2006年3月20日、米国サンノゼで"ゲームデベロッパーズカンファレンス
2006(GDC2006)"が開幕した。GDC2006は3月24日まで開催されるゲーム
開発者向けのイベントで、会期中はさまざまなセミナーやイベントを実施。
ゲーム開発者どうしの技術交流の場となっているとともに、近年は新ハードの
最新情報が飛び出すなど、注目度も増しているのだ。会場には初日から
多くの業界関係者が詰めかけた。とくに注目度の高いハードメーカーの
基調講演、家庭用ゲームやPCゲーム関連の講演は22日以降なのだが、
すでにたいへんな盛り上がり! 今回も何やら起こりそうな、……そんな
雰囲気である。
ちなみに、開催初日はモバイル関連やシリアスゲーム(ゲームをエンター
テインメント以外の分野で活用するための研究)のイベントが中心。
モバイル関連のセミナーは"GDCモバイルセッション"と題され、46のセッションが
2日間に渡って行われる。開催初日はノキアのN-GAGEに関する基調講演、
次世代の映像表現に関するセミナーなどが注目を集めていた。一方、
シリアスゲームのセッションも22日までに30以上。シリアスゲームとは、
具体的にはゲームの技術を教育や職業訓練、医療といった実用的なものに
利用すること。企業の研究員や大学教授が講師となって、さまざまな可能性を
提案していった。「ゲームはつねに最先端の技術とアイデアが詰め込まれるもの
であり、また、30年以上のノウハウの蓄積があります。ほかの分野での利用を
考えることはとても意味のあることです」とは、講義のひとつを担当したベン・
ソーヤー氏の発言。こういった研究はまだ始まったばかりだが、ゲーム技術が
エンターテインメントの枠を越えつつあることを確かに予感させた。
ファミ通.com
http://www.famitsu.com/game/news/2006/03/21/103,1142923151,50322,0,0.html ■関連
GDC2006 日本語サイト
http://japan.gdconf.com/