擬人化ロボ娘に萌える(燃える)スレ 4機目

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1自治スレにてローカルルール検討中
ここは、架空の学校「SRW学園」を舞台に繰り広げられる
擬人化メカ達の共演を楽しみ、時には萌え、時には燃えるスレです。
彼らは時に笑い、泣き、怒り、そして恋もします。
そんな限りなく人に近い彼等の物語を紡ぐのは、他ならぬ貴方なのかもしれません。


過去スレ

擬人化ロボ娘に萌えるスレ 3機目
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1142944562/
擬人化ロボ娘に萌えるスレ 2機目
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1139797167/
擬人化ロボ娘に萌えるスレ
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1135679053/
2自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 11:59:11 ID:PB9JPeYS
現在進行中のイベント、SRW学園文化祭の内訳

1日目
・開祭パレード
・SRW武道大会シングル・タッグ予選
・ミスSRWコンテスト

2日目
・SRWのど自慢大会&ライブ
・武道大会シングル本戦

3日目
・武道大会タッグ本戦
・閉祭パレード
3自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 11:59:49 ID:PB9JPeYS
SRW武道大会の進行状況

【タッグ戦】
A アルトアイゼン・リーゼ&エクサランス組 ダイゼンガー&アウセンザイター組
B ヒュッケバインMk-3L&MAボクサー組 ジェネシックガオガイガー&ガンバスター組
C 真ドラゴン&ネオゲッター組 ブラックサレナ&ラフトクランズ組
D ズフィルード&ペルゼイン・リヒカイト組 ビルドビルガー&ビルドファルケン組
E インパルスガンダム&デスティニーガンダム組 ガンダムデスサイズヘル&アルトロンガンダム組
F マジンカイザー&グレンダイザー組 グレートマジンガー&ダイモス組
G アストラナガン&アルブレード組 エルアインス&エルシュナイデ組
H グランティード・ドラゴデウス&クストウェル・ブラキウム組 ゲッタードラゴン&ブラックゲッター組
I グルンガスト&アドラステア組 ドラグナー1型(D-1)&ファルゲンマッフ組
J ガナドゥール&ストレーガ組 ソウルセイバー&クロイツ・ヴァールハイト組
前回優勝者枠 未決定
敗者復活戦枠 Vガンダム&ガンダムF91組 百式&ドーベンウルフ組 ガンダムヴァサーゴCB&ガンダムアシュタロンHC組 ガンダムX&ガンダムXディバイダー組
司会 バスターガンダム

【シングル戦】
A ビルドシュバイン グルンガスト参式
B ビッグオー V2ガンダム
C R-1 スレードゲルミル
D ズィー=ガディン ボルテスX
E 真ゲッター組 ゲッター組
F ゴッドガンダム YF-19
敗者復活戦枠 ベミドバン ガルムレイド 飛影 ダブルエックス
司会 クロスボーンガンダムX-2

シングルのトーナメント組み合わせ

一回戦 ビルドシュバインVSズィー=ガディン
二回戦 スレードゲルミルVSボルテスX
三回戦 ゴッドガンダムVSYF−19
四回戦 ベミドバンVSガルムレイド
五回戦 真ゲッターチームVSゲッターチーム
六回戦 飛影VSグルンガスト参式
七回戦 R−1VSV2ガンダム
八回戦 ビッグオーVSガンダムダブルエックス
準々決勝A 一回戦勝者VS二回戦勝者
準々決勝B 三回戦勝者VS四回戦勝者
準々決勝C 五回戦勝者VS六回戦勝者
準々決勝D 七回戦勝者VS八回戦勝者
準決勝A 準々決勝A勝者VS準々決勝B勝者
準決勝B 準々決勝C勝者VS準々決勝D勝者
決勝 準決勝A勝者VS準決勝B勝者
三位決定戦 準決勝A敗者VS準決勝B敗者

ルール 前々スレ 375・383
4自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 12:00:34 ID:PB9JPeYS
ミスSRWコンテストの進行状況

現在一次予選中で、エントリーナンバー12番まで消化済み。内訳は以下の通り。

エントリーナンバー1番 ブランネージュ
エントリーナンバー2番 HI-νガンダム
エントリーナンバー3番 R-GUN
エントリーナンバー4番 ボルトガンダム
エントリーナンバー5番 ソウルランサー
エントリーナンバー6番 Wガンダム・アーリー
エントリーナンバー7番 ビギナ・ギナ
エントリーナンバー8番 月のローズセラヴィー
エントリーナンバー9番 サスライガー
エントリーナンバー10番 ジュデッカ(白)
エントリーナンバー11番 ディス・アストラナガン
エントリーナンバー12番 スラッシュザクファントム

5:2006/04/26(水) 12:03:32 ID:PB9JPeYS
と言う訳で、取り合えず立ててみました。

あと、年齢設定は前スレで纏めて下さった方がいらしたようですので、
出来ればそちらを投下していただければ幸いです。
6前スレ355:2006/04/26(水) 12:46:26 ID:AIbrjvlA
>>1乙です。
>>30までにベルゼルート氏の反応がなければ、代理のネタを投下させていただきますが、よろしいですね?
7自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 12:54:40 ID:SBaiq/Io
>>1乙です!
それとリファインド・ゼータのお方、彼女の設定投下してくれると嬉しいです
8自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 13:12:17 ID:uTH15lQd
>>1乙!
家帰ったら、新しいキャラ表を投下するんで
9自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 13:17:17 ID:uTH15lQd
あ、忘れてた
リ・ガズィ ニュー ゼッツー等の年齢不詳の方々の設定は御早めに。表に追加しとくので
10R−1とか書いてる人:2006/04/26(水) 18:49:04 ID:Cuo7KTvr
ただいま家に帰りましたが、年齢不詳なキャラの年齢が分からんので一旦オミットさせてもらいます

五十音順、敬称略(敬称なんて無いがw)

教師
Hi-νガンダム
VF−1S
アースゲイン
アストラナガン
アドラステア
ガッデス
グルンガスト
サイコガンダム
サザビー
真・虎龍王
真・龍虎王
スイームルグ
スヴァンヒルド
ソウルセイバー
ソルデファー
∀ガンダム
ティラン《カトリエ》
デザイア(シャピロ戦闘メカ)
ドーベンウルフ
ブライガー

大学部3年
クラウドハーケン

大学部2年
アウセンザイダー
クロイツ・ヴァールハイト
ダイゼンガー
地のディノディロス
ヒュッケバイン

大学部1年
グレンダイザー
バクシンガー
ファルゲンマッフ
ライジンオー
11R−1とか書いてる人:2006/04/26(水) 18:50:46 ID:Cuo7KTvr
高等部3年
Ezー8
R−GUNリヴァーレ
R−3
R−3アルタード
R−2
R−2アルタード
R−1
R−1アルタード
Wガンダムゼロカスタム
アルトロンガンダム
アレグリアス
イージスガンダム
ヴァイエイト
エール・シュヴァリアー
エルシュナイデ
エルアインス
ガンダムサンドロックカスタム
ガンダムデスサイズヘル
ガンダムヘビーアームズカスタム
ガンダムマックスター
ガンダムローズ
ガンバスター
ガナドゥール
クロスボーンガンダムX−2
クロスボーンガンダムX−1
ザムジード
シャイニングガンダム
ジェネシックガオガイガー
ジャスティスガンダム
ストライクガンダム
ストライクルージュ
零影
デュエルガンダム(AS)
トールギスV
ドラゴンガンダム
ドレットノートガンダム
バスターガンダム
火のブライスト
ヒュッケバインMk-VL
ヒュッケバインMk-Vトロンベ
ヒュッケバイン009
ヒュッケバインMk-U
ビギナ・ギナ
ファービュラリス
ブラックサレナ
フリーダムガンダム
ブランシュネージュ
ブリッツガンダム
ボルテスX
ボルトガンダム
マジンカイザー
ヤクトドーガ
12R−1とか書いてる人:2006/04/26(水) 18:51:50 ID:Cuo7KTvr
高等部2年
R−GUN
V2ガンダム
Wガンダムアーリータイプ
アルトアイゼン(リーゼ)
アンジュルグ
雷のオムザック
イデオン
(ライン)ヴァイスリッター
エクサランス
覚醒人1号
ガルムレイド
キュベレイ
クロスボーンガンダムX−3
グランヴェール
グランティード
サイバスター
サーベラス
真・ゲッター1
ジ・オ
ジガンスクゥード
ジョンブルガンダム
ストゥディウム
ストレーガ
スレードゲルミル
ソウルランサー
ダブルゼータガンダム
ディス・アストラナガン
ドラグナー1型
ドラグナー3型
ドラグナー2型
ネオゲッター1
ネロスガンダム
ビッグオー
プロヴィデンスガンダム
ベルゲルミル
ラフトクランズ
メギロート・アフ
メリクリウス
雷凰
ライディーン
13R−1とか書いてる人:2006/04/26(水) 18:53:35 ID:Cuo7KTvr
高等部1年
アカツキ
アルブレード
ガオファイガー
ガンダムアシュタロンHC
ガンダムヴァサーゴCB
ガンダムエックス
ガンダムエックスディバイダー
コン・バトラーV
ゴッドガンダム
サスライガー
真ドラゴン
ソウルゲイン
天のゼオライマー
ディアブロ
飛影
ノーベルガンダム
ビルトビルガー
ビルトファルケン
ベルゼルート
ベルティゴ
マジンガーZ
ライジングガンダム
夜天光

中等部3年
Vガンダム
X−9ゴースト
YF−21
アステリオン
アビスガンダム
インパルスガンダム
ヴァイサーガ
カオスガンダム
風のランスター
ガイアガンダム
ガナーザクウォーリア(赤)
ガンダムF91
ガンダムダブルエックス
クストウェル
グフイグナイテッド(ハイネ仕様)
グレートマジンガー
ジャオーム
スラッシュザクファントム(青)
セイバーガンダム
ゼータガンダム
ソウルガンナー
ソレアレス
ダイモス
デスティニーガンダム
ハイペリオン
ブレイズザクファントム(白)
ボスボロット
レジェンドガンダム
14R−1とか書いてる人:2006/04/26(水) 18:54:12 ID:Cuo7KTvr
中等部2年
YF−19
アルテリオン
ヴォルレント
凰牙
サイコガンダムMk−2
電童
ベガリオン

中等部1年
ジュデッカ(白)
ドラグーン
水のガロウィン

小等部3年
ハウドラゴン
ベルグバウ

幼稚園
メタス

保護者
ゲッターロボ
ズィー=ガディン
ビルトシュバイン
ファートゥム
15その他多すぎだろorz:2006/04/26(水) 18:56:17 ID:Cuo7KTvr
その他 其の1
AMガンナー
AMボクサー
M1アストレイ
VF−11MAXLバルキリー
VF−19改Fバルキリー
VF−17T改ナイトメア
VF−22シュトゥムルボーゲルU(青)
VF−22シュトゥムルボーゲルU(赤)
アストレイ・レッドフレーム
アンティノラ
インフィニットジャスティスガンダム
インペトゥス
ウィオラーケウム
ヴァイクラン
ヴァルク・イシャー
ヴァルク・バアル
ヴァルク・ベン
エゼキエル・アドム
ガンスレイブ1
ガンスレイブ3
ガンスレイブ2
ガンスレイブ4
ガンスレイブ壱
ガンスレイブ参
ガンスレイブ四
ガンスレイブ弐
16その他多すぎだろ・・・って俺のせいだろorz:2006/04/26(水) 18:56:59 ID:Cuo7KTvr
その他 其の2
ガンダム
ガンダムグリープ
ガンダムアストレイ・ブルーフレームセカンド
ガンファミリアV
ガンファミリアU
ガンファミリアW
ガンファミリアT
グルンガスト零式
ケンリュウ
ゲッタードラゴン
鋼鉄ジーグ
シャア専用ザク
真・龍王機
ジオング
地獄大元帥
ジュデッカ(黒)
ジュモーラ
ストライクフリーダムガンダム
ズフィルード
大雷鳳
ディバリウム
デスアーミー
デスネイビー
ハイドラガンダム
ハンマ・ハンマ
バイカンフー
バグT
バトル7
百式
百刃衆(エスリム100機)
ヒュッケバインMk-VR
ビッグシューター
フォルティス・アーラ
ブラックゲッター
プリスクス・ノクス
ベミドバン
ベルガ・ダラス
ペルゼイン・リヒカイト
無敵要塞デモニカ
ムラサメ
山のバーストン
ラアム・ガン・スレイヴU
ラアム・ガン・スレイヴT
ラー・カナフ
ラー・ケレン
ラー・ザナヴ
ラフレシア
17自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 19:01:18 ID:Cuo7KTvr
もはや10K越えしてしまった、すまない、と謝罪するのは私だ

あのキャラがいない、あのキャラの年齢が違う、順番間違っているなどがありましたらどんどん指摘してください
18自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 19:05:27 ID:SBaiq/Io
>>17
とにかくおつかれさまw
総勢何名なんでしょうね、これだけのキャラを書き分ける皆さんの力量に脱帽です
19マジンガーとか書いている人:2006/04/26(水) 19:22:42 ID:PB9JPeYS
>>6
そうですね、私もそうするしかないと思います。

>>17
お疲れ様です。
で、地獄大元帥なんですが、一応大学院博士課程2年目という事になります。これは、デビルガンダムも同様です。

と言うよりも、改めて見ますとデビルガンダム入ってませんでした。
20自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 19:49:02 ID:9VSZ5rum
))17
乙!だがあえて言おう!
見間違いかもしれないが、大学2年の所に月のローズセラヴィーがいない。
あと地は大学1年ってことに修正してほしい。設定上月の妹ってことなんで……多分

他の職人さんのキャラですが、ゲシュともう一人のヒュッケUもいないと思う。しかし、この二人の年齢は俺は忘れてしまった

ν等の設定は帰ってからで。

あと、スラッシュファントムのストーリー後半はどっちに投下したほうがいいですか?3機目?4機目?

とにかくもう一度言おう。
))17乙!
21ゼータとか書いてる人:2006/04/26(水) 20:20:19 ID:SBaiq/Io
>>20
4機目でいいと思いますが、
続きを楽しみにしてます!スラッシュファントムちゃんはツンデレ?
22自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 21:13:01 ID:Cuo7KTvr
>>17-20
乙どうもです。なんかやったかいが会った気がします

>>19 >>20
早速の指摘どもです。てかマジでデビルと月いねぇ・・・2人の製作者様すみませんでした
この調子だといないキャラも多そうだ
デビルと大元帥と月は大学2年で地は大学1年ですね、了解しました
ν達の設定は後ほど・・・っと

>>20
俺はどっちでもかまいませんw俺も楽しみにさせてもらってます
ツンデレ!ツンデレ!
23スラッシュザクファントム編……幸せの涙 :2006/04/26(水) 21:55:15 ID:RImlJ4aO
3機目の>>357の続き

「……」
 夕方の屋上。辺りは夕日に照らされ、下では学園祭の片づけが行われている。
「…大丈夫…大丈夫」
 そこに、私は1人で彼を待っていた。心を落ち着かせるようにずっと自分を言い続けながら。
 その時、屋上のドアが開く。
「よっ、待たせて悪いな」
「あ、ああ別に…」
 そこには彼が居た。少し詫びるように微笑みながらこちらに近付いてくる。彼を見た瞬間、私の鼓動は一気に速くなり、彼が近付いてくる度に、それは増していくようだ。
「す、すまないな。急に…」
「いや、いいよ。それで? 用って何だ?」
 そして彼は目の前まで来て私に聞いている。私は彼の顔を見ることが出来ず、下を向いてしまう。彼は私の変化に気付いていたようだけど、黙っていた。
「せ、セイバーに、話があるんだ」
「ん?」
 そして、緊張で張り裂けそうな中、口を開き始めた。
「その…あの…」
「……」
「わ、わたしは…」
 ―もう少し…もう少しだ…。
 そう心の中で自分自身にエールを送っている。
「わたしは…その、わたしは…セイバーが……」
 しかし、これ以上私の口は開かない。たった一言『好き』という言葉が、どうしても言えないでいた。
「……」
「わ、わたし…私は、私は……クッ…ぅ」
 そして、いつの間にか私の瞳からは涙が流れていた。理由は分かっていはいた。もしもという事があるかもしれないという恐れ。それと、未だに素直になれない私自身への少しばかりの嫌悪感。それ等が涙となって瞳から流れていた。
「ぅ…あ、あれ? す、すまん…なん、で……涙が…」
「……」
 その光景を彼は一言も喋らず、ただ黙って見ている。
「すまん…ひっく…すまん…す……まん…」 
 そしてようやく出てきた言葉が、謝罪の言葉。『好き』という言葉が言えずに、ただ意味も無く謝っていた。それさえも黙って彼は聞いている。
 ―…もう、ダメかな…。
 この時、私の中では既に諦めがあった。それはそうだろう。急に呼び出した上に泣いてしまったのだから、変だと思われて当然だ。その気持ちもあってか、涙は更に出てくる。手で拭っても拭っても収まる事は無かった。その時だった。
24スラッシュザクファントム編……幸せの涙 :2006/04/26(水) 21:56:37 ID:RImlJ4aO
「……ちょっと悪い」
「っく…ぇ?」
 彼はそう言うと、私を抱き寄せた。彼の温もりと吐息を感じながら、私の思考は少し止まり、涙も何故か止まった。
「せ、せい…ばー?」
 思考が少し回復し、彼を呼びかける。すると、彼はようやく口を開いた。
「いきなりごめん。その、スラッシュの話の前に、俺もスラッシュに言いたい事があるんだ」
「いいたいこと?」
 その口調は、私を宥めるかのように優しい口調。
「俺…スラッシュの事が、好きなんだ」
「ぇ? それって…」
 我が耳を疑った。
 ―まさか…セイバーが、私を?
 もうダメかと思った。私なんて良い友達程度にしか思われてないと思った。それだけに、彼が言った事に私は驚いた。そんな中、彼は優しく抱き寄せながら言い続ける。
「お前を愛してる。いつからそう思ったのか分からないけど…。だけど、気付いたらお前の事が好きだった。誰よりも…」
「セイバー…」
「思わず抱き寄せてしまったけど、スラッシュが泣いてるのを見てられなかった…だから」
 そう言いながら、彼は私を解放し、優しくも暖かい微笑みで見つめてくる。私はそれを見て、再び下を向いてしまった。
「で、でも…私なんて…。私なんて女らしい所なんて…胸もブレイズやガナー達と比べたら……わっ!」
 その時、彼は私の頭にそっと手をやり、優しく撫でてくる。
「スラッシュは可愛いよ。言ったろ? 俺はお前を誰よりも好きだって」
「ほ、本当か?」
「嘘をついてどうする?」
「…そ、そうか…」
 彼の言う事に、思わず彼の顔を見て聞く。彼は笑顔で答えてくれた。ここで、やっと彼の顔をまともに見ることが出来たのに気付き、顔が熱くなる。
「それで…、スラッシュの気持ちも教えてくれないか? 俺の事、どう思っているのか…」
「私は…」
 今度は逆に、彼は私の気持ちを聞いてきた。その表情は真剣そのもの。その表情を見る私は、心臓が止まりそうなくらいドキドキしていた。
 ―セイバーは私を好きだと言ってくれた…私も、セイバーが好き。
 そう思うと迷いはなくなっていた。
「私は…私も、セイバーが…貴方が好き」
 ついに言えることが出来た『好き』という一言。それを聞いた彼は、少し驚きはするもすぐに微笑む。
「ありがとう」
 一言彼はそう言った。その言葉を聞いた瞬間、私の瞳からは再び涙が流れた。
「え? あ、ど、どうしたんだ?」
 私の涙を見て、彼は焦りながら聞いてくる。
「…すまない…ひっく……嬉しくて」
「…そうか」
 彼は安堵したようだった。私は笑みを浮かべ、彼もまた暖かい微笑を見せる。そして、私達は自然と唇を重ねていた。
 ―やっと…素直になれた。
 そんな嬉しさと、彼と結ばれた喜びが篭った、幸せの涙を流しながら……。
25自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 22:16:43 ID:RImlJ4aO
おまけ

 その光景を、屋上のドアをそっと開けて見ている3人の影。上からカオス、ガナー、ブレイズのセイバーに想いを寄せていた3人だ。
「あ〜あ…セイバー君、スラッシュに取られちゃった」
「あうぅ…セイバーく〜ん…」
「……」
 カオスは少し笑みを浮かべて呟き、ガナーはなんとも悔しそうに見て、ブレイズは黙って見ている。
「なんか…もう二人の世界って感じだよねぇ」
「くっ! なかなかのムードじゃないか…取り付けない!」
「…それバスター先輩の台詞…」
 セイバーとスラッシュのキスを見て、何ともいえないオーラを出す3人。そのオーラは嫉妬、妬み、怒り。負の念という念が込められている。今頃、ディストラが反応している事だろう。しかし、そのオーラは次第に消えていくようだ。
「…まっ、別にいいか。あたしも薄々気付いてたし」
「セイバー君が幸せなら別に、ね」
「……」
 ブレイズ以外の2人は笑っていた。
「じゃあ、あたし達はどうする?」
「…もう…いがみ合う必要なし…」
「そうだよね。んじゃあ、いつもの仲良しザク三人組に戻ろうか?」
「……」
 ガナーの言う事に、ブレイズは黙って頷く。それを聞いていたカオスは困惑の表情を浮かべた。
「あんの〜? ワタシはぁ?」
「カオスはアビスとでもつるんでれば?」
「ひどっ! まぁいいか」 
 そして3人は、スラッシュとセイバーの光景を微笑みながら見つめていた。
「……やっぱり…」
 その時、ブレイズが不意に静かに口を開く。
「どしたの?」
「…やっぱり諦めきれない…」
「はぁ? 諦めきれないって…、じゃあ、どうすんの? セイバー君はスラッシュと…」
 ブレイズの言った事に、ガナーが反論した時だった。ブレイズは何かを閃いたように呟く。
「……大丈夫」
「何が大丈夫?」
「……愛人なら…問題なし」
「「それだぁぁ!!」」
 スラッシュの戦いは、まだ続きそうである。
26自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 22:24:39 ID:RImlJ4aO
はい、オチ・内容共に微妙ですが投下したのは俺だ。
スラッシュ編は、初代スレあたりに投下したトロンベとデスサイズと違って、重大な秘密的なものが無くて楽だったけど…内容が…!
ラブコメはやっぱり難しい…。と痛感したのも俺だ。
>>21>>22の期待に答えられたか不安なのも俺だ。
ちなみに次、個人ストーリー的なのを投下するとしたら、アルトかアステリオンかアレグリアスあたりと言っておくのも俺だ。
それでは、今から設定を作成するのも俺だ。
27自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 23:02:52 ID:Bbh+d6K8
>>1氏、>>17氏、乙です! と言うのは俺です。
…しかし、4スレ目にもなると、凄いキャラ数ですね(笑)

>>26氏にGJです! と言うのも俺です。
実はそろそろD−1とファル姉が結ばれるネタを書こうとしてたのですが、書きにくくなりそうです(汗)

ぼちぼち、ミスコン二次審査でブランに何を着せるか考えなきゃな…と思ってるのも俺です。
28自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 23:21:41 ID:Cuo7KTvr
>>26氏GJッス!
期待に答えられたか不安とありますが、期待を裏切らない内容でした!乙彼ですというのも私だ

>>27
D−1&ファルゲンネタ頑張ってください・・・・俺もR−2とアルブレの告白の過去話も書かなアカンの思い出したのも私だ

二次審査でR−GUNに着せる服は決まったが、ビギナに何着せようか迷いつつ寝るのも私だ
29自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/26(水) 23:34:43 ID:SBaiq/Io
>>26氏にGJ!
はいっ!なんというかもう可愛いですねコンチクショウ!!
>>27>>28氏、二次審査は水着オンリーじゃ駄目ですか?すいませんもう言いません。
30自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/27(木) 00:02:13 ID:RImlJ4aO
>>27->>29
ありがとうございます!俺もディストラとかスラッシュとかの衣装考えなければ・・・。
その前に設定投下↓

リ・ガズィ
高等部1年(もうすぐ2年に昇格)の女の子。
ゼッツーの妹でメタスの姉。時には厳しく、時には優しくメタスに接する世話好きの優しいお姉ちゃん。
目立たず目立ち過ぎずの普通の女の子で、服の上にバック・ウェポンと呼ばれる上着を着ている。
クラスメートのギャプランにベタ惚れされており、その都度ギャプランに追い掛け回されているが、その度にゼッツーに助けられている。νガンダムに想いを寄せている。
なお、リ・ガズィとは愛称。本名は。リファインド・ガンダム・ゼータ。ゼータやダブルゼータのイトコである。

ZU
高等部2年(もうすぐ3年に昇格)の男子。
周りからはゼッツーと呼ばれる、メタスとリ・ガズィの兄。
少し無愛想でややシスコン気味だが、周りと比べると普通人の分類に位置する。いわば兄妹揃ってツッコミ役。
そのため、妹達に害を及ぼす者を許す事は出来ず、やった奴は完膚なきまでに叩きのめす。特にギャプランとZプラス。
ダブルゼータとはイトコ同士で、割と仲が良い。

ガンダムLOブースター
通称LO。年齢21歳。
ハイドラ、グリープと同じ組織に属する女性でジェミナスの姉。
ハイドラ同様、知的で実力もある万能型。しかし性格に多少の問題があり、可愛い男の子や女の子が大好き。
その為、美少年や美少女を見るなり色んな意味で襲う。そのターゲットの1人にハイドラが入っており、ハイドラに対するセクハラ行為は日常茶飯事(ハイドラ本人は既に諦めている)

ガンダムジェミナス01
通称ジェミナス。年齢17歳。
ハイドラ達3人と同じ組織だった女の子で、LOの妹。
組織に入る際、ほとんどの記憶を消され、その為なのか元からなのか、正義感の強く悪は決して許さない。しかし戦闘以外は心優しい性格で、虫も殺せない。その為、組織内からは失敗作と罵られ続けていた。
今回の任務のみならず、それ以前の任務内容に疑問を持っていたせいか、事実上組織を裏切る事になり、現在はある人物の家で暮らしている。

νガンダム
通称ニューの高等部2年(もうすぐ・・・(以下略))の男子。
またまたツッコミ役で常識人。姉のHi−νに薬の試作品の実験台にされたり、家のロボメイドの教育で振り回されたり、ベタ惚れされているジェガンに追っかけまわされたりと不安が尽きない苦労人。
Hi−νとサザビーの関係を知る数少ない存在で、2人の事は既に了承済み。
ちなみに両親は他界。現在は姉と、姉が造ったロボメイドとの3人暮らし(もうすぐサザビーが加わる予定)
なお、彼のファンクラブ『ロンド・ベル隊』というのが存在し、主な隊員はラー・カイラムを筆頭とするジェガン等。

量産型νガンダム
通称インコム。年齢0歳(起動して1年も経ってないから)
Hi−νが、自身とνガンダムのデータを基に新たに開発したメイド型ロボット。その為、インコムのみならずフィン・ファンネルも使用可能。その戦闘力は、未来で製造されたハイペリオン達を除けば、ロボットとしてはトップクラスに入る。
元々は家事全般をこなせる様設計されたが、起動時に発生した落雷によってメモリーが深刻なダメージを受
け、常識と呼べるほとんどを忘れてしまっている。その為、現在はνガンダムにいろいろな事を教わっている状態。
本来は感情もあったが、ダメージ時に感情プログラムが完全消去してしまったため無感情。
未来世界では、Hi−νも『ガーディアン・フィギュアプロジェクト』に携わっていた為、彼女はハイペリオンやアルテリオンの原型とも言える存在。
31一次審査・ベルゼルート(代理):2006/04/27(木) 14:24:38 ID:9d6okBIj
俺の名はグランティード。今訳あってミスコンの会場にいる。
俺はもともとミスコンなどに興味はない。ジガンスクゥードがいきなりベルゼルートをミスコンに出すなどと言うので心配だから来たのだ。
あいつの出番は最後らしい。今までのを見たところ…なんか、恰好が…その、あれだ。まずい。あいつもあーいうことするのだろうか…ジガンスクゥードめ、後で殴っとこう。
今あいつはクストウェルと一緒に服装を合わせている。心配なので俺も立ち会おうとしたのだが断られてしまった。
なんでも「兄貴がいると服装に文句言ってきそうで嫌」なんだそうだ。怪しい。
お、そろそろかな。
バスター「野郎ども及び貴婦人の皆様方、準備はいいかー!」
観客「バッチコーイ!」
X-2「元気があればっ!」
観客「なんでもできるっ!」
駄目だ、やはりついていけない。なんだこいつら。
バスター「一次審査もこの娘で最後だぜ!」
X-2「安心せい、とびっきりの優勝候補を残しといたで〜」
バスター「母親はあの有名なズィー・ガディン女史、だが遺伝子に奇跡が起きた!」
X-2「高等部にいれば一度は目にしたであろう正当派美少女!」
Mk-2「13番、ベルゼルートちゃん、よろしくぅ!」
あいつが歩いて来た。フリルがついたロングスカートのワンピース。背中にオルゴンライフル。とりあえず普通な恰好で一安心。
Mk-2「ではベルゼルートちゃん、自己アピールどうぞ〜」
ベルゼ「オルゴンライフルAモード、標的確認…」
いきなり背中のオルゴンライフルを抜いて審査員席に向けて構える。そして…
ベルゼ「ターゲット・インサイト、発射!」
ジガン「ん?…ぬぉぉっ!?」
ベルゼルートの放った矢がジガンスクゥードに直撃。これでジガンスクゥードは安らかに眠れるだろう。そしてベルゼルートはようやく話しだした。
ベルゼ「高等部一年、ベルゼルートといいます。一人でも多くの方々のハートを撃ち抜けるように頑張ります。よろしくお願いします(礼)」
観客「かわいいじゃないか…少しロリっぽいのがたまらんがな」
観客「ジガンめ、おいしいところを…」
観客「お〜ぃ、俺のハートも撃ってくれ!」
ベルゼ「あら、撃ってほしい方々がいるのですね…今はエネルギーが切れていますので、また今度ということで許して下さい(微笑み)」
観客「オッケェーイ!」
観客「けなげで、いい娘じゃないか…」
Xー2「俺、このイベントやっててよかったわ…もう死んでもいいわ」
バスター「まだだっ!まだ二次審査もあるっ!うーん、実にグゥレイト」
Mk-2「二次審査もよろしくね〜」


キャラ崩壊等についてとりあえず謝るのも私だ。
アピールの台詞はクストウェルが考えたということにしてくれると助かるのも私だ。
ベルゼルートの服装に関してはラトゥーニみたいなイメージを持っているのも私だ。
二次審査を楽しみにしているのも私だ。
32恋 - himegoto -:2006/04/27(木) 22:43:45 ID://5sVMS+
前スレ339からの続き


 何だか解らないけど、お兄ちゃんが用事が有るとか言って研究室を出て行った。
 それは良いんだけど、少し経つと改めてこの部屋にはライ君と私の二人だけしか居ないっていう事を認識してしまう。……何だか胸が高鳴ってくるのを感じた。
 私は必死にその感情を表に出さないようにしながら、ちらりとライ君の方を見てみる。視線の先では私の気持ちなんか気付きもしないのか、全く普段通りに部屋の掃除を始めたライ君の姿が見えた。……何だか少し悔しい。
「ん? セイちゃん、まだ顔が赤いね」
 私の視線に気が付いたのか、ライ君はこっちに顔を向けて話しかけてきた。どうやら未だに私の顔は赤くなっているらしい。
「……別に、大丈夫だよ」
 私は、自分の感情を悟られないように、わざとぶっきらぼうな声で返事をする。
「そう? 本当に辛い様なら早めに医者に行ったほうがいいよ?」
 ……鈍感。まあ、変に隠そうとする私も悪いのかもしれないけど。
「ホントに大丈夫だから。……見てるだけなのも悪いし私も手伝うよ」
 そう言いながら、私は掃除道具を取りに行こうと入り口の方へと振り向く。ちょうどその時、研究室の扉が開くのが見えた。
「あ、ボルテスさん。こんにちは」
「よ! 随分と片付いたじゃないか」
 扉の向こうに居たのは、ライ君の従兄のボルテスさんだった。ボルテスさんは、部屋を一回り見ると感心したように声を漏らす。
「こんにちは、ボルテスさん。で、予選の方はどうでしたか?」
 ボルテスさんの姿を確認したライ君は、掃除の手を止めてボルテスさんに問い掛ける。
「ん、無事予選突破したさ。しかし、今年の本戦は前年より更に強豪揃いだからな。正直に言えば、少々厳しいところだ」
「そうなんですか」
 何の気なしに話しているが、実際ボルテスさんは相当強い。そのボルテスさんがああまで言うのだから、今年は本当に強い人が揃っていみたい。
「へー、そうなんですか。……そうだ、だったら……」
33恋 - himegoto -:2006/04/27(木) 22:45:17 ID://5sVMS+
 その言葉と共に、ライ君はポケットからネックレスを取り出した。
「これを預かってくれませんか? なんでも、『これを持つ者、如何なる戦に於いても負ける事無し』とか言われている物です。確か『ラ・ムーの星』だったかな」
 あれって、確かライ君がいつも肌身離さず持ち歩いていた物だ。ボルテスさんは驚きを隠さずにライ君に問い掛る。
「おいおい、そりゃ確かお前の両親の形見じゃないか」
 知らなかった、あれってライ君のお母さんの形見だったんだ。
「……本当にいいのか?」
 ボルテスさんは、私の方を一瞬だけちらりと見ると、ライ君に再び問い直す。その視線に含まれる物を正確に理解した私は、ボルテスさんに見えるように小さくうなずく。
 でも、別に私の事を気にする必要は無いと思う。そりゃ私にはプレゼントの一つもくれないライ君には少しムカっとくるけど。
「ええ、俺はまだあの時の借りを返せていませんからね。まあ、気休めだとでも思って下さい」
 ライ君のその言葉に、ボルテスさんは少し考え込むように天上を見上げる。
「解った。そこまで言うのなら、本戦の間だけ借りている事にするよ」
 それから少し経ってから、ボルテスさんは小さくうなずくと、ライ君からネックレスを受け取る。
「そうしてください。ところで、今日はどうしてここに?」
 受け取って貰えた事が嬉しかったのか、ライ君はにこやかな笑顔でボルテスさんとの話を再開させる。でもさ、思うんだけど、それって最初に聞くべきじゃなかったのかな。
「ああ、それがな、予選が終わったらちょっと寄ってくれって教授に言われたんだが……なんか留守みたいだな」
 ボルテスさん、またすっぽかされたんだ。お兄ちゃんってああ見えて意外と忘れっぽい性格をしているし。
「ごめんなさい、ボルテスさん。毎回毎回お兄ちゃんがご迷惑おかけして」
「いや、気にしなくていいよ。もう慣れたし」
 そう言いながら、苦笑を浮かべるボルテスさん。……慣れさせるほどすっぽかすのはどうかと思うよ、お兄ちゃん。
「でしたら、教授が戻ってくるまで応接室ででも待ってますか?」
「そうだな、……いや、やっぱりやめておくよ」
 ライ君の提案にボルテスさんは、再び私の方をちらりと見て、やんわりと断る。だから、別に私の事を気にする必要は無いのに。そりゃ、ライ君と二人きりの方が嬉しいけど。
「そうですか、なら教授が戻ってきたら必ず電話するように言って置きますね」
 ボルテスさんの言葉を受けたライ君は、お兄ちゃんに必ず電話させると約束する。
「ああ、たのむよ。……さて、そろそろ戻るとするか。またな、ライ、セイちゃん」
「ええ、明日の本戦、頑張ってくださいね」
「ハイ、また明日」
 ライ君の言葉にボルテスさんは小さくうなずくと、私達と別れの挨拶を交わして部屋を出て行った。
「さ、早くしないと八時過ぎちゃうよ」
「そりゃ不味いね。それじゃ、悪いけど手伝ってくれるかな」
「だからさ、さっき手伝うって言ったじゃない」
「あれ、そうだっけ?」
 そう言い合いながら、私達は部屋の掃除を再開する。できる事ならば、こんな風に二人で穏やかに過ごしていきたいな。……まずはライ君に私の気持ちを伝えなくちゃ駄目かな。
34自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/27(木) 22:46:19 ID://5sVMS+
と言うわけで、新スレ一発目の投下を試みたのは私だ。
ラブ話を書いてみたつもりなのだが……ラブ話難しいよ難しいよラブ話 orz

>>26氏、本当にGJ!です。恋愛関係の話が苦手な私としては少しでもいいから才能を分けて貰いたいほどです。
>>31氏、GJ!と同時にご苦労様ですの言葉を送ります。さて、次は二次審査ですね。

で、>>29氏、水着審査は三次審査できっちりやるそうですよ。
35自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/28(金) 01:00:08 ID:Ti2HuVhW
前スレ343の続き

そのこは、わらわなかったんだ、いつもひとりですわって、だれともしゃべらないで、とても、さびしそうだった。

「あなた・・・だれ・・?」
「ダブルゼータ、きみは?」
「わたしは・・・キュベレイ・・・」

「む・・・」
軽い呻き声を上げ、ダブルゼータは目を覚ました。キュベレイがミスコンを辞退した、という事実を知った後、どこへ行くでもなく、学園の裏庭のベンチで不貞寝していたのだ。
太陽は地平線に沈み、西の空がかすかに明るんではいるが、頭上はもう星が見えていた。
「懐かしい夢だったな・・・」
今しがたまで見ていた夢を思い出す、キュベレイとの最初の出会い、SRW学園付属幼稚園ひよこ組でのことだった。
「さて、これからどうする」
選択肢はそう多くない、家に帰って、妹のゼータが作った食事を食べ一日を終える、もしくはこれからキュベレイの屋敷へ赴き、今日やらかした失敗の弁明をする。
「答えは一つだ・・・」
誤解は解いておいたほうがいい、ミスコンを忘れていたわけじゃなく、やむにやまれぬ事情があったと言うこと。
どんなになじられようとも、説明しきる覚悟はある、がさすがに足取りは重い。
だが、ひるむ訳にはいかない、やるからには全身全霊をもってしてかかる、すでにゼータには食事は先に食べておくようにとのメールを送信済みだ。
そして、ついに到着。馬鹿でかい門の前で、俺はしばし呼吸を整える、頬を二・三回はたいて気合を入れる。
「うしっ」
掛け声とともに、呼び鈴を押す、暫くして、低い落ち着いた女性の声がマイクを通じて聞こえてきた。
「ダブルゼータ様・・・・」
「ども」
カメラに向かって頭を下げる、執事のハンマ・ハンマさんだ。
「今日はもう、いらっしゃらないのかと思っておりました・・」
「約束、やぶっちまったから・・・一応、謝りにね・・・キュベレイ、いますか?」
「はい、たったいま、御入浴を終えられたようです・・」
その声は、いつもより若干憂いを帯びているようだ。
「じゃあ、開けてくれますか?とりあえず誤解だけは解いておきたいんで・・・」
「はい、只今・・・ダブルゼータ様・・・」
「なんです?」
「御武運を、お祈りしております・・・」
俺のため息は、巨大な門が開く音で、ちょうどかき消された。
36自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/28(金) 02:17:13 ID:Ti2HuVhW
35のつづき

「で・・・なんの用なのよ・・・」
とてつもなく広い応接間で大きな安楽椅子に深く腰掛けながら、キュベレイがそっぽを向きながら言った。いかにも風呂上りらしく、薄い桃色の髪はしっとりとした光沢を放っている。
「いや・・・だからだな・・・てか、わかってるんだろ?」
そういうと、キュベレイはキッとこちらを睨んだ。ヤバイ、地雷踏んだ。
「わかってるだろ?わかるわけ無いじゃない!!あんたみたいな小市民の心理なんて!!」
「わかった、わかった、とにかく謝る、すっぽかして悪かった」
正直に頭を下げる、だがこの程度で納得してくれるなら苦労はいらない。
「すっぽかして悪かった?あぁアンタもしかしてミスコンの事で謝ってるわけ!?ふんっ!そんなのちーっとも気にする事ないわよぉ?アンタが観に来てないから出場をキャンセルしたとでも思ってるの!?
思い上がりも甚だしいってもんよ!!仮にも私は栄えあるネオ・ジオン家の跡継ぎにして当主!一般市民との社会的地位の格差なんて月とみどり亀以上に離れているのよ!?ミスコンなんて低俗なコンテストなんて出場する訳無いじゃない!!
だ・か・ら、アンタが気にする事なんて一つも無いのよ?もちろん、自分からエントリーした挙句、出番寸前になって出場拒否、皆が楽しんでるミスコンを滅茶苦茶にしてしまった私の事なんてぜーーーんぜんっ気にしなくたってい・い・わ・よっ!!!」
一息でそこまで喋ると、頬に手を当てて窓の外へ視線を移してしまった。
あまりの剣幕に、一言も弁解できなかった、こいつは弁護士にでもなったら、ちょっとした伝説になりそうだな。
重苦しい静寂、それを破ったのはやはりキュベレイだった。
「ドレスが無駄になっちゃったな・・・」
独り言なのだろうか、ポツリと小さな声だった。
「・・・・」
にわかに俺は立ち上がった、高級な食器入れに近づき、その扉を開ける。キュベレイはあまりにも唐突な俺の行動にぽかぁんと口を開けている。
てごろな大きさのグラスを掴むと、俺はそれをマイクに見立ててキュベレイの方へ向き直った。
「さあ!総勢14名の美女、美少女が熱戦を繰り広げたSRW学園ミス・コンテストも遂に優勝者発表と相成りました!
ご来場の皆様!どうか栄誉ある、ミス・SRW学園に惜しみない拍手を!それでは優勝者を発表いたします!」
そこで俺はキュベレイを一瞥する。目が合うと、キュベレイはピクンと体を震わせた。
「エントリーナンバー13番!キュベレイ!!」
その瞬間、万雷の拍手が鳴り響いた、ハンマ・ハンマがステレオからサンプルを流したのだ。
「もう・・・何なのよ・・馬鹿・・」
「悪かった、その、けっして忘れてたわけじゃなかったんだ」
「わかってる・・私も言いすぎ、ごめん・・」
ハンマ・ハンマはそっと部屋から出て行った、一流の執事は細かい気配りが何よりも大事なのだ。
37自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/28(金) 02:32:20 ID:Ti2HuVhW
>>31>>34氏GJです!!
お二人ともラヴ話うますぎ!!
キュベレイ&ダブルゼータです・・なんかごたごたになってしまいました・・
このカップル、まだまだ続く予定です、精進します


おまけ
キュベ「ダブルゼータが振りまわしていたグラス、百万ぐらいするんだけど・・・」
zz「それを早く言ってくれ」
38自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/28(金) 03:31:09 ID:kPolzuig
最近種死系ばっかりだと思い始めて眠れない今日この頃。深夜に投下↓

《運命と伝説の出会い》

「…はぁ」
 ため息が1つ。今日は私の学園の入学式。私は中学2年になった。
「……」
 重い足取りで学園に向かう。正直…私の心境は微妙だった。
 何故かと言えば…、今となれば納まった事だけど、私は中学生になった最初の頃、皆からパクリパクリと言われ続けていたから。理由は、学園にいるV2ガンダムって先輩の光の翼と言うのと、私の時々出るビーム上のウィングのせい。
 ―ただ似てるだけなのに…。
「はぁ〜」
 またため息が出た。
 ―確かに似てると思うけど…。
 そう思いながら重い足取りで歩いている時だった。大きな音と共に、私に近付いてくる大きな影。
「ふぇ?」
 それは大きなトラック。無意識のうちに赤信号の交差点を渡ってしまっていた。
 ―…っ! だめ…間に合わない。
 そう思ったときには、トラックはもう直ぐ目の前まで来ていた。飛び上がろうとしても間に合わない。
 私は死んじゃうかと思った。でも…その時、その人は現れた。
「…大丈夫?」
「…ン…ぇ?」
 目を瞑っていたからよく分からないけど、私は誰かに抱えられて向こう側の歩道にいた。その人は、私をそっと下ろしてくれた。
「あの…」
「怪我とかしてない? だめだよ? 赤信号の時渡っちゃ」
「ご、ごめんなさい。ありがとうございます、大丈夫…です」
 私は少し怯えて言うと、その人は『よかった』と言い。笑顔を見せる。
 ―え? なんでドキドキしてるの?
 その笑顔に、私の心臓の鼓動は速くなっている気がした。その人の笑顔は、なんだかとても素敵で優しい。その容姿は、先輩であるプロヴィデンス先輩に何処か似ている。
「じゃっ、ボクはこれで! 次からは気をつけてね」
「え? あの…名前…」
 そう言いかけたけど、その人は聞く前に風みたいに去って行ってしまった。
「…行っちゃった…」
 名前を聞き忘れた事を後悔しながら少しぼーっとしていると、学園の鐘が鳴るのが聞こえた。
「あっ! いけない、遅刻〜」
 入学式から遅刻なんて恥ずかし過ぎる。そう想い、私はウィングを展開し全速で学園に向かった。

39自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/28(金) 03:32:06 ID:kPolzuig
「なんとか間に合った〜」
 入学式も無事に間に合い、今は自分の新しい教室で、新しい席に座っている。隣の席は何故か空いている。
「デスティニーが遅刻寸前に来るなんて珍しいな」
「あ、はい…少し」
 その時、後ろの席に座っていた私のお友達の1人、インパルスガンダムさんが話しかける。
 私は朝あった出来事をインパルスさんに話す。インパルスさんは『へぇ〜』とだけ言う。
「でも、その助けてくれた奴って誰なんだ?」
「えっと…わかりません。プロヴィデンス先輩に似ていましたけど…」
「じゃあ、親戚かなにか…」
「お前等ー、席に着け〜」
 その時、担任の先生グルンガスト先生が教室に入ってきた。ちなみに先生は3年間変わらない。
 そして先生は、軽く自己紹介をする。
「つーことだ。まぁよろしくなぁ」
 その口調はやっぱり何処かやる気が無い。
「ではここで、新しい仲間を紹介する。入ってきていいぞぉ〜」
 不意に先生はそう言った。どうやら転校生が来るらしい。そして、教室のドアが元気よく開き1人の人物が出てきた。
「ぁ…」
 思わず声を出してしまう。ドアから出てきたその人は、今朝私を助けてくれたその人だったから。その人は教卓の前まで歩いていき、元気な声を出す。
「えっと…今日からこの学園に通うことになった、レジェンドガンダムって言います。まだこの学園の事よく分からないけど、みんなよろしくね♪ あと、制服は明日届くという事で、今日は私服で」
「そういう事だ。仲良くしてやれ〜」
 レジェンドという彼は、朝の少し凛々しいのとは違い、とても元気よく自己紹介をしていた。それを、周りの皆、特に男の子は歓喜の声を上げている。
 ―男の子…だよね?
「それじゃ、席は…デスティニーの隣が空いてるな」
「あ、はい…ぁ…」
 そう思ったとき、彼と目が合った。思わずドキッとして目を背けてしまう。どうやら隣の席になったらしく、彼はこちらに近付いてくる。そして席に座った。
「……」
 なんとなく気まずい。先生はやる気の無い口調で坦々と喋っている。そんな中、隣の彼が静かに話しかける。
「…ねぇ? 君、朝の娘だよね?」
「ふぇ? あ、あの…はい」
「同じ学校だったんだ。ボクレジェンド、よろしくね」
「は、はい…デスティニーと言います。…よ、よろ…シク」
 彼は朝と同様に、笑顔で言うけど、私はその笑顔を見て顔が熱くなって下を向いてしまう。
 ―あぅ…第一印象から失敗しちゃったぁ…。
 そう思うと、なんだか泣きたくなってきた。横目で彼を見ると、私の様子を不思議そうに見ている。
「……もしかして、デスティニーってボクの事、男の子だと思ってるでしょ?」
「え?」
 図星だった。彼は髪の毛も短いし、私はてっきり男の子だと思っていた。
「…その反応…やっぱり。…フフッ♪」
 私の間の抜けた返事に、彼は面白そうにクスリと笑った。
「ボクは…女の子♪」
「え?……えぇ〜〜〜〜!」
 彼…彼女から衝撃的なことを告げられて、思わず大声を上げてしまう。その声に、クラスの皆も注目。
「どうした〜デスティニー」
「え…あ、その…何でもないです」
 皆は笑っていた。私は恥ずかしさでいっぱい。顔を赤くしながら席に座る。
「アハハ…ごめんね? 大体の人は間違えちゃうんだぁ」
「もう、ひどいですレジェンドさん」
「ごめんって…。帰りにパフェでも奢るからさ」
「絶対ですよ?」
 そして、いつの間にか私と彼女の間には笑顔があった。
 そんな笑顔の中、この出会いは絶対に運命だと思った……。
40自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/28(金) 03:43:10 ID:kPolzuig
と、深夜にもかかわらず我ながら訳分からんものを投下したのは俺だ。
内容的にはタイトルどおり、デスティニーとレジェンドの出会いです。それ故、時間的にはこの世界の現在から1年前の事。
正直、インパルスとレジェンド…運命はどっちとくっ付けさせようか迷っているのも俺だ。
という事で、どっちがいい?と聞いてみるのも俺だ。答えてくれると幸いです。
それと、>>31>>34>>37GJ!と言うのも俺だ。
最後に、百合系を目指したつもりが……。だめだ難しい
要領使い過ぎで申し訳ない。俺は寝ます。
41自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/28(金) 13:12:22 ID:Ti2HuVhW
>>40氏にまずはGJ!
いいですね〜、百合!自分にもサイコMk2というゼータ大好きっ子がいますが
こいつらの場合、サイコMk2が一方的にゼータのことが好きで、ゼータはその気が無いって感じです
そうすると、百合でもノーマルでも両方いけて二度美味しいかなっ・・て思っているのですが。
42二次審査スタート:2006/04/28(金) 19:59:13 ID:kMB5yQgY
シュバ「ふぅ…ただいま」
Mk-3L「お、やっと戻ってきたか。もうすぐ二次審査始まるぜ?」
ミスコン一次審査終了後、10分の休憩時間が設けられた。それを利用して、俺は控え室にいるブランを激励しに行っていたのだ。
バスター「待たせたなお前ら! ミスSRWコンテスト二次審査、始めるぜぇっ!!」
観客「うぅおおおおぉぉをををっ!」
シュバ「しかし、相変わらずこの盛り上がりは異常だな…」

会場は、一次審査の時以上の熱気に包まれていた。実際に十三人の美少女(あ、Hi−ν先生は「少女」じゃないな)を目の当たりにしたせいだろう。
ま、その中でも一番可愛いのは俺のブランだけど。もちろん笑顔が一番可愛いけど、怒った顔だってキュートだし、泣き顔なんて抱き締めたいほど…。
Mk-3L「おーい、戻ってこーい」
ついトリップしてしまっている間にも、二次審査の説明が進んでいく。
X-2「二次審査のテーマは『コスプレ』っ!! 女の子達には、こっちがランダムに選んだ衣裳に着替えてもらってるで〜」
バスター「そろそろ着替えが終わった頃じゃね? 控え室のMk−Uちゃん、様子はどう?」
すると、会場のスピーカーからMk−Uの声が響く。
Mk-2『はいは〜い、こちら控え室から中継のMk−U。参加者全員お着替え終了、いつでも出撃可能だよ〜っ!』
X-2「ホンマか!? ほな、すぐ戻ってきてや!」
バスター「聞いての通りだ! 野郎共、いよいよコスプレ祭の開幕だぜっ!!」
観客「キタ――――――――――――!!」
43二次審査・ブラン:2006/04/28(金) 20:00:12 ID:kMB5yQgY
バスター「それじゃ、エントリーナンバー1番・ブランシュネージュちゃんに登場してもらいましょうか?」
X-2「ブランちゃん、どうぞ〜っ!」
司会二人の台詞が終わった、その瞬間。ステージの照明が一斉に消され、BGMもストップした。
観客「な、なんだ?」
先程の馬鹿騒ぎが嘘のように静まり返る会場。そして、舞台中央にスポットライトの光が集まる。そこに現れたのは――
ブラン「…」
そこに現れたのは、純白のウェディングドレスに身を包んだブランの姿だった。その顔は紅潮しつつも、静かに微笑んでいる。
観客「は、花嫁さんだあああああああああっ!!」
観客「ぬうおおおおぉぉぉぉおおうっ!!」
再び熱気を取り戻す会場。…ていうか、さっきよりも歓声がでかくなってる気が。
Mk-3L「…あれって、コスプレなのか?」
シュバ「一応、コスプレだろ。…まぁ、初めて見た時は俺も驚いたけど」
実際、休憩時間にブランの控え室でアレを見た時はびっくりした。…つーか、よくこんな物用意できたな、この学校。
ブラン「…あ、あの…」
ここで、二次審査になってから初めてブランが口を開いた。
ブラン「わ…私は子供っぽいし、すぐ泣いちゃうし、他にも貴方に迷惑をかけてしまうかもしれません…。そんな私ですけど…幸せに…してくれますか?」
瞳に大粒の涙を貯めて、観客に訴えるブラン。客席は阿鼻叫喚の状態になっている。
観客「幸せにするずぇぇぇぇぇい!!」
ブラン「ありがとう! 私…幸せです!!」
そう言うと、ブランは持っていたブーケを客席に向かって投げた。野郎共が醜い争いをしていたようだが、結局小さな女の子の手に渡った。

観客「ブランちゃーん! 結婚してくれぇぇぇっ!!」
観客「俺と幸せな家庭ををぉぉぉぉう!?」
ブランが舞台裏に戻った後も、男共の絶叫は止まらない。
シュバ「…さて、毎度毎度悪いけど、また行ってくる」
Mk-3L「ああ、止めないよ。ウェディングドレス姿のあの子は、本来お前だけの物だ」
そして、俺は再びブランの控え室に向かった…。
44自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/28(金) 20:01:05 ID:kMB5yQgY
一次審査に引き続き、二次審査のスタートを書かせていただいたのは俺です。
なんでブランがウェディングドレスなのか? それは俺にも分かりません(爆)

ブランの控え室ネタを再びやろうとしてるのも俺です。ま、二次審査が終わった後の話ですけど。

>>31氏、>>34氏、>>37氏、>>40氏にGJを送るのも俺です。
4531:2006/04/28(金) 21:31:44 ID:lQMJdaid
このタイミングで新キャラを投下するのも俺だ。


文化祭、一緒に回ってるカップルが一組…
エアリーズ「リーオー君と付き合ってから、今日で2年だね」
リーオー「そうか、高1からだからもう2年になるのか」
エアリーズ「リーオー君、背が伸びたよね」
リーオー「確かに高校入ってから結構伸びたな…エアの弁当のおかげかな」
エアリーズ「えへへっ、嬉しい♪」
リーオー「ははは…んっ?」
突然リーオーの携帯が「LAST IMPRESSION」を鳴らす。仕事関係の着メロだ。
リーオー「もしもし…はい…わかりました、すぐ行きます…では…」
電話を切るリーオー。エアリーズは彼に不安そうな顔で尋ねる。
エアリーズ「また…任務?」
リーオー「…ああ」
エアリーズ「行かないで、なんて言っちゃいけないんだよね…」
リーオー「エア…」
涙目のエアリーズを、リーオーは抱きしめた。
エアリーズ「死んじゃやだよ…絶対、帰ってきて」
リーオー「大丈夫だって、俺が帰って来なかったことなんてないだろ」
エアリーズ「でも、やっぱりしんp…んっ…」
言い終わらないうちに、エアリーズの口を自分の口でふさぐリーオー。長いキス。
リーオー「エア、大好きだ」
エアリーズ「私も、大好き…」
もう一度キスする二人。
リーオー「…なぁ、そのチェーンライフル、持って行っていいか?」
エアリーズ「いいけど、どうして?」
リーオー「お守りになるかな、と思ってさ」
エアリーズ「うん、わかった…はい」
たすき掛けにしていたチェーンライフルを、エアリーズはリーオーに手渡す。リーオーもまたそれをたすき掛けにする。
リーオー「悪いな…じゃ、行ってくる」
エアリーズ「行ってらっしゃい、気をつけてね」
エアリーズに別れを告げて、廊下を駆けていくリーオー。そこに、一人の男が追い付く。
ドートレス「リーオー、お前も呼ばれたのか」
リーオー「なんだ、ドートレスか」
ドートレス「なんだって何だよ…お前、背中のそれ、どうしたんだ?」
リーオー「エアがくれた、お守りだよ」
ドートレス「エアリーズちゃん、いい娘だよなぁ…胸はあんまないけど、かわいいし」
走りながら笑いをこぼすドートレス。だがリーオーは真面目な顔で口を開く。
リーオー「俺さ、この任務が終わったらこの仕事やめるわ」
ドートレス「マジで!?」
リーオー「そろそろ卒業だろ、だからさ、卒業したらエアと二人でどっか遠いところで平和に暮らそうと思うんだ。これ以上あいつに心配かけたくないんだよ…」
ドートレス「…そうか。お前らなら幸せにやれるさ。俺は少し寂しいけどな」
リーオー「すまない、ドートレス」
ドートレス「なに、いいってことよ…さぁ、行こうぜ。不死身の第三小隊、最後の出撃だ!」
4631:2006/04/28(金) 21:54:43 ID:lQMJdaid
まずは全ての職人に激しいGJを。
このネタは暗躍ネタの一部、とでも考えてくれ。ちなみに「任務」ってのはこの後の展開によるので現在はわかりません。
凡人、かつ一兵卒を書きたかったってのが動機です。

設定投下
リーオー…高等部三年(もうすぐ卒業)。男。霊帝軍団の下っ端。責任感が強くて、真面目。あまり強くないが、どんな任務でも生還してみせる不屈の男。
エアリーズとは二年前の文化祭以来の付き合い。次の任務が終わったら二人で隠居する予定だが、まだエアリーズにはそれを告げていない。

エアリーズ…リーオーと同学年。通称エア。女。リーオーの彼女になって二年。いつも背中にチェーンライフルをたすき掛けしている。
ミスコンに出れるほどではないが、ルックスは並以上。ただ、胸は並以下。かなり献身的。戦闘はすごく苦手。

ドートレス…リーオー、エアリーズと同学年。リーオーの親友、霊帝軍団の下っ端。やはり、あまり強くない。
だがリーオーとともに生還率100%を誇る「不死身の第三小隊(自称)」の一員。やや軽めな性格。まだ彼女はいない。


そのうち気が向いたらリーオーとエアリーズの出会い編を投下するかも。
47第2審査・Hi−νガンダム:2006/04/28(金) 22:29:58 ID:kPolzuig
「初っ端から派手だなぁ」
 たった今ブランシュネージュの、コスプレ姿が出てきた。それは純白のウェディングドレス。
「それはそうと、いい加減離れてくれないか?」
「え? 何故ですか?」
 それはともかくとして、俺は俺の腕にしがみ付いているナイチンゲールに呟く。ナイチンゲールは不思議そうな顔で俺の顔を見上げる。
「その、なんだ…周りの視線もあるからして…」
「そんなもの私は気にしていませんので♪」
 ―俺の有無は聞かずか…。
 こいつはいつもそうだ。俺の意見なんてまるで聞かない。まぁ、いつもの事だし別にいいけど。
 ―にしても…ウェディングドレスか…。
 俺はブランシュネージュのドレスを見て思う。いつか彼女もあれを着る。一体どんなに綺麗だろうか。
「…先生? どうしました?」
「ん? いや、なんでもない」
 俺の意識は一瞬、めくるめく世界に逝ってしまった様だが、ナイチンゲールの声によって戻ってこれた。まぁ、今の高3のやつ等が卒業したら、それと同時に見ることが出来るから、後の楽しみとして取って置くことにしよう。
 そんな中、ついに彼女の出番が来た。
「先生? Hi−ν先生は一体どんな格好なんですか?」
「…それは…」
 ナイチンゲールが、尋常ではない熱気に包まれた会場を見て問い掛ける。俺も控え室に行った時に見た。それは随分と在り来りで、ウェディングドレス程の派手さはまるで無い。この学校の奴なら絶対100%見たことがあるであろう服装だった。
48第2審査・Hi−νガンダム:2006/04/28(金) 22:31:06 ID:kPolzuig
「つ〜づいて! エントリーナンバー0002! このコンテスト唯一の教師参戦のこの人!」
「ハーーイニューーーせんせーーー!!」
 司会のバスターとクロスボーンX−2の紹介によって、会場の熱気は更に増した。相変わらず暑苦しいことこの上ない。
 そして、先程のブランシュネージュのように会場のスポットライトが一旦消える。そしてスポットライトの光がが会場の中央に集まる。そこに彼女は立っていた。
「ど、どうもです」
 一次審査と同じようにぺこっとお辞儀をする。その姿は、ここSRW学園の、高等部指定の制服だ。しかも少しサイズの小さい。一次審査ではまったく気にしなかったくせに、今は短いスカートを頬を赤くしながら隠している。
 ―いかん、スベッたか?
 思わずそう思ってしまうほど、会場は静まり返っていた。
 ―そりゃぁ、先程のウェディングドレスよりは全然派手じゃないけど。俺にとっては十分たまりませんよ。つーか、初っ端からあんなド派手なのを用意した方が悪い。
 俺は心の中でそう言い聞かせていた。決して彼女の魅力が足りないわけじゃないと。しかし、俺の不安など蟻ほどのちっぽけなものだという事がわかった。
「せーーーふくだーーーーーーーーー!!!」
「先生が制服ーー!!」
「Hi−ν先生カワイイーーーー!!」
 会場は、まるで水蒸気爆発の如く一気にヒートアップ。まぁ、普通教師が制服なんて着ないから仕方ないと言えば仕方ない。俺も良いと思った。
「あ…ぁぁ……」
 隣に居るナイチンゲールも、ほぼ絶句の状態。その表情からは何処か敗北感が感じられる。
「うおおお! ウチの制服かぁ! なるほど新鮮だ!」
「せんせー、どうしたん?」
「あ、あの…その」
 ―まだ高校生でもいけるな、あれは…。
 などと思っているとき、彼女のアピールが始まる。相変わらずスカート隠して恥ずかしそう。もう全開で見せてしまっているけど。
「えっと…その、あの……精一杯頑張りますので…よ、よろしくお願いしますっ!」
 彼女はそう言うと、大きくお辞儀をしニッコリと笑みを浮かべる。それにより、会場は異常とまでにヒートアップ。なんか口にもしたくない事を言ってた奴(特に男)がいるのであえて言うのはやめとく。ついでにそいつは減点だ。先生ナメんなよ。
「センセーー! 今度その格好で一緒に登校しましょーーー!」
「うむ! 随分と可愛らしい先生なのダ!」
 ―男に比べて、女子はやっぱり礼儀がなってるよなぁ。
 中には抱いてくれとか言ってる奴もチラホラと居たけど。男子に比べて、大体は公表してもいいようなことを言っている。
「そ、それでは…、私校長先生に呼ばれていますので…」
 彼女はそう言うと、舞台を後にした。
 ―演出…だよな?
 彼女は度々校長室に呼び出される。変な発明品のせいで。とりあえず、また後で控え室に行って見よう。
「おーーっし! 次行って見よーーーーー!」
「ウェーーーーーーイ!!!」
 会場は盛り上がるが、とりあえず無視しとこう。
「…Hi−ν先生…やりますね。流石私のライバル……フ…フフフフフフ」
 そんな中、ナイチンゲールが怪しげに笑っている。俺は微妙に背筋が寒くなる。
 ―今度はバリアでも張っておくか。
 そう思いながら、バカみたいに盛り上がる会場を後にした…。
49自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/28(金) 22:35:44 ID:kPolzuig
眠くなりながらも投下したのは俺だ。
何故制服なのか…俺にもわからん。どんな制服なのか…各自想像してくれ。と言うのも俺だ。
そして今からアーリーとディストラとスラッシュバージョンを書き始めるのも俺だ。
50自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/29(土) 00:06:06 ID:kw78wJNQ
こんなの浮かんだ


SRW♂☆♀隊
・隊長:エールシュヴァリアー
・副隊長:ヒュッケバインMk−VL
主な隊員
・ガンダムF91
・レジェンドガンダム
・ヴォルレント
・ベルグバウ
入隊条件:男もしくは女に間違えられた事がある方


SRWペチャ乙女隊
・隊長:ガンダムデスサイズヘルカスタム
・副隊長:ノーベルガンダム
主な隊長
・スラッシュザクファントム
・アルテリオン
その他貧な胸に苦しんでいる女性の方々。
主な活動
・秘密



なんかもうスイマセン
51第二審査・R−GUN:2006/04/29(土) 01:43:25 ID:HMzOSypr
あ、2×ブレードのネタ書いてたら出番来ちゃったw

大体>>47と同じ時間・・・
R-1「恨みは無いが可愛い恋人のためだ!Gリボルヴァー!ブースデットライホゥ!GTリボルヴァー!ゴールデンメタルナイーブ!」
持ってる武装をあらかた使いまくる俺
R-2「最近俺はこんな役割ばかりだな・・・我が敵を切り裂け、ビームチャクラム!」
チャクラムで周りの敵をなぎ払うR−2
R-3「まぁまぁ、そんな事言わずに・・・レーザーキャノン発射!!」
T−LINKで操作するレーザー砲を発射するR−3
え?なぜ俺達がこんなことしてるかって?答えは一つ
前スレ>>336-337にてバカ相手に体力使いすぎたせいでいらん時間を食ってしまったからである
R-3アル「これで間に合わなかったら別れ話が出てきそうだな」
R-1「・・・念動フィールド全開だぁ!近寄る奴ぁ!ぶん殴っぞぉ!ゲェェェキガンフレアァァーー!!」
真に受けた俺は念動力を全開にし片っ端から吹っ飛ばしていった
R-1「見えた!会場だ!!」
「つ〜づいて! エントリーナンバー0002! このコンテスト唯一の教師参戦のこの人!」
「ハーーイニューーーせんせーーー!!」
会場に着いたと同時にあいつ等のの声が聞こえた・・・何時帰ってきた
少しして・・・・
バスター「おーーっし! 次行って見よーーーーー!」
観客「ウェーーーーーーイ!!!」
俺はHI−ν先生の制服姿をじっくり堪能した、満足・・・でもないな
R-3アル「あれ?あそこにいるのサザ先じゃね?どこ行くんだ?」
R-1「サザ先なんかほっとけほっとけ、それより次、R−GUNだぞ」
去ってゆくサザ先を尻目にステージへ目を向ける俺
R-2「別に俺達はR−GUNが出ようと大して興味ないのだがな」
まあ、当然と言っちまえば当然だろうな。こいつと3アルには女いるし
52第二審査・R−GUN:2006/04/29(土) 01:44:57 ID:HMzOSypr
X-2「続けていくでぇ!エントリーナンバー3番!」
バスター「他の参加者に比べて可愛らしさがやや足りn・・・・グハァッ!」
おやおや、バスターがなにやら不慮の事故で弾丸の弾が当たったようだな
R-1アル「ねえ、その手に持ってるブーステッドライフルは何?」
R-1「安心しろ、俺は生まれつきのスナイパーだぜ?目を瞑ったって当てられるぜ!」
R-2アル「いえ・・・問題はそこじゃないかと・・・」
何か訳の解らないことを口走ってしまう俺、第一なんでスナイパーなんだ?言ってる俺が一番意味わからん
R-3アル「にしても大人げ無いんじゃねえのか?」
R-2「まったくだ」
俺の行動を非難する2人、にゃろう・・・
R-1「んじゃあよ、R−2の場合アル、3アルの場合1アルがあんなこと言われたらどうするよ?」
・・・・・・
バスターが立ち上がるまでの間に考え込む2人
バスター「ってて・・・なんなんだよ」
X-2「大丈夫か?バスター」
R-2「ターゲットインサイト・・・・ハイゾルランチャー・・・シュー!」
R-3アル「T−LINKコンタクト・・・行け!テレキネシスミサイル!!」
起き上がるとほぼ同時に攻撃を開始する2人・・・やっぱ俺と考え一緒じゃん
バスター&X-2「どわあぁぁぁ!!」
R-3アル「僕は言ったよ・・・投降しろって」
R-2「戦うしか無かろう・・・互いが敵である限り!」
なんか妙な電波を受けてるよこいつ等
バスター「こんな所で・・・死んでたまるかぁ!」
X-2「せや!まだ見ぬ美人のためにワイらは死なん!死なへんで!」
こいつ等は不死身か?なんか殺しても死ななさそうだぞ
バスター「気を取り直して3番!R−GUNちゃんの入場だぜ!」
HI−ν先生ほどでは無いが、かなりの歓声が上がる
53第二審査・R−GUN:2006/04/29(土) 01:45:53 ID:HMzOSypr
R-GUN「ど、ども〜」
前ほどではないがやや緊張している様子・・・にしてもあの服装
濃い青色で中心の辺りが紺色で襟(?)や外側の色が黒色の上着に青色のスパッツらしきものだった
どこかで見たことあるような・・・どうも記憶に引っかかる服装だった
そんなことより、こりゃ完全に滑ったろ・・・ウケ悪かったらあの二人ぶっこr・・・
「うおぉおををおぉ!!」
何ィ!
「スパッツがエロくていい!」
「なんか可愛らしいし!!」
「なんか軍隊の人が着てそうな服だ!」
いや最後、そんな服着てる軍人いたら見てみたいから
にしても予想を反してウケがいいな、確かにあのスパッツはややエロい気が・・・
まあ、R−GUNは何着ても可愛いけどな・・・あんな服装やこんな服装も
X-2「ほな!R−GUNちゃん、一つアピールよろしく!」
R-GUN「え、えぇ〜とぉ・・・・」
俺の愛しきR−GUNの声で我に返る・・・何言うつもりなんだ?
R-GUN「えっと・・・まだ右も左もわからない新米のオペレーターですが・・・優しく指導してくださいね?」
さっきの軍人っぽいってのを聞いたのかオペレーター役になってるし、しかもオペレーションマイクみたいなのつけてるし
にしてもあのちょっと困ったような顔も可愛いなぁ・・・
「可愛いー!」
「優しくしちゃうしちゃう!」
「むしろ一緒に俺の人生をオペレートしてくれー!」
盛り上がる会場、湧き上がる歓声・・・意外と高評価を取れたようだ
R-GUN「あ、ブリーフィングが始まるようなので、これで失礼します」
そういって軽くお辞儀しその場を後にした。第一審査のアピールとは打って変わって礼儀正しく言ったな
バスター「まだまだ先は長いぜ!どんどん盛り上がっていこーか!」
観客「イェーーーーーーーーーーーイ!!」

R-1「さてと・・・行ってくる」
R-2アル「また誘拐する気ですの?」
R-1「いや、拉致るんじゃ無くてあいつの控え室に邪魔するだけだ」
流石に前の二の舞はゴメンだしな
R-3「流石に前のような結果になりたくないものね」
俺と思ったこととほとんど同じ事言ってやがる
R-1「そういうこと、んじゃま行ってくるわ」
俺は小走りに控え室へ向かった
54自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/29(土) 02:04:12 ID:HMzOSypr
ミスコン三人目投下完了、他の二人と比べて文の質が格段に低いのは多めに見て欲しいのも私だ
次はボルトガンダムの出番ですな、職人さん頑張れといいつつ>>44氏と>>49氏にGJ!というのも私だ

一様わからない人へのタメにならない元ネタ講座
R-1「ゴールデンメタルナイーブ!」→コールドメタルナイフの事。OG2でリュウセイに使わせたら言います、知らなかった人は試してみて
R-1「・・・念動フィールド全開だぁ!近寄る奴ぁ!ぶん殴っぞぉ!ゲェェェキガンフレアァァーー!!」→劇場版ナデシコのサブロウタのセリフを抜粋。R−1の中の中の人が同じなため使った
R-1「俺は生まれつきのスナイパーだぜ?目を瞑ったって当てられるぜ!」→これはフルメタのクルツのセリフを抜粋、中の中の人(ry
R-3アル「僕は言ったよ・・・投降しろって」→ガンダムWのカトルのセリフから抜粋。中の中の人の一人が同じ声なため
R-2「戦うしか無かろう・・・互いが敵である限り!」→ガンダム種のバルトフェルドのセリフから抜粋。中の(ry
どこかで見たことあるような・・・どうも記憶に引っかかる服装だった→本編上解り難い説明でしたが、R−GUNが着たのはR−GUNパワードのパイロットのマイの服。そのためR−1がどこかで見た記憶があると思ってください

ビギナが出るまで暇なので、ちゃちゃっと2×ブレードネタを終わらせて投下しますので、期待しないで待って欲しいのは私だ
55自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/29(土) 09:24:49 ID:vFw7MufN
ウボァ、やっとか余裕できて久々に覗いてみれは4スレ目に入ってるわ、暗躍関係は複雑なことになってるわ・・・

てな感じでヘタレ街道邁進中の主にグランティード他のネタ振ってた人間であります、ミスコンのベルゼルートのやつ書いてくださった方ほんとにすいません、仕事が、仕事が・・・orz

ネタはあっても書けなくてすいませんでした
56二次審査・ボルトガンダム:2006/04/29(土) 13:50:17 ID:ISlPp2do
Side:ガンダムマックスター

 ……うーん、今年の参加者は前回よりもさらにレベルが高いな。こりゃ、いくらボルトでもきついかもね。
「ところで、ボルトの二次審査の衣裳は何に決まったのさ」
「ふっふっふ、まずは見てのお楽しみってね」
 私の質問に自信満々で答えるシャイニー。って言うか、またあんた等が着付けの手伝いしたんかい。
「一つだけ言えますのは、今回の衣裳も正にボルトさんの為に誂えたような衣裳であるという事ですわ」
 顔を上気させながら、そんな事をのたまうローズ。その雰囲気は妖しい事この上ない。……いくら親友といえども思わず距離を置きたくなるほどに。
「まだまだ先は長いぜ!どんどん盛り上がっていこーか!」
「イェーーーーーーーーーーーイ!!」
 バスター君の呼び掛けにノリノリで答える観客達。会場のボルテージは異常なレベルまで達している。……ふと疑問に思うんだけど、この調子で果たして最後まで保つのか?
「さあどんどん行くで!」
 X-2君の言葉と共に、前の三人と同様にBGMがとまり、照明が一斉に落ちた。
「エントリーナンバー四番、その人気は男女を問わず! ボルトガンダムちゃん!!」
 そして、バスター君の声と共に、ゆったりとしたジャジーなBGMが流れ始め、次の瞬間スポットライトがステージの一角を照らし出した。
「「うぉーーー! いろっぺーーーーーーーーーーー!!」」
「「「「きゃーーーーーーー!! ボルト様、素敵ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」」」」
「う、美しい! その美しさ、正に妖艶美!!」
「ああ、一夜限りでも良いから抱かれたい……」
「色を白に変えてウェディングドレス姿のブランちゃんの隣に並べれば……売れる、これは売れるぞーーーーーーーー!!!」
 スポットライトの光を浴びたボルトの姿が見えると、会場からは割れんばかりの歓声が沸く。……何だか物凄く不穏当な発言があった気もするが、出来れば係わり合いたくない。
 で、問題のボルトの衣裳であるが、なんとフルドレスのタキシードであった。早い話が『男装』である。その衣裳は、出る所は出て締まる所は締まったボルトのボディラインと合わせて、一種の妖艶な美しさを醸し出していた。
 ちなみに、歓声の大きさの男女比は3:7、気のせいか女性の比率が増えている気がする。と言うよりも、もしかしなくても観客増えてるのか!?
「それじゃボルトちゃん、アピール宜しく!」
 MK-2さんに促されて、ボルトは悠然かつ優雅に(このフレーズ、前にも使った気がするよ?)ステージ中央へと歩いていく。
「皆様、本日はこの場に御来席いただき、真にありがとうございます」
 そう言うと、ボルトは客席へ向けて慇懃に一礼する。何でか知らないが、そういった格好一つとっても実に様になる。
「さて、本日御来客いただいた皆様方に、私から心許りの贈り物を致したいと思います」
 そう言いながらボルトが指を鳴らすと、突然会場一帯に色取り取りのバラの花が出現する。ってか、これって確かローズの技の一つだった気が……。
「ねえ、ローズ」
「みなまでおっしゃる必要はございません。マックさんのご想像通りですわ」
 私が問い掛ける前に、ローズは私の疑問に答えてくれた。
「そう、やっぱり。良かったの?」
「その程度の事で見破られるほど私の技は脆くはありませんわ」
 流石はローズ、圧倒的なまでのプライドだね。
「……では皆様方、私はこれにて失礼させていただきます」
 私達二人がそんな事を言い合っている内に、ボルトは大きく一礼して舞台を後にした。
「俺達の情熱は限界知らずだ! 行くぜレディース&ジェントルメン!!」
『うぉっしゃーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!』


 ところで、今にして思うとさっきのボルトも普段とはまるで違うキャラだった気が……。
「ねえ、ローズ」
「みなまでおっしゃる必要はございません。マックさんのご想像通りですわ」
 ……またか!?
57自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/29(土) 13:53:55 ID:ISlPp2do
と言う事でミスコン四人目投下完了。前三人と比べて文章量が少ないのは大目に見ていただきたいのが私だ。
なお、最初の行のSide〜は、マックスターの視点であるという事を伝えたかったので付けました。
 
>>37氏、>>40氏、>>44氏、>>46氏、>>49氏、>>54氏、皆様それぞれ大変GJ!で御座いました。
>>55氏、人にはそれぞれ事情と言う物が有るのですから、あまり気にする必要は無いですよ。と言いたいのが私だ。
5831:2006/04/29(土) 16:07:18 ID:IlpIZWUK
>>55
こちらこそキャラを勝手に使ってしまって申し訳ない。二次審査はそちらの方でお願いしたいのですが、無理はなさらないよう…
59二次審査・ソウルランサー:2006/04/29(土) 18:12:51 ID:zLe60Gxh
ハーケン「先輩、次がランサーの出番っすよ」
セイバー「そっか、あいつはエントリーナンバー5番だっけ」
クロイツ「セイバー先輩、ハーケン兄さん、お茶買って来ました〜」
ハーケン「お、サンキュ」
二次審査も四人目まで終わり、再びランサーの出番が近づいてきた。さっき合流したセイバー先輩やクロイツと一緒に、俺はそれを待っているところだ。
ハーケン「…しかし、このミスコン、回を重ねるごとに派手になってる気が?」
セイバー「確かに。クロイツが出た時は、もうちょっと普通だったような?」
クロイツ「あ〜、懐かしいですね」
…実は、クロイツは3年前の第17回ミスコンで準グランプリになっている(俺とセイバー先輩が勝手にエントリーさせた)。
ちなみに当時のクロイツは高等部2年。偶然にも今のランサーと同じ年齢だ。
X-2「ほな、二次審査もどんどんいくで!」
バスター「それでは、エントリーナンバー5番、ソウルランサーちゃんどうぞっ!!」
先程と同じように、スポットライトがステージ中央に集まる。…さて、ランサーはどんな衣裳で出てくるか?

パァンッ!

ランサー「あなたを、逮捕しちゃうぞっ☆」
おもちゃのピストルの音と共に姿を現わしたランサーは、青い服に身を包んでいた。
帽子、胸のバッジ、ミニスカート、手に握られたピストル…どうみてもミニスカポリスだ。
観客「ミニスカポリスキタ―――――!!」
観客「た、逮捕してくれぇぇぇぇぇぇっ!!」
観客「(ピ―――――)っ!! …ぐぼぁっ!?」
約一名、本当に逮捕されそうな発言をしたアホがいた。
とりあえず、俺のミサイルポッド&クロイツのロングキャノン&セイバー先輩のアルティメットブラスターの集中放火で黙らせた。
ランサー「会場の皆さん、ゴミはちゃんと分別してゴミ箱に捨ててくださいね? 守らない人は、撃っちゃいますよ?」
観客「は―――――い、分かりました婦警さんっ!!」
観客「…ああっ、だけど撃たれたい気もする!!」
観客「むしろ俺を撃って下さいぃぃぃ!」
…もう何が何だか。勝手に撃たれてろ。
クロイツ「普段学級委員として規律を守ってるランサーちゃんに、これはなかなかハマり役かもしれませんね〜」
ハーケン「確かに。さっきの台詞も、真面目なあいつらしいし」
こうして、ランサーの二次審査アピールは無事(?)終了した。
60自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/29(土) 18:14:00 ID:zLe60Gxh
まず、>>49氏、>>54氏、>>57氏にそれぞれGJの言葉を送るのは俺です。
次はWアーリー(と、監視役のヘビーアームズ)の出番ですね。…俺もサスライガーの衣裳を考えないと。

>>50氏のSRWペチャ乙女隊…ウチの娘だと、ファービュラリスやソウルガンナーあたりが入隊しそうだなと思うのも俺です。
…しかし、ブランやクロイツあたりだと、近づいただけで塩をまかれそうですね(笑)

>>55氏、お久しぶりです。
お仕事が忙しいのは仕方ない事ですし、また時間に余裕ができたら顔を出して下さいね…と言うのも俺です。
61自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/29(土) 21:30:58 ID:HMzOSypr
電波の受信か悪く、R-2とアルブレードの話が予想以上に進まないのは私だ
しかもビギナの出番はもう少し後だと思ってたからなに着せるか考えないのも私だorz

この前GJといい忘れた>>46氏に謝罪しつつGJを送るのは私だ。リーオーに死亡フラグ立ってるしw
さらに>>57氏と>>60氏にGJと言うのも私だ

そして>>55におひさしと某グゥレイト風に言うのも私だ
仕事で忙しいのは人の性ですので、余裕があれば顔出したり作品投下を期待してます

さて>>26>>34の足元にも及ばない恋愛話の続きを考えるのも私だ
62二次審査・アーリー:2006/04/29(土) 23:18:10 ID:HrHb7B0m
「やれやれ」
 二次審査が始まってしばらく経った。俺は微妙に疲れてる。むさ苦しい男どもがバカみたいに騒いでいるんだ。熱いし、頭痛はしてくるし大変俺はお疲れである。
「よぉ! ここにいたかぁ」
「ん? 何だお前等か」
 俺が疲れた面持ちで会場を見ていると、背後から聞き慣れた声が。振り向くと、そこにはゼロとEz−8がいた。
「アッツイな…。夏か? 此処は」
 Ez−8が辺りを見渡しながら言う。ゼロも嫌そうな顔を浮かべていた。まぁ、やつ等は何だかんだ言って常識人。無理も無い。
「お前等…、模擬店の方はどうしたんだよ?」
「あぁ、それか? ウチはもう終わりや。材料が無くなったさかいに」
「俺は元々暇な事やってるし、今は別の奴にやってもらってる」
 ―なるほどな。
 心の中で納得。材料が無くなったなら仕方ないし、休憩所なんてもんは、最悪誰もいなくても良かったりする。
 その時、司会のバスターどもが騒ぎ出した。どうやら次の娘、アーリーの出番が来たようだ。ゼロにとってはナイスタイミングだろう。
「続きましては、エントリーナンバーシーーーックス!」
「W界の飛翔天女の登場やーー!!」
「飛翔天女って何やねん…」
「そこはスルーしとけ」
 ゼロの呟きにツッコミを入れていた時、先程同様スポットライトがステージの中央に集まる。
 ―今回は何だ?
 そう思う中、アーリーの姿が現れた。
「みんなーーー♪ げんきーー?」
 第一審査と同じような事を元気良く言いながら、現れたアーリーの格好は、純白の単衣と深紅の袴。俗に言う巫女というやつだ。だがその手にはしっかりとバスターライフルを持っている。
「巫女だーーーーー!!」
「みなさん? 神様に祈りましょう。神様を崇めましょう」
「オォーーーーーーー!!」
 何と勘違いしたのか大体見当はつくが、アーリーはバスターライフルを置き祈りのポーズを取る。それにより男どもはまたもや大賑わい。
「何やねんあれは? 今まであんなのやってたんか?」
「…まぁな」
 ゼロは既に呆れ顔で見ていた。Ez−8は…いつの間にやら居ない。そんな中、アーリーのアピールらしきものは続いていた。
「神様を信じていれば安心です。神様の意思に背く者には神罰を。さぁ皆さん? 神様の意思の元、共に幸せになりましょー♪」
「わっかりました巫女様ーーーー!!」
「つーか貴女様が我等の女神!!」
「巫女様に出会えて幸せですーーー!!」
「まさに我等の天女!!」
「いいのか?」
「なんか、どっかの宗教者みたいやな」
 アーリーのアピールに、周りの男達は皆して祈るようなポーズを取った後、バカ騒ぎをしている。女子は女子で『カワイー♪』等言って盛り上がっていた。それを俺とゼロは、少し脱力しながらも見ていた。その時、ゼロは何かに気付いたように言った。
「でも、巫女いうことは、死神は割りと敵ってことやな。つーことは、あの自称死神娘も当然…」
 その呟きは、アーリーにも聞こえていた。
「そ、そーいえばーー!!」
 ショックだったのか崩れ去るアーリー。そして、何を思ったのかバスターライフルをバスター達に向けた。
「な、なんやなんや!!」
「な、ななな、何してんだよアーリーちゃ…」
「あんた達がこんな衣装用意したから……神様の怒り、思い知れーー!!」
 ―お前は神じゃないだろ。
 そう思いながらも、吹っ飛んでいく2人を眺めていた。虚空の彼方に行ったりと大変なやつ等だ。しばらく会場は静まり返った。それを気付いたアーリーは再び女神の笑顔を浮かべる。
「今のが神罰です。皆さんも、日ごろの行いを良くしましょう。そーすれば幸せになれます♪」
「オォォォォォーーーーーーーー!!」
 そして再び、炎のように燃え上がる会場。もうこいつ等のテンションはよく分からなくなってきた。アーリーはそう言うと、会場裏に戻っていく。
「ワイ…恥ずかしいからそこら辺うろついてるわ」
「あぁ、そうした方がいい。ここは俺に任せて行って来い」
 ゼロはなんだか微妙に疲れた顔で、ミスコン会場を後にする。
 ―俺…結構タフなのかな。
 一次審査から居る俺はそう思った。
63自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/29(土) 23:31:06 ID:HrHb7B0m
6人目、アーリーを投下したのは俺だ。
次はビギナだ。創造主の方頑張ってくれ。と言うのも俺だ。
俺の場合はローズセラヴィー。微妙にすぐ来てしまうので、今から書き始めるのも俺だ。衣装がまだ思いつかないけど。
皆GJだ!俺はどうしても長くなってしまうから短くまとめられる人羨ましい。と言うのも(以下略
>>55
余裕が出来た時に投下などしてくださいね。俺も>>61に続き期待してます。と言うのも俺だ。
64どこにでもある「幸せ」〜ordinary lovers〜:2006/04/30(日) 01:44:09 ID:473CWv+B
高校に入って半年、初めて彼と隣の席になった。彼はまだ私と同じぐらいの身長だった。
私は当時男の子と話すとか、そういうのがすごく苦手だった。

ある日のことだ。
リーオー「悪い、数学の教科書忘れちゃってな。見せてくれる?」
エアリーズ「えっ、…はい、どうぞ」
リーオー「ごめんな」
エアリーズ「…」
その日、彼はそのまま私の教科書を持って帰ってしまった。気付いたのは家に帰ってから。
そして次の日。
エアリーズ「あ、あの…」
リーオー「なんだい?」
エアリーズ「私の教科書…」
リーオー「ん?…あ!借りたまんまだった!本当、ごめんよ」
そう言って彼は教科書を差し出した。急いでそれを鞄にしまう私。そのとき私は彼に呼び止められた。
リーオー「あのさ、悪いからさ、ジュース一本おごるから、あとで一緒にコンビニ行こうぜ」
エアリーズ「い、いいよそんな…」
リーオー「いや、このままじゃ俺の気がすまないんだ、頼むよ」

私は結局ついて行くことになってしまった。ずっと黙っていたから退屈だったのだろうか、彼が話しかけてきた。
リーオー「エアリーズさんさ、もっと笑ったほうがいいよ」
エアリーズ「…えっ?」
リーオー「あのさ…いつも難しい顔してるじゃん、もっとリラックスして、さ」
エアリーズ「やだ、恥ずかしい…」
リーオー「恥ずかしがることなんてないさ。エアリーズさん、かわいいし」
エアリーズ「そ、そんなことないよ!私なんか…」
リーオー「そんなことあるって」
エアリーズ「…ほんとに?」
リーオー「嘘ついたってしょうがないだろ?」
エアリーズ「…うれしい。ありがとう」
私は自然と笑った。男の子に褒められたのが、初めてだったから。彼はそれを見て笑った。
リーオー「そうそう、それがいいんだ。…どうしても恥ずかしいんなら、俺で練習すればいい。俺は大丈夫だから…」
エアリーズ「うん、わかった…私、もう帰るから…バイバイ」
リーオー「また、明日な」

その日から私は少しずつ変わっていった。彼だけでなく他の男の子とも話せるようになった。
でも彼は特別だった。彼と話すのが一番の喜びだった。彼が「任務」で傷を負った時は自分までも痛みを感じた。
次の席変えで彼とは離れた席になった。すごく悲しかった。なんでこんなに悲しいんだろうと思った時、自分の気持ちに気付いた。
65どこにでもある「幸せ」〜ordinary lovers〜:2006/04/30(日) 01:45:52 ID:473CWv+B
その年の文化祭。私も彼も裏方の仕事だった。
「片付けが終わったら、教室に来てくれないか?話があるんだ」彼はそう言った。
話?彼が私に?予想もつかなかった。彼と話がしたいのは、むしろ私の方だったから…
私は言われた時間の5分前に教室に到着した。彼は10分前から来ていたみたいで、待つつもりが待たせてしまった。窓から見える夕日が妙に眩しかった。
リーオー「悪いね、こんな時間に」
エアリーズ「ううん、大丈夫だよ。で、話って何?」
リーオー「あ、あのさ…俺、エアリーズさんのこと、好きなんだ」
エアリーズ「え、それって…」
リーオー「だから、その、何のとりえもない俺だけど、それでもよければ付き合って欲しい」
私は流れる涙を止められなかった。夢でも見ているのかと思った。そんな私を見て、彼は不思議がった。
リーオー「俺、泣かせるようなこと言ったかな?」
エアリーズ「ううん、違うの、違うの…」
リーオー「じゃあ、なんで」
エアリーズ「すごく、すごく嬉しいんだよ…だって、私もあなたのことが…ねぇ、本当に私でいいの?」
リーオー「何度だって言ってやるさ。俺は、君のことが好きなんだ。エアリーズさんじゃなきゃ、駄目なんだ」
エアリーズ「リーオー君…ありがとう。これから、よろしくね」
涙は、笑顔に変わった。それを見て、彼も笑った。唯一教室を照らしていた夕日が、沈んでいった。

リーオー「今度から、エアって呼んでいいか?」
エアリーズ「うん、いいよ。あ、そうだ!明日からお弁当作ってあげるね!」
リーオー「料理、できるんだ」
エアリーズ「うん、少しはね」
リーオー「期待させてもらうとするかな」
エアリーズ「プ、プレッシャーかけないでよぉ〜」
リーオー「ははは……なぁ、エア?」
エアリーズ「なに?」
リーオー「空が、きれいだな」
エアリーズ「…うん、そうだね」
満天の星空、手を繋いで歩く帰り道。この光景がいつまでも続けばいいと、心から願った。


二年たった今もその想いは変わることはない。彼さえいれば、私は他に何もいらない。

鎖という名を冠した私の銃に、想いを託そう。

最愛の人の、無事を。
66自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/30(日) 07:31:01 ID:473CWv+B
二次審査を書かれている皆様方、GJ!
そして、流れを斬って申し訳ない!

今回はエアリーズ視点での二年前の回想です。長さが当初の予定の三倍ぐらいになってしまったorz
死亡フラグたちまくりのリーオー、生き残れるかどうかは次回あたりに投下…かな?

ちなみにタイトルはナデシコのどこにでもある「正義」から。サブタイトルのordinaryは「普通の・やや劣った」という意味。
この二人は「embrace」と「とっておきの唄」(両方ともBUMP OF CHICKENのマイナーな曲)を参考にして書いているので、この二曲を知ってるとイメージしやすいかも。

では、二次審査の続きを↓
67自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/30(日) 12:21:42 ID:C3IBefDH
ミスコンの流れを斬ってしまうのも俺だ。

「…ぇ……ネェ…ねぇ?」
「ん?」
「ん? じゃないわよ。何ぼーっとしてるの?」
「…いや」
 彼女は上目遣いで問い掛ける。
「何考えてたの?」
 彼女の様子は何かを期待しているようだった。俺も言うのが少し恥ずかしい。
「お前の事を……考えてた」
「私の?」
「あ、あぁ」
 恥ずかしさと照れで彼女の顔を見ることが出来ない。しかし、彼女は俺の心境など構わず、組んでいた腕を更に密着させてくる。
「嬉しい♪」
「…」
 その口調は幸せでいっぱいという感じだ。俺も彼女が笑っているだけで幸せになる。
 そう。彼女はいつも幸せそうに笑っていた。彼女はごく有り触れた少女だった。俺より5つも年下で、あの時はまだ高校生。SRW学園に通っていた。
「今度さ。また勉強教えてよ。次のテスト結構難しい所が出てくるんだぁ」
「……またか?」
「またとか言わないでぇ」
 彼女は保育士を目指していた。彼女は心優しく、人の不幸を一緒に悲しめる娘。俺もそれには賛成し、彼女の夢の手伝いをしていた。
「…でもさぁ、早いよね?」
 彼女は俺の顔を見ながら言う。俺は無表情で横目でそれを見た。
「何がだ?」
「私達が出会ってもうすぐ1年が経つんだよ? 忘れちゃったの?」
「…そうか……もう1年か」
 正直言うと少し忘れていた。しかし、彼女との出会いは今もなお覚えている。
 出会いはごく有り触れていた。それは彼女からの告白。どうやって俺を知ったか分からなかった。会った事
もない娘がいきなり告白してきたのだから、いくら俺でも焦った。彼女が言うには、前に交通事故から助けてもらったらしい。覚えていないが。しかし、彼女の正直な気持ちを聞いて、何かに魅かれたのかも知れない。俺と彼女は付き合うことにした。
「まだ…危ない事してるの?」
「……」
 彼女は少し不安げな声で聞いてくる。俺は何も言わないまま静かに頷いた。
 彼女は俺の仕事の事を知っている。付き合う祭に俺が全て話したから。しかし、彼女は全てを受け入れてくれた。俺と関われば自分も危険になるのを知っていながら。それからか、俺が彼女を守ると決めたのは。
「…すまん」
「なんで謝るの?」
「……心配掛けて…」
「…いいよ。私はストライクフリーダムが無事なら、それでいいんだよ?」
「…」
「でも……、人を殺すのはやめて? その人が死んじゃったら悲しむ人もいるから…。それと…貴方が居なくなっちゃったら…私は」
「…わかった。もう言うな」
 彼女は悲しげに言う言葉の途中で止めた。俺も、彼女を失うことなど考えたくもない。
「ごめんね」
 そして彼女は俺に抱きつく。俺もそれを素直に受け止めた。彼女の温もりを感じる。とても暖かい。
「…なんで謝るんだ?」
「だってわたしのせい…」
 彼女の言葉は中断される。俺の唇によって。そして数秒、彼女の唇を解放した。
「……ありがと」
 彼女は再び笑顔に戻る。
「…お前はそれでいろ」
「えへへ♪ わかった」
 あの時の俺は、本当に幸せだった。彼女以外はもう何もいらない、そう思っていた。
 しかし、所詮俺は裏で生きる人間。そんな願いは届かなかったのかもしれない。
68過去:2006/04/30(日) 12:24:39 ID:C3IBefDH
 その日は、彼女との約束の日だった。
「…なにっ!?」
 しかし、俺はクラインの指令で、珍しく1人である組織を潰していた。決して大きくもない組織だったため、俺1人でも十分だった。無論、彼女との約束もあり組織の者は全員殺してはいない。
 そんな中、最後の1人が放った言葉。それを聞いた時、俺は心臓の鼓動が速くなった。
「それはどういうことだ!?」
「…へ…へへへ……あ、あんたがここに来るってことくらい、わかってたんだよ…」
「そんな事はどうでもいい!」
「あんたに…一泡ふかせたくてな…へ…今頃…あんたの可愛い…」
「なに!!」
 俺は柄にも無く声を荒げ、男の首を持ち持ち上げる。俺にとって、一番恐れていた事が現実に起こった。周りの瀕死の奴等もいつの間にか笑っている。
「言え! 彼女はどこにっ!」
「…さ…さぁな……みつけ…たきゃ自分で…さが…」
「貴様ぁ!!」
 俺は男に銃を突きつけた。
(その人が死んじゃったら、悲しむ人もいるから…)
「っ! …くっ」
 彼女の言葉が俺の脳裏に過る。俺は銃を下ろす。そして男を壁に投げつける。壁には大きなひびが入り、男は気絶した。
「…っ!」
 そして俺は飛び立った。彼女が行きそうな場所を片っ端から探した。
「……どこだ…!」
 俺は焦っていた。故に思い出せなかったのかもしれない。彼女との思い出の場所に。
 ようやく思い出し、俺はその場所に急行した。そこは小さな丘だった。そこには大きな木があり、周りは花で囲まれた美しい場所。俺達はよくそこに来ていた。彼女がいつも通っている場所。
 そして、彼女は居た。
「っ!」
 心臓が止まるような衝撃だった。
 遅かった。彼女は倒れていた。胸から血を出して。彼女の周りの花も赤く染まっている。
「…そ…んな」
 俺は彼女の側までより、彼女を抱き抱える。すると、まだそんなに時間が経っていないのか、わずかながらまだ生きていた。彼女は弱々しく目を開く。
「…すと…らい…ふりーだむ? きてくれたんだ…」
「…! …待ってろ」
 彼女は弱々しくも笑顔を見せる。俺はすぐさま病院へ連れて行こうと、ドラグーンを広げた。しかし、彼女はそれを止めた。
「…い…いよ。もう…だめ…みたい」
「何をっ!」
「…自分のからだのことは…わたしが…よくわかってるから…。かくごも…してた。…それより…けがとかして…ない?」
「俺のことなんて今はっ!」
 再び声を荒げる。彼女はいつもそうだった。自分の事より人の事を考える。自分の事より、他の人の幸せを願っていた。
「ごめん…ね? わたしのせいで…」
「違う…全て俺の…」
 この時、いつの間にか俺の瞳からは涙が流れていた。もうダメだ。そう確信していたからかもしれない。
「…すまない…」
 それしか言えなかった。涙を流しながら、俺は何度もそう言った。
「…泣かないで? …おねがいだから」
「…すまない」
「…どうして…あやまる…の? あなたは…生きてるの。わた…しは…それだけで」
「…すま…ない…」
 見ると、彼女の瞳からも涙は流れていた。彼女の頬に、俺の涙が一粒一粒零れ落ちていく。
「でも…すこしうれしいな…。わたしのために…ないて…くれて」
「…俺は…」
「わた…しは…ずっと…あな…たを…あい……し…て……る」
「俺も…お前を愛している」
「え…へへ……うれ…し…い…な……」
 そして、彼女は笑みを浮かべると、そのまま静かに瞳を閉じた。彼女は、死んだのだった。
「…ぁ…ぁぁ…」
 俺は、何かに撃たれたかのような痛みが全身に走った。涙は止まらず、俺は動かなくなった彼女の身体をそっと抱き上げる。
「…ぅ…ぅう…うわあああああああああぁぁぁぁぁぁ!!」
 そして叫んだ。悲しみと、彼女を守る事が出来なかった自分への憎悪を抱きながら。
「俺は…俺は…一体何のために…!」
 
 後に、彼女を殺したのはあの組織の者ではないことが分かった。だけど、俺はそいつを捜そうとはしない。この世界に生きる限り、必ず会う事ができる。そう思っていた。そして、そいつと会った時には俺は彼女との約束を破る事になるだろう…。
69そして現在:2006/04/30(日) 12:28:42 ID:C3IBefDH
「…っ!」
 SRW学園内を飛びながら、俺は彼女の事を思い出していた。
「もう…絶対に誰も」
 俺は余計な念を振り払うかのように首を振る。
「アカツキ……死なせはしない」
 これ以上、俺の大切な存在を失うわけにはいかない。そう思い、俺は更にスピードを上げ、ミスコン会場へと戻って行った。



はい、我ながらミスコンネタもせずに訳分からんものを投下しました。
正直言ってしまえば、過去スレであった、アストラの過去話を参考にして頂きました。てか、スイマセン。
話的にはストライクフリーダムの過去話です。彼女は誰なのかは、正直思いつきませんでした。
かなりグダグダになってしまった事をお許しください。
では、二次審査をどうぞ↓。と言うのも俺だ。
70二次審査・ビギナ:2006/04/30(日) 16:23:35 ID:10SktUgM
「しっかしまあ・・・」
お前等浮かれすぎだろ、と言おうと思ったが周りが周りなので言うのを止めた
一次審査の時点で目の敵にされてるからな、俺
「ふはははは!周りが怖かろう!」
「・・・・・まだ言ってるんすか?」
「はいはい〜黙れよ」
将来の義父であるラフレシアさんが相変わらず高笑いする
その後すかさずショットランサーで沈める、将来の義母のベルガ・ダラスさん
「司会の二人に天罰が下ったので、また私が司会をしまーす」
吹っ飛ばされたバスターとアホ弟の変わりにMk−Uさんが司会をする
「エントリーナンバー7番!学園の隠れ美人!ビギナ・ギナちゃん!」
ワアァァー!―――と歓声が上がる、前の審査であんなことになったのにも関わらずすげー人気だな
しかし呼ばれてもなかなか出てこない、会場も完全に静まり返ってる
「・・・・ビギナちゃーん!?」
呼ばれたとほぼ同時に舞台裏から顔だけ出すビギナ。しかも頭になにか付けてるし・・・耳?
「あの・・・・」
「はいはい出た出た!」
顔だけ出したビギナをステージへ引っ張り出した
「え・・・・あ、あの・・・・・」
あいつが着てた服は・・・いやもはや服とは言い難い、何着てるかは大方ギャラリーが叫ぶだろ
「バニーガールキターーーーーーーーーーーーー!!!」
「ぐはぁ!」
「やばいやばいやばいやばい!すげぇ萌えるぞ!」
――こうなると思った
俺は心の中でやや呆れ気味に思った。しかもスタイルのいいビギナが着てるとその・・・なんだ・・・結構エロい
なんかMk−Uさん、ビギナにカンペ渡してるし
「それじゃ、アピールどうぞ!」
「え、えっと・・・・」
カンペを見ながら話すビギナ・・・いいのか?
「えっと、今回は当会場にお越しいただきまして真にありがとうございます」
まるで客を出迎える店の人みたいにお辞儀をするビギナ、いや、確かに俺たちが客だけど
「景品等はございませんが、皆さんどうぞお楽しみください!」
恥かしがりながらカンペを読みきるビギナ。Mk−Uさんの作った文と考えるともっと長く恥かしい文章だと思ったので飛ばしたなと思った
ちょっとちょっと、と言わんばかりに肘で突くMk−Uさん・・・そしてハプニングは起きた
「ひゃう!!」
「オオォォォォ!!」
ビギナの服が少し肌蹴た、ちょっと突かれたぐらいでああなるのか?
赤くなりながら両腕で豊満な胸を隠すビギナ、胸見たさにステージ近くまでよる男ども
「仕留めるっ!うおおっ!」
「援護するデす、X−1さん」
俺は右手にビームザンバー、左手にブランドマーカーを持ち、バグはチェーンソーのような小型円盤を投げ、辺りの人間を吹き飛ばす
Mk−Uさんの悪戯か突然BGMが『クロスボーンガンダム』(俺命名)になった
「人類の三分の二を抹殺せよといわれればk」
「あんたは止めなさい、本気で死人が出るから」
またしてもショットランサーで沈められるラフレシアさん、南無
「貴様ら・・・貴様らぁ!ばかやろおおっ!!」
右手のビームザンバーを左手に持ち替え、バスターガンにし。さらには右手に持ったスクリューウェッブを振り回し、辺りを吹き飛ばす
「流石にこれ以上会場壊されたら困るからね・・・チャクラム、GO!」
「うぼぉ!」
後ろからの不意打ちを食らい、意識が遠くなる
「大丈夫デすか!?X−1さん!!」
あぁ、バグの声がするなぁ・・・でもだんだん声が遠く
「X−1!しっかりして!」
ビギナ!?そうだ、俺はこんな所で倒れるわけには・・・
「こんなことで・・・・こんなことで俺はぁ!!」
気合と根性で再び立ち上がる
「さてさて、ビギナちゃんどうもね〜」
俺が起き上がったのを見計らってビギナを舞台裏に戻すMk−U・・・いい性格してるよまったく
「んじゃ!トラブルはあったけど次いってみよー!」
「イィィーーーーーヤッホウ!!」
71自治スレにてローカルルール検討中:2006/04/30(日) 17:08:08 ID:10SktUgM
恋愛ムードを断ち切る剣となり、ミスコンネタを再び投下したのは私だ。しかもネタが無いから成り行き任せ

>>63氏と>>69氏がGJと思うのも私だ。普通の恋愛話がかけてウラヤマシス(`・ω・´)
ってか>>69が俺の駄文を参考にしたと考えると激しく恥かしいが、俺の駄文が役に立ったと嬉しく思うのも私だ

さて裏のネタも動かさなきゃあかんな・・・やることが多くて困る

またしてもタメにならない元ネタ講座
「ふはははは!周りが怖かろう!」→カロッゾのセリフ、本来はふははは、怖かろう!である
・・・なんか俺のネタは毎回「ふははは!〜が怖かろう!」って言ってる気がする
「仕留めるっ!うおおっ!」→戦闘中のキンケドゥのセリフ
『クロスボーンガンダム』(俺命名)→まんま、第二次αやGジェネで使われた戦闘曲です
俺命名とあるのは、その音楽が自分の名前と一緒だったら変なためである
「人類の三分の二を抹殺せよといわれればk」→鉄仮面のセリフ。本来は人類の三分の二を抹殺せよといわれればこうもなろう!である
「貴様ら・・・貴様らぁ!ばかやろおおっ!!」→キンケドゥが自分の命をどうとも思わず戦う木星帝国の兵士に投げかけたセリフ
「こんなことで・・・・こんなことで俺はぁ!!」→種死でシンが始めて種割れしたときのセリフ。俺がシンが好きだからなんとなく使った
7263:2006/04/30(日) 17:45:17 ID:473CWv+B
>>69
GJ!ストフリの昔の彼女、激しく気になります!

>>71
こちらにもGJ!逆に自分は普通のしか書けないのでそちらが羨ましいです。

裏の話まだかな…と思っているのも私です。なにせ裏の話が来ないとリーオーの話が進まないので…
7363じゃなくて66:2006/04/30(日) 22:07:04 ID:473CWv+B
ミスった…俺66じゃんorz
74自治スレにてローカルルール検討中:2006/05/01(月) 01:48:22 ID:YTqnsviz
「……」
 ―何だか…この学園も変わったな…。
 周りのやつ等を見てつくづく思う。
「…姉さんとブライストもご苦労だった」
「いえ、いいのよ。ローズ姉さんだから」
「こうなる事はボクも思ってたし」
 隣には、姉のディノディロス姉さんと妹のブライスト。俺達はつい先程まで、ローズセラヴィー姉さんの控え室で姉さんを止めていた。止めなければ、一次審査でトップバッターだった、ブランシュネージュって娘の命が危なかったからだ。
「ローズ姉さんにも困ったものだ」
「ローズ姉さんだからね」
「セラ姉だから仕方ないよ」
 ローズ姉さんだから。その一言で終わってしまうのは何だか切ない。ちなみに他の姉弟はと言うと、オムザ
ックは向こうで審査員をしており、ランスターはサイバスター君と学祭回り。ガロウィンはゼオライマーの見張り役をやっており、ハウドラゴンは友達と学祭回りという事らしい。
 そんな事を思っていた時、司会兼アシスタントの、ヒュッケバインMk−Uという娘が声を上げる。どうやら次の出場者、ローズセラヴィー姉さんの出番が来たようだ。
「そんじゃあ、さっそく出ていただきましょう! 自称学園の月の光! 月のローズセラヴィーーー!!」
 そして毎度の如く、会場のスポットライトが会場の中央に集まる……前に、やっぱり姉さんが先に喋り始めた。
「ちょっと司会者! 自称とはなんですの!?」
「あぁ先輩! 喋るのはライトが集まってからにしてください」
 姉さんは出るなりMk-Uに講義している。その光景を、周りのやつ等は黙って見ていた。まぁ、ここまではお約束となっている。ライトも慌てて姉さんを照らし出した。
 ―なんだあれは?
 姉さんの格好は今までと違っている。今まではウェディングドレスやバニーガール等の、女の子が着るような格好だったが、姉さんはなんか赤いパワードスーツみたいのを着ている。腰には変な形のベルトを閉めており、何処かで見たことある風格だ。
「しかもなんですの!? この格好は!」
「何って…コスプレの衣装ですけど?」
「どうしてこんなパワードスーツみたいな! もっとこう…わたくしに似合うものがあるでしょう!?」
 姉さんは講義を続けている。
「あれって…カブト?」
 それを見ていたブライストが呟いた。
「カブトってなんだ?」
「バース兄知らないの? 今、大日本テレビでやってるテッカマンライダーの最新作だよ」
「テッカマンライダー? あぁ…あの特撮の」
 ブライストの説明にやっと思い出せた。そういえば、俺も龍騎まで見てたな。
 そんな中、周りの連中が稼動し始めた。
「か、か、カブトだーーーーーーー!!」
「つーことはあれか!? あの機能も!?」
 連中も察したらしく何かを期待しているようだ。
 ―何なんだ?
 そう思っていた時だった。Mk-Uが待っていたと言わんばかりの笑顔を浮かべて姉さんに何か言っている。
75自治スレにてローカルルール検討中:2006/05/01(月) 01:49:14 ID:YTqnsviz
「先輩先輩。『キャストオフ』って言ってみてください」
「え? な、なんですのそれ?」
「いいからいいから♪ 言ってみてください」
「わ、わかりましたわ。き、キャストオフ」
『キャストオフ』
 姉さんは流されるがまま、Mk-Uの指示どうりキャストオフなる事を言った。すると、ベルト部分から機械音的なものが流れる。
 そして次の瞬間、姉さんが装着していたスーツが弾け飛んだ。
「い、いやー! な、なんですかこれはーー!」
「オオォォォォーーーーー!!」
 スーツが弾け、姉さんは下着姿になってしまい、その場でしゃがみ込んだ。ちなみに色は上下黒である。
「あちゃ〜。やっぱりこうなっちゃったか」
「ろ、ローズ姉さん」
「サービスし過ぎだろあれは」
「ち、ちょっと司会者! これは一体どういうことですの!」
「まぁまぁ♪ お客さんも喜んでますよ?」
「え? あ、あら…まぁ♪」
 最初は恥ずかしがっていた姉さんだったが、Mk-Uの巧みな言葉により、機嫌が直ったようだ。そして立ち上がり高笑い。まぁ、喜んでるのは大概男だが。
「セラヴィー姉さま素敵ですーーーー♪」
「わたくしめの(ピー)を貰ってくださいー♪」
 そうでもない様だ。そして最後にMk-Uは、姉さんにカンペらしき物を渡す。姉さんは即座に読み終えたらしくカンペを放り投げた。
「おーーほっほっほっほっほ! 天の道を往き全てを司る、それがわたくし!」
「天道ーーーーーーーーーー!!」
 ―あんた月だから…。天はゼオライマーだから。
 という俺のツッコミも空しく姉さんは高笑いをしている。なんだかもう、どうでもよくなって来た。
「ローズ姉さん…」
「なんか、もうなりきっちゃってるね」
「ローズ姉さんだからね」
 他の2人も少し呆れ顔だ。そんな俺達の心境など分かるはずもない姉さんは、歓喜の笑いを浮かべながら会場裏に去っていった。海上は大盛況だった。特に特撮愛好会なる連中は。
「さぁみんなー! まだまだいくよーー♪」
「オォーーーーーーーーー!!」
76自治スレにてローカルルール検討中:2006/05/01(月) 01:55:41 ID:YTqnsviz
よし、ローズセラヴィーの二次審査終了。
次はサスライガー。創造主の方頑張ってくれ!と言うのも俺だ。
あと少し訂正。>>67の所で、ストフリの彼女の年齢がストフリの5つ年下というのは忘れてくれ。その内、また過去話を投下するかもしれません。と、言うのも俺だ。
カブト知らない方はごめんなさい。と言っておくのも俺だ。
77自治スレにてローカルルール検討中:2006/05/01(月) 06:54:24 ID:aTj/eRtM
サスライガーのネタを書かないといけないのに、ふと「もしローズセラヴィーがブランの控え室に殴り込みに行ってたら?」って電波を受信。
やけくそで投下してしまうのは俺です。

ローズ「ちょっとあなた! このわたくしを差し置いてトップバッターとはどういうつもりですの?」
ブラン「え!? あ、あの…」
ローズセラヴィーの有無を言わさぬ強気な姿勢に、思わずたじろぐブラン。そんな彼女をかばう為、シュヴァリアーは前に出る。
シュバ「ブラン、ちょっと下がってろ。…で、あんたこそ一体何なんだよ」
口調こそ静かだが、そこには普段の彼からは想像もできない程の殺気が込められていた。
もしこの場にスカ○ターを付けた人物がいたとすれば、急激な戦闘力の上昇、測定不能によるスカ○ターの破損に驚く事になると思われる。
シュバ「俺のブランに何かしようって考えなら、容赦しない…!!」
ローズ「お、お邪魔しましたわ…」
その圧倒的な威圧感に、さすがのローズセラヴィーも気押されたらしく、そそくさと退散する。
シュバ「ブランが『白雪姫』なら、俺はそれを護る『天空の騎士』。月の光も、天まではとどくまい…」


…はい、どうみてもネタなので忘れて下さい。
では、サスライガーのネタを考えてきます。
78それも名無しだ:2006/05/01(月) 13:31:34 ID:H/pWeDB0
スパロボKOF化スレ見てたら、
石破天驚大蛇薙するゴッドガンダムとか
十二王方杯八酒盃するマスターガンダムという電波が。
79それも名無しだ:2006/05/01(月) 14:37:22 ID:YTqnsviz
「はぁ〜」
 夕方の帰り道、ため息が1つ出た。何故かと言えば、今日、この前のテストの点数が悪くて補習があったから。
「…サザ先め」
 結局私は最後になってしまった。サザ先にジト目で見られながらもなんとか終わった。あのやる気のない視線はどうもダメ。
 そんな事を考えていた時だった。大きな音と共にこちらに凄いスピードで近付く大きな影。それは大きなトラックだった。
「…ぇ?」
 うっかり赤信号を渡ってしまっていた。トラックはもう直ぐ目の前まで迫って来ている。もう間に合わない。私は目を瞑り死を覚悟した。
 その時だった。不意に私の身体が宙に浮かぶ感覚が流れる。恐る恐る目を開けると、私は誰かに抱き抱えられ飛んでいた。
「…あれ?」
 私は、私を抱き抱えている人の顔を見て見る。その人は、白銀の髪の毛のその人は私より年上っぽい男の人。表情1つ変えずに、8枚の青い羽を広げて飛んでいた。
 そしてゆっくりと向こう側の歩道に降り、私をゆっくりと下ろす。
「あの…」
「……」
 その人は黙って私を見ていた。険しい表情を浮かべてるけど、不思議と怖さとかは感じない。逆に優しい空気出している。
「その…ありがとう…ございます」
 でもなんとなくその人の顔が見られなくなって、私は下を向いてお礼を言ってしまう。
 ―ち、ちゃんと顔を見てお礼を言わなくちゃ…。
 そう思うけど、緊張しているのか胸がドキドキしてる。
「…次からは気をつけろ」
 やっと口を開いたその人の声は、やっぱり少し怖い感じだけど、同時に優しさみたいのも感じた。
「あ、は、はい」
「……」
 私は少し小さな声を出して返事をしてしまう。それを聞いた、その人は8枚の羽根を広げ、そのまま飛び立とうとしてしまう。
「あ、あの…名前…」
 そんな私の問いは、聞こえなかったのか返答せずに、そのままその人は何処かに飛び立ってしまった。しばらく私は、その人が飛んでいった方向をぼーっと見ていた。
「…誰だったんだろ、あの人…」
 そんな疑問が頭を過る。そんな中、私の胸はさっきからドキドキしっ放しだった。
 ―これって…もしかして…。
 そう。これが、私と彼の出会いだった……。


なんとなく浮かんだのを投下したのは俺だ。
続きは、一応考えてはいるけど投下はいつになるか分からない。と言うのも俺だ。
視点の娘を助けたのはストフリです。これは過去の話です。と一応言っておくのも俺だ。視点の娘についてはまだ未定。
80それも名無しだ:2006/05/01(月) 16:08:23 ID:tgJoKS5q
「ゼータ先輩・・・ミスコンにエントリーして無いんですか・・・」
熱気渦巻くミスコン会場の観客席で、サイコMk2はがっくりとうなだれた。
「ガセネタつかまされたんだな、いやぁ俺も出場してほしかったんだけどなぁ・・・」
うんうん、と相槌を打ったのは、ジ・オ、先ほど全観客からの必殺技を身に受け、肉塊と化したが、愛のミラクルパワーで復活を遂げていた。
「せっかく・・・先輩のために・・・衣装、用意してきたのに・・・」
実に残念そうに、手元の紙袋をガサリと揺らした。
「無駄に・・・なっちゃいました・・・」
「えーっと、ちなみにどんな服?」
「見ます・・・?」
紙袋の口を広げて、ジ・オに渡す。
「!!」
ジ・オの顔が一瞬で硬直する。その額から汗が浮かぶ。
「こ・こいつぁ・・・こ・これはぁ・・・!!」
視線をサイコMk2に移す、相変わらずの無表情でミスコンの舞台を見ている。その小さな唇からポツリと言葉が漏れた。
「・・・ねこみみ、チャイナ服・・・」
「サイコMk2ちゃん!!アンタ最高だぜっ!!」
ジ・オは歓喜の涙を流しながら、サイコMk2の前にひざまずいた。
「オプションで・・・眼鏡もついてます・・・」
「ぐおっ!!」
ツボを突くサイコMk2の一言に、ジ・オは体をひねる。
「もちろん鈴首輪もあります・・・」
「はうあっ!!」
「この衣装を着たゼータ先輩が・・・恥ずかしがりながら舞台に上がって・・・」
「あ・上がって・・・?」
ごくり、と唾を飲み込み、ジ・オはサイコMk2の次の言葉を待つ。
「猫のポーズ」
「キターーーーーーーーーッ!!!!」
幸せの絶叫と共に、ジ・オはバタリと倒れこむ、次いで倒れこんだ20人ばかりの男子は、盗み聞きしていたようだ。
「・・・もったいないから、誰かに着てもらお・・・」
ジ・オ達の幸せな死に顔を踏み越え、サイコMk2はてくてくと歩き出した。





81それも名無しだ:2006/05/01(月) 16:16:13 ID:tgJoKS5q
皆様GJ!GJすぎますよ・・・もう・・・。
ミスコンが大変盛り上がっている様なので、あわてて投下。
こんなことなら素直にキュベレイを出しとくんだった、と少し後悔。
サイコMk2です、相変わらずゼータ大好きです。どなたか、彼女の衣装使ってくれませんか?
使ってくれたら泣いて喜びます、どうかご返事をば。
82ただ今サスライガーを書いてる人:2006/05/01(月) 20:49:44 ID:aTj/eRtM
サイコMk−Uの用意した衣裳の中に、ネコミミがありますよね?
お借りしてもよろしいでしょうか?
83それも名無しだ:2006/05/01(月) 20:53:16 ID:tgJoKS5q
>>82
どーぞどーぞ!!
ちなみにサイコMk2は控え室周辺を、ねこみみいらんかね〜、と言いながら歩いています
84ヒュッケ…もといディストラとか書いてる人:2006/05/01(月) 20:56:53 ID:YTqnsviz
>>83
メガネをお借りしたいです
85それも名無しだ:2006/05/01(月) 21:02:34 ID:tgJoKS5q
>>84
どーぞ!!(感涙)
メガネいらんかね〜、といいながら(略)
86二次審査・サスライガー:2006/05/01(月) 22:00:01 ID:aTj/eRtM
二次審査もさっきのローズセラヴィーさんで8人目、もうすぐサスライガーの出番なんだけど…。
ブライ「ふはぁ〜っ☆ 次がいよいよサスちゃんの出番ねぇ!」
バクシン「姉さん、鼻血鼻血!?」
ライジン「うわっ、ティッシュティッシュ!」
サスライガーの控え室から戻ってきてから、ブライガー姉さんが壊れっぱなし。何かヤバそうなので、ライジンオーちゃんも付き添ってくれているのだ。
ライジン「ところでブライガー先生、サスライガーちゃんはどんな衣裳だったんですか?」
うん、それは僕も気になる。
ブライ「…元々は普通のナース服だったんだけど、ちょっとしたサプライズってとこかしら? ま、見てのお楽しみよん」


バスター「続いては、エントリーナンバー9番、ボクっ子のサスライガーちゃんだぁーっ!!」
X-2「一発ビシッと決めてや!」
いつのまにか戻ってきてた司会二人の台詞と共に、スポットライトがステージ中央を照らす。
さて、姉さん曰く「見てのお楽しみ」の衣裳は一体…。
サスライ「検温の時間だにゃん☆」
ステージ上に現れたサスライガーの姿は、ピンク色のナース服。…のはずなんだけど、あれ? ネコミミ、ネコ手袋、ネコしっぽ、鈴付きの首輪までつけてる?
観客「ね、ネコミミナースだとぉぉぉぉぉぉっ!?」
観客「俺の熱も計ってぇぇぇぇぇぇっ!!」
観客「つーか、そのカッコエロいぞぉぉぉぉおおおををお!!」
ブライ「…か…、…くは…っ」
隣では姉さんが鼻血を出して奮死している。…てか、姉さんはすでに控え室で見ているはずじゃ…?
バスター「あれ、そのネコミミは衣裳に無かったと思うけど…?」
サスライ「さっきボクが控え室で着替えてた時、サイコMk−Uちゃんって子が貸してくれたんです」
…なるほど、姉さんが言ってた「サプライズ」ってのはこの事か。でも、指定された衣裳以外の物を付けてきて良いのかな?
サスライ「…あ、いけなかったですか?」
バスター&X-2「いや、可愛いんで問題無し!」
審査員全員「むしろグッジョブ!!」
思わずライジンオーちゃんと二人でコケた。完全に不問ですか!?
ライジン「なんなのよコイツラは…」
バクシン「いい加減だなぁ…」
そんな僕達の心境などお構いなしに、サスライガーのアピールは続く。
サスライ「それじゃ、許可も降りたとこで、そのサイコMk−Uちゃんに教わった必殺のポーズを…」
…何やる気だ?
サスライ「猫のポーズ☆」
観客「キタ――――――――!!」
観客の人達が一斉に悶絶していく…まるでMAP兵器みたい。
バスター「いやー、ミスコンって本当に何が起きるか分かんねーな!」
X-2「まったくや! これだからたまらへんわ!!」
87さっきまでサスライガーを書いてた人:2006/05/01(月) 22:01:35 ID:aTj/eRtM
と言う訳で、>>85氏及びサイコMk−Uからネコミミを借りてみたのは俺です。>>85氏、ありがとうございました。
ちなみに本編でブライガーが言っていた通り、本当に最初は普通のナース服の予定だったんです。

皆様GJです! ここまでハイレベルだと、ヘタレ職人の俺にとってプレッシャーです(笑)
プレッシャーを感じつつ、ブランの控え室ネタの準備に入るのも俺です。

さて次はジュデッカ(白)、通称シロちゃんの出番ですね。wktkしながら待つのも俺です。
88グランティードとかの人:2006/05/01(月) 23:13:12 ID:kyo3bJpj
うぇい、ネタが思いついたんで投下をしたいんですが・・・登場人物が多過ぎてキャラの性別や性格を把握しきれていません、すいませんが各作家さんの中等部三年クラスキャラの性別とかを軽くでいいんで教えていただけますか?


・・・まとめサイトが欲しいのはボクだけですか('A`
89それも名無しだ:2006/05/01(月) 23:32:31 ID:tgJoKS5q
>>88
中等部三年
ゼータガンダム
少し天然が入った感じの女の子、茶色がかった黒髪のショートカット。
内気&恥ずかしがり屋で、一見目立たないが美少女。お兄ちゃん(ダブルゼータ)大好きっ子。
トラブルに巻き込まれると、ウェブライダー突撃してしまう癖がある。
スタイルは中の中の上。

こんな感じかな、中三キャラはこの子しかいなくて・・・
90それも名無しだ:2006/05/02(火) 00:12:21 ID:+ROeiuFu
皆様方、実にGJ!でございます。
ただ、ミスコンなんですが、何だか流れがエロス一辺倒になっている気がしてならないんですがw
ここは流れに乗るべきか否か……実に迷います。

>>88
今は手元に資料がありませんので、朝の十時ごろ改めて投下させていただきます。
9187:2006/05/02(火) 00:54:00 ID:dAR+/Zu9
>>88
えーと、ウチの子で中3なのは…ソウルガンナーだけですね(笑)

ソウルガンナー
ソウルセイバー兄妹の末妹。基本的にいい子だが、体型はつるぺた。
姉のソウルランサーや兄の恋人のクロイツ・ヴァールハイトに習ったので、料理もそれなりに得意。でも貧乳(しつこい)
「…だよね〜」という具合に、ちょっと語尾を伸ばす癖がある。
クストウェルや風のランスター、ヴァイサーガなど同じクラスの友達が多い。
クストウェルの兄であるグランティードの事が大好きで、現在交際中。
担任でもある兄のソウルセイバーの事を、学校内でもつい「お兄ちゃん」と呼んでしまい、そのたびに注意されている。

こんな感じです。
ちなみに文化祭の間は、武闘大会に出るグランティード兄妹のサポートに徹してるので、ミスコン会場には顔を出していません。
92ヒュッケ…もといディストラとか書いてる人:2006/05/02(火) 01:16:59 ID:/nOsy3Xl
とりあえず書いてみた。

種死組
・デスティニーガンダム・・・・・百合っ気のある女の子。大人しくて礼儀正しく口調も丁寧。密かにレジェンドに想いを寄せている。

・レジェンドガンダム・・・・・元気で明るいボーイッシュな女の子。良く男の子に間違えられるが本人は気にしていない。勉強は少し苦手、その分運動は得意。何故か、インパルスとデスティニーをくっ付けさせようとしている。ちなみに一人称はボク。

・インパルスガンダム・・・・・常識人のツッコミ担当。性格は特徴も無く普通で、少し流行に欠けている男子。焼肉屋『ハガネ』でバイトをしている。主に使用しているシルエットはソード。剣術の腕は結構なもの。

・セイバーガンダム・・・・・かなり鈍い(特に恋愛)が、やはりツッコミ担当の男子。冷静で精神年齢が少々高いリーダー格。別名『隊長』。ちなみに、学園祭3日目にて、晴れてスラッシュザクファントムと結ばれる。

・スラッシュザクファントム・・・・・セイバーに想いを寄せている女の子。割りとボーイッシュで口調も何処か男っぽい。男子(特にセイバー)の前では素直になれない(ツンデレ?)。胸はぺったんこ(本人最強の悩み)。
学園祭3日目にてセイバーに告白。結ばれる事になる。

・ガナーザクウォーリア・・・・・セイバーに想いを寄せている女の子の1人。成績・体型共に普通。自分の気持ちを素直に言えることができる、明るく元気な女の子。
スラッシュ、ブレイズ、カオスは恋のライバル。それとは別にガイアにも因縁をつけている。カップル成立後は、愛人としてセイバーに接近中。一人称はあたし。

・ブレイズザクファントム・・・・・セイバーに想いを寄せている女の子の1人。成績優秀、スタイル抜群(特に胸)で、あまり表情を表に出さず無口な性格。しかし4人の中では最も積極的。
影のように現れ、よく抜け駆けをしているが他の3人に邪魔される。今は愛人になろうと静かに奮闘中。

・カオスガンダム・・・・・好戦的な性格の女の子で、頭より先に身体が動くタイプ。クラスの良きムードメーカー及びトラブルメーカー。ガイア、アビスと特に仲が良く、三人合わせて『ファントムペイン』と呼ばれている。
何故か異常にアビスにライバル視(しかし勝った試しがない)。一人称はワタシ

・アビスガンダム・・・・・根っから明るい秀才で、悩みなんて一切無く、逆に友人の相談に乗るなど友達想いの
女の子。部活には入っていないが、運動神経は抜群で水泳に関しては学園でもトップクラス。その為、よく水泳部からスカウト及び助っ人に行くこともしばしば。別名『深淵の人魚』。
なお、カオスとの何でも勝負は今の所連戦連勝。

・ガイアガンダム・・・・・子供っぽい性格で少し気まぐれな女の子。犬が大好きで、自分の部屋には大小問わず犬のぬいぐるみでいっぱい。
ガナーやグフイグナイテッドから妙な因縁をつけられているが、本人はわけが分からない。ちなみに、偶に赤い服を着る。またの名を『黒狼娘』・『赤狼娘』。一人称はあたし。

・グフイグナイテッド・・・・・お馴染みのナンパ野郎。陽気でさっぱりした性格で人懐っこく友達(特に女の子)が多い。しかし、所構わず綺麗だと判断したら即ナンパするといった行動で『心を許してはいけない男』補佐に成り下がっている。 何故かガイアに因縁をつけている。

まだ居るから今から書くのは俺だ。
93それも名無しだ:2006/05/02(火) 01:45:42 ID:/nOsy3Xl
できた。少しうろ覚えのキャラもあるけど・・・・・。

・風のランスター・・・・・高等部2年のサイバスターの彼女。サイバスターに一途で物静かで心優しい性格。人付き合いが少し苦手で友達は多い方ではなかったが、最近増えた。

・ヴァイサーガ・・・・・元気いっぱいで明るくボーイッシュな女の子。友達としてランスターラブ。剣道部所属でダイゼンガーに憧れている。

・ジャオーム・・・・・サイバスターの妹。勉強、運動共にダメで明るいだけが取り柄の女の子。しかし走るのだけが得意(サイバスターには買った試し無し)。兄のサイバスターをからかうのが好き。

・アステリオン・・・・・ツッコミ所のない普通の性格の持ち主。勿論ツッコミ役及び主にハイペリオン、アルテリオンに振り回される苦労人。どうやら現在から20年後に何かをやらかすらしく、アルテリオンとベガリオンに命を狙われていた時があった(静かに今も)。

・ハイペリオン・・・・・無表情、無口な女の子型『ガーディアン・フィギュア』と呼ばれるロボット。未来からアステリオンを護衛する為に来た、という事以外は一切が不明。常識が少し欠けており、アステリオンに害を及ぼすものには容赦なく、プレディアスやらマニューバー。
なお、感情がないのはプロテクトが掛けられている為。感情プロテクトを解除すると、天然ドジっ娘になる。

・ソレアレス・・・・・アレグリアスの妹。忍の家系でくの一だが、実戦経験は0。その為、運動神経は常人を超えているものの、それ以外はごく普通の女の子。昔何かあったのか、血が大の苦手で、少しでも見ると気絶してしまうほど。


そのうち新キャラを出そうと企んでいるのは俺だ。
とりあえずこんな感じで、結構多かった事に気付いた。
94それも名無しだ:2006/05/02(火) 01:49:45 ID:/nOsy3Xl
書き忘れてた。

ヴァイサーガの一人称はボク。
アステリオンは僕
95それも名無しだ:2006/05/02(火) 08:50:42 ID:c4rzv9kj
携帯からなので本当に軽いまとめ

YFー21……発明大好き少年、根が純粋で真に受けやすい。恋人同然の付き合いだったYFー19とつい最近恋人になる。航空開発機関『シティ7』の社長の息子。一人称俺
Xー9ゴースト……神速と言えるほどの脚力をもつ少女、その足の速さから『ゴーストバード』と呼ばれている。YFー21の事が大好きでよく後ろから抱きついてくる。一人称私

後皆様GJっす、と言うのも私だ
さてこれから授業に入るのも私だ
96それも名無しだ:2006/05/02(火) 09:32:59 ID:IDk8oGlc
>>88氏、私の持ちキャラで中学三年生なのは以下の三人です。


グレートマジンガー  略称:グレート

中等部3年の女子。マジン3姉妹の三女。
明朗活発で、何時でもポジティブシンキングなクラスのムードメーカー。
格闘技や剣術などの戦いのセンスに優れていて、その実力は同年代ではトップクラス。
現在は発展途上の状態にあるが、その身体的な潜在能力は姉であるマジンカイザーを超えている。
姉二人と違い、未だにブラジャーを必要としない体型で、その事が少なからずコンプレックスになっている。
髪型はスカーレットカラーの長髪をポニーテールにしたもの。
同い年のダイモスととても仲が良く、暇が有れば一緒に行動している。
なお、訳の分からない物を見つけ出す事に関しては他の追随を許さないとの自負がある。

ダイモス

中等部3年、女子。ロマンロボ3兄妹の次女。
この年にして琉球唐手を修めていて、実力で言えはグレートマジンガーと同等かそれ以上のものを持つ。
普段は引っ込み思案で、ともすれば臆病者と勘違いされるほど優しい性格をしているが、
いざという時の勇気は目を見張るものがある。
この年頃としては標準的なボディライン。髪型は烏羽色の黒い長髪を三つ編みにしている。
グレートマジンガーに対して親友として以上の感情を持ち合わせている。

ボスボロット  略称:ボロット

中等部3年の女子。
気弱だが、いかなる相手にも優しく接する事が出来る慈愛に溢れた性格をしている。
ただし、泣きが入ると手が付けられないほどに暴れだす。その破壊力は、マジンカイザーを上回るほどだとさえ言われている。
同学年のグレートマジンガーやダイモスとや、一つ上のノーベルガンダムと仲がいい。
同年代の平均より若干発育の良い体つきをしている。因みに、髪型は栗色のカーリーヘア。
実は、ネロスガンダムに仄かな恋心を抱いていて、その性かゴッドガンダムに(密かに)ライバル心を燃やしている。


……やっぱりそろそろまとめサイトが必要でしょうか('A`)
97それも名無しだ:2006/05/02(火) 22:43:52 ID:z8Aink8F
皆さんの情報提供に感謝・・・って多いな!?

ではでは各作家さんのキャラを何人かずつお借りします、休みがないんでしばらく先になりそうですが・・・
98それも名無しだ:2006/05/02(火) 22:54:13 ID:8+4Xdx3X
>>88 一応書いてみた。

・ヴィクトリーガンダム
クラスの中では背が小さめの女の子。長めの金髪をツインテールにしている。
かなりの男勝りで負けず嫌い。体に関してはかなりタフだがメンタル面は結構脆い。
一昔前は手の付けられないほどの挑発的な暴れん坊だったが、最近はどういう事か少し大人しくなっている。
体育が得意教科だが、学業面が悪いわけではない。むしろ色々な雑学・応用知識に長けている。
スタイルはあまり良い方ではない(ぶっちゃけ貧乳)。緩いボケ、もしくは激しいツッコミ担当。
F91は幼馴染み。一人称は私。

・ガンダムF91
ヴィクトリーよりも若干背が低い男子。少し長めの髪を紐で結わいている。
顔立ちが異常に可愛らしく、声も高めなので確実に女の子に間違われる。
そのため、たまにクラスの男子にいじられ、女子に可愛がられもする。
成績面は優秀なのだが、運動神経は女子と同程度しかない。
けれど、小さい時にヴィクトリーと遊んでいたおかげで体は物凄い丈夫。
ツッコミ担当だが少々天然ボケが入っている。一人称は僕。

・ガンダムダブルエックス
とても元気な性格の女の子。茶色の髪をセミショートにしている。
性格を一言で表すと猪突猛進単純バカ。そのため幾度と無くとても痛い目にあう。
しかし学習しているのか、同じミスを繰り返すことはあまり無い。(それでも性格は変わらないが)
剣道部に所属していて、二刀流を扱う。そしてかなりの腕前。
スタイルはスレンダーな体型(ぶっちゃけ貧(ry)。一人称はアタシ。

やばい少し乗り遅れたorz
ダブルエックスはもともと中二だったのですが、まとめで中三になってしまったので思い切って変更しました。

99ジュデッカ(白)を投下する予定の人:2006/05/03(水) 00:53:26 ID:ZLuBsB4b
参りました。ネタが上手く纏まりません。
そういう事なので、投下は明日当たりになりそうです。

ところで、R−1の作者の方にお伺いを立てたいのですが、
今こっちで考えているキャラの設定にR−1達を絡ませても構わないでしょうか?

100それも名無しだ:2006/05/03(水) 02:05:16 ID:hUrRLsXS
“スパロボで鳴らしたオレたち特機軍団は、テムジン先生に捕まりこっぴどく指導されたが、指導室を脱走し屋上に籠もった。
しかし、屋上でサボってばかりのオレたちじゃあない、ネタさえありゃ中の人のやる気次第でなんでもやってのける命知らず、
不可能を可能にし、気にいらんヤツを粉砕する、オレたち特機野郎、Sチーム!
「オレはリーダーのグランティード。通称あにぃ。突撃戦法とコンボ攻撃の名人。
オレみたいな高性能主人公機でなければ、百戦錬磨の強者どものリーダーは勤まらん。」

「ボクは雷鳳。通称無職。自慢のバイトスキルに経営者はみんなイチコロさ、脚技かまして、土建屋からホストまで、何でもこなしてみせるぜ。」
101それも名無しだ:2006/05/03(水) 02:15:17 ID:hUrRLsXS
「よぉ、お待ちどう!オレ様こそジガンスクゥード、通称ガンドロ、装甲の厚さは天下一品!MAP兵器使いにくい?武器の燃費が悪い?だから何。」

「ガルムレイド。通称ヘソ出し逆毛。噛み付きの天才だ。理事長でもぶん殴ってみせらあ。でも、サーベラスだけは勘弁な!」


オレたちは萌えキャラだらけの擬人化スレに敢えて挑戦する、頼りになる神出鬼没の

『特機野郎Sチーム!!』

野郎分が足りない時は、いつでも言ってくれ!”



・・・なんか唐突に思いついてしまった、空気を読まないですまない。
102それも名無しだ:2006/05/03(水) 11:56:36 ID:HJ6PxION
>>99
呼ばれてすぐ・・・じゃないが参上するのも私だ

R−1達の設定なら自由に使ってもかまいません、どうぞご自由に使ってくださいというのも私だ
参考程度に家族関係の設定を
R−1は両親が早死にしてアルブーレドと2人暮らし。生活のためR−1は大量のバイトを掛け持ちしている
R−2は親の設定は決まってないがR−2アルタードとは従兄妹の関係
R−1アルタードはR−3アルタードの家で同棲中。親設定?何それww
R−3は家族構成から恋人の有無まで全く決まってない、煮るなり焼くなり好きにどうぞwwww
R−GUNは親が早死に、兄のR−GUNリヴァーレは昔家出して、アストラの家へ転がり込んでる
アストラはガンファミリア4体とリヴァーレと6人暮らし。子のディス、ベルグとは別居中。奥さんは病院で植物人間状態

>>99の考えた設定が家族と絡まないとなると無意味なんですがねww
俺もR−2とアルブレードのネタが架橋を迎えたので今夜辺りに投下できそうなので期待しないで待って欲しいのも私だ
103過去話 彼への想い:2006/05/03(水) 12:13:15 ID:x3HEu6Qe
>>79の続き的なもの

「……ぃ…オイ…おい」
「ふぇ?」
「何がふぇ? だ。何をボーッとしている? 今は授業中だぞ」
「ご、ごめんなさい」
 クラス中が笑いに包まれた。私はもの凄く恥ずかしい。見れば教科書も逆さまだ。
「次からは気をつけろよ」
「は、はい」
 サザ先は相変わらずのやる気のない声で注意をすると、再び教卓の前まで戻って行った。
(…次からは気をつけろ)
 ―……っ! な、何考えてるのよ…。
 サザ先の言葉に、この前の人の台詞が連動する。唯一その人が発した台詞。
「…あの……あの!」
「…え?」
 そんな事を思っていた時、私に話しかけてくる声があった。
「な、何? ヒュッケちゃん」
「どうしました? またボーッとしてましたけど?」
「そ、そんな事ないよ…ってあれ? 授業は?」
「もうとっくに終わりました」
 時計を見てみると、気付けばもう昼休みになっていた。それまでずっと彼の事を考えてたらしい。そんな時、クラスメートのヒュッケバインちゃんに我に返された。
「おーっほっほっほ! ウィンダムさん? いつもながらおサルなお顔が、更におサルになっていらっしゃいますわよ?」
「だ、誰がおサルよ誰が! おサルって言う方がおサルなんだよセラヴィー!」
 更にお嬢様キャラのローズセラヴィーまで来た。いつもながら高笑いをしている。と言うより誰がサルよ。
「な、なんですってぇ! この全てが圧・倒・的なわたくしの何処がおサルだと…」
「でも本当にどうしたのですか? 今日のウィンさんはなんだか変ですよ?」
「うん…まぁちょっと」
「そこ! わたくしを無視しないで下さる!?」
 相変わらず、ちょっと腹立つ事言ってるセラヴィーを軽く無視して、ヒュッケちゃんは心配そうに尋ねてきた。
 ―もしかしたら、ヒュッケちゃんなら知ってるかも…あの人のこと。
 そう思った私は昨日遭った事をヒュッケちゃんの話す。ついでにセラヴィーにも。
「…と言うわけ」
 一通り話を聞いたヒュッケちゃんは、何かを察したような表情を浮かべる。
「なるほど…それって…」
「んまぁ! まぁまぁ! ウィンダムさんごときが、小生意気にも”恋”をしているのですか!?」
「ごときや小生意気とは失礼ですよ?」
 セラヴィーの言う事に、ヒュッケちゃんは優しくツッコミを入れている。
 ―やっぱり…そうなのかなぁ?
 だけど、そんな事を思っていたのか、私の耳には入らなかった。入らなかったことにしておこ。
「まぁともかく…それは恋ですね」
「恋…」
 正直実感が湧かない。私は彼のわずかな声しかわからない。顔も見たはずだけど、あの時は緊張してたせいなのか、よく思い出せない。
「その人の顔や名前は知っているのですか?」
「……ううん、わかんない」
「この学園の生徒…もしくは先生なのですか?」
「ううん…多分違うと思う」
 ヒュッケちゃんから質問攻めに遭うけど、私は全然答えることが出来ない。要は、私は彼の事を何一切知らない。
 そんな事を悟ってか、再びセラヴィーが高らかに笑い始めた。
「ほーーーっほっほっほっほ! 何ですか? 想い人の情報もまともに確保できてはいないのですか? さすがウィンダムさん、やることが違いますわねぇ?」
「な、なんだとぉ!」
「所詮わたくしを差し置いて、ウィンダムさんに恋が芽生えるはずが無いのですわ!」
「こんのぉ! 言わせておけば! 仕舞には核撃つよ核!」
「貴女こそ、わたくしの華麗なJカイザーを見せてあげますわ!」
 私とセラヴィーの間から稲妻が走る。絶妙に本当の事を言われて、私もなんか腹が立ってきた。自分は想う相手すら居ない分際で。
「あぁ、2人ともやめてください。ウィンさん? その人に何か特徴等はありませんでした? 誰かに似ていたとか」
「特徴…」
 少し考える。私が唯一覚えている彼の特徴。
104過去話 彼への想い:2006/05/03(水) 12:19:28 ID:x3HEu6Qe
「確か…ガンダムタイプの人だった。あとは……背中に8枚の青い翼があったのと、腰にレールガンみたいのを付けてたくらいかなぁ」
「青い翼にレールガンのガンダムですか…」
 ヒュッケちゃんも考え込む。やっぱりこれだけでは分からないようだ。誰かに似ていると言えば、誰かに似ていたような気もする。
「諦めなさい! 所詮はわたくしを差し置いて…」
「あぁうるさい! 少し黙っててよ!」
「負け犬の遠吠えですわね」
「相手すらいないくせに」
 ヒュッケちゃんが考えている時、再び私とセラヴィーの間に稲妻が走る。
 そんな中、教室にチャイムの音が響いた。どうやら昼休みが終わったらしい。ここで私はある重大な事に気付いた。
「あ、私お昼食べてない」
 そう、それはご飯。彼の事をずっと考えていたせいで、お昼ご飯を全然食べていなかった。
「流石ウィンダムさん、頭脳もモンキーブレインですわね?」
「はうぅ」
「ま、まぁ、次は調理室で調理実習ですから。それより、早く移動しましょう?」
「…うん」
 私は微妙に力のない足取りで、ヒュッケちゃんとセラヴィーと一緒に廊下に出た。
 その時だった。私の目の前に救世主となる人物が現れたのは…。
「もう! こんな時間までどこで寝ていたのよ!」
「ごめんなさぁいお姉ちゃん。お日様が気持ちよかったからつい…」
「とにかく急ぐわよ! 授業始まっちゃう」
「はぁい」
 そこには2人の女の子。その内、赤い髪の女の子に引っ張られている白い髪の女の子に目がいった。その娘はなんとなく彼に似ていたから。
「あ、あの、ちょっといい?」
 私は思わず駆け寄って、その2人に話しかける。
「なんですか?」
 2人は不思議そうな顔をしている。そしてその2人に彼の事を話した。ちなみに2人の名前は、赤い髪の娘はジャスティス、白い髪の娘はフリーダムと言うらしい。
 そして、彼女達は笑顔で答えた。彼はどうやら彼女達の親戚らしい。
「…ストライク…フリーダム」
 それが彼の名前。今はじめて彼の名前がわかった。そして分かった瞬間、胸の高まりが更に増した。
 やっぱりこれは…恋。
 それは私の初恋だった…。


はい、とまぁ、オチが変だけど昼間っから投下したのも俺だ。
くどいようですけどこれは過去のお話。学園祭とはあまり関係ないです。と言っておくのも俺だ。
散々悩んだ挙句、彼女はウィンダム(子安仕様)にしてしまった…。偶にはガンダムと量産機のカップルもいいかなぁと思ったからですはい。
この話…まだ続きます。と言っておくのも俺だ。毎度長くて駄目な文ですんません。
105それも名無しだ:2006/05/03(水) 12:36:05 ID:HJ6PxION
>>102
ミス見つけたので訂正するのも私だ

×R−GUNは親が早死に、兄のR−GUNリヴァーレは昔家出して、アストラの家へ転がり込んでる
○R−GUNは親が早死に、兄のR−GUNリヴァーレがアストラナガンの家へ家出して一人暮らし。バイトと情報提供代で食いつないでいる

でした
106二次審査・ジュデッカ(白):2006/05/03(水) 16:50:29 ID:ZLuBsB4b
微妙に前スレ352からの続き


 ……ふう、危うくお嬢様の出番に間に合わなくなる所だった。まったく、こう何度も呼び出されては身が保たんぞ。
「……何かあったんですか?」
 私が席に戻ると、不意に左隣から声が聞こえてきた。その声は、何時の間にやら隣に立っていた中学生ぐらいの少年、カイのものであった。
 この少年、本来の名前はR-1改と言うのだが、本人がその名で呼ばれるのを嫌っているのか現在では自分の事を『カイ』と呼称している。因みに、この子の本名を知っているのは例外を除けば御館様、私、お嬢様の三人だけである。
「いや、君が気にする様な事ではない」
 私は視線をそのままに、カイの方に意識を向けて返答する。
「そうですか……重ねて聞きますが、シロに危害が及ぶような事はありませんよね?」
 カイは、私の言葉に肯きながらも、尚も念入りに確認してくる。
「無論だ。そのような事、我々が絶対にさせん。……だから、もう少し肩の力を抜け。それではお嬢様が心配するぞ」
 私が断言した事で、漸く納得がいったのか、カイは肩の力を抜きいつもの雰囲気へと戻っていった。
「そうですね、この程度の事でシロを心配させては元も子もありませんし」
 やれやれ、あいも変わらず自分の事よりお嬢様の事か。まあ、彼の過去の事を考えてみればそれも当然ではあるがな。
「で、一次審査の時には姿が見えなかったが、どうしたのだ?」
 カイは、私の問い掛けに僅かな苦笑を浮かべつつ、左側を指差し返答してくる。
「ああ、僕は向こうの席でエス達と見ていたんですよ」
 なるほど、あの双子に引っ張り回されていたのか。しかし、姉の方はともかく妹の方はこんな異常な環境に放って置いて大丈夫なのか?
「ジーはともかくとして、エスにはこの環境はキツイと思うのだが」
 私の言葉に、カイは少しだけ考えたような素振りを見せると、小さく肯き、
「それもそうですね、じゃあ僕はエス達の方に戻ります」
 と言いながら群衆の中に消えていった。
107それも名無しだ:2006/05/03(水) 16:55:42 ID:ZLuBsB4b
 さて、話を本来の流れに戻そう。私が席を外していたのはそれほど長い時間ではなかったのだが、それにしても会場のボルテージは益々上がる一方だ。よくもまあこれだけテンションを上げて血管が切れない物だな。
「まだや! まだまだ終わらへんで!!」
「さあガンガンいこうぜ! エントリーナンバー10番、今回出場者最年少! シロちゃんおいでませ!!」
 そんな事を思っている間に、司会二人がお嬢様の出番である事を告げた。
 司会の関西弁じゃない方の声と共に会場のBGMが鳴り止み、照明が落ちる。何事かと一瞬警戒態勢に入るが、周りの観客が平然としている所を見ると、どうやらそういう仕様らしい。
 と、その時、舞台全体にパイプオルガンの音色が響き渡る。これは、確かヘンデルの『メサイヤ』の序曲だったか……誰だこの選曲をした奴は。
 それはともかく、その荘厳な音色は、今まで上がる一方であった会場のボルテージを横合いから一気に圧し折るように観客を静かにさせた。
 会場にパイプオルガンの音色が流れ始めた少し後、舞台の中心に十字架の形に照明が当たる。その光の中に、修道服姿のお嬢様が跪いているのが見えた
 周りを見渡してみると、会場の観客達は揃って声を上げる事すら忘れたかの様にその姿を見つめている。かく言う私も思わず見入ってしまった。それほどまでに、お嬢様の姿は神秘的であった。
「さ、さあ、シロちゃんアピールお願いします!」
 と、アシスタントの女性がいかにも言い辛そうにアピールを促す。この雰囲気の中でよく言えたな、素直に感心するぞ。
「この場にお越し頂いた皆様方に、まずは心よりの感謝を」
 そう言いながら、顔をお上げになられるお嬢様。……何時の間にかパイプオルガンの音色は鳴り止んでいた。それと共に、静まり返っていた会場の熱気が再び熱く燃え上がりだす。
「……ああ、何て可愛らしいんだ!!」
「すご〜い! 怖いくらいに似合ってる〜!!」
「何と神秘的なのだ……正に神聖美!!」
「可愛い……もうこうなったら是が非でもお持ち帰rぐがぁ!!!」
「なんだ! またお前かよ!?」
「ふむ、ぷちシスターだけに天罰覿面と言った所だな」
 どうやら一次審査の時に不穏当な発言をした危険分子が、再び聞き捨てならない事を言ったようだ。因みに、今回は私は何もしていない。
「そして皆様のために一時の間だけ祈らせて下さい」
 その言葉と共に、お嬢様は目を瞑り祈りのポーズをとる。
108二次審査・ジュデッカ(白):2006/05/03(水) 16:56:48 ID:ZLuBsB4b
「主よ、心強き者達に一時の安らぎを与え給え、父と子と聖霊の御名において。AMEN」
 最後の言葉と共に、胸の前で十字を切るお嬢様。そしてそのままゆっくりと立ち上がられると、ゆっくりと観客席を見渡される。
 その最後の方で、お嬢様はふと観客席の左中央付近で視線を止めると、にっこりと微笑を浮かべられた。……確かあそこにはカイ達が居た筈だったな。
「おお、ジュデッカたんの微笑みが!!」
「何と心の篭った微笑なのだ! 可憐だ、実に可憐美だ!!」
「ああ、もう死んでもイイ!!」
 それを見て、にわかに活気付く観客達。……勘違いも甚だしいな。あれは想い人と親友に向けた微笑だ。……ん? すると何か? 私の存在はカイと妖精姉妹の存在に負けたと言うのか?
 少々欝が入りそうになりながらも、私は再び舞台の方を見る。すると、アシスタントの女性がお嬢様の方を向き、イイ笑顔を浮かべながら親指を立てていた。
 アシスタントのその姿を見て、お嬢様は顔を真っ赤にしながらも、(少々わざとらしく)懐にあったと思われる懐中時計を取り出される。
「あ、もうこんな時間! 早く戻らないとお祈りの時間に間に合わなくなっちゃう!! では皆様、ごきげんよう」
 一礼と共に後ろへ振り向き、とてとてと退場していくお嬢様。
「はう!」
 と、その時突然お嬢様が前のめりに倒れた。察するに、穿き慣れない超ロングスカートを踏んづけてしまわれたようだ。
 本来ならばそれだけでも一大事なのだが、問題はそれだけではない。先程転んだ拍子に、修道服のスカートが盛大に捲くれ上がってしまったのだ。……ふむ、レースのフリル付き白。どんな状況を想定していたのですか、お嬢様。
「おお?!」
「Oh! Excellent!!」
「お、おい! 今見えたよな!? くそっ、カメラ持ってkぐげぼら!!!」
「……阿呆、それは犯罪だ!」
「またか! ええい、俺の周りにはロリコンしか居ないのか!!?」
 観客がどよめき立つ。それとほぼ同時に、カイ達の居る方向から凄まじいまでの殺気が立ち上りそうになり、次の瞬間には綺麗さっぱり消滅していた。どうやら、カイが暴走寸前の状態なったのとほぼ同時にジーのツッコミが炸裂したらしい。
 なあカイよ、頼むからこんな人目の多い場所で暴れだそうとするな。目立って目立って仕方がないぞ。
 まあ、気持ちは痛いほど解る。後で徹底的にボコれ。私が許可する。
 そんなこんなで何とか立ち上がれたお嬢様は、後ろからでも判るほど顔を真っ赤になされて退場なされていった。……これは後でフォローを入れねば駄目だな。

「さあ、思わぬハプニングに会場の盛り上がりも上がり一辺倒や!」
「二次審査も残すところ後三人! このままアクセル全開フルスロットルで行くぜ!!」
『オォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!!』
109それも名無しだ:2006/05/03(水) 17:01:25 ID:ZLuBsB4b
R−1改  略称:カイ

中等部一年の男子。現在、アンティノラに保護されている。
とある理由により、自分の本名を捨て去っていて、現在は『カイ』と言う名前を使っている。
どこか取っ付き難いイメージを持つが、基本的には良くも悪くも純粋で真っ直ぐな少年。
どれほど自分が追い詰められた状況でも、自分の事よりも自分の大切な人の事を優先させる。
血縁関係には一切無いが、遺伝子的にはR-1に極めて近い。そのせいか、外見そのものは中1の頃のR-1に驚くほど似ている。
本人もその事は自覚しているので、髪を黒く染めるなど、何とか相違点を出そうと苦心している。
そういった努力が少なからず影響しているのか、なんだかんだ言っても性格的なものが全く異なるためなのか、
どちらかを良く知る人間には全くの別人にしか見えない。


と言うわけでジュデッカ(白)の分、投下完了です。
まずはR−1を書いてる職人様、許可をいただきありがたく思うと共に、
家族関係の設定を全く活かせず申し訳無い気持ちでいっぱいです。

>>104氏、何だか女子高での会話を連想してしまいましたが、実にGJ!です。

さて、次はディス・アストラナガンの出番ですね。期待に胸を膨らませてお待ちしております。
110夢と現実の間:2006/05/03(水) 23:33:55 ID:HJ6PxION
やっと完成した・・・俺のアンテナは電波の受信が遅い・・・

――――――アルブレード
だれ?わたしのなまえをよぶのは
――――俺は・・・お前の事・・・
なに?わたしのことがなんなの?
――・・・・だ

また同じところで目が覚める
私は最近、同じ夢ばかりを見る。一人の男の人が私に何かを言う夢
彼此私が中学を卒業してからこの夢を見るのである。そう『彼』の夢を、『彼』が私に語りかける夢を
「・・・・R−2・・・・」
枕を抱き、私は無意識のうちにその『彼』と思われる人物の名前を呟いた

「おうアル、起きたか、早いな」
「あ、うん、おはよう兄さん」
部屋から出て居間に居たのは、義兄のR−1だった
私の最も愛しい人・・・・のはずなのだが最近は愛しいというまでの感情がなくなっている
「起きてきて早々わりぃけど、俺これから用事あるから、ちょっと出かけてくる」
「・・・・・うん」
理由は解ってる、R−GUN先輩だ。つい最近この二人が付き合ってるのが判明した
最初は嫌だった、反対もした、R−GUN先輩に嫉妬もした
でも私は解ってた、兄さんはもう私には振り向いてくれないこと
でも私は兄さん以上に大切な人が心の中にいたのは当時の私は知るよしも無かった
「んじゃ、いってくる」
「いってらっしゃい、学校には遅刻しないでね」
「わぁってるよ」
朝食を済ませた兄さんを見送る私
そして時計に目をやると、やっと6時を廻っていた
学校までまだ2時間近くあった・・・私は退屈と寂しさに襲われていた
つまんない、寂しい、一人はイヤ、そんな考えが頭をめぐる
兄さんはR−GUN先輩の事ばかり、私が貴方を好きなことも知らずに
ずっと傍にいて欲しかった、私を一番傍において欲しかった
しかしそんな考えとは裏腹に一人の男性―――R−2の姿が浮かぶ
「やだ!なんであいつの事が頭に浮かぶの!?」
頭を左右に振り、雑念を払い避ける私。でも彼の事が頭から離れない
兄さんの事が好きと思っているのとは逆にR−2の事ばかり考える
それってやっぱ――――
「好き、って事なのかなぁ・・・・」
そう思い大きく頷いた
「決めた!もっと素直になろう!・・・・それでR−2が振り向いてくれるか解らないけど・・・」
普段、先輩なのにタメ口聞いたり、生意気な態度取ったりしたけど・・・
「何もしないよりはいいよね・・・?」
111好き?嫌い?:2006/05/03(水) 23:36:11 ID:HJ6PxION
〜学校〜
「おはよう、アルちゃん」
「あ、おはようございます、R−3先輩」
学校へ付くと先輩で兄さんの幼馴染みのR−3先輩が挨拶してきた
「・・・・・よう」
「!」
突然横から声を掛けられて驚いた。それが好きな人なら尚更である
「あ、あーるつー・・・・」
「なんだ?相変わらず間の抜けた声だな」
彼は普段通りの皮肉を言う、ちゃんと素直に・・・
「なによ、悪い?朝なんだからもっと仕方ないでしょ」
――って違う!
なんで皮肉を皮肉で返すのよ!これじゃ嫌われちゃう
「まあ、それも一理だな・・・・・それとアルブレード」
「なによ」
彼が私の名前を呼ぶ。心が素直になったせいか、完全に彼を意識してしまうが、それを隠すようにそっけなく返答する私
「この前は・・・・その、すまなかったな」
「へ?なにが?」
突然の謝罪、私はまったく訳がわからなかった
「こ・れ・の・事・で・しょ♪」
R−3先輩が自分の携帯を私に見せた
R−2が私を押し倒してる(様に見える)写真だった
私の近くにあった彼の顔、肌で感じた彼の吐息・・・改めて思い出すとかなり恥かしい光景だった
「貴様っ!」
赤くなりつつビームチャクラムでピンポイントに携帯を狙うR−2
しかしそれを軽やかに避けるR−3先輩
「顔赤いわよ〜、もしかしてR−2ってばアルちゃんの事・・・・」
「黙れ!ハイゾルランチャー!発射!!」
何か声が聞こえるが、殆ど耳に入って・・・いや入らない状態だった
押し倒された事を思い出し、更にはその続きの事まで考えてしまう。多分今真っ赤なんだろうな、私の顔
「おいおい、今日は珍しい二人が盛り上がってるな」
「いつもならR−2先輩とアルが暴れてるもんね」
そこに現れたのは兄さんとR−GUN先輩だった。腕を組みながら一緒に登校してきたようだ
「先輩!兄さんから離れてください!」
また普段の調子が出てしま・・・・
「その通りだ!今すぐ妹からはn・・・」
「インフィニティ・シリンダー始動!」
リヴァーレ先輩が横から話しに割り込んできたが、すぐさまアストラ先生が駆除した
そっちに気を取られている間にあちらではR−3先輩が逃げ切ったようだった
112インターミッション それぞれの昼:2006/05/03(水) 23:38:17 ID:HJ6PxION
〜昼休み〜
「あう〜、どうしよう・・・・」
一つの手紙と面を向かい悩む私。その手紙とは・・・
「ラブレター?」
「うひゃぅ!」
後ろから声を掛けられびっくりしてしまった
「び、びっくりしたー、何の用よヴァルシオーネ」
「あっははは、ごめんごめん」
後ろにいた少女――ヴァルシオーネは軽く笑いつつも謝罪した
「で?それラブレター?」
「う、うん」
「宛先は?」
「・・・言えない」
「R−1先輩宛?」
「違う」
そんな短い一問一答を繰り返す私達
「なんでそんなこと聞くのよ、別にヴァルシオーネには関係ないでしょ?」
「兄バカの貴方がラブレターなんてモノ書くなんて思わなかったからつい・・・ね?」
軽くウインクしたヴァルシオーネ。彼女の意見も最もである
今まで兄第一に考えていた私が兄さん以外の人にラブレターを書くとは私を知っている人にとっては露とも思わないだろう
「・・・・出すの?それ」
「・・・・・・・・・・」
私は思わず黙り込んでしまう。もし拒まれたらどうしよう、とそんなマイナスな方向へと考えてしまう
「そんな暗い顔しないで、大丈夫だって!アルブレ可愛いし!」
落ち込んでる私を励ましてくれるヴァルシオーネ。ちなみにアルブレとは私のあだ名一つである
「そう・・・だよね。何もやらないよりはマシよね。決めた、私このラブレターを渡してくる」
「頑張ってね!私も影ながら応援するよ!・・・・たぶんね」
「多分って・・・あんたねぇ」
「あっははは」
笑い飛ばすヴァルシオーネ。私はすぐに教室から駆け出してR−2の靴箱へ手紙を届けた
ヴァルシオーネにそれを伝えたら、『直接渡しなさいよ!』、とツッコミされた

〜一方R−1達は・・・(ここだけ別視点)〜
「おいコラR−1!俺の唐揚げ返せ!」
「てめぇはずっと寝てるからいいだろうが!俺はバイトで疲れてるんだ!」
「うるせぇ!黙って返せ!」
R−1とR−3アルタードが唐揚げの取り合いをしていた
「はあ・・・3アル、私の唐揚げあげるから落ち着きなさい。周りに迷惑だから」
この状況に呆れたのか、R−1アルタードが止めに入る
「もちろん口移しだよな♪」
「・・・・・まったくもぅ」
唐揚げを口に入れR−3アルタードとキスをするR−1アルタード。くちゅっと妙にやらしい音がする
「・・・・・ポカーン」
「相変わらずよくあんなこと出来ますわね」
唖然と口を開くR−3を他所にもう見慣れた的な眼差しで二人を見るR−2アルタード
「・・・・・・・騒がしい」
「あらR−2、結局振ってきたので?」
「悪いか」
教室へ戻ってきたR−2、先ほど女子生徒に呼ばれ席を外していた
その女性に告白されたらしいが、結局振ってきた
「なんで振ったの?結構可愛かったじゃないの」
「俺にだって選ぶ権利があるだろう」
「選ぶって・・・アルちゃんを?」
「なっ!」
顔を赤くし立ち上がるR−2
「かなり取り乱してるわねぇ・・・・解りやすい性格」
「でも私、R−2のそういう所が好きですわよ」
「そういう話ではないのだがな・・・・」
こちらはこちらで楽しくやったそうだ
113決戦前夜(笑):2006/05/03(水) 23:40:33 ID:HJ6PxION
〜放課後〜
「・・・・・・」
「どうしたよ、靴箱なんか見て」
無言で兄さんに私のラブレターを見せるR−2。はううぅぅぅ、ドキドキしてきたよぉ
「でも今時珍しいわよね、下駄箱にラブレターなんて」
悪かったわね、古くて
「兄さん、私ちょっと用事あるから先帰るね」
先に行かなきゃいけないしね・・・急がなきゃ
「アルは見ていかねぇの?」
「その彼女が可愛そうでしょ、フラれる姿を他の人に見られるの」
適当、かつもっともな意見を言いその場を去る私
(引っかかるな・・・この待ち合わせの場所、そしてこの筆跡・・・まさか、な)
中身を見て首を傾げるR−2。どうしたんだろ?
114ただひとつ確かなもの:2006/05/03(水) 23:41:12 ID:HJ6PxION
〜公園某所〜
「まだかな・・・・」
まだR−2は着ていない、不味い、すごく緊張してる。こんな感じで告白できるかなぁ?
そもそも今日素直になろうって決めていきなりラブレターだす私も私だけど・・・
っ!足音!ききききききき着ちゃったよ〜〜〜〜〜!!
こ、香水もちゃんと付けて来たよね、化粧も、ちゃんとしたよね、大丈夫よねアルブレード
「やっぱりお前か・・・アルブレード」
やばい、なんか言ってる・・・全然耳に入んないよ〜
「・・・・・・・」
あう〜、こっちをずっと見てるよぉ〜
「・・・・聞いているか、このバカが」
「誰がバカよ!」
はうっ!まずい!つい口答えを・・・あれ?
「さっき・・・なんていったの?」
「やはり聞いてなかったか、やはりお前かっと言ったのだ」
やや呆れ気味に返答してくれるR−2・・・・へ?やはり?
「気づいてたの!?」
「あの字の書き方、そして何よりこの場所は俺とお前しか知らない決闘の場所だろ」
あ・・・・・忘れてた、もう少し工夫しておけばよかった
今更後悔しても遅いかな。それより告白しなきゃ
「それで?なんの用だ」
やや冷た目に言葉を投げかけるR−2
い、いわなきゃ・・・言わなきゃ・・・今言わなきゃ、きっと一生言えないと思う
「ええ、えええっと・・・・わ、私ね、ずずっとま、まえ・・・か・・ら・・・ぐすっ」
やだ・・・・私泣いてるの?
「ごめ・・・っ、泣く・・気・・・・無かっ・・・・・たの・・・うぅ」
涙が・・・止まらない・・・・なんで?
泣きたくないのに泣いちゃう
嫌われちゃったよね、呼びつけていきなり泣き出すんだも・・・
「・・・・・泣くな」
頭の中が真っ白になりかけた、わたし・・・R−2に・・・・抱かれてる?
「全く・・・呼びつけておいていきなり泣き出すバカなどお前ぐらいしかいなさそうだな」
皮肉を言っているが、たぶん私を慰めようと冗談を言ってるんだよね
R−2の服をギュッと掴み胸に顔を当てる。心臓が破裂しそうなほどドキドキしてるが、だいぶ落ち着いてきた
二人しかいないから・・・甘えてもいいよね?そう言おうとしたらR−2が先に話しかけてきた
「それで、用件はなんだ?大体想像がつくがな」
「あのね・・・私、ずっと前から貴方・・・R−2の事好きだった。私と・・・付き合ってくれる?」
やっと言えた、もっと言いたい言葉は沢山あったけど・・・でも、気持ちは・・・伝わったよね?
「・・・・・・・」
・・・・黙っちゃった。やっぱりムシが良すぎるよね、散々憎まれ口叩いて、いきなり付き合って、は
「断る理由はないな」
「・・・・・え?」
「アルブレード・・・俺も、いや俺は・・・お前の事が・・・好きだ」
一瞬心臓が止まっちゃうほどドキッとした
―――あの夢と・・・瓜二つ・・・・?
あの夢・・・最近見るようになった、告白される夢・・・・予知夢?
でも私には兄さんやR−3先輩のような念動もなければ、予知とかそんな特殊な力は持ってない
人ってそういった予知夢を見るときは見るんだなぁ
「・・・・大好き」
「・・・・俺もだ」
私がR−2にそっと抱きつくと、R−2も抱き返してきた
・・・・・この後キスとかするのが普通じゃないの?
でも、今はそんな贅沢言うのはいけないよね?
―――――だって今の私は幸せだから
115タイトルが変?突っ込まないでorz:2006/05/04(木) 00:00:50 ID:o8L1N4tu
やっと完成しました・・・・が受信が遅かったのが原因か当初の三倍近い量になってしまったと嘆くのも私だ
なんか当初目立ってたR−1&R−GUNの話より長くなった気がしてならないのは私だ
ちなみにタイトルは内容とすこし合わせて、後は気まぐれに任せて決めました
元ネタがあるのは最後の『ただひとつ確かなもの』だけである(スパイラルという漫画のタイトルの一つ)

そして改めて皆さんGJです
>>72
普通しか書けないからそちらが羨ましい・・・4割のベタと3割のまじめと2割のギャグと1割のエロで出来ている恋愛物が羨ましいとな?w
そんな変なものしか書けないから俺は普通に良作のそちらが羨ましいんですよorz

>>104
はい、はーい。ガンダムと量産型のカップルならウチにいまっせ
指  揮  官  用  ザ  ク  だ  が  な  !(オマケに色違い)
指揮官ザクも一様量産はされてますぜアニキ(何

>>109
実にGJである!R−1達を設定に使っていただいて光栄です

さてミスコンの流れを断ち切ったあげく、要領使いまくってすまなかった
↓それではミスコンの続きをどうぞ
116現在、ブランの控え室ネタ作成中の人:2006/05/04(木) 00:09:19 ID:Dpj8ycDF
>>115
泣かせて頂いたのは俺です(つд`)
アルブレード…R−2…幸せにね。
117二次審査・ディストラ:2006/05/04(木) 00:15:22 ID:94OZat7y
「さぁさぁさぁさぁ! 二次審査も大詰めだー!」
「まさかこんな事になっていようとは…」
「世も末だなアルト」
 此処、ミスコン会場に俺とヴァイスは来ていた。つい先程まで自分のクラスで『お化け屋敷』をやっていたが、午後3時になると、飲食のできる模擬店等以外は強制的に終わる為だ。恐らく、全生徒を楽しませようという学園側の配慮だろう。3日あるけど。
「確か…次はディストラだったか」
「その呼び方で言うと、また睨まれるぞ?」
「そういやそうだ。でもさ、最近のアイツは変わったよな? なんかこう…丸くなったと言うか…」
「優しくなったと言ったほうが…」
 俺達はディス・アストラナガンの事で話していた。近頃のアイツは、会った当初に比べれば大分良い意味で変わった。最初は話しかけても無視のオールレンジ攻撃だったのに、今は少なからず返事は返ってくる。
「ま、人は変わるって事。私とアルトのようにな」
「そうだな」
 見ればヴァイスの頬は仄かに赤い。俺もそれを見て、思わずドキッとしてしまう。男ですから。
 そんな中、司会のバスター先輩達が騒ぎ出す。どうやら出てくるようだ。周りのライトが一気に消え暗くなる。
「さぁ続いては! お色気悪魔娘の登場やー!」
「次はどんなエロスを…ごはぁぁ!」
 司会の2人の声が、2人の悲鳴と共に消えた。どうやらまた虚空の彼方に逝ったらしい。忙しい先輩方だ。
 そんなのはひとまず置いておくとして、ライトが中央に集まる。
「……」
 そこには顔を赤くしながら下を向いているディストラの姿。格好はと言うと、メイドだ。しかし、ただのメイドだと一次審査でHi−ν先生とブラン先輩が着ていたらしい。そんな事を察してか、あるオプションが付いていた。
「メガネ?」
「なんだ、あのでかい尻尾は?」
 そのオプションとは、メガネと大きくてフサフサしている尻尾。多分犬か何かだと思われる。つーか、結構マニアック。
「……お…かえりなさいませ…ご、ご主人様」
 ディスは恥ずかしそうに言っている。正直可愛いなどと思ってしまったが、これ言うとヴァイスに殺されるので言うのはやめとくとして。
「ォォォオオオオオオオオオオーーーーー!!」
「本日3人目のメイドキターーーーー!!」
「しかもメガネ! そして尻尾!」
「犬か!? 犬なのか!? その尻尾は犬なんだな!!」
「こいつ等バカだな」
「あぁ、まったくだ」
 それを聞いてか、周りの連中はまるで水を得た魚みたいに盛り上がる。先程からそうだが、こいつ等のテンションは無限力らしい。そう勝手に思った。思わなければなんか嫌だし。
 その間も、ディスのアピール?は続く。
118二次審査・ディストラ:2006/05/04(木) 00:16:54 ID:94OZat7y
「あの…その……ナンデワタシガ……すみません…お皿を割ってしまい…ました」
「なんですとーーーー!!」
「すみません」
 何故か彼女は下を向いたまま、微妙に不機嫌な感じで言っている。
「だめだ! あれは百万もする皿なんだぞ!」
 そして、ディスの口調に合わせるが如く、会場の連中はなんか言ってる。
「すみません」
「その償い! その身体で払って貰おう!」
「…すみません」
 周りの連中の言う事はドンドンエスカレートしており、ディスは大きな尻尾をしゅんと下げ、ずっと謝っている。つーか、あの尻尾は装者の意思と連動しているのだろうか…。
 ―なんの三文芝居だよ。
 そう思いたくなるほど、周りの連中の息はぴったりだった。
「さぁ! 脱ぎたまえ!」
「ディス姉様! さぁ!」
「……」
「さぁ! さぁ! さぁ!」
 そしていつの間にか、会場は脱げコールになっている。もはやミスコンではない。
 そんな中、ディスは不意に自らの胸に手をやる。俺も男だからして少しは期待してしまったりもした。
 しかし、そのちっぽけ&外道な期待は脆くも崩れ去る。
「…もう…いい加減に…しろーー!!」
「さぁ…どへーーーーーー!!」
 ついに我慢の限界が来たのだろう。ディスは観客の男達にアイン・ソフ・オウルを放つ。男達は微妙に喜びながらも、虚空の彼方に吹き飛んで行った。その中でも女子だけは無事なのは流石としか言いようが無い。
「さっきから聞いてれば…皿の1枚ごときで〜!」
「怖…」
 その姿はまさに修羅の如く。その手にはZ・Oサイズを持ち、構えている。しかし、周りの連中…女子の事だが、怯むどころか喜んでいた。
「流石ツンデレです!」
「凛々しいですディス姉様ぁ」
 ―ツンデレか?
 ふと思ったのは俺だけか?
「もうメイドなんてやってられません! 帰る!」
 完全に怒り口調で会場を後にするディス。
 ―メガネの意味って一体…。
 などと思いつつ俺達はそれを見ていた。周りは大いに大賑わいである。男が少なくなっただけ良いが。
「…アルト?」
「なんだよ?」
「アルトもメイドが好きなのか?」
「ぶっ!!」
 そんな中、急に変なことを聞いてきたヴァイスに、思わず噴出した。
「お、おまっ何言って…」
「だって…」
 ヴァイスは周りをチラチラと見ている。どうやら周りの連中に毒されたようだ。
「ま、まぁ、嫌いじゃないけど」
「私のメイド姿見たいか?」
「……」
 ―コノヒトナニイッテンノ?
 ヴァイスは少し顔を赤らめて訊ねている。正直、見てみたいと思ってしまったのは、やはり男の性と言うべきか。
「じ、じゃあ……今度頼む」
「わかった。私の家にはメイド服は無いから、ガンエデン家から借りておこう」
 ―ガンエデン家…。
 あそこにはゲペル先輩が居る。微妙に不安になりつつも、俺はヴァイスのメイド服に期待と妄想を膨らませていた。男ですから。
 
 ミスコンを見た感想……偶には良いもんだ
119ゼータな人:2006/05/04(木) 00:20:36 ID:q6dTACx3
わーん、明日っから旅行行くから3日間ここに来れない・・・
全ての職人様!3日分のGJを先に送ります!!
GJ!
GJ!!
GJ!!!
皆さん最高です!!!
120それも名無しだ:2006/05/04(木) 00:23:26 ID:94OZat7y
はい、勢いで書きました。しかもディスよりアルト&ヴァイスカップルの方が目立っている不始末。すんません。と謝るのも俺だ。
ともかく、次はスラッ……俺だ。連続で俺なのでスラッシュを今から書き始めるのも俺だ。

>>115GJ!!感動した!
あとすんません、ガンダム&赤ザクが居ました。と謝るのも俺だ。

では、スラッシュ編を書き始めます。投下は早くて今日中
121ゼータな人:2006/05/04(木) 00:52:42 ID:q6dTACx3
>>86>>117にサイコMk2の衣装を使っていただいた感謝を込めて

「いえぇぇぇーーーーい!!!」
阿鼻叫喚轟くミスコン観客席でひたすらヒートアップする野郎共、その中で一際やかましい男、その名もジ・オ。
「うおおおおおっ!!!わかる!俺にはわかるぞ!!サスライガーちゃんのねこみみはっ!ディス・アストラナガンちゃんのメガネはっ!サイコMk2のやつだ!!見ているかっ散っていった幾多の同志達よっ!!無駄じゃ無かったぜ!お前たちの犠牲は!!」
天高く拳を突き上げ、ジ・オはキラリと漢の涙を流した。爽やか過ぎるその笑顔をスポットライトが照らし出す。
「後はっ・・・ただ突き進むのみっ!はーい皆さんご一緒にぃ!ぬーげっ!ぬーげっ!ぬーげっ!ぬげぶらあぁぁぁぁぁぁぁあっ」
アイン・オフ・ソウルで吹っ飛ばされながらも、ジ・オの瞳は清々しい光で満ち満ちていた。
122二次審査・スラッシュザクファントム:2006/05/04(木) 12:00:30 ID:94OZat7y
「お、此処だな」
「なんか凄い熱気だぁ〜」
「熱いですぅ」
 俺は今、デスティニーとレジェンドを従えてミスコン会場に来ていた。理由は、ウチのクラスがやっていたメイド喫茶にも材料等が無くなって閉店になり、暇だから。
「こんな所にスラッシュが出てるんだぁ」
 レジェンドが周りを見渡しながら呟いている。周りは人人人、も1つオマケに人で、相当な賑わいだ。
「あ、あれって…イグナイテッドさんじゃありません?」
「ん? ほんとだ」
 不意にデスティニーが舞台を指差す。そこにはヒュッケバインMk-U先輩と、何故かグフの奴がいた。
「さぁ! 一次審査同様司会の2人が虚空の彼方に行っちまったんで、ここからはこの俺! グフイグナイテッドが司会を務めるぞーー!」
「オォォォォーーーーイ!」
「続いては! 角あって青いけどグフじゃない! ぺったんでザクな娘! スラッシュちゃんでーすどぞー♪」
 Mk-U先輩がそう言うと、辺りは暗くなる。そして周りのスポットライトが会場の中央に集まり始めた。
「ぐぎゃーー!」
 だがその前にグフの悲鳴が聞こえた。
「おい! こ、これが本当に私の衣装なのか!?」
 そしてスラッシュの声も聞こえる。その声は、怒りと恥ずかしさが絶妙にマッチングしている様だった。
「どんな衣装なんだろ…」
「ワクワクです」
 そしてライトがスラッシュの居る方へと向けられる。そこには、この学校なら誰でも見たことのある、クラスメートの俺達なら絶対見たことのある格好をしているスラッシュの姿が居た。
「何で私だけ、学校の体育着なんだ!?」
 その格好とは、高等部まで統一されている、うちの学校の体育着。未だに女子はブルマという今時な仕様。多分校長あたりの趣味だろう。
「何故体育着なのでしょうか?」
「さぁ?」
「まぁ、ある意味コスプレの王道だけどね」
 デスティニーは?顔だが、レジェンドは何処か納得している。
 そんな中、スラッシュは顔を真っ赤にして恥ずかしそうだ。あまり膨らんでいない胸には、ひらがなで『すらっしゅ』と書かれている。普段、体育の授業の時に見られてるくせに。
「体操着だーーーーーーーーー!!」
「ブルマだブルマーーーーー!」
「あのひらがなの名前も良い! そして何より胸が出て…ごはっ!」
「うるさーーーい!」
 周りの人たち…特に男達は大いに騒いでいる。その1人は、禁断の語を言ってしまったらしく、あえなく死亡した。殺られる時微妙に嬉しそうだったのが切ないが。
「カワイイーーー♪」
 更に言えば、何故か女子も騒いでいた。俺にはよく分からない。分かりたくもない。
「さぁスラッシュちゃん! さっそくアピールをどうぞーー♪」
「あ、アピールって言われても…」
 Mk-U先輩に勧められるもスラッシュは困っている。まぁ、あんなんでアピールと言われても困るだろう。
「あ…えっと…」
 スラッシュはしばらく口篭っているが、やがて恥ずかしそうに口を開く。
「その…とにかく、精一杯頑張るつもりだ…さ、最後まで応援してくれ…」
「ウオオオオオーーーーーーーーー!」
「勿論だとも!」
「俺はその無い胸に惚れた!」
 最後まで恥ずかしそうに下を向いて言うスラッシュに、観客達はバカ騒ぎ。
「あ〜あ…なんかもう何でもありみたいだね」
「スラッシュさん可愛いですぅ」
「そのリアクションはどうかと…」
 その光景を、俺はただ黙って見ているしかなかった。ツッコミどころ満載だが。
「そ、それじゃあ、私は授業があるから…」
 スラッシュはそう言うと、舞台裏に戻っていく。その足取りはどこか急ぎ足のようだった。
「それじゃ! 二次審査もいよいよ次で最後! だけど最後まで盛り上がって行こーーーー!」
「オオオオオオオーーーーーーーーーー!」


はい、適当です。適当な文になってしまいました。すいません。と謝っておくのは俺だ。
二次審査、次はベルゼルートです。とりあえず水着審査どうしよう…と思っているのは俺だ。水着の種類とかよく分からんし。
123>>106-108の裏側:2006/05/04(木) 18:58:15 ID:535aC/3l
 アンティノラが戻ってくる少し前、会場は嘗て無いほどの熱気に包まれていた。それと言うのも、前の出場者と前の前の出場者とそのさらに前の出場者が偶然必然を問わず立て続けに色気を振りまいていたからだ。
 そんな熱気渦巻く会場の一角に、赤いフリフリのカチューシャをした金髪の勝気そうな少女と青いフリフリのカチューシャをした銀髪の大人しそうな少女が佇んでいた。
「全く、あのバカはどこをほっつき歩いているのよ!」
 金髪の少女は、現在ここにはいない誰かに対して相当立腹しているようだ。
「ジー、何だか周りの人たちすごく怖いんだけど……」
 一方銀髪の少女は、周りの観客のテンションの高さに恐怖感を抱いているようだ。その証拠に、金髪の少女……ジーの腕にしがみ付いている彼女の体は小刻みに震えていた。
「エス、そんなに怖がらないでよ。大丈夫、何かあっても私が守ってあげるから」
 そう言いながら、ジーは銀髪の少女……エスの頭を優しく撫でる。その手の暖かさに安心したのか、エスの体の震えはゆっくりと治まっていった。
「ごめん、遅くなった」
 ちょうどその時、黒髪の少年……カイが戻ってきた。
「あ、カイ君、お帰「この馬鹿カイ! 今までどこほっつき歩いてたのよ!!「グハッ!」」……ほえ!?」
 その声を聞いたエスは、今までの震えが嘘であったかのように明るい表情を浮かべて迎えの言葉を紡ごうとした。しかし、言葉の途中でジーの怒声が重なってしまい、結局エスの言葉がきちんと伝わる事はなかった。
 ちなみに、先程の音はジーがハリセンでカイの頭を思いっきり叩いた音である。
「いつつ……いきなり何するんだよ!」
「黙らっしゃい! こんな異常な状況にレディー二人を残してふらつくな!!」
 どうやら、先程怒っていたのはカイに対してであった様だ。そんなジーの様子を見たカイは、そのままぼそりと呟く。
「……ジーがいれば何の問題も無い気がするんだけど」
「何か言った?」
「イエ、ナニモ」  
 呟きが聞こえたのか聞こえなかったのか今一つ判らないが、再びハリセンを取り出して問い掛けてくるエスに、思わずカタカナで返答してしまうカイ。
「あの……お帰りなさい、カイ君」
 その一部始終を少し羨ましそうに見ていたエスは、話が一区切り付いたのを確認してもう一度迎えの挨拶をした。
「ん、ただいま、エス」
 その言葉に対して、カイは顔に優しい笑みを浮かべながら返事をする。その笑顔を見て、顔をほんのりと赤く染めるエス。
「……あんた、その無自覚ジゴロな部分、何とかしなさいよ」
「いや、そう言われても困るんだけど」
「……まあいいわ。それより、そろそろシロの出番よ」
 エスの姿を見て、ジト目でカイの事を睨みつけるジー。その視線を受けて心なしか冷や汗を噴出し始めるカイ。
 そんな三人の様子をよそに、何時の間にやらジュデッカ(白)の出番となっていた。
124>>106-108の裏側:2006/05/04(木) 19:00:22 ID:535aC/3l
 司会二人の掛け合いが終わると、会場が闇の照明が一気に落とされる。その少し後、何処からとも無くパイプオルガンの音色が響いてくる。さらにその後、何時の間にかステージ中央に出て来ていたらしいシロに十字の光が当たる。
「……ヘンデルの『メサイア』か、何を考えてるんだあの人は……」
 その音を聞いたカイは、パッと見では絶対に判らないほどのレベルで顔を顰めた。
「ほえ? どうしたの、カイ君」
「いや、何でも無いよ」
 その変化を感じとり、カイの方へと振り向くエス。それをいち早く察知したカイは、エスに余計な心配をさせまいと慌てて微笑みを作る。
「それにしても、前三人と比べて随分と大人しい格好ね」
「確かに、でも僕は正直ほっとしているよ」
「ふーん、愛しの彼女には観衆の前じゃあんまり色っぽい格好をして欲しくないって?」
「だ、誰もそんな事言ってないだろ!?」
 カイとジーの二人は、シロの衣装を見てそんな事を言い合う。で、会話に参加していないエスが何をやっているかというと……
「……シロちゃん綺麗だなぁ」
「……エス?」
「……駄目ね、見事なまでにトリップしちゃってるわ」
 というような事になっていた。
 そんなこんなで、シロのアピールはいよいよ佳境に突入していた。
「主よ、心強き者達に一時の安らぎを与え給え、父と子と聖霊の御名において。AMEN」
 シロは最後の言葉と共に、胸の前で十字を切る。そしてそのままゆっくりと立ち上がると、ゆっくりと観客席を眺めていく。
 その最後の方、観客席の左中央付近で突然視線を止めるシロ。観客席に座っていたカイと視線が合ったのである、その事を嬉しく思い、カイへ向けてにっこりと微笑を浮かべるシロ。
「ふーーーーん、どんだけ離れていても貴方の想いは伝わっていますって?」
 その微笑に含まれていた色々な諸々を敏感に感じ取ったジーは、イイ笑顔を浮かべながら隣のカイの脇腹を小突く。
「……負けないもん」
 同じく、微笑に含まれていた色々な諸々を敏感に感じ取ったエスは、自分の決意を改めて強く固める。
「………………」
 顔を真っ赤にして照れるカイは、そんな二人の状況を気にする余裕も無かった。
125>>106-108の裏側:2006/05/04(木) 19:01:46 ID:535aC/3l
 先程の微笑でアピールが終了したと判断したらしく。顔を赤くしたシロはそのまま退場しようとする。
 と、その時、思わぬハプニングが起こってしまう。
「はう!」
 シロがスカートの裾を踏んだのか、盛大に転んでしまったのだ。しかもその衝撃でスカートがふわりと浮かび上がってしまい、見せたくない部分が盛大に見えてしまったのである。
「シロ! ……貴様ら、記憶を失「こんなとこで殺気を発するな!!」グハッ!」
 どよめき立つ会場の雰囲気に思わず殺気を発しそうになるカイ、しかしそれはジーによる先程の五割増の一撃で未然に防がれる事となった。
観客席でそんな事が起こっている間に、シロは何時の間にか舞台から退場していた。
「ふー、我ながらスマッシュヒットだったわね。さ、二人ともぼさっとしてないで控え室に行くわよ」
 その一撃に満足したのか、ジーは二人の手を取り会場を飛び出す。
「ぐぐぐ、どんな材質で出来てるんだそのハリセン。……それより、何で控え室に?」
 そんなジーに対して、頭から煙を出しながら問い掛けるカイ。
「アンタ馬鹿!? あんな事があったらシロの落ち込み半端じゃないわよ!」
「今のシロちゃんにはカイ君の顔を見るのが一番良い薬になると思うの」
 その問い掛けに、ジーは苛烈な言葉を返し、エスは少し悔しそうにしながらもジーの言葉を肯定する。
「……わかった、そういう事なら急ごう!」
 二人の言葉を受けたカイは、少し俯くと、何かを決意したかのように顔を前に向け、一気に駆け出す。
「ちょ、ちょっとスピード上げすぎよぉぉぉぉぉぉぉ………!!」
「ほ、ほえぇぇぇぇぇぇぇ………!!」
 手を繋いだままであったジーは、突然駆け出したカイに引き摺られる様に走り出し、さらにその手の先に居たエスは何が起こったのかも分からないままジーに引かれて宙を舞っていた。
126連理の契り-前編-:2006/05/04(木) 19:07:40 ID:535aC/3l
 ちょうどその頃、ジュデッカ(白)の控え室にて。

 ステージから戻ってきたシロは、控え室の更に奥にある仮眠室に引き篭もってしまっていた。
 このままではいけないと、エゼキエル・アドム何とか呼び出そうとしていた。しかし、
「お嬢さま〜〜、いい加減出て来てくださいっすよ〜〜〜〜。あの程度犬に噛まれたと思えばへっちゃらっすよ〜〜〜〜〜〜!」
 と、先程からこのような事を扉を叩きなら呼び掛けているのであるが、成果は一向に上がらないままであった。
「あの程度の事でお嬢様のお心に傷が付いたとあっては自分は死んでも死にきれないっすよ〜〜〜〜〜〜!」
 そう言いながら、アドムは扉を叩き続けるが、扉が開くどころか返事の一つも返ってこない。
「ええい! ヴァイクルも少しは手伝ってほしいっすよ!!」
「…………」
 何とか状況を打開しようと、入り口付近に陣取っていたヴァイクルに救援を要請するアドムであったが、ヴァイクルは動くどころか一言さえ発しようとはしなかった。……いや、よく見れば額に冷や汗をかいているのが分かる。だからどうだと言われても困るが。
 八方塞の状態となったアドムが、どうすればいいのかと真剣に悩み始めた、正にその時、控え室の出入り口を豪快に開け放って三人の少年少女がなだれ込んで来た。
「アドムさん! シロはどこに!?」
「ぜえ、ぜえ、ちょっと、アンタ、早く、走り、過ぎよ!」
「ほえ〜〜〜〜〜」
 鬼気迫る顔でアドムに問い掛ける黒髪の少年、カイと、息を荒げながらも何とか付いて来た金髪の少女、ジー、そして、あまりの速度に目を回したままのエスであった。
「おお、良い所に来てくれたっす! お嬢様はこの扉の向こうに居るっすよ」
 三人の姿を確認したアドムは、扉の近くからゆっくりと退きながらカイの問い掛けに答える。
「そうですか」
 それを聞いたカイは、深呼吸をした後ゆっくりと扉に近づき、扉の向こう側に優しく話しかける。
「シロ、聞こえているか? 話があるんだ、ここを開けてくれ」
 カイの言葉が聞こえたのか、仮眠室からようやく反応らしい反応が返ってくる。
「……カイ?」
「ああ、そうだ。取り合えず、相談位なら乗ってやるよ」
 カイがそう言うと、頑なに閉じられていた仮眠室の扉が、ゆっくりと開いていった。
「そういう事なんで、アドムさん、ジー、エス、ここは僕一人に任せて欲しい」
 カイのその言葉に、最初に答えたのはアドムであった。
「分かったっす。ここは未来の旦那様に一任するっす」
「ま、私ははなからその積もりでアンタを連れてきたんだし」
 その直後に答えたのは呼吸を整える事に成功したジーである。
「……シロちゃんを元気付けてあげてね」
 そして、最後にようやく意識を回復させたエスが答える。
「すまない」
 三人の言葉に感謝しながら、カイは仮眠室へと入っていく。カイが仮眠室に入ると、今まで開いていた扉がゆっくりと閉まって行った。

「ふう、これで後は神のみぞ知るって事っすね」
「そうね。……ところで、疑問に思ったんだけど何で部屋が二つもあるの?」
「ああ、元々ここは特設ステージ最寄の合宿所だったんすよ」
「そうなんですか?」
「……ちょっと待って、私、七年この学園に通ってるけどそんなの初耳よ?」
「当然っすよ、ここを使えるのは高等部より上の学年だけっすから」
「……まだまだこの学園、奥が深いわね」
127連理の契り-後編ー:2006/05/04(木) 19:11:52 ID:535aC/3l
 場所を変わって、仮眠室内

 仮眠室に入って直に、カイは奥の方のベッドにうずくまっているシロの姿を発見する。
「なあ、シロ。別に下着が見えたぐらいでそこまで落ち込まなくても良いんじゃないか?」
 カイは、シロに近づきそう言葉を掛けるが、シロはうずくまったまま首を横に振る。
「……違う、そんな事で落ち込んでる訳じゃない」
 シロの発した言葉に、話が違うと感じたカイは、改めてシロに問い掛ける。
「そうなのか? ……よかったら、話してくれないか」
 カイがベッドに腰掛けながらそう言うと、シロはうずくまったまま、ポツリポツリと話し出し始める。
「あのね、私のお母さんっていつも黒いローブを着ているよね」
「……うん、そうだね」
 突然シロの母親の話が出て、内心戸惑いを隠せないカイではあったが、そういった気持ちはおくびにも出さずに相槌を打つ。
「でね、お母さん、ああいう服を着ていても、いつも颯爽と歩いているの……絶対転んだりしないの」
「確かに、あの人が転ぶ所なんて想像出来ないね」
「でもね、私はさっきみたいな服を着るといつも転んじゃうの……何度やっても、転んじゃうの」
「そう……なんだ」
 そこまで聞いたカイは、シロが言いたい事が何と無くでは有るが理解できてしまった。……それは、自分が抱える物とよく似ている物であると感じたからだ。
「でね、何度も何度も転んでるとね、考える様になっちゃうの。……私がお母さんの本当の娘ならあんな風に転んだりしないんじゃないかって」
「……………」
 ……やはりその事か。カイは内心の煮え滾るかのような激情を必死に押さえようと思わず無言になってしまう。
「私が、『出来損ない』だから上手く着こなせないのかなって、そう思っちゃうの」
「……そんな事、無い」
「だって、私はお母さんとは『違う』から、私は……!」
 シロが最後の言葉を言うよりも早く、カイはシロ押し倒しその唇を自分の唇で塞ぐ。いきなりの事に始めは抵抗する素振りを見せるシロであったが、口付けが続くうちに徐々に力が抜けていった。
 シロが大人しくなったのを確認したカイは、塞いでいた唇をゆっくりと離す。二人の唇を繋いでいた銀色の糸は、まるで名残を断ち切るかのごとく消えていく。
「……もう、止せ。生まれを嘆いても仕方ないだろ? 『僕達は生きてここにいる』んだ、それで……十分だろ」
 先程の口付けのせいか、頬を上気させたシロは、カイの問い掛けにゆっくりと肯く。
「……うん、そうだよね。ごめん、ちょっとネガティブになってた」
 どうやら、少しは元気が出てきた様子のシロに、内心ホッとしながら優しく頭を撫でてあげるカイ。
「分かってくればいいんだ」
 ……もう大丈夫だな。そう思い、立ち上がろうとするカイの手を、慌てて起き上がったシロが突然ぎゅっと握り締める。
「ん? どうしたの?」
 そう問い掛けるカイに、シロは顔を真っ赤にしながら言い辛そうに話す。
「あのね、私……」
 その表情で大方の予想が付いたカイは、顔に僅かな苦笑を浮かべて再びシロをベッドに押し倒す。
「……跡、残さないでね?」
「仰せのままに、姫君」
128連理の契り-おまけ-:2006/05/04(木) 19:13:51 ID:535aC/3l
 一方その頃、控え室側の扉の前にて。

「……なんとまあ、凄い事してるっすね」
「あ、あいつらそんな関係だったの?」
「はうぅぅぅぅ」
 控え室の方で待っていた三人は、扉に耳を押し付けて聞き耳を立てていた。……どうやら、二人の会話は扉越しに筒抜けであったらしい。
 そして、場面が最高に盛り上がろうとした正にその瞬間、突然部屋から聞こえてくる音声が消えた。
「ふう、危なかったっす。こんな事もあろうかとご主人様から『音声吸い取りまっせ』を預かって置いてよかったっすよ」
「……あの馬鹿、丸聞こえだっつうの」
 ちなみに、聞かれたら本気で不味い部分は、カイが肌身離さず持っている親父特製『NGワード取り除きまっせ』にて予め聞こえないようになっているらしい。
「はわわわわ……はう!」
 その会話は、なんだかんだでお子様なエスには少々刺激が強すぎたらしく、エスは奇声を上げながらぶっ倒れてしまった。
「エス!? 大丈夫? しっかりしなさい!」
「ありゃりゃ、これは少々刺激が強すぎたっすかね」
「のん気な事言ってないで、早く介抱して!」
「そうっすね、ならここの向かいの部屋に連れて行くっす! ヴァイクル、ここは任せるっすから、三次審査の十五分前にはちゃんと呼びかけるっすよ!!」
「……」
 そう言い合いながら、エスを担いで慌しく部屋を出て行くアドムとジー。
 後に残されたのは、2mを越す巨体にごついサングラスと黒服を着込んだヴァイクルだけであった。
「………」
129それも名無しだ:2006/05/04(木) 19:15:52 ID:535aC/3l
フェアリオン・G  略称:ジー

中等部一年の女子で、フェアリオンSの双子の姉。新体操部に所属している。
カイとシロの間柄を揶揄したりと少々意地が悪いところもあるが、基本的には勝気で活発、頼りがいのあるお姉さん気質である。
なお、専用のハリセンでツッコミを入れる時は妥協も容赦も一切しない困った一面も持つ。
外見の特徴として、ブロンドのロングヘアーにレースの飾りの付いた赤いカチューシャを飾っている。
また、この年頃としては反則スレスレのボディバランスを誇っている。有体に言えば、美乳。

フェアリオン・S  略称:エス

中等部一年の女子で、フェアリオンGの双子の妹。姉と同じく新体操部に所属している。
怖がりで引っ込み思案で大人しめな、ジーとは丸で真逆な性格をしている。しかし、芯の部分では強くて優しい心を持っている。
疑問に思った時や驚いた時などに「ほえ」というよく分からない擬音を口癖として出してしまう。
外見の特徴として、紫に近い銀色のロングヘアーに、レースの飾りの付いた青いカチューシャを飾っている。
なお、姉と比べて明らかに見劣りするボディバランスに、密かなコンプレックスを持つ。有体に言えば、微乳。

ヴァイクル

ジュデッカ(白)付のボディーガード。
熱帯の鳥を思わせるような髪型と、2mを遥かに越す長身から、『ジャイアントバード』と呼ばれている。
外見に見合った不死身のタフネスを誇り、いかなる危険からもシロを守る。
基本的に無口。不必要な事はもとより、必要な事でさえ滅多な事ではしゃべらない。



流れを断ち切るかのごとく、ミスコンの裏側を投下してみたのは私だ。
あいも変わらずラブ話は難しい。……そもそもこんな話は有りなのか?

まあ、それはそれとして、>>115氏、>>120及び>>122氏、真に持ってGJ!で御座います。
130純粋なる『死合い』:2006/05/04(木) 22:47:31 ID:o8L1N4tu
「・・・・・」
ドーベンウルフと共に学園祭を回っていた百式だったが、妙な気配に気づき立ち止まる
「どうした、百式」
「・・・いる、出てきたら?そんな殺気丸出しで隠れても意味無いわよ」
「・・・・・・ちっ」
背後から突然2人の男が出てきた
「γにディジェ・・・懐かしい面々ね」
「よう、元ボスよぉ・・・あんたが失脚したおかげで俺は今となってはカラバのボスだ」
「あんたがボスになったようじゃ、カラバも終わったも同然ね」
「んだとぉ!」
「ディアス、負け犬の言葉なんか受けんな」
「っと、そうだな。ともかく用件は一つだ、悪いが死んでもらうぜ」
「誰の依頼?もう意味の無いことなのに」
「答える義務はない」
重い空気の中会話を進める3人
「すまん、俺にもわかるように会話してくれ」
空気を読まず、むしろ和ませようと話に割ってはいるドーベン
「つまりな・・・こういうこったぁ!」
赤服の男――リックディアスはまっすぐドーベンに切りかかった、が
「踏み込みが・・・・足りん!」
案の定切り払った
「我に切り払えぬもの無し!」
「っちい!なんだこいつ!」
「伊達にδの男じゃないってことだな」
「んなこと知るかぁ!さっさと斬らせろ!!」
「落ち着け、そんな簡単に頭に血が上ったら首領としてやっていけないぞ」
熱くなるディアスをよそに冷静に判断するディジェ
「相変わらず冷静ねディジェ」
「いやだから俺にもわかるように話を進めてくれ」
「要するに私達は命を狙われてるってことよ」
「な、なんだってーー!!」
今更事の重大さに気づいたドーベン。切りかかってきた時点で気づくはずなのだが、まったく気づいてなかった様子
「解ってんなら・・・・しいいぃぃねぇぇえ!」
「そちらの方もδと関わった以上死んでもらいます。恨むならδを恨んでください」
ディアスはビームサーベルを、ディジェはビームライフルとクレイバズーカを構えた
「ウルくんはそこのバズーカを持ってるやつ、私はこっちのバカを相手にするわ」
「解った」
「さっきの武道大会の選手と違って殺す気で攻撃してくるから気をつけて」
「了解」
「やばいと思ったら私のところへ戻ってきて」
「おう!」
ドーベンはうなずくと同時に相手のほうへ向かってダッシュした
「それじゃ、あんたの相手は私がしてあげる」
「楽しませてくれよぉ!元首領さんよぉ!!」
互いにビームサーベルを抜き、戦いを始めた
131生と死の中間地点:2006/05/04(木) 22:49:01 ID:o8L1N4tu
まっすぐディジェの元へ突っ込むドーベン
「来ましたね・・・落ちろ!」
ドーベンウルフめがけバズーカ発射する
「貴様の行動などお見通しだ!」
バズーカの弾を切り払うドーベン
「行け!インコム!」
切り払うと同時にインコムを二つ射出する
「さあ、楽しませてくれよ!」
刹那、ビームナギナタでインコムのワイヤーを切られる
「・・・・・あら?」
「所詮は有線兵器・・・ということです」
ビームピストルを向けられるドーベン
「まだだ!まだ終わらんよ!」
メガランチャー、ミサイル、グレネード、メガ粒子砲、挙句の果てに対艦ミサイルを同時に発射するドーベン
激しい爆発音が響いた
「やったか!?」
小さくガッツポーズをとるドーベン
「そんなわけ無いでしょう」
背後からディジェの声がする、同時に腹部に強い痛みを感じた
「ぐっ!」
「勝負ありですね、今度こそ」
先ほど切ったインコムのワイヤーでドーベンを縛り付ける
「このままほおって置けば出血多量で死ぬでしょう、ではごきげんよう」
「く・・・ちくしょう・・・・っ」
132涙と悲しみ、そして・・・:2006/05/04(木) 22:50:54 ID:o8L1N4tu
「くそ!なんで落ちやがらねぇ!」
「あんたが弱いからよ」
メガ粒子砲でディアスを吹き飛ばす
「くそっ!殺す殺す殺す殺す!!」
ビームサーベル片手に突っ込んでくるディアス
「熱くなったほうが負け・・・そう教えたはずよ、γ」
突っ込んできたディアスに炸裂ボルトで腹部を殴りつける
吹き飛び、壁に激突するディアス
「苦戦してるようですね、ディアス」
「っ!ディジェ・・・てめぇはすっこんでろ!」
「そんなこと言っても・・・私の相手はもう死んじゃいましたし、暇なんですよ」
もう死んだ・・・その一言が百式の顔色を絶望へと染めた
「な・・・っ!ディジェ!それ本当なの!?」
「えぇ、トドメは差しませんでしたが血の量も多かったですし失血死するのも時間のでしょう」
「そん・・・・な」
涙を流し、その場にうなだれる百式
「うぅ・・・・ウル・・・・くぅん・・・・・嘘・・・・・嘘・・よねぇ・・・うう・・」
「事実です、これが現実ですよ、δ」
「とんだお笑い種だな、元カラバの首領が男一人死んだぐらいでここまで泣くとはな」
泣きじゃくる百式、先ほどまで殺気を丸出しで戦ってた女性とは思えなかった
「じゃ、殺しますか?」
「まてよ、その前に・・・」
百式に歩み寄るディアス
「俺の女にならねぇか?いい思いさせてやるぜ」
「おこと・・・わりよ!」
泣きながらもディアスを突き飛ばす百式
「っち!野郎!」
いきなり百式の服に掴みかかる
それと同時にあることを思い出す
剥がされた服、汚される身体・・・・
組織から追い出される時にされたことが頭に蘇る
「いやあぁぁあぁぁぁぁ!助けてウルくん!!助けて!」
「前も同じこと言ってやがったな、ひたすらあいつの名前を呼んでやがる」
「やれやれですね・・・いくら叫んでも彼は・・・」
133天から来るもの:2006/05/04(木) 22:53:56 ID:o8L1N4tu
「呼んだか!?百式!」
上空からビームサーベルを持って飛び込んできた男がいた
「なんだ!?」
「踏み込みが足りんぞぉ!貴様ぁ!!」
ビームサーベルでディアスを切り払った男・・・他でもない、ドーベンウルフだった
つーか、突っ込むところそこかよ
「馬鹿な!?あの血をどうやって・・・」
「ワイヤーで縛って無理矢理止めた!死ぬほど痛いぞ!試してみるか!?」
毎度毎度、突っ込むところが斜め上なドーベン
「大丈夫か?百式」
「う、うる・・・・くん?いきて・・・・・・たの?」
「死ぬかと思ったがな、それよりお前は大丈夫かって聞いてるんだ」
「うん・・・・一様・・・ウルくんは?」
「問題・・・・大有りだな、腹には穴開いてるし武装も殆ど無い。まあなんとかなるだろ」
それぞれの安否を確認する百式とドーベン
片方は戦闘に支障があるが、なんとかなりそうである
「残りの武装は?」
「ハンドタイプの有線式ビームガン二つ、予備のインコムが4つ、残量の殆ど無いビームライフル
ミサイルとグレネードが少々、そして俺の魂だ」
ドーベンの魂とはビームサーベルの事である
それを聞くとムフ・・・・と考え込む百式
「はい、私のビームライフルとエネルギーカートリッジ。これとあとあらかた武器持って一斉射撃を行うわよ」
「OK、行くぜぇ!」
有線式バンドビームと残りのインコムを射出し両手にビームライフルを構える
百式もメガバズーカランチャーの発射準備をする
「なっ!まずい!引きますよ、ディアス!」
「ちぃ!癪だが仕方あるまい・・・!」
「とりあえず、ハイドラ氏やジオング氏との合流場所へ!」
すかさず撤退を始める二人
「逃がさないわよ!このメガバズーカランチャーでやってみるわ!」「全弾・・・もってけぇ!」
同時に攻撃を開始する・・・が結局逃げられてしまった・・・
134果てしなき大空に誓う:2006/05/04(木) 22:55:06 ID:o8L1N4tu
「ちっ、あと一歩だったのだがな・・・いてて」
「だ、大丈夫!?」
腹に穴が開いていて大丈夫といえる人間のほうがおかしいが、とりあえず聞いてみた
「大丈夫だいじょ・・・」
「な訳無いでしょ!無茶・・・・しないでよ・・・貴方がいなかったら私・・・私」
泣きじゃくる百式を抱きかかえるドーベン
「泣くなよ・・・いい女は悲しくて泣いちゃいけないんだぞ?」
「でも・・・でも・・・」
また泣き出しそうになる百式を見て、困った顔をするドーベン
「んじゃあ、お前の言うこと何でも聞いてやるからもう泣くな」
「・・・・・本当?」
「ああ、本当だ。エリートは嘘をつかないんだぜ・・・俺凡人だけど」
そんな軽いギャグをいって和ませるドーベン
何でも聞いてやる―――その言葉を聞き、何をしてもらうか考えている百式・・・そして閃いたらしく、口を開く
「じゃあ・・・」
おもむろに服を脱ぎ始める百式
「・・・・・・まさかとは思うが、「今ここでしよ?」じゃないよな?」
「すごいねウルくん、ニュータイプ?」
「・・・はぁ、傷口の応急手当が先な」
そういって腹を触る
ほら血がドボドボ・・・あれ?
「応急手当なら早々とやったわよ」
「手際がいいな・・・」
やや呆れ気味に褒めるドーベン
「えへへへへ、じゃ・・・しよ?」
「ここは人気が無いが外だぞ・・・しかも俺は教員」
「関係ないわよ、そんなの」
「ったくさっきまで俺の名前を呼んで泣き叫んでたくせに、都合いいなまったく・・・」
そのままドーベンは百式を押し倒した

ねぇ、ウルくん
ん?
ずっと、私の傍にいてね。私を放さないでね
あぁ、約束するよ
135それも名無しだ:2006/05/04(木) 23:23:28 ID:o8L1N4tu
ミスコンの空気を更に断ち切って投下したのは私だ

今回は百式とドーベンを中心に暗躍のほうも少し手を出したのも私だ。ちゃっかりFA百式改になってるし
今回の元ネタありのサブタイは、天から来るもの(Zガンダム45話より)と果てしなき大空に誓う(α外伝の何話か忘れた)の二つ
いま思えば>>131-132をつなげればよかったな・・・すこし見づらい

>>121 >>122 >>129
皆さんGJっす!
あと・・・・真に恐縮なんですが>>129氏、今度R−1とそちらのカイを絡ませちゃっていいでしょうか?
ただ他人の空似で終わらせるかはたまたなにか伏線を張るかが迷ってますが、その辺り何かあったら言ってください

これから多分寝るのも私だ
↓何事も無かったかのようにミスコンなり暗躍なりの続きを・・・
136ベルゼ(以下略:2006/05/05(金) 00:07:16 ID:/5DGGX41
皆様相変わらずGJです〜・・・ってもうベルゼルートの番かよ!?
今度こそ頑張って投下せねば・・・

そしてズィー=ガディンも暗躍に絡ませたかったけど時間的に厳しそうだな、止めとこう
137代理だった人:2006/05/05(金) 01:19:38 ID:hVwmedyd
>>121>>122>>129>>135に最上級のGJを送るのも私だ。

>>136
前回は僭越ながら代理を勤めさせていただきました。
でもやはり本家のが見たいっすね。ガンガレ、超ガンガレ。デモムリハスルナヨ

それとズィー=ガディンの暗躍の件ですが、うちのリーオーやドートレスと絡ませたいのでキャラをお借りしてもよろしいでしょうか?
138それも名無しだ:2006/05/05(金) 01:34:32 ID:5Gm1pkeC
某場所

「離せー! 離せー!」
 とある野外で、身体を縄で縛られて身動きが取れず騒いでいる1人の生徒が居た。
 その名、ガオファー。
「…ガオファー? 少しうるさいですよ?」
 そして、騒いでいるガオファーを優しくも恐ろしい声で言うのは、ガオファーの姉、ジェネシック・ガオガイガー。
「ね、姉さん! なんで俺はこんな事になってんだ!? お、俺はハニーの所に…」
「グランティード君に頼まれたのです。ガオファーをベルゼルートさんに近付けさせないようにと」
「な、何故!? 何故将来のパートナーの晴れ姿を見に行っちゃいけないんだ!?」
「パートナー…ねぇ」
 ガオファーは更に暴れる。
 しかし、ジェネシックはそれをいつもの如く笑顔で見ていた。
「何を言っても駄目です。ミスSRWコンテストが終わるまで我慢なさい」
「嫌だ、嫌だー! 俺は見るんだ! ハニーのコスプレ姿ーー!! 来い! ガオーーマシーーーン!」
 ガオファーは何とか立ち上がると、高らかに叫ぶ。
 すると、何処からともなく3機のガオーマシンが現れた。
 ドリルガオーUは地面から現れ、ステルスガオーVとライナーガオーUは飛んでくる。
 しかしその光景を見るジェネシックの表情は変わらず笑顔。

 その頃ミスコン会場では。
「ん? ファイナルフュージョンの要請シグナル?」
 審査員でミスコンに来ていたヴァイエイトが、ガオファーの出したシグナルに気付いた。
「ほぅ…第一審査で姿が見えないと思ったら…いいだろう」
 そう呟くと、1つのボタンを取り出す。
「ファイナルフュージョン! 承〜認っ!」
 そう言うと、高らかにボタンを押した。
139それも名無しだ:2006/05/05(金) 01:38:22 ID:5Gm1pkeC
 そして舞台は戻る。
「よっしゃぁ! 来た来た来たぁ!」
 ガオファーは歓喜の叫びを響かせた。
 そしていつの間にか縄は斬られており、ガオファーは高く飛ぶ。
「ファイナル…フュージョーーン!!」
 そして3機のガオーマシンと共にファイナルフュージョンの態勢に入る。
 ジェネシックは笑みを浮かべながらそれを見ていた。
「ガオ! ファイ! ガーーー!」
 3機のガオーマシンと合体、ガオファーはガオファイガーとなった。
「姉さん! 力ずくでも退いてもらうぞ!」
「…いいでしょう」
 ガオファイガーは叫び、ジェネシックは相変わらず笑みを浮かべている。
 そして2人は構えた。
「最初から飛ばしていく! ヘル! アンド! ヘヴン!」
「ガジェットツール…ヘルアンドヘヴン」
 2人の右手には攻撃の、左手には防御の力が収束している。
 お互いの膨大なエネルギーに、周りの空間は少し歪んでいた。
「「ゲム・ギル・ガン・ゴー・グフォ」」
 2人は、エネルギーが収束されている両手を組む。
「うおおおおおーーー!!」
「ウィーータ!」
 そしてお互い、組んだ手を前に構え一直線に突撃していく。
「ガオファイガーと私とでは、力の差は歴然ですよ?」
 ジェネシックはそうガオファイガーに告げる。
「ならば、これでどうだ!」
 それを聞いたファイガーは、身体の重心を右の方角へ向け、無理矢理カーブ。
「なっ!」
 それには、流石にジェネシックも驚く。
 そしていつの間にかヘルアンドヘヴンは解除され、ファイガーはそのままの勢いで進んでいく。
「さらば姉よ! また会う日までーー!!」
 そう言い残し、ファイガーはベルゼルートの居るミスコン会場へと向かって行った。
 それをただ見ているしかないジェネシック。
「……まったくしょうがない弟なんだから。レプリ」
「はーい、なんでしょうか姉上様」
 ため息を吐いたジェネシックの背後から、色が若干薄いがガオファイガーそっくりの女の子が現れる。
「今すぐガオファイガーを追いなさい。私はガンバスターさんと、明後日に向けて特訓があるので」
「わっかりました〜」
 レプリと言うその娘は、ジェネシックの命令を聞くとすぐさま飛び去っていった。
「…まぁ、後はレプリに任せるとしましょう。ガジェットフェザー」
 そしてジェネシックもまた、ガンバスターの待つ場所へと飛び立っていくのだった…。

 ちなみに、ガオファイガーがグランティード・ドラコデウスに返り討ちに遭ったのは言うまでもない…


思いつくがまま書いたのは俺だ。
せっかくのGJムードを台無しにしてしまってすまない。と謝るのも俺だ。
そろそろ暗躍の方も書き始めるのも俺だ。
あと最後に…みんなGJだ!!と、高らかに叫ぶのも俺だ。
140129:2006/05/05(金) 11:52:28 ID:q+F0uOff
>>135氏、どうぞガンガンやっちゃってください

で、ぶっちゃけますと、R-1とカイはただの他人の空似ではありません。
ジュデッカの設定にも繋がる、結構重要な設定があります。
そのあたりの詳しい事は、後程改めて投下させていただきます。

以上、携帯より失礼しました。
141それも名無しだ:2006/05/05(金) 13:47:26 ID:5Gm1pkeC
「ねぇ? アルテリオン?」
「何?」
「いつまで食べてるの?」
「満腹になるまで」
「…そう」
 学園祭の一角。
 僕達は色々と回りながら学園祭を楽しんでいた。
 それはいいんだけど、アルテリオンの両手には持ちきれんとばかりのたこ焼きの箱。
「姉さん食べ過ぎだよ」
「アルテリオン、その辺りにしといたほうが宜しいかと」
 たこ焼きを爆食いしているアルテリオンを、ベガリオンは困って、ハイペリオンは無感情に止める。
 しかし、アルテリオンはお構い無しに食べ続けていた。
「はぁ…今月は厳しくなりそう…」
 僕は今月の生活の事を考え、思わずため息を吐く。
 その時だった。
「…ッ!」
 ハイペリオンが不意に何かに気付いた様子で高等部の屋上を見る。
「…どうしたの? ハイペリオン」
「……」
 ハイペリオンは無表情で屋上を見つめる。
 しかし、無表情ながら何処か真剣な様子だった。
「マスター」
「な、なに?」
「少し用事が出来ました。何かあればお呼びください」
「え?」
 ハイペリオンはそう言い残し、高等部の屋上に飛び立っていった。
「どうしたんだろ…?」
「トイレじゃないのぉ?」
「姉さん、食事中に汚いって」
 そんな中、アルテリオンとベガリオンは相変わらずだった。
142ガーディアン・ドール:2006/05/05(金) 13:49:06 ID:5Gm1pkeC
―高等部屋上

「久しぶりに起きたから様子を見に来てみれば……クスクス…随分と楽しそうね」
 高等部の屋上からアステリオンの様子や、裏の人間達の戦闘を見ながら楽しそうに見ている1人の女が居た。
「この時代の人間は…私の時代と比べると随分お強い事…」
 その口調は本当に楽しそうで、その笑みは何処か妖しいものがある。
 そんな女の背後に1人の影が…。
「やはり貴女の反応でしたか」
 それはハイペリオン。
 ハイペリオンは相変わらずの無表情だが、その瞳は明らかに敵対の瞳だ。
「あら、ハイペリオンじゃない」
「……」
 ハイペリオンは黙って砲門を女に向ける。
「久しぶりなのに、つれないわね?」
 女はそれを見て、怯むことなく怪しく微笑んでいた。
「どお? ターゲットとは仲良くやってるかしら? あと、あの役立たずのお人形さん達とも、ね」
「マスターに仇なす者は…排除します」
 そして、G・アクセルドライバー、ブレイクドライバーのエネルギーを収束させるハイペリオン。
「フフ…怖い怖い。今は貴女と殺り合う気は無いわ。エネルギーもまだ完全に回復しきってないし」
「……」
 女は後ろを向き、その場から飛び立とうとした。
「その内…私のお人形さんは返してもらうから…」
「逃がすわけにはいきま…ッ!」
 その時、ハイペリオンの言葉が中断された。
 ハイペリオンの右肩に穴が開いており、血ではなく、血のように赤いオイルの様な物が右肩から流れている。
 それはポタポタと屋上の地面に零れ落ちていた。
 ハイペリオンは思わずしゃがみ込んでしまう。
「それでは、ごきげんよう。ガーディアン・フィギュアさん」
「……ッ!」
 右手に持っていた一丁の銃をグシャッと潰し、そのまま女は飛び立っていく。
 ハイペリオンは追うことなくそれを見ているしかなかった。
「…警戒レベル…上昇します。敵最終ターゲット確認…『ガーディアン・ドール』…ヴァルシオン」
 そう呟くと、肩の傷を直すべく、ハイペリオンはHi−νの開発室に向かって行った……。
143それも名無しだ:2006/05/05(金) 13:57:32 ID:5Gm1pkeC
暗躍・ミスコンネタが続く中、投下したのは俺だ。
これはアステリオンのストーリーの一部なので、学園祭とは無縁です。と言っておくのは俺だ。
肝心のアステリオンストーリーはしばらく経ってから投下します。まだ出来てないし。と言うのも俺だ。
>>135氏、GJです!!と言うのも俺だ。
144それも名無しだ:2006/05/05(金) 20:24:10 ID:bgqHfcoL
擬人化とかキモいから
する必要ないし

キモイ
145それも名無しだ:2006/05/06(土) 04:26:40 ID:0X6194Et
擬人化したロボットたちの生活を妄想し萌える・・・自由とはそういうものじゃないか?
146それも名無しだ:2006/05/06(土) 07:30:45 ID:fAUcASGI
「あらあら…モテる女は辛いわね」
 学園の一角。
 私の目の前には倒れている人の山。
「何なのかしら…こいつ等。躊躇どころか感情も無い。まるで人形みたい」
 そいつ等はいきなり襲ってきた。
 まぁ、こんな雑魚幾ら掛かってきても何でもないんだけど。
「…やっぱり……あんまし裏で名を知られるんじゃなかったかなぁ」
 私は少し後悔の念を抱いていた。
 ずっと前は赤い髪の青年に襲われたし、カッコいい男に追いかけられるのは悪くは無いけど、命まで狙われるのは勘弁。
「…ここに居たか」
 その時、私の背後から声が。
 その声は随分と懐かしい。
「あら? グレゼオじゃない。随分とお久しぶり、と言うか貴方生きてたの?」
 私は振り向き、そいつに軽く挨拶。
 そいつの名前はグレートゼオライマーと言う、私と同じく元裏の人間。
 まぁ、彼の場合は今も現役だと思うけど。
「ずっと前に、仕事で貴方は死んだと聞かされたけど、まさか生きてたとはね」
「……」
 グレゼオを相変わらず無口で目を瞑って黙っており、何を考えてるか偶に分からない。
 多分、死んだと言うのもでまかせで、何か理由でもあるんでしょ、きっと。
「で、どうしたの? 私に何か用?」
「…あぁ、」
 グレゼオは物静かに口を開く。
 その様子は真剣そのもの…と言うよりこいつのおチャラケな所なんて見たこと無いけど。
「力を貸して欲しい」
「随分と直行ね」
 何を言い出すかと思ったら、彼は妙な事を言ってくる。
「この学園祭の裏で…いくつもの組織が動いている。カラバ、フリーの殺し屋にまったく新しい組織」
「だから?」
「…こんな事は今まで無かった事だ。何かがおかしい」
「まぁ、確かにね…私まで狙われてるようだし」
 現役のクラインの2人や、その名を轟かせた黒天使さんならともかく、こんなロートルまでを狙うのは確かにおかしい。
「でもさぁ、そんなのクラインの2人とかにやらせとけばいいんじゃないの? あいつ等強いし、私程じゃないけど」
「…そのクラインの2人も狙われている。エターナルが何とかするとは思うが…。それより此処からが本題だ」
 グレゼオは更に怖い顔になって言う。
147それも名無しだ:2006/05/06(土) 07:32:11 ID:fAUcASGI
「クラインのメンバーやブラックエンジェル、カラバの元首領を襲っている奴らの目的の中に、深く関わる者の抹殺があることがわかった」
「え? それってまさか!」
「そうだ。俺達と深く関わる者…それは俺達の肉親。お前や俺の子供達…」
「…ッ!」
 一瞬声が止まり、心臓の鼓動も痛くなるほど高まる。
「実際、ブラックエンジェルの息子と娘も狙われたそうだ。俺達の子供達も狙われるのは確率的に高い」
「……」
 思わず黙り込んでしまう。
 それはあの時の事を思い出してしまったから。
 私の最愛の人を亡くしたあの時の事を。
「ッ…」
 ―廃業したと言っても、所詮は裏で生きた人間…どこまでも狙われる、か。
 そう思いながらも、焦りを隠せない。
 私一人狙われるのならいい、返り討ちにしてやるから。
 だけど…Mk−Vやヒュッケ達まで手を出すのは許せない。
「…わかったわ。私も出来る限りの力を貸しましょう」
「…そうか」
 だったら守る、息子と娘達を。
 あの子達は強いけど…本気の殺し合いなんてさせたくないし、こんな汚れ役は私だけでいい。
 そんな心境の中、グレゼオは背を向き、最後に言い残した。
「…一応言っておくが、あまり目立つなよ?」
「わかってるけど……私もう武道大会で目立ちまくっちゃった」
 しかも、思いっきり大スクリーンに映って。
「……そうか」
 それを聞いて、彼は少し呆れ口調になる。
「…まぁ、お前らしい」
「アンタも、ちっとも変わってないんだから…」
 そして、私達は少し笑っていた。
 昔の親しい友人に会って、その人は全くと言っていいほど変わっていないと言う事からかも知れない。
「そうだ、アンタも生きてるなら家族に会いに行ったら? 9人姉妹なんでしょ?」
「……」
 グレゼオは黙っていた。
 そして、彼の体が光り始める。
「……死んだ人間が…今更会いに行ってどうする」
「だったら、今までどうしてたのよ? 口調振りからしてまだ裏に居るみたいだけど?」
「消していた。俺の顔を見た奴、知っている奴、その他諸々全員な」
「…怖」
 そして彼は眩い光りを放ち消えた。
「さて…私も…」
 彼は恐らく、影ながら息子や娘達を守る気ね。
 そして、狙ったやつ等は完膚なきまでに叩き潰す、それがグレゼオ。
「何処の誰だか知らないけど…絶対に」
 どんな事があっても守ってみせる、もうこれ以上大切な存在を失わない為に。
148コスチューム思案中:2006/05/06(土) 09:31:53 ID:5WBHS5E5
>>137氏、はい、もうバシバシ使っちゃってくださいズィー=ガディン、展開とかはお任せします。

そしてオレは今から仕事・・・シュバイン母さんかっこいいよ
149Last Mission〜「最後」と「最期」〜:2006/05/06(土) 13:49:43 ID:QfD6O2Fk
オルゴンウェイブキャノン、2射目。戦友がまた10人単位で吹き飛んで行く。なんとか俺とドートレスは岩陰で難を逃れた。
気付けば残りは俺達とあと3人といったところか、だがその3人も長くはもたないだろう。
リーオー「任務失敗…か?」
ドートレス「足止めって言われてるんだ、失敗ってほどじゃないだろ」
そう言ってドートレスはおもむろに携帯を取る。本部にかけるのだろう。
ドートレス「報告!こちらズィー=ガディン方面軍ドートレス、友軍は自分を除いて全滅!応援を頼む!」
電話中に表の3人のうち1人が戦闘不能になっていた。
リーオー「おいドートレス、俺まで殺すな」
ドートレス「いや、いいんだ。お前はここで死ぬ」
リーオー「!?」
ドートレスはそう言うと俺に100mmマシンガンを向ける。
ドートレス「お前の携帯を出せ」
リーオー「何を言っているんだ、ドートレス」
ドートレス「早く!」
仕方なく俺は携帯をドートレスに渡す。ドートレスはそれを受け取らずに地面に投げ捨て、マシンガンで撃ち抜いた。
ドートレス「これでお前は死んだ。組織の中ではな。もう誰もお前に任務を依頼することはない」
リーオー「ドートレス、お前…」
ドートレス「お前は逃げろ。ここは俺が食い止める」
そう言ってドートレスは本部から持って来たグラビトン・ランチャーに手をかける。
リーオー「でもお前一人を残しt」
ドートレス「早く行け!お前には待ってる人がいるんだろうが!」
…そうか、そうだったな。
俺は生きる。生きてエアと添い遂げる。
だから、ここで死ぬわけにはいかない。
リーオー「…すまない、ドートレス」
ドートレス「何、わかればいいってことよ」
リーオー「…死ぬなよ」
ドートレス「へっ、俺は不死身だぜ?」
リーオー「フッ、そうだったな」
表では奮闘していた2人が力尽きていた。
「「じゃあな、相棒」」
ドートレスはグラビトン・ランチャーを放った。それと同時に俺は逆方向に走り出す。
しかしそれを見逃すズィー=ガディンではない。グラビトン・ランチャーをオルゴン・クラウドで無効化し、銃を構える。
ズィー=ガディン「仲間を呼ぼうってのかい?させないよ、そんなこと」
発射されるオルゴンヴァイパーライフル。回避行動不可能。背中に直撃。

駄目か…すまない、ドートレス。お前だけでも生きてくれ。

すまない、エア。俺は、生きて帰ることはできないようだ…


150それも名無しだ:2006/05/06(土) 14:00:41 ID:QfD6O2Fk
まずは>>147に激しいGJ。

>>148ズィー=ガディンお借りしました。なんかめっちゃ悪者っぽいですが、決して悪い者ではありません。リーオーやドートレスの方が悪者の配下なだけです。

これでリーオー編は起承転結の転まで終わりました。次回完結です。ものすごい勢いで伏線を回収します(笑)。もう少しお付き合い下さい。
151それも名無しだ:2006/05/06(土) 23:15:34 ID:IRx09Hg6
 山の麓、有刺鉄線にて封鎖された研究所。その深部に位置する薄暗い部屋に、女性の物らしき嗤い声が響き渡る。
「……くくくくく、くははははははは! はーっはっはっはっはっはっ!!
 見つけた……ついに見つけたぞ。……まったく、随分と手間を掛けさせてくれたものだ。《マリオネットメサイア計画》の最後の生き残り……アレ等を取り戻せば『霊帝』を見返す事もできよう」
 部屋では、白衣を着た四十代前半と思われる女性が、熱に浮かされたかのようにブツブツと独り言を言いながら、残像が残るほどの指さばきでキーボードを叩いていた。
「さて、ならば……」
 白衣の女性は、小さく肯くと共にキーボードを叩いていた手を止めると、手元に有った呼鈴を鳴らす。暫くすると、目玉をモチーフとしたアクセサリーを合計七つ身につけた無表情な男が、暗がりから姿を現した。
「……オレアナ様、お呼びでしょうか」
 オレアナと呼ばれた女性は、男の方を振り向くと鷹揚に肯き手元の写真を投げる。
「グレイドンよ、直ちにSRW学園へと赴き、その二人を捕らえて来い。生きてさえいれば詳細は問わない。邪魔する者は……殲滅せよ」
「成程、『C:SRX-13』と『C:J-31』ですか。承りました」
 グレイドンは、投げて遣された写真を見ながら、肯定の言葉を発した。
「彼の地には中々に厄介な存在がいる。BGの7から12……それと、『オリジナル』を連れて行け」
 その言葉を聞いたグレイドンは、無表情な顔のままに質問を返す。
「『オリジナル』を、ですか。……宜しいのですか?」
 グレイドンの言葉に、オレアナは一瞥も返さずに再びコンピューターへと向き合う。
「貴様は与えられた任務を達成する事だけを考えろ」
 オレアナの居丈高な言葉にも、グレイドンは眉一つ動かさず慇懃に一礼する。
「御意に御座います。では……」
 その言葉と共に、グレイドンは闇の中へと消えていった。
 彼の出て行った後には、ただひたすらキーボードを叩く音だけが響いていた。
152それも名無しだ:2006/05/06(土) 23:20:01 ID:IRx09Hg6
オレアナ

43歳、女性。
己の欲求を最優先とし、如何なる非道をも平然と行う狂気の天才科学者。
自分よりも若いにもかかわらず、常に半歩先を行くジュデッカ(黒)に対して、暗く澱んだ情念を抱いている。
かつて、『霊帝』の下にて《マリオネットメサイア計画》と呼ばれるプロジェクトを進めていたが、
ある事件を切欠に、手持ちの研究材料の大半を失い、それと同時にプロジェクトそのものを潰される事となってしまう。
その経緯から、『霊帝』とその配下に対しても激しい憎悪を抱いている。


グレイドン

40代前半、男性。
オレアナがまだ『霊帝』の下に居た頃から仕えていた、最古の部下。
常に冷静な態度を崩さない、人形を思わせる男。常日頃より、目玉をあしらった七つのアクセサリーを身に着けている。


《マリオネットメサイア計画》

『世界を平定する救世主』を人工的に作り出す事を目的として行われていた様々なプランの総称。
153それも名無しだ:2006/05/06(土) 23:20:40 ID:IRx09Hg6
まず>>135氏へ、投下が遅くなった事をお詫びします。
カイは《マリオネットメサイア計画》の一環で、R-1をベースにR-2とR-3の因子を付加した複合型のクローン体です。
その過程で、彼はR-1達(R-1の家族や友人など)の情報を色々と与えられています。
……こういった裏設定を考えていました。

こんな設定でも宜しければ、どうぞ使ってください。


>>135>>139>>143>>147>>150氏 皆様方実にGJでございます。
改めて思いましたが、やはり自分自身の心の赴くままに書き綴る事が一番ですね。
154未来(あした)への「誓い」:2006/05/07(日) 02:00:08 ID:vvCoMF1r
ブラン「…ど、どうかなお兄ちゃん…。へ、変じゃないかな…?」
ミスコン二次審査が終了し、俺は再び出場者控え室に向かった。そこで俺を待っていたのは、純白のウエディングドレスに身を包んだブランシュネージュの姿。
そのあまりの美しさに、彼女のいる空間だけが明るく暖かな光に包まれているかのような錯覚に陥る。
シュバ「変な訳ないだろ。その…似合って…、すごく綺麗だよ」
ブラン「ほ、本当に!? …ふふふ、やっぱり大勢の人に誉めてもらうより、お兄ちゃん一人に誉めてもらうほうが嬉しいな♪」
相応しい誉め言葉が見つからない…。俺の貧困なボキャブラリーでは、これが限界だった。ま、それでもブランは喜んでくれたけど。
ブラン「…いつか『本物』を着て、お兄ちゃんと…」
シュバ「ああ、約束だ」
…そう遠くない未来、俺達は籍を入れ「恋人」から「夫婦」へと変わる。その時には…
シュバ「…その時には、ブランを世界で一番幸せな花嫁にしてやる。だから、もうちょっと待ってろよ」
ブラン「うん…」
頬を赤らめ、小さく頷くブラン。この健気でいとおしい存在を、俺は全力で守り、幸せにしてやりたい。俺達二人が結ばれた「あの日」から、この思いは変わらない。


ブラン「ところで、せっかくこういう衣裳を着させてもらったんだし、何か出来ないかな? 例えば、その…、結婚式の予行練習とか…」
顔を真っ赤にして提案するブラン。その言葉を聞いて、俺はある事を思い出す。
シュバ「この会場に来る途中、PTAのバザーやってたんだけどさ…」
俺がポケットから取り出した物、それは銀色に輝く指輪だった。天使の羽根をイメージしたデザインの台座に、イミテーションの宝石がはめ込まれている。
シュバ「偶然見つけて、お前に似合うかと思って買っちゃったんだけど…。せっかく指輪もあるんだし、やろうぜ? 結婚式の予行練習」
そう言うと、俺はブランの細く綺麗な指に指輪をはめる。
ブラン「ありがと。…じゃあ、『誓い』のセリフ、やってほしいな」
…いきなり直球なリクエスト。ま、やるしかないか。
シュバ「…こほん。俺は…エール・シュヴァリアーは、ブランシュネージュを妻として、永遠(とわ)に愛する事を…誓います」
ブラン「私も…この人を、エール・シュヴァリアーを生涯愛する事を、誓います…」
互いに愛する事を誓い合う俺達。俺まで思わず真っ赤になってしまう。
シュバ「…ふぅ。結婚式って、こんな感じでいいのかな?」
ブラン「待って。…最後に、あと一つ」
シュバ「あ、そうか。それじゃ、ちょっと…」
そして俺とブランは、互いの唇を重ねる。
ブラン「ん…」
誓いのキス。そう遠くない未来、俺達が「夫婦」になるための約束。そして、互いを愛し合ってるという証…。
155154:2006/05/07(日) 02:09:01 ID:vvCoMF1r
暗躍系のシリアス&シビアな流れの中、全く毛色が違う物を投下してしまったのは俺です。反省します。

皆様GJですと言うのも俺です。
特に、暗躍ネタを書かれた皆様スゴイですね。…はぁ、俺には「裏側」のネタは書けないみたいです。トホホ。

さて、ミスコン三次審査は水着だけどどうしよう? と悩んでいるのも俺です。
156それも名無しだ:2006/05/07(日) 22:54:05 ID:DMbE2dBZ
その裏側をやり始めた張本人も私だ

「R−GUN、入るぞ」
俺はR−GUNの控え室のドアをノックし、部屋へ入った
「あ、R−1、また私を拉致りに来たの?」
「違う、激励ついでに遊びにきた」
いきなり拉致るだの言い出しやがって、まあさっきは拉致ったがな
「そっか・・・それよりこれ似合ってる?」
そういって自分の服を見せるR−GUN
「そういやその服装の元ネタはなんなんだ?」
「なんでも特殊PT部隊『えすあーるえっくす』っていう部隊の服を元にしてるらしいよ」
「えすあーるえっくす?俺達の合体形態と同じ名称じゃん」。それにPTってなんだよ
「さあ?私も知らない」
こいつが知らない・・・・いったいどんな部隊だよ
「そんな事より、これ似合ってる?」
俺の前でくるりと一回りしたあと無邪気にぴょんぴょん跳ねるR−GUN
やべ、すげぇ可愛い、しかも胸が・・・その・・・少し揺れてる
「ねえー、似合ってる?」
「あ、ああ、似合ってるよ」
思わず無気力に返事をしてしまう
「ふふっ、ありがとR−1♪」
顔を近づけてにっこりと笑うR−GUN。ごめんR−GUN、もう我慢できない
あいつの頭を左手で抱き、押し倒し、そしてキスをする。すこししてか唇を離す
「・・・・R−1の甘えん坊」
「恋人なんだから甘えたっていいだろ」
軽く笑いあいもう一回キスをする俺達

「やれやれ、甘えん坊はどっちだか・・・」
「・・・・・」(真っ赤)
やっちまった・・・相変わらず手癖悪いな、俺
「一様痕は残さないようにやっておいたから、次の審査には問題ないだろ」
次はあのバカが秘密とか言ってたが大方水着審査だろうからな
・・・・にしても、他の男にR−GUNの水着姿を見せると考えるとなんか・・・腹が立つ
「あ、そういえば」
「ん?」
突然なにかを思い出したかのような声を上げる
「つい最近、気になる男の子がいるの」
気になる男・・・こいつに限って浮気はありえねぇよな、だとするとなんだ?
「私の情報網にも引っかからなかったの、同じ学園内なのに妙じゃない?」
「たしかに・・・お前の情報網の前じゃ校長さえ跪くのにな」
「それに一番気になるのは・・・・百聞は一見にしかずね、この写真を見て」
そういって俺に一枚の写真を渡した
「・・・・・・っ!?」
俺は思わず驚愕してしまった、理由は一つ
「・・・俺?」
その写真の少年が俺と瓜二つだった
髪の色は俺の銀髪とは違ったが、どことなく染めたような跡がある
・・・・っ!
「それに調べたらDNAも・・・」
「ぐぅああぁぁぁあ!!!」
「R−1!?どうしたのR−1!」
なんだ・・・頭が・・・痛ぇ・・・・
こいつは・・・・なん・・・なんだ・・、俺は写真に・・・・触れた・・・だけ・・・だぞ・・
俺の念が・・・・・強く・・・・反応・・・して・・る?・・・・なぜ・・・?
――――――目覚めよ
な・・・・・に?
――――――――サイコドライバー
「くっ・・・・うわあああああああああああ!!!!」
157それも名無しだ:2006/05/07(日) 22:55:20 ID:DMbE2dBZ
「っ!!この念・・・・R−1か!?ただでさえ息子と娘が危険だってのに、あのバカが!」
ようやく学校祭へ戻ったアストラだがR−1の暴走した念に反応し、舌打ちをした
ちなみにベルグバウが送ったメールには気づいていない

「くぅ!」
「きゃあ!」
「っ!」
R−3、R−1アルタード、R−3アルタードもまたR−1の念を感じていた
「お前達どうした?」
(この念・・・)
(R−1・・・のだよね?)
(だが・・・R−1とは思えないほどの念の強さだぞ)
R−1の放った念に疑問を抱く3人だった

「む・・・・・?」
二人の少女をハイドラたちに輸送し終え、拠点へ戻ろうとした真・龍王機もまた、R−1の念に反応した
(この力・・・『サイコドライバー』によるものですねぇ・・・まだ一片ではありますが)
真・龍王機はクスクスと笑い始めた
(まさかこの学園にいるとは・・・!ご都合主義にもほどがありますねぇ)
(我々の計画にも必要な素材・・・だがそのサイコドライバーが誰なのかも解りませんしねぇ・・・)
歩を進めながらやや悩み、そして一つの言葉が浮かんだ
――――『マリオネットメサイア計画』
(なるほど・・・・通りでオレアナがただの少年のクローンを造り上げたのですね)
(彼女の造った少年はいわゆる擬似サイコドライバーな訳ですね・・・考えましたねぇ)
(はて・・・これをハイドラ君たちへ伝えるべきか・・・サイコドライバーの正体は判明しましたが)
(サイコドライバーの真の力を解放すればいくら彼等とて無事ではすまないはず・・・)
ついに足を止め深く考える真・龍王
(私が思うに、あの念は暴走によるものですねぇ、どうやら今回のサイコドライバーは感情の起伏が激しいみたいだなぁ)
(下手に刺激して覚醒されたらたまったものじゃありませんからねぇ・・・止めておきましょう)
(ただ・・・・捨て駒君が欲を張って捕らえようとしなければいいんですがねぇ・・・)
158それも名無しだ:2006/05/07(日) 23:29:01 ID:DMbE2dBZ
とりあえず投下したのも私だ、最初は>>155の影響でラブ物書こうとしたのだが路線がずれてしまったorz

まず>>153氏、>>155氏が非常にGJなことを羨むのも私だ
>>153氏、勝手に計画にはサイコドライバーが必要とか書いてしまいましたが、なにかまずかったでしょうか?
まずかったなら>>156-157を破棄したいと思いますので、問題があったなら遠慮せずに言ってください
あとカイはSRSのT−LINK&トロニウムエンジン搭載のR−1、ですよね?なんか自信ないのも私だ

とりあえず前出てきたキャラの設定とサイコドライバーについての説明

ヴァルシオーネ(>>112より)
高等部1年、女性
アルブレードのクラスメイトにして親友。アルブレードの事をアルブレと呼んでいる
かなりの噂好きでどんな噂にもすぐ食いつく、おかげで意外と嫌われている
昔は極度のブラコンだったが兄が死に、最近はよく落ち込む

リック・ディアス(>>130
裏組織『カラバ』所属、37歳男性
百式のいたカラバの一員だったが百式がアストラナガンに壊滅させられたのを理由に追われた百式の後釜に付いた男
血の気が多く、人を切りたいがために裏にいるようなもの
格闘戦を好むが隙だらけ、ディジェのサポートがなければロクに戦えない

ディジェ(>>130
カラバ所属、45歳男性
カラバの一員で百式が首領だった頃から参謀長で非常に頭が切れる
冷静沈着で常に先を見て行動をする。また自分より弱いリックディアスが首領なことに不満を持っている
射撃戦、格闘戦共に優れており、頭がよく回るのでかなりの実力者

サイコドライバー
神と同等の力を持つ念動力者のことである。念動、精神感応などといった能力が非常に高い
この力を持つものは神にも悪魔にでもなれると言われ、代表的なものとして次元を切り裂く能力などが上げられる
しかし、その異常なまでの力のせいか、この力を持つものは殆どいない

サイコドライバーの設定はほぼ憶えてない、スパロボと違うところあるかも
ではこれから寝るのも私だ
159トロニウム・バスターキャノン誕生:2006/05/08(月) 01:04:09 ID:SPDfRzkx
ある日の事だった

「出来ました〜〜♪」
 大学部にある武装開発室(Hi−ν先生専用開発室)で、Hi−ν先生の歓喜の声が響く。
「何が出来たんですか?」
「今まで開発した中での最強の武器ですぅ! サテライトランチャーと同等、もしくはそれ以上の威力を持ってます!」
「なるほど」
 先生はえらく興奮している。変な意味じゃないぞ?
 そして俺は、ようやく当初の疑問を言えることが出来た。
「まぁそれは良いとして…なんで俺が呼ばれてるんですか? まさか、試し撃ちをさせろなんて言いませんよね?」
 俺、ヒュッケバインMk−VLは先生に呼び出しをくらっていた。
「そんな事言うわけ…無いじゃないです…か」
「なんですか? その途切れ途切れに出来る間は?」
「ちょっと、Mk−V君にこれを撃って欲しいんです」
「は?」
 先生はいきなり訳の分からん事を言ってのける。
 だったら自分で撃てばいいじゃん、と思うのは俺だけか?
「何でですか?」
「この銃は、トロニウムを持っていない人じゃないと撃てないからです」
「トロニウム…ですか」
 なるほど確かに、俺にもR−1とか言う奴等同様、トロニウムエンジンが搭載されてる。
「さっ♪ 思いっきりドーンと」
「…わかりました」
 そして俺は銃を手に持ち、外に向けて撃った。

 ここから先は多少省略する。

 先生に言われるがまま銃を手に持つ。
   ↓
 外に向けて撃つ
   ↓
 サテライトキャノン並のビームが出る
   ↓
 校舎は一部崩壊する(怪我人は無し)
   ↓
 校長に怒られる

 そして数時間後。
「…という事で、これ預かってください」
「嫌です」
「成績下げますよ?」
「喜んで」
 そして俺はこの厄介な銃を預かる事にした。
 まぁ、撃たなければいいのだが最後に言いたい。
 教師が脅しかよ、と。
「ちなみに、この銃何て名前なんです?」
「名前ですか? ええっと…『メタルジェノサイダー』なんてどうでしょう?」


はい、訳が分かりません。暗躍ネタ書いてたら電波が…。忘れてください。
が、一応投下するのも俺だ。
160CUSTOS-霊帝の巫女-:2006/05/08(月) 02:47:10 ID:bnIpkKgA
 真・龍王機が出て行ってから、ケレンの帰りをひたすら待っていたカナフとザナヴであったが、将棋で勝てないのにザナブがいい加減嫌気がさしたのか、何時の間にやら将棋がチェスに切り替わっていた。
 さて、盤の上を見ると、黒い駒が白い駒を完全に制圧していた。言うまでも無く、黒い駒がカナフで白い駒がザナヴである。
「……チェックメイトです。これで私の37戦37勝ですが……まだ続けますか?」
「う〜〜〜〜〜〜〜〜〜、ラカちゃん強すぎだよ! もうちょっと手加減プリーズ!!」
 そんな事をのたまいながら両手を差し出す仕草をするザナブに、カナフは普段通りの優しい口調で諭す。
「……ザナブ、手加減されて勝てても嬉しくないでしょう? 大丈夫、少しずつですがちゃんと上手になってますよ」
 その言葉に、ザナブは瞳を輝かせて嬉しがる。
「ホント!? そっか〜、私もちょっとは上手くなってるんだ。よ〜し、もう一戦行ってみよう!」
「ふふふ、いいでしょう。さあ、次も貴女が白で良いですよ」
 二人がそのままチェスを始めようとすると、突然影から一人の女性が出現する。
「帰ったよ。……おやおや、取り込み中だったかな?」
 影から出現したのは、ジュデッカの勧誘へと出向いていたケレンであった。二人は、ケレンの姿を確認すると、始めたばかりのチェスの盤をしまい込んで出迎えの言葉を発する。
「あ、ラケちゃんお帰り!」
「お帰りなさいケレン、どうでしたか?」
 ケレンは跳びついて来るザナヴを適当にあやしながら、カナフの質問に答える。
「相変わらず元気だね、ザナブ。……まあ、霊帝様の予想通りと行った所だね」
 カナフはケレンから返ってきた言葉に小さく肯くと、腕組みをしながら天井を見上げる。
「そうですか。でしたら『計画』に変更は無しという事ですね」
 その言葉に同意するようにケレンはカナフと同じように小さく肯いてみせる。
「そうなるな。ところで真・龍王機殿は何処に?」
「シリュー君なら霊帝様の部屋に寄った後、また出かけたよ」
 ケレンの質問に答えたのは、ケレンにしがみ付いたままで居たザナヴであった。
「ふむ、とすると彼らの手助けか。……ヴァイクラン君も相当梃子摺っている様だな」
「その様ですね。無茶をして厄介な事にならなければ良いのですが……」
 カナフとケレンがそんな事を話し込んでいる間に、ザナブは何時の間にかケレンから離れていた。
「ま、ま、ヴァイやんの事はどうでもいいでしょ? どっちに転んでも『計画』そのものには支障は無いんだしさ」
 ザナブの楽天的というか、何も考えていないような発言に、ケレンは難しい顔をして言葉を返そうとする。
「なら良いんだけど……っ! 今の感覚は!?」
「カルケリアパルスの反応……ですね」
「むー、誰かがサイコドライバー能力を発現しかけたみたい」
 ちなみに、上から順にケレン、カナフ、ザナブの順である。
「この波長は……オレアナの残したデータにあった《C:SRX》のオリジナルの物に近い様ですね」
 カナフの言葉に、ケレンとザナヴは揃って首を縦に振り、肯定の意を伝える。
「ふむ、そうなると、情報を集める必要がでてきたな」
「うーっし、じゃあ私の眷属で情報集めてみるね」
 その言葉と共に、ザナブの周辺に無数の黄色い光が出現する。ザナブの周辺を踊るように漂っていた光は、一瞬眩く輝いくと次の瞬間には黒色の体毛に黄色いアクセントの入った子猫の姿に変わっていた。
「よ〜〜し、みんな〜、ガンバって情報集めてきてね〜〜!」
『みゃ〜〜〜!!』
 ザナブの声に答える様に、猫達は一声鳴くと再び光の粒子となって学園中に散らばっていった。
「……なあ、前から疑問に思っていたのだけど、お前の眷属は何故子猫なんだ?」
 それを手を振りながら見送ったザナブに、ケレンは常日頃から心底疑問に思っていた質問をする。
「え〜、だって可愛いじゃん」
 その質問に小首を傾げて返答するザナヴ。
「可愛いって……それだけなのか?」
「うん、そうだよ」
 ザナブのあんまりといえばあんまりな発言に、思わずガックリと肩を落とすケレン。その姿を見て、自分が原因とは夢にも思わずに必死に慰めようとするザナブ。そして、そんな二人の様子を微笑みながら見つめるカナフ。
 何だか、殺伐とした?空気が和らいだ様な気がした……。
161それも名無しだ:2006/05/08(月) 02:47:58 ID:bnIpkKgA
深夜にも拘らず果敢に投下したのは私だ。


>>155氏、優しい空気が醸し出されて実にGJ! そしてラブ話をさらりと書ける貴方に乾杯。

>>158氏、まずは、GJ!の言葉を送らさせていただきます。
で、計画の事については『全く問題なし』です。ガンガン進めてください。
ちなみに、ご推察の通り、カイはSRSのT-LINK&トロニウムエンジン搭載のR-1です。

これは補足ですが、カイはもちろんシロも潜在的に強力なサイコドライバー能力を持ち合わせています。
しかし、シロの力は現在ジュデッカ(黒)が持たせている白い十字架のネックレスによって封印されている状態となっています。
余談ですが、カイは自分のサイコドライバー能力をある程度ですがコントロール可能です。

>>159氏、実にGoodな電波です。そういった電波を受信できるのを素直に羨ましく思うのも私だ。


さて、いい加減そろそろジーグたちを動かさなくてはならないなと感じ出しているのも私だ。
162それも名無しだ:2006/05/08(月) 03:34:04 ID:SPDfRzkx
 まだまだ人手に賑わう学園祭。
 そんな中、ハウドラゴンとベルグバウが楽しそうに笑い、たこ焼きを食べながらベンチに座っていた。
「えへへ♪ おいひいね♪」
 ハウドラゴンは満面の笑顔を浮かべ、たこ焼きを美味しそうに食べている。
「そうだね」
 ベルグバウもまた笑顔を浮かべている。
 2人は本当に楽しそうだった。
「…見つけたわよ♪」
 怪しげに楽しそうな口調で2人の耳元で囁く、この女が現れるまでは。
「きゃっ!」
「うわっ!」
 不意に耳元から声が聞こえ、ベンチから立ち驚く2人。
 それを見て、女は楽しそうに微笑んでいる。
 それは、中等部の屋上に居たガンダムLOブースター。
「やっぱり可愛いわぁ」
「あ、あの…どなたですか?」
 ベルグバウは恐る恐る女に問い掛けると、LOはニコッと笑う。
「名乗るほどの者じゃないわ。ただ…」
 LOが何かを言いかけた時、ベルグバウは異変に気付いた。
 隣に居るはずのハウドラゴンが居ない。
 辺りを見渡すと、目の前に居た。
「は、ハウちゃん!」
 ベルグバウは思わず大きな声を上げる。
 ハウドラゴンはいつの間にか、意識を失い、LOの左手に抱き抱えられていた。
「な、なにを…」
「ごめんなさい。私、貴方を捕まえるよう言われてるの。抵抗されると面倒だから」
「ぼ、僕を?」
「そう。本来なら、関わった者の抹殺なのだけれど、特別にこの娘も貴方も私のコレクションとして生かせてあげる」
 LOはニッコリと笑いながら、ビームソードを展開しゆっくりとベルグバウに近付いていく。
 ベルグバウは怯えながら後退りしている。
 辺りを見るも、何故か人一人居ない。
「助けを呼んでも無〜駄♪ この辺り一帯に人避けの結界を張っといたから、誰も来ないわよ」
「そんな…」
「おい、何やってんだよエルオー」
 その時、LOの背後に1人の男が現れる。
「あら、グリープ。どうしたの?」
 それはガンダムグリープだった。
「どうしたじゃねぇよ。ハイドラが帰って来いってよ。学園祭もそろそろ終盤だしな」
「…そうなの。貴方にしてはえらく落ち着いてるわね。まぁいいわ…だけどその前に…」
「…ッ!」
 一瞬だった。
 LOは再びベルグバウの方へと振り向くと同時に、持っていたビームソードをベルグバウの肩に突き刺す。
 ベルグバウはそのまま壁に叩き付けられる。
「あぅ…! ぅ…」
「それで、まだ返事を聞いてないわ。私のモノになるか…ここで死ぬか、選んで?」
「……」
 ベルグバウは黙っていが、しばらくして口を開く。
 その口元に笑みを浮かべて。
163それも名無しだ:2006/05/08(月) 03:35:49 ID:SPDfRzkx
「……フ…どっちも…お断りだ!」
「きゃあ!」
 そしてLOをそのまま蹴り飛ばした。
 LOは数メートル吹き飛ぶが、空中で体勢を直し着地する。
 その表情は驚いているようだが、未だに何処か冷静である。
「…なるほど……貴方が…」
「おいおい、どうなってやがんだ!? この殺気にあの目つき、さっきとは全然違うぞおい!」
 冷静なLOを余所に、グリープは驚愕の表情を浮かべる。
 そんな中、ベルグバウは不気味な笑みを浮かべていた。
「俺が貴様のモノになるだと? フン…死ぬつもりもない、さっさと消えるんだな」
「んだとコラぁ!」
 ベルグバウの挑発に似た言葉に、グリープはビームランスを構え吼えている。
 ベルグバウはそれを見つつ、肩に刺さっているビームソードを抜き取る。
 肩からは血が夥しく出るが、ベルグバウは表情1つ変えず笑い、肩の穴も瞬時に治っていった。
「あらあら、随分な再生力だこと。マシンセルでも使ってるのかしら?」
「貴様等が知る必要は無い。死ね」
 そしてツイン・ラアムライフルをLO達に向けた。
 しかし、LOは怯む事はせず、クスクスを笑っている。
「フフ…忘れたの? 私達にはこの娘が居るのよ?」
 LOは左腕に抱き抱えていたハウドラゴンを見せる。
「お友達ごと殺してもいいのかしら?」
「……」
 ベルグバウは黙っていた。
 しかし、直に笑みを浮かべ口を開く。
「…そんなガキの生死など、俺の知った事ではない。この体させ無事なら俺はそれでいいのでな」
 そしてライフルを閉まって、胸を突き出す。
「ならば…そのガキごと貴様等を消してやろう…。胸部開放!!」
「げっ! やべぇぞエルオー!」
「…確かに…変わってるわね」
「うなれ、ディーン・レヴ!」
 LOが何かを納得し、グリープが思いっきり焦っている中、ベルグバウの突き出された胸からはエネルギー体が収束している。
 それはガンダムを引き下がらせたアキシオン・バスターだった。
「アキシオン・バスター、デッド・エンド…ッ!!」
 その時だった。
 ベルグバウは急に頭を抱え苦しみ始める。
 その異変にLO達も気付き、驚きの表情を浮かべていた。
「ぐっ…ぅうああ……お、おま…え…」
 両手で頭を抱えてしゃがみ込み苦しむベルグバウ。
「しゅじ…んかく……なぜじゃまを…」
「…どうしたんだ?」
「……」
「おまえは…ひっこんで…いろ。…おれに…まかせておけば、勝てるってのが…わからんのか…ぐっ……ぅぅ!」
 いつの間にかアキシオン・バスターは消滅し、ベルグバウはヨロヨロとふらついている。
「ぐうぅぅ…おまえがしんだら…おれは…あぁ…がああああああああぁぁぁぁ!!」
 そして大きな叫びと共に、ベルグバウはその場に倒れこんだ。
 その叫びは、空間をゆがめるほどの力を発している。
 それをLO達は黙って見ていたが、直に不気味な笑顔を浮かべる。
「…クス…どうやら、主人格の子に邪魔されたみたいね」
「主人格? なんじゃそりゃ?」
 クスクス笑っているLOを余所に、グリープは訳が分からない様子。
「別に。ただ、この子はここで始末しておいた方がいいわ、今後の為にも」
「つーことは殺しちまってもいいんだな?」
「えぇ。この子が駄目なら、まだお姉さんのほうが居るし」
「なるほどな、だったら殺すか」
 グリープは嬉しそうにそう言うと、倒れているベルグバウの下まで行きビームランスを突き立てる。
「じゃあな、恨むんならブラックエンジェルを恨んでくれや」
「ごめんなさいね」
 そして、グリープがビームランスを突き刺そうとしたその時だった。
164それも名無しだ:2006/05/08(月) 03:37:04 ID:SPDfRzkx
「そうはさせない…」
「なに…うおっ!」
 何も無い空間が急に光出し、その中から一筋の拳が飛び、グリープの腹を直撃する。
 グリープはそのまま吹き飛び、壁に直撃。
 壁は崩れ、砂埃が舞う。
「……」
「貴方は…」
 その光景を見ても、LOは顔色1つ変えない。
 光の中から出てきたのは1人の男。
 その容姿はどこかハウドラゴンに似ている。
「…貴様等なら知っているはずだ。それと…彼女は返してもらう」
「え? あ…」
 男は静かに口を開き、LOを睨みながら言う。
 LOは自分の腕を見てみると、さっきまで抱えていたハウドラゴンが居ない事に気付いた。
 ハウドラゴンは、男の腕に抱き抱えられていた。
「いつの間に…」
「……」
「…流石…あの伝説の1人と言うべきですか…。それにしても生きておられたのですね? データでは死亡と記されていましたのに、ね? グレートゼオライマーおじさま」
「……」
 男、グレートゼオライマーは黙っていた。
 そんな中、LOの背後の壁の瓦礫からグリープが出てくる。
 その表情は怒りで支配されていた。
「くぅ……てめぇ…生きてやがったのか…」
「…」
 グリープはグレートゼオライマーを睨みつけ、ビームランスを突き立てる。
 グレートゼオライマーは静かに黙っているが、その瞳は明らかに怒りが感じられた。
「へっ、丁度いいぜ。あのエピオンの事でムカついてたんだ。てめぇを殺して晴らさせてもらうとしよう」
「…フッ…できるのなら、な」
「試してみるか!? このロートル野郎がぁぁ!」
「血の気の多いわね。ま、これも任務だから恨まないで下さいね、おじさま?」
 そしてビームソードを展開するLO。
 2人はそのままグレートゼオライマーに突っ込んで行く。
「…次元連結システム展開」
 グレートゼオライマーがそう呟くと、胸の球体が光り出し、バリアのような壁を形成した。
 その壁は、2人の攻撃を全く寄せ付けないほどだ。
「ぐっ…な、なんだ!?」
「あらら」
「…転移…」
 そして球体がさらに光だし、そのままグレートゼオライマーは2人を上空へと転移する。
「……塵1つ残さず…消え失せろぉ!」
 そう叫ぶと同時に、両手の球体も眩く光る。
 そして両手を前に出すと、胸の球体から『烈』の文字が浮かび、両腕をぶつけ合う。
「ぐっ…ぐがああああぁぁぁ!!」
「…ッ!」
 その瞬間、グレートゼオライマーを中心として、青く大きなエネルギーが爆発した。
 それは、まるで星の一部と削り取るのではないか、と言うぐらいの威力。
「…退くわよグリープ。また、厄介なのが増えたわ」
「チッ…くそぉぉぉぉ!」
 その攻撃を、受けながらも無事だったLOとグリープはその場を後にした。
 そしてそれを見ていたグレートゼオライマーはゆっくりと、気絶しているハウドラゴンとベルグバウの下に寄り、二人を抱き抱える。
「ブラックエンジェルの息子…あの力、そしてあの人格は……」
 ベルグバウを見て、そう呟く。
「……ハウドラゴン…すまない」
 そしてハウドラゴンの顔を見るグレートゼオライマー。
 その表情は相変わらず無表情ながら、その瞳は少し悲しみが込められていた。
 そして、グレートゼオライマーは再び眩く輝き、2人を抱き抱えたまま、その場から消えるのだった。
165それも名無しだ:2006/05/08(月) 03:44:16 ID:SPDfRzkx
と、深夜にもかかわらず投下したのは俺だ。
ここで思った…学園祭まだ1日目なんだよなぁ…と。思ったのは俺だ。いや、深い意味は無い……ですよ?
水着…どうしよう。と悩んでいるのも俺だ。
皆様実にGJ!!俺も控え室ネタ考えようかな…。
いい加減寝る。ついでにageる。
166俺は彼女のために、私は彼のために:2006/05/08(月) 11:45:44 ID:FOqx8rym
どうして?携帯がつながらない。
不安。恐怖。孤独。焦躁。
やっぱり彼は、もう…
考えたくない、最悪のケース。
死んだ。いや、違う。そんなことはない。
彼は死んだ。もう会えない。私は、またひとり…
「いやぁぁああっ!!」
打ち消し切れない負の感情が、私を叩きのめす。
目の前が、真っ暗になった。

俺は、目を開けた。
おかしい、俺は死んだはずだ。
背中はまだ痛む。攻撃が外れたということはなさそうだ。
なら、なぜ、あの威力の攻撃を受けてまだ生きているのか?
背中に手をやる。多少の流血。それと…折れたチェーンライフル。
俺は理解した。エア、お前が俺を…守ってくれたんだな。
立ち上がる。そして歩き出す。帰るべき場所へ、彼女の元へ。

私は夢を見た。
リーオー君と一緒に暮らす夢。
同じベッドで寝て、同じ時間に起きる。
左の薬指には指輪。豪華じゃないけど、おそろいの指輪。
私は朝ご飯を作る。彼は新聞を読んでる。
作ったご飯を一緒に食べる。テレビの天気予報に目をやる。晴れるそうだ。
でも彼は時間になると出かけてしまう。
お願い、行かないで、ひとりにしないで…

いや〜、失敗した。
この文化祭の人込みの中エアをさがすのは厳しい。携帯はドートレスに壊されたし…
どっかで待ち合わせとかしとけばよかったな。
「兄ちゃ〜ん!」
トラゴスか?それにしてもよく俺を見つけたな、あいつ。
トラゴス「兄ちゃん、大変だ!エア姉ちゃんが倒れたんだ!」
リーオー「なんだと!?どこにいる!?」
トラゴス「保健室にいるよ。すごくうなされてたけど…」
リーオー「わかった!」
傷が痛むなんて言ってられないな。エアの容態が心配だ。
俺は保健室へと走った。

167俺は彼女のために、私は彼のために:2006/05/08(月) 11:47:38 ID:FOqx8rym
「リーオー君、リーオー君…」
保健の先生はいない。
保健室で俺が見たものは、うなされながらも俺の名前を呼び続けるエアの姿。
苦痛に歪む顔。顔色も悪い。
こんな状態になってでも、俺のことを呼び続けている。
今、わかった。知ってたけど再確認。
俺は、ずっとエアと生きていく…
「エア、大丈夫か?俺なら、ここにいるぞ…」
エアの手を握る。俺のより小さくて細い手を。

私は、目を醒ました。
エアリーズ「…ここは、どこ?」
リーオー「保健室だ。エア、気がついたのか」
エアリーズ「…リーオー君?リーオー君だよね?」
リーオー「いかにもそうだが…ってうわっ!」
堪え切れなくなって、私は彼に抱きついた。
エアリーズ「夢じゃないよね?幽霊じゃないよね?」
リーオー「だから、勝手に殺すな。それと、痛いから放してくれ」
背中にまわした手が血で滲んでいた。
エアリーズ「ご、ごめん!…ここ保健室なんでしょ、今から手当てするね」
リーオー「すまない、助かる」

リーオー「悪い、チェーンライフル壊しちまった」
包帯を巻いてくれているエアに、まずは謝る。
エアリーズ「ううん、気にしないでいいよ。私は、リーオー君が帰って来てくれただけでも嬉しいから…」
リーオー「そうか…心配させちゃったな」
エアリーズ「…うん。」
包帯は巻き終わったようだ。俺はエアの方に向き直る。
リーオー「俺、もうこの仕事やめるよ」
エアリーズ「えっ?」
リーオー「卒業したら、どっか遠いところで2人で暮らそう。これ以上お前を心配させるわけにもいかないからさ」
エアリーズ「…えっ?」
リーオー「駄目かな?」
エアリーズ「…駄目じゃないよ、リーオー君。ずっと、一緒だよ?」
俺とエアはキスをして、2人でベッドに倒れ込んだ…・


ドートレス「お〜い、先生、手当てしてくれ〜…ん、こりゃまずい時間に来ちまったな。服も脱いであるし…それにしても、幸せそうな寝顔だこと」
ドートレスは、保健室のドアに貼り紙をして出て行った。
「しばらく保健室を閉鎖します」


3年後。
同じベッドで寝て、同じ時間に起きる。
左の薬指には指輪。豪華じゃないけど、おそろいの指輪。
私は朝ご飯を作る。彼は新聞を読んでる。
作ったご飯を一緒に食べる。テレビの天気予報に目をやる。晴れるそうだ。
「もうこんな時間か。じゃ、行ってきます」
「行ってらっしゃい、気をつけてね」


個人ストーリー・リーオー編〜量産機の心 完
168それも名無しだ:2006/05/08(月) 12:59:39 ID:FOqx8rym
リーオー編、完結です。容量使いまくってすいません、読んでくれた人ありがとう。
エアリーズの依存症がひどくなってます。当初はここまではしないつもりだったのですが。
ちなみにこの2人、卒業式までは学校にいますので使いたい方はどうぞお使い下さい。
皆様GJです。三次審査にマリオネットメサイア計画、大規模な企画がたくさんあってこれからが楽しみです。

設定投下
トラゴス…中等部1年。リーオーの弟。一人称は僕。スピードよりもパワーを重視した身体能力&体形。兄の交際のことは知っていて、エアリーズとも顔見知り。
169それも名無しだ:2006/05/08(月) 17:22:36 ID:4Vd8EVnp
暗躍のまとめ的なのが欲しい今日この頃
170刻をこえて、思い出:2006/05/08(月) 21:34:10 ID:h4p69EQa
「じゃあ、お兄ちゃん」
玄関で靴を履き終えたゼータは、くるりと振り向いた。
「おかずは冷蔵庫にあるから温めて食べてね」
「了解だ」
大型連休の初日、クラスメイトと一緒に旅行に行くゼータは、なぜか浮かない表情で、見送る兄を見つめた。
「本当にいいの?留守番頼んじゃって・・・」
「ああ、どうせどこにも行かないしな」
「でも、せっかくの連休なんだよ?」
細い眉を少しよせる、自分だけ連休を楽しむのを気にしている様だ。
「テーマパークは子供でパンク寸前、映画館も同様、おまけに交通機関は人間貯蔵庫だ、こんな時は家でのんびりしているのが一番賢い」
そう言ってダブルゼータは妹の頭をわしわしと撫でた、アルファベットのZのような形をした髪留めが右手にさわる。
「おじさんみたいな考え方だよ、それって・・・」
「お前もいずれ解るさ、俺が正しかったことを」
「わかりたくないなぁ」
ぽん、ゼータの肩にダブルゼータの手が乗る。
「俺のことは心配するな、思いっきり楽しんでくるんだぞ?」
「・・・うん!」
走り去っていくゼータの背中を見送りながら、ダブルゼータはふう、と安堵の息をつく。
「久しぶりに読書三昧といくか・・・」
が、そんな考えは一本の電話で消し飛んだ。
「おそ〜〜い!何分待たすのよ!電話がなったらすぐにとる!!」
「どうせ寂しい連休を過ごそうとしてたんでしょう?ふっふ〜ん、図星ね?安心なさい!哀れな一般人に愛の手を差し伸べてあげるわ!」
「なによ・・・なんなのよ!気に食わないっての!?せっかくの人の好意をそんなぞんざいにあつかうわけっ!?」
「もういいわよ!なによっ!ダブルゼータの癖にっ!!ばかばかば〜か!」
「そう・・・?そ・そんなに言うなら許してやらないことも無いわよ?」
「ご、誤解しないでよね!アンタのためじゃないんだからっ!」
チン・・・、電話を切るとダブルゼータは、はぁ、とため息をついた。どうやらこの連休は例年を軽く上回るスリルとハプニングに満ちているようだ。


171それも名無しだ:2006/05/08(月) 21:38:31 ID:h4p69EQa
まずは皆様GJの嵐です!!
えーと、一年前ぐらいのGWの様子です
電話の主はキュベレイお嬢です(ここに書かなきゃ解らんっつーの)
172それも名無しだ:2006/05/09(火) 01:16:27 ID:G7ReNRgL
「あらあら、あの子…また失敗したのね」
 学園のとある一角。
 そこに、水晶をを手に持って何かを言っている1人の女が居た。
「あの忍者君も、そろそろ…」
「ここに居ましたか」
 女が何かを言いかけたとき、女の背後から1人の少年が現れる。
「あらハイドラ君。どうしたの?」
「ハーディアスさんこそ、こんな所に居たんですか? 少し捜しちゃいました」
「あらあら、ごめんなさい」
 女、ハーディアスは水晶を見ながらハイドラに謝っている。
 しかし、その口調には反省の色はまったく感じられない。
「いいんですよ。元々は別々の組織ですし」
「あらまぁ、優しいのね」
「…それより、何を見ていたんですか?」
 そんな時、ハイドラは不意にハーディアスに問い掛ける。
「それがね、あの忍の坊やの事見てたの」
「あぁ、あのストライクフリーダムさんにやられてしまった人ですか…。アレグリアス…とか言いましたっけ?」
 ハーディアスがため息を1つ吐き言うと、ハイドラも思い出したように言う。
「ごめんなさいね。余計な手間をかけさせてしまって」
「彼に関しても気にしてませんよ。彼は貴女の物ですし」
「最近、あの坊や失敗ばかりなのよ。そろそろ廃棄するべきかしら…」
 ハーディアスは再びため息を吐く。
 それをハイドラはにっこりと笑って聞いていた。
「そうですね。使えない道具なんて、いつまでも持っていても仕方ないと思います。なんなら僕達が始末しますけど?」
 ハイドラは妖しい笑みを浮かべて、ハーディアスにそう告げる。
「そうねぇ……あ」
 ハーディアスも納得の面持ちだったが、何かを閃いたように笑みを浮かべた。
「気持ちはありがたいけど、坊やの不始末は私の不始末。私が始末するわ。いい事も思いついたし…」
「いい事ですか?」
 ハーディアスは、まるで新しいイタズラを思いついた子供のように笑っている。
「そっ。私達の手を汚さずに、絶望的に死なせてあげるのよ」
「それは、なかなか面白そうですね。さすが、悪霊将軍ですね」
「照れちゃうからやめて。あ、お菓子あげようか?」
 ハイドラのお伊達に、少し照れてる様子のハーディアス。
 そして、何処からともなく骸骨型のチョコを取り出し、ハイドラに差し出す。
「あ、いただきます」
 それをハイドラは受け取った。
「さてと…私はもう一仕事してこようかな」
 チョコを渡すと、ハーディアスは持っていた水晶を片手で砕き、その場に立った。
「あら? 何処かに行くんですか?」
「えぇ、まぁ。ちょっとミスコンの会場までね。あそこには黒天使さんの娘さんが居るのでしょう?」
「あ、なるほど、彼女に用事があるんですか」
「えぇ、弟さんは警戒しなきゃいけないようだし…。なにより、あの娘には闇を感じるのよ」
 ハーディアスはそう言うと、再び妖しい笑みを浮かべている。
「そうですか。なら、ハーディアスさんに彼女はお任せします。僕もあそこには少し用事があるので」
 ハイドラもまた、笑ってハーディアスに告げる。
「なら、一緒に行きましょうか。…その前に、ダンテ?」
「お呼びでしょうか」
 ハーディアスが誰かを呼ぶと、ハーディアスの背後に無表情な1人の男が現れる。
「あの忍の坊やの、妹さんを監視しなさい」
「…御意」
 ダンテと言う男はそう言うと、そのまま闇に消えていった。
「では、行きましょうか?」
「はい」
 そしてハーディアスは少しハイドラを抱くと、ダンテ同様闇に消えていった。
 その場に、不気味に砕けた水晶を残して。
 そして、その水晶の中には、楽しそうに笑っているソレアレスの姿があった。


設定等は明日(実質今日)の夜辺りにでもまとめて投下する予定です。
173それも名無しだ:2006/05/09(火) 02:53:48 ID:hy99Nc7C
ハーディアスを先に使われて思わず( ノ∀`)アチャー な感じになってしまったのは私だ。
と言う事で、電波の導きの元に残りの七大将軍のネタを投下したいのですが。
と言うよりも、出来ればそちらのハーディアスと何らかのつながり付けたいのですが、許可願えませんでありましょうか。

>>165氏、グレゼオの強さに圧倒されつつGJ!の言葉を送ります。
>>168氏、綺麗に纏まって実にGJ!&簡潔お疲れ様です。
>>171氏、キュベレイお嬢、実にツンデレ。そしてGJ!です。
>>172氏、改めて言わせていただきます、GJです、実にGJです。

今現在のアカツキとシャアザクの状況がさっぱり分からないので、筆が一向に進まないのも私だ。
そういう事なので、出来れば教えていただければありがたいです。
174数多なる霊の王、そして『器』の存在:2006/05/09(火) 03:18:33 ID:lPaMe4ro
流れの断つ剣とは我のことなり

「・・・・霊帝」
『・・・・・・・・・龍か』
ここは霊帝の瞑想の間。普段はクストースのいずれかの声紋、または許可書を必要とされる場所
「すみませんねぇ、急ぎの用事だったのでハッキングしておきました」
『・・・・・貴公でもロックを解除できるようにしたのだがな・・・』
「・・・・・それを早く言ってください」
真・龍王はスピーカーのような音の声を聞く、この声こそ真・龍王たちの主、霊帝である
『で、急ぎの用件とは・・・・聞くまでも無いがな』
鼻で微妙に笑う霊帝、いわゆる『皆まで言うな』というやつであろうか
「えぇ・・・・御察しの通りサイコドライバーです」
『やはりか・・・・・して?我が『器』としてはいかに?』
「上玉です、いえ、上玉なんてものではありません」
霊帝は軽くほぅ・・・といった
「ここからでは精神感応の高くない三人娘では気づいてないようですが、あの力は・・・・」
「あの力は・・・・・ガンエデンや貴方を越えるほどの念動です」
『我やナシム、ゲベルよりも強力な・・・念だと・・・・・真か?』
あの霊帝の声にやや動揺が伺える、それも無理は無い
事実、2人のガンエデンや霊帝を上回る念など存在するはずが無い
現段階、最も神に近い力をもつこの三人の力を超える・・・つまりそれは『神そのものの力』である
「事実です、オレアナが造った紛い物や、ジュデッカの出来損ないとは桁が違います」
『・・・・・・・・・・・・・・』
しばらく黙り込む霊帝、しばらくして口を開く
『・・・・・・・・どう出る?』
「しばらくは様子を窺います、がぁ・・・・期を伺い、隙あらば体ごと・・・というのが私の計算です」
『了解した』
「最悪念さえ残っていればいいので四肢を切断し、意識をなくせば『器』としては使えませんが、念は奪い取れます」
『それはあくまで最終手段だ、出来れば器ごと回収したいのだが』
「努力はします。ですが今回の力は異常ですからねぇ・・・逆に僕が返り討ちにあったらたまったものじゃありませんよ」
『それもその通りだな』
その後10分ほど『器』を捕らえる算段を討論していた
しばらくして・・・・
『・・・・行くのか』
立ち上がる真・龍王に一言放つ霊帝
「いえ、ただ三人娘が気になりましてねぇ・・・しばらく彼女達と縁談でも・・・っと」
悪戯をする子供のような笑顔を浮かべる真・龍王
『そうか・・・・龍よ』
「なんです?」
真・龍王を少し引き止める霊帝
『一つ・・・聞かせて貰おうか』
「答えられる範囲なら」
すこしやれやれといった表情で振り返る真・龍王
『なぜ・・・我らと手を組む、なぜ我らと行動を共にする』
今までいくつもの組織を騙し、裏切ってきた真・龍王機がなぜ一つの組織にいるのかがわからなかった
「霊帝、私は一度誓った忠誠は絶対守る主義でしてねぇ、今回貴方と交わした忠誠は本物なのです」
「あ、それに・・・クストースの三人娘にもからかい我意がありますし、その点では好意に値しますよ」
『好意・・・?』
そのまま後ろへ歩き始めた真・龍王、そしてすこしつぶやいた
「好き・・・・ってことですよ、どう取るかは貴方次第ですがね」
そう言い放ち部屋を後にする真・龍王。そして霊帝は再び瞑想を始めた
175それも名無しだ:2006/05/09(火) 03:38:46 ID:lPaMe4ro
ファフナー見ながらまったりやってたらこんな時間になってしまったのも私だ

まず皆様まとめてGJ!です、というのも私だ

>>169
暗躍の簡単なまとめ
霊帝の命令で真・龍王機がヴァイクランに依頼。更にヴァイクランがハイドラの組織、カラバ、フリーの暗殺者などを雇う
依頼内容はブラックエンジェルことアストラナガン、裏組織クラインのトップ二人、元カラバ首領百式、ならびに関係者の抹殺
掃除屋ジャブローのガンダムの捕獲、または殺害が表の依頼
しかし裏では、ヴァイクランとは別に、全てが終わった後ヴァイクランの抹殺、サイコドライバーの捕獲、それを阻むものの抹殺をハイドラの組織に依頼した
なおこの任務の阻止のためにクライン、ビルドベース等といった大物組織や、ビルトシュバインやグレートゼオライマーなどの元裏の人間なども動いている

・・・大まかにこんな感じです、参考程度に

>>173
アカツキとシャアザクは現在確かジーグたちが奪って、真・龍王が奪取してだから・・・
二人は現段階、ハイドラのところにいるはずです、たぶん、と自信なさげなのは私だ

クストース三人衆の創造主へ
霊帝の案はもともとそちらからいただいたものなので、性別や詳しい設定はそちらに任せますが、よろしいでしょうか?
あと>>174の最後の好きの取り方はそちらのほうで自由に決めちゃってください。実際エヴァのカヲルが頭に浮かんで、言わせたかっただけですので

眠い・・・明日学校なのに何時まで起きてるんだ・・・と思いつつも寝れないのは私だ
176二次審査・ベルゼルート:2006/05/09(火) 11:29:29 ID:4y/SYb+T
「おっせぇんだよ何時まで待たせんだごるぁ!!」
「そうだそうだ!代理の司会なんかちゃっちゃと決めて早くベルゼルートちゃんを出しやがれ!」

その時、ミスコン会場は喧騒に包まれていた、なんでも先程まで司会をやっていたグフイグナイテッドが会場裏で血を流して倒れていたため、代わりの司会を決めるのに時間を要していたのだ。そんな中・・・

クストウェル「え、えっと〜、あにぃ・・・?」
ソウルガンナー「せ、先輩?」
グランティード「・・・・・・っ!」

他の観客とは別の意味で苛立っている男が一人いた、グランティードである。
そりゃそうだ、自分の大事な妹が悪友の奸計によって今正に見せ物にされそうになっているのである、その苛立ちは精神エネルギー――オルゴン――が粒子レベルで具現化してしまうほどであった。
クスト「お、落ち着きなよあにぃ、なにもベルねぇがあんなにスゴい格好になるって決まったわけじゃないんだからさぁ・・・」
ガンナー「そうですよ先輩、心配なのは分かりますけど・・・」
グラン「・・・わかった」
ガンナー「先輩・・・?」
グラン「ここにいる奴ら全滅だ・・・バシレウゥゥゥ・・・」
ズィー=ガディン「はいはい、なに磁石っぽい電波受信してんのかなぁこのバカ息子は?」

がすっ

グラン「うぐ・・・ぅ・・・」
ガンナー「先輩?・・・せんぱぁ〜い、しっかりしてくださぁ〜い!?」
ズィー「ったく、こんな可愛い彼女がいんのにまだ妹離れできないんだから、うちのバカ息子は・・・っ」
クスト「まぁ、自業自得だよね・・・」
177それも名無しだ:2006/05/09(火) 12:31:48 ID:4y/SYb+T
ジガンスクゥード「いよぉ待たせたなぁテメェら」
ヒュッケMkU「ほんとにごめんねぅ〜、でも待たせた分はしっかり埋め合わせしてあげるから♪」

ほどなくして「司会代理」と書かれた名札を付けたジガンと共にヒュッケMk‐Uが顔を出した。

「おいジガンスクゥード、ベルゼルートちゃんはいったいどんなコスチュームなんだよ?」
「まさか最後の最後でネタに走るなんてオチはないよな!?」
ジガン「そのあたりは無問題だ、なんたってこねオレ様ちゃんが見繕ったんだぜ?」
ヒュッケ「まだ三次審査も残ってるんだから、興奮しすぎてぶっ倒れないでねぇ〜?」
『オォォォォォォォォォォォオッ!!』

クスト「なんか、スゴいことになっちゃってるね・・・」
ガンナー「う、うん・・・」
ジガン「そんじゃあさっそくおいでになっていただきましょうか?高等部一年、フューリーが姫君ベルゼルートちゃんどぞーっ!!」
そして全ての照明が消され、会場を暗闇が包んだ―――。


・・・と、ここまで書いといて今から仕事なのはオレです、寸止めで申し訳ない、仕事終わったら続き投下します。
そして中三キャラネタも早く投下しないとなぁ、あとズィー=ガディンも少しは暗躍しとかないと、というかドートレス殺しちゃってるような?なんとかしないと・・・

最後に皆様がたGJ!!武闘大会はミスコンと暗躍関係終わってから再開でしょうか?
178それも名無しだ:2006/05/09(火) 12:32:57 ID:G7ReNRgL
>>156にちょっと便乗するのも俺だ
>>173OKです。ドンドンつなげちゃって下され。と言うのも俺だ。
そして、今日の夜辺りにでも投下するネタの前フリを投下するのも俺だ。↓

「っ!」
 シュヴァリアーがブランの控え室に行って数分後、何処かで何か強い力を感じた。
 それによってなのか、胸が締め付けられるように痛くなり、俺は胸を押さえた。
「……なんだ…?」
「どうかしましたか? ご主人様」
「…いや…」
 俺の異変に感じたのか、隣に居るAMボクサーが心配そうに尋ねてくる。
「何か…念動力のようなモノが。俺の中のトロニウムが…反応した」
「トロニウムに念動力…ですか?」
「あぁ…俺にもT-LINKシステムやトロニウムエンジンがあるからな…。念動力も感じ取るくらいならできる」
 しかし、今感じたのは今までで一番高い念だった。
 誰のかは特定できないが、場所はミスコンの控え室から出ていた。
「……行くぞボクサー」
「へ? 何処にです?」
 不意にシュヴァリアー達やR−GUN、Hi−ν先生達が心配になってきた。
 それに、さっきから何だか嫌な予感がしている。
 胸の痛みも消えた俺は、はてな顔のボクサーを引き連れ、ミスコンの控え室に向かった。
179リーオーの人:2006/05/09(火) 15:57:06 ID:vvceMXEs
>>177
ドートレスは死んでないです。リーオー達の後に保健室に来ています。
180それも名無しだ:2006/05/09(火) 16:21:57 ID:lPaMe4ro
>>179で思い出した、今暗躍関係でアストラがあちらこちらを飛んでる→保健室に人がいない(カップルが一組寝てるが)
・・・・怪我した人たちはどこへいけばいいんだ?ww

これから>>157の続きみたいなのを書こうと思ったが
>>178を見る限りR−1やR−GUN達が出てくる可能性が無いとも言い切れないので、今は保留して置きます
181それも名無しだ:2006/05/09(火) 23:08:46 ID:G7ReNRgL
>>178の続き ちょっと長い
 
控え室館内

「ここか…」
 ミスコンの控え室に着いた。
 即席で造ったとはいえ、内装はかなりのもので、かなり広く出場者別に部屋割りされており、ちょっとしたホテルのようだ。
「……」
 辺りを見渡す…特に異常は無いようだ。
 ―さっきの念は、何だったんだ?
 そう思えるほど、室内は静かだった。
「ローズ姉さん! いい加減によせ!」
「今更ブランさんに講義したってしょうがないよぉ〜!」
「お放しなさい! わたくしはどーーしても納得いきませんわ!」
「……」
 若干例外は居るようだけど。
「ご主人様、シュヴァリアー様達の所に行かなくてもよろしんですかぁ?」
「ん、あぁ…」
 辺りをぼーっと見渡していた時、後ろに居たボクサーが俺の前に出て問い掛ける。
「別にいいよ。異常も無いようだし、あいつ等の邪魔をしたくないし」
 どうせ、控え室でいちゃついてるに決まっている。
 俺も人の事は言えないが、カップルの邪魔をするほど悪い趣味も持ち合わせていない。
 なにより、もうすぐ俺のクラスでやっている休憩所の当番の交代の時間だ。
 本当はシュヴァリアーが当番だったが、明日の俺の番を代わってやるという条件で今日俺がやることになった。
「じゃ、行くか」
「はいです〜」
 ボクサーにそう言うと、俺達は後ろを振り向く。
「ん?」
 そこには1人の少年が立っていた。
「どうしたんだ? 迷子か?」
「…いえ」
 その少年に話しかけてみると、少年はニッコリと笑う。
 ―なんだ? あの笑いは…。
 しかし、その笑顔は何か不気味なものを感じる。
「僕ぅ? だめですよこんな所に来ては…」
「あ、ボクサー」
 そんな俺の疑問を感じることなく、ボクサーは少年に近寄っていく。
 俺はボクサーの腕を掴み、それを止める。
「ちょっと待て」
「どうしたんですかご主人様?」
「いや…」
 引き止められたボクサーは、更にはてな顔。
 そして少年は、妙な笑みを浮かべながら口を開く。
「貴方…ヒュッケバインMk−VLさんですか?」
「ん? あぁそうだが?」
「ビルトシュバインさんの義理の息子さんでよろしいですね?」
「あ、あぁ」
 ―なんでコイツがそんな事を…。
 不審に思いながらも、少年の質問に答える。
 それを聞いた少年は、相変わらずニコニコ笑っていた。
「そうですか…」
「それがどうし…」
「でしたら、死んでください」
「はぁ?」
 そしていきなりとんでもない事を言ってのけた。
 しかし、母さんに鍛えられたせいかなんとなく気配とかでわかる。
 コイツは本気で殺す気だ、と。
182それも名無しだ:2006/05/09(火) 23:12:37 ID:G7ReNRgL
「…何故俺が死ななきゃならん?」
「そーですそーです。ご主人様は確かにちょっとエッチですけど、とてもいい人です」
「おい」
 そこに、空気を全く読んでいないボクサーがで少年に言い放つ。。
 つーか、俺って普段そんな目で…。
「理由は簡単です。貴方がビルトシュバインさんの息子さんだからですよ」
「母さんの?」
「それともう1つ。僕は直接的には関係ないですけど、『試作壱号体』とも深く関わっているようですので」
「試作…壱号体?」
 少年の口から聞きなれない言葉を耳にする。
「何のことだそれは?」
「貴方に分かるように言えば…貴方の最も大切な人ですよ」
「…なに?」
 俺の最も大切な人…それは…。
183それも名無しだ:2006/05/09(火) 23:13:50 ID:G7ReNRgL
「トロンベ…か?」
「あぁ、確かそんな名前でした。まぁ、もうどうでもいい事ですけど」
 少年は笑い言い放つ。
 俺は少年の言った『どうでもいい』という言葉が引っかかった。
「どうでもいい? どういう事だ? トロンベに何をした」
 正直、この場でこのガキをぶっ飛ばしてやりたいが、俺は爆発しそうな感情を抑え、冷静を装って少年に問う。
 しかし、少年は相変わらずの笑顔で、怯む事も無い。
「だって、死んだ人間の事なんてどうでもいいじゃないですか?」
「ッ!!」
 その時、全身に何かが撃たれたみたいに激痛が走った。
 ―死んだ…トロンベが?
「……」
「あの〜? それってどういう事ですか? どっきり?」
「失敗作は廃棄する。当然でしょう?」
 そして少年がそう言い放った時、俺の中で何かが弾けるイメージがあった。
「貴様ぁぁーー!!」
 ボクサーを無理矢理AMフォームにさせ、ボクサーと合体。
 俺はそのまま、目の前の少年に突っ込んで行き、ガイストナックルを放った。
「あらら」
 少年はそれを簡単に避ける。
 ガイストナックルは、少年の背後の壁に当たり、壁は砕け大きな騒音が鳴り響く。
『ご主人様!? ど、どーしたんですかぁ?』
「……」
「凄い威力ですね…流石あの伝説の1人の息子さんだ」
「…もう一度聞く、トロンベに何をした? ガンナーはどうした?」
 埃が舞う中、俺は奴を睨みつけながら問う、俺の中で必死に感情を抑えながら。
「ガンナー? あぁ、実験体と一緒に居たあのメイドですか…」
 奴は何かを思い出したかのような仕草を取る。
『ガンナー? ガンナーに何かあったのですか!?』
「……」
 俺の問いに、やっとボクサーも空気を読んだようだ。
184それも名無しだ:2006/05/09(火) 23:14:49 ID:G7ReNRgL
「あのメイドさんでしたら、抵抗したので一緒に殺しましたけど?」
「な…に!」
『え? し、しん…だ?』
 奴は笑って言い放つ。
 俺とボクサーはショックを隠せないで居た。
『そんな…がん…なー……うそ…』
「……」
『う…そです…そんな…がんなぁ……がん…なぁ…』
 ボクサーは涙こそAMフォームなので流せないが、その口調は泣いていた。
「…貴様……貴様は…」
「はい?」
「うおおおおおーー!」
 俺の中で、更に何かが弾ける。
 俺の頭の中は真っ白になっていた。
 ―こいつは…こいつだけは…!
 ただ、それだけが頭の中を駆け巡り、俺は奴に突っ込もうとする。
「ッ! 体がっ…!」
 しかし、体が動かない。
 それはボクサーが既に動ける状態ではなかった為だ。
『がんなぁ…がんなぁ……』
「ボクサーっ!」
 ボクサーはガンナーの名前を言い続け泣き続けている。
「…安心してください。貴方方も彼女達と同じ所に連れて行ってあげますよ」
 奴はそう言うと、一丁の銃を取る。
「サテライト…ランチャーだと」
 それはHi−ν先生が開発、ヴァサーゴと言う娘達が持っているはずのサテライトランチャーだった。
 冗談じゃない、あんなのまともに受けたら怪我どころじゃすまない。
「…っ…」
「では、さようなら」
 どうやらマイクロウェーブを既に受けているらしく、ランチャーの銃口からエネルギーが収束されているのが分かる。
「動け…動け」
 俺は体を動かそうとするが、ボクサーはただ泣いている為、体は動かない。
 分離しても、その場にはボクサーが残ってしまう。
「動け…!」
 もう駄目かと思った。
 しかし、その時だった。
「おりゃーー!」
「っ!」
 奴がランチャーを撃とうとした瞬間、1人の影が奴を蹴り飛ばす。
 奴は少し飛ぶが、空中で体勢を直し着地した。
185それも名無しだ:2006/05/09(火) 23:16:31 ID:G7ReNRgL
「大丈夫だった? Mk−V」
「か、母さん」
 そこに居るのは母さんだった。
 サークルザンバーを展開していつもの笑顔を俺に見せる。
「何鬼みたいな顔してんのよ? せっかくのいい女…じゃなかった男が台無しよ?」
「…」
 母さんはいつもどうりのテンションとノリだったが、どこか違う。
「もう来てしまいましたか…」
 そして奴が言う。
 母さんは奴の方を真剣かつ怒りの表情で見つめていた。
「…やっぱり、うちの息子に手を出したわね」
「母さん…」
 俺は合体を解除し、ボクサーを少し離れた場所に移す。
「…うぅ……がんなー……」
「ボクサー、しっかりしろ」
 ボクサーは依然泣いたまま。
「伝説の1人を相手にするには、僕だけでは無理のようです」
「…逃げるの?」
「戦略的撤退と言ってください」
 少し離れているからよく分からないが、どうやら奴は逃げるようだ。
 それをさせないと言わんばかりに、母さんはショットガンを奴に向ける。
「逃がすと思って?」
「はい、思ってます。では、3日目にまたお会いしましょう…それまでごきげんよう」
 奴がそう言った時、奴の背後から1人の男が現れ、そのまま奴ごと消えていった。
「っ! チッ…逃がしちゃったか」
 母さんは消えたのを見て舌打ちをすると、俺の側まで寄る。
「大丈夫?」
 その口調は、やはり優しいものがあった。
「母さん…トロンベが……ガンナーが」
「…Mk−V」
 気付けば、俺の瞳からは涙が流れていた。
 ―守れなかった…俺は。トロンベを…。
 そう思うと、涙はドンドン溢れてくる。
「…大丈夫よ、ほら」
 それを見ていた母さんは優しい口調で、俺に言う。
 そして物陰から1人の気配を感じた。
「…っ! ガンナー!」
 そこには奴が死んだと言っていたガンナーの姿。
 そしてその腕には、気絶しているようだがトロンベの姿もあった。
「…いき…てたのか」
「そっ、大丈夫。トロンベもガンナーもちゃんと生きてるから」
「そーですよご主人様!」
 ガンナーもいつもどうりの元気な口調で言う。
「ガンナーーーーー!」
 その瞬間、ボクサーはガンナーに飛びついた。
 ガンナーはトロンベを落さない様少しバランスを崩すが、ボクサーはお構い無しに涙を流しながら嬉しそうにガンナーに抱きついてる。
「わ〜ん、がんな〜〜…生きてたんですね〜!」
「ち、ちょっとボクサー…トロンベ様が落ちちゃ…」
「心配しました〜〜! よかったです〜! がんな〜、がんな〜」
「わ、わかった…わかったから少し離れ…」
 ボクサーはガンナーに抱きつき泣きじゃくっているが、当のガンナーは少し迷惑そうだ。
「とにかく、移動するわよ? あんな騒音出しちゃったら誰か来ちゃうから」
「……わかった」
 そして、俺はガンナーからトロンベを受け取り、その場を後にした。
186それも名無しだ:2006/05/09(火) 23:20:13 ID:G7ReNRgL
と、投下したのはいいけど…長いですね。しかも結構グダってしまって…。正直ゴメンと謝るのも俺だ。
この話、まだ少し続きます。投下は明日あたり。というの俺だ。
実はトロンベにはもう1つ秘密があります。と言っておくのも俺だ。
これから設定書くのも俺だ。
187悪党の美学:2006/05/09(火) 23:38:41 ID:hy99Nc7C
 マスターの石破天驚拳で吹き飛ばされた地獄大元帥とデモニカは、ほうほうの体でSRW学園の外れに有る秘密工場に帰還していた。ちなみに、デモニカのボディは回収不能なレベルに破壊されていたので、仕方無しに中枢ユニットだけ取り出して来た次第である。
「ぐがががが、おのれマスターガンダム! 次こそはこの俺の恐ろしさ、思い知らせてやるぞ!!」
「……また失敗したの? ヘル君、このままじゃ帝王様に捨てられちゃうよ?」
 地獄大元帥が、まるで三流の悪役の様な台詞をはいていると、不意に背後から声を掛けられた。
「やかましいわバーダラー! 大体、貴様等七大将軍が手を貸せばこんな事には……」
 バーダラーと呼ばれた女性は、その言葉を聞くと盛大に溜め息を付いて返答する。
「しょうがないっしょ? ハーディアスは向こうの仕事に掛かりっきりだし、アンゴラスとスカラベスはミスコンの方が重要とか言い出すし、ドレイドゥとユリシーザーは大ちゃんに付きっ切りだし、ライガーンはショタ狂いだし」
『最後のは関係ない気がするですぅ』
「あ、起きたんだ。大変だったねデモニカちゃん」
『博士の無茶は今さらですぅ』
「ははっ、確かにそうだね。ねえ、こんなバカチン放って置いて、ボクのところに来ない?」
『博士は私が居ないと何も出来ないですぅ。でも、考えておくですぅ』
「うん、その時はヨロシクね」
「……貴様等、黙って聞いていれば好き勝手な事を言いおって……」
 バーダラーとデモニカのあんまりと言えばあんまりな会話に、怒りを通り越して脱力してしまう地獄大元帥。
「でさ、ここからが本題なんだけど、前に言ってた『アレ』解析できた?」
「フン! あんな物、この俺の手に掛かればチョチョイのチョイだ!!」
 話を切り上げて本題を取り出したバーダラーに、地獄大元帥は自信満々の様子で答える。
「うん、だったら良いんだ。それ、必要になるかも知れないから。準備だけはしといてね」
 その言葉にこれまでとは打って変って真剣な面持ちになる地獄大元帥。
「アレを必要とする事態か……正直考えたくないな」
「ま、そこらへんは帝王様の胸先三寸ってね。じゃ、ボクは帰らせてもらうよ」
『もう帰っちゃうですかぁ?』
「ぼやぼやしてるとあいつ等大ちゃんに何するか分からないからね」
『そうですかぁ、お気をつけてお帰りくださいですぅ』
「うん、じゃあね」
「……貴様等、また俺を除者にしやがって……」
 再び無視される形となった地獄大元帥は、部屋の隅でのの字を書いていた。その風貌で拗ねても不気味なだけだろうと思ったが、あえて何も言わずに立ち去るバーダラーであった。


「さってと、トルーケン、居るんでしょ?」
 秘密工場から出てすぐに、バーダラーはそのままの向きで何者かに呼びかける。すると、バーダラーの背後に緑色のスーツを着た軽薄そうな男が現れる。よく見ると、その男は背中に巨大な斧の様な羽を具えていた。
「あいあい、なんざんしょ」
「ちょっとハーディアスに伝言伝えてきて。『黒十字架の手下が動いてるから気をつけろ』ってね」
「あいあいさー」
 トルーケンが飛び去ったのを見届けると、バーダラーはポツリと呟く。
「ハーディアスも対外仕事熱心よね……ってか、それより急がないと大ちゃんの貞操が!」
 そう言うと、バーダラーは全速力で飛び立っていった。向かう先はSRW武道大会予選会場。しかし、この時のバーダラーはまさか予選会場が二つあるなどとは夢にも思っていなかったのであった……。
188それも名無しだ:2006/05/09(火) 23:42:06 ID:hy99Nc7C
バーダラー

24歳女性。ミケーネ七大将軍の一人で、怪鳥軍団を束ねる怪鳥将軍。
明朗活発で、細かい事はあまり気にしないフランクな性格。ちなみに、一人称は『ボク』。
緑色のウルフヘアー、スレンダーと言うより、寧ろぺったんこな胸、低めの身長と言った風貌から、よく男の子に間違えられる。
暗黒大将軍とは幼馴染の間柄で、ミケーネ七大将軍の中では最も長い付き合いである。

トルーケン

23歳男性。怪鳥軍団の一人で、バーダラーの忠実な僕。
緑色のスーツを好んで着用する飄々とした遊び人、いかなる場面でも遊びの心を忘れない。
ただし、バーダラーの危機だけは別問題らしい。


日付が変わる前に投下したのは私だ。
完成している文が後一つあるのですが、連投して良い物かどうか判断に迷うのも私だ。

まずは皆様方に惜しみなきGJの言葉を。
>>174氏、了解しました。取りあえず霊帝の設定は後ほど投下させていただきます。
>>177氏、続き楽しみにしてます。それと、武道大会はその方向でいいと思います
>>178=186氏、まずは了承をいただき感謝を。そして、トロンベの秘密が無茶苦茶気になりながらも取りあえずは長文乙の言葉を送ります。

ちなみに、バーダラー・ハーディアス以外の七大将軍残りの五人の簡単な設定は、
アンゴラス  性別・男  女好きで、スカラベスとは親友。
スカラベス  性別・女  コスプレ好きで、アンゴラスとは親友。
ドレイドゥ   性別・女  威厳がある風貌だが、案外小心者。後、重度の百合。
ユリシーザー 性別・男  暗黒大将軍一筋の実直な単純馬鹿。
ライゴーン  性別・男  凶暴な性格だが、何故かバーダラーに頭が上がらない。なお、ショタで男色家。
といった感じです。詳しい設定は、登場させた時に改めて投下させていただきます。

これからカイとシロの過去話を作成するのも私だ。
189リーオーの人:2006/05/09(火) 23:54:35 ID:vvceMXEs
>>180から電波を受信したので、セイバー・グフイグナイテッド・バスター・X−2をお借りしたいのですがよろしいでしょうか?
190先生伝説  恋人たち:2006/05/10(水) 00:22:00 ID:ErqOpu2X
歓楽街の片隅にある小さな居酒屋「波路」にて

「ぷは〜っ♪さいっこお〜!」
サイコガンダムはその日3杯目のビールを飲み干した。陽気な彼女の隣に座る陰気な男、サザビーは、そんな彼女を横目で見やると小さく肩を落とした。
「なーにいつまでも落ち込んでるのよサザ君!ほらぁぜ〜んぜん飲んでないじゃな〜い」
「・・・飲みたい気分じゃないんだよ・・・」
自分の口に近づけられたジョッキを払うと、乱暴につまみを口の中に放り込む。
「俺は駄目な男なんだ・・・!」
ダン、と拳を振り下ろす。そんなサザビーの頭をサイコは優しく撫でる。
今日こそは
そう思っていた、今日こそHi−νに想いを伝えようと。だが、いざ本人の前に立つとどうにもままならず、一晩考えた告白の文句は急遽天気の話に変わってしまった。
「だからさ、飲も?飲んで忘れて、それでまた頑張ればいいじゃない」
「頑張れるかな・・・」
「好きなんでしょう?Hi−νの事」
「ああ・・・大好きだ・・!」
「じゃあ、大丈夫」
サイコの励ましで、サザビーの表情に明るさが戻ってきた、照れくさそうに笑うとガシッとジョッキを手に取った。
「よーし!飲むぞ!今夜は俺のおごりだぁっ!!」
「おーーーーし!そうこなくっちゃ!」
カキンッとジョッキが鳴った。

一時間後・・・
「おやっさん!もろきゅう追加!あとつくねもなっ!」
「ビール!まだまだ行くわよーーー!」
三時間後・・・
「あ〜ひゃっひゃっひゃあ!!撃つ!もう俺ファンネル撃っちゃうもんね!」
「まけるかぁ!そっちがファンネルならこっちは三連拡散メガ粒子砲よ!!」
五時間後・・・
「っく・・・ちきゅうがもたんときがきているのだぁ・・・なぜわからん・・ひっく」
「おもいでなんかぁ・・・きえてしまえ!・・・・ひっく・・・」

「よっと・・・」
酔いつぶれたサザビーをベッドに寝かせる、サザビーのマンションを覚えていて良かった、とサイコは一人微笑んだ。
結局朝まで飲み明かしてしまった、もっともサザビーは終盤はほとんど意識が無かったようだが。
「じゃ・・・行くね」
サザビーの耳元でそっと囁く。
「あんまり、世話焼かせるんじゃないぞ・・・」
そっと頬にキスをする、目撃者は本棚に置いてあるサボテンぐらいだった。
191それも名無しだ:2006/05/10(水) 00:32:38 ID:ErqOpu2X
勝手にサザビー先生をお借りしてしまいました、申し訳ない
Hi−νと付き合う前のサザ先をイメージしたんですが・・・サイコ先生です
ちょっぴりサザ先のことが好きだったんです
サザ先のキャラこんな感じでよろしかったでしょうか?後半が壊れ気味ですが、まあ酔っているということでw
サイコ先生、どうぞ好きなように使って下さい


全ての職人様GJ!!
192それも名無しだ:2006/05/10(水) 00:54:13 ID:wwtG34sk
多分寝る前に設定投下
>>189、好きなように使っちゃってくだされ

・ゲペル・ガンエデン
大学2年の男。
数年前、父親が突然死し、若くしてガンエデン家の当主となった男。当主だけに、頭脳、身体能力共に常人を超えているが、性格に大問題があり、その性格は大の女好きで面倒臭がり屋。
可愛いと思った娘にはすぐに手を出し、屋敷にいるメイドに対するセクハラ行為も日常茶飯事。そのため、学園では『心を許してはいけない男』No1となっている。
しかし、暴走しかける時には必ず妹のナシムに実力行使で止められ、その都度死にかけている。
この性格のせいか、『ガンエデン家最大の汚点』とも呼ばれていたが、本人は全く気にしておらず、やる時にやるので意外とメイド等からの信頼も厚い。
念動力の強さは学園一。

・ナシム・ガンエデン
高等部2年の女子。
ゲペルと同じく、成績優秀で運動神経抜群の天才。念動力も兄と同等の強さを誇るスーパーウーマン。
性格は、優しく友達思いで、少々クールで時には厳しいことも言うが涙もろい。そのためか、学園内でも男女と問わず相当な人気を誇る。
よく兄の暴走を止めてるせいか、クラスでもツッコミ役に回されている。
屋敷ではアフ、ヴァルク、イシャーをはじめ、メイド達と仲が良く、最も信頼を得ている。

・シュムエル
ガンエデン家、表側戦闘部隊の副隊長を務める女性。
その為、運動能力はずば抜けているが、頭がちょっと悪く勉強は苦手。要は頭よりも先に体が動くタイプ。
そして相当な大食いで、必ずご飯3杯は食らう。
なお、何故かダ行だけが発音が変。

・ガンダムエピオン
裏の人間で女性。トールギスVの姉でもある。
裏世界では兄のトールギスU、ガンダムアクエリアスと共に死亡とされていたが、彼女だけが生き残り、密かに行動していた。
冷静でクールで知的な女性で、トルギUとアクエリアスを殺した者への復讐心で生きているが、それも薄れつつあり、新しくSRW学園の教師として新任する事になっている。
なお、彼女の武器はヒートロッドとビームサーベルで、ヒートロッドはアクエリアス、ビームサーベルはトルギUの物を使用している。

・グレートゼオライマー
裏の人間で男性。死んだとされていた八卦姉弟の父親。
裏世界ではエピオンと同じく死亡とされていた、裏の人間ならほぼ誰でも知っている伝説人の1人。
その力は凄まじく、一時期は無限の力があると言われていたほど。広域破壊を得意とし、自らの存在を知られる恐れのある者を全員消していた。
性格は無表情で無愛想。ハウドラゴン同様、八卦姉弟の武器が全て使用できる事から、ハウドラゴンは父親の血の方が強い。

・ハーディアス
ミケーネ七大将軍の1人で、悪霊軍団を束ねる悪霊将軍である女性。
容姿は大人のお姉さんで、七大将軍の中では一番スタイルが良く、美しければ男でも女でもいける口。
性格は知的で人をからかったりするのが好き。しかし、人の苦しむ所を見るのも好きで、殺し方も相手が最も絶望感じ、自分が美しいと感じた殺し方をする。
催眠術的なモノを使い、相手の心の隙、心の闇と呼ばれる負の感情を突いては操る事ができ、自らの部下は少数精鋭でアレグリアスと、唯一正式な悪霊軍団であるダンテと呼ばれる男2人だけである。
なお、無類の甘い物好きで、常に骸骨型のチョコレートを持っている。
193それも名無しだ:2006/05/10(水) 22:17:39 ID:qNQS86jM
仕事のシフトが変わった影響でまた投下が遅れているベルゼルート書いてる者です、ほんとに申し訳ない、明日は休みなんでなんとか・・・。

それで>>186さん、ちょっと楽屋裏ネタでヒュッケMkUをお借りしたいんですがよろしいですか?
あとガオファイガーもお借りしたいでずよろしいでしょうか作者様?
194大切な者:2006/05/10(水) 23:06:05 ID:MLdLWS7J
「っ!?・・・・空間の歪み?しかもこの歪み方は・・・!」
間違いない、ヤツだ
そしてその男は誰もいない建物の真上に現れた
「グレート・・・ゼオライマー・・・」
昔共同戦線・・・というよりは俺の潰す予定だった組織と奴のターゲットが一緒だったため協力した男である
でも・・・あいつは死んだんじゃ・・・・いや、今はそんなことどうでもいいか
だが、あいつは小脇に何か抱えている・・・・どうやら人のようだ、小学生3、4年といったところで・・・・!!
「ベ、ベルグ・・・!」
あいつが左手に抱えていたのは間違いなく俺の息子、ベルグバウだった
「なんであいつが・・・・」
そのとき、あの少女の言葉を思い出した
『ブラックエンジェル、クラインのトップ二人、カラバの元首領とその関係者の抹殺』
その1フレーズが新鮮に蘇る・・・・関係者
次の瞬間俺の頭の中で一本の糸が・・・切れた
「うぅぅおおぉぉぉぉぉ!!」
俺はZ・Oソードを片手にあいつに突っ込んでいった
「・・・・・・」
俺に気づいたのか、次元連結システムを起動させ、隣の建物へと移動した
次元連結による長距離移動は十分なチャージをする必要性があり、短い時間では短い距離しか移動できない、と昔奴に教えられた
「俺の・・・俺の息子に何をしたあぁぁぁぁぁあ!!!」
「・・・・・」
奴は無表情のまま腕を交差させ、胸には『風』の字が浮かび上がっていた
「デット・ロン・フーン・・・」
デット・ロン・フーン・・・奴の持ち技の一つで竜巻を発生させ、敵を捕縛と殺傷を同時に行う技である
だが俺はひるまず竜巻へ突撃した
「この程度、T−LINKの羽で!!」
俺は双方の羽でデット・ロン・フーンを防いだ。この技は奴の持ち技の中では一番威力が低く、相手の動きを封じることを第一に考えた武装である
「俺をなめるなあぁぁぁぁ!!!」
T−LINKフェザーでグレートのみを狙う、息子ともう一人・・・おそらく女の子を手に抱えている、インフィニティ・シリンダーやアキシオンキャノンのような大技は使えない
だが、こんなような子技では奴の次元連結システムのバリアを貫けない
195守りたい人:2006/05/10(水) 23:07:03 ID:MLdLWS7J
「話を聞け・・・・ブラックエンジェル」
「黙れ!息子を・・・息子を離しやがれぇぇぇぇ!!」
「・・・・っ!」
俺はピンポイントで奴の腕を斬ろうとした、零距離ならばバリアを展開することは出来ない
だが奴はこの距離での斬撃をかわす、流石は伝説の男、俺とは桁違いの強さだ
「てめぇが関わってるとなると、他の死んだ奴やロートルも動いてそうだなぁ!おい!!」
と、俺は思った、思えなかった・・・・いやむしろ確信があった
奴は昔死んだといわれ、そして今この場にいる以上、奴以外の人間もこの無意味な惨劇に手を貸してるとしか思えない
「この調子だと引退したビルトシュバインや死んだといわれたトールギスUやアクエリアス、エピオンもわかったもんじゃねぇなぁ!」
また俺は奴にT−LINKフェザーを放った
しかし奴は次元連結システムを起動させ、それを防ぐ
だが俺はT−LINKフェザーを怒りに任せ、撃ち続けた
乱れきった念では奴のバリアを崩せるはずが無い、だが俺は撃ち続ける
「俺はもう・・・後悔したくないんだ!」
――俺は、俺は!
「俺は!大切な者を守りたいだけなんだ!!」
――――なのに、なのに!
「なのに何でそれを邪魔すんだあぁぁあぁああぁぁぁぁ!!!!!」
―守りたかった
――ただ、大切な人を
―――だが、俺には力が無かった
――――だから、俺は最も愛しい人を失った
―――――そして、俺は自分に絶望した
――――――力の無い自分を、大切な人一人も守れない俺を・・・
―――――――そして、俺は残された子供を守ると決めた
――――――――なのに・・・・なぜ?なんでこうなる?
―――――――――グレート、お前にも子供がいるはずだろ?なのになんでだ?なぜ殺そうとする?
「仕方があるまい・・・・・」
俺の心中をよそに、奴は次元連結システムを起動させ、天高く飛んだ
「安心しろ・・・・直撃さえしなければ気絶で済む・・・!」
奴の胸部に『烈』の文字が浮かび上がる
奴の最強の技、烈メイオウである
あの技は全力で発動すれば、町一つ二つはチリも残さず消え失せるらしい
「・・・・・・・・・」
俺は無言で胸部にエネルギーを溜めた
いつものようにバカにお仕置きするためのようなハンパなエネルギーではない、俺の全出力である
狙いは奴ではない、奴の撃つ莫大なエネルギーに対して、である
「グレート」
「・・・・・なんだ」
「全力で撃って来い、そして俺がお前の全力を防げたら、息子とその娘をこっちに渡してもらう」
「・・・・・・死ぬ気か?」
「おまえのような化け物がうようよいるんだ、ここでお前を止められないようじゃ、俺は死んでる」
―俺が奴を止めるほどの力がなければ、ベルグやディス、そして眠っているあいつを守ることなんかできない
それが俺の内心だった、俺はもう奪うために力を渇望するんじゃない、『救う』ための力が欲しいんだ
だから・・・・俺の全てを賭ける
俺は深く深呼吸をし、目を見開く
グレートもチャージを完了している
・・・・負けられない
「・・・いくぞ」
あいつは両腕をぶつけ合う
「インフィニティ・シリンダー!始動!!」
俺はインフィニティ・シリンダーをそのエネルギー波ぶつけた
星の一片が消し飛ぶほどの衝撃波と俺の無限なる光
二つの全力がぶつかる、俺の全てが、この一撃にかかっている
そして二つの光が消えた・・・・
196虚空:2006/05/10(水) 23:09:52 ID:MLdLWS7J
「・・・・・へへっ・・・・・・俺・・・の・・勝ちだ・・・・な、グ・・レート」
俺の光が奴の光を、かき消し、飲み込んだ。そして俺は・・・・倒れた
しかし地面に触れる感触が無かった、俺はグレートに支えられてた
「無茶をするな・・・・バカが」
なんか言ってっけどなんも聞こえねぇや、ははっ・・・・
やべ、意識が・・・もう・・・
197それも名無しだ:2006/05/10(水) 23:16:22 ID:MLdLWS7J
眠い中投下したのは私だ、あとグレートゼオライマーを勝手に拝借してすまなかったと謝るのも私だ
話が微妙なところで途切れているのは、アストラの意識がなくなったためであって手抜きではないと言い訳するのも私だ

皆様毎度毎度GJ過ぎだから困る

>>189
その中でうちの管轄内のX−2がいますが、どんどん使ってくれというのも私だ

>>192
一様この話はグレート側で続きを書けるようにしておいたので、気が向いたら続きでも書いてやってください
続きを書く気がなければアストラはこの戦いの後にどっかで転がっているということにしておくので

ではみなさんお休みなさい、というもの私だ
198妹の真実:2006/05/11(木) 02:05:37 ID:0gBN805T
 小等部の保健室。俺は母さんとガンナー、ボクサーと共に眠っているトロンベを連れて来た。
「よっと…」
 トロンベをベッドに寝かす。何事も無かったかのように幸せそうに寝息を立てている。
「「トロンベ様は私達が見てますです」」
 ガンナーとボクサーが声を揃えてニッコリ笑って言う。俺も母さんに聞きたい事がある。それを悟って気を使ったのだろう。ボクサーも、もうすっかり元気になっている。
「あぁ、頼む」
 俺はこの場を二人に任せ、母さんの所に行く。母さんは保健室のソファーに座っていた。何処か真剣な雰囲気で。
「トロンベ、どうだった?」
「あぁ、気持ち良さそうに寝てる」
「そう…よかった」
 安心したかのように息を吐く。俺も母さんの隣に座った。
「……聞きたい事があるんだ」
「…なに?」
 少し気まずい空気が流れたが、俺はどうしても気になっていた事を母さんに聞いてみる。無論、その事を母さんが知っているとは限らないが、この時は何故か母さんは何か知っていると感じた。
 母さんの口調も、何処か覚悟しているような気がした。
「…さっきの子供が言ってたんだ…。トロンベの事、『試作壱号体』って…」
「……」
「何なんだよ試作壱号体って……?」
「…」
 母さんは静かに黙っていた。そして、意を決したように口を開く。
「ねぇ? トロンベって…家に来る前はどうしていたか知ってる?」
「え? 家に来る前って……、確か施設に居たんだよな? 言い方悪いが、死んだアールの代わりとして母さんが引き取ったんだろ?」
「…まぁ、ね」
 母さんの口から出たのは随分と意外な質問。俺は訳が分からずも答える。
 トロンベは、今の家に来る前は施設で暮らしていたと聞いた。トロンベ自身もおぼろげながら覚えている事らしい。そして、事故で死んだ、俺の実の双子の妹『アール』の事を思って引き取ったと、以前母さんから聞いた。
「じゃあ…施設に入る前、どうしていたか知ってる?」
「いや、そこまでは…」
 そういえばそこまでは知らない。彼女自身も全く覚えていないと言っていたし、俺もトロンベの事を考えると聞く気も無く、今が幸せなのでどうでもよかった。
「……実はね」
 そんな中、母さんは口を開ける。
「トロンベには…施設以前の記憶が無いらしいのよ」
「記憶が…無い?」
 ―まさか、トロンベもか?
 そう思いながらも、あまり驚きというのは無かった。俺も自分が受けた事故以前の記憶、実の家族との記憶が断片的にしかないからだ。しかも、記憶が無いというだけでは、試作壱号体と言う名称の説明がつかない。
「でも、それじゃ…」
「ごめん、言い方を変えるわ。トロンベはね? 施設以前の記憶が無いんじゃなくて、最初からそんな記憶も思い出も無いのよ」
「……はぁ?」
 あまりに予想外の答えに思わず間の抜けた返事をしてしまう。
「最初から無いぃ? つー事はあれか? 生まれたての赤ん坊状態って事か?」
 俺は微妙に馬鹿げた事を言ってみる。
「そう…なるわね」
「…」
 しかし、返ってきた返事は真剣そのもの。俄かには信じがたいが、どうやら本当らしい。
199母の涙:2006/05/11(木) 02:06:53 ID:0gBN805T
「どういう事だ?」
 訳が分からない。俺とトロンベが出会ったのは、俺が小3くらいの時だった。トロンベはその施設に1年ほど居たらしい。そうなると、7歳くらいだと思うが、まさか本当に7歳の体で生まれてきたとでも言うのだろうか? もしくは…。
「トロンベは…ある人のクローン、複製なのよ」
「はぁ?」
 そして飛んで来た第2撃はまたまた予想外の事。
「クローンって…冗談だろ?」
「本当よ。私の信頼の置ける奴からの情報だから間違いないわ」
 まさか、SFじゃあるまいし…。だけど、クローンといえば施設以前の記憶を持っていないというのも説明がつくが。
 そんな、心の中で色んな意味でパニックになっている中も、母さんは話し続ける。
「私も最近聞いたんだけど。トロンベは何年か前に、ある組織のある計画で造られたクローン体の壱号らしいなのよ。壱号体だから、髪や肌の色が若干違うけど」
「……」
「その組織って言うのは、あの少年が所属しているのか、もしくは違う組織なのかはわからないけど、とにかく、トロンベはある人のクローン…。だから記憶も無ければ親もいない」
「…」
「そして、その計画というのが理由は分かんないけど、廃止された。その際にトロンベを含めたクローン体を全て廃棄したようだけど、トロンベは奇跡的に生きていて、あの施設に入った」
 母さんは淡々と語るが、俺は更に混乱する一方だった。確かに母さんの口調は真剣で、その話というのも本当っぽい。実際あの少年も同じような事を言っていた気がする。
 しかし、そんな話を『はいそうですか』と言って納得するほど、俺もバカでもない。それより何より、もう1つ気になる事があった。
「…じ、じゃあ、そのトロンベが誰かのクローンってのは本当だとして、一体誰のクローンなんだ?」
 そう、それはトロンベのオリジナルとなった人物。クローンと言うからには、必ずオリジナル体が居るはずだから。
「……わからない?」
 母さんは俺の問いに冷静に答える。分からない? と言われても分かるはずも無い。
「…分かるわけないだろ」
「鏡で自分の顔を見てみなさい?」
 母さんはいつに無く真剣かつ冷静に言う。俺は最初は訳が分からず立ち上がろうとした。しかし、立とうとした瞬間、母さんの言葉の意味が分かった。
「まさか…!」
 俺はある仮説に辿り着く。
 クローン…つまりオリジナルの人物のコピー。そうなると必然的にオリジナルと顔は瓜二つ。トロンベの場合は試作段階だった為、若干肌や髪に違いが出たとは言っていたが。そして俺とトロンベは義理でも双子…つまりほぼ同じ顔という事になる。
「…俺か…?」
「そんなわけ無いでしょ? トロンベは女の子よ?」
「違う? だったら…」
 俺ではない。そうなると…俺と同じ顔で、女…。
「…っ…!」
 居た。俺の中で1人だけ該当する人物が。それは、あまり覚えていないが、確かに俺と同じ顔で女の子である。
「……アール…か?」
「…そう」
 母さんは静かに頷いた。俺は驚愕する。そう、それは俺の双子で実の妹であるヒュッケバインMk-VR。
 ―なんで…アールが?
 そして当然ながら俺の中で疑問が生まれた。
「なんで…なんでアールのクローンなんて……」
「理由は簡単よ。アールの両親…アンタの両親がその組織の者で、計画に携わっていたから」
「え? まさか…うそだろ?」
「事実よ。そして計画の廃止の際に、クローンだけではなくオリジナル体や携わった人間の大半も殺された」
「それが……俺が受けた事故だって言うのか?」
「…えぇ」
 目を瞑って、冷静に語る母さん。俺は言葉が出なかった。
 信じられない…だけど、実際俺とトロンベは命を狙われた。そしてあの少年はトロンベの事を『試作壱号体』と言っていた。なにより、母さんの瞳は真剣で、ふざけて言ってるとは思えない。
「……」
 思わず黙り込んでしまう。
「…ごめん…黙っていて。私は、貴方達には普通に暮らしていて欲しかったから…。でも、やっぱり怒ってるよね? 恨んでるよね?」
 母さんの口調は、申し訳なさそうで、見れば瞳からは少し涙も出ていた。
「……」
「ごめん……ごめんなさい……ごめん…なさ…ぃ」
 母さんの涙はポロポロと零れ落ちている。
200兄の想い:2006/05/11(木) 02:09:25 ID:0gBN805T
「…何泣いてんだよ」
 俺はそれを片手でそっと拭った。
「ぇ? でも…」
「俺は…別にそのこと知ったからって、母さん恨むわけでもないし。俺の両親やアールが死んだのは母さんの責任でも何でもない。それに、それはもう過去の話だ」
「Mk-V…」
「だから、俺は何にも気にしちゃいない。トロンベがアールのクローンだとしても、アールはアールでトロンベはトロンベだ。クローンだろうが何だろうが、アイツは俺が世界で一番愛しているトロンベなんだよ」
「……」
「だから、恨むとかそんな事言わないでさ。泣いてる母さんなんて母さんじゃないって」
 俺がそう告げると、母さんの涙は止まっていた。そして、直いつもの笑顔に戻る。
「私だって、女なんだからね。私の涙見られるなんて貴重なんだから。レアレアよパラレルレアよ。そうだ、鑑賞料としてお小遣いから引いておくね」
「おい」
 そしてさり気なくとんでもない事を言ってのける。けど、母さんはやっぱり、こうでなくては。
「さてと…俺は休憩所の当番がある」
 そういえばすっかり忘れていた事を今思い出し、俺は立ち上がる。
「トロンベはどうするの?」
「このまま寝かせておく。ボクサー、お前も来い」
「そう。ボクサーに変な事しないようにね?」
「するか!」
「私はいつでも大歓迎です〜」
「私も私も〜」
「大却下だ」
 何はともあれ、沈んでいた空気は元に戻ったようだ。トロンベはまだ目を醒まさないが、母さんが付いてると言ってるし何とかなるだろう。
「それじゃあな。母さんが組織だの何だのに詳しいのは聞かないで置いてやるから」
「…ありがと」
 そういえば、最初から疑問だった、何で組織だのにそんなに詳しいのかは…まぁ聞かないでおこう。大抵の予想はつくし。
 そして俺は、ボクサーを引き連れて保健室を後にした。
 後にする前に、『また襲われたりしたらどうする?』と母さんに聞かれたけど…、
「その時は、返り討ちにしてやるさ。トロンベの礼もまだしてないしな」
 そう言い残した。今度こそ…絶対に……。
201それも名無しだ:2006/05/11(木) 02:17:49 ID:0gBN805T
はい、再び長々と投下したのも俺だ。要領使いすぎ?ごめんなさい。
まぁ、秘密というのは、実の妹のクローンでした。と言うモノで、少しR―1とカイの設定をパクらせていただきました。つかごめんなさい。と謝るのも俺だ。
さて、次あたりハーディアスとディストラの話を投下しようかと思ってますが、そろそろ萌え的なのも投下しようかと…。
では、寝ます。
>>193、お好きなとうりに使ってくだされ。ついでにage
>>197氏GJ!続き…もしかしたら書こうかと…。
202保健室戦記〜beginners lack〜:2006/05/11(木) 07:41:33 ID:PVGuCenp
汚れたシーツを洗濯機に叩き込むリーオー。二人とももう服を着ている。
リーオー「とりあえず、これを干すまではここにいるか」
エアリーズ「そうだね、私達がその、やっちゃったもんね」
証拠隠滅である。先ほどのことを思い出しているのか、二人とも顔が赤い。

???「しばらく閉鎖だって!?困るなぁ…。お〜い!急患だ!誰かいないか〜!?」
エアリーズ「はい、どうかしましたか?」
ドアをノックする音。男の声。うっかり返事をするエアリーズ。そしてドアが開く。
セイバー「こいつ、ミスコンの会場で倒れてたんだ。手当てお願いしますね」
つグフイグナイテッド
リーオー「…はい?」
セイバー「俺はちょっと行かなきゃいけないとこがあるんで、あとよろしく頼みます」
エアリーズ「…へ?」
セイバーはそう言うと保健室を出て行った。そして変形してどこかへと飛んで行ってしまった。

リーオー「………」
エアリーズ「………」
リーオー「くっそぉぉ、やれっていうならやってやるさ!」
エアリーズ「ひぇぇ!?」
リーオー「エア、お前も手伝ってくれよ?」
エアリーズ「う、うん…あ、そうだ!リーオー君、ちょっと待ってて」
何故か保健室の奥に消えていくエアリーズ。
…3分後。
エアリーズ「小さいころは看護婦になるのが夢だったんだ♪ねぇ、似合う?」
予備の白衣(女性用)に身を通し、クルリと一回転してみせるエアリーズ。言葉を失うリーオー。
リーオー「お前、またなんでそんな恰好を…」
エアリーズ「まずは恰好から入らなきゃ。それとも、リーオー君こーゆーの嫌い?」
リーオー「いや、似合うし、かわいいと思うよ」
エアリーズ「ほんとに?やった♪」
リーオー「でもお前、まず患者診ろ」

203保健室戦記〜beginners lack〜:2006/05/11(木) 07:45:12 ID:PVGuCenp
リーオーとエアリーズがグフイグナイテッドの治療に悪戦苦闘している時に、また保健室に訪問者がやって来る。
???2「いや〜、やっぱりアイン・ソフ・オウルは効くなぁ〜」
???3「閉鎖やて?ならここで少し休ませていただくとするかねぇ」
トントン、ガチャ
リーオー「おいおい、また来たよ」
エアリーズ「あら、どこか身体の調子が悪いのですか?」
そこにやってきたのはディス・アストラナガンに無限光の彼方まで吹き飛ばされたいたはずのバスターとX−2。
人がいるという予想外の展開に固まるバスターとX−2。だが、この男達はここからが違う。
バスター(あれ、人いるじゃん)
X-2(閉鎖じゃなかったんかいな?まぁ、なにはともあれ…)
バスター&X-2((ターゲット、ロックオン!))

エアリーズ「どうかしたのですか?」
バスター「ちょっと虚無に還されてね」
エアリーズ「…はい?」
X-2「とにかく身体の節々が痛いねん、それより看護婦さん初めて見る顔だね、お名前は?」
エアリーズ「高等部3年のエアリーズです、なんかなりゆきでここの代理になっちゃって…」
バスター「高等部だって!?情報班、何やってんの!こんないい娘見逃すなんて…」
X-2「全く、この恰好のままミスコンの二次審査に出したいくらいやわ」
エアリーズ「ミ、ミスコン!?」
バスター「ていうかもうあれだ、俺の担当医になってくれ!」
X-2「ズルいでバスター!もういっそのこと俺の方もよろしく頼みますわ」
ミスコンの時とノリが同じ。というかどうみてもナンパです。本当にありがとうございました。

しかし、ついにリーオーの種が割れる。
リーオー「貴様らぁっ!黙っていればぬけぬけと!人の女に手を出すたぁいい度胸してるじゃねーか!」
ビームサーベルを展開するリーオー。殺気。それを受信するバスターとX−2。
X-2(徐々に後ずさり)「いや〜、あんたが彼氏?いい彼女持ってはるのぉ〜」
バスター(ドアノブに手をかけ)「それじゃ、お邪魔しました〜」
リーオー「逃がすものか!待て!」
エアリーズ「駄目よリーオー君!背中まだ痛いんでしょう!?」
いずこへと消えていく2人。それを追うリーオー。リーオーを追ってエアリーズまで飛んで行く。

誰もいない保健室、洗濯機の音と一緒にひとり残されたグフイグナイテッド。
グフイグ(俺の治療、まだー…?)

エアリーズはリーオーを捕まえて保健室へと戻ってきた。
エアリーズ「リーオー君、怪我人は無理しちゃ駄目。それと…さっきはありがとう。」
リーオー「お前も少しは気をつけろ。あと、患者を治療してやれ」
エアリーズ「いけない!忘れてた!」
グフイグ(忘れてたって、おいおい…)

エアリーズ「こういうふうにリーオー君と暮らせたら素敵だろうなぁ…」
リーオー「俺はもっとゆっくり過ごしたいな」
エアリーズ「そう?町医者って感じで楽しいじゃない♪」
リーオー「この仕事、給料出んのかな…」

保健の先生は、まだまだ帰って来ない。
204それも名無しだ:2006/05/11(木) 07:53:33 ID:PVGuCenp
この暗躍系の流れを断ち切ってしまったのも俺だ。

とりあえず保健室を使える状態にしときました。暗躍での怪我人も収容可能です。
それにしてもこういう話は本当難しい…

キャラ借りました、貸してくれた人ありがとう。グフイグナイテッドなんかはひどい扱いですいませんorz

皆様GJです。ますます目が放せない展開にワクワクテカテカしてるのも俺です。
205それも名無しだ:2006/05/11(木) 10:11:32 ID:soEm9rZe
「……何だか随分と久しぶりに出演した気がするわ」
「……何の話ですか?」
「気にしないで、こっちの話だから。それより、もう一度作戦をおさらいするわよ」
「うっす」
「まずは、私が先行してコードネーム『真・龍王機の愉快な下僕達』をかく乱」
「すいません、ジーグさん、そのネーミング何とかならないんですか?」
「気にしたら負けよ」
「いや、まあ良いですけど。で、その隙を突いて俺が煙幕弾を投げ込みつつ二人を救出」
「あいつ等を一箇所に集めたら、頃合を見計らってこの《親父特製・指向性磁力式記憶消去爆弾》を投下、それと同時に全力で退避」
 そういいながら、懐から何故かジーグヘッドの形をした怪しさ満点の物体を取り出すジーグ。
「改めて思うんですけど、何考えてこんな物騒な物作ったんですかね、親父さん」
 それを見ながらしきりに首をひねるシューター。
 ジーグは、シューターのそんな疑問を黙殺して強引に話を進める。
「後は特定のポイントまで全力疾走。で、ポイントは結局何処に決めたの?」
 ジーグの質問を受け、シューターは地図の一点を指差す。
「スラムエリアの一角。デビルさんのラボの直ぐ近くですね。そこで『ブラック・デスクロス』氏と合流します」
「……確認しとくけど、デビル君を巻き込む恐れは無いでしょうね?」
「その点については、連中がそれほど馬鹿じゃない事を祈りましょう」
 シューターは、肩を竦めながらそう結論付けた。ジーグはその返事を聞くと、思わず額を押さえて天を仰いでしまう。
「勘弁してよね、私は明日の新聞の一面を『SRW学園スラムエリア崩壊!』なんて記事で飾りたくないわよ?」
「……ま、考えても仕方ないですよ」
206それも名無しだ:2006/05/11(木) 10:12:50 ID:soEm9rZe
「さて、……そろそろ行くぞ」
 そう言い合いながら、顔を仕事用に切り替えるシューター。
「ええ、分かったわ」
「うむ」
「こっちは何時でもOKよ。ふふっ、わくわくするわね」
「あんまり油断するんじゃないわよ、マガルガ」
 その言葉を受けて、襲撃のタイミングを図る三人。……三人?
「って、ちょっと待て! マガルガ、アンタ何時の間に!?」
 ジーグのその言葉に、マガルガと呼ばれた女性は平然とした様子で返答する。
「何時って、『随分と久しぶりに出演した気がするわ』辺りから」
「て事は最初から!?」
「ええそうよ」
「き、気付かんかった……」
 マガルガの返してきた言葉に、思わず地に手を付いて落ち込むジーグ。
「まったく、ジーグさんのウッカリも相変わらずだよな」
「……確かに以前会った時と変わらんな」
「やっぱりそう思いますか、タケルさん」
「うむ」
 その様子を見ながら軽く溜め息を吐くシューターと、当たり前のように会話に参加しているタケルと呼ばれた女性。
「そこっ! 当たり前のように会話しているな!! 大体、元邪魔大王国の将軍と筆頭巫女が何の目的でここに来たのよ!?」
 そう言いながら、タケルの方をビシッと指差すジーグの姿を見て、隣に居たマガルガが口を開く。
「私達は観光よ。で、何だか二人が密談してるのが見えたからこれはぜひ手助けしなくちゃと……」
「嘘ね! アンタ自分が暴れたいだけでしょ!?」
 マガルガの説明を即座に否定するジーグ。そのあまりの速さにショックを受けたかのように、マガルガは地面にひれ伏す。
「ひ、酷いわ! せっかくあの時の借りを返そうと思ったのに、あんまりだわ!!」
「ええい! 嘘泣きはやめろ!!」
「嘘泣きじゃないわよ、これは演技よ!!」
「同じだ!!」
 何だか小学生の言い合いみたいな感じになってきたジーグとマガルガの姿を見て、溜め息をいっそう深くするシューター。
「どうでもいいが、こんだけ騒いでたら丸分かりじゃないのか?」
「その点は心配無い。先程マガルガに人払いの結界を張らせておいた」
「なあ、って事は最初からこの馬鹿騒ぎも計算の内だったのか?」
「十二分に予測できる範囲内だ。と言うよりも、寧ろこの状況をイメージできない方がおかしい」
「……確かに」
 二人がそんな事を言い合っている間にも、ジーグとマガルガの言い争いはますます激しくなる一方であった。
207それも名無しだ:2006/05/11(木) 10:15:21 ID:soEm9rZe
 このままでは埒が明かない、そう思ったシューターは、何とか二人を宥め様と無謀にも声を掛けようとする。
「まあまあ、二人ともその辺で「「アンタは黙ってろ!!」」ぶべらっ!!」
「うむ、見事なまでに予想通りだな」
 案の定、何故か矛先を変えた二人に盛大に回し蹴りを叩き込まれ、そのまま元いた場所まで弾き飛ばされるシューター。その姿を見て、何故か深く肯くタケル。
「ちょっと! 私の丁稚を勝手に蹴飛ばさないでよ!!」
「なによ! あなただって蹴飛ばしてたじゃないの!!」
「私は良いの! あいつの全部は私の物なんだから!!」
「ハア!? そんなの何時決まったのよ!!」
「何時も何も! 宇宙開闢からの真理よ!!」
 シューターを蹴飛ばしてからも、なお一層苛烈に言い争いを続けるジーグとマガルガ。
「……だ、そうだぞ?」
「ジ、ジーグさん、俺って一生丁稚なんすか?」
「諦めろ、宿命だ(そもそもそういう意味ではない気がするが)」
「うわっ、嫌な宿命……」
 シューターとタケルが噛み合っている様で実は全く噛み合っていない会話をしているのを横目に、ジーグとマガルガの言い争いはようやく収束の兆しを見せ始めていた。
「ふ〜、ふ〜、ふ〜、……OK分かったわ、取りあえずアンタ等にも手伝ってもらうから、せいぜい暴れなさい」
「やった! ふっふっふ、覚悟なさいよ悪者共」
「……やっぱりアンタ暴れたいだけじゃないの」
「何か言った?」
「い〜え、何も!」
 どうやら、マガルガとタケルも巻き込む方向で方針を固めたようだ。
「全く、こんなとこで話し込んでるから見失ないそうになっちゃったじゃないの! そういう訳だから、三人ともとっとと行くわよ!!」
 ジーグの言葉に、残りの三人は軽く肯くと、改めて追跡を再開した。
208それも名無しだ:2006/05/11(木) 10:16:28 ID:soEm9rZe
マガルガ

26歳女性。元、邪魔大王国の筆頭巫女。現在は、タケルと共に諸国を旅して廻るフリーランスの何でも屋。
外見の特徴は、銀色の長髪を頭の上でお団子の形に纏めた髪型、均整の取れた美しい容貌。
童女の様なあどけなさと、歴戦の勇士のような老獪さを併せ持つ複雑な性格をしている。
舞い踊るが如き特殊な戦闘方法を好んで用いる。その戦闘能力は素の状態のジーグと同等かそれ以上である。

タケル

33歳女性。元、邪魔大王国の将軍。現在は、マガルガと共に諸国を旅して廻るフリーランスの何でも屋。
外見の特徴は、黒髪を頭の後ろで纏めた髪型、がっしりとした美丈夫と呼んでも差し支えない大柄な体。
基本的には冷静で寡黙。ただし、言うべき場面では寧ろ雄弁になる。なお、自分の予想が当たると深く肯く癖がある。
一流の剣術使いであり、それ以上に超一流の戦術・戦略家でもある。


ブランチ時に話を投下したのは私だ。

まずは皆様方に惜しみないGJを贈らせていただきます。

>>201氏、確認しておきたいのですが、ハーディアスとハイドラは一緒に行動しているのですか?
そして、現在シャアザクとアカツキはハイドラ達の下に居ると思って良いのでしょうか。
質問ばかりで恐縮ですが、お答え頂ければありがたいです。 
 
209Rー1とか書いている人:2006/05/11(木) 10:17:31 ID:VC+a9IpS
>>157の続きを作成しようと思ったが、妙な電波を受信した

というわけでヒュッケMkー3(俺の携帯英語の数字でないorz)とHIーニュー先生をお借りしてもよろしいでしょうか?
210二次審査・ベルゼルート:2006/05/11(木) 16:37:52 ID:ypvT9bSJ
>>176の続き・・・


首をもたげた照明が一斉に光を放ちステージを照らす。
それは本来、主役であるベルゼルートを照らし出すはずだったが・・・。

「・・・って誰もいないぞ?どうなってんだよ?!」
「いや、あそこにだれかいるぞ?」

そうベルゼルートはたしかに居た、しかしステージの端に隠れて顔だけを覗かせていたのだった。

ヒュッケバインMk-U「ちょ、ちょっとベルゼルートちゃん、悪いんだけども〜ちょっとこっちに歩いてきてくれないかなぁ〜?」
ベルゼルート「無理!無理です!こんな格好で人前に立っちゃったらワタシ恥ずかしくて死んじゃいますよぉ〜っ?!」
ヒュッケ「いいから!もう何日も待たせてるんだからさっさと出る!!」
ベルゼ「きゃんっ」

そしてヒュッケバインMK-Uに押し出される形でベルゼルートはステージに立った・・・。

「ぬおぉっ!!」
「こ、これは・・・っ」


それは、服と呼べる代物ではなかった。
その頭には羊やヤギを思わせる湾曲した角が一対生えていた。
黒い革を紐で縫い合わせて作られた上着は光沢を帯び、ベルゼルートのその白い肌を際立たせていた。
大きく開かれた背中からは蝙蝠のような羽根が伸びていた。
同じく黒革のタイトスカートは下着が覗くギリギリまで丈が切り詰められ、横に入れられたスリットは辛うじて紐で閉じられていた。
ガラス細工のような細い脚に密着したロングブーツがスカートと共に生み出すのは絶対領域、後ろから伸びるは細い尻尾――。

クスト「べ、ベルねぇ・・・?!」
ガンナー「うそ・・・っ」


はたして誰が想像できたであろうか?清純派美少女として知られていたベルゼルートはその時、
その姿を男を誘惑する悪魔、サキュバスへと変貌させていた・・・。
211& ◆jOJIKW/dBM :2006/05/11(木) 19:12:22 ID:ypvT9bSJ
会場が静まり返った。観客の視線は全てベルゼルートに向けられていた。静寂のなか聞えるのは誰かが唾を飲む音だ。

ベルゼ「あ、あの、そんなに見ないでください、恥ずかしいです・・・」

矢のように刺さる視線に耐えかねベルゼルートが口を開く、その声はか細く羞恥心に染められていた。
当たり前である、彼女にとってここまで露出の激しい服を着るのは初めてのことであり、尚且つそれを大衆の面前に晒したのである、頬は高潮し加速した鼓動は誰かに聞かれてしまいそうなほどに高鳴っていた。

ベルゼ「ほんとに恥ずかしいんです、こ、こんなはしたない格好して皆さんの前に立っちゃって・・・」

胸元を隠すように自分の肩を抱き、スカートの裾を押さえ身をよじる、その仕草は可憐で、しかし服装のせいで扇情的であった。

「・・・いい」
「あぁ、実にいい・・・」
「うおぉ〜っ!清純派小悪魔〜っ!!」

爆発した、なにかが、爆発した。彼女が見せた恥じらいに触発せれ、会場のテンションは最高潮に達した。

ベルゼ「あ・・・っ、ちょっ、お、落ち着いてください皆さん?!」
ヒュッケ『はいは〜い静かにしてくださいねぇ〜、ていうか静まれっ!!静まれっての!!』

さすがの事態にヒュッケバインが威嚇射撃を行なってみるがまるで効果がない、オマケに・・・

ガオファイガー「ハニィ〜〜〜〜〜〜っ!!」

ベルゼ「きゃ・・・っ」

「自称」ベルゼルートの彼女、ガオファイガーがステージに降り立った。

ガオファ「さぁハニー、今日こそ受け取ってもらうぜ、俺の熱いハート・・・!!」
ベルゼ「いや・・・来ないで・・・っ」

目を血走らせたガオファイガーがにじり寄る、怯えて後ずさるベルゼルート、そして・・・

???「貴っ様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!」

ばきぃっ

ガオファ「ぐわぁっ?!」
ベルゼ「お、お兄様?!」

フィンガードラコバスター、怒れる男グランティード・ドラコデウスがガオファイガーを一撃でノックアウトさせるさらに、

グラン「インフィニティ・・・キャリバァァァァァァァァァァァァァア!!!」

ぶお・・・ぉんっ

『ひでぶぅっ?!』

暴徒を一掃しその視線と切っ先が悪友、ジガンスクゥードを捉える。



212パソがアク禁食らったorz:2006/05/11(木) 19:56:28 ID:P0jgCM35
グラン「一つ聞いておく、貴様の差し金か・・・?」
ジガン「え?いや、その・・・お前だってああいうの好き

グラン「地獄へ墜ちろ・・・!!」

ずぶぅっ

ジガン「ぬふぅっ」

ジガンスクゥードはくたばった・・・。

ベルゼ「お、お兄さま・・・」
グラン「・・・」

無言で近づくグランティード、そして妹の頭に手を乗せ、二、三度撫で・・・

グラン「頑張れよ・・・」
そう、一言だけ言い立ち去った。

ベルゼ「お兄様・・・はいっ」

観客席へと向き直る、その表情からは恥じらいは消え、凜とした、気品と自身に溢れていた。
213それも名無しだ:2006/05/11(木) 20:05:44 ID:P0jgCM35
ベルゼ「皆さん、先程は取り乱してしまいすいませんでした。

ワタシ・・・忘れてました、今この場にワタシがいるのは、応援してくださる皆さんのおかげたということを・・・

ワタシもう逃げません、皆さんのためにも、お兄様たちのためにも、そして・・・自分のためにもっ!!

だから皆さん、あと少しだけワタシのこと応援してください、お願いしますね♪」

『おおおおおおおおおおおおおおおおっ!!』

最高の笑顔、それを見た観客から歓声があがる、下心のない心からの声援に満足な笑みを浮かべ、ベルゼルートは一礼をしてステージを後にした―――。
214反省会:2006/05/11(木) 20:10:32 ID:P0jgCM35
あー、投下までに時間かかったわりにつまらなくて申し訳ないです、三次審査はもうちょいまともなのが書けるよう精進します・・・

楽屋裏ネタはまた後日、ガオファイガーの扱いがヒドカッタから今度はかっこいい出番にしてあげたいです
215それも名無しだ:2006/05/11(木) 22:05:29 ID:0gBN805T
>>208の質問に自分なりの答え
ハーディ&ハイドラは一緒に行動してると言うより、偶々行き場所が同じなだけです。
赤ザクとアカツキについてはそれでいいと思います。

>>209、好きなだけ使ってください。って言うのも俺だ。

>>214何を言うんだGJです!楽屋裏や3次審査も期待しております!と言うのも俺だ。

じゃあ、ディストラ×ハーディアスのネタ書きを再会するのも俺だ。
216それも名無しだ:2006/05/11(木) 22:06:17 ID:0gBN805T
やべっまたageちまった
217それも名無しだ:2006/05/11(木) 23:19:46 ID:jh75yyvn
>>215の言葉に甘えてやらせていただくのも私だ

>>159から数日後

R-GUN「Mk−V先輩♪」
Mk-3L「ん?あんたは・・・・」
見覚えの無い女性を見て首を捻り、誰だったか考えるMK−V
R-GUN「あ、自己紹介が遅れましたね。私は2年×組のR−GUNって言います」
MK-3L「R−GUN・・・・たしか学校一の情報通だっけか、で?その情報通が俺になんのようだ」
別に知り合いでもない人間が自分になんの用事があるか全くわからなかった
R-GUN「Mk−V先輩は数日前、HI−ν先生からトロニウムエンジンを利用した銃を受け取りましたね?」
Mk-3L「・・・・何が言いたい」
R-GUN「単刀直入に言ってしまえば、その頂いた銃、メタルジェノサイダーを譲って欲しいんです」
Mk-3L「譲れるものなら譲りたいさ、ただHI−ν先生のから譲ってはいけないと・・・」
どこか悲しそうな・・・というよりは情けない声を上げ、返答するMk−V
R-GUN「それは成績には代えられませんもんね、ともかくHI−ν先生の許可が下りればくれるんですね?」
Mk-3L「ああ、そうなるな」
そういうやいなや、すぐさま教室を後にし、大学部の開発室へと向かったR−GUNであった

〜大学部・某棟〜
R-GUN「失礼します」
R−GUNは武器開発室(HI−ν先生の開発室)のドアを開ける
HI-ν「はいぃ、誰ですか?」
R-GUN「えっと、高等部2年のR−GUNって言います」
HI-ν「R−GUNさんですか・・・・情報通で有名な生徒ですか?」
R-GUN「私って情報通ってだけで、顔とかは全く知られてないんですね・・・」
すこしシュンとするR−GUN、実際顔も意外と知られているが、Mk−V達が知らないだけだった
R-GUN「ともかく・・・率直に言います、Mk−V先輩に渡した銃を私に譲ってください」
HI-ν「えぇ?どうしてですか?」
R-GUN「いや・・・・なんとなく興味があるだけです、深い意味はありません・・・・・多分」
そんなあやふやな回答をするR−GUN、そしてその用件に頭を悩ませるHI−ν
HI-ν「う〜〜〜〜〜ん・・・」
R-GUN「あ、言い忘れてましたけど先生には拒否権はありませんよ」
突然の発言に、やや動揺し、どうしてと聞くHI−ν
R-GUN「いえ、拒否権はないと言いましたが、別に断ってもいいですよ、ただ・・・」
HI-ν「ただ?」
R-GUN「先生とサザビー先生の関係を学校中に言いふらしますよ。情報通の私の言うことなら信頼するでしょうし」
HI-ν「え、えぇ〜〜〜!どうしてそれを!?」
HI−νとサザビーは結婚を前提に付き合っている。だがどういうわけか秘密にしているため、知ってる人間はごく一部のみである
R-GUN「んっふふふふふふ、私の情報網を駆使すればHI−ν先生とサザビー先生の関係を知ることなど造作も無いことです」
お得意のセリフをいい、HI−ν先生を脅すR−GUN、そしてついに・・・
HI-ν「うぅ〜、解りました」

そしてメタルジェノサイダーはR−GUNのものとなった・・・
218それも名無しだ:2006/05/11(木) 23:31:28 ID:jh75yyvn
はい、訳がわかりません
単純にHTBキャノンをSRX側の保持物にすることと、最近影が薄めなR−GUNに出番を与える為だけに作ったようなものです

皆さんGJッス、学生で学校終わったら暇な俺とは違い、忙しい中の投下真に乙です

>>215
>>159は忘れて欲しいといったが、忘れられずに投下したのも私だ、いやすみません

>>214
忙しい中真にGJ!です。俺に比べたら100倍は面白いので自身持ってください(内容がつまらない俺の百倍でも嬉しくないかorz)

>>157の続きを考えつつ、睡眠体制に入るのも私だ
219それも名無しだ:2006/05/13(土) 20:52:25 ID:diZaxno4
ベターマンと東方不敗、フォルカ&マイも動かし終わったし、そろそろ放送時か?
でも本スレ>>149-151が破棄されたからセレーナの動向が解らないから、まだ放送は保留?
220それも名無しだ:2006/05/13(土) 20:53:18 ID:diZaxno4
誤爆った上にageちまったorz

いや本当にすまない
221それも名無しだ:2006/05/14(日) 01:58:29 ID:MkPD14Sl
「はぁ〜」
 ため息が1つ。ついさっき、ミスコン第二次審査が終わった、恥ずかしかった。
「なんで私が…」
 今私の格好はメイド服。目の前のテーブルには、メガネと大きくてフサフサの尻尾。一次審査の水着みたいな悪魔の格好よりマシだけど…やっぱり嫌。しかも、最後の方は脱げコールになっていたし。虚空の彼方に飛ばしてあげたけど…。
「……あの3巫女め」
 ベルゲルミル3姉妹の顔が脳裏に浮かぶ。そういえば、一次、二次審査の時写真やら撮っていた。あとで回収しとかないと…。何に使われるか分からないし。
 その時だった。
「きゃっ! な、なにっ!?」
 部屋の外で凄い音が鳴った。そして一瞬地震のように揺れて、メガネや尻尾が床に落ちる。
「な、一体何なの…?」
 私はメイド服のまま、部屋のドアに向かう。そしてドアを開けようとした瞬間、
「…ッ…!」
 この部屋全体に黒い霧のようなものが出てきた。とても黒くて一瞬で視界が真っ黒になる。
「な、なに……これは…?」
 もう自分の手すら見えない。それ以前に此処があの控え室かも分からないほどだった。
 そして何より居心地が最悪で、手が私の心臓に直接握っているような重圧を感じる。思わず、一瞬息が出来なくなる。
「……」
「……こんにちわ」
「ッ!」
 その時、忽然と私の前に1人の女が現れる。さっきまで私の手すら見えなかったのに、何故かその女はハッキリと目に入る。その女は妖しく笑みを浮かべて私を見ていた。
「あ、貴女は…」
 私より少し背が高い。そのせいか、私を見下ろすかのように見ている。片手には実剣の鎌を持っていた。私もZ・Oサイズを構える。目には見えなかったけど、いつも妙な男や、スレイヴ4を斬りつけているので感覚で覚えていた。
「勇ましいこと…」
 この暗闇の中、相手も私の姿が見えているらしい。私に挨拶をしてきた時点で当然だけど。
 しかし、Z・Oサイズを見ても、彼女の笑みは崩れる事がない。それどころかますます笑みを浮かべている。
「貴女が黒天使さんの娘さんか……なかなか可愛いじゃない?」
「なっ」
 そして、彼女が暗闇に包まれ消えたと思った瞬間、突然と私の目の前まで来て私の顔の直ぐ側まで迫ってくる。私は彼女から離れようとした。
「…か、体が…」
 しかし体が動かない。まるで鎖にでも縛られているようで、辛うじて頭が少し動くくらいで、私は妖しく笑ってる彼女を睨みつける事しか出来なかった。
「…貴女……なにを?」
「睨んじゃって…ほ〜んとに可愛い〜」
 彼女は目と鼻の先まで接近してくる。彼女の吐息を感じる、気持ち悪い。
 そう思っていた時、彼女の姿が忽然と消えた。そして次の瞬間、私の背中に誰かに抱きつかれる感触を感じた。
「そんなに構えなくても、私は貴女に危害を加える気は無いわ」
 肩に手をやり、私の耳元で囁く女。その声を聞くと首さえも動かす事が出来ない気がした。唯一言葉が出ること以外を残し、体が全く動かない。
222それも名無しだ:2006/05/14(日) 02:02:13 ID:MkPD14Sl
「なら、私に何か用? と言うより私に触らないで」
「あらあら、そんなこと言って、自分の立場が分かっているのかしら?」
「え? な、なにを…ひゃっ!」
 女は楽しそうにそう囁くと、私の耳に息を吹きかけてくる。ゾクッと体が震える。
「ひぅ…ちょっ、やめっ……はぅぅ」
「やだ本当に可愛い。じゃあ、こうするとどうかしら?」
「やぁ…そ、そんなところ…か、噛まないで……き、きもち…ぁぅわるい…」
 仕舞には息を吹きかけるだけではなく、軽く噛んだり舌で舐めたりしてきた。逃げようとしても相変わらず体は一切動かず、生暖かく気持ち悪い感触が伝わり、更にゾクゾクっとなり続ける。
「んっふふ…なかなか可愛い声を出すのね? 私貴女の事気に入っちゃった」
 女はそう言うと、やっと私の耳から離れた。女の言葉を聞いて相当恥ずかしかったのか、顔が熱い。きっと真っ赤になっていると思う。息も少し荒くなっていた。
「ねぇ? 私のモノにならない?」
「…ぇ?」
 そんな時、女は静かに再び耳元で囁いてくる。その口調は何ともいえない妖しい雰囲気を感じる。
「貴女…あの黒天使さんの事恨んでいるのでしょう?」
「黒…天使?」
 聞きなれない言葉が出てきた。私は困惑する。それを悟ってか、女は更に囁き続ける。
「貴女が恨んでいる人と言えば、1人しかいないのではなくて?」
「……」
「それとも…ブラックエンジェルって言えば…分かってくれるかしら」
「…!」
 ブラックエンジェル…その言葉には聞き覚えがあった。私の体はガクガクと震え始め、あの時の光景がDVDを再生したかのように精密に蘇る。
それは思い出したくもない思い出。無数の男に拉致され、身動きを封じられ、服を剥がされ、汚された身体。そして私を汚した男達は、確かに私の事をブラックエンジェルの娘、そう言っていた。
223それも名無しだ:2006/05/14(日) 02:03:17 ID:MkPD14Sl
「あら? 震えちゃって……昔の事を思い出しちゃったのかな?」
「…ぇ?……な、なんで…あなたが?」
 女の言葉に、震えた言葉で答える。あの事は、ベルグはおろか私の武装であるガン・スレイヴ達ですら知らないはずだから。こんな初めて会った女性が知るはずがない。
「貴女の事なら何でも知っているわ。父親に何をされ、そのせいでどんな目に遭ってきたかも…」
「や、やめて…」
「本当は恨んでいるんでしょ? 弟や母親の事を想っていても、心の底では父親を殺したい程憎くて仕方ない…」
「…ち、違う…私は…」
「果たしてそうかしら? 本当に黒天使さんを恨んでいないと言い切れる?」
「そ、それは…」
 思わず口篭ってしまった…。私は、確かにあの人を恨んでいた時があった。だけど、今は…。
「無理をすることはないわ。あんな目に遭ってきたのだからね、それは当然の感情」
「…違う…違う…」
 私は否定し続けていた。それは私の心にどこかに潜んでいた感情に対する否定の言葉でもあった。
「私は、ベルグバウやお母さんの為に…だから…」
「家族想いね…。だけど…あの黒天使さんは、果たしてそんな事思っているかしら?」
「ぇ?」
 そんな中、女は更に囁き続ける。その一言一言は、私の心臓を掴むように重たいような気がした。
「考えてもみなさい? あの人は何故貴女達姉弟を施設に預けたのか…」
「そ、それは…」
 それは、理由は分からないけどお母さんの為だとガン・スレイヴ1から聞いた事がある。
「何故すぐに、貴女達を迎えに来なかったのか…、理由は簡単よ」
「な、なに?」
「それは、あの人は人を殺すのが好きだから。どんなに幸せな家庭を持ったって、殺しの快楽には勝てなかったのね。所詮あの人も裏に生きる人間…」
「ち、違う! あの人は…」
 私は声を少し荒げて否定する。あの人は、そんな人ではない。それは私でもわかっていたから。
「あの人は、何? 仮に貴女が思ってるような人でも…あの人のせいで貴女が汚れてしまったのは変わりないでしょ?」
「……」
 再び体が震え始める。確かに、どんなに否定したって、その事実だけは揺るぐ事が無い。
「辛いでしょう? でも、私のモノになればそんな事ももう思わなくてもいいのよ?」
「え?」
「貴女の代わりに、私があの人を殺してあげる」
「……私は…」
 確かに、この女の言うとおり、あの人に対して憎しみが無いと言えば嘘になる。だけど…、
「ベルグバウやお母さんが悲しむ事だけは…」
 私は、家族を悲しませる事だけはしたくない…。今の関係をお母さんが知ったら、少なからず悲しむと思うけど。
「ふぅん…。でも、母親はともかく、弟君はあの人の事をどう思っているのかしら?」
「…?」
「ふふっ…これを見て…」
 女はそう言うと、私の目の前に丸く透明な水晶を見せる。言われるがままその水晶を見ていると、何かが映ってきた。
「…ベルグ…バウ?」
 その姿は間違いなくベルグバウだった。でも、何だか違う。
『ハーーーッハッハッハッハッハ! 虚空の彼方に逝くがいい!』
 見たことの無い弟の表情。見たことの無い力。それは正しく悪魔そのもの。あの優しい弟が1人の男の人に対して攻撃をしている。それは私の中ではありえないことだった。
「…こ…れは?」
「これが本当の弟君の姿。何だかんだ言いながらも、あの子も憎しみを隠せないようね」
「違うっ! こんなの…ベルグバウじゃ…」
 私は目を瞑り、水晶から顔を反らす。女は少し笑い、再び耳元で囁いてきた。
「事実よ。これは貴女の弟さん」
「……」
「さぁ、私のモノになりなさい? そうすれば、貴女も弟君も苦しむ事は無いのよ?」
「おこと…わり…よ」
 でも、私はやっぱりあの人を殺したいなんて思わない。仮にあれがベルグバウで、本当は恨んでいるとしても…きっとお母さんは悲しむし、いつかは…。
224それも名無しだ:2006/05/14(日) 02:04:39 ID:MkPD14Sl
「…そう…だったら」
「…っ!」
 その時、女がそう言った瞬間、私は頭をグイッと女の方へ向けられる。彼女は相変わらず妖しく微笑んでいる。
「あの時の…あの苦しみを、思い出してもらうしかないわね…その体で、ね」
「な、なにを……っ…!」
 女がそう言った時、私の言葉は中断された。不意に彼女の唇が私と重なったから。
「…っ…っ!」
「んっふふ♪」
 彼女は笑っている。私は唇を必死に閉じているが、彼女の舌により無理矢理開けられて、彼女の舌が口内に侵入してくる。。
「んっ…んんっ……んぅっ…!」
 ニュルリという感触が口内中に伝わってとても気持ち悪い。逃げようとしても頬を両手で押さえられている。あの時の事と状況が重なったせいか、体はこれまで以上に震え始め、体の力も抜けていく。
「んんっ…んぁっ……や、やめっ…」
「…ふふ…」
 ―だめ……力が…。
 もう立っていられない程だった。それでも膝を着ける事さえも出来ず、膝をガクガクさせていた。それでも彼女は構うことなく舌を絡ませてくる。唇の脇からは私と彼女の唾液が垂れていた。容赦ない吸い付きと口内の刺激に、既になす術も無くその身を委ねていくしかなかった。
「んっく…ぁぅ……ハァ…」
 そしてようやく唇を開放される。呼吸することすら困難だった私の息は荒い。
「ハァ…ハァ…」
「ふふっ…あらあら、さっきまでの威勢はどうしたの?」
「…フゥ…っ…」
「まさか、これで終わりなんて思ってる? まだまだこれからよ?」
「…ぇ……ぁ」
 女がそう呟くと、私の体は不意に自由になる。しかし、一向に力が入らずその場にしゃがみ込んでしまった。
「い、いや…やめ…て…」
「泣いちゃって可愛い。大丈夫よ? 貴女はジッとしているだけでいいから…。それに、別に痛い事するわけじゃないわ。逆に…」
「た、たす…け…いや、いや…いやぁぁぁぁぁ!!」
「そんなに叫んだって、ここには私と貴女しか…」
 私の叫びに、女が笑って返したその時だった。
「主!」
「ッ!」
 私を呼ぶ聞き覚えのある声が近付いてくる。彼女もそれに気付いたらしく、私の体から離れていった。そして、その声の主は私の目の前まで来た。
「主、大丈夫か?」
「す、スレイヴ1…」
 それは私の武装の1つ、ガン・スレイヴ1だった。けど、私には彼の姿は見えないかった。彼の声だけが聞こえる。
「貴様…俺の主に何をした?」
 しかし、当の彼には私だけではなく、彼女の姿まで見えている様子だった。だけど、今の私にはそんな事はどうでもよかった。
「すれい…1…わ、私は…」
「…しっかりしろ主」
「あらあら、姫を守る騎士のお出ましかしら?」
 しかし、彼が駆けつけて来ても、女の口調は変わる事がない。どこか不気味に楽しそうで、余裕のある口調。
「もう一度聞く。主に何をした?」
 そしてスレイヴ1の口調は怒りが露になっていた。
「別に…。ただ、一緒に楽しんでいただけよ? 貴方も一緒に楽しまない?」
「俺に触れるな!」
「冷たいわね。まぁ、いいわ。彼女も私のモノになる気はないみたいだし…殺すわね」
 女はそう言った瞬間、凄い殺気が私を襲う。彼もきっと感じているだろう。殺される…この時私はそう思ってしまった。
「スレイヴ1…に、にげ…」
「……」
「それじゃ、さようなら……なに?」
 その時殺気が納まった。
「どうしたの? ダンテ」
 どうやらまた誰かが現れたみたい。そしてそいつに何かを聞いているようだ。
「そう…ハイドラ君がビルトシュバインと接触……わかったわ。貴方はハイドラ君を連れて先に戻っていなさい。私もすぐ帰るから」
 女は誰かにそう告げると、もう1人のほうの気配が消える。
「ふっ…命拾いしたわね。でも…次に会う時は私のモノにしてあげる」
「……」
「ふふっ♪ そういえば名前言ってなかったわね。私はハーディアスと言うわ。また…3日目に会いましょう?」
 そして彼女の気配も消え、辺りの黒い霧も消えていく。私は安堵からか一気に脱力した。
「…逃げたか」
 涙を拭き、顔を見上げる。そこには私のZ・Oサイズを持って構えている私のしもべの姿が居た…。
225それも名無しだ:2006/05/14(日) 02:06:31 ID:MkPD14Sl
 ファミリアやラアム達と共に学園祭を回っていた時、不意に途轍もなく嫌な予感がした。俺はその場を去り、主の元へと向かった。
 主はミスコンに出ているはず。ミスコンの控え室に急行し辿り着いた時、俺の予感は当たっていた。
 鍵の掛かっている主の控え室のドアを抉じ開け、中に入ってみると、空間が一部歪んでいた。そこを更に抉じ開け別空間の世界に入ると、そこはどす黒く重苦しい空気に包まれている。しかしそんな事等気にせずに主を捜した。
 そして見つけた。主は妙な女にその身を委ねようとしていた。
「…っ!」
 その時、俺は何も考えず、ただ主を苦しめている女に向かって攻撃する。女は主を放し、そのままどこかに消えてしまった。
「す、スレイヴ…」
 主のZ・Oサイズを床に置く。そして目の前には、今にも泣きそうな主の姿。こんな主は何年来だろうか…。
「もう大丈夫だ。あの妙な女は…」
 その時、主は俺の体に抱きついて来た。思わず言葉を失う。
「お、おい…あ、主、どうした?」
「…すこ…し……このま…まで…」
 よく見ると、主は声には出さないが泣いていた。まるで、怖いものを見た、聞いた子供のように。
「あの女に何か言われたのか? 何があった?」
「……」
 主はただ沈黙していた。相当な事を言われたのか、それとも俺が来た時にはもう何かされた後だったのか。どっちにしても、あの女に激しい怒りを覚える。
「…ねぇ…」
「? どうし…」
 沈黙の中、主が静かに口を開いた。俺は条件反射で主の方を向く。その瞬間だった。不意に主が自ら唇を重ねてくる。
「っ! な、何をする!?」
 一瞬思考が止まったが、すぐに主の肩を掴み引き離す。
「な…っ!」
 俺は言葉を少し失う。引き離した主の表情は悲しみに満ちており、その瞳からは大粒の涙が絶えず流れていた。
「あ、主…」
「…おねがいが…あるの」
「な、なんだ?」
「おねがい…忘れさせて今すぐに…。今起きた事言われた事……全部…貴方で忘れさせて欲しいの」
「……」
 思いがけない要望に、最初は困惑したが、その意味解り黙り込んでしまう。主は頬を少し赤らめ涙を流しながらうつむいていた。
「…俺は…俺には、そんなこと…できない」
 しかしそれを拒否。俺はただの武装。そんな俺が、自らの主とその様な行為をするわけにはいかない。ベルグバウやアストラさん、スレイヴ壱達に示しがつかない。
「…どうして…?」
「俺は…主の武装だ。だから…」
「…おねがいよ…。おねがいだから……でないと私は…」
 主は再び俺に身を寄せると、ただそう言っていた。
 ―俺は……俺は…。
「……わかった」
 だけど、示しがつかない以前に主の悲しい顔など見たくはない。主が元気になるのなら、俺は何だってする。そうあの時決めたから。
 そして主を抱き抱え、そのまま控え室にある大きなソファーに寝かした。
「本当にいいのか?」
「…えぇ」
 主の表情はどこか安堵したようで、その瞳からは涙は止まっている。
「主から1つ命令があります…」
「なんだ?」
「私…初めてじゃないけど……ちゃんと優しくしなさいね?」
「…了解した。我が主…」
 瞳が潤んでいる主に、俺が身体を重ねていく。それが…主の望む事ならば……。
226それも名無しだ:2006/05/14(日) 02:10:10 ID:MkPD14Sl
とまぁ、懲りもせずに長々長々長々とグダ×4なものを投下したのは俺だ。
話重いし長いし要領使いすぎだしオチ変だし…色々とごめんなさい。と投下したのはいいが大反省してるのも俺だ。
とりあえず、次投下するときは暗躍から離れようかと…
227追跡-追いつ追われつ-:2006/05/14(日) 14:23:30 ID:e6aQawcr
 当初予定していた集合場所から少し離れた場所にハーディアスは出現すると、そのまま上空に向けて声を発する。
「そんなに警戒しなくても私以外には誰も居ないから、早く降りてきなさい」
 ハーディアスの声が空に響き渡った直後、上空から緑色の影が降下してきた。バーダラーの命令を受けたトルーケンである。
「ははっ、バレバレっすか。それにしても相変わらずえげつないっすねー」
「あら、ずっと見物していた人の言うこと?」
「へへっ、眼福だったっすよ」
「……それで、用件は何かしら」
「あいあい、家の大将から言付けっす。『黒十字架の手先が動いているから気を付けろ』だそうっすよ」
「そう、分かったわ」
「まあそう言う事なんで、お気を付けてくださいやし」
「そうね、ご苦労さま」
「あいあい、ではこれにて失礼」
 言付けを伝え終えたトルーケンは、そのまま飛び去っていった。
「さあ、早くしないとハイドラ君がすねちゃうわね」
 トルーケンが飛び去った直後、ハーディアスはそう言いながら現われた時と同様に闇の中へと消えていった。

 ちょうどその頃、ハイドラはダンテの力を借りてビルトシュバインから何とか逃げ延びていた。
「助かりました、ダンテさん」
「気にするな」
 集合場所に着いたハイドラは、部屋の中心付近でアカツキと赤ザクを監視していたジオングに声を掛ける。
「戻りましたよ」
「落とす……絶対に落とす……頭だけにして落とす……」
 出て行ったときとまったく変わらないジオングの姿に、ハイドラは浅く溜め息を吐く。
「……はぁ。ジオングさん、いい加減冷静になってください」
 ハイドラの言葉が聞こえているのか聞こえていないのかはサッパリ分からないが、ともかくジオングは一応は静かになった。
 その一方、ジーグ達はハイドラ達の居る部屋のすぐ近くで突入のタイミングを図っていた。
 物陰から様子を見ていたシューターは、ハイドラの近くに居るダンテの姿を確認すると、顔を僅かに顰める。
「不味いな、ありゃミケーネ悪霊軍団のダンテじゃないか」
「ミケーネ……世界の裏側の四分の一を統べる秘密組織が今回の件に関わっているの?」
「さあ、それはどうだかな。ただ、最近じゃSRW学園内にも同盟の組織を設立したって話だ」
 シューターとジーグがそんな事を話し合ってる間にも、タケルは冷静に状況を分析していた。
「……目標捕捉、数の上ではこちらが有利だが、どうする?」
「そうね……どっち道このまま引き下がる事は出来ないわ」
「ああ、そうだな。そういう訳で当初の予定通り行くぞ」
 ジーグとシューターの言葉を受けて、タケルとマガルガは静かに肯く。
228追跡-追いつ追われつ-:2006/05/14(日) 14:25:01 ID:e6aQawcr
「まずは私が先行する。死返玉!」
 言うが早いか部屋に躍り込んだマガルガは、ハイドラ達へ向けて緑色の宝玉を無数投射する。突然の攻撃にハイドラ達は一瞬反応が遅れてしまう。
「なっ! 何事ですか!?」
「こいつは死返玉……マガルガか!」
 その一瞬の隙にジーグはハイドラへとダイナマイトキックを叩き込む。その攻撃をハイドラは何とか受け止めようとするが、体重差は如何ともし難いのか、そのまま遥か後方へと吹き飛ばされてしまう。
「ぐっ! またあなた達ですか……いい加減しつこいですよ!!」
「はんっ! 依頼達成率ほぼ百%は伊達じゃないのよ!!」
 ハイドラの言葉に、ジーグはバックラーを振り回しながらそう断言する。そのあまりの迫力に、ハイドラは思わず怯んでしまう。

 ジーグの突撃とほぼ同時に、タケルはジオングへと突撃していた。
「くそっ! てめえまで来やがったのか、タケル!!」
「何時ぞやの借り、今返すぞ!!」
 一撃一撃が重く鋭いタケルの斬撃
「むん!」
 渾身の力を籠めたタケルの斬撃をジオングは何とか受け止めるが、その代償として後方へと一気に弾き飛ばされていく。

 そして少し離れた場所に居たダンテにはマガルガが駆け寄っていった。
「悪霊は悪霊らしく黄泉へと返るがいい! 生玉! 足玉!」
「……!!」
 マガルガは古神道の宝具の名を呼びながら舞うが如き連続攻撃を行う。
「布留部! 由良由良止布留部!!」
 古神道の祝詞の一説を唱えながら放たれた一撃に、ダンテは壁際へと弾き飛ばされる。

 三人の攻撃により、アカツキと赤ザクの周りに誰も居なくなると、シューターは全速力で二人を掻っ攫って行き、その代わりとして件の《親父特製・指向性磁力式記憶消去爆弾》を設置していった。
 それを確認したジーグ達三人は、それぞれの相手を牽制しつつ鮮やかに撤退していく。
「逃がしませんよ!」
「待て! 確か前もこんな展開が……」
「ぬはははは! 今更思い出しても遅〜い!! それ、ぽちっと……」
「残念だけど、そうは行かないわ」
 シューターがリモコンスイッチを押そうとした正にその瞬間、突如として部屋の中央に現れたハーディアスが大鎌で爆弾を真っ二つにした。
「遅いですよ、ハーディアスさん」
「絶妙のタイミングで来れたんだから大目に見なさい」
 爆弾が破壊されたのとハーディアスが出現したのを一度に確認し、顔にハッキリと焦りの表情が浮かぶジーグとシューター。
「不味い、悪霊将軍直々のお出ましよ!」
「確かにライガーンの奴と同格の気ね……この状況じゃちょっと厳しいかな」
「ここは三十六系逃げるにしかずだな!」
「うむ!」
 その言葉と共に、四人は無数のトラップをばら撒きながら全速力で撤退して行った。
229追跡-追いつ追われつ-:2006/05/14(日) 14:25:57 ID:e6aQawcr
「逃がしてしまいましたね。ああなるとビルドベースの連中は厄介ですよ」
「心配するな、こんな事もあろうかとあの二人には発信機が……ん?」
 自信満々に懐から受信機を取り出すジオングであったが、その反応はどう見てもこの部屋から発せられていた。
「もしかしてその発信機って、あれですか?」
 そう言いながら、爆弾の近くに転がっている物体を指差すハイドラ。それを見たジオングは盛大に歯軋りをする。よく見るとその発信機には『バレバレなんだよ!』と書置きが張り付けられていた。
「グググググ……あいつ等、人を馬鹿にしやがって!!」
「……仕方ないですね、ここは彼等がばら撒いたトラップを辿って追跡しましょう」
 そんなジオングを冷ややかな目で見つめながら、ハイドラはそう提案した。
「そうだな。……あいつ等絶対落としてやる」
 ハイドラの言葉に同意したジオングは、気を取り直してハイドラと共に追跡に出ようとする。その姿を見ながらハーディアスは、その場から動かずに二人に声を掛ける。
「頑張ってねハイドラ君。私はちょっと用事があるから」
「用事、ですか?」
「ええ、そう」
「……仕方有りませんね。行きますよ、ジオングさん」
「ああ」
 ハーディアスの言葉に釈然としない物を感じながらも、一先ずは追跡を優先させようと思ったハイドラとジオングはそのまま部屋を後にした。
230MYCENAE -闇の胎動-:2006/05/14(日) 14:31:27 ID:e6aQawcr
 二人の後姿を見ながら、先程までとは打って変わって気を引き締めるハーディアス
「……いいわよ、入ってきなさい」
 ハーディアスの言葉と共に、黒革のジャケットとパンツを着た人物が部屋に入ってくる。
「察しが早くて助かるわ、ハーディアスちゃん」
「それでいったい何の用よ、ライガーン」
 その人物とはミケーネ七大将軍の一人、猛獣将軍ライガーンであった。
「暗黒大将軍から直々のお達しよ。ばれない範囲でいいからヴァイクラン君の作戦の妨害をしなさいですって」
 ライガーンの言葉に、ハーディアスは怪訝な表情を浮かべる。
「あらあら、何でまたそんな命令が?」
「あの子の影に霊帝の影がチラついてるのよ。ま、そういう事」
 暗に、貴女ならその程度の事は推測できるでしょう? と言わんばかりのライガーンの言葉に、ハーディアスは妖艶な笑みでもって答える。
「……確認するけど、それ以外は自由にしていいのよね」
「ええ、私が言われたのはそれっきりよ。仮に貴女が黒天使の娘さんを××しようとも△△△△しようとも一向に問題無いわ」
「そう、なら問題無いわね。ふふふ、確かに請け賜ったわ。……そうそう、お菓子食べる?」
「あら、悪いわね、頂くわ。……ん、やっぱりハーディアスちゃんの選んだチョコは格別ね」
「ふふふ、ありがとう」
「じゃ、そういう訳だから頑張りなさい」
 用件を伝え終わったライガーンは、手をひらひらさせながら部屋から出て行った。
「さあダンテ、行きましょう」
「……御意」
 ライガーンの出て行った直後に、ハーディアスはダンテを引き連れて闇の中へと溶け込んで行く。
 後に残されたのは、破壊された爆弾と貼紙付きの発信機だけであった。
231それも名無しだ:2006/05/14(日) 14:34:52 ID:e6aQawcr
ライガーン

ミケーネ七大将軍の1人で、猛獣軍団を束ねる猛獣将軍である男性。
オレンジ色のライオンヘアーでビジュアル系の顔立ち。黒革のジャケットとパンツを好んで着用する。
オカマ言葉を操り、自身も真性の男色家。更には重度のショタコンでもある。また、女性的な感性を多分に持ち、甘い物なども大の好物である。なお、バーダラーにだけはどうしても頭が上がらない。
その性格は基本的に狡猾で残忍。他者の苦しみを至上の喜びとし、残酷な殺し方を誰よりも好む。そして一度戦いにおもむけば、凶暴で残虐な正に獣の如き戦いを行う。
牙から強力な電磁波を発して対象の中枢神経を狂わせるなど、細かい技も使う事ができる。
232それも名無しだ:2006/05/14(日) 14:38:06 ID:e6aQawcr
取りあえず暗躍ネタで書けてる分を投下したのは私だ。
長文で容量使いすぎて今更ながらに申し訳なく思ったのも私だ。
戦闘・奪還・逃亡と以前の展開の焼き増しと言われても仕方ないと思うのも私だ。

>>214氏、二次審査のトリ、真に持って乙&GJ!です。携帯だとどうしても書き辛くなるのは身に沁みて解ってますので、重ね重ね乙&GJ!でございます。
>>218氏、>>157の続きと天上天下一撃必殺砲のお目見えを期待しつつGJ!の言葉を送ります。
>>228氏、重いネタを書くのは中々に難しいですよね。と共感を覚えつつGJ!の言葉を送ります。思うに、暗躍ネタに絡んでるキャラは誰も彼もがキツイ過去を持ってますね。かく言うジーグも過去(ry

ハイドラ達の扱いが散々で、キャラの持ち主様、真に申し訳御座いませんでしたと謝るのが私だ。
更にはハーディアスに勝手に極秘命令を与えてしまったのも私だ。重ね重ね申し訳御座いませんと平謝りなのも私だ。
続きはまた書き上がったら投下したいと思います。
233それも名無しだ:2006/05/15(月) 12:17:59 ID:QnVCkQKH
 ある日の夜の事
 時計を見る。今はもう夜の1時を回っていた。
「…遅いな」
 そう呟きながら問題集を解いていく。時間が時間だけに妹のジャオームはもう寝てしまっている。
 俺も家の鍵をあけて先に寝てもいいんだが、用心しといて損は無いだろう。待ち人であるガッデス姉さんは、今日家の鍵忘れて行ったし。
 それより、こんなに遅いという事は、またいつもの『教師陣の交流』、つまり飲み会がかなり盛り上がっているんだろう。
 しかも、恐らくは相当酒が入ってるはず。先に寝てしまえば、酔った姉さんに夜這いでもされかねない。姉さんは酔うと人変わるから。
「お〜〜〜〜い、さいばすた〜〜〜〜♪」
「帰ってきたか」
 その時、俺の住んでいるアパートの門の辺りから陽気な声が。その声は聞き覚えのある声。まさしく姉さんだった。口調的にかなり酔っている。
「…やれやれだ」
 玄関のドアを開け、階段を降りていくと、そこには顔を赤くして、これぞ酔っ払いという感じの姉さんが居た。
「おい、大丈夫か?」
「らいじょうぶ、らいじょうぶ。わらひはらいじょうぶなのら〜♪」
 半ば呆れて聞くと、いかにも大丈夫じゃない返事をする姉さん。そしてヨロヨロと危なっかしい足取りで階段を登ろうとする。
「あ、おい…危ないぞ」
「らいじょうぶらってぇ…うわわっ!」
 その時姉さんは一段目を登らずにヨロけてしまう。俺は慌てて背中を支えた。
「…言わん事ではない」
 俺は姉さんの肩を支えながらゆっくりと登ろうとした。
「わ〜〜〜い♪ おんぶ〜〜〜♪」
「うおっ!」
 しかし、姉さんは瞬時に俺の背後に回り体を預けてくる。はぁ、とため息を吐き、そのまま姉さんを背負った。
「……重い」
「わらひは重くない、重くないんだぞ〜〜」
 背負った瞬間、正直けっこうな重さを感じ、思わずその事を口に出してしまった。そして、その「重い」というフレーズが気になったのか、姉さんは重くないと言い張っている。
「…わかったわかった。姉さんは重くない」
「そうそう、わらひは重くない。重くないからしっかり運ぶんだぞ〜」
「やれやれ」
 俺が重くないと言うと、姉さんは上機嫌そうに俺にしがみ付いてきた。更に体重が俺に向き、更に重く感じるが、言うとまた暴れてしまうので言うのは止めておこう。
 容赦なく俺に圧し掛かってくる姉さんの重さに耐えながら、俺は階段を一段一段登っていき、やっと俺の部屋まで入れることに成功。
「…ほら…着いたぞ」
「ごくろうはま〜♪ わらひはこんな弟をもって幸せだ〜〜」
 息を少し切らす俺を余所に、姉さんは上機嫌に笑う。
「わらひはもう寝まぁす」
「…そうか…だったら早く隣の部屋で寝…」
「服、脱がせて〜」
「…ハ?」
 俺の言う事など、全くもって無視し、姉さんはとんでもない事を言った。思わず間の抜けた返事をしてしまう。
234それも名無しだ:2006/05/15(月) 12:19:11 ID:QnVCkQKH
「バカ言うなよ。そのくらい自分で…」
「めんどくさいんだも〜ん。いいから脱がせてよ〜〜」
「だからってなぁ」
「脱がせて、脱がせてぇ!」
 姉さんはまるで子供のように、手足をバタバタさせている。いつもの姉さんとは段違いだ。この光景を見たら、学園に存在するという組織『ガッデス隊』は幻滅するだろう。
 しかも、最近の姉さんの事を思うに、今の姉さんにこれ以上近付くと何をされるか分からないあたり怖い。
 しかし、このままではジャオームが起きてしまうどころか近所迷惑である。
「…わかった。わかったから…」
「宜しい♪」
 その言葉に姉さんは大人しくなったので、上着から脱がしていく。しかし、シャツのところで止める。
「?? どぉ〜したのぉ?」
「いや、これ以上は…」
 ?顔の姉さんを余所に、顔を背ける。姉弟とはいえ、さすがに下着まで手を出すのは如何なものかと。
「早くぅ〜、脱がせてよ〜。脱がせてくれないと…泣いちゃうんだから……ぅぅ」
「……はぁ、わかったよ」
 姉さんはマジで涙目になっていた。ここで泣かれてしまったら、それこそ近所迷惑だし、俺は仕方なくシャツも脱がす。
「スカートもぉ」
「はいはい」
 もうどうにでもなれ状態で、スカートも脱がした。
「……これでいいだろ?」
 スカートを脱がし終えると、俺は水玉模様のある下着だけになっている姉さんの姿から顔を背けた。正直、ランスターに悪いが、姉さんは綺麗だった。酔っている為か、白い肌にほんのり赤みがある。
「ほら、脱がせたんだから、さっさと隣で寝ろ。明日も学校だろ」
 そんな姉さんを直視などできるはずもなく、俺は姉さんに背を向けそう告げる。しかし、この酔っ払いがそうそう言う事を聞くはずもない。
「あれれぇ? もしかして照れてるの?」
「……」
「キャハハ♪ かっわい〜♪ もう、ほんとに可愛い弟なんだから〜♪」
「…」
 人の苦労も知らずに楽しそうに笑っている。俺はそのまま立ち上がり、いつもの寝床に凭れ座る。
「…それくらいにして、もう寝ろ」
 そう告げると、姉さんから顔を反らした状態で眠りに入ろうとした。
 しかし、やっぱりこの酔っ払いがそう簡単に言う事を聞くはずもないが。
「サイバスター…ごめんなさい。私少し悪酔いしていたみたい」
「……」
 途端に姉さんの口調が元に戻った。
「サイバスター、こっちを向いて。お姉ちゃんを嫌いにならないで」
「……」
 嫌いにならないで…。その台詞にはどうも弱い。俺は仕方なく姉さんのほうを向いた。その時、
「ん〜〜♪」
「…っ…」
 いきなりこの人はキスしてきた。
 ―またか? またなのか?
 この状況は、酔っている姉さんの場合そう珍しくない。以前も同じような状況になったし、何より姉さんは酔うとキス魔になる。しかも舌を入れるなどのオプション付きの。
「んっ…んんっ」
 問答無用で俺の口内を舌で絡ませてくる。大分慣れてしまったが、慣れてしまうのはどうかと思う。この現象のせいで、俺と含め他の姉さんや妹のファーストの相手は姉さんとなってしまっている。
「いい加減に離れろ」
「んぁっ……あらら」
「あららじゃない。さっさと寝ろ」
「だったらここで寝る〜〜♪」
「だめだ」
 そして、いい加減姉さんを引き離す。しかし、姉さんは怯むことなく俺に擦り寄る。俺は断固拒否。以前同じような事があり、しかもランスターに目撃されてしまって大変だったからだ。
235それも名無しだ:2006/05/15(月) 12:21:04 ID:QnVCkQKH
「えぇ〜〜! いいでしょぉ〜?」
「隣の部屋で寝なさい。子供じゃないんだから」
「子供だよぉ。わらひなんて子供子供。まだ処女だし」
「そういうことを健全板で言うな」
「でもぉ〜、お姉ちゃんはさいばすたーと寝たいのぉ〜」
 俺に身を寄せわがままし放題の姉さん。その光景を見て深いため息が出てしまう。そんな俺を見てか、姉さんは、ニヤっと笑う。
「あぁ、わかった〜♪ お姉ちゃんが一緒に練るって言って、えっちなこと考えたんでしょ〜♪」
 何を思ったのか悪戯っぽく笑う。
「…アホか」
「無理しなくていいのよ? お姉ちゃんには全部お見通しなんだぞ〜」
「無理なんてしてない。さっさと寝る」
「だから一緒に寝てあげて、それを解消させてあげる。ついでにわらひの初めても…」
 そう言うと、姉さんは俺の下腹部へと移動始める。俺はそれを断固阻止するべく姉さんを押さえつけるが、
「わらひに…まかせて」
「まかせ…られん」
 姉さんも引き下がらない。そして姉さんとの攻防が続いていた時だった。
「もぉ〜、うるさくて眠れないよ〜」
 不意に眠っていたはずのジャオームが居間から顔を出す。そして俺達の光景を見て。
「お、お邪魔しました」
 そう言って、再び居間に戻ろうとした。しかし、
「じゃお〜〜むぅ♪ たっだいま〜〜」
「が、ガッデス姉ちゃん!? お、おかえりなさい」
 俺に身を寄せていた酔っ払いが、今度はジャオームに抱きついた。ジャオームは少し困惑している。
「お、お兄ちゃん、これって」
「……また酔ってるんだ」
「えぇ!? ま、またぁ? って姉ちゃんやめてよぉ」
 困った表情のジャオームに、姉さんは問答無用で頬を摺り寄せる。
「じゃお〜むぅ♪」
「うわっお酒くさ…んむっ!」
 そして俺のとき同様、キス魔はジャオームにも手を出した。
「おねぇちゃ…や、やめっ…!」
「ていっ!」
 いい加減にして欲しい俺は、ディスカッターの鞘で姉さんに一撃加える。
 その一撃で、姉さんはジャオームに凭れる感じでそのまま睡眠に入った。
「…すぴー…」
「やれやれだ」
「ハァ…まったくだわ」
 人の気など知る由もなく、姉さんは気持ち良さそうに寝ている。その姉さんを見て、俺とジャオームは更に深いため息が出た。
「……寝るか」
「うん」
 そして俺達は姉さんを布団に移し、そのまま所定の位置で寝ることにした。
 無論、次の日には姉さんは二日酔いで、この事なんて覚えてもいなかったけど。
236それも名無しだ:2006/05/15(月) 12:24:34 ID:QnVCkQKH
と、出かける前に投下したのは俺だ。
最近、サイバスターはガッデスとの絡みが多い気がしてきた…気のせいだな。と自分で納得するのも俺だ。
>>232GJっすよ!
237それも名無しだ:2006/05/15(月) 14:51:26 ID:oVJoB7J4
「この力は・・・ふふふふ・・・・はぁっはははははは!!まさか俺以外にサイコドライバーがいるとはな!」
Rー1の放った強力な念を感じ、高笑いをするヴァイクラン
「ディバリウム」
また通信機でディバリウムに司令を送る
『なんでしょうマスター』
「先程の念は感じたな?ならば百刃衆を引きつれそのものをとらえてこちらへもってこい」
「・・・・イエスマスター」
精神感応能力が高いディバリウムならサイコドライバーがどこにいるかわかると判断したのだろう
通信を終え、一息つくディバリウム
「怪我人はだしたくない・・・最初は五人ぐらいでおびき出して、後は私が一撃で仕留める・・・・それでいいよね?ヴァイ君・・・」
深く深呼吸をし、自分を落ち着かせる
「エスリム五人はターゲットを室内から人気のない場所へおびき出して、邪魔する人間がいるなら・・・・その時は攻撃をして、ただし殺してはダメよ」
言い終えると五人のエスリムは走り去っていった
238それも名無しだ:2006/05/15(月) 14:52:55 ID:oVJoB7J4
とりあえず流れを断ち切って火種を投下したのも私だ
続きは家に帰ってから書きます
239宴の始まり:2006/05/15(月) 23:43:19 ID:trZcX1aF
>>237の続き

「っ!・・・てて・・・・」
頭いてぇ・・・・たしか俺・・・念が暴走して・・・
っ!R−GUN!R−GUNは!?
「すー・・・すー」
寝てやがる・・・・相変わらず図太い神経だな
・・・でもまあ、寝かせておくか
「さて・・・っと」
まずはなぜこんなことになったかを整理しなくちゃな
まず俺はこいつの控え室に遊びに来た、そして服が似合ってるか聞かれた
俺は似合ってると言って、R−GUNは笑いながら顔を近づけた。性欲持て余した俺はあいつを襲った
その後あいつが・・・・!そうだあの写真!俺そっくりの男の・・・・
その写真に触れ、見ただけで俺の念が暴走した・・・・
なんであの写真の男が俺そっくりなのか、そしてなんで俺の念が暴走したのか、そして何より
――――――目覚めよ
――――――――サイコドライバー
あの言葉・・・第一サイコドライバーってなんだ?食えるのか?って王道をやりたくなるほど訳のわからねぇ言葉だ
俺と関係あるのはわかるんだがチンプンk・・・
「ん・・・あん・・・だめぇ・・・」
・・・・・・・・・・
「あ・・・・あぁん・・・・・そこ・・・」
・・・・・・・・・・・・・
「ひゃぁ!・・・ん・・・きもち・・いいよぉ・・・あーるわん・・・」
「いい加減起きろこのバカ」
「ふえぇ!?・・・あ、おはようR−1」
あいつをたたき起こす俺。にしてもずいぶんあせってるなおい
「んもぅ・・・後もう少しで・・・・・」
「はいはい、悪うごz・・・っ!」
俺は言葉を止めた・・・・いる
やれやれ、こっちは物事を整理する時間が欲しいっていうのに・・・
「R−GUN」
「うん、解ってる」
あいつはツインマグナライフル、俺はGリボルヴァーを構えた
「お命頂戴!!」
俺達が武器を構えてから4.37秒後、古めかしいセリフをはいて二人の男が入り込んできた
「Gリボルヴァー!」
「マグナム、ダブルファイア!!」
俺とR−GUNは同時に砲撃を開始する、直撃はしていないものの派手に吹っ飛ぶ男共
妙だ、直撃していないのになぜあそこまで吹き飛ぶ?
「残念!」
「無念!」
「また次回!」
「んな!」
「きゃあ!!」
突然背後に現れた男女3名がR−GUNを捕らえた、どうやらさっきのはフェイクのようだ
――あいつ等の狙いはR−GUNか!
俺は無意識に逃げるあいつ等を追った
240ガラス箱の中のアリ:2006/05/15(月) 23:44:27 ID:trZcX1aF

「ずいぶん人気がねぇ場所だなおい」
俺はあいつ等を追いかけ、スラムエリアと学園管轄内の境目、通称『デットゾーン』に来てしまった
このデットゾーンは建物が入り組んでいて、一種の迷宮になっている
「ちっ!あいつ等にはめられたな」
俺は軽く舌打ちをした
R−GUN・・・どうか無事d・・・・・
「デットエンドシュート!!!」
どかーん、とやたらに大きい音が響いた
―――・・・・・あっちか
俺はシリアスな雰囲気になってしまった自分がバカみたいに思って、その音の元へ向かおうとした
「・・・・っ!」
だが突然、ビームがいくつも飛んできた。俺は横に飛び、それを避ける
しかしビームの雨が降り注ぎ、避けるので精一杯だった
「何人いんだ!くそっ!」
俺はおもむろに飛び出しブーステッドライフルで狙撃する
8発発射したが倒したのはわずかに2人、6発もはずした・・・
―――チンピラ風情にしては動きが良すぎる・・・
そんなことを考えてる間に、今度は40人あまりがビームソードを持って突っ込んできた
「おいおいおいおいおい!!ホントに何人いんだよ!!」
俺は愚痴りながらも紙一重のタイミングでソードをかわし、GTリボルヴァーで殴り飛ばす
しかし相手は多少ひるむ程度で、すぐさま突っ込んでくる
「しかたねぇ・・・はああぁぁ!!T−LINKナッコォ!!!」
拳に念動力を籠め、的確に腹部に一撃一撃を入れる
流石に効いたのか、蹲り倒れる男達
「くそっ!キリがねぇ!!」
だがこの数では全員倒しきる前に俺の念動が尽きちまう・・・
――――ここまでか・・・?
そう思い、目を瞑った。ごめん、R−GUN・・・・
241増援〜狼の牙〜:2006/05/15(月) 23:45:32 ID:trZcX1aF
「やっと見つけましたよ!R−1!」
その声と聴き、目を開く俺。そこには一人の男性と二人の女性が立っていた
「その人がSWORDの探し人かい?」
「肯定ね、顔も一致しているようね」
「・・・・誰だ?あんた達」
俺は当然の質問をした。突然出てきて訳の解らないこと言われりゃ、十中八九この言葉が出るだろ
「おっと!紹介が遅れたな、俺は秘密結社『ミスリル』の・・・」
金髪の男が俺に挨拶をしようとしたところを、後ろから切りかかろうとしてきた
刹那、黒髪の女性がナイフのようなもので、剣を弾き飛ばした
「迂闊よガーンズ、戦場では常に警戒を怠らないこと」
「へーへー・・・っと改めて説明してやるからこっちこい」
俺はその男達に腕を引っ張られ、物陰へ隠れた
「説明してもらうぞ、あんた達は誰だ、奴等は何者だ、なんでR−GUNが狙われる」
俺は質問攻めをした、たぶん俺はここで一気に解消しようとしたんだろう
「それは私が説明するわ。まず最初の質問ね、私たちは軍事による平和維持活動をしている秘密結社『ミスリル』のエージェント
私の名はARX−7アーバレスト、コールサインはウルズ7、認識番号はB3128・・・」
「そこまでにしておけアーバレスト、それ以上説明しても意味無いだろ。ちなみに俺はM9ガーンズバック、コールサインはウルズ6だ」
やや呆れ気味にアーバレストという女性を止めて、軽く自己紹介をしたガーンズバックとか言う男
・・・・・なんだかこのガーンズバックって人、他人の気がしねぇ
「えっと・・・・私は成り行きで貴方達と行動を共にしただけで、私はミスリルじゃありませんよ」
「あんたは?」
俺はそこにいる俺よりやや幼めの女性に言葉を掛けた
「・・・・・憶えてないんですか?私です、R−SWORDです」
「ごめん、憶えてない」
すこし暗くなるR−SWORDと言った少女。なんか引っかかるが殆ど思い出せない
ただ・・・・・どことなくMk−Vのお供のメイドのボクサーさんに似てる気がする
「ともかくまずは状況の打開が先決ね、残り二つの説明は後でしてあげる。ウルズ6、援護お願い」
「了解!任せてくれよ、我が愛しの姫君よ!」
その言葉を無視し、ライフルを持って突っ込んでいくアーバレストさん
「ったく・・・少しぐらい間に受けてくれよ」
愚痴りながらスナイパーライフルのようなもので的確に一人ずつ潰していくガーンズバックさん
すげぇ、二人とも戦いなれてる・・・
242二人の力〜剣と念〜:2006/05/15(月) 23:47:02 ID:trZcX1aF
「R−1!私たちも行きましょう!」
「あぁ、そうだな・・・・って、えぇ!?」
ちょっとまて、私たち?
「お前どうやって戦うんだよ?」
「それは・・・・こうです!スラッシュモード起動!!」
いきなり少女が大きな剣へと姿を変えた。どういった理屈なんだ?
「さぁ!私を使って!!」
「あー!こうなりゃヤケだ!食わば皿まで、やってやらぁ!!」
俺は言われるがままに剣の柄を握った。大きな剣なのに異様に軽い、まるで自分の手のように・・・
「重力剣!ジイィィィソォォォォド!!」
無我夢中で大剣を振り回した、重力場が発生し、敵を吹き飛ばし、押しつぶしていく
「ラストです!私の上に乗ってください、突っ込みます!!」
「おう!いくぜぇぇぇ!グラビトン・サーフィン・ラァァァム!!」
俺は彼女の上に乗り、突っ込んでいった。バッタバッタと倒れてく刺客、実際こいつら強くないのか?
どうやらあちらのほうも片付いていたようd・・・・
「はうぅぅぅ〜〜」
彼女の変形が解け、人の姿へ戻った
彼女の剣状態の上に乗っていた俺は当然バランスを崩し、転倒、押し倒しに近い光景になった
「R−1・・・・!!何やってるのよ!このバカ!!」
ある意味絶好のタイミングでやってきたR−GUN
クタクタになって服が乱れて倒れてるSWORD、その上で四つん這いになってる俺。どう見ても強姦魔です、本当にありがとうございました
その後俺はあいつの新兵器ハイツインランチャーでデットエンドになったのは言うまでも無かった・・・

「まさかミスリルまで動いているとは・・・・ここはマスターに連絡を取らなければ・・・」
R−1を捕らえようとしていたディバリウムだったが、予想外の増援のせいで近づけなかった
そして彼女は主に連絡を取るためにその場を後にした・・・・
243それも名無しだ:2006/05/16(火) 00:24:13 ID:mNS0Z8Gt
とりあえず予定より時間が大幅にずれたが、投下に成功したのも私だ

早速設定投下

ARX−7 アーバレスト
大学部一年、女性
ごく普通に学園生活をしているが、本人曰くそれは仮の姿。その実体は秘密結社『ミスリル』のエージェント。コールサインはウルズ7
散弾銃やアサルトライフル、手榴弾などといった火気の取り扱いも慣れており、さらには白兵戦にも長けている
生まれつき意思を具象化させる『ラムダドライバ』と呼ばれる特殊能力を備えており、力場を発生させたり重力を操ることも出来る
ちなみに物、またはガーンズバックの首筋を咬む(咥える)癖がある

M9 ガーンズバック
大学部3年、男性
アーバレスト同様、ミスリル所属のエージェント、コールサインはウルズ6
狙撃のプロで、ミスリル内においても彼の右に出るものはいないといわれている。一方で白兵戦にはめっぽう弱い
アーバレストとは恋人関係に当たるが、いきなり甘えたり、愛の言葉を言っても冗談として受け流されたりとけっこう振り回されている
ちなみにルックスは抜群によく、ナンパしてもほぼ確実に相手をゲットできるほど

R−SWORD
無所属、18歳、女性
訳アリでミスリルの二人と行動を共にする少女
R−1と何か関係があるようだが現在は不明
外見はいわゆるロリペトなのだが、どことなく外見がAMボクサー、雰囲気がR−GUNに似ている
AMボクサー同様、スラッシュモードを起動できるが合体能力は存在しない

なぜか暗躍ネタのはずなのにどこかギャグへ飛んでゆくのが俺クォリティ
実際眠気がハンパじゃないので、皆様にGJ!の言葉を送って、IDでユニット決定スレで出撃して寝るのも私だ
>>242の続きはまた後日・・・
244兄の思い その1:2006/05/16(火) 21:57:52 ID:vnuN6n8l
「ゴッドさん、本日の紅茶は・ダージリンの・ファーストフラッシュです」
「ありがとうアミちゃん。ん〜、いい香り。何時も思うけどアミちゃんの入れてくれる紅茶ってホントおいしいね」
「サンキュー、ゴッドさん」
 シングル予選を見事突破したゴッドは、現在、試合中に壊れたゴッドスラッシュを修理して貰うためにデビルのラボラトリーに来ていた。
 ゴッドスラッシュを受け取ったデビルは、自室での分解確認を終えると首を振りながら自室から出てきた。
「……うーん、これはちょっと明日までには無理だね」
「あ、やっぱり? お兄ちゃんでも無理ならどうしようもないかな」
 デビルの言葉をある程度は予想していたのか、ゴッドはそれほど落ち込んだ様子は無かった。
「それにしても、こいつをここまで酷使するとは、相手は相当の実力者だったみたいだね」
「そうだね、ちょっと気を抜いたら粉々にされそうだったし、中々楽しめたよ」
 ゴッドはベミドバンとの試合を思い出したのか、そう言いながら顔に満面の笑みを浮かべた。その顔を見たデビルは、軽く溜め息を吐きながら予備のゴッドスラッシュを放り投げる。
「お兄ちゃんとしては、出来れば危ない事はして欲しくないんだけどね。ほら、予備のゴッドスラッシュだよ」
「ん、ありがと」
 放物線を描いて飛んでくるそれを見事に受け取りながら、ゴッドは感謝の言葉をデビルに述べる。
「言っておくけど、予備はそれで最後だから、良く考えて使ってね」
 白衣のポケットに手を突っ込みながらデビルは現在のストックがそれで終わりだと言う事をゴッドに告げた。その言葉に、ゴッドは腕組みをしながら考え込んでしまう。
「んー……それはちょっと難しいかな? 本戦出場者は強敵揃いだし」
 ゴッドのその言葉に、デビルは表情を険しくする。
「頼むから無理だけはしないでよ? ゴッドに何かあったら父さんに顔向けできない」
「大丈夫だって。ホント、お兄ちゃんは心配性なんだから」
 デビルの心配そうな声に、ゴッドは笑顔で答えた。
245兄の思い その2:2006/05/16(火) 22:00:04 ID:vnuN6n8l
 二人がそのまま暫く談笑をしていると、来客を告げるブザーが突然鳴り響く。
「ん? 誰だろう。確認してきてくれ、アーミー」
「イエス、プロフェッサー」
 デビルのその言葉を受けて、アーミーは静かに部屋を出て行く。それから少し経って、アーミーはラフな服装をした一人の青年を連れて戻ってきた。
「プロフェッサー、カトル様を・お連れ致しました」
「よう、邪魔するぞデビル」
 アーミーが連れて来たのは、デビルの共同研究者の一人でもあるティランであった。服の着こなしと話し方から、どうやら現在表に出ている人格は『カトル』であるようだ。
「こんにちは、教授」
「やあカトル、どうしたんだい?」
 部屋に入ってきたティランに軽く挨拶するデビルとゴッド。
「やあ、こんにちはゴッドちゃん。……セイの事で話が有ると言って置いた筈だぞ、デビル」
 ゴッドに挨拶を返しながらデビルの疑問に答えるティラン。その言葉を聞いたデビルは、怪訝な表情を浮かべてカトルに問い直す。
「……カトル、確か君達が来るのは一週間後じゃなかったかい?」
「……………そうなのか?」
 ティランはデビルの言葉を聞くと、冷や汗を掻きながらもう一人の人格へと話しかける。
(おい、デビルの言ってる事は本当か?)
(んー、どうだったろう。良く覚えてないね)
(……お前の忘れっぽい性格、本気で何とかしてくれ。それ以前に言ったか言わないか位ハッキリしろ!)
(まあまあ、あんまり気にしすぎると禿げるよ?)
(元凶が言う台詞か!!)
 この間、僅か0.01秒。
「あー、すまん。どうやらトリエの奴が勘違いをしていたらしい」
 脳内会議を切り上げたカトルは、デビルに謝りつつ原因を説明する。
「トリエさん相変わらずみたいね」
「まあ、来る事自体に問題が有る訳じゃないし、そんなに気にしなくても良いよ」
 ティランの話を聞き、ゴッドはしきりに肯き、デビルは僅かに苦笑しながらもカトルに慰めの言葉を掛ける。
「重ね重ねすまん」
「だから良いって。さあ、とにかく座りなよ」
「ああ、解った。一先ずは落ち着かせてもらう」
 デビルに促されたカトルは空いている椅子に腰掛けた。それを実測ったかのように紅茶セットを載せた盆を持ってくるアーミー。
「カトル様・紅茶を・どうぞ」
「ああ、有難う」
 アーミーに礼を言いながら、目の前のテーブルに置かれたティーカップに口をつけるカトル。
「ふむ、ダージリンのファーストフラッシュか……何時もながら良い葉を使っているな。入れ方も実に上手い」
「サンキュー、カトル様」
 カトルの褒め言葉に感謝の言葉を返すアーミー。彼女の事を良く知る者には微かにはにかんだ様な表情を見せたのが解っただろう。
 アーミーはそのままデビルの所にティーカップを置くが、それと同時に通常の人間では聞き取れない波長の音声でデビルへ囁く。
「プロフェッサー、『デッドゾーン』にて・念波動を検出。波形から・R-1様の物と・思われます」
「ん、分かった。そのまま計測を続けて」
「イエス、プロフェッサー」
 それを聞いたデビルは、自分も同じ波長の音声で言葉を返す。そのまま、何事も無かったようにゴッドの方へと向かうアーミーであったが、その実自身の能力をフル稼働してデッドゾーンのデータを計測していた。
246兄の思い その3:2006/05/16(火) 22:00:58 ID:vnuN6n8l
 一方その頃ジーグ達四人は、何とか追っ手を撒いて特定ポイントに到着する事に成功していた。彼女達は部屋の様子を再確認すると、トラップを設置しながら全力疾走をした影響か、盛大に肩で息をしながらその場にへたり込んでしまう。
「はあ、はあ、はあ。……ふう、どうやら上手くいったみたいね」
「うむ」
「さ、流石に女性を、抱えながらの全力疾走は、疲れるっすね」
「シューター、口調が普段のに戻ってるよ」
「あ、いけね」
「ちょっと気を抜きすぎね、シューター君」
 ある程度呼吸が落ち着いた四人は、早速普段通りの軽口の言い合いを始める。そんな様子を見ると、四人とも結構余裕があるようだ。
「で、肝心の『黒十字』は何処に?」
「それは……」
「私ならここに居るぞ」
「「「「!!」」」」
 突然部屋の一角から聞こえてきた声に、一同は一斉にその方向へと振り向く。
 そこには、何時の間に現れたのかジュデッカが佇んでいた。
「お、脅かさないでくださいよ」
「いくらなんでも唐突すぎよ!」
「ああ、すまないな。驚かせようと思ったのも私だ」
 ジーグとシューターの言葉に、平然とした表情でそうのたまうジュデッカ。
(うわっ、性質悪いわね)
(うむ)
 三人の様子を見ていたマガルガとタケルは小声でそう言い合う。二人がそんな事を話している間にも、ジュデッカとジーグは話を進めていた。
「それにしても……わざわざ連れてくる必要があったのか?」
「あら、本人から直接問いただした方が良いかなって思って」
 ジーグの説明にジュデッカは少し考えた後、小さく肯く。
「確かにな。……で、この少女は?」
「敵さんがザクさんと一緒の場所に捕らえていたんで、ついでに救出してきました」
「ふむ、その子は保護者の方に帰しておいてくれ」
「了解っす」
 どうやら、アカツキの処遇も決まったようだ。話し合いが一通り終わると、ジュデッカは赤ザクを抱き上げて四人全員が見える位置へと歩いて行く。
「ご苦労だったな。次何かあった時もよろしく頼むぞ」
「うい、毎度ありっす」
 その言葉と共に、ジュデッカは闇の中へと溶け込んでいった。 
「さて、そうと決まったらこの娘の保護者に連絡しますか」
「そうっすね。で、どっちに電話しますか?」
「現状からすれば、確実にこの娘を守れる人……ストライクフリーダムが適任ね」
「了解っす。じゃ、ちょっと電話掛けてきますね」
 そう言いながらシューターは電話のある部屋へと歩いてく。その数分後にシューターは戻ってきた。
「連絡取れました。今此方に向かっているそうですよ」
「ご苦労様、シューター君」
 帰ってきたシューターに労いの言葉を掛けるジーグ。それからストライクフリーダムが此方に到着するまでの間、四人は今後の行動方針を話し合う事にした。
247それも名無しだ:2006/05/16(火) 22:09:20 ID:vnuN6n8l
微妙な所で切り上げたのは私だ。

>>236氏、一服の清涼剤といった感じで和みました。実にGJ!です。
>>243氏、まずはGJ!の言葉を。ギャグへ飛んでいくのは自分もそれほど変わらなかったり。まあ、私の場合は滑ってばっかりですが。

取りあえず、今回はストライクフリーダムの名前だけ出ましたが、何か問題が有るならば遠慮無くおっしゃって頂きたいです。
続きはまた後ほど、と思っているのも私だ。
248未来での、ごく平凡な朝の光景:2006/05/19(金) 01:47:34 ID:USaPS4Iz
最近人が来ない事をいいことに、ageと同時に投下するのは俺だ。
タイトルどうり、学園祭・ミスコン・暗躍とは全く関係のない話。

「お早う……」
 朝、リビングに眠気眼なのんびりとした挨拶をする1人の少女が、眠そうにフラフラとやってきた。
 俺はコップに入っている牛乳を飲んだ後、『お早う』と返した。
「ばれりお〜ん…あたしにもぎゅうにゅ〜」
「はいです〜」
 少女は俺の隣で3枚目のパンを食らっていた少女にそう告げると、隣の少女はイソイソと冷蔵庫から牛乳を取り出している。
「……zz…」
「こらこら寝るなギルティ」
「あ、ごめん…」
 そして椅子に座りながら、再び睡眠に入ろうとしていた少女を起こすと、少女はハッとして目を醒ます。
 今起きた少女の名は、ガンダムデスサイズギルティ。通称ルティ。俺とこの少女が4歳の時に亡くなった俺の最愛の妻、デスサイズヘルカスタムとの娘でSRW学園に通う16歳の女子高生。
「は〜い、ルティ様牛乳で〜す」
「ふわぁ〜〜…ありがとバレリオン」
 そして今ルティに牛乳を持ってきたのは、家で一緒に暮らしている家庭用ガーディアン・フィギュアのバレリオン。
 ルティは大きな欠伸をすると、ハグッと食パンを齧っている。その目はまた眠りそうだが。
「…ギルティ…また夜遅くまで起きてたのか?」
「…うん」
「まぁ、それは自己責任でいいんだが…それは俺のだ」
「あ、ごめん…でもいいじゃん、どっちも変わんないよぉ」
 ギルティはそう言うと、俺の牛乳を飲んでいる。俺も仕返しとばかりにギルティの牛乳を飲んでやる。
 にしてもギルティは眠そうだ。そういえばデスサイズも朝が弱かった。
「おとうさ〜ん、そこのジャム取って〜」
「はいよ」
 娘にテーブルに乗っているイチゴジャムを手渡すと、ギルティは嬉しそうに山のようにパンに塗っている。
 そういえばデスサイズもこんな食べ方をしていた。
 ギルティは母親に似すぎている。性格、容姿、ついでに死の料理とそっくりだ。その遺伝のせいなのか、昔から2人で暮らしているせいなのはわからないが、年頃の女の子にしては父親を毛嫌いする雰囲気は無い。いつまでも俺に甘えてくる。正直少し迷惑だが。
「ほれ」
 そして、手渡した醤油を目玉焼きにドバドバかけているバレリオンは少しドジだけど、家に尽くしてくれているロボメイド。
249未来での、ごく平凡な朝の光景:2006/05/19(金) 01:48:37 ID:USaPS4Iz
「……zz…」
「だから寝るなっての」
「あ、いった〜い」
 再び眠そうな瞳をとじて寝ていたギルティを、トライデントで頭を叩き、文字どうり叩き起こす。
「もう、娘虐待だよ〜」
「だったら、虐待される前にさっさと寝るんだな。そんなになるまで何やってんだ?」
「プライベートぉ乙女の秘密〜」
「むぅ…」
 そう言われると、やはり気になる。男でも出来たのではないかとか…。俺も父親ですから。しかも、ギルティは驚くほど俺の嫁にそっくりなわけだし…。
「ルティ様ルティ様」
「なに?」
「サンドレオン様がお見えになってますぅ」
「サンちゃんが? もうこんな時間?」
 バレリオンがそうギルティに告げると、ギルティはイソイソと目玉焼きを食らい、パンを銜えて立ち上がる。
 ちなみにサンドレオンというのは、サンドロックとトールギスVの間に出来た娘さんで、ギルティの友達の1人。サンドロックに似て礼儀正しく、こうして毎朝迎えに来るとーーってもいい娘である。
 彼女の爪の垢でも煎じて飲ませたい程だ。父親の俺が言うのもなんだが。
「ふぉれふぁ、いっへふるへ(それじゃ、行ってくるね)」
「くれぐれもシザースで人を斬らないようにな」
「ふぁふぁっふぇるほぉ〜(わかってるよぉ〜)」
 ギルティはパンを銜えてままそう言うと、かばんとデスサイズの形見であるビームシザースを持って、元気良く玄関に向かってパタパタと駆けて行った。
「ふぁんふぁ〜ん。ほまふぁ〜(サンちゃ〜ん。お待た〜)」
「お早うございますです。いつも元気で良いでございますですわね」
 あの口調は誰の遺伝なんだ、と彼女の口調を聞くたびに疑問に思ってしまうが…。
「さて、俺も行ってくるか」
 そして、俺も仕事があるため立ち上がる。
「そんじゃ、留守を頼むぞバレリオン」
「了解しました! お任せあれです!」
 バレリオンの元気な声を聞きながら、俺はかばんを取り、玄関に向かう。
「あ、ナタ…アルトロンさん、お早うございますですわ」
「お早うサンドレオンちゃん。俺の事はナタクって呼んでいいんだぞ?」
「いえ、そういう訳にはいかないですの」
 玄関には、靴の紐に手間取っているギルティと、その光景をニッコリと笑っているサンドレオンの姿。サンドレオンは礼儀正しく俺に頭を下げる。
「いいのよサンちゃん。お父さんの事ごときどんな呼び方だって」
「ごときとは何だ? ごときとは」
 すでに2枚目のパンを食べ終えたギルティが、微妙に心に傷を負わせてくるが、これしきの事いつもの事なので放っておこう。いざとなれば小遣い下げればいい。
「っと、お待た〜。行こっサンちゃん」
「はいですの。これパンですわ」
 やっと靴紐を結び終えたギルティは立ち上がり、サンドレオンに持って貰っていたらしい3枚目のパンを銜える。
「ふぉら、ほふぉうふぁんも…(ほら、お父さんも…)」
「あぁ」
 玄関のドアを開け、パンを銜えながらこちらを見るギルティ。俺は革靴を履き、そのまま外へ。
 そして、可愛い一人娘と、サンドレオンと共に歩き始めるのだった。
 デスサイズ……今日も平和だぞ…。
250それも名無しだ:2006/05/21(日) 03:19:04 ID:C6fkgfTv
最近本当に人が来ないが…。まぁ再び誰か着てくれることを祈りつつ、暇な俺は再び投下。ついでにage

>>62の続き的なもの

「チッ…まったく胸くそ悪い…」
 もう1日目の終盤を迎えようとしている出店エリアを、ウイングガンダムゼロカスタムが機嫌が悪そうに呟いている。
「バスターの野郎めが…あとでローリングぶっ放して…。そもそもX−2はキャラが被っとんねん」
 事の原因は、先程ゼロが見てきたミスSRWコンテストである。よもや、たった1人の家族である妹のアーリーが、あのようなコスプレをしているとは思わなかったのだろう。
 いつもは口喧嘩ばかりのゼロとアーリーだが、本当は誰よりもお互いの事を想っている仲の良い兄妹なのだ。
「にしても、腹減ったなぁ〜」
 そうゼロが呟いた瞬間、ゼロの腹が鳴る。彼は午前はクラスでやっていたメイド喫茶の調理に追われており、休憩中は暴走したアーリーを初めとするデスサイズヘルカスタム団との激戦を繰り広げていた為、何も食べてはいない。
 周りを見渡しても、既に材料が無くなった店が殆どなので何も無い状態。
「くそっ、ワイのたこ焼きが…!」
 もう既に終わってしまっているたこ焼き屋を見て、思わずため息が出てしまう。関西人ではないのに関西弁を喋っているあたり、やはりたこ焼きが好きなようだ。
「だ〜れだ♪」
「おわっ!」
 その時、ゼロの視界が真っ暗になる。誰かに後ろから手で塞がれた様だ。
 ゼロも最初は驚くものの、直ぐに落ち着きを取り戻す。
「またかいな…ウイングゼロ」
「当たり〜♪ 流石流石、あたしのゼロカス♪」
「誰がお前のや。それとその呼び方はやめい、カスみたいやないか」
「じゃあご主人様か旦那様?」
「……ゼロカスでええ」
 ゼロが少し呆れ口調で後ろに振り返ると、そこには1人の女の子が楽しそうに笑って立っていた。
 彼女の名前は、ウイングガンダム0。通称ウイングゼロでゼロカスとは幼なじみ。ゼロと呼ぶと、この偽関西人と間違われてしまうのでそう呼ばれている。
 ウイングゼロは、ゼロカスの言う事に顔に手をやり少し頬を赤くして笑っている。
「お前…何しに来たんや? ウイングゼロは違う学校やろ?」
「未来の奥さんにそんな言い方酷くな〜い? せっかく許嫁が会いに来てあげたのにぃ」
「誰が奥さんや! お互い死んだ親同士が勝手に決めたことやろが…」
「それでも未来の奥さんには変わんないでしょぉ? ほらほらぁ、もっと素直に甘えてもいいんだぞぉ? それ
にぃ、お亡くなりになったお母さんとお父さんの意思を尊重するのが、残された子供の務めってもんよ?」
 ウイングゼロは、ゼロカスの腕を組みながら少し悪戯っぽく笑みを浮かべながらそう告げる。
 彼女はゼロカスやアーリーとは別の学校に通っている。今もその学校の制服を着ており、日常でもちょくちょくゼロカスに会いに来る。
 その理由は、ゼロカスとウイングゼロは、お互い亡くなった両親が決めた婚約者。つまりは許嫁である事と、彼女自身ゼロカスにベタ惚れしている為である。
 しかし、ゼロカス自身はその事に反対している。やはり自分の未来のパートナーくらい自分で決めたいのだろう。
251それも名無しだ:2006/05/21(日) 03:24:08 ID:C6fkgfTv
「ええい、離れんかい!」
「照れない照れない♪ ほらぁ、挨拶のチュ〜〜…」
「寄るな、顔を近づけるな! 胸を押し付けるんやない!」
「またまたぁ♪ ほ〜〜っんとにツンデレなんだから。胸もほらぁ、また大きくなったんだよぉ?」
 ウイングゼロはそう言うと、片方の腕でゼロカスの片腕を掴むと、自らの胸へと誘導する。
「やめんかい! こんな人前で…。恥じらいと言うものが…」
「こぉぉーーらぁぁーー!!」
 ゼロカスとウイングゼロの、ある意味攻防戦が繰り広げられている時だった、2人の上空から急接近してくる1人の影。あの巫女服は…まさか…。
「チッ…来たかお邪魔虫め」
 ウイングゼロは軽く舌打ちをする。そして飛んで来た巫女は2人の前に降り立った。
「あ、アーリー…」
「ちょっと! アンタこんなとこで何やってんのよ!?」
 降り立ったのはゼロカスの義理の妹アーリーだった。大方、再びデスサイズの所に行こうとしたら2人を見つけて来たのだろう。
 その表情は完全に修羅であり、ミスコンの時の女神の笑顔はどこにも見当たらない。その光景を、ウイングゼロは引きつった笑顔で迎えた。
「あ〜ら、誰かと思えばぺったんおチビのアーリーちゃんじゃなぁい。お久しぶりねぇ?」
「えぇ、会いたくもなかったですけどね、おっぱいお化けのウイングゼロさん? それより、お兄ちゃんから離れてくださる?」
 2人は悪魔で笑顔で挨拶を交わしているが、その瞳には明らかな狂が伺える。それを見て完全に怯えてしまっているゼロカスが居た。
 2人は昔から仲が悪いのだ。いや、正確にはウイングゼロが許嫁になった辺りからだけど。アーリーは基本的にはデスサイズラヴな女の子だが、それと同じくらい兄の事も想っている為、兄同様に許嫁には反対派なのだ。
「それは何故かしら? ゼロカスは未来のだ・ん・な・さ・まなんだから、こうしてスキンシップを取るのは当然でしょう?」
「あらぁ〜? 未来の旦那様って誰の事かしらぁ〜? ジェネシック先輩かなぁ?」
 ウイングゼロの言う事に、わざと辺りを見渡す仕草を見せるアーリー。それを更に引きつった笑顔で見るウイングゼロ。正直、ゼロカスは今すぐにでも逃げたい心境だろう。
「ここに居るでしょ? こ〜こ!」
「あらあら、もしかして貴女の事でしたの? ごめんなさい、あたしてっきり悪い冗談かと…」
「相変わらず可愛い妹さんねぇ、ぺったんおチビのくせに…。ツインバスター撃ってあげましょうか?」
「ウイングゼロさんこそ…その大きい胸を何とかしたほうがいいんじゃないですかぁ? その内その中から何か出てきたりして…おっぱいお化けのウイングゼロさん?」
 2人のボルテージは最強にまで達する。今の彼女達ならボタン押さなくても自爆しそうだ。そして…
「…フ…フフフフフフ…言ってくれたわね? この…ぺったんおチビぃぃーー!!」
「そっちこそ! おっぱいお化けがーー!」
「今日こそ決着つけてやるわ! 未来のお義姉さんに逆らうとどうなるか教えてあげる、その体ちゃんでねぇ! 胸なしは胸なし同士、あの死神さんと仲良くやっていたらぁーー!?」
「かっちーん! あたしの事ならいざ知らず、デスサイズお姉様まで悪く言うとは、ぜぇーーったい許さないんだからぁー!」
 2人はそのまま遥か上空に飛び上がり、バスターライフルとツインバスターライフルを撃ち合う。つーか、ミスコンはいいんですかアーリーさん?
 そしてそれを見ているゼロカスは、心底疲れたように深いため息を吐く。
「はぁぁ〜〜。またやりおったか…付き合ってられへん…」
 どうやら呆れ過ぎて空腹も忘れてしまったようだ。
 ゼロカスはいつもどうり激しい戦いを繰り広げている、自称許嫁と義理の妹を眺めつつ、その場を後にするのだった。


眠い中書いたからよく分からんものになってしまった…ゴメンと謝るのも俺だorz
設定とかはまた後日ということで…
252それも名無しだ:2006/05/21(日) 04:30:56 ID:SEbXusgw
ネタは有るけど書く気力が湧いてこない今日この頃。

>>251
ゼロカスラブのウイングゼロとお兄ちゃんっ娘のアーリーにいい感じで萌えさせて頂きました。
大変GJ!&乙です。
253それも名無しだ:2006/05/21(日) 22:36:29 ID:ImOulUfb
久々にやってきたのも私だ。ちなみに>>242の続き

「・・・まだ残りの二つの質問の答えを聞いてねえな、答えてもらうぜ」
体は黒こげ、しかし右頬に赤い手形をくっきりつけた俺はガーンズバックさんとアーバレストさんに回答を要求した
「んじゃ、俺が説明してやるよ。ウルズ7とSWORDは見回り頼む」
「了解」
「えぇ〜、私はR−1と一緒にいたい〜せっかく再会したのに・・・」
アーバレストさんはガーンズバックさんの言葉に肯定の意を示した
しかし一方でSWORDは文句を言い出した。せっかく再会?やっぱりあったことあるのか?
だけど今はそんなこと気にしてる訳にはいかないな
「問答無用だ、貴様そのようなことをほざくと○○○(ピーー)の後××××××(ピーピーピーー)するぞ」
全年齢板ではあまりにも過激な発言だったので、とりあえず伏せといた
「あ、それと姉貴・・・ウルズ2とダナンちゃんに連絡も忘れるなよ」
「肯定よ。さ、行くわよSWORD」
「あうぅぅうう〜〜〜」
泣きながらアーバレストさんに引きずられるSWORD、哀れだ・・・・
「え〜っとぉ?あいつ等が何者かについてだっけか?OK、話してやる」
「お願いします」
「そんな堅っ苦しく喋らないで、あと俺の事はガーンズ君でいいから♪」
軽快なノリでR−GUNに言い寄るガーンズ君
「んじゃあガーンズ君?」
「男が馴れ馴れしく呼んでんじゃねぇよ、ガーンズ様とか呼べ、撃ち殺すぞコラ」
なんだ、この手の平返したような反応は
「まあいい、ともかく説明してやる」
軽快な口調から打って変わって、真剣な眼差しで語り始めるガーンズ
「あいつ等は百刃衆、ヴァイクランの配下で集団戦闘が得意な奴等だ」
「ちょっとまて、ヴァイクランって誰だ?」
聞き覚えの無い名前が出てきて、疑問に思う俺。なんで見ず知らずの人間に俺のR−GUNが狙われなきゃなんねぇんだ
「ヴァイクランって奴はある人物に雇われ、ある任務を遂行している男だ」
「その、ある人物とある任務というのはなんです?」
「ある人物は現在俺等のメンバーが調査中だ、ある任務ってのはもうわかってる。聞くか?」
「・・・・・今更躊躇する理由が無いだろ、命狙われてるんだしな」
こちらと理由も解らず命狙われちゃたまったもんじゃないからな
「そのある任務ってのは、ブラックエンジェル、クラインのトップ二人、カラバ元首領やそれに関わる人物の抹殺
それから最近はビルドベースや引退したビルトシュバインやグレートゼオライマーなんかも動いてるからそいつ等も狙われ・・・」
「ビルトシュバイン!?ゼオライマー!?」
突然声を荒げるR−GUN、俺も少し驚いた・・・ビルトシュバイン、Mk−Vの母親だよな
それにゼオライマーって・・・確か一年の・・・
「ん?なんだ、知り合いか?」
「あぁ・・・・一様な」
「ビルトシュバインさんは私の先輩のお母さんで、ゼオライマーって言うのが私の同級生で・・・」
「名前からして血縁関係か・・・そういやどっちも子持ちだってデータにあったな」
また一人で勝手に納得するガーンズ
254それも名無しだ:2006/05/21(日) 22:37:14 ID:ImOulUfb
「そういやブラックエンジェルやクラインとかカラバ、ビルドベースってなんだ?」
「目標組織と自分の組織以外の組織の事を話すのは禁則事項なんだ、すまんな」
まあ、そっち関係の人間はそういうもんだからな。それ以上聞くのは贅沢ってもんか
「まあ黒天使は個人だし、言ってもいいかな?」
またまた一人で納得してしまうガーンズ・・・やれやれ
「ブラックエンジェルってのはこの学園の保健科の先生のアストラナガンってやつだ」
「!?!?」
俺達は動揺した、いや動揺なんてレベルじゃないぐらいに驚いた
「なんだ、知り合いか?」
「いや、知り合いなんてレベルじゃ・・・」
俺はこの二人の会話が全く耳に入ってなかった
――アス先が・・・?何で狙われてるんだよ?しかも関わる人物?つまり俺たちか?
――つまりあれか?俺やR−GUNが狙われてるの・・・・ッ!
「なあ、もしかしてR−GUNが狙われたのはアス先のせいか?」
「いや、違う。お前がアレじゃなければそれが原因だがな」
・・・・アレ?アレってなんだよ?
「アレってもしかして・・・・あの強力な念?」
「そそ、俺物分りのいい女の子って大好きよ。どうだい?今度俺とお茶でも・・・」
俺が打ち抜くよりも早くライフルの弾が二人の間を掠めた
「貴様!何をしている!!」
「げえっ!アーバレスト!」
「まさか彼女を騙して△△△△(ピーーー)して□□□□(ピーピー)するつもりではないだろうな!!」
あーなんでこの人の発言はここまで過激なんだ・・・
「んなわきゃねーだろ!!俺は生涯●●●(ピーー)する相手はお前だけだって決めてんだよ!後が怖いから!!」
「黙れ!!貴様のような▲▲▲▲(ピーピー)の事など信用できるか!」
「第一姉貴とダナンちゃんに連絡したのかよ!!」
「当たり前だ、貴様のような無能とは違う!!!」
「んだと〜!!」
・・・・・呆れた、ったく・・・
「・・・・・R−GUN、メタルジェノサイダーよこせ」
「R−1一人じゃそこまで高い出力は出ないよ?トロニウムだって未完成じゃ・・・」
「いいからよこせ、あいつ等を止める」
「んもぅ・・・ハイツインランチャー、メタルジェノサイダーモード」
自分の話を全く聞かないR−1にやや不満を持ちつつもメタルジェノサイダーを渡すR−GUN
「くらえ!天下無敵の一撃必殺砲っ!!」
HI−ν先生から貰ったらしい銃、メタルジェノサイダーで二人を撃つ
「っ!ラムダドライバ全開!!」
「本気で撃ちやがったよおい!!」
こいつの威力は生半可な兵器では太刀打ちできないほどの出力だ・・・!
俺のトロニウムは完全じゃないからSRXになってないと出力が出ないが、吹っ飛ばす程度なら・・・
255それも名無しだ:2006/05/21(日) 22:38:23 ID:ImOulUfb
「やれやれねぇ・・・」
その途端目の前に女性が現れ、妙な重力場が発生し、俺の天上天下一撃必殺砲を受けきった
「貴方、頭に血が上りすぎよ」
「・・・・・あんたは」
頭に上りすぎた血を降ろし、冷静を装い質問をした
「私はグランゾン、今は破邪の銀、ミスリルに雇われた参謀よ」
グランゾンと名乗った女性の後ろからもう一人女性が姿を現した
「あんた達もあんた達よ!痴話喧嘩してるほど時間は無いのよ!」
その姿を現した・・・ガーンズそっくりの女性は二人を叱っていた
「・・・・・あんたも誰だよ?」
俺はその女性にグランゾンさんと同じ質問をした
「私の名前はM9ガーンズバック!そこのバカ弟の姉よ!コールサインはウルズ2、あのバカと区別するためにM9とでも呼んどいて!」
なんか終始怒ってばっかだな
「んで?なに悠長に痴話喧嘩してんだコラ!」
「でもよ姉貴!元を辿ればこいつが・・・!」
「黙れこのアホ弟!!」
そしてM9さんの右ストレートが気持ち良いぐらいにクリーンヒットした
「あのぉ〜・・・」
そんな宴会に近くなったムードの中、SWORDが割って入った
「?どうした、SWORD」
アーバレストさんがそんなSWORDに反応した
「R−1たちに三つ目の質問の答えを教えなくていいの?」
「あぁ、忘れてたわ」
忘れんなよ・・・・
「それは私が説明するわ、第三の質問、なぜ少女が狙われたかね」
・・・・・・なんで途中からやってきたあんたが知ってるんだよ
「ふふふ、この程度の事を知るなど私の力を持ってすれば造作も無いことですよ」
R−GUNと似たような煽り文句だな、ってか心読まれた!?
「彼女が狙われたんじゃなくて、狙われたのは貴方よ、R−1君」
・・・・・何?俺だと。だとしたら俺はR−GUNを巻き込んだのか・・・
俺のせいであいつが危険な目にあったてのかよ・・・っ!あいつを守るって決めた俺があいつを危険な目にあわすなんて・・・くそっ!
「なぜか・・・知りたいでしょう?」
「・・・・・・・・・教えてくれ」
しばらく沈黙した後に俺は理由を聞くことを決心した
「それは・・・・・貴方が『サイコドライバー』だからよ」
まただ、またサイコドライバーって訳の解らない単語だ
「なあ教えてくれ!サイコドライバーってなんだ!?なんでそれが理由で狙われなきゃいけないんだ!!」
俺は完全に我を失いグランゾンさんの胸倉を掴んだ
「落ち着いて、R−1君」
「あ・・・すみません・・・・」
グランゾンさんの一言で我に返る俺。女性の胸倉を掴むなんて最低だな
「まあいいわ、説明してあげる。サイコドライバーって言うのは平たく言っちゃえば超人的念動力者、つまり異常に念動が強い人間のことよ
その高さは人によってマチマチだけど基本的には神と同等の力と言われてるわ」
「神って・・・そりゃ確かにそんな力があったら確かに欲しがるな」
俺はややグランゾンさんをバカにするように鼻で笑った
「事実よ、その力は使いようによっては神にも悪魔にもなれる。歴史を変えることも容易といわれてるわ。この学園では大学部のナシム、ゲベル君
そして不確定情報だけどヴァイクランもそれと言われてるわ。だから血眼で貴方を・・・」
「ちょっと待てくれ、それだけサイコなんとかがいるのにどうして俺なんだ?俺の念はゲベルさんたちには足元にも・・・」
「いえ、貴方はまだ気づいてないだけ。貴方はゲベル、ナシムをも越える力を内に秘めているの。そう・・・まさしく神の力を」
「・・・・・・」
俺は思わず黙り込んでしまった、俺が神?ゲベルさんやナシムさんをも超える念?そんな力あるはずが無い。仮にあったとしても俺の体が持たない
「いえ、貴方が気づいていないだけ。少しずつ、でも確実に貴方の力は今も強まりつつあるわ。それに伴い貴方自身もどんどん強力になっていってるわ」
256それも名無しだ:2006/05/21(日) 22:39:31 ID:ImOulUfb
また心中読まれたし。この人はニュータイプかなんかか?
「ともかく暴走的とはいえ一度覚醒した以上、力は強まっていくわ。だからといって定期的に暴走、なんてことは無いから安心して
あと私はニュータイプじゃないわ、ただの人よ。ただ単純に人の思考を読むのが得意なだけ」
・・・・スゲーな
「ありがとうございます」
俺はグランゾンさんに軽く礼をする
「気にする必要性は無いわ」
俺とグランゾンさんは腰を上げ、R−GUNたちの方向を向いた
「くぉら!まてクソ弟!!」
「ちょっ!炸薬弾はやばいって!!」
「ウルズ2、援護する!」
「頼むわよ!ロックンロール!!」
「よくも私の純潔を〜!ハイツインランチャー、ファイア!!」
めちゃくちゃな銃撃戦が繰り広げられていた
「何があった何が」
その場で慌てているSWORDに問いかけた
「えっと、ガーンズさんが事故か故意かは不明ですが、R−GUNさんの胸を触った・・・」
「ブーステッドライホォ!!GTリボルヴァー!!T−LINKソード!!」
俺はSWORDの話を最後まで聞かずに彼女達の援護へ回った
「はうぅぅう〜、どうしますぅ?グランゾンさん」
「止めなきゃいけないんですか?」
「まぁ、止めるに越したことは無いと思いますけど」
俺達がガーンズを追っている最中、グランゾンさんは胸部にエネルギーを溜めていた
「はうっ!そ、それはまずいですよぉ、グランゾンさん」
「止めるに越したことは無いんでしょう?縮退砲発射!!」
「いぃ!!」
グランゾンさんの豊満な・・・じゃなくて!とにかく胸部から巨大なエネルギー球が飛び出した
「総員回避ー!!」
俺やM9さん、アーバレストさん、R−GUN、ガーンズは緊急回避を行った
「皆さん落ち着いてください、ね♪」
この人鬼だ、絶対前世は修羅かなんかだ
「鬼とでも修羅とでも好きに言いなさい。ともかくここはそこまで安全な地帯じゃありませんからね、一旦引きますよ」
その一言と共にこのデットゾーンを後にした・・・
257それも名無しだ:2006/05/21(日) 22:53:41 ID:ImOulUfb
うひょー、読みづれぇー、と愚痴るのも私だ。ぶっちゃけテスト期間でロクにネタを考えられなかった

設定投下

M9 ガーンズバック
大学部保健科教員、女性、29歳
アーバレスト、ガーンズバック同様にミスリルのエージェント、コールサインはウルズ2
統率能力が高く、現場指揮が主な担当。また格闘技も心得ており、かなりの実力者
ガーンズバックとは姉弟関係にあたる。名前が同じなため本人はM9、弟はガーンズとみんなに呼ばせている
弟のガーンズと義妹(仮)のアーバレストのツッコミ役である。また気分がノッてくると「ロックンロール」と叫ぶ

グランゾン
大学部博士科の総管理者、女性、26歳
若干26歳にして博士科の総管理者を担当するスーパーウーマン。現在はミスリルの参謀に雇われ、教員と参謀長を平行して行っている
特殊な力を備えていないが非常に強力な力を持ち、それでいて数々の武器を使いこなし、スタイルも抜群とまさにスーパーウーマン
高等部1年のヴァルシオーネは義妹に当たる予定だったが、ヴァルシオーネの兄でグランゾンの夫になるはずだったヴァルシオンが死んだのが原因で実際は知り合い関係程度
彼女は今でも彼を想っており、彼が生きてると信じ、彼と同じ裏の世界に足を踏み入れ彼を探すことを決意する

正直博士科なんて科があるかは知らんというのも私だ
後はトゥアハー・デ・ダナンと究極ロボを何時出すかだな

>>247
美女(?)誘拐事件の解決まことにGJです
とりあえずこれだけは言っておきますのも私だ。ギャグのスベリ率は俺のほうが俄然高いです

>>251
人がいない中、一人で健闘・・・本当にGJです
テストも終わったのでこれからはネタが思いつき次第投下するので、たぶん大丈夫だと思いますと思いたいのも私だ

そういや学園祭2日目の喉自慢大会の司会ですが、一様ゲストの親戚関係のYF−19を司会にしようと思うのですが
もう一人ぐらい司会が欲しいのですが、誰かやってやるぜ!と獣戦機隊ばりな勢いで参加してくれる方募集です

そろそろ親の堪忍袋が切れそうなので去るのも私だ
258それも名無しだ:2006/05/22(月) 03:32:48 ID:D6sHmjV1
深夜に投下

なんかミスコンも暗躍も思いつかないから、とりあえず思いつくがまま書いたもの。
>>249の続き的なもの

「そういえば! 今日調理実習だった…」
 朝の登校中、ギルティが思い出したかのように叫ぶ。そして露骨に嫌な表情を浮かべた。彼女は料理は好きだけど、母の遺伝か死ぬほど不味い物を作ってしまう。その為、家では料理禁止となっている。遺伝とは怖い…。
「あらあら、頑張ってくださいますです。心の中で応援してるですよ」
 ガックリとしているギルティに、サンドレオンは天使の微笑でそう励ます。流石「中等部の美女4人」に入ってるだけの事はある。その笑顔はとても可愛らしく、これこそ遺伝とは素晴らしい言える。
「うぅ…だ、だけどっ……作るからには絶対美味しいもの作ってやるぅ! そして、今度こそお父さんに…っ!」
「ギルティさんは、調理した物をアルトロンさんに渡すのですか?」
「う、うん…まぁね」
 サンドレオンの言う事に、頬を微妙に赤らめギルティは答えた。
 ちなみに、そのアルトロンはと言うと、会議があるとかでつい先程2人と別れていた。
「なるほどです。よっぽどギルティさんは、お父様の事がお好きなのですわね」
「そ、そうなんだけど…か、勘違いしないでよ? あくまで親子、父親として好きなんだからね?」
 サンドレオンは意味有り気に言うが、ギルティはそれを断然拒否。しかし、顔が真っ赤である。サンドレオンは、分かりやすいと思いながらニコニコと笑っている。
 その時…
「おっはよー♪」
「あ、セラフィムさんとウイングさんですわ」
「あ、ホントだぁ」
 2人の背後から元気な声が聞こえる。2人は振り向くと、そこには2人の男女が歩いており、女の方は男に腕を組んで嬉しそうかつ楽しそうに歩いており、男の方は微妙に無表情ながら少し迷惑そうに歩いている。
「おはよっ、2人とも」
「おはようございますですわセラフィムさん。相変わらずウイングさんとは仲がよろしい事ですますわね?」
「いよっ! お似合いカップル!」
「いや〜、やっぱりそう思う? 参ったなぁ♪」
 ギルティがそう言うと女は、男の腕から離れると顔に手をやり喜んでいる。
 彼女の名前は、ウイングガンダム・セラフィム。ウイングゼロカスタムの娘であり、ギルティとは1つ年下の高等部1年生。
「俺はある意味参っている。いい加減やめてくれフィム姉…」
 そして、やぱり少し迷惑そうに話しているのがウイングガンダム。同じくゼロの息子であり中等部3年のサンドレオンのクラスメート。セラフィムとは姉弟である。
「またまたぁ♪ ほーんっとに照れ屋な弟さんなんだから♪ でもそこがまた可愛いのよね♪」
「……」
 セラフィムは再びウイングに抱きつく。朝っぱらから大胆というかなんと言うか…。しかし、当のウイングは結構迷惑そうで、朝っぱらから疲れている。
「ウィン君から…離れてくださーーい!!」
 とその時、4人の後方から叫びにも似た声が、もの凄い勢いでギルティ達に迫って来た。ギルティとサンドレオンは何かを察したのか、一歩後ろに下がる。
「あ、ティエンロン…」
 その声に、思わずセラフィムもウイングから離れる。
「ハァ…ハァ……あ、朝から疲れました…」
「お、おはよう…ティエちゃん」
「お早うございますですわティエンロンさん」
「あ、おはようございます皆さん」
 息を切らしているその娘は、呼吸と整えるとペコッと礼儀正しく頭を下げる。
 この娘の名前は、ティエンロンガンダム。ギルティ達の友達の1人で、サンドレオン同様礼儀正しい中等部1年の女の子である。ちなみに彼女はウイングに想いを寄せている。
「おい、急に走り出すなティエ」
「デリちんおっはよ〜」
「その名で俺を呼ぶないでくださいギルティ先輩」
 そしてティエンロンの後から、やはり息を少し切らして走ってきたのは、ガンダムデリンジャーアームズ。ティエンロン同様ギルティ達の友達の1人で、同じく中等部1年の男子。
259それも名無しだ:2006/05/22(月) 03:34:55 ID:D6sHmjV1
「そんな事より! セラフィム先輩、ウィン君が困っているじゃないですか!?」
「あら? 困ってなんかいないわよ? ねぇ〜? ウイング♪」
「……」
 ティエンロンがセラフィムに突っかかり、セラフィムの問い掛けに、黙りながらも困った表情を浮かべているウイング。
「ほら、何も言わないではないですか! やっぱり迷惑なんですよ! さぁ、早くウィン君から離れてください」
「いやだ、いやだぁ〜! アタシはこのまま登校するのぉ〜!」
 そしてティエンロンがウイングからセラフィムを引き離そうとするが、セラフィムは駄々をこねる。子供ですかアンタ?
「離れて…ください!」
「いやだぁ〜!」
 しばらく2人の攻防戦が続く。朝から元気だ…。
「…はぁ…2人ともやめてくれ。腕が痛い」
 そんな中、一番の被害者であるウイングが静かに訴える。それを聞いたティエンロンは即座にセラフィムから離れた。
「ご、ごめんなさい…わ、私ったら少し興奮して…」
 そして少し涙目になる。それを見たデリンジャーが黙っていられるはずもなく…
「ウイング、貴様ぁぁ!」
「先輩に向かって何だその口の聞き方は?」
「ティエを泣かす奴に先輩もクソもあるかぁ!」
 お約束どうりウイングに突っかかる。ウイングとデリンジャーの間には火花がバチバチと散っている。
「ふ、2人とも、私の為に争うのはやめてくださいぃ!」
 そして微妙に勘違いをしているティエンロンがそれを止めに入る。いつもの光景である。
「やぁ〜い、ティエンロンのせいだ〜! いけないんだ〜」
「ひうぅ!」
 それを見ていたセラフィムもまた、ティエンロンに突っかかっている。くどい様だがいつもの光景である。
「…違うだろ。元はと言えばフィム姉が俺にくっ付くのが悪いんだ。さっさと離れてくれ」
 ウイングは静かにそう言うと、先程から腕を組まれていたセラフィムを引き離した。最初はわけが分からず、頬を膨らますセラフィムだったが、ギルティを初めとする皆の視線に気付いたのか大人しくなる。
 そして計6人は再び歩き出した…。
「聞いたわよ〜。今日、ギルちゃん先輩調理実習なんですって?」
「う、うん」
 そして再び話題はギルティの調理実習になる。ちなみにギルちゃん先輩というのは、セラフィムだけのギルティの呼び名である。
「その料理を、お父様にお渡すようですわ」
「「ほっ…」」
「なに今のホッってのは!?」
 ギルティの手料理が、アルトロンの手に渡ると知ったウイングとデリンジャーは、ほっと胸を撫で下ろす。2人は過去、ギルティの死の料理を食べた事があり、あえなく保健室行きになっているからである。
「あの…それで、ギルティ先輩は何を作るんですか?」
「……」
 そんな中、ティエンロンの質問に思わず黙ってしまうギルティ。そしてしばらくして重い口を開く。
260それも名無しだ:2006/05/22(月) 03:35:27 ID:D6sHmjV1
「…え、エビフライ」
「……揚げ物…ですか」
 ギルティがエビフライと言った瞬間、場の空気は微妙に張り詰めた。何とも言えない重たい空気が流れる。
「あたし…揚げ物一番苦手…」
 そしてさっきまで回復していたテンションが、再び落ち始めガックリとするギルティ。
(あ、揚げ物だって…)
(どう思う?)
(どう思うと言われましても…)
(とりあえず、消防車を呼んだ方が良いのではありませんですか?)
(…同意…)
 残りの五人は少し後方に下がり、ヒソヒソと会議を始める。つーか、そんなに危ないんですかギルティの料理って?
「みんな……何か言った?」
「「「「「な、何でもないであります!」」」」」
 ヒソヒソ会議が聞こえたのか、ギルティは微妙にドスのきいた低い声で問い掛ける。5人は慌てて返した。しかもハモって。
「そ、それにしてもエビフライですかぁ…。ソースはどっちにしますですの? タルタル?」
「うん…多分……あたしタルタルの方が好きだし」
 微妙にまだテンションが上がりきっていないギルティ。本人が気にしているあたり、母親のデスサイズよりかはマシかもしれない。
「あ! だったらアタシはウイングのエビフライを頂くと…♪」
 そして、何を思ったのかセラフィムは、不意にウイングの前に出るといきなりしゃがみ込む。
「……なにをやっている?」
「だからぁ、ウイングのエビフライを……あぁごめん。ちょっとしたお茶目な冗談だからバスターライフルをこっちに向けないで…」
「先輩の場合、冗談には聞こえませんけど…」
「…まったくだ。いいから退いてくれ。通行の邪魔だ」
「わかりましたよぉだ。なによなによ、人を悪人みたいにさ……」
 ウイングとデリンジャーの言葉に、ブツブツ言いながら再び頬を膨らませるセラフィム。まぁ、この辺でセラフィムのキャラ位置を把握していただけると幸いである。
「あ、あの…ウィン君?」
「ん? どうした?」
「その……ウィン君のタルタルソースなら、私の顔にかけてくださっても…」
「却下だ」
「なんなら……わ、私の…下の方にも…」
「大却下だ」
 セラフィムに毒されたのか、ティエンロンが全年齢板でとんでもない事を言っているような気がする。それを、即答で返すウイング。
「ティエ……俺のでよかったら…」
 そして常識人だと思われていたこの男でさえこの有様である。それをサンドレオンは苦笑して見ていた。つか、朝からなんちゅう話題してるんですか…。
「で、でも、愛さえあれば味なんて…」
「サンちゃん、それフォローになってない」
「す、すみませんですわ」
「でも確かに愛は大事よ? もっと自信を持って。最初から諦めちゃったらうまくいかないからさ」
 サンドレオンのフォローになってないフォローに、更にどんよりするギルティに、セラフィムは大変珍しくまともな事を言ってのける。風邪でも引いたのか?
「あ、愛……そ、そうか…そうだよね!」
「そうですよギルティ先輩。愛さえあれば不味い物でも美味しくなります!」
「ま、不味い……ひぅぅ…不味い…そうだよね? どうせあたしの料理なんて……うぅ」
「「「「「ティエンロン!!」」」」」
「ご、ごめんなさぁ〜い」
 そしてせっかく回復の兆しを見せていたギルティのテンションは、再び落ちてしまった。
 ティエンロンは、皆から一斉に非難を受け涙目になりながらも、再びギルティを励まし始める。
 そんな事が、まるでメビウスの輪のように学校に着くまで延々に続いたそうな……。
261それも名無しだ:2006/05/22(月) 03:46:46 ID:D6sHmjV1
と、長々と、しかも学祭とはなんら無縁の物を投下してしまったのは俺だ。つかスイマセンorz
一応、これは未来のお話。デスサイズギルティとかデリンジャーアームズとか出してしまったが、多分スパロボには出ないマイナー作品なので完全なスレ違いですorzそれを言うならハイドラとかも該当してしまうが…重ね重ねすみませんorz
>>257、久しぶりの投下GJ!&テスト乙!
あと…>>257の設定の中に、ヴァルシオンが死んでいる事になっているのを発見して、>>142のヴァルシオンはどうしようかと迷っているのも俺だ。しかもウチのヴァルシオンは大人のお姉さんキャラだし…。早く投下しない俺が完全に悪いんだけどね…。
まぁ、そんな事を思いつつ、寝るのも俺だ。
262それも名無しだ:2006/05/22(月) 10:07:56 ID:6BxFlRZd
問題が発生したようなので料金一万オーバーした俺が料金気にせず携帯からやってきた
>>261
まずはGJ!の言葉を送るのは私だ
ヴァルシオンの件ですが完全にこちらのミスです、本当にすみませんorz
対処法ですが
1 どちらかのヴァルシオンをヴァルシオン改にする
2 ゲーム上ヴァルシオンは三機いるはずなので、どちらもヴァルシオン
3 こちらのグランゾンの設定を変える(恋人を変える、恋人なんていない、面白そうだからミスリルにいる等)
4 ヴァルシオンなんて存在しない(マテ

まあ思いつくだけ考えてみたのも私だ。どれにするかはそちらに任せます
最後に一言。本当にすみませんOTZ
263それも名無しだ:2006/05/23(火) 02:12:49 ID:PWAS2n/o
設定を投下

・ウイングガンダムゼロ
訳有ってゼロカスタムとは別の学校に通う女の子。年齢18歳で通称ウイングゼロ。
明るくて素直な性格で、運動・勉学共に優秀。家事労働も難なくこなし、容姿も良く人柄も良い。その為、今は亡きゼロカスタムとウイングゼロの両親が、ゼロカスタムの許嫁にする。
本人もゼロカスタムの事を溺愛している為、両親の意思を尊重しようとしているが、ゼロカスタムやアーリーは反対派なので、思うように自分の気持ちが伝わらない。しかし、これしきの事で諦めない前向きな女の子である。
ちなみに、ゼロカスタムに会う為に、ちょくちょくSRW学園に来てはゼロカスタムを追い掛け回していた。

・レプリジン・ガオファイガー
試作型パスキューマシンによって、ガオファイガーを複製して生まれた女の子。実年齢は0歳だが、複製という事でガオファイガーと同い年という事にしている。
見た目は、若干オリジナルと色彩が低下し、女の子なので男のガオファイガーとは身体つきに違いが有るものの、それ以外(戦闘力とか身長)はオリジナルと変わらない。
本来パスキューマシンで複製されるのはオリジナルと色彩以外は変わらないが、試作型によって生まれた為彼女は女の子として複製された。それ故、性格もガオファイガーとは違い、明るくて礼儀正しく、密かにガオファイガーに想いを寄せている。

264それも名無しだ:2006/05/23(火) 02:13:19 ID:PWAS2n/o
〈2世代目の方々〉

・ガンダムデスサイズギルティ
アルトロンガンダムとガンダムデスサイズヘルカスタムとの間に生まれた女の子で、高等部2年。
幼い頃に母親を亡くし、これまで父親であるアルトロンと、家庭用ガーディアン・フィギュアのバレリオンと一緒に暮らしてきた。その為か、年頃の女の子にしては父親を毛嫌いしない。それどころかアルトロンに想いを寄せている。
性格は母親譲りの天性の明るさを持ち、友達もかなり多い。容姿も母親譲り…と言うよりも、アルトロン曰くデスサイズに瓜二つ。そして、母親の誌の料理や、ぺったんこな所もバッチリ受け継いでいる。
その為か、胸の事を言われると怒り出し、料理の事を言うと忽ち落ち込みだす。また、仲の良い友達には妙なあだ名を付ける。

・ガンダムサンドレオン
ガンダムサンドロックカスタムとトールギスVの間に生まれた女の子で、中等部3年所属。
容姿性格共に母親譲りで、中等部での美女4人の内の1人。性格は清楚で礼儀正しいが、若干おっとりしている時があり、時々天然な発言をする。天然の場合は多分父親譲りで、口調が多少変なところがある。

・ウイングガンダムセラフィム
ウイングガンダムゼロカスタムと???の間に生まれた女の子。高等部1年所属。
明るく自分の気持ちに素直に言動でき、弟のウイングガンダムにゾッコンラブ。その為、いつも弟にベッタリくっ付いており、ウイングGETの為なら身体さえも使う行動派。ちなみにスタイルは良い方。
なお、恋のライバルとしてティエンロンガンダムが存在し、よくウイング争奪戦を繰り広げている。

・ウイングガンダム
セラフィム同様、ウイングゼロカスタムと???の間に生まれた男。サンドレオン同様中等部3年。
姉のセラフィムとは違い、誰譲り?と言わんばかりに無口で無愛想。セラフィムとティエンロンの争奪戦に巻き込まれている一番の被害者。メンバーの中で唯一のツッコミ役だが、大体バスターライフルによる実力行使。
その性格ゆえ、怖い人だと思われがちだが、本来は正義感の強い男で、実はお姉ちゃんの事を想っているお姉ちゃんっ子。セラフィムの事をフィム姉と呼ぶ。

・ティエンロンガンダム
両親不詳(未定)の女の子で、中等部1年所属。通称ティエ。
サンドレオン同様、礼儀正しい性格だが、少々泣き虫で偶に一言多い。そして意外と大胆なところもありウイングを困らせる。
争いごとは嫌いで、よくセラフィムやギルティ等の喧嘩の仲裁に入るが、すぐに涙目になってしまいトボトボと帰る所をよく目撃されている。しかし、その度に喧嘩は必ず収まる(彼女を宥めなければならない為)
ウイングガンダムに想いを寄せている為、セラフィムとはライバルだが、大体スタイルで負けている。デリンジャーアームズとは幼なじみ。

・ガンダムデリンジャーアームズ
ガンダムヘビーアームズと???の間に生まれた男。ティエンロンとは幼なじみで中等部1年。
性格的にはヘビー同様何の特徴も無い男だが、時折妙な事を言い出す。そのためツッコミ、ボケ共に両立できる万能型。
基本的には父親譲りであまり目立たない。


>>262氏、ヴァルシオンに関しては1あたりを使おうかと……。こっちこそorz
ちなみに2世代目の子供等についてはノリで書いたものなのでそんな気にせんで下さい……orz。偶に2世代ネタは投下しようかと…
265それも名無しだ:2006/05/23(火) 23:29:35 ID:G32b3D8p
暗躍、学祭ネタ、全く無視してます。

「なぁ兄貴」
「・・・・どうした」
突然X−2が兄であるX−1に話しかけてきた
「何でワイには彼女がおらんのや?」
「・・・・・・・・は?」
しかしその内容はあまりにも突発かつ不可解なものだった
「いや、ワイと同じナンパ属性のバスターにはルージュちゃんがおるし、ゲッタードラゴンはんは小等部のハウちゃんと仲ええし
同じ関西弁キャラのゼロカスにはゼロちゃんと妹のアーリーちゃんから言い寄られてるし・・・ちゅーかゼロカスはワイとキャラ被っとるんや!ワイのパチモンか!?」
「後から出てきたのはお前だろう、登場も設定も・・・けしてパクッた訳じゃないがな、あとで気づいたそうだ」
「何の話や?」
「こっちの話だ・・・・で?それがどうした?」
X−2の熱弁に半ば呆れるX−1
「なんでワイだけ彼女がおらんのや!?明らかに不公平やろ!!」
「知るか、そこらへんでナンパして女捕まえて来い」
「それだけじゃあらへん!!ワイと同じぐらいアホなR−1にはR−GUNちゃん、んで兄貴にはビギナちゃんがおるやないけぇ!!」
「おいX−2、スクリューウェッブとザンバスターとビームザンバーとブランドマーカー、どれがいい?」
自分の手持ち武器をチラつかせ威嚇するX−1
「・・・・・堪忍して、バカは冗談や」
今回はこいつ等の話ではないので続きはまたいずれ・・・

〜公園〜
「ごめんなさいね、1アル、デートの邪魔をしちゃって」
「気にしなくてもいいのよ、友達をほっぽってデートできるほど酷い人間じゃないから」
「そーだぜ、一様同棲してるし、毎日がデートみたいなもんだからな」
二人の邪魔をしたと思い謝罪するR−2アルタードにフォローを入れるR−1アルタードとR−3アルタード
「合体も・・・・・毎晩してるしな♪」
「まぁ・・・・」
「1アルも意外と甘えん坊でさぁ、一日三回ぐらいねだってくるんだぜ。それも潤んだ瞳で耳元で『お願い・・・シて・・・?』って
そんなんだから断るに断れなくてさぁ、おかげで毎日寝不足だよ」
「くすっ、1アルも意外と変態ですのね」
「ちょ!こらぁ!」
顔を真っ赤にするR−1アルタード。R−2アルタードはもはやそんな会話には慣れたのかクスクスと笑っている
というより公園、いや屋外でする会話じゃないだろ
「ところで・・・・お二人は何時出会ったんですか?私が気づいた頃にはすでに付き合っていたようですし」
「ん?」
R−2アルタードの問いに反応する二人。ちなみに現在R−1アルタードがR−3アルタードにヘッドロックをしている状態である
「なに?教えて欲しいの?」
「ええ、とっても興味深いです」
「んじゃあ教えてやるよ」
そういいながら二人の出会いを語りだす
「ありゃあ・・・俺達が中3だった頃だったかな?」
266それも名無しだ:2006/05/23(火) 23:32:02 ID:G32b3D8p
〜中学3年〜
「あうぅ〜遅刻したぁ〜〜!!2アルの白状もの〜〜!」
寝坊したのか全速力で走るR−1アルタード。
「確かここを抜ければ最短コースのはず!!」
そういい塀を軽々飛び越えるR−1アルタード
「んぁ?おわっ!!」
「え?きゃあ!!」
飛び越えた先に一人の男性が居て、それを下敷きにしてしまった
「あ、あの、大丈夫ですか!?」
「あぁ、平気へい・・・」
突然言葉を止め、少女の姿を凝視する男
「?どうしたんです・・・っ!」
言葉の途中で気づいたR−1アルタード。彼女はその男の上に跨っている状態で、しかもスカートが捲くれ上がり下着が見えていた
「〜〜〜〜〜!!」
思わずその男の上から飛び乗った
「・・・・・・・・・・キレイだ・・・」
「〜〜〜っ!なにかんが・・・・ッ!」
反論を許さず、突然少女の唇は塞がれた、彼の唇によって
ちなみに彼女にとってこれがファーストキスである
「んっ!んふぅ!・・・・ン・・」
最初のうちは抵抗していたが少しずつキスした相手を受け入れていった
なにせ相手が片思いの相手、R−3アルタードだったからである。先ほどまでトラブルがトラブルを呼んで相手の顔をロクに見ていなかったので誰か解らなかった
「君さ・・・・同じクラスのR−1アルタードだろ?」
「は・・・・はい・・・・・」
急に緊張してしまうR−1アルタード。片思いしている相手にいきなりキスをされて、名前を呼ばれりゃイヤでも緊張する
でも普通の女性だったら好きな男でも、いきなりファースト取られたら泣き崩れるだろ、ある意味この順応性の高さは賛美に当たると思う
「まず最初にさ、ゴメン。いきなりキスなんかしてさ・・・でも俺、我慢できなかったんだ」
「・・・・え?」
「俺さ、一目見たときから・・・・・君の事が・・・・好きだったんだ」
「え、えぇ!!??!?!?」
動揺してる、むっちゃ動揺してる。片思いの相手にいきなりキスされて、あげく告白されたらこうもなろう
「学校で告白しようとしたんだけど、君の下着をみて、興奮して・・」
「えっと・・・その・・・あの・・・」
「あ、俺だけ一方的に喋っちゃったね。それで?」
何も言ってないのにいきなりそれで?と聞かれても普通は困る。黙り込んでしまうR−1アルタード
「じゃ、じゃあまずそんな堅苦しく喋んないで、もっと地で喋って」
「あ、おう。だけど俺地だと口悪いしなにかとエロい発言するかも知れないけどいいか?」
「うん、かまわないよ。これから付き合う男性に敬語使われるのはちょっとね」
「ん?これから付き合うって・・・」
「んもぅ・・・いきなりキスとかしといて案外ニブイなあ・・・私も貴方に一目惚れしてたの。喜んで貴方の恋人になります」
にっこりと笑うR−1アルタード、顔に『これからも一生よろしくお願いします』といわんばかりの笑顔だった
「あ、ああ、これからも・・・よろしく」
やや、その純粋な笑顔に押されるR−3アルタード
「ところでさ、君も地で喋ってくないか?俺だけタメ口ってのもちょっとな・・・」
「うん!わかった!!でも私時々口悪くなるけど・・・いい?」
「ははっ!それはお互い様ってことでいいんじゃねぇか?」
「そだね」
もはや二人の世界に入りつつある2人。つーか貴様ら学校はどうした学校は
「あ、そうだ」
「え?きゃあ!!」
突然何かを思いついたかのようにR−1アルタードを押し倒すR−3アルタード
「な、なに!?」
「いやさ、さっき言ったじゃんエロいって・・・発言だけじゃなくて行動もエロいんだな、これが」
微妙にいやらしい目つきでR−1アルタードを見つめるR−3アルタード
「で、でも!私まだしょj「いいから俺に任せとけって・・・でも女性経験ないから、自信は無いけどな」
「ちょっと!今の発言、滅茶苦茶不安なんだけど!!」
「ま、なるようになるって」
妙に楽観的な発言をし、唇を再び重ねた。そして一旦唇を離す
「私初めてだから、痛く・・・しないで、ね?」
「了解、お姫様♪」
267それも名無しだ:2006/05/23(火) 23:33:33 ID:G32b3D8p
「って訳だ」
そんな『R−1アルタードとR−3アルタードの嬉し恥かしドキドキ初体験』を聞かされたR−2アルタード
「つまり1アルは遅刻して近道をしたら片思いの人を押し潰してパンツを見せてファースト奪われて告白されて初めても取られたと、いうことですわね」
「ま、まあね」
内容は簡潔にまとめてしまうR−2アルタード
「でも俺はなかなか焦ったぜ、まさか1アルも俺のこと好きとは思わなかったぜ」
「私も3アルが私の事好きなの気づかなかった・・・一目惚れ同士が恋人になるってなんかステキね」
「だな♪」
にっこりと笑いあう2人。そんな二人をみて微笑ましくなるR−2アルタード
だが・・・・
「一目惚れなんか、恋じゃないんだよ!!」
そんな二人の理想を打ち砕くが如くベージュ色の服を着た女性を抱え、白い服の男性が走り去った
「それを恋にしてみせるといっている!エルガイム!とっととMk−Uを返せ!!」
先ほどの発言を否定するかの如くその男を追う紫の男
どうやらこの男は先ほどのベージュ服の女性とデート中に、白い服の男に奪取されたようだ
「しつこいぞバッシュ!!Mk−Uだって嫌がってるだろう!」
「お兄ちゃん、私バッシュさんと一緒にいた・・・・」
「ほら嫌がってる!!」
「明らかに嫌がってるように聞こえんぞ!!」
「そんなことは無い!きっとこの後にいたくないと言いたかったんだろ?Mk−U?」
「ちが「ほらいたくないって言ってる」
「貴様とは話がかみ合わんぞ!!Mk−Uを取り返した後Sマインとバスターランチャーで打ち抜いてくれる!!」
そのまま公園を走り去る3人
「よくも乙女の純情な発言を〜〜!!ヴァリアブル・フォーメーション!!」
「やっぱりこうなるのか・・・・・」
「ギャグオチは運命と思って甘受しましょう」
そういいながら合体していく3人
268それも名無しだ:2006/05/24(水) 03:09:33 ID:eBFNiunR
>>260よりオマケ

「お、お父さん…」
「ん? なんだギルティ。携帯料金なら自分で払え」
「ち、違うもん。そんなんじゃなくて…」
 夕食時、仕事でお疲れのアルトロンに、顔を赤くしながら平常心を装っているギルティが話しかける。しかし、後ろに何か隠しているのがバレバレである。
「だったらなんだ?」
「こ、これ…」
 そして隠していたのを見せる。そこには、何やら真っ黒で細長い物体。
「……」
 思わず黙り込んでしまうアルトロン。そして彼の脳裏に1つの結論が。
「…何を作った? 何故作った? 料理禁止にしたはずだ、がっ!」
「ひぅ! わ、私じゃないですよぉ?」
 そして睨みつけられたバレリオンは慌てて否定。
「今日、調理実習で作ったの…」
「……なるほど。それで何を…」
「…エビフライ……1回冷めちゃったけど、温め直したの」
「…」
 そして再び黙り込む…のではなく考え込む。まぁ、目の前にある黒くて細長くて、微妙に動いている物体を誰もエビフライだとは思わないだろう。
「これを…俺にどうしろと?」
 答えは分かっていた。だが、彼はあえて聞いてみた。
「お父さんに…食べて貰おうかと…」
「……」
 ギルティは顔を赤くし、俯きながらそう静かに言う。アルトロンはその場から逃げようとバレリオンをドラゴンハングで捕まえる。
(な、なんですかぁ? わ、私これからガーディアン・フィギュア同士の親睦会が…)
(そんなもんは無いだろ? それよりコレ…お前食べろ)
(えぇ!? 嫌ですよぉ、まだ起動して2年ちょっとしか経ってないのに死にたくないですぅ)
(お前は、お前を買ってやった主を死に至らしめるつもりか?)
(あ、ずるいですマスター。こんな時だけ主だなんて…)
 そして始まる、生死を賭けた緊急会議。それに気付いたギルティは…
「何話してるの?」
「え? いや…」
「それじゃ私は、用事があるので失礼するです〜!」
「あ! ちょっ…」
「いってらっしゃい」
 そして隙ありと言わんばかりにその場から消えるバレリオン。リビングに微妙な空気が流れる。
「どうしたのお父さん。また冷めちゃうよ?」
「…い、いや……その…なんだ」
 逃げるチャンスを失い口篭るアルトロンを見て、ギルティは何かを察した。
「…もしかして、食べるの嫌なの?」
「……」
「…やっぱり嫌なんだ…。そうだよね? やっぱりアタシの料理より…バレリオンの方が断然美味しいし……アタシのりょう…りなんて」
「…」
 アルトロンの様子を見て、何時しかギルティは涙目になっていた。
「ごめん……これアタシ食べるから…」
 そして、黒エビフライが乗っている皿を持って立ち去ろうとする。しかし…
「待て」
「ふぇ?」
 アルトロンに呼び止められる。
「わかった、食うよ」
「え? でも…」
「お前に泣かれてまで食べない訳にもいかん。そんなの父親失格だ」
「でも、食べるの嫌なんでしょ?」
「そら勿論」
「ひどいぃ!」
 
269それも名無しだ:2006/05/24(水) 03:10:14 ID:eBFNiunR
そう言うギルティの表情は心なしか明るくなっていた。そしてテーブルに座ったアルトロンの前に、黒こげを置く。
「はい、でも…あまり無理しないでね?」
「うむ」
 真剣な面持ち。一度自分で言った事とはいえ、やはりこうして見ると恐ろしいものを感じるのだろう。
 そして、目を瞑り、意を決したように黒こげを口の中に入れるアルトロン。数回噛む…
「……」
「ど、どお?」
 その様子を、ドキドキしながらギルティは聞いている。そしてゴクンと飲み込む。
「……っ!」
 そして倒れた。もう勢い良くバタンと倒れた。やはりこういう運命だったらしい。遺伝はつくづく怖い…。
「お、お父さん!?」
 慌てて駆け寄るギルティ。しかし、時既に遅し。アルトロンは気を失っている。つーか、この料理って兵器にでもなるんじゃないですか?
「……」
「そんなに…ダメだったかな?」
 そう言うと、ギルティは恐る恐る黒こげを口に運ぼうとするが、寸止めでやめる。
「…お父さん…」
 そして何を思ったのか、ギルティは自らの唇を、アルトロンの唇に近付いていく。って、何をやってんですか!? あ、あぁ! やめやめ!
「お父さん……好きだよ…」
 そう呟くと、父親の唇と唇を重ねた。それによってか否か、アルトロンは目を覚ます。
「ン…ん……んんっ!」
 そして自分の状況に気が付くと、慌ててギルティを引き離した。お互い、顔が真っ赤である。
「ぎ、ギルティ! お前何やってるんだっ!」
「……」
 怒声にも似た口調に、ギルティは俯きながら黙っていたが、やがて笑顔を向ける。
「お礼だよ。こんな料理食べてくれたお礼♪」
「お礼って…お前なぁ」
「アタシ部屋に戻るね? 一応アタシのファーストキスだったんだから、ありがたく思うのだぞ?」
「なっ!」
「じゃあね、お父上様♪」
 ギルティは最後に笑顔を向けてそう言うと、早々に部屋へと戻って行った。まるでその場から早く離れるかのように。アルトロンはその光景を、黙って見ているしかかなった。
 そしてギルティの部屋。
「……やっぱり…お母さんには敵わない、か」
 ベッドに寝そべりながらそう呟くと、ギルティは手の指を唇に持っていく
 先程の感触を思い出すかのように唇に触れる。そして少女の瞳からは、一筋の涙が流れた。
270龍の誓い:2006/05/24(水) 11:08:50 ID:5/cYnGQ2
この流れの中、敢えて文化祭ネタ+プレ暗躍ネタを投下するのは私だ。


 ミスコン会場最寄の購買出張所にて。

 ミスコン真っ最中の為に人っ子一人居ないその仮説店舗の中で、ジュモーラは暇そうにミスコンのテレビ中継を見ていた。
「……毎年思うけどさ、ミスSRWコンテストがあるならミスターSRWコンテストがあっても良いと思うんだけどねえ。多種多様のイイ男がカッコ良さを競い合う……考えただけでもワクワクするね」
 テレビを見ていたジュモーラは、そんな男性の立場からは断固拒否したい事をのたまっていた。
 ちょうどその時、店に一人の人影が入ってきた、学園祭の見回りをしていた、真・龍虎王である。真・龍虎は、店のカウンターに近寄ると、未だにテレビの観戦をしているジュモーラに、ある種の禁句を発する。
「おばちゃん、スペシャル野菜サンド二つと小倉抹茶サンド一つ」
「竜虎! あんたまでおばちゃん言うな!!」
 真・龍虎の言葉に反応して神速の速さで振り返り抗議するジュモーラに、真・龍虎王は全く堪えた様子も無く澄ました顔のままに謝罪の言葉を述べる。
「む、それはすまなかったなジュモーラ」
 本当に悪いと思っているのかサッパリ分からない真・竜虎の言葉にジュモーラは納得いかない様子であったが、こいつの無表情は今更の事かと思い直し、改めて店の奥から取り出した商品を袋に詰める。
「ったく、どいつもこいつも……私はまだ三十路前だ……。ほら、スペシャル野菜サンドと小倉抹茶……ん!?」
 ジュモーラが袋詰めされた商品を受け渡そうとした、正にその瞬間、別の場所でアストラナガンやR-3たちが感じた念波動をジュモーラも感じ取った。
「今の念は……」
「ふむ……修行が足らんな、R-1」
 どうやら先程の念波動は真・龍虎も感じた様子であった。
「ああ、やっぱりあの坊主かい」
 真・龍虎の言葉にジュモーラも同意見なのか、袋を渡しながら浅く肯いた。
「うむ。それと、先程の強念でハッキリとしたが、なにやら懐かしい念を感じるな」
「ああ、こりゃ真・龍王の物だね。で、どうするんだい?」
「どうもこうも無いな。生徒に手を出すようなら、黙って見ている訳には行かんだろう」
 そう言いながら真・龍虎は己の決意を籠めて拳を握り締める。その珍しく感情の発露を見せた様子に、ジュモーラは感慨深そうに真・龍虎を見つめながら、懐のタバコを取り出し火をつける。
「ま、どっちにしろ早い内に行動を起こした方が良いかもね。あいつ等の外道は今に始まった事でも無いし」
「そう言うおまえはどうする気だ? 確か……」
「ハンッ! 昔がどうだろうと今の私はあいつ等とは何の関係も無いさ! ……ましてや、霊帝がどうなろうと知った事か!!」
「……そうか、すまなかったな」
「……いいさ、別にあんたが悪い訳じゃないし……で、行くのかい?」
「ああ、奴との決着は俺がつける。……付けねばならんのだ」
 そう言いながら、店を後にする真・龍虎の姿を見て、ジュモーラは誰とも無しに呟く。

「……あいつ、金払わずに行きやがった」
271それも名無しだ:2006/05/24(水) 11:09:39 ID:5/cYnGQ2
このスレもここの所また活性化して来たみたいで嬉しさ一入なのが私だ。

>>257氏、長文に乙&GJ!の言葉を送ります。それと一応参考まで、確か博士課程は大学院の領域だった筈です。
>>267氏、実にGJ! その終わり方から見てまだ続きがある様に思えて仕方が無いのも私だ。
>>268氏、次世代キャラネタ真に持ってGJ!です。そしてパパ大好きっ子のギルティに激しく萌えたのも当然私だ。


それと、随分前に言われた霊帝の設定ですが、取り合えず書けている分だけですが投下させていただきます。


ケイサル・エフェス

『霊帝』の名を冠するクストース達の創造主。
その正体は精神のみの存在となって永劫の時を生きる、サイコドライバーの始祖たる存在。
他者の肉体を乗っ取り自分の物とする事が出来る。ただし、その肉体を維持するのに大量の念を必要とする。
しかし、現在使用している肉体は既に限界を迎えており、新たな、そして完全な器としてサイコドライバーの肉体を欲している。
因みに現在かりそめの肉体としているのは十代後半と思われる少年の物である。
272それも名無しだ:2006/05/24(水) 12:00:17 ID:eBFNiunR
現代に戻り暗躍と言うのを投下


「…ぃ…ぉぃ……おい」
「…ッ!」
 私はハッと我に変える。
「どうしたのレッド」
「あぁ、あのインフィニットって女、目ぇ覚ましたぞ」
「そう」
 さっきまで大暴れしていたレッドフレームは、もう落ち着きを取り戻していた。
 彼もバカではない様ね。頭は弱そうだけど。
「何考えてたんだ? エピオン姐さんがぼーっとしてるなんて珍しいじゃん」
「えぇ、ちょっと…昔の事をね」
 少し回答に困ったけど、冷静を装って答える。レッドは関心があるのかないのかよくわからない返事をするが、まぁ、大して気にもしていないのでしょう。
 聞けば、気絶していたインフィニットジャスティスが目を醒ましたらしく、彼女の側まで寄る。
「…ぅ…う〜ん……」
「生きてるか〜?」
「…すとふり……だめぇ……あたしたちはぁ…きょうだい…」
「…」
「…で…でもそれ…いいぃ……きもち…いいよぉ…」
「…レッド」
「はいよ」
 なんだか状況も分からずに、自分勝手な夢を見ている彼女にレッドの一撃が加えられた。この非常時に何見てるのかしら…。
「…大丈夫?」
「…う…うん…なんとか…ってあれ? エピオン?」
「お久しぶりね」
 目を醒ました彼女は、私の存在に気付く。
「貴女…死んじゃったんじゃ…」
「えぇ、まぁ…ちょっとね」
 彼女は驚きの表情を浮かべているも、あまり驚いてはいない。まだ状況が把握できていないのだろう。
「…え、っと…確か……あっ! アカツキは!? あたし…確かジオングに…ってて!」
 そして完全に意識が戻ったらしく、勢い良く起き上がるけど、ジオングに与えられたダメージが残っているらしく頭を抱えて蹲る。
「大丈夫?」
「う、うん…なんとかね。それより、あたし…どうなったの?」
 彼女は頭を摩りながら真剣な面持ちで私に問い掛ける。
 そして私が事情を話そうとしたその時だった。
 いきなり私達の背後が眩く光ったと思ったら、その光の中から見た事ある顔の人物が数人出てきたのだ。
「な、なんだ!?」
「あの人は…」
 その人は気絶しているらしい人を3人抱えていた。内2人は子供のようで、もう1人は、やはり見覚えのある顔。
「グレート…ゼオライマー?」
 確かにその人は彼だった。伝説の人物の1人であるグレートゼオライマー。
「…おまえは……」
 彼は私達の存在に気付くとこちらに近付いてきた。その足取りは弱々しく、ヨロヨロとしている。
 そして私達の側まで寄る。
「…この子達と…このバカをたのむ…」
「え? ちょっと…」
 彼はそう言うと、気絶している3人をこちらに渡し、そのままどこかに消えていった。
「しかし…グレートおじさままで生きてたとはねぇ」
 そして植物園の芝生の上に3人を寝かすと、インフィニットが驚いたように呟く。
 確かに、私と同様で死んだとされていたらしいけど…。まっ、別にいいか。
「この人が簡単に死ぬわけないわ」
「それもそだね」
「おい、話が見えねぇぞ」
 私とインフィニットが少し笑みを浮かべて呟いていると、横からレッドが口を挟む。
「貴方は知らなくていいの。それより…この人数どうしましょうか?」
「う〜ん…」
 私達3人は腕を組み考え込む。
 このまま目を覚ますまで待つのなら特に問題は無い。ただ、再びジオングやあの坊や達が戻ってこないとも言い切れない。インフィニットが目を覚ましたとは言え、3人も守りながら交戦なんてできるかどうか…。
273それも名無しだ:2006/05/24(水) 12:00:56 ID:eBFNiunR
「…仕方ない。移動しましょう」
「移動? 何処に?」
「それぞれ1人…子供さんは2人抱えて、バラバラに散って保健室なり向かいましょう」
「散るって…マジで? それこそ危ないんじゃ…」
 考える中、私は1つの提案を出した。それを、困惑の表情でレッドは反論する。
「木を隠すなら林と言うでしょう? 此処に留まっているより、かえって安全かもしれないわ。あいつ等だって一般人は極力巻き込みたくないだろうし…」
「でもよ、あいつ等なら平気で巻き込みそうだがな…」
「それなら、わざわざアカツキをこんな人気の無い場所まで連れて来ないって」
「そ、そうか…」
 インフィニットの説得力のある説明に、納得するレッド。
「よっしゃ、そうと決まれば俺はこのガキ2人を持ってくぜ」
 納得したレッドは我先にと言わんばかりに、黒髪の女の子と白髪の女の子を抱き抱えた。
「悪いけど、あたしはバカ弟の事が気になるから…」
「わかった。じゃあ、この黒天使は私が」
 そして私は、黒天使を抱き抱える。
「それじゃあね。色々ありがと」
「気にする事は無いわ」
 そう言い残し、インフィニットは飛び立っていった。そしてレッドもまた、植物園を後にする。
「さてと…この猫はどうしましょうかね…」
 そしていつの間にか捕まえていた、一匹の黒い子猫を見て呟いた。子猫は放してくれと言わんばかりに暴れている。
「…まっ、あの3人組がまた何かやってるんでしょ。とりあえず、放っておきましょう」
 そう言うと、私は捕まえていた子猫を開放した。子猫は自由になると、一目散にどこかに行ってしまう。きっと、自分の主人の所に行ったのね…。
 そんな事を思いつつ、私も植物園を後にした…。
274それも名無しだ:2006/05/24(水) 17:26:14 ID:ajxXCoNz
「や〜いや〜い、ギルティのファザコ〜ン、親父趣味〜」
ギルティ「あ、アタシファザコンなんかじゃないもん!」
275それも名無しだ:2006/05/25(木) 01:05:49 ID:NoeDjCs2
バスター「な、なんだって!!3次審査で使う各水着が盗まれただってーー!!」



誰か続き頼む・・・
276それも名無しだ:2006/05/25(木) 01:20:39 ID:7RdMe4wd
昨日はうちのパソコンがイカれてるのか、鯖が重かったのか続きが書けなかったので
>>467の続き

「待て!エルガイムゥ!!」
未だに紫の男と白服の男のデットヒートはまだ続いていた
「ええい!バスターランチャー!エネルギーイン、ファイア!!」
「あたるかぁ!」
白服の男、エルガイムのバスターランチャーが火を噴く。それを回避する紫の男、バッシュ
「まてえぇぇぇ!ってきゃあ!!」
ちょっとしたことが原因で3人を追っていたR−1アルタード否、バンプレイオス
「俺達を守れ!念動フィールド!」
バンプレイオスの性格主導権がR−3アルタードに移り、念動フィールドでバスターランチャーを防ぐ
「っと!牽制は任せたよ、2アル。ええ任せて、ハイパームデトネイター・・・シュー!!」
主導権をR−2アルタードに写し、掌から発射されるハイパームデトネイターで建物の一角を破壊、逃げ道を瓦礫で塞ぐ
器物破損罪で訴えられんじゃ・・・
「うふふふふ・・・・・よくも乙女の純情な発言を無下にしたわねぇ・・・・」
「な、なんのことだ!?エルガイムの増援か!?」
「いや、お前さんには用事無いんだがね。むしろ共感派だしな、俺等」
「何の用だ?貴様らも俺の可愛いMk−Uを奪いに来たか!」
「私は女よ!いや男が一人混じってるけど・・・じゃなくて!私はあんたをボコボコにしに来たのよ!」
とりあえず目的を告げるバンプレイオス、理由はちょっとしたことなんだがな
「俺はバッシュ、そのボコボコついでに俺の彼女を取り戻すのを手伝ってくれないか?」
その場で軽い自己紹介をし、協力してもらうように訴えるバッシュ
「どうします、1アル?俺は協力してもいいと思うぜ、敵に回すよかいいだろ。そうね、一目惚れした彼女を助ける人に悪い人はいないもんね」
いや、それはあんたの偏見だろ?
「いいわ、協力してあげる。私達はバンプレイオス、今は合体してるけど元来は三人よ」
「恩に切る、とりあえず牽制して隙を作ってくれれば後は私がMk−Uを奪還する、合図をしたら動いてくれ」
「了解!」
一致団結するバッシュたち・・・いや一致って言っても2人しかいないけど
277それも名無しだ:2006/05/25(木) 01:22:29 ID:7RdMe4wd
「安心しろMk−U、お兄ちゃんがあいつ等から守ってやるからな」
「むしろお兄ちゃんから私を守ってもらいたい・・・助けてよぅ、バッシュさん」
そんなエルガイムMk−Uのぼやきも届かず戦闘態勢に入るエルガイム
「待っていろ!Mk−U!君の騎士である私が君を守ってみせる!」
「ほざけ!一目惚れなんて恋じゃないんだよ!」
「黙れ!そして行け!鋼の戦神よ!」
「T−LINKツインコンタクト!S・Z・Oソード刀身固定!トロニウムエンジンオーバードライブ!任せるわ1アル!」
つま先の部分にあった三角形の板のようなものを射出し、その辺から刀身が出る
「天上天下!念動無双剣!!」
巨大なゾルオリハルコニウムで出来た剣を持ち、攻撃する
「甘い!」
その大振りな攻撃を回避するエルガイム、その回避ポジションにバッシュが回り込んでいた
「いただく!!」
「っ!しまった!」
バッシュの太刀セイバーでエルガイムの体制を崩し、その隙にMk−Uを奪還する
「大丈夫か?Mk−U」
「うわぁーーーん!バッシュさぁ〜〜ん!」
バッシュに抱えられると、先ほどとは打って変わっておもいっきし抱きつく
「すまないMk−U・・・君の騎士たる私が君を守れず、無関係な人にまで・・・・」
「いいの、バッシュさんは私を助けようとしたんだから・・・」
「Mk−U・・・・」
「バッシュさん・・」
「はいは〜い、お忙しいとこすみませ〜ん」
今にもキスしてそのままベットインしそうな流れを断ち切るレイオス
「おお、すまんなバンプレイオス君。さて、一気にカタを付けようではないか!」
「おー!」
「ここからが私の用事ね。・・・・なんでこうなるかな?ギャグオチはこういったものの鉄則ですわよ」
「待て、話せば解る、話せば・・・」
そんな弁解も無意味に砲撃準備にかかる3人
「これで、終わりだ!」
「バスターランチャー!エネルギーイン!そこぉ!!」
「威力は本家に劣るけど・・・!メタルジェノサイダー起動!エクスガンナー射出!トロニウムエンジン、オーバードライブ、バイパス開放!
ターゲットファイナルロック・・・!トリガーを預けるぜ!1アル!うん!!行くよ、一撃必殺!ハイパートロニウムバスターキャノン!!!」
三つの巨大砲身から火が噴く、当然かわす余地もなく吹き飛ぶエルガイム

「すまない、助かった」
「いいのよ、困った時はお互い様ってね」
そういって握手を交わす1アルとバッシュ
「ところで野暮な事をお聞きしますが、お二方は恋人で?」
「はい、そうです。でもデートしてる最中に兄が・・・」
「ま、俺は似たような光景は幾度と見てきたからな」
その光景はR−1とR−GUNの二人の邪魔をするアルブレードとR−GUNリヴァーレのドンパチの様子の事である
「ま、そっちも幸せにね」
「そちらも達者でな・・・と言っても学校で会う可能性があるのだがな」
「縁があればまたいつかね」
そういいながら手を振り帰っていくバッシュたち
「なあ、1アル」
「なによ、良い終わり方してるのに」
「俺達何してたんだっけ?」
「・・・・・・・・・・・なんだっけ?」
本日も平和なようです
278それも名無しだ:2006/05/25(木) 01:51:53 ID:7RdMe4wd
ロングパスしちまった・・・某OG萌えスレにて超ロングな位置に孔明の罠張ったばかりだっての・・・orz

ともかく設定

エルガイム
高等部2年、男性
いつもはボーとしているが、妹の事になると暴走しがちになる極度のシスコン
そのため妹のエルガイムMk−Uの恋人であるバッシュの事を良く思っていない
ごく普通の学生に見えるが、ある貴族のお坊ちゃんである。ちなみに一目惚れ=恋じゃないというのを心情にしている

エルガイムMk−U
中等部3年、女性
エルガイムの妹でバッシュの恋人
貴族の家の令嬢なのだが、こっそり屋敷を抜け出した時にバッシュに出会い、一目惚れをし、恋に落ちる
一目惚れでも恋は恋と、兄の心情とは逆の思想を持っている

バッシュ
高等部2年、男性
生真面目な委員長系な男。エルガイムとは腐れ縁
たまたま散歩をしていたらMk−Uと出会い、一目惚れ、恋に落ちる
自らをMk−Uを守る騎士と名乗り、どんな障害もバスターランチャーで吹っ飛ばすやや困った人

ぶっちゃけエルガイム勢は勢いで作った。そのうちドンドン増えるかも、HMって数多いし

>>269 GJ!っす。貴重な次世代キャラなので大切に扱ってください。ギルティセツナス
>>271 GJ&霊帝の設定乙っす。俺が学祭の余興として作り上げた暗躍ネタもドンドン広がって・・・収拾つかなくなったらどうしよ
>>273 うちの黒天使さんはエピオンに担がれてるんですね。それさえ解れば続きのようなものを書くかもしれないんで注意してくださいw
>>275 HAHAHA!俺に続きが書けるとでも思ったか!この愚か者が!!orz orz orz

明日学校なのになんでまだ起きてるんだろ、俺
279それも名無しだ:2006/05/25(木) 14:28:20 ID:NoeDjCs2
「や〜いや〜い、ギルティの胸無し〜ぺったんこ〜」
ギルティ「ち、違うもん!成長が少し遅れてるだけだもん!」
280それも名無しだ:2006/05/26(金) 16:59:23 ID:2EwAuazD
「や〜いや〜い、ギルティの料理下手〜」
ギルティ「こ、これから上手くなるんだもん!」


「や〜いや〜い、セラフィムのショタコ〜ン、近親相姦〜」
セラフィム「あらまぁ♪分かる〜?あたしウイングの事大好きなのよ♪もっちろんウイングも何だかんだ言ってあたしの事大好きだから、相思相愛ってやつ?キャッ♪」
ウイング「……」
281それも名無しだ:2006/05/27(土) 20:22:43 ID:vDhcW8JX
最近また人が来ない…、きっと皆急がしのだろう…
そんな事を思いつつ、久しぶりに台本形式↓

EVA初号機「ふぃ〜、疲れた腹減った〜」
がちゃっ…
量産型EVA1「おかえりなさいま…」
バタンっ!
量産型2「いった〜〜い!」
初号機「まったく、帰って早々襲われるところだった…ひとまずどこかで暇を…」
しゅるる〜〜ん!
初号機「な、なんだー!?」
ゼルエル「初号機君、つーかまーえた☆」
初号機「ゼルエル! またお前か!? 離せよこら、この布腕娘!」
ゼルエル「ヤダー☆」
しゅるるるる〜〜ん!
初号機「おわっ!」
アルミサエル「初号ちゃんに巻きつき抱きつき大成功〜♪」
初号機「アルミサエル! お前まで…離せー!」
アルミサエル「ゼルエル同様やだよー!」
ラミエル「大人しくしていて下さい。ゼロ距離で撃ちますよ?」
初号機「ラミエルっ!くそ、こんなの…ってだめだ…腹が減って力が…」
ゼルエル「さっ、今のうちに♪」
アルミサエル「量産メイドの邪魔が入らないうちに☆」
ラミエル「暴走しないそのうちに★」
3人娘「いざ! 私達の愛の巣へ!」
初号機「……」
ゼルエル「ってあれ? 初号機君の様子が…」
初号機「グ…グゥ……」
ラミエル「ま、まさかっ!」
初号機「グオオオオオォォォォォーーー!!!」
3人娘「暴走したーー!!」
ゼルエル「キャー、にげろ〜☆」
量産型1「やっと出れたーー!」
初号機「グオオォォォォーー!」
量産型1「きゃっ! ちょっご主人様? こんな所でいきなり過ぎます〜〜!」
量産型「「「「「「「「あぁ〜〜!」」」」」」」」


今スレ内にはミスコン終わらせられるといいなぁ。と思い始めた今日この頃
のど自慢や武道大会もあるわけだし…。と思ったとき、各優勝者は誰が決めるのだろうと思った。
282それも名無しだ:2006/05/29(月) 17:37:37 ID:cxFoBCe6
浮上
283閑話 -あるいは裏側の死闘-:2006/05/29(月) 22:14:45 ID:dGhcpqye
些か遅きに失した感もありますが、取り合えず>>275氏、続きっぽい物投下します。


「いやぁ、眼福眼福。にしても今年は例年にも増してレベルが高いなぁ。こりゃ三次審査もかなり期待できるぞ」
 そう言いながら自販機コーナーにて缶ジュースを買うのは、SRW学園高等部二年生のゼウスガンダム、燃えるような赤い髪が自慢の(自称)ナイスガイである。
「……しっかし、たかがトイレにどんだけ時間かけているんだ、マンダラの奴」
 ゼウスはそう言いながら何時までも来ない連れに対してぶつくさと文句を言っていた。しかし、現在はミスコンの二次審査と三次審査の間の休憩タイムであり、決して少なくない人数がトイレを利用しているのは十分予想できる範囲であるとも言える。
 まあ、ゼウスも「もう少しすれば来るだろうな」と予想をし、きっちりマンダラの分も缶ジュースを買っていたのではあるが。
 案の定、それから直ぐにトイレの方向からマンダラガンダムが戻ってくるのが見えた。
 肩口まで伸ばした美しい翡翠色の髪をなびかせて歩く様は、硬く閉ざされたままの瞳を考慮に入れても、ミスコン出場者達にも全く引けを取らない美貌であった……体中に怒気を溢れさせている事を除けば。
「おう、遅かったじゃないかマンダラ……って、うお!」
 ある意味予想通りではあったが、その様子に全く気付かずないゼウスの呼びかけに、マンダラは無言のまま左手の仕込み杖から居合い抜きを放つ。
 一呼吸の内に十七回も振るわれたその神速の斬撃を、人外の動きで何とか紙一重で回避する事に成功するゼウス。どれほど人外の動きかといえば、偶々すぐ近くを通っていた観客の一人が「なにあれ、キショ!」と思わず叫んだほどであるとだけ言っておく。
「い、いきなり何するんじゃ!」
「先程、ミスコンの三次審査で使う予定の水着が盗まれたそうだ。こう言えば分かるだろう?」
 そう言われても、ゼウスにとっては何が何やらサッパリであるとしか言い様が無い。
「いや、それとこれと何の関係が……」
「……ほう、あくまで白を切り通す積もりか」
 どうやら、マンダラはゼウスが犯人だと確信しているようである。
「ちょ、ちょっと待て! そもそもなんで俺がやった事になってるんだ!?」
「覗き・セクハラ常習犯のお前以外の誰がそんな事をやると? さて、改めて聞くが撲殺と刺殺と斬殺と焼殺、どれが良い?」
「待てぃ! どれを選んでも死亡確定じゃないか!! そもそもどんなイメージなんだ俺!? てか、やってない! 今回は本当にやってない!!」
「自分の所業を省みてみろ……信用できると思うか?」
 ゼウスの反論も全く聞く耳持たずに、底冷えするほどの殺気を放ちながらにじり寄って来るマンダラ。
284閑話 -あるいは裏側の死闘-:2006/05/29(月) 22:15:55 ID:dGhcpqye
(やばい、滅茶苦茶やばい。あいつ本気で殺りに来る気だ。くそっ! こんな事なら生きてる内にあの豊満な胸に心の赴くまま顔を埋めれば良かった!!」
「……おい、口に出してるぞ」
「なんとぉ!!」
「……どうやらフルコースをお望みのようだな。なに、お前なら九死に一生を得られるよ」
 そう言いながらマンダラは、見るものが心の底から震え上がるような微笑みを浮かべながら仕込み杖を再び構える。
「無理! いくらなんでも無理!!」
「黙れ! もはや問答無用!!」
「ギャース!! だ、誰かヘルプミー!」
 そんな押し問答の果てに、マンダラが仕込み杖を抜き放とうとした、正にその時、マンダラが歩いてきた方角=ミスコン運営委員会室の方角から司会二人の声が聞こえてきた。
「おい! 水着の窃盗犯が見つかったぞ!!」
「マジか! ホンマ一体何処のアホんだらやったんや!!」
「まだ誰かってのは分からんが、何でも『水着が私を呼んでいたのだ!』とか訳の分からん事を言っているらしいぞ」
「……なあ、まさかアイツちゃうんか?」
「……そうでない事を祈りたいんだけどな」
 最後の方は今一聞き取れなかったが、どうやら水着の窃盗犯が捕まったと言っていたのは間違いないようだ。それを聞いて、仕込み杖を半ばまで抜いた形で固まるマンダラ。良く見ると、その顔面には盛大に汗が吹き出ているようである。
「………………てへ☆」
「てへ☆、ちゃうわぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!! だから最初っから冤罪やと言うとったや無いか!」
 愛想笑いで何とか誤魔化そうとするマンダラであったが、あと少しで三途の川を渡る羽目になっていたゼウスにとっては堪った物ではなかった。
「……まあ、気にするな、間違いは誰にでも有る事だ」
「めちゃんこ気にするわい! しまいにゃ謝罪と賠償を請求するぞ!!」
「む。そもそもお前の信頼度が低すぎるのが悪いんだ。少しは反省しろ」
「俺が悪いんか? 俺が悪いんか!? ……チクショウ、いくら普段が普段だからってあんまりだ……」
 そう言いながら背中を煤けさせるゼウスの姿を見て、流石に可哀想に思ったのか、マンダラはゼウスの肩を優しくポンポンと叩く。
「まあ、その、なんだ。私も少し言い過ぎた。それよりそろそろミスコンも再開するはずだぞ」
「マジか! こうしちゃいられん、直ぐ戻るぞ!」
 マンダラの言葉の後半部分に反応したゼウスは、表情を一変させて客席へと走り出す。
「あ、こら、待て! なんだその変わり身の速さは!」
 そのあまりの速さに完全に出遅れた形となったマンダラは、慌ててゼウスの後を追い掛ける。……後に残されたのは、マンダラの斬撃の余波でズタボロになった自販機コーナーだけであった。
285それも名無しだ:2006/05/29(月) 22:19:29 ID:dGhcpqye
ゼウスガンダム  略称:ゼウス

高等部二年の男子。特定の部活には参加していない。
燃えるような赤い髪が自慢の(自称)ナイスガイ。
高等部にその名を轟かせる変態四天王の筆頭でありながら、場を和ませるムードメーカー的存在でもある。
真面目に戦えば相当の実力を持つが、彼自身の九割九分九厘はボケとツッコミとエロにて構成されているため、滅多な事ではその実力を表さない。
マンダラガンダムとはSRW学園入園以来の縁であり、自分でも気付いていない秘めた想いを抱いている。

マンダラガンダム  略称:マンダラ

高等部二年の女子。シャッフル統合武術部所属。
肩口まで伸ばした美しい翡翠色の髪と、幼き頃の事故を原因とする硬く閉ざされた両目を外見の特徴としている。
直情径行の嫌いが有るが、基本的には素直で優しい性格。ただしゼウスを含めた変態四天王と悪者相手には一切容赦しない。
一子相伝の古流剣闘術を収めていて、その実力はシャッフル五人衆に迫る物がある。
ゼウスガンダムとはSRW学園入園以来の縁であり、秘めた想いを抱いているが、普段は決してその感情を表に出さない。


ネタが浮かんできたのはいいが、書き上がるのに矢鱈と時間が掛かったのは私だ。

>>273氏、まずは何よりGJ。ところで、最後の黒い子猫はザナヴの眷属と考えておkですか?
>>278氏、続きが読めて感無量と同時にGJ。
>>281氏、久方ぶりのエヴァネタに激しくGJ。そして多分三次審査はこのスレの内には終わらないんだろうなあ……と思ってしまうのも私だ。
>>274,279-280氏、和みました。実にGJ。

水着泥の方は結局何も書けてないのも同然な事に今更ながらに気づいたのは私だ。
宜しければ誰か水着泥サイドを書いて頂けませんでしょうかと言ってみるのも私だ。
286心の傷の治し方:2006/05/30(火) 12:28:20 ID:RNf1rtI6
 デスサイズが死んで数週間が経った。
 葬式等も済まし、悲しみに満ちていた皆もいつもの生活に戻っている。
 無論、俺や娘のギルティも日常生活に戻っている…俺はそう思っていた。
「またやったのか…」
「…ひっく……」
 ある朝、ギルティの部屋で俺はため息を吐く。
 いつまで経ってもリビングに降りて来ないギルティの様子を見に行くと、ギルティはベッド上で半泣き状態で両足を左右に曲げて座っていた。
 座っているその上に、大きな世界地図を作って…所謂おねしょと言うやつで。
「ギルティ……今日で一週間連続だぞ?」
「ひぅ…ひっく…ご、ごめんなぁい、ぱぱぁ……」
「謝るくらいならやるなよ…もう」
 とうとう完全に泣いてしまったギルティは、少し震えた声で俺に謝った。
 俺もため息は出るが、これ以上責める気はない。
 ギルティくらいの年齢の子には決して珍しくない現象だからだ…多分。
「とにかくほら、早く服に着替えて。布団とかは洗っておくから。朝飯は下に用意してある」
「っく…はぁい…」
 ギルティは泣き止み、タンスから服を取り出すと、パタパタと下の脱衣所へと走っていった。
 俺も世界地図が描かれているギルティの布団を軽くたたみ、そのまま担いで下に降りて行った。
「にしても…これまた凄いな…」
 日に日に大きくなっていく地図に、つい零れてしまう言葉。
 それにしても、一週間とは些かおかしい…。
 確かにギルティの年齢ならさほど珍しくもない現象だが、一週間連続となると話は別で、普通そんな連続ではしないものだと思う。
 そう思ってしまうと、自分の娘だけにやはり少し不安になってきて、次の日俺は近くの病院へとこっそり行く事にした。

「なるほど…」
 今俺は、近くの病院の小児科に居る。
 そこで美人な女の先生に事の事情を説明すると、先生は少し考え込むと、何か納得したような表情を浮かべた。
「ギルティちゃんの事で、1つお聞きになっても宜しいですか?」
「あ、はい」
「ギルティちゃんの身に何かショッキングな事は起きませんでしたか? 例えば…家族がお亡くなりになられたとか…」
「…っ!」
 思わず息が詰まってしまった。
 先生の言う事は的確で、デスサイズが死んだ時に一番悲しんだのは他でもないギルティだった。
 俺は、彼女が死ぬ事はギルティが生まれる前から覚悟していた。
 しかしギルティは別で、突然母親が居なくなりただ泣いていた。
 そして、ギルティにデスサイズの事を話すと、まだ幼いギルティは母親の死についてはよく分からない様子だったが、もう母親には会えないという事だけは分かったらしく、再び泣きじゃくり一日中泣いていた…。
 そしてその数日後の事だった…今の現状が起こり始めたのは。
「…その様子だと、ビンゴみたいですね」
 黙りこんでしまった俺を見て、先生はやっぱりと言った感じで言う。
「どうすれば、いいんでしょうか?」
 呟くように先生に問う。
 俺は何をすればいいのか…答えは出ていた気がするが、あえて誰かに答えて欲しかった。
「それは、もうわかっているのではありませんか?」
「……」
「まぁ、それでも治らなければまたお越しください。今度はギルティちゃんも連れて」
「…はい」
 先生は少し笑みを浮かべると、俺にそう告げる。
 これ以上何も聞くこともないので、俺は部屋を出た。

287心の傷の治し方:2006/05/30(火) 12:29:56 ID:RNf1rtI6
「デスサイズ…俺は」
「ナタクじゃないか?」
「ん? シュヴァリアー…」
 下を向きながら考えていた時、聞き覚えのある声が俺を呼び止める。
 振り向くと、そこには白い白衣を着たエール・シュヴァリアーが居た。
 そういえば、こいつはこの病院で医師をしてるんだったな。
「どうしたんだ? お前が病院に来るなんて珍しいじゃないか」
「いや、ちょっとギルティの事でな…」
 少し笑みを浮かべて近付いてくるシュヴァリアーに、俺は力の無い返事をする。
「ギルティちゃん、風邪でも引いたのか?」
「いやそんなんじゃなくて…」
 と、事の事情を説明した時…
「先生、そろそろ…」
「ん? あぁそうか。悪い、俺次の患者が居るから…」
「そうか、優秀な医者は大変だな」
 次の患者が居るらしく、後ろに居た看護婦に指摘されるシュヴァリアー。
「じゃあな。ギルティちゃんにはお大事にと伝えておいてくれ」
「あぁ。お前もブランやお子さんに家族サービスぐらいしてやれよ」
「まぁ、そのうちにな」
 シュヴァリアーは苦笑すると、そのまま看護婦と共に患者の下へと向かって行った。
「さて…俺も帰るか…」
 時刻はもう夕方を指している。
 そろそろ幼稚園専用バスでギルティが帰って来る頃なので、俺は家へと帰る事にした。
 
288心の傷の治し方:2006/05/30(火) 12:31:58 ID:RNf1rtI6
 夜中、俺は布団に寝ながら考えていた。
「喧嘩、か」
 今日、俺が家に着いた時、丁度良くバスが来ており、そこで幼稚園の保育士であるトロンベからある事を聞かされた。
 それは、どうやら今日ギルティが幼稚園の男の子と喧嘩をしたらしい。
 原因はよく分からないが、どうやら母親の事を言われて喧嘩になった。
 相手の男の子も悪気はなく、ギルティもすぐに許したらしいが…、あの優しいギルティが喧嘩なんてするとは俄かには信じがたい事だった。
「…チッ…」
 軽く舌打ちをする。
 デスサイズの事で、ギルティがそこまで傷ついていたのか…そして、それに気付く事のできなかった俺への少しばかりの嫌悪感によって。
 その時…
「ギルティ、どうしたんだ?」
「あの…」
 俺の部屋のドアが静かに開き、誰かが入ってきた。
 まぁ、この家には俺とギルティしか居ないわけだから、ギルティ以外誰でもないが…。
「ぱぱ、いっしょにねていい?」
「…」
 ギルティの方を見ると、彼女は恐る恐る聞いている。
 どうやら朝の事を気にしているらしい。
 断る理由もなく、またやった時はその時だと思い、俺は静かに布団を開けると、ギルティは嬉しそうに俺の布団に入ってきた。
「えへへ♪」
「ん? ギルティ、それは…」
 お互い向き合っている状態で、嬉しそうに微笑んでいるギルティが持っていた物に俺の目がいった。
「それ…デスサイズの枕か?」
「うん、そうだよ…」
 それは死んだデスサイズが使っていた枕だった。
「これ、ままのにおいがするんだぁ…」
「そうか」
 ギルティは枕に顔をすり合わせ目を瞑って語っている。
 しかし、最初は笑っていたが、直にギルティの瞳からは涙が浮かび上がってきていた。
「でもね、ままのにおいもするんだけど、ままのこと…おもいだしちゃうの」
「……」
289心の傷の治し方:2006/05/30(火) 12:32:33 ID:RNf1rtI6
 そう語っているギルティの瞳からは完全に涙が流れており、口調も泣きが入っている。
「ぱぱ? ままにはもうあえないの? ままは…しんじゃったの?」
「…」
「きょういわれたの。ままは…ひっく…しんじゃ…ったから、ひっ…もうあえないって…」
「……」
 涙をポロポロ流しながら俺に語るギルティを見て、俺は胸が激しく痛くなる。
 そこまで彼女はデスサイズの死がショックで、俺はそれに気付かなかったのかと思ってしまったから。
 俺は両手で涙を拭きながら泣いているギルティを、俺の身体に抱き寄せる。
「ふぇ? ぱぱ?」
「ごめん…な」
 そして俺の目からも、いつの間にか涙が流れていたのに今気付いた。
「ママには…もう会えないんだ。その子が言ったとおり、ママは死んだから」
「…ひっく…」
「ごめんな。俺は、ママにもギルティにも…何もしてやれなかった…」
「……」
 ギルティは涙を浮かべながらも黙って聞いているが、言っている俺の方は涙がドンドン溢れていって止まらない。
 そして遂には言葉すら出なくなってしまっていた。
「っく…ぱぱ?」
「……」
 そんな時、ギルティが静かに口を開く。
「ぱぱ、なかないで? ままに…あえないのは、さみしいけど…ぎるてぃにはぱぱがいるから…」
「…ぎ…るてぃ」
「だから、ね? ぎるてぃはもうだいじょうぶだから、なかないで?」
 涙を拭き、ギルティの顔を見る。
 ギルティは俺を慰めるかのように笑っているが、その奥で必死に泣きたいのを我慢している事が分かる。
 自分が泣けば、俺が悲しむ…、幼いながらそう考えたのだろう…一番悲しいはずなのに。
「…そうだな。これじゃ、ママに笑われる…」
 そして俺も、彼女を安心させる為笑顔を見せる。
「でも…」
「??」
「ギルティは…泣いていいんだぞ?」
「…」
 そして少し笑みを浮かべて、俺はギルティにそう告げる。
 俺はもう十分に泣いた…しかしギルティは…。
「…ひっく…っく……」
 そして、俺がそう言ったのがきっかけになったのか、まるで我慢していたのが爆発したかのように、再びギルティは泣きじゃくる。
 デスサイズの葬式の時同様、ただ「ママ」と言いながらずっと泣き続けていた。
 そしてしばらくすると、泣き疲れたのかギルティはそのまま俺に抱きつきながら眠ってしまった。
「……デスサイズ…ギルティを…みまも…って…」
 俺もそのまま眠りについた。
 眠る瞬間、俺の言った事にまるでデスサイズが答えたかのように、少し開いた窓から暖かい風が吹いたのを感じた…。
 そしてこれ以来、ギルティが世界地図を生み出す事は無かったのであった…。
290それも名無しだ:2006/05/30(火) 12:34:04 ID:RNf1rtI6
と、長くて再び次世代ネタやってしまったのは俺だ。
色々ツッコミどころはあると思いますが、そこは遠慮なく。
291それも名無しだ:2006/05/31(水) 17:02:02 ID:h3jiDylA
喫茶『ヤキン・ドゥーエ』より

ガイア「ねぇねぇインパ?」
インパルス「なんだよ?」
ガイア「インパもやっぱ、デスティニーみたいにおっぱいおっきい娘が好きなの?」
インパルス「ぶーー!!」
レジェンド「ガイア、直球過ぎるって」
インパルス「お、お前はいきなり何言い出すんだっ!?」
ガイア「だって…」
インパルス「大体なんで俺に聞くんだ!?イグナイテッドとかセイバーに聞け!」
ガイア「イグナに聞いたって無駄無駄。セイバは、ほら」
インパルス「ん?」
スラッシュ「セイバー、あ〜〜ん♪」
セイバー「あ〜ん」
スラッシュ「美味しいか?」
セイバー「あぁ、美味い」
グフイグ「お前等、俺の前でラブコメ禁止ーー!!」
ガイア「ね?」
インパルス「……」
ガイア「で、どうなの?」
インパルス「どうと言われても…(///)」
ガイア「デスティニーはインパの事好き?」
デスティニー「えぇ!?そ、それは…」
レジェンド「なんでボクの方見るの?」
デスティニー「い、いえなんでもないれふ…(///)」
レジェンド「???」
インパルス「……(///)」
ガイア「ニヤニヤ」

アビス「罠カード発動!『文明リセット』!」
カオス「なに!?そこでそれ出すぅ!!?」
292それも名無しだ:2006/06/01(木) 12:33:30 ID:BuZMmXSU
霊帝瞑想の間

『…む』
 霊帝は玉座に座り瞑想を続けていた。
『…貴公か…』
 瞑想をしながら、部屋の隅の方に静かに話しかける。その声に反応するかのように、部屋の影から1人の男が現れた。
「やはり…黒幕はお前だったか…霊帝」
『無限力を持ちし者…Gゼオライマー』
 部屋の隅から姿を現したのは、グレートゼオライマーだった。その表情は無表情であったが、その奥にはあきらかな敵意と怒りを感じる。
「俺は無限力なんて持っちゃいない…」
『どうやってこの部屋に入った? 厳重なロックが掛けられていたはず…』
「俺にそんな物通用しない…」
 霊帝は冷静に静かにグレートゼオライマーに問う。彼は次元連結システムの転移でこの間に入ってきた。彼にとってこのようなロックなど通用するはずはない。
『して、我に何か用か?』
「あぁ、お前に聞きたいことがある」
『何だ? 聞くまでもないがな…』
 霊帝は軽く鼻で笑う。そんな様子を無表情で見るGゼオライマーだった。
「俺の娘やブラックエンジェルの息子を襲わせ、妙なガンダム達を動かしているのはお前か?」
『…何の事だ? 我は何も知らぬ』
「惚けるな。その中にクストースの娘達や真・龍王が動いているのは確認している。やつ等が動いているという事は…」
『フッ…では、貴公の憶測が事実として…我をどうする気だ?』
「決まっている…」
 静かに目を見開き、口元に僅かに笑みを浮かべている少年に、Gゼオライマーの表情は一気に強張って…
「俺の友を…罪の無い人を…俺の娘を傷つけた、お前だけは許さない……貴様を殺す」
 片手を前に出し叫びにも似た声を発する。
 それは室内中に響くが、霊帝の表情は崩れる事はない。
 それどころか怪しく笑い続けている。
『フッ…フフフフ…我を殺すか…。しかし、貴公にできるのか? この身体もまた、貴公の言う罪の無い人のから…っ!』
 笑みを浮かべながらそう言う霊帝に、一球の火球が霊帝に飛ぶ。
 その火球は霊帝を常に覆っている、強力な念動フィールドによって弾かれる。
「…確かに貴様の言うとおりだが…、貴様に使われるくらいなら…いっそ俺がその身体を解放してやる…」
 胸の球体に『火』の文字を浮かべて、Gゼオライマーは殺気を出しながらそう言う。
 霊帝はそれに少し驚くものの、すぐに無表情になる。
 次の瞬間、Gゼオライマーの胸からは『山』・『月』の文字が浮かび、背中に背負っている大きな物体が彼の前方に移動し、彼の脚部アーマーもまた開き、そこから無数のミサイルが霊帝に向けられる。
293それも名無しだ:2006/06/01(木) 12:34:21 ID:BuZMmXSU
「月の子らよ…」
 そしてGゼオライマーがそう呟くと、更に背中から小さな衛星が3つ飛び出し、3つ同時に爆発。
 その爆発の瞬間、まるで月の光のような光の柱が彼を覆う。
「J・カイザー…」
 そして背中から移動した、物体からサテライト・キャノン以上のビームが霊帝目掛けて発射され、同時に脚部のミサイルも発射される。
『なるほど…本気というわけか…』
 そう呟いた瞬間、霊帝は彼の攻撃をモロに受ける。
 大きな爆発音と共に部屋は崩れ、砂煙が舞う中、Gゼオライマーはそれを見ていたが、その表情は未だ真剣そのものだった。
「…風よ」
 そして腕を交差させ、胸に『風』の文字が浮かび、巨大な竜巻を生み出させ砂煙のある場所を攻撃する。
『ほう…』
 竜巻は一瞬にして砂埃を払い除けると、そこには念動フィールドを展開している霊帝の姿があった。
 霊帝はあれだけの攻撃を受けながらも、かすり傷程度はあるもののほぼ無傷だった。
 それを予め分かっていたかのように少し笑みを浮かべるGゼオライマーは、胸、両手の球体を眩く光らせその場から消える。
『むっ!」
「…遅い!」
 消えた瞬間、Gゼオライマーは霊帝のゼロ距離に近い間隔に現れる。
「塵一つ残さず…消滅しろぉぉ!!」
 彼の胸からは『烈』・『雷』の文字が浮かび、彼の腰部もまたエネルギーが収束されている。
 そしてGゼオライマーが叫んだ瞬間、彼を中心として巨大な爆発が起きる。
『ぐっ…ぐおおぉぉ!』
 それをゼロ距離で受けきれるはずもなく、霊帝は爆発に飲み込まれていった。
 そして爆発は収まり、辺りは宙に浮いているGゼオライマー以外まさに塵となって消えていた。
「…やった…のか?」
 息を切らせ、肩で呼吸をしている彼は辺りを見渡す。
 辺りには霊帝の姿は無かった。
 逃げたのか…それとも建物同様塵となって消えたのか……そんな事を思いながらもGゼオライマーはもう浮いていられないのか、その場から落ちていく。
「……」
 そして、胸の球体が僅かに光り、Gゼオライマーは落ちながらもその場に消えた。

 後に、ある場所で1人の少年の遺体が見つかるが、その輸送中に遺体が砂のように消えてしまった事件が起こる。
 そして、まだ戦いは終わってはいないという事を、Gゼオライマーを含め誰も知る由も無かった。

暗躍編第一章 完
294それも名無しだ:2006/06/01(木) 12:37:30 ID:BuZMmXSU
と、収拾つかなくなる前にひとまず暗躍を勝手に終わらせたのは俺だorz
勝手に終わらせてorz何か不満等あれば、この話は無視してください。と言っておくのも俺だ。
第一章ということは、当然第二章もあるわけで…いやなんでもありません
295円環成す蛇:2006/06/01(木) 16:43:16 ID:SBMXaA2e
 何処とも知れぬ空間に、光さえ飲み込む漆黒の闇の塊と神々しい光を纏う白い翼を持つ一人の女性が浮かんでいた。
「……少々遊びすぎましたね。ケイサル」
『ふむ、彼奴の力を少々読み違えたか。……どうやら未だに時は成らず……か』
「これで貴方の目論見も振出に戻ったわね」
『構わない……我等にとって時間は無限だ』
「そうね、確かにそうだわ」
 そう言いながら、白い翼の女性は薄く嗤う。
『一つ……頼みがある』
「ふふふ、解ってるわ。少々古いけどこの身体を使いなさい。一応は強念者の物よ」
 白い翼の女性が腕を一振りすると、そこには一人の少女の肉体が出現していた。その姿は、性別を除けばヒュッケバインMk-3Lに瓜二つであった。
 その少女の肉体を闇の塊が覆い尽くすと同時に、それまで硬く閉じられていた少女の瞳が緩やかに開かれる。
『これは……肉体に記憶が残留しているのか?』
「ふふふふふ……魂魄が馴染むまで暫し休みなさいケイサル」
『そうだな……次に目覚めたら……必ず、会いに行くよ……お兄ちゃん』
 闇を纏う少女はそう呟くと、周辺の空間へ溶け込む様に消えていく。独り残された白い翼の女性は、両手を大きく広げながら、なお一層嗤いを深める。
「これで新たな悲劇の芽が一つ……愉快、実に愉快だわ」
 神々しい光を纏いながらこの上も無く邪悪な存在。その姿は、まるで神話の時代の『邪神』その物であるかのようであった。
「……ジュデッカ、早く私の元に辿り着きなさい……この『ゼスト』の元に。私が退屈で死なない内に……ね?」
 そう言い残すと、白い翼の女性も空間に溶け込む様に消えて行った……。
296黒と赤:2006/06/02(金) 16:44:07 ID:T0T+q4/u
???「この街?」
???「あぁ間違いない」
???「そっかぁ、この街にホワキューがいるんだぁ」
???「こら、そんな呼び名はやめないか。いくら私達と容姿が似てるからって、あの人はネオ・ジオンの当主だぞ?」
???「え〜!いいじゃんこっちの方が可愛いよレッキュー」
???「私をそう呼ぶのもやめてよね、黒キュベ」
???「照れちゃってかーわいいんだ♪素直にならないと胸も大きくならないよ?」
???「私と同じくらいの大きさがよく言う。とりあえず姉様の家を探そう」
???「そだね。早く大きなお風呂に入って、チョコレートパフェ食べたいなぁ〜♪プルプルプルプル〜〜♪」
???「…やれやれ」
297それも名無しだ:2006/06/04(日) 03:02:41 ID:OyXmAL7z
ハーディ「ねぇ…忍者君?」
アレグリ「…何だ…?」
ハーディ「私…退屈で死にそうなの…少し構ってくれない…?」
アレグリ「断る…あの男とでもやっていろ…」
ハーディ「ダンテは無表情だし反応あまり無いからつまらないの……それにこんな格好までさせて言う台詞?」
アレグリ「なっ…ち、違う!勝手に着たんだろ!?」
ハーディ「照れちゃって…どう?興奮する?」
アレグリ「す、する訳な…っ!」
ハーディ「ふふっ…そんな事言って……だったら、この大きくなってるのは何かしら?」
アレグリ「っく…や、やめ…ろ…」
ハーディ「ほらほら…我慢しないで素直になりなさい…そうすれば、お姉さんが気持ちよくしてあげるから、ね?」
アレグリ「……ことわ…っ…る」
ハーディ「なら、妹さんがどうなってもいいのね?」
アレグリ「っ!……わかった…やればいいんだろ…」
ハーディ「よく言えました…それでいいの…貴方は私のお人形さんなんだから……」



なんかorz
298それも名無しだ:2006/06/05(月) 20:52:25 ID:l3LkUBuk
浮上
299それも名無しだ:2006/06/05(月) 21:15:02 ID:l0aNYmd5
まとめサイトテラホシス、と願う外野も私だ
300それも名無しだ:2006/06/05(月) 22:16:44 ID:uKYLdflI
MXメンバーは決まってますか?
決まってなかったら
*ガルムレイド(17・男)熱血漢で、まず手が動くタイプ。サーベラスと付き合っている。

*サーベラス(17・女)比較的大人しい。ガルムには凄く甘える。

*メディウス・ロクス(18・男)ガルムレイドの従兄。サーベラスに好意を抱く。
*テルグム(15・女)シニストラに繰り返しアタックを行っているメディウスの妹。
*フロンス(16・男)デスクテラを姐さんと慕い好意を持つメディウスの弟。
*シニストラ(16・男)無口なガルムの弟。テルグムの想いに気付いているが、感情表現が上手く出来ない。
*デスクテラ(18・女)サーベラスの姉。百合の気があり、夜な夜なサーベラスを襲う。

これを採用していただけないでしょうか?
301それも名無しだ:2006/06/05(月) 22:34:40 ID:iQpvO0jl
デスティニーの☆レジェンドにSRW学園の部活を紹介してあげよう大作戦!

 空部
レジェンド「空部って何する部活なの?」
デスティニー「えっとですね…主な活動は学園のイベントの時に、アクロバット飛行をしたりするんです」
ディン「ずぎゅ〜〜〜〜ん♪」
スカイグラスパー1「ぶ〜〜〜〜ん♪」
スカイグラスパー2「ま、まってよ〜〜!」
スカグラ1「遅いよツー!」
スカグラ2「だってぇ、ランチャー重いんだも〜ん。お姉ちゃん、エールなんてずるい〜!」
スカグラ1「早い者勝ち〜〜♪」
ディン「きゃははははは♪やっぱり空は気持ちい〜〜♪」
レジェンド「……ボクあんな風に飛べないよ…」
デスティニー「…ですよね」

 水泳部
ゴッグ「ようこそ水泳部へ」
アビス「時には楽しく」
フォビドゥン「〜♪」
アビス(フォビ、台詞台詞)
フォビドゥン「あ…時には厳しく」
ゾノ「みんなで一緒に泳いで全国制覇を目指さない?」
レジェンド「水泳部かぁ……あれ?」
グーン「…うぅ…」
レジェンド「どうしたの?泳がないの?」
グーン「ぇ?あの…その……それがぁそのぉ…」
デスティニー「…もしかして…泳げないとか…?」
グーン「ち、違うよっ!水に顔を浸けられるようにはなったもん!」
レジェンド「やっぱり泳げないんじゃん…」
アッガイ「きゃははは♪ざっぱ〜〜〜ん♪」
グーン「ひっ!み、水〜〜!…きゅ〜…」
アビス「グーちゃ〜〜ん!!」

 陸上部
レジェンド「陸上部か…ボク走るのちょっと得意かも……」
ラゴゥ「ちょっとバクゥ!ケバブはヨーグルトソースが美味しいって何度言えばいいの!?」
バクゥ「ち、違うもん!絶対チリソースの方が美味しいもん!」
ラゴゥ「そんなソース、ケバブに対する冒涜よ!」
バクゥ「ヨーグルトこそぼーとくだもん!」
ガイア「まぁまぁ…あ、ちょっとそこの君達、君達はどっち派?」
レジェンド「え?ぼ、ボク?」
デスティニー「私はケバブってあまり食べた事が…」
ラゴゥ「だったヨーグルトソースで食べてみて?ヨーグルトの甘酸っぱさが最高だから♪」
バクゥ「ま、惑わされないで。ケバブにはチリソースが一番…」
ラゴゥ「だから……!」
レジェンド「…次行こうか?」
デスティニー「そうですね」
ガイア「ごめんね〜。ちなみにあたしはミックスをお勧めするよ♪」

その後色々と回ったレジェンドでしたが…結局帰宅部となりました。めでたしめでたし。


>>300、ガルムとサーベラは既に出ていますが、それ以外だったらまだ出ていないと思います。メディはうろ覚えだけど…
ちなみにこのネタは時間的に言えば>>39と同じ時間軸。
302それも名無しだ:2006/06/06(火) 23:25:14 ID:IItap3sn
そして浮上
303悪夢:2006/06/07(水) 03:20:46 ID:XLq/h0Ti
>>295を見て書いた

(…ここは…どこ?)
 気づけばアタシは、1人で立っていた。
 そこは果てしない暗闇。自分の手すら見る事ができない…。だから、正確には立っているかどうかさえも分からない。
(なんでアタシは…こんな所に居るの? アニキ? ガンナー?)
 暗闇の中、とりあえずアタシの一番の人や親しい人の名前を呼んだ。無論返事は返ってこない…。
(誰かいないの?)
『…フフフ…』
(誰かいるの? 誰?)
 その時、暗闇の中から声が聞こえた。それは女の子のような声で、初めて聞く声…のはずなのに何処かで聞いたような声。
『貴女が…この体の…』
(誰? 誰なの? 姿を見せて…)
『誰? 私は貴女よ…いえ、貴女は私…』
(何を言ってるの? アタシはアタシ、ヒュッケバインMk−Vトロンベだよ…)
 声の主はアタシの周りを、まるでこの暗闇を飛び回っているかのように他方向から喋ってくる。
『それも違うよ…貴女に名前なんて無い…』
(違うよ…アタシはトロンベ。お母さんとお父さんが付けてくれた名前…)
『ならそのお母さんとお父さんというのは誰?』
(それは……本当のお母さん達は分からないけど…今はアタシにも家族がある)
『所詮は偽物…その家族も…そして貴女も』
 声は怪しく囁くように耳元でそう言っている。その一言一言は、アタシの心臓を握られるかのように重い。
(偽物? アタシが偽物? どういう事?)
『言った通り…。貴女は本当の家族の事を覚えてないらしいけど…それも当然』
 声がそう囁いた瞬間、目の前の闇の一部が晴れた。
(これは…)
 そこには大きなカプセルか何かが映し出されていて、その周りには白衣を着た人達が囲んでいる。そしてそのカプセルの中には、何かの液体が入っているのか泡みたいのが上へと上っていき、その中には人が…
(あの娘…誰?)
『見ていけばわかるよ…』
 映像はビデオの早送りのように早くなっていく。そしてしばらくして映像は止まる。そこには相変わらずカプセルに入った女の子が映し出されており、目を瞑ったまま。しかし、先程より少し成長している体に、アタシは目を疑った。
(…アタシ…?)
 そこに移っていたのは、幼いながらも確かにアタシだった。黒い髪の毛に少し日焼けをしたような肌の色…間違いなくアタシだ。透明な液体の中に立った状態で静かに浮いている。
(なんで…?じ、じゃあ……アタシは…)
『これでわかった? 貴女に両親なんて存在しない。だって…貴女は私の出来損ないの複製に過ぎないんだから…』
(ふく…せい?)
『簡単に言えば試験管ベビー。あ、でも…出来損ないの失敗作なんだからそれ以下かもね…』
(うそ…うそだよ…こんなのアタシは信じない……絶対に…しんじない)
 頭を抱えて、その場にしゃがみ込んだ。気づけば、アタシの目からは涙が出ていて、アタシは見せられた物を自分の中で否定し続けていた。
 目の前にあった映像が消え、再び暗闇になり、声は怪しくも楽しそうに囁き続ける。
『辛いでしょ? 苦しいでしょ?』
(ひっく……いや…たすけて……アニキ…)
『誰も来ないよ? 誰も貴女を助けてはくれない…貴女の最愛の人さえも…』
(…ひっく……っく…)
『所詮貴女は私の複製品……そんな貴女がお兄ちゃんを取ったんだから…当然の罰…』
(…おにい…ちゃん?)
『フフッ…そう、私は…貴女のオリジナルにして…霊帝……また、近いうちに会いに行くね。今度はお兄ちゃんにも会いに…』
(ぇ?)
『それまでせいぜいお兄ちゃんと楽しい時を過ごしてね? いずれ…貴女は私のモノになるんだから…』
 現れたのは、アタシやアニキと瓜二つで、アニキと同じ髪の色をした少女。彼女は妖しく笑いながらそう言うと、暗闇の中をまるで同化するみたいに消えていった。
 そしてその瞬間、アタシの意識もまるでブレーカーのようにプツンと消えるのだった…。
304それも名無しだ:2006/06/07(水) 03:30:46 ID:XLq/h0Ti
誰も来ない中書いたのは俺だ。暇人だし。
霊帝が完全に女の子化してしまったが、まだ魂魄が馴染んでないということにしておいて欲しいのも俺だ。
早くミスコン再開しないかなぁ〜とか人来ないかなぁ〜とか思っているのも俺だ。
とりあえず、またこのスレが復活する事を祈りつつ寝る
305それも名無しだ:2006/06/08(木) 11:45:09 ID:eApoPIxa
浮上
306それも名無しだ:2006/06/08(木) 13:13:43 ID:nLBFrJCk
 グレートゼオライマーが霊帝の間から立ち去った半刻ほど後、その前室に当たる部屋に何者かの影が進入していた。
「ふーん、どうやら帝王閣下のご想像通りだわね」
 ミケーネの支配者からの密名を受けたライガーンである。
「あらあら、グレゼオったら随分と派手にやったわね」
 そう言いながら見つめる先には、全身に致命傷を負ったカナフ・ケレン・ザナヴの姿があった。
「どうやらまだ生きているみたいね。……ちょっとこの娘達の生命力を侮りすぎたわね」
 そう呟き、三人の元へと歩み寄ろうとするライガーン。三歩ほど歩いた所で、ライガーンは突然背後に向かって言葉を投げかける。
「……ところで、ノックもなさらずに入って来る無粋なお方はどちら様かしら」
「おやおや、先客が居りましたか。これは失礼」
 ライガーンが後ろを振り向くと、そこには穏やかな笑みを浮かべる初老の男性が佇んでいた
「これはこれは、誰かと思えば超能力研究の第一人者で有らせられるブラフマン教授ではありませんか。貴方様の様な著名な御方が何故このような場所に?」
「ほっほっほ。……実はですね、その娘達を引き取って欲しいと懇願されているのですよ。そういう事ですので、ここは一先ず引いて貰えませんかな?」
 ブラフマンの言葉にも、ライガーンは表情を変える事無く更に問い掛ける。
「貴方ほどの人材を使い走りにする……その依頼人に殊更興味を引かれるわね」
「世の中、知らない方が言い事も多々あります。さて、返答は?」
「残念だけど、私も子供の使いじゃないの。……教授、今立ち去るなら殺さないで置いてあげるわよ?」
 そう言いながら、ライガーンは緩やかに殺気を放ちだす。
「そうですか……仕方ありませんね」
 ライガーンの拒絶の言葉を受けて、ブラフマンは頭を振り残念そうな口振りで腕を持ち上げると、そのまま指をパチンと鳴らす。
 その一瞬後、部屋全体に凄まじく濃密な殺気が溢れかえる。その殺気は、ライガーンの放っていた殺気をいとも容易く飲み込んでいく。これには流石のライガーンも冷や汗が止まらなくなった。
「……一つ聞きたいのですが、一体何処でこれほどの化け物を?」
「ほっほっほ。私位の年になると、色々な人脈があるのですよ。……さて、改めて聞きますが、このまま引いては頂けませんか?」
 ブラフマンの言葉に一瞬考え込むライガーンであったが、あまり愉快でない結末しか思い浮かばない事に思わず深い溜め息を吐いてしまう。
「……ハァ、仕方ないわね。私もこんな所で命を懸ける気も無いし、今日の所は引かせて貰いますわ」
「それは何より」
 ライガーンの返事に、満足そうに肯くブラフマン。
「そうと決まれば、ここに長居する理由は無いわね。では、ま た 後 程 、 教 授 」
 その言葉と共に、足早に部屋を立ち去るライガーン。その姿を確認したブラフマンは、両手を大きく広げると、そのまま拍手を打つ。すると、先程まで充満していた濃密な殺気がまるで嘘のように静まり返った。
 それと同時に、何者かがブラフマンの元へと歩み寄っていく。
「イカロス、この三人を培養槽まで運びなさい」
「了解しました」
 イカロスと呼ばれた人物は、ブラフマンの命を受けると即座に何処からとも無く蜂に似た甲虫を呼び出し、カナフ達三人を部屋の外へと運び出していく。
「さて、では私達も戻るとしましょうか」
 そう呟くと、ブラフマンはイカロスを引き連れてそのまま部屋を後にした。
307それも名無しだ:2006/06/08(木) 13:18:02 ID:nLBFrJCk
ブラフマン

SRW学園大学部の教授を勤める初老の男性。
超能力研究の第一人者であり、自身も強力な超能力を有している。
人当たりが良く、いかなる状況でも穏やかな笑みを絶やさないが、それ故に彼の内面を推し量る事は不可能に近い。

イカロス

ブラフマンの助手を務める29歳の男性。また、警備隊の統括者も兼任している。
蜂に煮た甲虫を操る能力を持ち、高い戦闘能力を有する。
感情の起伏を持ち合わせていないとしか思えないほどの無表情。


これで一先ずクストース側は一区切り。
取り合えず水着が戻った事にしてミスコン再開しませんか? と思うのも私だ。
308それも名無しだ:2006/06/09(金) 03:09:39 ID:qgduU2Yn
「ククククク…随分と盛り上がってるじゃないか…今年の学園祭・春の陣は…」
 バカみたいに広い学園の丁度中央に位置する所に、全てを見るかのように一つの塔が聳え立っていた。
 そしてその塔の最上階にある…最上階にしか部屋は無いのだが、そこに1人の人物が実に楽しそうに笑みを浮かべながら、まもなく終えようとしている学園祭の1日目を見下ろしていた。
 その容姿は、小学生3、4年くらいの、小さな体に金髪の頭の左右にある腰辺りまである長いツインテールが特徴の可愛らしい女の子。しかし口調は少し古い。
「例年盛り上がるが…今年は格別じゃなぁ…。霊帝やガンエデン家まで動いておる…。ミスコンも…クク…今回の女子(おなご)はレベルが高いのぉ…」
「ミスSRWコンテストは毎回の事ですが…霊帝はちょっとまずいのではありませんか?ゲシュペンスト校長」
「放っておくがよい。我が学園の生徒や教師が何とかするじゃろて…」
「校長の言う事ではありませんねそれは。生徒や教員が心配ではないのですか?」
 そして女の子…もといSRW学園のゲシュ校長が見下ろしながらそう言うのを、校長の背後に居た1人の女性がため息交じりで言っている。
「心配など……生徒は知らんが、教職員はわし自らが選んだ人材じゃぞ? こんな事でヘコたれるのならとっくにクビじゃク〜ビ」
「……まぁ、そこまで仰るのなら…しかし一応サザビー先生や真・龍虎王やドミニオン先生に警戒させますか?」
「止せ止せ止せ、せっかく面白く…」
「はい?」
「うむ、なんでも……ガンエデンの連中やグレゼオの小僧が動いておるのだ、心配いらん。真・龍虎王は勝手に動いておるし、サザビーなどHi−νとでもイチャつかせておけばよい……そして生徒に見つかり修羅場…ククク」
「…今…校長としてあるまじき事を聞いたような気がしましたが…」
「何でもないぞ…」
 再び深いため息を吐く女性に、意味ありげな笑みを浮かべ、学園を見下ろしながら楽しそうに否定するゲシュ校長。
「それよりエスよ…例の物は手に入ったか?」
「えぇまぁ…見つけるのに随分と苦労しましたけど…平行世界まで行って来たくらい」
「ふむ、ご苦労だったな…今度有給でもくれてやろう」
「ありがとうございます」
 ゲシュ校長の言う事に、エスと言う女性は軽くお辞儀をすると、校長の下まで行き3枚のカードを手渡す。
「ふぅん…これが……攻撃力3000に…この青眼と白い体が何とも美しいのぉ……」
 3枚のカードを見て、うっとりする様な表情を浮かべるゲシュ校長。
 それはまるで、ずっと欲しかった物がようやく手に入った子供のように…容姿は子供だけど。
309それも名無しだ:2006/06/09(金) 03:14:25 ID:qgduU2Yn
「にゃ〜〜」
「む? 戻ったのか」
「にゃ〜〜」
 その時、何処からとも無く手足の無い、顔と身体と長い尻尾だけの小さな猫らしき謎の生命体がゲシュ校長の肩に乗った。
「フフフ…どうであった学園祭は?」
「にゃ〜〜」
「そうか…それはよかったのぉ…」
 どう聞こえたのか、子猫のやる気の無い鳴き声に会話している様子のゲシュ校長。
「さて…わしは帰るとするかの…。もうすぐ見たいアニメが始まるのでな」
「では、お車を…」
「よいよい、自分の足で帰る…ゆくぞ」
「にゃ〜〜」
 そして謎の猫を頭の載せると、トコトコと小さな身体は部屋の入り口にあるエレベーターへと走っていく。
「では、後はまかせるぞエスよ。何かあったら8時以降に連絡を入れるのじゃ。それ以外の受付んからの」
「は、はぁ…了解しました……っとどうしました?」
「…と、届かぬ…」
 背伸びをしたり、ジャンプしたりするがエレベーターのボタンが押せないでいるゲシュ校長。
 その光景を、またまたため息を吐きながらも微笑ましく笑みを浮かべながら近付いていくエス。
 エスはボタン押しに苦労しているゲシュ校長を、後ろから優しく持ち上げると校長は少し頬を膨らませるものの1階のボタンを押す。
「すまぬなエス」
「いえいえ、これもお仕事ですから……可愛かったですけど」
「ん? 何か申したか?」
「いえ…それより見たいアニメ番組があるのではありませんでしたか?」
「おおそうじゃった、では後は任せたぞ」
 エレベーターの扉が開くや否や、そそくさと乗り込み言い残すゲシュ校長。
 それをエスは軽くお辞儀をし笑顔で見送る…。
「…やれやれ…あれで80を過ぎた老人には到底見えませんね…まぁ9歳から時間が止まっているのですから仕方ないですけど……可愛いですし」
 頬を赤らめながらそう呟くと、エスは校長椅子に座り書類等を目を通し通し始める…。
「……やっぱりやっていませんでしたか…仕方の無いお子様です」
 そして、いつもの事の如くゲシュ校長に代わり校長職をし始めるのだった……。


設定とかはまたいずれまとめて。
310シュヴァリアーとか書いてたはずの奴:2006/06/09(金) 22:34:29 ID:dcowGcoL
…しばらく戦線離脱してる間に、話が随分すすんでしまった…。
現在、慌ててミスコン三次審査オープニングを書いてるので、明日か明後日には必ず投下します…。
311それも名無しだ:2006/06/09(金) 23:17:40 ID:qgduU2Yn
まとめて設定投下

・ゲシュペンスト(タイプR)
SRW学園の学園長を務める、金髪ツインテールが特徴の女の子。
気まぐれで何処か妖しいところがあるが憎めない性格。面白い事にはすぐ首を突っ込み、自らも何かを思い付いては行動する。学園長としては優秀だが、仕事嫌いでよく脱走しては学園内を回ったり、街へと遊びに行く。
容姿は小学3,4年くらいの少女だが、実年齢は80を超えているらしく少し古い口調で、精神のみが成長し、身体の成長が止まっている状態。
なお、年齢80を超えていると本人は言っているが実年齢は誰にも分からず、150年以上は生きていると噂されているが本当かは定かではない。
さりげなく、アルトアイゼンと親戚同士の仲。

・ゲシュペンスト(タイプS)
ゲシュ学園長の世話役を任されている女性で、通称エス。
落ち着いた性格で、何事にも冷静に判断できる知的な女性。仕事をサボる学園長にいつも手を焼かされているが、結局は自分が学園長の仕事をやってしまう。その為、影の学園長と呼ばれており、よく本物の学園長に間違えられる。
実は極度のロリコンで学園長ラブで、ひそかに学園長人形を持っている。酒にも弱く、酔うとその本性が現れてしまうという困った人。
ちなみに女生徒にモテる。年齢は学園長同様不詳で、格闘戦が得意。
312それも名無しだ:2006/06/10(土) 02:34:18 ID:GH+v3B58
「のう…アルトよ?」
「あぁ?」
 昼休み、仕事を抜け出してきたゲシュ学園長は、アルトリーゼと一緒に屋上に居た。
「お主…進級が厳しいそうじゃな?」
「うっ…」
「エレベーター式にしてやってるいうのに…遅刻で厳しくなるとはお主らしいのぅ」
 ゲシュ学園長はニヤニヤと妖しげに笑いながらそう呟く。
「うるせぇなぁ……その分補習とかで埋めるからいいんだよ」
「ほほぅ……まぁそれも1つの手じゃが…わしの言うことを1つ聞けば…進学させてやらん事もないぞ?」
「え? マジで? どうすりゃいいんだ?」
 ゲシュ学園長の言う事に、表情が明るくなるアルト。それを見ると、ゲシュ学園長はニヤッと笑う。
「なに簡単な事じゃ…わしに忠誠を誓い、時計回りに3回回った後にワンと鳴き、わしの足を舐めるだけでよい…」
「……」
「どうじゃ? たったこの程度で進級できるのじゃ…悪い話では…いひゃい!」
 その時、ゲシュ学園長の両頬が引っ張られた。
「い、いひゃひゃひゃ!! な、なにほふる〜〜!」
「黙れ…この変態小娘が。何が足舐めろだ……そんな事言うのはこの口か?」
「ひゃめんひゃ〜〜! わひはひゃふへんひょうしゃぞ〜〜!!」
「そんなもん関係あるか…悪い事言ったお子様には、しっかりと教育の名の下にお仕置きだ」
「わひはほろもひゃ…いひゃい〜!」
 手足をバタバタさせているゲシュ学園長に対し、アルトは問答無用と言わんばかりに頬を抓っていく。
「た〜てた〜て、よ〜こよ〜こ、まるかいて…ちょ〜〜〜ん!」
「ひゃうぅ〜〜〜!!」
 そして最後の一撃を受け、思わず叫んでしまうゲシュ学園長。しばらく頬を啜りながらしゃがみ込む。
「どうだ、参ったか? このエロ娘」
「ひうぅ…ほんの愛くるしい冗談と言うやつではないかぁ…」
「愛くるしくもなければ、冗談にも聞こえなかった」
「なんじゃとぉ! 退学にするぞ…いひゃひゃっ!」
「ん〜? もう一度食らいたいのかなぁ?」
「わひゃった、わひゃっひゃはら〜〜! ひゃめへ〜〜!」
 そしてアルトの第2撃に、再び手足をバタバタさせているゲシュ学園長。そして手を離すと、再びしゃがみ込む。その時、
「ようやく見つけました…ってどうしました学園長!?」
 ゲシュ学園長の秘書的存在の、ゲシュペンスト・タイプSが現れる。大粒の涙を溜めてしゃがみ込んでいるゲシュ学園長を見て、慌てて駆け寄る。
「どうかしましたか!?」
「うぅ…そこの男に汚されたぁ」
「!!!」
 そして一気に屋上が殺気立つ。アルトも思わず後退りをするが遅かった。
「学園長に…私の学園長に何をしたーー!」
「違う誤解だ!」
「問答無用! 必殺! ゲシュペンストパーンチ!!」
「ごほっ!」
「究極っ! ゲシュペンストキーーック!!」
「どはぁ!!」
「超究極必殺! スマッシュビーーム!!」
「ぬはぁぁーー!!!」
 エスの繰る出される連撃に吹っ飛ぶアルト。少し息を切らせながら立ち尽くすエス。
(クククク…ざまぁみぃ…わしの頬を抓った罰じゃ…)
 心の中で笑うゲシュ学園長。
(さてと……見つからぬ内に行くとするかの…)
 そしてその直後、ゲシュ学園長はその場から消えた。
「ハァハァ……学園長大丈夫でしたか? 早く業務に戻って…って居ない!? はぁ…またですか」
 消えた学園長を見て…深いため息が出るエス。彼女の苦労は続きそうである。
 そして、取り残されたアルトは無事進級できたそうな…。めでたしめでたし。
313ミスコン三次審査スタート:2006/06/11(日) 23:50:39 ID:7vswehw3
シュバ「…あれ? メールが来てる」
ブランの控え室から会場に戻る途中、俺の携帯がメールを受信した。差出人は、さっきまで一緒にミスコンを見ていたMk−VL。
シュバ「なになに、『野暮用が出来た。悪いけど三次審査は一緒に観られない』…?」
ま、アイツにも事情があるんだし、仕方ないか。三次審査の観戦には、他の奴でも誘おう。そう思った俺は、ある人物に電話をかけた。
シュバ「…あ、もしもし? お前、今ヒマか? だったら…」


〈数分後〉
ガナ「おーっす、シュヴァリアー」
シュバ「お、来たなガナドゥール。ストレーガにファービュラリスも一緒か」
先程俺が電話していた相手は、親戚の同級生、ガナドゥール。武闘大会予選が終わってヒマを持て余していたらしく、俺の誘いにすぐ乗ってきた。
ガナ「…しかし、武闘大会の予選から数時間しか経ってないはずなのに、すごく久しぶりの出番な気がする」
ストレ「確かに…」
ファービュ「お前達はまだマシだ。私なんか、最後に登場したのは文化祭の準備日。現実時間でいうと…」
シュバ「ストップ! これ以上続けると、作者が立ち直れなくなるぞ!」
そんなやりとりをしてるうちに、ミスコン三次審査の説明が始まったようだ。
バスター「さーぁ、ミスSRWコンテストもいよいよ大詰め! 三次審査だぜぇーっ!!」
観客「うおおおおおおおっ!! ほああーっ!!」
…相変わらず、異常な盛り上がりだ。今来たばかりのガナドゥール達は、明らかに引いている。俺は既にマヒしてしまったらしく、もう何とも思わない。
X2「今まで秘密やった三次審査のお題は…水着審査やぁーーっ!! まぁ、毎年恒例やから、勘のええ奴は気付いとったと思うけどな!」
観客「水着キターーー!!」
観客「水着! 水着!」
「水着」という単語に、会場のボルテージが一気に高まる。男って単純だなぁ…。
314ミスコン三次審査・ブラン:2006/06/11(日) 23:52:26 ID:7vswehw3
ガナ「そういえば、確かブランがトップバッターだよな。どんな水着で出てくるんだ?」
ストレ「シュヴァリアーさんは控え室で見てきたんでしょ?」
シュバ「…いや、それが見てないんだ。何かトラブルがあったらしくて、会場に水着が届いたのは俺が控え室を出た後なんだ」
ブランから送られてきたメールによると、俺が控え室を出るのと入れ違いに、Mk−Uが届けに来たらしい。…うーん、不安だ。
X2「ほな、さっそく水着祭りのスタートや!」
バスター「トップバッターはもちろん、エントリーナンバー1番、童顔巨乳の白雪姫・ブランシュネージュちゃんだー!!」
そして、BGMと共にブランが姿を現す。
ブラン「…ちょ、ちょっと恥ずかしいかな…」
観客「巨乳キターーー!!」
観客「巨乳! 巨乳!」
ブランの水着は、白いビキニ。…改めて、俺の恋人兼妹のスタイルの良さを実感する。
ファービュ「胸…」
ストレ「…いいなぁ」
シュバ&ガナ「…おいおい」
…そして、そんなブランを穴が開くほど見つめる貧乳(ファービュラリス)と普通乳(ストレーガ)。何なんだこの構図は。
シュバ「しかし…あの水着は、ちょっときわど過ぎやしないかな?」
今ブランが付けているのは、いわゆる紐ビキニ。ステージ上で色々ポーズを取ったりしてるけど、「アレ」は大丈夫なのか? その、「ポロリ」は…。
バスター「それじゃブランちゃん、次はこのポーズお願い!」
ブラン「こ、こうかな?」
X2「おー! ええでー! ほな、次はこのポーズで!」
ブラン「オッケー! …よっと」
舞台上のブランがリクエストされたポーズをとろうとした、その瞬間。

ポロリ…。

司会&審査員「あっ…!」
観客「おおっ…!!」
ブラン「えっ…? …きゃあああああああっ!?」
さっきの不安が現実となった。水着の上が外れ、泣きながらその場にしゃがみこむブラン。そして、予期せぬアクシデントに狂喜する審査員や観客達。
シュバ「(プチン…)」
この後、何故か俺の記憶は数分ほど途切れてしまっている。そして気付いた時には、既にHi−ν先生の審査が始まっていた。
ただ、司会のバスターとX−2の姿がなかったのが気に掛かるが…。
ポロリ…。

ブラン「えっ…? …きゃあああああああっ!?」
ミスコン三次審査、舞台上のブランに起きたハプニング。それは、「ポロリ」。
これだけでも死ぬほど恥ずかしいだろうに、会場は満員状態。
多数の見知らぬ男共に見られた恥ずかしさで、ブランはその場にしゃがみこんで泣きだしてしまった。
Mk2「あっ…! コラ、みんな見ちゃ駄目!!」
運営側唯一の女子であるMk−Uがフォローに回るが、すでに焼け石に水。男子達の熱気はおさまる気配はない。
ガナ「うわっちゃ〜、やっちまった…」
思わず呟いた、その時。俺の「シュンパティア」が、猛烈な怒りの感情を察知した。
ガナ「…!? この怒りの感情は…!?」
…ここで慌てて説明を挟むが、「シュンパティア」とは俺の一族が持つ能力で、能力者同士の感情の共鳴などの現象を起こす事がある。
ここにいる面子でシュンパティアを持っているのは、俺と妹のストレーガ、そして…。
ガナ「…シュヴァリアーっ!!」
俺の親戚にあたるシュヴァリアーも、当然シュンパティア能力を持っている。今ステージ上で起きている事を考えれば、この怒りの感情の高ぶりも頷ける。
ジェアン・シュバ「…」
そして、そのシュヴァリアーは、いつのまにかステージ上にいた。しかも、フル装備のジェアン・シュヴァリアーの姿で。
…つーか、司会二人にネオビームブレードを突き付けてるけど!?
バスター「ちょっ…、ちょっと待てシュヴァリアー! 今のポロリは事故であって、俺達がポーズをリクエストしたからじゃ…」
ジェアン・シュバ「ブ・ラ・ン…ナ・カ・セ・タ…。ブ・ラ・ン…ナ・カ・セ・タ…」(ゴゴゴゴ…)
X2「あかん、言語能力まで戦闘能力にまわして片言になっとるで!?」
ジェアン・シュバ「クローアンカーバースト…!!」
…そして、二人に容赦なくかまされたシュヴァリアーの最強技。バスター達は場外へと吹っ飛んだ。
バスター&X2「ぎゃあああああぁぁぁぁぁぁ…」
ストレ「ヤバいよお兄ちゃん! シュヴァリアーさん、怒りの余りに我を忘れちゃってる!!」
ファービュ「このままほっといたら死人が出るぞ?」
…仕方ない、身内の暴走は俺が片付けるか。
ガナ「ストレーガ! オルタネイトデュエルだっ!!」
ストレ「…う、うん!」
俺達兄妹は客席を飛び出し、シュヴァリアーに高速接近する。
ストレ「ゴメンねシュヴァリアーさん、ライトニング…ヴァぁぁぁイスっ!!」

ギリギリギリ…バリバリバリバリバリ…!!

ジェアン・シュバ「…ぐがああああああああっっ!!」
ストレーガの必殺技・ライトニングヴァイス。その名の通り、電撃を纏った両拳で相手を万力のごとく締めあげる荒技だ。
これに俺の必殺技・ヒートダイヴを組み合わせる事で、俺達兄妹の合体攻撃オルタネイトデュエルが完成する。
ガナ「ヒートぉっ…ダイヴっ!!」
俺の身体が炎に包まれ、そのままシュヴァリアーに連続突貫する。

ズガッ! ズガガッ! ズガガガガガガガガァァァァン!!

ジェアン・シュバ「ぎゃああああああああっっ!!」

ドサッ…。

気を失ったシュヴァリアーは、糸の切れたマリオネットのようにその場に崩れた。それと共に、フル装備状態も解除されたようだ。
シュバ「…」
ガナ「ったく、手間かけさせやがって…。ま、武闘大会本選のウォーミングアップにはなったけど」
ストレ「はぁ〜、疲れた…」
ファービュ「ガナドゥール達が止めなかったら、多分審査員や他の客も巻き添えになってたな。二人ともお疲れさまだ」

そんな訳でシュヴァリアーの暴走を止めた俺達は、無事ミスコンを最後まで見る事ができた。
…だけど、こんな事はもう勘弁して欲しい…。
316310:2006/06/11(日) 23:59:23 ID:7vswehw3
何とか宣告どおりの時間内に投下できた…。ブランクが長かったのでグダグタですけど…と反省するのは俺です。

暗躍ネタ方面で動けるように、Mk−VLには席を外れてもらいましたが、大丈夫だったでしょうか? と聞くのも俺です。
3173次審査 Hi−νガンダム:2006/06/12(月) 01:51:35 ID:DjZScmpG
「はぁ…」
 疲れと安堵からため息が出た。先程まで、俺は大変だった…。
 Hi−νの控え室で、Hi−νと2人きりで居たのだが、案の定ナイチンゲールが突撃してきて、どっちがプロポ
ーションが良いかとかでHi−νが着ていた制服を無理矢理脱がそうとするし、Hi−νは思わずフィン・ファンネルを射出してしまうし、その途中で…外で大きな爆発音みたいなのはするし…とにかく大変だったのだ。
 しかし、なんとかナイチンゲールを宥めてその場から立ち去ると、ナイチンゲールはクラスの片づけで自分
のクラスへと帰って行った。つまり俺はもう自由というわけだ。その代わり、今はリ・ガズィ、ZU、付属幼稚園のメタスちゃん。それとHi−νが造ったと言うロボットであるインコムが居る。ちなみに弟のνはラーカイラム達に追い掛け回されているらしい。
「ねーねー、ここなにするところなの?」
「え? えぇ〜…それはだなぁ…」
「ゼツお兄ちゃん、お顔がまっかっかだよ?」
「……」
「メタスも、後2年くらい経ったら出ましょうね? ゼッツー兄さんも喜ぶから」
「そうなの? だったらめたすでる〜♪」
「ちょっww」
「…さて…」
 控え室の激戦を語っていた時、司会のやつ等が騒ぎ出す。どうやらHi−νの出番が来たようだ。周りのやつ等もバカみたいに騒ぎ出す。
 しかし最近の娘は胸でかいな…。ナイチンゲールや真・虎龍王は論外として、負けてられないぞHi−νよ。
「続いてはっ」
「今コンテスト唯一の教師参戦のこの人!」
「スタイル抜群特に胸&天然と言うコンボで、ラ○の翼神○も真っ青な1ターンキルっぷり!」
「「「Hi−ν先生ですドゾーー!!」」」
 そして成績低下対象者3名が高らかにHi−νの名を呼ぶと、2次審査同様、周りは一旦暗くなり妙なBGMがかかる。
「くらいのこわい〜」
「大丈夫よ? ロリコンのゼッツー兄さんが守ってくれるから」
「俺はロリコンじゃない!!」
 何だか俺の隣で、正直どうでもいい痴話喧嘩が聞こえるが…まぁ気にしない。
 そしてHi−νの姿が現れた。
「は、恥ずかしいですぅ」
「うおおお!!」
 司会者を含め、会場の男女は歓喜の叫びにも似た声を上げる。
 恥ずかしそうに顔を赤くしながら立っているHi−νの水着は、紫のセパレート。大判のパレオ付きである。
「……綺麗だ…」
 思わず呟いてしまうほどHi−νはよく似合っていた。隣に居るリ・ガズィやメタスちゃんも目を輝かせてみている。ZUは隅っこに座って何か呟いているようだけど…気にしない気にしない。
「あ、あの…」
「ではさっそくポーズをっ!!」
「え、えぇ〜! だ、だめですよ、私そんな事できません〜!」
「えぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
「だ、だって…恥ずかしい…」
「おお!」
 そして、ブランシュネージュの時同様ポーズの要請が来るが、Hi−νは拒否。会場はブーイングの嵐になるが、顔に手をやり恥ずかしそうに後ろを向きモジモジしている、教師とは思えない可愛らしい仕草に会場は再び盛り上がる。
「ねーねー、ゼツお兄ちゃんも、あのせんせいやさっきのおねえちゃんみたく、おっぱい大きい方がすきなの?」
「な、ななな、何言ってるんだ!?」
「メタス、ゼッツー兄さんはオッパイ小さい方が好きなの。ロリコンだもん」
「ろりこんってなに?」
「メタスが大好きって事」
「ほんと!? うれしいなぁ♪」
「だから俺はロリコンじゃないw」
 いや、ニヤケながら言っても説得力の欠片も無いと思うが…。まぁ、可愛い女の子に抱きつかれて悪い気はしない…俺もHi−νにやられるとああなってしまうだろうからな。
3183次審査 Hi−νガンダム:2006/06/12(月) 01:55:01 ID:DjZScmpG
「……ミラージュコロイドを確認…」
「へ?」
 そして今まで喋らなかったインコムが不意に喋りだす。ミラージュコロイド?
 そう思った時には遅かった。突然と何の前フリも無く、Hi−νの水着(上の方)が先程のブランシュネージュ同様ポロリと取れたのだ。
「!!!」
 後姿で居たのが幸いだったが、Hi−νはそれに気付くと恥ずかしそうにしゃがみ込んでしまう。表情は分からないが、口調からして泣きも入っていた。
「ふぇ〜〜〜ん! 何ですかこれぇ〜〜」
「おおおおおお!!!」
「ちょっとまたぁ!!?」
 そして再びヒュッケバインMk−Uが、たった一人で壁を作っている。他の司会者何やってんの?
「誰だ! こんな事しやがったのはぁぁーー!!」
 まぁ他の司会者等などどうでもいい。そう思ったとき、俺の中で何かが弾けた。
「ファンネル!」
「…マスターの世間的評価を最優先…インコム射出」
「サザビー先生がキレた!!」
 とにかくこんな事しやがった奴を叩きのめすべく、俺はファンネルを射出する。隣のロボもインコムを射出し、リ・ガズィが驚きの声を上げるが、もはや俺の耳には入ってはいなかった。
「さ、ささ、サザ先!? ちょっ…待てってぎゃああぁぁ!!」
「わ、ワイ等はなにもぬぎゃああぁぁ!!」
 とりあえず何もせずに、ただ喜んで見ていた司会者2人を抹殺。
「大丈夫か?」
「はうぅ…さざびーせんせぇ…」
「……マスター…私もいます」
「とりあえずコレ着て…ほら行くぞ」
「はいぃ…きゃっ!」
「あ! サザ先、Hi−ν先生を何処に…」
「やかましい! 成績下げるぞ、教師なめるなよ!!」
「……」
 水着は…どこにも見当たらない。とりあえず俺の上着を羽織わせ、Hi−νを抱き抱えさっさと会場を後にした。
 1,2,3次審査共に…何だかドタバタだった。
319それも名無しだ:2006/06/12(月) 02:12:24 ID:DjZScmpG
>>316氏、久しぶり&GJ!ブランクなど一切感じない相変わらずのGJっぷりです!あとMk-VLは休憩所に居るので大丈夫です。
水着難しい……まず種類がよく分からない…。あとアーリーとか居るけど、投下スピードはかなり落ちると思いますので…OTZ
ナイチンゲールとかの設定は後日…orz
あとコレ書いてる途中で浮かんだオマケ↓

ゲシュR「のう、エスよ」
ゲシュS「はい、なんでしょうか?」
ゲシュR「ミスコンの3次審査を見て思ったのじゃが…わしの水着は何故毎年スクール水着だけなのじゃ?」
ゲシュS「え? そ、それは…」
ゲシュR「それと何じゃ?この猫耳と尻尾は…」
ゲシュS「そ、そそそそそそそ、それはですね……なんと言うか…」
ゲシュR「まさかエスは…スク水好きなのか?」
ゲシュS「いえ!私は学園長好きですっ!!」
ゲシュR「そんな事胸を張って言われてものぉ…まぁせっかくじゃし、今度全部着てやろう」
ゲシュS「ほ、本当ですか!?……あぁ…学園長の猫耳…スク水……」バタンッ!
ゲシュR「うお!こ、これっ!なに鼻血噴き出して倒れておる!!」

なんかゲシュコンビが微妙に気に入ってるのは俺だ。
もう要領やばい時にスマンorz
320それも名無しだ:2006/06/12(月) 15:55:21 ID:ayTwrEyR
>>316
シュヴァリアーって普段は良識派だけど、キレると怖いんですね…
(((;゚Д゚)))ガクブル
321それも名無しだ:2006/06/12(月) 21:48:52 ID:y9dgPd7Z
(((;゚Д゚)))ガクガクブルブル
322それも名無しだ:2006/06/13(火) 01:14:37 ID:vZ97wEu/
酒に酔ってこんなものを受信してしまった…

ディストラ家

「ディス様〜〜!」
「どうしたの?」
 とある日の、とある夕方。ここはディス・アストラナガンとベルグバウが住んでいる家。そこにベルグバウのガン・スレイヴ壱が元気な声で家の主を呼びかける。その腕に何かを抱えて…。
「見てくださいこれ!」
「…何コレ?」
 ディストラはキョトン顔。そんなディストラを余所に、ガン・スレイヴ壱はそれを置く。ドンと言う音と共に地面に置かれたのは、全身が黒い犬みたいな生き物の石造。首には鈴がついており、その背中には小さいながら翼もある。
「すごいでしょ〜? この前、平行世界隊の活動の時に拾ってきたんですぅ」
「要は盗んできたの?」
「盗むだなんて人聞きの悪い。置いてあったので拾ってきたんですよ?」
「拾ったって…何処から?」
「表札の上に置いてあったんです」
「普通に泥棒じゃないの…」
 自信満々に語るガン・スレイヴ壱に、深いため息が出てしまうディストラ。しかし、そんな事等露知らず、ガン・スレイヴ壱はニコニコ顔。
「可愛いでしょう? でもそれだけじゃないんです! これ喋るんです!」
「は? 喋るって貴女…頭大丈…」
『むっ! ここは何処だ? 我は何故この様な所に…』
「喋った…!」
「ねっ、ね? 可愛いですよね? この渋い声がまたGJです!」
「……」
 黒い物体が喋った事に驚きを隠せないディストラ。
「という事で、コレ家に置きましょう?」
「元の世界に捨ててきなさい」
「えぇ〜〜〜〜!!!」
『物取りか? 我を盗むとは……しかし我が目覚めたからにはそうはいかん。覚悟するがよい』

ビーーーーーー! ズドーーーーーンっ!!

「いや〜ん♪ 目からビームだなんてカッコいいです!」
「早く捨ててきなさいっ!!」
 そして、何故かディストラと黒い物体の激戦が始まる。その後ベルグバウ(別人格)や、ディストラのガン・スレイヴ達も加わって。
 そして激戦の末、何故か黒い石造はしばらくディストラ家の表札の上に置かれる事になりました。

新番組『ディストラさん家のガーゴイル』


要領厳しい時にorz
323それも名無しだ:2006/06/14(水) 03:05:20 ID:vx4kzxPH
さて、そろそろ次スレ立てましょうか?
324それも名無しだ:2006/06/14(水) 03:16:00 ID:hCTeMRJl
そうですね
まとめサイトも欲しいですけど…。と願う外野も私だ
325それも名無しだ:2006/06/14(水) 23:38:40 ID:hCTeMRJl
ストライク「あ〜あ、バスターまたやられちゃった」
ここはストライク達のクラスでやっているメイド喫茶。今はもう閉店し、皆で片付け中。
そんな中、教室のテレビで生放送しているミスコンをストライクとルージュは見ていた。
ルージュ「ふんだっ!あたしっていう彼女様がいるのに、あんなデレデレしちゃってるバカバスターが悪いいんだ!」
ストライク「ちょっとは心配してあげたら?」
ルージュ「あんなバカ…心配なんかしてあげないもん!」
ストライク「はぁ」
ため息を吐くストライク。どうやらルージュはご立腹のようだ。
デュエル「何をやっている?」
ストライク「あ、デュエル」
そこに、ストライクの彼氏であるデュエルがが現れる。
326それも名無しだ:2006/06/14(水) 23:40:55 ID:hCTeMRJl
デュエル「向こうの掃除は終わったが…こっちはまだのようだな」
ストライク「あ、ごめん。すぐにやっちゃうから」
デュエル「なら俺も手伝おう」
ストライク「え?いいよいいよ」
デュエル「気にするな。1人より2人の方が早く済む」
ストライク「デュエル……えへ♪ありがと」
なんだかいいムードの二人。
ルージュ「はいはいごちそうさま。ていうか、あたし視界にすら入ってないんだね」
そして、教室の隅でしゃがんで「∞」のマークを床に指でなぞって落ち込んでいるルージュが居た。
ルージュ「どーせあたしの彼氏なんてさぁ…女好きのバカですよぉ〜…デュエル君みたいじゃないですよぉ〜」
ドレットノート「まぁなんだ……俺の胸で良かったら…」
ルージュ「お断り」
ドレットノート「ぐはっ!」


オチが変だが許して欲しい
各職人さん、ごめんなさい
327グフグフカップル誕生 前編:2006/06/15(木) 11:52:07 ID:ljujRDdR
 ある日曜日の街中での事。
「…何だ貴様等は?」
 とある一角で、首元まである青い髪の毛の1人の女性が、数人にガラの悪い男に囲まれていた。
「青髪の可愛いお姉さん。俺達と一緒に遊ばない?」
「日曜に1人なんてつまんないしさぁ」
「……」
 男達は女の通路を塞ぎ、どうやらナンパをしているようだ。男は軽い口調で言っているが女は目を瞑り無視。
「なに? シカト?」
「クールで良いじゃん?」
「ねぇねぇ、無視してないでこっち向いて…」
 1人の男がそう言いながら、青髪の女に触れようとするが、女はそのまま近付いた払い除ける。
「私に触れるな。それよりそこを退いてくれ…邪魔」
「…もう乱暴だなぁ…別にいいじゃん、どうせ暇…」
「聞こえなかったのか? 通行の邪魔だと言っている。それに私は暇でもない。お前達のようなのとは違ってな?」
「てめぇ! さっきから優しくしていりゃ調子こいてんじゃねぇぞ!」
 そして忽然と、男達の中の1人がキレだした。どうやら彼は短気の様である。
 そして青髪の女目掛けて突撃。
「短気な奴だ。私とやるというのなら相手になるが…」
 青髪の女も構えた。その時…
「チャストぉぉーー!!」
「なにっ…げぶっ!!」
 突撃していた男に突如蹴りが入り、男は吹き飛んだ。
「なっ!」
「……」
 そして蹴りを飛ばしたオレンジの髪の毛の男は、青髪の女の前に立つ。
「おらテメェ等! 女の子が困ってるじゃねえか!!」
「な、なんだテメェは!?」
「俺か? 俺は愛に生きる戦士グフイグナイテッドだ!! よく覚えとけ野郎ども!」
 オレンジ男…もといグフイグナイテッドはビシッと指を指し高らかにそう言い放つ。男達は一瞬怯むものの、すぐに立ち直る。
「その愛の戦士が何だ! てめぇには関係ねぇだろ!」
「そうだ、何処誰だか知らないが、助けられなくても私は大丈…」
「俺は彼女の彼氏だからだ!!」
「んな!!」
「と言うことでレッツゴー!」
「ちょっと!!」
「あ! 飛びやがった! 待ちやがれーー!」
 そしてグフイグは大嘘を高らかに言うと、青髪の女を抱き抱えそのまま飛び去る。
 男達はそれを追いかけるも、飛べないザクとかばかりなので追いつくはずも無い。
 そして2人は、ある公園に着陸。グフイグは青髪の女を下ろす。そして…
328グフグフカップル誕生 前編:2006/06/15(木) 11:54:45 ID:ljujRDdR
「ここまで来れば大丈夫だ。お怪我はありませんかお嬢さん?」
「……」
 ナンパをし始めた。まぁ、こういうキャラなので仕方ないか…。
「…お前…何故私を助けた? と言うより、私は助けられなくても…」
「だって、綺麗な女性が困っていたら助けるのが男でしょ?」
「しかしだ、敵に背を向けてまで…」
「大丈夫ですよ? 今のは俺たちの勝ちです」
「は?」
 グフイグの言う事に、思わず間の抜けた返事をしてしまう。
「だって、’逃げるが勝ち’って言うでしょ?」
「……」
 自信満々に言うグフイグに、青髪の女は少し黙っていた。
「……フッ…お前、面白い奴だな」
「光栄です」
 そして笑みを浮かべる青髪の女に、グフイグは満足そうに笑う。
「そうだ、名前を言っていなかったな。私はグフカスタムと言う。お前は…」
「愛に生きる戦士グフイグナイテッドです」
「そうだったな」
 そしてグフカスタムは、自分の名を言うとグフイグの言う事に、再び少し笑う。
「では、私は行くぞ。お嬢様が待っているのでな」
「そうっすか。俺はあんなバカみたいにはしませんので、貴女のような美しい女性に出会えただけで満足であります」
「口がうまいな。まぁ、悪い気分ではないが…。では、一応礼は言っておく。ありがとう、愛の戦士」
「いえいえ、何かあればまた何なりと」
「フフッ…まぁその内に、な。では」
「えぇ」
 グフカスタムはそう言うと、その場から静かに立ち去った。
「……う〜ん…もしかして俺…惚れちまったか?」
 そして、腕を組みグフカスタムを見ながら呟くグフイグが居た……。


そろそろ次スレが必要か…。誰か頼む…。と人任せなのは俺だ。
後編は次スレで投下しようと思います。と言っておくのも俺だ。
329それも名無しだ:2006/06/16(金) 11:59:59 ID:lJwLSTXW
駄目だ、どうやってもスレ建て出来ない。
別の方お願いします。
330それも名無しだ:2006/06/16(金) 20:55:55 ID:MLrRVUUd
とりあえず浮上
331それも名無しだ:2006/06/17(土) 09:44:58 ID:/m7djBfx
新スレ建てました。

擬人化ロボ娘に萌える(燃える)スレ 5機目
http://game10.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1150504422/
332それも名無しだ
とりあえず埋めとく?