前世代から、いち早くゲーム機によるオンラインコンテンツの流通に取り組み、今や世界中の
デベロッパーから毎週のように新作がリリースされているXbox Liveアーケード。
現在配信中のタイトルは、国内でもついに3桁を突破。海外限定のものも含めると既に
130本以上がダウンロード可能となっている中、今後は量よりも質に重点を置き、
新しい方針でアップデートを続けていくそうです。
Xbox Live部門を統括するジェネラルマネージャー、Marc Whitten氏がNext-Gen.bizの
インタビューに答えています。
* * * * * * * * *
「今私がお話できる、最も大きな変化は恐らく、Xbox Liveアーケードのビジネスを進める、
内部での新しいアプローチや投資と共にある、一連の新たな方針です。サービスが
多くの成功を収めて、130ものタイトルを誇る今、私たちは量よりも質へ向けたフォーカスを
続けてゆく時だと考えています」
「こうした、より大容量で優れたゲームを登場させると共に、高品質なゲームへ焦点を向けた
Xbox Liveのサービスを保つために、私たちは古くなり期待にそぐわなかったタイトルは
取り除いてゆくつもりです」
「そうした仕組みの対象になるタイトルは、ゲームがリリースされてから少なくとも6ヶ月以上が
経過しており、Metacriticのレビュー平均スコアが65点以下、製品版への更新率が6%を
下回っている必要があります。ただ評判が良くないか、あまり売れていないかではなく、
その両方を満たしていない限り考慮されることはありません。またどんなタイトルでも、
削除される前には、3ヶ月の告知期間が与えられるでしょう」
* * * * * * * * *
ゲームの最大容量が350MBまで拡大され、平均的な価格の倍になる1,600MSPのタイトルも
リリースされるなど、懐かしのアーケードクラシック主体のものから、一世代前のパッケージソフト並に
手の込んだソフトも増えてきた、最近のXbox Liveアーケード。
またインタビューによると、今年の春はダッシュボード側でのアップデートは行われず、
サービス内部でのインフラ開発にリソースが当てられたとのこと。ただし来月、ユーザーが
既にダウンロード済みのコンテンツに対して、より良いライセンス管理を行えるようなツールが
ダウンロードできるようになるとのそうで、どうやらこれまで固定だった本体とソフトのDRMによる
紐付けを更新して、今後は購入時と異なるIDのXbox本体にコンテンツを転送しても、ユーザーが
オンラインオフラインの区別なく、再生できるようになるようです。
ちなみに、おなじみMetacriticから65点以下のLiveアーケードタイトルを拾ってみると、
実際はもうちょっと多いですが、ただいまこんなメンツが(*1)。……先日、売りであったはずの
オンラインの出来の悪さばかりが国内でも話題になってしまった、Mr.DRILLER Onlineのような
ゲームはもしかすると、今後はちょっと危うかったりするのかもしれません。その後の
オフィシャルな発表によれば、今月末にようやくアップデートが出るそうで、アーケード版からの
ファンはもちろんのこと、かくなる上はLive上で生き残りを果たすためにも、プレイヤーの
購入率が跳ね上がるだけのパッチになってくれることを願うばかりです。
*1:
http://www.metacritic.com/search/process?ty=3&ts=Xbox+Live+Arcade&tfs=game_all&x=44&y=4&sb=4&game_platform=xbox360&release_date_s=&release_date_e=&metascore_s=&metascore_e=65 Game Spark
http://www.gamespark.jp/modules/news/index.php?p=6001