【詐欺】物理計算にダメージを与え破壊したGT5、ついに詳細を御披露目！

GT職人の朝は早い。
まだ夜も明けきらぬあけぼのの光の中、一番窯が開かれる。
いち早く山内のもとに届けられる焼き上げられたばかりのマスターディスク。
まだ湯気上がるディスクを山内はおもむろに取り上げ、時間をかけて
表裏と何度もためつすがめつ眺め回す。机の上で転がしてみる、フーフーしてみる。
己の顔を反射させて悦に入る、電灯の光を反射させ開発者のモニタに照射してみる。
ディスクをつかんだ手を入れ替えて耳たぶを触ってみる。
そして…

ガッッシャン…リノリウムの床の上で粉々に砕け散るディスク。

「…次」

飛び散った破片が開発者のサンダルの上でくすぶる。
こうやって山内は朝のうちに何枚かのディスクを産廃にしたあと
ついと席を出て戻ってこない。
行き先はもちろん、サーキットだ。

GT職人の夜は遅い。