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君はお箸でタコさんウィンナーを乱暴に2,3つまんでは地面に叩き落とした。
落下したタコさんウィンナーの表面に砂が点いて汚くなる。
君はすかさずその汚物を靴で踏みつぶす。
「壊れろ!潰れろ!」
もはや原型をとどめていないタコさんウィンナー。
「ぇっ…ゃ、やめて!やめてよぅ!」
君の突然の行動に一歩遅れて女の子は泣き叫び、そう言った。
「その顔…美味しい…美味しいよ芳香さん!」
「ぅわぁぁん!やめてえぇ!やめてよぉっ!」
女の子は必至に君の足からタコさんウィンナーだったものを手でつかみ取ろうとする。
「オラッ!邪魔だよっ!」
君は女の子の白くて綺麗な手ごと地面を踏みつける。女の子の手が傷だらけになる。
「ああぁぁあっ!い、痛いよぉ!」
それでも女の子は手を放さない。
「これは君の為の作ったんだよ!?だからやめてよ!」
「だったらどうしようと僕の勝手じゃないか。ふふ…ふふ。」
君は顔を綻ばせながら、うさぎさんのリンゴを今度は荒っぽく手でつかんで地面に叩きつける。
「お願いやめてえぇ!」
かろうじて形を保っているうさぎさんのリンゴをもう片方の手でつかむ。
君は容赦なくその手を踏みつける。
だんだんと形を崩していくうさぎさんのリンゴと女の子の顔。笑顔だった女の子の面影はない。
「あっ…頑張って…何度も失敗して…うっ…最後の一個でやっと…」
必死にうさぎさんのリンゴを庇う女の子。その手からは果汁と血が混じった液体が漏れ出てくる。
「だったらなんだって言うの?知らないよそんなこと。」
君はこれでは埒が明かないと、思い切り足に力を入れて女の子の手を踏みつぶす。