上崎(下駄箱を開けて・・・手紙を取った!・・・・読んでる読んでる・・・あ・・・、泣いちゃった・・・・・・泣きながら帰っちゃった・・・
ごめんなさい・・・・本当にごめんなさい・・・・でも、仕方ないよね。あたしが守らないとダメだから・・・・)
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中多(・・・先輩・・・・ぐす・・・先輩・・・やっぱり・・・私、先輩に迷惑をかけてたんですね・・・
先輩は優しいから・・・私がわがままを言って強引に迫ったのに付き合ってくれて・・・
でも・・・先輩にはこんなお似合いの・・・・先輩素敵だもの私なんかじゃ釣り合いが取れないですよね・・・先輩・・・・先輩・・・・私・・・)
???「さ〜〜〜〜え〜〜〜ちゃ〜〜〜ん〜〜〜〜」
中多「えっ?・・・あっ、美也ちゃん」
美也「一緒にか〜えろ〜・・・って、あれ?どうしたの?・・・もしかして・・・泣いてた?」
中多「へっ・・・なんでもないよ・・・大丈夫・・・」
美也「なんでもない訳ないよ!なに?誰かにいじめられたとか?だったら美也がそいつをギタギタにして丸めてポイしちゃうから」
中多「ありがとう美也ちゃん・・・でも本当に大丈夫だから・・・」
美也「・・・紗江ちゃん・・・ん?その後ろに隠してるのはなぁに?」
中多「あっ、これは・・・その・・・な、なんでもないのよ」
美也「ふ〜ん・・・にししし、それ!」
中多「あっ!」
美也「ん〜ん?手紙と写真?んと、どれどれ・・・・・・なによこれ・・・・紗江ちゃんこれ誰から?」
中多「えっ・・・下駄箱に入ってたから差出人はちょっと・・・」
美也「そう・・・一体誰よ!こんなでたらめな事書いて!・・・にぃにと紗江ちゃんに何の恨みがあるのよ!」
中多「えっ、でたらめ?・・・」
美也「そうに決まってるじゃない、そりゃ確かににぃにはエッチで間抜けで優柔不断でバカだけど・・・
こんないいかげんな事をするような悪いヤツじゃないもん、だいたいこの写真だって・・・ん?これってもしかして・・・」
中多「どうしたの?美也ちゃん?」
美也「紗江ちゃん!ちょっとつきあって!」
中多「え?え?美也ちゃん〜〜〜どこへ行くの〜〜〜」
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美也「ちょっとまっててね・・・・ん〜〜〜確かこのあたりに〜〜〜〜(ごそごそ)」
中多(これが先輩の部屋か・・・なんかドキドキするな・・・でも美也ちゃん確かめたい事があるなんてなんだろ?)
美也「・・・あっ!あったあった・・・ん〜〜〜、やっぱりそうだ!」
中多「なにがやっぱりなの?」
美也「これこれ、去年の移動教室でにぃにがやらされた罰ゲームの写真、こっちの写真と並べてみると〜」
中多「あっ・・・」
美也「ね!この写真はこの罰ゲームの写真のこの部分だけを拡大して切り取ってそれっぽく見えるようにしてあるんだよ」
中多「それじゃあ先輩は・・・」
美也「そ、あの手紙に書いてるのはまったくのでたらめって事、だいたいあの馬鹿にぃにがそんなにモテる訳が無いしね、にしししし
・・・・でも誰がこんな事を・・・・あっもしかして・・・・でも・・・まさか・・・でも前にも・・・」
中多「えっ?何?美也ちゃん?なにか心当たりでも・・・」
美也「え・・・・いや・・・なんでもないよ・・・そ・れ・よ・り・も〜な〜んで紗江ちゃんがそんな手紙をもらってしかも泣くほどショックを受けたのかぜひ聞きたいな〜」
中多「えっ・・・美也ちゃん・・・その手は・・・」
美也「にしししし、さぁ紗江ちゃ〜ん素直に白状してみようか〜」
中多「ひやぁぁぁ〜〜〜」