株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメントの国内ビジネスを担当するソニー・コンピュータエンタテインメントジャパン (SCEJ) は、全国3地区の5つのターミナル駅において、
PSPの体験版などをゲームシェアリングシステムを通じて配信する「PlayStation Spot」の設置を開始した。
これまでにも東京ゲームショウ2005の会場や各種イベント会場、銀座プレイステーション (2月末日で終了) 、
ゲームショップなどに設置されてきたが、2月27日からは複合カフェにも設置され始め、3月14日からはターミナル駅への設置もはじまった。
「PlayStation Spot」は、PSPの無線LANを使用したゲームシェアリングシステムを使用し、ゲームの体験版などのデータを複数のPSPに同時に配信するシステム。
配信されたゲームはメモリースティックデュオに記録することはできず、PSPの電源を切るとデータもメモリから消えて遊べなくなる。
逆に、ホームに戻り他のゲームを遊んだり、電源を落とさなければ遊び続けることができる。
今回、報道陣に公開された新宿駅に設置された「PlayStation Spot」はこれまでのタワー型筐体ではなく、ただの看板。
機材は看板の裏側にセットされており、すっきりとした印象。
駅という混雑する場所であるだけに、周囲の迷惑にならないよう配慮したシステムとなっている。
データの配信はこれまでと同じく、混雑していなければあっという間にデータのダウンロードが行なわれ、すぐに体験版を遊ぶことができる。
看板には現在配信中のソフトのタイトル名と、初めての人でもダウンロードできるように手順の解説が書かれている。
なお、PSP本体のシステムソフトウェアが最新バージョンでなければ利用することはできないので、その点には注意して欲しい。
また、駅のこの場が混雑することも考えられるので、ダウンロード後はこの場にとどまるのではなく、ゲームは電車に乗った後などに楽しむようにしたいところだ。
さて、現在ダウンロードできるゲームは、発売中の「バイトヘル2000」、
ハドソンからまもなく発売される「くりぃむしちゅーも観ながらいろいろゴチャゴチャ言ってますけども…笑いのタマゴLサイズ(おひとり様何回でも)」、
2006年発売予定の「LocoRoco」の3タイトル。
「バイトヘル 2000」はおなじみの「まき割り2」がプレイでき、「くりぃむしちゅーも観ながら〜」は、芸人1組のライブムービーを楽しめる。
「LocoRoco」は東京ゲームショウ2005でも体験版が配信されていたが、今回配信されているのはバージョンの上がった最新のものとなっている。
ふんわりとした独特な動きは実は複雑で、PSPのハードウェア性能で初めて実現できる動きだろう。
淡い色調のかわいらしいグラフィックスだが、これまでのバージョンは少しアクションが難しく感じられたが、
今回のバージョンでは難易度が下げられており、アクションが多少苦手な人でも十分楽しめるだろう。
いずれも短時間で楽しめる体験版なので、ちょっとダウンロードして帰り道にでも楽しんでいただきたい。
今後ダウンロードできるタイトルは、一定期間で切り替えていくと言うことなので、時々ちょっと覗いてみるといいだろう。
□ソニー・コンピュータエンタテインメントのホームページ
http://www.playstation.jp/ □「PlayStation Spot」のページ
http://www.playstation.jp/psp/pss/ GAMEWatch
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20060314/psspot.htm