598 :
イデEND:
[ソロシップ格納庫]
バッフ・クラン兵「ハルル様!異星人の艦の制圧は我々に任せてお下がりください!」
ハルル「何を言う!前線に立つのは指揮官の務めだ!それよりも早く防衛線の突破を!」
バッフ・クラン兵「は!」
ハルル(何としてもカララは…私の手で仕留めたい…!)
ハルル(敵の防衛線の一番厚いところにカララがいるはずだ…!)
[ソロシップ艦内通路]
リン「きゃあああああっ!!」
ロッタ「リン!」
ロッタ「ああ、リン…リン…。お願い…返事をして…!」
ロッタ「!」
ハルル「異星人め!!」
ロッタ「うっ!」
ハルル「言え!カララはどこか!?」
ロッタ「カララ!?」
ハルル「教えねば、お前を殺す!カララの居場所を教えろ!」
ロッタ「ハルルさん…ですね…」
ハルル「カララはどこか!?」
ロッタ「私は前にカララさんを殺そうとした女です!でも、もう今はあの人を殺させません!」
ハルル「小娘が…!」
ロッタ「あ…」
アーシュラ「ロッタ!」
ハルル「カララ…」
カララ「ハルル姉さんか…!」
ハルル「姉さん…?カララ、よくもぬけぬけと!」
カララ「……」
ハルル「カララ!全ての元凶が己だということを!」
カララ「あなたは気付いているはずです。地球とバッフ星の人々が憎しみ合わなければイデは目覚めなかったことを!」
ハルル「その元はお前が生んだのだ!」
カララ「…!」
アーシュラ「カララ!」
ファード「よくもカララを!」
ハルル「子供が…!」
カララ「この子達に手出しすることは許しません!…さあ、アーシュラ、ファード…下がって…」
ハルル「貴様…」
カララ「おわかりになりませんか、憎しみは滅びの道です!」
ハルル「ロゴ・ダウの異星人を倒せば済むことよ!」
カララ「そこまでおっしゃるなら私は姉さんを殺し、赤ちゃんを産みます…!」
カララ「ロゴ・ダウの異星人のベスの子を産みます!」
ハルル「おう、撃ってみよ!裏切り者の女の撃つ弾が当たるものかよ!」
カララ「!」
ハルル「下衆が!!」
カララ「あ…」
アーシュラ「カララ!カララ!!」
ファード「やったな!!」
ハルル「…子供はいい。撤退するぞ」
ファード「カララ…」
アーシュラ「リン…ロッタ…カララ…」
アーシュラ「みんな…みんな…死んじゃったよお…!」