【AOGC2007】画期的な,警察による講演セッション「サイバー犯罪の現状と対策」

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■経済犯が中心だからこそ,今後オンラインゲームも?
 「Asia Online Game Conference 2007 Tokyo」(AOGC 2007)二日目の第1講に
行われたのは,警察庁 情報犯罪対策課 安部 真氏による講演「サイバー犯罪の
現状と対策」である。ことさらにオンラインゲームに特化した話題というわけでは
なかったが,インターネットを舞台に行われるさまざまな犯罪の件数や事例を挙げ,
実際の検挙事例に基づいて手口を解説,その対策について説明がなされた。

 講演ではまず,犯罪者から見てサイバー空間が,証拠を残すことなく,国際的な
規模で,一瞬のうちに犯行が可能な場所であるとし,被害が広範囲に及ぶケースが
多いことを,サイバー犯罪の特徴と指摘した。
 次いでサイバー空間における脅威を,詐欺や知的財産侵害など「サイバー空間の
特性に根ざす脅威」と,スパイウェアやクロスサイトスクリプティングなど「高度化・
多様化する犯罪の手口」,禁制品の売買や自殺サイトなど「違法・有害情報の氾濫」,
そして「潜在的なサイバーテロの脅威」という四つのカテゴリで特徴づける。
 講演では実際に,自殺サイトでの事件や,Webサイトを情報源にした爆発物の作成,
掲示板での悪口に端を発する事件などが,事件発生ないし検挙の時期を付記する
形で具体的に挙げられ,インターネットが関与する事件/犯罪の,多様化と増加が
強調された。

 そうしたサイバー犯罪での検挙数は,世間のイメージどおり増え続けており,スライドで
示された資料で2000年に913件だった検挙数は,2005年に3161件まで増加。また,
2005年上半期が1612件に対し,2006年上半期が1802件と,増加傾向は続いている。
 2006年上半期におけるサイバー犯罪の罪名別割合では,詐欺が40.7%,不正アクセス
禁止法違反が14.7%と続き,そのほかではポルノなどが目立つ。また,不正アクセスの
動機では,87%に当たる230件が「不正に金を得るため」としているのは分かりやすい
ところだが,「好奇心を満たすため」が19件,「オンラインゲームで不正操作を行うため」が
3件含まれていたという話は,見逃せない部分かもしれない。同じく,不正アクセス後に
利用されたサービスの内訳は,インターネットオークションが213件で81%と大多数を
占めるが,オンラインゲームも11件あったという。

 さらに講演では,オンラインゲームに関連した具体的な事件も何件か触れられた。

■勤務先のインターネットカフェのPCにキーロガーを仕掛け,顧客のアカウントを
  入手して不正アクセス(2006年5月,岡山)
■ゲーム会社のサイトを装ったフィッシングサイトを開設,規約違反を質すメールを
  装ってアカウントを入手して不正アクセス(2006年,警視庁管轄)
■ゲーム内通貨と有料アイテムの交換を持ちかけて,有料アイテムをだまし取る
  (2006年,香川)

以下、詳細は下記 URL で
4Gamer.net
http://www.4gamer.net/news.php?url=/news/history/2007.02/20070223194915detail.html
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