口を開けば「セルが……、セルは……」と話す男がいた!!!

このエントリーをはてなブックマークに追加
1 ◆DARIUS.ei.
久多良木SCE会長の「無念」と微妙な「復帰」

「プレステ3」売れず

 口を開けば「セルが……、セルは……」と話す男がいた。
 ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の久多良木健会長兼CEO(56)だ。
「セル」は「プレイステーション3」で使われる半導体のこと。
プレステ3の画像処理能力の高さは、このセルによるところが大きい。
 開発段階からずっと熱心に語っていた久多良木会長。
しかし、ソニーは半導体の生産体制を見直す検討に入った。
セルを外部委託する可能性もあるという。
「プレステ3用のセルは、九州の工場で今後も量産を続けます。
ただ、もっと先の技術である45ナノのセルについては、
ゲーム機以外にも搭載していくことになるでしょうし、
生産委託も含めて検討するということです」(ソニー関係者)
 難しい技術のことはおいといて、ともかく久多良木会長のこだわった半導体が
ソニーを離れるかもしれない。
手塩にかけたわが子を養子に出す心境か、それとも怒りではらわたが煮えくり返っている?
「現状では、プレステ3は思ったほど売れていません。
今年3月末の世界で600万台販売が目標ですが、かなり難しい。
ソニーはゲームソフトが出そろっていないからと言い訳していますが、
ライバルの任天堂ウィーは、リモコンの使い方などゲーム機そのものの面白さで
人気化しています。
その視点からすれば、ソニーは完敗です」(経済ジャーナリスト)
 こうなると久多良木会長の立場は微妙。
昨年11月、久多良木氏はSCE社長の座を追われた。
「ソニー本体の中鉢(良治)社長とソリが合わない」(ゲーム関係者)のが理由と
一部で囁かれた。
 一方、「本体のストリンガーCEO(会長)とは悪くない」(前出のジャーナリスト)といわれ、
久多良木氏のソニー本体復帰がウルトラC人事として注目される。
「社内にも“久多良木待望論”はあるにはあります。
ただプレステ3が爆発的に売れないと、それも現実味がない」(ソニー関係者)
 14日、ソニーの株価は昨年来高値を更新(一時6250円)した。
セルの外部委託、円安、テレビ「ブラビア」好調など収益改善を好感した格好だが
プレステ3は蚊帳の外。
このままゲームビジネスの低調が続けば、ウルトラC人事は封印される。

http://gendai.net/?m=view&g=syakai&c=020&no=30627