NDoorsとGRAVITYは,時間旅行を題材にしたオンラインゲーム「Time &
Tales」のオープンβテストを3月30日から開始すると,ソウル市内で行った
発表会で明らかにした。このオープンβテストでは,1番目のエピソード
「Jang Bo Go」(新羅時代の将軍)編と2番目のエピソードの「坂本龍馬」編が
公開される。また,傭兵システム,個人取引システム,パーティシステムなど,
1月に行われたクローズドβテストには実装されていなかったシステムが数多く
追加されるとのことだ。
メインストーリーは,「時間の書」を盗んで逃げた「DR.Gon」を探し出すという
内容。プレイヤーは独立したオムニバス方式のエピソードを一つずつクリア
しながら,キャラクターを育てていく。各エピソードには歴史上の人物が登場し,
彼らをパーティに加えることも可能だという。
プレイヤーは最大5人の傭兵(NPC)を加えた6人のパーティを,同時に操作
できるのも本作の特徴。6人全員をまとめて操作することも,各キャラを個別に
操作することもできる。また,各キャラクターはそれぞれ特徴が異なるので,
カードゲームのデッキを組むように,各キャラクターの特性を考えたパーティ
構成を考える楽しさもあるという。さらに,この傭兵をほかのプレイヤーと
交換できる仕組みも企画されているとのことだ。
本作のエピソードはそれぞれ独立しているが,エピソードごとに微妙な接点も
ある。現在発表されているエピソードは
・韓国の新羅時代
・日本の江戸時代
・イギリスの5〜6世紀
の三つ。それぞれがどのようなつながりを持っているかは,プレイしてみての
お楽しみといったところだろう。
ギルドシステムについても明らかにされており,本作では最大30名のギルドを
結成できる。30という数字には理由があって,30名以下の小規模なコミュニティを
いくつも作成してもらい,それを運営者側が活性化するようにサポートしていくと
いう狙いがあるとのこと。
ギルドのメンバーになるとPvPが行えたり,エピソードに直接関わらないミッション
を受けられたりするようだ。
本作の総括プロデューサーである,NDoors社のKim Tae Gon開発取締役は,
かつて「巨商伝」や「君主オンライン」を開発した経験を持っている。同氏は,
「4月に3番目のエピソードであるイギリスを追加し,5月には中国,以後は2か月
ごとにアメリカ,エジプト,イタリア,タイ,ブラジル,サウジアラビアなどを追加
していく」と予定を語っていた。また,「企画の初期段階から海外でのサービスを
念頭に置いていました。そのためローカライズしやすい設計になっており,海外
展開が進めやすいのも本作の長所の一つでしょう」とコメントをしている。
パブリッシャであるGRAVITYは,「ラグナロクオンライン」をサービスしている国で,
本作の展開を考えているようだ。ただしエピソードの公開順序などは,展開する
国によって変更していく可能性があるとのこと。
2番目のエピソードが坂本龍馬に決まっていることを考えると,日本でのサービスは
かなり早い段階で始まることが予想できる。その点について,GRAVITYのマーケ
ティング常務取締役Paik Seung Taek氏に聞いてみたところ「日本での展開に
ついて,現在は多くのパブリッシャと協議中です。系列会社である,ガンホー・
オンライン・エンターテイメントに決まったわけではありません。系列以外のパブ
リッシャと契約する可能性もあります」と答えてくれた。
4Gamer.net
http://www.4gamer.net/news/history/2006.03/20060329162437detail.html