『Wii Fit』はフィットネスに貢献しない−米国の調査結果
『Wii Fit』はフィットネスに貢献しない……とする研究結果が発表されました。
米国のミシシッピ大学は『Wii Fit』がフィットネスに与える影響を調査しました。
調査は6ヵ月を『Wii Fit』使用前と使用後の2つの期間に分けることで行われました。
オックスフォードに住む8家族を対象に、最初の3ヵ月は『Wii Fit』を使用しない状態で、
その後3ヵ月は『Wii Fit』を使った状態でデータを取ったのです。
研究チームのリーダーを務めるScott Owens教授によると、3ヶ月間『Wii Fit』を使用したにも
関わらず、毎日の身体活動や柔軟性、バランスといった諸要素には変化が見られなかったとのこと。
教授は『Wii Fit』の1日当たりの使用時間は時間と共に低下するというデータも提出しています。
最初の6週間は1日あたり22分間使用されていたものが、次の6週間は1日あたり4分前後にまで
落ち込んでいます。数値にすると82%減ということになるそうです。
Owens教授は「毎日適度に『Wii Fit』を使ったとしてもフィットネスには不十分な変化しか
もたらさない」と結論づけています。
特に時間と共に『Wii Fit』をやる時間が減っていく辺りは今後の課題といえそうです。
ゲームをダイエットに応用する「exergaming」が肥満を防ぎ現実のスポーツへの興味をかき立てる
とする調査結果が話題を呼びましたが、ゲームと運動の関係性に関しては「効果アリ」「効果ナシ」の
どちらかの結果のみを大きく取り上げるのではなく、今後も多角的な検証が必要になるのでは
ないでしょうか。
http://www.inside-games.jp/article/2009/12/23/39557.html