AniParkが開発し,CJ Internetの「Netmarble」でサービスされるオンライン
野球カードバトルゲーム「魔球魔球」のオープンβテストが,韓国で3月9日より
スタートした。
これまで,3度のクローズドβテストを行ってきている本作は,間もなくシーズンが
開幕するプロ野球や,「ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」などの人気も
相まって,かなりの注目を集めている。
数あるプラットフォームに,星の数ほどの野球ゲームは登場しているが,
その中で本作が異彩を放っているのは,コンピュータゲームゲーム史上で
おそらく初めて,複数人同士の対戦を実現した野球ゲームである点だろう。
3人対3人での対戦ができるモードが用意されているのだが,ほかのプレイヤー
が操作している間の待ち時間は決して退屈なものになっておらず,むしろ
チーム戦特有の緊張感を高めるとして,好評を博しているようだ。
また,これ以外にも30人のプレイヤーが一斉に参加できる「ホームラン
競争」も,オンラインゲームならではのゲームモードだ。
このモードでは,ただ単純にホームランの本数や飛距離で順位を決める
だけでなく,ファウルや空振りによって減点されたり,特定のフェンスを超える
ホームランを打つとボーナス点が入るなど,ほかの人のプレイを見ながら
一緒に楽しむことができる。
従来のオンライン野球ゲームでは,コミュニティの活性化が難しく,そこが
短所となっていたのだが,この二つのモードは,そういった課題をクリアして
いるようだ。
野球というスポーツ自体,ルールが少し難しいため,初心者向けのチュー
トリアルモードと練習モードが充実しているのも,本作のポイントだ。
以前の記事でもお伝えした,「真っ向勝負モード」や「フルカウントモード」,
そして「Spell」「No Spell」といったモードは,野球や野球ゲームの初心者から
上級者まで,自分のプレイスタイルに応じて遊ぶことができる。
また,実際の競技同様,プレイヤーのチームに所属する選手の各種記録は,
記録室に登録され,いつでも確認できる。このあたりは,マネージメント的な
楽しさを狙っているようだ。
CJ Internetの関係者は「魔球魔球のコミュニティ性をより強化するべく,
大規模なリーグや大会などを企画中だ。例えば,ギルド同士のリーグを
ゲーム内にシステムとして組み込むようなことを予定している」と語っており,
コミュニティ性が強化されたオンライン野球ゲームとして成長させていく意志を
見せている。
なお,オープンβテスト開始前日である,3月8日にCJ Internetの会議室で
行われた発表会で,AniParkのKim Hong Gyu社長に,日本を含む韓国外での
サービス予定について聞いてみたところ,「日本ではCJインターネットジャパンが,
遅くとも年内にはサービスを開始する予定。日本のプレイヤー達の要望が
あれば,日本野球機構と交渉し,実際のチームや選手名などを使用することも
考えている。だが,交渉は簡単ではないと思うので,架空のチームや選手名での
サービスになる可能性もある」との回答が得られた。
日本の野球ファンの多くは「プロ野球」のファンであろうから,実名選手の
登場が実現するかは気になるところだが,現時点で確かなのは,2006年内に
サービスが行われるということだけのようだ。
4gamer.net
http://www.4gamer.net/news/history/2006.03/20060316211729detail.html