくれるっていうから」
「それがなんだっていうのよ!」
「ちぇっ、もういいよ、お前は水でも飲んでろよ」
「水を寄こしなさいよ!」
 ミナトの手からミネラルウォーターのペットボトルをひったくってラッパ飲みした。
381それも名無しだ:2008/11/08(土) 15:46:13 ID:0noecDvr
「マキネのいうことに耳貸すな。
 ありゃあ、カシアス・クレイとおなじだ。
 ボクシングの前に口喧嘩で負けてどうすんだよ」
「カシアス?」
「モハメド・アリだよ」
「ああ、パンチドランカーのひと」
「メチャクチャ強かったんだぞ」
「知らないし、そんな旧世紀のひと」
「知らなくていいよ、お前タイソンなんだから。
 ベタ足で近づいてってぶっ飛ばせ。
 使えもしねえテクニックなんか使おうとすんな」
 インターバルが終了する。
 マキネはもうニュートラルコーナーでスタンバイしていた。

 近づいていってぶっ飛ばす。近づいていってぶっ飛ばす。
 マウスピースを噛んだ口でぶつぶつと呟きながら、あたしはリング中央に進み出た。
 第2ラウンド開始直後から、マキネは猛然と攻めてきた。
 ボディに2発、ガードが下がったところで顔面に1発もらう。綺麗なボクシングだ。付け
入る隙がない。
 足が勝手に後退しようとする。
 ダメだ。前に。
 ぐっと足に力を入れる。踏みとどまる。後足にかかった反動が腰を自動的に回転させ
る。意識もしないでストレートが出た。
 右腕のずっと先で、不思議な手応えがあった。
「へへ」
 マキネがニヤリと笑う。その顔がずるりと落ちた。
「墜ちてみると、心地いいもんさ」
 ゴングが鳴った。レフェリー役のヒューゴ先生があたしの腕を取って上げる。
「勝っちゃったの、あたし」
 クロスカウンターパンチってやつだった。

 ◆
 2戦目の相手はクリハ・ミズハだった。
「ぴゃほほほほっ!」
 わけのわからない奇声を上げながらクリハは恐ろしいスピードでジャブを繰り出して
くる。一発一発は軽い。しかし、速い。速過ぎる。しかも一瞬の隙間もない。基本はジ
ャブの連発、こちらが反撃に出ようとすると牽制程度に右が飛んでくる。まったく攻勢
にまわれない。
 しばらく失踪してる間に、クリハはなんとなく感じが変わっていた。なんていうか、
虚無的ななにかと戦う使命を帯びてるっていうか、たまに目がグルグル模様になるっていうか。
 ゴングが鳴る。第2ラウンド終了。ここまで、あたしは一発のパンチも入れていない。
 あれだけの攻勢を続けながら、クリハは息ひとつ乱していなかった。セコンドに戻る
と、彼氏のトウキから受け取ったペットボトルをあおる。ぺっと吐き出された液体は、
異様な濃緑色をしていた。クリハ特性の健康ドリンクだ。異常なまでのスタミナの源は、
あれか。
「ねえ、あれ、ドーピングになんないの?」
「ならねえんじゃねえの。成分的には単なる健康ドリンクだし」
 向こうのコーナーでは、クリハが不敵に笑っていた。
382それも名無しだ:2008/11/08(土) 15:47:39 ID:0noecDvr
「このままじゃ判定で負けるな」
 ミナトはアクビなんかしている。
 こいつ、もう試合が終わったつもりでいるんじゃないでしょうね。
「お前さ、勝つつもりあんの?」
 わからない。あたしは無言でかぶりを振った。
「じゃ、負けてえのか?」
「ヤダ、負けるのは」
「だったらパンチ出してけよ。
 お前、知ってたか? ボクシングってパンチ出し合う競技なんだよ」
「知ってるわよ、そのくらい」

 第2ラウンド開始のゴングが鳴っても、あたしはニュートラルコーナーから動かなかった。
 動かない。そう決めていた。
 クリハは速い。あたしのフットワークじゃ捕まえられない。動いても消耗するだけ。
だから、動くのはやめだ。攻撃に専念する。
「ゲット・セット・ランダムスパイク!」
 また、ジャブの嵐。ガードで視界が遮られる。クリハが息を吸い込むのがわかった。
強烈な右アッパーが来る。さらに、左フック。
「そこっ!」
 ミナトの声と同時に、右が出た。膝は柔らかく、肘は直角に。グローブが吸い込まれ
るようにクリハの脇腹に入る。
 レバーブロー。振り抜く。
 にわかにジャブが止まった。
「きっと、すごいものを発見するの」
 クリハががっくりと膝をついた。

 ◆
 3戦目まで、しばらく時間が空いた。
 身体を止めると、全身から信じられない量の汗が噴き出した。
 ああ、これは痩せるわね。そんなことを考える。
 グローブを外してバンテージをほどくと指が10本とも真っ赤に腫れ上がっていた。殴
るだけでこんなになるということを、生まれて初めて知る。
「ねえ、あたし、ひょっとしてけっこう強いんじゃないの?」
「え、そんなことねえよ」
 音楽プレーヤーのイヤホンを片方だけ外して、ミナトはあっさり否定してくれる。

「たぶん人数の都合だろうけど、階級分けされてねえもん。
 お前ガタイはいいしウェイトもあるんだから、普通にやってりゃ、そりゃ勝つよ。
 なんだかんだいって、格闘技なんかガタイがモノいうんだからさ」
「ガタイいいとかじゃなくて、スタイルがいいっていってくんない?」
「いや、スタイルは悪いよ。なんだよその二の腕。
 シャア専用ズゴック呼ばわりされてたあいぼん並みじゃねえか」
「誰がシャア専用ズゴックよ!」
「ああ、『晴れ 雨 のち スキ』のときのあいぼんは通常の三倍太ってて、
 しかも衣装がピンク色だったからシャア専用ズゴックって」
「あんたそのアイドルうんちく、自分で思ってるよりはるかにウザいしキモいからね!」
383それも名無しだ:2008/11/08(土) 15:50:05 ID:0noecDvr
 どうっ、とひとのどよめく声がした。
 体育館の片側に設置されていたリングからだ。
 リングの上では、修羅兵の子(♀)がボディブローを腹に埋め込まれたまま白目を剥
いていた。エジュニアことエリート兵の子(♂)が悲痛な叫びを上げている。
 どうと倒れた相手を、ユウカ・ジェグナンは一瞥もしない。誰もいないコーナーに戻っていく。
「うわあ、えげつねえ。あのひと、ここまでずっとボディで決めてるぜ。
 顔面KOは天国、ボディKOは地獄っていうのによ」
 あたしは慌てて対戦表を見直した。
「ね、あたし、次あの子とやるみたいなんだけど」
「あ、ダメだ、ありゃ勝てねえ」
 ミナトはイヤホンを耳に入れ直そうとする。
「あんた、もうちょっと鼓舞するとか激励するとか」
「だって向こうの方が手足長えし、身体できてるし、なんかわかんねえけどモチベーシ
ョンも高えみてえだし」
 たぶん、単位のためなんでしょう。ボクシングなんかやるより普通に登校した方がは
るかに簡単だと思うけど、あのユウカって子はなぜか異様なほど教室に入ることをいやがる。
「あんた、それでもセコンドなの?」
「あれ、俺、お前のセコンドなの?」
「違うなら、なんであたしのセコンドにいるのよ」
「あれ、なんでだろ」
「考え込まないでよ!」
「うわ、ビックリした。すげえメリットねえじゃん」
「ね、あんた昔あたしのこと好きだったんじゃないの?」
「やめてくれよ、俺、あのときどうかしてたんだよ」
「ああ、どうかしてたわね! カタナが恋人とか口走ってたし」
「もうカンベンしてくれよ、カタナが恋人発言は」
 あらら、ミナトは両手で顔を覆ってしまう。
「フロイト的な意味でカタナが恋人なんでしょ!」
「やめてくれよ、フロイト的な意味じゃねえことだけはたしかだよ。
 ちょっとカッコつけてみてえ年頃だったんだよ」
「痛かったからね、あの発言!」

「あ、そうだ、いいこと考えた。
 お前、一勝するたびに『大声ダイアモンド』1枚買ってくれよ。
 あれ、定価1600円なのに劇場版特典の生写真は全90種だし、
 1回の入場で5枚しか買えねえし、いくらかけたらフルコンプできるのか想像もつかねえんだよ」
「ねえ、ちょっと待って。複数買い前提なの?
 あんたはどうしてそんな嬉々として搾取されてるの?」
「中のCDはお前にやるからさ」
「CDをビックリマンチョコのチョコみたいに扱うの、よしなさいよ!」
「自分で聴かねえなら、布教用に配ればいいしさ」
「ひょっとしてだけど、それってマルチっていわない?」
 次の試合が始まると、ヒューゴ先生があたしを呼びに来た。
384それも名無しだ:2008/11/08(土) 15:51:38 ID:0noecDvr
 ◆
 小さいころからダンスをやっていたっていうユウカ・ジェグナンは全身がきゅっと引
き締まっていた。さらにその上にうっすらと脂肪が載って、ボリュームのある肢体を作
っている。緩くうねる腹筋の中央では、縦長のヘソが誇らしげに横たわっていた。褐
色の肌の上にうっすらと汗の膜が張って、ライトを鈍く反射させている。
 緩くウェーブのかかった焦茶色のロングヘアを後ろで縛り、ブラックのヘッドギアを
はめている。身体にぴったりと貼り付くスパッツとチェストガード、それから裾が破れ
たノースリーブという格好だった。ノースリーブには、たぶんなにかのスラングなん
でしょう、わけのわかんない英文が刺繍されてる。
 あの子はよく改造した制服を着てくるけど、あの刺繍もひょっとして夜中ひとりでぷ
ちぷちと作業したのかしら。その姿を想像すると、ちょっと笑えた。

 ゴングが鳴るなり、ユウカは突進してきた。
 あたしが慌ててストレートで迎撃しようとすると、褐色の肉体は残像さえ作って左右
に揺れた。ウィービングだ。身体の真横で、キュッとボクシングシューズの鳴る音がした。
 斜め後ろからの衝撃。がくんと前につんのめる。
 とっさにレフェリーを見る。後頭部への攻撃は反則のはずだ。
 ヒューゴ先生はニュートラルコーナーに戻れと指示するだけだった。後頭部ぎりぎり
のテンプル打ちと判断したらしい。
 やってくれるじゃない。この大会が始まってから、あたしは初めて闘争心ていうもの
を燃やしてた。
 そういえば、ユウカにはロンドンの裏通りでケンカに明け暮れていた時期があるって
聞いたことがある。貧民街のブース・ボクシングの技巧っていうやつかしら。かなりの
場数を踏んでるのがわかる。
 ユウカはニュートラルコーナーに立って、10オンスのグローブをパンパンと打ち鳴ら
している。挑発してるつもりなのかしら。
 行ってやろうじゃない。
 ヒューゴ先生の声と同時に踏み込む。ワンツーからストレートのコンビネーション。
 あれ、おかしい。パンチが当たらない。ユウカは半歩後退しただけ。たったそれだけ
であたしのグローブは届かない。
 ユウカからジャブが来る。とっさに横に避けた。肩口にかする。
 向こうの方が手足が長い。ミナトはそういっていた。こういう意味か。数字にすれば
3、4センチにも満たない差のはず。それでも、こっちからの攻撃は当たらない、向こう
からの攻撃は当たる。
 アウトレンジからの連打が来る。顔面にガードを固めればボディに来る。あたしは、
どうしたらいいのかわからない。
「もらうんなら顔でもらえよー、気持ちよくイカセてもらえー」
 セコンドではミナトがやる気なさげに声を出している。あの役立たず。
 もう、自分でやるしかない。腹を決める。
 ガード一方にまわるわけにはいかない。判定に持ち込まれれば負ける。当たらないま
でも、とにかくパンチを出す。ジャブ、ジャブ、ストレート。ワンツーからのフック、
アッパー。ボディブロー、そして顔面へのストレート。教わった限りのコンビネーショ
ンをひとつ残らず出していく。
 パンチ3発に対して1発の割合でカウンターをもらう。ボディばっかり、ポンポンと軽
く叩く程度のパンチだ。ダメージはほとんどない。でも、ポイントにはなる。判定勝ち
を狙っているのか。
 イライラした。ぎっと、ユウカを睨みつける。
 なんの反応もない。ユウカは冷徹にアウトレンジからのボディブローを繰り返してくるだけだ。
 ああ、そうか。
 なんだか、わかっちゃった。
 ガードを上げる。なかなか取れない脂肪を巻き付けたあたしのボディががら空きになる。
 ボディを狙い澄ましたストレートが飛んでくる。
385それも名無しだ:2008/11/08(土) 15:53:21 ID:0noecDvr
 あたしはさらに前に飛び込んだ。それこそもう、グローブを頭に叩きつけるように。
 ユウカの目に初めて感情が宿った。ためらいだ。
 殴られれば痛い。でも、殴る方だって痛い。
 人間の身体って硬いんだっていうことを、あたしはこれまでの試合で知っていた。特
に、頭はびっくりするほど硬い。グローブを着けていても指が真っ赤になる。
 ユウカはギタリストだ。指をかばうのは当然だった。だからボディブローに固執して
いた。彼女が指よりも優先させるのは、たったひとりの少年のためだけだ。そしてあた
しは、その少年じゃない。
 ユウカのストレートが鈍る。
 あたしは極端に前倒しになった姿勢から右腕を振り上げた。ボクシング的には望まし
くないとされるパンチだ。でも、スウィングっていう名前が付いてる。遠い距離からス
トレートを打つと身体が流れて威力が十分に乗らないけれど、このスウィングなら強烈
なパンチになると説明を受けたことがある。
 当たった。そして、打ち抜いた。
 顔面KOは天国、ボディKOは地獄。
「ンッ」
 妙に色っぽい声を漏らしながら、ユウカは大の字に倒れた。

 ◆
 最終戦を前にして、会場はざわめいていた。
 試合が終わっちゃったひとたちがリングまわりに集まってることもあるんだろう。で
も、誰よりもうるさいのはあたしの相手コーナーまわりにいる一名だ。
「ゼラド、もうよせよ。ここまで、よくやったよ」
 ヴィレアム・イェーガーはあわてふためいた顔でおなじ文句を繰り返している。きょ
うずっと顔を見なかったけど、たぶんあの子に付きっきりだったんだろう。

「『いしよし』と双璧をなす『いちごま』っていうのはさ、
 孤独な天才少女ごっちんを温かく包んでくれるいちーちゃんて構図に萌えるわけよ。
 ほんとあのころのごっちんと来たら」
「ミナト、うるさい」
 こっちはといえば、ミナトがわけのわからないオタトークを展開してる始末だ。ウザ
い上に、なんだか惨めな気分になってきた。
「イチイサヤカって、結婚してなかったっけ?」
「俺、現実見るのって嫌いなんだ」
「あんたほんと、しょうもない男ね」
「ま、勝てんじゃねえの?」
 ミナトは相変わらずどうでもいい感じで相手側のコーナーを見やる。
「お前もたいがいラッキーパンチばっかりだけど、
 向こうはもっとラッキーだもん」

 ゼラド・バランガがここまで勝ち上がってきたのは、完全に予想外だった。
 なにしろ、穏和な子だ。ボクシング大会にエントリーしたこと自体驚きだ。運動神経
が悪いわけじゃないけれど、人並み外れてるわけじゃない。それに、ちょっとトロいと
ころがある子だ。
 でも、違和感はすぐに消えた。
「わかんない。勝てるかどうか」
「おいおい、弱気になんなよ」
 ゼラドが、決して楽に勝ち進んできたわけじゃないことは、顔を見ればすぐにわかっ
た。真っ白だった肌が真っ赤に腫れ上がっている。ただでさえ大きなほっぺが、ひとま
わり大きく腫れ上がっていた。あれじゃ、過保護なヴィレアムが騒ぐのもムリない。
386それも名無しだ:2008/11/08(土) 15:54:14 ID:0noecDvr
「でもね、したい」
 たぶん、ゼラドはそれほど強くない。体格はあたしが上、腕力もあたしが上、ウェイ
トもあたしの方がかなり上。テクニックについてはよくわからないけど、あたしの方が
上なんじゃないかなって思う。ゼラドがあたしより勝っているのは、すばしこさくらい
でしょう。
 単純にゼラドとあたしのパラメータをぶつけるだけのゲームなら、あたしが勝つ。
 それでも、実際にゼラドとやって勝てるかどうかわからない。
 体格も腕力も、ボクシングじゃ重要だ。でも、それ以上にものをいうのは気力だって
いうことを、あたしはすでに学んでた。
 この気力という点では、ゼラドはまさに底なしだった。
 顔を腫らしながら、ゼラドの目は活き活きと輝いている。あの子はたぶん、これまで
の試合で一回も勝負を諦めていない。ガッツっていうのかしら。あの目を前にすれば、
誰もが気圧されずにはいられない。そして攻め込むことができない。
 ヘンな子。長い付き合いだけど、改めてそう思う。
 でも、そういうヘンな子だから付き合いが続いてきたんだと思う。
 あ、そっか。あたしはひとり頷いた。
「あたしね、したいの」
「は?」
「ゼラドと殴り合いたい」
「穏やかじゃねえなあ」
「ケンカじゃなくて、グローブで」
 どうしてボクシングをやろうと思ったんだろう。いまになって、ようやくわかった。
 対戦表をよく確認したわけじゃない。ゼラドが勝ち上がってくるって確信してたわけ
じゃない。でも、あたしはどこかでこうなることを望んでた。ゼラドと、思いっきり殴
り合ってみたかった。
「ミナト、水」
 ほらよ、とミナトがペットボトルを差し出してくる。
「コーラじゃないのね」
 うがいをして、ぺっと吐き捨てる。
「だってお前、アッキーナじゃねえもん」
「マウスピース」
「口あけろよ」
「ねえ、あたしとキスしたい?」
「え、ヤダよ」
「あっさりいうのねえ」
「ほんと、俺、どうかしてたんだよ」
「あたしはいまどうかしてんのよ」
「おい、頭、そんなに打たれてたっけ」
「ゼラドとしてくる」
「おいおいおい」
「グローブとグローブで」
 身体が重い。もう、疲れ果ててる。指は一本残らず腫れ上がっていて、グローブの中
でじんじんと痛んでいる。顔も熱いし、お腹の肌も真っ赤に腫れ上がっている。
 いつもなら、すぐに家に帰ってシャワーを浴びてアイスでも食べて泥のように眠って
しまいたいと思ってるだろう。
 でも、いまは、なによりもニュートラルコーナーに立ちたかった。
 あたしはゆっくりと立ち上がって、リングの中央に進んでいった。
387それも名無しだ:2008/11/08(土) 15:56:17 ID:0noecDvr
「レイナ! お前からもなんとかいってやってくれ」
 ヴィレアムが必死の形相で懇願してくる。
「ヴィレアムくん、黙ってて」
 ゼラドの声は静かだった。
「そういうの、レイナに失礼だよ」
 ヴィレアムが青ざめる。
「お兄ちゃんがヴィレアムくんと格闘技みたいなことしてるとき、お兄ちゃんは手加減
してる? してないよ。
 ヴィレアムくんが勝てるわけないのに、、お兄ちゃんはいつも本気でやってるよ」
 相変わらず、無意識にヒドいことをいう子だ。
「誠実って、そういうことなんだと思う」
 泣きそうな顔をしているヴィレアムをよそに、ゼラドがリングに上がってくる。

 あたしは、たぶんいま笑ってる。
「あたしね、ゼラドのこと好きよ」
「わたしもレイナのこと、大好きだよ」
「だからね、殴り合いましょう」
「うん、一生懸命」
 パァンと、お互いのグラブを打ち鳴らして、ニュートラルコーナーに立つ。
 ヒューゴ先生がなにか声を出している。
 ゴングが鳴り響く。
 あたしたちはほぼ同時に飛び出していた。
 あたしのボディにゼラドの右ストレートが飛んでくる。あたしはゼラドの眉間目がけ
てストレートを放つ。
 後退なんかしない。考えられない。
 左右のフックを連打する。ゼラドはコンパクトに構えてあたしの懐に飛び込んでくる。
あたしはさらに踏み込む。ゼラドのパンチに威力が乗りきる前にボディで受ける。十分
に距離を詰めたところで、ボディアッパー。入った。と同時にアゴが吹き飛ぶ。アッパ
ーカットをもらった。どうしてだろう、嬉しくて嬉しくて仕方がない。
 ボクシングは野蛮な競技だ。憎いわけでもない相手と、必死になって殴り合う。殴ら
れれば痛いし、殴るのも痛い。ものすごく体力を使う。全身の筋肉がいまにもねじ切れ
てしまいそう。たぶん、2、3日の間満足に動けないだろう。
 でも、やる。殴り合う。
 グローブを当てるたび、グローブを当てられるたび、相手の魂に触れたような気がす
る。何千何万の言葉を重ねるよりも、深く濃厚なふれあいだ。
 汗が飛び散る。血が飛び散る。どちらがゼラドのものでどちらがあたしのものかわからない。
 頭上からライトの明かりが降り注いでいる。
 強烈な歓声があたしたちを包む。
 リングの上にいるのは、あたしとゼラドだけ。
 あたしは孤独じゃない。ゼラドがいるから。ゼラドを殴れるから。ゼラドが殴ってく
れるから。
 いつインターバルを終えたのかわからない。いまが2ラウンド目なのか3ラウンド目な
のか、まったくわからない。
 ジャブを出す、ストレートを放つ、ボディジャブを打つ、フックを繰り出す、アッパ
ーカットを突き上げる。ただもう、ひたすらにパンチを出す。
 膝ががくがくと笑っている。ちょっと背中を押されただけで崩れ落ちてしまいそう。
 ヒューゴ先生がブレイクに入り、あたしたちをニュートラルコーナーまで戻した。
「ラストいっぷーん!」
 誰かが叫ぶ。
388それも名無しだ:2008/11/08(土) 15:59:05 ID:0noecDvr
 あとちょっとで終わっちゃうんだ。
 妙に残念だった。永久にこの時間が続けばいいのに。
「ね」
 マウスピースをはめた口で、あたしはもごもごと喋った。
 ゼラドは肩で息をしながら目玉だけ動かしてあたしを見る。
「ありがとね」
「うん」
「あたしね、すっごくうれしい」
「わたしも」
「あと、ちょっとね」
「惜しいね」
「勝つからね、あたし」
「負けないもん」
「そうね」
 ヒューゴ先生が手を振る。
 グローブが血と汗の飛沫をまき散らしながら唸りを上げる。
 勢いのいい音がした。
 ゴングが高らかに試合終了を告げる。
 ヒューゴ先生がどちらかの名前を呼ぶ。
 どちらの名前なのか、そんなことはどうでもよくなっていた。
 ゼラドが眼をキラキラさせながらこっちに来る。
 あたしも足を引きずりながらゼラドに歩み寄った。
 重たい両腕を上げて、パァンとお互いのグラブを打ち鳴らす。
 それから、あたしたちはお互い抱き合うようにして崩れ落ちた。
389それも名無しだ:2008/11/08(土) 16:48:12 ID:Gjh+TVhk
アイミ………
390それも名無しだ:2008/11/08(土) 19:24:56 ID:c4M1Er1/
GJでした!
391それも名無しだ:2008/11/08(土) 22:18:10 ID:REGZpjuw
青春だね〜
やっぱりこの後は、トロンベ亭で打ち上げか?
392それも名無しだ:2008/11/08(土) 22:19:22 ID:FYID0f76
ゼラドの腋にたまった汗を舐めとりたい
393それも名無しだ:2008/11/08(土) 23:44:47 ID:j2rmCQl4
他に子供たちがガチンコやりあうシチュってなにかな
喧嘩とか戦争じゃなく
394それも名無しだ:2008/11/09(日) 00:02:51 ID:nUGUcTfV
料理対決かな
ただし会話がOOのハム化するがな
395それも名無しだ:2008/11/09(日) 01:48:59 ID:kB6Mr9zG
飲み比べだろ男らしく
396それも名無しだ:2008/11/09(日) 02:09:15 ID:0ed1DRgi
 カンカンカーン!

カル「アイミさん、大丈夫ですか!」
アイミ「うん、ゴメンね」
カル「謝る必要なんか」
アイミ「だって、わたし負けちゃって」
カル「いいえ、アイミさんは立派でした!」
アイミ「でも、せっかくカルくんにスパーリング付き合ってもらったのに」
カル「いいえ、今日までの努力といまのその気持ちは、きっとムダにはなりません!
 今日の負けは、きっと明日につながるんです!」
アイミ「そうなのかな」
カル「きっとそうです! アイミさんは、そういうひとです!」
アイミ「うん、ありがとう」
カル「いいえ、俺はうれしいんです。
 アイミさんのような方のセコンドに付けて」
アイミ「あ、手・・・・・・」
カル「あっ、も、申し訳ありません! その、つい!」
アイミ「う、ううんっ」



リトゥ「お父さん、お母さん、
 わたし、どうして勝っちゃったんだろう・・・・・・」
397それも名無しだ:2008/11/09(日) 05:02:28 ID:9zuDgCJ6
マキネ「うわぁぁぁっ!
 ただでさえ激痩せしてたのにボクシングなんかやったから、
 危険なレベルまで痩せてきちゃったじゃん!」
ミズル「マジやばいってマキネさん、頬こけてるもん」
マキネ「肉持ってきな肉!
 そしてあたしはランディ1/2の口にラードを突っ込む!」
ランディ「いい加減俺を太らせようとするの諦めろよ!
 お前のスパーに付き合って、むしろ痩せてきてるよ!」
マキネ「しっかりしなよ! 根性出しなよ!
 あんたが太らなかったら、いったい誰が太るっていうのさ!?」
ランディ「なんでお前そんなに必死なんだ!」

ミズル「マキネさん、トンコツ! トンコツスーパーカップ買ってきたよ!」
ランディ「あいつなんかいいんじゃないのか?
 全然運動しないから、食わせれば太ると思うぞ」
マキネ「ばかぁっ!」

 バシンッ!
ランディ「ぐっ・・・・・・!?」
マキネ「あんた、なんてこというのさ!
 身内をデブ呼ばわりして嘲るのはほのぼのだけど、
 他所様のお子さんをデブデブって蔑むのは、外道のすることだよ!」
ランディ「お前の判断基準がわからねえっ!」
398それも名無しだ:2008/11/09(日) 13:17:41 ID:Ks9HfJnX
ルナ「(地球の冬というものは相変わらずよく冷える・・・)」
キャクトラ「大丈夫ですか?顔色が」
ルナ「う、うむ・・・キャクトラは寒くないのか?」
キャクトラ「それほどでは」
ルナ「筋肉が発熱しておるのかな?っくしゅ!」
キャクトラ「(どうしたものか・・・ここでコートを渡せばいいのだろうか?だがそれでは流石に自分も風邪をひきそうだ)」
ルナ「・・・くしゅっ!」
キャクトラ「・・・姫様、これを」
ルナ「いかん!それではお前が風邪をひいてしまう!」
キャクトラ「姫様に風邪をひかせたとあっては私はルリア様に殺されてしまいます」
ルナ「・・・すまない」
キャクトラ「これが私の役目ですから」
ルナ「このコート少しぶかぶかだな、よし、こうしよう」
キャクトラ「えっ?」
ルナ「なんだ、2人でも十分な大きさだ、なぁ」


ラミア「出席をとるぞ。欠席は二名か」
ゼラド「ルナちゃんとキャクトラくんが熱出したそうでーす」
ヴィレアム「(何があったんだ友よ・・・)」
399それも名無しだ:2008/11/09(日) 17:49:13 ID:Xjw1CyJw
ボクシング熱すぎだ、GJ。しかしリト、勝ったのに……勝ったのにぃ!
400それも名無しだ:2008/11/09(日) 19:25:22 ID:uwHr5jaN
神雷見たさにサルファ起動してトウマの安い覚醒見たのと、SS見てたらミナト覚醒で
大事なものに気付いたミナトがレイナ持って行ってヴィレアム涙目wみたいな妄想してみた

もちろんゼラドは久保の嫁で
401それも名無しだ:2008/11/09(日) 20:05:32 ID:668eIXLR
となると自動的にアイミが俺の嫁になるな。
402それも名無しだ:2008/11/09(日) 20:31:49 ID:Uk6jJsEe
ていうか、ミナトは別に何も覚醒なんかしてないと思う

アイミはカルくんに任せとけ
403それも名無しだ:2008/11/10(月) 00:16:44 ID:175QCU2m
そこでレイナをアイミに任せれば魔の三角形が完成するわけだな?
404それも名無しだ:2008/11/10(月) 00:54:05 ID:TubqfhD1
姫様の猫体質はまだ進行してるのかw>寒がり

ゼラド「ル、ルナちゃん大丈夫?」
ルナ「ささささ寒い…まだ冬本番ではないというのに…もっと厚着してくるのだった…」
ゼラド「(うわぁ…カチンコチンになりかけてる…)家に寄ってって!ね!?」
ルナ「そ…そうさせてもらう…」

ゼラド「あ…今日お父さんもお母さんもいないんだった。アオラは友達と出かけてるし…」
ルナ「少し温まったら帰る…気を使わないでくれ…」
ゼラド「暖房入れて…私あったかい飲み物でも買ってくるから!そこの日向で温まってて!」
ルナ「すまぬ……そなたは元気だな、ゼラド」
ゼラド「ん、これだけが取り柄だしね、私」
ルナ「………」

ルナ「(ゼラドの家は暖かいな……私の家より…)」
ルナ「(母様に…会いたいな…)」
ルナ「(眠い…生徒会の予算案を考えるのに夜更かししすぎた…)」
ルナ「(………)」

???「……」
ルナ「(隣に…誰か…?」
ルナ「(ああ、そうか……父様だ)」

ルナ「(父様の体温を感じる…暖かい…冷たい印象なのに…)」
???「……?」
ルナ「(このまま、私と一緒にバルマーに来てくれればいいのに…)」

ルナ「(父様……しなやかだな・・・?少し華奢になったのだろうか…?)」
???「……ん」
ルナ「(胸が柔らかい……?)」

ルナ「胸!?」
イングレッタ「…さっきから暑苦しいわね」
ルナ「に゛ゃーーーー!!??」

ゼラド「ただいまー…って」
ルナ「ななななぜそなたがここにいる!」
イングレッタ「私は何処にいたっておかしくない者よ。知ってる筈でしょう?」
ルナ「そうではない!なぜわざわざ私の隣にくっついてくるのだ!」
イングレッタ「日当たりの良いソファを独占してるのが悪いと思わない?」
ルナ「質問に質問で返すな!」
ゼラド「えっと、コーヒー買ってきたよ?」
イングレッタ「甘い?」
ゼラド「微糖」
イングレッタ「いただくわ」
ルナ「それは私のだ!ああ!口をつけたな!?」
イングレッタ「じゃあ半分こしましょ?」
ルナ「ぬ……私はゼラドのを一口貰う!」
ゼラド「え?あ、ごめん。全部飲んじゃった」
ルナ「早っ!」
イングレッタ「いらないなら全部貰うけど?」
ルナ「の、飲む!」
イングレッタ「……」
ルナ「なんだ?人をしげしげと」
イングレッタ「間接キスだなと思っただけ」
ルナ「ききき気持ちの悪いことをいうでない!!」
ゼラド「なんか今日は仲良いね、二人ともw」
イングレッタ「そう?」
ルナ「冗談ではな……ふん、まあ良いわ。とりあえず、寒くはなくなったからな!」
405それも名無しだ:2008/11/10(月) 02:49:51 ID:FqORFQ6T
姫さま可愛いなw
406それも名無しだ:2008/11/10(月) 09:42:16 ID:175QCU2m
グレちゃん相手だとはっちゃけはじめるなw>姫さん
407それも名無しだ:2008/11/10(月) 14:54:03 ID:bgMD4FDt
アールーはこたつでまーるくーなるー♪
408それも名無しだ:2008/11/11(火) 00:55:38 ID:OKqt8ZbH
ゼラドにくっついたら非常に幸せな体験ができるだろうな、柔らかいし体温高そうだしで

イングラム『だが俺ならあえて「醒めた目で見つめられ続けながらもグレちゃんにくっつく!」を選ぶがな!』
イングレッタ「………」

イングレッタ「(もじもじ)」
アストラ「…お嬢、ひょっとして照れているのか?」
イングレッタ「別に」



ルナほどひどくはないだろうがマリなんかも寒さに弱そうだな
409それも名無しだ:2008/11/11(火) 01:10:24 ID:FHobACMC
ルナ「ぶるる、冷えるのお」

スレイチェル「フフフ、11月にして最低気温10度を切るこの気候、
 冷え性かつ頻尿のルナ姫にはさぞかしこたえるであろう」
レイナ「なにがフフフですか」
ゼラド「ルナちゃん、おしっこしたいなら我慢しなくていいんだよ?」
ルナ「べつに、尿意はないが」
スレイチェル「尿意がないんですかー? じゃあいつおしっこしてるんですかー?
 おしっこしない人間なんているんですかー?」
レイナ「小学生ですか、あなたは」

スレイチェル「そんな頻尿姫のために!」
ルナ「だから頻尿では」
スレイチェル「ガードル!」
ルナ「それは」
ゼラド「おばあちゃんだ! おばあちゃんがよく穿いてるやつだ!」
スレイチェル「ヒップをすっぽりと覆う安心感!
 ボディラインを矯正できるとともに、
 ぴったりしたジーンズやミニスカ等をはくときも下着の線が透けないという気配り設計!」
ゼラド「でも先輩、朝遅刻しそうで走ってたらぶつかって転んじゃって
 スカートまくれちゃった子がガードル着用なんていうシチュエーション、
 どんなマンガでも見たことがありません!」
スレイチェル「諦めるなバランガ!
 世の中、きっとマニアックなマンガが存在するのである!」
ゼラド「わかりました先輩! わたし、諦めません!」
レイナ「なにを励まされてるの!?」

ルナ「しかしこれは・・・・・・」
レイナ「いくらなんでもおばちゃんくさくないですか?」
スレイチェル「別に誰にパンツ見せる予定もないのに気取ってるとか、
 ちょっぴり自意識過剰でイタいのである」
レイナ「そんなことっ・・・・・・、あぁっ! 反論しにくい!」
ゼラド「スレイチェル先輩はどんなパンツ穿いてるんですか?」
レイナ「ゼラド! なんかありがとう!」
スレイチェル「スレイチェルは断固ボクサーパンツ派である。
 激しい動きをしても締め付けられず、いたく快適である!」
レイナ「ズルいですよ、そんな男女兼用的な!」
スレイチェル「レイナにオススメであるのは、この『クロスウォーカー』。
 穿いて歩くだけでエクササイズ効果があるという、
 こんなものに頼ろうとしてる時点で絶対痩せそうもない根性なしにオススメの新商品である」
レイナ「余計なお世話ですよ!」

ルナ「しかし、あのぅ」
レイナ「ほら、ルナだってこんなおばちゃんパンツは抵抗あるって」
ルナ「いや、ガードルなら前々から愛用しているが」
スレイチェル「っ!」

 ガンッ
ゼラド「スレイチェル先輩!」
レイナ「椅子を蹴飛ばしたっ!?」
スレイチェル「いい女子高生が誰に勧められたわけでもなくガードル着用とは言語道断!
 純潔捨てても女を捨てるな!
 寒い冬こそあえてローライズ着用を強制する! 自由とはそういうものである!」
ゼラド「自由を強制する自由ってことですね、先輩!」
レイナ「つまりなにをどうしたいんですか!」
410それも名無しだ:2008/11/11(火) 03:10:27 ID:ehrlzWfB
ルアフ「いやあ、TKくんはてっきりアーティストだから
 権利関係よくわかんなくて結果的に詐欺になっちゃっただけかと思ってたら」
ラミア「どうやら、真っ黒のようだな」
アクア「ショックです。わたし、『Can You Celebrate』大好きだったのに」
ヒューゴ「俺、TKソング好きじゃないんだよなあ。
 TKソング流行ってたころ貧乏してたから」
アクア「ヒューゴ!?」

ルアフ「ま、僕も『TWO-MIX』やってたころ
 各方面からTKっぽいTKっぽいいわれつつも
 100パーオリジナルと言い張った甲斐があったというものだよ」
ラミア「文庫本の解説でまでTKっぽいといわれていたがな」
ヒューゴ「『BEYOND THE TIME』が心配でも、『WHITE REFLECTION』等は安泰っすね!」
ルアフ「定期的に特定のおっちゃんに麻酔針撃ち込んでることが発覚しない限りね!」
アクア「それ以前に、ルアフ先生は星ひとつ傾けてるじゃないですか」

ラミア「そのへんを参考に、さあ忌憚なく進路の相談をしてみろ」
タカヤ「はあ」
アクア「いまのがなんの参考になるっていうんですか!?」
ルアフ「卒業したらホームヘルパーの資格取って働きたいんだって?」
タカヤ「俺、やっぱり早く社会に出たいんです。
 そのためには、手に職付けた方がいいかなって」
アクア「タカヤさん、堅実過ぎる!
 決して悪いことじゃないけれど、その歳にしてその堅実さは悲しすぎる!」
タカヤ「うち、家計が苦しいし」
ヒューゴ「そうか、先生も、先生もな、貧乏にはずいぶん苦労したもんだ。
 温かい家庭を夢見ながら、貧乏を跳ね返そうと、毎日毎日努力したもんだ。
 なあ、タカヤ、先生の養子になるか?」
タカヤ「えっ、えぇっ!?」
ルアフ「ヒューゴくーん、独身者だと未成年の養子もらうのは難しいよー」
ラミア「人身売買や同性愛者のエサにされる恐れがあるからな」
ヒューゴ「そっかあ、じゃあ養子の前に嫁さんもらわなきゃなあ」
アクア「ヒューゴっ、そのっ、あのっ・・・・・・!」

タカヤ「すいません。いくらなんでも急に養子っていうのは」
ラミア「そうなにもかも性急に決めることはない。
 タカヤは成績もそれなりに優秀だし素行もいいから、
 推薦状くらい書いてやれるぞ」
ルアフ「それ以前にさあ、君んち両親ともに軍人やってるわけなんだから、
 単に貧乏性なだけで、いうほどお金に困ってないと思うよ?」
ヒューゴ「ああ、ホームヘルパーの資格は歳取ってもいけるけど、大学はそうはいかないぞ。
 先生、苦労して大検取って二十歳過ぎで大学入ったけど、
 微妙な世代ギャップがあってキャンパスライフなんか楽しめなかった」
タカヤ「ありがとうございます、もう少し考えてみます」

アクア「あぁっ、クラーク先生!
 わたしはダメな女です! ダメな教師です!」
ラミア「さあわたしの胸に飛び込んでおねだりするんだ」
アクア「わたしなんか大志を抱く資格ないんです〜っ!」

ルアフ「ま、大学院まで出たって偉い人間になれるってわけじゃないけどね」
タカヤ「もの凄い説得力です」
411それも名無しだ:2008/11/11(火) 21:18:32 ID:CzwNgvsk
相変わらず苦労性だな、タカヤ

タカヤ「姉さんは、年があけたらすぐ受験だね」
レモン「まあね、さすがに連邦総合大学となると、推薦ですいすい〜、て訳にはいかないし」
タカヤ「俺、姉さんはてっきり、このままOG大学に進むと思ってたよ」
レモン「うーん、うちの大学も面白いし、それも考えたんだけどね。
 でもさ、せっかくのチャンスだし、新しい環境で自分を試したいのよ。
 ここは楽しいけど、いつまでもぬるま湯じゃ、意味ないでしょ?」
タカヤ「……姉さん」


レモン「さて、私がこんな決意を固めるの、何回目なのかな?」
412それも名無しだ:2008/11/11(火) 22:04:15 ID:rffhqcDo
メタwwwwwwww
413それも名無しだ:2008/11/12(水) 00:46:35 ID:njMbHZFr
サーバーの容量がいっぱいにならないようにみんなの記憶が一定期間でリセットされるんですね、わかります。
414それも名無しだ:2008/11/12(水) 04:04:55 ID:1nHrpJzX
 そのときも、フィオル・グレーデンの肉体はフィボナッチ宇宙のただ中で粉々に崩れ
つつあった。
 ――ああ、またか。
 フィオルの胸に、一種諦観にも似た想いが訪れる。

 フィオル・グレーデン。エクサランスチームと関連する何者か。
 わかっているのはそれだけだ。
 まだ少年の面影を残した顔立ちと真っ赤な髪の毛がラウル・グレーデンとフィオナ・
グレーデンに似ているからなんとなくフィオル・グレーデンと名乗ってはいるが、本当
は誰が父親で誰が母親なのかもわからない。
 昔々、グレーデン兄妹、ミズホ・サイキ、ラージ・モントーヤの4人は時間の流れる力
を動力源とした時流エンジンを内蔵するエクサランスという機動兵器を開発した。この開
発は、どうやら失敗したらしい。
 時流エンジンは暴走すると時空跳躍すら引き起こす。無限に存在する可能性の中には、
五体満足で別世界に渡った者たちもいたかもしれない。しかし、それは天文学的な確率
だ。大部分は時空のねじれに押しつぶされてしまうか、まったく別の何者かに変質して
しまう。
 宇宙は、そう簡単に異物を受け入れられるようにはできていない。並行世界が存在す
れば、その数だけ物理法則も構成元素も異なる。運良く別世界に出ても、存在すること
自体が難しい。タイムダイバーと呼ばれる人種はほぼ本能的にそうした問題をクリアし
てしまうらしいが、フィオルは違う。
 不完全な時空跳躍をしたフィオルの肉体は非常に不安定で、常に変質し続けている。
動物や細菌になってしまうくらいならまだましだ。悪くすれば通常物質と反応し、対消
滅にも匹敵する破壊を巻き起こす。それでなくとも変質の末肉体は崩壊し、時間がくれ
ばほかの宇宙に弾き飛ばされてしまう。
 時の迷子。かつて遭遇したタイムダイバーはフィオルをそう称した。
 いったい、何百億何千億の崩壊と再構成を繰り返してきたのだろうか。
 フィオルには、自分が何者なのかわからない。
 どこかの並行世界で産まれたエクサランスチームの子供なのか、変質してしまったエ
クサランスチームの誰かなのか、それとも変質したエクサランスそのものなのか。
415それも名無しだ:2008/11/12(水) 04:06:11 ID:1nHrpJzX
 ↓
 ぼんやりと見える景色は、暗い。どうやら夜のようだ。
 コンクリート製の道路とブロック塀、それに2階建てのこぢんまりとした住宅が並んで
いる。人間の住んでいる世界らしい。街並みを見る限り、二十一世紀初頭にプラスアル
ファした程度の文明レベルのようだ。
 視界に映った自分の手は、昆虫の足のように節くれ立っていた。

 ――この世界でも俺は、人間の姿ではいられないのか。

 変質を繰り返すフィオルは、いままでにもあらゆる形態を取ってきた。泥人形になっ
たこともあれば、ウィルスになったこともある。人間でいたことの方が少ない。

 ――どうせこの世界からも、すぐに弾き飛ばされる。

 街灯の薄い明かりの下に、ひとりの少女が立っているのを見つけた。
 いや、あれは少女といってよいのだろうか。
 本来乳房があるべき位置には、底知れない虚無が渦を巻いているだけだった。フィオ
ルが知る限り、女性はあんな体型をしていない。脳裏をグラマラスな肢体が横切っていく。
 少女が口を開いた。

「ゲット・セット・シル・コ・オーッ!」
 甲高い声とともに、濃緑色をした大量の汁がどこからともなく津波のように押し寄せ
て、少女の上にかぶさった。ゲル状になると、ぶよぶよと顫動しながら急速に膨張し始める。
 あっというまに見上げるほどの大きさになったそれは、人間のような手足を備えてい
た。ただし、腕や脚には虎のような縞模様が走り、顔などは虎そのものだ。胸の上には
龍に似たオブジェがある。全身、濃緑色をしていた。

 ――またか。

 どうせ、あれはこの世界の守護者かなにかだろう。
 いままでにも似たようなことが何度もあった。フィオルを外敵とみなし、一方的に追
い立てようとするのだ。

 ――俺は、
 申し開きをしようにも、現在のフィオルには声を出す器官が備わっていなかった。

 ――いつまで、こんなことを続けるんだろう。
 自分が何者なのかわからない。目的もない。世界を守るなどという使命などもちろん
帯びていない。時空の狭間をさまよい歩き、辿り着いた先では追い立てられ、自分に恋
をしてくれている少女にキスひとつしてあげられない。

 ――せめて、放っておいてくれ。
 少年の胸に、ふつふつと苛立ちが湧く。
 どうせ時間が経てば崩れ去っていく肉体だ。
 害意などない。せめて少しの時間休ませて欲しいだけだ。
 それなのに、敵意を向け憎悪を向け武器を向け、自分を排除しにかかる。
416それも名無しだ:2008/11/12(水) 04:07:30 ID:1nHrpJzX
 ――どうして俺がこんな目に。

 虎の巨人は動かず、じっとフィオルを見下ろしている。
 目の前には、鋭い爪を備えた巨大な足があった。
 この足のひと踏みで、自分の身体は簡単に潰れてしまうだろう。

 ――俺がなにをした。

 なのに敵意を向けられる。

 ――殺されるのは、何度目だ。

 全身を流れるエネルギーが、熱を帯びて循環し始める。

 ――なんだ、じゃあこれは、正当防衛じゃないか。

 フィオルは虎の巨人に向かって一歩踏み出した。

 ――やられっぱなしでいられるほど、俺はお人好しじゃない。

 目の前の虎は強大だ。この肉体では太刀打ちできない。

 ――もっと大きく! もっと硬く!

 こんなときだけ、この肉体はフィオルの想いに答えてくれる。
 全身の骨がミシミシと音を立てながら巨大化していく。アスファルトに亀裂が走る。
あっという間に視線の位置が虎の巨人とおなじになった。皮膚は硬質化し、オレンジ色
をした外骨格に変わっていく。右腕には巨大なカギヅメを備えた武器が現れていた。
 エクサランス・ストライカー。ただしフィオルの記憶にあるデータよりもひとまわり
大きく、あちこちが鋭く尖っていた。頭には8本ものツノを頂いている。
 この姿になったからには、長時間この世界に留まることはできない。構うものか。ど
うせ長居はできない身だ。

 ――少しくらい憂さ晴らしをしても、バチは当たらないだろう!

 アスファルトを蹴り砕きながら突進する。虎の手前で高々と跳躍した。つま先に鋭い刃
物が現れる。スマッシング・キック。虎の胸板に斜めの傷を刻んでやった。返す刀でカギ
ヅメの一撃、カギヅメを展開させビームを浴びせる。ブーストをかけ、再度突撃をかける。
ギガント・スマッシャー。閉じたカギヅメを虎の胴体に突き立て、何度も何度も抉り込
んでやる。

 虎の巨人が、よろめきながらも右の拳を振り上げた。どのような仕組みなのだろうか。
拳は一瞬濃緑色のゲル状になると、円錐型に変形した。あれは、ドリルか。
「ヴァリア汁・ドリル!」
 高速で回転するドリルからは、濃緑色の汁が飛び散っていた。

 ――あの汁に触れたらダメよ。
 耳元でフェアリーに囁く。いわれるまでもない。
417それも名無しだ:2008/11/12(水) 04:08:35 ID:1nHrpJzX
 ――もっと速く! もっと高く!

 フィオルは天を仰いだ。全身の体色がさっと青色に変わり、背中には巨大な羽根が生
える。右のカギヅメは長大なライフルに成り代わっていた。
 エクサランス・フライヤー、汁の飛沫などとどかないほどの高度に、一瞬で駆け上が
った。身体を撫でていく風圧が心地よい。
 成層圏に達しようというところで、急降下。虎の巨人がこちらを見上げている。なに
もさせるものか。ディストラクション・ライフルを撃ち散らした。
 虎は棒立ちのまま。そのまま動くな。フィオルは巨人の肩に降り立った。ふたたびス
トライカーの姿を取ると、カギヅメの先端を閉じた。虎の肩へ、深々と突き立てる。
 縞模様を浮き上がらせた腕が宙を泳ぐ。その腕を、両腕で抱えた。足を首筋にかけて
力を入れる。
 みちみちと音をたてて、虎の右腕をもぎ取った。
 傷口から大量の汁が噴き出した。この汁を浴びるとまずいのか。ディストラクション
ライフルの銃口を押し当て、発射する。高エネルギーの光芒がフィオルの頬を照らし出
した。大量の湯気を上げながら汁が蒸発していく。黒焦げになった傷口からは、呪符の
束のようなものが覗いていた。呪術的なエネルギーで動いている機体なのだろうか。

「やめてーっ!」
 虎の足元に誰かいる。人間の少女だ。パジャマの上にカーディガンを羽織り、銀色の
髪を夜風になびかせている。
「やめてクリハ! これ以上汁機人を動かしたら、雑学クイズ番組ブームが終わっちゃう!
 また、健康バラエティ番組ブームが来ちゃうんだよぉーっ!」

 健康バラエティブーム、そういったか。
 あの、欺瞞に満ちた俗悪なブームをもたらそうという機体なのか、この虎は。

 ――なあんだ、じゃあこの虎は、悪者じゃないか。
  悪者をやっつける俺は、正義の味方じゃないか。

 フィオルの胸の中に、初めて感じる類の喜びが芽生えた。

 ――俺のようなバケモノが世界を守るのか!

 血が沸き肉が踊る。
 もだえる虎の首を左腕で絞め、カギヅメを高らかに振り上げた。
 一条の光線がフィオルの肩をかすったのはそのときだった。
 どこだ、上か。
 一体の人型機動兵器が月を背に浮かんでいた。全身が漆黒で、背中からは禍々しい形
をした羽根が生えている。頭部は特徴的な三角形をしていた。周囲には拳銃に似た形を
した小型の機械がいくつか浮遊している。
 あの機体は、知っている。

 ――ひっこんでいろアストラナガン!

 フィオルは思念の限りに叫んだ。

 ――この虎は俺の獲物だ!
  文句はないだろう、通りすがりに世界を救ってやるのだから!
418それも名無しだ:2008/11/12(水) 04:09:44 ID:1nHrpJzX
「いいえ」
 凍えるような声がアストラナガンから流れる。
 イングレッタ・パディム、タイムダイバーのひとり、初対面でフィオルの土手っ腹に
穴を開けた、恐ろしい女だ。
 アストラナガンがZ.O.ソードを持ち上げる。その剣先が向かう先は、フィオルだった。

 ――なぜ。
「前にいったでしょう。
 あなたの不安定な肉体は、ただ存在するだけで世界に破壊をもたらすのよ。
 また現れたのなら、容赦しない」
 ――自分の限界くらいわきまえている! 変質が始まれば、勝手に退散する!
「不要な闘争は悪よ」
 ――この虎は、健康バラエティブームを引き起こす悪党なのだろう!
「あなたは八つ当たりしているだけよ」
 ――黙れっ!

 フィオルは怒鳴った。

 ――正義の味方面するな! 俺が存在することも許さないくせに!
  たまに楽しむことすら許さないというのか!

 苛立ちは容易に怒りに置換された。
 いまや、フィオルの敵意は虎の巨人ではなく漆黒の天使に向かっていた。

 ――フェアリー!

 フィオルの声に応えて、破壊の妖精たちが雲霞のように現れて天を覆い尽くす。

 ――蹂躙してやれ!

 フェアリーたちがアストラナガンに殺到する。ガンファミリアどもが応戦に向かうが、
数が違う。しかも全方向からだ。いかにアストラナガンといえど、避けられるはずがない。
 距離が近すぎる。こちらも巻き添えを食うのは確実だろう。構うものか。どうせ放っ
ておけば崩れる身体だ。

 ――わからないくせに!
  なんの目的もなく時空をさまよい続ける孤独が!
  百億の崩壊と千億の再構成に揉まれて、
  自分をバケモノだと知る嫌悪が!
  タイムダイバーのお前には、わからないだろう!
  お前も味わえばいい! 生きながら身体が崩れていく恐ろしさを!

 フェアリーたちが一斉攻撃にかかる、その寸前だった。
 突如ゲル状の巨大なものが空中に現れ、アストラナガンをすっぽりと覆ってしまった。
フェアリーたちの光線を浴びても、わずかに顫動するだけだ。効いていないのか。
 あれはなんだ、どこから現れた。
 疑問を差し挟む余地もない。
 ゲルが空中に向かって長く伸びた。長く、長く、どこまでも長くなり、やがて一匹の
動物の姿を取った。蛇、違う。頭に2本のツノを頂き、長いヒゲを空中にくねらせてい
る。よく見れば胴体からは小さな羽根が生えていた。
 龍、ドラゴンだ。
「百汁調合! 万精駆吸! 汁々如律令!」
 どこからともなく、少女の甲高い声が響く。
 龍の口から一枚の呪符のようなものが吐き出される。信じられない速度で空中を突き
進むと、フィオルの額に貼り付いた。
419それも名無しだ:2008/11/12(水) 04:10:41 ID:1nHrpJzX
 ――ぎゃああああっ!
 フィオルは悲鳴を上げた。
 呪符が、まるで爆雷のように破裂しフィオルの額を焼いたのだ。

 ↓↑
 気が付くと、フィオルは上も下もない真っ暗な空間を漂っていた。

 ――また、ここか。

 フィオルは身体を縮めた。何度か流れ着いたことがある。熱という概念すらない超空
間だった。あの呪符がなんらかの効果を発揮し、フィオルを弾き飛ばしたのだろうか。
 この空間にはまってしまうと、すぐには抜け出せない。
 長い長い孤独を耐えなければならない。

 ――寂しい、冷たい。

 今度はどのくらいかかるだろうか。千か万か億か兆か、それ以上か。

 ――いっそ消滅できたら楽なのに。

 存在の定義が連続性にあるというのなら、複数の時空に点在しているフィオルは存在
しているかどうかも怪しい。
 当然、存在していないものは消滅することもできない。

 ふと、コメカミに違和感を覚えた。
 この虚無の空間で、かすかなエネルギーの乱れが起こっているのだ。
 誰かいるのか、いったい誰だ、自分のように跳ばされた者だろうか、
それとも想像もつかない怪物だろうか。
 構わない。誰でもいい。話し相手になって欲しい。手に触れさせて欲しい。
 前も後ろもない超空間で、フィオルは這うようにエネルギーの乱れを探し求めた。

 と、鋭い痛みがフィオルの頭を貫く。

 ――助けて!

 人間の思念波だった。しかも、痛みと錯覚するほどに強烈なものだ。

 ――どこだ、どこにいる! 助けてやる! 助けてやるから!
  ひとりはいやなんだ! もう、ひとりではいたくないから!

 いた。いや、「いた」といっていいのだろうか。
 フィオルの手の平に収まるサイズの、小さな時粒嵐だ。見ているそばから収縮してい
る。すでに消滅する寸前のようだった。
 思念波は、その時粒嵐の中から放たれていた。

 ――助けて!

 オレンジ色のなにかがふたつ、がっちりとお互いの手を握り合っている様が見える。
420それも名無しだ:2008/11/12(水) 04:11:39 ID:1nHrpJzX
 ――助けてくれ!
  俺はどうなっても構わない! フィオナを! ミズホを! ラージを!

 ――助けて!
  あたしはどうなっても構わない! ラウルを! ラージを! ミズホを!

 ――助けて!
  わたしはどうなっても構わない! ラウルさんを! フィオナさんを! ラージさんを!

 ――助けてください!
  僕はどうなっても構わない! フィオナを! ラウルを! ミズホを!

 四つの声が、自分以外の誰かを助けてくれと叫んでいた。

 ――あぁっ!

 フィオルは声もなく呻いた。
 感覚の糸を研ぎ澄ます。
 時空嵐の中に囚われているのは、2体のエクサランス・ストライカーだった。
 中にいる人間の名前を間違えるはずがない。
 ラウル・グレーデン、フィオナ・グレーデン、ミズホ・サイキ、ラージ・モントーヤ。
 時空のねじれに押しつぶされ、消滅の間際にあって、4人は我が身も省みず仲間たちの
名を呼んでいた。

 ――あっ、あぁっ!

 フィオルは両手を伸ばした。時粒嵐をつかもうとする。
 しかし、手は虚しくすりぬけた。
 フィオルの目の前で時粒嵐は米粒大になり、分子レベルになり、原子レベルになり、
素粒子レベルに縮んでいく。
 そして、消えた。
 いや、フィオルの感覚は不思議なぬくもりを察知していた。
 限りなく無に近い、ただひとつの点だった。
 その点が、動いている。熱を持ち、分裂し、膨張し始めている。

 ――あぁっ、あぁっ!

 フィオル・グレーデンは時流嵐のただ中で立ち上がった。
 産まれたばかりの新鮮な肉体が強烈な熱を放っている。
 自分は、いままさに誕生したのだ。
 わなわなと震える手で、我が身を抱きしめる。
 この逞しい腕は、戦士であった父のものだ。
 目にかかる赤い髪は、勇敢であった母のものだ。
 長く繊細なこの指は、技術者であった母のものだ。
 光を映すこの目は、研究者であった父のものだ。
 全身の細胞と融合しているこれは、ふたりの父とふたりの母が手に手を取り合って作
り上げた機体のものだ。

 ――あぁーっ!

 目から、はらはらと熱い涙がこぼれていた。
421それも名無しだ:2008/11/12(水) 04:13:39 ID:1nHrpJzX
 ――お父さん! お母さん!
 エクサランスチームの4人が互いをかばい合う魂と肉体と、2体分のエクサランスが圧
縮され融合した存在が、この肉体だった。

 ――ああ、僕はバケモノじゃなかった!
  お父さんがいた、ふたりも! お母さんがいた、ふたりも!
  僕は、愛から生まれていた!

 穏やかな波動がフィオルを包んでいた。
 果てしない超空間の中で、巨大な龍が横たわっている。
 その鼻先で、胸に虚無を抱く少女が立っていた。
 慈しみに溢れた目でフィオルを見つめている。

 ――君は、どうして。
「だってわたしは、ゼラドの一番古い友達だもの」

 そのひと言で彼女の望みがわかった。
 手段は、すでにこの手の中にある。
 行き先は、彼女が示してくれる。

 虚無の中で巨体をくねらせ、龍は人型を取った。
 足元に湖面に似た青を現し、両の手から火の粉をまき散らしながら回転し始める。
 その動きは、雄壮な舞いに似ていた。
 ただひたすらに黒いだけだった超空間に、眩いばかりの光の柱が立つ。
「召喚! 兜汁八卦炉!」
 どこからともなく浮かび上がった八角形の中に、長方形の板が次々と降り注いだ。
 闇の中で胸に虚無を抱く少女の姿が浮かび上がる。
「汁々如律令!」

 フィオルの胸の中で時流エンジンが力強い鼓動を打つ。
 さあ、彼女の望みをかなえよう。
 それだけの力は、ふたりの父とふたりの母が与えてくれた。
 少年が発生した時点では、まだ存在していなかった力だ。
 しかし、それにどれほどの意味があるというのだろう。
 時間とは想いの蓄積だ。だから、刹那の想いが永続性を持つのだ。
 できないはずがない。
 
 フィオルの全身が変わっていく。
 胸に手を当てると、光り輝く剣が現れた。
 胸に虚無を抱く少女が描いた八角形に飛び込んでいく。
「スラッシャー、セパレーション!」
 斬りかかる。一度ではダメだ。なら、繰り返すだけだ。
 二度、三度、時空に亀裂が走っていくのがわかる。
「ディメンション・スラッシャー!」
 時空の壁が音を立てて崩れた。
422それも名無しだ:2008/11/12(水) 04:14:33 ID:1nHrpJzX
 ↑↓→
 コンクリート製の道路とブロック塀、それに2階建てのこぢんまりとした住宅が並んで
いる。
 フィオルは穏やかな気持ちでいた。
 もう寂しくはない。この肉体が父母の想いから産まれたことがわかったから。
 小麦色の肌を持つ少女の姿を思い浮かべた。

 ――会いに行けなかったね、ユウカ。

 膨大なエネルギーを消費したことにより、フィオルの肉体はすでに半ばまで崩壊していた。
 
 ――許してくれるね?
  だって僕は、とても喜ばしいことをしたんだ。

 フィオルは、4人分の愛情のもとに誕生した。
 誕生とは神聖なものだ。
 誕生とは喜ばしいことだ。
 誕生とは祝福されるべきものだ。
 だからこそ、胸に虚無を抱くあの少女は、フィオルの力を借りてこの時間にやってきたのだ。
 ほかでもない、9月5日に。

 道路の向こうで、クリハ・ミズハがゼラド・バランガの手を取っていた。
「お誕生日おめでとう、ゼラド!」

 彼女の誕生は神聖なものだ。
 彼女の誕生は喜ばしいことだ。
 彼女の誕生は祝福されるべきものだ。
 さあ、彼女の誕生を祝福しよう。

 ――ハッピーバースディ、ゼラド・バランガ。

 呟きが終わる前に、フィオル・グレーデンの肉体は跡形もなく崩れ去った。
 しかしもう、絶望も恐怖もなかった。
 百億の崩壊と千億の再構成の果てに、いつか望ましい肉体で誕生できる希望があるからだ。
423それも名無しだ:2008/11/12(水) 10:45:47 ID:yUM9BCWV
ゼラドの誕生日をすっかり忘れてたヴィレアムが一言↓
424それも名無しだ:2008/11/12(水) 19:04:25 ID:bqOvzpRw
ヴィレアム「忘れてない! 忘れてないから! 俺がゼラドの誕生日を忘れるわけないだろ!
        ただ単にプレゼント選ぶのに時間かけすぎて、祝うタイミングを逃したというか何と言うか……
        ちくしょう! そんな目で見るな!」
425それも名無しだ:2008/11/12(水) 19:43:17 ID:avFJ36p2
ゼラド「私もヴィレアム君を招待するの忘れてたからおあいこだね!ニコッ」

ヴィレアム「('A`)」
426それも名無しだ:2008/11/13(木) 00:51:54 ID:nFh4sRQ7
クリハ「ほら、ジャンプ立ち読みしてたら『銀魂』が誕生日の話やってて、
 そしたら、『あれ、今年ゼラドのお誕生会やってないんじゃない?』
 って気が付いて、いても立ってもいられなくて外に飛び出したら
 時流エンジン的ななにかがちょうどいたから、うっしゃと思って」
レイナ「うっしゃと思ったら汁から汁機人呼び出しちゃうの、あんたは」
ユウカ「彼がパニック起こすのもムリないと思う」
ゼラド「あの日、どこからともなく全身汁まみれのクリハが現れて
 『お誕生日おめでとう』って言い出したのは、そういう事情があったんだね!」
レイナ「とんだどん引きシチュエーションよ!」
ゼラド「取りあえず家に上げてお風呂場使ってもらってたら、
 気が付いたらいなくなってて、あれなんだったんだろうって思ってたんだけど」
クリハ「あまり長時間過去にいると、歴史を変えてしまうからね」
レイナ「あたしだったら誕生日にそんな怪奇現象と遭遇したくない!」
クリハ「だって、ゼラドの誕生日なのよ?」
レイナ「あたしの誕生日にはなにもしなくていいから!」
クリハ「あれ、レイナの誕生日っていつだっけ?」
レイナ「いま教えたくない!」

ユウカ「なんか、ソーリー。彼が迷惑かけて」
クリハ「いいのよ。以前地底で極道什器と戦ったときは、あんなものじゃなかったから」
レイナ「あんた失踪してる間どこでなにやってたのよ!」
クリハ「気にしなくていいのよ、全然気にしなくていいのよ、
 胸に虚無を抱いてる胸に虚無を抱いてるって、
 しつこいくらい見当外れなこといってたけど、
 まったく気にしてないからもちろん怒ったりなんかしてないから全然真実を突いてないし」
ユウカ「ほんと、もうしわけない」
レイナ「謝っときなさい謝っときなさい」

ゼラド「そういえば、ほんとのとこ今年の9月5日はなにしてたっけ?」
レイナ「ええと、あたしが記録してるところだと話題になってたのは、
 昔いたセリアっていう子のこと、
 カレー製のゼラドとゼラド製のカレーのこと、
 高校生クイズのこと」
ユウカ「バースデイの匂いいっさいナシね」

ヴィレアム「高校生クイズ! 高校生クイズに出てたんだよ!
 それで、カレー製のゼラドをプレゼントしようと!」
レイナ「気が付きなさい、たとえその言い訳がほんとでも、
 カレー製の自分なんかもらって誰が喜ぶのよ」
ゼラド「べつに、気にしなくていいんだよ?
 考えてみると、わたしの誕生日って、なんかいつもヴィレアムくんいなかったし」
ヴィレアム「うわああぁぁぁぁぁっ!」

クリハ「ふふ、セリア、か」
レイナ「目ん玉グルグルさせながらなに呟いてんのよ!」
427それも名無しだ:2008/11/13(木) 03:09:17 ID:tNi5AMUG
タカヤ「レタスさん、冷え性だったろ?
 ほら、パンストに唐辛子入れておいたから」
レタス「それがどうしたのいうのでして?」

タカヤ「窓ガラスはね、濡らした新聞紙で磨くとピカピカになるんだ」
レタス「その生活の知恵が、どうしたというのでして?」

タカヤ「アルミ鍋の黒ずみはね、果物の食べ残しなんか入れて沸騰させると綺麗になるから」
レタス「なんですの、その数々の知恵袋は」

タカヤ「ああ、パンツはね、こうやってほら小さく丸めて、
 ティッシュの空き箱なんかに入れれば
 色も見やすいし収納スペースも節約できるだろ?」
レタス「タカヤさん、あなた、心の中におばちゃんがいましてよ」
428それも名無しだ:2008/11/13(木) 06:32:11 ID:WrRx1md5
>>414-422
普通に感動したGJ

てかゼラドの誕生日かー
今年は忙しくて何も用意出来なかったなー

>>427
ナンブ家は男達が家事をやるイメージがあるな
キョウスケとか几帳面に洗濯物とか畳んだり部屋を綺麗にしてそう
429それも名無しだ:2008/11/13(木) 21:16:08 ID:MdyKArse
>>417-422
俺も>>428と同じく感動したぜ、GJ。と言うかフィオルの話はなんかせつないのが多いが、一つ救いができてよかった
430それも名無しだ:2008/11/13(木) 21:17:12 ID:VpT2Cvsu
なんつーか、エプロンがよく似合う男だな、タカヤ。

レモン「タカヤ〜、今日の晩ごはん何〜」
タカヤ「寒いし、魚の良いのがあったから、寄せ鍋にでもしようかと」
レモン「えー、昨日も和食だったじゃない?」
タカヤ「わ、分かったよ姉さん。じゃあブイヤベースにでも――」
ミィ「このところ魚続きですの。肉を食わせやがれですの」
タカヤ「鶏肉が少し残ってたし、軽くソテーにするか……」

キョウスケ「ほう、中々に豪勢な夕食だな」
エクセレン「わお、ここは秘蔵の一本を」
タカヤ「少しは手伝ってくれよ!」
一同「適材適所」
431それも名無しだ:2008/11/14(金) 00:01:11 ID:UL5gVeDd
タカヤ・・・不憫な子!
432それも名無しだ:2008/11/14(金) 00:04:25 ID:nen/WhaR
 【グレーデン家】
デスピニス「あっ、いけません。お客さまにそんなことをさせるわけには」
マキネ「いいからいいから、いつもランディ1/2が世話になってんだし」

 ジュー ジュー
ランディ「お前、料理なんかできたっけ」
マキネ「けっこう家事するよぉ?
 母ちゃんは留守多いし、じいちゃんは歳だし、
 ムラタに家事やらせるわけにはいかないし」
ランディ「せめてムラタに家事やらせろよ!」
マキネ「それに、さ。あんたが帰ってきたじゃん」
ランディ「え」
マキネ「いやもう、高カロリーメニューのレパートリーが急激に増えちゃってね」
ランディ「どうしてお前はそういうことにばっかり一生懸命になるんだよ!」
ミズル「ねえ、女の人が料理してるときのお尻って、どうしてあんなに芸術的なんだろう」
ランディ「お前はあっちでお絵かきしてろ!」

 【竜巻亭】
 トントントン
スレイチェル「急に料理をしたいとは、どういう風の吹き回しだ」
レタス「スレイチェルさん、殿方にパンツをたたまれると言うことが、
 どれほど屈辱的なものかわかりまして?」
スレイチェル「ぶー」
レタス「なにを急にぶーたれているんですの」
スレイチェル「厨房は好きに使うがいい。
 ただしスレイチェルはいっさい指導しないのであるからな!」
レタス「いったいなにが気に食わなかったのでして?」
433それも名無しだ:2008/11/14(金) 07:40:30 ID:7m8hr68n
スレイチェル大人げねぇw
434それも名無しだ:2008/11/14(金) 14:14:23 ID:9P5SAgeG
クリハがセリアとかルサイケとかナヴィアとか引き連れてナイ乳虚無軍団を結成する姿を幻視した
そして俺はもうゲッターに乗らない
435それも名無しだ:2008/11/14(金) 16:25:33 ID:x9b7EQxg
ペッターロボ・・・実在したのかっ・・・!
436それも名無しだ:2008/11/14(金) 20:26:06 ID:J3aMARiH
ランディ「なあ、頼みがあるんだけど」
シュウヤ「ククク…お断りしますよ」
ランディ「せめて用件くらい聞けよ!?」
シュウヤ「マキネをなんとかしてほしい、といった頼みでしょう?」
ランディ「そうだよ!」
シュウヤ「別に太るくらいいいじゃないですか、文字通り減るものでもなし」
ランディ「お前どいつもこいつもスタイル良いこの学園の中で一人デブキャラやれってのか!?俺はこれでも歴代主役級の親持ってるんだぞ!?」
シュウヤ「まあ、個性的ということで納得してはどうです?あとここはゴードンさんルート派生ですからね…はっきりいって
ランディ「それ以上言うな!危ないんだよいろいろと!いいからマキネだよ!お前なら言い負かせるだろ」
シュウヤ「といわれましてもね。私、マキネには結構本気で嫌われてるようですし」
ランディ「あー、お前の言動が癇に障るってよく言ってるもんな」
シュウヤ「ククク…それは残念ですね。といわけで私をあてにしないでください」
ランディ「いや仲良くなればいいだろこれをきっかけにさあ!」
シュウヤ「私の方は大好きですよ?」
ランディ「…じゃあもっと絡めばいいだろ」
シュウヤ「私を嫌う、というのもマキネの自由意思でしょう。他人の自由を束縛するのは嫌なんですよ、私は」
ランディ「めんどくさい奴だなお前…」
シュウヤ「それはどうも。おっとクリスがお腹を空かせてますのでこのへんで」
ランディ「待てったら!勝手に話し切りあえげんなよ!お前もしかして俺のこと嫌いなのか!?」
437それも名無しだ:2008/11/14(金) 21:17:29 ID:PqPP0qbh
>>430
確かミィは料理できたはず。アクセルに通い妻状態だし。

ミィ「〜〜♪」
タカヤ「まさか、姉さんと一緒に料理を作る日がくるとは思わなかったよ」
ミィ「いいから黙って鰯を捌くですの。蒲焼きのタレは、そこに用意してますから、漬け込んでおけですの」
タカヤ「了解。あ、このタレすごくいい味だ」
ミィ「椀物のダシは?」
タカヤ「その鍋に」
ミィ「……ふむ、まあ合格ですの」

レモン「ねえ二人とも、何か手伝う事ない?」
ミィ「コーヒーをビーカーで煎れる無神経女に、任せる献立は無いですの」
レモン「ド畜生……」
438それも名無しだ:2008/11/15(土) 00:45:23 ID:DNRFxzoy
マキネ「は・・・・・・、シュ・・・・・・ヤ・・・・・・?」
ランディ「いやいや、『誰それ』みたいな顔をするんじゃねえ」
マキネ「誰それ」
ランディ「こらこらこら」
マキネ「ん〜、ゴメン、ちょっと、男闘呼組でいったら誰に似てるかだけ教えてくんない?」
ランディ「なんで男闘呼組なのかはわからねえけど、
 あえていうなら若いころのマエダさんをやつれさせたような感じか?」
マキネ「あ、やっぱ、『ときめきトゥナイト』のキャラでいってくんない?」
ランディ「ダーク・カルロをヘボくした感じかな」
マキネ「ちょいちょい、あたし鈴世くん編しかわかんないから」
ランディ「うっすらカザマさんに似てるかな」
マキネ「けっこう食い下がってくるじゃん」
ランディ「伊達に血ぃつながってねえぞ、このやろう」

マキネ「はいはい、最後に会話したのが7月くらいのような気がするよ」
ランディ「覚えてんじゃねえか」
マキネ「なんでそんなとこ行っちゃったのさ。
 そりゃ、あたしだってたまにしか会わない親戚の子供みたいなのに
 突然説教されたら、若干ヘコむかもしんないけど」
ランディ「しっかりしろ。シラカワさんちは親戚じゃねえ」
マキネ「だって現にあのひと、4ヶ月近くろくに顔見てないわけだし」
ランディ「あのひとってお前、知らないひとみたいに」
マキネ「正直、いま話してる先からシイナキッペイと顔がごっちゃになってるよ」
ランディ「なぜシイナキッペイと」
マキネ「あんま役にたたないと思うよ?
 あのひと、たぶんあんま賢くないよ」
ランディ「おいおい、あいつは成績いいぞ」
マキネ「ガッコの成績いいイコール頭いいって、逆に頭悪い発想じゃん。
 クククとかいって誤魔化してるけど、
 なんか、わりと普通のことしかいわないっていうか、
 面白いこといわないっていうか、つまんないことしかいわないっていうか、
 好きとか嫌い以前に興味が湧かないっていうか、どぉーでもいいっていうか」
ランディ「相当などうでもよさだな、おい」

マキネ「ゴメンよランディ、あたしがあんまり追い詰めちゃったから、
 そんなとこに行っちゃうくらい錯乱してたんだね」
ランディ「俺は錯乱なんかしてねえぞ」
マキネ「うんうん、悪かった悪かった、もう急に太らせようとすんの、やめるよ」
ランディ「本当か!」
マキネ「まず、語尾に『ブー』付けるとこから始めようか」
ランディ「ゆっくり段階を踏んだって太らないからな、俺は!」
439それも名無しだ:2008/11/15(土) 07:20:41 ID:4geEZiJ9
 各人料理の腕

■女性陣
ゼラド:見てくれはちょっと悪いけど愛情がこもってるよ!
レイナ:愛情はこもってるかもしんないけどぶっちゃけ不味いよ!
ルナ:よくわからないよ!
アイミ:レモンの砂糖漬けとかめっさ作るよ!
マリ:取りあえず駅弁があればいいよ!
リトゥ:メガネ割れなければそれでいいよ!
クリハ:汁が虚無ってるけど、ほかはわりと普通に作るよ!
ユウカ:わりといろいろ作れるけど、特にやる気はないよ!
レタス:ひとり暮らしのくせにコンビニ弁当とかで済ませてるからいらないお節介焼かれるよ!
マキネ:高カロリーてんこもりのもんばっか作るよ!
レモン:そんなことより常識を学ぶべきだよ!
アルミフィ:普通に作れるけど自発的には作らないよ!
咲美:若干虚無ってるよ!

スレイチェル:そんなことより殿方にパンツたたまれたいよ!

■男性陣
ヴィレアム:竜巻亭で修行してたりしてなかったりまちまちだよ! たぶんあんま上達してないよ!
キャクトラ:地味に美味いけどあくまで地味にだよ!
ハザリア;気が向くと豪華なもの作るけど、気が向かないと作らないよ!
タカヤ:冷蔵庫のありもので上手いこと作るよ! 若干おばちゃんぽいよ!
トウキ:そんなことより汁が来るか普通に美味い弁当が来るかどうかのほうが心配だよ!
ミナト:アイドル絡みのメニューめっさ作るけど結果キモいよ!
ゼフィア:男の料理って感じだよ!
ランディ;低カロリー食に目覚めつつあるよ!
マーズ:調理を必要としないよ!
アーク:手軽なもの適当に作るよ!
440それも名無しだ:2008/11/15(土) 09:35:51 ID:o1kl3pzI
>>439
クリハは料理下手なハズだな。家庭科の調理実習でゼラドがヒドイ目にあったみたいな事を過去スレで言ってたし
キャクトラは地球基準の料理とバルマーズ基準の料理の両方作れる。料理対決になるとハム化してルナを口説きながら手の込んだ料理を作る。
咲美はアーク曰く『俺以外が食べたら死ぬ』と評してる
アークはDSの料理ソフトを見ながら作る為、味は無難。 作るスピードはとても早く、おにぎりが得意料理。適当に料理を作る事も可能
補足として
シュウヤは料理は得意。というかクリスが全くやらない為家事は必然的にシュウヤの仕事。家計をやりくりする為無駄が無い。味は普通に美味しい
こんなところだろうか
441それも名無しだ:2008/11/15(土) 12:11:51 ID:9IwBdD3B
>>439
ルナは誰かさんのように正確にレシピ通り作るのは得意そうだ
ゼラドはとんでもない量を作るけどつまみ食いしてるうちに普通の量になってたりしてたような…
レモン様、調理機と調理法に問題があるけど味はまともなんじゃないか?
あとラン姉料理得意だったはず(というか不得意な分野あるのか?)

グレ子も各地(各世界)の名物料理を記憶してるけど自分では作れない気がするな
442それも名無しだ:2008/11/15(土) 12:47:44 ID:Z+/Mwpmy
クリハは汁がヤバいだけで、普通に作る分には問題ないんじゃなかったっけ
それは母親のクスハだけなんかな
443それも名無しだ:2008/11/15(土) 13:41:47 ID:h0FjdmbM
リトゥも結構うまいはず。
タカヤと一緒で、共働きの両親の代わりに家事を引き受けてるし。
逆に、マリはまったく駄目。変にバランスが取れてるダテ姉妹。
444それも名無しだ:2008/11/15(土) 14:26:58 ID:SQ7H+7Hn
クリハはテキトーに作ると凄く上手いが手が込むと不味くなる不思議設定ではなかったか?
445それも名無しだ:2008/11/15(土) 16:46:40 ID:UUBjysIt
子供世代ではないが、久保はやっぱり料理も完璧なんだっけ?
446それも名無しだ:2008/11/15(土) 16:53:37 ID:8yItv1b8
第二次バルマー戦役後の十数年であらゆる分野が完璧になってるな>久保
447それも名無しだ:2008/11/15(土) 16:56:44 ID:h0FjdmbM
そしてディストラお姉さんはドジッ子メイド。
448それも名無しだ:2008/11/15(土) 19:51:39 ID:T98mUaUm
>>447そんな人このスレにいたっけ?新キャラ?


…ん、この部屋なんだかカサカサ音がするな
449それも名無しだ:2008/11/15(土) 22:30:16 ID:h0FjdmbM
レモン「つー訳でリベンジに、今日の夕食は私が作るわ」
タカヤ「結局、手伝わされるんだね俺。で、何作るんだい?」
レモン「ん、シンプルにカレーよ」

タカヤ「……姉さん」
レモン「何よ、今話しかけないで」
タカヤ「香辛料をr単位で計るのはどうかと思うんだけど。ていうかこの化学の器材は何?」
レモン「いいから黙って下ごしらえする」

キョウスケ「いい味だな」
エクセレン「ビールが進むわねえ」
ミィ「……中々ですの」
レモン「ふふん、真の天才は何でもこなすのよ」
タカヤ(やばい、あの調理を思い出すと胃が――!)
450それも名無しだ:2008/11/15(土) 23:02:26 ID:8yItv1b8
レモン「〜♪〜♪」
ゼフィア「ずいぶん機嫌が良さそうだな」
レモン「昨日作ったカレーがすっごく好評でねーwま、天才の私が作ったんだから当たり前だけどw」
ゼフィア「(意外と女らしい所もあるのだな…)ところでなんだ?このメモの山は?科学方程式のようだが…」
レモン「レシピよ。新しいカレーの」
ゼフィア「………そうか、邪魔しては悪いので俺は帰る」
レモン「あんたお腹すいてない?空いてるわよね?」
ゼフィア「いや食事ならスレイチェルが作ってくれると言っていた
レモン「男なんだからカレーの一杯や二杯どうってことないわよね?」
ゼフィア「味見ならバランガのほうが適して
レモン「質実剛健で紳士なゼフィア君がまさか乙女のお願いを無下に断ったりはしないわよね?」
ゼフィア「………」


ゼフィア「………(ガクガクガクガク!)」
スレイチェル「ど、どうかしたのか?顔が紫色だぞ…?」
ゼフィア「虫が……」
スレイチェル「…?」
ゼフィア「虫だ!からだのなかを虫が這い回ってる!なんとかしてくれ!」
スレイチェル「虫などいないぞ!?しっかりするんだ友よ!」
ゼフィア「うわぁぁぁああああ!!」
スレイチェル「し、しっかりしてくれゼフィア!!」


レモン「ん?間違えたかな?」
451それも名無しだ:2008/11/16(日) 00:33:36 ID:crObBgro
>>450
ゼフィアって実は地味にリア充(もはや問答無用
452それも名無しだ:2008/11/16(日) 02:20:45 ID:VTHepuet
不幸の星の元に生まれた男子だな
最後はかつての仲間の墓守して生きていかねないな血筋的に
453それも名無しだ:2008/11/16(日) 07:46:04 ID:2gSgzBz1
>>446
刺繍ネタからしてもな。ちょっと指南書読んだだけだろう?あれは。
1を聞き、10を知り、100をこなす。ってところか。
454それも名無しだ:2008/11/16(日) 11:04:10 ID:mYDh1qSF
某執事みたくなってそうだなw
455それも名無しだ:2008/11/16(日) 15:25:43 ID:crObBgro
久保執事…
456それも名無しだ:2008/11/16(日) 16:01:57 ID:8S5Nu88g
マーズ「じゃ、ひらくよー」
ラーナ「そーっと、そーっとですよ」
マーズ「うんしょっ!」
ラーナ「やん、急にぱっかりやったらびっくりします」
マーズ「きゃーっ! 怖い怖い怖いグロいグロいグロい!」
ラーナ「ほら、びっくりしたでしょう」

 【L&E ガレージ】
マーズ「いったいどーゆーことなの、
 この、エンジンに長い髪の毛わっさー絡まったポンコツクルマは」
ラーナ「よくわからないんですけど先週くらいからうちのガレージの前に放置されてて、
 ナンバーも付いてないし邪魔だから解体しちゃおうと思って」
マーズ「あっぶねーなー、そーゆー手口のハンザイだったらどーすんのよ。
 クルマに手ぇー付けたトタン、難癖つけてきたりすんだよー」
ラーナ「ボンネット開けたら、見てのとおり髪の毛がわっさーと」
マーズ「だからさー、どーしてそーゆーことでおれを呼ぶのよ。
 キミはどーしてレーカンがあるわけでもねーのに、
 こーゆーオカルトチックなものに首つっこもーとすんの」
ラーナ「じゃあ、なんですか、クラスで失くしものがあったときに
 『わたしの白魔術で探してみる!』とかいって結跏趺坐を組み始めちゃう
 ナカムラさんにでも相談すればよかったんですか」
マーズ「そいつぁー、ナカムラさんかわいそーだからやめたげよーよ」
ラーナ「じゃ、わたしはいったい、この先ナカムラさんをどう扱ったらいいんですか。
 わたしの前世は光の獣を闇の魔天使が凶槍ズギャベチャブチャで切り裂いたときに産まれたユニコーン
 だとかいわれたとき、どうリアクションすればいいんですか」
マーズ「あと2、3年したあとのドーソーカイとかで『していた』
 ってヒトコトつぶやきゃーゴーチンできると思うよ、たぶん」
ラーナ「2、3年も待たなきゃいけないんですか。
 だってナカムラさん授業中ちらっとノート見ると、
 ちっちゃい字でびっしりと光がどうした闇がどうしたって書き殴ってて怖いんですよ」
マーズ「や、ナカムラさんのハナシはもーいーから。
 このクルマも、ちゃっちゃとケーサツに届けちゃおーよ、
 ハンザイのニオいがぷんぷんしてんだかんさー。
 せっかく税金払ってんだから、コーボクに働いてもらおーよ」
ラーナ「放置自動車のエンジンに長い女の髪の毛がわっさー絡まってましたと、
 女子中学生が警察署でいって、取り合ってもらえるものでしょうか」
マーズ「ジャキガン的なイタズラだと思われるだろーね。 ゴリョーシンは?」
ラーナ「今日、パパとママ帰ってこないの」
マーズ「ヘボいラブコメみてーにゆーヒツヨーはねーから」
ラーナ「お父さんもお母さんも来週まで出張行ってて帰ってきません」
マーズ「あー、その間ヘンなのに怒鳴り込まれてもメンドーだし、
 ちゃちゃっとエンジンだけバラしちゃいなよ。
 そんだけ髪の毛絡みついてりゃー、爪なり頭皮のハヘンなり出てくんでしょー」
ラーナ「頭皮の破片とか出てきたら、わたし泣いちゃうと思うんですけど」
マーズ「そーゆーおっかねーモンが出てくりゃー、ケーサツも重てーお尻上げてくれるってことさ」
ラーナ「じゃ、ちょっと離れててください」
457それも名無しだ:2008/11/16(日) 16:03:16 ID:8S5Nu88g
 ががががががっ!

マーズ「うゃ? ミョーに時間かかってんじゃねーの?」
ラーナ「おかしいんです。この髪の毛、エンジンから生えてきてるみたいな」
マーズ「まーた、おっかねーことゆー。
 オイルでへばり付いてるだけなんじゃねーのー?」
ラーナ「おかしいですね。えいっ、えいっ」
マーズ「取れねーなら取れねーでいーから」
ラーナ「きゃあっ!」
マーズ「ちょい、どーしたの!?」
ラーナ「髪の毛が、こっちに来たような」
マーズ「うえぇっ!?」
ラーナ「なんでしょう、頭が少し重いような」

 ぺたぺたぺた

ラーナ「これは」
マーズ「怖えーよ怖えーよ、それ、どーなってんのよー!?」
ラーナ「憧れの黒髪ロングです」
マーズ「アコガレてんじゃねーよ!」
ラーナ「だってだって、わたし猫っ毛で伸ばすとヘンなことになるし、
 ほんとはデスピニスさんみたいなサラサラの黒髪ロングになってみたかったんです」
マーズ「やー、たしかに黒くてなげーけど、サラサラじゃねーよ。
 ゴワゴワに荒れてんじゃん。サダコだよサダコ、それじゃー」
ラーナ「待っててください。シャンプーしてリンスしてブローしてきます」
マーズ「いやいや、どーして!?」

マーズ「ほんとにヘアケアしてきちゃったよ、どんなメンタルしてんのキミは」
ラーナ「うふふ」
マーズ「うれしそーなカオしてんじゃねーよ!
 このクルマ、どーすんの!?」
ラーナ「あ、もうどうでもいいです」
マーズ「どーでもよくなってんじゃねーよ! あきらかにおっかしーよ!
 なにがどーなって髪の毛が伸びちゃうのよ、イミわかんねーよ!
 こーゆーの、システムが頭痛起こすんだよ、おれァー!」
ラーナ「ああ、あれです、『龍の髭』です。
 乱馬さんがお下げしてないと髪の毛ぐいぐい伸び続けちゃう原因を作った」
マーズ「ねーよ! そんな『乱馬1/2』グッズは実在してねーよ!」
ラーナ「じゃあ、タスクさんがいつもしてるバンダナをどう説明つけるんですか」
マーズ「あー、あのバンダナ、そーだったんだ」
ラーナ「『龍の髭』でダシを取ったスープを飲んだ人間は、
 『龍の髭』で縛っていないと毛根が尽き果てるまで髪の毛が伸び続けるんです」
マーズ「そーかそーか、あのバンダナはハゲ防止もしくはハゲ隠しだったのかー」
ラーナ「あのひともあの声でけっこう歳いってますから」
マーズ「わーっ、わーっ、わーっ、やっぱダメだーっ!
 だって『龍の髭』って、男にしか効かねーはずだものっ!」
ラーナ「落ち着いてください。じゃあ、昔あった『乱馬1/2』グッズで
 女らんまさんの髪の毛が不自然に長かったり短かったりしてたのは、
 どう説明をつけるつもりなんですか」
マーズ「あー、それもそーかー」
ラーナ「納得してくれたようでなによりです」
458それも名無しだ:2008/11/16(日) 16:05:11 ID:8S5Nu88g
マーズ「じゃーさ、このクルマはいったいなんなんだろーね」
ラーナ「『味の素』の秘密兵器なんじゃないでしょうか」
マーズ「なーにそれ」
ラーナ「知らないんですか、『味の素』って髪の毛から作られてるんですよ」
マーズ「なにちょっと『えへん』ってカオしてんの。
 ねーよ、それ、都市伝説だよ。
 『味の素』っちゅーのは発酵させたイモとかサトーキビから抽出したグルタミン酸ナトリウムだよ」
ラーナ「じゃあ、床屋さんとか美容院とかで、
 床に溜まってた髪の毛が気が付いたら消えてるのは、いったいどういうことなんですか」
マーズ「知らねーよ、なんか、お客サンに気付かれねーで掃除するコツでもあんじゃねーの。
 ミミズバーガーなんかとおんなしで、
 モトがなんだったのかよくわかんねー食べ物にゃーミョーな都市伝説が生まれちまうんだよ」
ラーナ「じゃ、エヒメやシズオカのひとはオレンジジュースでご飯炊いてるっていうのもウソですか」
マーズ「あー、そいつぁー、なんか、あるらしーよ。
 あまりにもマズくてジモトのひとでもよく食わねーよーだけど」
ラーナ「えっと、えっと、じゃあ回転寿司でなかなか取ってもらえない光り物に霧吹きで」
マーズ「いーから、都市伝説はもーいーから。
 その髪の毛カーのこたぁー」
ラーナ「あ、エンジンから髪の毛が消えて、もう純然たるただのポンコツです」
マーズ「キミの頭に乗り移っちまってんじゃねーのよ、髪の毛がさー。
 あのさー、こーゆーオカルトめーたこたぁーいーたかねーけど、
 キミ、取り憑かれてんじゃねーの?」
ラーナ「きっと悪い霊ではないので、ありがたく黒髪ロングをいただきます」
マーズ「いやいや、なんのコンキョがあってそんなハンダンしちまってんの」
ラーナ「いいですかロボくん、
 幽霊にも、きっといい幽霊と悪い幽霊がいるんです。
 この霊は、きっといい霊です。
 こんな話があります。
 深夜のドライブ中、トンネルを抜けた先に突然女の子が現れたんです。
 ドライバーが慌てて急ブレーキをかけると、クルマが崖の手前で止まっていたんです。
 そう、女の子の幽霊はドライバーを助けてくれたんです」
マーズ「それ、あとで『死ねばよかったのに』ってオチが付く話じゃねーの!」
ラーナ「もう、髪の毛伸びたわたし本人が
 どうでもいいっていってるんだから、いいじゃないですか」
マーズ「よかねーし、おっかねーしイミわかんねーよ。
 えーっと、ちっと待ってて。
 車種はスカイライン、年式は9年くれー前の。
 走行距離は8万キロ、わー、そーとーなポンコツだ」
ラーナ「なにをしてるんですか?」
マーズ「これ、どーせ中古車でしょー。
 中古車情報から、あるてーど絞り込めんよ。
 あーと、あったあった。保険会社のデータベースにあったよ。
 ちょい前に事故起こしてら。居眠り運転の軽トラと正面衝突だってさ」
ラーナ「じゃ、その事故で亡くなった女性の怨念がこのクルマに?」
マーズ「うんにゃ、たしかにドライバーさんはオンナの人だったけど、べつに死んじゃいねーよ。
 軽いむち打ちで全治一ヶ月だって」
ラーナ「じゃあこの髪の毛、ほんとうになんなんですか」
459それも名無しだ:2008/11/16(日) 16:06:31 ID:8S5Nu88g
マーズ「んー、保険会社のほーに問い合わせてみっから、
 取りあえず持ち主の女性のとこ行ってみよーよ」
ラーナ「どこですか?」
マーズ「コウトウ区だけど」
ラーナ「待っててください。オシャレしてきます」
マーズ「えっ、着いてくんの!?」

 【コウトウ区 アパート前】
マーズ「べつにオシャレしてくるよーなトコじゃねーよ、コウトウ区は」
ラーナ「だってわたし、普通にしてると男の子に見られるんですもの。
 ワンピースの上からカーデガンかけて胸には赤いリボンもつけて、
 これならどこからどう見ても女の子です」
マーズ「横に四本足連れてちゃー、あんまイミねーんじゃねーの」ガチャンガチャン
ラーナ「女の子に見られたいだけで、モテたいわけじゃありません」

 トントン
マーズ「こんちゃー、タナカさーん、タナカハナコさーん?
 オタクのクルマがですねー」
おばちゃん「あら、タナカさんならずっと留守よ」
ラーナ「あなたは?」
おばちゃん「大家の者だけれど」
ラーナ「夕方に再放送されてる刑事ドラマみたいです」
マーズ「うん、ケージドラマみてーだね。
 ねーおばちゃん、留守って、どんくれー前から?」
おばちゃん「2週間くらい前からかねえ」
マーズ「中から生ゴミがクサッたみてーなニオイはしてねー?」
おばちゃん「そういうのはないけど、
 ねえ、あんたたち、借金取りじゃないだろうねえ」
ラーナ「いいえ、解体業者です」
マーズ「解体業者でもねーよ! キミんち、機械の修理もやるレスキュー屋でしょーが!」
ラーナ「どうせわたしが継いだら解体業者になります」
マーズ「そりゃそーだろーけどさー」
おばちゃん「借金で首まわらなくなって夜逃げしたんだかなんだか知らないけど、
 ほんと、迷惑な店子だよ」

 【海辺】
マーズ「なーんか、ミョーなことになってきたなー。
 だいたいさー、あんな安アパートに住んでるよーなオンナのヒトが、どーして
 自家用車なんてゼータク品持ってんのさ。
 そりゃーあのクルマボロだから売るどころかスクラップ代取られて終わりだろーけど、
 都内の駐車場なんざ、地方の家賃並にかかんのにさー」
ラーナ「借金もあったようですし」

 ピッポッパ
マーズ「あー、もしもし、保険会社さん?
 さっきレンラクしたもんだけどさー、ちーっと課長さんクラス出してくんねー?
 ヴァルストークファミリーの備品ってゆやーわかるからさー」
ラーナ「どうしたんですか?」
マーズ「えーっと、あとは、金融業界のデータベースを〜と」
460それも名無しだ:2008/11/16(日) 16:08:22 ID:8S5Nu88g
ラーナ「さっきからなにやってるんですか?」
マーズ「保険金詐欺だね、これ」
ラーナ「わかるんですか、そういうこと」
マーズ「保険金が下りるにゃーさー、当事者以外に目撃者がヒツヨーとなんのね。
 で、仲間同士で被害者と加害者と目撃者を分担して交通事故でっちあげる手口があんのよ」
ラーナ「でも、ほんとに怪我してまで」
マーズ「当たり屋ってーのがあるでしょ。似たよーなもんだよ。
 で、今回の場合、被害者役がスカイラインの持ち主だったタナカハナコさん、
 加害者役の軽トラが、シナガワ区にある『スズキ建設』ってゆーちっこい会社の所有、
 目撃者がナカノ区在住のフリーターヤマダイチローさん。
 タナカさんに対して60万の保険金が支払われた次の日に、
 ヤマダさんが消費者金融に対して20万の返済をしてる。
 でもって、スズキ建設のほーが、やっぱり20万の手形を決済してる。
 さらに先週、20万の手形を決済してるねー。
 ちょいちょい、総額が保険金とおんなしになってんじゃねーの。
 こんなグーゼン、起こるもんじゃねーよ」
ラーナ「でも、ロボ君がちょっと調べただけでわかるような保険金詐欺なんて、
 ちゃんとした保険会社が引っかかるものなんでしょうか」
マーズ「おれだって、金融屋のデータ見なけりゃーわかんなかったよ。
 このひとたち、現住所も出身地も年齢も職業もバラバラなんだもん。
 保険金が出てねー時点じゃー、なかなかちっと見抜けられるもんじゃねーよ」
ラーナ「そんなバラバラのひとたちが、いったいどうやって手を組んだんでしょう」
マーズ「出会い系でも使ったんじゃねーの。
 ほら、集団自殺サイトってーのがあんでしょ?
 あれの保険器詐欺バージョンみてーのあったっておかしかねーよ」
ラーナ「それでは、むち打ちまでして保険金をせしめたタナカさんが失踪してるのは」
マーズ「ヤマダかスズキのどっちかが悪さしたんだろーね、
 こっちからちけーなぁー、シナガワ区かー」
ラーナ「本当なんでしょうか。
 20万とか、新卒サラリーマンの初任給並の額じゃないですか。それくらいのために」
マーズ「ひゃひゃひゃ、居酒屋で店員やってるガイジンあたりにコロシの依頼してみなよ。
 2万円からやってくれんよ」

 【スズキ建設】
スズキ「なんや、仕事中に」
マーズ「やー、ね、保険金詐欺のコトでね」
スズキ「なにをいいよるか、わからんわ」
マーズ「オタクさんさ、一ヶ月ぐれー前に追突事故起こしてるでしょー」
スズキ「ああ、うちの従業員が居眠り運転かましたんじゃ。
 この不景気に、ありゃあ大損害じゃった」
マーズ「そーでもねーでしょ。
 オタクさん、こないだ40万も手形出してんじゃねーの」
スズキ「そりゃあ、ワシが金策に走り回ってようやく出したんじゃ」
マーズ「そー。じゃータナカさんが行方不明になっちまってるなぁー、どーゆーことよ」
461それも名無しだ:2008/11/16(日) 16:09:28 ID:8S5Nu88g
 ガアァァァァンッ!

ラーナ「ロボくん!」
スズキ「サトぉーっ!」
サトー「どいてくだせえ、社長!」
ラーナ「あなたち、やっぱり」
サトー「おんどれぇっ!」

 バチッ

 【プレハブ小屋】
スズキ「すまんのお、サトー。おどれにこんなことを」
サトー「気にしないでつかぁさい。
 前の時とおなじですけえ、上手くやってみせますけんのぉ。
 もしバレても、ワシが全部ひっかぶっていきますけえ」
スズキ「サトー、おどれは」
サトー「グレて学校も辞めちまってた俺を拾ってくれた恩、忘れていませんけえ」

ラーナ「なに、いい話みたいな空気出してるんですか」
サトー「なんじゃ、目が覚めたんか、おなご」
ラーナ「ロボくんをどうしましたか」
サトー「あそこじゃ」

 カーン カーン カーン

サトー「ボーリング孔の下、もう、粉々じゃあ。
 もうちぃっとすりゃあ、ビルが重しになってくれよる。
 絶対に見つからん、死体が見つかりよらんなら、殺人事件にもならん」
ラーナ「タナカさんも、そうやったんですか」
サトー「バカなおなごじゃ。
 急な決済が必要じゃけえ、あとで必ず返すっていうとぉに断りよるから」
ラーナ「安いものですね」
サトー「恨むなたぁいわんけんのぉ。
 こっちも、生きるか死ぬかの瀬戸際なんじゃ」
ラーナ「そうですね」
サトー「おぉと、物騒なチェーンソーは取り上げさせてもらったけえのお。
 エエ子にしとったら、痛ぉないようにしたる」
ラーナ「優しいじゃないですか」
 パサッ

サトー「なんじゃあっ!? このガキ、ロープを」
ラーナ「スカート穿いててよかったです。
 女子中学生のパンツの中まで改めるのは抵抗がありましたか、おじさんたち」
サトー「どこになに隠しとったんじゃワレぇっ!」
ラーナ「パンツにマイナスドライバーはさんでました」
サトー「がんぼったれかっ!」サッ
ラーナ「スタンガンなんかバラし飽きてるんですよ、わたし」
462それも名無しだ:2008/11/16(日) 16:10:39 ID:8S5Nu88g
 パァンッ!

サトー「こいつ、ドライバー一本で?」
ラーナ「チェーンソー取り上げたのは失敗でしたね。
 痛いですよ、マイナスドライバーでやられるのは」
 ガシッ

サトー「こいつっ、離せっ! 離さんかぁっ!」
ラーナ「動けないですか、動けないでしょう。
 わたし、見かけより力持ちなんです。
 いつもチェーンソーふりまわしてますから」
サトー「なんなんじゃ、なんなんじゃ、おんどれぇっ!」
ラーナ「うるさいですよ」

 ガスッ

ラーナ「わたしね、とても怒ってます。
 中学生らしく、キレてるっていいましょうか。
 グロいのって苦手なんですけど、そんなのもう、どうでもいいくらいに」
サトー「なんなんじゃ、こんおなごぁ!」

 ガスッ! ゴスッ!
ラーナ「壊したな、ロボくんを壊したなっ!
 おなじ目に遭わせてやる!
 小指から順番にバラしてやる!
 ドライバー突き立てて筋肉繊維ほじくりまわしてかきまわしてやるっ!」
スズキ「よさんかっ! サトーは、サトーは許したらんかいっ!
 サトーはワシのためにぃっ!」
ラーナ「誰がどちらか一方っていいましたか」
サトー「社長! 逃げてくだせぇっ!」
ラーナ「誰が逃がすものですか。
 いまのうちにアキレス腱をちぎっておきましょうか、おじいさん」
サトー「社長ーっ!」
???「やめなよ」

 ズルッ・・・・・・ ズルッ・・・・・・
サトー「ヒッ!」
スズキ「なんじゃ、なんじゃおんどれぇ〜っ!」
マーズ「テケテケさんってやつなんじゃーねーのぉー?」バチバチッ!
サトー「ぽ、ポマードポマードポマード!」
マーズ「はー?」
スズキ「サトー、そりゃあ口裂け女じゃサトーっ!」
ラーナ「ロボくん、ロボくんっ!」
マーズ「なーに、あんくれーでおれが壊れると思ってたの。
 じょーだんじゃねー、こちとら億年単位で動くよーにできてんだ」
ラーナ「でも、下半身が」
マーズ「コーかフコーか、脚をなくしちまうなぁーキミで慣れてっかんねー」
463それも名無しだ:2008/11/16(日) 16:12:38 ID:8S5Nu88g
サトー「ぼいぼいか、おんし」
マーズ「よー、あんたらさー、おれらをコロしたってムダだよ。
 おれたちがココに来たなぁーアイサツみてーなもんで、
 もー保険会社に話しちゃってるもん。
 じき、ちゃんとした調査員が動きだすよ。
 カラクリさえわかってりゃー、あんな雑な保険金詐欺、発覚すんなぁー時間の問題だよぉー」
スズキ「そんな」
サトー「ワレぇ、シゴウしたるかっ、ワレぇっ!」
マーズ「ねー、さっきから思ってたんだけど、それどこのコトバなの」
サトー「おどれらに、おどれらにこんなことする権利がありよるんかっ!」
マーズ「ボーリングの下敷きにされたオンナのひとも、おんなしこと考えてるだろーよ」
サトー「社長はな、社長はなぁっ、頑張っとったんじゃあ!
 この景気で会社苦しいのに、ひとりもリストラせんと、
 一生懸命走り回って、一生懸命頭下げて、毎日毎日金策しとったんじゃあ!」
マーズ「あー、そー。そーゆー経営者、おれぁー好きだよ。
 だからザンネンだよ。
 あんたらは、保険金詐欺なんかする前に、おれンとこに来るべきだったんだ。
 したら、ゴキゲンなアキナイができたのによ」
サトー「ガキが、一人前いうじゃねえわっ!」
マーズ「でもさー、詐欺はいけねーよ詐欺は。
 おれのおやじがゆってたよ。
 アキナイと子作りは法律守ってやったほーがワリがいーし気持ちもいーってよ。
 おいおい、おやじは子作りなんざしたことあんのかよーって笑うとこなんだけどさー、
 ひゃひゃひゃひゃっ!」バチバチッ

ラーナ「ロボくん、あんま喋らないでください、頭から火花散ってます」
スズキ「サトーが、サトーがなにしよるかは知っとった。
 でも、ワシも、親父から継いだこの会社、ワシの代で潰しとぉなかったけえ」
マーズ「ちぇっ、オヤからもらうもんが、そんなにダイジかよ。
 おれぁー、おやじのノレンなんか欲しかねーよ。
 そーゆーなぁー、ちゃんと実の子こしらえてソーゾクさせりゃーいーんだ」
スズキ「うぅっ、済まんのぉ、済まんのぉ、サトー」
サトー「社長、やめてつかぁさい」
マーズ「書類、書きなよ」
スズキ「は?」
マーズ「委任状だよ。どーせこの会社はおしまいじゃねーの。
 おれが倒産処理しといてやるっつってんの。
 きれーに片付けといてやっから、アンシンしてオツトメしてきな」
スズキ「倒産、か」
マーズ「ホトケゴコロ出したなんて思うんじゃねーよ。
 おれぁーロボット三原則に縛られてんだ。
 第1条『ロボットは人間に危害を加えてはならない。
  また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない』
 こんな、いまどきどこにでもある倒産話でクビツリでも出りゃー、
 おれぁーアシモフ先生に叱られっからね」
スズキ「すまねえ、すまねえっ・・・・・・!」
マーズ「いらねーや、ハンザイシャのお礼なんざー」
464それも名無しだ:2008/11/16(日) 16:13:41 ID:8S5Nu88g
マーズ「でも、わっかんねーなー。
 あんたら、どーしてカンジンの物証をこのコんちの前に放置なんかしたのさ」
サトー「物証?」
マーズ「タナカさんのクルマだよ」
サトー「そがいなことがあるかい。
 あのクルマは、トーキョー湾に沈めたはずじゃあ」
マーズ「はぇ?」
ラーナ「それは、どういう」

 サアァァァァァァァァー

ラーナ「あれ、いつの間にかサラサラ黒髪ロングがなくなっています」
マーズ「そーなの」
ラーナ「そーなのってロボくん、まさか」
マーズ「あー、眼球ユニットが破裂しちまってね、見えてねーの。
 事務所に戻りゃーレーゾーコん中にスペアが入ってっと思うけど」
ラーナ「ダメじゃないですか、そういうことは早くいわないと。よいしょ」
マーズ「ちょ、ちょ、なにすんの」
ラーナ「運ぶんですよ」
マーズ「よしなよっ、おれぁ重いよ!」
ラーナ「上半身だけなら、それほどでもありません。
 わたし、見かけより力持ちなんですよ」
マーズ「あのねー、わかってんの?
 おれ、見えてねーんだよ、どこさわるかわかんねーよ!」
ラーナ「べつにいいですよ。どうせ男の子みたいな身体つきだし」
マーズ「聞き分けのねーことゆわねーでよ」
ラーナ「なんですかロボくん、まさかOG町まで這ってくつもりだったんですか」
マーズ「おー、やったろーじゃねーの。
 ひとりで大気圏突入してガンジス川まで行くロボだよ、おれぁー」
ラーナ「わたしのほうがだいぶお姉さんですよ、たまには子供らしくなさい」
マーズ「キミだって、クールなフリしてだいぶコドモっぽいよ!」
ラーナ「むか」
マーズ「なにしてんの」
ラーナ「当ててるんです」
マーズ「当たってねーよ! うっすくスライスした食パンみてーだよ!」
ラーナ「むかむか」
465それも名無しだ:2008/11/16(日) 18:08:47 ID:Y83JoGyR
>アキナイと子作りは法律守ってやったほーがワリがいーし気持ちもいー
まるで法律守らないで子作りしたことがあるみたいな物言いだなw
でもカズマの場合、その相手の候補になりそうなのが身近にいたよーな…おもにヴァルホークのサフパイ席のブラコンとか。
466それも名無しだ:2008/11/16(日) 20:13:43 ID:VTHepuet
口調では仁侠映画みたいに見れるけど
サトーを某種の人に脳内変換してしまって結局笑っちまう
らしいっちゃらしいがw
467それも名無しだ:2008/11/16(日) 22:32:06 ID:UjPut5MJ
ラーナ&マーズのちびっ子コンビいいなぁ

それはそうとカズマ童貞なのかよ!あんないい奴が童貞だなんて絶望した!!
468それも名無しだ:2008/11/16(日) 22:49:32 ID:MqaTwVCY
童貞じゃないカズマに何の価値が!
あいつは厨二病で家族とイチャイチャしてればいんだよ!
469それも名無しだ:2008/11/16(日) 22:58:50 ID:zoRf9I7H
一応カズマはけっこう立派に成長してるから。

 トレーラーとしてあちこち行く
 → ならずものとかやっつけるとき町娘とか未亡人とかとフラグ立てかける
 → フラグ立ちかけの状態に気付かず、適当にカッコいいこといって退散してしまう

こんな繰り返しだと思う。
じゃあ童貞じゃないのかっていわれると、ちょっと回答に困る。
それなりになんかやってるよきっと
470それも名無しだ:2008/11/16(日) 23:09:52 ID:qTn9On8k
……フーテンの寅さん?
471それも名無しだ:2008/11/17(月) 00:03:09 ID:dWKp6rCb
昔給食で一回だけ出たな、オレンジごはん
あまりのクソ不味さに、普段絶対にお残し許さない担任が「捨てなさい!捨てなさい!」ってパニック起こしてた。

正直あれはお百姓さんへの冒涜だと思う。
472それも名無しだ:2008/11/17(月) 13:59:40 ID:4GfROrc2
サトーを種の人変換はわかるなぁw いやはや、ここの人たちはどうしてこんなにGJなんだ。
そして、なんかマーズかっこいいな、ラーナがなんかいい感じに女の子だしw
473それも名無しだ:2008/11/17(月) 17:47:53 ID:JfNjAEds
守銭奴の外道と見せかけて筋は通すからな、マーズ君
彼に言わせれば「ロボット三原則にゃーさからえねー」とか照れ隠しみたいに言ってるけども
474それも名無しだ:2008/11/17(月) 17:53:17 ID:QtFTtNvZ
OG町のK察ってやっぱりボスが小学生だったり知恵と勇気が武器だったりロリコンサイボーグが問答無用で死刑執行してたりすんのかな?
475それも名無しだ:2008/11/17(月) 21:11:51 ID:wLlWbD6l
謎の自警市民(闇メイド付き)を追うのに忙しかったりしてな>K察
476それも名無しだ:2008/11/18(火) 02:55:26 ID:CGKgfFMA
 はるか下からはパトカーのサイレンが鳴り響いている。
 わたしはパンプスを蹴り鳴らしながら階段を駆け上がっていた。
「ゼラド刑事、こちらです!」
 制服組のトウキくんが誘導してくれる。
「みんな下がって、防護盾を用意!」
 指示を飛ばしながら、わたしはデパートの屋上に飛び出した。
 ポリカーボネート製の盾に囲まれて、細いシルエットがライトに照らし出されている。
 わたしを見ると、銀色の髪を少し揺らした。
「手を挙げて、お兄ちゃん!」
 わたしは新式のニューナンブを構えた。

 クォヴレー・ゴードンは、少女時代のわたしが見上げ続けてきた姿と寸分も変わって
いなかった。
 その足元には、ロープで縛り上げられた男たちが3人、転がっていた。
 通報があった銀行強盗犯だろう。
「ゼラド、なのか」
「OG警察署生活安全課、ゼラド・バランガです」
 交通課勤務を希望していたはずなのに、どういうわけか生活安全課に配属されてしま
った。いまはこの人事に感謝している。こうやって、町を直に守ることができるから。
「クォヴレー・ゴードン、
 あなたの自警行為は航空法違反、器物破損、建造物不法侵入、
 消防法違反、猥褻メイド陳列罪に当たります!
 速やかに出頭してください!」
「俺は」
 お兄ちゃんは強盗犯たちに目線を落とした。
「犯罪者の取り締まりは警察の仕事です」
「しかし、警察は犯行現場に間に合わなかった」
「わたしは秩序の話をしてるんだよ、お兄ちゃん!」
 耳に痛いほどの沈黙が訪れた。
 お兄ちゃんは、銀髪の向こうからじっとわたしの顔を見つめている。
「もう、この町にはスーパーヒーローなんていらないんだよ。
 だから」
 帰ってきて。
 ずっと言いたかったはずの言葉は、なぜか喉の奥でつかえたまま出てきてくれなかった。
「俺は、俺の生き方を変えることはできない」
 お兄ちゃんがわずかに後じさる。
「動かないで!」
「その姿を見られてよかった、ゼラド」
 お兄ちゃんは一足でフェンスを乗り越え、屋上から身を躍らせた。
 わたしは声もなくフェンスに駆け寄った。
 真っ黒な霧が空中に現れてお兄ちゃんの姿を包んでいた。
 そして、消える。
「ゼラド刑事!」
「署に連絡! 検問を緊急配備して!」
 わたしはニューナンブをショルダーホルスターに納めて、足早に屋上を後にした。

 お兄ちゃん。
 クォヴレー・ゴードン。
 きっとあなたを捕まえてみせる。
 それが、あなたへの恩返しだって信じてるから。
 OG町の摩天楼を前に、わたしは何度目かの決意を新たにした。
477それも名無しだ:2008/11/18(火) 03:32:13 ID:BqLp/n6+
>>476
久々ににやにやする久保ゼラ見た気がするなw
つか猥褻メイドって・・・



ゼラド「Why」

ゼラド「so」

ゼラド「serious?」


犯罪者なゼラドもなかなかいけそうだな
478それも名無しだ:2008/11/18(火) 18:30:10 ID:vTx9vy2n
悪のシャドウゼラドか
ヴィレアムを惑わせたり、クリハとライバルになったりするイメージしか出てこないな
479それも名無しだ:2008/11/19(水) 02:21:00 ID:4w/JAKZI
タイムダイバーが世界の敵に反応して現れるなら
自分が世界の敵になればずっと一緒にいられる
とか考えたら怖いな>ゼラド
480それも名無しだ:2008/11/19(水) 12:10:10 ID:xHxdzlfA
なんか前の20面相ネタといいこれといいゼラドは刑事が似合うな
481それも名無しだ:2008/11/19(水) 12:17:20 ID:Fdk+d+pT
ゼラド「嘘だッ!」
482それも名無しだ:2008/11/19(水) 22:32:53 ID:+2FGSZcF
>>479
ゼラド「お兄ちゃーん!早く私を殺しにいらっしゃーい!!」
483それも名無しだ:2008/11/20(木) 03:39:03 ID:N4vA4Abd
 【教室】
マキネ「なんかさ、リコールでもしてみよっか」
レイナ「突然なに言い出すのよ」
ゼラド「リコールって、なにを?」
マキネ「や、リコールとかしなくても、そろそろ任期切れじゃん? 生徒会長」
レイナ「そういうことに気付かないでよ!」
ゼラド「マキネちゃん、生徒会長やりたいの?」
マキネ「や、ちょっとやってみたいことがあってさ」
レイナ「あんたは革命家にはなれても政治家にはなれないと思う」
マキネ「TKに校歌作ってもらう!」
レイナ「やめなさい! 獄中まで依頼に行くつもり!?」
ゼラド「違うよレイナ、まだ判決は出てないんだから、拘置所だよ」
マキネ「10万円くらいからやってくれるそうだよ?」
レイナ「それでもやっぱダメ!」

 【校庭】
ミズル「サッキーさんはさ、また生徒会長に立候補したりしないの?」
咲美「ヘンなこと思い出さないで」
ランディ「バカ、滅多なこというんじゃない!
 サッキーはかすりもしないで落選したんだから!」
咲美「クラス分も票集まってなかったんだけどね、B組のランディ1/2君」
ミズル「生徒会長なんて、うちの従姉妹もなぜかやってたくらいなんだから、
 誰でもできると思うんだけどなあ」
咲美「いい加減忘れてあげなさいよ、
 ラーナちゃんがルナさんの前に生徒会長やってたこと」
ランディ「でも、なんで立候補なんかしちゃったんだ?」
咲美「よく覚えてない」
ミズル「サッキーさんは昔クライさんをラジオコントロールで洗脳して
 『変形仮面』とかにしてたじゃない?
 ああいうこと、またできないの?」
咲美「さっきからサッキーサッキーいってるけど、
 わたし、サッキー竹田とはなんの関係もないから!」
ミズル「えぇ〜、水鉄砲食らってバチバチってなったりしないのぉ〜?」
484それも名無しだ:2008/11/21(金) 00:44:37 ID:68ignLFg
     \    |       ,,...-‐‐‐--、,      l    /     /      /      /
     |、  /  |   ,.べ;;;;;::、--- 、:::;;`ヽ、   ''‐-‐'゙/   /      /      /
   、,_,.! ゙'-'゙(.    //::/´       ``ヾ、      l         /      /
    )    (.  /:,`!ヾ、.      ,      ゙>-    ヽ、_,,./  /      /
   '゙"`ヽ, /``/::;:゙;゙::!:.:| ``'''‐--‐''゙   '-‐'゙ ゙、       /        /
     ヽ ヾ /:;'/:.:!:::l  、,r''"゙`'ヾ    ,:',-‐-、,'l      /       /
   -=,'゙   ./:::/:.:.|::::l  /  (・),.    ヾ,_(・) ,'゙l      (
     `ヽ ,゙:::,'::::;':!::::l   `"´ ''"´     | ̄__,,l,,...,,_  \      ひいっ・・・!!!
     -='゙ l::::l::::;':. l:::::l               ` ゙、.,,_,,.``ヽ、
     __) l!゙,l:::;'-、 ';::::!          ,.-‐‐:、    l `ヽ、  \
      ヽ. !:l:::l/-ヽ.゙;::',    U    /:::::::::::r=‐'''"´`''‐,.-゙'‐-、ヽ.
       ) ゙!::l l"''、l ヾ゙:、   u     l:::::::::::::::`'''‐‐''''‐i'゙  ,,..、  `\
         l:::l,ヽ、_,  ヾ;\       ゙、.,,_ノ/ ̄ ̄ノ /ヽ. `   \     ____
     /    !::l:゙ヽ、. ,、 ヾ、;、         ゙'‐''"7'゙/ /゙ヽ       \ _,./´-、ヽ.`´ ̄``
   / /  l::l``;::,`´:ヽ、  `ヾ:;、.,__   ::::   / `'''゙  \   ゙、   ヾ;‐、''-、゙; ヽ\::`
    /  / l:l ";'::;'::';';! `''‐ 、.,_` ̄      / r'゙´ ̄ ̄``'''‐、 ゙、    ' l  l:::! ゙、 ヽ`
.       /  l:!  !:;'::!::::;!     ``'''‐‐---┬'゙   `'''''''''‐-、      ゙、   ./  l:::l    ヾ
485それも名無しだ:2008/11/21(金) 23:19:23 ID:/Ht+eaOp
この流れなら言える!



>>152とは多分大学同じ!
486それも名無しだ:2008/11/22(土) 12:31:43 ID:m39gGvr6
                 ,/7777
                / ////
                / ////
                / ////
              / /' ' / ,..-、        ,.-、
            _/ `/ ,.-'"´./        /  .}
       ___,...-''"   l /  /        /  /
      ,i'^、       |./  /_,...--冖''''ー-./  /
     ,入 \     j(___/''"  -、_/i    ~`'、
   /  `、 ヽ `_,.-'"`_/    /   >     \
  /    ヽ_ >'" /`、'ミ  ミ  '"´\!       ヽ
 /   、 ミ /`  .,,';;;;;}  |   ,='、 ̄ ̄`ー 、      ミ`、     _,....-----、__
../     _/ ミ   /::::::l  ノ /\__`ヽ-、  ~ヽ、___,!Vl ` lミ._,..-‐''"       `ヽ、
{     /、 `  /:::::::/ / /   ヽ`o,-、_)::r、  `i` 、〈  |'"ミ,..-‐    __   `-、
{    ´ `、_  {l:::ノ / ./      ̄::::::::::/、._`‐、`、 !` / /    ,..-'"   `ー、_  \
. |       `]l|_',-‐'/ |   ,  ::::::::::: /`ヽo、 i ,) // ___,...../         ` 、 \
 `、       |`、,-' ,,,|   |'i,.  、-‐'"i   ` `"/ /⌒ヽ~ヽ、_ノ            \ \
  ヽ       | ヽ  :ミ |   !_`-、_`- /    ,/ /}_ `、''"                 \
   `ヽ、     | |、  ミ|   :::..`ー、`ー-、_,  ///___\ \__        ____  \_,.
      `、___  、. l\_ |   :::::::...``ー' ,/// ̄  ヽ \ l"  `ー-、__,...-''""       ̄ ̄
        `ー、_]、ヽ」こ)、_       _///     ヽ } |
           `\/,{ l_ゝ___,.-=='-‐フ''"    、 // `i | |
            //,!、 {/ヽ`ー''-、-'       〉//  | | |
            / // 'j`-‘`、`ー、_⊃`、       |//  | | |
            |  ,イ  (``\ー   `、      |//  !、!、\
            | ,/ \  \ [`\、____,....ゝ、 ::::::::::::::>、  ヽヽ \
487それも名無しだ:2008/11/22(土) 16:01:26 ID:+ulelOsc
ヴィレアムとキャクトラの絡みが見たいなアッー!
488それも名無しだ:2008/11/22(土) 16:35:45 ID:niaBgnYW
ねだるな
489それも名無しだ:2008/11/22(土) 17:21:51 ID:sKChgX8n
勝ち取れ、さすれば与えられん。

交響詩編ディストラセブン


どちらかと言えば空想科学シリーズな雰囲気が・・・
490それも名無しだ:2008/11/22(土) 17:34:59 ID:+8SWaJ+6
>>485
遅すぎるよw
お前とは4年前に会いたかった
491それも名無しだ:2008/11/22(土) 19:35:27 ID:rFmttqFM
>>489
ビアン「科学の勝利だー。」
こんな感じ?
492それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:29:07 ID:fg48jSYo
 【学校】
ゼラド「どうしたのキャクトラ君! そんなに顔色変えて!」
キャクトラ「姫さまが・・・・・・、姫さまが・・・・・・!」
ヴィレアム「落ち着け、なにがあったんだ!」
キャクトラ「アルマナ様が地球に降りてくるというので姫さまをお送りしている途中、
 ご不浄に寄られた姫さまの悲鳴が聞こえて・・・・・・っ! 姫さまがっ、暇さまのお姿が・・・・・・っ!」
レイナ「ちょっとちょっと、まさか、誘拐じゃないでしょうね」
ゼラド「キャクトラくん、気をしっかり持って!
 現場に、なにか手がかりになるようなものは!」
キャクトラ「こんなものが・・・・・・!」
ヴィレアム「これは!?」
レイナ「なによ、これ!」
ゼラド「『ハザリア・ゴッツォの御代とこしえに』!?」

 【ジンボウチョウ カレー屋】
ハザリア「・・・・・・は?」
ツァディ・バルシェム「ですから、ルナ・ティクヴァー姫の拉致に成功したと」
マリ「なにいってるんだこのひと」
キャリコ「ねえツァディ、酒を飲んでも飲まれちゃいけないよ?」
ツァディ・バルシェム「本当です!
 我ら『とてつもないゼ・バルマリィ帝国復興同盟』は
 以前よりルナ姫の行動パターンを観察し、本日、ルナ姫が尿意を催したところを、ついに!」
キャリコ「『とてつもないゼ・バルマリィ帝国復興同盟』っていえば、
 反アルマナ様政権の過激派じゃないですか」
マリ「え、ほんとにあるんですか!?」
ハザリア「しかし、なぜわざわざ俺のところにルナ誘拐の報告に来る。
 自首なら警察に行け」
ツァディ・バルシェム「なにをおっしゃいます!
 あなた様こそ我々の代表ではないですか!」
マリ「おい」
ハザリア「ん〜?」
キャリコ「あ、坊、あれじゃないですか?」
ハザリア「おお! そうだそうだ!
 以前、劇の上演資金が足りんとオッサンにグチったところ、こやつらを連れてきたのだ。
 代表に名前を貸すなら資金をまわしてくれるというので、
 サラサラ〜っとサインして拇印を押した覚えがあるわ!」
キャリコ「あっはっはっは、坊ったら朱肉がないっていうから、
 おじさんが近所の文房具店までひとっ走りしたんでした!」
マリ「ちょっと待て! じゃ、まさか、ルナはほんとに誘拐されたのか!?」
ツァディ・バルシェム「ものの見事に!」
マリ「『やりました!』って顔するな!」
ツァディ・バルシェム「ハザル様は懐柔され、エイス殿の行方は杳として知れず、
 もはや我々の希望はあなた様のみ!」
ハザリア「ま、消去法で行けば俺の名前が出てくるのは自然だな」
マリ「気付こうよ! ものすごい人選ミスしてるよ、あなたたち!」
ツァディ・バルシェム「アルマナ陛下による軍縮に次ぐ軍縮路線により、
 現バルマーにかつての威光はなく、
 ボアザンやキャンベルからいつ報復戦争をしかけられるかと、民は戦々恐々としております!
 いまこそアルマナ政権を打倒し!
 いま一度! 強いバルマーを全宇宙に知らしめる必要があるのです!」
ハザリア「まあ、そういう声があるのは知っておる」
マリ「だからって、ルナを誘拐するっていうのは」
ハザリア「よろしい」
マリ「取りあえず騒ぎになる前にルナを返してさ」
ハザリア「やってやろうではないか、クーデターというものを!」
493それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:30:55 ID:fg48jSYo
 【OG町 路上】
ゼラド「どう、いた?」
ヴィレアム「いや、まったく」
暗黒鳥人の子(♂)「大ニュース大ニュース〜!」
レイナ「大変よ、ちょっと来て!」

 【竜巻亭】
テレビ『親愛なるバルマーの諸君!』

ゼラド「えぇっ!?」
ヴィレアム「なにやってるんだ、あいつは!」

ハザリア『えっとぉ〜、俺ぇ〜、小学校のときとかぁ〜、
 『おめぇのじいちゃんがくだらねえディス・レヴ作るから戦争負けちったじゃんかよぉ』
 とかいわれてぇ〜、ちょ、マジトラウマでぇ〜、
 ここらでいっちょ、ガチでケジメつけなきゃと思ったわけでうぃっしゅ』
ヴィレアム「なぜそんなわかりやすいダメ三世口調を!?」

ハザリア『ついては、アルマナ現女王陛下の息女ルナ姫を妻に迎え』
ルナ『・・・・・・』

ゼラド「ルナちゃんだ!」
ヴィレアム「なんてイヤそうな顔をしているんだ!?」
キャクトラ「姫さまを妻に、だと・・・・・・!」

ハザリア『ここに新生ゼ・バルマリィ帝国の復活を宣言するものでありうぃっしゅ!
 そして宰相官邸を舞台に半ホモマンガ描きくさった女兄妹とは縁を切り!
 先の宰相シヴァー・ゴッツォの理想をいまここに!
 ちょ、ガチでおじいちゃんの支持率越えていいっすか!?』

 ワァー! ワァー! ワァー!
ハザリア『オール・ハイル・ゼ・バルマリィーっ!』
バラン『気が触れたか、ハザリア・カイツ!』
ハザリア『ゴッツォというのが聞こえなかったか、おいぼれめ』

 ばしゃんっ
バラン『うぐっ、血液が、血液がサラサラにぃ〜!?』
ハザリア『紹介しよう、我が右腕、ミスター汁ドーだ。
 こやつには、ラウンズを越えるラウンズ、ナイトオブ汁の称号を与える!』
ミスター汁ドー『・・・・・・!』
ハザリア『さあ、ハザリア・ゴッツォが命じる、我を認めよ!』
ツァディ・バルシェム『イエス、ユア・マ汁スティ!』

 オール・ハイル・ハザリアー! オール・ハイル・ハザリアー! オール・ハイル・ハザリアー!

ハザリア『がーんばれゼ・バルマリィ! すーごいぞゼ・バルマリィ!
 頭のいい国ゼ・バルマリィ!
 洗脳、複製、ハイブリッド・ヒューマン、この国考えた!』

 イェイイェイイェイ ウツクシク タカク トベ ホコリトリモドスタメ〜!
494それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:33:53 ID:fg48jSYo
 ブチンッ
ヴィレアム「なにやってるんだ、あいつは!」
ゼラド「え、ええ? いったい、なにが起こってるの!?」

アルマナ「・・・・・・これは、どういうことですか」
キャクトラ「はっ、アルマナ陛下!」
アルマナ「あの痴れ者を引っ捕らえてギロチンにかけなさーいっ!」

 【バルマー 王宮】
ハザリア「フハハハハ、ナイス、イヤそうな顔だったぞ」
ルナ「本当にイヤなのだ!」
ハザリア「しかし、これで史上最悪の王位簒奪者か。
 フハハハハどうしよう全身からかいた種類のない汗が止まらん。
 このままうっかりクーデター成功してしまったらどうしよう」
マリ「ほんと、どうするんだよ。ルナと結婚するのか?」
ハザリア「なるべくDVはナシの方向で、後ろ向きに考えておいてくれんか」
ルナ「イヤだ!」
ミスター汁ドー「もう、腹をくくるしかないのよ」
マリ「なあ、クリハなんでいるんだよ」
ミスター汁ドー「わたしはクリハ・ミズハなんかじゃないわ。
 わたしはミスター汁ドー、ラウンズを越えるラウンズ、ナイトオブ汁」
マリ「いやいや、フルネームいっちゃってるし。そんなヘンな仮面で誤魔化せるわけないだろ」
ハザリア「ほんとだ、なぜいるのだ!?
 なんかノリでナイトオブ汁の称号など与えてしまった!」
マリ「ノリだったのかよ!」
キャリコ「ラウンズを越えるも越えないも、バルマーにラウンズなんて役職ありませんからね」
ミスター汁ドー「わたしは前からバルマーの宮廷料理人に指導をしてたのよ。
 ちょっと挨拶に顔を出したらクーデターやってたから、
 なんか、ノリで」
ルナ「どいつもこいつもノリでクーデターしおって!」
ハザリア「しかし、ずいぶん簡単に王位簒奪できたな」
ツァディ・バルシェム「それだけ、アルマナ政権への不満が大きかったということです」
ハザリア「しかし、このスムーズさは、ちと異常だ」
ツァディ・バルシェム「はっ、我ら『とてつもないゼ・バルマリィ帝国復興同盟』、
 日ごろよりチラシ、機関誌、電波ジャックなどにより民たちの啓蒙に努めておりました!」
ハザリア「フム、思想とは刺激的なほど魅力的なものだ。
 民放2局しか映らんバルマーでそういうことをすれば、
 退屈した民は飛び付いて来ただろう」
ツァディ・バルシェム「はっ、それはもう!」
マリ「民放2局って、テレビ過疎地か、お前の地元は」
ハザリア「アニメは2週遅れだ」
マリ「道理で実家に帰らないはずだよ、お前!」

 カッカッカッカッカッ!
ハザル「ハザリア、これはいったいどういうことだ!?」
ルリア「ルナ姫をどうするつもりです!」
ハザリア「これは父上母上、息子の立身出世を祝いに来られたのですか?」
ルリア「陛下が不在の間に王位を簒奪して、なにが出世ですか!」
ハザリア「ああ、先ほどの映像は全宇宙ネットでリアル配信いたしましたから、
 いまごろ前女王陛下のお耳にも入っているころでしょう」
495それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:36:10 ID:fg48jSYo
ハザル「貴様、気はたしかか!?」
ハザリア「この上なく」
ハザル「アルマナは貴様の討伐命令を出すだろう、
 貴様は、刺客に打ち勝つ自信があるのか!」
ハザリア「そんなもの、負けるに決まっておるでしょう。
 間も置かずディス・アストラナガンがすっ飛んでくるのは目に見えております。
 父上、戦争などというものは政治上の一イベントに過ぎず、
 始まったときにはもう勝ち負けが決まっておるものです。
 これは、負ける戦です。
 問題は、どう負けるかです。
 ご覧になっていてくだされ、ハザリアは上手いこと負けて見せましょう」
ハザル「貴様は、いったいなにを考えておるのだ」
ハザリア「我が一族の悲願ですとも、父上」

 【OG学園】
ゼラド「え、軍は出撃しないんですか?」
ラミア「する理由がない」
ゼラド「だって、ルナちゃんは誘拐されてるんですよ!」
ラミア「決定的な証拠はない。
 そうなれば、これは単なる王族の婚約発表でしかない。
 バルマー内の問題に地球が口出しすれば内政干渉となり、外交問題に発展する危険もある」

アルマナ「地球の手は患わせません!
 キャクトラ! フーレに積んでいるシュムエル・ベンを使いなさい!」
キャクトラ「はっ!」

 【バルマー 王宮】
ツァディ・バルシェム「ゲートより次元震!
 高速で接近する機体アリ! 識別! シュムエル・ベン!」
ハザリア「なんだ、ディス・アストラナガンではないのか」
キャリコ「ははあ、あれは宅の息子ですねえ」
ハザリア「フハハハ、ちょっとしたアクシデントだな。これだから人生は面白い」
ツァディ・バルシェム「通信、入りました!」
 プチッ
キャクトラ『ハザリアアァァァァァッ!』
ハザリア「おうおう、無礼であるぞ。様付けはどうした」
キャクトラ『姫さまを返せっ!』
ハザリア「貴様のものでもあるまいに。
 心配せずとも、貴様を失業などさせぬとも。
 いままで通り、ルナめの護衛にあたってもらおう。
 我が妻、ルナ・ゴッツォのなぁっ!」
キャクトラ『貴様あぁぁぁぁぁっ!!』
ハザリア「フハハハハハーッ!」

 プチッ
ハザリア「さて、と、ここまで挑発しておけば大丈夫だろう。
 オッサン、イヤな仕事をさせるぞ」
キャリコ「この程度で頭に血が上るのなら、せがれもここまでということでしょう」
マリ「外道だ、ここに腐れ外道がふたりいる」
496それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:38:01 ID:fg48jSYo
 【バルマー 衛生軌道上】
キャクトラ「そこをどいてくれ、お父さん!」
キャリコ『それはできないよ、キャクトラ。
 お父さんは、国の利益のためにヴァルク・バアルに乗っているんだ』
キャクトラ「国益のために、姫さまに望まぬ結婚を強いるなんていうことがあっていいのか!?」
キャリコ『もちろんだとも。
 王族とは、そういうものだよ』
キャクトラ「そんなものっ、私は認められないっ・・・・・・!」
キャリコ『盲目的に従うだけが忠義ではないよ、キャクトラ』

 ガシャーンッ!
キャクトラ「ヴァルク・バアルのこの出力!
 本気なのか、お父さん!」
キャリコ『おいでキャクトラ。お父さんは強いよ』

 ガンッ! ガンッ! ガンッ!
キャクトラ「私には、私にはお父さんがわからない!」
キャリコ『すべては祖国のためだ』
キャクトラ「なぜお父さんは、常にハザリア様に従っているんだ!?」
キャリコ『それが祖国のためになると思っているからだよ』
キャクトラ「お父さんは、僕になにも期待していないのかぁーっ!?」

 ガシャーンッ!
キャリコ『キャクトラ、お父さんは、悪いお父さんだ。
 我が子を汚すにしのびなくて、他人様の息子を利用しているんだ。
 しかしね、ハンパをするつもりはないよ』

 ブブブブブブ
キャクトラ「この反応は、まさか!?」
キャリコ『唸れ、ディーン・レブ!』
キャクトラ「くっ!」
 ガシッ
キャクトラ「ただでやられるものかっ! お父さんも道連れに!」
キャリコ『フフフ、息子よ、謝ろう。
 お前は、お父さんが思っているより強い子だった!
 だからこそ、手加減はしないぞ!』
キャクトラ「来い!」
キャリコ『アキシオンバスター、マキシマム・シュート!』

 【バルマー 王宮】
ルナ「キャクトラーっ!」
ツァディ・バルシェム「シュムエル・ベン、ヴァルク・バアル、ともに消失!」
ルナ「ハザリア、お主っ!」
ハザリア「お妃殿はお疲れのようだ。おい、別室にお連れしろ」
ツァディ・バルシェム「はっ」
ルナ「離せ、離せ、キャクトラーっ!」
497それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:40:20 ID:fg48jSYo
ハザリア「さてと、手駒が少ないな。
 働いてもらうぞ、貴様ら」
ミツハル「いえす、ユア・マ汁スティ?」
ハザリア「その半笑いをやめろ、恥ずかしい」
ミツハル「あははははははっ!」
ハザリア「誰が全笑いしろといったか!」

ユウカ「あたし、ギロッポンで弾き語りのバイトしてただけなんだけど」
マリ「ギロッポンでなにしてたんですか」
ユウカ「ギロッポンのよるぅ〜にぃ〜、現れた昔ぃのオトコぉ〜♪
 ぽっぽぽぽぽぽ〜ぽっぽぽぽぽぽ、ぽ〜ぽ〜♪」
マリ「いや、歌ってくれなくていいですから」
ハザリア「ああ、歌っておけ歌っておけ、
 どうせ半年もしたらなんの曲やらよぅわからんようになるから」ナデナデ

 ガンッ!
ユウカ「誰がヒップを触っていいっていったの」
ハザリア「貴様にセクハラかましたら、貴様のオトコが飛んでくると思ったのだが」
ユウカ「そんな簡単だったら、あたしはなんの苦労もしてないのよ」

 ビー! ビー! ビー! ビー!

ミツハル「再び次元震反応、来たよぉ、本丸が!
 ディス・アストラナガン!」

 ズゴゴゴゴゴ.....

ハザリア「フハハハハ、正直若干震えるぞ!」
マリ「どうするんだよ、どうするんだよ!
 まわりの空間が若干歪むほどに怒ってるじゃないか、あれ!」
ハザリア「ひるむでない!
 シヴァーお祖父さまの蔵から掘り起こしてきたスペアのディーン・レヴはどうなっておる!?」
ユウカ「搭載作業はも終わってるみたいよ」
ハザリア「よろしい、新造ネビーイーム、12基全機をまわせ!
 フルパワーにて『ディーンの雷』を放射!
 ディス・アストラナガンを足止めせよっ!」

 バチバチバチバチーッ!
ハザリア「やったか!?」
ミツハル「予測が甘かったんじゃないかい?
 ディス・レヴの出力が予想値の180%をオーバーしちゃってるよ」
ハザリア「成長でもしておるのか、不気味なエンジンだ!」
ユウカ「これじゃ、トゥエンティ・フォーもとどめておけないよ」
ハザリア「キャクトラめにディーン・レヴ1基をまわしてしまったのが痛かったな。
 よろしい! では残り工程、駆け足で行くぞ!」
498それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:42:43 ID:fg48jSYo
 【OG学園】
ゼラド「お兄ちゃんが!」
アルマナ「もう悪ふざけでは済みませんよ!
 エペソ、サルデス、ヒラデルヒア!
 ハザリアの命令系統に入っていない艦隊をすべてまわしなさい!」
エペソ「はぁっ!」
マーズ「え〜、ちょいちょい、待ってぇ〜。
 おばちゃん、アルマナ前女王さま?」
サルデス「無礼であるぞ、子供!」
マーズ「ん〜、うちらトレーラー、何事にもソクバクされず自由であれがモットーでーす。
 トクテーの権力に肩入れするこたぁーありませーん」
ゼラド「マーズくん、なにかご用? いま、ちょっと立て込んでるんだけど」
マーズ「スペースマンの組合経由でー、ゾヴォーグ共和連合の声名をお伝えしまーす。
 『この件に関しては慎重を期し、平和的な解決を望む』だそーでーす」
アルマナ「慎重ですって?」
マーズ「チキューとバルマーって実質同盟関係だかんね。
 チキュー人のキョーボーさとバルマーの科学力が集まっちまうと、
 ウチュー的にけっこーなキョーイとなっちゃうのよ。
 ゾヴォーグ的にゃー、そいつぁー気に入らねーだろーねー。
 もしもホイホイ軍事力使うよーであれば、
 またぞろウチューのガンだーっ、なんつって掃除にかかるつもりだろーね」
ヒラデルヒア「こちらの混乱につけ込んで、卑劣な・・・・・・っ!」
ルアフ「ま、王様も辞めてみると、気楽なもんだよ?」
アルマナ「黙りなさいっ!」

ヴィレアム「俺たちにできることは、なにもないのか?」
ミナト「取りあえず『ハッピーサマーウェディング』練習するしかねえんじゃねえのか?」
レイナ「ミナト、うるさい!」
ゼラド「えっと、ハザリアくんて、お祖父ちゃんの遺志を継ぐっていってるんだよね?」
アルマナ「シヴァーの信奉者はいまだ相当数いますから」
ゼラド「じゃあさ、こっちにも似たようなひと、いるじゃない!」
ルアフ「え?」
レイナ「は?」

 【バルマー衛生軌道上 ヴァルストーク】
レイナ「え〜、そもそも先の宰相シヴァー・ゴッツォは
 霊帝ルアフ・ガンエデンを撲殺して帝位を奪取した、憎むべき謀反人でありぃ〜、
 その孫ハザリアになんら継承権があるはずもなし。
 ワタクシ、ルアフ・ガンエデンが一子レイナ・ガンエデンはぁ〜、
 新生ゼ・バルマリィ帝国を認めず、ここに正統ゼ・バルマリィ帝国の名を持ってぇ〜」
ルアフ「レイナ・ガンエデンかぁ〜、いい響きだねえ」
レイナ「あんた隠れてなさいよ! 撲殺されたことになってるんだから!」

マーズ「あー、あー、こちらヴァルストークこちらヴァルストーク!
 トーホーはアシをテーキョーしてるだけであって、
 なんらイデオロギーを持っていねーことをー!」
カズマ「こらこら、どっちかっていうとヴァルストークの名前出すんじゃねえ。
 トレーラー心得に反してるんだから、こういうの」
ヴィレアム「向こうから通信が入ったぞ!」
499それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:44:09 ID:fg48jSYo
 プチッ
ハザリア『フハハハハハハハハハハハハハハハハハ!
 ヒーッ! ヒーッ! ヒーッ! プハッ!
 ぎゃははははははははははははははっ!』
レイナ「なんかいって! せめてなんかいって!
 ひたすら笑うのやめて!」
ハザリア「フハハハハ、はぁ、ひぃ、ああ、苦しい。
 どさくさ紛れに帝政復古の大号令とはやってくれるな、レイナ・ガンエデン殿!」
レイナ「あんたがややこしいことするから、こんな名前名乗ることになっちゃったんじゃない!」
ゼラド「ハザリアくん、いったいなんのつもりなの!?」
ハザリア「防衛予算の増強、及びディーン・レヴ、カルケリア・パルス・ティルゲム、
 クロスゲート・パラダイム・システムなどの研究解析を進めつつも!
 首都移転に伴う『ゆるキャラ』のデザインを一般公募する!
 チェンジ・ハズ・カム!
 いまこそゼ・バルマリィを再び偉大な帝国に再生させるとき!」
ゼラド「ああ、いうよねえ〜」
レイナ「納得しかけちゃダメ!」
ハザリア「ほんとはぁ〜、おじいちゃんネタぁガチで封印しようと思ってたけどぉ〜、
 タカさんもサンマさんもぉ、よぉしゃなくおじいちゃんネタでいじってくるしぃ〜、
 俺ぇ〜、ニーズには合わせたいヒトなんでぇ〜、期待に背いちゃいけないかなって、
 でも自民党のエラいひとにはガチで説教されるしぃ〜、
 ぶっちゃけぇ、もうどうしたらいいかわからなうぃっしゅ」
ゼラド「はぐらかさないで!」
ハザリア「すべては祖国のためだ」

 【バルマー 王宮】
ハザリア「そういえば、DAIGOはタイゾー議員より年上だな」
マリ「気付いてやるなよ、そういうことに」

ミツハル「ヴァルストークから出撃、機体識別、ダイゼラド!」
ハザリア「少しは考えたらしい、
 外交問題にならんよう、所属のよくわからんのを出して来おったな。
 よろしい! ガデルを無人モードで全機出せ!
 ディフレクトフィールドを展開し、すべての攻撃を防ぐのだ!
 発砲はいっさい許さん!」
ユウカ「バルシェムたちのヴァルク・ベンてのがスタンバってるけど?」
ハザリア「有人機はすべて待機だ!
 こちらの目的はすでに達している。
 こんな茶番に、兵の命を使うわけにはいかん!」
ミスター汁ドー「断固辞退するわ」
ハザリア「なんだとっ!?」
ミスター汁ドー「わたしは司令部より、独自行動の免許を与えられているわ」
ハザリア「ぬぅ・・・・・・、そんな免許を発行した覚えはないが、
 本人がいうのだからあるのだろう!」
マリ「なあ、だんだん心配になってきたんだけど、お前うっすら洗脳されてないか?」
500それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:45:28 ID:fg48jSYo
 【バルマー 衛生軌道上】
ゼラド「クリハ、クリハなの!?」
ミスター汁ドー『違う。わたしはミスター汁ドーよ』
ゼラド「汁虎王乗ってるとことか、ものすごくクリハっぽいけど、
 本人がいうんだから違うんだね!」
レイナ『あんたは、こんなときまでなにいってるのよ!?』
ゼラド「だって、ミスターって呼ぶことになんの抵抗もないし!」
レイナ『ゴメン! それはあたしもいわれるまで気付かなかった!』
ミスター汁ドー『乳恥を晒した甲斐があったっていうことね』
ゼラド「ミスター汁ドー! あなたは、どうしてこのクーデターに荷担するの!?」
ミスター汁ドー『手つかずの料理は食べ残しと違うからよ!』
ゼラド「食べ物は大切にしなきゃってことなんだね!」
レイナ『センバキッチョーがどうしたっていうのよ!?』

 【バルマー 王宮】
ミツハル「ダイゼラドと汁虎王、戦闘状況に入ったよ」
ハザリア「よぉし、ガデルをまわせ。
 ディフレクトフィールドを展開させ、周囲への戦闘被害を防ぐのだ!」
ユウカ「地下のセキュリティが一部クラッシュされたって報告が来たよ」
ハザリア「そろそろ詰みだな。
 働いてもらうぞ、貴様ら!」
ミツハル「いえ〜す、ユア・マ汁スティ」
ユウカ「行ってくる」

 バタン
マリ「えぇっと、わたしもなにかするか?」
ハザリア「向こうに自動操縦のヨエラを用意しておいた。脱出せよ」
マリ「ここまで来て、なにいってるんだ!」
ハザリア「さっさと行け! 俺は、最期の瞬間女といたなどと嘲られたくはない!」
マリ「最期とかいわれて、行けると思っているのか!」
ハザリア「やめろ! 俺はいま、とても心細いのだ。
 地球を敵にまわし、祖国を欺いているのだからな。
 希望など、ないほうが気が楽だ!
 ハンパな情けなどかけられれば、みっともない姿を見せることになるぞ!」
マリ「いまさらだよ、お前はたいがいみっともないよ」
ハザリア「俺は、史上最悪の反逆者だぞ」
マリ「わたしとお前は、一蓮托生だろ。
 わたしも、お前の作品のひとつみたいなものだからな」
ハザリア「いいのか、それで」
マリ「これでいいんだ」
ハザリア「反対の賛成だな」

 【王宮 地下】
イングレッタ「どきなさい」
ユウカ「レアなんじゃない? 今日は世界のカタストロフとかノンよ」

 BLAM! BLAM! BLAM!

ユウカ「いつもの三角頭ブラックはどうしたの?」
イングレッタ「置いてきた。今日はそういうのじゃないから」
ユウカ「らしくないんじゃない?」
イングレッタ「あなたは、どうして」
ユウカ「あたしはパンク、そしてアナーキー。
 ロイヤルファミリーお助けするより、ひっかきまわすのが性に合ってるのよ」

 BLAM!
501それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:47:05 ID:fg48jSYo
ユウカ「ンフ、今日のあんたは、ちょっぴりホットなのね。
 素敵よ。キスしましょうか」
イングレッタ「あなたの笑えないジョークを聞いている暇はないのよ」
ユウカ「あたしもね、ヤツにはけっこう借りがあるし、年内にペイしときたいのよ」
イングレッタ「高い代償になるわよ」
ユウカ「そうね。あたしだってあんたとストレートにやって相手になるなんて思ってない。
 ソーリー、ちょっと、ズルさせてもらうよ」

 バリバリバリバリバリッ!

イングレッタ「くっ・・・・・・!」
ユウカ「スタンショック。あたしも付き合うから、ちょっとの間シビレてましょ」

 【バルマー 衛生軌道上】
ゼラド「ミスター汁ドー!」
ミスター汁ドー『それでこそよ、ゼラド!』

 ビュッ! ビュッ! ビュッ!

ミスター汁ドー『射撃も上手くなった!』

 パァンッ!

ゼラド(またっ! あの小型機が、ダイゼラドの攻撃をバリアで防いでる?
 バルマーだけじゃない、ヴァルストークにも流れ弾が行かないように!?
 それに、この、限りなくクリハっぽいミスター汁ドーの攻撃!
 殺気っていうものが全然ない!
 それどころか・・・・・・、これは、汁気?
 汁虎王の全身から、濃厚な汁気が立ち昇ってる!)
ミスター汁ドー『興が乗って来たよ、ゼラド!』
ゼラド(まさか・・・・・・、ハザリアくんは・・・・・・!)

ミスター汁ドー『さあ来なさいゼラドぉぉぉぉ!
 わたしは実は1回プニられただけで汁るのよぉぉぉぉ!』
ゼラド「やあぁぁぁぁっ! 行くよミスター汁ドー! 新必殺音速ほっぺ!」
ミスター汁ドー『グアアアア!
 こ、この『ザ・つゆだく』と呼ばれるミスター汁ドーが、こんなほっぺに・・・・・・!』

ルサイケ『・・・・・・クリハ・・・・・・プニられた・・・・・・よう・・・・・・』
紫雲統亜『しかし、彼女は四天王の中でも最汁・・・・・・』
アクセリア『ほっぺごときに負けるとは、貧乳虚無軍団の面汚しよ・・・・・・』

ゼラド「くらええええ!」
貧乳虚無軍団『ぐあああああ!』
502それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:48:51 ID:fg48jSYo
 【バルマー 王宮】
 ギィィィィィ
ハザリア「やはり貴様が来たか。歓迎するぞ、ゼラド・バランガ」
ゼラド「ハザリアくん、あなたは」
ハザリア「戦う前にひとついっておくことがある。
 貴様はマケインを倒すのにヒラリーの助力が必要だと考えているようだが、
 べつになくても倒せる」
ゼラド「えぇっ、マケインさんを倒すつもりはまったくなかったけど!」
ハザリア「そしてルナめは尿意を訴えてきたので外の茂みに解放しておいた。
 あとは諸悪の根源たるこの俺を倒すだけだな。クックックック」
ゼラド「実はわたしもいっておくことがあるの。
 このわたしには生き別れの弟がいたような気がしてたけど、
 別に全然生き別れてなかったよ!」
ハザリア「そうか」
ゼラド「うおおぉぉぉぉぉ、行くよぉぉぉぉ!」
ハザリア「さあ来いバランガーっ!」

 ザシュッ

ハザリア「・・・・・・そうだ、それでよい」
ゼラド「あなたは」
ハザリア「貴様のほっぺがすべてを救うと信じて・・・・・・」

 カシャッ! カシャッ! カシャッ!

???「おっと、そのカメラは渡してもらおうか」
ツァディ・バルシェム「なっ、お前はっ!?」
ハザリア「売り出し前に投稿写真誌にでも持って行かれたらかなわん」
ツァディ・バルシェム「バカな、では、あそこで倒れているのは!?」

 バリッ
マリ「とうとう尻尾を現したな」ムクッ
ゼラド「やっぱり、マリちゃんが化けてたんだね!」

ハザリア「情報収集が甘かったな」
ツァディ・バルシェム「千の私を持つ女・・・・・・、くそっ!」
ゼラド「あなたが黒幕だったんだね!」
ハザリア「そろそろ、そのヘタな変装を解いたらどうだ。
 アギログ、いまやゾヴォーグで冷や飯を食わされている『地球文明抑止計画』の幹部だったか?
 たしか、なにかの会合で会ったことがあったなぁ?」
アギログ「いつから気付いていた!?」
ハザリア「正直、ついさっきだ。
 貴様の正体など、どうでもよかったのだ。
 ここ最近バルマーが周辺国家に軽く舐められていることも、
 軍縮路線に不安を抱く民が多いことも事実。
 ゆえに、このクーデター騒ぎだ。
 かつて宇宙を暴れまわった地球軍、
 中でもあらゆる陣営を恐怖のズンドコに叩き落としたディス・アストラナガンを
 現行の設備でここまで押さえ込んだのだ。
 内外の見る目も変わってくるだろう。
 貴様、まさか俺を利用しているつもりだったのではないな?
 フハハハハ! ずいぶん我が身を買いかぶったものだ!
 貴様など、俺の駒に過ぎん!」
503それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:50:22 ID:fg48jSYo
アギログ「は、はははは! このガッカリ三世め!
 動機はどうあれ、お前たちは地球軍と交戦しあったのだ!
 この事実を突き付ければ、いかに腰の重い枢密院でも!」
ハザリア「交戦、なあ。
 なんだ、貴様の地元では、汁をピューピュー飛ばすのが戦闘か。
 フハハハハ!
 大変だな、それでは貴様ら、全宇宙の新婚家庭にイチャモン付けなければならん!
アギログ「とぼけるな!
 お前のところに、イスルギの御曹司が来ていただろう!
 地球圏きっての死の商人を呼び寄せて、それでもシラを切るつもりか!?」
ハザリア「御曹司? あれはイスルギ内で軽く左遷されている不肖の非嫡出児だぞ」

 ガラッ
ミツハル「ちょっとちょっと! たしかに非嫡出児だけど、左遷なんかされてないよ!
 きょうびは平和で兵器なんて売れやしないから、イスルギは外食産業に力入れてくつもりなんだよ!
 僕は新規事業の責任者を任されてるんだよ!
 きっとそうに違いないと毎日自分に言い聞かせてるから間違いないよ違ってたら立ち直れないよ!」
アギログ「これは・・・・・・」
ハザリア「貴様、知らなかったのか?
 本日は、地球において『勤労感謝の日』という祝日なのだ」
ミツハル「長いことバルマーのために働いてくださったご老体たちに、
 サプライズパーティのプレゼントだよ。
 なぁに、婚約発表は単なる余興さ」
ハザリア「なにしろ当バルマーは文化が衰退しておるのでな。
 若干エイプリルフールと混じってしまった。
 まあ、どうせガッカリ三世のやることだから」
アギログ「ふ、ふざけるなーっ!」
ハザリア「あきらめろ。騙して透かして横入り、権謀術数において貴族に勝てるわけがなかろう」

 【パーティーホール】
アルマナ「ルナ、ルナ! 無事ですか」
ルナ「母上、ご心配をおかけしました」
ゼラド「ルナちゃん、おしっこは!?」
ルナ「尿意など訴えておらぬ!」

エペソ「貴様が元凶か!」
サルデス「五体満足で帰れるとは思うな!」
ハザリア「待てぃ、そやつには指一本触れることも許さん!」
ヒラデルヒア「貴様、やはり反逆者か!」
ハザリア「考えの浅い連中だ。
 敵から情けをかけられたという証拠を一身に背負いながら祖国に帰るこやつが、
 今後どういう人生を送るかと想像を楽しむという発想がないのか、んん?」
アギログ「ひ、ひとでなし・・・・・・」

アルマナ「しかしハザリア、
 いたずらに民を混乱させた罪、決して許せるものではありませんよ」
ハザリア「すべては覚悟の上」
アルマナ「では、あなたを無期限の国外退去処分とします」
ハザリア「は、謹んで」
504それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:52:06 ID:fg48jSYo
マリ「ええと、どういうことだ?」
ハザリア「当分国に帰ってくるなということだ」
マリ「いままでとあんまり変わらないじゃないか。お前、もともと全然地元に帰らなかったし」
ルナ「あれだけのことをして、それで済むのを幸運だと思え!」
ハザリア「ではアルマナ陛下、
 今回のクーデターによって浮き彫りになった問題点をまとめておいたので、これを。
 特に、民たちの情報識別能力の低さは問題です。
 発信、受信ともに充実させ、メディア・リテラシー教育を施すことを提案いたします」
アルマナ「一考しましょう」

ハザル「やりおったな、ハザリア」
ハザリア「ええ父上、これで、民法2局しか映らないテレビ過疎地ともおさらばですとも」
マリ「一族の悲願てそれかよ!」
ルリア「しかし、どうがんばってもスーパーヒーロータイムは1週遅れになりますよ?」
ハザリア「フハハハハハ!
 ああ、なんということだ! しばらく祖国に帰れんとは、こんなに悲しいことはない!」
マリ「嘘だッ! お前もう地元に帰る気ゼロじゃないか!」

 ビーッ! ビーッ! ビーッ! ビーッ!

アルマナ「何事です!?」
ルリア「衛生軌道上に次元震! 多数の機体が転移してきます!」
ハザル「これは、エルアインス、ジガンスパーダ、ソルプレッサ!?」
エペソ「地球の機体が、ゲートも通さずに次元転移だと!?」
アギログ「ははははは! さあ、さあ! どうする!
 やつらは容赦なく撃ってくるぞっ!」
サルデス「お前の差し金かっ!?」
ヒラデルヒア「すぐに防衛軍を!」
アルマナ「いけません! 中に乗っているのがなんであれ、
 地球の機体と戦えば枢密院に付け入られる材料を与えてしまいます!」

ハザリア「往生際の悪いヤツめ!」
ルナ「しかし、どうすれば」
ゼラド「そんなに、心配することはないよ。なんか、そんな感じする」
マリ「ゼラド?」

 SOUSHITSUせよ! SOUSHITSUせよ! SOUSHITSUせよ!

 【宇宙空間】
レラ「・・・・・・!」ズダダダッ
ヴィレアム「親父さんの機体から回収したディーン・レヴ、大丈夫なのか?」
キャクトラ「当たり前だ! 私が、お父さんから受け取ったものなのだから!」
ヴィレアム「よし、炉を入れるぞ!」
キャクトラ「お父さん! 私には、星を丸ごと敵にまわすほど強烈な信念はないかもしれない!
 しかし! それでも!
 歌えディーン・レヴ! 私の魂を! 私の心を! 私の歌を! 力に替えてくれーっ!」
ヴィレアム「よし、ブチ込んでやれ俺たちのワカメ魂!」
レラ「・・・・・・!!」ズダダダダダッ

 SOUSHITSU! SOUSHITSUせよ!
 思い出を虚無らせてやぁ〜れっ!
 I am WAKAMEST straight out of MISO!
505それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:53:25 ID:fg48jSYo
 【王宮】
アギログ「ば、バカな! ヘッドバンキング? ヘッドバンキングだと!?
 あり得ない! バイオロイド兵が乗る機動兵器がヘッドバンキングなど!
 それ以前に、なぜ宇宙空間に音楽が!」

ハザリア「フハハハハ、どうやら、貴様は甘く見ていたようだな。
 あれこそは、ヒトのみが持つ、無限のワカメの力だ!」
マリ「どっちかっていうとダメな要素だ!」
ゼラド「どうしてだろう、あの音楽、大嫌いだったはずなのに、
 あんなにうるさいのに、なんだか、妙に優しい気がする」

 【宇宙空間】
キャクトラ「ブチブチ込ぉ〜めミぃソぉにもナベにもぉ〜♪
 ブチブチ込ぉ〜め丼にも椀にもぉ〜♪」
ヴィレアム「スラッシュワカメ! ただたんに!
 スラッシュワカメ! ダシ取ってるだけぇ〜!」
レラ「・・・・・・食い散ら・・・・・・ナベの底・・・・・・」

 【ヴァルストーク】
レイナ「は、はははは! じゃあ歌いましょうか、みんな!
 ♪あなぁ〜たがいて ♪あなぁ〜たといて ♪こんなに幸せになるよ
 ♪忘れ〜ないで ♪そのぬ〜くもり ♪ほかの誰でもないあなた」

マーズ「うーっし、ドンパチじゃねーってんなら、おれもいっちょ歌っちゃおーかな。
 くらぁ〜い闇の中 モノノケがダンス♪
 くらや〜みの奥で モノノケがダンス♪」
ラーナ「あなたぁ〜がくぅれたぁ〜夢のつぅづきぃ〜♪ 色づいてく世界〜♪
 ♪言葉なくても ♪ただとなりで ♪感じられた奇蹟」

 【宇宙空間】
クリハ「トウキくーんっ!」
トウキ「クリハーっ!」
クリハ「天の光は」
トウキ「すべて汁!」
クリハ「イエス!」
トウキ「フォーリンラヴ!」
クリハ「どれほどの時間が経てばやむのぉ〜だろぉ〜♪」
トウキ「息をするたび♪ 遠ざかぁってぇいく♪ かけがえのない世界〜♪」

ミナト「リアちゃんデキ婚にハロプロ大量解雇! でも、俺は引かねえ、あきらめねえ!
 Lotta love, Lotta love, Lotta love♪
 誰かがいった♪ 幸せになるため生まれ♪ そして誰かを幸せにするため生きていくんだ♪」

マキネ「TKーっ! あたし、待ってるから! きっとあんたが戻ってくるって信じてるから!
 だってほら、あんたのソウルは、まだ続いてるーっ!
 ♪ふぅ〜たつの心 いまこの瞬間 めぐり会うこと ♪それ自体が奇蹟
 ♪ぐぅぜんの確率 ♪それはゼロじゃないと」

タカヤ「ここで歌うのは・・・・・・やぶさかじゃない・・・・・・っ!
 ♪僕らは負けるために ♪生まれてきたわけじゃないよぉ ♪生まれてきたわけじゃないよぉ
 ♪未来は僕らの手の中! ♪未来は僕らの手の中! ♪未来は僕らの手の中!」
506それも名無しだ:2008/11/23(日) 13:55:19 ID:fg48jSYo
スレイチェル「『ToLoveる』打ち切りの噂を流しているのは誰だ!?
 冗談ではない、コミックスの乳首修正がある限り、『ToLoveる』は安泰である!」
ミツハル「おやおや、やんごとないねえ」
スレイチェル「♪恋する乙女たちの ♪視線飛び交うIt's so cute!」
ミツハル「♪人の心に ♪覗き穴が ♪付いてたら ♪どんなにいいだろぉ」
スレイチェル「さーいーこーのチャンスnow is the time♪ 見ーのーがーさないonly once♪」

ルアフ「バルマーのみんなぁー! 僕だよぉーっ!
 さあ、歌おうじゃないかぁーっ!」
ヒューゴ「うぅーっす!」
ゾンビ兵「う゛ぁっ!」
ルアフ「♪しゅーっちしーん! ♪しゅーっちしーん! ♪おれたちーはーっ!」
ヒューゴ「パワーはいつも♪ どんなときも♪ 負けやしないさ♪」
ルアフ「ドンマイ♪ ドンマイ♪ ドンマイ♪ ドンマイ♪」
ラミア「ちんぷんかんぷん元気よく♪ ちんぷんかんぷん可愛くね♪」
アクア「背伸びした♪ 女の子より♪ ♪ちょっとおバカな女のー子」

 【地下】
ユウカ「立てる?」
イングレッタ「当然」
ユウカ「歌える?」
イングレッタ「当然」
ユウカ「じゃ、♪めぐり逢えたのはきっと ♪運命なのかもしれない」
イングレッタ「♪雨上がりの日差しの中でFu―――――Fu―――――」
ユウカ「もいちど涙拭いて♪ 歩み始めるのさFUTURE♪ 手を伸ばせばー♪ いつか届くー♪」

 【王宮】
アギログ「なにをやっている、なにをやっているんだお前たちはぁーっ!?」

ハザリア「では見せつけてやろうか、本物の唱兵というものをな!」
マリ「狙い歌ってやるさ」
ハザリア「♪愛が愛を『重すぎる』って〜♪ 理解を〜拒み」
マリ「なにもかもっ♪ そぉだろぉ〜♪」

 【宇宙】
ゼラド「みんなぁー! 抱きしめて、銀河の、果てまでー!」
 チッ チッ テテテ フゥフゥ イェーイェー
ゼラド「水面がぁ〜♪ 揺ぅ〜らぐ♪」

 あなたの名 呪文みたいに 無限のリピート
 憎らしくて手の甲に 爪をたててみる

ゼラド「キラッ☆」
507それも名無しだ:2008/11/23(日) 18:24:32 ID:NfhS+f6O
ごめんなさい、こんな時、どんな感想を言えばいいのか思いつかない
・・・これ、オチついたのか?
508それも名無しだ:2008/11/23(日) 19:02:54 ID:6tCmkr0j
>>507
連投規制じゃない?

支援
509それも名無しだ:2008/11/23(日) 19:06:43 ID:xE6XDmPq
あれ?みんな歌で幸せになりましたってオチじゃないの?
510それも名無しだ:2008/11/23(日) 21:41:22 ID:c+nDbj9Q
GJ!だけど、これだけ沢山キャラ出ててリトゥがいないのは何故…


リトゥ「あぁ…、地味キャラの輪から抜け出せなくて…」
511それも名無しだ:2008/11/23(日) 22:10:24 ID:N1cQKfJQ
アーク「出番?そんなもんで騒ぐうちは素人だぜ」

咲美「出番?存在が無かったことにされてから言いなさい」

ラン「出番?そんなん、気にしてもむなしいだけやで」

レタス「出番?・・・・あればいい・・・・・そんなもの、必要な時にあれば十分
    不要な出番に執着する・・・・・・そこから生まれる、キャラの崩壊」

シュウヤ「出番?フッそんなものはどうでもいいです。ですが、あのゴーグルが下着の事で活躍するのが
     1日ノーパンで過ごすことに匹敵するほど苦痛ですが」


アオラ&ルル&真龍&ラッシュ「出番?存在を覚えてもらえてるか定かじゃないだけいいよね!」
512それも名無しだ:2008/11/23(日) 22:46:39 ID:qcl/57my
リトゥ「ベィビィボーイ♪ わたしはここにいるよ♪」
513それも名無しだ:2008/11/23(日) 23:01:57 ID:HwLDNwwi
レタスは音痴として、ほかの連中が歌いそうなのはなんだろう
514それも名無しだ:2008/11/23(日) 23:48:44 ID:fyYtWHi5
>>511
そんなマイナー路線なお前らが大好きだ!

実際そこに名前出てくるキャラ大体好きだぜ
515それも名無しだ:2008/11/24(月) 02:41:54 ID:ibl5RNia
出番嘆願とかやめようや
NG行為に触れてたような気がするし
516それも名無しだ:2008/11/24(月) 12:01:31 ID:o4ukxS3A
嘆願してたか?
それとも>>515がタイムリープしてきたのか?
517それも名無しだ:2008/11/24(月) 13:18:23 ID:GzN+0DKJ
出番がないとかいって嘆くネタはNGだとか許されないとか言われていた
518それも名無しだ:2008/11/25(火) 03:45:54 ID:u51jKWXP
【カラオケボックス】
タカヤ「うっつむき今夜っ♪ 地を喰うっ♪ 仰向け天をっ♪ 喰うっ♪」
ゼラド「そっばかす♪ のかぁずぅ〜をかっぞえてみるぅ〜♪」

 ガチャ
マーズ「うぃ〜、こんちゃー」
ハザリア「なんだ、なんやかんやのあとカラオケで盛り上がっているときに」
マーズ「や、このひとね」

 どさっ
アギログ「・・・・・・」
ハザリア「なんだ、本国に返したのではないのか」
マーズ「えーっと、ゾヴォーグ側にゆわせっとー、
 『こんなひと知りません。我が国にこんなひといません。
  ヘンなイチャモンつけないでください』
 だそーでーす」
ハザリア「見捨てられたか、哀れなものだな、実行犯など」
アギログ「ペット! お前ら、俺のペット殺しただろ!」
ハザリア「なにをいっているのだ、こやつは」
マーズ「コイズミゲキジョーってやつなんじゃーねーの?」

ハザリア「さて、どうしよう、こやつ」
ゼラド「帰るとこないんならさっ!」
レイナ「OG学園に編入させればいいなんていうんじゃないでしょうね」
ゼラド「えぇ〜、ダメなの?」
ミツハル「それは危険だね。
 一発キャラのくせに、フワーっと居座るかも知れない」
マーズ「ミツハルさん、あっち行って『流星ロケット』うたおーか」
ミツハル「いや、僕はときメモメドレーを!」
マーズ「ふんじゃー、おれぁー『聖闘士幻想』うたう。
 今年のヒットソング縛りだったから歌えなかったんだよね」

ミナト「Ah〜父さんかぁさ〜ん♪ 感謝してぇますぅ〜♪
 いっしょぉけんめぇ恋しまぁしたぁ〜♪ ふわふわふー♪」

クリハ「取りあえず、私が連れてくっていうことでどう?」
レイナ「どこへ? 虚無!?」
クリハ「わたしが先日までいたところよ」
レイナ「虚無じゃない!」
クリハ「それより、わたしは今度なんの仮面キャラを演じればいいの?」
レイナ「仮面キャラ演じる義務なんかないから、あんた!」

レタス「素敵な笑顔でチャーミンぐ〜♪
 口角ぐ〜♪ スマイリンぎゅぅ〜♪」
タカヤ「わかった。レタスさんさ、音痴っていうか、
 歌うときだけ妙に滑舌悪いんだよ。
 ちょっと発声練習してみようか。
 ♪もいっそ 俺に生まれたなら〜 ♪君をぶっ生き返す〜」
レタス「なぜマキシマムザホルモンなんですの、あなたは」

ゼラド「ルナちゃんはなんか歌わないの?」
ルナ「わたしは・・・・・・」
519それも名無しだ:2008/11/25(火) 16:48:47 ID:9puoL1xB
タカヤ、歌うときはちょっとだけはっちゃけるのかな
そしてマイク壊すのかな
520それも名無しだ:2008/11/25(火) 23:31:25 ID:hU4yYAAC
>押入れを掃除しました
>「ボス仮面」を手に入れました

ゼフィア「……?なんだこれは。被って見るか」

>でろでろでろでろでろ
>のろわれていて はずせない!

ゼフィア?「我こそはメイガスの剣なり!」

ゼフィア「そこから記憶がないんだ。
 気がついたら親父殿にべこぼこにされていて、
 母さんに手当てされてたんだが」
スレイチェル「そんな妖しい仮面被るほうがどうかしてる」
521それも名無しだ:2008/11/26(水) 00:20:39 ID:NPusDeH7
>>520
ジム・キャリーの「MASK」思い出したw

どうも仮面には変なモノが憑いてるな
522それも名無しだ:2008/11/26(水) 03:23:41 ID:v933t/sb
ゼラド 特殊技能:ぷにぷにほっぺ
 攻撃時、相手の気力を-10してしまう。
 また、マップ上にゼラドがいると、なんとなく自軍のテンションが上がる。
 たまに敵軍のテンションも上がったりするから油断できない。

ヴィレアム 特殊技能:バンド活動
 マップ上にキャクトラ、レラがいて、
 さらになんやかんやでワカメってると3人がODEメンバーに変身してワカメタルを演奏し、
 ヴィレカイザーさん伝説に新たな1ページが書き加えられる。
 書き加えられるだけで特に攻撃力があるわけでも特殊効果があるわけでもない、単なるコレクター要素。

キャクトラ 性格:姫さま命
 マップ上にルナがいるとめっさテンションが上がる。
 ルナがいない場合、なんか投げやりになる。使用不能の武器とか出てくる。

クリハ 特殊技能:貧乳虚無の王者の汁
 あまりにも長い間出撃させていないと虚乳ポイントが加算され汁虎王が出現する。
 汁虎王による攻撃は敵ユニットのEN、状態異常を全回復してしまう。HPはちゃんと減る。
 さらに虚乳ポイントを重ねると虚乳エンドを迎える羽目になるから注意が必要。

ミナト 特殊技能:オタ芸
 オタ芸により、敵味方問わずドルオタパイロットの気力が限界突破する。
 ドルオタパイロットなんて滅多にいないのであまり意味がない。
 マップ上にレタスがいる場合、発動前に狙撃されてしまう。

タカヤ 特殊技能:分の悪い賭け
 自分よりも技量の高い敵に対してのみ発動する。
 クリティカル時の攻撃がえらいことになる。
 上手いこと使えばボスキラーになれる。

レタス 特殊技能:エクストリームギャンブル
 マップ上にいるユニットにランダムで大ダメージを与える。
 味方を撃ってしまう率のほうが高い。

スレイチェル 特殊技能:モードチェンジ
 換装機能のあるユニットを強制的に換装してしまう。
 換装機能のあるユニットなんて少ないのであまり意味がない。

ハザリア 特殊技能:台本
 即興で台本を書き上げ、マリに演じさせる。
 座頭市やアララなど戦闘系キャラになれば儲けもの。
 非戦闘系キャラになると足手まとい以外の何者でもない。また台本の出来が悪いとマリに蹴られる。

マーズ 特殊技能:アキンド
 マップ終了時にマーズがいるとユニット修理費が0になる。
 ただしマーズ自体は攻撃力皆無なため、戦闘中は足手まとい。
 またマップ上にラーナがいる場合、
 一方的な合体攻撃により脚をむしり取られて気が付くと撃墜させられているので注意が必要。

ラーナ 特殊技能:解体
 チェーンソーを駆使して敵ユニットを一定確率で一撃死してしまう。
 名有りキャラには無効。なぜかラスボスには有効。

ランディ 特殊技能:山ちゃんフォーメーション
 山寺宏一キャラが一斉に現れて攻撃してくれる。
 とどめ演出はチーズ。
523それも名無しだ:2008/11/26(水) 09:27:39 ID:fDCGSLJc
それフルタイムで発動してたらとんでもない鬼畜スキルだな
524それも名無しだ:2008/11/26(水) 11:24:11 ID:5HETeq6b
アオラ「魔法カード、"同人誌"発動!」
ルル「ならば罠カード"コスプレ"発動ですわ!」
アオラ「あ、あぁ!場のモンスターカードが全てミナモンに!?」
ルル「こちらのターンですわね!シリーナを生贄にギョンギョン召喚!特殊効果"ナンテッタッテ"発動ですわ!」
アオラ「ま、負けた・・・」
ルル「やっふぅ!じゃあこの"プニーガ姉弟"は戴きますわ!」
ラッシュ「しかしなんていうか、ヒマだなぁ」
アオラ「ワンフェス自粛は痛いなぁ」
真龍「アキハバラ事件以来あまり大きな活動できませんし」
アオラ「Z本の構想してたら思ったより早く世間の熱が冷めたしね」

レ○ナ『そしてあたしは辿り着いた!この世界の真実に!スレ○ツェル先輩の性別に!』

アオラ「このネタ使えると思ったんだけどな・・・」
ラッシュ「セツコとトビーでトーコなんてどうだろうと考えていたら周りが次回作の妄想を既に始めていたから止めました」
ルル「なんか同一人物が何人もいそうな名前ですわね・・・」
525それも名無しだ:2008/11/26(水) 13:31:33 ID:7Ud8Wxky
ちょっと亀だがハザリアがクーデター起こした時に、必死にディストラ姉さんを止めてたけど多分歌わせたくなかったんだろうな
何故って? それはね、ディストラ姉さんなら

『メ イ ド さ ん グ ル ー ヴ ィ』をノリノリで歌いそうだからさ!!

ディストラ姉さん=エロメイド という事から
エロメイド+歌=『メイドさんグルーヴィ』という電波が来たんだ!
ちなみにガイストさんは『わかれうた』などN島M幸さんの不幸系の歌を無表情で歌いそうw
526それも名無しだ:2008/11/26(水) 16:50:33 ID:JKcMyh/H
ガイストさんは無茶苦茶こぶしがきいた女の情念系じゃね?
527それも名無しだ:2008/11/26(水) 17:00:29 ID:7Ud8Wxky
いや、初登場の時に無表情で「うらみーまーすー」なんて歌いながら出てきたから
あの歌、タイトル分からないけど何となくガイストさんって感情入れて歌えない感じだし『わかれうた』が似合うかなって思ったんだ
528それも名無しだ:2008/11/26(水) 20:38:28 ID:NPusDeH7
ラン姉とか演歌が異様に巧そうなイメージが…二十歳前後なはずなのに


ガイストさん谷山浩子とかのネガティブな歌淡々と歌わせたいなw
529それも名無しだ:2008/11/26(水) 23:47:12 ID:CYVf2Ogm
タカヤはブルーハーツとかも好きっぽいなあ。
ルナは歌苦手かもって思ってたけど、考えてみたらアルマナさんの本業は奉納演舞だ。
でも文化が衰退した星の奉納演舞だから、めちゃくちゃショボい歌と踊りなのかもしれない。

そしてネビーイームから逃れて速攻ゼラドのステージ衣装を縫い始める久保。

 ――しゅーちしーん! しゅーちしーん!

ディストラ「ご主人様ぁ! みんな歌ってますよぉ、楽しそうですよぉ〜、
 私も歌いたいですよぉ〜!」
クォヴレー「ポニョでもなんでも歌っていればいいだろう」
ディストラ「ポニョはひとりじゃ歌えませんよぉ!
 フジオカフジマキさんもいなくちゃダメですよぉ!」

クォヴレー「さ、できたぞゼラド」
ゼラド「わ、ほんとにランカ・リーだ!
 ありがとうお兄ちゃん! じゃ、行ってくるね!」

ゼラド「みんなぁーっ、抱きしめてーっ!」




ポセイダル兵の子(♀)「ぽーにょぽにょぽにょ、
 あ、歌いますか?」
ディストラ「どこから現れたんですか、あなたは」
530それも名無しだ:2008/11/27(木) 20:31:36 ID:E/bxA83t
>>529
いつもノリノリなゼラドと違って
姫さんは歌が苦手というか、歌うの恥ずかしがるタイプなのでは

久保に応援されたりグレ子に挑発されたりすると歌い始めるような
531それも名無しだ:2008/11/28(金) 02:37:47 ID:w3M60W/A
 ◆◆
 それは、大量の書類を書き上げて48時間ぶりの仮眠に入った夜のことだった。
 突然ドシンと枕元が揺れて、俺はベッド代わりにしていたソファから転がり落ちた。
 事務室の端っこだった。
 タイトスカートにダークスーツ姿のレラ・ブルーがいつも通り冷めた目で俺のこと
を見下ろしている。
「・・・・・・」
 起きろ、仕事だ。レラが簡潔に告げる。
 相変わらず、レラは極端な小声で喋る。
 学生時代からの知り合いでもなかったら聞き分けられないだろう。
 俺はソファに手を着いてよろよろと起き上がった。腕時計を見ると、深夜3時だ。
「カンベンしてくれよ、俺、2日寝てないんだよ」
「・・・・・・」
 顔洗って歯ぁ磨いてヒゲを剃ってこい。レラにはとりつく島もない。
「お前と組むってことは、現場はあそこか」
「・・・・・・」
 レラが首肯する。
 学校の卒業式でちょっぴりショックなことがあって以来、職にも就かずに一年近
くブラブラしていた俺が、けっこうな難関であるはずの公安警察に拾ってもらえた
のはレラの口利きのおかげだ。
 ただし、俺は常にレラとコンビを組んでいるわけじゃない。いつもの相棒は、な
にかというと『バーベム財団の仕業だ!』と叫ぶムーリアンの男だ。
 レラの相棒は、ちょっと見たことがない。
 この小声で捜査官が務まるのかと思うけれど、これでけっこうなやり手らしい。
なんでなのかわからないけど、俺を引っこ抜く程度の権限は持ってるみたいだし。

 俺とレラが組む任務といえば、現場は決まっている。俺たちの地元、つまりOG町だ。
「気がすすまないな。正直、あんまり帰りたくないんだよ、あそこ」
「・・・・・・」
 いいから地下の浴室使ってこい、少し臭うぞ。レラは低い鼻をつまむ。
「世話焼くなよ」
「・・・・・・」
 だったらさっさと世話焼いてくれる嫁さんでももらえ。レラの舌鋒は容赦がない。
「うるさいな、お前はどうなんだよ。そろそろ、嫁き遅れっていわれるトシだぞ?」
 タオルとセッケンを投げつけられた。
 俺はヴィレアム・イェーガー。中途採用の下っ端公安捜査官だ。

 ◆◆
 深夜の宇宙港、一般人は存在すら知らない発着場の片隅だ。
 真っ黒に塗装された宇宙船の腹から階段が降りてきて、青い頭をした一団が現れる。
バルマーのバルシェムたちだった。お祭りの御神輿を担ぐような格好で、なんだか複雑
な装飾がされた板を運んでいる。板の上には、いかにも頑丈そうな鉄製の箱がうやうや
しく置かれていた。
 ダイヤは、あれか。
 俺たちの親の世代には戦争をしていたバルマーと地球だけど、現在では友好的な関係
を築いている。お互いの有効の証として、バルマー側からはズフィルード・クリスタル
の破片から削りだした地球のオブジェ、地球側からは500カラットの巨大ダイヤを送りあ
ったのが1年ほど前のことだ。
 そして来週、地球とバルマーの友好何周年記念式典が催される場で例のクリスタルと
ダイヤが一般公開される予定になっている。
 VIPたちに先駆けて運ばれてきたダイヤを護衛することが、俺たちの仕事だった。
532それも名無しだ:2008/11/28(金) 02:39:43 ID:w3M60W/A
「ようするにさ、いればいいだけの仕事だろ?」
 ダイヤになにかあれば、地球政府のメンツに関わる。当然、警備は厳重を極めていた。
宇宙港のそこかしこで警官隊やら機動隊やら軍の特殊部隊やらが目を光らせている。公
安である俺たちが来ているのは、役人同士のパワーゲームというか体面というか義理と
いうか、そういうつまらない理由からだ。

「誰でもいいじゃないか。わざわざ俺を起こさなくったってさ」
「ヴィレアムではないか!」
 聞き覚えのある声だった。
 バルシェムたちの一団から離れて、小走りでこちらにやってくる男がいる。
 制服の上からでも引き締まった体つきがよくわかる。長く伸ばした髪を、うしろで
一本にまとめていた。
「よう、久しぶり」
 俺の横で、レラも軽く片手を上げて挨拶する。
「や、これはこれはレラ殿も」
 キャクトラ・マクレディは膝を折り、小柄なレラと握手を交わした。この二人は、昔
から妙に仲がいい。兄妹のような感覚なんだと思う。
「ご苦労様だ、友よ」
 キャクトラはニヤリと笑って俺の腕を小突く。
「よせよ、恥ずかしい」
 友よ、か。
 学生時代、俺たちは互いをそう呼び合っていた。いまとなっては気恥ずかしい限りだ。
「でも、意外だな。お前はてっきりルナと一緒に来るもんだと思ってたよ」
「ああ」
 キャクトラの顔に、さっと薄いかげりがよぎる。
 悪いことを訊いてしまったな、とそれでわかった。
「これでよいのだ。こうして、影ながら姫さまのために働くことができるのだからな」
 キャクトラと、キャクトラが『姫さま』と呼ぶ相手の間になにが起こったのか。訊かな
い程度の分別は俺にもあった。歳を取ったっていうことだ。

「あっちのトラックに運び込めば終わりだろ?」
「ああ、トロニウム・バスター・キャノンの直撃にもびくともしない装甲だ」
「じゃあさ、終わったら飲み行かないか」
「ああ、いいな。やはりビールは地球産が一番美味い」
「・・・・・・」
「『ザギンでシースーでも行っとくか』ですか。
 ははは、レラ殿もすっかり業界人でいらっしゃる」
「業界人じゃないぞ、俺たち」
 こんな時間に開いている店があったっけ。俺が考え始めたときだった。
 さっ、と視界に影が横切っていく。
 こんな深夜に、鳥だろうか。それともコウモリかなにかか。頭上を見上げる。
 夜空を煌々と照らす月に、一点の染みがあった。見る見るうちに大きくなって、三角
形の形状が明らかになる。なにか動力でも積んでるんだろうか。恐ろしいスピードで急
降下してくる。
「警戒っ!」
 キャクトラが叫ぶ。
 どこからか銃声が2、3発鳴り響いた。屋上あたりで待機していたスナイパーだろう。
 ハングライダーは一分の揺れもなく落ちてくる。
 あっという間にバルシェムたちが担ぐ神輿に覆いかぶさった。
 真っ黒に塗られた羽根の影から、細い腕がにゅっと現れた。宝箱を取ろうとしている。
 させるかっ!
 俺はスーツの懐に手を突っ込んだ。小型の銃把をつかみ、引き抜くと同時に安全装置
を解除する。ワルサーPPK。型は古いが、中身は最新式に改造されたレプリカだ。
533それも名無しだ:2008/11/28(金) 02:41:08 ID:w3M60W/A
 引き金を引き絞る。2発。
 銃声と同時にハングライダーの羽根に穴があいた。
 ハングライダーが姿勢を崩し、アスファルトの上に転がり落ちた。
「確保ーっ!」
 俺は叫びながらハングライダーに突進した。
 と、突然つんのめる。足になにかが絡みついたのだ。

 転倒した俺は、なにか柔らかなものに顔から突っ込んだ。
 レザー素材がぴったりと貼り付いた半球型がふたつ、重力にもくずれることなく目の
前にそびえ立っている。ハート型にくりぬかれた穴からは真っ白な肌が作る深い深い陰
影が覗いていた。
 女だった。きゅっと絞まったウェストと瑞々しいバストが俺の下にある。ロンググロ
ーブにニーハイソックス、それにワンピースタイプのボディスーツと、全身をレザーで
締め付けている。
 股下が何センチあるのか考えるのもバカバカしくなるほどのミニスカートからは、
目に痛いような白い布地が覗いていた。
 コウモリのような形をした仮面は、顔の下半分が露出するデザインだった。
 首筋にこぼれている銀色の髪を見て、俺は電撃に打たれたように凍り付いた。
「きゃあっ!」
 突き飛ばされる。
「逃がすなッ!」
 キャクトラの指示に無数の銃口が持ち上げられる。
 女はしなやかな動きで立ち上がった。羽根に穴のあいたハングライダーをアスファル
トの上に置くと、上に飛び乗る。短すぎるスカートの裾が持ち上がり、真っ白な素肌と
ブラックのレザーとわずかな色合いを帯びた布地が眩いばかりのコントラストを作り上
げている。
 あの組み合わせは卑怯だ。眼がチカチカする。
 その卑怯な姿が、帯を引きながら消え去った。ハングライダーが火を吹き、高速で走
り出したのだ。わらわらと集まってくるバルシェムや機動隊を、あっという間に蹴散らしていく。
 俺は、声も出すこともできない。
「・・・・・・」
 怪盗シャドウゼラド。レラの呟きは聞かなかったことにした。

 ◆◆
 見間違えるはずがない。あれはゼラドだった。
 ゼラド・バランガ。ずっと俺の家の隣に住んでいた幼なじみで、俺の初恋だった女の子だ。
 だった、ていうところでなんとなく察して欲しい。
 たしか、ゼラドはいま私立探偵のようなことをしていたはずだ。場合によっては法に
触れることもある職業だ。でも、だからって、バルマーと地球の友好関係に関わるダイ
ヤを盗みだすなんてことがあるはずがない。俺の知っているゼラドが、そんなことをす
るはずがない。
 あれが、ゼラドであってたまるか。
「・・・・・・」
 マヌケ、とレラは容赦ない。
「・・・・・・」
 いい歳して乳のひとつやふたつでうろたえるな恥ずかしい、だそうだ。
「そういうことは、乳のひとつやふたつ装備してからいえよ」
 セクハラだぞ、とレラが睨む。
「・・・・・・」
 だいたいダサいんだよ、いまどきPPKなんて。
 呟きながらレラはごつごつしたデザインの銃を懐に収める。
「俺にいわせれば、お前のP99の方がはるかにあり得ないぞ」
「・・・・・・」
534それも名無しだ:2008/11/28(金) 02:43:04 ID:w3M60W/A
「P99だって、もうけっこう古いよ」
 使ってるわたしが新品だ。レラはなだらかな胸を反らした。
「その歳で新品て言い張るのは問題あると思うよ」
 セクハラだ、と尻を蹴られる。
「・・・・・・」
 お前ゼラドの連絡先知ってるだろ、とレラは仕事中の顔になった。
「お前だって知ってるだろ」
 レラはポケットからちらりと携帯電話を覗かせた。
 以前聞いた番号は不通。近場の警官をアパートにまわしたけど、すでにもぬけの殻。
一応実家にも行かせるけど、たぶんいないだろう。
 だそうだ。いつの間に連絡したんだろう。レラの仕事の速さは不気味だ。
「なあ、俺、降りちゃダメかなあ」
 お前、まだ引きずってるんじゃないだろうな。レラは呆れ果てた顔をする。
「だってさあ」
 失恋が怖いなら恋なんてするな。レラはしたり顔をする。
「大失恋でもしたことあるふうな物言いじゃないか」
「・・・・・・」
 いいから、お前はさっさと嫁さんをもらえ。
 今度は脳天にチョップを食らった。

 ◆◆
 早朝だっていうのに、財務省には当然のようにひとがいた。
「で、なんだって?」
 タカヤ・ナンブは目の下に浮かび上がった隈を隠そうともしない。
「だから、ダイヤ盗まれちゃったから、代わりの買ってくんないかな、なんて」
「何カラットだっけ?」
「500カラット」
「あはははは」
 何日も寝ていないんだろう。タカヤの笑い声は少しキーが外れていた。
「地球にあといくつあるかわかんない宝物じゃないか」
「うん、そうなんだよ」
「あのさ、俺、公安に予算まわして使途不明金にされるくらいなら、
 都内の幼稚園の設備を充実させてあげたいんだよ。
 その方が国のためになるだろ?」
「うん、正しい。お前のいっていることはもの凄く正しい。でもさ、こっちも仕事だから」

 保父になりたいとか農家になりたいとか地方公務員になりたいといっていたタカヤだっ
たけれど、記念受験のつもりで受けた国家公務員T種試験に、なぜか合格してしまった。
官僚の方が給料がいい、なんて考えてしまったのが運の尽きだ。晴れて、いまのタカヤの
身分はザ・官僚、財務官僚というわけだ。
 財務省の殺人的な忙しさは有名だ。毎年鬱病患者や自殺者が何人も出ている。
 ある意味、タカヤは並の軍人よりも命を張っているといえる。
「なあ、レラも、なんかこう、カワイイ感じでおねだりしてみてくれよ」
 レラの『返事』は簡潔だった。
 テーブルの脚をガンと蹴飛ばして、たったひと言、『出せ』だ。
 もちろん通訳なんてできるはずがない。
「公安だって、警察の端くれだろ。
 犯人捕まえて、ダイヤ取り戻せばいいじゃないか」
「ま、そうなんだけどさ、カネ出して解決するならカネ使っておこうって、ウエがな」
「そんなこといってるから、国の借金がいつまで経ってもなくならないんだよ」
535それも名無しだ:2008/11/28(金) 02:44:18 ID:w3M60W/A
「ナンブくぅ〜ん」
 ドアが少し開いて、禿げ上がった頭がぴょこんと現れた。
「来客中だったかい?」
「ああ、いえ、学生時代の友人です」
 つまり、財務官僚として俺たちの話を聞く気はないってことか。
「悪いんだけどさぁ、今夜、また付き合ってくれんかね」
「カンベンしてくださいよ、三日寝てないんですよ」
「じゃあさ、近くにホテル取ってあげるから、仮眠取ってそれから、ねえ?」
「申し訳ありませんけれど、今日は家に帰らないと。
 作り置きしといた料理がなくなって、そろそろ姉さんたちがぶーたれてるころだし」
「ナンブくんさあ、いい加減家を出なよ。
 よくないよ、いい歳した姉弟がいつまでも同居してるなんて。
 甘やかしてると、お姉さんたちのためにもならないよ」
 さすが、ハゲオヤジとはいえ財務官僚だ。
 ハゲオヤジのくせに非の打ち所のない正論だった。
 レラも大いに頷いている。
「タカヤさ、俺も思うんだけど、放っといたら放っといたでなんとでもなるよ、
 あのお姉さんたちは」

「いや、でも」
「頼むよナンブくぅ〜ん。君、先日の代打ちも見事だったじゃないか」
「あれは、仕方なくですね。俺はもともと賭け事っていうものが」
「最近見つけたカジノに面白いディーラーがいてね。
 歳は、君とおなじくらいかな。
 まだ若いんだけど、グンバツのパツキン美女でさ」
「なんですって」
 ハゲオヤジの死語に、タカヤは苦虫を噛み潰したような顔をした。

 ◆◆
 早朝の繁華街だ。ゲロとカラスが散らばる路地の奥に、その店はあった。
 タカヤはずかずかと店の中に入っていくと、バンとテーブルを叩いた。
「君は、まだこんなことをしているのか!」
「あら、いらっしゃいまし」
 レタス・シングウジは悪びれもしない。
 シルクのシャツが光沢を放ち、ブラックのスリムパンツが小振りな尻を押し上げてい
た。赤い蝶ネクタイがモノトーンの装いに色彩を加えている。手の中で、トランプが
まるで生き物のようにうねうねと動いている。
「もう賭け事はやめるっていったじゃないか」
「普段は通訳をしておりますのよ。ここには、頼まれたときだけ」
「全然辞めてないじゃないか、あのときの約束はなんだったんだよ」
「あら」
 レタスは真っ赤なルージュを塗った唇で微笑んだ。
「あの晩あったことに、なんの意味があったというのでして?」
「あ、いや、それは」
 タカヤが突然しどろもどろになる。『あの晩』とやらに、いったいなにがあったんだ。

 俺の横をすっと通り抜けて、レラがレタスに近づいていった。シルクに包まれた胸を
人差し指でつつくと、がっくりとうなだれる。
「は、なんだって? ドライマティーニ? やめろよ仕事中に」
「あらレラさん、ずいぶんお久しぶりですこと」
 軽く会釈をするレタスの鼻先に、レラはついと警察手帳を突き出した。
 俺たち公安警察は一般の警官のフリをすることがある。そういうときのために渡され
ている手帳だ。階級は巡査部長ってことになっている。
536それも名無しだ:2008/11/28(金) 02:46:03 ID:w3M60W/A
「あの、うちは非合法のことなどなにもしていなくてよ? あくまでも健全な」
「ああ、いいんだ。そういうんじゃない」
 俺もちらりと警察手帳を出す。
 レタスの顔色が少しだけ変わったのは、気付かなかったフリをした。
「最近、ゼラドを見なかったか?」
「ああ、はい、たしか、先週」
「本当か!」
 あまり答えを期待していなかっただけに、俺は思わず身を乗り出した。
「ええ、会ったというか、見かけただけなんですけれども。
 何人かの殿方と一緒にいらして、すぐにそちらの別室に」
「どういう男たちだった」
「特に怪しいふうではありませんでしたけれども。
 どの方もずいぶん深刻そうな顔をなすっていて、
 なにか重要な仕事の話ではないかと思いましたけれども」
「それから」
「店が混み始めましたので」
「そうか、ありがとう」
「あ、お待ちになって」
 振り返ると、レタスは顔の前に一枚のカードをかざしていた。
「ハートのジャック、独り者に恋の予感と出ておりましてよ」
「なんだよ、俺を口説いてるんじゃないだろうな」
 トランプを投げつけられた。

 ◆◆
 昼下がりのビジネス街だ。俺たちが入った喫茶店はランチ中のOLで満員だった。
「ゴメンねえ、待たせちゃって」
 五分遅れで到着したレイナ・レシタールは俺の正面に座ると、空いた隣の席に重そう
なショルダーバッグをどすんと置いた。キャリアスーツをさっそうと着こなしていると
ころを見ると、仕事は順調なようだ。
「いや、悪かったな。急に呼び出して」
「なにかあったの?」
 レラがひょいとテーブルの上に身を乗り出して、レイナの胸を指で突いた。すぐにど
っかりとソファに座り直すと、俺の皿からプチトマトを二つかっさらっていく。
「なんなの?」
「ああ、気にしないでくれ。再会の挨拶なんだと思う、たぶん」
「レラといるってことは、仕事なのよね?」
「ああ」
 俺たちのことは、普通に刑事をやってるって話してある。

「与党の下っ端議員がセクキャバにはまってるっていう記事なら書いていいそうだ」
「書いちゃいけないことが起こったのね」
「お前、いつから事件記者になったんだよ」
 レイナは早くもペンと手帳を構えていた。
 女性誌の編集者だって聞いてるけど、やっぱり事件記者の方が向いてるんじゃないだろうか。
「最近、大規模な窃盗団とかテログループが動いてるって話はないか」
「さあ、あたし、事件記者じゃないしねえ」
「じゃ、ゼラドのことなんだけど」
 レイナの、よく手入れされた眉がぴくりと動いた。どうしたんだろう。
「最近、ゼラドになにかなかったか?」
「さあねえ、そういえば、しばらく会ってないわね」
「カネに困ってるとか」
「そりゃあ困ってるでしょう。あの子、大食らいだし」
 なんとなく横にいるレラを見た。極端な小食であるこいつは、さっき俺から持ってい
ったプチトマト二つで満腹になるらしい。
537それも名無しだ:2008/11/28(金) 02:47:21 ID:w3M60W/A
「最近引っ越したなんて話は」
「あら、そうだったの?」
 どうやらなにも知らないらしい。
「済まなかったな、仕事中に」
 俺は伝票を手に席を立とうとした。
「あ、ちょっと待って、ねえ、ヴィレアム、あんた」
 心なしか、レイナは少しかしこまっているようだった。
「あんたってさ、いま、ひとりなの?」
「え、レラがいるけど、そこに」
 そういうことじゃないだろう、とレラが太腿をつねってくる。
 レイナは、呆れたような顔をしていた。
 なんだっていうんだ。

 ◆◆
 そろそろ日が傾きかけている。
 電子音が漏れ聞こえるゲームセンターの外壁に寄りかかって、マーズは「ひゃひゃひ
ゃ」とモノノケじみた笑い声をあげた。
 かつて四本脚の子供型ロボットだったマーズは、オレンジ色のジャケットを羽織り、
二本の脚をダメージジーンズで包んでいた。二本脚にはなったものの自由に歩き回ること
はできないらしく、片手に太い金属製の杖を握っている。背丈はもう俺とほとんど変わら
ない。薄茶色い髪の毛を長く伸ばし、胸元では何重ものシルバーアクセサリをじゃらじゃ
らさせていた。
 元々チンピラじみたやつだったけど、こうなるともう完全なチンピラだ。
「何カラットだって?」
「500カラットだ」
「あー、見っかんない見っかんない。
 そんなアシが付きそーなもん、闇ルートにだってホイホイ流れるもんか。
 ヨソの星に持ってっちまうか、何年間か寝かされんよ」
 マーズは興味がなさそうにダイヤの写真を俺に返した。
 商売ロボのマーズはアンダーグラウンド事情に詳しい。
 そのマーズでも知らないとなると、捜査は完全に行き詰まったことになる。

「あ、ロボくん、こんなところに」
 作業着姿の女の子がぱたぱたと駆け寄ってくる。
 一瞬、誰なのかわからなかった。
 ラーナ・モントーヤだ。チビでやせっぽちだった女子中学生が、すらりと背丈を伸ば
している。短く切った髪の毛と凛々しさすら感じさせる目元は、女らしいっていうより
タカラヅカの男役みたいだった。
「ダメじゃないですか、また二本脚で歩きまわって」
「いいじゃねーの。おれの脚だよ」
「二本脚になったり三本脚になったり四本脚になったり八本脚になったりしてると、
 システムが混乱しちゃいますよ」
「おてんとさまが出てるうちから、三本脚とかゆーのはよそーよ」
「人前で、無理して二本脚になることないじゃないですか」
 マーズはぷいとそっぽを向く。
「だーって、二本脚のほーが女の子ウケいーんだもん」
「そんなこという悪い子はこうです」
「ひゃうんっ」
 ラーナに腰のあたりをいじられるや、マーズはたちまち情けない声をあげてへたりこんだ。
「ずりーよずりーよ、快楽中枢いじんのは反則だよ」
「そこはお互い様ということでいいじゃないですか」
「そーゆーことをゆってるとホントにだねー!」
538それも名無しだ:2008/11/28(金) 02:48:41 ID:w3M60W/A
 レラがてぽてぽと歩み出して、自分よりわずかに背が高くなったラーナを見上げた。
手を伸ばしてぽんぽんと胸元を叩くと、ガッと力強くガッツポーズを取る。
 作業着から覗くタンクトップの胸元は、相変わらずのぺったんこだった。
「ロボくんロボくん、なんとかいってあげてくださいよ」
「えーと、ぺちゃぱい」
 ガンッとスパナで殴られてマーズの頭から火花が散った。
「あ、ええと?」
 俺を見て、ラーナは小さく首を傾げた。
「ああ、わからないか?」
 俺は手の平で顔の半分を隠した。いまでこそ髪を短くしいる俺だけど、学生時代は顔
が半分隠れるほど前髪を伸ばしていた。
「ああ、誰かと思いました」
「君もずいぶん大きくなったな、一瞬わからなかった」
「なんかおじさんぽいです、その発言」
 ちょっとだけ傷付いた。
「なにか御用ですか?」
「ああ、大したことじゃないんだけど、こういうの見かけなかったかな」
 ダイヤの写真を渡しても、ラーナはなんの反応も見せなかった。
「さあ、知らないです」
「見かけたら連絡くれ、それじゃ」
「あ、でも、こういうのに詳しいひとだったら知っていますけれども」

 ◆◆
 一週間後に開催を控えるバルマー地球有効記念式典の会場だった。
 ダイヤが盗まれたことは報道されていないから、一般の作業員たちはなんの疑問もな
く作業を進行させている。
 式典本番にはVIPたちが立つことになる雛段は、いまは分厚い幌で囲まれていた。
 幌をめくって中にはいると、ペンキの臭いが鼻を突いた。
 件の人物は、脚立の上で巨大なハケを一心不乱に振りまわしていた。
「おーい」
 声をかけても反応がない。
 レラがとことこと歩いていって、脚立をガンと蹴りつけた。
「ん? ああ」
 ようやくこちらに気付いたらしい。ミズル・グレーデンは脚立の上で大きくのけ反っ
た。頭に巻いていたタオルが外れて、赤茶けた色の髪の毛がばさと広がる。
「ええと、どちらさま?」
「覚えてないのか? ほら、ヴィレアム・イェーガーだよ」
 ミズルは白昼夢を見ているような目をトロリと動かした。
「ああ、前髪さん」
「ちょっと降りてきてくれないか、訊きたいことがあるんだ」

 俺はよく知らないけれど、ミズル・グレーデンは年若ながら割と有名なウォールアー
ティストであるらしい。今日も、記念式典を飾る壁画を描いている作業の途中だ。俺に
はペンキをヤケクソに叩きつけたようにしか見えないけれど、本人にいわせれば一筆一
筆に平和だとか安全だとか友好なんかのメッセージが込められているんだろう。

 アーティストという人種の常か、ミズルはどこかつかみどころがない。ペンキだらけ
の作業着を気にする素振りも見せずにひょこひょこと歩いてくる。
「なに、いまちょっと、ぎゅんぎゅんしてるところだったんだけど」
「見て欲しいものがあるんだけど」
 俺はダイヤの写真をミズルに渡した。
「へえ、あはは、凄いね。最近は縁日の屋台でこういうの売ってるんだ」
「いや、それ、オモチャじゃなくてな」
539それも名無しだ:2008/11/28(金) 02:50:08 ID:w3M60W/A
「ニセモノでしょ?」
「そりゃ、500カラットのダイヤなんて信じられないかもしれないけど」
「あははは」
 ミズルはあっけらかんと笑う。
「前髪さん冗談ヘタなんだから、つまんないこといわないほうがいいよ」
「いやいや、冗談事じゃなくて」
「だってこれ、職人のソウルが感じられないよ」
「ソウルとかそういう」
「そりゃ、ぱっと見はダイヤだけど、カットがほにゃ〜っとしてるし、
 ピカピカも色がキツすぎて目に痛いよ。
 台なんかもう、ガッタガタだもん」
 擬音だらけの説明に、俺は呆然とした。
「え、じゃあこれ」
「うん、バレバレの人造ダイヤ」
 つまらないものを見た、というようにミズルが写真を突っ返してくる。

 ◆◆
 いつの間にか夜になっていた。
 俺とレラはマンションのドアの前に立っていた。
 インターフォンを鳴らす寸前、とっさに身体が動いた。
 気配がある。
「誰だ、出てこい」
 曲がり角の奥から、のそりと人影が現れた。
「がっかりだぜ、まさかお前が、こんなことするなんて」
「ミナト、お前、ミナトなのか?」
 ミナト・カノウは、なぜか敵意のこもった目で俺を睨みつけた。
「ヴィレアム! いくら友達だったっつっても、
 ストーカーまで墜ちたってんなら容赦しねえぜ!」
「待てよ、俺たち、友達だったか!?」
「もうぜってぇ許さねえっ!」
 ミナトが身構える。まずい。あいつはキモいぐらい強烈なアイドルオタクだけど、な
ぜかキモいぐらいのカラテの猛者でもあるんだ。
「ああ、やかましいな、なにごとだ」
 がちゃりとドアが開く。現れたのは長身で猫背の男だった。くすんだ銀髪の下に
は無精ヒゲが散らばっている。

「あぁぁぁっ、おまえぇぇっ!」
「なんだ、カノウ兄弟の、進研ゼミの勧誘マンガをすべて保管してるほうではないか」
「いいだろ、面白いんだから!」
 ミナトに胸ぐらをつかまれてガクガク揺らされているのは、間違いなくハザリア・カイツだった。
「最近スラグダ・ミーアちゃんにつきまとってるストーカーってのはお前かぁっ!」
「アホなことをいうな。どこの世界に部屋に招き入れられるストーカーがおるか」
「なに招き入れられてんだよっ!?」
「新人が演技指導をして欲しいというので、ノコノコ来た」
「ノコノコ来てんじゃねえよ、演技指導だけで終わるわけねえだろ!」
「案ずることはなにもない。俺はモリモトレオより無害だ」
「安心できる材料がひとつもねえっ!」
「ミナト?」
 言い争う二人の奥から、女の声が聞こえた。
 一瞬、金縛りにあったようになった。ものすごい美人だ。昔スポーツでもやっていた
のか引き締まった体つきに、健康的な色の肌をしている。ミナトが騒ぐのも無理はない。
さらさらとした黒髪は、いかにも清純派アイドルといった趣だった。
540それも名無しだ:2008/11/28(金) 02:52:02 ID:w3M60W/A
「なんだ貴様、こやつと知り合いなのか?
 いかんぞ、これから売り出そうという人間が」
「え、ちょっと待ってハザリア、まさか気付いてないの?
 あたしよ、あたし」
 自分の鼻先を指差す美人を前に、ハザリアは眉をひそめた。
 しばらくそうやってから、突然びたんとドアに貼り付く。
「貴様、ダグラスかっ!?」
「同級生でもなかったら部屋に上げたりなんかしないよ」
「同級生でも上げちゃダメだろッ!」
 ミナトが騒ぐ。
「なんか懐かしくて、つい」
「なんだかタメ口で無礼な新人だと思っておったら!」
「ちょっと待てちょっと待て、なにかおかしい。根本的なところがおかしい」
 俺は騒ぎの中に割って入った。
「ここ、ミツハルさんのマンションだろ?」
 チーンと音がした。
 エレベータの自動扉から、スーパーの袋を抱えたミツハル・イスルギさんが現れた。

 ◆◆
 まだ入居して間もないのだろうか、白いカーペットとベッド以外はなにもない部屋だった。
「うん、まあ、名義は僕だよ。
 女の子の名前だと、なにかと物騒だからね。ストーカーが来たり」
 カーペットの上に缶ビールを直置きして、ミツハルさんはじろとミナトを見た。
「違ぇよ、ストーカーじゃねえよ、
 ミーアちゃんにストーカーがつきまとってるって噂聞いて!」
「ここの住所、なんで知ってるの」
「それは、まあ、ブン屋の情報網っていうか」
「なにいってるんだい、風俗ライターのくせに」
「誰が風俗ライターだよ! たしかに風俗レポも依頼されるけど、そっち本業じゃねえよ!」
「『全国ハコヘル紀行』、楽しく読ませてもらってるよ」
「読んでてくれてたのかよ、ありがとうございますだよ!」
 ミナトはいま、サブカル誌を中心に活躍するフリーライターなんだそうだ。
 仕事の内容は多岐にわたっているらしい。
「でも、アイミがアイドルなあ」
 俺は一度口を着けただけの缶ビールを置いて呟いた。
 横ではレラがちびちびとブランデーを舐めている。こいつは食事量が少ないくせに酒
は妙に強いから、まあ酔っぱらうことはないだろう。
「だいたいさ、気付こうよ。
 アイミ・ダグラスちゃんひっくり返してスラグダ・ミーアちゃんくらいさ」
「スラグダ・ミイアなら、気付いておったのだろうが」
「負け惜しみいうんじゃないよ」
「髪の色が違うではないか!」
「だって、黒髪のほうがバカなオタク釣れるんだもん」
「プロフィールには19歳とあったぞ!」
「そのぐらいのサバ読みで騒いで欲しくないね」
 ミツハルさんはクスクス笑う。
 このひとは、まあ簡単にいえばカネ持ちのボンボンだ。飲食業だの芸能事業だの、い
ろんなことをしている。
「陸上辞めて、どうしようかなって思ってたところにミツハルさんに声かけられて」
 ハザリアたちがわからなかったのも無理はない。
 かつてのスポーツ少女がこうなるなんて、誰にも想像つかないだろう。
541それも名無しだ:2008/11/28(金) 02:54:13 ID:w3M60W/A
「うわぁ、でも、俺、どうしよう。
 身内だってわかったら、なんかアイドルとして見れねえよ」
 こいつバカなんじゃね、とレラがコメントする。
「そんな、身内だなんて」
 アイミはなぜか赤面してモジモジし始める。
 こいつらバカなんじゃね。まったくもってレラのいうとおりだった。
「てっきり枕営業をかまされると思ってノコノコ来てしまった俺の立場はどうなるのだ!」
「風俗にでも行ったらいいんじゃないかい?」
「あ、俺クーポン持ってるぞ」
「ほう、どこのだ」
 こいつら最低だな。レラが吐き捨てる。
「雇われ監督のくせに商品に手ぇ着けようとするんじゃないよ」
「しかし、俺はグラマーインパクトのところを追い出されて、帰るところがないのだ」
「あ、それは大変ね」
「仏心出しちゃダメだよアイミちゃん!
 君、ずっとスポーツの世界にいて、少し世間知らずなんだから!」
「こいつは容赦なくひとんちに居座るヤツだぞ!」
「お前、寮はどうしたんだよ」
「あんなところ、とっくの昔に後輩たちでいっぱいだ」
「マリに頭下げて来ればいいじゃないか」
「なぜ俺が折れねばならんのだ! 向こうが許しを請うのが筋だろう!」
 どうやら、なにかこじれているらしい。

「それで、君らはどうしたんだい」
 ミツハルさんがサキイカを加えながら俺に缶ビールを向けてくる。
「ああ、これなんですけど」
 ダイヤの写真を見せたとたん、ミツハルさんの様子が変わった。口を尖らせてフーフ
ーと息をし始める。
「それ、口笛吹いてるつもりじゃないでしょうね。吹けてませんよ」
「それが、どうしたっていうんだい?」
「一年前にこれを地球政府に下ろしたのは、御社ですよね」
「ん〜、どうだったかなあ」
「御社ですよね」
「うん」
「これがですね、ニセモノなんじゃないかっていう鑑定が出てるんですけど」
「ん〜、ちょっと、僕は末端のことまで把握しているわけじゃ」
「ニセモノですよね」
「ああそうだよニセモノだよ!」
「なに逆ギレしてるんですか」
「元はといえば政府が急な話でキッツい納期突き付けてくるからじゃないか!
 こっちだってね、頑張ったんだよ、でも完成まで、
 ちょっとだけ間に合わなかったんだよ!」
「それで、間に合わせにニセモノですか。
 なに考えてるんですか、国際問題になりますよ」
「べつにいいじゃないか、一年間も誰も気付かなかったんだからさ。
 どうせ、蔵の中にでもしまいこんでたんだろ?
 宝石っていうものは、ひとの目に触れて初めて輝くものじゃないか、ねえアイミちゃん」
「ええと、その」
「誤魔化さないでください」
「ああ、はいはい、悪うございました。
 こっちだってね、後ろめたさはあったんだよ。
 だから記念式典の前に、ちょちょいって取り替えてもらおうと」
542それも名無しだ:2008/11/28(金) 02:56:10 ID:w3M60W/A
「ゼラドを雇ったのもあなたですか!」
「責められる筋合いはないよ。あの子、おカネなくてお腹空かしてたから、
 仕事をまわしてあげたんだよ」
「ゼラドにアホなコスプレさせたのもあなたですか!」
「え、それは知らないよ。彼女が勝手にやったんじゃないかい?」
 ああいうコスプレできるのも、そろそろ限界だからな。レラがしみじみと呟く。
「こっちだって困ってるんだよ。
 ぴゃっと行ってぴゃっと取り替えてくるだけだったのに、
 いきなり銃ぶっぱなす危ないおまわりさんがいたっていうから」
「あの場合しょうがないじゃないですか!」
「おや、撃ったのって、君かい。へえ、彼女をねえ」
「責任転嫁をしないでください!」
「君ら、いま公安だろう? 本物渡すから、ちょいちょいっと返してきてよ」
「そんな簡単にいきませんよ。
 強奪事件のせいで、いま会場の警備は厳重を極めてるんですよ」
 ちょいちょいと、レラが俺の袖を引っ張った。
 それなら、こっちで警備の隙を作ってやればいいんじゃないのか? という提案だった。

 ◆◆
 まさか、またこのメイクをする羽目になるとは思わなかった。
 俺は緑色のカツラを頭に載せた。
「いまでも、折を見て弾いているのだ」
 キャクトラはベースを抱えてニコニコしている。
「そちらの腕は錆び付いていないだろうな」
「錆び付いてるに決まってるだろ。もう、指動くかどうかわかんないよ」
「・・・・・・」
 ダダダッとレラがドラムスティックでコンクリートを叩く。
「わかってる。復活ライブと行こうか」
「・・・・・・」
「『いつ解散してたんだよ』とレラ殿が指摘なすっている」
「それもそうか、じゃ、単なる久しぶりのライブだな」
「ゲリラなのは、いつものことだったな」
 学生時代、俺はこいつらとバンドを組んでいた。
 俺がギターとボーカルで、キャクトラがベースで、レラがドラムだった。
 あのころ、楽器とマイクさえあれば俺たちは無敵だった。

 SOUSHITSUせよ! SOUSHITSUせよ! SOUSHITSUせよ!

 シャウトしながら飛び出す。
 本来ならダイヤが飾られているはずの式典会場だ。
 大量に詰めていた警官や軍人たちがいっせいにこちらを向く。
 首筋がチリチリする。360度あらゆる方向から拳銃やライフルで狙われていることがわかる。
 いまこの瞬間にも射殺されるかもしれない。
 いまさらやめるわけにもいかない。
 俺はギターにピックを叩きつけた。

 ――ワカメの前にひれ伏せゲーマルクども
 ――お前のファンネルを突き出しな

 周囲がざわめいている。あのころよりもリアクションが薄い。
 昔の自分への敵愾心が芽生えてくる。負けるもんか。
543それも名無しだ:2008/11/28(金) 02:57:17 ID:w3M60W/A
 ――指輪も見切りも収束攻撃もいらねえ!
 ――天才も底力もSP回復もいらねえ!

 あれ、ODEじゃないか。
 ヴィレカイザーさんだ!
 解散したんじゃなかったのか?
 バカヤロー、誰が解散宣言なんか聞いてたんだよ。
 キャク様もレミュさんもいてるやないのぉーっ!
 あれは帰ってきたヴィレカイザーさんだぁーっ!
 いいえ、あえて、ご降臨なされたというべきですわぁーっ!

 ――切り払い技能さえあればいい! 切り払い技能さえあればいい!
 ――切り払い技能さえあればいい! 切り払い技能さえあればいい!

 銃器がばたばたと床に落ちていく。
 会場にいる誰もがワカメロイックサインをして激しいヘッドバンギングを始めている。
 まだだ、俺たちのワカメタルは、こんなものじゃない!

 ――雌株はミドリだーっ!

 ワカメロリックサインの波をかきわけて、真っ黒に塗装されたバイクが現れる。
 巨大な車体にもかかわらず、大理石の床の上を恐るべきスピードで突進してくる。
 乗っているのはレザーで全身を締め付けたゼラドだった。
 俺はピックを投げ捨てて素手でギターをかき鳴らす。
 ゼラドが来る。
 俺は頭を激しく振りまわした。
 すれ違う瞬間、ふっと柔らかな吐息が頬にかかった。

 ――ありがと。

 かするようなささやきは、すぐに遠ざかっていってしまう。
 なんだ、俺たち、まだ無敵なんじゃないか。
544それも名無しだ:2008/11/28(金) 02:59:17 ID:w3M60W/A
 ◆◆
 無人のサウナ室で、俺はタオルを顔にかぶせて寝転がっていた。
 72時間ぶりの安息だ。
 まだ、指がびりびりと痺れている。しかし心地いい疲れだ。
 ガチャリと音がしてドアが開く。入ってきたのはカル・ノールバックだった。
「悪かったな、閉店時間過ぎてるのに」
「構いませんよ。掃除するついでですから」
 お菓子作りが得意だったカルは、いまなぜかサウナ店の雇われ店長をしている。
 なんでも、バイトしてたら社長に気に入られたらしい。
「そういえば、聞きましたか」
「なんかあったのか」
「バルマー地球友好記念式典が予定されている会場にヴィレカイザーが現れて、
 それまでなにもなかったショーケースに500カラットのダイヤが出現していたそうです」
「へえ、あのダイヤ、盗まれでもしてたのかな」
「バルマー側の演出なんじゃないかと、女子アナがいっていましたが」
「女子アナがいうなら、そうなんじゃないのか」
「案外、ヴィレカイザーの正体はバルマーの人間なのかもしれませんね」
 3分の1は当たってるよ、俺は心の中で答えた。

 胸の中には、奇妙な敗北感があった。
 ヴィレカイザーは、学生時代の俺が作ったものだ。
 俺は、あのころより弱くなっているのかも知れない。

「レラさんから伝言です。交通費申請などの書類を明日までに仕上げておけと」
「なんだよ、あいつ帰っちゃったのかよ。俺に仕事押しつけて」
「ええ、先ほど旦那さんがクルマで迎えに来られて」
「えっ、ちょっと待て、あいつ、結婚してたのか?」
「あれ、知らなかったんですか?」
「なんなんだよ、あいつはほんとに」
「それで、そちらは?」
「え、なにが」
「結婚の予定など」
 俺は顔にかけたタオルの位置を直した。
「ま、いいや。俺、いまでもけっこう幸せだから」
 俺は脚を組み直した。
 そういえば俺、いま全裸だけど、まあいいか。
545それも名無しだ:2008/11/28(金) 03:20:31 ID:CmEuQv19
うぉー!おもしれー!!
未来の姿がキャラにあっててよかった!

そしてやはりヴィレカイザー様はワカメタルの化身でいらっしゃるな!
546それも名無しだ:2008/11/28(金) 04:44:49 ID:IoTfC5d9
旦那…………やっぱアークあたりなんかなぁ……………
547それも名無しだ:2008/11/28(金) 10:46:41 ID:vqXNf46f
夢中で呼んでたら完全に学校遅刻ではないか。

いいぞもっとやれ。
548それも名無しだ:2008/11/28(金) 12:43:24 ID:yELw3nUF
エリートコースに乗ったのか、タカヤ。
後、お姉さんたちはいい加減、生活力をつけるべきだと思う。
549それも名無しだ:2008/11/28(金) 13:21:25 ID:jSINl30Z
将来レモンは科学者だろうけど、ミィは何やってるか想像付かないな
550それも名無しだ:2008/11/28(金) 15:24:31 ID:cdhYFryT
初代スレ以来久々に来ました
551それも名無しだ:2008/11/28(金) 17:25:20 ID:o/5hxwIN
きっと未来のODEのゲリラライブにもアオラとルル来てたんだろうなぁ。
アオラの様子が無い事からそっちはルルとバルマーでオタク文化根ざしてんのかねぇ
552それも名無しだ:2008/11/28(金) 19:27:01 ID:DKfJ+Tb7
>あれは帰ってきたヴィレカイザーさんだぁーっ!
>いいえ、あえて、ご降臨なされたというべきですわぁーっ!
多分この二人がアオラとルルだと思われ
553それも名無しだ:2008/11/28(金) 19:29:24 ID:DKfJ+Tb7
スマン。ageちまった
554それも名無しだ:2008/11/28(金) 20:46:39 ID:yELw3nUF
しかしハザリアは地球に居ついてるみたいだし、ルルがカイツ家を継いで、アオラが婿入りって可能性もあるんだな。
まあ、バルマーの貴族制度は名目だけで、ほぼ崩壊してるみたいだが。
555それも名無しだ:2008/11/28(金) 22:54:25 ID:i7zU+y84
タカヤはあれだな

 なんかイイ雰囲気になる
→タカヤ、またいらんことをいう
→レタス「帰ってくださる!」

アークはなにやってるんだろうな。
会社継ぐ気ないとか前にいってたけど。
556それも名無しだ:2008/11/28(金) 22:59:24 ID:pMzeyQ4+
ルナ(政事)とラン(軍事)は真面目にバルマーで激務に追われてそうだな…

というかハザリア、地球の文化をバルマーに持ち帰るって目的忘れすぎだろ!
557それも名無しだ:2008/11/29(土) 01:31:42 ID:61qGTytF
俺は、何してたんだっけ・・・・・・?

ああ、そうだ。確かとても嫌な事があって、悲しい思いをして、そしてもうどうしようもなくなって・・・・・・

世界を壊すことにしたんだった。

そこは戦場だった。
倒すべき存在を目の前に、武器を構える大勢。そしてそれを迎え撃つ存在。
だが、その戦場はあまりに奇妙だった。なぜなら、その迎え撃つ存在は、武器を構える大勢に対して
あまりにも小さく、脆弱に見えた。
なのに、浮き足立っているのは大勢の方だった。
「全機攻撃態勢!なんとしても奴の進行を止めろ!」
「各小隊、攻撃準備完了!」
「これ以上はやらせないぞ、化け物め!」
口々に飛び交う言葉と共に、機動兵器の群れは攻撃態勢を整える。
(ウゼェなあ・・・・・・)
小さな男。とはいえ、機動兵器と対峙しているからこそ小さく感じられるが、別段体格が小さいわけでもない
中肉中背よりはややしまりの無い体の歳若い男は、自分に向けられる武器を胡坐をかきながら眺めた。
銃口が60mmを超える、もはや砲と呼んでも差し支えない大型の銃から、秒間数百の弾丸が吐き出される。
ショックアブソーバーの付いている機動兵器の腕に支えられていなければ、反動だけでビルすら倒壊する
そんな巨大で圧倒的な破壊力の群れが、ちっぽけな存在に向かっていく。
だが、その破壊は男に触れることは無かった。
別に男がそれを回避したわけでも、何かしらの防御手段を講じたわけでもない。
ただ、当たらなかったのだ。
「攻撃が当たるってのが絶対じゃないなら、当たらない可能性があるって事だよな」
「攻撃の手を緩めるな!物量で押せば、奴とて!」
視界いっぱいの攻撃。でも、無駄だ。やはり弾丸は男に当たらない。舞い上がる瓦礫すらも。
男は退屈そうにつぶやく。
「あー、周りのは大半がMSとPTだな。なら動力は核融合炉だから・・・・・・へいよっと」

次の瞬間、男の周囲を取り囲んでいた機動兵器の9割が動力の暴走で自爆した。
それを眺めながら、男はため息混じりにつぶやく。
「丁寧にシーリングしてもさあ、針の穴一つの隙間が開くだけで」
男は握りこぶしをつくり、そしてそれをパッと広げた。
「ボン!だもんなあ。まあ、核融合炉なんて核爆発しねーってだけで、中身はホッカホカの
 溶鉱炉みたいなもんだしなあ」
(一応、実家が兵器会社だったから覚えたけど、なんつーかねえ。珍しく覚えた知識が
 こーんな事にしか使えないからなあ)
男は、呆然とそんな事を思った。
(んまあ、別にもう関係ねーよなあ。あとさあ、やっぱスーパーロボットはどうも構造がわかんねーから)
周囲のPTとMSが大半全滅した中、残骸から舞い上がる炎の中に浮かぶ鋼鉄の巨人がいた。
その鋼鉄の巨人達を見つめて、男はつぶやいた。
「やっぱ、スーパー系は無理か。しかしまあ、たかがジキミ相手にまた随分とご大層なこったな」
そして男。アークはゆっくりと腰を上げた。
558それも名無しだ:2008/11/29(土) 01:34:54 ID:61qGTytF
全てのスーパーロボットが破壊されるのに、さほど時間はかからなかった。
「たくっ、なんつーか終焉の銀河って感じだなあ」
アークは周囲に横たわるスーパーロボット達の残骸を見つめながらつぶやいた。
(もっとも、俺はあんな6本腕のマッチョじゃねーけど)
そして、これだけの惨事を引き起こしながら、自分がそんなどうでもいい事しか考えていないことに
改めて驚いた。ただし、それ以上の感情はもう起こらない。
(なんだったんだろうな、確かに嫌な事があったんだけど)
その時、空間の歪みが上空に。そして魔方陣が地上に現れ、2体の黒い魔神が現れた。
「やれやれ・・・・・・ね。まさかあなたに、ここまでされるなんて」
「もはや躊躇のしようもない。世界を滅ぼす存在と成り果てた、貴様を野放しにはしない」
クォヴレーとイングレッタは同時に言った。
「因果を辿って」
「無に返れ」
矢継ぎ早に放たれる二人の平行世界の番人の言葉。その威圧感は禍々しい機体と相まって
空間すら揺るがすほどの力強さがあった。
だが、アストラナガンとディス・アストラナガンその2機を前にして、アークの表情はやはり変わらない。
ただ無言で拳銃を取り出すと、2回トリガーを引いた。

ディス・アストラナガンの目から赤い輝きが消え、そしてコクピットからの声が無くなった。
その状況を見て、アストラナガンの中でイングレッタは冷や汗を流した。
「当たらなかったものを当たったことにする確率変動弾なら、確かに見たことがあるけど、
 コクピット内と動力に直接っていうのは反則よね」
それにアークは銃の反動でしびれる腕を押さえつつ、ふうっと息をつく。
「出来るもんだなあ。で、どーすんの?どっか別の世界にでも逃げたりする?」
「あら、それを許してくれるって事は、一応優しさは残っているのかしら?」
「優しさね・・・・・・」
(意識したことなんて別に無い。ただ、なんとなく気を遣ったりしたことはあったなあ。
 それに、そもそもこんな事をやろうなんて思いもしなかったけど)
アークはどうにも頭がスッキリしない感覚を覚えながら、ただそれもどうでもいいと思い
「ま、逃げてもいいけど、絶対逃げないだろ」
「ええ」
「んじゃ、バイバーイ」
アークは2回引き金を引いた

動きを止めた2体の黒い機体。アークはそれを物悲しそうに眺めた。
(もしかしたら、止めて欲しかったのかもしれないな)
だが、もう止めてくれる存在は無い。アストラナガンとディス・アストラナガンを倒すのに
銃弾たった4発。世界を壊すのにも、さほど苦労は無いはずだ。
(もう、面倒だ)
「さっさと壊して、終わりにしようか」
「おや?まだ私がいますが?」
559それも名無しだ:2008/11/29(土) 01:43:04 ID:61qGTytF
その声にアークは思わず口元がにやけ、そして全身にどこか温かい高揚感が宿るのを感じた。
「おいおい、どーいう風の吹き回しだよ。シュウヤ」
その問いに、これだけの惨事を見渡しながら、シュウヤもアークと同じく笑う。
「どうもこうも、バカな友人に説教してやりにきたんですよ」
「お前に説教されちゃあ、俺もいよいよ終わりだな」
「ククク、教室でこんにゃくオナニーの仕方を聞いてくる御馬鹿さんは、最初から終わっていますよ」
「トイレで汗を拭く時にハンカチと間違えてパンツ(女性用)をポケットから取り出すアホに言われたくネエよ」
「間違えて?何をですか?」
「オーケー、もう喋るな」
数千の屍の山の上で、燃え盛る炎をバックにしていなければ、中の良い友人同士の
他愛も無いバカ話。お互い、口元に浮かべた笑みはまぎれもなく、友人同士の他愛も無いものだった。
だが
「まあここまでやった以上、もう後戻りはできねーんだよ」
「どんな中二発言ですか?」
「んなこと言って、どうすんだ?おまえ周りの絶景がみえねーのか?」
「んん?じゃあこんなのどうでしょう?」
次の瞬間、シュウヤの後ろにダークブルーと金色の禍々しい機体が現れた。
「グランゾン・エターナル。さあ、世界の終わりという1度しかないシチュエーション、楽しんでいきましょう」
「お前のほうが中二じゃねーか!なんつーもん持ってきやがった!」
「おやおや、そう言いながら、だんだん楽しそうになってきたように見えますが?」
シュウヤにそう言われて、先ほどまでの面倒で憂鬱だった気分が少し晴れているのにアークは気づく。
だが、それを認めるのがなんだか気に入らなくて、アークは袖から小さな爆弾を山のように取り出した。
「くだらねえこと言ってねーで、さっさと俺を止めねーと世界を終わらせるぞ」
「おやおや、ではあなたを倒した後にあなたがメチャクチャにした世界の上に
 私の王国を築いてやりましょう」
「ハハハ」
「ククク」
「「ヒャーハッハッハッハ!」」
「邪神降臨!」
「全ての存在を消し去ってやるよ!」
巨大な力が全てを飲み、全てを捻じ曲げる力がそれを強引にかき乱した。
そして全てが光の中に消えた。
560それも名無しだ:2008/11/29(土) 01:44:39 ID:61qGTytF
イングレッタ「終了よ」
アーク「・・・・・・ああ、そうだった」
アーク(確かイングレッタが俺に、自分の力の危険性を認識させるためにアストラナガンのシミュレーターで
    体感テストをさせてあげるとか言い出して、それでアストラナガンのコクピットでシミュレートを)
アーク「なあ、俺ってそこまで危険なのか?」
イングレッタ「あれは最悪の可能性よ。世界に絶望して、信じられる存在も無くなって、世界を壊すことを望んだ
       単なる破壊の権化。この世界であなたがあんな危険な存在になることはまずありえない」
アストラ「ついでに言わせて貰えば、我らは対因果律制御用の防御が事前になされている。
     前半のPT、MSおよび特機の全滅までは、汝の力が極限まで高まれば可能だが、それ以降は無理だ。
     確率変動弾は我らに届くことは無い」
イングレッタ「それ以前に、あそこまでの力が現状のあなたには無い。机上の空論のうえで机上の空論を成り立てる
       そんな絵空事よ」
イングレッタ(もっとも、実際にPTやMSの核融合炉のシーリングのシステムを把握している以上
       現状でも、それらと戦えばあるいは)
アーク「じゃあ、最後のシュウヤは?」
イングレッタ「あのままのテンションでシミュレーションを切り上げたら、しばらくひどい鬱状態に陥るから
       徐々にシミュレーションの感度を変えて、ハイなテンションでシミュレーションを終了したのよ」
アーク「ああ、そーいうわけね。ハハ・・・・・・」
イングレッタ「どうかしたの?」
アーク「いや、最後シュウヤに救われたような気がしてさ。たとえ何があっても、ああやってバカな俺を止めてくれる奴が居たら
    俺はたぶん踏みとどまれると思う。そしたらなんか安心した」
イングレッタ「そう。まあ安心しなさい。私たちだって、あなたを止めてあげる事くらいできるわ」
アストラ「その時が訪れればな。そして、訪れないことを切に願う」
アーク「そーだな。んじゃ、はやいとこ飯つくるか。遅くなると咲美が飯作り出しちまうから」

学校
シュウヤ「ククク、久々に私の勝ちですよ!」
アーク「ヤベェ、シュウヤに負けるとか今日はなんか隕石でも降るんじゃねーか?」
シュウヤ「失礼ですね。まあいいでしょう。では久々に自分の教室で授業でも受けてきますよ」
アーク「いつもそうしろよ」
レタス「らしくないですわね。わざと負けるなんて」
アーク「んー?いやいや、個人的に勝手に縛りプレイをして負けたわけで、手は抜いてねーよ?
    つーか、それくらいあいつも気付いてたし」
レタス「そのわりに、随分と喜んでいましたが」
アーク「勝ちは勝ちだからな。お前らみたいに美学もって勝負なんかしてねーし。
    おっちゃんも言ってたぜ。勝った奴の勝ち。それ以外、勝負の世界にねーんだとさ」
レタス「それなら、なぜ縛り有りで?」
アーク「たまにはそんな気分にもなるわけ。具体的に言うとチート使ってゲームクリアしちまった後とか」
レタス「はあ?」
アーク「まあ、友達は大切にしようかなと、めずらしくアーク・アルトリートさんは思った訳ですよ
    世界が続いていることの、なんて素晴らしいことか」
レタス「頭でも打ちましたか?」
561それも名無しだ:2008/11/29(土) 02:21:40 ID:nDPtE4/8
ただのバカと変態だと思ってたけど認識が改まったw>アーク&シュウヤ
562それも名無しだ:2008/11/29(土) 10:08:21 ID:Q7rE8Scz
劉備ゼラド「えーと、生まれたほっぺは違っても!」
関羽ヴィレアム「美前髪公の名は、伊達じゃない!」
張飛レイナ「え、えと? 酒は呑むな? なんで?」

趙雲イングレッタ「はいよー」パカラッ パカラッ

曹操ハザリア「俺が天下に背いても、天下が俺に背くことは許さん」
夏侯惇マリ「この眼鏡は、わたしが食べた」
張遼ユウカ「あたしのサウンド、いまだなってないのよ」

孫権ルナ「正義とは、ひとの絆にあり!」
周喩キャクトラ「え、美前髪郎? いやいや」
孫策ラン「なんでウチの衣装、すぐ破れるん?」

呂布クリハ「汁中の呂布、虚乳にクリハあり!」
貂蝉トウキ「実在してるかどうかっていうか、え、なにこれ!?」
563それも名無しだ:2008/11/29(土) 11:46:29 ID:NNu3J8b+
>>559で出たグランゾン・エターナルって何処かのオリジナル小説のイラストであったな
564それも名無しだ:2008/11/29(土) 21:29:49 ID:MMEwb12K
>>557-559
小説形式の部分がなにやってんのかわかりにくいよ。
一文一文が無駄に長いとことか、視点がとっちらかってるところを直せば読みよくなるよ。
もう少し推敲してから書き込もうね。
565それも名無しだ:2008/11/30(日) 01:01:40 ID:xrbd5GXU
>>563

ぐぐれば普通に出てくるぞ。はてなキーワードにプロフィールや武器名ものってるし。
566それも名無しだ:2008/11/30(日) 05:53:31 ID:EZO8cQeQ
ハザリア「フハハハ、やはりSD三国伝はよいな。
 金色を塗っているだけテンションが上がるわ」
マーズ「聖闘士みてー! 聖闘士みてー!」
ハザリア「聖闘士聖衣大系シリーズのノウハウが活かされているともいわれているからな」
マーズ「技術のチクセキだーっ!」

ユウキ「ユウカ、喫茶店でラッカー塗料使ってるあの客をどうにかなさい」
ユウカ「水陸両用MSはのっぺりしてるからパーティングラインが目立つんだけれど」
ユウキ「ユウカ、なぜ水陸両用MSに興味を示しているんだ」

マーズ「でも、ムカシのキットに比べると金メッキがレアになってるよね。
 ピカピカしてたほーがカッコいーのに」
ハザリア「子供はそうだろうが、塗装派からしてみればメッキパーツなど邪魔でしかないからな」
マーズ「あー、こーゆー客が新規サン追っ払ってんだなー」
???「甘いな」

ハザリア「むぅ、なにやつ!?」
紫雲克夜「紫雲家長子、紫雲克夜!」
ハザリア「紫雲家だと、
 かつてこの町内で、なんの旋風も巻き起こさずにどっかいった紫雲三兄妹、
 その長子だというのかっ!?」
マーズ「紫雲! 紫雲てーと、うっかりハーレム作ったハンドーで、
 誰とはいわねーけど最後までカノジョできねー主人公を産み落としてしちゃった紫雲かーっ!」
紫雲克夜「その紫雲克夜は、無論SDX騎士ジュデッカ(烈伝版)を予約済み!」
マーズ「SDX騎士ジュデッカ!
 定価4935円、もーぜってー子供に買わせるつもりねーっ!
 なんてあからさまなイチゲンさんお断り商品なんだぁーっ!」
紫雲克夜「さらに、SDXフルアーマーナイトジュデッカも当然購入予定!」
ハザリア「ぬぅ、どこのバカがそんなバカな買い方するのかと思っていたが、
 貴様のようなバカがするのだな!
 どうやら、俺は忘れていたようだ。
 かつて、『騎士ジュデッカが好き』などという、
 いじりようのない個性の持ち主がいたということを!」

紫雲克夜「では、俺は中身にガンダムMkVが入っている
 リアルタイプガンダムクロス騎士ガンダムを探す旅に戻る」
ハザリア「そうか、頑張れ」
マーズ「紫雲サン、また、会えるかいっ?」
紫雲克夜「スペリオルドラゴンと武者頑駄無真悪参の関係を
 正確に過不足なく矛盾点なく説明できる日が来れば、あるいは!」
マーズ「リュージンマルとかをなんか武者とか騎士ふーにしてたやつも、
 ついでに探してきてーっ!」
567それも名無しだ:2008/11/30(日) 08:13:27 ID:8Gn9nb4q
もう長いことSD系を買ってなかったが最近はそんなに値段が跳ね上がってんのかー
568それも名無しだ:2008/11/30(日) 18:46:38 ID:0d5rzVu8
てす
569それも名無しだ:2008/11/30(日) 21:11:55 ID:2RifMZRp
もう480KBだが次スレは490KBくらいでいいんかね?
570それも名無しだ:2008/11/30(日) 21:50:07 ID:hfBPu6ON
最後に800レスまでいったのはいつだろうなこのスレw

ハザリア「ふっ…いくらでも待ってやろうではないか…今までだって待ち続けてきたのだ」
マリ「お前が渋いこと言ってもイマイチ決まらないな」
ハザリア「やかましい!」
マリ「だいたい>>819>>819と言ってるくせにお前が出てくる話は大抵長くて容量食うものだぞ。自己矛盾してるな」
ハザリア「だ、黙れよ!ちまちましたのは好かれんということだ!」
ゼラド「でもでもハザリア君が出てくるときはほとんどいつもマリちゃんも一緒に出てくるよね?」
ハザリア「……」
マリ「……」
ハザリア「こほん!まあアレだ!アレ!」
マリ「そうだなアレだ!職人さんたちの力作が投下し続けられるのは良いことじゃないか!」
ゼラド「良いなぁ、二人とも…」

リトゥ「(つ、次スレこそは…)」
571それも名無しだ:2008/11/30(日) 23:23:00 ID:cufBvmZ7
572それも名無しだ:2008/11/30(日) 23:55:35 ID:o75Z9Hx+
???「どうやら、そろそろあたいの出番のようね」
 バリッ バリバリッ

レイナ「あんたは!?」
ゼラド「芽夜ちゃんだ! 紫雲三兄妹で、なんかいつも板チョコかじってた芽夜ちゃんだ!」
レイナ「でも違う! そんなワイルドな感じでかじってた覚えはない!」
紫雲芽夜「正直、自分で自分がどういう人間だったか覚えてないの」
レイナ「だったら、小出し小出しに帰ってこないでよ!
 なんなの、あんたたち兄妹!」
紫雲芽夜「とりあえず、下着に詳しいキャラっていうのは」
レイナ「間に合いすぎるほどに間に合ってるわよ!」
紫雲芽夜「いえ、男性下着の」
レイナ「ただの変態じゃない!」
紫雲芽夜「そういえば若干変態だった気がするの」
レイナ「うるわいわよ!」

紫雲芽夜「じゃ、眼鏡かけてるっていうのは」
ゼラド「それは新しいね!」
レイナ「いっさい新しくないから!」
573それも名無しだ:2008/12/01(月) 00:22:53 ID:U7rHGIrS
マリ「スレがもうすぐ終わるこの時期だけど、あいつらまたアニメの話をしてんのかな?
   まあ、たまにはお茶菓子くらいは出してやるか」

ハザリア「あー、このロード時間が脚本書くのにちょうど良い」
ミツハル「しかし、恋人がいるを選んだのに大したイベントも起こらないのはなんとも」
リュウセイ「SRXの合体時間3分はねーよなー」
マリ「お前ら、人の家のコタツの前にそれぞれテレビ置いてスパロボ?」
ハザリア「なんだ、文句でもあるのか?見ろスパロボFのロード時間だと一回戦闘するごとに一服付けそうだ」
ミツハル「それより、後継機に乗り換えてから主人公と恋人が会話をしてないのですが
     というか主人公が出てこないというか」
リュウセイ「よし、地上ルート終わり。次は宇宙ルートだな」
マリ「なんであえて戦闘カットできない古いスパロボやってんだよ?あとお前らそれぞれ言いたい事を言ってるだけで
   会話する気ないだろ」
ハザリア「ゲームに集中しているだけだ。平坦なのは体型だけにして、すこしは起伏に富んだ思考をしてみろ・・・・・・
     やめろ、布団をどけるな!寒い!テレビ3台並べてるからブレーカー落ちないように
     暖房をコタツだけにしているから、酷く寒い!」
マリ「ちゃっかり手袋してるしな。で?なんだってあえて昔のスパロボなんだよ」
ハザリア「Zの派手な戦闘シーンと短いロード時間に毒されたから、あえてこのレスポンス最低の
     スパロボをやることで、感覚を元に戻そうと考えたのだ」
ミツハル「まあ、やってみると意外と面白くて、思わずやりこんでしまったのですが」
ハザリア「この理不尽なバランスがたまらん。νガンダムとマジンカイザーの運動性が同じとか
     ドロスの運動性が180でしかもアクシズの上にいるから本気でヤバイとか
     ヴァルシオンにリアル系じゃあ集中使っても攻撃が当てられないとか
     スーパー系をリアル系を前に出して守るのが一番効率がいいとかもうな」
リュウセイ「いや、最終的にリアル系のパイロットとスーパー系のパイロットじゃ命中も回避も
      パロメーターが100以上違うから、機体の運動性が高いだけじゃどうにもならねーけどな」
ミツハル「もっともヴァルシオンの運動性300超過+パイロットもトップクラスのシロッコは
     本当に一撃必殺を決めにいかないとまずいですが」
マリ「なんか聞いてたら楽しそうだからやってみたくなったんだけど」
ハザリア「だが残念な事にテレビはもうない」
ミツハル「それにこれいじょうコタツに人を入れる余裕もないです」
マリ「なあ、この家の住人は誰だか知ってるか?」
574それも名無しだ:2008/12/01(月) 00:24:29 ID:U7rHGIrS
マリ「まあしかし、Zはすごいよな。戦闘シーンは派手だし、カットインは綺麗だし
   確かにアレに慣れると昔のスパロボはきついよな」
ハザリア「まあ解像度をVGA解像度準拠にしたらしいからな。ドット絵が綺麗だ」
マリ「解像度?」
ハザリア「像を分解しうる能力。細部をどこまで細かく表示できるかという事だ
     で、それを上げれば当然きれいになる」
マリ「細部を細かく。なんとなくは分かるけど、何が違うんだ?」
ハザリア「まあ細かく説明してもいいんだが、適当に説明するとだな
     水平方向にどれだけの点がならんでいるかという事だな」
マリ「さっきとあまり変わらないぞ」
ハザリア「まあ、おもいっきり単純な事を言うと、1uの額縁に10cuの絵を引き伸ばしてかざるのと
     20cuの絵をかざるのならどちらが綺麗だという話だ」
マリ「そんなもん20cuの方に決まってるだろ。って、ああそれだけの話か?」
ハザリア「そうだ。もう少し自分でも考える癖をつけろ」
マリ「おまえも元の絵の大きさが変わって言えばいいだけだろ」
ハザリア「難解な言葉を並べれば賢いわけでもないが、平易な表現ばかりを繰り返すと脳が単純化するぞ」
ミツハル「まあまあ。ですがVGA解像度までは出来ましたが、やはりフルハイビジョンくらいの画質で見たいものですね」
ハザリア「ドット絵職人が死ぬだろう。現状でもかなりの労力だというのに」
リュウセイ「てかDVDじゃあどっちにしろこれ以上は無理だし。つってもPS3に鞍替えしたところでなあ」
ハザリア「OPのCGくらいは画質向上の恩恵を受けられるのでは?」
マリ「お前ら人に分かる様に話せよ」
ハザリア「えっと、まずVGA解像度というのが最高でピクセル数307,200だ。ちなみにDVDの限界が345,600となるわけだ
     つまりそれ以上はどうにしても表示できないわけだ。に対してフルハイビジョンなら2,073,600までなら
     表現できる」
ミツハル「ピクセル数だとわかり辛いですよ。表示容量という縦横の大きさで説明するとですね
     VGAが640×480。に対してフルハイビジョンは1920×1080なんですよ。まあ単純に言えば2倍以上違いますね」
マリ「そんなに?」
ハザリア「ちなみに地上ハイビジョンは1440×1080だな。まあでかけりゃいいというものでもない
     それだけ大きいサイズに合わせて描けばドット絵というコマを一つずつ打つ作業においては当然
     労力量の増加に直結する。スパロボZをプレイしていて感じるが、解像度が高いゆえに拡大しても綺麗だから
     拡大縮小等を駆使する場面が増え、細かい動きという意味ではWの方が優れているという意見もある」
マリ「でもスパロボWってこっちに迫ってくる時にドットがガタガタしているし、それならZみたいなほうが」
ハザリア「それは人の好みだな。俺はどちらかといえばドットが少々目だとうが、動きが派手なほうを推したい」
ミツハル「私は逆に細かいドットが目立たない方を好みますね。当然動きが細かいに越したことは無いですが
     拡大縮小、画面の揺れや背景のスライドもセンスですよ」
リュウセイ「おれはどっちもいけるな。第一、どっちにしても気合の入った戦闘アニメじゃあそういう欠点はまず出てないだろ」
マリ「ふーん。てかさ、今までアニメ云々の話ばっかだったけどさ、今回の話のほうがよっぽど訳わかんなくないか?」
ハザリア「スパロボに直結した話題だからかまわないだろう」
575それも名無しだ:2008/12/01(月) 00:27:15 ID:U7rHGIrS
リュウセイ「まあ、アニメって言うと今期はロボット物のリメイクとか無いな」
ハザリア「変わりにリメイクでキャシャーンをやっていますね。マッドハウスはやはりああいう生身のアクションが面白い」
ミツハル「まあ同じマッドハウスでもカオスヘッドなんかOPの時点で作画がカクカクですがね」
ハザリア「OP手抜きのヒャッコに比べれば。最初なんて1話目の映像だけでOPとは片腹痛い」
リュウセイ「テイルズオブジアビスなんかも、本編映像で尺取ってるしな。まあアレは一曲が長いからだけど
      プロダクションIG製作のゲーム版OPと比較されると弱いよな。あとキャラがなんつーか電童だし」
マリ「ここまでロボット物の話無しかよ」
リュウセイ「キャシャーンはだめか?それに舞−HiMEと言いたい所を電童って言ったんだけど」
マリ「微妙に違うと思うよ、父さん」
ハザリア「しかしなあ、ラインバレルは原作を改変してあえてつまらなくしているように感じるしなあ」
リュウセイ「ガンダム00はとりあえず予定調和だな。まあOPについてはかなりいいと思うぜ。ファーストシーズンの
      最初のOPが微妙だったけど、2つ目のOPですぐに盛り返したし。話も1期の反省点をよく生かしていると思うぞ」
ミツハル「他にロボット物といわれると、あかね色にそまる坂で冗談程度に出たのと
     まかでみ・WAっしょい!でとりあえず出ているのくらいだし」
マリ「ロボット物はあんまないのか。あってもリアル系だし。もっとスーパーロボットとか無いのかよ」
ハザリア「グレンラガンと鋼鉄神ジーグ以降で特にスーパーロボットと言えるロボット物はなかっただろう。
     第一な、ロボット物は基本見ないとか言う奴もあれだがロボット物しかアニメみない奴は
     もっとどうかしてるぞ。それにもうすぐスレが終わるというのに、クソ真面目にスパロボ、スパロボいうのもな」
リュウセイ「てか俺たち現在進行形で、こんな風に話しながらスパロボしてるし。あとはラインバレルがスーパーか
      リアルかってのも問題だな」
ハザリア「スーパーのようなものだろう」
ミツハル「リアルでしょう」
マリ「そこで対立するなよ。最近スーパーかリアルか怪しい奴らなんて沢山いるだろ」
ハザリア「いいやここは譲らん」
ミツハル「ええ、そこはもう、こちらとしても譲りませんよ。
     アニメ板おとぼくで最終話直前までジークしおんと叫び、メインヒロインは紫苑様と譲らなかったあの時と同じくね」
ハザリア「結局ハーレムエンドだったではないか!というか声優変更したから見ないと叫んでいなかったか!?」
ミツハル「夜明け前より瑠璃色ながキャベツと化さなければ、まだこらえてましたよ!僕には常に癒しがひつようなんだ
     女の子のどどんまいに癒しが見出せるか!」
マリ「お前らどんだけ脱線するのがすきなんだよ。てか誰かこいつらを止めて」
リュウセイ「じゃあここらでひとつ『お前ら・・・・・・満足か、こんなスレで・・・・・・俺は・・・・・・好きだね』」
ハザリア「おお!さすが!我ら第2世代には出来ない声優ネタ!ロックオンのアニキ!」
ミツハル「くぅ!うらやましいですよ!そういうところは本当にうらやましい!」
マリ「もう、こいつらどうにかしてください」

リトゥ「ふぅ、特進クラスの補習で遅くなっちゃったけど、みんなどうしてるかな」
ガラ
リトゥ「ただいま〜。え、あれ?」
4人「ZZZ・・・・・・」
リトゥ「4人とも寝てる・・・・・・もう、仕方ないなあ」
リトゥはため息をつきながらふとんを掛けはじめた。
576それも名無しだ:2008/12/01(月) 00:36:52 ID:U7rHGIrS
容量が490超えたので新スレ立てときました

ゼオラとアラドの子供マダァー? 二十七代目

http://schiphol.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1228059014/

現在までの登場人物については、どう弄っていいか分からなかったのでとりあえず
特に変えていません。
577それも名無しだ:2008/12/01(月) 02:40:57 ID:r+Fy9pDz
 彼が遠い世界に旅立っていってから、どれだけの時間が経つだろう。
 この胸の中で燃える想いが衰えることはなかった。
 むしろ、日に日に募っていく一方だった。
 だから、だろうか。
 許されないことだとはわかっていた。
 神をも冒涜する行為であることはわかっていた。
 しかし、たとえ地獄の業火に焼かれようとも、あきらめることなどできなかった。
 持てる力のすべてを使って、彼という存在の復活を願った。
 いま、このお腹の中には彼の子供が宿っている。
 コックピットシートから彼の髪の毛を採取し、遺伝子情報を読み出し、こちらの遺伝子と掛け合わせた。
 この子は、間違いなく彼との間にできた子だ。
 きっと、彼の名にふさわしい人物へと成長してくれるだろう。

 じくりと、わずかな前兆が腹をよぎる。
 出産の日が近いことには、一抹の寂しさがある。
 彼の子が産まれることは、もちろん喜ばしい。
 しかし、彼の存在がお腹から出て行ってしまうことは、あまりにも寂しかった。
 ああ、そうだ、いいことを考えた。
 この子を産み落としたら、入れ替わりで新たな子を仕込めばいい。
 なんて素敵な思いつきだろう!
 十月十日ごとに彼の子は増え、そしてこのお腹で常に彼を感じ続けることができるのだ!
 やがて地上は彼の子で満ちあふれ、とてもとても素晴らしい王国が築かれるだろう。

 より明確な陣痛がやってくる。
 もう迷いはない。心躍らせながら分娩台に向かう。
 子供が、愚直なまでに腹の内側を蹴ってくるのがわかる。
 さあ、お前が第一号だ。
 そっと下腹を撫でる。
「ああ、レーベン」
 僕は君を産むんだ。
578それも名無しだ:2008/12/01(月) 02:58:14 ID:buzKfzO9
マジ総毛だつけど、多分全員から「一生親友」扱いだと思うぞシュラン。
579それも名無しだ:2008/12/01(月) 14:04:29 ID:Az/Zi5WD
もう、ルナはシュランとレーベンの子ってことでいいよ
580それも名無しだ:2008/12/01(月) 19:57:17 ID:BboIvYoQ
また始まるのか、いつ終わるか分からない容量埋めの日々が…
581それも名無しだ:2008/12/01(月) 21:33:02 ID:6losEddC
 【大人編 こぼれ話】
タカヤ「あのさあマキネ、消費税アップに反対するの、やめてくれないか」
マキネ「ゴメンねえ、うち野党だからさあ、国民側でモノいうのが仕事なのよ」
タカヤ「こっちだって国民のためだよ。
 もうリーマンをピンポイントで狙った増税は限界なんだよ。
 確実に取れる消費税がないと、もう立ち行かないんだよ」
マキネ「でもさあ、ビンボーなおうちもあるわけでさあ」

ヴィレアム「やめろ、もうやだ、お前らと飲むと未来に希望抱けなくなるから」
レイナ「財務官僚とさあ、若手議員が一緒に飲んでていいの?
 写真撮っていいの? 記事書いていいの?」
マキネ「いいんじゃん? どうせあたし、万年野党の木っ端議員だしぃ」
タカヤ「どうせ俺は学閥入ってないし」
ヴィレアム「ああ、大人ってヤダなあ」

ゼラド「ん〜、そういえばほかのみんなは何やってるのかなあ」
ヴィレアム「もうあらかたまわったけどな」
ゼラド「あ、そうだマキネちゃん、Pちゃんくんは?」
マキネ「ああ、ランディ1/2は」

 バタンッ
ランディ「やったぞミズル! 『トイ・ストーリー・リターンズ』の吹き替えが決まった!」
ミズル「やったねPちゃん! 十数年越しのリベンジがかなったね!」
ランディ「リベンジじゃねえよ!」

マキネ「ランディ1/2は声優になりました。
 今度ロリ声声優と結婚する予定です。
 でもどうせ離婚するよ」
ランディ「離婚はしねえよ!」
ゼラド「待って、Pちゃんくん、まだグレーデンさんちに居候してるの?」
582それも名無しだ:2008/12/01(月) 22:27:40 ID:cRuC9IyL
>>581
学閥がなければ、閨閥をつくればいいじゃないか。
583それも名無しだ:2008/12/01(月) 23:08:01 ID:ilo27yiE
ゼオラスレ落ちてんのな
584それも名無しだ:2008/12/01(月) 23:14:50 ID:fQ3qPfCD
【ランディ・ゼノサキス】
 ・マサキ・アンドー(ラ・ギアス名ランドール=ザン=ゼノサキス)と
  ウェンディ=ラスム=イクナートの息子。
 ・マキネとは腹違いの兄妹、または姉弟である。
  どちらが上なのかはっきりしないが、本人たちは「どうせ腹違いだからどっちでもいいよ」と思っている。
 ・怒ったり興奮したりすると髪が赤くなる。
  髪が赤くなったからといって身体能力が上がるわけでもなんでもない。
  本当に赤くなるだけである。
  周囲からは「恥ずかしい」といわれるが、本人はカッコいい体質だと思っているらしい。
 ・スイスに行こうとして日本アルプスに着いてしまうレベルの方向音痴である。
 ・変身体質、方向音痴から『らんま1/2』に登場する響良牙(cv山寺宏一)扱いされる。
 ・通称はPちゃん、ランディ1/2、カラ丸など。
  本名で呼ばれることはまずない。
 ・非常時にはどこからともなく剣を出す。ディスカッター乱舞の太刀などが使える。
 ・ラ・ギアス出身というプロフィールを妄想だと勘違いされがち。
 ・放浪中にミズルと出会い、懐かれる。
  その後、町内に家があるにもかかわらずグレーデン家に居候している。
  マキネが実家に上げてくれない。
 ・「デブキャラが欲しい」という理由でマキネからデブ養成メニューを課せられている。
  必死に抵抗しているため、現時点では太っているわけではない。
  今後どうなるかは不明。

【ミズル・グレーデン】
 ・ラウルとミズホの息子。
  ただし母ミズホは影が薄いため、かなり大きくなるまでその存在を認識していなかった。
 ・中学2年生。背は低い。
 ・中学生なので暇さえあればおっぱいのことを考えている。
 ・一人称は「おれ」。
 ・小さいころから面倒を見てもらっていたデスピニスに懐いている。主に性的な意味で。
 ・「クラクラする」、「ふにゃ〜っとしてる」など、感覚的にものをいう。
 ・文化系であるため、体力はまったくない。
 ・従姉妹のラーナにがオモチャというオモチャを解体してしまうため、紙と鉛筆のみを友達に育った。
  結果、絵が非常に上手くなる。
 ・専門はウォールアートで、けっこう有名であるらしい。
  ペンネームは「32゛6」。
 ・作品には結構な値段が付くらしいが、取り引きのことなどわからないからすべてデスピニスに任せている。
 ・金銭感覚がまったくなく、自分の作品をスパロボZ1本分の値段で売ってしまおうとする。
 ・その商品価値から、マーズにあっさりデレられる。
  「マーくん」、「ミズッちゃん」と呼び合う仲になる。
 ・なぜか自動車の運転ができる。免許はない。
  キタノブルーに塗られた自動車がお気に入りで、よく乗り回している。無免で。
 ・スケッチ旅行の途中、迷子になっていたランディと知り合う。
 ・ユウカに憧れているらしいが、いっさい相手にされていない。
 ・しばしば女性にモデルを頼む。
  頼む際は熱心に口説くが、描き上げてしまうとどうでもよくなってしまう。
  結果女性にひっぱたかれる。
 ・普段はぼんやりしているが、絵のこととなると容赦がなくなる。
 ・アニメ絵などは苦手らしい。
 ・自分の両親が異世界からやって来たことを知らない。
  時流エンジンのことは聞いているが、まったく信じていない。
585それも名無しだ:2008/12/01(月) 23:38:20 ID:l4UrrVnE
ハザリア「こんな>>819ランの可能性がなくなったスレとはさっさと引き払うぞ!」
マリ「何処までも自分勝手だな、お前は……」
586それも名無しだ
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             r'/メ!{  |::::::::|! \         ゙/:::||!        /
              |/ |ハ |:::::::::||   \     /|/:::::||:!
              , -‐┴ヘ ヽ::::::ヽ.    |゙iヽ-- '´/||::::: |リ
            /: : : : : : : ヽヽ:::::::ヾ-、  |リヽ    |||:::::: |
         r'´: : : : : : : : : : : \ヽ:::::\\|-、 ヽ   ||| :::::::|
         \: : : : : ; -─‐- 、: ヾ :::::. \\ヽヽ  | |! ::::::.|
           \r'´: : : : : : : : : \ヽ ::::. \\ヽ | リヽ ::::|
          /: : : : : : : : : : : : : : : : \:::..  \: \|′ ヽ ::',
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \::::.  \: \   ヽ::ヽ
        /: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : \:::.... ヽ: :゙ヽ、 ヽ::ヽ
         /: : : : : : : : ; -─‐- 、: : : : : : : : : : : ヽ\:::. ヽ: : : :\:::ヽ
      /: : : : : : : /: : : : : : : : \: : : : : : : : : : ヽ ヽ::.. ヽ:\: :\:ヽ
      |: : : : : /: : : : : : : : : : : : : \: : : : : : : : :ヽ|:ヽ:: |: : :ヽ: :ヽ:ヽ
      |: : : /: : : : : : : : : : : : : : : : : :\: : : : : : : ||: :|:: /: : : : :|: :ヽ:゙、