今年の『
http://www.e3expo.com/ エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ』(E3)から、ゲーム業界を一言で表すなら、
米国のディスコ・グループ、アンドレア・トゥルー・コネクションのヒット曲のタイトル『モア・モア・モア』がぴったりかもしれない。
5年前、ゲーム市場は5年もたてばゲーム機2種類と携帯ゲーム機1種類に収縮してしまうだろう、と考えていた人は多かったはずだ。
だがそうはならなかった。ゲーム市場は広大し、ゲーム機と携帯ゲーム機3種類ずつに加えて、携帯電話用ゲームやパソコン向けのオンラインゲーム、
昔ながらのアーケードゲームを再現するジョイスティックまでもが参入する十分な余裕があるようだ。
ダンスパッドの市場のように細分化されたニッチ市場が成立する余地のある産業なら、大成功するのも大失敗するのも紙一重だ。
●ゲーム機
今回の顔ぶれは前の世代と同じで、技術的に突出しているゲーム機もない。
今後2年ほどは技術面での競争ではなく、宣伝面の競争に進むと見られており、見所はほとんどない。
●ゲーム
当然のことながら、新たなゲームへの期待は続編に集中する。そして今年も例外ではない。
簡単に言えばこうなる――君とあと最低2人が気に入ったゲームなら、もう続編の開発が進んでいる。
映画のメジャー作品は、新作であれ旧作であれ、ゲーム化を避けられないようだ。
近日公開予定のアクション映画『バットマン・ビギンズ』やファンタジー映画『ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女』は当然だが、それだけではない。
米アタリ社は、『The Matrix: Path of Neo』であの緑の世界へと戻ってくる。米アクティビジョン社は、
『Shrek SuperSlam』をリリースして、米ドリームワークス社の有名なモンスター、シュレックの根強い人気にあやかろうとしている。
しかし、映画との同時宣伝で最も衝撃的なのは、米エレクトロニック・アーツ社から間もなく発売されるゲーム版『ゴッドファーザー』だ。
映画『マイ・ディナー・ウィズ・アンドレア』[ルイ・マル監督作品。
2時間の映画のほとんどが2人の登場人物の会話だけで進む]をゲーム化しようとするより難しそうだが、EA社は成功すると確信している。
(WIRED) - 5月24日17時30分更新
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