札幌市内で専門学校九校を運営する吉田学園(吉田松雄理事長)は二十六日までに、
ゲーム大手の「ナムコ」(東京)との業務提携に合意した。
講義の一部をナムコの社員が担当し、学生にテレビゲームの最先端技術を教える。
道内の専門学校が、ゲームソフト会社と提携するのは珍しい。(大能伸悟)
ナムコが社員を派遣するのは、来年四月に開校予定の「吉田学園情報ビジネス専門学校」
のゲーム学科。同社のコンピュータープログラマーなど三−五人が、学生が制作した
ゲームを評価するほか、ゲームを販売するためのマーケティングについて講義する。
これまでも吉田学園ではゲーム制作を教えていたが、学生が出品したコンピューター
グラフィックス(CG)が世界規模の大会で入賞するなど、ゲーム業界でも評価が高まっている。
こうした状況にナムコが着目し、業務提携を申し入れた。
同校によると、ゲーム業界は技術革新が激しく、企業で通用する技術を教えることは大きな課題。
橋本直樹副校長は「現役の社員が講義することで、即戦力の学生を育てられる」と期待する。
一方、企業にとっては、学生から優秀な人材を集められるメリットがある。
すでにナムコは道外の大学、専門学校など九機関を提携し、人材確保につなげてきた。
同社は「人材を確保しつつ、学生に教えることでゲーム制作の技量を磨きたい」としている。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/kiji.php3?&d=20050727&j=0019&k=200507273673