【PS3】小島秀夫氏「MGS4は、PS3のCPU能力を限界まで引き出して、心理戦も描き出したい」

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★小島氏は通訳を介してこう語った。「最初に立ち返り、ゼロから、メタルギアの1と2、
さらに、メタルギアソリッドの1から3まででやったことを見直した。
もう主人公のスネークにステルス任務を行わせる場所を作ってやれず、
どういう場所を舞台にすればいいか考えあぐねてしまった。
それで、場所ではなく状況を作り出したらいいのではないかと考えたわけだ。
それから、スネークが忍び込まなければならないシチュエーションとして、戦闘地帯を思いついた。
こういうわけで、MGS4のゲームコンセプトは、特定の状況の中で敵から隠れながら任務を遂行するというものになった」

 小島氏は、MGS4では敵対関係にある2つの軍隊がいる戦闘地帯、
つまり老練な諜報部員が十分に能力を発揮できそうな状況に、スネークを置くことになるだろうと話す。

 「要するに、これまでのメタルギアシリーズでは、スネークは敵ばかりがいる環境に忍び込んだ。
スネーク以外はみんな敵だった。今回は戦闘地帯に入っていくのであって、
そこにはAとBの2つの国があり、スネークはどちらの国とも関わり合いを持てる。
つまり、周囲にいる全員が必ず敵ということにはならない。
これにより、この新しいステルスアクションに新しい緊張感が生じる」(小島氏)

 小島氏はさらに、PS3の処理能力が強化されているので、グラフィックスの向上はもちろん、
「心理的」要素の導入にも役立てられるという、漠然としたヒントも明かした。

 「PS3のCPU能力を限界まで引き出して、目に見えるものだけでなく、
ゲームプレーそのものに影響する心理的効果、すなわち心理戦も描き出したい」と小島氏は言う。