>>322の続き
ファイヤーバルキリーはただ一機「ANGEL VOICE」を歌い続けている。
すでにレイ&ビヒーダ機は予備用のガンポッドとミサイルを装着し他の仲間達のサポートに
忙殺されていた。ミレーヌはガムリン機に守られながらただ震えることしかできないでいる。
一秒ごとにバサラの周りに敵機が押し寄せ逃げ場が無くなっていく。それでもバサラは歌う。
もうバサラにとってはαナンバーズもバッフ・クランも宇宙怪獣もどうでもよかった。歌いたかった、いや、
叫びたかった。悲しいのか、悔しいのか、怖いのかさえもわからなかった。
ANGEL VOICEのラスト近くの絶唱部分に呼応するかのごとく容赦なくファイヤーバルキリーに襲いかかる宇宙怪獣の群れや
バッフ・クランの超兵器。くしくも両者の間に割って入るかのように位置していたバサラは直撃を受けざるを得なかった。
だが、バサラが無意識に発動させたのか、それともせめて最後まで歌わせようとするイデの意思なのか、コクピット部のみは
ピンポイントバリアによってかろうじて完全には破壊されずに済んだ。
バサラ「…耳を…せば…に聴こえる…あの声…天使の…こ……え……」
ひび割れたメガネがずり落ちて小さな音をたてた。
美穂「ファイヤーバルキリーの…反応が…完全に途絶えました…」
ガムリン「熱気バサラァァァァァァッ!!!返事をしろぉぉ!!」
レイ「バサラ、お前一人にはさせんからな…俺達もすぐに追いつく…!」
ミレーヌ「イヤァァァァッ!!バサラ、バサラァァァァ!!」
銀河が泣いた……
独り言でスマンがANGEL VOICEはサルファにいれて欲しかったorz