(記事より一部を抜粋)
【久夛良木氏】
もう、社内ではどんどん研究を進めている。いつからやるか? それは、順番だよね。
まずはとにかくPS3を立ち上げる。PS3なら(ハードウェア的には)全部レディに
なっているわけだから、Cell OSを(ソフトウェアCellに)対応するようにする。そうすると、
ある時点で、ネットワークにつながった複数のPS3やCell同志が互いに通信し合う
Cellコンピューティングが実現する。Cellコンピューティングは、
我々の基本のビジョンだから、必ず実現する。
また、色々なデータやプログラムがネットワーク上を飛び交う時には、
モジュールとしてセキュアな状態をハードウェアレベルできちっと保ちたい。
Cellはそれをハードウェアで備えている。
Microsoftの場合、(セキュリティも)ソフトウェアソリューションになるから、
必ずソフトウェアで破られる。Cellの最大のメリットは、Cellというユニークなモノがあって、
セキュアな状態でデータとプログラムを動かせること。どちらかと言えば、ビル・ジョイ
(Bill Joy, 元Sun MicrosystemsのChief Scientist兼共同創業者)の昔の構想に近い。
ビル・ジョイ氏も(Cellには)すごく興奮していた。
PC Watch (2005年6月24日)
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http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0624/kaigai194.htm