ゲームソフト大手のスクウェア・エニックスは、同社の人気ゲーム「ファイナルファンタジー(FF)」
と「ドラゴンクエスト(ドラクエ)」の携帯電話向け配信サービスを、来年中にも米国、次いで欧州、
中国でも順次始める方針を固めた。
FFシリーズは国内外で6400万本(うち海外3000万本)、ドラクエシリーズは国内で4000万本
を売り上げている人気ゲームで、高性能ゲームを楽しめる第3世代携帯電話が、米欧で本格的な
普及期を迎えたため、人気シリーズを投入し、今後成長の見込まれる携帯電話ゲーム市場で
優位に立つ狙いがある。
インターネット接続が可能な携帯電話の普及率は、日本では9割を超えるが、
米国や欧州は1割程度に過ぎない。このため、同社はこれまで、FF、ドラクエとも国内向けにしか
携帯配信して来なかった。
しかし、ゲーム情報誌出版会社エンターブレインによると、2004年の家庭用ゲームソフト市場は
国内が3163億円だったのに対し、北米6676億円、欧州4777億円と、欧米市場の方が大きく
なっている。このため、スクウェア・エニックスは配信に向けて、現地の通信会社や機器メーカーと
交渉に入り、海外進出を本格化させることにした。
http://www.yomiuri.co.jp/main/news/20050927i301.htm