無限増殖クリシーヌ!ティアリングサーガ 〜第32章〜

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304カナンの剣の苦悩(導入)
バルカ「頼むぞ、お前ら。今から親父ぶっ殺してくるから」
エルンスト「バルカ王子は苦渋の決断をされた。我らにとっても
      望むべきことになるだろう。しかし、時間が必要だ。
      それまで、リーヴェを死守してくれ」
兵士一同「うぉーーーーーー(歓声)」

すさまじく士気が上がるカナン軍。ついに、カナンの盾と呼ばれた
バルバッロサ将軍を倒したという、リュナン公と戦うことになった。
この一戦、負けられぬ。

鉄の盾を装備させ(どこに装備するかは不明)、ガトリングボウを
装備させた、まさに戦車と呼ぶにふさわしい、シューターを配置し
(グルニア木馬隊作戦)、そして、砦からは、誇り高きカナン兵が
常時出撃。そのような布陣で、ワシは決戦へ挑んだ。

これで、少しは時間を稼げるだろう。バルカ様、お任せください。
連戦連勝を重ねてきたリュナン公といえど、苦しむのは間違いない
との確信を持ち、ワシは丘に陣取り、戦況を見守った。

しかし、わずか数時間後、ワシの戦力分析が甘いことを
思い知らされるとは、この時は気付く余地もなかった。

                 (つづく)