ソニーが新型PS3を正式発表 ●Part2●

このエントリーをはてなブックマークに追加
834名前は開発中のものです
ソースはギガジン
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20090105_ibm_cell/

任天堂のWii、ソニーのPS3、マイクロソフトのXbox360に用いられているCPUの開発を担当した
IBMが、当時開発中だったソニーのPS3に採用されている「Cellプロセッサ」の情報を
マイクロソフトに横流ししていたことが報じられました。

製品の中核ともいえるCPUに関する情報が横流しされていたというのは信じられない話ですが、
いったいどういうことなのでしょうか。

詳細は以下の通り。
Playing the Fool - WSJ.com
http://online.wsj.com/article/SB123069467545545011.html

ウォールストリートジャーナルに掲載された書評によると、Cellプロセッサの開発を担当していた
IBMのスタッフであるDavid Shippy氏が「THE RACE FOR A NEW GAME MACHiNE(次世代
ゲーム機競争)」という暴露本を出版したそうです。

この本にはCellプロセッサが作られる経緯などが記されており、全世界で1億台を販売したPS2の
後継機種に採用するCPUを作成するために、ソニーが2001年に東芝とIBMとともに、4億ドル
(約370億円)をかけてCellプロセッサを開発するための会社を作ったことや、IBMは主に
開発スタッフの提供を行ったことなどが述べられています。

そしてCellプロセッサの開発途中である2002年末に、Cellプロセッサに対して興味を抱いた
マイクロソフトがIBMに対して自社のゲーム機の後継機種のCPUの製造をIBMに持ちかけたことを
受けて、IBMは開発中のCellプロセッサの仕様書をマイクロソフトに開示したとのこと。

IBMはCellプロセッサをパートナーである東芝、ソニー以外に販売することを認められていますが、
ソニーはPS3が完成する前にCellプロセッサの重要な部分の情報をライバル会社である
マイクロソフトに販売されると思っていたようには考えられないほか、結果的にソニーの
研究開発資金がXbox360のCPUのコンポーネントを作成するために用いられたことになったと
しています。

ちなみにIBM内で行われていたXbox360のCPUの製造に関しては東芝やソニーの技術者から
隠されていたにもかかわらず、Shippy氏はCellプロセッサの開発の初期の段階で得た情報などを
マイクロソフトの技術者に提供していたと述べています。

なお、IBMはCellプロセッサとXbox360のCPUの設計を予定通りに完成させましたが、
サードパーティーに製造を委託する能力に長けているマイクロソフトがソニーに先行して
チップセットを製造することに成功した結果、PS3に1年先行する形でXbox360を2005年
11月に発売できたそうです。