戦国BASARA 348代目

このエントリーをはてなブックマークに追加
301名無し曰く、
片倉小十郎
江戸時代前期の武将・片倉景綱のことだが、一般に小十郎の通称で知られる *1 。
史実では伊達家家臣、特に伊達政宗の軍師役として著名であり、政宗の父・輝宗の代から伊達家に仕え、
臣下としても個人的な意味でも *2 政宗の奥州統一への活動を大いに補佐した。
天正13年(1585年)の人取橋の戦いでは囮となって政宗の窮地を救っただけでなく、
天正18年(1590年)の小田原参陣では政宗を諭して秀吉に降るように勧めるなど時勢を読む力に長け、
武の伊達成実・吏の鬼庭綱元と並び、智の片倉小十郎と呼ばれ、「伊達三傑」の一人に数えられた。
その忠臣ぶりは家臣の鑑と称賛され、その所領は白河藩として明治時代まで続いた。
戦国BASARAでは2からNPCとして登場、2英雄外伝ではPCとして昇格し、3でNPCに戻った。
DQN主人公・政宗を見守る兄のような家臣として描かれているが、その実は金魚の糞である *3 。
伊達軍が暴走族風という設定のためか、政宗が傷つけられるなどしてキレると極道風になるなど、
Bに登場した他の武将と同様、智将らしさは何処にも見られない。
強面だが政宗との強固な主従関係が腐女子の琴線に触れたようで、
キャラ人気は非常に高く、アニメでも一期・二期ともに優遇されている。

戦国BASARAシリーズの問題点の一つとして片倉小十郎の存在が挙がるのは、
パクリ元と目される『戦国無双シリーズ』からのあからさまな流用ゆえである。
戦国無双シリーズでは片倉小十郎は現時点では汎用NPCとしてしか登場していない *4 が、
そのキャラクターデザインは『戦国無双2』に登場した島左近に酷似している。
無双シリーズの島左近はオールバックのいかつい男性で、頬に特徴的な刀傷があり、
「戦場では修羅になる」などという台詞があるが、B小十郎はこれらを全て模倣している。
加えて、作中の重要人物の副将格という位置づけも共通している。
『戦国無双2』の島左近のキャラクターデザインは正式公開以前のかなり早い段階で流出してしまっており、
戦国BASARAスタッフ側がこれを模倣するのも決して難しくはなかったことから、
アンチ側では「B小十郎は無双左近を模倣した」というのは共通の理解となっており、屡「偽左近」とも呼ばれる。
また、B松永久秀が常に小十郎と戦うことになるのは、史実における島左近との因縁の代用と言われ、
この意味でも無双左近の代理として、B小十郎が用意されていると考えられている。

付記
GREEのソーシャルゲー『100万人の戦国無双』において、『戦国無双シリーズ』の方でも片倉小十郎が、
固有デザインの武将として登場することが明らかになった *5 。
無双ユーザーの中では試作デザインの先行公開と捉えられている様だが、
現時点で既にパクリと叫ぶB精鋭が出現している模様である。
なお、無双小十郎は史実における笛の名手としての側面から、笛使いの優美な青年として扱われるようであり、
B小十郎とは正反対のキャラクター設定となっているようである。