ソニーが東京・お台場のメディアージュ5階で運営している「ソニー・エクスプローラ
サイエンス」において、プレイステーション 3用3Dカードバトル「THE EYE OF JUDGMENT」
にも採用されているサイバーコードに関する企画展示「アイ・オブ・ジャジメントと
サイバーコード展」が開催されている。期間は12月2日まで。入場料は大人500円、
小人300円。
サイバーコードは、ソニー・コンピュータサイエンス研究所が開発した2次元コードで、
データを読み取るだけでなく、コードの位置情報・座標も同時に検出することができる。
「THE EYE OF JUDGMENT」ではこの仕組みを使うことで、サイバーコードが記録された
カードを傾けたり回したりすることで、ゲーム内に召還したモンスターもモニターの中で
実際のカードの動きに合わせて動くため、モンスターを隅々まで鑑賞することも可能。
さらにモンスターを触るように手をかざすと、モンスターがまるで実際に触られている
かのようにリアクションを取る場合がある。これはサイバーコードの一部を遮ることで
違うデータを読み込む機能を利用し、モンスターのグラフィックスデータをアニメーション
させている。
今回の企画展示では、これらのサイバーコードの技術的側面をきちんと解説しており、
歴史と解説、実験を通じて学ぶことができる。とはいえ展示自体は堅苦しいものではなく、
様々な実験を通じて楽しめる内容になっている。そして最もインパクトのあるのが展示場の
中央に設置された巨大なBRAVIAとプロジェクタで実際にプレイ可能な「THE EYE OF
JUDGMENT」だろう。土曜日と火曜日の2日にわたって取材をしたが、小さな子供から
カップル、そしてお母さんまで「すごーい」と驚きの声を上げていた。普段ゲームをしない層にも
リアルなカードをかざすことでモンスターが召還される様は十分衝撃的なようだ。
係の方の話では、発売前と言うこともあり、ゲームシステムに関連する細かな質問をする
ゲームファンがいる一方で、カップルの女性のほうが興味を持ちカタログを手に取ることも
多いとか。また、小さな子供はゲームになれるのも早く、少しプレイするだけでコツを掴んで
楽しんでいるようだ。
会場には2台のプレイステーション 3が設置されているが、通常はデモモードとなっている。
カードを読み取りモンスターを鑑賞することができるモードで、同作の技術的な凄さは
十分体感できるが、カードゲームであるため、ゲームファンとしてはカードの特性と
ゲームシステムが気になるところだろう。これらはゲームをプレイしてみなければ
その感触は確かめられない。希望者はゲームをプレイすることができるというが、
1プレイ30分程度かかるということでいつでもできるかは微妙なところ。特に土曜日や
日曜日は人が多く、なかなかプレイできないかもしれない。
しかし、「THE EYE OF JUDGMENT」はカメラを設置したりカードを置くフィールドが必要なことから、
どこの販売店でもプレイできるとは限らない。むしろ店頭においてプレイできる環境は少ないことが
予想される。そういった意味では、12月2日までは設置されているので、同作が気になるユーザーは
一度足を運んでみるのも良いだろう。
□「THE EYE OF JUDGMENT」のページ
http://www.jp.playstation.com/scej/title/eoj/ □「アイ・オブ・ジャッジメントとサイバーコード展」のニュース
http://www.sonyexplorascience.jp/kt070929_cc/ GAME Watch
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20071016/ses.htm