☆メンボスレ☆(メンバーボシュースレッド)

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952名前は開発中のものです。:04/03/10 16:39 ID:oVWpvkmX
MMORPGリネージュ(http://www.lineageonline.jp)
をほぼ完全に再現できるゲームを作りませんか?
現在、プログラマーを募集中です。
独自のサーバーで独自仕様で楽しむことがしたいです。

クライアントの言語はC++、DirectX9 SDKを予定しています。
サーバープログラムも同時進行で製作する予定です。
クライアントとサーバーを実装したマルチプレイオンラインRPGを目指してます。
プロジェクトHP
http://emulate.lineageoffline.com

興味を持たれましたら、上記HPを一度ご覧下さい。
953名前は開発中のものです。:04/03/10 18:06 ID:MqHat7m/
・何もできてないじゃん。張りぼてじゃん。
・なんでC++で作るのにJavaプログラマ募集してんだよ、おかしいだろ。Javascriptでとりあえずサイトを作らせようって魂胆か。
・つーか著作権とかその辺はどうなのよ?
・サーバーは誰が用意するのさ。何台用意するのさ。ランニングコストは誰が負担するのさ。
・今プロジェクトに携わってるプログラム担当要員の人数は?どうせ0なんだろ。少なくとも>>952は違うんだろうな。

まぁなんていうか、無理だから諦めろ。ここにはそんな甘い話にすら見えない話は相手にされないよ。。。
954名前は開発中のものです。:04/03/30 05:40 ID:MqJZHhst
RPGの製作を手伝ってくれる方を募集します。

募集したいのは
・BGMの作成(MIDI)
・マップチップの作成
・モンスターグラフィックの作成
のどれかができる方です。

現在は一人でほそぼそとやってます。
ホームページは急いで作ったんで適当ですが、
現状は体験版やってもらえればわかると思います。
一応システム的には、ほぼ出来上がってます。

http://www5e.biglobe.ne.jp/~cast/main.html
955名前は開発中のものです。:04/03/30 06:13 ID:qKSQ5sk9
Java とJavaScript の見分けもつかない厨房がいるな。
956名前は開発中のものです。:04/03/30 09:47 ID:ksAMCpsl
>>954
掲示板があったほうがいいと思うです
957名前は開発中のものです。:04/03/30 11:11 ID:MqJZHhst
>>956
そうすね。
どうすりゃいいのかわからないんで、今から調べてきます。
多分、今日中には何とかなると思います。
958名前は開発中のものです。:04/03/30 11:35 ID:DlN5YGl1
メンボ〜(メンボ〜)♪
メンボ〜(メンボ〜)♪
涙〜〜のメ〜ンボ〜〜♪

つーわけで、そろそろ次スレですか?
959954:04/03/30 11:48 ID:MqJZHhst
>>956
掲示板、設置してきました。
もし興味を持ってくれたら書き込んでやってください。
960名前は開発中のものです。:04/03/30 18:18 ID:eywDwb7d
>>954
コリンたんに萌えますた
961954:04/03/30 22:20 ID:OeH7/in7
>>960
最初はお姉さんぽいキャラだったんですけど、
描いてるうちにどんどん童顔に・・・
個人的には自分も気に入ってます。
ほとんど台詞はありませんが、ゲーム中最大の巨乳です。
962名前は開発中のものです。:04/04/03 16:08 ID:nSsJqkGH
>>954
引越した?
963954:04/04/05 13:31 ID:ToOlxYjR
>>962
引越しというか、消えてます。
間違ってフォルダ消しちまいました。
それと、体験版にいろいろバグが見つかったんで修正してます。
修正が完了し次第、復帰しますんで
もし興味もってくれたなら、そのときはよろしくお願いします。
964名前は開発中のものです。:04/04/21 18:13 ID:tsqFqyqM
棒人間でガンダムの動き再現しようぜ
965名前は開発中のものです。:04/04/21 22:31 ID:CisRI51U
再現するっつってもガンダムって別に動きそのものは大したこと無いだろ。
というかまた「しようぜ」ですか…やれやれ
966名前は開発中のものです。:04/04/22 08:14 ID:EPJYYMtX
Mrメンボもうかばれない
967名前は開発中のものです。:04/05/10 01:49 ID:4oK921WB
このスレまだ機能してます? マジでメンボしたいんですが。

VBでカードゲーム作ってます。COMと対戦できるところまで行きました。
(まだ細かいバグがいくつかあるんですが)
この先、ストーリーモードを充実していけば完成するかもしれませんが、
遊んでくれる人がいないことに気づきましたw

なので、以下の方を募集します。

・プロデューサー
 作品を上手く宣伝・売り込んでくれる人。
 プロでも同人のリーダーでもいいです。
 お金も欲しいけど、なるたけ多くの人に遊んでもらいたいので、
 そこらへんがうまい人。

・絵師
 ストーリーモードのキャラ立ち絵が版権フリーを流用しているので、
 それを描いてくれる人。
 また、カードのイラスト(48x72または48x48のドット絵)を描いてくれる人。


 ブツは、こちらからDLできます。よろしくお願いします。
 ttp://www5e.biglobe.ne.jp/~kirinpap/morden/index.htm
968名前は開発中のものです。:04/05/14 02:41 ID:rzO4NkIw
プログラム、3DCG、デザイン、サウンド、出来る人募集です。
VC++、DirectX9での開発です。
969名前は開発中のものです。:04/05/14 08:55 ID:HkHfL32N
Mrメンボもうかばれない
970名前は開発中のものです。:04/05/14 21:31 ID:3LCGdFgz
>>968
>プログラム、3DCG、デザイン、サウンド、出来る人募集です。
>VC++、DirectX9での開発です。

お    前    は    い    っ    た    い
何    を    や    る    の    か    と

・・・こんな奴ばっかり。ま、それを期待して越智しに来てる訳だが。
971名前は開発中のものです。:04/05/14 22:16 ID:eLrQmYaM
こんなとこでまともな募集があるはずがないw
972名前は開発中のものです。:04/05/15 00:09 ID:Mq9VyaHx
コンココン。

いつものリズムで扉を叩くと、俺は周囲に誰もいないことを確認してから
そっと病室へ忍び込む。面会謝絶の掛け札はもちろん無視だ。

「あ、お兄ちゃん・・・」

衝立の向こうから、鈴の鳴るような声がする。俺の大切な妹、美咲だ。
ゴソゴソと何かをしまう音。きっとまた、文庫本を読んでいたんだろうな。

「よ、具合はどうだ」
「うん、今日は調子がいいみたい。お薬が効いたのかな・・・」
「そうか、それはよかったな」

美咲が原因不明の奇病にかかって、もう2年になる。
本当なら今年で中学卒業なのに、小学生にしか見えない美咲。
病状は一進一退を繰り返し、一時より症状は治まったのだが、
それでもこの病室を出られる日がいつになるのか、見当もつかない。
本人の前では考えたくないが、そもそも生きてここを出られるのかも
怪しいくらいだ。

「お兄ちゃん、なに考えてるの?」

シルバーフレームの眼鏡の奥から、控えめに美咲が俺を覗き込む。
コイツ、こういうことだけは勘がいい。

「いや、なんでもないよ美咲」
「当ててあげようか・・・」

そう言ってちょっとはにかむ。継続的に起きる痛みを
我慢しているせいか、心から笑っていない表情が見ていてツライ。
973名前は開発中のものです。:04/05/15 00:10 ID:Mq9VyaHx
「美咲は、お兄ちゃんの考えていること、何でもわかるよ・・・」

窓の外に視線を移し、遠くを見る美咲。
発病した当時は毎日見舞いに来た両親も、最近は月に一度来るかどうか。
俺のもう一人の妹で美咲の双子の姉にあたる、皐月に夢中だ。
もっとも、美咲と正反対のあの性格では、両親が皐月から目を離せないのも
わからないでもない。

だから、美咲の見舞いに来るのは、俺一人といっていい。
学校の友達は少ないようだし、大勢で押しかけられること自体、
美咲も好まないだろう。

「そうだ、美咲。おみやげがあるんだ」
「なぁに? もしかして、新製品かな・・・」
「その通り!」

俺はかばんの中から紙袋を取り出す。近くの大型スーパーで見かけた
新製品のポップコーンだ。美咲は何故か新製品のスナック菓子が大好きで、
ここに入院する前からいろいろな店で見つけては食べ比べていた。
スナック菓子が美咲の唯一の友達と言っていいかもしれない。

「うわぁ、ポップコーンだ・・・。今日のはどんな味なの?」
「何だろ、よく見ないで買ってきたんだ」
「ありがとう、お兄ちゃん! 美咲、大好き」
「はは、美咲はホントにお菓子が好きだな」
「違うよ、美咲が大好きって言ったのはお菓子じゃなくて」

「コホン」

突然、2人の甘い会話に咳払いが割り込む。
その発生源を探して後ろを振り向くと、そこには、看護婦さんの姿が。
974名前は開発中のものです。:04/05/15 00:10 ID:Mq9VyaHx
「あっちゃー」
「違うの、これは・・・」

看護婦さんはつかつかと2人の間に割り込んでくる。

「お兄さん、ここは面会謝絶だと、前にも言ったはずです。
 今日はこれで退出なさってください。それと美咲ちゃん」
「はい・・・」
「お見舞い品を取り上げることはしませんが、夕食の後にしましょう。
 いいですね?」
「はい・・・」

看護婦さんはそれだけ言うと、入ってきたときと同様、音もなく
出て行った。病院の規則は伝えたから、あとはご自由に、ということらしい。
実は結構いい人じゃないか?

「お兄ちゃん・・・ゴメンね」
「いや、面会謝絶を守らない俺が悪いんだ。あの看護婦さんが正しい。
 今日はこれで帰るよ」

この後、別の看護婦さんが入って来ないとも限らない。しかもその人が
さっきの看護婦さんみたいに理解がなければ、今度はもうアウトだ。
ここはおとなしく退散しよう。
俺はかばんをひったくって立ち上がる。

「お兄ちゃん・・・お願い・・・」
「ん、どうした、美咲?」
「また、お見舞い・・・来てくれる?」
「もちろんだよ」

俺は自分への約束の意味も込めて、美咲と指切りをして、病室を出た。
975名前は開発中のものです。:04/05/15 00:11 ID:Mq9VyaHx
その日の夜遅くのこと。
何気なくTVのニュースを見ていた俺は、そこに見覚えのある
ポップコーンの袋が映っていることに気がついた。

「このポップコーンは、遺伝子組換えのトウモロコシを大量に使用しており、
 政府の指示の元、メーカーは大急ぎで回収に努めていますが・・・」

「美咲?」

ちょっとだけ嫌な予感がしたが、食べた人に変な症状が出ているわけでも
ないらしい。明日また病院へ行って、この話をしよう。
もしまだ食べていなければ、食べるのはやめるように言おう。
そう決めると、俺は眠りについた。
976名前は開発中のものです。:04/05/15 00:12 ID:Mq9VyaHx
そして、翌朝。俺は電話のベルの音で目が覚めた。
下の廊下で、電話に出るおふくろの声が聞こえる。

「はい、藤森でございます。あ、病院ですか。
 いつも美咲がお世話になっており・・・え? 退院ですか?
 それはまた急に? え? はい・・・はい」

退院? 美咲が退院?
嬉しいというより、信じられない。
どちらかというと嫌な予感がする・・・。

「まさおー、まさお」

おふくろが呼んでる。起きるか。

「なんだよ」
「今、病院から。美咲が退院なんですって。よかったわね」
「うん、それでいつ?」
「それが、今日の午後なの。あなた、今日予定ないんでしょ。
 悪いけどお母さんの代わりに美咲を迎えに行ってくれない?
 お財布から5万円持って行って。
 多分足りないと思うけど、残りは後で払うことにしてもらうから」
「今日の午後? それはまた急に」
「でしょー。お母さんもびっくりしちゃった。でも良かったわ。
 今日の晩御飯は美咲の好きなものにしましょう・・・って
 アラいやだ、美咲の好物ってなんだったっけねぇ?」

どちらにしろ、今日は病院へ行く気だった。
あのポップコーンのことが気になる。
もしかして、美咲の退院と関係があるんだろうか?
俺は、午後まで待てずに、退院準備を手伝うとか理由をでっち挙げて
さっそく病院へ向かうことにした。
977名前は開発中のものです。:04/05/15 00:17 ID:tlK0RDcP
「あ、お兄ちゃん、こっちこっちー」

病院の前まで来たが、驚いたことに美咲は正面玄関の前で待っていた。
にこにこ笑いながら手を振って駆けてくる。

「おい、お前、病人じゃなかったのか?」
「うん、昨日まではね」

信じられない。これがあの美咲か?
しぐさや表情ももちろんだが、性格も明るくなったような気がする。

「ホントに平気か」
「うん。美咲、すっごーく元気だよ!」

たしかに健康そうだ。いや、健康すぎるくらいだ。
たった一日でこんなに変わるものなのか。まさか、神の奇跡とか。
いやそれより、聞きたいことがあったはずだろ、俺。

「どうしてこんなに元気になったのか、教えてあげようか?」

美咲は、上目遣いで俺の腕にしがみついてくると、
耳元で囁いた。

「それはねぇ、あのポップコーンを食べたからでーす」

「美咲、遺伝子組換えポップコーンを食べて、
 遺伝子組換えができるようになっちゃったの」
978名前は開発中のものです。:04/05/15 11:24 ID:9sU1vCt1
スレが伸びてるんで見にきたら変な小説貼られてるな。誤爆か?

ここの住人はほんと最低だな。
なんか作って真面目に募集してるらしい>>967はスルーで
>>968いじって楽しむだけか。
なにがMrメンボもうかばれないだよ。
おまえらがこのスレだめにしてるだけだろ。

自分じゃ何も作れないから>>967なんかはレスできないか。
クズだな。
979名前は開発中のものです。:04/05/15 14:40 ID:pffVu5Rx
はいはい
980名前は開発中のものです。:04/05/15 15:05 ID:kqFeJnNm
HP上にメアドもあるんだし、何も2ch上で参加表明する義務はないんじゃ?
参加するんならメールで本人と直接連絡すればいいし。

とりあえず、うちのソフトはここを見て来た人のおかげで無事完成したよ。
まあ、そういうちゃんとした人もいるってことで。
981名前は開発中のものです。:04/05/15 18:09 ID:9Q3nA4VM
おお、ええ話や。
982名前は開発中のものです。:04/05/15 20:40 ID:FTWuvWby
         ☆ チン     マチクタビレタ〜
                         マチクタビレタ〜
        ☆ チン  〃  Λ_Λ   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          ヽ ___\(\・∀・) < 次スレまだ〜?
             \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
           / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
        |  愛媛みかん  |/
983名前は開発中のものです。:04/05/15 21:18 ID:POUtt3Xe
需要ないだろ
984名前は開発中のものです。:04/05/15 22:04 ID:0oK0GeH0
>>978
まあ、同意。
足を引っ張ろうとする最低な人間は2chじゃなくても結構いるけど、
それを跳ね返すぐらいの活力がこのスレにはなかったということだな。
985名前は開発中のものです。:04/05/16 00:11 ID:YlSvcCQm
え? 今、美咲はなんて言ったんだ?

「ゴメン、美咲。お兄ちゃんは、美咲の言ってることがよくわからん」
「だからー」

美咲はわざとらしく頬を膨らませて拗ねる。
これは美咲が怒ったときに見せる、昔からの癖だ。
ということは、少なくともこの美咲は偽者では、ないんだな。

「美咲、自分の身体の遺伝子を組換えることができるようになったの。
 だから、病気も自分で治したんだよ」
「そ、それはまたどうして」
「もちろん、お兄ちゃんがくれたあのポップコーンを食べたからに
 決まってるじゃない。お兄ちゃん、ありがとー」
「はは」

笑うしかない。笑うしかないが、これは、いいことじゃないのか?
美咲の病気が治ったし、性格も明るくなったし、美咲も喜んでるし。
でも、本当にそれでいいのか?

「だから、退院したらお兄ちゃんにまずお礼を言おうと思っていたの。
 そしたら、予定時間よりずっと早くお兄ちゃんが迎えに来てくれて、
 美咲、すごく嬉しいの。お兄ちゃん、大好き!」
「そうだね、俺達って気が合うな、はは」

少し、いや、かなり積極的になった美咲。
その豹変振りと、遺伝子組換え能力(まだ信じられないが)が不気味で、
機嫌を損なわないように当たり障りのない返事をする俺だった。
おいおい、相手は実の妹だぞ。それもあの可愛い美咲じゃないか。
986名前は開発中のものです。:04/05/16 00:12 ID:YlSvcCQm
「そ、それじゃ、俺は病院に退院手続きをしてくるから、
 そこで待っててくれるかな?」
「いや、美咲も一緒に行く!」
「そ、そうだね。それじゃ一緒に来るか、はは」

俺の腰に両腕を回して離れない美咲を引きずりながら、
俺は病院の受付で退院手続きを済ませた。
病室に持ち込んだ美咲の私物は宅急便で送ってもらうことにしたので、
後は手ぶらの俺と美咲の2人だけが残った。

「それじゃ、家に帰ろうか。親父もおふくろも、美咲の顔を見たがってるぞ」
「・・・イヤ!」

てっきり賛同するかと思ったのだが、美咲は首を横に振った。

「おにいちゃん、まだ時間あるでしょ。だったら美咲とデートしようよ。
 美咲ね、退院したらまず最初におにいちゃんとデートしたかったの」
「デ、デート?」
「うん・・・。ダメ?」

ウルウルの上目遣いでお願いモードの美咲。昔はこんなことする妹じゃなかった
のだが、それを差し引いても「退院したらやってみたかった」と言われれば、
それを断る術はない。
987名前は開発中のものです。:04/05/16 00:14 ID:YlSvcCQm
「少しくらいなら、いいか」
「わーい。お兄ちゃん、大好きー」

またまた俺にまとわりついてくる美咲。
病院の前でベタベタしているものだから、婆さん3人組が遠くからこちらを睨んでいる。
その向こう、松葉杖をついたおじさんも、明日にでも産むんじゃないかと思えるくらい
お腹の大きい妊婦さんも、みんな遠巻きに俺達2人を非難の目で見つめている。

「とりあえずさ、ここは病院だから、場所を変えよう。喫茶店でも行くか」
「うん。美咲、お兄ちゃんの行きたいところなら、どこでもいいよ」

今度は大人しくついて来てくれそうなので、正直ほっとした俺であった。
988名前は開発中のものです。:04/05/16 00:14 ID:YlSvcCQm
カランコロン。

「いらっしゃいませー」

東急ハンズで売ってるようなベルを鳴らして喫茶店の扉をくぐると、俺は
ごく自然に一番奥のシートに座った。今日の美咲は何を言い出すかわからないから、
人目につかない場所がいい。実に賢明な判断だ、俺。

「美咲は何にする? 退院のお祝いに、何でも好きなもの頼んでいいぞ」
「ほんとう? それじゃ、この『シェフのお任せあんみつパフェmk2SR』にする。
 どんな味かなー?」

相変わらず、珍しいお菓子(この場合はパフェだが)に目がない美咲だ。

「じゃ俺はジンジャーエールで」

お姉さんというよりお母さんと表現したほうが正しそうなウェイトレスに注文を頼むと、
俺はタバコに手を伸ばす。

「1本だけ吸っていいか?」
「うん、いいよ」

美咲はタバコの煙が嫌いだが、俺のニコチン中毒は美咲への気遣いよりも上だ。
美咲もそれを知っているから、1本だけという条件付きで許してくれる。

さて、何から話そうか・・・。
このタバコを吸い終わる前に、決めておこう。
自分の妹を目の前にして話題を考えるなんて、実にみっともない話だが、
この性格豹変アンド謎の能力を身につけた?美咲が、何を考えているのか全くわからない。
少なくとも俺に好意を持っているのは確かなようだが、好意以上の感情を
持っているようにも見える。それとも、退院が嬉しくてはしゃいでるだけなのか?
989名前は開発中のものです。:04/05/16 00:15 ID:YlSvcCQm
「お待たせしました」

タバコを吸い終わる前に、美咲が頼んだなんとかパフェがテーブルに置かれた。
早いな。そして巨大だ。しかし見た目は美しくない。
シェフがお任せでフルーツやクリームやアイスを適当に載せただけ、という感じだ。

「うーん、おいしー。退院して最初にパフェが食べられる美咲はホント幸せだよ。
 あまーい、おいしー」
「よく味わって、ゆっくり食べろよ。まだ病み上がりなんだからな」
「あ、またそんなこと言う。美咲はもう完全健康体だよ。不老不死なんだよ」

ブッ。
美咲の妄想(だと思いたい)が突拍子もなくて、飲んでたお冷やを気管に入れてしまった。

「大丈夫、お兄ちゃん? 美咲が吸いだしてあげようか?」
「いや、いい。ていうか、そんなことは普通の兄妹はしないぞ」
「うー、お兄ちゃんの意地悪」
「意地悪でもなんでもない。ごくごく当たり前の話だ」
「うー、それなら・・・」

突然、美咲は咥えていたスプーンをテーブルに置くと、姿勢を正して目をつぶった。
何だ?

シューン!

美咲の身体から一瞬だけ光が立ち上る。それはあまりにも一瞬で、正面で美咲を直視していた
俺にしか見えなかったはず。すぐに光は収まる。それだけだった。
990名前は開発中のものです。:04/05/16 00:18 ID:RwJgOrPR
「なんだ? 何をしたんだ、美咲?」
「あのね、美咲、遺伝子組み換えちゃった。だから、もうお兄ちゃんと血はつながってないよ。
 結婚だって何だってOK。えへへ」
「なんだそりゃ?」

俺は平静を装って美咲の言ったことを馬鹿にしたが、内心ではわかっていた。
美咲の言ったことは、多分、本当だ。肉親だからわかる。見た目でも雰囲気でもない。
正にDNAの部分で、今の美咲と俺は別物だって感じられる。
友達の家へ遊びに行ったときの匂い、生まれて初めて食べたものに対する最初の感想、
お正月に毎年恒例で見るTV番組、予備のティッシュペーパーが置いてある場所・・・
そういった、血であり家であり家族である共通の部分で、目の前にいる少女と俺は別になったのだ。

「あっでも、もう肉親じゃないからお兄ちゃんって呼ぶのは変だよね。
 なんて呼んだらいい? やっぱり正雄さんかな? いやーん」
「馬鹿言ってないで早く食べろ。お前が何だろうとお兄ちゃんはお兄ちゃんだ。
 それにしてもジンジャーエール遅いな」

俺は話題をジンジャーエールに向けたが、そうでもしないとこの場から逃げ出しそうだった。
正直、恐いのだ。美咲が。一夜にして明るくなった性格が。正体不明の能力が。
なまじ以前の美咲は大人しくていい娘だったたけに、それがいっそう恐ろしい。
これが能天気暴力娘の皐月だったら、まだ冗談とかさすが皐月だ、で済むのだが、
誰よりも人に気を遣い、嘘のつけない美咲だからこそ、この本当の出来事が恐いのだ。

もしも。
もしも美咲を怒らせるようなことがあって、その遺伝子組換え能力とやらで、
化け物に変身したとしたら、俺はどうするだろう。
自分が美咲に殺されてしまうのなら、まだいい。
でも、化け物になった美咲に対して、俺は今までと同じような接し方ができるだろうか。
病院にいた婆さん3人組のように、遠巻きに美咲を奇異の目で見たりしないだろうか。
そんな状況が恐い。
そんな妄想を抱いてしまう自分が恐い。
そんな妄想を俺に抱かせる美咲が恐い。
991名前は開発中のものです。:04/05/16 00:18 ID:RwJgOrPR
「どうしたの、お兄ちゃん? 熱でもあるの?
 美咲が治してあげようか?」 

美咲が心配そうに俺の顔を覗き込む。とりあえず今までどおり、呼び名は「お兄ちゃん」に
決定したようだ。セリフの後半部はこの際、聞かなかったことにする。

「お待たせしました。
 あいにく材料を切らしていたので、ちょいとカナダまでひとっ走りしてきました」

 ウェイトレスが、笑えないアメリカンジョークを唇に載せて、ジンジャーエールを運んできた。
 俺はそれを直に受け取ると、ストローも使わずにぐぃっと一気に飲み干した・・・つもりだったが
 炭酸でむせてしまった。激しくかっこ悪い。

「大丈夫? そんなにあわてて飲むことないのに」

美咲がテーブルを回って、こちらに寄ってきた。背中をさすってくれる。

「うぇ、げほ。あ、ありがとな、美咲」
「ふふ、いいからいいから。たとえ血がつながってなくても、私達兄妹じゃない。
 甘えていいんだよ」
「・・・・・・」

大人っぽいセリフにちょっとだけドキっとしたが、こういう優しいところは俺の知っている
いつもの美咲だ。少しだけ安心した。

「美咲・・・」
「お兄ちゃん・・・」

ヤバイ。今一瞬だけ雰囲気に流されそうになったぞ。
相手は実の・・・いやもう血はつながってないのか、とにかく妹なんだぞ。
まだ未成年なんだぞ。
992名前は開発中のものです。:04/05/16 00:19 ID:RwJgOrPR
グィッ

背中越しに全体重をかけていた美咲を俺は引き剥がす。
退院という、いわばひとつのタガがはずれた美咲は、やたらと身体をくっつけたがる。
妹に好かれる兄というのは、それはそれで悪い気はしないものだが、今の美咲は異常だ。

「お兄ちゃん・・・、美咲のこと、嫌い?」
「嫌いじゃないが、ここは」

外だぞと言うところだった。だったらおウチで、と切りかえされる、間違いなく。
人目があるところでイチャイチャはマズイだろう、と言えば、人目がないところならイイ
と、今の美咲なら受け止めてしまうハズ。

「お兄ちゃん、美咲ってそんなに魅力ない?」

俺が言葉を失っていると、美咲はつまらなそうに足元を見つめた。

「やっぱり、大人の身体のほうがいいのかな?」
「え、おい! 待て! ここは外だぞ」

今度は躊躇なく言えた。言わなければ、次に美咲が何をするか、予想できてしまったからだ。
その、遺伝子組換え能力とやらを使ってアダルトタッチで・・・
ちょっと見てみたい気もするが、ここではまずいだろ俺。

「なんてねー、えへへ。美咲もそんなに考えなしじゃないよー」

よかった。我らがお姫様にはまだ理性が残っていたようだ。
心からため息をひとつ吐くと、俺は残ったジンジャーエールを胃に流し込む。
美咲はとっくにパフェを食べ終わっていた。
993名前は開発中のものです。:04/05/16 00:19 ID:RwJgOrPR
「それじゃ、そろそろ帰ろうか。おふくろも心配してる」
「うん、今日は楽しかったー。また一緒にデートしようね」
「はは、そのうちにな」

大人の対応で美咲のお願いを軽く受け流し、精算を済ませる。
美咲は一足早く店を出て、太陽の光を浴びていた。

「うーん。まぶしいー。
 こうやって、お日様の光を浴びたのって、本当に久しぶりだよ」
「そうだな。2年ぶりか」
「うん。病院は寂しかったよ、お兄ちゃん・・・」
「そうか。あまりお見舞いにいけなくてゴメンな」
「ううん、許す。お兄ちゃん好きだから。
 でもこれからはずっと一緒にいてね」
「ずっと一緒は無理だろう。俺は大学もあるし」

それを聞いた美咲は、そうだねとつぶやくと、道の真ん中に飛び出した。
そこで振り向くと、満面の笑みを浮かべて、こう言った。

「それでも美咲は、お兄ちゃんが大好きだよー」


ドゥ


美咲の笑顔が俺に飛び込んできた。網膜の内側に。
道の真ん中にいた美咲は鉄の馬に跳ねられ、反対の歩道に落ちて、二度と動かなかった。
俺はそれを一部始終見てしまった。
美咲は退院したが、家へ帰ることはできなかった。

つづく
994名前は開発中のものです。:04/05/16 00:31 ID:vCJRzAVE
つづかんでいい
995名前は開発中のものです。:04/05/16 00:33 ID:BNci8GEi
次スレは美咲とメンボスレで。
996名前は開発中のものです。:04/05/16 13:27 ID:fkYq/XNC
さっさとうめよう
997名前は開発中のものです。:04/05/16 13:27 ID:fkYq/XNC
998名前は開発中のものです。:04/05/16 13:29 ID:fkYq/XNC
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999名前は開発中のものです。:04/05/16 13:30 ID:fkYq/XNC
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1000名前は開発中のものです。:04/05/16 13:31 ID:fkYq/XNC
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