キハ95系気動車に搭載されたSulzer社製のエンジンは訳がある。
・エンジンの出力は360馬力と非力ではあるが、低回転で、高トルクのエンジンであったため、
未熟な新人の運転士であっても結構扱いやすいエンジンでもあった。
・エンジンの信頼性はかなり高く、厳しい環境下でも故障しにくいエンジンとして認定されている。
※キハ95系は戦車並みに、ほとんど故障しにくく、しかも厳しい環境下でも活躍できる鉄道車両でもあった。
欠点としては、DMH17系エンジンと同様に、始動性が悪いため、冬期では、24時間エンジンをかけっぱなしの
ことが多い。あと、エンジンの重量の割には出力は十分ではなく、1段型トルクコンバーターの特性とキハ95系の
過大な自重と相まって、結構非力なエンジンで、燃費はデロリアンと同様に著しく悪い車両となった。