713 :
近くて遠くて:2005/10/10(月) 14:14:51 ID:dnCpYQpI
「あの、すいませんマシュマーさん…」
「いや、ハヤミ・ブンタ。君のせいではない…」
そう言ってはいるが、意気消沈しているのは誰の目から見ても明らかだった。
「こりゃかなりの重症ね…そうだ!ブンちゃん、ちょっとこっち!」
「なんですか?」
「あのね…」
「え?それはちょっと…」
「いいからいいから、これもマシュマーさんを元気付けるためだって」
「はぁ、わかりました…でも止めたほうがいいと思いますが」
「大丈夫だって!」
「そうさ、私にはネッサーがある、バリアもついているんだぞ。十分じゃないか…ハハハ」
「ねえねえ、マシュマーさん」
後ろからミオの声が聞こえる、振り向くマシュマー
「何だ…ぶわっはっはっはっはっはっ!」
そこでマシュマーが見たものは!?
「ふんどし!」
ドッゴーラのテールラッドが、ボスボロットにまるでふんどしの様に巻きついている光景だった。
「はっはっはっはっ…って遊んどる場合か!何を考えているのだ貴様達は!!」
「いや、僕は止めたんですけどね…」
「いいじゃない、元気になったみたいだし」
…やっぱりフォッカーは幸運だったかも。
714 :
近くて遠くて:2005/10/10(月) 14:15:38 ID:dnCpYQpI
【マシュマー・セロ】支給機体:ネッサー(大空魔竜ガイキング)
機体状況:良好
パイロット状態:良好(強化による不安定さは無くなった?)
現在位置:A-5(川に沿って東へ)
第一行動方針:ハマーンと仲間を探す
最終行動方針:ハマーンを守り、主催者を打倒する
【ミオ・サスガ】支給機体:ボスボロット(マジンガーZ)
機体状況:良好 MS用の日本刀(ガーベラストレート)を背中に背負っている
パイロット状態:良好
現在位置:A-5(川に沿って東へ)
第一行動方針:仲間を探す
最終行動方針:主催者を打倒する
【ハヤミ・ブンタ】支給機体:ドッゴーラ(Vガンダム)
機体状況:良好
パイロット状態:良好
現在位置:A-5(川に沿って東へ):水中
第一行動方針:仲間を探す
最終行動方針:ゲームからの脱出
【時刻 17:30】
【ミオ・サスガ】支給機体:ボスボロット(マジンガーZ)
機体状況:良好 MS用の日本刀(ガーベラストレート)を背中に背負っている
パイロット状態:良好
現在位置:A-5(川に沿って東へ)
第一行動方針:仲間を探す
最終行動方針:主催者を打倒する
上のミオ・サスガの状態を
【ミオ・サスガ】支給機体:ボスボロット(マジンガーZ)
機体状況:良好 MS用の日本刀を背中に背負っている
パイロット状態:良好
現在位置:A-5(川に沿って東へ)
第一行動方針:仲間を探す
最終行動方針:主催者を打倒する
に修正
>>712〜
>>715までは放棄します。
議論スレでの提案も無く、武装を拾わせるという勝手な事をして申し訳有りませんでした。
717 :
正反対の思考:2005/10/10(月) 22:24:51 ID:Ct7gsnB5
岩山の向こうに見えた巨大な影を見つけるや否や、司馬宙はそちらへとベミドバンを走らせていた。
その後ろを地面スレスレで飛ぶのはRX-7ナウシカだ。
そのパイロット、ギレン・ザビは前を走る男に声をかける。
「突然慌ててどうした?」
「さっき見えたあのでかいヤツ、あれは幻魔要塞ヤマタノオロチだ。イキマの野郎に違いないぜ」
「…ふむ、なるほど」
ギレンは宙の言葉に首肯しつつ、思考を巡らせる。
(この男、さほど頭は回らないようだな。
それにしても、だ。あれを相手にするとなると戦力不足は否めんな)
あの奇妙な形をした機体は、戦艦クラスの大きさだった。どう考えても自分の機体はパワー不足だ。
宙の機体はパワーはありそうに見えるが、空中戦は得意そうには見えない。
それに、宙が言うにはあれは要塞らしい。普通に考えれば、たった二機での突破は不可能だろう。
そんなことを考えながら、ギレンは宙の後ろを飛ぶ。宙は、迷うことなく足を進めていく。
そびえ立つ岩山の群れが、眼前に迫ってきていた。
「少しここで待て」
ギレンが声をかけると、宙は足を止める。
「なんだよ」
いらただしげな声を耳にしながらも、ギレンは冷静に答える。
「私が偵察に行ってこよう」
「そんなもん必要ねぇ。正面からぶっ飛ばすだけだ」
宙の言葉に、ギレンは内心溜息をつく。本当に頭が回らない男だ、と。
「そのイキマとやらが数多くの仲間を連れているかもしれんぞ。
そうでなくても、ここは隠れるにはもってこいの地形だ。他に何が潜んでいるか分からん」
「イキマに手を貸す奴は俺の敵だ。そいつも相手になってやるだけだぜ」
今度は、本当にギレンは溜息をついた。あくまでも力押しという姿勢は、弟の姿を思い起こさせる。
「力押しでは戦いには勝てんよ。いいかね? 我々の勝利とは生き残ることだ。
無謀に突撃し、命を落とすなどとあってはならんのだよ」
返答はすぐにはやってこなかった。ギレンがシートに深く腰掛け、宙を切り捨てようかと考え始めたとき、声が返ってくる。
「…分かった。あんたの言うとおりだな。ここで待ってるから偵察は任せたぜ。危なかったらすぐに戻ってこいよ」
「ああ、そうしよう。ではな」
ギレンはそう言うと、岩山の影に隠れるようにして移動を開始する。
(司馬宙とあの向こうにいる人物。出来る限りどちらも手駒として使いたいが、な。
あの戦艦に乗っていたのがイキマとやらでないことに期待しよう)
そう考えながら、ギレンは慎重に進んで行く。岩山を越えて飛行することも可能だが、目立つ動きは避けたい。
時間は、かかりそうだった。
【ギレン・ザビ 搭乗機体:RX-7ナウシカ(フライトユニット装備)(トップをねらえ!)
現在位置:C-6の岩山に差し掛かったところ
第一行動方針:敵戦力の偵察
第二行動方針:可能な限り手駒を増やす
最終行動方針:まだ決めてない】
【司馬宙 搭乗機体:ベミドバン(第3次スーパーロボット大戦α)
現在位置:C-6の岩山直前
第一行動方針:ギレンが戻るまで待機
第二行動方針:ヤマタノオロチ(イキマと思っている)の破壊
最終行動方針:主催者打倒】
【時刻17:20】
「ブンちゃんたっだいまー!」
元気よくミオが湖に向って叫ぶ(と、言っても通信機にだが)、ほどなくしてドッゴーラが湖からでてくる。
「ああ、お帰りなさい。で、どうでした?」
「うむ、川はドッゴーラが潜れるのに十分な大きさだった、これで共に行動する事ができるというわけだ」
マシュマーがそう答えた時、ドッゴーラの手に何かがあることに気付いた、
「何だそれは?」
「ああ、これですか。ミオさんが湖に何か隠されているかもって話してたじゃないですか?
待ってるだけというのもなんでしたから、いろいろ探してみたんです。
まあ、結局役に立ちそうなものはなかったんですが、なにも無しというのも寂しいので、
適当に魚が居そうな所に向けて、ネットを発射してみたんです」
ドッゴーラが手に持っていたネットを地面に広げる、
「へ〜、適当って言うわりには結構いろいろいるじゃん。マシュマーさん、これってなんて魚か知ってる?」
「宇宙生まれ、しかも小惑星で育った私が、魚の種類に詳しいわけなかろう…」
マシュマーの言葉にブンタが怪訝な顔をした。
「あの、宇宙生まれって…マシュマーさんはもしかして異星人なんですか?」
「…ブンちゃん、今時お年寄りにもそのギャグは通じないわよ。
まあ、確かに最近は異星人が攻めてくるような時代になっちゃったみたいだけど。
初めて異星人がいるってニュースを見たときには、さすがに私もあきれたなぁ。
私的には古典的タコ型火星人だと面白いんだけど。
マシュマーさん軍人なんでしょ?なにか知らない?」
今度はマシュマーが疑問の声をあげる、
「異星人?何を言っとるのだ?そんなもの本当にいるわけなかろうが」
「え?でも僕は、異星人の暗黒ホラー軍団と戦う為に、コンバットフォースからスカウトされたんですが?」
「あ、暗黒ホラー軍団って…ブンちゃん、そのネーミング最高!エアロゲイターよりよっぽどいいわよ!」
ツボに入ったのかケラケラ笑うミオを見て、ますますわけが分からなくなるブンタ、
「あの、エアロゲイターってなんですか?」
「なに言ってるのよブンちゃん、前に大統領がテレビで言ってたじゃない」
それを聞いたマシュマーは、疲れた様子で答えた、
「いくら無能な連邦政府とはいえ、そんなことやるわけなかろうが。
まったく…ハヤミ・ブンタ、貴様もそんなことだから異星人と戦うなどという戯言に騙されるのだ」
「マシュマーさんこそ。もう大統領が発表したんだから、それほど重大な秘密ってわけじゃないんでしょ。
ケチケチしないでなんか教えてよ?」
「テレビの見すぎだ。ちょっと考えれば異星人など嘘に決まっているとわかるだろう?」
「もう、マシュマーさんったら頑固なんだから。あ、わかった!」
「何がだ?」
「教えて欲しかったら、私の身体を差し出せっていうんでしょ!マシュマーさんのH!」
「な、何を言っている!き、騎士たる私がそのような事!」
「冗談にきまってるじゃない。そんなに慌てるなんて、もしかしてちょっと期待した?」
「な!大体お前のような貧弱…」
「あ〜!ひっどーい!レディに…」
「何処にレディ…」
「それでも騎士…」
「あの〜、ミオさん?少しお聞きしたい事があるんですが」
ひとしきり二人がじゃれあった後、ブンタがミオに話しかける、
「何、ブンちゃん?」
「今、昭和何年か言ってくれませんか?」
「昭和?そんなの大昔じゃない?せめて新西暦って言ってくれないと」
それを聞いて、再びマシュマーが納得のいかない顔をする。
「しんせいれき?なんだそれは?今は宇宙世紀0089年ではないか」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
話し合いの結果
・三人とも産まれた時代が違う
・かといって過去や未来というわけではない、歴史が違う
・しかし、地球各地の名称や、第2次大戦あたりまでの歴史は同じ
・無論三人とも嘘は言っていない
結論
マシュマー「よくわからん!」
ブンタ「世の中には不思議な事があるんですね」
ミオ「スゴイ、フシギ…略してSFね!」
…やっぱりフォッカーは幸運だったかも。
【マシュマー・セロ】支給機体:ネッサー(大空魔竜ガイキング)
機体状況:良好
パイロット状態:良好(強化による不安定さは無くなった?)
現在位置:A-5(川に沿って東へ)
第一行動方針:ハマーンと仲間を探す
最終行動方針:ハマーンを守り、主催者を打倒する
【ミオ・サスガ】支給機体:ボスボロット(マジンガーZ)
機体状況:良好
パイロット状態:良好
現在位置:A-5(川に沿って東へ)
第一行動方針:仲間を探す
最終行動方針:主催者を打倒する
【ハヤミ・ブンタ】支給機体:ドッゴーラ(Vガンダム)
機体状況:良好
パイロット状態:良好
現在位置:A-5(川に沿って東へ):水中
第一行動方針:仲間を探す
最終行動方針:ゲームからの脱出
【時刻 17:30】
721 :
それも名無しだ:2005/10/12(水) 12:59:03 ID:tYMjglvd
あげ
722 :
合流へ:2005/10/12(水) 17:34:33 ID:Dx3tkuyh
「・・・こりゃ驚いたぜ。どっかのお嬢ちゃんじゃねぇか」
イサムがそう形容したのも無理がない。まるで透き通るような白い髪と肌。綺麗だがどこか鋭い金色目。
しかし見かけに反して出てきた言葉は
「私お嬢ちゃんじゃありません、少女です」
結構キツイ言葉だった。
それからしばらく信頼してもらえるよう必死に説得を試みるイサム。しかし中々ルリは応じない。
「こうなりゃしかたねぇ!」
そう言ってエンジンを切りコクピットから降りてしまう。しかも
「この通り丸腰だ!ゲームに乗る気はねぇ!」と言いながら手を上げてしまっている
もしルリがゲームに乗っていれば間違いなく死んでいるだろう。
だが・・・・・・・・・・・・・・・
「・・・・・・・・・・分かりました」
機体を得るために機体を汚さず手にしたいとしても、流石にこれはやりすぎだろう。
幾らなんでもこれは殺すには不合理すぎる。少しイサムを信頼したルリは彼とはやや離れた場所にワイヤーを降ろした。
何か不信なそぶりを見せたらすぐにコクピットに戻れるようにはなっているが、イサム向き合う。
「どうにか信用してくれたみてぇだな。」
「少しですが」
ストレートなキツイ言葉が即答で返ってくる。なんだか空気が重い。少し困るイサム。
少し考えた挙句出た言葉は
「俺の名前はイサム・ダイソン。お嬢ちゃんは?」
「ホシノ・ルリです。あと私お嬢ちゃんじゃありません、少女です」
「・・・・・・・」
とまぁこんな感じでどうにかコミュニケーションをとる2人
723 :
合流へ:2005/10/12(水) 17:35:28 ID:Dx3tkuyh
一方その頃・・・・・・・
「前方遠距離ニ機動兵器ノ反応2。戦闘ハ確認デキズ」
「ほう・・・以前の戦闘の可能性はどうだ?」
「周囲ニ熱源発生ノ可能性0。機体の損傷オヨビパイロット確認デキズ」
「ククッそうか。そいつらはゲームに乗ってないクズのようだな。しかも機体から降りているか・・・
最大速度で接近するぞ、レイ。何か確認されるたびに逐一報告しろ」
「READY」
しばらく素性に関して話していた2人。ルリが何かの接近に気付いた
「ダイソンさん。なにか近付いてます。」
そう言ってコクピットに戻るルリ
「なんだって!?」
イサムはコクピットにすぐ戻ろうとするがコクピットに戻るより早く蒼い機体は彼らの前に降り立つ。
急いでビーム砲をそちらに向けようとするルリ。しかし彼女が狙いを定め終わるより前に、
蒼い機体のコクピットが開く。そして、中から出てきたのは・・・・
「待ってくれ!!殺し合いをする気はないんだ!!」
気弱そうな高校生くらいの少年だった。
しばらくマサキに質問をぶつける2人。
「・・・・じゃあその機体の傷は襲われた時の傷なんだな?」
「ええ、そうです。赤い飛行機のような感じのロボットに襲われて・・・」
「その機体のことを詳しく教えてください」
「携帯型の機関銃と言うんでしょうか、それと曲がりながら追ってくるミサイル。 それに、バリアみたいなものを張って殴ってきました。あとは胸がこう尖っていて、大きさは大体20mくらいでした」
「で、そいつの右手に盾はなかったか?」
「え?は、はい。あったような気がします。」
「マイクロミサイルは背中から出たんだな?」
「マイクロミサイルかは知りませんが確かに背中からでした。どうしたんですか?」
「・・・・いや、何でもねぇよ。んじゃ、さっきは挨拶が途中になってたな。俺はイサム・ダイソン」
「ホシノ・ルリです」
「僕は木原マサキです」
3人は、自分はどういう世界にいて、どういう経緯でここに飛ばされたかをお互い話した。
もっともマサキは全てが嘘だが。
724 :
合流へ:2005/10/12(水) 17:36:02 ID:Dx3tkuyh
「あの・・・今からどうします?」
「俺の知り合いに良く似た奴が最初の部屋にいた。とりあえずアキトってのとそいつを探そうぜ。
どう動こうにも仮面野郎の手の中ってのも腹が立つがな」
「でも、動かないとどうにもなりません。探すにしてもむやみに動くのは危険ですし。」
「あの、通信機とかないんですか?」
「コミュニュケはありますが、ここにきてからアキトさんとつながってません。
中継してくれるオモイカネがないので」
「オモイカネ?」
「さっき話したナデシコの中枢システムです。」
「中枢システムか・・・・あっ、イサムさんのD-3は索敵や電子戦が得意なんですよね?」
「そうらしいが、いったいどうしたんだよ?」
「マニュアルを見せてくれませんか?うまくいけばアキトという人と連絡が取れるかもしれません」
そういってイサムのD-3のマニュアルを舐めるように高速で読んでいく。
「やっぱりだ・・・イサムさん、D-3の端末をこっちに出してください。
ルリちゃんはあの戦闘機の情報を整理していらないデータを削除してください」
「どうするんですか?」
「D-3には錯乱のためにさまざまな周波数で通信ができる。だから、その通信機に合わせたもの設定してから
戦闘機に移して、それをレイズナーのレイを一時的な中枢として通せば・・・・・」
「どうなるんだ?」
「通信ができます」
「それならさっさと取り掛かかろうぜ!!」
準備をする3人。
「換装に関してのデータをすべて削除しますね。」
ルリはてきぱきと準備を進め、
「レイ、並列計算に移行してくれ」
さすがは天才科学者。秋津マサトの性格のふりをしていても仕事が速く、
コミュニケとの接続もすばやくこなす。
「ここを・・・こうして、だ、」
「ダイソンさん遅いです。」
突然こんなことをすることになったことを考えれば決して彼は遅くない。むしろ速いかもしれない
しかしいくらなんでも電子の妖精と稀代の超天才に比べれば遅すぎるのであろう。
「端末に触れるだけなら大丈夫なんでしょうか?」
「コクピットに乗るわけでもないし大丈夫でしょう。」
「なら僕たちがやりますよ」
「あ?ああ、頼むぜ」
彼の30分を28秒で終わらせる2人。イサムはあいまいに笑うしかない状況である。
「これで、終わりです。」
結果 3分で終わっちゃいました。
725 :
合流へ:2005/10/12(水) 17:37:09 ID:Dx3tkuyh
早速コミュニュケのウインドウを立ち上げるルリ
『アキトさん、大丈夫ですか?』
やや砂嵐のようになっているが、あわてるアキトが映っている。向こうからすれば突然だったためだろう。
『ああ、アクセルさんに助けてもらったから大丈夫だったよ。でも通じなかったコミュニュケがどうして・・・・』
俺、俺だよ、ヤッホーといわんばかりに後ろで手をふるアクセルが映っている
『ほかの人と協力して起動させました。』
イサムとマサキを映すルリ
『アキトさん、今どこにいるんですか?』
『:今は、ええと』
『G-5にいるんだな、これが』
かわりに答えるアクセル。
『G-5ですか?私たちが今C-6ですから・・・川に沿ってお互い移動すれば暗くなる前に会えそうですね』
『川に沿って西に行けばいいんだね?分かった』
『では、また』
コミュニュケを切るルリ。
「じゃ、川を目指していきましょう」
「ええ」
「ああ、準備はいいぜ」
そして3人は移動を始めた
(ククク・・・思った以上に順調だな)
マサキは内心高笑いを浮かべていた・・・・・・・
726 :
合流へ:2005/10/12(水) 17:40:25 ID:Dx3tkuyh
【アクセル・アルマー :クロスボーンガンダムX1(機動戦士クロスボーンガンダム)
現在位置:G-5川の近く (西へ)
パイロット状況:良好 (会話中に疲労は回復)
機体状況 :損傷なし
第一行動方針: 記憶を探す
第二行動方針: アキトの仲間探しに付き合う
最終行動方針: ゲーム脱出、記憶を取り戻す
【テンカワ・アキト 搭乗機体:νガンダム (逆襲のシャア)
パイロット状況:軽い打撲程度 (アクセルとの接触によって精神状態は回復)
機体状況:全身ボロボロ、右腕無し、腰部分のフレーム多少歪む
現在位置:G−5 (西へ)
第一行動方針:アクセルの記憶探しを手伝う
第二行動方針:ルリを探す
最終行動方針:ゲームから脱出
【イサム・ダイソン 搭乗機体:ドラグナー3型(機甲戦記ドラグナー)
パイロット状況:健康
機体状況:良好
現在位置:C-6 (川へ、その後は東に移動)
第一行動方針:仲間を探す
第二行動方針:ゲームに乗った相手からの逃亡(戦力が整っていればやられたらやり返す)
最終行動方針:ユーゼスをぶん殴る】
【ホシノ・ルリ 搭乗機体:スカイグラスパー(機動戦士ガンダムSEED)
パイロット状況:健康
機体状況:良好
現在位置:C-6 (川へ、その後は東へ移動)
第一行動方針:アキトを探す
最終行動方針:アキトと共にゲームからの脱出】
【木原マサキ 搭乗機体:レイズナー/強化型(蒼き流星レイズナー)
パイロット状態:秋津マサトのような性格のふりをしている。絶好調
機体状態:ほぼ損傷なし
現在位置:C-6(川へ、その後は東へ移動)
第1行動方針:使えるクズを集める
最終行動方針:ユーゼスを殺す】
保守
728 :
決意の森:2005/10/14(金) 21:04:57 ID:xHQrvkkV
ジョシュアは悩んでいた。
森の中を探索して一時間以上たつが、
未だ、誰かと出会うことが無かったからだ。
確かに、誰かに襲われなかったのは僥倖であろう。
だが彼の目的を達するには、
誰かと遭遇する必要があるのも、また事実だった・・・
(どうする?できるだけ戦闘は避けたいが・・・)
選択肢は二つあった。
一つ目は当初の予定通り、森を出て平野を進む方法。
これなら他の参加者を探すのは容易い・・・
が、ゲームにのった人間に見つかりやすいと言う難点もある。
二つ目は、禁止エリアになるまで、この森の中に潜み続けるという方法。
仲間を探すのには不都合だが、自身の安全は大きい。
「・・・やっぱり、森を出て・・・」
そう呟くのとほぼ同時に・・・レーダーに反応が現れた。
(やっと、一人目と遭遇か)
ジョシュアは緊張の面持ちで身構える・・・
そこに現れたのは、青い女性的なフォルムをした機体だった。
「バランもしくは司馬という名に、心当たりは無いか?」
目の前に立つ機体に、イキマは問い掛けた。
少しの沈黙の後、通信機から謝罪の言葉が返ってくる。
「そうか・・・ならば用は無い」
そう言って、踵を返そうとするイキマに再び、男の声がかかった。
「待ってくれ。俺と一緒に主催者を倒さないか?」
その言葉にイキマは歩みを止める。
(主催者を倒す・・・だと?)
「信用できないかもしれないが、俺は殺し合いなんてする気は無い!」
「・・・本当に、そんなことが出来ると思ってるのか・・・?」
男の言葉に、イキマは思わずそう問い返していた。
「たしかに、分の悪い賭けだと思う・・・けど、俺にしか出来ないのなら・・・!」
「・・・悪いが、俺にはやる事がある」
イキマの言葉に男は残念そうに、そうか・・・と呟く。
その言葉を聞き流しながら、イキマは続ける。
「だから・・・だから、その後・・・お前の言う賭けとやらに付き合ってやろう」
「い、いいのか?」
続けられた言葉に、男は驚いたように問い掛けてくる。
「俺も、あの主催者が気に食わなかったからな・・・それに・・・」
「・・・それに?」
問いかけに首を振り・・・イキマは男に自己紹介を始めた・・・
(それに・・・そうじゃなきゃ、俺は後悔するだろうからな・・・きっと)
729 :
決意の森:2005/10/14(金) 21:05:31 ID:xHQrvkkV
【ジョシュア・ラドクリフ 搭乗機体:ガンダム試作2号機(機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY)
パイロット状況:健康、核に重圧(仲間が出来たことで多少緩和?)
機体状況:良好
現在位置:G-4森の中
第一行動方針:イキマの探し人(バラン、ジーグ)を共に探す
第二行動方針:主催者打倒の為の仲間を探す
最終行動方針:イキマと共に主催者打倒】
【イキマ 搭乗機体:ノルス=レイ(魔装機神サイバスター)
パイロット状況:健康
機体状況:損傷なし
現在位置:G-4森の中
第一行動方針:ジョシュアと共にバランを探す
第二行動方針:アルマナを殺した男の殺害
第三行動方針:ジーグ(司馬宙)の打倒
最終行動方針:ジョシュアと共に主催者を倒す】
【時刻:16:20】
あげ
731 :
砂上の接近1:2005/10/15(土) 18:14:48 ID:7dwM+zgj
「くっ、ようやく追いついたが…」
ハマーンは舌打ちをする。砂地にて、逃げた機体になんとか追いついた。
それはいいが、こちらの接近に気付いた相手はすぐさま攻撃を開始してきた。
だが、その攻撃に敵意は感じられない。あるのは怯えだけだ。そのためか、攻撃はでたらめでハマーンのアッガイにはかすりもしない。
早めに通信を行いたかったが、まだ距離が遠い。矢継ぎ早に繰り出される攻撃を避けるのはたやすい。
しかし、アッガイの性能ではそれをかいくぐり接近することは困難だ。
このまま避け続ければ、そう遠くないうちに相手は弾切れを起こすだろう。しかしハマーンはその考えをすぐに破棄する。
こんな派手な戦いを続ければ、別の参加者がやってくるかもしれない。
それがゲームに乗った者、それも熟練したパイロットや高性能な機体がやってきたならこちらに勝ち目はほぼないだろう。
もしそうでなくても、弾切れを起こした相手に再び逃げられると追いつくのが難しい。だから――
「……だから、何だと言うのだ」
そこまで考えて、ハマーンは小さく首を横に振り、苦笑を浮かべる。細かい理屈は後付けに過ぎない。
ただ、怯える子供を放っておけないだけだ。このような理想も理念もない殺し合いを強要された子供を、捨て置けないだけだ。
「守ってみせるさ」
呟くと、ハマーンは一気にアッガイを前進させる。飛来するミサイルを回避し、可能な限り距離を詰める。
それでも遠いということは、分かっていた。前方から更にミサイルが迫り来る。
滅茶苦茶な軌道を見切り、一つの弾頭を確実に捉え、それが真上を通り過ぎる瞬間を狙ってバルカンを撃ち放つ。
上手く、爆発するように。そしてすぐにアッガイの体を丸めさせ、狭いコクピットで出来る限りの対ショック姿勢を取る。
それが終わったとき、タイミングを計ったかのように爆音が後ろから響いた。
その爆風はアッガイを強く押し、転がるようにして距離を詰めていく。コクピットに襲い来る震動の中、モニターに目をやる。
巨大な砂煙の向こうに佇むシルエットは近づいている。強引に制動をかけ、全身にかかる慣性に耐えながら通信回線を開く。
「こちらに戦闘の意思はない。直ちに攻撃を停止してくれ」
ようやく止まったアッガイは、既に相手の眼前へと辿り着いていた。ハマーンは油断なく様子を窺う。
晴れていく砂煙の中、目の前の重厚な機体は攻撃を止めていた。
732 :
砂上の接近2:2005/10/15(土) 18:17:18 ID:7dwM+zgj
相手の機体特性によっては再度南下し、水中を拠点にして動きたかった。
しかし隣を歩く機体、ジャイアントロボはとても水中戦向きの見た目ではない。
それに何より。
(直接しがみついて操作の指示を出すのでは水中には潜れんな)
仕方なく、北の市街へ向かうことにした。
他に何者かが潜んでいる可能性は水中より高いと思えるが、何も隠れるところのないこの場よりマシだろう。
『ごめんなさい、ハマーンさん。いきなり攻撃しちゃって…』
自己紹介を互いに終えた後、ジャイアントロボのパイロット、ハチローはハマーンにそう言う。
ハチローは話し相手が出来たことで、パニックから少しは立ち直っていた。
「気にするな。このような状況では仕方あるまい」
言いながら、ハマーンは自機の損傷をチェックする。
あのような無茶苦茶な方法で接近をした割に、損傷は背部装甲板だけで済んだのは幸運だった。
それを終えると、ちらりと少年の顔を窺う。落ち着きを取り戻したようだが、まだその表情には不安と疲労が残っている。
その不安の影を拭い去るように、ハマーンは穏やかな声で告げる。
「大丈夫だ。安心しろ。私がついているのだからな」
『…うん、ありがとう』
「ともかく、身を隠す場所を見つけたらそこで休息を取ろう。疲れているだろう」
ハチローと会話をしながら、ハマーンは思う。そうは言ったが、流石に戦力が心許ない、と。
(速やかにマシュマーと合流したいところだな)
ハチローの機体と比較すると、明らかに自分が引いた機体は外れだと思う。モビルスーツだったのがせめてもの救いだった。
「いくらなんでもアッガイより使える機体を支給されているはずだろう」
思わず呟いた言葉には、マシュマーとその機体への望みが込められていた。
【ハマーン・カーン 搭乗機体:アッガイ(機動戦士ガンダム)
パイロット状況:健康
機体状況: 背部装甲板破損。内部系統に問題はなし。
現在位置:B-2から北の市街へ移動中
第一行動方針:ハチローとともに北の市街へ向かう
第二行動方針:マシュマーと合流
最終行動方針:ゲーム脱出】
【ハチロー 搭乗機体:ジャイアント・ロボ(ジャイアント・ロボ THE ANIMATION)
パイロット状況:疲労
機体状況:弾薬を半分ほど消費
現在位置:B-2から北の市街へ移動中
第一行動方針:ハマーンとともに北の市街へ向かう
第二行動方針:ハマーンの支持に従う
最終行動方針:どうするべきかよく分からない】
【時刻:15:15】
ダイテツジンは、高台を囲む森の上空を飛んでいた。
腕にはハッターをぶら下げている。
「しかし、本当に大丈夫なのか?」
「ノープロブレムだ、友よ。武器などこの手足だけで十分。」
竜馬の心配に拳を掲げて応えるハッター。
話は少し遡る。
(あのロボット…確かイッシー・ハッターといったな)
小島の北端に一体のロボットがいた。
ボディービルダーの鍛えられた筋肉のような上半身の装甲と、頭部の青いテンガロンハット。
竜馬には特徴的な外観をしたそのロボットに見覚えがあった。主催者に一言目から食って掛かった奴だ。
こいつなら仲間にできるかもしれない。そう判断し、ダイテツジンを降下させる。
「俺の名はイッシー・ハッター!貴様、何者だっ!?」
上空から飛来したロボットに対し、身構えるハッター。
「俺は流竜馬。敵意はない、話をしたい。」
「話し、だと?」
竜馬の予想通り、敵ではないと聞いてハッターは拳を下ろした。
「俺にはやらなければならない事がある。その為には、一刻も早くこのゲームから脱出しなければならない。それで、協力してくれる相手を探している。」
「うむ。俺も、このふざけたゲームを始めたあのユーゼスという男を成敗するために、仲間を探している。」
「あいつを成敗する?」
竜馬はハッターの全身を眺めて、声を書けることにしたもう一つの理由を言った。
「…武器も無いのにか?」
「武器ならば、このトンファーが」
持ち上げた腕を見て気づく。
本来そこに装備されているはずのドラマチック・トンファーが、無い。
「…いや、このテンガロンハットも」
はずそうとするが、溶接されたかのように頭にがっちりとくっ付いている。
そのまま帽子に手をかけたポーズで固まる。
「…」
「あいつから何か渡されなかったのか?」
ハッターは、返事をすることができなかった。
その後、一時的に行動を共にすることにした2人は、竜馬の最初の予定通り北に向かっていたのである。
(ハッターがダイテツジンにしがみ付いているのは、そのほうが海を渡るのに楽だったから)
「その、『友』というのは」
『やめてくれ』と言おうとして、竜馬は口を止めた。
ハッターも気づいたようである。
「友よ、何か見えるぞ。」
「ああ…建物、か?」
まだ遠いので良く分からないが、高台の上に建造物らしきものが見える。
「どうする?」
「…行ってみるか。何かあるかもしれん。」
竜馬はダイテツジンを高台へと向けた。
【イッシー・ハッター 搭乗機体:アファームド・ザ・ハッター
パイロット状態:良好
機体状況:良好 ただし武装なし(スーパーソニックテンガロンは頭に完全固定)
現在位置:H-6の上空→G-6へ
第一行動方針:高台の上の建物を調べる
第二行動方針:仲間を集める
最終行動方針:ユーゼスを倒す】
【流竜馬 搭乗機体:ダイテツジン(機動戦艦ナデシコ
パイロット状態:良好
機体状況:良好 ハッターをぶら下げているために片腕使用不可
現在位置:H-6の上空→G-6へ
第一行動方針:高台の上の建物を調べる
第二行動方針:他の参加者との接触
第三行動方針:接触した相手が話の通じる相手ならば協力する、戦意があるようなら排除する。
最終行動方針:ゲームより脱出して、帝王ゴールを討つ。】
【時刻:14:30】
*おまけ
「…?なんですの、このコンテナは。」
「せめてこれくらいは使わせてあげようかと思ったのだが…どうやらいらないらしい。」
格納庫の片隅に奇妙なコンテナがあった。
『一時預かり品』と書かれたその中に、ハッターのトンファーは残されていた。
「使うかね?」
「…遠慮しておきますですわ。」
名簿 >229>291に2名追加(マサキと竜馬)
これまでに出た人達
>248>280>342>544-545>644-645
追加分
>660-661 時刻14:30
クォヴレー(ブライサンダー) C-5 トウマと共に仲間を探す
トウマ(ワルキューレ) C-5 クォヴレーと共に仲間を探す
>666-668 時刻:17:00
アスカ(ダイモス) F-6 目に付いた機体の破壊とパイロットの殺害
>669-671 時刻:16:20
三輪(エヴァ初号機) F-6 東方不敗の超級覇王電影弾で爆発、死亡
東方不敗(零影) F-6から移動中 ゲームに乗った人間とウルベを倒す
>302
ヴィンデル(ジャスティスとハロ軍団) B-5めっちゃ脱力中 ハロをどうにかしたい
>673-675 時刻:15:30
プレシア(グランゾン) D-2から南東に向けて移動中 マジンカイザーから逃げる
ガルド(高機動型ブラックサレナ) D-2から南東に向けて移動中 プレシアを見守る?
ラッセル(マジンカイザー) D-2 ブラックサレナを壊す
チーフ(テムジン747J) D-2 目の前の機体を特別指導する
>676-677 時刻:16:00
バグ・ニューマン(無し) C-6 ブライサンダーを奪う(ブライサンダーのマニュアル入手)
>678 時刻:17:30
ラミア(ボン太君スーツ:B・Dからルート、元の機体は大破) D-4 アルジャーノンが発症した者を滅ぼす
(フォルテの実 残り1個 アクアの実 残り2個 ネプラの実 残り3個)
>679-680 時刻:14:00
タシロ艦長(ヒュッケバインmk-3ガンナー) B-1から移動開始 湖の廃墟を経由して南へ(ゼオラに不信感)
ラト(V2アサルトバスターガンダム) B-1から移動開始 湖の廃墟を経由して南へ
ゼオラ(ゼオライマー) B-1から移動開始 湖の廃墟を経由して南へ(タシロとラトを利用する)
>681-683 時刻:16:45
リュウセイ(フェアリオン・S) G-1 仲間を探す
イングラム(ビッグオー) G-1 最期まで勝ち残る
>684-686 時刻:15:40
アムロ(サザビー) B-7からB-6へ移動中 目立つ動きを取って敵を釣り出す
アラド(エピオン) B-7 ビームトマホークでコクピットを潰され、死亡
>687-699 時刻:16:00
マイ(R-1) E-1廃墟内 気絶中
フォルカ(エスカフローネ) E-1廃墟内 怪我の応急処置、目の前の少女が目を覚ますまで待つ
>700-702 時刻:14:00
キラ(ゴッドガンダム) D-3から逃走中 安全な場所への逃走
鉄也(ガイキング・後期型) D-3から逃走中 安全な場所への逃走(キラを憎悪)
ボス(ダイターン3) D-3から逃走中 安全な場所への逃走(鉄也を心配)
クルーゼ(ディスアストラナガン) D-3上空 参加者全ての抹殺(キラを最優先)
>704-708 時刻:16:30
フォッカー(アルテリオン) A-5からB-4に移動 首輪を手に入れる(マーダーを逆に殺すか、死体から回収)
マシンファーザー(ダイアナンA) A-5からB-4に移動 信用できる仲間を集める
>717 時刻:17:20
ギレン(RX-7ナウシカ) C-6岩山付近 敵戦力の偵察
宙(ベミドバン) C-6岩山付近 ギレンが戻るまで待機
>718-720 時刻:17:30
マシュマー(ネッサー) A-5(川に沿って東へ) ハマーンと仲間を探す
ミオ(ボスボロット) A-5(川に沿って東へ) 仲間を探す
ブンタ(ドッゴーラ) A-4水中(川に沿って東へ) 仲間を探す
>706-711 時刻:15:00?
アクセル(X1) G-5川の近く(西へ) 記憶を探す
アキト(νガンダム) G-5川の近く(西へ) アクセルの記憶探しを手伝う
イサム(ドラグナー3型) C-6(川へ、その後は東に移動) 仲間を探す
ルリ(スカイグラスパー) C-6(川へ、その後は東に移動) アキトを探す
マサキ(レイズナー/強化型) C-6(川へ、その後は東に移動) 使えるクズを集める
>728-729 時刻:16:20
ジョシュア(試作2号機) G-4森の中 イキマの探し人(バラン、ジーグ)を共に探す
イキマ(ノルス=レイ) G-4森の中 ジョシュアと共にバランを探す
>731-732 時刻:15:15
ハマーン(アッガイ) B-2 ハチローとともに北の市街へ向かう
ハチロー(ジャイアント・ロボ) B-2 ハマーンとともに北の市街へ向かう
>733-735 時刻:14:30
ハッター(アファームド) H-6上空よりG-6へ 高台の上の建物を調べる
竜馬(ダイテツジン) H-6上空よりG-6へ 高台の上の建物を調べる
残り55名
【死亡】12名
柿崎速雄(見せしめ)/ 一色真(←フェルナンド)
カツ・コバヤシ(←ゼオラ)/ ジャック・キング(←セレーナ)
アルマナ・ティクヴァー(←ウルベ)/ ラージ・モントーヤ(←リオ)
B・D(←ラミア)/ テンザン・ナカジマ(←リョウト)
フェルナンド(←ゼンガー)/ シュウ・シラカワ(←木原マサキ)
三輪防人(←東方不敗)/ アラド・バランガ(←アムロ・レイ)
ごめん、>706-711を>722-726に修正
739 :
眠る悪魔:2005/10/17(月) 03:53:36 ID:Uq24d4/8
深い闇の中で、"それ"は静かにまどろんでいた。
確かにあの時、"それ"は二人の男女によってその身を滅ぼされたはずだった。
それが何故・・・一部とはいえ、ここに存在しているのか・・・
知る者は、今この場には居ない。
そこにあるのは一人の男と・・・ただ"それ"のみだった。
その老齢の男は焦っていた。彼が仕えていた姫君。
彼女を何としても、みつけださなければいけない。
だが、先程の襲撃以降、一人として他人に出会うことも無く、
実に数時間もの間、彼は少女を探して彷徨っていた。
(姫様・・・必ずや、ここから救い出して見せますぞ・・・)
・・・男は川沿いを走り続ける・・・少女を救う、その一心で・・・
その焦りを、"それ"は敏感に感じ取っていた。
本当に僅かながらの揺らぎ。
本体を失っている"それ"が、男に抗うにはほど遠いものの、
彼の強靭な精神を、少しずつ削りとるには充分な揺らぎ。
彼の精神が折れるその時まで・・・"それ"は静かにまどろみ続ける・・・
【バラン・ドバン 搭乗機体:獅王争覇グランドガンダム(Gガンダム)
パイロット状況:良好、多少の焦り
機体状況:装甲を一部損傷(自己修復中)
現在位置:E-5川沿い
第一行動方針:アルマナを探す
最終行動方針:主催者打倒もしくはゲーム脱出
備考:DG細胞による自己修復機能が機体についています
よほどの事がおこれば、DG細胞にのっとられるかも?】
保守
741 :
それも名無しだ:2005/10/19(水) 20:21:44 ID:CJeCreYU
それも私だ
保守
743 :
それも名無しだ:2005/10/23(日) 18:00:04 ID:vwmbfb15
守
「俺を指導するんじゃなかったのか、ええ?」
光子力ビームがテムジンのすぐ隣にあった岩を吹き飛ばす、
「現在通常出力における攻撃の効果は軽微、ターボ攻撃でなければ敵に被害を与える事は困難と判断」
いかなる時にも冷静に戦況を分析するチーフだが、この時の彼には焦りがあった。
「しかしVコンバータに異常有り。出力が上がらないこの状態では攻撃後、数秒の機能停止は必死」
テムジンのVコンバータは原因不明の異常に見舞われていた。
「俺を指導できるのはなぁ!中尉だけなんだよぉぉぉ!!!」
テムジンが放たれたギガントミサイルを避ける、それは無茶苦茶に攻撃しているだけに見えるが
「良い攻撃だ…俺が指導教官なら合格点をつけるところだな」
時間差で放たれたターボスマッシャーパンチを、ジグザグに移動しながら逃れたチーフがつぶやく。
一見正気を失って見えるラッセルだが、その操縦技術に曇りは無い。また普段の堅実な戦法だけでなく、
機体の力に任せた物ではない、大胆な攻撃をも仕掛けてくる。
「あの装甲では戦闘教義指導要項13番でも倒しきれるとは限らない…ならば」
ターボスマッシャーパンチが腕にもどる瞬間を狙い、パワーボムを投げる、
「このノーコン野朗!当たらねえよ!」
ボムはマジンカイザーの頭上を通り抜ける軌道を取っている、だがそれは決して狙いを外したわけではない
「MARZ戦闘教義指導要項零番!」
すかさずビームライフルを放つ、目標は自分が投げたパワーボム、
「何!?」
カイザーの頭上に来たボムをビームが貫き、爆風で一瞬ラッセルの視界が完全に閉ざされる。
「てめぇ…いねぇ!何処行きやがった!?」
その一瞬でテムジンの姿は消えていた。
「MARZ戦闘教義指導要項零番、戦略的撤退。しかし、己の機体の不備に気付かんとは…指導物だな」
南の廃墟に身を隠し、自嘲気味につぶやくチーフ。
「今のVコンバータの状態では単独行動は極めて危険」
しかし、うかつに他の参加者と協力関係を結ぶわけにもいかない。ならば、
「…これよりハッターの探索を開始する」
今の状況で確実に信頼できる相手はハッターぐらいしかいなかった。
「動作は正常、出力は増設ユニット『スーパー32X』をつけてもまだオリジナルには及ばんか…」
ヘルモーズ内部。テムジンのVコンバータより送られたデータをユーゼスが確認している。
「いや、正確にはあれもレプリカだったな…」
テムジンのVコンバータは、ユーゼス自信が作った物にすりかえられていた。
「オリジナルたるアファームドのデータと照らし合わせれば、探索のメドが立つか。
時空因果律制御機構…タングラム」
タングラム、運命そのものに干渉し未来を自在に変更可能なシステム。それはユーゼスが理論を構築した、
クロスゲート・パラダイム・システムと同等か、或いはそれ以上の力をもつ物。
電脳虚数空間にいるタングラムは、ユーゼスが干渉できない数少ない物の一つである
「だがそれも保険にすぎん…」
【ラッセル・バーグマン :マジンカイザー(サルファ準拠)
現在位置:D-2
第一行動方針:ブラックサレナを壊す
第二行動方針:すべてを壊す
最終行動方針:生き残る】
【チーフ 搭乗機体:テムジン747J(電脳戦機バーチャロンマーズ)
パイロット状況:良好
機体状況:Vコンバータがユーゼス作『メガドライブ』(増設ユニット付き)に変わり、出力が落ちている
現在位置:D-3
第一行動方針:ハッターとの合流
第二行動方針:ゲームからの脱出(手段は問わない)
備考:チーフは機体内に存在】
時刻【16:30】
移動し始めて約2時間……..
5人は何事もなく合流に成功した。
「ルリちゃん!」
「アキトさん!」
夕日を背に少女と青年が再会する。
バックにはボロボロの機体。それは映画のワンシーンのようでとても幻想的であった……….
「「「・・・・・・・・・」」」
それをなんか遠い目で眺める3人の男たち。
「一人身は・・・」
「つらいですね・・・・」
イサムとマサキがつぶやく。
「二人ともがんばってぇん♪」
「死ね」
「くたばれ、地獄に落ちろ」
「うわ、ひでぇ」
「っていうかマサキお前・・・」
「いえ、なんでもないですよ」
(しまった、あまりの気色悪いさについ本音が・・・)
顔をそむけながら言うマサキ
「まぁ俺は帰ればいるけどな」
イサムには確かに(?)ミュンがいるからか少し余裕がある。
「なんだとぅ!?うらやましいじゃないか畜生め!」
そう言いながらマサキに肩をまわす。
「いえ、ぼくにも美久が・・・」
「なにぃ!?あんたにもいるのか!?」
「は、はい・・・・」
離れて2人を交互に指差すアクセル
「別にいいさ!俺だって記憶が戻ればそりゃ
グラマーの彼女がいるに違いないだろうからな、これが!」
そんなこんなでコミュニケーションを深めた3人であった。
少し暗くなり、輪になって話し合いを始める5人
「ではこれからですが・・・」
司会をしているのはルリ。
男が4人いて司会が務まるのが一人もいないのも情けない限りである。
話し合いの結果、
「2時間交代で見張りをします。D-3がもっとも高性能なので、
D-3の端末をつかいますのでイサムさんは端末を下ろしておいてください。
あと橋の下とはいえ見つかる恐れがありますのでここでも気を付けましょう。」
「おっけー、それでいいんだな、これが」
「ええ」
「さっき一緒に来るとき思ったけど、あの機体もうやばいんだな、これが」
「え?」
「誘爆とかの恐れはないと思うけど、戦闘は結構きついと思うさ」
「戦闘についても話とかないといけませんね・・・」
さらに話し合いが続き、
「じゃ、戦闘はこんな感じでいいんだな?」
「はい、分かりました」
「じゃあ次に・・・・」
そう言いかけたときだった
〜〜〜♪〜〜♪
音楽が空から流れ出した・・・・・・・・・・・・
【アクセル・アルマー :クロスボーンガンダムX1(機動戦士クロスボーンガンダム)
現在位置:E-5
パイロット状況:良好 (会話中に疲労は回復)
機体状況 :損傷なし
第一行動方針: 記憶を探す
最終行動方針: ゲーム脱出、記憶を取り戻す
【テンカワ・アキト 搭乗機体:νガンダム (逆襲のシャア)
パイロット状況:軽い打撲程度 (アクセルとの接触によって精神状態は回復)
機体状況:全身ボロボロ、右腕無し、腰部分のフレーム多少歪む
現在位置:E−5
第一行動方針:アクセルの記憶探しを手伝う
第二行動方針:とりあえずなし
最終行動方針:ゲームから脱出
【イサム・ダイソン 搭乗機体:ドラグナー3型(機甲戦記ドラグナー)
パイロット状況:健康
機体状況:良好
現在位置:E-5
第一行動方針:仲間を探す
第二行動方針:ゲームに乗った相手からの逃亡(戦力が整っていればやられたらやり返す)
最終行動方針:ユーゼスをぶん殴る】
【ホシノ・ルリ 搭乗機体:スカイグラスパー(機動戦士ガンダムSEED)
パイロット状況:健康
機体状況:良好
現在位置:E-5
第一行動方針:とりあえずなし
最終行動方針:アキトと共にゲームからの脱出】
【木原マサキ 搭乗機体:レイズナー/強化型(蒼き流星レイズナー)
パイロット状態:秋津マサトのような性格のふりをしている。絶好調
機体状態:ほぼ損傷なし
現在位置:E-5
第1行動方針:使えるクズを集める
最終行動方針:ユーゼスを殺す】
時間 放送時間
ジャカジャカジャンジャン!ジャジャン!
殺し合いの場にはあまりに似つかわしくない軽快な音が鳴った。
「・・・私はこの様な音を流せとは言っていないが」
気を取り直し、軽く咳き込む。
「ゴホン、まぁ良い、聞こえているかな参加者の諸君」
まぁ、聞こえないのは既に死した者だけだが。
「ああ・・・耳さえ貸してもらえればよいから、殺し合いながらでも結構だよ。
では、これより死亡者と禁止エリアの発表を行う。心して聞きたまえ」
「まずは、皆が待ち望むこれまでの死亡者発表と行こうか・・・」
…アラド・バランガ
…アルマナ・ティクヴァー
…一色 真
…柿崎 速雄
…カツ・コバヤシ
…シュウ・シラカワ
…ジャック・キング
…テンザン・ナカジマ
…B・D
…フェルナンド・アルバーグ
…三輪防人
…ラージ・モントーヤ
「以上、12名だ。・・・なかなかの結果じゃないか。
その調子で、快適な殺し合いを楽しんでくれ」
「続いては禁止エリアだ。今から二時間後、D-3とE-7は進入禁止となる。
進入すると、君たちの首輪が起動するので注意することだな・・・」
「・・・それから、今後の放送は十二時間毎に行うこととする、精々聞き逃さん様にしたまえ」
仮面の奥で邪悪に微笑むユーゼス。
「さて…これからどうなるか、楽しみなところだな…」
【PM 06:00】
751 :
壊れたつがい:2005/10/24(月) 20:14:42 ID:CH7/6PHH
「ア、アラドが死んだ?嘘・・・・・嘘よ!」
廃墟に白髪の少女の声が響いた。ゼオラは目を手で覆いうなだれる。、
彼女の頬には涙を伝っていたが、瞳は悲しみにも絶望にも似て似つかぬ狂気の目であった。
「アラドが・・・・ううっ・・・」
その隣にいたラトゥーニも涙こそ堪えているものの深い悲しみの顔をしている。
深い悲しみを見せた。アラドという人物と恐らく親しかったののだろう・・・
その横にいた老人、タシロは慰めにもならないとわかっていても声をかける。
「ゼオラ君、ラトゥーニ君。今は悲しいかもしれないが君たちが生き残ることこそがアラド君への・・・」
「アンタに何がわかるって言うのよ!!」
語りかけているタシロにゼオライマーの手が向けられる。その手から衝撃波が走った。
「危ないっ!」
一瞬だった、ラトゥーニのガンダムがそのシールドでガンナーを庇ったのだ。
しかしさすがに加減無しの衝撃波は100%防ぎきれず、2機は後方へ吹き飛んだ。
「アラドが死んだ?ラトも死んだ?・・・いやああああああああああああああああああ!」
ゼオラは狂ったような悲鳴をあげ、吹き飛んでいく二機の反対方向へゼオライマーを疾走させた。
【タシロ・タツミ 搭乗機体ヒュッケバインmk-3ガンナー(パンプレオリ)】パイロット状況:不明
機体状況:Gインパクトキャノン二門使用不可、前面の装甲がかなりはがれる
位置:B-1廃墟
第一行動方針:不明
最終行動目標:ゲームから可能な限りのプレイヤーとともに生還
(いざというときは、自分が犠牲になる覚悟がある)】
【ラトゥーニ・スゥボータ 搭乗機体V2アサルトバスターガンダム(機動戦士Vガンダ)】
パイロット状況:不明
機体状況:盾が大きく破損(おそらく使い物にならない) アサルトパーツ一部破損
位置:B-1廃墟
第一行動方針:不明
最終行動目標:ゲームから可能な限りのプレイヤーとともに生還】
【ゼオラ・シュバイツァー 搭乗機体:ゼオライマー(冥王計画ゼオライマー)
パイロット状況:恐慌状態
機体状況:左腕損傷大、次元連結システムは問題無し
現在位置:B-1から疾走中
第一行動方針: ???
最終行動方針: ???
【時刻:18:10】
「しかし、君一人では危険ではないか?」
「お願いです、タシロさん…ゼオラと二人だけで話がしたいんです」
ゼオラが錯乱してから2時間、二人は廃墟に立ち尽くすぜオライマーを見つけた。
しかし迂闊に刺激を与えれば再び恐慌状態に陥るか、最悪ゼオラの精神が崩壊する危険性も否定できない。
「ゼオラと…死んだ…アラドも私の大切な家族なんです、だから…だから…」
目に涙を貯めるラトゥーニを見ては、タシロも折れざるをえなかった。
「わかった、君には負けたよ」
「タシロさん!」
「だが、少しでも危ないと感じたならすぐに逃げるんだ。
先ほどの様子では、彼女の精神が危ういところにあるのは間違いない」
「はい…」
「アラド…アラド…アラドぉ」
ゼオライマーのコックピットで、泣き疲れたゼオラは放心状態になっていた。
「どうして…私…なんで…どうしたら…」
そのため、近づいてくるV2ガンダムにまったく気付かなかった。
「ゼオラ…私、ラトゥーニよ。お願いコックピットをあけて、二人で…話し合いましょう…」
「ラト?」
精神が磨り減った状態では、少女が無事だった事すらどうでもよくなっていた。いや、
(なんで…生きてるんだろう?アラドは死んだのに)
ふと疑問が沸き起こる、
(そうだ、アラドは死んだのにラトが生きてるなんて不公平じゃない)
そしてそれは理不尽な怒りとなった。理屈にすらなっていないが、だが今のゼオラにとってそんなことは
どうでも良かった。
「・・・」
腰に下げた銃を見る。かって目の前の少女を撃った銃を…
「わかったわ、今ハッチを空けるね」
「ゼオラ!」
めいっぱいの笑顔で迎えてあげよう、だってこれで最後なんだもの…
目の前のハッチがゆっくりと開いて行くのを見ながら、銃の安全装置を外す、
「え?」
ハッチが開いた瞬間ラトゥーニはゼオラに抱きついた、
「ちょっと、ラト?」
まったく考えていなかった展開に戸惑うゼオラ、
「ラト…貴方」
ラトゥーニ・スゥボータは泣いていた。その小さい体でゼオラを抱きしめながら、ただ泣いていた。
「ゼオラ…私達、一緒だよ」
「え?」
震える声で少しずつ言葉を紡ぐ、
「アラドも、ぜオラも、私も…一緒…だから」
「ラト…でも、アラドは…」
そう、アラド・バランガは死んだ、もう会う事はできない…
「でも…一緒なの!私達の中でいつも一緒な!だから、一人にならないで…一人に…しないで」
「ラト…」
自然に涙が溢れてくる。
そうだ、一人じゃないんだ…私には、まだラトがいる…アラドとの記憶も、思いも、私達の中にある…
「ごめん…ごめんね、ラト」
「いいの…ゼオラ…ずっと、ずっと一緒だから」
「うん、うん…ずっと一緒よ」
泣きながら、互いに抱きしめあう
「うん、だからゼオラ…殺してあげるね?」
「え?」
銃声が、コックピットに響いた。
「え?え?」
何が起こったの?
「ラト、それ…私の銃」
何故私の銃がラトの手にあるの?
「ラト、私…どうなってるの?」
どうして私は血を流してるの?
「ラ…ト…」
目の前のゼオラだったモノをラトゥーニは涙を流しながら見つめている、
「これで、アラドと一緒だよね?」
その表情が笑顔に変わっていく、何処までも幸せそうで、そして何かが壊れた笑みに。
アルジャーノン
原因、及び感染経路不明とされる奇病。
アルジャーノンに発症した者は気分の高揚、及び異常な破壊衝動の発露など、様々な症状が現れる。
「ラトゥーニ君、無事か?今のはいったい!?」
離れた場所に待機していたタシロが、銃声を聞きつけて飛び出して来た。
「ゼオラが…ゼオラが…自分を」
「何だと!?」
特異な点として、感染者は複雑な技術作業を行う事もでき、また極めて平常に振舞う事も可能である。
そして確実に言える事は唯一つ…人が死ぬという事である。
【タシロ・タツミ 搭乗機体ヒュッケバインmk-3ガンナー(パンプレオリ)】
パイロット状況:正常
機体状況:Gインパクトキャノン二門使用不可、前面の装甲がかなりはがれる
位置:A-1廃墟
第一行動方針:不明
最終行動目標:ゲームから可能な限りのプレイヤーとともに生還
(いざというときは、自分が犠牲になる覚悟がある)】
【ラトゥーニ・スゥボータ 搭乗機体V2アサルトバスターガンダム(機動戦士Vガンダ)】
パイロット状況:アルジャーノン発症
機体状況:盾が大きく破損、 アサルトパーツ一部破損
位置:A-1廃墟
第一行動方針:破壊
最終行動目標:破壊】
【ゼオラ・シュバイツァー 搭乗機体:ゼオライマー(冥王計画ゼオライマー)
パイロット状況:死亡
機体状況:左腕損傷大、次元連結システムはレプリカではあるが損傷無し。】
【時刻:20:30】
756 :
壊れたつがい:2005/10/24(月) 23:54:30 ID:5AdwWvP8
「ア、アラドが死んだ?嘘・・・・・嘘よ・・・・」
廃墟に白髪の少女の声が響いた。ゼオラは目を手で覆いうなだれる。、
死ぬ間際でもないのに今までの記憶が走馬灯のように駆けていく。
記憶といってもスクールでの厳しい訓練、人体実験つらいことばかり思い出した。
しかし、その中にある小さな思い出、オウカ姉さま、ラト、そしていつも一緒にいた
アラドがいたからこそ、いままでやっていけたのかもしれない。
今、彼女は自分のアラドへの感情を本当に理解した。「恋」だったのだ。
気付けたのは良いが、自分が恋していたアラドはもう会えない、虚無と絶望が彼女を包んだ
(死のう)
彼女はそう思った。でも、アラドは自分を守れなかった私を許してくれるだろうか・・・
そうだ、アラドへの手向けをしなければいけない。悲しみが段々薄れていく。逆にある決意が頭に浮かんだ。
(アラドを殺した奴、アラドを殺したこのゲームの主催者、そしてそれを止めなかった他人。)
(みんな殺してやろう。)
いつの間にか彼女の頬に伝っていた涙は止まった。しかし瞳は悲しみにも絶望にも似て似つかぬ狂気の目であった。
757 :
壊れたつがい:2005/10/24(月) 23:56:50 ID:5AdwWvP8
「アラドが・・・・ううっ・・・」
その隣にいたラトゥーニも涙こそ堪えているものの深い悲しみの顔をしている。隙を見せている。
攻撃するなら今だ。しかし、ラトとの交流も深かったので、どうしても、撃つのをためらってしまう。
(ラトは・・・・どうしましょう・・・)
彼女の迷っている時。タシロは悲しんでいる少女二人をどう接すればよいか考てえいた。
彼女たちは深く悲しんでいる。死亡者放送の最初からショックを受けていたことから、
アラドという人物と親しかったののだろう・・・ここで声をかけても慰めにもならないは知っている。
むしろ反感を買うかもしれない。しかし、これ以上犠牲者を増やさないためにも、行動を起こさねばならないのだ。
タシロは注意を払いつつ、タシロは意を決し声をかける。
「ゼオラ君、ラトゥーニ君。今は悲しいかもしれないが君たちが生き残ることこそがアラド君への・・・」
タシロの言いかけの言葉が、元来精神操作などで不安定なゼオラの憎悪に火をつけた。
(あいつ、気安くアラドのことを・・・・許せない・・・・!)
ゼオラは考えるのを中断し、半ば脊髄反射的にガンナーにゼオライマーの手を向けた。
「アンタに・・・アンタに何がわかるって言うのよ!!」
その手から衝撃波が走った。そのスピードは速く今の近距離で避けられるものではない。
(くっ、やはり私が浅はかだったか・・・・・)
彼女はゼオラ君はやはり、精神的に不安定な状態だったようだ。直感的に死を悟ったタシロは自分の迂闊さを悔いた。
「危ないっ!」
一瞬だった、ラトゥーニのガンダムがそのシールドでガンナーを庇ったのだ。シールドは一瞬で大きくひび割れ、砕けた。
しかしあの強固そうな盾でも加減無しの衝撃波は100%防ぎきれなかったようだ。
758 :
壊れたつがい:2005/10/25(火) 00:02:36 ID:xbQsnvwN
「きゃあああああ!」
「うおおおおおっ!」
2機は轟音と共に砂埃を上げ後方の廃墟へ吹き飛んだ。高い砂埃がボロボロのストリートに上がる。
「えっ!?ラト・・・ラトォォォォォ!」
ゼオラはあの攻撃では二人は死んだだろうと思った。しかし、今ラトを殺す気はなかった。
今度は自分の手でただ一人残った仲間を手にかけてしまった。どうしようもない悲しみがゼオラを突き抜けた。
「アアッ、アアッ、アラドが死んだ?ラトも死んだ?・・・いやああああああああああああああああああ!」
ゼオラは狂ったような悲鳴をあげ、さらにボロボロとなった廃墟の反対方向へゼオライマーを疾走させた。
しばらくして、砂埃と瓦礫の中から二機のロボットが姿を表した。ガンダムは動いていない
タシロは安全を確認すると、すぐガンナーを降りガンダムのコックピットをあけた。
ラトゥーニは頭部から血を流しているものの、ただ気絶をしているだけのようだ。
ラトゥーニをコックピットから出し、横にさせるが、タシロの顔には安著の表情は見えない。
「いかんな、今の彼女を放っておけばさらに犠牲者が出るかもしれん・・・・・」
幸いにも自分をかばってくれたラトゥーニは気を失っているだけのようだ。
一刻も早く彼女を止めなければいけない。こうなってしまった責任を感じつつ、タシロはそう思った。
759 :
壊れたつがい:2005/10/25(火) 00:04:21 ID:5AdwWvP8
【タシロ・タツミ 搭乗機体ヒュッケバインmk-3ガンナー(パンプレオリ)】パイロット状況:上半身打撲
機体状況:Gインパクトキャノン二門使用不可、前面の装甲がかなりはがれる
位置:B-1廃墟
第一行動方針:精神不安定なゼオラをどうにかする。
最終行動目標:ゲームから可能な限りのプレイヤーとともに生還
(いざというときは、自分が犠牲になる覚悟がある)】
【ラトゥーニ・スゥボータ 搭乗機体V2アサルトバスターガンダム(機動戦士Vガンダム)】
パイロット状況:被弾の衝撃により頭をぶつけ気絶、少し頭部出血。(一時間もあれば目覚める)
機体状況:盾が大きく破損(おそらく使い物にならない) アサルトパーツ一部破損
位置:B-1廃墟
第一行動方針:リュウセイと仲間を集める。
最終行動目標:ゲームから可能な限りのプレイヤーとともに生還】
【ゼオラ・シュバイツァー 搭乗機体:ゼオライマー(冥王計画ゼオライマー)
パイロット状況:精神崩壊 (ラトとタシロは死んだと思っている)
機体状況:左腕損傷大、次元連結システムは問題無し
現在位置:B-1から疾走中
第一行動方針: ???
最終行動方針: ???
【時刻:18:20】
薄暗くなってきた廃墟の中で、フォルカは沈痛な面持ちで虚空を眺めていた。
先程の、放送。主催者から発信されたそれを聞き、彼は二重のショックを受けていた。
「12名もの人間が・・・」
死んだ。否、殺された。確かにこの状況に混乱し錯乱して、他者を襲った者もいただろう。
先程の少女・・・いまだ眠る彼女のように。だが・・・数が多すぎる。
いるのだ。この状況を楽しんでいる、人間が。
そして、その人物が殺したであろう名前の羅列の中に・・・聞き覚えのある名前が一つ。
「フェルナンド・アルバーグ・・・」
よく知った名前・・・だが、あの男のはずは無い。
なぜなら彼は、確かに死んだはずなのだから。
何者にも、死者は殺すことは出来ないのだから・・・それならば・・・
「・・・・・・・・・」
フォルカは友と同じ名の人物の為に・・・目を瞑り、祈りを捧げた。
『・・・マデノシボウ・・・ピョウ・・・』
何かが・・・あの男の声が聞こえる・・・
(・・・何を言っているんだろう?)
『・・・マコト・・・キザキハヤ・・・コバヤシ・・・シュウ・・・』
頭がぼんやりとする・・・何が何だかわからない・・・ただ・・・
(コバヤシ?・・・マイ・コバヤシ・・・私の、名前)
『・・・アルバーグ・・・ミワモリヒト・・・』
名前が沢山・・・なんだろう?私も、呼ばれた。
『イジョウ、ジュウニメイ・・・ナカナカノケッ・・・』
私は、何を、していたんだっけ?
それに答えるかのごとく・・・ひとつの単語が、耳に入った。
『・・・コロシアイ・・・』
コロシアイ?ころしあい・・・殺し合い。
(そう、私は殺し合いをしていた・・・?)
わからない・・・先程の放送で、名前を呼ばれた気がする・・・何故?
名前を呼ぶ、理由は?あの声は、何と言っていた?
(までの、しぼう・・・しゃ・・・はっぴょう?)
しぼうしゃ、はっぴょう・・・死亡者、発表。
つまり、あの名前は死者の名前なのだ。
そして・・・マイ・コバヤシ。私。
私は呼ばれた・・・?・・・私は、死んだ?
「あ・・・あ・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
叫んだ。気持ち悪くて。あたまがいたくて。
だれかが、かたをゆすっている。だれ?
『落ち着け!大丈夫だ!』
「ああああああ・・・あ、あ・・・?」
赤毛の男の人が、目の前にいた。
どこかで見た気がするが、思い出せなかった。
彼が差し出した水を受け取り、口に含む。ぬるかった。
「・・・落ち着いたか?」
その問いにコクリと頷く。多分・・・大丈夫だ。
「俺は、君を殺すつもりなんか無い・・・
君だって、殺し合うつもりは・・・」
突然、彼の言葉が止まる。そして、笑顔で私に尋ねた。
「そう言えば、名前を聞いてなかったな・・・君の名前は?」
名前、私の名前、マイ・コバヤシ・・・死人の名前。
じゃあ・・・ココにいる私は誰?・・・私は・・・私の、名前は・・・
「・・・大丈夫か?無理する必要は・・・」
「レビ・・・レビ、トーラー・・・」
口をついて、名前が出た。私の、名前。
「レビか。いい名前だな・・・よろしく頼む、レビ」
「あ、ああ・・・」
自らの名前に、違和感を感じる・・・
私の戸惑いを感じたのか、目の前の男が心配そうな顔をむける。
「・・・もう少し休んだ方がいいな・・・」
そう呟くと、男はこちらに背を向け、床に置いてあった寝床を整え始めた。
(・・・・・・そうだ・・・少し、休もう・・・私は疲れてるんだ・・・)
休んだら、この違和感も、頭痛も、気持ち悪さも、消えているだろうから・・・
(休んで・・・体調が良くなったら、探しに行こう・・・)
何を?誰を?
(もちろん、リュ・・・)
「っと、忘れてた。俺はフォルカ、フォルカ・アルバーグだ。よろしく頼む」
その言葉を聞き・・・私は一気に現実に引き戻される・・・
アルバーグ・・・放送で、呼ばれた名前・・・死んだ、人間・・・
(きもち、わるい・・・)
違和感の、正体がわかった。死んだ人間が、ココにいてはイケナイ。
死者が、言葉を喋っていては・・・イケナイ。
・・・私は、石を拾うと、目の前で蠢いている、死体めがけて、振り下ろした。
紅い・・・手が紅く染まっている。真っ赤に染まったソレで、操縦桿を握り締める。
機体を西へと動かしながら・・・私が考えるのは一つの問い掛け・・・
私は・・・だれ?
(リュウに、会いたい・・・)
【マイ=コバヤシ 搭乗機体:R-1(超機大戦SRX)
現在位置:E-1から西へ
機体状況:G−リボルバー紛失
最終行動方針:リュウセイに会う】
【フォルカ=アルバーク 搭乗機体:エスカフローネ (天空のエスカフローネ)
パイロット状況:死亡
機体状況:剣に相当のダメージ。それ以外は問題なし】