「『破瓜』という言葉は、ご存知ですね?」
「一般的には、女子の十六歳、男子の六十四歳、ですか。」
質問者、一瞬、たじろぐ。
「はい。で、その……‘瓜’という字を二つに分けると、
‘八’が二つできるから『破瓜』だと辞書には書いてありますが、
‘瓜’という字を ― 」
「字ではなく、一種の洒落です。瓜を二つに切って種を取ると、‘鉢’、
ボウルですね、それが二つできます。“ハチ”は日本語の音読みですが、
漢語でも“ハツ”で、読みは同じです。以上。次。」
「教官殿、“処女喪失”を『破瓜』というのは、何故ですか。」
「ドイツ語で思春期から青年期への移行期間を表わす、
“新鮮な”の意味の Hebephrenie に、『破瓜』を充てたのが語源でしょう。
つまり、“大人になる”という隠喩です。次。」
「教官殿、『新鉢を割る』というのは ― 」
「未成熟、すなわち毛の生えていない女性器、特に外性器を、
古来『皿』と表現します。『鉢』は、内性器の隠喩でしょう。
そもそも、鉢というのは内容物を収めるものですから。で、
『割る』は、『土俵を割る』と同様に、『本来あるべき領域を逸脱する』の
意味だと考えられます。鉢というものは、収めるべきものを収める役割と同時に、
収めてはならないものを許容しないという役割を担っているわけです。
その収める/収めないという境界を初めて越境することを称して、
『新鉢を割る』と表現すると考えられます。」
正直、息切れしてきた。
「私の専門は、というか、私が自分の本来の専門だと思っている分野は、
自然言語処理とか、記述文法とか、意味表現とか、
そういった分野です。べつに、エロが専門という訳ではないんです。
ですから、せめて品質工学とか、信頼性工学とか、
そういった皆さんが理解されていらっしゃっている、
そして皆さんが正否を判断することができる、そういった
防衛関係における実務的な分野の質問をしていただきたいっ!」
しまいにゃ泣くぞ、本当に。
プロジェクトの役割についての大雑把な説明。
史料の年代推定や作者推定、バージョン違いの史料間の
系統関係の推定は、正文批判(テキストクリティーク)と呼ばれて
聖書研究との関係において欧米では重要視されていることが語られる。
研修生の一人がガンゼル症候群を起こしたのを皮切りに、
ストックホルム症候群を起こしてすり寄ってくる奴とか、
フェミニズムを振りかざして噛みついてくる奴とか、
次々に脱落者が出てくる。この時点でメインのヒロイン三人が
クローズアップされてくる(仮に、“赤”“青”“白”とする)。
プロジェクトの中枢に関わっているらしい“赤”は、プロジェクトが
崩壊しつつある状況に追い詰められているらしく、切れかかっている。
“青”は従妹。ケラケラ笑いながらも、しっかり要所を押さえており、
プロジェクトを支えている。“白”は熱心に参加しているが、
なぜか入れこみようが尋常ではない。
青が「“白”は素人っぽくない臭いがする」と主人公に告げる。
防衛関係か外交関係かあるいはテロリストか、とにかく
きな臭い感じがするというのである。
そんな中、就寝前のひととき、主人公は“赤”に対して
“白”の態度についてそれとなく相談するが、
“赤”の返答は要領を得ない。そこに、頸からタオルを下げ、
歯ブラシを持った(つまりは、歯磨きを終えたらしき)“白”が
通りかかる。“白”は主人公の目を覗きこみ、
「あなた、何も分かってないのね。」
手にしたタオルを主人公の頸に掛け、“赤”の表情を窺ってから
“にやり”と笑う。「安心して。検疫済だから」。
そう言ってからタオルを引き寄せ、濃厚なキスをしてから、
ぺろりと唇を舐め、ぐいっと袖口で口を拭ってから
意気揚々と個室に戻っていった。
そして翌朝には、なぜか“青”と“白”が意気投合していて、
その後プロジェクト自体は主人公と“青”と“白”を中心に
妙に和やかに、同時にさくさく進んでしまい、
反面、なぜか“赤”が妙に煮詰まっている……
主人公は明らかになったシステム問題を持ち帰って
検討することになり、研修生は要望について整理することに。
主人公は“白”に“青”を交えた飲み会の約束をさせられ、
それに背を向けるように“赤”は暗い顔で去ってゆく。
自分の部屋に帰ってホッとする暇もなく、
今度は緊急の呼び出しがかかる。
それはゲームシナリオではない。
ただの作文。書き直し。
“白”の正体は官僚・外交・財界と多方面に
影響力を持つ某一族のご令嬢。彼女の言うには、
主人公が持っている自然言語処理に関する技術を、
是非とも押さえておきたいのだという。
すなわち、諜報機関の業務の九割以上は公開情報の分析であるため
外交・防衛上も重要であり、検索エンジンなどの用途もあって
産業面でも有用である。そこで主人公にはかねてか
ら注目していたという。ところが、実用化・商業化に際して問題が生じた。
そもそも処理の基礎になっている記述文法の専門家が、
日本国内に多く見積もっても二十人程度しかいない。
その一人が“青”であって、他にもいろいろと役に立つ素養の持ち主である。
そこで実用化と商業化に際して、引っ張ってくることにしたという。
さらに関連企業の中から使えそうな人材を集めて今回のプロジェクトに
臨んだのだが、いかんせん国文法とかそういった方面の話題に
ついて来れず、軒並みリタイヤしてしまったのだという。
「と、いうわけで、チームを再編成して新規播き直しというわけ」
「なんで私が入ってるんですか?」と“赤”。
「じつは、先日のプロジェクトの最中、全員の会話を
記録させてもらってたの。で、その分析結果から、
あなたがこの方に好意を持っているというのが分かったので。
官側のメンバーが一人もいないというのでは差障りがあるのと、
セキュリティの点を考えると、“身内”の人間のほうが安心なので。」
「じゃあ、会話の内容が記録されていたっということですか?
それにしたって、そんな会話をした覚えがないんですが。」
「たぶん……会話の内容じゃなくて、ν波の相関を分析したんじゃないかな。」
「よくお分かりで」と“白”。
人間の会話というのは通常文章の体を成していないので、
文章として解析し文字として記録することも困難だし、
記録されたものを読んでも大した情報は得られない。
さらに再生には時間がかかるため、人手で解析するには膨大な
手間がかかる。そこで、会話の音量の最大値・最小値だけに注目し、
そこに現れる波(ν波)から発話者の感情を推定し、
その相関から人間関係を割りだしたのだという。
「これ以外にも、うちのグループでは、防犯カメラの画像から
万引き犯やスリ、違法薬物の売人を割り出したり、
共犯関係にある人間を見つけたりとかいった研究もしているというわけ。
それ以外にも、仕種や表情を分析してみると、
本人は意識していなくても、誰かに恋愛感情のような
強い感情を抱いているというのが分かったりします。
こうした技術を使うと、画像による嘘発見器みたいなものも
作れるというわけ。」
「それは、警察の取調べの画像の解析にも使えそうだな。
筒井康隆の『無人警察』みたいな話にもなりそうだが」
「やっぱり話が早いわね。そんな訳で、私はあなたが欲しいのよ。」
目的とするシステムの開発は、都内の某ビルで行なわれることになった。
精神神経科のクリニックの一部になっている、
病棟として使われる予定の一フロア。
「ここは、いわゆるVIP本人やその家族、主に子弟の
薬物依存の治療用に用意された場所なの。
ただし、看護士や監視カメラ……あるいは“看視”カメラは、
最小限に抑えられている……というのは表向きで、
メインのデータ収集は火災報知器や照明の中に隠されているというわけ。
データは自動で収集・分析され、重要と思われる部分は
自動検出された上で通知され、編修・整理された形で
提示されるというわけ。これ、元はあなたのアイディアなんだけど、
憶えていない?」
「いや、全然。」
「人工知能関係の学会の懇親会で、人に話したでしょう?
その人が画像認識関係の知り合いで、私に教えてくれたのよ。
あなたが言ってた『映画の文法』という本も読んで、
参考にさせてもらいました。監視データから肝心な部分だけ
取り出すっていうアイディアは私も考えていたんだけど、
人間に対するインタフェース部分で悩んでたので
助かりました。」
そのとき、“青”があることを口にする。
「この監視システムって、ちょっと改造したら
アダルトビデオの自動撮影システムになっちゃうわね?」
「あ…というか、すいません。そもそも、
“アダルトビデオの自動撮影システム”というネタの方が先で」
と、主人公。それを皮切りに、三人の間にエロ花が咲いてしまう。
元々女性恐怖症のケがあって、若い女は身内以外だと
よっぽどの美人かブス、あるいは“れの字”でないと
気楽に話ができないこと、美人が相手だと、ついつい
軽蔑されそうな話題ばかりを振ってしまうことを白状する。
「うんと美人だと大丈夫っていうのは、変じゃない?」
「いや、“誰が見ても美人”だと、男の反応を見て自分が
美人であることを確認する必要がないだろ? だから、
こっちが反応しなくても、不機嫌にならないから安心できる。
それに、最初っから相手にされないと思うから気が楽だ。」
「あら、私は本気でお近づきになりたいと思ってましてよ?」
その後、エロ関連の話を散々した挙句、ふと主人公が真顔になる。
「……すいません、例の監視システムって、
今、動いてないでしょうね?」
“白”が珍しく屈託なく笑う。
「作動してるに決まってるじゃないですか!」
そこから、妖しいサブプロジェクトが
進行を始めることとなる。
“赤”が監視システムを警戒してろくに口をきかないので、
近所の焼鳥屋の個室でキックオフ・ミーティングを兼ねて
意見調整のための懇親会。その場で“赤”から、
フェミニズムの立場からのポルノ批判が述べられる。
それに対して“白”は、ポルノグラフィとエロティカについて
論陣を張る。「だいたい、ポルノ“グラフィ”っていうことは、
“文学”という訳であって、アダルト“ビデオ”という表現に
当てはめること自体が間違っているんです。それを言うなら、
ポルノ“グラム”の筈です。それを総称して『ポルノ』と
呼ぶにしても、所与表現である『ポルノ』は、
性愛を表現した『エロティカ』とは区別されるべきものです。」
「つまりは、“感じたふり”、“イッたふり”がポルノで、
本気でイッてればエロっていうことですよね?」と“青”。
「そういうこと。ですから、画像と音声から、
本気だっていうのが客観的に検証できたとすれば、
それはポルノではなくてエロだということ。
逆にいえば、ポルノとエロの間に客観的な境界線を引くことが
できるのなら、セックス・ヘイターによる似非フェミニズムを
排除しうるという意味で、フェミニズムに貢献できるはずなのよ。
たとえばの話、強姦とSMプレイを区別するシステムなんていうのは
現在の技術でも実現可能だと思うのよ。」
「AVとかをサンプルにして、検証とかできませんか?」
「ああいうものは編修もされてるし、実際に感じてたかどうか
確認できるものでもないし……脳波とか心拍数とか体表面温度とか
モニターして、被験者からの聞き取り調査の結果と照合するとか
しないと、客観的なデータは得られないと思うのよ。」
「あの施設も、利用できる期間が限られてるしねぇ……分析用の
ソフトだって、そうそう持ち出す訳にいかないし」と、“白”。
「データのサンプリングさえしちゃえば、処理側のソフトは
後からいじればいいわけだし、、それに……検体だって
もう用意できてるわけだし。それに、すぐ下が医療機関だから、
いろんな検査もすぐできるし、協力してくれると助かるんだけどなぁ。」
「うーん……あたしとしては気が進まないけど、
科学の進歩に貢献できるんですもんねぇ。」
「“科学の進歩”なんていう抽象的な言葉で
語ってほしくありませんね。“人類”に、
“人類の未来”に貢献できるんですよ?それって
女の本分だと思いませんか? “人類の未来”に、
この身を、そして純潔を捧げる……」
「素晴らしいわ! なんて素晴らしいの!」
「おーい、そこ、勝手に盛り上がんないように。」
「……と、いうわけで、協力してくださるわね?」
「すまん、できれば少々考えさせてくれ。」
「できません。考えないでください。」と“青”。
「お前が言うなぁぁぁぁぁあっ!」
「正直なところを言わせてもらいましょうか。
妾腹の子供で女とかいったら、うちの一族では
政略結婚の道具でしかないんですよ。
私を提供する対価としてあなたを取り込めるんなら、
正直、うちの一族としては安い買い物なんです。
しかも、その結果、私は“中古品”ということで大幅に
商品価値が大幅に下落するので、女としての役割から開放されます。
同時に、研究者として他の研究者には得がたいデータを
手に入れることができるというわけです。
もともと、一族の意向に沿っているかぎり、生活の心配は
する必要がありませんし……そうですね、あとは、
あくまで友人としてというか、でなければ同じ研究者として
ときどき逢っていただけると嬉しく思います。」
「結婚とかは、お考えになりませんか?」
「私、アセクシャル……というか、性欲が欠如しているんです。
そういう人間が結婚するのは、旦那様に申し訳ありませんし。
本当は、育児はしてみたいので、子供は持ちたいと
思っているんですが、私、無月経症なんですよ。
ホルモン剤で治療はできると言われているんですが、
未婚でそういう治療もどうかと思いますので……」
そう言って、ふっと顔を逸らす。
「できれば、この機会に授けていただければと
思っているんですが……“ついで”でお願いするのも
失礼かと思いまして。」
とりあえず決断は先送りにする主人公。
ただし性関連の資料の提供は、整理や電子化の都合もあって
承諾する。本筋である解析エンジンは、工学系の論文データベースから
シソーラスを作り、それを元にそれぞれの論文間の意味上の距離を
割り出して、シソーラスの有効性の検証を行ないつつ
因子分析によって論文の意味空間の次元を求めるだの
グループに分類するだのグループ間のマハラノビス距離を求めるだの、
ごちゃごちゃした作業に突入する。主人公はシステム立上げが
一息ついた処理待ちの間に、資料の整理を行なおうと資料庫へ行くと、
机に突っ伏して苦しんでいる白衣の女がいる。
「ちょっ…ちょっと! お願い! 背中押してぇっ!」
僧帽筋がゴリゴリに凝っている。痙攣を起こしたらしい。
「あ、そう、そこ……あっ、そ、そこ!」
冷静になって改めて見てみると、巨乳・熟女で眼鏡という、
なんかツボがよく判らん属性の美女。
「ああ、楽んなった。助かったわ。」
聞けばこの施設を利用する予定のクリニックのカウンセラーだという。
資料に興味があったので見させてもらった、と。
さっきのは普通のマッサージとは違うみたいだけど、とかいった話題から、
なんとなく身の上話のようになり、話は主人公の隠された才能に及んでゆく。
彼女は主人公の心理上の問題点を指摘する。
そこに“白”が現れ、なしくずし的に二人はカウンセリングを
受けることになるが、“青”“赤”の二人が
それを黙って見ている訳もなく……
>>439 ただのストーリーの垂れ流しであり、読むに耐えない小説もどきにすぎない。
自分が使う事しか考えてないメモなら、チラシの裏にでも書いておけばいい。
他の人間に理解をさせたければ、もっとゲーム的に意味のある単位でシーンを分けなさい。
そして、そのシーンをプレイヤーに見せる目的、演出の意図などを明文化しなさい。
そうだなー。内容を面白く感じるかどうかは好みが有るからこの際おいておくとして、
その書き方だと、そのままではいわゆるアドベンチャー物には使えないね。
ノベルでまあなんとかなるか?ぐらいかな。アドベンチャーに用いるテキストの場合は、
一画面に表示する文字数を意識しなきゃならない。何行何列、行内文字数、
可能なら改行位置なんかも考慮するとなお良い。
あと、画面、立ち絵の事も考えないといけない。
どこで背景が変わって、どのタイミングでだれの立ち絵を表示して・・・
そう言う事も一応意識しながら書かないと、ただの粗筋、プロットになってしまう。
まあ、このスレでそこまで意識したものを書く必要があるかどうかはワカンネ。
読んで
>>1の如く垂れ流しで構わない。作法なんか気にする必要もない。
読み手も評価批判討論する場所でもない。読むに耐えなければスレにこなければいいだけ。
そもそも作法を気にするようなまともなライターがこんなスレになんの用があるんだ?
済まぬ。いわゆる“美少女ゲームにおけるゲーム性”っつー奴を
いかに「設計」するかという方法論で行き詰まってしまい、
その手前で足踏みしとった結果、
ずるずると状況説明ばかりが続いてしまったのだ。
一応、「川渡り問題」(農夫が狼と山羊とキャベツを持って
ボートで川を渡るというパズル)にヒントを得て、
「こうすれば、複数のヒロイン間の人間関係まで絡めた
攻略ストーリーが効率よく書けるのではないか?」という
手法らしきものを思いついたので、現在その手法に則って
中盤のストーリーを構築しておったりするのだ。
話を簡単にするために、男一人と女三人のケースとする。その上で、
「男が、三人の女と結婚するにはどうすればいいか」を考える。
一夫多妻が許されていない社会では(つまり、シングルヒロインが
原則のゲームでは)、男が身分を偽って、三人の別の人物として
結婚することになる。複数のヒロインにそれぞれ別の攻略ルートが
あるゲームがこれであり、一種のパラレルワールド的世界観である。
これに対して一夫多妻が許されている場合、一人づつ個別に
結婚する方法があって、たとえば鬼畜系ゲームで
一人づつ犠牲にしてゆくパターンがこれに相当する。
三人と同時に入籍する場合は、同じく鬼畜系の三人まとめて
拉致監禁するパターンあたりに相当する。
以上のパターンは、一般的にはゲーム性が低いとされるハズである。
ここで結婚に関する2つのルールを追加する。
1)男性に妻がいる場合、未婚女性を新たに妻として迎えることはできない。
2)初婚の妻のいる男性は、離婚歴のある女性を妻に加えることはできない。
二人以上の女と同時に入籍するケースをとりあえず除外すると、
新しい未婚の妻を迎えようとすると、現在の妻をペーパー離婚し、
新しい妻を迎えてから同じくペーパー離婚し、
再度全員を妻に迎えるという手順が必要となる。
この構造をゲームのシナリオに当てはめるなら、
一人のヒロインを攻略した場合、たとえば一度別れたように
偽装するとかいった工作をしてから、二人めのヒロインを
攻略することになる。で、最初に攻略したヒロインが、
三人めのヒロインを焚きつけて男を略奪するとかいった
方向にストーリーを進める。もちろん、二人め三人めの
攻略の間に最初のヒロインの機嫌も取らないといけない。
そんなわけで最初のヒロインと密会するわけだが、
間が空くと男のところに乗り込んできて修羅場になるし、
あまりしょっちゅう逢っていると攻略中の別のヒロインに
感づかれる心配がある……とかいった味付けもできる。
これによって、ヒロインの攻略順により
最低でも六本のストーリーラインが構成できると同時に、
個別のヒロインの攻略場面については遣い回せる部分もあるはずなので、
関係のパズル性と「各ヒロインをどうコントロールするか」という
ゲーム性の双方を、比較的効率よくストーリーラインに盛り込めそうに思う。
あとは、伏線の提示に失敗した部分があって、
(具体的な敵キャラを出す必要はないにせよ)
主人公とは価値観が対立する勢力のようなものを設定しておかないと、
いまひとつ緊張感を維持しにくいというか、
物語の駆動感が感じられにくいというか、
そういう困難が生じてしまうのである。
そのあたりを調整した上で、再び提示をしたいと思う。
いわゆる「お約束」のパターンを生み出したい、もしくは明確にしたいという意図で
やってると言う事でいいのかね?
その方法について議論したいと言うならスレ違いだろうが、その作業の中で思いついた
ストーリーを書き殴りたいと言うなら、別に良いんじゃね?
> いわゆる「お約束」のパターンを生み出したい、もしくは
> 明確にしたいという意図で
> やってると言う事でいいのかね?
シナリオが存在するストーリーゲームにおいては、
作り手もプレイヤーも「なんかしらのパターンがある」という
前提があるわけだ。で、そのうち個別的・局所的なパターンについては
割合「お約束」として認知されている(たとえば、
『神のみぞ知るセカイ』でもよくネタにされている)。
ところが、それ以外にストーリー展開上の俯瞰的・全体的な
パターンというのが存在し、こっちは
「これは無理筋 or 強引な展開だろう」とか
「やっぱりこの展開か」とかいった当たり外れの感覚や、
「ここが山場」とか「そろそろエンディング」とかいった
プレイ上の“位置感覚”(「尻切れトンボ」とか「冗長」とか
そういう評価にも関係する)につながっていて、
そこのところを手際よく処理する方法論を確立しておかないと、
せっかく張った伏線を拾うのが早かったり拾い損ねたり、
重要なイベントを早く拾いすぎてエンディングがだらけちゃったり
フラグ立てに必要な細かいイベント拾いばっかりが続いて
ストーリーが中弛みになったりとかして、
演出が gdgd になっちゃう(辻褄は合っても
高揚感が損なわれちゃう)のだよ。
大塚英志がこのあたりいろいろ論じてはいるのだが、
いかんせん従来の一本道のストーリーが念頭にあるもんだから、
複数のストーリーラインが相互に影響しながら絡みあって
いるような複合的なストーリーの設計においては、残念ながら
あんまり役に立たん。そこで、そうしたストーリー
(作り手の視点から通時的に見れば複合的だが、プレイヤーから
見れば時系列上に投影された一本のストーリー)の演出に
“実用的に”役立つ方法論(たぶん PERT とゲームの展開形と
フローチャートを階層化したようなものになるかと思うが)を
提示できんかと思うのである。
……つーわけで、別ストーリーをプレイしたときに、
「そうか、このラインだとあの部分はこう処理してるのか」みたいなのが
判ってもらえたら成功かな、と。
多くの人が参考に出来るような方法論を提示できれば、神になれるかもしれんね。
手段が目的になっちまわないように頑張ってくれ。
あと、もっと読みやすく簡潔に書いてくれると、読んでくれる人も増えると思う。
構想を練る事が出来、それを上手く伝える事が出来る者をライターと呼ぶ。
何を言ってるかさっぱりわからんがとりあえずYU-NOやっとけ。
逆に皆さんに聞きたいんですけど
もし自分が書くならどんな事を一番最初に考えて書きますか?
例えば、印象的なシーンから。
例えば、世界観(主人公を取り巻く状況)から。
はたまた、例えば大まかな流れ(例:勇者がさらわれた姫を魔王から救い出す話。)とか。
大抵は印象的なシーンかな。
そのシーンを描くための役者と舞台を用意してる感じ。
書きたいシーン以外はだれる可能性が高いけど。
世界観からキャラを配置し、それから物語を考えるほうが
キャラが自己主張してよく動いてくれるんだけどね。
なかなかそこまでは。脳内で終わる可能性も高い。
やるきでない
462 :
名前は開発中のものです。:2010/09/18(土) 18:46:01 ID:7ct7tn+W
アドベンチャのシナリオたのむ
世界観と伏線のみでシナリオを匂わすのが好み
464 :
名前は開発中のものです。:2011/03/26(土) 13:29:45.72 ID:+yyhpEoR
>>462 お○んぽがでかくなるように神様にお願いした童貞のお○んぽが
急にてかてかになってガチムチアニキに襲われる超展開。
ガチムチアニキに襲われたショックでガチ○モに目覚めてホイホイチャーハンの教祖になる。
合言葉はホイッ・ホイッ・ホイッ・あぁん?
通称兄貴部屋にホイホイ連れ込んでホイホイチャーハンするのがゲームの内容かな!
↓*ここからシナリオ ホイホイチャーハン
いつものようにホイホイチャーハン教の教祖であるホイホイ兄貴は、てかてかのお○んぽに手をあわせて合言葉を言う。
「ホイッ・ホイッ・ホイッ・あぁん?」
ホイホイ兄貴に続くように合言葉を繰り返す教団員。
「ホイッ・ホイッ・ホイッ・あぁん?」
ホイホイチャーハン教はガチムチ兄貴を崇拝している。
毎日ガチムチ兄貴にお祈りすることが義務でありそれ以外は特に決まりはない。
だが、月一度にガチムチ兄貴レスリングという性○育DVDを全員で見なければならない。
「アッーー!!!!ホイホイチャーハン!!あぁん?」
「FU○K YOU」
TDNコスギはガチムチ兄貴と並ぶ神であり崇拝対象である。しかし、さいきん教団内でガチムチ兄貴派とTDNコスギ派の
対立が激しくなってきている。
教祖「決着は兄貴部屋でつけろ!ホイホイチャーハン!」
つづく
教祖「ファイッ」
アッーー!!アアッッー!
あ”−あ””あああホイホイチャーハン?あぁん?
FU○CK YOU
教祖「引き分けか」
完
俺がシナリオ書くと厨二病っぽくってかそのまんまになるから他のやつ頼む
>>462 話し合う努力?しただろうが。それは大変な苦労を。
言語による意思の疎通ができなかった奴らのためにハングルまで作ってやった。
教祖「幸せになりたければ修行が大切じゃ。貢ぎなさい」
信者「キェェェェッェェ!」
教祖「しんだなう」
完
武装や装甲性に特化した科学力と重力やテレポートに特化した科学力
この二つをわかりやすく言葉としてまとめるならなんて言葉が相応しい?
分子振動制御技術 高周波ブレードや分子の単一化(ダイヤモンド化)等
生体兵器なら熱、機械なら磁力が弱点になるかな?かな?
重力制御は重力制御、余計な事はつけないほうが判りやすい
一言でテレポートと言っても、超能力か空間干渉か電送で意味が違ってくる
直接自身を高速移動させるのか、亜空間を通るのか、信号に分解して転送&再構成するのか
俺的設定では個人レベルでの自由自在なテレポート技術(魔法)は、
暗殺や犯罪に使えるし(アリバイ証明に問題が出る)、戦争の仕方が全く変わってしまうので、
禁じ手(または禁咒)にしている 弱点や制限を設けたほうが良い
)))
('ω')
>>469 ア-マルティア と グビティアだお
ニートの兄を毎朝起こしにくる妹の話を所望
「・・・どうやら今回はここまでだな。コサンジ、撤退だ。俺がしんがりを受け持つ。ジュニアとマリアを連れて部屋から出るんだ」
「わかった。・・・2人とも俺についてこい。全力で走るんだ!!」
ダダッ・・・3人の足音はしかし、遠ざかることなくぴたりと止んだ。
(どうしたんだ?)
後ろを振り返りたくとも、俺はそれどころではなかった。魔王の4つの腕から繰り出される剣撃を避けるのに精一杯だ。
休みなく続く攻撃にもびくともしない剣と盾は、さすが100年前の英雄が使っていたとされるだけある。だがそれを持つ両腕はもうずっと前からしびれて、自分の腕でないような感じ。生身の体ゆえの限界だった。3人の無事を確かめて、自分もこの場を離れなければ。
「後ろの仲間がどうなったか、気になるだろう?」
低い声だが、それだけは不思議と耳の奥に響いた。攻撃が途切れる訳でもないが、必死に奴の様子をうかがうと、その顔にはっきりと浮かぶ、不気味な笑み。
(何が言いたい?)
出かかった言葉をぐっと飲み込む。動揺を見せたらそこにつけこまれ、まんまと敵の狙い通りだ。そうは行くか。
布団のぬくもりと日の温かさが、起きかけの頭を再度眠りに誘惑する。
「にぃさん……」
その心地よいまどろみへと甘いささやきが届けられ、まさに籠絡寸前。
「にぃさん、もうお昼だよぅ……」
その間の抜けた呼び声は横たわる身体に脱力感を与え、深き眠りへといざなう。
「もぅ……。早く起きてくれないとご飯なくなっちゃうよ〜」
ご飯というワードでは、覚醒の誘引にはならなかった。
――そして、俺はこんな日々を繰り返し、停滞したのだった。
ズキリとくる尿意に突き動かされ、部屋を出た。慌てることはない、トイレはすぐ近くだ。
「慌てず急げ」これは父が35年前に生んだ息子が35歳の誕生日につぶやいた言葉だ。
ハッピーバースデイ、俺。
廊下の隅に雑巾が投げ出されているのが目に映った。もし知らずにあれを踏んづけていたらと思うと、
盛大にひっくり返って熱いしぶきを天に噴き上げる己の姿が脳裏に浮かんで口元がゆるむ。だが俺は慌てず急ぐ男だ。
このミッションに失敗は許されない。
トイレの扉の前に立って深呼吸一つ。中に誰もいないことを確認。よし。
そもそもここに住んでいるのは俺一人なのだから当然だ。だが俺は念には念を入れる男だからな。
ドアノブに手を伸ばし、完全勝利の手応えを感じながら扉を開けた。
誰もいない。そう、俺を邪魔することのできる者などここにはいないのだ。
笑い出しそうになるが、それをこらえて最後の作業を済ませねば。
ドカンドカンと音すら聞こえる一歩手前の、いきり立つ股間のものを解放するため
ズボンのチャックをつまんで引っ張る。ふぬ。
たまにあることだが、チャックが激しく抵抗し、右手は弾かれたように空を切る。
ミッションのラスボスのおでましって訳か。慌てず急ぐ俺に戻った。
ふぬ、ふぬッッ。手強い。ひょっとしたらチャックが壊れてしまっているのではないか?
こういう時に力まかせに挑むとどうなるか。
引きちぎったチャックをつまみ上げて呆然と佇む己の姿を必死に頭から振り払う。
なんてことはない。俺は今まで何千回、何万回とこのミッションに打ち勝ってきたんだ。
もしもの場合にそなえ、別の選択肢も用意しておこう。
1.ハンカチによる握力の支援。2.丁寧にチャックをはめ直す。
3.ベルトを緩め、強制脱出。4.ザ・ブルート・フォース・アタック。完璧だ。
ふぬッ、あれこれ考えているうちに開いてしまった。
やはりどうということはなかったな。俺の冷静沈着さを光らせるよい演出だった。さらばラスボスよ。
それじゃあ早速、発射…ビチャビチャビチャ。黄色い軌跡は大きく狙いを反れ、
原因に気づいて立て直す俺の耳に盛大な音が響いた。ええと、雑巾はどこにあったかな。
ゲーム形式に纏める気がなく議論や研究の対象にしてる訳でもない以上板違い
創作板でやるべきことをいつまで続ける気だよ?
478 :
名前は開発中のものです。:2013/03/08(金) 22:45:10.43 ID:DE92RowD
test
タイトルは『漂流物語』
難破した船から逃げ出した一艘のボートに乗り込んだ5人の男女の物語。
救助は来ない。
無線もない。
水も食い物も全くない。
ただひとつだけ。
最年少の少女は密かに、1丁の拳銃を隠し持っていた。
こんなかんじのはどうだ?
っていっても、過疎板で反応を待っても虚しいだけか。
480 :
名前は開発中のものです。:2013/04/12(金) 16:44:18.66 ID:yRUaxkkH
age
481 :
たける:2015/02/03(火) 16:25:08.81 ID:vhteoDYM
くわしく
宇宙暦756年。
魔導宇宙船オンジュラーガは主星ボゾネから外宇宙のゲイジネン星雲に向け出発した。
それから一週間後、船内に謎の魔物が出現し、オンジュラーガは近隣の惑星に不時着する。
しかし魔物の襲撃と不時着のショックで乗員の95%が死亡。
生き残った清掃員のヨピツァーは、ペットの猫のマモメとともに、
生存者と惑星の探索、そして生還するための手段も模索することになる。
親友である軍人のシポゼイと再会したヨピツァーは、船内で活動していた謎の教団の話をきき、
彼らがかつてボゾネを支配していた魔王を復活させようとしている事を知る。
調査を進めるうちに、宇宙船を襲った魔物はおそらく教団が召喚したものであり、
乗員の魂を魔王復活の生贄にささげようとしたらしいこと、
不時着したこの惑星こそが、かつて魔星とよばれ、魔王の力の源とされた暗黒の星、
オルゾギラン・バルゲであった事などが判明していく。
なんと、すべては仕組まれていたのだ。
生存者である魔導技師のヴェヨンケルは、敢えて魔王を部分的に復活させ、その魔力をオンジュラーガの再起動にあてれば、
この惑星を脱出するエネルギーを得る事ができると提言する。
一方で神官のタニホは、たとえこの地で果てるとしても、魔王復活は絶対に阻止すべきだと主張した。
生存者の中でうまれる亀裂。
だが、シポゼイが何者かと通信している様子を目にしたことをきっかけに、
更に恐ろしい真実が明らかになっていく。
実は、オンジュラーガの出航そのものが魔王復活のために計画されており、
その黒幕はボゾネの軍事国家ゼクラノシカーンだったのだ。
ゼクラノシカーンは魔王を軍事利用しようと企んでいた。
謎の教団はその事実を知って、阻止のために乗り込んだものの、儀式を阻止できず、
魔物の召喚を許してしまった……。
真実を知られたシポゼイは、自分は任務をこなすだけだと言い放って立ち去る。
ヨピツァーは謎の教団と接触し、なんとか協力関係を結ぶ事にこぎつける。
教団のリーダー・ゾルデラの情報を元に、ヨピツァーはシポゼイを止めるための戦いを始めた。
かつて勇者が魔星を封じるために投げつけた聖槍イスキュダーンをめぐる攻防。
魔王の影と呼ばれた大魔獣ジャヴォルの召喚陣の破壊。
風土病に罹患して瀕死のマモメを精霊転生させようという試み。
暴走したヴェヨンケルによるメカ魔王の襲来。
そして、魔王復活の最後の鍵となる「魔王の遺骸」が、
オンジュラーガの秘密ブロックに安置されている事を突き止めたとき。
おそるべき真実が明らかになる。
乗員の魂は魔王復活の生贄、船内に召喚された魔物、魔星に不時着した船……。
そう、オンジュラーガそのものが、魔王復活に必要なものを抱えた祭壇だったのだ。
ヨピツァーは清掃中に見た記憶を頼りに、船内の怪しげな場所を浄化していく。
最奥部にたどり着いたとき、儀式は不完全ながらも完成してしまっていた。
シポゼイは不完全な儀式を即座に切り替えて、魔王の完全な復活ではなく、自身が魔王となる契約を交わしたのだ。
なぜそこまで。問いかけるヨピツァーに、シポゼイは答える。
いいや、これが真の狙いだった。
シポゼイは戦争の中で親を失い、社会の中で兄弟を失い、悲劇を繰り返させないように軍に入った。
だが、軍もまた腐敗し、敵地ではシポゼイがかつて、そうされたような非道がまかり通っていた。
もはや世界は救いようがない。絶望したシポゼイは自らが魔王となって人類を粛清することにしたのだ。
ヨピツァーは精霊獣となったマモメと融合し、ヴェヨンケルの遺したメカを身につけ、
タニホの祈りの祝福に守られながら、ゾルデラの魔術の援護を受けて戦った。
魔王の力は絶大だった。
波動が嵐のように吹き荒れる中、オンジュラーガの船体は弾け飛び、
戦いの舞台はいつしかオルゾギラン・バルゲ全土となっていた。
その中で、オルゾギラン・バルゲのエネルギーのほとんどが、
魔王シポゼイの中に移動している事に気付いたゾルデラは、
地表に刺さっていた聖槍イスキュターンを抜き、ヨピツァーに投げ渡した。
ヨピツァーが手にしたイスキュターンがシポゼイの身体を貫く。
ここに魔王は再び封印されようとしていた。
今度は残された力などない、ほぼ完全なる滅びに近い封印だった。
シポゼイは最後の力を振り絞って、魔法陣もなしに大魔獣ジャヴォルを召喚する。
身構えるヨピツァー。
しかし、シポゼイが大魔獣に命じたのは、無事に人間たちをボゾネに送り届ける事だった……。
契約に縛られた大魔獣は忠実に命令を実行し、すべてが終わると消えた。
シポゼイが最後に浮かべた笑みはなんだったのか。彼は何故、皆を帰還させたのか。
もしかすると彼の本当の望みは、こうすることだったのかもしれない。
ヨピツァーは時々、そう思うのだ。
その後。
タニホは本来の予定通りゲイジネン星雲への布教に赴くことにしたようだ。
魔の存在を目の当たりにした今、神の存在もまた身近に感じているらしい。
きっと立派に素晴らしい説法をやっていけることだろう。
ヴェヨンケルの墓は故郷のさびれた墓地に建てられた。
墓前には最後の戦いでヨピツァーを守ってくれたメカが備えられている。
遺された研究のいくつかは、新たな発見に繋がっていくことになるのだが、それはまた別の話だ。
ゾルデラはこれからもゼクラノシカーンの陰謀と戦っていくようだ。
あるいは未だ明らかになっていない、魔の力を利用しようとする何者かとも。
それこそが自らの役目であり、宿命であると語っていた。
マモメは今日ものんびり昼寝をしている。
身に染み付いた習性というやつは、やはり簡単にはなくならないようだ。
高価なキャットフードの好みだけは変えてほしい。
こうしてヨピツァーの散々な宇宙航海は幕を閉じた。
新しい清掃員の仕事が始まるまで、ヨピツァーはしばしの休暇を楽しむのであった。