17日から2日間、幕張メッセで行われた「AOU2006アミューズメント・エキスポ」で
は、ゲームセンターを「交流の場」にしようというゲーム機が目立った。【芦田良】
ナムコのオンラインガンシューティングゲーム「カウンターストライクネオ」は、
海外で人気のPCオンラインゲームを移植。既に一部店舗で稼動しており、
攻撃と防衛に分かれてオンラインでプレーする銃撃戦と、1人用のトレーニング
モードがある。オンライン対戦には、腕前などの条件ごとに全国からランダムで
選ばれた最大10人対10人で戦う「傭兵戦」や友人や仲間とチームを組んで
最大5人対5人で対戦する「チームバトル部隊戦」があり、同じ店舗内で部隊を
編成できる。キーボードとマウスで操作し、並んで話しながらプレーするのは、
ネットカフェでオンラインゲームをやるようなスタイルだ。チーム戦の大会なども
行われており、「設置店対戦モード」で店単位での対戦も予定されている。
コナミのPS2用人気サッカーアクションゲーム「ウイニングイレブン」移植版
「ワールドサッカーウイニングイレブン2006 アーケードチャンピオンシップ」は、
全国でオンライン対戦ができる「オンラインマスターリーグ」を開催する。リーグは
「ノービス」から「ロイヤルクラウン」まで5段階に分かれ、成績に応じて昇格・
降格する。また、コントロールパネルの左側にはPS2用コントローラーの差込口が
あり、手になじんだコントローラーで操作ができる。PS2ユーザーも取り込んで、
ゲームセンターを「試合会場」にしようという試みだ。
セガの人気格闘ゲーム「バーチャファイター5」では、全国の店舗から選び
抜かれた名勝負を実況・解説付きで放映する「VF.TV(ブイエフティービー)」用の
モニターを店内に設置する。VF.TVではこのほかにもクリエーターのインタ
ビューや、地域、店舗限定の番組も放送し、ゲームセンターを「情報発信の場」と
することで、プレーヤー同士の交流を生み、集客に結びつける考えだ。
現在のゲームセンターでは、トレーディングカードの要素を取り入れた「三国志
大戦」(セガ)でプレーヤー同士がカードの交換などの交流で人気を呼んでいる。
今回のAOUでも、オンラインとリアルでのプレーヤー間のネットワークを進める
仕掛けが加速していると感じた。
毎日新聞
http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/game/gamenews/news/20060222org00m300089000c.html