【秋空に】天海春香 60周目【恋の華】

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399名無したんはエロカワイイ
「…と、いうわけで、ホントに凄かったんですよ愛ちゃん!」
「やれやれ、負けたってのに嬉しそうだな、春香。ま、俺も美希や雪歩から
 いろいろ話も聞いてたけど、まさか今の春香を負かすほどとはなぁ…
 ところで春香。一つだけ解せないんだが」
「はい?何ですか、プロデューサーさん?」
「なんで彼女を、まっさきに765に連れてこなかったんだ?」
「…はい? だ、だってそれは、愛ちゃんあの時点では他の審査員さんの
 反応も良くなかったし、断られるかと…」
「俺はそう狭量なつもりじゃないぞ? それに、どこにダイヤの原石が転がってるか
 分からない、ってのを身をもって示したのは、春香、お前たち自身じゃないか」
「あ、あの、それは…ええっと…」
「いちプロデューサーとしての本音を言わせてもらうとだな。俺は彼女ほどの
 隠された才能を、この手で磨き上げ、育て上げてみたかった。それがすこし残念でなぁ…」
「……」
「あーっ!兄(C)、みぃーっけ!」
「ぶわっ!亜美、真美、いきなり飛びつくな!」
「だってーぇ、今日は兄(C)といっしょにカキーンと演技力レッスンって決めたんだもーん!
 じゃ、約束よろー」
「ちょっと待て!自分、今日はいつもよりさらに調子カンペキだから、ぜひともプロデューサーに
 ダンスレッスン付き合って欲しいぞ、っていうか付き合わせる!」
「ずるいぞ響ー!ダンスレッスンはボクだってしてほしいのに!」
「うっうー!私は歌詞レッスンがいいでーす!」
「なんなのよアンタたちー!今日は伊織ちゃんのオーディション、って決まってるのー!」
「ところでプロデューサー、先月の経費の申請、まだ出てないですよ?もう、ダメじゃないですかぁ…」
「わ、わかったわかったお前たち、一つずつ片付けるから待っててくれ…
 あれ、春香、何だかむくれてないか? どうした?」
「何でもありません! まったく、これ以上競争率上がったら…」
「はぁ?それってどういう…」
「…君もつくづく因果な性格だねぇ」