ジョジョの奇妙なスパロボ

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228それも名無しだ
カタ…カタカタ…カチャ!

「………?」
「ああ…そんなところで…何してんだい?…技術者さん…」

「アーマードモジュールの整備中すまないね……今…調査中でね…
 プログラムのバグを探していているんだ」
「最近研究所で新機体が開発されてね」
「試験飛行があったんだ
 テストパイロットが乗ってね…
 でも期待していた数値にはいたらない
 とくに こう 推進力の部分でね…
 乗ったパイロットが機体に違和感を感じるっていうんで
 プログラムに問題があると思ってね…」

「バグがあるはずなんだよ…
 それを捜しているんだ…」

「そんなに膨大なプログラムの中から捜す気かい?」

「必要なことだからな…」

カタ…ガチャ…
229それも名無しだ:2005/07/09(土) 16:48:12 ID:6LJJYg0k
「ああ…その…なんだ…参考までに聞きたいんだが
 ちょっとした個人的な好奇心なんだが」

「もし みつからなかったらどうするんだい?
 バグなんて入ってないかも…
 いや、それより みつけたとして、パイロットがいちゃもんでもつけて、
 自分の操作ミスを押し付けて来たら?
 あんたはどう思って…そんな苦労をしょいこんでいるんだい?」

「そうだな…わたしは『結果』だけを求めてはいない。
 『結果』だけを求めていると人は近道をしたがるものだ…。
 近道した時、本来の目的を見失うかもしれない。
 意欲もしだいに失せていく」

「大切なのは到達しようとする『夢』だと思っている。
 到達しようとする『夢』さえあれば、
 たとえ今回遠回りをしたとしてもいつかはたどり着くだろう?。
 向かっているわけだからな…違うかい?」
230それも名無しだ:2005/07/09(土) 16:48:41 ID:6LJJYg0k
「うらやましいな…」

「以前私は…立派なパイロットになりたいと思っていた。
 子供のころからずっと…
 かつて、あんたのように『夢』を抱いていた事もあった」

「でも失敗しちまった…私って人間はな…くだらない女さ。
 どんな任務だって途中で終わっちまう。いつだって途中で冷めちまう…」

「そんな事はないよ…アイビス…
 おまえはりっぱにやってるじゃあないか…」

「『夢』は同じだ…おまえがパイロットになったばかりの時
 いだいていたその『外宇宙を目指す夢』は…
 今…おまえのその心の中に再び戻っているのだよ…アイビス…」

「!」
231それも名無しだ:2005/07/09(土) 16:49:44 ID:6LJJYg0k
「なんで私の名を…知っているんだ…?
 そういや…あんた…前にどこかで会った事が…ある」

「………どこに行くんだアイビス?」

「あのアルテリオンに乗るんだ…思い出してきた…
 そうだ もう行かなくては…私はαナンバーズに戻らなくては…」

「忘れたのかアイビス!?
 おまえはあれに乗ってここに来たのだ…
 ここはもう外宇宙なんだ…もう…戻る事はできない」

「あ…あんたは…!!…そうだ あんたはッ!!!
 あんたは私が試験飛行で事故を起こしたせいで
 計画が中断しそのまま病死した…」

「アイビス…おまえはりっぱにやりとげたのだよ…
 そう…わたしが誇りに思うくらいりっぱにね…」