「僕は、真さんの王子様になりたかったんだ」
「…もういいよ。もう何も言わなくていいから」
自分でもクサすぎると思うようなセリフを吐き、もう一度キスをする。
何秒経っただろうか。
数十分のような、ほんの数秒のような。
彼女の服に手をかける。
「待って。自分でするから」
僕も自分で脱ぐ。
「こんなに大きいんだ…」
「見たことないの?」
「小さいときには父さんとか、友達のを見たことはあるけど」
そりゃそうだ。
実の娘のや異性を意識する前には勃起したりはしないだろう。
「マンガだと、ちょうどいいところで邪魔が入るんだよ」
―がたん。
玄関のほうで物音がする。
まずい。誰か、家の人が帰ってきたようだ。
もしかして僕の靴に気付いただろうか。
今日はたまたま、ユニセックスなスニーカーを履いてきたのだが。
「…真さん。僕が来てること、親御さんは知っているんですか?」
「いや、ただ、アイドルやってる友達、ってだけで」
大変だ。
急いで服を着たが、今日の僕の服装は男物だ。
「真ぉー。友達はもう帰ったのか?」
男の声。
山の背レーサー!?
「涼、隠れて!」
やや広くなったクローゼットの中で息を殺す。
>>184 き「ら」われものの真死ね
「り」んかんされて死ね
めんへ「る」になって死ね
「れ」いぷされて死ね
ろが難しいな
「ろ」くに存在価値もない真死ね