膝蹴小姫フェステニア・ミューズ四連撃

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1それも名無しだ
前スレ
膝蹴小姫フェステニア・ミューズ其之参
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1138543839/


膝蹴小姫フェステニア・ミューズ其之弐
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1133629455/
スパロボJのフェステニアたんがロリカワイイ
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1127287515/
2それも名無しだ:2006/06/13(火) 07:54:39 ID:e3DV89k0
やっべ、『ひざげりプリンセス』って入れるの忘れた('A`)
3それも名無しだ:2006/06/13(火) 08:08:07 ID:9lcVQcOf
ひざぷり
4それも名無しだ:2006/06/13(火) 10:23:23 ID:8dPrboLd
新スレ乙
5それも名無しだ:2006/06/13(火) 10:24:38 ID:eHztHRG1
Q. あんちゃん、「膝蹴小姫」なんて読むん?
A. 節子、それは「ひざげりこひめ」やない!「ひざげりプリンセス」やぁ!

テンプレにしよう
6それも名無しだ:2006/06/13(火) 13:31:27 ID:l0sgcnBi
ディモールト乙
7それも名無しだ:2006/06/13(火) 21:12:30 ID:yDM4yEAE
1000 名前:それも名無しだ メェル:sage 投稿日:2006/06/13(火) 21:05:58 ID:r+wTrm+7
1000ならテニアは統夜のもの

また言うまでもないことを
はっ! まさか! これまでは統夜がテニアのもの?
8それも名無しだ:2006/06/13(火) 21:13:08 ID:B4CltRcQ
前スレ埋まったな。
>>1シャイニング乙
9それも名無しだ:2006/06/13(火) 22:07:02 ID:84k5hH44
>>7
つまり、夜を統べモード発動か。
10それも名無しだ:2006/06/14(水) 07:40:17 ID:hgIvskRY
今から一時間以内にレスが無かったらテニアと牛丼食いにいくヽ(´ー`)ノ
11それも名無しだ:2006/06/14(水) 07:49:42 ID:toRGzU7s
残念だったな
12それも名無しだ:2006/06/14(水) 09:54:26 ID:ev0c1wEs
じゃあオレは今から一時間以内にレスが無かったらテニアと豚丼食いにいく
13それも名無しだ:2006/06/14(水) 09:54:56 ID:yDF0FO3u
俺も一緒に連れてってくれ
14それも名無しだ:2006/06/14(水) 10:03:12 ID:NTnF21bv
>>12
30秒の夢乙
15それも名無しだ:2006/06/14(水) 12:12:14 ID:jXf9JZB8
亀だが。
前スレの986の人は虚言好き?もしそうなら同志
16それも名無しだ:2006/06/14(水) 15:43:38 ID:MtrnNEIC
>>15
どう見てもロボアニメでありがちな台詞です本当にありがとうございました
17それも名無しだ:2006/06/14(水) 23:43:26 ID:HbWMsAhp
テニアキバカワイイよテニア(*´Д`)
18それも名無しだ:2006/06/15(木) 18:14:16 ID:nHr+uDws
今から一時間以内にレスが無かったらテニアと親子丼してくる
19それも名無しだ:2006/06/15(木) 18:24:43 ID:S8QxwCXw
じゃあ俺はテニアと親子丼食ってくる
20それも名無しだ:2006/06/15(木) 18:49:56 ID:6EGjMhfH
じゃあ俺はテニアと親子になる
21それも名無しだ:2006/06/15(木) 19:00:35 ID:UzN1sUvY
>>20お義父さん…
22それも名無しだ:2006/06/15(木) 19:15:40 ID:A+JWwSE1
じゃあ俺はテニアと義兄弟の契りを結んでくる。
23それも名無しだ:2006/06/16(金) 00:15:50 ID:gwQqRJr+
どうも義弟ができてしまったらしい。やあ、まいったな
24それも名無しだ:2006/06/16(金) 01:31:24 ID:Sd6j3Kjx
テニアのハトコにしてください。
25それも名無しだ:2006/06/16(金) 02:30:42 ID:j1I1Pe1p
ageチャージ!
26それも名無しだ:2006/06/16(金) 07:30:52 ID:EeE7XyUq
させるかー!








だか、テニア分ならチャージさせてやらんこともない
27それも名無しだ:2006/06/16(金) 09:36:35 ID:Z2gAY7sE
>>26
テニア分チャージ!TFS(テニアフライングニースペシャル)ブォォルテッカァァァァ!!!
28それも名無しだ:2006/06/16(金) 10:28:53 ID:aHKTJEN1
おっ、クリティカル。
29それも名無しだ:2006/06/16(金) 18:53:25 ID:NDEiKxo9
>>27
ふっ、ねらいが甘・・・ぐぉ!
30それも名無しだ:2006/06/16(金) 19:00:55 ID:Er9/hoPE
踏み込みが足りん!
31それも名無しだ:2006/06/16(金) 19:33:54 ID:MLrRVUUd
テニア「な、なんだこれーー!!」
トーヤ「テニア!朝からどうし…なんだその耳?
テニア「知らないよぉ!朝起きたら付いてたんだ」
マサキ「ふっ、猫耳だ。知らんのか?相変わらず無知な奴め」
テニア「またか!またマサキの仕業か!」
トーヤ「それ以前に何故家に…」
テニア「今すぐ取ってよ!これじゃ恥ずかしくて学校行けない!」
マサキ「無駄だ。それは今日1日は取れん。だいたい、よく似合ってるぞ?なぁ美久?」
美久「はい、萌えです」
テニア「も…っ!!」
マサキ「クク…貴様もそう思うだろ?」
トーヤ「…」
テニア「と、とーや?」
トーヤ「……萌え♪」
テニア「萌え言うなーー!」
トーヤ「げぶーー!!」
マサキ「ぷっ!クククククク」


反省の色はない
32それも名無しだ:2006/06/16(金) 21:21:15 ID:LRTyp6dW
>>31
GJをおまいに送るぜ
33それも名無しだ:2006/06/16(金) 21:22:33 ID:X/zy0+QW
カティアスレでも冥王様活動開始。
八面六臂の活躍ですね、冥王様。
34それも名無しだ:2006/06/16(金) 23:38:56 ID:m6KskeYQ
統夜はテニアの頭に猫耳がついてるのに驚き
テニアは統夜の頭にウサ耳がついてるのに驚き
二人の頭に獣耳がついてるのに興奮するカティア
二人が頭についてる耳に応じた反応を取るかマタタビあげたり寂しくさせるメルア

完璧な構図だ
35それも名無しだ:2006/06/17(土) 02:33:38 ID:vV1lFhzu
>>31>>32を見て頭に浮かんだものを投下してみる

「うぅ〜、取れないぃぃ!!」
 冥王とその仲間達に、おそらく次元連結アイテムシリーズの『猫耳』を頭に付けられたテニアは、何とか外そうと試みるが、外れない。
「と〜や〜〜!」
「俺じゃどうにも…マサキも消えちゃったし……ん?」
 その時、統夜も自らの異変に気付いた。テニアも気付いた。
「あ、ウサ耳だ」
「なんじゃこりやぁぁぁーーーーーー!!!」
 統夜のこの世の絶望と言わんばかりの叫びが家中に響き渡る。そしてその叫びは当然、ある人物2人にも聞こえたわけで…。
「と、統夜!? ど、どうし…」
「統夜さん? チョコでもあったん…うさぎさん?」
「み、見ないでくれぇぇーーー!!」
 統夜の叫びを聞いて駆けつけたカティアとメルア。2人は統夜とテニアの異変にすぐに気付く。そして統夜はタンスの隅に隠れた。
「と、とと統夜、テニア? どど、どうしたのその耳」
「い、いやぁ…それはぁ…」
「可愛いテニアちゃん」
「……」
 何の迷いも無く環境に適応したメルアに対し、カティアは黙っている。そしてそのままリビングまで勢い翼降りて行き、
「あ、もしもし? 本日、紫雲統夜、カティア・グリニャール、フェステニア・ミューズ、メルア・メルナ・メイア、以下4名風邪の為欠席します。え? 風邪の割りに元気じゃないかって? 風邪です! とにかく風邪なのでお休みします! では失礼します!」
 そして再びテニア部屋に戻る。
「きゃ〜〜♪ 統夜可愛い〜〜♪ こっち向いてください♪ あ、写真撮りましょう写真♪」
「うぅ…見ないでくれ〜…放っておいてくれぇ〜」
 さっきまでとは打って変わり、はしゃぎまくるカティア。統夜はすでに泣いていた。これほどの羞恥プレイは早々体験できないだろう。何事も体験である。
「テニアちゃん? ほらぁ…」
「うぅぅ」
「我慢しないでいいんですよ?」
「が、我慢なんて…」
「ほぉらぁ…これならどうですかぁ?」
「め、める…あぁ……そ、それ以上は…も、も…だめだよぉ……うぅ…うにゃ〜〜!!」
「キャハ♪ 本物のねこさんみたい♪」
 何処から持ち出したのか、メルア持参のマタタビと毛糸の玉で遊んでいた。つか、テニア猫化してる…。
「ほら人参ですよ統夜ぁ?」
「生で食べれるわけないだろ」
 そして猫テニアの1日は始まる…。

「フフフフフフフフ…実験は成功か…」
「そのようですね」
「これで、『日本女子猫耳メイド化計画』に一歩近付いたわけだな…ククククク」
「マサキ…俺に出来る事はないか?」
「とりあえずその耳を外せ、キモイぞ? あと手始めに、学園の女子全員に付けて来い。面白くなりそうだ」
「わかった…では行って来る」
 そして、女子高生わいせつの容疑で沖さんは捕まった…。

俺も反省は無い
36それも名無しだ:2006/06/17(土) 02:34:21 ID:vV1lFhzu
あ、間違えた…>>34だった
37それも名無しだ:2006/06/17(土) 10:35:58 ID:beXTx2Oo
>>35
乙!!メェェェェイオォォォォウゥ!!
38それも名無しだ:2006/06/17(土) 11:43:46 ID:3jh6z4Vc
沖さん……ムチャシヤガッテ
39それも名無しだ:2006/06/17(土) 19:18:04 ID:uu7aLScx
前倒しで投下しますよ。
40それも名無しだ:2006/06/17(土) 19:18:44 ID:uu7aLScx

日も沈みかけ、辺りが暗くなり始めた頃、
備え付けの電話が鳴り出した。
「いい、俺が出る。」
立ち上がろうとしたテニアを制して受話器を取る。
「はいもしもし、紫雲です。」
『あー、もしもし。紫雲?オレオレ!』
受話器から軽薄そうな男の声が流れてきた。
「・・・・・・・」
『いやー、実は事故起こしちゃって示談金が必要なのよ。それで明日までに俺の口座に振込みを』
「切るぞ。」
『待てって!冗談だ冗談。』
「何の用・・・と言うかなんでうちの電話番号知ってるんだ?」
『そんな細かい事は置いといてだ。今日お前ン家に行くわ。30分後ぐらいでいいか?酒はあるか?』
「勝手に置いとくな!そもそも来ること前提で話を進めるな!」
『なんだねぇのかよ。しょうがねぇ買って行くわ。じゃそういうことで。』
「あ、おい!?」
一方的に回線を打ち切られた。
ため息をつきながら受話器を戻した。
「誰?」
「・・・クルツだ。」

41それも名無しだ:2006/06/17(土) 19:20:53 ID:uu7aLScx

「んっく・・・んっく・・・っクゥーーーーーーー、たまんねぇ!!」
ジョッキをテーブルの上に叩きつけながらクルツは叫んだ。
「誰だかしらねぇがザー菜とビールの組み合わせを考えたやつは天才だな、いやホント!」
削ぎ切りにされたザー菜を口に放り込み再びビールを煽るクルツ。
「・・・で、何の用なんだ?」
「ん?おお、いや実はな。休暇でソースケの野郎の所に行こうとしたんだけどよ、
 あの野郎、古文の宿題が終わるまで無理だ、とか言いやがってよ。」
口の周りに白い泡をつけたまままくし立てる。
「終わるまで待っててやる、っつったのにあの野郎『お前がいると終わるものも終わらん』だとよ。どう思うよ?」
「いや、相良の主張はもっともだと思うけど。事前に連絡してなかったのか?」
「そこはあれだ、サプライズ的な感じで驚かせようと思ったわけよ。だっつーのにダチがいのねぇやつだぜ。」
自分も相手の都合を無視しておいてその意見はどうかと思ったが合えて口にはしなかった。
「で?なんで俺の家なんだ?」
「いや最初は時間潰しにカナメの家に行こうとしたら、ソースケのやつマジで嫌がりやがんの。で、かわりに」
「俺の家か、やれやれ。」
「そーゆーこと。」
まぁ相良の気持ちもわかるし、ちょうどバイトも休みだ。別にいいか。統夜はそう考える事にした。

「ビールお代わり持って来たよ。それとおつまみ。」
缶ビールとスナック菓子、数種類のお惣菜を盆に載せて、テニアが持ってきた。
「お?このきんぴらテニアちゃんが作ったの?」
「うん。バイト先で調理の人たちに色々教えてもらってるんだよ。」
「へー、・・・お、うまい、なんつーか、おふくろの味?こりゃいい嫁さんになれるな。」
「や、やだなぁ!何言ってるんだよ、もう!」
口ではそう言いつつも表情は明らかに嬉しそうだった。
「もっと作ってくるね!」
テニアはスキップしそうな勢いで台所に向かった。
ややしらけた視線が統夜に突き刺さる。
「・・・ベタ惚れだな、オイ。ちょっとムカついた。」
「・・・ん、まぁ。」
42それも名無しだ:2006/06/17(土) 19:21:41 ID:uu7aLScx

「あー、ちくしょう。俺みたいな貴公子がフリーでこんな小僧が女持ちなんて世の中狂ってんぞ。」
「あんたの人間性に対する世間の正当な評価だな。」
「なにスカしてんだ?おお?」
「うわ、なにするんだ!?」
クルツにヘッドロックを決められじたばたとあがく統夜。
唐突に拘束を解くと神妙な面持ちで話題を変えた。
「で、ヤったのか?」
「は?何を?」
「そりゃお前一つ屋根の下、男女が暮らしてやることっつったらアレしかねぇだろ。」
「・・・あんた最低だな。」
しかし涼しい顔で受け流す。
「最低結構、でどうよ?」
「・・・やってない。」
「おいおい、ここはぶっちゃけるとこだろ?言っとけ言っとけ!」
「だから・・・本当にやってないんだよ!」
クルツはむきになって叫ぶ統夜の表情を見てしばし黙考した。
やがて掌をぽんっと打ち合わせて
「インポか?」
「違う!!」
「ああ〜・・・行動を起こそうにもアザラシが元気なくて全然ダメとかそういうやつ?」
「だれがオブラートに包めと言った!」
するとクルツは統夜から距離をおくように離れた。
「悪ぃけど俺は美女意外はお断りだぞ。」
「・・・殴っていいか?」
「そうカッカすんなって。いいもんやるから。」
そういってクルツは持ってきた紙袋を漁り、小さな箱を取り出した。
「ほれ。これやる。」
寄越された箱を開くと微かなバラの香りが鼻腔を刺激した。
その箱の中には九つのチョコレートが綺麗に並んでいた。
「・・・チョコ?」
「ただのチョコじゃねーぞ。なんと媚薬入りだ!」
「び!?」
「いや最初は話のネタとして買ったんだけどな。
迷える後輩に救いの手を差し伸べるのも人生の先輩の役目かなと、というわけでやる。自信がねぇんだろ?」
「必要ない。」
「ええ〜?割りと弱めなやつだけど、きっかけ作りにゃあ役に立つと思うぜ?」
「余計なお世話だ!!」
激昂する統夜を見て、ケラケラと笑うクルツ。
からかわれていると理解してはいても釣られてしまう自分が少し悲しくなった。
43それも名無しだ:2006/06/17(土) 19:22:20 ID:uu7aLScx

「文句の多い野郎だな。じゃあプロのお姉さま方に特訓してもらうか?料金はお前持ちだけどな。」
「あのな・・・俺は」
「特訓、って何の?」
大量の料理を乗せたテニアがいつの間にか側に立っていた。
「うわ!?あ、いや・・・」
「言うなれば男を磨く特訓ってやつだ。それよりテニアちゃんも食べようぜ!料理はもういいから。」
「・・・?なんだかよくわかんないけど・・・ま、いっか!いただきま〜す♪」
深く考えないテニアの性格に統夜は感謝した。


「それじゃ、そろそろいくわ。」
『一応、完了した。』
宗介から連絡を受けたクルツはようやく腰を上げた。
「いや〜堪能したわ。ごちそうさん。」
「さっさと帰れ!この変態セクハラ野郎!」
統夜の後ろに隠れたテニアは思いっきり舌を突き出した。
酒の勢いで下品な武勇伝を淫語全開で誇らしげに語り、手癖の悪さを遺憾なく発揮したクルツに、
テニアの警戒心は最大レベルまで上昇していた。
「エロ話はともかく、今度触ったら手加減無しでぶん殴るからな。」
その声はどこか疲れているようだった。
「えぇ〜!軽いあいさつ見てぇなもんじゃねぇか。」
「あいさつでお尻触られてたまるか!このスケベ!!」
今にも噛み付きそうな表情のテニア。しかしクルツの魔手を恐れてか統夜の後ろから出ようとしない。
「いやマジだって。テニアちゃんみたいな、いい尻なら余計。男なら誰だって、それこそ紫雲だって――おっと!」
眼前に迫るスリッパを首を捻りながらかわすと、そのまま玄関からドアから外に出た。
「それじゃ、またな!」
ひらひらと手を振ってドアを閉めた。
閉じたドアに対のスリッパが激突して、落ちる。
「統夜はそんなことしないもん、バカ!!」
「ああ、もういいから落ち着いてくれ。」
肩で息をするテニアを宥めるように頭に手を置く。
「それよりあっちを片付けよう。もう10時回ってるしな。」
指差した方向にはこれでもかと言うくらい散らかされたテーブルがあった。

44それも名無しだ:2006/06/17(土) 19:25:34 ID:uu7aLScx

「もー、クルツは酒癖悪すぎだよ!」
セクハラが余程腹に据えかねたのかテニアの口調には怒りが込められている。
実際は酒がはいっていようと無かろうとクルツの行動にさほど変化は無いのだが。
「そうだな。」
「だいたいデリカシーってものが――なにこれ?」
掌よりやや大きいくらいの箱を手にとり、開いた。
「へぇ、いい匂いがするチョコだね。」
「――!?」
『ただのチョコじゃねーぞ。なんと媚薬入りだ!』
脳裏にクルツの言葉が蘇る。
「一個もらお♪」
「待てぇぇえぇぇえぇえええぇぇぇえぇぇぇぇぇ!!」
鬼気迫る表情でテニアからチョコを取り上げると一気に口の中に放り込み飲み下した。
「・・・・ふぅ。危ないところだった。」
あっけにとられていたテニアはやがてムッとした表情をつくる。
「なんだよ!一個ぐらいくれたっていいじゃん、統夜のケチ!」
「こんな危険な物一つだって渡せるか!」
「危険?なんで?」
「これは―――」
統夜は言葉を濁した。
クルツが持ってきたものとはいえ、その用途を考えるとテニアに言うのは抵抗がある。
それにあらぬ誤解も招きそうだ。
結局、統夜は適当にごまかすことにした。
「あー、その、つまり・・・痛んでたんだ。」
「え?そうなの?」
「ああ、捨てるつもりなのを忘れてて。」
納得したのかテニアの表情から険が消えた。
しかしすぐに心配そうな表情を作ると、
「大丈夫、統夜?」
「ん?なにが?」
「チョコ、食べちゃったじゃん、全部。」
「―――――、捨てればよかったんだ・・・」
自分の馬鹿さ加減にがっくりと肩を落とした。

45それも名無しだ:2006/06/17(土) 19:26:21 ID:uu7aLScx

「よし、片付いた!」
綺麗になったテーブルと流しを眺めて、テニアは満足そうに笑った。
「統夜大丈夫?」
「・・・あまり大丈夫じゃない。」
ソファもたれかかってうなだれている統夜はその言葉に苦しそうにこたえた。
実は男には効かないんじゃないか、などと都合のいい予測をしていたが、
当然そんなことはなく効果は抜群と言えた。
最初は体が少し火照っただけのようだったが、徐々に血流が激しくなり色々な意味で苦しくなってきていた。
「悪いな。テニアだけに片付けさせちゃって。」
なるべくそれを面に出さないように努めて振舞った。
「いいよ。統夜はアタシをかばって調子が悪くなっちゃったんだし。」
実際はただの自爆以外のなにものでもないのだが。
「それよりお医者さん本当に呼ばなくていいの?すごい苦しそうだよ?」
テニアの唇が言葉を発するごとに形を変える。
いつも見ているはずなのに、今の統夜の目には妙に艶かしく映る。
「ねぇ統夜、聞いてるの?」
「うわああぁあぁあぁぁぁああ!?」
いつの間にか目の前まで近づいてきていたテニアに思わず悲鳴を上げる統夜。
「きゅ、急に近づくなよ!」
「急にって・・・普通に近寄っただけだけど。本当に大丈夫?」
「大丈・・・いややっぱり駄目だ。悪いけど休ませてもらう。」
そう告げると統夜はふらふらしながら立ち上がった。
理性が残っているうちになんとかしないと。このままじゃ本当に何をするかわからない。
心配そうに見送るテニアの視線を背中に受けながら統夜は自分の部屋に向かった。


部屋に戻りドアを閉めると安堵のため息をついた。
とりあえずこれで―――
『統夜ぁー、いい?』
ドアの外からの声に統夜は大いに慌てた。
「な、なんの用なんだ?」
『うん、やっぱりアタシにも責任あるし、せめて看病でもって・・・』
「いや本当に気持ちだけもらっておくから。」
『ダメだよ!病気の時は誰かが側にいないと!』
「俺なら大丈夫、本当に。だから」
『あの・・・迷惑・・・かな?』

そこで迷惑と言えない男が紫雲統夜という人間だった。

46それも名無しだ:2006/06/17(土) 19:27:28 ID:uu7aLScx

状況は極めて逼迫していた。

目を閉じればあられもない妄想が翼を広げ、統夜の理性を根こそぎ持っていこうとする。
目を開けば隣にはリンゴと格闘するテニアの姿。
媚薬の効能も相まって、普段の何割増しか艶やかな表情に見える。

発情期の動物はこんな気分なんだろうか。
ベッドの上の統夜は現実と妄想の区別が曖昧になりかけている頭で考えた。
「出来た!見て見て!ウサギに見える?可愛いでしょ?」
何を言ってる。お前の方がよっぽど可愛い。
リンゴよりもテニアを―――
「がぁ!!俺がなに言ってるんだ!!」
頭を壁に叩きつけ、暴走しかけた思考の手綱を取り戻す。
「ご、ごめん、お腹痛いのにリンゴなんて食べられないよね・・・」
申し訳なさそうに萎縮するテニア。
「いや、そうじゃない・・・なんか頭が痛くて・・・」
「あ、氷があるよ!」
ビニール袋に入れた氷をカゴ(テニア曰く、看病七つ道具)から得意げに取り出した。
しかし、取り出した拍子に手を滑らせ、氷を派手にばら撒いた。
「あ!?」
冷え固まった氷はフローリングの床を滑りながら進み、いたるところに散らばった。
「ごめんね、すぐ拾うから。」
そういうとテニアは四つん這いになって氷を拾い始めた。
「あ〜あ、結構落ちてるなぁ・・・あんなところにも。」
タンスとタンスの間の細い隙間、
手が届くか届かないか、ギリギリのところにも落ちていた。
「んん〜・・・なかなかとどかない・・・」
47それも名無しだ:2006/06/17(土) 19:28:11 ID:uu7aLScx

尻が揺れていた。
じつにいい尻だ。
手を伸ばせば容易に触れられる位置で揺れるお尻に統夜の視線は釘付けになっていた。
テニアが氷を取ろうと動くたびに連動してお尻も動く。
上に、上に、
下に、下に、
左に、右に、
左に、右に、
後ろに、前に、



Limit Over



ほんの僅かに残っていた理性が爆散し、理性の箍が吹き飛んだ。
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
咆哮とともにテニアに覆い被さった。
「!?な、なに!?統夜寝てないと・・・」
突然の事に動揺するテニア、しかし下半身に押し当てられた感触で統夜の意図を理解した。
「ちょっ、ちょっと待って!!落ち着いてよ統夜!」
「ゴメ・・・オレ・・・ガマ・・・・ムリ・・・・」
興奮のあまり言語機能に障害が現れているのか、謎の片言でこたえた。
「と、とにかく落ち着いて!別に統夜のことが嫌いなわけじゃないけどほら、物事には順序とかムードとか」
「・・・・・・・・・・・・・・」
無言でテニアをひっくり返しのしかかろうと迫る統夜。
「だ、ダメだってば!なんかおかしいよ統ひあああああああああああああ!?」
首筋を這う舌に思わず声を上げてしまった。
「こ、この!いい加減にしなよ!」
渾身の力を込めた膝を、怒声と共に解き放った。
「統夜の、バカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」
48それも名無しだ:2006/06/17(土) 19:29:15 ID:uu7aLScx

例えばコンニャクだ。
コンニャクはやわらかい。指で押せば容易にへこむ。
しかしそのやわらかさと共に弾力を持ち合わせており、衝撃に対して強い耐性を持っている。
糸で吊るしたコンニャクを打撃で粉砕することは困難を極める。

ではそれを凍らせたらどうなるのか。
通常時とは比較になら無いほどの硬度を得るが、それと引き換えに弾力を失う。
弾力を失った物体は衝撃を逃がす術を失い、結果的に砕けやすくなってしまう。

今回のケースは、硬度が最高まで上がった状態の物体に、人体の中でも強力な部位に当たる膝が激突した。

つまりはそういうことだった。

49それも名無しだ:2006/06/17(土) 19:30:15 ID:uu7aLScx

乱れた服装が元に戻ったことを確認したテニアは、姿勢を正して統夜の前に座った。
「コホン、あのね統夜。その・・・こういうのはよくないと思う。
 そりゃあ統夜だって男の子なんだし・・・まぁそれはわかってるつもりだけど。
 でもね、あんな風に、乱暴にされて喜ぶ女の子なんていないよ?
 女の子はもっとこう、優しくするべきだと思う。そうしてくれればアタシだって・・・・・
 あ、いや、とにかく!統夜は女心がわかってないよ!もっと・・・って統夜?」
そこでようやく統夜が起き上がっていないことに気がついた。
正確には『起き上がれなかった』のだが。
「統夜?」
覗き見た統夜の顔面は青を通り越してロウのように白くなり、白目を剥いて気絶していた。
「ひっ!?統夜!統夜!返事をしてよ!統夜!統夜あああああああああああああああ!!」

50それも名無しだ:2006/06/17(土) 19:32:09 ID:uu7aLScx

「――でその野郎、自分の銃のマズルファイアにびびって・・・っておい、なに時計なんか見てんだよ。」
「いや、結局睡眠をとる事が出来なかったと思ってな。」
時計は午前6時を周った所だった。
クルツはやれやれっといった風情で、
「俺らの稼業じゃ徹夜なんざしょっちゅうだろうが。」
とこたえる。
「それはそうだが、可能ならば睡眠はとるべきだ。通常時と比べると注意力、集中力が大きく落ちるからな。」
「んなこたわかってんだよ。たまにゃいいだろうが。」
その時玄関のインターフォンが鳴った。
「敵か!?」
「んなわけねぇだろ。大方、早朝便かなんかじゃねぇの?」
「覚えが無いが・・・」
首をひねりながらも玄関に向かう。
手元にあった抜けかけのビールを一気に煽り、この後の予定を考えていると、宗介が戻ってきた。
「クルツ、お前に客だ。」
「ああ?俺に?」
宗介の傍らにいる少女に目を止めるとへらへらとしたな表情を浮かべた。
「テニアちゃんじゃん。俺に何の用?あっ、ひょっとして制服姿を見せに来てくれたわけ?うん、かわいいかわいい。」
「ふざけるな!あんたのせいで統夜が死にそうになったんだよ!」
激しい怒りをぶつけられるも、当のクルツはたじろく様子も無く聞き返してきた。
「俺のせいで?紫雲が?」
切り替えされるとテニアは語気を弱めた。
「あ、いや、そりゃ、アタシにも半分くらいは責任が・・・いや結構・・・
 ていうか大部分はアタシのせいだけど・・・でもやっぱりあんたがあんな物持ってくるから!」
一命を取り留めた統夜から事情を聞き出すと、鉄砲玉のように飛び出していったのだ。
『あんな物』ときいてようやく合点がいったのか、クルツはニヤニヤ笑い出した。
「あのチョコか。いやまさか本当に使うとは思わなかったぜ。
 紫雲の野郎、真面目そうな面して結構やるな。うん、見直した。」
テニアの刺のある視線を柳のように受け流しながら続ける。
「テニアちゃんも驚いたろ?あれ普通のチョコなのにな。」

え?
『普通の』チョコ。クルツはそう言った。
じゃあはじめから媚薬入りのチョコなんて無くて、統夜が思い込んでただけ?
思い込みでアタシにあんなことを・・・・
つまりあれは薬による暴走じゃなくて、統夜の潜在的な欲望の表れであって―――
そこまで考えて顔の表面がかぁっと熱くなるのを感じた。
「――、で効いてると勘違いして襲ってきた紫雲を返り討ちにしたわけだな。
 うん、ごめん。それ俺にも責任あるかもしんねー。」
かけらもそうは思ってなさそうな軽薄な態度で謝るクルツ。
「ん?何で赤くなってんだ?
 ははん、野獣のように襲いかかられた体験を思い出して、思わず体が火照っぐ!?」
鋭い前蹴りがクルツの下腹部に突き刺さっていた。
おもわず前のめりになったクルツの膝を踏み台にして、細い顎を膝で打ち抜いた。
クルツは声も無く昏倒する。
「死ね!この変態!」
それだけ言うとテニアは風のように宗介宅を後にした。
悶絶する同僚を尻目に、宗介は感嘆の言葉を洩らした。
「・・・鮮やかだな。」

51それも名無しだ:2006/06/17(土) 19:34:58 ID:uu7aLScx
紫雲宅
「俺のことは良いから学校行って来いよ。」
「やだ。今日はアタシが看病するって決めたんだもん。」
「だけど別に重病ってわけじゃ」
「決めたの!」
昨日の事がある手前、強くは言えず結局統夜は引き下がることにした。
一度深呼吸をすると、統夜は話題を変えた。
「・・・昨日はごめん。」
「・・・そのことなら朝も謝ってくれたじゃん。もういいよ。『薬のせい』だもんね?」
妙ににこやかなテニア。
「そりゃ、ああいう事をしたのは薬が原因であって、俺が特殊な性癖を持ってるからじゃないよ。断じて。
 だけど・・・いや結局はそれを飲んだことも含めて俺の責任だよ。本当にごめん。」
真摯な態度で謝罪する統夜に、テニアは少し意地の悪い笑顔をつくると、
「本当にもうしない?」
と問いかけた。
「ああ、もう妙な薬を飲むような間抜けな真似はしない。二度とテニアをそういう目で見たりもしない!絶対だ!!」
言ってから言い方がまずかったかもしれないと思い直し、
「あ、でも別にテニアが魅力的じゃないとかそういう意味じゃ」
とあたふたとフォローしたが、予想に反して、テニアは特に気分を害した様子はないようだ。
むしろ不自然なまでに上機嫌だ。
ニコニコと笑ったまま、
「うん、そこまで言うなら信用してあげよう!」
と統夜の頭を撫でた。
反応がいつもと違うことに多少違和感を覚えながらも、統夜は信用を取り戻せたことに安堵した。
「でも――」
「?」
「でもね?もし統夜がああいう乱暴なのが好きなら・・・その・・・がんばるから。
 でも最初は・・・少なくとも最初は、優しくしてね?」
恥ずかしそうに身をよじり、真っ赤になった顔を伏せた。

「違うって言ってるだろおおおおおおお!!!」

取り戻せてはいなかったようだ。
52それも名無しだ:2006/06/17(土) 19:37:08 ID:uu7aLScx

「ってぇ、油断した。」
まだ鈍い痛みが残る顎と、腰の後ろををさすりながらクルツがぼやく。
「自業自得だ。お前のことだ、ろくでもないことをしたのだろう?」
「ばっか、俺はただ――」
途中まで口にして、思い出したように紙袋を漁り始めた。
その中から統夜に渡した箱とよく似た、小さな箱を取り出し、宗介に放り投げた。
「忘れるとこだった、この前見たカタログに載ってたやつだ、それ。」
「本当に買ったのか。こんな無駄な物を買ってどうする。」
「無駄じゃねぇよ。あえて言うなら・・・あー、あれだ、ロマンだロマン。」
「ロマンか、便利な言葉だな。・・・む?」
一応、手の上のそれを眺めいたが、何かに気づいたのか訝しげな声を上げた。
「あ?どした?」
それにはこたえず、箱を開き、チョコの匂いを確認する。
そして、うむ、と一度頷くとそのまま口の中に放り込んだ。
「ばっ!?お前が食ってどうすんだよ!?」
「・・・問題ない。これは市販のチョコレートだ。」
「は?」
「カタログに載っていたパッケージのデザインと違う点がある。例えばこれだ。」
指差した場所にはわりと有名な日本の製菓会社のロゴが入っていた。
あの商品を扱っていたのはアメリカの商社だったはずだ。
「それにカタログによると薔薇の香りがついているとの事だったが、これには無い。」
「・・・・・・そういえばつまみ用にもチョコ買ったな、確か。」
たまたま似たような外装のチョコを買って、それを自分が間違えて渡した?
するとつまり、紫雲に渡したチョコは本物で・・・・
先ほどのテニアとの会話を記憶から掘り出した。
『あんたのせいで統夜が死にそうになったんだよ!』
『ていうか大部分はアタシのせいだけど・・・でもやっぱりあんたがあんな物持ってくるから!』
そして真っ赤になったテニア。
このことが意味する答えは・・・・

クルツは口の端を上げ独白した。
「なるほど、やるじゃねぇか。」
もっとも死にそうになってるようじゃあまだまだだけどな、と心中で付け足した。
それを聞いた宗介は、心なし胸を張り応えた。
「うむ。記憶力には自信がある。」



==
例によって無駄に長いのは仕様
下ネタ分が過剰気味なのも仕y
うん、ごめん。次からは気をつける。
53それも名無しだ:2006/06/17(土) 20:11:34 ID:eSf7mHhv
(*´Д`*)ハァーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!
ディモールトGJッ!!
54それも名無しだ:2006/06/17(土) 20:56:13 ID:ME4fSUqq
凍ったコンニャクのくだりで統夜の痛覚が読んでる自分にフィードバックしてくるから困る

ま、それくらいGJってことだ
55それも名無しだ:2006/06/17(土) 21:10:33 ID:9Kp3nSCo
>>54
それがサイトロンの発現だ
56それも名無しだ:2006/06/17(土) 21:58:05 ID:pKwF5gJh
4スレ目になっても元気だなみんな。
そしてまったくもって職人様GJ。
大変楽しく読ませていただきました。
クルツが出てくるのは珍しいな。
57それも名無しだ:2006/06/17(土) 22:21:51 ID:/lzJqZKd
グッジョーーーブッ!!
58それも名無しだ:2006/06/17(土) 23:41:02 ID:6rZ0HKCi
この野郎俺を萌え殺そうとしやがって










だがGJと言ってやらん事もない、むしろ超GJ
59それも名無しだ:2006/06/17(土) 23:51:38 ID:lYRfKjh+
凍ったコンニャクwww

とにかくGJ!どことなく俺も下半身が痛い気がするけど。
60それも名無しだ:2006/06/18(日) 01:01:19 ID:fRUNOEw2
GJ!!!
あとさりげなくシャイニングウィザードとわからせる良い仕事www
61それも名無しだ:2006/06/18(日) 06:19:38 ID:wIWgtI+l
いい仕事してるなあ。
乱暴なのを頑張るテニアもみてみたいことだ。
>>60
前蹴りの辺りでペディグリーを予想した罠。
62それも名無しだ:2006/06/18(日) 20:57:15 ID:p1PsZI/i
>>47
コナミコマンドキタコレw
63それも名無しだ:2006/06/18(日) 20:58:20 ID:p1PsZI/i
sage忘れスマソ
64それも名無しだ:2006/06/19(月) 19:02:36 ID:umc7IRJt
30分レスが無ければテニアと晩飯食って来る。
65それも名無しだ:2006/06/19(月) 19:09:46 ID:l2BQB72C
じゃあ俺と一緒に3人で食べようじゃないか
66それも名無しだ:2006/06/19(月) 19:12:01 ID:WtPnZ6j2
俺も俺も
ついでに統夜も連れてこう
67それも名無しだ:2006/06/19(月) 19:32:03 ID:nXhsKWd3
>>64-66そっちのけで統夜にべったりなテニアと
三人で無言で晩飯食ってる>>64-66が見えた
68それも名無しだ:2006/06/19(月) 19:33:49 ID:f2gbOEGr
テニア単体でも萌えるが統夜にべったりなテニアはもっと萌える
69それも名無しだ:2006/06/19(月) 22:04:18 ID:0P8VyoqM
そうか、コナミコマンドで統夜はLimitOverするのか!早速やってみるよ!バンプレストだったよ・・・orz
70それも名無しだ:2006/06/20(火) 08:43:00 ID:l1yBaOl9
なんだかなあ
土曜からもう4,5回は読み直してる

この気持ちはなんだろう
71それも名無しだ:2006/06/20(火) 10:43:31 ID:6kCeRTo5
目に見えないエネルギーの流れが、大地から足の裏を伝わってるんだよ。
テニア萌えのエネルギーがな。
72それも名無しだ:2006/06/20(火) 15:42:59 ID:i6wmD27R
テニア賛頌
73それも名無しだ:2006/06/20(火) 17:54:42 ID:Pi1sDOV0
最近Jを始めてこのスレを知りましたよ まだクリアもしてないケドナー

1スレと2スレ目は無事GETできたが
3スレ目はもうdat落ちしていたのか・・・無念・・・!
誰かスレ三連撃を保存していたのなら分けてくれるとすごく嬉しいorz


余談だがテニアって酒に酔ったら統夜の事を

「とーにゃー♪」

とか言いながら腕とかに頬ずりしてきそうだという電波が急に来た
着実に冥王様の電波に侵されていくな
74それも名無しだ:2006/06/20(火) 19:27:16 ID:bT6w0Ke0
にくちゃんねるにあるがな
ttp://makimo.to/2ch/game10_gamerobo/1138/1138543839.html
75それも名無しだ:2006/06/20(火) 19:36:37 ID:Pi1sDOV0
>>74
そんな所があるとは知らなかった
アリガトウ(つд`)
76それも名無しだ:2006/06/20(火) 19:53:29 ID:gTK47K5X
今J一周目をテニアで終わらせた

ありゃ新婚さんですか

あの時、部外者が来なきゃ玄関?で×××だったのか
77それも名無しだ:2006/06/20(火) 20:05:26 ID:4tUg1Jii
>>71
春よってかんじだな
78それも名無しだ:2006/06/20(火) 20:21:53 ID:i6wmD27R
普通に曲名間違えてたぜhahaha
79それも名無しだ:2006/06/20(火) 20:32:58 ID:8bww6FxP
>>76
流石にキスまでだろ
80それも名無しだ:2006/06/20(火) 23:36:34 ID:pMH6XyRp
>>73
今更ながら、連撃なのはこのスレからだったりする
俺の仕業だけどな
81それも名無しだ:2006/06/21(水) 00:32:52 ID:UwrG6KOC
>>75
其之参はかなり良質のSSがあるよ。
じっくり楽しんでくれ。
82それも名無しだ:2006/06/21(水) 10:35:18 ID:qCwvOu3v
其之参の一押しはやっぱり

海 産 物 の パ イ オ ニ ア だろう。
83それも名無しだ:2006/06/21(水) 14:18:38 ID:n+9oU6L+
ウニミサイルだな
84それも名無しだ:2006/06/21(水) 20:04:18 ID:e4PGP+qa
伊勢海老で殴られるんだっけ?
85それも名無しだ:2006/06/22(木) 02:04:16 ID:a9VjtNax
乱獲はイクナイ!
86それも名無しだ:2006/06/22(木) 04:18:03 ID:LnoWCKiu
ここはどこだろう
どこをみわたしてもまっしろだ
でもすごくいやなかんじがする
なぜだろう

あれ?
なんであたしはうごけないんだろう
あれ?
なんでてあしがしばられているんだろう

なんだろう
なにかおとがする
ひとかな?
ひとだったらうれしいな
だってはなすひとがどこにもいないんだもん

・・・あ やっぱりひとだ
うれしいな
はなしかけてみようかな
・・・あれ?
どうしてみんなしろいの?
みんなしろくてしろくてしろくて・・・

なんだろう きゅうにこわくなってきた
にげたい
にげだしたい
でもてあしがしばられてうごけない
なにかしゃべってる
やめて こわい たすけて
ちかづいてきた
やめて やめて やめて
なにかてにもっている
こわい こわい こわい
まわりがしろいひとでいっぱいになる

やめてたすけてこわいたすけておねがいだれかたすけて

あたしはこわさのあまりめをとじた
87それも名無しだ:2006/06/22(木) 04:18:43 ID:LnoWCKiu
・・・あれ?
なにもされない
なんでだろう

あたしはめをあけてみた

まわりのしろいひとがひとりもいなくなった
かわりにひとり ひとがたっていた
なんだろう
しろくない
しろくなくて きずだらけで かみがむらさきいろで

ちかづいてきた
こわい たすけて だれ「大丈夫か?」か
・・・え?
きこえた
こえがきこえた
そのひとのこえがきこえた

そのひとがあたしのまえにきた
こわい やめ・・・あれ?
なんでだろう
こわくない
むしろ あんしんする
なんでだろう

そのひとがあたしをぎゅってした
・・・なんでだろう すごくあんしんする
「・・・すぐに来てやれなくて、ごめん」
・・・どうしてあやまるんだろう
あたしになにもしてないのに
どうしてだろう
88それも名無しだ:2006/06/22(木) 04:19:13 ID:LnoWCKiu
とつぜん また まわりにしろいひとがきた
やだ こわい こわい
「大丈夫だ」
・・・あのひとのこえがきこえた
なんでだろう
このひとをおぼえているきがする
ほかのことはなにもしらないのに
なんでだろう

またまわりのしろいひとがきえていく
・・・そのひとのきずがふえた
なんでだろう
すごくかなしい
またそのひとはあたしのまえにきた
「・・・何もされてないな?」
あたしはこくんとうなずいた
・・・あれ?
どうしてうなずいたんだろう
「よかった」
そのひとをみたら かたうでがなくなっていた

「・・・うで、なくなってるよ?」
「・・・いいんだ、これくらい問題ないさ」
「・・・なんで?」
「おまえが無事なら、安いもんだ」
「・・・え?」

・・・あ
おもいだした
このひとのこと

すごくやさしくて
すごくつよくて
すごく・・・だいすきで
それで あたしの あたしの




「無事でよかった テニア」

あたしの せかいで いちばん たいせつな・・・たいせつな ひと
89それも名無しだ:2006/06/22(木) 04:20:00 ID:LnoWCKiu
目を開けた。
いつもと変わらない風景
いつもと変わらない場所
いつもと変わらない・・・

「・・・統夜?」
「あ、起こしたか、ごめんなテニア」
「ううん、いいよ・・・今何時?」
「まだ起きるには早いな」
「そっか」
「・・・どうだ?」
「え?何が?」
「夢」
「あ、うん・・・。・・・大丈夫」
「・・・また見たのか?あの夢・・・」
「ううん、違うんだ」
「え?」
「・・・違うんだ、うん、違う」

違う
違うけど
悲しかった

「統夜」
「ん?」
「ゆびきりしよ?」
「・・・は?」
「ほら、ゆびきり!」
「なんでまた」
「いいから、ゆびきり!!」
「わかったわかった。それで、なんのゆびきりだ?」

・・・アタシじゃ、力不足かもしれないけど
でも決めたんだ。夢を見てそう決めた。
後悔しないために。
90それも名無しだ:2006/06/22(木) 04:20:47 ID:LnoWCKiu
「つらくなったら、あたしを頼る事!」
「・・・は?なんで?」
「いいからゆびきり!」
「いやだから理由を」
「ゆ・び・き・り!!」
「・・・わかったよ・・・なんなんだもう・・・」

小指を絡める

「ゆーびきーりげーんまーん♪」
「・・・」
「うーそつーいたーら♪」
「・・・」
「後頭部に膝蹴り叩き込んでやる♪」
「すいませんそれは勘弁してくださいお願いします」
「えー」
「えーじゃない!生死にかかわる!生死に!!」
「ぶー。それじゃ、統夜はなにがいいの?」
「え?・・・俺は・・・」
「ほら、ゆーびきーりげーんまーん♪」
「え、ちょっと!待てって!」
「うーそつーいたーら♪」
「だから待てって!」
「ほら、早く〜!」
「・・・だぁーもう!出てくるわけないだろ!?」
「それじゃ膝で♪」
「勘弁してくれ・・・」

そんなやりとりがある いつもの朝
91それも名無しだ:2006/06/22(木) 04:21:58 ID:LnoWCKiu
「じゃあ、テニアがつらくなったら俺を頼れよ!」
「え?」
「そうしないと割に合わないだろ?」
「・・・いいよ、アタシは」
「だめだ。テニアも俺を頼る事」
「えー?」
「えーじゃない!まったく・・・」

・・・ずっと 統夜は守ってくれた

「じゃあ、統夜がつらくなってもカティアとかメルアとかにはぜっったいに頼らない事」
「え、なんで?」
「なんでも!」
「理由を」
「な・ん・で・も!!」

・・・傷ついても 守ってくれた

「理由を説明してくれ!」
「なんでもったらなんでも!」
「だからなんで!?」
「なんでもったらなんでもったらなんでも!」

・・・アタシは守られてる けど それだけじゃいやだ 絶対に いやだ

「あーもう!じゃあテニアがつらくなってもカティアとかメルアとかに相談するのは無しな!」
「えー!?」
「えーじゃない!それくらい権利があって当然だ!」
「女には女の悩みってものがあるー!」

・・・あたしは 守りたい 世界でいちばん 大切な人を
92それも名無しだ:2006/06/22(木) 04:22:40 ID:LnoWCKiu
「それじゃさっきの話は無しだ!」
「ぶー!」
「ぶーじゃない!」
「やだっ!ぜっっったいに、統夜はあたしを頼る事!」
「別にテニアだけじゃなくてもいいだろ!?」
「やだ!」
「なんで!」
「なんでも!」

・・・アタシはこんなに弱いけど でも 守りたい 大切な 大切な人を

「って、だぁー!」
「うわっ!なに、どうしたの!?」
「時間時間!」
「え・・・あぁーー!」
「は、早く支度するぞ!」
「う、うん!」

・・・統夜

「統夜!」
「なんだよ!」
「さっきの話、絶対に守りなさいよ!」
「成立してないだろ!?」
「つらくなったらアタシを頼る!これだけじゃない!」
「だめだ!テニアも俺を頼れ!」
「アタシを頼る!」
「俺を頼れ!」




・・・だいすきだよ ずっと これからも 
93それも名無しだ:2006/06/22(木) 04:26:18 ID:LnoWCKiu
3スレ683の方のSSを見て
電波が舞い降りました

電波が舞い降りた瞬間に書いたので
こんな時間&誤字脱字が多いかもしれませんorz
94それも名無しだ:2006/06/22(木) 07:32:23 ID:UE0ITTuN
朝からええもん読ませてもらいましたGJ!
95それも名無しだ:2006/06/22(木) 09:33:41 ID:xJ3U60yk
テニア分チャージ!GJ乙テェェェッカァァァァ!!!!
96それも名無しだ:2006/06/22(木) 09:44:07 ID:pIbk6S3Z
チャージなどさせるか!











だがいいもん読めたんでさせてやらんこともない
97それも名無しだ:2006/06/22(木) 22:07:13 ID:OiZZjbY3
>>93
(・∀・)イイヨイイヨー
でも最後の方がちょっと読みにくかった。
状況描写を挟むといいかも。


それとは関係ないけど最近またJを始めた。
「ふぅん、そう」
「なんだよ?」
「別にぃ」

テニアがかわいくて仕方ありません!
98それも名無しだ:2006/06/22(木) 22:10:58 ID:FXyZq668
>>97
そうか、じゃあ最初の分岐ではAAについていけよ。
これは命令だ。


何故か?
砂漠に行ったときに分かるさ。
99それも名無しだ:2006/06/22(木) 22:16:45 ID:OiZZjbY3
>>98
すまない、手遅れだ。
テニアにまずい飯を食べさせるのは忍びなかったんだ。
ドレスは惜しかったが。






まぁ、セーブデータは取ってるけどな
100それも名無しだ:2006/06/23(金) 23:19:34 ID:tkacUW8V
|Д`)ダレモイナイ・・
テニアヲイタダクナラ イマノウチ?
101それも名無しだ:2006/06/23(金) 23:22:50 ID:uH73kcU3
>>100
総代ならあげる
テニアは俺がもらう
102それも名無しだ:2006/06/24(土) 01:02:44 ID:N99XU+M3
>>101
そうはいかん
テニアは俺じゃなくて統夜がもらう




その方が萌えるし想像しやすいんだ うん
103それも名無しだ:2006/06/24(土) 01:09:44 ID:OebWZ62H
>>102じゃあ俺はおまえを貰う
激しい夜を共に過ごそうぜ
104それも名無しだ:2006/06/24(土) 01:11:33 ID:HZdWplen
>>103
ひどいわ!俺とのことは遊びだったのね!?
105それも名無しだ:2006/06/24(土) 01:11:37 ID:Cvs8gArY
>>103
ウホッ
106それも名無しだ:2006/06/24(土) 07:52:19 ID:rOVV3a9A
それじゃ統夜は俺が頂いて行きますね。
107それも名無しだ:2006/06/24(土) 09:58:27 ID:HKtxuoyJ
>>106

テニア「TFS(テニアフライングニースペシャル)ブォォルテッカァァァァ!」
108それも名無しだ:2006/06/24(土) 11:36:09 ID:YZaocLA/
おっ、クリティカル。
109それも名無しだ:2006/06/24(土) 15:36:49 ID:FNi5VXpP
ならばその隙に俺が統夜を
海賊らしく・・・いただいていくっ!
110それも名無しだ:2006/06/24(土) 15:44:16 ID:wROsY7KB
>>109
キサマの物では(ry

って順番が逆だったか
111それも名無しだ:2006/06/24(土) 15:49:55 ID:IswMWTFQ
シャナ「だめじゃないかぁ、テニアー。死んだ人間が出て来ちゃあ……
死んでなきゃあぁぁ!!!」

シャナ「ククク……総代が、統夜をくれてもよいとおっしゃったのだよ……」

こうですか?わかり(ry
112それも名無しだ:2006/06/24(土) 16:54:56 ID:wROsY7KB
シャナって言われても炎髪灼眼の方が思い浮かぶから困る

王女で幼馴染み設定を活かした過去話がないから影が薄すぎ(ry
113それも名無しだ:2006/06/24(土) 17:56:46 ID:FNi5VXpP
>>111
その役はカティアが過去にやってくれました。
114それも名無しだ:2006/06/24(土) 23:44:09 ID:zuMIrj6Z
空手部部長「フェステニア・ミューズ!!いざ尋常に勝負っ!!キエーー!!」
ガキーーン!!
空手部部長「なにぃ!!こいつ、どうなっている!?こいつの装甲は!!」
統夜「テニアはフェイズシフトの装甲を持つんだ。展開されたらお前の蹴りなど通用しない」
テニア「守りたいご飯があるんだーーー!!」
115三人娘連動:2006/06/25(日) 02:32:27 ID:9Z7w49vU
統夜とカティアちゃんはバイト
メルアちゃんはお昼寝…
私は戸棚のケーキを口に頬張りながら漫画を見ていた…
「ただいま〜」
!統夜だ
「統夜お帰りなさ〜い」
「ただいま、他の二人は?」
「バイトとお昼寝」
「そうか…ん?」
統夜が戸棚をゴソゴソしている…
ヤッバ…あれ統夜のだったんだ
「統夜…そこにあったケーキ食べちゃった…」
統夜が凄い顔で迫ってくる
「あれは!」
パリン!と後ろから聞こえた…
メルアちゃん…?
「限定モノのわた…私の…チョコケーキ…食べ…」
するとメルアちゃんは出ていってしまった
116三人娘連動:2006/06/25(日) 02:37:46 ID:9Z7w49vU
………メルアちゃんのか!!
ヤバイ…泣いてた…
「統夜、ちょっと出かける」
「お、おい!ちょっと待て!」
統夜の声なんて全く耳にはいってなかった
早く謝らなきゃ…
謝らなきゃ…



今にも雨が降ってきそうだった…







J三人娘連動でSSを定期に載せようと思い第一段投下しました
次誰かは分かりません



あと自分携帯なんで長文ができないんですが御了承下さい
117それも名無しだ:2006/06/25(日) 02:49:11 ID:3b4Qfgr5
携帯からなのはかまわないけど
テニアは2人にちゃんづけしねーと思うぞ。
118それも名無しだ:2006/06/25(日) 03:05:32 ID:9Z7w49vU
しまった!登録のやつのまんまだ
まぁ、脳内で消して下さいませ
119それも名無しだ:2006/06/25(日) 11:53:03 ID:arsXdz1M
テニアはカティアとメルアのことを呼び捨てにすると思ってたが?
120それも名無しだ:2006/06/25(日) 11:58:35 ID:3b4Qfgr5
>>119
貴重な職人なんだし、俺も指摘して本人気づいてるんだから二度言わんでもええじゃまいか。
121それも名無しだ:2006/06/25(日) 11:59:36 ID:xMMEa0JR
122それも名無しだ:2006/06/25(日) 22:04:47 ID:FuCm/p7Q
加えて言うなら、テニアの一人称は『アタシ』だよ。
123それも名無しだ:2006/06/26(月) 12:42:12 ID:s2/WgzGK
>>120、121
申し訳ない。
124それも名無しだ:2006/06/27(火) 23:24:33 ID:K8HnZqJS
(゚д゚)テニア
125それも名無しだ:2006/06/27(火) 23:24:36 ID:ncOuqQwV
誰もいないみたいだから統夜はもらって行きますね。
126それも名無しだ:2006/06/27(火) 23:41:02 ID:gfXTB1LY
>>125
仕方ない、貴様には特別にバルザックをやろう
127それも名無しだ:2006/06/28(水) 00:26:39 ID:QpobpWUX
>>125にテニアのフィニッシュ・ブロー 「スペシャルローリングサンダーニー」が
炸裂しました
128それも名無しだ:2006/06/28(水) 00:30:37 ID:l+xdGhIN
このスレではテニアだけじゃなくて統夜も人気だね。
まぁ俺もセットで好きなんだがw
129それも名無しだ:2006/06/28(水) 09:15:20 ID:gv7w1+Hq
それじゃあ統夜とテニアをセットであと…スマイル持ち帰りでお願いします
130それも名無しだ:2006/06/28(水) 09:52:46 ID:KkzNMmTe
>>129
鉄也とキラを……しかも超兵器ヘッドまでつけて持ち帰るとは
131それも名無しだ:2006/06/28(水) 16:04:35 ID:cgY33e8L
それじゃあ俺はフーさまと統夜と絶望シェーキをセットで。
132それも名無しだ:2006/06/28(水) 16:15:28 ID:4zFZ1Cq4
おいおい、なかなかマニアックなもの頼むな。

……俺はジュア=ムとアル=ヴァンでも頼むか。
133それも名無しだ:2006/06/28(水) 16:40:15 ID:A31IszWl
「ったく、なんで降るかな・・・」
統夜は帰宅途中に雨に見舞われてしまった
今日の天気予報は雨は降らないという予報ではあったのだが
天気予報を信じきったせいで傘は持ってきていなかった
仕方がないので統夜は屋根のある場所で立ち止まっていた
「ここでしばらく雨宿りするしかないなぁ」

「あーっもう!天気予報の大嘘つきめぇーー!!」
「・・・ん?」
さっき通っていた道から大声がした
鞄に頭を乗せて覗き込んでみる
「くそー!これじゃびしょ濡れになっちゃうよぉー!!」
すると、鞄を頭に乗せてものすごいスピードで誰かが横切っていった
「・・・テニアだったよな今の・・・すごいスピードだ・・・」
統夜はそうつぶやいて、また屋根のある場所に戻った
「こうなると、俺も濡れながら帰らないと行けないかな?」
そう言って走り出そうとした時
「・・・ゃー・・・」
「ん?」
さっき横切っていった道からまた大声がしてきた
「とーゃぁーーー・・・・」
「え・・・おい、まさか・・・」
すると、テニアがまたものすごいスピードで
「とぉーーやぁーーーー!!」
「どぅわっ!!」
戻ってきた
「テ、テニア!?」
「ぜー・・・統夜・・・はー・・・こ、こんな所で・・・ぜー・・・・何して・・・はー・・・るの・・・?」
「いや、雨宿りしてて・・・」
「はー・・・アタシ・・・走ってたら・・・統夜が・・・見えた・・・ぜー・・・から・・・」
「と、とりあえずテニア」
「はー・・・何?」
「雨に濡れるからこっちこいよ」
「はー・・・うん・・・ぜー」
「あと深呼吸しろ」

「まーったくさ!天気予報が当たんないなら予報士なんていらないんだよ!」
「それは暴言だろう」
「当たらなかったその日は給料なんて出なきゃいいんだよ!」
「おい・・・」
「あーもうびしょ濡れ・・・どーしてくれるのさ!ったくもー・・・」
「はぁ・・・」
テニアが屋根のある場所で雨宿りした瞬間から愚痴ばっかり吐いている
統夜は半分呆れながらもずっと聞いていた
「・・・ね、統夜。傘持ってない?」
「・・・お前さ、こんなびしょ濡れになって今更傘持ってるなんて言うと思うか?」
「う・・・そうだよねー・・・」
134それも名無しだ:2006/06/28(水) 16:41:15 ID:A31IszWl
雨は止まない

「・・・」
統夜はテニアを見ていた
テニアの髪が雨に濡れていたせいで、テニアの肩にしなれかかっているのだ
統夜にはそれが新鮮に見えて、可愛く見えた
「・・・統夜?」
テニアはその視線に気づき統夜を見た
「・・・!」
ばっ
統夜は顔を背ける
「どしたの?」
「何でもない」
「・・・ほんと?」
「ああ」
「むー・・・なんかあやし・・・」
テニアは現在の自分の状況を解っていなかった
びしょ濡れになっていたため、ブラジャーが透けて見えていた
それが大きな勘違いとなってしまった
「・・・!!と・・・統夜のエッチーーーーー!!」
「うわっ!!こ、こら!大声で言うな!!それよりなんで俺が!!」
「アタシの胸ばっかり見てたんだーーーー!!」
「だぁ!違う!違うって!」
「何よーー!ずーーーーっとアタシの胸ばっかり見てーーー!!」
「違うって言ってるだろ!?」
「統夜のスケベ!!変態ーーーー!!」
「テニアが可愛かったから見とれてたんだ!」
「そんなわけな・・・え!?」
「あ」
統夜はしまったという顔をした
「〜〜〜!!」
テニアは顔を一瞬にして真っ赤にした
「・・・」
「・・・」
一瞬の沈黙
その後、テニアが口を開いた
「・・・どこが?」
「え?」
「アタシのどこが可愛かった?」
「・・・」
「・・・」
「雨のせいだろうけどさ」
「うん」
「テニアの髪が・・・なんというか、変わってて・・・」
「うん」
「いつも見たテニアじゃないような気がして・・・」
「うん」
「・・・可愛かった」
「・・・うん」
「・・・」
「・・・」
135それも名無しだ:2006/06/28(水) 16:41:55 ID:A31IszWl
雨は一向に止まない

「・・・ね」
「ん?」
「雨止みそうに無いからさ、濡れながら帰ろっか?」
「・・・へ?」
「いいじゃん!このまま何時間も待つのもヤダし、どうせ統夜も濡れてるでしょ?」
「でもここから家まで結構あるぞ?」
「歩くんだし問題ないよ」
「そうか、それなら問題な・・・っておい待て」
「ん?」
「歩いたら全部濡れるだろ?」
「いいじゃん、もう全部濡れてるしさ」
「・・・」
「ね?」
「わかったよ」
「えへへー、ほら!統夜!」
「うわっ!」
テニアは統夜の手をつかんでそのまま統夜を屋根のある場所から引きずり出した

二人は雨の降っている道を歩く
急ぎもせず、ただゆっくりと

「・・・あのさ、統夜」
「ん?」
「アタシ達ってさ、どんな風に見えるのかな?」
「雨の中歩いてる馬鹿な兄妹じゃないか?」
「むー!兄妹じゃない!」
「傍から見たらそうじゃないか?」
「うー・・・でぇいっ!」
「どわぁっ!な、何を・・・」
テニアは自分の腕を統夜の腕と絡めてきた
「えへへー、こうすればどこから見ても恋人同士だよねー!」
「・・・」
「・・・統夜?・・・やだった?」
「・・・よくそんな恥ずかしがらずに恋人だなんて言えるな・・・」
「う・・・あ、アタシだって恥ずかしいけど、兄妹に見られるのはやだ!」
「なんで?」
「そりゃ・・・」
ぐっ
テニアは腕に力を入れる
「・・・統夜が・・・誰かに取られたら・・・やだもん・・・」
「・・・テニア・・・」
「統夜は・・・統夜はねっ!」
テニアは腕を離して、統夜の正面に立つ

「統夜は・・・アタシがいなきゃ・・・ダメなんだからっ!!」
136それも名無しだ:2006/06/28(水) 16:43:29 ID:A31IszWl
「・・・」
「もし・・・統夜が・・・違う人を好きになったら・・・仕方ないかもしれないけど・・・」
「・・・」
「でも・・・アタシは・・・統夜がどこにいたって、ついていくんだからねっ!!」


「・・・はぁー」
「なっ!!ため息なんてつくなぁー!!アタシの精一杯の告白なんだぞーー!!」
「こんな時にこんな場所でしなくてもいいだろ?しかも雨降ってる時に」
「う・・・」
「・・・でも、ありがとうな」
「・・・う、うん・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・統夜は?」
「へ?」
「こらーっ!今度は統夜の番だぞーっ!」
「はぁ!?」
「今度は統夜が告白する番だ!」
「何で俺が!?」
「何!?アタシに赤っ恥かかせておいて自分は何もしないのかぁー!?不公平だーっ!!」
「ああーったく!分かったよ!言えっていうなら言ってやるさ!」
「よろしい!」

「えーっと・・・テニア・・・その・・・」
「・・・」
「俺は・・・テニアの事が・・・」
「・・・小さい」
「へ?」
「声が小さい!!」
「は!?」
「もーっと、ここ一帯に聞こえるようにっ!!」
「な、何でそんな大声で言わなきゃいけないんだよ!」
「アタシはそれくらい大声で言ったっ!!」
「ぐ・・・分かったよ!」

「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・ほら!さっさと「我!紫雲統夜は!」・・・!」
「己の名誉を賭け!いかなる時も!どのような苦難があろうとも!」
「・・・」
「フェステニア・ミューズを守る事を、ここに誓う!!」
「・・・」
「・・・これでいいか?」
「・・・」
「・・・」
「・・・ぷっ・・・あっはははははは!!似合わない〜〜!!」
「やかましい!どうせ似合わないよ・・・ったく・・・」
「あははははは!」
「はぁ・・・」
「あははは・・・えへへ・・・ていっ♪」
「うおっ!?」
テニアは統夜の胸に飛びついた
「テ、テニア?」
137それも名無しだ:2006/06/28(水) 16:44:21 ID:A31IszWl
「・・・ありがと」

「え?」
「さっきの告白さ、・・・欲しかったんだ」
「・・・何が」
「・・・絆っていうのかな?アタシと統夜が、恋人同士だーっていう・・・」
「・・・」
「統夜の周りにはさ、カティアやメルアや他にも色々いてさ・・・」
「・・・」
「・・・アタシ、ずっと不安だったんだ。いつか、統夜が取られちゃうんじゃないかって」
「・・・」
「だからさ・・・統夜に無理やり告白して、統夜はアタシのもんだっていう・・・絆が欲しかった」
「・・・」
「・・・アタシ、わがままだね」
「・・・」
「初めて会った時からずっとさ・・・統夜には無理ばっかり言ってるよね・・・」
「・・・」
「今の告白だって・・・なんか強制的だったし・・・さ」
「・・・」
「・・・あは・・・なんか、自分が最低な奴に見えてきちゃった・・・」
「・・・」
「ごめんね・・・統夜・・・ごめん・・・ね・・・アタシ・・・嫌な・・・やつ・・・だよ・・・ね・・・?」
「・・・テニア」
「えっ・・・?」

ぎゅっ
「・・・!」
統夜はテニアを抱きしめた

「一回しか言わないから、よく聞けよ」
「・・・うん」
「俺はテニアの事が大好きだ」
「・・・うん」
「さっきの告白だって・・・そりゃ、恥ずかしいし似合わなかったろうけど・・・」
「・・・」
「それでも、ひとつも嘘なんて言ってないからな」
「・・・うん」
「俺は、俺自身の意思で、テニアを守る。絶対に」
「・・・う・・・ん・・・」
「だから、迷惑な事なんて一つもない」
「・・・」
「・・・むしろ、嬉しい」
「・・・ぇ・・・?」
「だってそうだろ?俺にわがまま言うってのは、俺を頼ってくれてるって事・・・だからさ」
「・・・と・・・うや・・・」
「な?・・・だから、泣くな」
統夜はテニアの頭を撫でてやる
「・・・うんっ」
138それも名無しだ:2006/06/28(水) 16:45:33 ID:A31IszWl
気づいたら、雨は止んでいた

「・・・雨、止んだな」
「・・・そだね」
「・・・なあ」
「ん?」
「いつまで腕を組んでるんだ?」
「えへへへー♪いいじゃん、減るもんじゃないし♪」
「はぁ・・・でも、今度から学校行くのは大変だろうな」
「え?なんで?」
「なんでって・・・ほら、あの連中が・・・」
「あ、あ〜・・・そんなの、本音を言えばいいじゃん」
「それで聞くような連中か?」
「それじゃ、その時はアタシを呼んでよ」
「なんで?」
「決まってるじゃん!そいつらに思いっきり聞こえるように言うんだ!」
「何を?」



「フェステニア・ミューズは、紫雲統夜が世界中で一番、いっちば〜ん!大好きですってさ!!」
139それも名無しだ:2006/06/28(水) 16:48:01 ID:A31IszWl
おまけ

「ふむ、貴様も欲しいだと?ならばくれてやらん事もない。
 なに?ふん、次元連結システムを使えば録音なぞ造作も無いことよ。
 ついでにビデオで録画もしてあるがな・・・クックック・・・ハァーーッハッハッハッハッハッハ!!
 ・・・しかし貴様、どこかで・・・ハッ!その中身はまさか!貴様は相良宗介!
 ええい油断したわぁっ!!・・・ハッ!フェステニア・ミューズに紫雲統夜!貴様ら何を・・・
 何?その録画と録音した物を渡せ?フン!そんな事できるわけが無かろう!それに一部は
 売っているからなぁ!!・・・クックック・・・捕まえられると思っているのか?来い美久!我が冥王の前になぁ!!
 ・・・何!?美久貴様!裏切る気かぁ!!・・・ふっ・・・よかろう!取引といこうじゃないか!
 見逃してくれれば売ってきた物を取り返してこよう!それでよかろう!!・・・何・・・問題ないだと!?
 
 ころしてでも うばいとる だと!? な なにをする きさまらー!!」


その後【TTT】のメンバーのほとんどが病院送りにされる事件が起こった
被害者はこのように語っている

「あ・・・ありのまま 起こった事を話すぜ!

 『おれは逃げようとしたが統夜が何かを呟き、気づいたらすでにおれは地面に横たわっていた。
  薄れていく意識で見たのは、光をまとったり爆炎をまとった膝がメンバーの一人を打ち抜き、
  ふもふも言ってるぬいぐるみが何匹もいた』

  な・・・ 何を言ってるのか わからねーと思うが
   おれも 何をされたのか わからなかった・・・

     頭がどうにかなりそうだった・・・
   
   催眠術だとか超スピードだとか
    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ

    もっと恐ろしいものの 片鱗を味わったぜ…」
140それも名無しだ:2006/06/28(水) 16:50:42 ID:A31IszWl
色々詰め込んだら無駄に長くなった・・・orz

ぶっちゃけ おまけが書きたかった
今は反省している
141それも名無しだ:2006/06/28(水) 17:27:14 ID:A/k1aWur
GJ! いちいち萌の矢が俺の心を射抜いて死ぬとこだった
142それも名無しだ:2006/06/28(水) 18:40:41 ID:4zFZ1Cq4
OK,つまりTTTメンバーに炸裂する膝が書きたかったんだな?
GJだ。
143それも名無しだ:2006/06/28(水) 20:07:08 ID:xx85Uor/
ポルナレフw
144それも名無しだ:2006/06/28(水) 20:48:35 ID:eyYGzY3Q
TTTメンバーはスタンド使い、まで読んだ






GJ
145それも名無しだ:2006/06/28(水) 21:14:48 ID:RySj1+bS
>>133-139
ラァァァァーーーーーイ!!!
146それも名無しだ:2006/06/28(水) 22:02:44 ID:gNt3rmW1
GJ
147それも名無しだ:2006/06/28(水) 22:14:09 ID:n9XRdPSj
射手座の日をみてからハルヒがテニアに見えてきた俺はフレッツな男かもしれん
148それも名無しだ:2006/06/28(水) 22:44:39 ID:QpobpWUX
>>132
ご一緒に血だるまもいかがですか?
149それも名無しだ:2006/06/28(水) 22:47:06 ID:IFQ1tbBa
勇の目が覚めたのを確認すると、俺たちは機体の所へ戻ることにした。
飛ばされた時の衝撃で損傷し、バランサーまで狂っている。
今のままでは単独で飛行することすら、場合によっては、歩行するのも困難だろう。

雪の降り積もった地面独特の足音を立てながら、機体の方へと進む。
俺が少し前を歩き、テニアが少し距離を置いてその後ろから付いてくる形だ。

「統夜ー、お腹空いたぁ」

悲しく、切なそうな声が林の中で響いた。
こういう状況でもいつも通りの調子のテニアに、あきれてしまう。

「仕方ないだろ、我慢しろよ」
「でも……」
「だいたい、ネリー1人で暮らしてる小屋にそんなに食料があるわけないだろ」

テニアがこの一言で納得するだろうし、黙るだろうと思った。
ネリーだけが生活している所に俺たちが転がり込んだのだから、
食料が多少物足りないのはやむを得ないことだ。
しかしテニアは黙らなかった。
素早く俺の前に立ちふさがったテニアは、むしろ余計うるさくなっていた。

「そうだけどさ!」

拳を強く握り、目を三角にしている。
ここらへんがテニアの、カティアやメルアと違うとこだ。
カティアだったら、声を荒げはしないだろう。
感情をあまり見せないし、そもそも腹が減ったとか、言わない可能性が高い。
メルアだったら、少し悲しげな顔になるはずだ。
自分の発言に非があると考えたりするのかもしれない。それでも菓子は要求するだろうけど。
そこまで考えて俺は、そのくらいの想像ができるようになるくらいの時間は
彼女たちと一緒に戦って、生き残ってこれたんだな、と思った。

「無いなら無いで『俺が食料を調達してくる!』とか言えないの!?」

無茶苦茶言いやがる。
俺はサバイバルに長けた傭兵でも、自然の中で修行を重ねた格闘家でもないっていうのに。
テニアめ、空腹すぎて気が立っているのかもしれない。いや、ただ単にカルシウム不足なのか。
そういえばテニアは、大盛りの丼ものとか麺類とか、肉とかばっかり食べてる気がする。

「なんで俺が調達しなきゃなんないんだよ!」

丼とか肉とか考えてたら、俺まで腹が減ってしまった。
そして同時に、腹立たしさと空しさも感じていた。
周りは一面が雪に覆われてて、動物もいないし食えそうな植物だって見えない。

「……だいたい、調達のしようがないだろ」
「ぐっ……」

それきり言うとテニアは黙ってしまった。
俺はまた歩き出した。テニアも追ってくる。
150それも名無しだ:2006/06/28(水) 22:52:48 ID:IFQ1tbBa

「ごめん、統夜。さっきの……」

少し経つとテニアが謝ってきた。小さな、消え入りそうな声だ。
それでも十分なくらいに、周囲は静まりかえっている。

「…いいよ。俺だって、腹は減ってるし」
「あの…ね、統夜はどう思う?」

普段は、やたらと大きい声で騒いでることが多いから、変な感じがした。
いつの間にか距離は詰められ、テニアはすぐ隣を歩いている。

「何が?」

返事だけして、そのまま歩く。
テニアはこっちを向きながら歩いていた。
澄んだ緑色の瞳が、こっちの顔を上目遣いで覗き込むようにしている。
実際の年齢はテニア本人も知らないし、もちろん俺にもわからないけれど
外見から推定できる年齢より、少し幼い仕草だと思う。

「ユウとブレンだよ。大丈夫かな、って」
「大丈夫じゃないか? ……勇は」

さっき意識を取り戻した勇のことを考えてみる。
大した怪我もしていなかったし、多少疲れていたみたいだけど
それは、ネリーの小屋で休めばなんとかなる範囲内だ。
しかし―――。

「問題はブレンの方だな…」

俺が口にしたのは事実だ。
実際、勇のブレンの損傷は酷いものだった。
しかも、ここでは修理することすらできないのだ。
ブレンの自己再生能力に頼るにしても、どこまで治るか判らない。

「…そうだね」

しょんぼりした様子でテニアは同意し、目を伏せると何も言わなくなった。
151それも名無しだ:2006/06/28(水) 22:54:09 ID:IFQ1tbBa

「でもアタシね、なんとかなるような気がするんだ」

間を空けてから、再びテニアが口を開いた。
足を止め、真っ直ぐに前を見ている。
俺も足を止めて、いつもとは違う雰囲気の横顔に聞き返した。

「どうしてだよ」

弱い風が吹いて、テニアの髪がほんのちょっと揺れる。
遠くで、木の枝に降り積もった雪が落ちる音がした。

「どうしてって言われると困るけど……その」
「サイトロンの見せた未来、か?」
「……うん。やっぱり、ハッキリとはわからないけど」

こっちを向いた目は、まだどこか遠くを見ているような感じがする。

「これ以上、悪い方向にはいかない感じがするんだ。ユウも、ユウのブレンも」

テニアは振り向き、ネリーの小屋の方を見つめた。
普段とは違うテニアから受ける不思議な感覚は、まだ続いている。
静かな口調でテニアは締めくくった。

「……アタシたちも」

いつもの口を大きく開けた笑い方じゃなく、ほんの少しだけの優しい微笑みが一瞬だけ見えた。

「そうかもな」
「あーっ! 統夜、真面目に聞いてないでしょ!」

ふくれっ面の彼女は、もういつものテニアだった。
歩き出す。
テニアは急に歩き出した俺に驚いたようだったけど、すぐに付いてきた。
長く、赤い髪が揺れている。
ちょっと寒いぐらいの空気が、今は何故か心地良い。
152それも名無しだ:2006/06/28(水) 22:55:55 ID:IFQ1tbBa
お目汚しスマソ。
なんだか久しぶりに書いたのでところどころ変かも。
重ね重ねスマソ。
153それも名無しだ:2006/06/28(水) 23:09:11 ID:See4DFS8
>>152
GJ!
あの場面を鮮明に思い出したよ
154それも名無しだ:2006/06/28(水) 23:37:36 ID:6/9HNjof
ピッピピッ
統夜「三点で576円になります、
では1006円お預かりいたします、こちらお釣りの430円になります
ありがとうございました〜」
ここは夜のコンビニ
俺は一人でコンビニの夜勤をしている、労働基準法?おまえまだ未成年だろ?だって?知ったことではない
やれっていうならやってやるさ
まぁ夜勤はやることやってしまえば客がいるとき以外はダラダラしてていいので、最後の客が帰った今俺は自由になった。
「さて、ヤンジャンでも読むか」
と雑誌コーナーを整理してヤンジャンを手にカウンターに戻ろうとした、その時…
ピコーンピコーン
自動ドアが反応した…いやな音だ、と思いつつも「いらっしゃいませー」と条件反射で対応したが、コンビニに入ってきたのはウチの大食漢であった
テニア「こら統夜!テキトーな接客!マイナス30点!!」
統夜「テニアか…夜勤ぐらいは6割のテンションで働かせてくれ、この後も長いんだ」
テニア「まぁアタシだけだし許そう、それにアタシは客じゃないしね」
統夜「じゃ何しに来たんだ?用もなしに夜中に出歩くなよ危ないだろう」
テニア「へぇ心配してくれるんだサンキュ。で用はコレさ!じゃーん!!」
とテニアが顔の前に出した手にはV字に広がる長方形の紙切れ二枚。これは…映画のチケット?
統夜「ゲキ・ガンガー3劇場版―魂の響きは熱く哀しく―…?」
テニア「アタシの趣味じゃないよ、この前アキトさんの屋台にいったらユリカさんにもらったんだ」
統夜「ユリカさん…ついにアキトさんと茨の道を…」
テニア「違うよヤマダさんにもらったんだって、布教とか何とか」
統夜「ふーんヤマダさんか…合点がいった。でももらっても行く暇が…」
テニア「明日のお昼でいいじゃん土曜なんだし、統夜明日10時あがりでしょ?」
統夜「え?おまえと行くの?ていうか俺寝ないで行くの?」
テニア「カップルでアニメ映画見る変なカップルになろう」
統夜「人それをオタップルという…!!」
テニア「いいんだよ!!統夜と行きたいの!行くでしょ!?来ないなら…膝が飛ぶからね?!」
統夜「まぁ興味がないわけではないし…膝も怖いので行きますハイ」
155それも名無しだ:2006/06/28(水) 23:39:21 ID:6/9HNjof
―そして数時間後―

統夜「それじゃお疲れっしたー」
クルツ「おうゴクローさん、デート楽しんで来いよ」
統夜「デートっていうか拉致監禁拘束ですよこっちは眠いのに…」
クルツ「バカやろう!!おまえ女の子からの誘いを無碍にしたらバイトの先輩として顔が立たん!!」
統夜「別にクルツさんとはカンケー無いじゃ…」
クルツ「テニアちゃんに限らずカティアちゃんもメルアちゃんもこの砂漠のような職場のオアシス!それを泣かせるのは俺が許さん」
統夜「だいじょうぶですよちゃんと行きますから…それじゃ」
約束の時間は12時だから少し余裕があるな、一回帰ってシャワーでも浴びよう…
と考えていた瞬間高速で走り抜けるのを感じた
???「紫雲!?すまない手を貸してくれ!!」
統夜「宗介?!どうした慌てて!?」
宗介「すまない…かなめが行…方不明なんだっ…!!」
統夜「行方不明!?」
宗介「護衛の予定だったのだが、かなめに『女の子の買い物をするから今日はついてこないでよね!!』と言われてしまったので完璧な護衛ができなかった」
統夜「それよりもかなめちゃんの居場所に検討はついてるのか?」
宗介「女性用下着の専門店に入ってから出てこないので中に入り店員を尋問した結果、
スーツを着た女性に新作の下着を試さないかと言われ、付いていってしまったようだ」
宗介「すまない手を貸してくれ…!!」
統夜「…よし、わかった!探そう!!」
宗介「助かる、では紫雲はこことここを頼む俺はこことここを当たる」
宗介「では紫雲すまないが頼む!」
統夜「ああできるだけはやるさ!!」
…今は10時過ぎ、テニアとの約束の時間は12時だしそんなに遠くない、いそげば間に合うはずだ…早く見つけなくちゃ!!
156それも名無しだ:2006/06/28(水) 23:40:34 ID:6/9HNjof
そして探した結果、宗介が見つけて無事らしい
かなめちゃんはホントに下着の新作のお試しで別のランジェリーショップに行っていたようだ。まぁ何もなくてよかった

が…すでに時間は13時30…大遅刻である、しかも雨も降り出していた。
遅れることを連絡できればよかったのだが、俺もテニアも現代文明最大の利器を持ち合わせていないので連絡とれなかったのだ。
こんなすれ違いやってる高校生なんて俺たちぐらいだろうなぁ…
とりあえず家に電話したがテニアは帰ってないらしい、ということはウチのコンビニか…?
クルツさんのいるコンビニに走って向かうとそこには少々怒り気味のクルツさんが待っていた
クルツ「お前何やってんだ?さっきテニアちゃん店に来たぞ!びしょぬれで。」統夜「ホントですか…!?」
クルツ「とりあえず傘は持たせたけど…めちゃくちゃ心配してたぞテニアちゃん、お前が約束破るはずないって」
統夜「テニアどこに行ったか…わかります?」
クルツ「とりあえず家に帰らせたよ、あのままじゃ風邪引きそうだったし…ついさっきだから走れば追いつける、走れメロスのように!」
統夜「ハイ!!」
157それも名無しだ:2006/06/28(水) 23:44:02 ID:6/9HNjof
返事をする前に身体は反応していた
テニアに会いたくて、会って謝りたくて
テニアは来なかったら膝が飛ぶと言っていた、好きなだけ飛ばしてくれ
お前との約束を疎かにして、お前を雨のなか待ちぼうけにしてしまった
何度謝っても足りない何度怒鳴られても足りない
統夜「テニア!!」
前を歩いていたテニアに叫んで駆け寄る
目の前のテニアは雨に濡れていて髪の毛が重さで大人しくなっており一層元気がないように見えた
統夜「ごめん!本当にごめん!!」
その場で殴られるかと思ったが、頭を俺の胸に預けられただけだった
テニア「…よかった何かあったのかと思った…」
統夜「ごめんな…心配かけて」
テニア「で…どこ行ってたの」
統夜「え…とかなめちゃんを探してた」テニアの口がぽかんと開き、目はまん丸に点になっていた
統夜「だってしょうがないじゃないか…急にいなくなっちゃったみたいで…かなめちゃんまだいろんな組織に狙われてるらしいし、やっぱほっとけないよ」
テニア「そうだよねアタシたち恋人じゃないしね…別に優先するほど大切じゃないよね…」
涙か雨か、何かがテニアの頬を伝った
統夜「俺は!!」
テニアがびっくりする
周りには誰もいない
統夜「テニアの元気なところも!一生懸命で頑固なところも!
いつもコンビニのバイトの終わり時間に迎えに来てくれるところも!
そういうしおらしいところも!
全部全部!好きだ!!大好きだ!!おまえがこの世で一番大好きだあぁーッ!」
158それも名無しだ:2006/06/28(水) 23:46:13 ID:6/9HNjof






サァーッ



雨の音だけが町を包む




テニア「統夜…恥ずかしいよ……でもうれしい、うれしいよ」
統夜「俺もめちゃくちゃ恥ずかしい…でも…それよりもおまえへの気持ちでいっぱいなんだ」
雨で濡れてしまったテニアの頬を拭う
テニア「ありがとう統夜…でも約束は約束だからさ
目をつぶって」
観念してやってくる膝を迎えるために目をつぶった…
……


テニア「ちょっと統夜しゃがんで」
シャイニングウイザードだ、ホントに飛んでくるんだ。と思っていたとき
やってきたのは…
「ふぉ?!ふぇにあ!!」
テニア「いいから…」
キスだった。しかも濃厚である。テニアの舌は俺の舌と絡まり合い唾液と唾液で口の中は熱くなっていく
テニア「ぷはぁ……えへへ…愛の確認!ありがと統夜!!」
いやありがとというかむしろこちらがありがとうございますであっててかこれはさっきのこくはくのへんじなんだろうかいやしか…
テニア「あ!虹だ!!」
いつの間にか雨はやんでいて太陽が顔を出して虹ができていた



携帯からの投下失礼しました
オチが微妙だとかクルツがなんでコンビニ店員だとかどっかで見たことあるとか言わないで
じゃ失礼しました
159それも名無しだ:2006/06/29(木) 00:00:17 ID:xAK9B/On
何で今日はこんなにGJが多いの?
160それも名無しだ:2006/06/29(木) 00:52:21 ID:w+Lsvpjp
強いて言えば宗介はかなめでなく千鳥と呼ぶくらいだがそんなことはどうでもいい。


これでもくらえ!! GJ・乙テッカァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!
161それも名無しだ:2006/06/29(木) 01:09:25 ID:1CS7u1IC
アンカーつけるのが面倒なくらい、おまいらGJ!
162それも名無しだ:2006/06/29(木) 01:48:38 ID:mVlX2xvl
貴様等!俺が萌え死んだらどうするんだ!

ところで、髪ネタが多いな。テニアはくせっ毛にコンプレックス持ってるぽいよね。
確か攻略本の落書きにシャナのサラサラストレートを羨ましがってるのがあったような。
163それも名無しだ:2006/06/29(木) 08:47:34 ID:96kGyYWK
テニア分チャージ!!


乙!メェェェェイオォォォォウゥ!
164それも名無しだ:2006/06/29(木) 15:20:47 ID:VpkeI88n
ちょっとこないうちに、こんなにも乙が溢れているなんて・・・
ディ・モールト
ディ・モールト
いいぞッ!!
165それも名無しだ:2006/06/29(木) 16:06:22 ID:I+1rB7l9
「ねーねー、お願いだよテニア〜」
「や、ヤダよ! なんでアタシが…」
 突然ですがある日の昼休み。アタシは女友達に何かをお願いされていた。。
 友達はまるで甘えるようにアタシに言い寄るけど断固拒否。
 聞くと、友達がやってるバイトに急に行けなくなっちゃったらしいんだけど。
「そもそも何でアタシなのさ?」
「だって他の皆にもお願いしたんだけど、塾とかバイトで忙しいって言うんだもん…テニアはバイトもなんにも無いんでしょ?」
「うぐ…まぁ、そうだけど…」
 本当の事を言われて微妙に言い返せない。確かに帰っても何にもする事ないけど……ただ中華一番の再放見るくらいだし…。
「だから、ね? お願い〜」
「で、でも……大体なんで行けなくなっちゃったの?」
「彼氏とデート」
「そんなもん今度でいいじゃん!!」
 理由を聞いて一瞬力が抜けそうになったけど、そんな自己責任的な理由にアタシは思わず大きな声を上げてしまう。
「えぇ〜〜ヤダよ〜〜! 私の彼氏社会人だし…テニアと紫雲君と違って同棲してるわけじゃないし…」
「な、なんでそこで統夜が……で、でもだめだめ。アタシには無理だって…」
 統夜の名前が出てきて一瞬動揺しちゃった。
「とにかくお願いだよこのと〜り! 頼れるのはテニアだけなんだよ〜」
「そ、そんな…涙目で言われても…」
「引き受けてくれたら、今度お昼奢るからさぁ」
「う…」
 アタシは悩む…。
「……変な店じゃないよね?」
「そんなわけ無いでしょ?」
「変なことされないよね?」
「されないされない。お客さん皆良い人ばかりだよ?」
「うぅ〜」
 悩みに悩む…。断っても良かったんだけど…友情を守れてお昼までごちそうになれるチャンスだし…
「わ、わかったよ」
「ほんとに!? ありがと〜!」
 友達は大いに喜んでいる。
「じゃあ、今からバイト先教えるね? チーフからは私から言っとくから」
「う、うん」
 喜んで小さな紙になんか書いてる友達。引き受けてよかった。
 でも、放課後その店に行ってみたらそこはメイド喫茶で、しかもフー=ルーと総代のおじさんが経営してて、偶然統夜と遭遇したりとかいろいろドタバタだったのを考えると…微妙。
 しかも1日だけのはずなのに何故かバイトとして決まったあたり…なんだかハメられた感があるのはアタシだけ?


なんか浮かんだんで投下してみた。どんな事があったか…想像力が乏しいので書けなかったorz
あと萌え要素が全く無いのにも気付いた…OTL
166それも名無しだ:2006/06/29(木) 17:05:27 ID:GYCYKelX
>>165
気にすんな!がんばれ!
167それも名無しだ:2006/06/29(木) 18:56:21 ID:eH/6XHPG
「・・・で、何でこんな格好なの?」
「あら、似合ってると思うけど?」
友達のバイト先、それはなんとメイド喫茶だった。

「それに、なんでフー=ルーがいるの!?」
「あら、ジュア=ムが『いまこんなのが地球では流行っているそうです』と言われてやっているのだけど?」
「・・・」
騙されてる。絶対騙されてる。
「・・・でさ、店長が・・・」
「絶望せよぉおおおおをおをぉぉぉおお!!」
「総代、お客様に聞こえますわよ?」
「・・・」
おかしい。絶対この店はおかしい。
「バイトの子から聞いてるわ。それじゃ、早速だけどウェイトレスくらいできるわよね?」
「う、うん」
「それじゃ、お願いするわ。私は調理担当だからよろしく・・・後、あなた大食らいだからってお客様のを食べないようにするのよ?」
「そ、そんなことしないよ!!」
「チャーハンはぁぁあああ!!卵とぉぉをおおをぉぉおおぉぉ!!ご飯をぉぉおおおをぉぉお!!絡み合わせるのだぁぁあああぁああ!!」
「総代。聞こえますわよ」
・・・なんでここ潰れないんだろう。

「いらっしゃいませー」
「い、いらっしゃいませー」
・・・こういうのって、実際やると難しいもんだなぁー・・・
笑顔を意識的に持続するのってキツイ・・・
「・・・はぁー」
おっとっと、ため息はいけないよね・・・ああっと次の客が!
「あ、いらっしゃいま・・・って!」
「テ、テニア!?」
「おおぉー!テニアちゃん、メイド姿もいいねー!!」
えぇー!?なんで統夜とクルツがいるんだよー!!
「ちょ、ちょっとなんで統夜とあんたが!?」
「おーっと俺達は大事なだーいじなお客様だぜ?そんな扱いでいいのかなー?」
「ぐ・・・!」
「んじゃ、俺達はどこに座ればいいのかなー?」
「こ、こちらへどうぞ〜・・・」
く〜・・・悔しい・・・!

統夜とクルツを席に案内させた。
「そ、それではご注文を〜・・・」
「そ、それじゃ俺は・・・このセットでいいや」
「俺はっと・・・んじゃ、テニアちゃん一つ!」
「ちょ、ちょっとあんた!ふざけるんじゃ「俺たちはお客様〜♪」・・・!ぐ・・・し、しつれいですがおきゃくさま〜それはごえんりょくださいませぇ〜・・・」
・・・コイツ・・・後で絶対ぶちのめしてやるぅ〜・・・!!
「仕方ねえなあ♪そいじゃこいつと同じでいいわ♪」
「わ、わかりました〜。しょうしょうおまちを〜・・・」
私が遠くなっていくと二人の話が聞こえてきた
『ぷっくくくく・・・いやぁーあんなテニアちゃん見たことねぇからいいなぁ〜♪』
『・・・おまえさ、ここにテニアがいた事知ってたのか?』
『あぁ?そりゃ、こんな機会はめったにないからなぁ〜♪』
・・・許すまじクルツ・・・
168それも名無しだ:2006/06/29(木) 18:57:07 ID:eH/6XHPG
「えっと・・・1900円ですー」
「テニアちゃん・・・昔のよしみで少しくらいまけてくんない?」
「・・・あんたね・・・」
「クルツ、どうせ割り勘だろ・・・ほれ」
「ちぇー、つれないなぁ、ほいよ」
「・・・1900円丁度頂きますー、ありがとうございましたー」
「テニアちゃーん、もうちょっと感情込めてさー」
「さっさと帰れぇー!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・あ」
気づくと、客席から何人もの視線が・・・
「・・・ぷっ・・・うくくくく・・・」
「・・・」
「・・・す、すいません・・・」
「うーっし統夜!いいもん見たし帰るかー!!」
「うぅぅぅぅ〜〜!!」
「テ、テニア・・・がんばれよ〜・・・」
カランカラン
「・・・はぁ〜〜」
うぅ〜・・・恥ずかしい・・・

「・・・おつかれさまでした〜・・・」
やる気の無い声でメイド喫茶を後にした
はぁ〜・・・つかれたぁ〜・・・
途中で統夜やクルツには会っちゃうし・・・も〜!!
はぁ・・・さっさと帰ろ・・・
アタシは裏口のドアを開けた
「・・・おっ、お疲れさん」
「えっ!?と、統夜!?どうして!?」
「いや、テニアがバイトなんて一体どうしたのかなって思ってさ・・・」
「・・・」
「それに、夜も遅いしな。一人で帰るのも心細いだろ?」
「・・・うん」
「ん。んじゃ帰るか」
「うん!」
169それも名無しだ:2006/06/29(木) 18:58:40 ID:eH/6XHPG

「・・・なるほどね・・・」
「もー!確かに友達だから仕方なかったけど、クルツまで来るなんて聞いてないぞー!」
「・・・いや、俺はクルツが『ちょっとテニアちゃんがバイト始めたらしいぞ、見に行くか?』って言われて」
「へ!?な、なんでクルツが知ってんのさ!?」
「さあ・・・なんでだろうな?・・・常連なのかな?」
「えぇ〜!?クルツのおかげで赤っ恥かいたんだぞ!クルツのやつぅ〜!!」
「まあまあ」
「ったくもー・・・」
「・・・でもさ」
「・・・?なに?」
「結構・・・可愛かったな、テニアの・・・メイド姿」
「え!?」
「あ、いや、なんでもない!聞かなかった事にしてくれ!」
「・・・もう一回」
「へ?」
「よく聞こえなかった!」
「え」
「もう一回!!」
「・・・テニアのメイド姿は可愛かった!」
「・・・ほんと?」
「ああ」
「・・・そっか・・・えへ、えへへへ・・・よし、決めた!」
「・・・何を?」
「アタシ、あそこのバイト続ける!」
「え!?な、なんで!?」
「えっと・・・統夜のバイトだけじゃやっぱり・・・お金が足りないから・・・かな?」
「そんなのいいんだぞ?俺が頑張ればいいんだし」
「いいの!もう決めた!」
「そ、そうか。・・・うん、正直・・・助かる」
「でも、条件がある!」
「・・・何?」
「統夜が、・・・えっと・・・アタシがバイトするメイド喫茶に来る事!」
「へ!?お、俺ああいう所苦手だし・・・」
「ダメ!頻繁にじゃなくてもいいから、来る事!」
「・・・わかったよ」
「えへへ〜、それじゃ帰ろっか!統夜!!」


その後聞いた話だと、なんと友達の彼氏の社会人がなんとクルツだったってのが驚いた。
もちろん、友達にはよーく言い聞かせておいた。
統夜は・・・あの後、お客さんとして来た時、フー=ルーや総代のおじさんが調理として働かないかと勧誘してた・・・
どうして勧誘したのか聞いたら「倅にはぁあああぁぁぁぁ!筋があるぅぅぅううううぅぅうう!!」だって。
アタシは・・・統夜と一緒にバイト出来るかもしれないから嬉しいけどね!



心配するな>>165
援護攻撃をする者がここにいる

・・・続きを書こうとしていたのならスマンorz
170それも名無しだ:2006/06/29(木) 19:12:28 ID:flGgryRB
おまえらに言えることは一つ!!









GggggggJjjjjjj!!!!!
171それも名無しだ:2006/06/29(木) 19:31:27 ID:yUEKeEsl
ぐぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっっっっじょぶうぅぅぅぅぅぅうぅぅぅ!!!!!
てか三時間足らずでここまで書いたID:eH/6XHPG!
あんたマジネ申だ!!!!
172165:2006/06/29(木) 19:39:57 ID:I+1rB7l9
ぐおっ!!俺のあのような文からあんなGJ!な援護攻撃を仕掛けるとはっ!!
>>169氏マジGJだ!!
173それも名無しだ:2006/06/29(木) 20:35:38 ID:Qwh1OT0h
予想外の連携攻撃に撃沈されてしまったのも私だ










GJ!!
174それも名無しだ:2006/06/29(木) 23:36:04 ID:qGdpJlMd
きさまら・・・きさまらあっ!
ばかやろおおおおおおおおっ!!




なほどGJ!
175それも名無しだ:2006/06/30(金) 02:04:18 ID:FArRoIHs
このテニア分チャージの激しさは、例え冥王と言えども止められまい!







GJ!
176それも名無しだ:2006/06/30(金) 11:24:38 ID:THVkR40i
ギリアム イェーガー!
つまりGJ!
177それも名無しだ:2006/06/30(金) 16:03:08 ID:NnXVl6CI
ガフッ・・・・・・こ、ここまでの実力者がおろうとは・・・G、J・・・
178それも名無しだ:2006/06/30(金) 22:22:13 ID:QeEkSrw1
これた無限を越えた・・・絶対テニアの力だぁぁぁぁぁ!



GJ!
179それも名無しだ:2006/07/01(土) 01:38:57 ID:BijoA6z0
投下しますよ。
180それも名無しだ:2006/07/01(土) 01:39:59 ID:BijoA6z0

「じゃあ行って来るよ。」
靴の踵を整えながら統夜は言った。
学校から帰って間もない時刻だが、バイトの時間が迫っている以上のんびりも出来ない。
「うん、いってらっしゃい。ごちそう作って待ってるからね♪」
「ああ、頼む。」
もっとも、テニアの料理の腕は以前と比べて格段に上がったものの、時たま失敗するため油断できないのだが。
「多分、9時過ぎぐらいになると思う。」
「わかった。それくらいに出来上がるようにするよ。がんばってね!」
「ああ。」

ドアを開けた先には茜色に染まり始めた空が広がっていた。
ずいぶん日が長くなったな。
そんな事を考えながら統夜は愛用している自転車にまたがった。
「さて、がんばるか。」
気合を入れ、日の沈み始めた町に向かって自転車を漕ぎ出した。


一方、テニアは夕食の食材を求めて冷蔵庫を物色していた。

「確かここに・・・おぉ!合挽き肉発見!タマネギもあったはずだし・・・うん、食パンもある!」
目標の物を見つけて満足そうに微笑む。
「統夜ハンバーグ喜んでくれるかなぁ・・・」
いや、喜んでくれるに決まっている。
なによりアタシが大好きなのだ。統夜もきっと好きなはずだ。
根拠の無い確信を持ちつつ、下準備を始めるテニア。
ボールにタネを仕込み、炊飯器にお米をセットする。
「9時過ぎ・・・って言ってたよね、確か。」
呟きながら壁にかけてある時計を見やる。
午後4時を回った所だ。
統夜が帰ってから焼いた方がいいよね。アツアツを食べてもらいたいし。
うん、と頷くとテニアはソファに横になった。
「残りは9時頃でいいや。」
鞄から読みかけの漫画を引っ張り出し、読み始めた。

181それも名無しだ:2006/07/01(土) 01:41:21 ID:BijoA6z0

午後9時頃、統夜は仕事を終え、家路についていた。
疲労が溜まった体に、やや気温を下げた夜の風が吹き付ける。
この心地よさが充実感と言うやつなんだろうか。

「今日もよく働いたな。」
呟きとほぼ同時に、統夜の腹の虫が空腹を伝える鳴き声を発した。
早く帰って飯にしよう。
テニアのやつ、失敗してなきゃいいんだけどな。
ペダルを漕ぐ足に力を込め、交差点を曲がる。
その矢先、歩道が歩行者によって塞がれていた。
「うわっ!?」
慌ててブレーキを引き絞り、寸でのところで自転車を止めた。
「おい、危ないだろ!」
「す、すいません。」
歩行者からの声に反射的に頭を下げたが、その声には聞き覚えがあった。
顔を上げてみればそこにはよく知ったクラスメイトの顔があった。

「あれ、甲児か?」
「誰かと思えば統夜じゃねぇか。こんな所でなにやってんだ?」
「いや、俺はバイトの帰りだけど・・・お前等こそなにやってるんだ?」
甲児の他にもクラスの男子が2人。
「ほれ、今日はそこのレンタルビデオ屋が100円セールの日だろ?」
甲児に代わり、クラスメイトの男子が答える。
「こいつ早生まれだからな、会員証作ってるんだよ。」
親指で一人のクラスメイトを示しながら言う。
「そこでまあ、こいつの会員証に俺らもあやかろう、って訳だ。」
「大体の事情はわかった。要するにみんなでエロビデオ借りに来たわけだな?」
「正解。お前もどうだ、紫雲?」
正直、迷った。
興味は多いにあるが、ビデオという媒体上、見る場所が限られる。
テニアという年頃の同居人がいるため非常に危険だ。
しかし・・・いや、そういえば明後日はテニアがバイトの日だったな・・・・。
「・・・よし、俺も行く。」
「そうこなくっちゃな!行こうぜ統夜!」
182それも名無しだ:2006/07/01(土) 01:42:33 ID:BijoA6z0

ビデオ屋の一角、18禁のコーナーにやたらと若い、学生と思しき一団がいた。
しかし店員は特に咎める訳でもなく、普通に仕事をしている。
実際、ただのバイトに過ぎない彼らはそこまで仕事熱心ではないのだ。

「そんなにビビるなよ、見た目だけで年がわかるわけねぇだろ?」
「あ、あぁ。わかってはいるけどなんか緊張して。」
小声で会話する甲児と統夜。
大丈夫だろうとは思っていても、万が一見咎められて学校に連絡された場合を考えると気後れしてしまう。
「すぐ慣れるさ。それじゃ俺も探してくるかな。」
そう言い残して甲児はその場を離れた。
確かに気にしたところでどうなるわけでもない。
そう思い直すと統夜を物色するために、アダルトコーナーの奥深くへと足を踏み出した。


数十分後、
「まだ決められねぇのか、統夜?もうみんな決めちまったぞ?」
「う・・・ちょ、ちょっと待ってくれ!」
甲児に急かされ、そうは言ったものの、あまりに選択肢が多すぎてなかなか決める事ができない。
100円なのだから気になるものを全て借りれば良さそうなものだが、
それは何というか、妙なレッテルを貼られそうで気が引ける。
「しょうがねぇな。お、これなんてどうだ?」
甲児が指し示したパッケージには『スポーツ少女シリーズA』の銘がうたれている。
「どれど・・・」

主演の女の子の特徴を列挙すると。
クセっ毛のロングヘアー、
小柄でスレンダーな体格、
そして勝気そうな表情、
裏側にはその女の子がブルマやスクール水着やテニスウェア、
そしてなぜか裸の上に柔道着の上着だけを着た姿でのアレやソレが載っていた。

「・・・・・・・・・・・・」
「どうだ?似てねぇか?」
「あのな、俺はあいつのことを」
「無理するなよ。お前も色々と我慢してんだろ?」
「うっ・・・いや・・・」
「たまたま似てるだけだって。遠慮する必要なんてねぇだろ。」
「しかしだな・・・」
「借りねぇなら俺が借りるぞ?」



結局それを借りる事にした。

183それも名無しだ:2006/07/01(土) 01:43:39 ID:BijoA6z0

「それにしても・・・」
カゴの中に入った大量のDVDとビデオを見て統夜は、
「レジに持ってくの恥ずかしくないのか?女の人がレジやってるぞ?」
と素朴な疑問を口にした。
件のクラスメイトはそれを鼻で笑った。
「甘いな。俺ほどのレベルになれば・・・むしろ興奮する!!」
「そ、そうか。すごいな。いろんな意味で。」
そんなレベルに到達するのは人としてどうなんだ、という台詞をすんでのところで飲み込んだ。
価値観は人それぞれだ。とやかく言うことではないだろう。
そう思い直した統夜の目にレジで問答するクラスメイトの姿が映った。

『・・・・・の十本ですね?』
『すいません、よく聞こえませんでした。もう一度復唱をお願いできますか? 大 き な 声 で 』
『あ・・その・・・ですから・・・・・』
『聞こえませんねぇ、仕方ありません。リピートアフターミー?【実録!!野外露出三本勝負!】』
『店長!代わって下さい!!』

「・・・止めなくていいのか?あれ。」
「知り合いだと思われたくねぇからなぁ・・・」
「あいつも悪い奴じゃないんだよ。ドSなだけで。」
慣れているのか、しっかり距離を保ちながら感想を述べる二人。
「そうだな、外で待っとくか。」

184それも名無しだ:2006/07/01(土) 01:44:44 ID:BijoA6z0

「全部二泊三日か。お前等ちゃんと返却しろよ、延滞したら取り立てるからな!」
ブツを配り終え、釘を刺すクラスメイトに、適当に返事をする3人。
「それにしても一本でよかったのか?紫雲。」
「ん、ああ・・・まぁ見るチャンスがあんまりないからなぁ。」
「統夜も結構苦労してるんだな。」
「ケッ!カワイイ女の子と同棲してる時点で同情の余地はねぇ!」
「お前達何をしている?」
突然割って入った声に緊張が走った。
「・・・ってなんだ、相良かよ。」
「お前こそ何してんだ?」
「学区内の治安維持を目的とした哨戒任務だ。質問に答えてもらう。こんな所で何をしている?」
(どうするんだ?)
(相良は融通利かないしな。適当にごまかそう)
(よし、それで行くぞ!紫雲!)
「え?」
「いや、散歩だよ散歩!もう帰るとこ!」
「たまたま偶然奇跡的に会ったんだよ!」
「やべっ!そろそろ帰らねぇとシローが心配する!じゃな!」
即断即決、蜘蛛の子を散らすようにその場から離脱した。
「お、俺も、っ!?」
遅れて踵を返そうとしたが、凄まじい力で肩を掴まれていた。
「二、三、質問に答えてもらう。」

185それも名無しだ:2006/07/01(土) 01:45:48 ID:BijoA6z0

「ずいぶん時間をくったな。」
腕時計の針は11時を回っている。
バッグの中身を頑なに見せたがらなかった為、不信感を持たれたのだ。
「テニアのやつ、怒ってるかな。」
ようやく辿り着いた自宅は電気が消えていた。
「やっぱり怒ってるな・・・・」
鍵を差し込んで玄関のドアノブを引くが、ドアはロックされている。
「・・・?開いてたのか?」
もう一度鍵を回し、家に入り電灯をつける。
「ただいま。」
しかし返事は無い。
コンビニにでも行ったのか?だとしたら無用心だな。
そんな事を考えながら廊下を歩いていると、居間の方から微かな気配が感じられた。
泥棒?いや、それなら電気を点けた時点で逃げてるはずだ。

居間の明りを点けると、そこにはソファで眠りこけているテニアの姿があった。

186それも名無しだ:2006/07/01(土) 01:47:24 ID:BijoA6z0

「おーーい、起きろーーー!」
声をかけながら肩を揺すると、テニアはこれ以上ないくらいに寝ぼけまくった目を統夜に向けた。
「ふにゃ?」
「『ふにゃ?』じゃない。何でこんな所で寝てるんだ?」
「わすれもの?」
「なんでだ。バイトならとっくに終わったよ。」
しばらく蕩けたようなゆるゆるな表情をしていたが、言葉の意味が浸透すると、
「ああああああ!?じゃ、じゃあもう9時過ぎ!?」
と焦りまくるテニア。
「い、いや11時まわってる。」
少し気まずげに目を逸らしたが、テニアは気付かなかったようだ。
「ごめんね!すぐにご飯準備するから!・・・って、ああ!お米とハンバーグのタネしか作ってなかった!」
「俺も手伝うよ。」
「えっ!?でも・・・」
「二人でやったほうが早いだろ?」
「・・・うん、わかった。でも統夜の分のハンバーグはアタシが焼くからね!」
「じゃあテニアの分は俺が焼くよ。」


数十分後、

食卓にはハンバーグをメインとした二人分の夕食が載っていた。
テニアは眉間にしわを寄せて、二つのハンバーグを見比べていた。
「遠近法でも使わない限り、100人中100人がテニアの分の方が大きいって答えると思うぞ?」
「・・・・統夜が焼いたやつの方がきれいに出来てる・・・・」
テニアの目の前においてあるハンバーグはきっちり小判型に形成されており、きれいな焼き色がついている。
一方、統夜の目の前にあるテニア作のハンバーグは、若干形が崩れて、焦げ気味だった。
「あぁ・・・いやハンバーグってのはこれで結構難しい料理なんだぞ?
 主婦の人でもたまに焼き加減を間違える事があるらしいし。」
統夜は慌ててフォローした。
「統夜は完璧に出来てるじゃん!」
「それはまぁ・・・年季の差?」
「ほのほふうはふはふふ!ひはひはんへひははんははふふふっへひはへひへはふはんへ!
(その余裕がむかつく!今に完璧なハンバーグ作って見返してやるかんね!)」
「食べるか喋るかどっちかにしてくれ。」
リスのように頬を膨らませて喋るテニアをたしなめるように言った。

ピンポーーーーーーーーン

その時、紫雲宅に訪問者を知らせるチャイムが鳴った。
時刻はすでに12時に差しかかろうという所。
来客にしては遅すぎる時間だ。
「あ、いいよ、アタシが出てくる。」
腰を浮かせかけた統夜に声をかけてテニアは立ち上がった。

187それも名無しだ:2006/07/01(土) 01:49:15 ID:BijoA6z0

「はーい、どちら様?」
ドアの先には、よく見知ったむっつり顔のクラスメイトが立っていた。
「相良?どしたの?」
「うむ、話せば長くなるのだが・・・」
「出来れば短めで。」
折角のハンバーグが覚めてしまうといけない。
「努力しよう。実は一時間ほど前に紫雲に会ってな――」
宗介の話をまとめると、

『最近羽目を外しすぎる生徒が増えているため、学区内の見回りに出た。
 そこで統夜、甲児、他二名が10時を回る時刻にもかかわらずたむろしていた。
 目的を聞くために話し掛けたところ3名が逃亡、麻薬取引の疑いを持つ。
 一人残された統夜を尋問した。』

というのが一連の流れの前半部らしい。
「それで遅くなったわけか。でも、統夜や甲児が麻薬売買なんてするわけないじゃん。」
やや非難めいた口調で責めるテニアに、
「そんな事はない。本人が望まずとも、一度それに犯されてしまうと、抗う事は非常に困難だ。
事実、俺も戦場で恐怖を忘れるために麻薬に手を出し、廃人になった者を何人も見てきた。」
と、真顔で返す宗介。
「ここ戦場じゃないんだけど。それに統夜にはアタシがいるのに麻薬に手を出したりなんかしないよ!」
「・・・よくわからん。なぜ君がいると紫雲は麻薬に手を出さんのだ?」
「そりゃ、アタシとの将来とか・・・・ゴニョゴニョ」
徐々に語気が弱まり、顔を逸らしていく。他人と面と向かって惚気るのはまだ恥ずかしいようだ。
「どうした?顔が赤いぞ?」
「うるさいな!それで続きは?」
「うむ。」

『荷物を見せたがらないことに疑問は持ったが、いくつかの検査の結果、シロと出たため、統夜を開放。
 その際、何かのメモのような物を落としていった。
 日本語によるものだったが、内容は宗介には理解できない物だったため、何かの暗号であると考えた。
 そこで、何人か日本語が堪能な知り合いに助力を頼んだところ、口を揃えてこういった。』

「いいから黙って返してやれ。」

それで統夜の家まで持ってきたらしい。

「ふーん、よくわかんないね。どんなの?」
「うむ、これだ。」
テニアは手渡された紙片に目を落とした。

188それも名無しだ:2006/07/01(土) 01:50:46 ID:BijoA6z0
      

       ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
       ┃    ビデオ戦士レザリオン○○支店       ┃
       ┃                             ┃
       ┃      会員a磨磨磨磨磨磨磨磨@      ┃
       ┃                             ┃
       ┃..        ご返却日6月**日        ┃
       ┃                             ┃
       ┃  貸出:Q:実録!!路上露出三本勝負!.  ┃
       ┃  貸出:Q:緊縛インモラル]           ┃
       ┃  貸出:Q:M女観察日記            ..┃
       ┃  貸出:Q:くらげ                  .┃
       ┃  貸出:Q:ロリータの森              ┃
       ┃  貸出:Q:ペド専鬼                 ┃
       ┃  貸出:Q:Fカップ!ダイナミックスペシャル ..┃
       ┃  貸出:Q:すきすきガラダ系 Z          .┃
       ┃  貸出:Q:ダイナミックモロ            ┃
       ┃  貸出:Q:スポーツ少女シリーズA       ┃
       ┃                             ┃
       ┃         レジ担当***          . ┃
       ┃                             ┃
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       ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
189それも名無しだ:2006/07/01(土) 01:51:32 ID:BijoA6z0

「難解だろう?」
「・・・・・・」
しかし、テニアは紙片に目を釘付けにしたまま硬直していた。
それを肯定と受け取り、
「ふむ、とにかくそれは紫雲に返しておいてやってくれ。ではまた明日な。」
軽く手を上げ、宗介はその場を後にした。やはりテニアの顔が真っ赤だった事は謎だったが。
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
ひとしきり立ち尽くしたテニアはポツリと呟いた。
「どうしよう・・・・・レベルが高過ぎるよ・・・・・」

190それも名無しだ:2006/07/01(土) 01:52:50 ID:BijoA6z0

「ずいぶん遅かったな?」
「・・・うん。」
妙に元気のないテニアの様子に統夜は首を捻った。
「なぁ、テニア。」
「な、なに?」
やや顔を伏せて目を合わせようとしない。
「・・・誰が来たんだ?」
その質問にビクッと見を竦めると、忙しなく視線を泳がせる。
明らかに挙動不審だった。
「え、えーっと・・・その・・・・相良が。」
「相良が?まさかあいつ、まだ人のことを疑ってるのか?」
「そうじゃなくて・・・えと・・・」
上目使いで顔色を伺うような視線を向けてくるテニア。
「なんなんだよ。言いたい事があるならはっきり言ってくれ。」
うぅ〜、誰のせいではっきり言えないと思ってるんだよ!
歯噛みしたテニアは紙片を統夜に突き出した。
「統夜の落し物。相良が渡しといてくれって。」
「なんだこ・・・・・」

今度は統夜が固まる番だった。
額に脂汗を滲ませ、挙動不審に陥る。
なぜ・・・これが俺の物になっている?
ビデオを分けた時に紛れ込んだのか?
いや、それよりこの場をどうするかを考えるんだ!
このままじゃ二日で10本制覇するほど性欲を持て余していると誤解される!
しかも極めて特殊なジャンルで!!

「違うんだ、テニア。」
「・・・うん、わかってる。男の子にはしょうがない事だって。」
「間違った理解を示さないでくれ!!!!!!」
191それも名無しだ:2006/07/01(土) 01:54:28 ID:BijoA6z0

まさに必死という形相で統夜は事の顛末を洗いざらいぶちまけた。

「・・・というわけで俺が借りたのは普通のやつ一本だけだ!」
「そうなんだ。じゃあどれを借りたの?」
「・・・一番下。」
普通っぽいタイトルの物にしておいて本当に良かった、と心から思った。
「そっかぁ、よかった、上のじゃなくて。・・・正直ついていけるか不安だったんだ。」
あはは、と照れ笑いするテニア。
「そんな趣味は持ってない。というか、ついて来ようとしなくていい!」
「えぇー、だって」
「だってじゃない。さっさと片付けて寝るぞ。明日も学校あるんだし。」
一方的に会話を打ち切ると、食器を片付け始めた。
露骨に話題を逸らそうとする統夜を見て、テニアはなんだか嬉しくなった。
普段は統夜に手綱を取られがちなテニアだが、
必死になっている統夜の姿を見て、立場が逆転したような印象を受けたからだ。
「これってチャンス?」
ちょっと・・・いじめてみたいなぁ。
そんな嗜虐心がテニアの心の内で鎌首をもたげた。
192それも名無しだ:2006/07/01(土) 01:56:24 ID:BijoA6z0
「ねぇ。」
「なんだ?」
振り返らずにこたえる。
「統夜が借りたやつ、見てみてもいい?」

パリン

「な、な、な、なに言ってるんだ!?」
「おぉ、動揺してる動揺してる♪」
「クッ・・・・・!」
嬉しそうに笑うテニアに悔しそうな表情を向けたが、特に文句もいわず再び食器を片付けだした。
文句を言った所で余計に面白がるだけであろうことは容易に想像できた。
ならせめてそれ以外の反応をしてやろうと考えたのだ。儚い抵抗だが。
そして代わりにため息を吐き出した。
これからしばらくはからかいのネタにされるな。
その未来予測に、肩を落としてもう一度ため息をついた。
「ねえ。」
いつの間に近寄ったのか、その顔を下から覗き込むようにテニアが見上げていた。
「怒った?」
「・・・いや。」
「ため息ついてると幸せが逃げちゃうよ?」
「・・・じゃあ幸せをくれ。」
「了解♪」
にこっと笑うと、統夜の頬に軽くキスをした。
「幸せ補充完了!それじゃお風呂入ってくるね〜♪」




しばらく頬を抑えたまま立ち尽くすと、嬉しそうであり、悔しそうでもある、なんとも複雑な表情で呟いた。

「・・・・なんていうか・・・・・小悪魔みたいだな・・・」



==
やばいな・・・
下ネタ分が過剰気味だから気をつけるとキッパリ言ったばかりなのに・・・
スマン ありゃ ウソだった(´・ω・`)

193それも名無しだ:2006/07/01(土) 03:03:16 ID:du3eVa5E
知っている…俺はこの小ネタ満載のネ申の文体を知っているぞぉぉーーー!!
GJ!しかしレザリオンwww
194それも名無しだ:2006/07/01(土) 04:25:51 ID:hC8/xTZf
下ネタだろうが何だろうが、面白いからまるっとGJ!

統夜の魂の叫びが聞こえてきそうで、ワロタ

あんたすげーよ。
195それも名無しだ:2006/07/01(土) 06:38:53 ID:Dsi4Wapm
ビデオのタイトルのパロ具合もワロタ。

甲児は『Fカップ!ダイナミックスペシャル』辺りかな?
196それも名無しだ:2006/07/01(土) 09:54:25 ID:a8lfIrIW
ぎゃっぽォォ!!

朝っぱらからなんてもん見せるんだ・・・
牛乳拭いたじゃねえか。だがGJ!
197それも名無しだ:2006/07/01(土) 10:16:31 ID:bLnvIR9Z
ガラダ系Zワラタ
198それも名無しだ:2006/07/01(土) 12:54:46 ID:k5J4OOQe
凄い……圧倒的だ。神と呼ばせてくれ!!w
199それも名無しだ:2006/07/01(土) 14:36:28 ID:g9/BpNz2
エロいことについてこようとするテニアに萌え狂いそうになったーよ。GJ!!
散々言われてるけどビデオタイトルのパロ具合ワロタww
ペド専鬼ww
200それも名無しだ:2006/07/01(土) 15:38:15 ID:TRblmP2+
俺としてはくらげが気になってしょうがない
201それも名無しだ:2006/07/01(土) 17:06:30 ID:F5WXP2lw
統夜のビデオを見て

「統夜……こういうこと…してみたいの……?」

とか囁くテニアに本気で赤面して、理性が壊れかける統夜(*´д`)ハァハァ
202それも名無しだ:2006/07/01(土) 18:11:12 ID:ISbZ6jtX
気力150で夜統べモード発動か
203それも名無しだ:2006/07/01(土) 18:19:40 ID:bJed1Ij5
続き続きッ!
204それも名無しだ:2006/07/01(土) 22:23:35 ID:R1hhGS7H
ちょっと下がり過ぎage
絵師も降臨しないかなぁ
205それも名無しだ:2006/07/01(土) 23:06:39 ID:W62isUnq
先生、笑う所が多すぎて明日は腹筋が筋肉痛になること間違い無しです
というか、くらげって何ですか
206それも名無しだ:2006/07/02(日) 00:13:45 ID:XGHwTLdU
くらげが気になって、限界突破しそうです!
207それも名無しだ:2006/07/02(日) 00:41:34 ID:VsDF+qQV
SS関係はフルメタ(主にふもっふ)との親和性が高いなぁ
同級生にゃ誰が居るんだっけ…

・フルメタ
宗助、かなめ、恭子
(オノD、風間、椿、瑞樹、林水会長、蓮)
・マジンガー
甲児、さやか、ボス、ヌケ、ムチャ

こんだけだっけ…書き出すと意外に多くないな
208それも名無しだ:2006/07/02(日) 01:35:08 ID:ztY0ENrR
恭子を忘れるなんてー!
ついでに会長閣下は同級生じゃなかったような
209それも名無しだ:2006/07/02(日) 01:36:03 ID:ztY0ENrR
ごめん、上の段をよく見てなかった
210それも名無しだ:2006/07/02(日) 02:50:48 ID:IYnNyZs9
>>206
自分は「海猿→海月(くらげ)」だと思った。
違ってる可能性が高いが。
211それも名無しだ:2006/07/02(日) 13:12:51 ID:k90uTX8S
陣校生、オリジ設定ならどんな同級生がいるだろう?
Gガンからの留学生サイ・サイシーの料理を大食い対決するアレンビーとか、保健室のレイン先生、用務員見習いのドモンさん、体育のアルゴ先生、その他外語教師のみなさんとかアリですか?

212それも名無しだ:2006/07/02(日) 13:30:11 ID:dFFMJc5K
種勢も高校くらいだったな
あと勇とかヒメとかもそのくらいじゃないっけ?
超電磁の奴らはいくつだったっけか
213それも名無しだ:2006/07/02(日) 14:25:20 ID:YYvFd0TB
>>212
コンバトラーは分からないが、ボルテスチームの設定は最年長でも15歳。微妙。
214それも名無しだ:2006/07/02(日) 15:13:30 ID:R1zQBEFa
あれで15はねぇな・・・
215それも名無しだ:2006/07/03(月) 01:25:30 ID:7sXIFEKr
お兄ちゃん♪と親しみを込めて呼んで来る弟たちか!
216それも名無しだ:2006/07/03(月) 08:49:45 ID:sWFxquyc
おまいら
>>201を見て
エロ電波キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!んだけども
18禁SSはここには書けないだろうからどこに書けばいいんだ?
217それも名無しだ:2006/07/03(月) 08:53:29 ID:34Ds/MWI
エロパロ板に行って「時空」で検索汁
スパロボスレが出てくる筈だから

もちろんwktkしながら待たせてもらいますよ(;゚∀゚)=3
218それも名無しだ:2006/07/03(月) 08:54:46 ID:5tR2YRBX
>>216
おまいさんが21歳以上ならばエロパロ板に行き『時空』で検索するが良い
219それも名無しだ:2006/07/03(月) 08:57:37 ID:5tR2YRBX
被っちまったww
220それも名無しだ:2006/07/03(月) 09:00:12 ID:34Ds/MWI
>>218君、慣れてないなんて言うなよ!( ´_ゝ`)
221それも名無しだ:2006/07/03(月) 09:53:40 ID:5tR2YRBX
分かってるって>>220さん!
行くぜぇ!
222それも名無しだ:2006/07/03(月) 12:07:07 ID:Rk+1/tyC
統夜「教えてくれ、俺はあと何軒バイトをすればいい?」
テニア「…」
統夜「俺はあといくら食費を稼がなければならないんだ…ゼロは俺に何も言ってはくれない」
テニア「……」
統夜「教えてくれ、テニア!」

【テニア脳内】
今月の食費が足りない
    ↓
当然食べ物が買えない
    ↓
パン耳生活

テニア「…あれがまた…繰り返されるというのか…」


以上エンドレスワルツを見て唐突に浮かんだやつ
223それも名無しだ:2006/07/03(月) 17:59:38 ID:9sJ2MeGm
「統夜にバイトをやめさせるわけにはいかない!」
「それが、お前の言う共同生活なのか」
「アタシはあのつらい日々の果てに手に入れた、平和な食生活が本当に正しいのか
確かめたいだけなの!」
「テニア・・・」
「食べられる量はかわらなかった! 戦争が終わっても、アタシが好きなものを
好きなだけ食べられないのは何もかわらなかったんだ!」
「お前が食べれば食べるほど、オレの犠牲が無駄になっていく。テニア・・・
もう気づいてくれよ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・」

釣られて勢いで書いた 反省している
224それも名無しだ:2006/07/03(月) 20:57:03 ID:sWFxquyc
「っっっ!!!」
統夜は自分の部屋に走りこんだ
「と、統夜!?」
ガチャ
バタンッ!
「・・・」
テニアは呆然としていた
「(・・・み、見てた・・・んだよね・・・?・・・え、ええええぇぇぇぇぇーーーー!?!?!?)」
今度はテニアが錯乱した
「(あああたしはなにをやってるんだろうとうやのものをみてあたしはなにをとうやにみられてあたしどうすればいいんだろう)」
「・・・と、とりあえず追わなきゃ!」
テニアは統夜の後を追った

統夜は部屋のベットに座り
「俺のバカヤロウーーーーーーーーーーー!!!!!!」
ずっと後悔していた
「ああ・・・どうすればいいんだよ・・・明日からテニアの顔見れないぞ・・・」
「だあー!俺のバカ俺のバカ俺のバカーー!!」
「統夜・・・?」
「っっっ!?!?・・・て、テニア・・・か?」
いきなり呼ばれたので相当驚いた
「・・・うん」
「な、なんだ?」
「・・・入っていい?」
「・・・ああ」
テニアが少し遠慮気味に入ってきた
「・・・隣、いいかな?」
「・・・ん」
統夜はテニアの座る所を空けた
テニアはとさっと座る
「・・・あのさ」
「な、なんだ?」
「・・・見た?」
「っっ!?そ、それは・・・あの・・・」
「・・・」
「・・・」
統夜はコクッと頷く
「・・・そっか・・・」
「ごめん・・・」
「いいよ、アタシも悪いしさ」
225それも名無しだ:2006/07/03(月) 20:58:42 ID:sWFxquyc
って間違えたーーー!!
ごめん!!
>>224は見なかった事にしてください・・・orzホントニゴメン
226それも名無しだ:2006/07/03(月) 21:02:11 ID:/6L6y2am
>>225
まてワクテカしながら読んでた俺の立場はどうなる
せめてkwsk
227それも名無しだ:2006/07/03(月) 21:05:10 ID:sWFxquyc
228それも名無しだ:2006/07/03(月) 21:17:14 ID:pKbeyeMd
まさしくこれぞ孔明の罠よ
229それも名無しだ:2006/07/03(月) 21:18:18 ID:2PLznb+L
>>225
何やってんだかw



でも晒しage
230それも名無しだ:2006/07/03(月) 21:24:35 ID:MW2UVy1Y
スパロボエロパロスレに行ったら、ホントにあった・・・














ハァーーーーーーーーーーーーーーー;´Д`ーーーーーーーーーーーーーーーンッ!!
231それも名無しだ:2006/07/03(月) 21:40:24 ID:73UGUSVA
                /            <三||三||三||三||三三三ヾ、===,、     Z
 ヽ            l               ||` ||ミ ||三||フ,|| ̄   ̄``ヾミノノ三三ヽ /  誤  げ
 ヽ   / | |   ヽ               || ||  ||/||  ||   __   | |ヽ三三;/| 7  爆  え
 _/      ヽ   / | |        || ||  ||/||  || ̄    ̄``| |、_ゞ、/|| || -'_ !!   っ
    ヤ     ___/               || ||  ||r‐‡―‡―――‐--、.| | ||| || ||   ゝ
            ヤ                || ||/‡|  ヽ、{ (_/``ヽ / | |'‐┘|| || ||    `>_
_|_______   _            ||,. ‡  | ' ̄ | ≡ l ̄ヽ, ヽ,| | 、||| || ||    ̄//L
_|_____ / ___``ヽ          / ‡    |_ヽ0.,/ 三ヾ.0_/二 l| |^i||| || ||  ヽ、l、_/、,ヘ'
  |      /    // ||ー―--, ,___,ノ        | '"~/  ―--三、  | |r'ノ || ‡ ‡   ゝ
 ヽ  /    /     ./'  ||   ( __ニ=―      l  ヽ、   ヽ、`` | |' l  ‡      >    
  _/  ヽ  /   .句| ||               l /ヽ ̄ ̄``ヽヽ∪ | |)ヽ       Z  ゃ  
      _/     | ||        | / /     .| !{ ヽ__  ノ } ノ |/ \二、 、   L    
              | ||       \ ―   .| |ヽ  ― ̄  ノ//| |(( / >、 \ 、  /      
           |  / ――― ‐┼     ̄   ,.| |/ |\ _,、,_ / .//,| | )//  ヽ、)〉 ‐'、    
            \_   | ||    `     ,. - ―/ | |(),l i川川リ  //(_,| |//     // /'7 '^vヘ
                 | ||      /    / / ./())| | 川リ  //.((_,| |,'    //  /
                | ||     /     |/ /|(()| |ノツ  //(())/| .|    //  /
               | ||    /      / /. |(_))| |/   //(())//| |   //  /

でもGJ。
232それも名無しだ:2006/07/04(火) 00:34:52 ID:+JGxAGM0
>>201の者です

俺の発した妄想から文章にしてくれて>>216よありがとう

大変(*´д`)ハァハァしながら読まさせて頂きました
233それも名無しだ:2006/07/04(火) 01:02:33 ID:rtLJtzvm
「あーつーいー・・・」
「・・・」
「あーーーーつーーーーいーーーー・・・」
「・・・」
「うあぁぁああつぅぅぅうううぅいぃぃいいい!!!」
「やかましい!」

今日は休日だが外は梅雨入りで雨、しかも気温は高い上
テニアは家で寝そべっていて統夜は本を読んでいた

「統夜「断る」返答を待たずにっ!?」
「どうせクーラーとかだろ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・違う!」
「その間はなんだ、その間は・・・ったく、冷蔵庫にアイスがあるからそれで我慢しろ」
「えっ!?アイス!?やったぁぁ〜♪」
「ただし一日一本だぞ」
「!!!!」
統夜はアタシになんて試練を下すのだろうか確かに今の状況を乗り越えるにはアイスは欠かせない補給物資
しかしお風呂の後のアイスはまさに至福のひと時でありああ神様アタシが何をしたんでしょうか
「アイス一本で悩むな」
「くぅっアタシはどうすれば・・・あっ統夜「断る」くぉらぁあああ!!」
「俺のアイスはやらない」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・違います!」
「さっきより間が増えてる上に敬語だぞ」
「ううぅぅあああぁぁつぅぅぅぅういぃぃぃんんんだああぁぁぁぁ!」
「話を戻すな!」
「クーラーをつけないとアタシはストライキを実行します!」
「何を?」
「ご飯を作りません!」
「カティアとメルアが何を言うだろうな」
「ううぅぅあああ「不利になると叫ぶのはやめろ」ぁぁぁぁ・・・」
「まったく・・・」
「あついのはあついんだっ!」
「クーラーつけたら癖になるし電気代かかるから我慢しろ」
「クーラー!クーラー!クーラー!」
「そのどこかで見たことあるような腕の振りはやめろ」
「くぅううううううらぁあああああああんじゅ!」
「その語尾は余計だ」
「くぅううううらあああああああああああああああい!」
「念動光線でも出すつもりか」
「うぅぅぅううう〜・・・あついよぉぉ・・・」
「我慢しろ」
「・・・統夜は暑くないのぉ〜?」
「今無駄に喋ったから暑い」
「・・・#」
234それも名無しだ:2006/07/04(火) 01:03:06 ID:rtLJtzvm
テニアは統夜に近づいて
「うにゃ〜ん」
「うわっ!?」
統夜に抱きついた
「な、何を猫化しているんだっ!?」
「とうやぁ〜・・・くーらぁーつけよぉ〜?」
「こ、断る!」
「・・・じゃあこのままくっついているもんね〜・・・」
「だぁー!」
「統夜、ちょっと手伝ってほしいこ・・・!?」
「か、カティア!?ち、違うんだこれは・・・」
「うにゃ〜・・・ふにゃっ!?」
「・・・何やってるの?・・・テニア」
「だからちが・・・え?テニア?」
「ち、違うのカティア。これはれっきとした「れっきとした?」・・・」
「・・・ちょっと来なさい?テニア・・・」
カティアがテニアの腕をがしっと捕む
「ふにゃっ!?と、統夜助けて!」
「・・・テニアは立派に戦いましたと学校に伝えとくよ・・・」
「統夜あぁぁぁぁあこのやろおおおぉぉぉぉ!!」
「テニア?」
「にゃっ!!?」
「行きましょうか?」
「な、なーーっ!にゃにゃーーーっ!!」
「・・・」
統夜はただただ合掌していた


翌日
「おはよう、カティア、メルア」
「おはよう、統夜」
「おはようございます、統夜さん」
「おはよう、テニ・・・!?ど、どうしたなんか絶望した顔して・・・」
「・・・にゃ・・・」
「ってまだ猫化していたのか!?」
「・・・にゅ・・・」
「な、なあ昨日何が「統夜?」・・・は、はい!?」
「詮索はしないほうがいいですよ?」
「・・・心得ました・・・。ああ、ほら今日のお弁当」
「にゃーーー♪「テニアの分は私が預かっておきます」ーーー!?」
「え、いいのか?」
「ええ」
にっこりと微笑むカティア
「・・・そうだな、カティアに任せれば安心か」
「にゃっ!?と、統夜お願「テニア?」ふにゃいっ!?」
「・・・じゃ、行きましょうか?」
「あ、ああ」
「そうですね」
「ふにゃぁぁぁ・・・」
235それも名無しだ:2006/07/04(火) 01:03:43 ID:rtLJtzvm

「『・・・なあ、メルア』」
「『なんですか?小さな声で』」
「『カティア、昨日テニアに何をやったんだ?』」
「『・・・えっとー・・・』」
「『・・・』」

「『自分の部屋に連れて行ってベットに縛り付けてそのまま夕飯の支度をして
  夕飯を自分の部屋でテニアちゃんの目の前で食べて・・・それで、お風呂に入った後
  アイスを食べてましたーテニアちゃんの目の前で。あ、あのアイスおいしかったです〜♪』」

「『・・・そ、そうか・・・』」
きっとテニアにとってこれ以上ない拷問だったんだろうなあと思いつつ
統夜は登校していった

「・・・テニア・・・大丈夫か?」
「・・・ふも」
「ボン太くん化してるっ!?」



誰だテニアの猫電波を発したのは!
・・・色々とゴメンナサイ_| ̄|○
236それも名無しだ:2006/07/04(火) 11:28:12 ID:+fgxwOJI
>>235


テニア分チャージ!


乙!カイザァァァァァァァー!
237それも名無しだ:2006/07/04(火) 13:25:49 ID:DxGCD4Mq
最後の「ふも」で紅茶吹いたw
くそっ、ディスプレイがお茶まみれじゃないかw
238それも名無しだ:2006/07/04(火) 17:58:12 ID:JNC1wdWE
なんか最近このスレ異常だよ(;´Д`)
239それも名無しだ:2006/07/04(火) 18:17:07 ID:aEwiokhn
>>238
異常に良いのか
異常に悪いのか




俺?
(・∀・)イイ!
240それも名無しだ:2006/07/05(水) 00:44:46 ID:af/f8Pc/

テニア「と〜や〜♪ はーやーく〜」
統夜「はいはい、今行くから」
 夜。俺達は近くの神社に来ている。
テニア「次はどれにしよ〜かな♪」
 既にソースせんべいを200枚ほど食べ終えたテニアは、さっそく次食べるものを物色中。
メルア「統夜さん、私アレ食べたいです」
 と、メルアが服の裾を引っ張り指差した方向には出店が建っていた。
統夜「チョコバナナか…」
 それはチョコバナナの出店。一本200円と書いてある。まぁ、実にメルアらしい。
統夜「何本だ?」
メルア「5本♪」
統夜「せめて3本にしとけ。ほら」
 俺はメルアに600円差し出す。すると、メルアは渋々了承し、チョコバナナを買いに行った。
テニア「もう! 遅いよ統夜」
統夜「あぁごめ…おお!!」
 と、戻ってきたテニアの両手には無数のたこ焼きが…!
統夜「……まだ食うのか?」
テニア「当ったり前じゃん♪ せっかくのお祭りなんだし」
統夜「俺の財布のことも考慮してくれ」
テニア「この前、アタシのパンを食べたのは? 誰だっけ?」
統夜「…どうぞ気が済むまで」
 もう何も言えない俺。そんな俺が今は憎い。
テニア「う〜ん♪ やっぱりこういうとこではたこ焼きだね♪ あ、統夜も食べる?」
統夜「俺はいいよ」
テニア「そう?おいしいのに…」
 と、その時…
虎「おぉ〜、少年少女諸君」
統夜「ん?アンディさん。何やってんですか?」
 俺達が歩きながら喋っていると、とある出店から聞き覚えのある声が。その方向を見ると、出店を開いているアンディさんの姿。見ると『ドネル・ケバブ』と書いてある。
虎「どうだね? 1つ食べていかないか? 今ならサービスしとくよ?」
テニア「え? いいの?」
虎「もちろんだとも」
テニア「じゃあ、3つ♪ チリ…もといヨーグルトソースで」
統夜「まだ食べるのか? てか、たこ焼き食べてからにしなさい」
テニア「えぇ〜〜!いいじゃーん」
虎「まぁまぁいいじゃないか。ほい、お待ち」
テニア「ありがと〜、統夜持って」
統夜「パシリか俺は?」
テニア「食べたのは?」
統夜「………はい」
 渋々ケバブの入った袋を持つ。そして虎さんの出店を後にした。
メルア「チョコバナナ…おいしいです♪」
統夜「モグ……それは、モグモグ…よかったな」
テニア「あぁ〜! アタシのケバブ〜!!」
統夜「ただなんだからいいだろ?それより、早くたこ焼き食べてしまいなさい。あ!味がするからって爪楊枝を舐めるな」
テニア「むむっ!だったら次はお好み焼きだかんね!!」
統夜「はいはい」
メルア「チョコバナナ♪」
統夜「あぁ〜メルア。チョコが溶けてる服に垂れてる」
 と、こんな会話をしていた時、
カティア「ああ〜〜〜〜〜!!!」
統夜「ふぐっ!な、どうした?カティア」
 突如として、今まで大人しかったカティアが叫ぶ。
カティア「アレを見て!!」
テニア&統夜「アレ?」
 カティアの指差す方向を見る。どうやら射的のようだ。
統夜「ん?アレは…」
 そして、景品の中になんか見たことあるようなないような機体が…。
241それも名無しだ:2006/07/05(水) 00:46:14 ID:af/f8Pc/
カティア「アレは!! この前統夜が買い忘れた!! 幻の10体限定『完全可動ガンダニュウム合金製・ウイングガンダムセラフィム』!! 何故このような辺境の地に!?」
統夜「辺境の地とは失礼だぞ」
カティア「取ってください! 今すぐに!!」
統夜「なんで俺が?こういうのはクルツとかアスランに…」
カティア「この前買い忘れたのは!?」
統夜「はいはい、わかったよ」
 それ言われると何も言えない。看板には1回100円と書いてある。
統夜「すいませーん、1回」
オヤジ「はいよ〜、がんばりな彼氏」
カティア「か、彼氏だなんて…そんな(///)」
テニア「むむむっ! おじちゃん! アタシも1回!!」
オヤジ「はいよ〜」
 そして、俺の隣で銃を構えるテニア。
統夜「なんでテニアまで?」
テニア「あれは…アタシが落す!!」
統夜「そうですか……とりあえずいくぞ」
 と、俺達は一発発射。テニアの弾は外れるが、俺のは当たる。しかし、流石はガンダムと言ったところか、微動だにしない。
カティア「あぁ〜! 箱に傷が! 統夜! もう少し丁寧に!!」
統夜「できるわけないだろっ」
 俺はカティアにツッコむ。射的で加減なんて出来るわけない。とその時、
パアアアン! ガチャンっ!
統夜「おお!」
 隣で、テニアが先に羽根付きガンダムを倒した。そして、
オヤジ「はい、お嬢ちゃん」
テニア「ありがと、おじちゃん♪」
 羽根付きガンダムを嬉しそうに受け取り、
テニア「はい、カティア」
 カティアに笑顔で差し出す。
カティア「あ、ありがとテニア〜♪ やっぱり持つべきものは仲間ね♪ 統夜とは大違い」
統夜「どうせ俺は役に立ちませんよ」
カティア「冗談ですよ、冗談♪ それよりこんな辺境…もとい素敵な所で会えるなんて…帰ったらリュウセイ君に自慢しよっと♪」
 じつにカティアは嬉しそうだ。見ると、俺の銃にはあと2発残っている。テニアはもう無いみたいだけど。せっかくだから何か撃ち落そうと見渡してみる。するとある物を発見。
統夜「よし…」
 そして狙いを定めて……発射!見事命中。それは倒れた。
オヤジ「おお〜! にいちゃんすげえな! はいよ」
統夜「どうも」
 俺は景品を受け取り、
統夜「はい、メルア」
メルア「え? もしかして、私にくれるんですか?」
統夜「あぁ」
メルア「ありがとうございます統夜さん。嬉しいです♪」
 どうやら喜んでくれたようだ。俺が獲得した景品、それは明らかに季節外れの赤い長靴に入ったお菓子の詰め合わせ。多少、賞味期限とか気になるものの、お菓子だから問題は無いと思う。
テニア「…統夜? アタシには?」
統夜「え?」
 振り向くと、笑顔で狂のオーラを発しているテニアの姿。まずい・・・・ここはなんか取らないと。しかし、残された弾はあと一発。いけるか?
統夜「ま、あまり期待すんなよ?」
テニア「外したら膝♪」
統夜「全力で頑張る」
 先に膝宣言が入ったので、一層気合が入る。とりあえず、俺の目の前にある牛肉の詰め合わせを狙って…発射!
242それも名無しだ:2006/07/05(水) 00:47:22 ID:af/f8Pc/
統夜「ありゃ」
 しかし無常にも外れた。人生はそう上手くいかないものだ。
オヤジ「ざんね〜ん。惜しかったなにいちゃん〜」
テニア「………」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ! 背後からでもわかる殺気。死ぬ…俺は死を覚悟した。その時、
オヤジ「でも、にいちゃん頑張ったからコイツはおまけだ」
 と、射的のおやじさんは俺にある物を手渡した。
統夜「あ、ありがとうございます」
 嬉しい…死なずに済む。そしてそれを手にテニアの元に。
統夜「食べ物じゃなくてもいいか?」
テニア「なになに? 何か当たったの?」
 俺が問うと、テニアは殺気を解除し、まるで子供のような目でこちらを見る。
統夜「まぁな。ちょっと手を出してくれるか?」
テニア「え?いいけど…」
 そう言うと、テニアは左手を俺に向ける。そして俺はおやじさんから貰ったものを、その薬指に嵌めた。
テニア「これ…指輪?」
統夜「おもちゃだけどな」
 俺が嵌めたは、おもちゃの指輪。指輪には赤いガラスがあり、出店のライトで光って見える。
統夜「まぁ、それで我慢してくれ。後で、お好み焼きでも焼きそばでも買ってやるから」
テニア「ううん……とっても嬉しいよ。ありがと統夜♪」
統夜「あ、あぁ…喜んでもらえて何より…」
 と、良いムードが流れる中、
カティア「と、とととととととととととと、統夜!? こ、こここここここ、これは・・・まままままさか!?」
メルア「プロポーズですかぁ? モグ…テニアちゃん…モグモグ…羨ましいです…お菓子美味しい♪」
 この2人の存在を忘れていた。しかもメルアの思考の中では、お菓子>>>プロポーズらしい。既に景品のお菓子を食べ始めている。
統夜「ち、違うって」
ヴィレッタ「ほう…統夜もやるわね」
クヴォレー「しかし、まだ早すぎ…」
ディアッカ「バカだなぁ。プラントだったら、紫雲はもう成人だぜ?」
クォヴレー「ここは地球だ」
統夜「お、お前等いつの間に! だから違うって!!」
 俺たちの隣にはいつの間にかディアッカとヴィレッタさんとクォヴレーとウォーダンさんがいた。
ディアッカ「照れんなよ〜。式はいつだ?」
クォヴレー「せめて学校を卒業してからの方が…」
ウォーダン「うむ…働き出してからでも遅くは……」
統夜「だ〜か〜ら〜!!」
テニア「統夜? …アタシはいつでもOKだから…」
 統夜「だああ! 違うと言ってるのにーーー!!」
そして誤解は明日、俺達の街に着くまで続いた。そして、あろう事か3大勢力の耳にも届いてしまったそうな・・・・・。ま、もうどうにでもなれだ。

美久「その大量の金魚、どうするんですか?」
木原「決まっている。この低俗な魚は次元連結システムの実験台に・・・」
美久「やめなさいっ!!」
木原「ごはああああああぁぁぁぁぁぁーーーー!!!」
テニア「お〜! すっごいマサキ〜!」
メルア「まるでペットボトルロケットみたいです!!」
木原「微妙にショボイぞおおぉぉぉぉぉぉ!!!」

???「きゃあ! だ、誰かぁ! この人が今私のお尻を!!」
アスラン「えぇ!? なっ、お、俺は何も…」
カガリ「アスラン…ついにやってしまったか…」
アスラン「ついにって何だ!? ついにって!?」
テニア「女の敵ーーーー!!!」
アスラン「うわあああぁぁぁぁ!!!」
イザーク「ぷっwくくくくwww」
ソースケ「今触ったはイザ…もごっ!」
イザーク「黙れ…っ!」
243それも名無しだ:2006/07/05(水) 00:49:46 ID:af/f8Pc/
少し早い気がしましたが、縁日ネタのようなのが浮かんだんで書いて投下しました。
見づらいのと、文章力の無さはご了承ください。
244それも名無しだ:2006/07/05(水) 01:05:46 ID:8ECo6JEo
>>243
ちょww虎さん、何やってんだww

とにかくGJ!!
245それも名無しだ:2006/07/05(水) 03:18:19 ID:3pJYtvOh
>>243
ちょwwwwwwウイングガンダムセラフィム超マイナーwwwwwwwwwwwwwwww
賑やかでごちゃごちゃな縁日の感じが出ててイイですね
GJです
246それも名無しだ:2006/07/05(水) 23:56:35 ID:SXIDthm5
(゚д゚)テニア
247それも名無しだ:2006/07/06(木) 00:13:30 ID:dqylQqZC
>>243
GJ!そろそろ本格的に夏だな

>>245
ウイングガンダムセラなんちゃらとやらをkwsk
248それも名無しだ:2006/07/06(木) 00:16:23 ID:1VqhUiGC
249それも名無しだ:2006/07/06(木) 16:17:01 ID:+DjG4HVH
絶望した!公式がテニアの名前を間違っている事に絶望した!
250それも名無しだ:2006/07/06(木) 16:36:20 ID:rzmhnScj
>>249

それだけ好きってことです。

名前を間違えるのは、小学生が好きな子をいじめるのとおなじなんです!糸色望先生!
251それも名無しだ:2006/07/06(木) 21:57:58 ID:Ikmc2f3V
久しぶりに三人娘スレをみてウェディングネタがあったので投下


「やっぱり着てみたいなぁ……」
ショーウィンドに張り付いて、テニアが小さく呟いた。
目の前には純白のドレス。女性誰もが着たいと思っているもの。
「でも、結婚するときにだけっていうしなぁ…。いや、でも…やっぱり着てみたいな。」
ふと、店頭に張ってあるポスター発見…『お試し期間中 試着できます。』
何という偶然、試着ができる。
「ラッキー!!こんな事があっていいのかな。試着できるなんて。あっ、でも他に人がいるし、やっぱり恥ずかしいよね。うん、統夜もいな『俺がなんだって』し……」
「とととと、と、統、統夜!!なんでっ、ここにいるの。」
「なんでって…。買い物帰りだし、テニアこそ、何でここに?」
「えっ……」
当たり前の質問に返答ができない。(ここは嘘でもつくべきか。)
返答に困っているテニア。返答を待つ統夜。
二人の間に沈黙が流れる。
「さ、散歩だよ。」
考えたあげくが、バレバレの嘘。
「そんな嘘が通じるとも思ったか。」
「むーーーーー」
顔をしかめながら考えるテニアを可愛いと思いながら、周囲に目をやる。
テニアの背に隠れていたポスターを見つけて、何をしていたか理解した。
(確かに、ドレスは着て統夜と一緒に写真を、と思ったけどさ。こんな偶然続いてもいいのかな?もしかしたら夢オチ!!)
「テニア・・・・」
「何、統夜」
ちょん、ちょん、とポスターに指を指しながら、
「これ見てたんでしょ」
「もうバレた!!……まあ、見てたんですけどね。統夜も恥ずかしいでしょ。」
「確か恥ずかしいけど、テニアとなら。だから一緒に撮ろ。」
「なんかいつもより積極的だね。」
「たまには俺だって漢見せないと。」「それにすぐには、式あげれ無いし。こんなチャンスはかにないし」ボソっ
二人並んで店に入る。やっぱり中は混んでいた
「すみません。今、混んでいるので少々お待ち下さい。」

252それも名無しだ:2006/07/06(木) 21:59:27 ID:Ikmc2f3V
数十分後、互いに着付けを終えカメラの前にたつ。
「あら、こんなに若い子がくるなんて、オバサン張りっきちゃうわ。」
まず一枚目。二人並んだ状態で。二枚目同じように。
「三枚目は少し自由にしていいらかね。」
三枚目、テニアが統夜の頬にキス。二人そろって真っ赤になったところを、オバサンは待ってましたとばかりにその瞬間にシャターを切・・・・・・

「テニア、起きなさい。」
ハッと、目を覚ますテニアの前に統夜の顔。真っ赤になる。
「何……、統夜。」
「何じゃない。そんなところで寝てたら掃除の邪魔になるだろ。ほら散らかしたチラシも片づけて」
「はぁぁぁぁぁぁい」
言われた通りに散らばっているチラシを片づけながらドレスの写真を見る。(やっぱり夢オチか・・・。残念だったな。せっかく統夜が積極的だったのに)
実は統夜が掃除を始めたのはテニアを起こす一時間も前。始めようとした矢先、寝ていたテニアの寝顔が可愛くて、今まで見ていたことは本人には秘密である。
もちろん、チラシの内容も確認している。いつか必ず、と胸に決心した。


駄文すみません。テスト明けなのでテンションが無駄に高いまま書きました。
夢オチ。ウェディングネタ。
253それも名無しだ:2006/07/06(木) 23:23:25 ID:tKRuC4oX
うぉぉぉGJだよぉぉ
254それも名無しだ:2006/07/07(金) 11:50:05 ID:0E01KQo3
>>251-252
テニアが可愛いー
GJです!
255それも名無しだ:2006/07/08(土) 01:25:54 ID:FsmAZgQo
今日は七夕という事で
クルツが気を利かせて竹を持ってきてくれた
「んじゃ、俺の願いはすでに書いておいたからなー」と言われみてみたら
『全世界の美女が俺に振り向きますように それであんな事やこんな事が出来ますように』
・・・すまないクルツと思いながらそれを捨てた

家に帰り三人に七夕の事を聞いたら
「えーっと・・・あれもいいし・・・いやいやでも・・・」
「甘い物〜♪」
「食べ物食べ物〜♪」
「・・・」
心の片隅でよく家計が持つなぁと思ったのは内緒だ

三人とも書いた所で少し見てみた

『レアなプラモデルをゲットできますように』
総括したか・・・所々にそのプラモデル名が書いてあるが俺には解らないものばかりだった
『お菓子の家を食べてみたいです』
住みたい を線で消してる・・・甘い物を見ているだけなのは厳しいのかメルア

『もう少し朝ごはんをふやしてほしい』
『もう少しお昼のお弁当をふやしてほしい』
『もう少し「おいこらテニア」
「?なーに?」
「これはなんだ」
「何って願い事!」
「細かすぎる!そして多すぎる!」
「えぇー!?いいじゃん本当に思ってる事だし!」
「やかましい!もっと単純に簡潔に一つで書け!」
「ぶー・・・統夜のケチ!」
「ケチじゃない!」
「・・・じゃあ統夜は何て書いたんだよー!」
「うわっこら見るな!」
「堅いこと言うな!どうせ減るもんじゃ・・・!」

『みんなと、テニアと一緒にいられますように』

「あ・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「あ、あのさ・・・ゴメン」
「・・・いいよもう、どうせ見られるんだろうしな」
「・・・よし!決めた!アタシも一つにする!」
「・・・何を書くんだ?」
「内緒!」
「何ー!?俺のを見せたんだお前のも見せろー!」
「やーだよー!」

その後、テニアと統夜の二人の追いかけっこが始まり統夜が諦めて
家の中に入ったときテニアはすぐに願い事を書き、統夜の短冊の隣に飾った

『みんなと、統夜と、ずーっとずーーーっと一緒にいられますように!』
よく見ると横に小さい文字で『統夜大好き♪』と書かれていた


すまない 意気込んだのはよかったが短い上に
七夕は過ぎていた 今では反省している
256それも名無しだ:2006/07/08(土) 01:39:02 ID:cv2iIJun
>>255
志村ー!!笹!笹!!
257それも名無しだ:2006/07/08(土) 03:28:07 ID:v2AF3eH0
笹と竹って似てるよね
258それも名無しだ:2006/07/08(土) 07:15:13 ID:wSzZxUVi
あれ?でも、幼稚園にいた頃、竹でやった記憶が・・・?
七夕なんて後にも先にもあれっきりだったしなぁ・・・
259それも名無しだ:2006/07/08(土) 09:09:39 ID:N+kBQSHJ
あれって竹じゃなかったんだ…。
ともあれGJ!
260それも名無しだ:2006/07/08(土) 12:29:30 ID:yLfLdAel
笹竹だから竹の一種だよ
竹のうち小さくて皮の落ちないものを笹と言う
261それも名無しだ:2006/07/08(土) 16:19:35 ID:1u/U7EHf
笹の子を煮て食うと竹の子と同じ味がするんだぜ?
ガキのころ親父がよく庭の笹を食ってたよ。

・・・なんてことを思い出しながら書いてたらワクワクしながら竹の子を掘ってる
テニアを妄想した(*´Д`)
262それも名無しだ:2006/07/09(日) 14:56:54 ID:fkTXaYS+
>>261
竹ノ子欲しさに一人で山に入って迷子になってそうだ
263それも名無しだ:2006/07/09(日) 15:17:15 ID:ybhjEIqG
安藤さんじゃないんだからそんなことは・・・
264それも名無しだ:2006/07/09(日) 16:37:42 ID:OpFtXPTX
だが無いとも言い切れないのがテニアクオリティ
265それも名無しだ:2006/07/09(日) 20:59:30 ID:95lyT71Y
そうだな、森の中なんて普通の人だって何も無くても迷いそうだし。
むしろ安藤さんの方が常識はずれの方向に向かって脱出は早いかも。
出る先は全く関係の無い村落だろうけど。
266それも名無しだ:2006/07/09(日) 21:03:25 ID:Bcs4rQgR
>>265
煮炊きのにおいに釣られていくのでキャンプ場かなにかに出てしまうかもしれんぞ。
267それも名無しだ:2006/07/09(日) 22:14:26 ID:3XEfyJyn
>>263
安藤さんってパッパラ?
268それも名無しだ:2006/07/09(日) 22:52:12 ID:Cpb86Xeu
風の魔装機神の彼だろう
269それも名無しだ:2006/07/09(日) 22:53:13 ID:Uu0NsZ0m
>>267
方向音痴の代名詞たる風の魔装機神の操者をお忘れかな?
270それも名無しだ:2006/07/09(日) 23:18:21 ID:LVwGjVel
統夜の前世の前世な方ですか
271それも名無しだ:2006/07/09(日) 23:43:18 ID:llyHjRxr
>>268-269
サンクス。違うスレでそのことを話してたらそれが思い浮かんだorz

そういや、竹の子堀りに二人で行って遭難→二人きりになってドキドキ
なんていう電波を受信した。誰だこんな電波送ったの。
272それも名無しだ:2006/07/09(日) 23:50:28 ID:BnexROXC
>>270
その前世の前に透夜がいるぜ
273それも名無しだ:2006/07/10(月) 09:33:28 ID:LWFVBI8G
安藤と聞いて貧乳メイドを思いついた俺はエッチでいけない男なのかもしれん・・・・・
274それも名無しだ:2006/07/10(月) 16:54:55 ID:ZEU7//Na
オレは刃牙に出てくるむさくて巨大なおっさんが頭に浮かんだよ
275それも名無しだ:2006/07/10(月) 21:01:43 ID:y4vYBK9z
安藤ケ・・・ごめんなんでもない
276それも名無しだ:2006/07/10(月) 21:41:22 ID:0mj8pE1v
俺としては安藤=バーバリアンなんだな、これが
277それも名無しだ:2006/07/11(火) 03:55:16 ID:6SSe9w2J
まあここまでの意見をまめると、初期パンプレオリキャラのマサキは、
もう過去の遺物ってことやね。
278それも名無しだ:2006/07/11(火) 13:47:33 ID:IqBHyQWe
小鳥がさえずる朝早くに、統夜は目を覚ました。
「ん…はぁ、もう朝か。」
欠伸を一、二回して、統夜は朝食を作るために、台所へ向った。
四人分作り終えると、統夜は皆を起こしにいった。これが統夜の日課であった。
「カティア、飯だぞ。」
ドアをノックしながら言っても返事はない。
カティアはある用事で毎晩のように夜更かしをしているため、朝はなかなか起きない。
何の用事かは、あえて言わないでおこう。(ヒント:コ●ケ)
(まあ、後で起こしにいくか。)
そう決めると、統夜はカティアの部屋を後にした。
「メルア、飯が出来たぞ。」
次に、メルアの部屋にノックをすると、眠そうな返事が返ってきた。
「はい〜…。後十分したら起きます〜…。」
メルアは低血圧なため、起きるのには時間がかかる。
(はあ、結局いつもどおりか。)
あきらめるようにため息をつきながら、次の部屋へと向う。
そんなこんなで、いつも自分の呼びかけに起きてくれるのは、テニアだけというのが現状であった。
「テニアー。飯だー。」
返事はない。
不審に思って、もう一回読んでみる。
「テーニーアー。」
それでも返事はない。
「おかしいな。何かあったんだろうか。」
不安に思った統夜は、申し訳ないと思いながらも、テニアの部屋にゆっくりと入った。
テニアの部屋はいかにも女の子。といった感じの部屋だった。
ところどころに動物のヌイグルミやらが置いてあり、カーテンもカラフルな模様であった。
「テニアもれっきとした女の子なんだな。」
その光景に微笑ましく思うと、ベッドの方から寝息が聞こえてきた。
「なんだ、まだ寝てたのか。珍しいこともあるもんだな。おい、て…」
起こそうとした統夜はあるものを見て、言葉を失った。
279それも名無しだ:2006/07/11(火) 13:49:35 ID:IqBHyQWe
テニアは人形を抱き締めながら、幸せそうに眠っていた。
いや、それだけなら構わないのだが、その人形というのが…
「・・・俺じゃん。」
そう、その人形は服装も髪型も統夜そっくりなものだったのだ。
よく見ると、所々ほつれているところから、どうやら手作り人形らしい。
最近縫い物を習っていると思ったら、・・・そういうことだったのか。
だが、問題はそこではない。
テニアがそれを大切そうに抱きながら幸せそうに寝ているということである。
ボロボロじゃないことから、サンドバック代わりにしているわけではないということは明らかであった。
…ま、まさか毎日こんなふうに寝ているのか?
人形を俺と思い込みながら、大切そうに抱いて寝ているのか?
たまに「えへへ・・・統夜ぁ」とか寝言を言いながら・・・
いやいやそんなはずは。
「えへへ・・・。統夜ぁ…」
言ってるし!
「ん〜、ちゅ〜。」
しかも人形の額にキスしてるし! ぐはあ!!
やばい、何かやばくなってきた!このままテニアの寝相を見てたら、
俺の理性が崩壊する!!
総代!敵の精神攻撃はあまりにも強力です!
このままでは、最終防衛ラインが突破されます!!

ぬうう、このままでは、取り返しのつかない過ちを犯してしまう!
なんとしてでも、それだけは阻止せねば!!
「テニア、飯だ。早く起きろ。頼む。いやマジで。」
危険を察知した統夜は、早くテニアを起こそうと思い、ゆさゆさと少し強めに揺すった。
すると、テニアは目をゆっくりと開け、寝惚けながら返事をした。
「ん〜?はあ〜い。わかった〜。」
テニアが起きたのを確認すると、統夜は急いで部屋から出ていった。
「危ない所だった…。」
肩で息をして、そうぼやくくと、統夜は食卓へと急いだ。
余談だが、その後しばらくは、統夜はテニアとまともな会話が出来なかったらしい。

なんとなく思い込みで書いてしまった。きっとテニアは統夜とラブな夢を見ていると思う。
280それも名無しだ:2006/07/11(火) 14:08:46 ID:oamPIOAF
テニアお手製ダッチワイフワロタw
281それも名無しだ:2006/07/11(火) 14:22:48 ID:v0bFC/bC
テニア・・・なんて可愛いんだ(*´Д`*)
282それも名無しだ:2006/07/11(火) 14:24:34 ID:IqBHyQWe
しまったあああ!!279に、人形はゲーセンとかである
マスコットみたいな小さいものだと言うことを書き忘れたあああ!
これじゃあテニアが、等身大統夜人形を抱いてるようになってしまっている!
283それも名無しだ:2006/07/11(火) 16:46:29 ID:44WqU19D
>>282
だ、大丈夫だよ。なんとなくニュアンスは伝わったもの。
……俺はな。
284それも名無しだ:2006/07/11(火) 17:22:52 ID:1TbR7sYq
等身大のほうはカティアの部屋にあるんじゃないくぁqwせdrftgyふじこlp;
285それも名無しだ:2006/07/11(火) 19:49:36 ID:C2adirsD
>>282
そもそも何か問題があるのか?>等身大
286それも名無しだ:2006/07/11(火) 20:46:43 ID:3kmlNWnz
まあ抱き枕代わりなら問題ないな
モッコスみたいだったら嫌過ぎるがw
287それも名無しだ:2006/07/11(火) 22:10:40 ID:YIovwqA0
テニア「統夜、そのアイス一口頂戴?」
統夜「もう食べたのか?仕方ないな…ほら一口だけだぞ」
テニア「わーい♪んじゃさっそく…」
バクッ!
テニア「ありがと統夜♪」
統夜「一口だけって…言ったのに…半分以上食べやがって……」
テニア「悪く思うな。一回は一回だ」


以上Wネタ
288それも名無しだ:2006/07/12(水) 12:47:10 ID:pyu75M6O
統夜「なあ、今日の夕飯何が良い?」
テニア「え!何でもいいの!?」
統夜「まあ俺が作れるものならな。」
テニア「じゃあ、統夜が食べたい。」
統夜「・・・はい?」
テニア「しかも大盛りね。」
統夜「え?いや、それ、どういう・・・」
テニア「いっただっきま〜す★」
統夜「え?お、おい!ズボンを脱がすな!うわ!ぱ、パンツに手をかけるな!!ちょ、や、やめッ・・・!」

―不適切な映像が流れたことを、深くお詫び申し上げます。―

下ネタで申し訳ありません。
289それも名無しだ:2006/07/12(水) 18:12:24 ID:ALzLibSa
許す
290それも名無しだ:2006/07/12(水) 18:39:14 ID:T2JKZXZ2
287や288の流れを見ると、ゲーセンの景品サイズの統夜人形は、リアルに食べられてしまう気がするんだ。

夜・統夜可愛い〜♪ 食べちゃいたい☆

朝・食べちゃった♪

……二晩もあれば完食しそう。
291それも名無しだ:2006/07/13(木) 08:41:43 ID:7GPIU86+
>>282
もちろん等身大で
股間部分に振動する棒のような物が生えたヤツだろ。



こんなエロぃ妄想をさせるなんて
萌え職人だな
292それも名無しだ:2006/07/14(金) 19:31:53 ID:YemKAhmv
なんか所々に歯形ついてそーだなそれ。
293それも名無しだ:2006/07/14(金) 20:23:59 ID:/9CeiO6Q
テニア、統夜人形はハンペンじゃない ぺってしなさい。
294それも名無しだ:2006/07/14(金) 21:40:04 ID:eL9FuHKh
静かだな。
295それも名無しだ:2006/07/14(金) 23:39:49 ID:5jZ/n2mv
宇宙は……これぐらい静かなほうがいい……
296それも名無しだ:2006/07/15(土) 00:06:21 ID:7abvbFpi
最近、マサキの陰謀でテニアが関西弁になってしまう電波を受信したが、俺には拡張SS化機能が無いのでSS化できない。
たのむ、誰か俺の遺志を受け継いでくれ…ゴフっ…!!
297それも名無しだ:2006/07/15(土) 02:26:01 ID:yo5uRVxe
テニア「統夜ーうちのことどう思っとるん?」
統夜「テ・・テニア?どうしたんだその口調は」
テニア「どうなん?なぁ、どうなんよ?」
マサキ「ハハハハハハ、実験は成功のようだな」
統夜「で、今度は何をした」
マサキ「フン、いきなり攻めるでもなく原因究明か、まあいい」
テニア「統夜、そんなボケほっといてウチと・・・」
統夜「オイコラマジでテニアに何した」
マサキ「なぁに、ソイツにはこの次元連結システムで作った特殊飲料『難波殺し』を飲ませただけだ」
統夜「それで」
マサキ「これを飲んで酔うとチャキチャキの難波ッ娘になりその上積極的になるという一度で二度美味しい副作用付きだ」
統夜「難波ッ娘にチャキチャキという言葉は使わん!とっとと戻せ!」
テニア「統夜!無視ばかりしくさっていい加減にせなウチかて怒るで!!」
マサキ「ククク、いい風に酒が回っているな」
統夜「マサキ貴様ァ・・・」
テニア「ほな行くでー♪」
統夜「ど、何処にぃぃぃ!?!?」

勢いでやった。反省はしていない。書いてる最中ずっと宮村優子の声が頭に響いてた。


オマケ
カティア「統夜さん、おかえりやす。」
メルア「ささっ、はよう此方へ。」
マサキ「フン、失敗作か、京都弁になってしまったか・・・」
統夜「いいからとっとと戻せ」
298それも名無しだ:2006/07/15(土) 02:36:06 ID:XLC/CacU
こんな夜中に麦茶吹いたwww
なにやってんだ冥王様
299それも名無しだ:2006/07/15(土) 02:41:13 ID:R21bQ5V9
難波っ娘なんて初めて聞いた
300それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:27:52 ID:12toMrM6
投下しますよ。
301それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:29:15 ID:12toMrM6

「・・・いいか?統夜。」
一度咳払いをして、男は、エ=セルダは切り出した。
「お前は彼女を、フェステニア・ミューズを愛しているか?」
鋭く射抜くような視線を真っ直ぐに見返し、統夜は頷いた。
「彼女を、この先どのような困難があろうとも決して放さず、守り、支え続ける覚悟があるか?」
寸分の躊躇も無く統夜は頷き返す。
エ=セルダも、うむ、と頷くと厳かな声で告げた。
「ならば、誓え。」
三度頷くと、統夜は口を開いた。

「統夜・セルダ・シューン、我が父と己の名誉にかけて、フェステニア・ミューズを生涯に渡り守り続けることを、ここに誓う!!」

その言葉を聞き、エ=セルダは巌のような表情をフッと緩めた。
「・・・立派になったな。」
軽く微笑むと、再び咳払いを一つ。

「・・・お前の彼女に対する覚悟はわかった。
では今度はその覚悟がどれほどの物か、見極めさせてもらうとしよう。」
「え?それってどうやって・・・」
302それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:30:28 ID:12toMrM6

疑問を口にしかけた統夜の体に、急激な負荷がかかった。
「なっ!?」
立っていられないほどではないが、ずっしりとした重みが統夜の体を圧迫していた。
「その重さが彼女の重さだ。見事、支えて見せてくれ。」
「支えるってそんな物理的な話だったのか!?」
「愛するもの一人背負えぬ人間が人を守ることなど出来はせんよ。」
統夜の突っ込みに、筋が通っている様で全く通っていない答えを展開するエ=セルダ。
「・・・で、いつまで支えればいいの?」
「私が納得するまでだ。ん?なんだ、もう辛くなったのか?」
「聞いただけだよ!いいさ、やれって言うならやってやるさ!!」
半ば捨て鉢になって統夜は叫んだ。

「このぐらい・・・なんてことはない!」
重量に直せば40数kg、と言ったところだろうか。
一般の成人男性でも苦も無く背負うことが出来るであろうレベルだ。
ただし、『短時間なら』と言う条件がつくが。
統夜は体を鍛えている方ではあるが、やはり堪えていた。
「っ!?」
その統夜に追い討ちをかけるように負荷が強くなった。
明らかに先ほどよりも重くなっていた。
「・・・父さん。なんか急に重くなったんだけど?」
「うむ。重くしたからな。」
悪びれもせずに答えるエ=セルダ。
「それは何かな、そう遠くない未来にテニアが激太りするとかいう暗い未来を暗示した結果?」
「なにをバカなことを言っている。彼女はあれで気を使っているのだぞ?
 夕食を食べ過ぎないように間食を多めに摂ったり、買い食いをしないように常におにぎりを携帯したりな。」
「気の使い方が間違ってるだろ!!」
「冗談だ。重くなった分はお前の子どもの重量を加えたことによるものだ。」
そうだった。
昔から父さんの冗談は笑えないものが多か・・・今なんと言った?
303それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:32:10 ID:12toMrM6

「いま子どもって言った?」
「うむ、当然だろう。」
「子どもの分も支えるのか!?」
「お前は子どもを養う甲斐性も無いのか?」
そう言われてはいと答えられるかよ!
「・・・いいさ、なんだってまとめて面倒見てやるさ!」
意地になって腰に力を込めた。
「うむ、ではいくぞ。」
「ぐっ!?」
その言葉と共にかかる負荷が加速度的に増していく。
統夜の膝は容赦無い負荷に悲鳴を上げ始めた。
「・・・参考までに聞いて良いかな?」
「なんだ?」
「子どもは何人いるんだ?」
「彼女の希望によると、『野球チームが作れるくらい(ただし女児は除く)』だそうだ。
 この少子化が進む中、まことに見事な心がけだと思わんか?」
しかしその問いに統夜は答えなかった。
と言うより答えることが出来なかった。
地面に潰れたカエルのようになっている統夜を見て、エ=セルダは嘆息した。

「やれやれ、自分で言い出したことは最後までやり通すものだぞ。
 とはいえ実際にそれだけ人数の子どもを育てるのは大変だろう。彼女とよく相談して決めることだな。
 ただし最低ノルマは、男女共に一人ずつ。これは守ってもらう。
 『おじいちゃん』と呼ばれる事の無い私の、せめてもの希望だ。異論、反論は許さん。
 もしこれに反したなら、毎晩彼女の枕もとに立ってお前の恥ずかしい過去を私なりの脚色を加えて暴露することになる。
 騎士団随一のエンターテイナーと呼ばれた私の実力を知りたくなければしっかりと・・・

304それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:33:20 ID:12toMrM6


統夜はうっすらと瞼を開いた。
暗闇になれた目が映したのは自分の部屋の天井だ。
額に手をやり、小さく息をついた。
なんだか妙な夢を見たような気がする。
寝返りを打とうとして、気がついた。
妙に涼しい、そして体が重い。
首を起こすと、自分の体の上に乗っかって眠るテニアの姿が目に映った。
またか。
瞑目して統夜はため息をついた。
「んん、・・・ハシならあるぜ・・・むにゃ・・・」
よくわからない寝言を言いながら幸せそうな表情で眠るテニア。
平常時ならば薄手の生地越しに伝わる柔らかさや体温にどぎまぎするところだが、
睡眠欲が三大欲求の頂点に立っている今においてはどうでもいいことだった。
慣れた様子で軽く体を揺すり、テニアを振るい落とし、
傍らにおいてある持参枕(持ってくるがなぜか使わない)をテニアの頭の下に敷いてやった。
そして許可無く使用されている冷房を切り、目を閉じると統夜の意識は再び深く沈んでいった。

305それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:34:47 ID:12toMrM6

程なくして今度はテニアが目を覚ました。
包み込むような熱気で、全身がじっとりと汗ばんでいる。
顔を横に向けると、統夜が涼しげな顔で眠っている。
そこでようやく自分が下ろされていることに気がつき、不満そうな声を洩らした。
いや、それよりもまずこの暑さをなんとかしなくては。
そう思い直し、適当に手を動かして探すものの、目的の物は見つからない。
「・・・どこー?」
暗闇で目を凝らしてもそれらしき物は見当たらない。
電灯を点けて探すのは面倒に感じられたので、いっそそのまま寝てみることにした。

五秒で諦めた。

「無理・・・・」
少しでも涼しくならないものかと寝返りを打つものの当然涼しくなるはずも無い。
むしろ動いた分、余計に暑くなった。
なぜこんな中で統夜は眠れるのだろうか。
隣で穏やかな寝息を立てている統夜を不思議な生き物を見るような目で眺めるテニア。
見ているうちになんだか腹立たしくなってきた。
その理由は『自分は眠れないのに、気持ちよく寝てるなんてずるい』という理不尽極まりない物だったのだが。
テニアは脇によけてあったタオルケット二枚を掴むと、統夜を丁寧に梱包した。
暑苦しさに、さすがに統夜の表情がゆがむ。
それを満足そうな表情で見届けると自分も横になった。
が、何の解決にもなってないことに気づいて起き上がった。
「電気・・・点けよ。」
306それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:36:39 ID:12toMrM6

冷房が稼動し始めると、程なく快適な空間が再構築された。
念のためにリモコンを隠しておこうと、テニアは手ごろな場所を探し始めた。
「あの辺がイイかな。」
衣装棺を引き出し、リモコンを隠すために服を出し始め、硬直した。
「こ、こんな所に隠してたんだ・・・」
服と服の間から発掘された色とりどりの雑誌類。
思わぬ『掘り出し物』にテニアの目は釘付けになった。
「うう・・ん・・・・」
「っ!?」
背後で統夜が動いた。
テニアは弾かれたように辺りの物を衣装棺に放り込み、電灯を消した。
暗闇の中で身動ぎ一つせず様子を伺う。
統夜が起きる様子は無い。
どうやらただの寝返りだったようだ。
ほっと安堵の息をつき、直ちに先ほどの出来事に思考を巡らせた。

正直あの本の中身には非常に興味がある。
また、恋人としては相手の趣味や嗜好を確認しておきたくもある。
しかし、多分、いや、確実に統夜は嫌がるだろう。
嫌がるどころか怒るかもしれない。
いや、見せたくないから隠しているのだ。
それを勝手に見たなら、怒るのはむしろ当然だ。
テニアの脳内でその『状況』が展開されていく。

『何でお前は勝手なことをする!?』
『あ、アタシはただ・・・』
『やっていい事と悪い事、わかれよ!』
『ご、ごめん・・・』
『お前はいつも人の大事なところに触れすぎる。うっとうしいんだよ、そういうの。』
『違うよ!統夜だから・・・』
『もういい。疲れたよ、お前といるの。』
『そ、そんな!』
『どこへなりとでもいってくれ。じゃあな!』
『やだ!待ってよ統夜!ごめん!あやまるから!』
・・・・
・・・
・・
307それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:38:08 ID:12toMrM6

「・・・そんなのやだ。」
睡眠時間が足りないためか、妙なテンションで展開された妄想にテニアは身震いした。
「・・・うん、やめた。見なかったことにしよ。」
相手の意思を尊重すること、それは信頼関係を築く上で欠かせないものだ。
テニアはこれを見ないことで、統夜との絆が深まるような気がしたのだ。
もっとも統夜はこの事実を知らないため、あくまでテニア側からの一方的なものなのだが。

ともかく自分の中で折り合いがついたテニアは上機嫌でベッドに戻ると、再び統夜の上にうつ伏せでのしかかった。
「う・・・」
その際、統夜が呻き声を洩らした、が気にしない。
普段は恥ずかしがって、べたべたするのを嫌がられている分、今くらいはくっついていたい。
だからちょっと重いかもしれないけど統夜には我慢してもらうことにしよう。
今度は下ろされないように、統夜の右腕をしっかり抱きしめて目を閉じた。
すぐに思い出したように目を開くと、統夜の首に腕を回した。
「二回目だけど・・・おやすみ♪」

308それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:40:52 ID:12toMrM6

不意に目が覚めた。
顔を右に向け、時間を確認する。
6時、5分前。
もう習慣になっているため目覚ましが鳴るより早く目が覚めるようになってしまった。
目覚し時計のスイッチを切り、起き上が・・・れなかった。
「・・・・・」
右手をがっちり抱え込んだまま、統夜の上でうつ伏せで寝入っている存在があったからだ。
左手で眉間を抑えて唸った。
起こすのは忍びないが他に手段も無い。
「おい、テニア、どいてくれ。」
「・・・ぅん?・・・・・すぅ・・・」
「寝るな!」
「う・・・・おはよぉ・・・とーや」
「挨拶はいいからどいてくれないか?身動きが取れないんだけど。」
統夜の要請に、テニアは寝惚けた目でしばらく考えるようなそぶりを見せた後、
「・・・・・・・・・・・やだ。」
と、ますます強く手を抱きしめた。
「やだってお前・・・・」
「もうちょっと・・・このままがいいな」
これ以上なく甘ったれた声で統夜の右手に頬擦りをする。
「う・・・」
逆らいがたい衝動が統夜の心の内で生まれかけたが、無理やり押さえ込んだ。
309それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:41:59 ID:12toMrM6

休日ならともかく今日は平日だ。
あまり時間に余裕があるわけではない。
やや後ろ髪を引かれながらも、独り言のように統夜は呟いた。
「・・・このままだと朝飯と弁当が作れなくなるな。」
「いってらっしゃい。」
そのあまりの引き際のよさに思わず苦笑してしまう。
「やれやれ・・・・って、ん?」
ようやく自由になった体を起こすと、なにやらひんやりとした感触が胸元に広がっている。
訝しげにTシャツを眺め、その正体に思い当たった。
「おい、テニア!お前よだれ垂らしたな!」
「ZZZ」
「騙されるか!ていうか本当に『ゼット』って発音する奴なんているか!」
「いやそれ汗だよ統夜。」
「こんなに涼しいのに汗なんてかくかよ!・・・・・・お前また勝手に冷房つけたな?」
部屋が涼しすぎることにようやく気付いた。
今まで気付かなかった辺り、統夜も結構抜けている。
「・・・・・」
藪をつついて蛇を出したテニアは、背を向けて黙秘権を行使し始めた。
「ったく・・・」
苦々しい表情を浮かべ、手動で電源を落とす。
それからベッドの脇に視線を向けるが、あるべきものが見当たらなかった。
310それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:43:00 ID:12toMrM6

「おいテニア、リモコンはどこに置いたんだ?」
一呼吸おいて、丸まった背中がびくっと跳ねた。
見るからに『狼狽しています』と言う風体だ。
テニアは昨晩、というか3、4時間前だが、その時のことを思い出していた。
どうしよう、そういえば衣装棺の中に一緒に入れちゃったよ・・・
「その様子だと知ってるみたいだな。どこに置いたんだ?」
もう一度、同じ質問。
「えーっと・・・その・・・あ、アタシが戻しとくからさ!統夜はご飯の用意しといてよ!」
「・・・ちゃんと戻しといてくれよ。無くなると面倒だから。」
「うん!わかった!約束する!」
「そ、そうか。」
テニアの剣幕に押されるように統夜は部屋を出て行った。
311それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:44:53 ID:12toMrM6

足音が階段を下っていくのを確認すると、テニアは飛び起きて衣装棺を引き出した。
慌てて放り込んだため、中はぐちゃぐちゃになっている。
このままにしておくわけにはいかない、と中身を全て取り出して整頓を始める。
周囲に衣類と雑誌類が広げられる。(ついでにリモコンも)
「うーん・・・」
目を閉じこめかみを押さえて記憶の発掘を試みてみる。
「確かこの服の下にこのグラビアがあって・・・あれ?向きはどっちだっけ?
 こっちが上だったかな?いや、逆?・・・もういいや、たぶんこっちだったはず!
 あっ!?この本折れ目がついてるよぉ〜・・・」
半泣きで逆側に折り返してみるものの元に戻るはずも無い。
「・・・うん、多分気付かない。これに気付かれるなら、なにをやろうと無駄なわけで、
 でもそんなに神様は残酷じゃないはずだから気付かれない。うん、そうに違いない!」
明らかに無理のある理屈で強引に自分を納得させて作業を再開。
「この本は・・・うわぁ、この子胸おっきい・・・って見てない!何も見てない!それがアタシと統夜の信頼関係!」
「おいテニア、シーツ洗濯するから渡して・・・」

現場は衣類と雑誌が乱雑に並べられ、さながらフリーマーケットのようだったそうな。

312それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:46:27 ID:12toMrM6

グラビアを持ったまま硬直するテニア。
背後では『信頼』と言う文字が稲光と共に音を立てて崩壊していく。
その瓦礫の上に新たに『破局』と言う文字が浮かび上がった。
「う・・・・・・・」
テニアの目じりにこんもりと涙が溜まり、堰を切ったように溢れ出した。
「ううぅ・・うううぅぅぅ・・・ううぅうぅぅぅぅう・・・・」
「何でテニアが泣く!?俺が泣きたいよ!!」
「うわああああああああああああああああああああん!!」
「待て!俺が悪かった!よくわからないけどとにかく悪かった!だから泣かないでくれ!!」
「アタシ・・・見てないもん・・・見なかったもん・・・・・・」
「いや、お前この状況でそんな事言われても」
「うああああああああああああああああああん!!やっぱりもう駄目なんだああああああああああ!!」
涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしてテニアは泣きわめいた。
「見てない!テニアは見てない!!俺は信用してるぞ!!」
朝っぱらからなんでこんなわけのわからん状況になってるんだ?などと心のなかで落涙しつつ叫ぶ。
その言葉により小康状態に戻ったテニアはしゃくりをあげながら尋ねてきた。
「・・・ひっく・・・ほんと・・・に?」
「ああ本当だ!」
強引に笑顔を作って微笑む。
頬の筋肉が引きつって痛い。
「わざとじゃ・・・ないから・・・グス・・・」
「わかってる。」
どのような偶然が起こればこんな状況になるのか皆目見当がつかなかったが、とりあえず頷く。
「じゃあ・・・アタシのこと・・・嫌いにならない?」
「なるわけないだろ?」
「ずっと・・・ここにいてもいい?」
「当たり前だ。」
「・・・ありがとう。」
その言葉に安心したのかようやく泣き止み、笑顔を見せた。
「落ち着いたところで一から状況を説明してくれ。怒らないから。さすがにわけがわからない。」
「う、うん。」

313それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:47:51 ID:12toMrM6

テニアから話を聞き終えた後、統夜は大きなため息を吐き出した。
「あのな・・・。テニアは俺がそんなことでテニアを追い出すような狭量な奴だと思ってたのか?」
「そ、そうじゃないけど・・・もしそうなったらって思うと怖くなって・・・・・」
「ないって!テニアは俺のこと信用できないのか?」
「ううん、そんなこと無い!」
すごい勢いで首を振り、全力で否定して見せた。
「じゃあ余計な心配はしなくていい。いいな?」
「うん。」
「元気が足りない!」
「うん!」
「よし。じゃあこの話は終わり。次な。」
「つぎ?」
統夜は威圧的にテニアを見下ろしながら言う。
「リモコンを隠すと言う姑息な真似をしたことと、俺の服をよだれでべたべたにした罰を与えないとな。」
「う゛・・・」
ご飯抜きにされたらどうしようかとハラハラしているテニアを横目で見ながら統夜は手をポンッと打った。
「よし、あんまり時間がない、弁当を作るのを手伝ってくれ。」
「へ?それでいいの?」
「飯抜きがいいか?」
またもブルブルと首を振るテニア。
「じゃ、そういうことで。ああ、その前に顔を洗ってきた方が良いぞ。」
そう言われてテニアは自分の顔を手で覆った。
寝起き、涙の跡、その他諸々、きっと今の自分は酷い顔をしていることだろう。
「み、見ないで!」
「いまさらだなぁ。」
呆れたように統夜は呟いた。
「でも見ないで!」
「はいはい、早く洗って来いよ。」
314それも名無しだ:2006/07/15(土) 03:51:07 ID:12toMrM6

顔を押さえたまま走っていくテニアを尻目に、統夜は散らばった雑誌類を片付け始めた。
「ま、見られたのがこっちでよかった。」
特に隠す場所を変えるわけでもなく衣装棺の中にまとめて放りこんだ。
もともと見られたところでさして問題ない、グラビア類や、せいぜいセミヌードまでの物、
いわばカムフラージュだ。
見られたら死ぬ系の品々は偶然に発見される事はまず無いであろう場所に厳重に保管してある。
が、完全であるとは言い切れない。
「・・・金庫買おうかな。」
「何を買うって?」
「!?なななな、なんでもない!!」
不意に背後から声をかけられ、自分でもみっともないと思うほど上ずった声を上げてしまった。
「・・・?それより早くお弁当作ろうよ!」
「あ、ああ。」
統夜の狼狽には気づかず、すっかりいつもの元気な顔になったテニアは楽しげに話しかけてくる。
「ミートボールは欠かせないよね!」
「あ、悪い、切らしてる。」
「ええぇぇぇ!!」
「冷凍してるコロッケダネがあるから代わりに一口コロッケじゃダメか?」
「むぅ、しょうがないな、それで手を打ってあげよう!」
「何でそんなに偉そうなんだよ。」
「えへへ、なんとなく。」
外からはスズメの鳴き声が響いてくる。
窓から見えた空は雲ひとつ無い青色だった。
「今日も暑くなりそうだな。」
「うん!」



===
例によって長めなのは(ry

『くらげ』について
元ネタはある映画。
こんなに喰い付くとは思わなかったw

スパロボJの本編終了後のちょっとした事件を題材にしたネタを書いてみたいんだけど、ここに投下してもいいのかな?
もちろんヒロインはテニアなんだけど。

315それも名無しだ:2006/07/15(土) 04:12:03 ID:DcJ5Da8k
>>314
書き込み承認!
316それも名無しだ:2006/07/15(土) 09:27:10 ID:Fq0he4bj
GJだから問題なく投下してくれ
317それも名無しだ:2006/07/15(土) 12:10:58 ID:OhLDEa32
GJ!! 次回も期待してます!
318それも名無しだ:2006/07/15(土) 12:56:10 ID:yo5uRVxe
この間のエロビデオの御仁かあぁぁぁGJ!!
319それも名無しだ:2006/07/15(土) 20:11:59 ID:FjOPHAG/
オヤジ……
GJ!!
320それも名無しだ:2006/07/15(土) 23:39:37 ID:KBaWjQzO
確かにテニアは子沢山なイメージがあるな。肝っ玉かあちゃんとでも言うか。

次回作にも超期待。全裸&正座待ち。
321314:2006/07/16(日) 01:41:48 ID:I4z6m2Y8
おk
頑張ってみる。
投下するのは当分先になりそうだけど勘弁してください。
322それも名無しだ:2006/07/16(日) 03:24:39 ID:xZYTsZrS
テニアがトンジル独り占め

統夜に「そんなに食うとブタになるぞ」とか言われる

マジで信じて叫ぶ&走り出すテニア

混乱して「ハムやソーセージになっちゃうのは嫌だけど統夜になら食べられても良い」とか言い出す

その後どうにか冗談で言ったことを説明して落ち着かせるが余計な事(でも太るのは事実だとか)を言ってしまいまたテニア逃走&膝蹴りを食らい倒れる統夜

その後ナデシコ艦内で「これ以降金輪際『太る』とか言わない』とか約束してやっと許してもらえる統夜

ってのを思いついたが文章にできねぇorz
323それも名無しだ:2006/07/17(月) 01:06:19 ID:41RnzOOk
最近勢いが衰えたなぁ・・・
2スレ目後半から3スレ目中盤まではかなり盛況だったんだが。
324それも名無しだ:2006/07/17(月) 01:07:36 ID:pjT7OXpb
定期的にネタが投下されているんだしこういうスレではにぎわっている方じゃないか?
325それも名無しだ:2006/07/17(月) 01:09:44 ID:5IIG22Gi
衰えたっていうのか?
かなり良い流れだと思うんだが
326それも名無しだ:2006/07/17(月) 03:20:20 ID:H4QKuC6t
落ち着いたと言うんじゃないかね、今の状況は
327それも名無しだ:2006/07/17(月) 07:11:08 ID:WBrrd9P+
逆に考えるんだ。
良ネタが投下されるまでの準備期間だと。
328それも名無しだ:2006/07/17(月) 18:19:54 ID:QrXNEB6u
人、それを「チャージ!」と言う!
329それも名無しだ:2006/07/17(月) 21:23:25 ID:WvJARUyE
>>322
書いてみるんだ。
最初はダメでも書いてるうちに上手くなるよ。
330それも名無しだ:2006/07/17(月) 23:38:31 ID:6l88HyTO
メイオー「チャージなどさせるうわなにをするやめ」
331それも名無しだ:2006/07/18(火) 01:31:04 ID:eOf/R1g2
SSを降下します。ちょっと長めだが・・・。

ある日の夕方、赤毛の少女がずかずかと早歩きをしながら、家へと向かっていた。
赤毛の少女、フェステニア=ヒューズは戦争が終わった後、とある高校に通っていて、
今は部活から帰ってくるところであった。
「ハァ…、もうやんなっちゃう!」
テニアはそう叫ぶと、力一杯に目の前にあった小石を蹴り飛ばした。
小石は何回か低空バウンドをした後、電柱にぶつかり静止した。
「確かに私と統夜は付き合っているわけじゃないけどさあ。あんなこと私の前で言うこと無いじゃない…」
誰に聞かせるわけでもなく、大きな溜め息を吐きながら、不機嫌そうにそう呟いた。
事の始まりは、部活から帰る頃の話だった。
この時の部員の話題は、専らテニアの事で埋められていた。
「へぇー、テニアちゃんって紫雲先輩と一緒に暮らしているんだ〜。」
「うん、そうだよ。」
身寄りも親類もいないテニアは、戦いが終わった後、共に戦ったパートナーである統夜に誘われて、一緒に暮らしていた。
それを聞いたある女子は、怪訝そうな顔で尋ねてきた。
「ねえ、まさかそれって同棲ってこと?」
「え?うーん、違う、と思う。」
『同棲』の意味が分からず、とりあえず否定すると、その子はほっと胸を撫で下ろした。
「じゃあただの居候ってことね?良かった〜。まだ紫雲先輩はフリーなんだ〜。」
「え…」
『ただの居候』。その言葉が、何故かテニアの心に引っ掛かった。
332それも名無しだ:2006/07/18(火) 01:33:28 ID:eOf/R1g2
「じゃあさじゃあさ、今度私コクってみようかな〜」
「ちょっと〜、何抜け駆けしようとしているのよ〜。」
和気藹藹と出る部員達の言葉に、テニアの心は次第に不安に包まれていった。
統夜が取られる?他のだれかに?ヤダ…そんなの、嫌だ…!
「ダ、ダメ!!」
そんな不安から思わずそう叫ぶと、皆一斉に騒ぐのを止め、テニアの方を向いた。
「あ…、その、ごめん。私、先に帰るね。」
何となく居心地が悪くなってきたため、彼女は逃げるようにそこから立ち去った。

「でも…実際私と統夜ってどういう関係なんだろう。」
ふとそんなことを考えてみる。
付き合っている、わけではないと思う。
付き合っているなら、その、もう少し行動があるはずだし。
ということは、やっぱり、
「ただの、居候…?」
頭を振って必死にその考えを消そうとした。
そんなわけはない。
自分と統夜の関係が、そんな安っぽいものなんかじゃない。
ならどうして、あの言葉が気にかかるんだろう。
統夜のことを信じているのに、
何故こんなに不安になるんだろう。
333それも名無しだ:2006/07/18(火) 01:35:10 ID:eOf/R1g2
心のなかに黒い闇が広がってくる。
ダメだ。
不安になったら。
こういう時は笑わなきゃ。
明るくしなきゃ。
じゃないと、グチャグチャになってしまう。
必死に不安を押さえるために、大好きなご飯のことを考える。
だが、今回ばかりはあまり意味をなさなかった。
「私…何時からこうなっちゃったんだろう…」
溜め息混じりににそう呟く。昔の自分なら、すぐに消えたのに。
いつから私は、こんなに弱くなってしまったんだろう。
色んな不安や動揺を抱えながら、テニアは家の前についた。
「はぁ…っ、といけない。いつも通りにしなくちゃ。」
自分にいい聞かせるようにそう言って、家に入った。
いつも通りにしなきゃ、彼に心配される。
普段から迷惑をかけているんだ。
こんなつまらないことまで、迷惑をかけたくない。
「ただいま〜。あ〜疲れた〜!」
できる限り普通通りの声を出すと、台所から統夜の声が聞こえてきた。
「ああ、おかえり。お疲れさん。」
いつもと同じ返答に、テニアは少しばかりの安心と不満を覚えた。
(バレなくて良かったけど、少しくらい気付いて欲しかったな…)
334それも名無しだ:2006/07/18(火) 01:36:49 ID:eOf/R1g2
そんなことを考えていると、統夜は料理を止めて、いきなり玄関に現れてきた。
「テニア。」
彼女の名を呼ぶ統夜の顔は、いつもより真剣そうに見えた。
「今日なにか学校で嫌なことでもあったか?」
ドクン。彼の発言に、鼓動が速まる。バレてる?まさか、そんなはずない。
そうだ、ただ聞いてみただけだ。気付かれているわけなんか、ない。
そう鷹をくくり、テニアは嘘の笑顔で答えた。
「べ、別に何も無かったよ!あ、お風呂入ってくるね!」
逃げるように風呂場に向かうテニアを、統夜はただ黙って見ていた

その日の夕飯は、まるで通夜のように静かだった。
気まずい雰囲気が辺りに漂い、テニアは鉛のようなご飯を放り込むように食べた。
それを全部食べきれた頃には、身ではなく、心が一杯になった心地がした。
「あ〜お腹一杯!ごちそうさ」
「もう止めてくれ。」
テニアが言い終わる前に、統夜は冷たくそう言い放った。
「無理に明るくするのは、もう止めてくれ。」
先程と同じ表情のまま、繰り返しそう言った。
335それも名無しだ :2006/07/18(火) 01:37:57 ID:hUqxqxGE
 走れ、走れ、走れ。
 
 走らなければ追いつかれる、追いつかれてしまう。
 でも自分の記憶からどうやって逃げればいいのだろう。
 そんな事は分かっていても体が逃げる事を選択する。
 ああ、でもだめだ、思い出してしまう。
 やめて、思い出させないで、あっちいけ!
 









『そんなに食うとブタになるぞ』

 ―――直後、思い出してしまったあたしは地面にへたり込み、後悔と苦悩と絶望を纏めて味わった



【Lovin′Callin′Feelin′Healin′smellin′Again Darling!】
作:331辺り



 落ち着こう、まず状況を整理しなければ解決は出来ない。
 ええと、まずユウブレンがデビルガンダムを押し返した。
 でも町が壊れちゃった所があったから復興の手伝いをした。
 うん、ここまでは大丈夫。
 その後御礼とかでどこかのお婆ちゃんがトンジルとか言うのを―――――――――。
「うぁぁぁ…」
 ここだ、ここが問題だ。
 確かに美味しかった、ミソスープのいい匂いはあたしの2番目に好きな匂いにランクインするほどだった。
 だけどいくら味わった事の無い美味しさに感激したからって、10杯も飲むべきじゃなかったと思う。
 直後に統夜にあの言葉を言われたのだ。
 冷静になって考えてみれば10杯は食べ過ぎと言うのは分かる。
 せめて7杯目でやめておけば言われなかっただろう、でも普通女の子にあんな事言うだろうか。
「う〜…ああ、もぅっ!」
 自己嫌悪と統夜への八つ当たりがごちゃ混ぜになってくる。
336それも名無しだ :2006/07/18(火) 01:38:51 ID:hUqxqxGE
やべぇ、リロってなかった(汗)
331さん申し訳無いです_│ ̄│○
337それも名無しだ:2006/07/18(火) 01:41:42 ID:eOf/R1g2
「べ、べつに無理なんか」
「している。お前の嘘が分からないと思ったのか。」
強がりを言いきる前に、統夜は追い討ちをかけてきた。もう誤魔化すことは、不可能だろう。
それでも彼女は言いたくなかった。
彼に心配されたくないから、迷惑をかけたくないから・・・。
「ほ、本当に、何も、無いから…」
そう言って席を立ち、統夜から背を向けた、その時、
「テニア!!」
統夜はいきなり後ろから抱きついてきた。
彼のいきなりの行動に、テニアは半ばパニック状態になった。
「な、何?何!?」
「俺のことを信用していないのか?信用していないから、話してくれないのか?」
彼の口から、重々しい言葉が発せられた。
「違う!違うよ!私は…私はただ…」
頭をブンブンと振って、その発言を必死に否定する。
自分が一番信用しているのは、統夜なのに。
信じている、大切な人だからこそ、迷惑をかけたくないだけなのに。
「・・・つらいんだよ、嫌なんだよ。お前が無理をして笑っているのを見るのが。」
338それも名無しだ:2006/07/18(火) 01:45:39 ID:eOf/R1g2
統夜は先程より強く抱き締めながら、震えるような声でそう言った。
彼の言葉に、テニアはようやく気付いた。彼はずっと我慢していたことに。
自分がやった行動が、彼に迷惑をかけていたということを。
「…あのね、私ね…」
観念したテニアは、消え入りそうな声で話を始めた。
学校で、統夜のただの居候と言われたこと。帰りにそのことで不安になったこと。
そのことを統夜にばれたくなかったこと…。テニアが話終えると、暗い静寂だけが、辺りを包み込んでいく。
その間、テニアは段々自分が情けなくなっていった。
こんなつまらないことで不安になる自分が、
いつも迷惑しかかけることが出来ない自分が…
やがて、テニアは自嘲するように細々と笑い始めた。
「弱いなあ、私。本当に弱い。こんなつまらないことで不安になってさ。挙句の果てに、統夜に迷惑かけちゃって…ホントに…」
「全然迷惑なんかじゃない。」
彼女の言葉を遮るように、統夜ははっきりと言った。
339それも名無しだ:2006/07/18(火) 01:46:13 ID:fxldxzDQ
ヒューズって言うな!
340それも名無しだ:2006/07/18(火) 01:56:52 ID:eOf/R1g2
「え…?」
思わず顔を上げると、そこには優しい瞳で自分に微笑みを向けている、彼の顔があった。
「不安になるなんて誰にでもあるんだ。人間は皆弱いから。だから、こうやって大切な人と悩みを分かち合うんだろ?それを迷惑だとは、俺は思わないよ。」
そう言われてテニアは、思わず顔をうつむかせた。今、顔をみられたら、泣いているというのがバレてしまうから。
「えへへ…本当に馬鹿だなあ、私。一緒に暮らしているのにさ、そんなことすら気付かないなんて…」
やがて、先程とは違う笑顔をしながら、テニアは霞んだ声でそう言った。
統夜は何も言わず、ただただずっとそのままの姿勢でいた。
彼女が少しでも安心するように…。
二人の周りには、再び静寂が訪れたが、何故だか心地よく、柔らかい感じがした。
それから、どれくらいの時間が過ぎただろうか。
「あ、そうだ。さっき大切な人って言ってたけど・・・」
「え!?え、えっと、・・・あ、料理片付けなきゃ。」
思い返したように質問するテニアに、統夜はぎこちない動きで台所に向った。
「ああ!逃げる気!?もう、統夜ってば!!」
彼の背中に向って叫ぶものの、彼女の顔には、笑みがこぼれていた。
そう。だって、自分は彼にとって、大切な人だとわかったから・・・。

お粗末さまでした。つまらないもので申し訳ない・・・。
3411:2006/07/18(火) 02:00:52 ID:hUqxqxGE
 走れ、走れ、走れ。
 
 走らなければ追いつかれる、追いつかれてしまう。
 でも自分の記憶からどうやって逃げればいいのだろう。
 そんな事は分かっていても体が逃げる事を選択する。
 ああ、でもだめだ、思い出してしまう。
 やめて、思い出させないで、あっちいけ!
 









『そんなに食うとブタになるぞ』

 ―――直後、思い出してしまったあたしは地面にへたり込み、後悔と苦悩と絶望を纏めて味わった



【Lovin′Callin′Feelin′Healin′smellin′Again Darling!】
作:331辺り



 落ち着こう、まず状況を整理しなければ解決は出来ない。
 ええと、まずユウブレンがデビルガンダムを押し返した。
 でも町が壊れちゃった所があったから復興の手伝いをした。
 うん、ここまでは大丈夫。
 その後御礼とかでどこかのお婆ちゃんがトンジルとか言うのを―――――――――。
「うぁぁぁ…」
 ここだ、ここが問題だ。
 確かに美味しかった、ミソスープのいい匂いはあたしの2番目に好きな匂いにランクインするほどだった。
 だけどいくら味わった事の無い美味しさに感激したからって、10杯も飲むべきじゃなかったと思う。
 直後に統夜にあの言葉を言われたのだ。
 冷静になって考えてみれば10杯は食べ過ぎと言うのは分かる、せめて7杯目でやめておけば言われなかっただろう。
 でも普通女の子にあんな事言うだろうか。
「う〜…ああ、もぅっ!」
 自己嫌悪と統夜への八つ当たりがごちゃ混ぜになってくる。
3422:2006/07/18(火) 02:02:40 ID:hUqxqxGE
「おーい、テニアー!
 あ、いたいた、お前いきなり叫びながら走ってどこかに行くなよ。
 まだデスアーミーとかいるかもしれないんだから」
「と、統夜!?」

 最悪だ、今最も会いたくない奴である。
「な、なんですぐに分かったの!?」
「いや、何でって言われてもな…。
 何となくお前ならどこに行くのか分かったって言うか、これもサイトロンの影響なのかな」

 ううう、この状況+サイトロンってのが無ければ凄く嬉しい状況なのに…。
 でも落ち込んでばかりはいられない、あたしには確かめなきゃいけない事がある。
  
「と、統夜、さっき言ったブタになるって…あれ……本当?
「え? ああ、あれか。
 あれは昔から俺の母親が言ってた言葉でさ、そんなに深い意味は無い」
「え、な、無いの!?」

 心の底から安堵の息を付く。
 よかった、大体あんなに美味しいのを食べただけで太る事の方がおかしい。
 そうだ、今から戻ってあのお婆ちゃんに作り方を教わって自分で――――。 
3433:2006/07/18(火) 02:03:54 ID:hUqxqxGE
 
「でも豚汁は水物だし塩分濃いから食いすぎると太るのは事実だけどな」

 瞬間、確かに私は世界がピシッと音を立てて凍りつく音を聞いた。
 落ち着こう、今統夜は何て言った?
 あたしがこの世で最も聞きたくない言葉を口にしたかっただろうか?
いや、逆に考えよう、食べ過ぎると太いやブタになると言う事はあのトンジルとか言うのは一定量を
食べるとブタに変化するアジアンマジックな料理だとでも言うのかいやそんなの聞いた事ないでもそれはあたしが聞いた事ないだけかもしれない訳で
そうなるとあたしはブタになるのだろうか?
 ブタに!?

「お、おい。
 どうしたテニア、腹でも痛いのか?」
「………ょぅ」
「へ?」
「ど、どうしよう統夜! あたしブタになるの!? ねぇ、なるの!?
 ブタになっちゃったらハムやソーセージになるの!?
 食べるのはいい!! あたしだって大好きさ、ドネルケバブだって大好きさ!!
 でもなるのは嫌だ、嫌だよぅ!
 でも、でもでもハムやソーセージになっちゃうのは嫌だけど統夜になら食べられてもいい、ってちょ、違うそうじゃなくて!
 や、嘘じゃいんだけど、ちがくて、うあぁぁ…!!」
「うわ、おい、ちょっと落ち着けテニア!」
「落ち着いてられるかぁ! うわーーーん、やだよぅ、アジアンマジックなんかでブタになんかなりたくないよぅ!!」

 その後、ブタになる事は絶対に無いと何度も統夜に説明してもらい、ようやくあたしは心の底から安堵した。
 けど何か悔しいので膝蹴りを一発入れておいた。
3444:2006/07/18(火) 02:05:21 ID:hUqxqxGE

〜戦艦ナデシコ 統夜の部屋にて〜


「いい? 金輪際『太る』とか言わない事、約束」
「はい…」
「言ったら統夜の夕食1週間没収するからね」
「そしたら余計にふ…」
「なんだって?」
「何も言ってません」
「よろしい、でもそれだけじゃまだ足りません」
「足りないって、夕食は勿論ヨーグルトパフェまで奢ったじゃないか!」
「それとこれとは別なんだよ!
 わ、悪いと思ってるんだったら、その、足りないじゃん」
「何がだよ」
「あれだけ人をどん底の絶望に突き落としておいて言葉だけってのはおかしくないかって言ってるんだよ!」
「あ…あー…そっか、悪い」

 直後、ギュッと抱きしめられた。
 ただでさえ統夜とあたしの身長差は割とあるのに、あたしは今ベッドの淵に座っている。
 そして統夜は正座から立ち上がったので、必然的に丁度統夜の胸辺りに顔が当たる事になる。   
 従ってあたしは一番好きな、大好きな匂いをげる事と言う訳だ。

「ごめんな、余計な事言って不安にさせちまった」
「…乙女のプライドを傷つけた罪は重いんだよ」
「分かってる」
「本当に分かってる?」
「ああ…」

 もう少し言いたいけど、でももういいか。
 トンジルよりも魅力的で、ブタになる心配の無いものがここにはあるのだから。


おしまい
3455:2006/07/18(火) 02:06:29 ID:hUqxqxGE
 ごめん、最後はもろ自分の願望風にしちゃったですよ_│ ̄│○
 後、元のお題の流れとかかなりいじったりしちゃったけどその辺もお許しを…。
 加えて1で作331辺りも訂正するのを忘れてました_■●_
346それも名無しだ:2006/07/18(火) 02:10:58 ID:j2V1sQzw
(´・ω・`)二人共、乙ニャン
347それも名無しだ:2006/07/18(火) 02:13:34 ID:HdomfE0j
見事なSSを読ませていただいた。
GJ!
348それも名無しだ:2006/07/18(火) 06:08:25 ID:ppmRFNG7
相変わらずこのスレには複数の神が常駐していらっしゃいますね。
GJです!!
349それも名無しだ:2006/07/19(水) 09:28:53 ID:Q+3VuHzu
常々思っていたが、今日こそは言ってやろう!!
・・・GJだ、と。
350それも名無しだ:2006/07/19(水) 15:22:49 ID:RqncYtat
GJだ!
頭の中のモヤモヤが晴れたような気分だ
351それも名無しだ:2006/07/20(木) 20:35:13 ID:dkJMkRW2
このスレの住人はカルビ編もちゃんとプレイしてるのかね?
俺は二周以降ずっと統夜でやってるからどんな話だったか覚えてない('A`)
やれば早いんだろうけどPPがあるからな・・・
352それも名無しだ:2006/07/20(木) 23:11:21 ID:zU8AijfV
なんとなく浮かんだやつを投下してみる

 ここはオーブ。
 暑い夏の夜。統夜達は河原でテニアや友達と一緒に花火をしていました。
マサキ「3!2!1!ファイア!!」
 ピュ〜〜〜〜〜〜〜…バ〜ン!
テニア「た〜まや〜〜!」
 夜空には大きく『冥王』と言う文字が鮮やかに描かれました。続いて『天』、『天才』と言う文字が次々と描かれています。
ディアッカ「グゥレイトっ!こいつの威力に腰を抜かすなよっ!」
マサキ「ぬおっ!貴様…この天才にロケット花火を撃つとは…どうやら余程冥界に行きたいらしいな」
イザーク「ふん!ボーッとして空なんぞ見ている貴様が悪い。もう一発だ、受け取れぇぇ!!」
キラ「うわっ!あ、危ないなぁ」
マサキ「ふ、くくくくくく…どうやらもう1人の冥界行き希望者が出たか…。おい、そこの超コーディネイター、援護しろ」
キラ「え?あ、いや…」
マサキ「夏コミの件…忘れたわけではあるまい?」
パリーン(種割れ)
キラ「援護しますっ!今のうちに…」
マサキ「くらえ!1003連メイオウ花火!!」
ディアッカ「グゥレイト!数だけは多いぜ!」
イザーク「ストライクのパイロット!今こそあの傷の礼だーーー!!」
カティア「きゃっ!あ、危ない!」
メルア「カティアちゃんすご〜い!」
マサキ「ふははははははははははは!油断大敵と言う奴だ!」
カティア「カッチーン!メルア、私達もいくわよ!勝ったらチョコアイスを奢ってくれるって!」
メルア「発射準備完了、いつでもいけるよ!」
カティア「また戦争がしたいのか、あんた達はーーーーっ!!!」
 なにやら戦争を始めたので放って置きましょう。


テニア「統夜、統夜!これって何て花火?」
統夜「ん?あぁ、それは線香花火っていうんだ」
テニア「せんこうはなび?どんな花火なの?」
 すぐ側で行われている死闘なんてなんのその。テニアが手に取ったのは線香花火です。
353それも名無しだ:2006/07/20(木) 23:12:05 ID:zU8AijfV
統夜「火の玉が落ちないようにする花火…かな」
テニア「なんか面白そう〜。やろうよやろうよ」
統夜「わかった、わかったから。ほら」
 統夜は線香花火を一本テニアに手渡し、自分とテニアの花火に火をつけます。しばらくすると、パチパチと言い始めました。
テニア「…なんか、地味だね」
統夜「この地味さがいいんだけど。ほら、心が落ち着くというか…」
テニア「そう言われれば、確かに…あっ、落ちちゃった」
 テニアがそう呟いた時です。テニアの線香花火の火の玉が地面に落ちてしまいました。
統夜「ぷっw」
 それを見て、統夜は思わず噴き出してしまいます。
テニア「な、なんだよ!笑う事ないじゃん!」
統夜「わ、悪い悪い。そんなに揺らすからだよ。こうソーッと持ってなきゃ」
テニア「むぅ…なんか難しいなぁ」
統夜「テニアにはちょぉっと難しいかな?」
 統夜は、少し上から見た感じでテニアに言い放ちます。
テニア「むっ!だったらどっちが先に落とすか勝負!負けたら勝った方の言う事何でも聞く!」
統夜「いいだろう」
 二人は再び線香花火を手に取りました。そしてこの後、何度も何度も勝負をするものの、幾らやってもテニアは勝てませんでした。
テニア「何で勝てないんだよーー!」
統夜「ふっ、坊やだからさ」
テニア「むきーーー!!」
統夜「さてと、約束だ。20戦連勝…さて、まず何から聞いてもらおうかなぁ」
テニア「むぅ…や、約束は約束だからね…」
 統夜は腕を組み考え込みます。テニアは微妙に顔を赤くしながら、考え込んでいる統夜を見つめていました。
統夜「んじゃ、まずは…」
テニア「まずは?」
統夜「……やっぱりやめた」
テニア「な、なにそれ!」
 テニアはズコッという効果音が似合うほど思いっきりズッコケました。
統夜「だって、20回もあるんだし、帰ってからでも良いだろ?」
テニア「ぅ……鬼ぃ」
 と、目を少し潤ませテニアが呟いたその時です。一発のミサイル花火が統夜に向かってきました。それを統夜はギリギリで避けます。
統夜「うわっ!あ、危なっ!」
マサキ「紫雲!ラブコメなど俺の前で出来ると思うなよ!」
ディアッカ「グゥレイト!お前だけ幸せになられて堪るかよ!」←ミリアリアに振られた。
統夜「お前等…」
カティア「テニアー!抜け駆けはよくないわよ?」
メルア「テニアちゃんも一緒に殺りましょー!」
テニア「カティア…メルア…」
 何やら花火戦争がゼオライマーやらラフトクランズやら総出マジ戦争とかしていました。チリソース好きは何をやっているのでしょうか?
統夜「…行くか?」
テニア「…そうだね」
統夜「よしっ!武器を取れテニア!」
テニア「了解っ!」
 そして、統夜とテニアもおバカ集団に雑じっていきました。
???「なぁ?あの集団、何やってんだ?」
???「フッ、お前もバカをやれよ、バカをさ」
 無論、この後姫にバレて、全員正座で魔竜艦長にお説教を受けましたとさ。
354それも名無しだ:2006/07/20(木) 23:14:19 ID:zU8AijfV
あ、言い忘れた…反省は無い。
昔友達間でやった花火を思い出して書いた。
355それも名無しだ:2006/07/20(木) 23:29:39 ID:RthhUJ0Z
GJ!
身悶えるほど羨ましいぜ
356それも名無しだ:2006/07/20(木) 23:41:37 ID:blYEd9/r
>>魔竜艦長
なんかクラスチェンジしてるー!!?(ガビーン
357それも名無しだ:2006/07/21(金) 00:06:29 ID:QBnR3jWr
>>356
魔竜艦長→魔竜の艦長→大空魔竜の艦長
つまりピートがいたということだな!
358それも名無しだ:2006/07/21(金) 00:20:29 ID:n52NWCJJ
>>357
今時分の大空魔竜の艦長はキャプテンガリスさ・・・・次からキャプテンルルという
ビックリドッキリ13歳のスパロボ至上最年少艦長に・・・いつ頃スパロボに出れるかな・・・LOD・・
359それも名無しだ:2006/07/21(金) 01:11:41 ID:kDgkv/ta
えっ?今って大空魔竜やってるんだ?
360それも名無しだ:2006/07/21(金) 02:14:17 ID:jmYfvu2u
>>359
日曜の朝、ライダーと戦隊の前にね。

何はともあれ、


乙!メェェェェイオォォォォウゥ!
361それも名無しだ:2006/07/21(金) 02:16:51 ID:kDgkv/ta
そうか、今日会社の新聞置き場で日曜朝の番組を確認してみるよ
てっきりこっちが田舎で映らないだけかと思ってたわ

そうか…またあの歌が…
き〜みの地球がき〜みの平和が狙われて〜る〜ぞ〜
362それも名無しだ:2006/07/21(金) 02:19:28 ID:IGN3bEpT
まあレジェンドオブ大空魔竜のほうですけどね
363361:2006/07/21(金) 19:57:40 ID:NIGG8wYm
大文字博士…orz
364それも名無しだ:2006/07/21(金) 20:34:53 ID:UgznySDh
まぁ名前だけ似てるやつは結構いるな。
ツワブキにリチャードソン、リー、サコン、フジヤマ
さすがに同キャラはいないが。

でもOPは旧作よりも熱いな。
365それも名無しだ:2006/07/21(金) 21:07:26 ID:/vjHmg8t
なんか伸びてると思ったら…大空魔竜って。お前等…
366それも名無しだ:2006/07/21(金) 21:59:50 ID:2ZjlYOKt
大空魔竜カワイス
367それも名無しだ:2006/07/21(金) 23:48:05 ID:9Ulsn+b7
夏らしく、夏祭りネタを

太陽が照りつき、蝉が騒がしくなき続け、うだるような暑さが続く夏の中頃。
「う〜、暑いよぉぉぉぉ!太陽なんか無くなればいいのにぃぃぃぃ!!」
テニアは手足をバタバタさせ、不満の声を上げた。
「我慢しろ。これくらいでへばるようじゃ、夏は越えられないぞ。」
対する統夜は、涼しい顔で答えた。
この違いは、統夜は毎年この暑さを経験しているのに対し、テニアは初めてであることから来ている。
「うへぇ、これより暑くなるの〜?嫌だなあ〜…ん、何コレ?」
テニアの目に入ったのは、何かのチラシだった。
「ああ、夏祭りか。」
「夏祭り?」
「ああ、この時期に神社とかで開かれる日本独特の祭りだよ。食べ物を出している出店とかあるぞ。」
食べ物という言葉に、テニアは目を輝かせた。
「ねぇ、統夜っ。私行ってみたい!」
「はは、そうだな、じゃあ行ってみるか。」
彼女らしい反応に、統夜は思わず笑みを溢した。
「やったあ!じゃあ早速用意しなきゃ!」
そう言って、テニアは暑いのも忘れて、騒がしい音を立てて自分の部屋に戻っていった。
「やれやれ。さっきまであんなに文句垂れてたのに。」
そう呟いて、統夜が部屋の片付けを始めようとすると、
「ねえ、統夜〜。」
テニアの部屋から声が聞こえてきた。
「押し入れの中にある服着てもいい〜?」
「押し入れ?」
統夜には全く心当たりが無かったが、特に重要なものでは無いと判断した。
「…う〜ん、いいよ、別に。」
「わーい!ありがと〜!」
そう答えるのを確認すると、片付けを再開した。
(押し入れにある服…か。一体どんな服なんだろう。)
そんなこんなで、あっというまに時間は過ぎ行き、太陽は西へと沈んでいった。

すでに準備が済んだ統夜は、玄関でテニアが来るのを待っていた。
「夏祭りかぁ、なんか久しぶりだな。」
誰に聞かせるわけでもなく、嬉しそうに呟いた。
何せあのとき以来、こうして夏祭りに行くことなんて無かったから。
そう、母さんが死んだ、あの時から…
「ごめんねー!統夜、待った?」
ドタドタと慌ただしい音を立て、テニアはようやく姿を表した。
「ああ、別に大丈夫だ。…ってその服…は?」
テニアの服装を見て、統夜は思わず言葉を失った。
「ん?あ、コレ?えへへ、一度でいいから着たかったんだ。ジャパニーズフリソデ。」
朱地に黒の模様をした振袖を身に纏ったテニアは、上機嫌で袖をなびかせながら、クルリと一回転した。
着物及び振袖とは、見るものに優雅で上品な印象を与える。
普段明るいテニアが着ることにより、そのギャップがより魅力を立たせる。
だが、統夜は不思議な気持ちに襲われた。
その振袖には、何処か懐かしい香りがしたからだ。
「どう、どう?似合う?」
「…あ、ああ!すごく、似合うよ…。」
「ホント!?良かった〜。じゃあ早く行こっ!」
「お、おい!引っ張るなって!!」
すっかり上機嫌になったテニアは、統夜の手をとって、夜の中へと走り出した。
昼間の暑さが嘘のように外は涼しく、騒がしい蝉の鳴き声が聞こえないかわりに、日本楽器特有の音が微かに響いていた。
祭りの場所に着くと、その人の多さに、テニアは圧巻された。
「は〜、すごい人盛りだね〜。」
368それも名無しだ:2006/07/21(金) 23:50:37 ID:9Ulsn+b7
「ああ、なんだかんだ言っても、皆祭りが好きだからな。はぐれないようにしろよ。」
そういうと、統夜はいきなりテニアの手を握ってきた。
「え、と、とととと統夜!?」
「ん?どうした。」
「う、ううん!何でも無いよ!えへへ。」
彼は特別何とも思っていない行動だったが、今のテニアには何よりも嬉しかった。
何せ統夜からこうやって自分の手をとってくれたのは初めてだからだ。
(いつもならこんなこと絶対しないのに…、何か今日は良いことあるかもっ!)
嬉しそうに笑うテニアの見ている内に、統夜も思わず笑みを溢した。
「嬉しそうだな、テニア。」
「え!?あ、だってこういうお祭りって初めてだもん。」
本当は別な理由があるのだが、あえて伏せておいた。
「それもそうか。よし、じゃあ今日は思いっきり楽しもうな。」
「うん!」
そうして二人は屋台を見て回った。
屋台の看板にはタコ焼きやら林檎飴やらチョコバナナなど、テニアの興味の引くものばかりが並んでいた。
中には総代やら、let's冥王やら、気になるワードがあったが、そこはあえて無視をした。
「あ、綿飴だ。ねぇねぇ、食べてもいい?」
旨そうにタコ焼きを食べながら、テニアは次のターゲットを見据えた。
「お前な…さっきからずっと食べてばっかじゃないか。」
食べ物にしか興味を引かないテニアに、統夜は呆れるように溜め息をついた。
「いいじゃん。今日私、屋台に売ってある食べ物全部(ダブり除く)食べる気なんだから。」
統夜はマジかよという突っ込みを入れるのを必死に堪えた。
(結局いつものテニアと同じか…。まあ、こっちの方がテニアらしいか。)
やれやれと苦笑しながら、綿飴を舐めているテニアの顔をじっと見つめた。
正確には、テニアが着ている服をだが。
初めと見たときから感じた、懐かしい思い。
こうして歩いているうちに、次第に浮かび上がる思い出。
そこにいるのは、幸せそうに笑う、まだ幼い自分と…
「どしたの統夜。私の顔に何か付いてる?」
聞き覚えのある声で我に返ると、目の前には怪訝そうにしているテニアの顔があった。
「ん?ああ、いや、その…」
統夜はいつものように言葉を渋った。
彼は自分のことを言っても意味は無いものだと思っているから、今回もいつものように、なんでもないと言うつもりだった。
だが、
「…その振袖さ、母さんが夏祭りに着ていたものなんだ。」
気付いた頃には、彼の口からそんな言葉が出ていた。
テニアは驚いたように目を大きくしているが、誰よりも驚いたのは、その言葉を発した、統夜自身だった。
369それも名無しだ:2006/07/21(金) 23:52:07 ID:9Ulsn+b7
「…母さんが死ぬずっと前の夏祭りに着ていたものなんだけどさ、何か、お前を見ている内に思い出しちゃって。…あの頃は、何かを失うなんて、考えもしなかったな。…ははっ、子供だよな。」
隠していても意味が無いと思った統夜は、思ったままの事を話した。
寂しそうに笑いながら…。
彼はまだ親に甘えたい時期に、両親がいなくなった。
父親は亡くなったわけではないが、一年に一回しか会いに来ないため、いないに等しい存在だった。
余所に預けられた彼は、その辛さを、悲しみを誰にも言えずに育ってきた。
心から信頼できる人がいないから…
「統夜…」
テニアはそんな彼の顔を見るのが嫌だった。
彼の苦しみが分からないわけではない。
でも、今は笑ってほしかった。
そんな思いから、テニアは彼の両手を握りだした。
「テニア…?」
ハッとして顔を上げると、テニアは真剣な眼差しで、統夜を見つめていた。
「…ずっと一緒だから。私は、例え何があっても、統夜と一緒にいるから。だ、だから、そのぉ、そ、そんな暗い顔、しないで欲しいなぁ、なんて…」
最後の方になると、恥ずかしくなってつい顔を背けてしまった。
だが、統夜は彼女の言動に微笑みを浮かべた。
彼女の言葉が、自分を想ってくれる彼女がここにいるということが嬉しくて。
統夜は彼女を引き寄せると、そのまま抱き締めた。
「わわっ、ちょっと統夜!?」
「ありがとう、テニア…」
彼がそう言うと、テニアは抵抗するのを止めて、彼の行動を受け入れた。
いい雰囲気が漂い始めたと思った矢先に、周りから妙な違和感を感じ始めた。
ふと見ると、皆いちようにこちらを向いていた。
恥ずかしさに堪えられず、二人は素早くバッと離れた。
「えっと、その、と、とりあえず行こうか。」
「う、うん。」
とぎまぎした口調でそう言うと、二人はぎこちなく歩き出した。
(うう〜。折角いい雰囲気だったのに〜。その代わりに何か嫌な雰囲気になるしさ〜)
場所が悪かったことにより、このような事態になったことを、テニアは心底恨めしく思った。
「テニア。」
しばらくすると、重苦しい雰囲気のなか、統夜は頬を赤らめて口を開いた。
「その、これからも、ずっと一緒、だからな。」
その言葉を聞くと、テニアは幸せそうな顔をして、統夜の腕に絡み付いた。
「統夜大好き〜!!えへへへ〜」
「うわっ、全く、くっつくなよ…。」
嫌がる素ぶりをしながらも、統夜は決してその腕を放そうとはしなかった。
暗い夏の夜のなか、幸せそうな二人の頭上では、きらびやかな花火が咲き乱れていた・・・
370それも名無しだ:2006/07/21(金) 23:54:28 ID:9Ulsn+b7
おまけ
くく…、いよいよだ。
この次元連結システムを最大限に利用した『こいつ』が空へ打ち上がる時が来た…
ん?フェステニアに着物は似合わないのではだと?
ハッ!これだから卑しいことにしか興味がない変人は…!
いいか?仮に胸がでかい女がそのまま着ると、胸元が開き、足ははだけ、特徴が優雅→破廉恥になり、着物の魅力を損なうのだ。
まあ胸を押し付けるようにして着れば問題は無いがな。
なに?そんなことはないだと?全く聞きわけの悪い…
…おい、兜甲児、貴様何をしている。
なに?それを打ち上げるだと!?
ふざけるな!まだ打ち上げ時刻じゃないんだ!止めろ!このバイトがポシャったら今週の収入がゼロになるんだ!やめ…!!
ドンッ、ヒュルルルル〜、パアアアアン!
…俺の、自信作が…

「あ、見て統夜!花火だよ!わあ、綺麗だなあ!」
「ホントだな、…今日は本当に楽しかったな。」
「うん!また来年も行こうね!」

テニアに着物は似合うと思うのは自分だけだろうか・・・。 
371それも名無しだ:2006/07/21(金) 23:57:47 ID:n52NWCJJ
>>364
チッチッチ、甘いな、フジヤマ姓を名乗るシズカさんの母君の声優は小山茉美
すなわちミドリ本人である。まぁ特別出演だがね
そしていい加減大空魔竜ネタはこのスレでは場違いだということに気付かねばならん自分がいる
372それも名無しだ:2006/07/22(土) 00:13:05 ID:g3x26bC/
>>370
おまけも含めてGJ!!
373それも名無しだ:2006/07/22(土) 00:28:54 ID:4qe79q5K
では、ちょっとしたお約束ネタを

「…。」
紫雲統夜は悩んでいた。
「……。」
かれこれ悩み続けて二時間。延々と考える続けているのに、答えが出ない。
「………。」
統夜は焦っていた。期日は三日後。もはや尻に火が点いた状況だ。
「…………。」
さて、彼が一体何をここまで悩んでいるかと言うと、
「…テニアの誕生日のプレゼント…、何にすりゃいいんだ?」
つまりはこういうことだ。

事の発端は三時間前。たまたまうちに来ていたメルアが発端だった。
「うむ、む、む、む!っはっ!やっぱり統夜さんのご飯は最高です!」
「ちょっとメルア!あんまり食べ過ぎないでよね!アタシと統夜の分なくなっちゃうじゃない!」
ちょっとしたことからメルアが夕食に参加することになったのだ。
というより寧ろ、これが目的で紫雲家にやって来たような気がしないでもない。
「大丈夫だって。量は多めに作ってあるんだから。仲良く食えよ。」
「んむ、んむ。統夜さんは物分りがいいです!それに比べてテニアちゃんは…。」
「な、何よ!押しかけてきたのはそっちじゃないの!」
むくれるテニア。そんな彼女の耳元に、メルアはそっと口を近づけた。
「な、何よ…?」
(いいじゃないですか。テニアちゃんは統夜さんを食べちゃえば♪)
「ちょっ……!!馬鹿、何言ってんのアンタ!!!」
メルアの予想外の言葉に、テニアは顔中を赤らめた。その様に統夜が気づいた。
「?どうしたテニア?熱か?」
「なっ、何でもない何でもない!ナンデモナイデスヨ〜!」
「…?何なんだ一体?」
テンパリながら答えるテニア。彼女の様子を訝しがりながら、統夜も食卓に着く。
そして、料理に箸をつけようとした時、不意にメルアが言った。
「そういえばテニアちゃん、もうすぐ誕生日なんですよね?」
「あ、そういえばそうだった。自分でも忘れてたよ。アハハ。」
その言葉に、統夜の動きが止まる。
「どうかしたんですか?統夜さん?おなか痛いんですか?あ、私が食べてあげましょうか?」
「アンタは程ほどにしときなさい!!」
「はぁ〜い…。」
テニアにどやされて、メルアは黙り込んだ。しかし、統夜の方は彼女達の会話など上の空だ。
(やっべぇ…。完全に忘れてた…。)
テニアと同棲を開始してからというもの、統夜は生活資金を捻出する為にバイトに明け暮れていた。
先の大戦時にネルガルからの給金の残高はまだ大分あったものの、それに甘えていては食いつぶしてしまう。
それ故に、彼は身を粉にして働いてきた。しかし、忙しさの為にテニアの誕生日の事は完全に脳内からすっ飛んでいた。
「たしか、明々後日でしたっけ?」
「うん、そうだよ。自分でも実感無いけどね。」
「そういえば統夜さん、テニアちゃんへのプレゼントは何にしたんですか?」
不意に、メルアが統夜に話を振ってきた。考えに没頭していた統夜は驚きに身を震わせた。
「?どうしたのさ、統夜?」
「いや、何でもない何でもない!ナンデモナイデスヨ〜!っていうか、そういうのを本人の前で聞くなよメルア!」
「なんかわざとらしいですけど…。まぁ、そうですよね。じゃあ、テニアちゃんの誕生日をお楽しみにって事で!」
メルアのその一言を最後に、テニアの誕生日関連の話題は止まった。
それ以降、統夜の記憶は曖昧だ。テニアたちの会話に適当に合わせ、食器を片付け、部屋に篭って現在に至る。
「マジに、どうしよ…?」
統夜はため息をついた。

とりあえずここまで。風呂いってきますノシ
374Birth 2:2006/07/22(土) 01:16:04 ID:Y0WqoZ/N
上がってきました。 風呂入りながら考えたんですが、このSSのタイトル「Birth」でいきます。

「とりあえず後三日はあるにせよ、どうしたもんかな…。」
幸運なことにこの三日間、統夜は一切バイトが入っていない。
偶然にも、休養の為にとった休みが重なっていたのである。ある意味天恵だ。
しかし、それでも手詰まりな事には変わりない。
「こうなったら、あれしかないか…。」
そう言って、統夜は再び考え込む。しばらく後、顔を上げた。
「仕方ない、恥がどうのと言ってられないしな…。」

翌日、昼休みに、テニアはかなめ、恭子と雑談していた。
「えぇ!?ちょっとかなめ、それってマジ!?」
「あたしだって信じたかないわよ…。アイツずっと猫だって言い張ってたんだから。」
「うん…。流石にあれはちょっと怖かったよね…。」
「あれをちょっとって…!恭子、あたし時々アンタが恐ろしくなるわ…。」
昨夜の様子を思い出して、かなめは身を震わせた。
彼女達が何について話しているかというと、宗介が引き起こしたペット騒動についてである。
たしかに最近町中が緊迫していたが、まさか彼の所為とは思いもよらず、テニアは唖然とする。
*事の真相については、「フルメタル・パニック!」最新刊を参照のこと。
「統雲、何処行ったんだろ?」
昼休みに入ってから、統雲の姿が全く姿の見えない気づいたテニアが言った。
「ホントだ。いつもなら授業開始まで机の上で寝てるのに。どうしたんだろ?」
「そういえば、さっき教室を出てったよ。」
「そうなの?」
「うん。なんか妙にソワソワしてたけど。なんだったんだろね?」
噂をすれば影。恭子の言葉とほぼ同時に、統夜が教室に帰ってきた。
「統夜、何処行ってたのさ?」
テニアに突然声を掛けられ、統夜は若干挙動不審な動きをする。
「あ、いや、その、食堂だよ食堂。」
「珍しいね。統夜が食堂に行くなんて。いっつも弁当なのに。」
「たまたま作り忘れたんだよ。」
そう言って、統夜は席に戻り、腕を枕に寝てしまった。
「「「怪しい…。」」」
三人娘は呟いた。

そして、放課後。
「統夜、帰ろ!」
テニアの言葉に、統夜はばつの悪そうな顔をした。
「悪いな。今日ちょっと寄るトコがあってさ。先に帰っててくれ。」
「…何処に行くのさ?」
「え、その、たいした所じゃないよ。じゃな!」
「ちょっと、統夜!」
会話も早々に、統夜は走って教室を出て行った。
「…怪しい。怪し過ぎる。」
テニアは呟いた。
375Birth 3:2006/07/22(土) 01:37:03 ID:Y0WqoZ/N
「じゃあね、テニアちゃん!」
「うん、また明日ね!」
帰り道、友人と別れ、テニアは自分が統夜と暮らすマンションへと向かっていた。
その途中、今日の統夜の行動を思い返す。
「どう考えても怪しかったなぁ、今日の統夜。」
挙動不審な動き、妙な言い訳。それらを統夜がするときの条件を、経験からテニアは知っていた。
「絶対、何か隠し事してる。」
統夜は嘘が下手だ。隠そうとしても、必ず何処かでぼろが出る。
「そうなんだとしても、一体何を隠してるんだろ?」
そう言ったとき、テニアは車線の向こう側にとある店を見かけた。アクセサリーショップである。
通学路で見かけてから、ちょくちょく統夜やかなめを誘って物色している。
「どうせだし、なにか新しいの入って無いか見て行こっかな。」
横断歩道に向かおうとする。刹那、彼女の目は店内にいる何かを捕らえた。それは。
「あれ、統夜?」
それは統夜だった。一人でアクセサリーを物色しているようだ。
(アタシのプレゼントかな?)
そう思いながら歩を進めようとした時、テニアの死角、店内の隅のほうから誰かが現れ、統夜に寄り添った。
「え…え?」
そこに居たのは、見覚えのある人物。自分にとってのかけがえの無い友人。
「カティア…。」
カティアは、楽しそうに統夜とアクセサリーを選んでいる。
統夜もまた、顔色を様々に変えながら楽しそうにしている。
「なんだ、そうだったんだ…。」
その様子に、テニアは歩を止めた。ポツリと、呟く。
「統夜が隠してたのって、この事だったんだ。」
不意に、テニアの視界が歪む。頬を伝い、テニアの目から雫がこぼれ始めた。
「ばっかみたい。恋人同士だと思ってたのって、アタシだけ、だったんだ…。」
そこから逃げるように、テニアは走り出した。マンションとは別の方向へ。
376Birth 4:2006/07/22(土) 01:55:16 ID:Y0WqoZ/N
「本当に、どうしたんだテニアの奴?」
目的を達成し、大満足で帰ってきた統夜だったが、先に帰っているはずのテニアは家の中に居なかった。
それから数時間。夕食時が過ぎ、ほぼ深夜と呼べる時間帯になっても彼女は戻ってこない。
「友達の家に泊まったのか?」
普段から、テニアはしばしば友人の家に突然外泊することがあった。
テニア曰く、『女子の間で最近流行ってるんだよ。知らないの?』とのことだ。
「まったく、仕方ないな。あいつは。」
明日学校に行けば会えるだろう。そう思い、統夜は床についた。

翌日、統夜は朝一番に登校した。テニアが何時来てもいいように準備するためである。ところが、
「お、珍しく早いじゃねぇか。今日は雨が降るんじゃないか?」
「お早う、紫雲君。今日もいい天気だね。」
「お早う、紫雲。この時間帯にお前が居るとは」
「相良ぁ!勝負だぁっ!」
「お早う椿。今日も朝から快活なようだな。」
「五月蝿い!今日という今日こそお前のそのにやけた面を歪ませてやる!喰らえ!大導脈流奥義・『血栓掌』!!」ガシャン!
「甘いぞ椿。懐ががら空きだ。」ドギャン!
「くぬっ!くぬっ!倒れろこの野郎!つーか逃げるな!」ズボン!ゴギャン!ヌペペペ!
「断る。お前こそ」
「いい加減に…しろッ!!」スパァァン!
「痛いぞ千鳥。」
「やっかましい!毎日毎日殴り合って何が楽しいのよ!椿君も!こういうのは外でやりなさい!」
「しかし千鳥、こいつが」「止めるな千鳥!俺はこい」
「五月ッ蝿いッつってるでしょうが!!」
「「はい…。」」
「ホームルーム始めますよー。早く座ってくださーい。」
という段になってもテニアは一向に姿を見せない。
「何やってんだあいつ…。」
統夜は呟いた。
377Birth 5:2006/07/22(土) 02:08:09 ID:Y0WqoZ/N
昼休みになってもテニアは現れない。統夜はクラスの女子に聞くことにした。
「テニアちゃん?うちには来てないなぁ。」
「うちにも来てないけど。」
「うちもだよ。何かあったの?」
「いや、いいんだ。大したことじゃないから。」
結局、一通り聞いても誰も知らなかった。
(ホントに何処行っちまったんだよ、アイツ…。)
統夜が思案していると、恭子から呼び声がかかった。
「紫雲君、お客さんだよ。」
「客?誰だよ?」
「カティアちゃんだよ。」
そちらを見やると、確かにカティアが居た。手招きする彼女に従い、統夜は廊下に出る。
「どうしたんだ?」
「ここではちょっと。屋上まで来てください。」
言われるままに、統夜はカティアと共に屋上に出た。
「それで、何の用なんだ?」
「単刀直入に言います。テニア、昨日の私達の姿を見ていたらしいんです。」
「え…!?」
カティアの言葉に、統夜は驚愕した。カティアは続ける。
「今日、私のクラスメイトから聞いた話です。恐らく間違いありません。」
「マジかよ…!なんでよりによってこんな日に…!」
「とにかく、手分けして探しましょう。まずは」
「いや、そんな時間もないだろう。のんびり探してたら今日が終わっちまう。」
カティアの言葉を遮って、統夜は言った。
「じゃあ、どうするんです?」
「いるだろ?こういう時めっぽう強いのがさ。」
カティアは首をかしげた。
378Birth 6:2006/07/22(土) 02:22:38 ID:Y0WqoZ/N
「うっく、ひぅっ、ふぇ、えぅ…。」
部屋の中、テニアは膝を抱え、顔を埋めて泣いていた。
思い出されるのは、昨日見た統夜とカティアの姿。
仲睦まじくアクセサリーを選ぶその姿は、まるで、
           恋人同士。
そこまで思考が行き着いて、テニアは膝に更に顔を埋め、声を殺して泣き続ける。
出来る限り声は抑えているが、それでも嗚咽は漏れる。
「っく、っ…、ぅぅ、ひぃぅ…。」
(統夜、統夜ぁ…。)
恋人に対する不信と思慕、友人に裏切られたという気持ちや様々な感情がない交ぜになって、テニアを苛む。
何時までそうしていたであろうか。顔を上げると、外は既に夕焼けになっている。
「もうこんな時間か…。」
その時、玄関ドアの開く音がした。
「テニアちゃん、只今。」
メルアが帰ってきたようだ。
ちなみにここはメルアが間借りしているマンションの一室。
昨日、テニアは泣きながらここに転がり込んだのだ。
「…お帰り、メルア…。」
生気の感じられない声で言うテニア。彼女は、メルアの様子がなんだかおかしいことに気づく。
「メルア…?どうかしたの…?」
「あの、その、実は…。」
そう言って、メルアは体をそっと横に動かした。
そこに居たのはカティアと、
「統夜…!」
379Birth 7:2006/07/22(土) 02:43:58 ID:Y0WqoZ/N
「ミュースの行方を捜して欲しい?」
カティアと会話してすぐ、統夜は彼女と共に宗介の所へ向かった。
「そうだ。昨日から帰ってないんだよ。」
「警察には連絡したのか?」
「そんな時間はないんだ。それに、これは俺が引き起こしたことだ。だから、自分で片を付けたいんだ。」
「…詳細を聞かせろ。」
統夜の様子に、宗介も真顔になった。
時間が惜しいので、統夜はかいつまんで話す。
「ふむ。つまり、ミュースがお前とグリニャールのことを恋人だと誤解してしまった為、その記憶を抹消したいと。つまりはそういう事だな。」
「いや、ちょっと待て。記憶云々の件は言ってないぞ。」
「心配するな。先日、ドモンからそういうのに最適な人体の急所を教わってな。そこを適切な強さで打てば可能だ。」
「可能不可能じゃなくて必要ないって言ってんだよ!分かる!?」
「ちなみに強さは内頸の」
「いやだから聞けよ人の話!!必要ないって散々言ってんじゃん!?」
「…そうか。」
「なんでがっかりしてんだよ。」
「気にするな。数分間待っていろ。」
そう言って、宗介は何処かに携帯をかけた。しばらく話し、通話を終える。
「…どうなんだ?」
「ミュース捜索の要請はした。程なく結果が分かるだろう。」
宗介の言葉通り、五分と断たずに彼の携帯に着信が入った。
宗佑は携帯に出る。二・三事話して、統夜に携帯を差し出した。
統夜は携帯を受け取る。
「もしもし…?」
『おー、統夜!聞こえてるな?』
「クルツ!?あんたなのか!?」
『あんたたぁご挨拶だな!折角見つけたテニアちゃんの居場所、教えてやんねーぞ!?』
「っ!見つかったのか!?」
『何でぇ、俺は二の次かよ…。ああ、確かに見つけたぜ。でもな。』
そこまで言って、クルツは声のトーンを下げた。そして、真面目な口調で言う。
『テニアちゃん、随分と打ちのめされてるみたいだぜ。ものっ凄い泣いてるしよ。…何とか出来んのか?』
「出来る出来ないじゃない。何とかするんだ。」
『よく言った!それでこそ男だぜ!それで、テニアちゃんの居場所はだな…』
統夜はクルツの情報に耳を傾けた。
380Birth 8:2006/07/22(土) 03:01:32 ID:Y0WqoZ/N
「テニア…。」
予想以上に元気を無くしている彼女の姿に、統夜は一瞬息を飲んだ。
しかしすぐに気を取り戻し、彼女の元にゆっくりと進んでいく。
「や、やぁ!来ないでよ!」
テニアは叫びながら、手近にあったものを統夜に投げつける。
統夜に当たったそれは、力なく地面に落ちた。
「テニアちゃん…!」
その様子を見たメルアは思わずテニアの元へと駆け寄ろうとしたが、カティアに止められた。
メルアが彼女の方を見ると、カティアは静かに首を振った。
「来ないでぇ、来ないでよぉ!バカァ!!」
テニアは半狂乱になりながら、後ずさりしつつ統夜にものを投げつけ続ける。
統夜はそれを避けることなく受けながら、テニアに近づいていく。
だが、そこは狭い室内。あっという間に、テニアは壁まで追い込まれた。
「や、嫌ぁあああああっ!!」
「テニアちゃん、駄目ぇ!」
「テニア、それは!!」
テニアは近くにあったものを掴み、ひときわ力を込めて投げた。
メルア達の制止も間に合わず、それは鈍い音を立てて統夜の額に直撃した。
ゴトリと音を立てて落ちたそれは、小型のアイロン。
流石に統夜もよろめいた。額から血が流れる。
「ぁ…ぁ…。」
自分の仕出かした事の結果に、テニアは固まった。
その隙に、統夜はテニアに近づき、
「あ…。」
テニアを抱きしめた。
統夜に抱かれた直後は呆然としていたテニアだったが、すぐに暴れ始める。
「嫌だ、嫌だ!放してよぉ!」
「テニア、聞いてくれ。」
「嫌だ聞きたくなんかない!もう私なんかほっといてよ!カティアと仲良くしてればいいじゃない!」
「テニア、聞け。」
「何よ!今まで私のこと騙してたくせに!今更」
「いいから聞けっつってんだろうが、この馬鹿!!!」
「っ…!」
統夜の剣幕に、テニアは押し黙った。
381Birth 9:2006/07/22(土) 03:23:51 ID:Y0WqoZ/N
テニアが大人しくなったのを確認して、統夜はポケットに手を突っ込んだ。
「な、何よ…。」
警戒するテニア。統夜はポケットから何かを取り出した。それをテニアに手渡す。
「あ、これ…。」
手の中のものを見て、テニアは呟いた。
それは、イルカの形のアクセサリー。前に自分がカティアと一緒にアクセサリーショップに言った際、欲しいと言った物だ。
あの時は結局、持ち合わせが無かった為に諦めた。それが此処にあるということは…。
「あの時カティアとあそこに居たのは、お前のプレゼントを選ぶ為だったんだよ。」
「昨日、統夜さんに相談されたんですよ。手伝ってくれないかって。でも私は用事があったから…。」
「だから私が一緒に行ったのよ。貴女の欲しいものも知っていたしね。それがこんなことになるなんて思っても見なかったけど。」
三人の様子からするに、テニアを騙してそうとしているようには見えない。
説明を受けて、テニアは凍っていた自分の心が溶けていくのを感じていた。
「ちゃんと言ってなかった俺にも責任はあるんだよな…。」
統夜はそう言って、テニアの顔を真正面から見つめた。
「俺にとって一番大切なのはお前だよ。後にも先にもな。」
「統、夜…。」
「愛してる。テニア。」
「統夜、統夜ぁ!!」
テニアは統夜に抱きついた。統夜もテニアを放すまいと力を込める。
(何か、居心地悪いですね…。)
(しっ!黙ってなさい!)
取り残された二人は囁き合った。

「ごめんねメルア。迷惑かけちゃって。カティアもね。」
あの後、完全に元気を取り戻したテニアは、統夜と共に帰ることになった。
「統夜にも後でちゃんと謝っときなさいよ?」
「統夜はいいんだよ。あんな紛らわしいことした罰!」
「お前なぁ…。」
テニアの様子に、統夜は呆れたように呟いた。
「良いんですか?そんなこと言っても。」
「?」
首を傾げるテニアの耳元に、カティアとメルア、二人そろって口を近づける。
(ぼやぼやしてると、私達のどっちかが統夜さんを貰っちゃいますよ?)
(用心しないと…ね?)
くすくす笑いながら口を離す。
「なんて言われたんだ、テニア?」
テニアはそれに答えず、統夜の腕に抱きついて、
「秘密っ!」
「ま、いいけどな。」
統夜はテニアのほうを見やった。
「誕生日おめでとう。テニア。」
「ありがと!大好きだよ、統夜!」
     (END)
382それも名無しだ:2006/07/22(土) 03:30:34 ID:+ybDs1KW
以上です…。感想とか頂けたなら幸いです…。
よく恋愛ものの漫画とかでありがちな「彼女のプレゼント買う為に女友達に手伝ってもらったら彼女に見られて修羅場」
というのを書いてみたんですが、よもや此処まで長くなるとは…。
疲れたけど満足です…。
383それも名無しだ:2006/07/22(土) 03:38:24 ID:FlzWY5XS
投下スパンが長かったからなかなか寝れなかったジャマイカ。
作りながら投下してたのかな?
でも極めてGJ。
欲を言えばアイロンぶつけられた部分のフォローや掘り下げがもちっと欲しいぐらい。
384それも名無しだ:2006/07/22(土) 18:08:47 ID:n0EdbB8f
夏休みになると、変なやつも増えるが神も増えるから
痛し痒しだな。
それはともかくGJ。
385それも名無しだ:2006/07/22(土) 19:19:37 ID:7uYMfiu9
グゥレイトGJ。大空魔竜の話が出たときはマジでどうしようと思った。
いいSSが降下してきて、本当に、よかった。
386それも名無しだ:2006/07/23(日) 09:15:40 ID:J9lA+29h
チャージ!
387それも名無しだ:2006/07/23(日) 11:49:33 ID:0yTpd78Y
>>386
たまにはチャージさせてあげる
388それも名無しだ:2006/07/24(月) 01:33:44 ID:s1Cn5XcS
>>387
そうはさせん!
389それも名無しだ:2006/07/24(月) 01:35:49 ID:E1q9baUf
>>388
だ、誰だ!?
390それも名無しだ:2006/07/24(月) 07:15:19 ID:rEDefM6c
>>389
この冥王たる木原マサキ、貴様らごときに名乗る名は無いわ!
391それも名無しだ:2006/07/24(月) 08:43:15 ID:p984AEFv
>>390
名乗っちゃってるからw
392それも名無しだ:2006/07/24(月) 17:00:00 ID:byntEsY2
まったく、冥王はツンデレだな。
393それも名無しだ:2006/07/25(火) 23:52:05 ID:axwP2uG0
ちょっとageとくか
394それも名無しだ:2006/07/26(水) 09:39:15 ID:7brQPqnh
…なぁ、オレは最近思ったんだ、もし声付きのスパロボにJ三人娘が出るとしたらテニアたんの声は林原めぐみしかありえないと。
395それも名無しだ:2006/07/26(水) 09:43:17 ID:VijF4JFr
スレイヤーズのリナあたりから連想しているのかね?
一つ二つ昔なら林原めぐみだったかもしれないけど
現在ではそのキャストはないだろうな。
林原めぐみが嫌と言う訳じゃないが時代は演技ヘッタクソなアイドル声優に傾いているので・・・
396それも名無しだ:2006/07/26(水) 09:43:21 ID:pVJj4Mzn
>>394
おまえがぁ!お前がそんなこと言うから!
『おっさか〜なさ〜ん♪おっさか〜なさ〜ん♪』
とか言いながら自分の髪を釣り糸にして魚を釣るテニアが幻視できました。ありがとうございます。
397それも名無しだ:2006/07/26(水) 09:47:06 ID:PJIojhGZ
>>394
横山ちさたろーな俺

問題は、ら〜む〜ね〜す〜の頃の声が出せるかどうかだ
398それも名無しだ:2006/07/26(水) 11:11:07 ID:Xe4vRDzO
荒鷲なのは私だ

だが最近斉藤千和に徐々に代わりつつあるのも私だ
399それも名無しだ:2006/07/26(水) 11:50:46 ID:lMVqHTYe
声優には詳しくないから名前はわからんけど、
あるラーゼフォンパロを見て以来、紫東恵の人がいいんじゃないかと思ってる。
400それも名無しだ:2006/07/26(水) 16:18:50 ID:fdSC6l5v
声優(´・ω・`)ワカンナス・・・
401それも名無しだ:2006/07/26(水) 17:08:33 ID:n3QCdbLK
>>400
いいんだよ、とりあえずテニア萌えなら。
402それも名無しだ:2006/07/26(水) 20:25:06 ID:raNP8eiP
>>399
川澄綾子だな
けど元気な声が想像つかん
403それも名無しだ:2006/07/26(水) 21:08:48 ID:mMTxPUaI
テニアが横山智佐さんなら、メルアは高橋美紀さんで
カティアは冬馬由美さんや山本百合子さんと思わせつつ南場千絵子さんがいいなぁ
404それも名無しだ:2006/07/27(木) 01:34:37 ID:/GaO+XXL
美久って冥王の名前の呼び方って何?
Jみたいにマサキ君?
405それも名無しだ:2006/07/27(木) 08:11:03 ID:3otV0tdB
木原マサキでも秋津マサトでも

マサト君

だったよーな気がする
406それも名無しだ:2006/07/27(木) 08:52:00 ID:4rcTcduO
テニア関係ないんであれなんだが、

統夜に渡辺明乃という意見がどっかのスレであったな。
407それも名無しだ:2006/07/27(木) 10:53:12 ID:naM/mFCv
話がそれて申し訳ないが、この夏、統夜×テニアの同人誌は出るのか?
彼女のだけ情報が無いので、冥王はとても気がかりだ。
408それも名無しだ:2006/07/28(金) 01:13:07 ID:ZX/XNeS4
俺は今重要な事に気付いてしまった

スレももう半ばまで来ようというのに、他の2人のスレと違って
テニアスレだけ絵の投下が無い!!なぜだ!!なぜマ・クベの中の人は死んだんだ!!
409それも名無しだ:2006/07/28(金) 09:40:18 ID:utXHaSFw
>>408
階段から落ちたからさ・・・。
410それも名無しだ:2006/07/28(金) 10:59:14 ID:CEC3fTWM
>>409
その書き方だと誤解を招くじゃないか。間違いじゃないけどさ・・・。
411それも名無しだ:2006/07/28(金) 12:15:55 ID:Rjj3kFHf
>>408
方法は3つある。

1.自ら絵師になる。

2.絵師さんの心の琴線に触れるようなSSを書く。

3.諦める。


好きなものを選ぶといい。
412それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:10:32 ID:5/69A+1+
投下しますよ。
413それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:12:14 ID:5/69A+1+

「ねぇ、統夜?」
「うん?」
肩越しに振り返ると妙にそわそわした表情のテニアがいた。
「夏休みになったことだし、どっかいかない?」
「・・・そうだな。どこか行きたい所でもあるのか?」
「うん!キャンプがいい!あの湖のところ!」
「ああ、あそこか。」
以前ナデシコが奪われた際に身を隠していた場所の事を思い出した。
人があまり来ないのか、ほとんど手付かずの自然が残っていた。
今の時期なら湖で泳ぐ事もできるかもしれない。
そういえば三人も『また行きたい』と言っていた。
「そう!カティアやメルアも一緒にさ!」
「おいおい、あの二人にも予定があるだろうし、ちゃんと聞いてからに」
「大丈夫!!アタシ達全員の予定が空いてる日はすでにリサーチ済みだよ。
ついでに言うとカティアとメルアにはもう話してあるし。」
親指を立てた手をびしっと突き出し、にっこりと笑う。
「ならいいけど。で、いつだ?」
「明後日。」
「早っ!?」
「段取りは済ませてあるから後は当日に持っていくお弁当作るくらいだよ。」
「随分と手際がいいな・・・っていうかそこまでやってるなら『どっかいかない?』もないだろ?」
「あはは、まぁいいじゃん!統夜も大丈夫だよね?」
それに対して統夜はやや神妙な顔で、
「・・・実はな、今日、店長から電話があった。」
と切り出した。
「え?」
途端にテニアの表情が不安で陰る。
バイト先からの電話。
それが急にかかってくる事の意味は、同じくバイトをしているテニアもよく知っていた。
「まさかそれって・・・」
「ああ、お前が想像している通りの内容だった。」
「そ、そんなぁ・・・」
もっと早くから言っておけば良かった。
驚かせるために直前まで伏せておこうなどと考えた、一週間前の自分を殴ってやりたい。
顔をうつむけ、意気消沈するテニア。
「『次のバイトの時、一時間早く来てくれ』だってさ。」
「やっぱり・・・って、え?」
「で、なんで半泣きになってるんだ?」
にやにやとしている統夜を見てテニアはようやくからかわれた事に気がついた。
「・・・・・」
「悪い、あんまり嬉しそうなもんだからちょっといじめたくなった。」
非難の目を向けるテニアの頭を撫でながら謝った。
「もちろんOKだよ。俺もまた行きたいと思ってた。」
「やったーーー!!」
一転、笑顔に戻ると統夜に飛びついた。
「お、おい!くっつくなよ。」
「嬉しいんだもん!・・・でも悔しくもあるんだよね。」
「は?」
「アタシをからかった。」
「あれはお前が勝手に勘違い」
「問答無用!これはアタシの事をからかった罰!」
言うやいなや、テニアは統夜の首に文字通り『噛り付いた』
「ちょ、ちょっとま痛!?」
「これで許してあげる♪」
すこぶる上機嫌で微笑むテニアに統夜も釣られて笑った。
もっとも首筋の痛みで苦笑に近い笑みになってしまったが。
414それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:13:26 ID:5/69A+1+

ピピピピピピ
カチッ・・・
フェステニア・ミューズは暗闇の中で目を開いた。
普段寝起きの際に見せる眠たそうな目はそこには無く、完全に覚醒していた。
昨夜七時に就寝したおかげだろう。
洗顔と着替えを済ませると、両の頬を手で張った。
「よし!」

ドタドタドタドタドタドタドタドタドタ
「おっはよーー!!統夜!!」
豪快にドアを開き、大声で朝のあいさつをする。
しかし統夜はベッドの上で呻き声と共に少し身動ぎをしただけで再び寝入ってしまった。
「もう!起きなよ!今日はキャンプに行く日だよ!」
「う・・・・今何時だ?」
「午前二時半。」
「早ぇよ!どれだけ周到な準備する気だよ!」
「何言ってるんだよ!カティア達、七時には来るんだよ!?」
「四時間以上あるじゃないか。・・・俺はもうちょっと寝る。」
再び目を閉じ、背を向ける統夜。
テニアは腕を組み、むぅ、と唸った。
「しょうがないなぁ・・・統夜、お・き・て・♪」
甘ったるい声を出しながら頬にキスをする。
「・・・うるさい。」
ぶち

テニアは台所に向かい、冷蔵庫の中から対寝惚助用最終決戦兵器『ねりわさび』を取り出した。
そして再び部屋に舞い戻ると怪しい笑みを浮かべながらキャップをはずす。
「ふふふ・・・・」
目標は鼻と唇の間。
左手で十字を切り、塗りつけた。

415それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:14:57 ID:5/69A+1+

『ああああああああああああああああああああああああああ!?』

「何てことするんだお前は!芸人じゃないんだぞ、俺は!」
涙をボロボロこぼしながら統夜が抗議する。
「うるさい!!さっさと起きないからだよ!」
「早いって言ってるだろ!」

「その油断が命取り!」
「わけのわからんことを言うな!」
「・・・ガタガタ言ってると今度は鼻の中に直接ブチ込むよ?」
完全に目が据わっていた。
今のテニアなら本当にやりかねない。
「起きますから勘弁してください。」
本能的に危険を感じ取った統夜は素直に従う事にした。
「よし!じゃあお弁当作ろう!お弁当!」
「・・・顔洗ってくるからちょっと待っててくれ。」
416それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:16:23 ID:5/69A+1+

「よし!完成!」
テーブルの上には有り余る時間を使って作られたお弁当が並べられている。
キャンプに持っていくにはいささか不釣合いな重箱だ。
おにぎり等の簡単な物でいいと言う統夜の主張を押し切って作ったものだ。
前回、レトルトと缶詰ばかりだったのが余程こたえたのだろう。
「それでもまだ六時前なんだが。」
「余裕があるのはいい事じゃん。問題無いよ。」
「俺の睡眠時間が削られること以外はな。」
「細かいことは気にしない。」
「やれやれ・・・そういえば八時に迎えが来るって言ってたけど、誰が来るんだ?」
「ネルガルの人。」
「どういう理由で?」
「んーっとね、プロスさんにキャンプに行くから預けてるクストウェル返してって言ったんだ。
 そしたら『そんな事で持ち出さないでくれ』って。で、代わりに運転手貸してくれることになったんだよ。」
「・・・後で謝っとかないといけないな。」
溜息をついているプロスさんの顔が容易に想像できた。
「あー!!」
唐突に大声を上げてテニアが立ち上がった。
「どうしたんだ?」
「早くしないと始まっちゃう!」
「何が?」
それには答えず、なにやらカードらしきものを取り出して、ラジオのスイッチを入れた。
ラジオから懐かしい曲が流れてくる。
「ラジオ体操?」
「うん!クルツが『夏休みを満喫したいならこれは外せねぇ』って言ってた。」
腕を大きく伸ばし背伸びの運動をしながらテニアは答えた。
まぁ間違いではない。
ただ対象年齢はもう少し低いはずだが。
「あ、スタンプ用のカードもくれたよ。」
「何でそんな事知ってるんだ、あいつは?」
「さぁ?なんかやたらと詳しかったよ。観察用にってアサガオの種もくれたし。」
「・・・まぁいいけどな。終わったら朝飯にしよう。」
「うん!」

417それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:17:43 ID:5/69A+1+

そうこうしている内にカティアとメルアがやってきた。
二人ともキャンプに行くのにふさわしいパンツルックだ。
「おはよう。」
「おは・・よう・・・ござ・・・います・・・」
「おっはよーー!!ってあれ?メルア、何その荷物?」
息も絶え絶えなメルアの肩には、巨大なクーラーボックスが掛かっている。
「中身はお菓子と氷。溶け易い時期だから。」
荒い息を吐くメルアに代わって、カティアが言った。
「カティア・・ちゃん・・・全然手伝って・・・くれないんだもん・・・」
「自業自得。減らしなさいって言ったのに言う事聞かなかったのは貴女でしょ?」
「溶けゆくチョコを・・・見捨てる事は・・・・・出来ません!」
「持っていかないって選択肢は無いのか?」
「ありません!」
「そ、そうか。」
「それはともかく汗だくだね、シャワー使う?」
「あ〜貸してください〜」
ゾンビのような歩みで浴場に向かい始めた。
「服は洗濯機に入れといてね、乾燥機にかければ間に合うと思うから!」
『は〜〜い〜〜』
「よし、じゃあ俺たちは荷物をまとめておこうか。」
「そうね。」
「了解!!」

418それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:19:07 ID:5/69A+1+

「飯盒が見当たらないんだけど?」
「ああ、その中に入れてある。」
「統夜、野菜は?」
「そっちの段ボールにまとめて入れといてくれ。カレー粉はメルアのクーラーに入れさせてもらっていいかな?」
「いいですよ。」
「テントが二つしかないわよ?もう一つはどうしたの?」
「骨が折れてたんだ。でも二つあれば多分大丈夫じゃないか?」
「そうね。」

「なんだか楽しいですね、こういうの。」
ニコニコしながらメルアが言う。
「なんだかこう、・・・とにかく楽しいです。」
適当な言葉が見つからなかったのか、もう一度言い直した。
「そうそう!テンション上がるよね!やるぞー!!って!」
小刻みに体を震わせて全身で『やる気』を表現している。
背景では炎のエフェクトが燃え上がっているようなハイテンションぶりだ。
「貴女はちょっと落ち着きなさい。・・・でも正直私もワクワクしているわ。」
カティアも少し照れくさそうにしながらも首肯する。
「統夜は?」
「そりゃ俺だって楽しいさ、みんなで出かけるのって久しぶりだしさ。」
「そうですよね、仕方ないとはいえ統夜さんテニアちゃんとべったりですもん。」
頬に手を当てて、溜息を一つ。
「や、それは・・・」
いきなり矛先が向いたため、統夜は大いに慌てた。
ここで堂々とした態度がとれない辺りが実に統夜らしいといえる。
「そうね、でもキャンプの間は二人の世界を作ったりしないで欲しいわ。」
カティアも少し意地悪な笑みを浮かべてそれに続く。
「普段だって作ってないだろ!?」
「わかった、じゃあキャンプ中、統夜はみんなの物ってことで。」
ハイテンションにより気が大きくなっているのかやけに気前のいい事を言い出した。
「ちょっ!?俺、物扱いか!?」
「異議無し」
「異議無し」
「はい、決定!」
「俺の意思は!?」
ピンポーーーン!!
玄関の呼び鈴が鳴る。
「あ、車、来たみたいだよ。」
「それじゃあ早く積み込みましょう。」
「その前にお礼を言わないといけませんよ。」
やいのやいのと言いながら三人は玄関に向かう。
「・・・・・・」
どうやら基本的に統夜の意思は無視されるらしい。

419それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:21:37 ID:5/69A+1+

「今日はよろしくお願いしまーす!!」
「わざわざ、すみません。」
「ありがとうございます。」
「本当にすいません、無理言っちゃって。」
口々に言う統夜達を制して男は柔和な笑みを浮かべた。
「いいんですよ、かわいいお嬢さん方を乗せることが出来るなんて光栄ですよ。」
男、名高は、はっはっは、と笑った。
「それじゃあ、早く積み込んで出発しましょう。手伝いますよ。」
「 「 「 はーーい!! 」 」 」

『こっち・・・いや、こっちね。・・・・往生際が悪いわよ。放しなさい。』
『うぅ〜、また負けた・・・』
『テニアちゃんはすぐに顔に出ちゃうから。』
『じゃあ神経衰弱やろう!あれなら関係ない!』
『こんな所で出来るわけないでしょ?』
『じゃあ七並べ!』
『だから場所が無いですって。』

楽しそうな後ろに比べ、助手席に座っている統夜はひたすら気まずい沈黙に耐えていた。
名高の顔には先程までの柔和な笑みは微塵も残っておらず、不機嫌そうな表情を貼り付けている。
この状況を何とかすべく、統夜は口を開いた。
「あ、あの、本当に今日はありがとうございました。やっぱりご迷惑でしたよね?
 名高さんが時間を取られることで他のネルガルの人にもしわ寄せが行くでしょうし。」
「・・・いや、そうでもないよ。」
意外な返答。
どうやら不機嫌な理由は別らしい。
「ちょうど僕達が関わっていた企画も区切りがついたところでね。
 本当なら今日は溜まっていた雑務を片付けようと考えてたんだ。
 だから基本的には迷惑は掛かってないよ。 僕 以 外 に は 。」
訂正。
やはり不機嫌な理由はこれだった。
「・・・すいません。」
統夜としてはこういう他無い。
「いや、謝らなくてもいいよ。この仕事をやれと言ったのは僕の上司だしね。
 たまたま手が空き気味だった僕が選ばれたのも、まぁ運が悪かっただけだろうし。君が悪いわけじゃない。」
「そ、そうですか。」
「僕としても仕事を与えられれば、やるよ。出来るだけいい仕事をしたいとも思う。でもね・・・」
「な、なんでしょう?」
「その仕事が『可愛い女の子を三人も侍らしたハーレム少年の送迎』だったなら多少不機嫌になるのも仕方ないんじゃないかな?
 いや、僕が独り身である事は全く関係ないんだけどね。」
嘘だ。
絶対含みがある。
確信を持ってそう思った。
なにやら黒い負のオーラがにじみだしている様にも見える。
そうは思うものの、それを口に出すほどの勇気は統夜にはなかった。
「・・・誤解ですよ。別にあいつ等とはそんなんじゃないです。」
「そうなのかい?そのわりには随分と親密そうに見えたけど。」
「それは、まぁ・・・色々ありましたから。」
「色々・・・ね。」
「あ、いや変な意味じゃなくて!」
「別に説明しなくていいよ。君の武勇伝に興味は無いし。」
そう言って一方的に会話を打ち切ると再び沈黙が始まる。
だ、駄目だ。この人とは分かり合えない。
そう感じ取った統夜はただひたすら沈黙に耐え続けた。
420それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:22:24 ID:5/69A+1+

「それでは明日の昼過ぎに別の者が迎えに来ますので。」
そう言って名高は帰って行った。
「 「 「 ありがとうございましたー! 」 」 」
大きく手を振って見送りを終えると、テニアは大きく深呼吸をした。
「う〜〜〜ん!!空気が美味しいね!!」
「ええ、やっぱりいい所だわ。」
「座りっぱなしでちょっとお尻が痛いですね。」
「俺は胃が痛い・・・」
「大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫、多分。それより早く荷物を運ぼう。」
「はい。」
421それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:24:10 ID:5/69A+1+

「さて、テントも出来たし、お昼までまだ時間があるよね?」
促されて時計を確認すると、ちょうど十一時を回ったところだった。
「ああ、一時間くらいっておい!?」
「ちょっと、何やってるの!?」
「テニアちゃん!こんな所で服ぬいじゃ駄目ですよ!!」
着ているものを脱いだ下から現れたのは、ビキニタイプの水着だった。
「準備は万端!最初から着てたんだ♪」
「・・・小学生か、お前は。」
「下着を持ってくるのを忘れたなんてオチは付けなくていいわよ?」
「なんとでもいいな!一番乗りはもらった!!」
高らかに宣言すると湖に向けて猛ダッシュを始めた。
「テニアちゃん準備体操!」
『水の中で済ませる!とう!!』
無茶な事を言いながら桟橋から飛び込んだ。

ザッパーーーーーーーーーーーーーン!!

大きな水音を立ててテニアの姿が消えた。
比較的標高の高い位置にあるため、湖の水はやや冷たいくらいだったが、
梅雨明けの強い日差しにはそれが心地よかった
「冷たくて気持ちいいよー!!」
岸に向かって手を振っていると、いきなり右足に違和感が走った。
「へっ!?うわ!?」
激しく痙攣を始め、曲げる事が出来ない。
瞬く間に安定性が失われ、水を叩き始めた。

『ぷあっ!!・・・あ、足が・・・っっぷ!!』
「言わんこっちゃない!!」
「何やってるの、あの子は!」
「待ってください!」
走り出そうとした二人をメルアが制止した。
「こんな事もあろうかと投網を持ってきておきました!!」
「あ、ありがとう。」
「普通は浮き輪なんじゃないのかしら?」
『は、早く・・・・たすっ・・・・!!』
「待ってろ!!今助けてやる!」
我に返ると、統夜は桟橋から湖面めがけて投網を放った。

しばらく後、テニアは桟橋の上に引き上げられた。

422それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:25:23 ID:5/69A+1+

「ふぅ、死ぬかとおもったよ。ありがとう、あはは。」
「笑い事じゃないわよ全く。しっかり体を解してないからよ。」
やれやれと頭を振るカティアに、テニアは拗ねたように口を尖らせた。
「だっていけると思ったんだもん。」
「あの世にですか?」
「誰が上手い事を言えと言った。」
「・・・・・・・・」
「なんで『美味しい所持ってかれた』みたいな顔をしてるのよ。」
悔しそうなテニアを尻目に、カティアとメルアは準備体操を始める。
「あ、アタシも!」
「ダメよ。攣った足が治るまではそこで休んでなさい。」
「統夜さん、テニアちゃんをお願いしますね。」
「わかった。」
そういうと、二人は湖の波打ち際の方へ向かっていった。
それをこの上なく羨ましそうな表情で見送る、がすぐに我慢が出来なくなった。
「大丈夫だよ!足が攣ったわけじゃないから!」
「じゃあなんで溺れたんだよ?」
「んー、じゃあなんか恨めしそうな顔した女の人に足引っ張られたからでいい?」
「ちょっと!!何でそういうこと早く言わないのよ!?」
いつの間に水から出ていたカティアがテニアの両肩をガクガクと揺する。
「落ち着けカティア。どう考えても苦し紛れの嘘だ。大体『じゃあ』ってなんだ。」
「・・・そうなの?」
テニアは問い掛けるカティアから、背後の湖面に目を移した。
そしてその表情を凍りつかせた。
423それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:26:35 ID:5/69A+1+

「な、何・・・・?」
恐る恐る、振り返るカティア。
その背中を、
「どーん♪」
思いっきり突き飛ばした。
「きゃっ!?」
「おい!?なにを」

ザッパーーーーーーーーーーーーーン!!

巨大な水柱が立ち、大量の飛沫が周囲に降り注いだ。
「あっはっは!ひっかかった!」
バシュッ!!
落ちた時と以上の勢いでカティアが水中から飛び出してきた。
その姿はまるでV−MAX起動時のレイズナーのようだったそうな。
ずぶ濡れになったカティアがつかつかとテニアの前に歩み寄る。
「ごめんごめん、あんまりカティアが怖がるか」
今度こそ本当に表情が凍りついた。
カティアは無言でテニアの首根っこを掴むと近くの茂みに向かって引きずり始めた。
「と・・統夜・・・たすけて・・・・・」
小刻みに震えながら半泣きで助けを求めるテニアから統夜は目を背けた。
「・・・ごめん、俺には無理だ。」
「・・・め、メルアぁ・・・・」
「今のはテニアちゃんが悪いですね。ちゃんと謝らないとダメですよ?」
「は、薄情も」
二人の姿が茂みの奥に消えていった。


『いやあああああああああああああああ!?痛い!痛い!!刺さってる!刺さってるから!!
 ごめん!悪気は無かったんだって!!本当に!!調子に乗りすぎました!!
 ひい!?痛い痛い痛い痛い!!ごめんなさあああああああああああああいいいいいいい!!!』



再び静寂が訪れ、茂みの奥から二人が出てきた。
「ごめんなさい、ちょっと頭に血が上りすぎたわ。」
「アタシワルイアタシワルイアタシワルイ」
「あ〜、二人とも泥だらけじゃないですか。」
「突っ込むところはそこじゃないだろ!?」

424それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:27:14 ID:5/69A+1+

その後も弁当強奪を試みた野猿軍団を壊滅に追い込んで(テニアが)怒られたり、
ゲットしたカブトムシやクワガタを昼寝していたカティア大量にくっ付けて(テニアが)怒られたり、
統夜の背中にロケット花火を差し込んでゴーフラッシャーとかやって(テニアが)怒られたりしたが長くなるので割愛。

425それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:28:38 ID:5/69A+1+

そして程々に夜もふけた頃。
「そろそろ寝るか。」
「そうね。」
「じゃあ決めようか!」
一日ぶっ通しでハイテンションだったテニアの勢いはいまだ収まっていないようだ。
「決めるって何を?」
「チッチッチ、テントは二つしかないんだよ?二人ずつ分けなきゃいけないじゃん。」
「ふ、二人ずつって、統夜だって男の子なのよ!?そんな」
「だよね、カティアとメルアには無理だよね。というわけで普段一緒に寝てるアタシと統夜がペアって事で!」
「寝てるって貴方達・・・・」
「ちょっと待て!変な意味じゃない!!一度の例外も無く額面通りの意味だ!テニアが『怖い夢をみた』っていうから!」
猜疑の目を向けてくるカティアに必死になって身の潔白を訴える。
傍から見るとその必死さがかえって怪しく見えたりするのだが。
「そうなんだ♪そしたら統夜、優しくアタシの事を抱いてくれてさ♪」
紅潮させた頬に両手を当てて、いやんと恥ずかしそうに身をよじる。
「抱いて・・・・・」
「違うんだ!!意訳しないでくれ!!!」
「ずるいです・・・・・」
それまで黙って事の成り行きを見守っていたメルアが口を開いた。
「ずるいずるいずるいずるいずるいずるいずるいぃーーー!!」
「め、メルア?」
「普段からそんな風にしてもらってるなんてずるいです!今日くらいは私に譲ってください!」
「ちょっとメルア、貴女まで何を言い出すの!?」
「しょうがないなぁ、じゃあジャンケンで勝った方ってことでいい?」
「望むところです!!」
二人だけでに盛り上がりまくっている。
当然と言うか統夜の意思を確認する気はないようだ。
426それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:29:24 ID:5/69A+1+

「あー、ちょっといいかな?」
「「何!?」ですか!?」
勢いよく振り返る二人。
その瞳はメラメラと燃え上がらんばかりだった。
「あ、あのさ、俺一人と三人で分けるって言うのはどうかな?」
その迫力にやや押されながらも提案を試みたが、
「却下です!!」
「空気読め!!」
一瞬で否決された。
すごすご引き下がる統夜に代わり今度はカティアが止めに入る。
「待ちなさい!テントとはいえ一つ屋根の下男女が」
「関係ない人は黙っててください!」
「集中力が乱れるだろ!?」
「・・・・・」
またも一刀両断。
「それじゃあ行きますよ!後で三回勝負ってのは無しですよ?」
「当然!!」
緊迫した空気が辺りを支配する。

「 「 ジャーンケーン!! 」 」

「 「 ほい!! 」 」

テニアはグーだ。
そしてメルアはチョキを出していた。
427それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:30:26 ID:5/69A+1+

「やっ・・・・・・」
喜びかけたテニアの目にある物が映った。
横からおずおずと差し出された『パー』。
視線を向けると、その差出人はさっと目を逸らした。
それを下から覗き込む、通称『ヤンキー睨み』で追撃する。
「どういうことですかぁ?カティアさ〜〜〜ん?」
「いや・・・その・・・ほら、いつも一緒だった私達が足並みを乱すのもよくないじゃない?
 だから仕方なく参加したのよ!」
「そんな苦しい屁理屈が通用すると思ってるのかなぁ?」
「うぅ・・・・」
そこで救いの女神が手を差し伸べた。
「まぁいいじゃないですか。三人で決めましょう!」
「あ、コノヤロ負けてたからって・・・」

蚊取り線香の容器は何でブタの形をしているんだろう。
当事者なのにすっかり蚊帳の外に追いやられた統夜は、至極どうでもいい事を考えていた。


「それじゃあ改めて・・・」

「 「 「 ジャーンケーン!!! 」 」 」

「 「 「 ほい!!! 」 」 」

結果は、
テニア :グー
メルア :グー
カティア:パー
428それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:31:19 ID:5/69A+1+

「よし!!」
「見ました?メルアさん。この子ガッツポーズしましたよ?」
「『仕方なく』なわりにはすごく嬉しそうですよねぇ?」
「う・・・い、今のは弾みよ!勝てばなんだって嬉しいじゃない!」
一瞬言葉に詰まるも、勢いよく言い返す。
しかし、隠しきれない笑顔はただそれだけというには少々厳しいものがある。
「はいはい。じゃあ足並みもそろった事だし、改めて統夜をかけてジャンケンしようか。」
「そうですね。」
「ちょっと!?何でそうなるのよ!?」
「足並みはもう揃ったんだからいいじゃん。」
「カティアちゃん、一緒に寝るのはダメだって言ってたじゃない。」
「う、それはそうだけど・・・でも、ほら!正当な勝者には正当な権利が与えられて然るべきだと思うのよ!
 それを歪めるのはとてもよくないことだと思うわ!」
「だからって嫌がってるのに、仕方なくってのはねぇ。」
「統夜さんに失礼ですよねぇ。」
「ううぅ・・・・」

「綺麗だなぁ・・・」
統夜は星を見ていた。

429それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:34:21 ID:5/69A+1+

「わかった、じゃあ妥協案を出すわ。三人に平等かつ満足がいくものを。」

横から見た図

   _
 /.カ\
 |テ統メ|
  ̄ ̄ ̄

「これでバッチリ!」
「あー、カティア、ちょっといいか?」
カティアの背中側から統夜が声を上げる。
「きゃ!?もう、急に首筋に息を吹きかけないで下さい!」
「ご、ごめん・・・・いやそうじゃなくてだな。
そもそも二つテントがあるのに、これはおかしくないか?密度高すぎですごい暑いし。」
もっともな疑問と言える。
この状態になる前に突っ込んでもよさそうな気もするが。
「でもみんなの意見を取り入れるとこれ以外には・・・ひゃ!?統夜、あんまり動かないで・・・」
「そんな事言われてもこの状況じゃ・・・」
「やっ!?どこ触ってるんですか!」
「誤解だ!ちょっと手を動かしただけだ!」
「い い 加 減 に し ろ !!」
「痛!?」
横から伸びてきた足がカティアを蹴り落とした。
「黙ってみてればイチャイチャイチャイチャ!どこが平等だ!カティアが嬉しいだけじゃん!!」
「べ、別に嬉しくなんか!」
「はい、じゃあアタシの番ね。アタシはカティアより軽いからそんなに負担にならないよ。」
もそもそと、当夜の上に乗っかるテニア。
そこにやや声のトーンを落としたカティアが剣呑な視線を向ける。
「・・・聞き捨てなら無いわね。」
「本当のことじゃん。この前の身体検査の時みたもんね!アタシの方が1.6キロ軽かった!」
「・・・へぇ、5センチ以上ある身長差は無視、ね。斬新だわ。」
「くっ・・・でもカティアの方が 重 い のは事実だけどね。」

ビキビキ

二人は笑顔。
しかしこめかみはピクピクと痙攣している。
危険を察知した統夜はなんとかフォローを試みる。
「落ち着け、正直大して変わらないぞ。二人とも同じぐらい重」
「 「 重いって言うな! 」言わないで! 」
ズン!!
額と脇腹に同時に肘鉄が撃ち込まれた。
その同時多発的な激痛に、統夜は声も出せず悶絶した。

430それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:36:01 ID:5/69A+1+

「そういえばカティアちょっとやばいよね。二の腕とか。油断してるんじゃない?」
「・・・・・・・・っっ!!そう、なら言うまいと思ってたけど言わせてもらうわ。
 貴女ワンピースタイプの水着は着ない方がいいわよ?」
「ど、どういう意味かな?」
「ほら、あれってボディラインがモロに出るじゃない?貴女、お腹の肉ちょっと余ってるみたいだし♪」

ビキビキビキ

二人は幽鬼の如く、ゆらりと立ち上がった。

「うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ」
「あははははははははははははははははははははははははははははははははは」

『笑っていない笑顔』は人の作りうる表情の中でもっとも怖い、統夜はそんな結論に辿り着いた。
(統夜さん!ぼーっとしてないで早くこっちへ来てください!)
メルアからの声でようやく我に返った統夜は、こそこそと端のほうへ避難した。
「ああなったらしばらくは無理ですから。」
「ごめん、助かった。・・・・・なぁメルア。」
「はい?」
「何故俺は押し倒されているのかな?」
「順番的にわたしの番じゃないですか?二人は忙しいみたいですし、いわゆる漁夫の利です。」
「今はそんな場合じゃ・・って近い!顔近いって!」
「・・・わたしのこと嫌いですか?」
今にも泣きそうな表情を浮かべるメルアに、思わず言葉に詰まる。
「・・・いや、そんなことないけど。」
「じゃあいいですね!わーい♪っ!?」
再び飛びつこうとしたメルアの上半身が、がくっと後ろに引っ張られた。
「なにするんですか〜?」
「それはこっちのセリフだよ。」
「どさくさにまぎれて美味しい思いをするつもりね?」
「テニアちゃんとカティアちゃんがいつまでも喧嘩してるからじゃないですか。」
「 「 う・・・ 」 」
痛いところを突かれ、やや迫力が減退する。
「それに、わたしはダイエットに成功してますから関係ないですし♪」

ビキビキビキビキ

「お、お前ら落ち着」


程なくして、テントの耐久力が限界を向かえた。

431それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:36:57 ID:5/69A+1+

「・・・あんな結果になったのは誰が悪いからだ?」
無残にも潰れたテントを指差して統夜は問うた。
「・・・アタシが暴れたから。」
「私が冷静さを欠いていたのも原因ね。」
「すいません、わたしが止めるべきだったんです。」
一様にうな垂れて、自らの非を認める三人。
「それと、最初にはっきりと断らなかった俺も悪い。」
首を垂れて溜息をついた。
「まぁいまさら言っても仕方ないな。もうひとつテントがあって良かった。あれはおまえ達が使ってくれ。」
「統夜はどうするの?」
「ハンモックがある。」
「夏とはいえ、山の中よ?」
「そうですよ。風邪ひいたらどうするんですか?」
「一緒にテントで寝ようよ。今度は仲良くするから。」
カティアとメルアも追従して頷く。
「だめだ。もう決めた事だ。」
きっぱりと断ると荷物の中からハンモックを引っ張り出した。
手ごろな木を見つけると、さっさと設置して横になる。
「大丈夫とは思うが、もう喧嘩はしないでくれよ?じゃあおやすみ。」
テニア達も先程の反省を踏まえてか、あっさり引き下がり、テントに戻った。

432それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:38:05 ID:5/69A+1+

妙に目が冴えていて眠れない。
先程まで話していたカティアとメルアも、今は横で静かな寝息を立てている。
それなりに疲労は溜まっているのだが、なんというのか、落ち着かない気分だった。
少し散歩でもして気分を落ち着けよう。
そう決めると、二人を起こさないように静かに起き上がりテントの外に出た。

夜半を過ぎた森は、湖から出た霧に覆われて神秘的な姿に変わっていた。
「・・・う」
霧による冷気が肌を刺し、思わず体が震えた。
気温は標高の為か涼しいを通り越してやや肌寒いくらいだった。
そうだ、統夜。
思い立ち、ハンモックがある場所に向かう。
統夜は眠っていたものの、寒さのためか、震えていた。
他に無かったのか、上にバスタオルをかけているがあまり効果は無いようだ。
「このままじゃ風邪ひいちゃうよ・・・・」
何か無いものかと、荷物を漁るが季節は夏。
防寒用のものなど持ってきていない。
「うーん、暖かいもの・・・暖かいもの・・・あ、そっか!」
何故すぐに気付かなかったのか不思議なくらい簡単な方法があった。
すぐに統夜のところに戻ると、自ら統夜の隣に横たわり体を密着させた。
「えへへ、これで大丈夫だよね?統夜。」
すると無意識に熱を求めてか、統夜はテニアを胸元に抱き寄せてきた。
「・・・寝てるときはすごく大胆だね。」
嬉しそうで困ったような、やっぱり嬉しそうな表情でテニアは微笑んだ。
おやすみ、統夜。
大好きな人の腕の中で、この上ない安らぎに包まれながらテニアは目を閉じた。

433それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:39:09 ID:5/69A+1+

―――早朝

「納得いかないわね。」
「納得いきませんね。」
「どうしてくれようかしら、これ。」
「どうしてあげましょうか、これ。」
カティアとメルアは極めて不穏な笑顔を貼り付けて目の前で仲良く眠る二人を見下ろしていた。
「あ、こんなところにねりわさびがありますね。」
「奇遇ね。私はねりがらしを発見したわ。」
その時、統夜の胸元でテニアが寝言を呟いた。
「ん・・・統夜ぁ・・・あったかあぃ・・・」
「・・・これはアレね。」
「ええ、アレしかないですね。」
カティアとメルアはとてもとても、黒くていい顔で微笑んだ。




===
世間では夏休みと言うことでキャンプネタを。
テニアがメインっぽくないかもしれないけどそこはひとつ気にしない方向で。

ちなみに>>314で書くって言ったのとは違うネタ。
あれはいつになるかわからんのでw
434それも名無しだ:2006/07/28(金) 22:45:59 ID:pxsmVpZP
おつかれ、3人娘の絡ませ方が上手いなぁ。
茂みの奥からの絶叫のくだりとか良い感じでしたよ、GJ。
435それも名無しだ:2006/07/29(土) 00:19:58 ID:rjrSeF/P
>>413-433
いつもながら素晴らしい出来ですな。 GJ!
次もwktkして待ってます。
436それも名無しだ:2006/07/29(土) 01:23:57 ID:NZE6iLTw
GJ!!最近勢いが落ち気味だから、こういうSSが来ると
嬉しい気持ちになるであります!
437それも名無しだ:2006/07/29(土) 14:31:11 ID:hrhitnDl
>>413-433
テンポもいいし台詞回しも絶妙。GJ!
今回も楽しませていただきました。有難う!
438それも名無しだ:2006/07/29(土) 17:36:27 ID:pJt+V9O5
>>413-433
もしかして運転手ってエイタ?
439それも名無しだ:2006/07/29(土) 23:03:42 ID:45FoSFhm
俺もそうとしか思えなかった。名高さん、だもんなぁw
440それも名無しだ:2006/07/30(日) 00:33:57 ID:FbS3IvDg
>>438
YES
ゲスト出演してもらったw
まぁわからなくてもストーリー上問題ないんでいいかな、と思って書いた。
今も反省してない。
441それも名無しだ:2006/07/30(日) 03:00:44 ID:QNaJJ6yg
GJ!
442それも名無しだ:2006/07/31(月) 00:09:24 ID:JD8zqcBc
夏だと言うのにテニアチャージが衰えてきてますぞ!
と、言うわけでSS投下します。

「あ〜もう!こんなの分かるわけないじゃんか〜!!」
学校から渡された宿題と睨めっこをしていた私は、とうとうさじを投げ捨てた。
第一何だよ、過去完了進行系って。わけわかんないよ。
これはもう自力じゃどうにもならない。
誰かに答えを聞くしかないな。
そう判断した私は、早速統夜の部屋に向かった。
ノックをして入室の許可を得ると(前に無断で入って、こってり叱られたから。)
私は部屋の中に入った。
「どうしたんだ、こんな遅くに。」
「いきなりごめんね、統夜。どうしても分からないところがあって、教えてもらいたいんだ。」
「ああ、別に構わないよ。で、何処なんだ?」
「あのね…、あれ?」
ページを見せようとした矢先、机の上に置いてあるものに、目が行った。
それは、二人の男女に挟まれて、幸せそうに笑っている少年の写真だった。
「ん?ああ、この写真か?」
「え、あ、うん。これ、統夜の小さい頃の?」
そう聞くと、統夜はふっと寂しそうに笑った。
「…そうだ。まだ、何も無くしてない頃の、な。
この頃はよく笑ってたんだ。何時からか、あまり笑わなくなって…。
今ではもう、こんな笑顔は出来ないだろうな。」


443それも名無しだ:2006/07/31(月) 00:11:19 ID:JD8zqcBc
「統夜…」
その話を聞いた私は、何だかとても胸が苦しくなった。
今ではこんな笑顔は出来ない。
『幸せそうな』こんな笑顔は…
それはつまり、私といる今よりも、
昔の方が幸せだったと言うことだ。
…私では、統夜を幸せには出来ないのかな?
やっぱり、統夜にとって私は、ただのパートナーくらいにしか思われないのかな…
「…あ、悪かったな、湿っぽい話をして。」
不安になっている私に対し、
統夜は無神経にもそんなことを言った。
私が顔を曇らせているのは、統夜の話がつまらないわけじゃないのに。
あまりの無神経ぶりに、私は苛立ちを隠せなかった。
ここは、一発ガツンと言っておこう。
「ううん、でもちょっと傷付いた。」
「傷付いた…?」
「うん。だって統夜は、今ではあんな笑顔は出来ないって言った。
それって私がいる今より、昔の方が幸せだったって言いたいんでしょ?
私がいる…今よりも…さ。」
444それも名無しだ:2006/07/31(月) 00:13:56 ID:JD8zqcBc
言っているうちに、何故か涙が出そうになった。
自分から、敗けを言っているみたいで。
悔しくて、悲しくて…
「な…、そんなわけないだろ!!
さっきのは、あんな無邪気で子供っぽい笑顔が出来ないっていう意味なんだよ。」
統夜は驚いた顔をして、声を張り上げてそう言った。
私はわけが分からず、呆けた顔で統夜の顔を見つめた。
「…え?そ、そうなの?」
「まったく…、大切な人と一緒に暮らせて、幸せじゃないなんて言う奴はいないだろう?」
「…うん、そうだね。」
なんだ、ただの勘違いだったのか。
そうだとわかると、何だかホッとしてきた。
「それにしても、勘違いするなんて、本当にテニアはせっかちだな。」
はははと笑う統夜を見ているうちに、今度は急にムカってきた。
「なんだよ!統夜が紛らわしいこと言うからだろ!わ、私、本当に不安になったんだから!」
「わ、悪かったよ。ごめんよ。何でも言うこと聞くからさ。」
「本当に何でも?」
「ああ、経済的、物理的、生物的に無理なものじゃなければな。」
その時、私の中に、いたずらの神が舞い降りてきた。
「ん〜。そうだね〜。…じゃあ…」
445それも名無しだ:2006/07/31(月) 00:19:46 ID:JD8zqcBc
ニヤリと笑いながら、耳元で、あるお願いを言うと、統夜は茹で蛸のように顔を赤くした。
「ほ、ほほほほほ本気で言ってるのか!?」
動揺たっぷりな口調でそう聞き返してきた。あ、何だか見てて楽しい。
「うん、本気だよ。統夜とだったら良いって、いつも思ってたから。」
「で、でも、その、宿題は?」
「明日カティアあたりに写してもらうもん。ほら、男だったら、覚悟きめなよ!」
覚悟を決めなよと言う言葉に観念したのか、統夜は困ったような笑顔をした。
「…分かったよ。やれやれ、とんだ約束をしたもんだ。」
「えへへへへ。じゃ、早速…ね?」
嬉しそうに笑ういながら、私は部屋の電気を消すと、統夜と顔を合わせた。
暗い闇のなか、私は彼の姿しか目に入らなかった。
胸の鼓動が早まってる。
何だか、すごく幸せな気持ちになってきた。
統夜も、同じなのかな?
だったら…良いな…。
「じ、じゃあ、行くぞ。」
そんなことを考えていると、統夜の方から、こわばった声が聞こえてきた。
暗くてよく見えないけど、真っ赤な顔をしてるんだろう。
「う、うん。」
そう答えて、私は目を閉じた。そして、お互いの唇を合わせ…


その次の日、二人して遅刻したのは言うまでもないことだろう。


オチ無し、ギャグ無し、萌え無しで、申し訳ありません…。
446それも名無しだ:2006/07/31(月) 01:37:23 ID:Eeo5/jgv
溢れんばかりに萌えなんですが
447それも名無しだ:2006/07/31(月) 16:21:58 ID:RdT/EsJp
よしもまいら、夏コミでJ関連の本出すところを探してくれ

俺も今から探してくるわ

あれ?カタログって本屋で見ないけどまだなのか?
ちくしょー
448それも名無しだ:2006/07/31(月) 20:11:16 ID:0KGUNVrN
勘弁してくれよ・・・いまテスト期間中だぞ
萌え死んだらどうしてくれる。
449それも名無しだ:2006/07/31(月) 23:11:27 ID:2YlWVl0O
GJだな
450それも名無しだ:2006/08/01(火) 02:57:19 ID:54Gwgf6u
揚げ足を取る気はないんだが
テニアの一人称は アタシ だったはず

>>447
三人娘本でならメルアスレやカティアスレで晒されてるところがあった
テニアの本は本当に見付からんな・・・カナシイ
451それも名無しだ:2006/08/01(火) 11:39:29 ID:v4GVA/0Y
>>450
あ、本当だ。
…ヴォーダの闇に落ちてきます。
だが、私は諦めない!
パワーアップして帰ってくるからなあ!!

しかし、何故テニアの同人誌が無いのでしょうか?
あんなに萌えるのに…
452それも名無しだ:2006/08/01(火) 12:05:53 ID:gW8GLDeD
テニア「も」いいけどって人が多いんだよなぁ(´ω`)カナシス
453それも名無しだ:2006/08/01(火) 13:18:41 ID:5IsMEJ+D
じゃあこのスレの住人で作ればいいじゃまいか
454それも名無しだ:2006/08/01(火) 16:32:22 ID:Q07/PYDl
そんなSKILLあったら今頃……
455それも名無しだ:2006/08/01(火) 17:57:53 ID:UIOjLPrA
MOTTOMOTTOテニア絵があふれてるはずだよな。
456それも名無しだ:2006/08/02(水) 13:23:35 ID:mGEUW9JV
単体では見たことないな。三人まとめてならよく見るが
457それも名無しだ:2006/08/03(木) 22:00:03 ID:U+qONpTs
夏祭りで各種屋台に感激、旨い物食ってご満悦

ふと目に留まった金魚すくいについて統夜に質問、説明を聞いて

「へぇ〜、おいし・・・じゃなくって楽しそうだね。」←他意は全く無し

だがしかし凍りつく一同


そんなギャグ路線が暑さにやられた脳に浮かんだ。
458408:2006/08/04(金) 00:22:40 ID:yrjbTO+W
1枚も出てこないのかorz
なんか無性に寂しくてあんな書き込みをした
今でも反省はしないが寂しい

ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/imageboard/file/1154618026.jpg
袖をちょっと変化させてみるテスト
459それも名無しだ:2006/08/04(金) 00:24:16 ID:Asohdwea
貼るの間違えてないか?
460458:2006/08/04(金) 00:24:32 ID:yrjbTO+W
…貼る絵のアド間違えたしorz
ttp://kigaruni-up.ath.cx/~kigaru/cgi-bin/imageboard/file/1154617984.jpg
正しくはこっち

膝蹴り喰らってもう寝る…
461それも名無しだ:2006/08/04(金) 00:33:22 ID:ktg0aLkz
>>460
(゚∀゚)ktkr!!
大変GJです!
462それも名無しだ:2006/08/04(金) 00:35:31 ID:Jhd5/y58
ついにこの版にもイラストが…!
じ、GJであります!!
463それも名無しだ:2006/08/04(金) 01:08:26 ID:Hs5N0QBD
>>460
目が好きじゃああああGJううう
464それも名無しだ:2006/08/04(金) 01:26:02 ID:beTPmgqD
>>460
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 ぷちすぱ!ぷちすぱ!
  (  ⊂彡
   |   |
   し ⌒J
465それも名無しだ:2006/08/04(金) 20:51:31 ID:f7krgFaB
>>460
(*´Д`*)ウッ!!
466それも名無しだ:2006/08/04(金) 23:50:20 ID:Jhd5/y58
過疎ってる…
こ、こういう時はネタを一つ。
統夜が料理しようとして、包丁で指を切ったとき、その傷を舐めるテニアというのはどうだろう。
467それも名無しだ:2006/08/05(土) 00:08:58 ID:cC9RP9BI
>>466
どんどんやってくれ。
フランツの騎士たちが待っている。
468それも名無しだ:2006/08/05(土) 00:49:22 ID:V0Bjm+Qd
いい機会だから放置してたテニア完成させたよ

ttp://xxxxx.dyndns.tv/~nadesiko/up/img/upupup5066.png

髪の毛が重力に逆らいすぎですよテニアさん
469それも名無しだ:2006/08/05(土) 00:55:10 ID:m+cZ690O
>>460
>>468
なんてGJなんだ・・・!

チクショウ なぜ自分には絵の才能が無いんだ・・・_| ̄|○

>>466
そのネタ引き受けた
しばし待ってくれ
470それも名無しだ:2006/08/05(土) 01:11:23 ID:IKJYHNKB
>>468
しもた、携帯だから見れねぇ・・・
471それも名無しだ:2006/08/05(土) 01:30:26 ID:m+cZ690O
「えーっと・・・これをこうして・・・」
「だぁーっ!違う!こっちはこうだ!」
「えぇー!?・・・あ」
「・・・」
「・・・あは、あははは・・・つ、次があるから!」
「・・・やっぱりやめたほうが」
「ダメ!アタシも料理作るって決めたんだ!」
「いや、それは嬉しいけども」
「アタシが料理作れば統夜だって手間取らないでしょ?」
「・・・それはそうだけども」
「ならいいじゃん!んじゃ、続きやろ!」
「・・・はぁ・・・」

事の経緯はこうである
「料理教えて!」
「断る」
「なんでさ!」
「一人で作れるようになったその時全ての家計が崩壊する」
「・・・それはアタシが一人で作って一人で食べるからだって思ってるわけ?」
「当然だ」
「・・・ふーん・・・んじゃ今度からアタシが食べる分は全部統夜に作ってもらうからねー」
「なっ!無理言うな!お前の作る分は料理時間の半分以上なんだぞ!俺の自由時間が無くなる!」
「だーかーらー、アタシが料理覚えれば時間増えるでしょー?」
「むぐ・・・」
「その方がいいと思ったんだけどなー・・・そっかーダメなのかーざんねんだなー」
「だぁー!解ったよ!教えろっていうなら教えてやるさ!」
「よろしい♪」

「・・・じゃあ次、キャベツの千切りな」
「はーい♪」
「やり方は・・・って何をやっとるかーっ!」
「え?こうじゃないの?」
「手を添えろ手をー!」
「えー!?危ないよー!」
「・・・じゃあ、そのでっかいキャベツの千切りが食卓にならぶのか?」
「・・・」
「・・・」
「えーっと・・・やり方教えて♪」
「・・・」
いつ終わるのかなーと思った統夜であった
472それも名無しだ:2006/08/05(土) 01:31:01 ID:m+cZ690O
「ほら、こうやって手を添えて」
「ふむふむ」
「少しずつ動かしていって」
「うんうん」
統夜は手馴れた手つきでキャベツを切っていく
「・・・な?ほら、やってみろよ」
「う、うん・・・」
ぐわっ
「だぁーっ!そんなに振りかぶらなくていい!」
「あ、そうなんだ」
だんっ だんっ
「そんなに力を入れなくてもいい!手も添えているというより置いてるだけじゃないか!」
「うー・・・難しいよぉ・・・」
「まったく・・・ほら、こうやって・・・」
統夜はテニアの後ろに回り、テニアの手を掴んで実演した。
「あ・・・」
「こうやって手を添えて、こんな風に切る。な?」
「う、うん・・・」
が、テニアが少しだけ力んだせいか
「そうそう、そうやって・・・いつっ!」
「あっ!」
統夜の指の皮が少しだけ切れてしまった

「ご、ごめん!ごめんなさい!」
「いっつー・・・ああ、大丈夫だって。バンソウコウはれば十分だから」
そういって統夜は救急箱を探そうとしたが
ぎゅっ
「・・・アタシの・・・せいだし・・・さ」
「テニア?」
「・・・消毒・・・するね」
「へ?」
「・・・ん」
「うわっ!?お、おいテニア!?」
「んんっ・・・」
「だ、大丈夫だって!」
「ぺろっ・・・」
「テ、テニア・・・」
「ちゅう・・・」
「・・・ぐ・・・」
統夜はテニアに抱きつこうとしたが、すんでの所でテニアの口から指を離した
「あ・・・」
「も、ももっもう大丈夫だからなっ、なっ!」
「・・・うん・・・」
「じゃ、じゃあ俺救急箱探してくる!」
統夜はその場を走り去っていった
「・・・」
一人残されたテニアは
「・・・はふぅ」
少し艶やかな吐息をした

統夜が戻って
「・・・続き、やるか?」
と言ってきたが
「・・・今日はいいや」
テニアはそう答えた
というのも
「(これ以上統夜といたら・・・抑えられなくなりそうだし・・・)」
そう、心の中で思ったからである
473それも名無しだ:2006/08/05(土) 01:32:34 ID:m+cZ690O
・・・あれ?
なんでちょっとエロくなるんだろう

短くてスマンカッタorz
474それも名無しだ:2006/08/05(土) 02:19:30 ID:D3e+mAzL
>>468
お前の心、確かに受け取った
475それも名無しだ:2006/08/05(土) 04:47:03 ID:JvLTwgkz
テニアは大食いかつグルメ(ナデシコのイベントより)なんで料理は意外と得意そうなんだが。
ただ、後片付けができないタイプだな。
476それも名無しだ:2006/08/05(土) 07:27:49 ID:UJGpd0Gu
>>473
ぬぉぉ…、あのネタにここまでグゥレイトでGJなSSを投下してくれるとは…
やはり指舐めは、何処か妖麗な感じがしますな。
477それも名無しだ:2006/08/05(土) 07:38:39 ID:BjGo0gZe
>>475を見て
ロストシップに乗っている元探偵業の女性を思い出した。

「なんで!?なんでキッチンはめちゃくちゃに破壊されてるのにこんなにおいしいものが作れるの!?」
478それも名無しだ:2006/08/05(土) 08:48:07 ID:o0PnQYxL
>>468
二日連続(゚∀゚)ktkr!
テニアかわいいよテニア
479それも名無しだ:2006/08/05(土) 14:44:35 ID:d4fEz+82
ついさっき俺も指舐め電波受信した。
……こいつはヤクイぜ、二番煎じな上にエロいな。
なるたけ薄めてから投下するよノシ
480それも名無しだ:2006/08/05(土) 16:41:20 ID:BjGo0gZe
>>479
男なら原液でおながいしまつ。
481それも名無しだ:2006/08/05(土) 17:42:35 ID:jwEpN3US
>>468
この可愛さは犯罪。
482それも名無しだ:2006/08/05(土) 20:53:49 ID:d4fEz+82
それでは投下しますよ。


紫雲家の台所でテニアが調理を開始してはや一時間弱。
「統夜は指怪我してるでしょ?だからあたしが夕ご飯作る!」
と言ったきり、統夜を台所から追い出して一人で作業をしている。
正直、心底心配している紫雲統夜であった。


「できたぁーっ!!」
りょうりにん の テニア が あらわれた!
「何だよ…急に大声だして…」
「あ、統夜。見て見て!コレ私が作ったの!すごいでしょ!」
そう言うと、自称「すごい物」を差し出す。
「…………ピザ?」
「違う、それお好み焼き」
先程よりテンションが下がった声でテニアが答える。
「確かに薄っぺらいけど、統夜に教えてもらった千切りキャベツも使ったんだから」
「ああ、だからお好み焼きなのか」
「嫌ならキャベツ“だけ”出そうか?」
これ以上ない極上の笑顔でこっちを見ている。
とうや は にげだした!
しかし まわりこまれて しまった!

強制イベント発生か、ならば仕方がない。
「いや、食べるよ。俺とテニアの共同製作みたいなもんだしな」
「統夜との……そうだね!早く食べよ!切り分けてあげる」
今度は純粋な笑顔でお好み焼きを切り分けていく。
「はい、どーぞ」
「…………」
「?どしたの?」
483それも名無しだ:2006/08/05(土) 20:54:56 ID:d4fEz+82
「………箸は?」
「お好み焼きって手掴みで食べるんでしょ?」
やっぱりピザじゃないか。
「あのなぁ……普通は箸で食うぞ?」
「……じゃあ、いい」
ヤバイ、またテンションが下がってきている。
このままでは泣かれてしまう。
「あー、今は手で食べたい気分だから、いいよ」
どんな気分だ。
まぁいいや。見た目は旨そうだし、味も大丈夫だろう。多分。
そう自分に言い聞かせ、ピザ……じゃなかった。お好み焼きに手を伸ばし


ぬちゃ。


なんじゃこりゃあぁぁ!!!
ピザ……じゃな(ry お好み焼きの裏にべっとりと付着した物体。
ナニコレ。
なんか、赤い。アレか、やっぱりピザだろ。
「あのー…テニア、これ何?」
「ムフフフ…テニアちゃん特製お好みソースだ!」
「あぁ…そう…」
いったい何混ぜたらこんな血みたいな色になるんだ?
とりあえず拭くか、右手が血…じゃない、ソースだらけだ。
…ティッシュじゃ無理だな、洗うしかないか。
「ちょっと待った!」
とっさにテニアが俺の腕を掴む。
「な、何だよ」
「もう二度と作れないくらいいろんなもの混ぜた特製ソースなんだから、勿体ない」
…いったい何混ぜたんだってば。
「んなこといってもな……ん?お、おいテニア!」
484それも名無しだ:2006/08/05(土) 20:55:54 ID:d4fEz+82
「んむぅ?」
「お前何やっ……くっ」
指を舐められている。
というか、咥えられている。
俺の小指が、テニアの温かな口内で、舌に舐められている。
「ちゅぶ……ん、おいし」
「テニア、それはマズイ」
主に俺の理性が。
「まだ指四本と手のひら」
「ちょっと待っ……うぁっ!」
「むぅ……ん…ちゅ…あと三本♪」
「くぁ……あ…」
「…ふ…んむ…ちゅう…」


―しばらくお待ちください―

「ふぅ、おいしかった」ツヤツヤテカテカ
「……………」へんじがない ただのしかばねのようだ。





フランツ分を薄めたらエラい中途半端になっちまった。
そして勝手に設定を使用して申し訳ない。
反省は今からする。
485それも名無しだ:2006/08/05(土) 21:29:12 ID:cC9RP9BI
>>484
ひとつ言わせてもらう








どこがフランツ分薄めだぁぁぁ!
むしろ100%濃縮還元粒入りじゃぁぁぁぁぁぁ!



GJ!!
486それも名無しだ:2006/08/05(土) 22:59:35 ID:Fqk3nnpF
>>473>>484
両名ともGJ!
指か…

これはいいな(*゚∀゚)
487458=460:2006/08/05(土) 23:11:24 ID:GLdg3GdJ
>>460
絵は才能じゃないですよー。気持ちの問題ですよー。
488それも名無しだ:2006/08/06(日) 15:28:40 ID:O/wCLo85
(*´Д`*)ウッ!!
489それも名無しだ:2006/08/06(日) 21:51:53 ID:hWo9Zoi+
>>484
これは俺の妄想なんだが。
ひょっとして、ソースが統夜の首筋とか胸とか・・・なんて考えていたのか?
しかしエロ過ぎるから削除し・・・違う?スイマセンorz
それにしてもGJ!!
490それも名無しだ:2006/08/06(日) 23:21:01 ID:lJqaeya+
>>489
お前はニュータイプか。それともサイトロンを使ったのか。
確かに頬とか首筋とか鎖骨あたりにぶちまける予定ではあったけどな。
描写がアレなので消した。
491それも名無しだ:2006/08/06(日) 23:38:00 ID:lJqaeya+
>>490補足
ぶちまけるって言ってもナニじゃないぞ!ソースだぞ!
え、分かってる?
492それも名無しだ:2006/08/07(月) 17:14:56 ID:oesov7ML
野暮なことは言うなよ・・・
493それも名無しだ:2006/08/07(月) 23:08:58 ID:EsFEakRI
エイジ
494それも名無しだ:2006/08/08(火) 03:16:09 ID:5XbzB6Zz
>>460
この絵を見た途端何かが弾けた。
俺もフランツになれそうな気がする。
495それも名無しだ:2006/08/08(火) 20:29:58 ID:87io4/5A
>>494
言葉の意味はよくわからんが、絵師を目指すのなら大歓迎だ!
496それも名無しだ:2006/08/08(火) 20:48:31 ID:hbydW7Rt
>>475
EDで料理係を担当してるからな
497それも名無しだ:2006/08/08(火) 22:41:05 ID:GcUOkUKq
>>496
…何処のEDだ?カルビ編のか?
自分は統夜編しかやってないからよく分からなくて。
詳細キボンヌ
498それも名無しだ:2006/08/08(火) 23:47:35 ID:ZamRPSN1
カルビ編です。
テニア「じゃあ今日は激辛料理にする。」
メルア「ひどい、私は辛いのダメなのに・・・」
みたいな会話だったかと・・・カルビ編やってみればわかります。
499それも名無しだ:2006/08/08(火) 23:59:58 ID:GcUOkUKq
dクス。
カルビ編か…
正直、あのゲームでは、統夜編でテニアルートしかやる気が起きんのだが…
頑張ってやってみる。
500それも名無しだ:2006/08/09(水) 00:23:42 ID:wAEjODfP
俺はテニアが大好きだー 三人娘の中で胸が一番ちいさいと言われているが、今どきの高校生よりは断然おおきいぞ
501それも名無しだ:2006/08/09(水) 00:33:50 ID:tsHnDyKJ
テニアは最初キャラ絵を見たとき十分胸が大きく見えた
他の二人より小さいだけでテニアの胸がペタとは言われてないから
貧乳ではないだろうと思う
502それも名無しだ:2006/08/09(水) 00:46:43 ID:q92fhDBV
あれくらいの乳が丁度いいんだよ!!
いいか?乳なんてなあ、脂肪の固まりだし、
でかすぎると尻と区別つかなうわ何をす


ゴメンナサイ。ワタシガオロカデシタ。
503498:2006/08/09(水) 09:37:19 ID:Nx2E8FCd
PARを買う金があるなら好きなステージから始めることができるPARコードを教えてあげないこともない
504498:2006/08/09(水) 09:42:06 ID:Nx2E8FCd
2連カキコで悪いですが。
できれば今日9時までに返事してほしいです
505それも名無しだ:2006/08/09(水) 10:46:50 ID:fF7WyzfK
黙れクズ
506498:2006/08/09(水) 11:12:06 ID:Nx2E8FCd
スイマセン・・・sage忘れてました。
507それも名無しだ:2006/08/09(水) 11:46:21 ID:FKVtzNAf
あげさげの事を言ってるんじゃないと思ったが
508それも名無しだ:2006/08/09(水) 12:10:53 ID:+h/CpsEb
ただの夏厨だろ
かまうだけ無駄
509それも名無しだ:2006/08/09(水) 14:01:06 ID:XBz81+Fa
正直テニアにはあそこまでの乳はいらなかったと思う。
510それも名無しだ:2006/08/09(水) 19:01:25 ID:p5koxgjJ
むしろくぼんでるぐらいで丁度いいよ
511それも名無しだ:2006/08/09(水) 19:45:33 ID:1FlOWPnY
それはキモイ
512それも名無しだ:2006/08/09(水) 23:13:43 ID:W89VfFNp
あれくらいでいいんだよ。
いや、むしろあれがいい。
あの大きさがいいんじゃあないか。
513それも名無しだ:2006/08/09(水) 23:39:23 ID:l5kqKMOR
アイビススレから支援物資だ!受け取れ!!

ttp://www.youtube.com/watch?v=sblTzqQgwiI&eurl=
514それも名無しだ:2006/08/10(木) 12:49:21 ID:sWiXJloo
今日の議論       「テニアは萌要素はあるか?」
515それも名無しだ:2006/08/10(木) 13:15:24 ID:xReMBKK9
萌え要素があるから萌えるってわけでもないし
516それも名無しだ:2006/08/10(木) 13:54:31 ID:TsD29TGI
気付いたら萌えていた。
ただそれだけのことよ
517それも名無しだ:2006/08/10(木) 14:36:12 ID:SiB5z2nG
雪原イベントを見たとき、俺の中で何かが弾けた。
正ヒロインは彼女だと、本能が叫んだ。
その時から、テニアに萌えていた。
518それも名無しだ:2006/08/10(木) 14:55:07 ID:fuMXZJAL
統夜が誘拐された時

『うるさい!薄情もの!』
『だって、だってさ』

もうね、必死過ぎ。
最高。
519それも名無しだ:2006/08/10(木) 15:54:47 ID:/9vyzz64
ファミ通で見たときから正ヒロインに決定でしたが。
520458=460:2006/08/10(木) 21:10:34 ID:RkOE/ig0
J1周目、カルビベルゼに「リアル系でも攻撃力欲しい!」とテニアで進めて、
「アタシ、バカだからさ」
が決定打になった俺は少数派
521それも名無しだ:2006/08/10(木) 21:11:17 ID:RkOE/ig0
名前欄がウボァー

ちょっとアーガマに押されてくる…
522それも名無しだ:2006/08/10(木) 21:42:57 ID:ByIOMhsX
>>408見てやはり思わずにはいられない。

なぜだ!なぜブライト艦長の中の人は死んだんだ!!
523それも名無しだ:2006/08/10(木) 23:01:17 ID:Vgyj3ADL
>>514-520
最初にキャラ絵を見た時、あの八重歯にやられた俺は少数派?
524それも名無しだ:2006/08/10(木) 23:48:36 ID:TsD29TGI
>>522
肺癌だからさ…
525それも名無しだ:2006/08/11(金) 00:18:30 ID:27wveE9E
テニアのはかわいい        体系良し        性格良し        全て良し
526それも名無しだ:2006/08/11(金) 01:46:25 ID:E+0JLsdv
>>523
俺もやられたが、ただ八重歯があればいいというものでもないと思う
そう、宝石だってやたらめったらつければ綺麗になるものじゃないでしょ
テニアだからこそって事さきっと
527それも名無しだ:2006/08/11(金) 02:07:07 ID:4iO7bBx1
>>518
やっぱ俺もそこで惚れたなぁ
528それも名無しだ:2006/08/12(土) 02:19:55 ID:qimc54PP
投下しますよ。
529それも名無しだ:2006/08/12(土) 02:22:07 ID:qimc54PP

「ねえ、紫雲くん達って普段どんなデートしてるの?」
「え?」
八月、夏休みにもかかわらず統夜は学校に来ていた。
『体育祭実行委員』聞くからに面倒臭そうな、実際面倒臭い事この上ない役回りを押し付けられたからだ。
目の前のクラスメイト、千鳥かなめと共に。
そして煩雑な作業が一段落した時にかなめが尋ねてきた。
「あ、ごめん、深い意味は無いよ?ただ単純に好奇心って言うか・・・」
面食らった表情をしている統夜を見て、慌てて取り繕う。
おそらく、気分転換のつもりで何気なく話題を振ってきたんだろう。
「ああ、別にいいよ。そうだな、最近はプールが多いな。よくテニアが行きたがるんだ。」
「これだけ暑いとねぇ・・・」
かなめは窓の外でぎらつく太陽を見てげんなりとした表情を浮かべた。
校庭では陸上部を始めとした運動部が活動しているが、どことなく動きにキレが無いようにも見える。
連日の猛暑にへばっているのかも知れない。
「あとは、遊園地に行ったくらいかな。生ボン太君が見たいって言うから。」
「ふもふもランドか、結構定番所ね。・・・紫雲くんから誘ったりはしてないの?」
「俺?俺から・・・」
顎に手をやり考え込むような仕草を見せる。
「・・・・買い物とかかな。」
「へぇ、どんな所?」
「主に近くのスーパー。食料品を買いに。」
「それって本当にただの買い物なんじゃ・・・」
「いや、普段テニアの方から言い出すことが多いし、特に俺の方から誘う必要は無いかな、と思って。」
「甘い!」
ダンッ!と机に拳を振り下ろし、
「どれだけ積極的な女の子だろうとそんな事は関係ないわよ!
口や態度には出さなくても誘ってもらいたいに決まってるでしょうが!!」
と力説する。
「そ、そうなの?」
「そうなのよ!!・・・わかってても少しは期待しちゃうもんなのよ、あー、くそ!」
「・・・なるほど。確かにあいつには無理だろうなぁ。」
「誰がソースケの事って言ったのよ!」
「俺は言ってないよ?」
「ぐ・・・・」
墓穴を掘ったことに気付いて言葉に詰まった。
「ごほん、それはともかく。」
わざとらしく咳払いをして話を逸らそうと試みるかなめ。
普段なにかと世話になっている統夜もあえて追求しようとはしなかった。
「一回紫雲くんの方から誘ってみたら?」
「と言われてもなぁ・・・あぁ、そういえば明日近くの神社で祭りがあったな。」
統夜のすむ地域で毎年行われているお祭りで、ここ数年は花火大会も兼ねて盛大に行われている。
去年の事も含めて色々あったためすっかり忘れていた。
「うん、いいんじゃない?テニアちゃんもきっと喜ぶと思うよ。」
「ありがとう、千鳥さんには助けられっぱなしだな。」
「いやいや、改めてそう言われると照れるな。」
そう言って彼女は照れくさそうに笑った。
「さ、休憩はここまで。早く片付けましょ!」
「そうだな。」
二人は再び目の前の書類に取り掛かった。

530それも名無しだ:2006/08/12(土) 02:22:52 ID:qimc54PP

「あ、相良。」
「む、紫雲か。」
作業を終えて帰ろうとしていたところで宗介に遭遇した。
安全保障問題担当・生徒会長補佐官というよくわからない地位についている彼は、
夏休みだというのにその職務を全うしようと学校での哨戒任務を怠っていない。
心掛けは立派なものだと思うが、かえって危険が増しているだけのようにも感じられる。
「これから帰宅か。間違っても地雷原に足を踏み入れないように注意しろ。」
「大丈夫だ。俺の通学路に地雷原は無い。」
「そうか。だが気を抜かない方がいい。地雷の埋設はごく短時間でも可能だからな。」
「・・・千鳥さんも大変だな。」
至極真面目にコントのような会話の応酬。
かなめの普段の苦労を忍んで溜息をついた。
「む。千鳥がどうかしたのか?」
「いや。・・・そうだ。相良、お前明日の夜は空いてるか?」
「?空けることは可能だが。」

531それも名無しだ:2006/08/12(土) 02:25:10 ID:qimc54PP

「ただいま。」
「おかえりー!」
元気な声と共にテニアが出迎える。
わざわざ出迎えなくても良いと何度言っても毎回玄関までやってくる。
統夜としても出迎えてもらって悪い気はしないのでもう何も言っていない。すでに紫雲家の習慣になっている。
「暑かったでしょ?何か飲む?」
「ああ、お茶もらえるか?」
「オッケー、ちょっと待ってて!」

「・・・・ふぅ。」
冷えた麦茶をひと息で飲み干すとようやく落ち着いた気分になった。
さて、と。
寝転んで高校野球を見ているテニアに視線を向けた。
「なぁ。」
「ん?」
「明日、近くの神社でお祭りがあるんだけど一緒に行かないか?」
「いいよ〜。」
思った以上にあっさりした返答に思わず肩透かしを食ったような気分になった。
千鳥さんの言う事も結構当てにならないな、と苦笑を浮かべていると、突然すごい勢いでテニアが跳ね起きた。
顔には驚きと困惑がない交ぜになった表情を貼り付けている。
「そ、それってもしかしてデートのお誘い?」
「そのつもりで言ったんだけど?」
「・・・・・・・・・・・え?ドッキリ?」
「なんでだよ。」
「わかった!あんた統夜の姿をしたマサキだろ!!」
「・・・・・行きたくないわけか。」
「行く!行きたい!!絶対行く!!!」
目をきらきらと輝かせながら、がしっと腰にしがみつく。
「そんなに嬉しいのか?」
「当たり前じゃん!!統夜から誘ってくれるなんて・・・今日は日記をつけよう♪」
嬉しそうにカレンダーの日付に赤丸を書き込むテニア。
「なんだよ、それじゃ俺が全然気の利かないやつみたいじゃないか。」
「そんな事無いよ!こうして誘ってくれたじゃん!アタシ、今世界で一番幸せかも・・・」
これ以上ないくらい陶然とした表情を浮かべる。
オーバーな気もするが、ここまで喜ばれると統夜も嬉しくなる。
「テニアは浴衣持って無かったよな?」
「・・・・え?う、うん。」
「じゃあこれから買いに行こう。似合いそうなやつを選ぼう。」
「・・・・・・・・・・」
無言で自分の頬をぐいぐい引っ張り、確認。
「・・・いひゃい。」
「さすがにそのリアクションは失礼だと思うんだが。俺だってたまにはプレゼントの一つくらいってぐふ!?」
「統夜大好き!!」
弾道ミサイルのような勢いの突進に統夜の体はくの字に折れた。
正直かなり痛かったが、嬉しそうなテニアを見ると怒る気になれない。
「わかったから。早く準備して来いよ。」
「は!?そうだね!浴衣が売り切れちゃうと困る!」
「いや、それはない。」
「1分で準備するから!!」
そう言い残して勢いよく自分の部屋に駆け込んでいった。
その後姿を苦笑しながら見送り、呟いた。
「・・・いいもんだな。」

532それも名無しだ:2006/08/12(土) 02:27:00 ID:qimc54PP

当日、夕焼けと夕闇が混じり合う黄昏時。
神社では祭りに来た人で溢れ返っていた。
境内の方から流れてくる太鼓と笛の音。
連なった提灯が薄闇を照らし、屋台からは香具師の威勢のいい客引き声と、どこか懐かしいソースの香りが流れてくる。

「いいな、この雰囲気。」
「うん!」
テニアは赤地に華やかな紫陽花柄という浴衣に、薄桃色の帯締めと言う装いだ。
一言で言えば実によく似合っている。
「何?」
視線に気付いて統夜の方を見上げる。
「いや、よく似合ってるな、それ。」
「えへへ、ありがと。統夜のは・・・・」
深い青紫に黒の帯締め。
特にデザインに凝った部分も無く、シンプルの一言に尽きる。
「なかなかいいだろ?」
「うん、地味。」
「はっきり言うな。」
「アタシが新しいの買ったげたのに、お返しにさ。」
「気に入ってるんだよ。それに紫は高貴な色なんだぞ。かの聖徳太子が定めた」
「でもさ、晴れてよかったよね。」
「無視かよ。」
当日の昼過ぎになって激しい通り雨が降ったため地面は未だに濡れていた。
その時のテニアの顔を思い出して統夜はくすりと笑った。
「夕立だからすぐ止むって言ってるのにさ。てるてる坊主まで作ってたよな。」
「う・・・だって中止になっちゃうかと思ったんだもん。」
子どものように唇を尖らせて言い訳する。
「それにさ、」
すっと統夜の腕をとり、身を寄せた。
「せっかく統夜が誘ってくれたんだもん!何とかしたかったんだ。」
極上の笑顔を統夜に向けてくる。
感情をストレートに表現する。
テニアの魅力の一つなのだが、統夜にはそれが照れ臭くてなかなか正面から受け止める事が出来ない。
533それも名無しだ:2006/08/12(土) 02:28:33 ID:qimc54PP

「恥ずかしいだろ、こんな所で。」
乱暴にならないように腕を外して距離をとる。
「・・・けち。あ!みんな結構来てるね。」
群衆の中にはよく見知った面々の姿がちらほら混じっている。
「甲児に・・・さやかもいるよ。あっ、かなめと相良だ・・・なんで制服着てるんだろ?」
浴衣姿のかなめの隣には高校指定の制服に身を包んだ宗介の姿。
かなめの格好が格好なだけにやや違和感があるが、夏服なので特別目立つほどでもない。
二人は屋台の前でなにやら楽しそうに話している。
どうやら射的の遊び方を教えているらしい。
ひとしきり説明を受け終わったのか宗介は一度頷くと、コルク銃を放り投げた。
そしてバッグから巨大なゴムボール銃を引っ張り出し、構えた。

ドゴン!!バキ!!

轟音とともに射的屋の景品台が吹き飛んだ。
『何やってんのよあんたは!?』
どこに携帯していたのか巨大なハリセンで宗介を張り倒した。
『そっちの銃を使うって教えたでしょうが!!』
『しかし千鳥、この銃では何発当ててもあの景品は倒せん。これは店主のミスだろう。
 ならば自分の携帯している火器を使う他に方法が無いだろう。』
『そういうインチキ臭いのも含めてお祭りなのよ!!ほら、あんたも謝りなさい!!』

「なにやってんだあいつは・・・」
「・・・カナメも大変だね。」
534それも名無しだ:2006/08/12(土) 02:30:10 ID:qimc54PP

「あれ?紫雲じゃん。」
その場を後にしようとした統夜達の前にクラスメイトの面々が現れた。
「なんだ、お前らも来てたのか。」
「なんだとはなんだ。男連れで来ちゃ行けねぇのかよ?」
「お、テニアちゃん可愛いね〜」
「えへへ、統夜が買ってくれたんだ♪」
「ああ、そうだ。写真撮ってやるよ!はいはい並んで並んで!」
男子生徒が懐からデジカメを取りだして、ファインダーの中に誘導する。
「悪いな。」
「ありがと!」
「・・・なんか物足りんな。テニアちゃんこれを持って。後で食べていいから。」
でっかいフランクフルトを手渡された。
「・・・おいしそう。」
香ばしい香りに刺激されて思わず口の端からよだれが垂れた。
「いい表情!いただき!次はちょっとくわえてみて。あ、まだ食べないでね。」
「ふぉお?」
「それそれ!素晴らしい!じゃ次はこう、歯茎と頬の間でこするような感じで・・・そうそうそう!」
「ふぉうはへへいい?」
「もうちょっと待って!お、いいよその焦らされた表情!最高だがふ!?」
「さっきから何を撮ってるんだお前は!!」
案の定、取り上げたデジカメのメモリには統夜は写っておらず、
フランクフルトと戯れるテニアが大量に保存されていた。
「・・・これで何をするつもりだ?」
その声は大の大人でも一瞬気圧される程の迫力を孕んでいた。
「お、おいおい紫雲くん、君は何か誤解してないか?」
「その通り。それはテニアちゃんとフランクフルト。それ以上でもそれ以下でもないよ。」
「全くだ。俺たちはそれにちょっとモザイク加工をしてみたりして想像力を鍛える訓練を」
「『全データ削除』っと。」
「うぉおい!?全部消すなよ!?」
「俺たちの夢と希望が!?絶望した!!」
「俺たちは妄想さえ許されないのか!?」
「やかましい!勝手に人の肖像権を侵害するな!!」
「なんだよ〜、ちょっとくらいいいじゃんよ〜」
「テニアちゃんみたいに誰にでも分け隔て無く接してくれる気さくで可愛い子は貴重なんだよ〜」
「いわば俺たちみんなのアイドル的存在なわけで、独り占めするなよ〜」
「うるさい!こいつは俺だけの」
そこでようやく自分達が周囲の注目を浴びまくっている事に気がついた。
当のテニアもフランクフルトをもくもく食べながら期待に満ちた視線を向けてきている。
「あー、・・・・ごほん。テ、テニア、カキ氷食べないか?よし!買いに行こう!」
(ヘタレだ!)
(ヘタレだ!)
(ヘタレだ!)
(いくじなし・・・)
周囲、そして隣からの冷たい視線から逃げるようにその場を後にした。
「・・・俺らも彼女欲しいよな。」
「ああ。ただし、可愛くて優しくて料理が出来て俺のこと大好きな子じゃないとダメだ。」
「最後が最難関だな。」

535それも名無しだ:2006/08/12(土) 02:30:49 ID:qimc54PP

「ふぅ、おいしかった♪」
焼きそば、たこ焼き、いか焼き、わたあめ、カキ氷、タイヤキ、etc
ほぼ全ての屋台を制覇し終わり、テニアは満足そうな声を上げた。
「なんかお祭りの時に食べると格別だね。」
「あぁ、そりゃあよかったな・・・」
割高な屋台の食べ物を食べまくられ、幾分か財布が軽くなった気がする。
しばらくは財政の切り詰めに悩みそうだ。
「じゃあそろそろ行くか。」
「どこへ?」
「いい所だよ。」

536それも名無しだ:2006/08/12(土) 02:32:28 ID:qimc54PP

神社からやや離れた林の中を二人は進んでいる。
背後から聞こえてくる喧騒も段々と遠く、小さくなってきている。
「ね、ねぇどこに行くの?」
「着いてからのお楽しみだよ。」
先程から統夜はこれしか言わない。
人気の無いところに進むにつれてテニアは不安を募らせていく。
ま、まさかそこら辺の暗がりで押し倒されちゃったりするんじゃ・・・・
出来ることならいきなり野外プレイってのはちょっと避けたい・・・いやいやいや!
統夜がそんな大胆な事するわけないって言うか・・・でもさっきの事もあるし男を見せようとしてるとか?
ど、どうしよう?こ、心の準備が・・・
悶々と考え込んでいると雨に濡れた地面に足を取られてしまった。
「へ!?うわ!?」
「おっと!」
手首を掴まれ、後方に倒れこみそうになったテニアの体が静止した。
そのまま引き寄せられ、ちょうど抱き寄せられるような形になった。
「気をつけろよ。地面、まだぬかるんでるからな。」
しかしその声はテニアには聞こえていなかった。
く、来るべき時が来た?
思い出の夏!覚悟を決めろ、アタシ!
意を決して顔を上げて目を閉じた。
「や、優しくしてね?」
「は!?何言ってるんだお前?」
「アタシは・・・決めたから。」
(おお、やるみたいだぞ!)
(ちゅーしろよちゅー!)
(おい!もっと静かにしゃべれよ!聞こえたらどうすんだ!)
小さな声に振り返ると、茂みの影から小学生と思しき一団が雁首を揃えて覗いていた。
虫かごを肩からかけている。恐らくは虫取りに来ていたのだろう。
「やべっばれた!」
「逃げろー!!」
文字通り蜘蛛の子を散らすように退散していく。
その後姿を呆然と眺め、溜息をついた。
「・・・・油断ならないな。」
「・・・・・・・・まだ?」
「お前もいい加減目を開けろ。」

537それも名無しだ:2006/08/12(土) 02:34:00 ID:qimc54PP

薄暗い林を抜けると、やや広めの空き地に出た。
その先は崖になっており、夜の闇に染まった町の夜景が一望できた。
「うわぁ、こんな場所があったんだ!」
「ここは子どもの頃に俺が見つけた秘密の場所なんだ。ここからは花火もよく見える。」
話しながらそっとテニアの手を握った。
「あ・・・・・」
「それにここだったら・・・その・・・周りを気にしなくてもいいしな。」
「統夜・・・・」
一度深呼吸ををして気持ちを落ち着かせると、統夜は口を開いた。
「俺、テニアのこと大好きだ。これからも一緒にいて欲しい。」
「・・・・・・・・・・・」
しばし言葉を失った。
言葉の意味を幸せと共に噛み締め、テニアは統夜に抱きついた。
「・・・アタシも、アタシもね!大好き、統夜のこと、大好き!
 これからもずっと、ずっと、ずぅっと!嫌だって言ったって一緒にいるからね!」
「言うかよ。来年も、再来年も、ここに来よう。一緒にな。・・・なんだ?泣いてるのか?」
「だって・・・だってさ・・・」

538それも名無しだ:2006/08/12(土) 02:35:42 ID:qimc54PP

「まだ着かないの?あんたあたしを人気の無いとこに連れ込んで変な事する気じゃ・・・まぁないわね。」
「もうすぐだ。この辺りの地形は把握済みだ。花火というものはよくわからんが見晴らしはいいぞ。」
「だといいけど。」
ぼやきながら二人、千鳥かなめと相良宗介は林の中を歩いていた。
「着いたぞ。む、あれは・・・」
「ん?げっ!?」
二人が林を抜けた時、目にしたものは統夜とテニアが寄り添っているところだった。
「ふむ、あの二人もここを知っていたか。」
「ばか!いいから隠れる!」
宗介の腕を引っ張り木陰に身を潜めた。
「何故身を隠す必要がある?」
「邪魔したら悪いでしょ?」
「何の邪魔だ?」
「うっさい!朴念仁!」
気の利かない阿呆を黙らせ、様子を窺う。
距離が遠いため会話の中身までは聞こえないが、なにやらいい感じだ。
やがてテニアが統夜に抱きついた。
「やるなぁ、紫雲くん・・・って出歯亀はよくないわね。ソースケ、帰るわよ。」
「しかし・・・」
「いいから!」

その時、その日最初の花火が発射された。
「む!いかん!」
何かが発射された音。
傭兵として鍛えぬかれた宗介の耳が危機を敏感に察知した。
かなめの手を強引に引っ張り、猛然と統夜達の方に走り出した。
「え!?痛!ちょ、ちょっと!?」
「紫雲!フェステニア!」
その大声に二人は驚き、振り向いた。
発射された花火の上昇音が一瞬、途絶え、ひと時の静寂が夜空に訪れた。
「危険だ!ふせろ!」
半ば覆い被さるような形で二人を押し倒したのとほぼ同時に、夜空に巨大な花が咲いた。

539それも名無しだ:2006/08/12(土) 02:37:21 ID:qimc54PP

「・・・どうやら信号弾の一種だったようだな。すぐにこの場を離れるぞ。」
身を起こし、油断無く周囲を探る。
三人は呆然と地面の上に座り込んでいる。
「何をしている?敵の増援が来る可能性もある、幸い近くに俺のセーフハウスの一つがある。そこに」
「「浴衣・・・」」
「む?」
かなめとテニア、二人がほぼ同時に口を開いた。
通り雨が降ったのが昼過ぎ。地面はまだ雨を多量に含んでおり、土は泥になっていた。
その上に倒れこんだのだから当然浴衣は泥まみれになっていた。
「・・・いや、この場合は好都合だ。撤退するにおいて君達の服は少々目立ちすぎる。もう少し汚れた方がいいくら」
「「地 獄 に 落 ち ろ !!」」
二人の少女の渾身の一撃を顔面に受け、宗介は昏倒した。


その後、宗介を打上筒に詰め込もうとするかなめとテニアを止めるのに統夜は大層苦労したそうな。




==
そしてチャージに入りますよ。
540それも名無しだ:2006/08/12(土) 05:16:05 ID:IlGPUc1I
>>528-539
ブラヴォー!ハラショー!
来た来たキター!GJ!
541それも名無しだ:2006/08/12(土) 06:17:52 ID:P/kCI088
>536で小学生の妨害に動じないテニアがスゲー可愛い!

大変GJでございました。
542それも名無しだ:2006/08/12(土) 13:14:21 ID:R49jfCEJ
>>539
チャージなどさせん!
だがGJなら、く、くれてやらんこともないんだから!
浴衣テニアのイラストが見たいと思ったのも私だ。
543それも名無しだ:2006/08/12(土) 18:27:18 ID:DFkgtce7
>>542
見たいと思ったら自分で描いてみるんだ!
まずその一歩を踏み出さなきゃ始まらない
そして、踏み出した一歩を引っ込めるような、そういう真似をしなければ大丈夫だ

いやホントに
544それも名無しだ:2006/08/12(土) 18:30:02 ID:t48MjpWr
オレ的には、テニアオンリーって言うより
テニア4:カティア3:メルア3
くらいが好きなのだが。


















ようするにハーレム好きってコトさ。
545それも名無しだ:2006/08/12(土) 20:20:46 ID:xRiHe6nE
すごくよい内容だったっす!自分ボン太くんも好きなんでふもふもらんどに感動            次回作も期待するっす
546それも名無しだ:2006/08/13(日) 00:02:31 ID:TYXkSXMI
>>544
俺もハーレム好きだが、三人娘統合スレが無いからな。
かといってJ萌えスレに書くのもどうも気が引けるので抑えてる
このスレでする話題じゃないケドネ
547それも名無しだ:2006/08/13(日) 01:33:44 ID:4xY8z98B
ID:qimc54PP
感動した…
私のおいなりさんを 受け取ってほしい
ほんの 少しばかりの気持ちだ
548それも名無しだ:2006/08/13(日) 03:00:02 ID:NGxoisn1
GJ! そうとしか言いようがないぜ……
文のレベルも高く、なおかつテンポの良い会話がステキ。
馬鹿なクラスメイト達……ええのう、何かええのう。
549それも名無しだ:2006/08/13(日) 03:38:53 ID:qi1VBScx
サイキッカー美々の赤い外ハネ髪がテニアのようだと思った真夏の深夜。
550それも名無しだ:2006/08/13(日) 22:06:27 ID:2W6hBzQD
SS期待チャージ!!
551それも名無しだ:2006/08/13(日) 23:25:19 ID:PfCeqlG5
チャージなどさせるか!










だが自分で書くのならばさせてやらんこともない
552それも名無しだ:2006/08/14(月) 02:06:38 ID:JkGgfzxf
ミルクにしか見えない
553それも名無しだ:2006/08/14(月) 10:02:22 ID:hqNXUxMR
>>547 フミコミガアムァイ!
554それも名無しだ:2006/08/14(月) 19:56:14 ID:3MbJwH6s
コミケ様でテニア分はチャージさせてもらった

メェェェェェェエエエイオォォォォォォォォゥウウウウ
555それも名無しだ:2006/08/15(火) 09:06:03 ID:sRgBMqhR
良い本あったのか?!
レポきぼん
556それも名無しだ:2006/08/15(火) 14:30:45 ID:riOu3ajw
つーかうpしてくれ。











ごめん。
うpして下さい。
557それも名無しだ:2006/08/15(火) 15:49:33 ID:FgGGu+mM
乞食さんは働くと良いよ
558それも名無しだ:2006/08/16(水) 17:58:54 ID:FhjhvGuw
ちんぽミルク製造するから許して
559それも名無しだ:2006/08/17(木) 01:42:48 ID:nz6dCQRi
>>552からの流れは何なんだ…荒らしか。
560それも名無しだ:2006/08/17(木) 15:52:29 ID:bHDxi3ZH
ここ最近は随分とまったりした流れだな。
561それも名無しだ:2006/08/17(木) 20:56:30 ID:LVoEc41y
まあゆっくりいこうぜ
562それも名無しだ:2006/08/18(金) 12:57:26 ID:SECJTDJV
良い本というとどこやねん?

俺も4〜5冊ぐらいゲトしたが・・・
どれも三人セットが多いからなぁ
テニア分オンリー補給となると手元にないような希ガス

いや、ページ別なら話は別だがな
563それも名無しだ:2006/08/18(金) 13:06:44 ID:8kyMUlk7
一時間以内にだれも止めなきゃテニアをもらう。
564それも名無しだ:2006/08/18(金) 13:13:37 ID:tKVBGlqN
563>>寝ぼけてないで現実に戻ってこい
565それも名無しだ:2006/08/18(金) 13:14:35 ID:tKVBGlqN
わたくしも寝ぼけてたみたいですねorzアンカー・・・
566それも名無しだ:2006/08/18(金) 13:17:03 ID:c+TW1Oq8
いいかげん現実から目を逸らせよ
567それも名無しだ:2006/08/18(金) 13:18:28 ID:fduyJkk6
その発想はなかったわ
568それも名無しだ:2006/08/18(金) 13:18:49 ID:SECJTDJV
そらしてどうすんだよ
569それも名無しだ:2006/08/18(金) 14:39:24 ID:DXG3rOAj
はいはい皆さん静かにして。
それにしても、何でテニアオンリーの本が出ないんだ?
カティアオンリーは、そのうちりー●が出すとか言っているものの、
テニアには全く知らせがない。
胸か?胸がないからか?それとも他に何か理由があるのか?
570それも名無しだ:2006/08/18(金) 14:52:16 ID:ReE9dRb6
りーずは三人全員だすとか言ってたような。
571それも名無しだ:2006/08/18(金) 15:21:07 ID:SECJTDJV
三人全員出す=三人全員が一度に出る
ってことになりかねんのだよな
572それも名無しだ:2006/08/18(金) 18:42:53 ID:eEEucmdy
俺は三人娘全員一緒でもいいけどな。全員好きだし。
テニアオンリーでも実験体時代に研究員達に(性的な意味で)酷い事される本とか出ても買わんし。
相手が統夜じゃないと嫌な俺はどう見てもカプ厨です。本当に(ry
573それも名無しだ:2006/08/18(金) 18:55:20 ID:DXG3rOAj
>>572
師匠と呼ばせて下さい!!
自分もテニアオンリーなら、相手は統夜でいってほしい。
まあこれは三人娘全員にも言えることですが。
574それも名無しだ:2006/08/18(金) 20:22:01 ID:8kyMUlk7
一時間以内にだれも止めなきゃテニアを総代に献上する。
575それも名無しだ:2006/08/18(金) 20:27:10 ID:sYZmUt0C
献上などさせるか
576それも名無しだ:2006/08/18(金) 20:31:42 ID:8kyMUlk7
一時間以内にだれも止めなきゃ自殺しそうな雰囲気のテニアをそっと抱き締める統夜。
そんな電波が・・・
577それも名無しだ:2006/08/18(金) 20:35:38 ID:SFdM1McH
ちょ!…テニア!
それは私のお稲荷さんだっ!
578それも名無しだ:2006/08/18(金) 20:48:55 ID:BSPIh5zv
あまり絡みそうにない奴と絡ませてみる

ヴィンデル「ふはは小娘!貴様にこの変幻自在の動きが見切れるか!?」ピョーンピョーン

テニア「なにを〜!」

ヴィンデル「くらえ!邪麒麟ッ!」※もちろん生身です

テニア「うるさい!」ボグッ!

ヴィンデル「おぶぅっ!?」ドサッ

アクセル(一直線に向かってきたとはいえ、高速で移動するヴィンデルのみぞおちをクリーンにとらえるとは…!)

レモン(…できるわね、あの子…)

ヴィンデル「……」ピクピク

統夜(…完全に白目むいてる…大丈夫かなこの人…)





エキドナ「救急車ー」
579それも名無しだ:2006/08/18(金) 21:13:53 ID:jy4CnpxG
ヴィンちゃん、うかつに体重でも聞いちゃったのかw
580それも名無しだ:2006/08/18(金) 22:23:45 ID:23MPN1E1
>>579
OGに参戦したら、体重ネタはもとより、アラドと早食い競争とかしそう
581それも名無しだ:2006/08/18(金) 22:40:42 ID:BSPIh5zv
んで仲良さげな二人を見て嫉妬するゼオラと統夜の姿があるわけですな。
582それも名無しだ:2006/08/18(金) 22:43:09 ID:1o4ZbzQr
しかし、統夜とゼオラはその内いい雰囲気になって…
2人きりの部屋でついに…


統夜がゼオラに料理を教える、と
食べるのは当然テニアラ
583それも名無しだ:2006/08/18(金) 22:44:34 ID:WJ688Koo
>>581
そして保護者?カップル誕生、と



はいはい俺カプ厨カプ厨('A`)
584それも名無しだ:2006/08/18(金) 22:54:03 ID:DXG3rOAj
>>581
そういう話題はOG萌えスレでどうぞ。
てかね、そのネタ、聞き飽きたから。
そういうのはチラシの裏にでも書いとれ。
585それも名無しだ:2006/08/19(土) 00:11:08 ID:8F5qD0Fo
テニア「……で、アタシのとこに逃げ込んできたと?」
キラ「うん、もう嫌なんだ……」
テニア「でも、あのラクスが……なんか信じらんない」
キラ「本当なんだ……前大戦が終わってからというもの……僕の睡眠時間は良くて4時間。結局今年の夏コミも出れず仕舞。もう嫌なんだ!ラグナロクやりたいっ!!」
テニア「だめだよキラ。ちゃんと働かなきゃ」
キラ「でも、ひきこもりって意外と快適……!(キュピーン!種割れ)来たっ!!」
ラクス「こんな所にいましたのねキラ。さぁ、帰りましょう?」
ズルズルズル…。
キラ「ヒィィー!嫌だ、フリーダムなんて乗りたくない!た、助けて〜〜!!」
テニア「てやーーー!!」
どすっ!
ラクス「……っ!」
バタンっ!
キラ「おお!さすがフェステニアさんだ!GJ!!」
テニア「さっ、これで大丈夫だよ?ほら泣かないの。怖かったね〜。ここに居たらまずいから、別の場所に移動しなよ?」
キラ「うん、本当にありがとうございました!」

テニア「……行ったよ」
ラクス「…ふぅ……殺られる役もなかなか難しいですわぁ」
テニア「あ、ごめん、ちょっとやり過ぎたみたい」
ラクス「いえ、大丈夫です。これもキラの再教育のためですわ。はい、約束のオーブ焼肉食べ放題券ですわ」
テニア「ありがとー♪今日は食べるぞ〜♪」

その頃
キラ「ハァ、ハァ、ここまで来れば……」
カティア「キラ君」
キラ「っ!グリニャールさんに、マサト…君?」
カティア「(にっこり♪)キラ君…」
マサキ「プロジェクトにようこそ!」



正直、スマン。スルーしてくれ
586それも名無しだ:2006/08/19(土) 22:04:28 ID:kqyXn9n6
今のうちに統夜とテニアと三人で飯喰って来るか。
587それも名無しだ:2006/08/19(土) 22:41:36 ID:dQqPGhzW
うちの店にこいよ。安くするよ。
588それも名無しだ:2006/08/20(日) 00:00:12 ID:BkPaLSNx
585さんよかったっすよ、続きがあるならかいて〜
589それも名無しだ:2006/08/20(日) 01:56:14 ID:nv3JqMaZ
チャージ!!
590それも名無しだ:2006/08/20(日) 05:15:33 ID:pdZjAIR9
チャージなどry
591それも名無しだ:2006/08/20(日) 05:19:43 ID:SrWdB9wt
間髪入れずにチャージ!!
592それも名無しだ:2006/08/20(日) 09:36:38 ID:OY6CmmlY
チャージなどさせるものかッ!!
だが、テニア分なら(ry
593それも名無しだ:2006/08/20(日) 20:27:06 ID:5yMAWwpZ
初めてテニアを見たとき、ボク娘だと思った方は挙手をお願いします。
594それも名無しだ:2006/08/20(日) 21:14:04 ID:/Le5rnaV
595それも名無しだ:2006/08/20(日) 21:35:01 ID:fILN/Z7A
ノシ
596それも名無しだ:2006/08/20(日) 21:55:07 ID:pR/Ucs1p
>>593
ボクというテニア…
何でだろう…
何故か、某サクラの荒野のサムライ娘が目に浮かんだ…
597それも名無しだ:2006/08/21(月) 01:45:19 ID:bVGEN2Pt
髪が赤だから?
598それも名無しだ:2006/08/21(月) 08:55:17 ID:HKSKsTMj
YES.
後くせ毛、活発なところとか。
599それも名無しだ:2006/08/21(月) 09:16:20 ID:6azj4CD4
俺にはレオーネにしか見えないぜ!
髪の色は違うけど。
600それも名無しだ:2006/08/21(月) 12:18:35 ID:UGlGTb3D
600ゲッツ
(σ・∀・)σ
601それも名無しだ:2006/08/22(火) 00:00:48 ID:LU4YcQNc
キャラ紹介で書かれている居候お化けって何?のづち?
602それも名無しだ:2006/08/22(火) 01:34:45 ID:yMuZh3cz
オバQ

のづちって何ののづちだ?w
603それも名無しだ:2006/08/22(火) 01:40:38 ID:PoKVCjax
のづち(野槌)って妖怪がいるぞ。
604それも名無しだ:2006/08/22(火) 02:09:07 ID:MDqwQ5sU
唐突ですが、SSを投下します。
605それも名無しだ:2006/08/22(火) 02:10:22 ID:MDqwQ5sU
「はあ、いいなあ・・・。結婚かあ・・・。」
買い物を終え家路に向う途中、テニアははあとため息をついた。
その理由は、先の戦争で共に戦った仲間であるユリカとアキトが結婚することになったという噂が原因だった。
好きな人との結婚というのは女の子の憧れなのか、先ほどからそのことばかり考えていた。
「うらやましいなあ。アタシもいつか・・・、統夜と・・・。」
そこまで言って、ブンブンと頭を振った。
(なわけないか。どうせ胸が無くて、ガサツな私なんか目にもくれなだろうし・・・。)
自分を勝手に卑下すると、余計に落ち込み、再びため息をついた。
そうしている間に、家についてしまった。
「ただいま〜。あ〜暑かった〜。」
ガチャリとドアを開けそういったが、返事が何一つ返ってこなかった。
「ってあれ。何で返事が無いの〜?誰もいないのかな。」
不安に思ったテニアは、リビングに向うと、ある一つの人影を見つけた。
そこには、ソファーに腰掛けて目を閉じている、統夜の姿があった。
「もう、いい身分だよね。人には買いものに行かせておきながら、自分は寝てるだなんてさ。」
不機嫌そうに眉を寄せるが、彼の寝顔を見ているうちに、段々怒りが静まってきた。
と、同時に、ある考えが頭にうかんだ。
「そうだ。どうせ誰もいないみたいだし・・・。」
にや〜と笑みを浮かべると、テニアは統夜の隣に座り込んだ。
そして、顔を彼の顔に寄せ、目を閉じた。
「・・・えへへ、こういうときくらい、いいよね。おやすみなさ〜い。」
そうして眠りについた・・・。
606それも名無しだ:2006/08/22(火) 02:11:38 ID:MDqwQ5sU
「テ・・・ア・・・ニア・・・テニア・・・」
自分を呼ぶ声に気づき、テニアは目を開けた。
すると、目の前には、きっちりとした服を身にまとった統夜の姿が映った。
「むにゃ・・・。あれ、統夜、もう起きたの?てか、何でそんな格好してるの?」
そう聞くと、統夜は恥ずかしそうに顔をそらした。
「何寝ぼけているんだよ。今日は、その、俺らの、結婚・・・式、だろが。」
『俺らの結婚式』
その言葉に、テニアの頭にラースエイレムが起こった。
(ええええ!!!う、うそでしょ!?これなんかのドッキリ?にしちゃ手が込んでるし・・・。)
再び頭を活動させ、周りの状況を確認してみる。
今いる場所は、リビングではなく、式場の待合しつというやつだろうか。
とにかく家ではないことは確かだ。
で、統夜は礼服を着ていて、自分は白いウェディングドレスなるものを着ていた。
彼の表情はぎこちなく、頬を赤く染めていることからも、どうやらドッキリではないらしい。
ということは・・・、本当に・・・。
(うわあ・・・、嘘みたい。本当にアタシ、統夜と・・・。)
そう思うと、こみ上げてくる喜びを抑えられなくなった。
自然と、顔には笑顔がこぼれる。
「ほら、早く行くぞ・・・。」
統夜が手を伸ばしてきた。恐らく、これから式が始まるのだろう。
「う、うん・・・。」
テニアはその手をそっと取ると、隣に並んで歩きだした。
式場では、大勢の知り合いが集まっていた。
皆、二人の幸せを願うように笑っているが、中には悔しさからか、泣いているものもいた。
「ふも、ふもふもふも、ふもっふ?(二人は永遠に愛することを誓いますか?)」
何故かボン太君が神父役をやっていたが、(記憶には無いが、テニアが希望したという。)
今の二人には、それを突っ込む余裕すらなかった。
「えっと、誓います。」
「誓います・・・。」
そういうと、二人は頬を紅くしてお互いを見つめあい・・・。
607それも名無しだ:2006/08/22(火) 02:15:45 ID:MDqwQ5sU
「お〜い、テニア、早く起きろよ。」
統夜はゆさゆさとテニアの体を揺らしていた。
「むにゃ・・・統夜・・・ちゅー・・・。」
「何言ってんだ・・・。ほら、早くおきなって。カティアたちが帰ってくるだろ。」
あきれながら揺する力を強めると、テニアはようやく目を開けた。
「あれ?ここは・・・家?」
キョロキョロと周りを見回すと、そこは教会の中では無く、家のなかであった。
そこで、ようやくテニアは先ほどの光景が夢であることを悟った。
(夢・・・だったのかあ・・・。ちぇ・・・。)
がっかりしながらも、ある目標を胸に秘めながら、テニアは体を起こした。
そう、いつかはこの夢を現実にしてみようという目標を・・・。

最後がぐだぐだになってしまった・・・。
反省はしてます、ですが、後悔はありません。
608それも名無しだ:2006/08/22(火) 02:30:57 ID:yMuZh3cz
>>605
あー!誓いのキスがー!!
やっぱり結婚は良いよね
それにしてもウェディングドレステニアを想像したら…ハァハァ
GJです

>>603
いやそれは知ってるけど
どれに出てくる妖怪のづちだろうと、たぶん鬼太郎だろうけど
609それも名無しだ:2006/08/22(火) 09:39:51 ID:/ftcgdTS
>>605-607
ちょwwwボン太君神父役かよwwwww
中身があいつなのにwwwテラワロスwwwww

でもGJ
610それも名無しだ:2006/08/22(火) 12:10:11 ID:Rr1eecKW
605-607
ウェディングドレステニアは見てみたい。可愛いだろうなぁ
GJな作品です!
611それも名無しだ:2006/08/22(火) 12:28:05 ID:qYSpGVID
一つだけ言おう

スレタイが

「膀胱小娘」に見えて喜び勇んで踏んだ。
612それも名無しだ:2006/08/22(火) 12:43:40 ID:XGdmfiSZ
>>611
聖水マニアは(・∀・)カエレ!!
613それも名無しだ:2006/08/22(火) 13:05:49 ID:jhTvrvS2
>>612
ふふふ…あんた、聖水といっちゃう辺り、語るに落ちてるな。
614それも名無しだ:2006/08/22(火) 15:58:49 ID:Ch4Ze5mB
テニアがトイレの鍵をかけわすれて、統夜が入っちゃう

まで読んだ
615それも名無しだ:2006/08/22(火) 19:18:04 ID:nUpsSMKX
>>609
 問題ない軍人が聖職者に転職することはよくあることだかつてリベリアの・・・
616それも名無しだ:2006/08/22(火) 19:20:05 ID:P0fPIvWI
聖書の代わりにコーラン詠み上げてはっ倒されそうだw
617それも名無しだ:2006/08/22(火) 19:22:50 ID:qz6BUIs1
ソースケはムスリムだもんなーw

フューリーの主神はズィー=ガディンでいいのかな?
あと、ウォーダの闇が地獄的なものとして出てきてるが。
科学力が進んでも宗教的な物は残るもんだな。
618それも名無しだ:2006/08/22(火) 19:48:45 ID:BP7+GsF2
まあほら、我が国でも神を祭る神社は今でもあるし、
キリスト教やイスラム教ももう1500年くらい前から続いているし、
科学力が発達しても、宗教は根強く人の心に残るものだから。
619それも名無しだ:2006/08/22(火) 21:33:31 ID:yMuZh3cz
コンピューター様を信仰しようぜ
620それも名無しだ:2006/08/22(火) 21:49:44 ID:P0fPIvWI
コンピュータ様は絶対です。疑うのですか、市民?
621それも名無しだ:2006/08/23(水) 02:07:57 ID:TmdrxdR+
なんでこのスレ、パラノイアネタが通じるんだろう
622それも名無しだ:2006/08/23(水) 02:33:36 ID:FZN1RlTw
ZAAAAAAAAAAAP!
623それも名無しだ:2006/08/23(水) 05:50:10 ID:VrJkZCjU
スカマニアよりまし
624それも名無しだ:2006/08/23(水) 08:04:25 ID:oA+c+snD
正直どっちもイラネ。
テニアの話をしようぜ。

625それも名無しだ:2006/08/23(水) 10:00:51 ID:rcOc1Lf/
ではSSを投下しよう。

「くそ…何でこんな日にバイトが長引くんだよ…!絶対テニア怒ってるよな…」
ぶつぶつと文句を言いながら、統夜は動きにくそうな服で、暗い夜道を走っていた。
今日は統夜達が初めて会った日というわけで、テニアの要望(陰謀)により、
カティアやメルアには内緒で、一緒にレストランで夕食をとる約束をしていた。
だが、そんな日に限ってバイトが長引いてしまい、こうして急いでいるというわけである。
ちなみにバイトが終わると同時に、統夜はトイレで普段着から紳士服に着替えている。
「仕方ない…。何か買って機嫌をとっておこう。」
約束の時間に間に合わないと悟った統夜は、息を切らしながら近くにあるデパートに入った。
ボン太くんのヌイグルミ、美味しそうな食べ物、髪飾り…
色んな物に目を移したが、統夜はあるものを手に取った。
「そうだな…これがいいか。」
会計を済ますと、統夜は一目散に走っていった。

「遅いなぁ、もう!」
レストランでは、テニアが不機嫌そうに眉を寄せていた。
この日のために、折角虎の人からあの時着たドレスを貰ってきたのに。
時間が進むにつれ、テニアの怒りゲージは頂点に達しようとしていた。
今ならもれなく大斬りで、体力半分は持っていけます。
「こんなにレディを待たせるなんて信じられない!来たら絶対に膝蹴りくらわしてやる!!」
そう心で叫んでいると、ようやく統夜が姿を現した。
626それも名無しだ:2006/08/23(水) 10:02:27 ID:rcOc1Lf/
「ごめん…テニア。」
ゼィゼィと息を切らす統夜を、テニアは腕を組みながら見ていた。
「言い訳を言うなら、今だけ聞いたげる。」
むすっとした表情で、統夜を見据える。
もし納得出来ない理由だったら絶対膝蹴りかましてやる。
そう心に決めた。
「えっと…バイトが長引いて…その、急いだんだけど、間に合わなくって…。
悪かったと思ってる。だからお詫びに…これ…」
途切れ途切れにそう言って、統夜は小さい箱をテニアに渡した。
「何?これ…」
それを手に取り開けてみると、中にはルビーの指輪が入っていた。
信じられないような目でそれを見つめる。
「ちょっ、統夜、これって…!」
「ああ、この前、欲しそうにしてたろ?
指の寸法は、その時測ってたし、プレゼントには、いいかな…って…」
そう言いかけて、統夜は言葉に詰まった。
その理由は、目の前にいるテニアが、ポロポロと涙を流していたからだ。
「え、ええええと、あの、その・・・」
周りの視線もさることながら、突然のテニアの行動に、統夜は戸惑いを隠せなかった。
「あ、ごめん。すごくうれしくて、つい…」
そう言ってテニアは涙を拭った。
そして、さっきの怒りは何処へやら、穏やかな表情で微笑んだ。
「えへへ…。じゃあ早速食べよっか!もうアタシお腹ペコペコで…」
「ああ…そうだな!」
こうして、すっかりご機嫌になったテニアと統夜は、最高の夕食を過ごした。
627それも名無しだ:2006/08/23(水) 10:05:17 ID:rcOc1Lf/
夕食を終えた頃には、二人はすっかりご満悦になっていた。
「あ〜、お腹一杯!満足満足!」
「そうか、そう言ってもらえるとこっちも嬉しくなるよ。」
嬉しそうなテニアの笑顔を見ているうちに、統夜も自然と笑顔になっていた。
「えへへ〜。指輪、ありがとね。統夜〜。」
と、いきなりテニアは統夜の腕に絡み付いた。
「わっ!な、何引っ付いてんだよ!!」
「いいじゃん。今日ぐらいは…ね。」
そう言うと、統夜は観念するように恥ずかしそうに顔を背けた。
…こうやって、好きな人からプレゼントを貰ったり、
一緒に夕食を取ったりする…
今のアタシは、とても幸せを感じている。
いままでの苦労も、全部今日のためにあったのだとさえ思えるほどに…。
「あ、そうだ。まだアタシに言ってないことがあるよね。」
テニアが腕をほどくと、統夜は眉を寄せて考え始めた。
「え?…えーと、ごめん?」
「ぶぶ〜。大間違い〜。」
「なら…楽しかった?」
「ん〜、違うね〜。」
「綺麗、だ?」
「…えへへ…初めて、言ってくれたね…。」
柔らかい笑みを浮かべると、テニアは統夜の頬に軽くキスをした。
「な、なななななな!?」
突然の行動に真っ赤になる統夜に、テニアは悪戯っぽく笑った。
「統夜、これからもよろしくね!」
そう言って再び統夜の腕に絡み付いた。

これからも、ずっと一緒だからね、統夜……


ちなみにこの後、二人はカティアとメルアにこっぴどくしかられるとは、
夢にも思っていなかった。

虎のとこであったドレスネタを使いたかった。
628それも名無しだ:2006/08/23(水) 11:47:31 ID:s9PlvFoS
テニア分チャージ!


GJ乙テェッカァァァァ!!
629それも名無しだ:2006/08/23(水) 21:23:31 ID:6VDkws5Y
GJ!

そんな自分はグレートゼオライマーのために
砂漠を通らなかった ・゚・(ノД`)・゚・

もう1週するか・・・
630それも名無しだ:2006/08/23(水) 23:10:31 ID:oA+c+snD
俺もハーレムエンド見たいからもう一周したいんだが・・・
テニアルートをいつでも堪能出来るように9話、27話、50話、51話でセーブデータが埋まってる。
足りないよママン
631それも名無しだ:2006/08/23(水) 23:15:31 ID:GsTX8qLs
ヒント:ノーセーブ
632それも名無しだ:2006/08/23(水) 23:15:32 ID:6YB4q3DZ
>>630
4つしか使ってないんだとしたら、
セーブデータは右押せば全部で8つあるよ
633632:2006/08/23(水) 23:17:16 ID:6YB4q3DZ
違った、12個だった
634それも名無しだ:2006/08/23(水) 23:28:51 ID:oA+c+snD
>>633
マジで!?
・・・OK、6周目行こう!
635それも名無しだ:2006/08/23(水) 23:30:01 ID:oA+c+snD
>>633
言い忘れてた。
dクス
636それも名無しだ:2006/08/24(木) 00:07:50 ID:U6AEbiyK
637それも名無しだ:2006/08/24(木) 01:51:29 ID:qk2WT09a
(;´Д`)・・・・・・・そういうのは半二次でやってくださいよ
638それも名無しだ:2006/08/24(木) 02:39:56 ID:sVHPlnEL
ほんとにな
639それも名無しだ:2006/08/24(木) 08:26:09 ID:W35cFJqK
下郎
640それも名無しだ:2006/08/24(木) 13:12:40 ID:BDbygsQ3
誰もいないようだな…。
一時間以内に返事がなかったら、テニアと統夜は俺のものだ…
641それも名無しだ:2006/08/24(木) 13:14:28 ID:Sui3FozU
そうか
642それも名無しだ:2006/08/24(木) 17:53:37 ID:f8pCqdEY
>>640
カティア乙
643それも名無しだ:2006/08/25(金) 11:03:30 ID:chUOp4mY
フェステニア・ミューズ の行動特性 (ジョーク性の強いモノです)

フェステニア・ミューズ は、後悔すると分かっているのに、おやつを食べ過ぎてしまいます。
フェステニア・ミューズ は、ビニール傘を沢山ため込んでしまいます。
フェステニア・ミューズ は、取れそうなかさぶたがあると、はがそうとします。
フェステニア・ミューズ は、本は買うけど、最後まで読まずに放っておくことがよくあります。
フェステニア・ミューズ は、信号が赤に変わりそうなとき、走って渡ろうとします。

『ユーモア占い』で検索すると見つけられます
644それも名無しだ:2006/08/25(金) 11:08:59 ID:EiT5qp8d
>>642
まんまやがなw
645それも名無しだ:2006/08/25(金) 11:26:02 ID:HHUHtmH0
646名無しさん@お腹いっぱい。:2006/08/25(金) 11:33:27 ID:XfqaA1e+
アイビス…(つД`)
647それも名無しだ:2006/08/25(金) 16:28:40 ID:ZgAe74yQ
正直萌えた(*´Д`*)
648それも名無しだ:2006/08/25(金) 20:06:33 ID:4eXAsUmc
吹いたw
649それも名無しだ:2006/08/25(金) 20:16:50 ID:SKChSkOZ
ぎにゃーカワイスw
そしてカワイソスw
650枕は口をきかない:2006/08/25(金) 23:24:17 ID:oW6C1qUB
この過疎っぷり、俺むきだ……!!
というわけで投下。



 ぼんやりと意識が浮上する。
 目だけを動かして確認すると、そこは確かに俺の家だった。
 昼過ぎの包み込むような日の光が、なんの変哲もない居間を楽園に錯覚させる。
 柔らかすぎるソファに埋もれるように、俺はさっきまで寝ていたらしい。
 思考にこびりつく睡眠への欲求をなだめすかして首を振った。
 休日で、ちょうどよく予定もなくて、あいつを何処かに誘って出かけようと思っていたのにこのザマだった。
 鈍いニブいとよく文句を言われる俺だけど、朴念仁ってわけじゃない。
 最近すれ違い気味で、あいつが寂しそうにしていたのは知っていたし、何より俺が寂しかった。
 ああ認めよう。俺が、寂しかった。
 一人暮らしが長かったせいか、人恋しさなんてものは随分馴染みの薄れた言葉だったけれど、
 この生活を手に入れてしまった俺はもう戻れないだろう。
 好きで、そのうえ好きだと言ってくれた人がそばにいる。
 一人でいることに慣れていたせいか、それは危うさすら含んだ状況だった。変わらないものは無いという言葉が、ひどく恐ろしい。
 愛されてるわね、なんてカティアは俺をからかうけれど、大間違いだ。俺の方が百倍はアイツを愛してる。
 言わないけどな、そんなこと。
 意志の強い目が好きだ。
 跳ねるように動く髪が好きだ。
 高く響く声が好きだ。
 軽やかな指先が好きだ。
 俺の腕に収まる背中が好きだ。
 絶対に、そんなこと言ってやらないけれど。

「……好きなんだよなあ」
「何がさ」
651枕は口をきかない:2006/08/25(金) 23:26:20 ID:oW6C1qUB

 俺の真下で拗ねたような声が響いた。俺の好きな声だった。
 思わず目線を下げると、じっとこちらを見つめる目があった。俺の好きな目だった。
 自分でも不思議なくらいの穏やかな心地だった。そのくせ心臓はいきなりトップギアで鳴りっぱなし。
 俺の膝を枕にして、テニアがころんと横になっている。コンパクトな体つきに、魅力がぎっちりと詰まっているように俺は思う。
 俺は質問には答えずに、俺の好きな髪を撫でた。赤の手触りが指先で流れる。
 んー、と意味のない声を揺らしてテニアが目を細める。
 猫みたいだなと、へたくそなマニュアル運転を始めた心臓から意識を逃がす。
 まだテニアは家にいるだろうか、だとか、
 まだ家にいたらどうやって誘おうか、だとか、
 そうしたら何処に出かけようか、なんて思惑は、
 あっさりとひしゃげて潰れてしまった。冗談じゃない。この瞬間を手放すような紫雲統夜なんてこの世にいない。
 俺はそのまま無言で髪を指で流す。テニアも無言でそれを受け入れる。会話はなかった。
 もう少し、会話が不必要なくらいの距離にお互いを置いておきたかったんだと思う。
 俺の好きなテニアの指先が伸びて、俺の頬に触れた。いつもの勢いのない、ふわりとした微笑を浮かべた。
 つ、と指先が滑って、俺の目元を過ぎていく。

「おっかしいの」

 長すぎた刹那を買い戻して、テニアが微笑う。

「統夜、泣いてる」

 悪いかよ畜生。
 そんな事を思ったけれど、今、口を開けば嗚咽がこぼれそうだったから、瞬きで雫を振り落とした。
 言えるかよ畜生。
 幸せすぎて泣けてきたなんて。
 俺の中でいっぱいになってしまった幸せを涙に変えてしまうと、少しだけ、楽になれた気がした。

「さっきさ。統夜、好きって言ったよね。……うん、へへ、アタシも」

 リミットオーバー。突き抜けてしまった感情がもう一粒落ちてしまう。ああ、まったく情けない。
 とてつもない苦労をしながら、何とか口を開く。
 ここでこいつに同意できたら、きっと俺の人生はもう少し重さの失せたものになっただろうとは思う。
 だけど、紫雲統夜という愚鈍な阿呆は残念ながら、こうやって重たいくせに安っぽい矜恃を抱えていくのが似合いの男だった。

「……違う。隙だ、隙。寝てる間は無防備で隙だらけだなって言ったんだ」
「うるさい。今の統夜は枕だから、口なんてきかないんだ」

 そう言って、テニアは顔を横向けた。俺の好きな横顔だった。
 もう少し喰いつけよ畜生。
 そうしたら、俺でもなんとか言えるのに。お前に好きだって、言えるのに。
 ひどく浅ましいことを思いながら、もう一度俺はテニアの髪を撫でた。
 俺の口は俺の意志を裏切るけれど、俺の指先がたった今触れているものの感触は、
 俺を裏切ることはないと、信じてみたっていいんじゃないかと思った。
652枕は口をきかない:2006/08/25(金) 23:26:57 ID:oW6C1qUB

「――――ね、統夜。今日はずっとこうしていようよ。外になんて行かないでさ、暇なのが退屈に変わるくらいこうしていよう」

 頷く代わりに涙を零した。
 なんの装置を使わなくても、この部屋の時ぐらい、簡単に止まると思った。
 最初からケチのついた始まりに比べれば、それは随分と上等な休日の使い方じゃないだろうか。
 テニアが俺の膝にすり寄るように体を動かした。俺も少し重心を動かして、こいつの望むように体勢を変えた。
 何てことのないシーンだけど、そんな簡単な意志の疎通が嬉しかった。

「ね、統夜」

 もう一度、テニアが俺を呼ぶ。ゆっくりと、眠気混じりに俺を呼ぶ。ああ、だからそんなに俺の名前を連呼するなよ。
 俺を涙で溺死させるつもりか。

「今からアタシ寝るからさ。そうしたらアタシにもう一回『好き』って言って、キスするチャンスだよ?」
「――――――――――――――――――――――――――――――――。」

 涙も忘れて呆然とした。こいつ実は女神なんじゃないだろうかと思った。好意が崇拝に変わるかと思った。
 出来過ぎだ。
 畜生め。おまえ、俺のパートナーにはもったいなさ過ぎる。
 何よりも――――ああ、何よりも最高なのは、それを理解している俺が、お前を手放す気がこれっぽちも無いことだった。


 俺にだって一応男の矜恃みたいなものが残っている。
 それは今、口を開けばこぼれ落ちてしまうくらいのちっぽけで擦り切れたプライドだったけれど、
 そんなものだってこいつは好きでいてくれるだろうと、少しくらいなら自惚れてみてもいい気がした。
 だから俺はゆっくりと寝息を立て始めたテニアにキスをして、それから、好きだなんて絶対に言ってやらなかった。

 枕は、口をきかない。
653それも名無しだ:2006/08/25(金) 23:27:51 ID:oW6C1qUB
統夜「あ……ありのまま、今起こったことを話すぜ……! 『作者はテニア萌えSSを書こうとしていたのに、
    いつの間にか統夜萌えSSが出来上がってい」
テニア「ジョジョ第二部までしか読んでないくせに無理すんな」

 ラブラブドキドキうふふあははより、倦怠期すれすれのしっとりラブが好きな私はフランツな男かもしれん…………。
654それも名無しだ:2006/08/25(金) 23:29:13 ID:oW6C1qUB
ぐわ。最後の最後でsage忘れ。

…………首吊ってきます orz
655それも名無しだ:2006/08/25(金) 23:36:01 ID:w0rLBJFe
>>653
 あ な た が 神 か
それとも
 あ ん た あ た し を 殺 す 気 か (死因:萌え死)

どちらにしてもGJだヽ(`Д´)ノゴルァ!
656それも名無しだ:2006/08/26(土) 00:14:52 ID:IKV79Da0
>>653
GJだが
これはラブラブドキドキうふふあははじゃねーかw
657それも名無しだ:2006/08/26(土) 08:48:10 ID:832oaFyy
>>653
『統夜萌えSSになっていた』……………、ふんっ。
過小評価のしすぎだぜ。
軽くこのスレの住民を一回殺すだけの威力はある。
次も期待してるぜ!
658それも名無しだ:2006/08/26(土) 10:01:48 ID:DmHyMP/1
ところどころの言い回しが好きだな。
『長すぎた刹那を買い戻して』とか、
『俺の中でいっぱいになってしまった〜』とか、
『こいつ実は女神なんじゃないだろうか』とか、
そんでもって『枕は、口をきかない』でなんかキタ。
659それも名無しだ:2006/08/26(土) 11:42:23 ID:S8QlO+W7
過疎ってる中で素晴らしいSS。とってもGJです
いつも元気なテニアだけどしっとりしているのも好きだ
今後も頑張ってください
660メソ ボン太:2006/08/26(土) 20:31:05 ID:4xjIqqcl
すんばらぁしい     ナイスでGJ
661それも名無しだ:2006/08/27(日) 01:00:38 ID:Z/12eNCW
やばい
これはやばい
死ぬ、萌え死ぬ GJ!
662それも名無しだ:2006/08/27(日) 01:42:53 ID:7ZWHgi7K
これは本気でヤベェ、死ぬかと思ったGJ!
663それも名無しだ:2006/08/27(日) 10:52:26 ID:f0AImU+5
ひっそりとチャージ!
664それも名無しだ:2006/08/27(日) 15:35:09 ID:tGZe0lBw
俺もチャージ!!!!
665それも名無しだ:2006/08/27(日) 17:50:45 ID:hCCjZyoK
お、俺だって!テニア分、チャージ!!
666それも名無しだ:2006/08/27(日) 18:05:57 ID:dV+AuK+1
チャージなど・・・・・・
と言いたいが、そいつは野暮ってもんだな。
667それも名無しだ:2006/08/27(日) 22:24:23 ID:oG23098d
ふははははは、チャージなどさせん!
668それも名無しだ:2006/08/27(日) 23:18:07 ID:FTNr+wC7
テニアの私服はジャージとな?
669それも名無しだ:2006/08/28(月) 00:52:33 ID:flnPGgfL
ジャージなど(着)させん!

だがブルマーなら着させんこともない
670それも名無しだ:2006/08/28(月) 08:45:44 ID:9FtcEhuR
テニアの芋(赤)ジャージ姿を想像………
ヤベェ、その可愛らしさに萌え死にそうだ!
671それも名無しだ:2006/08/28(月) 12:33:20 ID:T2anVxAb
 ( ゚д゚)・・・
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/>>670 /
    ̄ ̄ ̄

 (�゚д゚�)
_(__つ/ ̄ ̄ ̄/_
  \/   /


  (�゚д゚�) ガタッ
  .r  �ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
   \/   /


 ⊂(�゚д゚�)
  �ヽ�⊂�)
  �(⌒)| ダッ
   三�`J
672それも名無しだ:2006/08/28(月) 12:42:41 ID:nHoCIh7Q
マテww
673それも名無しだ:2006/08/29(火) 01:02:07 ID:zZ0BWH5H
個人的にテニアの後期カットインは神だと思ってるんだが、前期のほうが好きな人もいるのかな?
674それも名無しだ:2006/08/29(火) 01:20:37 ID:1jHiYFQS
>>673
後期カットは3人の中で唯一頬に////がついてないから
一番アニメっぽくて好き
675それも名無しだ:2006/08/29(火) 13:47:12 ID:00EbEPKR
オレも後期派かな。つーか三人とも後期がいい。
676それも名無しだ:2006/08/29(火) 14:50:15 ID:EmJ+C0ys
>>675
同意
677それも名無しだ:2006/08/30(水) 02:07:26 ID:DcZscLbm
テニア「統夜!アタシ、バイトする!!」
トーヤ「な、何だ急に?」
テニア「だって、アタシは食費だけ持ってくだけ持ってくってマサキが言ってたから…アタシも統夜の役に立ちたいんだ!!」
トーヤ「バカだなぁ。テニアは俺の側にいてくれるだけでいいのに」
テニア「でも、もう幾つか決まっちゃってるんだよね」
トーヤ「そうなのか…どこで働くんだ?」
テニア「えっと……『猫耳メイド喫茶・火消しの風』と、『ジャンク屋・死神』と、『サーカス団名無し』と、『カラオケ・砂漠の王子&マグアナック』と、『和菓子の店ごひ屋』」
トーヤ「…………………(どれも怪しい)やめといたほうがいい」
テニア「あ、一つ忘れてた」
トーヤ「なにを?」
テニア「『喫茶ゼロ』忘れてた」
トーヤ「ごひ屋かゼロにしとけ」
テニア「そう?わかった、アタシがんばるよっ!!」



W鑑賞中の時にふと頭を過った。
678それも名無しだ:2006/08/30(水) 02:15:36 ID:9GU6ZSe4
サーカス団に入って
変な精霊を見たり、ディアボロ勝負したり、幻の大技に挑んだりするテニア
679それも名無しだ:2006/08/30(水) 02:31:02 ID:goq+6UW3
ちょっとまて、ゼクスが猫耳メイド喫茶を経営してるのかwww
じゃあチーフはノインでやはり猫耳メイドなのかwwww
680それも名無しだ:2006/08/30(水) 05:59:03 ID:wuZ1GhOC
>>679
いやむしろゼクスがチーフメイドをうわなにをするやm
681それも名無しだ:2006/08/30(水) 15:11:33 ID:5SxxPHv3
そういえば統夜は最終的には単体でも機体を動かせるんだよな。
OG参戦の暁には統夜とテニアで合体攻撃があったらいいな。


と思ったがテニアだけではフューリー製の機体は動かせないんだった。
格闘戦仕様のヴァルシオーネにでも乗ってくれないかなと妄想してみる。
682それも名無しだ:2006/08/30(水) 15:31:02 ID:Z7Jn871J
>>681
本音を言うと、スパロボJのキャラはOGに参加してほしくないな。
確かにその意見はテニア好きにはたまらないが、中にはカティア好きやメルア好きもいる。
OGが出ることにより、ヒロインが固定すると、ファンの反感を買う可能性が高いと思う。
サブパイ選択システムをつけると、それはそれで何でこいつだけ〜って反感を買われそうだし、
かといってサブパイも個人で戦えるようにしても、反感を買われそうだし。
まあ、このまま参戦しない方が無難かと。
参戦しなくても、Jはいいものだし。
683それも名無しだ:2006/08/30(水) 17:14:07 ID:VyI57NZW
それ以前に、今のSRXとバルマーばっかりが主流のOGで、
片手間みたいに片付けられるフューリーとか、
下手したらバルマーの亜流の残党とかにされるフューリーなぞ見たくないので、
そういう点でもOGに出て欲しくない。
684それも名無しだ:2006/08/30(水) 22:50:15 ID:uf35H35V
そこでグランティードを四人乗りに改造ですよ
685それも名無しだ:2006/08/31(木) 00:16:43 ID:N3FpM4+Z
>>680
ゼクスならカレー屋で店長してたよ。
普段は高田馬場の居酒屋にいるんだってさ。

カレー屋でバイトするテニアたん…手は顔の横…
686それも名無しだ:2006/08/31(木) 00:30:58 ID:U//Nrvpa
 アタシはテニア。本命フェステニア・ミューズ。突然だけど、アタシ6軒のある店でバイトをすることになったんだ。
 理由? それは……まぁ、アタシのせいで食費がピンチというか……だからアタシがんばってます!
 ここで更に突然だけど、アタシのバイト風景を少し紹介したいと思います! つまんなかったらスルーでよろ!
 それじゃ、どうぞ〜〜!!

日曜日 朝8:00  『猫耳メイド喫茶・火消しの風』

「おはようございま〜す!!」
「おはようフェステニア。今日も早いな」
 日曜日の朝、眠いのを必死に我慢して、アタシは週始めのアルバイト先に出勤しました。店の扉を開けると、副店長のノインが出迎えてくれる。
「あれ? 店長は?」
「ゼクs…ごほんっ! ミリアルド店長なら、今日は全国メイド協会inRG(ラストガーディアン)の緊急集会に呼ばれて昨日から留守にしている」
「へぇ〜」
 そしてこの店の店長の、クル○ゼみたいに変な仮面付けてフ○ガみたいな声の変な店長がいない事を聞くと、また変な集会に入ったらしい。
「それで、今日は代わりの人が臨時で来てくれている」
「代わりの人?」
「フェステニアは初めて会うことになるな。ミリアルド店長の大親友であるトレーズ・クシュリナーダ店長だ」
「やあ、君がフェステニア・ミューズ君か?」
「こ、こんにちわ」
 ノインに言われて、店の奥から出てきたのは変なおじさん。どことなく声があのコーヒー虎に似てる。
「なるほど、確かに美しい娘だ。しかし、ゼク…ミリアルドも良い店と部下を持ったものだ……美しい」
 頭もちょっときてるみたい。
「とりあえず、さっそく朝の号令からしたいのだが、メイド型MDの準備はできているか?」
「はっ!」
「では行おう」
 そしていつの間にかアタシのほかの従業員も集まってる。みんな相変わらず無表情。
「一つ! メイドとは!!」
『ご主人様の幸せを常に考え、全てをご主人様に捧げ、全てはご主人様の為に』
「二つ! 接客するにあたって一番気をつけるべきところは!!」
『ご主人様は私達の全てです。最高の笑顔でご奉仕するのが私達の仕事です』
「三つ! この店のスローガンをっ!」
『全てにおいてエレガント』
 最後のスローガンは始めて聞いたけど、アタシはいつもの朝の号令をすると、メイド服に着替え、猫耳をつけ、お客さn…ご主人様を待っていた。そして開店。
「お帰りなさいませ♪ ご主人様♪ あ、統夜!」
 今日のご主人様第一号は統夜だった……なんか嬉しい♪


月曜日 夕方5:01 『和菓子の店 ごひ屋』

「どら焼き、5つおくれ」
「あ、おばあちゃん! 今日も来てくれたんだぁ」
「ここのどら焼きは美味しいからねぇ……テニアちゃんもかわいいからついつい寄っちゃうんだよ」
「いつもありがとねぇ♪」
 月曜日の夕方からは、ごひ店長が経営してる和菓子店。今日もいつも買ってくれる隣のおばあちゃんが来てくれたんだ。
「ごひー! どら焼きだって〜」
「貴様っ! 俺の名前はウーフェイだと何度言えば……むっ! またお前か」
「こんにちわごひ君」
「ウーフェイだと…言っている……orz」
 ごひは何だか崩れてるけど、まぁ気にしないでおばあちゃんにどら焼き5つを袋に入れて渡した。
「ありがとね」
「またね、おばあちゃん♪」
「テニア〜。イチゴ大福とみたらし団子あるかぁ? あ、ごひどうしたんだ?」
「………タマシイノヨリドコロ……」
「あ、統夜! いらっしゃい♪」
 満足そうに帰っていったおばあちゃんの後に、統夜が来てくれた。統夜はいつもアタシに会いに来てくれる。そんな統夜がアタシは好きです♪


>>677を見て、な、なんとなく書いてみただけなんだ…悪気は無いんだ…。
萌え分が足りないとか若干スレ違いかな?っていうのは書いてる途中で気づいたよ。だけど投下してしまったんだ……。つ、つまんなかったらスルーして。それじゃあ、俺は去るよ……。
で、でも最後に、テニアは萌えとだけ言っておくよ。
687それも名無しだ:2006/08/31(木) 00:57:57 ID:qYaBKjgR
謝れば全て許されると思うな!
だが、テニア分ならチャージしてやらんことはない。
688それも名無しだ:2006/08/31(木) 01:35:59 ID:67HnqFWp
テニア分チャージ!SS投下します!!

それは、ある日の夜に起こった。
テニアに用があった統夜は、数回ノックした後、ドアを開け部屋の中に入った。
統夜「お〜い、テニア〜。」
テニア「にゃにゃにゃ?」
統夜「・・・・・・・・・・・テニ、ア・・・・・・?」
そこには、猫耳と猫しっぽを生やし、かの魔女の使い魔のごとく、
いきなり人語を話さなくなったテニアの姿があった。
テニア「にゃ!にゃあー♪」
統夜「どうわあああ!!?」
テニアは統夜の姿を認識するや否や、嬉しそうに抱きついてきた。
勢いあまって、二人はそのままドシンと倒れこんだ。
統夜「い、いいいい、い、いきなり、何してんだよ!?」
テニア「にゃあ〜、にゃにゃにゃにゃにゃ〜♪」
慌てふためく統夜を余所に、テニアは嬉しそうに頬ずりをしてくる。
あまりにも嬉しそうなので、統夜も引き離すことが出来なかった。
統夜「お、おい!頼むから離れろよ!!じゃないと・・・!」
大変なことになる。そう予感していた。
カティア「どうしたんですか?とう・・や・・・」
その予感は無情にも的中してしまった。
騒ぎにかけつけたカティアたちが来た瞬間、その場にラースエイレムが発動した。
カティア「な、ななななにをしているんですかあああ!!!」
切れると同時に、カティアは家も揺れるくらいの叫び声を上げた。
統夜「ご、誤解だ!お、俺は、やましいことは何も・・・!!」
メルア「あれ〜。何で私達は何も言ってないのに、『やましいこと』なんていっているんですか〜?」
統夜「おのれ孔明!はめよったな!!」
カティア「と、に、か、く!早く離れなさい!!」
二人を引き離そうとすると、テニアはギロリとカティアを睨めつけ、威嚇の声を上げた。
テニア「ふ〜!!ふにゃあー!!」
カティア「な・・・、本当にどうしたんですか、テニア?」
統夜「俺にも何が何だかサッパリで・・・。」
???「ふははははははは!!」
全員が呆然としていると、何処からともなく、高らかな笑い声が響いてきた。
689それも名無しだ:2006/08/31(木) 01:37:52 ID:67HnqFWp
統夜「その笑い声は・・・まさか!」
マサキ「ククク・・・。そう、俺だ。冥府の王、木原マサキだ!!」
何処からともかく、そのツンデレ冥王、木原マサキが現れてきた。
統夜「やっぱりお前か。」
カティア「まあこの人くらいしか考えられませんからね。」
メルア「で、今度は何をしでかしたんですか〜?」
とはいっても慣れっこなのか、統夜たちはいたって冷静に切り替えしてきた。
マサキ「フン。この前実に不快な出来事があってな。今、色んな奴にちょっかいを出しているんだ。」
カティア「なんてはた迷惑な・・・!!」
メルア「きっと冥王星が惑星からはずされて怒っているんですよ〜。」
統夜「テニアに何をしたんだ!!」
マサキ「ええい、口それぞれに騒ぐな!特にそこの金髪!!俺はべ、別に、冥王星が降格して、八つ当たりでこんなことしているわけではないぞ!!」
テニア以外の一同(ああ、やっぱりそうなんだ・・・。)
マサキ「・・・ゴホン!!フェステニアならただ猫化させただけだ。まあいわいる擬人化ならず、擬獣化という奴だ。ククク・・・。」
一同(うまいこと言ったと思っているな、こりゃ・・・。)
マサキ「・・・ふ、フン。それの効果は長くて一日だ。明日になれば元に戻る。」
統夜「それより、何でテニアはこうもべったり俺にくっついているんだ?」
カティア「そ、そうですよ!なんてうらやまし・・・じゃなくて、はしたない!」
マサキ「動物は素直だからな。常々こうしたいと思っていたんだろう?たぶん。」
カティア「な・・・なんて不埒な・・・!私もそうしたいのに・・・!!」
メルア「カティアちゃーん、本音だだ漏れですよ〜。」
統夜「え?ちょっと待て?ひょっとして、元に戻るまでずっとこのまま?」
マサキ「そうなるな。まあせいぜい苦しむがいい!ふはははは!!」バヒュン。
統夜「あ!消えやがった!そんな自分勝手だから惑星から降格されるんだよ!」
マサキ「うるさい!それとこれとは関係ない!!」
統夜「くそっ!桜飴みたいな捨てセリフだけはいていきやがって・・・!!」
カティア「・・・ま、まあ、今日は仕方ないですね。とりあえず統夜。変な行動はしないように。」
メルア「それでは統夜さん、おやすみなさーい。」
二人はやれやれといいながら、部屋を出て行った。
統夜「あ、ああ。(なんだろう。今日は妙にあっさり引いたな。)」
二人(ふふふ・・・、これをネタに明日は私が同じようにベタベタしますよ・・・。)
邪悪な考えを、胸に潜めながら・・・。
テニア「にゃ〜ん。」スリスリ
統夜「・・・まあ、いいか。今日だけだからな。」
テニア「にゃ!!」

翌日には、ちゃんと猫化は解けたものの、ちょっと惜しかったと思う統夜なのでした。



もう既存かもしれんが、それでも俺は猫テニアを書きたかったんだ!!
690それも名無しだ:2006/08/31(木) 01:49:14 ID:lqvW/1Jk
あ!言いそびれた!!
>>687
GJ!乙であります!!
691それも名無しだ:2006/08/31(木) 04:27:41 ID:z641UZWV
いかん、超GJを二つも続けて読んだ所為で寝れん
692それも名無しだ:2006/08/31(木) 09:13:20 ID:D9LE8pCQ
OK.脳内画像はぷりん堂で補完した。
693それも名無しだ:2006/08/31(木) 14:51:39 ID:rXnhxqNi
もえもえだっぜぇ!
694それも名無しだ:2006/08/31(木) 19:32:18 ID:LCufvntE
なんだかんだで
冥王星を気にかける冥王…

関係ないって言えばいいじゃねぇかw
695それも名無しだ:2006/08/31(木) 22:22:31 ID:m4MdCUrP
>>694
カティアスレでは冥王星の質量と公転軌道をいじくってるそうです。
696それも名無しだ:2006/09/01(金) 00:49:54 ID:q2x7cEJz
く…っ、猫耳メイドテニア・ツナギテニア・バニーテニア・和服割烹着テニア・ウェイトレステニアか…
想像したら辛抱タマラン


カラオケ屋ってどんな衣装だ?
というか、ごひwww中国人が和菓子売るなwwwww
697それも名無しだ:2006/09/01(金) 15:42:37 ID:fFU2JRLP
698それも名無しだ:2006/09/01(金) 17:17:03 ID:UWOMWB3m
>>697
詳しく
699それも名無しだ:2006/09/01(金) 17:38:39 ID:fFU2JRLP
>>698
メイド愛好機関ティルナノグってとこ
700それも名無しだ:2006/09/01(金) 20:01:27 ID:BjN6kuVi
くそぅッ・・・!一日来なかっただけでこんなに溢れてるなんてッ!!
701それも名無しだ:2006/09/01(金) 20:53:48 ID:m5xpGAg9
>>696
日本人でラーメン屋の俺に喧嘩売ってんのか?
702それも名無しだ:2006/09/01(金) 21:11:15 ID:wKtTbYAh
ラーメンは、中国じゃ極々一部の地方料理でしかない罠
そこから発展させた日本の文化ですぜ
703それも名無しだ:2006/09/01(金) 21:24:14 ID:FVYoyAOg
ラーメンか…美味しいよなあ。今度食べに行きたいな。
二人で制限時間内に完食したらタダというラーメンを、テニアが統夜と一緒に食べるという電波が来た。
704それも名無しだ:2006/09/01(金) 22:15:00 ID:JLhn6X8w
>>703
「ぎ・・・ぎぶあっぷ・・・」
「この根性なしー!」

こうですか、わかりません!
705それも名無しだ:2006/09/01(金) 22:17:23 ID:AJ08C9bB
>>703
???1「大食いなら俺達に任せておけ!いくぞ!レプリカ!」
???2「今月の食費の為だ。恨むなよ、店長!」
706それも名無しだ:2006/09/01(金) 22:31:44 ID:FVYoyAOg
俺の見たヴィジョンでは、統夜は無理して完食していた。
最後は吐き出しはしないものの、ブッ倒れて、家でテニアに介抱されていたな…。
707それも名無しだ:2006/09/01(金) 22:39:21 ID:fwKxhYzb
パルパ「パスキューマシンで、フェステニアのレプリジンを造ってみた」
レプリテニア1「トーヤ、トーヤ♪」
レプリテニア2「トーヤ、トーヤ♪」
テニア「トーヤ、トーヤ♪」
レプリテニア3「トーヤ、トーヤ♪」
パルパ「気に入ってもらえたかね?」
統夜「うんすっごく♪」


う、Wの次に、が、ガガガF見たらこんなのが浮かんだんだ……。
708それも名無しだ:2006/09/01(金) 23:22:11 ID:q2x7cEJz
>>702
味がかなり違う方向に言ってるらしいな
709それも名無しだ:2006/09/02(土) 01:16:45 ID:cDn/rx4U
>>701
本場中国の餃子が水餃子を指すように、日本でラーメンとは同名の別料理を指す。
ていうか高級中華料理屋ってラーメン置いてないもの。
710それも名無しだ:2006/09/02(土) 08:43:27 ID:/pFUZxXF
カレーも日本料理だな。インドカレーは不味い。
日本人的にだけど。
711それも名無しだ:2006/09/02(土) 10:20:56 ID:mSaqfV0H
そろそろスレ違い。
712それも名無しだ:2006/09/02(土) 15:00:49 ID:xrIH1wjG
>>711
テニアがものっそい涎垂らしつつ恨めしそうな目でそっち見てますが。
713それも名無しだ:2006/09/03(日) 00:29:53 ID:SjWBN1xj
ラーメン屋で働くテニアに、カレー屋で働くテニアか…

うーん、働くすがたってのもいいなぁ
714それも名無しだ:2006/09/03(日) 08:05:48 ID:tgzW16/H
>>713
トウヤ「あいつ、どこで働いても必ず仕事中につまみ食いをしちまって、
すぐクビになっちゃうんだよ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・」
715それも名無しだ:2006/09/03(日) 10:01:27 ID:XIBLZYTZ
>>714
アキト「ホウメイさんに根性叩き直してもらってこいっ!」
716それも名無しだ:2006/09/03(日) 16:46:32 ID:w3/vsYsp
>>699
行ってみたけどテニア一つしかなかった・・・
(´;ω;`)テラセツナス・・・
717それも名無しだ:2006/09/03(日) 23:36:15 ID:3pOMpFrK
>>716
逆に考えるんだ
『これから増えていくさ』と考えるんだ
718それも名無しだ:2006/09/04(月) 23:44:47 ID:+F9RFNyB
テニア
719それも名無しだ:2006/09/05(火) 00:06:51 ID:v0MqJcKY
>>718は俺が頂いてゆく
720それも名無しだ:2006/09/05(火) 13:23:39 ID:NbEwCRFQ
…過疎ってるなあ…
721それも名無しだ:2006/09/05(火) 14:59:45 ID:K3mio3QO
まぁ、学校始まったしな。
722それも名無しだ:2006/09/05(火) 15:05:09 ID:Ld0iHI8Y
>>721
メルア「統夜さ〜ん、テニアちゃんが起きてくれませ〜ん!」
カティア「千鳥さんからもらったハリセンでも駄目よ、このままじゃ遅刻だわ!」
統夜「……わかった、任せろ」

(テニアの耳元で何かを呟く)

テニア「……イィヤッタアアァァァァァッ! ……あれ?」
統夜「OK、起きたか。さ、学校だ」

こうですか?わかりません!
723それも名無しだ:2006/09/05(火) 15:36:39 ID:ocgxR5H+
>>707
本物が混ざってるー!?
724それも名無しだ:2006/09/05(火) 16:02:55 ID:hDWu9dzI
定期的に書いてくれてた人も最近音沙汰ないな(´・ω・`)
725それも名無しだ:2006/09/05(火) 20:24:35 ID:Fy6wQz06
テニア絵って少ないな
同人誌はどうでもいいが、テニアの絵が少ないのは何か寂しい
726それも名無しだ:2006/09/06(水) 00:22:38 ID:pH82oRHw
夏休みが終わった今こそテニアをゲットするチャンス!
1時間以内に誰もカキコがなければテニアにあんなことや、こんなことをする。
727それも名無しだ:2006/09/06(水) 00:29:52 ID:ui0gPQSp
おまいらの中でテニアって、自炊できる派・できない派?
728それも名無しだ:2006/09/06(水) 01:10:38 ID:kJFUjgdZ
>>727
何を言っているんだ!?貴様!!

できるわけないだろう?!
729それも名無しだ:2006/09/06(水) 01:27:14 ID:7vFAAQhA
あまり絡まなさそうな奴と(ry

ヒューゴ「なにをやってるんだ?」

テニア「たまには自分でご飯作ろうかなと思って…」

ヒューゴ「関心だな。それで、なにを作ってるんだ?」

テニア「カレーライスだよ。ちょっと味を見てくれないかな」

ヒューゴ「いいのか?じゃあ…」

パク…モグモグ

テニア「…どうかな?」

ヒューゴ「…なんていうか、サバイバル時代を思い出す味だな(苦笑」

テニア「……」

ボグッ

ヒューゴ「……!」ドサッ

テニア(…この調子じゃ統夜に手料理を食べさせてあげられるのは当分先だなぁ…)




料理とかは作れるが味は保障できないイメージ。

あと駄文スマン
730それも名無しだ:2006/09/06(水) 01:43:04 ID:bscDfnoU
テニア「みんな〜!今日はアタシが料理作ってみましたぁ!食べた後に、美味しいか美味しくないか投票してね♪ちなみにメニューは、特製カレー納豆風味でーす♪」





投票結果

美味い→5票(ソースケ、ドモン、イザーク、マサキ、統夜)

不味い→35票(カティア、メルア、その他大勢)


テニア「統夜、アタシって料理下手なのかな?一生懸命作ったのに……」
統夜「そ、そんな事ないって……うぷ」



ごめん
731それも名無しだ:2006/09/06(水) 01:44:49 ID:hAlwEAMr
料理は一通りできるが自分が腹を満たすための最低レベル以上のものは出来ないイメージ
人から作ってもらったものを嬉しそうに食うキャラという感じかなー

でもそれだからこそ統夜に食べさせてあげようと食事の準備を頑張る姿がキラメくわけだ
732それも名無しだ:2006/09/06(水) 01:48:40 ID:Qio5h9HK
納豆カレーは結構上手いが納豆風味カレーとなると想像が付かんな。
俺の中では食い意地が高じて意外と料理は出来るタイプ。双葉だな。
733それも名無しだ:2006/09/06(水) 01:54:53 ID:IXfszimr
食える程度の味付けは問題ないが、盛りつけ等はいい加減なイメージかね。
オムライスがぐっちゃらぐっちゃらになってもドンマイみたいな。
734それも名無しだ:2006/09/06(水) 02:01:42 ID:4CNU9GqQ
イメージもなにもカルビENDで(ry


すまん、無粋だな。
俺の中では普通に上手い。
ただし、統夜>>>テニア
735それも名無しだ:2006/09/06(水) 02:03:55 ID:jY5yPoXb
フューリーに拉致られる前は大家族で、弟妹の世良がてら料理してた為うまい。
統夜との同居後は、記憶は消されたけど体は覚えてて何故かできちゃった。
というイメージ。カルビはやった事ないからわからない
736それも名無しだ:2006/09/06(水) 06:09:22 ID:/EcvdSMO
なんか今月のガンガンWINGのエンチャンター見て
テニアEND後の統夜&テニアってこんな感じかな・・・
と思ったオレはもう抜け出せないのかもしれない
737それも名無しだ:2006/09/06(水) 08:50:01 ID:3jkTyr+O
いいじゃない。どっぷりつかってたって。
738それも名無しだ:2006/09/06(水) 09:35:52 ID:ym2cOY8D
>>734
キヨスク
739それも名無しだ:2006/09/06(水) 12:29:17 ID:4CNU9GqQ
740それも名無しだ:2006/09/07(木) 19:01:14 ID:b2Z5z7E7
昼休み――――――
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「まだ!?」
「まだ」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・」
「まだぁ!?」
「お前は犬か」
「う〜っ!カティアー!メルアー!早くこぉぉぉい!!」
「授業時間は過ぎてるからもうすぐ終わるとは思うけどな・・・」
「・・・統夜、もう食べちゃおうよぉ」
「ダメだ。みんなで食べるってのが決まりだろ?」
「そんな約束をした覚えはアタシには無い!カティアとメルアが勝手にそうしただけだ!」
「テニアだってカティアが当番の時これ以上晩ご飯減らされたり無しとかになるのは嫌だろ?」
「うぐっ!?」
「・・・もう少し待とう、な?」
「ううううぅぅぅぅぅ〜〜・・・」

「統夜、お待たせ!」
「カティア、随分長かったな?」
「遅い!何やってたんだよカティア!」
「仕方ないでしょ?チャイムが鳴ってもすぐ終わる授業と終わらない授業というのはあるんだから」
「むぅ・・・良し!後はメルアだけ「メルアのクラスは体育よ」だ・・・・・・はい?」
「あの子、着替えるの遅いのよね・・・」
「・・・統夜」
「食べるのはダメだ」
「なぜですか!?学校一番の楽しみをまだアタシは味わいられないとですか!?」
「一番の楽しみかよ」
「・・・カティア〜・・・もういいでしょ〜・・・?」
「ダメよ。メルアの分だけ残したら後で何言われるか解らないから」
「・・・神は我を見捨てたのかぁ!」
「なんだそりゃ」
741それも名無しだ:2006/09/07(木) 19:03:06 ID:b2Z5z7E7
「すいませーん、お待たせしましたー」
ギロッ
「・・・」
「・・・あ、あのー・・・テニアちゃん?」
「・・・メルア・・・あんた今まで何してた?」
「え、その・・・服を着替えてたんだけど・・・」
「ず・い・ぶ・ん・掛かった気がするんだけども!?」
「し、仕方ないよぉ、私の胸って大き「あぁ!?」・・・え、えっと」
「えーえーどうせアタシの胸は小さいですよ!!」

「・・・また始まったわね、統夜」
「・・・何度目だこのやりとり」
「メルアが着替えて来た時は毎回こうですよ?」
「はぁ、勘弁してくれ」
「・・・仕方ありません、統夜、お願いします」
「・・・それはいいんだが、クラスのほとんどが見てるんだが」
「背に腹は変えられません」
「・・・わかったよ・・・」

「もういい!ほら統夜!みんな集まったんだから食べるよ!!」
「テニア・・・機嫌直せよ、な?」
「ふんだ!統夜だって胸は大きいほうが良いって思ってるんでしょ!?」
「(・・・お決まりな返事だよな)・・・いいや」
「じゃあ何さ!?」
「テニアくらいが丁度いい」
「・・・!!」
「丁度その、なんだ・・・ああもう!とにかくテニアくらいのがいいんだ!」
「・・・と、統夜・・・それほんと?」
「・・・本当だ」
「・・・えへ、えへへへ、そっかぁ・・・アタシくらいがいいのかぁ・・・」
「・・・・・・」
「よし!んじゃご飯食べよ!」
「ええ」
「はぁい」
「・・・ああ」

・・・お前ら、頼むからこっち見ながらニヤニヤとかヘラヘラとかしないでくれ



――――――――
カティアスレみてテニアで学校といえば
やっぱりこれだろうということで思いつきで書いた

742それも名無しだ:2006/09/07(木) 21:05:43 ID:7/X878eq
>>734
俺の中ではテニア>統夜かな。
ネタ補正抜けば、統夜の料理の腕前は同世代より少し上程度だろう。
743それも名無しだ:2006/09/07(木) 21:30:31 ID:s2XB4N86
>>741
GJ!
テニア分チャージ!
744それも名無しだ:2006/09/07(木) 21:48:34 ID:Jo4Vfl85
陣代高校を舞台に繰り広げられるハードアクションラブコメディ「スーパーロボット大戦J? ふもっふ」

テニア「見ないと膝蹴りチョップよ(ハァト)」
745それも名無しだ:2006/09/07(木) 23:31:04 ID:hV+Loxa8
腹に膝を叩き込むと同時に、首筋にチョップか・・・
なにげに高度そうな技だな。
746それも名無しだ:2006/09/08(金) 02:26:15 ID:YAvrlBgI
>>744
み、見てえ
747それも名無しだ:2006/09/08(金) 03:41:18 ID:kia87zDf
彼女が僕のご飯を美味しそうに食べてくれるからという理由で、
結婚までいったカップルとかいるんだよなw
748それも名無しだ:2006/09/08(金) 07:00:39 ID:Zja5mpcI
>>747
それは統夜とテニアのことだな。うむ、彼等の未来が見えてきた。
テニアは料理は出来るけど、統夜の作るご飯が食べたいという理由で、
作るのは任せているというのは、俺の考え。
749それも名無しだ:2006/09/08(金) 13:51:29 ID:GzV/SbdY
こちらウルズ7!これよりSSを投下する!!

「…むぅ…ラ・フラガ。じゃなかった。どうしよっかなあ…」
退屈で眠くなる授業の中、アタシは一人、あることで頭を抱えていた。
それというのも、今日は統夜の誕生日なのだ。
統夜にとってめでたい日なのだから、やはり喜んでくれるような物をプレゼントしたい。
とはいっても…
「アタシ、統夜の好きなもの知らないんだよなぁ…」
長い間一緒にいるというのに、情けない話だと思うが…
「そもそも統夜が教えてくれないのが悪いんだよ!」
バンと机を叩くと、急に教室が静まりかえる。
皆の視線を集めるなか、アタシはたらりと冷や汗をかいて停止していた。
…まずい。余りにも思い詰めていたのか、知らずに口に出ていたみたいだ。
すごく居心地悪い。
「えっと…、フェステニアさん?何か悪いところでもありましたか?」
物理の教師である斉木先生が、とても居心地悪そうに眉を寄せている。
「あ、えと、すいません、何でもないです…。」
そう呟くと、教室中が笑いに包まれる。
ああもう、窓から飛込んで、走って逃げたいくらいに恥ずかしい!
それもこれも、全部統夜のせいだ!!

授業が終わり、昼休みになってもアタシの悩みは解消されることはなかった。
「はぁ…、ホントにどうしよっかなあ…。」
「あれ?テニアちゃん。どしたの?溜め息なんかついちゃって。」
とぼとぼと廊下を歩いていると、知り合いであるかなめが声をかけてくれた。
「あ、かなめ。丁度いいや。かなめに聞きたいことがあるんだけど…」
アタシが今日は統夜の誕生日だというと、かなめは意外そうな顔をした。
「へぇ、今日は紫雲君の誕生日なんだ。知らなかったなあ。」
「といっても、アタシも生徒手帳見て判明したことなんだけどね。えへへ…」
そう、実はこの情報は彼から聞いたのではなく、偶然入手したものなのだ。
彼に好きなものをきけないのは、できるなら統夜を驚かせたいという願望があるからだ。
「でさ、何をあげれば喜んでくれかなあって…」
「ふうん…紫雲君の喜びそうなもの、ねぇ…。」
二人してうーんと呻いていると、突如閃いたかのように、かなめは指をパチンと鳴らした。
「あ、そうだ!私にいい考えがあるの!!」
つか、呻いてからまだ二分の立ってないのに・・・。
恐らく彼女の精神コマンドには、閃きがあるに違いない。
「え?なになに!?」
「んふふ〜、あのねぇ…」
かなめはアタシの耳元に口を近付けると、ゴニョゴニョとささめき始めた。
「それいいかも!!」
かなめの良案に、アタシは思わず手を叩いた。
さすがウィスパードの名は伊達じゃない。
「でしょ!後はテニアちゃん次第だからね。頑張りなよ!」
「うん、ありがと〜!!」
ブンブンと手を振って、アタシは女神と別れた。
さて、これで計画は決まった。
統夜は学校終わったらそのままバイトだから、勝負は帰ってきてからだ!頑張れアタシ!!
750それも名無しだ:2006/09/08(金) 13:52:00 ID:GzV/SbdY
「お疲れ様でした〜。」
「おおっ、おつかれさ〜ん。」
バイトの先輩に挨拶した俺は、重い足取りで家へと向かった。
「あ〜、疲れた。明日は休みだからぐったりしてよう。」
そう愚痴りながら携帯を開いて今日の日付をみると、思わず立ち止まってしまった。
「…そういえば今日は…」
俺が産まれた日だっけ。すっかり忘れていた。
小さい頃は両親が祝ってくれたけど、母さんが死んでからは、誰も祝ってくれなくなったっけ。
というよりも、誰も覚えてなかったな。まあ当然ともいえるけどな。
上辺だけの付き合いしかしてない他人にとって、俺の生まれた日なんて、どうでもいいものにしか過ぎないからな・・・。
「…止めた。」
誰も祝ってくれないのに自分だけが覚えている誕生日ほど、虚しいものはない。
俺はパタンと携帯を閉じ、再び歩き出した。

「ただいま。」
暗い気分でガチャリとドアを開けると、辺りは暗闇に包まれていた。
「あれ?テニアはもう寝たのかな…?」
不審に思い、手探りで居間の電気をつけてみた。
すると、
パアアアン!!
突如、破裂音が響きわたった。
751それも名無しだ:2006/09/08(金) 13:53:20 ID:GzV/SbdY
かなめのいうとおりに部屋の飾りつけや、ケーキの用意を終えたアタシは、
三角帽子をかぶり、静止する闇のなかでその時を待っていた。
「統夜が帰ってくるまで後三分くらい…か。えへへ…」
この後のことを想像し、いたずらっぽく笑うと、
ガチャリという音と共に統夜の声が聞こえてきた。
(来たっ!)
高鳴る胸を押さえ、アタシはクラッカーを構えた。
統夜が居間の電気を着けたと同時に、アタシはクラッカーを引いた。
パアアアンという破裂音が鳴り響き、紙吹雪やら何やらが辺りにばらまかれた。
「Happy Birthday!統夜〜!!」
突然のアタシの行動に、統夜は口を半開きにして呆然としていた。
えへへ、何かちょっと愉快。
「て、テニア…これ…は?」
「えへへ…今日統夜の誕生日でしょ?驚かせようと思って…」
そこまで言いかけて、アタシはちらりと統夜の顔をみた。
怒ったのか、呆れたのか、その反応を見たかったからだ。
だが当の統夜は、目からポロポロと涙を流していた。
あまりに唐突で突然で突拍子のない反応に、アタシがパニック状態に陥った。
「え、ええええと、統夜?あの、その、えっと…?」
慌てふためいていると、統夜はグイと涙を拭いた。
「いや、その、嬉しくて…。まさかまたこうして誕生日を祝ってもらえるなんて…。」
「…統夜」
「ありがとな…テニア。本当に…。」
そう言って統夜は満面の笑顔を浮かべてくれた。
まったく…。予想外の行動に、アタシのほうが驚いちゃったよ…。
まあうれしそうだからいいけどね。
「それじゃあ気を取り直して、統夜の誕生を祝って、カンパーイ!」
「はは、かんぱーい。」
お互いに向き合うように座ったアタシ達は、グラスをカンと当てて、
シャンパンをくいと飲み干した。
統夜も驚いたり、喜んだりで、アタシの計画は大成功に終わった。
来年も、同じように出来たらいいなあ・・・。


「ところでテニア。」
「ん?なにさ。」
「プレゼントをもらえたのは嬉しいけど、いくらなんでもボン太くん人形はないと思うぞ・・・。」
「あ、アハハ・・・。(だってかなめがお勧めしていたんだもん・・・。)」
「それと、どうして俺の誕生日を知っていたんだ?」
「え!?あ、それは、その、超能力?あ、いやいや、サイトロン・・・で。」
「ふ〜〜〜〜ん・・・。」


流れぶったギリですまん。だが、どうしてもこのネタを書きたかったのだ・・・!
752それも名無しだ:2006/09/08(金) 18:03:26 ID:/7KP92Nt
GJ&GF
ちょっと突っ込むと、テニアはウィスパードのこと知らないよ
753それも名無しだ:2006/09/08(金) 19:18:23 ID:44LE4GLy
べりーベリーグゥレイトジョゥブ
754それも名無しだ:2006/09/09(土) 10:39:21 ID:CoFJ7cOW
どうみてもGJです
755それも名無しだ:2006/09/09(土) 12:12:06 ID:Xh+fe3Qq
GJ!!





そして何気なく出てきた物理の斉木先生はまさか…
756751:2006/09/09(土) 18:08:08 ID:T35JGaBY
皆さんGJをありがとう・・・。嬉しいです。
ちなみに>>755の言うように斉木先生とは、
OGsに参戦が決まって色々と張り切っている、Rのあの人です。
757それも名無しだ:2006/09/09(土) 18:12:42 ID:WWyEtvZq
ミズホかwラージと比べると印象が薄いが。
758それも名無しだ:2006/09/09(土) 19:31:49 ID:4oi4+tm2
濃いんだよ、ラージが。
光子力エネルギーハァハァ、ゲッター線ハァハァなんて。
759それも名無しだ:2006/09/09(土) 19:57:47 ID:220k0dvS
しかもヲタを好いてくれる幼馴染にデレデレで、
君を守るためなら死ぬと分かっている仲間を見殺しにもする発言だしな

OG3でクスハがブリット&リュウセイの前で、「羨ましい」と思わず言ってしまい、仮面ブリ&黒虎誕生だな
760それも名無しだ:2006/09/09(土) 22:50:04 ID:axYuqQ5N
しかしあのエネルギーオタクを満足させそうな動力源がOGにはトロニウムとブラックホールしかない
761それも名無しだ:2006/09/09(土) 23:10:30 ID:1IQsm5Dp
サイバスターに使われてる永久機関とか将来的にDとかJのやつとか
762それも名無しだ:2006/09/09(土) 23:26:18 ID:nddcTpK2
そろそろスレ違いだ。
ところでこの前見た膝蹴りチョップは、手刀を使うグランならできるのではないだろうか?
763それも名無しだ:2006/09/09(土) 23:35:19 ID:axYuqQ5N
格闘戦特化のクストを忘れてもらっちゃ困る
764それも名無しだ:2006/09/09(土) 23:54:58 ID:nddcTpK2
すまん、マジで忘れてた。
何せヴォルレント出してからは、ずっと統夜+テニアでグランだったもので…
そういやクストは何で右手を肥大化するとき、尻をこっちに向けるんだろ?
765それも名無しだ:2006/09/10(日) 00:40:45 ID:p3vk01/T
メイドガイ・ガンアクションみたいなもんじゃね?
766それも名無しだ:2006/09/11(月) 23:10:57 ID:kMDo7hyg
膝蹴り保守
767それも名無しだ:2006/09/12(火) 19:30:11 ID:WolFjCUT
膝蹴小姫というからには、さぞかしよい膝枕ができるのでは?
などと思い、仕事に疲れて、つい寝てしまった統夜に膝枕をするテニアの図が浮かんだが…
生憎それを文章にする能力が自分にはない…
768それも名無しだ:2006/09/12(火) 22:07:20 ID:Zio/GMSt
ザ・ワールド! 時は止まる…

その隙にテニアのぷにぷにのお腹を堪能してくるか…
769それも名無しだ:2006/09/12(火) 22:42:13 ID:+LP2NKOD
>>768
それをやっていいのは統夜だけだ。
770統夜:2006/09/12(火) 22:47:08 ID:WolFjCUT
40分経過だぜ。
動ける時間はそこまでのようだな。
俺が時を止めた……。
お前がテニアの腹を触る寸前でな…。
そして阻止できた…。
やれやれだぜ…。
どんな気分だ?
自分のやりたいことを目の前で阻止された気分はよ?
これからッ!
てめーをやるのにッ!
一秒もかからねーぜッ!
771それも名無しだ:2006/09/13(水) 00:28:32 ID:l1zQa1YG
そして時は 動きだす…!
772それも名無しだ:2006/09/13(水) 01:27:00 ID:RbGN1rpi
アルフィミィ「このパフェ、おいしいですの♪」

テニア「うぅ〜食べたい…ぷぁふぇ〜」

メルア「えぇ〜しばらく糖分控えるっていったのテニアちゃんでしょ。がまんがまん!」

アルフィミィ「このパフェ、とってもおいしいですの♪」

メルア「……」

テニア「…ねぇそこのお嬢さん。一人でそんなに食べてると太っちゃうから、お姉さんが食べてあげようか?」

アルフィミィ「結構ですの。だって私、太りませんの♪(体質的に)」ニコニコ

テニア「……!!」

メルア「ちょっ、テニアちゃん…」

アルフィミィ「ニコニコ」

テニア「……」ゴゴゴゴゴ

アルフィミィ「ニコニコ」

テニア「……」ゴゴゴゴゴゴゴ

アルフィミィ「ニコニコ」

テニア「……」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…






だれかつづき頼む。
773それも名無しだ:2006/09/13(水) 08:35:50 ID:SrS+KxCj
>>770
まず、>>768が40分も何をやっていたのかが気になる。
774それも名無しだ:2006/09/13(水) 08:59:12 ID:5Gx27Oae
時が止まってるあいだは何も動かないので弾力を堪能できなかった。
柔肌はあれど硬いという現実に絶望して、その内>>768は考えるのをやめた。
775統夜:2006/09/13(水) 13:06:15 ID:M5tv9QGq
>>773
時が止まっていると、どうも時間の感覚が狂ってな。
さっき確認してみたら、>>768が時を止めたのは、四秒くらいだった。
776それも名無しだ:2006/09/13(水) 17:52:22 ID:l1zQa1YG
>>768
テメーはオレを怒らせた…!

秘伝 吉六会奥義・奈良ずくし!!
777それも名無しだ:2006/09/13(水) 18:25:13 ID:cTo2MtbM
>>776は俺を怒らせた


















アゲンナ
778それも名無しだ:2006/09/14(木) 22:20:44 ID:NfcYsZ5e
http://c-au.2ch.net/test/-/gamerobo/1156236365/603

↑声付きの統夜とテニア
779それも名無しだ:2006/09/14(木) 22:49:53 ID:PW5bV9GJ
>>778
中国人もアホな奴がいるんだなw
780それも名無しだ:2006/09/15(金) 00:00:12 ID:7fIpp1G8
中国?
中国…中華…チャイナ…!
チャイナドレスを着たテニアが頭に浮かんだ!!
これを題材にSSを書いてみたいが…
781それも名無しだ:2006/09/15(金) 01:19:25 ID:znzC+qUE
>>778
ゾンビ兵とボスにクソワロタwww
なんつーかここまで来ると微笑ましいものがあるなw
782それも名無しだ:2006/09/15(金) 06:09:45 ID:eSbds7Nt
>>778
というか統夜の名前と技名がなんかすんごくチャイナに
783それも名無しだ:2006/09/15(金) 19:36:29 ID:87F/iiSZ
そういえば今日でJ発売から一年か。
早いもんだ。
784それも名無しだ:2006/09/17(日) 15:01:08 ID:wtCzZCQH
今だ!テニア分チャージ
785それも名無しだ:2006/09/17(日) 15:17:30 ID:3FX+z9GO
チャージなどさせるか
786それも名無しだ:2006/09/17(日) 17:00:08 ID:5aZQYKKB
>>785
シンプルだな。
787それも名無しだ:2006/09/17(日) 20:47:43 ID:R4e+NNuj
>>778
キョウジ兄さんがエロ過ぎる件について
788それも名無しだ:2006/09/17(日) 21:07:53 ID:djKXNbZz
統夜が行ってる高校は制服じゃなくても良かったよな?
千鳥とテニアが出てるとテニアの制服姿しか思い浮かばん・・・



後何故マサキしか出ないんだ?マサトでも良いような気がするんだが・・・
789それも名無しだ:2006/09/17(日) 21:33:57 ID:TXCDCA4F
>>788
ネタの作りやすさの問題ではないかと
マサトのほうだといろんなことに首突っ込んでくるキャラってできないけど
マサキのほうなら更にマッドサイエンティストも出来るから
790それも名無しだ:2006/09/18(月) 01:33:08 ID:ve+7pjUO
マサトはそういうキャラじゃないしな
791それも名無しだ:2006/09/18(月) 01:59:01 ID:0Q0SyAqn
マサキ「ほう…紫雲のとこの小娘がこの俺になんのようだ?」

テニア「あ、あんたを一流の科学者と見込んでた、頼みがある!」

マサキ「ほう…」

テニア「あるものを作ってほしいんだ…」

マサキ「なんだ?」

テニア「あ…」

マサキ「あ…?」

テニア「あ…アブトロニッk…」

マサキ「それまた懐かしいな」

テニア「!!」

マサキ「?」

テニア「な…なんで知ってんだよー!」

タタタタ…

マサキ「……」


ここからマサキ回想

マサキ「ふはは!ついに手に入れたぞ!これさえあれば俺も腹筋がムキムキマッスル(死語)に…!」

カチッ…ウィィィィン

マサキ「むぅっ!なんだこれは!?ぐ、ぐわぁぁぁぁぁ……!!」

回想終了

マサキ「……」

美久「……ジェル…」
792それも名無しだ:2006/09/18(月) 02:02:21 ID:0Q0SyAqn
訂正

見込んで、た…頼みが

でよろしく
793それも名無しだ:2006/09/18(月) 02:04:47 ID:H1TBEOfp
空白多くて見づらい罠
794それも名無しだ:2006/09/18(月) 02:22:06 ID:NdnHSeib
美久の最後の『ジェル』って何だ?
液体か?どういう意味?
795それも名無しだ:2006/09/18(月) 02:35:21 ID:H1TBEOfp
ヒント:アブトロニック専用ジェルで検索
796それも名無しだ:2006/09/18(月) 15:23:20 ID:5FNVKYEN
テニアは大食い+Dボゥイは変身すると体力を使うので大量に飯を食う=実はテニアは記憶が無いテッカマ(ry

というのはダメなんだろうな
797それも名無しだ:2006/09/18(月) 18:09:31 ID:LjwMt0YX
>>796
そうだとしたら、テニアはきっとテッカマンフォークね
798それも名無しだ:2006/09/18(月) 18:49:25 ID:NZG7jOaO
テッカマンナイフの可能性もあるじゃないか。
799それも名無しだ:2006/09/18(月) 19:04:55 ID:JptirBiw
それを言うならテッカマンテーブルナイフで。
800それも名無しだ:2006/09/18(月) 20:05:55 ID:og+NwAxy
テッカマンチョップスティックなんてどうだ?
801それも名無しだ:2006/09/18(月) 20:45:25 ID:AB4q4JzI
いや、やっぱりテニアならテッカマンドンブリだろ。
802それも名無しだ:2006/09/18(月) 21:49:13 ID:AevKiAFa
そういえばイラストでもマイ丼を持ってたな。
つまりあれがテニアのクリスタルだったわけだな?
803それも名無しだ:2006/09/18(月) 22:13:38 ID:pbdO14F3
>>802
テックセッターで丼掲げるんかいw
804それも名無しだ:2006/09/18(月) 22:18:46 ID:LjwMt0YX
や、意外と様になるかもしれない!?




せっかくだから、ほっぺにおべんとうもつけよう
805それも名無しだ:2006/09/18(月) 22:42:26 ID:9w+PxbdH
テニア「テックセッタァァァァァッ!」
シリアス顔(但し口元におべんと付)でマイ丼を掲げるテニア



…シュール以外のなにものでもないな
806それも名無しだ:2006/09/18(月) 22:54:35 ID:lrEyPJ19
流れ豚切で悪いが、その大食いについて自分の仮説を伴いながらSSにしてみた。



それは、ある秋の日に起こったことだった。
紫雲家の居候オバケこと、テニアが突然倒れるという、前代未聞な事件が起きた。
今テニアは自分の部屋で、呼んできた医者に診てもらっている。
部屋の前では、緊迫した雰囲気が漂っている。
「大丈夫なんでしょうか…?」
「…こればかりは何とも…無事を祈るしか…」
カティアとメルアも、不安を隠し切れないようだ。
かくいう俺も、冷静を装うとはしているが口数は少なくなっていた。
暗い闇が俺の心を覆う。
無事でいてくれ。それ言葉だけが、何度も頭の中で回っていた。
しばらくして、ガチャリとドアが開き、医者が姿を現した。
「どうなんだ、テニアの容態は!?」
「そんなに焦るな。焦ったところで何も変わらないだろう?」
今にもとびかかりそうな俺に対し、医者―木原マサキ―は冷静にそう言った。
何故奴が医者になったかというと、儲かるからだという。
まあ性格に問題ありだが、腕は立つのでこうして呼んだわけだが。
「この俺の調べに寄れば、原因はただの過労だ。このまま休んでいれば何も問題はない。」
その言葉を聞き、俺達は一斉に胸を撫で下ろした。
「そうか…良かった…」
「早く行ってやれ。貴様らも無事な姿を確認したいだろう?」
マサキに催促され、部屋に入る。そこには、
「あ、みんな。」
何時もと変わらない、明るい表情のテニアの姿があった。
「大丈夫か?テニア。」
「うん、えへへ、ごめんね。心配かけちゃって。」
よっと言いながら、テニアは上半身を起こした。
顔色を見る分だと、本当に問題は無いみたいだ。良かった…
ようやく俺の闇の晴れてくれた。
「全く…世話が焼けるんだから。」
「でも良かったですよ。大事に至らなくて。」
カティア達もすっかり安心し、いつものように話し始めた。
「…紫雲、話がある。着いてこい。」
そんな中、マサキは深刻そうな顔で、俺を呼び出した。
誰にも聞かれたくないとのことで、話は俺の部屋で行われた。
「で、何だよ一体。」
「フェステニアの事についてだ。」
マサキがそう言った瞬間、先程よりも暗い闇が、俺の心を覆い尽す。
こうして当人のいない所で話すことと言えば…まさか…
「テニアが…どうしたんだ?」
唾を飲み込みながら、ゆっくりとそう聞く。
マサキの口から次に出る言葉を覚悟するように…
「奴を診察して解ったことがある…。それは…」

807それも名無しだ:2006/09/18(月) 22:55:04 ID:lrEyPJ19
マサキの話は、俺が予想だにしない話だった。
「副作用…だと!?」
俺は思わず、驚愕の声をあげる。
それをマサキは怪訝そうに睨めつける。
「声がでかいぞ。聞こえたらどうする?」
「………本当…なのか?」
信じたくないという気持ちで、消え入りそうな言葉でそう質問する。
「こんなことで嘘を吐くほど、俺は腐っていない。」
だが、マサキはそんな俺の心を踏みにじるように冷たく答えた。
マサキが言うには、テニアの体はサイトロン実験の副作用で、エネルギーを大量に消費する体になってしまったらしい。
要するに、今まで過度の食事を採っていたのは、エネルギーを供給するためであり、
その量を減らせば、身体の衰弱が進み、最悪、死に至ると言う。
今回の現象は、その食糧減少によるものだそうだ。
「そんな…そんなことが…」
今までずっと一緒だったというのに、何故気付かなかったのか。
自分がふがいなくなる。
「気付かぬのも無理はない。奴自身、気付かせないように振る舞っていたからな。俺も次元連結システムで診察するまで分からなかった。」
気休の言葉をかけられても、俺の心は曇ったままだった。
最近、テニアの食べる量は、確かに減っていた。
テニアは自分の体の事を知らなかったのか?
もし、知ってたとしたら、何故減らしたのか?
疑惑は消えない。
「まあ、後はお前らの問題だ。俺はもう帰るぞ。」
役目を終えたマサキは医療器具を持って、ドアに手をかけた。
「あ、ああ。ありがとう…」
「フッ…高くつくぞ。」
不吉な言葉を吐いて、マサキは部屋から出ていった。
先程の疑問を解消するために、早速俺はテニアの部屋に戻った。
「あ、統夜。マサキと何の話をしてたの?」
部屋に入ると、テニアは一人で先程と同じ体勢でいた。
カティア達は部屋にいなかったことから、もう自分の部屋に戻ったんだろう。
「ん?まあ、色々とな。」
ふぅ〜んといい、テニアは首を傾げた。
いつもと変わらない明い彼女だが、その心には、どんな闇が潜んでいるのか。
俺はそれを知りたかった。知って、力になりたかった。
意を決して、質問することを始めた。
「なあ、テニア。お前さ、最近食べる量減らしてたよな。…なんでだ?」
「え?あ、そ、それは、ほら、アタシもダイエットしたいなーって。」
そう聞くと、テニアは視線をそらしながら、ぼそぼそと答えた。
まあ彼女の性格上、そう簡単には答えないだろう。
「命の危険を冒してでもか?」
追い討ちをかけるように言うと、テニアは目を大きくして、こちらを向いた。

808それも名無しだ:2006/09/18(月) 22:56:37 ID:lrEyPJ19
「統夜・・・どうしてそれを・・・」


そう呟くと、テニアはバッと顔を反らした。
余程バレたくなかったのだろうか…。
沈黙が続くが、しばらくすると、テニアは頭を垂らして、重い口を開けた。
「……迷惑、かけたくなかったから。知っちゃったんだ、アタシ。食費が洒落にならないほど、高くついてるって。その原因は、アタシでしょ?だから…」
「…何とかなると…思ったのかよ!バカ!!」
ポツポツと話すテニアの言葉を遮るように、俺は怒声を上げた。
「ば、バカってなんだよ!バカバカバカ!!」
それに対抗するように、テニア顔を上げても大声を出した。
うーと唸るテニアに俺ははぁと溜め息をついた。
「…いいか、テニア。俺にすればな、そんな食費が高くつくよりも、お前が倒れる方がよっぽど嫌なんだよ。」
「え…」
「お前には幸せでいて欲しいんだ。だから…もう、こんな無茶するなよ…。」
ポンポンと頭を叩くとテニアは急に体を震わせた。
「うん……ごめんね…ごめんね……統夜あ……」
「泣くなって…」
ポロポロと流す涙を拭いながら、俺は泣き止むまでテニアの側にいてあげた。



そして、次の日―――
「統夜あ〜!ゴハンゴハン〜!!」
そこには、いつものように、嬉しそうにご飯を食べるテニアの姿があった。
「もう…、少しは遠慮しなさいよね…」
「まあいいじゃないか。そんなカリカリしなくても。」
「そうですね。統夜はテニアには甘いですからね。」
「あれ?ひょっとして、焼きもち妬いてる〜?」
「な、そ、そんなことは…!!」
「はは、そうなのか?」
「違う!わ、笑わないで下さい!もう!!」
今日も食卓では笑顔が絶えない。
確かに食費は高くつくし、辛いことには変わりはない。でも、彼女がこうして笑ってくれるなら、俺はどんな苦労でも堪えてみせよう。
俺にとって、彼女の笑顔は太陽のようなものだから…


最後のほうは力尽いてしまい、おかしくなってしまった・・・。

809それも名無しだ:2006/09/19(火) 05:20:48 ID:tfgGI7iN
テッカマンドンブリと聞いていかがわしいものを想像したやつは俺だけだろうか
810それも名無しだ:2006/09/19(火) 07:46:48 ID:HP60CBRH
その発想はなかったわ
811それも名無しだ:2006/09/19(火) 16:23:27 ID:PQLIUZeE
こんな電波来た。
テニア→テッカマンドンブリ
メルア→テッカマンスウィーツ
統夜→テッカマンナイト
敵のテッカマンは全員テニアの家族。
なお、統夜はテッククリスタルを埋め込んだロボット『グラン』に乗り込んで、テックセッタアアアする。
理論はブレードUのアキと同じで。
カティアは思い付かなかった…
812それも名無しだ:2006/09/20(水) 10:55:20 ID:VXuVATZw
カティアはグリニャーン仮面に変身できるから問題ないよ。
813それも名無しだ:2006/09/20(水) 17:21:59 ID:dFWB+Zap
そういやそういうネタがあったな。
814それも名無しだ:2006/09/21(木) 11:56:04 ID:k8/2wZi+
テニア「とーやー! オーブの近くでこんなの見つけた〜〜!!」
統夜「黄金の、モビルスーツ? こらテニア。だめだろMSなんて拾ってきちゃ、俺は操縦できないんだから、あった場所に返してきなさい」
テニア「…は〜い」
815それも名無しだ:2006/09/21(木) 18:34:19 ID:NC+f0Pjs
売って食費に充てるのかと思った。
816それも名無しだ:2006/09/22(金) 02:07:46 ID:eXz33E5Z
むしろ喰う
817それも名無しだ:2006/09/22(金) 22:53:02 ID:gFfeUF4R
SSを投下するであります。


夏の暑さもすっかり和らぎ、鈴虫の音が秋を告げる。
そんな夜に、俺はテニアと一緒に白玉団子を作っていた。
その理由は単純明快。
今日は丁度満月が見えるというわけなので、
「月見団子食べたい。」
…という膝蹴小姫のわがままから始まった。
満月を見たいではなく、団子を食べたいというところが、テニアらしいと言うか…
最初は市販の団子を買おうとしたが、テニアが自分で作りたいと駄々をこねたので、
こうして自分達で作っているというわけだ。
「ねぇ、水はこれくらいでいいのかなあ?」
「ああ…大丈夫だと思うけど…。」
とは言っても、お互い今まで一度も作ったことがない上、
作業は難航して来たため、次第にやる気が失われていった。
だが、テニアは何処か嬉しそうに感じた。
「嬉しそうだな、テニア。」
「ん?まあね。こうやって統夜と一緒に料理するの初めてだからね。」
テニアは笑顔で答えた。
そう言われて考えてみると、確かにいつも料理するときは、どっちかが一人でやる場合がほとんどだった。
「それに、新しいものに挑戦するのは、何かこう、ワクワクしてこない?上手く作るぞ〜って。」
そういうと、テニアは両手をグッと握り、気合いを露にした。
それを見ているうちに、段々俺にもやる気が沸いてきた。
「確かにな。じゃあ頑張って上手に作るか!」
「うん!よぉ〜し、やるぞ〜!」
お互いのテンションも上がり、もはや台所は戦場と化した。
そして、それから数分後
皿の上には、団子…だと思うものが乗せられていた。
正直、甘そうには見えない…。
「すごい、いびつな形だな…」
「大丈夫だって。アタシと統夜が一緒に作ったんだから、美味しいに違いないって!」
不安がってる俺とは対象に、テニアは自信満々といった表情をしている。
その根拠のない自信はどこから…まあ、そこがテニアらしいけど。
「えへへ。じゃあ縁側にでも行こうか。」
テニアは皿を持つと、そのまま縁側に向かっていった。

818それも名無しだ:2006/09/22(金) 22:54:05 ID:gFfeUF4R
縁側につくと、暗闇の中に真っ白な月が顔を覗いていた。
「わぁ〜!綺麗な月〜。」
月を見るや否や、テニアは感嘆の息をついた。
「そうだな…ここまで綺麗な月を見たのも久々だよ。」
少しも欠けることない満月の美しさに、思わず俺もみとれてしまった。
しばらくの間、俺達はそのままの姿勢で静止していた。
まさに、自然の美しさが生み出した、ラースレイエムと言ったところだ。
「っと、立ちっぱなしてのもなんだから、早く座ろっか。」
「あ、ああ。そうだな。」
テニアの言葉に我に帰り、並ぶように座った。
おそるおそる団子を一つ食べてみると、思いの外美味しく、自然と手がのびる。
「ん、結構イケるな。」
「でしょ?アタシの言ったとおりじゃん。」
テニアはえへへと笑い、すっかり得意気に手を腰に当てる。
そんな何とも可愛らしい仕草に、思わず笑みが溢れた。
それからは、鈴虫の音だけが辺りを包んでいた。
…今も昔も変わらない、闇夜を照らす白い光。
その光は、俺にある記憶を呼び起こした。
あの悲しく、辛く、虚しい日のことを…
「小さい頃はさ、」
ん?とテニアは首を傾げてこっちに目を移した。
「月が嫌いだったんだ。あれを見る度、
嫌でも父さんのことを思い出さなくちゃいけなかったからな。」
父さんという単語を聞くと、テニアは顔を曇らせた。
彼女は知っているからだ。俺の父親のことを…。
「…そっか、そういえば統夜のお父さんは…。」
返事の代わりにコクリと頷く。
「小学校くらい…あ、八歳くらいのころな?よく同級生に言われたよ。
『お前の父さんはお前よりも仕事が大事なんだ』って。」
その同級生の言葉は、俺の心を壊すのには充分すぎる破壊力を持っていた。
それ以来、俺は唯一絶対に信じていた父さんが信じられなくなり、誰かに心を開くことを止めた。
819それも名無しだ:2006/09/22(金) 22:55:17 ID:gFfeUF4R
育ててくれた人がいるのに、一人暮らしをしたのも、そういう理由から来ていた。
言い終えると、テニアは寂しそうに顔を背けた。
「…そっか、統夜も辛い思いをして、生きて来たんだね。…全然分からなかったよ。」
「まあ、な。でも、今ではお前がいてくれるから…な。本当に感謝してるよ。」
そう言うと、テニアはえへへと言いながら、照れるように頭をかいた。
「…なぁ、テニア。もし、俺に子供が出来たらさ、家庭と仕事を両立出来るような男になりたいよ。子供に俺のような苦労を背負わせることの無い、立派な父親に…って、テニア?」
テニアは焦点が合ってない目で、こっちを呆然と見つめていた。
心なしか、顔が赤くなってる気がするが。
「子供って…もうそんなことまで考えていたの…?」
ここで俺の頭のなかで読解が始まった。
俺は子供が出来たらといった。先程の彼女の反応から察すると、テニアはその言葉を、俺とテニアの間に子供ができたら…と解釈した、ということか…。
あながち間違いじゃないが…
そう理解した瞬間、急に体温が上昇しだした。
つまり、俺は知らぬ間に、彼女にプロポーズしたということになる。
そう思うと、無茶苦茶恥ずかしい。
「…あ、あのな、いやな、その…」
「あ、あああ、アタシはいいんだよ?むしろやっとその気になったんだ…みたいな…」
弁解しようにも、テニアはすっかり暴走していて、こちらの言葉を聞耳もたずな状態になっていた。
「いや、だからな、あの、その…な?」
「子供は何人がいい?やっぱり二人?出来るなら、男の子と女の子、どっちも欲しいな…。統夜とアタシの子ってことはきっと…」
彼女の暴走は止まらない。余程プロポーズ(みたいなものが)嬉しかったのだろうか。
「スティ!テニアスティ!!」
「あ、その前に式を挙げなきゃね!ちょっと早すぎるかもしれないけど…」
「だーかーらー…」


涼しい風が吹く空の上、月は見守るように、彼等の頭上で輝き続けていた…


・・・お粗末でしたね。ホントはおまけがあるのですが・・・

820それも名無しだ:2006/09/22(金) 23:03:09 ID:Y8puxN41
>>819
GJ。ドンとこい。
821それも名無しだ:2006/09/23(土) 02:46:58 ID:jATitS/U
>>819
(*´∀`)b イイネェ!GJ!

こんなに萌えるの読んだら寝れないや
822それも名無しだ:2006/09/23(土) 18:47:10 ID:zMSkT7TB
GJ!!。何でこんな文がかけるのか不思議なくらいだ・・・

とにかく良かった
823それも名無しだ:2006/09/23(土) 22:04:47 ID:kpMyxD2E
お粗末なんて言うな!
素晴らしいな作品じゃないか
824それも名無しだ:2006/09/23(土) 22:59:25 ID:g4UG92l7
恐ろしく和んだ
GJ!
825819:2006/09/24(日) 00:54:19 ID:wA6msGXw
うう・・・こんな文章にGJしてもらえてありがたいです。
GJしてくれた皆さんこそがGJであります!
では、>>820さんのお言葉に甘えて、おまけを投下します!!


あの日と同じ、満月が良く見える、秋の夜。
テニアは、先端が茶色い赤髪の少女に、あのときのことを嬉しそうに話していた。
「とういうわけで、お父さんとお母さんはめでたく結婚したのでした〜。
メデタシメデタシ。」
「へえ〜!父さんってば、随分とロマンティックな告白したのね〜!!」
もう八歳になる娘は、目をきらきらと輝かせて、テニアの話を聞いていた。
「まあ、な。俺としては恥ずかしい記憶なんだがな。」
必然的に近くにいる俺も、話を聞かされているうちに、段々顔が熱くなるのを感じた。
昔のこととはいえ、恥ずかしいものは恥ずかしいものだとよく実感した。

・・・あれから、何年もの月日が流れた。
辛いことも、苦しいことも一杯あったけれど、とても幸福だと感じている。
この幸せを失わないためにも、俺はこれからも強く生きていきたい。
あの日月に誓ったことを、胸に秘めながら・・・。

826それも名無しだ:2006/09/24(日) 14:14:07 ID:zfFpkmtX
(*´Д`*)ハァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!
GJッ!!
827それも名無しだ:2006/09/24(日) 21:38:37 ID:bpxcWaB0
俺の言葉をGJだけにするきか!


ちなみに怒ってるわけじゃない・・・めちゃくちゃ良いんだ・・それだけだ
828それも名無しだ:2006/09/25(月) 02:24:32 ID:/9JzrFSL
俺を殺す気か!?
829それも名無しだ:2006/09/25(月) 11:29:34 ID:mOkfdnFf
テニアのテーマ曲は機体によって合う合わないの差が激しいな。
クストにはマッチしているのにラフトは・・・
830それも名無しだ:2006/09/26(火) 13:01:26 ID:RIgTnjT5
最近めっきり寒くて、風邪ひいた…
というわけで、風邪をひいた統夜を看病する、テニアのSSを製作してます。
今日、明日には投下します…。
831それも名無しだ:2006/09/26(火) 13:27:25 ID:TA2RjuyH
>>830頼んだ!
832それも名無しだ:2006/09/26(火) 21:50:11 ID:TA2RjuyH
833それも名無しだ:2006/09/27(水) 20:03:13 ID:ikXIL2AF
待たせた割には、あまり良い出来に仕上がらなかった・・・。
とりあえず、投下。

統夜が風邪をこじらしたというわけで、アタシは(学校をサボって)彼の看病をすることにした。
「大丈夫?統夜。」
「ゲホッ!あ〜、何とか…。ゲホッ!ゲホッ!」
統夜はゲホゲホと苦しそうな笑顔でそう答えた。
アタシに心配かけまいとしているのは、嬉しいんだけど…
「……全然駄目っぽそうじゃん。」
こんな状況になっても、自分のことより相手を気遣うとはね…
まあ、そこが統夜の良いところなんだけど。
「あ、そうだ。コレ。」
アタシはジャーンと言いながら茶碗を持ってきた。
「…お粥か?よく作れたな。」
中身を見るや否や、統夜は感心するように、お粥を見つめた。
「うん。風邪にはこれがいいって、かなめに教えてもらったんだ。」
えへへと笑いながらいうと、涙腺が緩んだのか、統夜は目をうるませた。
「すまないな…。わざわざ俺のために…」
「こ、これくらいお安い誤用…じゃないや、御用だって。」
喜んでくれるのは嬉しいけど、そこまでリアクションが激しいと、逆に照れ臭くなるな・・・。
茶碗を渡そうかと思ったが、アタシの中に、悪戯の悪魔が降りてきた。
「はい、あ〜んして〜。」
アタシはお粥をすくったスプーンを統夜の口の前まで運んだ。
「・・・・・・あの、テニア?これは…」
わけが分からないというように、統夜は頬を赤くしてそう言った。
「だからあ、ほら、あ〜ん、してってば。」
何故だかアタシも恥ずかしくなり、ぎくしゃくした口調で答えた。
一度はやってみたかったものの、いざ実践すると恥ずかしいと実感した。
「…あ……あ〜ん」
観念したからか、統夜は恥ずかしそうにゆっくり口を開けた。
その中にスプーンを入れ、取り出すと、統夜はもぐもぐと口を動かした。
「うん、美味しい。良くできてるよ」
統夜は微笑みながら誉めてくれた。何か素直に嬉しい。
「本当?よかった〜。じ、じゃあ…」
「いや、今度は自力で食わせてくれ。」
癖になってきたから、もう一回やろうとしたが、統夜に茶碗とスプーンを取られてしまった。
残念。

その後は薬を飲ませたり、冷やしたタオルを額に乗せたりしている内に、
統夜はすやすやと寝むっていた。
最初は統夜の睡眠の邪魔にならないように、部屋に戻ろうとしたが、
統夜の寝顔があまりにも可愛らしいので、そのままじっと見つめることにした。
早く良くなってね、と思いながら…

看病ネタといいながら、あ〜んしてネタが書きたかっただけかも・・・。
反省はしているが、後悔はしていない。
834それも名無しだ:2006/09/27(水) 20:16:34 ID:psv61a+H
後悔?なぜする必要があるんだい?
835それも名無しだ:2006/09/28(木) 07:50:19 ID:7UTSzbZq
後悔などしなくていい。
君には私から最高のGJを贈ろう。
836それも名無しだ:2006/09/28(木) 08:41:58 ID:gN/5Ykc0
>>833
GJ

でもって看病の結果テニアが風邪引いて統夜が看病>統夜が風邪ry
837それも名無しだ:2006/09/28(木) 09:58:32 ID:FgSTUsbG
>>836どちらかと言えば、
統夜が風邪ひく→テニアが統夜の体を温めるために肉体的な(ry
838それも名無しだ:2006/09/28(木) 10:06:47 ID:dbUnxC2F
>>837
あら やだん (´∀`)
839それも名無しだ:2006/09/28(木) 10:28:44 ID:0SfOwtCS
>>837
話を聞いた千鳥に、ハリセンの刑だな宗介
他に手段が無い場合の処置と、熱が下がらないから最終手段は、ちょっと違うぞテニア

・・・尻にネg(ry
840それも名無しだ:2006/09/28(木) 12:46:32 ID:y5TsmTnn
テニア「風邪はね尻にネギを入れると治るんだって」
統夜「そうか。だったらおれのネry


こうですか?わかりません(><)
841それも名無しだ:2006/09/28(木) 13:00:42 ID:ABqYErSf
エッチなのはいけないと思います!!
842それも名無しだ:2006/09/28(木) 13:01:32 ID:ABqYErSf
>>841
エッチなのはいけないと思います!!




だが、見てみたいと思ったのも私だ。
843それも名無しだ:2006/09/28(木) 19:54:55 ID:j249L/WG
>>842
エッチなのはいけないと思います!!







だが、それがいい
844それも名無しだ:2006/09/28(木) 20:01:36 ID:w2AxVfdB
ぼくは・・いやだ!
845それも名無しだ:2006/09/28(木) 20:30:13 ID:FgSTUsbG
やはり皆好きなんだな。
846それも名無しだ:2006/09/29(金) 02:16:21 ID:Egpi2cB5
ゲイル先輩が物陰から見ています
847それも名無しだ:2006/09/29(金) 03:20:52 ID:uRmjYMwu
絶望せよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!( ゚д゚ )
848それも名無しだ:2006/09/29(金) 04:24:33 ID:dH2IQ/Il
ライダーニーが必殺の仮面ライダーテニアに蹴り殺される夢を見てこんな時間に目が覚めた
なんか統夜がマイケルジャクソンと朝青竜にボコられててそれを助けにやってきて俺を蹴ったんだ
849それも名無しだ:2006/09/29(金) 05:41:52 ID:clBR3MFF
それじゃ只のとばっちりじゃないかw
850それも名無しだ:2006/09/30(土) 00:21:26 ID:1M0Aj9an
とばちりを受ける・・・
つまり
ライダーニー(C):攻撃6500、射程1(敵味方識別なし)
ということか?
851それも名無しだ:2006/09/30(土) 00:39:21 ID:h3DNJlHV
投下しますよ。
852それも名無しだ:2006/09/30(土) 00:41:40 ID:h3DNJlHV
「実はな・・・」

それを切り出すためにはかなりの勇気を要した。

「えーっと、受け入れは決まったけどフューリーの立場はまだまだ不安定だろ?で、今も度々話し合いが行われてるわけだ。でもやっぱりなかなか上手くいかないみたいでさ。で、お鉢が回ってきたというかなんと言うか・・・ほら、俺はフューリーと地球人のハーフだろ?
 折衝役として最適らしいんだよ。クストウェルのこともあるし。そう言われれば無下に断るわけにも行かないわけで。それで急遽参加せざるを得なくなっちゃってさ。
 いや、俺自身驚いてるし本当に申し訳ないと思ってるんだがその・・・話し合いの日が次の日曜なんだ。」

案の定、正面に座る少女の表情が曇る。
長い説明やいいわけを排除して簡潔にまとめると、結局は『約束を守れない』と言うことだったからだ。
「悪い!絶対この埋め合わせはするから!」
結構前からの約束で、テニアがとても楽しみにしていたことを知っているからこそ、統夜は真剣にそのことを詫びた。
「・・・いいよ。仕方ないよ。」
その誠意が伝わったのか、テニアはあっさりそれを許した。
「アタシだって統夜の立場はわかってるつもりだし。・・・でも今度絶対連れてってよ?」
「!ああ、約束する。」
緊張が解けたのか統夜は椅子の背もたれに体を預けて、一息ついた。
「・・・よかった。すごく怒るんじゃないかと思ってたよ。」
「む。何それ?アタシだってそのくらいの分別はあるよ?」
「ごめん。でも本当によかった。シャナさんにどうしてもって頼まれたから断りきれなくてさ。」

ガン!!

フリスビーのように回転しながら飛来したお盆の一撃を額に喰らい、統夜は昏倒した。
「統夜のバカ!!」
そう言い捨ててテニアはリビングを後にした。
自分より他の女性を優先されて怒らない女性はまずいない。
しかし統夜にとってもテニアにとっても不幸なのは、テニアが怒った理由を統夜が全く理解できていないことだった。
853それも名無しだ:2006/09/30(土) 00:43:10 ID:h3DNJlHV

次の日、テニアが目を覚ますとすでに統夜は家を出た後だった。
置手紙によると準備やらなにやらの関係で早めに行かないといけないらしい。
昨夜の事に対する謝罪の言葉で締めくくってある手紙を読み終え、テニアは自問した。


少し大人気なかったかもしれない。
統夜も言ってくれれば見送りぐらいしたのに。気を遣ってくれたんだろうけど。
それとお盆を投げたのもやりすぎだったかも。いや、でも一方的に約束を破られたわけだしアタシにも怒る権利はあるはずだ。
それでもお盆はまずかったかな?リンゴくらいにしとけばよかったかも。
でも食べ物を粗末にするのは・・・じゃあ何なら良かったのかな?
・・・基準がよくわかんない、保留。
って違う違う!怒ったそもそもの理由は統夜にデリカシーが無いからだ!
そりゃフューリーの関係だからシャナ=ミアさん絡みだってのはわかってるけどさ。
わざわざ名前を出さなくてもいいじゃん!ホントに無神経なんだから!
うん、やっぱり統夜の方が悪い。
総合で7:3・・・いや6:4くらいで統夜が悪い!

「うん。」
結論が出て納得すると、すぐに怒りが霧消した。
根が単純なため、怒りが持続しない性質なのだ。
怒りが去った後、今度は退屈が襲い掛かってきた。
「あー・・・・暇だな。」
ソファに寝転がって唸った。
この三連休は統夜と適当に何かして過ごそう、くらいにしか考えていなかったため、
当の統夜がいなくなった今、テニアの予定は見事なまでに白紙になっていた。
「統夜の持ってるマンガは全部見ちゃったしなー。」
もう一度ドラゴンボールでも読み直そうかと考えたが、却下。
三日前に読破したばかりだ。
「あ、カティア達と遊べばいいんだ!」
折角の休日を何も自分一人で過ごす事は無い。
そう思い立ち、番号をプッシュする。
854それも名無しだ:2006/09/30(土) 00:44:19 ID:h3DNJlHV

プルルルルルル、プルルルルルル、
何度かの呼び出し音の後、回線が繋がった。
『・・・はい。』
「あ、カティア?アタシ!・・・何か元気ないね?」
『ちょっと疲れてるのよ。何か用?』
「んー、暇だから一緒に遊びたいなーって。」
『悪いけどちょっと今は、え?』
受話器の向こう側でなにやら話し声が聞こえる。
「?もしもーし?」
『ごめんなさい、なんでもないわ。ねぇテニア、暇ならバイトしてみない?』
「バイト?」
『ええ、この三日間だけだけど待遇はいいわよ。日給一万二千円、バイト終了後は打ち上げで焼肉ですって。』
「ホント!?やるや、っと、それってどんな仕事?まさか怪しい仕事じゃないよね?」
『・・・仕事の内容は細かい雑用みたいなものよ。心配しなくても身の危険は無いわ。』
「んー・・・じゃあやってみようかな。」
『助かるわ。じゃあ今から言う住所に来てくれる?』
「あ、待って!メモするから!」


「・・・ここだよね?」
手元のメモを確認。間違いない。
テニアの目の前にあるマンション。ここが職場のようだ。
メモに書いてある部屋に着くと呼び鈴を押した。
しばらくすると中から部屋の主が姿を現した。
「いらっしゃーい♪」
「え?ヒカル?」
部屋の主、アマノヒカルは満面の笑みでテニアを迎え入れた。
855それも名無しだ:2006/09/30(土) 00:45:31 ID:h3DNJlHV

「いやあ助かったよぉ。アシの娘が風邪でどんどんやられちゃってさぁ。」
「アシ?」
「アシスタント。ほら私、漫画描いてるって前言ってたでしょ?ここが仕事場だよ。」
「へぇ・・・・」
案内された仕事場では妙に疲れた様子のカティアが原稿と格闘していた。
「・・・・来たのね。」
人生に疲れたような顔をしている。とても十代とは思えないほどだ。
「カ、カティア?」
「貴女もすぐにこうなるわ。この仕事は過酷よ。」
言い知れぬ不安が悪寒となり背筋を走った。
「ね、ねぇヒカル。仕事ってどんなの?アタシ、マンガなんて描けないよ?」
「大丈夫大丈夫!テニアちゃんにやってもらうのは簡単なところだから。
 その他にも掃除とか食事の準備とか買出しとかしてもらうことになるから。」
「それなら・・・そういえばどんなマンガ描いてるの?」
「見たい?そぉだよねぇ♪はい、これがこの前出したやつ。」
手渡された薄い冊子の表紙にはやたらと線の細い美男子が二人。
頬に傷のあるワイルドな男とクセっ毛気味でやや影のある感じの男。
どちらにも非常に見覚えがあった。
「これって・・・・」
「うん、主人公のコースケとソウヤ。ささ、中も見て中も見て。」
その中身は――


856それも名無しだ:2006/09/30(土) 00:47:00 ID:h3DNJlHV

「アタシ急用出来たから帰るね!」
鉄砲玉のように飛び出そうとしたテニアに、これまた弾丸のような勢いでヒカルが飛びついた。
「逃がさないよ〜!こっちももうぎりぎりだからね。」
「やだー!放せー!」
「でもテニアちゃんが逃げちゃうとカティアちゃんが大変な事になっちゃうかもよ?」
「う・・・」
カティアと目が合った。
とてもとても疲れた目をしている。
決して口にはしないが、『助けて欲しい』本心ではそう思っているだろう。
「だからまあ、ここは人生経験だと思って手伝ってくれない?ね?」
両手を合わせて懇願するヒカル。
正直嫌だった。
しかし見捨てていくのは忍びない。

結局、テニアには引き受ける以外に選択肢は無かった。
ただこの人生経験が今後役に立つ事は無いであろう事だけは確信できた。


「カティアはなんでこの仕事を?」
「ゲキガンガーのDVDBOXに釣られて・・・アレ高いから・・・いまさら辞める訳にも・・・」
後悔やら未練やらが綯い交ぜになった表情で溜息をつく。
色々大変なようだ。
「う・・・」
原稿に目を落とすとなんとも目に毒な光景が繰り広げられている。
なるべく見ないように指定された場所を黒く塗りつぶしていく。
時折襲って来る、全て塗りつぶしたくなる衝動を抑えるのに酷く苦労した。
「ねぇヒカル。なんで相良と統夜なの?」
「違う違う。コースケとソウヤ。」
「いやどう見てもこれは」
「気にしない。こういう男の子の方が受けるんだよねぇ♪」
統夜には絶対秘密にしておこう。
そう決意した。
「・・・そもそも何で男同士なのさ?」
「そういう需要があるからだよ。」
「ヒカルが好きだから描いてるんじゃないの?」
「まぁ嫌いじゃないけど、一番の理由は売れるからかな。アシの娘達にもお給料払わないといけないし。
 それに期待してくれてるお客さんもいるしね。」
「じゃあヒカルはどんなのが好きなの?」
「SFかな。パイロットになったのもその経験を漫画に活かすためだったし。でもこれはあんまり売れなかったんだよねぇ・・・」
「へぇ、どんなの?」
「そうだねぇ・・・まとめると『意思を持ったロボットが色々な困難に立ち向かっていくお話』かな?」
「あ、それおもしろそう。」
「ほんと?じゃあ後で読んでみて!感想聞きたいし!」
「うん、いいよ。」
「・・・二人とも手が止まってるわよ。」
「「すいません。」」

857それも名無しだ:2006/09/30(土) 00:48:28 ID:h3DNJlHV
以下職場風景


「そういえばメルアは?」
「さすがに巻き込むわけには・・・ね。」
「そうだね・・・ってアタシはいいのか!?」


「・・・Eボウイって何?」
「エロボウイの略。ヴォルテッカランサーでコースケとソウヤに襲いかかるってかんじ?」
(アキさんに知られたら殺されそうね。)

「テニアちゃんもうちょっとこう、腰をダイナミックな感じで・・・そうそう、いいポーズ!」
「うぅ、恥ずかしいよぅ・・・」
「割り切りなさい。」
と、自分のすぐ下で四つん這いになっているカティア。
「カティアも真っ赤じゃん。」
「・・・仕方ないじゃない!」


「いま気付いたんだけど日給一万二千って二十四時間労働だと実質時給五百円だよね?」
「睡眠時間が二時間あるから五百四十五円よ。」
「大して変わんないじゃん・・・・あ、日の出。」


三日後の夕刻。
「いやあ、ありがとう!二人のおかげで何とかなったよ!」
「あ、あはは・・・どういたしまして・・・」
「どうする?これから焼肉行っちゃう?」
「それはまた明日で。いまは帰って寝たいわ・・・・」
「アタシも・・・・・」
「そっか。それじゃまた明日連絡するね。お疲れ様〜♪」
二人はのろのろと手を上げると覚束ない足取りで帰路についた。
「・・・元気だね、ヒカル。」
「そうね。」
「・・・・疲れたね。」
「そうね。」
「・・・・・身の危険は無かったけど、精神的に危険な仕事だったね。」
「そうね。」
「・・・・・・まぁいいか、じゃあ明日学校で。」
「そうね。」

858それも名無しだ:2006/09/30(土) 00:49:46 ID:h3DNJlHV

「ただいま〜・・・」
「おかえり。」
フラフラになりながら家に辿り着くと統夜が出迎えてくれた。
「結構早く終わってさ、それで、その、これから飯でも食べに行かないか?」
「・・・ごめん、ちょっと眠いから寝る。」
「!?」
自室へ向かうテニアの背中を見送りながら統夜は戦慄していた。
「まずい・・・飯でも許してくれないくらい怒ってるのか・・・・」
先日の一件はこれで解決するものと考えていたが甘かった。
統夜は頭を抱え込んで唸った。
「どうすればいいんだ・・・・」
もっともテニアの中では先日の一件は既に過去の出来事となっていたのだが。

ピンポーン!!

「?誰だ?」
思考を一時中断して玄関に向かう。
ドアを押し開けると意外な人物が立っていた。
「ヤッホー、紫雲くん久しぶり♪」
「ヒカルさん?」
「いやあ、テニアちゃんにこれ渡し忘れててさぁ。」
薄いA4サイズの封筒を手渡された。
「何ですか、これ?」
「テニアちゃんが読みたいって言ってた本。あ、私が描いたんだけどね。紫雲くんもよかったら読んでみて。」
「はぁ・・・」
「テニアちゃんに色々手伝ってもらってありがとうって言っといてね、じゃーね!」
「あ、ちょ」
引き止める間もなく出て行ってしまった。
手渡された封筒に目を落とす。
「なんなんだ?テニアが読みたいって?」
とりあえずソファに座り、封筒を開ける。
表紙には可愛らしくディフォルメされた男の子(角付き)が描かれていた。
いわゆる“ロボットの擬人化”というやつなのだが、その方面に疎い統夜には妙なコスプレをした男の子にしかみえなかった。
表紙からはさっぱりジャンルが読めないため、さっさと中身を確かめる事にした。

859それも名無しだ:2006/09/30(土) 00:50:36 ID:h3DNJlHV

『 ド ス ハ ー ド 』

ゴーショーグンを倒すべく出撃したドスハード
だが、それはサバラスの巧妙な罠だった。

「ゴーフラッシャースペシャルさえ喰らわなければ・・・こんなやつらなんかに・・・!」
「よかったじゃないですか ビムラーのせいにできて」
「んんんんんんんっ!」
「へへへ、おい、ニナを用意しろ。たっぷり罵倒してやる。」
「こんな奴らに・・・くやしい・・・!でも自爆したくなっちゃう・・・!」ビクッビクッ



「・・・・・・・・。」
瞑目。
深い、深い絶望がゆっくりと統夜を呑み込んでいく。
「・・・・・・・・・・・・俺のせいなのか・・・・・・・・・・・」

860それも名無しだ:2006/09/30(土) 00:52:01 ID:h3DNJlHV

次の日の朝

「おふぁよ〜・・・」
眠たげに目をこすりながら起きてきたテニア。
その目に結局眠れなかったため、酷く憔悴した表情の統夜が映った。
「おはよう。」
「・・・どうしたの?すごい顔だよ?」
「いや、なんでもないよ。それよりさ、今日帰ってからどこかに行かないか?」
「え?」
「いいけど・・・っていうか嬉しいけど一体どういう風の吹き回し?」
「いや、これからはさ、もっとテニアとの時間を大事にしようって思ってさ。」
妙な趣味に走る暇が無いくらい一緒にいよう。
それが考え抜いた末に統夜が出した結論だった。
「・・・えへへ、ありがと。」
「・・・こちらこそ。で、どうする?焼肉でも行くか?実はちょっとだけどお金も」
「 あ ! ! 」
声を上げて固まるテニア。
「どうしたんだ?」
「ごめん、今日ヒカルとご飯食べに行く約束してたんだった。また明日でもいいかな?」
今度は統夜が固まり、

そして倒れた。

「統夜!?」
「先手を・・・お願いします・・・そっちに連れて行かないでください・・・お願いします・・・」
「と、統夜が壊れた!?」

紫雲宅、門前
「騒がしいですね、何かあったんでしょうか?」
「・・・大体わかるわ。私の所にも持って来てくれたから。」
「え?」
「なんでもないわ。行きましょう。多分、待ってたら遅刻しちゃうわよ。」
「いいんですか?」
「二人に任せるしかないわ。」
「はぁ・・・」
さっさと踵を返すカティアに、不思議そうな顔をしながらもメルアも続く。


その後、致命的な事実を隠しつつ、誤解を解くのにテニアは酷く苦労することになった。



==
どうみてもアレがやりたかっただけです。本当に(ry
ごめん。でも後悔はしていない。
あと、ヒカル可愛いよね。
861それも名無しだ:2006/09/30(土) 08:28:09 ID:NSH042n4
ドスハードwwwww
862それも名無しだ:2006/09/30(土) 09:38:01 ID:xvNsryCJ
>>861
ニ○「お願いだからそれ以上言わないで!」
863それも名無しだ:2006/09/30(土) 13:22:16 ID:D1dDb1+H
GJwww
最高www
すれ違いながら誤解を増していく二人が素晴らしいオチへたどり着く様が良いwww
864それも名無しだ:2006/09/30(土) 20:56:29 ID:WrPepEtu
何となく思いついた。反省はしていない。後悔も・・・・・していないと思う。


「ねぇ統夜〜?」

夕食後のひと時。
テレビを見てまどろむ、そんな日常に浸っている統夜に、テニアが声をかけた。

「統夜ってさー?あんまりご飯とかお菓子とか食べないよね〜?」
「あんまり食べ過ぎるのもどうかと思うけどな。家計が火の車だ」
「それ、暗に私に文句言いたいだけでしょう?」
「暗にじゃない。明確に、だ」

テレビでは有名なラーメン屋、大食いの店などが次々に出ており。
そのたびにテニアは羨ましそうに画面を見ては、その店の場所を知って落胆する。
恋仲の少女のそんな姿を見ていると、本当に一人の等身大の女の子だ。


大食いさえしなければ。

「そういえばさ?」
「どうした?」
「・・・統夜の唇も美味しそうだね?」
「・・・・・・・・・人食に走るつもりか」
「そうじゃないよ。ただこうやって、」

はむっ、と。
統夜にとっては全くの不意打ち。
テニアは、統夜の唇に舌を這わせた。

「うん、美味しいよ」
「・・・タンとか言うなよな」
「言わないよ。・・・でも、今度は、ちゃんとしたいな」
「なら、最初からそうと」
「えへへ♪」

少しばかり(少し?)大食いのきらいがあって、少しばかり口が悪くて。
でも犬か猫のようにじゃれ付く少女と2人で暮らす日々も。
少しばかり、刺激が出来たかな、とか思ってしまう、統夜のある夜だった。


865それも名無しだ:2006/09/30(土) 21:07:04 ID:ftwSomYv
>>864
何て破壊力(萌力)だ……!
俺みたいな雑魚は一撃死だぜ……。GJ!!
866それも名無しだ:2006/09/30(土) 21:41:30 ID:WrPepEtu
そういえばJを発売日に買って、コミケ用にJの三人娘+@での恋愛ゲームとか作ってたな。
ダチが絵、俺がシナリオ、音楽は知り合いのバンドに頼んで・・・・。



まぁお蔵入りしたけどね。
867それも名無しだ:2006/09/30(土) 21:47:21 ID:5i8j0RN7
>>864
GJ!
で、そのうちじゃれ合いから乱れ合いに(ry
868それも名無しだ:2006/09/30(土) 22:48:15 ID:WrPepEtu
暇つぶしにもういっちょう!やっぱ反省してないです。

【冷たい世界・前編でのやりとりのあと、主人公機の中での会話】

「ねぇ統夜、統夜の好きな人ってだれー?」
「・・今はそんな事言ってられないだろう」
「カティア?メルアかな?」
「ほら、行くぞ」
「若しかしてイズミさん?大穴でさやかちゃんかも・・」
「・・・あのなぁ」
「あ、でもユリカちゃんは駄目だよ?アキト君にゾッコンだから」
「ゾッコンって・・いまどき使わないぞ」
「ぶーぶー!じゃあ統夜の好きな人教えてよー!」
「・・・ま、いいか」
「え、ホントに教えてくれるの!?」
「なぁテニア」
「ん、何?」
「戦いが終わって、俺たちが無事に帰れたら・・・」
「うんうん、告白するの?」
「2人で一緒に暮らそう。ずっと、一緒でいよう」
「・・へ?それって・・」
「これ以上は言わないぞ」
「うん。・・ずっと、一緒。一緒に居たいな。統夜の、誰よりも近くで」
「約束、だからな」
「嘘ついたら、毎日おなかいっぱいになるまでご飯奢ってもらうからね?」
「はは、そりゃ厳しいな・・・・」
「(統夜だけが犠牲なんていやだから。もし統夜が命をかけるなら、私も・・)」
「(テニアは、俺が守ろう。守らなくちゃいけないんだ。・・俺の命に代えても!)」


いやいや、変なのでゴメンナサイ。
会話分だけでやろうとしたけど出来ませんでした。
869それも名無しだ:2006/09/30(土) 23:28:45 ID:9gidSoBk
ゴメン。俺、>>868にかける言葉がGJしか思いあたらん。
870それも名無しだ:2006/09/30(土) 23:50:29 ID:DFmWO1fV
>>868
くう!これはまたすさまじく萌えるSSを出しましたね・・・!!GJです!!

風邪のときのSSを出したものですが・・・
リベンジSSを投下しますが、構いませんね!!


統夜が風邪を引いた日の夕方頃。
休養を取ったお陰か、統夜の顔色はすっかり良くなっていた。
「36.8度…もう大丈夫だね。」
体温計も、彼の風邪が完治したことを告げていた。
「ああ、これもテニアが看病してくれたお陰だな。」
微笑みながらお礼を言う統夜に、アタシは照れを隠しすように、えへへと笑った。
「…そうだ。お礼に今度、何処か一緒に出かけないか?」
「え!ホント!?」
思い出したかのように出た彼の提案に、アタシは思わず大声で聞き返した。
何せ、統夜からこうやって誘いを受けるなんて今までなかったしね。
…まさか、ドッキリ、だったりして。
「ああ。ほんのお礼ってことで。今度の休日に何処に行きたいか決めといてくれ。」
だが、彼の発言から察するに、どうやらドッキリではないみたいだ。
…………ということは、本当に統夜と……!!
「う…うん!あ、そろそろカティア達も帰ってくる頃だし、夕食の用意をしてくるね!!」
高ぶる心を押さえながら、統夜の部屋から出たアタシは、
いぃやったあああ!!
心の中でそう叫んで、スキップしながら台所に向かった。
カティア達には悪いかもしれないけど、まあ、ほら、アタシの精神コマンドに、
『友情』は無いしね!!

そして、運命の日当日。
「えへへへへへへへ〜。統夜とデートー♪」
すっかり有頂天になったアタシは、
この時のために…そう!この時のために買ってきたワンピースに着替え、
鏡の前でクルクルと回っていた。
そして、髪にはいつもの髪飾りではなく、ハイビスカスの花に似せたものを付けてみた。
…うん、大丈夫。これならきっと、妹には見られない。
「じゃあ行ってきま〜す!!」
約束の時刻となり、アタシは急ぎ足で家を出た。
ちなみに、統夜はアタシが出る二十分前に出ていて、
カティア達には、友達と遊びに行くと伝えているから、ばれることは無い。
はやる心を抑えながら、アタシは統夜と待ち合わせした場所に急いだ。
そう・・・『ふもふもランド』に!!


「・・・匂うわね。」
「・・・はい。とっても匂います。」
テニアが出て行ったのを確認すると、二人は顔を曇らせて、お互いに向き合った。
「最近、妙にテニアが嬉しそうだったわね。そして、今日に限って二人して外出・・・。」
「これは、何かあると見て、間違いないですね。」
そう、ここ最近、二人の言動には怪しいものを感じていた。
要するに、テニア達の計画は、見事にばれていたというわけである。
「・・・追跡してみる?」
「・・・はい。」
背景にゴゴゴゴゴという効果音が付きそうな形相で、カティアたちは追跡を開始した。
871それも名無しだ:2006/09/30(土) 23:51:42 ID:DFmWO1fV
ふもふもランドの入り口に着くと、アタシはすぐさま、
キョロキョロしている統夜の元に向った。
「ごめんね〜!待たせちゃって。」
「ん。いいよ、これくらいなら。」
統夜は手をブンブンと振りながら、そう答えた。
今日の統夜はいつもと違い、すこしだけおしゃれをしていた。
何ていうか・・・こう・・・かっこよく見える・・・。
「どうした?何処か悪いところでも?」
統夜は不審そうに眉を寄せて、アタシのほうに顔を寄せてきた。
「あ、なんでもないよ。」
首を振って答えると、アタシは突然統夜の腕に絡みついた。
「お、おい。」
統夜は慌てるようにこっちを見ているが、アタシは構わずに顔を寄せた。
「えへへ、いいじゃん。今日くらいは・・・ね?」
そういうと、統夜は観念したように笑って、一緒に歩いてくれた。
今日くらいは・・・統夜の彼女になっても、バチは当たらないね?
休日だからか、ふもふもランドは家族やら、カップルやらでにぎわっていた。
ふもふもランドについてやることといえば・・・、
「いたいた!ボン太君だ〜!!」
そう、ボン太君と記念撮影だ。これ最強。
アタシたちが見つけたボン太君は、服は緑だけど目が黄色い、
見たことがないタイプのボン太くんだった。
「へえ、新しいタイプのボン太君なんだな。」
「ふもふもしてて、気持良い〜。」
統夜が意外そうに見ている傍ら、アタシはボン太君に抱きついて、
そのふもふもっぷりを堪能した。うん、気持良い。
「ふもっふ。」
だけど、ボン太君は何処か不機嫌そうだった。・・・なんでだろ?
「どれどれ?・・・へえ、どんな素材で出来ているんだろうな。」
「ふ・・・ふもっふ!!」
統夜が触ると、ボン太君は恥ずかしそうにその手を払った。何でだろ?
「・・・嫌われたのかな・・・?」
「ふも!?ふもふもふも!ふも、ふもっふ!!」
統夜が寂しそうに笑うと、ボン太君は慌てながら弁解するように言葉を発しているが・・・
「・・・なんて言っているか、わかんないね。」
こっちにしては、ふもふもとしか言っていないため、
その言語を読解するのは不可能だった。
「あ、そこのボン太君〜!写真お願いします〜!」
偶然見つけた、もう一体の新種ボン太君(目と服が青い)を見つけたアタシは、
早速記念撮影のお願いをした。
「ふもっふ。」
承諾してくれたボン太君にカメラを渡すと、
アタシはボン太君をはさむような位置で統夜と並んだ。
「ふも、ふも、ふもっふ!!」
パシャリという音と共に、ライトが光った。
「ありがとうございました〜!!じゃあ、次行こう!!」
カメラをボン太君から受け取ると、アタシは統夜の腕を引きながら、次の目的地に向った。
「・・・ふも・・・ふ。」
後ろから、ボン太君のうめき声がしたのを気づかずに・・・。
872それも名無しだ:2006/09/30(土) 23:54:12 ID:DFmWO1fV
それから色んなアトラクションに乗っている間に、もう帰る時刻になっていた。
楽しい時間はあっというまなんだなあ、と実感させられる。
太陽は沈みかけ、紅の光があたりを照らす。
「あ〜、楽しかった!!」
家に向う帰り道、アタシは満足そうに両手を伸ばした。
体に疲れは残っているものの、心は爽快感で一杯だった。
「そうだな。俺も、すごく楽しかったよ。」
統夜も心なしか、嬉しそうに笑っている。・・・えへへ、良かった。
「なあ、テニア。」
「ん?」
「・・・その服、とても似合っている。・・・その、すごく、可愛い・・・。」
可愛いといわれた瞬間、アタシの体温が一気に上昇した。
思わず、統夜から目をそらしてしまった。
い、いきなり何を言い出すんですか、この人は。
こんなの不意打ちだよ。アタシ、全然心の準備が出来てなかったのに。
きっと、アタシの顔は、茹蛸のように赤くなっているんだろうなあ・・・。
「え・・・あ、えへへ。統夜も、すごくかっこいいよ。」
ちょっと悔しかったから、アタシもカウンターパンチをかましてみた。
「そ、そうか?ありがと、う。」
効果抜群だ!!統夜は顔を真っ赤にして顔をうずめた。
恐らく、統夜もアタシと同じくくらい、恥ずかしい思いをしているんだろう。
でも・・・さっきの言葉は、本当に嬉しかったな。
だって・・・、可愛いだなんて、統夜から言われたこと、今まで一度もなかったもん。
なんともいえない雰囲気が、辺りに漂う。
・・・い、今なら、出来るかな・・・?
873それも名無しだ:2006/09/30(土) 23:56:35 ID:DFmWO1fV
「・・・統夜・・・」
アタシは統夜と向き合うと、目を閉じて、あごを少しだけ上げた。
いわいる、オッケーサインという奴です。
それに答えてくれるように、統夜は手をアタシの頬につけた。
と、統夜と、ききききき・・す。
そのことを考えるだけで、アタシの心臓は爆発しそうになっている。
何か夢みたい・・・つか、夢だったら膝蹴りだけどね。
彼の唇まで、後三センチといった、そのとき、
「ふもっふうううう!!!」
「・・・ふもっふ?」
何かの奇声により、その行動は打ちどめられた。
二人して振り向くと、そこには、最初に記念撮影をしたボン太君の姿があった。
頭からは、怒りのせいか、煙が上がっている。
「・・・な、何でこんなところに、ぼ、ボン太君が!?」
二人して声をそろえてそういうと、ボン太君は急に頭をはずした。
そこから出てきた顔を見て、アタシは思わず青ざめた。
「こらあ!テニア!!抜け駆けは許しませんよ!!!」
「か、カティア!?」
そう、さっきのボン太君はカティアだったのだ。
どうりで、何か怪しいと思ったんだよな〜。
「統夜さんもひどいです〜。私達には何もなしだなんて〜。」
「メルアまで!?」
青いボン太君からは、笑っているけど、目が笑ってないメルアが姿を現した。
あ〜、これはやばいかも〜。
「・・・逃げるぞ!!」
統夜はアタシをお姫様抱っこをすると、そのまま一目散に駆け出した。
「ま、待ちなさーい!!」
怒り心頭な二人を尻目に、統夜は夕暮れの待ちを駆け巡った。
それにしても・・・もう少しだったのに。・・・余計な邪魔が入るなんて・・・。
どうにも腑に落ちないアタシは、
「統夜」
「ん?」
腕に抱かれた状態で、統夜の頬に口付けをした・・・。

こうして、アタシの初めてのデートは幕を下ろした。
今回はほっぺだけだけど、いつかは、ちゃんと口付けしたいなあ。
統夜の腕の中で、そんなことを思った。
ちなみに、その後、統夜はカティアとメルアともデートする羽目になったのは、また別の話。

お粗末さまでした。
4レスも使って、申し訳ありませんです。
追伸:前回のSSにGJしてくださった皆様。真にありがとうございました!!
874それも名無しだ:2006/10/01(日) 01:20:27 ID:BpyjSxCd
>>870
俺の口からはこれだけしか言えねぇ・・・。
・・・GJ!

【以下、脳内でのエンディング】

「今日は疲れたね〜」
「本当にな。シャナ=ミアはこのところずっとあんなとこに出張ってるんだろ?」
「凄いよね。・・お腹すかないのかな?」
「あのな。お前を基準にするなっての」
「え〜、普通お腹は減るでしょ?」
「・・まぁ、シャナ=ミアの体、滅茶苦茶細いしな。お前の食欲、半分分けてやったら?」
「それも嫌だな。でも、統夜はシャナ=ミアの胸ばっかり見てたよね」
「・・・」
「そりゃあシャナ=ミアも可愛いし、メルアとかみたいにおっぱいも大きいけどさ」
「(・・・嫉妬モードか!?激怒モードか!?)」
「・・統夜には、アタシっていう可愛い可愛い婚約者がいるんだからね!」

カテ「(婚約者・・!!?)」
メル「(カティアちゃん、落ち着いて!)」

「婚約はしてないだろう。恋人だ」
「どっちでもいいの!・・兎に角、アタシ以外の女の子を見つめちゃヤだからね?」

カテ「(今晩にでも統夜さんを寝とってやろうかしら・・)」
メル「(統夜さん、カカオチョコをあげたら私になびくかな?)」

「全く、嫉妬なんてして。テニアはイケナイ娘だな」
「だってー!統夜が悪いんだもん!」
「そんなイケナイ娘には、ちゃあんとお仕置きがいるな?」
「・・・・お、お仕置き?」
「夕食を減らすとか、あぁ一週間肉無しでもいいし」
「・・・・・」←既に涙目。
「なんなら、俺の家から出てカティア達と暮らすか?」

カテ「(そしてテニアの代わりに私が・・!!)」
メル「(あ、チョコクレープの屋台です。食べたいなぁ)」

「ご、ごめんなさ〜い。もう嫉妬なんかしないから、許して・・・」
「約束だぞ?・・・よし、今晩は2人で一緒に寝ような?」
「・・お風呂も一緒じゃ、駄目かな?」
「甘えん坊だな、テニアは。・・構わないぞ?」
「やったぁ!」

カテ「(あー!!もう、なんなのあのバカップルは!?)」
メル「(チョコバナナもチョコイチゴもチョコドリアンも美味しかったぁ・・)」


反省はしていない。無駄に長くてごめんなさいとだけ。
875それも名無しだ:2006/10/01(日) 01:40:26 ID:cBVk7+W3
1日でこんなにSSが投下されてるとは!
皆さん、GJ!!

>>851のいつもの人は、はっきり言ってファンです!
笑いの波長が凄く肌に合う。
今度のは、レンタルビデオの話の逆パターンという訳ですね。
876それも名無しだ:2006/10/01(日) 07:17:04 ID:HsV9ae6M
>>870,>>874、GJ!
てか、なんだ、今停滞しているカティアスレに取って代わるような
テニアスレに溢れるGJの数々は!!
みんなテニアに萌えか!?
877それも名無しだ:2006/10/01(日) 07:35:38 ID:ZL5OpEbK
>>876
萌えだあああ!!
そして皆GJだあああ!!!
878それも名無しだ:2006/10/01(日) 09:14:24 ID:5U8GNU4C
>>870
出た!ボン太くんの中身変更によるモーフィング変形!仮にテニアが入ったとしたら牙も出るんですね!
879それも名無しだ:2006/10/01(日) 11:52:43 ID:a7xomdKF
>>860
麦茶吹いたw
そこで○リムゾンをもってくるセンスに脱帽
880それも名無しだ:2006/10/01(日) 12:38:25 ID:iabe2G6Z
〉〉870
激しくGJ


言っていいことではないと思うが、カティアとメルアは何時の間に
二人より早く『ふもふもランド』に着いたんだ?
881それも名無しだ:2006/10/01(日) 12:57:30 ID:sphF7xxe
1.軍曹殿のツテ
2.これも次元連結システムの(ry
3.恋する乙女は音速をも超える

さあ、どれがいい?
882870:2006/10/01(日) 12:59:38 ID:ZL5OpEbK
>>880
…………それも、次元連結システムの、
ちょっとした応用です。……冗談です。
テニアが統夜の腕に絡み付いた時に、
気付かれないようにふもふもランドに入りました。
あの時の二人は周りが見えてなかったので、
バレないように行動するのは楽だった。
とカティアボン太君が言ってました。
ふもっふ。
883携帯から投下:2006/10/01(日) 13:28:26 ID:7KqJf4Ps
「統夜〜。朝だよ〜。起きてよ〜」

日曜日の、しかも快晴な朝に、テニアは何時より早く目が覚めた。
良いことがあるような、そんな嬉しい気分になる朝の時間を、統夜と共有したくなったのだ。

テニアが馬乗りになっているのに、統夜はまだ目を覚まさない。
カティア達がいたら、きっと寝かせてあげようなんて言うんだろうか。
でもテニアはそう甘くない。
朝御飯も食べたいし、デートなんかもしたい。
先日かなめと食い倒れツアーを決行した時に、大食いチャレンジだけで数万円のおこづかいも出来た。

ふもふもランドも行きたいし、動物園なんかもたのしそうだ。
今まではカティアとメルアが一緒だったけど、今日は二人きりがいいな。


「統夜〜。早く起きないとちゅーしちゃうぞ〜?」

統夜は起きない。

テニアはそっと統夜の頬にキスをした。

何度も何度も、した。





カティアやらメルアやらがそれを見て激怒するのは、あと数十後の事。
884それも名無しだ:2006/10/01(日) 18:43:09 ID:yLlE7VMn
何この流れ

おまいら最高
885それも名無しだ:2006/10/01(日) 20:37:09 ID:iabe2G6Z
チャージ!!
886それも名無しだ:2006/10/01(日) 20:41:58 ID:HpZg1spl
チャージなどさせるか!


だがテニア分ならチャージさせてやらんこともない
887それも名無しだ:2006/10/01(日) 21:22:20 ID:iabe2G6Z
ならテニア分チャージ。
さらに統夜分もチャージ
そしてテニアに【焼き肉割引券】をプレゼント
もちろん一緒に行くのは俺。
888それも名無しだ:2006/10/01(日) 21:25:13 ID:HsV9ae6M
>>883、勝手に続けさせてもらいます。

「あっちゃ〜、これ、どうしよう」
統夜の寝顔が可愛くてついついその頬にキスをしてしまったテニアは、自分がつけたキスマークの数だけ困っていた。
「んん〜、このままほっとくのが一番かな」
きっとカティア達は統夜を起しにこないだろうし、時がなんとかしてくれるだろう、とテニアは脳内完結をした、そのとき、
トントントン
「統夜、朝ご飯ですよ〜。おきてくださ〜い。」
(うぇ、えーっ!ウソ!カティア、なんで起しに来ちゃうの!?)
「んん〜、カティア、もう少し寝かせてくれ」
(ええ〜!!なんで私の時には無反応で、カティアの呼びかけで起きるの!!?)
カティアの突然の訪問にパニくるテニア。
統夜は体を部屋の扉の反対側に向けながらその呼びかけに返事をした。
普通なら統夜の反応に激怒したいところだが、この状況をなんとかしたいテニアにその余裕はなかった。
トントントントントン
「ダメです。いつまでも寝ていないで、早く起きてください」
扉から離れる気配はない。カティアは統夜が起きるまで粘るつもりだ。統夜もさっきより布団の中でもぞもぞと動いている。
(ヤバイ、このままじゃ統夜が起きちゃう。…どこかに隠れなきゃ)
あたりを見渡すと、半開きのクローゼットが目に入った。テニアはすぐそこにかけつける。
「あ〜、わかったわかった、もう目覚めたよ」
間一髪。統夜が上半身を起すと同時に、テニアはクローゼットの戸を閉じた。
「そう、じゃあ私は下に行きますよ」
当座の危機から逃れられ、テニアは少し安心した。が
「カティアちゃん、テニアちゃんが部屋にいませんよ」
「え、どういうこと、それ」
(テニアーーー!!!何でこのタイミングに来るのーー!!!)
「なんだ、なにがあった?」
(統夜!!そっちにいちゃダメ〜!!)
少女の願いも虚しく、統夜が扉を開けてしまった……

ごめん、この後の修羅場は書けません。
それと文がお粗末ですみません。
889それも名無しだ:2006/10/01(日) 21:55:43 ID:BpyjSxCd
>>888
よし任せろ。修羅場は大好きだ。

【以下修羅場】

カティア「・・・テニア、抜け駆け・・したわね?」
メルア「・・ぷんぷん」
テニア「ぬ、抜け駆けじゃないもん!統夜を起こそうとしただけだもん!」
メルア「起こすだけなら、フライパンで殴ったらすぐ起きますよ」
カティア「バットでもいいけどね。テニアにはお仕置きが必要ね?」
テニア「わ、私は二人と違ってレディースのヘッドみたいなことしないもんね!」

統夜「(・・・・ん?何かうるさいんだけど・・・)」

メルア「テニアさんは、今日の朝ごはん抜きです」
テニア「う・・・。いいもん!限定50個だけしか売らなかった生チョコ、分けてあげないからね」
メルア「そ、そんな!?」
カティア「今日のお菓子も抜きよ」
テニア「自分のお小遣いで買うからいいもーん」
カティア「な、何!?」

統夜「(お菓子とかご飯とか、かわいらしい喧嘩だな・・・)」

テニア「私は統夜と二人っきりでデートに行くもんね〜」
メルア「な、なんて卑怯なんですか!?」
カティア「ずるいわよ!」
テニア「大体、統夜は私のコイビトだもんね〜」

統夜「(やば、そろそろ起きないと・・・)」

メルア「わ、私だってコイビトです!」
カティア「私も、諦めたわけじゃないもの!」
テニア「だーめ。こればっかりは譲れないもん」

統夜「・・・ん・・?お前ら、どうしたんだ・・?」

カティア「統夜さんはテニアしか愛さないような狭量な人じゃないですね!?」
メルア「私にくれたチョコケーキ、あれは嘘だったんですか!?」
テニア「統夜は私とラブラブだもんねー?」
統夜「起き抜けにこれもんとかマジ勘弁してください」



色々すまんかった
890それも名無しだ:2006/10/01(日) 22:52:53 ID:sphF7xxe
>>888
では、私は微妙な救済ルートを

(もう…駄目だぁ…)
いつになく弱気な思考でいるテニアの耳に、信じられない会話が飛び込んでいた。
「おはよ、カティア、メルア。朝からそんなに騒いでどうしたんだ?」
「あ…統夜。それが、テニアが部屋に居ないらしいんですよ…心当たり、ありませんか?」
「………? なんだ、テニアの奴お前達には言ってなかったのか。」
「え?統夜さん、何か知ってるんですか?」
(そりゃアタシが聞きたいよ!?何言ってるの、統夜???)
状況がいまいち把握できずに頭に?マークを浮かべるテニア。
「ああ。あいつな、最近千鳥さん所に料理を教えてもらいに行ってるんだそうだ」
「…そうなんですか?」
カティアの返答は疑わしげだ。そりゃそうである、いくらなんでも無理がありすぎだ。
「ああ、本当だとも。なんなら電話してみようか?」
891それも名無しだ:2006/10/01(日) 22:58:37 ID:sphF7xxe
「…確かに、嘘はついてないみたいですね。でも、どうしてそんな事を…?」
電話には確かにかなめと『アタシ』が出たらしい。一体何がどうなっているのだろう?
「いつも料理はカティアにまかせっきりだろ?あいつはあいつなりに、お前に楽をさせてやろうと思ったんじゃないのか?
…さもなきゃ『自分の好きな献立に出来る〜!』とか考えたんだろ」
「…まあ、あの子らしいといえばらしいですよね…分かりました。すいません、朝から騒がしくしてしまって」
「いいよ、気にするな。
…それで、さ。そろそろ俺も着替えたいんだけど…?」
「え?あ、す、すいません!?それじゃ!」
「あ、カティアちゃん、待って〜」
慌てて扉を閉めて走り去っていくカティアとわけの分からないといった様子で彼女の後を追うメルア。
その足音が完全に聞こえなくなってから、統夜はおもむろにクローゼットを開けた。
「もう大丈夫だぞ、テニア」
892それも名無しだ:2006/10/01(日) 23:04:04 ID:sphF7xxe
『全く…朝から一々下らん事に付き合わせおって』
「すまなかったな、マサキ。だが、状況を鑑みるにお前の助けを借りるしかなかったんだよ…」
詰まる所、『これも次元連結システムのちょっとした応用だ』って事らしい。
声帯模写まで可能にする次元連結システムのハイクオリティにちょっと呆然。
というか、寝起きでそこまで頭が回る統夜って一体…。
「…ふう。後は千鳥さんに口裏合わせてくれるようにお願いするだけだな。
あと、テニア。出るときはベランダの梯子から降りるんだぞ?」
「う、うん。分かったよ、統夜…」
「ああ、それともう一つ。
…今度は、起きているときにしてくれ。心の準備くらいはしておきたい」



…なんかグダグダに…orzモウダメポ
893それも名無しだ:2006/10/02(月) 01:08:59 ID:ulyWfhvr
暇つぶし。珍しくまーったりテイスト。

「統夜〜♪」

ソファに座って映画を見ている統夜に、テニアが引っ付く。
ほっそりとしたメルア、カティアと違い、柔らかで肉感的な肌。
三人娘の中では一番胸が小さいものの、平均から見れば大きいほうに分類もされるし。
加えて、恋人だなんだと言い合うような関係になってから、無防備な彼女。

端的に言って、統夜はぼつぼつ自家発電に勤しみたい時期だ。

それを知らないテニアは、無邪気に統夜にじゃれ付いてくる。
テニアに罪はない、自分の煩悩が悪いと思い込んで、テニアを可愛がる統夜。
統夜に可愛がってもらえるからと余計にじゃれつくテニア。

悪夢の永久コンボだ。アル=ヴァン、グ=ランドンでも出来ない必殺武器だ。

「統夜〜♪」
「今いいところなんだから、静かにな?」
「うん、わかったよー」

物分りのいいのはこの少女のいいところだ。
統夜にもたれるようにして、テニアも座った。

↓以下続くよ

894それも名無しだ:2006/10/02(月) 01:18:45 ID:ulyWfhvr
どうやら恋愛映画のようで、主人公のパイロットの少年が三人の娘と抱き合っている。
・・・テニアがジト目で統夜をにらんでいるが、統夜は気付かない。
映画はエンディングに近づくにつれ過激さを増していく。
抱き合うのがキスになり、キスがディープキスになり。
そしてついに、四人がベッドを共にするときが来た。

「・・・・・・・・・」
「さて、そろそろ風呂の用意でもするか」
「統夜も、アタシとこんなことしたいの?」
「・・・・・風呂の用意風呂の用意っと」

ぶっちゃけ欲情してます、なんて情けなくて言えない統夜。
襲ってもいいよ?と目で訴えるテニア。

すれ違うようですれ違わない、曲がりきって180度曲がった二人の思い。



二人の明日はどっちだ!?
895それも名無しだ:2006/10/02(月) 02:54:30 ID:u51cMq0R
「大変だなあ、紫雲も」
「ああ……」
光子力研究所のいくつかある応接室の中でも一番小さな部屋。
「自分の部屋ですりゃあいーじゃんか」
テーブルの上の茶受けのクッキーに手を伸ばしながら呑気な声で兜は言った。
しかし、そんな当たり前な事で解決するのならわざわざこんな場所に出向いたりはしない。
「そうもいかないんだ。自室と言っても実質出入り自由で、ほとんど扱いが居間変わらない。
その上、どんなに巧妙にネタを隠していても何故かカティアが見付けて棄ててしまって……」
いつからこうなっていたかは分からない。
まさに、いつの間にか、気付かない内に俺の領土は剥奪されていた。
家族が増えて慌ただしかったからだろう。こんな簡単な事につい最近まで気が付かなかったのだ。
(ちなみに統夜は捨てられていると思っているネタは、カティアが当然の如く横領している)
「自室と実質って、その洒落は面白くねえよ」
「言われなくても洒落じゃない」
「あ、このクッキーさやかさんが焼いてくれたんだ。美味いぜ」
「真面目に聞いてくれ」
「と言ってもなあ」
兜は若干困った顔で顎を掻いている。
「さやかさんがいるんだから先輩だろ、兜は。何か妙案は無いのか?」
「いやあ、だから逆に分かるんだよ。そうなっちまったらもう反撃できねえって」
「天下のマジンガーのパイロットが何を弱気に」
「頼ってきた奴の言うことかよ……」
ハア、と深い溜め息が示し合わせたかのように同時にでた。
その深さがこの話題に関する気苦労の深さのようにすら感じた。
男はなんでこんなにも立場が弱いのか。
結局、俺は研究所の一室と兜のネタを借りてスッキリした。
「前はもっとハッキリ言えた気がするんだけどな……」
帰り際に見た空に、親父とアル=ヴァンの影を見た気がした。しかもやたら良い笑顔で親指を立てている。
なんだか無性に腹立って、天空めがけて思いっきり石を投げた。


これ以上行くなら18禁板に行った方が良いと思ったんだ。
なんか最低限SSで止めた方がいいと思って挑戦してみたらこんな話になっちゃったんだ。
うん。マジでゴメン。
896それも名無しだ:2006/10/02(月) 16:51:54 ID:a11pOfwm
唐突だが、彼岸花ってテニアに似てね?
ほら、茎だけで葉っぱが無い所なんてメリハリに欠けるテニアの体型そのも(膝
897それも名無しだ:2006/10/02(月) 17:01:29 ID:dVVH34sM
>>896
彼岸花の花言葉は、『悲しい思い出』。
確かに、幼い頃に家族と離れ離れになったテニアには、似合う花だと思う。
っても、五歳の頃に母親と死に別れた統夜にも似合うがな。
………あ、何か書けそう。ちょっと頑張ってみよう。
898それも名無しだ:2006/10/02(月) 20:22:02 ID:c21SBQxv
>>896
この話題は何時になっても消えることはないんだな。
マジスレするが、テニアはカティアやメルアより胸が小さいだけで
メリハリがないわけではない。
実際、カットインでも胸は揺れているし。
公式で二人より小さいと書かれてなければ良かったんだけどな。
ホント何を考えてそんなこと書いたんだろ?バンプレストは?
899それも名無しだ:2006/10/02(月) 20:32:08 ID:0leaM7oY
正直小さくてもいいじゃないかって思うのですが。
900それも名無しだ:2006/10/02(月) 20:45:09 ID:cfjjfY0b
多分アイビスに対しての嫌がらせ
901それも名無しだ:2006/10/02(月) 20:52:25 ID:a11pOfwm
>>898
ネタですがな('・ω・`)
902それも名無しだ:2006/10/02(月) 21:06:34 ID:ulyWfhvr
>>898
ルリへの虐め
903それも名無しだ:2006/10/03(火) 01:37:12 ID:/YCZ1rXR
クインシーイッサーやヒギンズへのいじめ
904それも名無しだ:2006/10/03(火) 02:36:57 ID:Hs3mE9t2
学校でイチャつく統夜とテニア、それを恨めしげに見るカティア&メメメという構図が思い浮かんだ。
905それも名無しだ:2006/10/03(火) 20:00:47 ID:Hs3mE9t2
統夜「カルヴィナさんって綺麗だよな」
カルビ「あら。お世辞なんかいらないわよ」
テニア「そうそう。ツンデレなんて今時流行らないよ」
カルビ「はらぺこっ娘に言われたくないわね」
テニア「はらぺこっ娘言うな!」
カルビ「でも貴方がいるだけで紫雲君の家の食費はどう?」
テニア「うぁ!?」
統夜「そうそう、それにカルヴィナさんはツンデレじゃなくてクーデレ」
テニア「統夜は黙ってて!」
カルビ「紫雲君、こんなに冷たくてはらぺこで八重歯な娘は捨てて、私かシャナ=ミアと付き合ったほうがいいわ」
テニア「ゆーわくするなぁ!」


シャナ「(統夜さんと二人きりで・・・♪)」
カティア「盛り上がってるわね〜」
メルア「テニアさんには良いお灸です」
アル「クーランジュ、俺を捨てないでくれよぉ・・・」


あれ?何時の間にALLに?
906それも名無しだ:2006/10/03(火) 21:04:53 ID:Hs3mE9t2
暇だし投下。過去の神々のクオリティを期待すると落胆できます。

「テニア」
「どうしたの統夜?」
「お前、これから御代わり禁止な」

とある日の夕食後の一幕。
一人暮らしの期間が長い統夜は、毎日の家計簿が日課になっていた。
そして、ある事実に気付く。


三人娘+@が居候してから、家計が火の車の百歩手前なのだ。
テニアの大食い、メルアの甘い物好きが災いしてか、一ヶ月の食費が五倍近くに膨らんでいるのだ。

「メルアにもチョコは週に三つまでって制限をかけたんだ」
「じゃあ私も御代わりは週に十八回にするから!」
「無意味だろうが」

カティア、シャナ=ミア、カルヴィナ=クーランジュはそんなに金を使わない。
特にカルヴィナは過去の収入などを紫雲家に入れたため、文句などは言えない。
統夜とて父が残した財産、先の戦乱でネルガルから謝礼として支払われた金を食いつぶして生きている。
907それも名無しだ:2006/10/03(火) 21:18:53 ID:Hs3mE9t2
だが、曲りなりに年頃の少女達が新たに住まうに、色々な家財が必要となるのだ。
そしてその結果ネルガルからの謝礼などは吹き飛んだし、財産の一部もとんだ。
カルヴィナはコンビニでのバイトを始めたし、シャナ=ミアは自分の財産を売り払った。
カティアも極力節約するようにしているのに。

「お前は遠慮なく食べすぎだからな」
「うぅ・・・統夜は私が餓えて死んでも良いって言うのね・・・」
「宗介に聞いたところ、昼飯は干し肉と乾パンでも大丈夫らしい」
「お、鬼!?」
「それにそれだけ栄養が給ってたら一ヶ月は持つだろう」
「うわーん!!」

統夜の問答無用の言い分に、テニアがぐしゅぐしゅと泣き出す。

「そりゃあお前が働いて、稼いでくるってのなら話は別だけどな」
「は・・・働いて?」
「アルバイトとかだな。クーランジュさんみたいにさ」
「えー・・・・」
「シャナ=ミアみたいに自分の財産を売り払うっていう手もあるぞ」

にやにやとテニアを見る統夜。
実際のところ、彼女が改心して多少でも食う量を減らすようなら、統夜はそれで許そうと思っていた。

・・・だが。

「・・・じゃあ統夜のお嫁さんになる」

凍った。
カルヴィナがレモンティーを吹いた。
シャナ=ミアが「え!?」と漏らす。
メルアがカカオチョコを貪り食う。
カティアが裁縫していた手を止める。
グ=ランドンが「うはwwwwww幼女テラモエスwwwwwww」とか叫んだ。

「私、統夜の元に永久就職するもん。それなら御代わりおっけーでしょ?」

ふふん、とVサインをしてみせるテニア。

↓以下続き頼むわ。
908それも名無しだ:2006/10/03(火) 22:21:34 ID:PYBH3tbx
>>905
はらぺこっ娘?なんか言いずらいな
909それも名無しだ:2006/10/03(火) 22:23:02 ID:L7b7AULr
はらぺ娘?
910それも名無しだ:2006/10/03(火) 22:23:20 ID:DDjbHCkx
ならば「はらぺ娘」でFA
911それも名無しだ:2006/10/03(火) 22:58:43 ID:QxliDdol
はらぺ娘フェステニア・ミューズ五食目
912それも名無しだ:2006/10/03(火) 23:08:05 ID:vCNAHxZ0
それは困る。
スレタイはやはり膝蹴小姫がいい。
913それも名無しだ:2006/10/04(水) 00:10:10 ID:8rP9XPcN
膝蹴小姫と書いてニープリンセスと読んでいるのは俺だけでいい。
914それも名無しだ:2006/10/04(水) 15:57:40 ID:pvsLfyuB
聖悠紀のウォープリンセスみたいとちょっと思ってしまった
915それも名無しだ:2006/10/04(水) 17:17:47 ID:ErdPmGux
膝蹴小姫を考えたやつは才能がある。
916それも名無しだ:2006/10/04(水) 20:02:27 ID:qBVNbucb
ニーソプリンセスに見えた俺は膝蹴りくらってきます
917それも名無しだ:2006/10/05(木) 23:40:30 ID:evIjjeGf
Dボウイ「テッカマンブレードッ!」
テニア「テッカマンフードッ!」
メルア「テッカマンチョコッ!」
カティア「テッカマン・・カティア!」
統夜「テッカマンドラコデウス!」

宗介「五人合わせて!」

六人「テッカマン戦隊テッカマンレンジャー!!」


シャナ=ミア「(平和ですね・・・)」
918それも名無しだ:2006/10/06(金) 00:22:02 ID:YWMP/3bL
〜BGM 串田Reason〜
919それも名無しだ:2006/10/06(金) 18:04:10 ID:ysKszj30
そろそろ時間か・・・





チャージ!!
920それも名無しだ:2006/10/06(金) 19:29:24 ID:eJ2EQ7x2
チャージなどさせるかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!











たがテニア分なら許してやらんこともない。
921それも名無しだ:2006/10/06(金) 20:09:14 ID:FhVaV/SL
なんでagaってるのかと思ったら
>>920スガエ……
922それも名無しだ:2006/10/06(金) 20:27:50 ID:eFOh2fsA
sgaeワロスwww
923それも名無しだ:2006/10/06(金) 20:28:34 ID:swQegwl0
セガエ吹いたwww
924それも名無しだ:2006/10/06(金) 20:38:53 ID:8NAhZ6U/
今日は、週に二回の統夜と一緒にお風呂に入る日。
最初は恥ずかしくてバスタオルを巻いてたけど、最近はそんなこともしない。
鼻歌なんか鳴らしながら、意気揚揚と統夜が入っているお風呂に入ったら。



シャナ=ミアが統夜とお風呂に入ってた。



何が起こったのかわからないかも知れないけど、私にもよくわからなかった。
幻想とか絶望とかグ=ランドンのおっさんとか、そんなちゃちなものじゃないことは確かだ。
もっと恐ろしいものの片鱗を見た気がした。

いやいや妄想の世界から出よう。
とりあえず、私の狙いの統夜のシャンプーをシャナ=ミアがやっていた。

これはもう・・・・犯罪、だよ?

「気持ち良いですか?」
「あぁ、流石シャナ=ミアは何をやっても上手いな」

私に気付いていない統夜は、目を瞑ったままシャナ=ミアをほめる。
そんな私のとった行動は・・・・。

@風呂場に乱入、三人で泡まみれになって乱交。
A絶望せよぉぉぉぉぉぉ!
Bふもっふ。

以下お前らの想像に任せる。大穴としてAがおすすめ。
925それも名無しだ:2006/10/06(金) 20:45:54 ID:eFOh2fsA
おまいなんてハレソチな設定なんだッ!
正直本命の@が見たい。
926それも名無しだ:2006/10/06(金) 21:14:11 ID:WAOVDcmf
ここは全年齢板だぜ?順当にBだろ。
927それも名無しだ:2006/10/06(金) 21:24:17 ID:Rj6x/b+G
Cニーインパルスキック
928それも名無しだ:2006/10/06(金) 21:30:38 ID:dNJ+8kVV
>>926
待て、逆に考えるんだ。
この板でBを。
そして、エロパロで@を書けばいいんだ。
929それも名無しだ:2006/10/06(金) 22:05:21 ID:8NAhZ6U/
>>928
エロパロ板にスパロボのやつあったか?
930それも名無しだ:2006/10/06(金) 22:13:53 ID:po7uTO35
思いっきりありますが
931それも名無しだ:2006/10/06(金) 22:27:08 ID:2Ck/PcYI
カティア達がバイトに行ったある日、テニアが何かのディブイディーを持ってきた。
「ねぇねぇ統夜〜。これ友達から借りたんだけど、見ない?」
「ん?なになに…『最●兵器彼女』?…何処のギャグアニメだよ…」
パッケージの題名を見ると、その、あまりにもちゅうぼ…ゲフンゲフン。
素晴らしいネーミングセンスに思わず脱帽した。
マジで何のアニメだよ、これは。
「さぁ…でも、すごく泣けるらしいよ?」
「マジでか。まあ見てみるだけ、見てみるか。」
まあほろりと来るくらいならいいかな。
そんな軽い気持で、プレーヤーのスイッチを押した。
―――二時間後―――
そんな軽い気持で見た、自分を恥じた。
なんだこれは。
悲しいなんて言葉じゃ表現できない。
なんつーか、こう、すごく…すごく悲しかった。
結局表現できてないし。
「ふぇっ、ぐずっ、ひぐっ…」
テニアはさっきからポロポロと涙を流しながら、画面を眺めていた。
テニアの泣き顔というのは初めて見るが、なんていうか、すごく、そそられるものがある。
と同時に、何故か悲しい気持にもなる。
「そんなに泣くなよ。ほら、涙拭いて。」
タオルを渡すと、テニアは瞬く間に取っていき、自分の顔に押し付けた。

932それも名無しだ:2006/10/06(金) 22:27:17 ID:hG2mpV/C
D統夜を気絶させて、シャナと乱交
933それも名無しだ:2006/10/06(金) 22:29:21 ID:2Ck/PcYI
簡単に説明すると、戦争時に兵器に改造された女の子と、その彼氏の話で、
共に苦悩し、離れ離れになりながらも、最後は一緒になって…と言う話だ。
お互い戦争を体験したからか、妙に身近に感じてしまう。
特にテニアの場合は、一歩間違っていたら、この娘みたいなことになってただろうから、
なおさら悲しくなったのだろう。
「ぐすっ…ぐすっ…」
あれからいくら経っても、テニアが泣き止む気配がない。
泣き顔のテニアも可愛いが、やはりテニアには笑ってほしい。
そう思った俺は、慰めようと、テニアの頭をなでなでしてみた。
「…とうや…?」
テニアは涙目でこっちを向いてきた。
「もう泣くなって。な?俺は何があっても、お前の側にいるからさ。」
そう言うと、テニアはコクンと頷き、次第に顔も晴れてきた。

「…もう、大丈夫か?」
あれから十分くらいして、ようやくテニアは泣きやんでくれた。
「うん、ありがとう。何か泣いたらスッキリしたよ。」
テニアはそう言うと、えへへと笑った。うむ、やはりテニアは笑ってる方がいい。
「そ、そういえばさ。さっき…ずっと側にいるって言ったけど…あれって…」
「さあて、そろそろカティア達が帰ってくるし、何か作るとするかな?」
テニアの質問が言い終える前に、俺は早歩きで台所に向かった。
「あ〜!誤魔化す気!?ちょっと待ってよ〜!!」


泣き顔のテニアが書きたかった。
後悔も反省もしている。

934932:2006/10/06(金) 23:03:16 ID:hG2mpV/C
>>933
スマン、素晴らしい話の邪魔をしたorz


お詫びにコッペパンを贈呈する つ○
935それも名無しだ:2006/10/07(土) 08:26:36 ID:zk2MNar+
ならば、おれはGJともにこれを贈ろう。
つ石破らぶらぶクリームパン
936それも名無しだ:2006/10/07(土) 12:05:52 ID:6Debru3T
>>935
またスガエか!!!
937それも名無しだ:2006/10/07(土) 14:49:59 ID:zk2MNar+
スマソ、今頃になって間違いに気が付いた。orz
938それも名無しだ:2006/10/07(土) 21:15:14 ID:5j/bzE2+
>>937
もうスガエに改名しるw
939それも名無しだ:2006/10/07(土) 22:08:52 ID:4CUxv6Qy
先の戦争が終わり、早一ヶ月。
家族を失った少女、フェステニア・ミューズは、
パートナー兼恋人である紫雲統夜の家で、
二人の友人と共に平和な毎日を過ごしていた。
だが、そんな彼女達の前に、再び魔の手が忍び寄る。
突如統夜を襲った謎の生命体、ラタム獣。
美男子ばかりを狙う、この化け物こそ、
八年前、テニアの家族を奪った元凶である。
奴らは、地球上の美男子を我ものとせんため、再び地球に侵略してきたのだ。
家族の仇を討つために、
そして、愛する人を守るために、
テニアは愛の騎士へと変身する!!

愛の騎士『テッカマンドンブリ』

2007年10月6日より
毎週土曜午前八時からテレビ夕日から放送開始!!
「アンタの心にニーボルテッカアア!!」

勢いでやった。後悔は…ない!
940それも名無しだ:2006/10/07(土) 22:11:33 ID:nPKk91Mm
↓以下>>950まで替え歌をどうぞ
941それも名無しだ:2006/10/07(土) 22:15:34 ID:ahE6DYQM
統夜「ニ、ニーボルテッカ?」
Dボウイ「ま、まさか…あの幻のニーボルテッカを使う者がいようとは」
統夜「なにィ!? しっているのかDボウイ!?」
Dボウイ「ああ…聞いたことがある」

勢いで書いた ごめんちゃい
942それも名無しだ:2006/10/07(土) 23:09:38 ID:VadHA9Za
カロッゾ「て…鉄仮面(てっかめん)だと!?」
943それも名無しだ:2006/10/07(土) 23:24:47 ID:4CUxv6Qy
こんな電波来た。

統夜「今こそ明かそう!何故、母さんは俺が五歳の時に死んだのか!
何故、俺の記憶は穴だらけなのかを!!」
ドンブリ「と…統夜…?」
統夜「うぉぉぉ!テックセットアアア!!」
ピカアアア!!
ナイト「テッカマンナイト!!」
ぐりにゃん仮面「統夜が…テッカマン!?」

統夜の記憶が色々と曖昧なのは、
きっと、小さい頃にフューリー達により、
テッカマンに改造された後遺症だと思う俺ガイル。
944それも名無しだ:2006/10/08(日) 00:25:57 ID:XVuoBAx6
テッカマンリンクス「ふ・・・この至近距離からのボルテッカを食らえば
いくらナイトだろうと・・・何ッ!?」
ブラスターテッカマンナイト「クラッシュ!イントルゥゥゥド!!」


ハイハイ勢い任せ勢い任せ。
945それも名無しだ:2006/10/08(日) 13:43:23 ID:xYovH/bU
そういやもうじき950か…。
新スレはいつ頃たてる?
946それも名無しだ:2006/10/08(日) 14:06:40 ID:tvSQr0Xo
>>980辺りでいいだろう。
947それも名無しだ:2006/10/08(日) 21:46:08 ID:5MhEhLDR
@統夜が夢の中で小さい頃のテニアに出会う
Aテニアは実は微炭酸で酔う
Bテニアが料理の腕前を披露(しかも上手い)

三つほど来たが全部文書に出来ない
948それも名無しだ:2006/10/08(日) 22:24:58 ID:5WzLlH7A
>>947
奇遇だな
@テニア、実はメイド服が似合う
Aテニア、実はコックピットでいちゃついていた
Bテニア、本名はフェステニア・ミューズ説

こんだけ考えても文章に出来ない
949それも名無しだ:2006/10/08(日) 23:49:36 ID:1FfvXKJL
流れぶった切って投下するであります。

荒々しい台風が過ぎ、すがすがしい日の光が入り込む早朝。
俺の脳内では、理性と本能とが壮絶な戦いを繰り広げていた。
その原因は・・・。
「・・・ん・・・統夜ぁ・・・」
そう、テニアが俺のベッドですぅすぅと寝息をたてているのだ。
寝るときには一人だったから、恐らく深夜の内に来たのだろう。
まああれだけガタガタ大音立てていたのだ。一人で寝れないのも無理は無かろう。
だが・・・、問題はそこではない。そう・・・実は・・・
テニアの服がはだけて、肌やら下着やらが見えて、
俺のJrがヤヴァイことになっているのだ。
このままアアーンな展開に行ってもおかしくない状況になっている。
だが、落ち着け・・・落ち着んだ。俺。
この板は健全健全。それだけでなく、若さゆえの過ちは、取り返しのつかない結末をも招く。
『ヘイ!そんな暴走して何かあったら責任取れるのかい?統夜さんよ!』
・・・気のせいか?今、ソルテッカの人が見えたのだが・・・まあ、いいか。
とりあえず、落ち着こう。
素数だ・・・素数を数えるんだ・・・1・・・3・・・5・・・7・・・ん、なかなかいい感じ。
これならいけそうだ。と思った、その次の瞬間。
「・・・統夜・・・ダメ・・・。」
テニアは体をもぞもぞさせながら、切なそうな声を出してきました。
ダメ!?ダメって何が!?
つか、どんな夢を見ているんですか、この娘は!?
いかん!ようやく落ち着いてきたというのに、再び理性の壁が砕けそうだ!!
ええい!オルゴンクラウドをも無効化する、フィールドランサーは化け物か!?
確かに今日は休日だが、朝からは不味いだろう!つかまずい!!いろんな意味で!!
13・・・17・・・23・・・・・・・・・111…113…115…!静まれ…静まれ俺のJr.!!
だが・・・そんな俺の願いも通じず、
「・・・でも・・・統夜になら・・・いいよ・・・?」
その一言で
俺の理性は吹き飛んだ。
「も、もう辛抱たまらーん!!」
「・・・ん?統夜!?いやあん!」


その後、実はテニアは起きていて、寝言の振りをして誘ったのだというのを知り、
俺はなんとも言えない気持になった・・・。

下ネタですいません。でも、誘い受けなテニアを書きたかった。
あと、ソルテッカの人のセリフも。
でも謝りません!!

950それも名無しだ:2006/10/09(月) 00:02:26 ID:DrK1GyR+
>>949
テニア「統夜、『この板は健全』ってどういう事?
私生活の中に『この板』ってあるの?」
統夜「テニア、人には聞いて良いことと、いけないことがあるんだ。
いわゆる気にしては駄目ってことだ」
951それも名無しだ:2006/10/09(月) 02:32:41 ID:Joibh/9i
投下しますよ。
952それも名無しだ:2006/10/09(月) 02:33:46 ID:Joibh/9i

部屋の中は暗かった。
暗闇の中、ベッド脇に付いている呼び出し用のモニターのランプだけがぼんやりと灯っている。
その灯りが部屋の主である少女を申し訳程度に映し、この部屋が無人でない事を示していた。
もう一時間以上、こうしている。
いや、正確には何もしていない。
ベッドの上に座り込み、まとまらない思考を堂々巡りさせているだけだった。

・・・どうしよう、統夜が行っちゃう・・・・・
ぐちゃぐちゃになった思考の中で、それだけは確信として少女、テニアの頭の中に居座っていた。
統夜を、一人では行かせられない。
ガウ・ラの中心部に一人で乗り込むことがどれだけ無謀なことか、それこそクマゾーにだってわかることだ。
だから止めなきゃいけない。それはわかってる。
でもどうやって、覚悟を決めた統夜を止めればいいのか。

それもわかっていた。
自分の想いをぶつけて言うだけだ。
『行かないで』
と。

だが、言えない。
恥ずかしいとか格好悪いとか、そんなことではなかった。
この非常時にそんなものは犬にでも食わせておけばいいとさえ考えていた。
彼女が恐れていたのは、『拒絶』されることだった。

アタシの想い、統夜と一緒にいて、楽しかったこと、腹が立ったこと、悲しかったこと、嬉しかったこと、
それから、これからしたいと思っていること。
それら全てが大切な記憶だ。
もし拒絶されたら、大切なそれらが全て壊れてしまうのではないか?
そうなったらアタシはどうなってしまうのか?
自分の心の中の大部分を占める統夜への想いが壊れてしまったら、
胸の奥に大きな穴が開いてしまったら、
アタシは、死んでしまうかもしれない。
そんな恐怖心が鎖となり、テニアの心を縛っていた。
受け入れてくれるかもしれない、でも受け入れてくれないかもしれない。
それを確かめるのが、怖い。
初めて恋をした少女は自らの想像に怯え、ただ、震えていた。
953それも名無しだ:2006/10/09(月) 02:34:54 ID:Joibh/9i

『テニア、入るわよ。』
外部からの声に内へ内へと向かっていた思考が急速に呼び覚まされた。
「ま、待って!うわ!?」
慌てて立ち上がろうとして、暗闇に足を取られた。
顔からベッドに倒れこんだ時、初めて自分が泣いていたことに気が付いた。
そして、再び起き上がる間もなく、訪問者が部屋に入ってきた。
室内に明かりが灯る。
「・・・テニア?」
「あ、あははは。」

「ほら、ちょっと休もうと思ってたんだけどなかなか寝らんなくてさ!
 とりあえず明かりだけ消して横になってたんだけどあんまり意味なかったよ。それで転んじゃったし。あははは」
訪問者、カティアとメルアに対してテニアはまくし立てるように言葉を並べた。
「・・・何をやっているの?」
「もうこうなったらアキトにホットミルクでも・・・え?」
「貴女は何をやっているの?」
その真剣な眼差しにテニアは言葉を詰まらせた。
それは自分が自分自身に問い掛けていたことでもあった。
アタシは何をやっている?こんな事をしている場合じゃないのに、と。
しかし、臆病な自分がそれを誤魔化そうとする。
「だ、だからちょっと仮眠を・・・」
「嘘ね。」
「テニアちゃん、前の出撃から帰ってきてからずっと、何か思いつめてるような顔してました。」
逃げ道を閉ざされた。
自分でも、らしくないと思っていたぐらいだ。
ずっと一緒だったこの二人に気付かれない訳がなかった。
「・・・やらないといけないこと、あるんじゃないの?」
「ア、アタシは・・・・」
そうだ。やらなくちゃいけない。
「アタシは・・・行かなきゃいけない・・・でも・・・」
顔を伏せた。
「もしダメだったらって思うと・・・怖いんだ・・・」
954それも名無しだ:2006/10/09(月) 02:36:15 ID:Joibh/9i
沈黙。

沈黙。

やがて痺れを切らしたカティアが口を開いた。
「それで怖がって、一人で閉じこもって、・・・どうするつもり?」
言葉に刺はない。
「行かなくて、放り出したままにして、それでなんとかなるの?」
疑問に思ったことをただ口にしているだけ、と言った口調。
それに顔を伏せたまま、小さく首を振るテニア。
「じゃあ行くしかないじゃない。」
「でも!ダメだったら!」
再び、目には涙が溢れていた。
「アタシ、もう頭の中ぐちゃぐちゃで・・・」
しゃくりをあげて嗚咽を洩らすテニアを温かい腕が包み込んだ。
「大丈夫です。」
涙で滲んだ瞳に、メルアの優しい笑顔が映る。
「統夜さんなら、大丈夫です。」
「!・・・知ってたの?」
「はい。」
「当たり前でしょ。」
申し訳なさそうな苦笑。
呆れの混じったような苦笑。
涙に濡れていた頬が今度は羞恥に赤く染まる。
「いい?テニア。駄目だった時の事を考える必要なんてないわ。今、やるべき事だけを考えなさい。」
「なんにでも前向きで一生懸命なところが、テニアちゃんのいいところじゃないですか。」
「カティア・・・メルア・・・」
二人の言葉に、恐怖心が解かされていき、代わりに勇気が芽生えてきた。
それに、あの時統夜が言った言葉。
『好きな物や好きな人を守る事が出来る。
 例え一人でもね。』
後で勘違いだってわかってもいい。今はこの言葉が力をくれる。
不安に怯えて泣く、こんなのは今のアタシじゃない。
統夜と出会って、アタシはもっと、もっとずっと、強くなったはずだ!
自身を鼓舞し、テニアは立ち上がった。
目元に残る涙を拭い去ると晴れやかな笑顔で告げた。
「ありがと、行って来る。」
「・・・はい。」
カティアは無言で頷いた。
二人に背を向け、走り出そうとするテニアの背中に、声がかかる。
「ま、待って!」
「なに?カティア。」
「・・・貴女なら上手くいく。私が保証するわ。」
「ありがと、カティアがそう言ってくれれば百人力だよ。」
迷いの消えた笑顔で応え、テニアは弾かれたように飛び出していった。
955それも名無しだ:2006/10/09(月) 02:38:10 ID:Joibh/9i

主のいなくなった部屋のベッドに、カティアは勢いよく腰を下ろした。
室内灯の光から逃げるように顔を俯けた。
メルアもそれに習い、ベッドに腰を下ろした。
不意にカティアが口を開いた。
「・・・どうだった?」
「そうですね、正直に言って無理しているのが見え見えで痛々しすぎます。
 テニアちゃんや統夜さん以外ならアウトですね。」
「・・・・・はっきり言ってくれるわね。」
会話が途切れた。
やがて、静かな室内に小さな嗚咽が響きだした。
「私だって・・・・統夜の、考えていることくらい・・・わかる・・・」
「・・・・・・・・。」
「馬鹿みたいに・・わかりやすくて、・・馬鹿みたい、に・・・考えすぎて・・・馬鹿、みたいに・・・・優しいから・・・」
「・・・・・・・・・・なら、」
黙っていたメルアが静かに口を開いた。
「カティアちゃんが行けばよかったのに。」
意地悪な質問だ。口にした瞬間、後悔した。
「行ける訳無いじゃない!統夜の事、何でもわかるから!
 わかるから・・・・統夜が誰を想っているのかも・・・わかるのよ・・・」
最後の方は消え入りそうな声だった。

「・・・・・・・・。」
膝の上に置いた手をきゅっと握り締め、その言葉を反芻した。
メルアにもわかっていた。
メルアが一番好きな人は統夜だった。
でも今はそうじゃない。
統夜の事を一番好きじゃないといけないのはテニアちゃんだ。
だから私にとって統夜さんは一番じゃない。
そういうことにした。
「・・・それでテニアちゃんの後押しをして、後悔して泣いて、難儀な性格ですね。」
お互い、と心中で付け加える。
「だって、統夜は好きだけど、あの娘のことも・・・好きだから・・・自分でも馬鹿だってわかってる・・・」
「はい、ばかです。・・・でもわたしはそんな優しいカティアちゃんが大好きですよ。」
うな垂れていたカティアがメルアの肩にそっと頭を預けた。
「・・・・・ごめん、少し、こうしててもいい?」
「はい、ルリちゃんには伝えてますから。」
「10分で、・・・何とかするから。」
「・・・はい。」
「・・・うぅあ・・・あ・・・う・・・うぁぁぁあぁあああああああああああああああああああ!!!」
小さな嗚咽が少しずつ音を増し、声を振り絞るような慟哭になった。
号泣するカティアを肩で支えながらメルアは思った。
後で泣く時、たぶんカティアちゃんと同じくらいたくさん涙を流すことになるんだろうな。
956それも名無しだ:2006/10/09(月) 02:39:13 ID:Joibh/9i

走った。走った。全力で走った。
待機中で人気の少ない通路を赤い髪の少女が風のように駆けている。
その勢いにもかかわらず、少女、テニアの心中は焦れていた。
もっと、もっと早く!こうしている間にも統夜が行っちゃうかも知れない!!
口から飛び出しそうなほどの勢いで拍動する心臓を更に酷使し、テニアはがむしゃらに足を動かした。
何をやってたんだ!さっきまでのアタシは!
あんたが無駄にした時間のせいで間に合わなかったら、アタシは一生アタシを許さない!!
自らへの怒りを原動力に換えてテニアはただひたすらに走った。

前方にエレベーター。
格納庫へ行くにはあれに乗らなければならない。
しかし間が悪いことにテニアが到着する前にエレベーターが到着し、前で待っていたジョナサンが乗り込んだ。
そしてテニアが見えていないのか、そのまま扉を閉じようとした。

「まっっったああああああああああああ!!!」
ほとんど飛び込むような勢いで扉を潜りぬけた。
そのまま壁にぶつかりそうになる寸前で受け止められた。
「なんのつもりだ?必死になって。あぁ、お前もメシかぁ?」
「はぁ・・・はぁ・・・か、・・格納庫・・・」
957それも名無しだ:2006/10/09(月) 02:39:56 ID:Joibh/9i

目の前に屹立している灰色の機体を見上げ、少年、統夜は目を細めた。
「ラフトクランズ、もう直ったんだ。ウリバタケさん、さすがだな。」
先の戦闘で大破してた筈なのにその痕跡はほとんど見られなかった。
「フールー・ムールー、あんたの機体、使わせてもらう。」
この機体の本来の持ち主にことわりをいれ、黙礼した。

面を上げ、その隣に並ぶ自身の愛機に目を向けた。
クストウェル・ブラキウム・・・・お前とあいつらならみんなを守れるはずだ。・・・後は任せた。
ごめん、みんな。ごめん、カティア、メルア、・・・テニア。
これまで共に戦ってきた戦友たちに、支えてくれてきた少女達に心の中で詫びた。
知られれば、たぶん止められる。だからこそ知られるわけにはいかなかった。
「決着は自分の手で、それが・・・一番いいんだ。」
自らに言い聞かせるように呟いた。
ラフトクランズのコックピットの前で、足を止めた。
途端に不安、恐怖、未練、といった、負の感情が侵食を始める。
「・・・・・・・・・・・っ!」
歯を食いしばって強引にそれを振り払い、覚悟を決めた。
「・・・・・・行こう、ラフトクランズ。」
958それも名無しだ:2006/10/09(月) 02:41:17 ID:Joibh/9i

「統夜!」
「うわっ!?」
予期せぬ声に思わず狼狽した声を上げてしまう。
声の主は息を切らしながら統夜の所まで駆け寄ってきた。
「はぁ・・はぁ・・・何、してるんだよ・・・」
「テ、テニア?いや、別に・・・様子を見に来ただけだよ。」
慌てて取り繕う。内心の動揺を悟らせないように、努めて平静に装った
しかし、テニアは納得してはくれなかった。
「嘘だよ・・・統夜、一人で行こうとしてたでしょ?」
微かに肩を上下させながら問い掛ける。
「こっそり侵入してガウ・ラの中枢を壊して、それで全部終わらせようって!」
全部見抜かれていた。自分の考えも、行動も。
それでも統夜は偽りの言葉を並べ立てた。
この少女を巻き込むわけには、いかない、絶対に。
「よ、よせよ。何でそんなこと・・・俺一人で行ったって、危険なだけじゃないか。
 ただの様子見だよ。いつ、次の戦いになるかわかんないしさ。だからさ、テニアも部屋に戻って休んでろよ。
 そんなに疲れてちゃ、クストウェルに乗れやしないぞ?」
軽口を叩いてテニアの頭にぽんっと手をのせる。
「っ!」
統夜の言葉に、テニアは顔を伏せ、両の拳を握り締めた。
「どうして・・・?」
「え?」
「どうして言ってくれないの?統夜の考えてることくらい、わかるよ。統夜、優しいから・・・
 うまく行けば、みんなが戦わなくてすむ。できれば、他のフューリーも巻き添えにしたくない。
 そう考えたんでしょ?違う?」
射抜くような眼差しが統夜に注がれる。
それに気圧され、思わず言葉に詰まってしまった。
「・・・ええと・・・」
「どうなのさ!?」
もう、誤魔化せない。
自分の計画は頓挫した。そう認めざるを得なかった。
959それも名無しだ:2006/10/09(月) 02:43:09 ID:Joibh/9i

「まいったな、お見通しか。ごめん、テニア。うそはつけないや。この事は・・・」
「・・・行かせないから。」
引き絞るような、声。
「テニア?」
「絶対、絶対行かせないんだから! 統夜のバカっ!」
テニアの細い腕が統夜の背中に回り、二人の体が繋ぎとめられた。
「うわっ! お、おい、テニア! ちょっと待て・・・」
突然の事に統夜は完全に狼狽しつつも、なだめようとするが、テニアは細い腕にありったけの力を込めてそれに抗った。
「やだ!絶対離さないからね!」
ここで離したら統夜が行っちゃう。それはダメだ、絶対にダメだ。
テニアの瞳は涙に濡れていた。しかしその瞳には意思は強い意思の光があった。
「テニア・・・頼むから。」
「一人で行って、敵に見つかって、それで帰って来れなくてもいいの!?」
「よくはないよ。でも」
「そんなの嫌だよ!だって・・・だって、あんたが死んじゃったら、アタシだって生きていけないもの!」
魂の叫び。にもかかわらず咄嗟に理解できなかったのか統夜は間の抜けた声を洩らした。
「・・・え?」
「バカ! 一人にしないでって言ってるのっ!」
「テニア・・・・・・」
ようやく言葉の意味が統夜の中に浸透した。
しかし、やはり咄嗟には言葉が出なかった。
「行かないで・・・お願い、統夜・・・アタシの事は・・・受け入れてくれなくてもいいから・・・
 統夜が死なないでいてくれたら・・・それでいいから・・・・行かないで・・・」
そうだ、大事なのは統夜が生きていてくれる事、それだけだ。
行かないで欲しい。統夜は大切な人だから。
ただそれだけを願い、テニアは統夜にすがりついて泣いた。
テニアの懇願を受け、統夜は静かに口を開いた。
「・・・ごめん、テニア。」
「!!」
「でも・・・俺、行かなくちゃ。」
「そ、んな・・・」
自分の声は統夜に届かなかった。両の手から力が抜け落ち、戒めが解かれた。
絶望し、うな垂れるテニアに統夜はそっと手を差し出した。
「だから、一緒に来てくれるか?危ないけど。」
「・・・!!」
「死にに行くんじゃない。テニアと二人なら絶対大丈夫だって自信がある。
 初めてクストウェルに乗ったときもそうだった。絶対無理だって思ったけど、なんとかなった。」
「統夜・・・」
「だから今度も大丈夫。間違いない。」
力強く微笑む統夜に、釣られてテニアも微笑んだ。
「一緒に、来てくれるか?」
繰り返された問いに、テニアはそっと統夜の手をとった。
「・・・うん!」
そしてそのままもう一度、統夜の背中に腕を回した。
力任せではない、優しい抱擁。
「・・・離れないから・・・」
それにぎこちない手つきで統夜も応えた。
「・・・・・・・・」

「はい、そこまで!」
960それも名無しだ:2006/10/09(月) 02:44:15 ID:Joibh/9i

「みんなに知らせていた事、テニアちゃんには後で怒られるかもしれませんね。」
「だからってあのまま行かせるわけにはいかないわ。」
「そうですね。ふふ、でも上手くいってよかったです。」
「当然よ。」
忍達に叱られて小さくなっている統夜達を見て、二人は微笑んだ。
「じゃなきゃ私達が馬鹿みたいじゃない。」
「実際結構ばかですけどね。」
「・・・・それはともかく。後はガウ・ラをどうするか、ね。」
「大丈夫ですよ。」
メルアは断言した。
「統夜さんにはこんなにも統夜さんのことを心配してくれる仲間がいるんです。
 そのみんなが力を合わせれば、出来ない事なんて何もありませんよ。」
「・・・そうね、きっとそう。」
「あ、このまま出発するみたいですよ。統夜さんたちの所へいきましょう!」
「ええ!」



==
やあ (´・ω・`)
ようこそテニアスレへ。
このSSはサービスだからまずは読んで落ち着いて欲しい。

うん、『改変』なんだ。済まない。
『改悪』って呼ばれる事も覚悟してるしね、謝って許してもらおうとも思っていない。
でもこのSSを読んだと(ry

まぁ何が言いたいかと言うと、三人娘みんなが統夜の事好きで且つテニアとの出撃回数が一番多かったらこうなったんじゃないかなってのが書きたかった。
システム上ありえないけど、後悔はしていない、反省もしていない。
961それも名無しだ:2006/10/09(月) 03:15:28 ID:1w8Q8OAq
>>960
1周目にテニアを選び、初クリアした2005年9月下旬の初々しい頃を思ひ出しました

GJを進呈するよ
962それも名無しだ:2006/10/09(月) 09:36:16 ID:IzRPMC5H
>>949
どうでもいいが1は素数じゃないぞ
素数は2から始まるんだ
963それも名無しだ:2006/10/09(月) 10:10:53 ID:XJubxMUA
>>962
つjojo6部
964それも名無しだ:2006/10/09(月) 10:11:33 ID:XJubxMUA
ageちまったorz
ごめんなさい
965それも名無しだ:2006/10/09(月) 10:16:02 ID:NQq+wo6B
>>963
ああ、そんなのあったね(笑)
966それも名無しだ:2006/10/09(月) 10:21:26 ID:M2b+lZU5
>>960
GJ!
そしてマニュアルも無いのにラフトを修理したウリピーは
やっぱすげぇ、と思った。
967それも名無しだ:2006/10/09(月) 12:02:47 ID:DrK1GyR+
>>960
GJ!
初めてクリアした時のことを思い出した。
このシーンで改めてテニアのことが好きになったのもまた事実。
968それも名無しだ:2006/10/09(月) 19:25:04 ID:jz5IwQnj
>>949でニヤリとして、>>951-960でほろりと来ました。
どっちもGJ!
969それも名無しだ:2006/10/10(火) 08:53:49 ID:SjdDfOE6
宇宙の騎士テッカマン丼後期OP『永遠の飽食』
飯まみれのこの箸先 止められるのは
何もかもを平らげた時 狂ったDinner time
迷い込んだ永遠の飽食さえ 心のどこかで笑う
空腹こそが全て 
これ以上失うものなど もう無いから
どこまでも食い付くし 取り戻せ昔を
この箸にいつかは魂還るだろう
胃袋がパンパンにいっそ砕け散るまで OH MY DINNER TIME…
OH MY DINNER TIME!





みんな許してくれ…
970それも名無しだ:2006/10/10(火) 11:30:26 ID:mZGtxxT6
次スレは膝蹴小姫フェステニア・ミューズ伍式爆連打
とかどうだろうか?
971それも名無しだ:2006/10/10(火) 14:10:04 ID:j1IuQUiA
>>969
>>970
なるほどな、電波が来た・・・来たぜ!

『鋼鉄のストマック』

ある日財布に危機迫り 今、家計が燃える
今日から食費削減と 統夜が言う

見ろよ!鋼鉄のストマックが
君の熱い食い気 待ってる走り出せ!

その名はテニア 新たな力
貧乳二号 受け継ぐ食い気
経て!フェステニア・ミューズ 膝蹴り娘
膝が輝く シャイニング・ニー!
クリティカル  直撃撃破!!
打て! 伍式爆連打!!
ガンガガンガン! 食い尽くせ!!

アイビス「・・と、こんな感じの歌を考えたんだけど・・・」
テニア「勝手に貧乳認定すんなぁぁぁぁ!!(涙」
972それも名無しだ:2006/10/10(火) 18:02:27 ID:SoskXiWF
>>971
統夜「そうだ、そうだ。テニアは三人の中で小さいだけで、しっかり揺れるんだ!
あんたみたいな貧乳(←強調して)と一緒にするんじゃない。それに俺という彼氏がいる。
人生が負け犬な人が何を言う!!」


何となくアイビスにマジな反論
973それも名無しだ:2006/10/10(火) 18:31:06 ID:Ex4ATglE
うむ、アイビスには俺という彼氏はいるが、貧乳なのは納得せざるを得ない
974それも名無しだ:2006/10/10(火) 19:37:14 ID:RK11DL4W
アイビススレから>>973を暗殺しに来ました
975それも名無しだ:2006/10/10(火) 20:09:52 ID:by+xHHig
>>972
アイビス「やれやれ・・・スレイといい感じになっといて今更何を。」
統夜「なっ、ス、スレ違いの話題なんて不毛じゃないか!
大体俺はそんなんじゃ・・・!」
がしっ

統・アイ「「うぇ?」」
テニア「二人まとめて!ミューズブリーカァァァァァ!死ねぇ!!!」
メ ギ ャ ン !!

ギャース!!×2
976それも名無しだ:2006/10/10(火) 21:29:25 ID:Ex0Pv9Mn
>>975
統夜「……ふっ、ちゃんと…胸…あるじゃないか…」
テニア「と、統夜…?何を…」
統夜「弾力もあるし、丁度いい大きさだ…グフッ!
…これくらいの大きさが…一番良いんだ…」
テニア「…統夜…」
統夜「いいか…三人の中で、一番小さいと言って…、弱気になるな…
胸を張れ…テニア…ガハッ!お前の胸は…、良いものだ!!」
テニア「統夜…うん!アタシ、もう負けない!強く生きるよ!!」
統夜「それでこそ、俺の…テニアだ!」
テニア「統夜!!」ガシッ!

アイビス「わ、私の、立場は…」

勢いで書いた。反省はしない!!
977それも名無しだ:2006/10/10(火) 21:37:07 ID:by+xHHig
>>976
統夜「フ・・・とうとう・・限界みてぇだ・・・。」
(統夜の頭からなんか出てくる。)

テニ&アイ「たましい出てるー!!」(ガビーン)

(統夜の魂の前には階段が)

統魂「・・・いける!」
978それも名無しだ:2006/10/10(火) 21:45:19 ID:Z50sHfE/
>>977

テニア「統夜ぁ……。目、覚ましてよぉ……。
アタシ、なんでも言うこと聞くから……。ゴハンだってガマンするから……」
統夜「マジで?」
アイビス「生き返った!?早っ!!」
テニア「統夜!」
統夜「テニア!」
フフフ……ウフフフフフ……
統夜「トーヤブリーカー!!」
テニア「キャー!!」
アイビス「な、何してんのーーッ!?」
979それも名無しだ:2006/10/10(火) 21:52:44 ID:SoskXiWF
>>978

いけ、そのままアイビスに見せつけてやれ


あれ?ツグミさんこんにちは(ペコリ)えっ、僕にチーズケーキですか。
では、いただきます(パクリ)・・・あっ、天使様
980それも名無しだ:2006/10/10(火) 23:35:07 ID:ghqFRptz
                         ⊂⊃         (´∀` ) //) 
                         ∧∧        ⊂  ⊂)/ 
              ⊂⊃    (\\(´∀`)//)     U U 
              ∧∧      ⊂(   )⊃ 
          (\\( ´∀`)       U U 
    ⊂⊃ 
    ∧∧  死 の 安 ら ぎ は 、 等 し く 訪 れ よ う 。 
(\\( ´∀) 
  \\  ⊃     ⊂⊃ 
     UU      ∧∧ 
          (\\  ´)        ⊂⊃ 
            \\ )        ∧∧ 
              U.U    (\\(   )//)  ⊂⊃ 
                      \\ハ//    ∧∧ 
                                         ⊂⊃ 
  大 食 い に 非 ず と も 、 貧 乳 に 非 ず と も 、 ∧∧ 
                                         (∀` )//) 
                               ⊂⊃      ⊂  .// 
                          .      ∧∧       UU 
                      ⊂⊃      (´∀` )//) 
                      ∧∧     ⊂  ⊂)/ 
              ⊂⊃ (\\(´∀`)//)  U U 
              ∧∧    ⊂(   )⊃ 
          (\\( ´∀`)      U U 
           ` ⊂⊃  ⊃ 
            ∧∧ U 
        (\\( ´∀)      ,、,     ,、, 
         \\  ⊃   (( (⊂(。Д。⊂>>979⊃)) ) 
                 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 
            大 い な る フ ュ ー リ ー の 導 き に て 
981それも名無しだ:2006/10/11(水) 00:10:41 ID:/gzX0lzB
>>980
次スレヨロ
982それも名無しだ :2006/10/11(水) 00:39:55 ID:7Fy4AarQ
えーと、次スレが今夜はたたないようだったらSSはここでやったほうがいい?
983それも名無しだ:2006/10/11(水) 00:49:20 ID:pwr0prnU
次スレが立ったのを確認してからどうぞ
984それも名無しだ :2006/10/11(水) 01:08:04 ID:7Fy4AarQ
センセイ、眠いです_│ ̄│○
985それも名無しだ:2006/10/11(水) 01:15:00 ID:pwr0prnU
だったらお前さんがスレを立てろと

膝蹴小姫フェステニア・ミューズ エリアル5Hitsコンボ
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1160496850/
986それも名無しだ:2006/10/11(水) 01:19:34 ID:pwr0prnU
そして容赦なく埋めてみるか
987それも名無しだ:2006/10/11(水) 01:22:43 ID:pwr0prnU
ちょ、SSで埋めるんじゃないのか!
988それも名無しだ:2006/10/11(水) 01:23:47 ID:pwr0prnU
SS+GJレスできれいに埋まると思っていたのに!>>984のバカ!いくじなし!


もう寝る
989984:2006/10/11(水) 01:36:26 ID:7Fy4AarQ
ごめんなさい、次スレに書き込んでます_│ ̄│○
990それも名無しだ:2006/10/11(水) 01:50:42 ID:I6Tp0fHw
埋めるぞこの野郎!
991それも名無しだ:2006/10/11(水) 04:20:12 ID:1970S7qs
もにゅもにゅ
992それも名無しだ:2006/10/11(水) 04:26:50 ID:1970S7qs
もにゅもにゅ
993それも名無しだ:2006/10/11(水) 04:30:24 ID:1970S7qs
もにゅもにゅ
994それも名無しだ:2006/10/11(水) 04:32:49 ID:1970S7qs
ちょっと休憩
995それも名無しだ:2006/10/11(水) 04:39:55 ID:1970S7qs
もにゅもにゅ
996それも名無しだ:2006/10/11(水) 04:42:04 ID:1970S7qs
もにゅもにゅ
997それも名無しだ:2006/10/11(水) 04:44:03 ID:1970S7qs
もにゅもにゅ
998それも名無しだ:2006/10/11(水) 04:46:06 ID:1970S7qs
もにゅもにゅもにゅ
999それも名無しだ:2006/10/11(水) 04:50:42 ID:1970S7qs
もにゅもにゅもにゅもにゅ

お団子1000個できたー
1000それも名無しだ:2006/10/11(水) 04:56:26 ID:1970S7qs
お団子はスレ住人とテニアでおいしくいただきました
10011001
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│            [インターミッション]             │
│──────────────────────│
│  ユニット能力   ユニットの改造   武器改造  │
│ パイロット能力  パイロットのりかえ  妖精のりかえ │
│  強化パーツ   ユニット換装      オプション   │
│   セーブ       ロード       ポケットステーション │
│〔次のスレッドへ〕                           │
│                                │
│次のスレへ進みます。                        │
│──────────────────────│
│  総ターン数_1000       資金___1000    │
│第1話『このスレッド』までクリア.                │
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